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暴走中

1 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月04日(木)13時48分10秒
初めて書きます。
姐さん、ちと暴走気味になるかも…
引かないでくださいね(笑
2 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)13時55分38秒
ここは、モーニング娘。の楽屋前。


メンバーと会うの、久しぶりやなあ。元気にしてるんかなあ?


ゆっくり、ドアを開ける。

3 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)14時14分15秒
「おはようさん!みんな元気かあ?」
「あっ、裕ちゃんだ。おはよ〜!」
「中澤さん、お久しぶりですね〜!」
「元気だよぉ〜!もうっ、裕ちゃんったら、心配性なんだから…。」
メンバーそれぞれ、一斉に私に話しかけてきよる。やっばりええなあ、この雰囲気。
そうかそうか、みんなが元気で、裕ちゃんも嬉しいで。
「そら、心配やわ。石川以外はな。」
とりあえず、ここは石川をいじめとこか。まっ、お約束やな。
「ちょっと〜、中澤さ〜ん。ひどいじゃないですかぁ〜!」
これまた、お約束な反応。ちっとも、変わってへんなぁ。
4 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)14時49分10秒
まだ、ぶつぶつ文句を言ってる石川を無視して、矢口の所に行く。
「や〜ぐ〜ちぃ〜!」
思いっきり抱き着く。これも、もう一つのお約束や。
「ゆ、裕ぢゃん〜。ぐ、ぐるじいよぉ〜!」
こいつも、お約束な反応しよる。
みんな相変わらずやなぁ。
そん時、後ろの方から視線を感じたので、振り返ってみる。
なんや、またあの子かいな…。
そう、こうやって娘。の楽屋に来ると、いつもあの子は私のことを見とる。
そして…、口を開く。
「裕ちゃん、ちょっといいかな?」

5 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)15時48分15秒
さっきまで、交信しとったと思てたのに、今はしっかりとした表情で私に話しかけてきおる。
「なんや、カオリ?」
私の腕の中でじたばたと暴れている矢口を開放して、カオリの元へ行く。
だいたい、用件はわかっとんねんけどな。
「裕ちゃん…、ちょっと、相談なんだけどね。」
あぁ、やっぱりや。この子はいつもこうや。
私が娘。を辞めて、この子がリーダーになってからは、私に会う度に、なんやかんや相談してきよる。
メンバーの怒り方。テレビ番組での、みんなへの話の振り方。事務所のお偉いさんとの接し方。などなど…。
6 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)16時28分26秒
まっ、頼ってくれてんのわかるから、嬉しいねんけどな。
でも、ちょっと、力入り過ぎてんのちゃうか?こないだも、胃が痛いって言うてたしな。
「そうや、さっき薬局に寄ったら、この胃薬の試供品くれたんや。裕ちゃんも、この薬飲んだことあんねんけど、結構効くで?」
そう言って、カオリに小さな薬包みを渡す。
「ホントに?カオリも違う胃薬飲んでるんだけど、これも試してみるね。」
ニッコリと微笑みながら、それを受け取るカオリ。
なんや、大人っぽくなったなあ、この子…。
7 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)16時33分54秒
そう、最近ずっと、この子の事が気になるんや。あの時のあの晩からずっと…。

8 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)16時54分55秒
そんな事を考えとったら、いつの間にか矢口が私達の所に来とった。
「なんや、矢口?」
「最近、裕ちゃんとカオリって、よく二人で話してるよね?」
「ん〜、まあ、そう言われたらそうやなあ。」
そう言われんでも、そうやねんけど…。まっ、ええか。
「なんか、アヤシイべ〜、この二人。」
アンタまでおったんかいな、なっち…。しかも、“アヤシイ”って…。
「なんだよ〜、矢口になっち!カオリはただ、裕ちゃんにいろいろと相談に乗ってもらってるだけだよ。」
そうやそうや。もっと言うたれ〜、カオリ!
9 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)17時40分27秒
「あっ、カオリ。何、その薬?」
矢口が、カオリの持っている薬を目ざとく見つけて、カオリに聞いとる。
「あぁ、これね。胃薬だよ。今、裕ちゃんにもらったんだ。」
「えぇ〜!?ホントに胃薬だべか?裕ちゃんの事だから、何かヘンな薬(ビ・ヤ・ク)なんじゃないの〜?」
ぷぅっ〜!!
思わず、吹き出してもうたがな。な、なんやねん!“ヘンな薬(ビ・ヤ・ク)”って!?
それに、“裕ちゃんの事だから”ってのも、聞き捨てならんな…。
10 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)18時12分32秒
「裕ちゃん?これって、その…、ヘンな薬なの?」
カ、カオリまで、何言い出すねんな…。
ちゃんと、袋に“胃薬”って、書いてあるやろがっ!!
「ふぅ〜ん。でもカオリ、一度、そういう薬飲んで、試してみたかったんだよね。結構、燃えるんだってね。フフッ…。」
ぷぅっ〜!!
再度、吹き出し…。お、落ち着け!中澤裕子、28歳!
ここで、翻弄されっぱなしじゃ、何のために、みんなより人生経験積んできたんか、わからんやないかっ!
こ、ここは、何とか冗談めかして切り返ししとかんとな。これが関西人の性や!あぁ、意味わからん…。


11 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)18時49分58秒
「なんや、カオリ?そんな薬飲まんな、燃えてくれへんのか?あ〜あ、裕ちゃん、いっつもカオリのために頑張ってんのに、寂しいわぁ〜。裕ちゃんのテクニックなんて、所詮そんなもんやったんかぁ〜。ハァ…。」
おっ、カオリが唖然とした表情に変わっとる。
矢口となっちの顔色も、最初は青くなっとったけど、今では二人とも真っ赤な顔をしとる。
ヘヘン、大人をからかうと、こういうことになんねんで、わかったか?
…っていうか、カオリとなっちはもう大人か…。まあ、ええわ。
12 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)19時24分07秒
それよりも、誰も何も突っ込んでくれへんのか?放ったらかし、ってゆうのが、一番辛いねんけどな…。
「ハハッ…。や、やっぱり、二人ってそういう関係だったんだね…。」「矢口…、邪魔しちゃ悪いから、向こうに行ってよ…。」
矢口となっちは、引きつった笑いを残しながら、私達の前から去っていきよった。
ちょっと、やり過ぎやったかなあ…。完璧に引いとったもんな、あの子ら…。
それはそうと、カオリは、どないしとんのや?
カオリの方を見ると、私のことをじっと、見つめとる。
「ねえ、裕ちゃん。今晩、家に泊まりに来て…。」
13 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)20時00分05秒
うっ、ここでそうきたか…。まあ、だいたい予想はついとったけどな。
私が娘。と仕事が一緒の時は、たいてい、こうやからな。
仕事が終わって、カオリん家に行って、ご飯作ってもうて一緒に食べて、風呂入って、ほんでから…。
その先の事は、言わんでもわかるやろっ!!
初めて、あんな事になったんは、私が娘。を卒業した直後やった。
今日みたいに、楽屋でカオリにいろいろ相談に乗ってやっとったんや。
そしたら、“お礼にカオリが、夕御飯作ってあげるから、家に来ない?”って言われたんや。
14 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)20時44分24秒
最初は“ええよ、そんなん…”って、断ったんやけどな。
なんか知らんけど、強引に連れて行かれたんや。
で、カオリの手料理をご馳走になって、風呂入って、ほんでから…。
だからっ!その先の事は言わんでもわかるやろって!!
まっ、ここしばらくは、仕事が忙しいて一ヵ月くらい、カオリん家に行ってないねんけどな。
「ねえっ、裕ちゃんっ!聞いてるのっ!?」
あっ、すまんすまん!カオリの専売特許の交信を、私がやってもうたやんか…。
15 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)21時05分05秒
「…来てくれるよね?」
そんな不安そうな顔、せんといてぇな。断られへんやんか…。
「あぁ、わかったから、そんな顔しな…。」
ハァ…、やっぱり、この子には勝たれへんわな。
「良かったぁ!今日は久しぶりだし、カオリ、頑張って料理作るからねっ!!」
この子の、こんな嬉しそうな顔、久しぶりに見たなあ。なんか、こっちまで嬉しいなってくるわ。
でも、クギを刺すとこは刺しとかんとな。
「せやけど、カオリ。…夜のアレは、今日は1回だけにしといてな。最近裕ちゃん、ちょっと疲れてるから、体力持ちそうもないねん…。」
16 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)22時55分10秒
我ながら、情けないけど、しゃあないやん!
だって、カオリ、何回も何回も求めてくんねんで。私の年と体力も考えんと…。
…って、私かてまだ、20代のうら若き女性やっ!!…って、一体、誰に突っ込んでんねんやろか、私…。もう、訳わからんわっ!
「わかったよ。1回で我慢しておくよ。裕ちゃんも年だもんね。」
ニヤニヤ笑いながら、そんな子憎たらしい事を言いよる。
このアホがっ!そんなことあらへ……、否定出来んのが、辛いとこやわな。
17 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)23時24分10秒
そして、娘。との仕事が終わり、私はあともう一仕事残っているので、今、その現場にいる。
もちろん、娘。との現場を離れる際、カオリに、
「じゃあ、先帰って待ってるからね。」
と、言われてもうた。
行かんかったら、怒るやろなぁ…。まあ、そんな気は全然無いねんけどな。
残っていた仕事も、なんとかこなしたし、そろそろカオリの家に向かおか。
お腹もすいたしな。
18 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)23時43分43秒
『ピーンポーン』
インターホンを鳴らすと、すぐにカオリが出てきた。
「あっ、裕ちゃん、お帰り〜!」
“お帰り〜!”って、ここ私ん家とちゃうやろ?まっ、ええけど…。
「ただいま〜!」
だから、ここ私ん家とちゃうって!!わかっていても、つい言ってしまう。まっ、ええけど…。
「ちょうど、料理出来たとこなんだよ。グッドタイミングだね!」
カオリ…。普通ここは“ご飯にする?それとも、先にお風呂?”って、聞くのがお約束とちゃうんか!…って、何のお約束やねんっ!!
あぁ、またや。一体、誰に突っ込んどんのや、私は!?
19 名前:暴走中 投稿日:2001年10月04日(木)23時48分54秒
「おお、そうか。ありがとな。裕ちゃん、お腹すいててん。」
気を取り直して、笑顔で答える。
「じゃ、一緒に食べよ?」
カオリも、笑顔で答えてくれる。かわいいなあ…。
テーブルに着くと、そこには心づくしの手料理が、所狭しと並んどった。
「これ全部、カオリが作ってくれたんかぁ?」
「うん、そうだよ。今日は裕ちゃんのために頑張るって言ったでしょ?」
それにしても、すごいなあ。さすが、料理には自信あるって言うてるだけあるわ。
「さっ、冷めないうちに食べよ?」
「そやな。じゃ、いただきま〜す!」
うん、味も最高や!

20 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時02分11秒
「美味しい?」
カオリが、不安そうな顔で聞いてくる。だからっ、そんな顔すんなって!!
「美味いに決まっとるやん!ほんま、カオリは料理上手いなあ。裕ちゃん、感心するわ。」
手を伸ばして、カオリの頭を撫で撫でしてやる。
これは立ってる時には、身長差が気になって出来へんことやからなぁ。
「わぁ〜い。カオリ、頭撫でてもらうの好きなんだ。でも、誰もやってくんないから、ちょっと、寂しいんだけどね…。」
まあ、そらそうやろな。
21 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時23分12秒
矢口やなっちやと、多分、背伸びしながらやないと、手届かんのとちゃうやろか。その姿を想像したら、悪いけどちょっと笑ってまう。
圭坊は………、そんなことしそうもないもんな。他のメンバーかてそやな。
そうか、カオリは、頭撫で撫でされんの、好きやったんかあ…。
「ほんなら、これからは裕ちゃんがいっぱいしたるからな。」
「うん、ありがと…。」
なんや、照れとるんか?かわいいやっちゃなぁ〜!
その後、私達は他愛もない話をしながら、カオリの手料理を食べた。
22 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時26分55秒
「裕ちゃんも一人暮らしなんだから、ちゃんと料理作らなきゃダメだよ。」
なんやねんな、突然。
「だって、めんどくさいねんもん!」
「そんなこと言ってたらダメだって。何と言っても、体が資本なんだからさ。外食ばかりじゃ、栄養偏るよ?」
「それは、わかってんねんけどな…。」
今度は説教かいな?さっきの“かわいい”発言は、とりあえず撤回やな。
まあ、私のこと心配してくれてんのわかんねんけどな。
でも、8つも年下の子に説教されてる私って、一体…。
23 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時30分24秒
せやけど、カオリ。ちゃんと説教出来てるやん。
リーダーになって、“メンバーを怒れない”って悩んでたんが、嘘みたいやな。
これも、私がいろいろと教えたった成果なんかな?
うん、きっとそうや。そう思うことにしとこ。
「裕ちゃん、カオリは、後片付けするからさあ、先にお風呂入っててよ。」
ん?これまた、突然やな。説教はもう終わったんか?
24 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時36分28秒
「そうか〜?裕ちゃんも、後片付けくらい手伝うで?」
「いいのいいの。裕ちゃんはお客さんなんだから、そんなことしなくていいよ!」
「でもなあ、いつもいつも、ご馳走になってるだけやったら、悪いし…。」
「そんなの、気にしなくてもいいのに…。カオリが好きでやってるんだからさ。それに…。」
カオリがニヤッと笑う。ちょっとイヤな予感…。
「夜は、カオリが、裕ちゃんをご馳走になる番だから…。」
や、やっぱり…。そうなんや。夜の、つまりアレは…、私がカオリに食われてしまうんや…。
25 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時51分50秒
ハァ〜。やっぱり風呂は気持ちええなあ。シャワーも汗を流すだけの時には、てっとり早くていいけど、疲れをとるのには、こうやって、浴槽にゆっくりとつかるのが一番やで。…って、オバハンくさいかなぁ。



「カオリ、お先に!いいお湯やったわぁ!」
風呂から上がって、後片付けを終えたらしいカオリに声をかけ、リビングのソファーに座る。
「じゃあ、カオリも入ってくるね。あっ、そうそう。ビール飲むでしょ?」
おっ、気がきくなあ。カオリは私に缶ビールを渡すと、バスルームに向かっていった。
26 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)00時57分35秒
ビールをあけ、一気に3分の1ほど飲み干す。
「ぷはぁ〜!!」
風呂上がりのビールは最高やな。…って、今度はオッサンやで。
それにしても…。
この後、またカオリに食われてしまうんか…。
べ、別に嫌な訳やないんやで。でも、たまには攻守交代もええかなあと…。
27 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)01時07分51秒
初めて、ここに来た時のことを思い出すなあ。
あん時も、手料理をご馳走になってから、風呂に入って、ほんでから…。
いきなり、カオリが私を押し倒してきおったんや。
最初は何が起こったんかわからんかった。
でも、カオリが何をしようとしたのか気付いた時には、もう遅かったんや。
カオリの腕力に、私がかなうわけないわな。
で、それからというものの、私はカオリに何回もイカされてしもた…。
いくら、オバハンくさい、オッサンくさい言うても、私はまだ20代のうら若き女性やで。もうええってか…。
28 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)01時26分01秒
だからや、そんな若い肉体を持ってんねや。触れられたら感じるし、突っ込まれたらイッてまう、ちゅうねん!!
カオリは、何回も“裕ちゃん、好き!”って言いながら、抱いてくれたんや。
私も好きになってしまっても、しょうがない話やろが…。
ちょっと悔しいんやけどな…、カオリに惚れてしもたんや!!!
でも、私の方からは、まだカオリに好きやって、言うてないんや。
なんや照れくさいし、やっぱり悔しいからな…。
素直にならんなアカンってのは、わかっとんねんけど…。
29 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)01時29分58秒
「裕ちゃん、上がったよ〜!」
あぁ、カオリ。もう上がったんか、早いなあ。
それとも、私が考え事をしてたから、早く感じただけなんかなあ。
それにしてもや、あんな事を思い出してたからかなあ、なんか、身体が疼いてきたわ。
一ヵ月も間が空いたせいもあるんかもしれん。
カオリが、ソファーの私の隣に腰をかけたのを見計らってから、私はゆっくりとカオリを抱きしめた。
「ゆ、裕ちゃん!?」
30 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)01時32分10秒
ちょっと、抵抗の色を見せたカオリを無視して、ソファーに押し倒した。
攻守交代も、夢じゃないかもしれん!
私の下になっているカオリの顔をしっかりと捕まえて、その唇にキスをする。
そして、ゆっくりと、カオリの唇と歯を割って、舌を挿し入れる。
「…んん……」
おおっ、色っぽい声出しよるなあ…。もう、辛抱たまらんわぁ。
カオリのパジャマに手をかけようとした時…。
31 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時15分39秒
「…裕ちゃん。今日はやけに積極的だね…。」
私から、強引に唇を離したカオリが、ほんのり顔を赤らめながら、言う。
なんや、ええとこやったのにっ!!
「でもね、裕ちゃん。ソファーじゃなくって、ちゃんとベッドでしようよ?」
それも、そうやな。じゃあ、早速ベッドへ…。
って、何で私が下やねんっ!!
ベッドルームに入るなり、カオリは私を押し倒してきた。
ハァ…、攻守交代の夢、破れたり…。
32 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時20分30秒
「ねぇ、裕ちゃん。いいでしょ?」
もう、ええわ!どうにでもなれ、っちゅうねん!!
「裕ちゃん、好きだよ…。」
そう言いながら、カオリは私の唇にキスを落としてくる。
その一言によって、私の理性は完全に失われてしもた。
もう、どうにでも料理してちょうだいや、料理上手のカオリさん…。

カオリは、キスをしたまま、私の服をさっさと脱がしとる。
そして、カオリの手は私の胸へ…。
33 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時23分44秒
「あっ、カオリ…。」
思わず、声が出てまう。
「フフッ、裕ちゃんって、感度良好だね。」
私から唇を離して、そう言って微笑むカオリ。
そ、そんなこと言うなや〜!アホ〜!!
そうしている間にも、カオリの唇が、段々と下に降りてくる。
そして、私の胸の突起物にたどりつく。
チロチロと絶妙な舌使いで、それを転がすように舐め回す。
「……んん…、はぁ、あぁ〜ん…」
34 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時27分00秒
ア、アカン。なんぼ久しぶりや、言うたかて、この声はアカンやろ…。
で、でも、止められへんのや…。
カオリが、私の胸で舌を動かすたびに、自然と出てまうんや。
自分の声やあらへんで、これ…。
「裕ちゃん、すごいよ、その声…。色っぽい……。もっと聞かせて?」
はぁ〜、ホンマはこんな声、聞かれたくないんやけどな…。
でも、しゃあないやん。出てしまうねんから…。
今日は、出血大サービスや…。思う存分、聞かせたる。
カオリだけやで、この声を聞けんのは…。
35 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時29分19秒
胸に意識を集中し過ぎて、カオリの手が、下半身に伸びてきたのに、気付かんかった。
ほんまに、いきなりといった感じで、下半身の豆粒大の芯に、カオリの冷んやりとした指が触れた。
「ひゃぁっっ!!」
また、変な声出してしもたやんか…。
36 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時36分50秒
「裕ちゃん、エッチだね。もうここ、グッショリだよ?」
ピチャピチャと音をたてながら、カオリは私のソコを愛撫する。
だ、だから〜!そんなこと、言わんといてって…。
「…あぁ〜、ハッ……ん…」
でも、もうそんなことは、どうでもいいくらいに、私はカオリの愛撫に溺れていく。
あぁそうや、私はエッチや。悪かったな…。
もちろん、カオリの舌は、私の胸を攻め続けたままや。
「……ぅん…、カ、カオリ…、も、もぅ……、アタシ、限…界……や…。
そろ、そろ……、入れ…て……くれ…へん……?」

37 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時47分34秒
「えぇっ!?まだ、ダメだよ。だって裕ちゃん、今日は1回だけって言ってたでしょ?
こんなに早く終わったら、カオリ、欲求不満になっちゃうよ!」
そんなこと覚えとったんか、この子は…。そんなん、もう関係あらへんねん。
せやから、早くして…。アカンねん、ホンマ、マジやばいって。
もう1回、お願いせんなって思うねんけど、もう声が出えへんねんって。
それでもカオリは、入れてくれる素振りも見せんと、芯への愛撫を続けとる…。
このままやったら…、このままやったら…。
あぁ、もうアカンわ。
38 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)03時58分29秒
そう思た途端、身体中に電流が走ったような衝撃と共に、強烈な快感が全身を突き抜けた。
「あっ、あっ、あぁ〜〜〜ん……」
さっきよりも、1オクターブは高い声が出たな。そして、果ててもうた…。
「えっ?裕ちゃん??もしかして、もうイッちゃったの…?」
う、うっさいわ!アンタが、入れてくれんだからやろがっ!!
しかしなぁ、クリへの刺激だけでイッてまうとはなぁ…。
10代の生娘やあるまいし…。カッコ悪すぎやで、ホンマ…。
よっぽど、飢えとったみたいやんか。


中澤裕子、28歳。今までの最短記録、更新かも…な……。

39 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)04時08分08秒
「ねぇ、裕ちゃん。早いよ、早過ぎだよ!」
そんな、早い早いって、連発すなや、ボケッ!
それくらい、自分でもわかっとるわぃっ!
あ〜ぁ、カオリ、すねてしまいおったわ…。
「なぁ、カオリ。もっかい、やってくれへんか?今度は最後までちゃんと、な?」
これは、本音や。だってあんなもんで足りるわけあらへんやんか!
私かてまだ、20代のうら若き女性やねんで?…って、しつこいか…。
「イヤッ!裕ちゃん、1回だけって言ったもん!」
なんで、そんな意地悪すんねんな…。
40 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)04時17分55秒
「あ、あれは…、ゴメン。取り消すから、な?裕ちゃん、このままじゃ、身体疼いて寝やれへんわ…。」
「じゃあ、自分ですれば?」
な、なんてことを!?そんな殺生な…。
隣に、その…、大好きな子がおる、っちゅうのに…。
「なぁ、お願い、カオリさん!」
とりあえず、さん付けで呼んでみる。まぁ、あんまり効果はないやろけどな。
41 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)04時35分22秒
「ん〜、じゃ、カオリさんの出す条件のんでくれたら、やってあげるよ。」
えっ!?“さん付け作戦”成功したんか?結構、単純な子やねんなぁ…。
でも、条件って一体何や!?
「うん…。なんでも裕ちゃん、言うこと聞くから…。」
まっ、大した事ではないやろ。それより、この身体を何とかしてもらわんとな。
「…もっかいじゃ、ダメ!」
「へ?」
「だからぁ〜、あと1回だけじゃ、ダメってこと!カオリの気の済むまで、何回でも抱かせてもらうからねっ!!」

42 名前:暴走中 投稿日:2001年10月05日(金)04時39分48秒
うぅっ、明日仕事入っとったよなぁ。体力持つやろか…。
でもまぁ、ええわ。やっぱりちょっと悔しいけど、カオリのこと、好きやからな。
もう、カオリ!アンタに任せたでっ!!
好きなようにしてええよ!


そして、その後、私は気を失うまで、カオリ愛され続けた。



でもな、カオリ。これだけは言うとくで。
私はまだ、攻守交代の夢、あきらめてへんからな。
そん時は、覚悟しときやっ!!
ほんで、そん時には…


“カオリ、好きやで…”って、ちゃんと言うたるからな…。



…END
43 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月05日(金)09時49分43秒
・・・爆笑
作者さん、面白いです。ここのねえさん、ほんまかぅわいぃですね。
自分、やぐちゅー派なんですが、ゆうかお、はまりそうです(藁
44 名前:作者 投稿日:2001年10月05日(金)12時22分40秒
>43さん。
こんなアホみたいな作品を読んでくださる方が、いらしたんですね。ありがとうございます。
ねえさん、かぅわいぃですか。作者も関西出身なので、ほとんど地のまま書きました(ワラ
作者もホントは、やぐちゅー派なんですが、自分ではやぐちゅーは書けそうもないんで、ゆうかおということで…(意味不明
はまっていただけたら、嬉しいです。

次回(あるとしたら)は、カオリ視点でいこうかなと…。
あっ、でも、どうなるかはわかりません(逃

45 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)08時36分23秒
ゆうかお好きなので楽しめました。
ストーリーorエロをもう少し深く読みたい感じでした。
46 名前:作者 投稿日:2001年10月06日(土)14時06分46秒
>45さん。
貴重なご意見、ありがとうございます。
読み返してみると、ほんと、支離滅裂なストーリーと中途半端なエロですね。
でも、これが作者の限界なんです。すみません…。



次作は、ボチボチと書き始めていますが、やっぱり作者に進歩はありません…(爆

47 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月06日(土)19時20分23秒
いやーおもしろかったっすよ。うん。
「夜のアレ」のところで、エロとみせかけて、
実はマージャンとかそういう肩透かしも覚悟してましたが、
ちゃんとエロでよかったっす。(w
(マージャンは二人では出来ないか)

次回作も期待。
48 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)00時50分31秒
明日は、裕ちゃんに会える日。
2週間に1回の特別な日。

私は、明日のために早めに寝ようと、今ベッドの中にいる。
でも、なかなか寝つけないんだ。
裕ちゃんの事を考えると…。
今までの出来事をいろいろと思い出す。

49 名前:作者 投稿日:2001年10月07日(日)00時53分35秒
というわけで、続編スタートです。
今度は、カオリに今までの思いを語ってもらいます。
更新は、前作に比べ、チマチマになると思いますが、よろしくです。


>47さん。
おもしろかった、と言っていただけて、すごく嬉しいです。
「夜のアレ=マージャン」ですかぁ。なるほど。そういうオチもありましたね。勉強になります(ワラ
作者の頭の中には、エロしかなかったですから(恥

50 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)02時35分56秒
裕ちゃんが、娘。にいる時から、私は密かに、裕ちゃんのことを想っていたんだ。
それなのに、裕ちゃんってば、矢口やなっち、それに辻や加護の相手ばかりしていて、私のことなんか、全然構ってくれなかった。
そんな裕ちゃんを、どれだけ寂しい思いをしながら見てたのか、裕ちゃんは知らないんだよね、きっと…。
でも、裕ちゃんが娘。を卒業して、私がリーダーに指名された時、これは正直、チャンスだと思ったんだ。
だって、裕ちゃんに話しかける口実が出来たわけじゃない?
“現リーダーが、前リーダーに相談を持ちかける”という口実が…。
51 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)03時16分50秒
裕ちゃんが、娘。を卒業した直後に、私は早速、それを実行に移した。
それはただ、裕ちゃんと話すきっかけ作りのためだけに、持ちかけた相談なのに、裕ちゃんは嫌な顔一つせずに、親身になって相談に乗ってくれた。
ますます、好きになっちゃったよ…。
あんなに長い時間、裕ちゃんと話をしたのって、久しぶりだったな。
結成当初は、結構あったんだけどね。
その後も、もう少し裕ちゃんと一緒にいたくて、“家に来ない?”って誘ったんだ。
52 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)03時19分11秒
その時は、別にあんな事をしようと思って、誘ったわけじゃないんだよ。
ただ純粋に、裕ちゃんと一緒にいたかったから…。ホントだってば!
最初は断られたんだけど、強引に連れてきちゃった。
そして、いろんな話をしながら、私の作った料理を一緒に食べて、お風呂に入って。
さぁ、寝ようかという時、裕ちゃんのお風呂上がりのちょっと濡れた髪が、ヤケに色っぽく見えて…。
今まで、たまりにたまっていた、裕ちゃんへの想いが、一気に爆発したのを感じた。
気が付いたら、裕ちゃんをベッドに押し倒していたんだ。
53 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)03時27分46秒
はじめは、すごい抵抗されたんだけど、そこは力ずくで…。
その後の事は、実ははっきり覚えてないの。もう、無我夢中で…。
で、ふと我に返ると、ベッドの上で、裸でグッタリとしている裕ちゃんの姿が見えたんだ。
(ヤバイっ!私、なんてコト、しちゃったんだろう!!)
焦ったね。
怒られるか、軽蔑されるか、それとも私を無視して、さっさと帰っちゃうか。
そのどれかだと思ってた。
それなのに…。
54 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)14時23分52秒
裕ちゃんは、ニッコリと微笑んで、私の頭を優しく撫でてくれたんだ。頭を撫でられるのが、こんなに心地いいなんて、その時、初めて知った。
誰にもそんなこと、されたことなかったからさ…。
今では、裕ちゃんによくやってもらうんだけどね、ヘヘッ。
私が、“頭撫でてもらうの好き”って言ったからなんだろうけど。
優しいよね、裕ちゃんって。
55 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)14時27分40秒
でも、その時はすごくビックリした。
まさか、そんなことしてくれるなんて、思ってもみなかったから…。
その後、裕ちゃんが静かに寝息をたてている隣で、私は朝までずっと泣いていた…。
もう嬉しくて、嬉しくて…。
56 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)14時31分11秒
あの日以来、裕ちゃんと仕事で一緒の時の行動パターンは、だいたい決まっている。
まず、裕ちゃんが娘。の楽屋に入ってきて、石川をいじめてから、矢口に抱きつきに行く。
“なんで、いつもそんなことするの?”って聞いたことがあるんだけど、裕ちゃんの答えは、
『だって、お約束やんか。』
とのこと。
なんなの、“お約束”って?まぁ、いいけど。
57 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)15時16分15秒
で、その“お約束”をしている裕ちゃんを、私はボーッとしながら、眺めてるんだ。
その視線に裕ちゃんが気付いて、やっと私の所に来てくれる。
それから、“新旧リーダー相談室”が始まるの。
あっ、ちなみにこのネーミングは、裕ちゃんがしたんだよ。
言っとくけど、私は、そんなダサダサなネーミングしないからねっ。
そして、仕事が終わると、裕ちゃんを家に呼んで、ご飯を食べて、お風呂に入って。
その後は、私の至福のひととき。このベッドの上で…。
あぁ、裕ちゃん…。
58 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時18分53秒
でもね、そんな私にも、不満はあるんだよ。
それは、絶対に“好き”って言ってくれないこと。
“かわいいなぁ〜!”とか“大人っぽくなったなぁ〜!”っては、言ってくれるんだけど…。
まぁ、もちろん、それも嬉しいんだけどね。
でも、やっぱり…。
言って欲しいよ…。欲張りなのかなぁ、私。
時々、不安になるんだよ。私のこと、どう思ってるのかなって。
裕ちゃんといる時も、そんな思いが顔に出ることがあるみたいで…。
59 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時31分00秒
『そんな、不安そうな顔しなっ。』
って、言われるこてがあるの。
でも、大丈夫だよね?自信持っていいんだよね?
だって、裕ちゃん、家に誘っても断ったことないし。
あぁ、一番最初は別だったけど…。
夜のアレだって、求めたら、抵抗しないで受け入れてくれるし。
これも、一番最初は別だったけど…。
普通、好きじゃなかったら、あんなことさせてくれないよね…?
60 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時36分25秒
言葉で言ってくれない分、身体で証明してもらえるように、何回も何回も、求めちゃうんだよ…。
だから…。
『今日は1回だけにしといてな。』
って言われた日は、正直、辛かったんだよ?
しかも、すぐイッちゃうし…。
泣きそうになったんだからっ、ホントに…。
まぁ、結局は、1回だけじゃすまなかったんだけどね、フフッ…。
自信、持っちゃっていいよね?

