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矢口さんも好き

1 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月19日(水)20時29分30秒
ここでは初めましてですね。紫板で書いてた者です。
わかりますかね?わからない人はメールアドレスなんかクリックするとわかるかもです(w

新作はごまゆう!と宣言していたのに、思いつくのはやぐちゅーばかり。
やっぱりうちは永遠にやぐちゅー派らしいです。
ごまゆうを期待されてた方、並びにリクエストしてくださった方、本当に申し訳ありませんが、ご了承ください。
うちにはまだ、ご期待通りに書けるほどの腕がないようなので(当然)、ごめんなさい。

これからもやぐちゅーと短編でやっていこうと思うので、よろしくです☆
2 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月19日(水)23時17分34秒
やった!やぐちゅーですね!?
前作からずっと読んでたんで期待してます!
3 名前:名無し読者。 投稿日:2001年09月20日(木)00時02分04秒
今度はこちらで始められるのですね♪
当方も前作から読ませていただいていた1人です。
やぐちゅーばんざーい♪
4 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月20日(木)00時30分59秒
おおっと、早くもレスがついてますね(嬉)

>2
 >前作からずっと読んでたんで期待してます!
  マジッすか?嬉しいですねぇ。これからもよろしくです。

>3
 >やぐちゅーばんざーい♪
  はい、やぐちゅーばんざーい♪です♪♪

ささ、早く始めなくちゃ。なんですが、
学校が始まっておりますので、なかなか。
前回は夏休みのため、比較的早くあげれたんですけどねぇ。
ま、頑張ります☆短編なんかも、まだまだいきますよぉ。
5 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月20日(木)00時32分58秒



    『片想い』


 ピピピピッ  ピピピピッ  ピピピピッ




「・・・うっさいぞぉ・・・」


 やかましい目覚ましの音でむかえる朝。



「・・・おっはー・・・・・」


 毎朝の日課は、これ。枕もとの写真に向かって、あいさつ。

 あいさつは芸能界の基本。そんなこと言ってたっけ。





6 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月20日(木)00時33分40秒



「今日は・・・・、逢える日、だったよね・・・」


 スケジュールの確認なんかしなくても、1週間前から頭に入ってる。

 1週間に一度の、一大イベント。あくまで、自分にとっての、だけど。



「よっし!気合入れて頑張りますか!!」


 そうだよ、頑張ろう。今日はだけは、いつもの疲れが吹き飛ぶんだよ。

 ―――― あくまで、自分にとって、だけどね。



7 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月20日(木)00時34分31秒




「おはようございます!」

「おはよう。てか、なんで敬語?」



 楽屋入りしての第一声はあいさつ。基本基本。

 但し、この世界ではいつでもなぜか『おはようございます』。

 よくわからないけど、『おはようございます』。なんで?



「お〜〜い?交信してるの〜〜?」

「交信するのはカオリだけで十分だよぉ」

「言えてるぅ。そのカオリが今日はまだなんだけどねぇ」


 
 へぇ〜、カオリ、まだなんだ。

 リーダーになってからは、けっこう早かったのになぁ。

 ・・・・・矢口はカオリと一緒?交信してる?・・・ま、いいや。


8 名前:名無し読者で。 投稿日:2001年09月21日(金)16時06分20秒
つか出遅れましたね…不覚(w
板は替わってもやっぱりやぐちゅー♪ってことで。
まだ話は見えないけど大いに期待してますです。
短編では、またいろんな組合せも見れるといいな

自分も学校始まっちゃって、なかなかネット乗れないし
TVとかも見逃しまくりな毎日です。何気に鬱。。
今夜で美少女教育も終了…仕組まれゴルフ班フォーエバー!(爆
そして何故、第3次落選娘。のドラマ&俳句?(T-T)
裕ちゃんのいいとも(水)隔週レギュラーは微妙な気分…。
9 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月21日(金)18時05分00秒
>8
 >短編では、またいろんな組み合わせも見れるといいな
  はいです。リクエスト受付中です。但し、やっぱり姐さん関係のみです(w

 >自分も学校始まっちゃって、・・・
  ですよねぇ。。。それでも行かなくちゃいけない辺りが、更に憂鬱。

 >今夜で美少女教育も終了・・・
  見れないのよぉ♪わたしの所は田舎なのぉ〜〜〜♪<壊
  日曜日に再放送で始まったみたいです。
  先週はなっちたちが合気道をしてました。
  
  これってゴルフよりも後ですか?先ですか?

 ま、これからの更新に期待、してください・・・。
10 名前:名無し読者@8。 投稿日:2001年09月21日(金)19時36分07秒
美少女教育…うちの地方でも、もちろん放送されてませんよ(w
まぁでも、なんとかなるもんで。ネットってステキ<死ね。
基本はネイル→ストーカー対策→ゴルフ→スクーバ、というサイクル
だったはずなんですが(合気道はストーカー対策その3・最終週)
ラストが2週連続でゴルフでした。2組のバカップルが最高っす。。

短編の方は、とりあえず全員制覇していただけると嬉しいかな…と(笑
11 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月22日(土)11時49分40秒
>10
 なんか色々と詳しい説明、ありがとうございます(w
 じゃ、今週はなんなんでしょう?明日が楽しみだなぁ〜〜〜♪

 >短編の方は、とりあえず全員制覇していただけると嬉しいかな・・・と(笑
  おっす、頑張ります(汗)

 今リクいただいてるのは、黒りかと、中編ごまゆう(ごめんなさい)ですかね?

 他に、わたしのは?!俺のはどこやねん?!という方がおられましたら、
 カキコしておいてください。
 あ、もちろん、今からのリクも大丈夫です。
12 名前:片想い 投稿日:2001年09月23日(日)00時50分50秒


「お、やっぱり今日はご機嫌だねぇ」

「・・・やっぱりって、なに?」



 鏡の前に座り込んだあたしに、圭ちゃんが声をかけてきた。

 その言い方がちょっとイジワルっぽかったら、

 こっちもちょっと喧嘩腰。



「だって、今日はさ・・・」



 って、圭ちゃんが話し出そうとしたときだった。

 あたしがイチバン逢いたくて、イチバン傍にいてほしい人が、

 ざわついていた『娘。』の楽屋に、遠慮もなしに入ってきた。



「おっはよーー!!みんな元気かぁーーー?!」



13 名前:片想い 投稿日:2001年09月23日(日)00時52分46秒



「・・・裕ちゃん、そんな大きな声で言わなくても、みんな聞こえるから」

「お、矢口ぃ〜♪今日はちょっと遅かったんかぁ?」



 ・・・・・なんでわかるんだよ・・・。

 そうさ、今日はちょっと寝坊したさ!


 でも、なんで今来たばっかの裕ちゃんが、

 矢口のちょっとしたピンチを知ってるの?


 う〜〜、聞きたいけどなぁ。聞いたら聞いたで、

 上手く誤魔化されそうな気がするしなぁ。




「・・・?なんや?裕ちゃん、悪いことでも言うたか?」

「え?な、なんでそうなるんだよぉ!?」

「だって、なんか矢口、話しにくそうにしてるやん?」



 そ、それは、ちょっとした矢口の格闘のせいであって、

 決して裕ちゃんのせいではないのだが・・・。

 それに、矢口が抱いてる疑問って、普通は持つものじゃないの?
14 名前:片想い 投稿日:2001年09月23日(日)00時54分34秒



「・・・・・何で、裕ちゃんは、矢口が遅れたこと知ってるの?」

「はぁ?なんや矢口、そないなことで黙ってたんかいな?」


 そないなことって、矢口にはかなり重要なんですけど?



「しゃーないなぁ、特別に教えたろ♪」

「・・・・別にいいけど?」

「つめたっ!久しぶりに会ったんやから、もうちょっと優しくしてぇな」



 やかましいわい。冗談でそーゆーこと言うな。矢口が・・・、誤解するだろ。

 あぁ、ダメじゃん。久しぶりの裕ちゃんに、ヘンな心配かけちゃ。

 矢口はいつも通り元気ゲンキ。ちゃんと会話だって出来るからね。



「そんなの別にいいからさぁ。ね、なんでわかったの?」

「なんや、やっぱり知りたいんやんか」


 こっのアホ〜〜!せっかく自然に矢口の勝ちで話が戻ってたのにぃ。



「もういいよ。アホに聞くことなんかないもんね」

「アホって、そない連発するなや。矢口にアホ言われたら傷つくやんかぁ」


15 名前:片想い 投稿日:2001年09月23日(日)00時56分13秒



 ・・・だから、そーゆーのを、簡単に口にするなっての。

 ダメだぞ矢口。冷静になって対処するのだ。



「はいはい、わかったから、服の袖はなしてよ。伸びる」

「♪んふふ、やっぱり矢口はかわええなぁ」

「・・・裕子、いい加減にしないと矢口どっか行くよ」

「アカンでぇ、裕ちゃんが居るのに、他の所になんか行かせへんでぇ」



 アホ裕子・・・。クサイくせに、妙にオヤジっぽいんだよぉ。

 そして何度も言ってるように、そーゆー台詞をポイポイ吐くな。



「矢口さ〜〜ん?今日はどないしたんやぁ?交信回数が多いでぇ」


 “多い”?ってことは、いつも交信してるって?!そんなのカオリだけじゃん!!



「矢口はカオリじゃないもん。ちゃんと地球人やってるもん」

「・・・・・カオリにメッチャ失礼やな」



 ほっとけ。・・・なんでこんな話になってるんだよぉ?

 矢口はぁ、こんな話を裕ちゃんとしたいんじゃなくてぇ、

 もっと、こう、久しぶりに逢ったんだからさぁ・・・。





 ――――― 抱きしめられたいよ・・・ ―――――




16 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月23日(日)01時10分35秒
今日はごっちんの誕生日ですねぇ。
てか、もう1時間も前になってるんですけどね(汗)

ごっちんも16才。はぁ・・・・、うちとタメやのになぁ・・・(?!)

あぁ、誕生日に合わせての企画モノはムリです(爆)
代わりに、ごまゆうで中編を上げます。近いうちに。
これが新シリーズになりかけて、挫折したごまゆうです。すみません。

ではでは、最後にシメを。


ハッピーバースディ☆ごっちん!!


17 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時20分41秒



「矢口?ホンマにどないした?」

「・・・別に。なんでもないよ」

「そないなことないやろ?なんや気分わるそうやし」


 それは裕ちゃんのせいだと思うけど?



「悩みでもあるんか?裕ちゃんで良ければきくで?」


 ・・・・・言ってもいいの?裕ちゃんが困るよ?



「・・・矢口・・・。アタシじゃ力になれんか・・・?」



 ・・・優しいよなぁ・・・、相変わらず・・・。

 妙に鋭いとことか、全然変わってないよねぇ・・・。



18 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時22分17秒



 裕ちゃん。裕ちゃんに相談したいことはね。きっと富士山よりもタカイこと。

 矢口が悩んでることは、裕ちゃんに言いたくて言えないこと。

 圭ちゃんに相談したけど、解決の糸口すら見つからなかったこと。



 もうそろそろ気づいてもいいんじゃない?

 矢口が誰を見てるのか。矢口が誰に救われてるのか。

 ちゃんと見てきた裕ちゃんなら、もう気づいててもおかしくないんだよ。


 裕ちゃんが卒業してから、矢口の態度が変わってること。

 裕ちゃんがいなくなってから、矢口の元気がなくなってること。

 裕ちゃんとじゃれなくなってから、矢口の涙が増えたこと・・・。




 あなたは気付いていないのですか?あたしの小さな変化に。

 いつでもイチバン傍にいて、誰よりも力になってくれた人。


 ちゃんと伝えたら、あなたはどんな答えをくれるの・・・・・?




19 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時24分22秒




「なぁなぁ、どないしてん?」

「・・・裕ちゃん、主語がぬけてない?」



 あぁ?なに言いよんねんこの娘は。

 アタシが気にしてるって言うたら、たった一人しかおらんやろぉ?

 愛しくて愛しくて、一時たりとも離れたぁない。裕ちゃんの、大事な・・・



「矢口やんか他におらんやろ?」

「・・・たまには他の心配もしてよ。一応同じ後輩なんだから」


 関係ないわな。矢口は別。アタシの矢口は、君たちとは“ベツモン”。



「あー、そうでしたー」

「なんやねん、その嫌そうな声は」

「別に?裕ちゃんの勘違いでしょ」


 圭坊、なんや前より怖なってないか?新メンバーのせいか?



「新メンバーは関係ないよ。裕ちゃんのせいだから」

「はぁ?なんで圭坊の機嫌と裕ちゃんが関係あんねん?」

「・・・・・ちょっとは自分で考えてみたら?」



20 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時25分53秒


 納得いかんこと言いよるなぁ。

 1週間ぶりに会うた元メンに対して、態度わるないか?

 あぁ、なんか今、裕ちゃんとモーニングの壁を感じたわぁ。



「裕ちゃん。伝えなきゃいけないこと、ない?」



 唐突やねぇ・・・。しかも、ちょっと前に言うた台詞そのまま返せるやん。

 主語抜けてるで、圭坊。アンタがしっかりせなアカンやん。



「・・・・・。誰に?」


 何となくわかってたけど、一応聞いてみた。



「それこそ一人しかいないじゃん」



 ・・・・・やっぱり?でもなぁ、圭坊・・・・、伝えてもいいんか?

 言いたいこと全部言うても、あの子はアタシを避けたりせぇへんか?

 今まで上手くいってた関係が、崩れたりするんちゃうのん?



 ――― それやったら、言わんでもええやん。

     アタシ一人の犠牲で、みんないつも通り平和やん。

     好きやけど、伝えたいけど、しゃーないやんか。



21 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時27分52秒




「裕ちゃんは、それでいいんだね?」

「・・・・・多分な」


 イイわけないんやろうけど・・・。



「そう・・・。でも、私たちがよくない」



 は?アタシの心の問題に、なんで圭坊たちが関わってくんねん?

 ・・・・・・・圭坊・・・・・“たち”???

 と思い、後ろを向くと・・・・・・・。



「そうですよ。あんなに元気のない矢口さん、見たくないです」

「加護も、矢口さんにはずっとうるさいままでいてほしいです」

「ですです☆」

「矢口をうそつきにしないでほしいべさ」

「だよね。やぐっつぁんの泣いてるとこ、もう見たくないし」

「裕ちゃん。ちゃんと言った方がいいよ」

「それは石川も・・・・・」

「そうか・・・。みんな人のこと、よー見てるやん?」



 ナーイスタイミング!やと思わん?

 姐さんの石川イジメは終わってないねんで!!



22 名前:片想い 投稿日:2001年09月24日(月)00時28分58秒



「ちょ、中澤さん・・・。もぅ」


 お、ちゃんと場の空気よめるようになっとるやんか。エライエライ。



「みんなの気持ちはよーわかった。けどな、やっぱり一番大切なんは・・・」

『矢口の気持ち?』


 うんうん。なんやぁ、みんなとアタシの絆はまだ繋がってるねんなぁ。やっぱり。



「でもさぁ、それってなんの問題にもならなくない?」

「なんでや?アタシの一方通行の可能性かてあるやろ?」


 な、なんでみんなして驚いた顔してんねん?!なんや、裕ちゃん間違ったこと言うた?



「それって・・・、気にしなくていいんじゃない?」

「うん、なっちもそう思う。絶対ないよ、それ」


 なんで言いきれるねん?!て、それはそれで嬉しいねんけどな。




23 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月24日(月)00時34分52秒
今日の更新は多かったですねぇ。理由がるんですけどね(w

中澤「“裕子”って呼ばすのは“好きな人”だけ」
熱愛発覚ですね、カンペキに(違)

だってねぇ、矢口さんって『裕子、裕子』って連発してたじゃないですかぁ?
これって、そーゆーことでしょう?違うんですかぁ??(壊)

うぅぅ〜〜。でも、そのおかげで、うちは今日壊れてます。
更新の手も動く動く。いいなぁ、週末って・・・。

アドレス、クリックしてみてください。ちょっと楽しいかもですよ。
24 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)04時48分01秒
おもしろかったよ〜
あとIE使ってるんだったら「表示」→「ステータスバー」にチェック。
で、クリックしなくても一番下に、メール欄の内容がでるよ。
25 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月24日(月)10時49分07秒
>24
 なんかアドバイスくださってるんですけど・・・・。
 ごめんなさいっ、アホなんで何な事なのかサッパリわかりません(汗汗)

 >「表示」→「ステータスバー」にチェック。
 >クリックしなくても一番下に、メール欄の内容がでるよ。
  ???(限りなく初心者です。すいません)
  もちょっとアホにもわかるように説明していただけますか?
  (スイマセン、スイマセン×100)

あぁ〜〜、どうしてわたしはこんなにバカなのぉ〜〜〜〜〜(泣)
小泉さんの政党を知らなかったあの人。アナタはエライです(爆)
26 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月24日(月)15時12分14秒
>>25 う〜ん
Microsoft Internet Explorer(IE)の場合
(1)キーボードで「Alt」キーを押しながら「V」キーを押す。
(2)「表示」メニューが出てくる。
(3)「B」キーを押す。
(4)IEの一番下に一行分欄が増える。
(5)アドレス欄に矢印を持ってくると新しくできた(4)の欄にメール内容が
表示される。
わかるかな〜?
27 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月25日(火)00時14分26秒
>26
 詳しい説明、ありがとうございます。
 さっそくやってはみたんですけど、これでいいのでしょうか?
 なんか掲示板で見てると、なんの変化もないように見えるんですけど・・・(汗)

えっとぉ、なんか難しい(アホなだけなんです)ようなので、気づいてくれた人。
及び、くだらないお遊びについてきてくれる人。
のみ、メルアドのコーナーを楽しんでください。
あ、要らないよ。って意見があればすぐに止めます。

24・名無し読者 さま
ズイブンお世話になったにもかかわらず、うちがアホなせいで
このような形でおさめる事をお許しください。すみません。
28 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月25日(火)00時36分34秒
掲示板自体が変わるわけではないんです(汗
読む時にメールソフトを起動しなくても
メール内容が読めるようになるだけと言うことなので(汗汗
更新に差し支えて他の読者さんに恨まれますのでこの辺で(汗汗汗
作品期待してますのでがんばってください。
29 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月26日(水)07時52分52秒
私もANNSS聞いてましたー。最高ですね(w

「裕子」って呼んでるの矢口だけだよね、娘。でも。
30 名前:やぐちゅーすか 投稿日:2001年09月26日(水)18時37分52秒
どきどき。
やっぱり面白いっす、作者さん。続き、楽しみにしとします。
しっかし、ANNSS聴けないのは、痛すぎる……
31 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月27日(木)23時55分05秒
>28
 へい、意味が理解できました。やっと(汗)
 なんか長々と、本当にお世話になりました。更新、頑張ります。

>29
 >「裕子」って呼んでるのは矢口だけだよね、娘。でも。
  そうなんですよぉ。だから、あれを聞いたときに「おぉっ!!」
  って悶えてました(ヲイ   ホント、姐さんはぁ・・・。

>30
 あ、やぐちゅーすか 様じゃないですかっ?!
 これはこれは、よくぞお来しくださいました。
 この板でもよろしくです。

 >ANNSS聴けないのは、痛すぎる……
  イタッ!本気でイタイですね、それは・・・。
  ネットのほうでもムリなんですか?うちはそうしてるんですけど。

しばらく更新が止まっていましたね、すみません。
なんか知らないけど、授業中って手が進みますね(苦笑)

現国や古典。果ては社会までムシで新作の原稿進めてます。
また、どこかの板でここと平行してやります。多分。
32 名前:片想い 投稿日:2001年09月27日(木)23時58分34秒



「だってさぁ・・・。裕ちゃん、矢口の視線、ちゃんと追ってる?」

「え?いや、最近は全然。前は矢口だけ見とってもよかったけど・・・」

「この頃はみんなのこと見とかないと、見れる機会がないもんね」

「あ、そっか。週に一度しか会わないから、みんなに気がいくわけだ」

「あぁ、なんとも裕ちゃんらしいね」



 おい、当の裕ちゃん抜きで雑談はじめてどないすんねん?

 ちゃうちゃう。それよりも、今はみんなの意見の集約や。


 簡単に言うと。アタシは矢口が好きで、矢口はアタシが好きってことなんか?




 ・・・・・・・そない出来すぎの恋愛なんてあるんか?

 何もかもが上手くいき過ぎやろ、それやと。そんなわけない。


 今まで28年間、そんなに簡単に進んだ恋愛は、一度もなかった。

 それはきっと、アタシの運命なんやと思ってた。そして、今でも思ってる。

 人の心ほど、掴めんもんはない。人の気持ちほど、複雑なもんはない。




33 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時00分53秒






 やのに、何でアタシは今、矢口を捜してるんや?

 見つけ出して、どないするつもりやねん?

 確証のない、しかもかなりリスクの多い賭けに、丸腰で挑もうとしてるんやで。


 アタシはなんで、こんなに必死になってるんや?

 あの子が、矢口が、アタシの望んでる答えを、圭坊たちが言うた答えを、

 ちゃんと持ってるって、誰が保証してる?


 賭けはいつでも保険が効かん。それでも人がハマる理由。

 何となくわかった気がする。かも、やで。


 スリルがいい。興奮する。勝ったときが嬉しい。

 そんなモンなんやろうけど、それがええ。




 でもな、いつでも何かを持ってないと、賭けはできんねん。

 その何かは、きっと人によって違う。千差万別や。


 だから、アタシの持ってる何かは、他の誰かにはない。

 ま、アタシ自身もさっき気づいたんやけどな。




 アタシが持ってる何か。それは、たった一つ。



34 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時02分09秒




 ――――― 矢口に愛されてる


 って言う、根拠が在りそうな自信。

 メンバーが言ってたこと、アタシに対する矢口の態度、その他モロモロ。

 それで証拠か?って言われたら、なんとも言えんけど・・・。


 アタシはもう、矢口が他の誰かのモノになるかもって、怯えるのはごめんや。

 矢口に嫌われるかもしれんけど(圭坊いわく“絶対ない”らしいな)、

 メンバーから軽蔑されるかもしれんけど(なっちいわく“絶対ない”らしいわ)、

 それでも、アタシは矢口が好きや。愛してるのは、矢口一人や。



 ちゃんと伝えるから、隠さずに、全てを打ち明けるから、ちゃんと答えてな。





「・・・矢口・・・・・」


「ん・・・?あ、裕ちゃん。どうかした?」

「・・・ちょっとな、話あんねん。今、時間ええか?」

「?なに?いきなり改まって、ヘンだよ?」


 わかってるわい。アタシが一番よーわかってるわい。


35 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時03分27秒



「ええから、ちょっとこっち来て」

「・・・いいけどさ」



 深刻な顔つきになった矢口は、アタシの言葉に素直に従ってくれた。

 局の中やと、どこでどんな人に会うかわからへんから、アタシの楽屋に行った。

 普段は全然つかわないから、やっと役に立ったみたいやわ。



「・・・裕ちゃん?何かあったの?」

「ま、ええから、座り」

「・・・・・」


 不審に思いながらも、これにも素直に従う。やっぱり矢口はええ子や。

 人のこと、ちゃんと気にしてくれてる。



「はい、言われたとおり座ったよ?話、してくれるよね」

「・・・おぅ、ちゃんと、“全部”言うで。裕ちゃんが言いたかったこと・・・」


 中澤裕子、一世一大の大勝負や!!



「・・・・・なに・・・・・?」



 アタシは一言、ん、とだけ言って、矢口を正面から見るかたちで座った。

 それから、ゆっくりと顔を上げ、しっかりと見つめ合って、

 もう一度自分の気持ちを確認した。

 絶対に変わることのない、アタシの、矢口に対する、想い。




 ――――― アタシは、矢口が・・・・・好きや ―――――





36 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時04分17秒




「矢口・・・」



 矢口の手をちょっと強めに握った。

 矢口の腕が一瞬ひっこみかけたけど、すぐに戻ってきた。



「なに?今日の裕ちゃん、ヘンだよ?」

「・・・・そんなこと、ないで。裕ちゃんはいつでも・・・・・」




 言葉を、一度とめた。なんでかって?

