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ポップコーンラブ

1 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月21日(水)18時15分29秒
初投稿となります。よろしくお願いします。

内容は娘。中心+αの登場人物で学園を舞台にした恋愛モノをと思っています。
(+αというのは主人公+主人公の男友人《架空》等)
ただ小説を書いてウプするのではなく、有名小説ときモニ。のような感じで選択肢を出し
読み手の方の多数決によって主人公の次の行動を決めていきたいと思います。

実はすでに前半部分は書き上がっているのですが、進行方法がときモニ。と同じ形式なので
一応容認してもらった上でウプして進めていこうかと思っています。
現在本家ときモニ。スレにて承諾を頂いている最中ですので、開始はもう少しお待ちください。

承諾がおりた際には、よろしければお付き合いの程よろしくお願いします。
2 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年11月21日(水)22時15分21秒
うす!
期待させていただきやす!
3 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)00時32分02秒
近頃ときモニ。スレの動きが微妙なので
先に登場人物設定だけ紹介したいと思います。

>>2 ときモニスレッド閲覧者さん
初レスありがとうございますm(_ _)m
上記の通り本家スレの動きが微妙なため、登場人物紹介だけ先にさせていただきます。
なるべく早く承諾をいただければ良いのですが…

#このスレのage、sageは自由ということで。
4 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)00時35分48秒
舞台…私立M高等学校

・高校2年生
-
雛罌粟久人(ひなげし ひさと)
⇒当小説の主人公で高校2年生。
両親の仕事の都合によりマンションで1人暮しをしている。
そのサバサバした性格からあまり女の子には興味がないらしい。
-
安倍なつみ
⇒久人とは「幼少」からの幼馴染みで家庭的な女の子。
小さい頃から何をするにも久人の隣が指定席である。
最近久人を男として意識するようになるが・・・
-
昴潤(すばる じゅん)
⇒久人、なつみとは「幼少」から幼馴染みで好青年。
特に久人とは何をするにもベストパートナー的存在で
お互いに持ちつ持たれつの良い関係を保っている。
-
北岡孝政(きたおか たかまさ)
⇒久人、なつみ、潤とは「中学」からの付き合い。勉強よりスポーツでバスケ部所属している。
両親がコテコテの関西出身のためか大阪弁でお調子者。
しかし情には厚く、何事にも友情を最優先する。
-
飯田圭織
⇒久人、なつみ、潤とは「中学」からの付き合い。孝政とは小学校が同じなので昔から仲が良い。
バスケ部所属で2年生にしてすでにエース格だが若干男っぽい性格がたまにキズ?
長身黒髪ロングで日本人形的なその容姿は男女問わず人気がある。
-
5 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)00時36分53秒
-
矢口真里
⇒壁を作らず誰とでも仲良くすることができる取っ付き易い元気な女の子。
が、意外と恥ずかしがり屋の一面もあり、1年生の頃から主人公を追いかけているが
未だに話すことができいない。。占い等を激しく気にするタイプ。
-
保田圭
⇒本を読むことが趣味のあまり感情を表に出さない静かでクールな女の子。
矢口とは昔からの大親友関係にあり、良き相談役。
主人子のことは悪い噂でしか聞いておらず、あまり良く思っていない。
-

・高校1年生
-
後藤真希
⇒ギャルチックスタイルのかわいい容姿で男子にはめっぽう人気がある1年生。
しかし一方では女子を中心にいろんな噂が後を絶えない。
そのためか同学年に女友達は少ないが、保田とはバイト先が同じため仲の良い先輩後輩関係にある。
-
吉澤ひとみ
⇒バスケ部所属で1年生エース。
しかしそのボーイッシュな見た目とは裏腹に礼儀正しい。
近頃恋愛に興味があるようだが、経験の方がまるでなく困惑気味。
-
石川梨華
⇒非常に内気で大人しい女の子。吉澤と中学校が同じで非常に仲が良く吉澤にだけ心を開いている。
実は小学校時代に男子からイジメにあっており、そのためか男性恐怖症という一面も。
バスケ部には毎日見学に来ている。
-
6 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)00時37分39秒
・中学2年生
-
(辻)希美
⇒主人公の母親の弟の娘(再婚相手の連れ子のため血は繋がっていない)
であり主人公とは親戚関係になる。
と同時に、結婚式で顔を合わせた程度の関係でもあったが、ある事情で…
-
加護亜依
⇒希美と同じ中学に通うお友達。
激しく大人の恋愛に憧れている少しおマセな14歳である。
主人公とは希美を通し知り合うことになる。
-

・???(ハロプロ関係)
-
内容に合わせて随時追加
-
7 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)00時52分13秒
基本的に新メン加入前の9人を中心として話を進行しようと思っているので

市井さやか
中澤裕子
石黒彩
福田明日香

の4人はサブ扱いになるかもしれません^^;
でも市井と中澤姉さんはメインに絡めても面白いかなぁとか思っていますので
そのあたりは頭の隅にでも置いておいてください。

紹介にはないですが石黒さんは担任の先生という設定になっています。
となると中澤姉さんは同じ学校の先生という設定がベストかと思っていますが。。

福田に関しては絡ませる予定はないです。
新メンもキャラが良くわからないので微妙です。

今の所こんな感じで話を構成していこうかと思っております。
8 名前:take 投稿日:2001年11月22日(木)01時57分48秒
がんばってくださいね〜
影ながら応援してます。。。
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月22日(木)10時38分03秒
ときモニが放置状態なんでこっち期待age
10 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月22日(木)16時53分55秒
始めちゃいましょうか^^;
形式に何か問題があればすぐにやめる方向ということで。

>8 takeさん
ありがとうございます。
あーときモニ。をゲーム化されてる方ですよね?
あと本家の廃棄ルートを書いていたり。
違っていたらすいません。
ここなんですが、形式上長編になることは確実なんですよね。
一通りの登場人物が主人公と絡むまでは私1人で書くつもりなんですが
それ以上、もしくは廃棄になった選択肢とかも1人で書くっていうのはほぼ無理と思うんですよ。
なのでもしよろしければ、そういうことになった際に協力していただけませんでしょうか?
一考していただければありがたいです。

>9 名無しさん
ありがとうございます。
そろそろ始動しようかと思いますのでお待ちくださいm(_ _)m
11 名前:take 投稿日:2001年11月22日(木)17時29分29秒
えっと、最近頭がおかしくて(いつもだけど(w)内容の理解に時間がかかるんですけど、
廃棄ルートを書けばいいんですよね?了解です。
今はちょっとときモニのゲームの大幅に構造変えしてるので、廃棄ルート放置気味ですが、
今日から3連休なんで、こちらもなんとかなりそうです。。。

あっ、あとでゲーム化させてって言うかも知れませんので、ご検討をお願いします。。。
12 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月23日(金)01時01分27秒
>11 takeさん
率直に言うとそうなりますね^^;
今すぐにというわけじゃなく、分岐が出て廃棄ルートが生じた時点でということになりますが。
前にも述べた通り、登場人物が一通り主人公と絡むまでは分岐を控えたいと思います。
でもそれもすぐだと思うので、その際にはぜひよろしくお願いします。

あー本家動いてないですね。
とりあえずこっちも話を進めないとどうにもこうにもならないんで
オープニングから進めさせていただきますね。
13 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月23日(金)01時08分36秒
あ、追加です。
ゲーム化に関してですが、まだそんな段階じゃないので…です^^;
話が軌道に乗ってからでも遅くないと思いますし
私の書く内容がそんな立派なものに値するかどうかも不明ですし。
追々ということで。
14 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)01時09分34秒
ジリリリリリリ・・・・


「…」


ジリリリリリリ・・・・


「…」


ジリリリリリリ・・・・


パシッ。


「ふぅ…」


時は4月。
いつもと変わらないそんな朝に、いつも変わらない目覚ましが俺を起す。

「ったく、なんで『迎えに行く』ってだけで6:00になんか起きなきゃいけねぇんだよ」

俺は私立M高校に通うごく普通の高校生、雛罌粟久人(ひなげし ひさと)。
自分で「普通」というのは変なのだが、それ以上のことなど望んでもないし、求めてもいない。
ごく普通に時が俺を運んでくれれば良いと思っている。

両親は共に日本の経済業界のお偉いさんで忙しく、滅多な事では顔を合さなない。
加えて4月から海外事業に関わるらしく、俺はこの3月からマンションで1人暮らしをしている。
親子といっても顔合わせないから、あまり詳しい事は知らないんだよなぁ。。

互いに必要以上に干渉しない関係で、両親は俺を自由にしてくれている。
一見冷たく見えるが、会えば優しく接してくれるし、間違った事は叱ってくれる。
俺はこの関係が結構好きだ。


「そういや今日は始業式だったな…」


俺に取っちゃ無意味な一言を口にしてみる。
そう、俺は今日から2年生なる。
つっても望んだわけでもないのだが。
慣れない1人暮し(まぁ、今までも1人暮し同然だったのだが…)もあってか
ライフサイクルも徐々に変化してきた。

「これを期に心気一転を試みるか」

って朝っぱらから1人で何言ってんだろ…
まだ頭が半分寝ているらしく、自分でも何を言っているのかわからん。
「まぁいいか、せっかく起きたんだし」






15 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)01時10分51秒
と思いつつ起きようとしたのだが、4月の朝はまだ肌寒く、ベッドが俺を離してくれない。
「いつも通りならギリギリまで寝てても、なつみが迎えに来てくれるんだよなぁ」


…昨夜…

俺は電話でなつみとこんな会話をしていた。
「あー?何で俺がおまえを迎えに行かなきゃいけねぇんだよ」
「えー、だって1年生の時は毎日なっちが迎えに行ったじゃない」
「…」
「それに1年生の時だけじゃないよ!小学校の時からずぅーと、ずぅーとなっち迎えに行った…よ?」
「…そんなのお前が勝手そうしたいって言ったからじゃねぇのか?」
「…う、ぅん、そうなんだけど…」

なつみの声のトーンが沈む。
確かに俺はこいつが迎えに来てくれたお陰で小学校、中学、高校1年生と楽をしてこれた。
違う、もっと昔からだ。
何をするにもこいつがくっついてくるから無意識に有効活用していたんだと思う。
…俺ってズルいな。

しばらく沈黙が続いた後
「あーっ!!ったくわかったよ!迎えに行けばいいだろ!迎えに!!」
もう半ばどうでもいい感じである。

「え!ほんと!?やった!!」

そんな俺とは対照的になつみのトーンが一気華やいだ。
…おまえの感情わかり易すぎ。
16 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)01時11分24秒
「迎えに行く人が遅刻するかしないかの鍵になってくるんだからね、早く起きなきゃダメだよ」
「別にいいだろ、要は遅刻しなけりゃいいんだからさぁ」
「ダメだよぉ、ギリギリで迎えに来られてもなっち走れないもん…」
「それならさ…」


…俺なんかほっといてなつみ1人で行けば遅刻することはないだろ…


と言いかけたが、とっさに口を塞いだ。
なつみは俺置いてなんか行かない、行けない。
そんなことを俺は充分に知っている…
やっぱズルいな、俺…

「ん?なに?」
「いや、なんでもない。」
「気になるよぉ」
「まぁいい。とにかく俺のペースで行くからな。走ることになっても恨むなよ」
「うぅぅ…」

…………
そうこう物思いにふけっていると時間は6:30をまわっていた。
「仕方ない、些細だけど恩返しといきますか」

トイレを済ました後、洗面所の鏡で自分と向かい合う…
うげ、髪の毛が爆発している。
「あーぁ、そういや昨日は髪の毛を乾かさずにそのまま寝たんだっけ」
早く起きて良かったなとここで実感。
早起きは三文の徳のひとつめってやつか?

「…」

寝グセ直しとドライヤーを使ってブロー開始。
ほどよく仕上がる。
俺完成、と。

次、朝ご飯、朝ご飯。
フライパンを温め生卵を割る。
同時進行でパンをトースターに入れ、インスタントコーヒーを作れば
あっという間にベタな朝食メニューの出来上がりである。
さて、新聞を片手にいただきますか。
親は日本経済を動かしているってのに経済紙面にはまったく興味がない俺。
基本はTV番組欄だ。





17 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)01時12分55秒
朝食を終え、着替えも終了。
朝のニュース番組を見ているとほどよく時間は8:00を指していた。

「…そろそろ行くとするか」







期待も、淡い想いなどそんなものはまったく望んでいない。
そんな俺の高校2年生が今日からはじまる。。。
18 名前:和也 投稿日:2001年11月23日(金)02時40分37秒
応援してます! がんばってください!
19 名前:take 投稿日:2001年11月23日(金)04時46分38秒
廃棄で放置という噂が立てられてる(笑
確かに放置なんだけど(笑
そろそろ書いておかないとやばいな(^−^;)
では、期待してまうのでがんばってください(^−^)
もちろん、ゲームの事は追々でいいですよ(^−^)
20 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月23日(金)14時56分27秒
>18 和也さん
一言一言がすごく励みになります。
ありがとうございます。

>19 takeさん
ああいう板ですので仕方ないですね^^;
ストーリーの方はちょいとスピードを上げて早く選択肢を、と思っております。
選択肢といってもはじめなので
ストーリーを大きく分断するようなものではないんですがねw
ということでこれからもどうぞよろしくお願いします。
21 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月23日(金)14時59分45秒
指定の皮靴を履き、春満開のあたたか、、、い、、、

「う、寒い」

前言撤回、春風が心地良いなんてのは嘘だ。
そもそも春っていうのはな…
そんなくだらないことを考えながらマンションを後にした。


肌寒い空気の中、何処からともなく舞ってきたか桜の花びら。

『何処か』

俺はすぐに見当がついた。

『なつみの家の近くにある桜並木』

毎年春になると、なつみと一緒登校した風景が浮かぶんだよな。


…久人ちゃん、すごくキレイだね!すっごく、すっごくキレイだね!!…
…ったく毎年見てるじゃねぇか、今更、だろ?…
…そうだけどさ…なんだか吸い込まれそうだよね、このピンク色の空に…
…来年もまた一緒に見れるといいなぁ…


…あぁ、そうだな…


ここを曲がるとなつみの家だ。
…叫ぶのか?あいつが俺を呼ぶように『なーつみちゃん』とでも?
馬鹿馬鹿しい。
言葉と同時に家のチャイムに手が伸びる。

ピンポーン

「はい、どちら様でしょうか?」
なつみのお母さんだ。
「あ、久人ですけど」
小さい頃はよく遊びに来ていたので、こういう返答で通じ合う。
そういやここ最近なつみの家、というか部屋に入った記憶がないよな…
「あら、久人ちゃん、久しぶり!なつみを迎えに来てくれたのね、今開けるから」
22 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)15時05分21秒
ガチャ

家の扉が開く。
「あーら、ほんと久しぶり!こんな男前になっちゃって、もうッ」
「は、はぁ…」
相変わらずなつみ母のテンションにはついていけない。
「あの、なつみはまだですか?」
「はいはい、ちょっと待っててね」

『なつみー、久人ちゃんがお迎えに来てるわよー』
『はぁーい、ちょっと待っててぇー』

親子2代で「ちゃん」はやめてほしいが、もう言っても無駄だろうな。

『なーつーみー、久人ちゃんがかわいそうよ、早くしなさーい』
『はぁーい!あぁんもぅ、髪の毛が外に跳ねちゃって直んな…あっ』


ガッシャーン!!


やれやれ、何かと格闘でもしてるのか?


「もう、何やってるのかしらねぇなつみったら。ちょっと見てくるから上がってお茶でも」
「あ、いえ、俺はここでいいですよ」
「そう?それならもうちょっと待っててね」
「はい」


あいつが早く起きろと言った理由がわかったような…
思えば俺もあんな感じなのかな。
いつもギリギリだからな。
よくよく考えてみると、なつみには迷惑かけてばっかりだ。
そんなことを考えていると
23 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月23日(金)15時06分18秒
「ごっめ〜ん!待った?」
「あぁ、かなりな。春だってのにこんなに寒いんだぜ?風邪引いちまったらなつみのせいだ」
「大丈夫!ちゃんと看病に行ってあげるから心配しない心配しないっ」
「ばーか、缶コーヒーオゴリな」
「うぅぅ」







家から程なく歩いて坂道に差しかかる。

「私達今日から2年生になるんだよね〜」
「今更言う事でもないだろ?」
「うーん、でもさ、でもさ、気持ちの上で先輩として頑張らなきゃっとかって思うじゃない?」

いったい何を頑張るというのだ

「別に部活やってるわけじゃねぇんだから後輩もなにも関係ないんじゃないか?
 あ、おまえは料理部に入ってたっけ(笑)」
「ひどいな〜すぐ忘れるの久人ちゃんの悪いクセだよ」







景色がピンク色に染まる。

『桜並木』だ。

「うわぁ〜、今年もいっぱい咲いてるね〜」
「なんだよ、今年になって何度も見てるんだろ?」
「見てないよ〜。毎年、久人ちゃんと一緒に見るのが「今年初めて」なんだよっ」

薄っすら笑みを浮かべたなつみがピンク色に吸い込まれていく…

「久人ちゃ〜ん、早く早く!こっちだよ〜」

春風で桜が舞い散り、ピンク色に溶け込んだなつみを彩る。
…ちょっと反則だよなぁ。

「おーい、待てよー、置いていくなよ」
「は〜や〜く〜」

「…なつみは…今もなつみだよな…」
「ん?何それ?なっちはなっちだし、久人ちゃんも久人ちゃんだよ?」


「…そうだな」
24 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月24日(土)04時00分00秒
2人並んで歩くのはなんか久しぶりのような気がしなくもない。

「早くクラス変えの掲示見たいな」
「あ、クラス変わるんだっけ?」
「そうだよ〜、もう、何にも知らないんだから」
「悪りぃ悪りぃ」

「また、久人ちゃんと同じクラスになれるといいなぁ」
「なるようにしかならんだろ」
「もぉーいぢわる」


この角を左に曲がって少し歩けば学校に到着する。

「ん?あれは」
「あ、潤ちゃ〜ん!!」

俺が呼び掛ける前に、なつみが今角を曲がった男の子の名前を呼ぶと
男の子は呼び掛けと同時にこちらを振り返り足を止めた。

「あ、久人になつみちゃん。おはよう。今日は早いね」

この笑顔が似合う(言うのも恥かしいが)好青年は昴潤(すばる じゅん)
俺、なつみとは幼少の頃からの幼馴染みである。
勉強もできるし、スポーツも部活でテニスやっていて何でもこなすニクイやつだ。
そんな同じ男にとっては敵みたいなステータスの持ち主でも
あの笑顔で攻められると憎めないんだよな。
俺にとってベストパートナーであることも間違いないし。

「ういす、潤」
「潤ちゃんおはよ〜」
「おはよう、お2人さん」

「おまえ一言余計なんだよ。いつも間に合ってるだろ?」
「あーごめんごめん(笑)でも久人もなつみちゃんもいつもギリギリだから」
「違うよ〜なっちはいつも久人ちゃんを待っているからギリギリなんだよぉ」
「今日は逆だったけどな」
「あー、内緒内緒っ!」
「はは、相変わらずだね。今日は充分時間があるから、走らないのもたまにはいいんじゃない?」
「おいおい」


そんなたわいもない話をしながら学校へ向った。
25 名前:take 投稿日:2001年11月24日(土)04時15分31秒
更新途中かな?
続き期待です(^−^)
で、聞きたかったのですが、俺の書いてる廃棄っておもしろいのかな?(^−^;)
まだ、短いけど・・・。

最近、はいからさんでりかたんのキスシーンがないか不安な毎日です。
プレステ事件の再現もヤダな(^−^;)
26 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)04時35分57秒
>25 takeさん
オープニングもうすでに書き上がっているのですが
何度も読み返すと変な表現だとか、誤字とかが見付かって^^;
そのため少しずつの更新になってしまっています。すいませんm(_ _)m
takeさんの廃棄は良い感じだと思いますよ。
だからお願いしたんですからw

梨華っちのキスシーン…微妙ですね^^;
俺は矢口が好きなんですが、いろんな噂があるじゃないですか。
だから最近、2chの矢口関係スレはチェックしてません。
ヘタに読んでガクーリするのはもう懲り懲りですし^^;
なっち事件再来にならないことを願いますw
27 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)07時14分31秒
面白いです。これからも楽しみにしてます。
頑張って下さい。

>プレステ事件の再現
無いでしょう。あったら、犯罪になる年齢差ですし。
28 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)14時37分07秒
>27 名無し読者さん
ありがとうございます。
期待に添えるようがんばりたいと思いますm(_ _)m

>年齢差
そういやそうでしたね^^;
まぁこればっかりはわからないですが…
29 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月24日(土)14時38分07秒
校門に差しかかると、下駄箱の入り口付近が何やらザワついている。
新クラスが貼り出されているわけだな。

「どうする久人、みんなで見に行く?」
「そうだなぁ、混んでるし、ここはジャンケンだな」
「いいよっ」
「決まりだね」


「ジャーンケーンッ」


はいはい、オチはわかってるよ。
こういう何気ない勝負に弱いんだよなぁ。







しぶしぶ歩いて掲示板の前まで来たその時


ドンッ!!
「イテッ」


「イタイ!何よ、痛いわね、気をつけなさいよ!!」
「あ、ごめん…ん?」
「あ…」
「あ…」


「なんだ圭織かよ、驚かせんなよ」
「『なんだ』で悪かったわね。あんたもいるならいるって言いなさいよー」

この長身で黒髪ロングの日本人形みたいな女の子の名前は飯田圭織。
俺達3人とは中学校からの友人だ。
典型的な日本美人タイプなのだが、性格は若干男っぽく大雑把。
所属のバスケ部ではエース的存在で活躍し、女の子にも滅法人気があるらしい。

「なっちと潤は?」
「あぁ、あっちにいるよ」
「ははぁん、さてはジャンケンか何かで負けてパシリ役してるんでしょ?」

図星なので言い返せない。
30 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月24日(土)14時39分02秒
「おまえこそ1人かよ?孝政はどうした孝政は」
「なんで孝政が出てくるのよっ」

北岡孝政(きたおか たかまさ)
圭織と同じバスケ部で…
あ、どうやらいるらしい。

「おおぉーお、久人もおったんかいな、丁度ええわ、俺ら仲間内のみんな見てきたで」

この威勢の良い関西弁の男が孝政。
圭織とは小学校からの幼馴染みで、俺たち3人とは中学からの友人だ。
俺たちはだいたい「俺、なつみ、潤、圭織、孝政」の5人で1グループを形成している。
形成っつても常に一緒にいるわけじゃないんだが。
その中で孝政はお笑い担当ってやつかな?
まぁ実際笑えているかどうかは敢えて触れないけども。

「…タイミング悪すぎ」
「はぁ?何ゆうてんの?圭織が見てきていうから見てきたんやろ?」
「もうっ!あんたと私が常に一緒にいるって思われるでしょ!馬鹿ぁ!」
「おいおい、新学期そうそう漫才かよ、変わってねぇな」

「うるさい!」

「…」
やっぱ気が合ってるじゃん…

「で、どうだったのよ、クラスの方は」
「あぁ、そやそや発表しやんとな。久人、なつみちゃんと潤は?」
「あっちに、あ、来た来た」

少しほっぺをふくらませたなつみがトコトコ歩いてくる。
31 名前:神楽綾稀-ポップコーンラブ オープニング- 投稿日:2001年11月24日(土)14時39分38秒
「久人ちゃん遅いよ〜。あ、カオリに孝政くん、おはよ〜」
「おうおう、なつみちゃんおはよー。今日も良い感じやね」
「おはよーなっち。孝政あんたいい加減に誰にでもナンパ気分で声かけるのやめなよね」
「まぁまぁ、2人共落ち付いて」
「そやで、潤の言うと通りや。ほんまヒス女はかなん…」

ヴォクッ!!







