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後藤さんも好きなんです

1 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月09日(金)23時50分59秒
2回目の登場となります。

前作はここの下のほうにあると思います。
お約束していたごまゆうです。お待ちいただいてましたか?


ただし、今回の新シリーズは今までと違い、あまり出来上がっていません。
よって、更新スピードはメッチャクチャ遅いと思います。

それでもゆっくりとお付き合いください。お願いします。
2 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月09日(金)23時52分38秒
「「ごっちん、おめでとーー!!」」




 楽屋に入って来るなりこう叫んだのは

 よっすぃ〜こと吉澤ひとみと、チャーミーこと石川梨華。




「???なに?今日、なんかあったっけ??」

「もー、ごっちんも言ってくれればよかったのにぃ〜♪」

「そうだよ〜。あ、言っちゃダメって言われてたとか?」




 当の本人である後藤真希は、何の事だか全くわからないといったご様子。

 妙な会話が繰り広げられている、某テレビ局、某会議室。



3 名前: ごまゆう♪ 投稿日:2001年11月10日(土)02時01分16秒
おおぅっ!!!!新スレおめでとーございまーすっ!!!!
ってか・・・ごまゆう、ごまゆう、ごまゆうっ!!!>うるさい
超楽しみにしておりますです、はいっ♪

作者さんのペースでゆっくり書いてって下さいっ♪
4 名前:ごまゆうってイイよ! 投稿日:2001年11月11日(日)19時17分55秒
作者さんついに
ごまゆう?ゆうごま?板が(w
めっちゃ期待大大大で更新お待ちしております。
5 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月12日(月)00時05分33秒
>3 ごまゆう♪ さま。

 >新スレおめでとーございまーすっ!!!!

  ありがとうございます!!これからも一生懸命やっていきます!!
  ごまゆうもいいけど、やっぱりやぐちゅー命ってことで(w
  短編の方でやぐちゅー書いていきたいでっす!!


>4 ごまゆうってイイよ!

 >めっちゃ期待大大大で更新お待ちしております。

  はい!もちろん頑張っていきます!!
6 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月12日(月)00時08分07秒




「ねぇ、なんのこと?なんかあるの??」

「またまたぁ、隠してもムダだよ〜〜♪」




 本当にわかっていないのに、意味不明のニヤニヤ顔の吉澤。

 その隣で微妙に顔を赤らめている石川・・・。


 後藤としては、不愉快極まりない。





「いいよねぇ、ごっちんは♪」

「ね、いいよねぇ〜〜〜♪」

「む〜〜〜!よっすぃ〜っ!梨華ちゃんっ!!」




 ついに後藤がキレかける。


 そこでタイミングよく(見てたんですから当然)割って入る人物。




7 名前:ま〜 投稿日:2001年11月12日(月)00時39分07秒
ぬあ?ごまゆう発見!
8 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月13日(火)00時33分57秒
>7 ま〜 さま。

 はじめまして。ごまゆうですぞぉ。
 よろしくお願いしますね、末永く・・・。
9 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月13日(火)00時34分58秒





「はいはい!吉澤、石川、後藤!」

「「はっ、はいっっ!!」」

「何よっ、圭ちゃん!!」




 2人+1人となったのは、やはり付き合いの長さだろう・・・。




「こら後藤。怒られてるのわかってんでしょうね?」

「なんでゴトーが怒られるの?!悪いのはその2人じゃん!!」




 と、かなり荒々しい口調で、怯えてる2人を指差した。

 それを見て中立の保田はどうしたもんか、と表情を曇らせた。



10 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月13日(火)00時36分27秒




「確かに、悪いのはその2人かもしんないけど・・・」

「でしょ?!やっぱ、そー思うよね!!」

「あんたもちょっとは落ち着きなさい!!」

「・・・・・・・」




 ムッ、とした顔で保田を睨む後藤。

 黙ったのは一応先輩、サブリーダーだから。


 決して怖かったからではない、らしい・・・・・。




「吉澤、石川。あんたらもやり過ぎよ」

「「はい・・・、ごめんなさい・・・」」




 ハモッたのは二人の気持ちの現れか・・・。

 そんなことを思いながら、今だに攻撃体制の後藤に目を向けた。


 そこにいたのは、間違いなくキゲン最悪の16歳。



11 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月16日(金)15時43分38秒
中澤卒業の数々の番組で
ゆうごま好きになったー!
でも一番はやぐちゅー、これはかえられない。
続き楽しみです。
12 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月19日(月)19時41分04秒




「後藤、あんたなに興奮してんの?」

「・・・別に。なんでもないよっ」

「はい、うそついてもバレバレ。どした?」




 その言葉をきいて、ふと、後藤は思った。


     ―――― 似てるじゃん、圭ちゃん・・・ ――――


 誰にかなんて、言わなくてもわかるので省略。





「最近、デートしてなかったりする?」

「・・・・・・・そんなこと・・・っ」

「図星ね♪そうかそうか、後藤もちゃんと乙女じゃん♪」




13 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月19日(月)19時51分26秒
>名無し読者 さま。

 >中澤卒業の数々の番組でゆうごま好きになったー!

  そうです!うちもそこからハマリました!!
  あれを見て「ごまゆう オア ゆうごま」にはまった方は多いのではと(w

 >でも一番はやぐちゅー、これはかえられない。

  またもやミィートゥーです!!
  なんと言っても『王道』ですから♪


何日も更新を休むなんて初めてでした(汗)
でも・・・、今回のはこんなことが多くなると思います。。。。。
それでもなんとか更新していきますので、お付き合いください。
14 名前:11 投稿日:2001年11月21日(水)21時15分44秒
ですよね〜。やっぱりやぐちゅーいいですよね。
でも、最近ハロモニでも姐さん、矢口にアプローチしないし
ハロプロニュースを見ていると
りかゆうもいいな、なんて思ってしまうんですよね。
15 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月21日(水)23時34分56秒
>14 11 さま。

 >りかゆうもいいな、なんておもってしまうんですよね。

  あ、微妙にかぶりますね(w
  でも、うちは永遠にやぐちゅーイチオシでtsunagi大好きで
  たまにごまゆうに転ぶ人間ですっ!!(ヲイ
16 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月21日(水)23時37分07秒





 あまりにもクリーンヒットだったので、反応が遅れた。

 それが自分の敗北を指し示してしまった・・・。


      ―――― なんだよ・・・圭ちゃんイジワルじゃん・・・ ――――





「デート?ごっちん、やっぱり付き合ってるんだ!!」




 急に横から入ってきたのは吉澤。

 保田と後藤の会話を聞いて、いつ飛びこもうかと身構えていた様だ。




「・・・誰とだか、ちゃんとわかってる?」

「もっちろんじゃないですか〜♪」 
17 名前:ごまゆう♪ 投稿日:2001年11月22日(木)02時29分17秒
もちろん・・・あの方ですよねっ?!
ついに出てくるんですよねっ?!(笑)

このあとどう展開してくれるのか、超楽しみにしてまっす♪
18 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月23日(金)23時27分29秒
>17 ごまゆう♪ さま。

 >もちろん・・・あの方ですよねっ?!ついに出てくるんですよねっ?!(笑)

  あはは。。。ご期待には添えない可能性大ですね(汗)
  もう少し・・・もうちょっと長くなるかもですけど、絶対に登場!
  そして、ごっちんのハートを間違いなくがっちりゲットしてくれますんで!!
  お待ちください。お願いしますね。更新は今日も出来ないんですけど・・・。
19 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年11月27日(火)23時35分20秒
なんかほとんど更新できてないのに、テスト期間に突入してしまいました(汗)
よってこれからの約2週間は更新どころがネットすら出来ません(号泣)

ネット人間であるうちにはかなりの酷となるのですが、これは自分のためなので我慢するしかないのです!!
などと偉そうな事を言っているわけですが、お待ちいただいている方がいらっしゃるのなら謝っておきます。
本当に申し訳ありませんが、テストが終了するまでは更新は出来ません。

代わりに、テストが終了次第、続きを大幅に上げますので。
これでご了承ください。お願いします。。。
20 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月01日(土)16時11分40秒
テスト頑張ってください。
応援してるで〜。
21 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2001年12月10日(月)10時46分10秒
作者さん、がんばれ〜!
更新楽しみにしています。テスト、ガンバテクダサイ!
22 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月16日(日)21時28分13秒
作者さん。。。放置じゃないですよね?(w
待ってまーす。
23 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)21時43分41秒
やぐちゅーが1番なんですが、最近ごまゆうも…
続きたのしみです。更新待ってます!!
24 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2001年12月26日(水)17時31分20秒
>21 やぐちゅ〜すか さま。

 テスト結果にアゼンです・・・(泣)


>22 名無し読者 さま。

 >作者さん。。。放置じゃないですよね?(w

  うっす!今日から頑張りたいんですけどっ・・・。


>23 名無し読者 さま。

 >やぐちゅーが1番なんですが、最近ごまゆうも…

  おや?どうやらうちと同じ趣味をしていらっしゃる模様で(w
  いいですよねぇ、やぐちゅー・ごまゆう・なっちゅー(?)!!


なんかとんでもなく長い間PCから離れておりました。
色々とあり、今だに解決しておらずなので、
すみませんが更新は遅い×100くらいになってしまいます。。。
なにとぞ、ご理解のほど、よろしくお願い致します。
25 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月30日(日)13時50分04秒
待ってるよ(W
26 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月03日(木)15時08分21秒
遅くてもいいので放置だけは・・・
ごまゆう少ないのでお願いします。(w
27 名前:とみこ 投稿日:2002年01月04日(金)10時09分56秒
ごまゆう?それともいちごま?
28 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)10時43分41秒
マターリ待ってます〜
29 名前:: tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月15日(金)10時01分38秒
お久しぶりです!

なんかもう、大半の人が期待してないじゃないかって思ってます(泣)
それでも更新します!!いや、させてください!!

復帰1発目は本編のごまゆうではなく、短編のやぐちゅーにさせてください。
やっぱりうちの基本はやぐちゅーに尽きるってことで(爆)
読んでください。読んでいただけたら、ちょっとでも更新スピードが上がると思うんで。



・・・たぶん・・・・・
30 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時04分02秒






「・・・っし!頑張っていこーーー!!!」





 どこぞで運動会でも始まるの?と、疑問符を投げかけたくなるような声。

 その人物は特別誰に言うでもなく、あえて言うなら、自分に言い聞かす様に、

 先刻のわけのわからないセリフを口にしていた。


 が、この人の周りにはいつでも誰かがいるもので・・・





「矢口・・・・、うるさいってば。朝から進歩しないねぇ・・・」

「何回同じ会話を繰り返せば、おとなしくなるのよ?」

「・・・今日はムリかも。ちょーテンション上げていきたいから!」




31 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時05分43秒




 朝からずっとこの会話の繰り返し。と、突っ込んだのは安倍なつみ。

 頼むから静かにしてよ。と、半ば切れ気味で言ったのは保田圭。

 そして注意されたのが、本編主人公である矢口真里。となります。



 さてさて、今朝からやたらとうるさい・・・失礼、テンションがハイな矢口さん。

 もちろんいつもハイなんですけど、今日は本気で壊れたのかってくらいにです。

 この理由は、今日この日がなんの日かを考えれば、自然とわかってくるってもんです。






「そりゃぁ、さ。今日がなんの日か知ってるけどさぁ・・・」

「なっちにだって経験あるからわかるんだけどねぇ・・・」





 矢口さんの気持ちの高ぶりを理解してはいるが、その行動を見過ごせない二人。





「だってさぁ・・・。もうすぐなんだもん・・・、落ち着けって方がムリだよぉ」

「いや〜、だからさぁ、わかるんだけどねぇ・・・?」

「あたしたちはいいんだけどさぁ。ほら、新メンとか寝たい子も多いと思うしさぁ?」

「・・・・・・」



32 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時06分56秒





 そう、この三人だけの空間ではないのです。

 ここはとある車の中。乗っているのは先ほどの三人+高橋・吉澤・後藤。


 後藤などは慣れたもので、矢口の声にも反応せず寝ているのだが、

 それほど神経が図太くない(失礼)他のメンバーは寝るなんてできない。

 ただでさえ寝る時間が取れないのに、これでは身が持たないのだ。



 しかしまぁ、今の矢口さんにはなにを言ってもムダってことです。






「・・・だーーーッ、ムリッッ!!」

「「あーもう!お願いだから寝かせてよーーー!!」」

「・・・矢口さんは、なにをそんなにソワソワしてるんですか?」





 場の空気を読んで、もう寝ることをとっくの昔に諦めた吉澤。

 それならば、好奇心の固まりのような年頃なのだから、

 気になったことは、全て聞くし、とことんまで追求してやるってことです。




33 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時08分00秒





「・・・よっすぃ〜、もしかして、なんにも知らないの?」

「なんにも?安倍さんたちは知ってるんですか?」

「知ってるもなにも・・・。みんな承知の上だと思ってたんだけど?」

「???」





 4人の間に奇妙な沈黙が流れた。

 事情を知っているのは保田と安倍、当事者の矢口だけらしいのだが、

 保田と安倍から言わせれば、なんでそんなこともわかんないかなぁ?らしい。


 そんなことを言われたって、わからないものはわからない。

 それなら人に教えてもらうしかないわけなんだけど・・・。




 果たしてこのメンバーで素直に教えてくれるんだろうか?








「・・・知りたい?」

「・・・知りたいです」

「どうしよっか、なっち?」

「どうするべ、圭ちゃん?」




34 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時09分09秒





 案の定、二人してイヤないたずらを思いついたらしいです。

 かと言って、矢口さんの本人に聞いても教えてくれるわけなんかないですし?

 この二人のおもちゃになりつつ、なんとかして情報ゲットするしかないです。


 と、吉澤さんは本能的に感じ取ったみたいです。

 もちろん、その判断が一番正しいんですけどね・・・。






「今日はなんの日?」

「は?今日は・・・・・??」

「まっさかわかんないってことないよねぇ?」





 今日は・・・日付的には2月14日。

 おお、聖バレンタインデーですねぇ!!

 お菓子会社の陰謀なんですけどね、本当の所は。




35 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時10分38秒





「・・・なんの日ですか??」

「「おいっ!一応、女の子だろーがっっ!!」」





 お惚けの吉澤さんに二人のツッコミです。

 そーですよねぇ。いくらなんでもそのくらいは知ってるもんだと思いますよねぇ。

 一応、吉澤さんにも関係あると思うんですけどねぇ。





「・・・オゥ!ワカリマシタ!バレンタインデーデスネッ!!」

「・・・なんでそのキャラなのよ?」

「キャラ、変わったよねぇよっすぃ〜・・・」

「いいんでない?そっちも吉澤もイイ味でてるべ」





 ととと、ここでなんだか脱線気味になってきましたね。

 話を元に戻さないといけないんですけど・・・?





「吉澤のキャラについてはいいですから、矢口さんの話を聞かせてください♪」

「よっすぃ〜、話が唐突だってば・・・(アホ作者め)」

「まぁまぁ、そんなこと言ってたらどんどん違う方向へいっちゃうから(本当にアホ)」




36 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時11分42秒




 ・・・・・(泣)

 そこまで言われてナレーションなんかできなですよぉ。

 

 あ、なんか矢口さんが代わってくれるみたいなんで・・・。

 ボクの下手な解説は終わりってことで、悩める乙女の矢口さんのお話、

 皆さん聞いてあげてくださいね。さささ、どうぞどうぞ・・・。





37 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時12分53秒






 ・・・・・・

 あ〜、ナレーション受け継ぎました矢口です。

 ・・・・・・

 な、なんか、どうしていいんだからよくわかんないんですけど?

 ・・・・・・

 なんか好きに続けていいみたいなんで、勝手にやらしてもらいます。




 今日は、さっき圭ちゃんたちが話してたよにバレンタインデー。

 といえば、当然チョコレートでしょ?

 んで、チョコレートと言えば、この日につきものなのは・・・・



 ―――――― 愛の告白 ――――――




 なわけじゃん?

 矢口もね、実はそれで悩んでるんだよね。



 矢口にはね、ずっと好きな人がいるんけどね。

 本当はね、もっと早く告白したかったんだけどね、

 なかなか勇気が出なかったのと、忙しすぎてついついね?




38 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時14分25秒



 でもね、今年こそはって、決めてたんだよ?

 けどさ、なんかね、直前になってダメダメなカンジ?


 なんかさぁ、フラれたらってことを考えてなかったんだよね、今までは。

 相手の態度が態度だからさぁ、即座にOKくれるんだって思ってたんだよね。

 でもさ、昔そう言えばさ、『ペットみたいで可愛い』って言われてるんだよね。

 それってやっぱさ、望みは薄いってことじゃん?



 って考え出したら、もうとまんないわけで・・・。

 だんだんマイナスな方へ頭がいっちゃうんだよねぇ・・・。


 それを何とか食い止めるために、朝から自分で盛り上げてるんだけど、

 メンバーにはやっぱ、迷惑だったんだよねぇ・・・。

 わかってるんだよ?わかってはいるんだけどね、どうしようもないんだもん・・・。




39 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月15日(金)10時15分41秒





 こんなに好きでたまんないのに、気持ちを伝えたくて仕方ないのに、

 断られるかもって思うだけで踏み出そうとしてる足がとまっちゃう・・・。


 上手くいったらって考えるけど、すぐにダメなんじゃって思っちゃって、

 結局たどり着く所は同じになっちゃうんだ・・・。


 人って弱いよね・・・。たった一人にこんなにも振りまわされるんだから・・・。






「矢口〜、また一人でどこかにいってるよ〜〜」

「朝から波が激しいだべなぁ」

「確かに朝からヘンでしたけど・・・。どうかしたんですか?」





 あ〜〜?なんだよぉ、そこの幸せ者三人組ぃ。

 みんなはさぁ、今日って言うビックイベントまでにさぁ、

 好きな人と心が通じてることがわかったからさぁ、なんとでも言えるわけじゃん?


 ただいま発掘段階の矢口をしては、ちょっとムカツクんだけど?




40 名前:tsunagi+★ごっちん命★ 投稿日:2002年02月15日(金)10時19分51秒
今回の更新はここまで。
結構できたんじゃないですかぁ?

どうですか?なんとか皆様の機嫌回復できましたか?
え?できてないって?困りましたねぇ・・・。
ま、バレンタイン企画者なのに、終わるのはいつになるかわかりません。

やっぱりうちの中ではやぐちゅーが一番なんでしょうか・・・。
え、や、べつにごまゆうが二番ってことはないんですよ?


早い話が、うちは姐さんが一番好きってことです(謎
41 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月15日(金)11時46分28秒
復活!!ですか?(w
待ってました。
私も、姐さん激押し・・・別枠です。
やぐちゅー=なっちゅー=ごまゆう=なかよし=みちゅー=KU=彩裕が一押しです。(w
ずーっと読ませていただきますので頑張ってください。
42 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年02月15日(金)13時19分13秒
復活おめでとうございます。うちもねえさん激押しついでにやぐちゅ〜が好きなんです(w
やぐちゅ〜>>なかよし>みっちゅ>ごまゆう>市裕…てな感じですかね・・
続き、待ってます!
43 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月15日(金)14時08分00秒
復活!うれしい!
つづき楽しみです!

やぐちゅー>>なっちゅー=ごまゆう>みっちゅー=KU=彩裕
わたしはこんな感じですね。
来週の矢口のANNSは裕ちゃんがゲスト!楽しみですね〜♪
44 名前:11 投稿日:2002年02月15日(金)16時09分21秒
みてまっせー!
やっぱりやぐちゅー。
ごまゆうもいいけど、オレの好きなごまゆうは
やぐちゅー前提の片思いごまっすから。
リスペクトから恋愛感情をもってとまどうごまが見たいっすー。

続き楽しみっす。
45 名前::tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月16日(土)15時47分35秒
>41 名無し読者 さま。

 >やぐちゅー=なっちゅー=ごまゆう=なかよし=みちゅー=KU=彩裕が一押しです。(w

  あはは、なんだかこの後はこれがブーム化してますね(w
  ならうちはやぐちゅー=なっちゅー=ごまゆう>>いちごま=やすいしですかね。


>42 やぐちゅ〜すか さま。

 >やぐちゅ〜>>なかよし>みっちゅ>ごまゆう>市裕…てな感じですかね・・

  復活しました。これからもよろしくお願いしますね。。。
  やぐちゅ〜>>・・・な所が同じです(w


>43 名無し読者 さま。

 >やぐちゅー>>なっちゅー=ごまゆう>みっちゅー=KU=彩裕

  やっぱりやぐちゅー>>・・・が同じですね(w

 >来週の矢口のANNSは裕ちゃんがゲスト!楽しみですね〜♪

  そ、そうなんですか?!
  矢口さんのANNSはインターネット放送あるんですか?
  内ではそれ以外聞けないのですぅ(泣)
46 名前:tsunagi+★ごっちん命★ 投稿日:2002年02月16日(土)15時51分33秒
>44 11 さま。

 >やぐちゅー前提の片思いごまっすから。

  この設定が好きな人って結構多いみたいですね。。。
  う〜〜ん・・・。うちは基本的に甘いのが好きだからぁ・・・。

 >リスペクトから恋愛感情をもってとまどうごまが見たいっすー。

  こっちの方がリクエストとしては受けやすいんですけど?(w
  どうしましょうか?って、いきなりリク注文かよ!(三村風)
47 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時54分23秒





「なんて顔してんのよ?」

「そうだべ。そりゃあ、圭ちゃんには梨香ちゃんがいるし・・・」

「とか言ってる安倍さんには、そこで寝てるごっちんがいるじゃないですかぁ」

「あんたにはカオリがいるじゃない。人のこと言えないわよ」





 はいはい、矢口から見ればみんな一緒なんだってば。


 朝っぱらからさぁ、楽屋でのチョコレート交換会なんてのもあったしぃ?

