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あねおとうと
- 1 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)01時52分45秒
- なんとなく書いていこうかな〜と思います
いしよしでなんだけれども……一応
- 2 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)01時53分57秒
- -1-
「パパ〜、パパ〜、あ〜ん、あ〜ん」
小さな女の子が、大粒の涙をこぼして泣きじゃくっている。
「お名前は?教えてくれないとパパきてくれないよ?」
「そうだよ。お年は幾つかな?」
困り果てた様子で、某百貨店の迷子ルームのお姉さん達はそ
の女の子に話しかける。
「かわいいお人形もあるよ」
「飴ちゃんあげようねー。だからお姉さんにお名前教えてく
れるかな?」
「パパ、パパ〜、あ〜ん」
お姉さん達の言葉が耳に入らないとでもいうように、女の子
は泣くのを止めない。それどころかますます激しくなってい
く。
手でこすった目の周りは真っ赤になり、少し腫れている。せ
っかくのかわいい顔がだいなしだ。
- 3 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)01時54分54秒
- -2-
「しょうがないわね。服装だけででも呼び出ししとく?」
「そうだね」
ピンポンパンポ〜ン
髪は肩ぐらいの長さで上のほうをピンクのゴムで括って
いて、ピンクの靴下をはいて、キティちゃんのピンクの
靴を履いている、ピンクのワンピースをお召しになった
二歳くらいの女の子の保護者の方、いらっしゃいました
ら二階サービスカウンター隣にある迷子ルームまでおこ
し下さいませ。
ピンポンパンポ〜ン
この百貨店では日曜、祝日となると来客がぐっと増え、小さ
い子供を連れた人々もたくさんいるので、むやみやたらに容
姿だけで呼び出すと大変なことになる。
というのは、自分の子供がすぐ近くにいるのに、少しでも似
た服装の子が呼びだされると、勘違いして迷子ルームに駆け
つけてくるのだ。その結果ますます迷子が増えるという最悪
の事態となる。ましてや今日は盆休みである。
しかし今回はいつもとは違うようだ。
「こんなピンク一色の子は珍しいよね。」
「余程ピンクが好きなんだね。」
- 4 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)01時55分37秒
- 3-
しかし迷子ルームのお姉さん達はゆっくりと話している暇
はない。ピンクの女の子はいつまでたっても泣き止む気配
もないのだ。
大体の子はここに連れてこられた時は泣いているが、おもち
ゃや人形やおかしを与えると、しらないうちに泣きやんでし
まうというのに。
「ほらほら、そんなに泣いてちゃみんなに笑われちゃうよ」
片方のお姉さんがそう言って他の迷子たちを見る。他に泣い
ている子はいない。
「そうだよ。みんなと一緒に遊ぼう?」
もう片方のお姉さんが手を引いてピンクの女の子を立たせる
のだが、またすぐに絨毯の上に座り込んでしまう。
「パパ、パパ〜、えぐっ、パパ〜、あ〜ん」
二人のお姉さん達は困り果てていた。
すると、一人の男の子がトコトコこちらにかけてきて、ピン
クの女の子に話しかけた。
「だいじょぶだよ」
さっきからこちらの様子を見ていたらしい。
「ないちゃだめだよ」
そう言って、その男の子は女の子の頭をなでてニコッと笑っ
た。
あれだけ激しく泣いていたのにどうしたことだろう。その男
の子の笑顔を見たとたん、女の子の泣き叫ぶ声がぴたっとや
んだのだ。
- 5 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)01時56分29秒
- -4-
この男の子も迷子の一人だ。ちょうどピンクの女の子と同じ
くらいの年齢だろう。
最初はその特徴的な大きい目をウルウルさせていたが、しっ
かりと自分の名前と年齢を言って一粒の涙もこぼさなかった。
Tシャツに半ズボンという服装だが、色白で綺麗な顔をして
いるので、名前を聞くまでは迷子ルームのお姉さん達はみん
な女の子と思っていた。
その男の子が、さっき貰ったベーグルを左手に持ってピンク
の女の子の所にかけてきたのだ。
「おててつなごう」
男の子は女の子の隣に同じようにちょこんと座り、自分の右
手を差し出した。
「……うん」
女の子はまだ完全には泣き止んでいなかったが、鼻をぐしゅ
ぐしゅさせながらも、目をこするのを止めて左手を男の子の
方にもっていった。
とりあえずこの女の子が泣き止んだので、迷子センターのお
姉さん達は、他の迷子を迎えに来たお母さん達の対応をしに
いくことにした。
- 6 名前:puppu 投稿日:2001年10月24日(水)02時04分09秒
- 24時間TVのいしよし小さい頃の写真を思い浮かべてください。
いちおう吉澤男の子になってます。
でも見た目はボーイッシュな女の子ということで・・・・・・
- 7 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月25日(木)12時39分54秒
- タイトルが禁断ぽくてステキ…(w
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月25日(木)15時11分17秒
- いしよしの子供時代ってとこが何か良い感じですなぁ・・
期待してます。
- 9 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時32分56秒
- -5-
「ぼく、よっすぃ〜だよ」
言いながら、男の子はベーグルを自分の膝の上に置き、その
手で女の子の涙を拭ってやる。
「よっちぃ〜?」
女の子は鼻声でまだちゃんと話せない。
「うん。よっすぃ〜だよ」
そう言って男の子はもう一度ニコッと笑った。それにつられ
てだろうか、女の子ももうすっかり泣き止んで少しだけ微笑
んだ。
暫く二人はお互いの顔を見てニコニコ笑い合っていたが、男
の子は女の子がもう涙を流していないのを確認すると、
「ねえ。おなまえなんてゆーの?」
と、つないでいた右手を離して両手でベーグルを半分に割り
ながら女の子に尋ねた。
- 10 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時34分07秒
- -6-
「あたし、りか」
女の子は左手を寂しそうにしながらそう答えた。
「りか?」
男の子が問い返す。
女の子はコクッとうなずいて、男の子のTシャツの裾を左手
で握った。
男の子はそれを見て、少し嬉しそうにしながら、
「じゃあ、りかちゃん。はい、これ。おいしーんだよ」
と言って、半分に割ったベ〜グルの片方を女の子にわたした。
「くれるの?ありがと。よっすぃ〜」
ベーグルを受け取った女の子も嬉しそうに微笑んでいる。
もうその時には、Tシャツを握っていた手は元通りしっか
りと男の子の手とつながれていた。
- 11 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時45分15秒
- -7-
二人が仲良くベーグルを齧っていると、突然、バンバン、
バンバンと何かが叩かれる音がする。おかっぱ頭の二十歳
ぐらいの女性が、何かを叫びながら髪をふりみだして店
内側のガラスを必死で叩いているのだ。
しかし迷子ルームの中からは、ただ口をぱくぱく動かし
ているようにしか見えない。そこにいる迷子たちは、そ
の女性を見てみんなケラケラ笑い出した。よっすぃーも
梨華も笑っている。
その女性は数分間そうしていたが、やっとのことで迷子
ルームの入り口を見つけてその中にはいってきた。
「よっすぃー!どこにいってたんだべ。なっち心配で心
配で、そこいら中探し回ったんだべよっ」
「だってママったら、ぼくがガオレンジャ―のおもちゃ
が欲しいって言ってるのに、ずっと食べ物売り場にいる
んだもん。だからぼく一人でおもちゃ屋さんにいこうと
したんだよ。でもどこにあるのかわかんなくて」
- 12 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時46分49秒
- -8-
よっすぃーのお母さんことなっちママは、試食品に夢中
で息子のことをすっかり忘れ、食品売り場荒しを決行し
ていたらしい。
「ママにはママの都合ってもんがあるんだべ……。それ
よりよっすぃー、その横のカワイイ女の子はだれなんだ
べ?」
二歳の息子にばつが悪くなったのかもしれないが、なっ
ちママは梨華に興味をもったようだ。
「りかちゃんだよ。さっきお友達になったんだ」
「おっ、よっすぃー、やるべなー。カワイイ子をみると
声をかけずにはいられないんだべな。、死んじまったパ
パにそういうところそっくりだべ」
なっちの旦那でありよっすぃーの父でもある学は、去年
交通事故で死んでしまったのだ。
- 13 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時47分30秒
- -9-
「学はめんくいでめんくいで、だからなっちと結ばれた
んだべよ」
と、かってに説明しているなっちママをほっといて、よ
っすぃーは梨華に話し掛けた。
「ぼくのママだよ。たまにキャッキャうるさくてなまっ
てて、ちょっとぶよぶよしてるけど、優しいしそれにお
菓子も作るの上手なんだよ」
ニコニコしながらよっすぃーは話している。
「よっすぃー!今なんていったべ。ぶよぶよは余計だべ。
今度言ったらママよっすぃーのこと食べちゃうべよ〜」
なっちママがふざけて、よっすぃーのほっぺをぷにぷに
つねっている。それを見て梨華は少し寂しそうな顔をし
た。
- 14 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時49分00秒
- -10-
「よっすぃーいいな。ママがいて」
梨華はぼそっとつぶやいた。
「えっ、りかちゃんママいないの?」
よっすぃーはびっくりして聞き返す。同年代で片親だけ
の友達にいままであったことがなかったからだ。
「うん。あたしが生まれてすぐ死んじゃったんだって。
でもパパすごく優しいから……」
「そっか。ぼくたち一緒だね。」
よっすぃーと一緒といわれて梨華は少し笑った。
そんな梨華の気持を汲んで、なっちママは梨華のほっぺ
もぷにぷにしだした。
「梨華ちゃんはとってもいいこだべなー。なっち、梨華
ちゃんのことも食べちゃうべよ〜」
本気で「だめだよー」と泣きそうな声を出すよっすぃー
を見て、なっちも梨華も笑い出いだした。
- 15 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時50分00秒
- -11-
その時だ。バコンッと迷子ルームの扉が千切れそうなほ
ど勢いよく開かれた。
「梨華っ、どこやっ、どこなんやー梨華ぁーー!!」
金髪の豹柄のTシャツを着た男性が、汗を流しながら入
り口できょろきょろ辺りを見回している。
「梨華はお前みたいに眉毛太ない」
「梨華はお前みたいにまつげ短ない」
「梨華はお前みたいに鼻だんごちゃう」
「梨華はお前みたいに洟たれてない」
「梨華はお前みたいにえらはってない」
「梨華はお前みたいに汚くない」
「梨華はお前みたいにぶさいくちゃう」
「梨華はお前みたいにぶよぶよしとらん」
「梨華はお前みたいに色白ない」
「梨華はお前みたいに色黒ない…って梨華やんかー。ど
こいってんやー、裕ちゃんの近くにおっときゆうたやん
か」
梨華のお父さんこと裕パパは、一人ずつケチをつけてい
って、やっと娘の梨華を見付けたらしい。ちなみに八人
目、九人目はなっちとよっすぃーのことらしい。
- 16 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時51分27秒
- -12-
裕ちゃんはあわてては梨華のところにかけていき抱き
上げた。すると、梨華は口を少し尖らせてしゃべり出し
た。
「だってパパ、きれいなお姉さんみるたびに後ついてい
っちゃうんだもん」
「違うっ、そんなことない……。でも梨華の手ぇはしっ
かり握ってたつもりやったんや。気ぃついたら子供のマ
ネキンひきずりまわしてて……。すまんっ、すまんこと
した梨華。許してくれこのとおりや。」
二歳の女の子に必死で頭をさげる男性を、周りの大人や
子供達は奇異な目で見ていた。しかし、すぐ隣にいる母
子だけは違った。声を立てておかしそうに笑っているのだ。
- 17 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時55分35秒
- うおーー最後の最後でまちがってageてしまった!!
なんとなく作者なのにすみません。
- 18 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時56分59秒
- 中澤も男になっちゃった。薄化粧っぽい中澤を想像して下さ
い。あくまで『見た目は女』を貫き通すつもり。
- 19 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)04時58分35秒
- ありがとう。早く禁断の恋のできる年代を書きたいのですが、
もうすこし幼年時代が続きそうです。
( `.∀´)<あなたもステキよ♪
- 20 名前:puppu 投稿日:2001年10月28日(日)05時02分09秒
- ごめん。>19は>7にささげたつもり
>8
( ´ Д `)< 期待してくれるの?うれしい
- 21 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)05時51分36秒
- ああ、早逝の学氏に合掌です。。。ナムナム
- 22 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)10時39分03秒
- なんか、いいカンジっす。
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)12時23分45秒
- ほのぼのしてて (・∀・)イイ!!
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)14時09分16秒
- 二人ともかわいすぎ!!
- 25 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年10月28日(日)18時51分07秒
- 初めまして、森板で書いてる吉胡麻系と申します〜。
いんやぁ、めっちゃかわいい〜!
なんつーか、その・・・、なんか・・・、かわいいんです、とにかく。(w
- 26 名前:R 投稿日:2001年10月28日(日)20時49分49秒
- なっちママ、裕パパ面白すぎ!!
細かいところに最近のネタが…よっすぃ〜のガオレンジャー好きとか・・・
- 27 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時23分39秒
- -13-
「そんだけ謝ったら梨華ちゃんも許してくれるべさ」
笑いを堪えたなっちが、やっと裕ちゃんの上下する頭を
とめた。
「そうだよ。おじさん」
よっすぃーもうんうん頷いている。
「パパっ、もうこれからはしないでね」
梨華はそういって抱き上げられたまま、裕パパの頭を両手でぺちぺち叩いた。
「梨華ぁこんなパパを許してくれるんか?ありがとう、
ありがとうなぁ……。」
裕パパは嬉しそうに梨華に頬ずりしだした。だがしかし
どうしたのだろう。その動きが突然とまった。
「だれが『おじさん』やて?えぇ?このどんぐりボウズ」
裕ちゃんはよっすぃーをギロッとひと睨みする。
「祐ちゃんは、まだまだ現役のお兄さんやで。♪祐ちゃ
んはまだっ、二十八だからー。 略 センチメンタルジ
ャーニー♪」
梨華を絨毯の上に降ろして、裕ちゃんは歌いだした。
- 28 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時24分55秒
- -14-
「それはちょっと無理があるんでないかい?」
一緒に歌っていたなっちだが、ふと我に返って祐ちゃん
につっこみをいれた。
「まだ二十八、ってもうすぐ三十路だべさぁ」
そんななっちを見て祐ちゃんは一言。
「あんたちょっとイケルクチやねぇ」
祐ちゃんは感心している。
「なかなかノリもいいし」
親達のやりとりを見ながら、梨華とよっすぃーはまたベ
ーグルを齧りだした。
「りかちゃんのパパっておもしろいね」
「うん、ちょっと変わったところあるけど、おもしろい
し優しいよ」
「ぼくもあんなパパいたらいいのにな……。ボールなげ
一緒にしたいな」
- 29 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時25分56秒
- -15-
迷子ルームでの裕ちゃんとなっちの漫才は、二部構成で行われた。
最初の十五分は、二人ともなんともなしにボケたりつっ
こんだりしながらただおしゃべりしていただけなのだ
が、何か勘違いしている周りの人たちの拍手とアンコー
ルの声に負け、なぜかネタあわせの時間を五分もらって
第二部までやってしまったのだ。
「オレたちって気ぃ合うんちゃう?」
そんな裕ちゃんの声が聞こえているのだろうか。なっち
は目が虚ろだ。
「……お腹へったべさぁ」
裕ちゃんはハハッと笑って、なっちの頭をぽんぽんっと
軽く叩いた。
「ちょうど昼ごろやし、もしよかったらいっしょにご飯
どうや?おごるわ」
「そんな今あったばっかりの人に悪いべさぁ……」
少し眉毛を下げてなっちは答えた。
- 30 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時26分54秒
- -16-
「何ゆうてんや。一緒に漫才やった仲やんか。遠慮なん
かせんでええ。それにホラ、うちの梨華とあんたのとこ
の、ええっと……どんぐり君…」
「パパッ、よっすぃーだよ」
梨華が口をはさむ。
「そうそう、よっすぃー君も仲ようしてるみたいやし」
裕ちゃんは二人の子供たちがずっと手を繋いで座って
いるのを、優しいまなざしで見つめた。
「そうだべな…。じゃあ、お言葉に甘えてそうさせても
らうべさ」
本当に嬉しそうななっちやよっすぃー、梨華の顔を見て、
裕ちゃんも自然と顔がほころぶのだった。
「あっ、それからオレのことは裕ちゃんって呼んでくれ
たらいいから」
「なっちはなっちだべさ」
そうして四人は十階のレストランへむかった。
- 31 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時27分28秒
- -17-
「ご注文はお決まりでしょうか?」
ウエイトレスが声をかけた。
「ええっと、なっちはだべなぁ…本日のランチの『特別
大盛りそんなに食べてだいじょぶかー胃がパンパン定
食』のライス八段重ね、お願いするべ」
さらっとなっちは言いきった。
「はい。本日のランチの『特別大盛りそんなに食べてだ
いじょぶかー胃がパンパン定食』のライス八段重ね、お
一つですね」
「そうだべ。裕ちゃんは?」
「じゃあオレも…、そのぅ…同じので…」
胃をさすって具合を確かめながら、裕ちゃんが答える。
「はい。本日のランチの『特別大盛りそんなに食べてだ
いじょぶかー胃がパンパン定食』のライス八段重ね、お
二つですね」
- 32 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時31分38秒
- -18-
「子供達はもう決まっただべか?」
「ぼくもおなじのー」
「あたしよっすぃーといっしょー」
すると、裕ちゃんが子供達にあわてて言った。
「おまえらはまだ小さいから、二人で半分こしたらどう
や?」
オレの分三人でわけてもまだ余るやろなぁ、という言葉
はグッとおなかにのみこんだ。
「はい。本日のランチの『特別大盛りそんなに食べてだ
いじょぶかー胃がパンパン定食』のライス八段重ね、三
つですね」
「そうや、それから胃薬もつけといて」
「かしこまりました。それではご注文をくりかえさせて
いただきます。本日のランチの『特別大盛りそんなに食
べて……』
「もうええわぁー。しつこいわぁー。ゆわんでええわぁ
ー。わっかとるわぁー。本日のランチの『特別大盛りそ
んなに食べてだいじょぶかー胃がパンパン定食』のライ
ス八段重ね、三つじゃぁー。それと胃薬な」
- 33 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時32分43秒
- 作者注意………この作品は、あくまで
[シリアスいしよし]
です.
- 34 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時33分53秒
- >21
(●´ー`●)< なっちも合掌しとくべさ
「なんまいだ〜」
从 ~∀~ 从< 「三枚だ〜」
(゚д゚)ハァ?
- 35 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時34分56秒
- >22
(#^▽^#)<よっすぃ〜 いいカンジだって
(O^〜^)<やっぱぼくたち一緒にいるだけで
『LOVE LOVE POWER』
を放出してしまうんだね
(#´▽`)´〜`0 )<まったりぃ〜
- 36 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時36分06秒
- >23
(0^〜^O)<「ほのぼよよ〜ん」
( ´ Д `)<「ほのぼよよ〜ん」
( `.∀´)<あなたたちッ、キリキリいくわよ!!
- 37 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時37分06秒
- >24
(0´〜` )<梨華ちゃんの方がかわいいよ
(#´▽`)<よっすぃーの方がかわいいよ
( ゜皿 ゜)< ねえ、カオリは?
(−▽−)−〜−O)<・・・。
- 38 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時37分58秒
- >吉胡麻系さん
初めまして。雪版で書いてるpuppuと申します。
あっ、まねっこしちゃった!と、冗談はこの位にして
『消しゴムのおまじない』書かれてる方ですね。
また近いうちに感想カキコまさせてもらいます。
こんな『なんとなく物語』を読んでくれてありがとう
- 39 名前:puppu 投稿日:2001年10月31日(水)02時38分45秒
- >Rさん
从 ~∀~ 从<なっちの腹踊り最高やったな!
(●´ー`●)<なっちそんなことしてないべさ
从 ~∀~ 从<裕ちゃんには全部オミトウシや
照れんでもええ、そんななっちがオレは……
- 40 名前:理科。 投稿日:2001年10月31日(水)05時24分45秒
お初です。『特別大盛りそんなに食べてだいじょぶかー胃がバンバン定食』
にオオウケです!あまりにウケたのでレスしてみました♪
期待してます!!
- 41 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月31日(水)06時17分15秒
- なっちさん食欲旺盛ですね(w
期待してます・・・
- 42 名前:名無し男 投稿日:2001年11月01日(木)09時59分37秒
- 『特別大盛りそんなに食べてだいじょぶかー胃がバンバン定食』
電波少年の企画みたいなネーミングでワラタ
- 43 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時11分08秒
- -19-
さっそく運ばれてきた定食を食べながら、裕ちゃんが話
し出した。
「こんなに大勢で食べるの久しぶりやなぁ、梨華」
「うん、そうだねパパ。なんか楽しいね」
梨華がよっすぃーと分けたハンバーグをモグモグしな
がら、向かいに座っている裕ちゃんにむかって、嬉しそ
うにこたえる。
「うちもそうだべさ。去年、旦那が亡くなってからは、
なっちとこの子の二人だけで食べるのがほとんどだべ」
なっちが目の前でスパゲティーと格闘している息子を
見て、少し微笑みながら言った。もちろん自分の手は休
めずに…。
「そうかぁ。なっちのとこ旦那さん亡くなりはったん
か……」
裕ちゃんがなっちの横顔をみつめながら言う。
- 44 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時12分17秒
- -20-
「交通事故だべ。あっ、裕ちゃん。そのお芋の煮っ転が
しもらっていいべか?」
まだあまり手の付けられていない、裕ちゃんのお膳を見
てなっちが言った。
「ああ、ええよ」
裕ちゃんが答える。
「子供達も沢山食べて大きくなるべよ〜」
なっちは目の前の二人の子供に話し掛けた。もちろん自
分の手は休めずに…。
「「は〜い」」
二人の声がぴったり揃った。
「ねえ、りかちゃん」
よっすぃーが隣の梨華の方を向いた。
「ぼくこのゆでたまご、もらってもいいかな?」
フォークを少し咥えて、ちょっぴり申し訳なさそうな顔
でよっすぃーは梨華に尋ねた。
- 45 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時13分13秒
- -21-
もともと一人前の定食には、二つゆで卵が付いていたの
で一つずつすればよかったのだが、自分の分を一番最初
に食べてしまったよっすぃーは、まだ残っている梨華の
分も欲しくなってしまったのだ。
「よっすぃー、ゆでたまご好きなの?」
梨華もよっすぃーの方を向く。
すると、よっすぃーはまだフォークを咥えたまま、うん
うん頷いた。
「じゃあ、あたしが食べさせてあげる」
と言って、自分のフォークにゆで卵を刺した。
「よっすぃー、はい、アーンして」
少し照れながらも、よっすぃーは嬉しそうに大きく口を
あけて、梨華が口の前にもってきてくれたゆで卵にパク
ついた。
「おいしーよ、りかちゃん」
梨華も嬉しそうだ。
- 46 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時14分11秒
- -22-
「よっすぃーいいべなー、梨華ちゃんに食べさせてもら
って。ひゅーひゅーだよ。あっ、裕ちゃん。そのエビフ
ライもらっていいべか?」
なっちがよっすぃーを茶化すように言う。もちろん自分
の手は休めずに…。
一方、裕ちゃんは、
「梨華、パパにも何か食べさせてぇや?ホラッ、ア〜ン」
と、少しよっすぃーにヤキモチをやいているようだ。
しかし、そんな親達の声が、まるで聞こえていないかの
ように、
「じゃあ、りかちゃんはなにがすき?」
「う〜んとね、あっ、たこさんウインナ―」
と、二人の世界に没入していくよっすぃーと梨華であっ
た。
「なんやぁー、無視せんでもええやんかぁ」
裕ちゃんはよっすぃーと梨華を交互に見ながら、二人に
泣きついている。
するとなっちが、
「裕ちゃん、ちょっと大人気ないべよ。あっ、裕ちゃん。
そのさばの味噌煮もらっていいべか?」
と、冗談で怒った顔をして裕ちゃんをたしなめる。もち
ろん自分の手は休めずに…。
- 47 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時16分27秒
- -23-
「ホンマにこいつら仲ええなぁ。まるで昔のオレとみち
よみたいや」
裕ちゃんは昔の事を思い出すように、片肘をついて手の
上に顎をのせている。
「みちよさんって、亡くなられた奥さんだべか?」
なっちの言葉に裕ちゃんは不思議そうな顔をした。
「あっ、さっき梨華ちゃんに聞いたんだべ。」
なっちの言葉に「そうか」と裕ちゃんはつぶやいた。
「オレとみちよが初めて遇ったのも、ちょうど梨華とよ
っすいーぐらいの年やった。」
裕ちゃんは箸をおいて、なっちに話し出した。
「幼なじみゆうんかなぁ。ちっちゃい頃からずっと、オ
レとみちよは一緒やった。あいつは生まれつき体が弱い
くせに、『裕ちゃん一人やったら心配やから』ゆうて、
いつでも無理して無鉄砲なオレについてきてくれてた
わ。そんなみちよがオレもずっと好きやったんやろな。」
そこで裕ちゃんは一息ついてコーヒーを頼んだ。
- 48 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時17分18秒
- -24-
なっちもいつの間にか箸をおいて、裕ちゃんの話に聞き入っていた。
よっすぃーと梨華はお腹がいっぱいになって眠くなっ
てしまったのか、二人寄り添ってうとうとしている。
裕ちゃんは運ばれてきたコーヒーをブラックのまま一
口飲むと、また話し出した。
「みちよのお腹に梨華ができたって聞いた時は、びっく
りしたけど正直嬉しかった。ずっと一緒におる幼なじみ
に改めて『結婚しよう』なんて、照れくさくてオレよう
ゆわんかったからなぁ。」
裕ちゃんは、気持よさそうにスースー寝息をたてている
梨華を見て微笑んだ。
「ちょうどオレが二十五歳になったばっかりの時や。そ
っから梨華が生まれるまでは、あっとゆう間やった。あ
わてて結婚式あげたり、親父の会社の人らにみちよの顔
見せしたり。あっ、オレこう見えても、ええとこの子や
ねん。親父が京都で会社経営しててな、オレは結婚と同
時に東京の支店任されることになったんやけどな」
- 49 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時17分57秒
- -25-
「意外やろ?」という裕ちゃんの言葉に、なっちはただ
ただ目を丸くしている。
「みちよのお腹も、スイカ飲み込んだみたいに大きくな
った頃や。医者がオレに『子供をとるか奥さんをとるか』
って言ってきたんや。みちよの体が弱いのはオレが一番
よう知ってるし、いろいろ気ぃ付けてきたつもりやった。
それやのに、もうすぐ産まれるゆう時にこんなことゆわ
れるなんて思いもせえへんかった。オレは悩んだ。それ
で悩んだ末にみちよに言ったんや。」
裕ちゃんはそこで話をきって、コーヒーを飲んだ。
「なんていったべ?」
なっちが裕ちゃんの顔を覗き込んだ。
「『お前が、みちよが大事や』って」
そう言って、裕ちゃんはもう一口コーヒーを飲んだ。
- 50 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時19分48秒
- -26-
「でもなぁ、みちよはオレの意見に反対やった。なんぼ
周りが説得しても無駄やった。どうしても産むゆうてな
ぁ。『裕ちゃんが子供産むの許してくれへんかっても産
む。あたし一人でも産む』ってそこまで言いよった。オ
レもそんなみちよがいじらしく思えて、『じゃあ元気な
赤ちゃん産んでくれ。でも死ぬな』って言ったんや。」
そこで裕ちゃんはまたコーヒーを飲んだ。
なっちは目に涙をうかべている。
「いい話だべ。なっち感動したべ」
裕ちゃんは、そんななっちの頭をぽんぽんっと軽く叩い
て、
「泣かんでええ、まだ続きがあるんや。聞いてくれる
か?」
と言った。なっちが無言で頷くのを見て、裕ちゃんは話
し始めた。
- 51 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時20分32秒
- 作者注意……この作品はあくまで
[いしよし]
です。
- 52 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時21分34秒
- >理科。さん
お初です。朝から読んでくれたんですね。ありがとう。
ちょっと今回はシリアスってます。えへっ キショッ 期待ありがとう
(●´ー`●)<なっちはいつもモリモリ大盛りだべ
- 53 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時23分16秒
- >41
(●´ー`●)<今日は裕ちゃんのおごりだから、
まだおさえてる方だべよ。
期待してます…
ありがとう。しかし最後の…は いったい…。
- 54 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時24分53秒
- >名無し男さん
「ちゅ、ぎ、わー『特別大盛りそんなに食べてだいじょぶかー
胃がパンパン定食ぅ〜』」
(●´ー`●)<Tプロデューサー、次は何食べるべさ♪
- 55 名前:puppu 投稿日:2001年11月04日(日)03時42分47秒
- おっと、忘れるところだった。
「平家さん、ほんますんまそん」+「名前出しといたで」÷2
=「ファイッ!!」
- 56 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)10時27分51秒
- 裕パパの過去バナにナミダポロリ
- 57 名前:41 投稿日:2001年11月04日(日)13時09分07秒
- >53
いや、特に意味は無いっす(w
裕ちゃん泣かせるねぇ
- 58 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月04日(日)13時32分19秒
- 祐ちゃんせつないなぁ…
それにしてもいちゃつくミニいしよし最高(w
- 59 名前:名無し男 投稿日:2001年11月04日(日)19時34分04秒
- ウワァァァン!!