61 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時43分54秒
でも、最近ちょっと裕ちゃん、不満そうな顔を見せる時があるんだ。
原因はだいたい、想像がつくよ。
多分、私に攻められるばっかりじゃ、納得いかないんだろうね。
私に押し倒される時、一瞬、悔しそうな表情するもん。
ん〜、でも私は、裕ちゃんの、あの乱れる姿を見たいもんね。
そして、あの乱れる声を聞きたいもんね。
普段の裕ちゃんからじゃ、決して想像出来ないような、姿と声…。
62 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時48分40秒
だけど、たまには攻められるのもいいかもね。
裕ちゃんが、それを望んでくれてるんだったら…。
それに裕ちゃん、上手そうだし…。って何、考えてるんだ、私は?
あぁ、明日は裕ちゃんに会えるんだね。嬉しいなぁ…。
えっ?もう、こんな時間?
せっかく、早めにベッドに入ったのに…。
裕ちゃんのこと、考えていると、時間が経つのが早いね。
もうそろそろ、寝ないと。
多分、明日もあんまり眠れないと思うから、フフッ…。
63 名前:交信飯 投稿日:2001年10月07日(日)16時54分47秒
翌朝…。
「おはようさん!みんな元気かあ?」
いつも通りの登場の仕方だね、裕ちゃん。
「こらぁっ、石川っ!この前、裕ちゃんの弁当食ったの、お前やろっ!!」
「きゃあ〜!な、中澤さんっ、石川、そんなことしてませんよぉ〜!!」
……裕ちゃん、アナタは小学生のガキですか…?

「や〜ぐ〜ちぃ〜!」
「うわぁっ、裕子〜!やめろよぉ〜!!」
……裕ちゃん、アナタはただのエロオヤジですか…?

好きになる人、間違えたかも……。
飯田圭織、20歳。ちょっと悩むお年頃…。

64 名前:作者 投稿日:2001年10月07日(日)17時02分56秒
とりあえず、ここまでにしておきます。
いやぁ〜、カオリの一人語り(?)は難しいです。
なので、やっと裕ちゃんを登場させました。
やっぱり作者は、裕ちゃんに頼らないと書けないみたいです(w
65 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月07日(日)17時11分17秒
更新中、ずっと読んでました。今日はここまでですね。
……アナタはただのエロオヤジですか……て、かおりん。。言い過ぎでっせ(w

ところで、かおりはねえさんのどんなところが好きなんですかね?
さりげないエピソードきぼん!
では、これからもかぅわいぃねえさん…とかおりん、楽しみにしています。
66 名前:作者 投稿日:2001年10月08日(月)01時14分06秒
>65さん。
リアルタイムで読んでくださったんですね。ありがとうごさいます。
これからも、不定期更新になるとは思いますが、よろしくです。

カオリの突っ込みは、ちょっと嫉妬の入り交じった突っ込みということで…(w

カオリが、裕ちゃんのどんなところが好きなのかは、次の更新で、交信(?)してもらいます。


では、続きをどうぞ…。

67 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)01時18分39秒
「ん?なんや、カオリ。人のこと、じっと見て。」
“一仕事終わった”みたいな顔をして、私の所に歩み寄ってくる裕ちゃん。
はいはい。これから、“新旧リーダー相談室”ですね…。
さっきまでのふざけた裕ちゃんとは、打って変わった真剣な表情で、私の相談に乗ってくれる。
こういうギャップも、何かグッとくるね…。
その他にも、裕ちゃんはいろんな表情を持っている。
そのどんな表情も好きだけど、その中でも、私は、事務所の人やテレビ局の人などと話している、大人な表情の裕ちゃんが一番、好きなんだ。
68 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)01時23分03秒
それは、私達、年下のメンバーといる時には、決して見せない表情。
早く私も、裕ちゃんに、あんな表情をさせられる大人になりたいよ…。
それに、裕ちゃんって、すごく優しいんだ。そんなところも、好きだったりする。
自分では、“全然、優しいことなんかあらへん。”って、言ってるけど、そんなことないよ…。
多分、自分の無意識の内に、優しさが出てるんだろうね。
大きな心で、私達メンバーを、温かく見守ってくれている裕ちゃん。
やっぱり、大人だね…。
69 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)01時34分53秒
初めは、単に、大人の女性への憧れだと思っていた。そりゃ、裕ちゃん、女の人だもんね…。
でも、裕ちゃんを、恋愛対象として、好きになっていたと気付くのに、そんなに時間はかからなかった。
だって、学生時代、男の子を好きになった時と、同じ感情だったから…。
その感情に、最初はとまどったけど、でも、自分の気持ちに嘘はつけなかった…。

あっ、知らない間に、また交信しちゃってたみたい…。
裕ちゃんを見ると、ちょっと呆れたような顔で、私を見てる。
突っ込まれる前に、何かしゃべらないとね…。

70 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)01時35分45秒
初めは、単に、大人の女性への憧れだと思っていた。そりゃ、裕ちゃん、女の人だもんね…。
でも、裕ちゃんを、恋愛対象として、好きになっていたと気付くのに、そんなに時間はかからなかった。
だって、学生時代、男の子を好きになった時と、同じ感情だったから…。
その感情に、最初はとまどったけど、でも、自分の気持ちに嘘はつけなかった…。

あっ、知らない間に、また交信しちゃってたみたい…。
裕ちゃんを見ると、ちょっと呆れたような顔で、私を見てる。
突っ込まれる前に、何かしゃべらないとね…。

71 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)01時41分25秒
初めは、単に、大人の女性への憧れだと思っていた。そりゃ、裕ちゃん、女の人だもんね…。
でも、裕ちゃんを、恋愛対象として、好きになっていたと気付くのに、そんなに時間はかからなかった。
だって、学生時代、男の子を好きになった時と、同じ感情だったから…。
その感情に、最初はとまどったけど、でも、自分の気持ちに嘘はつけなかった…。

あっ、知らない間に、また交信しちゃってたみたい…。
裕ちゃんを見ると、ちょっと呆れたような顔で、私を見てる。
突っ込まれる前に、何かしゃべらないとね…。
72 名前:作者 投稿日:2001年10月08日(月)01時51分58秒
すみません(汗

69〜71、三重投稿になってしまっています…。

ほんと、ごめんなさいっ!

73 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)02時03分26秒
「裕ちゃん、好きだよ…。」
あっ、裕ちゃん、困ってる。まっ、ここ楽屋だもんね。
「かわいいなぁ、カオリは…。」
はぁ、やっぱり、それしか言ってくれないんだ…。また不安になってくるよ…。
だけど、裕ちゃんは、ゆっくりと優しく頭を撫でてくれる。
不安、ちょっとは吹き飛んだかな?
「ねぇ、裕ちゃん。今日も家に来てくれるよね?」
でもやっぱり、不安気に尋ねる。
「あ、あぁ。行くで、もちろん。だから、そんな不安そうな顔すんなって、言ってるやろ?」
いつも通りの返答。なんだか、こういうの、嬉しいね…。
73 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)02時14分08秒
今日は、裕ちゃんとの仕事の後は、2人とも何も入っていなかったので、一緒に私の家に向かう。
「ねぇ、裕ちゃん。カオリ、今からご飯作るから、テレビでも見ながら待っててね。」
「うん。でも、ホンマに何も手伝わんでもええんか?」
「いいのいいの、すぐ出来るから。」
「まっ、裕ちゃんが、台所ウロウロしとったら、かえって邪魔やわな…。」
い、いや…。別にそういうわけじゃないんだけどさ…。
私は、手早く料理を作って、テーブルに運んだ。
74 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)02時24分29秒
「お待たせ〜!裕ちゃん〜!!」
「おっ、早いなあ。手際の良さも抜群やね。裕ちゃん、手伝わんでよかったわ。」
だからっ、別にそういうわけじゃないんだってばっ!!

“美味い、美味い!”って連発しながら、ホントに美味しそうに、料理を食べてくれる裕ちゃんを見てたら、こっちまで幸せになってくるよ。
私の身体も美味しいのかな?…って、何考えてるんだろう、私は?
まだ私が攻められるって、決まったわけじゃないんだからね…。
「なんや、カオリ?顔、赤いで?何か、変なこと考えとったんとちゃうやろな?」
75 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)02時28分50秒
変に鋭いよね、裕ちゃんって…。
でもここは、否定しておかないと…。
「何言ってんのよ!裕ちゃんじゃあるまいし…。」
「な、なんやねんな!だいたいな、カオリはなぁ、裕ちゃんのこと、誤解しとるで!それにやっ………」
はいはい。今日は、裕ちゃんがお説教する番ですか?
説教を受ける側は、悪いけど裕ちゃんより、慣れてるんだからね。
というか、裕ちゃんに慣らされたんだけど…。
ここは、軽く聞き流しておくのが一番だっていうことを、今までの経験上、知っている…。
76 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)02時32分24秒
「……って、聞いとんかっ!!」
「はいはい、聞いてたよ。」
「絶対、嘘やな…。第一、はいを2回言うやつに限って………」
あぁ、また始まったよ…。
でも、裕ちゃんに説教されるのって、何気に久しぶりだよね。
ちょっと、嬉しいかも…。
「また、聞いてへんかったやろ。もうええわ。裕ちゃん、疲れたわ。それに、説教しとんのに、ニヤニヤ笑われたら、気味悪うてしゃあない…。」
えっ?私、ニヤニヤ笑ってた?うん……そうかもしれない。
77 名前:作者 投稿日:2001年10月08日(月)02時36分34秒
というわけで、今回は、ここまでです。

カオリが裕ちゃんのどんなところが好きなのか、というのも入れてみましたが、全然さりげなくなかったですね…。すみませんっ(汗

メール欄でも、コソッと遊んだりしていますので、興味のある方はどうぞ(w

次回の更新は、いつになるかわかりませんが、またお暇な時にでも、覗いてやってください。

78 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)22時21分09秒
1時間後…。
私は、お風呂から上がると、リビングに戻る。
あれ?先にお風呂から上がって、いつもならビールを飲んでいる裕ちゃんの姿が見当たらない。
どこ行ったんだろう?まさか、帰ったんじゃないよね…?
不安になった私は、寝室を覗いてみる。
はぁ、よかった…。
ベッドの縁に腰かけて、雑誌を読んでいる裕ちゃんがいた。
「おぅ、カオリ。上がったか。こっちにおいでや。」
ベッドの自分の隣の空間を、ポンポンと軽く叩く裕ちゃん。
私は、言われた通りに、そこに行き、腰を下ろすが、よっぽど不安そうな顔をしていたのだろう…。
79 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)22時30分17秒
「なんや、カオリ。またそんな顔して…。もしかして、裕ちゃんが、帰ってしもたと思てたんちゃうやろな?」
その通りなんだけど、そうとは言えない。
「アホやなぁ、裕ちゃんが、そんなことするわけないやろ?イヤやねんやったら、始めっから来えへんって…。」
そう言って、ニコッと微笑む裕ちゃん。その笑顔はとても綺麗で、そしてすごく大人の女性って感じで…。
私も最近、よく“大人っぽくなったね”って言われるけど、この人には絶対にかなわないな…。
「……リ、……やで…」
えっ?今、裕ちゃん、なんて言ったの?
80 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)22時40分38秒
裕ちゃんの笑顔に見とれていて、聞こえなかったよ。
それに小さい声でボソッて言うんだもん。なんだか、いつもの裕ちゃんらしくない言い方で…。
「え?何か言った?」
「…カオリ、好きやで……。」
今度はしっかりと聞こえた。
でも、その言葉の意味を理解するのに、時間がかかってしまったんだ…。
今、“好き”って言ってくれたの…?“好き”って…?
私の、最も欲しかった言葉…。

81 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)22時49分05秒
「ちょ、ちょっと…、カオリ?」
裕ちゃん、なんでそんなに慌てているの?
「なぁ、なんで泣いてんの…?何か裕ちゃん、悪いこと言うたか…?」
気付いたら、無意識のうちに、涙がボロボロと流れていたんだ。
違う、違うよ。嬉しくて泣いてるんだよ…。
それをちゃんと、伝えなきゃって思うんだけど、涙が邪魔をして、言葉にならない。
だから、頭をブルブルと左右に振って、その意思を伝えたんだ。
そしたら、裕ちゃん、私のことをゆっくりと、そして、しっかりと抱きしめてくれた。

82 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)22時58分44秒
裕ちゃんの腕の中って、こんなにあったかかったんだね。
今まで、知らなかったよ…。
だって、裕ちゃんに抱きしめられることって、あんまりなかったからね。
その腕の中で、私は泣きじゃくっていた。
そんな私を、裕ちゃんは、温かく包んでくれて…。
そして、頭を優しく撫でながら、私の耳元で、
「ごめんなぁ、今まで、素直になれんで…。カオリ、好きやからな、ホンマに…。」
と、言ってくれた。
裕ちゃん、余計に涙が出ちゃうよ…。

83 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)23時09分04秒
どれくらいの時間、そうしていたのか、わからないけれど、裕ちゃんが、私の身体からそっと離れて、まだ涙の残る私の顔を、じっと見つめて…。
「カオリの、不安そうな顔を見るのもイヤやけど、泣いてる顔もあんまり見たないなぁ…。“ねぇ、笑って!”…やで。」
私のセリフを真似するようにそう言って、いたずらっ子のように笑う裕ちゃん。
もうっ、裕ちゃんったら…。
こんな時にまで、そんなチャカすようなこと言うの?
でも、それも何だか、裕ちゃんらしくって…。
思わず、私も笑顔になる。

84 名前:交信飯 投稿日:2001年10月08日(月)23時18分00秒
「そうや、カオリは笑ってる顔が一番や!」
裕ちゃんが、私の頬を伝っている涙を、そっと、指で拭ってくれる。
そして、ゆっくりと裕ちゃんの顔が、近づいてくるのが見えて、私は目を閉じた…。
ただ、唇と唇が触れ合うだけのキスなのに、私は全身から、力が抜けていくのを感じたんだ。
こんなキスも出来るんだね、裕ちゃんって。やっぱり、大人だよ…。
唇を離した裕ちゃんが、もう一度、私を抱きしめてくれる。


「なぁ、カオリ…。今日は、カオリを…、裕ちゃんにくれへんか…?」

85 名前:作者 投稿日:2001年10月08日(月)23時28分02秒
今日は、ここまでです。

さあ、だんだんといい雰囲気になってきましたね…。
次は、いよいよエ○に突入、ってことになりますか(w

今、ボチボチと書いているんですが、何だか恥ずかしくなってきてます。

今度も、いつ出没するかは不明ですが、気長に待っていてください。(待っていてくれる方がいるのかどうかは、わかりませんが…。)

86 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月09日(火)02時45分35秒
>>気長に待っていてください。
待ちます。
と言っても作者さんの更新は速そうですね(w
87 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月09日(火)23時08分47秒
いや〜ほんと、いい雰囲気ですね。ドキドキしてきた・・
好きって言われて泣いちゃうカオリがかわいいっす。
88 名前:作者 投稿日:2001年10月10日(水)00時44分47秒
>86さん。
待っていてくださる方が、いらしたんですね(嬉
更新、速そうですか?たんなる暇人なだけなのかも(w

>87さん。
かわいいカオリ、気に入ってくだされば幸いです。
今後も、ドキドキしちゃってください(w


では、続きです。

89 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)00時50分25秒
今日は、始めからそうなることが、わかってたみたいだね。お互いに…。
「うん…。裕ちゃんに、カオリの全て、あげるよ…。」
次の瞬間、私の身体は裕ちゃんの手によって、ベッドに沈められた…。
そして、さっきとは違う、本当の意味での大人のキスをしてくる裕ちゃん…。
私の口の中に侵入してくる、裕ちゃんの舌の動きに、頭の芯が、じんじんと麻痺してくるのがわかる。
今まで、私が裕ちゃんにしてきたキスが、すごく幼稚なものに思えた。
キスだけで、こんなに感じちゃうんだ…。
これもまた、初めて知ったこと。

90 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)00時55分01秒
「…ぅん……」
甘い吐息が、私の口から漏れた時、裕ちゃんの唇が、私から離れた。

そしてもう一度、
「カオリ、好きやで…。」

「私も好きだよ、裕ちゃん…。」


それは、これから始まる、全て行為への合図のように思えた…。
裕ちゃんが、私のパジャマと下着を徐々に剥ぎ取っていく。そして、自分のそれも脱ぐ。
何度も見てきたはずの裕ちゃんの白くて細い身体が、今日はヤケに眩しく見えた…。
ホント、綺麗…。
91 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)01時00分04秒
今度は唇だけではなく、顔中にキスの雨を降らせてくる。
頬、額、瞼…。
そして、裕ちゃんの唇が、私の耳に移動して、そこをそぉっと舐めてくる…。
全身がゾクリとするような感覚に、私の身体が、ビクッと動く。
そんな私の反応を、裕ちゃんは見逃すはずがなかった。
「カオリは、耳が弱いんやな…。」
嬉しそうに、そう言って笑った裕ちゃんは、執拗に私の耳を攻め続けた。
もう、どうにかなっちゃいそうだよ…。
裕ちゃんの手が、私の胸に優しく触れる。
またビクッと反応する私の身体…。
92 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)01時05分28秒
「…ゆ、う…ちゃ……ん…」
「…カオリかて、感度良好やん…。」
それはね、相手が裕ちゃんだからなんだよ…。
私の耳を攻めていた裕ちゃんの唇が、そこから離れて、段々と下に降りてくる…。
首筋から、鎖骨、そして胸へと裕ちゃんの唇が移動する。
手は、私の腰の辺りで動いている。
何一つ、無駄のない裕ちゃんの動き…。
やっぱり、私とは全然違うよ…。
これまでの、私の子供っぽい行為が、何だかとても、恥ずかしく感じられて…。
何だかとても、情けなく感じられて…。
93 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)01時11分41秒
でも、裕ちゃんは大人で、私はまだまだ子供なんだから、しょうがないよね…。

「…カオリ、こんな時にまで、交信せんといてぇな…。裕ちゃんのすることに、集中しといてぇや…。」
そうだよね。今日は、裕ちゃんに、私の全てをあげるって決めたんから…。

改めて、裕ちゃんは、私の胸の頂点に唇を落としてくる…。
うわぁっ、気持ちいぃ…。良すぎるよぅ…。
私の腰にあった裕ちゃんの手が、ゆっくりと、下半身に伸びる…。
「…うっっ……」
「もうここ、すごい濡れてんで……。ずっと、裕ちゃんのこと、待っとったみたいやな…」

94 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)01時16分29秒
そう言って、裕ちゃんは、その先端にある、小さな突起物に刺激を与えはじめる。
「…ぁっ、ぅっ……。」
「カオリ…、ちゃんと声、出してええねんで。感じてくれてるんやろ…?」
ダ、ダメ…。恥ずかしいよ…。
声が出るのを必死に我慢して、首を左右に振る…。
「…そうか、わかった。じゃあ、イヤでも声が出るようにしたるわ…。」
いきなり、裕ちゃんの頭が、私の太股の間に入ってきて、今まで指で触れていた部分を、舌で愛撫しはじめる。

えっ?何っ!?

95 名前:作者 投稿日:2001年10月10日(水)01時19分54秒
はいっ、今日はここまでです。

もうそろそろ、終わりそうです。
余談ですが、ケータイからの投稿は、目と親指が疲れますね…。
あ〜、パソコンが欲しい〜(w

…次回は、また明日です。(多分…)

96 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)21時03分43秒
「裕ちゃん…?それ…、やだ、よ……」
「なんでや…?今日は、カオリの全てをくれるって、言うたやろ…?」
言ったけどさ…。でも、そんなこと…。
「裕ちゃんに、全部任せてくれへんか…?」
そう言われたら、拒否なんか出来るわけないよ…。


「カオリのここ、美味しいで…。料理と一緒や……。」
裕ちゃんに、あんな所を見られている、そして味わわれているかと思うと、もう、顔から火が出るほど、恥ずかしかった…。
でも、それ以上に強烈な快感が、私を襲ってきて…。
指で触られるのとは、比べものにならないくらいに…。
97 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)21時06分32秒
「…あっ、あぁ…ん……、ゆ…、ゆう…ちゃ…ん……」
あぁ、ダメだ…。押さえきれないよ…。
裕ちゃんが、ちょっと顔を上げて、私を見る。
「そんな声、出せるんや…。もっと、聞かせて…、裕ちゃんだけに…。」
裕ちゃんは、舌での愛撫を再開した。
「んんっ…はぁ……きも…ち…ぃ……あっ…」
裕ちゃん…、こんなに、気持ちいいの、初めてだよ…。
もう、ダメかも…。でもまだ、こんなところで……。
「ん?カオリ、もう、限界か…?我慢せんと、イッたらええねんで…。」
えっ?だってまだ……。

98 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)21時10分03秒
「たった1回で、終わるなんて、思てないやろな…?何回でも、カオリの気のすむまでやったるから…、な?」
裕ちゃんの舌の動きが、一段と激しくなった…。
「あっ、あっ、あっ……ゆぅ…ぁぁん…」
腰が、ビクビクと浮きそうになるが、裕ちゃんの手によって、押さえつけられる。
でも、裕ちゃんの手の力より、私の腰の動きの方が、段々と激しくなってきて…。
「んあぁぁぁ……、も…、ダメ……ぃっちゃ………ぅ」
頭の中が、一瞬、真っ白になったんだ…。
その直後、腰だけでなく、全身が大きく震えて…。
………最後の瞬間を迎えた…。

99 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)21時13分10秒
「カオリは、かわいいなぁ…。」
まだ、息が上がっている私の頭を、優しく撫でてくれる裕ちゃん。
今までは、その言葉を聞かされるたびに、ちょっと複雑な気分になったのに…。
今は、素直に嬉しいと感じる。
「なぁ、カオリ…。まだ足りひんやろ…?裕ちゃんかて、まだまだ足らへんわ……。」


そう言って、再び私に覆い被さってくる裕ちゃん…。

いつ終わりが来るのか、子供の私には、想像がつかなかった…。
多分、大人の裕ちゃんにも…。

100 名前:交信飯 投稿日:2001年10月10日(水)21時15分53秒
薄れゆく意識の中で、私は、心の中で、裕ちゃんに語りかけた…。


ねぇ、裕ちゃん…。
もう、不安そうな顔見せたりしないからね。


ねぇ、裕ちゃん…。
もう、泣いてる顔も見せたりしないからね。


ねぇ、裕ちゃん…。
私、頑張って裕ちゃんみたいな、素敵な大人の女性になるから、その時には、対等に大人の表情で接してね。


ねぇ、裕ちゃん…。
好きだよ…。



…END


101 名前:作者 投稿日:2001年10月10日(水)21時17分42秒
これで、『交信女・飯田圭織』、略して『交信飯』終了です。
電車の中からの更新でした(w


カオリ視点は、難しいですね…。
一人称で、関西弁が使えないのが、作者にとっては辛かったです…。


次回作は、まったくもって、未定です。(あるのかどうかも…)


102 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)00時11分37秒
『アタシ、女の人を好きになったりって、出来ないから…。』
ステレオから流れてくる矢口の声を、機嫌良く聞いていた私は、その一言によって、固まってしもた…。
“女の人を好きになれない”って、そう言うたんか、今…?


私は、毎週日曜日に、ラジオの生放送のために、スタジオに行く。
そん時に、スタッフの人から、先週分の矢口のラジオの収録テープをもらう。
ほんで、それを家で聞いてるんや。
今日も“矢口はどんなことしゃべったんやろな?”なんて思いながら、意気揚々とステレオの再生ボタンを押して、しばらく聞いとったら…。
103 名前:作者 投稿日:2001年10月11日(木)00時13分46秒
「次回作は、まったくもって、未定です」と、言っておきながら、もう書き始めてしまっている自分…。
気まぐれですな(w

そうです。やぐちゅーです。
「やぐちゅーは、自分には書けそうにもない」と、言っておきながら…。
やっぱり、気まぐれですな(w

ゆうかお好きな方、ごめんなさい!

完全な、見切り発車で書いているので、この後の展開はどうなるのか、作者自身にもわかりません(汗

104 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時09分37秒
それは、『矢口を全裸にするスペシャル』やったっけなぁ。
正確なタイトルは、忘れてしもたわ…。
とにかく、矢口にまつわるいろんな噂を、矢口にぶつけて、その真相を語る、ってコーナーやったんや。
その中で、『矢口と吉澤は、実はデキている』ってゆう、とんでもない噂が出てきたんや。
それに対する、矢口の答えが、私を固まらせてしもた、あの一言…。
やっぱり、アカンのんか?
そうやろな…。だいたい予想はついとったけど、あんなに、はっきりと言われてもうたら、もう諦めんな、しゃあないやんか…。
105 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時18分12秒
矢口に抱きついた時、口では“やめろよぉ〜!”とか言いながらも、決して、逃げようとせえへん矢口…。
矢口にキスした時、さすがに抵抗しおるけど、それでも、逃げようとせえへん矢口…。
卒業コンサートで、“矢口ぃ〜、好きやで〜!”って言うた時、“う〜ん、アタシも好きっ!”って言うてくれた矢口…。

ちょっとは、期待してもええかな、って思とったのに…。
自意識過剰やったんやな、私…。

矢口に抱きつくのも、キスするのも、“好き”って言うのも、冗談っぽくやってたんやけど、実は、本気やったんやで…。

106 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時21分40秒
でも、今となったら、冗談っぽくやっといて、よかったって思うわ…。
本気やった、ってことがバレたら、もう矢口は、私になついてくれへんねんやろ…?
これからはもう、矢口に抱きついたり、キスしたり、“好き”って言うたりせえへんから。
せやから、これ以上、期待させるようなこと、せんといてな…。
気が付いたら、ラジオは、エンディングにさしかかっとった。

『そういえばさ、最近、裕ちゃんに会ってないんだよね。なんか寂しいよぉ〜!』
だからっ!そんな、期待させるようなこと、言わんといてって!!


107 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時25分39秒
今日は、裕ちゃんの様子がおかしい。
いつもなら、私達の楽屋にすっ飛んできて、
『矢口ぃ〜!会いたかったわぁ〜!好きやでぇ〜!!』
って、抱きついて、キスしてくるのに…。
今日は、楽屋にすら、来やしない。
一体、どうしちゃったんだろう…?
この前のラジオで、
『最近、裕ちゃんに会えなくて、寂しいよぉ〜!』
って、私なりの精一杯のラブコールを送ったつもりなのに…。
裕ちゃんが、私のラジオの収録テープを持って帰っている、って聞いたから。

だから、てっきり…。

108 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時29分11秒
『なんや〜、矢口も裕ちゃんに会いたかったんか〜?』
って、嬉しそうに抱きついてくると思ってたのに…。
自意識過剰なのかな、私…。
さっきスタジオ入りした時、今日初めて、裕ちゃんに会ったんだけど…。
私とろくに目を合わせようとしないで、
「おはよう。」
と言ったっきり、他のメンバーの所に行っちゃったんだ…。
番組の収録中も、一応、私と会話はするんだけど、何だか変によそよそしくて…。
いつも、仕事には一生懸命な裕ちゃんなのに、集中力が欠けているみたいで…。
全然、らしくないよ。
私、何か悪いことしたのかな…?
109 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時33分19秒
収録が終わって、楽屋に戻ろうとした時、廊下で裕ちゃんと会ったんだ。
裕ちゃんは、逃げるように自分の楽屋に戻ろうとしたんだけど、私は、その腕を捕まえて引き止めた。
「ねぇ、裕ちゃん…。今日の裕ちゃん、変だよ?何かあったの?」
「…ん?何にもあらへんで…。私はいつも通りや…。」
やっぱり、おかしい。
裕ちゃんが、自分のことを“私”って呼ぶ時は、真面目な話をする時か、心ここにあらずって時か、それか…、あんまり親しくない相手としゃべる時なんだ…。
私と話す時は、必ずと言っていいほど“裕ちゃん”って呼ぶのに…。


110 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時37分08秒
「ねぇ、やっぱり変だよ…?なんで今日は、楽屋に来てくれなかったの…?」
「そらな、新メンバーもおるし、私が、のこのこ入って行ったら、あの子らも気ぃ使うやろうしな…。」
なんだよ、それ?
この前は、“新メンバーとの親睦を深める”って、わけわかんないこと言って、セクハラまがいのこと、しかけてたじゃんかよっ!!
私が、必死になって止めたから、未遂で終わったけど…。
「あっ、私、次の仕事あるから、もう行くわな…。」
ちょ、ちょっと待ってよっ!まだ、話は終わってないよっ!!

