インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

アイシアッテマス?

1 名前:LINA 投稿日:2001年10月04日(木)05時43分10秒
はじめまして!
保田×石川の師弟コンビで恋愛モノを書かせていただきます。
甘々&時によってエロもありでいきたいと思ってるので、よろしくお願いします。
2 名前: 投稿日:2001年10月04日(木)05時51分45秒
―保田圭―

朝、勢いよく鳴り響く目覚まし時計。
「…う゛……?」
ベッドの中で丸まっている体をムリヤリ起こし、
うるさく鳴り続ける目覚ましに手を伸ばす。
(何で鳴ってんのコレ…今日ってオフじゃないのよぉ〜)
そんなことを思いながらも、2度寝することなんて保田には出来っこない。
日頃の習慣が体にしみついてしまったのだろう。
「はぁ…(習慣って怖いわね…)」

朝っぱらからため息をつきながら、のろのろとベッドから出てテレビをつける。
『保田さん、ちゅ〜してください♪ちゅ〜〜♪』
ちょうど、ポッキーのCM、しかも保田バージョンが流れていた。
(…石川ねぇ〜…。ほんと、どんな声してんだか。)
そんな事を思いながらも、保田の頬はなぜか緩んでいた。
フッと遠くを見るように、テレビから目線をずらすと、独り言のようにつぶやく。
「おはよ…梨華。って…まだ寝てるに決まってるわね」
3 名前: 投稿日:2001年10月04日(木)07時12分21秒
口元で小さく笑うと、大きく伸びをする。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ…ふわぁ。」
一緒に欠伸が出て、涙目になりながらも…やっぱり2度寝はできない。
(今日のオフ、なにしようかなぁ)
ふと、カレンダーが目に留まった。
9月18日。
「そろそろごっちんの誕生日か…」

昼過ぎ、保田は渋谷にいた。
「あっつ…」
9月といえど、やはり昼間は日が照って暑い。
さすがに疲れた…もう帰ろうかなぁ・・と思った時。
「保田さぁ〜〜〜んっ!」
あのアニメ声が響き渡る。
(この声は石川……。つーか、大声で呼ぶなっ!)
声の正体はわかっていたが、しぶしぶ振り返ってみる。
そこには、予想通り(?)石川がニコニコした顔で走り寄ってくる姿があった。
「ちょっ…なに大声で叫んでんのよ、アンタはっ!」
焦る保田に反して石川は、頭の上に?マークを浮かべている。
渋谷のど真ん中で、あのアニメ声。
しかも【保田さん】だなんて呼んだら、バレバレじゃないのよっ!
4 名前: 投稿日:2001年10月04日(木)07時22分39秒
保田の予感通り、街中の視線が2人に注がれた。
『ちょっと…あれ、モー娘の石川ちゃんじゃない?』
『きゃ〜〜かわい〜〜〜〜〜〜はあとはあと
『保田も一緒じゃん』
『マジかよ!』
こんな会話が、そこらじゅうから聞こえてくる。
(アタシだけじゃこんな事にはならないけど、石川も一緒だし…
  騒ぎにでもなったらエライ事だわ)
そう思った保田は、ちょっと落ち込みながらも石川の手を取り、そっと耳打ちをした。
「石川…」
「はい?」
「走るよ!」
そう言った瞬間、保田は走り出していた。
「えっ?えっ…保田さぁ〜ん?」
石川も、手を引かれて一緒に走り出す。
それを見て追いかけてくるファンも、多数に渡っていた。
「やすださっ…なんで走るんですかぁ〜〜?」
「アンタ気づいてなかったの!?後ろ見てみなさいよ!」
石川は、言われるまま振り返ってみた。
「…………。」
「走ってる意味わかったでしょ?」
「そんなぁ…ふぇ〜〜〜ん……」
5 名前: 投稿日:2001年10月04日(木)07時28分52秒
どれくらい経ったのか…2人は原宿まで走り、地下駐車場の階段を下りていった。
「はぁっ…はぁっ…保田さぁん…」
石川は、肩で息をしながら涙目になっていた。
「ここまで来たら、もう…平気だと、思うけど…。」
保田もさすがに息があがったので、壁際にズズっと腰を下ろす。
石川も、それに引っ張られるようにして座った。
「あ…ゴメンっ」
ずっと繋ぎっぱなしだった手に気づいた保田は、ぱっと手を離す。
(あれからずっと繋いでたんだ…。石川…ヘンに思ってないとイイけど)
「保田さん…手…」
石川が、うつむき加減で言葉を出す。
「だから、ゴメンって言ってるでしょ。」
「違うんです。もーちょっとだけ…繋いでいたかったなって……」
保田の胸が、ドキンと波打つ。
「な…なに言ってんのよ(どーゆー意味よぉ〜〜っ)」
恥ずかしくなって、無意識に石川から目線を外す。
「……………そうですよね、ごめんなさい」
保田の気持ちなど知らない石川は、淋しそうな顔をして俯いていた。
6 名前: 投稿日:2001年10月06日(土)00時07分46秒
…アレ?
なんか…石川ってば静かなんじゃないの?
キツク言い過ぎちゃったのかなぁ…泣いてたりして…。

アタシは、そ〜〜〜〜っと隣の石川に目を移した。
「…………ひっ…く(保田さん…そんなにあたしの事嫌いなのかなぁ…)」
予想通り石川は、うるうると今にも泣きそうな瞳で床を見つめている。
ゲッ!!!!!!
泣かしてど〜すんのよアタシってばぁ〜〜〜〜〜っ!!!!!

とりあえず、なんか言葉でもかけたほうがイイわよね。

「石川…?」
「……はぃ」
「なに泣いてんのよっ!」

く〜〜〜〜っ!なんで優しく言えないのよっ!バカ圭!!!
7 名前: 投稿日:2001年10月06日(土)00時11分34秒
「だって保田さん…怒ってます………。」
「べ・別に怒ってなんか…」
「石川は…いつも保田さんに迷惑かけて…こんな、プライベートの時にまで…」
そう言って、石川はついに泣き出してしまった。
「ちょ、い…石川っ!」
石川のネガティブがすっかり復活してしまったようだ。

「ごめんなさっ…やす…ださっ…ん」
「落ち着きなさい石川…アンタ、誤解してんだから…」
いくらアタシが精一杯の言葉をかけても、石川は一向に泣きやむ気配がなかった。

その時アタシは…自分でも信じられない行動に出た。
すぅっと息を吸い込む。

「…石川っ!!!」
そう大声で呼ぶと、ギュッと石川のことを抱きしめた。
8 名前: 投稿日:2001年10月06日(土)00時13分31秒
アタシの腕の中にいる華奢な肩が、ビクンと震えたのがわかる。

「や…すださん…」
やっと石川が口を開いた。
「しばらく…このままでいなさい」

抱きしめたまま、石川の髪を撫でてやる。
指の間を通っていくサラッとした感触が、心地よかった。
石川は、アタシの腕の中で静かに泣きつづけた。


「………落ち着いた?」
少しだけ体を離し、石川に問いかける。
「ハイ…。でも…」
「?」

石川は、アタシにぎゅぅっと抱きついてきた。

「…もう少し、こうしていたいです……。」
9 名前:LINA 投稿日:2001年10月06日(土)00時15分02秒
とりあえす、今日はここまでです。

読みづらいかと思いますが、よろしくお願いします。
10 名前:名無し男 投稿日:2001年10月06日(土)02時56分04秒
トテモヨロシイカトオモワレル
11 名前: 投稿日:2001年10月07日(日)05時42分46秒

アタシは戸惑っていた。
自分の好きなコに、こんな積極的な態度を取られているのだから。
どうしていいのかわからない。

「…石川?」
「イヤ…ですか?」
「ヤじゃない…けど。」
「じゃあもうすこし………。」
惚れた弱みというヤツか?アタシは逆らえなかった。

むしろ、ずっとこうしていたい、とさえ思っていた。

石川の好きにさせてやろうと思った時、
急に石川がアタシから離れた。
「???」
「ごめんなさい…。」
「え?」
石川がなぜ謝ったのかなんて、今のアタシには全然わからなかった。
12 名前: 投稿日:2001年10月07日(日)05時43分58秒

「なんか…保田さんの事困らせてますよね…。」
それだけ言うと、石川は立ち上がった。
「もう行きます。これ以上保田さんに迷惑かけたくないし。」

「ちょ、石川…。」
アタシも慌てて立ち上がる。
「じゃあ…また明日。」
石川は、アタシに悲しく微笑みかけると、歩き出した。


このまま石川を帰していいの?


今まで、アタシの中にあったヘンなプライドが邪魔してた。
石川…いや、梨華への気持ちを押し殺そうとする自分がいた。

だけど、アタシは梨華と一緒にいたい…。
たかが自分のプライドで、梨華のこと泣かせるのは…もうイヤだ。
13 名前:10 投稿日:2001年10月07日(日)05時50分18秒
アタシは走った。
そして、目の前にいる梨華の腕をつかむ。

「梨華っ…!」

初めて『梨華』と呼んで、後ろから抱きしめた。
「待ってよ」

「保田さ……」
梨華は、驚いた素振りをして俯いた。

「…帰んないでよ。アタシと…一緒にいてよ。」
アタシは、梨華の肩に顎を乗せ、ちいさく囁く。

抱きしめた梨華の肩が震えていた。
「……………。」
「ゴメン…もう、好きなコ泣かさないって決めたんだけど…
  また泣かしちゃったかな。」
抱きしめた腕をほどこうとすると、梨華はふるふると首を振った。
14 名前:11 投稿日:2001年10月07日(日)07時23分39秒
「ちが…嬉しかったんです…。」
そう言うと、梨華はアタシの腕の中で振り返った。
「…『梨華』って呼んでくれたから…だから…」

きゅっとアタシの胸に顔を埋めると、

「好きです。あたしも…保田さんと一緒にいたいです」

「梨…華……。」
アタシは、ゆっくりと梨華を抱きしめる。
梨華は顔を上げると、涙目で嬉しそうに笑った。

アタシもつられて笑うと、そっと梨華の頬に触れた。
「保田さ…」

言い終わらないうちに、アタシは梨華の唇に指で触れる。
「『保田さん』はやめようよ…。ね?」
「……『圭ちゃん』って呼んだら…キスしてくれますか?」

予想もしなかった梨華の発言に、アタシの顔はみるみる熱くなっていく。
「…………。」
無言でコクンと頷いたら、梨華の顔も真っ赤になっていた。

「………圭ちゃん」

そう呼んだのを確信すると、梨華の顎をくいと上げる。
「好き。」
そう一言だけ言うと、唇を重ねた。
15 名前:LINA 投稿日:2001年10月07日(日)07時28分42秒
今日はここまでです。
これから、甘くしていく予定なのでよろしくお願いします♪

>10さん
初レス、めっちゃ嬉しいです!
ありがとうございます、頑張ります!
16 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月07日(日)10時50分57秒
いい感じですね〜
どんどん甘くしてください。期待してます。
17 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月07日(日)15時06分25秒
カナーリ(・∀・)イイ!ね!やすいしマンセー!!
18 名前:12 投稿日:2001年10月08日(月)08時36分26秒
どちらともなく唇を離すと、梨華の顔が一気に赤くなった。
「こんなとこで…照れんじゃん……。」
アタシも恥ずかしくなって、顎をぽりぽりと掻く。

「け、圭ちゃんの唇…あったかかったです。」
「アンタ、なに恥ずかしいこと言ってんのよっ」

それでも梨華が可愛くて、ぎゅーっと抱きしめた。

と、その時。

『こっちじゃねーか?』
『いや、意外とこの下だったりして』
『圭ちゃんどこにいんだよぉ〜〜〜〜〜!』
『うぉーー!俺の梨華はどこ行ったんだよぉ〜〜〜〜〜!』

まだ諦めてなかった男たちが、この上でうろうろしているらしい。
しかも、会話からいくと、もうそろそろここに降りてきそうな勢いだった。
19 名前:13 投稿日:2001年10月08日(月)08時37分46秒
「梨華…。」
「はい?」
「もうそろそろここもヤバそう、逃げるよ!」
アタシは、ごっちんへのプレゼントに買った帽子を取り出し、梨華にかぶせた。

「これかぶっときな。」
「え?」
「これから逃げるってのに、今のままじゃどっからどう見ても石川梨華でしょ」

そう、この日、梨華は芸能人らしい変装を全くしていなかった。
「アタシは…コレかけてるから」
そう言ってサングラスをかけ直すと、梨華の手を握る。

一瞬、梨華はポカンとしていたが、すぐに笑顔になった。
「ありがと圭ちゃん…はあとはあと

アタシ達は、手を繋いで反対側の階段に向かって走る。
「苦しくなったら遠慮しないで言いなさいよっ」
チラっと梨華を見ると、目が合った。

「大丈夫…圭ちゃんが一緒だから。」

か、かわいいっ!!!!!
なんでそんなにかわいいのよっ!!!
目の前にいる最愛の恋人に、アタシの頬も緩みっぱなしだ。
20 名前:14 投稿日:2001年10月08日(月)08時40分37秒
でも、そんな甘い時間は、この一言ですぐに崩れ去った。


『見つけたぞーーーー!!!』
振り返ると、男たちが3人、こっちに向かって走ってくるのが見えた。
「やばっ…梨華、ちょっとスピードあげるよ」

階段を駆け上がり外に出ると、もう薄暗くなり始めていた。

とりあえず、人が少ないほうへと逃げる。
男たちはまだ追ってきていた。
どれだけ走っても、諦める様子は感じられない。

やばいな………。
アタシは焦っていた。
さっきの口調じゃ、梨華のことを自分の物だと思っていそうだ。
もし追いつかれたら、なにをされるか分からない。
21 名前:15 投稿日:2001年10月08日(月)08時43分32秒
そんな時、梨華のスピードが遅れてきた。
「けっ…い、ちゃん……」
「梨華っ?」
「もぉ…限界、です……」
そう言いながらも、一生懸命に走る梨華。

アタシがこのコを守らなきゃって、一瞬のうちに思った。

「…大丈夫。何があっても、あんたの事はアタシが守るから」
繋いでいた手に力を込める。

アタシには、最後の手段としてある考えが浮かんでいた。
後ろとの距離は、あと少し。
出来れば逃げ切りたかったけど、もうコレしかない。


アタシは梨華の手を引き、路地に入った。

そして、いちばん手前の建物に躊躇なく駆け込み、
テキトーに部屋のボタンを押すと、そのままエレベーターまで一気に走る。

「はぁっ……はぁっ…圭ちゃ、ここって…」
「……ラブホテル」
22 名前:LINA 投稿日:2001年10月08日(月)08時58分42秒
今日の更新はここまでです。
激甘にする予定が、ちょこっと狂いました(w
次回は、がんばります!

>16さん
ありがとうございます♪
期待に答えられるように頑張ります!!!

>17さん
ありがとうございます♪
そうですよね、やすいしマンセー!です(w
がんばるのでよろしくお願いします。
23 名前:16 投稿日:2001年10月10日(水)19時22分02秒
「ラ・ラブホテルっ!?」
明らかに、梨華の顔は戸惑っていた。
アタシが何かすると思ってるわ、このコ(笑)
でも反応がカワイイし、ちょっとからかっちゃおっかなぁ…。

「…梨華は、アタシとじゃイヤ?」
「えっ……。」
「アタシと、こーゆうトコ来るのは、イヤだった?」

言った後、アタシはちょこっと後悔した。
これじゃあ、梨華のこと抱く気マンマンみたいじゃないっ!

でも。
「石川は…圭ちゃんがいいです。圭ちゃんじゃなきゃだめなんです…」

梨華は、真剣な、でもちょっと照れたような表情でアタシを見つめた。

こんな梨華の顔見ちゃったら、もう後には引けないじゃない…。

その時のアタシは、きっと世界中の誰よりも焦っていただろう。
24 名前:17 投稿日:2001年10月10日(水)19時22分53秒
部屋に着くと、まず窓から下を見てみる。
ここからは、あの男達の姿は見えなかった。

「…まだいます?」
「う〜〜ん……。ここからは見えないんだけどね」
「…まだ下にいるかも知れない!今日は泊まっていきましょうよ」

ま、まじっ!?

不安そうなアタシを尻目に、梨華はキョロキョロと辺りを見まわしている。
しかも、その目がかなりキラキラしてんですけど…。
エレベーターの中の、不安な石川ちゃんはどこ行ったのよ〜〜〜。

「あっ!圭ちゃん見て見て!!!お風呂おっきぃ!すごぉ〜〜い」
梨華は、バスルームに入って早速お湯をためはじめた。

「もぉ…なにハシャいでんのよ〜」
「だってだって、こんな大きいお風呂、最近入ってないですもん♪」
ニコッと笑うと、今度はベッドの照明を使って遊んでいる。

「キャーーーーー!ピンクっ!圭ちゃん、ピンク〜〜〜はあとはあと
梨華は、ピンクの照明がいたく気に入ったようだ(笑)
25 名前:18 投稿日:2001年10月10日(水)19時29分46秒
「なんかやらしい…この照明」
思ったまま口にした言葉で、アタシはドキンとした。
梨華の顔を見てみると、頬を赤らめて視点がキョロキョロと定まっていない。

なんか…ヘンに意識させちゃった?

「あっ!お湯たまるまでテレビ見ましょう♪テレビ!」

梨華は、思いついたようにテレビのリモコンを手に取る。

「ちょ、梨華テレビやめときなっ…」
必死に阻止しようとするアタシ。

でも、何も知らない梨華は、そのままスイッチをつけてしまった。


『#☆%$Ψα★……』

アタシの予想通り、普段は絶対に見ない映像が目に飛び込んできた…。
26 名前:名無し。 投稿日:2001年10月11日(木)00時13分32秒
マジおもろい、絶妙。
27 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月11日(木)00時33分53秒
続きが気になるうぅうぅっ!!ゴーゴーヤッスー!!(w
28 名前:名無し男 投稿日:2001年10月11日(木)00時57分05秒
俺の友達が韓国に修学旅行行った時
エロチャンネルを見て
ホテルをチェックアウトする際にフロントが請求書出してきて
先生にバレてこっぴどく怒られたそうだ
29 名前:LINA 投稿日:2001年10月11日(木)07時44分15秒
>26さん
レスありがとーございます!
絶妙・・嬉しい言葉です(w
がんばるので読んでくださいね〜(^^

>27さん
ありがとーございますっ♪
この先、圭ちゃんより梨華っちの方が頑張っちゃったりして・・(w

>28さん
ありがとーございますっ!
修学旅行でエロチャンネル見るとは・・なかなか(w
っつーか、先生も見てそうなのに〜!

続きは、今日の夜中にでもアップします♪
30 名前:19 投稿日:2001年10月12日(金)03時44分56秒
そのまま固まっている梨華からリモコンを奪い、チャンネルを変える。

「もぉ……。AVだって事ぐらい気づきなさいね」
何気なく梨華の顔を覗き込むと、その頬はさっきより赤くなっていた。

「……梨華?」
肩に手を乗せると、梨華の体が一瞬強張る。

「あは…なんか、今の見たらドキドキしちゃったみたいです」
そう言って笑うと、アタシに抱きついて、そのまま押し倒してきた。

「なっ……!」
「圭ちゃん……」

う"っ?…梨華ってこんなに積極的だっけ!?
いきなりポジティブすぎるだろぉぉぉ〜〜〜〜〜!

戸惑いながらも梨華の顔を見つめた時。

「お風呂、もうイイみたいですよ♪」

へぇっ????

「圭ちゃん、先に入って下さい♪」
「あぁ……うん」

ビックリしたぁ〜〜〜〜〜!
アタシの胸は、ドキドキがしばらくおさまらなかった。
31 名前:20 投稿日:2001年10月12日(金)03時48分29秒
先に体を洗い、その後湯船に浸かる。

「ふぁぁ〜…。」
鼻から下までをお湯につけて、ぶくぶくと泡を作ってみたりする。
ん?なにやってんだろ、アタシ。

梨華と…まじで今日、しちゃうのかなぁ……。
その時は、もちろんアタシが上よね?
あ、でもさっきの梨華の行動からすると…。
も〜〜〜〜〜、わけわかんないわよっ!

モヤモヤとした不安は取れないまま、お風呂からあがった。
ホテルに備え付けのバスローブを着ると、いつもより丁寧に歯を磨いた。


「梨華〜〜お風呂あがったよー。」
「…………。」
バスルームから呼んでも、返事はなかった。

ひょこっと顔を出して部屋を見ると、梨華はベッドで丸くなって眠っていた。
32 名前:21 投稿日:2001年10月12日(金)03時51分34秒
髪を拭きながらベッドまで行き、梨華の寝顔を見つめる。

「…梨華、寝てんの?」
「……ん」
時々聞こえてくる寝言がカワイイ。

思わず、梨華の髪に指を通す。
やわらかくて、細い髪。

「可愛いなぁ…梨華は」
聞こえないような声でつぶやくいて、そっと、梨華の唇に自分のを重ねた。

「んっ……」
梨華の吐息が聞こえた。

唇を離すと、部屋の明かりを1つ落とす。

「おやすみ。」

そう言ってベッドから離れようとした時、ふいに後ろから袖を引っぱられた。

「けーちゃん…」
振り向くと、眠そうに目をこすってる梨華がいた。
「なに…起きてた?」

さっきのキスがバレたかもしんない。焦ってきた…。

「ううん…。圭ちゃん、もっとこっち来て下さい……」
ちょっと寝ぼけたような声。溶けた目線。甘ったるい息。

保田圭、もぉ理性とびそうです……。
33 名前:LINA 投稿日:2001年10月12日(金)03時56分34秒
今日はここまでです。
ちょっと少なめの更新ですが、キリがよかったのでここにしました!
明日はもうちょっと進めたいと思っています。
よろしくお願いします(^^
34 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月12日(金)14時41分30秒
理性なんて飛ばしてしまえ!!行け!保田ぁ!(w
続きが楽しみです♪毎日更新されてて見るのが凄く楽しみだし嬉しいです。
LINAさん頑張って下さい!
35 名前:ムニュ 投稿日:2001年10月12日(金)17時00分12秒
ふごおッ!(鼻血噴射
た、たまんねっす……作者さん、激期待してます!
頑張ってください!!!
36 名前:22 投稿日:2001年10月13日(土)21時31分47秒
覚悟を決めてベッドに座った途端、梨華の腕がアタシの首に回された。
バランスを崩したアタシは、必然的に梨華を押し倒した形になる。

「あ…。ご、ごめん」
とっさに離れようとすると、梨華は腕に力を入れて

「けーちゃん、しゅきぃ…」
そう言って、アタシに強く抱きついてきた。

ぬぁっ!!!
誘われてんの?これって!?
……それとも、ただ単に寝ぼけてんのか?

「え……梨華?」
とりあえず聞き返してみる。

梨華はふっと顔を上げると、アタシを見つめた。

「大好き…けーちゃん」

そんな…可愛く言われたら、
そんなに潤んだ目で見つめられたら…もぉダメ。

どーなっても知らないよ?

アタシをこんなにした、梨華のせいなんだからね。
37 名前:23 投稿日:2001年10月13日(土)21時39分27秒
梨華の体を抱き返して、いつもより強めのキス。
「んん……っ」

さっきよりも色っぽい吐息に、アタシの脈がドクンと波打つ。


少し唇を離して、囁いた。
「…アタシも好きだよ、梨華のこと」

更に深いキスを求めると、梨華の目が一瞬見開く。

それでもやめなかった。
と言うより、自分でやめようと思っても止まんない…ってのがホントなんだけど。


ちょっと乱暴に舌を差し込むと、梨華の体の力はだんだん抜けて
しばらくしたら、アタシに身を任せてきた。

唇を離すと、梨華の首筋に顔をうずめて、そこから耳にかけてキスする。
「……けーちゃ…っ」

梨華はちいさく声を上げ、恥ずかしそうに顔を背けた。
38 名前:24 投稿日:2001年10月13日(土)21時44分20秒
「………いや?」
暴走してるアタシだけど、やっぱり、梨華の気持ちを確認したかった。

これで、『イヤです』って言われたらどーしよ…。
アタシ立ち直れないカモ……。


「ちがうの…。けど……恥ずかしいです…」
梨華は、もじもじしながらも、アタシに視線を戻した。

「アタシは、したいよ…。好きだから」
そう言って頬にキスすると、梨華はきゅーって目を閉じて…コクンと頷いた。

それを確認すると、アタシの唇は梨華の耳へと戻る。
その、すこし小さめな耳を、舌と唇でやさしく愛撫する。

「ん…っ……耳…だめ」
梨華が上半身をよじって、少しだけ抵抗する。
でも、アタシは止めない。

「ダメ……梨華のこと、全部見たいから」

「ずるいですよぉ……」
39 名前:LINA 投稿日:2001年10月13日(土)21時55分20秒
しまったぁ〜!
これからエロくするからsageでいこうと思ったのに・・・自分でageちゃった(w
そんなこんなでレスです。

>34さん
レスありがとぉございます!
これから、圭ちゃん頑張りますよ(w
これが終わったら梨華攻めも書きたい〜♪
更新も出来るだけ頑張るんで、チェックしてくださいね。

>ムニュさん
レスありがとーございます♪
エロシーンはやっぱ、萌えていただきたいですね〜。
頑張って書くので、どんどn萌えてくださいっ(w
ムニュさんの小説も読ませていただいてます(^^

これから続きを書くので、書き次第アップしていきます!
40 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月14日(日)03時11分53秒
おーこの二人良いですな!
続き期待してます。がむばってください!
41 名前:25 投稿日:2001年10月14日(日)07時42分04秒
「ふ……ぅん…」
触れるたびに、聞こえてくるいつもより高い声。
アタシの心臓が、激しく高鳴っていくのがわかる。

「…圭ちゃんのココ、ドキドキ言ってます……」
梨華が、アタシの胸に手を当てた。

「だってさ…こんなのはじめてだもん」

そう言って梨華の髪を撫でると、ゆっくり体を起こして上を脱がせる。
ついでにアタシもバスローブを脱いだ。

そのまま梨華を押し倒すと、少し微笑んで唇を奪う。
「梨華も…舌入れてっ……」

梨華はちょっと息を漏らしながらも、舌を絡めてきた。

「う…んっ……圭、ちゃん…」

ちょっと息が苦しくなってきた時、どちらともなく唇を離した。

「はぁ……」
その後、見つめあったら……アタシの胸が“キュン”ってした。
『アタシは、梨華の事こんなに好きなんだな』って再確認して、
梨華の体を力いっぱい抱く。

梨華は、それを待ってたかのようにアタシの体を抱き返した。
「圭ちゃん…大好きっ……」

「わかってる…。今、こうしてても感じるよ?」
アタシは、嬉しくなって笑った。

「圭ちゃんが笑った顔…1番好きです」
そう言って梨華も笑うと、ゆっくりと唇を重ねてきた。
42 名前:26 投稿日:2001年10月14日(日)07時42分37秒
「んー……梨華」

そうしながら、アタシの手はやっと梨華の胸に辿り着いた。

華奢な体からは想像できない大きさ。
こんなに大きかったっけ。片手じゃ余っちゃうじゃん…。

そんな事を考えながらブラを押し上げ、手を滑らせる。

「……っん」
鼻から息を漏らして、梨華の体がよじれた。

全体を優しく揉むと、だんだん先が硬くなってくるのがわかる。

「はぁ…っ…け、いちゃんっ…」

「もぉこんなになっちゃって……梨華ってばエッチ…」
フッと笑うと、その硬くなった部分に舌を這わせる。

「ちが…っあ…ぁ…」

梨華は、アタシの頭をぎゅっと抱きしめた。

アタシは、梨華の左胸の下に、噛み付く。
「んぅ…けいちゃ……」

少し歯を立てて、あとは唇で思い切り吸い上げる。

……まぁ、いわゆるキスマークってやつね。
43 名前:27 投稿日:2001年10月14日(日)07時44分59秒
そこからアタシの唇は、順序どおりに下へと滑っていく。
脇腹や太股に触れるだけで、ビクンと体を震わせて声をあげる。

「ぁ…んっ……」
「梨華カワイイ…」

アタシが梨華の履いてるジーパンのボタンに手をかけた時。

「けっ…ちゃん…」
梨華に呼ばれた。

「…ん?」
よく見ると、小刻みに震える体と潤んだ黒い瞳。
…もしかして………。

「梨華……もしかして、はじめて?」
優しく髪を撫でると、梨華はコクンと頷く。

「ちょっとコワイ…けど、圭ちゃんだったらヘーキ……」
そう言って目を閉じる梨華。

その唇に軽めのキスをすると、耳元で囁く。
「大丈夫…やさしくするから」


ジーパンを下ろすと、予想通り、ピンク色の下着。
その上から、しっとりと濡れた部分をそっとなぞってみる。

「…んんっ……」
更に、梨華の腰がビクンと跳ねた。
44 名前:28 投稿日:2001年10月14日(日)07時46分07秒
「大丈夫…」
安心させてあげたくて、梨華の頬にキスを繰り返していた。