…入ったな。

「ぐぅへぇぇ、さ、さすがやな…効いた…で…」
「馬鹿」

「おいおい、ヘバってないでさっさと教えろよ、孝政」
「まぁそんな急かすなや。えーと…」

孝政は改まってメモを取り出す。

「俺と圭織はB組、久人、なつみちゃん、潤は仲良くC組やな」
「えぇぇぇ〜〜!なんで孝政と一緒なのよ〜!!」
「んなん俺が知るか!セリフ取るなや!!」
「うわ〜、やったよ〜また久人ちゃんと一緒だぁ。それに潤ちゃんも」

圭織と孝政はお互い罵声を浴びせあっていたが、その雰囲気さえもフッ飛ばすなつみの笑顔。
満面の笑みだな。。

「僕も久々に良いクラスに当って感じかな。久人、なつみちゃんと一緒になるのは中学1年以来だし」
「なっちぃー寂しいよー孝政なんて嫌だよー」
「まぁ隣のクラスだから、泣かない泣かない。体育では…あ、AとBだから…CはDとだ」
「あーもうっ」


なつみも潤もいるし、俺のとこは悪くないな。
ひとまず安心と。
32 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)14時42分30秒
オープニングという意味ではこれで一段落ですかね。
本当は学校初日をオープニングと考えていたんですが
主人公の友人はこれで全部出ましたし、あとは女の子と出会うだけですからw
次回で早速登場させてみたいと思います。
33 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)15時45分14秒
期待してますよ。頑張ってくださいね。
この文体私、好きなんで。
さぁ、なっちはどうなることやら・・・(笑)
34 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月24日(土)16時59分02秒
ときモニの方からやってきました。
飯田さんには相手役が決まっているようで……
トキメキながら読みたいのですが辛いです。
35 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)17時21分29秒
>33 名無し読者さん
序盤はやはり幼馴染み中心という事で、なっち圭織がメインになってますね^^;
土台固めよりももっとゲーム的にサクサク書いた方がいいのかなとか思ってみたり。。

>34
はじめまして。
あー圭織はそう取られちゃいましたか^^;
俺としてはそんなつもりじゃなかったんですが。
でも今までの内容からじゃそうにしか取れないかもしれませんね^^;

確かに『現段階の位置』では主人公「久人」よりもサブ「孝政」の方が圭織に近い設定ですね。
それを選択肢によって上手く運ぶことでこっちに引き寄せる
みたいな表現ができたら面白いなぁと思っています。

あーこういうことは言わない方が良かったのかな。
36 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)17時22分05秒
>34 名無し読者さん
名前が抜けていました、すいませんm(_ _)m
37 名前:神楽綾稀 -そろそろ本編行きます- 投稿日:2001年11月24日(土)18時15分39秒
圭織はまだ孝政とジャレ合っている。
「おまえらももうガキじゃないんだからいい加減に…」
やめておこう、火に油を注ぐだけだしな。
それにこんなツッコミを入れてるようじゃ俺もまだまだそのガキってやつだ。

とりあえず放置して教室にでも行くか。
時間もそろそろ…

ピンポーンパンポーン♪

「掲示板でたむろしている生徒達、新クラスを確認したら速やかに教室に入りなさいっ」
カンパツ入れずに放送が入る。

「なつみー、潤、そろそろ行くぞー」
38 名前:神楽綾稀-そろそろ本編行きます- 投稿日:2001年11月24日(土)18時16分35秒
俺達2年生の教室は2階だ。
1年生が3階で3年生が1階と学年を重ねるごとに階段を上がらずに済むため楽になる。
ほんのわずかなことのだが、毎度遅刻ぎりぎりの俺にとっては死活問題なのだ。

そんなことより教室、教室。
えーと、Cクラスだから…ここだな。

ガラガラガラー

前の扉から入室する。
パッと見渡す限りこいつら2人以外に知り合いはいないっぽい。

新しいクラスでこぞって友人増やしか?まだクラス全体がザワついてて耳に障るな。
特に教室の真ん中で騒いでいるあのちっちゃな女の子。
あー、ったく朝からうるさい漫才を聞いてきたんだぜ、少し静かにしてくれねぇかな。
そんなことを思いながら席を探す。

「えーと、俺の席はどこになるんだ…教師と睨めっこにだけは…」

…外側の窓から2列目の1番後ろか。(教室の席の数=6列×6席で36)
2列目というのが気に入らんが、1番後ろというのはありがたいな。
潤は同じ列の前から2番目、なつみは…廊下側から3列目の1番前だ。
あー、なつみの奴こっち向いて手を振ってるよ…1番前なのによく気楽でいられるよな。
こんな時、苗字の頭が「あ」という奴はつくづく不敏に思う。

まぁいい、この後はどうせ担任からのウザイ話があるんだろう。
少し仮眠でも。。ウトウト。。
39 名前:神楽綾稀-そろそろ本編行きます- 投稿日:2001年11月24日(土)18時18分31秒






ザワザワ


「えー、嘘ぉーー」
「キャーやだーほんとに?」


ザワザワ


「告っちゃいなよー」
「ダメだよー絶対フラれるもん…」
「おっけぇかもしんないよ?」
「でも競争率絶対高いって」
「やっぱそうかなぁ…」


ザワザワ

「どうしよ。。」
「やっちゃいなよー」
「うーん…でもぉ…」

ザワザワ


---ブチッ---

「おい、おまえら、もうちょっと静かにしてくんないかな!」

一瞬教室がシンとなる。

気付けば例のグループのあまりの五月蝿さに、俺はキツイ言葉を発していた。
あー何言ってんだろ、俺。
こういうとこがまだガキなんだよな…

するとそのグループの中心にいたちっちゃい女の子が顔を真っ赤にして
「ご、ごめんなさいっ、すいませんっ」
とペコリペコリ頭を下げる。
いや、別にキミだけに対して言ったわけじゃないんだけどなぁ。

「あ、いや別に謝ってほしいとかそういうのじゃなくて…」

と言おうとした時、そのちっちゃな女の子は最後に大きくペコリと頭を下げて
駆け足で自分の席に戻る。
グループの他の女の子もバラバラッと席に戻った。
何故か胸が痛むぞ。。
前を見ると潤が「言いすぎだよー」って顔をしている。
おい、俺が悪いのか?
40 名前:神楽綾稀-そろそろ本編行きます- 投稿日:2001年11月24日(土)18時20分26秒
ガラガラガラガラー


教室が少し静かになったところで担任のお出ましだ。
なんかハデ目な感じだなぁ。
「えーと、今日からこの2年C組の担任となります石黒彩です。どうぞよろしく。」
「せんせーい、しつもーん」
「はい、何ですか?」
「彼氏はいますかー」

クラス中が笑いで盛り上がる。

んなことどうでもいい、俺を少し寝させてくれ。。。
ウトウト。。








「ひ……人」







「久人ー、起きた方がいいよ」
「…」

どれくらい寝ただろう…
俺は潤の声で起こされた。
「やっと起きたね(苦笑)」
「あー、潤か。。俺どれくらい寝てた?」
「さっき始業式と先生の終りの挨拶が今終ったから1時間半ちょっとかなぁ」
「あれ、始業式終ったのか?俺出てないぜ」
「久人だけだよ、きっと。先生も気を使ってか
 『気持ち良さそうに寝てるからそのまま寝させてといてあげなさい』だってさ」

…何という先生だ。

「それに今日は午前中で学校が終りだから、実はもう放課後だったりするんだよね」
「…」
41 名前:神楽綾稀-そろそろ本編行きます- 投稿日:2001年11月24日(土)18時23分08秒
周りを見渡すとまさに放課後の雰囲気だ。
ふとなつみに視線をやると、新しくできた友人らしい女の子数人と仲良く喋っている。
教室の後方では1つ2つ机を囲んで、朝騒いでいたグループがザワザワと。
俺が注意?したせいか若干トーンは落ちているようだが…

ん?そういえば中心にいたちっちゃい女の子がいないな。

もう一度周りを見渡す。

あ、いたいた。
何やら静かに読書をしているもう1人の女の子に話し掛けてるぞ。
読書している子も満更ではなさそうに本を片手に黙々と耳を傾けているようだ。
性格が対照的ってぽいんだけど、ほんとに友人同士なのだろか。。

朝はちょっと言い過ぎたし、一応謝っておくかな。



A:⇒よし、朝のことを素直に謝ろう。ちっちゃい女の子に話し掛けてみる
B:⇒いや、謝るにはまず味方を付けた方がいい。隣で読書をしている静かそうな女の子に話掛けてみる
42 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月24日(土)18時28分17秒
初選択肢を出してみました。
つっても大きく話を分岐するものではなくどっちを選んでも本編と合流。
内容のギャップを楽しんでもらおうかなっていう程度のものです。
まだ序盤ですし、大きいのはこれからですね。
よろしければどうぞ。
43 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月24日(土)20時58分01秒
もちろんAで知タン。
謝っておくべきでしょう。
44 名前:Kuma 投稿日:2001年11月24日(土)22時56分52秒
楽しく読ませてもらっています。
と同時に後藤の登場が楽しみです。
選択はAで。
がんばってください。
45 名前:選択人 投稿日:2001年11月24日(土)23時18分07秒
Aです
・・・っていうかうまいな〜
俺は文才ないからな〜 すごいよ
オープニングから超期待です
頑張って!!
46 名前:take 投稿日:2001年11月24日(土)23時44分50秒
Aの知タンで
いい感じですねぇ。
序盤はとっつきやすい方がいいですからね(^−^)
がんばってください。
47 名前:33改めa_ru 投稿日:2001年11月24日(土)23時52分44秒
皆さんAなんで・・・と言いたいとこなんですが
やっぱAでお願いしますっす。
48 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)00時25分54秒
まずは誤字訂正。
>>41 のL10
×性格が対照的ってぽいんだけど、ほんとに友人同士なのだろか。。
○性格が対照的ってぽいんだけど、ほんとに友人同士なんだろうか。。

極力ウプの前に読み返してチェックしておりますが
他に細かい誤字脱字を発見された方がいましたら、遠慮なく指摘のほどお願いしますm(_ _)m

>>43-47
たくさんのレスありがとうございますm(_ _)m
いやー全員Aですかw
それではAで進行させていただきます。

>44 Kumaさん
ごっちんの登場は2日目以降を予定しております。
「後藤ペース」の登場シーンになればと考えておりますが、やっぱ難しいですね^^;

>45 選択人さん
感想ありがとうございます。
文才ってそんなたいそうなもの俺にもないですよ^^;
ベテラン級書き手さんの小説を読むとやっぱ凹みますし。
この小説と共に少しでも成長できればなと思っております。
49 名前:神楽綾稀 ->>41選択肢『A』- 投稿日:2001年11月25日(日)00時28分47秒
朝のこともあるしな、ちっちゃい女の子に少し謝っておくか。

「潤、俺ちょっと用事あるから先に帰っててくれないか?なつみにもそう言っといてくれよ」
「うん、わかった」
「そういやおまえは部活休みなのか?」
「学校初日だからね。明日からだよ」
「そっか」

潤と話を済ませ、俺はちっちゃい女の子とその横で静かに読書をしている女の子に近づいた。

するとちっちゃい女の子は途中で俺が近づいてきていることに気付き
どうしたらいいかわからない表情を浮かべながら慌てふためきだした。
何故か顔も赤い。

「あ〜ぁぁ、ご、ごめんなさい、ごめんなさいぃ」

おいおい、逆に謝られてるぞ…
俺まだ一言も言ってないんだけど(苦笑
ったくしょうがないなぁ。

「いや、あのさ、ひたすら謝られても俺も困るんだよなぁ。」
「あ、でもでも」
「謝るのはこっちなんだかさ」
「え?」

今度は呆気にとられた顔をしている。
コロコロと表情が変わって面白い子だな。。
50 名前:神楽綾稀 ->>41選択肢『A』- 投稿日:2001年11月25日(日)00時31分10秒
「いや、今朝はちょっとキツク言い過ぎたかなぁって。
 それにキミ1人に対して注意したわけじゃないんだぜ」
「は、はい。それはわかってます。でも私も喋りすぎでしたし、あの、その」
「俺が慣れない早起きで少しイラついてただけなんだよ。ゴメンな。」
「は、はい、もう気にしません、ごめんなさい。」

「…」

「あー、あのさ、別に敬語じゃなくでもいいんだけど…えー、と…」
「あ、矢口です、矢口真里」
「矢口さんね…。んじゃ矢口さん、俺達タメ年なんだから敬語使わなくていいぜ」
「は、はいっ、じゃないや、うん!」
「それから俺は…」

俺が自分の名前を名乗ろうとすると

「雛罌粟くん、雛罌粟久人くんでしょ?」

「あれ、どうして」
思うより早く俺は言葉にしていた。

「あ、あぁいやぁ、あのぉそのぉ」
また慌てふためく矢口さん。
ほんとにこの子は面白いな。

すると
「あんた学校で有名だよ」
と、矢口さんの隣にいた女の子が口を開いた。
ちょいとキツ目の口調だ。
51 名前:神楽綾稀 ->>41選択肢『A』- 投稿日:2001年11月25日(日)00時32分23秒
「ん?俺?」
「あっ、こっちの子は圭ちゃん、保田圭ちゃんっていって私と昔からの大親友なの」
「保田さんか…で、保田さん、俺って何か有名なの?」
「あんた自覚ないんだね」
「…自覚?」
さっぱりわからん。

パタン

そう言葉にするなりいきなり保田さんは本を閉じた。
「ごめん矢口、私図書室行くから」
おいおい、俺の話はどうなったんだ。

「あ、待ってよー」
矢口さんの言葉も空しく、保田さんはさっさと教室を出て行ってしまった。

「ごめんねー、圭ちゃん男の子には昔からあんな態度とっちゃうんだ」
「いや、気にしてないから」
「ほんとごめんね…あ、私圭ちゃんとお昼ご飯の約束してるから、行くね」
「ああ、呼び止めて悪かったな」
「ううん、全然。それに…」


…やっと、だし…


久人「ん?何か言った?」
すると矢口さんはプルプルと首を振って
矢口「なんでもないっ、気にしないで。それじゃ行くから」
最後に大きく手を振って矢口さんは図書室に走っていった。

保田さんって静かっていうかちょっと冷たい感じだな。
でも矢口さんは正反対っぽいし。
あれで「大親友」ってやつがほんとに成り立っているんだろうか…

そんなことを考えていると、いつのまにか教室には俺以外誰もいなくなっていた。
52 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)00時36分14秒
次回の内容は放課後ですね。
ここで「放課後は何をするか?誰に会うか?」みたいな選択肢を出してもいいんですが
とりあえず登場人物全員を一度は強制登場させないと話が進まないので
それはまだ先ということで^^;
53 名前:よすけ 投稿日:2001年11月25日(日)00時57分29秒
はじめまして!楽しんで読ませていただいてます。更新も超絶的に早くてすごいいい感じですね。
ときモニ。共々応援してるので。がんばってください。
54 名前:take 投稿日:2001年11月25日(日)02時28分30秒
これは・・・Bを書くべきなのかな?(^^;
とりあえず、神楽さん待ち。。。
55 名前:和也 投稿日:2001年11月25日(日)03時36分39秒
>26 神楽さん、俺も矢口好きなんで、矢口活躍に希望。
56 名前:和也 投稿日:2001年11月25日(日)03時40分34秒
>55 希望じゃなくて期待。
   バカだ、俺。
57 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)14時41分51秒
後藤の登場シーンに悩んでいます。。

>53 よすけさん
はじめまして。感想ありがとうございますm(_ _)m
前半部分は大まかなストーリー構成ができているのでちょっと早いかもしれません。
なるべく減速せずに飛ばしたいと思いますw

>54 takeさん
早速廃棄ルートが生じましたね^^;
もちろんよろしくお願いしたいところですが、これはtakeさんのご都合にお任せします。
何か優先すべき事があればそっちを優先的にしてもらって結構ですので。
急ぎではないのでマターリ行きましょう。

それとこれからもっと廃棄ルートが増えてくると思うので
takeさん以外に「書いてもいいよ」って方がいらっしゃいましたら
遠慮なく申し出てください。歓迎いたしますので。

それに伴ってですが、「廃棄ルート」用に新スレを建てた方が解り易いでしょうか?
建てるとした場合、やっぱり同じ空板の方がいいんでしょうかね?
このあたりの意見等されば皆さん遠慮なく言ってください。
反応がありしだい、新スレ等の対応をさせていただきますm(_ _)m

>55 和也さん
矢口好きすかー。わかります、すごくわかりますw
この小説にはなるべく私情を避けようと思ってるんですが
なんらかの形で矢口中心になった場合、俺を叱ってやってくださいw
58 名前:神楽綾稀 -初日放課後- 投稿日:2001年11月25日(日)14時46分35秒
「しまった、俺だけ1人ぼっちを食らったな・・・」

教室にはすでに俺1人しかいない。
さて、どうしたものか…

そういえば孝政と圭織はどうしてるだろう。
潤が所属するテニス部は明日から本格始動って言ってたから
バスケ部もその類か…
いや、あいつらを朝見た時、朝練上がりっぽかったぞ。

時計は12:30を指していた。

丁度体育館で飯食ってる時間じゃないのか?
グッドタイミング。
あいつらと一緒に昼飯を食おう。

階段を降りて1階へ。
体育館は例によって離れにあり、渡り廊下がそれを結んでいる。

「えーと、あいつらはどこ…だ?」
疑問口調になってしまうのも無理はない。


ザワザワ…ザワザワ…


ガヤガヤ…ガヤガヤ…
59 名前:神楽綾稀 -初日放課後- 投稿日:2001年11月25日(日)14時47分17秒
「なんだよこれ?」
なんと体育館はバスケ部の仮入部員希望と見学に来ている1年生でごった返していた。
「うわー…最悪」
朝からとことんツイテないなぁ。。

しばらく呆気に取られていると
「久人?久人じゃん!良かった、助かったよー」
振り向くと圭織がコンビニのビニール袋を片手に立っていた。

「あ、圭織か。ここちょっと人多すぎないか?どういうことだよ?」
「仕方ないじゃない。毎年バスケ部はすごく人気あるのよ。仮入部希望と見学に来ている人を
 誘導するのに手一杯で練習どころじゃないの」
「それにしても人多くないか?これじゃ一緒に体育館を使ってるバレー部に迷惑かかるだろ?」
「大丈夫、初日はこんな状態が予測できたから体育館はバスケ部の貸切なのよ」
「ふーん、そっか…じゃ俺帰るわ」
「えー!?あんた手伝いに来てくれたんじゃないの?何しに来たのよ?」
「いや、諸事情で1人ぼっちを食らってな。だからおまえらと昼飯でも食おうかなぁって」
「いいよ!圭織と一緒に食べよう!そっから手伝い!うーん、友情を感じるわ」
「おい、ちょっと待てよ!手伝い?状況も今把握したばっかなのにそりゃないだろ?
 それに飯て俺何も持ってないぜ」
「それじゃ圭織のを分けてあげるわ。あっちで食べましょ」

あーあ、まんまと圭織の口車に乗せらてしまった。
結局手伝うハメに…なりそうだな…
60 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月25日(日)20時35分21秒
圭織に腕を引っ張られ連れて来られたのは丁度体育館の裏側。
なんか不良専用溜まり場って感じだなぁ。
丁度コンクリートが3、4段の階段状になっている。
程なく俺達はそこに腰をおろした。

「はいこれ、どれががいい?」
そういって圭織から出された500ペットの山。
「おいおい、どれがいいって、いいのか?」
「別に気にしなくてもいいよ」
「気にしなくてもいいって…」
「もともと今仮入部の受け付けやってる男バスのために買ってきたものなのよ。
 女バスは今昼食時間で、食べ終わったら男バスと受け付けを交代ってわけ」
「それじゃなおさら…」
「だって手伝ってくれるんでしょ?なら問題ないじゃん。さ、どれがいいの?」
「……レモンティーを」
もう逃げられないな…

次に圭織は弁当箱らしきものを袋から取り出した。
「はい、好きなだけ食べて」
と蓋をを開けると中から美味しそうなサンドウィッチが顔を覗かせる。
「うわ、うまそっ」
年甲斐もなく率直に声を漏らしてしまう…
「ひょっとして圭織の手作りか?」
「そうよ、朝練がある時は早起きついでに自分で作ってくるの」
「へー、すげぇ美味そう。おまえも料理できるんだ」
「あー、なんかすごく失礼ねぇ」
「い、いや、そういう意味じゃなくってさ…」
「さすがに料理部のなっちには敵わないけどね。私も一応女の子なんだし」
「わりぃ、なんか俺の中でおまえはバスケ一本ってイメージがあってさ」
「なによそれ。食べないなら私が全部食べるわよ」
「あ、嘘!食べます食べます」

…美味しかった。
61 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月25日(日)20時36分16秒

「さてと、いつまでも男たちに任せるのも悪いし、そろそろ行くよ」
「えー、もう行くのか?日差しも暖かくなってきたんだし、もう少しいいだろー」
「何言ってるのよ、仮入部希望で待ってる女子1年がかわいそうでしょ?」
「お、おい、ちょっと待て。ってことは俺が手伝うのは…」
「そ、女バス」
「…」
「それじゃ行きましょ」

なんかややこしいことになってきたなぁ。
昼飯に釣られた俺の自爆か?
まいっか、美味い昼飯にありつけたんだし。
「あいよ、約束は約束だ。お手伝いさせてもらいますよ」

俺は圭織と体育館に戻った。
62 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)20時37分50秒
若干更新。
バスケ部ということで、もうすぐ「いしよし」が出てきます。
つうか明日レポの提出があるのに小説書いてていいんだろうか。。
63 名前:take 投稿日:2001年11月25日(日)20時44分56秒
(ノ ̄◇ ̄)ノおおおおお!ついにりかたんが!!(ノ_・。)うう 感涙
廃棄のお手伝いならいくらでもするのでりかたんルートまわしてくださいねd(-_☆)キラーン
まぁ、廃棄にきたら優先して書くかも(笑
あと、物語の進行を妨げないためにも廃棄は別にスレ立てた方がいいと思いますよ
64 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)22時15分08秒
>63 takeさん
お待たせしました、石川の登場です。
でも例の如く、男性恐怖症という特典?w付きなので絡みは少な目、というか…
石川ルートすか。
一応ここメインスレッドで石川ルートが選ばれた場合は私が進めさせていただきますが
それでもよろしいでしょうか?
でも特に石川に関してはイベントは考えていないので、助けを求める可能性大ですけど^^;

廃棄は別スレの方が良いということなので、早速立てたいと思います。
65 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月25日(日)22時33分03秒
そういやこんなの作ってみました。
HTML版登場人物紹介
http://www47.tok2.com/home/popcorn/
PHOTO版登場人物紹介
http://www47.tok2.com/home/popcorn/characters.htm

これを読んでいる方の中には架空と言えど固定男キャラが出てくるので
それを嫌っている方がいるかもしれません。
が、俺としてはその男キャラも極力魅力的に表現できたら、と常に頭に置いて書いております。
男キャラがいるというだけで敬遠している方にも、その良さが伝わればなと思うしだいです。

あと各人物の会話の冒頭に名前が入っていないのは意図的です。
やはり少し読み難いですか?
冒頭に名前をつければそりゃ一発で誰が話しているのかというのがわかると思うんですが
あえてそれを「省く」ことにより、より豊かな表現で書かないと誰が話しているか伝わらないわけです。
これは自分に表現力をつけるための挑戦でもあるので、多少読み難いところがあるかもしれませんが
御理解の程よろしくお願いします。

つうかマジレスですいませんw
66 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月25日(日)23時57分55秒
>>65
(・∀・)イイ!!
67 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月26日(月)13時34分05秒
夜はバイトがあるから少し寝にゃならんのに。
たんぽぽのタンポポは名曲だなぁと思ったり。
そんなこんな。