111 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月11日(木)13時39分11秒
またまた更新中にきてしまった・・・失礼いたします。
待ちきれずにレス。作者さん、かなりいい。ねえさんに対するかおりの思い、いいですね。
やぐちゅー、かなり嬉しいです。
あと、余談ですが、市井とねえさんというのもありかも・・と、今日のニュースを見て思いました。
では、楽しんでますんで。
112 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時40分22秒
もう一度、引き止めようとしたんだけど、何だか裕ちゃんの背中が、私のことを拒否しているように見えて…。
結局、そのまま裕ちゃんが、自分の楽屋に入って行くのを、ボーっと見ていることしか出来なかった…。
ねぇ、裕ちゃん。私のこと、嫌いになったの…?
今までさんざん、抱きついたり、キスしたり、“好き”って言ってくれてたのに…。
やっぱり、あれは冗談だったんだね…。
実は、ホントは、すっごい嬉しかったんだよ…。
でも、冗談っぽくやっている裕ちゃんには、私のホントの気持ちは伝えられなくて…。
113 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月11日(木)13時44分56秒
本気だ、ってこと、裕ちゃんに知れたら、もう構ってくれないと思ったから…。
裕ちゃんの卒業コンサートの時、勇気を振り絞って“好きっ!”って、告白したことも、裕ちゃんは冗談としか、受け取ってくれなかったんだね…。
でも、ちょっとは期待してたんだよ…?
バカみたいだね、私…。
今まで、冗談っぽく返しといて、よかったよ…。
だけど、裕ちゃん。私、諦めきれないよ。
だから、せめて、今まで通り、私に接してよ…。
冗談でもいいから、抱きしめられて、キスされて、“好き”って言ってもらいたいよ…。

114 名前:作者 投稿日:2001年10月11日(木)14時00分17秒
とりあえず、ここまでです。

>111さん。
かなりいい、と言っていただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます。
やくちゅーは、作者も好きなんで、書き始めてしまいました。
今後どうなるか、わかりませんが、お付き合いくだされば幸いです。

ねえさんとかあさんは、作者も、スポーツ紙の2ショット写真を見て、ちょっと妄想してしまいました(w

115 名前:セーラム 投稿日:2001年10月12日(金)00時53分08秒
おや?やぐちゅーだ!やぐちゅー推進派のおれとしてはうれしい
116 名前:作者 投稿日:2001年10月12日(金)19時19分59秒
>115 セーラムさん。
はいっ、その通り!やぐちゅーです!!
ご期待にそえるかどうかわかりませんが、読んでくだされば嬉しいです。

では、続きです。
117 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時22分44秒
はぁ〜。今日は疲れたわぁ〜。
今、私は、仕事を終えて、家に着いたとこや。
それにしてもや、あんなにあからさまに、態度に出てしまうとはなぁ…。
矢口には、いつも通り、普通に接しようと思てたんやけどな。
やっぱり、アカンかったわ。
矢口を見てたら、どうしても、抱きつきたくなってしまうねん。
どうしても、キスしたくなってしまうねん。
どうしても、“好き”って言いたくなってしまうねん。
だから、矢口のこと、見やんようにするしかないやんか…。
矢口のこと、避けるようにするしかないやんか…。

118 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時25分43秒
矢口は、私のこと、えらい心配してくれとったけど、それは、元メンバーとしてや、っちゅうことは、充分わかっとるつもりや。
でも、期待してしまうんや…。
アホみたいやん、私…。
せやけど、矢口…。私、諦めきれへんわ。
矢口が、女の人を好きになれん、ってゆうんやったら、それはしゃあないわ…。
矢口に、私のことを好きになれ、とは言わん。
だから、せめて、一方的でええから、矢口のことを好きでいさせてな…。
矢口を抱きしめて、キスして、“好き”って言わせてな…。
もちろん、冗談っぽくするから…。
119 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時28分20秒
あれから2週間が経って、また今日は娘。達とのテレビ収録の日や。
今、私は娘。の楽屋の前におる。
フゥッ〜。
大きく深呼吸をして…。
そうや、いつも通りや、いつも通り…。
もっかい、深呼吸をして…、ドアを開ける。
「おはようさん!みんな元気かぁ?」
みんなが、一瞬、ビックリしたような表情になった。
でもすぐに、笑顔で私を、迎え入れてくれる。
こないだ、私の様子がおかしかったことに気付いてたんは、何も矢口だけやあらへんねんな。

120 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時30分39秒
みんな、気付いてたんやろうけど、そっとしといてくれたんや…。
すまんなぁ、こんな情けない元リーダーで…。
でも今日は、いつもの裕ちゃんやでっ!
矢口の方を見ると、何か、複雑そうな表情で私のことを、チラチラ見とる。
さっ、いつも通りにいくでっ!!
「矢口ぃ〜!裕ちゃん、会いたかったわぁ〜好きやでぇ〜!!」
ガバッと抱きつく。
なんや、やれば出来るやんかっ!!
あれっ?でも、矢口の反応がおかしいなぁ…。

121 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時32分43秒
いつもならここで、
『こ、こらぁ〜!アホ裕子ぉ〜!離れろよぉ〜!!』
とかなんとか、言うんとちゃうんか!?
それやのに、矢口は身動き一つせんと、大人しく私に抱きつかれたままになっとる。
一体、どないした、っちゅうねん!?
せっかく、私がいつも通りにしようと思てんのに、調子、狂てまうやんか…。
キス出来へんやんか…。
そんなことを考えとったら、いきなり矢口の手が、私の背中に回ってきた。
えっ!?どういうことや?ホンマに、どないしたんや、矢口…?

122 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時34分59秒
「ちょ、ちょっ、や、矢口…?どしたん…?裕ちゃん、矢口にそんなことされたら、嬉しぃて嬉しぃて、涙チョチョぎれるがなぁ…。」
心の動揺を押し隠すように、わざとフザけた口調で言う。
きっと、矢口は“アホなことばっかり、言ってんじゃねぇよっ!”とかそういう言葉を返してくるはずや。
でも矢口は、ここでもいつも通りやなかった。
「ねぇ、裕ちゃん…。キスしてよ…。」
えっ?今日は、矢口がおかしなってしもたんか…?

123 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月12日(金)19時37分09秒
「ねぇ、早く!いつもみたいにしてよっ!!」
まぁ、そう言われたら、せんなしゃあないわな。…ってゆうか、ホンマはしたかったんやけどな。
でも、今日は…。

“チュッ!”

ほっぺたで、我慢しとこ…。
なんや、ホンマ、調子狂うなあ…。いつも通りの、唇へのキスが出来へんやんかぁ…。
矢口は、何かを訴えるような目で、私を見てるけど、今日の私には、これが精一杯やねん…。

そん時、スタッフの人が、私らを呼びに来た。
正直、ホッとしたわ…。この、いつもとは違う雰囲気から、逃れられると思たから…。

124 名前:作者 投稿日:2001年10月12日(金)19時37分57秒
とりあえず、ここまでです。
125 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月12日(金)22時19分20秒

 やぐちゅー最高です。
 すれ違いが良い感じ…
 矢口も中澤もかわいい
 がんばってください!!
126 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月13日(土)00時09分37秒
おお!やぐちゅー発見!!
すれ違う二人がもどかしいっす…(w
127 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月13日(土)03時23分44秒
あっ。やぐちゅーだ。かおゆうもいいけどやぐちゅーだよね。な、オレです。

10/4のANNSすか。
史実をもとにされてるからリアルですね(w
128 名前:作者 投稿日:2001年10月13日(土)15時45分34秒
>125 名無しさん。
すれ違いが良い感じ…ですか。
じゃあ、このまますれ違わせたままにしておきましょうか…(w
いえっ、ほんの冗談です。
ちゃんとくっつくように頑張りますので、これからもよろしくですっ!!

>126 名無し読者さん。
おお!発見されちゃいましたねっ(w
すれ違う二人がもどかしい、ですか。
もう少しの辛抱ですので、しばしお待ちを(w

>127 名無し読者さん。
そうです。10/4のANNSを聞いて、思いついた話です。ちなみに10/7のANNSSの『矢口〜、なんかご褒美、頂戴〜!』発言にも、ちょっと妄想が…(w

129 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)15時53分04秒
なんだよ、裕ちゃん…。
スタッフの人が呼びに来たら、あんなに明らかにホッとした表情しちゃってさ…。
そんなに、私にキスするのが、嫌だったの…?
そんなに、私のこと、嫌いになったの…?
どうしてなの…?わけわかんないよ。
今、番組の収録中なんだけど、さっきの裕ちゃんの態度を思い出したら、全然集中できない。
この前の裕ちゃんみたいだ…。
でも、今日は私達の楽屋に来てくれたし、最初はごく普通だったんだよ。
自分のこと、ちゃんと“裕ちゃん”って、呼んでたし、それに、いつもみたいに私に抱きついてくれたし…
130 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)15時55分29秒
ビックリしたけど、すごく嬉しかった。
だって、この前の裕ちゃんの態度を考えたら、もう二度とそんなことしてくれない、って思ってたもん。
だから、いつもみたいに抵抗するのが、何だかもったいないような気がして…。
じっと、抱かれたままになってたんだ。
もっと、裕ちゃんのことを感じたくて、気が付いたら、裕ちゃんの背中に手を回していたんだ…。
あの時の裕ちゃんの慌てようといったら、ザマなかったよ。
でも、そろそろキスしてくれるかな、って思ったんだけど、全然そんな気配がなくて…。
131 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)15時57分53秒
待ちきれなくて、自分から“キスしてよ…”って、言っちゃった。
そしたら裕ちゃん、今度は固まってしまった…。
なんなんだよっ、もうっ!!
いつもは、遠慮なしにキスしてくるのに…。
もう一回催促したら、やっとしてくれたんだけど…。
なんで、ほっぺたなんだよっ!!

“唇にしてよっ!”って、目で訴えたんだけど…。
裕ちゃんは、呆然と私を見たまま、スタッフの人が呼びに来るまで、その場で立ち尽くしていたんだ…。
なんなんだよっ!裕子のバカッ!!!

132 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)16時00分03秒
収録が終わっても、私は裕ちゃんのことを考えていた。
一体、私が何したっていうの?
裕ちゃんに嫌われるようなこと、何かした?
何があったのか、わかんないけど、嫌いにならないでよ…。
好きになって、とは言わないからさ…。
嫌いにだけはなんないで…。
一方的でいいから、裕ちゃんのこと、好きでいさせてよね…。
諦め切れないんだよ…。
でも、裕ちゃんのあの煮えきらない態度、気になるよ。
あ〜、もう、こんなとこでウダウダ考えても仕方ないか。
裕ちゃんに直接聞いてみよう。
私は、裕ちゃんの楽屋に向かった。

133 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)16時02分42秒
「今日の矢口、あれは一体、何やったんや…?」
収録が終わり、自分の楽屋に戻って、そう呟いた。
なんで、いつもみたいに、抵抗してくれへんのや…?
いやっ、別に抵抗して欲しいわけや、ないんやで。
そやけど…。
女に興味が無いんやったら、あんなことせんといて欲しいやん…。
ヘンに期待、持たせるようなこと…。
さっきの収録中も、矢口はボーっとして、集中してへんかったみたいやし…。
なんや、こないだの私みたいやん…。
今日の私も、あんまり人のこと、言えんけど…。

134 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月13日(土)16時04分46秒
朝の楽屋での、矢口の行動を思い出したら、集中できひんかった。
何かあったんやろか…?
ああっ、もうっ、こんなとこで一人でウジウジ考えとっても、しゃあないわっ!
本人に聞くのが一番、てっとり早いな。
さっき、なっちに聞いたら、この後メンバーは仕事入ってない、って言うとったし…。
私も今日は何もあらへんし。
矢口をここに呼んで、話しよう…。
そう思た時…。

『トントンッ』

遠慮がちに、楽屋のドアがノックされる音が聞こえた。

135 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月15日(月)23時52分46秒
ドアを開けると、そこには矢口が立っとった。
ん〜、以心伝心とは、まさにこういうことを言うねんな、…って感心しとる場合とちゃうな。
「……矢口、どないしたんや?」
「……うん、ちょっといいかな?」
「あぁ、まあ入りや…。」

とりあえず、矢口を中に入れて、テーブルを挟んで向かい合わせに座ってはみたんやけど…。


「………」
「………」
2人の間にイヤな沈黙が流れている…。
なっ、何とかせんな!
「なぁ、矢口…。」
「ねぇ、裕ちゃん…。」

136 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月15日(月)23時56分00秒
おっ、見事にハモってもうたな。
だてに長い付き合いやあらへんで、…って感心しとる場合やないやんか!
「なんや、矢口?」
「裕ちゃんこそ、何?」
「………」
「………」
また流れるイヤな沈黙。
これじゃ、埒があかんわ。
何かしゃべらんと…。


「なぁ矢口…。私……、矢口のこと…、好きやねん…。」
あっ自分、何言うてんねんっ!?
一番言うたらアカンことやろっ!!
ほらっ、矢口、固まってもうたやんか…。
また沈黙…。
「ごめん矢口…。今のは、忘れてくれへんか…。冗談にもほどがあるわな……。」
自嘲気味に言う。
137 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月15日(月)23時58分36秒
「なぁ矢口…。私……、矢口のこと…、好きやねん…。」
えっ!?裕ちゃん?今、何て…?
“矢口のこと、好き”って?

いつも言われている言葉だけど、いつもの言い方とは全然違う…。
しかも、自分のこと“私”って言ったよね…?
今は、心ここにあらず、って感じではなさそうだし、私は“親しくない相手”じゃない…はず……。

ってことは…、真面目に言ってんの…?

138 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時00分49秒
「ごめん矢口…。今のは、忘れてくれへんか…。冗談にもほどがあるわな……。」
自嘲気味に言う裕ちゃん。
嘘っ!?絶対に冗談なんかじゃないっ!!
裕ちゃんも、私と同じ気持ちでいてくれたんだ。
そう確信した。
だから、今の言葉、忘れることなんか、出来ないよっ!!
だから、自分の気持ちを隠すことは、もうやめるね。
嬉しくなった私は、思いっきり、裕ちゃんに抱きついた。

139 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時03分28秒
「ちょ、ちょっと、矢口、何してんねん!?」
なんか知らんけど、矢口が私に抱きついてきおったんや。しかも、思いっきり。
「裕ちゃん…、私も……、裕ちゃんのこと…、好きだよ…。」
えっ!?ちょい、待ちぃや。
とりあえず、私にくっついている矢口を引き離す。
「なぁ矢口…。矢口が言うてる“好き”と、私が言うてる“好き”とは、意味がちゃうと思う…。」
絶対そうや!そうに決まっとる!!
「いやっ、同じだと思うよ…。裕ちゃんの言ってるのは、恋愛対象としての“好き”でしょ?……私だって…、同じだよ…。」

140 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時06分16秒
こんな時に、その手の冗談は笑えんで、矢口…。
「せ、せやかて、矢口…。アンタは女の人を、そういう意味で好きになれんのとちゃうんか…?」
矢口が、キョトンとした表情になってもうた。
「えっ!?私が、女の人を…?誰がそんなこと言ったの?」
こいつ………。まだ冗談、ブッこいとんかっ!!
「自分で言うた言葉も、忘れたんかいな、矢口は…。」
今度は矢口、真剣に考え込んでしもた。
ホンマに忘れとんか…?
「ラジオで“女の人を好きになったり、ってできない”って、言うてたやんか!」
一瞬の沈黙。
でもすぐに…。
141 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時08分31秒
「キャハハハハハハハ〜〜!!」
矢口の、けたたましい笑い声が聞こえてきた。
なっ、なんやねんな!人が真面目に話しとんのにっ!!
「ちょっと、矢口ぃ〜!なに笑ってんねんなぁっ!?」
「だって、だって〜!キャハハハハハハハ〜〜!!」
あ〜あ、矢口は、目から涙をにじませながら笑っとる。
何も涙が出るまで、笑うことないやんか!
私、そんなおかしなこと、言うたんか…!?
「裕ちゃんって、かわいいね!」
やっと笑いがおさまったらしい矢口が、涙を指で拭いながらそう言った。

142 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時11分05秒
な、なんでそうなんねんっ!かわいいのは、矢口の方やろがっ!!
まっ、とりあえず落ちつかんとな。
「裕ちゃん…。あんな言葉、真に受けてたの?」
「そ、そらそうやろ?あないに、はっきりと言われたら、真に受ける、っちゅうねん!!」
「この前、裕ちゃんの様子がおかしかったのは、もしかして、そのせいなの?」
「………」
うっ、言葉に詰まってもうたやんか…。
「やっぱり、かわいいよ〜、裕ちゃんって!」
だ、だからなんでそうなんねんっ!かわいいのは、矢口の方やって!!
ん?でも待てよ…?

143 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時13分52秒
確か“あんな言葉、真に受けてたの?”って言うたな?
って、ゆうことは…。
あの発言は嘘やった、ってことか!?
なんでや、矢口!?なんで、そんな嘘つくねん!
あの一言で、どんだけ私がヘコんだと思てんねん!!
「裕ちゃんの方こそ、自分の言った言葉、忘れたんじゃないの?」
「へ?」
私、なんか言うたんか?
今度は私が、真剣に考え込んでしもた。
「ほらっ!やっぱり忘れてる…。矢口が裕ちゃんから、木曜のラジオの引き継ぎをされた時に、アドバイスしてくれたじゃんっ!!」
あぁ、そうか。思い出したわ。

144 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時16分21秒
『ラジオっちゅうのは、不特定多数の人間が聞いとる。せやから、あんまり軽はずみなことは言うたらアカン。矢口のことを知ってもらうために、いろんなことをしゃべるのはええけど、本音を隠さんなアカン時かてあるんや。まぁ“嘘も方便”ってヤツやな。』
と忠告したことを…。
私自身、ラジオで本音を語りすぎて、何回もマネージャーさんに怒られたからな…。
そうかぁ、その忠告を覚えてて守ってくれてたんや。ええ子やなぁ、矢口は。
なんや、一人で悩んでてアホみたいやったやんか。

145 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時18分51秒
「じゃあ、あの言葉は嘘やってんな?」
「そうだよっ!まさか“私は、吉澤とはデキてませんけど、今好きなのは、女の人です”なんて、言えないでしょっ!!」
「そ、そらそうやなぁ…。」
確かに、そんな爆弾発言したら、マネージャーさんに怒られるだけじゃすまんわな。
「ったく…。裕ちゃんはラジオの先輩なんだから、それくらい理解してくれてる、って思ってたのにさ。」
「ゴ、ゴメン…。」
ホンマ、面目無い…。

146 名前:公共の電波 投稿日:2001年10月16日(火)00時22分48秒
「じゃあさ…。誤解も解けたことだし、朝の楽屋の続き、してよ…。」
「えっ?続きって…?」
「だからっ!……キスしてよ、裕ちゃん…。」
「……わかった。」
私は矢口の肩をそっと抱き寄せて…。
目を閉じて待っている矢口に、ゆっくりとキスをした。今度はちゃんと唇に…。
あぁ、やっといつも通りに戻れたわ…。
いや、いつも通りやないな。冗談なんかや、あらへんからな。


今日からは、本気で抱きしめたるからな。本気でキスしたるからな。
そして、本気で………。
「矢口、好きやで…。」



…END

147 名前:作者 投稿日:2001年10月16日(火)00時25分14秒
これで、『公共の電波』終了です。
でももちろん、これでは終わりません。
まだまだ、矢口さんの苦悩は続きそうです(w

148 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月16日(火)03時12分58秒
裕ちゃんと付き合いはじめて、もう2か月近く経つ。
相変わらず、裕ちゃんは優しいし、私のこと好きって言ってくれるし、キスだってもう、数えきれないくらいしてくれた。
すごく幸せなんだけど…。
いつまでたっても、キス以上のことしてくれないんだ。
まぁ、私達は女同士だし、それだけでもいいのかもしれない。
でも…。

149 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月16日(火)03時15分51秒
裕ちゃんの家には、もう何回も泊まりに行ったことがある。
初めて行った時には、それ相当の覚悟はしていた。
一緒にベッドに入って、裕ちゃんはいつものようにキスをしてくれた。
私は、その次に裕ちゃんが起こすであろう行動を、ドキドキしながら待っていたんだ。
だけど、すぐに裕ちゃんは私から身体を離し、“おやすみ、矢口”と言って、そのまま寝てしまった…。
ちょっと拍子抜けしちゃったよ。
きっと裕ちゃんのことだから、キス以上のこともすぐにしてくると思ってたのに…。
ドキドキしちゃった私が、何だかバカらしく思えた。

150 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月16日(火)03時18分53秒
私、裕ちゃんのこと誤解していたのかな?
その後、私が泊まりに行っても、毎回毎回、同じことの繰り返し。
そんなに魅力ないの、私って?
私だけなのかな?そんなこと考えているのは…。
やっぱり、女同士だとそういうこと、しないの…?
私、女の人と付き合うの、初めてだからわかんないよ…。
裕ちゃんは、今までに女の人と付き合ったこと、あるのだろうか?

151 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月16日(火)03時21分34秒
今日も私は、裕ちゃんの家に泊まりに来ている。
それで、この前感じた疑問を、思い切ってぶつけてみることにした。

「ねぇ、裕ちゃん。」
「なんや、矢口?」
「裕ちゃんってさあ、矢口以外に女の人と付き合ったことあるの?」

「………うん……。」
あ、あるんだ…。
「その人って…、矢口の知ってる人…?」

「………うん……。」
えっ?知ってる人なんだ…。
誰なんだろう?
やっぱり、メンバーなんだろうな…。
あっ、もしかすると、みっちゃんかも…。

「ねぇ…、誰かって、聞いてもいい?」

152 名前:作者 投稿日:2001年10月16日(火)03時23分23秒
やぐちゅー続編『ゆ・う・わ・く』スタートです。

153 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月16日(火)09時53分26秒
誰やねん!
…みっ・・ちゃん??・・やろな〜…もしやかおり??
みっちゃんなら矢口もちょっとは救われるけど…うぉ〜〜気になる・・
154 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月16日(火)10時03分41秒
なっちがいいよ〜!
155 名前:153です 投稿日:2001年10月16日(火)16時04分51秒
なるほど、なっちという手もありか・・
でも、そうなると矢口が痛すぎる・・っちゅうか、Hなこと期待している矢口、かぅわいぃ!!
156 名前:作者 投稿日:2001年10月16日(火)19時51分53秒
>153さん。
>154さん。
>155さん。

もったいつけるような切り方をしてしまって、すみません!
裕ちゃんの元カノは、お2人のご意見の中には、残念ながら、該当者はありません。
期待外れになるかもしれませんが、これからもお付き合いくだされば嬉しいです。


でも、裕ちゃんと元カノのことは、あくまでも過去の話なので、そんなに痛くはならない(はず?)ですので、ご安心を…。
今後、その裕ちゃんの元カノが、キーパーソンになってきます。


更新は、もうしばらくお待ちください。

157 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月16日(火)23時46分35秒
やぐちゅー発見!
最初から一気に読ませていただきました。
裕ちゃんの元カノ気になる〜。
続き楽しみです。

かおゆうって初めて読みました。
やぐちゅー派の私ですが結構好きです。
158 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)01時52分07秒
>157 名無し読者さん。

この方にも、発見されちゃいましたね。
裕ちゃんワールドへようこそ(w
一気に読んで頂いて、ありがとうございます。
かおゆう、気に入ってもらえて嬉しいです。
裕ちゃんの元カノは、この後すぐ、明らかに…。

では、続きです。

159 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)01時55分13秒
少しの沈黙の後、


「……彩っぺや…。まだあの子が、モーニングにおった頃の話やけどな。」
ええっ?彩っぺ!?
正直、驚いた。
だって、全然付き合っているように見えなかったもん…。
それに、彩っぺって、女の人に興味がないと思っていた。結婚もしたし…。

裕ちゃんの卒業コンサートの会場に、彩っぺは来ていたけど、2人は何のわだかまりもなさそうに、ごく自然に話をしていた感じだった。
別れた恋人同士があんなに自然に会話できるのかな?
一体、どんな別れ方をしたんだろう…?

「ねぇ、どうして別れちゃったの…?」


160 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)01時57分27秒
聞いてはいけないことなのかもしれない。
だけど、聞かずにはいられなかった。

「………まぁ、いろいろあってな……。」
裕ちゃんが、ひどく苦しそうな表情になった。


「そっか……。」
やっぱり、聞いちゃいけなかったんだ。

「矢口、そろそろ寝よか…。」
もうその話は終わり、と言わんばかりに、裕ちゃんはそう言って立ち上がった。
なんとなく気まずい雰囲気の中、二人はベッドに入った。
そして、今日もキスだけをして、そのまま眠りについた…。


161 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)01時59分24秒
数日後…。
私はテレビ局の近くの喫茶店で、ある人を待っている。
しばらくすると、
「矢口、久しぶりだね!」
と、待ち人、石黒彩がやってきた。
「ホント、久しぶり!ごめんね、こんなとこまで呼び出しちゃって…。」
「いいよいいよ。ずっと家の中にいるより、たまには、外の空気も吸いたいからさっ。」
「旦那さんと子供さんは大丈夫なの?」
「大丈夫だって!それより、話って何?」
水を持って、注文を取りに来たウエイトレスにコーヒーを頼んで、彩っぺはそう聞いた。
162 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)02時01分35秒
「うん…、コーヒーが来てから話すよ。」
「わかった。」
そして、しばらくお互いの近況報告などをしながら、コーヒーが来るのを待った。
彩っぺは、ものすごく幸せそうな顔をしていた。

その表情は、何故だかわからないけど、私をちょっと複雑な気分にさせた…。
コーヒーが運ばれてきて、彩っぺが少し口を付けたのを見て、私は話を切り出した。
「あのさ…、私、今、裕ちゃんと付き合ってるんだ…。」
「そう…。」
彩っぺは、特別驚いた表情もせずに、相槌をうった。
「昔、彩っぺと裕ちゃん、付き合ってたんだってね。」

163 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)02時03分38秒
「裕ちゃんに聞いたの?」
「うん…。」
「そっか。うん、確かに付き合ってたよ。モーニングに矢口達が入ってくるちょっと前から、私が卒業する直前くらいまでだったかな。」
そんなに長かったんだ…。
じゃあ、やっぱりすることはしたのかな?
「ちょっと聞きたいんだけど…。」
「何?」
「あの…、彩っぺと裕ちゃんってどこまでいってたの…?」
「どこまでって…?」
「キスとかはしたんだよね…?」
彩っぺは、全てを悟ったような顔をして、ニッコリと笑った。
「つまり、エッチはしたのか?ってことでしょ?」


164 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)02時04分58秒
裕ちゃんの元カノは、彩っぺでした。彩っぺにしておかないと、この後のストーリー展開に支障をきたしてしまうので…。


ご希望にそえなかった皆さん、申し訳ありません。


165 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時12分50秒
彩っぺ……、ストレートすぎるよ。
そりゃ、聞きたかったのはそのことだけどさぁ…。
私は、自分の顔が赤くなるのがわかったが、黙って頷いた。
「したよ。」
やっぱり、したんだ…。
でもそんな、あっけらかんと言わないでよ。こっちが照れるじゃん。
「矢口達は、まだなの?」
「うん、まだ……。」
「そっか。付き合ってどれくらい?」
「2か月くらいかな。」
「ふ〜ん。2か月かぁ…。それだったら、まだいいんじゃないの?しなくても。」
そうなのかなぁ?
「彩っぺの時は、付き合ってからどれくらいだったの?」


166 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時15分43秒
「そうだなぁ、半年くらいじゃなかったかな?」
「えっ?そんなに…。」
「裕ちゃんって、ああ見えて意外と堅い人だからね。憶病者だしね。」
“ああ見えて”って…。まっ、一理あるけどね。私も裕ちゃんのこと、誤解してたしね。
「そうだよね。矢口もビックリしたよ。」
「でも、して欲しいんだったら、矢口から誘っちゃえば?“裕ちゃん、抱いて”って、かわいくさ。」
氷が解けてしまった水を飲んでいた私は、思わず、吹き出しそうになった。

167 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時18分33秒
「そ、そんなこと出来るわけないじゃん!」
「どうして?」
「どうして、って言われても…。」
「私は、自分から言ったよ。だって裕ちゃん、いつまでたっても抱いてくれなかったんだもん。」
「そ、そうなんだ…。」
彩っぺって、結構、大胆なんだね。私には、マネ出来そうもないよ…。
「でもさ、あんまり焦ることないんじゃないの?矢口はまだ若いんだし。裕ちゃんもその辺のこと、気にしてるんじゃないのかな。」
「矢口だって、もうすぐ19になるんだよ。そんなの気にすることないのに…。」


168 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時21分33秒
「でも、裕ちゃんから見れば、まだまだ子供なんだよ、矢口は。私だって、子供扱いされてたもん。」
「彩っぺが、子供?」
こんなに大人っぽいのに!?
「まっ“裕ちゃんから見れば”なんだろうけど。私もあの時は、まだまだガキだったしね。」
全然、ガキなんかじゃなかったよ。当時から大人っぽかったよ。
「ホント、ガキだったなぁ、私…。」
彩っぺが、なんだか遠い目をしてそう呟いた。

169 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時24分11秒
「どうしたの?彩っぺはガキなんかじゃないって。」

「ねぇ、矢口。私が裕ちゃんと別れた理由、聞いてくれる?」
えっ?何、急に…?
彩っぺがガキだったということと、関係があるの?
「そんなこと、矢口に話してもいいの?」
「うん。矢口には、私と同じことして欲しくないから、是非聞いてもらいたいの。」
彩っぺと裕ちゃんが別れたのは、彩っぺが原因なの?
この前裕ちゃんに、彩っぺと別れた理由を聞いた時、裕ちゃんがひどく苦しそうな表情をしたことを、思い出していた。

170 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)23時27分30秒
裕「ヘックショイッ!!なんや、ようクシャミが出ると思たら、こんなとこで元カノと今カノが裕ちゃんの話をしとったんかいな?」
作「す、すみません。やぐちゅー話のはずなのに、裕ちゃんの出番が無くて…。」
裕「ホンマや!はよ裕ちゃんを出さんかいっ!1,111,335人の裕ちゃんファンがお待ちかねやでっ!!」
作「なんですか、そのヤケに具体的な人数は?しかも多すぎないですか?」
裕「うっさいわっボケッ!それより、あの2人は何を、チンタラチンタラしゃべっとんねん!」
作「いろいろと話の都合というものが、ありまして…。」

171 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)23時29分45秒
裕「そんなん、関係あらへんわ!もう、待ちくたびれたわぁ〜!」
作「後半では裕ちゃんに活躍してもらいますから。ささっ、おビールでも飲んで待っててくださいな。」
裕「おっ、アンタ見かけによらず、気がきくやん!まぁ、ビールに免じて許したるわ。」
作「出番がくるまでに飲みすぎて、酔っ払わないでくださいよ。」
裕「ぷはぁ〜!やっぱりビールは最高やな!!」
作「聞いてない…(涙)」


…というわけで、あとしばらく矢口さんと彩っぺのシーンにお付き合いください。

172 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時31分50秒
「私ね、裕ちゃんのこと、ホントに好きだったの。」
彩っべは、当時のことを思い出すかのように、淡々と話し始めた。
私は、聞き役に徹することにした。
「だから、私は裕ちゃんのことしか見てなかったの。でもね、裕ちゃんは違った。誰にでも優しいし、モーニングのメンバーにも、ふざけて抱きついたり、キスしたりしてたでしょ?」
うん、今でもそうだよ。

173 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時33分51秒
「そういう場面を目撃するたび、悲しくなるから、極力そういう場面を見ないように努めてた。行きたくもないのにトイレに行ったり、別に何も欲しくもないのに買い出しに行ったり。」
その気持ち、私にもすごくわかるよ。
「でもね、そんなことが毎日毎日続くから、私の我慢も限界にきたんだよ。裕ちゃんに悪気がないってことは、わかってたんだけどさ。」
悪気がないから始末におえない、ってとこあるんだけどね。
「で、裕ちゃんにも私のその気持ち味わって欲しくてさ、ある嘘をついちゃったんだ。」
えっ?どんな嘘なの?