 それは、メンバー全員での交換だからいいんだけどさぁ。

 その後の各カップルでの今夜の予定話ってのがねぇ?


 そんな話するんなら、どっか人のいないところいってさ、二人でやってよね。

 何もわざわざ本番を控えてる矢口の前でしなくてもよくない?

 あんなイチャイチャしないでほしいんだけど・・・。



 矢口は不安でいっぱいで、受け答えもまともにできるかわかんなかったのにさぁ。



48 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時55分26秒




 今日の仕事が無事に終わることってあるのかなぁ・・・?

 今夜が本番なのに、しかも、今日の仕事はその人と同じなんだし・・・。

 こんな状態でいつものテンション保てるほど、矢口は強くないんだぞぉ。






「矢口、大丈夫だって」

「そうだよ。いつもの二人を見てるうちらから言わせればさぁ・・・」

「そうですよ。まだ付き合ってなかったんですか?!くらいですよ?」




 ・・・矢口だってさぁ、実は密かに自信はあるんだよ?

 いつものあの態度からじゃさ、どう考えても矢口のこと好きじゃん?

 それがさ、『ペットみたいで』ってことにならないとも限らないじゃん?



 だったらさ、矢口って自意識過剰な上に、とんでもない勘違いじゃん・・・。






「ん〜、でもなぁ・・・。多分、大丈夫だと思うんだけどなぁ?」

「あたしも大丈夫な方に一票なんだけどなぁ」

「吉澤もそう思うんですけど・・・」




49 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時56分15秒




 うん、だからさ、矢口も似たような気持ちなんだってば。

 多分、9割方、大丈夫だとは思うんだけどさ。

 もしもってのがあるかもって思うとねぇ・・・。


 たまに予想のできないことする人だし・・・。

 一応、矢口たちより一回り以上も大人な人なわけだし・・・。


 もしかしたら、普段のあの人は作り物なんじゃないかって思うわけ。

 信じてないわけじゃないし、矢口たちの前で偽ってるわけもないってのはわかるんだよ?




 でもさ、たまに、本当にごくたまにだけど、違う顔をみせるじゃん?

 いつものあの人からは想像もできないくらいの顔、するときあるじゃん?

 そのときってさ、なんか、矢口はちゃんと理解してなかったのかなぁ?とかってね、

 ちょっと落ちこんだりとかさ、微妙にしてるわけなんだよねぇ、これが。






50 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時57分23秒







「・・・矢口ってたまに、ヘンに頭良いときあるよね」

「ね。考えなくても良いこと考えてるときあるよね」

「やっぱり矢口さんって、どこか大人なところがあるんですよね〜」




 誉めてないでしょ、三人とも。


 どうせ矢口は無駄なことが多いですよ〜だ!

 今朝だってヘンにテンションあげまくって、無駄なことしてるし?

 こんなこと考えたって仕方ないってわかってるのに、考えちゃってるし?



 なんでこんなに矢口って考えこんじゃうんだろ・・・?







「簡単じゃん」

「「矢口が裕ちゃんのこと、本気で好きだから」」




51 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時58分19秒





 ・・・・・・・



 ・・・あ・・・っ、あほぉぉぉぉ!!


 なんで2人ともそーゆー事を簡単に口にしちゃうんだよっっ?!

 なんでそんなこと言っても恥ずかしくないんだよぉぉ?!??!

 しかも矢口より先に“裕ちゃん”って言っちゃダメじゃんかよぉぉぉ!!






「矢口が一番はじめに“矢口の好きな人は裕ちゃん”って言いたかったんだ?」

「なら、もっと早くに言えばいいべさ。“あの人”なんて言ってないで」




 そこはやっぱり・・・恥ずかしいのとかあるじゃんかよぉ・・・。

 なんか自分の口から宣言するのって、メッチャクチャ恥ずかしいじゃんか・・・。




「だから、なっちと圭ちゃんが言ってあげたんだべさ」

「そうそう、いつまでたっても相手がわからないんじゃねぇ?」

「読んでくださってるみなさまもスッキリしないじゃないですかぁ」




52 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月16日(土)15時59分18秒





 よっすぃ〜???

 読んでくださってるみなさまってなに?





「吉澤、その類のことは禁句よ」

「一応、これでも小説なんだから」

「オ〜、アイムソーリーネーーー」





 ・・・

 よっすぃ〜だんだん彼女の世界に取りこまれてるんじゃないの?






「矢口、今何気にきついこと考えたでしょ?」



 いや〜〜、圭ちゃんは相変わらず鋭いねぇ・・・。

 ごめんよ、カオリ。ごめんよ、よっすぃ〜。


53 名前:43 投稿日:2002年02月16日(土)21時41分43秒
裕ちゃんがどんな感じで登場するのか楽しみです!

矢口のANNSはインターネット放送もありますよ。
21日が楽しみだ〜♪
ちなみに24日の裕ちゃんのANNSは圭織がゲストです。
54 名前:tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月17日(日)00時13分39秒
>53 43 さま。

 >矢口のANNSはインターネット放送もありますよ。
 >ちなみに24日の裕ちゃんのANNSは圭織がゲストです。

  あぁ、なんかポコポコ(?)色々と情報ありがとうございます。
  うちは、なかなかネットを開けない状態にあるので、助かります。
  その日は相変わらず塾とかあるんですけど、頑張ってききます!!
55 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時15分57秒



 って言うかさぁ、みんなの体験談を参考にさせてよぉ。





「へ?体験談って・・・、つまり告白のこと?」

「って言われても・・・。別にバレンタインじゃないべ?」

「吉澤は去年のクリスマスですよ?」




 うん、別にバレンタインじゃなくてもいいじゃん?

 告白ってどんな風にしたのか、もしくはされたのか、参考になるじゃん。





「ん〜、別にいいけど・・・。誰から話す?」

「えー、なっちはイヤだべ〜〜。恥ずかしいべさ・・・」

「吉澤もトップはちょっとイヤですよ〜〜」




 んじゃ、圭ちゃんじゃん。

 圭ちゃんはどこで告白されたの?したの?




56 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時17分25秒





「あたしはねぇ、以外かもしれないけど、されたのよね」

「以外じゃないべさ。圭ちゃんじゃいつまでたっても告白なんかできないべ」

「失礼な、これでも頑張ろうとはしてたのよ?」




 まぁまぁ、そんな話はどうでもいいから。

 なんて言われたの?どんな状況で?





「去年の夏のコンサートの時に、石川と同じ部屋だったじゃん?」

「あぁ、みんなで仕組んだときにやつね」

「今となっては感謝だけど、あのときは正直すっごく焦ったよ」




 最後の最後まで部屋かわってって言ってたもんねぇ。

 もちろん変わるような奴いなかったけど。




「んでさ、最後の日の夜にさ、石川から言ってきたんだよね」

「うんうん、なんて?梨香ちゃん以外に大胆だべ??」

「・・・そーだったんだよねぇ・・・」




 えぇ?!それってつまり・・・!!



57 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時18分32秒




「そ、いきなり『好きなんですっ!抱いてくださいっっ!!』だよ?」

「うっわ・・・、ストレートだねぇ・・・」

「よくそれで付き合いましたよね、圭ちゃんも・・・」

「うっさいわね。別にそんなの人の勝手でしょ」




 ま、圭ちゃんも正直なところ好きだったんだから仕方ないんじゃない?

 そんな告白だったからって、せっかく告白してくれてんのをふれないじゃん?




「だよね。圭ちゃんじゃ告白されて、そんな余裕なくなってるんだろうしさ」

「・・・。あたしの話はもういいわ。次はなっちね」

「え?!よっすぃ〜が先じゃないのっ?!」





 矢口的にはどっちでもいいんだけど?

 どうする?よっすぃ〜??




「吉澤が先でいいですよぉ。別に困ることないですしぃ」

「あんたんとこはまだまだ付き合い始めだもんねぇ。アツアツってやつ?」

「いや〜、そんなことありますよぉはあとはあと




 あー、ちょっとムカツクかもぉ。

 語尾のはあとはあとが更にムカツキを際立たせるってカンジ?

 なんか矢口が言い始めたことだけど、ノロケを聞かされるのってムカツクんだよねぇ。




58 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時19分26秒





「吉澤は去年のクリスマスイブに告白しようと思ってたんですけど・・・」

「カオリに先を越されちゃったんだよねぇ?」

「そうなんです。電話したら『好きなんだけど、付き合わない?』って」




 カオリもストレートだよねぇ・・・。

 矢口には出来そうもないなぁ、そんな言い方・・・。





「で、断る理由なんか全くないですから、そのままクリスマスデートです♪」

「いいよねぇ、なっちたちはそのとき別々に雑誌の取材だったんだべ・・・」

「いいじゃん別に。なっちのところが一番ベタベタしてるんだからさ」




 あー、言えてる。メンバーしかいないからって、楽屋であれはねぇ・・・。

 もうちょっと周りに気を遣ってくれてもよくないかい?

 特に入ったばっかりの新メンバーにはさぁ・・・。


 ねぇ?現在なっちの膝枕で爆睡中の後藤さん?




59 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時20分38秒





「んふ〜♪やっぱりごっちんは寝てるときも可愛いべなぁ♪♪」

「はいはい、そんなノロケももう慣れちゃったっての」

「いいねぇ、吉澤たちも今度からは隠さずにイチャイチャしようかなぁ」




 やめてよ、よっすぃ〜。

 そんなことされたら矢口の機嫌が最悪になるじゃん。。。


 ただでさえ、ここんとこ逢えてなくてイラついてんのに・・・。

 て言うか、今日の結果次第ではもうまともに顔が合わせらんないかもしれないのに・・・。

 ・・・・・・





「矢口、全然OKだって!自信持っていきなよ!!」

「そうそう、もしもがあっても、あたしたちが慰めてあげるから」

「そうですよ、矢口さん。一緒に焼肉でも行きましょー」





 矢口は出来ればそうなりたくないんだけど?


60 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)00時21分45秒



 ・・・ね、矢口の気持ち、ちゃんと届くかな?

 裕ちゃんには、ちゃんと好きって言えるかな?






 ―――――― 大好きだよ ――――――









61 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月17日(日)01時51分17秒
告白の巻ですか(w
姐さんは、本当に大人だったり、子供だったり・・・予想できないビックリ箱のようなところがあるから・・・
どんな反応なのか楽しみ(w

姐さんのNETラジオでもこの頃・・・途中からだとサーバー値を越えていますので繋げません。になるので・・・
矢口のラジオをNETで聞こうと思うならかなり早めにつないでないと厳しいかも(w
62 名前:名無し人 投稿日:2002年02月17日(日)15時57分52秒
おぉぉぉ〜!
こっちの板でもやぐちゅーですか(w
おいらは、なっちゅー>やぐちゅー=ごまゆう=なかよし=いちごま=KU=いしよしかな?
63 名前:tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月17日(日)23時45分45秒
>61 名無し読者 さま。

 >矢口のラジオをNETで聞こうと思うならかなり早めにつないでないと厳しいかも(w

  マジすか?!困ったなぁ・・・。
  塾でギリにしか帰って来れそうにないのに・・・。


>62 名無し読者 さま。

 >こっちの板でもやぐちゅーですか(w

  おぉ、昔のうちを知っている方ですか?!
  どの時代ですぁ??てか、『紫』のころですよね?
  一応、ここでも下の方にあるんですけど・・・。知ってます?
64 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時48分31秒










  コンコンコン・・・





「はーい、どうぞ?」

「・・・失礼しま〜す・・・」

「お、矢口やんかぁ♪どないしたん?」




 い、いや〜、どないしたんって言われてもなぁ・・・。

 いきなりチョコレート渡しに来た、ってのもなぁ。





「???矢口?」

「え、あ、あの、さぁ・・・」

「どないした?なんか悩みでもあるんか?」





 うわっ!そんな近づかないでよぉ!!

 しかも、メッチャ心配してますって顔じゃん・・・。

 もぉ、裕ちゃんてばメチャクチャ優しいんだから・・・♪



 ・・・あぁ、脱線・・・。





65 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時49分59秒






「矢口、裕ちゃんでよければ話聞くで?」

「や、あの、別に悩みとかじゃないんだけど・・・」

「ほなどうしたんや?困った顔してんで?」





 そりゃぁしてるでしょうとも。実際、困ってんだもん。


 どうしようかなぁ・・・。

 収録の後で渡した方がいいのかなぁ・・・。

 告白だけ後回しの方が仕事に差し障りがなくていいのかなぁ・・・。




 そうだよねぇ。

 とりあえず、チョコレートだけ先に渡して、後で残ってもらうか。

 うん、そうしよう。それが良さそうだ。



 ・・・逃げたんじゃないからね・・・。





66 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時51分53秒






「・・・はい!今日、バレンタインじゃん?だから・・・」

「おっ!チョコレートやん!矢口の手作り、やんな?」

「うん・・・。一応はね」

「ん〜、嬉しいなぁ♪皆からも貰ったけど、矢口のが一番嬉しいわ〜」





 ほ、ほんと?

 ね、裕ちゃん。今言ったの、本当?

 矢口のが一番嬉しい言って、矢口のが一番だって・・・?



 ね、これってさ、全然いけるんじゃん?

 このまま告白しても、全然OKなんじゃない?



 お、おっし!いってみよー!!





67 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時53分19秒






「あ、あのね、裕ちゃん。矢口ね・・・好きな人がいるの・・・・・」

「!!え、あ、そうなん・・・?ふ、ふ〜〜ん・・・」





 れ?なんか、元気なくなってない?

 れれ?なんか、目、逸らされてるような気がするんだけど?


 裕ちゃん・・・・?





「あ、わかったで!今日、告白しようとか思ってるんやろ?」

「え・・・・っ」

「そうかそうか、それでなんやソワソワしてたんか」

「・・・・・うん・・・まぁ、そうなんだけど・・・」





 その相手が自分だって、気づいてないよねぇ・・・。

 気づいてたら、こんな普通に話しで来ないもんねぇ、裕ちゃん。



68 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時54分40秒


 矢口のこと好きにしても、そうじゃないにしてもさ?

 自分が告白されかかってるのに、平常でいられるほど裕ちゃん強くないもん。

 言っちゃわるいけど、小心者で、臆病な裕ちゃんだもんね。




 そこが可愛くて好きなんだけどさぁ♪♪






「でね、裕ちゃん。矢口の好きな人なんだけどね・・・」

「あ、なに?もしかして裕ちゃんの知ってる人なん?」

「・・・え、ええっとぉ・・・?よく知ってるんじゃないかなぁ・・・?」



 自分のことだもんね?一番よくわかってるよねぇ・・・。





「へ、へぇ・・・。だ、誰やろ、そんな幸福もんは・・・」

「ね、ききたくない?矢口の好きな人」

「え・・・。な、なに、教えてくれるんやん?」

「・・・うん・・・。裕ちゃんにだけだよ?」




69 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時55分41秒





 矢口が真剣モードに入ったら、裕ちゃんの顔がこわばった。

 もしかして気づいた?

 でも、もういいよね。すぐに言っちゃうんだし。


 よーしっ、頑張って裕ちゃんに告白するぞぉ!!

 んで、明日のオフは裕ちゃんと初デートするんだ!!






「あ、あのね・・・。矢口が好きなのはね・・・・・」


 裕ちゃんなんだよ。って言おうと思ったんけどなぁ・・・。

 そこで邪魔するのって、反則じゃない?裕ちゃん・・・。



70 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時57分05秒




「待って!」

「?!な、なに?!」

「あ、いや・・・。な、なんやったら裕ちゃんが当てようかなぁっと」





 え、当てるの?



 ・・・も〜〜、優しいんだからぁ(はあと)

 裕ちゃんから言ってくれるんだ?

 そうだよねぇ、やっぱり大人の裕ちゃんからの方がらしいよねぇ。

 うんうん、やっぱり裕ちゃんて優しいよねぇ♪

 矢口ってば、すっごい幸せ者じゃん♪♪♪






「ん、当ててみてよ♪」

「お、おっし。え〜っとな・・・」

「はやっく、はっやく♪」

「・・・わ、わかった、吉澤やろ?」




 ガクッッッ!

 は、はぁ?!なんでよっすぃ〜?!?!


 裕ちゃんはわかってたから言ったんじゃないのぉ??

 もしかして本気で矢口の好きな人わかってないの?

71 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年02月17日(日)23時58分28秒


 ん、んじゃ、当てるって・・・。

 自分じゃないって信じこんじゃってるってこと・・・?





 それって・・・非常にまずいんじゃ・・・。







「あ、あれ?違うか?じゃ、じゃ、ごっちん?!」

「・・・なっちはどうなんのさ?」

「あ・・・。ほ、ほな、圭坊か?」

「・・・石川って怒ると怖いんだけど?」





 あ、っそっか・・・。とか言って考えこんでる裕ちゃん。



 やっぱり自分だって気づいてないんだ・・・。

 どうしよう・・・。これってヤバイよぉ・・・。




72 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年02月18日(月)01時19分23秒
やぐちannsのCM。矢「さて問題です。矢口のラジオに登場するゲストはズバリ誰?ヒント1なで肩、2鼻が丸い、3三十路秒読み。正解はコチラ→」
姐「中澤裕子ですっ!!やぐちぃ〜〜愛してるぅ〜〜〜(ハート)」
今日の更新は気になるとこで寸止めっすね・・・続き楽しみ(・∀・)
73 名前:tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月21日(木)23時22分24秒
>72 やぐちゅ〜すか さま。

 矢口さんのANNSのCMありがとうございます。
 で、もちろん聞きましたよ♪

姐さんもさることながら、矢口さんもテンション高くてなんだよかった(w
聞いててメチャメチャ顔がニヤついていく自分がいたのがまた・・・(ww

姐さん4月から連ドラなんですよねぇ。
忙しそうですけど、がんばってほしいですよね。
もちろん、矢口さんへの愛は毎日忘れることなく継続中!!

あぁ、今日は食わずもあったし、よい1日でしたねぇ。。。
74 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月25日(月)02時00分38秒
先日のやぐちゅーANNSはすばらしかったっすね。
てか、君たち何してるの!てな内容でしたね(笑)

ぶじに矢口は告白できるのか?!つづき楽しみです。
75 名前:tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年02月25日(月)23時22分41秒
>74 名無し読者 さま。

 ANNSはもう、本当に何しちゃってるんですかぁ?!って状態でしたね(w
 うちなんかにとっては本当にツボっちゅーか、落とし穴っちゅーかってくらいに、
 はまってもう抜けれなくなる泥沼でしたね(ww


えぇ、本当に申し訳ないんですけど、テスト期間です(泣)
んでその後は全国模試(1年の総復習版)があるらしいので・・・。
またしばらくネット人間追放じゃん・・・。

もういや、学生生活・・・。早く社会人になりてぇ・・・。
姐さんに会いてぇ(違
76 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)00時09分51秒





「ゆ、裕ちゃん、もういいよ。矢口が言うからさぁ」

「ア、アカンで矢口!一回始めたことは最後までやらな!!」

「や、でもさぁ・・・。もう収録始まっちゃうし・・・」

「ほ、ほな、収録の間に考えとくから!言ったらアカンで!!」





 って。いや。そこまで頑張らなくても・・。って・・・。

 あ〜あ、勝手に言ってどっか行っちゃったよ・・・。

 収録まではまだまだ時間あるのに・・・。



 裕ちゃんの中で、矢口ってそーゆーのの対象に入ってないの?

 だから矢口が自分に告白するってこと考えられないの?


 ・・・矢口ってやっぱりペット?




77 名前:tsunagi+ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月08日(金)00時11分09秒





 裕ちゃんにとって矢口って、ペットでしかないのかなぁ・・・。



 ・・・っ!

 や、やばいぞぉ・・・。朝のマイナス思考がよみがえってきたぁ・・・!


 どうしよ・・・?言わない方がいいのかなぁ・・・?






「なにしてんのよ、矢口」

「・・・あ、圭ちゃん・・・」





78 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)00時12分24秒





 いつの間に・・・?

 あ、なっちもいるじゃん。

 てかついでにごっちんもいるし、よっすぃ〜も。

 となるとやっぱりカオリもいて、石川もいる。

 それじゃ楽屋が心配だってんで、辻・加護もついてきてる。

 んでなぜだか新メンバーもいるし・・・。



 いつの間にか、裕ちゃんの楽屋前にモーニング娘。がそろってんじゃん・・・。


 みんなどうしたのよ?

 矢口のこと笑いに来た?

 好きな人に本音の一つも言えないで逃げられちゃった・・・。

 そんな矢口を笑いに来たの?




79 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)00時13分21秒





「バーカ。あんたなんでそんなに色んなこと考えちゃうのよ?」

「そうだよぉ。なっちたちが朝言ったこと、覚えてないくせにさ」

「やぐっちゃん、裕ちゃん泣いてたよ?」




 え・・・っ?!

 な、なんで裕ちゃんが泣いてんの?!





80 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月08日(金)00時16分59秒
久々の更新です。。。

今日はなんと言っても、あの日から1年です。
去年の今頃、色んなことに悩んでました。
今年は違う意味で悩んでますけど、それでも去年よりはマシです!