>66 名無し読者さん
どもです。
これからもより魅力的な男キャラが書けるように精進します。

それでは放課後バスケ部編の続き行きましょうか。
68 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時36分05秒
「着替えてくるから少し待ってて」
そう言われてから約5分。
「お待たせー」
白基調に青でラインが縁取られたユニフォーム姿の圭織が現れた。
先程まで下ろしていた髪の毛は後ろでポニーテール状に束ねられている。
…それにしても相変わらずスタイル抜群だな。。
「ん?どうかした?」
「い、いや」
「そう。なら行きましょ」

体育館に入ると先程のむさ苦しさはなく、一転華やいだ雰囲気が俺を包む。
そこには仮入部を希望している女子1年生たちが集まっていた。
ただ一つの汚点といえば、一仕事終えた感じでグタッとしている孝政たち男バス2、3年だ。

圭織が声を掛ける。
「おつかれーこうたーい」
「なんや、遅いわー。説明やなんやでもうグダグダやで」
「ごめんごめん、もうすぐ女バスも全員揃うから。ゆっくり休憩とって」

…なんか本当にに大変そうなんだが。。
69 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時36分58秒

「それじゃあ後は女バスに任せるよ。圭織ちゃんたちがんばって」
「ほんま大変やからな、弱音吐いても助けに来ーへんから」
「はーい、先輩方ご苦労様でした。ついでに孝政もご苦労さーまー」
「おいおい、顔笑ろてへんで…。ん?あれ、久人やん。何でここにおんの?
 ひょっとしてもっかいバスケやる気になったんか?」
70 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時38分27秒
そう、俺は小学校から中学を通してバスケをやっていた。
中学では孝政とのコンビで県大会なんてのも優勝したっけ…
何故その俺が今バスケをやっていないのか。

正直、バスケ自体本気じゃなかった。
というと圭織、孝政に失礼だな。言い直そう。
俺がバスケをはじめたのは何か一つ打ち込めることがほしかったからだ。
だから別にバスケじゃなくてもよかったんだよな。

今でこそ何とも思わない(むしろ気楽)が、昔は両親とあまり会えないことが寂しかった。
両親に会えるのは基本的に週末で多くて2回。
だから平日家にいるのはお手伝いさんだけ(今はいないけど)という状況だ。

俺は週末に両親に会えるのが嬉しかった。
何とかして両親を喜ばせたい、笑顔が見たい。
いつからだろうか、そんな風に思いだしたのは。
そんな理由ではじめたのがバスケだったのだ。

平日はバスケに打ち込むことで心を紛らわせ、バスケで実績を上げれば両親が喜んでくれた。
これ以上のものはなかったのだ。
71 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時38分58秒
中学後半ではさすがに両親に会えない寂しさはなかったが、別にバスケをやめる理由もなかったし
孝政達と馬鹿やっているのも楽しかったから続けていた。

そして高校。
入学した時、孝政と圭織に誘われたが、丁度両親の仕事の都合や出張などでゴタゴタしていたので
断らざるを得なかった。。
ゴタゴタが一段落してから入ってもよかったんだけど、途中からもなんだし、と思い今に至る。
今思えば入る理由もなかったし、何かに打ち込む事も必要なかったから間違った選択ではなかった思う。
上下関係もないから気楽だしな。
孝政と圭織はスポーツ推薦でこの高校へ。
俺はいろいろと受験して、いろいろ考えた結果この高校へ。
てゆうか結局この高校に来てるんだから、スポーツ推薦を受けて楽した方が良かったように思うが…
そういやなつみは俺の受験するところに全部くっついてきたよなぁ。
懐かしい思い出…と話を戻そう。
というわけだ。
72 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時39分38秒
「まさか。圭織に昼飯ご馳走になったからお礼代わりに手伝いをな」
「そうかー、惜しいなぁ。俺はまた久人とコンビ組んでバスケやりたいんやけどなぁ」
「もう相当やってないからな。おまえの足を引っ張るだけだよ」
「ま、やってても俺には敵わんともうけどな(笑)」
「はいはい」
「それじゃあな」

と行って休憩に行った孝政だが、出口付近で立ち止まり

「おいっ!久人っ!行っくでぇ!!」

なんとパスをよこしやがった。


シューン!!!



「おいおい、マジかよ…」



パシ!!


「久人!フリーや!!撃てぇ!!!!」


俺の身体は自然と動いた。
全身の力を抜き、左手はボールに軽く添える。
そして程よい屈伸動作から身体を浮かせジャンプ。
右手からボールを放つ…


シュッ!!



放たれたボールは美しいループラインを描き



迷うことなくゴールに吸いこまれていく・・・



パシュ



「…」

「久人!ナーイスッ3ポイント!!やっぱ腕落ちてへんなぁ!いつでも待ってるでぇ!!(笑)」
「ばーか!」
73 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)13時40分24秒
ザワザワ

ザワザワ

すごーい

ザワザワ

見た?見た?超カッコイイんだけど

ザワザワ

ザワザワ


「ねぇねぇ、よっすぃー見た?すごいねぇ」
「…」
「ねぇよっすぃーってば、聞いてる?」
「…み、見つけた…」
「え?」
「やっと見つけたよ!梨華ちゃん!」
「え?え?」
「あ、いや、何でもないから、忘れて」
「さっきから何?あたふたしてるし、今日のよっすぃーちょっと変だよぉ」
「ご、ごめん」


ザワザワ

ザワザワ…


なんだか周りが騒がしいな…


「また派手にやらかしたわねぇ」
と圭織。
「あいつが悪いんだろ。急にパスなんてよこすから」
「まぁいいわ。あそこに受け付け代わりの机と椅子があるから、5分後開始ね
 あ、その前に女バスキャプテンに紹介するから。挨拶忘れずにね」
「…めんどうだな」
「はい、ブツブツ言わない」
「…」
74 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月26日(月)13時42分21秒
久人の背景を書いてみました。

俺は中学、高校時代はテニス部だったので
実はバスケのことあんまりわからないですよ^^;
変な表現になってすいませんw
75 名前:選択人 投稿日:2001年11月26日(月)15時24分31秒
(・∀・)イイ!!
76 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月26日(月)17時20分31秒
結局寝てません´д`

>75 選択人さん
ありがとうございます。
久人は謎な部分が多いので、これからじょじょに上手く表現できたらなと思います。

それではどんどん続き行きましょう。
77 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)17時23分43秒
「久人!こっち来てー!!」
「はいはい。そんなにおっきい声で呼ばなくても聞こえてますよ・・・」

圭織が呼ぶので行ってみると隣にもう1人女の子が立っていた。

「紹介します。今から女バス仮入部の受け付けを手伝ってくれる同級生の雛罌粟久人くん」
「あ、どうも・・・」

いきなり振られたのですごく普通の挨拶をしまう俺・・・
どうやらこの方がキャプテンらしいな。

「で、こちらが私たち女バスキャプテン」
的中か。。

「ひなげし・・・変わった苗字ね・・・それじゃ今日はよろしく、雛罌粟くん。
 それにしてもすごいねキミ。すごく綺麗なシュートフォーム。ちょっと見惚れちゃった」
「は、はぁ、そうすか」
「それにしても勿体無いなぁ。ほんとにもうバスケはやる気ないの?」
「ええ、そうすね。中途半端になっちゃうのも嫌なので・・・」
「ふーん、結構まじめなんだ」
「いえ、そんなこともないっす」
78 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)17時25分19秒







先輩とは軽く言葉を交え、挨拶を終わらせた。
えーと、圭織は・・・もう椅子に座ってるよ。
また大声で呼ばれないうちに行くかな。

「というわけで挨拶は済んだ。説明はおまえに受けろだと」
「おっけ。じゃ説明するわよ。まず受け付けに来た仮入部希望者にこの用紙を渡して
 クラス、名前を書いてもらって、同時に学生証を借りて確認をする。
 次にあらかじめ用意してある3つの質問をして、返ってきた答えを私たちがその用紙書く。
 全員の用紙が回収でき次第終わりよ。わかった?」
「あぁ、とにかく名前聞いて質問すりゃいいんだな」
「ま、そういうことね。それじゃはじめましょうか」
79 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)17時27分14秒

「仮入部希望の1年生のみなさ〜ん!今から登録をはじめるので受け付けに並んでくださ〜い!」

ザワザワ

ザワザワ・・・

先輩の一声で受付けがはじまった。


引き受けたからにはキチンとしないとな。
えーと、3つの質問…質問と…これか。。

・バスケの経験はあるか?(あると答えた人→出身中学と実績があればそれも答えてもらう)
・高校でもバスケを続けようとした理由(経験がある人)
 高校でバスケを始めようとした理由(未経験)
・意気込み、目標等

なるほど。
そういやここのバスケ部は強いって聞いたなぁ。
あ、そうか、だから孝政も圭織もスポーツ推薦でここに来たのか。

気付くが遅い俺。

・・・ということは推薦で来たあいつら級の上手い子とかがこの中いるんだよな。
何だか楽しみ…うお、危ねぇ、こんなこと考えて俺はバスケ部気取りか?
迂闊だった。


心の声は…さすがに聞かれてないよな(苦笑
80 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部- 投稿日:2001年11月26日(月)17時28分35秒
数人をこなすと何だか慣れてきた。
結構楽しいかも。
「次の方どうぞ」
「は、はい」
「それじゃまずこの用紙にクラスと名前を書いてください。あ、あと生徒手帳出してね」
「はい。こ、これ生徒手帳です」

なんだかキリッとしてて清楚そうな子だな。
いかにもスポーツマンって感じ。
しかも美人か・・・さぞかしモテるんだろうな。
あ、そういや女の子だからスポーツマンっていうのはおかしいか。
何て表現したらいいんだろ…

「…ぱい…せんぱ…先輩」

「あ、ごめん」
やば、ぼーっとしてた。
「書き終わりました」
「おっけ、じゃこっちに頂戴。
 えーと、それじゃ今からいくつか質問するのでなんとなくでいいから答えて」
「なんとなく・・・ですか?」
「あーその、そんなにかしこまった答えじゃなくていいってことだからさ」
「わ、わかりました」
さて、アンケート開始といきますか。
81 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 吉澤登場- 投稿日:2001年11月26日(月)17時31分28秒
「よしざわひとみさん、でいいかな」
「はい」
「えー、まず・・・バスケの経験は?」
「はい、あります。中学の時バスケ部に所属していました」
「やっぱりね」
「ど、どうしてわかるんですか!?」
「どうしてって、体育館シューズじゃなくてバスケットシューズ履いてるから・・・」
「あ、あ、そっか、そうですよね・・・」

天然・・・なのか。

「中学はどこ?ひょっとして実績とかあるの?」
「中学はP女子中です」
「あっP女?すっげぇ女バスが強いとこじゃん」
「はい、一応中1の時からレギュラーで3年生ではキャプテンをやっていました。
 県大会の実績は2年生の時だけ準優勝だったんですが、1年と3年の時は優勝しました」
「うわ、すげぇ」
82 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 吉澤登場- 投稿日:2001年11月26日(月)17時32分36秒
P女子中学校・・・公立の中学では珍しい女子中学校。
スポーツにおいてはかなり力を入れていて、県においては郡を抜きレベルが高い。
特にバスケ部は専属のコーチが何人もいて毎年優勝・・・あれ?準優勝って言ってたな・・・
彼女が2年の時・・・俺たちが3年の時か。
そういやうちの中学が男女揃って県大会制覇っていう珍しいことをしたんだっけ。
で、女バスは念願の県大会初優勝・・・ってことは・・・

あ!?彼女はあの時圭織達と試合してるんじゃん!

だから準優勝なのか・・・なるほど。。
しっかし、こんな巡り合わせがあるんだなぁ。
かつては敵同士だったのがもう味方同士になっちゃうんだもんな。
なんか不思議だ。。


「1年からレギュラーでしかもキャプテンもやってたんだ。ほんとすごいな」
「そ、そんなことない・・・で・・・す・・・」
あれ、照れてうつむいちゃったぞ。
83 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 吉澤登場- 投稿日:2001年11月26日(月)17時33分45秒
「じゃ次な。えーと、高校でもバスケを続けようと思った理由は?って質問なんだけど・・・」
うーん、この質問を彼女にするのは愚問だよなぁ。
中学で優勝の実績があって続けない訳ないんだし。。

「あ、はい、あの・・・ですね」
ん、顔を赤らめたぞ。恥ずかしい理由でもあるのかな・・・

「中学ではじめようと思ったのは背が高かったからなんです。
 平凡な・・・理由ですよね。ほら、私って女子の中では背が高い方なので・・・」

「そんなことないと思うぜ。だって結果的にレギュラー取って優勝もしたんだろ?
 なるべくしてなったんじゃないかなぁ」

そう答えると吉澤さんはまた少し照れた仕草を見せた。
「そうやって言ってもらえると嬉しいです。。
 あ、それで高校でも続けようと思った理由はですね・・・」
84 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年11月26日(月)17時34分29秒
とりあえず今回はここまです。
よっすぃーでもう少し引っ張りますのでお楽しみにw
85 名前:take 投稿日:2001年11月26日(月)20時25分59秒
おぉ〜。よっすぃ〜いいぞ〜!!d(−_☆)
むむむ・・・。密かに主人公にバスケ部に復帰してほしいのは俺だけなのか?(w
俺もバスケやってたからなぁ・・・。中学時代。。
ってなわけで、バスケでわからないことがあったら聞いてくださいね>神楽さん
86 名前:選択人 投稿日:2001年11月26日(月)22時08分10秒
テンポがいいな
すごく期待してます
87 名前:a_ru 投稿日:2001年11月26日(月)22時58分25秒
ひっぱられてる・・・(笑)
あぁ・・・気になります(笑)
ほんと更新早くってすごくいいっす。
期待してます。
88 名前:和也 投稿日:2001年11月27日(火)02時59分48秒
>57 矢口中心になると叱るどころか、喜んでしまいそうなんで、   無理っぽいですw
89 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月27日(火)03時45分19秒
ファミレスでわいわいやってたらこんな時間に。
寝てないし、諸事情で髪の毛を染めにゃならんし鬱だ。。

>85 takeさん
まじすか?つうか最高。超強力な助っ人じゃないすか。
よし、これで市井の位置が確定しました(謎
主人公は…(謎

>86 選択人さん
テンポについてはまだまだ飛ばせると思いますw
期待していてください。

>87 a_ruさん
微妙なところで区切ってみましたが、どうやらそれが成功の模様w
今から続きいくのでタプーリ読んでください。

>88 和也さん
ぬあー。
そうかー、どうしようかなぁ。
一段落したら矢口小説でも書いてみようかなぁ。。


>読んでくれている方全員へ
選択肢がなく読ませる内容になってすいませんm(_ _)m
登場人物のキャラが確立してきたらガンガン選択肢を出しますので
もう少しお待ちください。

それでは続きをどうぞ。
90 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 吉澤登場- 投稿日:2001年11月27日(火)03時47分37秒
「・・・」

「憧れの・・・憧れの人がいるんです。その人とは私が中2の時県大会で出会ったんですよ。
 出会ったといっても私からの一方通行なんですけど、その・・・シュートフォームに一目惚れ・・・を
 しちゃいまして・・・あ、シュートだけじゃなくてバスケのプレイスタイルそのものが
 憧れなんですけど…
 だから・・・高校でもバスケを続けたらまた会えるかなって思って・・・」

吉澤さんは瞳を輝かせて俺に憧れの人のことを語ってくれた。
なんか青春してるよなぁ。

「憧れか・・・会えるといいな」
すると吉澤さんは満面の笑みを浮かべて

「はい!がんばります!」
と元気良く答えてくれた。

彼女なら会えるだろう。
何の根拠も保証もないけど、俺はそんな気がした。

最後に意気込みだけど・・・聞く必要ないな。
彼女ならがんばってくれるだろう。


3:意気込み等===絶対やってくれる 雛罌粟久人保証
_

と、これでいいかな。
91 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 吉澤登場- 投稿日:2001年11月27日(火)03時48分34秒
「お疲れ様、以上でアンケートは終わり。
 あっちで細かい練習メニューの説明があるらしいから、次はあっちな」
「は、はい!こちらこそお疲れ様です」
「んじゃがんばって」







「あ、あの先輩!」

「ん?」

「先輩は・・・もう・・・
 あ・・・すいません、やっぱりいいです・・・お疲れ様でした!」

「お、お疲れ様」
言いかけてやめられると何か気持ち悪いけど、本人が言いたくないなら仕方ない。
元気な返事とは裏腹に少し寂しそうな表情を浮かべていたけど…いいのかな。。

おっと、考え事をしてる場合じゃないな、続きやらないと。
92 名前:神楽綾稀 -放課後バスケ部 石川登場?- 投稿日:2001年11月27日(火)03時49分14秒
「次どうぞ」
・・・反応がない・・・あの女の子は受付けやんなくていいのかなぁ。
受付け通らないと借入部も見学もできないんだけど。
もう一度。
「あ、キミ、どうぞ」

・・・なんか逃げられたんですが・・・

「ちょっ」
と言いかけた瞬間、吉澤さんが割って入ってきた。

「あー、先輩!梨華ちゃ、いえ彼女はいいんです!隣の先輩に受付けしてもらうので」
「あ、そう」
「すいません」

どういうことだ?
俺、あの子に嫌われてるのか?

「やーい、嫌われてやんの」
隣の圭織がチャカしてきた。
「・・・うるせぇよ」







数分後、すべての受付けが終わった。

「今日はお疲れ様、また遊びに来てね。キミなら歓迎するから」
と先輩。
「は、はぁ、時間があれば・・・」

「男ならもっとハッキリした返事しなさいよ」
「なんだよおまえ、せっかく手伝ってやったのによ。先輩みたく優しい言葉かけらんねぇの?」
「うるさいわねぇ。ま・・・けど今日は助かったよ。・・・ありがと」
「ん?今なんて?」
ちょこっと意地悪く聞いてみる。
「はいはい、お!つ!か!れ!もう帰っていいよ!」
聞いた俺が馬鹿だったようだ。。


さて、頃合いもいいな。
帰るとするか。
93 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月27日(火)03時51分43秒
チラリズムちっくに石川に触れてみましたw
ちょっと引っ張りすぎた感じですが、これでバスケ部イベントは終了です。
次回ですが、また久人の家庭事情が…
94 名前:和也 投稿日:2001年11月27日(火)03時59分08秒
>89 本当ですか? 一段落したら、でいいので、是非お願いしま   す!
95 名前:神楽綾稀 -家路- 投稿日:2001年11月27日(火)16時51分53秒
それにしてもボールに触ったのって久しぶりだよなぁ。
身体が勝手に反応するあたり、俺もまだ捨てたもんじゃないかもな。
孝政や先輩も「いつでもおいで」って言ってくれてることだし、趣味程度なら…
たまに覗いてみるかな。

そんなことを思いながら1人家路につく。

1人で帰るというのは少し寂しく聞こえるかもしれないが、俺は1人でいることが結構好きだ。
日差しも朝とは比べものにならないくらい強く、あたたかい風に纏われる。
俺は自然と背伸びをし、行きと同じ道を歩いて帰る。
自由…今の俺にはそんな言葉がピッタリだな。






96 名前:神楽綾稀 -家路- 投稿日:2001年11月27日(火)16時52分42秒
さすがにこうもあったかいと眠くなる。
いつもより早く起きたせいもあって眠気は絶好調…


『ピルルルルルルルルル!』


ビクッ!?
携帯だ。
そして着信音でビックリする俺…
一体誰だ?人がせっかく気持ち良く眠気にみまわれてるっつうのに。


----------
 -着信-
雛罌粟静香
 15:16
----------


…母さん…かよ…
って珍しいな。
何か急用でもあるのか?
97 名前:神楽綾稀 -家路 突発事件- 投稿日:2001年11月27日(火)16時54分46秒
『はい』
『あ、久人?母さんよ、わかる?久しぶりね』
『あーわかるよ。わかんなかったら問題だろ』
『機嫌悪いわね、何かあったの?』

さすがに眠気とは言えない。。

『いや、何も。そっちこそ俺に電話なんて珍しいじゃん。
 今何処にいるんだよ?もう日本じゃないのか?』

話によると親父の方はもう海外に行ったらしいのだが
母さんの方はまだ仕事を抱えているらしく、まだ日本いるようだ。
今は会社近くにマンションを借りているらしい。

『体は大丈夫なのか?』
『何言ってるのよ。子供に心配されるほど私も老けてないわ』
『ほどほどにしとけよな』
『はいはい。あ、用事はそんなことじゃないのよ。久人、あんた今何処?ひょっとしてもう家?』
『いんや、今帰ってる途中。どうかしたの?』
『まだなのね?まだ家じゃないのね?良かった。
 こういうことは事前に説明しとかなきゃアレだから良かったわ』
『…話が見えてこないぞ』
『あんた今住んでるマンションどう?』
『どう?って…快適だけど。でも1人暮らしには広すぎるな』
『ということは同棲とかはまだしてないのね?』
『はい?何言ってんの?』

おいおい、一体俺の親は何を言い出すんだ?
98 名前:神楽綾稀 -家路 突発事件- 投稿日:2001年11月27日(火)16時55分17秒

『良かったわー』
『同棲って俺まだ高校生だぜ?何考えてんだよ。それにいいのかよ?』
『あら、ダメだなんて一言も言ってないでしょ?
 それに問題さえ起さなければ自由にしていいって言わなかった?』
『…』
『あ、時間がないから話を戻すわね。
 あなた私の弟知ってるでしょ?眼鏡かけてる』
『あぁ、知ってるよ。』

母さんの弟、つまり俺の叔父にあたる。
おじさんと言ってもまだ20代と若いんだが…
とにかくお人好しで、良い人の代名詞みたいな人である。
今回の結婚にしても相手は子持ちでしかも婿養子という形だ。

『あんた結婚式出たわよね?その時のこと覚えてる?お嫁さんの…』
『覚えてる。おじさんとは再婚で、前の夫との間にできた女の子がいたんだよな。
 名前は・・・希美。式場で相手させられてたから覚えてるぜ。
 それにしてもおじさんってまだ若いのにすごいよな。
 何ていうかな…こう、心が広いっていうの?大人っていうの?そんな感じ』
『あら、よく覚えているわね。それなら話は早いわ。今から言うことをよーく聞きなさい』





嫌な予感が…するんですが…
99 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月27日(火)16時58分36秒
さてさて、希美の名前が挙がったんですが…
今回も良いところで引っ張ってみますw

>94 和也さん
どもです。
まったく別ストーリーで書いてもいいんですが、せっかく土台ができつつあるので
この設定で矢口の中学時代を書いても面白いかもしれませんねw
考えておきます。

あー次>>100だ。
ちょいと飛ばしすぎかも。。
100 名前:選択人 投稿日:2001年11月27日(火)18時23分36秒
<(`△´) ゲット100!
永田阻止
101 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月27日(火)22時11分07秒
…気が滅入ってます。

ときモニ。派生、てゆうか俺が勝手に思っているだけなんですが
どうしても俺色に染めきれてないのが辛いです。
自分の文才のなさから似通ってしまって本当に申し訳ないと思っています。
それは「影響」ってのがに大きいし、「派生」って書いてるんだから間違いじゃないんですが
筆が進むのは俺の勘違いじゃないのか?
これは本当に俺が書いているのか?
なんて悩んでます。
もともとこういう設定で書きたかったので望んだ形ではあるのですが。
本家スレで返事があれば少し吹っ切れるのかなぁ。

椎名林檎と矢井田瞳。
なんかピッタリの例えのような気が…
102 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月27日(火)22時12分26秒
それが良いのか悪いのかってとこが問題なんですよね。
本気で本家からの返事がほしいところです。
103 名前:選択人 投稿日:2001年11月27日(火)23時58分47秒
たしかに本家から返事がないな〜
っていうか向こうもずっと進んでないし・・・
たしかにストーリーが似てないとは言えない
・・・けどやっぱりスポーツ好きっぽいとか男嫌いとかキャラは本人達のイメージそのままだと思うのでキャラ設定がいくつか被るのはしょうがないかと
まず1に本家はときモニスレだとかここに書く前に承諾を得ようとしてるのだから問題はないでしょう
まあ早く返事がほしいとこだよね 本家の次回更新の時かな・・・
104 名前:take 投稿日:2001年11月28日(水)00時59分34秒
>・・・けどやっぱりスポーツ好きっぽいとか男嫌いとかキャラは本人達のイメージそのままだと思うのでキャラ設定がいくつか被るのはしょうがないかと
同じく。。。
キャラが被ってしまうのは仕方ないと思いますよ。
俺も、今自分で作ってるゲームでがぶってる人はいますから