174 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時36分20秒
「彼氏が出来たって…。」
うわぁっ、それ最悪かも…。
「もちろん彼氏なんていなかったよ。ただその当時、私に言い寄って来てた男性がいたから、その人を頭に浮かべながら、あることないこと、しゃべっちゃったんだ。その男性っていうのは、実は今の旦那なんだけどね…。」
もう、なんと言っていいのやら…。
「私は、裕ちゃんにヤキモチを妬かせたかった。ただ、それだけだったのに…。」
彩っぺ、泣きそうになってるよ…。大丈夫かな?

175 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時38分39秒
「裕ちゃんは、私の作り話を聞いて“そうか、わかったわ。その彼氏とうまいことやりや”って、言ったんだ。」
あ〜あ、とうとう涙がこぼれちゃったよ。どうしよう?
「…私は当然、裕ちゃんに理由を聞いた。そしたら裕ちゃん、“男には勝てん”って一言、言い残して帰っちゃったんだ。」
こぼれる涙を、拭おうともせずに彩っぺは続けた。
「引き止めて欲しかったのに…。“男なんかに走らんといて”って言って欲しかったのに…。ヤキモチを妬かせたい一心で、子供みたいなことしたばっかりに、取り返しのつかないことになっちゃったんだ。」

176 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時41分06秒
それで、ガキだと言ったんだ…。
「裕ちゃんの引き際の良さ、っていうのかな。それには驚いたよ。何もこんな時にまで、そんな大人の対応しなくてもいいのにさ、って思った。自分勝手な言い分なんだけど…。」
ホント、自分勝手だよ。裕ちゃんをあんなに苦しめておいて…。
私はまた、あの裕ちゃんの苦しそうな表情を、思い出してしまった。

「もう、その時には私の卒業が決まってたから、ちょうど良かったのかもしれない…。だって、裕ちゃんと毎日顔を合わすことなんて、辛すぎて出来なかったから…。」

177 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時43分15秒
ちょっとムッときてた私は、ここで口を挟むことにした。
「で、裕ちゃんと別れて、すぐにその男性、つまり今の旦那さんと付き合ったんだ?」
怒ったような言い方になってしまった。
「うん…。裕ちゃんに“彼氏が出来た”って言った手前、付き合うしかなかったからね。彼は私のこと好きでいてくれたし、私の方も元々ファンだったからね。で、付き合い出したんだ。」
そんなのって、あり!?そんなにすぐに裕ちゃんのこと、あきらめられたの?


178 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時46分09秒
「矢口…、私のこと軽蔑していいんだよ。最低な女だって…。裕ちゃんに対しても、彼に対しても、ものすごく失礼なことをしてしまったんだからね。」
確かに、少し軽蔑するかも…。でもそれより、その切り替えの早さに驚いた、って感じだな。彩っぺにとって、裕ちゃんはそんな存在でしかなかったの?
「もちろん、始めは裕ちゃんのこと、忘れられなかった。でもね、彼と付き合いだしてわかったんだ。彼って裕ちゃんにすごく似てるんだ。優しくって、包容力があって、私なんかよりもうんと大人で…。それで段々と彼にひかれていくようになったんだ。」
179 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時48分32秒
そうかぁ、裕ちゃんに似てるんだ…。
旦那さんに、裕ちゃんの面影を重ねていたんだ…。
やっぱり、裕ちゃんのこと好きだったんだね…。
いつの間にか、彩っぺの涙は止まっていた。
「これが、裕ちゃんと別れた理由。もちろん、矢口に理解して欲しいだなんて、そんなムシのいいことは言わない。でも例え、矢口が私と同じ気持ちになる時がきたとしても、私と同じことはして欲しくないんだ。」
彩っぺのしたこと、もちろん全部、理解出来たわけじゃないけど、それでも少しはわかった気がした。

180 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時50分58秒
私だって、裕ちゃんが他のメンバーにちょっかいを出すのを見てたら、辛いもん。
裕ちゃんに、ヤキモチを妬かせたいって気持ちも、わからなくない。
「でも、矢口は大丈夫そうだね。私みたいに、あんなバカみたいなこと、しそうもないもんね。」
そうだよ。私は裕ちゃんに、そんな嘘をつくことは出来ない。
万が一、そんな嘘をついたとして、裕ちゃんに“彼氏とうまいことやりや”って言われても、泣いて謝って、裕ちゃんにすがりつくだろう。
それは、私が本当の子供だからかな…。
それだったら、ずっと子供のままでいいや…。

181 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)23時53分08秒
裕「ヘックショイッ!!まだ、あの2人は話をしとんかいなっ!!」
作「す、すみません。ホントにもう少しですから…。」
裕「ええかげんにせぇよ!なんぼ我慢強い裕ちゃんでも、そろそろ堪忍袋の緒が切れんでっ!!」
作「えっ?裕ちゃんって、我慢強かったんですか?」
裕「んん?何か言うたか?」
作「いえ、何でもありませんっ。」
裕「それよりやっ!はよ裕ちゃんを出してくれんな13,212人の裕ちゃんファンがお待ちかねやって!!」
作「また具体的な人数を…。しかもこの前よりも激減してませんか?」
182 名前:作者 投稿日:2001年10月17日(水)23時55分27秒
裕「うっさいわっ、ボケッ!いつにったら出れんねんな?」
作「だから、もう少しですので…。」
裕「アンタの“もう少し”は信用ならんからなっ!」
作「……(無視)。ちゃんと裕ちゃんの見せ場はご用意してありますから。矢口さんとのHシーンとか…。」
裕「ええっ?矢口とHできんの〜!?アンタ、見かけによらず、気がきくやん!やったぁ〜、やったぁ〜!!」
作「ちょっと裕ちゃん、落ち着いてくださいよ。」
裕「矢口とエッチィ〜、矢口とエッチィ〜!!」
作「聞いてない…(涙)」


…というわけで、もう少しです。

183 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時57分13秒
「ありがとう、矢口。聞いてくれて。今まで、自分の中でモヤモヤしたものがあったんだけど、何かスッキリしたよ。」
そう言って彩っぺは、幸せそうに微笑んだ。
「ねぇ、彩っぺ。今、幸せ?」
「そうだね。幸せだよ。いろいろ悩んだ時期もあったけど、今となっては、裕ちゃんにととも感謝してる。私の結婚が決まった時も、子供を産んだ時も、真っ先に祝福してくれたのは、裕ちゃんだった。何よりも、裕ちゃんと普通に会話できるようになったことが、すごく嬉しいの。」

184 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月17日(水)23時58分47秒
「裕ちゃんの卒業コンサートの時、ごく自然に話してたもんね。」
「うん、そうだね。実はその時にね、裕ちゃんから矢口のこと聞かされたんだ。」
「えっ?私のこと!?」
「そう。“矢口のこと好きになった”って。」
そうだったんだ…。
だから最初、私が裕ちゃんと付き合ってるって言った時、驚かなかったんだ。


185 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)00時00分25秒
「矢口と裕ちゃんが付き合ってるって聞いて、よかったって思った。裕ちゃん、もう女の子とは付き合わない、みたいなこと言ってたしさ。でも、矢口を好きになって吹っ切ってくれたんだね。だから今度は、私が祝福する番だよ。矢口、幸せになりなよ。裕ちゃんなら、絶対に幸せにしてくれるから。…って、まぁ私が言うのもなんなんだけどね。」
「ありがとう、彩っぺ。」
私も何だか、スッキリした気分になった。


“私は裕ちゃんに、あんな苦しそうな表情をさせたりしないからね”

そう心に誓った。

186 名前:作者 投稿日:2001年10月18日(木)00時01分20秒
今回はここまでです。
やっと矢口さんと彩っぺのシーンが終了しました。
長々とすみません。
次からは裕ちゃん視点になる予定です。

187 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時38分59秒
矢口に彩っぺとのことを聞かれてから、私は時々、昔のことを思い出すんや。
せっかく、忘れかけてきた、ってゆーのに…。
彩っぺは、結果的に私より男の方をとったことになるんやな。
あの時…、彩っぺに“彼氏が出来た”って、聞かされた時、引き止めるべきやったんやろうか?
でも私には、そんなこと出来るわけなかった。
そら、相手が女やったら、私かて正々堂々と真っ向から勝負したわ。
彩っぺの首に縄をつけてでも、私の元においといたやろう。
でも相手は、女やなかった…。
男じゃ、始めから勝ち目なんてないわな。

188 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時42分12秒
何の未来の保証もない女の私より、明るい未来が待っとる男の方が、彩っぺは幸せになれる、そう思たから…。
実際、彩っぺは今、幸せそうやしな。
やっぱり、引き止めんでよかったんや…。
私には、その幸せそうな彩っぺを、心の底から祝福してやることしか出来へんねんから。

彩っぺと別れてから、私はもう女とは付き合うつもりはなかったんや。
せやけど、次に好きになったのも、女やった。
好きになってしもたもん、しゃあないやんか。
いろいろあったけど、その子、矢口真里と付き合うようになった。


189 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時44分18秒
付き合いだして、もう2か月くらいになるかな。
でもまだ、2人の関係はキス止まりや。

ホンマは、矢口を抱きたいんやけどな。
なかなかふんぎりがつかへんねん。
彩っぺの時は、私も女と付き合うの、初めてやったからな。
そういうこと、してもええんかわからんかったから、なかなか手を出せんかってん。
でも、今は…。
抱こうと思たら、抱けるはずや。
きっと矢口は、拒否せぇへんやろう。
それどころか、ちょっとは期待しとるんとちゃうかな?

190 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時46分57秒
矢口が泊まりに来ても、私はいつもキスだけをして、そのまま寝てしまう。
そしたら、矢口はなんや拍子抜けしたような表情になるのにも、実は気付いとんや。
でも私は気付かんフリをしてしまう。
だって、怖いんや。
いっぺん抱いてしもたら、矢口を縛り付けてしまうような気がするから…。
やっぱり、将来的には矢口も、どっかの男と幸せになっていくんやろう。
その矢口の幸せな人生を、私が縛り付けることによって、壊してしまうのが怖いんや。



だから、矢口には手を出せんわ。


191 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時49分20秒
それから数日後…。
矢口が私の家に泊まりに来た。
始めは、他愛もない話をしたり、ふざけてイチャついたりしとったんや。
でも矢口が、
「この前ね、彩っぺに会ったんだ。」
って言うたことから、その場の雰囲気が変わってしもた。
「偶然、どっかで会ったんか?」
「ううん、私が呼び出したの。話があるって…。」
な、なんやって!?
「話って、何や?」
「裕ちゃんのことで、ちょっと聞きたいことがあったから…。」
私のこと!?
「そんなん、何も彩っぺに聞かんでも、私に直接聞いたらええやんか?」


192 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時51分39秒
「そうなんだけど…。ゴメン…。」
なんで、謝んねんな。
「まぁ、ええわ。で、どんなことを話したんや?」
「うん…。裕ちゃんと彩っぺが、別れた理由を聞いた…。」
ええっ!?思わず、私は絶句してしもた。
「裕ちゃん、彩っぺのこと、好きだったんでしょ?」
「まぁな、でももう、昔のことや。」
「どうして、彩っぺのこと、引き止めなかったの?」
「どうしてって…。そら“彼氏が出来た”って言われたら、こっちが身を引かんな、しゃあないやんか。」

193 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時54分19秒
「なんで、そんなに物わかりが良すぎるのよっ!裕ちゃんは辛くなかったのっ?」
なんで、矢口が怒っとるんや?
「そら、辛くなかった、って言うたら嘘になるな。でも、相手が男やったら、私にはどうすることも出来へんやんか。」
「ねぇ裕ちゃん、もしもだよ、もしも矢口が“彼氏が出来た”って言ったら、同じように身を引いちゃうの?」
そんなこと、考えたくもない。私が一番、恐れてることや。
でも、やっぱり矢口の幸せを考えたら…。
「そうやなぁ…。」
「なんで?なんでなんだよ〜!」


194 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時56分22秒
「男と付き合う方が、矢口は幸せになれる。女の私はしょせん…」
「イヤだよっ!」
矢口が私の言葉を遮って、そう叫んだ。
「絶対にヤダッ!矢口は裕ちゃんとしか、幸せになれないんだよ!!」
「ホンマにそう、思ってくれてんのか?」
「当たり前じゃんっ!!矢口には、裕ちゃんがいない人生なんて、考えられない。」
そう言うて、矢口は私に抱きついてきた。
「矢口…。」
私はそれ以上、言葉が出てけぇへんかった。
その代わりに、矢口のことを、思いっきり抱きしめた。

195 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)11時58分14秒
「裕ちゃん…。彩っぺと別れた時、すごく辛かったんでしょ?で、いつか矢口にもそういう時がくると、思ってたんでしょ?」
図星すぎて、何も言い返すことが出来へん…。
「でも、絶対に大丈夫だから。矢口は一生、裕ちゃんに付いていくから。」
「矢口…。ありがとうな。今の言葉、信用してええねんな?」
「もちろんだよ。絶対裕ちゃんに、辛い思いさせたりしないから。」
ホンマ、ありがとうな…。

196 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月18日(木)12時00分44秒
矢口が、男に目を向ける隙もないほど、矢口のこと愛するからな。
矢口が、男なんかいらん、って思えるような人生を、約束するからな。
「矢口、ずっと私のそばにおってな…。」
「うん!」
初めて、男に勝てた気がするわ。
ってことは、もう矢口を縛り付けてしもても、ええんやな?
矢口を私のモンにしてしもても、ええんやな?



「なぁ、矢口…。私、矢口が欲しい…。」
「えっ?」
「矢口を、抱きたいんや…。」
矢口は、一瞬、キョトンとした表情になった。
でもすぐに…。


「うん…。いいよ…。」


197 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)14時34分17秒
私は矢口の手を引いて、ベッドに向かった。
矢口をそこに寝かせると、私もその隣に身体を滑り込ませる。
「矢口、ホンマにええんやな…?」
もっかい、確認する。
「うん、いいよ。裕ちゃん…。」
その言葉を聞いて、私は矢口を抱き寄せた。
そして、その存在を確かめるように、矢口にそっと口づける。
始めはただ触れるだけ、でも徐々に深いものにしていく。
柔らかいなぁ、矢口の唇。
私はその唇を、軽く吸い上げる。
「……ぅんっ」
艶っぽい声や…。

198 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)14時35分41秒
今度は、舌を矢口の柔らかい唇の間から侵入させる。
今までにしたことがないキス。
口内のあらゆる場所を探って、刺激を与え、そして、最後に辿りついた矢口の舌に、私の舌を絡ませる。
ときおり洩れる矢口の吐息が、私の心をより一層、駆り立てる。
口の中から溢れ出る私の唾液を、全て矢口の中に注ぎ込む。
矢口も自分から舌を絡ませてきて、どんどん激しさが増していく。
もうちょっと味わいたかったんやけど、矢口が息苦しそうになってしもたから、そこまでにしといた。


199 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)14時37分18秒
唇を開放された矢口は、もうかなり息が上がってる。
そんな矢口がとても愛しくて、ちょっとイジワルしてみたくなったんや。
「大丈夫か、矢口?でもこれくらいで、そんなんなってたら、この先が思いやられるなぁ。」
「バ、バカァ〜!そんなこと言うなよっ!!」
真っ赤な顔して睨み付けても、全然、怖ないで、矢口。
余計、かわいなるやんか。
矢口の身体を傷つけてしまうのは承知の上やけど、もう矢口が欲しいてたまらんわ。
「矢口、続きしてもええか?」


200 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時43分41秒
「そんなの、わざわざ聞かないでよ…。」
「そうか…。じゃあ、もらうで…。」
矢口はこくりと頷いた。さっきよりも真っ赤な顔で…。
私は、矢口の服を、一気に全部脱がせた。
ホンマは、ゆっくりと順序よく、脱がせんなあかんねんやろうけど、そんな余裕は、今の私にはない。
初めて見る、矢口の産まれたままの姿。
キレイや……。
「ちょっと、裕ちゃん。そんなにじっと見ないでよ!恥ずかしいじゃん!!」
耳まで真っ赤にしながら、矢口が訴えてくる。


201 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時45分12秒
「せやかて、あんまりにもキレイやから…。」
「バ、バ、バカッ!何、言ってんだよっ!!」
だから、全然、怖ないって。
そんなん、私の心に火を点けるだけやで。
もう止められへんからな。
私は、矢口との距離を縮めていった。
もう一度、今度は軽いキスをして、胸の膨らみに手をやる。
そして、ゆっくりと揉みしだく。
胸も柔らかいなぁ。
「裕ちゃんっ…、あぁっ…。」
もう感じてくれてるんや。
すでに先端の蕾も固くなっている。
その蕾を軽くつまんでみる。


202 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時46分48秒
「イヤッ、ダメッ!」
「ダメなこと、あらへんやろ?素直になりや。」
じゃあ、これはどうやろ?
私は身体を少し、下にずらして舌先でソコをつついた。
「あぁっん!」
「まだまだ、こんなもんやないで。」
矢口の右胸の頂点を口に含み、左胸の頂点を右手の指で、クリクリとこね回す。
「あぁっ…、裕ちゃん………、あっ…あぁ……」
「気持ちええか?」
右胸から口を離し、聞いてみる。
「そんなこと…、聞くなよぉ…、バカ裕子ぉ…。」


203 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時48分28秒
まだ、そんな強がり言うてるんか…。
じゃあ、最後の砦や。
もっと時間をかけて、じっくりと矢口を味わうつもりやってんけどな…。
しゃあないわ。
私は、右手を矢口の胸から下半身に移動させた。
「裕ちゃん…、ヤダよっ…。」
そこの充分な濡れ具合から、矢口が本心から、嫌がってるわけやないのがわかる。
もっと感じて欲しくて、女の性感帯中の性感帯と言われる突起物に、指を這わせていった。
「はぁっ…、っん……、んんっ…」
ちょっと触れただけでも、この反応…。
敏感やねんなぁ。
ゆっくりと、指を動かした。


204 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時50分12秒
「あぁぁっっ……、ゆう……こぉ……」
こういう時に、そんな甘い声で“裕子”って呼ぶのは、反則やで…。
胸の奥が、ズキッと甘酸っぱく痛なってしまうやんか…。
どうしょうもなく、たまらん気持ちになった私は、身体を更に下にずらして、矢口の大事な部分に顔を近付けた。
「ちょ、ちょっと、裕ちゃん。そんなとこ、見ないでよぉ…。」
「なんでや?矢口のここ、キレイやで…。」
そう言って、舌先でその敏感な部分に触れてみる。
「…ぃやぁっ……」
まだ素直にならんか…。


205 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)15時51分45秒
今度は、舌先だけやなしに、舌全体と唇を使って矢口を攻めあげた。
始めは、声が出るのを耐えてたみたいやけど、次第に……。
「ぁあんっ……、いぃ…よ…ぉ……、きも…ち……ぃぃ……」
おっしゃ。やっと素直になったな。ええ子やで。
舌と唇で攻め続けながら、矢口の下の唇に目をやる。
そこからは、大量の蜜が流れ出していて、シーツにしみを作っていた。
こんなになるまで、私を感じてくれてんや。
それを見て、私はもう、この行為だけでは我慢でけへんようになってきた。


206 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時44分43秒
私の下半身も、とっくに充分すぎるくらい濡れてる。
下着がピッタリ張りついて、気持ち悪いほどに…。
矢口をもっと、感じたい。
そう思た私は、自分も服を脱ぎ捨てて、全裸になり、矢口の太股の間に入った。
そして、矢口の両足を持ち上げて、私の両肩に乗せた。
矢口の腰が少し浮く。
「ね、裕ちゃん。ちょっと、何してんの?」
矢口がびっくりしたように声をあげ、私をじっと見る。
私はそれを無視して、矢口の両足の付け根辺りに、腰を落としていった。
膝を大きく広げて。
うっ、この体勢かなりきついな…。

207 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時46分06秒
せやけど、私かって、矢口で感じたいんや。
「矢口…。ちょっと辛いかもわからんけど、我慢してな。」
そう言って私は、矢口の突起物の位置を確認して、私のソレをゆっくりと合わせた。
すでに2人のソレは勃起して、かなり膨らんでるから、比較的簡単に、目的は果たせた。
熱くて湿り気のある感触は、私に何とも言えん快感を与えさせた。
矢口は、固唾をのんで私の行動を見守っている。
その矢口の顔を見ながら、私は腰を動かし始めた。


208 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時46分59秒
「あっ、……ゆぅ…ちゃん、なに……?」
「やぐ…ちぃ……、ちょっ…と……ちから…ぬき………」
私は腰の動きを、少し速めた。
「えっ、あっ、ちょ…、ゆぅ…ちゃ……っ…」
始めは、さすがに抵抗の色をみせていた矢口やったけど、次第に、私の腰の動きに身を委ねてきた。時折、矢口の腰も動く。
もう矢口は、完全に私のモンや。
「ぁん……、はぁぁ……っ…ん……、ゆ…ぅ………こぉ……ぉ…」
「はぁ……、や…ぐち…の……ここ…、さい……こ…う……やっ…」


209 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時47分56秒
そこは、生殖能力も何もない、ただ性的な快感を得るためだけに、女だけに与えられた、クリトリスという場所…。
今、2人のその場所がピッタリと擦り合わさって、クチュクチュと卑猥な音をたてている。
彩っぺと経験があると言うても、こんなことすんのは初めてや。
こんなんしたいと思たのは、矢口が初めてやで…。
「ぁぁ……ぅん…んっっ……はぁ……」
矢口の甘い喘ぎ声が、私の全ての感覚を狂わせていく。
いつしか、私は無理な体勢のことも忘れて、その行為に夢中になっていった。
熱い…、メチャメチャ熱い……。


210 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時48分49秒
「あぁぁぁ…ん……」
「んぅぅぅ…ん……」
もうどっちの声かわからんくらいの2人の声…。
その声の合間に聞こえてくる、2人が繋がってる部分から発せられる水音…。
混じり合う2人の愛液特有の匂い…。
それらの全てが、部屋中に満ち溢れていった。
もう2人とも、絶頂が近いのがわかる。
「やぐ……ちぃ………、いく……と…き……は、…いっ……しょや…で………」
「う…ん……、…い…っ…しょ……に…ね……」


211 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時49分44秒
矢口のキレイな胸が、激しく揺れているのを見て、私の気持ちは一気に昂ってきた。

「あっ……や…ぐ……ち…ぃ…、もぉ……あか……ん……」
「…あ……たし……も…、も…っ……だ…め…ぇ……」
その声とともに、2人の身体がビクビクっと痙攣して、大きく波打った…。
2人同時に、快楽の底に落ちていく…。
それは、2人が1つになった瞬間…。



212 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時50分59秒
「ごめんなぁ、矢口…。きつかったやろ…?」
まだボーッとして、目の焦点が合ってへん矢口に、声をかけた。
「でもなぁ、どっちか片方だけしかいかれへんセックスなんか、嫌やってん。」
そっと、矢口の頭を撫でる。
「矢口も…、私だけ一方的にされるのは、恥ずかしいもん…。裕ちゃんと一緒で、よかった…。」
「そうか。私もよかったで…。」
やっと、目の焦点が合ってきた矢口やけど、今度はさっきまでの行為を思い出したのか、急に顔が真っ赤になってもうた。
かわいいなぁ。
たまらず私は、矢口を抱きしめた。


213 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時52分04秒
「矢口、もう離さへんからな。どんなにええ男が現れても、絶対に渡さへんからな。矢口はずっと私のもんやで…。」
「うん。矢口を幸せに出来るのは、裕ちゃんだけだからね。だから、絶対に離さないでよ。」
嬉しいこと言うてくれるなぁ、この子は…。
「矢口……、愛してる…。」
“好き”てゆう言葉では、もうこの気持ちは伝えきれへんわ。
「……矢口も、愛してるよ。裕ちゃん…。」
幸せっていうのは、こういうことを言うんやろな。
矢口を抱きしめる腕に、自然と力がこもる。



214 名前:ゆ・う・わ・く 投稿日:2001年10月19日(金)16時52分54秒
そのまま、矢口の暖かい感触と、この上ない幸せをじっくりと噛み締めながら、深い眠りについていった…。











翌日、矢口と私の2人は揃って、ひどい筋肉痛に悩まされたのは、まぁご愛嬌っちゅうことで……。



…END


215 名前:作者 投稿日:2001年10月19日(金)16時53分43秒
これで、『ゆ・う・わ・く』終了です。
タイトルと内容が、全然合ってないですね。
書き始めた当初は、矢口さんに裕ちゃんを誘惑してもらうつもりだったんですが、書いていくうちに、構想が変わってしまいました。
しかも、「そんなに痛くはならない」と言っておきながら、途中で結構痛いところもありましたし…。

とにもかくにも、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

ではこれで、失礼します。

216 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月20日(土)21時26分09秒
矢口と裕ちゃんめでたく結ばれましたね。よかったよかった。
作者さんと裕ちゃんの会話も楽しいです。
ぜひ裕ちゃんにこの『ゆ・う・わ・く』後のインタビューを〜。
217 名前:作者 投稿日:2001年10月21日(日)02時24分42秒
裕「ルンルンルン〜ったら、ルンルンルン〜♪」
作「おやっ?裕ちゃん、ご機嫌ですね?」
裕「なんや、アンタまだおったんかいな?」
作「ひ、ひどい言い草ですね…。」
裕「それより、聞いてぇや!おとといな、やっと矢口と結ばれてん!!」
作「そうですか、良かったですね〜。(誰のおかげやと思ってんねん…。)」
裕「もう気持ち良かっ……いやいや、もう嬉しいわぁ〜!!」
作「そ、そうですか…。それはそれは、何よりで…。」
裕「でもな、まだ筋肉痛やねん。何か知らんけど、昨日よりひどなってんのと違うかなぁ…。」

218 名前:作者 投稿日:2001年10月21日(日)02時25分48秒
作「まぁ歳をとったら、2日後のほうがひどいって言いますしね…。」
裕「ん?何か言うたか?」
作「い、いえっ。何でもありません!」
裕「せやけど、5,533人の裕ちゃんファンが泣いてるなぁ。でも悪いけど、裕ちゃんはもう、矢口だけのもんやねん。ゴメンなぁ!」
作「また人数が減ってる…。」
裕「うっさいわっ、ボケッ!まぁ裕ちゃん、今すっごい幸せやから、何言われても気にならんわ。」
作「それはそれは、何よりで…。(だから、誰のおかげやと…。)」
裕「ヘックショイッ!」
作「どうしたんですか?風邪でも?」

219 名前:作者 投稿日:2001年10月21日(日)02時27分14秒
裕「いや、きっと誰かが、裕ちゃんの噂話でもしてるんやろ。モテる女はつらいなぁ。でも、裕ちゃんは矢口だけのもんやねん。すまんなぁ!」
作「ただの悪口なのでは…。」
裕「何か言うたか、コラァッ!」
作「い、いえっ…。それよりほらっ、向こうから矢口さんが来ましたよ!」
裕「あっ、ホンマやっ!(嬉) やぁ〜ぐぅ〜ちぃ〜!!(ムギュッ)」
作「ちょっと〜、作者は無視ですか?」
矢「ゆぅちゃ〜〜ん!!(ムギュッ)」
作「矢口さんまで…。」
裕「やぐちぃ〜好きやでぇ〜!(チュッ)」
矢「矢口も好きだよぉ〜!(チュッ)」
220 名前:作者 投稿日:2001年10月21日(日)02時28分25秒
作「ちょっと、お2人さん。少しは作者にも感謝してくださいよぉ〜!」
裕・矢「イチャイチャ、イチャイチャ…。」
作「聞いてない…。(泣)まっ、お幸せにね…。」
裕「当たり前やん!幸せになるでぇ〜、なぁ矢口〜!」
矢「うんっ!裕ちゃんと2人で、幸せになるんだもんっ!!」
作「聞いてたんじゃないですかっ!!」
裕「アンタ、まだおったんかいな。せっかく2人の世界に入っとんのに、どっか行けや!ホンマに気がきかんやっちゃなぁ!!」
作「だ、誰のおかげだと…。(号泣)」

…というわけで、今日も2人は幸せです。

221 名前:作者 投稿日:2001年10月21日(日)02時29分49秒
>216 名無し読者さん。

リクにお答えして、急遽、作ってみましたが、こんなもんでよろしいでしょうか…。
どうも、おそまつさまでした。

何はともあれ、裕ちゃんと矢口さんが結ばれてよかったです。
これから2人は、誰にも邪魔されずに、幸せになっていくことでしょう。
(裕ちゃんに、邪魔者扱いされたことを、根に持っている作者…(w )


222 名前:216 投稿日:2001年10月21日(日)21時10分27秒
リクに応えていただいちゃいまして
とってもうれしいっす。ありがとうございます。
それにしても裕ちゃんごきげんですね〜。
裕ちゃんだけじゃなくて矢口までも。
幸せなやぐちゅーに乾杯♪
223 名前:作者 投稿日:2001年10月22日(月)15時12分25秒
>216、>222さん。

裕ちゃんと作者の会話は、本編が少し暗い話になってきたし、裕ちゃんの出番が全然なかったので、ほんのお遊びのつもりで入れてみたんですが、「楽しい」と言っていただけてうれしかったです。
なんせ、スレタイトルが「暴走(女)中(澤裕子)」ですからね(w
心なしか、本編よりもサクサクと書けた気が…。
だから、リクをいただいた『ゆ・う・わ・く』後のインタビューも、楽しみながら書かせてもらいました。


さて次回作は、今度こそまったくもって未定です。
またいつか、ふいに出没するかもしれません。


224 名前:作者 投稿日:2001年10月25日(木)17時20分41秒
裕「最近、ヒマやなぁ〜!裕ちゃんファンもヒマそうにしとるで!」
作「す、すみません。なかなか話が思い浮かばなくて…。それより、今日の裕ちゃんファンは何人なんですか?」
裕「もう考えんのめんどくさなったわ。」
作「えっ?考える…って、適当に言ってたんじゃないんですか?」
裕「アホなこと言いなや!ちゃんと意味のある人数やってんで!」
作「そうなんですか?どんな意味が…?」
裕「そんなこと、自分で考えや!」作「……(わ、わからん)。そ、それより裕ちゃんは、今度のお相手は誰がいいですか?」

225 名前:作者 投稿日:2001年10月25日(木)17時21分43秒
裕「ん?別に誰でもかまへんで。」
作「誰でもって…。裕ちゃんには、節操というものがないんですか?」
裕「うっさいわっ、ボケッ!裕ちゃんはな“来るものは拒まず”の主義やねん!“弱肉強食”に次ぐ第二のモットーや!!」
作「そ、そうなんですか…。でも一応、希望も聞いておかないと…。」
裕「そうやなぁ、圭坊はちょっと勘弁かなぁ…。」
圭「ヘックショイッ!ちょっとぉ〜、裕ちゃんっ!なんなのよ!」
裕「うわぁっ!で、出たぁ〜!!」
圭「…ったく!何よ、人を化け物みたいに!失礼ねっ!!」


226 名前:作者 投稿日:2001年10月25日(木)17時22分35秒
裕「いやっ、あのっ、そのっ……。」
圭「それに、私は勘弁って、どういうこと!?」
裕「いやっ、あのっ、そのっ……。」
作「こんな、しどろもどろな裕ちゃん、珍しいですね…。」
裕「うっさいわっ、ボケッ!!」
作「どうして作者には、そんなに強気なんですかぁ…(泣)」
裕「だから、弱肉強食やって言うてるやろっ!」
作「……(なんのこっちゃ!?)」
圭「意味わかんないこと言ってる裕ちゃんは、ほっときましょうよ。」

227 名前:作者 投稿日:2001年10月25日(木)17時23分23秒
作「そうですね…。で、圭ちゃんの方はどうなんですか?裕ちゃんのお相手を務めるのは?」
圭「私は、別に構わないですよ。」
作「じゃあ、決まりですね。」
裕「ちょ、ちょい待ちっ!何が決まりやねんっ!?」
圭・作「(ニヤニヤ…)」
裕「……。ふ、2人して、何をたくらんでんねんな…?(後ずさり)」
圭・作「(ニヤニヤ…)」
裕「……(汗)。た、助けてくれぇ〜!!」


…というわけで、次はKUです。(強引)


228 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月25日(木)17時41分57秒
ということは
中澤受け ですね。
楽しみ。
229 名前:作者 投稿日:2001年10月26日(金)09時00分46秒
>228さん。

「中澤受け」ご希望ですか?
そうなるような、でも、微妙に違うような…(謎

まだ、ぼんやりとしか構想が練れていないので、はっきりしなくてすみみせん!!