そうしながら、アタシの指は下着の隙間から入り込んでいく。

ヌルっとした感触がアタシの指に伝わり、
それを指に纏ったまま上下に撫でていく。

「んぁ……あっ」

濡れているのを確認すると、下着をゆっくりと下ろして、剥ぎ取る。
脚を開かせて、その濡れた部分に舌を這わせる。

「やっ…そんなトコだめ……けーちゃ…ん」

そんな声には構わず、濡れた部分の上にある蕾を唇で挟んだ。

「あぁっ……!」
梨華の体が大きく揺れる。

そのまま、舌でその蕾を優しく愛撫する。

「あ……あっ!…圭ちゃぁん……。」
何かを訴えるような目でアタシを見つめる梨華。

「ん…いくよ?」

ゆっくりと、梨華の中に指を沈める。

「いっ……」
梨華の顔が、苦痛に歪む。

「…痛い?やめよっか?」

梨華は、ふるふると首を振って、言った。

「ううん…。やめないで、続け…て」
45 名前:29 投稿日:2001年10月14日(日)07時46分57秒
最初は、ゆっくりと動かす。

「っは…あ…」

アタシはとゆうと、梨華の中で、ある場所を探し続けていた。

「ん…あっ!!!」
その場所へ触れると、梨華の体が大きく反った。

「もぉ痛くない…?だいじょうぶ?」

「痛、くないけ…ど、変っ…何か…」

アタシは、スピードを速めて、そこを集中的に攻める。

「あっ!け、圭ちゃ…っん、変…になっちゃ…」
梨華の唇を塞ぐ。

ビクッ、ビクッと揺れる、カラダ。

「梨華…なまえ、呼んで……」

「んっ…ぅ…。圭ちゃん…圭ちゃんっ!」

「梨華ぁ……好き…。」

「あ…たしも、あたしもっ……圭ちゃんっ」

汗ばんだ体が、ぶつかる。

「だ…だめっ……もぉだめっ!」

梨華の体がビクンッと、大きく跳ねると、
その後は力が抜けたようにしてあたしに抱きついた。

アタシは、そんな梨華が可愛くて、愛しくて仕方なくて…
その体を抱いていた。
46 名前:30 投稿日:2001年10月14日(日)07時59分35秒
「けー…ちゃん。」
まだ息が荒いけど、あたしの名前を呼んでくれる。
疲れきったけど、でも満足したような表情。

急に愛しさがこみ上げてきた。

そっと頬に触れ、軽く唇を合わせる。

「今日は、このまま寝ときな…。疲れたでしょ?」

梨華はフッと笑顔になると、アタシの腕に自分のを絡ませた。

「カワイイなぁ…ホント。」
梨華を、抱き寄せた。

「えへへ…。圭ちゃん、大好き」
アタシの耳元で囁くと、アタシの唇に自分のを押し当てて。
ちょっとぎこちないようなキス。

「ホラッ、もう寝なさいって」

梨華の頭を、アタシの腕の上に置いてやる。

「腕まくらだぁ…。」

梨華は嬉しそうに笑うと、目を閉じて、眠りについていった。
47 名前:LINA 投稿日:2001年10月14日(日)08時06分05秒
やっとエロシーンが終わって一安心してます…。
どうなのか、めちゃ不安なんですけどね・・。
このくらいしか書けません(w
レスつけていただけると、すっごく嬉しいです(^^

>40さん
レスありがとーございます♪
やすいし大好きなんですよね・・あたし(w
いちばん萌えます(w
これからも頑張りまっす!
48 名前:名無し男 投稿日:2001年10月14日(日)14時17分40秒
息子のジョニーも大喜び!
魚みたいに飛びあがって喜んでおります。
49 名前:名無し梨華 投稿日:2001年10月14日(日)14時19分29秒
いやマジで萌えます(w

昨日のめちゃイケでは「オバちゃん呼ばわりしてたけど(w

作者さん( ̄Д ̄)ノガンバレーーー
50 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月14日(日)15時18分07秒
凄く良いですよ!作者さん!
51 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月15日(月)10時46分39秒
くぅー 萌えたぁ!!!最高ですな!憎いねこの!(w
やすいしはなんでかしらんが萌えるんだよなぁ〜・・
「師弟」の響きが1番合ってるからなんだろうか?
52 名前:ムニュ 投稿日:2001年10月15日(月)16時29分19秒
いや……なんて言うか、会長の座を明け渡したいです(w
53 名前:LINA 投稿日:2001年10月16日(火)01時21分34秒
きゃ〜〜〜!レスがいっぱいで感激です!!!
まじうれし〜〜〜はあとはあと

>48 名無し男さん
ありがとうございますっ♪
ジョニーも喜んでくれて嬉しいです(w
これからも元気にさせるよーに書いていきまーす♪(いいのか!)

>49 名無し梨華さん
ありがとーございます♪
萌えましたか!?安心しましたぁ〜!
でも、めちゃイケはかなりオイシかった…やすいしヲタ的には(w

>50さん
ありがとうございます♪
これからもがんばります!!

>51さん
いぇ〜〜い!ありがとうございます!
なんか、ハイです(w
やっぱやすいしは萌えますよねぇ・・・
書いてても萌えてます(w

>52 ムニュさん
かっ…かいちょぉ〜〜!(w
会長の座は頂けませんよぉ!
でも、書記くらいにはないたい・・・確実に(w
実はさっきHP見にいきました♪

続きは、いま書いてます!
今までよりかはペース落ちると思いますが、よろしくです!
54 名前:31 投稿日:2001年10月18日(木)13時02分53秒
アタシが目覚めると、まだ梨華は腕の中でスヤスヤと眠っていた。
ベッドの脇の時計を見たけど、まだ5時。

梨華を起こさないように体をずらして、ベッドから抜け出す。

その時、シーツに血が付いているのが見えた。

「ごめんね、痛かったよね」

まだ眠っている梨華の横顔に、ちいさくキスを落とした。


昨日のことを思い出してちょっとニヤつきながらも、バスルームへ向かう。

「んん……体いったぁ…。」
おおきく伸びをすると、腕が、特に左腕がジンジンしていた。

「ふえ…。ちょっと腕まくらしただけでこんなに…こりゃ辛いわ」


熱めのシャワーで、なんとなく汗ばんだ体を流す。
「きもてぃい〜〜〜〜〜。梨華も早めに起こしてあげなきゃね。」


そんな時、バスルームのドアの前で、梨華の声がした。

「…けーちゃぁん……」

「ん。起きたの〜〜〜?」
髪を洗いながら返事をする。

「一緒に入ってもいいですか…?」
55 名前:32 投稿日:2001年10月18日(木)13時04分01秒
なんとなく不安げな梨華の声。
『ダメよっ!』なんて言えるワケないでしょ…。

「…入ってきなよ」

すぐに扉が開いて、梨華がもじもじしながら入ってくる。
なんとなく歩き方がぎこちないんですけど…。

「ん〜…。まだ痛い?」

シャンプーを流して、梨華にもシャワーをかけてやる。

「なんか…腰が重くて、あのぉ……その、痛いです。」

さっき見たシーツの血を思い出して、思わず梨華をギュッと抱きしめた。
「ごめん…痛くしちゃって」

濡れた髪を撫でる。

「や…圭ちゃんのせいじゃない……。」

梨華は、首を振りながらアタシを見た。

「石川は…初めてが圭ちゃんでよかったです。」

とまどうアタシを、梨華が抱きしめてくれる。

「圭ちゃん、やさしかった…。やっぱり、あたし圭ちゃんが…」

言い終わる前に、唇を塞いだ。
もう、梨華の言いたい事はわかった気がしたから。
56 名前:32 投稿日:2001年10月18日(木)13時05分29秒
「んぅ……」

ん!?
梨華の目線…なんかトロけてるんだけど…?
だめよっ!こんな朝っぱらから…昨日したばっかじゃないよぉ。

「…圭ちゃん、そんな朝から……」

おっ、梨華ってばその気になってるわね、しめしめ……

って…ちっがぁ〜〜〜〜〜うっ!!!
アタシはオッサンかぃ!

「ちょ、ちょっと待って梨華、アンタまだ痛いんでしょ?そんなムリし…」

さっきとは逆に、梨華がアタシの唇を塞いでくる。

「んんーーーーっ!!!(ちょっと待ってぇ〜〜〜!)」

「痛いから…あたしが圭ちゃんにしてあげるんじゃないですか…はあとはあと

ウソッ!!!!!!!
57 名前:LINA 投稿日:2001年10月18日(木)13時07分50秒
久々に更新しました♪
ヤッスーの大ピンチです(w

続きは、書き次第アップしますね。
58 名前:名無し梨華 投稿日:2001年10月18日(木)15時11分17秒
いや〜んヤッス〜ピンチ(w

うけの圭ちゃんに萌えます(w

( ̄Д ̄)ノガンバレーーー♪
59 名前:名無し男 投稿日:2001年10月19日(金)01時43分04秒
今日はジョニー大ハッスル!!

今日だけで7打数7安打(4打席連続の4HR)10打点9盗塁2捕殺を記録!!
もう、大活躍。
60 名前:Charmy Blue 投稿日:2001年10月20日(土)23時14分53秒
始まった当初から、こそーり読んでました。
ネコな、やっすーも、なんか(・∀・)イイ (w
61 名前:34 投稿日:2001年10月21日(日)19時58分03秒
「ちょ…梨華今日はやめとこ?ねっ?」

自分は昨日、梨華にあんだけやっといて…やられるとなると恥ずかしい。

ワガママだって言うのは分かってるんだけど、でも……
できれば、受けは避けたい…。

「だめです…石川も、圭ちゃんのこと愛してあげたいんです…。」

「やっ、別に、体で愛してくれなくてもいいからさっ、ね?」

アタシの必死の言い訳も、完全にスイッチ入ってる梨華には効かないみたいだった。

「ね、圭ちゃぁん……」
上目づかいでアタシを見つめる梨華。


カワイイ………はあとはあと
やっぱ、この目に弱い…アタシ……。

もぉ、梨華とだったらどーなってもいいや…。
62 名前:35 投稿日:2001年10月21日(日)19時58分51秒
観念したアタシは、梨華の体を引き寄せた。

「でもさ…仕事までには終わらせようね?」

言った瞬間、梨華は嬉しそうにニッコリ笑った。

「はいっ!」

ぎゅっと抱き合うと、梨華の手がアタシの背中から腰にかけて、滑っていく。

「んっ……」
ゾクッとした感じに、思わず声が漏れそうになる。
情けないなぁ…アタシてば。

「ドキドキします……」
アタシの耳元で梨華が囁く。

「もぉ…なんか恥ずかしいよ」

「大丈夫です…。石川が…してあげますから」

梨華の手がアタシの胸に触れ、唇はアタシの耳にキス。

「やっ……あ」

いきなり来た刺激。

ほんの少しの愛撫で、ヤバイくらい感じる。

もぉアタシ、おかしくなりそー………。
63 名前:36 投稿日:2001年10月21日(日)20時02分28秒
アタシの胸にあった梨華の手は、少しずつだけど、大胆に揉み始める。
その間にも、アタシの右耳は、梨華の舌で遊ばれていた。

「っ…ん、っ……」

無意識か、意識的かはわからないけど、明らかにアタシは声をガマンしてる。
だって、やっぱ恥ずかしいよぉ…。

そんな時、梨華がふっとアタシの耳から唇を少しだけ離した。
「……声、ガマンしないで下さいね?」

それだけ言うと、あのコの唇はアタシの胸の突起に落ちていった。
強烈な快感が、イッキにアタシを支配する。

「っ…り、梨華…あっ」

手は背中を撫でながら、あのコの舌は、器用に円を描く。

「あっ……んんぅ…」

普段より高いアタシの声は…自分で聞いても、自分の声じゃないみたいな…
なんだか不思議な感じがした。
64 名前:LINA 投稿日:2001年10月21日(日)20時14分31秒
久々に更新です!
ネコな圭ちゃんに、少々戸惑いつつ書いてます(w
( `.∀´)>サボってんじゃないわよ!

>58 名無し梨華さん
ありがとーございます♪
ネコの圭ちゃんは、書いてても萌えまくりです(w
1日梨華っちと変わりたいはあとはあと(ヲイ

>59 名無し男さん
ありがとーございます♪
ジョニー頑張ってますね〜〜!!!
今後のジョニーに大期待(w

>60 Charmy Blueさん
ありがとうございます♪
いやぁ〜、Charmy Blueさんにレス頂けて、幸せです♪
これからも、コソーリ読んでくださいね!(w
65 名前:名無し男 投稿日:2001年10月22日(月)01時59分52秒
ジョニーの歌

あ〜たま〜をく〜もおの〜
う〜えに〜だあし〜
し〜ほお〜の〜や〜あま〜を〜み〜おろおし〜て〜

…ちょっと成長しすぎましたかね
66 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月22日(月)13時52分24秒
ハァハァハァハァ・・・やす・・受け・・・良い!(藁
67 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月22日(月)16時49分40秒
受けは避けたいと思いながらも、
ちょっと受け気質っぽいヤスが可愛い・・・。
68 名前:37 投稿日:2001年10月22日(月)23時29分40秒
「圭ちゃん…すっごくキレイです」

そう言って梨華の唇がアタシの唇に触れた。
軽く合わせた後、器用に唇を割って舌が入り込む。

なんでこんなに上手いの、このコは……。

「ん…ふぁ……」

「けーちゃん…?」

キョロッと、アタシの顔を覗き込む。
上昇したアタシの体温と、明らかに火照った顔を確認すると、梨華はニコッと微笑んだ。

「もっと感じてください…ね?」

梨華がアタシをバスマットの上に押し倒す。
でも、痛くないように頭と腰を支えてくれて…なんか、愛感じた。

脚の間に体を割り込ませながら、梨華がアタシの上に重なる。

「…圭ちゃん、大好きです」

「ん…、アタシも好…っ……」

言葉が遮られたのは、あのコの唇がアタシの胸に落ちてきたから。
左手で全体を揺らすようにしながら、先端を口に含んで舌で遊ぶ。

「…っあ、んぅっ……」

もぉ…梨華、上手すぎ……。
69 名前:38 投稿日:2001年10月22日(月)23時41分29秒
そうしながらも、梨華は右手を下にずらした。
十分に濡れた部分に手を伸ばすと、ゆっくりと指で、上下に撫ではじめる。

「ひゃ…ぁ…」

一瞬、アタシの体がビクッて震えた。
全身に鳥肌が立つ感じ。

「圭ちゃん…濡れすぎですよぉ……」

「ば、かっ…だ…って…アンタがっ……」

恥ずかしくなって、梨華から顔を背けた。

「可愛いです…」

甘く囁きながら、優しく撫でる梨華の指。
時には、ぎゅって強く押し付けられる。

「…ん、あっ…あ」

「ね…、ココ……気持ちいいですか?」

そう言って、少し上にある蕾を指で擦る。

「梨……っあ…っ!」

少しイジワルっぽくアタシを見つめる梨華。
小悪魔みたいな笑顔が、アタシの心を昂らせる。

「んん……梨、華もっと…もっと、触って……」
70 名前:39 投稿日:2001年10月23日(火)05時26分03秒
「大胆な圭ちゃんも、石川は好きですよ…」

「…や、だ……」

昨日とは全然違う梨華。
それが、アタシをやけに刺激する。

もっともっと、梨華のことが知りたいって思う。

「でも…そんな圭ちゃんは、石川にだけ見せてくださいね?」

梨華はニッコリ笑うと、そのまま顔を下へずらしてその蕾に舌を這わせた。

「んっ……あ…あっ!」

もぉヤバイ……気持ちよすぎてオカシクなりそー…。
そう思った時、梨華の指が予告もなしに、グッと中へ入ってきた。

「ふぁっ!…や…っあ…」

「圭ちゃん…」

梨華は、奥まで入ってる指をゆっくり動かし始めた。

「…梨っ、……ああっ…」

少しずつスピードを上げながら、的確な場所を刺激される。

「あっ…あっ!……んぅ…っ!」
奥を突かれる度、無意識にアタシの喉が声をあげた。
71 名前:40 投稿日:2001年10月23日(火)06時11分47秒
「圭ちゃん…石川、もぉ…ガマン出来ませんよぉ…」

手の動きは止めずに、梨華の唇がアタシに近づく。

「…っん、梨、華ぁ……キス、して…?」

今までの先輩としての威厳は何処へ行ったのか…ってくらい、
アタシは梨華に甘えていた。

「…お願いされなくてもしてますよ……」

梨華の唇が触れたかと思ったら、すぐに舌が絡まる。

「ふっ……ぅん…」
その間にも梨華の指は止まっていなくて…すぐに息が苦しくなる。

「りっ…あ、んっ……!」

「圭ちゃん…もうすぐ、ですね?」

「はぁっ…!ん、あっ!」

確実に、アタシはイキそうだった。

「大好きです……」

梨華が、アタシの胸の先端に舌を這わせる。

「やっ…あ、あっ…!」

更に加わった刺激に、もう限界まできてた。

「ん、や…だぁっ…おかしく、なるっ…!」

「いいですよ…石川しか、いませんから……」

「う、んっ…梨華っ…あ、あぁっ!」

そこで、アタシの頭が真っ白になった。
72 名前:LINA 投稿日:2001年10月23日(火)06時20分38秒
とりあえず、ラブホのエッチシーンは終わりました!
ちょっと手こずったんで、出来がイマイチかもしれない〜〜!
レスつけてもらえたら嬉しいでっす!

>65 名無し男さん
ありがとうございます♪
ジョニー頑張りすぎ!!!(w
富士山もビックリ(w

>66 名無し読者さん
ありがとうございます♪
ヤス受け、自分で書いてみてハマりましたね・・・完璧に(w

>67 名無し読者さん
ありがとうございます♪
受け気質・・・・確かにそーかも!!!
っつーか、ヤス受けだと、異常に萌えます(w
これからも可愛いヤッスー書けるようにがんばりまっす♪
73 名前:ムニュ 投稿日:2001年10月23日(火)14時16分44秒
いいっすね〜……薄れかけていた裏やすいしへの情熱がまた蘇ってきました♪
よっしゃ、私も書くぞ!(w
でもLINAさんが書かれるような甘口&ヤス受けは書けない……
マジ尊敬なのれす。。。
74 名前:41 投稿日:2001年10月23日(火)23時32分51秒
終わった後、梨華にぎゅって抱きしめられた。

「…梨華……ハァ」

「もぉ…圭ちゃん最高ですっはあとはあと可愛いっはあとはあと

「ちょ、ちょっとぉ〜…」

ゴロゴロと喉を鳴らしながら、アタシの頬に自分のを摺り寄せてくる。
でも、なんか猫みたいで、超かわうぃはあとはあと

「石川しか知らないですよね…こんな圭ちゃん」

「ん、ま、まぁね…」

って事は、過去にアタシが経験した人はどーなるんだろう?
そんなことを考えてるなんて、なんだか、梨華には見透かされてる気がした。

「…大丈夫ですよぉ…。気にならない、ってワケじゃないけど……」

うっ!!!本当に、このコってエスパー?

「なんで分かったの…アタシが考えてた事」

「圭ちゃんが頬を掻く時は、なんか考え事してるときです。」

そこで気がついて、無意識で頬にやった手を引っ込める。

「今までずっと、見てきたんですからねはあとはあと

アタシの仕草を見て、梨華はフッと笑った。
そして、真っ直ぐにアタシを見据えて言った。

「過去が気にならないって言ったら嘘になりますけど…今は、あたしだけの圭ちゃんです」
75 名前:42 投稿日:2001年10月23日(火)23時33分29秒
「ありがと…。」
それだけ言って、アタシは梨華の唇を奪った。

「んん…石川は、圭ちゃんだけのものですから…」

きつく抱きしめられて、『このままずっとこうしてたい』って思った。

でもその時。

♪チャララリララ〜〜〜

洗面台に置いてた携帯が鳴って、急に現実に引き戻される。

ハッ!と、時計を見ると……午前6時。

今日のロケ集合は、6時半。

「どぁーーーー!!!」

梨華は、『何事か?』ってな目でアタシを見た。

「あと30分しかないって、どーゆう事よーーーー!」

「ご、ごめんなさぁい!」


慌てて服を着て、フロントでお金を払う。
もう、『バレたらどうしよう』なんて、考えている余裕はなかった。

それでもしっかりと手を繋ぎ、ホテルを出てタクシーを拾う。

その時、何処からかフラッシュが光ったって思ったのは、アタシの気のせいだよね?
76 名前:LINA 投稿日:2001年10月23日(火)23時39分06秒
一応、今日はここまでです!
キリがよかったんで♪

>73 ムニュさん
ありがとーございますっ♪
裏ページいいです・・読んでます!(w
ってか、やっぱ甘々は好きですね〜!
書いてても、なんかニヤけます!ちなみにカレーも甘口が好き♪(w
77 名前:名無し男 投稿日:2001年10月24日(水)07時04分55秒
ホーカスされちゃったか?
78 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月24日(水)13時58分41秒
この後の展開が・・・ドキドキします!ラブラブな2人の今後と供に楽しみです♪
79 名前:43 投稿日:2001年10月25日(木)03時13分52秒
事務所に着いたのは、6時40分。

「「「遅刻〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」

ロケバスに乗った瞬間、圭織と矢口となっちが口を揃えた。
それに続いて、他のメンバーも口を挟む。

「もぐもぐ…保田さんと梨華ちゃんらしくないよね、もぐもぐ…遅刻なんて滅多にしないのに」
よっすぃ〜はベーグルを食べながら。

「ごとーだって、今日は遅刻しないで来たんだよ〜」
後藤は、眠そうな顔でメールを打ちながら。

「梨華ちゃん、保田さんと一緒らったんれすか?なんか、アヤシイのれす」
う"っっっ!!!

辻がナニゲなく言った一言で、不覚にもアタシは動揺してしまった。
先程までしていた行為を思い出して、ぼっと顔が熱くなる。

ふっと梨華の顔を見ると、その頬は真っ赤になってた。

「な、なに言ってんのよっ…そんな、事あるワケないでしょっ」
「の、ののちゃんってば、ヘンな事、言わないでよぅ…」

明らかに様子が変なアタシ達を、メンバーも不思議そうな顔で見ていた。
80 名前:44 投稿日:2001年10月25日(木)03時14分24秒
その日のロケも無事に終わり、事務所に戻ってきたアタシ達。

「やめろよ〜〜アホ裕子ぉ〜!」

「照れてんのかぁ〜?かわうぃ〜なぁ、やぐちぃ〜〜はあとはあと

廊下を歩いてたアタシの耳に飛び込んできたのは、矢口と裕ちゃんの声。

部屋に入ると、裕ちゃんが矢口を抱きしめてチュ〜してた。

「んぐぐぐ……みんなの前でするなよぉ〜!」

「ん〜?みんなの前じゃなかったらええんかぁ?」

「んもぉ…裕子のばかやろーー!」

イヤがってるよーに見せて、ホントは嬉しそうな矢口。
裕ちゃんも、それを分かってるんだろうなぁ〜。
2人とも、すっごい嬉しそうな顔で笑ってる。

ん?
ってゆーか、なんで裕ちゃんがココに居るんだ!?

「ねぇねぇ、裕ちゃんなんで居るの?」

アタシが聞こうとする前に、圭織が言った。
ナイスよ!圭織っ!!!

「なんや、失礼なやっちゃな〜。裕ちゃんが事務所におったらオカシイんかぁ?」

うん、ごもっとも。

「ホンマは、矢口に会いに来ただけやねんけどなぁーーーはあとはあと

裕ちゃんが言った瞬間、矢口の顔が赤くなったのがわかった。
81 名前:45 投稿日:2001年10月25日(木)03時29分07秒
って、2人のラブラブっぷりを観察してる場合じゃないのよ!!!

裕ちゃんに、梨華との事…報告しなきゃいけないんだから。
実は、今までずっと梨華のことで相談してたんだよね。
だから『アタシが梨華の事を好き』って事実は、裕ちゃんしか知らないってワケ。

矢口が吉澤と話してる隙に、裕ちゃんのシャツの袖をくいと引っ張る。

「裕ちゃん、ちょっとアノ事で話あるんだけど…イイかな?」

「ん。ココじゃ〜ちょっとあれやから、場所変えよか。」


裕ちゃんと来たのは、事務所の一室。
めったに使わない部屋だから、穴場なんだよね。

ソファーに座るなり、裕ちゃんが口を開いた。

「石川に言ったんか?」

「うん…昨日オフだったんだけど、偶然にも石川と会っちゃってね、その時に……」

アタシは、昨日の出来事を簡単に話していった。

「うんうん…へぇっ!?ラブホテルぅ!?」

ホテルへ逃げたって話した所で、裕ちゃんが素っ頓狂な声をあげた。

「裕ちゃん声でかいって!!!」

慌てて裕ちゃんの口を手で塞ぐと、涙目でウンウン頷いている。
ハァ…子供みたいだよ、リーダー……。
82 名前:LINA 投稿日:2001年10月25日(木)03時35分35秒
はい、今日はここまででっす!
最後の行で裕ちゃんの事を『リーダー』って書いちゃったけど、
今リーダーじゃないじゃん!って、さっき気づきました(スマソ

>77 名無し男さん
ばれちゃった!?(w
もーちょい先で、事件勃発です!

>78 名無し読者さん
ありがとうございます!
甘口で、時には…(自粛
頑張ります!(w
83 名前:名無し男 投稿日:2001年10月25日(木)10時22分01秒
姉サン事件アル!!
84 名前:46 投稿日:2001年10月27日(土)00時19分33秒
裕ちゃんの口から手をどけてあげる。
「スマンスマン…でっかい声出してもた……」

「まぁ、そりゃビックリするわよね〜いきなりホテルだなんて」
ため息をついて、何気なく髪をかきあげた。

「………」

「あ、でもさ、あの時はしょーがなかったんだからね!」

「…………」

「ん?もしかして裕ちゃん…引いた?」

さっきから一言も喋らない裕ちゃんに、アタシは心配になってきた。

「そんなんちゃうくて……圭坊、なんやそれっ!」

裕ちゃんが、アタシの首筋を指差して、目を真ん丸くしてる。

「へ?」
指差された場所を見るために、鏡を見てみる。

「ゲッ!……あのバカっ!!!」
そこにはくっきりと、梨華からの愛の印がついていた…。
85 名前:47 投稿日:2001年10月27日(土)00時21分16秒
「はぁ…しかもこんなにクッキリ…」
アタシは、ため息をつくしかなかった。

「圭坊………。」

「なに?」

「意外やったわ、圭坊がネコやったなんてなぁ〜。そ〜かぁ〜…」

裕ちゃんの言葉を聞いて、アタシの顔がカーーっと熱くなる。

「ち、ちがうのよっ、最初はアタシがしたの!でも今朝、梨華に」

そこまで言って、『しまった』と思った。
ハッと裕ちゃんを見ると、ぽっと頬を赤らめた素振りをしてみせる。
そんな事しても、顔がニヤけてんじゃないのよっ!!!

「なんや、2回もしたんか〜…若いってええなぁ〜〜〜はあとはあと

「………」

「そおかぁ〜、石川もおとなしい顔して、なかなかやりおるなぁ〜」

「…………」

「ん?どした?圭坊?」
さっきと逆転した立場に、裕ちゃんがアタシの顔を覗き込んだ。
アタシはとっさに裕ちゃんの手首を掴んで、動けなくする。

「ゆ"う"ち"ゃ"〜〜〜〜ん"!」

アタシの形相に、裕ちゃんはひぃっ!と後ずさり…でも、逃げられない。

「…け、圭坊…言い過ぎた…ごめん、許してぇなあ〜!」
必死に謝る裕ちゃんは、なんかカワイイ。
86 名前:48 投稿日:2001年10月27日(土)00時38分14秒
冗談ですぐ許してあげるつもりだったけど、なんか面白いかも…。

「許してあげてもいいけど…条件があるわよ」
からかい半分で、ニヤッと笑ってみた。

「なになに?裕ちゃんなんでもするで〜?」

本気にして、目を輝かせる裕ちゃんは、やっぱカワイイ。
矢口が裕ちゃんに惚れるワケわかったよ〜。

「じゃー、キスして。」

「よっしゃ、じゃぁ目ぇ瞑り。」

ホントはここで、『嘘に決まってんでしょ!』って言って終わるつもりだった。
だけど。
アタシが目を閉じるよりも、言葉を発するよりも先に、裕ちゃんの唇が重なった。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!(早業すぎるわよ〜〜〜〜!)」

しかも、いつもしてくる様な軽いキスじゃない。

アタシが掴んでいた手首を逆に取って、自らの体重をのせてくる。

「…んぐっ」
あっという間に裕ちゃんに押し倒されてたアタシ。

この状態って…キケン!?
87 名前:49 投稿日:2001年10月27日(土)22時56分07秒
唇を離した裕ちゃんは、あの瞳でアタシを見つめた。

「圭坊〜〜、なんやキレイになったなぁ……」

「え、う、ゆうちゃん、ちょっと、これは…?」

明らかに動揺するアタシは、両手で裕ちゃんの体を押し返そうとした。
でも、その両手を掴まれて、ソファーに押さえつけられる。

「…冗談キツイよ、裕ちゃん」

「冗談やと思うか…?」

そう言って、裕ちゃんの唇がまた触れるかと思った瞬間。


「何やってんですかぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!?」

甲高い、あの声。
『ん?』と、ドアに顔を向けた裕ちゃんは、とっさにアタシから離れた。

「ゲッ…い、石川」

「いくら中澤さんでもっ、圭ちゃんは渡しませんよっ!」

ビシッと裕ちゃんを指差して、梨華はアタシを抱きしめた。

「あのねぇ、梨華…渡すとか渡さないの問題じゃないでしょーが」

「なんでですかぁ〜?今中澤さんに襲われてたじゃないですかぁ〜!」

チラッと裕ちゃんを見ると、クククッてアタシ達の夫婦漫才(?)を見て笑ってる。
88 名前:名無し男 投稿日:2001年10月28日(日)02時27分10秒
ここからはガリガリ君が必携品になるな
89 名前:LINA 投稿日:2001年10月28日(日)05時26分30秒
なんか、進まないっすねーー(w
今自分で読み返して、ダラダラしすぎな感じがした・・・。
もーちょっとキビキビ行けるように、考え直します。

>名無し男さん
いっつもレスありがとーございます!
まじで、励みになります♪
これからもよろしくです!
90 名前:50 投稿日:2001年10月30日(火)04時00分15秒
「あのねぇ…あれは襲われてたんじゃないのっ。ねぇ裕ちゃん?」

『笑ってないで参加しなさいよっ!』って感じで、話しかけた。
すると裕ちゃんは、ウンウン頷きながら梨華の隣に移動し、腰をおろす。

「そやで〜。石川のだ〜〜い好きな圭坊の事、取るわけないやろ?」

「そうよ、裕ちゃんだって矢口がいるんだからさ。」

てっきり知ってるものだと思い、ナニゲなく言った一言。

「なんで、そこで矢口さんが出てくるんですか!今は中澤さんの話をしてるんですっ!」

……………。
あんだけベタベタしてる2人見たら、普通気づくでしょーがっ。

「なんや、裕ちゃんと矢口がラブラブやって知らんのかぁ〜?」

「も〜!なんて言おうが、石川は騙されませんよっ!」

裕ちゃんが必死に説明するけど、梨華は強情で。
話が進まないっつーの!