- 60 名前:名無しんぼ 投稿日:2001年11月05日(月)00時03分33秒
- 裕ちゃんせつないね
しかし愛妻が平家に(w
- 61 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)06時49分22秒
- -27-
「オレは仕事もほっぽりだして、朝から晩までみちよに
つきっきりやった。
みちよは、『裕ちゃん、あたしの事はええから仕事いってや』
って言ってたけど、オレは少しでも、一分一秒でもみちよの
側にいたかった。」
裕ちゃんは両肘をテーブルに立て、手の指を組み合わせた
その上に額をのせている。
腕で半分隠れてしまった裕ちゃんの横顔を、それでも
なっちは見つめていた。
「梨華が今日産まれるってゆう日、オレは正直複雑な
気持やった。
・・・『ホンマにこれでよかったんやろか?』
・ ・・『無理矢理でもみちよにあきらめさせた方がよかった
んちゃうやろか?』
こんな事ばっかり考えてた。でもなぁ、産まれた子供の、
梨華の顔見たら、そんな考えが一気にどっかいってしもたわ。
『ああ、これでよかったんや』って心の底から思った。」
「そうだべなぁ。子供は親にとって天使だべ。なっちも
よっすぃーが産まれた時は、もうカワイクてカワイクて
しょうがなかったさぁ。それに、よっすぃーがいるから、
なっちは旦那がいなくても頑張っていけるんだべ」
- 62 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)06時50分52秒
- -28-
裕ちゃんが長い間ふせていた顔をあげると、なっちが
ガッツポーズをしていた。
まだまだ今の時代、女親だけで育てていくのは男親だけの
よりも経済的に苦しいだろう。ましてやなっちはまだ二十歳
そこそこなのだ。
そんななっちの言葉が裕ちゃんの心にしみた。
「ほんまやなぁ、ほんまにそうや。梨華がおるからオレは
頑張ってこれたしこれからも頑張っていけるんや。」
「そうだべ。それにきっとみちよさんも、天国で裕ちゃん達
のこと見守っていてくれてるだべよ。」
「そうや、見ててくれやみちよ」
テーブルの横の窓から空を見上げた裕ちゃんは、ふと近くに
みちよの姿を感じたのだろうか。ブツブツつぶやいた。
「それにしてもお前の最後の言葉、悲しかったわ
・・・『結局 BAY BAY BAY』やったよな?」
- 63 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)06時52分34秒
- -29-
先ほどまでぐっすり眠っていたよっすぃーは、いつの間にか
起きていた。
親達は何か夢中で話していて、子供心にジャマをしては
いけないと思ったよっすぃーは、右隣にいるであろう梨華を
見た。
梨華はまだぐっすり眠っている。顔だけよっすぃーの方を
むけて。
体が滑り落ちないようにだろうか、手はかるくソファーで
つっぱっている。
床にとどかずに浮いている足がまたかわいらしい。
「りかちゃん、かわいいね」
よっすぃーは右手をソファーについて、梨華の耳がくっ付き
そうになるくらい自分の唇を近づけ、ささやくように言った。
子供どうしが内緒話をする時の独特のスタイルだ。
「りかちゃん。ねえ、りかちゃん」
手を使っておしりを移動させる。先ほどよりも自分の体を
梨華に密着させ、名前をよんでみる。
よっすぃーは梨華を起こしたいようだ。
「ねえ、りかちゃんてばぁ」
今度は両手を梨華の腰にまわす。軽く揺さぶるようにするが、
それは逆効果だった。
梨華はソファーにもたれていたはずなのに、もっと心地よい
場所を見つけたとでもいうように、今やよっすぃーに全身を
あずけきってクークー眠っている。
- 64 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)06時53分46秒
- -30-
よっすぃーは梨華に起きてほしくてたまらない。
親達は自分達のことを忘れているかのように、二人して
真剣な顔で話している。
ちょっぴり寂しい。
「りかちゃ〜ん・・・・・・。あっ、そーだ」
よっすぃーはこの前なっちママと一緒にみた、ディズニーの
『眠り姫』のビデオを思い出した。
ずっと眠っていてどうしても目覚めなかったお姫様が、
王子様がキスをした瞬間パッと目をあけたのだ。
よっすぃーはその時びっくりした。そして思った。
いつか試してみたいと。
「りかちゃん。いまおこしてあげるね」
梨華をしっかり抱きかかえたまま、自分の唇を梨華の唇に
近づける。
少しぎこちない。それでもどうにか頑張ってみる。
ちゅ。
「やったぁ」
ようやくくっついたとおもったらすぐに離れる唇と唇。
よっすぃーはまだキス自体よりも、結果の方に興味がある
ようだ。
キスの仕方も、キスの本当の意味も知らない二人の
ファーストキスは、よっすぃーいわく、
「ハンバーグの味がする」
だったそうだ。
- 65 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)06時54分53秒
- -31-
「・・・ん、よっちぃー?」
目をあけるとすぐ近くによっすぃーのどんぐりおめめが
見える。
「どうちたの?」
梨華はまだ呂律がちゃんと回らない。
そんな梨華を抱えたままよっすぃーは、
「りかちゃんはお姫様だよ。それでね、ぼくは王子様なの」
と言って、もう少し強く抱きしめる。
「ねえ、りかちゃんは眠り姫って知ってる?」
「うん、パパと一緒にみたことある」
「りかちゃんにね、ぼくがちゅってしたらりかちゃん
おきたんだよ」
よっすぃーが嬉しそうにいう。
「だからね、ぼく、かっこいい王子様なの」
しかしそんなよっすぃーとは反対に、梨華は少し不安そうな顔だ。
「よっすぃー」
梨華がよっすぃーの首に手をまわす。
ふたりの鼻がくっつきそうになる
「王子様とお姫様は結婚するんだよぉ」
よっすぃーは自分の鼻で梨華の鼻をつつく。
「しってるよ。ぼく、りかちゃんお嫁さんにするつもり
だもん」
- 66 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)07時02分11秒
- -32-
梨華の顔がパッと明るくなった。
「うん。あたしよっすぃーのお嫁さんになる。やくそく」
梨華はよっすぃーの首にまわしていた腕をほどいて、
小指をだす。
よっすぃーも片手はまだ梨華の腰にまわしたままだが、
もう一方の手の小指をだして梨華のそれとからめた。
「うん、やくそくだよ」
「おっ!お前らおきたか?ふたりっそろってようねてたわ」
裕ちゃんは自分たちの話が一段落し、よっすぃーと梨華が
なんかゴソゴソ動いているのに、気づいたようだ。
「お腹もいっぱいになったし梨華、そろそろ帰ろか」
裕ちゃんがテーブルに肘をつき、体をのりだして向かいの
梨華に話かける。
「よっすぃー、なっちたちもそろそろいくべか」
なっちはよっすぃーと梨華の定食の残りをほおばり
ながら・・・。
子供達はまだぴったりくっついたままで、何もこたえず
ただ親達の顔をみている。
- 67 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)07時03分49秒
- -33-
しばらくすると、ふたりの大きなおめめから大粒の涙が
次から次へ流れ出した。
「やだ〜!えぐっ、ぼく、まだりかちゃんと、えぐっ、
いっちょにいる〜」
よっすぃーはなんとかそれだけしゃべると、またわんわん
泣き出した。
梨華はなにもしゃべれない。よっすぃーにしがみついて
泣きじゃくっている。
裕ちゃんはどうしていいか分からない。オロオロしている。
子供達を見てなっちはいった。
「梨華ちゃん、じゃあ今度なっち達の家に遊びに来ると
いいべ。裕ちゃんも一緒に来て欲しいべよ。今日たくさん
ごちそうになったべから、次はなっちの手作りごちそう
するべ。」
「ええんか?うれしいなぁ。梨華、そうさせてもらおや。
なっ、梨華」
裕ちゃんは一人浮かれ気分だ。
「だから、梨華ちゃんもよっすぃーも今日はもうバイバイ
しなきゃいけないべさ」
子供達は泣きじゃくりながら、仕方なく頷いた。
- 68 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)07時06分03秒
- 百貨店から外に出て、裕ちゃんに抱きかかえられた梨華は、
同じようになっちに抱きかかえられたよっすぃーが見えな
くなるまで、泣きながら手を振っていた。
「泣くなや、梨華。またすぐ合えるやん。」
ゆうちゃんはポンポンと梨華の背中を叩きながら歩いて
いた。
「それにな、ずっと一緒におれるようになるかもしれへんで。
なんかパパそんな気ぃするわ。
・・・・・・梨華はなっちのこと好きか?」
「うん」
「そうか。・・・パパもや、一緒やな」
「うん」
みちよ、お前もええと思うよなぁ。梨華にとってもオレに
とっても・・・。
そんなことを考えながら、裕ちゃんは梨華の背中を
ポンポン、ポンポンと歩きながら梨華が泣きやむまで
ずっと叩き続けた。
- 69 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)07時07分06秒
- なんか文章へんですが一応作者なので・・・。
一応更新しました。
- 70 名前:puppu 投稿日:2001年11月11日(日)07時08分20秒
>56
ポロリあんがとう。
(〜^◇^〜)<お返しにオイラはポロリン
>57
わざわざ答えてくれてありがとうね。
从 ~∀~ 从<サンキュッ
>58
(#´▽`)´〜`0 )<大きくなってもいしよし
>名無し男さん
ありがと。最近、電波少年見てなかったから。
>名無しんぼさん
从 ~∀~ 从<みっちゃんはベストパートナーや!
- 71 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月11日(日)09時05分11秒
- 甘々な感じのいしよしがサイコーっす!!
やっぱり裕ちゃんとなっちは・・・
- 72 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年11月11日(日)10時00分01秒
- かわいいーーっ!!(絶叫)
はぁ・・・、もうとろとろに溶けてきたっすよ、自分。(w
めちゃめちゃいいっす!
- 73 名前:あさみ 投稿日:2001年11月11日(日)11時07分14秒
- みちよの最期の言葉が『結局BAY BAY BAY』だったことに大笑いしてしまいました!!
それをさりげなく言う裕ちゃんにも爆笑!!
- 74 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月11日(日)12時56分19秒
裕ちゃん!なっちのマイペースぶりにワラタ
なっちの手料理楽しみ。
- 75 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月11日(日)14時02分51秒
- 最高!!かわいすぎです(#´▽`)´〜`0)
続き楽しみにしてます。
- 76 名前:名無し男 投稿日:2001年11月11日(日)17時13分55秒
- 眠り姫か・・・
(#´▽`)´〜`0)
ピターリアテハマテル
- 77 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月11日(日)19時35分46秒
- 久々にゆうなち発見!
この頃完全にマイナーカップルだよな。この二人。
好きなカップリングなのに!!
でもこの物語はいしよしなんだよな(w
- 78 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月12日(月)00時54分42秒
- 萌える、萌える、萌えるぞぉ〜〜〜〜!!!!
て、ことでマターリ待ってますんで、がんばってください。
ゆうなち、いしよしどっちもおいしく頂ける口なんで。
- 79 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月14日(水)15時55分02秒
- か、か、か、可愛すぎるぞ〜!
このいしよしが将来どんな子に育つのか、
考えるだけで頭がクラクラしてきます。(w
更新頑張って下さい。
- 80 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)00時25分44秒
- ん〜なかなかにいい感じ!
このキャスティングも最高。
続き期待しとります!
- 81 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時05分29秒
- -35-
「こらぁ〜、梨華。バタバタせんと静かに座っとき」
「ふぁ〜い。だってうれしいんだもん」
電車の椅子に座って、梨華はニコニコ顔で足を左右交互にぶらんぶらん
と動かしていた。ピンクのひらひらスカートからちっちゃな膝小僧が
見えたり隠れたり。よっすぃーに合えると思うと嬉しくて嬉しくて、
じっとしていられないのだ。
揺らした足にあわせて、椅子のスプリングが、ギギッ、ギギッと音を
たてている。
しかし、その隣の裕ちゃんも右足のカカトがカタカタ小刻みに動いてる。
「・・・でもパパだって、なんかずっと動いてるよ」
そう。裕ちゃんもなっち母子に合えるのが楽しみで楽しみで、そして
ちょっぴり緊張で足の貧乏ゆすりが止まらない。
「違うて、これはしゃーないねん。パパの心の中の河村隆一が歌
うたってんや。
♪T LOVE YOU ウォウォッウォ♪ てなぁ。
それにあわせてパパの足も隆一ビートを刻んでまうんや」
- 82 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時06分37秒
- -36-
「ふ〜ん・・・。すごいね、パパ・・・」
裕ちゃんの足が発する貧乏ゆすり・・・いや、隆一ビートの音だけが、
決して空いているとはいえない日曜の朝の電車のなかでカタッ、カタッ
カタッ、カタッ、T LOVE なっち ウォ〜 と響いていた。
裕ちゃんの家からなっちの家までは、三十分もあれば余裕でたどり着く。
電車で二駅、約八分。残りの時間は電車の待ち時間だったり、歩行時間
だったり。
電車を降りると二人はなっちの家を探し探し歩き出した。
「ほら、梨華。パパの手しっかりつかみや。今度は離したらあかんで」
梨華は裕ちゃんのさしだす人差し指をぎゅっと握る。そして、
「ほら、パパ。梨華のことしっかりみといてや」
と、なんちゃて関西人になった。
車といえば自家用車くらいしか通らない住宅街を、二人はてくてく
トコトコ歩いている。
- 83 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時07分39秒
- -37-
「よっすぃーげんきかなぁ」
スキップしながら梨華が裕ちゃんの顔を見上げる。
「なにゆうてんやぁ、昨日の夜いっぱいしゃべってたやんか」
裕ちゃんはちょっと呆れ顔だ。
O
昨夜裕ちゃんは、なっちの自宅に電話をかけた。番号は、先日帰る時
レストランで聞いておいたのだ。
マンションの場所を聞いたり、着く時間などを決めたりして、それで、
ちょっと恋話でも・・・なっちはどんな人が・・・と思った瞬間、
梨華に受話器を取られてしまった。
この何日間か梨華は、『眠り姫』のビデオを毎晩寝る前に見ている。
ピンクのネグリジェ姿で体育座りして、子供ながらも少し潤んだ目で
うっとりと。
この時は、裕ちゃんがいくらちょっかいをかけても、TV画面から
目をそらさずに、
「パパ、やめて」
と言うだけで、全く相手にしてくれない。
それなのに、それなのに。
- 84 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時08分35秒
- -38-
裕ちゃんがなっちと電話していると知るやいなや、わざわざビデオを
止めて、わざわざ裕ちゃんの座っているソファーにのぼってきて、
「かわってー、パパァ〜、かわって―」
と、隣でぴょんぴょんジャンプを始めたのだ。
「パパは今大事なお話してんねん」
というと、少しだけおとなしくなって、隣に座って裕ちゃんをジッと
見ていた。
けれど、裕ちゃんの微妙な表情の変化をよみとって、
『もういいかな』と思ったのだろうか、
サッと受話器を自分の物にしてしまったのだ。
そして、なっちに
「こんばんは、よっすぃーのママ」
とちゃんと挨拶して、
「よっすぃーは?」
と聞いている。
そういえば、むこうからも よっすぃーの
「かわってよぉー、ママァー」
と言う声が何回も聞こえていた。
- 85 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時09分37秒
- -39-
それから延々一時間。
梨華は受話器を両手で抱えて、よっすぃーと何を話しているのか、
キャッキャ、キャッキャとソファーの上を転げ回っていたのだ。
o
しかし裕ちゃんは、嬉しそうに自分の手を握って、ぶらんぶらんと
振ってくる娘の姿を見ていると、自然と顔がほころんでくるのだった。
そうこうしながら、二人はてくてく、トコトコ歩いている。
「この辺のハズなんやけどなぁ。おっかしいなぁ」
「パパァ〜、だっこぉ〜」
歩き始めてもうすぐ一時間。
裕ちゃんの家からなっちの家までは、三十分もあれば余裕でたどり着く。
ただし、方向音痴でない人ならば・・・・・・。
やっと裕ちゃん達は、なっち達の住むマンションの前にたどり着いた。
十四階建てで、割と大きい。
余裕をもって家を出発したので、約束の時間にはわずか十分遅れただけ
ですんだ。
- 86 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時10分23秒
- -40-
「あぁ〜、ここやここや。着いたぞぉ、梨華ぁ」
裕ちゃんは、はぁはぁ息を切らしている
梨華はというと裕ちゃんに抱っこされて、『とっとこハム太郎』の歌を
上機嫌でうたっていた。
梨華のうたう、
♪とっとこぉ〜走るよハム太郎ぉ、すみぃっこぉ〜走るよハム太郎ぉ♪
というメロディにあわせて、裕ちゃんは梨華を抱っこしたまま歩道を
ずっと走ってきたのだ。
せっかくキメてきた自慢の金髪が汗でちょっぴりしおれ気味。
しかし手櫛でササッと整えて、さっそく部屋番号をプッシュする。
「え〜っと、1444、いしよしっと。」
しばらくして、なっちの声が聞こえてくる。
「は〜い、どなたさんだべ?」
「あぁ、なっち。オレや、裕ちゃんや」
「あっ裕ちゃん、待ってたべ。すぐに開けるべさぁ」
マンションの入り口を通過し、ソファーや観葉植物が少し置いてある
ロビーを抜けて、裕ちゃんと梨華はエレベーターに乗り込んだ。
- 87 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時11分31秒
- -41-
「え〜っと十四階やな。おっ、一番上や。梨華、14ってボタン押して」
裕ちゃんは少しだけ梨華を抱き上げて、ボタンに手がとどくようにする。
「は〜い。・・・・・・これ?」
と振り返って確認する梨華に、裕ちゃんはかるく微笑み頷く。
その振り返った時の梨華の顔が、もうかわいくて、カワイクて、可愛くて・・・。
梨華を床におろして、後ろ姿を見つめる。
「もうちょっとぉ〜。もうちょっとぉ〜」
と、梨華は階数のボタンが光るのを見ながらはしゃいでいる。
裕ちゃんはしばらく我慢していたが、唇がかってにピクピク動き出す。
「もうアカン」
梨華をもう一度抱き上げて、
ぶちゅっと、ぶちゅっと・・・・・・と思っていたのに・・・。
もう十四階。エレベーターの扉が開く、と同時に梨華が裕ちゃんの手を
するりん、と抜けて廊下に飛び出したのだ。
「なんでやぁ〜、なんでなんやぁ〜、梨華ぁ〜〜」
裕ちゃんの悲しみと空しさの絶叫が、裕ちゃん一人しか乗っていない
エレベーターの中で、裕ちゃんだけのために響きわたった。
- 88 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時13分14秒
- -42-
十四階に上がってくるエレベーターの扉のまん前で、少し前から
よっすぃーが待っていた。
膝を抱えて丸くなって、扉を見つめたままちょこんと座っている。
ブルーのハーフパンツが床につきそうだ。
扉が開きかけ、まっ先によっすぃーに気づいた梨華は、自分が通れる
くらいの隙間ができるとスカートをひらめかせてエレベーターから
飛びだした。
よっすぃーも梨華が飛び出すと同時に立ち上がる。
「よっすぃー」
「りかちゃん」
そしてぎゅっと抱きしめ合って、それからちょっぴり見つめ合って、
ちゅっ、ちゅっ、ちゅ。
幸せと嬉しさで胸いっぱいの梨華とよっすぃー。
そんな二人の後ろからは・・・・・・。
『梨華に嫌われてしもたぁ』と勘違いしている、
悲しみと空しさで胸いっぱいの裕ちゃんが、ようやく全開した扉から
のそのそがっくり俯いて、とぼとぼ小またで歩いて出てきた。
もちろん、裕ちゃんは梨華とよっすぃーがキスをしていたなんて、
全く知らない。
裕ちゃんが顔をあげた時には、二人はもう手をつないでこっちを向いて、
裕ちゃんがエレベーターから出てくるの待っていたのだから。
- 89 名前:puppu 投稿日:2001年11月17日(土)05時15分35秒
- 感想書いてくれた人、どうもありがとう。
今日はちょっと忙しいので、お返事は明日必ず書かせていただきます。
本当に嬉しいです。ありがとう
- 90 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)11時17分04秒
- 流すよ
- 91 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)11時17分44秒
- もういっちょ
- 92 名前:名無し男 投稿日:2001年11月17日(土)12時08分09秒
- 嬉しいY
- 93 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)12時28分49秒
- 話の合間に入れてある小ネタに笑いました(w
あいかわらず子供いしよしに激しく萌えてしまいましたっす!
- 94 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)12時32分50秒
- 最高だわさ!いしよしカワイイ!
- 95 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年11月17日(土)17時08分51秒
- ほんっとにかわいいっす!
あ〜、妹と弟にしてぇ〜!(w
- 96 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)17時17分42秒
- かわいすぎ…(#´▽`)´〜`0)
続き期待大!!
- 97 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月18日(日)00時39分59秒
- 部屋番号が「1444」
細けーネタだな、おい。
そういうのすっごい好き!!
これからもがんばってください。
- 98 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月18日(日)01時40分07秒
- は〜、やっぱりいしよしよいな〜!
自然とニンマリしてしまう今日この頃・・・
こんな子供欲しいのお〜。
- 99 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時13分36秒
- >名無し男さん
毎回コメントありがとう。
実は『眠り姫』ってちゃんと見たこと無いんです。
今度、ビデオかりてみようかな。ちょっと恥ずかしいけど。
嬉しいY・・・? 嬉しいわい? わい(主語)嬉しい?
(T▽T)<どうなるんですかぁ〜
- 100 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時14分26秒
- >吉胡麻系さん
いつも『かわいいーーっ!!(絶叫)』
というお褒めのことばゴチになってます。
いしよし姉弟、セットでなんと〔千四百四十四円〕
さ・ら・に、今ならかわいいおばちゃん付き(憑き)
( `.∀´(´▽`)´〜`0)
買わなきゃ 損々!!
- 101 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時18分11秒
- >71
『やっぱり裕ちゃんとなっちは・・・』
・ ・・に惚れました。
ご想像におまかせしま・・・。
>あさみさん
あなたは木村?それとも紺野?もしかして光彦?
从 ~∀~ 从<さりげないのがポリシーですから!
>74
(●´ー`●)<♪これっくらいのっ おべんっとばこに
从 ~∀~ 从<えらい大きいお弁当ばこやなぁ
・・・・・・って、それタンスのヒキダシやん!
(●´ー`●)<♪おっにぎり おっにぎり ちょっとつめて
从 ~∀~ 从<ちょっとちゃうやんぎゅっとやん!
>75
(0^〜^O)<♪かっわっい〜いひとっ かっわっい〜いひとっ
(;^▽^)<ねえ、よっすぃー。誰のこと?
(O^〜^)<野暮なこときくなよぉ〜
(#^▽^#)<・・・あっ。ぽっ
- 102 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時19分48秒
- >77
なちゆうのシーンも只今考案中です。
おそらく何回か先の更新の時には・・・・・・。
いしよしなのに読んでくれてありがてぇなぁ!!
>78
(((T▽T)))<水ぅ〜!誰か水ぅ〜!
(O^〜^)<どうしたの?梨華ちゃん
(T▽T)<あっよっすぃー。78さんがもえてるんだって!
(O^〜^)<違うよ。燃えてるのは僕らだよ!愛の炎でさ!
(#^▽^#)<・・・よっすぃ〜
(#´▽`)´〜`0 )
>79
(O^〜^)<将来はぁ、K1選手かなぁー
( ^▽^)<あたしはね、あたしはね・・・・・・
ニョキ==( `.∀´)< 看護婦
(#^▽^#)<よっすぃーのお嫁さぁ〜ん きゃっ
>80
(O^〜^)<でも男の子なんですよね・・・・・・。
从 ~∀~ 从<もう子持ちのパパなんやけどな・・・・・・。
モリモリがんばって続きかくぞう
モリモリかくぞうです エアー抜きぞうです(゚д゚)ハァ?
二人は遠い親戚です。人類皆兄弟・・・・・・。
- 103 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時21分44秒
- >93
心の師は、小枝探偵
『あいかわらず』ということは・・・
前回までも読んでいてくれたのですね ありがたやぁ〜
>94
さっきYAWARAやってたよ。ジョディーみたい
もしかしてもしかするとあなたはカナダ人?
プリプリプリティ(#´▽`)´〜`0 )プリティ
すみません。ちょっと作者壊れてきたみたい
>96
プリプリプリプリプリティ(#´▽`)´〜`0 )プリプリティ
すみません。ますます作者崩壊中
期待に答えられるよう、精進させて頂とうございます
- 104 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時22分40秒
- >97
この1444は他の作家さんもよく使われておられますので
あまり褒められるとリンダこまっちゃう!!
只今作者沸騰中
>98
( ^▽^)<パパァ〜、あの98さんっていう人変な顔してるぅ〜
从 ~∀~ 从<コラッ、みたらアカン。あの人のニンマリうつるで!
すんません。別に悪気は・・・・・・。
作者蒸発 ドロン!!
- 105 名前:puppu 投稿日:2001年11月18日(日)06時25分43秒
- 感想を書いて下さった皆さん、本当にありがとう。
お返事書かさせて頂きました。
それでちょっくらageさせていただきます。
- 106 名前:ついのろみ 投稿日:2001年11月21日(水)15時00分33秒
- ( ´D`)y-~~<ここすきれふ〜がんばってくらさい
- 107 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時35分10秒
- -43-
顔を上げてよっすぃーに気付いた裕ちゃんは一安心。
(なんや、よっすぃーがおったから梨華は飛び出したんやな。
そうかそうか。そうやったんかぁ。梨華が裕ちゃんのこと嫌いになる
ハズないもんな。そうや、オレは梨華のパパなんやで。たった一人の
パパなんやで。梨華が嫌いになるハズないやん。そうやそうや。
もっと自分に自信持ち!胸張って歩き!頑張れパパ!)
と裕ちゃんがひとりごちていると、
「いらっしゃいませ。りかちゃんのパパ」
と言うよっすぃーの声が聞こえてくる。
右手は梨華とつないでいるが、あいている左手はちゃんと膝の前に
持ってきて、ペコリっと頭を下げておじぎをしている。
「おぅ、よっすぃーおはよう。ちゃんと挨拶できんねんな。感心感心」
裕ちゃんは顔を上げたよっすぃーのサラ毛を、クシャクシャッとする。
よっすぃーは満面に笑みを浮かべ
「うん!」
と大きな声で返事をした。
(男の子やのにカワイイやつやなぁ。それに礼儀正しいし、色白で
なかなかハンサムボーイやし。・・・・・将来は女泣かせになりそうや。)
裕ちゃんは腕組みをして天井を見上げている。
- 108 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時36分38秒
- -44-
(でもなぁ、なっち、心配せんでもええ。この裕ちゃんにまかせとき。
本当の男とはなんたるかを、男としてのマナーを、女の扱い方やら
なんやらを、この裕ちゃんがしっかりよっすぃーにしこんだるよってに。
そやから、なっちは梨華にいろいろ教えたってくれな。裕ちゃんみたい
ないい男の選び方とか、セクシーな仕草とか色目のつかい方とか・・・・・・。
それにほら、女にはいろいろやっかいなもんがあるやろ。『月のもの』
とかゆうやつや。初めての時は赤飯炊いてやってくれな。家族四人で
祝おうな。ああ楽しみやなぁ・・・・・・ってオレ何考えてるんやろ。
なっちとは、まだそのぅ、・・・・・『ふうふ』とかゆうやつちゃうやん。
それに『家族四人』やて。あぁ恥ずかし。)
裕ちゃんの意識がとぶこと約八秒。
その間に、何を思ったのか、梨華は少し背伸びして、よっすぃーの
真っ白でぽたぽたのほっぺに、軽くキスをした。
不意打ちのキスに驚きながらも、よっすぃーも梨華にお返しのキス。
くすくす笑い合う二人。
そして、
「裕ちゃんちょっと想像しすぎてしもたわ。あかんあかん。」
と頭をブルブル振って、裕ちゃんが現実にもどってきた。
- 109 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時37分24秒
- -45-
「こっちだよ。もうちょっと」
と言いながら、よっすぃーが梨華と裕ちゃんを自分達の部屋まで
案内してくれる。
右手は梨華とつなぎ、左手は裕ちゃんの右手の親指を握って二人を
引っ張って歩いているよっすぃーの顔は、とても嬉しそうだ。
「ママがね、今いっぱいごちそう作ってるよ。ぼくもね、ゆでたまご
作るの手伝ったんだよ」
よっすぃーが梨華の顔を見て、それから裕ちゃんの顔を見る。
「すごいね、よっすぃー」
「そうかぁ。よっすぃーはちゃんとママのお手伝いすんねんな。
えらいなぁ。ママ喜んでるやろ」
『へへへっ』と少し頬を赤く染めて照れているよっすぃーの顔を見て
裕ちゃんは、
(男の子やのにカワイイやつやなぁ。それに礼儀正しいし、色白で
なかなかハンサムボーイやし。・・・・・将来は女泣かせになりそうや。
でもなぁ、なっち、心配せんでもええ。この裕ちゃんにまかせとき。
本当の男とは・。)
そうこうしているうちに、もうすぐ1444号室。
しかし、一つの階に部屋数が五十近くあるマンションっていったい・・・。
- 110 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時38分59秒
- -46-
「なかなかキレイにしてるやん」
なっち達の家に足を踏み入れた時の、裕ちゃんの第一声はこれだった。
確かに綺麗に片付いている。靴は靴箱に、本は本棚に。ちゃんと
整理整頓されている。
「よっすぃーが綺麗好きで、お掃除手伝ってくれるんだべよ」
おいおいなっち。まだ二歳の子供にそこまでさせるなよ。
そして、キッチンに入っての裕ちゃんの一言。
「えらい立派な冷蔵庫やなぁ」
キッチンで、いや、家の中で一番高価な物は巨大冷蔵庫。
業務用か!と思われるほど、どっしり構えた巨大冷蔵庫。
「これはなっちの『お気に』だべぇ〜」
そんな冷蔵庫の前のテーブルや調理台には、まだ調理中の料理たちが、
所狭しと並んでいる。
「もうちょっとかかるから、裕ちゃんはリビングで子供達と遊んでて
くれるべか」
「おう、まかせとき。さぁ、梨華よっすぃー行こか」
しかし、梨華はキッチンを動こうとしない。
- 111 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時40分31秒
- -47-
なっちのエプロンがツンツンと引っ張られた。
梨華がなっちを見上げている。
「ねえねえ、よっすぃーのママ」
「ん?梨華ちゃんどうしたべ。裕ちゃんとよっすぃーはもうリビングに
行ったべよ」
「うん。・・・・・・あのね、あのね」
梨華はなっちのエプロンをつかんだままもじもじしている。
何かなっちに言いたそうだ。
なっちはかがんで梨華の目線と自分のを合わせた。
「どうしたべ?ポンポンでも痛いべか?」
「ううん、ちがうの。あのね・・・・・・あのね」
なかなか言い出さないでいる梨華に、なっちはいらだつどころか逆に
(女の子はこういうところがカワイイべなぁ)と思いながら、
『ん?どうしたの』と言いつつ、優しい表情をして梨華の顔を
見つめていた。
「あのね、よっすぃーのママ。あたしもお料理つくるのお手伝い
してもいい?」
少し首を傾けて小さい声で梨華が言った。
- 112 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時41分27秒
- -48-
そんな風にちょっぴり心配顔できいてくる梨華が可愛くて、なっちは
お得意のほっぺたつんつんプニプにを梨華にしながらこういった。
「そうだべか、梨華ちゃんなっちのお手伝いしてくれるだべかぁ。
なっちとっても嬉しいべ」
なっちは言葉どおり本当に嬉しそうな顔をしていた。
息子のよっすぃーとはまた違って、娘のように思える梨華と一緒に
キッチンに立てるのが、やはり女性としては嬉しいのだ。
そしてなっちは立ちあがって、さっきとは打って変わってうきうき顔の
梨華を水道の前に連れてきた。
「じゃあ梨華ちゃん、おててキレイキレイするべ」
そして、梨華が手を洗えるように抱きあげ、一生懸命手をゴシゴシ洗う
梨華の横顔を見つめていた。
(やっぱり女の子はかわいいべなぁ。・・・・・・梨華ちゃんが本当に
なっちの娘だったら・・・・・・。・・・・・・裕ちゃん・・・・・・。)
- 113 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時42分16秒
- -49-
一方こちらはリビング。
よっすぃーと裕ちゃんが仲良くじゃれあっている。
「りかちゃんのパパッ、かたぐるまして〜」
よっすぃーが、座っている裕ちゃんの背中に抱きついてせがんでいる。
「よっしゃぁー、よっすぃー肩車かぁー?しっかり裕ちゃんに
つかまっときや」
言うがはやいか、裕ちゃんは立ち上がってよっすぃーを自分の肩に
乗せる。
「うわぁ〜、たか〜い、すごいね〜。カッケー」
よっすぃーは『カッケ―、カッケ―』と何回も繰り返しながら、
裕ちゃんの肩の上できょろきょろ周りを見まわしている。
「なんや、その『カッケ―』ってゆうのは」
ハハハと笑いながら、裕ちゃんはリビングの中を、あっちへいったり
こっちへいったり歩きまわる。
裕ちゃんは、肩の上で嬉しそうにして元気にはしゃぐよっすぃーが、
本当に自分の子供になったような、そんな気持になっていた。
- 114 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時43分44秒
- -50-
「もういいかぁ〜、よっすぃー」
若くみえても、もうすぐ三十路。
ちょっと疲れてきた裕ちゃんはよっすぃーを下におろして、ちょっと
休憩・・・・・・する暇も無く、今度は
「りかちゃんのパパッ、おうまさんして〜」
と、よっすぃーが首にぶらさがって甘えてくる。
「よっしゃぁ〜、お馬さんかぁ?裕ちゃんの金のタテガミしっかり
持っとくんやで」
と言って、裕ちゃんは背中によっすぃーを乗せて、ぱっぱかぱっぱか
リビングを駆け回る。
梨華とはお人形遊びとか、一緒に歌をうたったり、絵本を読んだりとか
がほとんどで、こういう、少し疲れる遊びはたまにしかしない。
(やっぱり男の子はええもんやなぁー。特によっすぃーはまたやんちゃ
ボウズやし。・・・・・・昔の裕ちゃんによう似とるわ。)
しかし裕ちゃん。
若くみえても、もうすぐ三十路。
梨華となっちが「「おまたせー」」とリビングに呼びにきた時には
もうすっかりバテバテで、よっすぃーと一緒に床の上に転がって
よっすぃーいわく、『カブトムシの幼虫ごっこ』をしていた。
- 115 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時45分02秒
- 書くペースがとてもゆっくりで、ENDまでいくのにいつまでかかる
のか作者自身にもわかりません。でも、完結だけはさせますので、
これからもよろしくお願いします。
ちなみにキショウテンケツ(起承転結)でいうと今はまだ
(〜^◇^〜)<キショ のあたりです。
- 116 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時45分46秒
- >ついのろみさん
ありがとうのろみちゃん。それじゃあいつになるかわからないけど、
のろみちゃんにも登場してもらおうかな。
- 117 名前:puppu 投稿日:2001年11月24日(土)04時47分39秒
- 流しましげお
- 118 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)11時23分16秒
- 子供いしよしがマジで可愛すぎっすねぇ
それにしてもカブトムシの幼虫ごっこっていったい・・・(w
- 119 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年11月24日(土)11時40分37秒
- お手伝いをするりかちゃん萌え〜!