ちょっと複雑だけど、これからも応援して行くのは変わらないんで!
頑張って下せぇ、ソロ姐さん!!
81 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月08日(金)09時48分34秒
そうですよね(涙
1年たっちゃいました・・・
今まで、アイドルのファンになった事なんかないのに娘。ファンになった自分にビックリ。
そして・・・去年のあの日から・・・姐さんファンになって1年・・・
あきやすい自分が・・・姐さんのファンを1年もファンしてるのに我ながらビックリ(w
既に・・・娘。ファンは過去のものに(w
もちろんまだメンバーの事は好きですけど(w
私も頑張ってソロ姐さん応援します!
お互い頑張りましょう。(w
82 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月08日(金)17時17分12秒
>81 名無し読者 さま。

 >お互い頑張りましょう。(w
  はい!頑張っていきまっしょう!!

ていうか、こないだのうけんねんは反則や。。。
「アイドルの・・・」って書いてあったからノーチェックやっちゅーねん・・・。
途中からでも見れてよかったけど。。。
83 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時18分27秒






「『矢口にはアタシ以外に好きな人が・・・』とか言ってたよ」

「そうそう。それでフラフラしながら屋上の方へいったけど?」




 え・・・?

 そ、それって、やっぱりそーゆーことなの?


 ね、圭ちゃん、なっち。

 そーゆーことだって、受け取ってもいいの??





「「「・・・全然OKなんじゃない?」」」




 あ、カオリも賛成ってこと?




 ・・・・・・・


 ・・・・・・・

84 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時19分44秒




 ・・・・・・・


 ・・・・・・・


 受け取るよ?

 もういまさら、矢口のこと好きと違うよって言われたら、

 圭ちゃんたちに当たるからね?


 ちゃんと覚悟しといてよ?





「必要ないと思うけどね」

「一応しとくべ?」

「要らないと思うなぁ」




85 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時20分39秒





 うん。矢口も必要ないと思う。

 ていうか、この状況でどう考えればそうなると思うよ?



 てわけだから、裕ちゃん!

 今から矢口が告白しに行くから、待っててね!!

 矢口が好きなのは裕ちゃん一人!!





 ――――― ずっとずっと、裕ちゃん一人だったんだからね ―――――





 この気持ち、裕ちゃんに届けるんだ。

 一欠けらも間違いのないように、しっかりと・・・。


86 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時21分49秒



 裕ちゃんがいなくなってから気づいた情けない気持ちだけど、

 それでもこの1年、ずっとずっと、ずーーっと好きだったんだよ。




 最近ではもう少なくなっちゃった裕ちゃんとの共演番組。

 本当にほとんど遊びに行くことができなくなっちゃった時間。

 毎日の様にできてたスキンシップ(裕ちゃん談)の数々。


 その時間が戻ってくることはないのかもしれないけど、

 同じ時間はもう来ないのかもしれないけど、それでもいいよ。




 矢口の一歩で、裕ちゃんと野距離が近づくなら。

 今までの関係が嫌いなわけじゃないし、大好きだったよ?

87 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時23分11秒


 でもね、もし、裕ちゃんが矢口のこと想ってくれてるなら、

 矢口と同じ気持ちで矢口のこと見てくれてるのなら、

 それが本当のことなら、今までの関係じゃいやだよ・・・。

 裕ちゃんは違うのかもしれない。今までと同じで我慢できるかもしれない。



 でもね、矢口は裕ちゃんほど大人じゃなし、丸くない。

 欲しいものは欲しいし、それが目の前にあるなら、後先考えないこともあるよ?

 それが、ずっと欲しくて欲しくてし方がなかったものなら、特に。



88 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時24分10秒




 矢口は、裕ちゃんとの特別な時間が欲しい。

 裕ちゃんの隣の特別席が欲しい。

 裕ちゃんの気持ちの中で、一番深いところにいたい。

 色んな裕ちゃんが見たい。色んな矢口を見て欲しい。






「裕ちゃん・・・、矢口は、裕ちゃんが好きだよ・・・」

「・・・矢口・・・?ア、アンタ、なに言うて・・・?」



89 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時25分04秒




 そんな顔しても無駄だよ。

 ここは屋上で、矢口と裕ちゃん以外は誰もいない。

 つまり、裕ちゃんは矢口から逃げられないし、矢口ももう後に引けない。



 二人とも、もう保険なんかないんだよ。

 矢口の意思はそこまで硬いんだよ・・・。






「矢口は、裕ちゃんが、好き。矢口の告白相手は、裕ちゃんなの」

「・・・・・・う、うそやろ・・・?」

「何でうそ?こんな時にうそなんかつかないよ・・・」




90 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)17時34分03秒





 こら裕子。いつものポーカーフェイスはどこいったんだよぉ?

 ぼけーっとしてぇ、なんかすっごく情けない顔してるぞぉ。


 へへぇ、なんかいい気分♪

 矢口でもやればできるじゃん。





「・・・こら、アホ裕子。なんか言えよぉ」

「・・・・・・・うそと違うん・・・?」

「・・・矢口の言うことが信じらんないのかよぉ?」





 ちょっと腹が立ったから、睨みつけながら言ってやった。

 そしたら裕ちゃんは慌てて、信じてるよ!って。

 なんか可愛いよね、矢口の一言に慌てふためく裕ちゃんって。


91 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時50分15秒



 でもさ、そのあと急に黙りこんでなにしてるのかと思えば・・・。






「・・・裕ちゃん・・・?何でメールなんか打ってるの?」

「え?いや、圭坊にでも聞いてみようかなぁって」

「聞くってなにを?」

「矢口の言ってることってホンマなんかどうか」




 プッチ!!


 なんだよそれぇ!!

 言ってることとやってることが違うじゃんかよぉぉ!!


 口では矢口のこと信じてるとかいっといて!

 なんで圭ちゃんに確認しなきゃわかんないんだよぉ!?


 目の前の矢口本人が好きだって言ってんでしょ?!

 何で素直に受け取れないんだよ、アホ裕子!!




92 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時51分21秒





「だって、だってなぁ、矢口?」

「なんだ、アホ!?」

「・・・裕ちゃん、夢見てんのかと思ってん」

「え・・・?」






 ――――― 裕ちゃんな、始めはホンマに夢かと思ってんて ―――――




 さっきな、矢口が楽屋で言うたやん?好きな人に告白するって。

 あれでな、裕ちゃん気が動転してしもうてん。


 今まではな、なにしても、どんなに離れてても、近くにいたやん?

 それがやな、告白なんかして付き合ってしもたらどうなる?

 裕ちゃんから矢口が本気で離れていってまうやろ?


 それが怖かったし、そうなる未来にいつも怯えててんよ・・・。



93 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時52分22秒




 そんな心境の中に、矢口の告白やん?

 素直に信用せいって方が無理やと思うわけやわ。


 だってな、こんなに世の中上手くいくわけあらへんねんもん。

 裕ちゃんな、自慢やないけどこの28年、ろくに運のええことなかってん。

 それがいきなりの大逆転やんか。それってなんか、なぁ?




 どこぞのドラマやあらへんねんから・・・。






「・・・でもさ、裕子?」

「ん?」

「矢口が裕子の事好きなのは現実だよ?」

「・・・・・・・」




94 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時53分29秒





 ホンマやねんなぁ・・・?

 矢口が、あの矢口が、アタシのこと好きやって・・・。

 自分だけの片思いやって、いつかは諦めなアカンのやって、

 そう思って過ごして来たことが・・・。



 なんや、やたら嬉しい骨折り損やん・・・。





「・・・裕子は・・・?裕子は、矢口のこと、どう思ってんの?」

「・・・・・・・」






 矢口、そんなん今更きいてどないすんねん?

 言わんでもわかってるんと違うんか?

95 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時55分08秒


 あのアタシの態度でまだ伝わらへんのやったら、

 矢口ってメッチャ鈍感やで?






「じゃ、いつものあの態度そのままってこと?」

「そうやで・・・」

「・・・そのままって?」




 は?そのままって・・・そのままやろ?

 いつもの通り、キスしたいって思うし、抱きしめたいって思うし、

 できれば誰にも見られへんとこに閉じ込めたいって思うし、

 そこでずっと矢口と二人だけで過ごしていきたいって思うし・・・





「裕子って結構、独占欲あるんだ・・・」

「え・・・?ないように見えるんか?」

「うん。結構縛られるのとか嫌いそう」



96 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月08日(金)18時57分51秒
そろそろ終わりですねぇ。
でもなんだか随分と長い息抜きになってしまいましたねぇ。

ま、もうちょっとなんで、頑張っていきましょう!!
97 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)14時50分20秒
頑張ってください(w
98 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月10日(日)01時13分47秒
>97 名無し読者 さま。

 頑張ります!!
99 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時16分19秒





 矢口、それは間違いやで。

 裕ちゃんはな、メッチャ独占欲あるで?


 今までは娘。の楽屋とかでも我慢してきてたんや。

 でもな、最近は矢口との時間が減ったからな、我慢がきかんようになるねん。



 そんな時はな、楽屋なんかいったらなに言うかわからんし、

 矢口が他の誰かと話してるだけでも機嫌わるなってくと思うしな、

 下手したら、その子とケンカでもしかねん状態やってん。





100 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時17分46秒






「だから最近は楽屋に来なくなっちゃったんだ」

「そうや。ケンカなんかでけんし、アタシが一方的に悪くなるからな」

「・・・でもさ、矢口はそれがストレスになってたんだけど?」






 う〜〜、可愛いこと言うてくれるやんはあとはあと

 ゴメンなぁ、矢口。これからは一秒でも長く行くからなぁ♪


 アタシの大切な恋人のために、自分自信の幸福のために。。。





「・・・ちょっと裕子。何でかってに恋人にしてんのさ?」

「なんでやねん?!アカンのかい・・・?」

「矢口は好きって言ったけど、裕子からは聞いてない。ズルイ」



101 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時18分33秒




 あ・・・。そうやね。

 あぁ、もう。なんや矢口、急に可愛いなったやん。

 もちろん今までも一番可愛かったけどなぁはあとはあと


 裕ちゃんはなぁ、そんな矢口が、大好きやねん。



 元気いっぱいで、でも考えることは考えてて、

 周りの心配ばっかりして、自分の体調崩したりとかして、

 それでもムリに頑張って倒れかけてた。


 そんなアホな矢口も大好きやねん。




「アホって言うな、アホ裕子」

「その矢口も大好き♪」

「・・・矢口は、小心ものな裕子も好き」



102 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時19分18秒



 ワガママで意地っ張りで、それでいてヘンなときに素直。

 そんなわけのわからん矢口も大好きやで。


 どんな矢口でも、裕ちゃんにとっては皆大好きやねん。



 ちょっとくらい声が甲高くて二日酔いに響いても、

 あんまり目の前にいすぎて見えんで困っても、

 人のことアホアホ言いまくってにくったらしくても、


 それでも矢口は矢口で、そんな矢口をアタシは愛してるねん。





「・・・裕子、反則おおすぎだ・・・」

「反則てなんやねん?」

「矢口は好きって言ったんだ。誰が愛してるって言ったんだよぉ」




 なんでやねん?言うたらアカンのかい?

 裕ちゃんは、矢口に本当の気持ちを言うただけやんか。

 それが何で反則やねん?


103 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時20分51秒



 まさか!

 矢口の言うてる好きって、仲間として?!

 それやったら裕ちゃん大勘違いやん??


 そうなんか、矢口?





「だから、そんなわけないじゃん!」

「・・いや、そんな、思いっきり否定せんでも」




 って苦笑したら、矢口がトテトテ寄って来て・・・。





「・・・矢口はぁ、裕子のこと愛してるんだよぉ・・・?」

「っ!!」




 腕の中で、そんな一言。

 ハッキリ言うて反則は矢口やん?



 自分の理性はもうそろそろ消えかかってて、

 それでも必死におし止めて、なんとか大人のフリして、

 自分の魅力に気づかずに甘えてくる小人を抱きしめた。





104 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時21分49秒






「アタシも、矢口が好き。愛してるよ?」

「うん・・・」





 そう言って矢口は、アタシの腕の中に顔を埋めてしまった。

 アタシとしては、やっと自分達の想いが伝わって、これからってとこ。

 なんとしてでも、矢口の可愛い顔が見たい。


 矢口の顔見て、好きやって何度でも言ってやりたい。

 それに何度でも好きだよって返してもらいたい・・・。


 なんや、さっきまでとえらい違うやん?

 ゲンキンなんやけど、そんな自分も嫌いとちゃうで?





 だってなぁ、そんな裕ちゃんを好きやって、矢口が言うてんねんもん♪


 それだけで充分やん?





105 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時22分48秒






「矢口? ちゃんと顔、見して?」

「・・・やだ。矢口、今きっと変な顔になってるから・・・」

「ヘンなことないって、絶対」




 ―――― どんな矢口でも、裕ちゃんは好きやで? ――――





「アホ! そーゆーことを簡単に言うなっ!!」

「なんでよぉ? 正直な気持ちやん?」

「恥ずかしいだろぉがっ!!」





 今更やろぉ?

 もちろん、そんな矢口も可愛いでぇ♪




106 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時24分12秒





「・・・裕ちゃん・・・」




 不意に見上げてきた矢口の視線・・・。




 これって、まぁ、そーゆーこと?

 そーゆーってどーゆーやねん! って、一人漫才はエエねん。




 矢口・・・。

 ずぅっと、アンタだけが好きや。

 今までもそうやったけど、これからもそうや。


 絶対、幸せにしたるからなぁ・・・。







「矢口・・・」

「裕ちゃん・・・」





107 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時25分54秒






 おっし!

 可愛い可愛いアタシの矢口♪

 両想い発覚1発目のチュ〜はあとはあと






108 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時27分45秒







「ちょっと待っててっ!!」

「・・・はぁ・・・??」






 ・・・・・矢口ぃ・・・わけわからんでぇ・・・。




 おあずけはちょっと、ヒドイんとちゃう?

 ここまで盛り上げといてぇ・・・・。






「はぁ・・・。ま、所詮コドモやね・・・」


「誰がだよぉ?!」




 うお! お早いお帰りでぇ。

 どこ行ってはりましたんやぁ?

 (裕ちゃんの事はったらかしにして)




109 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時29分36秒




「んっとねぇ、裕ちゃんに渡したいものがあって〜・・・」

「ん? なんやぁ?」





 なんや知らんけど、楽屋から持ってきた自分のバックを漁ってる。

 なんか探してる見たいやけど、なかなか見つからないご様子。


 しゃーない、手伝ったろ♪





「ほい。持ってたるから、探し?」

「ん、あぁ、ありがとぉ。・・・やっぱり優しいね」

「え・・・? あ、や、べつに・・・」






 アホっ! なにいきなり言うとんねん!!

 メッチャビックリしたがなぁ・・・。

 ついでに、メッチャ恥ずかしなったやんけ・・・・。





110 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時31分39秒





「ん〜〜とぉ・・・。あったっっ!!」

「ん? なにぃ? なにくれんのぉ??」

「へへぇ、はい!」





 ん? なんや、これ?

 矢口がくれたんは四角い箱に入ったなんか。

 なんや、えらい気合の入ったラッピングやけど・・・。


 誕生日でもないし、記念日でもないよな?


 中身はなんなんやろかぁ・・・?





「開けてもいいよ♪」

「ええの?」

「うん!!」




 なんやえらい笑顔で、ちょっと怖いんですけど・・・。



 ほな、まぁ、お言葉に甘えさしてもらお・・・。



111 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時33分16秒




 ・・・・

 ・・・・・・








 そこにあったんは、いかにも“手作り”って顔した、

 作った人と同じような、小さな小さなチョコレートやった。






「・・・矢口? これ、これ・・・?」

「・・・へへ、1日遅れだけど、バレンタインチョコ!」

「・・・・・・」

「おい、なんか反応しろよぉ?」






 ・・・・・。

 ゆっくりと矢口を抱きしめて、小さなな声で囁いた。





 ――――― ありがとぉなぁ・・・ ―――――





112 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時34分50秒






 アタシはそれしか言えんかった。

 だって、だってなぁ?


 昨日はバレンタインやってんけどなぁ、

 アタシと娘。は仕事がかぶらんかってなぁ?

 せやから今年はもう、矢口のチョコもらえんて思うててん。


 ごっちんとかからは、お菓子もらってんけどな、

 矢口からは何にもなかったから、メッチャ落ちこんでてん・・・。




 義理でもええから、去年みたいに欲しいって、思っててん。







113 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時36分41秒








「・・・義理じゃないよ」

「うん、せやな。今年は、義理やなんねんな・・・」

「・・・バーカ、今年も、だっての」




 え? 矢口、最後になんて?






「・・・さぁ? 裕ちゃん耳悪くなったんじゃない? 歳?」

「なっ! ア、アンタなぁ、場の空気くらい読めやな!!」

「・・・読んでるもん・・・」






 でぇ!? きゅ、急やねん!

 いきなり抱きついたり、いきなり素直になったり、

 そうかと思えば場違いなこと言うし・・・。


 ホンマ、今日の矢口には裕ちゃん完敗です・・・・。



114 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時38分05秒




 なんて、今自分の腕の中で甘えてる可愛い恋人に言ってみたら、

 きっと、裕ちゃんはいつでも矢口にはかなわないんですぅ、とか言われそうや。


 うん、それは間違ってないよなぁ・・・。

 矢口にはいつも、裕ちゃんタジタジです!





 惚れた弱み、ってことやろなぁ・・・。








「・・・裕ちゃん・・・、矢口、裕ちゃんが好き・・・」

「うん、もう何回も聞いた」

「・・・場の空気はぁ?」





 ん? そんなん言いなや。

 ちょっとしたイジワルやん?


115 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時39分13秒



 アタシかて、矢口が好きやよ?

 誰にもゆずらへんし、代わりなんか一生要らん。

 そう言いきれるくらい、アタシは矢口が好き・・・。






「「・・・・・」」






 ここからは言葉なんか要らんよな?

 見つめ合う恋人たちがすること、そんなひとつやん?


 あくまで、公共の場では、やけどなぁ♪







116 名前:1日遅れのバレンタイン 投稿日:2002年03月10日(日)01時39分54秒








「ん・・・・っ」

「矢口、今度のオフは、一緒に過ごそな?」

「うん・・・。ずっと、一緒に居ようね・・・」







 そんなこんなで、

 中澤裕子と矢口真里の1日遅れのバレンタインは

 ゆっくりゆっくりと、過ぎて行くのでした・・・・・。







117 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月10日(日)01時43分17秒
一応終了。

でもいつもの如く番外編あり(w
登場人物は三人。ま、誰かはわかると思いますけどねぇ(苦笑)

番外編は明日にでもあげます。
間違えてageちゃったもんだから・・・。
118 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月11日(月)23時38分13秒








  『1日遅れのバレンタイン』の犠牲者





「矢口もさぁ、なんで気がつかないかなぁ?」

「だべなぁ。なっちたちがどんだけ苦しいかわかってないべさ」

「ね。裕ちゃん、ハロプロ内一番人気だっての」





 ま、狙ってる人が多かったのは矢口さん以外は周知。

 で、その渦中の人、中澤が矢口を好きなのも、同じこと。


 いつまでこんな状態に甘んじているのか、

 いつまで自分たちはこんな平行線で争っているのか、

 それを解決することが出来るのは矢口と中澤のみ。




 踏み出さない二人に回りはキレかかっていたのだ。

 そして、いつ、中澤争奪が始まるかもわからない状態だった。





119 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月11日(月)23時39分10秒






「ま、これでやっとみんな諦めがつくべな」

「だよぉ。やっと前に進める気がするぅ」

「そうそう。やっと次の恋を探せるかもね」





 この三人とて、中澤のことを深く信頼し、想いを寄せていたのだ。

 が、矢口のことを手伝ったのは、やはり中澤の幸せのため。


 中澤が笑っていられるのならと言うことだ。






「でも・・・」

「「ん?」」





 ――――― 今夜はみんなで、失恋記念に騒ごうね? ―――――







 そんな保田の提案は、二人の仲間の涙によって肯定された。







120 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月11日(月)23時40分03秒







 その後、その会合には十数名加わり、大宴会となったそうだ・・・。


 いつの世も、人の幸せのうらには、誰かの涙があるものです。

 それが人生、それが青春、それが人の暮す道です。




 いつかはみんなに、幸せが訪れます。

 それまでは、皆さんの心の奥だけに、今日のことを止めておくこと。

 それが彼女たちの誓いだそうです・・・。









121 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月11日(月)23時41分33秒
てなわけで終了。インタビュー・・・。


「裕ちゃん? 準備できた?」

「できてへんっ! なんでそんな早いねんっ!!」

「あ〜・・・、なんでだろ?」

「やっぱり若いモンはええなぁ。裕ちゃんは二日酔いよりしんどいわぁ」

「わぁ! もう、朝から恥ずかしいこといわないでよぉ!!」

「なんで? 別に恥ずかしいことなんかないでぇ?」

「裕子はオヤジだからだろぉ!!」

「ええやん、昨日の矢口は可愛かったでぇはあとはあと

「だから、そーゆーことは言うなっての!!」
122 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月12日(火)00時06分59秒
モテモテ裕子に乾杯!!
イイッスね。
やぐちゅー&なっちゅー&ゆうごま&KU&なかよし全部大好きです。
次のカップリングはなんですか?楽しみです。(w
123 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時04分59秒
>122 名無し読者 さま。

 あ、なんか久しぶりレス・・・(遠い目)
 ありがとうございますねぇ(泣)作者、寂しがりで。。。

 >次のカップリングはなんですか?楽しみです。(w

  やっと本編に返り咲きます!
  なんと言ってもやぐちゅーの次はなっちゅー!
  その次は卒業スペシャルよりハマッタごまゆうでしょう!!

