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姐さん中心
- 1 名前:作者@初心者 投稿日:2001年10月27日(土)20時38分30秒
初めて小説書きます。
題名通り、中澤姐さん関係です。
かなり自己満足な世界ですが、暇があったら読んでみてください。
- 2 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月27日(土)20時40分48秒
「あっちゃ〜ん!」
「なんやの?入って来るなり。そんなに、あたしに会いたかったん?」
「あほかっ!ちゃう!あんなぁ〜」
「まあまあ、座って。乾杯しようや。ちゃんとビール買うといたでぇ」
- 3 名前:4649 投稿日:2001年10月28日(日)03時32分17秒
- まさか・・・あっちゅーですか?(w
とにかく更新楽しみに待ってます。
- 4 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月28日(日)09時03分28秒
「そんで?なんやの?」
「んっ?う〜ん・・・
・・・あんなぁ、新メン入ったやろぉ?また、ちっちゃいのが4人・・・」
「うん、入ったねぇ。なんやの、嫌なん?」
- 5 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月28日(日)09時04分55秒
「いや、あたしはもうメンバーちゃうから、嫌とか言われへんけどぉ・・・
なんかなぁ・・・いや、もう関係ないっちゅうたら、関係ないんやけどなぁ・・・
なんか、4人も入ったら、もう違うっていうか、なぁ・・・
もう中学生やら、なんやらのコドモばっかりやでぇ?
あれで”抱いて♪”とか”ミ・ダ・ラ♪”とか歌っちゃうんかなぁ・・・とかなぁ?
いや、”ミダラ”はカオリが歌うんやけどぉ・・・
やっぱり、モーニングコーヒーは、まだ飲む年じゃないやろぉ・・・?
まあ、明日香も歌ってたけどなぁ・・・
別にあたしが気にすることじゃないんやけどぉ・・・
いや、一応ハロプロリーダーとしてやなぁ・・・
っていうか、仕事一緒になったら、どう接すればええねん!とかなぁ・・・」
- 6 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月28日(日)09時06分37秒
「なんやの、裕ちゃん。戸惑ってるん?それとも、寂しいんかぁ?
娘。が違うグループになった気がするんやろ?」
「・・・違うグループ?どうなんかなぁ・・・」
「そんなん、気にし過ぎや。今までどおり接してたら良いねん」
「・・・そうなんかなぁ・・・」
- 7 名前:作者@初心者 投稿日:2001年10月28日(日)09時11分18秒
>4649さん
早速のレスありがとうございます。
あっちゅーは・・・
ご期待には添えないかもしれませんが、読んでやってください。
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月28日(日)20時42分53秒
- 実際にありそうな場面。
ハロモニのハロプロニュース最高。
- 9 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月29日(月)19時44分37秒
「てな感じなわけや。もう大変やったでぇ〜」
「はあ・・・でっ?姐さんは?」
「散々飲んで、寝室行ったから、もう寝てるんちゃうかな?」
「姐さんも複雑なわけやね」
「まあ、外から見るのは初めてやし。そのうち、子離れするんちゃう。
でもみっちゃん、これはチャンスやで」
「なにがですの?」
「裕ちゃんやがな。
裕ちゃん、人見知りやん。新メン入ったから、しばらく娘。とは、距離を置くやろうし。
やぐっちゃんに会いに楽屋に行くことも減るんとちがうかぁ?」
「なるほど!うちら同じ楽屋やし」
「そうそう!今までは、娘。さんがまわりに居って、手ぇ出せなかったんやろ?」
「そうやぁ、漫才相手にしか見てくれなかってん。
このチャンス、逃したらアカンよね。よっしゃ!がんばるでぇ〜」
- 10 名前:挑戦〜決起〜 投稿日:2001年10月29日(月)19時46分19秒
「っくしゅ!なんか寒気が・・・」
『ゆうこぉ、だいじょぶかぁ〜』
「大丈夫や、ちょっと酔いが覚めてきたらしいわ。
それより、新メン入っても、遊んでなぁ〜」
『あたりまえじゃん。娘。の楽屋入りにくかったら、遊びにいくよぉ』
「やさしいなぁ〜。やっぱり、あたしのヤグチや」
『誰のヤグチだって?まあ、いいや。
新メンとかにセクハラすんなよぉ。手ぇ出したら遊んであげないからなぁ』
「せえへんって。あたしはヤグチ一筋やで?ほな、またなぁ」
うん、そうやな!あっちゃんの言う通り、今までどおりしたったら良いねんな。
しっかし、ヤグチかわええなぁ。早く会いたいわぁ〜
- 11 名前:作者@初心者 投稿日:2001年10月29日(月)19時51分24秒
こんな感じの極短編を思い付くまま書いていこうかと思います。
ちなみにオチは・・・期待しないでください。
>名無し読者さん
ハロモニニュースいいですよね。
今の楽しみは、チャーミーとの絡みと、松浦との掛け合い。
ついでに思い付いたコネタをひとつ。
- 12 名前:コネタ 投稿日:2001年10月29日(月)19時53分16秒
トントン
「どうぞー」
おっ、ちっちゃいのが来たなぁ。
「「裕ちゃんのうそつきー」」
・ ・・はぁ?アタシうそついたかぁ?2人声そろってるし。
「ラジオ聴いたよ。ホントにチューしてたってぇ?」
うん、言った。
「観に行った時、するわけないやろっていったっしょ?」
そうでも言わんと、相手のヒトんとこ乗り込みそうやったやんか・・・
「そんなにキスしたいのかよー」
いや、そういうわけとちゃうやろぉ。
「キス魔!浮気者!」
キス魔はまあそうやけど・・・。浮気者って、なっち・・・
- 13 名前:コネタ 投稿日:2001年10月29日(月)19時54分54秒
「それに矢口の得意料理作ってくんないし、せっかく教えたげたのにー」
それは、アタシが選んだんとちゃうし・・・
「うちらに作ってくれたことないしー」
なんであんたらに作らなアカンねん。
「好きなヒトが出来たら作るって言ってるくせに、ねー」
そら作るっちゅうねん。
「作ってあげたいヒトが出来たら、すっごい勢いで作るって、ねー」
もうめちゃめちゃ作るでぇ。
「「うちらのこと、好きじゃないの?」」
・・・はぁ?
「「ねぇ?」」
「えっ、好き、やけど・・・」
- 14 名前:コネタ 投稿日:2001年10月29日(月)19時56分50秒
「じゃあ、決定!」
「いつ、行く?」
「善は急げって言うっしょ」
「じゃ、今日行く?」
「うん、ということで」
「うちら、今日行くから」
「美味しいご飯」
「作ってねー」
・・・はぁ? 何か言ったかぁ? って、もう居ないし・・・
結局何しに来たんや? アタシの料理が食べたかったんかぁ?
「ねえ、なっち。上手くいったね」
「うん、プーさんのエプロン持っていくべ」
「「見たいよねー」」
- 15 名前:名無し読者。 投稿日:2001年10月29日(月)20時29分51秒
- おーtsunagiだー!tsunagi大好き♪
裕ちゃんのプーさんのエプロン姿、私も見たい。
つづき楽しみです♪
自分はやぐちゅー派なんですけど
昨日のハロモニで裕ちゃんがなっちの髪を撫でてたのと
ANNSSの「私の裕ちゃんに何するの〜!byなっち」で
なっちゅーも良いな〜。。。なんて。
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2001年10月31日(水)16時39分31秒
- やっぱ、ちゅーの三倍返しするべきだな、姐さん。
他の人に1回したら、なちまりには3回づつね。(w
- 17 名前:作者@初心者 投稿日:2001年10月31日(水)20時26分55秒
>15,16
こんな話を読んでくださいまして、ありがとうございます。
私も、tsunagiは大好きで、いつかデビューしてくれないかなと。
しかし、なっちゅー&やぐちゅーの王道は腕がないと・・・
私の中のtsunagiは、こんな感じなので、期待外れかも知れないですが。
では続きです。
- 18 名前:コネタ 投稿日:2001年10月31日(水)20時29分31秒
ピン・ポーン
・・・・・・・・
「まだ帰ってきてないみたいだね」
「仕方ないよ。うちらが早すぎたんだよ」
「待ってようか」
行くからねーって、なっちとまくしたてて。
それでもその後、ちゃんとメールしてくるあたり、真面目というか、素直というか。
だから『待ってるから。早く帰ってきてね』って返して。
直行してきたけど、大人しく待つことにした。
目立たないように、エントランスの隅っこに座り込んだ。
「ちゃんとプーさんのエプロン、持ってきた?」
「もちろん。矢口のプーさん、持ってきたよ」
「矢口のじゃ小さいんじゃないかい?」
「エプロンに、そんなサイズないじゃん」
「そっか。じゃ大丈夫だね」
- 19 名前:コネタ 投稿日:2001年10月31日(水)20時31分47秒
多分大丈夫。裕ちゃんにもサイズ合うはず。
だってさ、矢口らの前じゃ、エプロンなんか着けないし。
ずーっと昔に番組で見たけど、プーさんじゃなかったし。
これは見たいよねーって話してたら、いつのまにかこうなってた。
でもきっと、エプロンのことはそんなに大事じゃなくて。
ゆっくり話したかったんだ、矢口も、なっちも・・・
「ねえ、矢口。この前の裕ちゃん、カッコ良かったね」
「うん、めちゃめちゃカッコ良かった」
「ダンスとかキレがあってさ。でも色っぽいのもあってさ」
「ヒーローもカッコ良かったしね。デュエットも柔らかくて好きだなぁ」
「でもさっ、チューは良くないっしょ!裕ちゃんが男のヒトとチューしてると、なんかヤダよね」
「うん。ジャンボさんの時も嫌だったけど。今度のはすっごく嫌だった。
それにさ、触らせすぎだよねー。あんなにベタベタしなくてもいいじゃんって感じ」
「なんか、抱っこされてたしね。カッコ良かったし、キレイだったけどさー」
「うん、すっごく楽しそうだったけどさー」
「「なんかねぇ・・・」」
- 20 名前:コネタ 投稿日:2001年10月31日(水)20時34分57秒
きっと裕ちゃんは気づいてない。
裕ちゃんが娘を離れて寂しいと思うくらい、矢口たちも寂しいってこと。
人数が増えて、騒がしくても、裕ちゃんがいないって感じてること。
「しんどいなぁ」「しんどいねぇ」って、「がんばろかぁ」「がんばろう」って。
そう言えるように、ホントは一緒に歩きたいんだ。
「なんか、オヤジなんだけど」
「そう、緊張しいで、本番に弱いんだけど」
訳わかんないけど、カッコイイあのヒトと。
「誰がオヤジやって?誰が本番に弱いってぇ?」
- 21 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月01日(木)12時39分55秒
- やぐちゅー=バカップル、なっちゅー=痛い系って
イメージがあったけど、最近
なっちゅーもなんかバカップルだよね。
- 22 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月01日(木)14時22分43秒
わ〜い!!
裕ちゃん登場!!
- 23 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月03日(土)11時07分55秒
コネタでちょっと書いてみようかと思ったのが、こんなに長く・・・
初心者の私には、話の流れがつかめないです。
まあ、思い付くまま書いていこうかと。
21>
こんな話にレスありがとうございます。
意外となっちゅーも、甘いですよね。
ハロモニとかで、ギャグが受けなくて怒ってても、
姐さんに「アタシは好き」って言われて大人しくなっちゃう安倍さんとか。
22>
姐さん出てきましたが、この後どうなるんでしょう・・・?
広い心で、読んでやってください。
- 24 名前:コネタ 投稿日:2001年11月03日(土)11時10分00秒
「「そんなの、裕ちゃんに決まってるじゃん」」
いきなり聞こえた関西弁にそう答えて振り向くと、仕事帰りの裕ちゃんがいた。
今日もカッコ良いね。やっぱり裕ちゃんは、なっちの憧れのヒトだよ。
「あんたら、何ヒトの悪口言ってんねん。
それに仮にもアイドルなんやから、そんなとこに座り込んでたらアカン」
うーん、相変わらず保護者だね。裕ちゃん以外にそんなこと言うヒトいないよ。
「そんなの、遅いからじゃんか」
「待ってたうちらを誉めて欲しいさー」
「第一、下っ端は早く集合しないといけないんだよー」
「うん、リーダーを待たせちゃいけないっしょ。あ、そうそう・・・」
「「「tsunagi」」」
- 25 名前:コネタ 投稿日:2001年11月03日(土)11時11分48秒
・・・やっぱりうちらって、変なヒトたちかも。
いきなり言っちゃったよ。ちゃんと3人、声そろったし・・・
「はいはい、すいませんねぇ。それじゃ、キノコ採りでも行こか」
「「はぁ?」」
キノコ採りって、ナメコ?いくらなんでも、今からどこに行くさぁ?
隊長もいないし、ツナギも着てないし。裕ちゃん大丈夫かい?
ちょっと心配になって見上げると、隣の矢口も同じ様な顔。
「ちょっ、なんでそんな顔で見るねん。買い物行こってこと。急やからなんもないねん」
「急じゃなくてもないじゃん」
「うっさい、矢口」
なるほど、そういうことか。
そうだよね、今日決まったんだもんね。
突然のお願いを聞いてくれちゃうあたり、優しいんだよねぇ。
結局、鍋にしようということで、近くのスーパーへ。
- 26 名前:コネタ 投稿日:2001年11月03日(土)11時13分34秒
「あっ、アタシ春菊いらん。肉より魚にしよ。これもいらん」
「裕ちゃん、嫌いなもの多すぎだよー」
「良いんですぅ、それでも矢口より大きいから」
「ムカツクー」
「あれ、それ絹ごしだよ。鍋なら焼き豆腐の方が良くないかい?」
「ん?ええねん。これはおつまみやから」
「また飲むのかよ。オヤジー」
「オヤジで結構。コドモは牛乳でも飲んどき。あっ、飲めないんやったっけ?」
「やっぱ、ムカツク!」
- 27 名前:コネタ 投稿日:2001年11月03日(土)11時15分11秒
裕ちゃんと矢口の絡みは放っといて、食材を選んでいると、小学生くらいの姉妹が目に入った。
お使いだろうか、仲良く手をつないで買い物している。
それはなんだか、裕ちゃんを思わせて。
うちらにとって裕ちゃんは、お姉ちゃんのような、お母さんのようなヒトだったなぁって。
いっぱい迷惑掛けて、それでも一緒に笑ってくれるのは、家族しかいないっしょ?
裕ちゃんに言ったことはないけど。
いっぱい助けてもらったから、今度は助けてあげたいって。
強がってるけど、ホントは弱い裕ちゃんを、支えてあげたいって。
そんなこと言ったら、なっちは笑ってくれるだけでええって、言うんだろうけど。
だから、いつも笑顔でいられるように、強くなるんだ。
それで、パワーをあげたいなぁって。
- 28 名前:コネタ 投稿日:2001年11月03日(土)11時16分30秒
「なっち、何してんのん?行くでぇ」
いっつも気に掛けてくれて、見守ってくれている、このヒトに。
「なんか、なっち、笑顔がすごいよ」
- 29 名前:コネタ 投稿日:2001年11月05日(月)19時24分55秒
「なっちはそれがええねん。さっ、早よ帰ってご飯食べよ」
「裕ちゃんはご飯よりビールじゃん」
相変わらず突っ込むヤツやな。
まあ、ボケには突っ込みがいないと寂しいからなぁ。って今は全然ボケてないやん。
まっ、ええか。
しっかしホンマにアタシが作るんかぁ?別に切るだけやけど・・・
うわっ、魚やん。生の魚は触りたくないなぁ・・・
「なっちー、ちょお来てくれへん?魚ってどうやって入れるんやったっけ?」
「ん?ぶつ切りでないかい?ちょっと貸して。・・・こんな感じ」
さすがなっちや。料理好きなだけあって、食材を目の前にしたら、動きたくなるんやな。
「なるほど。ついでにこれも頼むわ。あっ、コドモは来なくてええよ」
「コドモじゃないやい」
「せやかて、手ぇとどかんやろ?包丁も危ないし」
「バカにしたなあ。ほらっ、届くもん」
矢口、単純や。単純すぎで、ちょっと心配や。
後でちょっと、言い聞かせな。今は好都合やけどな。
- 30 名前:コネタ 投稿日:2001年11月05日(月)19時27分05秒
「おっ、ホンマや、できるんか。ごめん見直したわ。ほなこれも切ってな」
「2人ともかわええなぁ。ご褒美にチューしたる。んー」
「やっ!危ないべさー」
「うわぁ!もうーオヤジは向こう行ってろー」
「そんな、オヤジって。チューしただけやんかぁ」
「うっさい。向こうでビールでも飲んでろー」
「そうそう。冷やっこ、切ってあげたからさ」
かぁー。やっぱり2人ともコドモや。素直や。最高や。
じゃあ、言われた通り行きますかね、ビールとやっこ持ってね。
- 31 名前:コネタ 投稿日:2001年11月05日(月)19時28分33秒
ホンマはこんなんじゃアカンって思うねん。
大人なのに、コドモらにご飯作ってもらって。
そんでもな、このコらの前でくらい甘えたいねん。甘やかしてくれるし、ええかなって。
新しい知り合いができて、仲間ができて、ヒトの輪が広がって。
でもホントのアタシは、小心者で、臆病で、人付き合いが上手くなくて。
せやから、心を許しても良い時は、肩のチカラ抜いて甘えたいなぁって。
知っとるかぁ、このコら恋人にしたいアーティストなんやって。
そんなコらが、なんでココに居るんやろなぁ・・・
そんでもこの空間の居心地の良さに気づいてしまったから。
いつか離れて行くやろうその時までは、甘えてもええやろ?
「裕ちゃーん、そっち片付いてる?持ってくよー」
「おう、気ぃつけてなー」
- 32 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月05日(月)23時35分23秒
- いいねー。ほのぼのtsunagi。
- 33 名前:直接聞いた! 投稿日:2001年11月07日(水)03時57分02秒
- 「tsunagi」だ!
ミドルネーム有るんですよね。
(たにし。安)(ねぎし。中)(こにし。矢)リダー安倍
- 34 名前:コネタ 投稿日:2001年11月10日(土)09時43分59秒
「裕ちゃん、ちゃんと野菜も食べなきゃ駄目っしょ?」
「ええの。これ以上成長せえへんし。2人こそ大きくならんと」
「いまさら大きくなるわけないじゃん。はい、あげる」
「いらんって。まったく・・・」
「食べてんじゃん」
久しぶりに3人で食べるご飯は美味しくて。
あまり食べない裕ちゃんも、珍しくいっぱい食べて(いっぱい飲んで、かな?)
矢口と2人で後片付けして戻ってくると、うにゃうにゃしてた裕ちゃんは、夢の中だった。
「寝ちゃった」
「年寄りは、夜が早いんじゃん?」
「疲れてるのかなぁ・・・」
「多分ね。小心者だから、気ぃとか使ってんじゃん? あっ、忘れてた!」
- 35 名前:コネタ 投稿日:2001年11月10日(土)09時45分21秒
「なにさ、いきなり」
「エプロン、忘れてた。・・・良いや、着せちゃえ」
「・・・なんか、新婚さんっぽくないかい?」
うーん、カワイイっていえばカワイイし。似合ってるといえば似合ってるけど。
でも、そう、新婚さんっぽくてちょっと嫌かも。
こんな感じで、お嫁さんに行っちゃうのかなーって。
あっ、でもせっかくだし。矢口良いもの持ってるんだ。・・・これで良しっと。
「あー、なっち何してんのー」
「ん?いや結局鍋とか作ったのうちらだし。ご褒美をもらってみたのさあ」
「なるほど。じゃ矢口も。・・・苦い」
「確かに。でもこれこそが、裕ちゃんの味って気がしない?」
「うん!裕ちゃんの味だね」
- 36 名前:コネタ 投稿日:2001年11月10日(土)09時47分29秒
なんや今日はやたらとメールが来る日や。
けどよう分からんのも来んねん。どういう意味やろぉ・・・
『昨日はご馳走さま』『美味しかったよー』
なっちと矢口のは分かんねん。昨日鍋したしな。
『エプロンも、けっこう似合ってんじゃん』
圭坊、何の話や?写真集かぁ?
『プーさん、カワイイねぇー』
ごっちん、宛先間違えてへんかぁ?プーさんてなんやねん。
「矢口、写メールにしたんだねぇ。カオリもそうしようかなぁ」
「いいでしょお。昨日のは、永久保存版だからねぇ」
- 37 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月10日(土)09時58分08秒
取りあえず終了です。コネタのつもりがこんなに長く・・・
読むのが嫌になるぐらいお粗末で・・・
やはりテレビとかで、想像以上にやらかしてくれるtsunagiなので、文章が負けそうですね。
まあ、3人楽しくってのがtsunagiなのかなと。
32,33>
レスありがとうございます。
このほのぼのさがtsunagiかと思っているので、感じてくれて嬉しいです。
tsunagiについての情報が少なくて、私はなっちのラジオで聴いただけなので、名前があるのは知りませんでした。
今度の話は、自分の中では一押しのみっちゅーに戻りたいと思います。
ついでに上がってるとなんやら恥ずかしいので、レスしてくださる方いましたら、sageでお願いします。
- 38 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月10日(土)12時56分10秒
- tsunagiやっぱりいいですわ。
次はみっちゅーですか、楽しみに待ってます。
でもまた、tsunagi書いてね
- 39 名前:33 投稿日:2001年11月11日(日)05時30分00秒
- 「たにし安倍」「えにし中澤」「こしし矢口」
微妙に間違えましたゴメン
ほんで 作者さん良い感じなんでこれからも応援してまっせー
この三人ヨロピクっす。(笑)
- 40 名前:やべ〜 投稿日:2001年11月11日(日)06時50分42秒
- 矢口「こにし」だった。ごめん
- 41 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月11日(日)09時38分36秒
38>
tsunagi、気に入って頂けたら幸いです。
ほのぼのし過ぎて、3人集まるとそれ以上突っ込めない気がして、精一杯でしたが。
いつかまた書いてみたいです。
39,40>
しかしミドルネームの意味はあるんですかね?
覚えにくいというか、誰が考えたんでしょうか。
とりあえず、少しずつ上手くなれれば良いなと思ってますので、広い心で読んでやって下さい。
では、みっちゃんの挑戦、第2弾です。
- 42 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月11日(日)09時41分32秒
「あっちゃ〜ん!」
「なんやの?入って来るなり。そんなにアタシに会いたかったん?」
「ちがいますがな。あのですね・・・」
「まあまあ、座ろうや。ちゃんと日本酒買うといたで」
- 43 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月11日(日)09時43分40秒
「で?なんやの?」
「そうそう、あのですね。この前飲んだとき、
”裕ちゃん、距離置くはずやから、チャンスや!”って言うてましたやん?」
「うん。がんばりや〜ってな。言ったで?」
「でも、姐さん、全然変わり無いですやん」
「・・・おかしいなぁ・・・」
「はぁ・・・どないしたらええんやろぉ・・・」
「・・・そやっ!旅行ってのはどうや!前から温泉行きたいって言うてたやん。
こらぁ、温泉入ってリラックスしたとこで、責めるってのはどうや?」
「旅行かぁ・・・でも、時間なさそうですやん?ドラマ終わったと思ったらミュージカルしてるし・・・」
「そんなん、ミュージカル終わったらどうや?って誘えばええやん。疲れてるやろぉって」
「なるほど。よっしゃ!誘ってみよ。あっ、あっちゃんは?行かへん?」
「あほっ!2人で行かな、口説かれへんやん」
「そやな。じゃ、今度は3人で行きましょ」
- 44 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月11日(日)19時08分15秒
- おぉぉぉー!!みちゅーだ(w
今日何気に姐さんのANNssにみっちゃん来るし(w
- 45 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月13日(火)19時16分44秒
「姐さん、忙しそうやな。落ち着いたら、温泉とか行きません?
ミュージカル終わったら、一段落つくやろぉ?」
「温泉かぁ・・・ええなあ・・・しばらく行ってないしなぁ・・・
行く!オフとれたら行く!」
よっしゃぁ!温泉や!頂くでぇ・・・
どこがええかな?う〜んぎょうさんあるしなぁ。
あっ、露天とかええんちゃう?
まあ、姐さんは酒があれば、文句は言わないやろし。
月を肴に一杯、ちゅうのもおしゃれちゃう?
- 46 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月13日(火)19時18分38秒
あたしは月じゃなくて、別なもん見よ。
何って?教えたろか?
ヒントはな、白く光ってるってのは同じやねん。
もうなぁ、めっちゃ色白やねんで?透き通る白さってのはあのことやね。
でもな、月と違って色が変わんねん。桜色ってやつ?
もう、最高やね。できれば、酒飲まさんで、変えてみたいんやけどな。
まあ、それは、酒に負けといたるわ!
そんで、ちょっと酔い気味の姐さんが、
“ちょお、酔ってしもたぁ…”とか、甘えてくんねん。
そんで、“飲み過ぎですわぁ、部屋戻りましょ?”とか言って戻るわな。
戻ってもまた飲むんやろなぁ…
浴衣から覗く襟元なんか、ほんのり赤くって。
脚なんか組んじゃったら、あの美脚がっ!
いや、独り占めってやつ?
ファンの皆、ごめんなぁ。替わりに堪能したるからな?
- 47 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月13日(火)19時21分29秒
あんま飲ませると寝てまうから、ほどほどのとこで、作戦開始や。
警戒させんように、さりげなく距離つめてな。
後ろから行くのがええやろな、抱きかかえちゃうみたいな?
そんで、体重なんか預けてくれたら、コッチのもんや。
そのまま耳元で囁くねん、ちょっと、吐息もプラスしてな。
なんか、耳弱そうやん?
“酔うてる姐さんかわええなぁ。まあ、いつもかわええけどな”
なんてのはどうや?なんて応えてくれるんやろぉ・・・
“当然やん!”とか?言いそうやな・・・
あたし的には、赤くなって“そんなこと、あらへん・・・”とかなぁ。
そしたら、言ってあげんねん。
“その柔らかい髪も、鋭いようで優しい瞳も、毒舌なアヒル口も、全部かわええで”
“掴めそうな位浮き出てる鎖骨とか、やわやわな二の腕とか、昔割れちゃってた腹筋とかな”
“折れそうな位細い腰とか、短パンで堪能させてもらった脚とか、全部、全部大好きや”
そしたら、姐さん“あたしも好きやで・・・”って、俯きながら言ってくれるはずや。
“うん?何?聞こえへん”とか言ったら“あたしも、みっちゃん好きや!”って真っ赤になってなぁ。
- 48 名前:挑戦〜作戦〜 投稿日:2001年11月13日(火)19時22分45秒
「裕ちゃん、鍋食べに行こ。スッポン鍋。んっ?あれっ?裕ちゃん?」
「あっ!ヤグチ〜」
「なんだよぉ!いきなり抱き付くなぁ!」
「ヤグチ〜、今度温泉行かへん?休み取れたら皆で。みっちゃんが計画してくれるんやって」
「温泉かぁ、いいねぇ。最近ヤグチ疲れちゃってさぁ…」
「んん?疲れてんの?裕ちゃんが癒してやるで、マッサージ付きでなぁ?いやぁ〜楽しみやねぇ〜」
- 49 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月13日(火)19時31分09秒
みっちゃんの挑戦、第2弾終りです。
44>
レスありがとうございます。
ANNSS当然聴きました。相変わらず平家さんは片思い、と思いました。
姐さんにご飯作ってってアピールして、ヤダって言われるし。
姐さんの声好きって言っても、つまらんって返されてるし。
どうも不憫な平家さんを、話の中では幸せにしてあげようと頑張ってるんですが・・・
また暇な時にでも覗いて見てください。
まあ、実際は姐さんと飲める平家さんが羨ましいのですが。
- 50 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月14日(水)19時10分47秒
珍しく連日の更新です。
最近の姐さんは、娘コンサートの「楽しかったにょー」やら、
ハロモニの綾小路文麿やらで、ごっちんがお気に入りの様子。
私的には卒業の特番でごまゆうにはまりました。
あのけなげさがなんとも。
ということで、ごっちん初登場です。
- 51 名前:成長 投稿日:2001年11月14日(水)19時13分01秒
「なに、今ごろご飯?」
「ん、忙しくてなぁ」
ハロモニの収録の合間。
楽屋に来てみたら、お食事中。
そういえば、ギリギリに入って来たみたいだったし。
邪魔しないように、隣に座って、目の前の雑誌を手に取る。
ホントはお話したいし、じゃれ付きたいけど・・・
食事は、騒がず落ち着いてっていうヒトだから。
隣で騒いでたら、“うっさい!”って追い出されそうだし。
一般常識にはうるさいヒトだよねー。
もちろん、芸能界の特殊なルールも、教えてくれたけど。
仕事をする社会人として、恥ずかしくないようにって、教えてくれたんだ。
こんなヒトが近くにいたってゆーのは、ホントに貴重な時間だったんだ。
だって、当たり前の事を、教えてくれて、怒ってくれるヒトってそういないじゃん。
常識やマナーの先生なら、ともかくね。
だからね、そーゆーのが、普通に身に付いてるっていうのは、やっぱり大人って感じ。
早く大人になって、並んでても恥ずかしくないようになりたいなー。
こーゆー服が、似合うようなさっ。
真面目にご飯を食べてる横顔から、雑誌に眼を移して、ボーっと考えてると、声が聞こえた。
「・・・ごっちん」
- 52 名前:成長 投稿日:2001年11月14日(水)19時15分41秒
-
ん、ごっちんかぁ。
なんや、久しぶりな気がするなぁ。
2人っきりになったのは、何日ぶりやろ?