「梨華〜裕ちゃんは悪くないんだから、責めないの。アタシがキスしてって言ったんだから」

この一言で、梨華の顔がくしゃっと歪んだ。

「うっく…なんで、そんな…事、言ったんですかぁ〜…ヒック」

そう言って、梨華の瞳からはボロボロと涙がこぼれていく。
91 名前:51 投稿日:2001年10月30日(火)04時03分11秒
なんでだろ。
アンタが泣く顔見ると、アタシ…胸がチクッて痛くなるよ。


「裕ちゃんの事、からかっただけだよ…?」

「ヒック…でも……でも」

「アタシが好きなのは、大事なのは、梨華だけ。」
そう言って梨華をぎゅっと抱き、髪を撫でる。

「裕ちゃんは矢口と付き合ってんだし、アタシも梨華と付き合ってる。安心して?」

「ンっく…ホントだっ、たんですか…中澤さん…」

少し落ち着いてきたのか、梨華はポツポツと返事をしはじめた。

「アタシさぁ、今まで裕ちゃんにね、『石川の事好きなんだけど、どうしよー』って相談してた。
 ……だから今日、ここで報告してた。」

そこまで言ってから体を離し、梨華の目を見る。

「…梨華と付き合う事になったよーって。幸せだよって。」

「ヒック…けーちゃん……」

梨華は、アタシにぎゅーーーっとスゴイ力で抱きついてきた。

いつもなら、『痛いっつーの!』ってキツク言えるけど…今は、言わない。
だって、アタシ。
石川梨華の事…本気で大事にしたいって、ハッキリ思ったから。

「また泣かしちゃって…ごめん」

涙を拭うように、唇を頬に滑らせた。
92 名前:52 投稿日:2001年10月30日(火)04時30分36秒
「もっと大事にしなきゃ、壊れちゃいそうだからなぁ、梨華は」

半分ホンキで言った、ジョークっぽい一言に。
えぐっえぐって、ひきつけ気味になりながらも、梨華はアタシを見つめて笑った。

「…ック、石川は…いっぱいヤキモチ焼いちゃうと思うけど、それでも…ヒック、好…」

言い終わらない唇を塞ぐ。

もう、言いたい事が分かるよ。
キスで、伝わるでしょ?

アタシは、どんな梨華でも大好きだって事…。


「……っん」

泣きながらも、頷く梨華。
その拍子に口づけが深くなって、息を漏らす。

「ん、くふぅ……」

大好きだよって気持ちが逃げないように、確かめ合った。
アタシ達の、その長いキスは。

「なんか、この部屋あっついから出るわな〜♪」

「「んぐ!!!」」


もちろん、裕ちゃんにバッチリ見られていたのだった…。
93 名前:LINA 投稿日:2001年10月30日(火)04時34分50秒
今日はここまでです。

なんとなくだけど、あたし的にはこのシーン好きです(w
94 名前: 投稿日:2001年10月30日(火)05時23分15秒
テンポも良くって、ラブラブなやすいし♪いいですねぇ〜。(^^
といいつつ、一瞬だけKUを望んだ自分を許してください。

更新、楽しみにしてます。 がんばってください。
95 名前:名無し男 投稿日:2001年10月30日(火)09時36分58秒
カムドーシマスタ
96 名前:53 投稿日:2001年10月31日(水)05時19分08秒
パタンと扉が閉まって、裕ちゃんの足音がだんだん遠ざかっていく。
足音が完全に消えた頃、アタシは口を開いた。

「ごめん、見られちゃったね…。」

グッと梨華の肩を掴んで、向き直った。

「石川は、ヘーキですよ?」

『ちょっと恥ずかしいけど…』と、まだ涙目の黒い瞳が、ふにゃっと緩む。

「んもぉ…バカ。」

照れ隠しで、梨華の髪をくしゃっと。少し乱暴に撫でた。
梨華は、子犬のようにアタシの手にじゃれつく。
ホンット、可愛い…。

「石川も、圭ちゃんの事…ひとみちゃんに相談してたんですよ。」

「吉澤に?そっかぁ〜〜…。」

まだ、自分の片思いだと思っていた頃。
アタシは、いつも梨華と一緒にいる吉澤に嫉妬した時もあった。
その謎がやっと今解けて、安堵感でいっぱいになっていくのがわかる。

「だから、いつも吉澤と一緒にいたんだ…。」

『なぁんだ』と、アタシの頬が緩んでいくのを見て、梨華は不思議そうな顔をしてた。
97 名前:54 投稿日:2001年10月31日(水)05時19分41秒
そんなアタシの頭に、フッとよぎった事。

「ね。メンバーに、言った方がいいのかな…?」

「メンバー公認だったら、いつでも一緒にいられますねっ?」

「なっ…なぁ〜に恥ずかしい事言ってんのよっ」

キツめの口調でも、梨華を抱きしめてるから大丈夫。

「いいじゃないですかぁ…今は2人っきりなんですよ?」
そう言って、ゆっくり…顔を近づけて。

お互いの鼻先が触れ合った所で、梨華は小さく…呟くように言った。

「愛してます…」

その言葉の後、アタシの唇は、梨華の唇によって塞がれる。
梨華とのキスは、何回しても飽きない。
でもね。
これ以上すると、アタシ我慢できなくなっちゃいそうだから…。

「…ん。そろそろ帰ろっか?」

そう言って梨華の手を繋いだ。

「……今度は、この続きも…しましょうね?」

そのセリフに、顔から火が出そうだったけど。

「…うん。」
でも、素直に言ってしまった。

あぁ〜〜欲望のばかやろ〜〜〜〜!
98 名前:55 投稿日:2001年10月31日(水)05時20分12秒
その2日後……今日は収録の日。
アタシが楽屋に入ろうとする所で、マネージャーに呼ばれた。

「おはよーございます…って、何ですか?」

無言で渡された、1冊の週刊誌。
見出しを見てみると。

【モー娘。保田&石川、ラブホから朝帰り!!!】

ガーーーンと、頭を殴られた気がした。

それでも冷静を装って中を見ると、ホテルから出てくるアタシと梨華の写真。
タクシーに乗り込む時の写真。
繋いでいた手が、右下に拡大されている。

確かに、あの時…何か光った気がした。
だけど、ホントに撮られてたなんて、思いもしなかった。

「これ…石川は?見たんですか…?」
やっとの事で口を開く。

「あぁ、楽屋で石川にも事情を聞いた。」

「…なんで……。」
だんだんと、怒りがこみ上げて来る。
あのコがこんな記事見たら…なんて思うか。

アタシは、手にしていた雑誌をぐっと握り潰していた。
99 名前:56 投稿日:2001年10月31日(水)05時28分54秒
「大体の事情は分かったからな。とにかく、記者会見だ。」

淡々と話し続けるマネージャー。
…どうして、そんなに落ち着いていられるの?
梨華は、今…絶対に泣いてる。

「…しかわは……」

「え?」

「石川…どこですか……」

「…楽屋には居なかったぞ」

ドサっとその場に荷物を降ろすと、そのまま走った。
後ろからマネージャーが何か言ってるけど、そんなの関係ない。

アンタが居なくちゃ、だめなの。
1人で泣くなんて、絶対許さない。

「梨華……」

目に、涙が滲んでくるのがわかった。

梨華に会いたい。
もう、アンタの事泣かせないって言ったのに…。

どーしようもなく、自分が情けなく感じて。
涙が止まらなかった…。
100 名前:名無し男 投稿日:2001年10月31日(水)05時35分18秒
リアルタイム!!

やっぱ早起きは三文の得やね
101 名前:LINA 投稿日:2001年10月31日(水)05時40分46秒
今日はここまでです。
この2人ってば、事件ばっか起きますねぇ〜。
もうちょっと平穏な日々を送ってもらわなくては(w
実は、ここで書いてる圭ちゃんって、あたしの感情そのままなんですよぉ。
だから結構、自分で読んで泣いてたりします(ヲイ

>>94 Nさん
ありがとうございます〜〜!!!
ホント、最初はKUにしちゃおうかと思ってたんですよぉ〜!
でも、浮気者の称号は圭ちゃんに似合わなかったのでやめました(w
これからもムネムネしてくださいね♪(w

>>95 名無し男さん
ありがとーございます!!!
実は、時には泣けて、トコトン萌える小説が理想なんです(w
もっと頑張りますね!
102 名前:LINA 投稿日:2001年10月31日(水)05時44分08秒
お!レス書いてる途中にレスが(w

>>100 名無し男さん
リアルタイムありがとーございます♪
っつーか、まじで起きるの早いっすよ!(w
103 名前:57 投稿日:2001年11月01日(木)05時22分40秒
広いテレビ局の中、アイツの名前を呼びながら走り続けた。
すれ違う人に不審な目で見られるけど、別に構わない。
アンタがいれば、それでいいから。

「屋上……?」

目の前にあった階段を勢いよく駆け上がり、扉を開いた。
カッと、眩しい光がアタシの目を覆う。

「…まぶしっ……」
その光の中で、見えたのは。
ドアが開いたのに気づいて、振り返った梨華。

「けー…ちゃん」
「なにしてんのよ…バカ。」

歩み寄って強く抱きしめると、梨華の体がビクンって揺れる。

「ごめん…なさい」
「会いたかったんだから………」

梨華の涙が、アタシの肩口をゆっくり濡らしていくのがわかった。

「ック…もう、圭ちゃんに迷惑…かけたく、なかったから…」
「……ん」
「心配させちゃ…いけないって、思って…ヒック、」
「うん…」

ゆっくりと髪を撫でながら、梨華の話を聞いてた。
梨華を落ち着けるために。
そして何よりも、そうする事で、アタシの中にあった不安が全部なくなる気がしたから。
104 名前:58 投稿日:2001年11月01日(木)05時24分30秒
自分の言葉を全て言い終えると、梨華はそのままの形で泣き続けた。
アタシの涙は、いつの間にか止まっていた。
きっと、梨華の体温を感じて、安心したんだと思う。

ふっと、梨華が顔を上げた。
真っ赤な目でアタシを見つめて、また首の辺りに抱きついてきた。

「…あの記事の事ならさ、気にしなくてイイじゃん」
「………」
「それよりもアタシは、アンタが泣いてる事のほうがいやだよ?」

梨華は黙ってて、アタシはそのまま言葉を続けた。

「マネージャーにさ、言われた時…自分のことより先に、梨華の事が頭に浮かんだ」

「今頃泣いてるだろーなーとか、なんでアタシは側に居てやれなかったんだろうって、
 ……自分のこと責めた。アンタの事、守ってやるって言ったじゃない?」

「それから、アンタに会いたくて会いたくて…たまらなくて。」

「情けないけどさ、アタシ…いつでも梨華が側に居てくれなきゃ、不安になちゃうの」

そこまで言うと、梨華は体を離してアタシを見つめた。
また、目に涙が滲んできていて…それを拭うように、頬にキスをした。
105 名前:59 投稿日:2001年11月01日(木)05時26分09秒
「石川だって…いつでも圭ちゃんの側にいたいですよぉ……」

梨華の頬を、両手で包んだ。

「だったら、ずっと側にいてよ…アタシだけの側にさ。」


梨華は、ふるふると首を振って、アタシの手に自分の手を重ねる。

「そんな事したら…石川、甘えちゃいますよ?今日みたいに…
 頼ってばかりで、圭ちゃんに…心配ばっかりさせちゃいますよ?」

うるうると、黒い瞳がギュッと瞑られ、そこから涙がこぼれる。
アタシはそのまま、梨華の唇に短いキスを繰り返す。

「それでもイイって、言ったら…?」
「圭ちゃ…ん……」

「もう絶対、梨華が1人で悩んだりすんの…イヤ。」
「でも…」

アタシは梨華をグッと抱きしめて、伝える。

「ほら、さっき言ったでしょ?アタシは、アンタがいなきゃだめだって。」

そのあと耳元で、『だから…アタシのために、側にいて?』って、付け加えて。
106 名前:LINA 投稿日:2001年11月01日(木)05時28分35秒
いちお、今日はここまでって事で!


107 名前:名無し男 投稿日:2001年11月01日(木)10時03分42秒
さて、こっから・・・

(゜∀。)ウヒョヒョヒョ・・・
108 名前:60 投稿日:2001年11月04日(日)04時19分02秒
そのまま、ちゅって口づけた。

だけど、無言の梨華。
やばい、すっごいドキドキしてきた…。
ねぇ。早く、返事……してよ。


「んんっ…!」

ちょっと気を抜いた隙に、アタシの唇は梨華に奪われてた。
強く押し当てるようにしながら、角度を変えて何度も、何度も。


「うれし…すっごい嬉しい……」
キスの後、ちいさく囁くとアタシの腰に腕を絡めた。

「ずっと、ずーっと圭ちゃんの側にいます!」

そう言って、笑顔でアタシを抱きしめる。

「うん…アタシも、アンタの側にいる」

抱き返したカラダは、ちょっと熱を帯びていて……
スッと、梨華の顔がアタシの首筋に落ちてくる。

「…ん、くすぐったいよ梨華」

コツン、と梨華の頭を小突くと、頬に優しくキスされた。
109 名前:61 投稿日:2001年11月04日(日)04時20分19秒
「梨華…?」

あのコは無言で、その唇をアタシの髪の中へ侵入させた。
じゃりって音と共に、アタシの髪を、梨華が噛んだ。

「……あ」

今まで触れられた事のない場所だったから?
ゾクっとした感じに、アタシの腰がガクン、と揺れた。

梨華の唇はアタシの髪を自由にすると、スっと耳元に移動して囁く。

「好きです…」

甘い吐息の後、耳に感じたダイレクトな感触。


「…やっ、ちょっ……」

それでも、梨華の唇はそのまま首筋へ下りて、丹念に愛撫をし続ける。
必死に梨華の肩を押し返そうとするけど、なんか力が入らない。

「…ん、こんなトコじゃ…や、だぁ…っ」

とん、と梨華の肩を叩くと、やっと顔を上げた。


「だめですか…?」

すこし弱気な口調と、八の字になった眉、うるうるの瞳。
う"ぅ……。ホントはアタシだってしたいよ…。
110 名前:62 投稿日:2001年11月04日(日)04時23分47秒
でも、屋上でエッチするなんて前代未聞だ。(アタシの中では!)

「だって…。いつ誰が来るかわかんないじゃん…」

すると梨華は、にこりと笑ってアタシから体を離した。

ほっとしたのと、残念な感情が入り混じっているアタシ。
我ながら、ワガママ……。

そのまま梨華は、すたすたとドアに歩いていくと…
かちゃり、と内側からカギを閉めた。

「なっ…に、やってんの?」

振り返った梨華は、満面の笑みでアタシに抱きついてきた。

「これで、だぁ〜れも邪魔しませんよぉはあとはあと

「は?」

イマイチ状況が飲み込めてないアタシに、追い討ちを掛けるように。
梨華の一言。

「ココには、2人だけです…圭ちゃんはあとはあと
111 名前:LINA 投稿日:2001年11月04日(日)05時57分55秒
今日はここまでです。
次回は・・・・屋外屋外♪(w


112 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)13時34分24秒
あ・・アオ・・ハァハァハァハァ(藁
石川!やっちゃえ!まずやっちゃえ!(ヲイ
113 名前:名無し男 投稿日:2001年11月04日(日)19時55分06秒
ボキ
114 名前:63 投稿日:2001年11月05日(月)07時01分40秒
梨華はスっとアタシの手をとって、自分自身の体へと引き寄せた。
どん、と梨華の背中ごと、ドアに当たる。

「う。」
ちいさく声を漏らす梨華は、少し痛そうな顔をしてた。

それも束の間。
素早く体を入れ替えて、アタシがドアに押し付けられた。

「マジ?」
アタシの問いに、梨華は無言で唇を重ねる。

「んっ!」
そして、慣れたように舌を差し込んでくる。
アタシは身を任せて、梨華の上着の裾を掴むしかなかった。

くちゅりと音を立てて、アタシの口へ流し込まれた梨華の唾液が、端から溢れて喉元を伝う。

「ん、ふ……」

そのまま梨華の舌がアタシの喉を通って、鎖骨まで下りた。

「…あれ。こないだ付けた跡、もう消えちゃってますね」

そう言って、また同じ場所に歯を立てた。
115 名前:64 投稿日:2001年11月05日(月)07時02分43秒
「…跡つけ、ちゃ…だめだっ…て、……バカ」

肩を強めに押すと、やっと顔を上げる。

「そっか…。次から、気をつけますっ♪」

また顔を下げて、アタシの着てるニットの下から手を滑り込ませた。
ひんやりとした梨華の手に、カラダがびくっと震えた。

「安心してください…脱がせませんから。」

そうニコっと微笑むと、服の下で器用にブラのホックを外す。

「どーすんの…」

不安そうなアタシにまた笑いかけて、ニットを胸の上まで捲くりあげる。

「こーするんです……」

そう言った梨華の唇は、そっとアタシの胸の頂上に下りていった。
そして、舌でその蕾にやさしく触れ、丹念に舐め回す。

「ぃあっ…!」

この前よりもヤラしい舌使いとこの状況に、アタシは興奮してきていた。
116 名前:LINA 投稿日:2001年11月05日(月)07時10分13秒
少ないけど、今日はここまでです。
ムニュさんのように、焦らしてみようかと・・(w
こんな事してたら、自分がガマンできなくなってくる(ヲイ

>>112 名無し読者さん
ハァハァありがとうございます(w
\(^▽^)/>そうですね!まずやっちゃいまーーす♪
(;`.∀´)>・・・・・(汗

>>113 名無し男さん
ありがとうございます!
がんばりまぁーーす!!!
117 名前:ムニュ 投稿日:2001年11月05日(月)16時29分35秒
よりにもよってそういう所を真似しないでくださいよ〜(w
皆様申し訳! ←岡●

>こんな事してたら、自分がガマンできなくなってくる(ヲイ
そこをぐっとガマンしてこそ
皆を悶え苦しませることができるのれす♪(怪笑
……てなワケで、続きを悶え苦しみながら待ってます(w
118 名前:名無し男 投稿日:2001年11月06日(火)08時44分45秒
スタンバ胃OKでござる
119 名前:65 投稿日:2001年11月06日(火)12時14分36秒
「ん、あっ……や、」
行き場がなくなった両手を、梨華の髪の中に通す。
そのまま、梨華の頭を抱え込むようにして抱き寄せた。

「……おっきい声だしちゃー…だめですよぉ」

胸から顔を上げ、アタシの唇の数ミリ上で囁く梨華。
そんな事言っても…ガマン出来るわけないじゃない。
だけど、こんな声を他人に聞かれるくらいなら…ガマンした方がマシだ。

「……ん。」
そう思ってこくりと頷くと、梨華はフッと微笑んでキスをくれた。
深く口づけながらも、アタシの胸元を掌と指で弄ぶ。

「っん…んぅ」

唇が離れても、約束通り。
キュっと口を噤んで、出来るだけ声を押し殺す。

そんなアタシを見て、梨華はふにゃっとした笑顔になった。

「ガマンしてる圭ちゃんも…可愛いですはあとはあと

「バ、バカ…っ」
120 名前:66 投稿日:2001年11月06日(火)12時17分28秒
また顔を下へずらした梨華は、腰の辺りへ唇を滑らせす。
「圭ちゃん……」

その拍子に、梨華の手によって捲り上げられていたニットが
はらりと元の場所へ落ちた。
その中へ、梨華の頭だけがすっぽりと収まる。

「…んんっ!」

それでも梨華の舌は、アタシのおへそから腹筋に沿って、ゆっくりと舐めあげていく。
触れるか触れないかのタッチに、アタシの体がびくびくと震えた。

「はァ…っ…ん、ぅん」

やっぱり、口を閉じたままだと息が苦しい。
乱れた呼吸はなかなか吐き出せず、頭がぼぅっとしてきた。

「圭ちゃん…?」

「ぅん……?」

梨華がニットから頭を出し、上目づかいでアタシを見つめた。
なんか、こんな状況で思うのも悔しいけど、メチャクチャ可愛い…。

「やっぱり…声、聞かせて下さい」
121 名前:LINA 投稿日:2001年11月06日(火)12時32分04秒
うぅ、もう眠いよ・・・・(ヲイ

>>117 ムニュ会長♪
ありがとーございますー!
ヘッヘッヘ、焦らしテク・・・なんか楽しくなってきちゃって(w
でもあたしは、1日しかガマンできなかったみたいで(ナサケナー

>>118 名無し男さん
( `.∀´)>明日の更新まで、持久力勝負よ!
(T▽T)>そんなの人間じゃムリですよ〜〜(涙
(^▽^)>(あっ♪でも保田さんなら・・・)
( `.∀´)>キーッ!ちょっとアンタ、今なに考えてた!?
122 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月06日(火)15時21分45秒
陰ながら読ませてもらってます。
なのでこっそり期待してます。
123 名前:瑞希 投稿日:2001年11月07日(水)00時54分03秒
ずっと読んでました。

やっすー受にめっちゃ萌えてます(w
いけ〜、石川〜〜〜っ(w
124 名前:名無し男 投稿日:2001年11月07日(水)06時03分51秒
オフェンシブ石川
125 名前:67 投稿日:2001年11月09日(金)03時28分02秒
そう言うなり、アタシのおへその下辺りをちろりと舐める。

「は、あっ…!」

さっきまでガマンしてたのが利いたのか、アタシはやたら大きく声をあげた。
それを聞いて梨華は、また顔を上げてアタシの首筋に寄せる。

「圭ちゃんの声って、…すっごく感じますよ?」

そう言って、アタシの手を自分のスカートの中へと導いた。
とまどいながらも、スっと下着の上から梨華のソコをなぞると
じんわりと湿っているのが、アタシの指に伝わってくる。
それを感じてしまったアタシは、下半身が疼くような感覚に襲われた。

「…ね?」

それだけ言うと、アタシのジーンズのボタンを外して、上から手を滑り込ませた。
梨華の指は、迷うことなくアタシの、十分すぎるほど潤った場所へと進む。

「は…、梨華ぁ」

アタシが呼ぶ声に答えるように、梨華は短いキスを繰り返した。

「んん…り、か」

梨華とのキスは、感じる。
でも…。
アタシの下着の中へ押し込まれている梨華の手は、
そのまま静止していて、少しもアタシに触れてくれない。
126 名前:68 投稿日:2001年11月09日(金)03時37分27秒
きゅっと太股を擦り合わせるけど、うずうずした気持ちは止められなかった。

「も…おねが……」

耐え切れなくなって、梨華の首に抱き付く。

「圭ちゃんってば…まだ早いですよ?」

アタシの髪にキスをしながら、囁く梨華。
もうだめ、ガマン限界だよ…。

「っ…はやく、ね…おねがい…だからぁっ…」
「可愛いです…圭ちゃん」

そう微笑むと、指をイッキに奥まで進入させた。

「ん、はぁんっ!」

アタシの仰け反った首筋に舌を這わせて、顎のラインに沿って移動する。
その間にも、中指で内壁を擦るようにゆっくりと動かしていく。

「ふ…あ、んんぅ…」

焦らされてたアタシは、これでもないくらいに感じていた。
でも、もっと…梨華の愛が、欲しかった。
127 名前:69 投稿日:2001年11月09日(金)04時24分23秒
少し涙目になった瞳で、梨華を見つめる。
それに気づいた梨華は、フッと笑顔になってキスをくれる。
少しづつ、指はスピードを速めながら。

「んぁっ…あ、んっ!」

アタシから溢れ出したモノを指に纏い、少し上の蕾を親指で擦る。
「ふぁぁっ!」

体に、びりびりと電流が走って、脚がガクガクと震えだした。

「う、あぁっ……ん…」

「圭ちゃんっ…圭ちゃん」

アタシの名前を何度も呼ぶ梨華。
その舌先は、胸の頂上で動き回っている。

「だ、め…もぉ……梨華っ」

体全体が痺れたような感覚。
梨華の指が、今までよりも深く突いた時。
それが一気に開放されるような…今までとは違った感覚に襲われた。

「ん…は、あぁぁあっ!!」

がくん、と体の力が抜けて、膝から崩れ落ちるように梨華の胸に抱きついた。
128 名前:70 投稿日:2001年11月09日(金)04時45分35秒
アタシを抱きとめた梨華は、そのままずっと抱きしめてくれてた。

「…圭ちゃん?」
「うん…」

最中とは裏腹に、不安げな表情でアタシを見つめる梨華。
エッチする時だけ人格変わんのかなぁ…なんて、バカな考えが頭に浮かんだ。

「よかったですか…?」
「へ?」

今更、なんて事を聞くんだ!って思った。
よかったに決まってるじゃん…。
でも、梨華が言ってるのは、そーゆう意味じゃなかったみたいだ。
今にも泣きそうな瞳で、ドアを見つめている。

「………?」

それでも分からなくて首を傾げていると、梨華はドアの方に指をさした。
念のため。乱れまくった服を調えてから、ドアを開いてみると。

「ゲッ!!!!!」

そこには、メンバー全員の姿。
アタシと目が合った辻・加護なんかは、真っ赤な顔でサッと目線をそらした。
矢口、後藤、吉澤は、気まずそうにしながらもニヤニヤしてる。


も、しかして……全部、聞かれてた…?
129 名前:LINA 投稿日:2001年11月09日(金)04時53分13秒
あぁ、やっちゃった・・・・(涙
ありがちなオチに・・・・(w
もっとひねりなさい!って言われそうですが、このままいきます(爆

>>122 うっぱさん
ありがとうございます〜〜〜!
読んでもらえてて、嬉しいです♪
駄文ですが、お付き合いくださ〜い!

