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MUSUME ROYALE
- 1 名前:桐山 投稿日:2001年11月04日(日)12時37分48秒
- 他のサイトで書いたらウケがよかったので、ここでもタメしてみたいと思います。ありふれた感じの小説ですが、冷めた目で見てやってください。
- 2 名前:桐山 投稿日:2001年11月04日(日)13時13分42秒
- 2002年、12月。モーニング娘。は解散した。特に売れなくなったわけでもないが、解散した。どうせ、また、シャッフルユニットやらソロデビューやら、
つんくは考えているのだろう。そして、今、元モーニング娘。のメンバー(13人。結局、5期メンバー以来、脱退・追加はなかった。)は、バスに乗ってわいわい
騒いでいる。つんくが、「解散記念イベント」を企画してくれたためだった。バスは中部地方に向かっているらしいが、詳しい場所は誰も聞かされていなかった。だけど、
メンバー全員でロケ以外でどこかに行くというのは初めてだったので、「バスに乗ってわいわいはしゃぐ」という事だけで、すでにメンバーは修学旅行気分に浸っていた。
1番前の席には飯田香織が、その隣には保田圭が座っている。2人とも静かに、しかし、楽しそうに何か話している。その後ろの席には、矢口真里と安倍なつみがきゃぁきゃぁ
騒いでいる。その後ろで、辻希美と加護亜依が「のの、昨日眠れなかった〜」「あいぼんも〜」などと話している。その後ろで、石川梨華、吉澤ひとみ、小川真琴、高橋愛、紺野あさみ、
新垣理沙が何かのゲームをして遊んでいる。そんな中、後藤真希は、一番後ろの席に座り、1人で景色を眺めていた。その表情は「修学旅行?ガキじゃないんだから」と、語っているようだった。
「ねぇ、ごっちんもやらない?」
吉澤が声をかけると、後藤は吉澤の方を向いたが、「ん…遠慮しとく…。」と一言いうと、また、窓の外に目をやった。吉澤も、(そんなに景色いいかな?)とチラッと窓の外を見てみたが、
「よっすぃ〜の番だよ」と石川に言われると、またゲームにもどった。バスは今、大阪辺りを走っている。
- 3 名前:桐山 投稿日:2001年11月04日(日)13時35分25秒
- 話題も尽きたのか、バス内は静かになっていた。その時、バスのエンジン音が止み、ドアが開いた。
「みんなー、着いたよー!」と、飯田が言うと、またメンバーは騒ぎ出した。バスから降りると、
そこには大きな旅館が立っていた。「わぁ」と、言ったのは5期生の4人。きれいな女将さん(らしき人)
が迎えてくれた。そしてそのまま2階にある大広間に案内された。メンバーはそれぞれ適当に座ると、
そこにつんくが入ってきた。「おはようございまーす」と、いつもより高いトーンの声が響く。みんな、
テンションはMAXだ。ただ、後藤を除いて。
「ん。みんなそろってるな?」
つんくがメンバーを数えながら言った。そして、続けた。
「長旅ご苦労。で、疲れているとこ悪いんだけど、さっそくイベント開始するよ。いいかな?」
「はーい!」
まったく疲れを見せずにメンバーは答えた。
「元気だなぁ。じゃ、みんなには、今日から3日間、ある、ゲームをしてもらうね。」
「3日間も?」と言う声が聞こえたが、一呼吸置いて、つんくは言った。
「バトル ロワイアル。」
一瞬、部屋が静かになった。みんな、顔が微妙にこわばっている。
