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爆走中

1 名前:作者 投稿日:2001年11月18日(日)02時37分38秒
雪で『暴走中』を書いていた者です。


今回も、ひっそりこっそりsage進行でまいりたいと思います。

2 名前:予告編 投稿日:2001年11月18日(日)02時40分27秒
裕「おっ、新しいスレやな。」
作「はい。お引っ越ししてきました。」
裕「しかし『爆走中』って、ベタなタイトルやな。」
作「いいじゃないですか。裕ちゃんにはしっかりと爆走してもらいますからね。」
裕「なんか、疲れそうやわ。」
作「まぁまぁ、そう言わずに…。ところで、次のお相手は石川さんに決まりましたので、よろしくお願いしますね。」
裕「えっ?石川って、あのクソチャーミーのことか!?」


3 名前:予告編 投稿日:2001年11月18日(日)02時42分02秒
作「裕ちゃん…。相変わらず口が悪いですね。せっかく新しいところに来たんですから、もう少し慎んだらどうですか?」
裕「さっきは爆走しろってゆうとったのに、えらい矛盾しとるやないかい。」
作「意味が違うと思いますが…。」
裕「それより、何で今度の相手は石川やねん?裕ちゃんの希望は聞いてくれへんのか?」
作「作者が、先日のハロモニの石川さんとの絡みを見て、話を思い付いたからです。」
裕「アンタかて、相変わらず勝手なヤツやなぁ。やっぱりアホ作者やわ。」

4 名前:予告編 投稿日:2001年11月18日(日)02時43分11秒
作「その呼び方、新スレにまで持ち込まないでくださいよ!」
裕「まぁまぁ、ええやんか。で、石川との話はどんな話なんや?」
作「クリスマスネタです。」
裕「えらい気が早いなぁ…。まだ11月やで?」
作「いいんです!時代は先取りしないといけませんからね。」
裕「意味がちゃうと思うねんけどなぁ…。」



…というわけで、次はゆうりか(こういい呼び方、するんでしょうか…?)です。


5 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月18日(日)20時00分38秒
「中澤さ〜ん!今日おヒマですよねぇ〜?」
突然なんやねんな、石川…。
しかも今日はクリスマスイブやろ?
そんな日に、ヒマって勝手に決め付けるんか、オマエは!
私かて、イブの日に一緒に過ごす相手の一人や二人……。
おらんねんなぁ、これが…。
「うん、まぁヒマやけど…。何でや?」
「石川と一緒に過ごしましょ?」
「なんで今日みたいに日に、石川と過ごさんなあかんねん!」
「え〜!だって中澤さん、この前、今年のクリスマスは石川と一緒に過ごしてくれるって、言ったじゃないですかぁ〜!!」

6 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月18日(日)20時02分02秒
そんなこと言うたっけなぁ。
思い当たることっちゅうたら…。
番組の本番でのことか!?
確か、プッチの新曲を紹介しとる時やったかいな?
クリスマスソングってゆうことで、私が、
『今年もひとりぼっちのクリスマスがやってきますね。』
ってこぼしたんや。
そしたら石川が、
『じゃ、一緒に過ごしましょうよ!』
って返してきた。
私もその場のノリで、肯定的な返事をしたんやけど。
あんなん、番組の中でのお遊びやと思てた。
それを石川は、真に受けてたんか?

7 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月18日(日)20時03分36秒
「ねぇねぇ、中澤さん。いいでしょ?」
石川は私の手を揺さぶりながら、訴えるように言ってくる。
「なんや、石川?イブに一緒に過ごす彼氏もおらんのかいな?」
ここで素直に頷くほど、甘くないで私は!
「いるわけないですよ!中澤さんにだって、いないんですから。」
ホンマ、一言多いやっちゃなぁ。
「じゃ、そうやなぁ…。石川がチャーミーの格好をしてくれんねんやったら、一緒に過ごしたってもええわ。」
あの番組での会話は、石川梨華やのうて、チャーミー石川と交わした会話やからな。


8 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月18日(日)20時04分49秒
「わかりました!石川、着替えてきます。衣装さ〜ん!チャーミーの衣装、お借りしてもいいですかぁ〜?」
「ちょ、ちょい待ちぃや!本気にしてどないすんねん!びっくりするわ、もう!!」
「え〜?冗談だったんですか?」
「当たり前やないの。あんな格好の石川と一緒に外歩くの、イヤやわ!」
「ひどいですよ〜、それ〜!」
そら、アンタはええかもしれんけど、こっちがこっぱずかしいっちゅうねん!
「んで、どっか行きたいトコあんのか?」
「はいっ、中澤さんのおウチに行きたいです。」


9 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月18日(日)21時15分11秒
新スレおめでとうございます♪
今度は裕ちゃんが爆走しちゃうんですね(笑
つづき楽しみです。

いつかまたやぐちゅーを書いてくださーい。
10 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月19日(月)02時14分55秒
「なんで、私のウチやねん?」
「だって、プッチの新曲を聞きながら、ぴったりするんでしょ?」
あぁ、確かそんなことも言うとったなぁ。
「ほらっ、ちゃんとCDも持ってきましたよ!」
石川がカバンから、プッチのCDをチラッとのぞかせている。
でもなんで、CDショップの袋に入っとんのや?
買わんでも、みんな1枚ずつもらったハズやのに…。
私の不思議そうな顔に気付いたのか、石川は、
「今日、持ってこようと思ったんですけど、忘れちゃったんです。だから、ここに来る途中で買ってきました。準備いいでしょ?」


11 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月19日(月)02時16分08秒
「準備いいって…。私のウチにかってちゃんとあんねんけど…。」
「あっ!そうでしたね!すっかり忘れてました。」
こういう天然なとこ、全然変わっとらんな。
「まっ、いっか。プッチの売上に貢献したと思えばいいですよね。今度、保田さんに褒めてもらおうっと!」
うん、そうやなぁ…、ってあかんやろっ!!
アンタ、タンポポやろ!
ライバルの売上に貢献してどないすんねん!?
それに、なんで圭坊やねん!?
まぁええわ、私には関係のないこっちゃ…。


12 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月19日(月)02時17分21秒
結局、石川は私のウチに来ることになった。
強引に押し切られたカタチやねんけど。
まぁ、一人で寂しく過ごすよりはマシやからな。
「石川、晩御飯どうする?」
ウチに来ても、何もあらへんからなぁ。
「どこかで食べて行きましょうよ。」
どこかって、まさか居酒屋に連れて行くわけにもいかんし。
それに今日は、クリスマスイブやろ。
「どうせ今日は、どこに行ってもカップルだらけやろうし、そんな中で石川と2人でご飯って、なんかむなしいなぁ。」


13 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月19日(月)02時18分41秒
「そんなこと言わないでくださいよぉ。それだったら、私達もイチャついてやりましょうよ!」
「アホかお前は!なんで石川とイチャつかんなアカンねん!」
石川の頭を、軽くはたいてやった。
「ひっどぉ〜い!石川のこと嫌いなんですか〜?」
「大嫌い、大嫌い、大嫌い、台ふきん〜♪」
近くにあった手拭を手に取り、『サマーナイトタウン』の曲に乗せて、歌ってやる。
ごめん矢口…、アンタのダジャレ、勝手に使わせてもうたで。
吹き出しながらも、イジけてしもた石川。
なんやかわいいなぁ。
これやから、石川イジメはやめられへんわ。

14 名前:作者 投稿日:2001年11月19日(月)02時19分31秒
>9さん。

ありがとうございます。
新スレ、とうとうたててしまいました。
前のスレをたてた時には、まさか2つ目までくるとは思っていなかったんですが…。
タイトルだけはパワーアップしましたが、内容はパワーアップしないと思われます(w

やぐちゅーは、また書けたら書きたいですね。

15 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)04時22分45秒
「まぁ、そうスネんと…。冗談やって。」
「ホントですか?じゃあ、石川のこと台ふきんですか?」
私の手から手拭を取り上げ、顔の前でヒラヒラさせながら聞いてくる。
「あぁ、もちろん台ふきんやで!」
私もまた手拭を取り返し、石川の首を絞めながら答える。
「うっ、ぐるじぃ…。でもうれじいでずぅ…。」
苦しみながら、喜ぶなや…。
こんなとこも、かわいいねんけどなぁ。
でもさっきから、手拭をおもちゃに何やってんだか…。
「じゃ、晩御飯はコンビニ弁当でええかぁ〜?」
「え〜?その方がなんかむなしくないですかぁ?」



16 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)04時24分38秒
「うっさい!文句あんねんやったら、別にウチに来んでもええねんで!」
「あっいいえ、いいです!石川、コンビニのお弁当大好きです!」
なんで、そこまでして私のウチに来たいねんやろ?
私と一緒におって、楽しいんかなぁ…?
でも、石川が嬉しそうにニコニコと笑っている顔を見てたら、そんなんどうでもええか、と思えてきた。
「んじゃ、決定やな。ほな行こか?早よせんな、置いてくで!」
「あっ、ちょっと待ってくださいよぉ〜!」
石川が慌てて追いかけてくるのを待って、私ら2人は一緒にスタジオを出た。


17 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)05時12分49秒
それから私らは、近くのコンビニに寄って、適当にいろんなもんをカゴに入れた。
今日は、チキンとシャンペンははずせんな。
石川は、何買うんやろ?
って、ちょっと待ったりぃや!
まぁ、弁当はええにしても、あとは…。
豆の煮物、トマトサラダ、杏仁豆腐、チョコバナナケーキ…。
ケンカ売っとんのか!
私が食べるワケやないんやから、別にええねんけど、よりにもよって…。
これが、ワザとやってるんやないってゆうのが、ある意味一番怖いわ。
しかも、なんちゅう取り合わせやねん。


18 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)20時00分16秒
「石川、買うんはそれだけか?それやったらそのカゴ、こっちに貸し!私のと一緒に払うから。」
「えっ、いいですよ。自分で払いますよ。」
「ええからええから。こんなモン、安いモンや。それにレジの人も忙しそうやから、一回で済ませた方がええやろ?」
「あっはい、すみません。ありがとうございます。」
石川は、ホンマに申し訳なさそうにカゴを私に差し出した。
こんなことくらいで、そんなに恐縮せんでもええのになぁ。
結構、素直でいい子やねんなぁ。
石川の新たな一面を見た気がしたわ。


19 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)20時01分14秒
コンビニを出て私のウチまで歩いている途中、いきなり石川が腕を組んできた。
「なんや、石川?ぴったりすんのは、プッチの新曲を聞きながらと違うんか?」
「だって寒いんですもん。こうやってると、あったかいでしょ?」
雪こそ降っとらんけど、確かにこの季節、身にしみる寒さやもんな。
ちょっとした気恥ずしさがあるけど、まぁええか。
それにしても石川の身体、あったかいなぁ…。
私は更にぬくもりを求めようと、石川を引き寄せ、密着度を高める。


20 名前:ぴったりしよう 投稿日:2001年11月20日(火)20時02分08秒
「中澤さ〜ん!そんなに引っ張らないでください。歩きにくいですよ〜!」
そう言いながらも、石川は私の腕から離れようとせぇへん。
「ん〜?ええやんか。石川、ぬくいねんもん。それに石川の方からくっついてきたんやろ?文句、言うな!」
「は〜い!」
なぜか、うれしそうに私の腕をギュッと掴んでくる石川。
そして、そうされることをなぜかイヤやと感じへん私。
うん、たまにはこういうクリスマスもええかもしれんな…。


21 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月20日(火)23時49分16秒
中澤さんの腕にしがみつきながら、ゆっくりと中澤さんのおウチに向かう。
本当はすっごく寒いはずなのに、今はそんな寒さは感じない。
だって、中澤さんがこんなに近くにいてくれるから。
それになんだか、いい香りがする。
上品な大人の香りって感じかな。
中澤さんの横顔をチラっと見る。
「ん?なんや?」
私のその視線に気が付いたのか、中澤さんが私の方に顔を向け、立ち止まって聞いてくる。
「い、いえっ。何でもありません。」
「ヘンなヤツやなぁ。」


22 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月20日(火)23時50分20秒
「え〜、そんなことないですよ〜!」
「充分ヘンや。裕ちゃんが保証したるから、安心しぃ。」
少し口は悪いけど、なんだかんだ言っても優しい中澤さん。
結局、最後には私の言うことを聞いてくれる。
今日おウチに行きたい、って言ったことだってそう…。
「ほらっ、行くで。」
「あっ、はいっ。」
中澤さんの顔から視線を前方に戻し、またゆっくりと歩き出す。
なんか、ずっとこのままでいたいな。
中澤さんのおウチに着くのが、ちょっと惜しい気がした。

23 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月21日(水)01時14分08秒

 いいですねぇ。ほんわかしちゃいました。
 だけどここは爆走中(澤
 どうなるのやら・・
 
24 名前:作者 投稿日:2001年11月21日(水)22時25分23秒
>23さん。

ほんわかしていただけて、うれしいです。
『爆走中』と仰々しいタイトルを銘打ってはいるものの、この先どうなってしまうんでしょうか…?
それは作者自身にも、まだわかりません(ヲイ


本当は、全て裕ちゃん視点で通すつもりだったのですが、石川さんの気持ちも書きたくなったので、ほんの少しだけ入れてみました。
次からは、裕ちゃん視点に戻ります。


25 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時26分42秒
私のウチに着き、鍵を開けるために石川の腕をそっとほどいた。
石川がちょっと、名残惜しそうな顔をしたのは気のせいか?
玄関を開けて石川を中に入れる。
リビングに入った石川の第一声は…。
「うわぁ〜、何にもないですねぇ〜!」
思ったままのことを口にする子やなぁ。
「うん、まぁな。あんまり物をゴチャゴチャと置くの好きやないから。」
「でも、なんか中澤さんらしいですね。」
私らしいって、どういうことやねんな!?
「まぁ、その辺に座っとき。しばらく寒いやろうけど、今エアコン入れるから。」

26 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時28分07秒
「はいっ、失礼します。」
石川がソファーに座るのを横目で見つつ、エアコンのスイッチを入れる。
もちろん、N社製や。
石川は、さっきコンビニで買ってきた恐怖の品々を袋から取り出し、テーブルの上に並べている。
私はキッチンに行き、食器棚からグラスを2つ出して、リビングに戻った。
「石川、せっかくやからコレ飲もうや。」
シャンペンを見せながら言う。
「えっ、石川まだ未成年ですよ。」
「何や、知らんかったんか?クリスマスイブはな、未成年でも保護者の管理の元やったら、お酒飲んでもいいって法律できてんで。」

27 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時29分33秒
「本当ですか?知らなかったです。」
ホンマなわけあらへんやろ…。
まったくこの子は、何でも真に受けるやっちゃなぁ。
でもここで冗談やって言うたら、飲みそうにもないな。
真面目な子やから。
「ホンマホンマ!だから今日は、飲んでもええねん!」
「わかりました。じゃあ、いただきます。でも中澤さんって、石川の保護者だったんですか?」
ヘンなとこに、つっこんでくるなぁ…。
「あぁそうやで。今日の石川の保護者は裕ちゃんや。」
「じゃ、中澤さん。石川のこと保護してくださいね!」

28 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時30分51秒
……??
何を保護すんのや?
石川って、時々こういうワケわからんこと言うよなぁ…。
「わかったわかった!しっかりと保護したるからな!」
とりあえず適当に返事をしながら、シャンペンを2つのグラスに注いだ。
そしてその1つを石川に渡す。
「まっ、乾杯といこうや!」
「はいっ!」

「「メリ〜クリスマ〜ス!!」」
カチ〜ン!
ゴクゴクッ!

はぁ〜、たまにはシャンペンもええもんやね。
いつもはビールばっかりやからな。
石川はどうなんやろ?
飲ませたのはいいけど、アルコール苦手やったらちょっとマズいなぁ。

29 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時31分57秒
「石川、大丈夫か?」
「はいっ、おいしいです!」
「そうか、それならええねんけど。石川は、お酒飲んだことあんのか?」
「実家にいる時に、お父さんのお付き合いでビールをちょこっとだけ。それはあまりおいしいとは思わなかったんですけど、このシャンぺンはおいしいです。」
まぁこんなもん、私に言わせたらジュースみたいなもんやからな。
でも、あんまり飲ませたらアカンわ。
一応、アルコール入ってんねんし。
「ほな、食べよか?」
「はい、食べましょう!でも中澤さん?どうして、石川から離れるんですか?」


30 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時33分15秒
「いやっ、なんでもあらへんで。あんまり気にせんといて。」
「気になりますよ〜!!」
誤解すんなや、石川。
アンタから離れたいんやのうて、その恐怖の品々から発せられる匂いから離れたいだけやねんからな。
「まぁまぁ、ええから。それよりこのチキン、食べるか?」
ごまかすように聞く。
「はいっ、いただきます!クリスマスですからね。」
「そう言えば石川、鶏肉苦手とちゃうかったっけ?」
「いえ、大好きですよ。生きてなかったら平気です。」
まぁそうやなあ。
あんまり、生きた鶏を食うヤツっておらんわな。


31 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時34分20秒
「じゃ、チキンをもらった代わりにコレあげます!」
そう言って、石川がトマトを差し出してくる。
だからいらん、っちゅうねん!!
近づけてくんな!
ホンマに気付いとらんのが怖いわ…。
「どうして逃げるんですかぁ?じゃあ、石川が食べさせてあげます!はい、ア〜ンしてください!」
「アホっ!!」
石川の額を軽く小突く。
「ひっど〜い!石川、悲しいですぅ〜!」
……ったく、天然もここまできたら天才やで、ホンマ…。

32 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時35分42秒
そんなこんなでご飯も食べ終わり、今は私がいれたコーヒーを飲んでいる。
いれたってゆうても、インスタントやねんけどな。
ビールを飲みたい気分やけど、石川が一緒やから今日は我慢しとこ。
「ねぇねぇ中澤さん!プッチのCD聞きましょうよ!」
ホンマに聞くんか?えらい律儀な子やねぇ。
まぁ、せっかく自腹切って買ってきたんやから聞こか。
「おしっ、わかった。あそこにステレオあるから、CDセットしてきて。」
「はい!」
石川はCDをカバンから出すと、急いでステレオに走っていった。

33 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時36分49秒
そないに急がんでも、ステレオは逃げへんのになぁ…。
ステレオの前に座り込んだ石川は、なにやら悪戦苦闘している。
「どないしたんや?」
「曲、流れませんよ?故障じゃないんですか?」
そんなわけあらへんやろ。新品に近いねんから。
って、おい石川…。
それ、一時停止ボタンや。
一生流れへんわ。
「ボタン、隣!」
「あっ、こっちですね。ごめんなさい…。」
そう言って、石川が隣の再生ボタンを押した途端…。

『せぇ〜の、メリ〜クリスマス!!!』
鼓膜が破れるかと思うほどの音量で、曲が流れだした。

34 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月21日(水)22時37分58秒
私は近くにあったリモコンで、慌てて音量を下げた。
いつの間に、ボリュームMAXにしとったんや?
これじゃ、『びっくりしたいX'mas!』になってまうがな!!
こんなことやったら、はじめっから私がリモコンで操作しとくんやったわ。
石川は、なんやシュンとしてしもたし。
でもそんな石川の姿を見てたら、ちょっとかわいそうになってきて、
「石川、こっちにおいで!ほらっ、ぴったりしようや!」
と声をかけた。
すると石川は、またさっきと同じようにこっちに向かって走ってきた。
だから、そんなに急がんでも逃げへんって。

35 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時30分20秒
「中澤さ〜ん!」
そう叫びながら、石川がソファーの私の隣に腰をかける。
でも、ぴったりするってゆうても、どうしたらええんやろ?
とりあえず石川の肩に腕を回して、こっちに引き寄せとこか。
石川も私に体重を預けながら、恐る恐るといった感じで私の腰に腕を回してくる。
何もそんな、遠慮することないのになぁ。
「なぁ、石川。私のこと怖いんか?」
「いえっ、怖くなんか全然ないですよ!」
「せやったら、そんなに遠慮せんでもええで。もっとこっちにおいでぇや。」

36 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時32分48秒
「はい。」
そう返事をして、私は中澤さんにぴったりとくっついた。
中澤さんの腰、本当に細いなぁ。
中澤さんは、私の肩に回していた手を頭に持ってきて、そっと撫でてくれる。
なんだか、気持ちいい。
さらに中澤さんは、その手で私の頭をグイッと引き寄せ、肩の上に預けさせてくれた。
う〜ん、やっぱりいい香りがする。
「中澤さんって、いい香りしますよね。」
「ん〜?そうか〜?石川かって、ええニオイすんでぇ。」
そう言って、中澤さんは鼻をクンクンさせている。

37 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時34分27秒
「ちょっと、中澤さん。そんなにニオイをかがないでくださいよ!」
「ええやんかぁ〜。減るモンでもあるまいし。」
そりぁ、そうだけど…。
自分から言い出したことなんだけど、実際にこうやってぴったりとくっついていると、なんか照れ臭く感じる。
さっき、腕を組んで歩いていた時にはあまり感じなかったんだけど。
私は中澤さんの肩に頭を乗せたまま、視線を中澤さんの方に向けた。
顎から首筋にかけてのラインが目に入る。
何だか妙に色っぽいな。
どうしよう、ドキドキしてきちゃった…。
顔も少し赤くなってきたのがわかる。

38 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時36分04秒
「どないしたんや?顔、赤いで。」
中澤さんが、顔を近づけて話しかけてきた。
中澤さんの息が、私の頬にかかるほどの至近距離。
さっきよりも激しく心臓が早鐘をうっている。
こんな私の状態を中澤さんに知られるわけにはいかない。
なんとかしないと…。
とりあえず、中澤さんから離れよう。
このままだと、おかしくなってしまいそうだから。
「なんや、もうええんか?」
身体を離した私に、中澤さんがそう聞いてくる。
「はい。プッチの曲も終わりましたし…。」

39 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時37分32秒
「そうか…。」
でもまだ中澤さんは何かを言いたそうに、じっと私を見つめている。
そんなに見つめないで欲しい…。
この雰囲気は一体、何?
なんとかこの雰囲気を変えるためには…。
よしっ!
ここは、チャーミーの力を借りよう。
いつも中澤さんに“暴走し過ぎや!”と注意されるチャーミーになれば、きっとこの雰囲気も変わるはず。
錯乱状態に陥った私の今の思考では、そんなことしか頭に思い浮かばなかった。

40 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時39分02秒
「あっそうだ、中澤さん!さっきコンビニでお金払ってもらったお礼に、このCD差し上げます。チャーミーからのクリスマスプレゼントです!!」
な、なんやねんな、急に?
さっきまで顔を赤くして照れまくっとった石川が、いきなりチャーミーに変身してもうたで。
なんやちょっと、かわいいなぁなんて思とったのに…。
「あ、あぁ、そうか。ありがとうな…。」
でもまぁ、くれるってゆうてるんやからもろとこか。
「なんだったら、チャーミーのサインも付けちゃいます。」
そう言って、CDケースにサインを書き始める石川。
41 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時40分59秒
ホンマにチャーミーになりきっとるで…。
一体、どないしたんや?
「あれっ?書けないですよ。」
そら、ボールペンじゃ書かれへんわな。
私は黙って、サインペンを差し出す。
「あっ、ありがとうございます!」
いえいえ、どういたしまして…。
石川はサインペンを受け取り、またサインを書き始めた。
「ハイ、中澤さん!」
「あんがと…。」
石川から手渡されたCDケースを見ると、ご丁寧に“裕子さんへ”と書かれていた。
“裕”の字が、『ころもへん』やなしに『しめすへん』になってんねんけど…。

42 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時42分20秒
まぁ、細かいことはええか…。
しかし、プッチのCDにチャーミーのサインって、どないやねんな?
「あっコレ、プッチのでしたね。チャーミーがサインして良かったんでしょうか…?」
やっと気付いてくれたんか。裕ちゃん、うれしいで…。
でももう手遅れやけどな。
「じゃあ、プッチの3人のサインも書いておきますね。」
そう言って、私の手からCDケースを取り上げ、裏に3人のサインを真似て書いている。
もう、好きにして…。
石川は更に、何やら怪しげな絵を書き始めている。
まさかその絵は…。

43 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月23日(金)18時43分40秒
「ねぇ、見てください!この犬の絵!保田さんのを真似したんですけど、似てるでしょ?」
もう何も言えん。
「世界でたった一つしかない、プレミアムCDの完成です!」
どこまで突っ走るつもりや、この子は…。
こんなん、CDラックに入れられへんで。
でもまぁ、確かに貴重と言えば貴重やな。
だから、大事に大事に、押し入れの奥底にしまっとくわ。

44 名前:小休止 投稿日:2001年11月23日(金)18時45分20秒
裕「なんやここの石川、裕ちゃんよりも壊れてないか?」
作「そうですね…。さすがの裕ちゃんも押され気味ですもんね。」
裕「そうかぁ、石川って、こんなキャラやったんか。」
石「ち、違いますよ!石川、こんなにボケてないですよ〜!」
裕「いや、結構近いもんがあるかもしれへんで。」
石「そんなことないです!だって、中澤さんの嫌いな食べ物もちゃんと知ってますし、ステレオのボタンがわからないほど機械音痴じゃありませんし、保田さんの犬の絵だって書けないですよ〜!」

45 名前:小休止 投稿日:2001年11月23日(金)18時46分52秒
裕「最後のは、別にええんとちゃうか?ってゆうか、書けん方がええやろ…。」
圭「なんか言った?」
裕「ん?今、誰か来たか?」
作「さ、さあ…。一瞬、誰かが通り過ぎたような気もしましたが…。」
石「それに、ボールペンとサインペンの区別だってつきますし、中澤さんのお名前だってきちんと書けますし、中澤さんがセーラー服似合わないなんて、一言も言ってないですよ〜!」
裕「コラァ〜!そんな話どこにも出てきてないやろがっ!どさくさに紛れて何ゆうとんじゃ〜!!」
石「きゃあ〜!中澤さん、怖いです〜!!(逃)」

46 名前:小休止 投稿日:2001年11月23日(金)18時48分00秒
裕「何やねんな、アイツは?一体、何しに来たんや?」
作「さあ…。何だったんでしょうね…。」
裕「まぁええわ。それよりアホ作者、この後の展開はどうなんのや?」
作「裕ちゃんの希望はどうなんですか?」
裕「そうやなぁ、やっぱり基本はラブラブやろ。」
作「ラブラブって、裕ちゃんは石川さんのこと好きなんですか?」
裕「それがなぁ、ようわからんねん…。」
作「よくわからないって、自分のことでしょ?」
裕「そうやねんけど…。まぁその辺のことは、アホ作者に任せるわ。しっかりと書いてや!」

47 名前:小休止 投稿日:2001年11月23日(金)18時49分07秒
作「そんな、無責任な…。」
裕「今度、菊水の辛口持ってきたるさかいに!」
作「ホントですか?わかりました。じゃあ何とか、頑張ってみます!」
裕「ゲンキンなヤツやなぁ。アンタってホンマ、酒に弱いねんな。」
作「裕ちゃんに言われたくないですよ!」


…というわけで、またもやお酒で買収されてしまいそうな作者です(w

48 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)03時21分00秒
チャーミーのままか、石川に戻るかは
裕…ではなく作者さんに
かかってますね!!
49 名前:作者 投稿日:2001年11月25日(日)01時56分57秒
>48さん。

チャーミーのままか、石川さんに戻るかは…。

裕ちゃんに買収(?)されたからには、チャーミーのままでいさせるわけにはいかないでしょう(w


今、続きを書いているのですが、エロを入れるか入れないかで迷っています。
どちらがいいか、もしよろしければご意見をお聞かせくださればうれしいです。

50 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)03時42分00秒
エロは入れなくてもいいのでは?
この二人はほのぼのとした雰囲気が似合いそうだと思うので・・・
もちろん最終的には作者さんにおまかせしますが・・・
51 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)11時05分53秒
暴走中にて、初レスをしたものです。ず〜っと、ずっと、応援してます♪
しかし、作者さんの話にエロがないというのは、珍しいような気が……作者さんのエロの書き方、お上手なので結構好きだったりします(w
52 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)14時46分25秒
うーん、自分もエロ見たいですね。
石川相手に、裕ちゃんがどんなエッチをするのか見てみたいです。
53 名前:作者 投稿日:2001年11月25日(日)16時45分00秒
ご意見、ありがとうございました。

>50さん。

エロ無しご希望ですね。
ほのぼのとした雰囲気が似合いそうですか…。
そうですね…。


>51さん。

こちらでもレス、ありがとうございます。
ずっと応援していただいて、本当にうれしい限りです。
作者の書くエロが上手だなんて、とんでもないですよ!まだまだ修行が必要です(w


>52さん。

こちらの方は、エロご希望ですね。
石川さん相手にどんなエッチをするのか…?
作者の書くエロは、どうもワンパターンになってしまうような気がするのですが…。

54 名前:作者 投稿日:2001年11月25日(日)16時46分06秒
レスをくださった方のご意見をふまえつつ、いろいろ考えた結果、エロは入れることにしました。
まだもう少し先の話ですが…。
50さん、申し訳ありません。
作者に任せてくださるというお言葉に、甘えさせていただきます。

55 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月26日(月)13時07分27秒
「なぁ石川。一体、どないしたんや?さっきからちょっとおかしいで?」
CDはありがたく受け取っておくとして、石川が急にチャーミーになってしもた理由を探る。
「えっ、そんなことないですよ。これがいつものチャーミーですよ。」
まだそんなこと、ゆうとんか?
「アンタはチャーミーとちゃうやろ?あんなん、番組の中だけでええねん!今は石川梨華や!」
「それはそうなんですけど…。」
石川は、それだけ言うと俯いてしまった。
なんでそんな歯切れが悪いねんな?
56 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月26日(月)13時08分50秒
もしかして照れ隠しのためにわざと、チャーミーを演じてたんか?
おしっ、ちょっと確かめたろ。
「石川。こっちにおいで!」
サインを書くために少し離れてしまった石川を、再び呼び寄せる。
「なんですか?」
近づいてきた石川を、何も言わんといきなり抱きしめた。
「ちょ、ちょ、ちょっと中澤さん。何してるんですか?」
石川の抗議の声には耳を貸さず、抱きしめ続ける。
「い、いやです!はなしてくださいよ!」

57 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月26日(月)13時09分48秒
もうそろそろええか…。
そう思った私は、石川を開放してやる。
そして、石川の顔をじっと覗き込む。
予想通り、顔が真っ赤になっとる。
「もう、中澤さん!どうしてこんなことするんですか?」
「石川の方こそ、なんでそんなに赤なっとんや?」
「そ、それは…。」
そう言って、また俯く石川。
心なしか、身体が少し震えているような気がする。

58 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月26日(月)13時10分45秒
こんな石川見たん、初めてやな。
また新たな一面、発見やで。
さっきチャーミーになってもうたんは、こんな姿見られたくないから、わざとやっててんやろうな。
なにも、そんなことせんでもええのに…。
かわいいヤツやで、ホンマ。
でもいつものかわいさとは、ちょっと違う気がすんねんなぁ。
いつものは、イジめてやりたくなるかわいさなんやけど。
今のは、守ってやりたくなるかわいさ、ってゆう感じやねんな。

59 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時47分28秒
私は、俯いたまま顔を上げることが出来ずにいた。
だって、顔を上げると中澤さんの視線に掴まってしまいそうだから。
あの視線で見つめられたら、私が私でいられなくなってしまいそうで…。
この気持ちは、一体なんなんだろう?
中澤さんに抱きしめられて、ドキドキして、真っ赤になって。
身体も微妙に震えてきた。
こんな私のこと、中澤さんはどう思ってるんだろう。
きっと、呆れながら私のこと見てるんだろうな。

60 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時48分38秒
それだったら、いつものようにイジめてくれればいいのに。
そうしてくれたら、顔を上げて反論することだって出来るのに。
なのに中澤さんは、ずっと黙ったまま。
この沈黙、耐えられない。
チャーミーの力を借りることなんて、もう出来ないし…。
何でもいいから、話しかけて欲しいよ。
「なぁ、石川…。」
あっ、良かった。しゃべってくれた。
「なんですか?」
弾かれたように、中澤さんの顔を見る。

61 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時52分49秒
「石川って、かわいいなぁ。」
話しかけてくれたのはいいけど、全く予想外の言葉。
「な、何言ってるんですか…?」
「だって、ホンマのことやねんもん。」
本当はうれしい言葉のはずなのに、今この状況でその言葉はきついかも。
余計にドキドキしてくる。
身体の震えも止まらなくなってきた。
「寒いんか?」
そんな私を、中澤さんは気づかってくれる。
「いいえ、寒くなんかないです。」
寒いどころか、あついくらい…。
身体はもちろん、心まで…。
62 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時54分05秒
相変わらず中澤さんは、私のことをじっと見つめている。
私はその視線から逃れたかったんだけど、なぜか目を逸らすことが出来ないでいた。
お互い見つめ合ったまま、どのくらいの時間が過ぎたのかはわからない。
それはきっと、ほんの十数秒のことだろう。
でも私にとっては、すごくすごく長い時間に感じられた。
先に視線を外したのは、中澤さんの方だった。
そしてまた私をギュッと抱きしめてくる。
「な、中澤さん!?」

63 名前:ぴったりしよう・石川視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時55分20秒
「そんな目でじっと見られたら、なんやこっちまで照れてしまうやんか…。」
えっ、中澤さんでも照れることってあるんだ。
なんてこと言ったら、また“一言多い”って怒られるか…。
「なんか今の石川、すっごいかわいいわ。守ってあげたくなる…。」
「じゃ、守ってくださいよ。」
条件反射的に、思わずそんな言葉が口から出てしまった。
もうダメみたい。
いつの間にか、中澤さんにすっかり心を奪われてしまっている自分がいた。

64 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月26日(月)23時56分30秒
守ってください、か…。
そうやな、今日の私は石川の保護者やってんもんな。
「よっしゃ。守ったんで。」
そう言って、抱きしめる腕に力をこめる。
ん?なんや、この振動は?
石川の胸の辺りから、ものすごい音と早さの振動が伝わってくる。
これって、石川の心臓の音か!?
でも、私相手になんでこんなにドキドキしとるんやろ?
「ちょっと石川。心臓ドキドキゆうてんで?もしかして、裕ちゃんに惚れたんか?」
腕の力を少しゆるめて、冗談めかして聞いてみる。
「はい…。惚れちゃったみたいです…。」
えっ!?