>どうしても俺色に染めきれてない
うーん。多少被る点はありますけど、結構色出てると思いますよ。
色が出せないのは、俺みたいな人間のことをいうんです(w
105 名前:神楽綾稀 -家路 突発事件- 投稿日:2001年11月28日(水)01時17分33秒
『今度ね、弟夫妻に私達の海外事業の一部を手伝ってもらうことになったのよ。
 それで弟夫妻には私達と一緒に海外に来てもらうのね。でもここで問題が出たのよ』
『…』
『その希美ちゃんがね、両親と一緒に海外に行くのをどうしても嫌だって言ってるらしいのよ』
『…』
『すごく仲の良い友達がいて、その子と離れたくないんだって。
 親戚関係も近くにはいないのよ。それでね、仕方ないから…』

『おい待てよ!それってまさか』

『そう、しばらくの間だけど久人と一緒のアパートで暮らしてもらうことでお互い合意したから。
 希美ちゃんのことをよろしくってことで電話したのよ』

『おい、ちょっと待てって!両親も希美もちゃんと納得してんのか?
 それに合意って俺はたった今聞いたんだぞ!』
『もちろん、納得してるわよ。
 久人ならしっかりしてるから大丈夫だろうって。良かったわねぇ誉められて』
『おいおい、もう決定したのかよ?』
『うん、そうよ。今日からだし。』


『はぁ!?!?』
106 名前:神楽綾稀 -家路 突発事件- 投稿日:2001年11月28日(水)01時18分05秒

『希美ちゃんは学校終わって電車で直接アパートに向うらしいから。
 後の事はよろしくね。全面的に任せるって言ってたから』
『ちょっ』
『母さん忙しいから。それじゃよろしくねー』
『お、おい!』

ツー ツー ツー

電話が切れた・・・







これからどうなるんだ?
希美って結婚式で会った時に中1だったから、、、もう中2か。
・・・深く考えないでおこう。

「はぁ・・・」

新学年早々イベント起き過ぎ。
脂っこい食べ物を大量に食べたかのような胃のモタレが俺を襲った。

空はこんなに青いのに・・・なぁ・・・
107 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)01時33分10秒
滅入ってても仕方ないので、とりあえず出来る限り更新していきたいと思います。
ここを楽しみにしている方に申し訳ないので。

>103 選択人さん
>104 takeさん
レスありがとうございます。結構救われました。
ただ今回の更新(結構前に書き終えていたんですが)でもわかるように
「派生」というのと「影響」で、各娘。のイメージに加えて、辻が主人公と暮らす事に
なったりとそういうのがあるんですよね。
今回の場合やはり中2と高校生の絡みは難しいし、辻に比べて加護の方が積極的なイメージ
があるため(加護は妹にしなくても自ら主人公に近づいてきそうだけど、辻は妹にでもしないと…ということです)
こういう設定に行き着いたんですが、少なからずここにも「影響」というのはありまして。

本スレと>>1で承諾を申し出ているので良いというのがありますが
実際はまだ返事を頂いておらず、そこのところが「このまま進行していいのかなぁ」
という気持ちに変わってきたんですよ。
ご迷惑おかけしました。
返事しだいでは更新ストップもあるかもしれませんが
返事を待ちつつ同時にここの良さを出していけたらなと思いますm(_ _)m
108 名前:よすけ 投稿日:2001年11月28日(水)01時56分40秒
神楽さん色は結構出てると思いますよ、主人公や文の表現の仕方とか。
娘。に関しても確かにかぶってるところはあるかもしれないけど
それは上で選択人さんやtakeさんが言ってるような理由が大きいと思いますし。
だから自信を持ってがんばってください。って僕が偉そうに言えることではないんですが。

ちなみに僕は椎名林檎よりヤイコの方が好きです(意味不明)
109 名前:神楽綾稀 -家路 希美登場- 投稿日:2001年11月28日(水)02時06分29秒
決まったからには仕方ない。
それに話からするとそんなに長い期間じゃなさそうだしな。
プラス思考でいこう、はは。。


そうこう考えているうちに自宅のマンションに着いた。
雛罌粟宅は4階。
希美は無事にここまで辿り着けるんだろうか。。
何かしらの不安が過る。

「そろそろ到着の時間か。玄関にいなかったら駅まで迎えに行ってやろうかな」

エレベーターで4階に上がる。
そして自宅のドアが見えた瞬間、俺の不安はかき消された。
紺色ブラウス型の制服を着た小さな女の子が大きな旅行鞄を持って1人立っていたのだ。
「中学2年生だし、そりゃ相応にしっかりしてるよな」
どうやら俺の考えすぎだったようだ。
110 名前:神楽綾稀 -家路 希美登場- 投稿日:2001年11月28日(水)02時07分06秒
「おーい、希美か?久しぶり!待たせて悪かったなー」
と声をかけてやると、希美はようやく俺に気付き駆け足でこっちに向かってきた。
「あー!お兄ちゃんなのれす!」

パタパタパタ…

「!?」


ドシン!!!!


…コケた。。
しかもキレイに両手を広げて。
相応にしっかりしてる?
前言撤回だ。


希美はしばらく逆大の字状態で倒れていたが、半べそをかきながらムクッと起きた。
「うぁーん、痛いのれす」
「おいおい大丈夫か?怪我はないか?」
「うう…膝を擦り剥いたみたいれす…」
「仕方ねぇな。んじゃ早速家に入れ、消毒してやるから。
 あー、話は全部母さんから聞いてるから、安心しな」
「ありがとうなのれす。今日からお世話になるのれす」
「固い挨拶は抜きだよ」
「ふぁい」

笑顔が似合う純粋無垢な少女。
変わってない、なんだか安心してしまった俺。
それと同時にこれから始まる新たな生活も上手くやっていけそうな気がした。
111 名前:神楽綾稀 -雛罌粟宅- 投稿日:2001年11月28日(水)02時07分45秒
ドアを開けて部屋に入る。
するといきなり希美が
「うわぁー、すっごくおっきいのれす!」

無理もない。
両親が俺に借りてくれたこのマンションは1人暮らしには広すぎるのだ。
バス、トイレ、キッチン、リビングなんていうのは当たり前で、加えて部屋の数が異常。
立体で構成されているのでこの部屋はマンションにも関わらず2階がある。
そして問題の部屋の数は4つ。
1階にはリビングの隣に並んで2つ、2階にも並んで2つあり、どう考えても俺1人では余る。
何LDK?俺がそんなこと知るわけないだろ。
それに家賃は一体…

「そうなんだよ。一人暮しの俺には広すぎるんだよな。てゆうか2人でも広すぎるか」
「ののは感動したのれす!お城みたいなのれす!」
「気に入ってもらえて光栄です、お姫様…なんてな」
「よきにはからえ!なのれす」

おいおい、それじゃ時代劇のお姫様だろ。

「これから少しの間れすけど、よろしくおねがいします」
「あ、ああ、こっちこそな。自分の家だと思って気楽にしてくれよ。その方が俺も楽だしな」
「ふぁい!」

やっぱそれなりにしっかりしてるんだな。
112 名前:神楽綾稀 -雛罌粟宅- 投稿日:2001年11月28日(水)02時08分17秒
「そういや膝は大丈夫なのか?」
「大丈夫れす。血は止まったみたいれす」
「でも一応消毒はしておかないとな。バスルームがあっちにあるからとりあえず水で洗ってきな」
「わかったれす」

そう言うと希美はとことこ走っていった。
後姿が妙にかわいい。。。。。あいつちょっと太ったか?


消毒も一通り終り、これからどうするかという話になった。
「部屋はどこがいいんだ?」
「お兄ちゃんの部屋はどれなんれすか?」
「俺は2階の奥の方を使ってるけど」
「それじゃぁお兄ちゃんの隣がいいれす」
「ああ、別に構わない…あっ!」

忘れてた、俺の部屋の隣は物置状態になっているのだ。
物置っていってもそんなに酷くはなく、俺がここに引っ越してきたときのダンボールだとか
使わない家具が置いてあるだけなんだが、すぐに使えるって状態でもない。

「わりぃ、ちょっと散らかっててすぐに使えないわ」
「そんなのれすか…残念れす。。それじゃののは1階でいいれすよ」
「ごめんな。それよりお前の荷物ってその大きい鞄1つだけなのか?
 どう考えても着替えとちょっとした小物しか入ってなさそうだけど」
「心配ないのれす。あしたひっこしせんたーで届くのれす」
「そ、そっか。それなら大丈夫だな」
日本語がおかしいぞ。
113 名前:神楽綾稀 -雛罌粟宅- 投稿日:2001年11月28日(水)02時08分48秒
「1階の部屋だけど、どっち使ってもいいから。別に両方でも構わないぞ。
 それと飯は…どうする?」

俺は基本的に朝はパン、昼も購買のパン、夜はコンビニかジャンクフードが定番である。
両親には出前でも頼めと言われているが、どうにもこうにも実行したことがない。
後は2、3度なつみが作りに来てくれた程度かな。

「あ、のの料理できるれすよ。お母さんにいっぱい教えてもらったのれす」
「まじ?そういやお前のお母さん料理得意だったよな」
「ふぁい。だからお世話になる代りにそうじと料理はののが担当するのれす」
「ほんとか?」
「うーん、あんまり期待されると困るのれすけど…がんばるのれす!」

せっかくだし、俺は希美に甘えることにした。

「それじゃ、早速夕飯だな」
「ふぁい!お兄ちゃんに美味しい夕食をご馳走してあげるのれす!」
「あ…」
「また何か問題があるのれすか?」
「冷蔵庫に何も入ってないや…」

当たり前だ。

「ふぇぇなのれす。それじゃののといえど何も作れないのれす」
「すまんすまん、んじゃ今日は一緒にファミレスでも行くとするか」
「やったのれす!ののはパフェが食べたいのれす!」
「何でも好きなのを食えよ。歓迎会だ」







114 名前:神楽綾稀 -ストーリー本格始動- 投稿日:2001年11月28日(水)02時10分12秒
ファミレスで夕食を食べ家に帰宅。
風呂も終えた2人は寝る準備に取り掛っていた。
…もちろん風呂は1人だ。

「希美ー、おまえ明日どうする?俺が駅まで送っていったほうがいいか?」
希美が転校しないという条件を満たすためには、ここから学校へ電車で通わなければならないのだ。
「駅までは近いから1人れも大丈夫れすよ」

とは言っているが…
さて、明日の朝はどうしよう?


A:⇒近いといえど心配なので希美を駅まで送っていく
B:⇒駅までは近いしもう中2だから大丈夫だろう。なつみを迎えにいく
115 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)02時17分23秒
貯めていたものを大量放出してみました。
今回から選択肢がガンガン出てくると思うのでよろしくお願いします。

>108 よすけさん
そういっていただけるとありがたいです。
たいぶ吹っ切れてはきましたが、やはりちゃんとした返事がほしいというのは
変わらないですね。
完全オリジナルにすれば問題はなかったんですが、どうしても書きたかったもので。
その「書く意欲」と「本家とかぶってしまう」いうのがイコールになってしまって
「俺の文章じゃないんじゃないか?」というのが引っ掛かっていたもので。
色が出ていると言われるとありがたいです。
こういうことは自分じゃわからないので。
引き続き返事を待ってみたいと思います。
116 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)02時18分34秒
>>115 訂正
たいぶ×
だいぶ○

すいません
117 名前:take 投稿日:2001年11月28日(水)02時25分37秒
Bで。
実際、ののとのからみを書くのは苦手だが、あえて苦手なのものを廃棄に流す(笑)
(●´ー`●)<さあ、みんなでなっちを迎えにくるべ。
あっ、でも俺北海道に住んでるからなっちの言葉遣いとか結構得意(笑)
118 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月28日(水)02時35分15秒
初日は責任を持って送りましょう。
Aで!
119 名前:よすけ 投稿日:2001年11月28日(水)03時02分52秒
Aでよろしくお願いします。
120 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年11月28日(水)04時36分22秒
はじめまして。「ときモニ」よりきました。
「ときモニ」のスレでも、神楽さんのレスは丁寧に書かれていましたので、
かなり期待していましたが、正直すごいの一言です。
久しぶりの小説を楽しく読ませていただきました。
オリジナルの登場人物も、導入部分だけで非常に個性ゆたかに描かれていてよかったです。
また私の個人的な好みなんですが、季節感が入っている小説が好きなんですね。
この小説でも、桜並木のあたりは、目の前に浮かんできそうでした。よかったです。

本家の「ときモニ」の設定に似てしまうのは、やはりみんな書くキャラに同じイメージを持ってるから
似てしまうだけで、問題ないと思いますよ。
とにかくこれからの執筆活動頑張ってください。
ちなみに、なっち好きの私としては、幼馴染キャラのなっちの活躍に期待しています。

選択肢は普通に考えれば、Aでしょうが、なっちを迎えに行ってやらないと、
いつまでも待ってる気がするので、Bでお願い!。
121 名前:名無しさん 投稿日:2001年11月28日(水)09時34分53秒
加護の登場に期待!?
Aでお願いします。
122 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢『A』- 投稿日:2001年11月28日(水)13時00分03秒
近いとはいえ一応初日だしな、送っていってやるか。

「希美、やっぱ俺が送っていってやるよ」
「ほんとれすか?やったのれす!お兄ちゃんと一緒にとうこうなのれす!」
「はは、駅までだけどな(汗」
「わかったれす。明日が楽しみなのれす」
「よし、それじゃ寝坊しないようにな。早く寝ろよ」
「ふぁい」
そう言うと希美は寝室にトコトコと歩いていった。
「おやすみれす」
「おやすみ」
123 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢『A』- 投稿日:2001年11月28日(水)13時01分37秒
さぁ、俺も部屋に戻るか。
階段を上がり部屋に入る。
「あ、そうだ。なつみに電話しとかなきゃな」
明日は迎えに行けないということを伝えるために、なつみの携帯へ電話をすることにした。

プルルル…

プルルル…

ピッ

『はいなつみです。久人ちゃん?』
『あぁ、俺だ』
『どうしたのー?久人ちゃんからなんて珍しいねぇ』
『そうか?いや、明日のことなんだけどな』
『なっちは何時でもいいよー。今日はちょっと寝坊しちゃったけど
 明日はもう大丈夫。絶対早起きするからね』
『あー、そのことなんだけどさ…』
124 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢『A』- 投稿日:2001年11月28日(水)13時02分22秒
俺は希美の存在と一緒に生活することになった経緯をなつみに洗い浚い話した。

『うわー相変わらず久人ちゃんとこの家庭事情は複雑だねー』
『他人事のように言うなよ。とりあえずおまえには言っとかないとって思ったんだからさ』
『私…だけ?』
『あぁ、今のとこはそうだな』
『ふふっ、ふふふ』
『なんだよ、なんも変なこと言ってないだろ?』
『なーんでもないっ!ふふ』
『おかしなやつ…ま、つうことで明日は迎えに行けないから。悪いな』
『うん、わかった。別にいいよー気にしなくて。
 …今日すごく嬉しかったんだ。ちゃんと久人ちゃんが迎えに来てくれたーって』
『子供じゃないんだぜ?その気になれば早起きくらいできるよ』
『違うよ、そんなことじゃないよ…
 …毎日じゃなくていいよ、迎えに来るの』
『ん?』
『毎日よりもたまに迎えに来てもらった方が嬉しさが何倍も違うと思うから』
『ばーか』
『ふふふっ』
『ほんとわりぃな』
『うん。それじゃおやすみ』
『ああ、それじゃ』

なつみは快く了承してくれた。
潤たちにも話しておかないとな。。

さて寝るとするか。
125 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢⇒AB共通- 投稿日:2001年11月28日(水)13時03分22秒






ガンガンガン!

ガンガンガン!

「おはよーなのれす!おきるのれす!あーさーなーのーれーす
!」

ガンガンガン!

「・・・希美・・・うるさい」

ったくそんなにガンガンドアを叩かなくても起きるって。
朝の俺は常に機嫌が悪い。

ガチャ

「あ、お兄ちゃん!おはよーなのれす」
ペコリとお辞儀をしる希美。
ピンク色でフリルの付いたエプロンがよく似合う。
「お、おはよ」
「あさごはんができているのれす。顔を洗ったら来てほしいのれす」
「ほんとか?じゃあ早く洗ってくるよ」
早速ご飯を作ってくれるとはありがたい。
・・・まてよ、冷蔵庫には何もなかったような・・・
126 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢⇒AB共通- 投稿日:2001年11月28日(水)13時04分10秒
そんな疑問を抱きながらリビングに行ってみると
なんとそこには立派な朝食が。
トースターからはこおばしい食パンの焼けた匂い、奇麗に盛り付けられたサラダと目玉焼き。
そして一面に漂うコーヒーの香りが一段と食欲をそそる。
あとあれはコーンポタージュかな?さすがにインスタントだろうけど。
とにかくすごい。

「す、すげぇな」
「てへてへ、誉められたのれす」
嬉しそうに照れる希美。
「てゆうかすごく疑問なんだけど。冷蔵庫には何も入ってだろ?玉子くらいはあったけど」
「早起きしてコンビニへ行って来たのれす。昨日この家に来るときに発見したのれす」
あ、俺が活用してるコンビニだ。
歩いて3分くらいのとこだったな。
「そっか、悪いな。…ここまで本気で料理がきると思わなかったなぁ」
正直、あまり期待してはなかった…内緒にせねば。
「なんれすか?」
「いや、なんでもない。あ、そういやこれお前の小遣いで買ってきたのか?」
「そうれす。これからは毎月りょうしんがおくってくれるのれす」
「あのさ、食費は食費でもらってるからさ、あとでそこから渡すわ
 それでこれからもこうやって料理作ってくれるなら、全部希美に任せるから」
「ののに任せておっけーなのれす!」

希美の料理は実に美味かった。
疑ってすまん。
127 名前:神楽綾稀 ->>114選択肢『A』- 投稿日:2001年11月28日(水)13時06分14秒
「おーい、そろそろ行くぞー」
「ふぁーい、今行くのれす」
頃合を見計らって俺と希美は家を後にした。

「それにしてもおまえがあんなに料理ができるとはなぁ。びっくりしたよ。
 やっぱりお母さんに教えてもらったのか?」
「そうれすよ。でもののはおかし作りの方がとくいなのれす。
 いつもあいぼんと一緒に作っているのれす。そうだ、こんどあいぼんを家に連れてきてもいいれすか?」

…あいぼ…ん?
トイレの芳香剤の類か…
わからん。

「あいぼんって?」
「ののの友達なのれす。かごあいっていうからあいぼんなのれす」

ああ、そういや昨日ファミレスで話してくれてた希美の友達のことか。

「あ、そうか。希美の大親友って子か。その子と離れたくないからここに残ったんだったよな」
「そうなのれす」
「希美は友達想いなんだな」
「お兄ちゃんも好きれすよ」
「そっか、ありがと。いつでも連れておいな。歓迎するから」
「ふぁい」

駅に着いた。
「気を付けてな。家の合鍵は落すなよ」
「大丈夫なのれす、行ってきますれす」
「はいよー」

希美と別れ俺も学校へ向うことにした。
128 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)13時20分41秒
>>114 3-2で『A』進行しました。

>117 takeさん
わかり易く区切ったつもりなので、廃棄ルートは>>125-126に繋がるように
流れるようにしてもらって、文中に「希美の存在をなつみに洗い浚い話す」
というのを入れていただけるとありがたいですm(_ _)mタノシミニシテオリマス
あー、ちなみに「なっち=北海道なまり」というのは俺の中では「なし」かなぁ
なんて思ってますw普通の幼馴染み扱いをしてやってください。
ちなみに今後登場予定の加護も「大阪弁じゃない」と考えております。

>120 ふぁーすと。さん
はじめまして。存在は兼ねがね知っておりました、来ていただいて光栄ですm(_ _)m
感想の方ありがとうございました。
これが自信に変わるように今後も努力したいと思います。
と、固い挨拶はここまでで^^;
なっちにはキチンと断わりの電話をしておいたので許してくださいw
それと季節モノということですが
実は今冬のストーリーがすっごく書きたいんですよね。
でもここはまだ春、しかも始まったばかりw
冬物語はちょっと自信あるのになぁ…ゆくゆく書いてみたいと思います。
ちなみに夏はダメっぽいです^^;
129 名前:神楽綾稀 -学園生活スタート- 投稿日:2001年11月28日(水)13時25分23秒
20分程度で学校に着いた。
まだ時間には余裕がある。
俺ってなんか健康的な生活してない?

教室に入るといつもと変わらない光景が目に飛び込んだ。
あ、矢口さんと保田さんだ。
矢口さんはすぐさま俺に気付く。
「ひなげしくんおはよー」
「うぃす」
「…」
保田さんから挨拶はない。
本気で嫌われてるのかなぁ(汗

「保田さんおはよう」
「…おはよ」
「け、圭ちゃん」
「…わかってるわよ」
挨拶はなんとかクリアだな。

「いつもこの時間なの?」
「うん。矢口は圭ちゃんと違って遅刻常習犯に見られがちだけど優秀なんだよ」
「へぇそうなんだ。俺は…」

これをきっかけに家庭事情とやらを話してみた。
130 名前:神楽綾稀 -学園生活スタート- 投稿日:2001年11月28日(水)13時28分23秒
「義妹さんかぁ、大変だね」
「もう中2だから面倒を見るという意味ではそうでもないけどな。
 とりあえず今の生活に慣れないと」
「ちゅ、中2…」
矢口さんが不安げに囁くのがかすかに聞こえた。

保田さんが口を開く。
「ふぅーん、結構面倒見がいいんだ…イメージないわよ」
「酷いなぁ、これでも家事全般はできるんだぜ?」
「遊んでばかりっていうイメージがあるから」
「ははっ…」
遊んではないんだけどな。

「圭ちゃんひどいよー」
矢口さんがフォローを入れてくれたが、その後の保田さんは俺と矢口さんの会話に
あいづちをうつだけで参加はしてこなかった。
遠慮…してるのかな。
131 名前:神楽綾稀 -学園生活スタート- 投稿日:2001年11月28日(水)13時29分47秒
適当に喋ったり、寝ていたりしているともう昼休みになっていた。
今日から早速午後の授業がある。
昼飯を調達しないとな。

方法は3つ。
1つ、自分で弁当等の用意をしてくる
って俺の場合まずないな。

1つ、購買でパンとジュースを調達、自分の好きな場所で食べる。
1つ、この学校には学生食堂があるのでそこで食べる。
この2つが俺式の昼食。
あとは相手を決めるだけだが…


A:⇒なつみ、潤を誘って購買へ
B:⇒矢口さん、保田さんを誘って学食へ
C:⇒圭織、孝政のクラスへ乗り込み一緒に学食へ
D:⇒1人で購買へ行き、フラリとしてみる
132 名前:よすけ 投稿日:2001年11月28日(水)14時16分42秒
矢口と一緒に行きたいところだけど、ここは新キャラまたはいしよしを期待してD!!
133 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年11月28日(水)15時18分24秒
ずいぶん盛況してますなぁ。
ちょっと間を空けただけで・・・。(藁

ときモニにつきましては特に意識する必要はないのでは?
個人的な見解ですが、
既にときモニとは全く異なった作品と思えます。(もちろん良い意味で異なるという意味です
お恥ずかしながら、自身、評論的なことには疎ましい限りなのでよい言葉が見当たりませんが、
簡潔に、「おもしろいぞ!!」と感想を述べさせていただきます。

これからの執筆活動、大いに期待させていただきます。

最後に選択肢ですが、
後藤さんがまだ出てませんね。(笑
というわけで、
D:⇒1人で購買へ行き、フラリとしてみる
を希望させていただきます。
134 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年11月28日(水)17時12分58秒
こんにちは。
ここは更新早いですね。読者としてはうれしい限りです。
季節モノの件は、確かに冬まではまだまだかかりそうですね。
苦手ということですけど、そんな大げさなものでなく、季節感を感じるアイテム等を
話の中にいれたりしてもらえるとうれしいです。

このスレでのはじめての選択肢には、残念ながらもれてしまいましたが、
なっちへ電話の件、ありがとうございました。
もちろん今回の選択肢も、A:⇒なつみ、潤を誘って購買へでお願い!。

また余談ですが、神楽さんの名前の欄の毎回変わるサブタイトルわかりやすくて
とてもいいですよ。
では、頑張ってください。
135 名前:選択人 投稿日:2001年11月28日(水)17時51分43秒
すげー進んでる!!スゲー!!
選択はDで
136 名前:take 投稿日:2001年11月28日(水)19時50分24秒
>わかり易く区切ったつもりなので、廃棄ルートは>>125-126に繋がるように
流れるようにしてもらって

今見て、ぱっと思い浮かんだのは、前日は特に何もなし。
125-126を経由して、なっちの家へ。
登校途中になっちに希美のことに話す。
で、学校へ
っていう考えだったんですけど、どうでしょうか?