肩車されて「カッケー」連発のよっすぃ〜に萌え〜!
あぁ、なんでこんなにかわいいのさ・・・。(溶)
- 120 名前:名無し男 投稿日:2001年11月24日(土)12時19分35秒
- カブトムシの幼虫ごっこ=肢体ごっこでよろしいですか?
- 121 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)12時19分55秒
- おぉ何気に裕ちゃんとなっちがいい感じ?!
続き超期待
- 122 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)19時32分58秒
おもしろ〜!!いしよし、ゆうなちっすねぇ。
妄想癖最高!金のタテガミにもワラタ
ゆっくりでも全然いいですよ〜。
自分のペースでがんばってください。
楽しみにしてます。
- 123 名前:ついのろみ 投稿日:2001年11月24日(土)22時23分33秒
- >>116
(#´D`)y-~~<ののもだしてくれるんれふかっ?!
うれしーれふ。
でもべつにむりにだしてくれなくてもいいれふよ。
それれはまたつるきをたのしみにしてるのれふ
- 124 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)00時37分18秒
- いしよしは相変わらずかわいいね。
にもまして、ゆうなちがかなりいい感じ!
のんびりたのしみにまってるべさ!
- 125 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時50分07秒
- -51-
梨華とよっすぃーが、リビングの床にぺちゃんこなってうつぶせに
転がっている裕ちゃんの背中に馬乗りになっている。
「パパ〜、お・き・て〜!」
「りかちゃんのパパ〜、ごはんだよ〜!」
二人が裕ちゃんの上で向かい合って、楽しそうにポンポン跳ねる。
「わかってる。・・・・・・わかってる」
しかし裕ちゃんは言葉とは裏腹に苦しそうだ。
顔を上げるのにも一苦労。
なっちはそんな裕ちゃんの頭の前にしゃがんで、無意識のうちに
よしよし、と髪をすくように撫でていた。
「裕ちゃんありがとだべぇ、よっすぃーと遊んでくれて」
なっちは少し涙目になっている。
よっすぃーは、道ですれ違う子供が父親に肩車されていると、いつも
きまってうらやましそうにじーっと見ていた。
しかし、なっちには
『ぼく、もうちいさい子じゃないもん。ママッ、はやくいこっ』
と言うのだ。
そしてなっちの手を引っ張って、その場を早く通り過ぎようとする。
なっちは、そんなよっすぃーに何も出来ないでいる自分がもどかし
かった。こんな小さなよっすぃーに我慢させている自分が悔しかった。
- 126 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時51分02秒
- -52-
なっちは何も言わずに、子供達の馬にされている裕ちゃんの髪を
撫で続ける。
裕ちゃんも黙って下を向いている。
しばらくして、ふと顔を上げた裕ちゃんの視線と、なっちの視線が
ぶつかり合った。
見つめあう二人。
子供達のきゃっきゃと騒ぐ声も二人には聞こえない
「・・・・・・」
「・・・・・・」
今までに無く真剣な眼差しで、裕ちゃんがなっちを見つめている。
そんな熱い視線に耐え切れず、なっちは目をそらして立ち上がった。
「な、なっちダイニングにお料理はこぶべさ」
裕ちゃんに背を向け、小走りでキッチンに向かうなっちの頬は、
赤く赤く色づいていた。
- 127 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時51分54秒
- -53-
なっちと、少し後から来た裕ちゃんとで今出来たばかりの料理を
キッチンからダイニングルームに運んでいる。
「なっち、これここに置いたらいいんか?」
勝手があまり分からない裕ちゃんが、そこら辺をウロウロしながら
なっちに尋ねる。
しかしなっちは、
「そ、そだべ」
と裕ちゃんの方を見ないで言うだけで、またすぐに他の料理を取りに
キッチンに戻ってしまう。
「なっち、これはここやな?」
「そ、そだべ」
こういう簡単な会話が四、五回続いた。
裕ちゃんはなっちが全く自分の方を見てくれないので、
『オレなっちになんかしたかなぁ』
としょぼくれながら、今運んだ料理をぼーっと見ていた。
そして、
「『女心と秋の空』かぁ・・・・・・」
(裕ちゃんって詩人やなぁ)と一人哀愁に浸っていた。
- 128 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時52分24秒
- -54-
その時キッチンから、
『とぉっ』、ドスン。『それっ』、ドスン。『やぁっ』、ドスン。
という、掛け声と地響きが聞こえてきた。
裕ちゃんは、『なんやなんやぁ?』と言いつつ、あわてて声のした方に
走っていった。
裕ちゃんがキッチンについてみると、なっちが戸棚の前で両手を挙げて
ドスン、ドスンとジャンプしている。
スタッ、スタッではなくドスンドスンと・・・・・・。ごめんねなっち。
「なっち、どうしたんや?」
なっちの奇怪な動きに裕ちゃんは目を円くして言った。
「あっ、裕ちゃん。あそこのお皿取ってるんだべ」
なっちはジャンプしたまま答える。
見ると、戸棚の少し高い位置に半分出かかったお皿が見える。
「十六の頃なら、なっちこれくらい簡単にとれたべよぉ〜。なして?」
と、なっちはずっとジャンプし続けている。
「なっち、そんなん裕ちゃんに言ってくれたらいいのに」
と言って裕ちゃんは笑いながら、
「んだども・・・・・・」
と、一旦飛ぶのを止めて下を向いて口ごもっているなっちに近づいて
いった。
- 129 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時52分58秒
- -55-
裕ちゃんはなっちのすぐ後ろにまわり、腰にすっと手をあてた。
「おらっ」
と言う裕ちゃんの掛け声と同時に、なっちの体がヒョッと持ち上がった。
なっちは急な出来事に動けないでカコンと硬直している。
しかし裕ちゃん、
「なっち早くしてくれ〜! 裕ちゃんあんまり重たいもん持ったこと
ないねん。筋肉ないねん。二の腕ポヨンポヨンやねん。」
その言葉に、なっちはハッと我に返った。
「裕ちゃん、重たいってあんまりだべ!」
なっちはわざと足をバタバタさせながら皿を取る。
「だってほんまやもん。なっち重たいもん」
となっちを床に下ろしながら、少しかわいく裕ちゃんはなっちに言った。
「裕ちゃん!子供ぶってもだめだべよ」
と怒るなっち。
しかし振り向いた顔は笑っていて、その目は裕ちゃんの目をしっかりと
見つめていた。
「『女心と秋の空』かぁ・・・・・・」
裕ちゃんは改めてそう感じたのだった。
- 130 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時54分14秒
- -56-
その頃。
裕ちゃんの背中からコロコロと転がり落とされた梨華とよっすぃーは、
まだ動きもせず、そのままの格好でリビングの床の上で寝転んでいた。
「よっすぃー、あせかいてるよぉ」
よっすぃーの額はうっすらと汗が滲んでいて、前髪も濡れて幾つかの
束になっている。
「さっき、りかちゃんのパパといっぱい遊んだからだね。ちょっと暑い」
と言って、よっすぃーは自分の手のひらを使って額から前髪を
かきあげる。
梨華はそれを見て、寝転んだままの格好でよっすぃーの頭を自分の方に
ひきよせた。
「よっすぃー、あたしがふいてあげる」
そう言って、梨華はポケットからキティちゃんのハンカチを出して
よっすぃーの額の汗を優しく拭い始めた。
よっすぃーは気持よさそうにじっとして梨華に汗を拭いて貰っている。
首のところも拭いて貰う。
「よっすぃー、首のうしろも」
梨華はそう言って、よっすぃーを抱きしめる。
- 131 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時54分56秒
- -57-
よっすぃーは梨華の首筋に顔をうずめて、
「りかちゃんってあまいにおいがするぅ」
とくぐもった声で言って、梨華の腰に腕をまわす。
よっすぃーの息が梨華の首をフワフワと撫でる。
「よっすぃー、くすぐったいよぉ」
とは言つつも、梨華はハンカチを持っていない手でよっすぃーの
頭を撫でながら、もうちょっと自分の方にひきよせる。
よっすぃーも梨華を抱きしめる手にぎゅうっと力を込める。
そして甘えるように、梨華の首筋に自分の鼻先をクシクシと
こすりつける。
「よっすぃー、かわいい」
梨華はそうささやいて、よっすぃーの頭を軽く両手で抱きしめた。
しかしよっすぃーは、
「りかちゃんのほうがかわいいよぉ」
とあいかわらずくぐもった声で言って、もっともっと梨華に甘えてくる。
- 132 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時55分32秒
- -58-
「ねぇ、りかちゃ〜ん」
よっすぃーが首筋から少し顔を離して梨華を見上げ、今度は甘えた
声をだす。
「どうしたの?よっすぃー」
梨華もよっすぃーの頭を撫でていた手を休めて、よっすぃーを見る。
「あのね〜」
「ん〜?」
「ちゅーして〜」
よっすぃーのカワイイ顔での無邪気なお願いに、梨華は、
「よっちぃーかわいい〜」
と、ほっぺが赤くなる
そして、こっちも負けないくらいカワイイ顔で
「あたしもするから、よっちぃーも」
と言って、まずはよっすぃーの鼻の頭にちゅっ、とする
リビングの床を、二人はころころ。
梨華が上になったり、よっすぃーが上になったり・・・・・・。
子供たちは戯れの真最中。
大人たちの気持ちも知らずに・・・・・・。
- 133 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時57分05秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 134 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)04時59分14秒
- なかなか話が進まない・・・・・・。
本日も考えてた予定の約半分。なんやかんやで長くなる
考えをまとめるのが下手なんですよね・・・・・・。
みすてないで ぐすん
- 135 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時00分43秒
- >吉胡麻系どん
「お買い上げありがとう・・・・・・?」
( `.∀´)<オマケはいらない?ノックは無用よ!遠慮もね
- 136 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時02分30秒
- >名無し男どん
しんちゃんに繋げてくれるとは・・・。ちょっとびっくり。
これから先のヒントを貰いました。 へっへっへ
- 137 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時03分24秒
- >のろみちゃん
無理じゃないれふよ。ぜひぜひでてほしいのれふ。
でも、最後の方になりそうれふ
忘れた頃になるかも・・・・・・。
- 138 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時04分57秒
- >118どん
「カブトムシの幼虫ごっこ」ってかんたんよ!
地面に転がって動かないだけ。お試しあれ。
>121どん
ゆうなち・・・頑張って書いてるけど、あまり期待にそえてないかも・・・。
ごめんね
>122どん
ありがとう。自分のペースって嬉しい事言ってくれるね!
それと一応、作者=妄想で、裕ちゃん=想像です。
時間があれば辞典で調べてみて。
>124どん
嗚呼、ゆうなち難しい・・・・・・。
でも楽しみにまっててね
かわいいいしよしがんばるべさ!
- 139 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時09分11秒
- 流しましげおNO,1
- 140 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時10分22秒
- 流しましげおW
- 141 名前:puppu 投稿日:2001年12月01日(土)05時10分52秒
- 流しましげおセブン
- 142 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月01日(土)05時27分18秒
- これから、ゆうなち結婚→高校生になったいしよしがちょっと切ない感じに・・・→そこに登場!妹のあい&のの!!
あぁ、妄想が一人歩きを・・・。
また来週末をたのしみにしております。
- 143 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月01日(土)12時59分34秒
- ( `.∀´)<ちょっと!おもしろすぎるじゃない!
私は?
`.∀从 ~∀~ 从<邪魔や!今ええとこやねん!
从 ~∀~ 从<作者さんがんばってや〜!
- 144 名前:名無し男 投稿日:2001年12月01日(土)13時24分43秒
- 成長する度にこの2人の戯れ方が(略
- 145 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年12月01日(土)14時55分39秒
- あ〜あ〜あ〜!もぅかわいすぎてとろ(以下略)
なっちとゆうちゃんに進展アリ!っすね!
これからも頑張って下さい!
- 146 名前:名無し読者。 投稿日:2001年12月01日(土)16時09分39秒
- ゆっくりでいいので頑張ってくだい。
ゆうなち&いしよしなんて2組のカップリング見たことないし(w
特にゆうなちってもう・・・マイナーカップルになってきてるし
あんまりみかけない。あっても痛めがほとんど(w
両カップルのほのぼのさにとろけ中〜。
- 147 名前:芽衣 投稿日:2001年12月01日(土)16時51分33秒
- はじめまして、
ずっとROMってたんですが我慢できなくなってレスします
チビッコいしよしカワエェーーーー〜〜ッ!!
ませてる!!ませてるチビッコいしよし萌えっ!!
ゆうなちも最高っす!!!
ハァ〜スッキリした(w
とゆうわけでこれからも頑張って下さい
- 148 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月02日(日)00時15分28秒
- お子様ゆえの無邪気なやりとりに萌えますのぉ!
このあま〜い親子達の今後に大期待!!
- 149 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時07分17秒
- -59-
今日は子供たちは向かい合わせ。隣はそれぞれ保護者の席。
寂しいよ。寂しいけどぉ・・・・・・。
「さぁ〜、どっさり食べるべさぁ!」
なっちがおたまをふりふり、自分の席の前で仁王立ち。
テーブルの上いっぱいいっぱいまで色々な料理が並んでいる。
「これはなっち丼、それはなっちバーグ、あれはなっちスパゲティ
それからなっちの照り焼き、なっちのから揚げ、なっちの天ぷら、
なっち入りシチュウ、なっちの煮しめ、なちジャガ、なっちの味噌和え、
なっちの刺身、なっちの残酷焼き、なっちの・・・・・・」
なっちが一つ一つ指をさして、料理の名前を教えてくれる。
・・・なっち・・・・・・
おかしなものが、たくさん、たくさん混ざってるよ・・・・・・。
裕ちゃんも梨華も料理の名前を聞いて、自分なりに味を想像している。
梨華も手伝ってはいたが、盛り付けたところはまだ知らなかったのだ。
二人とも聞いたことも見たことも無い料理たちに夢中になっている。
「すごいなぁーなっち。裕ちゃんちょっと見直したわ」
「うわーおいしそ〜」
よっすぃーは目の前の二人がびっくりする顔を、楽しそうに交互に
眺めている
- 150 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時08分58秒
- -60-
「それから、〔めえんでっしゅ〕だべぇ〜」
チャチャチャチャン
『なっち特製、なっちぢるぅ〜』
どこからともなく効果音が流れてきた後、なっちが『大山のぶ代』口調
でしゃべりながら、エプロンのお腹のポケットからお椀を四つと何か
こまごました物を幾つか取り出した。
そして、テーブルの上にお椀を並べてゴソゴソしている。
「この『なっち汁』はだべなぁ、朝時間が無い時に、なっちがパッパッ
と作る物で、すごく簡単に・・・・・・・・・・・・」
「ドラえもん、説明はいいから早くっ!」
(なっち、ドラえもんやったんか?よっすぃーはのび太君か)
裕ちゃんは椅子の背に肘を置いて、声を出さずにお腹の中で笑っている。
(かわいい親子や、でもちょっと恥ずかしいな。裕ちゃん真似できんわ)
「そうよドラちゃん、スネオさんが危ないわ」
(ゲッ! なっ、なんや梨華・・・・・・一体、どうしたんや・・・・・・)
さっきまでのけぞり気味だった裕ちゃんの体は、梨華の突然の言葉で
一瞬のうちに背筋がピンッと伸びる。
三人が裕ちゃんを見つめる。『なんか言え!』とばかりに。
なっちなんかは手まで止めて。
- 151 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時36分25秒
- -61-
裕ちゃんは膝の上に両手をのせて、姿勢を正したまま動けない。
額に嫌な汗が流れてくる。
(く、空気読まな・・・・・・。え、えっと、なっちがドラえもんで、
よっすぃーがのび太君。梨華はしずかちゃんやろ。ほんで、スネオが
危険な状態で待ってるらしいから、オレは・・・・・・ジャイアンか。
ん?ドラミちゃんも残ってるやん。彼女も主要人物やんなぁ・・・。
でもここは無難にジャイアンでいっといた方がかしこいな。そうしとこ。
確かジャイアンはいっつもオレンジ色のシャツ着てて、いじめっこで
一見いいとこ全く無いように思える奴や。でも『熱い男』やったよな。
『熱い男』って所だけは裕ちゃんと一緒や。
ハハッ。ちょっと余裕でてきたわ。この調子や、この調子や。
それから後は・・・・・・、そうや。こんな時、そんな熱い男の中の男
ジャイアンやったら何てゆうやろ?よう考えて発言せなあかんな。
裕ちゃんとも重ね合わせてみて・・・・・・っと。
これでもオレは、生まれも育ちも関西は京都、福知山。耳の穴かっぽ
じってよう聞いとれ! 北海道人に埼玉県人に神奈川県人。
関西をなめたらアカンでよ)
裕ちゃんは深呼吸を一つする。
- 152 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時37分06秒
- -62-
「みんなぁ、早く食おうぜ!」
ひねりにひねって発した言葉がこれかよ。
裕ちゃんは息を飲む。自信たっぷりで挑んだのだ。ハズすわきゃない。
・・・・・・しかし、深い意味があるとは思えないよ。裕ちゃん。
しばしの沈黙・・・・・・三人の顔が徐々にこやかになっていく。
「あぁ、そうだべな。なっち汁、なっち汁っと」
なっちはいままで止めていた手を、またそそくさと動かしだす。
「おなかすいたぁ〜」
「わたしも、おなかすいたぁ〜」
梨華とよっすぃーはフォーク片手にばたばたばたと手足を振っている。
そして、
なっち汁も出来上がり、みんなで揃って
「「「「いただきま〜す」」」」
何事も無かったように時間は過ぎてゆく。
誰の目にも『家族四人が仲良くランチ』という風に映ることだろう。
こういうのを本当の幸せって言うのかな・・・・・。
時節は晩夏。しかし、四人の夏はまだ始まったばかり。
・・・・・・それにしても、スネオの存在っていったい・・・・・・。
おいおい誰か助けにいってやれよ・・・・・・。
- 153 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時37分39秒
- -63-
みんなオナカぱんぱん。たらふく胃袋につめこんだ。
・・・・・・あっ、なっち。もうおしまいだよ。
かすらない、かすらない。お皿なんか舐めちゃって・・・・・・。
「さぁ、後片付けちょちょいっとしてしまうべ」
なっちは一番最初に立ち上がり、食器をキッチンに運び始める。
子供達は二人揃って、自分の使った食器をキッチンに持っていく。
それから手をつないで、トコトコトコとリビングへ。
裕ちゃんはというと・・・・・・
「なっち、裕ちゃん手伝うわ」
残っていた食器を何往復かして、すべてキッチンに運んでしまってから
なっちに声をかけた。
流しに水を溜めていたなっちは裕ちゃんの声に振り向く。
「いいべさ、いいべさ。殿方はソファーでくつろいでいてくんろ」
なっちはそう言うけれど・・・・・・。
裕ちゃんはしばらくなっちの後ろに突っ立っていた。
そして・・・・・・。
- 154 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時38分12秒
- -64-
一方、梨華とよっすぃーはというと・・・・・・。
仲良くリビングに駆けてきた二人。
おなかがいっぱいになったちっちゃなカップル達は、走り回りたくて
体中うずうずしている。
「ねぇりかちゃん、おいかけっこしよー」
よっすぃーは梨華の顔が見えるように、ちゃんと向かい合う。
そして、両手を握って嬉しそうにぶらぶら揺らす。
それから梨華の返事も待たないで、
「じゃぁ、最初はぼくがオニね」
よっすぃーおおはりきり。屈伸なんかしちゃってる。
梨華はよっすぃーが準備運動している間に、テーブルとソファーの
ところに走っていって、その周りをくるくるくるとまわり出した。
「きゃー、よっすぃー、きゃー」
一生懸命梨華は走る。トタトタトタトタ・・・・・・。
そして、よっすぃーはおいかける。トタトタトタトタ・・・・・・。
走る二人の前髪が、そよそよと気持良さそうに風になびいていた。
- 155 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時38分45秒
- -65-
やっぱりよっすぃー、
生まれつき運動神経は梨華より数倍いいみたい。
走り出したと思ったら、あっという間に真正面から彼女をつかまえた。
「りかちゃんつかまえたぁ〜」
「つかまっちゃったぁ〜」
よっすぃーはムギュっと梨華を抱きしめる。
手なんか背中にまわしちゃって・・・・・・。
よっすぃー。あんた結局、それがしたかったんだね・・・・・・。
そして、子供達のおいかっけこ(仮)はまだまだ続く。
「じゃぁ、こんどはりかちゃんのオニね〜」
「まてぇ〜、よっすぃー」
トタトタトタトタ・・・・・・。
よっすぃーはわざとゆっくり走ってるみたい。
ムギュウ。
「よっすぃーつかまえたぁ〜」
「つかまっちゃったぁ〜」
- 156 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時39分35秒
- -66-
「じゃぁ、こんどはぼくのオニね〜」
「きゃー、よっすぃー、きゃー」
トタトタトタトタ・・・・・・。
ムギュウ。
「りかちゃんつかまえたぁ〜」
「つかまっちゃったぁ〜」
「じゃぁ、こんどは・。
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
・・・・・・以下エンドレス。
その頃キッチンでは、
おっきなカップル達の楽しそうな笑い声と、皿どうしがぶつかる、
カチャカチャという音が響いていた。
誰かちっちゃなカップル達をとめてあげて・・・・・・。
- 157 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時41分15秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 158 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時42分11秒
- なんとなく気が向いたので、更新、行進。ワンツー、ワンツー。
『一応作者』なもんで、ちょっとてきとーだけど・・・・・・。
がんばってるつもりです。がんばんなきゃ、いつまでたっても終わんねーよ!
というわけです。
- 159 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時43分11秒
- >142どん
(孫悟空ふうに)
オメェ、オラの心が読めんのかぁ?スゲェーなぁ。
というわけで、あまり先はいわねぇでけろぉ。ぐすん
でも、ちょっと違うけどね。
>143どん
从 ~∀~ 从<圭坊、あんたも登場したいんか?
( `.∀´)<わんわん、わんわん。
从 ~∀~ 从<よ〜しよしよし。ホナ考えとこ。
>名無し男どん
まだ二歳のガキンチョなんだけどね。
最近までエービーシーディーイ〜すと思ってた。
>吉胡麻系どん
おーおー、こんなに溶けちゃって・・・・・・。
そろそろ食べ頃かな。へへへへ。
でもまだダマがあるようなので、もうちょっと溶けてもらうよ。
(●´ー`●)<ククククク、ククククク
- 160 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時43分52秒
- >名無し読者。どん
頑張って更新しちゃった。激励の言葉ありがとう。
自分は痛めって書けないんです。なぜかコメディになってしまって。
>芽衣どん
同じ板で書かれている方じゃないですか。
あなたの学園物、読ませてもらっています。
もう一押しやん!よっすぃー。
何恥ずかしがってんねん!梨華ちゃん。
って一人もだえてます。
お互い更新頑張りませうね。
>148どん
そうですな。子供ってすごく無邪気です。
何も考えずに、思ったままに行動する。自分も子供に戻りたいと
思う今日この頃。天国のじいちゃん元気ですか?(゚д゚)ハァ?
大期待されたら・・・・・・がんばろっかな。
- 161 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時47分42秒
- なんか裕ちゃん主人公みたいだけど、
この物語は[いしよし]です。
なにがあれども(#´▽`)´〜`0 )命
- 162 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時52分24秒
それっ!ageちゃえ
- 163 名前:puppu 投稿日:2001年12月06日(木)01時54分24秒
- 流しましげおウイング
- 164 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)06時35分26秒
- おりょ?更新されてる!!
いいね。甘甘やね。最高やね。
とりあえず、写真集『なつみ』となっちの残酷焼き(wをたのもうかね。
- 165 名前:名無し男 投稿日:2001年12月06日(木)15時01分18秒
- 何でもかんでもなっちとつけたがるなっち
なっちなっちやかましんじゃなっち黙っとれなっち(w
- 166 名前:Charmy Blue 投稿日:2001年12月06日(木)21時21分12秒
- ちびいしよしに萌え萌え〜。
トタトタトタって、可愛すぎです〜!!!!
なっちづくしのメニューも面白い。頑張ってくらさい。
- 167 名前:芽衣 投稿日:2001年12月06日(木)22時51分25秒
- まるでコーラのCMじゃないかちびっこいしよし
ムギュウて・・・・
ダメだまた萌えすぎた(w
更新(T▽T)<りか頑張る!!
- 168 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)22時53分03秒
- ん〜いいよ。はぐはぐするちびっこ達!
かなりにやけちゃったよ!
まだまだ甘く甘くいっちゃて!!
- 169 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月07日(金)17時32分36秒
- トタトタ、ムギュウ!ってかあい〜!