 はは、アタシが臆病やから、かな。あともう一つ。


 ちゃんと、ちゃんと本気なんやって、伝えたいから。

 いつもみたいな誤魔化しやないんやって、矢口にわかってもらいたいから。



「・・・・いつでも、矢口が好きやから。ヘンなことない」

「・・・・・・」



 あぁ、これじゃわからんか?でもな、裕ちゃんにはこれが精一杯やねん。

 頼む、わかってくれ、矢口・・・。



「・・・好きやで、矢口」

「・・・・・・」



 そないにボーゼンとせんでも・・・。


 ゴメンな、矢口。困らせてしもて。

 これ以上なんも求めてへんから。自分の気持ち言えただけでええから。




37 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時05分52秒



「裕ちゃんが言いたかったんは、これだけや」

「・・・・・・・」

「ありがとうな、聞いてくれて」


 ホンマ、ありがとう。それから、ゴメンな。




「ほな、みんなんとこ帰ってええで」



 動かん矢口がなんやエライ息苦しさを感じさせるから、

 アタシから指示を出した。


 静かに椅子から立ち上がった矢口は、今回もちゃんと

 アタシの言葉に従ってくれると思ってた。

 でも、矢口。アンタはどんだけアタシの心を騒がしてくれるんや・・・?



「!!!・・・やっ、矢口・・・?!」

「・・・裕ちゃん・・・・・」

「な、なんやっ?」


 焦ってそれ以外、なんも言えんかった。




38 名前:片想い 投稿日:2001年09月28日(金)00時12分35秒


今日の更新終了です。

はぁ、ちょっとは皆さんの期待(?)にお答えできたでしょうか?
こんな調子で進んでいくわけですが、ただ一つ言えることは・・・。

『うちの小説では、甘いのが基本』

よって、どこで書いてても甘くなる可能性が高いです。
特にやぐちゅーに関しては、甘いの以外書いたことないです。
てことを頭の隅において読んでください。

短編の方、また始めたいんですけど・・・。
ごまゆうなかなか進まないです(汗)
やっぱり、今やぐちゅー新作書いてるせいだろうなぁ・・・。


39 名前:名無し読者。 投稿日:2001年09月28日(金)01時27分15秒
あぁ、いいところで止まってる〜。
つづきが気になります〜。
甘いやぐちゅー大歓迎っすよ。大好きっす。
40 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月28日(金)01時59分10秒
やぐちゅー最高。
ごまゆうも気長に待ってます。(w
41 名前:やぐちゅーすか 投稿日:2001年09月28日(金)14時56分59秒
おおぅ、更新!嬉しいですね〜
ANNSS、ネット放送ですか・・・実は、家でネットできないんです、ハイ。職場&ネットカフェで拝見させていただいてるんですね、これが。
深夜にネットカフェは・・・いかねぇなぁ。というわけで、友人から録音テープを送ってもらっとります(わら

最近、武道館ライブを見返すことが多くなりました。ねえさん、泣きは入りながらも、大泣きの矢口を励まそうとするリーダーの顔で。かっけ〜〜
話変わってモーたい。(ねえさん卒業)のごま、いいですね。ごまゆうも楽しみです!!
42 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月28日(金)16時27分17秒
いいっす♪
43 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月29日(土)00時03分48秒
やぐちゅーマンセー!!
44 名前:セーラム 投稿日:2001年09月29日(土)09時51分40秒
マンセー!
45 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月30日(日)00時26分25秒
>39
 >あぁ、いいところで止まってる〜。
  そうです。うちの小説はいいところで止めるのが基本<違・笑

>40
 >やぐちゅー最高。
  最高です。うちのイチバンです。間違いなく。

 >ごまゆうも気長に待ってます。(w
  へ、へい・・・(汗)待っててください(汗汗)

>41
 武道館やモーたい。はもう数え切れないくらい見てます。
 で、その度に泣いてます。特に姐さん卒業関連ではハンカチ二枚ほど使ってます<嘘気味
 モーたい。でうちはごまゆう・ゆうごまにハマりました。

>42
 一言に重みが・・・(w

>43
 これからもよろしくです!!

>44
 こちらの方も、よろしくです!

今日の更新開始。なんでか昨日はパソがご機嫌ナナメだったので・・・。
46 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月30日(日)00時36分30秒
>39
 >あぁ、いいところで止まってる〜。
  そうです。うちの小説はいいところで止まるのが基本(違・笑)

>40
 >やぐちゅー最高。
 >ごまゆうも気長に待ってます。(w
  最高です。うちのイチバンです。
  ごまゆう、頑張ります。気長にお願いします(汗)

>41
 聴けないんですかぁ・・・。悔しいですねぇ、それって。
 あ、でも、録音で聴けるならよかったですね!

 >最近武道館ライブを・・・・・。
  最近はうちも姐さん卒業関連のものを見返していて、泣きまくってる毎日です。

>42
 一言に重みが・・・(w よろしくです。

>43
 これからもよろしくお願いします!!

>44
 こちらの方も、よろしくです!

昨日はなぜかパソが調子悪くて入れませんでした(汗)
更新しまっす!!
47 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月30日(日)00時40分02秒
2重だね あぁ2重だね アホだなぁ

スイマセン。文面の違うものが2回、同じような内容なんですね。ゴメンナサイ。
前もやったんだよねぇ・・・。何でこうなっちゃうんだろ・・・?
48 名前:片想い 投稿日:2001年09月30日(日)00時42分59秒



「・・・答え、は?」

「・・・へ・・・?」

「へ?じゃなくて、答え」

「・・・て、え?コタエ・・・?」



 それってやっぱり、矢口の、やんな?

 答え、くれるんか?アタシが望むモノ、持ってるんか?


 ・・・ええわ、別に。

 矢口の持ってるもんが、アタシのほしいもんやなくても、かまへん。

 自分の気持ち押し付けるだけってのは、アカンからな。


 おしっ!ちゃんと聞いたるで。

 どんな答えでも、アタシは後悔なんかせんから。



「・・・うん。答え、きかして」

「・・・・・裕ちゃん。大丈夫だから、怖がらないで」





「・・・矢口・・・・・」


 好きやっ。ホンマに好きなんや・・・!




49 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月30日(日)23時53分36秒
今日の『MUZIX』はなんと言っても、
やぐちゅー・いしよし・いちごま。の三大王道!!
なんだってあんなにヒットするモンばっかり集めて来れるのぉ!?

O型(姐さん・よっすぃ〜・ごっちん)とA型(やぐっちゃん・石川さん・いちーちゃん)は『支え合う関係』。

心理テストにおいては石川さんが『守られたいタイプ』に対し、よっすぃ〜が『守ってあげたいタイプ』。
やぐっちゃんの『気まぐれな人』=『矢口の前だけでは違う人』はもちろん姐さんが浮かんだ(w
ごっちんの『守ってもらいたい、かなぁ・・・?』では、いちーちゃんと持ちつ持たれつ、ってね。

あぁ、なんていい日・・・。こりゃあ頑張って書こう、って気になりますなぁ(w


てなわけで、新作は三大王道にKEで。あ、KEってのは圭ちゃんと飯田さんのことです。
姐さんと圭ちゃんがUKだから、飯田さんだとEかな?ってことです。

さぁさぁ、時間となりました。お付き合いいただきましょうかね、うちの世界に。
50 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年09月30日(日)23時57分59秒




 震えてるアタシの身体を、優しく包み込んでくれる矢口が、メッチャ暖かかった。

 この温もりを、他の誰かになんか渡したくない。

 この腕に捕まえられるのが、アタシ以外なんは許せん。


 矢口。アタシはずっと、矢口の傍にいたいんや。

 前よりもっと近い場所で、アンタのこと見てたいんや・・・。



『ずっと、傍に居たい・・・・・』




51 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時00分11秒






『ずっと、傍に居たい・・・・・』



 矢口はずっと、裕ちゃんのイチバン近くに居たいと思ってた。

 今、その気持ちと希望がかなうかもしれない。


 裕ちゃんが、矢口のこと、好きって言ってくれたから。

 矢口がまってた言葉を、言ってくれたから。


 でも、なんか裕ちゃんは、矢口の答えを聞かないで、

 矢口に“帰れ”って言うんだもん。ちょっとムカッときたぞ。


 でもさぁ、今の矢口、チョー機嫌いいからさぁ、許したげる♪




「!!!・・・やっ、矢口・・・?!」



 コラ。なんでそんなにビクビクするんだよぉ。

 せっかく抱きしめてやったのにぃ。

 いいもん。まだまだ矢口はご機嫌だもんねぇ♪♪



52 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時01分54秒




 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・





 裕ちゃん?なんか、震えてない?

 矢口、なんかした?

 裕ちゃんが怖がるようなこと、しちゃったの?


 怯えないで、裕ちゃん。矢口の、大切な人・・・。




「・・・・・裕ちゃん。大丈夫だから、怖がらないで」


 ―――― 矢口がついてるから・・・。




53 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時03分32秒




 おずおずと裕子が真里の背に、手を回す。

 手が肩にふれた瞬間、真里の中で抑えていたモノが溢れ出してきた。



「裕ちゃん・・・!!」

「矢口?!なんで・・・」


 突然の真里の涙に、裕子は身体をはなした。



「・・・なんで、泣くんや?」

「・・・わかんない、よぉ・・・・・」

「・・・・・そうか・・・」



 きっと真里の涙のわけは、嬉しいから。

 愛してる人が、自分を愛してくれることに、感動したから。

 そんなカンジだろう。



「ゴメンな、ホンマに・・・・・」



 泣きやまない真里を抱きしめながら、裕子は呟いた。

 その言葉の意味は、真里には理解しかねたようだ。



「・・・なにが?なんで、謝るの?」

「・・・・・ん・・・」




54 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時05分17秒



 短く返事をした裕子が、真里を見つめた。

 その瞳には悲しみの色が見えたように思われた。



「矢口。裕ちゃんはな、矢口が好きや」



 再度、自分の気持ちを真里にぶつけた。

 真里の顔はグチャグチャで、表情がよみとれない。

 それは裕子に不安をもたらす。



「でもな、矢口は、アタシの気持ちに応えんでもええねんで」

「えっ・・・?!」



 裕子は優しく微笑んだ。

 かつて“モーニング娘。”にいた頃のように、

 真里をメンバーとして見ながら、

 本当の気持ちを抑えていた頃のように。



「ムリして答えなんか出さんでええねん」

「ちょっ、裕ちゃん?なに言って・・・??」




55 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時07分17秒



 裕子の言った“ゴメン”は、あきらめの意思だった。

 よくよく考えてみれば、真里は裕子の告白から、

 一度たりとも“好き”とは伝えていない。


 なんとか態度には出してはいるが、

 不安とプレッシャーでいっぱいの裕子にはわからない。


 だから裕子は、真里の涙を悪いように解釈してしまったのだ。


 真里が困っている。自分の言ったことで、大切な人が苦しんでいる。




 ―――――― 迷惑なんだよ、アタシの気持ちは。


 そう思い込んだ裕子は、真里に別れの言葉をかけ、はなれた。




「今まで、ありがとうな・・・」



 楽屋の扉にとをかけて、背を向けたまま、

 困惑している真里に言った呟き。


 裕子が心の底からしぼりだした、強がりだった。




「できたら、これからも・・・、前みたいに仲ようしたってな・・・」



 振りかえり、無理に笑って出した声は、頼りなく震えていた。





56 名前:片想い 投稿日:2001年10月01日(月)00時08分54秒






 ゆっくりと回るドアノブ。

 開き始めた扉は、裕子からすれば何十キロにも感じられた。



「はぁ・・・・・」





 部屋を出る前についたため息。これが、全ての合図になった。






57 名前:セーラム 投稿日:2001年10月01日(月)13時39分42秒
なんか、ものすごくいい!
58 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月02日(火)00時34分40秒
>57
 いいですか?!マジすか?マジすか??
 じゃ、頑張ります!!

今日は授業があまりにもつまらなかったため、寝てしまいました。
普段はけっしてこんなことないんですけどねぇ・・・・・。
やっぱり夜に書くと次の日に響くんだろうか・・・?

ま、いいや♪ネットはやめられないんだし。
授業なんかどうにでもなるし(ならねぇよ! by矢口)
59 名前: 投稿日:2001年10月02日(火)04時14分24秒
ええ〜っつ!! そうなんですかぁ〜!? 
このまま甘くなるのかと思ってました。 ビックリですっ!
60 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月02日(火)23時59分13秒
>59 Nさま
 >このまま甘くなるのかと思ってました。
  そうなんです。ここからは切なくてイタイ系にいくんです。




  ・・・・・・なわけないんです(爆)

  宣言してる通り、うちは基本的に甘いので。
  やぐちゅーに関しては今の所、切ない系が書けないくらいに甘くなってます。
  自分で書いたのを見なおしてムネヤケ+砂が吐ける状態にあります(汗)


姐さん明日から『いいとも』ですね。今夜は緊張で眠れないのでは?
そんな小心者の姐さんが好き☆


61 名前:片想い 投稿日:2001年10月03日(水)00時01分29秒





「ムリだよ・・・」

「・・・?」



 裕子は声のした方、つまり真里のいる部屋の中へと、視線を戻した。

 結して聞き逃すはずのない、愛しい人の声。



「矢口・・?今、なんか言うたか?」

「・・・・無理だって、言ったの」

「ムリ?・・・・・・・あぁ」



 裕子は納得したようだ。

 いま真里が言ったのは、裕子の最後の呟きに対する返事。



「やっぱり、ムリか・・・」

「ムリだよ。今まで通りなんて、できっこない」

「・・・ん。わかったわ」



 途端に、裕子の顔から光が消えた。





62 名前:片想い 投稿日:2001年10月03日(水)00時05分35秒





 が、しかし。真里の次の言葉が、裕子の全てをひっくり返した。




「裕ちゃん、勘違いしないで」

「・・・勘違い?」

「そうだよ。矢口は、裕ちゃんのこと好きだよ」

「!!!!!」



 裕子にとってはまさに、地獄から天国。


 が、そうすると意味不明なのが、先ほどの言葉。




「や・・・ぐち・・・。ホンマか?」

「嘘ついてどうするの?」

「せやかて自分、さっき“仲良くはできん”って・・・」


 裕子のセリフに真里はため息をついた。



「あのねぇ、誰が、いつ、そんなこと言ったの?」

「はぁ?矢口がさっき・・・」

「矢口が言ったのは、“今まで通りには出来ない”でしょ?」

「やから、今まで通り仲良くはできん、ってことやろ?」


 ここで2回目のため息。




63 名前:片想い 投稿日:2001年10月03日(水)00時08分10秒




「そーゆー意味で言ったんじゃないもん。裕子のバカッ」

「なっ!?ほな、どーゆー意味で言ったんや!?」

「・・・矢口は、裕ちゃんが好き。裕ちゃんは?」

「え・・・。・・・・アタシは・・・矢口が好きや・・・・」



 それを聞いて、満面の笑みになる真里。


 ―――――― かわええなぁ・・・。





「うん。じゃあね、矢口と裕ちゃんは両想い。ね?」

「え、あ、あぁ。そうやね」

「今まで通りだと、二人ともこのことは知らないわけでしょ?」

「・・・ん、そうなるな」



 何となく事情が飲み込めてきた裕子。


 ―――――― メッチャ矢口、クサイんちゃう?





「じゃあ、“今まで通り”ってことは、二人ともこの事実を・・・」

『ムシして、知らんフリする』ってことやな?」

「・・・途中から人のセリフとらないでよぉ」



 やっと真里が何を言いたいのかを理解した裕子。


 ―――――― なんや、けっこう考えてるやん♪




64 名前:片想い 投稿日:2001年10月03日(水)00時09分56秒




「で?矢口が言いたいんは、なんなんや♪」

「・・・わかってて言ってるだろぉ」

「さぁ?裕ちゃんはアホやから、言うてくれんとわからんわぁ♪」

「・・・お互いの気持ちがわかってるのに、ムリだよ・・・」



 顔を真っ赤にして俯く真里。


 ―――――― ガラにもないことするからぁはあとはあと





「ん。裕ちゃんもムリやわ」

「・・・・・・」

「矢口が好きな気持ち、もうとめられん」

「・・・裕ちゃん・・・・・」



 そっと真里の腰に手を回す裕子。


 ―――――― これは、エエっちゅうことやんなぁ?





「矢口・・・・、好きやで・・・・・」

「うん・・・。矢口も、裕ちゃんが好き・・・」





65 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月03日(水)05時17分33秒
うんうん。甘くていいですね〜。
砂なんかザーザー吐いても死にはしませんし、どんどん突っ走ってください(w

さー今日はいいともだ。たのしみだな〜
66 名前:セーラム 投稿日:2001年10月03日(水)14時06分44秒
その通り突っ走ってくだせぇ
67 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月04日(木)00時34分46秒
>65 名無し読者 さま
 >砂なんかザーザー吐いても死にはしませんし、どんどん突っ走ってください(w
  その通りですね(w 砂吐いて死ぬなら、うちは何回冥土を見たことになるのやら(苦笑)
  突っ走りますよぉ。更に更に、甘くします。ムネヤケしたら、お薬をどおぞ♪

 >さー今日はいいともだ。たのしみだな〜
  ですね。楽しかったですよぉ。でも姐さん、着れない服が5着以上って・・・(w

>66 セーラム さま
 あ、最近よくカキコしてくださいますね♪
 ありがとうございますm(_ _)m 。けっこう嬉しいんで、これからもしてやってください(ヲイ

今日の姐さんは、また一段と若く見えた。それってファンの欲目?
違いますよ。周りの子達も言ってますもん(実話)
てか、若く見えるではなく、姐さんは若いんです!!
68 名前:片想い 投稿日:2001年10月04日(木)00時37分55秒




 いいカンジになってきたお二人。

 が、ここで、オジャマムシズ登場☆



「矢口ぃ〜〜。そろそろ裕ちゃんと上手くいったぁ?」

「裕ちゃ〜ん。ちゃんと矢口を抱きしめてるかぁい?」



 突然の来客に、真里と裕子は身体をはなす。

 二人ともすぐに不機嫌そうに、来客たちを睨んだ。

 ま、自業自得ですかね。



「・・・失礼しました・・・・・」

「待って。このままで許されるとでも思ってる?」

「・・・やっぱりぃ?」


 背中に炎をを背負った真里が、みんなの先頭に立っていたなつみに言った。

 顔は笑顔なんだけどなぁ・・・。



「どうしよっかな〜♪あ、裕ちゃん。なんかリクエストある?」


 凍り付いているなつみたちを見下ろしていた真里が、

 もう一人の犠牲者に問いかけたのだが・・・。






69 名前:片想い 投稿日:2001年10月04日(木)00時40分30秒






「・・・矢口」


 裕子はその一言だけを言って、真里を抱き寄せた。



「な、なに?・・・ちょっと、裕ちゃん・・?!」



 抱き寄せただけではなく、裕子は真里を抱きしめ、

 メンバーの前であるにも関わらず甘い囁きを繰り返した。



「矢口・・・、好きやで。ホンマに、好きや・・・・・」

「裕ちゃん・・・。みんな、見てるってば・・・」

「関係ない。アタシは今、矢口だけを見てるんや」


 他の8人はアゼンとしている。



「裕ちゃん・・・、矢口だって、裕ちゃんしか見てないよ」

「当たり前やろぉ。他に目、向けたら、裕ちゃん怒るで」

「絶対ないよ、そんなこと・・・。ずっと、裕ちゃん一人だから」





70 名前:片想い 投稿日:2001年10月04日(木)00時42分33秒






 ま、こうなれば、他人なんか目に入らないのがお約束。

 完全に二人の世界に逝ってしまった真里と裕子。

 お互いの心を存分の確かめ合いながら、熱く抱擁をかわす。


 そして・・・。






「裕ちゃん・・・、ん・・・・・」

「・・・・・矢口・・・」



 二人の唇は、重なった。

 8人(オコチャマ含む)の、眼前で。



「ぅん・・・。ねぇ、もっかい・・・」

「ええよ。何回でもしたる・・・」

「・・・ん・・・・・。好き、大好き・・・」



71 名前:セーラム 投稿日:2001年10月04日(木)06時17分12秒
ス、スゲェ!
72 名前: 投稿日:2001年10月04日(木)08時27分23秒
かはっ!<吐砂!>ザ、ザア〜!!
>ええよ。何回でもしたる・・・
いいっ! いいっス! 激萌え〜っス!(^^
73 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月06日(土)01時13分02秒
>71 セーラム さま。
 な、なんか、一言なのにかなり気持ちが伝わってくるような気がします。


>72 N さま。
 あぁっ!ついに砂吐く方が出てしまった(^^;
 大丈夫ですか〜?喉がヤバクなったらすいません。治療費も出ないんです(w

 PS アドをクリックしてください。微妙に・・・。


風邪を引いています。おとんが持って帰ってきた風邪が、回りに回ってついにきました。
更新は少なくなりますけど、もうすぐ終わりなんで終了してから死にます(爆)
もう一作ここで上げる予定にしてますので、お待ちください。

もちろんやぐちゅーですよぉ。
 
74 名前:片想い 投稿日:2001年10月06日(土)01時15分44秒





 何度も何度も、軽くではあるが口付ける二人。

 角度をかえて、場所をかえて。何度でも。


 その間にも、“好き”という囁きはけっして忘れず、

 キスの数だけ、いや、それ以上に交わした。


 一体、何十回そうしたかわからないが、二人の距離が離れた。

 幸せそうな表情の二人。何が起こったかわかっていない顔の8人。




「ホンマは、もっとキスしたい。矢口を感じたい」

「うん、わかってるよ・・・。お仕事、だもんね」

「そうや、お仕事や。大切なことや」

「・・・矢口より?」



 ちょっとしたイジワル(?)をした矢口に、

 アホ、と微笑んで額同志をぶつける裕子。



「そんなもん、あるかい。矢口が、イチバンや」

「・・・うん」





75 名前:片想い 投稿日:2001年10月06日(土)01時18分01秒





 もう一度、重なり合う二人。

 これからの数時間は、こんなことができないから。

 ちょっとでも多く、長く、大切な人を感じておきたいから。



「ね、裕ちゃん。今日、終わったらごはん食べに行こう?」

「ええよ。でも、泊まるのはアカンで」

「・・・うん、わかった」

「・・・・・その内、いやでも泊めたるから。また今度な」

「うん!!そのときは、矢口がごはん作ってあげるよ!!」



 大丈夫なんかぁ?とか言いながら、すでに顔がニヤけてる裕子。


 ―――――― はぁ。次の日が仕事やなかったらなぁ・・・。







 矢口真里と中澤裕子は、今日から素敵な恋人です。

 これからも、末永くお幸せに・・・。





    fin.





76 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月06日(土)01時27分12秒
あ、終わりましたねぇ・・・。恒例、いっときますか?