ってわけで再開。ごまゆうですよぉ、みんな集まって来てぇ??
124 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時07分07秒



 何を今更ってカンジで笑う吉澤と石川。

 しかし、保田と後藤はほぼ正反対、きっと間違ってるって目で見ている。





「・・・誰とだと思う?」

「「市井紗耶香さん!!」」

「「やっぱり・・・」」




 元気に答えた二人とは対照的に、向かいの二人はうなだれた。


 確かに、後藤と市井は仲がよかった。

 今でもとてもいい関係は続いているのは本当だ。


 しかし、それは“恋人”ではない。

 親友でお姉さん、悪友なのだ。





「違うんですか?」



125 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時07分57秒




 “当たり!”という言葉を待っていた石川は待ちきれなくなり、質問した。

 しかしまぁ、そんな言葉はどれだけ焦っても出てくる筈はない。

 なんと言っても、その考え自体、間違いなのだから。





「いちーちゃんは友達。ゴトーが付き合ってるのは・・・」




 後藤がその人のことを思い浮かべながら口にしようとしたその直前。

 頭を抱えていた吉澤は叫んだ。




「わかった安倍さんだ!!」



126 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時08分49秒




 ・・・確かに最近、仲良くなってるけどさぁ・・・。

 それはゴトーが付き合ってる人の影響なんだよぉ。


 それにぃ、なっちはもうそーゆー人いるし?



 ね、圭ちゃん?






「残念、なっちはあたしの」

「「えっ!?そーゆー関係だったんですか!?!!?」」





 そこまで驚くことないでしょー、と口を尖らせる保田。

 まぁ、普通は驚くだろう・・・。


 ポカーンと開いた口が塞がらない二人を見て後藤は笑った。

 それに対してなによ?と少しご機嫌斜めな声が飛ぶ。




127 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時10分17秒





「ねぇねぇ、二人とも。どっちから告ったと思う?」




 ちょっと遊んでやろうと後藤の中の小悪魔が囁く。





「う〜ん、やっぱり保田さんから?」

「違うよ、よっすぃ〜。安倍さんからだってっ」




 ここで後藤と保田が、おっ?っと顔を見合わせる。

 今までの回答は唯一1人を除いて全員保田から。


 それぞれがどう思ってそう言ったからは聞いていないが、

 保田からすれば不満だったらしい。


 だから、石川の返答はなかなか楽しかったのだ。





「何でそう思うの?」

「だって・・・」




 次の言葉を、今にも走り出さんばかりに身を乗り出して待つ二人。


 ま、ここでオチをつけてくれるのが梨華ちゃんだよね♪ BY ゴトー。





「保田さんは小心者だから・・・」




 ――――――――――・・・・・・・・ね?





128 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時11分28秒






「石川ぁ・・・!!」

「梨華ちゃん・・・」

「♪(やっぱりね〜〜)」





 自分の失言に気づかないまま、保田に迫られる石川。

 それを見て楽しそうな後藤と、苦笑いの吉澤。


 吉澤が止めた方がいいのかな?と思ったときだった・・・。




「おはっよ〜!圭ちゃ〜〜〜んはあとはあと




 登場いたしましたのは、話題の人安倍なつみさま。

 これには圭ちゃん、なによりも先に反応するのでした。




「あ、なっち!おはよう♪」

「あ、何してんだベー。なっちより梨華ちゃんの方がいいべ?」

「え・・・?違う違う!あたしはなっちが一番だよ!!」




 なんて、ちょっとした痴話喧嘩を披露してくれました。

 んでその後・・・。





「んふふ♪圭ちゃん、ちょっと外、出るべ?」

「うんはあとはあと




 場の空気いをピンクにかえて、アツアツのお二人は姿を消した。

 今、外に出れはきっと、温度が2・3度上がっていることだろう・・・。




129 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時13分20秒





「・・・ね?なっちは圭ちゃんにベタボレでしょ?」

「「・・・・・うん・・・」」




 二人が出ていった扉を見つめながら、三人は同じ事を考えていた。




 ――――― 羨ましいなぁ ―――――







 正確には、二人は心で、一人は口で、呟いていた。



130 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月14日(木)15時15分50秒
今日はこれまでぇ!!

更新してなったわりに少ない?
そんなこと言わないでくださいぃ!!

これからはなんとかコマメに更新していけそうなんで。
131 名前:名無し愛読者 投稿日:2002年03月15日(金)09時13分16秒
読んでるで〜。
ごまゆうめっちゃ楽しみやな〜。
マメな更新ってほんまかいな?(笑
132 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月16日(土)23時32分56秒




「「梨華ちゃん、声、出てるよ・・・」」

「・・・えっ・・・?!」




 この娘は、なんでこんなに不器用なのか・・・。

 あ、いや。素直なんだか。ですかね?



「・・・梨華ちゃんにこんなこと言わしちゃダメじゃん♪」

「なななななななな・・・!!」





 後藤が吉澤をひじで突っつきながら笑う。

 見る見る真っ赤になっていく吉澤。



133 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月16日(土)23時34分02秒




「なに〜?ゴトー、ヘンなこと言ったぁ??」




 更にイジワルな顔をして、小悪魔から悪魔へと進化した後藤。

 餌食となったのは同年代の後輩二人。

 なんとも可愛そうだ・・・。




「梨、梨華ちゃんっ。まだ、時間あるし・・・」

「う、うん!ちょっと散歩でも行こっか!!」




 そう言って扉に向かう。

 共に耳まで赤くなっている。



「いってらっしゃ〜〜い♪」



 背中に向かって声をかける。

 その顔は素晴らしいくらいのニヤニヤ顔だ。

134 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月16日(土)23時35分04秒


 しかし、繋がれた二人のてを見て少しだけ曇る。



     パタン・・・




「・・・・・いいなぁ・・・・・」



 扉が閉まると、後藤はため息まじりに言った。


 先ほどの笑顔はなく、悲しげでとても辛そうなものだった。





「あ、よっすぃ〜と梨華ちゃん、結局こたえ聞いてないじゃん」




 不意に思い出したこと。

 意味もなく口にして、一人で笑った・・・。





「・・・・・・」




 時間が早かったせいもあって、モーニング娘。の楽屋は、

 珍しく、静かだった。



135 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月16日(土)23時37分59秒
第1章完結。

次は姐さんの呟きでスタートです。。。
なんか最近はレスがすっくなくなっちゃって寂しいですね。

『どっち』と『食わず』が重なっちゃってたなぁ・・・。
なんで姐さんとごっちんはかぶる子とが多いんだろ・・・?
ま、両方録画するからいいんだけど。
136 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年03月17日(日)01時39分55秒
さみしいだなんて・・・すいません、最近は携帯からのアクセスで、すっかりロム専になってたので(汗)
いつも楽しみにしてますよ〜♪
137 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月20日(水)21時40分14秒
>136 やぐちゅ〜すか さま。

 そうですかぁ、なんだか色々と大変なんですね。
 そんなやぐちゅ〜すか様のために、頑張って更新していきます♪
138 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月20日(水)21時43分39秒



「・・・帰ってくるん・・・やなぁ・・・」




 広いとも言えぬ、マンションの一室で、裕子はため息をついた。

 誰にかけるでもない、独り言と共に。




「いきなり仕事、一緒やしなぁ・・・」




 かなり複雑そうな表情で、裕子は言葉を落とす。

 11月29日に発売されるフォークソングアルバムで復帰を果たす彼女。

 “応援”という形で参加する裕子。



 裕子の心には今、二つの気持ちがある。




139 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月20日(水)21時44分55秒





 一つは喜び。

 約1年半ぶり同じ舞台に立てるようになった、元同僚への祝福。


 裕子は本当に、とても嬉しく思っているし、

 あの娘たちもそうだろうと信じて疑わない。




 二つ目は不安と、心配。

 彼女が復帰するのは心の底から喜ぶべきこと。

 そして、裕子もそれを願っていた中の一人だ。

 だが、現在とあの頃と、違ってしまったことがある。






「あの娘は・・・、どないしよんねやろ・・・?」




140 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月20日(水)21時46分15秒





 裕子の言った“あの娘”。現在の裕子の心を和ませてくれる、最も大切な人。

 だから、最愛の人だらか、彼女の復帰は素直に喜べない。


 あの二人の過去が、本当に在ったのかは知らない。

 かと言って、本人に隠れて回りに聞きまわるのもイヤだ。

 過去は過去、今は今。そう割りきりたかったから、尚のことだ。



 と、悩み苦しんだ末、今日を迎えた。

 今朝の彼女の復帰速報と、今晩のあの娘とのデートは、わざと重ねたわけではなかった。

 しかし、不運か、幸運か、見事にかぶってしまった。





「・・・もう・・・来る頃やんなぁ・・・・・」





141 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年03月20日(水)22時25分25秒
また〜りと待たせていただいておりました。
楽しみ♪
142 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月23日(土)23時19分57秒






 久しぶりにあの娘と過ごすデート。

 本当は家に迎えに行きたいくらいに、待ち遠しい。



 その反面、彼女の復帰を受けての反応が怖い。

 自分と初仕事をする彼女のことを、あの娘がどう言う目で見るのか。

 その心は、自分と彼女と、どちらに向いて行くのか、それを知るのが怖い。






 ――――― 心が離れていくのが・・・怖いんや・・・ ―――――






 裕子の心に、今まで感じたことのない、言葉では表現のしようがない不安が湧き上がる。



 逢いたいのに、逢いたくない。






   ピンポーン・・・





143 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月26日(火)00時20分48秒
ごまゆう・・・新作書かれていたとは〜♪
放置スレになっていると思っていました。
幸せ〜♪
今後に期待大!!!
144 名前:tsunagi + ごっちん★命★ 投稿日:2002年03月26日(火)23時45分20秒
>143 名無し読者 さま。

 >放置スレになっていると思っていました。
  いやぁ、ここもおお忙しだたみたいですし?
  うちはうちで、何かとあったもんで・・・・・。

 ま、一応、連載再開ですので。
 上にあがったんで、気づく人が増えるのかな?
145 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月26日(火)23時46分46秒






 裕子の思考を遮ったのは、チャイムの音。

 裕子の身体が、一瞬、ビクッ、っと震えた。





「・・・笑いや、中澤裕子。まだ終わってないねんから・・・」




 自分で自分に言い聞かせ、裕子は歩き出した。

 その先に待っているのは、光か闇か。



 それを知っているのは、たった一人の少女だけ・・・。






「裕ちゃーーんはあとはあとはあとはあと

「?!こっ、こらっ!ごっちん!!」

「裕ちゃんはあとはあと裕ちゃんはあとはあとはあとはあと裕ちゃーんはあとはあとはあとはあとはあとはあと

「やめぇってっ!一応ここ、外やねんからっ!!」




146 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年03月26日(火)23時47分31秒




 扉を開けた瞬間、裕子は外へ引きずり出された。

 普通は飛びつくものなのだが、前に一度それをやって、裕子が腰を強打したため、

 それ以降はこれがお約束となっていた。・・・真希の中では・・・。




「大丈夫だよ〜。“仲良しさん”に見えるから〜〜♪」

「ごっ、ごっちん!放してって!!」

「やーだ。裕ちゃん抱っこするの気持ちいいんだもーん♪」




 真希は裕子を更に強く抱きしめる。

 なんとかもがいて腕から抜け出そうとする裕子だが、

 真希の力が半端じゃないのは重々承知している。


 当然、逃れられるわけなどない。





「ごっちーん、頼むから、な?」

「やーだ!裕ちゃんいい匂い〜はあとはあと

(毎度のこととはいえ、改善できんアタシって・・・)




147 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月27日(水)01時15分05秒
私も・・・更新気づきませんで(w
復活ですか?
めっちゃ楽しみです!!!
148 名前:ク(ry 投稿日:2002年04月22日(月)00時16分58秒

月板でやってるものです。月板が重たいお話ばかりになりそうなので
こっちはアホっぽくいきたいと思っています。よろしくです。
149 名前:ク(ry 投稿日:2002年04月22日(月)00時19分05秒

マジすみません、スレ違いしてしまいました
めちゃはずっ

150 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時11分47秒




 困惑する裕子反比例して、真希は冷静さを取り戻してきた。

 裕子に逢えて嬉しさで頭で考えるよりも先に身体が動いてしまっていたが、

 脳が機能し始めたようだ。


 だからと言って、別になにも変わりはしない。

 脳から出される指令は、今の行動と同じ。





「なぁ、ごっちん。ホンマ、そろそろな・・・」

「・・・裕ちゃんのイジワル」




 裕子の本当に困った声に、渋々手を放した。

 口からかは納得のいかない心が吐き出された。

 それには苦笑いしかできない裕子でした。



(ごっちん、頼むからもうちょっと自分の立場を自覚して・・・)

(ぶー! なんだよぉ、もー! 久しぶりにさぁ・・・!!)


151 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時12分38秒



 二人の考え方は正反対。


 世間体を考える裕子。

 自分の気持ちにまっすぐな真希。


 一言で言えば、卑怯な大人と素直な子供。

 どっちがいいなんて、人それぞれ。



 ただまぁ、覚えておいて欲しいのは。

 子供はワガママだ、と言うこと。





「ごっちんお腹、空いてへんか?」

「別に空いてないよ」

「そ、そうか。・・・あ、なんか飲むか?」

「いらない」

「そ、そか? えーと、ほな・・・」




 どないしよ!? な、なんか!!

 話題でもかえんとアカンねんけど・・・。


 ごっちんメッチャ怒ってるし。




「ごっち〜ん?」

「・・・・・・」



 うわっ! ついにシカトされてるし。

 なんであんな怒るかなぁ?


 いつもはもうちょっと、キゲンええやん。

 5分くらいしたら甘えてきてくれるやん。




152 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時13分29秒





「ごっちーん!」

「・・・・・・」



 うぅ・・・、なんやえらい悲しいやんかぁ・・・。


 ごっちん、真希ちゃん、後藤さーん。

 お願いやから裕ちゃんムシせんといてーー。


 ごっちんにムシされたら裕ちゃん消えてまうやん・・・。

 ただでさえ、今ごっつ不安やのに。




「裕ちゃん・・・?」

「あ・・・ごっちん!」

「裕ちゃん!? なに? どうしたの?」




 え・・・? なにがや、ごっちん。




「裕ちゃん裕ちゃん・・・!」



 なんやなんや?

 ごっちんがギューってしてくれる。

 アタシの耳元でずーっと名前を呼びつづけてくれる。


 なんやわからんけど、メッチャ嬉しい・・・。





「なんやねん、どないしたんや?」

「・・・・・裕ちゃんがどないしたん? だよ」



153 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時14分11秒




 はぁ? なんでアタシやねん?

 しかもごっちん、発音おかしいで。





「裕ちゃん、もしかして気付いてないの?」




 ・・・あ? 気付くって何にやねん?

 裕ちゃんホンマに『???』やで。





「・・・ほら・・・」



 ・・・・・・。

 涙、やんな? なんで? ごっちん泣いてないやん。

 他に人なんか居らんし・・・。



 ・・・アタシ? 泣いてんの、アタシなんか?






「どうしたの? 裕ちゃん、苦しかったの?」



 ・・・・・。

 そうや、苦しかった。

 ごっちんに要らんって言われてるみたいで、苦しかった。


 “あんたは彼女の代わりなんだ”って言われてる気がしたんや。





「裕ちゃん・・・ゴトーは裕ちゃんが好きだよ」

「・・・・・ホンマ・・・?」

「うん・・・。好きだよ、好き・・・」





 それはアタシに向けて行ってくれてんのか?

 付き合いはじめた頃みたいに、アタシを通して彼女を見てへん?

 あんたがホンマに好きなんはあの頃から彼女と違うんか?


 ・・・アタシ、勘違いしてへん?





154 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時14分56秒



「裕ちゃん、ゴトーのこと見てよ」

「え・・・? なに言うてん、見てるやん」



 目の前にはごっちんしか居らんねんから、

 目線を逸らさん限りは見てるやん。


 逸らそうと思っても、ごっちんが顔、ホールドしてるやん。





「見てないよ・・・」



 見てないか? ・・・見てないかもな。

 ・・・・・・うん、見てなかったわ。





「やっと見てくれた♪」



 アタシがごっちんに焦点を合わせると、嬉しそうに笑った。

 ごめんな、ごっちん。





「裕ちゃん、あっち行こう? ゴトー、ソファーがいい」

「・・・そやな、ちょっと落ちつこか」

「うん!」




 ムッチャ笑顔になったごっちんが、

 アタシの腕を引いてリビングまで行く。


 そこには豹柄のソファー。

 二人で座る。



155 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時15分39秒




「はい。裕ちゃん座ってはあとはあと



 あ、やっぱり“いつも通り”すわるんやね・・・。

 アタシも好きやからええけど・・・はあとはあと


 アタシとごっちんが座る時の約束。

 まずアタシが普通に座って、その膝にごっちんが座る。

 アタシの方を向いて、膝を跨ぐ形で。


 ちゃんと首には手、廻ってるんやで?




「えへへ〜♪裕ちゃんだ〜〜♪♪」

「なんやそれ? 裕ちゃんはいつでも裕ちゃんやろ?」

「うーんとね、今は“ゴトーの”裕ちゃんなの」

「他の人のときなんかあるんかい」




 あるわけないやろぉ。

 アタシはいつでもごっちんのやで。


 他の人のもんになった覚えなんかないで。




156 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年05月07日(火)20時16分29秒




「あるよぉ」



 ごっちんちょっと待って。

 アタシ浮気した覚えはマジでないで。

 いつでもずっとごっちん一筋できとったやん。


 裕ちゃん傷ついたで・・・。




「いつ、誰の?」

「楽屋とかではやぐっつぁんのだし」



 いや、それはまたちゃうねんけど。



「お酒呑んだらへーけさんのだし」



 それも違うと思うねんけど。



「あ、でも寝てる時はゴトーのだけど♪」



 うん。それは正しい。



「て裕ちゃん聞いてる?」



 いちおーきいとるよ。




「ほら、こんな風になるときはカオのだし」



 ・・・・・なんで?



「交信中=カオと同じ世界へGO!」




 微妙に・・・・。

 返答の仕方がわからん。





「裕ちゃんは・・・」


 はい。裕ちゃんは?




「ゴトーのだもん!!」

「!!?」



157 名前:作者 投稿日:2002年05月07日(火)20時19分45秒
はいどうも、お久しぶりです(汗)
ちょ〜久しぶりなのでちょ〜大量更新(?)してみました!!
6月ににはここと向こうで連動企画として短編をあげたいとか密かに思ってるんで。
なんとか両方残しておかなくては!と、待たせすぎやろ!!
ってことで再登場しました。

明日には向こうを更新できればいいかな・・・。
終わってないのに浮かんでくるのは新シリーズのことばかり。
ヤバイっす。
158 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月10日(金)02時24分38秒
ゆうごま復活!!
全然気がつかなかった・・・待ってたのに(涙
おかえりなさい!!
159 名前:作者改め→『五月雨』 投稿日:2002年06月03日(月)02時43分45秒
>158 名無し読者 さま。

 >全然気がつかなかった・・・待ってたのに(涙
  ありがとうございます。(地面に頭がめり込んでます)
  こんなのをずっと待っていてくださいまして。ってまだ見てますかね(苦笑)

えー、なんだかんだでやっと原稿に終わりが来ましたので
UPしていきます。って気付いてねぇっての誰も。
160 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時45分48秒



 真希は裕子を抱きしめた。

 急な抱擁に裕子は固まってしまった。



「ねっ、裕ちゃんはあとはあと

「えっ?! あ、うん・・・」




 真希の勢いにまともな返答ができない。

 二人の関係はいつでもこうだ。


 その度に何でやねんと思う裕子なのでした。
161 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時48分00秒

 玄関で抱きつかれてから数分間は動けんかった。


 どう頑張ってもごっちんがそんな簡単に離れてくれるわけないんや。

 しかも、今日はいつも以上にきつく抱きしめられたし。



 なんか、あったんかな?





「ねぇ、裕ちゃん。ゴトーに言うことない?」

「・・・へ?」



 いきなり言われた。


 さっきまで二人で待ったりしとったのに

 なんでか知らんけど、ごっちんはいきなりアタシに言った。



 言いたい事か? いっぱいあんで?


 最近はどうしてんの? とか。

 なんか辛いことでもあったんか? とかな。


 ・・・・でも、一番は・・・・・・

162 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時48分48秒





「・・・なくてもいいよ。ゴトー、聞きたい事あるから」



 そう言ってから、ごっちんはアタシを抱きしめた。


 いつもよりもやはり強いその抱擁に

 アタシは正直、少しだけごっちんが怖くなった。




 なんで、こんなに不安そうな顔をするんやろうか・・・?





「・・・・・なんで?」

「・・・なにがや?」



 疑問詞だけの質問に、どうやって答えろっちゅーんや?


 そんなん、いくらごっちんのこと誰よりも理解してる裕ちゃんでも

 さすがにちょっとムリと違うかなぁ。
163 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時49分26秒




「なんで・・・いちーちゃんなの?」

「・・・・・」



 核心ついてくるなぁ、ごっちん。

 不意にそんなこときかんとってくれます?