ん?ちょっと静かやん。どないしたん?
あぁ、食事中やからかぁ。うん、ちょっとは成長してるみたいやな。
しっかし、ごっちん来てもうたかぁ。どないしよ。
あたしもいいかげん、大人やし、しっかりせんとな。
いつまでも好き勝手してたらアカンやろし、ごっちんにも示しがつかん。
よし、辛いかも知れへんけど、いっとこ。
神様、いたら、助けといてな。
「・・・・・・・・」
「・・・ごっちん」
声をかけると、めっちゃ笑顔。
この笑顔を曇らせてしまう自分が、かなり情けない。けど、しゃあないねん。
もう、この状況には、耐えられないねん。ごめんなぁ。
- 53 名前:名無し読者。 投稿日:2001年11月14日(水)23時53分11秒
- ワーイ!ごまゆうだ。
私もハマッテおりますが・・・
書いてくださる方が少数。(w
でも結構増えてきたのかな?書けない自分が・・・
作者さん感謝です。
- 54 名前:ゴマユウvv 投稿日:2001年11月16日(金)01時51分23秒
- ごまゆう発見っ!!!
自分はtsunagiも大好きですが・・・ごまゆうが超本命〜vvv
作者さん期待しております♪
- 55 名前:成長 投稿日:2001年11月17日(土)18時58分32秒
-
「・・・ごっちん」
声に振り向くと、なんか辛そうな顔。さっきまで真面目にご飯食べてたのに、どうしたんだろう。
返事をする間もなく、いきなり抱き寄せられ、キス。
強引にこじ開けられ、なにかが侵入してきた。と思ったら、途端に離れる。
・・・なんなんだ、このヒトは。
「いや、ちょっと、成長したとこ、見せたろうかなぁ、なんて・・・」
無言のまま向ける視線に、耐えられなくなったのか、小さな声で呟く。
「・・・成長?どこが?」
「いや、せやから、食べようとしただけ、成長したかな、なんて・・・。
いや、その、ごめんなさい」
はあー、せっかくさっきまで、大人だなって尊敬してたのに。
今ので、一気に格下げだね。
やっぱ、大人なんだか、コドモなんだか、分かんないや。
- 56 名前:成長 投稿日:2001年11月17日(土)19時04分08秒
「あのさー、食べようと口にしたんなら、最後まで食べなさい。分かった?」
「・・・うん、そやね。当然やね。
でもなぁ、フルーツトマトなら、食べられたんやで?写真集でも、食べられたんやで」
呆れるあたしを前に、一生懸命アピール。
一体どうしたんだろう、いきなり。
「なに?どうしたの、いきなり成長したとこ、なんて。なんか、あったの?」
「ん、いや、別になんもないけど。なんか、ごっちん成長したなぁって。
そしたら、あたしも成長しとかんとなぁ、って思ってな」
・・・良く分からないけど、あたしが成長したと。
それで、自分も成長しなくてはと。
それで、トマト食べられるようになったって、アピール。でも失敗。
そのトマトが、あたしに移動されてきたと。
・・・やっぱり、分からない。
でも、大人になりたいって焦ってるのはあたしだけじゃ、ないんだね。
裕ちゃんも、あたしを見て、成長したいって、思ってくれるんだね。
うん、なんか良い関係じゃん。
お互い、刺激しあって、高めあって、もっと大きくなれる関係なんだね。
- 57 名前:成長 投稿日:2001年11月17日(土)19時06分27秒
「ふーん、分かった。じゃあ、手伝ってあげるよ」
「なにを?」
「今日、ご飯作ってあげる。トマト料理をいっぱい」
「えーいっぱいは、嫌や。1個だけにして、軽目のやつ」
「・・・成長する気あんの?仕方ないなー、1個にしてあげる。じゃあ、約束」
約束のキスをしようと近づくと、逃げる裕ちゃん。
どうしてーって訴えると、苦笑い。
「だって、ごっちん、トマト味やん」
やっぱり、トマト料理オンリーに、決定!バナナも追加。
- 58 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月17日(土)19時19分59秒
ごまゆうは以上で終りです。
53,54>
レスありがとうございます。
ご期待には応えられたのでしょうか?
私もごまゆう好きなんですが、王道と比べると全然少ないですね。
自分でもっと書けるようになりたいです。
また暇な時でも来て見てください。
- 59 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月19日(月)20時50分37秒
ANNss聞きました。
市井with中澤の「ふるさと」と「翼をください」聞きました。
絶対買いです。
市井さんは真っ直ぐな感じで、姐さんは甘い感じでした。
ついでに「翼・・・」の方は、まさに7人の頃の娘。でした。
発売が待ち遠しいです。
さて次は、やっぱり平家さん。
これを書かない事には進みませんから。
- 60 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月19日(月)20時52分25秒
「・・・あっちゃ〜ん・・・」
「なんやの?元気ないなぁ。酒足りないんとちゃう?」
「・・・なんで、こうなったんやろぉ・・・」
「そんなん、アタシの台詞や。なんで、アタシはここにおるん?」
「・・・それは、あたしが誘ったからや。だって、姐さん・・・」
「まあ、タンポポも休み取れたみたいやし。みっちゃんが2人でって言わんからやん?
しゃあないやん、楽しもうや。酒足りないみたいやし、買うて来るわ」
「あっ!あっちゃん、どこ行くのぉ?買い出し?ヤグチも行く」
「ええぇ〜ヤグチ行ってまうのぉ〜?」
「だって、ビールばっかりなんだもん。ヤグチ甘いの買ってくる。ちょっと待ってて」
「カオリも行く」
「んじゃ、行ってくるわ。2人ともおとなしく待っとき」
- 61 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月19日(月)20時54分11秒
「ねえ、あっちゃん。みっちゃんって、裕ちゃんのこと、好きだよね?」
「なんやの?いきなり。そらぁ、見てて分かるけど」
「だよねぇ〜。ヤグチね、この前、裕ちゃんの悩み相談受けたんだ。
楽屋行ったら、なんかブツブツ言ってたから、“吐け!”って。
そしたら、“みっちゃんに嫌われてるんかなぁ・・・”って。
なんか、みっちゃん、2人で話してても、すぐ黙っちゃうんだって。
あたしと話したくないんかなぁって」
「みっちゃんが?裕ちゃんと話してて?」
「うん。なんか、すぐ自分の世界に行っちゃうんだって。
楽屋を出ってても気づいてないんじゃないかって」
「裕ちゃんも鈍感やなぁ。好かれてること気づかないんやろかぁ・・・でも、なんでやろ?」
「カオリ、分かる!きっと、みっちゃんも交信してるんだよ。
仲間だ!今度みっちゃんと交信してみようっと」
「・・・それはないと思うけど・・・」
「・・・なんでやろねぇ・・・」
- 62 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月19日(月)20時56分13秒
皆、行ってもうた。
まあ、なんだかんだ言っても、温泉はいいわぁ・・・
2人でっちゅう予定は狂ったけど、温泉入って、充分堪能させてもらったしなぁ。
案の定、姐さんは飲んでたから、熱い視線には気づかなかったはずや。
ちょっと、酔い気味になったんで、戻ってきたわけやけど。
抱き付いた相手が、やぐっちゃんってのは、予定外というか、予想通りというか・・・
それにしても・・・やっぱ浴衣はええなぁ。
襟足とかなっ!鎖骨とかなっ!微妙に見えるのがなんともなぁ・・・
なで肩ってのは、浴衣に最高に似合うんやなぁ。
帯なんかキュッと絞めちゃって、もう細すぎや!
そんで、やっぱり、脚?
やっばいわぁ・・・
皆、はよ戻ってこんかなぁ・・・
- 63 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月22日(木)20時54分09秒
なんか、今日の姐さん、おとなしない?
まあ、普段もうるさいヒトじゃないねんけど。
そんでも、あんましゃべってない気がすんねん・・・
酒もそんなに、飲んでないし・・・
疲れてるんやろか、眠そうやし・・・
長期のオフには必ず風邪引くって言うてたしなぁ。
一段落して、風邪でも引いたんかなぁ?
ちょっと、心配になってきた。
聞いてみよかなぁ。“今日、おとなしいなぁ、風邪引いたん?”って。
「なあ、今日、おとなしいなぁ」
- 64 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月22日(木)20時55分59秒
びっくりした!
いきなりしゃべりだすのは、反則や。
しかも、同じ事を。
これは、以心伝心ってやつ?(いや、違うやろ)
「最近、あんまり、しゃべってない気がすんねんけど・・・」
そらぁ、姐さんが忙しかったからやないですか?
あたしは、めちゃめちゃ姐さんとしゃべってんで?(想像の中でな・・・)
「なあ、あたしのこと嫌いになったん?」
・・・はぁ?
今、なんて言いましたん?
嫌いになったん?って?誰が?あたしが?
そんなわけないっちゅうの。
嫌いになるどころか、好きになってるっちゅうの。
「2人でいると、すぐ黙り込んでまうし・・・
この前なんか、楽屋出てっても気づいてないみたいやったし・・・
なんか上の空やし・・・何か別のことでも考えてるん?」
「それは・・・」
- 65 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月22日(木)20時57分41秒
あんなん、何考えてるかなんて、言われへんやん。
もう、カオリと一緒やもんなぁ。
我ながら、想像力たくましいというか、なんというか・・・
「やっぱり、答えられへんやん。なんで?あたし何かした?なあ、嫌いになったん?」
「そんなこと、あるわけないやんか。昔っから、ずっと大好きやねんで!」
アカン。勢いで押し倒してもうた。
でも、この誤解だけは解いとかんと。
しかし、この体勢、ちょっとヤバイんちゃうかぁ?
襲いそうになるわぁ・・・
しっかりしいや、平家!
こんなんで獣になったら、アカンでぇ!
「ほんまに?そっかぁ。よかったぁ。嫌われたんかと思ったわぁ」
うっわ、その笑顔反則や。
もう、アカン。止められへん。
ええんちゃう?獣っちゅうのも、なあ?
- 66 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月22日(木)20時59分13秒
「なあ、キスしてもええ?」
「んー?ええよぉ」
閉じられたまつげって、めちゃ色っぽいんやなぁ。
微妙に震えてるのは、気のせいなんか?
ドキドキのキスが終わっても、まだグレーの瞳は臥せられたまま。
これは、誘われてるんやろか?
でも、皆戻ってくるしなぁ、それはアカンやろ。
いっちゃう?なあ、いっちゃってええんか?
「裕ちゃん・・・」
「・・・・・・」
- 67 名前:挑戦〜実行〜 投稿日:2001年11月22日(木)21時01分34秒
・・・お約束って嫌やなぁ・・・
なんか、今の会話もキスも覚えてないとか?(可能性大やな)
まあ、せっかくやし、も一回キスしとこ。
「「ああっ!みっちゃんが襲ってるぅ!」」
・・・やっぱ、こっちもお約束や・・・
その後、合意の上やって必死に弁解してなんとか分かってもらった。
まあこの辺が姐さんと違って、普段が優等生なアタシならではやな。
しっかし、この貸しは倍にして返してもらうでぇ?覚悟しときや、姐さん。
あの時の決意はどこへ行ったのか、未だ返してもらってない。
もしかして踏み倒しなん?
- 68 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月22日(木)21時06分02秒
みっちゃんの挑戦終わりました。
みっちゅー好きなんですが、自己満足止まりです。
ラジオのようにテレビでも絡んでくれたら、最高のコンビだと思うんですが・・・
現実は厳しいですね。
次は復活したあのヒトとの絡みで行きたいと思います。
- 69 名前:名無し読者。 投稿日:2001年11月23日(金)02時59分52秒
- みちゅー私も大好きです。
姐さんがみっちゃんに襲われるとは(w
逆はありそうですが・・・襲われる姐さん萌え(w
是非続編希望です!
次はさやゆう?マイナーカップル萌え(w
- 70 名前:作者@初心者 投稿日:2001年11月28日(水)19時20分47秒
- MUSIXありがとう。
久しぶりに姐さんの歌う姿が見られました。
やっぱり誰がなんといおうと、歌う姐さんが大好きです。
ということで、アルバム記念。市井さん登場です。
>69
レスありがとうございます。
みっちゅー&マイナー、好きですか?
みっちゅーの妄想は絶対続きますので、暇な時でも見てください。
- 71 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時22分17秒
「いやぁ、美味しかったわぁ。もう、もんじゃいらん」
「まだ飲むの?飲み過ぎだよー」
「ええやん。久しぶりに会えて嬉しいんやから。だから飲む」
今日は久しぶりに、裕ちゃんちに遊びにきた。
メールとかはしてたけど、会うのは武道館以来。
"暇やったら、遊びに来いひん?"って誘われたから。
いや、別に暇だった訳じゃないけどね・・・
裕ちゃんはラジオとかでも言ってた通り、プライベートではヒトに会うようにしてるらしい。
だって昔は全然誘ってくれなかったし。
まあ、あたしはお酒が飲める年ではなかったから、更に縁遠かったのかも知れないけどね。
で、お決まりのもんじゃを食べてくつろいでいるわけ。
しかし、裕ちゃん相変わらず何も出来ない、というかしない。
あたしの方が料理上手くなってると思うくらい。
おかげで準備したのはほとんどあたしだった。
- 72 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時24分15秒
もんじゃに満足した裕ちゃんは、新しいビールを取り出してきた。
プルタブを開けてあげると、ホント嬉しそうに飲み始めた。
「あっ、ヤグチやっ!」
いやっ、"ヤグチや"じゃなくて、"娘。や"でしょう。
全くこのヒトは、ヤグチしか見えてないのか?
「こんなCM出てたんやなぁ」
「ホントだ。って裕ちゃん知らなかったの?てっきり娘。関係はチェックしてるかと思った」
「いやぁ、忙しくてなぁ。チェックしても見られるか分からんし。
自分こそ"ホンマやっ"って言うたやん」
あたし?あたしは今娘。よりも別なヒトチェックしないといけないから。
何気にけっこう出てるから、見逃さないように大変なんだよね。たまに娘。とかぶるし。
ドラマはマジ困ったけど、どっちを見てたかはヒミツさっ。
「なあ、卒業した時、どうやった?卒業してから、何考えてた?」
しばらく画面を見つめてた裕ちゃんが、呟いた。
いきなり、どうしたんだろう。
- 73 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時26分05秒
「あたしなぁ、最近昔の事思い出すねん。
手売りした時とか、3人が入ってきた時、初めてのツアー、ごっちんが入ってきて、ラブマが売れて。
あやっぺと飲んで愚痴って、圭坊や明日香と喧嘩して、なっちやヤグチとくだらない事で騒いでたなぁって。
カオリは交信してるし、ごっちんは頑固やし。何があんなに楽しかったんやろなぁ。
これから、やらなアカン事、考えなアカン事、たくさんあんねんけど、同じ位昔の事も思い出すねん」
わかるよお。あたしもそうだったし。
辞めてからしばらくは、昔の事思い出して、何も手につかなかったし。
入ったばっかで泣いてばっかりのころとか、影でキレてた事とか、裕ちゃんに奪われたファーストキスとか・・・
- 74 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時29分01秒
「って、なんで、市井のことは?
よりにもよって、ファーストキス奪っちゃった、市井の事は?」
「んん?したっけ?」
「・・・裕ちゃん、マジ忘れてる?市井キレても良い?」
「やっ、冗談やん。そないに怒らんでも。ちゃんと覚えてるって」
ちょっとキレかけて立ち上がったあたしに焦って、慌てて弁解してきた。
いや、忘れてたらマジギレしてたね。
「にしても、紗耶香も昔は可愛かったなぁ。
すぐ泣き出すし、なんか苛めたい心をくすぐられてなあ」
ああ・・・あのころはあまり思い出したくない・・・
ヤグチが昔を思い出したくないってのと同じ。ホント泣き虫だったからね。
「ホントーにっ、いじめっ子だったよねえ?よく泣かされたし・・・」
「ちゃうちゃう。愛情表現やん」
- 75 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時30分25秒
もう過ぎた事だし怒ってるわけじゃないんだ。
実際よく怒られて叱られたけど、それ以上にたくさんの愛をもらってたから。
おかげでね、愛されるっていうことが、どんなにヒトを強く優しくするのか分かったんだ。
あたしはたくさん愛されたから自信がついて、自分の可能性を試してみたくなったんだし。
だから今度は、愛されるだけじゃなくて、愛したいと思ったんだ。
昔はめちゃめちゃ怖くて、厳しくて、先生みたいなヒトだったけど。
誰かが卒業していく度に弱くなって、その分強くなろうとしていたこのヒトを。
不安でいっぱいになっても、きっと走り続けるであろうこのヒトを。
守りたいと思ったんだ。
疲れたら寄り掛かれるように、強い大人になって支えてあげたいと。
「どないしたん?紗耶香」
- 76 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時32分50秒
「ねえ、裕ちゃん?市井さっ、前より大人になったと思うんだ。
泣き虫じゃなくなったし、男前になったし、背だって伸びたし・・・」
「うん、で?」
「だから、市井にしなよっ。市井お買い得だよ?年下だけど若い分、裕ちゃんよりチカラあるし。
酒の相手はまだ無理だけど、料理上手くなったからおつまみつくれるし。
稼ぎは少ないけどこれから頑張るし。ねっ?」
「ちょお待って?意味分からへん。なに、なんの話?」
「えーなんで分かんないかなあ。告白してんのさっ。
裕ちゃん好きだよ。ずーと好きだった。だから、ねっ、いいでしょう?」
- 77 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時35分20秒
ホントは一人前になってからって思ってた。
けど最近の裕ちゃん、さらにキレイになってきたから獲られちゃいそうだし。
しょちゅう愛が欲しい、彼氏が欲しいって叫んでるしね。
どっかの馬のホネなんかにやれるかっての。
シングルとかPVとか、切なくて切なくて。
あたしだったら、絶対独りで待たせたりしないよ。
ほら、それは娘。さんには無理じゃん?
それに一緒に仕事が出来るってことは、チャンスってことだよね。
レコーディングとか、キャンペーンとか、ホテルとか・・・?
いっちゃえってことだよね?
でも、どうかなあ・・・反応ないし、ダメかなあ・・・
「ごめんなぁ、紗耶香。そんなん急に答えられへん。
妹のようにしか見てへんかったし・・・」
- 78 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時37分58秒
「せやから、これからでええか?今から二人で新しい関係作っていきたい。
それじゃアカン?」
正直で真っ直ぐな言葉に嬉しくなる。
コドモ騙しの誤魔化しじゃなくて、ちゃんとこれからを示してくれる言葉。
そうだよね。時間はたくさんあるんだから、焦らずゆっくり歩いていこうか。
はじめに会えなかった間の話をしよう。
裕ちゃんが感じた事、市井が知った事、たくさんいっぱい。
そしていろんなことを、一緒に見て聞いて感じていこうよ。
そしたらもっともっと好きになれる、愛しくなれるよ。
「うん、そうしよう。楽しみだね」
“そうやろ”って得意げな裕ちゃんにうなづいて、そっと近づく。
“始まりのキス、してもいいかな”
静かに眼を閉じる裕ちゃんに、そっとキス。
あー感動だー!
- 79 名前:可愛いヒト 投稿日:2001年11月28日(水)19時39分55秒
もうちょっといいかな?大人のしても・・・
感触を楽しんでいると、背中がタップされる。
仕方ないから離れてあげた。
「・・・ん!何覚えて来てんねん。そんなん覚えんでええで、あたしが教えたるから。
も少ししたらな」
パァっと明るい顔になったあたしに、すかさず釘をさして。
相変わらず一筋縄では行かないヒトだ。
でもね、市井も負けないよ。
「分かんないよ。市井の方が上手いかもよ?」
やっと手に入れた年上の恋人(候補)は、ちょっと手が早いけど。
「あほっ。年上に花をもたすもんや」
とっても、可愛いヒトでした。
- 80 名前:オマケ 投稿日:2001年12月02日(日)09時23分00秒
「上手くいったって、紗耶香。良かったね」
「そうね、微笑ましいわね」
「そうだね」
「何が微笑ましいって、二人とも自分がヘタレなのに気付きもせず、
どっちが上手いって言ってるところが特にね。そう思わない?」
「いや、同意を求められても・・・」
「ここはひとつ、アタシたちが上手いキスを教えてあげないとね。
ヤグチは裕ちゃんをお願い。アタシは紗耶香よー・・・」
「えっ?おーい・・・。ヤグチ、無理だよぉ・・・」
- 81 名前:オマケ−保田 投稿日:2001年12月02日(日)09時25分50秒
やっと復帰して大人になったかと思ったけど、まだまだコドモね。
見た目も全然変わってないし。
ここは同期として、いやライバルとして一肌脱いであげないとね。
「紗耶香、いる?」
「やー、圭ちゃん久しぶりー。元気だったー?テレビで見てたよ。
キレイになったねー。大人っぽくなったというか・・・」
な、なによいきなり抱き着いてきて、嬉しいこと言ってくれるじゃない。
キレイになったって・・・そ、そうかしら。ま、まあもう大人だしねぇ。
なんかアタシ暑くなってきたわ。紗耶香がコドモ体温だからかしら・・・
えっ?なに?いまの感触は・・・
「あっ、もう行くね。またメールするから」
す、すこしは成長したわね。
ほっぺのチューだけでアタシを翻弄するとは。
今日はこの辺にしといてあげるわ。
- 82 名前:オマケ−矢口 投稿日:2001年12月02日(日)09時27分52秒
裕ちゃんにチューかぁ・・・
そんなの無理に決まってるじゃん。
・・・でもいっつもしてくるのは、ほっぺで、実はそんなに上手くないとか?
何気にそういうの奥手だったりして。言葉とかにも弱いしなぁ・・・
よしっ、ここはヤグチが一肌脱いであげよう。
「裕ちゃーん、いる?」
「おう、ヤグチやん。久しぶりやな」
「ねえ、チューしても良い?」
いつもはほっぺだけど、今日は・・・
柔らかい感触が伝わってくる。
・・・おっ?・・・んっ?・・・あれっ?
なんか世界が、まわるまわる、弾ける弾ける、・・・飛んだぁー・・・
「・・ヤグチ、ヤグチ?」
アカン。久しぶりに会ったと思ったら、
"チューしても良い"なんて抱き着いてくるから、
リミッター壊れてしもた。
「大丈夫かぁ?」
・・・裕ちゃんが奥手?
はっ、そんなわけないじゃん。
- 83 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月04日(火)20時20分46秒
久しぶりにきたら、随分減ってますね。
とりあえず倉庫に行ってなくて良かったです。
かなり下がってきてるので、ちょっと血迷っても良いですかね。
このまま下のほうで行きたいと思います。
- 84 名前:解放 投稿日:2001年12月04日(火)20時23分39秒
なんか最近変だ。
たまに一緒になる仕事。時々、泣きそうな、辛そうな、複雑な表情を見せる。
多分、あたし以外は気づいてないだろうけど・・・
・・・出ない。留守電になっちゃう。
“後で飲もうなぁ”って言ってたのに。お風呂でも入ってるのかなぁ。まだ寝る時間じゃないよね・・・
直接行っちゃおうかなぁ。よし、とりあえず、ビール持っていこう。
・・・やっぱ、開いてないか。あっ、ナイスタイミング!マネージャーさん、カギ開けて?
チェーンし忘れてるよ、不用心だな、まったく。
なんか暗いんだけど、寝てるのかな?
ベッドサイドの灯りを頼りに、そっと入っていくと、様子がオカシイ。
「・・・んっ、・・・なっちぃ・・・」
なっち?なっちって言った?いるの?そんなわけないよね、さっきまで皆一緒にいたんだから。
もしかして・・・
- 85 名前:解放 投稿日:2001年12月04日(火)20時26分19秒
“カチッ”
突然明るくなった室内に飛び起き、あたしの姿を認めた瞬間、ベッドの隅にうずくまる。
そっか、やっぱりね。
「・・・な、んで・・・いつ・・・」
背中を向けたまま縮こまる彼女から、かろうじて聞き取れる、小さな呟き。
「ん?なんで、いるのかってこと?それは、飲みにおいでって言ったから。
いつから、いるのかっていうと、“なっち”って言った頃から。
他には?もう良い?
じゃ、聞いても良い?なにしてたの?」
近くの椅子に座り、背もたれを抱きかかえながら、問いかける。
答えようが無いと知りながら、なぜこんなことを聞いてるのか。
分からないが、残酷な自分が、現れてきたのは分かる。
湧き上がってきた何かが、心を、身体を、熱くする。
「なっちさあ、このこと知ったら、どう思うんだろうね。
そんなに想ってくれてたんだ、あたしも大好きだよ。って言ってくれるかなあ。
それとも、そんな眼で見てたの、イヤだよ、大嫌い。って言われちゃうかなあ。
ねえ、どっちだと思う?」
「試してみようか?」
- 86 名前:解放 投稿日:2001年12月05日(水)19時35分39秒
「やっ!・・・」
弾かれたように顔を上げ、立ち上がったあたしに訴えてくる。
視線が合うと途端にそらし、震える声を絞りだす。
「・・・なっちには、言わんといて・・・」
「どうしよっかなあ」
今度は普通に座りながら、手招きをする。
それに気づくと、ベッドの上を這いながら近づいてくる。
目の前に立たせて、膝を割りいれ、華奢な腰を掴む。
「なんだ、裸じゃなかったんだ」
- 87 名前:解放 投稿日:2001年12月05日(水)19時37分00秒
真っ赤に染まった顔や、力いっぱい握られた手は、言葉よりも雄弁で。
羞恥、屈辱、後悔そして罪悪感。
それを感じながら、それでも止まらない自分。
「気持ち良かった?・・・まあ、良くなかったらしないか。じゃあねえ、イッた?」
「・・・なんで、そんなこと・・・」
「ん?純粋な興味。聞いたらダメ?・・・じゃあ、なっちに言ってみる?」
- 88 名前:解放 投稿日:2001年12月05日(水)19時39分06秒
立ち上がりかけたあたしの手を、強く掴む細い小さな手。
それは幼な子が母親にしがみつく様を思わせる。
“答えてくれる?”
瞳で問うと、震える唇を噛みしめ小さくうなずく。
「じゃあ、どうだった?・・・・・だめだよ、言葉で言って」
- 89 名前:解放 投稿日:2001年12月05日(水)19時41分10秒
「・・・まだ・・・」
「あっ、まだだったんだ。ごめんね、邪魔しちゃったんだ。なっちのこと考えてたの?」
「・・・うん」
「なっちと付き合ってんの?」
「・・・付き合って、ない」
「付き合ってないの?じゃあ、したいんだ?」
「・・・したくない」
「なんで、好きなんでしょ?想ってしちゃうぐらい、好きなんでしょ?」
「・・・なっちは、望んでない。それに、こんなこと理解できん。
だから、言わん。絶対、言われへん。言ったら、アカンねん・・・」
- 90 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)02時41分13秒
- 強烈な世界の始まりですか!?
- 91 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月06日(木)20時00分31秒
- 90>
いえ、それほどな世界には・・・
これ以上は暴走しないと思います。
でもレス、ありがとうございます。
も少し、迷わせてください。
- 92 名前:解放 投稿日:2001年12月06日(木)20時01分51秒
泣きそうな、いや泣きながら、告白されるそれは懺悔のようで。
打ち明ける事で、開放されるかのように溢れてくる苦しみ。
牧師ではないあたしには、許しを与える事もできず。
ただ、とても悲しくて。
黒く渦巻いていた感情を打ち消し、悲しくさせる。
「だから、自分で?そんなの寂しいじゃん」
- 93 名前:解放 投稿日:2001年12月06日(木)20時03分27秒
「・・・そんなん、言われんでも分かってんねん。
・・・寂しいし、虚しいけど・・・我慢かてできへん。
きっと、あたしオカシイねん。妹みたいな娘に欲情するなんて・・・」
変わらぬ姿勢で、立ち続ける彼女。
その瞳から零れる涙は、ポタポタとシャツを濡らし冷やしていく。
熱くなった心も、そのまま冷やして。
- 94 名前:解放 投稿日:2001年12月06日(木)20時06分10秒
やっと気づいた。
こんなに愛されている、彼女の想い人が羨ましくて。
想って、泣きながら想う彼女が悲しくて。
独りで納得してた、自分にいらついて。
コドモのように、身勝手に残酷に傷つけてしまったことに。
でも分かった。
手に入れることができるって。
「じゃあ、あたしがしてあげるよ」
- 95 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月07日(金)22時13分32秒
- どきどき…(w
- 96 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時06分40秒
「あたしは、なっちじゃないけど。純粋じゃないし、純情でもないから」
言ってる事が理解できないのか、反応を示さない彼女。
その首に腕をまわし、腰を抱き寄せ、強引に唇を合わせる。
起こそうとする身体を、そのままベットへ押し倒す。
「独りでするより気持ちよくしてあげるよ」
- 97 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時07分43秒
「そんなん嫌や。あたしはなっちが好きなんや。
あんたにそんなことしてもらっても、嬉しくない」
腕を突っ張っての、必死の抵抗と拒絶の言葉。
このヒトは、とっても真面目でズルイことができなくて。
ヒトを利用するなんて考えられなくて。独りで抱え込んで苦しむんだ。
だけど、それが周りも苦しめる事を知らないんだ。
傷つく人間がいることに気づかないんだ。
「ふうん。嬉しくないんだ・・・
でもさ、身体は悦ぶんじゃないかな。気持ち良いってさっ」
「んぁっ!」
- 98 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時08分39秒
どうして分かってくれない。
どうして受け容れてくれない。
あたしはこんなに愛してるのに。
ただ、愛したいだけなのに。
感情のままに舌を這わせ。
中途半端のまま放って置かれた中にも指を進める。
外側の冷たさとは裏腹に、すぐに熱を取り戻して。
溢れ出てくる体液は、苛立ちを少し抑えてくれて。
「ほら。こんなに濡れてる。聞こえるでしょ」
「これでも嫌?嬉しくない?止めて欲しいの?」
- 99 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時09分43秒
動かしやすくなった指を、さらに奥に進めながら。
敏感な蕾にも塗りつけ、周りから扱きあげる。
「なっちとはしたくないんでしょ?じゃあ自分でするの?