>>123 瑞希さん
ありがとーございます!
是非とも、やすいしやってください!(w
(*^▽^)>いっちゃいましたぁ〜♪
(;`.∀´)>・・・・・この後の事の方が不安なのよ!アタシは!(涙

>>124 名無し男さん
どーもありがとうございます!
自分的には萌えました(爆
130 名前:名無し梨華 投稿日:2001年11月09日(金)19時33分57秒
「ぐふぁ・・・・隊長、やられました!」
「何ぃ!?どこのどいつにだ!?」
「LINA氏が書いた屋上いしやすです・・・ハァハァ」
「なら仕方ないな」
「何故です!?」
「私も先ほどジュニアをなだめるのに苦労したからな」

という事で(どういうことだよ!)萌えすぎました。
作者さん、おぬしもエロよのぉ・・・
131 名前:名無し男 投稿日:2001年11月10日(土)17時37分26秒
ミーチャッター
ミーチャッター
セーンセーニーユーテヤロー
132 名前:LINA 投稿日:2001年11月14日(水)11時24分33秒
>>130 名無し梨華さん
ありがとうございます!ってゆーか、おもしろい(w
萌えていただけたようで…嬉しいです!
ん〜。女子は、想像力がエロいのかもしれないですね(w
特にエロシーンは、体験談も踏まえて・・・(爆

>>131 名無し男さん
ありがとうございます!&おかえりなさい(w
くれぐれも、先生に言っちゃぁいけませんよ!(w
133 名前:71 投稿日:2001年11月14日(水)11時25分29秒
あまりにも驚いて、ドアをバタンと閉めてしまった。
冷静になろうとしても、そうすればそうするほど顔が熱くなっていく。

「どーしましょう…(涙)」

コトの張本人の梨華は、涙目でアタシを見つめていた。
……やっぱ二重人格決定。

そのまま、しばらく考えた。
結論、いつまでもココにいるわけにはいかないし、意を決してドアを勢いよく開いた。
シーンと静まり返る中、一声を開いたのは矢口。

「そろそろメイクの時間だから、呼びにきたんだけどさ」
「ゴメン。あの…いつから、聞いてた?」

顔を見合わせるメンバー。
まじで気まずい雰囲気。
そして、次に口を開いたのは圭織だった。

「圭ちゃんがね、『マジ?』って言った所から…」

っつーか、ほぼ全部じゃんっ!!!!(号泣)

これでメンバーには完全にバレた訳で、記者会見でもゴマかせなくなって、
事務所にシメられて、アタシと梨華は脱退させられて…。
どんどんとネガティブになっていき、アタシはその場にへたり込んだ。
134 名前:72 投稿日:2001年11月14日(水)11時26分29秒
「け、圭ちゃんっ」

あわてて、後藤がアタシを抱き起こしてくれた。
それを合図にするように、一斉にメンバーがアタシと梨華に駆け寄る。

「なに?もしかして気にしてんの!?」
矢口は、いつもの笑顔でキャハハと笑った。

「そりゃぁビックリしましたけどぉ〜、」
吉澤は、梨華の肩に手を乗せながらも、アタシに向かって。

「のの達には、ちょっと刺激が強すぎたのれす」
辻はてへてへ笑いながら、隣の加護に『ねーっ』と笑いかけた。

「ホント、ビックリしたべ。でも愛し合うのはいい事だべさ〜♪」
なっちは満面の笑みで、少し的外れな事を言った。

「でもね、石川」
圭織の声に、梨華は『ん?』と顔を向けた。

「もう、こんな目立つ場所で…しちゃだめだからねっ!」
「は、はい……」

俯きながらも、真っ赤な顔は隠せない梨華。
不謹慎だけど、こんな時にまで『可愛いすぎるわよ!』って思ってたアタシは、
かなり、梨華に溺れてんのかなぁ。
135 名前:73 投稿日:2001年11月14日(水)11時45分25秒
「はーい、じゃあ楽屋戻るよー!」

圭織の一声で、みんな一斉にワイワイと階段を降りていく。
なんだったんだ…?と、呆然としているアタシに矢口が駆け寄り、スっと背伸びをした。

「圭ちゃん、あんな声出すんだ…?ヤグチ、すんごいドキドキしたよ?」

耳元で囁くように言われて、アタシの背筋はぞくりと震えた。
そんな反応を楽しむかのように、矢口はえへへーと笑って階段を降りていった。

屋上に残されたのは、アタシと梨華。
少しの気まずさを補うように、手を差し伸べた。

「…ホラ」

コクンと頷いて、そっと握り返された梨華の手。
それは、秋の風にさらされたのか…ほんの少しだけ冷たかった。

「冷たいよ?」
「圭ちゃんの手、すっごくあったかいから…平気ですよ」

そう言って、梨華の顔を覗き込んだアタシに笑顔を向けた。
アタシは顔を近づけていき、唇同士が触れる1センチ前で止めた。

「じゃあ、もっと。あったかくしたげる」
「ん……」

瞼が閉じられ…アタシと梨華の唇は、静かに重なった。
136 名前:LINA 投稿日:2001年11月14日(水)11時47分23秒
イェーーー甘口ーーー!(w

今日はここまでです♪
137 名前:名無し男 投稿日:2001年11月15日(木)09時21分42秒
うわー
危なかったー
138 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月17日(土)05時09分10秒
いやはや、思わず赤面したくなるような展開で。
またこっそりと期待してます。
139 名前:74 投稿日:2001年11月18日(日)05時25分25秒
1日の仕事が全て終わった楽屋。
メンバー全員、何をするわけでもなくダラダラとしている。
…ただ1人を除いては。

「けーーーいちゃんっはあとはあと帰りましょう♪」

そう、梨華。
なんでこんなに元気なの?ってくらい、ハシャいじゃってる。
まぁ、笑顔が可愛いから…いっか。

「ん」

一言だけ返事をして立ち上がり、梨華の手を握る。

「…行くわよ」

ふと見た梨華の顔は、ほんのり桜色に染まっていた。

「圭ちゃーん、明日は遅刻すんなよぉ〜〜♪」
「梨華ちゃんも、圭ちゃんのこと早く寝かせてあげなよー♪」

矢口と後藤の言葉に、絶句するしいかないアタシ。
……明日ゼッタイ仕返ししてやる。

ロビーを抜けて出口に差し掛かった時、梨華が『あっ!』と立ち止まった。
140 名前:75 投稿日:2001年11月18日(日)05時26分42秒
何事かと思って、顔を覗き込む。

「?」
「楽屋に、マフラー忘れちゃいましたぁ!」

(そんなに急ぐからよ)なんて思いながら、ため息を1つ付いた。
「…じゃあ、戻ろうか」
「1人で大丈夫ですよ♪圭ちゃんはこの辺で待ってて下さいね♪」

そう言うなり梨華は、笑顔で小走りに戻っていってしまった。
その後姿を見送りつつ、どこか座れそうな場所を探す。

「外で待つか。」

出口から少し離れたの植え込みに腰をおろし、読みかけていた本を取り出す。
何気なく次のページをめくった時、そこに人影が被った。

「早かったわね」

その人影が梨華だと思って、目線はそのままに話しかけた。
でも、いくら待っても言葉が返ってこない。
そして無言のまま、少しづつだけどその影が近づいてくる。

「梨華?」
いくらなんでもオカシイと思って、ふいと顔を上げた。
141 名前:76 投稿日:2001年11月18日(日)07時07分34秒
「!!!」

アタシの目の前にいたのは梨華じゃなくて、男。
見覚えがあった。
そう。あの時追いかけられた男達3人のうち、2人だった。

逃げるよりも、叫ぶよりも前に口を塞がれる。

「ぃゃっ……!」

持っていた本が、ばさりと音を立てて落ちていくのがスローモーションで見えた。
もう1人は、アタシの体を後ろから抱きかかえるようにして車まで引きずる。

「圭ちゃん、騒がないでくれよ。」

手荒な行動の割りに、何故か口調は優しい。
ヘンな所で冷静だなぁ…って思った。
そのまま車に押し込まれ、口をテープで塞がれ、手の自由を奪われて。
今までに味わった事がない、最上級の恐怖感が心に湧き上がってくる。

梨華……。
こんな時でも、頭をよぎるのは梨華のことばかりで。
逃げる方法でも考えなさいよ…アタシってば。

そんなことを考えているうち、車はすぐに止まった。
窓から見えたのは、帰り道にいつも通る小さな公園だった。
142 名前:LINA 投稿日:2001年11月18日(日)08時24分16秒
>>137 名無し男さん
レスありがとうございまーす!
これから、もっと危なくなります(ヲイ

>>138 うっぱさん
レスありがとうございます!
赤面・・・あたしもしちゃいますねぇ。
永遠に甘〜い2人でいきまっす(w
143 名前:らい 投稿日:2001年11月18日(日)20時01分06秒
初めまして。ずっと前から読ませてもらってます。
この後の展開が気になって気になって仕方ありません。
期待してます。これからも頑張って下さい!
144 名前:名無し梨華 投稿日:2001年11月19日(月)01時14分29秒
圭ちゃんぴーんち!
梨華たん、早く気付け!

ほほう、女の方がエロい、と(w
145 名前:名無し男 投稿日:2001年11月19日(月)06時00分57秒
黒飴マンに連絡を!!
146 名前:77 投稿日:2001年11月19日(月)10時39分26秒
男達はアタシを降ろすと、植え込みの中に引きずり込む。
そして、柔らかい芝生の上に押さえつけられた。
アタシに馬乗りになる、オトコ。

その時点で、『アタシがこれからどうなるのか』ハッキリ分かった。

「ーーーっ!!!」

声が、出ない。
体をひねってもがいでも、もう1人に押さえ込まれる。
アタシの目に、だんだん涙が滲んできた。

「なぁ、1回でいいからヤラしてくれって」
「好きなんだって。いいじゃん」

やだ。
やだ、こんなのやだ。
アタシは好きじゃない。

「だから、おとなしくしててよ」
「1回だけでいいからさ」

そう言って、アタシの上にいる男が口のテープを取った。
その顔が、だんだんアタシに近づいてくる。

「やっ…やだ…っ」
147 名前:78 投稿日:2001年11月19日(月)10時40分13秒
無理矢理キスしようとしてくる、オトコ。
イヤだ。イヤだ。

何回かは、顔を背けてそれを避けた。
でも、それも終わりがくる。
顔を両手で固定されて、乱暴にキスをされた。
ガチッと歯がぶつかり合って、唇から血が滲むのを感じる。
痛みと、気持ち悪さに、アタシはグッと目を見開く。

ごめん、梨華…。
アンタだけと、するコトなのに。

きつく閉ざされた唇をこじ開けるように、そいつはアタシの顎を掴み
力づくで舌入り込ませた。

「…ん、ぐっ」

キモチワルイ。
アタシの口内を動き回る舌が、キモチワルイ。
そうしながらも胸を触る手つきが、キモチワルイ。
強引に、上着を捲り上げる手が。
荒っぽい息遣いも、なにもかも、キモチワルイ。

いや。嫌。イヤ。

きつく閉じられた瞳からは、知らずのうちに涙が溢れていた。

「いやぁっ…!」
148 名前:79 投稿日:2001年11月19日(月)10時41分04秒
――石川視点――

圭ちゃんを待たせちゃいけない!と思って、私は小走りで楽屋まで向かいました。
楽屋に着くと、まだみんな居たんです。

「あれ。梨華ちゃんどーしたの〜?」
「マフラー忘れちゃって…。見ませんでした?ピンクの」

そう言ってテーブルの上を見渡したけど、見つかりません。
あんなにハデな、ピンクのマフラーなのに…。

「梨華ちゃん、朝はしてたけど…お昼からは見てないよ?」

ひとみちゃんの言葉で、屋上だ!って思いました。
きっと、圭ちゃんと…した際に、暑くなって取っちゃったのね!(キャッ♪)

私は楽屋を出ると、屋上まで走りました。
明かりはついているものの、夜のテレビ局って結構コワいんですね。
だから、全力で走ったんです。

階段を駆け上がり、ドアを開きました。
すると、予想通り(?)ドアの横にある少しの出っ張りの部分に
私の、ピンク色のマフラーが無造作に置かれていました。
149 名前:80 投稿日:2001年11月19日(月)10時41分56秒
「あった〜♪」

私は、そのマフラーをぐるぐると首に巻きつけて、屋上を後にしました。
マフラーが見つかった嬉しさからか、少しゆっくり目の歩調で歩き出しました。

「………。」

そこで何故か、圭ちゃんに電話してみようと、携帯を取り出したんです。
予定より時間がかかってしまったので、心配してるかも!って思ったから。

Tr・

「あれれ?」

圭ちゃん、電話に出ないんです。
もう一度…。
呼び出し音が響くだけで、愛しいあの人の声は…聞こえてきません。

何か、胸騒ぎがしました。

楽屋には戻らず、そのままロビーまでひたすら、走りました。
そこに圭ちゃんの姿は、ありません。

「圭ちゃん?」

『もしかしたら外かもしれない』
150 名前:81 投稿日:2001年11月19日(月)10時42分30秒
私は、外に出ました。

「圭ちゃんっ!」

出来る限りの大声で叫んでも、圭ちゃんの返事はありません。
直感でしょうか?植え込みの所に目がいきました。

そこには、圭ちゃんのバッグ。
携帯は、その中で鳴り続けています。
少し向こうに、くしゃくしゃになった本が落ちていました。

「なんで…?」

圭ちゃんが、荷物をそのままで何処かへ行くはずがありません。
そこまでふらふらと移動し、ぺたん、と座り込みました。
脱力感でしょうか?

バッグと本を拾い上げ、抱きしめると、圭ちゃんのにおいがしました。
私の、大好きな…少しだけ甘い香り。

「どこですか…?」

私の目には、圭ちゃんの居ない不安からか…涙が溢れてきます。

「石川を…1人にしないで下さい…」
151 名前:LINA 投稿日:2001年11月19日(月)10時48分39秒
>>143 らいさん
はじめまして!レスありがとうございます♪
この後の展開・・・圭ちゃん、ヤバヤバです(自分で鬱
期待に答えられるよう、頑張って書きますね〜♪

>>144 名無し梨華さん
ありがとうございます!
圭ちゃん、まじでピンチ・・どうしよう!(ヲイ
梨華、走ります!!!(w
( `.∀´)>そうなのよ、エロイわよ!!!

>>145 名無し男さん
ありがとうございま〜す!
黒飴マン・・・不覚にもワラタ!
ってゆーか、まじ爆笑・・・(w
152 名前:LINA 投稿日:2001年11月19日(月)10時52分37秒
>>149の、「Tr・」って所、電話の呼び出し音を書きたかったんです(w
153 名前:名無し梨華 投稿日:2001年11月19日(月)20時44分17秒
がんがれ梨華たん!
やっすーを早く助けてあげて!
154 名前:名無し男 投稿日:2001年11月20日(火)08時46分53秒
七曲署にも連絡を・・・
155 名前:82 投稿日:2001年11月20日(火)09時37分24秒
私は、そのまま泣き続けていました。
動こうと思っても、不安で足が動かないんです。
『このまま圭ちゃんが帰ってこなかったら』と考えて、怖くなったのかもしれない。

「ック…圭ちゃん、どこぉ…?」

私は、圭ちゃんのバッグを抱きかかえて泣くことしか出来ませんでした。
そんな時。

「あれー?石川なにやってんだよー」

矢口さんに、声を掛けられました。
振り向いた私の瞳に映ったのは、手を繋いだ中澤さんと矢口さんの姿。

「ヒッ…やぐちさぁん…ヒック、なかざわさ…ん」


「なッ…石川なに泣いてん!?」

中澤さんは、私に駆け寄って抱き起こしてくれました。
それでも足がガクガクと震え、何故か寒気に襲われました。

「けっ…けいちゃ…が、いないんですぅ…ヒック」

私は、それだけ言うのが精一杯でした。
涙でつかえて、なかなか言葉が出てこないんです。
156 名前:83 投稿日:2001年11月20日(火)09時38分03秒
矢口さんが、圭ちゃんのバッグとくしゃくしゃの本を手に取りました。

「裕ちゃん、これって…」
「圭坊のやつやな。ここにあったんか?石川?」

中澤さんは、出来るだけの優しい口調で尋ねます。
私が泣いてるからでしょうね…。

「…ック、ここに置き去りにされ、てて…本も、向こうに…」
「私が、1人で楽屋に戻ったから…けいちゃ、その間…待ってて、くれるって」
「でもぉ…戻ってきたら、居ないんです。どこにも…」

必死で頷きながら、少しづつ話していきました。

「……誘拐?」

ポツリ、と矢口さんが言いました。
中澤さんも、その言葉にコクンと頷きます。

「本は、ここから出口へ向かう道に落ちとったんやろ?
 誘拐…っちゅーか、誰かに連れていかれたんは、確実や」

圭ちゃんが……圭ちゃんが、連れ去られた…?
私の頭の中は、そのことでいっぱいでした。

「いやあぁぁぁぁっぁ!」
157 名前:84 投稿日:2001年11月20日(火)09時40分46秒
「泣くなや、石川。それより、圭坊探さなアカンやろ?な?」

激しく泣き出した私の頭を、中澤さんが撫でてくれます。


でも、圭ちゃん…。
私がこんな所で待たせたから、こんな事になった…。
圭ちゃんが連れていかれた原因は、私…。


「裕ちゃん。ウチラだけじゃあれだからさ、腕力あるごっちんとか、
よっすぃ〜にも協力してもらおうよ!もちろん、警察にも連絡してさ。」

「そうやな…。ホレ、しっかりしぃ、石川!!!」

中澤さんに、背中をドンッと叩かれました。
でも…なにも感じません。
痛みも、何も…感じませんでした。

「私のせい…圭ちゃんがこんな事になったのは…私の……
 私が居なかったら圭ちゃんは…こんな事にならなかった…全部、私が悪い……」

頭が真っ白になり、その言葉しか浮かんできません。
ただただ、罪悪感だけが私を支配しようとしていました。
158 名前:85 投稿日:2001年11月20日(火)09時59分04秒
そんな時、頬に強烈な痛みを感じたんです。
私でも、痛みを感じるんだ…まだ。

ふいっと顔を上げると、中澤さんが、泣いていました。
ナンデ…?
泣くのは、私だけで十分よ…私に罪があるんだから、私が苦しむの。

「アホッ!!!あんたがそんなんでどぉすんねんなっ!
 圭坊は…今絶対あんたの事考えとる。
 あんたに1番に助けて欲しいって、そう思とるはずやろ!」

圭ちゃんが…私に?

「圭坊は、石川にめちゃくちゃ惚れとる。
 あたしは知っとる…あのコが、どれだけあんたを大切に思ってるか。
 それなのに、あんたが今ここで挫けてどぉすんねん…。圭坊の事、好きなんやろ?
 今は、誰のせいとか…そんな事考えとる時とちゃうねん!圭坊を助ける事が先決やろ!」

中澤さんの言葉に、私は我に返った。
私は、圭ちゃんが好き。
失いたくないから、絶対…絶対に助け出す。

私は顔を上げ、中澤さんを見つめました。

「ごめんなさい…石川、もう大丈夫です!」
159 名前:LINA 投稿日:2001年11月20日(火)10時05分16秒
書いたままどんどんうpしてるんで、意味不明な点も多くないですか?
めちゃ心配になってきました(w
いくつかあると思いますが、見逃してくらさい…(ヲイ

>>153 名無し梨華さん
ありがとうございます!
梨華ちゃん挫けそうになりましたが、復活です(w
これから、強い梨華ちゃんが炸裂します!

>>154 名無し男さん
ありがとうございます!
七曲署は、ヤグチの管轄で(w
娘。が走ります!!!
って、ピンランみたい・・(w
160 名前:名無し男 投稿日:2001年11月20日(火)19時51分52秒
青島(チンタオ)巡査部長に・・・
161 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月24日(土)13時00分18秒
久しぶりに来てみたらヤッスーが大変な事に!
何だか痛くなりそうな・・・(涙
162 名前:161 投稿日:2001年11月24日(土)13時01分49秒
すみません!!
うっかりageてしまった・・・。
逝ってきます・・・。
163 名前:ヤッスー救出隊#1 投稿日:2001年11月25日(日)18時07分56秒
「た、隊長!!大変であります!!」
「なんだ、騒々しいぞ!」
「かの、有名なやす(自主規制)が・・・!」
「なにっ!?すぐに救出に向かうぞ!!」

っちゅーコトで、作者さんファイト!
164 名前:信長 投稿日:2001年11月25日(日)22時35分51秒
あわわわ………大変なことに!

作者さん、頑張って下さい!応援してます
165 名前:86 投稿日:2001年11月28日(水)06時03分55秒
そんな私の言葉に、中澤さんはニッと笑いかけてくれました。

「泣いとるより、今の顔の方が石川には似合うで。」

そして、ポンポンと頭を撫でながら言ってくれたんです。
優しい先輩だなぁって感動しちゃいましたよ…石川は。
矢口さんってば、石川に負けず劣らずの幸せ者ですね!

……オット。感動に浸っている場合じゃないですよ!

いくわよ梨華!
ファイトファーイトー!!!
166 名前:87 投稿日:2001年11月28日(水)06時04分55秒
「梨華ちゃん、こっち行ってみようか!?」
「うん!」
「え〜〜そっちかなぁ〜〜。ごとーはコッチだと思うんだけど!」


今、私とよっすぃ〜とごっちんの3人はテレビ局の周辺を走りまわっている。

警察が到着するけど、それまでなんて待っていられなかった。
いち早く、圭ちゃんに会いたかった。
ただ、それだけの理由だった。

最初は私1人で行こうとしたけど、

「石川まで連れていかれたらどないするんや!」

…って、中澤さんをはじめとするメンバーに止められた。
今は、よっすぃ〜とごっちんも一緒。
なんでこの2人が選ばれたのかは…すぐにわかった。
167 名前:88 投稿日:2001年11月28日(水)06時15分02秒
3人とはいえ、こっちは女の子。
やっぱり、怖い。
でも…。
圭ちゃんはもっと怖いハズって思ったら、勇気がどんどん沸いてきました。

「行こう!」


少し走ると、いつも通る公園が見えてきました。
入り口の前には、誰も乗ってないのにも関わらず、エンジンのかかった車が1台。

『絶対にここだ。』

直感かなんなのか分からないけど、そう思いました。
自分でも、よく分からない力がある感じ…。

今なら大丈夫。
怖くなんかない。

「ちょっ梨華ちゃん!危ないよ!」

ごっちんが呼ぶ声にも構わず、私は園内に足を踏み入れました。
168 名前:89 投稿日:2001年11月28日(水)06時15分41秒
――保田視点――

叫んだつもりでも、声になってなかった。
恐怖感なのか、声が出ない。
喉になにか詰まったような感じ。
アタシの口から出るのは、かすれた声だけ。

そんな間に、男の手や舌はアタシの体中に触れていった。

梨華に触られると感じる場所も、
梨華だけが知ってるアタシの弱い部分も、全然感じなかった。

ただ、『触られている』と思うだけ。
快感も、なにもない。

叫ぼうにも、声が出ない。
相手は、2人。
力じゃ、かないっこない。

『このまま、この男達が満足するまでガマンしてればいい。』

もう、そんな事までが頭に浮かんできた。
169 名前:LINA 投稿日:2001年11月28日(水)06時27分17秒
1週間も交信できなかった・・・スマソ・・・。
明日からは頑張りますぞ〜!

>>160 名無し男さん
ありがとーございます!
しっかり連絡しときました〜♪
あとは到着を待つばかりです(w

>>161,162さん
ありがとーございます!
ええ、そーなんですぅ〜ヤッスーがかなり・・・(涙
何故か辛くて、なかなか書けなかったです。
痛くなるかもしれないけど、梨華ちゃんの愛でなんとか頑張らせます!(w

>>163 ヤッスー救出隊#1さん
ありがとうございまーす!
原宿6時〜を思い出しちゃうのは普通ですよね!(w
頑張ります!あたしも、もちろんヤッスーも梨華ちゃんも(w

>>164 信長さん
ありがとーございます!
自分でも予想打にしなかった、この急展開!!!
好きな子ほどイジめたくなるって言いますもんね・・・(ちょっと違う
そうです、アタシはヤスヲタです・・・(w
信長さんの小説も楽しみにしてますよ〜♪
170 名前:らい 投稿日:2001年11月28日(水)17時16分22秒
おぉ!更新されている♪楽しみにしてましたよぉ〜。
3人は圭ちゃんを助けることができるのか、ハラハラしてます。
でも・・・個人的には圭ちゃんがこのままやられちゃったりしても、いいかも(^^;
171 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月28日(水)23時46分47秒
え゛ー・・・ヤッスーがヤられるなんてヤダ!(w
172 名前:90 投稿日:2001年11月29日(木)03時22分30秒
抵抗もやめ、今まで固く閉じていた目を薄く開けた。
見えるのは、真っ暗な空と。
どんよりと漂った雲だけだった。

目を開けていれば、見たくない物まで見えてしまう。
そんなのは、見たくなかった。

そう目を閉じようとした時、上着のポケットからピンクのヘアピンが落ちた。

「!!」

これ、梨華のだ…。
『帰りまで預かってて下さい』って、アタシのポケットに入れた物。

「…梨、華……?」

名前を呼んだだけで、涙が溢れてきた。
少し手を伸ばして、そのピンを握る。
そうしてると、梨華がすぐ側にいるような気がしたから。


『いま…助けに行きます』
173 名前:91 投稿日:2001年11月29日(木)03時33分58秒
一瞬、梨華の声が頭の中に響いた。

「!?」

頭の動く限りで目線を向けたけど、そこに梨華の姿はない。

いるワケないじゃん…アタシ、とうとうおかしくなっちゃったんだ。


『圭ちゃん!』

また、声がした。
耳から頭に伝わるんじゃなくて、頭に直接語りかけてくるような…。、

『梨華たすけて…』

そう、頭の中で話しかけた。
届かないかもしれない。
でも、もしかしたら届くかもしれないから。

諦めたら終わりだって思った。
そんな事しちゃったら、もう梨華に合わす顔がない。


「やめ…っ!」
174 名前:92 投稿日:2001年11月29日(木)03時53分28秒
自分でも驚くぐらい、声が出た。

くたりとなった手足を強張らせ、残りの力全部…ってくらい、もがく。

「っ、さわんないで……!」

男が、チッと舌打ちするのが見えた。


「おとなしくしてれば、痛くしないからさ…な?」
「やだ…!」

そんな会話を繰り返している時、後ろでガサッと音がした。

「やばいよ…誰かいるんじゃねーか?」
「風か…それか、野良猫だろ」

男は一瞬顔を上げたけど、すぐにアタシの胸に顔を戻そうとした。


「…風じゃありませんよ」
175 名前:LINA 投稿日:2001年11月29日(木)04時01分53秒
す、進まん!(w
交信少ないですけど、今日はここまでって事で〜。

>>170 らいさん
ありがとーございます!
進むのが遅くて申し訳ないですぅ・・・(汗
ここからまた長いですけど、頑張りますんでよろしくでっす!

>>171さん
ありがとうございます!
ですね、やらせませんよ!(w
梨華ちゃん以外にやらせてたまるかっ(爆
176 名前:うっぱ 投稿日:2001年11月29日(木)04時11分22秒
いきなりそうきましたか・・・。
この後どうなる事やら・・・こっそり期待しております。
ではでは。
177 名前:名無し男 投稿日:2001年11月29日(木)10時08分55秒
てか
1人で大丈夫か?
マジ出島で心配ダベサ
178 名前:93 投稿日:2001年12月01日(土)04時05分48秒
またガサリと音がして、華奢な影が浮かび上がる。

「り…、梨華……?」

その声に、アタシは思わず声を出した。

「梨華っちじゃん!」
「マジ!?なんでいんの!?」

男は、梨華が現れた驚きで体を少し浮かせた。
抑えこんでいた腕の力が、弱くなる。

「…圭ちゃんを、放してください」

少しずつ近づきながら、梨華は小さな声で言った。

「今ー、オレらは圭ちゃんとお楽しみ中なのー。」
「梨華っちも一緒に楽しんじゃう?」

そう言いながら、もう1人の男が梨華の手首を掴もうとする。
とっさに、アタシは叫んだ。

「梨華に手ぇ出さないでっ!」
179 名前:94 投稿日:2001年12月01日(土)04時12分14秒
ばしっ。

乾いた音が響いた。
ふっと振り返ったアタシに見えたのは、手を振り上げた梨華と。
右腕を、ぶらんと下げた男の姿だった。


「そんな汚い手で…触らないで。」

いつものイメージとは全然違う梨華に、男達はボーゼンとしていた。
そして、アタシの上にいる男をキッと睨みつける。

「圭ちゃんに、触らないで!!!」

怒鳴ったというより、叫びに近い。
そんな梨華の声に、男の体がビクッと強張った。


ぎゅう。。。


「!?」

アタシは、梨華に抱きしめられていた。

男がアタシの体から少し離れた隙に、上半身を抱き起こしてくれたんだ。
180 名前:95 投稿日:2001年12月01日(土)04時30分11秒
そのまま梨華は、アタシの首の辺りに抱きついていた。
何も言わずただ、ぎゅっ…て。


「な…んだよ、このまま許すと思ってんの?」
「1人が2人に増えただけだよ、ちょうどイイじゃん」

男達の声がして、グッとアタシの肩を掴んできた。

「ぃ、やぁっ…!!」

アタシが声を上げた瞬間。

「あたしの圭ちゃんに勝手に触んないで!!!」

梨華の、今までに聞いたことのないような叫び声がした。
ハンパじゃなく、高くてデカイ声。

「おい、ヤバイって、今ので誰か来ちまうよ」
「に、逃げようぜ…」

そんな会話を聞いた梨華は、追い討ちを掛けるように言った。

「警察にも連絡してありますから…無駄です」

今度は、低い声で。

そして。
サイレンの音と、人の駆け寄ってくる足音が聞こえた。
181 名前:LINA 投稿日:2001年12月01日(土)04時42分24秒
…警察、来るの遅っ!!!(w
はやく助けたくて、急いだつもりだったのに…(涙

>>176 うっぱさん
ありがとうございます!
急展開すぎますね・・あたしの書くものは(ニガワラ
でも、続きもがんばります!