- 170 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年12月09日(日)14時03分14秒
- だぁぁ!なっちに食われる〜!(w
ってか、微妙にハズしたゆうちゃんがおもしろい。(w
- 171 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時31分35秒
- -67-
裕ちゃんとなっちがキッチンでの作業を終えて、何か話しながら
リビングの方に歩いてきた。
二人横に並んでまるで学生のカップルのみたい。
裕ちゃんは自分より背の低いなっちの顔を、少し顎を下に傾けて
見ている。
なっちは裕ちゃんを見るために、斜め上を向いている。
見つめあう二人の見せる横顔は、とても優しそう。
それはそうと、
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
まだやってるよ。
「ご飯食べた後そんなに走りまわってたら、横っ腹いたくなるで。
それに・・・・・・おまえらなに抱きしめ合ってんや!」
裕ちゃんはソファに腰掛けながら、子供たちをたしなめる。
ちょっぴりよっすぃーへの嫉妬もこめて。
「梨華ちゃんもよっすぃーも、まあ座るべ。なっちジュースいれて
くるべさ。裕ちゃんはコーヒーでいいべな?」
- 172 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時32分08秒
- -68-
「ああ。ありがとうな」
裕ちゃんはなっちに向かって返事はするものの、梨華とよっすぃーを
なんとなく目で追っている。
まだちんちくりんの二人が何かにぶつかったり、こけたりしてケガでも
したら、と気が気でないのだ。
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
トタトタトタ・・・・・・ムギュウ
「おまえら、ええかげんもう座り。ケガするで」
裕ちゃんは少し強めに言ってみるが、このバカップルには全く効かない。
「だいじょうだよ、パパ」
「そうだよりかちゃんのパパ。だいじょぶ、だいじょぶ」
と言ってるシリから、
スルッ、こてん、ぺたん。
梨華が床で滑ってこけてしまう。
もともと靴下のまま、ツルツルしたリビングの床を走っていたうえに、
裕ちゃんへの返事をするために前を向いていなかったという不運が
重なり、梨華はソファのカーブを曲がり損ねて転倒しまったのだ。
それに、親たちのいうことを聞かなかったというバツも加わって
いるのかもしれない。
- 173 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時34分45秒
- -69-
「りかちゃん!」
「梨華!」
男たちは梨華を目指してひた走る。
「それっ!」
タンッ、スルッ、キュー。
よっすぃーは掛け声と共に、頭から梨華の真横の床に滑り込む。
裕ちゃんはあわててあわててソファから転げ落ちて、両手をつきながら
梨華に駆け寄る。
「梨華ぁ〜」
この勝負、軍配はよっすぃーに。
梨華の横に滑り込んだよっすぃーは、膝をついてすばやく自分の
上半身を起こす。
そして梨華を、ぺたぁっと床でうつ伏せになって伸びている、
「うっ、うっ」
という半泣き状態の梨華を、両手で優しく起こしてあげる。
そして、よっすぃーは自分と同じように梨華を膝立ちにさせた。
- 174 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時35分27秒
- -70-
「ホラッ、りかちゃん。ぼくがきたから、もうだいじょうぶだよ」
よっすぃーは梨華と向かい合って声をかける。
もちろん、手は肩において。
「だから、ないちゃだめだよ。ねぇ、どこかいたいところある?」
そう言ってよっすぃーは梨華の体を見回してみる。
「おれこぉ」
梨華はこぼれそうな涙を必死でこらえながら声をだす。
よっすーが梨華の前髪をそうっとあげてみると、額が少しだけ
赤くなっている。
梨華はなんと顔から床に突撃したらしい。
しかし、ちゃんと手をついてから額を打ったので、衝撃は少ない。
この赤みも一時的なもの。
それに、
「だいじょぶだよこんなのいたくないよ、すぐになおっちゃうよ」
よっすぃーが優しく声をかけながら、自分を立たせるくれる。
梨華はそれが嬉しくて、涙も痛みもどこかへ吹っ飛んでいってしまった。
- 175 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時36分13秒
- -71-
「よっすぃーありがとりかがんばる」
泣き顔を笑顔に変えてそう言う梨華に、よっすぃーも
「えらいね、りかちゃん」
と言って微笑んだ。
「りかちゃんはぼくのお姫様だもん。いつでもぼくはとんでいくよ
「よっすぃーはあたしの王子様だもんね」
そしてよっすぃーは梨華に、ありがとうのキスをもらった。
今更ながら照れている、王子様。
そんな王子様に抱きつく、お姫様。
そしてそんな幸せな二人を『な、何をやってんじゃぁ』の
面持ちで、影から見ているお姫様の父親、裕ちゃん。
「こらこらこらこらこらこらこらこらこらこらこらこらぁ〜
梨華ぁ、パパには?なあ、パパには?パパにもちゅってして」
にっこり微笑みあう二人。
横で地団太踏む裕ちゃん。
そこに登場、王子様の母親なっち。
お盆を持って息を吸い込む
「できたべよー! なっちジュースになっちコーヒー。みんな座るべ」
- 176 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時36分51秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 177 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時38分42秒
- 少しだけど、更新、行進。
最近電車に乗ったり買物をしたりしていると、よく小さな子供をみかけます。
二歳くらいの子供ってホントにちんちくりんですよね。改めて思います。
ぬいぐるみみたい。動いているのが不思議な感じがします。
- 178 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時39分37秒
- >164なち
おりょ?更新したよ!!
『なつみ』は書店でうってるよ。
『なっちの残酷焼き』は今ちょっと仕入れにいってますんで。
>名無し男なち
なんでもかんでもなっちなっち
今回の皆様の敬称は『なち』になりました。
>Charmy Blueなち
Charmy Blueさんの小説は、すべて読ませてもらっています。
あんなにたくさんの更新と毎回のドキドキに「すげー」といつも感心させられます。
『揺れる思い』完結おめでとう・・・・・・はおかしいかな。
自分はいま『Triangle Blue―番外編』夢中です。
はーやーくぅこいこいクリスマス
>芽衣なち
おら、こーらのしいえむ見たことねーよぉー
みてーよ!みてー!
(料理の達人に出てた、『〜〜たけし』とかいう人の声で)
「ガブッ!」(ピーマンを齧る音)
「萌えろぉ〜、萌えろぉ〜。煙がでるまで萌えろぉ〜」
ということでよろしくお願いします。
- 179 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時40分20秒
- >168なち
(#´▽`)´〜`0 )<はぐはぐ
(#´▽`)´〜`0 )<はぐはぐ
(#^▽^#)<「あっよっすぃー。離れなくなっちゃった」
(O^〜^)<「じゃぁーずぅっとこうしてればいいよ」
(#´▽`)´〜`0 )<はぐはぐ(永遠に)
>169なち
(#^▽^#)<よっすぃ!あたし達のことかあい〜っていってくれてるよ
(O^〜^)<ちがうよ、足音と抱きしめ合う音の事だよ
(#^▽^#)<でも、あたし達のための効果音でしょ?やっぱりあたし達のことだよ
(O^〜^)<そっかぁー梨華ちゃんすごい!カッケー!
(#´▽`)´〜`0 )<
>吉胡麻系なち
ちげーよぉー!なっちがくわれるんだよぉー!
註:なっちは自分の身をけずって料理を・・・・・・。
ドラえもんネタふれてくれてあんがとぉー。
ちょっとうれしかった
- 180 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時43分24秒
- ごめんなさい吉胡麻系さん
上のやつくっついてみにくくなってしまいました。
・・・・・・これからは精進します。
- 181 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時44分50秒
- しげお
- 182 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時45分54秒
- も一つしげお
- 183 名前:puppu 投稿日:2001年12月11日(火)02時46分24秒
- おまけのしげお
- 184 名前:名無し男 投稿日:2001年12月11日(火)09時10分42秒
- 永瀬「ぶちょ〜〜〜〜〜(裏声)」
- 185 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月11日(火)11時53分34秒
- 口唇されてた!やった
裕ちゃんとなっちも発展よろしゅー
- 186 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年12月11日(火)17時44分44秒
- なぐさめる王子様かわえ〜!「おでこ」って言えないお姫様かわえ〜!
それ以上に地団駄踏むゆうちゃんかわえ〜!(w
- 187 名前:Charmy Blueなち(w 投稿日:2001年12月11日(火)18時26分04秒
- やぱ、いしよしは、王子様とお姫様って感じですね。
puppuさんも、がんがって下さいぃ。
- 188 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月11日(火)19時40分46秒
- さすがよし王子、姫を助けるときも
頭から滑っていくなんてかっけ〜ね!
- 189 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)00時07分47秒
- なっちコーヒー飲めば、夜寝ないでがんばれそうだな。
すいませーん。なっちコーヒーひとつ!!
裕パパ、チビバカップルにまけるな!!
大人カップルも萌えてくれ!
- 190 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月17日(月)18時06分57秒
- 可愛すぎる(もきゅ)
えっちぃのを書いてる僕は、こーゆーほのぼの圭がダイスキだったりします(w
- 191 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)16時51分42秒
- 从 ~∀~ 从<なっちとの絡み…
- 192 名前:ついのろみ 投稿日:2001年12月19日(水)06時23分13秒
- ( ´D`)y−~~<トタトタトタ・・・ムギュウがかわいーれす。
なっち料理食べたいのれす・・・。
このおはなし読むと「世界で一番やさしい音楽」(マンガ)
思い出すのれす。母子家庭のかわいー親子のお話しれす。
- 193 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時18分05秒
- -72-
リビングのソファでそれぞれの飲み物を飲んだ後、よっすぃー、梨華、
裕ちゃんの三人はマンションの前にある公園に行くことにした。
よっすぃーが、自分のお気に入りのアンパンマンの絵が書いてある
両手にあまるくらい大きな柔らかいゴムボールを、わざわざ玄関から
リビングにいる裕ちゃんに見せるために持ってきて、
『一緒にボール投げしてくれる?』
と少し首を傾けて、まるでお願いするように裕ちゃんに尋ねたのだ。
そんなカワイイ仕草で、それもとびきり可愛いよっすぃーにお願い
されて『いや』、と言える人間がいるだろうか。
裕ちゃんは即OKした。
「そんなん、なんぼでも裕ちゃんにゆーたらええ。裕ちゃんは実は運動
苦手なんやけどな。でもよっすぃーの相手やったらいつでもするで。
遠慮なんかするなや」
裕ちゃんの言葉を聞いて、よっすぃーは喜ぶ喜ぶ。
きゃっきゃ、きゃっきゃボールを持ったまま飛び跳ねて喜ぶ。
そんなよっすぃーを見て梨華も一緒に、わけもわからず
きゃっきゃ、きゃっきゃ手をたたいて飛び跳ねる。
それで裕ちゃんは、洗濯物を片付けてしまうというなっちを残して、
子ども二人と公園に行くことにしたのだ。
- 194 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時18分48秒
- -73-
「ぶーん、ひこーきー、ぶーん」
三人を乗せたエレベーターが一階につくやいなや、よっすぃーは両手を
広げて走り出した。
ロビーを小さく一周してから梨華と裕ちゃんの所に戻ってくる。
そして祐ちゃんの
「こらこら、走るなって」
という言葉に対しては
「は〜い」
と、いいお返事をしておきながら、
「りかちゃんも〜」
と言って、今度は右手で梨華の左手を握って走り出す。
ちっちゃな飛行機たちは、
「「ぶーん、ぶーん、」」
と言いながら、二人揃って両手を広げて自動扉に向かっていく。
裕ちゃんはもう一度注意しようとしたが、口を開きかけた所でやっぱり
止めることにした。
さっきのリビングでの事を思い出したのだ。
「よっすぃーはしっかりしてるしな。それに、子どもってゆーのは、
ちょっとくらいやんちゃの方がええんや」
裕ちゃんは一人、アンパンマンのボールをロビーの床にバウンドさせた。
- 195 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時19分32秒
- -74-
よっすぃーやなっち達の住むこの巨大マンションの付属物である
公園は、マンションとつりあうようにやっぱり大きく作ってある。
ブランコや滑り台、ジャングルジムやシーソーといった一般の公園に
あるものは全てある他、同じ敷地内だが少し離れた所には小学生が野球
できるくらいの広場がある。
そして、周りには沢山の銀杏の木などが植えてあり、その木々の間を
散歩することができる。
そんな公園に、カワイイ飛行機が二台飛びこんできた。
「「ぶ〜ん、ぶ〜ん」」
タッタッタッタ、タッタッタッタ。
「「ぶ〜ん」」
しかし、その飛行機たちの一機に目をつけた三人組がいた。
「もしかして、あれよっすぃーじゃない?」
「あっ、ほんとだ。しらない女の子とおててつないでる」
「あたしたちと遊ぼうっていっったら、今日はゴメンネっていってたのに」
「「「行ってみよう!!!」」」
- 196 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時20分09秒
- -75-
『ジャジャジャン・ジャジャジャン・ジャジャジャ・ジャ〜ン!
ジャジャジャン・運命! ジャジャジャ・ジャ〜ン!』
三人の女の子はよっすぃーの方に走りだした。
この三人、よっすぃーより二つ年上の同じマンションに住む三つ子ちゃん。
実は三人ともよっすぃーに密かに目をつけている。
「「「よっすぃー! まってー」」」
そんな事はつゆ知らず、今よっすぃーは梨華の手をしっかり握って
二人っきり夢の国を遊覧飛行中。
「いいお天気だね〜、りかちゃん」
「きもちいいね、よっすぃー」
しかし、三つ子ちゃんたちの合唱がよっすぃーを現実の世界に引き戻す。
『ジャジャジャン・ジャジャジャン・ジャジャジャ・ジャ〜ン!
ジャジャジャン・運命! ジャジャジャ・ジャ〜ン!』
「「「よっすぃー!」」」
- 197 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時20分40秒
- -76-
自分の名前が呼ばれて、やっと三人に気付いたよっすぃーは
『あっ』
と言う顔で三人の方に振り向いた。
(どうしよう・・・・・・。今日はりかちゃんたちがくるから、
『ごめんね』
て言っちゃったのわすれてた・・・・・・。今日は、りかちゃんの
ための日だったのに・・・・・・みつかちゃった。)
しかし誰にでも優しいよっすぃー、
(みんなであそべばたのしいよね、きっと・・・・・・)
と思うことにした。
「ねえ、よっすぃー今日はダメだったんじゃないの?」
「う、うん・・・・・・そうなんだけどね、めぐみちゃん」
自然と梨華の手を強く握ってしまう。
「それに、その女の子は?」
「あぁ、うん、まさえちゃん。りかちゃんだよ。ぼくのお姫様なんだ!」
と梨華の顔を見ながら言ってしまって、よっすぃーは少し後悔。
(あっ、よけいなこといっちゃったかな・・・・・・ぼくのバカッ)
空いている手もグーにしてぎゅっと握り締める。
両手ともなぜか汗ばんでいる
- 198 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時21分20秒
- -77-
しかしよっすぃー、なんとかセーフのようだ。
三つ子ちゃんたちはよっすぃーの失言の前の言葉
『りかちゃん』についてただいま検討中のようだ。次の言葉は耳に
入っていなかったらしい。
「知ってる?」
「知ってる?」
「知ってる?」
三人肩を組んで輪になっている。
「「「知りませんよ 知りませんよ 知りませんよ」」」
「わかるよね?(瞳ちゃん)」
輪をといて三人は値踏みするように、舐めるように梨華を見る。
そんな三人の視線が怖くて、梨華はちょっとだけよっすぃーにくっついた。
そして、
「よっすぃー」
不安そうな顔をして、よっすぃーにだけ聞こえるような声で名前をよぶ。
「りかちゃん」
よっすぃーも小さい声で名前を呼ぶことしか、今はできない。
遊ぶのを断ってしまった身だから・・・・・・。
この先の決定権は三つ子にあるのだ。
- 199 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時22分07秒
- -78-
「ふ〜んかわいい女の子だね」
「ほんとピンクがとってもにあうし」
「わたしたちの妹にしたいくらい」
三つ子ちゃんたちの梨華の印象は、さっきの視線とは反対にとても
よかったみたい。
梨華の頭を撫でたりして、三人とも笑っている
よっすぃーは三つ子たちが怒ってなくて一安心。
それじゃーって事で、
「ぼくたち、これでいくね」
と言って梨華の手を握り直して、またまた飛行機になろうとした瞬間、
「「「ちょっとまったー」」」
そして、
「「「おとなしくおとなしくおとなしく」」」
「いい子でね!(瞳ちゃん)」
と言って三つ子はまた輪になった。
『どうする? どうする?
どうする? どうする? どうする? どうする?
この先 どうする!』
- 200 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時23分22秒
- 今日はこのへんで・・・・・・。
- 201 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時24分12秒
- しばらく更新していなくて、読んでくれている方々すみま千円。
というわけでして、ごめんなさい。
なんか文章になってないな。でも更新、行進、口唇
できれば今週中にもう一度更新とかいうやつができたらなぁ
と心の奥の方で思っています。 めいびぃ。
- 202 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時27分49秒
- >名無し男ぴょん
そんなふうに考えてたなんて・・・
布袋「あちょ〜〜〜〜〜(低音)」
>185ぴょん
『口唇』コノ言葉いただき〜!
裕ちゃんとなっち、もうちょっと先なんだな。これが
でもこの物語は「いしよし」なんで・・・・・うぉが!
>吉胡麻系ぴょん
気付いてくれた?ありがとう。
そんなあなたは生き仏ですな。
それから吉胡麻系さんさっきあなたのスレにレスしたんですけど
二重になってしまったんです。本当にすみません。毎回毎回・・・。
- 203 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時28分34秒
- >Charmy Blueぴょん
そうですね。
だからいしよしヲタはやめられませんな!
>188ぴょん
もー王子は頭からでも足からでも、お尻からだって姫のために
ならつっこんでいくことでしょうね
>189ぴょん
お互いどっぷりですな。
「なっちコーヒーミルクは新鮮なものが一番だよね」
なっちは着ている物を・・・・・・。
>名無し梨華ぴょん
ほのぼの系を書いてる人はえっちぃのが好きなんですよね。
自分も読むのだいすき。
>191ぴょん
うっ・・・きつい。
なっちとどこまでからんだらええんやろ・・・・・・
>ついのろみぴょん
かわいーれすか?ありがとーなのれす。
そのマンガは読んだことありませんが、自分の書いたので他の本を
思い出してくれるなんて、なんか嬉しいです。
教えてくれてありがとう。
- 204 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時30分13秒
- し
- 205 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時31分03秒
- げ
- 206 名前:puppu 投稿日:2001年12月21日(金)05時32分16秒
- お
- 207 名前:名無し男 投稿日:2001年12月21日(金)15時31分23秒
- 三つ子に激しくワラタ!!!
- 208 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)14時02分54秒
- メロンの3人がおもしろすぎです(w
いしよしピンチ!?
- 209 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)21時39分29秒
- ( `.∀´)<口唇はあげるわよ!!自由に使いなさいよ!!
なちゆうはもうちょい先なのね?ドキドキ
いしよしかわいいわ。食べちゃいたい!
あ〜おもしろい!口唇を心待ちにしているわ!!
- 210 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月23日(日)14時07分40秒
- ん〜、甘い二人の時間はどうなるのやら。
この3人をだしてくるとは・・・。あと一人は?
ちょっとこの三つ子が怖かったのはきのせいかな?
- 211 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年12月23日(日)16時05分26秒
- 3つ子ちゃんかわいい〜!・・・けど、ちょっと怖い。(w
いしよし、この先どうなる!
- 212 名前:とみこ 投稿日:2001年12月25日(火)16時03分28秒
- 今日一気に読みました。
すんげぇ楽しい!ってか高校生になるいしよしが見てぇな〜
期待してます。
- 213 名前:芽衣 投稿日:2001年12月27日(木)14時08分47秒
- メロソがこんな形で出てくるとは(w
てかすげぇ怖いんですけど(w
ちび王子ヨスィはりかたん守れるのか心配っす
あぁちび飛行機か(w
- 214 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時44分13秒
- -79-
その頃、裕ちゃんはというと・・・・・・。
「ああ〜、ええ天気やなぁ」
裕ちゃんはアンパンマンのボールをドリブルしながら、ゆっくりと
マンションから公園に向かっている。
「こうやって息子とボール投げするのが実は夢やったんや。やっぱ
父親やったらみんなそう思うよなぁ。そやから、よっすぃーから
『しよう』って言ってもらえて裕ちゃんは幸せや・・・・・・」
と、一人で気持ちよくなっていた。
空を見たり雲を見たりしながらのんびり歩いていると、公園の入り口で
梨華とよっすぃーが立っているのが目にはいった。
何か少し困ったような横顔が見える。
「何かあったんか?」と心配になって、裕ちゃんは持っていたボールを
グッと掴んで、その場に走っていった。
梨華とよっすぃーは二人寄り添い手をつないで、ただただ不安そうな
顔をしている。
そして、その横には、女の子三人が輪になってなにやらゴソゴソ言って
話し合いをしているようだ。
- 215 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時47分10秒
- -80-
「梨華、よっすぃー、どうしたんや。何かあったんか?
ん?・・・・・・その子らはよっすぃーのお友達か?」
その声で、梨華とよっすぃーは裕ちゃんがここに来ていることに
やっと気付いた。
そして、二人は何も言わずに裕ちゃんを見上げる。
三つ子ちゃん達も突然大人の声が聞こえたので、別に悪いことをして
いるわけではないのだが、あわてて輪をといて裕ちゃんの方を見た。
「「「だれ?このオジサン」」」
さすが三つ子。発する言葉もタイミングもピッタシ一緒だ。そして、
「よっすぃーってパパいなかったよね?」
「うん、そうだよ。隣のおばちゃんがこの前言ってたよね」
「そうそう。よっすぃーのことかわいそうな子だって言ってた」
なんともなしにしゃべっている三人の言葉が、よっすぃーの胸に
グサッグサッとつきささる。
裕ちゃんがよっすぃーを見ると、下を向いていて顔を見ることができ
ないが、小さな肩が小刻みに震えている。
- 216 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時48分04秒
- -81-
片親だけしかいないという同じ立場の梨華は、よっすぃーの気持が
痛いほどわかる。
「よっすぃー・・・・・・」
梨華が心配そうに声をかける。
しかしよっすぃーは、
「なんでもないよ!」
と、梨華と繋いでいない方の手の服の袖で、自分の目もとをグシグシと
拭うと、本当に何でも無かったように梨華の方に顔を向けて微笑んだ。
そして戸惑う梨華を引っ張って、
「りかちゃんブランコいこー!」
と、裕ちゃんと三つ子たちを置いて公園の中に走っていった。
裕ちゃんは、顔をあげたよっすぃーの目が真っ赤になっていたのを
見逃さなかった。
こんなことを言われるのは今日が初めてではないだろう。
そしてよっすぃーだけじゃなく、梨華も時々こうやって悔しい思いを
しているのだろうか。子供達はちっとも悪くないのに・・・・・・。
- 217 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時48分46秒
- -82-
裕ちゃんは胸が締め付けられるように痛くなってきた。
別に三つ子たちをせめるつもりは無い。彼女達は何も悪くないのだから。
誰のせいにもできないことだから。
しかし、裕ちゃんは言わずには居られなかった。
突然よっすぃーと梨華がどこかに走っていったのが、まだ何がなんだか
分からなくて輪になって話し合ってる三つ子ちゃん達に、裕ちゃんは
声をかけた。
「なぁ、自分ら」
「「「なんですかぁ」」」
三人は裕ちゃんの方を振り返る。
「まだオレが誰かって言ってなかったよなぁ」
三つ子たちは三人揃って不思議そうな顔をしているが、とりあえず
裕ちゃんの言葉に頷いている。
- 218 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時49分25秒
- -83-
「あんなぁ、オレは裕ちゃんっていってさっきよっすぃーと一緒に
おった梨華のパパや」
「おじさんはりかちゃんのパパなんだ」
「だからおじさんにもはじめてあうんだー」
「はじめまして、おじさん」
「ああ、はじめましてやな」
三つ子は一つ謎が解けたので、とりあえず満足している。
そして裕ちゃんは、続けてもう一言こう付け加える。
「それからな、もうすぐよっすぃーのパパにもなるんや」
はっきりと言い切った。
それは本当の事ではない。今は。
しかし嘘でもない。裕ちゃんにはその事が分かっていたから。
- 219 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時50分46秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 220 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時51分47秒
- この前>>201
なんてだいそれた事を言ったというのに
絶えて口唇できず、あなはづかし・・・・・・。
これからは先のわからねえ事は、もう言わねえずら。
心の奥の方で思っている事は、やっぱり心の奥にしまっておいた方が
いいと思いますので。腐らない程度に。シーユーアゲイン。
- 221 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時52分59秒
- >名無し男ちゃん
トモダチ○コ。最近文庫でたよね
>208ちゃん
命短し恋せよメロン。少しの登場だと思うので暴れてます。
>209の( `.∀´)ちゃん
口唇もらいました。ちゃっかり今日も使ってる
なちゆう先は決まってるんだけどね・・・。作者の口唇スピードが・・・。
それから、くうなよ!!!!!
>210ちゃん
あと一人?メロンって三人組みじゃなかったの?
と言ってみたりする・・・・・・。ゲロゲロ(死語)
きのせい、きのせい
- 222 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時54分57秒
- >吉胡麻系ちゃん
この三つ子かわいいかぁー?怖いいよねー。
この先は・・・・・・逃げました。ブランコと言う名の愛の巣に
>とみこちゃん
おお!一気に読んでくれたんですか。
なんかその時の気分によって書き方が違うので、つながってるかどうか心配。
っていうか恥ずかしー。もう一回自分でも最初から読んでみよう。
早く大きくなれるように口唇がんばります。
>芽衣ちゃん
まさえちゃんは悪くないよ。ごめんよ
王子は姫とちびちびランドにAventureさ!
- 223 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時57分32秒
- 流しますげお
- 224 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)05時58分41秒
- 野村サッチー釈放されたね
- 225 名前:puppu 投稿日:2001年12月28日(金)06時01分32秒
- サッチ―ただのばあさんに見えた。なんかかわいそうに思えたよ
こうやって時は移り変わってゆくのだね
- 226 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月28日(金)08時42分40秒
- 裕パパなちママ
寿の予感にニヤリ
- 227 名前:Charmy Blue 投稿日:2001年12月28日(金)18時38分12秒
- 子どもの発言は残酷だよね(w。メロソ恐るべし!
- 228 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月28日(金)19時11分04秒
- 裕パパかっけー!
- 229 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月28日(金)21時44分30秒
- ( `.∀´)<裕ちゃんかっこいい〜!!(ポッ)
ブラボー撫裸房!!
口唇マターリやりなさいよ!!
いつまでも待ってるわよ!
やっぱり裕ちゃんを食べちゃいたいWA!
- 230 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月28日(金)21時55分32秒
- 裕パパ素敵やわ〜。ほんまかっこええわ〜。(w
有言実行!これをささげましょう。(w
- 231 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時44分31秒
- -84-
三つ子達は、今度はきょとんとした顔をして裕ちゃんを見上げている。
まあそれは「おいといて」や。
裕ちゃんはこの事とは別にもう一つ、三つ子ちゃん達に言っておきたい
事があった。
「ほんで君達。 オ・ジ・サ・ンって誰のことなのかなぁ!?」
「えっ?」
「オジサンって」
「ねえ」
三つ子達にとっては裕ちゃんはオジサンで、オジサンはオジサンとしか
呼びようがない。
「「「オジサンのことじゃん」」」
そう言うと三つ子達はリーダーを真中にして横に一列になった。
「「「絶対的に オッサン です 絶対的に オッサン です」」」
「自分らの曲ちゃうやん。歌詞もちゃうし・・・・・・」
三人は裕ちゃんの言葉は絶対的に無視。
「「「全体的に オッサン です 全体的に オッサン です」」」
みるみるうちに裕ちゃんの表情がかわっていく。
「ガルルルルー」
着ている豹柄のシャツも手伝って、裕ちゃんのはまるで本物の野獣の
ように見える。
気のせいか金髪も少し逆立っているようだ。
- 232 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時47分11秒
- -85-
一度放ってしまった裕ちゃんの雄叫びは止まらない。
「グァルルルルルー」
三つ子達をものすごい形相で睨んで、持っていたアンパンマンボールを
構えて威嚇している。
三つ子ちゃん達は裕ちゃんの豹変ぶりにびっくりしたのだろうか、
あわてて輪になって相談しだした。
裕ちゃんはというと、
「グァ、グァ、グァーーーーーーーーーー」
と短く吠えながら、声に合わせてボールをぶつける振りをする。
しかし、さすが三つ子。肝がすわっているというか何というか。
「だいじょうぶ、フェイントフェイント」
「こっちが恐がると調子に乗るからね」
「そうそう。弱み見せたらダメだよ」
そして、あろうことか裕ちゃんを挑発しだした。
「「「3つだけ数えるから...どうする? どうする?
どうする? どうする? どうする? どうする?
3・2・1...C’ MON!」」」
- 233 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時48分08秒
- -86-
あーあ。裕ちゃんついにキレちゃった。
頭の血管ぷっつんしちゃったよ。
「ゴルァお前ら! もう一遍言ってみぃ、もう一遍。子どもやからゆうて
ええ気になってんちゃうぞコラァ! 裕ちゃんはなぁ、お前らの弱点
くらいとうの昔にお見通しや」
そう言って、裕ちゃんは持っていたボールのアンパンマンの絵が描いてある
ちょうど真反対の方を、三つ子ちゃん達に見えるように掲げた。
するとどうしたことだろう、三つ子ちゃんさっきまでの元気はどこへ
いったのやら、三人揃って真っ青になり、その場に硬直してしまった。
「フフフ。お前らがこれが苦手ってゆうのは分かってんや」
そう。調度アンパンマンの絵の真反対は『メロンパンナちゃん』だったのだ。
「メロン投げるぞっ、ゴルァ」
裕ちゃんはメロン、いや、ボールを今にも投げつけようとしている。
三つ子達は動けない。ますます顔が青くなっていく。
三つ子ピーンチ!
しかしそこに悪いリスが現れた。
「こらー! そこのオッサン。うちの娘たちに何さらしとんじゃー」
- 234 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時49分25秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 235 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時52分56秒
- 初めてです。初めて。更新、行進、口唇、
ふつか連続こーうし〜ん!!!!! ハハハハハ。
やれば出来るものなのですね。ってちょっとだけじゃん!
っていうかなんとなくキリがいいので。
『なんとなく一応作者』なもので。
でも今回『いしよし』全くでてこねぇ・・・・・・。
次回は見せ場有りという事なので・・・・・・。
作者は有言実行の精神でございます。今後ともよろしくお願いいたします。
- 236 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時54分17秒
- >226号
実は告白するとですねぇ、
「もう決まっております」って分かってるってか?
>Charmy Blue号
そうだね。
自分も幼稚園の時の傷が、まだ時々ズクズクします。(w
>REDRUM号
殺人者さんの名前もなかなかかっけーです。
金田一少年でもでてきたよね。最初見てぱっと頭にうかびました。
>229( `.∀´)号
ぶらぼぅ〜ぶらぼー撫裸房。
なんでだろう?すっごく落ち着くよヤッスー。ありがとう。
あと、だから、くうなーっていってるやろ!! グギャッ
>230号
ステキって言葉いいよね。
有言実行・・・・・・裕ちゃんにだよねぇ?
作者に言われーとつれーなぁ(w
- 237 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時56分36秒
- おなかすいた
- 238 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時57分30秒
- はらへった
- 239 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)04時58分05秒
- やっぱオムライス?
- 240 名前:名無し男 投稿日:2001年12月29日(土)04時59分11秒
- 誰だ?
- 241 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2001年12月29日(土)06時17分12秒
- いちにち二回交信、もとい更新改め口唇お疲れ様です。
って、いしよしじゃないやん(w。
でも、おもろいので良!!
来年もおもしろく、あまあまないしよしをよろしくお願いします。
- 242 名前:puppu 投稿日:2001年12月29日(土)06時24分20秒
- >>240の名無し男くんと>>241の名無しどくしゃくん
あんたら仲間か! 今もどってきて目玉とびでたよ
- 243 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)16時25分10秒
- ( `.∀´)<ギャッ!!わかったわよ!食わないわよ!
でも〜裕ちゃん手懐けたいわ〜ん。
グルルル…
2日連続口唇スバラスィイ!Y・M・C・A!!
秀樹感激〜!!
これからもがんばってよね!フンッ!
- 244 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)22時58分36秒
- お〜二連荘口唇やりますねぇ。
裕ちゃんきれたらあかんよ・・・(w
悪いリスとのバトル開始か!