あたしとよりも、自分でする方が好きなの?」
「いっ、痛っ!」
自分の言葉に悔しくなって、チカラが入ってしまった。
そのエネルギーは敏感な蕾の形を変えて。
快感にはほど遠い、痛みを与えていた。
“あっ”一瞬ごめんねって思ったけれど。
あたしの痛みを味わってみたら良いよって。
今度はわざと爪をたてる。
- 100 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時11分26秒
引くことも押し返すことも出来ず。
ギュッっと目を閉じて、痛みに耐えて。
ふと我に返る。
あたしはこんな顔が見たかったのか?
こんな苦しい表情をさせたかったのか?
「ごめん。ちょっとオカシクなってた。ほんとにごめん」
- 101 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時15分27秒
「ねえ、チャンスちょうだい。あたしのこと好きになるかも知れないじゃん」
「そんなん分からんやん。そんな怖いこと嫌や」
「大丈夫。絶対、好きにさせてみせるから。だから、ね?
だって、このままじゃ何も始まらないし終わらないよ?」
- 102 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時16分28秒
「なっちの望む通りの関係でいたいんでしょう?
なら今の気持ちは終わらせてあげなよ。
身体から入る関係ってのも良いじゃん。
ねえ、もう悲しいのは終りにしようよ」
突然提案された言葉に、戸惑い、悩み、考える彼女。
どうしても受け容れて欲しくて、必死に説き伏せる。
- 103 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時17分27秒
人知れず、想っているだけで充分だった。
笑顔で話せるだけで、満足だった。
彼女が幸せであるなら、相手は自分でなくても。
でも、こんな姿を見てしまっては、もう戻れない。
幸せでないことが、分かってしまっては・・・
「・・・あたしのこと見捨てんといてくれるか?助けてくれるか?」
「絶対、見捨てたりしない。絶対助ける。望む限り傍にいる。だから信じて」
「・・・絶対、やで?」
- 104 名前:解放 投稿日:2001年12月08日(土)16時19分05秒
“信じてよ” そう答えて、抱きしめる。
“チャンスをちょうだい?” 耳元で囁くと、小さな呟きが届く。
“ええんかなぁ?”
“いいんだよ” 言い聞かせて、そっとキス。
- 105 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時26分12秒
涙ごと唇を舐め、舌で催促すると、遠慮がちに薄く開く。
了解と受け取り、侵入し口内を探索する。
歯列をなぞり、上顎をくすぐり、隠れる舌を捕え絡める。
唇で熱い粘膜を楽しみながら、手は別の場所を探る。
散々昂ぶらせた身体は、触れただけで応えてくれて。
乾いていた表面も、内側から溢れる熱で、しっとりと燃え上がっていく。
「声、聞かせてよ」
- 106 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時28分03秒
開放された唇を、必死に抑えようとしている彼女。
恐れているのは、口走ってしまう言葉。
我慢してたら駄目なんだ。
想いが昇華されずに、いつまでも封じられたままだから。
想いを、言葉を引き出したいんだ。
心を支配している彼女が、いなくなってしまうように。
「・・・んあっ!・・・あっ・・・はぁ・・・」
- 107 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時28分46秒
舌を絡ませながら、指は内側を刺激する、強く激しく。
一度震わせた声帯は、もう止める事はできなくて。
「・・・あぁ・・・なっ、ち・・・」
- 108 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時29分22秒
閉じる事を禁じられた唇は、溢れる言葉を音にする。
言った彼女も、聞いたあたしも、もう止まらなくて。
「もっと、もっと呼んでよ」
彼女が求める、別のヒト。
その名前は、あたしの心に突き刺さる。
でも、他のやり方なんか思いつかない。
こうすることで、変えられると信じるしかなくて。
「もっと呼んでっ!もっと、全部!」
- 109 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時30分43秒
「なっち、なっち、なっ・・・」
「あぁっ!」」
一際、高く甘い声で鳴き、昇りつめた彼女。
ベットに沈んだ身体からは、何の感情も感じ取れず。
荒い呼吸だけが、静かな空気を支配していた。
- 110 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時31分43秒
「・・・ごめんなぁ・・・」
かすかな呟きが熱い吐息と共に耳に届く。
無言のまま続きを促すと、細い腕が首にまわり抱きしめられる。
「傷付けたなぁ・・・。そんで、ありがとな」
- 111 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時32分46秒
「あたしな、誰かに知って欲しかった、好きだった事。
許して欲しかった、想ってしまった事。
もうだいじょぶや。あの無邪気な笑顔に、ちゃんと笑えそうな気がする。
あんたのおかげや」
「・・・」
「さっきよりは好きになったで。きっと、もっと好きになるから。
待っててな、圭坊・・・」
- 112 名前:解放 投稿日:2001年12月09日(日)09時35分14秒
近づいてきた唇を素直に受け入れながら、華奢な身体を抱きしめる。
やっと手に入れた宝物を、無くさないように、想いを込めてチカラいっぱい。
ちょっと痛いかも知れないけど、これがあたしの愛と我慢してもらおう。
そして、もっともっと好きになってくれるように。
---愛してもいいんだよね
- 113 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月09日(日)09時42分58秒
- 解放、終了です。
血迷ってみたのはいいけれど、難しいですね。
自分で読んでも未熟すぎて恥ずかしいです。
ま、あくまで自己満足の世界なので、楽しければOKかと。
95>
レスありがとうございます。
期待には・・・そえなかったかも。
懲りずに見てやってください。
- 114 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月11日(火)19時42分26秒
BS話をラジオで聞いてしまったので。
ちょっと書きたくなりました。
今回は、血迷わずすみました。
- 115 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時44分21秒
今日は夜遅くまで仕事が入っている。
ヤグチも18になって年上チームになったからさ。
深夜の仕事はラジオとかで結構慣れてきたけど。
やっぱり疲れるし、テンションを保つのが大変なんだ。
それが生放送となるとなおさらだしね。
「おはよー・・・どしたの、ヤグチ。何か変だよ?」
えっ、変かなぁ。って会うなり変はないよ、カオリー。
「何か変っ!ニヤけてるもん。・・・・・・あっそっかー」
しまった、顔に出てた?バレバレかぁ。
でもカオリだって、いつもより楽しそうだよ。
「そうだよねー。すっごく久しぶりな気がするねー」
うん。だから余計楽しみなんだ。
なっちや圭ちゃんも楽しそうなのは気のせいじゃないよね。
- 116 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時45分31秒
「ゆうこー、緊張してんのかー」
現場に入ると、早速ヤグチが飛んでいった。
一人でわたわた頑張っている裕ちゃんを見つけたらしい。
朝から楽しみだったんだもんね、ヤグチ。
・・・ダッコちゃんみたいだよ。
いつのまにかカオリもなっちもそこにいて。
わちゃわちゃと話しまくっているみたいだ。
どうせ内容なんてないんだろうけど。
というか噛み合っていなそうだ。
−−−既視感−−−
- 117 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時46分32秒
ああそうか、3人の表情だ。
裕ちゃんを取り囲むその表情が少し幼い。
いつのまにか年上で先輩で教育係りで。
大人の顔で引っ張っているから。
張りつめた毎日は、なかなか安らげなくて。
だから素直に甘えられる、こんな時間が幸せなんだ。
「けーぼー?どないしたん、ボーっとして。
ていうか、このコらもどないしたん?」
- 118 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時47分36秒
出遅れてしまったアタシに声がかかる。
立ち止まったアタシを心配したのだろう。
相変わらず気配りなヒトだ。
それには苦笑を返しながら。
「なんでもないよ。それよりモテモテじゃん」
「あほか。あんたらにモテてもなぁ」
少し緊張の残る顔をして。
同じような苦笑を浮かべながら。
それでも口調はとても優しい。
- 119 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時48分44秒
「なんだよー、ヤグチたちじゃ嫌なのかよー」
「そんなこと言ってないやん」
年上のヒトの一言に、騒ぎ立てるメンバー。
冷たいよーって責めているようで。
甘えてるようにしか見えないのが微笑ましい。
「今年は体調くずさんようにな」
労わる言葉と、フワッと乗せられた重み。
空いてる方の手が伸ばされて、優しく撫でられた。
その感触にうっとりと身を任せる。
なんでこんなに気持ちが良いのか。
触れられた所から、温もりが流れ込むようだ。
やっぱりアタシも甘えてるらしい。
- 120 名前:オトナ 投稿日:2001年12月11日(火)19時50分36秒
「あー、ズルイよー、圭ちゃんばっかりー」
残念ながら、心地よい時間は突然終わった。
甘えたがりなメンバーばかりだから仕方ないけど。
はいはいって撫でてもらってる顔は嬉しそうで。
満足そうな笑顔は、アタシまで嬉しくさせる。
「そろそろ時間やな。今日はよろしくなぁ」
「こちらこそ、よろしくね」
穏やかで優しい時間もあっという間に過ぎて。
また来るその時のために、私たちは歩き出す。
- 121 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)01時09分25秒
- いいっすね〜。リハの光景が浮かんできます。
本番でも本当にみんな裕ちゃんの側に寄って行って
うれしそうでしたよね〜。
自分もBS話聴きました。
裕ちゃんの腕に噛みつく矢口、かわいすぎる。
- 122 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月13日(木)20時56分59秒
121>
レスありがとうございます。
めちゃめちゃ年上なので、
離れても甘えてるんじゃないかなとか思いまして。
辻加護がいたら腕は噛まないだろうなと・・・
次は、またまた妄想を。
これから3つは関連させていこうかと。
姐さんと、3人の関係です。
- 123 名前:share 投稿日:2001年12月13日(木)20時58分12秒
「なんや、またなん?」
「・・・うん・・・」
「今日はなんやの?」
「・・・今日な、昼公演観に来てくれてん。そんで、ちょこっと話してん・・・」
- 124 名前:share 投稿日:2001年12月13日(木)21時00分18秒
彼女のかなえられなかった想い。
それは今でも燻り続け、何かのキッカケで、心を焼いて苦しめる。
雑誌であったり、電話であったり、再会であったり・・・
ささいなことで、痛む心を抱えて、
彼女がドアを叩くようになって、もうすぐ1年か・・・
確か、あの娘が自分の分身を産み出した日が、始まりだったと記憶している。
- 125 名前:share 投稿日:2001年12月13日(木)21時01分13秒
壊れる事を恐れて、作り出そうとしなかった、
臆病な彼女の眼に、その生命はどう映ったのだろうか。
何故ここに、と聞いた事はない。
ただ、ドアを開いた。
- 126 名前:share 投稿日:2001年12月13日(木)21時01分55秒
それが望みだったのか、それとも求めてはいなかったのか、彼女は身体を許した。
身代わりなのか、そうではないのか、きっと覆い隠したかったのだろう。
心の熱さを、身体の熱で・・・
- 127 名前:share 投稿日:2001年12月15日(土)12時49分11秒
シャワーを浴び始めた彼女に気づかれないように、そっと入り、水を止めた。
「なっ、んっ・・・」
驚いて振り向いた瞬間、唇を奪う、抗議ごと。
明るく照らし出される浴室、水滴のしたたる髪、かくすものがない、水で光る裸身。
その全てに欲情し、野性が剥き出しになっていく。
深く口付けながら、壁に押し付け、膝を割る。
ジーンズの固い生地では、かわいそうか、とも思いつつ。
「なんやの?いきなり」
「ええやん、そのつもりやったんやろ?どこでしても同じやん」
- 128 名前:share 投稿日:2001年12月15日(土)12時50分49秒
刃のような感情に戸惑いつつも、冷静に観察する自分。
きっとこれが本性なんだ。
これ以上のおしゃべりは無用とばかりに、再開する行為。
「洗ったげるわ」
ボディソープを手に取り、泡立てる。
首の周りから、肩を伝って手の先へ。
胸は手のひら全体で包み、先端は親指で擦る。
脇腹からお腹へと流れ。後ろを向かせ、背筋に沿って上から下まで。
腕を上げさせ、脇をなでそのまま前へ。
いつもと違う感触に、戸惑いながらも、昂ぶり始める身体。
顔は見えないけど、一層赤くなった耳たぶが正直に告げる。
- 129 名前:share 投稿日:2001年12月15日(土)12時51分36秒
柔らかいふくらみを堪能した手は、そのまま下り内股を擦る。
感じ易いそこには、あえて触れず、掠めるだけ。
濡れるのにも構わず膝を付き、目の前の丘を強く揉む。
姿勢の恥ずかしさに気づいたのか、逃げようとする身体を捕らえ、前を向かせる。
「やっ・・・ちょっ・・・」
「ええやんか。いまさらやん。ほらっ、脚あげーや」
- 130 名前:share 投稿日:2001年12月15日(土)12時52分54秒
「やっ・・・」
隠そうとする手はそのままに、浴槽の縁に、片足を掛けさせる。
太股から足の先、指の間まで丹念に洗いほぐす。
もう片方も充分に洗い、シャワーで流す。
「このままやと、舐められへんしな」
- 131 名前:share 投稿日:2001年12月15日(土)12時54分20秒
見られた事が拍車を掛けたのか、興奮を隠せない彼女。
普段の白さは微塵も無いほど、赤く熱っぽい身体。
「して、欲しいん?」
「・・・・・・」
見上げる視線と、俯く視線。
眼が合うと、コクンとうなずかれる。
まるで、子供のような素直さに、征服欲が沸き上がる。
先ほどまでの愛撫で、充分に感じていたそこは、水とは違う感触を指先に伝える。
「なら、言う事、聞いてな?」
- 132 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時22分33秒
「・・・言う、こと?」
不安と期待、喜びと怯え、様々に入り混じった複雑な色。
その色を湛えた、瞳が問い掛ける。
「座ったら、アカン。立っててな?座ったら、止めるで」
- 133 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時24分03秒
言葉とはうらはらに、立つ事を許すまいと、動き出す。
浅い部分を擦りあげ、手首を捻って掘り進む。
主張し始めた先端に吸い付きながら、奥まで突き上げる。
目の前に立ち続ける姿に、苛立ちを覚え、さらに激しく。
「あぁ・・・うんっ!・・・んっ!・・・」
柔らかい腿が震え、細い膝はガクガクとしている。
にもかかわらず、立ち続ける彼女。
口の端が上がるのを、感じながら、問い掛ける。
「そんなに止めて欲しくないん?」
- 134 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時25分29秒
「なっ・・・」
絶句。
最高に面白いと感じてしまうのは、オカシイんやろか?
なぜか湧き上がる苛立ちが、残酷な言葉を、行為を後押しする。
再び貪り続け、崩れ始めた身体を追いかけ、強引に絶頂へ。
最後に聞こえたのは、甘く焼け付く叫びだった。
- 135 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時27分19秒
浴槽に腰掛け、チカラのない身体を抱き上げ、座らせる。
膝の上で休息を取る彼女。その息を吸い込んだ右肩が熱い。
正常を取り戻そうと、激しく動く呼吸器官。
それ以外は、ピクリとも動かない。
閉じられた瞳から、流れ出る涙を拭い、キスをする。
- 136 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時29分18秒
痛む傷を庇いながら、それでも治すことを拒否する彼女。
癒されることで忘れてしまうことを恐れるかのように。
胸に抱かれる傷に、嫉妬する自分。
それでもカサブタをはがしてしまう彼女を止めようとはしない。
癒されてしまったら、ここには来ないのではと恐れて。
ホントは言ってあげたい言葉がある。
傷を治して、前のように笑ってって。
でも言えるのは、その半分だけ。
- 137 名前:share 投稿日:2001年12月16日(日)08時30分38秒
「泣いたらアカン。はよ、痛まんように、なるとええな・・・」
あと半分は・・・別にヒトに任せるか。
元気いっぱいのあのコにでも・・・
- 138 名前:95 投稿日:2001年12月16日(日)13時49分15秒
- いえいえ。そえてます(ってどういう日本語だ)。
他の人の名前を叫ぶ姐さん…圭ちゃんせつないねェ。
- 139 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月17日(月)09時28分22秒
- 前回の続きでねえさんと圭ちゃんなんですか?
でも二人とも関西弁……っつうことは?
ねえさんと……誰やねん…圭ちゃんなんか??
- 140 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月17日(月)10時34分31秒
- 95さん>
期待にそえてましたか。うれしいです。
139>
すいません、文章力不足で・・・
「share」のお相手は平家さんです。
圭ちゃんは、84からの「解放」でのお相手でした。
私の趣味で、姐さんのお相手はコロコロ変わります。
ご了承ください。
次は、Shareの続きで、矢口さんです。
- 141 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月17日(月)19時41分29秒
---好きになってもらえないなら、傷つけたい---
そんな言葉を聞いた時、極端な話やなって思った。
好きなヒトの心を傷付けて、何の意味があるんやろうって。
でもその意味が少しずつ分かってきた。
だって心の傷は、決して色あせること無く楽しかった日々を呼び起こす。
離れてしまった理由さえ覚えてもいないのに、些細な日常だけは鮮やかに蘇る。
ただ、ほんの少しの痛みを伴って・・・
- 142 名前:CS 投稿日:2001年12月17日(月)22時23分32秒
- 作者さん。
shareの相手がみっちゃんなのはちゃんとわかりますよ。
少しずつだけど、1〜2日の間隔で更新されてるんで、いつもチェックするのが楽しみです。
がんばって下さい。
- 143 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月19日(水)19時33分04秒
CSさん>
ありがとうございます。
チェック・・・うれしい響きです。
がんばって妄想?したいと思います。
では、続きです。
- 144 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時35分56秒
「もー洗い物できないよー。あっちで待ってなさーい」
「いややっ!気合で洗い?」
「なんだ、それ?」
「ええやん。くっ付いてると暖かいし、な?」
「はいはい」
ガチャガチャと洗い物してる彩の背中にくっ付いて、邪魔してたことあったなぁ・・・
なんであんなに甘えたやったんやろ。
何かあの声とか、雰囲気とかが、安らげたんやろな。
甘やかしてくれるっちゅうか、受け止めてくれるっちゅうか。
どっちが年上か分からん感じでな。
- 145 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時37分33秒
結局終わるまでくっ付いていたから、いつも以上に時間掛かってたんちゃうかな。
あの後は逆に、抱き枕にされてしもうたけど、やっぱり暖かかったなぁ・・・
いっつも受け止めてくれて、ワガママ聞いてくれて、ホンマ大人なヤツやったけど。
寝顔はやっぱりコドモやった。
アタシの方が寝起き悪かったから、あんまり見る機会はなかったけど。
あっ、でもあん時は、アタシの方が早く起きたんや・・・
- 146 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時40分07秒
コドモらの騒ぐ声で目が覚めると、隣では彩が眠っていた。
なんや天気も良さそうやし、今日はオフやし、幸せやなぁって浸ってみたりして。
横を見ると、久しぶりに見る幼い寝顔。
「・・・かわええなぁ・・・」
あっ、今日は彩の誕生日や、って用意していたプレゼントを彩の手に握らせた。
起きた時の反応が見たくて、眠ったフリなんかしてみたんや。
- 147 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時41分20秒
少しして、起き出した気配を感じたけど反応がなくて。
寝ぼけてるんかなとか思ってたら、いきなり抱きしめられた。
「プレゼントありがと。裕ちゃんもかわいいよ」
寝たフリはばれてたらしく、というか彩の方が先に起きてたらしい。
結局アタシの作戦は失敗やったけど、抱きしめられた腕の中は暖かくてやっぱり幸せやった。
あの後、珍しく河原なんかを散歩してみたりして。
お弁当、美味しかったなぁ・・・
- 148 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時42分56秒
今でも美味しいご飯作ってるんやろな。
彩は、愛しい家族っちゅう幸せを手に入れたけど、結局、夢は叶ったんやろかぁ・・・
まあ、アイツのことやから、抱いてる夢は一つじゃないやろし。
夢を追いかけてない彩、てのも想像つかんしなぁ。
アタシの夢ってなんやったっけなぁ・・・
昔は歌手になることやったけど。
- 149 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時55分12秒
「ねえ、裕ちゃんの夢ってなあに?」
「んん?そうやなぁ。夢っちゅうか。
自分が死ぬ時に幸せやったなぁ、て思えるとえーなー」
「幸せやったなぁって?」
「うん。いつ死ぬか分からんけど、その時に後悔したくないなぁって。
せやから、やりたい事があるんなら、今やる。
やらずに後悔はしたくないからなぁ」
「どーせなら、やって後悔するってこと?」
「そうやね。・・・なんやの、いきなり」
「いや、なんとなく。花火見てたらさっ」
「なんやそれっ」
「なんだろね」
- 150 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)19時57分26秒
あれは夏も終りの頃やったなぁ・・・
花火したいって騒いだアタシのワガママで、
コンビニで仕入れた線香花火をベランダでしてた時や。
花火やーって、ジミーに楽しんでたアタシの後ろで、彩が呟いたんや。
なに言ってんやろって思ったけど、線香花火ってそんなチカラがあるやん?
なんかを考えさせるような不思議な、な?
せやからそん時も、そのチカラのせいやと思ってた。
けど、きっとあの頃から、彩の中には思うもんがあったんやろなぁ・・・
あの時のアタシは、毎日が楽しくて幸せで、気づいてあげられなかったけども。
今思うと、アイツの気持ちにも火を付けてしまったのかも知れんなぁ・・・
- 151 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月19日(水)20時00分50秒
離れた理由なんて、覚えてなくて当然や。だって理由なんかないんやから。
すっごく自然に引き寄せられて、気が付いたら手を繋ぎ合っていたから。
自分の夢を追いかけたいって言った彩を応援しようと、
手を離して背中を押しただけ。
それだけなのに、なんで心には傷が付いちゃったんやろぉ。
思い出す度に痛いのは、なんでやろぉ・・・
「おーすっ、裕ちゃん元気かー」
- 152 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時45分15秒
「お、おう、ヤグチか。どないしたん?」
「う、うん。いや、裕ちゃんが来てるって聞いたから」
「それで来てくれたん?優しいなぁ、ヤグチは。お礼にチューしたろ」
「やーだよーだっ!それより娘の楽屋に来ないの?皆会いたがってたよ」
「そーやなー。後で行くわ。先行っときぃ」
「う、うん。じゃあ、待ってるよ」
- 153 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時46分11秒
ミニモニの収録から戻ると、新メンが涙眼で、
理由を聞くと、裕ちゃんに挨拶に行ったらしい。
苛められた訳ではなく、迫力に負けたらしい。
人見知りするヒトだし、いつも以上に緊張してたのかもしれない。
相変わらずだなーって思いつつドアを開けると、またあの顔だ。
ヤグチ分かるよ。誰を思い出してるのか。
どうしてそんなに泣きそうな顔をしてるのか。
でも気付かないフリして、時間を動かしたんだ。
- 154 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時47分22秒
楽屋に戻ると、なっちとタンポポしかいなくて。
“裕ちゃんは?”と聞くなっちに、“後で来るって”って答えて。
なんか疲労を感じて椅子に座ると、隣にカオリがやってきた。
「ヤグチさぁ、香水、元のに戻したの?」
「えっ、あっ、うん・・・」
「そっか、やっぱり今の方がヤグチらしくて、カオリは好きだよ」
「ありがと。ヤグチもそう思うよ」
- 155 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時48分22秒
裕ちゃんが誰を思い出しているのかを知ったのは、偶然だった。
数ヶ月前、たまたま裕ちゃんと飲む機会があって。
スタッフさんとかいたから、ヤグチは飲まなかったけど。
一緒の電車で帰る途中だった。
酔っていた裕ちゃんは、座るとすぐに眠る体勢に入っていた。
その身体が少しずつ傾いてるのに気付いて、裕ちゃんを引っ張った。
「裕ちゃん傾いてるよ?」
「ん?あっ、ホンマ?」
そう言った裕ちゃんは、隣の女性を見て、とても悲しげな表情をした。
でもすぐにいつもの表情に戻って“もう大丈夫や”って言ったんだ。
それは一瞬だったから、もしかすると見逃しそうな表情だったけど
- 156 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時49分55秒
その理由はすぐに分かった。
裕ちゃんを引っ張った時に、流れてきた香り。
それは彩っぺの香水と同じだった。
同じ匂いに引き寄せられて、彩っぺじゃなかったから悲しかったんだ。
- 157 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時51分40秒
その後その香水を付けてみた。
同じ香りなら、ヤグチにも背中を預けてくれるかなって。
そんな希望を抱いて裕ちゃんの楽屋を訪れたんだ。
「おー、ヤグチー。会いたかったでぇ」
いつものように抱き付いてきた身体が強張ったのが分かった。
表情は見えなかったけど、腕の震えとか硬くなった口調で分かった。
「ヤグチ、香水、変えたん?」
「う、うん。たまには良いかなって・・・」
「ふうん。裕ちゃんは前の方が好きやなぁ。これちょっと、大人っぽいんちゃう?」
その言葉は針のように突き刺さってきて、痛くて何も考えられなかったけど。
自分の希望が打ち砕かれたことだけは分かって。
- 158 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時53分44秒
「そ、そうだよね。やっぱり、大人っぽい、かな・・・?
でも、ヤグチだっていつまでもコドモじゃない、よ・・・」
「ええの!ヤグチはいつまでもコドモや。少なくても裕ちゃんにとってはなぁ」
涙が出そうになるのを必死にこらえて、
“いつまでもコドモ扱いするなー”って叫んで、飛び出した。
- 159 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月22日(土)15時55分48秒
すぐにでも洗い流したかった。自分の汚さを突きつけるこの匂いを。
裕ちゃんの思い出を利用しようとした、浅ましい自分がたまらなく悔しくて。
こんな幼い考えしか思い浮かばないコドモだから、選んでくれないんだ。
それ以来、あの香水を付ける事はなくなった。
でも、裕ちゃんの気持ちをはっきりと知る事ができた。
まだ忘れてないんだって・・・
- 160 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月23日(日)19時46分24秒
- 彩裕発見!
更新に気づかなかったよー。
- 161 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月24日(月)15時19分55秒
- 160>
レスありがとうございます。しかし・・・
彩裕では多分ないかと。
しかし、別の板で彩裕を読ませていただきまして。
もしかして、彩裕もOKなのかな?
そしたらそのうち書くかも知れません。
私の押しは、みっちゅー。そして彩裕ですから。
とりあえず、今は続きを・・・
- 162 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時23分55秒
結局裕ちゃんは楽屋には来なかった。
『ゴメンなぁ、すぐ移動せなアカンから。コンサート頑張りや。皆によろしくなぁ』
こんなメールに誤魔化されて。
きっとオトナの自分がつくれないから、来れないんだ。
裕ちゃんの弱虫って思ったけど、それは自分にも言える事で。
裕ちゃんの傷を癒してあげたいけど、その一歩が踏み出せない。
お互い弱虫なんだから、近づかないんだよねーって。
いつもの笑顔が、なんだか虚しかった。
- 163 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時27分32秒
それから、お互い忙しくて会う暇が無くなっていた。
離れたらこの想いも薄れて行くのかと思ったけれど、逆に強くなっていく。
生のテレビやラジオで近況を知る度に、会いたい気持ちを抑えるのが大変だった。
- 164 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時29分07秒
今日は東京に戻るだけで、午後はオフだからって、メールを入れたけど返事が無い。
事務所にいた裕ちゃんのマネージャーさんに聞くと、もう帰したと言う。
なんでも数日前から体調が悪く、打ち合わせだけで終りにしたらしい。
“もうすぐ病院から帰る頃じゃないかな”という言葉を背に、事務所を飛び出した。
電話をして、お見舞いに行くと言うと、
“みっちゃんが来てるから大丈夫や。家に帰って休みなさい”
あっさり切られてしまった。
- 165 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時30分56秒
「なに、やぐっちゃんから?」
「うん」
「なんで?来てもらえばええやん」
「みっちゃん居るし、ええやん」
相変わらずやな。鈍感なのか、考え過ぎなのか。
やぐっちゃんの気持ちに気付いてるはずなのに、応えようとはせんし。
お互い痛々しくて見てられんちゅうねん。
「なあ、なんで応えてやらんの?嫌いやないんやろ?」
- 166 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時35分10秒
「・・・あんなぁ、前にな、ヤグチが香水変えたんや。
それはヤグチには合わんって言ったんや。
そしたら、もうつけてこなくなった」
「・・・で?」
「ヤグチに合ってなかった訳や無い。
ただアタシが嫌やっただけやのに、そんな勝手な一言に素直に従うんや。
ヤグチは気に入ってたんかも知れんし、誰が付けてたなんて忘れてるかも知れん。
でもアタシの一言はヤグチの自由を奪ってしまったんや」
「・・・あやっぺの香水やったんか?」
「・・・うん。アタシは未だに拘ってる。彩は支えやった。
アタシの中では唯一の存在やから、ヤグチとダブるのが怖いんや。
それだけの理由なのに。なんで、とも聞かへんのや」
- 167 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時42分17秒
「・・・そんなら、あやっぺは思い出にして、やぐっちゃんと楽しめば?