>>177 名無し男さん
ありがとうございます!
1人で大丈夫でした〜!(w
(^▽^)>♪保田さんのためならエンヤコ〜ラ〜!(音程(略)
(;`.∀´)>その前に歌のレッスンでもしてなさい
182 名前:名無し男 投稿日:2001年12月01日(土)14時04分31秒
警察が現場に到着するまでのリスポンスタイムは
平均5分〜5分30秒(どん兵衛作れる)
確かに切羽詰った状況じゃ5時間〜5時間30分に感じないこともない(w
183 名前:信長 投稿日:2001年12月01日(土)23時42分11秒
ああ、良かったよー、圭ちゃん、助かって………(涙)
でも、ちょっと黒石川っぽくて良かったかも(苦笑)
<怒った石川

次回は圭ちゃんが癒されるのですね………<勝手な憶測

LINAさん、頑張って下さい!
184 名前:96 投稿日:2001年12月02日(日)05時43分07秒
あれから、あの男達は逃げ切れず、警察に捕まったらしい。


その間、梨華はずっとアタシを抱きしめてくれていた。

「ごめんなさい…。」

そう、何度も繰り返し呟きながら。


「………」

全てが終わり、辺りはシンと静まり返っていた。
(後藤&吉澤は警察と一緒に帰ったみたい)

そんな時、アタシの体はがくがくと震えだした。
あの時は考える余裕なんてなかったけど、じわじわと恐怖感が迫ってくる。

「…や、いや…」

アタシは頭を抱えた。
抱きしめてくれる梨華の腕さえも怖くなって、それを振り払う。

開いた両手で自分の体を抱きしめ、アタシは恐怖感と戦っていた。
185 名前:97 投稿日:2001年12月02日(日)05時44分13秒
「圭ちゃん…」

梨華はそう呟くと、アタシの隣にしゃがみこんだ。
その目には、うっすらと涙が浮かんでいる。

「だめ、来ちゃだめっ…」

その言葉も聞かず、梨華はアタシを抱きしめようとした。
反射的にアタシの体はビクンと痙攣し、後ろへと引く。

伸ばされた梨華の腕は、アタシへと辿り着かずに空をきった。

「梨、華…ごめん」

今にも泣き出しそうな梨華の顔を見ていると、
アタシの胸が、ズキンと鈍い音を立てる。

「アタシの体ヘンになっちゃった…。アタシの側に居たら、さ。」
「………」
「きっと。梨華の事、傷つけちゃうよ…」
「そんなことっ…ないっ」

でも、アタシの体は梨華の事さえ拒んでる。
これはどうしようもない事実なんだ。

「…なんでだろ、ね。」
186 名前:LINA 投稿日:2001年12月02日(日)05時55分00秒
>>182 名無し男さん
ありがとーございます!
(^▽^)>保田さんに触れるのは石川だけで〜すはあとはあと
( `.∀´)^◇^〜;)>ギュウ〜〜(ニヤソ
(T▽T)>なんでですかぁ〜〜〜〜!!!

>>183 信長さん
ありがとーございます〜!
黒石川!!!そうなんですよ〜。イメージは黒い日記帳(ヲイ
保田さんのことになると、暴走してしまうのです(w

>次回は圭ちゃんが癒される
それは最終(略)ですかね〜?(w
頑張りマッシモ!
187 名前:らい 投稿日:2001年12月02日(日)11時27分04秒
読ませてもらいましたよぉ〜♪
ふぅ・・・危なかった。この後、梨華ちゃんがどうするのか期待っす!
頑張ってくださいね(^▽^)
188 名前:名無し男 投稿日:2001年12月02日(日)15時53分51秒
保田を立ち直らせねば!

ゴカーンした輩は島流しの刑に処する(エロマンガ島)
189 名前:98 投稿日:2001年12月04日(火)11時27分16秒
未だに震えが止まらないカラダを抱きしめ、アタシは言った。
涙が溜まった瞳で、梨華はアタシを見つめている。

「そんなの、いやです…」

おずおずと、梨華の手がアタシの方へと近づいた…その時。


「けぇぼぉ〜〜〜〜〜っ!!!」

物凄い勢いで、裕ちゃん&矢口が飛び込んできた。

「圭ぢゃ〜〜〜ん゛(号泣)」
「大丈夫なんか?ケガないんか?」

心配性の裕ちゃんは、すっとアタシの肩に触れようとした。

「……やっ!!!」

とっさに、体をひねって避けてしまったアタシ。
ごめん裕ちゃん…。
そう思う気持ちはあっても、自分のカラダはがくがくと震えたままだ。

「ごめんな、裕ちゃんつい…」

謝るのはアタシの方だよ…裕ちゃんまで傷つけちゃったね。
そう、言葉に出して言いたい。
だけど、震えて声が…出ないんだ。
190 名前:99 投稿日:2001年12月04日(火)11時28分23秒
「大丈夫ですか…?」
「ん……」

その後アタシは、梨華の家に来ていた。
確かに、今は1人になりたくなかった。
1人でいると、またあの恐怖がやってくるから。


「タオル…いつもの場所にありますから」
「…ありがと」

アタシは、早くシャワーを浴びたかった。
早く、あの感触を忘れたい。
全部流れちゃえばいい、そう思った。

脱衣所に1人になり、上の服を脱ぎかけた時。
またカラダが震えだした。

下着姿の自分が鏡に映る。
その自分の肌を見るだけで、さっき起こった出来事がフィードバックしてくるのだ。

「っ…!」

早く、忘れたい。

それからアタシは、飽きるまでシャワーを浴び続けた。
191 名前:100 投稿日:2001年12月04日(火)11時29分04秒
バスルームから出ると、アタシが脱いだモノの代わりに
真新しい下着と、梨華のパジャマが置いてあった。
きっと、アタシが見て思い出さないように…って考えてくれてるんだろう。

そんな事を考えたら、またカラダが震えだす。
それを抑えるため、ぎゅっと唇を噛んだ。

リビングへ行くと、梨華はソファーに座ったまま一点を見つめていた。

「梨、華…?」

アタシの声に、梨華はバッと後ろを振り返った。
その目には、涙が流れていた。

「な、んで。」

(泣いてるの?)

そこまでしか、声にならなかった。
でも、梨華にはちゃんと伝わったみたいで返事をくれる。

「圭ちゃんのことっ…考えてたら石川……」
「なん、か…涙が止まらないんです」

いつもなら、すぐに抱きしめてあげた。
髪を撫でて『大丈夫だよ』って、言ってあげた。

でも今は……。
192 名前:101 投稿日:2001年12月04日(火)12時29分07秒
「ご、めん…アタシ……梨華の事…」

これ以上、側に居ちゃいけない気がした。
だって、アンタが苦しむから。

そうしているのを、見てるしか出来ないアタシは…
やっぱり、梨華を傷つけてるだけなんだよね?

心の中で、自問自答を繰り返した。

でも、側にいたい。
約束した。

今のアタシは、あの頃とは違う。

梨華がいなくちゃ、アタシはダメになる。

苦しい。
息をするのも辛くなって、アタシはその場にへたり込んだ。

「―――っ…」

どん、と膝をつく音に、梨華が俯いていた顔を上げる。

「圭ちゃんっ!」

躊躇うことなく、梨華はアタシを強く抱きしめた。
193 名前:LINA 投稿日:2001年12月04日(火)12時35分22秒
真昼間から…あたしは何をやってるんだろう(w
んでもっ、今日はここまででーす!

>>187 らいさん
ありがとうございます〜!
この後の梨華ちゃんはですねぇ〜…涙涙で愛の(略)です(w
早く圭ちゃんをなおしてあげなくてわ・・(w
( `.∀´)>キリキリ書くわよ!

>>188 名無し男さん
ありがとうございまーす!
圭ちゃん、すんなり立ち直らせたいなぁ・・とは思ってます(w
一般人のケースとはトコトン違っていきたい!
なんせ、圭ちゃんだから♪(w
194 名前:名無し男 投稿日:2001年12月05日(水)06時32分24秒
のわ〜!!
一番いいとこで止めよった(T▽T)
195 名前:102 投稿日:2001年12月06日(木)09時03分10秒
その瞬間、アタシの体は震えだす。
予想してた。
やっぱり、梨華でもダメなんだって事。

ひゅうひゅうと喉が音を鳴らし、息を上手く吸えない。

「―――っ、く…っ」

梨華の手が、アタシの背中を優しく撫でてくれていた。
ただそれだけの事なのに、だんだん呼吸が落ち着いてくる。
まだ、震えは止まらなかったけど。

「けい、ちゃん?」

アタシの呼吸が静かになった頃、梨華が体を離した。
そして、無言のまま、アタシの唇を指で触れる。

「…っ!」

キスされる、って思った。
だけど梨華の指は、唇の一点で止まった。

「血…出てます」
「え…?」

恐る恐る、その場所へ指を運んだ。
触れた瞬間、チクッとした痛みが走る。

「これ…もしかしてあいつ等に……」
196 名前:103 投稿日:2001年12月06日(木)09時03分50秒
梨華の言葉に、キスの感触が蘇ってきた。

そうだ。
あの時、歯が当たって…。

そう思い出した瞬間、すごい吐き気に襲われた。
手で口を押さえ、抱きしめた梨華の腕を振りほどく。

「うっ…ぐっぅ」

吐き気とは裏腹に、アタシの口からは何も出てこなかった。
苦しい。

いっそ吐いてしまえば、ラクになるのかもしれない。
でも、それさえ許してくれないんだ。

俯くアタシの顔を、梨華はくいと上に向ける。
反射的に、目を閉じた。

「……っん」

アタシの唇に下りてきたのは梨華の唇じゃなく、舌。
傷を癒すような柔らかいタッチで、その部分をそろりと舐める。

「ごめんなさい…石川の、せいで……」

合間にそう言いながら、血が止まるまでそれは続いた。
197 名前:104 投稿日:2001年12月06日(木)09時04分39秒
その間、アタシの体は震えなかった。
理由はわからないけど、それは心地よく感じていた。

ゆっくりと梨華が顔を離し、アタシの目を見つめる。

「梨華?…もう、謝んないでよ」
「だって、だって…圭ちゃんがこんなに傷ついたの、石川の、せいだから」

ゆっくりと、梨華の髪に触れる。
なんだか怖くなかった。
それよりも、梨華の事の方が大事で。

「梨華のせいじゃないよ…」

そう言って自ら、抱きしめた。

「梨華、アタシの事スキ?」
「スキですっ…愛してます……」
「じゃあ、大丈夫。梨華のせいじゃない」

いつもなら照れて言えない事が、躊躇いなく言える。

「…けい、ちゃんは石川の事……スキですか?」
「うん、スキだよ。誰よりもスキ。」

「愛してますか…?」
「……愛してるよ。」

本心だから、言えたんだ。
198 名前:LINA 投稿日:2001年12月06日(木)10時29分08秒
やっとここまで進んだ・・(w
もーそろそろ、タイトルの意味が出てくるってモンです♪
砂糖投入ーーーーー!(w

>>194 名無し男さん
ありがとーございます!
倒れないでくださ〜い(w

199 名前:名無し男 投稿日:2001年12月06日(木)15時10分02秒
ウヲーーーーーー!!!
ヘイ!カマーン!!
ベイベァ!

&今日は保田記念日 保田サン210歳おめでτございます
200 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月06日(木)18時13分38秒
いよっしゃー!
バンバン砂糖を投入しちゃってくらさいよ!
スウィートシュガーを!

コーヒーを砂糖で染めちまえ!(意味不明
201 名前:らい 投稿日:2001年12月08日(土)15時54分05秒
久しぶりに覗いてみたら、たくさん更新されてるっ!
圭ちゃん、だんだん戻ってきましたねぇ。でもそれは梨華っちだからかな?
そうだといいな♪続き期待です。がんばって下さいね!!
202 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月09日(日)16時43分23秒
今日初めて読みました。一気に最後まで読んでしまいました。
梨華ちゃんの一途な心に、保田さんの傷も癒されて欲しいです。
203 名前:うっぱ 投稿日:2001年12月11日(火)03時02分25秒
今度はそうきましたか。
いやいや、一難去ってまた一難とはこのことを言うんでしょうね。
204 名前:LINA 投稿日:2001年12月11日(火)03時21分54秒
とりあえず、レスを・・・。
この後は、書き次第ちょこちょことうpしていきます。

>>199 名無し男さん
ありがとうございます(w
これから佐藤さんバシバシ入れていきます!
甘々・・・ヒサブリだ♪

>>200 名無し梨華さん
ありがとうございまーす!
頑張りますよ、甘々♪(w
ってゆーか、最後の1行、激ワラタ!

>>201 らいさん
ありがとうございます!!
梨華ちゃんにベタボレですから・・ここの圭ちゃん(w
最後まで甘く、頑張ります♪

>>202 名無しさん
ありがとうございます♪
全部読んでくれたんですか〜〜!嬉しいです!
梨華ちゃん頑張って欲しいですね〜・・あたしも頑張ります!

>>203 うっぱさん
ありがとうございます!!
ハイ、こうきました(w
一難去ってまた一難・・・そう、それです!
もうそろそろ幸せにしてあげなきゃいけないですね(w
205 名前:105 投稿日:2001年12月11日(火)03時38分25秒
その言葉に、梨華はスッと目を閉じる。
明らかに、キスする時の顔。

「り、か……」

今なら怖くない気がした。
触れるギリギリの所まで、唇を近づける。

でも、あと1歩が出ない。
ほんの少し唇を動かせば触れ合う距離なのに…。
なんで勇気が出ないんだろう。

そんな事を考えていたら、梨華の方からキスをしてきた。
アタシの首に腕を回し、少しだけ引き寄せる。

「…っん」

『キスってこーゆうモノだったんだ』って、思い出した。
全然乱暴じゃなくて、優しいタッチ。
キモチまで溶けそうになる、あったかい唇。

それを思い出させるかのように、梨華はキスをしてくれた。
206 名前:106 投稿日:2001年12月11日(火)03時39分09秒
少しだけ唇を離す。

「…いいですか?」

めちゃくちゃ不安そうな、梨華の目。
きっと、梨華は自分がしたくて言ってるんじゃないんだ。
アタシの為に……。

そう思ったら、カラダが勝手に動いてた。

無言のまま頷いたアタシ。
嘘なんかじゃない、強がってるんじゃない。

ここから先へ進むには、梨華の力が必要なんだ。
207 名前:107 投稿日:2001年12月11日(火)04時46分47秒
ベッドに座ると、梨華はおずおずと手を伸ばした。

「大丈夫ですから…」

そう言って、アタシの肩を抱き寄せる。

『大丈夫だよ、梨華の事スキだから、きっと大丈夫。』
こくりと頷くと、アタシは目を閉じた。

そっと、アタシの頬があったかい手で包み込まれる。
瞬間、ぴくりと自分の肩が揺れるのがわかった。

かすかな動きだったけど、梨華は気づいたはず。
それを証拠に、頬に添えられた手は一向に動かない。

アタシは、唇だけ『大丈夫』って動かした。

目を閉じていたから梨華の表情はわからなかったけど、
あったかい手が頬を撫でるのを感じた。
208 名前:108 投稿日:2001年12月11日(火)06時13分23秒
そしてゆっくりと唇が降りて、触れ合う。

「……っ」

するりと滑った唇はアタシの下唇を甘噛みし、またそっと口づける。
擦り合わせるような感じで、梨華はそれを繰り返した。

「圭ちゃんが触られたところ全部、石川が消毒しますから…。いいですか?」

そう言って、ぺろっと舌を出す。

キスの途中で舌を入れることは出来たはず。
でも、それをしなかったのは…梨華の優しさなんだね。
あたしが傷つかないように、さ。

その気持ちが嬉しくて、躊躇なく頷いた。
「圭ちゃん…」

少し微笑んで唇を合わせた後、ゆっくりと梨華の舌が入ってきた。
アタシの舌を見つけると、不安そうにそれを触れさせる。

『もう少し大胆になってもイイのに。』
そう思ってしまうほど、梨華の動きは不安そうで。

でも、ありがと…梨華。
209 名前:LINA 投稿日:2001年12月11日(火)06時16分17秒
あぃ、今日はいちおココまでにしま〜す。

っつーか、こーゆうケースのエロシーンってムヅイ・・・(w
210 名前:名無し男 投稿日:2001年12月11日(火)09時18分13秒
永瀬「部長、俺も消毒してもらいたいです。」
211 名前:109 投稿日:2001年12月11日(火)09時52分25秒
触れた舌を、オドオドとぎこちなく絡ませてくる梨華。
アタシもそれに答える。

そうしている時、アタシは梨華の首に回した腕を引き寄せた。
梨華を引っ張るようにして、自分からゆっくりとベッドに倒れる。

これ以上、気を使わせたくないって思ったから。

「あの…続き、いいって事、ですか?」

ちょっと驚いた顔で、だけどやさしい口調で梨華は言った。
それにしてもストレートな聞き方。
聞いてるこっちが照れてしまう。

返事をするかわりに、梨華の体をきゅうと抱きしめた。

ドクン、ドクン……
直接伝わってくる梨華の心音。
いつもより速く、大きく聞こえてくる。

しばらくそのまま抱き合っていたが、意を決したように梨華が顔を上げた。
そして、そっとパジャマのボタンに手を伸ばす。
212 名前:110 投稿日:2001年12月11日(火)09時53分06秒
「……っ!」
ボタンを1つ外されるごとに、強張ってくるアタシのカラダ。
息が、不規則に乱れ始めた。

「…大丈夫です。」

梨華が、アタシの目を見てつぶやいた。
そして、更にもう1つボタンを外す。

「もう、怖い思いになんて…させませんから」

耳元でそう囁かれて、すっと肩を撫でられる。
そして、最後のボタンを外す時。

「これからはいつも…どんな場所でも石川が、一緒です」

するりと、パジャマがアタシの体から離れていく。
ひんやりとした外気にさらされた上半身が、身震いを起こした。

そして、いつの間にか上着を脱いだ梨華の体がアタシを包み込んだ。

「だから…だから、怖がらないで」
213 名前:111 投稿日:2001年12月11日(火)09時53分58秒
梨華の唇は、そのままアタシの首筋へと移動する。
軽く口づけると、その部分へぬるりと舌を這わせた。

「ふぁっ…」

正直、自分で驚いた。
こんな少しの事で、感じるなんて思ってなかったから。

実は、もう感じない体になったのかと思っていた。

あの時、どこを触られても感じなかったアタシ。
どこか覚めた目で見ていたアタシ。

あの時から自分は、不感症になったんじゃないか。
そう心のどこかで思ってた。

だから今日、梨華とするセックスが怖かったのかもしれない。
またあのコを傷つけてしまったら、って。


いま、アタシの心がすこし軽くなったような気がした。
214 名前:LINA 投稿日:2001年12月11日(火)09時58分29秒
えへへ、やっぱり書いたトコまでうpしときます(w
ストックなくなると、書く意欲が芽生えるんで♪

>>210 名無し男さん
いよっ!早起き!(w
いつもいつもありがとうございます♪
永瀬ブーム・・・確かに。(かっけぇー)
(^▽^)>消毒のお時間で〜〜すはあとはあと
(*`.∀´)>・・・て、照れるわね(赤面
(^▽^)>保田さんにじゃありませんよ!
( T.∀T)>い、石川ぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!(号泣
215 名前:112 投稿日:2001年12月12日(水)05時09分08秒
そんなアタシの心中を読み取ったのか、
梨華の動きから、ぎこちなさが少なくなってきていた。

慣れたタッチで、首筋から舌が移動していく。

「ん、んぁっ…は」

鎖骨まで下りて、また唇へと戻る。
それだけの動作で、自分のカラダがどんどん熱くなっていく。

「…好き。好きです」

その言葉1つで、アタシは幸せになれる。
梨華は、急がずにゆっくりとアタシのカラダを愛してくれていた。


そして、ゆっくりと手を胸に伸ばす。

「ココ……」

一点に触れ、梨華はかくん、と俯いた。
216 名前:113 投稿日:2001年12月12日(水)05時09分39秒
悔しそうな、淋しそうな…なんともいえない目をしている梨華。
きっと、あの現場の風景を思い出したんだろう。

上半身をまくられ、泣いて拒絶するアタシ。
馬乗りになったオトコの、荒い鼻息。
それがなにを意味するかなんて、一目瞭然なはず。

「…っう、……」

アタシの息も、だんだん詰まってくるようなカンジに襲われる。
苦しさを掻き消そうと、自分の喉元をグッと掴んだ。

「かっ……あ」

さっきとは違う、苦しさ。
あの事を思い出して苦しいだけじゃない。

なんで、なんでだろ。
217 名前:114 投稿日:2001年12月12日(水)05時11分15秒
ひゅうっ、と喉が悲鳴をあげた。

「や、圭ちゃんっ!」

それに気づいた梨華は、慌ててアタシに手を伸ばす。
最初は、これさえも拒んでた。

でも、今のアタシは…。
それにすがる様に、梨華の手を引き寄せていたんだ。

「梨華、梨華ぁ…こわい……」

がむしゃらに、梨華の体にしがみついた。
梨華はアタシを抱きしめながら、そっと背中を撫でてくれる。

目には知らないうちに涙がこぼれて、今のアタシって子供みたいだ。
でも、いい。
梨華が受け止めてくれるなら。
そんな時なら、アタシは弱くってもいい。


梨華の体温と、声を感じてると…高ぶった気持ちが抑えられた。
218 名前:115 投稿日:2001年12月12日(水)05時13分55秒
やっと落ち着いてきた頃、梨華の肩が震えているのに気づいた。
ピクッと時々震えては、それをこらえるようにして小刻みな振動が生まれる。

「泣いてる…の?」

顔を覗き込むようにして、体を少しだけ離す。

「……ッく、んっ。」

アタシが見た梨華の顔は、涙でグシャグシャになっていた。
またいつものように、自分の胸がチクリと痛んだ。

「…許せないですよ……石川、くやしっ…、ですよぉ」

アタシの肩に額をのせ、梨華はえぐえぐと頭を上下させている。

「なん、で圭ちゃんが…ぁ、こんなに辛いおも、い…するの?」
「…梨華、やめて……」

思い出してしまうからじゃない。
あの言葉を、梨華が口にしてしまう気がした。
やだよ。その言葉だけは、聞きたくない。


「圭ちゃ、じゃなくて。石川だったら…よかっ、たのに、ぃ…」
219 名前:LINA 投稿日:2001年12月12日(水)05時16分51秒
今日はここまでで・・・。

早くこのシーン終わらせたいのに、どんどん長くなってくよ(w
220 名前:名無し男 投稿日:2001年12月12日(水)22時16分26秒
長くなるのは
とても
ょ ぃ
傾向です(w
221 名前:らい 投稿日:2001年12月21日(金)23時43分08秒
最近忙しいのでしょうか?
身体に気をつけて頑張って下さい!応援してますっ。
222 名前:名無し男 投稿日:2001年12月24日(月)15時36分32秒
( ^▽^)<放置は いゃんはあとはあと
223 名前:116 投稿日:2001年12月25日(火)01時07分02秒
言葉が出なかった。

それは、怒ったんじゃなくて…悲しかったんじゃなくて。
アタシの代わりに梨華が、襲われる所を想像してしまったから。

さっきよりも強い嫌悪感に、カラダ中が支配されていく。
ドクッ、とヘンな音で胸が鳴った。

あんな思い、させたくない。
……絶対させない。


「梨華っ」

アタシは梨華を、持ってる力全部で抱きしめた。
痛い程、つよく。

「そんな事ゆーなよぉ…やだ、アタシは…」
泣きそうになるのを、精一杯こらえてた。
「アンタがあんな事になったら、アタシ…もぉどうしていいかわかんない」

「け…いちゃん、痛…」

梨華がそう言っても離さなかった。
アタシの腕の中から、逃がしたくない。

「今よりツライよ…?そんなの。」
224 名前:117 投稿日:2001年12月25日(火)01時07分33秒
少しだけ力を弱めて、梨華の目を見る。
黒い瞳の中に溜まった涙が、こぼれそうになってた。

「ヘンな言い方するけど…さ、今日襲われたのがアタシで…よかったと思うよ」

そういった瞬間、梨華は『なんで』って表情をした。
涙の溜まった目尻を、軽く指で拭ってやる。

「アンタがマフラー忘れなかったら、2人一緒にやられちゃってたかもしんない…じゃん?」
そっと、髪を撫でる。

「だからさ…ホント、梨華が無事でよかったぁ………」

溢れてくる涙は、そのままアタシの頬を伝っていく。
きっと、少しの安心感。

辛かった事なんて、すぐに忘れられるわけない。
だけど、梨華が居てくれるなら変われる気がした。
変わらなきゃいけないって思った。

でも、アタシは本当に…いままでのアタシに戻れるの?
225 名前:118 投稿日:2001年12月25日(火)01時08分11秒
そんな思考がぐるぐると渦巻いてたアタシを、梨華は優しく抱いてくれた。
もう、梨華は泣いてなかった。

「今日…1つだけ嬉しい事があったんですよ」
子供をあやすような優しい口調と、髪を撫でる手。

「石川が…あの人たちに触られそうになった時、言ってくれました。
 『梨華に手出さないで』って……」

梨華はアタシの肩を掴んで、ゆっくりと向き直らせた。

「嬉しかったです…、守ってくれて」
「……梨華」

名前を呼ぶだけで、胸が熱くなる。
愛しさがこみあげる。

「っ!ごめんなさい…石川は……なに言ってるんでしょうね?」

ハッ!と照れくさそうに軽く微笑む梨華を見たとき、
アタシの胸が、きゅんって鳴った。

言葉を発するよりも早く、アタシの体は動く。
するりと腕を回し、アタシの大事なタカラモノを…抱きしめた。

「愛してる……」
226 名前:119 投稿日:2001年12月25日(火)01時08分42秒
そう囁いて、唇を重ねた。
もう、不安なんてどこにもなかった。

「だから、さ…。抱いて?」

口にするのは照れくさかったけど。
こんなの、ガラじゃないってわかってるけど。

「はい…。でも、無理しちゃ…だめです」

今じゃなきゃ、きっとだめだから。

「いいんだ。無理してでも…今じゃなきゃダメな気がする」

少し目を細めて、梨華を見つめた。
そして、額にキスする。
知ってた?オデコにするキスには、特別な意味があるんだって。
前、何かの映画で見たんだ。

本当に、心から大切に思った人にしようって…決めてた。

「け、い…ちゃん」

『うん』と返事をすると、抱き合ったままベッドに体を沈めた。
軽く唇を合わせ、次は深い口づけ。

「―――ん、ふ…」

梨華の頭部に回した腕は、何をするでもなくそこを引き寄せていた。
227 名前:120 投稿日:2001年12月25日(火)01時09分13秒
口づけの途中、そっと梨華の胸に触れてみた。

「……あ、んっ」
突然の事に、梨華の体はビクリと反応する。
そして、『いきなり何するんですか』って目でアタシを見た。

「――可愛い」
そう一言だけ残して、クスッと微笑む。
離された唇を追うように、また口づけた。

瞬間、誘われるように梨華の指が、アタシの胸に辿り着く。

「…、……はふぅっ」
梨華の触れた部分が、トクトクと脈打つ。熱くなる。

「そんな声出さないで下さい…。消毒なんですよ…?」

少しだけイジワルな口調も、愛しく感じる。
梨華が、好き。

だから、もっと触れてほしい。
アタシのカラダに。

アタシだけに、触れてほしい。
228 名前:121 投稿日:2001年12月25日(火)01時10分03秒
そっと唇を離すと、梨華のそれは下へと移動していく。
口元のホクロをなぞり、上顎に口づけ、喉を通る。

「梨、…――ん」

鎖骨の窪みから胸骨まで、ゆっくりと唇が下ろされる。

そして、固く膨らんだ胸の先端に、柔らかく噛みつく梨華の唇。

「はっ……」
暖かくて少しザラついた舌の感触に、アタシの肩は大きく痙攣した。

そこに這わせた舌を、ゆっくり動かしながら。
舌先で遊ぶように、そこを必要以上に攻められる。

「……んっ、ん、あっ、…ふっ」
そうされるごとにアタシの喉は、短く声をあげた。

今のアタシ。梨華が触れるところ全部、感じてる。
まるで、全身が性感帯になったみたいに。


「圭ちゃん、石鹸の…あじ。」

そう呟いて、梨華はアタシの下唇をやんわりと噛んだ。

「――んっ、んぅ…」
それでさえ、感じてしまう。
下半身が、熱くなってきた。
229 名前:LINA 投稿日:2001年12月25日(火)01時14分01秒
交信遅くなりました。。ごめんなしゃい!!!
なので、ちょっと長めに。。。(w

>>220 名無し男さん
ありがとーございます!
ホドホドに長くします♪がんばります!(w

>>221 らいさん
ありがとうございます!
待たせてしまってごめんなさい。。
これからもがんばりまっす♪

>>222 名無し男さん
遅くなってスイマセ〜〜ン!!!
放置は絶対しないんで、ご安心を☆
230 名前:名無し男 投稿日:2001年12月25日(火)16時18分15秒
深津&大量更新ワショーイ!!