65 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)07時02分48秒
惚れちゃったみたい、って…。
本気か、この子?
石川の顔を見ると、とてもやないけど冗談を言ってるような表情ではない。
「私、さっきからずっとドキドキしてました。それを中澤さんに知られないように頑張ってたんですけど、知られてしまったから…。もう隠しません。私、中澤さんに惚れちゃいました。」
ちょ、ちょい待ちぃや。
これでも私、一応、女やねんで?
しかも、一回りも年上やねんで?
大丈夫か、石川?
チャーミーよりもおかしなってしもたんとちゃうか?
66 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)07時05分03秒
でもそう言えば、石川って男性恐怖症やって話、きいたことあるなぁ…。
「石川?アンタ、男性恐怖症なんか?」
石川から身体を離して、聞いてみる。
「えっ?あ、はい…。恐怖症っていうほど大げさではないですけど、ちょっと苦手ですね…。」
やっぱりそうか…。
「石川が男苦手なんはしゃあないわ。せやからゆうて、女の私に逃げるってのは間違えてんのとちゃうんか?」
「逃げてなんかないですよ!私は本当に中澤さんのこと、好きになったんです。好きになった人がたまたま女性だっただけなんです!」

67 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)07時06分09秒
そう言って、今度は石川の方から抱きついてきた。
おいおい、マジでか!?
押し付けられる胸から伝わる心臓の音は、さっきよりもさらに大きく、そして早かった。
それにしても、石川の胸ってでかいなぁ…。
って、アホか自分!何考えとんねん!!
相手は石川やで?あのチャーミーやで?
アカンアカン。惑わされたらアカンって!
「ちょっと石川。離れてくれへんかなぁ?」
このままこの状態で抱きつかれとったら、なんかおかしくなってまいそうや。
68 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)07時07分21秒
「イヤです!離れません!」
そう言って、よりいっそう強く抱きついてきた。
逆効果やったか…。
石川の胸が、私の胸にピタッと密着している。
ヤバッ、こっちまでドキドキしてきたやんか…。
どないしよう…。
「中澤さんの心臓も、すごくドキドキしてますよ?」
ばれてもうたか…。
まぁこんだけくっついてんねんから、ばれん方がおかしいか。
「いや、あの、これは…。」
さっきとは立場が逆転したみたいや。
私の方がしどろもどろで、歯切れが悪うなってしもた。
69 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)07時08分35秒
「中澤さんって、かわいいですよね。」
これまた、さっきとは逆やな。
しかしこんな年上の私をつかまえて、かわいいとは何事や?
でもそれにつっこむ余裕は、今の私にはなくなっていた。
うっ、どないしたらええねん。
私には、チャーミーみたいな逃げ場はあらへんし。
とにかく、なんかしゃべらんな…。
「き、今日はええ天気やなぁ…。」
自分でも、何ゆうてんのかわからんようになってきたわ。
「何言ってるんですか?すごく寒かったじゃないですか!」
おっしゃる通り。石川の言ってることは全くの正論やで。

70 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時18分04秒
ああ、もうホンマにどないしよ…。
そやっ、とりあえずさっきのことでも聞いとこか。
「なぁ石川。なんで男のこと苦手になったんや?」
「えっ?なんでって、まぁなんとなくなんですけど…。」
なんとなく、ねぇ…。
「でも、男と付き合ったことくらいあんねんやろ?」
「はい、一応は…。」
石川が腕の力を弱めたので、そのスキにそっと石川から離れた。
「じゃあ、そん時までは別に男が苦手やなかったんか?」
「まぁ、そうですね…。」

71 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時22分43秒
それやったら、なんで苦手になってしもてんやろ?
もしかして、そいつに何かされたんか?
「その彼氏と何かあったんか?」
「いえ、別に何もないんですけど。ただ…。」
「ん?ただ、なんや?」
「ちょっと乱暴だったんです…。」
「乱暴って、暴力でもふるわれたんか?」
もしそうやったら、大問題やな。
でも、そんなことがあってんやったら“何もない”って言わんか…。
「暴力ではないんですけど…。」
今度はまた、石川が歯切れが悪うなる番か?
そんなに、言いにくいことなんかな?
72 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時27分50秒
「言いたくないんやったら、言わんでもかまへんで。ごめんなぁ、なんか悪いこと聞いてしもたみたいやな。」
「あっ、いえ、いいんです。中澤さんにだったら言えます。だからその…、エッチの時に、あの……」
私にやったら言える、と言いながらも語尾を濁してしまう石川。
でも、だいたいの事情は飲み込めたわ。
エッチの時に、石川のこと乱暴に扱ったってことやな。
まったく、けしからん男やで。
私は、その顔も名前も知らん男に腹が立ってきた。
73 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時31分09秒
「その時は、その人も初めてだったみたいだから、私のこと気づかう余裕がなかっただけなんだとは思うんですけど…。」
そんなヤツのことかばったりするんか、石川…?
相手のことを気づかう余裕がないってのと、乱暴に扱うってのとは意味が違うねんで?
「そいつとは、そん時の1回だけやったんか?」
「はい。ものすごく痛くて泣きそうになりましたから…。それからは怖くてずっと断ってました。そしたら、すぐ別れようって言われちゃいました。」
なんやそれ?それじゃ、身体だけが目的みたいやん。
そんな男、別れて正解や。
74 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時35分38秒
「そうかぁ…。初めての男がそんなんやったら、男嫌いになるのもまぁ無理はないかもしれへんなぁ。でもな、世の中そんな男ばっかりとちゃうんやで?」
「それはわかってるんですけど…。でもやっぱり怖いんです。」
「まだまだ石川は若いねんから、これからなんぼでもええ男が見つかるって。」
「男の人はもういいです。中澤さんのことを好きになりましたから。」
アカン、せっかく話題をそらしたと思たのに、また元に戻ってもうたやんか。
なんとか説得せな。
75 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時40分14秒
「そんなたった一人の男だけで、判断したらあかんで!あんなん、初めての時は誰でも痛いねんから。乱暴にされてもされんでも一緒や。私かって、初めての時は痛かったんやで?」
「本当ですか?」
「あぁ、ホンマや。」
ホンマにむちゃくちゃ痛かったわ。
こんな痛いこと、なんでみんなすんねんやろ?って思たくらいやから。
「だから、慣れれば大丈夫やって。優しくしてくれる男が見つかるはずやから。」
「だったら中澤さんが慣らしてください。中澤さんが優しくやってください。」
おい、こら、待て!
何でそうなんねん!
76 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時47分03秒
「だからっ、そういうことは男にやってもらいって!早まったらアカンで!」
「いえっ、中澤さんがいいんです。好きな人にやってもらわないとダメなんです。」
石川はそう言うと、いきなり着ているセーターを脱ぎ始めた。
「ちょ、ちょっと!何してんねん、石川っ!!」
「お願いします、中澤さん…。」
「お願いします、やあらへんやろ?落ち着きって!」
「落ち着いてますよ!」
ちっとも、落ち着いてないやんか。
もうちょっと、冷静になろうや。なっ?石川…。

77 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時50分05秒
「と、とにかく、これ着ぃや。」
石川が脱ぎ捨てたセーターを拾い上げ、渡そうとしたが、
「いやです!」
と払いのけられてしもた。
そして、自らブラのホックを外してそれを腕から抜き取り、ポトリと床に落とした。
「石川、アカンって!」
私の言葉は完全に無視して、石川は私にしがみついてきた。
グイグイと押し付けられる胸。
何も隔てるものが無くなった生々しい胸の感触が、さっきとは比べ物にならんくらいに私の胸に伝わってくる。
ヤバイなぁ、またドキドキしてきたで…。
78 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時52分37秒
そんな私の動揺を知ってか知らずか、石川は私の手を取り自分の胸にもっていく。
直に触れる石川の胸。
やっぱりでかいわ…。ほんでもってやらかい…。
私は思わず、ゴクリと生唾を飲み込んでしもた。
その音、聞かれたんやないやろな?
石川の方を、そっと盗み見る。
石川も私のことを見ていた。
そして、何とも言えん妖艶な笑みを浮かべて、私の手の甲に自分の手のひらを重ね、その上からゆっくりと胸を揉み始めた。
うわっ、気持ちええわ…。
そんなことされたら、私、おかしいなるで…。
石川のこと、欲しなってしまうやん。
79 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時55分22秒
『石川がここまでしてんねんから、抱いたらええやんか!ここまでさせといて断ったりなんかしたら、石川に恥かかすだけやで!』
本能の声が耳を掠める。
その一方で、
『そんなことしたらアカンで!やめときや!』
まだほんのちょっとだけ残っていた理性の声も聞こえてくる。
どないしよう…。
「なぁ石川…。今やったらまだ戻れるで。こんなことやめとこ、なっ?」
なんとか理性の方が勝ったみたいや。
でも、もう石川を止めることは出来んかった。

80 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年11月29日(木)21時57分31秒
「いやっ、もう戻れません!私、中澤さんのこと本当に好きなんですから!」
そう言って、石川は手の動きを早めてくる。




ブッチ〜〜ン!!
ガタガタガタガタ……




それは、残りわずか1本だった理性の糸が切れ、全てが音を立てて崩壊した瞬間やった…。

81 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月30日(金)03時03分22秒
逝っけぇぇぇ〜!!
82 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月01日(土)13時04分44秒
( `.∀´)<早く続き読ませなさいよ!
        気になるじゃない!!
83 名前:作者 投稿日:2001年12月03日(月)02時52分59秒
裕「おいっ、アホ作者!続きはどうなっとんのや?」
作「す、すみません…。週末に急に出張が入って、書く時間が無かったんです。」
裕「そんな言い訳は聞きとうない!」
石「そうですよ!上半身裸のまま、ずっと待たされるこっちの身にもなってくださいよ!」
作「す、すみません…。」
石「風邪ひいちゃったらどうしてくれるんですか?」
裕「なんや石川、寒いんか?ほんなら、裕ちゃんの身体であっためたんで〜!」
石「いやっ、セクハラはやめてくださいよ〜!」
裕「なんやねんな?本編とはえらい態度がちゃうやないかい!!」
84 名前:作者 投稿日:2001年12月03日(月)02時54分45秒
作「まぁいいじゃないですか。それより裕ちゃん。81さんから、“逝っけぇ〜!”とのことですが。」
裕「おう、頑張るでぇ!でもその言葉って、アホ作者に向かって“逝ってまえ!”って意味とちゃうんか?」
作「えっ?そうだったんですか…。」
裕「まぁそう気を落とさんと。そんな暇あるんやったら、さっさと続き書きやがらんかい!圭坊(82さん)もご立腹やねんで!行き詰まりとかなんとか、たるんだことゆうとる場合やあらへんで、ボケッ!」
作「す、すみません…。今すぐ更新しますので…。」

…というわけで、続きです。

85 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)02時56分17秒
私ももう戻られへんからな。覚悟しぃや、石川。
何も言わず、石川をソファに押し倒した。
「中澤さん?」
いきなり私の態度が変わったからやろう、石川はちょっとびっくりしたような表情になった。
「石川を抱く。ええな?」
一応、確認をとる。答えなんかわかっとんねんけど…。
「はい。」
そう言って頷く石川。
もちろん予想通りの答え。
ここで拒否なんかされようもんなら、コンクリ詰めにして琵琶湖の底に沈めるとこやったで…。
86 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)02時57分44秒
私は改めて、上半身何も着けていない石川の身体を眺める。
仰向けに寝かされても、全く崩れることのないバストライン。
これが若いってことなんやろうな…。
「中澤さん…。そんなに見られたら恥ずかしいです。」
「自分で脱いどいて、何ゆうとんねん?」
「それは、そうなんですけど…。勢いだけで脱いじゃったから、なんか段々と恥ずかしくなってきました。」
ホンマ、えらい勢いやったもんな。
でも今の石川にはそんな勢いはみじんもなく、恥ずかしさからか、おとなしくなっている。
87 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)02時59分21秒
「電気、消そか。」
こんだけ明るかったら、やっぱりイヤやろな。
そう思た私は、電気を消すために石川から離れて立ち上がろうとしたが…。
「いえっ、いいです。だから、どこにも行かないでください。」
そう言って、私の服の袖を掴んだ。
どこにも行かないで…、ってただ電気を消しに行くだけやんか。
「その代わり、中澤さんも脱いでくださいよ。」
その代わり、って一体何の代わりやねん!?
「い、いや…、私は……。」
石川のでかい胸を見せつけられた後に、私の胸を見られるってゆうのは、ちょっと照れくさいなぁ…。
88 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時00分37秒
「私だけじゃイヤです。ねぇ、早く脱いでください。」
私がなかなか脱ごうとせんのに痺れを切らしたんか、石川は起き上がって私の服をめくり上げてくる。
「わ、わかった、わかった。自分で脱ぐから!」
脱がされるくらいやったら、自分で脱ぐ方がまだええわ。
こういうことは、躊躇すれば躊躇するほど、恥ずかしさが倍増するもんやからな。
意を決した私は、石川の視線を身体中に感じながら、服と下着を手早く脱ぎ取った。
「中澤さんの身体って、細くてきれいですね。」
そんなジロジロ見やんといてぇや!
89 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時01分50秒
「石川も細くてきれいやで。」
腰なんかホンマに細いわ。
ほんで、ちゃんと出るとこは出てるしな、私とは違って…。
石川はまだ、私の胸の辺りをじっと見つめている。
その視線がイヤに恥ずかしくて、それから逃れるために石川の身体をゆっくりと抱きしめながら、もう一度ソファの上に横たえた。
石川の腕も私の背中に回ってきた。
直に伝わってくる石川の体温。
柔らかく滑らかな感触も、直接肌に伝わってくる。
押し付けられる胸の圧迫感も、何か心地いい。

90 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時03分14秒
私は、石川の顔をしっかりと見ながら、その唇にそっと自分の唇を落とした。
何度も何度も、ついばむように石川の唇を味わう。
薄く開けられた石川の口から吐き出される息が、徐々に荒くそして熱くなってきたんがわかる。
その開いている唇の隙間から、私の舌を侵入させた。
「…んぅっ……」
漏れる石川の甘い声。
その声を聞きながら、私はどんどん舌の動きを激しくしていく。
「んっ、んんっ…」
それとともに、石川の声も激しくなってくる。
91 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時04分28秒
私はキスを続けたまま、石川の胸に手をやる。
さっきとは違って、石川の手を借りず私だけの手で、そして私自身の意志で…。
「うぅっ…」
私の舌の動きと手の動きに反応して、さらに声が出そうになってるけど、私の舌が邪魔をしてうまいこと声にならんみたいやな。
それはわかっとんねんけど、まだキスはやめへんで。
もうちょっと味わいたいねん。
石川の唇を、舌を、口内の全てを。
もちろん、手も石川の胸で動かしたまま。
92 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時06分00秒
しばらくその行為を続けていたけど、石川は耐えられへんようになったんか、私から唇を強引にはずした。
「はぁ、はぁっ……」
自由になった唇から、かなり荒い息があがっている。
ちょっとやりすぎやったかなぁ…。
「大丈夫か?」
胸から手を離して、石川の頬をさすりながら声をかける。
「あっ、はぁ…、はい……」
でもまだ、途切れがちな返事しか出来てへん。
あんまり無理はさせたらアカンわ。
しばらく、石川の呼吸が整うまで待っとこか。
石川の頬や額や頭を撫でながらな。
93 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月03日(月)03時06分59秒
「落ち着いたか?」
少し、落ち着いてきたように見えたので、また声をかける。
「はい。もう大丈夫です。」
その返事を聞いて、もう一度石川の唇にキスを落とす。
今度のはホンマにごく軽い、掠めるだけのキス。
そして、そのまま唇を下にずらし、首筋に這わせていった。
「あぁん…、中澤さっ…ん」
くすぐったいのか、少し身をよじらせながらも声を上げる石川。
その声、ホンマに16歳なんか?って思うほど色っぽいで…。
94 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時32分06秒
首筋から今度は、胸元へと唇を移動させる。
始めは膨らみ、そしてじわりじわりとその頂点へと唇を近づけていく。
そこに近づけば近づくほど、石川の口から漏れる声が、どんどん大人っぽく色っぽいものへと変わっていく。
奇麗なピンク色のモノに唇が到達した時、石川の身体がピクッと浮き上がった。
その身体を押さえ付けつつ、そこへの愛撫を続ける。
唇だけではなく、舌をも使って。
「あんっ…、あっ…、あぁぁっ……」
ホンマ、ええ声やわ。
頭の奥がジンジンと麻痺してきそうや。

95 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時33分31秒
その声に触発された私は、右手を石川のスカートのファスナーにかける。
一気に引き下げ、スカートを石川の身体から抜き取った。
そして最後の一枚となった下着の上から、石川の一番感じる部分を探り出し、やんわりと指を動かした。
「!!っあぁ…、なか…ざ…わさ…んっ……」
石川の声が跳ね上がった。
「気持ちええか?」
胸から唇を離して聞いてみる。
「は、はい……、でも…」
ん?でも、何なんや?
不安になった私は、指の動きを止めた。
「イヤなんか?こういうこと?」

96 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時35分04秒
「いえっ、イヤなんかじゃありません。でも…」
だから、何が不満なんや?
「やるんなら、その…、直接やって欲しいです。」
そう言って、石川は恥ずかしそうに目を逸らせた。
別に焦らせるつもりやなかったんやで?
ただ、石川を怖がらせんようにゆっくりとやろうと思ったのが、逆に焦らす結果になってもうたんやな。
「わかった。ごめんなぁ、恥ずかしいこと言わせてしもて…。」
石川の頭を軽く撫でながら謝る。
そしてその手を石川の下半身にもっていき、最後の一枚を取り去った。
97 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時36分27秒
さっきまで下着の上から触っていた部分を、今度は直接に刺激を与える。
直に触れる石川のソコは、もうすでにかなりの熱を帯びていた。
「あっ、んぅ…、あぁっ……」
石川の声にも熱が帯びてくる。
人指し指で刺激を与え続けながら、中指で石川の入口をそっと触ってみる。
もうソコは充分濡れていて、中からどんどん生温かいものが流れ出してくるのがわかった。
こんだけ濡れてたら、もう大丈夫やな。
そう判断した私は、人指し指も入口の方にあてがった。
「石川、ええか?」
「あっ、はい…。」

98 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時37分48秒
そう返事はしたものの、石川の身体が少し強張ったのを見逃さへんかった。
やっぱり、いざとなると怖いんやろうなぁ…。
「なぁ石川…。無理せんでもええんやで?ここでやめとくか?」
そう、別に焦る必要なんかあらへん。
ここで私が、変に恐怖感を与えてしもたら、男性恐怖症だけやなしに人間不信に陥ってしまう恐れがあるからな。
それだけは避けたい。
「いいえ、大丈夫です。中澤さん、きてください。」
でも、石川の決心は固かったみたいや。
「じゃ、ゆっくりやるからな。」
「はい。」
99 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時39分20秒
「でもな、痛かったら正直にゆうんやで?我慢したらアカンで。声に出せんかったら、叩いたり蹴ったりしてもかまへんからな。」
それだけ告げると、私は人指し指をゆっくりと石川の中に挿入させていった。
「うっ……」
石川が一瞬、苦しげに呻き声をあげた。
「大丈夫か?」
「はい、本当に大丈夫ですから…。」
「そうか…。」
私は、石川の苦しみが一瞬でも早く快感に変わるようにと願いながら、軽く指を動かし始めた。
特にだいたいの女性が感じるという、クリのちょうど裏側に当たる部分を丹念に刺激した。
100 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時40分23秒
「あんっ…」
石川も例外ではなく、そこが性感帯だったみたいで、呻き声から喘ぎ声へと変化していった。
よしっ、もう大丈夫そうやな。
そう思った私は、少し強めにそこを攻めあげた。
「あぁっん、なん、か…、ヘンに…なり…、そう……」
石川の手が、私の首の後ろに回ってきた。
「ヘンになってええねんで。ちゃんと受け止めたるからな…。」
安心させるようにそう囁きながら、さらに刺激を強くしていった。
「あぁっ、なに…、このかんじ…?あっ、いやぁ……っ」
石川の腰がビクビク震えだした。
もう一息や。
101 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時41分41秒
私は人指し指の動きを続けたまま、親指で前の部分への愛撫を加えた。
「んぁああ…、もぉ、だめぇ……」
腰が一瞬のうちに跳ね上がり、その直後カクンと崩れ落ちた。
達したみたいやな。
私はゆっくりと指を抜いた。
そして、まだ息があがっている石川の身体をやんわりと抱きしめた。
「きつかったか?」
「いえ、そんなことありません。すごく良かったです。」
「ちゃんとイッてくれて、私もうれしいわ。かわいかったで、石川…。」
「これが、イクってことなんですね。初めて知りました。」
102 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時43分25秒
「でもあれやなぁ…。石川のこと守ったるって、えらそうなことゆうてたクセに、結局石川の身体、傷つけてしもたな。これじゃ、保護者失格やわ。」
「何言ってるんですか!中澤さん、すごく優しかったですよ。大切に守られてるって、実感しましたよ。」
「そうかぁ、それならええねんけど…。」
「そうですよ。中澤さんだったから大丈夫だったんです。他の人だったらきっとダメだったと思います。ホント、中澤さんを好きになって良かった…。」
かわいいこと、ゆうてくれるやんか。
石川の頭を、抱え込むようにして抱きしめる。

103 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時44分58秒
「なぁ、それじゃ、男が苦手なんは治ってもうたんか?」
そうやったら、ちょっと寂しい気もするけどな…。
「いいえ、治りません。というか、治す気がなくなりました。中澤さんさえ側にいてくれたら、もうそれでいいんです。」
私が望んでいた答えをストレートに言い放つ石川。
保護者としてはホンマに失格やけど、しゃあないやんか。
「じゃ、ずっと石川の側におるからな。」
「はい、悪い虫がつかないように守っててくださいね。」
おぉ、そうかそうか。
そういう意味での保護者やったら、張り切って任務を果たすで。
104 名前:ぴったりしよう・中澤視点 投稿日:2001年12月04日(火)22時46分19秒
「わかった。でももしかしたら、私が一番悪い虫かもしれへんで?」
ニヤリと笑いながら、石川に言う。
「いいですよ、受けてたちましょう。そんなの、とっくの昔からわかってたことですもん。」
石川もニヤリと笑いながら、私に言う。
そして、どちらともなく二人から笑いがもれた。
ったく、最後にはやっぱり“一言多い”石川に戻ってしもたな。
でもそれは、決して不快なものではなく、私を安心させるものだった。


…END


105 名前:おまけ 投稿日:2001年12月04日(火)22時47分27秒
作「裕ちゃん。とうとう犯罪者になってしまいましたね。」
裕「犯罪って何やねんな?」
作「石川さんに手を出したでしょ?」
裕「それが、何で犯罪になんねん?」
作「相手が18歳未満だと知りながら、淫らな行為をするのは立派な犯罪なんですよ。」
裕「そんな…。だってあれは合意の上やんか!」
作「それは関係ないです。」
裕「でも石川かって、身体だけ見たら立派な大人やんか!」
作「裕ちゃんよりも、ですね?」
裕「う、うっさいわ、ボケッ!こら、石川!アンタも黙ってやんと何かゆうたれや!」
石「……(モジモジ)」

106 名前:おまけ 投稿日:2001年12月04日(火)22時48分33秒
裕「どないしたんや?モジモジして?」
石「だって石川、中澤さんとあんなことしちゃったんですもん。思い出したら、急に恥ずかしくなってきました。」
裕「なんやえらいウブやなぁ。いつものチャーミーの勢いはどこに行ったんや?」
石「えっ?チャーミーになってもいいんですか?」
裕「あぁ、今は許す。」
石「じゃ、遠慮なく…。中澤さんの胸って、ホント小さいですね!オホホホホッ!」
裕「コラァッ〜!誰がそんなこと言えっちゅうたんや!!」
石「きゃあああぁ〜!怖いです〜!!」
裕「ったく、どいつもこいつも…。」

107 名前:おまけ 投稿日:2001年12月04日(火)22時49分47秒
作「まぁまぁ落ち着いてくださいよ。で、あの後はどうなんですか?ちゃんと石川さんと仲良くやってるんですか?」
裕「もちろんやないかい。ラブラブやっちゅうねん!なっ、石川?」
石「でも中澤さん、浮気するから嫌いです。」
裕「何ゆうとんねん?浮気なんか、してへんやんか!」
石「いえ、しました。だってここでの話の途中、どこかに行っちゃったじゃないですか!昔の彼女とえっちしてたんでしょ?」
裕「いや、あれは…。こことは全然違う話で…、しかも過去のことやんか!文句があんねんやったら、アホ作者に言えや!」
108 名前:おまけ 投稿日:2001年12月04日(火)22時51分07秒
作「す、すみません…。」
裕「ほらっ、アホ作者も謝っとんのや。許してぇや。」
石「じゃ石川のこと、リカって呼んでくれたら許してあげます。」
裕「えっ、なんでそうなんねん?」
石「だって中澤さん、石川の保護者なんでしょ?保護者が名字の呼び捨てって、ヘンですよ!」
裕「あぁもうっ、わかった。リ、リ、リカ…。」
石「どもりながらっていうのが気になりますけど、まぁ許してあげます。」

109 名前:おまけ 投稿日:2001年12月04日(火)22時52分12秒
裕「それやったら、石…いや、リカかって、裕ちゃんのこと“中澤さん”ってのは、おかしいんとちゃうか?」
石「そうですね。お母さん!」
裕「お前…、やっぱり琵琶湖の底に沈めたる…。」


…というわけで、仲が良いんだか悪いんだか、よくわからない二人でした(w
これで『ぴったりしよう』やっと、終了です。
こんなに長くなるとは、思ってもみませんでした。
更新が遅れがちでしたが、読んでくださった方、本当にありがとうごさいました。
次回作は例によって、まったくもって未定です。

110 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月04日(火)23時43分45秒
( `.∀´)<ブラボー!
        最高だったわよ!
        また楽しみにしてるわ!
111 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)03時33分14秒
エロだけでは無くほのぼのとした
梨華ちゃんとのやりとりも良かったです。
けれど、姐さんは
風の向くまま、次は何処に向かうんでしょうかね?
112 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)20時08分26秒
作「裕ちゃん!圭ちゃん(110さん)から、絶賛のお言葉を頂きましたよ!」
裕「ん?どれどれ…。おっ、ホンマや!そら裕ちゃん、頑張ったもんなぁ!」
作「ちょっと待ってくださいよ!何も頑張ったのは、裕ちゃんだけじゃありませんよ。石川さんも頑張ってくれたし、作者だって一応頑張ったんですから…。」
裕「いやっ、これは裕ちゃん一人だけの手柄やな。」
作「そんなぁ…。(泣)」
圭「ちょっとぉ、そこの二人!何、子供みたいな言い争いしてるのよ!だいたいねぇ、私は誰も褒めたりなんかしてないわよっ!」

113 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)20時09分51秒
裕「いや、圭坊は圭坊でも、圭坊違いで…。」
圭「何、わけのわかんないこと言ってるのよ!私は一人しかいないのよっ!」
裕「もうっ、話がややこしなるから、アンタはどっか行っといてぇや!」
圭「何よ、その言い方、失礼ね!わかったわよ、行きゃいいんでしょ。フンだっ!」
裕「………。(ホッ…)“110の方の”圭坊さん。ありがとうやで!」
作「ありがとうございます。」
裕「だからっ、アホ作者には言ってないって!!」
作「………。(泣)」
石「♪まぁいい風に言えばホノボノ系ぇ〜♪」

114 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)20時10分57秒
裕「また、ややこしいのが来たな…。」
石「ややこしいって、何ですか!」
裕「いやっ…、何でもあらへん…。そんなことより、どないしたんや?カントリーの歌なんか歌って?」
石「はい。111さんから“ほのぼのとしたやりとりが良かった”とのお言葉を頂いて、石川、うれしいんです。」
裕「どれどれ…。おっ、ホンマや。でもその前に“エロだけでは無く”って言葉があるのも無視したらアカンでぇ!」
石「いやぁ〜ん、恥ずかしいです…。」
裕「そんな照れやんと。石川かって良かったんやろ?裕ちゃんも良かったで。(ニヤリ)」
115 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)20時11分56秒
石「はい…、(モジモジ)…良かったです…。」
裕「ほな、またしよな?(ニヤニヤ)」
石「中澤さんのえっちぃ〜!(照)」
裕「なんでそうなんねん!!」
石「中澤さんの方こそ、どうして呼び方が“石川”に戻ってるんですか?」
裕「いやっ、やっぱりその方が慣れてるから…。」
石「いいですよ、もう…。(イジイジ)それより中澤さん。風の向くまま、どこかに行っちゃうんですか?」
裕「そやなぁ、裕ちゃんは呼ばれたら、どこにでも行くでぇ!」

116 名前:作者 投稿日:2001年12月07日(金)20時12分52秒
石「そんなのイヤですよ!石川の側にずっといてくれるって言ったじゃないですか?」
裕「まぁアホ作者が、次の話を書き始めるまでは、石川の側におるで!」
石「それだったら作者さん!次の話、書いちゃダメです!」



…というわけで、石川さんにプレッシャーをかけられたからではありませんが、次の話は全く浮かんでこない作者です…。

117 名前:予告編 投稿日:2001年12月08日(土)23時54分49秒
作「さて裕ちゃん、次のお相手は誰にしましょうか?」
裕「矢口!矢口!矢口!矢口!矢口っ!」
作「もうっ、そんなに何回も言わなくてもわかりますよ!で、どうして矢口さんなんですか?」
裕「年下組やと、またアホ作者に犯罪者呼ばわりされるし、年上組は一通り制覇したからな。ここで原点に戻るのもええやろ。」
作「原点だったら、一番最初のお相手のカオリが妥当だと思うんですが…。」
裕「カオリはなっち編の時に、おいしいトコ持っていきおったからええねん!」
作「まだそんなこと、覚えてたんですか?」

118 名前:予告編 投稿日:2001年12月08日(土)23時56分49秒
裕「当然やないかい!こう見えても裕ちゃん、結構執念深いねんで。」
作「こう見えてもって、十分そう見えますが…。」
裕「ん?何かゆうたか?」
作「い、いえ、何でもありません…。」
裕「それにや、裕ちゃんと言えばやっぱり矢口やろ。“裕ちゃん=矢口”っていう公式があんねんから!」
作「勝手にそんな公式、作らないでくださいよ!」


…というわけで、次はやぐちゅーの予定(あくまでも予定…)です。
今年中にはなんとかスタート出来ればいいかなぁと…(遅っ
ちなみに、前のお話とは全くの別物になると思います。

119 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月09日(日)00時07分16秒
>“裕ちゃん=矢口”
この公式はやっぱり必須ですよね!
ド・モルガンの公式は忘れてもこの公式だけは覚えておきたいと思います!