有言実行・・・もちろん裕ちゃんにですよ(w
これからも楽しみにしておりますのでがんばってください。
- 245 名前:吉胡麻系 投稿日:2001年12月30日(日)19時15分43秒
- 3つ子ちゃんとゆうちゃんのやりとりがかなりおもしろいです。(w
3つ子ちゃんの親は、悪いリスさんですか・・・。(w
- 246 名前:名無し男 投稿日:2001年12月31日(月)15時50分45秒
- >>241殿
拙者はまだ日本には侍がいるとわかって非常に感動致した
- 247 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年01月04日(金)01時34分42秒
- >puppu様
あけおめ、ことよろ!!
今年もちびいしよしで萌えさせてください。
>>246
拙者こそ同士を見つけ、感動に打ち震えて候。
ていうか、なにかびみょーな感じだねぇ。
- 248 名前:名無し男 投稿日:2002年01月04日(金)13時31分43秒
- >>puppu℃の
あけおめ!! ←ちょっと言うの遅れた
>>247
うん、ちょっとビミョーやね
- 249 名前:芽衣 投稿日:2002年01月04日(金)16時12分06秒
- あけましたからおめでとうございます
ことよろです
悪いリスですか、ものすげくワラタYO!
あれがあの3人の親なんですか、この先が楽しみです
- 250 名前:ヒロスィ〜 投稿日:2002年01月06日(日)20時36分18秒
- お初ッす!
これすごくおもしろいっすね!
いしよしとゆうなちのこれからの展開がとても楽しみですたい。
(でも自分的にはいしよしのほうが好きだったりする…)
続き、きゃなり期待しています。がんばってくだせ〜!
- 251 名前:名無し 投稿日:2002年01月15日(火)22時45分14秒
- まだかなー。期待してまーす。
3姉妹っていう、残り一人の登場を楽しみにさせる設定!!
- 252 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月22日(火)15時28分02秒
- めちゃめちゃ面白いです。作者さん頑張って下さい。
- 253 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月24日(木)15時47分55秒
- うーん最高に、イイ小説。更新頑張って下さい。
- 254 名前:puppu 投稿日:2002年01月25日(金)02時17分41秒
- もう遅いですけど、一応、
みなさん、あけましておめでとうございます。
読んでくれている方すみません。わたい、一応生きてるわっ!
テストとかレポートとか、いろいろたくさんすることがあって
更新滞ってますけど、放置だけはしないつもりですので・・・。
これからもよろしくお願いします。
- 255 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月25日(金)22時47分55秒
- わ〜い、生きてた〜よかったよかった(w
まぁ気長に待ってますんでのんびりがんばって。
- 256 名前:名無し男 投稿日:2002年01月26日(土)01時15分21秒
- 生きているって素晴らしい〜♪
- 257 名前:rec 投稿日:2002年02月19日(火)18時47分54秒
- わーい。
- 258 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時42分10秒
- -87-
つっかけをカツカツと鳴らして、悪いリスはやってくる。
ウエストにゴムが入った、オバタリアンスカートをバタバタとひるがえ
して、悪いリスはやってくる。
お味噌汁のしみがついた、年季のはいった割烹着で手をふきふきしながら、
悪いリスはやってくる。
そして裕ちゃんの目の前に立つと、
「こらこらおっさんよぉー。あんたええ年して、なにちっちゃい
女の子に悪さしようとしてんや! はよ離れんかい。しっしっ」
と手まで付けて裕ちゃんを追い払おうとした。
ここまで言われて、裕ちゃんも黙っているわけにはいかない。
男が廃る。関西人の血が騒ぐ。
「なんじゃいなんじゃい!黙って聞いてりゃええ気になりやがって。
この太陽とシスコムーン改めT&Cボンバー、元大阪パフォーマンスドール。
・・・・・・なんでオレこんなことしってんや?・・・ん?
・・・・・・ん?・・・・・・ん?って・・・・・・えっ?えっ?」
- 259 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時42分51秒
- -88-
裕ちゃんは目を見開く。
二、三歩さがってもう一度悪いリスを見る。
そしてやっぱり、
「えっ、えっ、え〜〜〜〜!!」
悪いリスも、目の前の人が変わったリアクションをするので、同じように
数歩下がって見てみる。
そしたらやっぱり悪いリスも
「えっ、えっ、え〜〜〜〜!!」
「あ、貴っちゃんやないか! 何でこんなとこにおるんや?」
「やっぱり裕ちゃん?・・・裕ちゃんやんかぁ〜。ひさしぶりやなぁ〜!」
悪いリスこと稲葉の貴っちゃんは、裕ちゃんの友人であり、今は亡き
みちよのかつての親友である。
「ほんまや。・・・みちよの葬式以来やなぁ・・・。」
裕ちゃんは昔を懐かしむように、ズボンのポケットにゆっくりと手を
突っ込みながら、遠い目をした。
そんな裕ちゃんの思いを知ってか知らずか、貴ちゃんはどんどん自分の
近況を話し出した。
- 260 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時43分26秒
- -89-
「みっちゃんの葬式の時、裕ちゃんの家行くためにうちら家族で
東京来たやろ?その時はまだ旦那の転勤決まってなかったねんけどな、
あれから一年たったくらいかなぁ、いきなり東京行ってくれって
言わてなぁ」
貴っちゃんの旦那さんの信田さんは高校の体育教師をしている。
それにしても、えらい遠いと所にとばされたな・・・。
「もうこっちきて一年ちょっとになるわ」
貴っちゃんは三人の娘の頭を撫でながら話している。
娘達は自分達の母親が、今合ったばかりのおじさんと知り合いだった
事にびっくりしている。
こんなおじさんと・・・。私たちを苦しめたこんなおじさんと・・・。
今まで見破られた事がなかった自分達の弱点を一発でみやぶった、
こんなおじさんと・・・・・・。
- 261 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時44分17秒
- -90-
「なんでオレのとこ連絡くれへんやぁ〜?」
という裕ちゃんの問いに、貴ちゃんは
「旦那が妬くから・・・」(ポッ
それはそうと、
「じゃあ、あの時連れて来てたちっちゃいの三匹がこの子らか〜。
そうかぁ〜。大きなったなぁ。ということは・・・梨華より二つ上
やから・・・もう四歳か」
「そうやねん。あっ、あんたらちゃんと自分の名前ゆったか?
まだやったらゆわな。もう四歳なんやからな。しかっりゆっとき」
「「「は〜い」」」
三つ子ちゃん達は姿勢をただす。
「はい。メルヘン担当、村田めぐみです。よろしくお願いします」
「ボーイッシュ担当、大谷雅恵です。よろしくお願いします」
「は〜い。セクスィー担当、斎藤瞳で〜す。よろしくお願いします」
名字が違うのは気にせずに、裕ちゃんも
「もうすぐ三十路、中澤裕五郎ですっ。よろしくな」
それから裕ちゃんは三つ子たちの顔面をじっくりみつめた。
- 262 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時44分48秒
- -91-
「プッ」(信田と稲葉の間に出来た子、メロン記念日・・・。)
「プッ、プププッ」
「何笑ってんねん裕ちゃん」
「いや、なんでもない。気にせんといてくれ・・・そんなことより
オレのとこの梨華の顔みていってくれへんか?」
「そういえば梨華ちゃんもう二歳やな。かわいくなってるやろなぁ。
合いたいけど、でも今度の機会にするわ。そろそろ振り付けの時間
やねん。ホラ、あんたら行くでっ!」
「「「は〜い、」」」
「そんじゃぁ裕ちゃん、またな」
そういって貴ちゃんはメロン記念日三人を連れて去っていった。
「あっ、そうや」
裕ちゃんはそう呟くと、貴ちゃんのアフロヘアーに向かって叫んだ。
「オレらこれからちょくちょくこの辺来てるからーっ!」
裕ちゃんの声が公園で遊ぶ子ども達の声にまじって響いていた。
- 263 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時45分20秒
- -92-
貴ちゃん達がマンションに入るのを見届けてからも、しばらくその場で
考え事をしていた裕ちゃん。
(あかんあかん。昔の事にばっかり捕らわれてたら。今は今やもんな)
何かを振り切るように頭を二、三回振ると、そばに落ちているアンパンマン
ボールを拾ってから、ブランコの方にかけていった梨華とよっすぃーの
所にむかった。
「あいつら待ってるかなぁー。はよ行ってやらんと・・・・・・」
そう言いながら、裕ちゃんは嬉しそうに梨華とよっすぃーの顔を思い
浮かべた。そして自分となっちの顔も思い浮かべる。
頭の中で仲良く寄り添う四人。自然と裕ちゃんの頬はだらしなくも
緩んでくるのだった。
- 264 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時53分52秒
少しだけど今日はこのへんで・・・・・・。
- 265 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時55分06秒
- seek復活おめでとうございます。
でも書けないんだよぉ・・・。
書く意欲がわかない今日この頃。みなさんお元気ですか?
・・・よんでくれてる方本当にすみません。
少しずつでもがんばります。
- 266 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時56分03秒
- >名無し男はん
いつも真っ先に読んでくれてありがとうね。生きているって素晴らしい〜♪
>名無しどくしゃはん
こんどこそは、こんどこそは・・・いしよし・・・。
>243はん
ヤッスー!たすけてよー。どうやったら書きたくなるの?Y・M・C・A
>244はん
有言実行ってかなしいね・・・・・・。
>吉胡麻系はん
テストどうだったのかなぁ・・・?
>芽衣はん
いしよしでオナカまでいっぱいぱいです。
- 267 名前:puppu 投稿日:2002年02月21日(木)01時56分59秒
- >ヒロスィ〜はん
きゃなりの期待ありがとう。・・・がんばります。
>名無しはん
まだかなー。なんて・・・ありがとう。柴ちゃんは・・・わかるよね?
>252はん
うーがんばるぞう。ありがとう。
>253はん
最高って・・・お世辞でもうれしいです。木に登りそう。
>255はん
気長〜にね。すっごく気長〜にね(w。 いつまでだっちゅうの(パイレーツ)
>recはん
わーい。
- 268 名前:吉胡麻系 投稿日:2002年02月21日(木)17時22分03秒
- 復活おめでとうございます!
なんか、私がいない間に、seekで大問題が発生したんですね。
マジで知りませんでした・・・。
更新、ゆっくりでいいですよ!
ずーっと待ってますから!
- 269 名前:22 投稿日:2002年02月22日(金)21時57分13秒
- おー、更新されてるっ!
ま、ぼちぼちいきまひょ。
- 270 名前:名無し男 投稿日:2002年02月23日(土)17時36分55秒
- よっしゃ!
復活ワッショイ!
信田漢かい(w
さっき久し振りにスーパー逝ったら上沼恵美子みたいなおばはん大量ハケーン
マジびびった
- 271 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月23日(土)22時03分50秒
- 信田夫妻もなかなかラブってるようで(w
裕五郎さんにやけすぎですよ。
お待ちしておりました。
まぁのんびりおあずけしときます。
- 272 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時03分23秒
- -93-
裕ちゃんはアンパンマンボールを小脇に抱え、ゆっくり歩いて
キョロキョロ二人を探しながら公園の中に入って行く。
しかし今はちょうどみんなお昼をすませたばかりで、一日で一番
人の多い時間。公園にはたくさんの子どもや保護者達の姿が見える。
(え〜と、梨華とよっすぃーはっと・・・・・・)
裕ちゃんはすべり台、シーソー、ジャングルジム・・・・・・と、
公園の遊び道具に群がっている子ども達の顔を、一人一人見ていく。
まだ新しく割と高級なマンションなので、この付属の公園にいる
住民達も裕福な人が多いのだろか。
ここにいる人達の多くは、服装がどうこうというよりも、
その人自体がどこかしら上品な感じがする。かといって、気取った
感じは全く無い。
子供達も同様にみんなちゃんとしている。髪がボサボサだとか、
裸足だとか、鼻を垂らしているような子は一人もいない。
でもみんな元気に走り回っている。服を汚すと親に叱られるから
といった心配などここの子供達には無用なのだ。
- 273 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時03分56秒
- -94-
お金持ちなのだから、代えの服など沢山あるといってしまえば
それまでだが、そういうのともまた違う。
ここの住民達は心も裕福なのだ。子供を本当に大事に育てている。
「なっちはええとこに住んでんなぁ。だから、よっすぃーは父親が
いなくてもあんなに素直なイイ子に育ってんやな」
裕ちゃんはこの公園の雰囲気を感じて、一人納得するのだった。
「それにしても・・・・・・、あいつらどこにいるんや?」
裕ちゃんは公園の中を一通り見回してみたが、梨華とよっすぃーは
どこにも見当たらない。
「あれ〜?おっかしいなぁ・・・・・・」
もう一度、裕ちゃんは端から順番に見ていく。
砂場にいる子ども達を見てから、次は鉄棒の方を見ようと視線を
移動させた時、見慣れた顔たちが裕ちゃんの視界にとびこんできた。
「おったおった。白いのと黒いのが」
梨華とよっすぃーは遊ぶでもなく、ちょうど木で影になっている所の
木製のベンチに二人して座っていた。
- 274 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時04分39秒
- -95-
そこは、他の子供のお母さん達が集まって笑い合っている屋根のある
休憩所とは少し離れたところある。
ベンチが二つしか無いというのもあるが、やはり大人達は少しでも
涼しい方がいいのだろうか、そこには梨華とよっすぃーの二人しか
いない。
二人寄り添い手をつないで、時々笑いながら何か話しているようだ。
「よーし、びっくりさしてやろ」
裕ちゃんは小走りで白いのと黒いのの方ににかけていった。見つから
ないように公園を大きく回って、足音を消してそうっと近づく。
そして、梨華とよっすぃのーの隣の空いているベンチに座った。
二人はまだ裕ちゃんに気付いていないみたいで、そっちをみようともしない。
「何を一生懸命話してんや?」
裕ちゃんは静かに足を組んで聞き耳を立てることにした。
ミーーンミンミンミンミィーーといううるさいくらいのセミの声に混じって、
かわいらしい梨華の声が聞こえてくる。
- 275 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時05分47秒
- -96-
「よっすぃー・・・ソレこわくない?」
梨華は隣に座っているよっすぃーの右手を自分の左手でぎゅっと握って
よっすぃーのもう一方の手のひらを覗きこんでいた。
よっすぃーの左手いっぱいに、何か小さな黒い塊が一つちょこんと
乗っかっている。
「だいじょうぶ、ぜんぜんこわくないよ。さわってごらん」
ちょっぴりビクビク顔の梨華を見て、よっすぃーは笑って答える。
梨華はそんなよっすぃーの顔を不安そうに見て、それからその黒い塊に
自分の右手の人差し指一本を、恐る恐る近づけていった。
ツン・・・・・・ツン・・・なぜなぜ、なぜなぜ・・・・・・。
梨華は最初ちょっと触って、何もないのを確認するとソレを人差し指で
撫ぜだした。
「ほんとだぁー、ぜんぜんこわくない」
そういう風に笑いながら言う梨華を見てよっすぃーは、
「ね、だいじょうぶでしょ」
と微笑んだ。
- 276 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時09分28秒
- -97-
「ねぇ、よっすぃー」
「ん?」
「この虫さん、なんていう虫さんなの?」
梨華はだいぶ慣れたようで、もうちっとも恐がらずにその虫を触っている。
「カブトムシっていうんだよ」
「かぶとむし?」
「うん、カブトムシ」
よっすぃーは自分の手の上にいるカブトムシを見ながら話し出した。
「カブトムシはねぇ、すっごくかっけーんだよ!」
「かっけー?」
「うん。すっごっくかっけーしね、それにすっごくつよいんだよ。
けんかするときはねぇ、あいてをひっくりかえしちゃうんだ!」
梨華はカブトムシを見つめるよっすぃーの横顔を見た。
木の葉っぱの影がうつっている。
「だめだよよっすぃー。けんかなんかしちゃ」
不安そうに言う梨華に気付いて、よっすぃーはあわてて顔を上げ
こう付け加えた。
「ちがうよ、りかちゃん。ぼくだってけんかなんかしたくないよ。
でもね、ぼくは男の子だから、戦わなくちゃいけない時もあるんだよ」
「どんなとき?」
梨華はまだ不安そうな顔をして、よっすぃーの目を見つめた。
- 277 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時11分08秒
今日はこのへんで・・・・・・。
- 278 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時11分41秒
- 子供の話す言葉はひらがなの方が感じが出るかなっと思っているのですが、
読みにくいこと、この上ない。
ホント読んでくれている方、申し訳。
- 279 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時12分28秒
- >吉胡麻系さん
高校決まったみたいで。おめでとうございます。
Seekについて詳しいことは自分もわからないんで・・・すみません。
更新がんばります。ありがとう。
>22さん
レスありがとう。ぼちぼちがんばることにしました。
>名無し男さん
それっワッショイ!ワッショイ!
自分は上沼恵美子すきやなぁ。あんなオカンやったら毎日おもしろいやろな。
うるさいやろうけど(w。
>271さん
そうそう。裕ちゃんの名前は裕五郎になりました(w。
今、登場人物まとめてるところなので。おそいってか?
もうすぐそれを書き込む予定です。
- 280 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時13分58秒
- ちょっと下にさがっているので、ageます。
- 281 名前:puppu 投稿日:2002年02月26日(火)21時14分40秒
それっ!
- 282 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2002年02月26日(火)21時45分55秒
- ( `.∀´)<復活してたのね?いいわ、やっぱり。
この話大好きよ。だからゆっくりでもいいから続けてよね。
え?意欲がほしい?
・・・・・・・私なんかでよかったら…ポッ
- 283 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月26日(火)22時06分35秒
- 復活されてたみたいで・・・・。うれしいです(w
ちっちゃい吉と石が、めっちゃかわいいですよね。
頭の中に浮かんできそうです。
楽しみにしていますので、がんばってくださいね。
- 284 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月26日(火)23時53分25秒
- よ〜し!!良く帰ってきた!!
待ってた甲斐があった。
これからもマイペースでがんばってください。
- 285 名前:とみこ 投稿日:2002年02月27日(水)16時07分58秒
- また見に来るよ。
- 286 名前:名無し男 投稿日:2002年02月27日(水)18時15分32秒
- 夏といえばラジヲ体操終わってから昼前までカブトムシ採り
これ、小学校の時の思い出。
- 287 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月27日(水)22時44分46秒
- カブトムシのように強くなって
いしをしっかり守るのじゃ。。。
- 288 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時34分00秒
- 今回の口唇はストーリーと関係なく、まったくもってつまらないものなので
お暇な方だけ、どうかお暇な方だけ、お暇があればそのお暇に任せて
お暇つぶしにお読みください。
- 289 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時34分45秒
- ここでかる〜く主な登場人物<名字はヒ・ミ・ツ>
(名前をはっきりさせておこうという作者の自己満足)
- 290 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時37分17秒
- 【梨華】 二歳
この物語の主人公。
チャームポイントは必要以上にぴかぴか光る瞳。
たまに色気を醸しだします。
よく見ると心持ちアゴがしゃ(略。 (〜^◇^〜)<アゴン、アゴン!
不思議な事に小指が曲がらない・・( `.∀´)<立ってるのよっ!
たまにコウモリにしか聞こえないような、超音波なみの高い声で
話す時がある。また、一生懸命話しているのにつまらないと
言われてしまう。(T▽T)<人間って悲しいね
しかしあまりにも可愛らしい容姿なので、誰からも好かれている。
そのチャーミングなしぐさは世の男達を魅了し、
虜にしてしまうほど。(楊貴妃もビクーリ)
好きな色はぴんく。特技は笑顔らしい。
宝物はピンクのプーさん。
(いとしいあの人(0^〜^O)に貰ったの。)
(#^▽^#)< あの人がいない時は、代わりに抱きしめて
寝ちゃってるんですぅ
数年後太らない事を祈る。色黒。
- 291 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時38分30秒
- 【一夢(ひとむ)】 二歳
この物語のもう一人の主人公。
トレードマークはくりくりのどんぐりおめめ(すこしタレ気味)。
そして頬袋。(●´ー`●)<何がはいってるんだべ?
心の師はガッツ石松。(0^〜^O)<かっけ〜!
何の前触れも無く雄叫びをあげることがたまにキズ。アフォではない。
テンパルと寒い言葉を口走ってしまう。しかしアフォではない。
実はクールボーイのナイスガイ。
ちょっぴり舌足らずで不器用なのが母性本能をくすぐる。
その甘いマスクで泣かした女は数知れず・・・・・・っていくつだよ!
誰にでも優しすぎるのが長所であり短所でもある。
(〜^◇^〜)<勘違いさせるなよな!
クールな時とボ〜っとしている時の差がはっきりしている。
(最近はパンダと見間違えられるほどボーっとしている時間が増えているらしい)
名前と関係なくニックネームはよっすぃー。( ^▽^)<なんで〜?
好きになった年上の女性には、二人っきりになるとついつい甘えてしまう。
(#´▽`)´〜`0 )(ё)<ラヴラヴ
数年後、おそらくゆで卵とベーグルにはまるであろう。色白。
- 292 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時40分03秒
- 【裕五郎】 二十八歳
梨華のパパ。
トレードマークは金髪と豹柄。コワモテ関西弁なので最初は人に怖がられる。
しかし本当は義理と人情に厚く涙もろい。
得意技は、糸屋の娘のごとく女性を目でころす事ができる。(自称)
甘いものが苦手。大好物はビール。最近オナカの出っ張りが
気になるので控えているそうだ。
もうすぐ三十路の運動おんち。座右の銘は弱肉強食。
【なつみ】 二十歳
よっすぃーのママ。
お菓子や料理を作るのが好き。だが、いつの間にか料理に
自分の名前をつけてしまう。
いつもテンションが高いので、たまに
从 ~∀~ 从<なっち作ってる?と聞かれてしまう
・・・・・・が、これが素です。ホントです。
一人称はなっちです。(●´ー`●)<なっちはなっちだべ。
そういえば、最近少し痩せたらしい。
(年齢は現在のものです。
また、これらは後々付け足しされていく予定です。)
- 293 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時41分07秒
- 念をためにもう一度。
今回の口唇はストーリーと関係なく、まったくもってつまらないものなので
お暇な方だけ、どうかお暇な方だけ、お暇があればそのお暇に任せて
お暇つぶしにお読みください。
- 294 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時42分06秒
- >愛しの( `.∀´)
ヤッス―・・・ぼかぁ君のおかげでどうにかこうにかまこっちゃんだよ
最高の夜をありがとう・・・・・・。(〜^◇^〜)<キショッ
君のかわいいさくらんぼ一生わすれない・・・・・・。
最後にもう一度・・・ありがとう。
>よすこ大好き読者さん
もう離さないよ。なぜって?それは君の心の中のピアニストが
いしよしの放つメトロノームに合わせて愛のメロディーを奏でだしたからさ。
むーすぽっきぃーで〜す。
>284さん
言ったわよね、あたし、絶対返ってくるって・・・・・・。(ごめん言ってない)
あなたを残して逝けるわけないじゃない(涙。あたしをしっかり摑まえてて。
もう・・・もう離さないって言って。ちゃんと目を見て言って!
チュッチュッチュチュチュッさまあぱーてぃ。
- 295 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時43分57秒
- >とみこさん
また来てよ!絶対だよ。オレはお前しか見えないんだよ!
お前がいなきゃ・・・オレ、オレ・・・・・・生きてる意味がねぇんだよ!!
オレ、お前のためならなんだってやれる!だから・・・・・・
だから・・・逝くなよ。オレのそばでいつも笑っていてくれよ!
あ〜いのボタンれんだれんだ。れんだ〜れんだ〜れんだ〜れんだ〜
>名無し男くん
そうね、昔あなたとよく一緒にカブトムシ採ったわね。
フフ。あなたったらカブトムシにあんまり夢中で。だから、わたしあなたに
「カブトムシとあたしどっちが大事って」聞いたのよね。
そしたらあなた
「カブトムシ」って即答して・・・・・・。
でもあたしはそんなあなたが好きだったわ。
え、今?やだぁ・・・今もよ
- 296 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時45分42秒
- >287さん
ありがとう。君がボクを呼び戻してくれたんだね。
昨日、ボクの意識が吹っ飛びそうになった時、誰かの声がしたんだ。
「カブトムシのように強くなって
いしをしっかり守るのじゃ。。。」ってね。
フッ。正直びっくりしたさぁ。だって・・・だって君はもうボクのこと・・・。
いや、なんでもない。・・・どう?あいつとはうまくやってる?
ミニモニ。テレフォンだ!リンリンリン
こんなこと書いてないで小説書けってか?自分も今そう思った・・・・・・
- 297 名前:puppu 投稿日:2002年02月28日(木)00時47分02秒
- 念には念をでもう一度。
今回の口唇はストーリーと関係なく、まったくもってつまらないものなので
お暇な方だけ、どうかお暇な方だけ、お暇があればそのお暇に任せて
お暇つぶしにお読みください。
- 298 名前:名無し男 投稿日:2002年02月28日(木)15時44分00秒
- 暇人が釣れました
何故かクールボーを思い出した虎キティも釣れました
- 299 名前:吉胡麻系 投稿日:2002年02月28日(木)18時32分00秒
- そういう設定だったんですか。
よっすぃ〜の名前が「一夢」だったのにはビックリです。
これからも頑張って下さい!
- 300 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)00時51分49秒
- 一夢かぁ・・・。
「よっすぃ〜」だから吉澤ひとみを略して「よしひと」かなぁ?・・・
とか勝手に思ってました。
・・・個人的に「裕五郎」がなぜかツボにはまったっす。
- 301 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)02時34分13秒
- ( `.∀´)<今生の別れみたいに言わないでよね!
私はいつだっている・・いつづけるんだから!!
NEW発見が一杯よ!
でも…これ見たからって暇人じゃないわよっっ!!
圭姫もビクーリ!!
これからもがんばってよね!
- 302 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時15分21秒
- >>276のつづき
-98-
「うん、それはね・・・・・・」
そう言いながらよっすぃーは、手のひらに乗っているカブトムシを
一瞥すると一旦自分の膝の上に置いて摘み、後ろを向いて元いた
木の幹にかえした。
そして梨華を見る。
「それはね、ぼくのたいせつな人がこまってるとき」
そう言って、よっすぃーはマンションの自分の部屋がある辺りを眺めた。
「ほら、ぼくにはパパがいないから・・・だから、男のぼくがいっぱい
いっぱいつよくなって、しっかりママを守ってあげなきゃいけないんだ。
ママなきむしだから・・・・・・」
よっすぃーは少し悲しそうな顔をして下を向いた。
「ん?なんやなんや?」
今まで梨華とよっすぃ-が話しているのを、見つからないように
隣のベンチで静かに聞きながら微笑んでいた裕ちゃんだったが、
よっすぃーが話しの途中で急に声が小さくなり黙ってしまったので
心配になってきた。
裕ちゃんは意を決して、梨華とよっすぃーに見つからないように二人が
座っているベンチの真後ろに回り込むと、その場にしゃがみこんだ。
- 303 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時18分26秒
- -99-
よっすぃーは下を向いたまま話し続ける。
「・・・・・ぼくのパパがね、死んじゃったときね、ぜんぜん知らない
おじさんやおばさんが、ぼくのおうちにいっぱいきたんだ」
「うん」
梨華はよっすぃー口元を見つめ一生懸命話を聞いている。
「その人たちがね、ママのこといじめて泣かしちゃったの。
ぼくが・・・ぼくがもっとつよかったら、ママをまもって
あげられたのに・・・・・・」
なつみの夫であった学はバイリンガルであり成績も優秀、親や親戚
一同の自慢だった。そんな学が可愛いだけのイナカッペいもガールと
できちゃった結婚したのがやはり気に食わなかったのだろう。
葬式が終わるやいなやその人達はなつみにかけより、学が事故を
起こしたのはなつみのせいだと言わんばかりに責め立てた。
もちろんなつみは何も悪くない。事故があった時は、まだよっすぃーと
一緒に布団にくるまり眠っていたのだから。
学はなつみが止めるのも聞かずにその日、朝の四時に起きてサーフィンに
出かける途中、居眠り運転をして事故を起こしてしまったのだ。
自業自得南無阿弥陀仏。
- 304 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時19分02秒
- -100-
何を言われてもなつみは黙ってひたすら頭を下げていた。
しかし、学の親達がよっすぃーを連れて行くと言い出したのだ。
『それだけは、それだけはだめだべッ』そう言ってなつみはよっすぃーを
抱きしめた。今まで頑張って堪えていた涙が一遍になつみの目から
溢れ出した。
北海道から葬式のために来ていたなつみの両親も、あらかじめなつみに
『お父ちゃんとお母ちゃんは何も言わないでくんろ。これはなっちの
問題だべ』と言われて今まで娘が何を言われても悔しく思いながらも
黙っていたのだが、もう耐えかねることができなくなった。
「それはちょっくらひどいんでないかい」
「んだんだ。こどもは親と一緒に暮らすのが一番ええ事だ。それを
あんたらちょっくらひどいんでないかい」
「んだんだ。よっすぃーはなつみの子でもあるんだべよ。それを
あんたらちょっくらひどいんでないかい」
「んだんだ」
「んだんだ」
「んだんだ」
なつみの親達が必死に反論した結果、どうにかよっすぃーは連れて
行かれずにすんだ。
なつみはただただよっすぃーを抱きしめて泣いていた。
- 305 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時20分38秒
- -101-
その時よっすぃーは誓ったのだ。
強い男になってママを守ると。ママを泣かす奴はやっつけると。
「だからぼく、つよくなるんだ」
そう言うとよっすぃーは梨華の手を離し、ベンチから滑り降りた。
そして自分を見つめている梨華の前に立ち、少しはずかしそうに
「りかちゃんもまもってあげる。ママとおんなじくらい・・・・・・、
ぼくはりかちゃんがたいせつだから」
こう言ってよっすぃーは座っている梨華の両手を引っ張り、立たして
そして抱きしめた。
「よっすぃー・・・・・・」
「りかちゃん・・・・・・」
自然と唇を寄せ合う二人。
「よっすぃー・・・・・・裕ちゃんのこと忘れてないか?・・・・・・
裕ちゃんっていう立派な男が近くにおるやんか・・・・・・」
その事ばかりが頭をかけまわっている裕ちゃん。二人が今何をしている
のかなんて知る由もなく。
ただただ腕を組み、二人のいなくなったベンチの後ろで一人、
空を見上げていたのだった。
- 306 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時21分37秒
- 少しだけですが口唇しました。
一日一歩三日で三歩三歩進んで二歩さがりません。
わんつぅ わんつぅ
- 307 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時23分03秒
- 『レスしてくれたお暇な方々へ愛を込めて(w』
>名無し男さん
クールボーってまたえらいマイナーな・・・。
阪神ゆえに虎キティ?
虎キティ。あんた猫だろ!そのニセ皮ひっぺがしてやるよッ!