思い出にしたからって忘れるわけやないし、な。
やぐっちゃんやって、ただ縛られてるコじゃないやろし」
「思い出かぁ・・・。ヤグチなぁ・・・。でもめっちゃ素直なんやで」
「素直なやぐっちゃんがダメやったら、アタシが恋人になったるで?」
「ダメや!みっちゃんは親友やから。親友から恋人にはならんのや」
「はいはい、じゃあ親友として愚痴くらいは聞いたるから。少しは前に進みや?
せや、何か食べる?」
「んーん、いらん。寝る」
「おーい、何か食べんと薬飲めないやろ?」
「ええ。薬ちょうだい。・・・ほな、おやすみ」
- 168 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時44分08秒
寝てしもた。
しゃあない、アタシは親友らしいから、たまには後押ししたろうかな?
いつまでも昔に囚われてる裕ちゃんを見てるのも辛いしな。
やぐっちゃんに任せますか。
- 169 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月24日(月)15時45分55秒
切られてしまった電話を見詰めながら、どうしようか迷っていた。
すっごく会いたいし心配だけど、来るなというのなら行ったって迷惑だろうし。
それでも裕ちゃんちに向かっているのには苦笑するしかない。
メールの着信音で意識を取り戻した。
『もう帰るから、代わりに来てくれへん?着いたらメールしてな?』
- 170 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月24日(月)18時23分32秒
- >>161
すいません(w・・・書き方が悪かったみたいで・・・過去の彩裕(回想部分の)で発見!
もちろんみちやぐちゅーってのは分かっております。
私も・・・やぐちゅー&みちゅー&なちゅー&彩裕&ごまゆう&KU&なかよし
全部大好きです。(w
でも・・・弱弱姐さんに・・・看病するみっちゃん&矢口はたまりません。
作者さんありがと!!
- 171 名前:名無し子 投稿日:2001年12月25日(火)00時47分09秒
- 作者さま
作者様の作品は最初からずっと読ませてもらってました。
中澤さんが大好きで、作者様の作品の大ファンです。
今回我慢できずにレスさせてもらったのは…あやっぺの気配がしたからです。
娘。小説にハマったきっかけであり、今でも1番すきなCPが彩裕です。
でも最近すごく少なくなってて…あやっぺの気配があるだけでも
めちゃくちゃ嬉しくって(笑)
いつか彩裕を書いてくださる事を期待しつつ、応援してます。
頑張って下さいね!
- 172 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)16時50分47秒
- 中澤姐さん・・・病人
矢口・・・看病
中澤のお薬・・・矢口
ですか?(w
- 173 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月26日(水)15時14分20秒
- おおっ、こんなにレスが。
皆さんありがとうございます。
170>
こちらこそ読んで頂いて、ありがとうございます。
やぐちゅー&みちゅー&・・・
姐さん関係大好きなヒト、私だけじゃなかったんですね。
171>
大ファン・・・こんな話で良ければ読んでやってください。
私も彩裕で娘。小説にはまりました。
大人同士な2人は大好きで、いつか彩裕書きます。
172>
中澤のお薬・・・矢口
うーん、やっぱりそう読みますか・・・
けっこう近いかもです。
では、続きです。
- 174 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時16分29秒
「早かったねぇ。今裕ちゃん寝てるから、後よろしくなぁ。
起きたら何か食べさせてやってや。さっきは食べんと寝てしもたから。
今めっちゃ弱ってるから、多少強引にいっても大丈夫やで。いろいろとな」
「強引に・・・?」
「せや。裕ちゃん弱虫やから、やぐっちゃんの強いとこ見せてみ?ほな帰るわ」
- 175 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時18分13秒
帰ってしまった。
寝室を覗くと、赤い顔した裕ちゃんが苦しそうだった。
思わず頬を撫でると、冷たい手が気持ち良いのか擦り寄ってきた。
熱くなったタオルを絞って額に乗せると、汗ばんだ髪を撫でる。
穏やかな表情になったのを確認して、キッチンに向かった。
なんやら優しい記憶を思い出して眼を開けた。
誰もおらんやん。
けど、キッチンの方から音が聞こえてくる気がして、重たい身体を持ち上げた。
- 176 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時20分23秒
「みっちゃん?・・・ヤグチ・・・ヤグチかぁ?」
「あっ、起きたの?起き上がって大丈夫なの?
・・・ダメじゃん、まだ熱いよ。おかゆ持ってくから寝てて。
ついでに熱測ってね」
「えっ、あっ、うん・・・」
まったく状況が掴めなかったけど、ダルイのも事実やった。
素直にベットに戻って横になった。
なんでヤグチがここに居るんやろぉ。確か来んでええって言ったはずやけど。
そういやみっちゃんが居らんなぁ。
・・・そういうことか。あとでじっくり話しせんとな。
- 177 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時23分40秒
おかゆを持ったヤグチが入ってくると同時に電子音が鳴った。
アタシが見る前にヤグチに取られてしもた。
“37.5”そう呟くヤグチに、“下がってるやん”って返す。
「じゃ、おかゆ食べて、薬飲んで、寝れば治るね。はい、食べて」
ちょっと強引なヤグチに戸惑いつつ、まあ下がってきてるんなら大丈夫やろって。
少ない食欲を奮い立たせておかゆを食べる。
あんまり味せんし、柔らかいご飯は好きやないなぁ。
半分も食べられなかったけど、“無理なら良いよ”という言葉に甘えて薬を飲んだ。
そのまま寝ようとしたけど、汗をかいた身体が気になった。
- 178 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時26分11秒
「ん?どこ行くの?トイレ?ビールとかじゃないよね」
「ん?シャワー。ベタベタすんねん」
「だめだよ!熱あるヒトが、シャワーなんか浴びたら余計悪くなっちゃうじゃん」
「大丈夫。熱下がったし」
「・・・嘘だよ。今の裕ちゃんは38.5度だよ。
さっきより上がってるんだからね。さっきは38度なんでしょ。
嘘ついたのは、そうでも言わないと食べたくないって言いそうだったから。
・・・ごめんなさい」
- 179 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月26日(水)15時28分10秒
そっかぁ。
確かに熱が上がってるって言われたら、食べる気もなかったけど。
しかし、そんたけ熱があるんならシャワーは止めといた方がええやろなぁ。
大人しくベットに潜り込んだアタシにヤグチが言ってきた。
“代わりにヤグチが拭いてあげるよ”と。
- 180 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)17時15分44秒
- 何か気がつかない内にいっぱい更新されてるし。
salvation〜続share〜は、いいシチュエーションだし。
中澤のお薬=矢口って皆壊れてるし(w
つづきが楽しみだ。
- 181 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)22時31分55秒
- 冬なのに・・・アツって感じになるのかな?(w
みっちゃんも言ってる事だし・・・矢口よ(w 弱ってる姐さんに積極的にいってくれ!
- 182 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月27日(木)19時29分20秒
- おおっ、今日もレスが。
ありがとうございます。
180>
はい。妄想の限り、ジミーに更新してます。
何故、風邪っ引きという状況は、壊れるんですかね。
181>
熱っですか?
・・・どうでしょうか。
とりあえず、がんばります。
- 183 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時31分37秒
さすがに焦った。ベットの上で、肌を見られるって恥ずかしくないかい?
ただでさえ年下のコに、お母さんのような優しさを感じてしまった自分が恥ずかしいのに。
そんな気持ちを知ってか知らずか“ちょっと待っててねー”と飛び出して行った。
えーと、どうしたらええんやろぉ。
熱のせいか、焦りのせいか、考えが上手くまとまらない。
ぐるぐると考えてる間に、ヤグチが戻ってきた。
- 184 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時33分11秒
結局流されるままに、身体を拭いてもらって。
熱いタオルが気持ち良かった。
ただ顔の熱さには、タオルも敵わなかったみたいやけど。
一通り拭いてもらって新しいパジャマに着替えると、睡魔が襲ってきた。
半分夢の中に行きかけてたけど、胸の辺りにヤグチを感じる。
唇にもヤグチを感じた気がして眼を開けると、
目の前のヤグチが真っ直ぐ見つめていた。
どないしたん?って聞く前に、もう一度重なってきて、
熱い顔がさらに熱くなってく気がした。
「ねえ裕ちゃん。彩っぺに会ってる?」
- 185 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時34分21秒
・・・彩?
・・・なんで?
なんでそんなことを?
「彩?うん。舞台の時会ったでぇ」
自分の声が掠れてるのが分かる。
ちゃんと隠せているやろか。
・・・でも何を?アタシは何を隠さなアカンの?
- 186 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時35分44秒
「なんでそんな顔するの?なんで?痛いの?」
ああ、そうか?
知られたくなかったんや。
アタシが傷を持ってることを。
でも、隠せてなかったらしいなぁ・・・
今更ながら、感情を隠せない自分が情けない。
痛いかって?
痛いで。名前だけなのになぁ。
あんなに大好きだったヤツなのに、でも思い出す度に。
なんで痛むんや、アタシの心は。
- 187 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時37分10秒
「・・・泣かないでよぉ。なんかあった?・・・わけじゃないんだ。
そうだよね、だって彩っぺは笑ってるもんね。
じゃあ、分かった。なんで裕ちゃんが痛いままなのか」
「それはね、治してくれるお医者さんがいなかったんだよ。
実はヤグチね、お医者さんなんだ。ずーっと傍にいて治してあげるよ。
あっ、身体を拭いてあげたから、看護婦さんかも」
- 188 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時38分26秒
お医者さんやって。
かわええなぁ・・・
キラキラした笑顔とコドモみたいな言葉。
だけど、それに縋りたい自分がいる。
ヤグチが傍にいて、治してくれるというのなら。
この笑顔を見ていられるのは、きっと幸せなんだろう。
- 189 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時39分57秒
「ごめんな、心配かけて。あんたの気持ちは嬉しいよ、ホンマに。
でもいらんよ。医者も看護婦も、いらんねん。
・・・なあ、裕ちゃんダルイねん。寝てもええかな」
“今日はありがとう。移るとアカンから、帰りぃ”
そう言って、強引に帰らせた。“明日は仕事なんやろ”って。
ヤグチの笑顔を、アタシなんかの所為で曇らせたくなかったから。
- 190 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月27日(木)19時41分35秒
だって、アタシには分からないんや。
何のために、治さなアカンのか。
この痛みがあるから、ずーっとアイツを感じられるのに。
痛くなくなったら、彩が特別じゃなくなる気がするんや。
アタシは痛みと一緒に、彩の想いを感じてる。
傷になるくらい、きっとアイツは愛してくれてたんや。
深く、とっても深く心の奥まで。
ヤグチを遠ざけたのだって、嫌いだからやない。
逆に好きなんやと思うし、ヤグチの想いも感じてる。
だからこそアタシなんかに縛り付けたくないんや。
ヤグチは自由に羽ばたけるんやから。
彩のことも、ヤグチのことも。
間違ってるんやろか、アタシは・・・
- 191 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月28日(金)03時05分31秒
- 強がる裕ちゃん萌え(w
頑張れ!矢口・・・応援してるで〜!!
- 192 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月28日(金)20時57分24秒
- 191>
ありがとうございます。
ヤグチは・・・がんばります。
やっぱりこの年頃は、怖いもの知らずに突っ走らないと。
- 193 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月28日(金)20時59分09秒
アタシは間違ったのだろうか。
みっちゃんの言葉じゃないけど、少し強引にいってみた。
初めはそんなつもりはなかったんだ。
でも拭いてあげた時に見た裕ちゃんの身体。
細くて柔らかくて壊れそうで、気持ちを抑えられなくなっていた。
ヤグチを見て欲しくて。
弱い裕ちゃんを見せて欲しくて。
そしたら頼ってくれるはずだったんだ。
だから、あえて彩っぺの名前を出した。
きっとまた泣きそうな顔をするって知ってて。
- 194 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月28日(金)21時00分33秒
でもいらないって・・・
治して欲しくないって・・・
やっぱりヤグチじゃダメなんだ。
落ち込みそうになる自分を叱咤する。
こんなのヤグチらしくないじゃん。
だから考えてみたんだ。
アタシが裕ちゃんだったら、傷ついた心は、誰に治して欲しい?
ヤグチ?なっち?それともみっちゃん?
ううん、アタシ達には治せない。治せるのはたった一人だけだ。
“もしもし、久しぶりだね。今良いかな・・・”
- 195 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月28日(金)21時02分37秒
ぅん・・・
何時の間にか眠っていた。
そらそうやな、風邪っ引きなんやし。
あー、でも随分楽になってる。
看病してくれた2人に感謝せんとなぁ。
時間を見ようと、枕もとの携帯に手を伸ばす。
知らない間にメールが着てたらしい。
・・・彩。
柔らかい笑顔が鮮やかに蘇る。
アイツ、どうかしたんやろか。
タイムリーなだけに、素直に喜びだけを感じることが出来ない。
不安と期待の入り混じった、不思議な気持ちで番号を呼び出した。
- 196 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)02時59分21秒
- おーっと!あやっぺ登場ですか?(w
年末いろいろと忙しい中・・・更新ありがとう!作者さん。
- 197 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)05時23分41秒
- 石黒さん・・・なつかしい!
またちょっと楽しみが増えたかも。
- 198 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月29日(土)13時56分01秒
- おっ、またまたレスが。
ありがとうございます。
196>
年末で忙しいんですが、正月に更新できないので。
とりあえず、今年中にキリをつけたいなと・・・
197>
楽しみ増えました?光栄です。
- 199 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)13時58分08秒
「しっかしなぁ、何も彩っぺに電話しなくてもええやんか」
「そうそう。びっくりしたよぉ。いきなり電話してきたかと思ったらさ、責任とってよって。
アタシ、コドモでも出来ちゃったのかと思ったよ」
「なんでさ、違うよ。だってさぁ、彩っぺの所為で裕ちゃんが悲しそうなんだもん。
アタシがどんなに頑張っても、彩っぺ以外には治せないでしょ?」
「アタシの所為って・・・。まあ、外れちゃいないけどさ」
「そうやでぇ?ってまあ、そんだけアンタが必要やったんやね、きっと」
- 200 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)13時59分33秒
まあ、真面目な話、寂しかったんやな。
脱退して、結婚して、コドモ産んで。
アタシの想いはどうなるんや、アタシ達の時間はなんだったんやって。
せやから、旦那さんもコドモもいなかった、アタシだけの彩を思い出してたんや。
でも実際は違うから、悲しかったんやろな。
今は好きじゃないよって言われるのが怖くて、向き合えなかったんや。
もっと早くに電話すれば良かった。
“今も大好きだよ。決まってんじゃん”って言ってくれて。
相変わらずなその言葉だけで、傷は癒えた。
現金なもんやな、アタシって。
- 201 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)14時00分56秒
「裕ちゃん・・・」
「そんな顔すんなや。昔の話やん」
「そうだね。ねぇヤグチ、こんなヒトだけど後は頼むよ」
「任せてよ。偉そうでワガママで、小心者で臆病なんでしょ?あと何だっけ?」
「大酒飲みとセクハラは忘れちゃダメッしょ」
「おーい、本人目の前にして、悪口言うかぁ?まったくタンポポは・・・」
「悪口じゃないじゃん」
「事実じゃん」
- 202 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)14時02分41秒
あー可愛くないヤツらやな。
でもこうやって笑えるようになったのは、センセのおかげ。
ちっちゃい身体にパワーを溢れさせて、アタシを救ってくれた。
センセ、アンタの言葉を借りてもええかな?
どうしても伝えたいことがあるんや。
「なあ彩。アタシな、アンタに出逢えてホンマに良かった。ありがとうな」
- 203 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)14時05分01秒
伝えたかったのは感謝。
彩と同じ時を過ごしたことで、アタシは優しくなれた気がする。
寂しさや悲しさに埋もれて、ずっと言えなかったから。
それでな、アンタの他に、特別を作っても良いかな。
今まで支えてくれてありがとう。
楽しかった毎日の事、絶対に忘れへん。
今は離れてしまったけど、気持ちはすぐ傍に居るから。
これからも、最高の友達でいようなぁ。
「んじゃ、アタシら帰るわ」
「うん。まだ明るいけど、気をつけてね」
「じゃあ、彩っぺ。元気でね」
- 204 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月29日(土)14時06分09秒
玄関まで見送りに来た彩を抱きしめる。
肩に顔をうずめると、彩の匂いが体中に染み渡る。
「・・・甘いなぁ。なんか甘い」
「あー、多分ベビーパウダーじゃない?移っちゃうんだねぇ」
「そか。お母さんやもんな。
なあ、また来てもええかな」
「もちろんだよ。ていうか来ないと呼び出すからね」
- 205 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)15時45分34秒
- 風邪引き裕子は出歩いて大丈夫なのか?
治ったって事?
- 206 名前:名無し子 投稿日:2001年12月30日(日)00時26分28秒
- あやっぺぇ…(涙)
実際の2人もこんな感じだったら良いなぁと思いながら
読ませていただきました。
やっぱり彩裕は良いです…<しみじみ
作者さま、ありがとうございます!
- 207 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月30日(日)16時54分04秒
- またまた、レスが。幸せなことです。
205>
そうです。治りました。
時期的には数日後を考えていただければ・・・
206>
いえ、こちらこそありがとうございます。
彩裕いいですよね
直接の絡みがなくても、気配があるだけでホッとします。(私的には)
- 208 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)16時55分31秒
外は鮮やかな夕焼けだった。
目に染みるっていうのはこういうことなんやな。
「で?もう痛くない?・・・・・ちょと」
横を歩いていたヤグチが急に立ち止まった。
手を繋いでいたアタシも、当然止まることになる。
コイヌのような瞳で見上げてくるヤグチに、欲求を抑えることが出来なくて。
強く抱きしめると、焦った声が聞こえた。
きっと往来での抱擁に、びっくりしたのだろう。
- 209 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)16時56分54秒
「なぁ、彩の匂いはベビーパウダーなんやって。変ったなぁ。
昔はあんなに決めてたヤツやったのに」
当たり前だけど、彩の匂いは昔と違っていた。
胸いっぱいに吸い込んだのは、懐かしくも新鮮な香りだった。
こんなの彩じゃない。
そう思ったけど、伝わる優しさはやっぱり彩で。
思い出にしがみついちゃダメだよって言われた気がした。
- 210 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)16時58分43秒
「うん。もう痛くない。さすがはヤグチセンセやね」
「ホント?じゃあ約束?」
「うん。約束通り恋愛しよ。でも裕ちゃんの約束も守るんやでぇ」
「うん。嫌なことは嫌って言うし。裕ちゃん以外に好きなヒトが出来たらちゃんと言う。
ま、そんな時が来たらの話だけどね」
「ん。じゃあキスしてもええかな?約束のキス」
- 211 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)17時01分30秒
久しぶりの恋人同士のキス。
重なった唇から、かすかな震えが伝わってきて。
ガラにもなく、触れるだけのキスで終わらせた。
まあ、一応天下の公道やしな。
“ヤグチ。実はなぁヤグチのこと、結構前から気になってたんやで?
せやから、いっぱいいっぱい恋愛しような。・・・大好きやで、ヤグチ”
耳元で囁いた声に溢れ出した涙は、アタシの服を容赦なく濡らしていったのだった。
- 212 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)17時02分59秒
「みっちゃーん、聞いてーや。
あんなぁ、この前ヤグチにキスしたんよ。そしたら真っ赤になってなぁ。
いきなり迫ってくるかと思えば、何気ないキスで照れるんやでぇ?もう可愛いの、可愛くないのって」
そんなん、自分もそうやろ!って突っ込む気力も無くなるぐらい、会えば必ずこの話や。
裕ちゃん、それはもうアンタの挨拶になってんでぇ。
そう言ったらきっとこう答えるんや。
“ええやん、親友やろぉ?聞いてえなぁ。あんなぁ・・・”って話が続くんや。
そりゃ、親友っちゅうのは嬉しいし。
愚痴くらいは聞いたるって言うたけど、言うたけどもなぁ。
- 213 名前:salvation〜続share〜 投稿日:2001年12月30日(日)17時03分56秒
「アタシは愚痴くらいなら聞いたるって言ったんや。惚気は聞かんのやー」
「えーそんなん、つまらんやんかぁ。なぁ聞いてぇやぁ。この前もなぁ・・・」
「せやから!言うなっちゅうねん!」
あーあ、親友って損な役まわりやなぁ・・・
なんでこんなとろけそうな笑顔のやつ、相手せなアカンのやろぉ。
アタシにも幸せ分けろっちゅうねん。
誰かこのヒト止めてくれー
- 214 名前:作者@初心者 投稿日:2001年12月30日(日)17時08分30秒
とりあえず「salvation」は終わりです。
次は安倍さん編の「eternity」を来年に。
読んで頂いてありがとうございます。
わすれなければ、また来年も覗いてみてください。
- 215 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月06日(日)13時20分59秒
- 新年明けましたので、再開。
今年も妄想&自己満足の世界を構築!
では去年からの続きということで。
- 216 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時23分01秒
「ねえ、耳掃除してあげるよ」
「はあ?なんやて?」
お風呂上がりの裕ちゃんに、そう言ったら、??って顔。
それはそうかも。いきなり言われたらびっくりするよね。
でも、急にしたくなってさ。
なんか裕ちゃん見てると、たまにお母さんの気分になるんだよね。
「まあ、いいっしょお?こっちにおいでよ。膝枕してあげるから」
かなり強引だけど、したくなったんだから、仕方ないよね。
よう分からんって様子だったけど、あえて断る必要もないと思ったのか、素直に近づいてきた。
- 217 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時24分46秒
「痛くせんといてよ?」
綿棒を手にしたあたしに注文。まっ、当然だよね。
“大丈夫、まかしといてよ”とかなんとか、いいくるめて膝枕。
さらさらの髪をかきあげて、耳にかけると、シャンプーの香りが漂う。
「冷たっ!手ぇ、冷たいでぇ」
「ホント?ごめんね。すぐ慣れるだろうから、ガマンしてね。それじゃ始めるよ」
ブツブツ言ってるけど軽くながして。お風呂上がったばかりだし、余計冷たかったかも。
ホントは、さっき手が触れた時、身体が強張った気がしたの知ってるんだ。
そんな反応って、楽しくないかい?
なんか、自分の手で踊らしてるみたいで。
普段からかわれてるから、ちょっと仕返しってね。
- 218 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時26分07秒
緊張しているのか、息を詰めて待っているのが微笑ましい。
左手で耳を抑えてそっと入れると、とっても強張る身体。
「なんで、そんなに緊張してんの。大丈夫だって。チカラ抜いてよー」
「そんなこと言ったかて。しゃあないやん怖いんやから」
相変わらずの怖がりに笑い出しそうになる。
綿棒なんだから痛くなんてならないのに。
固く握り締められた手を横目に、再び入れ今度は奥まで侵入する。
「んっ!・・・」
「んん?痛かった?」
- 219 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時27分30秒
瞬間、ギュッと目をつぶり声を上げた裕ちゃんに問い掛ける。
粟立った肌と強張った身体は、痛みによるものではないと知ってるけど。
「ちゃう。びっくりしただけ」
多分傷つけることはないと思いながらも、慎重に中に進み動かしていく。
その度に、ピクッと震える身体の、肌は粟立ったまま。
最後に、フッと息を吹きかけると、一瞬の硬直の後チカラが抜けた。
- 220 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時28分46秒
「・・・はぁ」
「痛くなかったっしょ?気持ち良かった?」
「まあ、痛くはなかったけど、疲れた。気持ちは・・・よう分からん」
「なんだべさそれ。信用してくれてもいいっしょ?チカラ入れすぎだよ。じゃ、反対側」
「もうええわぁ。自分でするし、そんな汚くなかったやろぉ」
「えー、そんな中途半端じゃん。いいじゃん、やらせてよー。中途半端はアカンて言ってるくせにー」
「それとこれとは、違うと思うけど・・・」
“一緒なの”って強引に反対側。
- 221 名前:eternity 投稿日:2002年01月06日(日)13時30分50秒
今度は表情が良く見える。
どうせ目をつむっちゃうんだけどね。
同じ様に、髪をかきあげ耳の中にそっと入れる。
少しは慣れたのか声は出さないけど、身体と肌は相変わらず。
一通り終わると、左手で髪を撫でながら右手で首の辺りをマッサージ。
耳掃除より気持ち良いのか、チカラを抜いて身をまかせてる。
なんか引き寄せられる気がして、そっとかがみ込み、耳元にキスをする。
「んー?終わりぃ?」
「うん、終わり」
「ありがとぉ」
- 222 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月06日(日)16時10分45秒
- なんか正月そうそう激甘ですね。(w
読むほうもとろけそうです。
ゆうなちは、せつな系がどちらかというと多いのでちょっとHITしてます。
かつての王道ゆうなちも・・・いまやマイナーカップル(w
期待してます。
- 223 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月07日(月)19時43分32秒
- 222>
レスありがとうございます。
激甘ですか、なっちはそんな雰囲気がある気がするんです。
期待を裏切らないといいんですが・・・
- 224 名前:eternity 投稿日:2002年01月07日(月)19時45分16秒
そう言うと、腰に手をまわしてお腹に顔をうずめてしまった。
まるでネコのように擦り付けて、位置が決まったのか落ち着いた。
そっか、分かった。
なんで急にお母さんの気分になったのか。
裕ちゃんが弱々のオーラを出してたからだ。
疲れているのかも知れないし、ミニモニで忙しいヤグチに会えないからかも知れない。
そんな時には、裕ちゃんはなっちの所に来るんだ。
- 225 名前:eternity 投稿日:2002年01月07日(月)19時46分41秒
「そういえば、ヤグチと付き合うんだって?」
「んー?誰に聞いたん?」
「彩っぺ。昨日電話で言ってた。それぽっいよって」
「彩ぁ?そっか。うん、恋愛しようって言った」
ふうん、ヤグチがんばったんだねぇ。
あれは結構前のことだった。
裕ちゃんの楽屋から戻ってきたヤグチの様子がオカシクて。
眼とか鼻とかが少し赤かったから、泣いてたのかも知れない。
どうかした?って聞いたけど、何でもないって言われたんだ。
でもいつもと違うヤグチの香りに、何となく分かった。
彩っぺを忘れられずにいることに、ヤグチも気づいたんだって。
- 226 名前:eternity 投稿日:2002年01月07日(月)19時48分36秒
裕ちゃんがあたしのところに来るようになったのは、彩っぺが辞めた頃からだった。
2人の関係がどんなだったかは知らないけど、彩っぺを無くした裕ちゃんはとっても不安定で。
思わず手を差し伸べたあたしを、やっと見てくれたんだ。
求めたのは絶対。あなたを守る唯一の存在。
あたしだけがあなたを守る。
求められたのは存在。そばにある温もりと安らぎ。
ずっとそばに。
お互いの願いを瞳の奥に見つけたときから、あたしたちだけの関係が始まった。
- 227 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時47分02秒
ドキドキする熱い感情はなく、海のような穏やかな時間。
お母さんの乳房に触れながら、眠ってしまうコドモのように。
触れる温もりも柔らかくて、心に優しい。
あたしたちは恋愛はできないけど、ずっと一緒にいられそうな気がする。
それって、結構幸せなことだと思わないかい?