作者さん、頑張ってください。
もちろん裕ちゃんも(w
120 名前:作者 投稿日:2001年12月11日(火)22時56分12秒
>119さん。

ド・モルガンの公式…。
作者には何のことやら全くわかりません…。
やっぱりアホ作者ですね(w
でも、その公式を知らずともここまで生きてこれましたので、忘れても大丈夫だと思いますよ。もう一つの公式さえ覚えておいてくだされば(w
それと激励のお言葉、ありがとうございます。
何とか頑張りたいと思います。
裕ちゃんは…?
裕ちゃんよりも、むしろ矢口さんに頑張ってもらいます。
やぐちゅーは、矢口さん視点の方が何故か書きやすかったりするんですよねぇ。
関西弁を使えないのが少し辛いんですが…。

121 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)22時58分37秒
「…んっ…、やぐちぃ……」
「ここ、気持ちいい?」
「うん、ええで…」
「じゃ、ここは?」
「んぁっ…、もっと、もっと奥まで…、ぅん……」
「えっちだね、裕子は。」
「んな、こと…、言わんとい、てぇや…、ぁん……」
「裕子、好きだよ。」
「あたし、も…、好き……、うぅぁん、もう、あか、ん………」

122 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時00分09秒
「イッた?」
「そんなこと、聞かんでもわかるやろ、アホ…。」
「んふっ、かわいい。」
「う、うるさいわ。」
「だって、ホントのことなんだもん。」
「なぁ矢口?」
「何?」
「もっかいやって…。」
「やっぱり裕子はえっちだね。」
「そんなイジワル言わんと…、まだ足りんねん…。」
「いいよ、もっともっと気持ち良くしてあげる。」
「…んっ…、やぐちぃ……」

123 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時02分16秒
『ジリリリリリ〜ン!!!』
ん?なんだよ、せっかくこれからだって時に、邪魔すんなよ!
ハッ!!
ベッドの上で起き上がり、周りを見渡す。
裕ちゃんの姿を探したが…、もちろんいるわけがなく…。
ったく、何て夢見てたんだよっ!
これじゃ、欲求不満の固まりみたいじゃん…。
そっと身体を動かすと、下半身に何やら冷たい感触が。
「…う、そ……」
下着がベットリと濡れている。
この歳になって、まさかオネショでもあるまいし…。
ということは…。
124 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時03分30秒
あんな夢を見て、身体が勝手に反応してたの!?
背中にもうっすらと汗をかいている。
「最悪だ…。」
と、とりあえず、シャワー浴びなきゃ。
身体の汚れだけではなく、あんな夢を見てしまった自分自身をも、全て洗い流してしまいたい気分だった。



『ジャャーー』
シャワーに打たれながらも、考えるのはやっぱり裕ちゃんのこと、そしてさっきの夢のこと。
あんなにハードなのはさすがに初めてだったけど、最近ほぼ毎日といっていいほど、裕ちゃんが夢に出てくるんだよね。
なんでなんだろ?
125 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時05分15秒
それだけ毎日会いたいと思ってるってことなのかな?
全然会っていないってわけじゃないのにね。
ハロモニの収録では、定期的に顔を合わすし。
でもよくよく考えると、最近はあんまり1対1で接することってないんだよね。
裕ちゃんは、なっちや石川とよく絡んでいる。
私はその間、ミニモニの収録をやっている、といった具合に。
で、たまに収録が一緒になったとしても、それはメンバー全員も一緒なんだ。
だからどうしても、1対13になっちゃうんだよね。
でもそれは、仕事だから仕方がないと、割り切ってはいるつもりなんだけど…。
126 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時06分49秒
だけど、収録の前後や合間なんかでも、妙にそっけない時がある。
私が近づいていって、ちょっかいを出したりしても、
『はいはい、わかったわかった。』
って適当にあしらわれちゃう。
まぁ、マネージャーさんと打ち合わせをしている時とかに行くからなんだろうけど。
で、裕ちゃんがヒマそうな時は、今度は私に収録や打ち合わせが入ってくる。
なんかいつも、タイミングが悪いんだよね。
すれ違いって感じで…。
127 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時08分10秒
でも、それだけじゃない。
ごくまれに2人とも空きがあって、一緒に過ごす時がある。
その時は、
『や〜ぐ〜ちぃ〜!』
と、ここぞとばかりに裕ちゃんが抱きついてくる。
ここまではいい。
でもその先が…。
今まで、というか裕ちゃんが卒業する前だったら、所構わずチューをしてきた。
正直言って、ちょっとうっとおしいなぁと思う時もあるくらい遠慮なしだったのに…。
卒業してからは、一回もそういうことをしてこなくなった。
ということは、もう半年以上も裕ちゃんにチューされていないことになるんだ。
128 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月11日(火)23時09分39秒
裕ちゃんがよく『キスは挨拶がわり』と豪語していたように、私の中でもごく当たり前のように日常化してきていた。
それがなくなって、もう半年以上。
さらに、最近では思うように裕ちゃんと会話をする時間がとれなくなった。
そのイライラとウップンがたまりにたまって…。
結果、あの夢ってこと!?
飛躍しすぎだよ。
「…最悪だ……」
おっと、ゆっくりシャワーを浴びている場合じゃないや。
これから、仕事に行かなきゃなんない。
今日の仕事はと…。
あっ、ハロモニの収録じゃんか…。
129 名前:作者 投稿日:2001年12月11日(火)23時10分36秒
…というわけで、やぐちゅー『ひとりじめ』スタートです。
この話は、裕ちゃんの
『卒業してからは、メンバーにキスをしなくなった』
『モーニングと一緒の仕事の時メンバーが会いに来たんだけど、打ち合わせ中だったので、軽くあしらってしまった』
という発言をヒントにしました。
それにしても、どうしてその発言からこんな話に発展してしまったんでしょうか?
自分でもよくわかりません…(w

130 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)01時18分42秒
やぐちゅーだ♪つづき楽しみです。
最近ますますお互いのラジオで
やぐちゅーっぷりを発揮していますよね。
131 名前:作者 投稿日:2001年12月14日(金)04時44分37秒
>130さん。

楽しみにしてくださる方が一人でもおられると、励みになります。
やぐちゅーは需要が多い分、供給も多いので、そんな中、自分なんかが書いていいものかと不安になってくるのですが…。
ラジオは、やぐちゅーネタの宝庫ですね(w
でも昨日の矢口さんのラジオでは、裕ちゃんの話が出てこなくて残念でした。
って、一体何を期待して聴いているんでしょうかね…(w
132 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時46分15秒
「おはよ〜さん。」
ここはハロモニのモーニングの楽屋。
裕ちゃんが眠そうに挨拶をしながら入ってきた。
えっ、裕ちゃん。今日は早いね?
いつもは、この収録の前に何か仕事があるみたいで、直前になってから駆け込みでやってくるのに。
まだ収録まで時間があるし、今日は裕ちゃんと少しは話すことが出来るかも。
「や〜ぐ〜ちぃ〜!」
ほらっ、来た!
でもここでまた、あの夢のことを思い出しちゃって…。
まともに裕ちゃんの顔を見ることが出来なくなった。
133 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時48分04秒
それで、うれしそうに近づいてきた裕ちゃんの身体を、思わず突き飛ばしてしまったんだ。
あっ、しまった!
そう思った時には、もうすでに遅く…。
不意打ちをくらった格好の裕ちゃんの身体が、グラッとよろけてしまった。
そしてその表情も、唖然としたものへと変わっていく。
「な、何すんねんな矢口?もうええわっ!」
私に謝る間も与えず、裕ちゃんはなっちの所に行ってしまった。
「なっちぃ〜!」
裕ちゃんが、なっちに抱きついている。
134 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時49分14秒
「もう、裕ちゃんったら!苦しいよ〜!」
なっちも口ではそう言っているものの、表情はうれしそうだ。
「あっ、安倍さんだけズルイのれす!」
辻が裕ちゃんに猛烈なタックルをしながら、飛び付いた。
「つぅ〜じぃ〜!痛いっちゅうてるやろ!何回ゆうたらわかんねん!!」
でもやっぱり、裕ちゃんもうれしそう。
「あ〜!加護も〜!」
加護まで加わりに行く。
「辻ちゃんに加護ちゃん。収録前に中澤さんを疲れさせたらダメじゃない!中澤さんも年なんだから!」

135 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時51分24秒
「こらっ、石川!お前はいつも一言多いんじゃ、ボケッ!」
裕ちゃんが、石川にケリを入れている。
「痛いですよ〜!中澤さん!」
でも、顔はニコニコと笑っている石川。
「もうっ、みんな!裕ちゃんは、なっちの所に来てくれたんだからね!邪魔しないでよ!」
なっちが叫んでいるが、他の3人は全く聞く耳を持たずに、裕ちゃんにじゃれついている。
カオリも圭ちゃんもよっすぃーも、そして新メンバー達までもが、その様子を微笑ましげに見守っている。
後藤だけは、このうるささをものともせずに、寝ているけど…。
136 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時53分16秒
なんだかんだ言っても、みんな楽しそうだ。
私もあの輪の中に入りたいよ。
でも、自ら裕ちゃんを拒絶してしまった私には、今更そんなこと出来るわけがなくて…。
なにか取り残されたような気分になってしまう。
どうして突き飛ばしたりなんかしたんだろう…。
せっかく、真っ先に私の所に来てくれたのに…。
裕ちゃんをひとりじめにしようと思えば出来たかも知れないのに…。
にぎやかな笑い声を聞きながら、後悔の念が押し寄せてきた。
話すどころか、同じ時間を共有することすら出来ないなんて…。
「…最悪だよ…。」
137 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時54分53秒
誰にも話しかけることが出来ずに一人でボーッとしていると、スタッフの人が私達を呼びにきた。
やっと、このむなしい空間から開放される。
収録が始まるのが、これほどうれしいと感じたのは初めてのことだった。
そのむなしさを振り払うかのように、収録は今までにないほどに没頭した。
そして、今日最後の仕事であるミニモニの収録を終え、別のスタジオの前を通りかかると、裕ちゃんと石川が収録の真っ最中だった。
ふと足を止めて、その様子に見入ってしまう。
138 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時56分26秒
もうっ、何二人して見つめ合ったりなんかしてんだよっ!
こらっ、石川!そんなに裕ちゃんに近づかないでよっ!
あっ、ダメだって!裕ちゃんの腕なんか掴んじゃっ!
裕ちゃんも、そんなに満更でもないって顔しないでよっ!
…って、さっきから私、何一人でつっこんでんだろ?
結局裕ちゃんは、私なんかいなくてもいいんだよね…。
他のメンバーといる時もあんなに楽しそうなんだもん…。
他のメンバーだって、みんな裕ちゃんのこと好きなんだもんね。
でも、メンバーの誰にも負けたくなんかないよ。
139 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時57分42秒
少なくとも、裕ちゃんを想う気持ちは、誰にも負けていない自信はある。
だけど、裕ちゃんの気持ちはどうなんだろう?
以前、裕ちゃんがラジオで、
『私の笑顔の元は、矢口!』
と言ってくれたって話を聞いたことがある。
それを聞いた時は、裕ちゃんの中ではまだ私の占めるウエイトが大きいんだ、ってことがわかってすごくうれしかったのに。
でも今では、そのウエイトが小さくなってしまっているのかな?
そんなのイヤだよ。
140 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)04時58分59秒
さっきの楽屋でのうれしそうな裕ちゃんの顔、そして今の楽しそうな裕ちゃんの顔。
そんな顔を見ていると、不安だけがどんどんと大きくなってくる。
あっ、何もライバルはメンバーだけじゃないんだよね。
裕ちゃんは、卒業してからいろんな仕事でいろんな人との出会いがある。
私の知らないところで…。
もしその中の誰かが裕ちゃんを……。
絶対にやだ!
そんなこと、考えたくない…。
誰にも裕ちゃんを取られたくない。
と言っても、別に裕ちゃんは私のモノではないんだけど…。
141 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月14日(金)05時00分14秒
一体、いつから私はこんなに嫉妬深くなったんだろう。
一体、いつから私はこんなに独占欲が強くなったんだろう。
私はもっと、あっさりした性格だったはずなのに。
裕ちゃんというたった一人の人間の存在が、こんなにも私の性格を変えてしまうなんて…。
少し前の自分からは、とてもじゃないけど考えられないことだった。

「こりゃ、重症だな…。」

「何が重症なんや?」

142 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月14日(金)15時19分35秒
暴走中初レスした者です(こればっかやな・・笑

やっぱやぐちゅ〜最高デス。作者さん、うますぎる・・今回も微妙なとこで止めてはりますね・・早く続きがヨミタヒ

しっかし、矢口からこんなにもててるねえさんって(両想いではなくということで)、やぐちゅ〜の中でもめずらしいんでない?!
密かに、ねえさんに矢口への気持ちがないことを願ってみたりして(w
矢口に冷たいねえさん・・萌えるカモ
143 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月14日(金)22時51分12秒
この作品、何かいつもの感じと違う気がします!
矢口の「愛」に対して裕ちゃんはどんな「暴走」を見せてくれるのか!?
期待して待ってますよ〜

作者さんの「暴走」にも期待!(w
144 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月15日(土)01時43分00秒
作者さんへ。13日のラジオでやぐちゅーがなかったとありましたが
チッチッチッ!まだまだ甘い!最近、矢口は料理をつくる発言聞き逃してませんか?
裕ちゃんも最近やたらと料理をつくると言ってるじゃないですか。と、云う事は?
これで、そうとう悶えまくりました←ここに負けず劣らずの暴走っぷり(w
145 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時17分16秒
>142さん。

暴初者さん(勝手に略すなって!)、いつもありがとうございます。
“矢口さんの気持ち>裕ちゃんの気持ち”というやぐちゅーは、裕ちゃん好き作者の切実な願望でもありまして…。こうであって欲しいなと(w
ご希望通りの展開になるかどうかは、まだ秘密ということで…。



>143さん。

いつもと違う感じ、ですか?
う〜ん、どうなんでしょう。自分ではわかりませんね。
全然そういう意識は無かったのですが…。
というか、それを意識して書くほどの余裕は全く無く…。いっぱいいっぱいなんです(w
146 名前:作者 投稿日:2001年12月15日(土)23時20分03秒
裕ちゃんの「暴走」っぷりも、ちゃんと発揮できるかどうか不安です。
作者はいつでも「暴走」しているんですけどね(w



>144さん。

おお!料理発言、ついサラッと聞き流してしまいました。
読みが深い!
裕ちゃんと矢口さんがお互いに料理を…。
あぁ、なんて美しい!(壊
まだまだ甘かったですね(w
暴走隊長としたことが、何たる失態!(いつの間にそんなもんになったんだ?)
もしよろしければ、あなた様に暴走隊長の名をお譲りしましょう。
いらないですね、すみません…。



では、続きです。
147 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時21分47秒
「ヒャッ!!ゆ、裕ちゃん!」
後ろから急に声をかけられて、私は飛び上がって驚いてしまった。
「そないにビックリせんでもええやんか!さっきから矢口って呼んでんのに、全然気付いてへんし。」
「えっ、そうだったの?」
「そうだったのって…。で、心配になって近づいてきたら、これやもんな。」
少し呆れた顔で、裕ちゃんがそう言った。
「あっ、も、もう収録終わったんだ?」
「それが、収録を見学しとった人間のゆうセリフか?」
裕ちゃんの顔が、ますます呆れたものになっていく。
「知ってたんだ、矢口が見てたこと…。」
148 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時23分01秒
「そらそんな派手な格好でおったら、イヤでもわかるっちゅうねん。」
あっそうか。今はミニモニの衣装を着ていたんだった。
「ミニモニの衣装の時の矢口も、かわいいなぁ。」
そう言って、裕ちゃんが私の頭を撫でてくれる。
いつもなら、ここで抱きついてくるはずなんだけど…。
やっぱり、さっき突き飛ばしたこと、怒っているのかな?
「さっきはゴメンね。突き飛ばしたりなんかして…。」
「あぁ、かまへんよ。誰にでも、虫の居所が悪い時くらいあるからな。」
149 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時24分30秒
別に、虫の居所が悪かったんじゃないんだけど…。
でも理由をあれこれ詮索されなかったのは、ありがたかった。
まさか、ヘンな夢を見て、それを思い出して、裕ちゃんの顔がまともに見れませんでした、なんて言うわけにはいかないしさ。
「それとも何か?もう裕ちゃんに抱きつかれるのイヤになったんか?」
違う、そんなわけないじゃない!
そう言おうと口を開きかけた瞬間、裕ちゃんのマネージャーさんがやってきた。
なんてタイミングか悪いんだろう…。
150 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時25分54秒
「中澤さん、今日はお疲れさまでした。」
「あっ、お疲れさまでした。」
「じゃ、私はこれで失礼します。明日もよろしくお願いします。」
それだけ告げると、マネージャーさんは帰っていった。
否定の言葉を言うタイミングを失った私は、そのやりとりをボーッと聞いていた。
今、マネージャーさん“今日はお疲れさま”って言ったよね?
ということは…。
「裕ちゃん、今日の仕事もう終わりなの?」
いつもはこの収録が終わった後、次の仕事に向かうために慌ただしくスタジオを後にするのに。
151 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時27分04秒
「そんなに仕事ばっかり詰め込まれたら、裕ちゃん死んでまうわ。」
そうか、そうだよね。
じゃ、この後は空きってことだよね?
裕ちゃんと久しぶりにゆっくり話をしたいな。
さっき突き飛ばしたこと、もう一回謝りたいし、それに抱きつかれるのがイヤってこともちゃんと否定しなきゃいけないし。
そして…、思い切って私のこの想い、裕ちゃんに告白しちゃおうかな…。
誰かに取られる前に、手遅れになってしまう前に…。
「ねぇ裕ちゃん…。」
“これから楽屋に行ってもいい?”
そう続けようとした瞬間、また邪魔が…。
152 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時36分43秒
「中澤さ〜ん!お疲れさまでした〜!」
甲高い声が、スタジオに響き渡る。
「おぉ石川、お疲れさん。」
なんでこんなにことごとくタイミングが悪いんだろう。
泣き出したい気分だよ。
「あっ、矢口さんもお疲れさまでした。」
はいはい、どうせ私はついでですよ。
「お疲れさま…。」
少し不機嫌な声で、石川に挨拶を返す。
「やっぱり今日の矢口は、虫の居所が悪いみたいやな。」
違うよ裕ちゃん。
虫の居所が悪いのは、“今日の矢口”じゃなくって、“今の矢口”だよ。
153 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時37分53秒
「中澤さん、まだ着替えてなかったんですか?石川はもう、準備OKですよ!早く行きましょうよ!」
石川は、そんな私の不機嫌さに気付いているのか気付いていないのか、脳天気な声で裕ちゃんに話しかけている。
えっ、そんなことより、今“早く行きましょう”って言ったよね?
「ねぇ裕ちゃん、石川とどこかに行くの?」
「そうなんです!これから中澤さんとデートなんです!」
石川が、裕ちゃんの腕に自分を絡ませながらそう答えた。
だからっ、石川には聞いてないって!
154 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時39分16秒
でもなんで石川、そんな挑戦的な目で私のこと見てるんだ!?
私が何かした?
裕ちゃんの方に視線を移すと、何だか複雑そうな表情で苦笑いを浮かべているし…。
なんなんだよ、もうっ!
しかも、裕ちゃんと石川がデートってどういうこと!?
もしかして、邪魔者は石川ではなく、私の方なの?
「ほな石川、着替えるからちょっと待っといてな。矢口もお疲れさん、またな。」
「あっ、お、お疲れ…。」
裕ちゃんと石川が、私から離れていく。
155 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時40分37秒
「こらっ、いつまで腕組んどんねん。歩きにくいやろ!」
「いいじゃないですか〜?それより、何食べに行きます?」
「そやなぁ、石川の好きなもんでええで。」
「じゃあ、トマト料理!」
「シバイたろか、お前!!」
そんな会話を交わしながら、だんだんと小さくなっていく2人の背中を、私はただただ呆然と見送るだけだった。
ねぇ裕ちゃん、どうして石川なの?
私じゃダメなの?
私はもう、裕ちゃんの笑顔の元になることは出来ないの?
こんなに好きなのに…。
156 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月15日(土)23時42分26秒
誰かに取られる前に、手遅れになる前に告白しようとした私の決意はどうなるの?
伝えられないまま、終わっちゃうなんてそんなのヤだよ…。
でももう、手遅れなんだよね?
よりにもよって、相手が後輩だなんて…。
さっきの石川の挑戦的な目が、脳裏によみがえってきた。
「最悪だ…。」
一人になって、思いっきり泣きたい。
でもここはスタジオ…。
楽屋に戻っても、まだ残っているメンバーもいるだろうし…。
私は唯一、一人になれる場所、トイレに向かって走り出した。


その様子を、ずっと物陰から見ていた人物に気付くわけもなく…。
157 名前:ひとりじめ・中澤の独り言 投稿日:2001年12月15日(土)23時43分12秒
矢口…、アンタの気持ち、ホンマは気付いてんねんで。
でもな…、でもな…。
ゴメン…。
今の私には、それしか言えんねん…。

158 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月17日(月)11時59分21秒
うぅ、いいところで終わってる。作者さんのいじわる(w
矢口がんばれ〜。
159 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)22時44分58秒
( `.∀´)<いいかんじじゃないっ!!
       見てるのは私かしら???(自己中)
       向こうもチェックしまくりよ!!
       がんばんなさいよ!
160 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)23時49分22秒
オーイ!!
こんなとこできるなよ(w
頼む早めの更新を・・・

いつか・・・さやゆう書いて欲しいな。
アイさがのAXリハのさやゆうは・・・ちょっと感じるものがあった。
あんなに優しいくて明るい裕ちゃんの顔久々にみた。
161 名前:作者 投稿日:2001年12月19日(水)02時38分19秒
>158さん。

裕ちゃんではありませんが、愛しい子(人)には、いじわるをしたくなるものなんです(w
って、本当はストックが全然ないだけなんですけどね。
書き上げた分を、全てアップしているので…。



>159さん。

わ〜い、また圭ちゃんにほめられた〜!(w
頑張らせていただきます。
今回の更新では、圭ちゃんにも登場してもらいますからね(w
でも、見ていたのは誰かはまだ秘密です…。

162 名前:作者 投稿日:2001年12月19日(水)02時39分55秒
>160さん。

遅筆で申し訳ないです。
頭の中では、だいたいの構想がまとまりつつあるのですが、それを文章にするのが難しい難しい。
自分の表現力の乏しさに、ほとほと嫌気が…。
今回の更新でも、“こんなとこできるな!”と怒られちゃうかも(w

作者の地域では、アイさが見れないんですよね。
さやゆう、見たかったですね。
作者の中では、さやゆうのイメージが膨らみにくいので、書けるかどうかは…。
また機会があればということで…(逃


では、続きです。
163 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時42分30秒
あれから毎日、私は同じ夢を見る。
そう、あの夢を…。
夢の中での裕ちゃんは、私だけを見てくれる。
私だけを好きって言ってくれる。
私だけのモノになってくれる。
たとえ、夢の中だけでもいい。
誰にも邪魔されず、裕ちゃんと二人っきりの甘い時間が過ごせるなら…。
「裕ちゃん、待っててね…。」
そう呟いて、毎晩眠りについていく。
幸せであると同時に、残酷でもある夢を見るために。
朝なんて、来なければいいのに…。
そうすれば、永遠に裕ちゃんを私だけのモノに出来るのに…。
164 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時44分30秒
今日もまた、ハロモニの収録の日がやってきた。
いつもなら、裕ちゃんに会えるのが楽しみで、ワクワクした気分になるのに。
今日はちょっと、複雑な気分だった。
もちろん、裕ちゃんに会いたいという気持ちに、変わりはないんだけど。
でも石川の存在が、どうしても私の心をかき乱す。
あの日以来、石川はあの挑戦的な目を私に向けてくることがある。
それは、ほんの一瞬のことなんだけど。
私と視線が合うと、石川は慌てたようにニコッと微笑んで、すぐに目を逸らせてしまうから。
165 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時46分16秒
どうして、あんな目で見られなきゃいけないんだろう?
私が裕ちゃんのこと、好きだから?
多分、石川はそのことを知っているだろう。
いや、石川だけでなく他のメンバーにも、私のこの気持ちはバレているはず。
だって、いつだって私は裕ちゃんのことを、目で追ってしまっているから。
そして、それを隠そうとはしない。
裕ちゃんのことを一番想っているのは私なんだ、ということを見せ付けたかったから。

だからって、何もあんな目で見ることないじゃん。
166 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時47分44秒
もう裕ちゃんは、石川のモノなんでしょ?
だったら、私のことなんか気にする必要なんて無いはずなのに…。
それとも、他に何か理由があるの?
わかんないよ…。
あと、気になることがもう一つ。
最近、やたらと誰かからの視線を感じるんだ。
それは楽屋だったり、スタジオだったり、撮影現場だったり…。
でもその誰かがわかんない。
視線を感じた直後に、周りを見渡してみるんだけど、もうその時には誰も私のことを見ていなくて…。
何か得体の知れない不安のようなモノが、私の中に渦巻いてくる。
167 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時49分46秒
「おはよー。」
楽屋に入った私は、すでに来ているメンバーに挨拶をする。
ほぼみんな、揃ってるな。
来ていないのは、なっちと後藤だけか。
あの2人が遅いのはいつものことだから、特別気にしない。
私は本を読んでいる圭ちゃんの隣に、静かに腰を下ろした。
「矢口、最近来るの遅いね。」
本から目を離し、圭ちゃんが話しかけてくる。
前まで私は、メンバーの中でも比較的早めに楽屋入りしていたのに、最近は遅い方になっている。
今日も、最後から3人目。
168 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時51分07秒
「えっ、あ、うん…。この頃ちょっと起きれなくてね…。」
適当にごまかした。
起きる時間は前と変わらないんだけど、事情があって毎日朝からシャワーを浴びているんだ、とは言えないからね。
「まっ、遅刻してるわけじゃないから、いいんだけどさ。」
そう言って、圭ちゃんはまた本に目を戻す。
なんだかんだ言って、心配してくれているんだよね。
ありがとう、圭ちゃん。
でも、大丈夫だよ。
仕事はちゃんとするからね。プロ意識は持っているつもりだから。
169 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時52分41秒
それにしても、今日は裕ちゃん、遅いな。
きっと、前の仕事が押しているんだろうね。
その時、楽屋のドアがカチャッと開かれた。
「おはよ〜、みんな。」
なんだ、なっちか…。
って、ゴメンね、なっち。
別になっちが嫌いなわけじゃないよ。
ただ、期待していた人物と違っただけなんだからね。
「そんなに裕ちゃんに会いたい?」
ボソッと、圭ちゃんが呟いた。
「えっ?」
「だって今の矢口、すごく残念そうな顔してたから。」
あぁ、やっぱりバレバレなんだね。
170 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時53分52秒
「あはっ、そうだね。会いたいよ。」
これは、ごまかせないことがわかっているから正直にそう言う。
「いいわねぇ、何か青春してますって感じで。」
圭ちゃん、そのセリフおばちゃんくさいよ…。
その時また、楽屋のドアが開いた。
「おはよ〜ございま〜す。」
今度は、後藤か…。
「だからっ、そんな残念そうな顔しないの!」
圭ちゃんに怒られる。
「だって…。」
「そりゃ矢口の気持ちは、わからないではないわよ。でも、ちょっとは感情を抑えなさいよ。」
そんなこと言われたって…。
無理だよ、圭ちゃん…。
171 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月19日(水)02時55分20秒
特に今日は、裕ちゃんがどんな行動に出るか、気になるんだもん。
いつものように、一番に私の所に来てくれるか、それとも…。
石川の所に行っちゃうか…。
もし、まだ私の所に来てくれたなら、ちょっとは期待を持ってもいいかなって。
まだ私の入る余地があるって期待をね。
『カチャッ』
「おはよ〜さん。」
三度目の正直だ。
さぁ裕ちゃん、どうする?
どっちに行くの?
172 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月19日(水)23時36分43秒
オーイ!!!
ってか今日もですか(泣
ここできりますか・・・作者さん(w
173 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月19日(水)23時41分52秒
( `.∀´)<!!!!私っっ??主役!!??
        裕ちゃんどうするの?
        あ〜気になるわねぇ!!
        最高におもしろい作品だわ!!
174 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)02時00分46秒
>172さん。