中澤「矢口〜はあとはあと

矢口「なんだよぉ、アホ裕子ぉはあとはあと

作者「・・・やぐっちゃん、キャラが変わってるよ・・・」

中澤「これが正しい矢口やねん!いつもは恥ずかしがっとるだけや!!」

矢口「・・・そうだよぉ。矢口はこれが本心なんだよぉ」

作者「やぐっちゃん・・・、今の間はなに?本気で姐さんのこと好き?」

矢口「(小声で)好き。でも、裕ちゃんに言うと、態度に出ちゃうんだもん」

作者「なるほど!!『ハロモニ』なんて収録どころじゃなくなっちゃうんだ!!」


中澤「・・・(なんやよーわからんけど、矢口は裕ちゃんのこと好きやねんなぁ?」


好きっすよ。間違いなく。絶対に。・・・そうであってほしい・・・。
77 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)04時34分01秒
他の8人、放置な所がいいなあ。もうまわりが見えてないんですね。(w
次回作も大期待。18(略 ですか…にゃり。


ANNS聞いてたら、矢口は最近裕ちゃんと会ってなくて寂しいとか…ラブコール?(w
しかし、誤解を解くのコーナー(?)で、
なんでよっすいーとのうわさの話がでたんだろう? 否定してましたが。
裕ちゃん相手のうわさのほうがよく出まわっているだろうに。
裕ちゃんとの話だと嘘でも否定できないから?(w
78 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月06日(土)08時36分31秒
>77 名無し読者 さま。
 >他の8人、放置な所がいいなあ。
  やっぱりそー思います?(w なんかねぇ。
  やぐっちゃんが素直なら、こんなカンジかなぁって(爆)

 >ANNSの話
  ANNSはきけないんです(泣)その時間はちょうど塾で。
  でも、よっすぃ〜だと簡単に話せて、姐さんだとダメってのはきっと、やぐっちゃんがラジオ放棄で姐さんに逢いに行きたくなっちゃうからなんですよ(爆死)
  う〜〜ん、やっぱ、やぐっちゃんには姐さんだなぁ。
79 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月06日(土)20時38分14秒
やぐちゅー最高!
とっても幸せな気分になりました。
次回作は。。。うふ♪

ANNSの誤解を解くコーナーと言えば、
「矢口は背中に毛が生えている」という噂話の中で
裕ちゃんはお腹にも背中にも足にも腕にも産毛がないっていう
発言にちょいとドキドキしてしまいました。
なぜにそんなに詳しいのぉ〜?ドキドキ。。。
80 名前:セーラム 投稿日:2001年10月06日(土)22時58分28秒
あぁ、いいねぇ!また書く時はやぐちゅーよろしく
81 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月07日(日)10時36分24秒
>79 名無し読者 さま。

 >なぜそんなに詳しいのぉ〜?ドキドキ。。。
  そりゃぁ・・・(/////)ってことでしょうかね?ドキドキ。。。



>80 セーラム さま。

 >また書く時はやぐちゅーよろしく
  はいっ!やぐちゅー書かせていただきますっっっ!!
82 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月07日(日)10時41分16秒





「裕ちゃん、大好きだよ・・・・・」


 隣でスヤスヤ寝てる裕ちゃんに呟いた。

 聞こえてるはずないから、ちょっといつもと違うこと言ってみたんだけど、

 なんか、すっごく恥ずかしいよぉ。



「・・・・・・・」


 やっぱり裕ちゃんは寝てる。ちょっと安心。

 こんなセリフ裕ちゃんに聞かれたら、なんて言われるか・・・。

 きっとニヤニヤ笑って『なんや〜矢口。裕ちゃんにゾッコンラブかいなぁ?』

 とか言いながら、力一杯、抱きしめてくるんだ。

 矢口が嫌がっても絶対、放してくれないんだ。



「・・・・・・・」


 気持ちよさそうに胸を上下させてる裕ちゃん。

 なんだよ、いっつも矢口に“可愛い”とか言ってくるくせに、

 自分のほうが可愛いじゃんかよ。ちくしょー。




83 名前:やぐちゅーすか 投稿日:2001年10月07日(日)16時32分17秒
激甘やぐちゅー、最高!!
甘えん坊の矢口、やぐちゅーではなかなか見られませんよね(w
かぅわいぃ。かわいすぎる。。。

新作も楽しみにしています。
84 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月08日(月)00時24分21秒
>83 やぐちゅーすか さま。

 >甘えん坊の矢口、やぐちゅーではなかなか見られませんよね(w
  そうすね(w 見れないすね(ww
  うちでは基本中の基本ですけどね(苦笑)

 >新作も楽しみにしています。
  おいっすっ。頑張りまっす。楽しみにしといてくださると嬉しいでっす。
85 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月08日(月)00時29分59秒





「・・・・・・・」


 なんだよ、なんだよぉ。なんでそんなに可愛いんだよぉ。

 裕ちゃん無防備すぎるんだよぉ。矢口しかいないからって、

 そんな子供みたいな顔して寝ないでよぉ。





 ――――――― 矢口はなんにも知らないオコチャマじゃないんだからなぁ。






「裕ちゃんが、わるいんだからね。矢口のせいじゃないよ・・・」




 そう言って矢口は、裕ちゃんに被さっていった。





86 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月08日(月)00時33分24秒




 矢口は裕ちゃんのこと、一番好きで。裕ちゃんは矢口のこと、一番、愛してくれてる。

 そんなのいまさら確認することじゃないけど、でも、やっぱりいつでも嬉しいこと。

 自分の好きな人が、自分を好きでいてくれる。それってとっても感動できること。

 当たり前みたいに見えるかもしれないけど、やっぱり難しいことでしょ?



 だから矢口、今とっても幸せなんだよね。で、もちろん、裕ちゃんもそう。

 そうであってほしいとか、そうなんだろうかとか、悩んだ日もいっぱいあった。

 そんな日々があってこそ、今の裕ちゃんはどうなのか、ってのがわかる。

87 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月08日(月)00時34分52秒



 矢口が悩んだことは、裕ちゃんも悩んでた。矢口が感じてた不安は、裕ちゃんと同じだった。



 矢口と裕ちゃんが考えることはずっと一緒だったんだ。

 それは当然だよね?だってさ、矢口も裕ちゃんも、考えてたのは“好きな人”のこと。

 同じ感情で、同じようにみてたら、どう頑張っても結局は同じになっちゃう。

 それがわかるまでは、矢口だけが苦しいんだ、とか思ってた。

 裕ちゃんに当たったこともあったけど、もう昔のこと。




 今はこうして、ずっと傍にいてくれる。ずっと、矢口の傍に。





88 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月08日(月)00時36分25秒




「ん・・・・・」


 あ・・・。あんまり真剣に考え過ぎて、矢口は止まってたみたい。

 裕ちゃんの声で気がついたよ。ありがと、裕ちゃん♪



「いつもは裕ちゃんに主導権握られてるけど、今日は矢口が頑張るぞぉ♪」


 っと、自分に言い聞かせるみたいにして、矢口はもう一度裕ちゃんに近づいた。



 もう目の前には裕ちゃんのきれいな顔。無理やりしてきたキスでも、優しい唇。

 全部、矢口が大好きなモノ。矢口だけが好きなときにもらえる、矢口の裕ちゃん。



「裕ちゃん、大好きだからね・・・。ずっと、矢口だけの傍にいて・・・・・?」



      チュッはあとはあと




89 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月08日(月)00時41分44秒

さささ、まだまだ全然らしくなってないけど、マタ〜リとってことで。
初なんで。これ系の話書くの(苦笑)

3連休も残すところ後1日。なんだかあっという間に過ぎていった気がします。
学校・・・・・。辞めたいよぉ(泣)
90 名前:セーラム 投稿日:2001年10月08日(月)02時03分20秒
学校辞めたいって気持ちはよくわかるよ!
僕だってそろそろ早退辞めないと留年かも・・・
90 名前:セーラム 投稿日:2001年10月08日(月)02時03分35秒
学校辞めたいって気持ちはよくわかるよ!
俺だってそろそろ早退辞めないと留年かも・・・
91 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月08日(月)23時22分45秒
>90 セーラム さま。

 >学校辞めたいって気持ちはよくわかるよ!
  わかってくださいますかぁ(泣)。これで家にも居たくないってのは重症ですねぇ・・・。
  私の居場所はどこ〜〜(壊)
92 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月09日(火)23時50分41秒




 えっと、キスしたはいいけど、この後ってどうやるの?

 う〜〜〜、裕ちゃんがリードしてるから、矢口わかんないよぉ。

 裕ちゃんがしてくれるみたいにすればいいの?あ、でも、矢口、覚えてないや。



 裕ちゃんって、なんだか・・・、えっと、そのぉ・・・・・・上手いんだよねっ。

 なんてゆーかさぁ。やっぱり経験かな?どうしても矢口が勝てない理由。



 初めて一緒に寝てから、もうズイブン経つんだけど、それでも矢口は余裕ができない。

 裕ちゃんはいつも矢口が頑張って追いつこうとするのを、軽くかわす。

 絶対に裕ちゃんのペースになって、気がついたら矢口だけすっごいことになってる。

 悔しいけど、裕ちゃんは矢口の上。なんでかわからないけど、矢口はいつも下。



93 名前:好きだって、こと 投稿日:2001年10月09日(火)23時52分04秒




 それが当たり前になってたけど、最近ちょっと納得できない。

 チャンスがなかったから、実行には移さなかったけど、今はできる。



 矢口だけいつでも汗だくで悔しいとか、そんなのは別にいいんだよ。

 矢口は、いつもと違う裕ちゃんが見たいだけ。

 裕ちゃんはどんなカンジなんだろうって、思うようになった。

 全部の裕ちゃんが、矢口だけの裕ちゃんとして、ほしくなっただけ。



 という訳で、裕ちゃん、起きてもいいから寝ぼけててね。



94 名前:好きだって、こと 投稿日:2001年10月09日(火)23時53分25秒




「・・・・・えっと、とりあえずもう一回キスするか」

「ええで。矢口とやったら何回でもしたる♪」

「!!ゲッ!裕ちゃん起きたの?!」

「ゲッ!って・・・。ええけどな、別に♪」



 ?なんかヘンに機嫌よくない?それに、寝起きでこんなにハキハキ喋れるの?

 あ・・・、もしかして・・・・・。



「裕ちゃん、いつから起きてたの?」

「ん?ん〜と、“裕ちゃんが、わるいんだからね”から?」

「・・・・・・ほとんど最初じゃん」



 てことは、いまでの矢口の悩み顔とか見てたの?!なんだよ、このヤロォ!



「で?矢口、この後のこと教えてほしい?」



 またそのオヤジ顔するぅ。もうちょっとしまりのある表情してよぉ。



95 名前:好きだって、こと 投稿日:2001年10月09日(火)23時54分55秒



「なんやぁ?教えてほしいのは、上手な甘え方かぁ??」

「うっさいっ!ふんだっ!もーいいもん!!」

「ん〜〜、怒った顔もかわいいなぁ♪」

「あーーもう!うるさいぞ!!矢口はもう起きる!!」



 って崩れた顔のまんまの裕ちゃんに言って、矢口はベットから出ようとした。

 が、ベットについた腕を裕ちゃんに掴まれて、矢口は体勢を崩した。

 ベットの上だったから大して痛くもなかったけど、ちょっと危なかったんじゃない?



「なんだよ、アホ裕子。矢口がケガしたらどうするんだよ?」

「ケガなんかするかいな。ここは裕ちゃんのベットやで?」

「何で裕子のベットだとケガしないんだよ?」

「ここは、矢口と裕ちゃんの場所や。いつでも矢口の事を大切に守ってくれる」



 ・・・くさいぞ、裕子。そういうことを簡単に言うな。こっちが恥ずかしくなる。



96 名前:セーラム 投稿日:2001年10月10日(水)20時50分28秒
あっ!更新だいいねぇ。
さっき携帯が水たまりに落ちて再起不能に・・・(泣)
97 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月11日(木)01時00分22秒
>96 セーラム さま。


 >さっき携帯が水たまりに落ちて再起不能に・・・(泣)

  マジっすか?!ザッツ トゥー バッド!!
  うちの友達でも同じようなことになって、みんなに携帯のアドレスとか再度聞きまわってた人がいました(笑)
98 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)01時03分04秒




「矢口・・・」

「なに?・・・・・ん・・・」



 急に人のこと呼んで、答えもなしにキスするなよ。

 好きだから・・・いいけどさっ。



「・・・なに、いきなり」

「急に矢口がほしなったんや。別にええやろ?」

「・・・いいけどさ」

「ほな、朝やけど、いただきます♪」


 ・・・・・・え?



「ちょ、ちょっと待ってっ。いただきますって、何っ!?」

「は?矢口ぃ、恋人同士がベットの上で“いただきます”って言うたら、一つしかないやろ?」

「だ、だから、なんでそうなるんだよぉ!?」

「矢口がOKしてくれたんやんか?」

「違うよ!矢口がOKしたのはキス!!それ以上は許可してない!!」



99 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)01時04分15秒


 矢口の言葉を聞いて、裕ちゃんはちょっと考え込んでしまった。

 そういう意味で言ったんじゃなかったんだけどなぁ・・・。

 やっぱり裕ちゃんってスケベだなぁ。いつでもそんなこと考えてるのか?


 ・・・・数分前の矢口。ごめんよ。




「ま、ええやん。どうせ今日は二人ともオフなんやから♪」

「よくない!もう9時だし、そろそろお腹空いてきてるでしょ?」

「空いてるよ。だから、矢口が食べたいて言うてるんやん?」



 それって違う“空いてる”じゃんかよ!!



「て、ちょっと!?裕ちゃん、何してるの!!」

「なにて、見たらわかるやん?」


 矢口を組み敷いて、上に乗ってます、って?ふざけるなぁ!!


100 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)01時05分28秒



「裕ちゃんてそういうことしか考えてないの?矢口はそんな相手なの?」

「ちゃうよ。でもな、最近はずっと会えんし、会ってもすぐに次の仕事やん?」

「だけどさぁ、矢口と裕ちゃん・・・・・一緒に住んでんじゃん?」


 




 そう、矢口と裕ちゃんは同棲してる。今年の4月16日から。








―――――――― ――――――― ―――――――― ―――――――― ―――




101 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)23時51分48秒




 4月15日と言えば、みんな知ってる。裕ちゃんが『娘。』から卒業した日。


 あの日、矢口は一人で泣いてた。誰にも相談できないで、苦しんでた。

 今日が終われば裕ちゃんとは別の世界に住むことになるって、一人で泣いてた。

 裕ちゃんが自分で決めたことだから、一生懸命、応援しようって決めてたのに。

 絶対に裕ちゃんの前では泣かないって、決めてたのに。・・・ダメだったから。



 矢口は裕ちゃんの前どころか、会場のみんなの前で泣いた。他のメンバーも泣いてた。

 それは正しいことだし、ファンのみんなも当然だと思ってるはず。

 でもね、本当は矢口だけはNGだったんだ。泣いちゃいけなかったんだ。



 結局、楽屋に帰っても裕ちゃんに泣きついちゃって、困らせちゃった。

 裕ちゃんはなんでもない顔してたけど、内心そうとう悩んでるのはわかってたんだ。

 何で悩んでるのかは、その後すぐにわかったんだけどね。



102 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)23時52分55秒





「一緒に、住まへん?」






 楽屋から逃げるように飛び出した矢口を、裕ちゃんは追いかけてきた。

 それから人が通りにくい廊下の影で、何度も裕ちゃんに抱きしめてもらって、

 落ち着いたころ、裕ちゃんが言った一言がこれだった。



 なんて言ったか理解するには、ちょっと時間が必要だった。

 そんなこと言われるなんて思ってなかったから、すごく驚いた。



 裕ちゃんが矢口を追いかけてきたのは、別れ話をするためだと思ってた。

 もうほとんど会えないから、きっとダメになる。だから別れると思ってた。

 でも、裕ちゃんは矢口の期待を、いい意味で裏切ってくれた。






「・・・一緒に住む?裕ちゃんと矢口が??」

「そうや。矢口は嫌か?アタシは住みたい」



103 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月11日(木)23時54分27秒




 そりゃ、矢口だって住みたい。

 家に帰って裕ちゃんがいる生活なんて、夢でしかできないって思ってもん。




「どんなに好きでも、離れてるといつかはお互いが見えん様になりそうな気がすんねん」

「うん。それは矢口もちょっとだけ思ってた。矢口はずっと裕ちゃんが好きだけどね」

「アタシかてずっと矢口一筋や。それはわかってるねん。それでも、やっぱりキツイやろ?」




 確かにキツイとは思う。好きな人には毎日逢いたい。そんなの当然じゃん?




「やから、一緒に住もう?同じ所に住んでれば、嫌でも毎日逢える」

「嫌でも?」

「え?あ、嫌ちゃてっ。例えやんか」




 知ってるよ。裕ちゃんと一緒に住めるかもってことで、矢口はハイになってた。



104 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月12日(金)00時01分00秒
どうも、今夜の更新でした。

市井紗耶香さんが復活するようですねぇ・・・。
姐さんがなぜか応援らしいですねぇ・・・。複雑じゃないですかぁ?

市井さんが復帰してくれるのはもちろん嬉しいのです!
でも、来春からの正式再デビューで・・・なぜにたいせー?!

この1年半が市井さんにとってどんな年だったのかは知りませんが、
復帰する以上は頑張ってほしいですよね。


なんかホームページによって皆さんの意見が違うようなのです。
うちは応援していくつもりです。これからはどんな市井さんが見れるんでしょう?
姐さんはどうなっていくんだろう?(違)来年の予定とかイマイチわからん(汗)
105 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月13日(土)02時30分30秒

 やぐちゅーがんばってください。
 かなり気になってチェックしまくってます。
 市井と中澤…
 そうなるんでしょうか?
 市井の成長が楽しみです。
 しかし、興味はやぐちゅーに!!
 がんばってください!!
106 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月13日(土)21時52分21秒
同棲している2人、なんかいいですね〜。

市井ちゃん復活で市井小説が増えてくるのかな。
でもマイブームは永遠にやぐちゅーなので
作者さんの作品大好きです!
107 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月13日(土)23時31分09秒
>105 名無し読書 さま。

 >市井の成長が楽しみです。
 >しかし、興味はやぐちゅーに!!

  そんなもんです(w。うちもその中の一人なんで、深くは追求しないでください(汗)
  市井さんの復帰に絡んで、別の板で一つ書こうと思ってます。市井さんはあんまり出てこないけど。
  し化も王道完全ムシだけど・・・。


>106 名無し読者。 さま。

 >市井ちゃん復活で市井小説が増えてくるのかな。
 >でもマイブームは永遠にやぐちゅーなので

  増えてくるでしょうね(苦笑)うちは市井さんが復帰してもやぐちゅー推進派です(w。
  ごまちゃんとの絡みが少なくなって、○○さまはごまゆうが減る!!と嘆いておられました。
  そんなことはないです!!うちはやぐちゅー推進派。でも、ごまゆう激推しです。
108 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月13日(土)23時35分10秒




「ねぇ、本当に住めるの?裕ちゃんと、同じカギを持てるの?」

「カギは今でも同じやろ?それが二つか一つかの違いやな」



 もちろん、矢口は一つがいいなぁ?裕ちゃんもそうでしょ?




「あったりまえやんか」

「・・・・・・裕ちゃん」




 矢口は裕ちゃんの首に回した腕に、ぐっと力をいれた。

 自然と二人の間はなくなる。それは二人の正しい位置関係。かわらない居場所。



 裕ちゃんがふいにポケットから何かを取り出した。

 それは、とってもきれいな、銀色の ――――――― 絆だった。





「受け取ってくれるよな?矢口、ずっと一緒におって?」

「・・・それじゃ、プロポーズだよぉ。アホ裕子・・・」

「今回は指輪ないからなぁ。でもいつか、ちゃんとしたるから」

「・・・・・・うん。裕ちゃんと同じ部屋にいたい、から・・・・・」








 こうして矢口は、裕ちゃんの・・・ううん、矢口たちの部屋のカギを手にした。





―――――― ―――――――― ―――――――― ――――――――― ―――――


109 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月13日(土)23時36分45秒





「一緒に住んでるよ?でもな、話する時間とかあんまりないやん?」

「そりゃあ、ね。矢口も裕ちゃんも忙しいから、仕方ないんじゃない?」

「それが嫌で一緒に暮らそう?って言うたのになぁ」



 お仕事はちゃんとする、これって裕ちゃんが言ってたことじゃん?




「仕事はちゃんとしなアカンねんけどなぁ・・・。なんや、不安があるねん」

「不安?なに、それ?」



 また考え込んでるし。なんで不安になるの?矢口はバリバリ幸せ街道まっしぐらなのに。




「あんなぁ・・・、新メンバー入ってきたやんか?」

「うん。4人ね」

「で、今まで以上に忙しなってるやん?ミニモニの新曲とかでも」

「うんうん。で?それって我慢しようって決めたことじゃん?」



110 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月13日(土)23時37分57秒





 二人でした約束だよ。どんなに忙しくなっても、絶対に一日一回は電話する。

 忙しさに負けそうになったら、どんな時間でも逢うとかさ。

 その中に、逢えない日が続いたり、電話がどうしても出来ない日が続いたりしても、

 結して愚痴をこぼさないこと。って言うのがある。



 これは、お互いの仕事とかを意識して決めたこと。

 仕方ない、で片付けちゃうには、かなり重いことだったけど、裕ちゃんが言うから頑張った。





「夜はずっと一緒にいるじゃん。それだけでも十分だと思うよ?」

「・・・矢口は十分か?夜にちょっと逢うだけで、不安になったりせんか?」

「・・・・・・・」




111 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月13日(土)23時39分54秒





 それって反則じゃない?そんなこと聞かれても、答えなんか決まってるじゃん。




「十分なわけない。もっと、ずっと、一緒にいたいよ」

「やろ?裕ちゃんかて同じや。やけど、どうしても無理なんや」




 だから、仕方ないじゃん・・・。何でそんな話題を持ち出すの?

 寂しさを突きつけてるだけじゃん。矢口も裕ちゃんも辛くなるだけじゃん。



 ・・・・でも、これってなしだよ。






「だからぁ、なんでそーなるのよ?!」

「せやからぁ、欲求不満なんやって」

「アホ裕子!スケベ!何でそんなことしか考えてないんだよ!」

「別にこれしか考えてないわけやないで。でも、今はこれがいいんや」




 逢えないでなる欲求不満とかなら、矢口もわかるよ。

 でもね、裕ちゃんがこーゆー風にしたがる理由は、さっきわかりかけたけど、

 やっぱりわかんない。なんでそんなに欲しがるんだよぉ。




112 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月14日(日)23時30分16秒





「あんなぁ、矢口。前に一緒に寝たんはいつや?」

「・・・・・・・。いつだっけ?」

「みてみぃ。そんなこともわからんほど昔やろ?」



 そだねぇ、ちょっと長いかも・・・。一週間・・・2週間・・・・・。




「はは、約1ヶ月前だ・・・。なんか懐かしいねぇ」

「・・・ふざけててもいいけどな、別に」




 そう言って、裕ちゃんは矢口の首に、近づいてきた。ヤバイんじゃないの?

 明日は“娘。”でグラビア撮影があるんだよねぇ・・・。非常にヤバイよね。



 よし。なんとかして裕ちゃんを止めよう。そうしないと、明日のスタッフさんが・・・。

 頑張るぞぉ、矢口真里!名づけて『裕ちゃんよ止まれ』大作戦!!







 てっ、コラァ!!いきなり押し倒されてるじゃんかよぉ!!




113 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月14日(日)23時31分29秒




「ちょ、ちょっと待って。ね、裕ちゃん」

「・・・・・・待てん」



 むりやり矢口にキスした。ちょっと抵抗らしきものがあったけど、気にしない気にしない。




「・・・んっ・・・。んっふ・・・・っ」




 何度も角度をかえて、だんだんと深いものにしていく。

 ないに等しかった抵抗が、今では逆になってる。

 首に回った矢口の腕と、その先でアタシの髪と絡んでる指先が、昨夜の場面を思い出させる。




「ん・・・。矢口、待ってほしいか?」

「・・・・・・・きくなよ、バカ」

「バカでけっこう。・・・・好きやで」

「・・・矢口も・・・好き、だよ」



114 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月14日(日)23時32分57秒




 その言葉が、アタシをどれだけ支配できるものなのか、矢口はきっと知らんのやろうけど・・・。

 束縛されるのが矢口なら、首にヒモつけられても嬉しいわ。

 あ、ちゃうで。ホンマにされたい、とかは思ってないから。例えや、例え。




「あっ・・・!裕ちゃん。痕、つくよ・・・」

「大丈夫やって。ついても誰も気にせんから」

「なんでよ?矢口はアイドルなんだよ?」

「関係あるかい。矢口に痕つけれるのはアタシだけやねんから」

「!!!」



 お、耳まで真っ赤や。かわいいはあとはあと




「な、なんてこと言うんだよぉ」

「うそちゃうやん?他に誰が居るねんな」



 居ったりしたら許さんでぇ、矢口の相手!



115 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月15日(月)01時19分35秒
矢口の相手は裕ちゃんだけ。うんうん。
毎日チェックしてますぜ♪
つづき楽しみです。
116 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月15日(月)03時49分48秒
めっちゃみてますがな。1日に何回チェックしているか?
ごまゆう推しでも、やぐちゅーカップル成立に対して
ごまの姐さんへの片思いですよね?もちろん。

作者さんの市井復活に対しての心の動きがほとんどボクと
一緒なので驚いています。

でも、今日のハロモニのコントでも中澤と矢口の絡みがあったのに
普通でつまんない。中澤が矢口にぐっーと近づいた瞬間
抱きつけーって念じたのになぁ。

チャーミー病気とかで、一回ハロモニニュースで矢口が
代打やってくれないかなぁ。その時の姐さんの態度を
見てみたいと思いません?
117 名前: ごまゆう♪ 投稿日:2001年10月15日(月)04時29分37秒
>作者さん
毎日めちゃめちゃ楽しみに拝見しておりますvvv
・・・ところで・・・ごまゆうが減る〜と嘆いている○○さまって
ひょっとして・・・ボクのことですか(笑)??>メールのところを見て下さい(笑)
ちょっと気になったので、珍しくレスしてみました♪
118 名前:セーラム 投稿日:2001年10月15日(月)09時14分55秒
続きがんばれ!
119 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月15日(月)23時36分41秒
>115 名無し読者 さま。

 >矢口さんの相手は裕ちゃんだけ。うんうん。

  あったり前です!!やぐっちゃんの相手なんて、姐さん以外に誰がいますか?!
  やぐっちゃんには永遠に姐さんだけです。うんうん。


>116 名無しさん さま。

 >ごまゆう推しでも、やぐちゅーカップル成立に対してごまの姐さんへの片思いですよね?もちろん。

  あぁ・・・、それはちょっとわかりません・・・(汗)
  それはそれで短編の方でのリクってことで、ダメでしょうか?