- 228 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時48分02秒
「なっちね、おばあちゃんになって縁側でお茶飲んでても、隣には裕ちゃんがいる気がするんだ」
「おばあちゃんねぇ・・・」
「普通はネコなんだろうけど、膝には裕ちゃんが寝ててさっ」
なっちの膝かぁ、そりゃええなぁ。
そういえば、なっちの膝枕って気持ちええよなぁ。
この温もりが安らげるっちゅうか。
なんでやろ・・・
- 229 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時49分15秒
「ヤグチとかみっちゃんもいてさ」
頭撫でてくれるのも気持ちええなぁ。
アタシって甘えたがりやったんかなぁ。
そんなことないと思うんやけど・・・
- 230 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時50分15秒
「みんな一緒だといいね。きっと楽しいよ」
でも、いつかは誰かの場所になるんやなぁ・・・
ちょっと寂しいけど、しゃあないよなぁ。
ま、そのヘンのやつらには渡さんけどな。
- 231 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時51分13秒
「犬とか飼っちゃう?あっ裕ちゃんは苦手かぁ」
それまでは、アタシのもんやで・・・
あんたはアタシが守ったるから。
ちゃんとそばにおってや。
なぁ、なっ、ちぃ・・・
- 232 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時52分23秒
「ねぇ、聞いてる?・・・寝てるか」
疲れてる?
忙しさは変らないんだろうけど、気疲れってヤツなのかな。
人見知りで、小心者な彼女には大変な毎日なんだろう。
結構、自分を追い込むタイプだし。
でも裕ちゃんは、がむしゃらに走り続けるだろう。
娘だけでは叶わない、自分の夢のために。
役割を終えて飛び出して行くであろう、あたしたちのために。
止まることなく、ひたすら走り続けるんだ。
- 233 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時53分39秒
だから俯いて止まりそうになったら、カサカサに渇いた心に潤いを与えてあげる。
疲れて倒れそうになったら、その重さを取り除いて軽くしてあげる。
そんなことしかできないけど、ずーっとそばで見てるからね。
今はお互い違う道を歩き始めたけど、遮るものは何も無くて、
いつか交わるかも知れないと思うから。
安心して走り続けられるし、走って欲しいと願うんだ。
- 234 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時54分43秒
本当は同じ立場で、一人での寂しさや楽しさを語り合いたいけど。
“後は頼んだでぇ”って言われたから、もう少し頑張ろうと思って。
裕ちゃんが誇りに思って、大切にしてきた娘。をもっと大きく強くするために。
心や身体が疲れたら、裕ちゃんに癒してもらいながら。
そしていつかは、一緒に歩きながら同じモノを見ていこうね。
- 235 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時56分26秒
「一緒に行こうね」
「んー・・・」
聞こえてないのは知ってる。
本能で返事しただけだと思うけど。
でもくぐもったその声が、自分の中から聞こえた気がして。
もし裕ちゃんが死んでも、なっちから生まれてくるような、そんな気がした。
きっと魂は永遠に一緒なんだって、思っててもいいかな?
- 236 名前:eternity 投稿日:2002年01月09日(水)20時57分37秒
コドモのようにしがみついて眠っているこのヒトに、そっと伝える。
「大好きだよ。裕ちゃんに出会えて本当に良かった。これからもヨロシクね」
- 237 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月09日(水)21時00分42秒
- とりあえず関連物(なはず)は終わりです。
また思いつくままに書きたいと思います。
近いうちに彩裕書くぞ!
それでは、また。
- 238 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月12日(土)17時07分23秒
- 更新全然気づかなかった・・・
でも・・・ゆうなち(絆編?)・・・なんかリアルティ−があって良かったです。(w
前は結構・・・恋愛カップリングの中でも結構王道だったんだけどな・・・
又気が向いたら・・・ゆうなち書いてください。(w
- 239 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月12日(土)17時08分06秒
- すいません・・・あげちゃいました。
ごめんなさい。
- 240 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月12日(土)18時46分04秒
- 238>
レスありがとうございます。
良かったって言っていただけて、嬉しいです。
今でも私の中では王道なんですが、世間ではやぐちゅーなんですかね。
別にあげていただいても問題ないので、気にしないでください。
自分であげるのに抵抗があるだけなので。
さて続いては彩裕。
書きたかったんです。勝手に書かせていただきます。
- 241 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時47分13秒
「おかわりは?コーヒー?」
「んー、コーヒーはもうええ。なんか冷たいもんない?なんや暑うなってきた」
「暑い?じゃあ、ウーロン茶で良い?昼間っからビールってのもねぇ」
「うん、それでええ」
- 242 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時48分35秒
「なあー、旦那さん居らんと寂しくないんかぁ?」
キッチンに居る彩に話し掛ける。
その後ろ姿は、変わってないようで、やっぱり違っている。
そりゃあもう人妻で母親なんだから、なんだろうけど。
醸し出す雰囲気も、大人になってしまったみたいで。
ほんのちょっと、寂しさなんか感じちゃったりして・・・。
- 243 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時49分51秒
「別にもう慣れたし。寂しかったら誰か呼ぶし」
「なるほど。あたしは上手く乗せられたってことやな」
「まあいいじゃん。オフだったんでしょ?はい、ウーロン茶」
「「あっ!」」
- 244 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時51分26秒
お盆の縁に引っ掛かったグラスは当然傾き、その被害はあたしの服にまで。
「ごめん!大丈夫?・・・じゃないみたいだね。あーしみになっちゃうかなぁ。
とりあえず着替えて。そっこー洗うから」
ついでにシャワー浴びてきたら。という言葉に甘えて、あたしは何故かシャワーを浴びる羽目に。
まあ、暑かったから、ちょうどええか。
- 245 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時52分25秒
明るいうちからヒトの家でローブ姿っちゅうのもどうかと思うけど、別にいいじゃんって。
用意してもらったバスローブに着替えて、戻ると姿が見えない。
とりあえずキッチンに置いてあったウーロン茶を一口。
風呂上がりのせいか、ほてった身体にちょうど良い。
これがビールだったらなぁ・・・。
ん?なんやこれ。うがい薬か?風邪流行ってるしなぁ。
- 246 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時53分34秒
「なに、ビールが良かった?」
「んぁ?よう分かったなぁ。なんや、風邪でも引いたん?」
「だって飲みたそうな顔してるもん。風邪?引いてないよ。
それ?うがい薬じゃないよ。何だと思う?」
「えっ、これイソジンちゃうの?そうかと思った」
- 247 名前:麻薬 投稿日:2002年01月12日(土)18時55分14秒
「それはねぇ、夜飲むやつ。やる気になって、ついでに感度も倍増、って薬」
「・・・はぁ?マジでぇ?なんでそんなもんあんの?」
「ん?いやさぁ、旦那のファンのコがくれたのよ。心配してくれてんのかねぇ」
「こんなん、効くんか?ちゅうかなんで、ここにあんの?使ってんの?」
「ふふん、知りたい?ていうか使ってみたい?」
- 248 名前:名無し子 投稿日:2002年01月12日(土)23時52分52秒
- ばんざ〜い!彩裕だぁ〜♪
しかも…素敵な予感がするのですが…
期待しても良いのでしょうか!?
頑張れっ、彩っぺ!!(笑)
- 249 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月13日(日)04時41分25秒
- え???この展開は・・・(w
- 250 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時20分53秒
- 248,249>
レスありがとうございます。
期待はせずに読んでください。
彩っぺ、というより姐さん頑張れって言いたい・・・
この先は、多分そんな展開に・・・
- 251 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時22分49秒
妖しげに、楽しそうに近づいてくる彩が、ちょっと怖い・・・。
せやから、はっきりと断ったら“なんだ残念”やと。
何言ってんねん。なにが残念やっちゅうの。怖っ!
こんなのが母親でだいじょぶなんかな、このコ。
しっかし、コドモかぁ・・・
あたしも欲しくなるんかなぁ。
今は考えられへんけどなぁ・・・
- 252 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時23分37秒
「どしたの、じっと見つめちゃって。コドモ欲しくなった?結婚するの?あっその前に恋人か」
なんやの。
自分で聞いておいて、勝手に納得して。
喧嘩、売られてるんやろか。
- 253 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時25分12秒
「いやいや。最近彼氏欲しいって騒いでるなぁと思って。ホントにいないの?」
おらんちゅうねん!
こいつ、なんやむかつくわ。
これは怒りちゅうやつなんか?めっちゃ暑うなってきたわ。
- 254 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時26分43秒
「ふうん、じゃあ最近してないんだ」
はぁ?なに言ってん?
してないって、そっちのことやんな。
どないしたん?なんでそんなこと聞くん、ちゅうかなんで楽しそうなん?
- 255 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)12時27分53秒
「じゃあさ、しよ?」
「・・・・・・」
・・・はぁ?
不覚にも、固まってしもた。
なんて言ったん?しよって言ったん?
なにいってんねん、アホかっ!
- 256 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)17時09分01秒
そう言いたかったんや。
あんた女やろ!って。なんであんたとせなアカンねんって。
けど、あたしの身体は“うん”やて。
オカシイねん、さっきから。ドキドキするし暑いし落ち着かないねん。
あっ・・・
- 257 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)17時10分03秒
「なぁ、入れたやろ、ウーロン茶に。さっきのヘンなやつ」
「ヘンなやつって媚薬?ううん、コーヒーにね。良く分かったね、けっこう効く?」
睨み付けるあたしを、気にもせずに、楽しそうに話し続ける。
- 258 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)17時11分02秒
「だってさ、最近の裕ちゃんはなんか、可愛くってさ。
アタシとか、みっちゃんにしか見せなかった可愛さが、滲み出てるんだよね。
そんなんで、彼氏欲しいとか、結婚したいとか言ってたら、絶対ヤバイのに捕まっちゃうって。
だからさ、欲求不満で連れてかれないようにね。心配してんじゃん」
「・・・嘘やろ」
- 259 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)17時12分05秒
「あれっ、分かっちゃった?実はね、最近忙しそうだしストレス解消のお手伝いを」
「・・・ホンマは?」
「いや、今のはさっきより本気。
まあ、本音は裕ちゃんのイイ顔が見てみたいってとこかな。
だってさ、昔は今ほど愛情いっぱいじゃなかったじゃん。ズルクない?
ということで元メンとしては、裕ちゃんの愛を頂きたいなと」
- 260 名前:麻薬 投稿日:2002年01月13日(日)17時13分22秒
そんなんで、こんなことして良いんかぁ?
相変わらずの突飛な発想に、怒りを通り越して、脱力感。
頭では呆れてて“なにアホなこと言ってんねん”て言いたいけど。
身体は、自分でも分かるぐらいに熱く欲情してきて。
眼が潤んでることとか、顔が赤いことは、見なくてもわかる。
イレギュラーな鼓動が、欲望を溢れさせて。
きっと彩には分かってる。
あたしの身体の疼きが。
- 261 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時38分45秒
「もう我慢できないでしょ?ほら、脚までいってんじゃん」
ベットに腰掛けたまま、あたしを引き寄せローブをめくる。
咄嗟に抑え、逃げようとする行動は、腰を掴まれ阻まれた。
這い回る手の動きだけで、粟立つ肌と、震え出す身体。
ローブを感じてしまう胸の突起が、羞恥を煽る。
- 262 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時40分00秒
「やっ、嫌や。やめっ」
「ダーメ。ここで止めたら、辛いよ?良いの、止めても」
言いながら、手はローブを開き、両足の間に近づいていく。
舌で舐められて、唇で甘噛みされる胸。その感覚だけでもう・・・
「あぁ・・・もっ・・・んんっ!」
- 263 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時41分14秒
触られて、舐められただけで、イッてしまった・・・。
早すぎるんちゃうかぁ、あたし・・・
でももう、腰にも脚にもチカラが入らない。
崩れそうになると、両足の間に割って入ってる彩の膝が直接当たる。
スカートのざらついた生地が、敏感になっているそこを押し潰して。
両手で膝を押し返し、布の刺激を和らげる。
「もうイッちゃった?可愛いよ、裕ちゃん。もっと見せて」
「もっ、アカン・・・これ、すご・・・怖い、ちゅうねん・・・」
- 264 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時42分26秒
“大丈夫、怖くないよ。アタシがいるから”
なんて言葉を囁きながら、スカートを捲った膝を跨がせる。
生暖かい、濡れた感触が伝わってくる。
朦朧とした意識でも刺激には敏感なのか、触れた瞬間に腰を引く。
強引に押し付け膝を震わすと、身体が震え背中が反って。
弛緩した身体から、さらに溢れた感触が心地よい。
2回目だ。密かに数えながら、次に進もうとローブの紐を解く。
- 265 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時43分32秒
「・・・もっ、ちゃんと、んんっ!・・・」
最後まで聞かずに、今日初めてのキス。
深く荒く求めると、それに応えて激しく舌が絡まる。
これはそうとう感じてるかも、なんて思いながらそれに応じる。
手は胸を揉み、柔らかいわき腹を通り、背中を撫で下ろす。
膝を小刻みに上下させ、飽きないように刺激した。
- 266 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時44分40秒
「んっ、んっ・・・んあぁ・・・」
塞がれてるため、甘い叫びはアタシの中に。
太腿に滴る液体と熱く震える身体が、アタシの奥をも熱くして。
3回目。もうそろそろ限界かな?
- 267 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時45分49秒
「大丈夫?」
ぐったりともたれてきた身体を支えて、ベットに寝かせる。
なんか言いたそうに開きかけた口は、・・・閉じてしまった。
「まだ、熱いでしょ?もっと、して欲しい?」
「・・・ん。・・・ちゃんと、して・・・」
それはそうだ。キスだけで、撫でられただけで、何回もはキツイ。
いいかげんちゃんとしてあげよう。
可愛い顔も、泣きそうな顔も、充分堪能したしね。
- 268 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時48分06秒
でもこんな顔で“して”なんて、言ったらダメだって。。
めっちゃ焦らしたくなるんだよ、もっともっと見たくてさっ。
なるべく誘惑に負けないようにしてあげよう。
“努力する”一応言って、食指を伸ばす。
胸の突起を軽く咥えながら、指を揃えて奥まで突き指す。
細い身体が跳ね上がり、甘い嬌声が耳に届いて。
- 269 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時49分13秒
「だめだよ、コドモ起きちゃうよ」
「・・・んな、こと・・・んっ・・・」
シーツを引き寄せ、必死に声を抑える姿。
やっぱ、そそるよねぇ。想像してた通りというか、想像以上というか。
ヤバイよ、アタシ。めっちゃはまりそう。
というか、もうはまった。
- 270 名前:麻薬 投稿日:2002年01月14日(月)10時50分13秒
裕ちゃんは麻薬だったんだ。
媚薬なんか比べ物にならないよ。
手を出したら最後、脱け出すことなんかできない。
甘い声が、苦しそうな表情が、反り返る身体が。
脳髄に、脊髄に、深く確実に刻み込まれていく。
もっともっと欲しくなって、めちゃくちゃに、ひたすらに動かした。
絶頂を迎える裕ちゃんの泣き顔さえ、快感だった。
- 271 名前:麻薬 投稿日:2002年01月15日(火)19時17分35秒
・・・・・・・
我を失ってしまった・・・。
でも、裕ちゃんが悪いんだもん。
アタシの誘いに乗って家に来て。
媚薬入りのコーヒー飲んじゃって。
薬の効果に、踊らされちゃったから。
オトナなら、もっと用心深くないとね?
・・・薬、多かったかなぁ。
使用量の半分位しか入れてないんだけどなぁ。
外国製だから小柄な日本人には少な目でいいのかな。
それとも裕ちゃんが感じ易いのかなぁ。
どっちにしろ、効き目強そうだからもう少し減らそうっと。
でも、もう同じ手は使えないしなぁ。うーん・・・。
- 272 名前:麻薬 投稿日:2002年01月15日(火)19時19分12秒
「・・・・・・」
「えっ、と・・・。大丈夫?」
目の前が真っ白になって。
気が付くと、難しい顔の彩が目に入った。
どうせろくなこと考えちゃいない。
この薬良く効くなぁ、ぐらいやろ。
誰やねん、こんな危ないもんを与えたんは。
大丈夫、やとぉ?
んなわけあるかっ!
めちゃめちゃ怒ってんねんで。
もう身体、動かんわ、あほっ。
- 273 名前:麻薬 投稿日:2002年01月15日(火)19時20分26秒
「裕ちゃん・・・」
「なんや?」
「スキだよ」
かわええなぁ、この笑顔。
あたし何がスキって、彩のこの笑顔、ダイスキやねん。
- 274 名前:麻薬 投稿日:2002年01月15日(火)19時21分38秒
・・・ちゅうか、待て待て待っとき。
スキはええねんけどな、その前に、何か一言あるんとちゃうの?
騙してごめんねとかなぁ・・・
・・・・・・
もしかして、こういうことは普通なんか?
黙って媚薬入れちゃうなんてことは、悪いことじゃないんか?
最近の恋愛は、こういうもんなんか?
時代が変わってるんか?
あたし、置いてかれてるんか?
「ねえ、裕ちゃんは?」
「・・・あ、あたしもスキや」
「うん!今度は夜においでよ。夕飯作って待ってるからさ」
「あ、うん。ビール付けてなぁ」
- 275 名前:麻薬 投稿日:2002年01月15日(火)19時22分31秒
よしっ、気づいてない。
今度はビールだ。
もちろん美味しいご飯も作るからさ。
すぐに来てね。
耳が、目が、身体が、心が欲しがるから。
アタシに禁断症状が出る前にね。
もっとやばくなりそうだから、さ。
- 276 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月15日(火)19時26分45秒
- 彩裕、書きたかったけど、雰囲気が出せない。
難しいですね。
彩裕書けるヒトはやっぱりスゴイです。精進せねば。
気を取り直して、次は中澤&安倍さんで。
ちょっと思うところがありまして。
それではそのうちに。
- 277 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月16日(水)02時40分05秒
- おもしろい。
普通は痛々しくなってもいいところだけど、コメディタッチで、
なおかつ切なさもただよってますね。
メール欄のツッコミが絶みょー(w
- 278 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月17日(木)01時32分22秒
- みっちゅーも彩裕も大好きなのに、すっかりマイナー路線の今日この頃…。
でも、こちらの作者さんの押しはこの2組みだとか。
次はなっちですか。
これからも、作者さんの書くみっちゅーとか、それとみっちゅーとか、ついでにみっちゅーとか(笑)楽しみにしてます。
(基本的に裕ちゃん好きなので、作品は全部好きです)
- 279 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月17日(木)19時51分39秒
- レスありがとうございます。
277>
おもしろい・・。その一言で救われます。
278>
>みっちゅーとか、それとみっちゅーとか・・・
結局みっちゅーですね。また書きます、好きですから。
それでは、姐さん頑張れの気持ちで、「言霊」です。
- 280 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時53分01秒
スタッフに“お疲れ様”を言って、車を降りる。
深夜の路地には、ヒト独り見えず、閑散としていた。
予想以上の寒さに、心までが温もりを求めて閉じこもろうとする。
いや寒さの所為ではないのだろう。
- 281 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時54分01秒
あたしはまだダメだった。
オトナになったはずなのに。
たくさんのヒトと出会い、それなりに良い関係を築いてきたはずなのに。
かけがいのない絆を得てきたはずなのに。
克服したはずなのに、ヒトが怖くなる。
無意識に、また傷つけてしまうことが。
そう感じた瞬間、周りからヒトが消えた。
ヒトの笑顔が消え、鋭い視線だけが突き刺さる。
存在することが、許されないように思えてくる。
- 282 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時55分10秒
ほんの冗談のつもりだったのに。
あたしの言葉は刃になって、ヒトの心を傷つけた。
自分しか見えず、得意げに振りかざす、覚えたてのコドモのように。
今更何を言っても、嘘にしか聞こえなくて、誰にも届かない。
そうじゃないのに、嘘じゃないのに。
残ったのは、現実だけ。
- 283 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時56分21秒
泣きそうになる。
許されるなら、このまま逃げたくなる。
許されないけど、逃げそうになる。
誰にも頼れない。
全ては自分で蒔いた種なのだから。
「おかえり」
- 284 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時57分26秒
エントランスに入ると、ふいに掛けられた声。
聞き覚えがあるなと顔を上げたが、映像は理解につながらない。
「お疲れ様、裕ちゃん」
「あっ、うん・・・」
視線を反らしながら、なんとか返事した。
今はムリだ。
顔が見られない、会話が出来ない。
近しい人間相手なら、なおさらだ。
- 285 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時58分28秒
「ねぇ、寒いよ。部屋行こうよ。ダメ?」
「あぁ、・・・行こか・・・」
断れるわけがない。
きっと傷つけてしまうから。
- 286 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)19時59分45秒
冷え切っていた部屋を暖めても、心は冷たいままで。
何を話していいか、分からない。
どんな顔をしているのか、分からない。
何のために君がココに来たのか、分からないんだ。
「大丈夫?ラジオ聞いてたら泣きそうだったからさ」
あぁ、そうか。
心配してくれたんだ。
こんな時は、何て答えたらいいんだっけ?
- 287 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時01分42秒
「うん、大丈夫や」
「うそつき。ちゃんと話しようよ」
うそつきって。
間違ったのか。
じゃあ、何て言えばいい?
何を言っても嘘になるなら、言えるわけない。
言いたくないから、黙ってやり過ごす。
- 288 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時07分35秒
「こっち見てよ。なに考えてるかなんか、分かってるんだからね」
ラジオを聞きながら、泣きたくなった。
きっと心で泣いてるあなたを思って、泣きたくなった。
いつもの自信は影を潜め、かなり弱腰な言葉。
自嘲しながら、自分の言葉で自分を傷つけて。
辛そうに泣きそうに、自分は罪を犯したんだと。
- 289 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時08分57秒
「ほらおいでよ。胸貸してあげるから」
「ちょっ!・・・」
動こうとしない裕ちゃんを強引に胸に抱く。
抵抗はなかったけど、腕はだらりとおろされたまま応えてもくれなかった。
「泣いていいよ、裕ちゃん。そのために来たんだから」
ピクッと、確かに動いた。
だから分かってるって言ったじゃん。
- 290 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時10分22秒
きっと今のあなたは、ヒトが怖い。
多分、あたしのことでさえ。
恐る恐る背中にまわされる腕。
待ちきれなくて、ギュッっと抱きしめて。
「あたしな、そんなつもりじゃ、なかったんや・・・」
「いいよ、分かってるから。泣きなよ」
あなたの言葉は懺悔じゃなくて。
話せば話すほど、その言葉が染み込んで。
さらに傷をえぐってしまうから。
だから、泣いていいよ。
逃げなくて済むように、恐怖をはらえるように。
- 291 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時11分41秒
「ふっ・・くっ・・・・・」
「うん。あたしがいるから」
声を押し殺して泣き始めたあなた。
上下する肩を、薄い背中を、優しく撫でる。
訳もわからず泣いた方がいいんだ、こんな時は。
泣き止むまで、泣き止んでも、あたしがいるから。
- 292 名前:言霊 投稿日:2002年01月17日(木)20時12分44秒
「ねぇ、いっぱい泣いたら、またお話しようね。今まで通り、たくさんいっぱい」
裕ちゃんが言葉を大切にしてるのは知ってる。
そんなあなただから、耐えられないのだろう。
無意識とはいえ、自分の言葉で誰かが傷ついた現実に。
でもあなたの言葉は、誰かを幸せにしてることも事実。
飾らない正直なあなたの言葉が、あたしは大好きなんだから。
無意識が怖いなら、あたしが傍にいてあげる。
だから怖がらずに、想いを伝えていこうね。
いつか必ず、その誰かがあなたを許してくれると信じて。
- 293 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月17日(木)20時16分20秒
- 短いので一気に載せました。
人生長いし、いろいろあるさっ!て感じでした。
次は楽しいの書きたいですね。
- 294 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月17日(木)20時34分36秒
- この前のANNがネタもとのようで。
姐さんって本当にモロソウだよな。
誰か守ってくれる人(彼氏)が本当にいたらいいけどな。
- 295 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月18日(金)04時30分03秒
- 先週のANNSSですか。
あれは聞いているこっちもちょっと凹んだなあ。
1/20(矢口の誕生日だな)の放送でもうちょっと詳しいことを聞きたいものだが...
- 296 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月20日(日)15時46分20秒
- 294,295>
レスありがとうございます。
ANNSS話でした。
実際は分からないのでなんとも言えませんが。
近くの誰かが守ってくれてると思いたいです。
今回のことも糧にして、今週はいつもの乗りを聞きたいですね。
では明るい話をひとつ。
- 297 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時48分05秒
バカバカバカバカ、バカーッ!
だからアホッ!って言うんだ。
今日こそは言ってやる。
もう、アホーッ!
- 298 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時49分32秒
- “ドンドン”
少し、いやかなり乱暴にドアを開ける。
何事かと振り返った裕ちゃんは、アタシの顔を見て笑った。
それはもう嬉しそうに。
笑顔の素って言ってくれたのを証明するかのように。
つられて笑顔になりそうなのを、グッっと堪える。
だってアタシは怒ってるんだ。
- 299 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時51分09秒
- 「裕子のアホーッ!」
言ってやった。
とりあえず言ってやった。
これを吐き出さないことには、次の言葉が出ないから。
言われた裕ちゃんは当然不思議顔。
かまうもんか。アタシの気持ちは全然収まってないんだから。
- 300 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時53分01秒
- 「アホ、アホ、アホーッ!」
なんかの鳥みたいだ。
でも少し落ち着いた。
これで少しは、冷静になれるだろう。
裕ちゃんは相変わらず不思議顔。
さっきより悲しそうなのがプラスされて。
- 301 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時54分19秒
- 「なんやねん。裕ちゃんなんかしたかぁ?」
したっ!したよっ!しまくりだよっ!
裕ちゃんのせいで怒ってるんだから。
きっと分かってないだろうけど。
でもこれじゃあんまりだろうから、少しヒントをあげよう。
多分、分かってはもらえないだろうけど・・・
- 302 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時56分45秒
- 「ラジオ聞いたよ」
そう言ったら、途端に嬉しそうな笑顔。
なんでそれだけで嬉しいのさ。
ヤグチが裕ちゃんのラジオ聞いただけなんだよ?
そう思うと、やっぱり悲しくなる。
怒りを通り越して、悲しくなるんだ。
- 303 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)15時58分21秒
- 「そっか、嬉しいなぁ。でも、それがどうかしたん?
あたしなんもヘンなこと言ってないで?」
分かってないよ裕ちゃん。
やっぱり分かってない。
分かってないじゃないかーっ!
落ち着け、ヤグチ。落ち着くんだ。
裕ちゃんはわざとじゃないんだから。
これが裕ちゃんなのは、分かってたことじゃないか。
頭の中のヤグチに諭されて、どうにか堪える。
とりあえず話をしなきゃ。
- 304 名前:サイン 投稿日:2002年01月20日(日)16時00分13秒
- 「ヤグチとの運勢、何て答えた?」
リスナーからのメール。
ヤグチとの今年の運勢はどうですかって聞かれたヤツだよ。
何て答えたか言ってみてよ。
そしたら分かるよ、アタシが怒ってる訳がさっ。
- 305 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)01時31分41秒
- ラジオネタですね。(w
今日のANNでも「今日は私の矢口の誕生日」って・・・(w
やぐちゅー好きにはたまらない言葉からスタートでした。
- 306 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)17時58分54秒
- お〜!!
更新されてる。
昨日は矢口のバー・・・何となく更新されてる気がして覗いてみれば(w
- 307 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月21日(月)19時47分06秒
- 305,306>
レスありがとうございます。
ラジオはやぐちゅ〜の宝庫ですね。
娘。話は楽しそうで、聞いてて微笑ましい限り。
- 308 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時48分54秒
- 「あれかぁ。んーと、絶好調やって言ったで?」
「全部っ!」
絶好調!
それは良いよ。全然問題なし。ノープロブレムっ!。
問題は続きなんだよ。何て言ったのさ。
首をかしげて少し考えてる様子。可愛いじゃんか、ちくしょー!
でも、忘れてたりしたら、マジ殴るから。
- 309 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時50分36秒
- 「んー・・・。絶好調やで。ヤグチはどうか知らんけど、あたしは大好きや!って。
・・・何かアカンかった?」
「うん」
うん。めちゃめちゃアカンかったんだよ。
それ聞いて、天に舞い上がってたヤグチの気持ちは、奈落の底に急降下だったんだから。
アタシの“うん”を聞いて、裕ちゃんも真ッ逆さま。
すっごく寂しそうな顔するから、罪の意識がグサグサ刺さってくる。
アタシが悪いことしたみたいじゃんか。
でも分かって欲しかったんだよ、ヤグチの気持ち。
- 310 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時52分24秒
- 「ごめん。迷惑やった?でもな、裕ちゃんはそうあって欲しいなぁ・・・と」
「ちがーうっ!」
だからアホなんだ。
なんでそうなるわけ?
裕ちゃんはヤグチの言葉なんて聞いてないんだ。
だからそんな事が言えるんだ。
- 311 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時54分00秒
- 「ちょお待ってやぁ。ちゃんと教えてや。
なぁ、裕ちゃんが大好きって言ったのがアカンかったん?」
ヤグチの怒りがマジなことに気づいたらしく、すっごく困った顔の裕ちゃん。
眉もハの字になって、泣きそうなくらい戸惑ってる。
マジ分からないんだ。
ホントーに分かってないってことか・・・
・・・どうしようか。
うん。
言わなきゃ分からないってことだね。
ここはひとつきちんと分かってもらうか。
二度とあんなこと、言わないようにね。
- 312 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時56分14秒
- 「それを聞いて、ヤグチがどう思ったか考えてみてよ」
アタシが答えたことに一瞬ホッとしたけど、慌てて必死に考え出す。
可愛いなぁ。
アタシの言葉に素直なことなんて、めったにないぞ。
まあ、アタシが本気で怒ったときは、いっつも素直に聞いてるけど。
少し考えてみてよ。
ヤグチの身になってさ。
そしたら分かるはずなんだ。
怒って、悲しくて、そんな気持ちがさっ。
- 313 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時57分52秒
- 「えーっとなぁ、ヤグチ怒ってんやろ?せやから・・・ヤグチとの運勢、勝手に決めんなぁ!とか?」
何?!