すみません、泣かないでくださ〜い!
なかなか思うように進まなくて、一番泣きたいのは作者自身だったり(w


>173さん。

圭ちゃんに“最高におもしろい作品”と言ってもらえて、光栄だわよっ!(w
尻すぼみな作品にならなければいいんですが…。



頑張って書いたつもりが、量にしてみると少なくて、ガク然としてしまいました。
でも、せっかくなので、とりあえず書いた所まで更新しておきます(w
175 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月20日(木)02時02分28秒
「や〜ぐ〜ちぃ〜!」
よしっ、やったね!
心の中で、ガッツポーズをする。
でも、そんな私の喜びも束の間だった。
裕ちゃんの進路を遮るように、立ちはだかったヤツが…。
石川…、なんで邪魔するんだよっ!!
「中澤さ〜ん、この前はごちそうさまでした〜!」
「あぁ、ええよ、あれくらい。」
私の所に来ようとしていた、裕ちゃんの足が止まる。
石川のヤツ、わざとやってるでしょ…。
裕ちゃんも、石川の相手なんかしないでよ…。
それともやっぱり、石川の方が大事なの?
176 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月20日(木)02時04分30秒
「あ〜、梨華ちゃんだけズルイのれす〜!中澤さん、辻にも何かおごってくらさいよ〜!」
辻がすごい勢いで裕ちゃんに突進して、その腕にぶら下がる。
「つぅ〜じぃ〜!重いっちゅうねん!!」
でもやっぱり、裕ちゃんの顔はうれしそう、この前と同じで。
「ねぇねぇ、おごってくらさい!」
裕ちゃんの腕を激しく揺り動かしながら、辻がねだっている。
「辻はアカン!アンタにおごったら、裕ちゃん、破産してまうわ〜!」
「え〜、辻、そんなに食べないれすよ〜!」
「そんなことない!この重さが何よりの証拠や!!」
177 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月20日(木)02時05分51秒
「じゃあ、加護だったらいいですよね〜?」
今度は加護が、裕ちゃんのもう一方の腕にぶら下がりながら聞いている。
「加護も一緒や!」
「じゃあ、なっちは〜?」
なっちまで、裕ちゃんの背中に抱きつきながら参戦する。
「なっちも同類!」
裕ちゃんは、半ば呆れ気味だ。
でも顔は、笑顔なんだけど…。
「「中澤さんのケチ〜!」」
「裕ちゃんのケチ〜!」
3人の声が、見事にハモる。
この息の合ったところ、もっと仕事で活かせればいいのにね…。
178 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月20日(木)02時07分19秒
「もうっ、みんな!中澤さんは石川と話してたの!邪魔しないでよっ!!」
石川が叫んでいるが、他の3人は全く聞く耳を持たずに、裕ちゃんにじゃれついている。
この前と、同じシチュエーションだな。
人物の入れ替わりはあるけど。
でもね、私から言わせると邪魔をしているのは石川、お前だよ…。
せっかく裕ちゃんは、私の所に来てくれようとしたのに…。
5人が賑やかに笑い声を上げているのを直視出来なくなった私は、そっと俯いた。
そしてまた感じる、誰かからの視線。
一体、誰なんだ?
179 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月20日(木)02時08分51秒
顔を上げて、楽屋を見回す。
あの5人は、相変わらず楽しげにワイワイやっている。
隣の圭ちゃんは、読書を再開している。
後藤は、また寝ている。
よっすぃーは、そんな後藤にちょっかいをかけて起こそうとしている。
カオリは、壁に向かってボーッとしている。
新メンバー達は、隅の方でかたまって何やら話をしている。
誰なんだ?全然わかんないよ…。
一体、誰なんだよぅ…。
180 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)02時09分47秒
さて、誰にしましょうかね…(w
実はまだ、迷っているのです。
最終候補(?)は2人なんですが、どちらにしようかと…。
次回の更新で、明らかにしないといけないので、少々焦り気味です(w
もう少し、お待ちください。

181 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月20日(木)11時40分56秒
( `.∀´)<連日こんなに更新してたら上等よ!!
        誰なのよ!?気になって眠れないわ!!
        お肌があれたら作者さんのせいよ!?
182 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月20日(木)13時23分03秒
もちろん・・・吉澤じゃないの?
なかよしがいい!!
183 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月20日(木)16時47分13秒
なかよし好きッス!
けど、この視線はねえさんであってほしいよ。
「やぐちぃ、ごめんやで〜。うちも好っきやで、アンタノコト。せやけど…」
両想いなのに絡まない二人の視線と心…みたいな(w
184 名前:作者 投稿日:2001年12月22日(土)00時06分52秒
>181さん。

お肌、大丈夫ですか?(w
作者の肌は、もうボロボロです。
って、これは単に年のせいか…。
圭ちゃんの若さがうらやましいです(w


>182さん。

もちろん、と断言されちゃいましたね(w
どうなるかはこの後の続きで、ということで…。


>183さん。

裕ちゃんのセリフと状況まで考えてくださったんですね。
もしよかったら、作者の代わりに続きを書いてみませんか?(w
ってわけにはいかないですね、すみません…。



では、続きです。
185 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時08分37秒
今日の収録も無事終わり、誰もいなくなった楽屋で一人、壁に向かってボーッとしている。
まるで、さっきのカオリみたいだね。
裕ちゃんは、マネージャーさんとの打ち合わせがあるらしく、収録が終わるとすぐ自分の楽屋に戻っていった。
「はぁ〜」
今日も裕ちゃんと、ろくに話すことが出来なかったよ。
いつまで、こんな状態が続くんだろう。
裕ちゃんはホントに、石川と付き合っているのかな?
あの2人…、特に石川の態度を見ていたら、そう信じざるを得ない。
186 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時10分01秒
でも、裕ちゃんの口からハッキリと聞くまでは、私は信じないからね。
正確には、信じたくない、だな…。
「はぁ〜」
また、ため息…。

『カチャッ』
楽屋のドアが開かれる音に、私は振り向いた。
「矢口さん…。」
「あれっ、よっすぃー?まだ、帰ってなかったんだ?」
「はい…。あの、ちょっといいですか?」
「えっ?うん、いいよ。」
よっすぃーは、何やら思い詰めたような顔をして私の隣に座った。
「どうしたの?何か悩み事でもあるの?」
教育係としては、困っている後輩を放っておくわけにはいかない。
187 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時11分33秒
「あの…、矢口さんって、そんなに中澤さんのこと好きなんですか?」
「はあ?」
いきなり、何言い出すのさ?
間が抜けた返事をしちゃったじゃない。
「そんなに好きなんですか?」
同じ質問を繰り返してくる。
「あ、うん…。好きだよ…。」
嘘をついても、しょうがないもんね。
「でも矢口さん、何だか辛そうですよ…。」
何でそんなこと、知ってるんだ?
しかも何でよっすぃーまで、そんな辛そうな顔するんだ?
「ねぇよっすぃー、どうしていきなりそんなこと言い出すの?」
「あの、私…。」
188 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時12分48秒
よっすぃーは、喉まで来ている言葉を、口に出すべきかどうか迷っている様子だ。
「何?」
続きを促すように、問い掛ける。
「私…、矢口さんのことが好きなんです。」
「はあ?」
また間が抜けた返事になってしまう。
よっすぃーが、私のことを…!?
思いもよらなかった人からの告白に、気が動転した。
何が何だかわかんない。
ただ、今のよっすぃーの言葉が、頭の中でグルグルと回っている。
「矢口さん、好きなんです。」
もう一度そう言って、よっすぃーが私を抱きしめてきた。
189 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時14分28秒
「ちょ、ちょっと、やめてよ!」
離れようと懸命にもがいたけど、よっすぃーの力はかなり強く、逆に押さえ込まれてしまった。
「私、ずっと矢口さんのこと見てたんです。でも最近の矢口さん、辛そうで…。」
あの視線の送り主は、よっすぃーだったんだ…。
「特に、梨華ちゃんと一緒にいる中澤さんを見てる時の矢口さん、ものすごく辛そう…。」
やっぱり、見られていたんだね。
「ねぇ矢口さん、私じゃダメですか?」
「ごめんよっすぃー、ダメなんだよ。矢口は、裕ちゃんが好きだから…。」
よっすぃーの気持ちには応えられない。
190 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時15分42秒
「でも中澤さんは、梨華ちゃんと付き合ってるように見えますけど…。」
「そんなの、まだわかんないじゃん!!」
「それはたんなる矢口さんの希望でしょ?もっと現実を見てくださいよ!」
「イヤだ。矢口は、絶対にそんなこと認めない!」
「矢口さん…。」
よっすぃーは、私の身体を壁に押し付けてきた。
「ちょ、ちょっと、よっすぃー…。」
「そんなに、中澤さんが好きなんですか?」
「うん…。」
そうだよ、私は裕ちゃんのことが好き。
これは、絶対に変えられない事実なの。
191 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時17分02秒
「だったら、私が中澤さんのこと、忘れさせてあげます。」
そう言って、いきなり私の唇を奪ってきた。
よっすぃーの舌が強引に侵入してきて、あらゆる所をかき回される。
そのキスは快感なんてものには程遠く、嫌悪感と恐怖感しか感じなかった。
私はよっすぃーの肩を思いっきり押し返して、唇を離した。
「なんでこんなことするんだよっ!」
「どうしてわかってくれないんですかっ!」
わかるわけないじゃん!
192 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時18分26秒
そりゃ、よっすぃーが私のことを好きだってことはわかったよ。
でもだからといって、こんなことをしていいと思ってるの!?
無理やりこんなことをして、私の気持ちが変わるとでも思ってるの!?
「私のモノになってください。私は中澤さんみたいに、矢口さんに辛そうな顔をさせたりしませんから。」
「そんなの無理だよ!矢口は裕ちゃんじゃないとダメなの!」
「わかりました…。」
あぁ、やっとわかってくれたんだ、良かった…。
「そこまで言うんだったら、何としてでも矢口さんを振り向かせてみせます。」
193 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時19分37秒
えっ、何だよ?どういうこと?
よっすぃーは、私の服のボタンを外し始めた。
「何やってんの?やめてよ、よっすぃー!」
「イヤです!こうでもしないと、わかってもらえませんから。」
私は必死に抵抗をしたけど、それはかなわなかった。
ボタンを全部外され、ブラの中に手が入ってきた。
「ダメだって!よっすぃー!」
「ダメじゃないです!」
よっすぃーの手が、私の胸を強く揉んでくる。
痛さしか感じなかった。
それ以上に、自分の無力さと情けなさ、そして屈辱感が私の心を痛める。
194 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時21分52秒
何で、こんなことになったんだろう。
知らないうちに、涙が頬を伝う。
「いやぁ〜、やめてよ〜!助けて、裕ちゃんっ!!!」
来てくれるはずのない人の名前を叫ぶ。
「ムダですよ。中澤さん、もうここにはいませんよ。」
そんなことわかってる、わかってるよ。
でも、どうしてもその名前を口に出さずにはいられない。
私の胸にあったよっすぃーの手が下半身に伸びてきて、スカートの中に入ってくる。
そして、そのまま下着にかけられた。
もちろん阻止しようと暴れたけど、無駄な抵抗になることは火を見るより明らかだ。
195 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月22日(土)00時22分51秒
このままよっすぃーに犯されてしまうの…?
ヤダよ、ヤダよ…。
涙も、止まらなくなっていた。
裕ちゃん、助けてよ…。
絶望感に打ちひしがれながらも、出てくるのはやっぱりあの人の名前。
あぁ、もうダメだ…。裕ちゃん…。


『カチャッ』
「まだおって、悪かったな…。」

196 名前:小休止 投稿日:2001年12月22日(土)00時24分54秒
裕「今回は、吉澤が暴走する番かいな?」
作「そ、そうですね…。」
吉「ちょっとぉ〜、初めてここの話に登場できたと思ったら、こんな役ですかぁ〜?」
作「す、すみません…。」
吉「ちゃんとフォローはあるんでしょうね?」
作「それはまだ何とも…。」
吉「今度、ベーグル5,211,252個持ってきますから、何とかしてくださいよ!」
作「よっすぃーまでそんな具体的な数字を…。しかもそんなに食べられませんよ…。」
裕「吉澤、アホ作者にはそんなもんじゃアカンで!酒やないと効き目がないわ!」
吉「じゃ、今度買ってきますから。」
197 名前:小休止 投稿日:2001年12月22日(土)00時26分10秒
裕「未成年には売ってくれへんって!」
吉「それだったら、中澤さんが買ってきてくださいね!」
裕「何で裕ちゃんが買わんなアカンねん!!」
吉「よろしくお願いしま〜す!」
裕「おい、待てや、コラァ〜!」
作「よろしくお願いしますね!」
裕「アホ作者まで…。」
吉「それより、最終候補のもう一人って誰だったんですか?」
圭「私よねっ!?」
裕「なんやねん、圭坊!いきなり現れおって。」
作「まぁ、正解なんですが…。」
圭「ほらね、やっぱり。でも何で吉澤にしたのよっ?」
198 名前:小休止 投稿日:2001年12月22日(土)00時28分01秒
作「圭ちゃんには、遊び場の方に出張してもらいましたから、こっちはよっすぃーでいいかなぁと…。」
圭「そうだわね、私もあっちの方が良かったわよ。ここの役、ひどい役だもんね。」
吉「……(怒)」
裕「吉澤、こわっ!ほらっ、この役はおっとこ前な吉澤が一番のハマリ役やねんから、なっ?」
吉「おっとこ前ですかぁ?まぁそれだったら仕方がないですねぇ〜。」
裕「単純なヤツや…。でも、アホ作者!ここのスレの基本は、ラブラブやなかったんか?何でこの話は、こんなにドロドロしとるんや?」
199 名前:小休止 投稿日:2001年12月22日(土)00時29分22秒
作「それは、作者自身もわかりません。書き始めた時には、こんな展開になるとは思ってなかったんですけど…。」
裕「えらい無責任なやっちゃなぁ…。はよ矢口とラブラブしたいわ。」
矢「そうだよ〜!矢口、かわいそうすぎるよぉ〜!」
作「す、すみません…。」
裕「おう、矢口。よう来たなぁ〜!」
圭「ちょっと裕ちゃん!私の時と全然態度が違うじゃない、どういうこと!?」
裕「いや、あの、それは…。それより、アホ作者!続きはいつ書くねん?」
作「それが、また明日から出張が入りまして、しばらく書けないと思います…。」
200 名前:小休止 投稿日:2001年12月22日(土)00時30分41秒
裕「何やと、コラァ〜!」
作「す、すみません…。年末はどうしても忙しくて。師走ですし…。」
裕「何で師走が関係あんねん?」
作「これでも一応“先生”と呼ばれている立場なので…。」
裕「アホ作者が先生やって?えらい笑かしおるなぁ。ガハハハハハ〜!」
作「笑うところじゃないでしょう?失礼な人ですね…。」
裕「ガハハハハハ〜!」
吉「アハハハハハ〜!」
圭「オホホホホホ〜!」
矢「キャハハハハ〜!」
作「……(怒&泣)」


…というわけで、しばらく更新できそうにありません。
私事で、大変申し訳ないです。
201 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)01時33分52秒
小説も気になりますが、作者さんの動向も気になるところです。
首を長くして待っています。
202 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)03時24分05秒
( `.∀´)<ボロボロよ!!でもあっちのおかげで回復したわ。
       あれがなかったら危なかったわよ!
       私も候補だったのね?(やはり主役!?)
       両方私でもよかったのよ?フンッ!
       まっ今回は吉澤に譲ったげるわ。
       でも…私だったら…服を破ってるわね。
       もっと暴走させなさいよ!?
       それと出張がんばんなさいよ!
       オホホホホホ〜!!
203 名前:作者 投稿日:2001年12月24日(月)15時46分18秒
>201さん。

小説(と呼べるかどうかは不明ですが…)、放ったらかしですみません。
向こうにも書きましたが、出張は一週間の予定ですので、週末には続きが書けるかと思います。



>202さん。

その後のお肌は?(しつこい…w
それにしても服を破くだなんて、圭ちゃんったら、ワイルド&デンジャラスですね(w
ここは、裕ちゃんが暴走する場所だったハズなのに、いろんなメンバーが暴走を始めちゃいましたね。
裕ちゃんがまともに見えてきたり…。
でもまたそれも楽し(w



ではまた、週末にお目にかかれれば、と思います。

204 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)00時26分54秒
( `.∀´)<お肌はつるつるてかてかよ!!
       そういえば裕ちゃん暴走してないわね。
       フフフ…私はいつだって暴走列車よ!!
       誰も私は止められないの!!
       裕ちゃんだけが私の停車駅よ!
205 名前:作者 投稿日:2001年12月30日(日)21時18分02秒
裕「アホ作者、帰ってきたんか?」
作「はい、ただいまです。」
裕「うわっ!酒くさっ!!」
作「やっぱりまだ残ってますか?本当は昨日帰ってきてたんですけど、忘年会でしこたま飲まされまして、二日酔いでダウンしてたんです。で、更新できませんでした…。」
裕「アホ作者から酒浸り作者に改名せんなあかんな。」
作「どっちもイヤですよ!そんなことより、圭ちゃんがレスをくれてますよ。」
裕「ん?どれどれ…。おぉ、圭坊の肌はつるつるてかてかなんか。でも、裕ちゃんも負けてへんでぇ!」
206 名前:作者 投稿日:2001年12月30日(日)21時20分26秒
作「いや、若さからいってもやっぱり圭ちゃんの勝ちでしょ?」
裕「なんやとコラァ〜!たいして変わらんやん、どっちも同じ20代やっちゅうねん!」
作「でも、四捨五入すると圭ちゃんはハタチで、裕ちゃんはミソジ…。」
裕「じゃかぁしいわ、ボケッ!!」
作「す、すみません…。ほらほら、裕ちゃんは圭ちゃんの唯一の停車駅だそうですから、もっと落ち着かなきゃダメですよ!」
裕「おぉ、そうなんか?圭坊のこと止められるんは、裕ちゃんだけか。圭坊!一緒に暴走しよな!」
作「ちっとも止めてないじゃないですか…。」
207 名前:作者 投稿日:2001年12月30日(日)21時21分29秒
裕「まぁええやん、かたいことゆうなや!で、話の続きはどうなるんや?」
作「はい、これからいよいよ裕ちゃんの出番ですよ。」
裕「そやな、前の更新では裕ちゃんが登場したとこで終わってもうてるからな。ほな、ちょっくら行ってくるわ。」
作「行ってらっしゃ〜い!」


…というわけで、約1週間ぶりの更新です。
まだちょっと勘が戻っていないかも…。
208 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時22分56秒
「なっ、中澤さん…。」
ドアの前に立っているその人物の姿を見て、よっすぃーが驚愕の声を上げる。
私は驚きのあまり、声も出なかった。
裕ちゃんが、私達の元にゆっくりと近づいてくる。
それを見たよっすぃーは、慌てて私から身を離すと、裕ちゃんの横をすり抜けて、逃げるように楽屋を出ていった。
裕ちゃんは、そんなよっすぃーを黙って睨み付けながら、ただ見送るだけだった。
よっすぃーが出ていくと、私の方に振り返った。
「矢口…。」
ひどく悲しげで、辛そうな表情だった。
209 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時24分24秒
「裕ちゃんっ!!」
気が付いたら、私は裕ちゃんにしがみついていた。
「もう大丈夫やからな。」
裕ちゃんも、そんな私の身体をしっかりと受け止めながら、耳元でそう囁いてくれた。
助かったんだ…。
裕ちゃんが、助けに来てくれたんだ…。
やっとそのことを実感する。
「怖かった…、怖かったよ、裕ちゃん…。」
裕ちゃんは、私の背中を黙ってさすってくれている。
また、涙が止まらないよ。
でも今の涙は、さっきとは違う安堵感からの涙だった。
210 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時25分45秒
「でも、どうして?裕ちゃん、ここにはもういないと思ってたのに…。」
「あぁ、打ち合わせがえらいこと長引いてもうてな。いつもやったら、こんな時間までおらんねんけど…。」
「じゃあ、どうして矢口がこんな目に遭ってるってわかったの?」
「矢口、私の名前叫んでたやろ?たまたまここの前を通りかかったら、矢口の声が聞こえたんや。」
なんという偶然なんだろう。
たまたま裕ちゃんの打ち合わせが長引いて、たまたま裕ちゃんがここの前を通りかかった時に、私が叫び声を上げていたなんて…。
211 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時27分35秒
でも、裕ちゃんに助けを求めたのがムダじゃなかったってことなんだよね。
私の必死の想いが裕ちゃんに通じて、偶然を引き起こしたんだよね。
裕ちゃんのこと、想い続けていて良かった…。
安心感から、私の身体から力が抜けていくのがわかった。
立っているのも辛いくらいに…。
裕ちゃんに、全体重を預けるカタチになってしまった。
でも、裕ちゃんの細い身体には負担が大きかったようで、裕ちゃんは私の身体を支えながら、ゆっくりと座らせてくれた。
そして、裕ちゃんも私の前にしゃがみ込む。
無言のまま絡み合う視線。
212 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時28分40秒
何故か、裕ちゃんの顔がちょっと赤い。
どうしたんだろう?
あっ!私、服のボタン全開のままだった…。
しかも、ブラもずり上がって胸が丸見え…。
裕ちゃんに見られた…。
そう思っただけで、私の顔が熱くなる。
別に、同性に見られるのはどうってことない。
メンバーと温泉に入っても、隠しもせずに堂々と歩き回っている。
だけど、裕ちゃんだけは別格。
男も女も関係無く、好きな人に見られるのはすごく恥ずかしい。
今更モゾモゾと服のボタンを留めるのも、なんだかカッコ悪いし。
でも、早く隠したい。
どうしよう…。
213 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時30分00秒
そんな私の気持ちを察したのか、裕ちゃんはフッとやわらかく微笑んで、ブラをそっと下げて直してくれた。
その時、裕ちゃんの指が私の肌に軽く触れ、電流が走ったようにビクッと身体が動いてしまった。
多分、裕ちゃんもそれに気付いただろう。
でも何も言わず、またあの笑顔で私をじっと見ていた。
それは、私が今までに見たことのない優しい笑顔だった。
胸がドキッとするのを感じて、視線をそらせて俯いてしまう。
その私の視界に、裕ちゃんの白い指先が入ってきた。
その指先が、服のボタンを一つ一つ丁寧に留めてくれる。
214 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時31分14秒
私は、俯いたままその行為をずっと見つめていた。
なんてきれいな指なんだろう。
ウットリと見とれてしまう。
ボタンを留め終わって、私の服から離れようとした裕ちゃんの指を思わず握りしめた。
「矢口…?」
裕ちゃんが、少し戸惑ったように私の顔を覗き込んできた。
「裕ちゃん、大好き…。」
今まで、伝えたくても伝えられなかったこの気持ち。
やっと言えた…。
だけど、裕ちゃんは黙ったまま何も言わない。
何か言ってよ、お願いだから…。
やっぱり、石川と付き合っているからなの?
それならそうと、ちゃんと言って?
215 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時32分16秒
石川と付き合っているから私の気持ちには応えられない、って…。
裕ちゃんの口から、ハッキリと聞かせてよ。
そうすれば、ちゃんと裕ちゃんのこと、あきらめるから…。
今すぐには無理だけど、時間をかけてあきらめるように努力するから…。
裕ちゃんから何も聞かされないままだったら、私、あきらめきれないんだからね…。
「なぁ、矢口…。」
やっと言ってくれるんだね。
「何?」
「今日はもう遅いし、はよ帰った方がええで…。」
何だよそれ?全然、答えになってないじゃんかっ!
216 名前:ひとりじめ 投稿日:2001年12月30日(日)21時33分14秒
「ほな私も帰るわ。気ぃ付けて帰りや、お疲れさん…。」
ちょっと待ってよ!
そう言いたかったんだけど、何故かそれを口に出すことが出来なかった。
裕ちゃんが楽屋を出ていくのを、ただボーッと見送るだけ。
なんで?なんでハッキリ言ってくんないの?
裕ちゃんのバカ…。
裕ちゃんなんてキライだよ…。
でもね、やっぱり大好き…。
どうしようもないくらいに…。
だから、絶対あきらめない。
裕ちゃんが、ちゃんと言ってくんないのが悪いんだからね。
217 名前:ひとりじめ・中澤の独り言 投稿日:2001年12月30日(日)21時34分00秒
矢口…、アンタの気持ち、ようわかったで…。
でもな…、でもな…。
もうちょっとだけ、時間をちょうだい。
今の私に言えるのは、それだけやねん…。
218 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月31日(月)02時40分24秒
やった!更新!

裕ちゃんっ、はやく矢口をしっかり受け止めてあげて。。。
219 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月01日(火)13時23分36秒
いいね!心の葛藤ぐあいが・・・裕ちゃんも矢口も・・・
さて姐さんは石川を???振っちゃうのか?興味深々(w
220 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月06日(日)16時26分41秒
( `.∀´)<あけおめ〜〜!!ことよろ〜!!
        裕ちゃんっ何か煮え切らないわね!!
        矢口も追いかけて行って問い詰めなさいよ!
        私だったら後ろからケリ倒して
        マウントポジション奪うわよ!
        あっでも…裕ちゃんにはで・き・な・い
        ベッドじゃな・い・と…クスッ
221 名前:作者 投稿日:2002年01月08日(火)05時10分38秒
今更ながらですが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
年始休みは実家に帰っていたため、更新出来ず申し訳ありませんでした。
これからも、3月中旬まで仕事が忙しくなるので、更新スピードが遅れがちになるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。


>218さん。

せっかく更新喜んでくださったのに、また遅くなってしまってすみません。
裕ちゃんは、矢口さんを受け止めることが出来るのでしょうか?
それは、おいおい明らかに…。

222 名前:作者 投稿日:2002年01月08日(火)05時12分41秒
>219さん。

心の葛藤ぐあいがいいですか?
2人の心理状態を読み取っていただけて、作者としてはすごくうれしいです。
裕ちゃんは、石川さんを???
これも、おいおい明らかに…。


>220さん。

あけおめです。こちらこそよろしくお願いしますね。
裕ちゃんの煮えきらない態度の訳は?
これまた、おいおい明らかに…。(こればっかり)
しかし圭ちゃん、今年も相変わらずハードですね(w
今年も裕ちゃんをタジタジさせてやってくださいな…クスッ


…それでは、続きです。

223 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時16分28秒
何か言いたそうな矢口を残してモーニングの楽屋を出た私は、休憩所にもなっているロビーへと足を向けた。
そこには、一人の人物が大きな身体を小さく丸めて、うなだれたように俯いている姿があった。
「吉澤…。」
その人物に声をかける。
「あっ…。」
吉澤は私の姿を認めて、座っていた椅子から慌てて立ち上がる。
そして、そのまま走り去ろうとする吉澤の腕を掴んで、元の場所に座らせた。
「逃げんなやっ!」
私の怒声がロビーに響き渡る。
吉澤の身体がビクッとするのがわかった。

224 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時18分40秒
「あ、あの…、すみませんでした…。」
オドオドした、といった感じで吉澤が口を開く。
「私に謝ってもしゃあないんちゃうか?」
「はあ…。」
また、うなだれたように俯く吉澤。
そんな吉澤の肩をポンと軽く叩いて、私も隣に腰を下ろす。
「私…、なんてことしちゃったんだろう…。」
吉澤が、ボソリと呟いた。
なんや、反省してんのか…。
もしここで開き直って逆ギレなんかされたら、容赦はせんつもりやってんけど。
やっぱり、そこまで悪者やなかったんやな。

225 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時21分32秒
吉澤の横顔をチラッと見ると、泣いてたんやろうか、目がちょっと赤い。
「吉澤は、矢口のこと好きなんか?」
「はい、好きです…。」
そらそうか、好きやなかったらあんなことせえへんわな…。
だからゆうて、嫌がってる相手にあれはちょっとやりすぎやで。
でも、そんなこといちいち口に出して言わんでも、吉澤はもうわかっとるみたいやけどな。
今の吉澤の態度を見てたら、ようわかる。
「私…、完全に矢口さんに嫌われてしまいましたね…。」
ほら、やっぱりな。

226 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時23分45秒
「まぁ、しゃあないかなぁ…。でもな、それはこれからの吉澤の出方次第やで。ちゃんと誠意をもって謝ったら、矢口も許してくれるって。」
矢口は、そこまで物分かりの悪い子じゃないはずやから。
「いえ、きっともう口もきいてもらえませんよ…。」
吉澤の落ち込みようはさらに激しくなって、首がガックリと折れた。
自業自得って言ってしまえば、それまでなんやけど…。
でも、今の吉澤にそれをゆうのは、ちょっと気の毒な気がした。

227 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時26分38秒
「なぁ、何であんなことしたんや?最初っからあんなことするつもりやなかったんやろ?」
「もちろんですよ。ただ私の気持ちを矢口さんに伝えたかっただけなんです。でも、矢口さんのことを見てたら、自分を抑えきれなくなって…。」
若さゆえの暴走ってことなんかな…。
「だって最近の矢口さん、すごく辛そうなんですもん。だから何とかしてあげたくて、つい…。あんなことしても矢口さんの気持ち、変わるわけないのに…、嫌われるだけなのに…。わかってても、止められなかったんです。」

228 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月08日(火)05時28分31秒
矢口が辛そうってのは、私も見てたらわかる。
自惚れかも知れんけど、それは私のせいなんか?
「こんなこと言いたくはないですけど、中澤さんのせいですよ…。」
やっぱりそうなんか…。
「中澤さん、梨華ちゃんと付き合ってるんですよね?」
「ん?そういう風に見えるか?」
「見えますよ。だってすごく仲がいいじゃないですか。だから、矢口さんだって辛いんじゃないですか!」
「ん〜、でもなぁ、石川とは付き合ってへんで。」
「ウソでしょ?」
「ホンマや。」