 >今日のハロモニのコントでも中澤と矢口の絡みがあったのに普通でつまんない。

  わかります!でも、飯田さんには悪いんですけど、姐さんがやたらとやぐっちゃんに絡んでましたね(w
  なんか前の『FUN』を思い出させるいいネタだった・・・。


120 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月15日(月)23時40分37秒
>117 ごまゆう♪ さま♪

 >・・・ところで・・・ごまゆうが減る〜と嘆いている○○さまって
  ひょっとして・・・ボクのことですか(笑)??

  そうです・・・(笑)なんか勝手に固有名詞を上げてしまってよですね・・・。
  ご迷惑でしたらスイマセン。尊敬してる証拠のつもりです・・・。


>118 セーラム さま。

 ご期待に添えるよう、頑張ります!!
121 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月15日(月)23時43分30秒




「・・・・・・居ないけどさぁ・・・」

「当然やな。矢口はアタシだけの矢口や」




 ???どないしたんや?急に驚いた顔してからに。

 裕ちゃん、ヘンなこと言うたか?



「裕ちゃん・・・」

「え?な、なんや?」

「・・・・・・・・」



 無言で二人の距離を縮めてくる矢口。アタシの顔がどんどん近づく。




『・・・・・』




 唇をはなして、初めて気がついた。

 今の矢口、メッチャ色っぽいやん・・・。



122 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月15日(月)23時45分35秒




「・・・矢口。ほしい。ええか?」

「・・・単語で喋るな。アホ裕子」




 矢口が言い終わったころには、アタシの唇は矢口の耳の付け根あたりにあった。

 ほんの少しだけ強めに吸いついて、ゆっくりと下にさがっていく。

 首筋を通り、鎖骨まで舌を這わせながら、右手で矢口の耳に軽く触れる。

 二つの刺激に、矢口に肩がビクッと反応した。




「あ・・・っ、うん・・・!」

「・・・どないしたん?えらい敏感やん?」



 ちょっとイタズラっぽく言うたら、反論があった。




「ゆ・・・ぅ、ちゃんが・・・!」

「うん?裕ちゃんが、なんや?」




123 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月15日(月)23時47分31秒



 苦しそうな矢口を見ながら問いかけ、空いてる左手で服を脱がしていく。

 その間にも、ちょっとだけわき腹の辺りを撫でる。器用やろ♪




「・・・っ!へ、ヘンなこと・・・、するから、じゃんかよぉ!」

「ヘンなことぉ?なにがや?」

「こっ、こんなことっ。今まではしなかったじゃんっ・・・」




 こんなこと?って、右手か?なんや矢口、こないな簡単なことでも感じるんかぁ?

 なんや、なんやぁ♪初めて抱いたときみたいな気持ちになってきたやんかぁ♪♪




「裕ちゃん・・・、耳っ!もういいよぉ・・・!!」

「そうはいかんでぇ。せっかく矢口が気持ちええ言うてんねんからな」

「ふっ・・・ぅん。・・言って、ないもん・・・っ」




 好きなように言うとき。身体はイチバン正直なんやから。



 ―――――― その身体を、イチバンよう知ってるんは、アタシなんやから。




124 名前:ごまゆう♪ 投稿日:2001年10月17日(水)03時51分34秒
>作者さん
いーえーとんでもございませんっ(笑)!!
尊敬されるようなことはなにも・・(笑)。
だた単に「ごまゆう」&「やぐちゅー」が大好きなだけの奴です(笑)。
更新、がんばって下さいね〜vvv
125 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月17日(水)21時08分14秒
LOVEセンチュリーDVD、なかなか良いですねー。
やぐちゅー・やすいしなとこが幾つか…ってそっちかいっ!(w
こないだのハロモニは、気持ちやぐちゅー風味だと自分は思いましたが。
126 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月18日(木)09時26分33秒
スイマセン。風邪で熱が出てしまって、学校も休んでます。
こんな状態なのでしばらく更新は控えさせていただきます。

本当にスイマセン。。。
127 名前:セーラム 投稿日:2001年10月19日(金)01時46分29秒
ゆっくりと、静養なさって下さい。
128 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)16時54分13秒




   『ねぇ、ねぇ、ねぇ。』



「・・・ごっちん、元気やねぇ・・・」




 そんな独り言を呟いてみた。

 なんだか無性に寂しくて、なんだか無性に悲しかった。



 アタシはやっぱりあの娘が好きなんやって、確信した。


 テレビの中で笑ってる、可愛いあの娘。

 そうかと思えば、歌では色っぽい面を披露。

 一体どれが本当の彼女なのか・・・。




 アタシだけが知ってるあの娘は、本物なんやろか・・・?




129 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月26日(金)16時55分23秒




「裕ちゃん、大好き。本当に好きだよ」

「・・・なんやねん、いきなり。どないしたん?」





 急に愛の告白をしてきたあの娘。

 ホンマに急過ぎて、顔が赤くなるのを止められなかった。

 そんな情けない姿を見せないように、アタシは下を向いた。




 ・・・・・つもりやった。できんかったんや。


 ごっちんが、ごっちんの瞳が、アタシを放してくれんかった。

 なんでか知らんけど、今にも泣き出しそうに潤んどったんや。





「だってぇ、裕ちゃんが・・・っ、なんかっ、消えちゃいそうだったんだもん・・・!」

「アホやなぁ。なんで裕ちゃんがごっちんの前から消えんねん?」

「そ、そんなのっ、ゴトーだってわかんなよぉっ!!」



130 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)16時56分52秒




 あーあー、せっかくの美人さんが大なしやでぇ。

 泣きやんでやごっちん。アタシは意味わかってないねんし・・・。




「ほら、ごっちん。裕ちゃんが涙拭ったるから、上、向いて?」

「う・・・ん・・・、ぐずっ・・・・・」




 ふぅ、ホンマに、こういう時は幼いのになぁ。

 あぁ、ごっちんかわええなぁ・・・。裕ちゃん幸せ・・・。



 て、おい、自分。可愛いからって誤魔化されたらアカンやん。

 ごっちんが泣き出した意味をきかなっ。

 訳わからんままで終わってしもたら、アタシのこのグシュグシュの服が可哀想や。



131 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)16時58分02秒





「落ちついたか?もう、大丈夫か?」

「うん・・・。ごめんね、裕ちゃん・・・、服」

「ん?ええよ全然。ごっちんの涙やしなー♪」

「・・・やっだーっ、裕ちゃんキッザーーー!!」





 なんて言いながらアタシの肩をバシバシ殴ってくる。

 ごっちん、自分の力を考えて、手加減を覚えよな・・・。





「痛いてごっちんっ!!肩の骨砕けそうやって!!」

「うっそだーー。人に肩の骨割られた人なんかいないよーーー」




 いやいや、自分なら近い将来やりそうやで。

 しかも、被害者第1号はアタシのよな気がするしぃ?

 近い将来どころかすぐ目の前にあるんとちゃうか?



132 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)16時59分03秒




「裕ちゃん?裕ちゃんーー?ゆ・う・ちゃーーん?!」

「・・・大きな声で呼ばない。裕ちゃん二日酔いで頭イタイねん」

「はーい。でもね、裕ちゃんが悪いんだよ?」

「は?なんでやねん?」

「裕ちゃんが、ゴトーのことほっといて考え事なんかするからいけないんだもんっ」





 おー、そりゃ裕ちゃんが悪かったわ。うんうん、ごっちんが怒るのもムリはない。

 なにげに『構ってくれなくっちゃ、イヤ!』って言うとるしなぁ。

 やっぱりかわええなぁ・・・。アタシの恋人さんは・・・・・。


133 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)17時00分16秒



 なんや共通点も少なぁて、最初はどうなるか心配やったけど・・・、人間やる気と根性やな。

 それとも、アタシのごっちんへの愛がその辺の壁なんかぶっ壊したとか?

 あ、ごっちんのアタシへの愛がトンネル掘って出て来たんかな?


 ま、そんなんどっちでもええねん。今の問題は、ごっちんがなんで泣いたかや。

 今日オフで一日中アタシと一緒に居ったごっちんが、なんで泣いたんや?

 これじゃ、まるで・・・、アタシと一緒にいるのがイヤみたいやんか・・・。





「・・・裕ちゃん・・・」

「ん?なんや、ごっちん?泣いてた理由、教えてくれんのか?」

「・・・・・うん・・・」




 まだ目に涙の欠片が残ってるごっちんはちょっと見るのは辛かったけど、

 それよりも先に解決したかったから。ごっちんの、その、涙の理由を・・・。



134 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月26日(金)17時01分32秒




「あのね・・・、裕ちゃんがね・・・消えちゃいそうだったの・・・・」

「・・・・・・」




 いやぁ〜〜、それはさっき聞いたんやけどなぁ・・・。

 どうしてそう思ったかをききたかったんやで、裕ちゃんは。




「でね、裕ちゃんがね、ゴトーの前からサヨナラしちゃいそうだったの」

「・・・・・・・」




 あぁ、何となくわかったかも・・・。

 ごっちんは不安になってたんやんな?その原因はきっと・・・







   あの娘、なんやろな?





135 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月26日(金)17時07分23秒
いや〜、お久しぶりです(汗)まず一言。

風邪って怖いですね。

死ぬかと思ったのは今回が初でしたけど、なんともう少しで入院までいきかけました(w
高熱が引かないのと、その熱による幻覚っぽいのがやばかったらしいです。
今は平然と生きてますけど!!みなさんも注意してくださいね。

『風邪は万病の素。早く治すに越したことはない』ですよ。

テストもあったんですけど、なんかほとんどアウチッ!でした。
ってか、病みあがりの人間に一週間テストをさせんなっての!!
136 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月26日(金)17時15分57秒
で、今回は、こっちでは初となりますサイドのコーナーです。

え〜、まぁ、やぐちゅー好きでここを見に来られてる方々には
少々申し訳ないんですが、今回のは矢口さんの出番がないですね(苦笑)

登場するのは
姐さん(うちの小説には絶対ですよね)
ごまちゃん(最近目がいくこの御人)
もう一人はまだ秘密ってことで(w 

すぐにわかるので待っててください。待っててほしいなぁ。待っててくれるかなぁ。
ってことで、今回の更新は終了です。

なんで2回に分けたのかって?それはねぇ・・・、気づいてくれる人がいるかなぁ?
ま、ヒントはうちは永遠にやぐちゅー基本の推進派。ってことです(w

137 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2001年10月26日(金)17時51分34秒
祝体調復活!!
しっかし風邪って恐ろしいですね。作者さん、ご無理なさらず・・・

やぐちゅ〜でなくても、作者さんの手に掛かれば甘甘(でれでれ?)ねえさんが見られるので、楽しみです。
138 名前:ごまゆう♪ 投稿日:2001年10月27日(土)02時17分43秒
おおっ!!復活おめでとうございますっ!!!
・・・ってマジ大丈夫ですかっ(汗)?!死ぬかと思ったって・・・(苦笑)。
ホント、風邪は油断ならないですよね!気をつけて下さいね!!

さてさて・・・なんかボクにとって超幸せなシリーズが始まってるんですけど(笑)!!
かなり嬉しくてテンション上がってます♪
しかーし・・・なんで2回に分けたのか、理由がわからず・・・。
もう一人の登場人物は誰なんだろ・・・・。

このままラブラブごまゆうでお願いしま〜すっ!!!
139 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月27日(土)09時44分24秒
>137 やぐちゅ〜すか さま。


 >祝体調回復!!

  ありがとうございます!本気でヤバかったです(w


 >作者さんの手に掛かれば甘甘(でれでれ?)ねえさんが見られるので、

  ・・・多分でれでれ姐さんでしょうね!2回の理由はわかりましたか?



>138 ごまゆう♪ さま。(w

 >復活おめでとうございますっ!!!

  ありがとうございますっ!!!今後は気をつけますともっ!!


 >なんかボクにとって超幸せなシリーズが始まってるんですけど(笑)!!

  もちろんです!貴方様のために書いたこのシリーズ!!
  しっかりと受けとってください!!!(押しつけんなっ!)
  このままラブラブなごまゆう・・・って訳にはいくかなぁ・・・?(w

さ、このシリーズもいいんですけど、本編の方も進めていかなければ・・・。
あ、2回に分けた理由は簡単です。アドレスクリック!でわかります。
140 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)09時50分09秒




 約一年半の月日が流れて、再びアタシらの前に現れたあの娘。

 アタシがずっとライバル視してきた娘や。


 ごっちんと付き合ってた、ごっちんの元彼女。のはずや。

 少なくとも、ごっちんは好きやったはずや。



 今となっては過去のこと。そう割りきれるわけない。

 人生経験豊富なアタシでさえこのありさまやのに、ごっちん・・・。

 いま、めっちゃつらいよな。苦しいはずやんな。




 ホンマはな、ごっちんのこと、誰にも渡したぁないよ。

 たとえアタシよりもごっちんのこと理解できる奴でも、譲るなんてできへんよ。

 でもな、ごっちんがそう望むなら、もう一度、あの娘とやり直したいなら、

 アタシは諦めてさ去るしかないやん?それが大人で、クールな恋愛やん?



141 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)09時51分00秒




 だからな、今日はホンマはな、ごっちんと別れるつもりやってん。


 ごっちんはそれを感じとってんな、きっと。

 普段は場の空気も読めん娘やったのに・・・。

 やっぱり環境って変わるもんなんやなぁ。




 なぁ、アンタもそう思ってるんやろ?

 なんで後藤が裕ちゃんに、って。後藤はあたしが好きなのに、って。

 戻ってきたから取り返してやるんだ、って。なぁ。


 ごっちん、アタシはアンタが好きや。今までにないくらいに、ハマってる。

 だからってな、好きな人の気持ちムシしてまで、自分の幸せ追求したりせんよ。

 だからな、別れよ?ごっちんはやっぱり笑ってるのがええからさ。




142 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)09時52分20秒





「裕ちゃん?なに?」

「・・・あんな、ごっちん・・・・・」









 幸せになってな・・・







143 名前:セーラム 投稿日:2001年10月27日(土)10時38分04秒
更新だ♪うれし〜
しかしこの前のテストは散々な結果だった。
144 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月27日(土)23時44分23秒
>143 セーラム さま。

 >しかしこの前のテストは散々な結果だった。

  ですかっ?!うちもテスト返ってきてショックです!!
  やっぱり病みあがりのボケ頭ではきつかった模様です。
145 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)23時47分51秒





「あっ!!そうだよぉ、大切なこと忘れてたっ!!」

「?!な、なんやねんな?!せっかく覚悟したのに・・・」

「?・・・ま、いいや。はい、裕ちゃんにこれ!!」





 ???なんやねん、これ?

 しかも、さっきのごっちんの間は気になるし・・・。




「・・・・・ごっちん、これ、誰から?」

「へへへ、今度の裕ちゃんのパートナーから♪」

「・・・・・・・」





 これは・・・挑戦状と受けとってええんか?

 わざわざごっちんに持ってこさせる辺り、ムカツクやん。


 挑戦なんかせんでも、ごっちんはいつでもアンタのやったやろ?

 対等にって?そんな気遣いなんか要らんで。

 ごっちんの心は、いまでもアンタもモンや・・・。




146 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)23時48分45秒




「ね、開けて開けて♪ゴトー見たい!」

「・・・そやな、手紙と睨めっこしてても読めんもんな」




 ごっちんの前で元カノと現カノの対決か?

 えらい舞台用意してくれるやん。気が利くなぁ、アンタは。



 ・・・・いつか絶対シバイたる・・・。






「「・・・・・・・・」」





 この娘は・・・・・何でこないに・・・・・!





147 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)23時50分16秒





『   DEAR〜〜→ 小心モノ+ワガママ娘☆



 ハローー!!元気してるよねぇ?!てか、つい最近会ったよね、裕ちゃんには(笑)

 べつに手紙にする必要はなかったんだけどね〜、裕ちゃんが先走っちゃいそうだったから

 後藤に渡してもらいました。


 ここで一つ、裕ちゃんの思考を読んでさしあげよーー!!

 ずばり、後藤のこと振ろうとしてたでしょー?当たりでしょ?

 そんなことしたら許さないからねーー(怒)


 後藤が今好きなのは、間違いなく裕ちゃんだよ!それは絶対にそう!!

 元教育係として、後藤の良き親友として、それは保証してあげます♪

 まぁ、前はあたしだったかもしれないけどねぇ。今は裕ちゃん。

 だから、絶対に後藤のこと泣かさないでよ?マジでやめてよ?


148 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月27日(土)23時51分39秒





 こんだけあたしが言っても信じられないなら後藤に聞いてみなよ?

 あいつにとってのあたしと裕ちゃん。どっちがなに?ってさ。


 はい。これ以上は部外者であるあたしが口を出すことではないのでストップ。

 あとは、裕ちゃんと後藤で考えて未来を作ること!!OK?

 じゃ〜〜ね〜〜〜!裕ちゃんとはまた近いうちに会いましょーー。




      FROM 美人でカッコイイ〜かあさんからでした!           』






149 名前:nanasi 投稿日:2001年10月28日(日)03時59分46秒
ゆうごま最高。
でも・・・正直いちごまに持っていかれるかと・・・
よかった!ホッー。
続きがめちゃくちゃ気になるよー。
150 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月28日(日)20時58分11秒
いつの間に・・・更新されてたのか?
やぐちゅースレにゆうごまか(w
ゆうごまもいいね。
後藤が、TVで中澤からイカジョッキー貰った話とか聞いてから・・・
ゆうごま萌えになってしまった。
151 名前:中澤裕姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月28日(日)23時35分10秒
>149 nanasi さま。

 >でも・・・正直いちごまに持っていかれるかと・・・

  そんな無粋なことするわけなじゃないですかぁ(失礼)
  うちはあくまで姐さん激推しなんですからぁ!!(強く言いきり)
  大丈夫です!心配しないでください!!


>150 名無し読者。 さま。

 >後藤が、TVで中澤からイカジョッキー貰った話とか聞いてから・・・

  知らないよぉ(泣)なんかファン暦が浅いのがバレテしまいますねぇ(汗)
  ごまゆうもゆうごまもいいんですよぉ。なかなか絡まない御二人だけにねぇ。
  絡むシーンが見てなたいです!!そうですよねぇ?
152 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月28日(日)23時37分34秒





「・・・ごっちん・・・きいてもええ・・・・?」

「・・・いいよ。ちゃんと答えるから」

「・・・ごっちんにとって、紗耶香はなに?アタシはなに?」




 紗耶香には悪いけど、文字じゃ、信じられへん。

 ごっちんが目の前におるんやから、ごっちんの口から聞きたいやん。

 これに書いてあることはホンマか?これが真実なんか?



 ごっちんから見て、アタシは“好きな人”で、紗耶香は“親友”なんか?





「いちーちゃんは・・・好き“だった”人・・・今は、なんでも話せる親友・・・」

「・・・・・ん・・・」

「でも、裕ちゃんは・・・・・」





 不意に視界が暗くなった・・・。


 ごっちんの体温っていつじ感じても気持ちええなぁ・・・。




153 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月28日(日)23時38分39秒





「・・・裕ちゃんは・・・ごとーの、大切な人・・・」

「・・・・・うん・・・」

「世界に、一人しか居ない、たった一人の、ごとーの好きな人」

「・・・・・・うん・・・」

「誰にも渡したくない、絶対に譲れない、ごとーだけの恋人」






 ・・・・・・うん・・・・。



 ありがとうな、ごっちん。ありがとうな、紗耶香。

 二人の気持ちは裕ちゃんの心に届いたで。





 紗耶香、約束するで。絶対にごっちんは裕ちゃんが幸せにする。

 他にどんなやつが出てきても、今回みたいに譲ろうとなんかせん。



 ごっちん、宣言するからな。絶対に幸せにしたるって。

 もうこんな弱気になったりせんて。ごっちんのこと、手放したりせんて。

 ずっとごっちんを守っていくって。ごっちんの前で。



154 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
155 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月28日(日)23時39分55秒




 アタシはいつでも誰かに護られてる。

 こんな年下のつい最近までガキやって思ってた娘たちにまで。

 これからは護ってもらうだけやない。護っていく。



 自分の大切なモンは意地でも譲らん。そんなカッコええ大人になるわ。

 ごっちんと、アタシと、支えてくれた、

 そしてこれからも支えてくれる人たちの為に。

 自分に素直で、好きなモンは好きと言える、そんな人間になっていくわ。








「大好きやで、ごっちん」








156 名前:作者です(怒) 投稿日:2001年10月28日(日)23時45分55秒
>154

 ナンすかこれ?こーユーことはマジでやらないでほしいんですけど(怒)
 これって、削除依頼ってやつをすればいいですかね?
 削除依頼ってどうやるんですか?誰か教えてください。

 消してください。って書けばいいんですか?
157 名前:短編・番外編・気まぐれ作品たち 投稿日:2001年10月28日(日)23時47分35秒




中「久しぶりの短編が終わったなぁ。なんやアタシ弱いけど」
後「裕ちゃーーん♪ゴトーのこと好き?ね、好き?好きー?」
中「な、なんやねんごっちん。急にそないなこと聞いてくるやなんて・・・」
後「だってさぁ、裕ちゃんなかなか言ってくれないじゃん?」
中「い、いや〜〜・・・(恥ずかしいやんか、そんなん/////)」
後「あ、それはこっちに置いといて」
中「お、置いといて?(唐突な娘やなぁ・・・)」
後「“覚悟”ってなんのことだったの?」
中「!な、何でもあらへんでっ。(ごっちんの“間”はこれか)」
後「???ま、いいや♪裕ちゃん大好き!!」


以上でした。本編に帰るからね、やぐっちゃん。怒らないでください。
158 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月29日(月)01時47分48秒
>>156
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=imp&thp=998148102&ls=50
ここです。そこ見ると今日は似たようなのがあちこちに貼られているみたいですね。
っていうか、その削除依頼スレ自体にもなんか…
でも>>156 みたいに反応しちゃうと、こういうやからは喜んじゃうんで
次からは黙って削除依頼出しましょう。

今日は ANNSSでやぐちゅーがあって少し幸せなのに…
「アタシにそんなこと(悪口)言えるのは矢口ぐらいだけなんですけど」
とか、フットルースの裕ちゃんのキスシーンを異様にいやがった話とか。
(これはなっちもだけどね)
159 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月29日(月)02時50分45秒
作者さん
イカジョッキーの話は先月?後藤がソロのプロモにTV出た時に話してました。
ソロで後藤が出る時、以外と裕ちゃん話多いんですよ。
裕ちゃんと鍋行った時、裕ちゃんめちゃもち食べてたとか。
裕ちゃん日頃あんまり食べないけど・・・寿司屋に行ったら一杯食べるとか。etc
しょうもないネタですけど(w
ゆうごま応援してますよ。
160 名前:ごまゆう♪ 投稿日:2001年10月29日(月)04時04分33秒
もおおおおお〜っ、ごまゆうサイコー!!!作者サマ、サイコーっ!!!!!
ってか、ボクのために書いて下さってるってマジっすかっ!?
かなーり嬉しすぎで踊っちゃってるんですけど・・・(笑)♪

市井サンが出てきたときには正直かなり焦りましたが・・(苦笑)。
やっぱりごまゆうは文句なしに良いっ!!!
ハロモニでも裕子先生と綾小路くんが絡んでくれるのをただただ祈るばかり・・(笑)。
本編のやぐちゅーも楽しみにしておりますよっ♪
・・・でも今回のようにまた短編ごまゆうに期待・・・ぼそっ(笑)。

>150さん
ボクもイカジョッキーに萌えてました(笑)。
ハワイロケでそんな裏話があったとは・・・(笑)。
161 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月29日(月)17時22分56秒
>158 名無し読者 さま。

 >削除依頼の件。

  本当にありがとうございました。出してきたので多分これでいいと思います。
  初心者なんで、色々とわかり難いことも多くて(汗)お世話になりました。

 >フットルースの裕ちゃんのキスシーンを異様にいやがった話とか。
  (これはなっちもだけどね)

  そんな話は聞いてねぇ〜〜♪何で寝ちゃうよお馬鹿な自分ーーー(泣!!)
  次の日がテスト有りだったのはやっぱりきつかった。
  その日に学園祭に行ったのは間違いだったのだろうか・・・(悔)


>159 名無し読者 さま。

 >しょうもないネタですけど(w

  全然しょうもなくないです!!どんどん欲しいネタですよ!!
  最近は色々あってチェックができてなかったのが敗因ですね・・・。


>160 ごまゆう♪ さま。

 >かなーり嬉しすぎで踊っちゃってるんですけど・・・(笑)♪

  一緒に踊ります?(w 喜んで貰えて嬉しいです。
162 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2001年10月30日(火)09時45分50秒
優しい気持ちでいっぱいになりますね……ずっと楽しんでますよ!
ごま&ねえさんネタ、確かに多いですよね。そいえば、いつかのダイバーでは「ライバルは裕ちゃん」っていってましたね、ごっちん。

やぐちゅ〜大好きなんですが、何気になかよしとかもあり?!って思ってます。
よっすぃ〜などはいかがでしょうか?作者さん。。
163 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月30日(火)17時02分58秒
>162 やぐちゅ〜すか さま。

 >よっすぃ〜などはいかがでしょうか?