まだ言うかぁ?
キッって睨んだら、慌てて目を反らして。
何でそうなるのさぁ・・・
- 314 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)19時59分41秒
- 「あーっと、今の無し。んー・・・いろんなとこで、好き好き言うなぁ!とか?」
何だとぉー?!
あっ、ヤグチの血管、切れそう。
どっかから血とか吹き出そう・・・
落ち着けって、ヤグチ!
これが裕ちゃんなんだってば。
- 315 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)20時01分13秒
- 「いやいや、今の独り言やで。ちょう待ってやぁ・・・
分からん。どうしても分からん。教えてやぁ、ヤグチぃ・・・」
甘えた視線でお願いするなぁー!
ずるいぞー。アタシが断れないの知ってるくせに。
でもホントーっに分からないらしいから仕方ない。
教えてあげるから、分かってよね。
- 316 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)20時04分02秒
- 「・・悲しかった」
「はぁ?」
「だから、悲しかったんだよ」
今回だけじゃない。
前もいつもそうなんだ。
“あたしは大好きやで、一方的かも知れんけど・・・”
“嫌われてはいないと思うけど・・・”
どうしていっつもこんなこと言うのさっ。
ヤグチの言葉を聞いてくれてないんだって悲しくなるじゃん。
- 317 名前:サイン 投稿日:2002年01月21日(月)20時08分07秒
- 「そっか・・・」
泣きそうになってる。
裕ちゃんは、きっと勘違いしてる。
きっとヤグチが悲しいこと、間違って捉えてる。
アホッ!だからアホなんだよ。
- 318 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)20時48分25秒
- 「ヤグチはどうか知らんけど?どうしてそんなこと言うの?」
何で?って思ったんだよ。
ヤグチの気持ち、届いてないの?って。
卒業する時だって、その後だって、もちろんずーっと前から。
好きってサイン、届いてなかったの?
そりゃあ裕ちゃんほど、好き好き大好きーっ!
って言ってるわけじゃないけど。
第一あんなに言えるのは、裕ちゃんだけだと思うし。
でもそれなりに一生懸命伝えてきたんだよ。
コドモっぽかったかも知れないし、分かりにくかったかもしれないけど。
- 319 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)20時51分01秒
- 「ねえ、ヤグチの気持ち、伝わらないの?
裕ちゃんは、ヤグチの気持ち、分からないの?」
ほぇ?って顔が真剣になって、真っ直ぐ見つめてきた。
射すくめられたように、動けない。
「わわっ!」
いきなり引っ張るなよぉ。
そう思った次の瞬間には、大好きな匂いに包まれていた。
- 320 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)20時52分54秒
- 「分かってるよ」
「うん?」
「ヤグチの気持ちは分かってるつもりや」
そっか。ちゃんと伝わってたんだ。
ん?でもだったらどうして、あんなこと言うんだ?
間違って伝わってるの?
- 321 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)20時55分35秒
- 「悲しいって。寂しいって。嬉しいって。いろんな気持ち、伝えてくれたもんな」
そうだよ。
遠くなっちゃうのが悲しいって。
もっと一緒に居たいって。
逢えなくて寂しいって。
めぐり会えて良かったって。
結構頑張って伝えてきたと思わない?
照れくさくてなかなか言えなかったけどさ。
- 322 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)20時57分50秒
- 「あんたの瞳見たら、分からんわけないっちゅうの」
「ヤグチの瞳?」
「そっ。好きだよって、言ってるやろ」
嬉しそうな声。
抱きしめられたままだから見えないけど。
きっと顔も嬉しそうなんだろう。
分かってんじゃん。
じゃあなんであんなことばっかり言うのさ。
もっと自信たっぷりに言えばいいじゃん。
- 323 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)21時00分01秒
- 「分かってるはずなんや。けどな・・・」
「けど?」
「そう思ってくれたのは昔のことで、今は違うんちゃうかなって。
一緒におれんから、離れてるから、今はどう思ってるか分からんくて」
そうなんだ。
そう思ってたんだ。
でもそれってヤグチのこと、やっぱり信用してないってことじゃん。
アタシはコロコロ心変わりするような人間じゃないよ。
ずーっと、それこそずーっとスキなんだから。
でも、ふと気が付いた。
なんでヤグチは?
アタシはなんで不安にならないのかって。
裕ちゃんはヤグチが好きってこと、全然疑ってないのは何故かって。
裕ちゃんだけは、絶対ヤグチの味方だって、そう思うことができるのは。
- 324 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)21時01分48秒
- 「裕ちゃん」
「ん?」
少し隙間を作って見上げると、泣き笑いのような曖昧な顔。
そんな表情させるのも、ヤグチの所為なんだね。
ごめんね、でも頑張るよ。
言わなくても伝わることはあるけど。
絶対伝えたいことは、言わなきゃいけないんだ。
いつも裕ちゃんが好きって言ってくれてるように。
- 325 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)21時03分25秒
- 「好きだよ」
「うん。あたしも好きやで」
うん。
そうやって笑っててよ。
ムカツクくらい自信たっぷりな笑顔で。
そして、不安になる前にちゃんと伝えるから。
面倒くさがらずに、照れくさくてもさっ。
「それじゃ、ヤグチ戻るね」
「うん。ありがとなぁ」
- 326 名前:サイン 投稿日:2002年01月22日(火)21時05分18秒
- 照れたようなちっちゃい後姿を見送りながら、こみあげる微笑。
ヤグチぃ、引っかかったなぁ。
これがずるいオトナってもんやで。
あんたの気持ちなんて分からんわけないやん。
あたし、あんたが大好きなんやもん。
でも、なかなか好きって言ってくれへんから。
もっと好きって言って、欲張りなあたしを満たして欲しくて。
あの言葉は、あたしなりのサインなんや。
このサイン、あんたには解けないんやろなぁ。
- 327 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月22日(火)21時08分38秒
- サイン、終わりです。
なんか無駄に長い気が・・・
メール欄で遊びすぎたかも。
- 328 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月23日(水)00時14分11秒
- メール欄、いつも面白いですね。
話もメール欄も何回も読み直してます。
来週のANN-SSには、誰か連れて来るかも…と言ってた裕ちゃん。
誰だろう…?
矢口はなさそうだけど、私的にはみっちゃんとか、もしくは圭ちゃん辺りが聴きたいな。
必然的に年上メンバーになるんで、めっちゃ期待です。
- 329 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)12時29分43秒
- なるほどなるほど。最後のどんでん返しうまいね。
- 330 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月26日(土)17時39分06秒
- レスありがとうございます。
328>
メール欄、見てるヒトいるんですねぇ。
なんか遊べるんで楽しいです。
今週のゲスト、リーダー会議ってのも期待。
329>
上手い・・・初めてです。感動っ!
これからも頑張ります。
- 331 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時41分52秒
- ドラえもんって、スゴイモン出すよなぁ。
どこでもドアやで?
ドア開けたら、行きたいトコが目の前なんやで?
欲しいなぁ・・・
- 332 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時43分29秒
- 「なあ、ごっちん。どこでもドアがあったらどうする?」
「ん?どこでもドア?んー・・・いちーちゃんに逢いに行くー」
やっぱごっちんもそう思うか。
普通は好きな人に逢いに行くんやろなぁ。
アタシだって、そんなモンあったらヤグチに逢いに行くもんなぁ。
ドア開けたら、ヤグチがいるんやで?
もう開けっ放しにするっちゅうねん。
- 333 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時45分31秒
- でもなぁ・・・ちょっと迷惑かなとか思わん?
しずかちゃんなんか、のび太君にお風呂見られてんやで。
いきなり入ってきたと思ったら、ゴメンっていなくなって。
まあ、お風呂覗いちゃったぐらいは、ええとしよう。
しずかちゃんが許してくれはるんならな。
でもな、ドアを開けたとき、出来杉君といい感じだったらどないすんねん。
のび太君は傷ついてしまうやんか。
大好きなしずかちゃんが、別の人と・・・
めっちゃショックやと思うねん。
そんなこと考えたら、怖くてドアなんか開けられへんねん。
目の前で、ヤグチが誰かとキスとかしてたら?
めっちゃ楽しそうな笑顔を、誰かに見せてたら?
そんなん見てしもたら、絶対立ち直られへん。
その辺のこと、分かって出してんかいなぁ、ドラえもん・・・
- 334 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時47分29秒
- 「あー、でもぉ・・・」
うおっ、ごっちん。まだ考えとったんかいな。
相変わらず、マイペースなコやね。
「でも、なんや?」
「うん。でもねー、やっぱり使わなーい」
「どこでもドアを?さやかに逢いに行くのに?」
「うん」
おや、何でやろ。
さやか一筋のごっちんが、一瞬で逢いに行けるアイテムを使わんとは。
「だってさー、逢いに行くまでの時間も楽しーじゃん。
何してんのかなーとかさ、何か買って行こーかなーとかさ。
だからぁ、いちーちゃんに逢いに行くのには使わなーい」
「ふうん」
- 335 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時49分16秒
- なるほどなぁ。
どこでもドアやったら、そんな事考える間もなく到着やもんな。
あっ、そうやん!
そんなもん使ったら、ヤグチ帰ってしまうやん。
「終電ないからお泊り」っちゅう方程式も無くなるってことやん。
それはアカン。ぜーったいに、アカン!
「ゆーちゃん、いきなりどーしたのぉ?」
「ん?な、なんでもないで。それよりごっちんは何しとんの?」
「いちーちゃんにメール。遊びに行くよーって」
相変わらず楽しそうやな。
よし、アタシもやるで!
びびってる場合じゃないっちゅうねん。
どこでもドアだろうがなんだろうが、ドア開ける勇気はいつでも必要なんやから。
- 336 名前:どこでもドア 投稿日:2002年01月26日(土)17時50分38秒
- 「ごっちん。ヤグチは楽屋におった?」
「うん。いたよー」
「そか。ありがと」
ヤグチ、待っててなぁ。裕ちゃんが逢いに行くで?
そしたら、めちゃめちゃ可愛い笑顔、裕ちゃんだけに見せてなぁ。
そんで、スキって言ってやぁ。
どこでもドアなんて無くてええ。
いつでもどこでもあたしは行くから。
君の笑顔に逢うために。
- 337 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月26日(土)17時53分08秒
- 終わりです。
最近妄想が停滞気味なので、中途半端でも気にしないでください。
だって、自己満足の世界ですから・・・
- 338 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)18時07分37秒
- そんな時は、アイさがDVDをみる事(w
やぐちゅー&なっちゅー
妄想大爆発。(w
頑張ってください。いつも読むの楽しみにしているので。
- 339 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月28日(月)19時40分44秒
- 338>
アイさが&ラジオ等で少し妄想!
でも風邪ッ引き姐さんが一番妄想!
ということで、弱めの姐さん話をひとつ。
- 340 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時42分02秒
- はー、やっと終わったぁ〜。
なんか、ソロの時って、気合入れなきゃいけないから疲れるんだよねー。
もう帰って良い?ほんと?何しよっかなあ〜。
そういえば、最近会ってないなあ。
やっと、分かり合えるようになって、想いも伝わってラブラブな時なのにぃ・・・・・・
それもこれも、忙しすぎるのが悪いんだぁー!
それでも少し前は、ご飯食べに行ったり、作ってあげたりできたのに。
メールしてみようかなあ・・・・・・
でも仕事中だったら悪いし・・・・・・
あっ、マネージャーさんなら知ってるかも・・・・・・
- 341 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時43分55秒
- えっ? 倒れたの? いつ? 何で? 今は? 平気なの?
昨日の夜? 過労かあ・・・忙しいもんなあ。お昼には退院したんだ。
そっかー良かったあ。
―――でもなんで、連絡くれないかなあ?
ちょっと、いやかなり、寂しいかも・・・・・・
んん? 他にも原因があるの? 皆には内緒?
―――マジっすか?あっこれじゃ、イチーちゃんだ。
あたしがしっかりしないと怒るくせになんだよっ!
らしいとゆーか、なんとゆーか、困ったヒトだ。
分かりました、ちゃんと教育してきますね〜。
- 342 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時46分10秒
- 「どないしたん?仕事は?」
「それどころじゃなーい!もう大丈夫なの?倒れたって」
「うん、もうほとんどな。あれっ?何で知ってるん?」
「そっか、良かったー。あっ、寝てなくちゃダメじゃん。
なんで、教えてくれないの?倒れたの昨日なんでしょ?」
「あっ、いや、夜遅かったし。たいしたことなかったしなぁ・・・・・・なんて・・・・・・。
すんません。ごめんなぁ、知らせんと。余計な心配かけたくなかってん」
「余計じゃないよ!他の人から聞くの、悲しいじゃんか・・・・・・」
- 343 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時49分00秒
- 「ほんま、ごめん。これからはちゃんと連絡する。せやから機嫌直してな?」
「―――分かった。今回は許してあげる。何かあったら絶対連絡してよね。
ところで、夕飯まだでしょ?お粥かなんか作ってあげるよ。ベットで待っててー」
連絡くれなかった事。これは一生懸命謝ってたから許してあげた。
でももう一つ。こっちは悲しいってよりも、呆れたって感じ。
よりにもよっていい大人が・・・・・・
- 344 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時50分51秒
- 「美味しかった。やっぱ、料理上手いなぁ。久しぶりに食べたせいなんかなぁ」
「違うよ、愛がこもっているからだよ!
でね、もう一つあるんだ。元気でるよーに、作ったの。はいっ!」
「・・・・・・なに、これ?」
「ん?ごとー特製、野菜ジュースゥ!青汁と野菜ジュースのミックス。
大丈夫、トマト入ってないから。ユンケルもあるけど入れる?」
「これ、飲めるん?・・・・・・くっさいやん。遠慮するわ」
- 345 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時53分02秒
- 「嫌なの? ふーん?
ゆーちゃんさあ、倒れたのって過労だけじゃないんだって?
ごとーねえ、“ちゃんと管理してやれよ”って言われちゃったよ?
まあ確かに最近、一緒にご飯食べる暇なかったけどさあ。作ってあげるのもなかったけど。
今の時代、栄養失調になる? 栄養失調!」
「あっ、それはやな、なんちゅうか・・・・・・」
「この、栄養過多の時代に。
どうせ“作るの面倒やし、疲れてるし、寝ちゃおう”ってな感じでしょ?
冷蔵庫には、ビール以外何にも入ってないし。もうダメダメじゃん。
ごとーが、出来ない奥さんみたいに思われるんだよぉ? とゆーことで、はいっ、飲んで!」
「いや、奥さんて・・・飲んでって・・・・・・。ちょっとなぁ・・・野菜好きやないし・・・・・・」
- 346 名前:教育 投稿日:2002年01月28日(月)19時55分22秒
- こんなに言ってもなかなか飲もうとしないゆーちゃん。
もやしとピーマン以外の野菜は好きじゃないのは知ってる。
まあ、知っててこれにしたんだけどね。
少しは反省してもらわないと。
トマトとバナナを入れなかっただけでも大人だと思うよ。
だって、栄養失調だよ?いいかげん好き嫌いのワガママも克服してもらわないと。
でも、このままじゃいつまでたっても飲まなそう・・・・・・
仕方ない、強行手段だっ!これもゆーちゃんのタメだからね?
- 347 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月29日(火)02時12分20秒
- ごまゆうですか(w
わがまま娘の裕ちゃんに・・・
しっかりもののお母さんごっちん・・・
普通は逆のはずなんだけど(w
なんかいい感じ!!
- 348 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月29日(火)12時38分47秒
- ごまゆうだ!!
このカップリング好きです!
- 349 名前:作者@初心者 投稿日:2002年01月30日(水)20時20分28秒
- 347,348>
レスありがとうございます。
ごまゆうです。
ゆうごまじゃないです。
ごっちん、突っ走ります。
- 350 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時22分58秒
- 「じゃ、飲ませてあげる〜」
特製ジュースを口に含むとゆーちゃんを組み伏せる。
俗に言う、マウントポジション。
逃げられないゆーちゃんに口移し。
なかなか飲み込もうとしないので空気を遮断。
- 351 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時24分39秒
- 「っはあ、苦しいやないか!」
「だってー、なかなか飲み込まないから。けっこういけるでしょ?」
「いけないっ!くさいし、まずいっ!」
「なんでそんなにワガママかなあ。こんなに愛がつまってるのにぃ・・・・・・」
「愛は嬉しいけど青汁につめんといて。愛だけちょうだい」
「ダメー、今日のごとーの愛は青汁に入れちゃったもん。だから飲んでね」
「―――ちょお考えさせて」
「なんでー?いいよもう。待たないよーだっ!」
もう、絶対飲ませてやる。
今度は口移した後も唇を離さず様子をうかがう。
やっぱり、抵抗してる。
大人なんだから、我慢するってことを・・・・・・しないヒトだったね。
どうしよっかなー
- 352 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時25分31秒
- 試しに、耳の辺りを撫でつつ指を入れてみる。
ビクッと首を竦めたついでに喉が鳴る。―――ふうん。
今度は、ローブの上から背筋を撫で下ろす。
瞬間仰け反り、飲み込んだ。―――なるほど。
ふくらみに手を置き、丸く描く。
肋骨は数えるように、少し強めに。
脇腹にはそっと触れる。
「やっ、ちょお待って。飲む。自分で飲むから・・・・・・」
「えー、これで最後だし。遠慮しないでいいよ〜」
- 353 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時27分24秒
- 一口含み近づくと、逃げようとする。
捕まえて口付けると、何もしてないのに飲み込んだ。
予想外だったけど、まあいいや。
苦いのがなくなった口内を味わってると甘くなってくる。
スイッチのように反応した突起を撫でると、震えが伝わってきた。
粟立った肌を確認すると、ゆっくりと離れて立ち上がった。
- 354 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時29分29秒
- 「はいおしまい。ちゃんと野菜摂らないとダメだからね。じゃ、片づけてくる」
「えっ、あっ、うん。そうやな・・・・・・」
「んん、何?ごとー、ヘンなこと言った?」
「ん?いやっ、言ってないで?うん、片づけよろしくなぁ。終わったら起こして」
毛布に潜り込んでしまったゆーちゃん。
全く素直じゃないよね。
瞳は潤んでるし、顔は赤いし、バレバレなのにっ。
こーゆーことに関してはあたしよりも素直じゃないと思うよ。
テレビとかでは平気でキスするくせに、一歩踏み込むと、奥手というか逃げ腰というか・・・・・・
ワガママで好き勝手なくせに、ヘンなとこでストイックなんだよねえ。
まっ、そこが可愛いんだけどねっ。
- 355 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時31分09秒
- 丸くなってるゆーちゃんを、毛布ごと抱きしめる。
「ねえ、感じちゃった?ごとーのキスで、感じちゃったの?」
身体が震え、強ばったのが伝わる。けど返事はない。
寝たふりってやつ?
ゆーちゃんさー、身体はすっごく素直なんだから嘘付くのやめた方がいいよ?
そーゆーのがさっ、あたしをめちゃめちゃ燃えさせるの気づいてるのかなあ・・・・・・
- 356 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時34分42秒
- 「寝ちゃったの?」
左手で抱きしめながら、右手を隙間から忍び込ませる。
腕は抱きしめちゃったから、身体を捩って逃げようとする。
ムダな抵抗するのを他所に、ローブの結び目を解く。
タオルとは違うあったかい感触が気持ちいい。
薄いお腹を撫で下ろし、下着の上を通って柔らかい内またを擦る。
濡れたそこを、手のひらで覆い、中指だけを強く押し込む。
「んんっ、いやぁ・・・・・・」
- 357 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時36分42秒
- 毛布の中からくぐもった声、というか喘ぎ。
手のひらに感じる固めのそこを、布越しに軽く摘む。
「んあっ、やっ、やめっ・・・・・・」
「んん?起きてたの?」
わざとらしい、とは思うけれど。コドモながら考えてるんだよね。
抱きしめていた腕を緩め、毛布を剥ぐと愛しいヒト。
真っ赤になってるのは暑かったから?違うよね。
- 358 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時38分38秒
- 「ヒトが寝てんのに何すんねん!」
「何すんねんって、寝てないじゃん。寝たふりするから悪いんだよーだ!」
「そんなん、ごっちんが意地悪するからやん」
「ん?意地悪?したっけ?」
「したやん!―――もうえぇ!寝る!」
- 359 名前:教育 投稿日:2002年01月30日(水)20時41分10秒
- あーあ、拗ねちゃった。やっぱ頑固だ。とゆーか、コドモだ。
どうして一言、言ってくれないかなー。
いっつも強引に走っちゃうからさ。嫌がってないのは分かるよ、体が正直だからね。
でもさ、たまにはさ、言葉が欲しくなるじゃん?
まあームリか―――このゆーちゃんが、一回りも年下のごとーに“抱いて”なんてねー。
でもいつかあたしが大人になったら、絶対言わせてみせるんだ!
それまではガマンしててあげるよ。今でも大人なんだけどね、ゆーちゃんよりは。
- 360 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)01時07分44秒
- いつも読ませていただいてます。
ごまゆういいっスね〜。
- 361 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)19時04分26秒
- ごまゆう最高!!
- 362 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月17日(日)14時09分54秒
- 復活してたんですね。
ご尽力くださった方々、ありがとうございました。
360,361>
いつも読んで頂いてありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。
- 363 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時13分28秒
- 「そんな怒んないでよ〜。意地悪したのは謝るからさ。
でもさ、元々はゆーちゃんが青汁飲んでくれなかったからだよ? まあ、調子に乗りすぎたけどさぁ。
もう、意地悪しないからー。ねえー、ゆーちゃーん」
横を向いてしまったゆーちゃんを覗き込むと、細い腕が上がり首に絡まる。
「もうええよ。あたしも悪かったし。心配してくれたのに、ごめんなぁ。
何かあたし、情けない大人やなぁ・・・・・・」
「そこがいいんじゃん」
「否定せえっちゅうの、全く。もう大人をからかったらアカンで?」
「うん、気を付ける〜」
「何か微妙な言い方やな、まあええか。そんでな、ごっちん」
「ん?なーに?」
「あんな、その、・・・・・・せえへん?」
- 364 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時15分37秒
- 「―――ふぇ?」
「いや、だから、ダメ? やっ、だって、ごっちんが悪いんやんか。そんな、なあ・・・・・・」
“せえへん?”って言った?“ダメ?”って?
これって、誘ってる?いわゆる、抱いてってこと?
やったー。なんだ素直じゃん。
初めっから言ってくれれば意地悪しなかったのにぃ。
でも意地悪しなかったら言ってくれなそうだから、作戦成功ってこと?
あっ、やばい。ゆーちゃん涙眼だ。
「―――なんやねん。なんでそんな、にやけてんねん。なあ、ごっちん・・・・・・」
「んーん、気にしないで〜。ねえ、キス、しよ」
- 365 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時17分12秒
- 顔を真面目に戻して近づくと、黙って眼を閉じてくれた。
青汁も、駆け引きもない、ただのキス。
触れては離れ、離れては触れる、ただこれだけ。
ゆーちゃんが一番好きなのは、このキスなんだって。初めての時に教えてくれたんだ。
“ずーっとしてても、飽きないんや”って。“とっても安心するんや”って。
あの頃は“そうなんだ〜”って、素直に受け入れてただけで、満足してたけど。
けど、好きなヒトにそんなこと、ずーっとされてたら次に進みたくなるよね?
「んあっ・・・んっ・・・」
- 366 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時18分48秒
- 結局、我慢できなくなるのはあたしの方で。
腰を抱き寄せて、更に深く口付ける。
そんな声聞いたら、止まれるわけないよね。
そのまま柔らかい首筋を伝って、浮き出た鎖骨や粟立ったふくらみを味わう。
それに合わせて、肋骨の間や脇腹を撫で、下着を剥ぎ取る。
すでに刺激されていたそこは、熱く潤い、あたしを待っていた。
“いくよ”そっと入れて、動かさず熱を味わう。
“はぁ・・・・・・”満足そうな声が漏れる。
- 367 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時20分42秒
- 入れた指はそのままに、胸の突起を咥え、唇でしごき舌で押し潰す。
押し潰した後は、揉みながら親指で撫で固く尖らせる。尖ったら舌で押し潰す。
ゆーちゃんは、軽いキスを繰り返すのが好きだけど、あたしはこれ。
これこそ、何回しても飽きない。だって、何回しても同じ反応を見せてくれるから。
だから、ゆーちゃんの身体も好きなんだと思うんだ。
「なぁ、ごっちん・・・・・・」
で、我慢できなくなるのは、ゆーちゃんの心。
焦れたように動く腰と言葉で催促。
もう一言欲しいとこだけど。
あんまり苛めると泣いちゃうから、これくらいにしとこうっと。
- 368 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時23分08秒
- “うん” 答えて、奥まで突き進む。
何かに当たった感触に、指を増やしもう一度奥まで。
上に逃げる腰を押さえ、浅く入れた指を折り曲げ、ざらついた天井を撫でる。
途端に跳ね上がる身体と、癖になる甘い叫びが、あたしを満たす。
「ここ、好きだよねぇ?ねえ、どう?・・・・・・止めちゃうよ?」
耳元で囁くとイヤイヤと首を振る。
“これ、イヤなの?”動きを止めて問い掛ける。
あたしってやっぱり意地悪なのかも。
「いやっ、やめんといてぇ・・・・・・」
でもさ、普段は大人なヒトがこんなこと言ってくれるんなら、意地悪したくなるよね。
「―――好き、やから・・・・・・もう・・・おねが・・・・・・」
- 369 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時25分30秒
- さすがに限界らしい。
ちょっと、いやかなり苛めすぎたかも。
だって、自分からこんなこと言うなんて。
“ごめんなさい”の気持ちを込めて、焦らさず一気に爆発させた。
- 370 名前:教育 投稿日:2002年02月17日(日)14時27分44秒
- 戻ってきたゆーちゃんは、ベットに沈み込んだまま、ピクリとも動かない。
意識を取り戻したらしく、寝返りを打つ。
眼が合うと、真っ赤になって再び枕に顔を埋めた。
「・・・・・・ごっちん、意地悪や・・・・・・」
「それは、ゆーちゃんが可愛いからじゃん。でも、好きでしょ、ごとーのこと。
なんだったら、もいっかいする?今度は意地悪しないよ〜」
「ちょっ、待って、あほかっ。あたし、何で倒れたんか覚えてる?」
「ん?栄養失調でしょ〜?」
「と?」
「―――と?過労・・・・・・・・・あはっ」
Fin
- 371 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月18日(月)20時58分40秒
- あ、復活されましたね。
すごくうれしいです。
そして、あいかわらずの弱い裕ちゃんがいいです。
ところで、今回のメール欄が非常に気になりますっ。
もし開設されたら、せひここにひと言!
- 372 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月18日(月)21時35分29秒
- 371>
はい。復活しました。
ココに書き込めない間に欲求が溜まってしまいまして。
初心者ながら作ってみました。
よろしければどうぞ。ttp://members.aol.com/SUB3103292/index.htm
で、ごまゆうの次は、ハロプロライブ舞台裏の話を。
- 373 名前:野望 投稿日:2002年02月18日(月)21時38分14秒
- 「やっぱりやるしかないっしょ」
(コドモ扱いから脱却しないと)
「かなり焦ってるみたいだし、ヤバイよ」
(ペット状態でいるわけには)
「うん。見つけちゃった後では遅いしね〜」
(似たもの同士って楽なんだよね〜)
「じゃあ、恨みっこなしということで」
(いつまでも相談相手ってものねぇ)
「仕方ないかぁ。じゃあアタシはリーダーだから審判ね。
期間はツアーが終わるまでだよ。とりあえず目的は果たしてねぇ〜」
- 374 名前:裕ちゃん防衛総省やぐちゅ〜推進特別委員会委員長 投稿日:2002年02月19日(火)18時48分53秒
- おやおや、誰だろう?
どんな話になるんだろう?