よすけさんと同じでいしよしを期待してD!
137 名前:七資産 投稿日:2001年11月28日(水)19時56分06秒
なんか矢口が(・∀・)イイ!!
矢口のこんなキャラはあんま見たことないし
ということでB!B!B!B!
138 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)23時36分50秒
お待たせしてすいませんm(_ _)m
集計結果は…
A⇒1
B⇒1
C⇒0
D⇒4
で『D』進行ですね。
ちょっと予想外だったのでビックリしました^^;
いしよし期待ということですが…
と、その前にレスから行きますね。

>132 よすけさん
良いヨミしてますねぇ。
でもよすけさんにはそのまま矢口狙いでいってほしい気もしますがw

>133 ときモニスレッド閲覧者さん
おかげさまで固定の読み手さんがたくさんついていただき
非常に嬉しく思っております。
>既にときモニとは全く異なった作品と思えます。(もちろん良い意味で異なるという意味です
読み手さんにそう伝わっているのなら嬉しいですね。
率直な感想どうもありがとうございます。
「面白い」これ以上の誉め言葉はないのでほんと嬉しいです。
できる限り面白いものを提供できるように努力したいと思います。

>134 ふぁーすと。さん
どもです。今回もなっちルートじゃなくなっちゃいました^^;
強制イベントでも作るかなw
季節感を出すアイテムですが…キーワードとかも含めて表現できるように
努力させていただきます。
139 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)23時37分25秒

>135 選択人さん
ちょっとストックがなくなってきたので
これからは更新の量に大きな幅があると思いますが、よろしくお願いします。

>136 takeさん
それで全然OKです。
なんか強制させて申し訳ないです。takeさんなりに書いてもらった方が
「色」が出て面白くなると思うので、共通ルートにさえ
流れるようにしていただければ全面的にお任せしますのでm(_ _)m
今回も楽しみにしてます。

>137 七資産さん
はじめまして。
矢口のキャラに関しては本家とかぶっているところがありますので
もっと俺色を出していけたらと思うしだいです。
これからもよろしくお願いします。

それでは続き行きますか。
140 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢『D』- 投稿日:2001年11月28日(水)23時39分22秒
なつみは友達と机を繋げて弁当を食べている。
潤は…そういやテニス部の打ち合わせがあるとか言ってたな。
部室で昼食か。
矢口さんと保田さんは…すでにいない。
一歩遅かったようだ。
「仕方ない、1人で食うか」
学生食堂に行けば誰かしらいるんだろうが、俺は購買で済ますことにした。
141 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢⇒ABCD共通- 投稿日:2001年11月28日(水)23時40分44秒
教室を出ると廊下で吉澤さんに出会った。
昨日俺の受付から逃げた女の子も一緒にいる。

「吉澤さん…だよね?」
「あ、先輩、こんにちは!覚えていてくれたんですか?」
「まぁね、未来のエースを忘れるわけないよ」

吉澤さんは少し照れた様子を見せる。

「これから昼食ですか?」
「ああ、そうだけど。えーと…」
「私たちは移動教室の帰りです。もちろんこれからお昼ごはんですよ」
「あの、その隣の子は」
「あ、私の友達の梨華ちゃんです」
吉澤さんから紹介されると、うつむきながら口を開く。
「…石川梨華です…昨日は逃げちゃってすいません。突然でびっくりしたもので…」
「石川さんね。大丈夫、気にしてないから。でもなんで…」
と尋ねようとしたとき、いきなり吉澤さんが俺の腕をグィッと掴んで
「あー!あー!先輩!ちょっとバスケのことで聞きたいことがあるので
 こっちにきてもらえますか!梨華ちゃんはちょっとここで待ってて!」
「え?」
すごく慌てふためいた様子の吉澤さんは、俺にそう言うなり強引に俺をトイレ前まで引っ張った。
142 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢⇒ABCD共通- 投稿日:2001年11月28日(水)23時41分21秒
-トイレ前-
「ちょ、ちょっと」
「す、すいません。先輩にはちゃんと話しておこうかと思いまして」
「バスケのことだろ?なら別にこんなところに引っ張ってこなくても…」
「違うんです。その…梨華ちゃんのことで」
「石川さん?」
「はい、実はですね…」

吉澤さんは俺に石川さんが男性恐怖症だということと、その経緯を話してくれた。

石川さんはその声色から小学校時代イジメにあっていたそうだ。
吉澤さんはそれをかばっていたらしいが相手は主に男子、やはり限界がある。
石川さんも耐え切れなかったのか、ある日を境に学校へ来なくなる。
ここではじめて校内で問題として取り上げられたらしい。
その後は適切な対処によってイジメはなくなったのだが
それからの石川さんは異性と話すことを極端に嫌がっているのだ。

中学は大事をとって私立の女子中学へ進学。
吉澤さんももちろん同じ中学で、出会うべきして出会ったバスケを開始。

私立なので高校もエスカレーター式で進学できるのだが
吉澤さんは先生の薦めでバスケが強いこの高校へ。
ところが石川さんも吉澤さんと同じところへ進学したいと言い出したのだ。
なんでも「今までの自分を変えたい」ということらしい。
そういう訳だ。

…そうだよな、変えたいって言ってもまだ高校生活2日目だもんな、仕方ないか。
143 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢⇒ABCD共通- 投稿日:2001年11月28日(水)23時41分58秒
「イジメ…、許せないよな。
 小学生と言えど、精神的な傷ってのはなかなか癒え難いし。俺、悪いことを…」
「不可抗力です、私もすぐに事情が話せなくてすいません」
「次からは一応頭に置いて接してみるよ。
 でも『自分を変えたい』んだったよな。俺がなんとかしてあげたいもんだけど…」
「それなら…普通に接してあげてください。特別とかじゃなくて普通に」
「そうか、それが一番だな。わかったよ」

一通りの話を終え、再び石川さんと合流した。


「ごめんね梨華ちゃん、お待たせ」
「いきなり行っちゃうなんてひどいよぉ」
「ごめん石川さん。俺が吉澤さんの質問のなかなか上手く答えられなくってさ」
「あ…そうなんですか…」
うまくごまかせた…かな?
144 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢『D』- 投稿日:2001年11月28日(水)23時42分56秒
「あ、あのさ、良かったらこれから3人で一緒にご飯食べない?
 俺実は1人ぼっちでさ、寂しいんだよね。…良かったらでいいんだけど…」
するとこわばっていた石川さんは表情を柔らかくし、なんとクスッと笑ってくれた。
そして

「私達で良ければご一緒します」







「まじ?」
すごく驚く俺。信じられなかった。
そして吉澤さんもこのことに驚いてすごい表情になってる…
「よっすぃー良い…よね?」
「あ、え、うん、うん!もちろん」
「はは、良かった」
「あはは、ははは」
しばらく笑う3人。
端から見たら異様な光景かも。
でもとにかく良かった。
これがきっかけで石川さんが一歩進んでくれたらいい。
扉の鍵が開いてくれればいい。
ただひたすらそう思った。
145 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢『D』- 投稿日:2001年11月28日(水)23時43分33秒
吉澤さんと石川さんは弁当を持ってきているらしいので
俺は購買へ2人を付き合せてしまった。
そして3人は中庭へ向う。

今日も気持ち良く晴れている。
何気に空を見上げながら俺が口を開く。
「あー、ごめんな購買に付き合せちゃって」
「いえ、そんなことないです」
そう言うと吉澤さんはこの場所が良いといってそこにみんな座った。
それじゃ昼飯といきますか。

俺の昼飯はやきそばパンとクリームパンに缶コーヒー。
俺を後目に2人は弁当箱を開いた。
石川さんの弁当箱はピンク色のかわいいやつで、イメージ通り小さめだ。
中身は…見た目も色鮮やかですっごくおいしそう。
俺がまじまじと見つめていると
「あのぉ…先輩は…お弁当とか持ってこないんですか?」
「あぁ、俺さ仕事の関係で両親とは別々に暮らしてるんだよ。
 一通りの家事全般はするけど、さすがに弁当はなぁ」
「そうなんですかぁ、大変ですね」
なんか石川さんの表情が豊かになってきたぞ。
146 名前:神楽綾稀 ->>131選択肢『D』- 投稿日:2001年11月28日(水)23時44分16秒
さて、吉澤さんはどんな弁当を…
ん?
俺が吉澤さんの弁当を見ようとすると、それをパッと手で覆い隠してしまった。
「あ、ダメッ!…です」
「え?」
いったいどうしたんだろ…
「どうしたの?」
「あの私のお弁当…その…梨華ちゃんのと違ってかわいくないんです…大きいし…」
吉澤さんがゆっくり弁当箱から手を退けると…って普通じゃん。
吉澤さんの弁当箱は別に特別大きいというわけではなかった。
ただ小さくもなく、普通の男子が持ってきている…
あ、そっか、俺たち男から見た普通なんだ。
だから気にしてるんだな。
「そんなに恥かしがることないって。それに吉澤さんはバスケをしてるんだから当然だろ?
 大きいっつっても普通の弁当箱じゃん」

この場合吉澤さんが大きいというより、石川さんが小さいんだと思う。。

「そ、そうですか…?」
「ああ、だから気にすることないよ。先輩に飯田圭織っているだろ?
 あいつの方が全然でかいぜ」

すまん圭織。

「…はい」
吉澤さんはニコッを微笑んでくれた。

終始楽しい昼食だった。
こういうのもいいな。。
147 名前:神楽綾稀 -2日目 放課後の教室- 投稿日:2001年11月28日(水)23時46分14秒
「そろそろ部活が始まるから行くね」
「あぁ、わりぃな話し込んでしまって」
「僕は部活までの時間が潰せたから問題ないよ。
 久人はこれからどうするの?ひょっとしてバスケ部?」
「違うよ。ちょっと読みたい本があるからな、繁華街にでも行く予定だけど」
「そっか、それじゃ」
「ああ」

潤と別れ、俺は繁華街へ向った。
148 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月28日(水)23時51分05秒
今回は
>>141-143
が「ABCDの共通ルート」になります。

昼食の相手を誰に選択しようと>>141でいしよしに出会います。
それで「石川の過去」が強制イベントです。
廃棄を担当してくれる方はうまく>>143まで流して
その後、主人公をそれぞれの選択通りに行動させていただければ幸いです。
よろしくお願いしますm(_ _)m

次回は繁華街での強制イベントです。
149 名前:神楽綾稀 ->>147に追加- 投稿日:2001年11月29日(木)00時03分28秒
>>147
午後の授業も終り放課後になった。
俺は誰と一緒に帰ることもなく、潤と部活が始まるまで話し込んでいた。

L1L2にこれを入れて読んでください。
単純に私のミスです、すいませんm(_ _)m
150 名前:take 投稿日:2001年11月29日(木)01時29分31秒
りかたんをいぢめる小学生許さん!(w
ここに連れてきてください(w

148の件、了解です。
ちと今期末勉強ちうなんで、書けても3時以降か明日になりますけど(^^;
151 名前:神楽綾稀 -繁華街で買い物- 投稿日:2001年11月29日(木)16時30分46秒
繁華街へ買い物に来るのは久しぶりだ。
俺は本のついでにCDや服の店を見てまわった。
買い物は嫌いじゃない。






お目当ての本も見つかり一段落すると、時間は17:00になっていた。
「…小腹がへったな。近くのマックにでも寄るか。希美に買っていったら喜ぶだろうし」
俺は早速マックに向うことにした。


ガー

「いらっしゃいませ!!」

元気な挨拶とスマイルで迎えられる。
ちょうどこの時間帯は一時的なピークらしく、客は中高校生ばかりだ。
人ごみは嫌いなのでさっさと済ませて帰るとしよう。
152 名前:神楽綾稀 -繁華街で買い物- 投稿日:2001年11月29日(木)16時31分49秒
すると…
「いらっしゃいませ!お客様こちらのレジへどうぞ!…あっ!」
「ん?…あっ!」
なんと保田さんがレジをしてるではないか。

「なんであんたがここにいるのよ」
「って言われても俺は客として来ただけなんだけどなぁ…」
「そ、そうだよね…」


一瞬の沈黙。


「コホンッ、それじゃ…いらっしゃいませ!お客様メニューはいかがいたしますか?
 お持ち帰りですか?それとも店内でお召しあがりになりますか?」

いきなり業務的になられても困るんだけど…

「あ、じゃ持ち帰りでハンバーガーセットを2つ。飲み物はアイスとコーラで」
「かしこまりました。お会計の方先に失礼します。1050円になります」
「あーはいはい、これちょうどね」
「ありがとうございます、ちょうど頂きます。では少々お待ちくださいませ」

『ハンバーガーセット2プリーズ!』

めっちゃ業務的に流されているんですが…
153 名前:神楽綾稀 -保田のバイト- 投稿日:2001年11月29日(木)16時32分43秒
しばらく待っていると保田さんが口を開いた。
「2つって何よ?ひょっとして…」
「義妹の分だよ」
「あ、朝話してた妹さんね」
「ひょっとしてって?何?」
「な、なんでもないわよっ!それより矢口がいるの知ってる?」
「え?何処?」

辺りを見まわすと窓側の席に小さな女の子がちょこんと座っていた。
ポテトをツマミながら携帯と睨めっこをしている。
メールでもしてるのかな。

「注文したハンバーガーは後で席に持っていってあげるから、少し矢口と話してきな。
 はい、これは私のオゴリだから」

保田さんはそう言うと、俺にアイスコーヒーを出してくれた。

「あ、ありがとう」
「ちょっと邪魔者が入るかもしれないけど、『矢口と』話すんだよ」
邪魔者?矢口さんと話す?他に誰と話すんだ?
展開が早すぎて理解できない俺。

「あ、あぁ」
しかも勢いで曖昧な返事を返してしまった。

理由はなんであれ、俺は矢口さんの座っている席へ向った。
154 名前:神楽綾稀 -意外な一面- 投稿日:2001年11月29日(木)16時33分38秒
「矢口さん、何してるの?」
いきなりで驚いたのだろうか、矢口さんはビクッと体を揺らせた。

「ひ、ひなげしくん!?どうしたの?」
ちょっと慌てた様子だ。

「買い物帰りなんだけど、ちょっと小腹が減っちゃってね。それで寄ったんだ。
 そしたら矢口さんがいて…」
と話すが矢口さんは俺の後ろを見ている。

「…圭ちゃんってば…もぉ…」
「どうしたの?」
「あ、ううん、なんでもないよ。ごめんね」
気になるので後ろをパッと振り返ると、そこには保田さんが矢口さんに向って
ウインクをしているという光景が飛び込んできた。

そして目が合う俺。
すると保田さんは顔真っ赤にして厨房の中へ消えていった。


保田さんのかわいい一面を見てしまったな…
155 名前:神楽綾稀 -矢口とお話- 投稿日:2001年11月29日(木)16時34分26秒

「ところで矢口さんは何をしてるの?」
「矢口は人と待ち合わせをしてるんだよ」

待ち合わせ?
彼氏…なのかなぁ。。。

「じゃあ俺は邪魔だね、残念だけど帰ろうかな」
「ダメッ!あ、いや、そんな、全然邪魔とかじゃないよ…せっかく会えたんだからお話も…したいし」
矢口さんの顔は真っ赤だ。
「でもその待ち合わせている人には邪魔にならないかな?」
「大丈夫だよ、女の子だし。ひなげしくんさえよければだけど」

ふぅ、女友達か。。
って俺は何を安心してるんだ?(汗

「俺は全然構わないよ。それじゃ待ち人が来るまで何か話そうか」
「うん」

矢口さんは俺に服のこととか、音楽のこととか趣味について楽しく話してくれた。
156 名前:神楽綾稀 -矢口とお話- 投稿日:2001年11月29日(木)16時35分00秒
「ひなげしくんの趣味…教えてほしいなぁ…」
「俺の趣味か…ちょっと前までなら映画とか見るのが好きだったかな。
 春休みは結構映画館まで足を運んだんだぜ。最近は時間がないからレンタルで済ますことが
 多いんだけど、洋画は好きだな」
「そうなんだぁ、私も結構見に行ったりするよ。
 …そのぉ、やっぱり女の子と見に行ったり…するわけ?」

矢口さんは上目使いで質問をしてきた。

「だいたい1人だよ。一緒に行くにしても趣味が合う幼馴染みの潤くらいかなぁ」

中学の時はあのグループとかなつみと2人で行ったことあったけど
そういや高校になってからはないよなぁ。
もちろんなつみとも。。
ということで潤くらいだ。

「ほんとに!?そっかぁ、1人かぁ。。。」
矢口さんは胸の前で手を合わせて少し頬を赤くして薄っすら笑みを浮かべている。

「それじゃぁ…あのぉ、今度映画館に行くときは…その…矢口も誘ってほしいなぁ…なんて…」
「ああ、別に構わないよ」

ガタン!!

「ほんとに!!」
矢口さんは少し大きな声でその場に立ち上がる。
やっぱ面白い子だな。
157 名前:神楽綾稀 -待ち人来たる- 投稿日:2001年11月29日(木)16時35分34秒
「矢口さんは俺でいいの?」
「うん!」
元気良く返事をしてくれた。
「それじゃひなげしくんの携帯番号教えて」
約束を確実なものにするためか、早速携帯番号の交換をする。
「これでよしと。メールも待ってるからね」
矢口さんはすごく嬉しそうだ。
これは約束守らないと罰があたりそうだな。


その後もしばらく話をしていると…


ガー


ドタドタドタ

「やぐちせんぱい、ごっめ〜ん!遅れちゃいました〜」

ドタドタドタ

と叫びながら1人の女の子がこっちに駆け寄ってきた。
矢口さんと待ち合わせをしてた子だな。
158 名前:神楽綾稀 -後藤登場- 投稿日:2001年11月29日(木)16時36分25秒
「もぉ〜遅いよ後藤〜」
「ごめんなさ〜い、髪の毛がまとまらなくって…
 って、あー!!!やぐち先輩、彼氏できたんですかぁ!?」

…俺の…こと?

「ち、ち、違うよ!何言ってるのよぉ」
「もぉ、ゴトウには隠し事なしですよ。しかもチョ〜かっこいいじゃないですかぁ。
 いいなぁ。ゴトウもほしぃなぁ」

矢口さん顔真っ赤。

「はじめまして!公立M高校1年、後藤真希です!やぐち先輩とは中学からの先輩後輩の関係です。
 よろしくお願いしまぁ〜す」
「あ、同じ高校なんだ。俺、2年の雛罌粟久人。こちらこそよろしく」

髪の毛も茶色がかってて、典型的な女子高生って感じの子だな。
でもすごく美人顔。。
159 名前:神楽綾稀 -後藤登場- 投稿日:2001年11月29日(木)16時36分57秒
とそこに保田さんが俺の頼んだハンバーガーセットを持って現れた。
「はいはい、後藤ストップそこまで。矢口が困ってるじゃないの」
「あ、やすだ先輩こんにちわぁ」

保田先輩?
あ、そうか、矢口さんと先輩後輩の関係なら必然的に保田さんともそうなるのか。

「あんたいい加減時間はキチンと守りなよ。春休みのバイトだって遅刻常習犯だったでしょ」

中学生はさすがに雇ってないよな。
ということは春休みから始めたのかな?

「あははははは、ごめんなさぁい」
「ったく、反省してるんだかしてないんだか。
 あ、はいこれ、ハンバーガーセット。ちゃんと『義妹さん』と食べるんだよ」
「…うい」
何故疑われる?