229 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月08日(火)23時43分19秒
( `.∀´)<更新おつかれさま!
        あっ…アナタ…KBS京都なの?
        もしかして…
        吉澤反省してるのね。私がもっと慰めたげるわよ。
        裕ちゃんと石川が気になるわ!
        マターリ待ってるから!
230 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月13日(日)05時00分19秒
関係ないけど・・・W澤も好きだったりする読者であった。(w
231 名前:ちび 投稿日:2002年01月17日(木)03時10分05秒
関係ないけど…オイラもW澤好きっす
最近、さやゆうも…
232 名前:暴初者 投稿日:2002年01月20日(日)00時22分48秒
センセー、つづき楽しみに待ってま〜す♪
233 名前:作者 投稿日:2002年01月22日(火)00時57分46秒
裕「おい、コラァ〜!アホ作者っ!いつまで、ほったらかしにしとるんじゃ〜!!」
作「す、すみません…。その…、仕事が……」
裕「言い訳すんなっ、ボケッ!!」
作「す、すみません…。」
裕「いくら圭坊(229さん)が、マターリ待ってくれてるからって、マターリしすぎや!」
作「す、すみません…。」
裕「放置だけは、すんなや!」
作「それはお約束しますので、そんなに怒らないでくださいよ…。」
裕「まぁそれやったらええわ。それより圭坊もゆうてるけど、アホ作者、KBS京都なんか?」
作「はい、そうですけど…。」

234 名前:作者 投稿日:2002年01月22日(火)00時59分19秒
裕「うわっ、裕ちゃんと同じ関西人なんか…。何や、けったくそ悪いな…。」
作「し、失礼ですねっ!!でも圭ちゃん、それがわかったってことは、もしやアナタも…。」
吉「お話し中、すみませ〜ん!中澤さ〜ん!!」
裕「えらい元気ええなぁ。どしたんや、吉澤?」
吉「230さんとちびさんからレスがあったんですけど、私達のコンビって、結構人気あるみたいですよ?」
裕「コンビって、いつから吉澤とコンビ組んだんや…。」
吉「まぁいいじゃないですか。アホ作者さん、私達ってくっつくんですか?」

235 名前:作者 投稿日:2002年01月22日(火)01時01分00秒
作「……(よっすぃーまでその呼び名を…。さん付けされたら余計むなしい…。)いえ、残念ながらくっつきません。裕ちゃんとよっすぃーのお話って、書くの難しいんですよね。某所でのお話を見てもらえれば、よくわかると思いますが…。」
裕「そやなぁ。えらいチャチな話やったもんな。あんなんじゃ、裕ちゃんらかわいそうやで。」
作「……(返す言葉が…。)」
裕「ちびさんは、さやゆうも好きなんか。でもアホ作者には書いてもらいたないな。またショぼい話になりそうやから。」
作「わかりましたよ。(本当は書けないだけ…。)」
236 名前:作者 投稿日:2002年01月22日(火)01時02分34秒
裕「それより、暴初者さんが続き待ってくれてるんやから、早よ書かんかいボケッ!」
作「す、すみません…。それにしても、暴初者さん。センセーなんて呼んでいただいて…。何だか、背中がむず痒くなっちゃいますね。職場でも、何年経っても慣れないくらいですから…。」
裕「そうやで。こんなヤツ、アホ作者で十分や!」
作「それはイヤですって!よっすぃーにまで、悪影響を与えてるじゃないですか!」
裕「まぁええやん。よっ、アホ作者っ!」
吉「よっ、アホ作者さんっ!」
作「……(泣)」


というわけで、やっとこさ続きです。
237 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時05分03秒
「じゃあ、梨華ちゃんの片想いなんですか?」
少しの沈黙の後、吉澤が聞いてきた。
続けて、
「そう言えば、梨華ちゃんの方が積極的に、中澤さんにくっついて行ってるって感じですもんね。」
と吉澤が、納得したように頷いた。
「それもちゃうな」
私は、吉澤の言葉を即座に否定する。
「えっ?だったら、一体どういうことなんです?」
吉澤の顔が、不思議そうなものへと変わっていく。
「吉澤って、結構鈍感やねんな。」
「はぁっ?」
今の吉澤、ちょっと間抜けな顔やで…。

238 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時06分37秒
「まぁ、吉澤は矢口のことしか見とらんねんから、気付かへんねんやろうけど。」
「何のことですか?」
吉澤は、もう何が何やらわけがわからんって顔をしとる。
今から私が言うことを聞いたら、吉澤はどんな顔になるんやろ?
私は少しイタズラっぽい笑顔を作って、吉澤に言った。
「石川はな、吉澤のことが好きなんや。」
「はぁっ?梨華ちゃんが…?」
口をポカ〜ンと開けて、心底驚いた表情を浮かべる吉澤に、私は苦笑いをしてしまう。
予想通りの反応やなぁ。
全く想像もしてなかった、って顔や。

239 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時08分18秒
「こないだ、石川と一緒にご飯を食べに行ったのかって、石川から“よっすぃーのことで相談があるんです”って誘われたからなんや。」
「………」
吉澤は、黙り込んでしもた。
「あん時の石川、ホンマに辛そうやったわ。“ずっとよっすぃーのこと見てるのに、よっすぃーは全然気付いてくれないんです”って、寂しそうな目をしてゆうとったなぁ…。」
「………」
吉澤はまだ黙り込んだまま。
俯いて、何か考え込んでいるようや。
「石川な、私と二人っきりの時は、ホンマびっくりするくらい距離を置いて、私と接するんやで。」

240 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時09分34秒
そこまでせんでも、別に取って食ったりせえへんでって、突っ込みたくなるくらい距離を置きおる。
「私にベタベタくっついてくるのは、吉澤が見てる前でだけや。」
楽屋で私にちょっかいをかけてくるのも、吉澤がおる時だけ。
この前、収録が終わった後のスタジオで、私にイチャイチャしてきたのも、吉澤が物陰から見ていたことを知ってたからや…。
「何で?何でそんなことするの、梨華ちゃん…?」
顔を上げた吉澤が、誰に言うともなく呟いた。

241 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時11分11秒
「石川、言ってたで。全然自分に振り向いてくれへん吉澤に、自分のこと見てもらうようにするんやって…。」
「………」
また黙り込みか…。
「大声をあげて私に引っ付いていったら、吉澤も否応なしに、自分のこと見てくれるって…。」
目の前に出された料理にほとんど手も付けず、寂しそうに、それでいて、どこかきっぱりとした目でそう言った石川の姿を思い出しながら、私は石川の気持ちを吉澤に伝える。
「吉澤も、あんなに騒いでたら石川のこと、見てまうやろ?」
遠くの方に視線をさまよわせている吉澤に問い掛けた。

242 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時13分04秒
「そうですね…。何事だろうと思って見てましたから…。」
何事だろう…、か。正直やな。
私はまた、苦笑いをしてしまう。
吉澤は、別に石川のこと意識して見ていたわけやないってことなんやな。
ただ、“騒がしいなぁ”とか、“また梨華ちゃん、中澤さんにくっついてるよ”ぐらいにしか見てなかったんやろ。
意識して見ていたのは、矢口だけってことか…。
でも石川は、それでもいい、吉澤の視線を一瞬でも自分に向けさせればそれでいい、ってそうゆうてた。
矢口に向けている視線を、少しでも自分の方に向けさせればって。

243 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時14分30秒
複雑な乙女心やな。
健気やないかい。
その後、石川が“少しでもよっすぃーが嫉妬してくれれば嬉しいんだけど…”と、消え入りそうな小さな声で呟いたことは、吉澤には内緒にしといた方がええな。
嫉妬なんて、してへんみたいやし。
何事だろう…、やもんな。
石川にも、このことは内緒にしとこ。
ってゆうか、よう言わんわ…。

244 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時15分47秒
「石川が、何で私を相手に選んだんかは、ようわからん。でも、吉澤の気持ち、矢口の気持ち、ほんで私の気持ちを全部知った上で、私が一番ええって判断したんやろ。ああ見えて、人のこと冷静に観察しとんねんなぁ…。」
「………」
吉澤は、また黙ってしまった。
考え事でもしてるんか、ボーッとうつろな目をしている。
私の話、ちゃんと聞いとんかいな?
まぁええか…。構わずに、私は話を続けた。
「それに、矢口に対して挑戦的な目を向けてしまう、ともゆうてたな。」
吉澤は相変わらず、ボーッとしたままや。

245 名前:ひとりじめ・W澤の密談!? 投稿日:2002年01月22日(火)01時17分27秒
「吉澤の気持ちと視線を一心に受けてる矢口には、どうしてもそんな目で見てしまうんやって。健気な反面、したたかな一面も持っとるわ、石川は…。」
「あの……。」
黙り込んでいた吉澤が、おもむろに口を開いた。
話、聞いとってんな?
「ん?何や?」
「さっき中澤さんが言った言葉の中で、私の気持ち、矢口さんの気持ちってのはわかります。私は矢口さんが好きで、矢口さんは中澤さんが好き…。そういうことですよね?でも中澤さんの気持ちって一体、何なんですか?」
真剣な面持ちで、吉澤が聞いてくる。
「私の気持ちはな…。」
246 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月22日(火)04時47分59秒
「肝心なところ!?」と、敢えて言っておきます。
247 名前:暴初者 投稿日:2002年01月22日(火)12時27分34秒
作者さん、更新をありがとう。とても嬉しい♪
ねえさんの気持ちは、もちろん……ですよね〜??(w
248 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年01月24日(木)04時42分01秒
( `.∀´)<zzz zzz・・・・ !! ハッ!更新だわ!!
       マターリ待っててよかったわ。それにしても…
       すごく重要な所じゃない!!
       遂に裕ちゃんの私への気持ちが告白されるのね
       わかってたんだけど、やっぱりドキドキするわね。
       ・・・・いいわ、心の準備はバッチリよ!
       私の胸に飛び込みなさい!
       同じKBS育ちなんだから!照れなんていらないのよ!        
249 名前:作者 投稿日:2002年01月27日(日)04時09分53秒
>246さん。

多分、ご期待通りの展開にはならないと思います。すみません…。
これ以上、話を広げすぎるのは、作者の力量からいって無謀ですので、そろそろまとめに入らないと…(w



>247 暴初者さん。

こちらこそ、読んでくださって+レスをくださってありがとうございます♪
裕ちゃんの気持ちは……。
暴初者さんは、確かやぐちゅー派でしたよね?
それだったら、もちろん……です(w

250 名前:作者 投稿日:2002年01月27日(日)04時11分08秒
>248 ( `.∀´)さん。

更新が遅すぎて、眠っちゃったんですね。
起きてくださ〜い!!
せっかく裕ちゃんが告白しようとしていたのに、圭ちゃん、眠ってるんですもん。
裕ちゃんの気持ち、変わっちゃったみたいです。
同じKBS育ちのよしみということで、許してあげてくださいね(w



ではでは、続きです。

251 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時12分39秒
「私の気持ちはな……、矢口が好き。こういうことや。」
えっ?裕ちゃん、今、何て?
私が好きって言ったの?
裕ちゃんの言葉に、思わず立ち上がりそうになった私は、慌ててまたしゃがみ込む。
私は、さっきから裕ちゃんとよっすぃーの会話を、物陰に潜んで聞いていた。
事の成り行きはこうだ。
裕ちゃんが楽屋から出て行き、一人取り残された私は、裕ちゃんのはっきりしない態度に苛立ちながら、一刻も早くこの場から立ち去りたくて、逃げるように帰り道を急いだ。
そして、ロビーの前を通りかかった時…。

252 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時14分06秒
「逃げんなやっ!」
という、裕ちゃんの怒声が聞こえてきたんだ。
一瞬、私に向けられた言葉かと思って、ビクッと立ち止まってしまった。
それで、恐る恐るロビーを覗いてみると…。
よっすぃーの肩をポンと軽く叩いて、その隣に腰を下ろす裕ちゃんの姿があった。
2人は一体、どんな会話をしているんだろう?
やっぱりさっきのことだよね?
好奇心がムクムクと沸き上がってきた私は、悪いとは思いつつ、2人の背後にそーっと近づいた。

253 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時15分39秒
そして万が一、2人が振り返っても死角になる隙間を見つけて、そこに身体を滑り込ませた。
こういう時、身体が小さいって得だよね、と変な優越感に浸りながら。
息を潜めて、しゃがみ込んだ私の耳に飛び込んできたのは、よっすぃーの、
『私…、完全に矢口さんに嫌われてしまいましたね…。』
という言葉だった。
さっきのよっすぃーとは、まるで別人のような弱々しい声。
なんだ、反省してんのか?
だからといって、そう簡単には許さないからね。
そう思いながら、2人の話の盗み聞きを続けた。


254 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時16分57秒
石川の本当の気持ち。
裕ちゃんと石川との関係。
私に向けられる、石川の挑戦的な目の理由。
次々に明かされていく、驚きの事実。
だけど一番驚いたのは、今の裕ちゃんの言葉。
『私の気持ちはな……、矢口が好き。こういうことや。』
本当なの、裕ちゃん?
「本当なんですか、中澤さん?」
よっすぃーの声で我に返った私は、裕ちゃんの返事を聞くために耳をすませる。
「あぁ、ホンマや。私は矢口のことが好きなんや。」
冗談で言ってるとは思えない、裕ちゃんの真剣な口調に、私の顔がついほころぶ。

255 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時18分32秒
でも、また新たな疑問が…。
それだったら、何で私の気持ちに応えてくれないの?
私、裕ちゃんに自分の気持ち、伝えたんだよ?
私は裕ちゃんが好き。で、裕ちゃんも私が好き。
両想いってことだよね?
だったら、何で?
よっすぃー!お願いだから、そのこと裕ちゃんに聞いて!
「なら、どうして矢口さんの気持ちに応えてあげないんですか?中澤さんだって、矢口さんの気持ち、わかってるんでしょう?」
よしっ、でかしたぞ、よっすぃー!
私は、あんなことをされたのも忘れ、よっすぃーを褒めたたえていた。

256 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時20分04秒
「あんなぁ、実は今、彼氏おんねん。」
「へっ?」
へっ?
よっすぃーの言葉と私の心の呟きが、奇しくも同時に出てしまった。
思いもよらなかった裕ちゃんの言葉。
「でも中澤さん、矢口さんのこと好きなんですよね?」
そうだ、そうだ!もっと言ってやれぇ!
いつの間にか、私は完全によっすぃーの応援団と化していた。
「そうやねんけどな。でも矢口は女の子や。それが私の中でネックになっててな。で、モーニングを辞めて、事務所に“男作ってもいい”って言われたのを機に、矢口への気持ちを吹っ切るために、男に走ってもうたんや。」

257 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時21分20秒
「………」
よっすぃーは、黙り込んでしまったようだ。
私も同じだよ。
「でもな、その男がまた最悪でな。見てくれは問題無いねんけど、性格に問題有りや。3年以上も彼氏おらんかったブランクって、でかいなぁ。男を見る目が無くなってしもてたわ。」
裕ちゃんが、ため息をついたのがわかった。
「性格に問題有りって、どういう性格なんですか?」
よっすぃーも、ため息まじりに尋ねている。
「すぐ手を上げる、ケチ、陰険、優柔不断、ギャンブルきちがい、エトセトラや…。」
うわっ、ホントそれ、最悪だよ。

258 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時22分36秒
「それに嫉妬深いときたもんや。私がモーニングのメンバーにキスするのかて、アカンって言いおった。」
だから裕ちゃん、私達にキスしてこなくなったんだ。
でもそんな男の言うことを聞くなんて…。
「なぜ別れないんですか?」
おっ、よっすぃー。いいこと言うね。
「もちろん、別れ話は何回も持ちかけたで。でも、首を縦に振ってくれんのや。別れ話をする度に“またその話か!”って、どついてきやがる。」
何、それ?
裕ちゃんに手を上げるなんて、許せないよっ!
思わず、こぶしを握りしめてしまう。

259 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時24分14秒
「そんな人のこと、もうほっといて、矢口さんの気持ちに応えてあげたらいいじゃないですかっ!」
よっすぃー…。私のこと、応援してくれるの?
ありがとう…。
「いやっ、それは出来んわ…。」
せっかくの私の喜びに、水を差すような裕ちゃんの言葉。
「どうしてなんですか?」
まるで自分のことのように、食い下がってくれるよっすぃー。
「そんなことしたらあの男、私だけやなしに矢口にまで危害を加えかねん。私は別に何されてもかまへんねん。身から出た錆やからな。せやけど、矢口はちゃう。あの子に何かあったら、私……」

260 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時25分35秒
裕ちゃん…、私のこと、かばってくれてるんだ。
でもね、私だって、裕ちゃんに何かあったらイヤだよ。
そんな自分を責めるようなこと、言わないでよ。
「だからな、あの男ときちんと清算してから、矢口のこと迎えに行こうと思ってんねん。明日また、会うことになってるから、今度こそちゃんと引導渡すわ。まぁ、すんなりいくとは思わんけどな…。」
「………」
よっすぃーは、裕ちゃんに何て声を掛けていいものか、わからない様子だ。
私だって、もし裕ちゃんの隣で話を聞いていたら、黙り込んでしまうだろう。
261 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時26分45秒
でも明日、大丈夫なの?
また、手を上げられるんじゃないの?
「何回シバかれても、私は耐えてみせる。アイツが首を縦に振るまでは…。私が自分の気持ちに正直にならんと、男に走ってしもた罰やからな。」
ダメだよ、裕ちゃん。
そんなの、私が耐えられないよ…。
「自分の気持ちに正直にならんなアカンってのは、石川に教えられたんや。」
「梨華ちゃんに…、ですか?」
よっすぃーがやっとという感じで、声を絞り出した。
262 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時27分52秒
「そうや。あの子の一途な態度を見てたら、何や自分の逃げの人生が情けなくなってきてな。女の子を好きになったらアカンって気持ちも、あの子のおかげで払拭できたわ。」
「そうですか…。」
「もう迷いは無い。矢口の気持ちに応えるために、明日は頑張るわ。」
そう断言した裕ちゃん。
すごくうれしいんだけど、やっぱりちょっと不安だな。
「なぁ、吉澤。そういうことやから、悪いけど矢口のことはあきらめてくれるか?」


263 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時29分26秒
「わかりました…。どう頑張っても、私は中澤さんには勝てませんから。それに、両想いの2人の間に割って入るようなヤボな真似は、私には出来ないです…。」
「そっか、ありがとうな…。」
よっすぃーの頭を優しく撫でながら、裕ちゃんは言葉を続けた。
「それとや、石川のこと頼んだで。」
「えっ?」
そりゃ、ちょっと無理なんじゃないの、裕ちゃん?
そんなにいきなり、気持ちの切り替えなんて出来るもんじゃないよ。
「もちろん、石川と付き合えってゆうてるんやないで。でもな、ちょっとはあの子のことも見たってもええんちゃうかな。」
264 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時30分49秒
「ん〜」
ほらっ!よっすぃー、言葉に詰まってるじゃん。
「まぁ、急には無理やわな。ゆっくりでええから。今まで矢口のことを見てた時間を、これからは、石川としゃべる時間に使うだけでもええねん。それだけでも、あの子は喜ぶから。」
「そうですね、それくらいだったら出来ますね。」
「まぁ、お互い頑張ろうや!」
裕ちゃんが、よっすぃーに右手を差し出す。
「はい。」
よっすぃーも右手を差し出し、ガッチリと握手を交わしている。
「じゃあ、えらい遅ならせて悪かったな。気ぃ付けて帰るんやで。」

265 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時32分06秒
そう言って、立ち上がる裕ちゃん。
少し遅れてよっすぃーも立ち上がった。
「中澤さん、今日はいろいろとありがとうございました。」
よっすぃーが、頭を下げている。
「何や?別に礼を言われるようなこと、してへんで。じゃあな。」
裕ちゃんはよっすぃーの頭をポンと叩いて、手をヒラヒラさせながらロビーから去っていった。
よっすぃーも裕ちゃんを見送った後、ホッとしたように一息ついてから、帰っていった。
私は、脱力感と疲労感を感じて、その場にへたり込んでしまった。

266 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年01月27日(日)04時33分03秒
今の2人の話を聞いて、すっきりした部分もある反面、不安な一面も生まれてきた。
すっきりしたのは、石川とよっすぃーのこと。
もう石川は、あの挑戦的な目を私に向けてくることは無いだろう。
よっすぃーのことも、今となっては許せそうな気がした。
もちろん、ちゃんと謝ってきたら、の話だけどね。
でも、不安なのは…、裕ちゃんのこと。
明日の裕ちゃんが、心配で心配でならなかった。


267 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月27日(日)11時40分38秒
やった!更新♪
裕ちゃんを助けてくれ〜。やぐち〜。
268 名前:暴初者 投稿日:2002年01月28日(月)00時06分21秒
もちろんやぐちゅ♪派ですわ。
ねえさんが男に乱暴を・・・なんちゅう奴・・・許せん(-_-X)
矢口、ねえさんを頼む・・・
269 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月28日(月)02時09分46秒
最後に愛は勝つ〜♪ 
270 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年01月29日(火)01時27分46秒
うぉー!今見つけて一気に拝見させてもらいました。
作者さんガンバレ!
271 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)23時41分24秒
お〜い。作者さ〜ん。
続き楽しみに待ってるよ〜。
272 名前:暴初者 投稿日:2002年03月21日(木)23時10分09秒
放置ですか?
ザンネンッ(;_;)
273 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)05時27分51秒
大変申し訳ありませんでした!(いきなり謝罪…)
実は、あまりもの忙しさからか体調を崩し、入院生活を余儀なくされてしまいまして…。
ココのことは、ずっと気になっていたのですが、いかんせん病院の中にいたものですから、携帯を使えず更新することが出来ませんでした。
ホントにすみません。
でもようやく、退院とあいなりましたので、これから少しずつですが、更新していけたらと思います。
体調がまだ本調子とは言えないので、もし更新が途絶えるような事がありましたら、またぶっ倒れたと…。
274 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)05時29分17秒
レスをくださった方々のおかげで、このスレがまだ残っていたことに、心より感謝いたします。(正直、とっくに倉庫逝きになっていると思っていました…。)


では、大変遅くなりましたが、まずは謝罪だらけのレス返しから。
もうすっかり、忘れ去られているかも知れませんが…。



>267さん。

果たして、矢口さんは裕ちゃんを助けることが出来るのでしょうか?
フッフッフッ…(何故に不敵な笑み?)
でも今回の更新では、まだそういう展開には至らず…。
相変わらずのスローペース、すみませんです…。

275 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)05時31分19秒
>268,272 暴初者さん。

放置と思われても仕方がありませんよね。申し訳ないです。
やぐちゅ〜派、作者の記憶違いでなくて良かったです。
ようやく、やぐちゅ〜の二人をくっつけるメドが立ってきました。
裕ちゃんの彼氏は…、そうです、許せない男です。
作者の過去の恋人達の、嫌な部分だけを寄せ集めたような人間です。



>269さん。

もちろん、愛は勝ちますよね〜。
それにしても、懐かしい歌ですね。
作者はそのCD、持っていたりします(w

276 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)05時32分43秒
メール欄にも何か書き込みをされているようですが、携帯の機種変をしたところ、新しい携帯では読めなくなってしまいました。
ので、それに対するお返事ができなくてごめんなさい…。



>270 やぐちゅー中毒者セーラムさん。

一気に読んでくださって、ありがとうございます。
なのに、更新が止まっちゃってすみません…。
もう少しで終わりそうなので、ラストスパート、頑張りたいと思います。
全然関係ない話ですが、作者のタバコはセーラムです(w


277 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)05時34分21秒
>271さん。

ホント、アイムソ〜リ〜です…。
こんな作品、楽しみに待ってくださるなんて…。
ありがとうございます。



では、本当に久々の更新です。
久しぶりのわりには少量で、話の展開も全然進んでいません(汗
リハビリだと思って、あたたかく見守っていただければうれしいです。

278 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月12日(金)05時35分45秒
翌日…。

今日は私にとって、いや、裕ちゃんと私にとって、とても大事な日になるような気がした。
裕ちゃんは、いつ彼氏と会うんだろう?
おそらく、仕事が終わった後だよね。
ということは、夜が勝負か…。
私も今日の仕事が終わったら、裕ちゃんの家に行ってみよう。
別に、裕ちゃんの家で彼氏と会うとは限らないんだけど、私に出来るのはそれぐらいしかないから。
だから、今日はさっさと仕事を終わらせてしまおう。
って、私一人が頑張っても、どうなるものでもないんだけど。

279 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月12日(金)05時37分54秒
そんなことを考えながら楽屋入りした私は、いきなりよっすぃーに手を引っ張られ、廊下の片隅に連れて来られた。
「何よ、よっすぃー!?」
「あ、あのっ!昨日はすみませんでしたっっ!!」
土下座でもしかねない勢いで、よっすぃーが頭を深々と下げて謝ってきた。
そうだった。昨日から裕ちゃんのことばかり考えていて、よっすぃーのこと、すっかり忘れてたよ。
「わかったから…。ちょっと、頭上げてよ。」
そこまでしなくてもいいから。
でももし、昨日の話を盗み聞きしていなかったら、そこまでされても多分、許せなかったと思うけど…。
280 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月12日(金)05時39分01秒
「矢口さんが許してくれるまで、上げられません。」
よっすぃーは、まだ頭を下げたままだ。
「許すから、さ。」
「本当ですかっ?」
ガバッと頭を上げて、不安そうに聞いてくる。
「うん。ただし、もう二度とあんなことしないって約束してくれるんだったら、だけどね。」
一晩明けて、よっすぃーの気持ちが変わっていたらいけない。
だから、きちんと確認しておかないと。
「もちろん、約束します。それと…、矢口さんのこと、あきらめますから…。」
やっぱり、昨日裕ちゃんに言った言葉は本当だったんだね。
安心したよ。

281 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月12日(金)05時40分14秒
「わかった。昨日のことは忘れるから…。」
ホントはもう、忘れていたんだけどね…。
「よかった、ありがとうございます。」
よっすぃーは、明らかにホッとした表情になった。
でも、すぐに真剣な表情になって、言ってきた。
「ねぇ矢口さん。絶対に中澤さんと幸せになってくださいね。そうでないと私、あきらめる意味が無いですから…。」
よっすぃーが、本心からそう言ってくれているのが、痛いほどに伝わってくる。
裕ちゃんと幸せに、かぁ…。
なれるのかな?
お互いの気持ちは、わかっている。
だけど…。


282 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月12日(金)05時42分03秒
「人の心配してる暇はないんじゃないの、よっすぃー?早く楽屋に戻って、石川の相手してあげたらどうなのよ?」
そんな不安を打ち消すかのように、努めて明るく冷やかすように言った。
「えっ?」
よっすぃーが、不思議そうな顔をしている。
あっ、しまった!
こんなこと言ったら、昨日の話聞いてたの、バレちゃうじゃんか。
「ごめんごめん、何でもないよ!さっ、楽屋に戻ろ!矢口、挨拶もそこそこによっすぃーにここに連れて来られたから、他のメンバー、きっと変に思ってるよ。」
慌ててごまかし、よっすぃーと共に楽屋へと向かった。

283 名前:つかさ 投稿日:2002年04月13日(土)00時43分52秒
復活おめでとうございます。
入院ってことでしたが、体調は大丈夫なんでしょうか?
のんびりでいいんで待ってます。
ってか、復活してもらってすごく嬉しいです。

矢口の想い、届け、ね〜さんに♪
284 名前:作者 投稿日:2002年04月13日(土)23時57分49秒
>283 つかささん。

あたたかいお言葉、ありがとうございます。
体調は、まだ万全とは言えませんが、ぼちぼちとやらせていただきます。
矢口さんの想い、早く裕ちゃんに届くといいですね。(←って、誰が書いてんだ?)

