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公芸力横領捜査官　市井　紗耶香

1 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時42分55秒

あたし、市井　紗耶香。芸能界に流れる不正な金を
回収するのがあたしの仕事だ。なに？今回はアップフロントに
流れる。プッチモニの売上金？まかせときな。

2 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時43分47秒

1.
「あらまあ〜〜立派なビルだね〜〜圭ちゃん！見てみなよ車もベンツだ！」
あたしの相棒、保田　圭。天才的な記憶力と情報収集能力を持っている。
「あの・・・あたしやっぱり外で待って・・・」
なに?圭ちゃんびびってんの？
「だめだめ〜〜圭ちゃんの頭の中にあるデータが必要なんだよ！いなくちゃ困るよ。」
さっ！行くよ。

3 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時44分27秒

2.

「おう、これは、市井さんと保田さん、まあどーぞ。」
こいつらアップフロントの社員か？怖い顔してるね。その筋の者か？
この業界、その筋との癒着が凄いらしいからね。
「プッチモニの市井　紗耶香です。よろしくお願いします。」
「や・・・保田・・・圭・・・です・・よろ・・しく・・」
ありゃー完全にびびってるよ。
「まっ奥へどうぞ。」
すいませんねわざわざ。
んっ？こいつが山崎？さすがに一癖ある面構えだ。
「つんくさんは元気かい？」
「はい」
「まあ、茶でも飲んできなよ。」
ありがとうございます。

4 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時45分00秒

「つんくさんに言っといてくれよ、またプッチモニで儲けさせてくれって。」
「はぁ、その件についてなんですが、CD売上分だけでも”ちゃんと”払っていただけないかと
　思いまして。」
「おう、”ちゃんと”払えとはどういうことだ。」
へ〜やっぱりこいつらやくざ者だよ！さすが年季はいってるね。
「まあまて！市井さんは、この世界短いんだ。まだ事情がわかってないらしい。
いいかい！CDの売上のX％が歌い屋の取り分。こいつは、契約書にも明記してるはずだぜ。」
「ええ、ですが売上枚数が実際の枚数より少ないとの情報があります。ねえ?圭ちゃん。」
「ええ・・・実際の売上枚数は、300万枚を突破しているかと・・・」
よし！圭ちゃん頑張れ。

5 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時45分34秒

「お・・・おめえ何でそんな事しっとんじゃ!!」
山崎さん息がくさいよ！
「まあ、今はモバイルの時代ですし・・・」
「ほお!!!」
「その差の分の売上金は払ってもらっていませんが、払って頂けませんでしょうか？」
ゴッ!!
いて〜〜なんだよ！あ〜このサンピン、プッチのゴールドディスクであたしの頭
叩きやがった。
「おいこら、何するんだ大事なアイドルだぞ。」
へッ白々しいね。山崎さん。
「すんませーん」
おめーもな！

6 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時46分15秒

「あのーとにかくCD売上分だけでも。」
「あっ！今度は足が勝手に！」
「アッ、わしの足も勝手に。」
「わしのもじゃ。」
あ〜いててお前ら本気でけりやがって。
「ひ・・・・な・・は・・・・」
圭ちゃん顔青いよ。
「あー痛かった！で圭ちゃん、売上金はどこにある？」
「ええ・・・三人の愛人、メロンの柴田、ココナッツのアヤカ、それに松浦の口座に
　分けて保管されてます。」
さすが圭ちゃん。グッジョブ。

7 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時46分53秒

「いい度胸してるね。姉ちゃん!!」
ｺﾞﾄッ！えっ？なに机の上に置いたの？
えっこれ本物の拳銃?違法だよ山崎さん。
「これで脳みそぶっ飛ばしたろうか？」
おいおい山崎さんぶっそうだね。
「ひー！かっ帰りましょうー！」
落ち着きなよ圭ちゃん。
「おっと・・・・こいつら面倒だから殺しちゃいます？」
おめえもかサンピン。