今宵は宴じゃ〜!!
231 名前:うっぱ 投稿日:2001年12月26日(水)01時33分38秒
三連休は見ないようにしてたらいつの間にか大量更新!
しかもエロティックな世界が広がってるし・・・
もうとことんいって下さい。期待してます。
232 名前:122 投稿日:2001年12月29日(土)05時48分04秒
「ね、梨華……んっ、アタシ今日…すごく……っ」

そこまで言ってから、梨華に抱きついた。
あのコの髪に唇を寄せる。

「なんで…こんなにぃ、気持ち……はっ、いーの…?」

髪の間から覗いてる耳を、そっと噛んだ。

「っ…あ」
そうした瞬間、梨華はちいさく喘いだ。
梨華のそんな姿を見てるだけで、アタシの背筋はぞくりと震える。

「いつもより、感じる……。梨華、だから?」

本当に、疑問だった。
その答えは、アタシの体だけが知ってる。

だけど梨華は。

「愛しあってるからです…きっと。」

そう答えを出して、そっと微笑んだ。
233 名前:123 投稿日:2001年12月29日(土)05時50分26秒
そのまま、梨華の頭が下がっていく。
胸の下側をなぞり、脇腹に口づけ、そのまま下へ。

「…ん、あっ」

体がぞくりとする度に、アタシはフーフーと息を吐き出した。
アタシが繰り返すごとに、梨華は唇にキスをくれる。

そうしながらも指は下へ降りていき、触れる。

「んむぅ……っん」
「…圭ちゃん。」

そこが濡れているのを確認した後、梨華の指はゆっくりアタシの中に入ってきた。
そして、ようやく唇を離す。

「んぁ…。梨華もっと…もっと。愛して…アタシの、こと」

そう言って、抱きしめた。
234 名前:124 投稿日:2001年12月29日(土)05時53分19秒
感じてくださいね…?石川のこと。」

耳元で囁かれ、アタシの体はまた反応を示す。

ゆっくりと唇を合わせると、梨華の指は加速を始めた。
前後に動く度、アタシの口の端から声が漏れる。

「…んっ、んぅ、んっ、んっ」

息が、出来ない。
でもそれは、心地よい苦しさ。

「んっ、んあ…っ、はっ、んっ……」

奥へくる度、喉が叫ぶ。
快感を伝えようとする、アタシのカラダ。

「……梨華ぁっ」

名前を呼ぶと、胸元にキスが降りてくる。

「気持ち、いーよ…っ」
235 名前:LINA 投稿日:2001年12月29日(土)05時59分15秒
交信ちょこっとだけですが、うpしときます。
続きは・・・時間があるときにイッキに書くつもりです(w

>>230 名無し男さん
ありがとーございます!
お待たせしましたっ!(w
後は、流れに身を任せるだけです(w

>>231 うっぱさん
ありがとうございます!
も〜〜ぉね、とことんイキますよ!(w
エロマンセー!!!(ヲイ
236 名前:名無し男 投稿日:2001年12月30日(日)17時32分12秒
止めど無くMYジョニーから流れ出るシャワーが激しさを物語っています
237 名前:りか 投稿日:2002年01月06日(日)13時32分07秒
続き期待してます。
238 名前:125 投稿日:2002年01月10日(木)06時23分05秒
「けい、ちゃん」

どさりとベッドに倒れこむようにして、ゆるく抱きしめられる。
耳元で感じる梨華の荒い息遣いに、アタシの心臓は更に早鐘を打った。

でも、もっと。
もっと、もっと梨華を感じたい。

強く思うと、アタシの体は素直に動いてくれる。
そっと首に腕を回すと、抱き合った体勢のまま唇をあわせた。

「圭ちゃ、…んぅっ」

すぐに割り込んでくる梨華の舌を感じながら、自分のものと絡ませて。
梨華を、感じる。
長い口づけで、お互いにいろんな事を感じあえる。

そう、アタシの喉がコクリと鳴った頃、梨華が強引に唇を離した。

「…んっ、梨華?」
「もぉ、だめです…。石川、もう我慢できないです…。」

そう言った梨華は、今までで1番色っぽい表情をしていた。
239 名前:126 投稿日:2002年01月10日(木)06時23分46秒
返事をしないうちに、梨華はまだ乾ききらないその部分に指を沈めた。

「……はうんっ!」
ぐちゅりと音を立てて、2本の指が動き出す。

全部を知り尽くしているかのように、的確な場所へと移動して。
「やっ、んっ、あんっ、んっ…梨華……っ」

快感の中、うっすらと目を開けてみた。
今はただ、梨華の顔が見ていたい。

「圭ちゃん…はぁっ、ん、ふう…っ」

目の前に見えたものは。
切なそうな表情で、アタシを愛してくれている梨華の姿。
そうしながらも、空いた左手はアタシを抱いてくれていた。

(――梨華)

胸が、いっぱいになった。
嬉しいとかじゃなくてもっと深く、愛しいって。
目の前にいるコイツの事が、誰よりも愛しいって、そう思った。
240 名前:127 投稿日:2002年01月10日(木)06時24分23秒
そんな事を考えている間に、アタシの体は極限まできていた。
じわじわと、何かがお腹の中心に集まってくる。

昇りつめようとしている、アタシの本能。

「あっ、だめ…っなんか、んっ、出てくる…っん」

こんなの初めて。
今まで味わったことのない快感が、すぐそこまでやって来ている。
両手が、びりびりと痺れていた。

「石川にだけ…っ、見せて、ください」

耳元で囁かれて、耳朶を甘く噛まれる。
そして、その後には愛の言葉。

「…愛してます」

だんだんと速度が増す、指の動き。
息が出来ないくらい。

「ぃあ…んっ、あっ、だめ、もうッ…もうっ」

強く、梨華にしがみついた。
241 名前:128 投稿日:2002年01月10日(木)06時25分34秒
「あっ、んぅっ…!梨、華ぁ」

梨華のリズムに合わせて、アタシの腰は勝手に動いていた。
もうすぐ、開放される。

「っ、ほんとにぃ……なんかくるっ…もうっ!」

快感に耐え切れず、仰け反った首筋。
そこに歯を立てる梨華。

「いいですよ。ガマン、しないで…」

そんな事言われたら、もうガマンできないよ。
「あ、ふぁ…んっ、だめ、もうっ…あ、梨華っ、だめっ!」

一瞬、腰がグンと上がった。

「んんっう…梨華、梨華っあ、んあっ、ああぁんっ!」


一気に訪れる脱力感。
体が麻痺したように、アタシの体はベッドへと沈んだ。
242 名前:129 投稿日:2002年01月10日(木)06時39分34秒
瞼に軟らかいモノを感じて、ふっと目を開けた。

「あ…。」

そこには、頬を赤く染めた梨華のドアップが。
さっき触れたのは、梨華の唇。

「梨華」

そんな事で頬を赤らめる梨華が可愛くて、思わずぎゅーと抱きしめた。
まだかすかに体は痺れてるけど、梨華を感じれる。
それが嬉しかった。

「お、起こしちゃいましたか?」
まだ動揺しているのか、少しだけどもって。

でも、ちゃんと抱きしめ返してくれてる細い腕。

「…するなら、ココにしてよ」

そう言って、自分の唇を指した。
243 名前:130 投稿日:2002年01月10日(木)06時51分44秒
瞬間、カーっと更に赤くなる、梨華の顔。
視線を泳がせて、片手で頬を覆って。
その仕草を見つめているアタシと目が合うと、また頬を染めて視線を泳がす。

(やっぱ可愛い、アタシの彼女って)

「…梨華。」

少しだけ腕を引き寄せて、口づけた。
軽く触れただけなのに、胸がドキドキ鳴ってる。

「こっちの方が、アタシは…好きかな」

照れ隠しで、抱きしめた。
アタシの胸の中に納まった梨華は、少しだけ顔を上げて、

「石川もです…」

そう、優しく微笑んだ。
244 名前:LINA 投稿日:2002年01月10日(木)06時58分55秒
はいっ、遅くなりました!
やっとこのシーン終わった・・・達成感ありまくり(w

>>236 名無し男さん
ありがとうございます♪
ジョニー、今回はどうですか?(w
今回はワケありのエロシーンだったんで、カナーリ苦戦しましたです。。(汗
でも、( `.∀´)復活ワショーイ!(w

>>237 りかさん
ありがとうございます♪
交信遅くてごめんなさい。。
これからも頑張って書くのでチャックしてください!
245 名前:名無し男 投稿日:2002年01月11日(金)16時03分56秒
我が子供達は見事宇宙に旅立ちました
246 名前:らい 投稿日:2002年01月12日(土)12時43分01秒
久しぶりに来てみたら、萌え死にそうになりました(^^;
エロシーンは終わりですか?この後の展開に期待です♪
247 名前:スティンガー 投稿日:2002年01月15日(火)02時34分37秒
ご馳走様でした。(w また某チャットルームで話しましょうね!
248 名前:131 投稿日:2002年01月28日(月)18時53分48秒
いつの間に眠ってしまったんだろう…?

カーテンの隙間から差し込む光で、目が覚めた。
触れ合っていない肌の部分が、すこしだけ寒い。

「――ん?」

隣には、まだ気持ちよさそうに眠っている梨華が居て。
そこに居るのが当たり前みたいに、無防備な寝顔。

「……かーわいい」

思わず頬がふにゃっと緩む。
そうしながら、梨華の唇におはようのキスを。

ちゅ。

「後でズルイって言っても、寝てる方が悪いんだからね?」

ちいさく呟いて、くすっと笑った。

こんな日々をずっと、望んでたんだよね。アタシ。
些細な幸せだって言われてもイイよ。
こんなにカワイイ恋人が、アタシの隣で笑っててくれたら。

それだけで。
249 名前:132 投稿日:2002年01月28日(月)23時51分16秒
「幸せだなぁ…」

腕を伸ばして、梨華の髪をゆっくりと撫でた。
少しくすぐったそうに寝返りを打つ姿でさえ、愛しく感じてる。
その反動で起きてしまってもイイ。

梨華と一緒に居る時間は、お互いを感じていたいから。

「う、…ん」
うっすら目を開けてアタシを見る顔も。

「…けーちゃん」
寝ぼけながらアタシを呼ぶ声も。

「おはよ、ございます…」
少し照れくさそうに、笑った顔も。

全部感じていたいし、感じてほしいから。

「…おはよ」
250 名前:LINA 投稿日:2002年01月29日(火)01時26分35秒
忙しすぎて交信出来ない・・・ツラ〜〜イ!!!
少しだけど、書いた部分はうpしておきますです。。
明日か明後日までには必ず完結に!(出来るのか!?

>>245 名無し男さん
ありがとうございます!
宇宙へ逝ったのね・・・お疲れ様です(w
ジョニーファイト!(ヲイ

>>246 らいさん
ありがとうございます!
萌えてもらえましたか?カナーリ嬉しいです♪
とりあえず、エロは終了ってコトで(w
次作まで、ネタとっときます!

>>247 スティンガーさん
ありがとうございます!
やっと終わりそうです・・・長かった(w
某チャットルームって、会長の所ですか?
その時はよろしくです♪
251 名前:名無し男 投稿日:2002年01月29日(火)03時21分21秒
石川のほっぺたプニプニしてぇ!!
アヒャ 
ココカ? 
プニプニ・・・

ウヒョー━━━━━━(゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!!!!!!!!


252 名前:スティンガー 投稿日:2002年02月22日(金)01時36分32秒
復活待ってます。いつまでも。頑張ってください!!
253 名前:名無し男 投稿日:2002年02月22日(金)14時48分23秒
MEモ待ッテマース
254 名前:りか 投稿日:2002年03月02日(土)23時13分01秒
これ良すぎです。
255 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月04日(月)22時50分26秒
復活きぼー
256 名前:名無し読者(^▽^) 投稿日:2002年03月07日(木)19時41分02秒
(#^▽^)<いやんvvv 最高ですvv

( ^▽^)<復活キボンヌ!
257 名前:LINA 投稿日:2002年03月16日(土)05時21分12秒
あぁぁっ!
M-seek復活に気づかなかったヤツです。。(涙)
ほんとーーーーーーーにごめんなさい!
2〜3日中には書き上げますので待っててくださぁい。

レスくれた皆さんありがとう(T▽T)
258 名前:名無し男 投稿日:2002年03月16日(土)17時58分49秒
>>257
生存者確認!!今から救出に向かいます!
259 名前:りな 投稿日:2002年03月18日(月)22時59分24秒
復活まってました!
大変期待してます!!
けいちゃん大好きなんでね^^
がんばってください。
260 名前:りか 投稿日:2002年03月18日(月)23時02分30秒
すいません。↑のは私です。
作者さんがんばってください。
261 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月18日(月)23時52分57秒
お待ちしております(w
262 名前:保全推進委員会 投稿日:2002年03月22日(金)02時06分31秒
保全
263 名前:133 投稿日:2002年03月23日(土)05時04分09秒
アタシの声に、梨華はニッコリと微笑んで――。

「……っん」
ふわり、と唇に何かが触れた。

「おはようのキスです♪」

そう言って、腕を絡ませながら笑う。
“してやったり”みたいな、小悪魔な表情で。

そんなひとつひとつの仕草が、アタシの胸を高鳴らせてるのに、
本人はその事に、全く気づいてないんだからさ。
だから、仕返し…。

「さっき…さ、梨華が起きる前にしちゃったんだよね」

その一言で、ハッと表情を変えてアタシの上に圧し掛かかってくる。

「エ〜〜〜ずるいですよぉ〜!」

ホラ、やっぱり言った。

「あは…ごめんごめん。可愛かったからつい、ね?」


でも、そんな所も全部、好きなんだから。
264 名前:134 投稿日:2002年03月23日(土)05時05分42秒
「圭ちゃん…ホントにお仕事行くんですか?」

心配そうな梨華の顔。
眉はハの字になってるし、口はきゅっと結ばれてる。

「もう大丈夫。…って、梨華のおかげだけどね。」

今日は仕事休んでもいいって電話があったけど、休んじゃいられない。
病気なワケじゃないんだし…。
それに、昨日の事を裕ちゃんに謝りたい。
絶対、傷つけたから。


「でも…でもぉ…」

それでもまだ、梨華は浮かない顔でアタシを見つめている。
心配性だね、全く。
こーゆう時には……。

「大丈夫だってば。…なんなら証明しよっか」

そう、ニヤリと笑って梨華の上に覆いかぶさった。
265 名前:135 投稿日:2002年03月23日(土)05時14分10秒
「えっ、えぇぇーーーー!」

顔を真っ赤にしながらも、必死になってアタシの肩を掴んでる。
押し返そうとしてんのか、なんなのか…。
こーゆう所がトコトン可愛くて、アタシの心を掴んで離さない。

「――梨華。」

ちいさく囁いて、唇に触れた。
一方的にするよりも、お互いで感じあった方がイイ。
アタシの首に回された梨華の腕は、するりと腰に移動する。

「…んぅっ!」

……不覚にも反応したアタシの体。
はぁ、情けない…。

「し、仕事行こうか…。ね。」

これ以上、梨華と一緒に布団の中にはいられない!
そう思ってベットを出ようと起き上がった。
266 名前:LINA 投稿日:2002年03月23日(土)05時55分32秒
いちおーここまでうpしておきますね。
2〜3日中に書けなかった私を許してください(汗

>>258 名無し男さん
いつもレスありがとうございます!
励みになります。
完結までもう少しなんだけど、どんどん長く…(w

>>259-260 りかさん
ありがとうございます!
交信まじ遅くてすみません!
完結はさせますから待っててくださいね。

>>261 名無しさん
はい、生きてましたー(w
レスありがとうございます!

>>262 保全推進委員会
保全ありがとうございます!
まさか会長では・・・・(w
267 名前:名無し男@ベッカムカット失敗でハゲチャビンの旅(クリリン) 投稿日:2002年03月26日(火)03時16分24秒
ワーイワーイ祝復活!!
268 名前:りか 投稿日:2002年04月02日(火)23時59分31秒
続き♪続き♪
269 名前:136 投稿日:2002年04月06日(土)22時20分26秒
「へっ?」

景色が1回転して、体の上に重みを感じる。
目に見えるのは、天井と…梨華のアゴ。
アゴ…?と思ってたら、スッと可愛い顔が覗いた。

「なっ、なっ、なにやってんの、アンタはっ」

やばい、動揺してるよアタシ。
胸は、めちゃくちゃドキドキいってる。
顔が…熱い。
さっきの、強気なアタシはどこへ行っちゃったんだろ?

「まだ7時前ですよ?もうちょっと…このままで居ても。」

ゆるく抱きしめられて、鼻先が触れ合った。
それだけでもう、どうにかなりそうだった。

今キスしたら、アタシは自分が抑えられなくなる。

「梨華、だめだって、アタシ…」

ふぃ、と顔を背けた。
270 名前:137 投稿日:2002年04月06日(土)22時25分53秒
それでも、梨華の手はアタシの頬に添えられていて、
簡単に元の位置へ戻されてしまった。

「何が…だめなんですか?」

言えない。
『梨華が欲しくて、何も手につかなくなる』なんて言えない。

「…圭ちゃん」

何も言わないアタシに痺れを切らしたのか、梨華は少し強引に唇を重ねた。
その瞬間、なんだか切ないような…梨華の表情が脳裏をかすめる。

『コイツが、欲しい。』

プツリ、と今まで我慢してきたモノが切れた。


梨華の頭を引き寄せて、重ねられた唇を貪る。
少しの隙間から滑り込ませた舌で、梨華のそれを絡めとった。

「ん…ん、ふ…」

梨華の口から漏れる声で、フッと我に返った。
何やってんだ…?アタシ。
271 名前:138 投稿日:2002年04月06日(土)22時40分35秒
ぱちっと瞳を開けると。
いつの間にか反転したアタシと梨華の体。
くっついた唇。
うっとりとした梨華の表情。

こ、これは……?

『だぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』

心で叫んで、ばっと梨華から離れた。

『あーもぅ!何やってんだよアタシ!バカ圭!ちょっとくらいガマンしろってんだ!』

自分で自分を叱りつつ、なんだか急に恥ずかしくなって――
梨華の方を向けない。

「………。」

ふいに、背中が暖かい感触に包まれた。
細い腕が、アタシの体をきゅっと抱きしめる。
それはまぎれもなく、梨華のカラダだった。

「何でやめちゃうんですか?」
272 名前:139 投稿日:2002年04月06日(土)23時04分08秒
後ろから覗き込むように、アタシを見つめる。
やば、可愛すぎ…。
ってか、ちょっとは危機感持ってよ!
今のアタシは…いつ襲うか分かんないんだから。

「え、あ…何でってゆーか、そのぉ〜…ねぇ?」

本当の事が言えないアタシは、何を理由にしていいのか分からず
しどろもどろになっていた。

「???」
顔中に『?マーク』を浮かべ、次の言葉を待ちながらも
梨華はその体勢のまま、アタシの耳元に唇を当てた。

「…っん!」

「ね、何で?」

言葉の合間にちいさくキスを繰り返す。

「ぁ、だめだ…って、梨華ぁ。」

「どーして?石川は…やめたくないです」

それは少しづつ首筋へ移動して。
このまま行ったら…

「ほんとにぃ…だめだってば!!!」
273 名前:140 投稿日:2002年04月06日(土)23時57分27秒
力の入らない体をムリヤリ動かして、梨華の体をひっぺがした。
少しだけ、息があがってる。

「…理由、言おうか」

今にも泣き出しそうな梨華の顔を見て、言うはずのなかった言葉がこぼれた。
その言葉に、梨華は無言でコクリと頷き、アタシを見据えた。

「アンタが…可愛すぎるから。」

1つため息をついて、そっと梨華の髪に触れる。

「梨華のこと欲しくて、自分にブレーキきなかくなっちゃう。」

ゆっくりと髪を撫でると、瞬きした梨華の瞳から涙がこぼれた。

「暴走したアタシが梨華を抱いて、それで傷つけたら…ヤだからさ。」

そう言って、ぎゅっと抱きしめた。

「なんてね、カッコつけちゃったけど。ただ…梨華に嫌われたくないだけ」
274 名前:LINA 投稿日:2002年04月07日(日)00時14分47秒
えっと・・ヘンな所で区切ってしまいまして(汗
やっと次回交信で完結です♪
大幅にペースダウソしてますが、頑張って書きたいと思います!

>>267 名無し男さん
ありがとーございます☆
これが終わったら短編をいくつか・・・(謎

>>268 りかさん
ありがとうございます☆
もーちょっとで書き終わります!
275 名前:スティンガー 投稿日:2002年04月07日(日)00時56分48秒
グッジョブです!!(b^▽^)ビシィ!!
276 名前:うっぱ 投稿日:2002年04月07日(日)02時25分58秒
いつの間にやら更新されてるじゃありませんか!
しかももうちょっとで終わりだなんて・・・。
なんか複雑な気分・・・(甘いんだけどどこか切なくて)

277 名前:141 投稿日:2002年04月07日(日)21時40分55秒
いちばん恥ずかしいセリフは、抱きしめてからじゃないと言えなかった。
顔見てたら、絶対言えないよ。

「もう…」

抱きしめた腕の中で、くぐもった声が響いた。
続きが聞きたくて、少しだけ腕の力を弱めた瞬間――――。
アタシの唇は塞がれていた。
あまりに突然で、目を閉じる暇もない程。
それでも、すごく優しいキス。

「そんな事気にして…バカ。」

ふっと唇を離すと、梨華はアタシの頬を両手で包み込んだ。
その暖かい手と優しさに、涙が出そうになる。

「だってさ…今のアタシ、すっごい野獣だよ?梨華の事が欲しくて、たまんなくて」

頬にあるその手を、上から重ねた。

「梨華がイヤがっても、もう止めらんなくなる…。そんなの、ヤじゃんか…」

そこまで言い終えると、アタシは目を閉じた。
278 名前:142 投稿日:2002年04月07日(日)21時41分35秒
なんで目を閉じたのか。
それは、この後の反応がコワくて。

「………。」

ビクビクと梨華の言葉を待つアタシの額に、何かが触れた。
それが何なのかは、感触ですぐに分かる。

「…そんな事には、絶対なりませんよ?」

額にキスをした後、梨華はゆっくりと視線を向けた。

「だって…圭ちゃんに求められるなら、イヤじゃないから」

「でも…!」

言いかけたアタシの言葉を制して、梨華は続ける。

「石川は、それがどんな時でも嬉しいですよ?」



『……その相手が、圭ちゃんなら。』
279 名前:143 投稿日:2002年04月07日(日)21時45分31秒
それを聞いたアタシは、不覚にも泣いてしまった。

梨華に、そこまで愛されている事に、どうして気づかなかったんだろう。

コワレモノみたいに扱ってきたけど、

梨華は、アタシが思ってるより強いんだね。


でも、どんな梨華だってアタシは……
280 名前:144 投稿日:2002年04月07日(日)21時57分30秒

「「おはよ〜ございま〜〜す!」」

二人揃って楽屋に入ると、メンバーが一斉にアタシ達を見た。
(今日はハロモニの収録だから、裕ちゃんも居るんだよ)

「おはよーさん…って、圭坊!」
「「「圭ちゃん!!!」」」
「保田さん!」
「カオリ、今日は圭ちゃん休みって聞いてたよ?」
「やすらさ〜〜〜ん!」
「おばちゃ〜〜〜ん!」

口々に言葉を発しながら、全員が集まってくる。

「みんな、心配かけてゴメン!アタシはもう大丈夫だからさ。」

そう言って、ぺこりと頭を下げた。
すると、心配そうに、裕ちゃんがアタシの顔を覗き込む。

「でも…ホンマに大丈夫なん?無理せんとき?」

ハの字になった眉の裕ちゃん。
目にはうっすらと涙が溜まっている。

胸がキュッと痛んだ。

「ごめんね、心配かけて…それに裕ちゃんの事、傷つけちゃったよね」
281 名前:145 投稿日:2002年04月07日(日)22時16分25秒
(ごめん梨華!こんだけは許して!)

心の中で梨華に謝って、アタシは勢いよく裕ちゃんに抱きついた。

「ゆーちゃぁ〜ん♪」

「「あ゛――――――――!!!!!」」←梨華&矢口の雄叫び



「昨日、ごめんね…。絶対に、裕ちゃん傷つけたと思って」

そう言って、アタシは裕ちゃんから体を離した。

「ホンマに大丈夫なんやなぁ…よかった…」

そう笑うと、裕ちゃんはアタシの頭をくしゃくしゃっと撫でてくれた。

「「あぁ゛――――――――――!!!!!」」←矢口&梨華の雄叫びA



「梨華がいなかったら、どーなってたか分かんないけどさ。もう…平気」

「そっか…よかったなぁ圭坊。石川がそばにいてくれて」

「…まぁね」

そんな会話をしているアタシ達の後ろに、怒り狂った影が2つ…。
282 名前:146 投稿日:2002年04月07日(日)22時33分40秒
「圭ち゛ゃ゛〜〜〜〜〜〜〜ん゛?」
「中澤さ〜〜〜〜〜〜〜ん?」

へっ?と振り返ったアタシと裕ちゃんの目に見えたのは、
物凄い形相をした、梨華と矢口。

「「ひぃっ!!!」」

逃げ遅れた…。

「ちょっとぉ〜圭ちゃん何するのさ〜!ヤグチの裕子に!」
「中澤さんもっ!石川の圭ちゃんに何してるんですか!」
「は?石川〜ヤグチの裕子に怒んなよ!」
「そーゆう矢口さんだって、石川の圭ちゃんに怒鳴らないでください!」
「なんだとぉ〜?」
「なんですか〜!」

怒りの矛先はだんだんズレていき、楽屋はとんでもない事になり始めていた。

「ちょ、ちょぉ2人ともやめぇや…」

見かねて裕ちゃんが間に入るけど、

「裕ちゃんは黙ってて!!!」
「はい…」

矢口の一言でしょんぼりしちゃってるし…。
よぉし、ここはアタシが…!
梨華をなだめる方法といえば、1つしかない。
283 名前:148 投稿日:2002年04月07日(日)22時54分14秒
「梨華…っ」

そう言って腕をつかもうと思った時、もうケンカは終わってた。


「んっ、んんっ…ゆうこぉ……」

裕ちゃんが矢口を抱きしめて、思いっきり。ちゅうをしていたから。

「アタシは、矢口にしかこんな事せぇへん…。もぉ、矢口以外目に入らん…」
「ヤグチもだよぉ…」

そう、また唇を重ねあう2人。
ちょっと、なにイイ雰囲気になってんのよ!
アタシの、この中途半端に出た右手はどーすればいいわけ?

そんな事を考えてると、いつの間にかアタシの腕の中に
梨華の体がすっぽりと収まっていた。

「…ヤキモチです。」
284 名前:148 投稿日:2002年04月07日(日)23時07分20秒
そう、素直に言う梨華が可愛くて、抱きしめた。

「ごめん。…って、前にもこんな事あったっけ。」

梨華と付き合い始めた次の日、こーやって裕ちゃんも挟んで言い合いになった。
その時の事を思い出して、アタシは少し笑った。

「ふふっ…そうですね」

つられて、梨華も笑う。
うん。
やっぱり、笑ってる顔の方がイイよ。

「圭ちゃん…?なんか石川、うらやましいです」

そう言って指すのは、裕ちゃんと矢口。
今、ココでしろって?

今までのアタシじゃ、絶対にムリだけど…

梨華が望むなら、あげる。

「そう?」

アタシの返事に、残念そうな顔をする梨華。
そこで、不意打ちのキスをあげた。
285 名前:149 投稿日:2002年04月08日(月)00時20分39秒
唇を離すと、梨華の顔はぼっと赤くなる。
アタシは、誰にも聞えないように…って、梨華の耳元で囁いた。


『愛してるから、あげる』 


「石川も…です」

そう言って抱きついた梨華が、そっと唇を近づけると―――。

「んあ…ちょっと圭ちゃんたち〜イチャつくのやめてよぉ〜」

見るにみかねて、後藤が眠そうに割り込んだ。

「んあ…圭ちゃんってばキャラ変わったよね〜なんで?」



「だってアイシアッテんだもん♪」

そう、アタシと梨華は笑った。


でもそれは、ちゃんと本当のキモチだよ。


オワリ☆
286 名前:LINA 投稿日:2002年04月08日(月)00時26分41秒
やっと・・・やっと書き終えましたぁー☆
ここまでお付き合い頂いたミナサマ、本当にありがとうございます!
そしてそして、こんなに遅くなってしまってごめんなさいでした。

>>275 スティンガーさん
ありがとうございます!
『グッジョブマーク』さんきゅーです♪(w
ぃゃぁ〜嬉しいですねぇ!