ところで、つかささんと言えば他板でやぐちゅー小説を書かれている方ですよね。
退院後、一気に読ませてもらいました。
甘いやぐちゅー、最高ですね。
その作者さんからレスを頂けて、すごくうれしいです。


では続きですが、本当にゆっくり過ぎです…。

285 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月13日(土)23時59分10秒
よっすぃーと一緒に楽屋に戻ると、石川がすごい目で私を睨み付けてきた。
まっ、当然と言えば当然か…。
私がここに来るなり、よっすぃーと2人で消えちゃったんだもん。
よっすぃーと私の間で何かあったと勘繰るのも無理はないね。
石川は、昨日の出来事を知らないんだからさ。
でも、そのうち石川もわかってくれるだろう。
裕ちゃんじゃないけど、石川のことはよっすぃーに任せるとしよう。
よっすぃーの背中を軽く押して石川の所に向かわせた後、私は圭ちゃんの隣に腰を下ろした。

286 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月14日(日)00時00分02秒
あの2人はあの2人で、自分達なりにじっくりゆっくり考えて結論を出せばいい。
第三者の私が、とやかく口を出す問題じゃないからね。
それより、私が考えなきゃならない問題は…。
裕ちゃんのことだよね…。
「はぁ〜」
思わず、ため息が出てしまう。
「どしたの、矢口?ため息なんかついちゃって。」
隣の圭ちゃんが、話しかけてきた。
「いや、何でもないよ…。」
とりあえずごまかしたが、そんなごまかしはこの人には通用しない。


287 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月14日(日)00時01分14秒
「何でもないって顔じゃないわよ。最近の矢口、変だよ。どうせ裕ちゃんのことなんでしょ?」
やっぱり、お見通しってわけか。
「まぁ、いろいろとあってさ。」
昨日までの悩みと今日の悩みは、全然違う種類のものだということは、さすがの圭ちゃんにもわからないだろうけどね。
「矢口の喜怒哀楽って、全部裕ちゃん絡みだよね。」
ちょっと圭ちゃん、『全部』は大げさだよ。
『ほとんど』の間違いだよ。
って、たいして変わんないか…。
そうなんだよね、ずっと裕ちゃんのことばかり考えているもんね。


288 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月14日(日)00時02分09秒
「それも青春ってヤツですか。いいわね、若いって。」
だからっ!おばちゃんくさいって、そのセリフ…。
「何があったのかは知らないけど、まっ、頑張んなさいよ。」
本当に何があったのか知らないはずの圭ちゃんにまで、励まされる。
「うん、ありがと…。」
そうだ、こうやって励ましてくれる仲間がいる。
よっすぃーだって、応援してくれている。
裕ちゃんも、私の気持ちに応えるために頑張るって言ってくれた。
だから…、私も頑張んなきゃ…。

289 名前:271 投稿日:2002年04月14日(日)01時43分31秒
待ってて良かったよ!
復活ありがとう作者さん!
290 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月14日(日)15時11分45秒
待ってましたー!
復活、すごく嬉しいです。
291 名前:作者 投稿日:2002年04月15日(月)16時00分52秒
>289さん。

待っていてくださる方がおられるというのは、本当に幸せなことです。
ありがとうございます。



>290 やぐちゅー中毒者セーラムさん。

セーラムさんも、再びのレス、ありがとうございます。
他板の小説、読ませてもらいました。
やっぱ、やぐちゅーはいいっすね。
作者の中でもベストカップルです。
センエツながら、あちらにレスをつけさせて頂きました。



さて、例によって少量更新です。
『チリも積もればヤマとなる』ということで、コツコツと更新していけたらな、と思っていますのでご勘弁ください…。

292 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月15日(月)16時02分01秒
今日の仕事は、雑誌の取材とレギュラー番組の収録だった。
雑誌の取材は、他のメンバーが受け答えしてくれて、私はあまり発言しなくても済んだので、何とか無事終えることが出来た。
だけど、番組の収録はボロボロだった。
早く終わらせて、裕ちゃんの所に駆け付けなきゃ。
そう思えば思うほど、気が焦ってきてNGの連発。
メンバーやスタッフから、怒られたり心配されたりしてしまった。
ホント、何やってんだろう。
プロ意識は持っているつもりだったのに…。
自分自身が情けなくなってきた。

293 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月15日(月)16時03分18秒
そんな調子だったので、今日の仕事が終わったのは、当初の予定よりも大幅に遅くなってしまった。
それでも、何とか収録を終え、素早く帰り支度をした私は、慌ただしく楽屋を後にした。
そしてタクシーに乗り込み、裕ちゃん家の場所を運転手さんに告げて、携帯を取り出した。
もちろん、目的は裕ちゃんに電話をするためだ。
メモリーナンバー“000”に入れてある裕ちゃんの携帯番号を呼び出し、通話ボタンを押す。
何度目かの呼び出し音の後、つながった気配があったので、
「裕ちゃんっっ!!」
勢い込んで、話しかける。

294 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月15日(月)16時04分14秒
だけど、聞こえてきたのは…。
『こちらは、留守番電話サービスセンターです……。』
無情な声。
何なんだよ、もうっ!
終話ボタンを乱暴に押し、タクシーの座席に身を沈める。
裕ちゃん、お願いだから家にいて…。
祈るような想いの私を乗せたタクシーが、裕ちゃんの家にだんだんと近付いていく。

295 名前:つかさ 投稿日:2002年04月16日(火)02時26分41秒
気になるところで・・・・(w
怒涛の展開になるのか・・・・・楽しみに気長に待ってるんで、
無理しないでください。

>>他板でやぐちゅー小説を書かれている方ですよね。
気付いてもらっててごっつ嬉しいですv
今週末か、来週末には新作があがる予定・・・・・は未定(w
チリも積もればヤマ、ですよね。頑張ろう。
296 名前:作者 投稿日:2002年04月18日(木)18時54分45秒
>295 つかささん。

果たして、どんな展開が待っているんでしょうか…(w
無理せずに頑張らせて頂きます。
お心遣い、ありがとうございます。
つかささんの新作、楽しみにしていますよ。
でも、『予定・・・・・は未定』ですか…。
そうですよね。作者も身を持って経験しましたから…(w
お互い、頑張りましょうね!


では続きですが、ここで少し裕ちゃん視点を挟みます。

297 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)18時56分28秒
その頃、中澤家の寝室では…。


……これで最後、一回我慢したらすむことや……。
ベッドの上でヤツに組み敷かれながら、私はそう思った。


298 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)18時58分37秒
はじめはちゃんと、リビングで話し合いをしてたんや。
話し合いっちゅうても、私が一方的に別れてくれって頼んでヤツに殴られる、そんなことの繰り返しやったけど…。
いつもなら2・3回殴られたら私も逆らう気力が無くなって、別れ話はそこで打ち切りやねんけど、今日は違った。
何回やられても、私は懇願し続けた。
そら、痛かったけど、そんな痛みも感じへんくらい必死やった。
だって決めたんやから、今日絶対に決着をつけてやるって…。

299 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時00分20秒
自分の気持ちに正直にならんと、こんな男と付き合ってしもた罰や。
そう思いながら、何度となくおとずれる衝撃に耐えていた。
いつもの私とは違う…。
ヤツにもそれは伝わったみたいで…。
「ったく、しぶとい女だな…。そんなに俺と別れたいのかっ?」
黙って頷く。
「しょうがねぇ…。じゃあ、最後に俺の好きなようにさせてくれたら、別れてやるよ。」
はっ?どういう意味や?
考える間もなく、私はヤツに寝室に引っ張って来られ、ベッドの上に押し倒された。
そうか、そうゆうことか…。
やっぱり一筋縄ではいかん男やな…。

300 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時01分26秒
でも…。


……これで最後、一回我慢したらすむことや……。
ベッドの上でヤツに組み敷かれながら、私はそう思った。


301 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時02分49秒
覚悟は決めていたものの、やはりいざとなると、イヤなもんはイヤや。
もう好きでもなんでもないヤツに抱かれるなんて…。
そんな私の心の葛藤なんてお構いなしに、ヤツは乱暴に服を脱がしにかかってくる。
抵抗を試みたけど、それはムダで…。
しゃあない、これがすめば私は解放されるんや。
それやったら、さっさと終わらせてしまおう。
あきらめの境地で、ヤツに身をゆだねようとした時…。

302 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時04分17秒
『ピンポーン』
インターホンの音。
誰や、こんな時間に?
どうせセールスの類やろう…。
ヤツもインターホンの音に反応して、少し身を固くしたのがわかった。
これって、もしかしてチャンスかも!?

『ピンポーン』
もう一度、インターホンが鳴り響く。
ヤツは完全に固まってしもた。
フンッ、気のちっちゃい男やな…。
セールスでも何でも、この際、誰でもええ。
サンキューや!
心の中で感謝しつつ、目の前でろう人形と化している男を押し返して、思いっきりひっぱたいた。

303 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時06分09秒
「な、何すんだっ!!」
おっ、ろう人形がしゃべりおったで。
「もうええやろっ!出て行ってぇや!」
私も言い返す。
「くそっ!よくも殴りやがったな。俺は暴力をふるう女は大嫌いなんだよっ!」
よう言うわ。
自分のことを棚に上げて『暴力をふるう女は大嫌い』やって?
えらい、笑かしてくれるやんか!
それやったら、もっともっと嫌われたるわ!
私は、何度も何度もヤツをひっぱたいた。
今までの思いをたくさん込めて…。

304 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時07分28秒
「こ、こらっ、何だよ、やめろってば!ちくしょー!!お前みたいな女、俺から別れてやるよっ!」
そんな捨てゼリフを残して、ヤツはベッドから飛び降り、部屋を出ていった。

なんやねんな、もうっ!
何が『俺から別れてやる』やっ!
最後の最後まで自分勝手で最低な男やで。
あ〜、ホンマ、ムカつく!

せやけど…。

305 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時09分05秒
これで終わったんやな、ヤツとは。
まだあんまり実感はわかへんけど、何や急に胸の奥が軽くなった気がした。
「ふぅ〜〜」
今までの辛い思いを全て吐き出すかのように、自然とそんな声がもれた。
ホッとした途端、殴られたあとがズキズキと痛みだしてきた。
でも、それさえも何故か心地よく感じられるのは、きっと気のせいではないはずや。
やっと、解放されたんや。
やっと、自分の気持ちに正直に生きていけるんや。

306 名前:ひとりじめ・決着 投稿日:2002年04月18日(木)19時10分17秒
矢口…。長いこと待たせて、ごめんやったで…。
すぐ迎えに行くからな…。
でも今日はもう遅いし、気持ちの整理もちゃんとつけたいし、それにこんな腫れた顔で矢口と会うのはイヤやし…。
だからもうちょっと待っててな。
ホンマに、もうすぐやからな…。
それと、助けてくれたセールスさん。
感謝はしてますけど、中澤裕子、居留守を使わせてもらいます。
ごめんなさい…。
そうザンゲをしつつ、私はシーツにくるまって眠りにつくことにした。

307 名前:作者 投稿日:2002年04月18日(木)19時11分24秒
ここから、矢口さん視点に戻ります。

308 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月18日(木)19時12分43秒
目的地に着き、タクシーを飛び降りた私は、ダッシュでマンションの中に入った。
ここには、何度か来たことがあるので、裕ちゃんの部屋はわかっている。
といっても、その時はなっちだったり、圭ちゃんだったり、圭織だったり…。
誰かしらメンバーと一緒に、だったけど。
一人で来るのは今日が初めてだ…。
裕ちゃんの部屋の前までたどり着くと、乱れた息を整えるように一呼吸する。
そして、インターホンを押した。
部屋の中でインターホンが鳴り響く音がしているが、何の応答もない。

309 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月18日(木)19時13分50秒
しばらくたってから、もう一度押してみる。
だけど、結果は同じ…。
やっぱり、ここにはいないのかな?
だったら、帰ってくるまで待つしかないか…。
よしっ、もう一回電話してみよう。
そう思って携帯を取り出した。
そして、裕ちゃんに電話をしてみたけど…。
さっきと同じく留守電だった。
もうこうなったら、裕ちゃんが帰ってくるのをいつまででも待ってやる!
そう決心した時だった。
『ガチャッ』
目の前のドアが開いた。
なんだ裕ちゃん、いたんだ?
だったら、もっと早く出てきてよ。

310 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月18日(木)19時14分53秒
でも、部屋から出てきたのは、裕ちゃんではなかった。
30歳前後のちょっとかっこいい男。
何故か、左の頬を押さえている。
その男は、私を軽く睨み付けた後、無言でエレベーターの方向へ小走りで去っていった。
もしかして、あれが裕ちゃんの彼氏?
その人が帰っていったってことは、もう話はすんだの?
裕ちゃん、大丈夫だったのかな?
とりあえず、中に入ってみよう。
さっきの人が開けっ放しにしていったドアから部屋に入り、リビングに行く。
電気は付いているものの、そこに裕ちゃんの姿はなかった。

311 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月18日(木)19時15分46秒
どこにいるの、裕ちゃん?
リビングを見回すと、寝室のドアが半開きになっているのに気が付いた。
寝室か?
私はそっとそのドアに近付き、開いている隙間から部屋の中を覗き込んだ。
暗くてよく見えなかったけど、ベッドの上でシーツにくるまっている人影が、目に入った。
「裕ちゃん…?」
私はその人影に、声をかけた。

312 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月19日(金)00時40分36秒
激期待待ち
作者さん頑張ってください
313 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月24日(水)01時28分55秒
向こうのスレでまさかと覗いてみれば(w
かなり遅くなりましたが・・・復活おめでとうございます!!
ここまで1月始めから一気に読ませてもらいました・・・いいところで(涙
寸止め!!!早く読みたいよ〜。(w

314 名前:作者 投稿日:2002年04月24日(水)16時34分34秒
先週末から職場に復帰したんですが、長いブランクがあったせいか、家に帰るとバタンキューの毎日で…。
なかなか思うように書き進めることが出来ません…。
申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。


>312 やぐちゅー中毒者セーラムさん。

ご期待にお応えしたいのですが、上記の状態なので…。
でも気合いだけは充分なので、何とか頑張ります。


>313さん。

覗いてくださって、ありがとうございます。
復活…しましたが、また滞り気味ですね。
病弱作者でスミマセンです…。


315 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年04月24日(水)21時02分30秒
はじめまして。
暴走から一気に読ませていただきました。
色々な組み合わせがあって面白いです。
作者さんと姐さんの掛け合いも・・・(爆
体調は大丈夫ですか?
あまり無理をせずマターリがんばってください。
作者さんあっての名作なんですから・・・。
316 名前:作者 投稿日:2002年04月25日(木)16時32分49秒
>315 ロ〜リ〜さん。

はじめまして、です。
いや〜、暴走から一気に、ですか?
ありがとうございます。
内容はともかく、組み合わせは本当に色々とやらせてもらいましたね。
(新メン、卒メンを除くと、ごっちん以外全員かぁ…。)
そう言えば、復活後、裕ちゃんとの会話シリーズ(?)やってないですね。
作者が、一番楽しんで書いているものなので、また突然現れるかもしれません(w
それにしても、『名作』とは何と恐れ多い…。
『迷作』だったら、激しく同意するんですけど(w



では少しですが、更新です。


317 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月25日(木)16時34分16秒
「や、矢口!?」
人影が少し動き、声を発した。
顔ははっきりと見えなかったけど、間違いなく裕ちゃんの声だ。
そのことに安心した私は、たまらず、ベッドの側に駆け寄る。
「何で…?何で、矢口がここに…?」
状況が全く飲み込めない、といった裕ちゃんの声。
「裕ちゃん!?その顔、どうしたの?」
話したいこと、伝えたいこと、聞きたいことがたくさんあるというのに、私の口から真っ先に出てきたのはそんな言葉。
だって、裕ちゃんの顔は暗い部屋の中でもわかるくらい、腫れあがっていたんだから。

318 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月25日(木)16時35分31秒
あの男にやられたの?
なんてヤツだ、許せないよ!
裕ちゃんの、こんなにもキレイな顔を殴るだなんて…。
男の、いや、人間の風上にも置けないヤツだよ…。

一人で怒りまくっている私をよそに、裕ちゃんは頭からシーツを被り、向こうを向いてしまった。
「裕ちゃん…?」
「見んといて…。こんな顔、矢口に見られるのイヤや…。」
くぐもった声が聞こえてきた。
「ダメだよ、裕ちゃん。ちゃんと冷やしとかないと、腫れ、引かないよ?」
とりあえず、話は後にしよう。
今は、裕ちゃんの顔が心配だ。

319 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月25日(木)16時36分44秒
「大丈夫や、これくらい。化粧で何とかごまかすから…。」
裕ちゃんは、シーツを被ったまま動こうとしない。
「大丈夫じゃないよ!矢口、タオル冷やして持ってくるから、ちょっと待っててね。」
何も答えない裕ちゃんにため息をつきながら、私は寝室を出て、洗面所へ向かう。
そして、そこに置いてあったタオルを水で濡らして軽くしぼると、急いで寝室に戻った。
寝室に戻って、私が見た光景は…。
シーツにくるまりながら、何かを拾い集めようとしている裕ちゃんの姿だった。
320 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月25日(木)16時37分54秒
「裕ちゃん、何してるの?」
私の声を聞いた裕ちゃんは、慌てたようにまたベッドの上に寝転がってしまった。
一体、何なんだろう?
不思議に思って、ベッドに近付くと…。
さっきは、裕ちゃんの顔にばかり神経がいってて気付かなかったけど、ベッドの下には服や下着が散乱していた。
どういうこと?
まさか…。
今、シーツの中にいる裕ちゃんの姿って…。
は、はだかぁ!?
ってことは…。
「裕ちゃん!あの男に何かされたのっ?」
つい大きな声を出してしまった。
321 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月25日(木)16時40分21秒
「ちょ、ちょっと矢口…。あの男って、アンタ知ってんのか?」
いきなり大声を上げられて、裕ちゃんは少したじろぎ気味だ。
「さっき、玄関先で会ったよ!ねぇ、何されたのよっ?答えてよっ?」
感情がたかぶってきて、裕ちゃんを詰問するような形になってしまう。
「矢口…。まぁ、落ち着きって。ちゃんと説明するから。」
先程のたじろいだ口調とは違い、諭すような穏やかな口調だ。
それにつられるかのように、私もいくらか落ち着きを取り戻してきた。
「うん、わかったよ…。」
そうだよね、ここで私が感情的になっちゃいけないよね。

322 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時23分32秒
「なぁ、矢口。タオル持ってきてくれてんやろ?貸してくれるか?」
あっ、すっかり忘れてた…。
慌てて裕ちゃんにタオルを手渡す。
「ありがと…。あ〜、気持ちええなぁ。やっぱり熱持っててんな。」
タオルを左の頬にあてがい、そんなのんびりとした声を出す裕ちゃん。
しばらくそのままの状態で、裕ちゃんの次の言葉を待っていたけれど…。
一向に裕ちゃんは、話し出す気配がなく…。
私のイラ立ちが再発してくるのがわかった。
323 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時25分25秒
「ね、裕ちゃん!一体、何があったの?ちゃんと説明してくれるって言ったよねっ?」
また少し、感情的になってしまう。
ダメだな、ホント…。
裕ちゃんのことになると、どうしても冷静でなんかいられないよ。
「その前にや。何で矢口がここに来たんか、教えてくれへんか?さっきからずっと気になってたんや。」
そんな私とは対照的に、あくまでも冷静な裕ちゃん。
やっぱり裕ちゃんの方が大人なんだと、思い知らされる。
でもこの状況じゃ、私の方がパニくったってしょうがないよね…。
そう自分に言い聞かせてみたりする。
324 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時28分24秒
だけど裕ちゃんだって、頭の中ではハテナマークがたくさん飛んでいるはずだ。
何の前触れもなく、いきなり私がここに現れたんだから…。
裕ちゃんの身に何が起こったのかすごく気になるけど、先に裕ちゃんの疑問を解いてあげよう。
私は心を落ち着かせるために、わざと淡々とした口調でここに来た事情を話し始めた。
まずは、昨日裕ちゃんとよっすぃーの会話を盗み聞きしてしまったこと。
怒られるかな、と思ったけど、裕ちゃんは口を挟むことなく、無言で続きを促した。
その後も、裕ちゃんは私の話を、じっと黙ったまま聞いていた。

325 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時30分14秒
全てを話し終えてからも、裕ちゃんはしばらく何も言わなかった。
沈黙に耐えきれなくなった私が、裕ちゃんを呼び掛けようと口を開きかけた時…。
「そうかぁ…、矢口、助けに来てくれたんか…。」
ボソリと裕ちゃんが呟いた。
「いや、助けるとかそんなんじゃなくて、ただ心配だったから…。」
ホントに、心配で心配でたまらなかったんだからね…。
裕ちゃんは『助けに来てくれた』って言ったけど、結果的には助けてあげられなかったんだよね…。

326 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時32分03秒
だって、裕ちゃんの腫れあがった顔、そして…。
今、裕ちゃんがシーツの中でどんな姿でいるかを考えれば…。
間に合わなかったんだよね…。
私がNGを連発したばっかりに…。
「ごめんね、裕ちゃん…。本当はもっと早く来るつもりだったんだけど…。収録が長引いちゃって…。」
「何ゆうてんねん。矢口、いっちばんええタイミングで来てくれてんで。ドラマでもこんなに都合のええタイミングあらへんやろ、ってくらいピンポイントやったわ。」
えっ、そうなの?
でも…、でも…。

327 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月26日(金)11時33分32秒
まだ納得のいってない私の頭の上に、シーツの中から伸びてきた裕ちゃんの右手が、ぽんと置かれた。
「裕ちゃん…。」
裕ちゃんの左頬はタオルで隠されているので、表情はよく読み取れなかったけど、きっと複雑そうな苦笑いを浮かべているんだろうな。
何となくそんな気がした。
そんなことを考えていると、頭の上の手が少し動いて、そのまま優しく撫でてくれる。
こんな風に頭を撫でてもらうのって、何だか久しぶりだな…。
そのあたたかい手の感触に、今の状況を忘れそうになり、ずっとこのままでいたいな、なんて思ってしまう。

328 名前:暴初者 投稿日:2002年04月26日(金)15時52分38秒
いや〜。
ここがあがらなくなってから、随分とM-seekさんからは遠ざかった生活をしていました。
久々に来て、嬉しい驚き!
早速読ませていただきました。作者さん、ありがとう。また、ちょこちょこここにやってくることになりそうです(w

お体、お大事になさってください。
329 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年04月27日(土)18時29分09秒
( `.∀´)<わおっ!!大量更新だわっ!KBS見すぎてて今更気が付いたわ。
        ゆ、裕ちゃん…気が変わったのね。…待ってるから。
        それより大丈夫なの?あぁ、気になる。
        入院なんて大丈夫なのかしら?やっぱりマターリやってね。
        
330 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時19分46秒
裕「アホ作者、生きとったんか?」
作「はい、何とか…。」
裕「2カ月以上も放置しおってからに!裕ちゃん、どんだけ暇やったか!」
作「す、すみません…。」
裕「まぁ、アホ作者、トシやから、しゃあないか〜。ガハハハハ〜!」
作「たいして裕ちゃんとトシ、変わらないじゃないですか〜!!」
裕「一緒にすんなやっ、ボケッ!!」
作「………(泣)」
裕「で、はよ続き書きやがらんかい!」
331 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時22分16秒
作「書きたいんですけど、今週から副業の方も復帰するんで、レジュメ作成とか講義のシミュレーションとか、いろいろ事前作業がありまして…。」
裕「これを読んでくれてる人の“そんな言い訳、聞きとうない!!”っていう一斉の突っ込みが聞こえてきたで!」
作「す、すみません…。ラストのシーンはもう出来上がっているんですが、それにつなげるまでの話がなかなか書けなくて…。」
裕「ラストは出来てるって、なんちゅう書き方しとんねん!」
作「す、すみません…。」

332 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時23分53秒
裕「暴初者さんと圭坊も戻ってきてくれたんや。サクサクッと頼むで、ホンマ!」
作「は、はい…。」
裕「暴初者さん、またちょこちょこ来てくれる、ってゆうてはんねんから、期待裏切ったら、裕ちゃんが許さんで!」
作「は、はい…。頑張ります。」
裕「それに2人とも、アホ作者の体調、気にしてくれてんで?優しい人らやなぁ。」
作「裕ちゃんとは違ってね…。」
裕「ん?何かゆうたか?」
作「い、いえ…。何でもありません。本当にありがとうございます。もう入院はこりごりなので、気を付けますね。」

333 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時26分02秒
裕「裕ちゃんはアホ作者の体調よりも、この作品の方が心配やねんけどな…。」
作「はい?何かおっしゃいましたか?」
裕「い、いや…。何でもあらへん。おっ、圭坊はKBSの視聴率アップに貢献してたんや。」
作「作者は逆に、裕ちゃんが出てないので、見なくなってしまいましたが…。」
裕「裕ちゃんももっと、KBSに出たいわ!『福知山市政だより』なんかええんとちゃうか?」
作「そ、そんなマイナーなネタはやめてくださいよ…。」
圭「ねぇ、今、私の名前呼ばれたような気がしたんだけど、何か用?」

334 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時27分53秒
裕「呼んでへん、呼んでへん!アンタが出てきたら、レスをくれた圭坊とごっちゃになってややこしいねん!」
圭「もうっ!いつもいつも失礼な態度だわねっ。何なのよ!ホントは私のこと好きなくせに、照れちゃって〜。かわいいんだから〜。」
裕「………。矢口〜、助けに来て〜!」
作「矢口さんなら、さっき紺野さんと一緒に落とし穴を掘ってましたけど…。」
裕「はぁ!?落とし穴?しかも何で紺野と?」
作「さぁ…。裕ちゃんを落とすためなんじゃないんですかね…。」
裕「何でや、矢口〜?アホ作者のボケッ!(ボコボコッ)」

335 名前:作者 投稿日:2002年04月29日(月)02時29分05秒
作「い、痛いですよっ!どうして作者に当たるんですかっ?暴力反対!!」
裕「裕ちゃんも、本編ではアホ作者のせいで、このべっぴんさんな顔を殴られたんや!その仕返しじゃ、ボケッ!!また病院送りにしたるわっ!(ボコッボコッ)」
作「た、助けて〜!(泣)」


…というわけで、裕ちゃんにボコボコにされながらの更新です…。


336 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月29日(月)02時30分54秒
しばらくの間、無言のまま裕ちゃんに頭を撫で続けてもらっていたんだけど…。
いつまでも、この状態じゃダメだよね…。
裕ちゃんも同じことを考えたのか、撫でていた手で軽く私の頭をポンと叩いた後、そっと頭から手を下ろした。
そして、私が来る前にここであった出来事を話し始めた。
何回も何回も殴られたこと。
それでもあきらめずに、耐え続けていたこと。
寝室に引っ張りこまれて、寸前のところで私が現れたこと。
それがきっかけで、裕ちゃんが反撃し、男が去っていったこと。

337 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月29日(月)02時33分23秒
裕ちゃんが『いっちばんええタイミング』って言ったことも、何となくわかった気がする。
だけど…。
どうせなら、裕ちゃんが殴られるのを止めてあげたかった。
シーツの中の姿にされる前に、来てあげたかった。
「裕ちゃん…、やっぱり矢口、来るの遅すぎたよ…。」
ホントに、ごめんね…。
「そんなことあらへんって。もしもっと早く来てたら、アイツのことやから、矢口まで巻き添えにされてたわ。」
「それでも、構わなかったよ、矢口は!裕ちゃんを殴るなんて、許せないもん!」

338 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月29日(月)02時35分50秒
裕ちゃんを助けるためだったら、私は何だってする覚悟は出来ていた。
裕ちゃんだけ、傷つくなんて、そんなの耐えられない。
「そんなん、アカンって!これは、アイツと私の問題やねんから、矢口を巻き込むわけにはいかん。」
「でも…。」
やっぱり、納得いかないよ。
「ええんやって、これで。殴られることは百も承知やってんから。せやけど、抱かれるのだけは、さすがの私もイヤやった。それを矢口が阻止してくれたんやで。」
「でも…。」
私は手を伸ばして、タオルを押さえている裕ちゃんの左手の甲にそっと触れる。

339 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月29日(月)02時37分28秒
「ん?ほっぺたか?大丈夫やって、こんなんすぐに治るから。むしろ、これぐらいですんでんから、よしとせんなアカンやろ。」
そう言って、裕ちゃんは私の頭をポンポンと叩いて、またゆっくりと撫でてくれる。
「ありがとうな、矢口。助けに来てくれて…。」
完全に納得したわけじゃなかったけど、裕ちゃんがそう言ってくれるんなら、もうそれでいいよ。
私がここで何を言っても、裕ちゃんは頑固なとこがあるから、一歩も引かないだろうし。
だから、ここは私が引くことにしておくよ。

340 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月29日(月)02時39分08秒
「いいよ、お礼なんて…。だったら私の方こそ、昨日はありがとう、だよ…。」
「え?何のことや?」
「よっすぃーとのことだよ…。裕ちゃん、助けに来てくれたじゃん。お礼、まだちゃんと言ってなかったから…。」
「あぁ、そのことか…。そう言えば昨日のことやってんな。何かいろいろとありすぎて、もっと前のことのように感じるわ。でも、あれやなぁ…。昨日といい、今日といい、タイミング良すぎやな。偶然にしても、出来すぎやで。」
それはね、2人の気持ちが強かったからこそ、なしえたワザなんだよ、きっと…。

341 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年04月29日(月)02時56分47秒
( `.∀´)<ゥリアルターイムッ!!更新おつかれさま!
       レジュメとか忙しいなら、余裕で暇な時に続けてよね。
       ちゃんと待ち続けるからね。
       本当なら傷だらけの裕ちゃんは私が看護したかったんだけど、
       傷だらけの作者さんを看護するわ。近いしね。
       裕ちゃんがでないからKBSに用はないわね。ANNも聞けないし…
       どうなってるのよ!京都は!!
342 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月30日(火)00時25分06秒
作者さん副業とやらの方頑張ってください
お体のほうも
ラストまで頑張って繋げてください
343 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月30日(火)00時27分35秒

文が変になってすんません作者さん副業とやらの方頑張ってください
ラストまで頑張って繋げてください
お体のほうも気を付けて

が、書きたかったんです


344 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時34分36秒
作「………。(全身包帯グルグル巻き)」
裕「アホ作者、どないしたんや、その格好?」
作「どないしたって…。裕ちゃんにやられたんじゃないですか!!」
裕「裕ちゃんって、誰のことや?ホンマ、ひどいヤツやなぁ!」
作「しらじらしい…。いいですよ、もうっ!ちゃんと圭ちゃんに看護してもらいましたから。」
裕「圭坊って、どっちの圭坊や?」
作「もちろん、レスをくれた方の圭ちゃんですよ。優しい人ですね。」
圭「何よ、その言い方?それなら、ここの私は優しくないみたいじゃない!!」

345 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時36分17秒
作「い、いえ…。決してそういう意味ではなくて…。」
裕「アンタまた、来たんかいな?ややこしいから、来んでええねん!」
圭「また、その仕打ち?(泣)」
作「それと、レスをくれた圭ちゃんも嘆いていましたけど、京都は一体どうなってるんですか?裕ちゃんの地元なんですから、何とかしてくださいよ!」
裕「そんなこと、裕ちゃんに言われても…。それよりセーラムさんも、激励の言葉くれてんで!」
作「はい、ありがとうございます。」

346 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時38分09秒
裕「セーラムさんは、矢口と裕ちゃんの話が好きやねんな。裕ちゃんも、はよ矢口とラブラブしたいねんから、さっさと書きやがれ!」
作「はい、頑張ります。あっ、ウワサをすれば何とやらで、矢口さんが来ましたよ!」
裕「ホンマや!や〜ぐ〜ちぃ〜!(ダダダダダッ)」
矢「………。(ニヤリ)」
裕「ギャアアアア〜!(落とし穴に落下…)」
矢「キャハハハハ〜!引っ掛かった引っ掛かった!」
裕「矢口ぃ〜?何でや〜?裕ちゃん、何したってゆうねん?おいっ、紺野!何でお前まで!?」
紺「………。」
裕「ノーリアクションかいっ!」

347 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時39分50秒
矢「まぁまぁ、いいじゃんか。紺野はね、矢口のラジオで大プッシュしてあげてるから、その見返りとして協力してもらったんだよ。」
裕「何でそこまでして、裕ちゃんをおとしいれたいねん!?」
矢「だってさ…、裕ちゃん、全然矢口に構ってくれなかったんだもん…。なっちや辻や加護や石川にじゃれつかれて、あんなにうれしそうな顔しちゃってさ。矢口、寂しかったんだから…。」
裕「なんや、ヤキモチやいてたんかいな。それやったら、アホ作者に文句言えや!あんな無茶苦茶なストーリー、作りおって!裕ちゃんは、いつも矢口一筋やねんで?」

348 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時41分59秒
作「す、すみません…。」
裕「でも、矢口。裕ちゃんに構ってもらわれんで寂しいなんて…。かわいいヤツやのう…。オッコイショっと!(落とし穴から脱出)」
矢「あれっ、裕ちゃん?よく出てこれたね?相当深く掘ったつもりなんだけど…。」
裕「あぁ、ちょうど踏み台があったからな。」
矢「踏み台?そんなもん、無いはずだけど。…って、何で紺野が穴の中に入ってんだよっ!!」
紺「それは…。矢口さんより中澤さんを味方につけた方が、この先、何かと仕事がやりやすいと思いまして…。」
裕「おぉ、ようわかっとるやんか!」