最初のうちは、作者の趣味(?)により、ハチャメチャ気味になる予定です(w


230 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)09時01分51秒
「お疲れさま〜!」
「お疲れ〜!また明日〜!」
今日の仕事が終わって、メンバーがそれぞれ帰っていく。
私も、
(このまま真っ直ぐ帰っても、1人で寂しいし、サウナにでも寄っていくかな?)
なんて思いながら、楽屋を出た。
とその時、廊下に見知った顔を見つけた。
「おう、圭坊やんか〜!仕事終わったんか?」
関西弁で、私のことを“圭坊”と呼ぶのは、この人物しかいない。
モーニング娘。元リーダー、中澤裕子。
どこかお調子者だが、その実はしっかりとしている28歳。
いまだ、独り身……のはず。


231 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)09時03分09秒
「うん、今終わったとこ。裕ちゃんも?」
「おお、これから帰るとこや。」
「そうなんだ。じゃあね、お疲れ〜!」
そう言って、裕ちゃんと別れようとした。
しかし…、
「ちょっと、待ちぃや!」
と、呼び止められた。
ご丁寧に、首根っこを掴んで…。私は猫じゃないわよっ!
「何よ、裕ちゃん!?」
「これから裕ちゃんと、飲みに行かへんか?どうせ圭坊、サウナにでも行くつもりやってんやろ?そんなん、いつでも行けるやんか!」
よ、よまれてる…。


232 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)09時04分18秒
「飲みに行くのだって、いつでも行けるでしょ?どうせ裕ちゃんも、毎日飲んでるんだろうからさ。」
別に断るつもりはないんだけど、ちょっと言い返してみる。
「圭坊と飲みに行くんは、めったに出来へんやんかぁ〜!“みちのく”は寂しいねん。付き合ってぇや?」
「みちのく!?」
何、それ?
「1人で酒を飲むことや。まぁ、そんなんどうでもええわ。ほらっ、行くで!!」
もしや、『みちのくひとり旅』からきてるの?でも『旅』はおおげさなんじゃ…。
裕ちゃんに引きずられながら、私はそんなことを考えていた。


233 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)09時05分16秒
「ヘイッ!っらっしゃいっ!!」
威勢のいい挨拶に迎えられて、裕ちゃんと私は居酒屋に入っていった。
「2人な。カウンター空いてる?」
裕ちゃんが、店長らしき人に尋ねている。
「ハイ、空いてますよ!今日は“みちのく”じゃないんですね?」
こ、この人まで…。まさか、この人の入れ知恵なの!?
「うん、新顔連れてきたったで!」
裕ちゃんは、私を紹介する。
「こんばんは!中澤ねえさんのお供ですか、大変ですね。」
「ちょっと、店長!何、言うてんねん。大変なことあらへんわ、なぁ圭坊?」
「は、はぁ…。」
234 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)09時06分08秒
何が大変なんだろう…?
裕ちゃんと2人で飲みに来たの、初めてだからわからない。
ちょっと、怖いかも…。
そう思いつつも、カウンターに通されて席に着く。
「じゃあ、そうやなぁ、とりビーで。」
“とりビー”って古いわよ、裕ちゃん…。って、知ってる私も私か…。
「はいよっ、生中2つ入りましたぁ〜!」
店長も、裕ちゃんの注文の仕方に慣れているのか、何でもないことのように注文を通している。
しかも、いつの間にか2つになってるし…。
この2人、結構気が合っているのかも…。
『類は友を呼ぶ』ってヤツ!?


235 名前:43 投稿日:2001年10月26日(金)09時40分45秒
更新が最も楽しみなスレ。冒頭に「初めて書きます」とあったのに、作者さん、かなりうまいのに驚きです。
しかも、かおりんの章よりやぐちゅ〜章、断然うまくなってるし・・・
今回は圭ちゃんですか。これまでにないねえさんが見られそうな気が・・・(w
236 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月26日(金)14時31分01秒
KUとは!!私的に大好きで、かなりつぼなカップリングなので・・凄く楽しみです♪
237 名前:作者 投稿日:2001年10月26日(金)22時35分09秒
>235さん。

うれしいお言葉の連続、感謝感謝です!!
そうですね、今回の裕ちゃんは、今までとは少し違うかも?

ところで、43さんといえば、初レスをくださった方ですよね。
呆れずに今まで読み続けていただいて、ありがとうございます!


>236さん。

KUがお好きなんですね。
まだまだカップリングという雰囲気ではありませんが、そのうちになんとかなるかと思いますので…。


では、圭ちゃんの暴走ぶり(?)をご覧ください(w

238 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時36分04秒
「それと、ホルモン焼きとギョーザな!」
「はいよっ、ホルモン焼きとギョーザ入りましたぁ〜!」
えっ?いきなりそんなもの、頼むの?
普通、枝豆とか冷や奴とか、おつまみ系のものから頼むんじゃないの?
「圭坊、ホルモンとギョーザ好きやねんやろ?聞いてんでぇ!」
ニヤニヤしながら、裕ちゃんが言う。
誰なのよ、そんなことを吹き込んだのは!
多分、なっちあたりだろう。
今度、なっちのジュースに目薬でも仕込んでやるか…。
覚悟しときなさいよっ!


239 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時37分10秒
「圭坊…。何1人でカッカしてんねん。血圧上がんで、おばちゃん!」
「お、おばちゃんって…。」
「辻や加護に、おばちゃん呼ばわりされてるらしいやん!」
またもや、ニヤニヤしながら裕ちゃんが言う。
クソッ、あの2人…。思い出したらムカムカしてきた。
今度、アイツらのお菓子に、下剤混入決定っ!!
覚悟しときなさいよっ!
「まぁまぁ、そんな怒らんと。面と向かって、そんなこと言うてくるってことは、それだけなつかれてる証拠やんか!」



240 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時38分11秒
「ん〜、そうなんだけどさぁ。でも私だってまだ、20歳だよ。おばちゃんは、ひどくない?裕ちゃんの気持ちが、ちょっとわかった気がするよ。」
「なんやねんな、それ〜!?裕ちゃんかて、まだ……」
「ヘイッ、生中2つお待ちっ!!」
おっ、さすが店長っ!グッドタイミング!!
裕ちゃんは、言葉を遮られて少し気分を害したみたいだけど、目の前にビールを置かれて、またニヤニヤと笑顔が戻る。
ゲンキンな人だね…。
「まっ、とりあえず乾杯しようや。」
「うん、そうだね。」
「「お疲れ〜、カンパ〜イ!!」」


241 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時39分54秒
ジョッキを軽く合わせて、一口飲む。
裕ちゃんは…、おいおい、一口どころじゃないよ。
「はぁ〜〜!!仕事の後のビールは旨いなぁ〜!」
裕ちゃんの手元に置かれたジョッキを見ると、すでに3分の2は無くなっている。
「ちょっと、裕ちゃん。ペース早過ぎなんじゃないの?」
「んん?そんなことないで、いつもこれくらいや。」
「いや、中澤ねえさん、今日は遅いほうですよ。いつもは、駆け付け3杯ですから。」
店長が、枝豆と冷や奴をカウンターに置きながら、話に加わってくる。
いつの間にこんなもの、頼んだのよ?


242 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時40分45秒
「この店はな、注文せんでも裕ちゃんの好みに合わせて、適当に出してくれんねん。便利なシステムやろ?」
それだけ、行きつけてるってことでしょ?
そんなシステム、聞いたことないわよっ!
やっぱり、いいコンビだわ、この2人…。
「裕ちゃんの食べたいもんは、言わんでも出てくるから、圭坊は自分の食べたいもん頼みや!」
「じゃあ、チヂミもお願いしま〜す!」
「はいよっ、チヂミ入りましたぁ〜!」
ヤケクソ気味に注文する。
「あぁそうや、チヂミも好きやってんな。すまんすまん、矢口に聞いとったのに忘れてたわ。」


243 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月26日(金)22時41分36秒
犯人は、矢口だったの!?
なっち、濡れ衣かぶせてごめん…。
代わりに、矢口に牛乳ぶっかけてあげるから、許してね。
「ハイッ、ホルモン焼きとギョーザねっ!」
きたきたっ!ホルモンちゃんとギョーザくん!!
裕ちゃんには、一口も分けてあげないもんねっ!
「ちょっと、圭坊ぉ〜!裕ちゃんにも食べさしてぇや〜!」
「裕ちゃんは、自分の好きなもの自動的に来るんでしょ?それ、食べてなさいよっ!!」
「圭坊のケチ〜!!」
まるで子供のケンカだわ、これじゃ…。


244 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月27日(土)13時00分27秒
子供な2人。カワ(・∀・)イイ!!ね
245 名前:作者 投稿日:2001年10月27日(土)21時02分41秒
>244さん。

ここの2人は、ホント子供です。
作者の精神年齢が暴露されているような気が…(w


続きも、相変わらずドタバタ気味の2人ですが、ちょっとだけ、圭ちゃんの気持ちに変化があるようなないような…。


246 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時03分48秒
「それより、圭坊。新メンバーはどうや?ちょっとは、慣れたみたいか?」
「そうだね。まだまだ慣れるってところまではいかないみたいだけど、一生懸命頑張ってるよ。」
「そうかぁ…。まっ、圭坊らも入ってきた頃はガチガチやったもんな。裕ちゃんのこと“中澤さん”って呼んでて、かわいかったのになぁ…。」
「ちょっとぉ〜!それじゃあ、今はかわいくないみたいじゃないのよっ!!」
「まぁまぁ、そう怒りなさんなって。血圧上がるから、おば………、って、おいコラッ!!」


247 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時05分00秒
私は、裕ちゃんの3杯目のビールを取り上げて、飲み干してやった。
ちなみにビールも、ジョッキが空になると、自動的におかわりがくるシステムになっているらしい…。
「まぁ、裕ちゃんにこんなことが出来るくらい、圭坊も強なったってことやな。」
「そりゃ、はじめは裕ちゃん、怖かったんだもん。」
「何でや〜?こんなに優しいのに〜!」
自分で言ってりゃ、世話ないわね…。
裕ちゃんは、4杯目のビールを嬉しそうに半分ほど空ける。
「裕ちゃん、やっぱりペース早いよ!」
「そんなことあらへんって!大丈夫、大丈夫!!」

248 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時06分11秒
言ってる通り、顔はほんのり赤くなっているけど、まだ酔ってるって感じではなさそう。
「でもさ、私も新メンバーから見たら、怖いのかな?」
「どうなんやろなぁ。圭坊よりもカオリの方が怖いんとちゃうかな?リーダーとして、いろいろ注意してるみたいやし。」
「そうだね、カオリはちゃんとリーダーとしての役目を果たしてるよ。それに引きかえ私は…。」
「そんなことあらへんやろ?圭坊は、その存在自体がサブちゃんの役目を果たしてんねんから。何にも言わんと、ドンッと構えといたらええねん!」


249 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時07分22秒
「それって、ほめてんの?けなしてんの?」
「ほめとるに決まってるやん。こないだ、石川も“保田さんって、無言でじっと座ってると、ちょっと怖いんです。”って言うとったしな。」
やっぱり、ほめてないじゃない!!
それより石川…、そんなこと言ってたの!?
今度、石川の家に生きたニワトリ、送りつけてあげるから、楽しみに待ってらっしゃい!
なんなら、ヒヨコもつけたげるわよっ!
「ヘイッ!チヂミお待ちっ!!」
私の怒りを押さえるかのような、絶妙のタイミングで、愛しのチヂミが目の前に置かれる。
さすが、店長!!

250 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時08分25秒
「圭坊…。ホンマに全部1人で食べられるんか?なんなら裕ちゃん、手伝うで。」
チヂミを、裕ちゃんから隠すように抱え込んだ私に向かって、少し恨めしそうな目で言ってくる。
そんな目をしても、あげないっ!
でも裕ちゃん、さっきから浅漬けやらサラダやら、あまり腹持ちしそうもないモノばっかり食べてるから、ちょっとお腹空いているのかも…。
「ええもん、別に…。裕ちゃんには、最後のシメにお茶漬けが待っとるもん!なっ、店長!!」
「ハイッ、でもその前にラーメンですね、ねえさん!」
やっぱり、いいコンビだわ…。


251 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時09分18秒
「そうや!圭坊、聞いたでぇ〜!この前、楽屋で加護のオーバーオール借りて、着たんやって?」
突然、何よ?ビール、吹き出しちゃったじゃない…。
「ま、まぁね。私、そんなの着たことなかったから、どんなもんなんだろうと思って…。」
「メンバーみんな、大爆笑したらしいやん。」
「そうなんだよ、失礼だと思わない?こっちは別に、笑わそうと思ったんじゃないのにさっ!!」
「いやっ、圭坊…。それはギャグにしか受け止められへんって!裕ちゃんも見たかったなぁ〜!」
何で、ギャグなのよっ!?ひどいわねっ!


252 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時10分14秒
それより、誰よ?そんなこと、裕ちゃんに告げ口したのは?
今度こそ、なっちか!?
ヤツが先頭切って、爆笑してたし…。
「ねぇ、誰なのよ?そんなこと、裕ちゃんに言ったのは?」
「あぁ、ごっちんや。大笑いしながら教えてくれたわ。ごっちんが、あんなに爆笑するくらいやから、よっぽどおもろかってんやろなぁ〜!」
後藤……。
今度、まぐろの刺し身を口移しで食べさせてあげるからねっ!
感謝なさいっ!!
なっち…、またまた濡れ衣かぶせてごめんよぉ…。
気が付くと、いつの間にか裕ちゃんは、熱燗を飲んでいる。


253 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時11分15秒
「ちょっと裕ちゃん。いつの間にそんなもの、飲んでたのよ?」
「ん?圭坊も飲むか?ビールばっかりじゃ飽きるやろ。」
裕ちゃんはそう言って、熱燗をお酌してくれる。
ちゃんと、お猪口も2つ用意してある。店長…。
でも、せっかく裕ちゃんがついでくれたんだから、飲まなきゃ悪いわね。
「クーッ!五臓六腑にしみわたるとは、このことね。」
「圭坊…。アンタもたいがい、オヤジくさいなぁ。」
う、うるさいわねっ!裕ちゃんに言われたくないわよっ!!
「でも圭坊。結構、いけるクチやねんな。裕ちゃん、うれしいわぁ〜。」

254 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時12分13秒
ちょっと裕ちゃん。抱きついてこないでよ。
お酒、こぼしそうになったじゃない!
裕ちゃん、少し酔ってきたのかな?
もうかなり、飲んでるから。
一体、ビール何杯飲んだのよ?
「ねえさんはね、ビールを7・8杯飲んでから、熱燗に切り替わるんですよ。その頃合いを見計らうのも、ボクの仕事なんですね。」
店長がラーメンを作りながら、そう言ってきた。
ラーメンを作っている、ということは、もうそろそろシメも近いってことですか?
「さっすが店長!裕ちゃんのこと、ようわかっとるやん〜!いつでも嫁に行ったんでぇ〜!!」

255 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月27日(土)21時13分02秒
「いえっ、遠慮しておきます……。」
思いっきりフラれちゃったよ…。
拗ねてイジけている裕ちゃんに、お酌でもしてあげますか。
「さっ、裕ちゃん。飲んで飲んで!」
「圭坊ぉ〜!フラれたぁ〜!なぐさめてぇ〜!!」
一体、どこまで本気なんだか…。
それでも、ヨシヨシと頭を撫でてあげる。
私の肩に、頭を擦り寄せて甘えてくる裕ちゃん…。
何だかちょっとかわいいなぁ、なんて思ったりして…。
って、何考えてんだろ?
私も酔ってきたのかな?
なんだかんだ言いながら、私もビール4杯と熱燗も入ったしね。

256 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)04時05分32秒
KUのノリ大好きです。
板さんもいい感じ(w
店を出たら・・・アダルトな時間に・・・
楽しみだ。
257 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月29日(月)02時09分04秒
まぐろの刺し身を口移し…ハァハァ(ってそこに反応するな>おれ)

圭ちゃん、ちゃんと慰めてあげるんだよ〜たっぷりとね(w
258 名前:作者 投稿日:2001年10月29日(月)20時06分09秒
>256さん。

KUの2人だけではなく、店長までおほめいただいて…。
ちなみにこの店長は、作者の行きつけの居酒屋の店長がモデルです(w
申し訳ありませんが、次の更新でもまだお店の中が中心です…(遅っ


>257さん。

意外なところに反応が…(驚
圭ちゃんが慰め…。そうなるような、そうならないような…。


では、続きです。

259 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時07分36秒
私がそう考えている間にも、裕ちゃんの甘えたぶりは、一段とエスカレートしてきている。
「圭坊ぉ〜〜!!」
いつの間にか頭だけじゃなく、上半身全体で、私に寄り掛かってきた。
なぜだかよくわかんないけど、その裕ちゃんの行動がうれしいと思っている自分がいる。
「ちょっと、裕ちゃん!重いよ〜!!」
でも口からは、気持ちとは裏腹な言葉が出てきた。
あまり裕ちゃんに、こういうことされたことないから、うろたえてるんだろう。
と、ここまでは比較的冷静に、自分の気持ちを分析できたんだけど…。
次の瞬間…。


260 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時08分35秒
私に預けていた裕ちゃんの体重が、急に軽くなった。
そして、何かが私の唇を掠めていくのを感じた時には、一体何が起こったのか、考える余裕もなくなっていた。
「ヘヘ〜!圭坊のキス、もらったでぇ〜!!」
へっ?キスぅ〜!?
じゃ、今私の唇を掠めたものって、裕ちゃんの唇だったの?
「なんや圭坊、そんなにビックリして…。キス魔の裕ちゃんと飲みに来て、何にもなしで帰れると思たら大間違いやで?」
店長が、ニヤニヤしながら私達を見ている。
きっと“大変”って、このことだったんだ…。


261 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時09分55秒
「でも、圭坊との初めてのキスがギョーザの味、っちゅうのも、なんや色気ない話やけどな…。」
裕ちゃんまで、ニヤニヤ顔になっている。
「ゆ…、裕ちゃんが、勝手に注文したからでしょ!!」
「せやけど圭坊、喜んで食べとったやんか!」
そりゃ、目の前に出されたら食べるわよ!
まさかこんなことになるとは、思ってもなかったから…。
私は顔が赤くなるのを感じて、裕ちゃんの視線から逃れるように俯いた。
でも、何で顔が赤くなるんだろう?
恥ずかしいから?それとも…、裕ちゃんにキスされたから?


262 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時11分16秒
いやっ、違う!
ただ単に、熱燗がまわってきただけなんだ。
うんっ、きっとそうだ。そうに違いない。
だから別に、俯く必要なんてないんだ。
そう思って顔を上げて、裕ちゃんのほうを見ると…。
ね、寝てるよ…。
「ちょっと、裕ちゃん!こんなとこで寝ちゃダメだって!!」
裕ちゃんの身体を揺り動かしてみるが、
「う…、う〜ん……」
と、うなったまま起きる気配がない。
「眠いんだったら、帰ろうよ!」
さらに激しく裕ちゃんを揺さぶるが、それでもダメだ。


263 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時12分32秒
「ムダですよ。ラーメンとお茶漬けを食べるまでは、絶対に帰らないですから。」
店長…。この状態で、そんなもの食べられるの?
「まぁ、見ててください。」
そう言って店長は、出来上がったラーメンを裕ちゃんの元に置いた。
「ねえさん!ラーメンですよ!!」
裕ちゃんはその言葉を聞いた途端、ムクッと起き上がって、うれしそうにラーメンをすすり始めた。
「…………。」
私があれだけ起こそうとしても、全然起きなかったのに…。
私はラーメン以下なの?
それって、何だか悔しいじゃない…。


264 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時14分05秒
「圭坊、なに拗ねとんや?もしかして、もっとキスして欲しいんか?」
な、何言ってんのよ!?
「バ、バカなこと言ってないで、早く食べなさいよっ!!」
少し焦り気味に言い返す。
「なんで、そんな焦っとんねん。圭坊も案外、かわいいとこあんねんなぁ。」
“案外”って何よ!?私だって、まだ20歳よ!
でも、この心の動揺は一体なんなんだろう?
裕ちゃんにとっては、キスなんて日常茶飯事のこと。
でも私にとっては…。

もしかして私、裕ちゃんのこと…。
いやっ、そんなわけないわよ!
ただ、酔っているだけよっ!!


265 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時15分13秒
裕ちゃんをチラッと横目で見てみる。
「…スゥ〜、スゥ〜……」
また寝てる…。
ラーメンの器は、しっかりと空になっているし。
こりゃ、起こすのはムダだね…。
それでも、お茶漬けが出てくると、ちゃんと起き上がって、食べ始めるとこなんかは…、
さすがとしか言いようがないわね。
お茶漬けを食べ終わって、また寝ちゃった裕ちゃんを、今度は本格的に起こす。
「ねぇ裕ちゃん!起きてよ!そろそろ帰るわよっ!!」
「…ん〜、あと5分…。」
ここは、家じゃないんだから…。
あ〜あ、全然起きないよ、この人…。


266 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時16分36秒
「今日は、いつもよりひどいですね。いつもなら、フラフラしながらも、ちゃんと帰るんですけどね。」
またもや、店長の一声。
「そうなんですか?いつもは寝たりしないんですか?」
「そうですね。最後のシメのお茶漬けを食べ終わってから寝る、っていうのは珍しいですね。今日は、保田さんとご一緒だから、安心してるんじゃないですか?」
店長は、なにやら意味ありげな笑顔を浮かべながら、そう言う。
安心って、何なのよ?
「この状態じゃ、一人では帰れそうにもありませんから、送ってあげてもらえますか?タクシー呼びますので。」

267 名前:サプライズ 投稿日:2001年10月29日(月)20時17分44秒
「は、はい…。わかりました。」
でも、裕ちゃんの家って行ったことないから、どの辺だかはっきりわからない。
しょうがない…。私の家に連れて帰るか…。
しばらくして、店長の呼んでくれたタクシーが来た。
「店長、ごちそうさん。勘定はツケで頼むわ…。」
寝ぼけながらも、さすがは裕ちゃん。しっかりしてるとこは、しっかりしてるわ…。
そんな裕ちゃんを、抱きかかえるようにしてタクシーに乗せ、私もその隣に腰を下ろす。
そして、私の家の場所を告げて、タクシーは走り出した。


268 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月30日(火)01時34分32秒
甘えん坊の姐さんカワイイな。
皆をひっぱて行く役&へたれの浮気者役が多いので
こんな感じ・・・最高。
269 名前:43 投稿日:2001年10月30日(火)09時42分09秒
面白い(・∀・)!!
オーバーオール着てる圭ちゃん(w 爆笑してるごっちん(w
そして、何気に濡れ衣のなっち(w かわいすぎるぅ。戸惑うなっちの姿までもが思い浮かぶ……
甘えん坊のねえさん、これから爆発するのを楽しみに待ってます。
270 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時01分59秒
タクシーが私の家の前に着くと、完全に寝入ってしまった裕ちゃんを叩き起して、車から降りた。
「ほらっ、裕ちゃん。しっかりして!」
裕ちゃんの身体を支えながら、なんとか家にたどりつき中に入る。
リビングのソファーに倒れ込むように、横になる裕ちゃん。
ほんの5秒も経たないうちに、寝息をたててしまった。
私はキッチンに行き、水をコップに入れて一気に飲んだ。
私もちょっと飲み過ぎちゃったかな?
コップを流しに置きリビングに戻ると、裕ちゃんは気持ち良さそうにスヤスヤと眠っていた。
安心しきった無防備な寝顔。

271 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時03分34秒
さっきの店長の、
『保田さんとご一緒だから、安心してるんじゃないですか?』
という言葉を思い出した。
ねぇ裕ちゃん。私と一緒だと安心できるの…?
手を伸ばして、そっと裕ちゃんの髪に触れてみる。
少し傷んでいるけど、柔らかい感触。
「ん…、けぇぼぉ……」
あっ、起きちゃった!?
慌てて手を引っ込めて裕ちゃんの顔を覗き込む。
大丈夫…。起きていない。
でも今、私の名前呼んだよね?
こんな状態でも私のこと、思っててくれてるの?
なんだかうれしくなった私は、今度は裕ちゃんの顔に手を伸ばす。


272 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時05分15秒
ちょっと熱いけど、心地好い温もり…。
頬に手を当てながら、すぅすぅと寝息をたてている裕ちゃんの唇を、じっと見つめる。
さっき、この唇にキスされたんだ。
それを思い出すと、私の顔まで熱くなってきた。
さっきのキスは、一瞬のうちに奪われたようなものだったから、裕ちゃんの唇の感触なんて覚えていない。
なんて柔らかそうな唇なんだろう…。
その唇を見ているうちに………。
「ねぇ裕ちゃん、キスくらいいいよね?」
答えなんて返ってくるはずはないけど、そう呟いてみる。


273 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時06分29秒
裕ちゃんにとっては、キスなんてどうってことないんだよね?
さっきのキスだってそうだったんでしょ?
もし万が一、起きちゃったとしても、冗談で済ませられるはず。
そう思った私は、ゆっくりと裕ちゃんの唇に私の唇を近づけていった。
やっぱり思った通り、柔らかい…。
少しアルコールの匂いが残るが、それがかえって私の気持ちを高揚させていった。
貪るように裕ちゃんの柔らかい唇を味わう。
裕ちゃんは、起きる気配はない。
そのことに私はホッとする。
だって、冗談で済ませられるようなキスではなかったから…。


274 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時07分43秒
唇を離し、また裕ちゃんの寝顔を眺める。
その寝顔を見ていたら、居酒屋にいる時にあった感情が蘇ってきた。
私はその感情を、酔いのせいにしようとしていたんだけど…。
違う!
今、はっきりとわかった。
私は、裕ちゃんが好きなんだってことが…。
ねぇ裕ちゃん…。私と一緒だからって、安心しちゃダメだよ…。
寝ている裕ちゃんに、こんなことをしてはいけない。
頭ではそうわかっているんだけど、もう身体は言うことを聞かなくなっていた。
私は、裕ちゃんの着ている服のボタンを一つずつ外していき、前を大きく開けた。


275 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時09分00秒
そして、下着のフロントホックに手をかけて…。
プチッという小さな音とともに、裕ちゃんの二つの膨らみが外気に晒された。
決して大きくはないが、形のいい白くてキレイな胸。
吸い寄せられるように、私の手がその胸へと辿り着く。
手のひらにすっぽりとおさめて、軽く揉んでみる。
弾力性があって、気持ちいい…。
でも、つい手に力が入ってしまって…。
「ん…っんん……!?」
あっ、今度こそ起きてしまった…。
「ちょ、ちょっと!圭坊っ!!アンタ、何してんの?」
まずいよ、これ……。


276 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月01日(木)00時10分45秒
「ゆ、裕ちゃん、ゴ、ゴメン…。」
「ゴメンやあらへんやろっ!」
さっきまでの、酔いと眠気で甘えていた裕ちゃんではなかった。
すごい剣幕で怒りながら、下着と服を直している。
「こんなことして一体、何になると思ってんねん!!」
裕ちゃんは、私を押し退けてリビングを出ようとしていた。
「裕ちゃん…?」
「帰るわ!圭坊がこんな子やとは思てなかったわ!!」
そう言い残して、裕ちゃんは本当に帰ってしまった。
私は、引き止めることも出来ずに、玄関が閉まる音を呆然と聞いていた。
そして、熱い何かが頬を伝うのを感じていた。
277 名前:作者 投稿日:2001年11月01日(木)00時12分01秒
>268さん。
本当にねえさんって、皆を引っぱる&へたれの浮気者という役が多いですね。
まぁ、そういうねえさんも好きなんですが…(w
でも、ちょっとここでは、ごめんなさいな展開になってしまいましたかね…。

>269さん。
各メンバーの特徴を活かすのが難しかったのですが、面白いと言ってもらえて良かったです。
濡れ衣のなっちは…、一番気の毒な役回りでしたね(w
甘えん坊のねえさん、爆発しませんでした。またまたごめんなさいっ!