  よっすぃ〜すか?いいですねぇ。なんかご希望の設定とかありませんか?
  やっぱり0からネタを思案するよりは1から始めた方が早いと思いますので。
  なにかありましたら、どうぞご指定ください。(ダーク系はパスしたいです・・・)


うちの地域って『アイさが』も『美少女』もやってないんですよねぇ・・・。
なんかズイブンと姐さんを見る機会に恵まれてないって言うか・・・はぁ・・・。
悲しいですよねぇ。あ、でも、明日は見れるんですけど♪今から楽しみです♪
164 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月30日(火)17時13分20秒





「ひっ・・・ゃ・・ん・・・!」

「かわええ声で、鳴いてくれるやん・・・」




 裕子の右手は真里の耳に、左手は胸に触れている。

 舌はもう片方の胸の頂上を、優しく刺激している。




「・・・ぁ・・・んっ・・・」




 徐々に落ち着いてきた真里は、少しだけ余裕を取り戻した。

 が、その余裕も、長くは続かない。




「・・・やっ・・・!裕ちゃんっ」



165 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月30日(火)17時14分46秒




 裕子が、ゆっくりと動かしていた舌を、活発にしだしたのだ。

 自然と真里の鼓動は速まっていく。


 その音は、裕子に心地良い征服感を与える。





「あぁ・・んっ・・・」




 舌だけではなく、左手の動きもかえる。

 ただ触れているだけだった指先を、硬くなった部分に当てる。

 摘んだり押しつけたりして、真里の反応を楽しむ。




「・・・っ・・。あ、はっ・・・ぁ」





 余すことなく、裕子に伝わる真里の身体。

 その感覚に、裕子は酔っていた。

 自分以外は感じることのできない、たった一人の感触。



166 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月30日(火)17時16分12秒




「矢口・・・・」




 小さく真里の名前を呼んで、口付ける。

 その過程で見える真里の顔は、頬が上気し、美しい。

 痛いくらいに裕子の心を絞めつけ、同時に甘いモノをくれる。




「ん・・・、んんっ・・・」





 声を出したいのに、出せない。裕子が許してくれない。

 口の中に溜まってくる喘ぎを、真里はどうすることもできないでいた。




 ――――― 苦しい・・・。




167 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月30日(火)17時18分10秒



 できることなら今すぐにでも、裕子のキスから逃れ、

 感じている気持ちを、素直に口にしてしまいたい。

 真里の願いは切実だった。



 が、それ以上に、真里を思う裕子の気持ちが強い。

 真里の口から出てくる言葉を、一語一句、漏らさずに、

 全て自分の中に吸い込んでいく裕子。




 真里のモノは全て自分のモノ。

 髪の毛の一本、部屋の中の空気、全てがそうだ。

 真里に触れたものは、全て自分のモノにしてしまいたい。

 自分以外に触らせたくない。




 そんなことはできないから、せめて、この瞬間は。

 二人でいるときくらいは、ワガママにならせてほしい。

 全てとまではいかなくても、ほしい。




168 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年10月30日(火)17時20分15秒




「・・・ゆっ・・・ぅ、ちゃん・・・」

「・・・なんや?」



 やっとキスを一時とめた裕子に、真里は話しかけた。




「んぁ・・・!・・・矢口、は・・・っ」

「うん、矢口は・・・?」




 人の話を聞く気があるのかないのか。

 裕子は、真里を攻めることを止めない。



 真里が苦しそうに、胸に詰まらせた言葉を、一生懸命、吐き出すのを、

 何がそんなに楽しいのか知らないが、極上の笑顔で見つめている。



 ふっ、と微笑むと、また真里の胸に口付ける。

 今度はちょっと強めに、吸ったり噛んだりをしている。





「あっ・・・、ふっ・・ん・・・・」

「矢口、話は?言いたいこと、あるんとちゃうの?」



169 名前:中澤裕姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年10月30日(火)17時24分50秒
久しぶりに『好きだって、こと。』更新です(汗)

今までは風邪とその間に思いついたごまゆうをあげていたので、
本編・本家・基本だろこりゃ!のやぐちゅーが野放しになってました・・・。

これはやぐちゅー書きとして許されざること!!
と思いまして、更新を多めにしました。お待ちいただいていた方々、お許しください。
これからは、姐さんも言っているようにやぐちゅー板としての義務を果たしていきます!
170 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)16時57分54秒





 この人はどこまでイジワルなんだろう。

 そんな顔で裕子を見る真里だが、返ってくるのは嬉しそうな表情。

 その右手は、真里の耳を離れ、

 さっきまで唇のあった場所で、円を描くように動いている。



 そして・・・、硬くなったソコを引っ張った。





「やぁっ!!あぁっ、ぅんっっ・・・!!」

「・・・ホンマ、矢口は敏感やな。可愛いで」




 もう真里の頭には、先ほど言おうとしていたモノはない。

 裕子の与えてくれる刺激に、ただただ反応するだけ。

 何度もしてきたことなのに、なぜ真里は慣れないのか。


 答えがあるのだとすれば、それは・・・。




 ――― 昨日の裕ちゃんよりも、今日の裕ちゃんが好きだから




171 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)16時59分13秒



 気持ちが違えば、感度も変わる。

 本当かどうかはわからないが、一理くらいはあるだろう。



 1日1日、日々変化していく心。

 毎朝毎晩、生まれ変わっていく気持ち。



 夜、大人になっても、朝になれば初心。

 これが真里の“慣れ”がこない理由なのだろうか?




 裕子の腕のせいもあるのだろうが・・・?





「矢口、そろそろイケルか?」

「きっ、きかないでぇ・・・。わかんない、よぉ・・・!」

「・・・・そか。なら、ええやろ」



172 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時00分34秒




 なんのことなのかなんて、言わなくてもわかる。

 わざわざ真里に聞いたのは、裕子のイジワルだったのだが・・・。



 そんなことも考えられないほど、真里は意識が混濁していた。

 本当に久しぶりに感じた、自分をよく知る人の手が、

 真里をどんどん追い詰めていくから。





「!!・・・ふっ・・・、ぁ・・・っ・・ぅ」




 真里の中に、細いモノが入ってきた。

 それは間違いなく裕子の指。




173 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時02分03秒



 真里が初めてこの指を感じたのは、かれこれ一年以上前になる。





「ほら、矢口。力、抜かなしんどいで」




 飽きるほど言ったセリフ。

 それでも真里は同じことを繰り返す。


 ―――― なんでなんやろなぁ・・・。





「う、ん・・・。んっと・・・っ!?やっ、あぁぁっんっっっ!!」




 真里の悲鳴のような声が響く。

 原因はやっぱりこの人、中澤裕子。



 自分で力を抜くように促しといて、

 真里が力を抜きにかかったのを見計らって、

 真里の中に入れて指を、動かしだしたのだ。



 抵抗がなくなった指は、簡単に真里の中に沈み込む。

 それはそれは、深く。


174 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時03分57秒



 ただでさえ“初心忘れず”の真里。

 そんなアドリブきかされたんじゃ、ひとたまりもない。



 目の前にあった裕子の肩を、背中から回した腕で抱きしめる。

 正確には、締め上げる。といいう表現がいい。






「痛いっ、痛いて矢口っ!!」

「ふっ、ぅん・・・。う、動かないでよぉ・・・っ」





 裕子の指に反応して、強くなる真里の締め付け。

 肩にたった爪が、無惨にも傷痕をつける。



 その傷の痛みに身をよじる裕子。

 自然と動く腕と身体と、指。



 その動きに応える真里の身体。





 つまりはエンドレス地獄。





175 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時05分19秒





「ア、アカンッ。ホンマにヤバイッ!」




 あまりの真里の力に、裕子は危険を感じた。

 素早く解決策を考える。



 ・・・・・ピンポーン☆


 出たようです。けっこう早いなぁ。





「おっしゃ。ちょっと自分の方を我慢しますか」




 と、呟いてから、裕子は本格的に真里を落としにいく。

 早くしないと、自分の肩に一生消えない爪痕が残るからね。




176 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時06分55秒




「矢口・・・、ちょっと怖いかもしれんけど、大丈夫やからな」

「なっ、なに?・・・あ、んっ」





 首に回った真里の腕は、一つの言葉を伝えていた。



 ―――― 裕ちゃんを、信じてるからね




 もちろん期待に応えるべく、裕子は手を動かす。

 今までのようなお遊びではなく、本気で。



 真里のイチバン感じる場所を、親指で撫でつつ、

 中に入りこんだ中指を激しく上下させる。



 真里の腰が跳ね上がった一点を、執拗に攻め立てる。





「ん、あっあぁっ・・・!」



 自然と真里の声が大きくなってきた。



177 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時08分14秒




「あ、はっ、は、・・ぁ・・・・っ」




 しばらく続けると、真里の喘ぎが短くなってくる。

 トーンが上がり、ちょっと裏返り気味になる。



 ――――― こんなもんかな。





 心の中で呟き、裕子は上下運動を速めた。

 それとは別の手で、真里の胸の頂きを摘む。

 口を耳に近づけ、そっと、静かに囁いた。





「・・・矢口・・・、愛してるで・・・・・」

「!・・・あっ・・・・あ、ああぁぁぁっっ!!!」





 裕子の囁きから間もなく、真里は果てた。

 大きく反り返った身体が、上にいる裕子を押し上げる。


178 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時09分47秒



 数秒後。

 ゆっくりと落ちていく腰を、裕子は片手で支えた。



 赤くなった真里の肌が、冷めかけていた裕子のケモノを、

 再び呼び起こしそうになる。





「・・・落ち着いたか?」



 そんな気持ちを振り払うようにして、裕子は真里に呼びかけた。




「・・・ん・・・・・・」



 その惚けた表情に、なんとも言えぬ欲情を抱きかける。




「・・そ、そうか。ほな、裕ちゃん、コーヒーでも煎れてくるわ」



 理性の声に耳を傾け、自分を保つ裕子。



179 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月01日(木)17時11分33秒



「・・・いい」

「は・・・?」



 真里は呟くと同時に、裕子の腕をとった。




「や、やぐち・・・?!」

「コーヒーなんて、いいから。一緒に、いようよ」



 そう言って、裕子を抱き寄せる真里。




「裕ちゃん・・・、もっかい、言って」

「・・・・・なに?」

「もっかい、言ってよ。さっきの言葉」


180 名前:セーラム 投稿日:2001年11月01日(木)23時28分56秒
やぐちゅーが帰ってきたー!!!
ばんざーい×100
181 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年11月02日(金)00時00分38秒
>180 セーラム さま。

 >やぐちゅーが帰ってきたー!!!
 >ばんざーい×100

  はいっ、やっと帰ってきました!!!
  でも、返ってきてすぐでわるいんですけど、そろそろ終わりですね(汗)
182 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月02日(金)00時02分58秒



 裕子としては、なんのことかサッパリわからない。




「もう。なんでわかんないかなぁ・・・」

「いや、そー言われましても」



 今はそんなこと考えてられるほど、余裕ないっちゅーねんっ。




「“愛してる”って、もう一回、言って」

「・・・・・・・・」





 さっきって、さっきね・・・。

 アカンて、マジで。そんなん言われたら、思い出してまうやんかぁ。




183 名前:好きだって、こと。 投稿日:2001年11月02日(金)00時04分16秒




「ねぇ、言ってよぉ・・・」

「っ!・・・・ええよ。言うたる」



 パッと、真里が裕子の顔を見る。可愛いねぇ・・・。




「愛してるで、矢口・・・」

「ん。矢口も、愛してるよ。裕ちゃん・・・はあとはあと







   プッツン・・・




「んっ?!うぅっ、ぅんん・・・・っ!!」




 ここまでされて、我慢せぇっちゅー方がムリやねん。



 ――――――― なぁ?みんなもそう思うやろ?







 次の日、矢口さんは赤い痕がついた身体でお仕事をし、

 圭やカオリにひどく怒られましたとさ。



 メデタシメデタシ・・・。





       fin




184 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年11月02日(金)00時11分29秒
インタビュー・・・・出来ますか?



中「おうっ、全然OKやで♪」

矢「・・・・・裕子って・・・やっぱオヤジ」

中「なっ?!矢口ぃ〜それはないやろぉ?」

矢「だって・・・。矢口がどんだけ圭ちゃんに怒られたか・・・」

中「う・・・、そ、それは、しゃーないやん?」

矢「・・・アホ裕子・・・」

中「矢口ぃ〜〜〜〜(泣)」

矢「今度からは、ちゃんと矢口の言うこときいてよ?」

中「も、もちろんやで!!」



こんなカンジのお二人でした。次回作は・・・検討中・・・。
185 名前:ごまゆう♪ 投稿日:2001年11月02日(金)02時26分09秒
いや〜っかなりのラヴラヴやぐちゅーっ♪
良いっすね〜作者さん!!
そりゃ裕ちゃん、我慢できないよね〜(笑)。
据膳食わぬはなんとやらっちゅーことで・・・(笑)。

ってか次回作、ごまゆうってマジっすか!?>嬉
めちゃめちゃ期待しておりますよっ!!>真剣
186 名前:セーラム 投稿日:2001年11月02日(金)22時10分53秒
次回作検討中ですか。頑張ってくださいね
187 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年11月03日(土)00時46分37秒
>185 ごまゆう♪ さま。

 >次回作、ごまゆうってマジッすか!?

  マジッす!近いうちに別の板で始める予定です。
  まだ、原稿がカンペキに仕上がってないので、始めても更新はゆっくりだと思います。


>186 セーラム さま。

 次回作はごまゆうになりました。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
 新作はごまゆうですが、うちはやぐちゅーイチオシなんで、短編でまたやると思います。


新しく立てるときはちゃんとお知らせしますので、お待ちください。
188 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月09日(金)00時07分16秒
ごまゆうはまだだですか?(w
189 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年11月09日(金)14時13分48秒
>188 名無し読者 さま。

 >ごまゆうはまだだですか?(w

  はいっ、今すぐ上げます!!


というわけで、今日の夜に皆様期待(?)のごまゆうをあげます。
え〜っと、一応ここでやるつもりですが、気が変わった場合はまたお知らせ致します。
190 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月09日(金)18時34分55秒

 やぐちゅーの新作も近いうちに…頼みます…。
 今夜はごまゆう♪楽しみですねぇはあとはあと
 がんばってくださ〜い!!
191 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月10日(土)02時10分36秒
何だ、この矢口さんの可愛らしさは?
初心忘れずの矢口さん…本当の初心の時は一体どんな事に(妄想
きっと、力の抜き方もわからず、裕ちゃんの指導付き…グハッ!(吐血
次回やぐちゅーは過去編(初めてのはあとはあと)ダメですか?
192 名前:中澤裕子姐さん☆アンタがイチバン★ 投稿日:2001年11月12日(月)00時16分11秒
>190 名無し読者 さま。

 >やぐちゅーの新作も近いうちに…頼みます…。

  もちろん頑張ります。上の方でも書いてますけど(w
  短編の方で書きたいと思ってます。


>191 名無し読者 さま。

 >次回やぐちゅーは過去編(初めての)ダメですか?

  えっとぉ・・・、うちの文才が追いつくようになったらやってみます(汗)
  今度のやぐちゅーは短編になると思いますが、よろしくです。



そろそろクリスマスなんですよねぇ・・・。と言うことは季節モノですかねぇ(w
CPはもちろん(色々とリクいただいてる)やぐちゅーになるでしょう!!
内容はまだまだ未定ですが、激甘にます(キッパリ)。はい。


193 名前:190 投稿日:2001年11月20日(火)01時46分11秒

 やぐちゅー・…楽しみです…。 
 更新が楽しみで楽しみで…。
 がんばってくださいね。
 (せかしてる訳ではゴザイマセン。もちろん早く読みたいですが)
 ここめっちゃ好きです。
 
194 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)14時29分58秒
作者さんのやぐちゅー大好きだよー
195 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年01月05日(土)23時30分45秒
作者さんのやぐちゅ〜好きっす。
最近更新がなくて、禁断症状が・・・
がんばって♪
196 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)10時45分56秒
やぐちゅーが恋しくなって
はじめから再び読ませていただきました。
やっぱ作者さんのやぐちゅーは最高っすよ。
197 名前:中澤裕子姐さん☆アンタが一番★ 投稿日:2002年03月16日(土)23時40分47秒
こちらの方で新作やぐちゅーをはじめます!!

なんといってもうちの元祖であり、元気の源なので!
誰か気づく人がいればいいですねぇ・・・。
多分いないですけど? きっといないですけど・・・。
198 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月16日(土)23時45分24秒






「メリークリスマス、矢口・・・」


 そう言って、裕ちゃんは優しく優しく、キスしてくれた・・・。









199 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年03月17日(日)17時28分59秒
気つきましたがな(w
不意打ち?!楽しみです♪
200 名前:中澤裕子姐さん☆アンタが一番★ 投稿日:2002年03月17日(日)19時09分29秒
>199 やぐちゅ〜すか さまさま!

 なんとまぁ、気がついてくれる方がいたとは!!
 しかも、やぐちゅ〜すか様じゃないですかぁ?!

いやいや、ご期待に添える様に、頑張って更新していきます。
201 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月18日(月)04時00分19秒
これから更新されるのですか?
超期待!激期待!めっっっちゃ期待〜〜〜!!!
細かいところまでネタが仕込んであって楽しくて大好きです
頑張ってください☆
202 名前:中澤裕子姐さん☆アンタが一番★ 投稿日:2002年03月18日(月)14時15分06秒
>201 名無し読者 さま。

 >超期待!激期待!めっっっちゃ期待〜〜〜!!!
  期待に添えるかは謎っす!!

昨日のANN−SSでは、みんなが疑問に思ったでしょう『どっち』の話題が出てましたね。
あんなこと言ってましたけど本当なんでしょうか?
あの姐さんが、嫌いなトマトを食べて『おいしい』って言ってたのはやっぱり嘘っぽくないですか?
なんせ食べたときの表情が『うっ』ってカンジだったし(w

いやぁ、頑張ってましたよね。演技、上手い上手い!!
203 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月18日(月)14時53分33秒





 12月25日。21世紀初のクリスマス。

 ・・・まで、後1週間の12月19日。


 この時期になると、自然とこんな会話が増えてくる。





「「パーティーやりましょうよー!!」」

「だから、企画してくれるんならいいってば」

「「えー! やっぱりこーゆー時はリーダーが・・・」」





 こんなときだけリーダーって事を利用するなっての。


 あー、もう。朝から何回きいたんだよぉ。

 いい加減あきらめればいいのに・・・。





「そうやののちゃん! うちらには他にリーダーが居るやん!!」

「あっ! そうだったねあいぼん!!」




 うっげ・・・。やめろよぉ・・・。

 君たちのもう一人のリーダは忙しいんだからなぁ・・・。




204 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月20日(水)10時44分46秒
やった〜!
もしかして。。。と思ってのぞいたら更新されてる〜!
めっちゃたのしみです!
205 名前:中澤裕子姐さん☆アンタが一番★ 投稿日:2002年03月20日(水)21時29分20秒
>204 名無し読者 さま。

 なんとか更新していけてます。。。


もう一個の方もやらないといけない(汗)
206 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月20日(水)21時31分58秒





「「「♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪」」




 あー、そんな笑顔でこられても困るんですけどぉ・・・。

 いいや、知らないふりして逃げちゃえ!




「「矢口さん!! パーティーやりましょう!!」」

「・・・・・・・」



207 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月20日(水)21時34分13秒




 おしかったなぁ。

 後2秒くらいあれば、絶対飛び出してたのになぁ・・・。




「・・・誰かの誕生日だっけ?」




 ・・・そんなに睨むなよ、ちびっこ二人組。

 現実逃避くらいさせろっての。





「「この時期にパーティーと言えば!?」」

「・・・クリスマスパーティー・・・・・」

「「大正解です♪」」




 んなの小学生にだってわかるっての。


 でもさぁ、矢口が予定とか決めるのって違くない?

 やっぱり、こんな時に頼りにするのは・・・。





「圭ちゃん、クリスマスパーティーだってさ?」
208 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月20日(水)21時35分33秒

「な・・・? 矢口、あんたずるいじゃん」

「ずるくないよ。最年長の仕事ってことで♪」




 上目遣い + 甘い猫なで声。

 矢口の必殺コンボだぞ! これには適うまいて!!




「関係ないでしょ。やりたい人が考えるべき」




 ・・・ちっ、やっぱり圭ちゃんには効かないか・・・。

 でもねぇ、ここで引き下がるわけにいかないんだなぁ。


 今年は、絶対、絶対、ぜった〜〜いにっ!

 二人っきりで過ごすって決めてるんだもん!!




209 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月23日(土)23時22分03秒




「圭ちゃ〜〜ん! 一生のお願いだから!!」

「なんで私が! 私はもう予定が・・・」




 え? うそぉ?!

 圭ちゃん、もう予定きまってんのぉ?


 って、圭ちゃんの顔を覗き込んだら・・・。




「そうだよ〜〜♪ 圭ちゃんはもう予約済み♪♪」

「「?!??!」」





 矢口と圭ちゃんは同時にビックリした。


 後ろからいきなり人の手が出てくれば、誰だってねぇ・・・。




210 名前:名無し読者で 投稿日:2002年03月24日(日)17時22分14秒
久々に読み返してみたら・・・・見つけたっ♪
初カキコです。
これからも、楽しみにしてます
211 名前:不意打ち? 投稿日:2002年03月26日(火)23時48分59秒




「カ、カオリっ?!」

「そうだよ〜。圭ちゃんのパートナーで〜〜すはあとはあと





 えー、うそぉ・・・。

 もしあっても、絶対に石川だと思ってたのに・・・。





「圭ちゃんはカオリ一筋〜〜♪」




 へぇ・・・。マジなんだねぇ・・・。

 しかも、やたらとカオリが惚れてんじゃん。


 へ〜、ふ〜ん。そうなんだ〜〜〜?





「・・・なによ?」

「・・・・・別に?」




212 名前:読んでる人 投稿日:2002年04月01日(月)14時21分42秒
このスレを忘れかけていた頃に新作が・・・
正に不意打ちだ(w
213 名前:不意打ち? 投稿日:2002年04月13日(土)03時07分22秒



 圭ちゃんの弱み握ったっぽいぞ。

 はっは〜、なんかいい気分かも♪


 って、ちょっと楽しんでたら。





「「矢口さん! パーティー!!」」



 って言う、お子様二人。



 ・・・あぁ、それが大元の発端じゃん。

 忘れてたよ、ごめん。


 なんて、ちょっと冷静に考えてしまった。




「う〜ん、じゃあねぇ・・・・」



 誰がいいかなぁ?