>>276 うっぱさん
ありがとうございます!
いつの間にか交信をして、やっと完結しましたよ。。(T▽T)カンドウ!
次は何を書くかな・・・リクカモーン!(w
287 名前:LINA 投稿日:2002年04月08日(月)00時29分46秒
この後は、このスレがいっぱいになるまで
短編を書いていきたいと思います♪
って、短編で終わるつもりがダラダラと…長くなっていきそうなヨカーン!(ヲイ

何書こうか迷ってるんで、よかったらリク下さい!
288 名前:LINA 投稿日:2002年04月08日(月)00時32分03秒
いちお、最後隠しで(w

今ちょっと、自分の中で次回作候補になってるのが
『姐リカ』なんですけど、どーでしょう?
あとは、みちごまも書きたいな〜☆
でもやすごまも・・・(w

誰か決めてーー(w
289 名前:みるきぃー 投稿日:2002年04月08日(月)01時23分28秒
ついに完結!ごくろーさまでした。
ここの積極的なのに時々弱気になってしまうラブリー梨華ちゃんと、何だかんだ
言って梨華ちゃんに押し切られてしまうぷりちー圭ちゃんが好きでした♪

次回作はぜひやすごまをっ!
……通常はいしごま押しなんですが(爆)。
290 名前:名無し男 投稿日:2002年04月08日(月)10時39分42秒
お疲れさんでした!
最後可愛らしくてヨカタ(w

次回作何デモヨロシ
楽シミニ待ッテルアル
291 名前: 投稿日:2002年04月08日(月)10時51分56秒
最高でした!!
圭ちゃん押しの私にはまさにツボ!!
楽しませていただきありがとうございましたです!!!
リクいいですか??
やすいしが一押しですが、やすごまがいいなぁ…
それかやすいし並に自分がきにいっているKUなんては…
できたらでいいんでお願いします!!!
楽しみに待ってます!!!!!
292 名前:LINA 投稿日:2002年04月09日(火)01時24分07秒
>>289 みるきぃ〜さん
ありがとうございます♪
時々弱気になる梨華ちゃんは、アタシもカナーリ気に入ってます(w
圭ちゃんもね〜、梨華ちゃんにだけ甘々ですから♪
やすごまのリクありがとうございます!いしごま…あたしも好きですよ(w

>>290 名無し男さん
ありがとうございます♪
毎回レスつけてもらえて嬉しかったです!
ジョニーも元気でやってますか?(w

>>291 洋さん
ありがとうございます♪
圭ちゃん推しですかぁ〜!あたしもです☆
ツボって頂き、光栄です(^▽^*)
あと、やすごま&KUのリクありがとうございます!

・・・という事で、次はやすごまにケテーイ!(w
293 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月09日(火)23時19分21秒
撮影の合間の休憩時間。
『んあーーー』と机に突っ伏してるごとーの肩に、
ぽん、と暖かい手が触れた。

「お疲れ」

大好きな声にガバッ!と顔を上げると、ちょっとビックリした顔の圭ちゃんがいた。
嬉しくなって、思わず顔がふにゃっと緩む。

「…アンタ、遊園地行く?」

「ふぇ?」

ゆ、ゆーえんち?
そりゃー圭ちゃんとなら行きたいよ!
でも、これって、一緒に行こうって意味なのかな?
それとも、ただチケットが余ってるからくれる…って意味?
それはイヤだなぁ…どーせなら圭ちゃんとデートしたい!

頭の中で悶々と考えてると、痺れを切らした圭ちゃんが後ろから
ガバッと、ごとーを羽交い絞めにした。

「ちょっとぉ〜、ごっつぁん聞いてる?」

「う゛っ…聞いてる…ぐるぢぃ…」

マジ苦しい…でも、ごとー幸せ……(;*´ Д `)
294 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月09日(火)23時20分13秒
「でっ、行くの?行かないの?」

「うー…と」

圭ちゃんと一緒に行けるなら行くー!なんて、言えないよ。
ごとー、そんなに大胆なコじゃないもん!

「…まぁ、紗耶香と行きたいだろーけどさ、アタシで我慢してよ」

へぇ???
何でいちーちゃんの名前が出てくんの?
ごとーがスキなのは圭ちゃんなのに…。
って、いま圭ちゃん『アタシで我慢して』って言ったよね?
とゆー事は…圭ちゃんとデート!

「行く行くー♪ごとー行きまーす!」

満面の笑みで答えた時、圭ちゃんがふっと柔らかく笑った気がした。
…気のせいかな?
295 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月09日(火)23時23分40秒
そして当日。
なんだか眠れなくて待ち合わせより20分も早く付いた、ごとー。
珍しい?ごとーだって緊張するんだよ…あは。
今日の為に、バッチリ勝負服だし!
えへへ…圭ちゃん、可愛いって言ってくれるかな。

駅を出てすぐの、待ち合わせた喫茶店に入ると
もう、圭ちゃんはそこにいた。
コーヒーのカップからはまだ湯気が出ていて…
そんなに待たせていない事に、ホっとした。

「けーいちゃんっ♪」

圭ちゃんが目の前で広げている新聞の隙間をめくって、ぴょこんと顔を覗かせる。
うん…?
日本経済新聞?
ごとーにはよく分からない世界の新聞だね。

「ごっ…ごっつぁん?」

案の定、圭ちゃんはごとーが早く来た事に驚いてるみたいで、
その形のまま固まってる。

「んあ、おはよ♪」

そう言って、ごとーは圭ちゃんの向かいに腰をおろした。
296 名前:LINA 投稿日:2002年04月09日(火)23時26分29秒
とゆう事で、やすごま短編はじめました☆(w

ごっつぁん視点は初挑戦!
ってか、やすごま自体が初挑戦なのでちょい難しいなぁ〜。
萌える作品になる事を願って(w
297 名前:名無し男 投稿日:2002年04月10日(水)11時16分23秒
新作おめー!

日本経済新聞は昔家でもとってました(w
298 名前:名無し 投稿日:2002年04月10日(水)21時40分48秒
やすごまだー!!!!
この二人にはかなり萌えまくってるんだけどいかんせんマイナーだから…
すごくうれしいです。LINAさんがんばってください!
299 名前:りか 投稿日:2002年04月10日(水)21時52分12秒
お疲れさまでた。
最高によかったです♪

やすごまですね^^
最近やすごま見てないんで、いいです^^
ごっちんがかわいくなりそう♪
300 名前:スティンガー 投稿日:2002年04月11日(木)09時13分55秒
おおお!!やすごま!!何気にヨシ(ぇ

あ!師匠がフカーツいたしました(祝
301 名前:みるきぃー 投稿日:2002年04月11日(木)23時45分09秒
わーいっ!リクエストが通ったぁ〜♪
やすごま、めちゃ嬉しいです(*^-^*)。
ごとー語り、かわいいなぁ。がんばってくださいっ!
302 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月12日(金)00時03分05秒
「あぁ、おはよ」

そう言いながらも、圭ちゃんはその体勢のまま、ごとーをじっと見てる。
う、なんか恥ずかしいなぁ…。
大好きな瞳に見つめられている恥ずかしさから、サッとメニューに視線を移した。


「んっと、ホットココアくださーい♪」

注文を終えて、目の前に置かれた水を喉に流し込む。
何に緊張してんだろ。
普通に、普通に…

「圭ちゃんさ〜、ごとーが遅刻しなかったからビックリしてんでしょ?」

いつもみたく、ふにゃっと笑ってみた。

「ん〜。それもあるんだけど、なんか今日のごっつぁんさぁ…」

そこまで言ってから、圭ちゃんは何か言いにくそうにぽりぽりと顎をかいた。

え、何か、どっかオカシイのかな?
もしかして、ごとーの頭に鳩のフンが落ちてるーとか、そーゆーオチ?
それとも、鼻毛出てるとか!?
ないない!出てくる時チェックしたもん!
じゃあ何!?

「…いつもより、可愛い。」


その言葉を聞いた瞬間、ごとーの顔は、ぼっと熱くなった。
303 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月12日(金)00時19分14秒
いま、圭ちゃんと2人で電車に乗ってる。

平日の昼だし、車内はガラガラ。
窓から差し込んでくるお日様の光があったかくて、すごく気持ちいい。
ごとーの隣には、ちょうどいい位置にある圭ちゃんの肩。

甘えちゃおっかな?
なんか、ごとー眠くなってきちゃったよ…。

コテンと圭ちゃんの左肩に頭を置くと、ごとーはそのまま眠りに落ちていった。


――――――

「…っつぁん」

んあ、圭ちゃんの声がする…。
それにしても、圭ちゃんの肩きもちいーな。
起きたくないかも…。
304 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月12日(金)00時34分25秒

「ごっつぁーん?着いたよ〜」

着いた?

「置いてっちゃうぞ〜?おーい」

置いてく!?
イヤだ!

もう誰も、ごとーを置いてかないで!


急に怖くなって、がばっと圭ちゃんに抱きついた。
その途端、なんだか安心した。

圭ちゃんの体は日の光よりもあったかくて。

「ん?寝ぼけちゃった?」
なんて言いながら、優しくごとーの頭を撫でてくれる手が、すごく嬉しかった。


ちょっとは、ごとーの事スキだって思ってくれてる?

圭ちゃんの事スキだって、言ってもいい?
305 名前:LINA 投稿日:2002年04月12日(金)00時47分15秒
ちょこっと交信です!
短編じゃなくて、中編になりそう(w
時間短縮で、喫茶店のその後のシーンを飛ばしちゃったりしたんですが…(爆
ま、なんとなく過ぎて行ったと言う事で♪

>>297 名無し男さん
ありがとうございます♪
新作も頑張りますね!
何故か、圭ちゃんに読ませるのは日経がよかった(w

>>298 名前 : 名無しさん
ありがとうございます♪
やすごまは、ナニゲにあたしも好きだったり(w
萌える作品になるよーに、頑張ります☆

>>299 りかさん
ありがとうございます♪
完結が遅くなってしまって、ごめんなさいでした!
やすごまも頑張りますね☆
可愛いごっつぁん…それ目指してます!(w

>>300 スティンガーさん
ありがとうございます♪
おぉっ会長フカーツ!見てきましたよ〜☆
今夜は、個人的にやすいし祭です(w

>>301 みるきぃーさん
ありがとうございます♪
やすごまリクを2件もらえたんで、書き始めてみました!
可愛いごっつぁん目指してがんばりますね(^▽^)
みるきぃ〜さんのいしごま(だよね?)期待してます♪(w
306 名前:名無し男 投稿日:2002年04月14日(日)15時50分31秒
をお!かわいーぞごとー!!
307 名前:名無し 投稿日:2002年04月15日(月)22時55分00秒
甘えたなごっちんがいいですなぁ。
マイペースでがんばってください。
308 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)03時06分09秒
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
もう夕方近くになって、閉園時間が迫ってきた。
やだなぁ…もっと圭ちゃんと一緒にいたいよ。
今日1日だけじゃ、足んないよ。


「ごっつぁん、もうそろそろ帰る?」

腕時計を見た後、圭ちゃんがごとーの顔を覗き込んだ。
なんとなく、圭ちゃんの顔も淋しそうに見えるのは、勘違いなのかな…。

でも今日こそ。
ごとーは言うよ?
ずっと、胸ん中にしまってきたこのキモチ…
圭ちゃんには、知ってて欲しいから。


「最後に、観覧車のろーよ!」

”最後っ”て言葉を出すのは淋しかったけど、出来る限りの笑顔を作った。
そんなごとーの顔を見て、圭ちゃんもふっと笑う。

「観覧車ぁ〜?な〜んか、カップルみたいじゃん」

その言葉に、すごくドキドキしたけど…

「イイじゃんっ!ほらぁ〜早く早くっ」

圭ちゃんの手を引いて、ちょっと強引に観覧車に乗り込んだ。
309 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)03時06分59秒
ガチャリ、と扉が閉められる。
実はごとー、観覧車ってニガテなんだよね。
でも今日は特別だから。

「うわ、密室!」

圭ちゃんの何気ない言葉のひとつひとつが、ごとーの心拍数を上げていく。
でもそれは、顔に出さないで。

「もぉ〜2人きりって言ってよ〜!ムードないなぁ」

ガタンと音を立てて、観覧車が動き出した。
ごとーの運命の瞬間だよ…。

上へ行くたび、ごとーの心臓の音はどんどん早くなってく。
この観覧車が1周するまでに…伝えなきゃ。


「お、これ結構いいね〜景色めちゃキレイに見えるよ?」

圭ちゃんは窓の外を見て、あのおっきな瞳をキラキラさせてる。
でも、ごとーにはそんな余裕ないんだよ…。
だってさ、高いトコ苦手なんだもんっ!!!(涙)

「こ、こわい……」
310 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)03時07分32秒
つぃ、口に出してしまった。
その途端、圭ちゃんが景色からごとーへと視線を移した。

「なに!?ごっつぁん高いトコだめなの?」

”ヘーキだよぉ〜”って誤魔化したかったけど、そんな余裕もなかった。

「う…うん、ちょっと、苦手…」

だんだんと遠くなっていく地面を見てると、くらくらと眩暈がする。
やばい、まじで怖い……。

「だったら乗らなきゃいいのに…もう。」

「だって…」

圭ちゃん、呆れちゃったかな。
ごとーは下向いてるから表情は見えないけど、誰だって呆れるよね。

それを確認するために、チラッと圭ちゃんを見る。

「ん?」

圭ちゃんは、ごとーの言葉の続きを待ってくれてるみたいな表情をしてた。
呆れて…ないの?

ごとー、言っちゃうよ…もう。
311 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)03時23分38秒
すぅっと息を吸い込んで、言った。

「ごとー、圭ちゃんと2人っきりになりたかったんだもん……」

嘘だって、冗談だって思われたくないから、圭ちゃんの瞳を見つめた。
圭ちゃんのおっきな瞳が、更に大きくなってる。
ビックリしてるよね?
こんな事、いま言われるなんて。

でも、ごとーのキモチは嘘なんかじゃないよ。


「圭ちゃんが…好きです……。」


告白の言葉とか考えてたけど、今はそう言うのが精一杯だった。
312 名前:LINA 投稿日:2002年04月16日(火)03時28分51秒
交信しました♪
ちょっと遅くなりました〜大阪2DAYS参戦していたので…スマソ!

ってか、遊園地シーンはぶきすぎましたかね(w
あくまでも、メインは観覧車なんで♪

>>306 名無し男さん
ありがとうございます♪
ごとー可愛いですか?
嬉しいっす!\(^▽^)/<ハッピ〜!

>>307 名無しさん
ありがとうございます♪
個人的に、年上に甘えるごっつぁんが萌えー♪です(w
うまく書けるかは分かりませんが、ガンバリマース!( ` Д ´)クワッ
313 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)06時46分43秒
これ以上、何も言えない。
『圭ちゃんが好き』ってゆう一言に、ごとーの全部が詰まってるから。

早く、答えを聞かせて。
ごとーの心臓、どーにかなっちゃいそうだよ…。


「…ば、か」

しばらくの沈黙を破ったのは、圭ちゃんだった。

「へ…?」

伏せた目を上げると、そこには優しい圭ちゃんの顔。
さっきまでのビックリした表情は、どこにもなかった。

「ごっつぁんは…まだ紗耶香が好きなんだって、思ってた」

そう。昔は、いちーちゃんのコト好きだった。
ごとーの教育係で…何でも話せて。
心細い時や、淋しい時は、いつもごとーの側に居てくれた。
本当のお姉ちゃんみたいに思ってたのが、いつしか恋に変わってた。

「紗耶香が卒業してから、一時期ごっつぁん荒れてたしさ」

でも、いちーちゃんが卒業した時。
ごとーは、置いていかれたような気がして。
もう誰もごとーの側に居てくれないって、そう思った。
すごく不安で、毎日が怖かったんだ。
314 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)06時47分26秒
それが『ヤル気がない』って見られて、イライラして。
それを解消する為に、男と遊びまくってた。
いちーちゃんが居ない淋しさを、少しでも埋めて欲しかったから。

そんな時、ごとーを叱ってくれたのが圭ちゃんだった。
ただ一方的に怒るんじゃなくて、ちゃんとごとーを解ってくれた。
一緒に居てくれた。
話を聞いてくれた。
抱きしめてくれた。
ごとーの中の淋しさが、圭ちゃんで埋まっていくのがわかった。


そしていつの間にか、ごとーは圭ちゃんに恋をしてたんだよ。
315 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)06時48分08秒
そう思い出したら、涙が溢れてきた。
圭ちゃんは、ごとーを理解してくれた人なんだ…。
だから、こんなにも好きなんだ…。


「アタシは、ごっつぁんの事ずっと見てたから。」

そう言って圭ちゃんは、ごとーの目尻を指で拭ってくれた。
少しだけクリアになった視界に、優しく笑った圭ちゃんが映る。

ずっと見てくれてた。
ごとーが知らない所でも、圭ちゃんは見てくれてたんだ。

「…圭、ちゃん?」

きゅっと抱きしめられた。
そして、ごとーが1番聞きたかった言葉。


「ごっつぁんが、好きだよ」


胸が熱くなった。
返事も出来ずに、圭ちゃんの体を抱き返す。
それだけでごとーのキモチは伝わるって、そう思ったから。
316 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)06時48分59秒
ちょうどその時、観覧車がてっぺんに到着しようとしていた。
窓の外には、ごとーが絶対に見たくない光景が広がってるんだろうな。
でも圭ちゃんが居てくれるから、ヘーキ。

カタン、と小さく音がした。
どうやら、観覧車はてっぺんまでやってきたらしい。

「…ごっつぁん」

少しだけ体を離して、ごとーの顔を心配そうに覗き込む圭ちゃん。
…やっぱ、優しいね。

その優しさが嬉しくて、そんな圭ちゃんが愛しくて。
ふにゃっと笑った。
でもやっぱり、イヤでも視界に入ってくる景色が、ごとーの恐怖心を煽る。

「うぅ、やっぱり怖いよぉ…」

そうちいさく呟いた言葉を、圭ちゃんは拾い上げて。
ごとーの隣に座ってくれた。
そして、ごとーの頭を抱え込むように抱きしめてくれた。
317 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)06時49分56秒
「…真希」

圭ちゃんが、久しぶりに名前で呼んでくれた。
ごとーが娘に入ったばっかの時は『真希』って呼ばれてたけど、
今は違った響きに聞こえる。
同じ言葉でも、受け止めるココロが違うから。
なんか、ふわふわして気持ちいい。

これからはずっと、そうやって呼んでくれるの?
ふっと、圭ちゃんに体を預けた。

「ここ、安心する…」

「ん?」

ゆっくりと髪を撫でてくれる、圭ちゃんの手。
甘えるのって、すっごい心地いいな。

「圭ちゃんの腕ん中にいると、安心するんだ。」

少しだけ顔を上げて、右手で圭ちゃんの頬に触れた。
318 名前:ファーストデート☆ 投稿日:2002年04月16日(火)07時10分58秒
「ね…。キスしたら、怒る?」

「怒るわけないでしょ…。バカ」

ごとーの言葉に、少しだけ微笑む圭ちゃん。


「大好きだよ」

そう、ちいさく囁いて。
圭ちゃんの唇に、そっと自分のを重ねた。

実質3秒だけど、ごとーにとってはすごく大切で。
だって、一生に一度。
圭ちゃんとのファーストキスだから。



「ずっと、ごとーの側にいてね。…いなくなんないでね」

ごとーの言葉に頷く圭ちゃんは、夕日に照らされてとてもキレイだった。


ねぇ、圭ちゃん。
観覧車も、たまには悪くないね。
319 名前:LINA 投稿日:2002年04月16日(火)07時19分06秒
ラストは明日うpの予定だったんだけど、今日逝っちゃいます(w

一応、テーマは
『可愛いごまと優しい圭ちゃん』だったんですが…どうですかね(汗
自分的には、ラストの2行だけが満足かもしれない(ヲイ

えっと、次は洋さんリクのKUで逝こうかな〜っと考えてます。
他にもリクあったらよろしくお願いします♪( ´ Д `)ノ
320 名前:名無しさん 投稿日:2002年04月16日(火)09時47分59秒
やすごまもいいっすね〜!!
わ〜いKUだ〜。
楽しみにしてます。
甘甘期待してます。
321 名前:名無し男 投稿日:2002年04月18日(木)19時34分04秒
萌え〜
322 名前:りか 投稿日:2002年04月19日(金)00時07分10秒
お!うpされてる!けいちゃんやさすぃ〜♪
ごっつあんかわいい〜♪
いいですな^^観覧車ってのがまたいい♪

マヂですか?!KUですか!やった!
1番好きな組み合わせ♪
まぁ、けいちゃんがいればなんでもいいんだけど(爆)(ォィ
323 名前:みるきぃー 投稿日:2002年04月19日(金)00時43分40秒
圭ちゃんに甘えるごまがツボです(*^-^*)
圭ちゃんの為に高所恐怖症を乗り越えて(?)観覧車に乗るとはっ!
……かわいいのぉ(トオイメ)
次回作、楽しみにしてますっ♪
324 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月19日(金)02時56分26秒
やすごまも、かわいかったです。
こんなカンジの『やぐやす』読んでみたいのですが?
325 名前:なな 投稿日:2002年04月20日(土)03時16分51秒
ここのヤッスーけっこーリアルな気が…。
心の奥底から溢れる優しさが感じられてうれしい。
リクとしてはやすあや。似たタイプの二人が絡んで
つむぎだすドラマを見てみたい。
326 名前:LINA 投稿日:2002年04月20日(土)05時57分11秒
KUを書き始めてるんだけど、カナーリ苦戦してます(w
最初の方は書きあがってるんだけど、全体が形になってきてから
うpしたいんで、もうちょっと先になるかもしれないです。
KU…KU……んあー(苦悩

>>320 名無しさん
ありがとうございます♪
ホイッKU頑張りま〜す!
超甘々で!(ヲイ

>>321 名無し男さん
ありがとうございます♪
萌え〜だけでも嬉しいですよ(w

>>322 りかさん
ありがとうございます♪
ハァ〜圭ちゃん推しのりかさんにそう言ってもらえて嬉しいです!
KU頑張ります☆

>>323 みるきぃーさん
ありがとうございます♪
ごっつぁんが本当に高所恐怖症なのかは不明ですが、そうなら萌える〜と思って(ヲイ
なんか、一途なごまを書きたかったので☆
次もがんがりますっ(^▽^)/ファイッ!
327 名前:LINA 投稿日:2002年04月20日(土)05時58分20秒
>>324 名無し読者さん
ありがとうございます♪
やすごま初挑戦だったんで、そう言ってもらえると嬉しいです!
やぐやす了解しました☆
KUが終わったら挑戦してみます!

>>325 ななさん
ありがとうございます♪
リアルだと言ってもらえると、ホントに嬉しいです!
もぉ、ヤスヲタへの1番の褒め言葉ですよ〜(T▽T)チャーミーカンドウ!
やすあや…と言うと、彩っぺですか?
まさかアヤカ?もしくはあやや?(爆
誰にしろ、書きたいです!(^▽^)


レスで512字超えるとは思ってなかった…(w
328 名前:なな 投稿日:2002年04月22日(月)03時56分34秒
アヤカとは焼肉話に花が咲きそうやし
あややとだとやっす-、意地悪っぽくなりそうやし…。
でもLINAさんの書くものならどれでも(全部?)
読んでみたいです。
329 名前:らい 投稿日:2002年04月22日(月)22時12分21秒
どうも、覚えているでしょーかぁ・・・(^^;
いや、一時期PCが使えなくなりまして。
ものすごく久しぶりに覗いたわけですが、やすごま萌えです〜♪
やすいしも好きですけど、やすごまも同じくらい大好きなんですよ。
ところで、LINAさんは『K1』は書かないんですか?
千葉ーズも大好きなんで、リクができるんだったら裏K1を書いて欲しいですー。
KU、頑張ってくださいね!
330 名前:りか 投稿日:2002年05月01日(水)23時45分52秒
KU書いてますか?がんばってくださいね〜
裏ちっくなKUかイイ!!
KUよりもUKのほうがイイ!!
と言うことでがむばってくださ〜い♪
331 名前:LINA 投稿日:2002年05月03日(金)01時18分30秒
>>328 ななさん
彩っぺですね!
了解しました☆
やっぱアヤカとは焼肉ですよね(w
( `.∀´)<I'm going to yakiniku with Ayakaはあとはあと

>>329 らいさん
覚えてますよ〜らいさん!
レスありがとうございます♪
やすごま萌えてくれて、嬉しいです!
K1キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!!!!!!!!
カナラズ書きます!(w
あたしも千葉〜ズ大好きですぞ☆
♪乙女の心理学〜♪

>>330 りかさん
やっとカタチになり始めました!(遅
りかさんのご希望通り、裏になりそうです♪(w
エロ裕子炸裂・・・あははははは(壊
がんがりまぁ〜す!!!
332 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月06日(月)00時54分45秒
いつか気が向いたら・・・姐りかお願いします。
読んだ事がないので密かに楽しみに待っています。(w
333 名前:りか 投稿日:2002年05月06日(月)21時38分07秒
まぢですか?!
エロ裕ちゃん炸裂?!やった〜♪(爆

LINAさん楽しみにしてますよ〜♪(笑
334 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月06日(月)22時37分24秒
大人でよかった。

彼女に恋をするまで、『若いっていいなぁ』なんて思ってた。
でも今は、アタシが大人でよかったなって、そう思う。


それでも、あの人より年下でよかったなぁと思う。


――――――――――――――――――――――――


「も…無理ぃ……っ」

少しだけ体をひねった。
それに合わせて、革張りのソファがきしっと音を立てる。

「まだ、アカンよ」

そう、裕ちゃんの声がアタシの耳の裏で響いた。
背筋がぞくりと震える。

アタシはこの声が、好きだから。

「やっ…ゆぅ、ちゃんっ……!」

そしてアタシはこの人が、どうしようもなく好きだから。
335 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月06日(月)22時38分13秒
痺れかけた体を動かして、その唇にそっと自分のものを押し当てた。
細い首に腕を回し、少しだけ引き寄せる。

「圭…?」

この声で、名前を呼ばれるのが好き。

「…好きだよ」

思ったままを口に出して、もう一度、口づけた。
こーやった時の、キスの感触が好き。

「ぅん…。あたしも」

そう、ぎゅっと抱きしめられた。
息が出来ないくらい強く抱いてくれる、この力が好き。

裕ちゃんは、アタシを離さないから。
いつでも一緒に居てくれるから。

愛されてるって、いつも感じてる。
アタシはあなたのモノだって、そう実感させてくれる。

不安になんて、なれない。
336 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月07日(火)02時55分11秒
「だから…ぁ、続き…」

「…なに?」

いじめないでよ。
アタシの言いたい事なんて、全部わかってるくせに。

だけどそんな裕ちゃんが、アタシは好き。


「おねがっ…続き、してよ……」


だからアタシは、素直になれる。

「ええよ…」

アタシが素直になれば、裕ちゃんはすごく優しい笑顔をくれるから。
裕ちゃんの笑顔を見れるなら、アタシなんでもするよ?