ご期待通りの展開ではなかったかもしれませんが、これから何とかフォローは入れていきます。

278 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月01日(木)00時45分08秒
ねーさん・・圭坊を許してやってくだせぃ・・
気持ちは純粋な良い子なんですよぉ・・おねげーしますだ!この通り!(w
この後の展開にドッキドキです♪楽しみにさせて貰います
279 名前:KUいいかも! 投稿日:2001年11月01日(木)12時10分31秒
さてさて・・・どういう展開になるか・・・(w
とてもとても楽しみであります。
作者さんガンバ(w
280 名前:作者 投稿日:2001年11月02日(金)10時43分38秒
>278さん。

そうです。圭ちゃんは、純粋で良い子なんです。
ただ、自分の気持ちに素直になりすぎて、暴走しちゃいましたが…(w
ねえさんのこの後の行動は、いかに…?


>279さん。

励ましのお言葉、ありがとうございます。
何とかご期待にそえるように、頑張ります。


時間があまりないので、ほんの申し訳程度の更新です。


281 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月02日(金)10時45分12秒
数日後…。
今日は、裕ちゃんとの仕事がある日。
あの日以来、裕ちゃんとは会ってないし、電話やメールも全くなしだ。
一体、どんな顔をして裕ちゃんに会えばいいんだろう?
私はそのことばかり、考えていた。
楽屋の前で立ち止まり、ドアを開けるのを躊躇していた。
いつも裕ちゃんは、私達の楽屋に遊びに来る。今日はもう、来てるのかな?
でもいつまでも、こんなところで立ってるわけにもいかないし…。
恐る恐る楽屋のドアを開ける。
はぁ、良かった。まだ裕ちゃん、来てないみたい。


282 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月02日(金)10時46分36秒
もしかして裕ちゃん、ここに来づらいのかな?
そりゃそうだよね。私、あんなことしちゃったんだもん…。
そんなことを思っていると…。
ドアがノックされ、ガチャッと開かれた。
「おはよ〜さん。」
裕ちゃんが入ってきた。
「おはよ〜。」
「おはようございます。」
メンバーが口々に挨拶を返すが、私は何も言うことが出来ず、ただ裕ちゃんを見ているだけだった…。
ど、どうしよう。裕ちゃんがこっちに来るよ…。
「圭ちゃん。ちょっと話があるから、収録が終わってから楽屋に来てくれへんか?」


283 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月02日(金)10時47分51秒
「あ…。う、うん…、わかった。」
「じゃあ、後でな。」
そう言うと裕ちゃんは、矢口となっちの所に行って遊びはじめた。
いつもと同じように…。
そうか、裕ちゃんが私達の楽屋に来ないと、皆が心配するもんね。
だから、来づらくても来たんだろう。
やっぱり、メンバー想いなんだね…。
ちょっと、裕ちゃんのこと見直したりした。
でも、収録後のことを考えると…。
私の心はどんどんと重たくなってきた。
“圭ちゃん”っていう呼び方も、少し怖かったし…。
怒ってるんだろうな。って、当たり前か…。


284 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月02日(金)10時49分17秒
収録はなんとか無難にこなし、いよいよ裕ちゃんの楽屋へ…。
と、いきたいところなんだけど、なかなか足が進まない。
だけど、行かないと裕ちゃん、もっと怒っちゃうだろうし…。
このまま帰ってもいいんだけど、私はそこまで卑怯者にはなりたくなかった。
重い腰を上げて、裕ちゃんの楽屋に向かう。
『トントンッ』
「開いてるで。」
中から裕ちゃんの声がする。
私は意を決して、ドアを開け、中に入った。
「まぁ、座りぃや。」
「…うん。」
言われた通りに、そこに座る。
私は裕ちゃんの顔を見ることが出来ず、俯いていた。

285 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月03日(土)03時00分58秒

 わぉ!!かなり気になる!!
 
286 名前:作者 投稿日:2001年11月03日(土)13時56分24秒
>285さん。

気になる切り方をしてすみません…。
今回の更新で一気に完結ですので。

ちょっとへぼくなってしまったかなぁ、と作者自身は思っているのですが、広いお心で読んでいただければうれしいです。


287 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)13時58分26秒
「なぁ、圭ちゃん。なんであんなことしたんや?」
思ったよりも優しい裕ちゃんの声。
いきなり、怒鳴りつけられることも覚悟していたのに…。
私は顔を上げて、裕ちゃんを見てみる。
裕ちゃんは、じっと私のことを見つめている。
その視線が、すごく痛くて…。
「あの…、ごめん……。」
「ごめんじゃ、わからへんって!なんでか、理由を聞いてんねん!」
裕ちゃんの口調が、少しキツくなった。
「その、私…、裕ちゃんが好きだから…。」
裕ちゃんは、フゥと小さく溜め息をついた。


288 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)13時59分52秒
「好きやからって、いきなりあんなことしてもええんか?しかも、寝てる相手にや。」
「だから、ごめん…。」
「そんな、何回も謝らんでもええって!」
そんなこと言われても、私には謝ることしかできないよ…。
何も言葉が出てこずに、また俯いてしまう。
裕ちゃんがまた、小さく溜め息をついたのが聞こえた。
「なぁ、圭ちゃん…。私はなぁ、圭ちゃんのこと、好きやで…。」
えっ!?
「だ、だったら、なんで帰っちゃったの?」
もう一度顔を上げて、裕ちゃんに聞いた。
「私を見損なうのも、たいがいにしときやっ!!」


289 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時01分14秒
裕ちゃんは、かなりの大声でそう怒鳴った。
私はその怒声に、ビクッと身体を震わせる。
裕ちゃんの目が、鋭く私を刺している。
私がまだ裕ちゃんのことを“中澤さん”と呼んで恐れていた時の、あの目だ。
「私はなっ!付き合ってもない、ましてや、自分のことをどう思ってんのかもわからんような子に、身体を許すほど、だらしのない女とちゃうんやで!」
そうか、私のことが嫌だったんじゃなくて、私の気持ちがわからないのが嫌だったんだ…。


290 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時02分21秒
「それに、下手したら“酒の勢い”で片付けられてしまうかもしれへんだしな。」
あの状況じゃ、そうなってたかもしれない…。
裕ちゃん、そこまで考えてたんだ…。
「まぁ、物事には順序ってもんがあるわな。」
そうだよね…。ああいうことは、お互いの気持ちを確認し合ってからじゃないと、しちゃダメなんだよね。
「それやのに、いきなりあんなことされたら、怒って帰るのも当たり前やろ?」
いつの間にか口調もやわらぎ、目もさっきの“中澤さん”から、いつもの“裕ちゃん”に戻っていた。


291 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時03分38秒
「なぁ圭坊…。ホンマに私のこと、好きなんか?」
呼び名も“圭坊”に戻っていることに、少し安心する。
「うん、好きだよ。私だって、好きでもない人にあんなことするほど、だらしのない女じゃないよ。」
「そうかぁ…。裕ちゃんも好きやで、圭坊のこと。」
ありがとう、裕ちゃん。うれしいよ…。
自分のことも“裕ちゃん”に戻っているし、もう大丈夫だよね?もう怒ってないよね?
でもちゃんと、確認しないと…。
そう、物事には順序があるんだもんね。


292 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時04分53秒
「ねぇ裕ちゃん。私と付き合ってくれる?」
「あっ、先言われてしもたな。裕ちゃんのほうから言おうと思てたのに…。」
そう言ってニコッと微笑むと、裕ちゃんは私の隣にやってきて、肩に寄り掛かってきた。
「もう、裕ちゃんってば。重いよっ!」
ホントはうれしいのに、また気持ちとは裏腹な言葉が出てしまう。
「ええやんかぁ、圭坊のケチぃ〜!」
「酔っ払ってもいないのに、いい大人が甘えないの!!」
「だってぇ〜、圭坊の肩、気持ちええんやも〜ん!!」
「…しょうがないわね。」


293 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時06分10秒
口ではイヤイヤながらを装っているが、顔は自然とニヤけてくる。
私は裕ちゃんの肩に腕を回して、裕ちゃんを更に引き寄せた。
「う〜ん、圭坊ぉ〜!」
目を閉じて、私に寄り添ってくる裕ちゃん。
…ったく、なんでこんなにかわいいんだろう、この人って…。
じっと、裕ちゃんの顔を眺める。
そして、またその唇に目がいってしまった。
この唇を感じたい…。
「裕ちゃん…、キスしてもいい?」
「ん…?あぁ、ええよ…。」
薄く目を開け、裕ちゃんはそう答えてくれる。
私はゆっくりと、裕ちゃんの唇を奪った。


294 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時07分14秒
居酒屋でのキスは、裕ちゃんからの一方的なもの。
私の家でのキスは、私からの一方的なもの。
でも今のキスは、ちゃんとお互いの気持ちが通じ合ったもの。
その証拠に、裕ちゃんの舌に自分の舌を絡ませると、裕ちゃんもちゃんとそれに応えてくれる。
前の2回とは、全然違うキス。
気持ちの通じ合ったキスって、こんなに心地いいんだ…。
やっぱり、順序って大切なんだね、裕ちゃん…。


295 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時08分40秒
数時間後…。
「ハイ、ねえさん、お茶漬けですよ!」
「おぉ、来た来た。酒の後はやっぱりこれに限るで!」
ザザーッと、一気にかきこむ裕ちゃん。
「裕ちゃん…、なんだかオヤジくさいよ!」
「なんやてぇ〜?もっかい言うてみ〜、圭坊!」
「はいはい、わかったから、さっさと食べてしまいなさいよぉ!」
………私達は、例の居酒屋に来ている。
お茶漬けってことは、もうシメってことね。
今日の裕ちゃんは、この前ほどではないけど、程よく酔っ払って、相変わらず私に甘えてきている。


296 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時10分39秒
でも、裕ちゃんに甘えられるのが、快感になってきている私…。
「けぇぼぉ〜!!」
お茶漬けを食べ終わった裕ちゃんが、また私に擦り寄ってくる。
「ちょっと、裕ちゃん!私の肩に頭を乗せて寝ないでよ!」
やっぱり口から出てくるのは、気持ちとは正反対の言葉…。
私って、素直じゃないなぁ…。
「ええやんか〜!」
もちろん、いいよ…。
「スゥ〜、スゥ〜」
えっ、寝ちゃったの…!?
「あ〜あ、ねえさん、寝ちゃいましたね。保田さんも大変ですね。」
「は、はぁ…。」
大変だなんて、思っていないんだけどね…。



297 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時12分07秒
「店長、すみませんがタクシー、呼んでもらえますか?」
「はいっ、わかりました。」
裕ちゃんはタクシーが来るまで、ずっと私の肩に寄り添って眠っていた。
そして私は、裕ちゃんの体重を肩に感じながら、幸福感に浸っていた。

数分後…。
「ほらっ、裕ちゃん!タクシーが来たから帰るよ!」
「…ん〜、あと5分……」
もう、しょうがない人ね…。
私は裕ちゃんを支えながら、立ち上がる。
「ちょっとくらい、自分で歩きなさいよっ!」
「イヤや〜、けぇぼぉ〜!だっこぉ〜!!」
バ、バカなこと言ってんじゃないわよっ!!


298 名前:サプライズ 投稿日:2001年11月03日(土)14時13分35秒
抱っこはムリに決まってるから、裕ちゃんに肩を貸しながらタクシーまで連れていく。
ねぇ裕ちゃん。私の家にお持ち帰りしちゃってもいいよね?
悪いけど私、今日は止められないよ。
どうなっても知らないからね、裕ちゃん…。
私の目がキラリと妖しく輝いたことに、誰も気付いた人はいなかった。

………はずだったが。
ただ一人、気付いていた人物がいたのだ。
「保田さん、頑張ってくださいね。今日こそは、ねえさんをモノにするんですよ…。」
そう言って微笑むその人物の目も…、キラリと妖しく輝いていた…。




…END


299 名前:作者 投稿日:2001年11月03日(土)14時14分34秒
これにて『サプライズ』終了です。

この後の2人は…。
皆さんのご想像にお任せするということで…。
これ以上は書けませんでした。ごめんなさい。

お詫びのしるし(?)といってはなんですが、お茶にごしのオマケをどうぞ。


300 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時15分53秒
作「裕ちゃん、“圭ちゃんは勘弁”って言ってたのに、実は圭ちゃんのこと好きだったんじゃないですか?」
裕「う、うっさいわ。ええやん、別に…。」
作「誰も悪いとは言ってないですけどね。」
矢「エ〜〜ン(泣)」
裕「どないしたんや、矢口?急に現れて?」
矢「なんか知らないんだけど、いきなり圭ちゃんに牛乳ぶっかけられたぁ〜!」
裕「圭坊に!?何かしたんか?」
矢「わかんないよ〜!」
安「うっわ〜、矢口。牛乳くさっ!」
裕「なんやねん、なっちまで。」
安「あのね、圭ちゃんから手紙もらったんだけど…。」

301 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時17分12秒
裕「また圭坊かいな?」
安「何かね、“濡れ衣かぶせてゴメン”って、一言だけ書いてあったの。」
裕「濡れ衣!?心当たり、あるんか?」
安「全然ないよ。なんか不気味だよ…。」
作「(圭ちゃん……、理由くらい書いといてよ…。)」
安「それとね、辻と加護も様子がおかしいの。“お腹が痛い”ってずっとトイレに通ってるし…。」
裕「アイツらのことやから、何かヘンなもんでも食べたんとちゃうか?」
安「そうだね。」
作「(まさか、圭ちゃん…。)」
裕「それより、矢口。はよ着替えてきーや。牛乳くさいから。」


302 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時18分26秒
矢「でも着替えなんて持ってないよ。」
安「なっちが、替えのTシャツ持ってるから、貸してあげるよ。」
矢「ありがとう。じゃ、行こう!」
安「うん!」
作「行っちゃいましたね。」
裕「あぁ。それより、圭坊は一体、何のつもりなんやろ?」
作「さ、さあ…。なんなんでしょうね…。」
石「中澤さ〜ん!」
裕「今度は石川かいな?なんやねん、卵なんか持って…。」
石「昨日、おうちに帰ったら、ニワトリとヒヨコが届いてたんですよ〜!」
裕「ニワトリとヒヨコ!?誰からや?」
石「わかんないです。差出人不明でした。」


303 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時19分39秒
作「(圭ちゃん…。ホントに送ったんだ…。)」
裕「アンタ、何か知っとんのか?」
作「い、いえっ…、何も知らないです。(ここは、知らないフリをしておこう…。)」
裕「まぁええわ。それより石川、どうすんねん?そのニワトリとヒヨコは?」
石「ちゃんと育ててみせます!カントリーの一員になれるように、石川頑張ります!!」
裕「石川…。アンタ、強なったなぁ…。で、その卵は?」
石「今朝、ニワちゃんが産んだんです。あっそうだ!よっすぃーにあげてこようっと!それでは、チャーミー、フェードアウト!」


304 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時20分55秒
裕「もうゆで卵にしてあんのか?えらい準備ええなぁ。しかも、塩まで持っとったし…。」
作「(圭ちゃん…。あんまり嫌がらせになっていないような気が…。りかちゃん、結構喜んでいたみたい。)」
後「ぎゃあああ〜!圭ちゃん、やめてぇ〜!」
圭「コラァ〜!後藤、待ちなさいよ〜!!」
裕「ちょっとアンタら、何やってんねんな?」
後「裕ちゃ〜ん!助けてぇ〜!圭ちゃんがね、ごとーにまぐろを食べさせようとするんだ。しかも口移しで…。」
裕「圭坊…。アンタさっきから、何あちこちで、わけのわからん行動しとんねん?」


305 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時22分07秒
圭「何でもないわよっ!!それより裕ちゃん、後藤を捕まえておいて!」
後「ぎゃあああ〜!まぐろ嫌い〜!口移しはもっと嫌だ〜〜!!(逃)」
圭「逃げられちゃったじゃないのよ!裕ちゃんのせいだからね!!」
裕「なんで裕ちゃんのせいやねんっ!!そんなことより、そのまぐろ、うまそうやなぁ。」
圭「食べる?」
裕「うん。ちょーだいや!」
圭「(モグモグモグ…)」
裕「ちょっと圭坊!なんで自分で食べてんねん?裕ちゃんにもちょーだいって!!」
圭「わかってるわよ。(モグモグ…)ちょっと待っててよ!」


306 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時23分35秒
裕「ま、まさか…(汗)圭坊?あの…、裕ちゃん、自分で食べれるから…。」
圭「遠慮しなくてもいいわよ。(モグモグ…)裕ちゃんと私の仲なんだから。はいっ、裕ちゃん!(ブチュッ←裕ちゃんの口内にまぐろ、注入中)」
裕「ウグッ……」
圭「どう?おいしいでしょ?私の愛情がたっぷりとつまってるからね!」
裕「はい…、おいしいです…。」
圭「じゃ、もう一切れね!」
裕「いやっ、もうええわ…。」
圭「どうしてよ!うれしくないのっ!?」
裕「い、いや…。うれしいです…。」
圭「じゃ、遠慮しなくていいのよっ!」


307 名前:オマケ 投稿日:2001年11月03日(土)14時24分46秒
裕「い、いや…。あの、もう裕ちゃん、お腹いっぱいやし…。でも、まぐろ抜きやったらOKやで…。」
圭「なんだ裕ちゃん、私とキスしたいのねっ!(喜)」
裕「うん…、まぁ、そやな…。」
圭「なんなのよ、裕ちゃん!はっきりしなさいよっ!!」
裕「はいっ!圭坊とキスしたいですっ!!」
圭「それならはじめから、そう言えばいいのに。(ブチュッ!)」
裕「…んっ……。(結構、強引な子やってんなぁ…。まっええけど…。)」


…というわけで、どうやらここの裕ちゃんは、圭ちゃんには滅法弱い(甘い?)ようです…。


308 名前:作者 投稿日:2001年11月06日(火)20時08分13秒
もう誰も訪れる人がいないであろう、このスレ。
勝手気儘に書いていこうかと。
すっかり、作者の自己満足の場になりつつあります。

これからも、更に人目につかないようにsage進行で…。


309 名前:予告編 投稿日:2001年11月06日(火)20時09分25秒
作「裕ちゃん。次のお相手は誰がいいですか?」
裕「せやなぁ、加護なんかええんとちゃうか?」
作「加護ちゃん……、ですか…?それって、犯罪ですよ。」
裕「犯罪って…。アンタ、裕ちゃんに何をさせる気やねん!?」
作「あ、いや…、その…(焦) と、とにかく、加護ちゃんを裕ちゃんの毒牙にかけるわけにはいきませんので、ダメです!」
裕「毒牙って、えらい失礼なやっちゃなぁ〜!じゃ、辻でええわ。」
作「同罪により、却下!!」


310 名前:予告編 投稿日:2001年11月06日(火)20時10分27秒
裕「…ったく、つべこべとうるさいなぁ。それやったら、カオリ、矢口、圭坊ときたから、次はなっちあたりやな。」
安「来た来た!ついに、なっちの登場だべさ〜!」
裕「おぅ、なっち。お越し!」
安「裕ちゃ〜ん!やっと、主役級で出れるんだね。今まで変な役回りだったからさ。作者のバカァ〜!!」
作「す、すみません…。」
安「14,132人のなっちファンが泣いてたよ!」
作「なっちまで、そんなことを…。なんともコメントのしようのない人数ですね…。」


311 名前:予告編 投稿日:2001年11月06日(火)20時11分26秒
安「だって、しょうがないでしょ!なっちの名前は5文字なんだから…。」
作「5文字って、何のことですか?」
裕「なっち…。この作者、アホやからわからんって!」
作「さっきから、バカとかアホとか失礼な人達ですね。わかりました。本編では、絶対にお2人を幸せに書いてあげないですからね。覚えといてください…。」
裕・安「ご、ごめんなさい!!それだけはご勘弁を…。」
作「………。(どうしようかなぁ?)」


…というわけで、次はなっちゅーです。
幸せにするかどうかは、作者の胸算用ひとつ(w


312 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月06日(火)22時19分41秒
作者さん、毎日更新してるかチェック入れてますよ。

なっち相手に中澤姐さんがどんな風に暴走するのか、楽しみです。
出来れば、幸せな、なっちゅー希望です。

313 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月06日(火)22時20分08秒

 読んでますよ〜!!
 なっちゅーすね?楽しみだなぁ。
 作者さんに対して強気過ぎる裕ちゃんの為(?)にも
 痛くしてもいいんじゃないっすか?
 ゆーても、裕ちゃん好きなんですけどね。1番好きです。
 とりあえず、かなり楽しみにしてます。
314 名前:作者 投稿日:2001年11月09日(金)11時00分59秒
>312さん。
読んでくださる方がおられるだけでも、ビックリだったんですが、毎日チェックだなんて、なおビックリです。
ありがとうございます。
今度の裕ちゃんの暴走ぶりは? 2人は幸せになれるのか?
どうなるんでしょう…。

>313さん。
こちらの方も読んでいただいて、ありがとうございます。
そうですね。作者に強気な裕ちゃんに、いっちょ仕返しでもしてやりますか…?(w
もちろん作者も、裕ちゃんが一番好きなんですけどね…。


では、ほんのさわりの部分だけですが、なっちゅー開始です。


315 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月09日(金)11時02分12秒
「……あっ、ゆぅ…ちゃ……ん…」
中澤の指が、安倍の中で動いている。
「んああぁぁぁ……もぉ、だめえぇぇ……」
悲鳴にも似た安倍の声が、部屋中にこだまして、安倍の身体が崩れ落ちた。
その様子を冷ややかな表情で見下ろす中澤。
「なんや、もうイッたんかいな。たまっとったんか?」
唇の端を少し吊り上げ、呆れたようにそう言うと、中澤は安倍の身体から離れた。
そしてタバコを一本取り出し、火を点けてから、ゆっくりと煙を吐き出した。
安倍は、そんな中澤をどこか哀しそうな表情で見つめている。


316 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月09日(金)11時03分19秒
「いつまで、こんなとこにおるんや?はよ、自分の楽屋に戻りや。」
安倍に、余韻に浸る間も与えず、冷たく言い放つ。
安倍は自分の着衣を直し、無言のまま部屋を出ていった。
中澤も黙ってそれを眺めながら、煙を吐き続ける。
誰もいない楽屋に、紫煙だけがたちこめる。
幾度となく繰り返された、この光景。
「私…、何やってんねんやろな……。」
中澤の低く呟いた声が、静かな楽屋にやけに大きく響き渡った。


317 名前:作者 投稿日:2001年11月09日(金)11時04分12秒
裕「なんや、ここの裕ちゃん、黒いなぁ…。」
作「作者のこと“アホ”だと言った罰ですよ!」
裕「まだそんなこと、根にもっとんかいな?人間って、ホンマのこと言われたら、怒るらしいからな…。」
作「何か言いましたか?」
裕「いやっ、何でもあらへん!それより、ほれっ、差し入れや!アンタ、これ好きやねんやろ?」
作「あっ!ジャックダニエルじゃないですか!(喜)」
裕「まぁそれでも飲んで、機嫌直してぇや!」
作「いつもの裕ちゃんと違いますね…。一体、どういう風の吹き回しですか?」


318 名前:作者 投稿日:2001年11月09日(金)11時05分05秒
裕「そら、これ以上裕ちゃんを黒く書かれたら困るやん?イメージっちゅうもんもあるしな。」
作「イメージって、これがホントの裕ちゃんなんじゃないんですか?」
裕「うっさい、ボケッ!裕ちゃんはホンマは優しいねんで!」
作「自分で言いますか…。」
裕「まっとりあえず、そういうことや。しっかり頼んだでぇ!」


…というわけで、今回は裕ちゃんと作者の立場が、少し逆転したような気も…。
果たして作者は、ウイスキー1本で買収されてしまうのでしょうか…?(w


319 名前:43 投稿日:2001年11月09日(金)15時42分06秒
わ〜い!!とうとうはじまりました、新作「なっちゅ〜」!
毎日チェックしていた甲斐があったというもの(嬉泣
ねえさん大好き人間としては、黒いねえさんも時に嬉しかったりしますよ(w
320 名前:作者 投稿日:2001年11月10日(土)20時46分41秒
>319 43さん。

いつも、ありがとうございます。
毎日チェックしてくださって、こちらこそ嬉し泣きです。
それなのに、なかなか更新できなくてすみません。
これからも不定期更新ですが、お暇な時でいいので覗いてくだされば嬉しいです。
黒い裕ちゃんもいいですか…。
たまには、いいですよね。
でも、これ以上は、あまり黒くしないつもりです。(あくまでも予定ですが…。)
なんてったって、裕ちゃんが好きですから…(w
決して、お酒をもらったからではないです(w


では、続きは裕ちゃん視点です。

321 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時47分54秒
いつからなっちとは、こんな関係になってしもたんやろ?
こんな身体だけの関係に…。
あれは、私がモーニングを卒業して、しばらくたってからやったなぁ。
突然、なっちが私の楽屋に来て、
『なっちね、裕ちゃんのことが好きなの。』
って、告白してきた…。
その直後、私は自分でも信じられへんほどの卑劣な行動をとってしもた。
なっちを押し倒して、無理やり抱いてしもたんや。
嫌がるなっちに、
『私のこと、好きやねんやろ?せやったら、ええやんか!』
という、最低な言葉を浴びせながら…。

322 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時49分09秒
あれは、強姦と非難されても、否定できへん行為やったなぁ…。
ホンマ、アホなことしてしもたわ。
私ははっきり言って、なっちとは付き合うつもりはない。
なっちがアカンのやなくて、仕事仲間とは付き合うつもりはないんや。
仕事とプライベートは、きっちりと分ける。
これが、私の信条やからな。
なっちとは、娘。時代ほどではないにしても、今でも一緒に仕事をする機会がある。
その場に、恋愛沙汰を持ち込むわけにはいかん。
私はなっちのこと、嫌いやないで。
むしろ、好きやな。


323 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時50分28秒
だからといって、決してなっちのこと本気になったらアカンし、逆になっちにも本気にさせたらアカン。
そう思って、なっちに嫌われようとするために、あんなことしてしもたんや。
私はこんなに汚い人間なんや、こんな私を好きになったらアカン。
っていうことを知らしめるために…。
ホンマ、私ってアホやなぁ…。
せやけど、なっちは私のこと、嫌ってくれへんかった。
いや、心の中では嫌って、軽蔑してるんかもしれへんけどな。


324 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時51分50秒
でもなっちは、私のことを嫌う素振りも見せず、あの無理やり抱かれた日以来、ことあるごとに私の楽屋に訪れてくる。
ただ、私に抱かれるためだけに…。
なんでやねん、なっち?
ホンマはなっちかて、こんな関係を心の底から望んでるわけやないんやろ?
感情を押し殺した冷たい人間に抱かれて、行為が終わったらすぐに突き放されて…。
私かて、ホンマはこんなことしたくないんや。
ホンマは、優しく抱いてやりたいんやで。
終わった後も、優しい言葉のひとつもかけてやりたいんやで。
でも、それはできへんねん…。


325 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時52分56秒
なっちも、今のこの状態は、正直言って辛いやろ?
それやったら、はっきりとそう言ってくれてええんやで…。
いっそのこと、
『どうして、こんなことするの!?』
って、張り倒してくれた方が気が楽やわ。
こんなことになるんやったら、はじめなっちに告白された時にはっきりと、
『ごめんやけど、なっちとは付き合われへん。』
って、断っとくべきやったな。
断れば断ったで、ちょっとはぎくしゃくしたかもしれへんけど、今のこの関係よりは、ずっとマシやったはずやからな。


326 名前:ホントの恋 投稿日:2001年11月10日(土)20時53分58秒
いつまでも、こんな関係、ダラダラと続けていくわけにはいかへんな…。
私は大きく溜め息をついて、タバコに火を点けた。
私は歌手やねんから、ノドのためにはタバコは控えんなアカン。
もちろん、健康のためにもやな。
それはわかってんねんけど、どうしても吸ってしまうんや。
特になっちとのことがあってから、本数が増えた気がする。
「あぁ、ホンマに私は何やってんねんやろか…。」
2回目のその呟きも、誰もいない楽屋に大きく響き渡った。

327 名前:名無し読者。 投稿日:2001年11月12日(月)10時25分27秒
おー黒裕子ですか(w
いいっすね。
なっちゅーって痛いの多いのは何故?
TVでのなちゅーはほのぼの系なのに(w
でも痛いなちゅーは好きです。でも最後は・・・甘く。して欲しいな。
今日読んだ裕ちゃんスレは。裕ちゃん死んだり。振られたりで・・・
最後に黒裕子・・・このスレに期待。
328 名前:作者 投稿日:2001年11月12日(月)11時25分53秒
>327さん。

本当になっちゅーは痛めのものが、多いですよね。不思議ですね。
でも作者は、読み手としても、ハッピーエンドのものを好む性格なので、ここでも最終的には、その方向にもっていくつもりです。


では、続きはなっち視点です。
ほんの少しですが…。


329 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月12日(月)11時27分05秒
「何やってんだろう、私…。」
裕ちゃんの楽屋を出た私は、自分の楽屋に戻りながらそう呟いた。
楽屋の前に着き、ひとつ溜め息をつく。
もうみんな、帰っちゃっただろうな。
そう思いながら、扉を開ける。
「あ〜、なっち。お帰り。」
あれっ、カオリまだいたんだ。
「ただいま。まだ帰ってなかったの?」
「うん。それより、どこ行ってたの?ずいぶん長い間、戻ってこなかったけど。」
「えっ、あっ、ちょっとね…。」
「ねぇ、なっち。何だか最近、疲れてない?悩み事でもあるんじゃないの?」