 アタシに、なんて答えてほしいんや?




「それは、どーゆー意味や?」

「・・・いちーちゃん、シンガーソングライターって言ってた」



 そら紗耶香かてな、色々問題とかあるんやって。

 シンガーソングライターって平たく言えばソロ歌手やんか。


 そんなんな、簡単になれるもんと違うんやから。



 今回の事やって、紗耶香は納得なんかしてないはずやし

 アタシかてなんでって思ったしなぁ。


164 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時50分02秒





「だったら一人で頑張ればいいじゃん」

「ごっちん、そんなこと言うもんと違うで?」




 瞳に涙を溜めて、表情はそれとは反対に怒ってる。


 きっと、紗耶香が別れる時にそれを理由にしたんやろ。

 一人で頑張りたい、とかって言うたんやろ。あの子のことやから。



 それで復帰するのにアタシとかたいせーさんとか絡んできたから

 ごっちんとしては納得いかんのやろぉなぁ。



 特に、紗耶香やし・・・。





「ごっちんは紗耶香を応援したらへんのか?」

「・・・・・するよ」



 でも、ってごっちんがアタシを睨む。




「裕ちゃんと一緒なのは許せない」


165 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時50分57秒



 ・・・・・・。

 そらそうやろなぁ。



 アタシは紗耶香に近づく悪い虫っちゅーことなんか?

 アタシみたいに手の早い人と一緒やと紗耶香が危ないってか?


 ごっちん、一応仮にも、アタシは現恋人やで?

 せめて、もうちょっとでええから、柔らかに言えんのか?



 メチャメチャへこんだっての。






「・・・ええやんべつに」



 アタシが何したって、紗耶香はアンタが好きやろうし

 アンタかて紗耶香が一番なんやろ?


 それやったら問題と違うやんか。


 戦う前からアタシの負け。不戦敗や。




 べつにええよ。アタシはアンタらの10以上生きてるから

 それなりに辛い事にも耐えてきてるし。


 今更ふられんのくらい、どうってことあらへんもん。



166 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月03日(月)02時51分39秒





 ・・・・はい、うそです、ごめんなさい。

 最後のは完全に強がりでした。


 アタシはもう、ごっちんなしじゃ生きていかれへん。

 かもしれない・・・。多分、ムリやろう。



 ふられんのも、ふるのもいやや。


 ごっちんの傍におりたい。

 一番やなくてもええ。傍におらしてくれ。





「・・・なぁ、ごっちん。二股てどう思う?」

「・・・・絶対にダメ」



 あ、そう? アカンの?

 なんや、ほんなら裕ちゃん、完全に沈没やわ。


 ええなぁ、紗耶香は。ごっちんに好かれてて。



 アタシに譲ってくれてもええやんけ。くそ。

 なんやねん、もぉ。なんで泣きそうやねん、アホ。




167 名前:五月雨 投稿日:2002年06月03日(月)02時54分02秒
一応、今日の更新分終了です。

明日には完結しますね、絶対。
それまでに一体何人が気付くのか・・・。気付いてくれるのか・・・。
自業自得なんで仕方ないってことで頑張ります。

もし誰か気づいて下さったら、なにか一言くれると嬉しいです。


さぁ、頑張りましょう!!
168 名前:やぐちゅ〜すか 投稿日:2002年06月03日(月)10時37分40秒
気づきましたYo!!
後藤さんが好き、のスレ名にたがわず、甘々サイコ〜!
169 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月03日(月)21時33分50秒
気づいてます。
毎日、チェックだけは入れてるので。
ゴマがんばれ!
170 名前:つかさ 投稿日:2002年06月03日(月)23時47分32秒
ばっちり気付いてます♪
明日には完結・・・・・ドキドキしながら待ってます
171 名前:五月雨 投稿日:2002年06月04日(火)00時19分23秒
>168 やぐちゅ〜すか さま。

 気付いていただいてありがとうございます。
 あともうひとつの方も・・・いや、なんでもないんです(w


>169 名無し読者 さま。

 >ゴマがんばれ!
  頑張って下さいね、マジに。
  うちの姐さんはへタ・・・いえ、なんでなも(w
172 名前:五月雨 投稿日:2002年06月04日(火)00時22分14秒
>170 つかさ さま。

 >ばっちり気付いてます♪
  明日には完結・・・・・ドキドキしながら待ってます
  はい、完結しますのでドキドキして下さい!っていうか。

  つかささまじゃないですか?!うわーうわー、本物?!
  ありがとうございますぅ。読んでるんで頑張って下さい!!

 って自分もがんばらな。更新。
173 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月04日(火)00時23分48秒





「裕ちゃん、浮気とかしちゃダメだからね!」

「・・・はい?」



 俯いてたアタシにごっちんが強く言った。


 ってはい? 浮気はダメ?

 何の話してんねん、ごっちん。





「いちーちゃんがかっこよくてもダメだよ!」

「・・・・・?」

「いちーちゃんがプレイボーイ的でもダメだよ!」

「・・・・・」

「いちーちゃんが優しくても絶対にダメだからね!!」

「・・・・・なぁ、ごっちん」




 それってアタシが紗耶香と浮気するんがいやなんか

 紗耶香がアタシと浮気するんがいやなんか、どっちなん?



174 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月04日(火)00時24分38秒




「決まってるじゃん! ゆーちゃんはゴトーの!!」



 ってことはつまり、ごっちんはアタシが好きってこと?

 ちょっと待ってや。ほな、さっきまでの言動はなんやったん?


 紗耶香は一人でやったらええとか、アタシと一緒はダメとか。

 アタシが好きなんやったら、何でヤキモチなんか妬くねん?




175 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月04日(火)00時25分14秒





「だっていちーちゃんてけっこうタラシなんだよ?」

「・・・は?」



 んで、裕ちゃんてけっこう流されやすい人だから

 いちーちゃんのペースにはまって、流されちゃったら困るじゃん。


 ゆーちゃんはゴトーのゆーちゃんだから。


 いちーちゃんには譲れないもん。

 違う、いちーちゃんにもだ。





「・・・・」

「浮気しちゃダメだからね?!」


176 名前:喜び。と、不安。 投稿日:2002年06月04日(火)00時25分49秒



 そんなん、するわけないやんか。

 アタシにはこないに可愛いお姫様がおるんやから。



 ありがとうなごっちん。裕ちゃんを好きでいてくれて。

 裕ちゃんもな、ごっちん大好きやで。


 せやからこれからも、裕ちゃんの傍におってな。





「ゆーちゃん!!」

「ん? なんや、ごっちん」



177 名前:五月雨 投稿日:2002年06月04日(火)00時27分44秒
完結です。でもまだ続きあり。
毎度のことですけどおまけがつきます。

ま、そんなに期待されるようなものでもないので
気楽に、かつ寛大なお心で読んでください。
178 名前:喜び。と、不安。と、認証。 投稿日:2002年06月04日(火)00時29分57秒


 そんなこんなで半年の月日が流れましたとさ。



「なんでゆーちゃんがいないの!?」

「いやぁ、アタシに聞かれても・・・・」



 今回のシャッフルには絶対に参加するはずって思ってたのに

 振り分けを聞いてみたらゆーちゃんの名前はなくって。


 ドラマが忙しいのかなぁ、って考えてたら

 『フォークソング2』とか出してるし。



 ちょっと、どうなってんのよ!?





「ええやんべつに。それにほら・・・」

「なに?!」



 ごっちんもその方が安心と違う?




「・・・・そーだけど・・・」



 ゆーちゃんとまた仕事ができるって思ってたのに。


 なんだよ、もう。なんもわかってないんだから。

 プローデューサー失格なんじゃないの、あの人?


 ゴトーの気持ちもわからないようじゃ、ダメだね。




179 名前:喜び。と、不安。と、認証。 投稿日:2002年06月04日(火)00時31分37秒





「・・・多分一番考えてくれたんやと思うけど・・・」


 その頃。


「はっくしょい!!」

「風邪ですか?」



 いや、たぶんちゃうな。

 誰かが噂でもしてんのと違うか?




「でもなんで今回、中澤を入れなかったんですか?」

「・・・まぁ、いろいろあんねん」



 入れてもよかってんけどなぁ、どう考えたってアイツのグループやあらへん。

 そんなら入れん方が断然ましやんけなぁ?


 市井のときに散々中澤から怖い話聞いてんねん。

 わざわざまた怒らす必要もないやろ。



 ホンマ、誰が一番偉いとおもっとんねん。





 ま、ええけどな。

 中澤よりは全然楽やし。

180 名前:インタビュー 投稿日:2002年06月04日(火)00時32分58秒


作「自分の話に男が出て来た」
中「初めてやなぁ、こーゆー終わり方」
作「あんまり好きではないのですが仕方ないのです」
中「そんなら書くなっちゅーねん」
作「・・・・・・」

後「ゆーちゃん♪」
中「お、ごっちん♪どないした?」
後「仕事では会えないから出張しましたはあとはあと
中「そらご苦労様ですはあとはあと
後「ほら見て、お弁当作ってきたんだ」
中「ええなぁ。外で食べよか?」
後「うん!!」
181 名前:インタビュー・五月雨 投稿日:2002年06月04日(火)00時34分25秒

作「・・・・・置いてきぼり」
中「・・・(あ、作者忘れてた)」
後「ゆーちゃん!早く早く!!」
中「・・・(ま、ええか)」
作「・・・楽しそうだからいいや」


ってことで、ごまゆう(?)終了です。
ひっぱといてこれか?!って言わないで下さい(汗)

この後ちょっとした短編を思いつきであげていきたいです。

手始めに姐さん誕生日に2本ほど上げます。
向こうでも連動でやるので、見てくれればと思います。

話はつながってませんけど、姐さんの誕生日企画ですので。


ではでは、またの機会に。
182 名前:五月雨 投稿日:2002年06月04日(火)00時37分27秒
ちなみに今度のお話はごまゆうと、なっちゅーになるかな?
ごまゆうは決定だけど、なっちゅーはやぐちゅーに変わる可能性あり。

や、でもやっぱり向こうがやぐちゅー板だから・・・。


なんて、ちょっと宣伝してみました。
両方あわせて4本上げます。うち1本はR−18で。(え?

うっす、よろしくです。
183 名前:つかさ 投稿日:2002年06月04日(火)00時45分41秒
待ってた甲斐があった〜〜v
>うわーうわー、本物?!
本物っす〜ってか、そんなたいそうな者じゃございません(へこへこ
ってか、読んでてもらってごっつ嬉しいです♪
でも、一ヶ月インターバルもらったけど、まだ全然書けてなかったり(汗)

もうすぐ姐さんの誕生日っすね〜。
自分も頑張ろう・・・・・作者さんの書く姐さん、ごっつ好きです♪
184 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)01時08分17秒
待ってたかいが・・・(w
本当に長かった(w
誕生日まで待てない!!!
せめて・・・
185 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)00時57分44秒
>183 つかさ さま。

 >もうすぐ姐さんの誕生日っすね〜。
  自分も頑張ろう・・・・・作者さんの書く姐さん、ごっつ好きです♪
  ありがとうございますぅ。誕生日企画は仕上がってますんで大丈夫でごんす!


>184 名無し読者 さま。

 >誕生日まで待てない!!!
  せめて・・・
  せめて・・・なんすか(w はっきり言ってくれないとぉ。


短めな短編を一本です。
昔『紫』で書いていたお話の番外編。その後です。
知ってる人も、知らない人も楽しめるようになってるといいんですけど・・・。

知ってる方には懐かしいって思ってもらえると嬉しいです。
なんせ、デビュー作・・・(w
186 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)00時59分38秒



「お〜い、裕子ぉ〜〜〜」




 あー? なんやぁ??


 あの声は、矢口やんなぁ・・・。

 今度は一体なんの用やねん・・・。




187 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時00分12秒




「裕ちゃ〜〜〜ん??」




 はい〜? なんですかぁ??


 って、こっちはなっちかい・・・。

 またなんや企んでるんかぁ・・・?




188 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時00分44秒





「ねぇねぇ、裕ちゃん!」




 へいへい? なんぞ??


 最近エライまとわりつくなぁ、ごっちん・・・。

 なんか、笑顔の裏にあるもんが怖そうやなぁ・・・。






189 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時01分23秒






「「「食事ぃ! 行こうよぉお!!」」」






 ・・・・知るかい。

 勝手にアンタらだけで行ってこい。






「冷たいよ〜」

「そうだべ〜」

「いいじゃんかよぉ」






 アホ言うな。アンタらと行ったらどうなるか・・・。


 とにかく、そのメンバーでは絶対に行かんからな。

 今までろくな目にあったことないんやからなぁ・・・。




190 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時02分04秒




「そんなことないって」

「そうそう、絶対に楽しいべ」

「なんせゴトーたちだもんねぇ」




 せやから、アンタらやから嫌やねんて。




「なんでよぉ?」




 あんなぁ、矢口。

 アンタら三人に付き合って、裕ちゃんが得したことあるか?


 絶対、ないからな。




「ひっど〜い」

「ひどない。アンタらがひどいわ」



191 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時02分41秒




 三人して睨んでもいっしょやからな。

 そんな睨みで姐さんは落ちたりしません。




「ね、いこ〜よ〜〜」

「せっかく久しぶりに時間空いてるんだしぃ」




 それは、そやねんけどやなぁ。

 ホンマに、アンタらと行ってええことなかったからやなぁ・・・。


 アタシかて悩むっちゅーねん。





「いいじゃんかよぉ。矢口のお誘いだぞぉ?」

「なっちとダブルなんだよぉ?」

「ゴトーもいるじゃん? フルセットォ♪」





 ・・・・・。


 やから、それが怖いねんて・・・。




192 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時03分23秒





「・・・こないだみたいなんは、ごめんやで?」

「こないだ?」

「って、遊園地?」




 そう。

 あれは、マジに死ぬかと思ったもん。



 初めは矢口と二人やと思っててん。

 それがいざ行ってみたら、ごっちんとなっちがおるやんか。



 ごっちんがなっちたちと一緒に

 あの『同盟』に参加してるのは知ってる。


 やから、この三人はごめんやねん。





「あれはねぇ、矢口たちもやりすぎたって思ってるし?」

「そうそう、あれはちょっとねぇ」





 当たり前や!!

 あれでやり過ぎやと感じんのはおかしいねん!!



193 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月06日(木)01時03分58秒




「だからぁ、今回はあのときのお礼もかねて・・・」

「なっちたちが奢ってあげるべさ♪」




 え? ホンマ?

 それホンマなん??





「ホンマだよ〜」

「三人いれば、ちょっとイイモノ食べれるよね」

「裕ちゃんの好きな和食とか?」





 ええなぁ、和食・・・。


 なんと言うても和食は高い!

 なかなか手がでんのよねぇ・・・。



 ホンマに奢ってくれるん?





「「「ホンマホンマ」」」




194 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)01時08分26秒
こんなモンですね、今日は。

思い出してくれた方がいっらしゃったら光栄です。
初めての長編、初めての未解決未遂作(!)なもんで。


暫くはこの話で書いていきます。
この話の特徴を主役と出演の4人にきいてみましょう!
ムリヤリきいてやって下さい!たまにはふざけてみたい!

いつもはって?ふざけてないっすよ!!
・・・・多分。頑張ってますよ、メチャクチャ。
195 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)01時11分57秒
作「主役の姐さんです。今回はどうですか?」
中「うーん、嬉しいような、悲しいような」
作「それじゃ、わかんないですって」
中「んー、やっぱり愛されてるんやなぁって」

作「作者、姐さんに惚れこんでますから」
中「アンタは別にええねん。あのこらが嬉しいねん♪」
作「・・・・・・」
中「アタシはけっこう満足やで?」
196 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)01時15分22秒
作「準主役の矢口さんです。どうですか?」
矢「微妙かなぁ。なんせ矢口は裕ちゃん抱い―――」
作「わぁ!それ以上はネタバレなので禁止です!!」

矢「まぁまぁ、かなぁ。楽しかったけど・・・」
作「けど?」
矢「辛いこともあったし」
作「ありましたねぇ」
矢「困らせたこともあったしね」
197 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)01時18分50秒
作「同じく準主役、安倍さんです」
安「こんばんは♪安倍なつみです♪」
作「キゲンいいですねぇ。いい事ありました?」
安「あったあった!あのねぇ、裕ちゃんがねぇ―――」
作「あーーーっ!!言っちゃダメですって!」

安「なっちの意外な一面が見れるかも?」
作「・・・けっこうこんなカンジじゃないんですか?」
安「・・・・・・そうなのかなぁ・・・」
198 名前:五月雨 投稿日:2002年06月06日(木)01時23分01秒
作「同上で後藤さんです。いい役ですよね」
後「うん、なんか楽しかった」
作「・・・他に言うことないんですか?」
後「・・・・裕ちゃんが可愛かった。あと―――」
作「同じことしないで下さい!!」

作「イイトコ取りですよね、後藤さん」
後「だよね。ゴトーはいいけど、二人は怖かったよ」
作「作者のイメージですから」
後「ゴトーは楽しんだよ♪」
作「・・・(最後のやつ、ネタバレじゃん)
199 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時50分07秒





 ・・・・・せやったら・・・、行ってもええかなぁ・・・。

 ・・・でもなぁ・・・。



 やっぱ、このメンバーで行くのはなぁ・・・。





「なになにぃ? まだ迷ってんのぉ?」

「この三人の揃い踏みなんて、泣いて喜ぶもんしょ?」

「・・・・・・」





 アタシかて、『同盟』がなかったら喜ぶわい。


 でも、ある以上は気をつけなアカンねんなぁ・・・。

 なんせアタシを困らせてやろうっていう同盟やからなぁ。



 なっちのボケと矢口のツッコミ両手にバカトーク。

 それにプラスしてごっちんのお酌とくりゃ、これ以上はないでぇ?


 やけど、それはあくまで普通にことが進めば、や。

 進むわけないねん、こいつら相手に・・・。





200 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時50分41秒





「ね〜、行こうよぉ」


 くっ、矢口・・・上目遣いはアカン・・・・。




「お酒の相手でもなんでもするべさ?」


 うっ、なっち・・・腕絡めんなぁ・・・・・。



「ゴトーまだいろんなこと知りたいな〜〜?」


 わっ、ごっちん・・・胸でかいなぁ・・・・・。





「「こらごっちん、それ反則!!」」



 なっちと矢口がアタシに後ろから抱きついてる後藤に言った。

 二人してビシッ!って指差しながら。


 可愛いよなぁ、こんなところ。




201 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時51分18秒




「・・・ええで」

「マジッ!?」




 こんな可愛い娘らに頼まれて強がりが続くほど、

 アタシはまだまだ人間ができてません。


 ま、この前のことは反省してるみたいやし?

 なんだかんだ言うて、和食奢ってもらえるんやしな♪



 最悪なことにはならんでしょう?








「さぁてと、どうやって裕ちゃんイジメる?」

「遊園地みたいなのはできないから〜」

「でも、誰かの家で出前とかにしちゃえば?」


202 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時51分51秒



 裕子のいなくなった所で密談をする三人。

 全くこりた様子はなし。




「んじゃさ、こうして・・・」

「こうしてぇ・・・」

「んでこう!」




「「「頑張っていきま〜〜しょっい!!」」」








203 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時52分22秒






「・・・話、違わんか?」



 約束の時間よりも1時間も早く来た人に向かって、

 裕子は不機嫌そうに質問した。


 その相手は大して悪びれた様子もなく答える。




「ん? あぁ、ちょっと早めに終わったから」




 その相手は1時間という時間の事を言われたと思い、

 仕事の都合であることを説明した。


 が、もちろん裕子としては違う。





「ちゃう。なんで家やねん」

「なんでって・・・」



204 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時53分01秒




 今日は例の三人が和食を奢ってくれるはずだったのだ。


 しかしいざ約束を取り付けに行くと、なんとまぁ・・・。

 こともなさげにあっさりと言ってくれたのだ。



 ――― 今日は裕ちゃん家だからね ―――



205 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月07日(金)00時53分37秒





「芸能人だよ? いろいろあるじゃんかよぉ」



 などともっともらしい事を言ってかわしてくれたが、

 それは建前であり、本音は違うのだ。





「ほな初めから言うなや。家なんやったら・・・」



 この話はなかったことにしていたのに。

 という言葉は出てこなかった。


 目の前の可愛い人が、自分を見つめていたから。

 曇りのない眼で、自分を見ていたから。




206 名前:五月雨 投稿日:2002年06月07日(金)00時55分47秒
作「矢口さん、抜け駆けですね」
矢「♪〜」

後「・・・」
安「・・・・」


更新終了。
207 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月07日(金)03時33分57秒
この作品大好きでした。
あるHPでもこの前最初からもう一度読ませていただき・・・
続編はないのかな?読みたいなーと思ってたところに!!!
めちゃくちゃ嬉しいです。
ごっちんまで参戦ですか(w
姐さんを参らせてください。でもやぐなちゅーの結果は欲しかったです・・・
ごまやぐなちゅーになったら・・・誰かが姐さんを射止めるって事はなくなったんですよね(w
208 名前:五月雨 投稿日:2002年06月07日(金)20時15分20秒
>207 名無し読者 さま。

 >あるHPでもこの前最初からもう一度読ませていただき・・・
  つい最近のことですね(w 管理人様にはご迷惑をかけてます。
  よく、と言うか、毎日通ってるHPです♪

 >でもやぐなちゅーの結果は欲しかったです・・・
  やっぱり欲しいものですよねぇ?どうしようかなぁ・・・。
209 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時03分25秒





「・・・裕ちゃん・・・好き・・・・・」

「・・・・・矢口・・・」




 そう言って真里は裕子に近づく。

 裕子はそれになんの抵抗も見せず、待つ。


 すぐになくなった距離を、真里は更に埋めようとする。

 裕子の首に、腕を回して。



 その行動の意味することは、裕子にはわかっていて。

 誘いになんの戸惑いもなくのる。


 それが、二人には当然だから。





「・・・・・オトナに、なったなぁ・・・」



210 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時04分00秒




 キスの後、裕子が呟いた。

 真里はその一言を聞き逃すことなく、捕まえる。


 何気ない言葉を上手く利用する方法。

 これはこの人に教えてもらった魔法の呪文。





「矢口をオトナにしたのは、裕ちゃんだよ・・・?」




 ちょっと強引な誘い方を教えてくれたのもアナタ。

 第一歩を踏み出す勇気をくれるのもアナタ。


 こんな自分を探し出してくれたのも、アナタだよ?