 こんなこと引き受けてくれそうなのはぁ・・・。


 お祭り騒ぎが好きで、尚且つ矢口の言いくるめれそうな人。


 って、あぁ。


214 名前:不意打ち? 投稿日:2002年04月13日(土)03時08分51秒



「なっち!」

「安倍さんですか?」



 うん、そう。

 なっちに頼んでみなよ?




「「はーい!」」



 君たちようは誰でもいいのね・・・。


 なっち、今度なんか奢るからね。

 ごめんよぉ。



 これでなんとか約束、守れそうだ♪




 ちょっと矢口、卑怯です。はい。


 いいじゃんね?

 アイツはもっと卑怯なんだからさぁ。





215 名前:不意打ち? 投稿日:2002年04月13日(土)03時09分36秒






 はぁ・・・、なっちもバカじゃなかったことだよね・・・。

 ちゃんと仕返ししてくるんだもんなぁ。




『クリスマスパーティー?』

『そうです!』

『うーん、確かにそうだよね・・・』

『やりましょうよぉ!安倍さんプロデュースで!!』




 ここまでは、別に良かったんだよ。

 これでなっちが加護たちの罠にはまって、終わり。


 そのはずだったのに・・・。




『よーし! じゃ、みんなでやろっか!!』

『やったー!!』



 そこで矢口は、ふざけんなっ!って心で叫んだ。


 この調子だと、きっと矢口はメンバーに入ってる。

 それは、非常に困る。


 なんのために加護と辻をなっちに押しつけたんだか・・・。

 ていうか、なっちのイジワル。



216 名前:不意打ち? 投稿日:2002年04月13日(土)03時10分48秒




『やっぱり、25日だべな♪』

『ですね♪ですね♪』



 なんか周りの迷惑関係なしに、話を進めてる。

 ヤバイよ、このままじゃヤバイ。


 この辺で反対っていっとかないと・・・。





『25日はダメ』



 矢口がいうよりも先に、ごっつぁんが言った。

 矢口は、それに続く。



『矢口もダメ!』

『カオリと圭ちゃんもダメ』



 次々とメンバーから欠席届が届く。

 結局、なっちと辻・加護しか乗ってない。




『ダメだべみんな。理由がないと欠席不可だべさ』




 なっち、理由なんて一つしかないでしょうが。


 って、知ってて聞いてきてるんだもんなぁ。

 イジワルだよね。



217 名前:作者 投稿日:2002年04月13日(土)03時14分01秒
更新です・・・。
かなり遅くなりました・・・。

学校が始まり、テストがあり、課題提出があり・・・。
そんな毎日の中、とてもじゃないけど筆が進みませんでした。
今はちょっと余裕が出てきましたけど、まだまだ忙しいですので。

また更新は少なくなっていくと思いますけど、よろしくです。
もうひとつの方もどうにか進めないといけどないんですけどねぇ・・・。



次回は、もうちょっと下がってからってことで。
218 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月14日(日)15時21分12秒
続き楽しみに待ってます。

今新しい作品が始まってるのに気づいた
バカだ自分
219 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月08日(水)17時53分47秒




『ゴトーはいちーちゃんとデート』



 だよなぁ、もちろん。

 それ以外にあるなら、紗耶香がかわいそうだし。




『カオリと圭ちゃんもデート♪ね♪』

『・・・・・はいはい・・・』




 圭ちゃんに抱きつきながら嬉しそうにいうカオ。

 それに不機嫌なフリをして答える圭ちゃん。


 なんか、幸せって顔に書いてありますけど・・・。




 で、今度は矢口の番。

 このままならなんとか逃げ切れそうだったのに・・・。


 くっそー。なっちムカツク。




『ま、しょうがないべな。デートの邪魔はできないべ』



 そうそう、だから矢口も見逃してね。



220 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月08日(水)17時54分43秒




『矢口は? なんでダメなの??』



 いきなりカオが聞いてきた。

 それに、一瞬ぽかんとする。



 へ? あ、そっか、なっち以外は知らないのか。

 てことは、もしかして矢口、逃げ道ない?





『で、矢口さんはどうダメなんですかぁ?』



 なっちぃ?

 イジワルするにも程ってもんがあるじゃん!!


 矢口は、みんなに公表はしたくないんだって。

 だから、裕ちゃんに頼んだし、なっちにも頼んだのに。

 こーゆー使い方は、ムカツクなぁ。



221 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月09日(木)00時17分31秒




『矢口、は・・・』

『うんうん、矢口は?』



 くそ、その笑顔がムカツク!

 せっかくのクリスマス。こんなことくらいで・・・。





222 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月09日(木)00時18分13秒






『・・・ヒマ・・・・・』



 なわけいんだよぉ。忙しいんだって。





『じゃなっちと辻、加護、矢口・・・』

『よっすぃ〜と梨華ちゃんはダメだっていってました』

『じゃ、後は裕ちゃんたちでも誘うか』




 おいこらなっち。冗談じゃないって。

 なんで二人で過ごす予定だった人とパーティーなんて・・・。


 静かな夜がなんでバカ騒ぎになるんだか。


 なんで断れなかったかなぁ、矢口。






『中澤さんに聞いてきます!』

『わっ、待って! 矢口が行ってくるからっ!!』

『急に協力的になったべな♪』




 半分やけくそで言った。


 なんとか一人で裕ちゃんの楽屋に行かせてもらえたのは、

 不幸中の幸いだったんだろう。




223 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月09日(木)00時19分24秒





『・・・どうぞ、開いてますよ』



 ちょっと眠そうな裕ちゃんの声。

 なんか、やっぱり安心するんだよね。





『・・・裕ちゃん』

『・・・矢口? どないしたんや?』




 あんな嬉しそうな顔、しないで欲しかったなぁ。

 すぐに崩しちゃったんだし。




『なんや? なんかツライことでもあったんか?』

『・・・12月25日・・さ・・・・・』

『ん? あぁ、クリスマスか?』




 すっごく優しい顔してたよねぇ。


 やっぱり裕ちゃんてキレイ。可愛いしね♪




224 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月09日(木)00時20分00秒





『安心しぃ。ちゃんと予定、空いてるからな』

『・・・・・・・・』

『・・・矢口? もしかして仕事か?』




 ううん、違うよ。皆がスゴイ反対したんだ。

 その日はどうしても空けて欲しかったから・・・。





『仕事やったらしゃーないで。気にせんとき?』

『え・・・、あ、いや・・・・・』




 違うんだよぉ、矢口だって裕ちゃんの為に空けといたんだって。

 そんなの当たり前じゃんかよぉ。





『ん? 違うんか?』

『うん、仕事はないんだけど・・・・』

『けど、なんや? 他に用か?』




 それも微妙に違うって。

 裕ちゃん以上に優先することなんかないもん。





225 名前:不意打ち? 投稿日:2002年05月09日(木)00時20分37秒



『矢口?』



 そんな目で見ないでって。

 ちゃんとさ、言うから。




『あのね、なっちが・・・パーティーやろうって』

『パーティー・・・? みんなで?』

『うん・・・』




 ってカンジの会話の後の沈黙はいまのこれ。


 すっごく嫌なんだけど・・・。

 やっぱり怒っちゃったよね・・・?




226 名前:作者 投稿日:2002年05月09日(木)00時22分30秒
予告通り(?)こっちも更新です。
もちろん、多めに更新しております。はい。

やっと回想から帰って来てくれました、矢口さん。
これからどうなっていくんでしょうかね・・・。
それは自分の頭の中に。。。あるんだろうか?
227 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月10日(金)02時17分03秒
うわぁぁぁ〜!!
更新されてる・・・放置じゃなかったんだ(w
続き楽しみにしてます。
228 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月25日(土)19時53分53秒
全部よみました〜♪
最近やぐちゅーからはなれてたんですけど・・・。
やっぱいいですね!
229 名前:作者改名→『時雨』 投稿日:2002年06月02日(日)14時27分05秒





「ふぅ・・なっちが、ね・・・」

「え・・・? う、うん。そう」

「知ってるくせになぁ。イジワルやなぁ?」




 なんか、裕ちゃんキゲンよし?

 ニヤニヤ笑ってるよ?





「ええで。どうせやったら24日の夜からにしよ」

「えぇ?! いいのぉ!!」

「なんでやねん、ええやんけ。皆で騒ごうや」





 う・・・、まさか裕ちゃんがOKするなんて。

 もしかしたら矢口と一緒に断ってくれるかもって思ったのに。




230 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時27分49秒



「24日の夜から皆でカウントダウンもええなぁ?」

「待ってよ、皆って?」

「もちろん、娘。全員やで!!」




 えっ、それってごっちんとかも?

 でも6人ほど梃子でも動きそうにない人が・・・。





「アタシが行くんや。当然、全員参加やで」



 あ、なるほど。

 どうせやるならみんな巻き込めってことね。

 どんな大切な用事があったとしても、ムリヤリ参加ね。


 いーじゃん♪ 矢口たちと同じ目にあわせてやる!!




231 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時28分19秒





「ほな楽屋行こか? 圭坊たちの説得のために♪」

「そうだね。説得のために♪」





 そうそう、あくまで説得。話し合いだよねぇ?

 平等な条件提示。決して脅しじゃないよ?


 ねぇ、裕ちゃん♪





232 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時29分19秒





「・・・さすが裕ちゃん、ただでは転ばないかぁ・・・」

「ふん。なっち、裕ちゃんと何年の付き合いやねん」

「そうそう、甘く見るからだよぉ」




 というわけで、全員参加(半強制)決定。


 いやぁ、まさに『鶴の一声』だったよねぇ。

 最後まで渋ってたごっちんも裕ちゃんにかかればイチコロ!


 あ、正確にはごっちんのパートナーが、だけど。





「じゃ、場所は? あ、先に人数だべ」

「娘。と裕ちゃんと紗耶かでいいのかな?」

「・・・・・ねぇ、全員て、全員?」




233 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時31分24秒
帰ってきました。。。
ので、レス返しをしておきます。

何回かはレスをお返ししていない事に気付きました。
本当に申し訳ありませんでした。
234 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時35分03秒
>210 名無し読者で さま。

 >これからも、楽しみにしてます。
  頑張るんでよろしくお願いします。


>212 名無し読者 さま。

 >このスレを忘れかけていた頃に新作が・・・
  正に不意打ちだ(w
  やっぱり忘れられてますよねぇ・・・。すいません。。。


235 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時38分59秒
>218 やぐちゅー中毒者セーラム さま。

 >今新しい作品が始まってるのに気づいた
  バカだ自分
  いえいえ、始まってても更新はこの通りですし(苦笑)
  気付いていただけただけでも光栄です!


>227 名無し読者 さま。

 >更新されてる・・・放置じゃなかったんだ(w
  はい、一応そうしないように頑張ってます・・・。ヤバイけど。

236 名前:時雨 投稿日:2002年06月02日(日)14時42分34秒
>228 名無しさん さま。

 >最近やぐちゅーからはなれてたんですけど・・・。
  やっぱいいですね!
  そうですよねぇ。やっぱりこの二人を見逃す事なんて出来ません!!
  これからよろしくお願いします。


こんな調子でゆっくり書いていきますんで気長にお願いします。
放置かも?!って思ってもたまに見に来ていただくとこのように
なんとか更新しておりますので。。。

あ、タイトルは不意打ち?です。間違いました。
237 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時40分43秒





 ・・・あ、そっか。


 全員てことは全員か。ってわけわかんないっつーの。






「あー。小川とか紺野とか?」

「新垣とか高橋とか」

「・・・どうしよっか?」




 楽屋内の第4期までのメンバーはみんな一人の方を見た。

 たった一人、新メンバーとの関わりが極端に少ない人。


 どうする、裕ちゃん?





「・・・裕ちゃんなら大丈夫やで!・・・・・たぶん」




 裕ちゃん、最後にぼそっと呟かないで。

 メチャメチャ聞こえてるからさ。




238 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時41分25秒





「裕ちゃん人見知りするもんね」

「う〜〜〜ん」




 悩みどころだよぉ。


 裕ちゃん人見知りする上に、小心者で恥ずかしがりやだから。

 どうしようかなぁ・・・。





「誘ったほうが、いいよね・・・・」

「いいんだけどさ・・・」

「やっぱさ、ギクシャクされてもねぇ?」





 カオや圭ちゃんがお互いの顔を見ながら意見を交わしてる。

 矢口もそっちに混ざった方がいいんだろうけど。


 裕ちゃん・・・?




239 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時43分53秒





「な、矢口」

「な、なに?」




 話しかけてきた裕ちゃんの顔があまりにも真剣だったから、

 ちょっとドキッとしちゃったじゃん。





「新メンバーよばへん?」

「いいの? 話しづらくない?」




 裕ちゃん一緒に食事するのとか嫌うし、

 キゲン悪いとけっこう顔に出たりしちゃうしなぁ。


 新メンにはキツイかも。





240 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時44分25秒






「アンタらが間に入ってくれたらええし」



 いや、でもね・・?


 矢口たちはいいんだけどさ、あの子達はなかなかね。

 高橋なんか今でも裕ちゃん怖がってるもん。


 なんでだろうね、こんなに優しいのにさ。





「・・・・うし」

「・・・?」



 なんか裕ちゃんがぼそっと呟いたけど・・・

 ちょっと小さすぎて聞こえなかった。


 なんて言ったんだよ、裕子?

241 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時44分57秒

 新メンバー参加の方向でクリスマスパーティーは決定。


 みんなは最後までアタシのことを気にかけてくれてたけど

 実はあんまり関係なかったりするし。





「・・・・それに、そんなん大して問題とちゃうし」

「・・・?」



 楽屋で矢口とした会話の最後で言った言葉。


 呟いた後、しまったって思ったんやけど

 矢口には聞こえてなかったらしくて助かった。



 もし聞こえてて、追求されたらせっかくの大計画がオジャンや。





「楽しみにしときや、矢口」



 忘れられへんクリスマスにしたるからな。

242 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時45分32秒

 12月24日 午後8時 電車


 楽しみにしてる日ほど来るのは遅く感じるもので

 今日までの時間はなんとなく早く過ぎたように思った。


 別に、みんなでクリスマスパーティーをするのが嫌なんじゃない。



 ただ、裕ちゃんとの二人っきりじゃないのが

 矢口の機嫌を損ねてる理由なんだ。





「なんだよ、くそ」



 もう何を言っても仕方ないのは知ってるけど

 それでも文句を言わずに入られないわけですよ。



 なんだよ、くそ。楽しそうにしやがって。




243 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時46分03秒




「いちーちゃんはあとはあと

「後藤、ここは電車の中なんだぞぉはあとはあと




 紗耶香、言ってることとやってることが別になってるってば。





「圭ちゃん、お酒どうする?」

「あー、裕ちゃんに付き合ってるとヤバイかなぁ・・・」



 珍しく読書してない圭ちゃん。へんっ。





「のの! ゲーム考えよ!!」

「はいれす! みんなも一緒にやるれす!!」

『『はい!!』』




 お前らのせいでなぁ・・・。もぉ!





「矢口さん・・・」

「・・・あ、よっすぃ〜」


244 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時46分36秒



 ねぇ、よっすぃ〜だけは矢口のこと考えてくれてる。

 今日のことが話題に出るたびにスミマセンって言ってくれる。


 あー、この子くらいみんなの気遣いってもんを覚えてよ。





「よっすぃ〜! こっち!!」

「・・・あ、うん」



 その子にも教えてあげてね。



245 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時47分12秒




 そんなこんなで矢口たちは裕ちゃんが用意してくれた

 都心からはちょっと離れたペンションまで電車で行った。


 裕ちゃんは仕事でちょっと遅れてくるんだって。



 本当は裕ちゃんの仕事現場まで迎えに行きたかったのに

 裕ちゃんがええってって言うから仕方なくみんなと一緒に行ってる。


 裕ちゃんがどうじゃなくて、矢口が行きたいんだって。

 なんでそんな簡単な事わからないかなぁ。

 バーカ。



246 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時48分02秒




「ね、矢口。ガキは?」

「預かってるよ」



 ペンションに着いてカオが言った。

 矢口は裕ちゃんから預かってたそこのカギを渡す。





「・・・! キレ―!!」

「わ! けっこういいですね!!」




 うん、やっぱり裕ちゃんの選択は間違ってなかった。


 いい色のフローリングの床がきれい。

 その奥に続くベランダからきれいな風景が見える。


 その扉を開けてすぐ目の前には海辺が広がってる。

 なかなか見ることができない自然の風景。




 こんなところで過ごすなら、やっぱり・・・。



247 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時48分28秒




「・・・もういいや!」



 二人で過ごすのは来年でもいいじゃんか。

 今は、新しく出会ったこのメンバーで楽しくやればいい。


 うん、それでいいんだ。



 って矢口が納得したときだった。


248 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月04日(火)00時52分04秒
更新終了。
さぁ、レス返しを・・・ってきてねぇよ。

気付いてくれる方もきっと現れるはずです!
っていうか、希望として持っててもいいはずです!


宣伝したし・・・(ヲイ
249 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)01時00分58秒
読んでまーす!
いよいよですね...ここまで長かった(w
待ちくたびれたよ〜(w

250 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)01時04分01秒
いつもチェックしながら読んでます!
作者さんのやぐちゅーかなり好きっす!!
裕ちゃんのプレゼントが気になる!!!
続き楽すぃみ〜
251 名前:読んでる人 投稿日:2002年06月04日(火)13時18分52秒
同じく、ちゃんと読んでますよ。

姐さんの「大計画」とはいったい何なんですかね?
何か良からぬ事を考えてる予感・・・(w
252 名前:五月雨 投稿日:2002年06月05日(水)00時40分44秒
>249 名無し読者 さま。

 >待ちくたびれたよ〜(w
  もうそれについては謝るしかりません(ペコペコ)


>250 名無し読者 さま。

 >裕ちゃんのプレゼントが気になる!!!
  プレゼントは・・・意表をついたモノになってるかなぁ?


>251 読んでる人 さま。

 >姐さんの「大計画」とはいったい何なんですかね?
  何か良からぬ事を考えてる予感・・・(w
  うっ・・・どうでしょうか?
  こっちの姐さんは以外に策略家なんで・・・?
253 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時42分51秒



 ♪♪♪




「矢口〜? 誰から?」

「・・・裕ちゃん」



 取り出してすぐに明るい声が聞こえた。




『お、もう着いたんか?』

「うん、みんなすっごくキレイって喜んでる」

『そらそうやろぉ。裕ちゃんのお勧めやで』

「アホ、なに言ってんだよ」




 裕ちゃんは仕事場からかけてる様子はなくて、

 なんとなくだけど、嬉しかったんだ。



 仕事が終わって一番に、矢口にかけてくれた。

 みんな一緒にいるの知ってるから、誰でもよかったのに。


 大好きだなぁ、そんな優しさ。




254 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時43分25秒





「矢口ぃ、ちょっとお願いあるんやけど」

「なに? なんでもいいよぉ?」



 メチャクチャご機嫌になっちゃったらか何でもOKだよぉ。


 ん? なになに?

 コンビニで色々買ったら重くて動けんくなったって?




 ・・・・アホ。

 なんでそんなに買いこむんだよ、アホ裕子。


 なにぃ、矢口に手伝いに来て欲しいだとぉ?

 そんな贅沢きいてやると思ってんのかぁ?





「お願いします!」

「・・・しゃーないなぁ」




 もう、特別出血大サービスだよ?

 今日はクリスマスイブだから、ちょっとだけ優しくね。


 たまには、こんな日があってもいいじゃんか。




255 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時44分00秒





「どこにいるの? うん、うん。わかった」

「裕ちゃんなんだって?」



 隣で話に耳を傾けてた圭ちゃんがきいてきた。

 それに、今までの経緯を説明してから、外に出た。


 もちろん、裕ちゃんを迎えにいくために。



 圭ちゃんたちには先に始めと言っていったから

 裕ちゃんと一緒にちょっとゆっくりきても問題ない。




 へへ、いいじゃん。これくらいはさ。





256 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時44分36秒






「・・・矢口ー! ありがとうなぁ」

「もぉ、ホンットにアホなんだから」




 来たばかりの道を引き返しながら、考えるのは裕ちゃんの事。

 どんだけ都心から離れてたって、やっぱりつくのは時間の問題。


 裕ちゃんを見つけるまで、そんなにかからなかったのは

 矢口が裕ちゃんの捜すことにかけては誰よりも早いからに決まってるじゃん。


 ねぇ、裕ちゃん♪





「・・・って、裕ちゃん。買ったものは?」

「ん? 買ったもん? ないよ」




 はぁ? ちょっと待ってよ、裕ちゃん。

 矢口、荷物持ちで呼ばれたんでしょ。


 なのに、その荷物がないってどーゆーことよ?



 なに、もぉ。わけわかんないよ。





「矢口は裕ちゃんの家とあのペンション、どっちが好きや?」

「・・・・はい?」


257 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時45分09秒



 いきなりそんなこと質問されたって答えれるかっての。


 なんだって?

 あのきれいなペンションと殺風景な裕子の部屋?


 どっちて、決まってんでしょーが。





「裕ちゃん家」

「うん、ならええやん。アタシの家でいいな」



 そう納得して裕ちゃんは矢口を引っ張ってく。

 その先には裕ちゃんの車があって、当然の如く乗せられる。



 あの、裕子さん?

 矢口はどうなってるのかわかりません。


 このまま乗ってたら絶対に裕ちゃん家だよ?

 ほら、もう見えてくるって。

 ね、ちょっと。




258 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時45分48秒




「ほい、着いたで」

「・・・いや、そんな笑顔で言われても」



 矢口が裕ちゃんになんか言ったのは

 裕ちゃんの家の玄関で楽しそうに微笑まれたときだった。


 ね、裕ちゃん。これってなんなの?





「クリスマスツリーでっす♪」

「・・・じゃなくて、なんでここにあんの?」




 裕ちゃんはこんな器用なモノもってないはずでしょ。

 こんなの、矢口が欲しいって言わない限りは買わないじゃんか。


 矢口、言ってないし。今年は諦めてたのに。



 何、なんでそんな嬉しそうに笑ってるの。





「メリークリスマスやで、矢口」

「・・・メリークリスマス、裕ちゃん」



259 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時46分21秒




 状況がわかんないまま、裕ちゃんに誘導されて

 矢口はいつものように裕ちゃんお気に入りのソファーに座る。


 ねぇ、裕ちゃん。こんなことしてていいの?

 みんな、裕ちゃんと矢口を待ってるんだよ?



 知ってるよね、もちろん。






「帰らなくていいの?」

「どこに?」



 いや、どこにって・・・。




「矢口、面白いこと教えたるわ」

「???」



 それから裕ちゃんが得意そうに話したことは

 矢口にとってはなによりも大きなクリスマスプレゼントになった。


260 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時46分58秒

 実はな裕ちゃん、元からアンタと二人でやるつもりやってん。

 でもあの状況で断る事もできへんしって思って考えたんやけどな。


 あの子らには悪いねんけど、嘘ついたんや。



 仕事で遅れるっちゅーんも嘘。

 買いすぎで動けんちゅーんも嘘。

 ついでに言うと、みんなでやろなぁって言うのもや。


 だってな、矢口と一緒がよかってん。

 二人でやりたかってん、クリスマス。



 アカンか? 裕ちゃん、悪いことしてるやんな。




261 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時47分52秒





「・・・アホッ」

「・・・・はい、アホです」



 そんな言いかたせんでもええやんか。

 裕ちゃんなりに考えぬいて頑張ったんやで。



 って、あ? なんや、気持ちええやん。

 なんで抱きしめてんの、矢口?





「もぉ、すっごく嬉しいよぉ」

「嬉しい?」




 顔を上げたら泣きそうになってる矢口がいた。


 そっか、矢口も同じ気持ちやってんなぁ。

 よかったわ。うん。嬉しいで、裕ちゃんも。




262 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時48分45秒





「あ、でも・・・」

「なんや?」




 矢口にキスしようとしたら、直前で止められた。

 なんやなんや、どないした。





「みんなはどうするの?」

「・・・メールでも打っとけばええやろ」




 今は裕ちゃん、矢口のこと以外は考えられません。

 んで矢口、裕ちゃんにがいのこと考えたらアカンって。


 今日はクリスマスやで?

