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恋の嵐

1 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月10日(土)22時41分29秒
はじめて書かせていただきます。
脈絡のない文になると思いますが(汗
頑張らせていただきます。
登場人物は吉石後保高紺です
2 名前:彼女の夢 投稿日:2001年11月10日(土)22時51分41秒
……私の周りを白い煙が漂っている。
此は何処?
煙を手で散らしても、視界は一向にひらけない。

私以外に誰も居ないのかなあ…。

「真希ちゃ〜ん!紺ちゃ〜ん!」

―――私の耳に返ってきたのは温かい人達の声ではなく、空虚なコダマ。
ふと、心細さが頬をつたった。
3 名前:彼女の夢 投稿日:2001年11月10日(土)23時09分18秒
その時です。

『もう大丈夫』
………えっ!?
『私がそばに居るよ』

アナタが現れたのは。

突然の声に慌てる私に手がさしのべられる。

「だっだっ誰!?」
何もかもがいきなりな出来事。
此に居る事も、アナタに出会った事も。

まだ私はアナタが誰か知らなかった。
だから、目の前の手のひらから顔へと警戒の視線を移した。
4 名前:彼女の夢 投稿日:2001年11月10日(土)23時27分28秒
でも、その姿は煙に遮られ、淡いシルエットが瞳に揺れるだけ。

――もしかして、王子様?

授業中ノートに描いた私の王子様。
確か真希ちゃんに鼻で笑われたっけ…。
全く夢のない娘だわ。

などといつの間にか物思いに耽てしまっていると
『早く〜〜』
と、王子様(?)が焦れったそうに手を更につきだしてきた。

本当に誰なんだろう?

(手をとれば分かる)

此から抜け出したい。目の前の人物の正体が知りたい。

期待・好奇心が不安を上回った瞬間、私は恐る恐る右手をその手に重ねた……
5 名前:いつもの朝 投稿日:2001年11月10日(土)23時44分45秒
と、そこで私の意識は鮮明になった。
閉じていたらしい瞼んゆっくりと開ける。
何故か頭痛がした。


「――で、以上がひとみの妄想夢物語なわけね」
真希は怠そうにサラサラの茶髪をかき上げると、いつもの無表情で言った。

「もぉ〜、妄想だけ余計だよ!はぁ、でもやっと会えたわ、愛しの王子様に」

ひとみは寂しげな冬空を眩しそうに目を細め見上げた。
(今日は何もかもが輝いてるわ〜)

一人盛り上がりなひとみに冷たい視線を送る真希。

「つーかさ、何でそれが王子なの?何で分かるの?」
バっカじゃないの、といった感じで真希は机から雑誌をとり出し、適当に見だした。
6 名前:いつもの朝 投稿日:2001年11月11日(日)00時00分31秒
そんな真希の様子にも動じずにひとみは自信満々な顔で続ける。

「私には分かるは!何故?って?愚問ね…それは――」
と、言い立ち上がりだす。

雑誌に夢中になりながらも
「それは?」
と、とりあえず相づちを真希は打つ。

「それはね、フィーリングよ!オーラよ!王子様の気配を感じたわこの吉澤ひとみ!」

グッと拳を握り締めて力説を始め、
「あそこで母さんが頭叩かなきゃ今頃私は王子様と…って、やっだ私ったら〜。朝からそんな〜」
両手で顔を覆い恥ずかしがる始末のひとみ。

(今頃、夢見てたら遅刻だって)
真希は心の中でついツッコんでしまった。
7 名前:いつもの朝 投稿日:2001年11月11日(日)00時53分26秒
真希はひとみと幼馴染みの為、この暴走ぶりには慣れている。
クラスメイトも初めは戸惑っていたが、近頃は「いつもの事」と流している。

しばらく雑誌を見ていた真希は何気なく視線をひとみに向けた。

(そろそろ終わったかな〜)

しかし、真希の瞳に映ったのは、いつも以上に興奮中のひとみ。

「アンタまだ立ってたの?そろそろ座っときな〜。圭ちゃん来るってば」

時計は8:30を過ぎようとしている。

8 名前:いつもの朝 投稿日:2001年11月11日(日)01時14分11秒
―――応答なし―――
今だに立ちっぱなしのひとみ。
かすかに口が動いている。

「よしっ!分かった。今日は壊れてな。私が許す」
ひとみを止めるのが面倒になった真希は再び雑誌に視線をおとす。

「あっ、このコート可愛い〜。…7万!?」

「後藤さん」
ふいに名前を呼ばれ振り返ると、担任の保田圭が腕を組んでたたずんでいた。

「お〜圭ちゃん。おはよ〜」
「おはよ、じゃないでしょ」

圭はニコやかに真希に近づくと雑誌を取り上げた。
「雑誌くらいイイじゃん〜」

頬を膨らませて抗議の声を上げるのも空しく雑誌は圭のファイルに収められる。

「返してほしかったらコレちゃんと止めといて」

ね?と微笑み、軽く肩でひとみを指し、圭は教壇に向かった。
9 名前:王子現る!? 投稿日:2001年11月11日(日)01時42分19秒
「はーい、みんな席に着いてー」