楽しみだ。
- 375 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月19日(火)19時48分57秒
- 374>
おお、委員長さんではないですか。
ありがとうございます。
私もひそかにROMってます。
期待外れでないといいんですが・・・・・・
- 376 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)19時51分12秒
- 「あっ、お疲れ様。もうリハ終わったん」
「ん。曲数少ないしな」
最終リハを終えた姐さんが楽屋に戻ってきた。
あたしは娘さんの後やから休憩中なんや。
「あれっ? 2人は?」
「ああ、メロンとこに遊びに行ってる」
「ふうん。でも、みっちゃんと一緒って久しぶりやな」
そうやねん。姐さんが卒業してから、コンサート一緒に回ってなかったから。
今回のハロプロは久しぶりやねん。
「そうやね。相変わらず忙しそうやな。今度はドラマやって?」
「うん。ありがたいことですな」
「そういや、ラジオ聞いたで? 押し倒されたいって」
「はっ? なんやって?」
- 377 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)19時53分00秒
- いややな。言ってたやん。去年の最後の時。
押し倒されたことなくてつまらんって。
「そんなん、言ってくれればいつでもしたったのに」
「はあ?・・・・・・みっちゃん? 手ぇ・・・・・・」
「何?」
「何で、手ぇ、掴んでるん?」
「まあまあ、ええやん。コドモもいないことやし。んー」
「んっ・・・・・・」
- 378 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)19時54分55秒
- 通り過ぎようとした腕を捕まえ、手のひらに口付ける。
こんなことで大人しくなるんやから、かわええなぁ。
ちゃんと聞いてるんやで、姐さんのラジオ。
あたしの愛を分かってもらわんとな。
ゲストの時はめっちゃつれなかったからなぁ。
「ココじゃ押し倒すのは無理やから、また今度なぁ」
「わっ! ちょっ・・・・・・」
押し倒すのは無理なんで、掴んだ手をそのまま引っ張る。
腰を抱き寄せ、逃がさない。
- 379 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)19時56分34秒
- 膝の上に座らせ、今度は唇に口付ける。
ペロッって唇を舐めてから、隙間から舌を入れる。
まっ、そこは慣れたもんで多少は応えてくれた。
感触を楽しんだ後、とりあえず離れてあげる。
「・・・っはぁ。・・・・・・いきなり何すんねん。びっくりするやんか」
「何って、キス」
「・・・・・・ちゅうか風邪伝染るでぇ。放しぃ」
「平気や。まだ終わってへんし。・・・・・・眼ぇ潤んでるでぇ」
やっぱりオトナなんやな。
キスが快楽の始まりって知ってるんや。
- 380 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)19時58分44秒
- 押し倒すのは痛そうやから今度にしといたるけど。
別に続きをしないってわけじゃーないねんな、これが。
「あほかっ! こんなとこで、何するつもりや。あっちゃんらぁ帰ってくるがな。放しーや」
「ていうか、こういうの好きなんちゃう?・・・・・・なんやろ?」
「はぁ?・・・・・・手ぇ動かすなちゅうねん。何やて?」
やめって言われても、当然動き回ってるあたしの手。
的確にポイント突いてると思うんやけど、まだ抵抗が強い。
やっぱりオトナや。理性あるわ。
「んー、苛められんの好きなやつや。坂本ちゃんの時言ってたやん、エム、エムって」
「あれかぁ・・・・・・んっ、やめってぇ。あれは・・・・・・冷たっ」
「なっ? せやから、好きやろ」
ラジオって、気ぃ付けんと、まる聞こえなんやから。
- 381 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時00分29秒
- シャツの裾から手を入れると、熱い身体が気持ちいい。
ほらっ、もう勃ってるし。
これは寒さじゃない・・・・・・と思うことにしよう。
「やっ・・・・・・から、触んなちゅう、んっ・・・・・・」
「せやかて勃ってるし。感じてるんやろ。ええやん、あっちゃんならしばらく帰って来ないし」
「何言って、んんっ・・・・・・。冗談、すぎん、でぇ・・・・・・」
心外やな。あたしは冗談とちゃうで。
めっちゃ本気や。遊びとちゃうねんから、安心して欲しいなぁ。
- 382 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時02分20秒
- あっちゃんとな有紀ちゃんはな、ちょっとお願いしたんや。
少し時間くれへんってな。
優しいから、ええよって言ってくれたんや。
せっかくの好意を無駄にしたらアカンからな。
時間は有効に使わんと。
下着をずらして直接触れると、その固さがよく分かる。
唇でも触れたくなって、シャツを捲り上げ、下着をずらす。
突起を軽く咥えながら、先端を舌で撫でる。
当然身体を引こうとするけど、それは逆効果やと思うで。
- 383 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時04分05秒
- 「んー・・・・・・。柔らかいなぁ。逃げたら痛いやろぉ。大人しくしときぃや」
「はっ・・・・・・アカンってぇ。皆リハしてんの、にぃ・・・・・・んっ!」
「せやな、聴こえるなぁ。娘の歌聴きながら感じてるっちゅうのは、ええんかなぁ」
「そんな、んっ・・・・・・。せやから、やっ・・・・・・ちゅうてるやろー。やめぇ!」
うぅー、理性が邪魔や。
思いっきり突っ張られてしまった。
もうちょいなのにな。
しゃあない、胸は諦めたろ。
- 384 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時06分30秒
- 下はジャージやからとっても侵入しやすい。
これがジーンズとかだと、脱がせなきゃならんからなぁ。
自分の欲望に忠実に、前から手を入れて、下着の上から触ってみる。
もちろん感じてるかどうかを確認するためや。
「でもなあ・・・・・・なんで湿ってるん、ココ。汗とちゃうやろ。なぁ、鏡見てみぃ、自分」
「やっ・・・・・・」
「めっちゃ色っぽいで? 期待してるんやろ」
- 385 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時09分05秒
- なんで人間ちゅうのは、ヒトの視線を追いかけちゃうんやろね。
あたしの視線を追った姐さんが見たのは、鏡の中の自分。
頬は赤く上気して。
瞳は濡れて。
フェロモンってやつ、めっちゃ醸し出してる。
そんな自分を見てしまったら、どんな反応するんやろ。
まっ、当然眼ぇそらしたくなるわな。
で、オトナにとっては羞恥ってのもスパイスになるわけやね。
- 386 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時11分14秒
- 「姐さんがこんなことシテルって知らんやんなぁ。娘のメンバーはなぁ?」
「なっ、あんたが、やんか、ぁんっ・・・・・・んっ、やっ」
うわ〜、ハスキーな声もゾクゾクすんねんなぁ。
下着の上から、軽く撫でる。
たまに爪で、引っ掛けると、固くなっていくのが楽しい。
リズムに乗って、指を動かす。
あたしの気持ちを代弁するかのような軽快なリズム。
んー、これはボンバーやな。
何回キスしたろぉって? 何回でもしたるで。
- 387 名前:野望 投稿日:2002年02月19日(火)20時13分31秒
- 「んんっ・・・・・・。ちょっ・・・・・・。みっ、ちゃん」
「なん?」
「なっ、てる・・・・」
なんや、ボンバーはあたしの携帯かぁ。
あっちゃんやな。
あー、もうそんな時間かぁ。
「残念! あたしの番や。ちょお行ってくる」
「はぁ・・・・・・?」
「娘さん終わったらしいねん。続きは後でなぁ」
- 388 名前:裕ちゃん防衛総省やぐちゅ〜推進特別委員会委員長 投稿日:2002年02月20日(水)00時28分28秒
- 私のことをご存じでしたか!
光栄です〜、これは『みっちゅ〜裕ちゃん受け』ですね?
私の警視庁編でも今、まさに同じ事になろうとしています!!
ちなみに、今さっき『ゆにゅ〜』仕上がりました。
ど下手くそですが・・・
- 389 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月21日(木)19時27分36秒
- 388>
ゆにゅー読ませていただきました。
あれは、まさに姐さんの新たなキャラ確立のたまものですね。
4月から新ドラマも決まったらしく。
しかしこれで新曲が遠ざかる・・・・・・のでしょうか?
- 390 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時29分10秒
- みっちゃんに連絡した後、入れ違いに楽屋に戻る。
そこには机に突っ伏した裕ちゃん。
あーあ、まだ興奮冷め遣らぬって感じや。
ちゅうか、どうみても途中やな。
「なぁ、あれって」
「ええ、まだ途中な感じですねぇ」
「悪趣味やな、みっちゃん・・・・・・」
ちゃんと終わらせてあげればええのに。
大丈夫なんかな、裕ちゃん・・・・・・
コンコン
- 391 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時33分20秒
- おーなんや、圭ちゃんかぁ。
今年は元気そうやな。
「おはよっ。裕ちゃんは?」
「そこにいるで」
「ちょっ! どうかした?」
話し声に顔を上げた裕ちゃんを見た瞬間、言葉が詰まる。
ちょっとぉー、どうしたの?
すっごい顔赤いし、眼潤んでるし・・・・・・
熱っぽい感じもするけど、ちょっと違うわね。
どっちかと言えば、・・・・・・な感じ。
「・・・・・・」
- 392 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時35分21秒
- 「や、あたしらとちゃうで、なぁ?」
「そ、そう。違いますよ」
怖っ!
圭ちゃんの笑顔が怖かったわぁ。
勘違いされんように、はっきりさせとかんと。
「ふうん。じゃあ、誰?」
「えっ、そんなん、知らんがな・・・・・・」
「そう。・・・・・・裕ちゃん、ちょっと良い?」
「んー」
―――出てってしもた。
今の迫力は何だったんやろ・・・・・・?
- 393 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時37分46秒
- 微妙に興奮気味の裕ちゃんを連れ出した。
少し離れた化粧室を見つけて入る。
一体何があったんだろう。
2人でなければ、みっちゃんか・・・・・・
うかつだったわ。同じ楽屋だし、もっと警戒しとかないと。
しかし、無防備なヒトなんだなぁ、なんて思ってしまう。
一度気を許すと、大抵のことは許してしまうらしい。
キスが挨拶代わりなヒトにとっては、身体の関係もスキンシップの一つなんだろうか。
まえに皮肉交じりに聞いてみたけど。
“気持ちええんから、良いことなんちゃう”って言われて。
そんなものなの?って思ったけど。
“好きって伝わってくるんやから、拒めへんやん”って。
あの時は、裕ちゃんらしいなぁって笑ったけど。
少しは警戒した方がいいんじゃない、とも思うんだ。
結構狙ってるのいるんだから。・・・・・・あたしもだけど。
- 394 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時41分29秒
- 「圭ちゃん・・・・・・」
「ん?・・・・・・んぁ。ちょっとぉ、いきなりどうしたの」
呼ばれて顔をあげると、途端に重なる唇。
それもいきなり舌を求められ、かなりびっくりした。
まだ続きそうな気配だったが、とりあえず引き剥がして。
首に絡まったままの細い腕は、そのままに。
近くで見た裕ちゃんの濡れた目は、妖しく揺れて。
見つめられただけで、鼓動が跳ね上がった。
- 395 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時43分37秒
- 「―――アカン?」
「いや、そうじゃ、ないけど・・・・・・」
「じゃ、ええやん」
そのまま近づいてきた唇をかわす。
積極的なのはいいけど、誰が入ってくるか分からないし。
不満そうな彼女に微笑み、赤らんだ首元に口付ける。
少し汗ばんでいるのは、さっきの名残か。
首筋をそのまま辿り、耳たぶを噛みピアスを転がす。
腰を抱いて、身体をずらしながら吐息に乗せる。
「なか、入ろう?」
「ん・・・・・・」
- 396 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時45分32秒
- 入った途端に重なる唇と身体。
後ろ手に鍵を閉めながら、応戦する。
「・・・・・・んぁ。はぁ。・・・・・・圭ちゃん・・・・・・」
「うん」
誰かに点けられた火が、くすぶっているのか。
触れた身体は熱っぽく、覗く胸元も薄桜に色づいて。
普段は聞けない掠れた声が、アタシの中も熱くする。
誘われるように、硬い鎖骨を舌でなぞり、柔らかい胸元に口付けて。
背中から入れた手で、さらさらと滑るような肌触りを味わう。
- 397 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時47分27秒
- 「なぁ、圭・・・・・・触って・・・・・・」
「うん」
どこを、とは聞かない。
さっきからもどかしげに擦り寄ってきてるから。
「・・・はぁ。・・・・・・ん、ええよぉ」
「裕、ちゃん・・・・・・」
Tシャツの裾を捲り上げ、外した下着を押し上げると柔らかい感触が手に収まる。
先端をそっとなでると、ビクッと震えた身体は、熱い吐息を漏らした。
- 398 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時50分15秒
- 優しく触っていたいのに、そうさせてくれない彼女。
焦らすなんて出来ないのは、アタシがコドモだからなのか。
「はっ! あぁ・・・・・・。ちょっ、待っ」
「待てない!」
「はあぁ・・・・・・。んっ、あっ・・・・・・」
コドモでも構わない。
壊しそうになる暴力的な欲望に正直に。
ジャージの中にも手を伸ばし、濡れたそこに直接触れた。
充分に潤っていることに満足しながらも嫉妬して。
きっと待っているだろう、指を一本だけ。
「ねぇ。何があったの?」
- 399 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時52分51秒
- 崩れそうな身体をドアに押し付け、膝で支える。
中指を動かしながら、親指で撫でると逃げた身体がドアに当たった。
「ダメだよ、静かにしないと。抱きついていいから」
「ん」
素直に抱きついて、肩口に顔を埋める。
熱い吐息が染み込んで、アタシも燃えそうになる。
自分を落ち着かせるように、彼女の背中を撫でる。
彼女を昂ぶらせるために、秘部への愛撫は続けたままで。
「で? どうしたの?」
「んっ、ぅんっ。・・・みっ、ちゃん・・・がぁ・・・・・・」
「みっちゃん?」
「・・・段取りぃ、んっ・・・。悪くてぇ、ぁあっ・・・・・・」
みっちゃんが、段取り悪くて? ―――よく分からない。
それはそうか、しゃべれないもんね。
まあ、今聞くなって事か。
- 400 名前:野望 投稿日:2002年02月21日(木)19時54分40秒
- 「ゴメン、後にするよ」
「ん・・・そう、して・・・・・・。はぁっ」
もうすぐなのか、浅くなった呼吸が告げる。
眼をギュッっと瞑って、刺激だけを追い求めてる。
こんな時、アタシは自分に嫉妬する。
アタシが抱いてるのに、アタシがいなくても気持ち良いんじゃないかって。
「―――ど、した?」
「見て。アタシを見て。アタシを呼んでよ。そしたらイカせてあげるよ」
- 401 名前:裕ちゃん防衛総省やぐちゅ〜推進特別委員会委員長 投稿日:2002年02月22日(金)00時23分08秒
- ゆにゅ〜読んでくださいましたか。
ありがとうございます。
あんな駄文で裕ちゃんの新キャラ確立できたでしょうか?
こっちのみっちゃん、黒いですね・・・(^^;
- 402 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月25日(月)20時10分38秒
- 401>
レスありがとうございます。
みっちゃん黒いですか・・・・・・?
ていうかとんびに油揚げ・・・ってやつです。
- 403 名前:作者@初心者 投稿日:2002年02月25日(月)20時12分20秒
- 「ただいまぁ。―――あれっ? 姐さんは?」
「圭ちゃんが連れてったで」
「ホンマですかっ? しもたぁ、持ってかれたかぁ」
「ちゃんと終わらせんから、切なそうやったで」
「そんなん素直にいったら、落とせないですやん。あたしに溺れてくれるように、ジワジワと・・・・・・」
「それはそれは。めっちゃ逆効果やったなぁ」
「あの2人って付き合ってるん?」
「さあなぁ?」
「付き合ってないよ」
「「あっそうなんか」」
―――??
- 404 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時14分11秒
- 「なんや、今の?」
「あれっ? ごっちん、いつ来たん?」
「今。裕ちゃんと圭ちゃんは付き合ってないからね」
裕ちゃんに逢いに来たら、みっちゃんとあっちゃんの話し声。
別に盗み聞きしたんじゃなくて、聞こえちゃったんだからね。
そしたら聞き捨てならない言葉。
裕ちゃんと圭ちゃんが恋人って。
そんなわけないじゃん。
「2人は?」
「さあなぁ。どっか行ったで」
「そう・・・・・・。ありがとっ」
- 405 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時16分10秒
「見て。アタシを見て。アタシを呼んでよ。そしたらイカせてあげるよ」
突然止まったアタシの動き。
不思議そうに開いた目は、ゆっくりと変って。
コドモじみた考えなんかお見通しなんだろう。
浮かんだ微笑みは、アタシを優しく包み込んでくれた。
見つめる瞳は、確かにアタシだけを映して。
アタシだけを欲しがっていた。
「圭ちゃんのそんなとこ好きやで。なぁ、気持ち良くしてやぁ、圭・・・・・・」
「うん・・・・・・」
- 406 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時18分48秒
- 潤んだ瞳に囚われそうになって。
紡がれる自分の名前に、鼓動が跳ねて。
イキそうなのはアタシの方かも。
誤魔化すように指を動かす。
今度は止めない。のぼりつめてしまうまで。
「・・・・・・さーん。保田さーん」
- 407 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時20分39秒
- 「!!」
突然聞こえた自分の名前。
反応してしまった時点で、アタシはコドモだったんだ。
「・・・・・・何か用なんかもな。行きぃや」
何度も繰り返されるアタシの名前。
止めてしまった訳を理解したオトナに送り出されてしまった。
- 408 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時22分48秒
- 圭ちゃんを送り出した後、どっと脱力。
一体あたしが何したっちゅうねん。
この身体は、どうしたら良いんやろぉ・・・・・・
とりあえず顔でも洗って静めるかぁ・・・・・・
はぁ、もうちょっとやったのになぁ。
あの声は吉澤やったからぁ・・・・・・
「プッチかなぁ・・・・・・」
「プッチがどうかした?」
- 409 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時24分17秒
- 「うわぉっ!!」
今間違いなく飛んだで、あたし。
横を見ると、ごっちん。
差し出されたタオルで顔を拭きながら、気持ちを落ち着ける。
びっくりするがな、いきなりいたら。
まだドキドキしてる。
「プッチ、何か用があったんとちゃうの?」
「んー? 別にないよぉ」
「そか」
なんや、吉澤個人の用か。
ちっ、タイミングの悪いやっちゃ。
石川のが伝染ってしもうたんやな。
- 410 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時26分07秒
- 「ねぇ、何してたの?」
「はっ? い、いや、何もしてないで。ホンマや」
何動揺してるんや、あたし。
いかにも何かしてましたっちゅう返事そのものやん。
「やっぱり圭ちゃんと・・・・・・」
うをぉ? なんで分かるんや?
あたしってコドモにも、隠し事できないんかぁ?
情けなっ・・・・・・
「ズルイよ、裕ちゃん。圭ちゃんとはするくせに。なんでアタシとはダメなの?」
いや、あたしも犯罪者にはなりたくないなぁ、なんて・・・・・・
もう少しごっちんがオトナやったら、全然迷わんけどなぁ。
さすがに、16歳には手ぇ出せんやろぉ?
- 411 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時27分33秒
- 「コドモ扱いしてる? もしかして」
「いや、実際コドモやんかぁ」
「―――好きって言ったじゃん。ゴトーのこと、好きって言ったじゃん。
あれは嘘だったのぉ? まさか、そんなこと、ないよね」
怖っ!
笑顔なんやけど、何か怖いで、ごっちん。
そんな、嘘な訳ないやろ。
テレビで言うたことでも、好きになってきたのはホンマのことやし。
間違っても、嘘でしたなんて言ったら、どないなるか見当つかん・・・・・・
「も、も、もちろん、嘘やないで。好きや。だ、大好きやで」
- 412 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時29分53秒
- コンコン
おっ、やぐっちゃんやないかぁ。
相変わらず来客が多い楽屋やなぁ。
いっそのこと、開けっ放しにしとこかなぁ・・・・・・
「裕ちゃんなら出とるで〜」
「せや、圭ちゃんと出てったらしいで」
「あれっ? 圭ちゃんならよっすぃーと戻ってきたよ」
あれ、ホンマに?
じゃあ、何してるんやろ。
「ていうか、裕ちゃんの様子ヘンじゃなかった?」
「ど、ど、どこがヘンって?」
みっちゃん、めっちゃ動揺してるで。
別にあんたがなんかしたかって聞かれたわけやないのに。
隠し事できないタイプやな。
というか、別にヘンな感じは受けなかったけどな。
あ〜、圭ちゃんはそう思ったかもなぁ。
めっちゃ熱っぽい潤んだ眼ぇしてたしなぁ・・・・・・
- 413 名前:野望 投稿日:2002年02月25日(月)20時31分01秒
- 「なんか風邪引いたのかなぁって。顔とか赤い気がしなかった?」
「い、いや。全然。いつも通り。絶好調や!」
あんたがいつもと全然ちゃうわ。
みっちゃんは黙っといた方がきっとええと思うわ。
にしてもやぐっちゃんも気づかんもんかね。
このコも結構抜けてんねんな。
「そっか。裕ちゃんドコ行ったか分かる?」
「さあなぁ。シャワーとはちゃうやろしぃ」
「あ〜、さっきごっちんが来たけど、一緒かどうかは、ってえ・・・・・・」
出てってしもうた。
最後まで聞けっちゅうねん。
ホンマに裕ちゃんだけが目当てだったんか。
相変わらずもてるっちゅうか、保護者っちゅうか・・・・・・
- 414 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)15時57分06秒
- 「じゃあ、しよ」
―――あっ、アカン。誘わんといてぇな。
そういう笑顔、弱いんや、コドモとオトナの狭間っちゅうか・・・・・・
あんたの武器やねんで、そのアンバランスさ・・・・・・
ただでさえ卒業してからお気に入りなんやで、あんた。
もっと仲良うしときゃ良かったって後悔してたんやから。
―――もうアカン。
- 415 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)15時59分14秒
- 「後で、文句言うなや?」
ここで手ぇ出したって、あたしの所為じゃないやろ?
身体は中途半端やし、目の前でこんな可愛いコが誘ってるんやで?
抵抗できるヤツがおったら、教えて欲しいわ。
「言わないよ。―――んっ・・・・・・」
誘われるままに唇を奪う。
洗面台に押し倒し、発情期のコドモのように求め始める。
あたしの身体は、刺激が欲しいって叫んでる。
唇だけじゃ足りない。舌も、胸も、もっともっと・・・・・・
- 416 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)16時00分49秒
- 「んんっ・・・・・―――ちょっ、待って・・・」
「―――文句、言うな、言うたやろ」
今のあたしはめっちゃ飢えてんねん。
今更、待ったなんか聞かへんでぇ。
ガウーってな感じなんやから・・・・・・
「違うよぉ。ここじゃ誰かに見られちゃうよ・・・・・・」
「・・・・・・せやな」
アカンがな。我を忘れすぎや。
こんなとこ見つかったら、どーなるか分かったモンじゃないっちゅうねん。
- 417 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)16時02分17秒
- ごっちんの手を引き、空き部屋を見つけて忍び込む。
しっかりと鍵を掛ける背中に、柔らかい感触。
―――アカンてぇ・・・・・・もうホンマ、知らんでぇ・・・・・・?
抱きつかれたまま、反転して口付ける。
舌を差し入れ、ごっちんの歯や上顎を舐め、舌を捕まえ絡ませる。
一枚しか着ていないシャツの中に手を滑らすと、柔らかい手触り。
背中に回した手で下着を外し、大きい胸を堪能する。
「―――ぅんっ、・・・・・・んぁ!」
撫でさする優しい感触に気を抜いていたのか、摘みあげた刺激には過剰に反応して。
「どしたん? コドモにはキツイかぁ?」
- 418 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)16時04分16秒
- 気遣うような言葉を掛けても手は休めない。
充分に発育したそれを、持ち上げるように揉み絞り、親指で先端を撫でる。
「はっ・・・・・・あぁ・・・・・・ねぇ、ゆ、ちゃん・・・・・・」
首筋を這うあたしの舌に喘ぎながら、何かを伝えようとする。
崩れそうな身体を、言うことを聞かない身体を必死に保ちながら。
あえて耳を傾けない、意地悪なあたし。
もっとあたしをみつめて。あたしにお願いして。懇願して。もっともっと・・・・・・
「―――はぁ・・・・・・ねぇ、おねが、い・・・・・・」
「・・・・・・ま、ええか」
- 419 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)16時06分03秒
- 崩れかけてた身体を机の上に、押し倒しながらシャツをめくり、胸に口付ける。
痛々しいほど硬くなったソコを口に含み、思い切り吸い上げる。―――と同時に左手で口をふさぐ。
「ぃあっんんっっっ!・・・・・・・・・・・・んっ!・・・んっ、んっ・・・・・・」
胸への刺激を受け止めているスキに、右手をジャージの中に。
濡れて熱くなっているソコへ、いきなり突き刺し、こすりあげる。
固く目をつぶった真っ赤な顔。
思うように声を出せないことが苦しいのか、与えられる快感に慣れていないのか・・・・・・
口をふさぐ手を外し、ごっちんの頭を胸に抱く。
これで少しは楽だろう。
思いっきり声を上げることはできないけどな。
- 420 名前:野望 投稿日:2002年03月01日(金)16時07分39秒
- 「どや? 気持ちええか?」
「ぅ、んっ・・・うっ・・・・・はっ・・・」
「そか。でも、もうイッとこーな」
返事がないけど気にしない。多分聞こえてないのだろう。
コドモ相手に焦らすほど悪趣味でもないオトナなあたしは、一気にたたみかけてやる。
「―――んっ、んっ、あっ・・・あぁぁっ!!・・・・・・」
指は抜き差しを繰り返しながら、スポットを突き上げ。
手のひらを回しながら、硬く立ち上がった蕾を強く潰す。
それだけでごっちんの昂ぶりは、終焉をむかえた。
- 421 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月01日(金)18時19分01秒
- おーここも復活してたんですね。
裕子!!!(w
- 422 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時19分29秒
- 421>
はい!復活してました。
結構悲しい姐さん話があるなかで、こんなノー天気で良いのでしょうか・・・
- 423 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時20分39秒
- 落ち着きを取り戻して来たので、抱き起こし服を着せてやる。
潤んだ眼とか気だるい感じがオトナっぽくてドキドキさせる。
アカンがな。第二ラウンド突入かぁ・・・・・・?
―――にしても反応が薄い。・・・・・・だいじょぶなんやろか。もしかしてやりすぎ?
「ごっちん。だいじょぶかぁ?」
「・・・・・・ん・・・ん〜・・・・・・」
―――アカンやん。ちょお待ちやぁ。まだステージあんねんでぇ?
これって責任問題ちゃうかぁ?・・・・・・中澤裕子・クビ?
「ちょ、ホンマ大丈夫か? 何か言ってや?」
「・・・・・・なかった・・・・・・」
- 424 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時21分57秒
- 「はっ? なんて?」
「知らなかったよぉ。裕ちゃんて激しいんだぁ」
―――はぁ? ちゅうかそんなこと考えられんならだいじょぶやねんな。
「裕ちゃんて抱かれる方かと思ってた。意外だぁ」
―――そりゃ相手によるがな。一回りも違うコドモにリードされたらあたしの立場がないやんか。
「予想以上だったなぁ・・・・・・。うん! 裕ちゃん!」
「ん?」
「ごとーね、ホレなおしたよ!」
「―――はっ?」
「でね、裕ちゃんのことも欲しいなぁなんて、ね?」
―――はっ? えっ? ちょお待って・・・・・・え〜〜〜っと、つまり・・・・・・
「・・・・・・ちょっと待ってな、ごっちん」
- 425 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時23分50秒
- ヒトが真面目に考えようとしてんのにうっさいねん。
アレを始末せんことには話もできへん。
「・・・・さーん。中澤さ〜ん。なっかざっわさ〜ん。なっかざっ!」
「うっさい、ボケっ!」
さっきからヒトの名前を連呼して。
もっと普通に呼べっちゅうねん。
そんなたっかい声で何回も呼ばれたら、いいかげんムカツクっちゅうねん。
ごっちんとの甘い話が台無しやんか!
- 426 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時25分12秒
- 「なんやねん。何か用なん?」
「―――あっ、あの、緊急の、用が、あるそうです・・・・・・」
おっ、さすがにマジなあたしは怖いらしいなぁ。
最近めっちゃ毒舌やから、しばいとこ思っとったけど勘弁したるわ。
ちゅうか、毒舌は教育係り譲りなんかもなぁ・・・・・・
どうせなら遠慮深さも譲って欲しかったわ。
「そうなんか。石川サンキュ。―――ごっちん、話は後でええか?」
ごっちんにはめっちゃ悪いけど、緊急って言われたらなぁ。
やっぱあたしもプロやし?
でも、あたしの精神衛生も最悪なんやけどなぁ・・・・・・
―――ところで、ドコ行けばええのん? 誰の用なん?
石川ぁ〜。余計なのは多いけど、肝心なのは足りないっちゅうねん!