 恋人同士のためにある夜やんか。





「・・・そうだね、いいや」

「・・・・・矢口・・」



263 名前:不意打ち? 投稿日:2002年06月05日(水)00時49分28秒




 今宵は聖なる夜。鐘が響き、人々は笑う。

 そんな一夜くらいは、ちょっとした嘘は許されて。


 大切な人と一緒にいる夜。

 奇跡はなくても、それで充分だから。






 だからずっと、傍にいて。

264 名前:不意打ち?にあった小悪魔ちゃん♪ 投稿日:2002年06月05日(水)00時51分14秒


「・・・裕ちゃんと矢口、終電なくなって来れないって」

「・・・・そりゃそうか。時間的に」




 圭ちゃんとカオリがそんなことを言った。

 だから、みんな仕方ないかって言ってパーティーは始まった。




「・・・あーぁ、裕ちゃんの方が一枚上手かぁ」




 やっぱり何しても裕ちゃんには適わないなぁ。

 いいよ、なっちの負け。今回は仕方ない。



 だって今夜は聖なる夜。

 イジワルな事はできないんだ。





「でも・・・」



 明日は絶対にからかってやる。


265 名前:インタビュー 投稿日:2002年06月05日(水)00時53分25秒

保「ただいまー」
中「おう、おかえりぃ」
飯「もー裕ちゃんも矢口もバカだよねぇ」
矢「・・・イヤー、困ったよぉ」
安「・・・・ふぅ・・」

中「お、なっち、お疲れさん♪」
安「もー、つまんないべさ!」
中「アンタがイジワルするから悪いんやろ?」
矢「そうだよぉ、なっちのせいじゃん」
安「・・・矢口、首」
矢「へっ?!って、まさか!裕ちゃん!!」
266 名前:インタビュー 投稿日:2002年06月05日(水)00時56分09秒
中「嘘やん!?ちゃんと痕つけんようにって・・・!!」
保「そーゆーことだったんだ?」
飯「カオリたち騙されたんだねぇ」
矢「あぁ!なっち引っ掛けたの!!」
安「引っ掛かる方が悪いべさ」

  数時間後

中「はぁ、疲れた・・・」
矢「もぉ、なっちのイジワル」
中「・・・昨日の裕ちゃんよりましやろ?」
矢「・・・・アホ」
267 名前:五月雨 投稿日:2002年06月05日(水)00時58分53秒
こんなカンジで季節外れの長編終了です。

今頃クリスマスの話題とかってヤバイなぁ・・・。
書いてた頃はあまっただ中だったのに、気付けば・・・。
光陰矢のごとし。これからは色んな意味で気をつけていきましょう。

268 名前:時雨 投稿日:2002年06月05日(水)01時47分39秒
しまったぁ、名前を間違えてしまった。
こっちは時雨。あっちが五月雨だった・・・。
269 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月05日(水)23時37分53秒
いい!!
裕ちゃんのプレゼント最高でしたぁ!
自分も欲しいっす〜(w
270 名前:時雨 投稿日:2002年06月06日(木)00時51分31秒
>269 名無し読者 さま。

 >裕ちゃんのプレゼント最高でしたぁ!
  喜んでもらえてよかったです。マジでよかった・・・。


このまま6月19日まで放っておくのも手なんですが
短編でも思いついたら書いていきます。でもですね・・・。

姐さんと誰で書きましょうか?
シュチュエーションなんかも書いていただけると早いです。


一応、多数決ってことで。お願いします。
271 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月06日(木)03時06分49秒
やっぱりこの板はやぐちゅーで(w
日頃の疲労と風邪で参ってる姐さんを
矢口が看病して癒すなんてシュチュエーションはダメですか?

ごまは他板があるので・・・なちゅー&みっちゅー&彩裕でもたまにはいいのですが・・・
ようするに姐さんが読みたいんです・・・すいません。
今日は、ごくせんの姐さんの演技にビビッタ1日だった。(w
姐さん演技上手すぎ・・・泣いてもーた(w
272 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)14時39分18秒
作者さんがOKなら・・・彩裕よんでみたいです。
273 名前:時雨 投稿日:2002年06月10日(月)01時34分27秒
>271 名無し読者 さま。

 >やっぱりこの板はやぐちゅーで(w
  なるほど…癒し系やぐっちゃんかぁ……カブリそうだけど(w

 >姐さん演技上手すぎ・・・泣いてもーた(w
  どこいっても好評ですねぇ、姐さんの演技!!泣きましたとも!!
  でも、子役の男の子、姐さんの抱きつきすぎかと…(ヲイ


>272 名無し読者 さま。

 >作者さんがOKなら・・・彩裕よんでみたいです。
  彩裕…(困)資料が少なすぎるんです、石黒さんの。
  なんせ作者、姐さんの卒業会見からのにわか(?)ファンなもんで。
274 名前:時雨 投稿日:2002年06月10日(月)01時38分27秒
え〜、リクエストを頂こうとか考えたんですけど
やっぱり考えが甘かったみたいですね。反応が少ない…(困)

もうちょっと待ってみることにしますけど…あんまり意味なさそー。
その場合は自動的に271さまのリクにお答えいたします。
272さまのリクに答えるためには情報収集しなくちゃいけないんですけど
石黒さん関係の資料が載ってるページとかよくわからんし、姐さんとの絡みも…。

う〜ん、やっぱりもっと早くファンになりたかったなぁ…。
275 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月10日(月)02時09分58秒
なっちゅーリクします!!
設定は>>271さんのがいいってダメですよね?(w

やぐちゅー・ゆうごま・なちゅー・なかよし・KUなんでも大好きです。
276 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月13日(木)03時04分55秒
KUに一票。
277 名前:数学 投稿日:2002年06月15日(土)00時34分24秒
『お疲れ様でしたー!』


 終わった〜。
 あー、手のかかる子供たちだった…。

 って、今更じゃんか。



「あ〜、くそ。終わってしもたかぁ」
「あれ、裕ちゃんじゃん」


 そっちも終わったんだ?

 なんだ、今から見に行こうと思ったのに。



「どしたの、今日は早いじゃん」
「そうやねん!せっかく早よ終わったのに!」


 なになに。なんで怒ってんのさ。

 はいぃ?なんだってぇえ?


 矢口らまで早よ終わったらアカンやん!
 もっとNG出して引っ張らなアカンやんか!


 ……間違ってるから。それ。


278 名前:数学 投稿日:2002年06月15日(土)00時35分27秒



「見たかったぁ〜〜〜」
「駄々こねないの!」


 矢口を後ろから羽交い締めにしながら
 裕ちゃんはミニモニ星人〜ってって繰り返してる。


 そんなに見たかったのかよ。
 あんまり見られたくないんだけどなぁ。

 恥ずかしいじゃんかよ。あんなの。



「親ビーン」
「あぁ、もう!うるさいよ!」


 そんなこと言われたってムリなんだって。
 もう衣装も着替えちゃったし…。



「また今度にすればいいじゃん?」
「今日がよかったんやもーん」

279 名前:数学 投稿日:2002年06月15日(土)00時36分13秒


 なぁんでそんなに甘えてんの?
 なんかあった?それとも疲れてる?

 …疲れてるっぽいな。



「…楽屋、来ん?」
「行くー♪」


 元気の素の矢口の出番だね。
 ちゃんと回復してね、裕ちゃんはあとはあと


280 名前:数学 投稿日:2002年06月15日(土)00時37分17秒



「っ!?」


 楽屋に入ってすぐにカギの閉まる音。
 その後、急に抱きしめられてビックリした。

 大丈夫なの、裕ちゃん?



「…はー……」
「…裕子ぉ?」


 抱きしめられたままで動けない。
 そんな風にされて、あの頃のことを思い出した。

281 名前:つかさ 投稿日:2002年06月15日(土)02時45分57秒
やっぱ、やぐちゅー最高♪
って・・・・これ、やぐちゅ〜ですよね?とか思わず再確認(笑)
282 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月15日(土)23時41分40秒
やぐちゅーキタ!!(w
待ってったナリ。
283 名前:数学 投稿日:2002年06月16日(日)01時27分23秒


 あの時と同じだ。

 裕ちゃんが初めてドラマに出た時。
 裕ちゃんが初めて1人で舞台に出た時。


 1人で新しいことを始めてから暫くして
 裕ちゃんは必ず矢口を抱きしめに来るみたいだ。

 緊張が緩まることがない時間ばかりで
 ストレスに潰れそうになる頃に、抱きしめにくる。


 裕ちゃんは、矢口の所に帰ってくる。


284 名前:数学 投稿日:2002年06月16日(日)01時28分02秒



「大丈夫?」
「…んー……」


 よしよし。矢口がいるからね。
 大丈夫だから、安心して休んでいいんだよ。


 疲れちゃうんだよね、1人だと。

 うるさい子供の相手も注意のしなくいていいけど
 かわりに静かな楽屋じゃすることもなくて…。


 だからね、今はちゃんと休んでいいよ。



 裕ちゃんの元気の素=矢口
 矢口の笑顔の素=裕ちゃん


 こーゆー方程式が成立済みなんだからさ。
285 名前:時雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時30分48秒

矢「元気になったぁ?」
中「うんはあとはあとありがとーなーはあとはあとはあとはあと
矢「へへへぇ〜〜はあとはあと


作「楽しそうなのいいんですけど、作者は沈んでます…」
中「なんでやねん?」
作「間違えて上げちゃったのよ〜(泣)」
矢「いいじゃ別に。誰も見てないことに変わりはない」
作「泣きっ面に蜂。二重の責め苦。ですよ、それ。」
286 名前:時雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時33分36秒
>281 つかさ さま。

 >って・・・・これ、やぐちゅ〜ですよね?とか思わず再確認(笑)
   いや〜、はい。間違いなくやぐちゅーですよ(w


>282 名無し読者 さま。

 >やぐちゅーキタ!!(w
   来ました来ました!でも次なっちゅーだったり(え?

287 名前:時雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時36分55秒
一応リクで頂いたやぐちゅー@癒し系やぐっちゃん完結です。

なんとなく消化不良っぽいかもしれない(w
これでよかったですかねぇ?こんなんでもよかったですか?


なんて言いつつ、なっちゅーも仕上がってます。
でもリクとは違ってなっちゅー@ヤキモチなっちになってます。

今日ハシリだけでも上げときます。
288 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時38分58秒

「なっち」
「……」


 さっきまでと同じ笑顔のままで
 この人は声をかけてきた。

 けど、答えてなんかあげないんだから。



「どないしたん?」
「……」


 顔だって見てやるもんか。


 だって、きっといつもの笑顔があるから。
 それを見ちゃったらダメだから。

 なっち、どうしても笑っちゃうから。

 今日は絶対にダメなんだからね。
 なっちは本気で怒ってるんだから。


289 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時39分40秒


「なっち〜」
「……」


 悪いのはそっちなんだよ?
 ちゃんとわかってるのかい?



「なんで怒ってんの?」
「……」


 なんでって、わかってないんだ?

 ふーん。4年も一緒にいるのにねぇ。
 わかんないんだ、なっちが怒ってる理由。


 裕ちゃんのバカ。


 おしえてあげるよ。

 なっちはね、ヤキモチ妬いてるの。
 全然わかってないっしょ。裕ちゃん。


 『裕ちゃんの元気の素は矢口』

 あんなこと宣言されたら
 いくら温厚ななっちでも怒るっしょ?


 なんでそんなこともわかんないかぁ。
 どうして考えてくれないかなぁ。


 裕ちゃんのバカ。鈍感。


290 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時40分44秒



「なっち、怖いで?」
「……」


 ふーんだ。困った顔してもダメ。
 誤魔化されてなんかやらないんだなもん。

 抱きしめたって…ダメだよ……。



「好きやで♪」
「だ…っ」


 危ない危ない。危険だった。

 好きやでって言われて誰?って訊きそうになっちゃった。



「なに?」
「……」


 ……バカ。


291 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時41分21秒



「…裕ちゃんが好きなのは誰?」
「なっちはあとはあと


 …バカ。バカ。バカ。


 好きなのはなっちなのに
 『元気の素』は矢口なの?なんで?



「裕ちゃんにとってなっちはなに?」

292 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時42分01秒
「んー…なっちは…温泉、かなぁ」


 メチャメチャ疲れを取ってくれんねん。

 色んな優しさを持っててな
 裕ちゃんの気分に合わせて休めんねん。

 露天風呂とか、サウナとか、水風呂とか。


 やからメッチャ好きはあとはあと



「な?」
「……」

293 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時42分45秒


 なら矢口は?矢口はなんなのさ?
 元気の素は疲れを取ってくれないべさ?



「矢口はどっちかって言うとカラオケ」
「カラオケぇ?!」


 カラオケってことは……少なくとも楽しいってこと?



「そ。ムダにテンション上がるねん」
「ぷっ……!」


 ムダにって…。なんだかなぁ、もう。

 なっちは温泉で矢口はカラオケ。 
 んじゃ他のみんなは何なのさ。


294 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時43分35秒



「えーっとなぁ。カオリは通信機やろぉ」
「裕ちゃんと娘。のね」

「明日香は教科書やな」
「言ってたこと正論だったからね」

「彩っぺはバイクかぁ?」
「…悪友ってことなの?」


 その後も裕ちゃんはメンバーを例えて言った。
 5期メンバーは難しそうだったけど。

 それから最後に。



「でも、毎日がいいんは温泉やろ♪」
「……そうだね…♪」


295 名前:君はなに? 投稿日:2002年06月16日(日)01時44分27秒



安「今日はどんなお湯がいいべ?」
中「ちょっと刺激的な音なのお湯はあとはあと
安「やーもー(照)」



矢「カラオケ(笑)」
飯「交信機(怒)」
福「教科書(呆)」
彩「バイクだって(邪笑)」
296 名前:時雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時48分15秒
ハシリだけ、とか言いながら全部上げてしまった(w

だってほら、イングランド頑張ったし(ヲイ
ベッカム格好よかったし(はい?


音なのお湯→大人のお湯。交信機→通信機。ですね。
調子にのって計画外の事をするとこうなるんですね、きっと。反省。
297 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月16日(日)20時19分00秒
いや、交信機の方がイイかも(w
298 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時12分53秒
>297 名無し読者 さま。

 >いや、交信機の方がイイかも(w
  あ、じゃ交信機で(ヲイ
299 名前:反射鏡 投稿日:2002年06月17日(月)01時46分11秒

「随分モテモテなんだね」


 ラジオが終わってほっと一息着いてるときに
 不意にケイタイが鳴って、ちょっとビックリした。

 こんな時間にかけてくるのはまぁ、それなりの奴しかいない。


 メンバーか、マネージャーか。

 んで、今回はメンバーで、しかも圭ちゃんだった。



「…何が?」


 アタシがモテモテって?
 なんの話をしてんねや、圭坊。



「ラジオ、聞いてたよ」
「あぁ、ありがとう」


 って、あぁ。その話か。

300 名前:反射鏡 投稿日:2002年06月17日(月)01時46分46秒


 なんや圭坊、ヤキモチか?

 珍しいなぁ、圭坊がアタシにヤキモチ妬いてくれるなんて。
 いっつもアタシの方が圭坊にヤキモチ妬かされてるんやで?



「楽しそうに話してるし」


 いや、そら楽しいって。あんだけ笑わせられたらなぁ。

 今日は特別テンションが上がってたのは自分でも自覚あるし
 久しぶりにメチャクチャ楽しいラジオになったのはよかったと思う。


 けど、それ以上に嬉しい出来事やんか。



「ちょっと裕ちゃん、きいてる?」
「きいてるよ♪」


 電話の向こうで圭坊がちょっと怒ってるのがわかる。

 こんな風に怒ってくれることがすっごく嬉しい。
 ちゃんと愛されてるんやなぁって自覚できるから。

301 名前:反射鏡 投稿日:2002年06月17日(月)01時47分24秒


 そらなぁ、何回も何回も共演する度に言われたら困るよ。
 やけど、言わんなら言わんでそれは悲しいっちゅーか、なんちゅーか。

 気にしてくれてんのかなぁとか考えたりしてやなぁ。


 まぁ、柄にもなく悩んでまうこともあるわけで。



「矢口となっちの時は楽しそうだったのに――」
「……」


 いつの間にかハロモニ。の話題になってないか?


 って、あの、圭坊?
 あの時も実はヤキモチ妬いてたんか?

 そんなんしゃーないやんか。
 アンタが放送とかでいちゃつくの嫌なんやろ。

 アタシがいくら言うてもダメって言うくせに。



「なんかもう、裕ちゃんてわかんないよ…」
「いや、アタシからしたらアンタの方が難しいから」

302 名前:反射鏡 投稿日:2002年06月17日(月)01時48分02秒


 もう大人なんやけど、こんな所もあったりして。

 構ってほしくてもそれを我慢できるような人やけど
 2人っきりになるとけっこう歯止めとか外れてまうとか。

 そっけないフリしてるくせに悩んでたり。


 ホンマに、アンタほど難しい人おらんて。



「それ、私から見た裕ちゃんそっくり」
「はい?」


 あ、てーことは、つまりやなぁ。

 圭坊からしたらアタシはムッチャ難しい人で
 アタシが思ってるのと同じようにして思ってるんや?

 んで、なんか掴みにくいんやけどそこにおる。


 空気みたいで、水みたいで、必要なものってことなんや?


303 名前:反射鏡 投稿日:2002年06月17日(月)01時48分37秒



「…話がかわってない?」
「……そうかぁ?」


 変わってるけどええんちゃう?

 圭坊がアタシのことをどう思ってるかとか
 ヤキモチ妬いてるのはお互いさまなんやなぁとか。

 なんや知らんけど嬉しいことばっかりやったし。


 なによりほら…



「圭坊の声聞けたし」

304 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時51分44秒
はい、即席漬でKUでした☆

なんか話が上手くまとまってない感じがするんだけどもぉ(w
ま、ご勘弁を。平に平にご容赦をってことで!!


リクがつきました。また募集したいです。

とりあえず、姐さんの誕生日までは残すんで、
放置よりもなにか書いた方がいいと思ってますんで。
305 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)04時05分10秒
姐さん誕生日以降も続けてください。せつに希望!!

リクはゆうごま!!!って向こうのスレじゃないとダメですか?
でも・・・向こうのスレでも矢口でてるしね(w
306 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時19分53秒
>305 名無し読者 さま。

 >リクはゆうごま!!!って向こうのスレじゃないとダメですか?
  今日、学校で考えていたのがごまゆうなんです。ごまゆうでもいいすか?
307 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時38分01秒
二つのスレでの連動企画となります、次のお話。

下に書いてあるように、こちらは中澤さんのエピソードとなります。
下の後藤さんのと交互に見て下さい。ややこしいですけど、やりたかったんです。

では、始めます。
308 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ 姐さん 投稿日:2002年06月18日(火)00時39分55秒

「ごっちん?」

 カチャ


「あれ、どうしたの裕ちゃん」
「…ごっちん見んかったか?」


 まぁ、確かにここは娘。の楽屋だからね。
 それでも、第一声がそれってのはね…。

 ちょっとイタイじゃない。



「小川が捜してたけど?」
「ありがとぉな、圭坊」


 …はいはい。損な役回りよね。

 お願いだからもうちょっと気を遣ってよね。
 告白したのはもう昔のことだけど、引きずってんだから。

 年下のコドモに負けたなんてねー。
 可笑しすぎて泣けてきちゃうわよ。バカ。


 後藤の裏切りモノっ。
309 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時41分01秒
ほい、次はごっちんの方を見てやってください。
310 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ 姐さん 投稿日:2002年06月18日(火)00時41分48秒

「ごっちーん?」

 カチャ


「あっ、中澤さん!おはようございます!」
「…おはよー。ごっちん居らん?」


 うっ…。

 わかってます。わかってるんです。
 でも、それでも納得いかないんです。



「石川さんと一緒かもしれないです」
「そっか、ありがとうな。小川」


 …はぁ。

 やっぱり中澤さんにとって私は後輩なんですね。
 いいんです、はい。ちゃんとわかってますから…。

 想ってるだけでもいいんです。
 お二人が幸せそうに笑ってるんで、いいんです。


 もっと格好よくなりたいなぁ。
311 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時42分41秒
ごっちんの方にワープして下さい。
312 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ 姐さん 投稿日:2002年06月18日(火)00時43分35秒

「ごっちん?」

 カチャ


「あ、中澤さん」
「…ごっちんは?」


 …さぁ、来てないですね。

 あ、それよりさっきの収録のことなんですけど
 やっぱり中澤さん石川のこと好きですよね?



「ごっちんのらんねやったらええわ」
「ちょっとー!石川の話も聞いて下さいよ!!」


 …あ、矢口さんだ。

 あ、中澤さん、連れていかれちゃった。
 なんか嬉しそうだったのはチャーミーの気のせい?

 だって、今まの今までごっちんは?って言ってたのに
 いくら矢口さんが来たからってあの変わり様はちょっと…。


 中澤さんてモテモテですね♪
313 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時44分42秒
最後の転送になります。行って下さい。
314 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ 姐さん 投稿日:2002年06月18日(火)00時46分22秒

「…ごっちん」

 カチャ


「落ち込むなぁ、裕子ぉ」
「…テンション高いなぁ、矢口は」


 とうぜーん。だって、今は後藤がいない。

 これは矢口にとってはラッキーチャーンス♪
 諦めてないし、これからも狙っていくつもりしてるからねぇ。



「矢口じゃダメ?」
「そうやないけど…」


 …後藤がいいんだ?

 後藤といるときの裕ちゃんはすっごくキラキラしてる。
 その裕ちゃんを見てるのは好きだけど、やっぱりムカツク。

 なんで矢口じゃダメなのさ。
 なんで後藤じゃなきゃだめなのさ。


 矢口、裕子のこと好きだよ?
315 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ 矢・安 投稿日:2002年06月18日(火)00時56分42秒

「ゆーちゃん?」

 カチャ


「ごっちん!」
「ゆーちゃん!」


 あー、なっちのバカ。いいところだったのにぃ。

 後藤、連れて来ちゃダメじゃんかよぉ。
 なっちだって困るんじゃないの、この状況って。



「一発で当たるなんて思わないっしょ、普通」
「後藤の運の良さよくは知ってるじゃんかよぉ」


 …せっかく裕子、口説こうと思ったのに。
 …ごっちんと二人きりになれたのになぁ。


 あ〜あ、もう。ついてない。
316 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごっちん 投稿日:2002年06月18日(火)00時57分33秒

「捜したんやで?」
「ゴトーも捜したんだよぉ?」


 すぐにどっか行っちゃうから、ゆーちゃんは。

 ちゃんと見はっとかないとやぐっつぁんみたいなのいるから
 簡単に連れて行かれちゃってお持ち帰りの約束されちゃうんだから。



「今日はどうする?」
「んっとねぇ、ゴトーがご飯つくる!」


 だから、そのまま泊めてね♪

 ご飯つくってもっちろんデザートも作るし
 そのあとにはゆーちゃんのデザートも貰って…。

 明日はお昼からだから、問題ないよね。
 あ、でも、ゆーちゃんがドラマの撮影だったりする?


 あー、ねぇ。ゆーちゃん?



「ドラマの撮影はあるけど、大丈夫ちゃうかなぁ?」
「ホント?ホントに大丈夫なの?」

317 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごまゆう 投稿日:2002年06月18日(火)00時58分37秒


 ゴトー、ゆーちゃんが身体こわすようなことしないよ。
 ゆーちゃんの為だったら我慢できるよ。するよ、ちゃんと。

 だから、ムリしなくてもいいんだよ?



「ごっちんが我慢できても、アタシがムリ」
「……もー!ゆーちゃんのエッチ!!」


 じゃぁ、今日はちょと頑張ってみましょー!

 ゆーちゃんいっつも3回くらいでごめんって言っちゃうから
 獣的なゴトー、実は欲求不満なんです。はい。



「…あれで……?」
「うんはあとはあと


 今夜は寝かせないよぉ♪
318 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)01時01分16秒
ムチャ企画が終わりました(汗)

1回ですが失敗もしました。すいません。
ややこしいことにもなりました。ごめんなさい。

やりたっかったんです、1度だけ(謝)


後は姐さんの誕生日モノを上げて終わりです。

4本とも話はつながってません。
全部、独立した話だと受けとって下さい。
319 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月18日(火)01時34分04秒
モテモテゆうちゃん万歳!
ラブラブごまゆう万歳!
そしてなにげに気になるおがゆう・・・
終わっちゃうんですか?寂しいよー!できれば続けて欲しいです
320 名前:誕生日じゃん♪ 投稿日:2002年06月18日(火)23時58分14秒

 ねぇねぇねぇ、矢口、可愛くない?