>吉胡麻系さん
そうなんです。こういう設定だったのです。
一夢という名前はですねぇ
『一つの夢に向かって突っ走る』というすばらしい意味です。
決して
『夢が一つしかないのです』という悲しい意味ではありません。
>300さん
最初、『一夢』か『吉雄』か『吉人』迷ったのですが、
やはり本名に近い方がいいと思い『一夢』にしました。
作者は結構気に入ってんだけどな。『吉人』の方がよかったですか?
『裕五郎』は即決でした。名前からいい人っぽい雰囲気が滲みでています。
>ヤッスーさん
こんなぼくでいいのかい?ありがとう。君とぼくはずっと一緒さ。
今生だけでなく後生も前生も・・・・・・いつだってね・・・。
ハハッ、そうだね。君の暇な時は無いって知ってるよ。
だって君の空いている時間はぼくとの予定でいっぱいだもんね。
ヤッスーこれからもがんばるよ。ありがとう。
- 308 名前:puppu 投稿日:2002年03月02日(土)22時24分05秒
- 次回どうしようかちょっと迷っています・・・。
そのままするりといくべきか・・・
- 309 名前:300 投稿日:2002年03月03日(日)00時36分05秒
- いやいや!!一夢も良い名前っすよ!
しかもちゃ〜んとすばらすぃ意味があるし!
なっちと一夢君のけなげさにじ〜んときたなぁ・・・と思ったら!!
裕五郎さんが話題にでなくてぼやくその姿に思わず大爆笑でした・・・。
大丈夫!一夢くんは肩車してくれたことやお馬さんしてくれた
裕五郎さんも大好きさ!!・・・多分・・・(弱気)
- 310 名前:吉胡麻系 投稿日:2002年03月03日(日)11時07分52秒
- なっちと一夢くんにそんな過去が・・・。
一夢くん!強くなれ!強くなるんだー!
- 311 名前:ヒロト 投稿日:2002年03月03日(日)14時47分18秒
- んだんだおもろい(w
- 312 名前:名無し男 投稿日:2002年03月03日(日)16時21分22秒
- (●´ー`●) <なっちはそったら訛った言葉さは喋んねえべさ
( 0^〜^0) <って思いっきり喋ってんじゃん
( ´ Д `) <zzz...ンア?
- 313 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月03日(日)21時50分14秒
- なかなかに強い決意をひめた一夢くん、がんばるべさ。
んだんだ。
裕五郎さんも忘れないであげるべ。
んだんだ。
- 314 名前:とみこ 投稿日:2002年03月04日(月)13時43分57秒
- ええ話やなぁ
- 315 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時08分48秒
- -102-
その後裕ちゃんは、またまた梨華とよっすぃーを見失ってしまったのだが、
ようやく、ブランコの順番を待っている子供達の中から、その中でも
ひときわ目立つカワイイ二人を見つけ出すことが出来た。
『い〜ち〜、に〜い〜、さ〜ん〜、し〜い〜、ご〜お〜・・・・・・』
子供達はみんなで声をそろえ、ブランコに乗っている子のいったりきたりする
回数を数えている。
梨華とよっすぃーも仲良く二人で手をつないでコーラスしながら、
自分達の番を待っている。
「あいつら仲ええなぁ。まるでずっと一緒に育ってきた双子みたいや。
・・・・・・オレもがんばらな・・・・・・」
裕ちゃんはなっちのことを思った。
(もう洗濯物なおしてしまったんかなぁ・・・。今は何してんやろ・・・。
あっ、そういえば『白玉なっちスペシャル』作るって言ってたなぁ。
もう白玉まるめたんやろか、白玉お湯にぷかぷか浮かんでるんやろか・・・。
つまみぐいしてんのかなぁ・・・してんやろなぁ・・・ハハッ)
- 316 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時09分18秒
- -103-
「パパぁ〜・・・」
「りかちゃんのパパぁ〜・・・」
梨華とよっすぃーが裕ちゃんのラッパズボンの膝の辺りをキュッキュと
引っ張りながら、裕ちゃんの顔を見上げ心配そうに声をかける。
「ん?・・・ん?・・・あっ、梨華とよっすぃーやん」
裕ちゃんは二人に気付き、あわてて体裁を取り繕う。
「あっ・・・オレまた違う世界に・・・・・・」
なっちのことを考えていた裕ちゃんは、今いる場所が公園であると
いうことをすっかり忘れ、うきうき興奮してアンパンマンの顔がムンクの
『叫び』になる程強く抱きしめていたのだ。
もちろん目は逝っている。十人祭りの大谷さんに負けないくらいに。
そんな裕ちゃんを見て周りの子供達が笑い出した。
「あのおじさんの顔おもしろ〜い」
「ほんとだ〜! どこみてるんだろ?」
「つっついてみようよぉ〜」
「だめだよ、あぶないよ」
「そうだよ、もう少しようすみてみよう」
「なんかぶつぶついってるよ」
「ん?・・・・・・あっち〜っていってる」
「ちがうよ。はっち〜だよ」
「みつばち?」
「そうじゃないよ。なっち〜だよ」
- 317 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時10分05秒
- -104-
波紋のごとく笑い声が広がり、子ども達はみんな裕ちゃんを取り囲む。
近寄りすぎると危ないと思ったのだろうか、半径1.5メートル空けて。
梨華とよっすぃーの所にもこの笑い声が伝わり、二人も何事かと楽しみに
思いながら行ってみると、笑いの円の中心に裕ちゃんがいたのだ。
少し口を開けてにやけている裕ちゃんが・・・。
まだ自分の周りの状況を読めていないで逝っちゃってる裕ちゃんが・・・。
梨華とよっすぃーは恥ずかしながらも心配になって、人の輪をかき分け
かき分け裕ちゃんに声をかけた、というわけだ。
裕ちゃんは心配そうに見上げている梨華とよっすぃーに声をかける。
「ああ、なんでもないなんでもない。心配せんでええ」
「でも〜・・・。パパぁ・・・」
梨華は(パパ、またいつものが・・・)とまだ心配そう。
「大丈夫やって〜、梨華ぁ」
『だんだん梨華はみちよに似てきたなぁ・・・。』とぼやきながらも
ちょっぴり嬉しい裕ちゃん。
裕ちゃんはその場にしゃがんでボールを置くと『大丈夫や大丈夫や』と
言いながら、両手で梨華とよっすぃーの頭をポンポンっと軽く叩いた。
- 318 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時10分43秒
- -105-
そこで裕ちゃんはここに来た本来の目的を思い出した。
「そうやそうや。それよりよっすぃー、ボール投げしよか」
「うん! やったぁー! やったぁー!」
よっすぃーもボール投げのことを思い出したようで、嬉しそうに
はしゃいでいる。
よっすぃーにボールを渡すと裕ちゃんは立ち上がり、
「ちょっとそこ通してやー」
と、手刀を切って人垣をかき分けて歩いていった。
よっすぃーもボールをしっかり抱え、すぐ後に続く。
「梨華何してんや、置いてくで」
「りかちゃん、はやくおいでよー」
歩きながら振り返ってそう言う裕ちゃんとよっすぃーに、
梨華は(もう! ふたりともこどもなんだから)と思いながらも、
「はーい。まってよぉー」
と二人の後をあわてて追いかけるのだった。
- 319 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時13分58秒
- -106-
「「はっぴぃ はっぴぃ はっぴぃ はっぴぃ」」
広場へ続くレンガ道を、梨華とよっすぃーが手をつないで
スキップしていく。
ちっちゃなオシリがふたつ、もこもこ揺れている。
その後ろを、裕ちゃんは両手をポケットに突っ込んで口笛を
吹きながらついていく。
裕ちゃんとの距離が少しひらいたところで、よっすぃーが
こっそり梨華に尋ねた。
「ねぇ、りかちゃんのパパっていつもあんななの?」
どうやらよっすぃーはさっきの公園での出来事が、まだ少し
心配らしい。今度またああいう風になられたら、自分はどう
対処すればいいのかと思ったのだろうか。
「う〜ん・・・。たまに。じーじとばーばはほっといたら
かってにもどってくるっていってた」
- 320 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時16分53秒
- -107-
梨華はあらかじめ『じーじ』と『ばーば』、すなわち裕ちゃんの両親に
説明を受けていた。『パパは時々違う世界に逝っちゃうけど、
梨華は心配しなくてもいいよ。あれはねえ、一つの癖なの。妄想癖っていうね。
本人は「想像や。これは実際起こることなんや」って言い張ってるけど。
でも梨華は心配しなくても大丈夫だから。放置しといたらいいからね』と。
「ふ〜ん」
よっすぃーもとりあえず納得した様子だ。
広場はもう目の前。
よっすぃーが楽しみにしていた、裕ちゃんが一度はあきらめた
息子とのボール投げが今、まさに始まろうとしている。
- 321 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時17分57秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 322 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時21分01秒
- 織田無道・・・。あんたおもしろいよ、絶対。
ちゃんと本業も頑張れ。
フライングなんかしてないでさ・・・。
- 323 名前:puppu 投稿日:2002年03月08日(金)03時23分13秒
- >300無道
ありがとう。一夢っていい名前っすよね。
なんか自分でいうのもなんだけど、この漢字は正解かなと。
そうそう。一夢君はもっと人に甘えていいんだよ。
近くに裕ちゃんというしっかりした大人がいるんだから。
>吉胡麻系ムドウ
「一夢! 立つんだ、立つんだジョー!」
苦しくったってー 悲しくったってー
だいじょうだぁ。きっと強くなるさ。
>ヒロト無道
そんだか?おもしろいってか?
んだんだんだんだんだんだんだんだ( ´ Д `)<んあ?
>名無し男ムドウ
(((T▽T)))<あーれぇ〜・・・。誰か助けて〜・・・。
(●´ー`●)<こらっ! 逃げるでねぇ虎きてぃ。おめぇはオラの晩飯ずらぁ
そこに登場、うっかり八兵衛(0^〜^O)。
どうなる虎キティ。次回お楽しみに。
>313無道
一夢は名前の通り一つの夢に向かって突っ走ります。
がんばりますよ。
(O^〜^)<ポクをつよくしてくらさい
从 ~∀~ 从<よっしゃ! しっかりついてきいや
>とみこ無道
そうですか?そう言われると嬉しいです。
ありがとう。
めざせ!癒し系ですから・・・。
- 324 名前:名無し男 投稿日:2002年03月08日(金)11時38分28秒
ヾ)゜o。(ノ ボール君ダヨ
フライング織田無道アタック
俺もやりたかったな
- 325 名前:吉胡麻系 投稿日:2002年03月08日(金)17時21分50秒
- 裕ちゃんはやはり妄想癖がついていたのか・・・。(w
手をつないでスキップしていく2人に萌え萌え〜!
- 326 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)22時29分00秒
- 逝ってる裕パパ見てみて〜(w
りかちゃん大変やね…。
- 327 名前:愛猫 投稿日:2002年03月11日(月)14時22分25秒
- 初レスです!一夢君&梨華ちゃんむちゃ可愛い!
&裕パパとなちママの今後の展開…気になりますなぁ。
萌え萌えで最高です!
- 328 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)00時58分28秒
- -108-
よっすぃーと梨華が芝生が敷き詰められた広場の中に手を繋いだまま
トコトコと走っていく。
裕ちゃんも今度は二人を見失わないようにと早めに後ろを付いていった。
日曜の昼過ぎだからだろうか、広場には裕ちゃんくらいの年のお父さん達が
みんな子供を連れてきて一緒に遊んでいる、という光景がよく目立つ。
裕ちゃんは広場の入り口に立ったまま、
(よっすぃーはいつもこれを見てたんか・・・寂しい思いしとったんやなぁ)
と思い、胸が締め付けられる。
実際よっすぃーは、日曜日はあまり外に出たがらなかった。たまに
なっちとボールを持って広場に来ても、『周りの子はみんなパパもママも
居るのに・・・』と、顔には出さないが少し寂しそうにしていた。
決してママと遊ぶのが嫌な訳じゃない。平日ならそんなことちっとも
思わないから。ほとんどの子は、パパは会社で、ママとしか来ていないから。
けど、日曜日だけは違う。みんな、みんなパパと一緒に遊んでいる。
- 329 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)00時59分19秒
- -109-
何があっても日曜日だけはと、無理してでもパートは入れないで、
必ず朝から晩まで一緒に居てくれるママには悪いと思いながらも、
よっすぃーは日曜日が嫌いだった。日曜日なんて無くていいとさえ思っていた。
裕ちゃんがよっすぃーを見ると、ちゃんと空いている場所を見つけ、
陣取って、そこに梨華と一緒に立っていた。
裕ちゃんが歩いてくるであろう方向を、普通にしてても大きい目を
さらに大きくして、くりくりと動かしながらじっと見つめている。
そして裕ちゃんを見つけると、
「こっちだよー、りかちゃんのパパこっちこっち」
と、周りの人たちに笑われるくらい大きくぴょんぴょんジャンプして
はしゃぎながら、嬉しそうに両手で手招きする。
まるで、『みんなみてっ! いまからぼくたちボールなげするんだよ』
と言わんばかりに。
そんなよっすぃ―を見て、裕ちゃんは自然と笑みがこぼれてくる。
「おぅ。今行くでー」
走りながら叫ぶ裕ちゃんの声は、自然と大きくなるのだった。
- 330 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)00時59分54秒
- -110-
よっすぃーは両手でボールを持って、さっきからずっとジャンプしている。
顔を少し上に傾け口を大きく開けながら、まるで子犬みたいに。
もう嬉しくて嬉しくて顔がくちゃくちゃになる程ニコニコしている。
「よっしゃよっすぃー、しよかー」
裕ちゃんはよっすぃーと二メートルくらい間隔を開け、その場に
おすもうさんのようにしゃがむ。
そして両手をパンパンッと二回叩き、『いつでもいいぞぉー』と
言わんばかりによっすぃーに向かって両腕を広げている。
梨華はというと、二人とは少し離れた所にぺたんと座っている。
もちろん可愛く女の子座り。
「よっすぃーがんばってねぇ〜」
とかなんとか言いながら。
体が完全によっすぃーの方を向いちゃってるよ・・・・・・。
よっすぃーも
「みててねぇ〜りかちゃ〜ん」
と、体ごと梨華に向けて自信満々で返事をする。
ボールを片手で持って、空いた手を梨華にブンブン振っている。
それを見て、梨華もよっすぃーに笑顔で両手を振る。
- 331 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時00分25秒
- -111-
「・・・パパもがんばって」
裕ちゃんが寂しそうに梨華を見るから・・・。
「梨華・・・はついてないんやな・・・・・・」
裕ちゃんがまだ寂しそうな顔をして梨華を見つめ続ける・・・。
だから、
「・・・・・・」
裕ちゃんの顔がさっきとはうって変わって、パァッと明るくなる。
「ありがとう梨華ぁ。パパの格好いいとこも見ててやぁ〜」
ヘラヘラと梨華に向かって手を振る裕ちゃんに、よっすぃーが声をかけた。
「いくよー!りかちゃんのパパッ!」
「よ、よっしゃー」
慌てて体制を立て直した裕ちゃんに、よっすぃ―が両手でボールを投げる。
「えいっ!」
ポヨヨ〜〜〜ン
右手を振りかぶって、そこに左手を添えて投げられたよっすぃーのボールは
裕ちゃんが思っていたよりも数倍コントロールがいい。
「おおっ!よっすぃー上手やなぁ、裕ちゃんびっくりしたわ」
おもわず裕ちゃんがボールを受け取ったままの姿勢で言う。
- 332 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時01分00秒
- -112-
梨華も
「わぁよっすぃー、じょーずじょーずぅ〜」
と、ぺちぺち手を叩いている。
そう言う二人に向かって、よっすぃーは少し恥ずかしそうにしながら
「そんなことないよぉー」
と頭を掻いているけど、すごく嬉しそう。
「よっしゃ、よっすぃー。じゃぁ今度は裕ちゃんのボール受けれるかな?」
どうや?という裕ちゃんの言葉によっすぃーは、
「うんっ!」
と言って膝に手のひらをあて、姿勢を低くして身構える。
そのよっすぃ―のポーズに、じぃっと裕ちゃんの投げようとするボールを
見つめるきらきらの瞳に、梨華は思わず見とれてしまう。
(よっすぃーかっこいい・・・・・・すてき)
両手の指を胸の前で組んで梨華はいつしか乙女のポーズ。
もちろんよっすぃ―を見つめる梨華の瞳も、よっすぃーに負けず劣らず
きらきらと光を放っている。
- 333 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時01分32秒
- -113-
『いくでー』と裕ちゃんによって優しく投げられたボールを、
狼が獲物を捕らえるがごとく勇ましく飛びつき、梨華の期待通りに
男前にキャッチするよっすぃー。
しっかりとボールを捕らえたよっすぃーの姿を見て、梨華はため息を
一つもらす。
「はぁ〜・・・。よっすぃーかっこいい・・・」
裕ちゃんも感心している。
「うまいうまいよっすぃー。すごいやんか! よしっ、今度はもうちょっと
はなれてみよか」
裕ちゃんはしゃがんだまま首をひねって後ろに誰も居ないか確認し、
そのまま足をすって一メートル程下がった。
「よっしゃ、こい!」
「えいっ!」
裕ちゃんが思ったとおり、よっすぃーのボールは裕ちゃんの所まで
しっかりと届く。
よっすぃーがボールを投げるたびに裕ちゃんが少しずつ下がっていく。
五メートル近く間を開けてキャッチボールを続ける二人。
その二人の息は、本当の親子のようにピッタシと合っていた。
- 334 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時03分29秒
- -114-
一方、恋する乙女梨華はというと・・・・・・もうよっすぃーに夢中。
よっすぃーの一挙手一投足に一々反応して手を叩いたり声をかけたり。
よっすぃーの、風になびく髪がステキ
ああ。よっすぃーの髪を優雅に躍らせるそよ風にあたしも一緒に包まれたい。
よっすぃーの、飛び散る汗がステキ
ああ。よっすぃーの汗がつたう真っ白なホッペにそっと触れたい。
よっすぃーの、ボール投げる時の『えいっ』っていう声がステキ
ああ。よっすぃーの声を奏でるピンク色の唇をあたしの唇で塞いでしまいたい。
そしてあたしだけに愛の言葉を囁いて欲しい。
よっすぃーの、いつもは優しいのに時には獣のようになるその目がステキ
ああ。あたしは、よっすぃーにいつもあの目で見つめられていたい。
あたしだけを見ていてよっすぃー。そのキレイな瞳にずっとあたしを映し
続けて・・・。私もあなた以外out of 眼中だから・・・。
・・・・・・二歳の女の子が考える事とは思えない。
- 335 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時05分29秒
- -115-
そんな梨華を、少し前からハァハァと息を切らしつつ後方から睨み付ける
一対の目。
よっすぃーに夢中の梨華はもちろん、周りの人たちもまだだれ一人として
その目の持ち主に気付いてはいなかった。
- 336 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時06分51秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 337 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時07分35秒
- ああーぬるい。実にぬるい。
エロくもなくかといってシリアスでもなくまたそれほど甘くもなく・・・
ずっとこんな雰囲気でいいのだろうか・・・。
- 338 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時09分50秒
- >名無し男っぺ
(●`ー´●T▽T)))<しっかりとつかまえたべっ
焼いて食おうか煮て食おうか・・・。
(0^〜^O)<安倍さ〜ん、塩茹でなんかどうですか?
(゚▽゚)<そんなこといってないで・・・たすけて・・・。
(0^〜^O)<ん〜?
( ^▽^)<あっそうだ安倍さん。そちらの八兵衛さんのほうが
おいしそうじゃないですか?
(●´ー`●)<・・・♪
仲間割れか!?どうなるいしよし。次回お楽しみに
フライング織田無道アタック。それは三つの奇跡が重なったときにしか
実現しない誰もが夢見る奇跡のアトラクション。
>吉胡麻系っぺ
妄想癖は人を強くしてくれる。人よ! 妄想する事を恐れるでない。
それが裕ちゃんですから。
人に萌えてもらえる事を書くっていうのはすごく難しいですね。
もう必死こいて妄想妄想。付け足したりしながら。涙。
- 339 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時10分33秒
- >326っぺ
ホラ、あなたも瞼を閉じればすぐに裕ちゃんに合えますよ、フフッ
もどってこいよ〜もどってこいよ〜もどってこぉいいよ〜!
>愛猫っぺ
初レスありがとうございます。
萌え萌えって言葉、ここではもう最高の褒め言葉です。ありがとう。
更新が遅いので、なかなかゆうなちの動きがぁ・・・。という訳です。
でも必ず。お互いいしよしがんばりましょう。
- 340 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時11分33秒
- 最近雪板も盛んになってきたね。更新しないと知らないうちに下がってる。
去年の末なんて・・・・・・。
- 341 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時12分42秒
- だからちょっとageさせてもらいます。
- 342 名前:puppu 投稿日:2002年03月18日(月)01時13分20秒
- それっ!と
- 343 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月18日(月)01時46分19秒
- >・・・・・・二歳の女の子が考える事とは思えない。
まったくです!!(w。
私はここのぬるいところがいいんですよ!
なんか、温泉に入っているような感じで。
あぁ、良い湯だ・・・。
風呂上りにはデザートのゆうなち甘甘アイスをよろしくお願いします。
- 344 名前:名無し男 投稿日:2002年03月18日(月)11時52分42秒
- しゅ〜かんρ〜そん!ウー
今週は妄想&暴走梨華ちゃんの2点セット!!
- 345 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月19日(火)19時55分36秒
- 幼少時代篇でけでコレだけ書けるなんて凄いです
大好きな作品には長く続いて欲しいんで嬉しいかぎり
梨華ちゃんの妄想、2歳児でこんなに凄いんだったら成長した後は・・・(略
- 346 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月21日(木)22時58分58秒
- 梨華ちゃん…恋は盲目とはよくいったもんです。
あなたきっと素敵な人になれることでしょう。
新たな獣が一匹…はたして…。
- 347 名前:rec 投稿日:2002年03月21日(木)23時34分41秒
- ここでもよしたけ(笑)
- 348 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時08分59秒
- -116-
『よっすぃー、もうちょっと力入れて投げてみ?』とかいいながら
裕ちゃんがよっすぃーを指導している。
『ちゃうちゃう、手と同時に反対の足を前に出すんや・・・そうや!』
裕ちゃんはボールを下に置き、よっすぃーの真後ろにまわって
手とり足とり教え込む。
そんな裕ちゃんを見て梨華は、
(パパってこんなにかっこいいところあったんだ)とちょっぴり感心。
でもパパも格好いいけど、やっぱりお姫様は王子様の真剣な姿に
見惚れている。
裕ちゃんに教えられた通りのフォームを、ボールを持たずに何度も
何度も練習するよっすぃー。
それはボールの投げ方などほとんど知らない梨華が見ても、
目に見えるように完璧になっていくのが分かる。
『よっすぃー、疲れたやろ。ラスト五回で休憩にしよか』という裕
ちゃんの声が聞こえたので、梨華も二人の側に行こうと立ち上がった時、
周りにいる人たちがザワザワと騒ぎ出した。
- 349 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時09分29秒
- -117-
皆梨華の方を見ている。
いや、正確にいうと梨華より少し後ろの方を凝視している。
そして、まだ小さい子供の親達は、自分の子を抱き上げ、
帰り支度をしだした。
梨華もその異変に気付き、後ろを振り返ってみる。
するとそこには犬がいた。
犬といってもそんじょそこらの犬ではない。
全長は三メートル位あろうかというほど巨大で、全身真っ黒。
大きいキバが二つ口から覗いている。耳はピンと立ち、目は赤銅色に
ギラギラと光っている。
真っ赤な舌を下にたらし、そこには唾液が糸を引いていて、そのまま
ポタポタと芝生を濡らしていた。
自分の三、四倍程も大きいと思われるそんな犬が、一メートルも離れて
いない所でこっちを睨んでいるのだ。
梨華はそれを見た瞬間腰が抜け、その場にへたってしまった。
- 350 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時11分10秒
- -118-
梨華は放心状態で、声も涙も出てこない。
犬を見たままどうにか腕に力を入れて、少しづつ少しづつ後ずさる。
しかし犬も犬で、自分を恐がってくれるちっちゃなモノは、おもちゃ
みたいでおもしろい。
だから大きい口をさらに大きく開け、梨華に近づこうとした。
梨華はもう絶体絶命と目をつぶり、全身に力をこめてちっちゃくなる。
犬が片方の前足を一歩、見つけたばかりのカワイイおもちゃに
近づけようとした瞬間、何かが梨華と犬の前に立ちはだかった。
よっすぃーだ。
裕ちゃんは、よっすぃーが最後の最後で失敗して反れたボールを
追いかけ、向こうの端まで走っていっていた。
なので、よっすぃーは梨華のところに行こうと、その方を見たら
こういうことになっていたという訳だ。
よっすぃーの頭の中でくるくると回っていた言葉はただ一つ。
『りかちゃんはぼくが守る』だった。
- 351 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時12分46秒
少しですけど今回はこのへんで・・・・・・。
- 352 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時13分50秒
- 焼き肉の季節です。桜はその次。
でも今日はさ・みーすだった。ブルブルブルブル
- 353 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時15分58秒
- >343の君
あなたはとてもいい表現してくれるあるね。
とってもとってもうれPあるよ。
というかそういう風にいってもらえると、ほんとに書いたかいが
あるというものです。ホントありがとう。
デザートは・・・。もうちょっとお湯につかっててくらさい。
>名無し男の君
(●`ー´●(0^〜^O)<とっつかまえたべぇ!
(0^〜^O)<っていうか安倍さん一緒に梨華ちゃん食しません?
(T▽T)<たすけて〜名無し男さん・・・・・・
って、あたしを二点セットにしてどうするおつもり?
次回、名無し男さんの弁当のくいっぷり。お楽しみに。
- 354 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時17分05秒
- トムソンガゼル・・・安倍さんってやっぱり肉食だったんですね。
>345の君
凄いなんてもう・・・もう。
ただ長ったらしくてだらだらでとんでもないしろものです。
もっともっと読みやすい文章を書けるようにがんばります。
大好きってありがとう。
>346の君
歯みがいたか? 宿題やったか?
(#^▽^#)<いっぱい恋をすればもっと素敵な女性になれるかな?
( `.∀´)<ダメよ! しっかり見つめなさい・・・・・・あたしを。
>recの君
おお! ちょっと迷ってたんですけどいいこと聞いた
それいただき。
調味料をパッパと加えてと・・・・・・次回にもちこし。
- 355 名前:puppu 投稿日:2002年03月24日(日)02時46分18秒
- 自分に刺激をあたえるために、
勇気を出して二重生活をおくることにしました。
あねおとうと〔ねずみのココロ〕
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=sea&thp=1016904428
こことは書き方を変えてみました。
どちらも出来るだけがんばりますので、よろしくお願いします。
- 356 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月25日(月)01時40分53秒
- 男、一夢ここにあり!!
かっけ〜ところをみせてくれ!
>あなたはとてもいい表現してくれるあるね。
pupupuさん、誉めすぎ(汗)
いま、ねずみのこころにもカキコしたけど、二重生活がんばって!!
- 357 名前:名無し男@ベッカムカット失敗でハゲチャビンの旅(クリリン) 投稿日:2002年03月26日(火)03時13分00秒
- あんぱんまんは はたして ちきゅうを すくえるのか?
その えんとう ひゃくさんじゅう めーとるの かたを みせるときがきた!!