「はは。お前達はおもしろいなぁ。本当に殺し合いなんかしないよ。」
その言葉で、また部屋に明るい雰囲気がもどってきた。
「そうですよねぇ、ちょっとビビっちゃった。」
そういったのは矢口。
「じゃ、ルールを説明するね。」
- 4 名前:桐山 投稿日:2001年11月04日(日)14時36分44秒
- 「その前に、バトルロワイアルの映画か小説みたことある人いる?」
つんくの質問にメンバーは全員手を挙げた。
「じゃ、ルール説明はいいか。同じだよ。でも、武器は偽者だから安心して。でも、
銃はエアーガンだから、少し気をつけて。あと、首輪の代わりにこの時計をつけてもらいます。」
つんくは腕時計を見せた。見た感じ、普通の腕時計。
「この腕時計には小型カメラがついていて、その人が攻撃されたかどうかをこちらで確認します。
もしも、攻撃がきれいに当たった場合、腕時計が発信音を鳴らし、その人はゲーム退場です。禁止エリア
にひっかかった場合も同じです。いいかな?」
メンバーは頷いた。時計が配られ、つけた。
「地図にはこの旅館が詳しく書いてあるから禁止エリアのチェックとかに使って。あと、この旅館には誰もいません。
貸し切りです。何やってもいいです。がんばった優勝者には、ソロデビューさせてあげます。」
その言葉で、みんな、やる気になったようだ。わいわい騒ぎ出した。
「はい、じゃ、今から荷物を配ります。そして、スタート地点の紙も配ります。それぞれ違う場所が書かれてあるので、
そこに行って下さい。全員がスタート地点に着いたら、館内放送を流すので、そこからゲームスタートです。」
リュックと紙がそれぞれに配られた。
「はーい、それでは、出発!」
- 5 名前:桐山 投稿日:2001年11月04日(日)15時01分08秒
- 10分後、それぞれはスタート地点に着いた。ピーンポーンパーンポーン。
「はい、じゃ、ゲームスタート!」
館内放送が流れ、ゲームが始まった。
1 〜保田圭 恐怖の放送〜
保田はスタート地点の受付(1階)を出た。廊下には後藤がいた。後藤のスタート地点は食堂(1階)で、
受付とはごく近くだった。後藤の手にはマシンガン(イングラムM11)が握られていた。それで、保田は
(あちゃー、マシンガンかぁー。私のこんな武器じゃ勝てないな。)と思い、逃げようとした
(保田の武器はプラスチックのフォークだった。)。その瞬間―
ぱららららっと、軽い機会音がしたかと思うと、保田の胸に赤い霧が舞った。保田には状況がよくわからなかった。
(え…?えあーがん…て…こん…なに…い…たい…の…?)そう思った時には、保田の思考は途切れた。
ぴーんぽーんぱーんぽーん。
「はい、今の銃声聞こえたかな?実は、武器は本物でーす。これは、本当のバトルロワイアルです。嘘ついてごめんなー。
時計も禁止エリアに入ると爆発するから気をつけてなー。あと、後藤はこのことを初めから知っていましたー。みんな、
気をつけろよー。じゃあなー。」
後藤はにやりと笑みを浮かべると、その場を去った。
【残り12人】
- 6 名前:桐山 投稿日:2001年11月05日(月)18時47分10秒
- 2 〜安倍なつみ 戦慄〜
安倍はスタート地点である305号室(3階)で、このゲームは殺し合いだということを知った。
(本当のバトルロワイアル?何言ってるの?だってこれはイベントなんでしょ…?)