 矢口はね、裕子にいろんな事を教えてもらったの。

 それはいいことだと思ってるよ?


 どんな矢口も、初めて見てくれたのは裕子だから・・・。

 だから、ずっと、矢口の一番を見つづけてよ。




211 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時04分32秒





「・・・なっちら、来るんと違う?」

「1時間も前に?」




 来るわけないじゃん。

 だから、矢口が来たんだし・・・。



 えへへ、ホントは仕事早く終わったなんて嘘。

 今日は矢口、お仕事午前だけなんだよねぇ。


 ちょっと打ち合わせの時に抜け駆け出来るようにしてみました!

 やん、矢口って悪い娘?




212 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時05分06秒





「・・・おいで、矢口」

「・・・・・うん・・・はあとはあと






 時間はたっぷりある。

 裕ちゃんは矢口しか見てない。


 これなら久しぶりに甘くなりそう・・・♪





「・・・ええか?」

「うん。大好き、裕ちゃん・・・」




 ごめんねぇ、なっち、ごっつぁん。

 先に矢口は頂かれちゃいます♪






 ――――――― ピーンポーーーン・・・








213 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時05分44秒




「・・・誰やろ・・・」

「・・・・・・・・(怒)」




 なんだよぉ! 

 誰だぁ、矢口と裕ちゃんの時間に割り込みしたやつわぁ!!


 て言うか、行く必要ないじゃん。

 ね、裕ちゃん?




「・・・いやぁ、そうもいかんやろぉ?」




 ダメ! 行ったらダメだからね!!

 裕ちゃんは矢口より訳のわからない奴の方がいいの!?



214 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月08日(土)00時06分18秒




「そうやなくて、宅配物とかやと困るやん?」



 いいじゃん、玄関にでも置いといてもらえばっ。

 それがダメでも、また来るじゃんか?


 絶対、矢口の方がいいと思う!!




「で、でもなぁ?」




 なんだよっ、裕子は矢口より贈り物の方が気になるの!?


 目の前には超可愛い矢口真里がいるんだよっ。

 裕ちゃんが大好きって言ってくれる矢口がだよ?


 でも宅配物? それでもそっちの方がいいの??





「・・・当たり前のこと、聞きなや」

「・・・・・どっち?」



215 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時00分41秒




 なぁ〜んて、わざとらしく聞いてみる。

 答えなんて聞かなくてもわかってるのに。


 だってぇ、裕ちゃん、もう矢口にキスしてくれる顔じゃん♪

 カッコイイ!




「・・・宅配のお兄さんには、再訪問してもらお」

「・・・・・おじさんかもよ?」





 って言ったら、どっちでも関係ないやん?って。

 すっごい優しい顔で、矢口の一番好きな顔で言ってくれた。


 その裕ちゃんに、矢口がどれだけ惚れてるかなんて知らないんでしょ。

 優しい裕ちゃんに、矢口がハマって抜け出せないことも。


 どこに居ても好きって言ってくるちょっと困ったオトナに、

 振りまわされてるコドモがいること知ってる?



216 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時01分19秒




 その、現代を象徴するブルー奥の茶色いの瞳に、

 どれほど人を惹きつける力があるか、知ってるの?


 もって産まれた罪だよねぇ・・・。





217 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時02分01秒






「矢口は可愛い。けど・・・」

「けど・・・?」



 そこで不意に近づいていた距離をはなす裕子。

 しっかりと真里の目を見据えて、実感してから言う。





「・・・コドモの可愛さやない」




 それはつまり、辻や加護とは違うと言うこと。

 可愛くても決してヨシヨシと撫でたくなる可愛さではない。


 自分が一番見たことがある、大人の可愛さ。





218 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時02分48秒





「・・・ぁつ・・・・・ゆう・・・こぉ」

「ん? 大丈夫やで、痕はつけんから」




 真里が言いたかったのはそんなことではない。


 それはもちろん承知している裕子だが、

 勘違いした様にしてイジワルをしたかったらしい。



 大人の遊び。






「ちがっ・・・・!」

「知ってるよ? そんなん、今更やんか」




 そう言って真里の脇腹を撫でる。

 その手はそのまま下がり、やがてたどり着く。


 自分しか知らない場所。

 真里さえも見た事のない場所。



 これから先も、出来るなら誰にも渡したくない。

 自分が育てた真里の蕾。




219 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時03分45秒




「ふっ・・・ぅん・・・・」

「・・・・・矢口のその声・・・好き」





 耳元を掠める、小さな囁き。

 同じようにして何度も言われた言葉。



 でも、何度言われても、新しく聞こえる。



 だから、この人についていきたい。

 この人となら、一生飽きたりしない人生になる。


 矢口は、そう感じたんだよ・・・?





220 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時04分50秒






「なんちゃって・・・」



 ちょっと語ってみました。


 聞いてる? 聞いてないよね?

 お隣で寝こけてる、矢口の大事な人・・・。




「聞いてなくていいよ。矢口の独り言だから・・・」



 だから、だから・・・好きなこといっていい?

 裕ちゃんに聞こえないから、ちょっと我侭いってもいい?



221 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時05分48秒




 矢口ね、ずっと裕ちゃんが好き。

 裕ちゃんしか好きじゃない。愛さないよ・・・。



 でもね、裕ちゃんはそうじゃなくてもいいよ。


 それはきっと、そうしないと生きていけないし、

 そうすることが裕ちゃんには一番あってると思う。


 けど、けどさ・・・。

 いつもじゃなくていいから、ずっとじゃなくていいからさ。


 矢口と二人でいるときだけは、矢口が一番。

 矢口のこと一番に愛してるって、そう思っててね?


 それくらい、いいでしょ?





「・・・もちろんやんか」



222 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時06分26秒

「・・・・・起きて、たんだ・・・」




 演技、上手くなったよねぇ・・・。

 さすがにドラマ2本出たことあるだけあるなぁ。


 これじゃいつか、矢口は完全に騙される?



 それでもいいよ?

 裕ちゃんがいてくれるならさ・・・。





「騙したりせんよ。アタシの大切な人やから・・・」



 ・・・・・・。


 嬉しいけどさぁ、矢口だけじゃないじゃん。

 って知ってるから、なんか、ねぇ・・・。




223 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時07分07秒





「・・・そのツッコミはなしやろ?」




 あ〜、あ〜! 落ちこまないでよぉ!


 ごめんって、矢口が悪かったからさ?

 それは禁句でした。ごめんなさい。




「・・・・・・」

「裕ちゃん、ごめんね?」




 それは、矢口たちが許したことだもんね。

 今更、裕ちゃんを責めるのは間違ってました。


 ね、もういいからさ?

 矢口、裕ちゃんの顔見れないの辛いんだよぉ。


 裕ちゃ〜ん。




224 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時07分52秒





「ほらぁ、呼ばれたら返事ぃ」

「・・・・・」

「裕ちゃん! こんなことで拗ねないでよぉ」




 コドモじゃないんだから。

 って言いたかったんだけど、ムリだった。


 裕ちゃんが返事の変わりに、矢口にキスしたから。




 どうやらそれで許してもらえたらしい。

 もぉ、それでもまだ目を合わせてくれない裕ちゃん。


 矢口、寂しいじゃんかよ〜。




 というわけで、我慢の限界。

 実力行使です。






「ゆ・う・ちゃん♪」

「・・・・・・・っ?!」



225 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時08分34秒




 は〜い、矢口のあま〜いキスのお味は?

 こんだけサービスしてやったんだから、元に戻れよ?


 これ以上はもう時間的にムリだからなぁ・・・。






「・・・・・・矢口ぃ」

「・・ごめんて。矢口が悪かったから」




 そんな泣きそうな顔しないでよ・・・。

 矢口は、裕ちゃんを泣かしたいわけじゃないんだから。


 裕ちゃんには、いつでも笑顔でいて欲しい。

 あの笑顔で、笑ってて欲しい。


 矢口のだけじゃなくてもいいからさ。






「・・・矢口」

「・・・・裕ちゃん」





 ん〜、時間はないけどキスは出来るぅ♪

 それにぃ、もしがあっても誰も入ってこれないし〜。


 2回戦開始でも、矢口は全然OKはあとはあと



 ほぉら、二人を祝福する様に鳴り響くメロディー♪

 なんか場違いに娘。の最新シングル〜。





226 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時09分23秒






「・・・矢口、なってる・・・」

「・・・・・ちっ・・・」




 そう簡単には、ってことか・・・。

 お邪魔してくれるねぇ、なっち。


 わざわざ電話だし?




「・・・もしもし」

『あ、矢口〜。出るの遅いっ』



 そりゃ遅いって・・・。

 裕ちゃんと甘い時間過ごしてたんだから。



「なんかあったの?」

『・・・・・宅配便です』




 はぁ? 宅配便??

 ・・・・・・意味わかんない。



227 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月09日(日)02時10分07秒




『裕ちゃんに言ってよ』

「なんて?」




 早く開けて、って。


 って? え?

 なに、もうきてんの?





「・・・なっち、開けてって」

「え? もう来てるん?」




 って裕ちゃんが驚きながら、足早に向かう。

 玄関が開く音が電話ごしに聞こえる。


 もちろん、実際にもすぐ近くで。





228 名前:五月雨 投稿日:2002年06月09日(日)02時13分32秒
ここまでで更新終了です。
けっこう多めに更新できたかな?

作「食べられちゃったし…」
矢「はあとはあとはあとはあとはあとはあと
安「もう矢口の勝手にはさせないべ!」
作「……」

後「ゴトーまだぁ?」
229 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月09日(日)21時21分21秒
なっち乱入(w
さて・・・どうなるのかな?(w
230 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月09日(日)21時22分54秒
すいません。sageチェックし忘れてあげてしまいました。
本当にごめんなさい。
231 名前:五月雨 投稿日:2002年06月10日(月)01時19分44秒
>299 名無し読者 さま。

 >なっち乱入(w
  さて・・・どうなるのかな?(w
  さぁ・・・?(w

 >すいません。sageチェックし忘れてあげてしまいました。
  気にしないで下さい。これで気付いてくださる方も増えるかと…(遠い目)
232 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時21分36秒






「来てるんやったら言うてやぁ。寒かったやろ?」

「ううん、そんなことないべさ」




 そう言ったら裕ちゃんが手を差し出した。


 意味がわからなくて裕ちゃんを見上げたら、

 ふっ、って微笑んでから、ゆっくりなっちの手を握った。


 すっごく、暖かくて・・・ほわんってなった。

 裕ちゃんの手、すごく好き。




233 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時22分10秒




「矢口、早かったんだね?」

「うん、ちょっと早めにあがってさ」




 ふふん、なっちをなめるんじゃないべさ。

 矢口は今日のお仕事、午前で終わりだったんだべ?


 そんなのマネージャーに確認すれば簡単なんだべ。





「ね、裕ちゃん。なっち喉乾いちゃった?」

「・・・はいはい、少々お待ちを」




 なんて、喫茶店みたい。

 でも、妙に似合っててカッコイイよぉ?



 って違う違う。

 この間にちょっと抜け駆けを怒らなくてはっ。




234 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時22分43秒





「・・・矢口、抜け駆け禁止」

「・・・・・何のことぉ?」




 ほほお、とぼけるのかい?

 いいよぉ、それならこっちにだって考えがある。




235 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時23分24秒




「チャイムが鳴ったら、ちゃんと出ましょう」

「!!!」



 わかったかなぁ?


 さっきのはなっちが鳴らしたんだぞ?

 なかなか出てこないから、仕方なしに外で待ってたの。


 その間に何があったかなんて、簡単に想像できる。



 なんせ抜け駆け矢口と、オヤジ裕ちゃんだから。






「・・・で? なっちはどうしたいの?」

「とりあえず、しばらくは邪魔しないでね♪」




236 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時24分01秒





 同盟追加項目・第一

 抜け駆けがばれた場合、なにか一つ命令に従う。



237 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時24分46秒





「・・・・・ちぇ」

「悪いのは矢口っしょ」



 てなわけで、裕ちゃんといいカンジになるだべさ!






「はい。両方、紅茶でよかったか?」

「「うん」」



 優しい裕ちゃんはちゃんと、矢口の分も用意済み。

 そんな所は好きだけど、ちょっと心配になるんだよ?


 昔からすっごくそんな裕ちゃんに助けてもらった。

 でもそのたびに思ってたことは、不安。



 裕ちゃんの優しさの気づいてしまった人。

 その人がなっちよりも裕ちゃんの傍に行く怖さ。

 それがずっと心の中にあって、不安だった。


 実際、その人が矢口で、大変なことになったんだけど・・・。





238 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時25分33秒





「ね、裕ちゃん。やっぱり寒い」

「はぁ? 今頃かい」




 なんて言いつつ、お風呂入りって言ってくれる。

 やっぱり裕ちゃんは優しい。


 そんな裕ちゃんに、どこまでもお熱の安倍なつみです。

 知ってるよね?





「なっち〜、はよおいでや〜〜」

「うん!!」




 お、矢口ぃ。そんな目で見ない。

 元は君が悪いんだし、君もどうせ・・・。


 それはずるいんでない?

 裕ちゃんは矢口だけのじゃないんだよ?


 約束。





239 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月10日(月)01時26分12秒




「ほな、ちゃんと温まるんやで?」

「もっちろん!」



 背を向けて出て行こうとする裕ちゃん。

 そんなのなっちが許すわけないっしょ〜?


 て事で、手をつかんでみました。





「なん? なんか足らんかったか?」

「・・・うん、足りない」





 ?を浮かべながら、それでも戻ってくる。


 その裕ちゃんをちょっと引っ張って引き寄せて、

 軽く背伸びしながら、ほっぺにキスする。



 それが、なっちの誘いの合図。





240 名前:五月雨 投稿日:2002年06月10日(月)01時28分13秒
更新オワリィ★

作「安倍さん動き始めましたねぇ」
安「うん♪楽しみ〜♪♪」
矢「……」
後「ゴトーはぁ?」
241 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月10日(月)02時04分54秒
やちゅーについで・・・
なっちゅーキター!!
ついで・・・ゆうごまくるのか?(w
242 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月11日(火)01時00分32秒
なちゆう好きです。
めちゃくちゃ期待!!
243 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月11日(火)01時09分37秒





「・・・ま、待ってや、なっちっ」

「なんで? なっちのこと、好きっしょ?」




 そんななつみの問いに、焦る裕子。

 当然と言えば当然の行動である。


 扉一枚挟んだ向こう側には、真里がいる。

 その状況で誘いにのることは出来ない。





「矢口? 気にしなくていいよ、大人しくしてるから」

「なんでそんなことわかるん?」

「ん〜、なんでって・・・。あのねぇ・・・・」




 右手で来い来い、と裕子を引き寄せるなつみ。

 それになんの戸惑いも疑いもなく寄って行く。


 裕子がなつみの手の届く距離まで来た時だった。

 突然、腕を引かれ、脱衣所の床に倒れ込んだ。

 というか、引き倒された。




244 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月11日(火)01時10分38秒




「・・・っ! ・・・・なっち、大丈夫か?」



 本来なら引き倒したなつみが下になるはずなのに、

 実際に背中を打ったのは裕子。

 とっさに身体を反転させ、なつみと入れ代わったのだ。


 運動神経が切れてる、とか言いながらこんなことが出来るのはなぜか・・・。





「・・・裕ちゃん、やっぱり優し〜」

「アホ言いなや、条件反射やって」




 照れて顔を真っ赤にしながら離れようとするが、

 それはもちろんの如くなつみの阻まれてしまう。


 首に腕を回されて、動きの止まる二人。





245 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月11日(火)01時11分12秒




「・・・・・矢口と、したんでしょ?」

「・・・・うん・・・ごめん・・・・」




 小さな声で肯定しながら俯いた裕子。

 その姿はまるで愛人との浮気がバレて問い詰められた夫。


 ていうか、そのままなのかな、この状況は。





「ちょっと怒ってるけど、いいべさ」

「なっち・・・?」



 なつみは裕子との体制を変えないまま、肘をつく。

 そうして上半身を少しだけ降ろしてから、

 裕子しか知らない、瞳を向ける。


 それには裕子もすぐに気がついて。

 先程よりももっと焦り出す。





「・・・ア、アカンてなっち。ホンマ、誘わんとってや・・・」

「ダ〜メ。矢口だけなんてズルイもん」



 魔性の瞳は閉じられ、裕子に選択権が渡された。

246 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月11日(火)01時11分42秒


 がしかし、その選択権は無いに等しいものであることを、

 二人は誰よりも知っている。



 裕子の顔が、徐々になつみに近づいていく。






「・・・・・・・」



 裕子の唇が触れた事を認識すると、なつみは動き始めた。


 その腕を片方だけはずして、裕子の腕に伸ばす。

 肩先からゆっくりと下に下ろしていく。

 そして、たどり着いた先にある指に、重ねる。


 その間にも裕子のキスは深みを増すばかり。




247 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月11日(火)01時12分19秒





「・・・ふ・・・っぅ・・・・・」




 なつみの口から漏れる声。

 それに裕子の気持ちは昂ぶりを見せる。


 先ほどまでの真里とは違う、完全なオトナの声。



 裕子の心が、焼かれていく・・・。






「・・・なっち、どないすんねん」

「・・・どないもこないも、ないっしょ?」




 真剣な顔の裕子に、なつみは微笑む。


 瞳の奥に宿るのは、光か闇か。

 どちらにしても、裕子に止まる術は無い。

 もはや、なつみの術中に捕われてしまったから。




248 名前:五月雨 投稿日:2002年06月11日(火)01時15分07秒


>241 名無し読者 さま。

 >ついで・・・ゆうごまくるのか?(w
  ゆうごま?・・・さぁ?


>242 名無し読者 さま。

 >めちゃくちゃ期待!!
  あ、はい。頑張ります!!