349 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時43分50秒
矢「中学生がそんな計算すんなよっ!」
裕「まぁまぁええやん。それより、矢口。よくも裕ちゃんをこんな目に遭わせてくれたな?これから、た〜っぷりとお仕置きしたる。(ニヤリ)」
矢「えっ、お仕置きって…。」
裕「決ってるやん!あ〜んなことや、こ〜んなこともやっちゃおっかな〜。ここは邪魔モンがおるさかい、向こうに行くで!」
矢「………。う、うんっ!」
作「あんまり、お仕置きになっていないような気が…。矢口さん、うれしそうでしたよ…。」
紺「あ、あのぉ…。私は、放置ですか…?」

350 名前:作者 投稿日:2002年04月30日(火)16時44分57秒
紺野さんを助けたいのはやまやまなんですが、何しろ作者は包帯グルグル巻き状態なもんで…。
ごめんね、紺野さん…。

というわけで、今回の更新です。
えっ?『こんな会話シリーズで遊んでいる暇があったら、本編をさっさと書け!』ですって?
はい、ごもっともです…。


351 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時46分18秒
私の頭を撫でていた裕ちゃんの右手が、そっと私から離れ、シーツの中に戻ろうとする。
でも、私はそれを許さなかった。
シーツに戻る寸前の裕ちゃんの手を、両手で引き戻し、ギュッと包み込んだ。
久しぶりに感じる、裕ちゃんの手のぬくもりを逃したくなかったから…。
「矢口…?」
裕ちゃんが、少し戸惑い気味に、私の顔を見つめてくる。
なんか、昨日と同じシチュエーションだね。
「裕ちゃん…、大好き…。」
私も、昨日と同じセリフを繰り返す。

352 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時47分46秒
でも、ここからが昨日とは違った。
私の手の中にあった裕ちゃんの手に、次第に力が入ってきて、私の手を握り返してくれる。
「私も矢口のこと、好きや…。大好きや…。」
うれしいよ、裕ちゃん…。
やっと、私の気持ちに応えてくれるんだね。
もう、私から逃げないんだね。
逃げようとしたって、逃がしてなんかやんないけどさ。
裕ちゃんの気持ちは、昨日、盗み聞きという間接的なカタチで初めて知った。
その時も、すごくうれしかったんだけど…。

353 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時50分06秒
でもこうやって、直接、私に向かって伝えてくれることの方が、何百倍、何千倍とうれしい。
私は思わず、握りしめていた手を引き寄せ、裕ちゃんの上体を起こして、そのままシーツの上から抱きしめた。
「裕ちゃん…、ホントに好きなんだからね…。好きで好きでたまらないんだからね…。」
抱きしめる腕に、力がこもる。
裕ちゃんの両腕も、そっと私の背中に回ってきた。
タオルが、バサッと落ちる音が聞こえたけれど、2人は全く気にすることなく抱き合っていた。

354 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時51分36秒
シーツの上から感じる裕ちゃんの体温、背中に感じる裕ちゃんの手のぬくもり。
その全てがうれしくて。
涙が出そうになる。
「ずるいな、矢口は…。」
裕ちゃんが、私の耳元でポツリとそんな言葉を漏らす。
「えっ?ずるいって、何が…?」
裕ちゃんの思いがけない言葉にびっくりした私は、少し身体を離して聞き返す。
「私の方から迎えに行こうと思てたのに…。せやのに、矢口の方から来てくれんねんもん。ずるいわ…。ちょっとは、年上に花もたせろや…。」
そ、そんなこと、言われたってさ…。

355 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時53分15秒
「バカ…、いいじゃんか。だって、矢口、裕ちゃんのこと好きなんだもん。」
「私かて、矢口のこと、好きやねんで?」
こういう風に即答してくれるのが、うれしくて…。
だけど…。
「でも、矢口の方が好きっていう気持ちは強いんだからね!」
さっきは、私が引いたから、今度は引いてやんない!
「い〜や、裕ちゃんの方が強いって!」
ああ言えばこう言う、だ。
「矢口の方ですぅ〜!」
「裕ちゃんの方ですぅ〜!」

356 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年04月30日(火)16時54分19秒
そんな、子供みたいな言い争いが何度か続いたけど…。
何だか、急にバカらしく思えてきて、2人同時に吹き出してしまった。
「まっ、どっちでもええか〜。」
「そうだね、どっちでもいいよ〜。」
そう、やっとこうやって気持ちが通じ合えたんだから、そんなの関係ないよね。
お互い、自分の気持ちの方が強いって思えることが、何よりも幸せなんだもんね。

357 名前:つかさ 投稿日:2002年05月01日(水)02時29分55秒
うわ〜〜、いいっすね〜〜♪
こ〜ゆ〜雰囲気大好きっ!!
会話シリーズもすげ〜いい。
何気に放置な紺野はやっぱり矢口のラジオを聞いてないから放置・・・・とか(w
358 名前:作者 投稿日:2002年05月04日(土)16時40分40秒
今、『GW集中ゼミ』なるものの真っ最中でして、朝から晩まで働かされております…。
なので、更新はもう少しお待ちください。ごめんなさい。
まったくの余談ですが、彩っぺ離婚らしいですね。
これに関する小説が、今後増えるのかな?(w


>357 つかささん。

こ〜ゆ〜雰囲気、大好きですか?
そう言っていただけるとすごくうれしいです。
会話シリーズの紺野さんの放置は…もちろん、矢口さんのラジオを聞いていなかったから+『お仕置き』のことで頭がいっぱいで、すっかり忘れ去られていたから、のようですね(w

359 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年05月06日(月)16時11分50秒
( `.∀´)<!!!!!!!彩っぺ!!!まじなの?
       あまりにも衝撃が強くて内容頭から飛んじゃったわよ!!
       (再読中)ん〜いいかんじね。で、いつ私が乱入するのかしら?
       準備はOKよ!!
       地元話は鬱になるので止めた方がいいわね。
       GWも大変みたいね。先生!がんばってよ!!
360 名前:作者 投稿日:2002年05月08日(水)01時50分45秒
>359 ( `.∀´)さん。

彩っぺの件は、作者もひっくり返って驚きました。
さて、圭ちゃんをどこで乱入させましょうかね…。
あっ、でも、そんなことしたら、作者は裕ちゃんと矢口さんに孫の代まで恨まれそうで怖いです(w
身の危険を感じますので、ここではやめておいた方が無難ですね。

GWも仕事で大変でしたが、うれしいこともありまして…。
ゼミの最終日、作者の『快気祝い』という名の飲み会で、生徒の皆さんにご馳走になっちゃいました。
やっぱり、ただ酒はうまいですな。(オニ講師…)

361 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)01時53分37秒
ひとしきり、2人で笑い転げた後、裕ちゃんがふと真顔になって、私の顔を見つめてきた。
「なぁ、矢口。今まで、ホンマにごめんな。矢口の気持ちは、前から気付いとってんや。でも、私は逃げることばっかり考えとった。しょうもない大人やな…。ホンマ、悪かったって思ってる。」
さっきまで、子供みたいにムキになっていた人と同一人物とは思えない、裕ちゃんの真剣な口調、そして表情。
さっき出そうになった涙が、また出てきそうになる。

362 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)01時55分40秒
「いいよ、もう…。謝んなよ、バカ…。」
涙をこらえるために、ぶっきらぼうな言い方になってしまう。
でも裕ちゃんは、そんな私を優しく抱きしめてくれた。
ダメだよ、裕ちゃん。そんなことされたら、こらえきれなくなるよ…。
確かに、今まで辛くなかった、って言えばウソになる。
裕ちゃんの行動や態度に、泣いたことだってあった。
でも今となっては、それもいい思い出に出来そうだ。
大事なのは、過去よりもこれからのこと。
このあたたかい腕は、これからは私のものだからね。
私も、裕ちゃんの身体にギュッとしがみついた。

363 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)01時57分31秒
「矢口、ずっと側におってな。私ももう、逃げたりせえへんから。矢口からも。矢口を好きっていう気持ちからも。」
その言葉を聞いて、私の目からついに涙がこぼれ始めてしまった。
「当たり前じゃんかっ!逃がしたりするもんか!それに、裕ちゃんが離れろって言ったって、矢口はずっと裕ちゃんの側から離れないんだからねっ!」
泣いているのをごまかすべく、強がったセリフを言ってはみたけれど…。
「矢口…。泣いてんのか?」
やっぱり、ごまかせなかった。
「泣いてなんかないもんっ!」
それでも、精一杯の抵抗をしてみる。

364 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)01時59分25秒
「じゃあ、矢口の頬に伝ってるのは、一体なんやろ〜な?」
そう言って、指でそれを拭ってくれる。
私はそれ以上、もう何も言えなくなってしまった。
「お願いやから、泣きやんで?泣いてる矢口には、キスでけへんやん。」
キス、してくれるの?
だったら、別に泣いてたっていいじゃん。
してよ…、して欲しいよ…。
黙って、裕ちゃんを見上げる。
「だってそうやろ?これから2人は一緒や、っていう誓いのキスやねんで?泣き顔の矢口やなしに、笑顔の矢口としたいやん。」
そうか、そういうことだったんだね。

365 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)02時00分50秒
裕ちゃんがまだモーニングにいた頃にやっていた、挨拶代わりのキスとは、全然意味合いが違うんだもんね。
2人の始まりを示す、大事な大事なキスなんだもんね。
涙で言葉にならない代わりに、うんうん、と何度も頷く。
頷きながら、必死になって涙を止める。
裕ちゃんも、私の背中をポンポンと叩きながら、じっと待っていてくれた。
そして、ようやく涙もおさまった頃、裕ちゃんがまた私の顔を覗き込んできた。
「泣きやんだみたいやな?ちゃんと、笑えるか?」

366 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月08日(水)02時02分14秒
フッと柔らかく微笑みながら、裕ちゃんが聞いてくる。
そう、昨日初めて見た、あの優しい笑顔で…。
うまく笑えるかどうか、自信はなかったけど、その裕ちゃんの笑顔を見ていたら、自然と私にも笑みがこぼれてきた。
「よしっ。ちゃんと笑えてるやん。ええ笑顔やで。」
そう言った裕ちゃんの笑顔も、すごくいい笑顔だった。
本当はもっと、見ていたかったんだけど…。
これから、何度も何度も裕ちゃんのこの笑顔は見れるはずだ。
だから、今は…。
私は、ゆっくりと目を閉じた…。


367 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月08日(水)12時04分28秒
お久しぶりです。
ちょっと、この所忙しくてなかなか来れませんでした。
やっぱヤグチューは甘くていいですね。
作者さんも相変わらず裕ちゃんと仲が良いし(w
GW&更新お疲れさまでした。
やっぱただ酒はうまいですよね(w
368 名前:作者 投稿日:2002年05月09日(木)20時17分13秒
>367 ロ〜リ〜さん。

お久しぶりです。
久しぶりに来てくださったのに、あまり話が進んでいなくて、びっくりされたことでしょう(w
でもようやく、甘い展開までもってこれました。
「クサイぞ、これ」などと一人、見悶えしながら書いておりますが(w
作者って、もしかして甘い話、向いていないかも(←気付くのおせーよ!)

裕ちゃんと作者、仲良いように見えますか?
う〜ん、微妙ですね…。
作者はもちろん、裕ちゃんと仲良くしたいんですが、裕ちゃんは、作者に心を開いてくれていないような気が…(w

369 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時19分20秒
その直後、私の唇に柔らかいものが落ちてきた。
裕ちゃんが、モーニングを卒業してから、初めてくれるキス。
ずっと、して欲しくてして欲しくて、たまらなかったキス。
裕ちゃんの首の後ろに手を回して、そのキスを必死になって味わう。
裕ちゃんの唇の感触を、夢中になって味わう。
裕ちゃんの唇って、こんなにも気持ちいいもんなんだ。
初めて知ったよ。
だって、前やってくれていたキスは、感触なんて味わう間もないくらいの、軽くて短いものだったから…。
ホントに『挨拶代わり』のキスだったから…。

370 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時20分33秒
長い長いキスの後、チュッ、と軽く音を立てて、裕ちゃんの唇が離れていった。
名残惜しくて、つい裕ちゃんの唇を追いかけてしまいそうになる。
裕ちゃんはそんな私を、またあの笑顔でじっと見つめていた。
それがもう、うれしくて…。
でもね、裕ちゃん。
こんなキスじゃ、まだまだ足んないよ。
もっともっと欲しいんだよ。
もっともっと裕ちゃんを味わいたいんだよ。
もう一回裕ちゃんの首に腕を回して、今度は私の方から裕ちゃんに唇を押し付けた。
そして、唇を割って舌をするりと滑りこませる。

371 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時22分15秒
「…っんん……」
裕ちゃんはびっくりしたように、身体をビクッとさせたけど…。
私は構わず、裕ちゃんの舌を探し出して、強引に絡ませた。
最初は戸惑っていた裕ちゃんの舌だったけど、だんだん私の動きに応えてきてくれる。
応えてくれるどころか、次第に裕ちゃんの方が積極的になってきて…。
舌全体で絡めとられたかと思えば、舌先だけで軽く突っついてきたり。
うますぎるよ…。裕ちゃん…。
その裕ちゃんの絶妙な舌使いに、今度は私の舌が動かなくなってしまった。
されるがままの状態だった。

372 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時23分44秒
頭がボーッとしてくる。
いや、頭だけじゃなく、私の身体のあらゆる神経が、麻痺してくるのがわかる。
ジンジンという甘い痺れ。
裕ちゃんの口内を侵しているのは私のはずなのに、いつの間にか、完全に裕ちゃんのペース。
どんどん身体の力が抜けてきて、手を裕ちゃんの首から下ろし、裕ちゃんのまとっているシーツにしがみついた。
でも、抜けてくる身体の力とは対照的に、シーツを握る手の力が強くなってきて…。
するっと、何かが抜け落ちるような感覚とともに、手が裕ちゃんの身体から離れてしまった。

373 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時25分11秒
思考能力が全く無くなってしまっている私には、一体、何が起こったのかわからなかった。
それでも、何となく違和感を感じたので、唇を離して裕ちゃんの方を見てみる。
その私の視界に入ってきたものは…。
裕ちゃんの腰のあたりまで滑り落ちたシーツと。
露になった裕ちゃんの上半身。
キスの余韻で、まだボーッとしている私の視線が、自ずとそこに釘付けになってしまった。
肩口から腕にかけてのなめらかな曲線。
すべすべとして気持ちよさそうなお腹。
そして、形のいい二つの膨らみ。
なんてキレイなんだろう。

374 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時27分06秒
暗い部屋の中で、その白い肌がひときわ目立っている。
ポカーンと口をあけて、その美しさに見とれる。
裕ちゃんは慌てて、シーツに手を掛けようとしたんだけど。
私は、それを制止した。裕ちゃんの腕をギュッと掴んで…。
「矢口…?」
ちょっと困ったような表情で、私を見つめる裕ちゃん。
暗闇の中でも、はっきりとわかるくらい真っ赤になって。
うわっ、なんてかわいい顔、してんだよ…。
私の中で、何かがブチ切れるのを感じた。
「裕ちゃん、ごめん…。矢口、我慢できない…。」
そう言って、裕ちゃんの身体に抱きついた。

375 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月09日(木)20時30分26秒
「え?ちょ、矢口、待って!」
そんな抗議には耳を貸さず、私は裕ちゃんをベッドに押し倒した。
そして、その身体に覆い被さる。
ホント、ごめんね。
私、もう限界なんだよ。
さっきのキスで、理性にジャブをかけられて。
裕ちゃんの身体を見てしまって、理性が大きくグラついて。
そして、今の裕ちゃんの顔を見て、理性が完全に吹っ飛んじゃったんだよ。
いや、もしかしたら、始めから理性なんて無かったのかもしれない。
だって私は、毎晩毎晩あんな夢を見ちゃうような子なんだから…。
ホント、ごめんね、裕ちゃん…。


376 名前:小休止 投稿日:2002年05月09日(木)20時32分39秒
裕「今度は、矢口が暴走か…。」
作「そ、そうみたいですね…。」
裕「何でやねん!ここは裕ちゃんが暴走する場所やなかったんかっ!!」
作「まぁいいじゃないですか。裕ちゃんはこの会話シリーズで大暴走してるんですから。作者もひどい目に遭いましたしね…。」
裕「そんなこと、早よ忘れんかいっ!過去のことを引きずるヤツは、大成できんで!」
作「………(泣)」
裕「で、この話はいつまで続くねんな?」
作「はい。あと一回の更新で終われそうです。」
裕「やっとか…。遅すぎるっちゅうねん!いつまでダラダラと書いとるんや!」

377 名前:小休止 投稿日:2002年05月09日(木)20時33分49秒
作「す、すみません…。」
裕「それより、アホ作者。さっきゆうとったみたいやけど、裕ちゃんと仲良くしたいんか?」
作「そうですよ。これでも一応、裕ちゃんファンなんですからね。」
裕「一応って、何やねんな…。まぁええわ。それやったら、酒でもおごらんかいっ!」
作「どうして、そうなるんですか…?」
裕「そら、酒の席が一番、心がオープンになるからや。もしかしたら、アホ作者に心を開くようになるかもしれんで?」
作「たんに飲みたいだけでしょ?」


378 名前:小休止 投稿日:2002年05月09日(木)20時34分46秒
裕「うっ……。ええやんええやん。裕ちゃんも、ただ酒飲みたいもん!ロ〜リ〜さんも、ただ酒はうまいって言ってはんねんし、アホ作者もゆうとったやんか!ほらっ、行くでっ!!」
作「………(強制連行)」
紺「あ、あのぉ…。私はいつまでここに…?」


…というわけで、紺野さんの存在をすっかり忘れている酒飲み2人(w
ごめんね、紺野さん…。


379 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月10日(金)04時16分32秒
あっ、連行されてる・・・(w
俺が余計な事を言ったから・・・

更新お疲れ様です、あと一回で終わりですか・・・
次の裕ちゃんの相手(獲物?)は誰かな?
裕ちゃんが俺のことを言ってくれたのですごくうれしいです。
380 名前:つかさ 投稿日:2002年05月10日(金)07時21分08秒
あえてサブストーリーには触れずに本編で(ww
突っ走る矢口・・・・・とても似合うのは何故っ?!(w
いや〜、矢口ってこういうの似合いますよね。
ってことで、自分は遅めのGW〜〜。
朝仕事行って、昼から関東方面、車で走らせます。
やっと、画像悪くないハロモニ、雑音だらけじゃないね〜さんのラジオっっっっ(喜)
381 名前:暴初者 投稿日:2002年05月10日(金)14時04分19秒
……次回更新が待ちきれません。。
暴走矢……いやん。なんか飛んできそうでまぢ怖いです(w
382 名前:作者 投稿日:2002年05月11日(土)22時09分11秒
>379 ロ〜リ〜さん。

いえいえ、余計なことだなんて…。
作者の財布は軽くなりましたけど、裕ちゃんが心を開いてくれるんなら、それでいいです(w
むしろ気の毒なのは、紺野さん…(w
ようやく、ラスト1回の更新となりました。
次の裕ちゃんの獲物は…、それは作者が一番知りたいところです(w


>380 つかささん。

突っ走る矢口さん…。
書き始めた時は、どうだかなぁ、なんて思っていたのですが、書いていくうちにだんだんと快感に…(w
やっぱ似合ってますね(w
383 名前:作者 投稿日:2002年05月11日(土)22時11分02秒
遅めのGW、楽しんでいますか?
いいなぁいいなぁ〜。作者も、休み欲しい〜!
ハロモニと裕ちゃんのラジオ、作者も同じ状況です。
ハロモニは、某地方局でクリアに見れるんですが、約2か月半遅れで、しかも30分バージョン…。
鬱だ…。


>381 暴初者さん。

はいっ、更新です。
待って損した〜、なんて言われなければいいのですが…。
暴走矢……
あっ!暴初者さんの後ろに、獲物を狙うような目つきの、怪しい人影が見えますよ!
気を付けてくださいね(w


384 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時12分39秒
それは、まさしく夢の再現だった。
「…んっ…、やぐちぃ……」
私の指が、裕ちゃんのの中に入った途端、漏れてくるその声。
すごく甘い裕ちゃんの声…。
私以外の、誰にも聞かせたくなんかない。
「ここ、気持ちいい?」
少し指を動かしてみる。
「うん、ええで…。」
目を閉じて、必死に何かに耐えようとしているその切なげな表情。
すごくキレイな裕ちゃんの表情…。
私以外の、誰にも見せたくなんかない。
「じゃ、ここは?」
さっきと違う部分を刺激する。
「んぁっ…、もっと奥まで…、ぅん……」


385 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時14分22秒
指を押し進めると、さらに甘い声を出しながら、浮き上がるその身体。
すごく熱い裕ちゃんの身体…。
私以外の、誰にも感じさせたくなんかない。
「えっちだね、裕子は。」
ホントは私だって、えっちなんだよ…。
裕ちゃんの甘い声、キレイな表情、熱い身体に、こんなにも興奮してるんだから。
「んな、こと…、言わんとい、てぇや…、ぁん……」
言いたくなるんだよ。
何か言ってないと、もっともっと暴走しそうになるんだよ。
裕ちゃんを、壊してしまいそうになるんだよ。
とっても、大切な人なのに…。
いや、大切な人だから、か…。

386 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時15分34秒
「裕子、好きだよ。」
ありったけの想いを込めて、裕ちゃんに伝える。
私だけに許されている、その呼び名で…。
「あたし、も…、好き……。うぅぁん、もう、あか、ん………」
その言葉に、途切れがちながらも、ちゃんと応えてくれる裕ちゃん。
そして、もう絶頂が近いことを知らせる声。
裕ちゃん、こんなにも感じてくれてるんだ。
そんな裕ちゃんの姿に私ももう、我慢できなくなって、さらに指の速度をはやめる。
直後、私の全身をとろけさせてくれるような、甘い甘いあえぎ声とともに、裕ちゃんは堕ちていった…。

387 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時17分18秒
「イッた?」
気だるそうにベッドに横たわっている裕ちゃんに、聞かなくてもいいことを聞いてしまう私。
「そんなこと、聞かんでもわかるやろ、アホ…。」
やっぱり、怒られた…。
でも、言葉や口調とは裏腹に、顔を真っ赤にする裕ちゃん。
「んふっ、かわいい。」
心の中だけで呟いたはずの言葉が、つい口から出てしまった。
「う、うるさいわ。」
耳まで真っ赤にしながら、そんなこと言っても、全然説得力ないよ。
「だって、ホントのことなんだもん。」
そんな裕ちゃんに、また煽るようなことを言ってしまう私って、やっぱり子供だね。
388 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時19分22秒
ちょっと反省モードに入った私を、裕ちゃんは上体を起こして、優しく抱きしめてくれた。
まだ火照ったように熱い裕ちゃんの身体が、さっきの行為を思い起こさせて、私まで熱くなってしまう。
思わず私も、裕ちゃんにギュッ、と抱きついた。
そして、お互いの身体の感触を確かめるように、しっかりと抱きしめ合った。
幸せって、こういうことを言うんだね。
しばらく、その幸せをじっくり噛みしめていたんだけど…。
裕ちゃんと私の身体の間で、何かがモゾモゾと動いているのに気が付く。
何だろ?
そこに視線を落としてみると…。

389 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時20分55秒
裕ちゃんが、私の服のボタンに手を掛けている。
「ちょ、ちょっと裕ちゃん、何してるの?」
聞かなくても、何をしようとしてるのかは、だいたいわかったけど…。
「見たらわかるやろ?矢口も脱がせてあ・げ・るぅ〜。」
や、やっぱり…。
「い、いや…。いいよ、矢口は…。」
裕ちゃんの全てを見ておいた私が、言うのもなんだけど…。
好きな人に見られるのは、恥ずかしいんだもん。
昨日、ちょっと見られちゃったけど、それとこれとはまた別問題で…。


390 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時22分51秒
「矢口はよくても、裕ちゃんがアカンの。こんな布切れ、邪魔やねん。こうやった方が気持ちええから、な?」
うれしそうに微笑んで、あっという間に、私が身に着けているもの全てをはぎ取ってしまう。
そして、私の両肩に手をポンと置いて、視線をゆっくりと落としていく裕ちゃん。
裕ちゃんの視線の先に何がうつっているかなんて、確かめなくてもわかるってもんで…。
す、すごく恥ずかしいよ…。
視線に耐えきれなくて、俯いてしまった私を、裕ちゃんはもう一度、抱きしめなおしてくれた。
布越しとは全然違う、裕ちゃんの肌の感触。


391 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時24分17秒
ホント、裕ちゃんの言う通りだよ。
こうやって、直に触れ合う方が、断然気持ちがいいもんなんだね。
あまりもの気持ち良さに、恥ずかしさなんて吹っ飛んじゃうよ。
素肌で感じている分、さっきよりも裕ちゃんの熱が、しっかりと伝わってくる。
その熱は、冷めるどころか、どんどん上昇してきている。
でもそれは、私だって同じ。
身体の熱だけじゃなく、気分までまた高揚してきちゃったよ…。
ヤバイなぁ…。
またやりたくなっちゃうじゃん…。

392 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時27分37秒
「なぁ矢口?」
裕ちゃんが、誘うような妖しげな目で、私を見つめてくる。
もしかして、裕ちゃんも同じこと考えてた…?
「何?」
ドキドキしながら、聞き返す。
「もっかいやって…。」
予想通りの、そして、望み通りの答え。
「やっぱり裕子は、えっちだね。」
うれしくてうれしくてたまらないのに、またこんなことを言ってしまう私は、やっぱり子供で…。


393 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時29分03秒
「そんなイジワル言わんと…、まだ足りんねん…。」
私だってね、まだまだ足んないよ。
何回やってもきっと、足りるなんてこと、ないかもしれないんだろうけどね…。
「いいよ、もっともっと気持ち良くしてあげる。」
裕ちゃんの甘い声、もっともっと聞きたいから。
裕ちゃんのキレイな表情、もっともっと見たいから。
そして、裕ちゃんの熱い身体、もっともっと感じたいから。


「…んっ…、やぐちぃ……」
私は再び、裕ちゃんに溺れていく…。


394 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時30分19秒
夢が現実になったその瞬間から、全てが変わった。

裕ちゃんは、私だけを見てくれる。
裕ちゃんは、私だけを好きって言ってくれる。
裕ちゃんは、私だけのモノになってくれる。

誰にも邪魔されない、2人っきりの甘い時間。
朝が来ても、それが消えることは、もちろんない。
永遠に続く、幸せ…。


…その日以来、私はあの夢を見なくなった。
その代わり、と言っちゃあなんだけど、現実では度々と…。
ねっ、裕ちゃん?


395 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時32分04秒
そして、その日以来の楽屋の光景はと言えば…。
カオリは、相変わらず壁に向かって交信中。
圭ちゃんは、相変わらず読書中。
後藤は、相変わらず睡眠中。
新メンバー達は、やっぱり相変わらず隅の方でかたまって談笑中。
よっすぃーと石川は…。
新メンバー達とは反対側の片隅で、何やら楽しそうに話をしている。
ちょっといい雰囲気に見えるのは、私の気のせいかな?
もちろん、私が得体の知れない視線に怯えることもなくなったし、石川に挑戦的な目を向けられることもなくなった。

396 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時33分03秒
そして、私はと言えば…。
「もうっ、みんな!裕ちゃんは、矢口の所に来てくれたんだからねっ!邪魔しないでよ!」
なっち、辻、加護の3人に、大声をまき散らして抗議をしていたりする…。
だけど、3人は全く聞く耳を持たずに、裕ちゃんにじゃれついている。
そう、前にも見たことがあるようなこの光景。
またまた、人物の入れ代わりはあるけれど…。
ったく…、裕ちゃんってば、3人にじゃれつかれて、うれしそうな顔しちゃってからに…。

397 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時34分05秒
でもさ、これまでの私は、この光景を遠くから眺めていただけだったんだけど、今は違う。
ちゃんと、この輪の中に入ることが出来ている。
今まで、入りたくても入れなかった、この輪の中に。
そのことが、かなりうれしいんだ。
だから、今はこれでいい。
なっちも、辻も、加護も、裕ちゃんのこと、大好きなんだもんね。
だから、今はこれでいい。
裕ちゃん、楽しそうだし、そして何よりも、私だって楽しい。
だから、今はこれでいい。


398 名前:ひとりじめ 投稿日:2002年05月11日(土)22時34分57秒
でもね…。
仕事が終わった後の裕ちゃんは、私がひとりじめにするんだからね。
裕ちゃんの笑顔の元は、誰にも譲らないんだからね。
覚悟しときなよ、裕ちゃんっ!