混乱しながらも、安倍は、自分の武器(両刃ナイフだった。)で部屋のベットを切りつけてみた。
当然、切れた。(そんな…、じゃぁ、腕時計も…)安倍は腕時計をよく見てみた。どう見ても、
小型カメラなんてついていない。この時計についているのは、多分、爆弾だ。それと、盗聴機
(これがあの小説と同じルールならばの話だが)。改めて、安倍はすべて認識した。
―ここから生きて出られるのは、1人だけ。12人、死ぬ。
果たして、自分は何人殺して誰に殺されるんだろう。それとも、生き残れるのだろうか?―
「死ぬ」という事をここまで考えさせられたのは初めてだったし、それに、怖かった。本当に、怖かった。
ふいに、ガチャリと音がした。安倍自身が、この部屋に入る時に聞いた音。ようするに、ドアノブが回る音。
数秒後、ただ1人このゲームを知っていた女―後藤真希―が視界に入ってきた。
- 7 名前:桐山 投稿日:2001年11月06日(火)17時37分06秒
- しばらく(安倍には少なくともそう感じた。)沈黙が続いたが、安倍が静かに言った。
「ちょっと聞いていいかな…?」
やや震えた声。後藤が反応した。
「うん。」
「さっきの銃声は…、その…、後藤が…?」
―銃声。安倍もしっかりと聞いていた。後藤は黙っていた。
「黙っててもわかんないよ…。ねぇ、後…」
「とう」と安倍が言わないうちに、後藤が自分のリュックから―マシンガンを取り出した。
当然、その銃口は安倍に向けられていた。後藤は言った。笑顔を浮かべて。
「これが答えよ。」
ぱららららっ。正しい答えを安倍は知った。―みんな、逃げて。後藤は、危ない。―
そこで、安倍の脳は活動を停止した。「なっち」はもう、歌えない。「なっち」はもう、笑えない。
「なっち」はもう…。
【残り11人】
- 8 名前:シドニー 投稿日:2001年11月22日(木)11時47分39秒
- 死ぬのはやくないっすか?
期待age
- 9 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月24日(土)21時09分13秒
- 続き楽しみにしてます。
- 10 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月28日(水)02時11分12秒
从#~∀~#从<うちはいつでてくんにゃ?
楽しみです〜。がんばってくださ〜い!!
裕ちゃん!裕ちゃん!
- 11 名前:武 投稿日:2001年12月04日(火)15時48分18秒
- 作者さん?どうしたの?じゃ、僕が続きを…。
- 12 名前:武 投稿日:2001年12月04日(火)16時06分22秒
- 3 〜矢口真里 謎〜
放送、そして、2度の銃声。スタート地点の4階トイレにもそれは聞こえてきた。
矢口はずっと考えていた。(おかしい。何で私達は殺し合わなくてはいけないのか。
そして、なぜ後藤はこのことを知っていたのか。…大体、人を殺すなんて事、警察が、いや、
国が黙っている訳が無い。)支給されたバタフライナイフを握り締めていた矢口の手が、
震え始めていた。―怖い。死にたくない。だけど、2回の銃声が聞こえた。もしかすると、
もう2人死んでいるのかも…しれない。不意に、廊下を走る音がした。その音はトイレに近づてくる。
- 13 名前:とみこ 投稿日:2001年12月04日(火)16時23分06秒
- こえ〜!!ごっつぁん!ヨッスィ〜は殺されて欲しくない!
最後はよしごまで終わるっていうのは?(おい)
- 14 名前:武 投稿日:2001年12月04日(火)16時57分54秒
- ドアの向こうで音は止まった。次の瞬間、その音の主はドアを開け、自分を殺すだろう。
耐え切れない恐怖に負け、矢口はその場に座り込み、そして、泣き叫んだ。
「殺さないで〜!死にたくないよ〜!」
ドアが静かに開き、そして、音の主が入ってきた。矢口は恐る恐る見上げてみた。
「あ…え…?」
「うるさくすんなや。ほんまに殺すでぇ?」
その人物は笑みを浮かべながら楽しそうに言った。
「ゆ…ゆうちゃん!」
侵入者は、モーニング娘。元リーダー、中澤裕子だった。中澤は、口の前に人差し指を立てた。
「静かにしといてや。誰が来るかわからんしな。とりあえず、別の場所行こか。話はそれからや。」
いろいろ聞きたい事があったが、矢口は中澤の言う通りに静かにした。
「ん〜、よし、9階のエレベータ管理室。ここにしよ。ええか?」
矢口は頷いた。大好きな裕ちゃんが側にいてくれる。それだけで、矢口は落ち着きをとりもどした。