「保田くん、そんなにキツク言わなくてもいいじゃないか。後藤くんも反省してるんだし。
 後藤くんもバイトが休みの日まで怒られたくないよねぇ」
「はい店長!反省せてまぁす」
「もう、店長は後藤に弱いんだから!とにかく、今後気をつけなさいよ」
「はぁ〜い」
160 名前:神楽綾稀 -後藤登場- 投稿日:2001年11月29日(木)16時37分27秒
「これから2人でどこか行くの?」
「あれ?先輩方こそデートじゃないですかぁ?」
「ちょ、ちょっと後藤ー」
相変わらず困った顔の矢口さん

「いや、俺は学校の帰りに寄っただけだよ。で、たまたま矢口さんがいたってわけ。
 後藤さんこそ矢口さんと待ち合わせてどこか行くつもりだったんだろ?」
「そうなんですけどねー。でもやぐち先輩いきなり男付きなんだもん。
 後藤ハメられたのかなぁって。キャハハハ」






「それじゃ、俺はこれが冷めないうちに帰るから」
「あ、わかった。約束忘れないでね、バイバイ」
「約束?やっぱりアヤシイなぁ、ハハハ。
 それじゃ、また学校で会ったらゴトウにも声掛けてくださいねー」
「わかったよ」

こうして俺はマックを後にした。
時間はすでに18:00。
希美に心配させたかな、急いで帰ろう。
161 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月29日(木)16時42分34秒
今回は意識的に「萌えさせよう」と力入れてみましたw
後藤も絡んで一波瀾ありそうですが…次回をお楽しみに。

>150 takeさん
廃棄ルートおつかれさまです。
あっちのスレでも書きましたが、正直すごく良いです。
石川ですが、主人公の背景とキャラが出揃ってきたので
選択肢によってはそろそろ全開するかもしれませんw
キャラ全員が魅力的に写るようにがんばってみます。


#現在は>>160後の「矢口と後藤のAnotherStory」を執筆しております。
こちらも楽しみにしていただけたらと思いますm(_ _)m
162 名前:take 投稿日:2001年11月29日(木)16時44分39秒
リアルタイムで見てたりします(w
163 名前:take 投稿日:2001年11月29日(木)17時01分07秒
>159の「はい店長!反省せてまぁす」は「はい店長!反省してまぁす」ですね(^−^;)
164 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月29日(木)17時09分29秒
>162-163
あらら、リアルタイムでしたか^^;
訂正ありがとうございますm(_ _)m
今後も極力チェックしていきますが
見落としがあればまたよろしくお願いしますm(_ _)m
165 名前:七資産 投稿日:2001年11月29日(木)18時45分20秒
矢口(・∀・)イイ!!
166 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年11月30日(金)03時13分57秒
おっ!
いよいよ後藤さんの登場ですか。
おやおや一波瀾起きちゃいますか。
ど〜なるんだろ?
う〜ん。。。とにかく期待!!
167 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年11月30日(金)04時29分37秒
そろそろ、キャラが出揃ってきましたね。
あと出てないのは、名前だけ登場している加護ちゃんだけですね。
それぞれのキャラがとてもいいですよ。特に矢口がいいですね。
さすが神楽さん、一押しの矢口だけに、とてもかわいいですね。
それでは、頑張ってください。
168 名前:神楽綾稀 -帰宅 そして…- 投稿日:2001年11月30日(金)16時58分36秒
外はすでに薄暗い。
俺は走って帰ることにした。

「…はぁ、はぁ、はぁ…」

さすがに体力は落ちてるな。


「ふぅ、やっと着いた」
辺りはすでに真っ暗だ。
何も連絡入れてないから希美のやつ心配してなきゃいいけど。

ガチャ

「ごめん希美!ちょっと友達と話し込んじゃって…」
って誰もいない…

ん?キッチンの方から声が聞こえるぞ。

「あんたほんま料理上手やなぁ。貰い手には困らんへんで」
「てへへ、誉められたれす。おねぇちゃんよりは早く結婚したいのれす」
「このガキ、口だけは達者やなぁ」
「ダメれす!庖丁なんて振り上げたらますます貰い手がなくなるのれす!」
「あ、あははは、何してんのやろ私。あはははは」

どっかで聞いた事ある大阪弁だな。
おいおい、まさか…
169 名前:神楽綾稀 -中澤姉さん登場- 投稿日:2001年11月30日(金)16時59分56秒
「…ただいま」
「あ、お兄ちゃんなのれす!おかえりなのれす!」
「おーやっと帰って来たかー、遅いで久人。彼女でもできたんか?」

やっぱりな…

「…裕子おまえ何してんだよ、こんなとこで」
「いい加減その呼び捨てやめやー。裕子お姉さまとお呼び」

まずますやっかいになってきたが仕方ない。
この女の人は中澤裕子。
母さん(旧姓中澤)の妹にあたる人だ。
俺が小さい頃から良く遊びに来て、本当の姉、弟みたいにかわいがってくれた。
恋人いない歴…おっとぶっ飛ばされそうだからやめておこう。
ちなみに呼び捨てにしてるが、これも小さい頃からなので気にしないでくれ。

「んで、何してんだよ」
「コラ、さらっと流すな!」
「まぁいいじゃねぇか」
その辺に鞄を置いて俺はソファーに腰を下ろす。

「そういやお姉ちゃんは何をしにきたのれすか?」
希美とは裕子は結婚式で一度会ったきりだが、結婚式ではとても仲良くしていた。

「って希美にも来た理由話してないのかよ?」
「来ることはしってたのれす。ののが昨日お兄ちゃんにいいわすれたのれす」
「なぁーっ、なんだよそれ。俺は何も知らないぞ」
肝心な事忘れすぎ。

「なんや希美何も話してなかったんか?私はここに引越しの手伝いで来たんやで」
「あ、そうか。希美の荷物って今日届くんだったよな。
 俺に手伝ってくれとも何とも言ってこなかったので心配してたけど、そういうことだったのか」
「そうれす。そういうことなのれす」
「わかればよろしい。それじゃ、今日からお世話になるんでよろしく」


「───はぁ!?」
170 名前:神楽綾稀 -中澤姉さん登場- 投稿日:2001年11月30日(金)17時00分35秒
「ちょ、ちょっと待てよ!なんだよそれ」
「なんや、ほんま何も聞いてないんやな。あんたのお母さん、つまり私の姉から言われたんや。
 一応保護者として一緒に住んでやってくれと、面倒をみてやってくれと」

…やられた。







希美は向こうでテレビを見ながらお土産のハンバーガーを食べている。

「ったく話が急展開しすぎ。んで、いつまで?てゆうかおまえ仕事は?」
「仕事は何もしてへん。前のとこはエエ男もおらんだし、仕事もつまらんからやめてきた。
 いつまでっていうのは…わからんなぁ。希美と同じくらいでエエよ。」

って希美もいつまでなのかわからんのだが。。

「仕事よりも男かよ…まぁいいや。保護者という点では俺もまだ未成年だから仕方ない。
 部屋は希美の隣でいいよな?」
「そのつもりやで。もう荷物も運んだし。久人の隣やったらいろいろ気使うやろ?
 い・ろ・い・ろ・と」
「ばーか。俺の隣はすでに倉庫状態だよ」
「そうそう今日な、ついでに引越しセンターの人に頼んで片付けてもろたから
 普通の部屋に戻ってるで」
「まじかよ。って空いたところで誰も使わないけど」
「まぁまぁ、空いてるに越した事はないやん。お泊りとかさ…フフフ」

怪しげな笑みを浮かべる裕子。
171 名前:神楽綾稀 -中澤姉さん登場- 投稿日:2001年11月30日(金)17時01分15秒
「とりあえず保護者としてなら仕方ない。ただし1つだけこの家のルールを」
「なんや固いことは嫌やで?」
「固くねぇよ。見ての通り、年齢も性別も共に違う3人だ。いろいろと事情もあるだろうし
 機嫌の良い日があれば悪い日もあるだろう。
 だから『プライベートに置いては互いに干渉しない』 これでどう?」
「ほうほう、なるほど。久人も大人になったんやなぁ。ええよ」
「プライベートの境だけど…あぁ、部屋がいいな。部屋は完全にその人のプライベート域。
 ノックは当たり前。ただしその他では固い事はなしだ。悪くないだろ?」
「いいねぇ。ってことは私も男連れこんでエエってわけ?」
「ま、まぁそういうことになるけど、一応自分の他にも人がいるってことを頭に置いて行動しろよ
 希美もいるしな。」
「はぁ〜い」

まるで子供だな。

「あ、そやそや。ここに置いてもらう変わりに、掃除と料理は私に任せてや。
 希美と交代ですることにしたから。まぁ料理は希美の方がちょっと上やけど」
「助かるよ」
「そのあんたの言うプライベートとかっていうのもあるから、夕食いらんときは連絡すること。
 てゆうか、夜遅くなる時は必ずしーや。これが保護者として私からの条件。
 連絡さえしたら厳しい事は言わへん。朝まで遊んでおいな」
「OK、連絡は必ずする。んじゃあらためてよろしく」
「よろしくー」

今日から3人での生活が始まる。
なんか小さい家族みたいだな…
家族みたいな生活なんて送ったことないから…良いかもしれない。。

その後3人で夕食を済ませた。
なんか久しぶりににぎやかだったような気がする。
172 名前:神楽綾稀 -部屋で読書- 投稿日:2001年11月30日(金)17時01分58秒
風呂を済ませ、部屋で今日買った本を読んでいると…

コンコン

ドアをノックする音がした。

「入ってエエかー?」
「…あぁ」

お風呂上がりたての裕子がビールを片手に部屋に入ってきた。
バスローブが若干はだけている。。

「相変わらずだらしねぇな」
「あ、これ?ちょっとセクシーやろ?大人の魅力ってやつかなぁ。
 ま、あんたには刺激が強いかもしれんけど」
と言うとチラッチラッと太ももを見せつけてきたが
俺は目もくれず本を読み続けた。

「…」
「無視かい!」
「…んで、なんだよ?」
「いやな、この前会ったんがうちの兄貴の結婚式やったやん」

ちょっと整理しておこうか。
俺の母さんは3人兄弟。
1番上が母さんで、その次がこの前結婚したおじさん、つまり希美の父親
そして三女が裕子で、おじさんとは1年離れていて年子となる。
173 名前:神楽綾稀 -昔話- 投稿日:2001年11月30日(金)17時02分38秒
「んでな、あの時は希美の面倒とかでそれ話どころじゃなかったからな
 そのなんや、久人を久しぶりに話がしたいのや」
「あぁ、別にいいけど」

俺たちはしばらく昔話に華を咲かせた。

「あ、そやそや。あんたなつみちゃんはどないなっとんのや?
 それとも途中から現れた圭織ちゃんって子とくっついたんか?」
裕子は俺が中学時代の時もちょくちょく遊びに来ていたので
俺の幼馴染みや友人のことをよく知っている。

「誰ともくっついてねぇよ」
「なんやそうなん?おもしろないなぁ。けどその迷う気持ちはよーくわかるで。
 料理上手で家庭的ななつみちゃん、対するはスタイル抜群で奇麗な圭織ちゃん。
 あんた両手に華やないの。モテる男は辛いねぇ」
「ほっといてくれよ」
「もー照れやんでもエエやん(笑)そういえば潤くんと孝政くんは元気にしとる?
 潤くんはかわいくなっとるんやろうなぁ」
潤はかわいい系の顔をしているので年上ウケが良い。

「まさかとは思うけど…やめろよ」
「あ、え?あは、あはははは、冗談に決まっとるやないの」
おいおい。。

「孝政くんは?あの子は同じ大阪弁やから好感持てるわー」
「あぁ、あいつなら彼女ほしがっていたぜ。。ってやめろよ」
「あは、あはははははは」
174 名前:神楽綾稀 -突然の携帯- 投稿日:2001年11月30日(金)17時03分18秒






「それじゃ部屋戻るわ。おやすみーチュッ」
「投げキッスなんてやめろ」
ほろ酔い気分で裕子は部屋を出ていった。

さて、本の続きを…

ピルルルルルルルッ!!!

ピルルルルルルルッ!!!

とその時俺の携帯が鳴り出した。


携帯は…

A:⇒なつみからだった
B:⇒圭織からだった
C:⇒矢口さんからだった


*注意*
ここでの携帯の会話内容は「普通の内容(たわいもない話)」となります。
「次の休みに何処へ行く等の約束(確実)」の内容ではないのでご了承ください。
(それを匂わす会話はアリですが…)
175 名前:take 投稿日:2001年11月30日(金)17時05分39秒
うーん。リアルタイム(^−^;)
何度も言いますが、同一人物じゃないです(w
176 名前:和也 投稿日:2001年11月30日(金)17時06分16秒
最近、いろいろあってこれなかったんですが、あいかわらず更新はやくてイイ感じですね 

>161 神楽さん
萌えさして頂きましたw 矢口いいですねぇ〜 
177 名前:take 投稿日:2001年11月30日(金)17時12分25秒
選択忘れてた(^−^;)
1で
178 名前:和也 投稿日:2001年11月30日(金)17時16分54秒
すんません 選ぶの忘れてました
ここはもちろんCの矢口さんでw
179 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月30日(金)17時17分25秒
中澤姉さん登場させちゃいました^^;
見ての通りの設定なので恋愛に発展することはまずないですが
サブキャラを固めれば本編も一層面白くなるかなぁと思いまして。
後は…加護と市井ですね…それと…おっと危ない。
加護、市井(たぶん)メインキャラ加えて
更に2人のこれまたメインキャラ(たぶん)を予定してます。
まだ先になりそうですが…だいたい予想できるかな^^;
福田と新メンに関しては以前出す予定はないのでご了承ください。

>165 七資産さん
ありがとうございます。矢口派ですか?^^;

>166 ときモニスレッド閲覧者さん
出ました後藤。
矢口、保田方面の爆弾キャラとして楽しく使っていこうかなとw
と同時に、多方面に首を突っ込む面白いキャラに育てようと思います。

>167 ふぁーすと。さん
後藤に加えて加護はこれまた爆弾キャラとして登場予定です。
控えめなんだけど言うことは大胆…みたいなキャラにできたらなぁと思います。
矢口は引き続きこんな感じでw
180 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年11月30日(金)17時27分52秒
つうか早っw
こちらとしてもすぐに反応をいただけると嬉しいです^^

>takeさん
ほんとシンクロしてますねw

>和也さん
ありがとうございます。
それじゃ次の目標は和也さんを矢口以外で萌えさせる、これでw
181 名前:よすけ 投稿日:2001年11月30日(金)18時58分20秒
中澤姉さん・辻と3人暮らし・・・も、萌える。
残りのメインキャラは松浦とか?あとは見当つきません(w

選択肢にはとりあえず登場してない人物が出ていないので、
お目当てのCと見せかけてB!!(w
いやー、自分は誰々が一番好きというのが明確には決まってないので。
っつーかほとんど好き(w
182 名前:選択人 投稿日:2001年11月30日(金)21時46分04秒
Cですね
183 名前:viva 投稿日:2001年11月30日(金)22時35分59秒
Bを希望です。
184 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月01日(土)00時05分17秒
中間集計です。
A⇒1
B⇒2
C⇒2
以外と『B』が健闘してますねぇ。
ここでは圭織人気があまりないっぽい?ので
これは部活を通してのいしよし狙いなんでしょうか?
あれ、俺深読みしすぎですか?w

全然逆転の可能性があるので、もう少し待ってみますね。
明日はフリーなので今日は結構書けそうです。
よろしければお付き合いください。

>181 よすけさん
うーん、良いところ突いてますねw
そういや松浦がやるスポーツといえば○○○みたいなイメージがありますよね。。。
これ以上は秘密でw
この小説を通してよすけさんが誰が好きなのかという的を絞りのお手伝いができたら
面白いかなぁと。
面白い人物像が書けるようにいっそう努力してみます。

それでは引き続き投票のほどよろしくお願いしますm(_ _)m
185 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月01日(土)01時09分54秒
面白いです。
Aでお願いします。
186 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月01日(土)02時42分16秒
Bでお願いします
187 名前:和也 投稿日:2001年12月01日(土)02時47分32秒
>180 神楽さん
神楽さんの書く話はとてもおもしろいので、その目標はすぐに達成できそうですよw
188 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月01日(土)04時53分18秒
A⇒2
B⇒3
C⇒2
なので『B』進行ですね。

>187 和也さん
ちょっとしたイベントを設けないと苦しいかな^^;
がんばってみます
189 名前:神楽綾稀 ->>174選択肢『B』- 投稿日:2001年12月01日(土)04時55分29秒
圭織だった。

ピッ

『もしもし、圭織だけど…久人?』
『ああ、そうだけど。どうした?』
『ちょっとーなんで今日部活来ないのよー』
『なんでって言われてもなぁ。俺部員じゃないし』
『仮入部員にあんたのこと結構尋ねられたんだからね』
『何て?』

なんとなく理由を聞いてみた…が

『ダーメ、言うと久人調子に乗るから』
『孝政と一緒にするなよ。それよりも1年で吉澤って子が入ってきただろ?どうなんだ?』
たぶん2、3年に混ざってもレギュラーを獲得するであろう吉澤さんのことについて聞いてみた。

『あ、あの子ね。レギュラーは確実なんじゃないかなぁ。
 とにかくシュートフォームが奇麗なのよね…って今考えてみると久人とソックリだったような』
『ん?俺と?』
『あ、ううん、何でもない。とにかく、時間があったらバスケ部来てよね』
『それは勧誘なのか?』
『うーん、ぶっちゃけるとそうしてほしいけどね。
 孝政も久人と一緒にプレイしたがってるし…私も…』
190 名前:神楽綾稀 ->>174選択肢『B』- 投稿日:2001年12月01日(土)04時56分02秒
『…』

『あ、いや、みんないた方が楽しいから。とにかくそういうこと』
『はいよ、それじゃ時間が空いたら吉澤さんにでも会いに行くよ』
『まったく、調子良いんだから』







『突然電話して悪かったわね』
『暇が潰せたから感謝してるよ』
『そ、それじゃまた明日』
『うい、おやすみ』

…圭織と電話でこんなに話したのって久しぶりだな。。

さて寝るか。
191 名前:神楽綾稀 -何気ない朝- 投稿日:2001年12月01日(土)04時56分55秒
コンコン!

コンコン!

「久人ー朝ご飯できてるでー。はよ起きてきなー」


「…朝か。わかったー今起きるから」
これで3日連続で遅刻の心配なしか。
すごく優秀のような気がした…つっこむなよ。

「お兄ちゃん、おーはー!なのれす」
「希美おはよ」
今日もまた豪華な朝食が俺を迎えてくれた。
「相変わらずすごいなぁ。美味そう」
「てへてへ」
照れる仕草がかわいい。

「今日は私も手伝ったんやで」
「おいおい、大丈夫なのか?」
「ちょっとあんた失礼やなー」

とてもにぎやかな食卓。
普通のことなのに俺は何か満たされたような気がした。


「行ってくるわー」
今日は誰とも約束をしていない。
途中で缶コーヒーを買い、1人あたたかい春風の中を歩いて学校へ向った。
192 名前:神楽綾稀 -嬉しい昼食相手- 投稿日:2001年12月01日(土)04時58分28秒
校門手前。
「ん?あれは潤だな。おーい」
すぐさま潤は俺に気付いた。
「あ、久人。おはよう。今日は1人?」
「あぁ」
何気ない会話を交わしている間に話は部活の話題へ流れていった。
「テニス部はどうなんだ?」
「うん、今年はなんだか人気があるみたい。レベルも結構高いよ。」
「そっか、テニス部も人気あるのか。」
「久人はバスケ部の受付を手伝ったんだってね。圭織が言ってたよ。あれ大変でしょ(笑)」
「つーか、ハメられたよ。そっちも人気あるってことは混雑したのか?」
「まぁ多いといってもバスケ部に比べたらね少ないからね。スムーズにいったよ」
「で、かわいい子とかは?いるわけ?」
「はは、それは久人じゃなくて孝政が振る話題だね(笑)」
「なんだよ乗らねぇのかよ。せっかくお前のタイプを聞き出せると思ったのに」
「(笑)」







午前中の授業は適当に終らせ、さぁ昼食の時間だ。
いつも通り購買で並んでいると、いきなり後ろから肩を叩かれた。
誰だ?

A:⇒弁当を持ったなつみだった
B:⇒同じく弁当を持った石川さんだった
C:⇒同じ列に並んでいた矢口さんだった
D:⇒満面の笑みを浮かべた後藤さんだった
193 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月01日(土)05時04分31秒
今回も選択肢を出しましたが、そろそろ大きなイベントを発起しないと
グダグダの展開になりそうですね。
「放課後」では大きな分岐を出すことにしてみます。
っとまぁこんな状態なので、アイデアの方よろしくお願いしますm(_ _)m
特に通学途中、学校内(授業中とか)、昼食等のイベントが貧困しそうなので
ぜひともご協力を。

ちなみに今回の選択肢ですが
『B』だと吉澤が、『C』だと保田が必然的についてきますので参考までに。

あー裏話なんですが、前回の選択肢は「まぁ『A』だろうなぁ」なんて
思っていたら予想外の『B』にw
ということで『A』も書いてあるので廃棄にあげておきますねw
194 名前:よすけ 投稿日:2001年12月01日(土)05時07分16秒
>そういや松浦がやるスポーツといえば○○○みたいなイメージがありますよね。。。
なんとなく見当ついたけどもういちいち言うのはやめときます(w

選択肢はDで!!
195 名前:サスケ 投稿日:2001年12月01日(土)09時42分39秒
 Dでしょ!
196 名前:take 投稿日:2001年12月01日(土)13時49分18秒
B!といいたいけど、自分で書きたいのでD(w
197 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月01日(土)17時41分39秒
>174
仕事のおかげで、選択肢参加できなかったよ〜。
もちろん選択肢は、A:⇒なつみからだったを希望してたのに〜と、思ったてたら、
廃棄ルートの方に早速書いていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

中澤姉さんは、意外なところでの登場にビックリです。
3人での新生活どうなるんでしょう?期待してます。
圭織人気ないんですか?私はここでの、圭織のキャラは結構好きですよ。
これからも、どんどん絡んでいってほしい一人です。

今回の選択肢、廃棄ルートでなっちからの携帯であれば当然、Aですが、
本編を考えると、「満面の笑みを浮かべた後藤さんだった」の方が面白いので、
Dを選択!。(なっちごめんm(_ _)m)






198 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月01日(土)20時10分11秒
明日は某資格試験だ( ´д`)

>選択肢
圧倒的にDですね。
後藤人気がすごいのか、それとも久人との絡みが面白そうなのかw
個人的にも後藤には引っ掻きまわしてほしいと思ってますので
極力面白いキャラを出せたらなぁと。

>194 よすけさん
たぶん正解ですw

>196 takeさん
いしよしはお任せします。
すごく楽しみです^^
takeさんの廃棄は良い刺激になります。

>197 ふぁーすと。さん
どもです。
俺的にはほんとに「なつみから電話」だったんですよ。
よし、ここでなつみだ!と思って書いたんですが思いっきり空回りしたしw
そこが面白いところでもありますね。

圭織、俺もこのキャラは気に入ってます。
ただ同じバスケ部にいしよしがいるので、圭織的には厳しい相手かなぁなんて^^;

中澤姉さんは迷ったんですが、これ以上ややこしくなるのは御免なので
血を繋げちゃいましたw

それでは->>192選択肢『D』-でお楽しみください
199 名前:神楽綾稀 ->>192選択肢『D』- 投稿日:2001年12月01日(土)20時11分36秒
「あ…」
「へへへ、先輩はっけ〜ん」
そこには満面の笑みを浮かべた後藤さんが立っていた。
昨日の勢い…俺ちょっと苦手かも。。

「や、やぁ」
「あーなんかつまんなそうな顔してる。せっかく声かけたのに。
 これでも緊張したんですよーあははは」

緊張という言葉が一番似合わないぞ。

「いや、別にそんなことないよ。それより後藤さんは何をしてるの?」
「ゴトウ今日はパンなんですよー。家にお弁当忘れてきちゃって。
 あーそうだ!ゴトウを一緒にお昼ご飯しませんか?」

家に忘れたって…

「後藤さん友達とかと約束してないの?」
「約束なんかないですよ。あんまりともだち多くないし。。
 それとも先輩は約束とかあるんですか?」
あれ、うつむいちゃったぞ。俺何か悪いこと言ったか?
すごく友人が多そうな子にみえるんだけどなぁ。

「いや、俺は誰とも約束してないよ。だから後藤さんが良いのなら一緒させてもらうけど」
「ほんとですかー!やったー!」
後藤さんがフニャと笑う。

「それじゃゴトウもパン買ってくるので待っててくださいねー」
200 名前:神楽綾稀 ->>192選択肢『D』- 投稿日:2001年12月01日(土)20時12分21秒
パンとジュースを購入後、後藤さんの希望で屋上に向い
日差しが一番あたたかい場所を見付け腰を下ろした。







「こんなところを誰か他の女の子に見られた怒られるかなぁ。先輩モテるんでしょ?はは」
「さぁな。でも産まれてこのかた付き合ったことなんてないよ」

まぁ一通りのことは…経験してるけど。。
あー、勘違いするなよ。そのデートとかキスまでだ。

「うっそー!意外すぎますよぉ。
 だって昨日なんかはやぐち先輩とデートみたいで楽しそうでしたよ。絶対慣れてますよー」
「そりゃデートは何回かしたとこあるよ。でも付き合ったって記憶は…ないなぁ。
 それはそうと後藤さんも男子からかなり人気あるんじゃない?俺となんか一緒にいていいの?」
「後藤は好きな男の子としか一緒にいたくないです。だから、先輩ならオールオッケーですよ」

どうやら俺のことを気に入ってくれたみたいだが。。

「あー先輩ちょっと照れてる、似合わないなぁあははは。
 あーあ、こんな事になるなら「応援する」なんて言わなきゃよかったかな…」
「ん?応援?」
「いやこっちの話です。それよりその先輩が飲んでるジュース何ですか?」
「バナナオレ…って我ながら変なのを買ってしまったと思ってるんだけど」
「ちょっとください」
「え!?あ…」

そういうと後藤さんは俺からパックジュースを奪って飲んでしまった。

…間接。。
201 名前:神楽綾稀 ->>192選択肢『D』- 投稿日:2001年12月01日(土)20時12分59秒

「あ、おいしぃ。ゴトウも今度からこれにしよーっと」
「後藤さん、その…」
「何ですか?ゴトウのイチゴミルクがほしいんですか?」

そういうことはまったく気にしないのかな。。

「いや、その…まぁいいや」
「ふへへへ、間接キスごちそうさまでした。やぐち先輩とはまだですよねぇ?
 ゴトウ一歩リードかな?」

…前言撤回。

「ごちそうさまなんて女の子が言わない方がいいぞ」
「あれ、そうですか?好きな人のクチビルは男でも女でもほしいものなんですよ」
クチビルって生々しい表現だな。。

「いや、そういう意味じゃ…それに、そのさっきから好き好きって…」
「あ、もうこんな時間!私次体育なんですよ!すいません、先戻りますねぇ」

後藤さんは行ってしまった。
なんか『つかめない』子だなぁ。

そう思いながら俺はその場に寝転がった。。。
202 名前:神楽綾稀 -積極的??- 投稿日:2001年12月01日(土)20時14分08秒
クラスに戻って午後の授業の開始だ。