249 名前:五月雨 投稿日:2002年06月11日(火)01時17分25秒
レスも返したので、以上で終了です。

作「あーあーあー」
安「なんだべさ、うるさいべ」
矢「あーあーあー(怒)」
安「……なんだべ、矢口ぃ?」

後「だからぁ、、ゴトーはぁ?」
250 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月11日(火)09時24分56秒
終了って?
更新終了って事ですよね?
この物語がendってことじゃないですよね?
251 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月12日(水)00時22分51秒





「・・・ぁ・・・んっ」




 覆い被さってきた裕子が首筋に顔を埋めた時、

 今まで先手を取ってきたなつみが、余裕を無くした。


 誰よりも欲しかったその唇に、

 全ての機能は反応し、己の意志を通さない。



 この身体の支配者は、なつみではなく、裕子だと言うかのように。





252 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月12日(水)00時23分26秒




「・・・キレイになったな、なっちは」

「はっ・・・ぅん!」




 真里とは違う囁き。

 なつみにしか言わない言葉。


 人によって違いを見せるこの人は、

 きっと誰よりもわかりにくくて、なによりも捕まえづらい。



 いつかは絶対に、完全に捕らえて見せるけど。





「・・・ゆぅちゃん・・」

「・・・・・うん・・・」



253 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月12日(水)00時24分01秒



 なつみからの催促に素直に従う裕子。

 どうしてこの娘には甘いのか、それはなつみしか知らない。


 裕子はなつみの魔法にかかっている。

 真里にかけられるのとは違う、もっとオトナの駆け引きを含んだモノ。

 そのスリルに、昔はいなかったなつみが現れる。





「・・・矢口には、イジワルなのにね・・・?」

「・・・せやったかな・・・」




 二人の時に他の人間の名前を出すのはなつみだけ。

 その時の反応をみて楽しそうに笑うのも、この娘だけだ。


 このなつみを育てたのもきっと自分だと、裕子は知っている。

 そしてそれを少しも後悔してなどいない。



 いまのなつみは、裕子にとって以前よりも魅力的だから。





254 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月12日(水)00時24分40秒





「・・・あっ! ・・・ぁ・・・あ・・あっん・・!」



 気持ちの高潮を含んだ声が出る。


 いくらオトナのフリをしても最後には裕子に勝てない。

 いつも裕子の言葉や仕草に戸惑ってしまう。


 それはこんな時も同じで、どれだけ頑張っても余裕なのは始めだけ。

 いつのまにかペースが狂って、後は流されるだけ。


 そんな自分も、実はキライではない。

 相手が裕子なら、どんな自分だってきっと好きになれる。

 だって、きっとあなたは好きだといってくれるから。





255 名前:五月雨 投稿日:2002年06月12日(水)00時26分26秒
>250 名無し読者 さま。

 >この物語がendってことじゃないですよね?
  あ、スイマセン。わかりにくかったですか?更新終了です。

256 名前:五月雨 投稿日:2002年06月12日(水)00時28分52秒
これからは気をつけてちゃんと『更新終了』って書くようにします。
それにしても…。随分上がってますね、このスレッド。

内容が内容だけに、上げられるとけっこう抵抗あったりして…。


ってことなので、静かに沈めといて下さい。お願いします。
更新はいたしますけど、いつもよりは少なめです。スイマセン。
257 名前:五月雨 投稿日:2002年06月12日(水)00時31分46秒
更新終了です。

作「安倍さんが抜け駆けした…」
矢「なっち何回目だっけ?」
安「覚えてないべさ。そんなこと」

後「……(拗ね)」


初めて流しってモノを使ってみた。
楽しいけど、話題がもたないかなぁ…。
五月雨は楽しいんですけどね、皆さんが楽しくないので。
258 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月12日(水)09時11分08秒
凄いことになってる!!
でもステキです。(w
259 名前:五月雨 投稿日:2002年06月13日(木)00時02分04秒
>285 名無し読者 さま。

 >凄いことになってる!!
  なってるんですけど、なんかイマイチみたいですね(苦笑)


え〜、もうちょっと下がってから更新します。
もう書かなくていいよ!って思った方は上げて下さい。やめます。
260 名前:名無しさん「 投稿日:2002年06月13日(木)00時10分03秒
なっちゅー、期待して待ってますのでやめないでください。

sageスレ、わざわざ上げる人が最近多くて困りもんですね。
261 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時16分52秒





「・・・なっち、お風呂どうする?」

「・・・・ん〜、汗かいたから入るよ?」



 いつもの、少し幼い瞳で見上げてくるなつみ。

 それに裕子は心で苦笑する。


 自分に色々な顔があるのは知っている。

 そのそれぞれに彼女たちが惹かれているのも知っている。


 リーダーな自分。オトナな自分。頼りがいのある自分。

 一個人の自分。コドモな自分。弱気な自分。情けない自分。

 数えてみれば確かにたくさんいる。





「でもな、なっち。アタシはアンタの方がスゴイと思うよ」



 扉の向こうに消えたオトナともコドモとも言えない人に言う。

262 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時18分11秒


 あの娘はきっとアタシのたくさんある顔に感心してる。

 でもな、きっとアンタの方がいっぱい持ってるはずやで。

 そこに、アタシは惚れ込んだんやから・・・。


 さっき見せたイジワルな顔。

 その前に見せた年齢些少な顔。

 いつも見せてるかなりオトボケな顔。



 そんな違いにいちいち反応してまう。

 アタシも成長せんと、いつか置いていかれてまうんちゃうか?






 誰もいないそこで、裕子は今度こそ苦笑した。

 誰にも聞こえないように、オトナな顔で。




263 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時18分49秒




「ん? どないしたんや、矢口」



 脱衣所から出て来た裕子の目にとまったのは、

 一人でうずくまっている真里の姿だった。


 裕子が差し出した紅茶にも口をつけずに、雑誌を眺めている。






「そのページ、なんか面白いことでも書いてあんのか?」



 と、見当違いなことを言って真里の隣に腰掛ける。

 その時髪から落ちた香りに、真里が顔を上げる。


 裕子のモノではない、そのニオイに。




264 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時19分26秒




「・・・矢口いるのに、よくやるよね」

「・・・・矢口・・・」




 先ほどとは違う、裕子の傷ついた声。

 それがわかっていながらも、始まった愚痴は止まらない。




「ねぇ、本当な誰でもいいんじゃないの」

「はぁ? なに言うてんねんな?」




 本当は、矢口でもなっちでも誰でもいいんじゃないの?

 矢口たちのこと、都合のいい女、とか思ってない?


 矢口たち、遊ばれてるんじゃない?





「・・・・・・・」


265 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時20分00秒



 言ってから気づいた真里は、視線を裕子に合わせる。

 そこには間違いなく、傷を負った大切な人。


 真里が言ったことは禁句。誰も口にしてはいけないこと。

 なぜなら、この関係を望んだのは自分となつみだから。

 裕子をムリヤリ納得させたのも、ムリヤリ引き込んだのも、だ。



 それなのに・・・。





266 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時20分44秒





「・・・あ、あの・・裕ちゃん」



 自分の浅はかさを呪った。子供じみた嫉妬を悔やんだ。

 望んだのは自分なのに、拒んだのは彼女だったのに。



 どうして自分は、オトナになりきれないのか・・・・。






「・・・やっぱり、矢口は苦しいんやな」

「ち、違うよ! 矢口たちが望んだことなんだもん!!」



 それで今更、苦しいなんて間違ってる。


 一番苦しかったのは、苦しんでいるのは目の前の人。

 自分の気持ちだけで走ることを許されない、

 なりたくもないのに卑怯なオトナになってしまった彼女。


 これ以上、どう傷つけていいかもわからないほどなのに・・・。

 まだ私は、彼女にこんな顔をさせてしまう。





「なぁ、やめよぉや、こんな関係」

「っ・・・」


267 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時21分16秒



 それが自分たちのためだから、と彼女は言う。

 それは今までにも何回かあった交渉で。


 でも、いつもはここにもう一人いる。

 今はのんきにお風呂に入っているけれど・・・。





「・・・や、矢口は、今のままがいいよ」



 この関係ならば、いつでもあなたの傍にいられる。

 でももし、この関係を解消することになって、自分じゃなかったら?

 彼女の心の中にいるのが、自分じゃない誰かならどうする?


 誰かに奪われるくらいなら、誰のものにもならないで欲しい。

 自分のものじゃなくてもいいから、誰のものにもならないでよ。


 それくらい、もうあなたなしじゃ生きていけないくらいに、

 あなたのことが好きになってしまったんだから。





268 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時21分55秒





「他の娘と腕組んで、抱きしめて、キスして・・・」

「裕ちゃん・・・・?」



 言いながら、ゆっくりと真里に身体を預けていく裕子。

 戸惑いながらも、与えられる心地良い重み。





「好きやって言って・・・・抱いて・・・」

「・・・裕、ちゃん・・・・?」



 完全に寄りかかった裕子。

 肩に顔を埋められて、目を合わせることが出来ないため、

 真里はちょっとばかり眉をしかめる。





「そんなアタシのどこが、アンタら好きやねん?」

「・・・・・・」


269 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時22分52秒



 それにすぐに答えようとした真里だったが、

 自分の肩になにか湿った感覚があるのに気がついた。


 染み込んだ雫は、何を言いたいのだろうか?



 誰に問いかけても見つかるはずのない答えを、

 この人はいつも自分一人で探していた。

 その先に答えがあるかもわからないのに、走っていた。


 罪を償いたいがために、一人で走っているしかなかった彼女。

 その隣には、いつでも誰かの姿があったけど・・・。


 彼女の瞳に移ったのは、今傍にいることを許されているほんの僅かの人間だけ。




270 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時23分43秒




「・・・裕ちゃんがどんな人でも、矢口は好きだよ」

「・・・・・・・」



 どこが、って言われたら、きっと全部って答えちゃう。

 彼女の狡さも、卑怯さも、全部が好き。


 その中にある優しさも、全部。





「裕ちゃんはただ流されてればいいんだよ?」

「・・・矢口?」



 オトナになろうと頑張ってるコドモと、

 オトナなんだけどまだ成長したいと望んでいるオトナと、

 オトナになりきってしまった人と。


 流しているのは二人の『オトナ未満』だけど。

 流されているのは一人の『オトナ』だけど。


 きっとそれで正しいんだ。

 だって世界は、それで回ってきたんだから。




271 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時24分14秒




「ごめんね、矢口がちゃんとオトナになれてないから・・・」



 裕ちゃんを傷つけることを平気で言ってしまって。


 そう続けた真里に、裕子は更に申し訳なさそうな顔になる。

 その顔をみた真里は、すぐに裕子に口付ける。





「・・・・え?」

「矢口がオトナになるよ? だから・・・・」



 もう苦しまなくてもいいよ。



272 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時24分50秒



「・・・・・いいんか?」

「いいんだよ! 裕ちゃんは、それでいいの」




 今だに涙の止まらない裕子の頭を、真里は抱きしめた。

 自分がそうされると落ち着くように、裕子にもそうであって欲しい。


 自分にも、裕子を癒す力があるのだと、そう思いたい。

 彼女の助けになれるのだと、感じたい。

 他の誰にもできない、自分だけの力なんだと。





「・・・もう、2度とこの話はしないでね?」

「・・・矢口が、このままを望むんやったら・・・」




 腕の中から聞こえてくる、くぐもった声。


 それに、真里は満足したように笑う。

 今はまだ、完全に満足なんて出来ないけど。


 それでも笑う。今は、裕子が傍にいてくれるから。




273 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時25分21秒




「・・・なぁ、矢口」

「なに、裕ちゃん」




 お互いに抱きしめあって、見つめ合ったときだった。

 裕子が真里の目を見つめながら、優しげに問いかけた。


 ここで聞こえてくるのは、間違いなく甘い囁きのはず。

 まぁ、普通なら。






「ごっちん、やっぱり遅刻すんねんな」

「・・・・・・・そうだね」


274 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時25分55秒



 明らかに落胆の色を見せた真里。


 ある意味、娘。内の暴走人間よりも空気の読み方がヘタ。

 これがわざとだと言うのなら、なかなか残酷な性格してる。



 そんなふうに、ちょっと毒づいてみた。





 ピンポンピンポンピンポーーン!!


275 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月15日(土)00時26分30秒



「うっさいわっ、ボケ!!」

「うわっ!? 裕ちゃんの方がうるさいよぉ」



 あからさまに自己主張してるチャイムに、

 裕子を含めた三人は揃って耳を塞いだ。


 すぐに裕子が玄関まで駆けつけてドアを開け、

 はじめに言ったのがこれだった。


 小学生のピンポンダッシュじゃあるまいし・・・。




276 名前:五月雨 投稿日:2002年06月15日(土)00時29分30秒
>260 名無し「 さま。

 期待してくれるのは嬉しいんですけども、更新が追いつかなくてすいません。
 でも今日は大量更新にしました。昨日は休んでしまったので…。


作「登場しましたねぇ」
安「(シャワー中)」
矢「ややこしくなった…」

後「ゴトーの時代ぃ♪」
277 名前:世捨て人 投稿日:2002年06月15日(土)19時18分29秒
楽しく読ませてもらいました♪
次回の更新を心待ちにしております♪
278 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月15日(土)20時17分40秒
>277 
内容、ちゃんと読んでるんやったらsageレスして下さい。
279 名前:世捨て人 投稿日:2002年06月15日(土)21時50分48秒
すんません(泣)初心者だから何も分からなくて。。。
sageレスじゃないとどうなるんですか?
280 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月15日(土)22時04分39秒
ここの作者さんが

>それにしても…。随分上がってますね、このスレッド。
>内容が内容だけに、上げられるとけっこう抵抗あったりして…。
>ってことなので、静かに沈めといて下さい。お願いします。
>更新はいたしますけど、いつもよりは少なめです。スイマセン

>え〜、もうちょっと下がってから更新します。
>もう書かなくていいよ!って思った方は上げて下さい。やめます。

って書き込みされてるので、最悪続き書いていただけなくなるかと。
スレ汚し申し訳ありません。
281 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月15日(土)23時39分05秒
とうとうごっちん登場。
どうなるのか?
痛めのやぐちゅーも良かったです。
282 名前:五月雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時15分14秒
>277・279 世捨て人 さん

 >すんません(泣)初心者だから何も分からなくて。。。
  本当に初心者だからわからなかったんですよね?本気ですよね?
  初心者の頃はよくわからなくて困った経験はありますので…。


>278・280 名無し読者 さま。

 >スレ汚し申し訳ありません。
  いえいえ、ありがとうございます。代弁してくださって嬉しいです。
  自分のスレッドで混乱したことがなかったのでちょっと戸惑ってますけど(w
283 名前:五月雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時18分54秒
>281 名無し読者 さま。

 >とうとうごっちん登場。
  ごっちんが登場してまたしても一悶着あります(w

 >痛めのやぐちゅーも良かったです。
  嬉しいです。ありがとうございます。
  痛めなんですけど、どうしても最後には優しい矢口さんが好きです(w
284 名前:五月雨 投稿日:2002年06月16日(日)01時21分55秒
とっても混乱いたしております、このスレッド。
こんな事態に陥ったのは始めてなので、どうしていいモノやら…。

世捨て人さんの返し次第では、やめます。宣言通り。
反応も悪いのでいい機会だとは思いますので。そうします。


その際、この話は完結いたしませんがご了承下さい。
285 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月16日(日)04時13分24秒
めちゃくちゃ毎日チェックして楽しみにしてるので辞めるなんかいわないで下さい。(涙
レスはつけるの苦手であんまりした事ないです。すいません。
286 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月16日(日)07時51分27秒
>楽しく読ませてもらいました♪
>次回の更新を心待ちにしております♪
って書いてて
>もう書かなくていいよ!って思った方は上げて下さい。
で age たとは思えないけどね。

うっかりageると怖いからってのでレスがつかないってのもありえるかも…
287 名前:世捨て人 投稿日:2002年06月16日(日)09時47分29秒
五月雨さん、及び読者の皆さん、自分がうっかりageレスして気分を悪く
してすいません。。。。これからは気をつけるのでどうか続けてください。
どうも申し分けまないです。
288 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時48分08秒


「もー、そんなに怒ってるとイイモンあげないよぉ?」

「なんやねん、イイモンて?」



 その裕子の目の前に、白いコンビニ袋を掲げる真希。

 その薄いビニールから透けて見えるのは、独特のラベル。





「!! ごっちん、それホンマにくれんの?!」

「へっへ〜、ドンペリィ〜〜〜♪」



 明らかに目の輝きが変わった裕子。

 それを見て嬉しそうに頬を緩めて笑う真希。


 あげるよ? という真希の言葉に、裕子は手を伸ばす。

 が、寸でのところでかわされる。





「・・・ただであげると思う?」

「・・・・・なんやねん、どないせぇっちゅーねんな?」


289 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時48分56秒



 二人の間に少しばかり火花が散る。


 睨みをきかせる裕子とは対照的に、真希は微笑む。

 ゆっくりと袋を玄関の下駄箱の上に置き、

 裕子との距離を近づける。





「・・・なん? なにがしたいねんな」

「裕ちゃんはじっとしててくれればいいよ?」




 真希は裕子を抱きしめた。

 ゆっくりと、それでも強く、逃がさないように。


 それに戸惑いながらも、応える。

 背中に回る腕に、真希の気持ちがブレーキを失う。

 コドモとは、自由気ままな生き物。




290 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時49分39秒




「・・・んぅ・・・・・・」



 なつみや真里が相手なら、主導権を握るのは裕子。

 しかし、真希のときだけは逆転する。


 なぜ一番コドモであるはずの真希に?

 いつもそう思って抵抗を試みる裕子だが、

 必ずと言っていいほど、真希に翻弄されてしまう。



 駆け引きを知らないからこそ、自由になれる。

 自分のやりたいように、素直に。





「ちょっ・・・、ごっちんアカンて・・・!」


291 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時50分20秒

「なんでぇ? いいじゃん♪」



 いいわけない。だって、すぐそこには二人がいる。


 しかもここは玄関先。まぁ、真っ暗だけれども・・・。

 これじゃまるで、どこかのAVのようではないか。





「ん・・ぁ・・・・・」

「裕ちゃん、可愛い・・・」



 廊下に裕子を組み敷きながら、真希は行動をエスカレートさせる。


 首筋で遊んでいる唇と、シャツの中で這いまわる指。

 それぞれに違う刺激を宿して、裕子を追い詰めはじめる。

 その刺激に、いつまでも抑えのきく人間はなかなかいない。


 裕子とて、例外ではない。





「・・・・っあん!」

「・・・裕ちゃんいい声・・・♪」


292 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時51分00秒



 堪え切れなくなって漏れた声に、真希は意地悪く笑う。

 そんなこと言われたって、もうどうしようもなくなってしまった裕子。


 1度漏れ始めた声は、止まる事を知らなくて。

 どんどん、どんどん、流れていく。


 音の渦が、辺りに充満し始める。






「あっ・・・・あ・・ん・・・っ!」



 段々高くなっていく裕子の声と気持ち。

 それを楽しそうに眺めながら、余裕をなくしていく真希。


 そこに二人の空間が出来あがっていた。



293 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時51分32秒




 もちろん、あと二人ほどいるわけで・・・。







「ごっちん!!」
「ごっつぁん!!」



 高くなった声はリビングまで聞こえてしまい、

 そこにいたなつみと真里に、裕子の危険を知らせた。


 かけつけた二人が見たものは、廊下で押し倒されてる裕子と、

 その上で気ままに愛している真希の姿。



 当然、即座に真希は引き剥がされ、裕子は抱き上げられる。

 そのとき、真希は不平をもらしたが無視された。





「もー、なかなか帰ってこないと思ったらぁ」

「こんなとこでやんなよ!」

「いいじゃん別にぃ。裕ちゃん可愛いんだもん♪」




 悪びれた様子も見せない真希に、真里の突っ込みがはいる。

 もちろん、鉄拳つきで。




294 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時52分20秒




「はぁ〜、しかしごっちんも大胆だねぇ」

「え〜。だってぇ、裕ちゃん見たら可愛すぎてつい、ね?」




 ついじゃない! とまたも真里から一発もらう。


 その隣で裕子を抱えながら、ちょっと気持ちがわかってしまうなつみ。

 なんせ自分はついさっき、脱衣所で抱かれたから。

 そんなふうにちょっと思い出して赤くなっていると・・・。





「なっちも思うでしょ? こんなとこでするなんて非常識だって」

「え・・・? あぁ、うん・・・そぉだねぇ・・・」



 ヤバイ、と思ったときにはもう遅かった。

 先ほどの行為を思い出して真っ赤になってしまった。

295 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月17日(月)00時52分59秒


 それに素早く気がついて指摘したのは真希。

 だって自分と同じ人間がいるってことは強い味方だから。





「なっちはそうでもないみたいじゃん?」

「・・・あぁ、そっか。なっちはさっき脱衣所でだっけ?」



 思い当たる節があった真里は、すぐに口にした。

 それには真希もえぇ!?っと声を荒げた。


 どうやら、なつみがそんなところで、とは思わなかったらしい。

 人間、本性と見掛けは必ずしも同じとは限らない。





「も、もういいしょ!! と、とにかくあっち行こうよ!!」

「・・・そうしよっか、後藤」

「・・・うん」



 リビングに行くことで話題を避けようとしたなつみ。

 それに、まぁいいか、とのる二人。


 がここで、問題が発生した。





「ね、裕ちゃん、どうしよっか・・・」

「「あ・・・」」


296 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)00時57分00秒
>285 名無し読者 さま。

 >レスはつけるの苦手であんまりした事ないです。
  スイマセン、なんかレスしにくい状況をつくってしまったみたいで…。


>286 名無し読者 さま。

 >うっかりageると怖いからってのでレスがつかないってのもありえるかも…
  はい、とても勉強になりました。でもageはちょっと…なんで……。


297 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時00分12秒
>287 世捨て人 さま。

 >五月雨さん、及び読者の皆さん、自分がうっかりageレスして気分を悪く
  してすいません。。。。これからは気をつけるのでどうか続けてください。
  どうも申し分けまないです。

  初心者のうちはなにかと困りますし間違いも多いものですもんね♪


なんか過敏に反応してしまって、みなさんに迷惑をかけてしまいました。

はい、もうちょっとでこの話も完結いたしますし…。
なにより本来の目的である姐さんの誕生日企画がありますので。。。
これからも頑張っていきたいと思います!!
298 名前:世捨て人 投稿日:2002年06月17日(月)01時01分41秒
Does this mean you guys accept my apologie?
更新してくださった、ということは自分は許されたんですか?
299 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時01分51秒
作「ごっちんが悪さした…」
後「あはっ♪」
矢「しかも玄関で」
安「子供だべな」

中「…はぁ…」
300 名前:時雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時06分21秒
>298 世捨て人 さま。

 >更新してくださった、ということは自分は許されたんですか?
  世捨て人さまは悪気があってageたんじゃなんですよね。
  だったら元から許すとかそんな問題じゃないじゃないですか。

って散々騒いどいてってカンジなんですけどね(汗)

許す許さないで言うなら、仮釈放みたいなカンジかも?
これから気をつけてくださるってことなんで、納得ですよ。


これからもよろしくお願いいたします。もちろん、他の皆様方もです。
301 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)01時08分12秒
裕子はどうなってんだ(w
302 名前:五月雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時08分29秒
ちげーよ自分。時雨じゃねーって。

スイマセンでした。五月雨です。はい。
やっぱりHNは統一した方がいいんですかねぇ……。

ちょっとぼやいてみました。
303 名前:五月雨 投稿日:2002年06月17日(月)01時10分21秒
>301 名無し読者 さま。

 >裕子はどうなってんだ(w
  いや〜、はっはぁ〜〜(w


っていうか、この時間帯ってきてる方が多いんですねぇ。
なんかさっきからレス返しばっかりやってる気がする(苦笑)
304 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時22分51秒