- 427 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時26分22秒
- 「―――リカちゃん、誰に頼まれたのぉ?」
「えっ? そ、それは。・・・・・・あっ、あたし、行かなきゃっ!」
「―――よっすぃー、好きだなぁ、あたし」
「ダメッ!・・・・・・ヤグチさん、かな・・・・・・」
「ふうん・・・。ドコか分かる?」
「知らない。ほんとーに知らないからっ! ―――ダメだからね!」
- 428 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時28分03秒
- 「ぅわおっ!」
廊下を通りかかったとこを引っ張り込む。
やぁーっと捕まえたよぉ。
眼ぇ離すと、すぐどっか行っちゃうんだから。
「おう、ヤグチやん。ゴメンなぁ、今急いでんねん」
「緊急の用ってやつ? あっ、あれヤグチ。石川に頼んだの」
「あんたかい。そんなら直接呼びに来たらええのに」
「だって、楽屋にいないから、ドコ行ったか分かんなくて。石川が手伝ってくれるって言ったから。
でもそうだよね。ヒトに頼んじゃいけないよね・・・・」
「そやったんかぁ。石川に怒鳴ってしもたなぁ。後で謝っとこ。で、何?」
しまった。別に用があった訳じゃないんだよねぇ・・・・・・
怒られちゃうかなぁ。でも正直に言っとこう。
「怒んないでね。―――逢いたかっただけなんだ・・・・・・」
- 429 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時30分03秒
- ―――うわぁ・・・・・・。沈黙が怖いよぉ。何か言ってよぉ〜
怖くて顔が見らんないよ。今どんな顔してるんだろう。
やっぱ怒っちゃった? そんなことで後輩使ったらアカンって、怒る・・・・・・?
「―――・・・・・・んぎゅっ!」
えっ、何だぁ?
ほっぺに感じるシャツと、背中にまわされた腕・・・・・・
いきなり抱きしめるなよなぁ、びっくりするじゃんかぁ。
「ダイスキっ! ええよ、ええよ。そんなことならどんどん石川使って呼びに来てやぁ〜」
―――裕ちゃん的にはOKらしい。良かったぁ。
・・・・・・なんか熱くないかい、裕ちゃんの身体。
- 430 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月04日(月)19時31分35秒
- 「ねぇ、裕ちゃん熱くない? 風邪引いたの?」
少し身体を離して見上げると、さらに赤くなる裕ちゃん。・・・・・・?
「いやちゃう。多分ちゃう。うん、大丈夫や・・・・・・」
なんか歯切れが悪いけど・・・・・・?
「あ〜なんか汗かいたし、シャワーでも浴びてくるわ。まだ時間あるやろ?」
「う、うん。あるけど・・・・・・」
「じゃ行ってくるわ」
えっ? ホントに行っちゃうの?
それはヤグチ、寂しいじゃん。
「ヤグチも行く〜」
ついてっちゃえ〜
- 431 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月04日(月)20時52分34秒
- ノー天気な姐さん話好きっす。
裕ちゃんモテモテですね(w
- 432 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月05日(火)19時15分16秒
- 431>
ありがとうございます。
ちょっと、いやかなり、ありえない展開ですが・・・
暖かく見守ってやってください。
- 433 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時16分36秒
- 「ねぇ〜、まだぁ〜?」
「まだやぁ〜」
水音に交じってくぐもった声が聞こえてくる。
そう。あたしはもう浴びたから、外で待ってるんだ。
今ごろシャワーを使ってるヒトはいなくて、ここには2人っきり。
―――神田川の世界って感じ? 赤い手ぬぐい、マフラーにしてぇ〜・・・・・・
てことは恋人同士ってコト?―――いや〜ん・・・・・・
「なに赤くなってるん?」
「べ、別に・・・・・・」
「そっ、ならええけど。―――ゴホッ、ゴホッ・・・・・・」
- 434 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時17分43秒
- ちょっとヘンなヒトだったかな、ヤグチ。
ていうか、咳。やっぱ風邪引いてたんじゃんかぁ。
「あれっ? 風邪引いたんかなぁ」
「アホッ! だから言ったじゃん。ホラッ、早く乾かしなよぉ。あっ! ちょっと待っててねぇ〜」
いいこと思いついたぞ!
ナイスな思いつきにニヤけながら、シャワー室を飛び出した。
- 435 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時19分10秒
- コンコン
おっ、今度はなっちかぁ。
どうせ裕ちゃんが目当てなんやろぉ?
いいかげん分かるっちゅうねん。
「裕ちゃんならシャワーやでぇ〜」
「シャワー?・・・・・・ありがと。じゃあね」
―――ええよ、別に、なぁ?
そりゃあ裕ちゃんは元リーダーやし、娘とも仲ええし。
せやけど即行帰ることないやんか。・・・・・・にしても。
「ライバルいっぱいやねぇ、みっちゃん・・・・・・」
「せやねぇ・・・・・・」
- 436 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時20分35秒
- シャワー室に戻ると、髪を乾かし終えた裕ちゃんが、ボーっとしてた。
眠いのかなぁ。これからステージあるのに、だいじょぶなのかな?
「あっ、ヤグチぃ〜。めっちゃ寂しいやんかぁ〜」
両手を広げて待っているので、とりあえず定位置に。
膝の上に座ってから、取り出したのは・・・・・・
ジャン! 咳といえばのど飴!
ヤグチはのど飴を取りに行ったのだぁ〜
「はい、あ〜ん」
「あ〜ん・・・・・・。ってくれへんの?」
くぅ〜。あまりの可愛さに思考がフリーズ!
これはこれで良いもの見ちゃったけど、目的はちょっと違うんだなぁ。
「やっぱり、眼ぇつむってよ。そしたらあげる」
「なんやの。注文多いなぁ・・・・・・」
なんだかんだ言って、素直に眼をつむる裕ちゃん。
よしやるぞぉ〜!
- 437 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時22分18秒
- のど飴を口に入れて、気合を入れる。
そっ、ご存知、口移しってヤツ? やってみたかったんだよねぇ〜
唇がわずかに触れる。
ドキドキするよぉ。なんか震えてるかも。止めときゃ良かったかも知んない。
でもこのままじゃ、飴あげらんないし。
少し舌を出して唇を舐めると、薄く開く。
うわぁ〜どうしよ〜。開いたからには、入らないといけないよねぇ。
あ〜、でも〜、う〜ん・・・・・・。そうだ、押し込んじゃえ!
口の中から舌先まで移動させる。
意気地なしでもいいもん。ヤグチにはムリだもん。
「―――んっ!」
- 438 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時24分18秒
- 移そうとした途端、押し戻される飴と、入ってきた塊。
飴を転がすように、好き勝手に動き回る裕ちゃんの舌。
いつのまにか首と腰がホールドされてて、離れることも叶わない。
口の中を引っかく硬い飴と、癒す柔らかい舌。
触れるたび、鋭くなる感覚と、鈍くなってく思考。
「・・・・・・んっ、んんっ」
聞こえるのは、口の中から響く水音と荒くなってる呼吸だけ。
唾液を飲み込む音がやけに大きい気がして、恥ずかしくなる。
霞みそうな意識の中で、裕ちゃんを探しギュッっと掴む。
あたしと裕ちゃんの存在を見失わないように。
「―――っ、はぁ〜・・・・・・」
- 439 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時26分15秒
- 冷たい空気を吸えたのは、随分経ってからのような気がした。
―――こんなとこで、なんてキスするんだよぉ〜
「ごちそうさん。美味しかったわ。またちょうだいなぁ」
「あっ、うん・・・・・・」
―――飴のコトだよね、きっと。・・・・・・あれっ、違った・・・・のかな?
「な〜に赤くなってん? やらしいなぁ、ヤグチぃ〜」
からかう口調に顔を上げると、ニヤニヤ笑いの裕ちゃん。
分かってるくせに。ムカツク・・・・・・
「うっさい!」
これ以上見られたくなくて、しがみついて顔をうずめる。
―――まっ、いいか。こんな裕ちゃんも、嫌いじゃないし。
- 440 名前:野望 投稿日:2002年03月05日(火)19時27分40秒
- 「冗談や。飴、ありがとなぁ〜」
フォローって言うの? これが最高に上手いんだよねぇ。
それで皆を騙すんだから、性格悪いよ、このヒト。
背中を撫でてくれる手とか、抱きしめてくれる腕とか、全部、全てが優しいから。
―――騙されてもいいかなぁ・・・・・・なんて。
- 441 名前:野望 投稿日:2002年03月07日(木)19時14分57秒
- ―――ん? なんか鳴ってる。
「あたしや」
せっかく2人っきりでまったりしてたのに、邪魔すんなよぉ〜
「・・・・・・おるよ。――・・・うん、ええよ。――ん、ほななぁ」
ピッ!
「なっちからや。ヤグチにそろそろ戻るように伝えてって。ミーティングやるかもってさ」
なっちからヤグチに? なんで裕ちゃんの携帯に?
「あんたの携帯、楽屋で鳴ってたってさ。置いてきたやろ」
あっ、そういえば持ってないや。
ちぇっ、残念。仕方ない、戻るかぁ・・・・・・
「じゃあヤグチ戻るよ」
「おう、またなぁ。・・・・・・ちゅうか、あたしも戻るっちゅうねん。一緒に帰ろうやぁ〜」
「うん!」
- 442 名前:野望 投稿日:2002年03月07日(木)19時15分57秒
- コンコン
うわぁ〜、ユニゾンやぁ〜。
「裕ちゃんなら居らんよ」
「シャワー行ってんねん」
「いなくていいのれす」
「うちらと遊んでくださいよぉ〜」
「新メンのヒトたちも、いなばさんのギャグ、ダイスキなのれす」
「ということで、行きましょ〜」
―――なんやて?
うちらがこんなオコサマと、どうやって遊ぶっちゅうねん。
ちゅうか強引なコらやなぁ〜。裕ちゃんの苦労がよお分かるわぁ・・・・・・
「いなばさ〜ん」
「あ〜、今行くわぁ〜」
しゃあない、付き合ったるか。新しいネタもあるしな。
にしても、なんでこのコら、大量の菓子抱えてんのやろか・・・・・・
- 443 名前:野望 投稿日:2002年03月07日(木)19時16分52秒
- 「ただいま〜・・・。なっち? ミーティングはぁ?」
楽屋に戻ると、なぜかなっち。
さっきヤグチに戻って来いって言ったのは自分とちゃうんか?
「大丈夫。始める時には電話してって、カオリに言ってきたから」
あっ、そうなんか。―――ヤグチはぁ・・・・・・まっええか。
ん〜、気持ちええなぁ〜。
ヤグチとはまた違う、どっちかと言えばフワフワな抱き心地。
・・・・・・あんた、また跳ねてんでぇ、毛ぇ。
しゃあないなぁ。しっかりしぃやぁ〜。
思わず一生懸命直してしもた。
コドモ扱いは悪いとは思うんやけど、やっぱまだコドモやなぁ。
「あれ、また? なんでだろうねぇ〜」
なんでやろうねぇ〜。まっええやん。あたしが直したるから。
「知らんがな。―――・・・なっつあん、鳴ってんで。カオリちゃうか?」
「もしもし。――・・・分かったぁ。ありがと」
やっぱカオリや。
「じゃあ裕ちゃん、後でね」
「ん。頑張りやぁ〜」
「うん。裕ちゃんも頑張ってね」
そろそろ時間やしな。あたしも準備しよ。
―――そういや、他の3人はドコ行っとんのや・・・・・・?
- 444 名前:野望 投稿日:2002年03月07日(木)19時18分50秒
- 娘を卒業してから、新たなライブの楽しみ方を覚えた。
舞台の袖から見るモーニング娘ってのも、なかなか面白い。
ピースやらミスムンやら、元気いっぱいやなぁ、楽しそうやなぁって。
ただやっぱり、ラブマやらハピサマやら、ちょっと寂しいなぁて気がする。
あたしあそこにいたんやなぁ。あたしがいなくても変らんのやなぁって・・・・・・
安心して任せられるって気持ちと、ほんのちょっとの寂しさ。
自分で決めて、自分で卒業したくせに、そう思うのはオカシイやろ。
そう思うのは卑怯やと思うから、誰にも言ったことはないけど。
きっと今日もそんな気持ちで見てたんやろな。
ふと目が合ったあのコの表情が、少し曇ったから。
あぁ、気づかれてしもたんやなって、すぐに分かった。
もしかしたら、ずっと前から気づいていたのかも知れんけど・・・・・・
こんなあたしに何て言うんやろ。何か言うんやろか。
でもきっと、あのコの一言で、あたしは前向きになれる気がする。
- 445 名前:野望 投稿日:2002年03月07日(木)19時19分43秒
- 「ちゃんと見ててね。すぐ追いつくから」
袖に戻ってきたなっちの一言。
目を背けそうになるあたしの弱さを見抜いた言葉。
今のあたしを肯定してくれる言葉。
―――だからあんたのこと好きなんや。
面倒見てきたって気がするけど、実は救われていたのかもなぁ。
分かったで。ちゃんと見てる。ずーっと見てる。
けど、早よ追いつかんと、裕ちゃん突っ走ってまうからなぁ。
「ん。ちゃんと見てるで、皆のこと。―――なっちのこともな」
「うん。まず自分の心配しなきゃ。その緊張しぃなトコ治さないとダメっしょ。手ぇ震えてても握って上げられないんだし」
・・・・なんでシリアスに考えてる時に、そんなこと言っちゃうかな、あんたは。
まあ、緊張しぃは治さなアカンとは思ってるけどなぁ。
でも、もっと空気を読もうや。・・・・・・もしかして読んでてワザと? まっ、ええか。
「―――んっ!・・・・ちょっと、ダメっしょ!」
「たっ!・・・・・・ええやん。お礼の気持ちや」
「ばかっ! こんなトコで。・・・・・・ばかっ!」
- 446 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月07日(木)21時17分40秒
- この野望どこまでいってしまうのか〜(w
とても楽しませていただいています。
- 447 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時22分42秒
- 「さて、モー娘、中澤杯。今日で終わりだね。皆チカラは尽くせたかい?」
そう。『今年のハロプロツアー中に、誰が裕ちゃんを落とすか選手権』してたんだ。
エントリーしてたのは圭ちゃん、後藤、ヤグチ、そしてなっち。
カオリはリーダーだからって遠慮したんだ。(良くわかんないって? そんなことないよぉ〜)
きっかけは結婚話。
裕ちゃんが結婚して、コドモとか産んじゃったらさぁ、なんて話。
どんな相手とか、コドモの扱いとか、失礼極まりない話だったけど。
ふと気づけば、愛情の行方。
あたしたちに向けられてる愛情は、そのまま旦那さんとかコドモに行っちゃう訳で。
旦那さんに抱きついて甘える図とか、お母さんの顔でコドモをあやす図とか。
勝手に想像しちゃって、そんなこと許せるかって、立ち上がったのがこの4人ってわけ。
- 448 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時23分39秒
- 裕ちゃんには悪いけど、オトナのヒトを落とすってことにも、魅力を感じちゃったらしく。
曰く、オトナのヒトを落とすには、同年代との場合にプラスしたファクターが必要じゃないかって。
頼りがいとか、落ち着きとか、それなりのテクとか。
(相手が女性ってコトが問題にならないのが不思議なんだよね。これも元リーダーの教育の賜物?)
さらには、かつてはとっても厳しいリーダーが相手。
そんなヒトの意外な一面&弱みなんぞを見られるものなら見てみたいって、さらに燃えちゃったみたい。
- 449 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時25分22秒
- 「ねぇ、誰が勝ったかって、どうやって判定するの〜?」
―――ナイスな質問だよ、後藤。それを早く聞いて欲しかったんだぁ。
「やっぱ、好きっていっぱい言われてるヒトの勝ちじゃん?」
―――それは自分が一番言われているからだね、ヤグチ。
「え〜、それより甘えられる場所をつくれるヒトじゃない?」
―――てことは、裕ちゃんが甘えてくれるんだね、圭ちゃん。
「いやぁ、お互いに分かり合ってるヒトだと思うべ」
―――まあ、付き合いが長いから、その辺はなっちが有利かもね。
「はいはい、判定方法はカオリが考えました」
このままじゃいつになっても決まらないし。
4人並べて、選んでもらう訳にもいかないしね。
「方法は、メールで誘ってOKもらったヒトが勝ち!」
つまり、『今夜は2人でいたいの。行っても良い?』『ええよ、おいで』
というのがもらえたら勝ちってこと。
- 450 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時27分05秒
- どうしようかなぁ。
いきなり、前の続きしようってのもヘンだしなぁ。
『お疲れ様。オトナ同士ゆっくり飲まない? 付き合うよ。 圭』
やっぱり裕ちゃんにはお酒が一番効果あるんだろうな〜
あっ、そーいえば、この前お店に珍しいものが・・・・・・
『ゆーちゃん、これから行っても良い? 美味しい地ビール持ってくよぉ。 ごとー』
う〜ん・・・・・・
いつものテンションで言ったら、明日なぁってあっさりと言われそうだし。
『ゆーこぉ。風邪だいじょぶかぁ? 看病しに行って良い? ヤグチ』
なっちの武器は、これしかないっしょ。
世の中の男のヒトも、これで落とせるって言うしね。
『ご飯作りに行こうか? お酒に合って、さらに愛情たっぷりだよ。 なっち』
- 451 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時27分58秒
- おっ、メールや。
ほぉ〜、圭ちゃんから誘ってくるなんて珍しいなぁ。
せやなぁ、うっさいコドモがいないとこでゆっくりってのもええなぁ。
そんでオトナの時間に突入・・・・・・?
ん? 今度はごっちんか。
おおっ! 地ビールぅ!? ちょっと引かれるモンあるんちゃう?
珍しい味のビールが楽しめちゃうわけやね。ごっちんのお酌付きなんかなぁ・・・・・・
充分堪能したら、もちろんそっちも頂きますやっ!
お〜愛しのヤグチやん。
うんうん、あんただけやねん。裕ちゃんを気遣ってくれるんは。
ヤグチの看病かぁ。もしかしてヒト肌で暖めてくれちゃうわけ?
あの不安そうに見上げる瞳がたまらんっちゅうねん!
またきたで。
ん〜〜〜ええねぇ、なっちのご飯。最近食べてないなぁ・・・・・・
あたしの好み知っててくれるから、もう大好きやねん。
なっちも二十歳になったことやし、ちょっと飲ませて桜色? デザートはなっち?
- 452 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時29分08秒
- ―――どないすんねん、あたし。こんなこと滅多にないでぇ?
よりによって皆して今夜なんか?
まあ明日のこと考えれば、都合がええのも分かるけどなぁ・・・・・・
―――時間ずらすか?
始めにごっちんを呼んで、ビールを飲んだ後、ごっちんを頂く、と。
飲ましておけば夢の中やろ。
そんでなっちのご飯を食べて、なっちも頂く、と。
やっぱり飲ましておいて、夢の中へ2人目や。
次は圭ちゃんとゆっくり飲む、と。
ワインを傾けながら、いいムードのまま・・・・・・てのはどうや?
あ〜、ヤグチがおらんやん。
じゃ圭ちゃんの前にヤグチや。
食欲ないねん、とか言って心配を誘うねん。
で、寒いねんから暖めてぇな、と引きずり込んで頂きます!っと。
―――アホか! そんなんムリに決まっとるやろ。
第一4人も相手にできるかっちゅうねん。
ちゅうか、4人とも来てくれたらええんちゃう?
そうやん、あたしって頭ええなぁ・・・・・・
―――ん? またか。今度は誰や?
- 453 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時30分33秒
- 着メロが響いた。圭ちゃんのだ。
あまり表情が変らないので、よく分からない。
「どう?」
「ダメ。・・・・・・まっいいけど」
『また誘ってなぁ。2人で飲もうなぁ』って書いてあったから良いんだって。気合入れてるし・・・・・・
また響いた。後藤のだ。
―――よく分かった。顔に出てる。
「大丈夫かぁ?」
「ん〜・・・。でもいいモン」
『今度は裕ちゃんが誘うから、付き合ってなぁ』ってのが嬉しいんだって。
昔はあんまり誘ってくれなかったからって。オトナの仲間入りだぁ〜って嬉しそう。
またまた響いた。ヤグチのだ。
俯いてるから表情が分からない。ちっちゃいから見えないんだよねぇ。
「・・・・・・ば〜か」
「ダメだったの?」
「ん。・・・・・・ゆーこのば〜か」
ばかばか言ってる割には、嬉しそうな顔。きっと良いことが書いてあったんだね。
えっ、ありがとうって? 見ててくれてありがとうってさ。うわぁ〜、珍しく素直だねぇ。
―――残るはなっち。ということは・・・・・・?
微妙に緊張する空気を破る音。来た!
- 454 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時31分44秒
- ・・・・・・はぁ〜〜〜
なっちの表情を見て、皆の緊張が解ける。
ヤグチなんか、ポンポンってなっちの肩叩いてる。
一応慰めなんだろう。待たされた分、期待も大きかったわけだしね。
「でもいいべさ。『またご飯作りに来てやぁ』ってあるもん。『なっちのご飯大好きやから』ってさっ!」
―――でも、ということは全滅ぅ〜? じゃあ誰なの? もしかして・・・・・・
- 455 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時33分22秒
- コンコン ガチャッ!
「おっ、お疲れさん。どないしたん? 皆揃って」
「あんたらご飯食べ行かん? うちらこれから行こうかっちゅう話――してたんやって、オ〜イッ!」
「・・・・・・最後まで、中澤さんなんですね、皆さん・・・・・・」
―――居酒屋組じゃないのか。じゃあこっち・・・・・・?
ガチャッ
「あれ? 何してるんですか、皆して・・・・・・」
「それじゃうちら失礼しますね〜」
こいつらでもないか。
「よっすぃ〜、何食べに行く〜?」
「リカちゃんの食べたいので良いよぉ〜」
ちっ、早く帰れぇ〜
じゃあ、カントリー? ココナッツ? メロン?―――うっそだぁ〜。松浦とかだったら泣くよぉ〜
・・・・・・もしかして本当に? もう遅かったとか・・・・・・?
―――あっ、裕ちゃんのマネージャーさん、見っけ!
- 456 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時34分21秒
- 「中澤? もう帰ったよ。今、途中まで送ってきた」
はあ? 途中で降ろしたの? 駅までじゃないってことは、家に帰らないの?
そうだよね。真っ直ぐ帰るくらいなら、あっちゃん達と飲みに行くよね。
ケーキ屋で降ろしたってぇ? 裕ちゃんがケーキ?
裕ちゃん自分じゃ甘いモノ食べないよね、確か・・・・・・
―――てことは、誰かに会いに行くってこと、だよね?
やっぱり彼氏とか? もう相手いたの?
え〜、そんなぁ〜。もしかして今頃2人っきりで・・・・・・
「お前らも行くなら乗せてくけど、どうする?」
はあ? ドコに行くって? ―――病院?
何しに? ―――お見舞い?
誰の?
「「「「辻ぃ〜〜〜〜?」」」」
「あー! 辻ぃ〜、忘れてたよぉ〜」
- 457 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時35分24秒
- 「ハクション!」
「辻ぃ〜、だいじょぶかぁ〜?」
「へい! だいじょーぶれす」
しまったのれす。
風邪引きさんは弱気になるっていうから、チャンスだと思ったのに・・・・・・
伝染されてしまうとは、不覚なのれす。
「せやから、風邪引いてるヒトに近寄ったらアカンって言うたやろぉ?」
「―――へい・・・・・・」
最近飯田さんは忙しくて、ののだけに構ってる暇がなくなったのれす。
「まあ、元気だしぃや。ケーキ買うてきたし。食欲あるんなら食べてなぁ。
まあ『お見舞いはケーキでいいですぅ』ってメールしてくるくらいやから食べるんやろうけど」
「へい。食べるのれす」
絶対中澤さんを落として、毎日ケーキを買ってもらうのれす!
- 458 名前:野望 投稿日:2002年03月09日(土)13時36分43秒
- 結局、4人(+あたし)がお邪魔して、恒例の宴会状態。
お騒がせの元リーダーは。
ちっちゃいヤグチをクッション代わりに抱きしめて。
ごっちんお酌の地ビールに興奮し。
なっちの手料理に舌鼓を打ち。
圭ちゃん見立てのワインで酔っ払い。
今はベットで夢の中。
考えてみれば、このヒトが一番遊ばれているのかも知れない。
それに気づいたら、このヒトはどんな行動にでるんだろう。
・・・・・・多分気づきそうにないね。だって幸せそうだモン。
ずーっとこんな関係で、いられるといいのに。ね、みんな。
Fin
- 459 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月09日(土)13時39分26秒
- 446>
レスありがとうございます。
結局、誰の野望が叶ったんでしょうか・・・?
- 460 名前:作者@初心者 投稿日:2002年03月09日(土)13時42分54秒
- 長い間、読んでいただきありがとうございました。
スレ容量も一杯なので、このへんで終わりにしたいと思います。
レスを下さった方々、読んで頂いた方々に、感謝!
- 461 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)20時27分26秒
- みんなに愛されてる裕ちゃんいいですネ。
なんかあたたかい気持ちになれました。
作者さんありがとう!
- 462 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月02日(火)01時19分26秒
- たくさんの姐さんありがとうございました。
作者さんの作品とても好きでした。次、書かれる時絶対教えてくださいね。
次スレの予定はないのですか?
- 463 名前:作者@初心者 投稿日:2002年04月02日(火)19時32分52秒
- 461、462さん>
暖かい感想、ありがとうございます。
次スレの予定は無いのですが、HPで続けてます。
お暇があったら来てみてください。
- 464 名前:作者@初心者 投稿日:2002年04月02日(火)19時33分26秒
- で、いきなりアガってたので、ちょっと小話を。
途中で終わったらごめんなさい。
- 465 名前:そんな春 投稿日:2002年04月02日(火)19時34分27秒
- 『裕ちゃ〜ん、お花見しよう!』
休憩時間ということで、疲れた体を引きずって楽屋に戻ると着信音。
それは、あたしの疲労を回復させるに十分な娘からのモノだった。
かわええなぁ・・・・・・けど、内容がなぁ。
『遠慮しとくわぁ』
そう返すと、すぐに戻ってきた。あっちも空き時間らしい。
『なんで?』
・・・・・・なんでって。知らんかったんかいな。
『花粉症っぽいからイヤや』
そう、なんか最近そんな感じ。
前から鼻炎持ちやったけど、今の季節、更に良くない気がすんねん。
・・・・・・。
しばらく待ったけど返事が来ない。
諦めたんかいな? そう思ってたら今度は呼び出し音。
やっぱりあの娘の名前が表示されていた。
「どうしたん?」て切り出すと、「行っても良い?」って聞くから。
終わりの時間を教えて、「好きやで」って電話を切った。
- 466 名前:そんな春 投稿日:2002年04月02日(火)19時35分26秒
- 『ピン・ポーン』
やぁ〜っと来たかぁ。もう待ちくたびれたっちゅうねん。
弾けるような元気いっぱいの笑顔を期待してドアを開けると―――ピンク?
「お花見しよっ?」
期待通りの笑顔は、ちょっと自慢気?
「あんたどっから盗ってきたん?」
「秘密ぅ〜」
秘密ってか、よお背ぇ届いたなぁ・・・・・・
「カオリか?」
「よっすぃ〜」
・・・・・・苦労掛けるなぁ、吉澤。―――ちゅうか待ちや?
桜の枝を抱えたまま、部屋に入ろうとする背中を捕まえて。
「アカンてぇ。桜の花粉は大丈夫なんかぁ?」
よお分からんけど、ヤバかったらキツイやん。
警戒するあたしに、「え〜〜」って考えながら。
「ちょっと待ってて」って再び外に出てってしもた。
- 467 名前:そんな春 投稿日:2002年04月02日(火)19時36分15秒
- 『バサッ! バサッ!』何かを振る音、続いて『ああ〜〜〜』
・・・・・・アホや。
「泣くなや」
「泣いてないモン」
―――涙目のくせになぁ・・・・・・
- 468 名前:そんな春 投稿日:2002年04月02日(火)19時36分48秒
- 「葉っぱだけでエエよ。ヤグチが花やから」
桜色のホッペを抱きしめながら。
・・・・・・でも掃除せんと、管理人さんに怒られるわなぁ。
まあ殺風景な通路やし、一晩くらいエエか、とか考えていた。
Fin
- 469 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月02日(火)21時13分55秒
- 甘いやぐちゅー大好き
HPも拝見させていただいちゃおうっと♪
- 470 名前:462 投稿日:2002年04月02日(火)22時02分36秒
- 暖かいやぐちゅーをありがとうでした!!!
出来たらこんな感じの長編を読んでみたいです。(w
ムリですか?
- 471 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月05日(金)20時23分26秒
- うぉ!
かわいいです。矢口、かわいいです。でも花。うん、やっぱ矢口、可愛いです。
にしても、ねえさん優しいです。サイコー!
- 472 名前:作者@初心者 投稿日:2002年04月06日(土)18時45分11秒
- 容量一杯まで感想ありがとうございます。
で、今までありがとうございました。
469>
HPの方はやぐちゅーメインではないので、楽しんでいただければ良いのですが。
470>
長編ですか・・・・・・ちょっとそれは才能がないので難しそうです。
472>
そう花。あのシーンが書きたくて書いたようなモノですから、この話。
喜んでいただけてよかったです。
- 473 名前:作者@初心者 投稿日:2002年04月06日(土)18時46分15秒
- ちゅうか↑、間違えました。
472>は471>と言うコトで。
- 474 名前:作者@初心者 投稿日:2002年04月22日(月)14時41分52秒
- スレ立てる予定はないとか言っといて・・・・・・
すいません。新たに立ててしまいました。
銀板の「時の小噺」
興味があったら覗いてみてください。
- 475 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月24日(水)01時30分31秒
- 新スレおめでとうございます!!
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