8 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時48分10秒

「そうだな・・・東京湾に浮かんで父ちゃん母ちゃん悲しませたくないだろあん？
　それにしてもこいつ親からどんな教育受けてんだ。」
ガクッ！
（えっ？紗耶香どうしたのまさか・・・びびってんの？ねえ？うつむいちゃって。）
「どうした？さっきまでの威勢は？姉ちゃん？」

スッとその時、紗耶香は懐から葉巻を取り出した。そしてカルチェのライターで火をつけた。

9 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時48分42秒

「なにしてんだこいつ？」
「あ〜〜こいつ葉巻なんか吸ってやがる。」
うるせえなサンピン。
「親が何だって？親は関係ねえだろ・・・親は・・・あたしの前で親の話はよしてもらおうか！」
「このガキャア！そんなに死にたかったら・・・死んでみるか！！」

山崎は机の上にある拳銃に手を伸ばそうとした。
しかし手を伸ばした瞬間に紗耶香のかかとがその手に振り下ろされた。

10 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時49分18秒

「あぎゃあ」
悪党の悲鳴だ！
そして、紗耶香は拳銃を奪った。
「ほら動くなコラァ」
紗耶香は山崎の額に拳銃をあてた。そして山崎の頭を机に押し付けた。
「今日は、CD売上分だけで勘弁してやろうと思っていたが・・・ビデオの分も耳そろえて
　払いやがれ！」
「てめえに銃が扱えんのか？」
「こうか？」

11 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時49分52秒

ドンドンと銃声がし机に穴が2つあいた。
「ほ・・・本気か？」
その時山崎の口の中に何か入った。
銃筒であった。
「うげっ」

12 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時50分28秒

「ひくぞオオオ！」
紗耶香の指に力が入る。
「ひーわがっだ・・・わがっだがらだずげで〜〜」
「おいお前！柴田とアヤカと松浦に連絡し金持ってこさせろ！」
紗耶香は、山崎の部下を見ていった。
「ちっ」
電話の方に向かおうとした。
「ちょっとまて！」
紗耶香が呼び止めた。

13 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時50分58秒

「さっき殴られたゴールドディスクってこれ位だったっけ？」
壁の方を指していった。
「ああ、そんくらいだと思うぜ。」
「ああこのぐらいだったな・・・」
「いやそれは違う・・・それはラブマのプラチナディスク・・・デカ過ぎるし〜〜」
「お礼は倍返しだ!!」
ボゴッと言う凄い音がした。

14 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時51分28秒

3.
とある事務所でつんくは、山崎からの電話に出ていた。
「えっ？まさかそんな・・・無茶な・・・」
「おう！つんく！てめえんところの者が来てわしん所の隠し財産全部持ってかれたんだよ
　てめえ死にてえかコラァ〜〜〜」
（ありえない・・・回収しこれるわけが無い・・・）

15 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月23日(日)10時52分02秒

ガチャッ！ドアが開いた。
ズンズンと紗耶香がつんくの元にむかってきた。
「つんくさ〜〜ん「ちょこっとLOVE」の売上全て回収してきました。」
ドンッと金を机の上に置いた。
「あう〜〜っこ・・・・殺される・・・」
つんくは恐怖のあまり失禁してしまった。

「売り上げた分の金額は全て貰う・・・それがアイドルっすよ！」
紗耶香のその表情にはひとつの達成感があった。

16 名前：名無し読者 投稿日：2001年09月24日(月)03時39分21秒

面白い！

17 名前：林　太郎 投稿日：2001年09月26日(水)23時20分37秒

>>16
ありがとうございます。ただまあ一発芸みたいな感じで
書いたので、続きはありませんが。

18 名前：名無し読者 投稿日：2001年09月28日(金)21時28分51秒

是非とも後藤をだしてくれ。「あたしはとんだ厄介者だったのか」という感じで