330 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月12日(月)11時28分18秒
「そんなことないよ。なっちはいつでも元気だよ!」
「そう…。それならいいんだけど…。でもね、何かあったらカオリに相談してよね。」
「うん、ありがとう。」
カオリ、心配してくれてたんだね。
私は人前では、できるだけ普通に振舞っているつもりだった。
女優も経験して、演技力には少しは自信がついたから、誰も私の変化には気付いていないと思っていた。
だけど、カオリは気付いていたんだね。
さすが、今のメンバーでは一番付き合いが長いだけあるね。


331 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月12日(月)11時29分15秒
でもいくらカオリでも、裕ちゃんとのこと、相談するわけにはいかないよ。
ごめんね…、気持ちだけありがたく受け取っておくね。
「じゃあ、カオリ、帰るね。なっちはまだ帰らないの?」
「うん、もう少しいるよ。」
私は一人になって考えたい気分だった。
「そうか…。でも早く帰るんだよ。」
「わかった。じゃあ、お疲れ!」
「うん。お疲れ、また明日ね。」
そう言ってカオリが帰っていった。そして私は、裕ちゃんのことを考え始めていた。


332 名前:作者 投稿日:2001年11月12日(月)11時30分10秒
何だか、暗い話になってきてしまいました。
この先、どうなるのか不安です(w

全くの余談ですが、昨日のハロモニのビューティー裕子とチャーミー石川の絡みに、すっかりハマってしまいました。
あと、みっちゅー風味たっぷり(何かが違う…)のANNSSにも、少しドキッと…。
ゆうりか、みっちゅーも書きたくなってしまいました。
それと、やぐちゅーも再度。(気が多いなぁ…。)
自分の文才もわきまえず、身のほど知らずの作者です。
あっ、でもこのなっちゅーを終わらせてからの話ですが。


333 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時47分09秒
裕ちゃんが卒業して、しばらくたってから、私は裕ちゃんの楽屋に行って告白した。
卒業する前は、裕ちゃんのこと好きだとか、そういう意識はあまりなかったんだ。
もちろん、憧れの女性ではあったんだけどね。
だけど、卒業して毎日会えなくなってから、自分の気持ちに気付いてしまった。
それまで近すぎて気付かなかった想が、離れてみて初めてわかってしまった。
で、その想いを裕ちゃんに伝えたくて…。
別に断られても構わないと思っていた。
というより、断られると思っていた。


334 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時48分32秒
だから、まさかあんなことされるなんて、夢にも思わなかった。
裕ちゃんがあんなことする人だなんて、信じたくなかった。
私はもちろん、嫌がって暴れた。
そんな私に裕ちゃんはただ一言。
『私のこと、好きやねんやろ?せやったら、ええやんか!』
そう言った。
その言葉を聞いた私は、もうどうなってもいいや、って思った。
“私は裕ちゃんが好き。”
その事実が、私の抵抗を無くしていった。
そして、それからは裕ちゃんのされるがままになっていた。


335 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時49分26秒
全ての行為が終わって、少しけだるい身体をもてあましながら、ボーッとしている私に向かって、裕ちゃんは、
『さっさと、自分の楽屋に戻りや。』
と冷めた目をして言ったんだ。
別に、甘い言葉や優しい言葉を期待していたわけではなかったんだけど。
いやっ、ちょっとは期待してたかな……?
だけど、そんな冷たい言葉をかけられるとは…。
ショックだった。
泣きそうになるのを必死で我慢して、脱がされた服を着直すと、足早に裕ちゃんの楽屋をあとにした。


336 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時50分21秒
裕ちゃんのこと、好きになってはいけない。
裕ちゃんは最低な人間なんだから。
そう思おうとした。
でも、出来なかったんだ。
裕ちゃんに与えられた快楽を、身体が忘れてくれなかったんだ。
あんなに無理やり抱かれたのに、すっかり感じてしまった私。
たとえどんな方法であれ、好きな人に抱かれることに悦びを覚えてしまった私。
あの日以来、裕ちゃんの楽屋に、その快楽を求めに行ってしまう私。
どんなに冷たくされても、その行為がやめられない私。
なんだか、私のほうが最低だよ。


337 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時51分46秒
でもね、裕ちゃんだって悪いんだからね。
裕ちゃんは、自分では冷たくしているつもりなんだろうけど、決して冷たいばかりじゃないんだよ。
私を押し倒す時、背中に衝撃がこないように、さり気なく腕でかばってくれるでしょ?
腕に爪をたてられて、私がちょっと痛そうな顔をした時も、さり気なく指で撫でてくれたでしょ?
そして最後の行為だって、ちゃんと痛くならない程度に濡れているのを確認してからでないと、してこないでしょ?
絶対に、私に苦痛を与えさせない抱き方。
多分、裕ちゃん自身は気付いていないと思うけどね。

338 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)18時52分58秒
冷たい中にもそんな何気ない優しさが見えるから、裕ちゃんのこと嫌いになれないんだ。
裕ちゃんがただ冷たいだけの人間なら、私は裕ちゃんのこと、
『どうして、こんなことするの?』
って、張り倒してたよ。
本当は、その方が気が楽だったかもしれない。
でも、どうしても嫌いにはなれない…。
いつまでもこんな関係、続けるわけにはいかないって、わかっている。
だけど、どうしたらいいのかわかんないよ。
気が付くと、知らず知らずのうちに涙が流れていた。

その時…。
『カチャッ』
突然といった感じで、楽屋の扉が開かれた。

339 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)19時44分26秒
「あれ〜、なっち、まだいたの?」
走ってきたのだろうか、カオリが息を切らせながら入ってきた。
「カオリ、どうしたの?帰ったんじゃなかったの?」
私は慌てて涙を拭いながら、そう言った。
「うん、ケータイ忘れちゃってね。途中で気付いて戻ってきたんだ。」
「そうなんだ…。」
「なっち…。どうかしたの?」
カオリが、私に近づいてきて顔を覗き込む。
「えっ、いや、何でもないよ。」
「何でもないのに、泣くわけないでしょ?」
やっぱり、涙は隠しきれなかったみたいだね。
「いや、ホントに何でもないから…。」


340 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月13日(火)19時45分23秒
私が言い終わるか終わらないかのうちに、フッと私の身体が温かいものに包まれた。
「ねぇ、なっち。なっちが言いたくないんだったら、何も聞かないよ…。」
温かいものとは、カオリの身体だった。
カオリが私の身体を抱きしめてくれている。
「……カオリ?」
私はカオリの顔を見上げる。
「泣きたい時は、思いっきり泣いていいんだよ。」
そう言って、カオリは更にギューッと抱きしめてくれる。
私はカオリの好意に甘えて、その胸で泣き続けていた。
たった2日しか誕生日が違わないのに、私よりずっとお姉さんのその胸で…。


341 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)00時07分29秒
今日もまた、娘。たちとの仕事があって、今、楽屋に戻ってきたとこや。
なっちは今日も来るんかいな?
いっぺん、なっちとはきっちりと話し合わんとあかんな。
そんなことを考えとったら…。

『トントン』

ノックの音が聞こえた。
あぁ、やっぱり来たか…。
ドアに近づき、ゆっくりと開けた。

「………!?」
えらい珍しい子が来おったなぁ。
「なによ裕ちゃん、そんなにびっくりした顔して。カオリが来ちゃ、おかしい?それとも何、他の誰かを待ってたの?」


342 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)00時08分57秒
「いやっ、そんなことあらへんで…。それよりどないしたんや?」
「ちょっと、話があるの。今、いいかな?」
「あぁ、かまへんで。」
何や、話って…。
まぁ、リーダーに関する相談かなんかやろ。
そんな軽い気持ちで、カオリを中に入れた。

「ねぇ裕ちゃん、一体どういうつもりなの?」
いきなり何やねん?とんだご挨拶やなぁ…。
「どういうつもりって、何の事や?」
「なっちのことだよ!」
えっ!?なっちのこと?
「ちょい、待ってぇや!別に裕ちゃん、なっちに何もしてないで?」
とりあえず、ごまかしとこっ。


343 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)00時10分23秒
「ふざけないでっ!なっちがどれだけ辛い思いをしてるのか、裕ちゃんだってわかってるんでしょ?」
「………。」
私は、思わず黙り込んでしもた。
カオリ…。アンタ、なっちと私のこと知っとんのか!?
「カオリね、この前裕ちゃんの楽屋の前を通りかかった時、聞いちゃったんだ。なっちの声を…。」
なっちの声って、まさかあの時の声か?
言われてみたら、かなりでかい声を出しとるから、楽屋の外に聞こえても不思議ではないか…。
「なっちのあの声を聞いて、中で何が行われているか、だいたい察しはついたよ。」


344 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)00時11分40秒
まぁ、そうやろな…。あんな声を出すのは、どんな時かくらい想像がつくわな。
カオリかて、大人なんやからな。
「別にね、裕ちゃんとなっちが付き合ってるんなら、カオリだって何も言わないよ。2人がちゃんと納得し合ってるんならね。でも、そうじゃないんでしょ?」
鋭いなぁ、カオリ…。
「そんなの、楽屋に戻ってきた時の、なっちの顔を見ればわかるよ。」
やっぱり、だてに長い付き合いやあらへんねんな。
「ねぇ、どうしてなっちを傷つけるようなことするの?裕ちゃんは、それでも平気なの?何とか言ったらどうなの?」


345 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)00時12分54秒
さっきから、一言も言葉を発しない私に向かって、カオリはものすごい形相で詰め寄ってくる。
「そんなん知らんわっ!私はただ、なっちがここに来るから、それに応えてやっとるだけやっ!!」
つい私も、感情的になって声を荒げてしもた。

パシッ!!

私の頬に、刺すような痛みが走った。
「……カオリ…。」
「裕ちゃんって、そんなヒトだったの?最低だよっ!」
「………。」
私は打たれた頬を押さえながら、また黙り込んでしもた。


346 名前:小休止 投稿日:2001年11月15日(木)00時14分04秒
安「何かなっち、また変な役だね…。」
作「す、すみません!」
安「せっかく主役に抜擢されたと思ったのに…。」
作「す、すみません!」
安「しかもなっち抜きで、話が進んでいっちゃってるし…。」
作「す、すみません!」
安「さっきから、謝ってばっかりだね。」
作「す、すみません!」
安「もう、いいや。それにしてもひどいよ。ここのなっち、すごく“好きもの”みたいに書かれてるよ。」
作「す、すみま…(自粛)。それより、なっち。アイドルが“好きもの”なんて言葉、使っちゃいけませんよ。」


347 名前:小休止 投稿日:2001年11月15日(木)00時15分10秒
安「なっちを、アイドルらしく書いてくれない作者が悪いんでしょ?」
作「す、すみ…(再度、自粛)。」
裕「コラァ〜〜!何を2人でコソコソしゃべっとんじゃ〜?裕ちゃんも入れろやぁ〜!!」
作「あっ、裕ちゃん。いらっしゃい。」
安「裕ちゃんは来なくていいよ。本編でちゃんと登場してるんだから。」
裕「何ゆうとんねん!ここのスレの主役は裕ちゃんやってこと、忘れてもろたら困るでぇ。」
作「あぁ、そういうばそうでしたね。」
裕「って、忘れとったんか!このアホ作者がっ!!」
作「相変わらず、失礼な人ですね…。」

348 名前:小休止 投稿日:2001年11月15日(木)00時16分25秒
裕「なっち、こっちにおいで。そんなヤツの側におったら、アホがうつるさかいに。」
作「なんてこと、言うんですかっ!」
安「うん、なっちも裕ちゃんの側がいい!」
作「なっちまで…。」
裕「よしよし、なっちはかわええなぁ。(ナデナデ)」
安「裕ちゃぁ〜ん!(スリスリ)」
作「お2人さん、すごく仲がいいですね。本編とは違って…。」
裕「そら、これがホンマの2人やもんなっ、なっち?本編ではアホ作者の台本通りに、裕ちゃんらが動いたっとるだけやねんから。」



349 名前:小休止 投稿日:2001年11月15日(木)00時17分38秒
安「そうそう、ホントの2人は、すっごぉ〜く仲がいいんだから。」
裕「それより、アホ作者っ!なんで裕ちゃんが、カオリにひっぱたかれんなアカンねんな?」
作「そりゃ、黒裕ちゃんに制裁を加えるのは、カオリを差し置いて誰もいないでしょ?」
裕「なんでそうなんねん!?」
作「いやっ、やっぱり現リーダーだし、それに作者が現メンバーの中で一番好きなのが、カオリだからです。」
裕「そんな個人的な理由やったんかいな。」
安「でもここのカオリ、優しくていい人だよね〜。」


350 名前:小休止 投稿日:2001年11月15日(木)00時18分48秒
裕「おい、なっち。まさか裕ちゃんを捨てて、カオリに走るつもりやないやろなぁ?」
安「あっ、それいいかもね。そうしようかなぁ…。」
裕「イヤやぁ〜!このスレの主役は裕ちゃんやでぇ〜!おい、アホ作者っ、そんなことしたらどうなるか、わかっとるやろな!!」


…というわけで、小休止のわりには長くなってしまいました。
やっぱり作者は、この会話の方がサクサク書けてしまうようで…(w
もちろんカオリには、このままいい人に徹してもらいます。
裕ちゃんには、恨まれたくないですので…(w


351 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月15日(木)01時37分51秒
一読者として
作者さんが裕ちゃんに恨まれる展開も(ニヤリ
352 名前:作者 投稿日:2001年11月15日(木)16時27分33秒
>351さん。

作者が裕ちゃんに恨まれる展開ですか…。
ちょっと怖いですね。
ここでは、あくまでもなっちゅーということで、ご勘弁ください。
まだ命が惜しいですので…(w


353 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時29分02秒
「裕ちゃんはね、なっちとカオリの憧れの人なんだよ。よく2人で“カッコいいね。”なんて言いながら、裕ちゃんのこと見てたんだよ。そのカッコいい裕ちゃんは、どこにいっちゃったのよっ!!」
「………。」
「それにね、なっちだってカオリにとっては、すごい大切な存在なの。オリジナルメンバーとして、最初からずっと一緒に頑張ってきた大切な仲間なの。そのなっちを、同じオリメンである裕ちゃんが傷つけてることが、カオリには許せないのっ!」
「………。」


354 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時30分14秒
「なっちね、この前カオリの胸でずっと泣いてたよ。人前では、頑張って笑顔を作ってるけど、ホントはすごく辛いんだよ。もうこれ以上、なっちを泣かせるようなことしないでよ、お願いだから…。」
「ゴメン……。」
やっと、絞り出すように言えたその一言。
「裕ちゃん…。謝る相手、間違えてるでしょ?」
「そうやな、わかったわ…。ちゃんとなっちに謝る。ほんでちゃんと話し合いもするわ…。」
これは、前々から思てたこと。でも、なかなか実行にうつされへんかったこと。
今、カオリに言われて、やっとその決心がついた。


355 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時31分17秒
「そう。それでこそ裕ちゃんだよ。」
今まで険しかったカオリの表情が、ここでフッと柔らかくなった。
「ホンマ、ごめんな。」
「だから、謝る相手が……」
「ええねん。カオリにも迷惑や心配、かけたみたいやからな。」
カオリの言葉を遮るように、今度は相手を間違えてへんことを伝える。
「迷惑だとは思わなかったけど、心配はすっごくした。なっちの辛そうな顔を見るたびに、カオリまで辛くなったんだよ。」
やっぱり、迷惑もかけとるやんか…。


356 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時32分35秒
仕事とプライベートを分けるやなんて、えらそうなこと言うてるわりには、仕事仲間でもあるカオリに思いっきし影響を及ぼしてしもてるやん。
「ねぇ、裕ちゃん。カオリはなっちの本当の笑顔が好きなんだ。今の作った笑顔じゃなくてね。その笑顔を取り戻せるのは、裕ちゃんしかいないの。カオリがいくら頑張っても無理なんだよ。」
私も、なっちの笑顔が大好きや。
ホンマに最高の笑顔なんや。
その大好きな笑顔を、私が奪ってしもてたんやな。


357 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時33分48秒
「ありがとうな、カオリ。でもさっきの一発はきいたで。」
私はわざとらしく頬をさすりながら、そう言うた。
「あっ、ごめんね!ついカッとなっちゃって…。」
自分以外の誰かのために、そこまで熱くなれるっちゅうのは素敵なことやで、カオリ…。
それだけ、なっちはカオリにとって大切な存在やってことなんやな。
私にとっても、なっちかって、そしてもちろんカオリかって、ものすごい大切な存在やで。
そんな2人に辛い思いをさせてしもた私は、やっぱり最低やな。


358 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時34分51秒
「裕ちゃん…?そんなに痛かった?ごめんね…。」
頬をさすったまま、また黙り込んでしもた私を心配そうに見つめながら、カオリがそう言ってくる。
はぁ…、私はカオリに心配かけてばっかりやなぁ…。
ホンマ、ごめんやでぇ…。
「ちゃうちゃう。そら、痛かったことは痛かったで。でもな、こんな痛み、私が今までやってきたことの重みに比べたら、全然たいしたことあらへんわ。」
ホンマにそう思うわ…。


359 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時35分58秒
「そう、それならいいんだけど…。ねぇ裕ちゃん。なっちとのこと、ちゃんとはっきりさせるんだよ。裕ちゃんだって、なっちのこと好きなんでしょ?それだったら、ちゃんと自分の気持ちに素直になった方がいいよ。カオリはなっちのことも大切だけど、裕ちゃんのことだって大切に思ってるんだからね。2人が幸せになってくれれば、それが一番うれしいの。」
自分の気持ちに素直に、かぁ…。
なっちのことが好き。これが素直な気持ちや。
でもなぁ、だからと言ってなっちと付き合ってもええもんかどうか…。


360 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月15日(木)16時37分09秒
しばらく距離を置いて、お互いを見つめ直す時間を作った方がええのかもしれんな。
それにしても、カオリ…。アンタも大人になったなぁ…。
ちゃんと周りのことが見えてて、メンバー想いで…。
アンタをリーダーに指名して、ホンマ正解やったわ。
私はカオリに対して、感謝の気持ちでいっぱいになった。
でもその気持ちは、そっと私の心の中にしまっておく。
それを口に出来るほど、私はまだまだ素直な人間やないんや…。
その代わりに、何も言わずカオリをゆっくりと抱きしめた。
きっと、カオリにはこれで伝わるはずや。


361 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月16日(金)21時37分39秒
なっちゅー発見!
自分はやぐちゅー派でtsunagi好きなんですが
最近のハロモニを見ているとやぐちゅーよりも
なっちゅーのシーンが多く見れて、なっちゅーも良いな〜と
思い始めた今日この頃。
362 名前:作者 投稿日:2001年11月17日(土)03時02分53秒
>361さん。

作者もtsunagi大好きです。
最近のハロモニ、本当に裕ちゃんとなっちの絡みが多いですね。
ミニドラマでの2ショットや、なっちのダジャレに一人で大受けしている裕ちゃんを見ていると、ほのぼのとした気分になれます(w


363 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時04分48秒
「カオリ、遅いなぁ…。」
みんな帰ってしまって誰もいなくなった楽屋で、一人そう呟く。
今日の仕事が終わって楽屋に戻ってきた途端、カオリは“裕ちゃんのとこに行ってくる”と言って、出ていったんだけど…。
なかなか帰ってこない。
きっと、リーダーのことで色々と相談でもしてるんだろうな。
なにかと大変そうだからね。
電話とかでも、よく裕ちゃんに泣き付いてるみたいだし。
カオリも、裕ちゃんに憧れてるんだもんね。
よく2人で話していたもんね。

364 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時06分07秒
今日は、何となく裕ちゃんの楽屋に行くつもりにはなれなかった。
この前、カオリの胸で泣きながら、罪悪感のようなものが生まれてきたから。
もし行くつもりがあっても、今はカオリがいるから行けないんだけどね。
だから、私はもうここにいる必要はない。
帰ってもいいんだ。
でも、無性にカオリの顔が見たかった。
カオリの顔を見ると、何だか安心するんだ。
「あれ〜、なっち。まだいたの?」
あっ、カオリ、戻ってきたんだ。
ボーっとしてて気付かなかったよ。


365 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時07分21秒
「うん、何となくね…。それより遅かったね?」
「まぁね。ちょっと話し込んじゃったから。」
「そう…。」
カオリが私の元に近づいてきて、じっと顔を見つめてくる。
「カオリ?どうしたの?」
「裕ちゃんのとこに行ってきなよ。」
「えっ!?」
「裕ちゃんと、ちゃんと話しなきゃダメだよ。」
ちょ、ちょっと待って。
カオリ、裕ちゃんと私のこと知ってんの!?
「このままじゃ、なっち辛いでしょ?」
「辛いって、何のこと?なっちは大丈夫だよ。」
とりあえず、ごまかすしかないよね。

366 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時08分34秒
「なっち。我慢しなくてもいいんだよ。カオリの前では、正直に感情をぶつけてもいいんだよ。」
カオリの、何もかもを見透かしたような目を見ていると、ごまかしきれないかも、と思った。
「何のことなのよ。わかんないよ…。」
それでも、何とかごまかそうとしてみたけど、語尾が段々と弱くなってきている。
「カオリね、知ってるの。なっちと裕ちゃんの関係。」
し、知ってたんだ…。
裕ちゃんとの関係って、その…、つまり…。
私が裕ちゃんに抱かれているってことも、含まれてるんだよね?


367 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時09分50秒
あんなことを知られてしまっているかと思うと…。
何だか急に、居心地が悪くなってしまった。
「本当はなっちのこと、不潔だと思ってるんでしょ?こんななっち、カオリに心配してもらう資格なんてないよ!もう、ほっといてっ!!」
居心地の悪さから、ついそう叫んでしまう。
これじゃ、まるでヤツアタリだよ。
ごめんね、カオリ…。
「ダメだよなっち、ヤケになっちゃ。不潔だなんて、そんなこと全然思ってないよ。なっちのこと、本当に心配なんだから…。ほっとけないよ。」
そう言って、私のことを抱きしめてくれるカオリ。


368 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時10分54秒
どうして、そこまで優しいの?
カオリの腕の中って、ホントあったかいね。安心できるよ。
「ねぇなっち。このままじゃ辛いでしょ?」
カオリが私を抱きしめたまま、さっきと同じ質問をしてくる。
「うん、辛いよ…。裕ちゃんといつまでもこんな関係じゃ、辛すぎるよ。」
もう、ごまかさない。いやっ、ごまかせない。
今の私の、正直な感情を伝える。
「それだったら、裕ちゃんのとこに行って、ちゃんと決着をつけてきなよ。裕ちゃんだって、このままじゃいけないって思ってるんだから。」


369 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)03時11分59秒
えっ、どうして裕ちゃんの気持ちまで知ってるの?
もしかして、さっきカオリが裕ちゃんの楽屋に行ったのって…。
リーダーの相談なんかじゃなかったんだね…。
カオリのその行動と気持ちがすごくうれしかった。
「ありがとう、カオリ。これから裕ちゃんとこ、行ってくるよ。」
「うん、頑張っておいで。明日はなっちの本当の笑顔、待ってるからね。」
カオリの腕の力が強くなった。
やっぱりカオリの腕の中は、安心できる。
ちゃんと最高の笑顔をプレゼント出来るように、頑張ってくるからね!

370 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時36分02秒
カオリが楽屋を出てってから、私はタバコを何本もふかしながら、ボーっと考え事をしとった。
もう、なっち帰ったやろなぁ。
カオリと長いこと、しゃべっとったからな。
なっちとは、いつ話したらええんやろ?
今度、一緒に仕事する時ゆうたら、2週間後になってしまうなぁ。
そんなに間を置いたら、せっかくの私の決心がにぶってしまいそうやわ。
かといって、それまでに会うことも出来そうにあらへん。
お互い、忙しいからな。
電話じゃ、こんな話をするわけにもいかんし。
どないしたらええねん…。


371 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時37分43秒
『トントン』

ん?誰や、こんな時間に?
マネージャーか?
でも、今日の仕事は終わったはずやのになぁ…。
急いでタバコをもみ消し、ドアを開けに行く。

「………!?」
「裕ちゃん、ちょっといい?」
「あ、あぁ…。ええよ…。」
まだ帰ってへんかったんか、なっち…。
でも良かったわ。
「まぁ、そこらへん適当に座り。」
「うん…。」
いつもなら何も言わんとコトを始めるんやけど、もちろん今日はそんなん出来るわけあらへん。
なっちも、どことなくいつもとは様子が違うし。
とりあえず、なっちには謝っとかんとな。

372 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時38分56秒
「なっち…。今までゴメンやで…。」
「うん…。」
なっちも、私の様子がいつもと違うことに気付いてんのか、とりたてて驚いた表情も見せずに頷いた。
多分、カオリから何か聞いたんやろな。
それやったら、話は早そうやわ。
「私らいつまでもこんな関係、続けるわけにはいかへんなぁ。なっちもそう思てんねんやろ?」
「うん…。」
さっきから、うん、しか言うとらんな、なっちは。
まっ、ええけど…。
でもこれだけは、はっきりと言うとかんといかんな。

373 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時40分16秒
「なぁ、なっち。もうこれからは、ここに来たらアカンで。」
やっぱり距離を置くべきやからな。
「えっ、どうしてよ!?」
「どうしてって、私らはまだこんな関係になる前の2人に戻んねんやろ?」
そう、それでお互いのことを見つめ直す。
その方がええんや…。
「やだ。これからもここに来る!」
アカンって、それじゃ…。
私は、困惑気味になっちを見ることしかでけへんかった。


374 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時41分19秒
「なぁ、なっち。もうこれからは、ここに来たらアカンで。」
なんで?なんでここに来ちゃ、いけないの?
「えっ、どうしてよ!?」
「どうしてって、私らはまだこんな関係になる前の2人に戻んねんやろ?」
そりゃ、私もこのままの関係ではいけないと思う。
だからといって、前の関係に戻ることなんて出来ないよ。
裕ちゃんのこと好きだって、気付いちゃったから。
「やだ。これからもここに来る!」
裕ちゃんは、ちょっと困ったような顔をして私を見ていた。


375 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時42分26秒
「だって、裕ちゃんのこと好きなんだもん。裕ちゃんの側にいたいもん。」
「その気持ちは、すごいうれしいで。でもな、しばらく距離を置かへんか?それで、お互いのこと考えようや。」
なんで、そんなことする必要があるの?
別に距離なんて置く必要ないよ。
考えるって何を?
いくら考えたって、結論なんて一つに決まってるんだから。
時間のムダだよ。

376 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時43分33秒
「いやだよ、そんなの。なっちは、裕ちゃんと一緒にいたい。裕ちゃんだって、なっちのこと嫌いじゃないんでしょ?それだったら、側にいることくらい許してよ。」
「あぁ、もちろん嫌いやないで。なっちのこと好きやで。でもやっぱりそれはアカンわ。」
なんで、なんでよ!
裕ちゃんもなっちのこと、好きだって言ってくれたよね。
それだったら、どうして一緒にいちゃいけないの?
裕ちゃんって、わからない…。
イライラしてきた私は、テーブルの上に置いてあったタバコをサッと一本取り出して、火を点けた。


377 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時44分31秒
「ちょっと、なっち。何してんねんな!なっちには、タバコなんか似合わへん!!」
「そんなの勝手に決めつけないでよ!なっちだって、もう20歳なんだからタバコくらいいいでしょっ!!」
そう叫んで、一口吸ってはみたものの…。
「ゴホッゴホッ!」
「ほら〜、だから言わんこっちゃない。」
むせかえってしまった私の側に近寄ってきて、背中をさすってくれようとする裕ちゃん。
でも私は…。



378 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)16時45分27秒
「優しくなんてしないでよっ!冷たくするなら、とことん冷たくしてよっ!そういう中途半端な優しさが、一番辛いんだよ!!」
裕ちゃんの手を払いのけて、そう叫んでしまった。
またヤツアタリだよ。
「ゴメン、裕ちゃん…。」
ハッと我に返って、裕ちゃんに謝った。
「いや、謝るのは私の方やわ。ゴメン…。」
私の手からタバコを取り上げ、灰皿に押しつぶしながら、裕ちゃんはボソリと呟いた。


379 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時25分23秒
なっち…。私らがこんな関係になってから、初めて感情をむき出しにしたな。
でもそれは私にとって、うれしいことやで。
中途半端な優しさ、かぁ…。
なっちとの関係を続けていってる中でも、完全に冷たくしきれなかったことは自覚しとった。
なっちのことが好きやから、完全に冷たくはでけへんかった。
それがなっちのことを、余計に辛くさせてしまってたんやな。
ホンマに私はアホやわ…。
これからのことも、とことん冷たくか、とことん優しくか、どっちかの選択をせんとアカンねんな。


380 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時26分45秒
距離を置くやなんて、中途半端なことはしたらアカンねんな。
そんなん、ただ逃げてるだけやから。
どっちかの選択って言うても、もう答えは決まっとんねんけど…。
『ちゃんと自分の気持ちに素直になった方がいいよ。』
さっきのカオリの言葉が、頭の中でグルグルと回った。
なっちのことが好き。
そうや、これが素直な気持ちや。
それやったら、答えはただ一つ。
「なっち、私にもう一回チャンスをくれへんか?なっちと、最初っからきっちりとやり直しさせてくれへんか?」
「裕ちゃん、それって…?」


381 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時27分59秒
「私もなっちの側におりたい。だから、なっちとはちゃんと付き合いたい。」
「裕ちゃん…。」
「今まで、ゴメンなぁ…。」
「裕ちゃんっ!!」
なっちが、私の名前を呼びながら抱きついてきた。
「ホンマ、ごめんやでぇ…。」
私もなっちを抱き返しながら、もう一度謝った。
「ううん。悪いのは裕ちゃんだけじゃないよ。なっちだって悪かったから。」
いや、やっぱり一方的に悪いのは私やで。
そやのに、私だけを責めたりせぇへんねんな。
優しい子やわ。
私はなっちから少し身体を離し、なっちの頭をそっと撫でる。