それにしてもバタコさんは強肩やね
ありゃ古田もイチローもロドリゲスも真っ青やわ
- 358 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月31日(日)20時25分34秒
- ナイトよすぃにかかれば梨華ちゃんも
もう大丈夫…なのでしょうか。
新たな生活応援しております。
- 359 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時37分05秒
- -119-
「ダメーッ!!」
よっすぃーは無我夢中で叫び、梨華と大きな犬の間にダッシュしていった。
そして犬のすぐ目の前に立ちはだかる。
ちっちゃい両腕、両足を痛いくらい精一杯大きく広げ、自分の事など
何も考えず梨華を守る一心で、踏ん張る手や足に力を込める。
顔は犬の方が少し高い位置にある。
でもよっすぃーはグッと口を一文字に結び、少しも臆せず下から犬を
睨み上げる。
「ダメッ! どっかいって!」
真っ赤なギラギラの目に向かって、お腹から声を出して怒鳴る。
「どっかいって!」
少しでも動けば触れそうな程近くに大きなキバや口が待っているにも
関わらず、よっすぃーは叫び続ける。
「ダメッ! どっかいって! どっかいってーっ!」
そんな、まだ少し高いよっすぃーの子供声が気に触ったのか
犬は低い唸り声をあげ、鼻の先を少し、よっすぃーに近づける。
- 360 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時37分36秒
- -120-
横から見ると、よっすぃーと犬の鼻の先はもうほとんどくっ付いている。
それでもよっすぃーは一歩も下がる事無く敵を睨みつける。
いや、それどころか、よっすぃーも負けじと自分から前に出て行くほどの
勢いでいる。
「どっかいって! ダメッ!」
梨華はさっきからずっとよっすぃーの叫ぶ声が聞こえていた。
そっと目を開けてみると、よっすぃーの背中が見える。
まだ小さいけれども、梨華からするとすごく大きく、逞しく、頼りになる
そんな背中だ。
しかしよっすぃーの頭のすぐ上には、大きな犬の目から上が見えている。
「よっすぃーかまれちゃうよっ! 逃げてー!」
梨華はそれだけ叫ぶのが精一杯。
梨華自身はまだ腰が抜けたままで、立つことが出来ないのだ。
でもよっすぃーの背中に向かって、泣きながら一生懸命叫ぶ。
「よっすぃー逃げてっ! 逃げてー!」
- 361 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時38分09秒
- -121-
よっすぃーは梨華の声には応えず、じっと前を向いたまま犬を睨み続ける。
そして、今まで以上声を張り上げ叫ぶ。
「どっかいけっ! どっかいけーっ!!」
「よっすぃー・・・」
梨華はすでに涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになっている。
「よっすぃーだめだよぉ。だめだよぉ・・・」
それでもよっすぃーは叫び続ける。
「どっかいけっ! どっかいけーっ!!」
そんなよっすぃーの声が聞こえたのだろうか、裕ちゃんはボールも投げ捨て
こちらに走ってきた。
いや、実際はよっすぃーの声は裕ちゃんの耳には届いていなかったのだが、
なぜか裕ちゃんは胸騒ぎがしたのだ。
『あいつらが、オレのあいつらが危ない』と。
裕ちゃんが駆けつけてみると、よっすぃーと大きな犬が睨み合っている。
そしてそのすぐ後ろでは梨華が泣きながら何かを叫んでいる。
「あいつらあほかっ! はよ逃げんかーっ!」
裕ちゃんはすぐ側まで行ってみるものの、へたに行動を起こして子供たちが
犬に噛まれでもしたら元も子もない。
周りの人たちもそう思っているのだろう、どうすべきかとまどっている。
- 362 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時39分01秒
- -122-
「クソーッ! どうしたらええんや!」
裕ちゃんはよっすぃーから一メートル程離れた所で唇をかみ締める。
でもこのままじっとはしていられない。
「よっすぃー! そのままゆっくりさがれっ!」
裕ちゃんは犬を刺激しないように声を押し殺して言う。
「梨華はそこ動くなっ! パパがそっち行くからな」
しかし裕ちゃんのそういう声も無視して、よっすぃーは犬を睨んで叫び続ける。
「どっかいけっ! どっかいけーっ! バカーッ!」
その、広場中に響くほどの大きな声が引き金になったのだろうか、
犬がよっすぃーの顔に向かって『グガアァーーーーーッ』と一つ大きく吠えた。
大きく開けられた口は、子供の顔など余裕ですっぽり入ってしまう。
「よっすぃー!」梨華が叫ぶ。
「よっすぃー!」裕ちゃんも叫ぶ。
「ヨシタケー!」そして天童よしみも叫ぶ。
- 363 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時39分32秒
- -123-
天童よしみに似たまだ二十歳にも満たないであろう少女が、裕ちゃん達の方に
叫びながらかけて来る。
「こらー! ヨシタケー! お前またカワイイ子に何してんだー!」
よっすぃーの目の前の犬が、両耳をピクッっと動かしたと思うと
突然、今まで大きく開けていた口の中にキバをしまい、漫画宜しく
前足で頭を抱え込みよっすぃーの足元に小さくなってぶるぶる震えだした。
突然の出来事に、よっすぃーはまだ今まで犬の顔があった場所から
目を離せないで、手足を大きく開いたままの格好で固まっている。
梨華もよっすぃーの背中を見つめたまま、動けずにじっとしている。
裕ちゃんはやっと犬の側まで走って来た少女に話し掛けた。
「この犬、姉ちゃんとこの犬か?」
「はい、そうです」
少女は犬の首輪をガシッと掴んで犬を立たせ、よっすぃーから引き離した。
「すいません。コイツ悪いヤツじゃないんですけど、カワイイ子を見付けると
すぐにイタズラしたくなるみたいで・・・」
- 364 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時40分38秒
- -124-
あさみと名乗る少女はそう言いながら、ヨシタケの頭を、ゴツッと音がする程
おもいきり五、六回ゲンコで叩く。
「このアホ、ボケ、ナス、カス、ドスケベ、うんこ」
よっすぃーや梨華や裕ちゃんにお詫びのつもりでもあるのだろう。
ヨシタケはというとさっきまでの元気はどうしたのだろう。
やっぱり自分のした事がイケナイ事と分かっているのだろうか、下を向いて
じっと耐えている。
裕ちゃんはそんなヨシタケが不憫になってきた。
「もうその辺でカンベンしたったらどうや?」
犬のやった事なんやし。
「そいつも反省してるみたいやんか」
裕ちゃんはそう言ってあさみとヨシタケに近づく。
「いや、コイツは反省なんかできるほど利口じゃないんです」
そういって、あさみは首輪を持ってヨシタケの顔を裕ちゃんに見えるように
上を向かす。
「ん? なんでや」
裕ちゃんはヨシタケの顔を見る。
そして絶句。
- 365 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時43分00秒
- -125-
ヨシタケは叩かれているのが気持ちいいとでもいうように、ヘラヘラと
涎を垂らして笑っている。
裕ちゃんは黙ったままヨシタケに飛び蹴りをし、二回連続で回し蹴り、
最後に頭にカカト落としをくらわした。
「うちの大事なヨシタケに、なんてことをっ!」
あさみがヨシタケに抱きついて、隣で合掌している裕ちゃんに抗議する。
「アホかっ! そんなヤツどっか閉じ込めとけっ!お天道様が許しても、
この裕ちゃんが許さへんで!」
裕ちゃんがあさみの胸倉を掴みかからんとする勢いで怒鳴る。
「村八分じゃっ! 消え去れっ!」
「行こうヨシタケ」
あさみは裕ちゃんを一瞥すると、ヨシタケの背中に乗って行ってしまった。
「とんでもない奴らや」
裕ちゃんはそうつぶやいて、あさみたちが小さくなって行くのを
見届けてからよっすぃーと梨華の元にゆっくりと歩いていく。
よっすぃーも梨華もまださっきの格好のままでいた。
- 366 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時44分00秒
- -126-
裕ちゃんはまず、まだ腰のすわっていない梨華を左腕で抱き上げた。
歩きながら涙と鼻水でべしゃべしゃの梨華の顔を、空いている手の
親指で拭ってやる。
そして今度は、まだ両手足を大きく開いて呆然としているよっすぃーの前に
梨華を片手に抱いたまましゃがみこんだ。
裕ちゃんは何も言わず、ニッコリ笑ってよっすぃーの頭をクシャクシャっとする。
よっすぃーの大きな目から、今までずっと我慢していた涙が溢れ出した。
「うわーーーーーっ!」
よっすぃーは大声を出して泣きながら、裕ちゃんの胸に飛び込んだ。
「ようやったなぁ、よっすぃー。ようやった」
さぞかし恐かったであろう。
自分より三倍も四倍も大きい犬を目の前にして、一歩も引かなかったよっすぃー。
自分の危険もかえりみず、梨華を守る事だけで頭がいっぱいだったよっすぃー。
裕ちゃんはそんなよっすぃーを、本当に心の底から褒めてあげた。
- 367 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時45分42秒
- -127-
裕ちゃんがよっすぃーと梨華を両手に抱いて、マンションに戻ろうと
立ち上がると、目の前にはなっちが立っていた。
家事を終えたので三人の様子を見に来たのだ。
さっき裕ちゃんが投げ捨てたアンパンマンボールを持ってこっちを見ている。
「さあ、行こか」
裕ちゃんはなっちの顔を見て、もう一度、ニッコリ微笑んだ。
- 368 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時47分03秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 369 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時49分39秒
- ほーきはしません。ほーきだけは。がんばります。
ほーちはたまにしていますが・・・。
ブリーチ剤の箱の裏に心にしみる言葉が書いてありました。
『放置時間で仕上がりの微妙な明るさを自在にコントロールできます。』
なっとく。
- 370 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時52分44秒
- >356さん
誉めすぎでも何でもないんです。ホントに嬉しかったんです。
自分の書いたものをそういう風に気持ちよく例えてくれているのが。
ありがとう。
次回くらいは少しはなちゆうできるかな。
私はストックとかなしで、頭の中で考えはしてるけど、
ほとんどその時の気分で書いてしまうんです。だから・・・。
ねずみのココロも楽しんで書いていくんでよろしくお願いします。
>名無し男@ベッカムカット失敗でハゲチャビンの旅(クリリン)さん
す、すげぇなまえ・・・・・・。絶句。
超魔界村なつかすぃー!今はゲームとかあまりしないから。
(;TοT)ノ( ^▽^▽^▽^▽^▽^▽^▽^.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´.∀´)
(●´ー`●)<途中から精進料理になってるべ。
(0^〜^O)<名無し男@ベッカムカット失敗でハゲチャビンの旅(クリリン)さん
いいなぁーーー!
バタコさん・・・ついていけない。あ、そうだ!やきゅうはじまったね。
- 371 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時53分36秒
- >358さん
よっすぃはナイトどころではありませんよ。プリンスです。
プリンスはプリンセスを守れてたでしょうか?
最近バイトが忙しくて・・・リアルな理由で申し訳。
また学校も始まりますし・・・。
でも一週間に一回は絶対に口唇するつもりです。
絶対に帚はしませむ。
- 372 名前:puppu 投稿日:2002年04月01日(月)02時56分59秒
- 373 名前:名無しさん 投稿日:2002年04月02日(火)00時46分16秒
- 二歳の中澤梨華と安部ひとみが微妙
- 374 名前:356 投稿日:2002年04月02日(火)01時27分45秒
- 更新お疲れっす。
残業続きのおいらにはたまらん癒しをありがとう!
でもこんな時間に癒されたら、確実に明日は睡眠不足・・・。
また、癒されにきますよ〜。
しかし、なぜ草葉の陰から応援を・・・?
- 375 名前:吉胡麻系 投稿日:2002年04月02日(火)08時40分33秒
- よっすぃ〜、めちゃくちゃ男前ですね〜!
ヨシタケ、もうちょっと頭良くなってくれれば・・・。
私、犬ちょっと苦手です。(w
- 376 名前:名無し男 投稿日:2002年04月02日(火)11時01分58秒
- 恐怖に耐えてよく頑張った!!!感(略
あさみ=天童世死見
ワラタ!!確かに似てる(w
- 377 名前:とみこ 投稿日:2002年04月02日(火)11時47分09秒
- なっちが出てくるところでやっと、なぜヨシタケなのかわかった。アホですたい。
- 378 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月05日(金)21時36分42秒
- お姫様のピンチをしっかり守りきってえらいよ、よすぃ。
さすがプリンス!
あわれ、ヨシタケ…たっしゃでな〜。
- 379 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年04月10日(水)21時39分58秒
- よっすぃ〜か〜わええな〜もうっ!!
てな感じですな。(謎
天童=あさみ カナリワラタ!!
- 380 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時15分18秒
- -128-
裕ちゃんは梨華とよっすぃーを両腕に抱きかかえたまま、
なっちは裕ちゃんのすぐ隣をアンパンマンボールを持って、
マンションに戻る。
今泣いていたカラスがなんとやらで、梨華もよっすぃーも、
二人そろってもうケタケタと笑っている。
まだ少し涙と鼻水の跡のついた顔を、ニコニコさせて見合わせ、
両方から裕ちゃんの髪や耳を引っ張ったりして遊んでいる。
「こらこら、お前ら痛いって〜。そんなことしたらあかんやろ」
裕ちゃんが軽くたしなめるが、それは二人にとっては逆効果。
梨華とよっすぃーのイタズラはますますエスカレートして、
裕ちゃんの鼻の穴に、ちっちゃい人差し指を突っ込んだりし始める。
「そんな悪いことするおてては、裕ちゃん食べてしまうで〜」
「「きゃぁ〜〜〜〜〜」」
裕ちゃんがふざけて二人の手に噛み付く振りをすると、二人は喜んで
騒ぎ出す。
そんな事をすると、余計に二人がイタズラしてくるという事は分かり
きっているのに、裕ちゃんは梨華とよっすぃーが可愛くて可愛くて
仕方が無い。今なんて顔面を平手でぺしぺし叩かれている。
そんな様子を、なっちは隣で優しく微笑んで見ていた。
- 381 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時15分53秒
- -129-
部屋に戻るとちょうど三時。
四人はリビングで、なっちがさっき作って冷蔵庫に冷やしておいた
『白玉なっちスペシャル』を食べることにした。
「ほらほら、梨華ちゃんとよっすぃーと裕ちゃん。おてて洗って
ガラガラうがいしてくるべ」
「「「は〜い」」」
三人揃って右手を真直ぐ上げ、元気なお返事をする。
顔の拭き合いっこをしている子どもたちを洗面所に置いて、裕ちゃんが
一足先にリビングに戻ってみると、なっちが大きなガラスの器を
重そうに両手で抱え、ダイニングからフラフラとよろけつつ、
やっとこさの体で運んでくる。
裕ちゃんはそれを見て、慌てて駆けつける。
「ほらほらなっち、かしてみ」
「すまないべ裕ちゃん。でも重いべよ?」
「大丈夫や、なっちが持ってたんやから。これくらい軽い軽い」
「じゃぁお願いするべ。なっちはちっちゃい器とフォーク持ってくるべ」
- 382 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時17分32秒
- -130-
なっちからガラスの器を受け取った裕ちゃん。その重さに腕がちぎれ
そうになる。
(な、なっち・・・・・・。食べ物の事に関しては、どんなことでも
こなしてしまうんやな・・・。こんな力普段使わんやろ?・・・」
しかしメグ・ライアンに似てても、裕ちゃんはやっぱり男。
なんとかそれをリビングのテーブルの上まで運んだ。
そして四人は席につく。
三人掛けのソファの真中に梨華とよっすぃーがくっ付いて座る。
裕ちゃんとなっちはその向かいの一人掛けのソファにそれぞれ座る。
「さぁ〜三人とも、たぁんと食うべぇ! 心して食うべぇぇぇ!」
おいおいなっち。キケンな食いモンなのかよ!
ガラスの器の中にはまんまる白玉が約二百個。
そして、リンゴミカンタケノコパイナップルブドウドリアン
イチゴバナナサクランボビワナシなっちキウイカイワレダイコン
メロンスイカカキクリ三年モモ八年、etc・・・。
言うの二回目だけど、なっち、おかしなものが約四つ、
そして、おかしな人物が約一名含まれているよ・・・・・・。
やっぱりキケンなモノだったんだね。三人とも心してたべてね・・・。
- 383 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時18分04秒
- -131-
なっちは四つの器に『白玉なっちスペシャル』をお玉で取り分ける。
「「「「いただきま〜す」」」だべ」
四人揃って両手を合わせる。
子どもたちはこぼさないように、ガラスの器を左手と胸で挟むように
して、丸くなって食べている。
「おいし〜ね梨華ちゃん」
「おいし〜ねよっすぃー」
白玉を一つ突付いては、ニッコリ顔を見合わせて食べ、ミカンを一つ
突付いては、ニッコリ顔を見合わせて食べる子どもたち。
裕ちゃんはしばらく自分が食べるのも忘れ、フォークを持ったまま
向かいの二人を見て優しく微笑んでいた。
なっちもその隣で子どもたちを見てニコニコしている。
ただし口と手は休めずに。
「裕ちゃんもどんどん食べるべ」
「あ、ありがとう・・・」
なっちがまだ一口も食べていない裕ちゃんに気付き、自分のフォークに
タケノコを刺し、裕ちゃんの口元に持っていく。
「タケノコとかおいしいべよ」
- 384 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時18分39秒
- -132-
裕ちゃんはこの突然の出来事に、らしくなく照れてしまう。
しかし、(せっかくなっちがあ〜んってやってくれてるんや何テレてるんやオレ)
と思い、そっと口を開ける。
それがタケノコであるということもすっかり忘れて。
なっちはというと本当は、いつもよっすぃーにしているのが癖になっていて、
相手が裕ちゃんだという事を忘れ、あ〜んとしてしまっていたのだ。
しかし、一旦出してしまった手は引っ込める事ができない。どうしようかと
思っていると、裕ちゃんが恥ずかしそうにしながらでもソレを食べて
くれたのだ。
「モグモグモグ・・・・・・」
「ど、どうだべ?」
二人とも少し下向きかげんで、お互いの顔を直視する事が出来ない。
「うん・・・もぐもぐ・・・」
「おいしいべか?」
「うん・・・ゴクン。うん。今まで食べたことのない味やな。その・・・」
そこで裕ちゃんは一旦言葉を切って、タケノコを自分の舌の上で
転がしてみる。
- 385 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時19分15秒
- -133-
「なんやその、舌の両端で感じるタケノコのカムフォータブルな苦味と、
先で感じるシロップのテイストフルな甘味がやな、その、口の中で
ダイナミックにパラサイトして、ソフトリィにダンスしだすんや。
んで、そこで油断してるとやな、さっきまで月謝二千円くらいで
市民センターでやってる社交ダンスクラブのオッちゃんオバちゃんの
ゆる〜いダンスやったのが、一瞬にして西田ひかるの険しい顔した
フラメンコに変わってまうんや。知らんうちに照明も落ちてる。
ほんでそれからがすごいんや。西田ひかるの周りは、徐々にウンナンの
社交ダンスクラブの面々が顔を連ね出す。あ、ウッチャンがいる。
ナンチャンもや。勝俣さんも。おお、杉本さんやんか。ビビアンまで。
キャイ〜ンも。おまけによゐこまでいるよ。
ってなもんや。ほんでその人たちに見とれていると、知らぬ間に
食堂の中を通り抜けて胃にたどり着き、ミーのをクールにゲットするっていうか。
そんな感じや。うん。おいしい」
- 386 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時19分50秒
- -134-
「そうだべかぁ、よかったべぇ。あ、もっともっと食べるべ」
「おお、ありがとう。ほんまおいしいわぁ」
裕ちゃんもなっちも何回もおかわりして食べている。
「またこの上に添えられてるカイワレダイコンもなかなかいい味
だしてるなぁ」
「そうだべか? よっすぃーは『おかしいよママ』って言うんだども、
きっと裕ちゃんはそう言ってくれると思ったべ」
「うん、ドリアンのこの匂いも、五臓六腑を刺激してますます
食欲がでるわぁ」
「よかったべぇ、もっともっと食べるべぇぇ」
「うん、これもうまい」
「よかったべぇ」
以下とまんなぁ〜い
こんなことでいいのでしょうか?
親たちが夢中で食べているその前のソファでは、よっすぃーと梨華が
ちょっぴりオネムなのか、より添っていっぱいになったオナカをさすりながら、
二人揃って小さなあくびをしていた。
- 387 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時20分36秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 388 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時21分53秒
- 二週間も口唇してなかったよ。
でもねずみの方口唇したからいっか。ですよね?
もうちょっと書こうと思ったんですけど、一息に書ける量は
今の私にはこれが精一杯です。
次の場面はもう決まっていますので、出来るだけ早く更新、と
言いたいのですが・・・・・・。
私は書き出すと楽しくて止まらないんですけど、その書き出す
までがなかなか・・・。
以上言い訳でした。
- 389 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時22分55秒
- >373さん
あのぅ、レスはとても嬉しいんですけど・・・名前が違うんだよぉ。
お手数ですが≫290-292をもう一度お読みください。
>1111さん
私のヘンテコ文章で癒されてくれるなんてスゴク嬉しいです。
人を癒せる文章を書けるって素敵ですよね。
1111さんをもっともっと癒せるように頑張ります。
でも、おねおとうとの方は冗談半分で書き始めたんです(w
ねずみはちょっと‘本気出して考えてみよう’と思って書いています。
草葉の陰から・・・いろいろと個人的な事情かありまして(w
>吉胡麻系さん
よっすぃーのちっちゃい時ってこんな感じだと思いませんか?
弱い者を守ってあげるみたいな(w
私もちっちゃい時犬嫌いでしたけど今は平気です。
こっちからかまいに行くくらい(w
- 390 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時27分10秒
- >名無し男さん
自爆してしまった精進料理『保田』。
(#´▽`)´〜`0 )<「「ざんねんでしたね〜、名無し男さん」」
そして知らぬうちによりを戻している『いしよし』
(●´ー`●)<『白玉なっちスペシャル』ONLYタケノコ
名無し男さん、遠慮せず召し上がるべ。
次回、『ピンチだ名無し男!闇夜の国でラッタッタ』お楽しみにね
>とみこさん
最後の最後でも分かってくれただけで私は満足です。
ありがとう。よしたけさんゴメンネ。
>378
ありがとうございます。
キレイな色になるように頃合を見計らって洗い流したいと
思ってます。でもいつになることやら・・・・・・。
なんでもない事をつらつらと長く書いてしまう。
これではいけないですね。でもそれが楽しいんですけど(w
>よすこ大好き読者。さん
そうでしょう。よっすぃーかわいいでしょう。でもね
(#^▽^#)<あっげない
>373さんごめんなさい>>290-292です。
- 391 名前:puppu 投稿日:2002年04月16日(火)00時28分23秒
- お風呂はいってねます。あちちあち
- 392 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年04月16日(火)01時05分00秒
- ( `.∀´)<ずぅぅぅっとROMってたわよ!!
裕ちゃん…バナナ食べれるのね。それにしてもこの
なっちとのマターリ感がたまらないわ!!
口唇ペースは全然いいわよ!!がんばってよね!!
- 393 名前:1111 投稿日:2002年04月16日(火)01時42分06秒
- いやー、酔った勢いで長レスすいません・・・。
ずっとニコニコしながらよまさせていただきました。
今週は仕事がキッツいのですが、明日からまたがんばれそうっす。
puppuさんもがんばって!
しかし、なぜ「ねずみ」のレスをこっちで(w。
- 394 名前:名無し男 投稿日:2002年04月17日(水)15時57分16秒
- その夜
なっちを除く3人は白玉ぜんざいが地球を攻めてくる夢を見たのは言うまでも無い
- 395 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月21日(日)14時12分31秒
- きましたね、ひさびさのなっちスペシャル。
和風風味も取り入れて裕ちゃんも絶賛されて大人の味でしょうか。
とまんな〜い♪口唇がんばってくだされ。
- 396 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時01分50秒
- -135-
自分達が食べる事に夢中になっていた裕ちゃんとなっちだけれど、
やっぱり二人とももう立派な親。自分達の可愛いよっすぃーと梨華が
こんなところでうたた寝を始めるのを見て放っては置けない。
『白玉なっちスペシャル』は腹八分目で我慢して、後片付けをする事にした。
「なっちは先にささっと食器洗ってしまうべから、裕ちゃんは子ども達を
隣の座敷に連れていってほしいべ」
「よっしゃ、まかしとき」
大工さんが木材を運ぶ時みたいに、裕ちゃんは梨華とよっすぃーを
ぽんっと両肩に担ぎ上げる。
「タオルケットは押入れの上の棚に畳んで置いてあるべ。分かんな
かったらよっすぃーに聞いて欲しいべ」
ちっちゃいオシリに挟まれた裕ちゃんの顔に向かってなっちが言う。
「おお、分かった」
返事をして座敷に向かおうとする裕ちゃん。
しかしなっちは大切なことを思い出して、慌てて引き止めた。
「あっ裕ちゃん、その前に二人をおトイレに連れていって欲しいべよ」
「ほんまやほんまや。じゃあ先いってくるわ」
ホンの些細な事だけど、こういう事に気付くなっちはやっぱりいい
お母さんやな、と、裕ちゃんは感心する。
- 397 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時02分23秒
- -136-
「頼むべ、裕ちゃん」
「まかしとき、なっち」
裕ちゃんはなっちにさっとウインクすると、そのまま背を向けて
洗面所の手前にあるトイレに向かった。
「二人ともまだ寝たらあかんでぇ。先にしーしーしてしまおな」
裕ちゃんは子ども達が寝てしまわないように、自分から歌をうたって
二人にバックを促す。
『くぅや〜しなみ〜だポロリぃ〜 なみだポロリぃ♪』
『『あー』』
『ポロリぃ♪』
『『あー』』
『くやしなきっ あーあー♪』
「二人とも目ぇ覚めたかぁ?」
「「お〜」」
こんな事を言いながら歩いていく裕ちゃん達。
そんな三人が見えなくなっても、頬を赤く染めたまま同じ場所に
突っ立っているなっち。
「な、なっちたらどうしちまったんだべ」
そんな自分に気付き、なっちはあたふたとしながらテーブルの上を
片付け始めた。
- 398 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時02分58秒
- -137-
なっちが器を洗ったりテーブルの上を拭いている時は、トイレへ行って
目が覚めてしまった子ども達と裕ちゃんの、わいわいバタバタ楽しそうな
音が座敷からキッチンまでひっきりなしに聞こえてきていたけれど、
今はしんとしている。
子ども達を起こしてしまわないように、なっちはふすまをそうっと滑らした。
なっちが座敷を覗いてみると、遊びつかれたのだろうか、タオルケットも
かけないで三人ともぐっすり眠ってしまっている。
裕ちゃんは真ん中で両手両足を広げて、梨華は最近ビール腹気味の
裕ちゃんのオナカを枕にして、あらあらよっすぃーはキンタマクラ。
「子どもが三人いるみたいだべ」
なっちは起こさないように、裕ちゃんをを真ん中にして三人川の字に並べ、
優しく微笑んで一人ずつの顔を見ながら、タオルケットをかけて
いった。
(BGMは西川きよし師匠で『子どもが三人おりますねん』)
- 399 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時03分44秒
- -138-
なっちが座敷を出て行って暫くしてから裕ちゃんは目を覚ました。
気が付けば自分のオナカにはタオルケットがかけられている。
「あれ? オレ子ども達と一緒に寝てしまったんか・・・」
裕ちゃんは上半身を起こし、首を二、三度くるくる回した。
両隣では梨華とよっすぃーが気持ち良さそうに小さな寝息を立てている。
ちっちゃい手を軽く握って、二人とも裕ちゃんの方に顔を向けている。
「二人ともカワイイ顔して・・・」
裕ちゃんはそっと二人のほっぺにキスをした。
無意識だからこそ二人の性格の違いがでるのだろうか、よっすぃーは
ちょっぴりくすぐったそうにして、口を閉じたまま唇をむにゅむにゅ動かす。
梨華もくすぐったそうにしているけれど、手で頬を擦ってちょっとだけ
体を丸くする。
裕ちゃんは小さく微笑みそっと囁く。
「お前らは天使や。オレとなっちのな・・・」
しばらくの間、裕ちゃんはそうして目を細くして梨華とよっすぃーの寝顔を
眺めていたが、やがて子ども達のタオルケットかけなおし、自分のを畳むと、
二人を起こさないよう静かに立ち上がってリビングに向かった。
- 400 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時04分37秒
- -139-
裕ちゃんがリビングに行ってみると、さっき梨華とよっすぃーが
『白玉なっちスペシャル』を食べていた三人がけのソファで、
なっちがそれのひじ掛けに両腕を重ねて置き、そこを枕にして
寝てしまっていた。
「風邪引くで〜、なっち」
裕ちゃんはほんの今まで自分のオナカにかかっていたタオルケットを
座敷からとって来て、なっちにそっとかけた。
「さーてと・・・オレはテレビでもみるかぁっと・・・」
裕ちゃんは一人呟いてみるが、特にテレビを見たいという訳でもない。
ちらちらとなっちを目の端で捕らえながら、ポケットに両手を突っ込んで
あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
かと思えば、なっちの向かいのソファに腰を下ろして足を組んでみたり、
そのままそうっと気付かれないよう、なっちに近づいてみたり・・・。
「あかんあかん、これやったらまるで変質者やんか・・・・・・。
オレももう一回寝てこよう」
裕ちゃんは何も考えないよう頭を空っぽにして、子ども達がお昼寝
している座敷に戻った。
- 401 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時05分58秒
- -140-
梨華とよっすぃーが知らない間にくっ付いて寝ているので、裕ちゃんは
さっきと違って端の空いた所に寝転んだ・・・・・・
・・・・・・と思えば、またすぐに立ち上がり座敷を出て行く。
「トイレ行こう・・・」
用を足して、座敷に戻ろうとするものの、なかなかリビングから
動けないでいる裕ちゃん。
「ちょ、ちょっと顔見るだけやったらええかな・・・。別にオレ
悪いこと何もせえへんやから・・・」
なんとか自分に言い訳して、抜き足差し足忍び足でなっちに近づく。
裕ちゃんはなっちが寝転んでいるソファのすぐ前に正座して姿勢を正し、
厳かになっちの顔を覗き込んだ。
「なんや子供みたいな寝顔して・・・。よっすぃーや梨華とたいして
変わらんやんか」
緊張していた裕ちゃんの顔つきは、しだいにへにゃへにゃと緩んでいく。
「むにゃむにゃ・・・よっすぃー・・・梨華ちゃん・・・裕ちゃん
・・・むにゃむにゃ・・・コレおいしそうだべよぉ・・・」
裕ちゃんがじっと見ていると、なっちが寝言を言いながらタオルケットを
引っ張る。
- 402 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時06分58秒
- -141-
「ハハハ、こらこらなっち。それは食べ物ちゃうで」
裕ちゃんが笑いながらなっちの手からタオルケットを取ろうと
手を伸ばす。
しかしその瞬間、ぱちぱちっとなっちの瞼が動いた。
「「あっ・・・」」
寝転んだままのなっちと、そんななっちの体に手を伸ばしている裕ちゃんの
目と目が合った。その距離はたったの20センチ。
裕ちゃんは慌てて手を引っ込める。しかしなっちは、
「ななな、なっち、まだ、心の準備が・・・」
タオルケットで全身を隠すようにして、こんな事を言う。
「NO,NO,のうのう」
なぜか片言しかしゃべれないで、『私は何にもしてません』と言う
ように、両手を開いて顔の高さに掲げる裕ちゃん。
そんな裕ちゃんになっちは顔を真っ赤にしてしゃべり続ける。
「べ、別に裕ちゃんがキライとか、そ、そんなんじゃなくて・・・
ほ、ほら、なっちあんまり経験ないからその・・・イキナリっていうのは
ちょっと・・・恥ずかしいっていうか・・・ま、まだ外明るいし・・・
それに、こここ、子どもたちが隣の部屋にいるべよ・・・」
- 403 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時07分56秒
- -142-
何を勘違いしたか、一生懸命しゃべり続けるなっち。
ソファから体を起こしたものの、裕ちゃんと目を合わせられず俯いて
タオルケットを両手でぎゅっと握りしめている。
裕ちゃんはそんななっちが、かわいくて愛しくて。
その場で膝立ちになり、両手でなっちの顔を包み込んで自分の方を向かせた。
タオルケットがはらはらと床に落ち、なっちの潤んだ目が静かに
裕ちゃんを見つめる。
「何もせえへん・・・何も」
裕ちゃんはそれだけ言うと、なっちの赤く染まった頬を二、三度親指の
腹で擦すり、そっと口付けた。
「なっち、好きや」
なっちの目を見て裕ちゃんが囁く。
「な、なっちも裕ちゃんの事・・・・・・好き」
恥ずかしそうに小さい声で言うと、なっちはまるで子どものように
裕ちゃんに抱きついた。
もう少しだけ、もう少しだけこのままでいさせてくれ・・・・・・
裕ちゃんはなっちを抱きしめたままそう願うのだった。
- 404 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時08分49秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 405 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時09分21秒
- 頭の中で考えていたものを、そのまま文章にするって
やっぱ難しいですね。
書く前までは
「ワショーイ! 今回は萌え萌えじゃん?」
だったのに、書き終わって読み直してみると
「あへ? この程度かいな・・・」
と自分の書いたものに萎えてしまう。
作者自身が萌える事の出来ない文章じゃ、読者さんには
まっすぐ伝わらないよね。
やっぱ文章かくって難しいね・・・。
- 406 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時10分15秒
- >( `.∀´)
ややや、やっすぅー? あの口唇くれたヤッスーだよね?
ずっと読んでてくれてたんだ。ありがとう。
口唇ペース全然いいですか?