あれ?次の教科って…

「なぁ潤、次は何の授業だ?」
「久人は昨日何も聞いてなかったの?
 次はクラス会(学級会)だよ。何か決めるんじゃないかなぁ」
「ふーん、そっか」

先程の眠気が消えない。
絶好のお休みタイムだな。。







ザワザワ

ザワザワ

「はぁーい!皆さん、立候補は揃いましたね。それでは投票してください!!」

…元気の良い先生だな。。

ウトウト

ザワザワ
203 名前:神楽綾稀 -俺のキャラ- 投稿日:2001年12月01日(土)20時14分51秒
「久人ー、久人ー起きんかい」
「…ん」
…何故か孝政だった。

「…ん…なんだよ、俺寝てるからパス…てゆうかお前がなんで俺のクラスにいるんだよ」
すでにバレているとは思うが、孝政は一応しゃがみ込んで身を隠す。
まぁクラス全体がザワついたり、席を移動したりしているやつもいるから
1人くらい増えたところでわからないか。
「うちのクラスはもう終ったから暇でなぁ。
 お!おまえの名前に書いてあるやん。立候補とはおまえらしくないやね」
「はぁ?俺の名前?何言ってんだよ」

…と何気に黒板を見てみると

-クラス委員、副クラス委員 立候補者-
男子
・雛罌粟久人
・○○○○○
・昴潤
・○○○○○

女子
・矢口真里
・安倍なつみ
・○○○○○
・保田圭
204 名前:神楽綾稀 -先生の罠- 投稿日:2001年12月01日(土)20時15分27秒
「あ!?」
グイッと孝政のむなぐらを掴む。
「おい、どういうことだよ!なんで俺立候補してんだよ!?」
「んなこと知らへんがなぁ。俺は今来たばっかやで」
すると
「まぁまぁ、2人も落ち着いて。」
潤が割って入ってきた。
「おい、潤これどういうことなんだ」

潤は苦笑しながら俺に理由を話してくれた。
どうやらこの時間はクラス委員を決める時間だったらしい。
とりあえず立候補を募ろうということなったんだが
俺が寝ていることに先生が気付き、いたずら心で名前を書いたそうだ。

先生と目が合った
おいおい、ウインクしてるぞ。。

俺の名前が挙がる矢口さんが立候補。
それを見てなつみも立候補しそうだ。
保田さんは矢口さんから強引に推薦されたらしい。
潤は立候補したそうだ。
…みんなやる気あるねぇ。。
って他人事じゃねぇな、下手すりゃ俺になるんだから。

投票で
クラス委員2人(男女1人ずつ)副クラス委員(男女1人ずつ)で計4人。
副クラス委員というのは、クラス委員が何らかの事情で学校に来られなかったり
委員会に出れなかったりしたとき、代理となるそうだ。

そうこうしてるうちに投票が開始された。
205 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月01日(土)20時16分06秒
読み手さんの1票でクラス委員4人が決まります。
以下のうちから2人ずつ(男女1人ずつ)選んでください。
クラス委員と副クラス委員の選択の重複はダメです。

例:クラス委員⇒久人となつみ 副クラス委員⇒潤と矢口

今回は選択肢ではなく投票決定なので、これにより今後のストーリーが違ってきます。
もちろんこの場合、廃棄ルートで複数のパターンを作ることは不可能ですので
慎重にどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

-クラス委員-
(男)
A:⇒雛罌粟久人
B:⇒昴潤
C:⇒2人以外のエキストラ
(女)
D:⇒安倍なつみ
E:⇒矢口真里
F:⇒保田圭
G:⇒3人以外のエキストラ
上記8人の立候補者から男女1人ずつ

-副クラス委員-
(男)
A:⇒雛罌粟久人
B:⇒昴潤
C:⇒2人以外のエキストラ
(女)
D:⇒安倍なつみ
E:⇒矢口真里
F:⇒保田圭
G:⇒3人以外のエキストラ
上記8人の立候補者から男女1人ずつ
クラス委員で選択した名前と重複不可

*注意*
エキストラというのは新キャラという意味ではなく、ほんとにエキストラです^^;
206 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月01日(土)20時18分27秒
>>192の廃棄ルートは>>202へ上手く繋げてもらうとありがたいです。

それと今回の選択は上記の通り廃棄ルートを作ると
とんでもないことになる(つうか不可能)になるので
一発決定です。
慎重にどうぞw

それではお待ちしておりますm(_ _)m
207 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月01日(土)21時33分48秒
>それを見てなつみも立候補しそうだ
微妙な女心ですねw。矢口に対するライバル心?

クラス委員の仕事の多さによって、久人の今後の部活再入部?にも影響でるし、
下校時一緒に帰るイベントが多くなる可能性もあるし、いろいろ難しい選択ですがですが、
「クラス委員⇒A:久人&D:なつみ 副クラス委員⇒B:潤&E:矢口」でお願いします。

あと、つんく♂氏がなっちについて語った、
「有無を言わせない、チャーミングさで、クラスで一番最初に目をつける娘。」
という、感じをこのスレでも出していってくれたらうれしいです。
208 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月01日(土)22時30分13秒
初投稿です。

神楽さん版、”ときモニ”とっても面白いです!

だんだんとキャラの背景や性格がでてきて、
感情移入しつつあります。

選択肢は、幼馴染になのにこれまで選ばれていない下記で!

クラス委員・・・A 久人 D なっち
副クラス委員・・・C その他 G その他

副クラス委員をあえてエキストラにすることで、
なっちとの絡みが増えるのを希望(^^;
209 名前:タイガー 投稿日:2001年12月01日(土)22時50分38秒
毎回楽しみにしてます。頑張ってください。
クラス委員   久人 なっち
副クラス委員  潤  矢口
でお願いします。
210 名前:TNPP 投稿日:2001年12月01日(土)22時59分13秒
ハジメマシテ。いつも楽しく拝見させてもらっています。

クラス委員:久人&矢口
副クラス委員:潤&保田

を希望します。
というのも委員会はたぶん選択肢で出る出ないが選択できると思うんですよ。
でここに出てくるキャラの性格的に、まず女の子勢はサボらないと思うんですね。
ということで必然的に副クラス委員(女)になったキャラはほとんど登場しないかと。
逆にクラス委員(女)に保田を置いて、副クラス委員(女)を置いても面白いかもしれません。
保田の性格的に矢口を気使って、わざと委員会を休んで副委員の矢口を久人と絡める
みたいな恋愛の駆け引きなんかが見れそうですね。
なっちを置いちゃうと、闘争心から矢口に譲らなさそう(w

なんて考えちゃいましたが、誰になろうと楽しい話が展開されそうですね。
がんばってください。
211 名前:TNPP 投稿日:2001年12月01日(土)23時01分06秒
すいません訂正です
>>210 L8
>逆にクラス委員(女)に保田を置いて、副クラス委員(女)を置いても面白いかもしれません
逆にクラス委員(女)に保田を置いて、副クラス委員(女)に矢口を置いても面白いかもしれません

失礼しました
212 名前:よすけ 投稿日:2001年12月01日(土)23時18分54秒
後藤がいい!!ときモニ。での後藤を越えた気がする。

クラス委員なら状況によって仕事の有無を操作しやすいと思うので単純に好きな娘。を入れてみました。
クラス委員⇒A&E 副クラス委員⇒C&F
213 名前:take 投稿日:2001年12月02日(日)02時13分25秒
大量更新ですねヽ( ̄▽ ̄*)
ここの選択はちょっと手を出さないで見てみようと思います(謎)
214 名前:和也 投稿日:2001年12月02日(日)04時07分17秒
>213 takeさん
なぜか俺もそんな気分ですw
ちょっと様子を見てみましょうw
215 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月02日(日)09時14分54秒
昼から某資格試験。。

>207 ふぁーすと。さん
まだなちまりの絡みはないですが、今後ライバル心など表現できればいいかなぁと。
こう露骨に表情には表れないライバル心みたいな感じでw
やっぱりサッパリしてたほうがいいですかね?
こうドロドロっとしたやつもドラマ性があって面白いかなと思いうんですが。。

>「有無を言わせない、チャーミングさで、クラスで一番最初に目をつける娘。」
これは俺の課題ですねぇw難しい。
簡単な表現だと「なつみを慕う男」みたいなのを登場させればいいと思うんですが。
例えばクラス委員の男がエキストラになればなつみの相手はエキストラになる
可能性があって…ってw

>208 名無しの権兵衛さん
はじめまして。読んでいただいて光栄です。
感情移入いていただけましたかw
>副委員はエキストラ
これはちょっと面白い選択かもしれませんね。
ふぁーすと。さんのレスで述べた通りのことが起きそうでw
迂闊に久人は委員会をサボれないみたいな。
さて、どうなるものか。。
これからもどうぞよろしく。

>209 タイガーさん
ありがとうございます。
やっぱ久人となつみは鉄板なのかなぁ。。
216 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月02日(日)09時24分37秒
>210 TNPPさん
ありがとうございます。
っていうかすごいヨミをされてますねw
確かに副委員(女)はあまり出番はないかもしれません。
委員:なつみ、副委員:矢口になった場合、矢口の心情はきっと
「なっち休まないかなぁ」なのかなw
ちょっと複雑なライバル心ですね。
TNPPさんの言う通り、ここはヤッスーでいくのも面白いかも。。

>212 よすけさん
後藤がよすけさんの心を捕らえたようでw
これからもバンバン出していくのでよろしくお願いしますね。
後藤はキャラ的にも使い勝手が良いから出しやすいなぁw

>213 takeさん
おっとどうされましたか?
気になるのは1年のクラス委員、特に…ってとこですかね?w

>214 和也さん
こちらも珍しく矢口をパスですか?w
俺的には矢口がクラス委員になるのが良いかなと思っていたりしてます。
なつみは幼馴染みだし料理部に入っているしで、結構絡めるイベントがあると
思うんですよ。
それと同等のポストを得るにはここは外せないかなぁなんて。


それでは、試験会場に行ってまいります( ´д`)
217 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月02日(日)18時13分07秒
資格試験終了しました。
てゆうか俺も終了。

>クラス委員
これ以上投票はないっぽいですね。
つうことでクラス委員の発表です。

-クラス委員-
男⇒雛罌粟久人
女⇒安倍なつみ

-副クラス委員-
男⇒昴潤
女⇒矢口真里

で決定します。
副クラス委員は保田と矢口が2票で同数なんですが
クラス委員の方で矢口には2票入っているので
矢口で決定させていただきました。

更新の方ですが、もう少し待ってください。
少し片付けたい仕事がありますのでm(_ _)m
218 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月02日(日)18時29分35秒
今ときモニ。スレッドを見てきました。
すぐに更新というわけにはいきそうにないですね。
ご迷惑お掛けしてますm(_ _)m
219 名前:take 投稿日:2001年12月02日(日)18時35分41秒
さて、1年生はどうなったのだろうか(w
220 名前:take 投稿日:2001年12月02日(日)19時00分57秒
神楽さん>
ここは更新しても大丈夫じゃないでしょうか?
どうやら、また俺が悪いらしいですし(^−^;)
まぁ、俺も返事待ってた方なんですが・・・
221 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月03日(月)12時05分48秒
資格試験どうだったんでしょうか?
試験勉強の中、執筆ご苦労さまでした。

クラス委員決定しましたね。
矢口に負けると思ってましたので、私としては大変よかったです。
私の希望としては、矢口とはさっぱりとした恋のライバル関係でいてほしいですね。
ところで、矢口、圭ちゃんの部活動って、まだ決まっていませんでいたっけ?
クラス委員ですが、
takeさんが気にしてる1年のクラス委員も、確かに気になるが、
B組のクラス委員はどうなったのでしょうか?圭織も好きなキャラですから気になります。
222 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月03日(月)17時17分08秒
更新待ってます
223 名前:ゆきにょん 投稿日:2001年12月03日(月)21時41分22秒
みなさまはじめまして♪
ポップコーンラブ面白い!!
感情移入しやすく、男のキャラも好感がもてました。
話の冒頭に名前が書いていなくても誰が話しているのかが伝わってきてすごいです。
十分神楽さんの色がでてるとおもいますよ。
ちなみに矢口好きで、今でもバスケやってたりします。
これからも楽しく読ませてもらうのでがんばってください。
224 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月03日(月)23時55分47秒
更新停滞、ご迷惑をお掛けしました。
正式に承諾をいただきましたので、更新を再開させていただきます。
またお付き合いの方していただければ幸いですm(_ _)m

>220 takeさん
ご迷惑お掛けしました。
今回の件で私の方も再度整理ができましたので
更新の方再開させていただきます。

>>221 ふぁーすと。さん
いろいろとありがとうございます。
試験の方ですが、合格不合格は5分くらいということで^^;
クラス委員は久人となつみで鉄板でしたね。
なつみは久人から見て「幼馴染みという場所」があるので
久人にから見てそういう場所がない矢口や保田でも良かったかなぁと。
圭織はバスケ部という選択肢で会えるので、クラス委員には絡めませんでした。
それと同様に1年生も「場所」が確立しているキャラはクラス委員に絡めていません。
次を読んでいただければすべてわかるかと思います^^

部活ですが保田の場合はバイトがあるので所属不可、矢口はキャラ的に
帰宅部かなぁなんて思ってますが、何かに所属させた方がいいのかなぁ。
部活はバスケ部とテニス部があるので、全部をそこに放り込んじゃうと
特色がないかなって思って無所属にしているんですが。

225 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月03日(月)23時56分18秒
>>222 名無しさん
お待たせしましたm(_ _)m

>>223 ゆきにょんさん
はじめまして、感想ありがとうございますm(_ _)m
俺の書く文章ですが、そんなに誉められたものじゃありません^^;
まだまだだと思っています。
しかも今回のは完全オリジナルではなく派生という形ですので
それに大きく助けられている感じでもあります。
よろしければこれからもどうぞよろしくお願いします。
ちなみに俺はテニス部でしたw

それでは続きです。
226 名前:神楽綾稀 -幼馴染みの2人- 投稿日:2001年12月03日(月)23時57分48秒
全員の投票が終了。
結果…俺かよ。。

クラス委員は俺となつみ、副クラス委員は潤と矢口さんで決まった。
なつみがこっちを見てニヤ〜と笑っている。
矢口さんは…少し肩を落としている様子。
つうかさ、みんなそんなにクラス委員の仕事がしたいのか?

「は〜い、これでこの時間は終りです。クラス委員と副クラス委員は放課後
 全学年の顔合わせがあるので会議室に集合してね。それではがんばってください」

いきなり仕事ですか?
さすがに第1回からサボるわけには…いかないだろうな。






最後に授業もソツなくこなした。
ふぅ、でもこの後委員会があるんだよな。
227 名前:神楽綾稀 -グループ- 投稿日:2001年12月03日(月)23時59分05秒
「久人ちゃ〜ん、早速仕事だねぇ」
「…なんでそんなに嬉しそうなんだよ。ったく面倒だなぁ。
 潤、お前代りにクラス委員やってくれよ。」
「はは、そんなこと言われてもなぁ」
そんなことを3人で話していると…

「あのぉ、矢口も仲間に入れてもらえないかなぁ」
そこには幼馴染み調の会話に入れないでいる矢口さんがいた。

「あ、ごめん。えーと…」
と紹介しようとすると
「同じ副委員の昴潤です。よろしく」
「安倍なつみです。なっちって呼んでくれれば良いからね」
「あ、矢口真里です。呼び方は何でも良いよ。よろしくね」
俺が何をするでもなく打ち解けたようだ。

「それじゃ行くとするか」
「は〜い」
俺達4人は会議室に向った。
228 名前:神楽綾稀 -テニス部後輩登場- 投稿日:2001年12月03日(月)23時59分58秒
まだ仕切る先生が来てないらしく会議室はザワついていた。
さっさと終らせて帰りたいんだけどなぁ。。

「昴先輩!クラス委員になったんですか!?」
といきなり後ろから声が。
昴先輩?潤のテニス部の後輩かな?
そこには見た感じ元気そうな女の子が1人立っていた。

「あ、松浦さん。松浦さんもクラス委員になったんだ」
やっぱり潤の後輩らしい。
「こちらは…」
俺達は潤から紹介を受けた。
「テニス部1年、松浦亜弥です。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
軽くに挨拶を済ます。
229 名前:神楽綾稀 -意外な人物- 投稿日:2001年12月04日(火)00時00分39秒
すると
「あ、先輩」
今度は誰の後輩だ?
と後ろを振り返ると石川さんがいた。

「え!?」

正直びっくりした。
石川さんがクラス委員に…立候補したのか?まじで?

「石川さんもクラス委員になったんだ?」
「は、はい。。よっすぃーの推薦なんです。ネガティブな自分を変える良い機会じゃないかって。
 私も前に出て自分を変えなきゃと思ったので、思いきってやってみることにしたんです」
「そっか、がんばってるんだね」
「でも内心ドキドキしてたんです。同じクラス委員の男の子とはお喋りしたことないし
 副委員の女の子もまだ友達じゃなくって。正直、先輩に会えてホッとしました」
と少々顔を赤くして石川さんは答えてくれた。

「ひなげしくん、その子だれ?」
と矢口さんが尋ねてきたので、これを機会にみんなに紹介した。
「ふぅーん、ひなげしくんは1年生にもかわいい知り合いがいるんだね。。」
…矢口さん、そんなにうつむかれてもなぁ(汗
なつみは石川さんのことが気に入ったらしく楽しくお喋りをしている。
良い感じだ。
230 名前:神楽綾稀 -潤に見透かされている久人- 投稿日:2001年12月04日(火)00時02分15秒






しばらくしても先生は来ない。
人数からして各学年のクラス委員は揃ってるみたいだけど。。

なつみ、潤、矢口さん、石川さんの4人はうまく打ち解けて何か喋っている。
…何か俺の名前が会話に挙がっているのは気のせいか?
ツッコミに入ろうとした時、俺は肩を叩かれた。
松浦さんだ。

「あの、先輩ってすごいんですよね?」
「え?」
この子はいきなり何を言い出すんだ?

「昴先輩が言ってました。私が昴先輩に『先輩って何でもできてすごいですね』って言ったら
 『久人の方がすごいよ。彼はやらないだけで、その気になれば何でもできちゃうからね。
 練習とかしないと何もできない僕より幾分すごいよ。って僕の幼馴染みなんだけど
 言ってもわかんないよね。ごめんね。』って。」

潤のやつ余計なことを。
231 名前:神楽綾稀 -潤に見透かされている久人- 投稿日:2001年12月04日(火)00時03分06秒
「うーん、俺からしてみれば潤の方がよっぽどすごいと思うけどな。勉強もできるし
 スポーツもできるし、羨ましいことばかりなんだけど。俺なんて全然…」
「あ、やっぱりだ。昴先輩の言った通りですね。」
「え?まだ何か?」
「『久人はすぐ自分を否定するから』って言ってました。」

潤のやつ(以下略

「でも私2人共すごく尊敬してますよ。先輩もそんなに自分を否定しないで自信を持ってください。
 尊敬する後輩もいるんだなってことを知っててもらうと後輩も喜ぶと思います。」

なんか率直に『純粋』って言葉が似合う子だなぁ。

「わかった、気をつけるよ。松浦さんみたいにかわいい後輩に尊敬されるのは悪くないしね」
といたずらっぽく言ってみると
「いえ、私はかわいくなんかないですよ。」
キッパリと否定されてしまった。しかも笑顔で。
「それじゃ、私は席に戻りますので」

行ってしまったぞ。
232 名前:神楽綾稀 -委員会が終って…- 投稿日:2001年12月04日(火)00時04分03秒
しばらくして先生が来た。
会議の内容だが、ほんとに顔合わせというだけですぐに終了した。
こんなんだったらわざわざ集まる必要もなかろうに。。


さて、もう帰りだけど、このまま何もせずに帰るのか?

A:⇒なつみの料理部におじゃまする
B:⇒バスケ部を覗く
C:⇒もう夕方だけど矢口さんと約束の映画を見に行く
D:⇒後藤さんと繁華街へ繰り出す
233 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月04日(火)00時06分20秒
更新再開です。
以前述べた通り、今回の選択肢はそれぞれかなり違った方向にしたいと思います。
4つの選択肢1つ1つが1人歩きして、それでまた1つに戻るみたいな。
分岐の中でまた選択肢っていうのも考えています。
それではお待ちしておりますm(_ _)m
234 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月04日(火)00時12分01秒
カオレンジャーさんとの件、よかったですね。
一時はどうなることやらと、心配しました。
さて今回の選択肢ですが、落ち込んでた矢口との約束を早めに守っていくことも考えましたが、
みんな遅くまで残っていて、おなかがすいたので、
A:⇒なつみの料理部におじゃまする。をお願いします。
できたら二人っきりでなく、せっかく仲良くなったみんなで軽い食事を
なっちにご馳走してほしいですね。
235 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月04日(火)00時14分52秒
守ってこそ約束!
Cで矢口さんと映画を見に行こう!
236 名前:タイガー 投稿日:2001年12月04日(火)00時30分35秒
更新再開されたみたいですね。
ここは矢口との約束じゃないですか?
Cを希望。
237 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月04日(火)00時39分00秒
そろそろ夕方。
お腹が減ったので、なっちの料理部に行きましょう〜。

なっちがどんな料理を振舞うのか楽しみです。

というわけで選択はA!でお願いします。
238 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月04日(火)00時50分12秒
そろそろ吉澤が見たいぞ。
なのでBの部活を。
孝政のとの絡みが面白いのでそれも見たいっす。
239 名前:take 投稿日:2001年12月04日(火)00時54分15秒
祝♪更新復帰!
祝花(  ̄◇ ̄)ノ∠※(笑)
どんどんと廃棄に仕事が流れてきますね(笑)
テスト終ったら一気にかきたいと思います。
選択肢はBの"石川さんと一緒に"バスケ部を覗くで(爆)

あと、以前言ってた俺が新しく書く件ですが、保留にします(^−^;)
オープニングが出来あがらないので(苦笑)
俺の場合、ここに来て始めてアイデアが浮かんで、書くタイプですから、
始めが書けないと、中身が出来ていても意味がないんですよ(w
240 名前:kuma 投稿日:2001年12月04日(火)01時03分19秒
ヤグ元気を出して。
クラス委員はなっちに取られのでせめて映画を!
「C」
241 名前:和也 投稿日:2001年12月04日(火)02時01分13秒
更新再開おめでとうございます。
選択のほうはやはりCの「矢口さんと映画を見に行く」でお願いしますw
242 名前:よすけ 投稿日:2001年12月04日(火)02時36分58秒
祝!更新再開&試験終了ですね(w

僕は一押しの娘。がいないというより時によって好きな娘。がコロコロ変わるのですが、
今は後藤&矢口&石川の気分なので、迷った末にC! 
243 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月04日(火)03時31分53秒
A⇒2
B⇒2
C⇒5
D⇒0

で今回は『C』進行ですね。
後藤は0ですか。
落差がありすぎで逆に面白いですw
なつみの料理か、矢口との約束か、後藤に振り回されるか
それともいしよし圭織と一緒に汗を流すか…
どれも濃い内容が詰めれそうですね。
廃棄も楽しみです。

>234 ふぁーすと。さん
その節はご迷惑をお掛けしましたm(_ _)m

>239 takeさん
廃棄の方はゆっくりでもOKなので、楽しみにしております。
でもちょっとtakeさん1人では手におえない数になってきましたねw
まぁ必ずしも廃棄を埋めなきゃダメってこともないんですが
誰か他に手伝ってくれる方がいましたら遠慮なくどうぞm(_ _)m