- 15 名前:武 投稿日:2001年12月04日(火)18時18分38秒
- 4 〜中澤裕子 死の法律〜
2人は難なく9階にたどり着くことが出来た。途中何度か人影を見たが、それが誰だかわからなかったし、
声もかけなかった。二人はエレベーター管理室に入り、そして、腰をおろした。
「じゃ、ええよ。なにから話す?」
「んと…、なんで裕ちゃんがここに?これは娘。のイベントでしょ?」
矢口が戸惑った表情で質問した。中澤は笑み、静かに言った。
「不要人間処分法。知ってるか?」
「う、うん。」
新世紀日本国憲法案第60条 不要人間処分法―職場、親族、学校等において、
不要な人間がいた場合、国が認めれば対象の人間の保護者及び責任者が処分してもよい。
又、処分の方法はそれぞれだが、対象の人間が多数の場合、BR法を適用してもよい。
新世紀日本国憲法案第61条 BR法―不要人間処分法の対象となった人間が多数の場合、この法を適用
してもよい。責任者はそれぞれの武器、会場を用意する。対象の人間は用意された武器と会場で互いに殺し合い、
最後の1人は自宅に帰還することができる。なお、この法によって殺人をすることは他の法によって
罰せられない。
- 16 名前:武 投稿日:2001年12月04日(火)18時19分56秒
- 明日に続きます
- 17 名前:とみこ 投稿日:2001年12月04日(火)20時51分39秒
- がんばってください。
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月04日(火)23時47分31秒
- 从#~∀~#从<活躍♪
やった!続きが!がんばってください!
バトロワ系で裕ちゃんががんばってるのって少ないから
これ超期待です!
- 19 名前:15の続きです 投稿日:2001年12月06日(木)17時08分19秒
- このとんでもない法律案は、今年の四月、国会で大問題になったものだ。結局、否決されたのだが。
「ま、まさか、これって…。」
「そうや。BR法や。」
「確かそれって否決されたんでしょ?おかしいじゃん!」
「なんや、知らんかったのか?」
一呼吸おいて、中澤が続けた。
「この法律が出来た理由、なんだと思う?」
矢口はわからないといった風に、首を左右に振った。
「実はな、理由なんてないんや。ただの、政府の楽しみなんや。」
矢口が何か言いたそうだったが、中澤は説明を続けた。
「先月の秘密国会で決まったそうや。年に1回、12月にBR法を実施する。ということで可決したらしいで。
もっとも、このことは世間には知られてないけどな。」
ため息をつき、だるそうに中澤が言った。
「要するに、これからは1年に1回、政府の楽しみのために殺し合いが開かれるっちゅうことやな。まったく、
常識踏み外しとるで。ほんまに。」
- 20 名前:武 投稿日:2001年12月06日(木)17時27分29秒
- 矢口が、慌てた感じで中澤に聞いた。
「ちょっと待って。なんで裕ちゃんはそのことを…?だって、世間には知られてないんでしょ?」
「つんくさんから聞いたんや。後藤と一緒に。」
「後藤?」
「昨日、いや、一昨日か。BR法のことと、あと、今日このゲームがあるっちゅうこと。」
「どうして?何でつんくさんは私達には教えてくれなかったの?」
「知らんわ。そんなこと。」
中澤は自分のリュックから何かを取り出した。ショットガンだ。
「ま、確かなのは、アタシは矢口を守ってやるってことやな。」
中澤がニヤリと笑んだ。矢口も笑った。
「そういえば、裕ちゃん最初の部屋にいなかったよね。」
「ああ、もうスタート地点にいたんや。お前達より早くこの旅館に着いてたんや。」
「そっか。ありがとう。全部わかった。このゲームのこと。」
中澤は頷いた。
「それじゃ、みんなを集めてここから脱出しようか。」
「そんなことできるの?」
「ああ。まかせとき!」
- 21 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)21時12分09秒
- 裕ちゃんかっけ〜!!
後藤と一緒に聞いた?後藤と中澤の間になんかありそう・・・
がんばってくださーい
- 22 名前:武 投稿日:2001年12月08日(土)09時15分29秒
- う〜ん。ネタが切れぎみです…。
- 23 名前:とみこ 投稿日:2001年12月08日(土)18時55分20秒
- 早く脱出して!
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