382 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時29分18秒
なっちは気持ち良さそうに目を閉じて、私のされるがままになっている。
かわいいなぁ。
そんななっちの顎に手をそえて、軽く持ち上げ触れるだけのキスをした。
びっくりしたような顔をして、目を開けるなっち。
こんなとこもかわいいなぁ。
今までキスなんかしたことないもんな。
ホンマに体だけの関係やったから…。
「なっち。来たい時には、いつでもここに来たらええからな。」
またなっちを抱きしめ直して、そう言った。
「うん。ありがと…。」
「でもな、楽屋であんなことすんのは、もうやめような。」


383 名前:ホントの恋・中澤視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時30分43秒
こんな固い畳の上で、なっちを抱くことはもう出来ん。
それに、また誰かに声を聞かれんのもイヤやしな。
私だけが聞きたいから。
「うん。わかった…。」
「今日、私んちに来るか?優しくするでぇ…。」
ちょっと、冗談っぽく言うてみた。
イヤやねんやったら、逃げることが出来るように。
「うん、行くよ。」
イヤじゃないんやな。よかったわ…。
でも、ちょっと顔が赤くなってしまったなっち。
やっぱりかわいいなぁ。


384 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時31分55秒
その夜、私は裕ちゃんちの裕ちゃんのベッドで、たっぷりと愛された。
それは、私のことを本当に大切な宝物でも扱うかのような愛し方。
今までの裕ちゃんとは、全くの別人だった。
そして終わった後も、私に優しく口付けながら、
「愛してるで、なっち…。」
そう囁くように言ってくれた。
私の欲しかったものを全て与えてくれたね。
ありがとう、裕ちゃん。
私は今、幸せだよ。
きっと、これからもね…。


385 名前:ホントの恋・安倍視点 投稿日:2001年11月17日(土)23時33分42秒
翌朝…。
「おはよ〜、カオリ!」
楽屋に入ってみんなに挨拶した後、最後にカオリのところに行った。
「あっ、なっち、おはよ〜。うまくいったみたいだね。」
カオリは、私の顔を一目見て、全てがわかったようだ。
何にも言わなくても、こうやってわかってくれる存在って、なんだかうれしい。
「ありがとう、カオリ…。」
だから私も、必要最低限のことしか言わないよ。
「なっちの今の笑顔、最高だよ!」
そう言って笑うカオリの笑顔も、最高の笑顔だった。



…END


386 名前:作者 投稿日:2001年11月17日(土)23時34分45秒
裕「なんで、最後なっちとカオリのシーンで終わんねん?主役の裕ちゃんは放置か!?」
作「す、すみません。」
裕「それに、裕ちゃんの一番の見せどころの、ヌレバシーンがカットされとるやないかい!!」
作「す、すみません。」
裕「ホンマに謝ってばっかりやな。アホ作者っ!」
作「その呼び方、勝手に定着させないでくださいよ。」
裕「ええやん、ホンマのことやねんから。それにしても、カオリ出し過ぎやって!」
カ「イエーイ!!主役の座はもらったぜぃ!」
裕「何ゆうてんねん!主役は裕ちゃんやって!」


387 名前:作者 投稿日:2001年11月17日(土)23時35分44秒
作「もう、2人とも大人げない喧嘩はやめてくださいよ。」
カ「それより、カオリにも何かご褒美ちょうだいよ。裕ちゃんとなっちは幸せだからいいけど、カオリだって幸せになりたいよ。」
裕「何やねんな。裕ちゃんらが幸せになったら、それでうれしいってゆうとったやんか!」
カ「それはそうなんだけど、裏で働かされるだけ働かせといて、何も報酬がないってのは、ひどくない?」
裕「それやったら、おい、アホ作者っ!カオリにクリームパンでもやっといて!」


388 名前:作者 投稿日:2001年11月17日(土)23時36分47秒
作「えっ、そんなもんでいいんですか?じゃ、はいっカオリ、お疲れさまでした。」
カ「え〜〜?カオリの仕事は、クリームパン一個で済まされちゃうの?」
裕「っていうか、アホ作者。なんでクリームパンなんか持っとったんや?」
作「うっ…。そこは突っ込まないでください…。」
裕「まぁええけど…。」
安「ちょっとぉ〜、なっちのこと忘れてないかい?」
裕・カ・作「あっ、忘れてた…。」
安「ひどいじゃない〜!!」
作「す、すみません。」


389 名前:作者 投稿日:2001年11月17日(土)23時37分52秒
安「また、謝ってるよ。それよりね、ここ、もうそろそろ引っ越しした方がいいと思うんだけど…。」
作「そう言われればそうですね。裕ちゃんは引っ越し先、どこがいいですか?」
裕「そうやなぁ、裕ちゃんは紫が好きから、紫に行こうや。」
作「じゃあ、紫以外で考えときますね。」
裕「なんでやねん、アホ作者!裕ちゃんに何の恨みがあんねん!!」



…というわけで、近々新スレにお引っ越しをする予定です。
今まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。


390 名前:作者 投稿日:2001年12月04日(火)22時12分13秒
裕「おいっ、アホ作者!何でまたこっちに戻ってきたんや?」
作「まだもう少し容量がありそうですし、ここでの話の番外編だからです。」
裕「どの話や?」
作「『ゆ・う・わ・く』の彩っぺとの過去です。」
裕「何で今頃そんな話が出てくんねん?」
作「作者の友人がここを読んでいて、“彩っぺがどんな風に裕ちゃんを誘惑したのか書け!”と脅してきたからです。」
裕「またそんな個人的な理由か。作者も作者なら、そのツレもツレやな!まったく類友やで。」


…というわけで『ゆ・う・わ・く番外編』こっそりスタートです。

391 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時14分00秒
「ちょっと裕ちゃん。飲み過ぎなんじゃないの?」
「そんなことあらへんで!まだ3本目やん。」
「私からすれば、充分飲み過ぎだって…。」
「まぁ、彩っぺは酒、弱いからな。」
ここは私の家。
仕事が終わって、夕飯を食べて、今はくつろいでいるとこ。
一人じゃあらへんで。
私の恋人、石黒彩も一緒や。
だいたいいつも、仕事が早めに終わると、どっちかの家で二人で過ごすのが習慣になっている。
で、今日は私の家に来たってわけや。

392 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時15分40秒
「ねぇ裕ちゃん、そろそろ寝ない?」
「えっ?まだこんな時間やろ?」
「たまにはいいじゃない。さっ、行くよ!」
彩っぺが私の腕を掴んで、寝室へと入っていく。
まぁええか、最近、寝不足気味やしな。
二人でベッドにもぐり込み、いつものようにおやすみのチューをしようとした時…。
彩っぺが私の手を握ってきた。
「どないしたんや?」
「うん、なんとなくね…。」
なんや珍しいこともあるもんやなぁ。
いつもはこんなことせぇへんのに…。
「私達って、付き合ってもう半年く経つよね?」

393 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時17分04秒
しんみりとした口調で、彩っぺが話しかけてきた。
「うん、そうやなぁ。それくらい経つか…。」
「私達って、恋人なんだよね?」
何を今更そんなわかりきったことを聞くんや?
「あぁ、そうやで。」
「でもなんかさ、あんまりそういう感じしないんだよね。」
「何でやねん?毎日、チューしてるやんか。」
「そんなの、裕ちゃんはメンバーの皆にだってしてるでしょ?」
そう言われればそうか…。
「私はね、裕ちゃんともっと特別な関係になりたいの。他のメンバーと一緒じゃイヤなの。」

394 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時18分34秒
一緒にしてるつもりはないんやけどな。
チューも、舌を入れるのは彩っぺだけやで。って、そういうコトとちゃうんかな?
それより、特別な関係って何や?
もしかして…。
「ねぇ、どうして私のこと抱いてくれないの?」
やっぱりそうか…。
「どうしてって、私らは女同士やんか。女同士でそういうコトってするもんなんか、わからへんねん。」
「本人達さえ良ければいいんじゃないの?女同士なんて関係ないと思うけどさ、私は。」
ということは、彩っぺはいいってコトなんか?

395 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時20分03秒
「私達、もう大人なんだよ?キス止まりだなんて、そんな子供みたいな恋愛はイヤなんだ。もちろん、裕ちゃんにその気が無いんだったら、仕方がないけど…。」
その気が無いやなんて、そんなワケあらへんやんか。
私かって、彩っぺを抱きたいってずっと思ってた。
それを求める勇気が無かっただけで…。
私は、彩っぺの手をギュッと力強く握り返した。
「裕ちゃん…?」
「彩っぺが欲しい…。」
「うん、その言葉待ってたよ。正真正銘、裕ちゃんの女になりたい。」
彩っぺがニッコリと微笑みながら頷いた。

396 名前:ゆ・う・わ・く番外編 投稿日:2001年12月04日(火)22時21分14秒
もうとっくに、彩っぺは私の女やで。
もちろん、私も彩っぺの女…。
私は、彩っぺの身体にゆっくりと覆い被さっていった。


初めて彩っぺを、そして女を抱いた夜。
女の肌が、こんなにも柔らかく気持ちいいものだと知った夜。
その夜には、約1年後に訪れる決別の日があるなんて、思いもしなかった。


…END

397 名前:作者 投稿日:2001年12月04日(火)22時22分48秒
裕「なんや、チャチな話やな。」
作「いいんです。これは、友人に捧げるものなんですから。」
裕「そんな個人的なやりとりを、ネット上ですんなや!」
作「だってこんなもの、直接手渡すの恥ずかしいじゃないですか。」
裕「それもそうか…。相変わらずアホ作者は、自分勝手ってことやな。そんなことよりやっ、向こうの話はどうなっとんねん?」
作「今、書き上げましたので、これからすぐ更新しに行きます。」
裕「こんなとこで遊んどる場合やあらへんで!」
作「す、すみません…。」


…というわけで『ゆ・う・わ・く番外編』でした。
398 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月05日(水)02時37分02秒
姐さんが何と言おうともいい物は(・∀・)イイ!!
399 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)13時20分42秒
>398さん。

裕ちゃんにいくらけなされ続けようとも、そのうれしいお言葉で立ち直ることが出来ます(w
ありがとうございます。

それにしてもこの話、作者の友人以外にも読んでくださった方がおられて、うれしかったりします。
これで裕ちゃんに“個人的なやりとり云々…”と怒られなくてすみます(w
しかし、その帳本人である友人はまだ読んでいないと思われ(w
何の反応もありませんから。
このまま気付くまで、放っておきましょうか(w

400 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)05時09分47秒
裕「またこっちに来たんかいな?」
作「はい、ちょっとした短編を書きたかったもので…。向こうがまだ終わりそうにないので、こっちを使わせてもらいます。」
裕「完全に、アホ作者の遊び場になってもうてるなぁ。」
作「す、すみません…。」
裕「で、どんな話や?」
作「昨日の裕ちゃんのラジオで、加護ちゃんの敬語の話が出てきたので、それをヒントに思い付いた話です。」
裕「相手は加護なんか?アンタ、この前は加護が相手やったら犯罪者になってしまうってゆうとったやんか!!」
401 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)05時11分24秒
作「よく覚えてますね、そんなこと…。でもこの話は、犯罪にならない程度のものなので、大丈夫ですよ。」
裕「ったく、やっぱり自分勝手なヤツや。裕ちゃん、アホ作者に振り回されっぱなしやなぁ…。」
作「す、すみません…。」


…というわけで、加護ちゃんとのお話『小さな恋人』ひっそりスタートです。

402 名前:小さな恋人 投稿日:2001年12月17日(月)05時13分38秒
「中澤さ〜ん!」
「おっ、加護か。よう来たな。」
私の楽屋に、小さな身体を弾ませながら、加護が入ってきた。
「ねぇ、抱っこしてください!」
「相変わらず甘えたさんやな。ええよ、こっちおいで!」
私はその小さな恋人を膝の上に乗せ、後ろからやんわりと抱きしめる。
「あったかいですね、中澤さんの腕。」
「そうかぁ〜?」
加護の頬に、私の頬を擦り寄せる。
「ん〜、くすぐったいですよ〜!」
「ええやんか〜、加護の頬っぺた柔らかくて気持ちええねんもん。」
私はその感触をじっくりと楽しんだ。
403 名前:小さな恋人 投稿日:2001年12月17日(月)05時15分37秒
「なぁ加護、いつもゆうてるけど二人っきりの時は、敬語なんか使わんでもええねんで?」
「だって敬語使わなかったら、関西弁になってしまうんですよ。」
「それでええやん。裕ちゃんも関西人やねんから、関西弁同士でしゃべろうや?」
「でも〜。」
そんなに抵抗あんのかな?
敬語でしゃべられたら、何や私に心を開いてくれてへんって感じがして、寂しいんやけどなぁ。
「加護はお母さんとしゃべる時は、関西弁なんやろ?」
「はい、そうですよ。」
「せやったら、お母さんと同じ感じでええから。」
「いいんですか?」

404 名前:小さな恋人 投稿日:2001年12月17日(月)05時17分00秒
「いいに決まってるやん。裕ちゃんはそうして欲しいねん。」
「わかりました。」
わかりました、って思いっきり敬語やねんけどな…。
まっ、しゃあないか…。
「加護、好きやで。」
「加護も好きですよ、中澤さん。」
「好きです、やあらへんやろ?」
「あっ…、好きやねん、中澤さん。」
ん〜、かわいいなぁ。
「じゃあ、お母さんと裕ちゃん、どっちが好きや?」
ちょっとイジワルな質問やと思たけど、愛しい子にはイジワルをしたくなるもんやねん。
405 名前:小さな恋人 投稿日:2001年12月17日(月)05時18分28秒
「どっちも好きやで。」
まぁ、一番無難な答えやな。
そう思て、ちょっと苦笑いしてもうたけど、その後に続いた加護の言葉が、私をとびっきりの笑顔に変えた。
「でもなぁ、お母さんとはキスしたいとは思わへんけど、中澤さんとはしたいと思うでぇ。」
なんてうれしいことゆうてくれんねんやろか。
「じゃ、キスしてええか?」
「うん。」
擦り寄せていた頬を離し、加護のアゴにそっと手を添え、チュッと音を立ててキスをした。
406 名前:小さな恋人 投稿日:2001年12月17日(月)05時19分42秒
「中澤さん、大好きです!」
あ〜あ、また敬語に戻ってもうたわ。
でも、まぁええか。
徐々に慣れていってくれれば。
時間は、なんぼでもあんねんから。
自然に関西弁が出てくるようになるまで、私はちゃんと待ってんで。
で、そん時には、お母さんよりも私の方が好きって言わせてみせるからな。
って、それは無理な話かぁ…。



…END

407 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)05時20分49秒

…というわけで、『小さな恋人』でした。
ホント、作者の自己満足スレと化してしまっていますね。
向こうの方の更新は、もう少し先になりそうです。
また裕ちゃんに『こんなとこで、遊んどる場合やあらへんで!』と、怒られてしまいそうです(w

408 名前:暴初者 投稿日:2001年12月18日(火)17時35分58秒
いや〜この前はHNを命名してくださって有難うございます。
加護ちゃんめちゃかわいいです。ねえさんも微笑ましいです。サイコー
409 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月19日(水)01時59分30秒
加護ちゃん萌え〜!!
いやぁ〜、良かった。何が良かったって
ヒッソリと更新されてるのを発見できて(w

410 名前:作者 投稿日:2001年12月19日(水)02時31分49秒
>408 暴初者さん。

作者が勝手に略してしまったお名前を、HNに使ってくださって、こちらこそありがとうです。

加護ちゃん、かわいいと言ってもらえてうれしいです。
年少組は、書くのが難しいので。
“中学生がこんな言葉使わへんで!”などと、一人で突っ込んでは書き直したりしていました(w



>409さん。

こちらの方も、加護ちゃんに萌えていただいて良かったです。
発見してもらって、作者もうれしいです。
これからも、ヒッソリと遊びにくるかも(w

411 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月19日(水)23時44分59秒
( `.∀´)<そろそろ私もどうかしら?
        加護との話も最高だわ。
        がんばんなさいよ!!
412 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)06時04分08秒
>411さん。

圭ちゃんの出演希望にお応えして、また遊びに来ちゃいました。
でも、もちろんギャラは出ませんのであしからず…(w
お気に召していただけるかわかりませんが、圭ちゃん主役のお話『素直』こっそりスタートです。

413 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時05分34秒
「裕ちゃん、お疲れさま。」
「おっ、圭坊か。お疲れさん。」
今日の仕事が終わり、裕ちゃんの楽屋にお邪魔する。
これは、裕ちゃんと仕事が一緒の時の恒例行事。
だって私達は、恋人同士なんだから。
一緒にいられる時には、ずっと一緒にいたいって思うのは当然のこと。
「圭坊、そんなとこで突っ立っとらんと、はよこっちにおいでや!」
「あっ、ごめんごめん。」
私は、裕ちゃんの隣に座った。
「なぁ圭坊、お疲れのチューは?」
そう、これもまた恒例行事。
裕ちゃんは、必ずそれを求めてくる。
414 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時07分01秒
「しょうがないわねぇ。」
私もホントはしたいのに、口から出てくるのはそんな言葉。
私って、素直じゃないわね。
でもそんな私の性格を、裕ちゃんはちゃんと知ってくれている。
そして、それをちゃんと受け止めてくれる。
“大好きだよ、裕ちゃん。”
心の中でそう呟いて、目を閉じて待っている裕ちゃんに、軽くキスをする。
「お疲れさまでした、裕ちゃん。」
「ん〜、やっぱり仕事の後には、圭坊のキスと言葉が一番効くなぁ。」
そういう風に、素直に自分の気持ちを言える裕ちゃんが、ちょっとうらやましかったりする。
415 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時08分21秒
「ビールの次に、でしょ?」
やっぱり素直じゃないわね、私…。
ホントはすごく、うれしいのに。
「あほっ!こういう時は、素直にありがとうってゆうとくもんやで。」
ごめんね、裕ちゃん。
それはわかってるんだけどね。
「でもまぁ、そういうとこがまた圭坊らしくて、裕ちゃんは好きなんやけどな。」
裕ちゃんの放つ、ストレートな言葉の一つ一つが、私の心を踊らせていく。
素直な言葉って、こんなにもうれしいものなんだ。
私も、裕ちゃんの心を踊らせてみたい、そう思った。
416 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時09分31秒
「大好きだよ、裕ちゃん。」
さっき心の中で呟いた言葉を、口に出して言ってみる。
「け、圭坊?」
裕ちゃんが、びっくりしたような表情になった。
まっ、当然か…。私、あんまりこういうこと言わないからさ。
でも裕ちゃんのびっくりした表情は一瞬のことで、次の瞬間には、
「裕ちゃん、うれしいわ〜!」
と、満面の笑みで抱きついてきた。
やっぱり、裕ちゃんはストレートな人だね。
“苦しいよ〜!”
そう言いかけて、やめる。
だって、今日はちょっとだけ素直になるって決めたからさ。
417 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時10分48秒
裕ちゃんは、私の抗議の言葉がないのを不思議に思ったのか、私から少し身体を離した。
でもすぐに、満面の笑みに戻って、さっき私がしたのと同じキスをしてきた。
「お疲れさんでした、圭坊。」
それは、裕ちゃんからもらった初めての“お疲れのチュー”だった。
いつもは、私がするばっかりだったから。
でもホント、裕ちゃんの言う通りだわ。
仕事の後には、大好きな人のキスと言葉が一番効くんだね。
418 名前:素直 投稿日:2001年12月20日(木)06時12分05秒
「ちょっとだけ素直になってくれた圭坊に、裕ちゃんからのご褒美やで。」
ニコッと笑って、少し照れたように私の頭を撫でてくれる裕ちゃん。
裕ちゃんのそんな言葉が、表情が、仕草が、行動が全てうれしくて。
私の些細な変化に気付いてくれたことも、すごくうれしくて。
「ありがとう、裕ちゃん。大好きだよ。」
その言葉が、自分でも驚くほど素直に出てきた。



…END

419 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月20日(木)11時44分48秒
( `.∀´)<!? 私だわ!!
        ブラボ〜〜!!最高よ!!
        ありがとう…素直に言うわw
        すばらしい!!両方がんばってよね!!
420 名前:暴初者 投稿日:2001年12月20日(木)16時50分53秒
作者さん、どっちもさいこーです。
けど、圭ちゃんさんのレスもさいこー(w
421 名前:作者 投稿日:2001年12月21日(金)12時25分04秒
>419さん。

お気に召していただけたようで、良かったです。
“私、こんなキャラじゃないわよっ!いい加減になさいっ!!”と怒られたらどうしようと思っていたのですが(w



>420 暴初者さん。

さいこーと言っていただけて、うれしいです。
圭ちゃんのレス、作者もいつも笑わせてもらっています。
もちろん、暴初者さんのレスにも、いつも感激しまくりですよ!



さて、向こうの更新ですが、今晩か明朝になりそうです。

422 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)21時53分49秒
( `.∀´)<わ…私…人気者!?(来たわ!時代が・…。)
       両方更新大変ね!どっちも毎回チェックの鬼よ!
       暴初者さんも私もずっとアナタを待ってるから…。
       ビバ!作者さん!!でも…
       早く続き読ませなさいよね!!
423 名前:暴初者 投稿日:2001年12月23日(日)01時21分43秒
从#~∀~#从<とっくに来てるがな、圭坊の時代。今や、今。もう終わってるって?!・・・っつうかそれはオレや、オレ(涙)

いやいや、ねえさんの時代は永遠・・・ですよね、作者さん?楽しみに待ってます!
ちなみに最近は携帯からかなりチェックしてます。作者さんは今でも携帯からですか?ガムバテ!!
424 名前:作者 投稿日:2001年12月23日(日)18時18分03秒
>422さん。

裕ちゃんも言っている通り、圭ちゃんの時代はとっくに来てますよ。
みんながアナタに注目です!
続きは…、もうしばらくお待ちくださいね…。



>423 暴初者さん。

もちろん、裕ちゃんの時代は永遠です!
裕ちゃん抜きの生活なんて、作者には考えられません(w
作者は今でも、携帯ですよ。
親指がかなり鍛えられました(w



出張は、約一週間の予定です。
早く帰りたい、っていうか、早く帰らせろっ!(w
でも、接待と称して毎晩お酒が飲めそうなので、ちょっとうれしかったり(w

425 名前:作者 投稿日:2001年12月26日(水)08時40分38秒
出張先からおはようございます。
仕事の合間合間にメールを打つふりをして、短編をコツコツとこっそり入力していました(w
一体、何やってるんでしょうかね…。
過去にも、仕事中にエロシーンを更新した経験あり(w
あのスリルはたまりませんでした。
ホント、一体何やってんだか…。


今回のお話は、下書き原稿無しの一発入力なので、おかしな点が多々あるかもしれませんが(いつものことか…)、目をつむってやってください。
426 名前:二人っきりの時間 投稿日:2001年12月26日(水)08時42分15秒
ここは、私んち。
辻と二人っきりの夜を過ごしている。
「ねぇ中澤さん、そろそろ入れてもいいれすか?」
「えっ?まだアカンって!そんなあせらんでも…。」
「だって、もうガマンできないのれす…。入れますよ?」
辻が入れようとしたモノは、私の予想とは反したモノだった。
「ちょ、ちょっと辻ぃ〜!そんなん入れたらアカンって!」
「いいじゃないれすかぁ〜?」
「そんなん初めてやもん、怖いわ!」
「だって、もう中、すごくあついれすよ。あついとこには、つめたいモノを入れてひやさないと。」
427 名前:二人っきりの時間 投稿日:2001年12月26日(水)08時43分40秒
「あほっ、ソコはあついままでええねん!」
辻は、私のそんな忠告を無視して、それを中に入れた。
ピチャッという水音とともに、それが中に入る。
「いやぁ〜〜!アカンって!!」
私の悲鳴が轟く。


二人の間には、グツグツと煮えたぎっている鍋の中に、プクプクと浮き上がってきたアイスクリームが…。
辻と二人で、鍋を楽しんでいる真最中の出来事だった…。


…END

428 名前:作者 投稿日:2001年12月26日(水)08時44分46秒
お目汚し、すみませんでした…。
この季節といえば、やっぱり鍋ってことで…。
で、食べ物といえば、やっぱり辻ちゃんということで…。
あまりもの忙しさに、作者の頭がおかしくなってしまったようです(w


続いて、調子に乗ってもう一本。
向こうでひどい役をさせてしまったよっすぃーの救済企画(?)です。
レスをくださった方の中にも、なかよし好きの方がいらっしゃいましたので…。

これもまた、お目汚し程度ですが、どうぞ…。
429 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時46分23秒
「おはよ〜さん。」
私はいつものように、モーニングの楽屋に遊びに来た。
でもドアを開けて、目の前に飛び込んできた光景は…。
いつもの賑やかな雰囲気は全く無く、広い楽屋に一人ポツンと座って、雑誌を読んでいる吉澤の姿だった。
「あっ中澤さん、おはようございます。」
吉澤が、雑誌から顔を上げて挨拶を返してくる。
「吉澤、一人か?みんなは?」
「何か集合時間が1時間遅くなったみたいで、みんなまだ来てないんですよ。」
「じゃあなんで、吉澤はもう来てんの?」
430 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時47分45秒
「私が家を出た後に、連絡が入ったんですよ。家に戻るのもめんどうだし、ちょっと早いけどこれでも読みながら暇をつぶせばいいか、と思って来ちゃいました。」
雑誌を指さしながら、吉澤がそう答えた。
そうなんやぁ、吉澤一人かぁ…。
でもせっかく来てんから、吉澤と遊んで行こか。
あんまり2人で話をすることはあらへんけど、この子はこの子で、明るくてノリが良くて楽しいからな。
「それやったら、この裕ちゃんが相手したるわ、よっさん!!」
「ありがとうございます、なっさん!!」
やっぱりノリのええ子や。
431 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時49分10秒
そう思いながら、吉澤の隣に腰を下ろした。
「そういや吉澤、最近男前キャラが定着してきたなぁ?」
「そうですね、自分ではあまり意識は無かったんですけど…。でも何かうれしいですね。」
「うれしいんかいな?実は、男になりたいって願望があるんちゃうか?」
「もしかしたら、そうかも知れませんね。男になって、かわいい女の子をたぶらかしてみたい、とか思ったりして…。」
結構、あぶないヤツかも…。
「どんな風にたぶらかすんや?」
一応、話に乗っとこ。興味もあるしな。
432 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時50分55秒
「ん〜、そうですね…。」
吉澤が、少し考え込んでから、
「こういう風にです。」
と、私の頬にキスをしてきた。
キスの後、吉澤はニヤリと笑って私の顔を覗き込んできた。
「どうですか?」
その顔は、男前そのものの顔やった。
やっぱり、素質あるみたいやな。
普通の女の子やったら、絶対グラッとくるやろう。
でもな、私はちゃうで。
そういう素質やったら、私の方が上やで。
「まだまだ甘いな、吉澤は。ホンマはこういう風にすんねん。」
そう言って、吉澤の唇に口付けた。
433 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時52分23秒
それは、決して深いものではない、ただ軽く触れるだけのキス。
でもそれだけでも、女の子を落とすことは出来んねんで。
こういうことも、覚えときや。
唇を離すと、吉澤は顔を真っ赤にしながら俯いてしもた。
いつもの男前キャラは、どこに行ったんや?
なんやかんやゆうても、この子もただの16歳の女の子やねんなぁ…。
ちょっとかわいいやん、なんて思たりして…。
「どうや?」
今度はさっきとは逆に、私が吉澤の顔を覗き込む。
「うっ…、やっぱり私はまだ甘かったです。」
まだ真っ赤な顔をして、私を見つめながらそう答える。
434 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時53分46秒
うぉっ!なんでそんなにかわいいねん!?
「ねぇ中澤さん。これからも男前のなり方、教えてもらってもいいですか?」
おずおずといった感じで、吉澤がお願いをしてくる。
「それは、出来ん相談やな…。」
「どうしてですか?」
そんな不満そうな顔せんでもええやんか…。
「だって今の吉澤、めっちゃかわいいねんもん。男にすんのもったいないやんか!」
「じゃあ、中澤さんの前でだけは女の子になりますから。」
そうやな。こんな吉澤、他の誰かに見られることの方が、もっともったいないもんな。
435 名前:男前の素質 投稿日:2001年12月26日(水)08時55分02秒
「それやったら、裕ちゃんの前だけやで?」
「はい。だったら中澤さんも、男前になるのは私の前だけにしておいてくださいね!」
大丈夫や、安心しぃ。
吉澤が思てるほど、私はタラシやないねんで。
「おぅ、わかった。」
そう返事をして、もう一度吉澤にキスをした。
やっぱり吉澤の反応は、女の子そのもので…。
何かええなぁ、こういうの…。
普段の男前な吉澤と、私の前だけで見せるかわいい女の子の吉澤とのギャップ、これからたっぷりと楽しませてもらうからな…。



…END

436 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)00時10分02秒
( `.∀´)<時代の中心の私の名前が1文字もないわね…
        辻!何いれてるのよ!すっかり騙されてたわよ!
        吉澤!!男前になって私を狙うつもりだったのかしら?
        裕ちゃん!!私にももっとキスしなさいよ!!
        フンッ!!……おもしろかったわよ!!
437 名前:作者 投稿日:2001年12月30日(日)21時14分02秒
>436さん。

すみません!圭ちゃんに出てもらいたいのはやまやまなんですが、他のメンバーも出しておかないと、苦情がきちゃいますので(誰から?
ところで、辻ちゃんに何を騙されたんですか(白々しい…
圭ちゃんってば、お・と・な〜!(w
よっすぃーと裕ちゃん、圭ちゃんはどっちもOKなんですね。
アナタも素質十分ですよ(w



やっと今年の仕事も終わり、少しはのんびりできそうです。
出張中、自分ん家のビデオ2台と実家のビデオをフル稼働させて録画したテープ、ゆっくり見たいと思います。
年賀状は、紅白を見ながら…(w

438 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年01月24日(木)04時49分00秒
( `.∀´)<吉澤と裕ちゃん…でもやっぱり裕ちゃんだわ。
        吉澤がどうしてもって言うんだった仕方ないけど。
        向こうの更新も始まったから
        こっちも期待しまくりよ!私の時代が2001年で
        終わったなんて言わせないわよ?
        2002年も私中心なんだから!
        まぁ、仕事が暇になったらがんばってよね。
       アナタ先生なんでしょ?大変ね。

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