 今だになつみの腕の中で息を荒げている人。

 自分ではもう歩くことは出来なさそうだ・・・。





「あー、やっぱり、相当ツライよねぇ・・・・」

「ここはゴトーが1段落させるってことで♪」

「「絶対ダメ」」




 機嫌よく近づいた真希の提案は二人に拒まれる。

 ちぇ、と舌を鳴らし膨れる真希。


 しかし、ここで裕子を運べるのはたぶん真希だけだろう。

 いくら裕子が軽いと言っても、なつみと真里には無理だ。

 しかし真希なら、その腕っぷしの強さは自他共に認めるほど。


 結局、真希が裕子を抱き上げて運ぶことになった。





305 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時23分29秒



「後藤、ヘンな真似したらただじゃおかないからな」

「もー、やぐっつぁんは疑り深いなぁ」



 そんな風に笑いながら言ってるけど、真里の予想は当たっていた。

 ただし、誰にも気づかれることなく進行していたのだ。


 時折漏れる、裕子の苦しげな声が、それを示していた。





「・・・なんかやってるだろ」

「そんなことないって♪」



 しかし、明らかに裕子の吐息は荒くなっていくばかりだ。

 それはつまり、真希がなにかしているのだろう。


 真希は、静かに、だが確実に、裕子に刺激を与えていた。

 抱き上げる時にはすでに裕子のツボを捕らえ、

 抱き上げたままでも僅かに触れて、翻弄できるように。





306 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時24分16秒



「・・・っご・・っちん・・・!!」



 我慢がきかなくなって裕子が、悪ガキを呼ぶ。

 それを聞いた3人は、2対1の反応をする。


 方や嬉しそうに返事をし、方や心配そうに覗きこむ。





「も・・っ、アカンて・・・・」

「・・・ってさ?」



 本当に辛そうに震えながら、必死に訴える彼女に、

 ちょっとばかりやりすぎたと反省の色を見せるコドモ。


 しかし、だからと言ってこのまま渡すわけにはいかないオトナたち。

 色々な提案が飛びかう。





「やっぱりここは一番年上のなっちが・・・」

「なっちより適任な矢口がするって」



「てゆーか二人とも、裕ちゃん抱いたことあるの?」





 意味のない論議を終わらせたのはまたもコドモ。

 その言葉には、自分が一番いいんだけども? と。




307 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時24分53秒



「・・・関係ないじゃん」

「そうだべ、それは関係ないっしょ?」



 そんなことでは引くに引けないオトナたち。

 なんと言っても、コドモ相手に譲れるわけない。


 これに関しては、特に。





「だって裕ちゃん、すっごく辛そうだよ?」



 こともなさげに時間がかかると可愛そうだ、と続ける。

 抱いたことのある人間が、つまり、ツボを確実に攻められる人間が、

 自分がすべきだと主張する。





「誰のせいだと思ってんの」

「だから、責任取るって言ってるじゃん?」




 かな〜り自分本意ないい分だけれども、今は正しい。

 ちょっとこの状況に耐えられなくなってきた裕子は、

 はためから見ても痛々しい。


 三人の想いは実は同じ。






「・・・コンビニ行ってくるから」

「ありがと、やぐっつぁん♪」




308 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時25分35秒



 死守したかった真里だが、この裕子はどうしても放って置けない。

 自分がしたいのは山々だが、なにぶん初めてのことで、

 すぐに楽にしてあげられる自信がない。


 それはなつみも同じようで、視線での会議の結論だった。

 真希に、任せるしかない、と。





「でも! 帰ってきた時はお説教だからね!!」



 最後にそう釘をさして、二人は出ていった。


 それを確認した後、真希は裕子を床に降ろした。

 別にベットまで運んでもよかったのだが、気分的にここがいいらしい。

 それに、裕子もそろそろ限界のようだし。





309 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時26分13秒




「ごめんね、裕ちゃん。待たせちゃって」




 言ったあと、真希は裕子の着衣を剥がしていく。

 それに抵抗も強力もしないで息をついている裕子。


 正直、もうヤバイ。





「裕ちゃん、ゴトーのこと、ちゃんと見てね・・・」



 その言葉を最後に、裕子の意識は途切れた。



 次に目が覚めた時、裕子はベットの上にいた。

 その傍らには先ほどまで自分を翻弄していたコドモの姿。





310 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時26分53秒


「・・・ごっちん・・・・・」

「・・・目、覚めたんだ」




 その後、すぐに渡された水のはいったコップ。

 真希なりの気遣いだとしって、うれしくなる。


 イジワルだけども、ちゃんと自分のことを好きな真希。

 そこは可愛いと思う。





「矢口となっちは?」

「覚えてないの? コンビニ行ったよ」



 あぁ、そうなん? と、短く答えた裕子。

 どうやらその辺りの記憶は飛んでしまっているようだ。


 12も年下のコドモに、そこまで追い詰められてしまった。

 その事実に、思わず失笑した。





311 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時27分36秒


「・・・裕ちゃん、ゴトーのことちゃんと見て?」

「は? 見てるやん、ごっちんのこと見てるで?」




 違うよ、大人としてみてよ。って。

 二人きりのときにしか見せない、大人っぽい目線。


 でも、それはあくまでオトナっぽいだけ。

 本物のオトナではない。





「・・・っ、ちょ・・・?」

「見てないよ。まだ、ちゃんと見てくれてない」




 まだ動きの戻らない腕で、裕子は抵抗を試みたが、

 あっさりと取り去られてしまい、先ほどと同じようになる。


 組み敷かれて、動けなくなって。





「ごっちん、自分、何回する気なん?」



 冗談混じりに聞いたが、真希の顔は真剣そのもの。

 迷いのない瞳で、裕子に告げる。





「裕ちゃんが、ゴトーのこと認めてくれるまで」

「・・・うそやろ?」



 もちろん、素直なコドモは嘘など言わない。


 言葉通り、裕子が認めるまで続くであろう行為は、

 時間を見計らって帰って来た真里となつみが、

 ムリヤリ止めに入るまで続いた。



312 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時28分17秒


 そのころには裕子は息が乱れるなんてもんじゃなく、

 本当に死にそうになっていた。


 そんな状態ではご飯を食べる云々。

 作戦を実行する云々なんてモノ、どこかへいってしまった。

 結局、三人は半ば追い出されるかたちで帰った。



 その帰り道、歩きながら反省会が行われた。





「今日はごっちんが悪いんだからね」

「あ、そーゆーこと言っちゃうんだ?」

「なんだべさ? なにか言いたそうだべ?」



 
 なっちもやぐっつぁんも、裕ちゃんとしてるじゃん。





「!!!」



313 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時29分01秒


 だってさ、裕ちゃんが言ってたんだもん。


 最近の矢口は大人の可愛さが出て来たって。

 なっちはなっちで上手い誘い方覚えたからやっかいやって。

 抜け駆け禁止じゃなかったっけ?






「そ、それはそのぉ・・・ねぇ?」

「だべなぁ、矢口?」




 今回は見逃してあげるけど、次回はないよ?

 二人とも、同盟のこと忘れてんじゃないの?





「失礼だべなぁ、ごっちん」

「そうだよ。そこまでアホじゃないもん」



 でもさぁ、今日だって全然、裕ちゃん困らせてないじゃん。

 ていうか、毎回毎回、誰かが抜け駆けしてるじゃん。

 んで、今みたいに裕ちゃんがつかれちゃって返されるんじゃん。


 ゴトーたち、なにやってんの?


314 名前:『tsunagi』同盟 + 1 投稿日:2002年06月18日(火)00時29分36秒


「いいんじゃない? これで」

「裕ちゃん困ってるには困ってるみたいだし」

「・・・確かにね」




 ならいいか、これでも。


 なにが同盟で、なにがそうじゃないのか、

 そんなのもうどうでもいいや。



 三人は裕ちゃんが好きで、裕ちゃんも三人が好き。

 それで上手くいってるんだから、それでいいか。






「さ、明日からまた仕事だ!」

「あ〜、しんどいなぁ」

「なに言ってるんだべ! 頑張るべさ!!」




 ま、楽しかったし?

 なにより裕ちゃん可愛かったし♪


 明日から仕事でも、気分いいなぁ!!





 終わり




315 名前:後・安・矢・中 投稿日:2002年06月18日(火)00時30分37秒

後「やっぱり裕ちゃんは“受”だね」
安「え〜裕ちゃんは“攻”っしょ!!」
矢「・・・どっちでもいいんじゃない?」
中「(・・・どっちが年上やねん)」

安「矢口は? どっち派?」
後「裕ちゃん可愛いよぉ♪」
矢「・・・うーん、そうだなぁ・・・」
中「???」

矢「1回抱いてみないとわかんない・・・」
中「?!」
矢「てことで、裕ちゃん頂きますはあとはあと
後・安「「あーー!!」」

中「も、もういややーー(泣)」
316 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時34分53秒
以上で、このお話は完結とさせていただきます。

色々と騒ぎは起こりましたが、なんとか終わりました。
これも見てくださっているみなさまのおかげです。ありがとうございます。


さてさて、すぐに次のお話に行きます。
二つのスレでの本物の連動企画になります。

こちらは後藤さんのエピソードとなりますので上にあるはずの
中澤さんのエピソードと交互に見ていただくと話がスムーズに進みます。

ややこしいことしてスイマセン。
でも明日の夜、このくらいの時間に姐さんの誕生日企画も上げます☆
317 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時45分40秒

「…ごっちん」

 カチャ


「落ち込むなぁ、裕子ぉ」
「…テンション高いなぁ、矢口は」


 とうぜーん。だって、今は後藤がいない。

 これは矢口にとってはラッキーチャーンス♪
 諦めてないし、これからも狙っていくつもりしてるからねぇ。



「矢口じゃダメ?」
「そうやないけど…」


 …後藤がいいんだ?

 後藤といるときの裕ちゃんはすっごくキラキラしてる。
 その裕ちゃんを見てるのは好きだけど、やっぱりムカツク。

 なんで矢口じゃダメなのさ。
 なんで後藤じゃなきゃだめなのさ。


 矢口、裕子のこと好きだよ?
318 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時47分30秒
スイマセン、317は間違いです。
隣に開きながらやってたんで、間違ってしまった。

ごめんなさぁーい!
319 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごっちん 投稿日:2002年06月18日(火)00時48分27秒

「ゆーちゃん?」

  カチャ


「ん?なんや、ごっちん」
「…ゆーちゃんはぁ?」


 人の楽屋に走り込んできといて
 いきなりお目当ては違うっちゅーんかいな。

 そらないんと違うかなぁ。



「姐さんは知らんけど吉澤が…」
「ありがとー。へーけさん」


 …なんやねん。

 ちょっとくらいは私の気持ち汲み取ってや。
 ごっちんに惚れこんでるんやでぇ。

 やのに姐さん姐さんて…。


 ええなぁ、姐さん。
320 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時49分16秒
姐さんの方へカモンです☆
321 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごっちん 投稿日:2002年06月18日(火)00時50分02秒

「ゆーちゃん?」

 カチャ


「あれ。どうしたの、ごっちん」
「…ゆーちゃん知らない?」


 …また中澤さんかぁ。

 ごっちん、こんなに近くにいるのに
 どうして私の気持ちに気づいてくれないのかな。

 あーあ、こんなに熱い視線を送ってるのに。



「中澤さんだったっ梨華ちゃんと…」
「ありがとー。よっすぃ〜」


 あっ、ちょっと…。

 そんなに急いで行かなくてもいいじゃん。
 はー、傷つくなぁ。ごっちんの鈍感バーカ。

 ごっちんはいつでも中澤さんばっかり。
 悲し過ぎて泣くことも忘れちゃったよ。もう。


 羨ましいっす。中澤さん。
322 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時50分37秒
もう1回お願いします!
323 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごっちん 投稿日:2002年06月18日(火)00時51分25秒

「ゆーちゃーん?」

 カチャ


「ごっちん?」
「…ゆーちゃんどこ?」


 …えっとね〜。

 さっきまで一緒に収録してたんだけど
 矢口さんが来て連れていかれちゃったよ?



「だから多分、娘。の楽屋じゃ…」
「ありがとー。梨華ちゃん」


 うわー、速い速い。

 ごっちんて本当に中澤さんのこと好きだよね〜。
 あんなに一生懸命になって捜しちゃって。

 なんかあんなごっちんて可愛いなぁ。
 恋する乙女ってカンジで、見てて嬉しくなっちゃう♪


 えへ。ちょっといいですね、中澤さん。
324 名前:時雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時53分01秒
最後の移動です。

これ以降は向こうで続きがあります。
325 名前:アウト☆オブ☆眼中 @ ごっちん 投稿日:2002年06月18日(火)00時53分46秒

「ゆーちゃーん」

 ガチャ


「なんだべ、ごっちん。廊下は静かに」
「…ゆーちゃんどこかわかる?」


 …裕ちゃん?

 さぁ、なっちは知らないべさ。
 ま、知ってても教えてなんかあげないべ。



「一緒に捜した方がいいべさ」
「ありがとー。なっち」


 …いや〜、喜ばれるのはねぇ。

 ごっちんが裕ちゃんのこと好きなのは知ってるし
 二人が今お付き合いしてるのもちゃんと知ってるべさ。

 でも、なっちはごっちんが好きなんだべ。
 邪魔するつもりはないけど諦めるつもりもないべ。


 隙あらば!だべさ。
326 名前:五月雨 投稿日:2002年06月18日(火)00時55分33秒
後は向こうで楽しんでください。

ではでは、五月雨としては明日の夜にでも。
1回だけミスしちゃったのが悔しいなぁ。でも自業自得なので反省。
327 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月18日(火)02時09分11秒
あっ、ごっちんのほうはこうなってたんですね。
おもしろい。
328 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月18日(火)03時52分31秒
なるほどなるほど。
こっちから読み始めたから、話の間のレスの意味がわからなかったよ(w

もう一度向こうから指定どおり(タブブラウザつかって切り替えながら)読んでみました。
おもろいね。
329 名前:誕生日だよぉ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時02分53秒
「ゆ・う・ちゃん♪」


 ん〜?なんやぁ、ごっちん。



「はい!」


 …はい?



「なに、これ?」


 ごっちんが差し出したのは小さな箱。
 なんか可愛らしいリボンやなぁ。

 んで?



「もー!プレゼントじゃん!」
「プレゼント…?」


 なんの…?
 なんかあったっけ?



「誕生日じゃん!!」
「……」


 んあ?誕生日ぃ?なんで?9月やろ?

 なぁ、ごっちん。6月やで、今は。
 ……って、あれ?6月?


330 名前:誕生日だよぉ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時03分36秒


「…あぁ、6月か……」
「6月19日!!」


 うん、誕生日やねぇ。アタシの。
 いかんいかん、忘れとった。

 あんまり覚えときたくもないねんけどな。


 ごっちん、感謝やで♪



「ねぇねぇ見てよ♪」
「あぁ、うん」


 何くれたんやろぉ?
 なになに、これはなんやぁ?



「…はい?」
「へへへ♪」


 これは…なんですか?

 っていうか、わかってははいるんですけども。
 これは、あの〜…?


 ごっちんから貰うもんなん?



「手、出して」
「…」


 出してって言うか、もうとってるやん。
 しかもお約束に左手で。


331 名前:誕生日だよぉ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時04分24秒

「やっぱり似合う!」
「…あー、そう?」


 何気に薬指ですか。

 後藤真希さん、アンタは何してはるんですか。
 意味、ちゃんとわかってやってます?



「…裕ちゃん?」


 は〜い、なんですか〜〜?
 なんでそんな顔なんですか?

 …っておい、ホンマにどないしたんや?



「なんかゴトー悪いことした?」
「…なんで?」


 悪いっちゅーかなぁ…。
 びっくりしたんやわ。裕ちゃん。

 こんなんごっちんから貰うやなんて思わんかった。


 アタシがあげるんやって、思いこんでた。


332 名前:誕生日だよぉ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時05分03秒

「嬉しすぎて、な?」
「…もう、ゴトーびっくりしたじゃん」


 そう言ってごっちんが抱き付く。
 こんなところは年相応やのになぁ。

 なんでそないに色っぽいねん。



「ごっちんお返し何がいい?」
「ん〜お返しぃ?」


 そんなこと言いつつ、ごっちんを連れて行く。
 どこへ?ベットへ。



「…んー、裕ちゃん」
「……は?」


 はい?裕ちゃん?
 何が裕ちゃんなんや?



「お返しは裕ちゃんがいいはあとはあと
「…まぁいいけど」


 お返しになってんのかはしらんで。
333 名前:誕生日だよぉ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時05分34秒

後「なってるなってる」
中「あ、そう…?」
作「うん、そうでしょうね」

中「で、なんでいきなり指輪」
後「だって裕ちゃん30までにはって言ってたじゃん」
中「…なんや、ちょっと微妙やね」

後「……迷惑だった?」
中「まさかっ。メッチャ嬉しいやん♪」
334 名前:五月雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時06分28秒
2本目、終了です。
ごまゆうでした。

次はここでなっちゅーです。
335 名前:誕生日だべさ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時07分16秒

 バタバタバタ・・・


 うわー、すごい音ぉ・・・。

 そんなに焦んなくてもいいのに。




 ガンッ!ガタッゴン!!


 うーん、あれはきっとぉ・・・

 玄関前にあった箱かなぁ・・・・・。


 ・
 ・・
 ・・・

 ガチャ!バタンッ!


 あーもー、もうちょっと静かにできないのぉ?



336 名前:誕生日だべさ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時07分57秒


「ごめん!遅なった!!」
「……」


 だからさ、そんなに必死になって謝らなくてもね。
 別におこってなんかいないんだしさ。

 あぁ、ほらほら。



「頭下げなくていいよ?」
「でも…待っててくれたのに」


 それについては解決済みじゃん。
 何時間前の話なのさ。

 それよりも、なんでそっちの方が下?



「今日、裕ちゃんの誕生日なんだよ?」
「やけど、ほら…な?」


 ま、そうですねぇ。

 今日は誕生日だから会いたいって
 裕ちゃんにメールを入れたのがお昼。
 返事が帰って来たのが夕方。

 お仕事が忙しいんだよね。
 それは仕方ないかなって思うんだけど。


 あの返事はどうかと思ったよ?


337 名前:誕生日だべさ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時08分36秒



「多分ムリ」


 ねぇ?それってヒドイでしょ?

 ムカッってきて思ったままをメールで送った。
 数分後、異常に低姿勢な電話が鳴った。


 9時半に駅前で。
 そう言われて待ってて10時半。

 裕ちゃんからまた電話。



『ごめん!先、行ってて!』
 プチッ・・・


 メールでいいのに、とか思った。
 で、その後すぐに電話の方が早いかって。

 家に向かってる途中にもメール。
 何回も何回も謝ってる。


 はいはーい、わかりましたって。



 もう随分と汚くなった合鍵で
 何度も開けた扉を開ける。

 それから今にいたるまで、のんびりしてた。


 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
338 名前:誕生日だべさ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時09分11秒

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

「ホンマにごめんなぁ」


 いいよぉ、まだ間に合ってるしね。
 ムリ言ったのになんとかしてくれたし。

 それだけで嬉しいもん。


 だって、全部、全部さ。



「なっちの為っしょ?」
「そうやねんけどな…」


 なんて言って、真っ赤になっちゃった。
 可愛いねぇ。そんな裕ちゃんにご褒美だよ。



「…?」


 今日は誕生日だし。
 明日はなっちお休みだし。

 一緒にご飯食べて
 いっぱい色んなこと話して。

 それから……



 腕枕で寝ようね?



「…うん」
339 名前:誕生日だべさ♪ 投稿日:2002年06月19日(水)00時09分42秒

安「ねぇ裕ちゃん、珍しくないかい?」
中「そうやねぇ…」
安「ねぇ…?」

安「誕生日なのに弱いねぇ」
中「なっち強いなぁ」
安「なんか新婚夫婦の結婚記念日みたい?」
中「う〜ん、新婚やなくて熟年やねんけどなぁ」
安「もう…裕ちゃんったらはあとはあと
340 名前:五月雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時11分04秒
おっしゃ、3本目、終了。
なっちゅーでしたぁ。

最後はやっぱりやぐちゅーで。
U−18モノです。向こうの板。
341 名前:五月雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時40分22秒
>327 名無し読者 さま。

 >あっ、ごっちんのほうはこうなってたんですね。
  ややこしいことしてスイマセンでした(ぺこぺこ


>328 名無し読者 さま。

 >もう一度向こうから指定どおり(タブブラウザつかって切り替えながら)
  読んでみました。
  作者も同じことしながら更新してました。そして間違えました(泣)
342 名前:五月雨 投稿日:2002年06月19日(水)00時45分21秒
この板で書くのは最後でした。

すっごく楽しくやらせていただきました!
色んなことが勉強になりましたし、色んなことに挑戦しました。


んで、向こうでも言ってるんですけど…。
新作があるにはあるんですが、需要がないのに始めても…なのです。

一応、これでこの板とあっちの板は終了なので一度やめます。
ちょっと考えてからまた書きたくなったら書き始めます。


今までありがとうございました!
それと、上げてもらっても問題はないので構いませんが…。
もしかしたら、終わったので上げない方がいいかもしれません。

お世話になりました。。。
343 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月22日(土)14時16分01秒
五月雨さんの作品大好きです。
新作がんがん始めてください。(w
需要はうなぎのぼりです。
復帰お待ちしております。
344 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月30日(日)06時53分55秒
ゆうごま好きすきスキ!!!
大好きです。
やめるなんて残念でなりません。

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