圭の一言で生徒達はそれぞれの位置へと戻りだす。
ここまではいつもの朝の風景。

「今日はみんなに朗報で〜す」

いつになく上機嫌な圭と『朗報』と言う言葉に教室内がざわめく。

もたいぶるように数歩歩き圭はドアをゆっくり開けた。

「もう入っていいよ」
ドアの向こうには俯いた少女が立っていた。
全体的に華奢で、髪はやや茶色く肩に軽くかかっている。

圭はニコニコ顔で少女の肩を抱き、教室に迎え入れた。
10 名前:王子現る!? 投稿日:2001年11月11日(日)02時30分53秒
「おおっ〜、転校生じゃん。圭ちゃんベタ惚れだね〜。可愛いのかなあ」

ねえ?と、隣の席のひとみに話しをふるが
ひとみは……窓の外を見て何やら交信している。

「はぁ〜……まっ、圭ちゃんの場合なんでも可愛いだしね〜」
大した事ないっしょ、と真希は頬杖をつき更に少女に視線ん注ぐ。

「じゃ、自己紹介しようか」
圭の言葉にビクッと身体を反応させ、少女は顔を上げた。

「……石川梨華です。よろしく」

細くとおった鼻筋、意志の強そうな瞳、下がり気味な眉、形の良い唇に小麦色の肌。

『愛らしい』と言う言葉がとても似合う少女だった。
11 名前:インスピレーション:真希の場合 投稿日:2001年11月11日(日)03時33分29秒
梨華は一言だけ言うと口を閉ざした。

「そんだけかい!?まっ良わ。ちなみに歳はみんなより1コ上だけど気にしないで、だそうです。ね、石川?」

圭の問いに梨華は愛想笑いで応える。

そして、圭は梨華に関する情報――
「帰国子女で〜だから年上なのにみんなと学年が同じなんだ」
「〜で訳あって一人暮らししてる」
等を話し始めた。

その横で梨華はどうしたら良いのか分からず目線を泳がせている。

真希は、と言うと…
梨華が顔を上げた瞬間に息を呑んだまま止まっていた。
瞳には梨華が映っている。
12 名前:インスピレーション〜真希の場合 投稿日:2001年11月11日(日)03時44分00秒
梨華は一言だけ言うと口を閉ざした。

「そんだけかいっ!?まあ良いわ。ちなみに歳はみんなより1コ上だけど気にしないで、だそうです。だよね、石川?」

圭の問いに梨華は愛想笑いで応える。

そして、圭は梨華に関する情報――

「帰国子女で〜だから年上なのにみんなと同じ学年なんだ」
「〜で、訳あって一人暮らししてる」
等を話し始める。

その横で梨華はどうしたら良いのか分からず目線を泳がせていた。
真希は、と言うと……
13 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月17日(土)18時44分19秒
んで、続きは?
気になるっす・・・
14 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月04日(火)15時54分01秒
続きを書いてください。
15 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月04日(火)17時48分40秒
案内板の総合依頼スレに作者さんの書きこみがあったよ。
「PC不調」らしいっす。
16 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
17 名前:だべさ〜。 投稿日:2001年12月04日(火)17時57分03秒
ゴメン。違うとこかいちった。
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)02時30分49秒
17>あ〜あ(w
削除依頼出した方が・・・
19 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月11日(月)16時14分27秒
うんうん
20 名前:勝手に書いてみたり‥ 投稿日:2002年03月27日(水)01時03分08秒
真希の目も思考も梨華に釘付けだった。
もう圭の声なんて聞こえない‥‥いいや、もとから聞いていない。ただ一つの思いで頭は一杯。

――可愛い過ぎ...

もし今の真希をマンガっぽく描くなら、その瞳はハートになるだろう。そして、高鳴る心は『マスク』のように胸の辺りから飛び出ているだろう。
「これが一目惚れってやつ?」
つい小さく声に出してしまい、思わず赤面する。でも、確かに真希のそれは一目惚れ以外の何ものでもない。
恋の息苦しさに、自然と吐く息が荒くなってきた。
21 名前:勝手に書いてみたり‥ 投稿日:2002年03月27日(水)01時15分00秒
はぁはぁと一人 梨華を見つめて悦る真希の鼻息にひとみは逝っていた意識を現実に引き戻される。
「ちょっと真希ちゃんてば。髪が乱れる〜」隣の席とは言え真希とひとみの距離は一メートルはある。それにもかかわらず真希の激しい息遣いは ひとみの髪をなびかせた。
よく見ると、真希の半径 一メートル内のクラスメイト達は皆 その被害にあっている。真希自身も微妙に前髪が浮いていた。
この日 一種の台風がひとみのクラスに起こった。それが、恋の始まり。
22 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月28日(木)05時42分37秒
おお!久々の更新…
後藤の反応が面白いです(w
23 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月31日(日)01時14分10秒
いしごま♪
ごっちんの反応おもろいっす(w
がんがってください

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