「可愛いけどもやなぁ…」


 なんだぁ、その文句のありそうな顔はぁ。

 プレゼントは矢口はあとはあと
 気に入らないってのかよぉ?



「いや、嬉しいっちゅーかな…」


 自分のもん更にプレゼントって言われても
 なんや複雑なことない?



「なあ?」


 いやぁ、なあって言われても…。
 なんか、反応しにくいんだけども。

 単純に喜んでくれればいいのにさぁ。


321 名前:誕生日じゃん♪ 投稿日:2002年06月18日(火)23時59分42秒



「だってほら、矢口はアタシのやんか」
「……そうだけどねぇ…」


 確かにそうなんだけど、嬉しくないの?



「嬉しい♪」


 …ならいいや。

 うん、元は裕ちゃんのだったんだから
 それを今更プレゼントって矢口の発想もヘンだったね。



「でも、それじゃプレゼントどうする?」
「う〜ん……」


 裕ちゃんならこれで喜んでくれるって思ってたから
 ほかには何にも用意してないんだよねぇ。

 どうしよっか?


322 名前:誕生日じゃん♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時00分23秒


「明日」
「…は?」


 明日?が、どうかしたの?



「矢口の明日。ちょうだい」
「……」


 あの…それはデートの誘い?
 遠まわしにデートしようって言ってる?



「そうとも言うかな」


 いや、そっちの方が一般的だって。



「ええやん。くれへんの?」
「……アホ。あげるに決まってんじゃん?」


 な〜んか、どっちかって言うと矢口が貰ったってカンジ。
 裕ちゃんとの時間をプレゼントされちゃった?

 だってほら、最後にはどうせ矢口が貰っちゃうんだし。




 …いろんな意味で貰ってばっかりだったなぁ。
 ……これでいいのかなぁ?ねぇ、裕ちゃん……?

323 名前:誕生日じゃん♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時00分56秒

矢「いいんですか?」
中「何で敬語?」
作「(貰われちゃったね、姐さん)」

矢「うー、どっちの誕生日?」
中「どっちでもええやん。二人のってことで♪」
矢「や、でもぉ…うー……」
中「デートできてんからええやんか♪」
矢「まぁ、ね…(可愛かったし)」
324 名前:時雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時02分04秒
1本目、終了。
やぐちゅーでした。

続きましては向こうでごまゆう。
325 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時12分14秒
 んがぁ〜〜〜・・・。

 なんでこんな目にあわんといかんねん。
 なんでこんな身体に悪いことしとんねんなぁ。



「なぁ、まだぁ〜〜?」
「もう、ちょっと待てって言ってるじゃんかよぉ」



 そんなん言うたかて、もう何分待ったと思ってんの?
 アンタが来てからすでに3時間やで?

 そらなぁ、ご飯も食べたし、話もしたよ。
 んで風呂になんかも入ったからしゃーないけどなぁ。

 我慢の限界って、知ってるか?




「・・・・ぅう〜・・・」



 あぁ、なんやエサ待ちしてる肉食獣な気分やわ。
 っていうか、たぶん今はそのまんまなんやろうけど。

 早く食べたい〜って。




「・・・お〜い、もういいよぉ」


326 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時13分08秒

 マジ!? もう行ってもいいんか!!
 おっし、超特急で行くで!!




「・・・早っ」
「当然やろ!」



 裕ちゃんお腹が空きすぎて死にそうですぅ。
 この責任はここまで追い込んだ人にどうにかしてもらいます。

 ええか? ええな?


 ちゅーか、アンタに選択権はなし。
 裕ちゃん、もう限界とか言ってる場合ではないので。




「うわっ、こらっっ」



 うお?! なんやねん、こらって!

 なんで手ぇ押しのけとんねん!
 こらはそっちやろぉ。ずっこいでぇそんなん。




「今日は寝るためにここにきたんだぞ?」
「知ってる。だから?」



 だからなんやねん。ちゃんと寝かしたんで?
 裕ちゃんは優しいからなぁ。

 ただし、責任は取ってもらうけど。




「ちょ、こら! 寝れないだろぉ、それじゃ」
「大丈夫や大丈夫。グッスリ寝れるから」



 しっかり運動して、たっぷり疲れたほうが寝れるんやで。
 そんなよ〜知ってるやろぉ?なぁ?



327 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時13分42秒

「もぉ、アホ裕子」
「アホでもええもん♪」



 それでアンタがアタシのもんになるんやったら。

 心の中で呟いてから、ゆっくりとキスした。
 始めはお互いの存在を確かめ合うみたいに柔らかく。
 それから段々と確かなものにしていった。

 何回も離れてはまた、離れてはまた、を繰り返す。
 その度に、何度も名前を口ずさむ。


 アンタがここに居ることを確認したいから。




「・・・ん・・」
「・・・矢口、好きやで」



 真剣な顔で言ったら、アホ、って言われた。

 なんでやねん。なんでそこでアホやねんな。
 照れるのはかまへんけど、たまにはサービスしてや。


 ホンマ、久しぶりに逢ったんやから。




「・・・・アホ・・・・でも、好き」



 って言ってから、その顔を隠すようにして抱きついてきた。

328 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時14分23秒

 なんで、なんでそんな可愛いんや、アンタは。
 もう数え切れんくらいやった会話やのに、まだ照れるか。

 可愛い! 可愛い! 可愛すぎるんと違うか?!
 反則やろぉ、裕ちゃんにとってはストライクやって。




「可愛いなぁ、ホンマに」
「アホ! そんなこと言うなっての!!」



 イタッ! なんでまた殴るかなぁ?

 でもなぁ、裕ちゃんは知ってるねんで。
 矢口は照れて言葉で返せんようになったら手が出るねん。


 やぁ、もぉ、なぁ?




「矢口、裕ちゃんもう矢口にメロメロやわ♪」
「・・・古いよ、アホ」



 なんて言いつつ、しっかりと抱きついてる腕に力がこもる。
 それに答えるようにして、矢口の腰に手を回す。

 それからしばらく抱きあって。
 自然と置かれた空間で、二人きりの時を楽しむ。


 こんな風に分かり合えるようになったん、いつ頃やっけ?



329 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時15分06秒

「・・・・・・」



 見つめ合った後は必ずキス。
 それも今では二人の約束。

 深みを増すこんなキスも、教えたのは自分。
 アタシしか知らない、アタシのためだけの矢口。


 可愛いやろ?




「・・・・ん・・・っ」
「・・・可愛い・・」



 何回しても、なかなか息継ぎのできなかった時もあった。
 矢口がペースを覚えるまで、いつまでも合わせてしてた。

 それが自分のペースでできるようになった時、嬉しかった。


 やっと、自分を覚えてもらえた、って。
 飼い犬が『お手』を覚えて嬉しがってる飼主みたい。



330 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時15分51秒

「っ・・・んぅ・・・」



 でもな、最近はちょっと心配やねん。

 もう離れて仕事するようになって一年ちょっと。
 お互いに知らん人と会うことが増えてきた。

 そら、仕方ないって言われればそれまでやと思うで。
 でもな、モテル彼女を持つ身としてはそら心配やろ。


 なんや知らんけど、キスの仕方とかかわってきた気がするし。
 もしかして、危険信号なんかな、とか思うやん。




「ゆ・・うちゃん?」
「・・・・・・」



 なんか訴えるみたいな視線やけど、あえて無視。
 そのまま矢口をベッドまでつれていく。




「ね、ねぇ。どうかしたの?」
「・・・・・別に?」



 言えるわけないやろ。怖いなんて。

 自分が望んで今の距離をつくったんやから。
 それを否定するような事言ったらアカンやろ。

 それこそ、反則や。


 やから、不安になるこの弱いアタシを助けて。
 アンタにしかできへん方法で、救って。



331 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時16分56秒

「・・・あっ、ちょっと待って」
「・・・待てんな」



 さっきも言うたけど、我慢の限界なんです。
 ここまでよく我慢できたって思うわ。

 矢口、悪いけどもうムリ。




「あぁ・・んっ! や、ちょっと・・・!」



 頬を伝って耳たぶに舌を這わす。
 すると矢口が軽い抵抗をした。


 状況が悪かったな。ここまで待たされてなかったらなぁ。
 裕ちゃん、もうちょっと余裕とかあってんけどな。

 もう、ちょっと待てんねん、マジに。




「ゆっ、裕ちゃん!!」
「・・・なん? 待ったはきかんで?」



 首筋を辿っていこうとしたら、本格的に反対された。
 それに少し腹が立ったが、相手が矢口なので我慢した。

 これが最後の我慢やけどな。




「・・・・・・待って?」
「・・・アホ、きかんて言うたやん」





332 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時17分48秒

 先に予告はしたんや。きかれへん。


 戸惑う矢口をムシして、唇に口付けた。
 舌を入れようとしたら、またも抵抗された。

 それにはさすがに堪忍袋の尾が切れた。




「・・・・裕ちゃん怒らすと、怖いで」



 矢口の耳元でぼそっと呟いた。
 それに、矢口の身体が震えるのがわかった。


 でも、今更どうにもならない。



 再びキスをしながら、今度は背中に手を這わす。
 微妙なタッチでくすぐるみたいに撫で上げる。

 すると、矢口の口が開く。
 それはもちろん本人の意思とは関係ない。
 アタシが教えた、矢口の弱点。




「んぅ・・・ふっう・・・・」



 進入してきた舌に抵抗しようとするが、できない。

 矢口は優しいから噛みつくこともできない。
 矢口を知り尽くしているアタシの舌から逃れる術なんてない。

 どんどん激しく絡みつく息に、目が廻る。
 矢口の吐息に何もかもが連れ去られて行く。

333 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時18分34秒

「・・・・あぁ・・・ぅうん」



 鎖骨を通りすぎた舌は、次の目的地に着く。
 上気した肌よりも赤いそこ。硬くなった赤い果実。

 それをゆっくりと味わいながら、もう片方は摘む。
 痛くしないように、細心の注意を払って。


 やがて初めは肩で押し返していた手も、動きをかえる。

 アタシの頭を掻き抱くように、髪に手櫛を通す。
 少し強めに入った指に、一瞬だけ顔をしかめた。




「・・・あ、ごめっ・・・痛かった?」



 それに気付いて手を緩めてくれる愛しい人。
 そんな優しさに、アタシは何度も救われてきた。

 これからもずっと、そうしていたいものだ。




「痛ないよ全然。矢口やから、なんでも大丈夫や」
「アッ、アホ! なんでそんなこと簡単に言うんだよ!!」



 なんでて、簡単やろ? 好きやから。
 そう言ったらまたアホって言われた。今度はドツキつきで。

334 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時19分04秒

 なんでやねんな、ホンマの事やろ。
 照れてもかまへん、照れてもかまへんけどな。

 たまには愛してるって言ってくれへん?
 矢口の口から、最近は聞いてない気がする。





 アタシも、言ってないかも知れへんけど。




335 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時19分50秒

「・・・んぁ・・・・・!」



 中途半端で放っておかれた胸にもう一度、口付ける。
 なんだかいつも以上に反応が返ってくる事に疑問を抱く。


 感じ方、なんやかわってへんか?


 もしかして、の想いが頭の中に響き渡るのを感じた。
 そんなことはある筈がない、と信じてはいるが。

 心はいつでも一緒だと想ってはいる、けど。
 それでも違う矢口を見る度に思う。自分だけなのか?と。




「・・・なぁ矢口、裕ちゃんだけやんな?」
「・・・・・は・・ぁ?!」



 いきなりの質問に加えて、答えられる状態じゃないから困った。
 聞き返すのがやっとで、考えてる時間も余裕もない。

 それは確かにいつもより敏感で、不安を煽った。


 そんなはずない。そんなはずはないんだ。
 こんな矢口を知ってるのは自分だけのはず。




「・・・なっ、なに・・・がっ・・・」
「・・・アンタがこんな事すんの」



 答えて欲しかった、だた一言、そうだよと。
 それでいつものように安心させて欲しかっただけ。

 意地悪なんて、するつもりはなかったんだ。


336 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時20分45秒



 やから、泣かんとってや。




「ごめん、ごめんな矢口・・・」
「うっ・・・も・・ぉ・・・・アホ・・」



 なんでそんなこと聞くんだよぉ、って言って、
 矢口はアタシをいつものように抱きしめた。

 その目に浮かぶ涙はアタシが流させているというのに。
 優しく、いつもの何倍も優しく、抱きしめられた。




「・・・裕子だけ、だから・・・・」



 矢口が全部を見せれるのは、裕子だけだから。


 心の奥底に染み込んでくる、欲しかった言葉だ。
 矢口から欲しいって思って、矢口からしか要らないって思う。

 そこに確かにある、アタシという存在。




「・・・もう、なんなんだよぉ」
「・・・・裕ちゃんにも、よぉわからん」



 ホンマに、なんでこんなこと思ったんやろか?

 矢口はいつでもアタシのもんやのに。
 なんで疑ったりしたんやろか。


 ・・・・ま、ええわ。



337 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時21分27秒


「矢口、愛してるで・・・」
「あっ・・・!」



 安心したところで途中だった行為を再開する。
 途端、色っぽい声で誘ってくれる矢口。

 もうそろそろ頃合いだろう。


 ゆっくりと手を下のほうに移動させる。
 脇腹をかすめて、お腹の上を通り過ぎて行く。




「・・・・矢口、もうええな?」



 その問いに声は返ってこないのが普通。
 ちゃんと言って欲しいのだが、なかなか照れ屋で困る。

 もちろん、そんなところも可愛いと思うが。




「・・・・・・・」



 思った通り、黙ったまま頷く。
 顔は真っ赤になっていて、すぐに視線を逸らしてしまう。

 まぁ、いつかはちゃんと目を見て言ってもらう。
 そこまで育て上げて見せるさ。


 なんて、ちょっと誓ってみたりした。



338 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時22分14秒

「・・・あ・・っ」
「・・・・?」



 あ、れ・・・? なんや、ヘンやで?


 いつもと違う感覚に、思わず手を止める。
 ヌルッとしてるけど、いつもとは明らかに違う。

 そんなことには思い当たる節がないため、混乱する。
 アタシの動きが止まった事で、矢口がこっちを向く。

 それから数秒見つめあって、お互いに『?』を浮かべた。


 先に気付いたのは矢口。




「あ、裕ちゃん、あのね・・・・」



 なんだか言いにくそうに矢口が話しだす。
 顔がさっき以上に赤くなっている様な気がする。

 なんなんや・・・?




「・・・・アレ・・・なんだよね・・・・」
「・・・・はい?」



 ちょっと考えないとわけがわからないかった。

339 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時22分45秒


 矢口の言った『アレ』って?
 男女間では伝わりにくい『アレ』か?

 あの、1ヶ月に1回来る、面倒くさいやつ?



 ・・・・はい?



340 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時23分23秒

「・・・だから、指・・・ヤバイかも」
「・・・・あぁ、そうやね・・・」



 まだ追いついてない頭のまま、自分の指を見る。
 矢口には見えないように、一応かくしてみた。


 矢口の言う通り、そこにはいつもはない赤い液体。
 なんとなくだが、周りが鉄のようなニオイに包まれている気がする。

 確かに、これではいやがるのも無理はない。




「・・・・言うてくれたら・・・」
「・・・言う前に始めたんじゃんかよ」



 うん、間違ってないよ、矢口。
 アタシが我慢できんかってもん。

 そんでもって、我慢の限界は超したって言ったよな?




「・・・っ?! 裕ちゃん?!!」


341 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時24分16秒


 予定外ではあるけど、これからしばらく逢えんこと思ったらなぁ。
 ここで止めるのはちょっとばかし、納得いかんのよねぇ。

 大丈夫やって、シーツとかはまだまだあるし。
 服は脱いでるから汚れることなんかないし。


 なんも問題なしやわ。




「ある! あるってば!!」



 ないない。大丈夫やから。
 裕ちゃんに任せときなさいって。


 と言い聞かせて、キスした。

 別になんか解決策があったわけやないけど、ええやん。
 それくらいなんの問題にもならんから。




「・・・・・や、やぁ・・・っ!!」



 そんなこと言ってても、やっぱりいつもよりは慎重になる。
 入り口を撫でる中指にも、力の入れ方に注意するよう命令する。

 いつも以上に丁寧にやっているつもりなのに、
 なぜか矢口の反応はすでに涙が流れるほどになっている。


 周りに漂う『女』の香りのせいなのだろうか?
 それに、興奮してしまっているのだろうか。




「・・・・あっ、あぁっん!!」



 なんでやろ? なんでこんなに敏感なんやろ?

342 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時24分57秒


 素直な疑問が頭に浮かんだ頃、昔きいた話を思い出した。

 『アレ』中の女の子の“中”は、優しくしてあげないとダメ。
 普段よりもすっごく敏感になってるから、丁寧にね。

 そんなくだらない、悪友との密談。
 まさか役に立つ日が来ようとは。


 くすくすと、堪えきれない笑いが漏れた。





「・・・ゆっ・・ゆぅちゃんっ?」



 苦しそうな表情でも、こちらの変化を見逃してはくれない。
 嬉しくもあり、たまに怖くもあるところだ。

 矢口は可愛い。アタシの全部を知ってるから。
 矢口が好きや。アタシに全部を見せてくれるから。




「・・・とびっきり、優しくしたるから」
「・・・え・・・っ?」



 苦悶とも呆然とも言えない顔で、こっちを見てる。

 その顔も好きやけど、二人の時に見せてくれる顔が一番好き。
 だれも見たことがない、矢口の『女』の顔。


 一生、誰にも見せたらへんけどな。



343 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時25分36秒

「・・・ひっ・・・ぁん!」



 予想以上に敏感になってる矢口の中。
 第一間接までだっていうのに、しがみつく手が痛い。

 これは、大丈夫なんだろうか・・・。




「・・・・止めるか?」
「・・・・・そ、そっちの方がツライだろぉ・・・っ」



 まぁ、確かにな。って、素直やね。

 敏感やけど素直って、なんや嬉しいことづくしと違う?
 こんな矢口、久しぶりに見た気がするなぁ。


 これやったら、わざとこの時期に抱くのもありかもしれんな。




「ね、ねぇ・・っ、ゆうちゃん・・・!」
「あ・・・ごめん」



 ちゃんと謝罪してから、第一関節の指をゆっくりと入れる。
 いつもなら息を吐きながらたえてるけど、今日は違う。

 何度も悲鳴みたいな声をあげながらビクついてる。
 肩に食い込んでる爪がハンパやないくらいに痛いけど、しゃーない。

 矢口はもっと苦しい筈やから。我慢する。



 ・・・我慢、ね?



344 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時26分27秒


「あっ、イタッ・・・・!」
「えっ、ごめんっ!」



 しまった、いつも通りにしてしまった。


 誤っていつものように天井を撫でたのがアカンかったらしい。
 アタシの肩に額を押しつけて痛みに堪えてる。

 その顔はとてもやないけど見れたモンと違う。
 なんて、辛そうなんや。ごめんなぁ。




「・・・だ、大丈夫・・・・」
「・・・ホンマか?」



 正直、これ以上は止めた方がいいと思うけど。
 矢口が言うなら、って思う自分もいる。

 どうする? どうしたらええ?




「あ、あんまり、撫でたりしないで?」
「・・・・ん、わかった」



 て言うことは、中の指は動かされへんな。
 ほなら、簡単や。外で頑張ろ。


 狙いは1つしかないやろう。
 紅い、可愛らしい蕾。

 それにゆっくりと親指を近づける。
 そして労わるように撫でてみる。




「あ、ああんっ」



 よかった。中以外はけっこう普通に反応してくれる。
 なら、遣えるのはもう1つあるわけで。
345 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時27分01秒

 唇を上に持っていき、そこに噛みつく。
 確かに跳び上がり方は大きいが、なんとかなりそうだ。



 決まりやな。




「矢口、優しくやるけど、痛かったら言いや?」
「う、うん」



 中に居る指を極力動かさないようにしながら、
 親指と、唇に、全神経を集中させる。

 早く、矢口を苦しみから救ってあげたい。


 それしか頭になかった。・・・わけはないんだが。
 それが大半を占めていたことは確かなんだし、いいだろう。




 それから数分も経たないうちに、矢口は脱力した。

 アタシの腕と、矢口のこの感度なら遅いぐらいだった。
 それはアタシが、優しく、丁寧に、ゆっくりとした結果。

 こんなに気を遣ったのは何年ぶりくらいだろうか。
 遠い昔を思い出してしまった。



346 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時27分39秒


「・・ありがと」
「・・・お礼言われるのってへんやなぁ」



 もとはアタシが悪かったんやと思うんですけど?
 違いましたっけ、矢口さん?




「そう、だけど・・・・裕ちゃん、優しかったからいいの」
「・・・あっそ・・・」



 チャラってことでいいんやね、矢口は。

 ちゅーかな、その顔は反則やって言わんかった?
 矢口の状態知ってても、もう1回って言いそうやわ。ヤバッ。




「・・・裕ちゃん、好き・・・・」
「・・・アタシも好きやで・・」



 数えるのももう面倒くさくなった会話。
 それでも言って欲しいって思うんはワガママか?

 ええやんな、ワガママで。
 矢口の前でだけやから、ええよな。




「・・・・愛してる・・・」
「・・・・・・・・」


347 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時28分16秒



 それ、レッドカード。
 よって矢口真里選手、退場!

 って言いたいところやけど、許す。
 矢口が可愛いから、なんでも許す。


 この腕の中にいてくれるなら、いいから。
 アタシの矢口でいてくれるなら、かまへん。

 照れ屋でも、ワガママでも、素直やなくても。
 なんでもかまへんからな。居って。



 ずっと一緒に、どんな朝でも向かえていこうな?





「当然だっての」

348 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時29分00秒

中「・・・長っ」
作「・・・へい」
中「・・・・・」

矢「思いついた時はねぇ」
中「こないに長くなるとはなぁ」
作「思ってなかったんですけどぉ」
矢「長いね」
作「はい」

矢「何で長くなったの?」
作「・・・さぁ?」
矢「あ、なんか隠してるだろ」
作「(ぎくっ)」
矢「なんだ?」
作「あぁ、わかりましたから!」
349 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時29分32秒

矢「矢口にだけでいいから♪」
作「実は・・・」
矢「実は?」
作「姐さんが優しくなったからです」
矢「・・・は?」
作「もうちょっと突っ走る筈だったのに・・・」
矢「・・・・・・」
作「なんでこんなに優しくなってしまったんだろう」
矢「・・・・・・」

中「矢口? なんでかわかった?」
矢「・・・・・」
中「矢口ぃ?」
矢「(ギュ)」
中「?!」
矢「(やっぱり裕ちゃん好きはあとはあと)」
中「???」
350 名前:アホ裕子 投稿日:2002年06月19日(水)00時30分06秒

作「次回作はもうちょっと強引なやつを・・・」
矢「作らなくていい!」
作「イタッ!」
矢「裕ちゃんは優しいままでいいの!!」
作「・・・それはお客様の決める事でしょう?」
矢「いるわけないじゃん」
作「グッサァア!!!」
351 名前:時雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時32分15秒
怒涛のような誕生日特別企画が終了いたしました。

やぐちゅー・なっちゅー・ごまゆう・やぐちゅー(U―18)

とんでもなく時間がかかってしまいました。
まさかUPだけで30分以上もかかるなんて…。

しんどかったぁ…。でも楽しかったぁ…。
352 名前:時雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時35分02秒
これにてこの板で書くのは終了です。
でも…。もしかしたら次回があるかもしれません(苦笑)


>319 名無し読者 さま。

 >そしてなにげに気になるおがゆう・・・
  終わっちゃうんですか?寂しいよー!できれば続けて欲しいです
  おがゆうは初めて書きました(w
  この板では続けませんけど、もしかしたら新しく…?
353 名前:つかさ 投稿日:2002年06月19日(水)01時07分53秒
怒涛の更新量に感心してました。
内容もすげ〜〜いいっっ♪

やっぱ、やぐちゅー最高!!
次回作・・・・・期待してのんびりと待ってます。
お疲れ様でした♪
354 名前:319 投稿日:2002年06月19日(水)01時29分30秒
裕ちゃんお誕生日おめでとう!
そして作者様ありがとう!
弱い裕ちゃん、優しい裕ちゃん良かったです。
次はぜひ強引な裕ちゃんで。
どこへでもついていきます。

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