「…っあ」

裕ちゃんの前では、可愛いアタシでいたいから――。
337 名前:LINA 投稿日:2002年05月07日(火)03時15分45秒
も〜〜自分が情けないっす(涙
超駄作でゴメソ…(T▽T)

>>332 名無し読者さん
姐リカ了解です♪( `.∀´)Ь ビシィッ!
このスレに収まりきるかは微妙〜なんですが(w、かなり書きたい!
超短編にするか?(ヲイ

>>333 りかさん
遅くなりましたぁ〜〜!
しかも、そんなにエロくないし(爆
続きがんがります♪
338 名前:りか 投稿日:2002年05月08日(水)22時11分16秒
お〜う♪♪
うpされてますね^^
続きかんばってくらさいね〜♪
こういうのスキ♪
これからど〜なるんでしょう?(笑
339 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月09日(木)02時27分39秒
少しだけ寒くて、目が覚めた。

「…裕ちゃん?」

隣で寝ているはずの姿を探して、上半身を起こした。
まだ、少しだけ体が重い。

上半身は裸のまま、脱ぎ散らかされたジーンズに脚を通す。
と、開かれた窓から少しだけ冷たい風が入ってきた。

「圭坊?」

アタシを呼ぶ声と共に、カーテンが揺れる。

「…おはよーさん」

缶ビールを片手に、ニッコリと微笑む裕ちゃん。
シャワーでも浴びてきたのか、濡れた髪がやたら色っぽくて。
アタシの胸が、トクンと鳴った。

「寒くない、の?」

濡れた髪のままじゃ、風邪ひくよ?
ベッドから抜け出して、ベランダへと足を向ける。

「朝方に見える月って、なんか好きなんよ。…見とれてたわ」

そう言って、また月を仰ぎ見る裕ちゃんは、とてもキレイで―――。
その瞳は、まるで恋してるみたいに見える。
340 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月09日(木)02時29分41秒
アタシは、その月に嫉妬した。
こんなに優しい目で、裕ちゃんに見つめられる月が、うらやましいと思った。

アタシ以外のものを、そんな目で見ないでよ。
せめて、アタシが側にいる時だけは。

なんか淋しくなって、裕ちゃんの背中に抱きついた。
どこにもいかないように、誰にも盗られないように。
強く、アタシの力全部で抱きしめた。

中途半端に残った缶ビールが、裕ちゃんの手からするりと逃げていく。

「け、けー坊…ちょっと…」

抱きしめた瞬間、裕ちゃんの体温が一気に上昇していくのが分かった。
アタシの腕が回った胸の鼓動が、トクトクと速くなってく。

「なに?」

アタシだけを見て欲しくて、アタシだけを感じて欲しくて。
抱きしめた腕は、緩めない。

「む、胸が…モロに」

……エロ裕子。
でも、正直すぎて可愛いよ。
裕ちゃん。
341 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年05月09日(木)04時39分58秒
「だって、裸だもん」

ワザと、背中に押し付けた。

「…っ!」

裕ちゃんの体が、ピクンと揺れる。
もっとカラダが、熱くなってる。

ね、もっとアタシを感じてよ。
他のものが見えなくなるくらいに、アタシだけ。

「なぁ…。ジーンズに上半身裸って、めっちゃエロいねんで」

そう、裕ちゃんはアタシの腕を少し緩めて、振り返った。
342 名前:LINA 投稿日:2002年05月09日(木)05時22分10秒
いちおーここまで交信します♪
なんとなくだけど、やっとペースつかめてきた(w

>>338 りかさん
ありがとうございます♪
やっぱりKU難しいよ〜〜(w
駄作でほんとにごめんなさぁい(T▽T)
343 名前: 投稿日:2002年05月09日(木)16時16分44秒
わ〜い、リクのKUっすね〜!!
作者さんありがとうございます。
非常〜にうれしいっす。
積極的な圭ちゃんに弱い姐さん
もうホントいいっす。
これは、圭ちゃん視点なんですよね?
裕ちゃん視点がなんか気になりますね〜。
344 名前:りか 投稿日:2002年05月10日(金)21時32分37秒
うは〜♪(爆
けいちゃんかわいいれす♪

さぁ、裕ちゃんが振り返って・・・・
これからけいちゃんがどうなっちゃうですか??(爆

たのすぃみれす。LINAさんがんばってください
345 名前:名無し男 投稿日:2002年05月12日(日)18時05分47秒
萌え〜←(しつこい)
346 名前:らい 投稿日:2002年05月12日(日)18時09分56秒
月を見る姉さんカッコイイー!!
っていうか、私も後ろから圭ちゃんに抱きつかれたい・・・・。
めっちゃ期待です♪
がんばってくださいねぇ!!
347 名前:ビギナー 投稿日:2002年05月19日(日)17時43分54秒
こんにちは。
リク、いただいた方ですよね。同性同名の方でしたらすみません。
いつも、すっごい楽しみにみてます。
更新されてるたびにパソコンの前で1人で騒いだり・・・
でも、このレスがいっぱいになっちゃったら書くのを
辞めてしまわれるんですか?
できれば、続けてほしいです。
おねがいします。

それでは、がんばってくださいね。応援してますので
よろしくおねがいします。
348 名前:LINA 投稿日:2002年05月21日(火)23時02分52秒
>>343 洋さん
KUのリクありがとうございました♪
最初はカナーリ苦戦してましたが、なんとかなりそうです(w
あいっ、これは圭ちゃん視点で…裕ちゃん視点も書きたいところなんですが、
スレサイズが危うくて(;´ Д `)

>>344 りかさん
ありがとうございます!
これから圭ちゃんは・・・食わ(略
な〜んて♪

>>345 名無し男さん
ありがとうございます!
萌えthx(w

>>346 らいさん
ありがとうございます!
裕ちゃんカッケ〜ですか?よかったです♪
ジーパン圭ちゃんは、あたしの理想です(w

>>347 ビギナーさん
ありがとうございます!
はいっ、ビギナーさんのスレにもお邪魔しております♪
リクしたアヤ圭、まじでヨカタ…(萌
ってゆーか、楽しみにしてくれてるなんてすごい嬉しいです!
このスレがいっぱいになった後の事は…現時点でリク頂いてるものが
ココで書ききれればいいんですけど、このスレに収まりきらなかった時は
どこかに新スレ立てようかなぁとは思っています。(短編集っぽく?)
いま仕事が忙しくて書く暇がないんですけど、マターリ交信でがんがります!
349 名前:りか 投稿日:2002年05月25日(土)13時38分45秒
まったり更新でがんばってくださいな〜♪
350 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年06月03日(月)04時42分10秒
大好きな瞳に映る、アタシの姿。
ずっと、このままがいい。
そしたらアタシは、子供みたいなヤキモチ焼かなくていいから。

「……アタシだけ、見て。」

裕ちゃんの首に腕を回して、そっと唇を重ねた。

お互いに感じあいたい。
裕ちゃんの熱も、アタシの熱も。
全部、溶け合っちゃえばいい。

「あたしには、圭坊しかおれへんよ」

すっと唇を滑らせて、アタシの顎先に口づけた。

「…っん、アタシ…ね?さっき嫉妬した、の」

「誰に?」

お構いなしに、指が胸に触れる。

「ぅんっ…!」

「なぁ、誰?……圭。」

こーゆー時だけ呼び捨てにするんだ。
351 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年06月03日(月)04時43分37秒
でも、こうやって呼ばれるのは好き。
ただ呼び捨てにされただけなのに、背筋がぴくんと揺れるのが自分で分かる。

「…裕ちゃんが見てた、あの月。なんか…うらやましかったんだ」

「月?」

すっと顔を上げて、アタシを見つめる。
ちょっと不思議そうに覗き込んでくる目は、なんだか大人の余裕が感じられて
少し、淋しい。

「だって月見てる裕ちゃん…すごく優しい顔してた。」

コツンと、額を裕ちゃんの胸元に押し付ける。

「なんか、アタシの事なんて忘れちゃってるよーな…そんな感じがしたもん」

「………」

少しの沈黙が怖い。
いま、裕ちゃんの顔をマトモに見れる勇気ないんだからさ。
352 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年06月03日(月)05時39分49秒
「かっわうぃなぁ…圭坊」

優しい声がして、くしゅっと髪の中に指が差し込まれた。
なでなで、ってしてくれる裕ちゃんの手は優しくて。
大好きだけど…

コドモ扱いされてないか!?

「いま、アタシの事コドモだって思ったでしょ」

アタシは裕ちゃんと対等な大人でいたいんだよ。
ほんとは、こんなコドモっぽいこと言いたくないんだよ。

「思ってへんよ?ただな、こんな可愛い圭坊は…誰にも見せたないって思った」

優しく笑ってくれる裕ちゃん。
アタシを抱いてくれる腕。
この全部が、アタシの中の嫉妬を消していく。


やっぱり裕ちゃんはアタシより年上だ。
アタシ、裕ちゃんには敵わない。
これが…年下ってコトなのかな。
353 名前:年下ってコト。 投稿日:2002年06月03日(月)06時04分07秒
「ゴメンね、こんな独占欲が強いヤツで。」

「そーゆートコが可愛いんやろ?…特に圭坊は。それより…」

抱きしめた腕が、少し緩くなる。

「ん?」

顔を上げた先には、触れ合いそうな距離まで近づいた裕ちゃんの唇。


「…なぁ?この火照ったカラダをどーしてくれんねん」

グッと胸元を引き寄せて、あの瞳でアタシを見つめる。
もぉ、だめだ。

「いーよ…しよっか。」

裕ちゃんの首に腕を回して、誘うように口づけた。
アタシは、あの瞳に弱いんだもん。

あんな目で見られたら、今しなくてもいいコトだって…したくなっちゃうじゃん。


アタシはやっぱり、裕ちゃんには敵わない。
354 名前:LINA 投稿日:2002年06月03日(月)06時08分26秒
KU終わりです!
最後もイマイチ、最初もイマイチ、途中もイマイチでしたが・・・(汗
なんとか最後まで書けてヨカタ♪
次はやぐやすですね。
なんとかヒマ見つけて書きます(〜^◇^)

>>349 りかさん
ありがとうございます!
いちお、KU終了しますた・・・駄文!やべーーーーー!スミマセン!
次はもっとがんがります!
355 名前:らい 投稿日:2002年06月03日(月)22時27分12秒
おぉ!KU完結ですか。
よいです!イマイチなんかじゃありませんよー!
やぐやすも期待です。裏方向にいって欲しい・・・・です。
がんばってくださいね♪
356 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月04日(火)11時47分11秒
今日は疲れた…。
ミニモニのダンスレッスンは、ハンパなく疲れる。
こりゃ〜筋肉痛になりそうだな…うぅっ、ってもう既に足が…。
イテテテ。
しかも、明日も朝からレッスンだし…もう泣きたいぜ〜ヤグチは!

でも、そんな日は圭ちゃんと一緒に帰れるんだ。
これが、ヤグチの幸せな時間♪
へへへっ♪

!!!あぅ〜今度は腕がぁ……(涙)


「ちょっと、矢口ってば大丈夫?ヤバそうだけど。」

ヤグチの引き攣った顔に気づいたのか、隣にいる圭ちゃんが立ち止まる。
357 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月04日(火)12時07分52秒
ダンスレッスンがある日とか、次の日が早い時なんかは
必ずと言っていいほど圭ちゃんが待っててくれてる。
それで、圭ちゃんの家に泊めてもらうのが最近のお決まり♪

いつからこーなったのかは覚えてない。
覚えてるのは、ヤグチのなんとな〜い一言がきっかけって事。

『ダンスレッスンで疲れてるのに、横浜まで帰るの疲れるー!』

って、楽屋でグチったんだったかな?
その時はなんとなく聞き流してた圭ちゃんだったけど、次の日。

娘のダンスレッスンに加えてタンポポの振り付けまであった夜。
へとへとになった体をひきずって楽屋に戻ると、そこには圭ちゃんが居てさ。
最初は、圭織か石川と約束でもしてんのかなーって思ったよ。
だけど圭ちゃんはヤグチを見て、言ったんだ。

『終わった?明日も早いし、早く帰ろう?』

少し微笑んで、冷えたウーロン茶をヤグチの頬に当てて。
358 名前:LINA 投稿日:2002年06月04日(火)12時13分22秒
今日は久しぶりに時間が空いたんで、やぐやす書き始めてみました。
前ん時は交信がカナーリ遅くなっちゃったんで、コレは早めに書きたい(w

>>355 らいさん
ありがとうございます!
ハァ〜、ちょこっと安心しますた…KU(w
裏系やぐやすに…なるかなぁ?なるかも・・・あはは〜♪
ってか、最近エロ書いてない・・・。書きたいYO!(爆
359 名前:りか 投稿日:2002年06月04日(火)21時38分33秒
KUおっつーです♪
良いではありませんか♪さすがLINAさんれす♪

>裏系やぐやすに…なるかなぁ?なるかも・・・あはは〜♪
ぜひぜひ!そうなっていただければ嬉しいれす♪
裏やぐやすきば〜れす♪
360 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月13日(木)13時29分38秒
その日を境に、圭ちゃん家がヤグチの第2の家になってる。
『毎回で、メーワクじゃないのかな』って思う時もあるけど、
そんな時に限って圭ちゃんはこう言う。

『矢口が来てくれて、アタシは嬉しいから』

あのおっきな瞳を、優しく緩めて。

そう言われる度に、あの瞳で見つめられる度に、
ヤグチの心臓は壊れちゃったんじゃないかって思うくらい。
一瞬で、顔が真っ赤になるのを自分でも感じてる。

ドキドキしてる。


ヤグチは、圭ちゃんが好きなのかな?
361 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月13日(木)13時50分59秒
「おーい、矢口〜?」

圭ちゃんの声で我に返った。
あ…いま圭織みたいになってたっぽい?ヤグチってば。
ふぃっと顔を上げると、不思議そうに首を傾げてる圭ちゃん。
やべ……マジ可愛いんだけど〜〜〜〜〜!

「もームリ〜!オイラ歩けないよぉ。」

両足がガクガク震えて、ホントに歩きづらい。
くそぉ…新曲の振り付け、思ったよりハードだ…。

「…ま、しょーがないか。今日のレッスン頑張ってたしね。」

フラついてまっすぐ歩けなくなってるヤグチに、圭ちゃんが右手を差し出す。
その指先が、ヤグチの指にかすかに触れた。

それだけで、顔があっつくなって。
体の奥が、きゅんってして。
ヤグチの心拍数上がって来てます!

「あ、ありがと…」

こくん、と頷いて圭ちゃんの手を握った。

熱くなってる顔が、圭ちゃんにバレないように。
362 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月13日(木)14時17分34秒
矢口の手は思ったよりも熱くて、いつも通りに小さかった。

「………。」

赤くなった頬を隠すようにして頷く姿は、やっぱり可愛くて…
自然と頬が緩んでいくのがわかった。

って、これ重症だわ…アタシ。
恋の病って程じゃないけどね、矢口を好きなのは事実だよ。

じゃなかったら毎回、家に泊めたりしないし。
これが矢口じゃなかったら、誘わなかったと思う。
自分からは、ね。
363 名前:LINA 投稿日:2002年06月13日(木)14時36分47秒
続きは夜にでもうpします。

>>359 りかさん
ありがとうございます!
やぐやす…裏になるのかビミョ〜になってきました(w
ほんのちょこっとだけ入れます♪(多分
364 名前:なな 投稿日:2002年06月14日(金)04時44分47秒
夜があける…
365 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月14日(金)14時03分31秒


するっと、繋いでいた手が緩まった。

「…ん?」

何事か、と思って振り返ろうとした瞬間。

「圭ちゃんの手、冷たくてきもちいーね」

そう言って矢口は、お互いの指を1本ずつ絡めるように。
いわゆる、『恋人繋ぎ』をした。

そう。アタシと、矢口の手で。

「っ!……そう?」

平常心を装って曖昧に返事をしたけど、本当はヘーキじゃない。

なんか、やっばい…コレ。

指の間を通って、矢口からアタシに流れ込んでくる、何か。
それが、アタシの胸の奥んトコまで辿り着いて、何ともいえない気持ちになる。

やばい。
今すぐ矢口の事、抱きたい…。
366 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月14日(金)14時16分00秒
「…ってぇ!?」

いきなり、繋いでいる手がグンと引っ張られた。
体勢を崩した拍子に、振り向くと。

「………………。」

そこには、路上に座り込んで『じぃーーーー』っとアタシを見つめている、矢口がいた。

「や、やぐちぃ…?」

しかも体育座り……可愛いすぎるっての!

こんな心境で、そんな可愛い矢口見てたら。
アタシ、どーなるんだろ。

矢口は一向に立ち上がろうとしないし。
ってか、なんでそんな安心しきった目で見つめてんのよ。

「…矢口ぃ、歩かなきゃ着かないよ?」

矢口の目線に合うように、アタシはしゃがみ込む。

「だって、歩けないもん…。圭ちゃん、おんぶ〜」
367 名前:LINA 投稿日:2002年06月14日(金)14時19分28秒
ノーッ!
自分でageてしまった…鬱。

>>364 ななさん
ごめんなさい、お昼になってしまいました(汗
ってか、読んでる人いないだろーなーて思って、ゃゃ鬱になってしまい(苦笑
がんがって交信しますね。
レスありがとです。
368 名前:スティンガー 投稿日:2002年06月17日(月)12時48分34秒
がんがってくださーい!史上最強の小説になってくれるように応援してますよ!
(エロならもっと 略)
369 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月20日(木)01時29分48秒
「ばか。矢口おんぶできるほどの力、アタシに残ってるわけないじゃん」

矢口は軽いから、本当は出来る。
だけど、すぐに頷いてしまうのがもったいないような気がして―――。

それに、矢口がもっと駄々をこねる姿が見たかった。
だって、そーゆー時の矢口は…すごく可愛いから。

「むぅ〜〜〜。圭ちゃん冷たい……」

ぷぅっと頬を膨らませて、ちらりと上目遣い。
まるで、小悪魔のような笑み。

それを見てアタシは、本当に少女漫画の1コマみたいになってしまった。
目が合った瞬間、ズキュンって恋に落ちるパターンの…。
ほら、瞳がハートになっちゃったりするコマね。

その上目遣いは反則だってば…矢口。


本気で好きだっていう、自分の気持ちに気づいちゃったじゃんか。
370 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月20日(木)01時48分58秒
「ね、矢口なんでもするからさぁ〜…おんぶっ♪」

そう言われて。
ハッキリと自分の気持ちに気づいたアタシは、もう迷ってなかった。

アタシは、矢口が好きだよ。


「……矢口」

そう言ったとき、アタシの手はカバンの中にあるウーロン茶に触れていた。
帰りに自販機で買った時よりは、ぬるくなっちゃったけど。
アタシは、これがすごく大切だった。

だってアタシ達の始まりは、このウーロン茶みたいなモンだから。
371 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月20日(木)02時01分41秒
それを、道端にちょこんと座り込んでいる、矢口の頬に当てた。

「ウソ。」

アタシの言葉に、ぱっと顔を上げた矢口を、引き寄せて。
これでもかってくらい、強く抱きしめた。

「おんぶ、したげる。」

そう、不意打ちで。
矢口の唇を軽く塞いだ。

「んむっ…」

暖かくて、とろけそう。
久しぶりに触れた矢口の唇。

矢口に怒られても、最悪キラわれても触れたかった。

だって、冗談なんかじゃないんだよ?

でもやっぱり。
この後の矢口の言葉が、怖い……。
372 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月20日(木)02時16分14秒
「いきなり何するんだよぉ!」

唇を離してからの第一声は、いつもの矢口の声。
やっぱ…いきなりしたら怒るに決まってるよね。

今になって、後悔しそう。

「もぉ……。」

次の言葉を聞くのが、イヤだ…。

でも、そんなネガティブ思考なアタシとは裏腹に。
矢口は、ぽすっとアタシの胸に顔を埋めた。

さっきと同じ、赤くなった頬を隠す様に。


「…ドキドキ、したじゃんかよぉ……」
373 名前:LINA 投稿日:2002年06月20日(木)02時19分32秒
ねむーーーー!
今日はここまでが限界でした(w

>>368 スティンガーさん
ありがとーございます!
自分の好きなよ〜〜〜に書いていきます♪
交信がもちっと速くなるようにがんがりまっす!
……エロはK1でタップリと(w
374 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月21日(金)01時06分36秒
やすやぐ最高です!LINAさんの書くお話は全部好きですはあとはあと
375 名前:324 投稿日:2002年06月22日(土)03時33分22秒
か、かわいい〜!!!!(絶叫)
矢口さん、かわいい過ぎです。
そりゃぁ、圭ちゃんでなくともクラっとしちゃいますよ。

それにしても、『恋人繋ぎ』に『おんぶ』ですか?
(そんなに圭ちゃんに密着したいのか、矢口?(ワラ)
もう、ツボ刺激されっぱなしです。
こういうほのぼのが、この2人には、やはり似合いますよね。
376 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月22日(土)21時46分40秒
そう、アタシの首元にギュッと抱きついて。

「圭ちゃんの唇ぅ…ヤグチは好きなんだよ。」

好き、…って!?

「だから…」

矢口が、アタシを好き?

「…もーーっ、言わせんなよぉ!ヤグチは圭ちゃんが好きなんだよっ!」

キッとアタシを睨みつけるように、矢口は顔を上げた。
でもその顔は、さっきよりも真っ赤になってて。
それが冗談なんかじゃないって事、証明してくれてる気がした。

なんか、言葉が出てこないよ。

アタシは矢口を好きで。
矢口もアタシを好きで。
そんな時は、どんな言葉を返したらいい?

そんなアタシに、矢口は痺れを切らしたかのように、ギュッと抱きついた。

「ね……。返事は?」
377 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月22日(土)23時25分28秒
耳元で囁くように、ちいさな声で。

「お願いだからさ…何か言ってよぉ」


「…アタシが、好きでもないコを毎晩泊めると思う?」

やっと出た一言。

もっと気の利いた言葉が言えたらいいのに。
アタシは、何を恥ずかしがってるんだよ。

「んな事…思わない。」

「ん〜…じゃあ、分かるよね?アタシの気持ち」

『好き』って言わなきゃって分かってるけど、
アタシの口から出てくるのは、遠まわしな言葉ばかりで。

どうして言えない?
アタシは…。

「分かるけど…。ヤグチは、圭ちゃんの口から聞きたい」
378 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月22日(土)23時51分46秒
抱きしめていた体を少しだけ離して、じっと瞳を見つめられた。

真剣で、それでいて少し涙目になった瞳を見て、
アタシの胸は締め付けられるように痛くなった。

好きな子を泣かしてるアタシ。
『矢口が好き』っていう、たった一言が言えないアタシ。
最低じゃんか。

相手を大切に思っているから、言わなきゃいけない事だってある。
どうして今まで気づかなかった?

2人が始まる為には、アタシの言葉が必要だって。


「……矢口が。」

突然の言葉に、矢口の瞳が一瞬だけ揺れる。

「泣きそーな顔見てると、…ココが痛い。」

指先で、軽く自分の胸を叩いた。

「そーなってるのは、アタシが…」

ゴクリと、喉が鳴る。

「すっごく、矢口の事、好きだからだよ」
379 名前:やっすぅ推し 投稿日:2002年06月23日(日)00時22分10秒
むふふ♪
さすがLINAさん!
380 名前:LINA 投稿日:2002年06月23日(日)00時39分49秒
続きも書こうと思ってがんがってたんですけど、
時間がないので今日はここまでにしておきます。

>>374 名無し読者さん
ありがとうございます!
なんか、やたらと嬉しいです♪
続きもがんがりますね。

>>375 324さん
リク頂いた方ですね〜ありがとうございます!
圭ちゃんに密着…。無意識のうちに触ってしまうヤグチって事で(w
ラストまでがんがります♪

>>379 やっすぅ推しさん
ありがとーございます!
名前変えられたんですね〜?(w
これからもがんがりますっ!
381 名前:374 投稿日:2002年06月24日(月)20時28分37秒
なんだか甘くていいですねはあとはあとまったり待ってます〜
382 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)11時34分45秒
そう言って抱きしめられた時。
ヤグチは泣きそうなくらい、嬉しくて。

思いっきり、圭ちゃんに抱きついてしまった。
抱きついたってゆーか、飛びついたってゆーのか?

そして当たり前のように、圭ちゃんはバランスを崩して…
2人で思いっきり、路上に倒れこんだ。


「あぃた…。矢口、勢いつけすぎ……」

コンクリートで背中を打った圭ちゃんが、痛そうに顔を歪める。
それもお構いなしに抱きしめた。

「ヤグチもっ、ヤグチも大好きだよ!」

そう伝えたくて。
圭ちゃんに負けないくらい、あなたが『好き』だって。
383 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)11時35分33秒
「圭ちゃんの事が、いちばんっ…」

腕を緩めて、そっと顔を上げると。
いつもの優しい笑顔で、ヤグチの言葉を待っている圭ちゃんがいる。
その笑顔が、ヤグチを安心させてくれるよ。

「ん……」

押し倒したような形になりながら、ヤグチは圭ちゃんに口づけた。
――――今度はヤグチからしちゃったんだもんね。

「好き」

言葉の途中はキスで塞いだ。
だって、改まるとなんだか恥ずかしくてさ…。

「…アタシも、矢口がいちばん。」

「…うん。」

圭ちゃんが言ってくれた言葉が、心にスーって。
染み込んでいくみたいに、満たされる。
ずっと、このままがいいよ。
384 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)11時38分29秒
「で、あのさー…嬉しいんだけど、ね?」

「うん?」

「いつまでも路上で、この状態でいるってゆーのも…」

圭ちゃんに言われて、ふと我に返った。
…ここは家じゃない。
夜中だとは言え、ここは道路。

「っあ、ごめんっ!!!」

慌てて圭ちゃんの上から退いた。

「………っぅ」

抱き起こそうとして背中に腕を回すと、圭ちゃんは顔をしかめる。
不審に思って触れた部分を見ると、そこには滲んだ血。

「けいちゃ…、血ぃ出てるよ…?」
385 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)12時18分47秒

「あ?ホント?」

さっきヤグチが倒した時に、アスファルトにぶつけたんだろう。
タンクトップの肩口に血が滲んで、かなり痛々しい…。

「ど、どーしよ、マジごめ…」

青ざめた顔であたふたするヤグチを見て、
圭ちゃんはまた優しく笑った。

「別に、どってことないよ。ちょっと擦りむいただけでしょ?」

「で、でもぉ…ヤグチのせいだし!」

それに、かなり痛そうだよ……。

「いーって…後で、矢口が消毒してくれたら♪」

圭ちゃんはイタズラっぽく笑うと、ぺろりと舌を出した。
386 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)14時05分50秒
その表情に、ドキンと胸が鳴って。
ヤグチの顔は、さっきとは一変してイッキに赤くなった。

そして圭ちゃんの、あの肌に触れる自分を想像してしまって。
恥ずかしいけど、なんだか無性に触れたくなってきてる。
だってそーする事が出来るのは、ヤグチだけなんだもん。

ヤグチの指が、そっと血の滲んだ部分に触れる。

「いーよ…。圭ちゃんの傷、ヤグチが舐めたげる。」

優しく、痛くないように…その肩口に唇を落とした。
ピクリと揺れる、圭ちゃんの肩。

痛いのか、なんなのか――――。

「や、ぐち…。家で、してよ」

圭ちゃんの真っ赤な顔が、すっごく可愛いと思った。
そーゆうの見ると、イジメたくなっちゃうのに。
ヤグチにとっては、逆効果だよ。
387 名前:ウーロン茶 投稿日:2002年06月27日(木)14時28分27秒
「圭ちゃん、顔赤いよ?まさか、ウーロン茶で酔っちゃった?」

肩から口を離して、キョロッと圭ちゃんを覗き込んだ。

こーゆー事言ったら、圭ちゃんは絶対照れるハズ。
『好き』って、なかなか言ってくれなかった仕返しだいっ!

でも、圭ちゃんが大人だって事を。
…ヤグチは忘れてた。

「……そうかも。矢口と一緒なら、ウーロン茶でも酔えるかもね」

圭ちゃんはそう言いながらも、その唇をヤグチの指に滑らせている。

「け、けーちゃ、…ん」

反対に、赤面させられていた。
指に感じる圭ちゃんの唇が、やたら気持ちよくて。

まるでオイラが、圭ちゃんに酔ってるみたいじゃんか。

でもいーや…。
今が幸せだから、それでいい。

ヤグチは、圭ちゃんに酔わせてもらうの。
お酒なんかじゃ味わえないような、最高の時間をもらうの。

あの時のウーロン茶と一緒に。
388 名前:LINA 投稿日:2002年06月27日(木)14時35分41秒
やっと、やぐやすが完結です。
途中で結構詰まったけど、なんとか書き終える事ができてヨカタ(;´ Д `)
甘めにしてみたんですが、どーでしょうか・・・(微妙

>>381 374さん
ありがとーございますっ!!!
やぐやすオワリです♪
路上で押し倒される圭ちゃん。。書きながら 萌 え でした(w

次は、ななさんリクの彩圭ですね。
まだ何も考えてないので、かなり時間がかかると思います・・・(汗
マターリ待っててくれたら嬉しいです。
389 名前:らい 投稿日:2002年06月27日(木)15時02分10秒
いいですっ!!
続きを想像するともう・・・・!
LINAさんの書くお話大好きですよ♪
彩圭はあんまり読んだことないので、期待してます。
ファイトー!いっぱぁ〜つ!!

390 名前:324 投稿日:2002年06月28日(金)12時54分41秒
リクに応えて戴き、本当にありがとうございました!

一つだけ疑問があるのですが、良いですか?
この場合の『路上』はダンスレッスンをしていた場所の近所なのでしょうか?
それとも保田さんの家の近くなのでしょうか?
それによって、今後の脳内ストーリー展開が変わってくるんで……
って、逝ってヨシ?
391 名前:LINA 投稿日:2002年06月29日(土)00時09分12秒
いちおーレスだけ。

>>389 らいさん
ありがとございます〜♪
続きはですねぇ・・・まぁ夜の営(ry
彩圭、色々考えてたんですけど、かなり時間をさかのぼって〜
圭ちゃんが加入してちょっとくらいの時期にしよーかと思ってます。
まぁ、遅くなると思いますけど、がんがります!

>>390 324さん
ありがとございます〜♪
リクありがとうございました!
やぐやすは書いてて、やたら楽しかったです(w
あっ、疑問にお答えしませう。
『路上』は、圭ちゃんの家の近くの路上です(w
いちおー設定的には、レッスンが終わって、スタジオからタクシーで
圭ちゃんの家の近所まで。そこから歩いてる途中の出来事だったのです!(長
脳内ストーリー展開ワラタ(w
(;´ Д `;)<ケーチャントラレタ…ゴトーカナシイ
392 名前:324 投稿日:2002年06月29日(土)02時27分03秒
はい、了承しました!オイラ的脳内ストーリーも固まりつつあります。

>(;´ Д `;)<ケーチャントラレタ…ゴトーカナシイ
ごめんよぅ、ごっつぁん!でも、オイラやぐやすが一番好きなんだよぉ〜!!!
勘弁してくれよぉ〜(泣

と、後藤さんに謝罪も済んだことですし(我ながら、切り替え早っ!)
この話の続編とかも読んでみたいのですが、如何でしょうか?
この直後でなくて、後日談的なものが良いのですけど……
(ずうずうしいお願いなので、作者さんが書きたくなったらで良いんですが)
393 名前:なな 投稿日:2002年06月29日(土)05時46分50秒
やぐやすおつかれっした!よかったっすよ〜!
次はリクさせていただいた彩圭が読めるんですね!?
個人的には、W杯もクライマックスを迎えちょっと日々の
楽しみを失いかけてきたところ……
楽しみがまた沸いてきたっす。
実はらいさんと同じく彩圭読んだこと無いので
ヒジョ〜〜に楽しみにしてやす。マイペースで
構いませんので頑張ってください。

ついで、といってはなんですが324さんと同じく
やすやぐの続編、アチキも読みたいっす!!
可能であればおねがいします(更に甘々で…)。
394 名前:ぽろ 投稿日:2002年07月09日(火)00時39分02秒
アイシアッテマス?の頃からずっとROMでした。
個人的にはやすいしサイコー!な人間なんですが、LINAさんの小説読んでて
保田カップリングに萌え出しています(w

さらに楽しみにしてます!

Converted by dat2html.pl 1.0