…END


399 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時36分23秒
裕「やっと、終わった!長い、長い、長すぎる、っちゅうねん!!」
作「す、すみません…。冒頭での夢のセリフを、最後でまた、再現させたいがために書き始めたお話なんですが、正直、こんなに長くなるとは作者も思ってませんでした。」
裕「ホンマにダラダラ書きすぎやで!」
作「す、すみません…。でもそれは最近、ひしひしと感じることなんですよね。回を重ねるごとに、一話一話が長くなってきているような気がしますし…。」
裕「まぁ、そう落ち込まんと。そんなん、これから勉強していったらええことやねんから。」

400 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時37分50秒
作「裕ちゃん、今日はやけに優しいですね…。」
裕「そら、こないだおごってもうたし、ちょっとは心開かんとな…。」
作「あ、ありがとうございます…。(ちょっと不気味…。)」
裕「それにしても、ちゃんとENDマークがついて、裕ちゃんも一安心やわ。一時はどうなることかと思たけど。」
作「そうですね。これも、レスをくださった方々のおかげです。」
裕「ホンマやで。ロ〜リ〜さん、つかささん、暴初者さん、ほんで圭坊やセーラムさん、名無し読者さん達に感謝せなアカンで!」

401 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時39分36秒
作「もちろんです!みなさんのあたたかいお言葉に、どれだけ励まされたことか…。本当にありがとうございました。あっ、そう言えばロ〜リ〜さんが、裕ちゃんにお名前を言ってもらって、喜んでおられましたよ。」
裕「そうなんか?それやったら、なんぼでも言うたるで〜!ロ〜リ〜さ〜ん!ロ〜リ〜ちゃ〜ん!ロ〜リ〜く〜ん!ロ〜リ〜さま〜!」
作「そんな意味なく連呼されても、全然うれしくないと思いますよ…。」
裕「す、すまん…。」
作「え?裕ちゃんが謝るなんて、珍しいですね。作者の謝りキャラ、取らないでくださいよ。」

402 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時41分41秒
裕「うっさい、ボケッ!それよりやっ、オレの矢口はどこ行ったんやっ?」
作「矢口さんなら、お買い物に行ったみたいですけど。」
裕「買いモン?何買いに行ってん?」
作「なんでも、矢口のラジオで、紺野さんからメールが来なかったから、自腹でリスナープレゼントをするとか言ってましたから、それを買いに行ったんじゃないですかね?」
裕「矢口もいろいろ大変やなぁ…。」
作「………(紺野さんはあの状態だから、ラジオも聞けないし、メールも送れないのは当然でしょうけど…。)」

403 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時43分34秒
矢「ただいま〜!」
裕「あっ、おかえり〜、矢口!何、買うてきたんや?」
矢「それがね、何買ったらいいかよくわかんなかったから、リスナープレゼントはいったん保留にして、とりあえず紺野にあげようと思って、ラジオを買ってきちゃった。」
裕「そうかそうか、後輩思いのええ子やなぁ、矢口は。」
作「………(何かが違うような気が…。助け出してあげるのが先じゃ…。)」
裕「それはそうと、さっきアホ作者が『冒頭での夢のセリフ』ってゆうてたけど、矢口、アンタはあんな夢、見とったんか。やらしい子やなぁ。」

404 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時44分49秒
矢「あっ、裕ちゃんにばらしちゃダメじゃん!!」
作「す、すみません…。つい…。」
裕「そうやったんか。初めてのはずやのに、やけに慣れてると思てたんや。夢の中で予行練習するとは、ええ度胸しとるやん!!」
矢「ご、ごめん…。」
作「矢口さんまで、作者の謝りキャラ、取らないでくださいよ。」
裕「うっさい、ボケッ!アホ作者は黙っとれ!!」
作「………(泣)」
裕「矢口!そんな夢を見る子には、やっぱりお仕置きが必要やな。(ニヤリ)」
矢「えっ、また?」

405 名前:おまけ 投稿日:2002年05月11日(土)22時46分32秒
裕「今度は、裕ちゃんがあ〜んなことや、こ〜んなことしたるからな〜!ほらっ、行くでっ!!」
矢「………。う、うんっ!」
作「やっぱり、お仕置きになっていませんね…。矢口さんの顔、輝いていましたよ…。」
紺「あ、あのぉ…。私、もうここに住んじゃって、いいですか…?」
作「あっ、どうぞどうぞ…。じゃあ、矢口さんが買ってきたラジオ、差し入れしておきますね。」



…って、助けてやれよ!って感じなんですが…(w
何しろ作者は非力なもんで、一人ではちょっと…。
ごめんね、紺野さん…。

406 名前:作者 投稿日:2002年05月11日(土)22時47分54秒
…というわけで、やぐちゅー『ひとりじめ』+『おまけ』、これにて終了です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回作は、例によって、まったくもって未定です。
これからまた少し、仕事が忙しくなりますが、ここも一段落ついたので、もしまた倒れたとしても、思い残すことはありません(w


407 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月12日(日)00時30分06秒
作者さんお疲れさまです。
やぐちゅー好きな自分にとって
今回の作品はとくに毎回更新が楽しみでした。
次回作はどんなものになるのか
楽しみにマターリ待たせていただきます♪
408 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月12日(日)02時15分52秒
更新お疲れ様です。
やはりやぐちゅーは最高ですね。
裕ちゃんに名前も連呼してもらえたし!!
カナーリ身悶えてます(w
次の裕ちゃんの獲物は誰かな?(w
マターリと待ってます。
倒れちゃだめですよ(w


409 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年05月12日(日)11時23分05秒
お疲れさまでした!
やぐちゅーは、いいですね。作者さんの
文才は凄いモノなので、
これからも、いろんなCPを拝見させて頂きます
410 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月12日(日)13時12分06秒
あー失敗した。
「名無し読者」でレスしたのが間違いだった。
裕ちゃんに、名前呼ばれたかったな。
本当にうらやましいです。
今度は、呼ばれるようにいい名前考えときますので、
また、こういう機会を待ってます。
もちろん、やぐちゅーで。
作者さん、楽しませてくれてありがとうございました。
411 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年05月12日(日)22時42分31秒
( `.∀´)<おっつー!!ブラボー!!素晴らしかったわ。
        私の乱入がないまま終わったのは非常にショックなんだけれども、
        幸せなやぐちゅーが見れてよかったわ。
        次回、またいつでもいいから戻ってきてね。…待ってます。
        本当にお疲れ様でした。
412 名前:作者 投稿日:2002年05月25日(土)05時22分12秒
みなさんの「お疲れさま」というお言葉に、感激しまくりの作者です。
本当にありがとうございます!



>407さん。

毎回更新を楽しみにしてくださって、ありがとうございました。
やっと完結させることが出来て、作者自身もほっとしております。


>408 ロ〜リ〜さん。

身悶えしていただいて、裕ちゃんも喜んでいると思います。
おかげさまで、今のところまだ倒れずに仕事に精を出していますので、ご安心を…(えっ、心配してないって?…w)

413 名前:作者 投稿日:2002年05月25日(土)05時24分04秒
>409 やぐちゅー中毒者セーラムさん。

作者の文才が凄いだなんて、そんなことをおっしゃっても何も出ませんよ?(w
お世辞だとはわかっていても、すごくうれしいです。ありがとうございます。


>410さん。

うらやましいなんて言ってもらって、またもや裕ちゃんは喜んでいると思います(w
裕ちゃんはいくらでも呼んでくれるはずですので、またのレスを裕ちゃんともどもお待ちしております。


414 名前:作者 投稿日:2002年05月25日(土)05時25分37秒
>411 ( `.∀´)さん。

せっかく準備して待ってくれていたのに、待ちぼうけをさせてしまってごめんなさいね。
でも、やぐちゅーの2人の恋路を、あたたかく見守る大人な圭ちゃんも素敵ですよ。




さて、みなさんのレスにもありました次回作ですが、いまだに全く考えついておりません。
その代わりと言っては何ですが、『おまけ』の『おまけ』みたいなカタチで、やぐちゅーの番外編なんぞを…。


415 名前:作者 投稿日:2002年05月25日(土)05時26分44秒
でも、どれだけの長さになるのかちょっと見当がつかなくて、このスレの容量内でおさまるかどうか不明ですので、新たにスレを立てさせていただきます。
やぐちゅー番外編に関する説明などは、その新スレで行います。
そちらの方も、引き続きお付き合いいただけるとうれしいです。
最後になりましたが、今までレスをくださったみなさん、そして読んでくださっていたみなさんに、心から感謝いたします。


416 名前:作者 投稿日:2002年05月25日(土)15時37分10秒
新スレは、黄板に『激走中』というタイトルで立てました。
ご報告まで…。

417 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時28分02秒
6月18日。
私達モーニング娘。のミュージカルの楽屋に、一人の人物が現れた。

「やぐちぃ〜!元気やったかぁ〜?」
「コラッ!抱きつくんじゃないよ、アホ裕子っ!!」

「おい、石川!ちょっとは色、白なったんか?」
「なんですか、中澤さん!開口一番そのセリフは、ヒドイんじゃないですかっ!!」

……………。
相変わらずだね、裕ちゃん…。
『矢口への抱擁』+『石川イジメ』のお約束セットメニューは、今でも健在なんだね…。

418 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時29分46秒
そのお約束が終わった後、他のメンバーにも取り囲まれて、楽しそうにワイワイやっている。
やっぱり、その人気者ぶりも健在なんだね、裕ちゃん…。
そんな中、ふと裕ちゃんが、バッグから綺麗にラッピングされた包みを取り出し、辻に手渡した。
「一日遅れてしもたけど、誕生日おめでとうやで、辻。」
という言葉とともに。
「ありがとうございます、中澤さん!」
辻は、飛び上がる、という表現がぴったりなくらいに、ピョンピョンと飛び跳ねて喜んでいる。


419 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時32分03秒
「そういう裕ちゃんだって、明日誕生日じゃない!」
「そうだそうだ!おめでとう、裕ちゃん!」
「よっ、29歳!やらかしたっ!」
「中澤さ〜ん、おめでとうございま〜す!」
周りのメンバーから、次々と祝福(一部、ひやかし?)の声があがる。
裕ちゃんも、
「ありがとうな〜、みんな〜」
と笑顔で答えている。
裕ちゃんを取り囲む輪から、少し離れた所で静観していた私だったけど、裕ちゃんの誕生日の話題になっちゃあ、私も黙ってらんない。
ゆっくりと、その輪に近付いていき、その中心にいた人物を輪から引っ張りだす。

420 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時33分38秒
「ちょっとぉ〜!裕ちゃんを持っていかないでよ〜!」
そんなブーイングの声が、周りから聞こえてくるけど無視。
「“持っていかないで”って、裕ちゃんは物かいっ!!」
裕ちゃんがブツブツ文句を言ってるけど、それもあえて無視。
とりあえず、みんなから離れた所に裕ちゃんを連れてきた。
「なんや、どしたんや?」
「あのね、今晩、裕ちゃん、時間空いてる?」
「なんやねんな突然?」
「明日、裕ちゃんの誕生日でしょ?だから、日付が変わる瞬間、裕ちゃんと一緒に過ごしたいなって思ってるの。」

421 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時35分15秒
みんなは今日、祝福の言葉を言ったけど、私は言わない。
だって…。
6月19日00時00分。
その瞬間に、裕ちゃんに「おめでとう」と言いたいんだ。
誰よりも早く、大好きな人に…。
だから、今日はまだ言わない。
でも裕ちゃんは、何だか申し訳なさそうな顔をしている。
「ん〜、ごめんな。今日の夜は、アイさがのスタッフとみっちゃんとあっちゃんが、誕生日のカウントダウンしてくれる、ってゆうてんねんや。」
え〜、そんなぁ〜!!

422 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時36分44秒
カウントダウンってことは、日付が変わる瞬間、そのメンバー達と一緒ってことだよね。
で、そのすぐ後にみんなから、「おめでとう」って言われちゃうんだよね。
私がやろうと思っていたこと、全部取られちゃうんだ…。
でも、今更私がどうのこうの言ったって、キャンセルなんてしてくれるわけないし…。
仕事絡みのことだから、余計無理だよね。
だったら、せめて…。
「ねぇ、私も行っていい?」
2人っきりじゃないのは悔しいけど、やっぱり真っ先に裕ちゃんに「おめでとう」と言いたいからさ。

423 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時38分20秒
「えっ?ミュージカルの最中で疲れてるんちゃうんか?明日も早いんやろ?」
私の体調を気遣ってくれているのがわかって、うれしいんだけど。
でも…。
「そんなの関係ないよ!絶対に行くからねっ!!」
裕ちゃんも相当、頑固者だけど、私だって結構、頑固なとこあるんだから。
特に、裕ちゃんのことに関してはね。
だからこれだけは絶対に譲れない。
「そうか、わかった。じゃあ、ミュージカル終わったら、来てくれるか?」
私の気持ちが伝わったのか、裕ちゃんはそう言って、頭をポンポンと撫でてくれた。

424 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時40分34秒
「うん、もちろん!速攻で駆け付ける!」
やっぱり、裕ちゃんに頭撫でてもらうの、好きだな…。
そう思いながら、元気良く返事をした時、
「そろそろ本番入りま〜す!準備お願いしま〜す!」
という、スタッフの声が聞こえてきた。
「じゃあ、裕ちゃん、行ってくるね!」
「おう、頑張りや!裕ちゃんも、見てるからな!」
裕ちゃんが、ギュッと抱きしめてくれた。
いつも楽屋ではこんなことしない人だから、ちょっとビックリする。
慌てて楽屋を見回すと、他のメンバーはそれぞれ準備に取りかかっていて、誰も私達のことなど見ていない。
425 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時42分15秒
そのことに安心した私は、裕ちゃんの背中に腕を回して、裕ちゃんのあたたかい身体の感触を確かめる。
やっぱり私、この人のこと大好きだな…。
改めてそう思う。
でも、いつまでもこうしているわけにもいかないので、そっと裕ちゃんから離れる。
離れた後、裕ちゃんが私の目をじっと見つめてくる。
「正直に白状するとな、今日のカウントダウン、絶対アンタに来てもらいたかったんや。日付が変わって一番に、アンタに『おめでとう』って、ゆってもらいたかったんや。だから、来てくれるってゆうてくれた時、めっちゃうれしかった…」

426 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時43分49秒
「裕ちゃん…。」
裕ちゃんが、そんなこと思っていてくれただなんて…。
私の方こそ、すごくうれしいよ。
本番前なのに、涙が出ちゃいそうだ…。
「約束するよ。絶対裕ちゃんの隣に陣取って、絶対一番に『おめでとう』って言うからね。」
「うん、楽しみにしてるからな。」
2人っきりじゃないのは、やっぱり悔しいけど、でも何だかワクワクした気分になってきた。
裕ちゃんも、それを望んでくれているんだ、ってことがわかったからね。
よしっ!今日のミュージカルは、いつも以上に頑張れそうだ!

427 名前:言わないで 投稿日:2002年06月25日(火)07時45分40秒
「あ、もうこんな時間だ。今度こそ行ってくるね。」
他のメンバーは、もう楽屋にはいなくなってしまっている。
急いで、楽屋を出ようとした私に、裕ちゃんが一言ポツリと呟いた。
「好きやで、カオリ…。」
あっヤバイ、涙が…。
今、その言葉を言うのは反則なんじゃないの、裕ちゃん…。




…END

428 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)07時47分00秒
かおゆう『言わないで』でした。
もちろん、このネタは先日の裕ちゃんのラジオでのお話です。
モーニングのメンバーから、何故かカオリだけがカウントダウンに参加…。
いや〜、これを聴いて妄想せずにはいられないでしょう(w
ちなみに設定としては、『暴走中』スレ内の『暴走中』『交信飯』の続編のつもりです。

429 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)07時48分03秒
はい、ただの自己満足の世界です。
うっかり読んでしまった、そこのあなた。
お目汚し、大変失礼いたしました。
これからしばらくは、おとなしくしていますので、お許しを…。

430 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)07時49分39秒
まだまだ仕事は忙しいのですが、忙しい中でも、やっぱり頭からは、裕ちゃん及び娘。さん達のことが離れないらしく…。
作者の作る模擬試験の問題には「中澤商事」やら、「保田物産」やら、「スーパーカオリン」などという名称が、必ずと言っていいほど出てきます(w
他の先生方には、呆れられていますが…。



さて、ではまた、ひっそりと雲隠れでもしますか…(w

431 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月26日(水)16時04分29秒
やられた・・・誕生日ネタ絶対あると思って待ってました。
まさか、こっちでとは。ずっと『激走中』の方チェックしてました。
兎に角、有難うございます。
お帰りお待ちしてますんで早めに雲から出てきてくださいね
432 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月29日(土)12時12分12秒
うあああああ!!!
やられた!(w
このスレで・・・・・かおゆう結構好きなのに書いてくれる方はごくごく少数。(涙
ご馳走様でした。
この二人ラジオを聞くとチョクチョクと密かに名前がでて
姐さんが卒業してからとってもいい関係なんだなと勝手に妄想してます。(w
またこっちでも密かに書いてください(w
433 名前:作者 投稿日:2002年06月29日(土)19時59分18秒
>431さん。

うっかり、読んでしまったんですね(w
誕生日ネタ、当日の19日にあげることも考えていたんですけど、話が思い浮かばなかったので、ラジオでネタを提供してくれるのを待ちました(w
お礼なんて言ってもらえる代物ではないのですが、『有難う』のお言葉、すごくうれしいです。
こちらこそ、ありがとうございます。
『しばらくは、おとなしく…』などと言っておきながら、もう雲から出てきている自分…。
嘘つき作者で、すみません…。

434 名前:作者 投稿日:2002年06月29日(土)20時01分21秒
>432さん。

あなたも、うっかり…(w
いえいえ、お粗末様でした。
かおゆうは、作者の中で「好きなCP第2位」にランクインされております。
記念すべき(?)処女作も、かおゆうでしたし。
でも本当に、書いてくれる方、少ないですよね(涙
ラジオでのお互いの発言は、作者も妄想しまくりです(w
たまにカオリが「裕子」と呼んだ時なんかには、小躍りしちゃってます(w


では、また密かに…。

435 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時03分32秒
「つぅじぃ〜!ちょっともう、どいてくれへんかなぁ〜!」
悲鳴にも似た、そんな私の叫び声が、楽屋に響きわたる。
しかし当のご本人は、てへてへと愛敬のある笑顔を浮かべ、私の膝から下りようとせえへん。
可愛いのは認めるで。でもな…。
足が…、痺れて……。
「ほらっ辻!そろそろ下りてあげなよ!裕ちゃんのトシも考えないとダメだよっ!」
こら、なっち!もっと他の言い方、あるやろがっ!!
「わかりやした、てへへへへ〜〜」
笑顔のまま、私の膝からやっと下りる。
そうそう、素直でよろしい。

436 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時05分17秒
……って、何で私がなんぼゆうても聞かんかったのに、なっちの一言やと素直に聞くねんっ!!
そんなに、説得力あったんかいな…。
そんなに、私のトシが……。
はぁ〜
軽くなった膝をさすりながら、ちょっと複雑な気分になる、29歳なりたてほやほやの女性がここに一人…。

辻は次のターゲットを見付けたのか、うれしそうにそのターゲットの元へ駆け寄り、膝によじのぼっている。
「可愛いね〜、ののちゃん!」
「てへへへへ〜〜」
そら、最初は可愛いっちゅうねん!
でもそのうち、だんだんと辛くなってくるからな、カオリ…。

437 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時07分05秒
そんな2人の師弟愛(?)を微笑ましく見つめながら、視線を窓際の方に移すと、加護が何や寂しそうな表情で、ボーッと外を眺めているのが目に入った。
その表情が気になった私は、そっと加護の側に近づく。
「どないしたんや、加護?」
びっくりした顔で私を見上げる加護やったけど、それも一瞬のことで。
「なんでもないですよ。」
すぐに、笑顔になる。
でも、その笑顔も心なしか少し寂しそうに見える。
「なんか、悩み事でもあるんか?ボーッとして、いつもの元気な加護らしくないやんか?」
加護に話しかけながら、私も隣に腰掛ける。

438 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時08分27秒
「いえ…、別に悩み事ってほどでもないんですけど…。」
そう言いながらも、ちょっと俯き加減になる加護。
「なんや?何でもゆうてみ?裕ちゃんが聞いたるから。」
「あのぉ…、のののこと、うらやましいなぁ、なんて思ったんです…。」
ポツリポツリではあるけど、加護が話し始めた。
「うらやましい?辻が?」
「はい。あんな風に、素直に甘えられるののが、うらやましいんです。」
ちらっと、カオリと辻の方に視線を向けて、また俯いてしまった。
そしてまた、言葉を続ける。

439 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時09分55秒
「メンバーもみんな、『ののちゃん!ののちゃん!』って、のののこと、可愛がってるし…。」
私は正直、何て言葉を返したらええんか、わからんかった。
確かに私も最近は、辻ばっかり構って、加護のこと、あんまり構ってあげてへんかった。
加護かってまだ14歳。
まだまだ、甘えたい年頃や。
親元を離れて寂しい思いをしながらも、一生懸命頑張っている加護にとって、甘えられる存在ってのは、絶対に必要なんや。
辻と違って、自分から素直に甘えられへん加護。
なんか、昔の私とよう似てんなぁ…。

440 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時11分32秒
私も中学生の頃は、母親に甘えたいと思う時があった。
けど、そんなことはおくびにも出さんかった。いや、出せんかった。
私達姉妹のために働き、家に帰ってくると、疲れきった表情をしていた母親。
妹は構わず甘えていたけど、姉である私は、素直に甘えるわけにはいかんかったんや。
素直に甘えられる妹が、正直うらやましかった。
状況は違うけど、今の加護とそっくりやん…。
あん時の私は、母親が手を差し伸べてくれるのを、じっと待っとった。
その手を掴んで甘えることができたのは、たまの休みの日だけやったけど、それでも十分やった。
441 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時14分00秒
母親のあたたかい手の温もりは、大人になった今でも忘れられへん。
多分、一生忘れへんやろう。
今の加護に、その温もりを少しでも味あわせてあげたい、分けてあげたい。
加護の母親になんのは無理やけど、今、身近にいる大人がそれをやってあげるべきや。
加護が素直になれんのやったら、私の方から手を差し伸べてやらんとな。
今度は、私の番やで。
「加護、こっちおいで。」
膝をポンポンと叩き、加護を呼ぶ。
「えっ、いいんですか?」
俯いていた加護が、顔を上げる。
「ええよ。ほらっ、おいで!」
「はいっ!!」

442 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時15分17秒
うれしそうに、私の膝の上に座る加護。
やっぱり、寂しかったんやな。
こうゆうのを待っとったんやな。
「気付いてやれんで、ゴメンやったで。」
後ろから、やんわりと抱きしめる。
「いいんです。でもこれから、たまにでいいですから、こうやってもらってもいいですか?」
「もちろんや。ホンマにたまにしか一緒におれんけど、一緒におる時は、いつでもこうしててあげるからな。」
「はい!ありがとうございます、中澤さん!」
そう言って笑った加護の笑顔は、さっきの寂しそうな笑顔ではなく、元気いっぱいの笑顔やった。

443 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時16分36秒
いつまででも、加護が私を必要とせん時がくるまで、手を差し伸べてあげよう。
そう決意させるには十分な、全開の笑顔やった。
しばらく、そうやって加護とマッタリとした時間を過ごしていたけれど…。

「ののぉ〜!もうそろそろ、下りてくれないかなぁ〜!」
カオリの悲鳴にも叫び声が、楽屋に響きわたる。
フッ…、やっぱりカオリも辛くなってきたんやな。
トシなんか関係あらへんねんで、なっち…。
なぜか、『してやったり』といった顔の、29歳なりたてほやほやの女性がここに一人…。

444 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時17分52秒
「辻!カオリが悲鳴上げてるでしょ!下りてあげなよっ!」
今度は余計な一言を付け加えずに、なっちが辻に注意している。
辻は、なっちの説得力のない(?)注意には耳を貸さず、カオリの膝から下りようとしない。
ホンマに辛そうな表情のカオリと、ふと目が合った。
『もう、まいっちゃうよ〜!』
口に出さなくても、目を見れば、カオリがそう言ってることがわかる。
『ご苦労さんやな〜。裕ちゃんはまだ、大丈夫で〜!』
膝の上の加護をちらりと見てから、私も目だけでカオリに言葉を送る。

445 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時19分02秒
辻を膝に乗せているカオリと、加護を膝に乗せている私の、目だけでの会話。
はたから見たら、ちょっとおかしな光景かもしれんけど、これも大事なコミュニケーションの一つや。
付き合いの長いカオリとやからこそ、できるワザやねん。
でも、そんな状態もそうは続かへんかった。
さっきは、『まだ、大丈夫』って余裕をかましていた私も、だんだんとまた足が痺れてきて…。
やっぱり、2人連続はきっついなぁ。
次からは、どっちか1人にしてもらわんな、私の身がもたんわ。

446 名前:REGRET 投稿日:2002年06月29日(土)20時19分55秒
『なぁカオリ。今度からは、加護は裕ちゃんが引き受けるから、辻のことは、カオリに任せたで!』
もう一度、目でカオリに合図を送る。
『OK!任せといてよ!』
カオリも、目で返してくる。


その数秒後…。
「もう、ののぉ〜!いい加減、下りてよ〜!!」
「加護ぉ〜!下りてくれへんか〜!!」
ほぼ同時に、2人は叫び声をあげていた…。


…END


447 名前:作者 投稿日:2002年06月29日(土)20時20分44秒
さて、一体何を書きたかったのでしょうか…。
一応「ゆうかご」のつもりなんですが、「かおゆう」なのか、「ゆうのの」なのか、はたまた「なっちゅ〜」(これは違う!)なのか、「かおなち」(これも違う!)なのか、「やぐちゅ〜」(絶対違う!!矢口さん、名前すら出てきてね〜よ…)なのか、わからなくなってしまいました(w

やっぱり、今度こそ、もうおとなしくしておいた方がよさそうですね…。
頭を冷やしに、また雲に戻ってきます…。

448 名前:名無し読者432 投稿日:2002年07月03日(水)02時58分54秒
またまた覗いたかいが(www
ゆうかご?ゆうのの?かおゆう???なんか楽屋のひと時って感じがvery goodでした。

一度でいいので・・・気が向いたら・・・ごまゆう書いていただけないでしょうか?
モー大変。の中澤SPでこのCPもツボにHITして・・・(w

449 名前:つかさ 投稿日:2002年07月06日(土)03時34分54秒
やられたっっ気分満載で。
最近、市井ちゃんの武道館ライブのビデオをやっと購入。
矢口とかおりんの二人たんぽぽに何故かじ〜んときてます。
もちろん、優しく矢口の肩を抱く、姐さんは最高っっっ♪
450 名前:作者 投稿日:2002年07月09日(火)18時04分50秒
さっき黄板の方に書き込みをしようとしたんですが、スレが無くなっていました。
倉庫行きですね…。
ずっと放っておいた罰ですね。
ちなみに載せようとした作品は、KUのヤンタンネタだったのですが、これは、ヤンタンを聴いていない方には、わかりにくい話なので、載せない方が良かったのかもしれません(w
新たにスレを立てるほどのものでもないので、このまま闇に葬っておきます。


このスレも、容量の限界が近いですし、向こうも無くなりましたので、「もう書くな!」と宣言されたってことなのでしょう。
潮時ってやつですか…。

451 名前:作者 投稿日:2002年07月09日(火)18時07分02秒
>448 名無し読者432さん。

ほんと、?マークがたくさん飛び交う話でしたね(w
でも、日常のちょっとした楽屋の風景を書いてみたかったので、それを感じとって頂けたようで、すごく嬉しいです。

作者も、裕ちゃん卒業時の特番以降、ごまゆうも好きになりました。
気は、いつでも向いていたんですけどねぇ…。
書き始めては、途中で挫折し、消却処分になった作品が何本もあります(w
他メンはほとんど書いたのに、ごっちんとの話を書けなかったことだけが、唯一の心残りです…。

452 名前:作者 投稿日:2002年07月09日(火)18時08分42秒
>449 つかささん。

武道館ライブのビデオ、つかささんのレスで急に見たくなり、久しぶりに見ました。
二人タンポポ、作者も好きです。
特にカオリの顔が輝いていて、本当にタンポポが好きなんだな、というのが見ていてよくわかります。

紫板の小説、読ませてもらってますよ。(もちろん、レスもさせて頂いてます)
消却処分になったごまゆうの中に、つかささんの小説と少しだけですが、似たシーンがありまして…。
考えること一緒なんだなぁ、と嬉しくなりました。
つかささんにとっては、「一緒にすんな!」って感じでしょうけど…(w
453 名前:作者 投稿日:2002年07月09日(火)18時10分29秒
それでは、今まで、本当にありがとうございました。
スレを立てられるような作品ができたら、また復活するかもしれませんが…。
当分、無理でしょう…。(思い付くのは、くだらない短編ばかりなので…。)

454 名前:作者 投稿日:2002年07月12日(金)13時04分31秒
黄板に不思議なスレがありますが…。
あれは一体、何なんでしょうか?
う〜ん、謎です。

455 名前:つかさ 投稿日:2002年07月15日(月)10時31分01秒
自分も気になってました・・・<黄板の不思議なスレ
やっぱ、書けってことじゃないんですか〜〜??(作者さんの話が読みたい・・・)
レスするのは控えましたが、みんなきっと同じ気持ちのはずですっっ。

二人タンポポ、やっぱ、いいですよね〜。
どうしても、昔の娘。がいいと思ってしまう自分は、ファン失格なのかも
しれないですが(苦笑)
考えること一緒って言ってもらえて嬉しかったです♪
456 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月16日(火)13時58分35秒
黄板の過去ログに「激走中」はあるんですね。
ほんとにどうなってるんでしょう。
457 名前:作者 投稿日:2002年07月17日(水)00時47分40秒
>455 つかささん。

やはり、気になりますよね、不思議スレ。
「書け」ってことですか?
う〜ん、でもあのスレは怖くて使えないです。
自分、小心者なんで…(w
作者の話が読みたいだなんて、すごくすごく嬉しいです。
ありがとうございます。

ところで作者も、昔の娘。が好きなんですよね。
裕ちゃん卒業後は、コンサートにも行かなくなりましたし、CDすら買わなくなりました。
作者の方こそ、ファン失格ですね。


>456さん。

そうなんです。
過去ログには、ちゃんとあるんですよね。
謎は深まるばかりです。
458 名前:作者 投稿日:2002年07月17日(水)00時49分50秒
一応、休筆宣言はしたものの、創作意欲は一向に無くならなくて…。
あくまでも、意欲だけですが(w
アンリアルにも挑戦してみようと、学園物(裕ちゃんが生徒で、矢口さんが先生というハチャメチャな設定…)を書き出しましたが、やっぱり挫折…。
短編でも、みっちゅ〜、やぐちゅ〜、なかよし、あややぐちゅ〜の4本が構想にあるのですが、挫折する可能性が極めて高いです(w
一体、何本の作品を没にすれば気がすむのだろうか、自分…。
何とか形になりそうな作品が出来たら、どこか(ってどこ?)で発表するつもりではいます。
459 名前:作者 投稿日:2002年07月29日(月)02時36分35秒
不思議スレ、無くなっていますね。
ホッとしました。


どうでもいい話ですが、上に書いてあるアンリアル物、大幅に修正を加えて、どこかで開始しました。
もし、何かの間違いで見付けてしまった方。
『ああ、これのことか…』と思っていただければ、これ幸いです。
460 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月14日(水)00時39分42秒
どこか、ってどこですか?
教えてほすぃーです。
461 名前:作者 投稿日:2002年08月15日(木)11時56分30秒
試験がようやく終わり、疲れが出たのか、ちょっと体調不良気味の作者です…。



>460さん。

明言するのはお恥ずかしいので、ヒントだけお出ししておきます。

板…裕ちゃんが好きな色です。
スレタイトル…学校が舞台の話なので、それらしきタイトルを付けてあります。
HN…アホ作者の『アホ』を逆さまにした名前です(w


もしこのヒントで、おわかりにならなければ、またご一報ください…。

462 名前:460 投稿日:2002年08月22日(木)04時51分39秒
わかったー わかりました!
てか、始まった頃からすでに読んでました(w
作者さんだったんですねー、納得。
って、今頃気づいてすみません。
楽しみにしてますよ!
でも、カラダにはくれぐれも気を付けてくださいね。
463 名前:作者 投稿日:2002年08月26日(月)00時54分05秒
>460さん。

始まった頃から読んでくださっていたとは!
ありがとうございます。
でも何だか少し、照れ臭いですね(w

体調は、相変わらず思わしくなく、通院を続けています。
いつ入院宣告を受けるか、戦々恐々としていますが…。
本当に気を付けないといけませんね。
ご心配をおかけして、申し訳ありません。

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