易しい言葉をかけれらると涙が出るのと同時に、甘えも出
てしまいます。フッフッフ。
裕ちゃんそういえばバナナ嫌いだったね・・・忘れてた。
>1111さん
メール欄に少しビクーリましたぁ。
味見ね、味見。まだこの段階では裕ちゃんはなっちを全て
戴きません、というかまだ戴けません。大人だから(w。
自分ひとりで悩んで悩んで、それで空回りしている時は
読者さんからの一言がとても大切に思えます。
例えそれが厳しい意見でも。
- 407 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時11分51秒
- >名無し男さん
(●´ー`●)<葡萄牙の人でも、なっちの料理の心は
ひしひしと伝わるべ! ホラ食べるべっ!
粉々になった精進料理から生まれ出る保田。
( `.∀´)<なっち! この人は正真正銘日本人よ! ビリビリ
そんな保田に鼻眼鏡をちぎられうろたえる名無し男さん。
次回、『おぼえてろよ保田! 名無し男の逆襲』お楽しみにね。
訂正:なっちを含む四人は白玉ぜんざいが地球を攻めてくる
夢を見たのは言うまでも無い。
>395さん
なっちの料理は、『和』『洋』『中』『なっち』この四つで
成り立っている、究極のハーモニー。ウイーン少年合唱団もビクーリ。
(●´ー`)<お気持ちは嬉しいんだべが、なっちは既に
モー娘。というグループに属してるべ。
これは断った事になるのだろうか?・・・
- 408 名前:puppu 投稿日:2002年04月25日(木)21時12分36秒
カリカリいも。
- 409 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年04月26日(金)02時16分46秒
- ( `.∀´)<そうよ。あの保田よ!!何?ほかにもいるの?ムムム…
吉澤に私の枕とられたわ。チッ…
口唇ぺ−スはこれでドンとこいっ!
余裕よ!!最高よっ!!
なっちゅー…来たわね…ゴクッ
- 410 名前:とみこ 投稿日:2002年04月26日(金)16時59分48秒
- おしさしぶりですばい。
ここのなっちかわええのぅ。
もち子供2人も♪ゆうチャンたくますぃーでぇ。
ええのぅ、若いのは。
- 411 名前:名無し男 投稿日:2002年04月26日(金)18時07分53秒
- 次回「野生の玉国」
お楽しみに
- 412 名前:1111 投稿日:2002年04月29日(月)18時09分15秒
- 更新お疲れ様っす。
「ねずみ」のいしよしよりも読んでて恥ずかしいぞ、今回のなちゆうは!
しかし、裕ちゃんたらしっかり「なっちの心」は完食していたわけで。
かなりジェラシーな(略。←アホな安倍ヲタハケーン
まだまだ悩んでますな。もっともっと頑張ってください。
しかし、最近のレスはおもろいのばっかやねぇ。
変にレベルが高いわけですが・・・。どういうことでしょ?
それだけ多くの人に読まれてるってことかな。
- 413 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月05日(日)21時02分14秒
- す、ステキです。裕さん…まあこんななっちを見せられたら
こうなっちゃいますかねぇ。…ドキドキ
- 414 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時49分31秒
- -143-
ソファにもたれ手を繋ぎ、裕ちゃんとなっちは色々な話を沢山、
沢山する。
まだ出合って数日だけど、それでもなぜかふたりはお互いの事が
とてもとても愛しくてたまらない。好きとか嫌いなんていう感情は
まさしくインスピレーションで、亡くなった妻や旦那には申し訳ない
けれども、二人とももっと早くに出会いたかったと思っている。
でもそれじゃあ、よっすぃーと梨華はこの世に存在していなかった
事になるから、「これでよかったんだよ、うん」とか考えながら、
裕ちゃんはなっちが、そしてなっちは裕ちゃんが話す事を一つ一つを、
大切に胸に刻んでいく。
二人の話は裕ちゃんが話す先程のよっすぃーの武勇伝から始まって、
どこからこうなったのか、今はなっちの生活状況の話をしている。
なっちとよっすぃーが住んでいるこのマンションは、なっち達が
結婚したのと同時に三十年ローンを組んで購入したものだ。
亡くなった旦那の保険金は思っていたより多く、なっちはそれで
残りのローンを払ってしまい、その残りはよっすぃーの学費にと
そっくりそのまま貯金した。
- 415 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時50分02秒
- -144-
「生活費はなっちのパート代で、どうにかこうにかやりくりしてるべ。
贅沢は出来ないけんど・・・」
なっちはそこで、はははと笑った。
その笑いは、お金持ちの裕ちゃんに対して恥ずかしいとか妬んでるとか
全然そんなんじゃなくて、なんていうか、ふとした拍子に顔に出して
しまいそうになった生活苦を、裕ちゃんには見せまいと吹き飛ばして
いるような、そんな笑いだった。
「田舎さ帰る事も考えたけんど、やっぱりよっすぃーの将来考えたら
東京に住んどいた方がいいべなぁと思って・・・。あっ、そうそう」
なっちはいつものテンションの高さにさらに磨きをかけ、ぺらぺらと
しゃべり続ける。
不自然に話題を変えないようにと一生懸命になっているなっちの
態度が、逆に不自然を呼び、そのせいで裕ちゃんにはなっちの気持ちが
手に取るように伝わってしまい、黙って頷く事しか出来ない。
なっちは裕ちゃんの事がただ『好き』なのであって、結婚してほしいとか
お世話になろうとかそんな事はちっとも思っていない。
そんななっちの気持ちが分かっているからこそ、裕ちゃんは簡単に
『結婚』という言葉が口に出せないのだった。
- 416 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時51分24秒
- -145-
「・・・・・・って裕ちゃん聞いてるべか?」
「ああ、うん・・・えっと・・・」
なっちとの事を考えていた裕ちゃんには、しばらくの間何の音も
耳には届いていなかった。
「だからよっすぃーが・・・」
「あっそうそう、よっすぃーよっすぃー」
裕ちゃんは慌ててなっちに話を合わす。
「そう。よっすぃーは梨華ちゃんとお友達になってから、何かちょっと
変わったんだべ!」
「変わった? どういう風に?」
にこにこしながら楽しそうにしゃべるなっちの話に、裕ちゃんは
耳を傾ける。話題が子ども達の事とあっては尚更だ。
「なんて言うべかな。ちょっぴり男らしくなったっていうか・・・」
「男らしく?」
「そうだべ。今までは夜寝る時も、お昼寝する時も『ママおっぱい』って
言って、なっちがそばにいないと眠れなかったんだべ。他の事では
同い年の子と比べたら、びっくりする程しっかりしてるのに。
- 417 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時57分53秒
- -146-
なっちが『もう二歳でしょ』って何度言っても、寝るときだけは
どうしようもなく甘えん坊だったんだべ。だのに、梨華ちゃんと
初めて会ったその日の夜から、よっすぃー『ママおやすみ』って
だけ言うと、ちゃんと一人で眠れるようになったんだべ!」
「へぇ・・・よっすぃーがかぁ・・・ははは」
普段のよっすぃーの様子からしてみると、考えられない様な事なので、
可愛くもありまたちょっぴりおかしくもあり、裕ちゃんは声を出して
笑ってしまう。
そして、笑いながら裕ちゃんもふと思い出した。
「ははは・・・。そういえば梨華も・・・」
「梨華ちゃんも何かあるべか?」
なっちもすごく聞きたそうに裕ちゃんに顔を寄せてくる。
「ああ。よっすぃーとはちょっと違うんやけどな、なんか知らんけど
ゆで卵見るとため息つくようになったんや。両手に一つ乗せてな、
『ふぅ〜』って。何かを思いつめたような顔して。その横顔がまた
すごいセクスィーベイベーで、裕ちゃんちょっと心配と同時にびっくり
してんねん」
- 418 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時58分28秒
- -147-
「なんでやろ? う〜ん」と悩んでいる裕ちゃんを尻目に、なっちが
ポンッと自分のではなく裕ちゃんの膝を打つ。
「それはきっと恋だべ! 裕ちゃん」
「こここ、恋? 誰に!」
「決まってるっしょ。ゆで卵だべっ!」
- 419 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時59分04秒
- -148-
六時を知らすサイレンや子ども達を迎えにきたお母さん達の声が、
少しだけ開いている出窓から聞こえてくる。と同時に、そこからは
ちょっぴり冷たくなった風が吹き込んできて、裕ちゃんとなっちの
前髪を静かに揺らし始めた。
裕ちゃんは半分に折り畳んで使っていたタオルケットを大きく広げ、
ソファの上でなっちと二人、体育座りをしてそれに包まる。
「もう夏も終わりやなぁ」
「そうだべなぁ」
裕ちゃんの肩の上に、なっちはそっと頭をもたれさせた。そんな事が
普通に出来る自分に少し驚きながら。
そんななっちを抱き寄せて、裕ちゃんは髪を優しく撫ぜる。
「なっち寒くないか?」
「裕ちゃんあったかいべ」
裕ちゃんは「それはよかった」という返事の変わりに、首を傾け、
自分の首元で目をつぶってじっとしているなっちの口にキスをした。
なっちへのありったけの思いを込めて。
二回目という事もあって、目を開けたなっちと裕ちゃんは、見つめ合って
お互いふふふと笑う。
「裕ちゃん突然びっくりするべ」
「じゃあ、ゆってからやったらいい?」
「えっ・・・」
- 420 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)22時59分37秒
- -149-
「なっちチュウするで」
ちゅっ
なっちの返事も聞かずに、裕ちゃんは楽しそうに繰り返す。
「なっちチュウするで」
ちゅっ
「なっちチュウするで」
ちゅっ
何度も何度も自分に触れる裕ちゃんの柔らかい唇がくすぐったくて、
なっちはくすくす笑ってしまう。
「もう、裕ちゃん」
ぽんぽんっとなっちは裕ちゃんの頭を叩く。
「んん、もうちょっと」
何かを決心したように裕ちゃんは自分の唇を一回ぎゅっと
噛み締めると、ふたたびなっちを抱きしめてバードキス。
もう断りは入れないで。
裕ちゃんはなっちの気持ちを大切にしたかった。
二人の将来はそんなにすんなり行くとは思えないけれど、いつか
きっと、いつかきっとなっちを、そしてよっすぃーと梨華を、
今よりもずっとずっと幸せにしてみせる。それから、自分も幸せに
なってみせる。
声には出さず、裕ちゃんは自分の目の前で笑っているなっちに誓った。
- 421 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時00分13秒
- -150-
それからしばらくして、よっすぃーと梨華が二人揃って寝ぼけまなこを
擦り擦り、タオルケットの端を掴んで座敷から出てきた。
「こらこら、よっすぃーも梨華ちゃんもまだ寝てるんだべか?」
「ははは、ホンマや。タオルケットは座敷に置いてこなあかんやろ」
梨華とよっすぃーは顔を見合わせ『ホントだぁ〜』と言い、二人とも
けらけら笑っている。
裕ちゃんの「ちゃんと畳むんやで〜」という声に、「「は〜い」」という
声を返してまた座敷へ戻っていく。
「なっち、今日はそろそろ帰るわ」
子ども達が見えなくなってしまうと、裕ちゃんはなっちに言った。
自分一人だけならもう少しなっちと一緒に居たかったのだけれど、
裕ちゃんには大事な梨華がいる。出来るだけ明るいうちに家路に
つきたかったのだ。もちろんなっちもその事は十分わかっている。
「それがいいべ」
なっちはそう言って微笑んだ。
- 422 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時01分16秒
- -151-
親たちが思った通り、やっぱり子ども二人は揃ってわんわん泣く。
「やだやだ! まだいっぱい、ぼく、りかちゃんと、あそぶ〜」
「あたちも、よっちぃーと、いっちょに、あそぶ〜」
裕ちゃんは、(ええなぁ子どもは。オレも『裕ちゃんなっちと
いっちょにいる〜』って泣きたいのに)と思いながらもそこは
ぐっと堪える。
「よっすぃーも梨華も泣きやみ。バイバイするのは寂しいけど、
その代わり今度合った時は、ずっと一緒に居るよりもいっぱい
いっぱい嬉しくなるやろ?」
よっすぃーと梨華の目の高さに合わせてしゃがみ、二人の頭を
撫ぜながら裕ちゃんが言う。
なっちも自分に言われているように気がして、何も言わずに
裕ちゃんの言葉を聞いている。
その時裕ちゃんはある歌のフレーズを思い出した。
「裕ちゃんがイイこと教えちゃろ。みんな目ぇ閉じてみ」
なっちを含む三人は裕ちゃんの言う通り目を閉じる。
それを見てから裕ちゃん自身も目を閉じる。
- 423 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時02分14秒
- -152-
「ホラ、何か見えてきたやろ」
なっちは裕ちゃんの言いたい事がわかり、その問いにすぐさま応える。
「ほんとだべ。・・・あれはよっすぃーと梨華ちゃんだべ」
「ああ、ほんまや。梨華とよっすぃーが見えるわ」
「えっ・・・ほんとだ! ぼくとりかちゃんがわらってる」
「ほんまや、笑ってるわ。あれっ? その後ろにも誰かいるなぁ。
梨華、誰か分かるか?」
「パパとよっすぃーのママっ」
「ほんとだ! ママたちもわらってる」
この子ども達の言葉を聞いて、裕ちゃんとなっちはこっそり目を開け
微笑みあう。
「今みたいに目を閉じたらいつでも会えるんや。だから泣くな」
裕ちゃんが目を開けた子ども達に向かって言うと、二人は小さく頷いた。
「それにしても」と、なっちは腕組みして声を潜める。
「裕ちゃん、イイことゆうべなぁ・・・どこでこんなと知ったんだべ?」
「ああこれはな、ひろみ郷が昔歌ってたんや。
♪合えない時間が〜 愛 育てるのさ〜
目をつぶれば君がいる〜♪
ってな」へへっ、と裕ちゃんは人差し指で鼻をこする。
- 424 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時02分49秒
- -153-
「ゆ、ゆ、裕ちゃん! コレは『よろしく哀愁』っていって、
♪友達と恋人の〜 境を決めた以上〜
もう泣くのも平気〜 よろしく哀愁〜♪
というとってもとっても切ない歌だべよぉ〜!」
「えっ。そっ、そうやったんか・・・。どうしよう」
慌てふためく裕ちゃんとなっち。この際そんな事どうでもいいやんか。
親達が顔を寄せ合ってこそこそ話し合っているその下では、もうすっかり
泣き止んでいる梨華とよっすぃーが、
「どうしたの〜?」「なにはなしてるの〜?」と
手を伸ばして二人の服の裾をつんつん引っ張る。
裕ちゃんは子ども達に怪しまれないよう慌てて体裁を取り繕い、
「いや・・・なんでもない、なんでもない・・・。そうやっ!
裕ちゃん二人にいいお歌教えちゃろ」
と逆にテンパってしまって余計な事を思いつく。
- 425 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時04分31秒
- -154-
「まずよっすぃーには、沢田研二の『危険なふたり』や。
♪年上の女 美しいすぎるぅ〜
アーアーそれでも 愛しているのにぃ〜♪
どうやよっすぃー、歌えるか? アーアーはちょっと色っぽくな」
♪とぉしぃうえぇのひぃと うぅつぅくぅしいすぎるぅ〜♪
裕ちゃんが歌ったのと同じように一生懸命練習するよっすぃー。
そこでまたなっちが、
「ゆ、ゆ、裕ちゃん! この歌は
♪何げなさそうに 別れましょうと♪
とか、
♪あなたは大人の振りをしても別れるつもり♪
とか、こんなフレーズがでてくるとってもとっても切ない歌だべよぉ〜!」
「えっ。そっ、そうやったんか・・・。どうしよう」
またかよ、あんたら。だからこの際そんなことどうでもいいやん。
♪あぁ〜あぁ〜それでもぉ あいしているぅのにぃ〜♪
健気にも真面目に練習するよっすぃーの声が聞こえてくる。
- 426 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時05分17秒
- -155-
「ねぇねぇパパ。わたしにはぁ?」
自分にも早く教えてと言わんばかりに、梨華はぴょんぴょんジャンプ。
過ぎた事はしょうがないので裕ちゃんは気を取り直して梨華にも
歌を教える。
「梨華にはこれや。キャンディーズの『年下の男の子』。
♪真赤な林檎を頬ばるぅ〜 ネイビーブルーのTシャツぅ〜
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子♪
どうや梨華、歌えるか? “これでもかっ!” っていうほどうきうきと
はずみながら歌うんやで」
♪まぁっかなりんごをほおばるぅ〜
ねぇいびいぶるうのてぃいしゃつぅ〜♪
梨華とよっすぃーが歌を練習するのを聞きながら、裕ちゃんはゴクッと
唾を飲み込んで「今度はどうや?」となっちを見る。
「ちょっと違うところもあるけど・・・まあ」と言ってなっちは
両腕で大きな円をつくりにっこり笑う。それを見て裕ちゃんも
同じように腕で円をつくり嬉しそうに笑う。よかったね裕ちゃん。
♪あーいつはあいつはかわいい とししぃーたのおとこのこ♪
- 427 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時05分48秒
- -156-
「二人に歌も教えたし、ほんまにそろそろおいとまするわ」
と、いよいよ裕ちゃんと梨華が帰ろうと玄関に向かう。その時、
「ちょっとまって!」
よっすぃーはそう言ったかと思うと、慌てて自分の部屋に走っていった。
そしてしばらくすると、何かピンク色の大きなものを抱えて戻って来た。
「これ、りかちゃんにあげる」
よっすぃーが梨華にプレゼントしたものは、自分達の体と一回り位しか
違わないピンクのプーさん。
「かわいい〜 よっすぃーありがとう」
「どういたしまして」
ピンクのプーさんを両手で、というよりも、体全部でぎゅっと
抱きしめる梨華を、よっすぃーはにこにこ嬉しそうに見ている。
「りか、コノコのこと、おうちではよっすぃーだとおもって
だいじにするね」
「うん」
子ども達のこういうやりとりを聞きながら、裕ちゃんはなっちに
すまない事をしたと思う。
「なっち・・・その・・・これ高かったんちゃうんか?」
先ほどのリビングでのなっちとの会話が裕ちゃんの頭をよぎる。
- 428 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時07分02秒
- -157-
裕ちゃんの心配をよそに、なっちはそっと笑って応える。
「このプーさんは、よっすぃーのお小遣いでよっすぃーが梨華ちゃんの
ために買ったんだべ」
「えっ?・・・」
「よっすぃー、この何日間かなっちのお手伝い一生懸命してくれたべ。
だからそのアルバイト代。ちゃんとなっちの言う事聞いて一つも
わがまま言わなかったし」
「そうか・・・。ありがとうな、なっち」
「裕ちゃん、お礼はよっすぃーに言ってあげてほしいべよ」
「ああ、そうやな」
裕ちゃんはそこで急によっすぃーを抱き上げた。
「よっすぃー、梨華にこんなにいいものプレゼントしてくれて
ありがとうな」
「うん、りかちゃんのパパ」
そしてよっすぃーの髪をクシャクシャッとすると、そのまま
自分の肩の上に乗せた。
「おー! かたぐるまカッケー!」
そしてなっちがお見送りしてくれると言うので、裕ちゃんはよっすぃーを
肩に乗せたまま、マンションの前まで行く事にした。
- 429 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時07分32秒
- -158-
「じゃあな、なっち。また電話する」
「うん、裕ちゃん」
この前と違って特に理由なんて作らなくても、電話も出来るし
合う事だって出来る。だってそれ自体が目的なのだから。
最後にニッと笑い合う。何も言い合わなくても、二人の気持ちは
お互いの顔に十分表されてれていた。
「よっしゃ、梨華行こうか」
裕ちゃんはピンクのプーさんを背中に背負った梨華を見て言う。
これは、「歩く時は危ないからプーさんはパパが持つわ」という
裕ちゃんの言葉に「だいじょーぶあたしがだっこしてる」という
梨華の答えを聞いて、なっちが浴衣の帯を梨華の背中にたすきかけ
して、プーさんをくくり付けてくれたのだ。
梨華もよっすぃーもまだ少し寂しそうにしながらも、裕ちゃんが
さっき教えてくれた事を思い出して素直につないでいた手を離す。
梨華が自分の差し出した人差し指を握ると、裕ちゃんは歩き出す。
- 430 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時08分07秒
- -159-
何度も何度も振り返っては、空いている手をよっすぃーとなっちに
振っている梨華を注意しながら、自分も振り返って手を振る裕ちゃん。
マンションの前でも、梨華と裕ちゃんが角を曲がって見えなくなるまで、
よっすぃーは大きく両手を、なっちは胸の前で小さく片手を振っていた。
「今日は楽しかったね、パパ」
「そうやなぁ梨華。今度は四人でどっかお出かけしようか」
「うん! あたしゆうえんちがいいな」
「そうかぁ。じゃあそうしようか」
「やったぁ」
まだ少しよちよちと歩く梨華のリズムに合わせて、その小さな背中では
ピンクのプーさんがぶらぶらと手足を揺らしていた。
♪まあるい卵を頬ばるぅ〜 ネイビーブルーのTシャツぅ〜
あーいつはあいつは可愛い 年下の男の子♪
- 431 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時09分20秒
今回はこのへんで・・・・・・。
- 432 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時10分15秒
- (O^〜^)<ほーちをしちゃいました♪
(#^▽^#)<やっちゃった!
と、そんなつもりは少ししかなかった(少しはあった)のですが。
ほんとは先に“ねずみ”の方口唇するつもりだったんですけど、
これがなかなか先に進まない。とういうか、もう半袖の季節
なのに、クリスマスイブの事を書いてるというせいで、
「ここどうしよう」ってなところがいくつかあって、ぽこぽこ
穴が空いてどうにもこうにもまこっちゃんです。
でもまあ、これはどうにかなると思うんですけど・・・。
こんなどうってことのない小説を、ここまで付き合って読んで
くれている方の為にも、放棄だけはいけねぇ、そんな後味の
わりぃ事はいけねぇよぉと自分に言い聞かせ、これからも
私はひとり、目指せ! 癒し系( ゜皿 ゜)<ガーピー の心で
マターリやっていきます。
以上長い言い訳でスマソ
- 433 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時14分52秒
- >ヤッスー( `.∀´)
ヤッスーは君一人だよ。
君が前より綺麗になってたんでサ、ちょっと戸惑ちゃったんだ。
ヤッスーはなっちゅー好きだったんだね。生唾飲み込む音が
ちょっと怖い。生々しくて・・・。
もしかして『ぇ〇』期待してた? ケケケ、マダムリムリ。
>とみこさん
とかいって中学生なあなたに少し嫉妬(w。
ええのぅ、若いのは。ってホントにええなぁ若いって。
まだ中学生なのに小説書けるなんてすごいね。びっくりした。
これからもがんばってください。
>名無し男さん
『野生の王国』→ttp://www.yasuda-yogurt.co.jp/
(●´ー`●)<あっらぁ〜!ヤスダヨーグルトうまそうだべ
みんないただくべっ!
( `.∀´)<いがいとイケルじゃない。
(#´▽`)つ<よっすぃー、あ〜んして
あ〜ん>(´▽`0 )
何事もなかったようにヨーグルトを食べ始めた保田とその他。
次回『あんれまぁ! 名無し男はどこさ行っただ』お楽しみに
- 434 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時15分55秒
- >1111さん
「心を完食」あぁステキな言葉だ、感動したぁ。
アホな安倍ヲタさんには萌えてもらえたようでよかったです(w。
ほんとです。おもしろくレスしてくれる人が多くて。
でもだからって読んでくれている人の数とは関係ないと
思います。そうだったら嬉しいですけど(w。
>413さん
裕さんかぁ・・・。裕ちゃんよりもこっちの方がいいね。
(● ̄一 ̄)<天使はなっちだべ〜
とか言ってたらおそらくひいてたであろう事は間違いない。
ドキドキもしないだろうね(w。
- 435 名前:puppu 投稿日:2002年05月15日(水)23時20分08秒
- 次回は新スレたてちゃおうっと
はしゃいじゃぁってよいのかなぁ〜♪
- 436 名前:名無し男 投稿日:2002年05月16日(木)01時59分11秒
- 歌、古っ!!
- 437 名前:ひと休み 投稿日:2002年05月16日(木)03時55分23秒
- はしゃいじゃって いいのれす。
季節に拘らず「ねずみ」もガンバッテ〜〜。
梨華ちゃんがよっしぃーから貰った
プーさんを「ねずみ」で登場まってますね〜〜<何気にリク(笑)
こっちは癒し系なのに
あっちは何気に今、切ないモードですね。
さて、裕ちゃんは一家は帰り道 迷わず帰れたのかな・・・
まじで、究極の方向音痴なんで心配です。(爆)
- 438 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月16日(木)11時30分37秒
- 沢田研二に、キャンディーズ……。
全部、口ずさんだ自分の年齢がこ・怖い。(笑
楽しみにしています。がんがってくださいね。
- 439 名前:とみこ 投稿日:2002年05月16日(木)12時59分27秒
- グラッチェ!!!!
- 440 名前:1111 投稿日:2002年05月17日(金)01時26分36秒
- 大量更新お疲れ様です。
歌ネタが分かる私はピチピチではないのだが・・・。切ないなぁ。
読んでて癒される反面、ちょっと照れてしまう今日この頃。
でも、いつも更新を心待ちにしておりますです。
個人的には裕なち話は萌えまくりで極めてGood!
だが、主役のちびいしよし放置はいかんですよ(w。
特に二人合わせてほっとくと、いつまでも二人だけの世界にいますからね。
ここの愛すべきちび天使たちは。
- 441 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年05月18日(土)12時21分10秒
- ( `.∀´)<ジュリー!!!キャー キャー!!ハッ!!…知らないわ。
沢田なんて…。
なっちゅーがいいかんじね。エッ○?うぶな私にはわからないわ。
前より綺麗になってただなんて…ウフッ
新スレの時はもっとゴージャス保田になって現れるわ!
楽しみね。両方がんばってね!!
- 442 名前:1111 投稿日:2002年05月26日(日)03時44分12秒
- 保全です。
- 443 名前:1017 投稿日:2002年06月03日(月)01時04分49秒
- hozen
- 444 名前:puppu 投稿日:2002年06月07日(金)00時37分13秒
- ビールのおいしい季節になりました。
サザンでも聞きながら真っ昼間から一杯やりてぇ〜!!
ごくごく プハ〜!
- 445 名前:puppu 投稿日:2002年06月07日(金)00時38分52秒
- >名無し男秋刀魚
古い歌大好っき
(●`―´●)<こんなことしてられないべ!
みんな名無し男さんを救出に行くべっ!
(#´▽`)´〜`0 )
(●`―´●)<いしよしは役にたたないべな。
圭ちゃんしょうがないから二人でいくべ
( `.∀´)<・・・。
かくしてインドネシアに向かったなっちと圭。
ふたりは名無し男を見つけ出す事ができるのか!
次回『異郷での♪胸騒ぎの腰つき〜』お楽しみにね!
>ひと休み秋刀魚
リクに答えて、というかプー出します、出したいですプー。
♪一つ曲がり角一つ間違えて迷い道くーねくね〜♪
という事で、裕ちゃん迷いました。
(^▽^)<そんなユウコに騙されて・・・
>よすこ大好き読者。秋刀魚
全部口ずさめましたか? 合格です。(何に?とは訊かないで)
この年代の歌っていいですよね・・・
なんか今の歌と違って気軽に口ずさめるというか。
でも私はまだ
♪と〜れとれぴ〜ちぴち(略 ですから・・・
♪その体はルール違反 ウフッ
- 446 名前:puppu 投稿日:2002年06月07日(金)00時39分35秒
- >とみこ秋刀魚
Grazie a te
こちらこそありがとうね。
とみこさんはまだ若いから分かり辛くなかったですか?
でも有名な曲だったから知ってたかな。
♪笑ってもっとべいべえ〜 むじゃきにOn my mind
>1111秋刀魚
なんか裕なちになってます。いしよしが主役なのに・・・。
よく考えたら“あねおとう”っていってるけど、
親が結婚しないわけにはそうならないんですよね。
もしかしてこの話って裕なちの結婚がメ イ ン・・・。
♪水割りをくださ〜い 涙のぉ数だ〜け グスン
やっぱり
♪Nightぉ〜clubでぇ〜 男もぉ〜濡れるぅ
のですか?
>( `.∀´)秋刀魚
やっすうー ぐふふ
ゴージャス保田とは何ぞや? 叶姉妹の三女なのか?・・・
うたえ! うたえ! うたえ!
♪あなたと逢ったその日から 恋の奴隷になりました
あなたの膝にからみつく 小犬のように
でもね・・・
♪こころかっら好きだよやっすー 抱きっしめたい〜
あいしてるよぉ
1111さん、1017さん、保全ありがとう。
- 447 名前:puppu 投稿日:2002年06月07日(金)00時49分35秒
- おおっとお引越しお引越しっと。つづきは新スレで。
『あねおとうと2』
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=snow&thp=1023378383
ここまで読んでくれた方、本当にありがとう。
ほんとに何となくやってきたのに、またまたスレをたてる事に
なってしまいました。
ここまでやってこれたのも、レスを下さった皆さまのお陰だと
思っています。ありがとうございました。
てへてへ。
- 448 名前:puppu 投稿日:2002年07月25日(木)05時15分36秒
- seekのリンクにも張られてあるので、多分問題無いと思うんですけど・・・。
『桃板』の“ほのぼのモーニング一家”というスレです。
http://jbbs.shitaraba.com/music/bbs/read.cgi?BBS=605&KEY=1024682702
ただのネタの短編集のようなもので、そんな大した物じゃないです。
恥ずかしい。ただ、一気に読まれるとおそらく引かれる事でしょう。
それと7月いっぱいで一旦切り上げる予定です。
私は性格が極端なので、何事もやると決めたらはとことんしないと
気持ち悪いんだけど、一回逃げてしまうと無理矢理でも理由をつけて
どこまでも逃げてしまうんです。だからこの、毎日つけなければならない
という日記で、自己調整というか自分への挑戦というか、少しでもいいから
毎日書き続けてみようって決めたんです。それで少しでも自身がついたら
というか、慣れが出来たら本作のほうも頑張れるかなって。でもさすがに
一週間たってそろそろ苦しくなってきた・・・。今週末に後一教科だけテストが
残ってるんで、八月になれば本作更新します。あっ、でもバイト・・・ァヒャ
- 449 名前:( `.∀´)ノ ヤア@じゃない 投稿日:2002年07月27日(土)02時38分51秒
- というわけで、大好評連載ちうです。カモンナ。
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