オリジナルは保留ですか、残念です。
いろいろんな小説を参考にして何か案が浮かんだら開始でいいんじゃないでしょうか。
こちらも楽しみにしてます^^
244 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時34分00秒
潤はテニス部、なつみは料理部、石川さんは吉澤さんを見にいくと言って体育館に向った。
残されたのは俺と矢口さんだけだ。

「あはは、みんな行っちゃった…ね」
「…そうだな。そういや保田さんと一緒に帰ったりしてるんだよね?」
「うん。でも今日はバイトがあるからって先に帰っちゃったから私1人だよ、あはは」
「じゃ、一緒に帰んない?それとも用事があるとか」

「え!?いいの?」

キョトンとした顔でこっちを見る矢口さん。
「あぁ、矢口さんがいいなら」
「うん、帰る!一緒に帰る!」
「じゃあ帰ろう」
2人は学校を後にした。
245 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時35分30秒







「あのさ、ひなげしくんって…帰り道こっちじゃないよね…?」
「やっぱバレた?ごめん、騙すつもりじゃなかったんだよ。ぶっちゃけさ帰ってもやる事が
 ないからさ、矢口さんを送ってからその後繁華街で時間でも潰そうかなって」
「そっか、それなら言ってくれればいいのに。
 矢口もやる事ないから…その…一緒にいてもいいかな?」
「ほんとに?ごめんな、なんか俺が相手を催促したみたいで」
「ううん、全然おっけーだよ。(やったぁ(小声で))」
どうやら矢口さんは俺に付き合ってくれるようだ。

「ところで矢口さんのとこは門限とかあるの?」
「門限?連絡入れたら別に大丈夫だけど、どうして?」
「映画を見に行く約束をしただろ?だからどうかなって。今からだと結構遅くなりそうだからさ」
「映画!大丈夫、行こっ!」
無邪気にはしゃぐ矢口さん。
その笑顔は一緒にいる俺までも明るくしてくれた。
楽しくなりそうだな。
246 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時37分18秒
程なく繁華街の映画館に到着した。
「何見る?最近はちょっと疎くて何が上映されてるのかわかんないや。任せてもいいか?」
「それじゃぁ…あれ、あれが見たいな」
と矢口さんが指さした映画のジャンルはラブロマンスだった。

「いいよ。それじゃ入ろう」
映画代は俺が払うと言ったが、矢口さんは「悪いから」と言ってそれぞれの自負担になった。

会場に入るとそこはなんとガラガラ。
「人、少ないね」
「そうだな、微妙な時間だからな。みんな外で遊んでるんじゃないか?」
「そだね」
俺達は会場の丁度中央にあたる席を選んだ。

「俺ちょっとジュースとお菓子でも買ってくるから待ってて」
「あ、矢口もお金払うよ」
「だーめ、これくらいは俺におごらせてくれよ。」
「うん、わかった。ありがと…」
半ば強引に俺がおごる形に。
ってここでも割勘にしたら男の立場ってもんがないよな。
せっかく付き合ってもらったんだし。

俺は席を立って売店を探した。
247 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時39分16秒
とりあえず自販機で飲み物を。
そういや矢口さんって飲み物何がいいんだろ。。
俺はコーヒーを、矢口さんには…無難なところでレモンティーがいいかな。

次に売店で何かお菓子を。
丁度小腹が空いてきたけど、夕飯が近いから軽いもので。


ポップコーンか。。


良いかも。
「おばちゃん、ポップコーンの一番おっきいやつ1つちょうだい」
「はいよ、ありがとね。こんな大きいの1人じゃ食べないだろ?彼女かい?」
「まぁ…そんなとこだね」
「いいねぇ若いのは。これサービスしとくよ」
と売店のおばさんはポッキーをサービスしてくれた。
「サンキュおばちゃん」
さぁ、会場に戻るか。

会場に戻ると矢口さんは携帯と睨めっこをしていた。
「お待たせ、レモンティーでよかった?」
「うん、ありがと」
矢口さんの横に座る。
248 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時40分49秒
「ポップコーンも買ってきたよ」
「うわっ、おっきいね。ちょっとお腹空いてきたからちょうどいいかも」
「だね。俺さ実は子供の頃すごくポップコーンが好きでさ、親に止められるくらい食ってたんだぜ」
「うそだぁ(笑)」
「ほんとだって」
「矢口も好きだよ。おいしいもんね」

ピピピッ!!

その時や矢口さんの携帯の音が鳴った。
「ごめん、電源切っておかなきゃね」
「メール?」
「うん、圭ちゃんから」
「何て?」
「あ、あは、いや…秘密」

保田さん、勘弁してくれよ(汗

「おっけ。あ、そろそろ始まるな」
「うん」

ブィィィィーン

ブザーと同時に照明が落され上映が開始された。
249 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時42分05秒






ポップコーンをツマミながらコーヒーを飲む。
矢口さんは映画に見入っているようだ。
ラブロマンス系はあまり見ないけど、この映画は結構いいかも。
そういやこの手の映画はなつみを行ったきりだな。。






何気にポップコーンに手を伸ばすと、矢口さんの手に触れてしまった。
「ご、ごめんなさい」
俺が謝る前に謝られた。
「ごめん、って俺は構わないんだけど」
「…」
うつむく矢口さん。
その時映画はクライマックスへ。
「矢口さん、もうラストっぽいよ」
「うそ、ちゃんと見なきゃ」
パッとうつむくのをやめてスクリーンに目をやる。
するとそこには濃厚なキスシーンが展開されていた。

「ロマンチックだね…いいなぁ…」
暗くてよく見えないが、矢口さんはうっすら瞳を潤わせている。

こういう時、どんな言葉で返したらいいんだろう。。。
250 名前:神楽綾稀 ->>232選択肢『C』- 投稿日:2001年12月04日(火)03時42分42秒
映画が終った頃には時間はもう19:30をまわっていた。
丁度夕飯時だけど…

A:⇒矢口さんを夕飯に誘う
B:⇒今日も希美の手料理が楽しみだなぁ
C:⇒矢口さんとは別れてまたその辺をぶらつく
251 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月04日(火)03時46分21秒
今回はちょっと矢口との距離を縮めてみました。
>>232の廃棄がどうなるかわかりませんが
それぞれの選択で久人と該当するキャラの距離がいずれも少し縮まるように
書いていただくとありがたいです。
廃棄にあたっては>>244のL2を適当に変えてもらうと
それぞれのバラバラになる理由を考えなくても済むので楽かと思われます。

それでは今日はもう寝ますねw
252 名前:和也 投稿日:2001年12月04日(火)03時59分52秒
>251 神楽さん
今回はリアルタイムで見させていただきましたw

またもや矢口で萌えさせて頂きましたw
さらなる萌えを期待して、Aの「矢口さんを夕飯に誘う」でお願いしますw

253 名前:和也 投稿日:2001年12月04日(火)04時06分51秒
>251 神楽さん
ゆっくり睡眠をとって、また萌える話を書いて下さい。
254 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月04日(火)04時07分50秒
>>249 L7
「そういやこの手の映画はなつみと行ったきりだな。。」
に訂正です。
誤字すいませんm(_ _)m

>>252 和也@毎回や矢口に萌える男さん
即反応していただけるとはw
毎度感想ありがとうございます。
ここまできたらもちろん「誘う」が普通かな。
でも他のキャラ狙いなら…
255 名前:take 投稿日:2001年12月04日(火)04時11分03秒
リアルタイムなら負けません(w
256 名前:take 投稿日:2001年12月04日(火)04時15分20秒
リアルタイムに張り合っても意味のないことに気付く(w
選択肢はAで。ここまできたら逝っちゃいましょう(謎)
すでにバスケ部の廃棄は頭に出来てるのでご安心をば(w
257 名前:和也 投稿日:2001年12月04日(火)04時16分39秒
>255 takeさん
さすが「元祖リアルタイム男」ですねw
僕はあまりリアルタイムで見ることがないんで尊敬しますw
258 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月04日(火)06時22分33秒
なっちの選択肢が今回はないので、
A:⇒矢口さんを夕飯に誘う。で、お願い!。
翌朝、半日矢口と一緒だったことを喋ってしまい、なっちが機嫌が悪いそんな姿を
思い浮かべてしまいます。
259 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月04日(火)07時26分03秒
Aでいきましょ!
260 名前:ゆきにょん 投稿日:2001年12月04日(火)10時10分46秒
更新再会おめでとうございます。
Aの「矢口さんを夕飯に誘う」でおねがいします!!
やっぱり矢口はイイ!!
261 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月04日(火)12時58分54秒
他のキャラとの進展を期待して、C!
Cだと誰がでてくるか楽しみです。
262 名前:よすけ 投稿日:2001年12月04日(火)16時45分12秒
同じくCで!
263 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年12月04日(火)16時55分12秒
も、萌えるじゃねーかよコノヤロー!(笑
いやいや、矢口いいですねぇ〜。
テレビとは一味違い、以外とテレ屋さんで。(笑

う〜ん、個人的に後藤さんとの絡みがおもしろかったので、Cでお願いします。

簡素で繰り返しなコメントですけど、
   おもしろいぞ!ポップコーン・ラブ!
264 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月04日(火)19時18分16秒
A⇒5
B⇒0
C⇒3

で『A』⇒矢口さんを夕飯に誘う で進行させていただきます。
『C』の猛追がすごかったですねw

>258 ふぁーすと。さん
それいただきますw>なつみ

>263 ときモニスレッド閲覧者さん
今回の内容も萌えていただければと。
うーん、それにしても名前を出していないのに後藤登場をよまれたとはw
すごいです。

>簡素で繰り返しなコメントですけど
いえ、そういうのが非常にありがたいですm(_ _)m


それでは『A』進行でいきますが、今回の更新は諸事情で少ないです。
一応最後まで書いてあるんですが、ちょっと見直したいところがありまして。
それに見直している最中に『C』に逆転されるとかなり更新が遅れそうなので
一応『A』で行くよーって意思表示ということで。

更新がじょじょに遅くなり、ほんとに申し訳ございませんm(_ _)m

265 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)19時20分24秒
「時間もこんなだし、俺腹減ってさぁ。あー…一緒に夕食とかどう?」
とまぁ、こんな感じで切り出してみたけど、まだ知り合って間もないし断わられるかな。

「うそっ、うん!行く!」
即決なんですが。。

「それじゃちょっとお母さん電話するから待ってて」
そうだ、俺も家に電話しとくかな。

お互いの電話は終ったが、何処で何を食べるなどはまったく決まらず。
とりあえず繁華街を歩くことにした。

「親とか遅くまで遊んでて何か言われないの?それも俺男だし」
「う〜ん、あんまり言われないかな。それに女友達と一緒だって嘘…ついちゃったし…」
「え?そうなんだ…。それじゃ大丈夫だね」
あれ、俺何言ってるんだろ。

「うん、矢口は大丈夫だよ…」

深く考えない方がいいな…
266 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)19時22分07秒







「矢口さんどこか美味しい店とか知らない?詳しそうだよね」
「いろいろ知ってるよ。でもそういうひなげしくんも詳しそうだけど?」
「俺が?そんなことないって」
「だって遊んでるって聞いたことあるもーん。あはは」
「うそ、誰から!?俺はまじで遊んでなんかないぜ?ひどいなぁ」
「あははは。うーそ、ちょっといぢわるしてみましたー」
「勘弁してよー」
「ふふ」
矢口さんはすごく楽しそうだ。

「うーん、俺が知ってるってもなぁ…美味しいラーメン屋くらいだし。
 そういうとこ女の子は嫌だろ?」
「ラーメン?そこ行こうよっ!矢口はそんなこと全然気にしないから」
「ほんと?ならそこに行こうか」
行き先はラーメン屋に決定した。
267 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月04日(火)19時22分48秒
少なくてごめんなさい。
続きはもう少し後ということでm(_ _)m
268 名前:take@本家に負けるな!廃棄も更新だ!!(誤爆) 投稿日:2001年12月04日(火)19時41分48秒
更新お疲れ様です。
しまった。使おうと思ってたラーメンを取られてしまった(苦笑)
まぁ、代用品でなんとかできますけど(笑)
269 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月04日(火)22時10分53秒
>268 takeさん
かぶっちゃいましたかw

お待たせしました。
それでは続きです。
270 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)22時11分31秒
その美味しいラーメン屋には繁華街の裏路地に入らないと行けない。
なのでサラリーマンやラーメン通の間では結構有名なのだが、学生にはあまり知られていないのだ。
でもなぁ、その裏路地ってのが問題なんだよなぁ。。

裏路地に差し掛かる。
当然辺りは真っ暗、裏路地に並ぶ妖しい店のネオン管が道を彩る…
頼む!誤解しないでくれよ。

しかし矢口さんは案の定うつむき、手をお腹のあたりで組んでもじもじしている。

「あ、あのね矢口さん、その…」
と俺がフォローの言葉を入れようとした瞬間、矢口さんが口を開く。
「そのラーメン屋さん…ひなげしくんの友達全員が知ってるの?」
「え?あ、あぁラーメン屋ね。そんなことないよ。
 知ってるのはなつみ、潤、圭織、孝政くらいかな。つまりいつもいるグループぐらいだよ」
「なっちも知ってるんだ…そっか、そうだよね…」

ちょっと残念そうな表情を浮かべる。

「幼馴染みだからな。でもそれ以外では矢口さんが初めてだぜ」
「ほんと?…なんか嬉しいな」

そうこうしているとラーメン屋に着いた。
271 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)22時12分12秒
いらっしゃいませぇ!!!!!!!!!


相変わらずすげぇ声。
「お、久人くんじゃないか!久しぶり!!!!」
「どうもご無沙汰です」
高校生がこの店に来るのは珍しいためか
何回食べにきているうち店長に顔を覚えられ仲良くなった。

「お、かわいいお連れさんだねぇ。彼女かい?」
「はは」
「…」
矢口さん真っ赤。
下手に冗談で「うん」などと言おうものなら矢口さんはもっと困ってしまうだろうし
ここは笑って誤魔化しておこう。

「そうかい。それじゃ今日は何にする?」
「そうだなぁ、やっぱしょうゆだな。矢口さんはどうする?」
「同じのでいいよ」
「それじゃそれ2つで」
「あいよ!!!!」
「ここのしょうゆはとんこつベースでさ、すっげぇ美味いんだぜ」
「そうなんだぁ、楽しみ」
272 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)22時12分47秒






「はいよ!おまち!!!!!」

そそる匂いに気持ちも急かされ、俺達はさっそくラーメンに手を伸ばす。

「いただきます」

まずはスープをひと口…

「うまい」
「おいしー」

思わずお互い顔を見合わせてしまう。
その後も2人は交わす言葉もほどほどにラーメンを味わった。

「ありがとね!またおいな!!!」

店長の威勢のいい声におくられ、俺達はラーメン屋を後にした。

「美味しかったねー」
「だろ?また来ようぜ」
「え、ほんとっ!?うん!」

ここからだと矢口さんはバスで帰った方が近いらしいので
バス停まで行くことにした。
273 名前:神楽綾稀 ->>250選択肢『A』- 投稿日:2001年12月04日(火)22時13分27秒
「今日は付き合ってくれてありがとう。すげぇ楽しかったよ」
「ううん、矢口の方こそ楽しかったよ…」


妙な沈黙…


「あ、あのさ…」
「ん?」


「あの…矢口は…その、あのね…」


「…」

矢口さんが何か言おうとした時、丁度バスが到着した。

「…今日は楽しかった。また誘ってほしいな」
「あ、あぁ、矢口さんがいいなら」
「ありがと!それじゃあね、バイバイ!
「気をつけてな」

バスは行ってしまった。
ほんとは何が言いたかったんだろうか。。

さて、家に帰るとするか。
274 名前:神楽綾稀 ->>232の分岐はここで合流- 投稿日:2001年12月04日(火)22時15分25秒
家に帰ると希美が迎えてくれた。

「お帰りなのれす!」
「あぁ、ただいま。今日は悪かったな、一緒に夕飯食べれなくて」
「気にしなくてもいいのれす。それにおねぇちゃんが手伝ったせいで
 大半がクロコゲらったのれす」

「あー!!希美ー余計なこと言うたら承知せえへんでー!」

奥から裕子の声が。
ったく中学生相手に脅してんじゃねぇよ…

ってそれより希美の態度が少しおかしいな。

「あのぉれすね…ひとつおねがいがあるのれす…」

お願い?
うーん、何か引っ掛かるけど夕飯すっぽかしたからな。
聞いてやるか。
275 名前:神楽綾稀 -希美との約束- 投稿日:2001年12月04日(火)22時17分21秒
「ん?なんだ?言って見ろよ」
「明日は土曜日で休みれすけど、お兄ちゃんは何か予定あるのれすか?」
あ、そっか、明日は学校休みなんだ。

「いや、特に…ないかな」
「ほんとれすか?それならののにつきあってほしいのれす」
「ああ、いいよ。どっか行きたいとかそういうのか?」
「違うのれす。実は明日あいぼんと遊ぶ約束してて、ここに来ることになったのれす。」

あいぼん、あいぼん…あ、希美と仲良しの子か。

「それでれすね、あいぼんにお兄ちゃんのことを紹介することになったのれす。
 だから明日は家にいてほしいのれす。」
「紹介?俺を?」
「そうれす。のののお兄ちゃんはカッコイイってあいぼんに自慢してたら合わせてほしい
 っていってきたのれす。」
「それだけでいいのか?」
「はいなのれす。できればおかし作りを一緒にしてほしいんれすけど」
「いいよ。お菓子作りもいいねぇ。ぜひお姫様にご一緒させていただきますよ」
「ほんとれすか!やったれす!」

希美は嬉しそうに部屋へ戻って行った。


「モテル男は辛いねぇー」
「ばーか、モテねぇよりはいいだろ」
「あんたエエかげんにしー!!」


さて、突然ではあったけど明日の予定もできたし
明日が楽しみだな。
276 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月04日(火)22時22分18秒
とりあえず>>232からの矢口イベントは終了です。
結構大きな分岐になりましたね。
takeさんが書いてくれている廃棄の方も楽しみです。

>takeさん
なつみイベントの続きですが、久人が家に帰ってからも続く(?)ニュアンス
だったので、一応対応できるように>>275を書きました。
なのでなつみと別れた後もイベントに続きがあるなら
>>275から続けるようにしていただくと上手く繋がるかと。
終りとしては久人をそのまま眠りにつかせて、明日に備えさせてさえしてくれれば
どんな終り方でもOKですのでm(_ _)m


次は久々の強制イベントですね。
いよいよあの子が登場します。
277 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月04日(火)23時16分29秒
矢口かわいかったですね。
矢口にはしばらくこういうキャラでいって欲しいなあ。
とうとう、まちに待った加護ちゃんの登場ですね。
どんな絡みがあるか楽しみです。
278 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月05日(水)00時44分01秒
>277 ふぁーすと。さん
ちょっと矢口押しが全面に出てしまって反省しております^^;
でもまぁそろそろいろんな女の子と距離が縮まってもいいかなぁ
なんて考えてますので、特攻隊長が矢口ということでw

では少しですが続きを。
279 名前:神楽綾稀 -希美とおでかけ- 投稿日:2001年12月05日(水)00時46分15秒
次の日。

休みだというのに早くから希美に叩き起こされる。

「おはよーなのれす!起きるのれす!」
そういや時間聞くのを忘れてたな。
こんなだったらもっと早く寝るべきだった。
昨日はいろいろあったので、疲れも少し残っている。

「なんだー、もう友達来たのかー?」
眠たい目を擦って希美に問い掛ける。
「あいぼんはまだなのれす。でも買い物にいかなきゃだめなのれす。だから起きるのれす!」
「ええ?買い物?聞いてないぞ」
「言ってないのれす」
「…」

「なんでだよー、買い物なんて友達が来てから一緒に行けばいいだろ」
「ダメなのれすよ。今日はののが買い物たんとうなのれす」
もう何を言っても無駄のようだな。
無駄なあがきはやめよう。

「仕方ねぇな。約束は約束だ。用意するから待っててくれよな」
280 名前:神楽綾稀 -希美とおでかけ- 投稿日:2001年12月05日(水)00時47分40秒
時間は9:00。
ったく俺は小学生か?
裕子は…起きてるわけねぇな。
どうせ昼くらいには帰ってくるだろうし、何も言わずに出掛けても問題ないだろう。

着替えてから、パンを一齧り。
時間は9:30だ。

「希美ー、そろそろ行くか」
「ふぁい」
俺は希美と一緒に自宅を後にした。


希美は俺の隣をスキップ調に歩いている。
そういや希美と出掛けるのは初めてだよな。
って当たり前か。

「何処で何を買うんだ?」
「そうれすね…お菓子のざいりょうと、あとお料理どうぐが見たいので繁華街がいいのれす」
「そうだな、それなら繁華街で一式揃いそうだ。んで、今日は何を作るの?」
「ケーキれすよ」
「ケーキか…希美の腕なら期待できそうだな」
「お兄ちゃんもいっしょにつくるのれすよ」
「えぇ、まじかよ」
281 名前:神楽綾稀 -再会- 投稿日:2001年12月05日(水)00時49分01秒
繁華街の象徴でもある大きなデパート。
ここに来ればなんでも揃う。
希美の友達は午後から来るということなので
一通り必要なものを買い込んでから希美と一緒にデパートの一角にある
レストランで昼食を済ませ帰ることにした。







帰り際、繁華街の中央に位置する大きな公園を通った。
休みというのもあって結構な数のカップルが人目を憚らずイチャついている。
ったく、時間てものを考えろよな…
なんて思いながらふと噴水の方に目をやると見たことがある顔が2人、噴水の淵に腰掛けていた。

あれ??しかも片方の女の子は…
282 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月05日(水)00時50分28秒
今日はちょっと早く起きないといけないんで更新はここまでで。
加護ちゃんは次回で出せると思います^^;
283 名前:take 投稿日:2001年12月05日(水)01時10分46秒
お疲れ様です。ゆっくり休んでください。
俺はこれから勉強地獄に逝ってきます(w
284 名前:和也 投稿日:2001年12月05日(水)03時30分57秒
>278 神楽さん
前に、「全面的に矢口押しになったら叱ってほしい」といわれたのですが、やはり僕には叱ることができませんでしたw
285 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月05日(水)06時25分52秒
遅くまでお疲れ様でした。
なっち、矢口中心の話でも私的にはいいんですが、まだ前半ですからね、
話を盛り上げる為にも、ほかのキャラとの絡みをうまく考えないといけないですね。
選択肢選ぶ方も、初めはバランスよくなるように(全員のキャラが見えてないため)
考えてますが、ついつい押してる娘に偏っちゃいます。

takeさん、試験頑張ってください。
286 名前:ドキドキ 投稿日:2001年12月05日(水)13時22分32秒
久人以外の男の子を好きになったり、告白されたりってないんですか?
矢口に潤が「あいつのこと好きなこと知ってるけど、そんな一途なキミが好き」とか、そういうのいいなあとおもいます。
287 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月05日(水)16時21分03秒
>>286
まぁまぁそんなに先の展開が今わかっても面白くないでしょうし。
マターリ読ませてもらいましょうよ。
288 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月05日(水)17時07分45秒
講義ではじめて胸が絞め付けられました。
なんていうか、こういう気持ちははじめてですね。
俺も大人の話がわかるようになったのか、と思うと同時に
歳をとるのは怖いなと思いました^^;

>矢口
これは皆さんの選択の結果、こういう展開になったので
俺が「押し過ぎた」というのは見当違いでしたね、すいません。
誰に選択されようとすべてを搾り切る形で表現してたと思うので。

>286 ドキドキさん
>>287さんの言う通りですかね。
ちょっと先のことを言うと面白くなくなるかと。
それとも何か匂わせといた方がいいですかね?>皆さん

それでは続きですが、まだ加護を出せてません。
ちょっとここで「良い話」を書きたいなぁと思ったのでw
また久人の過去が明かされます。。。
しかも今回のは今までよりも確信にせまる感じです。

また途中で終りますが、楽しみにしていただければ幸いかと。
289 名前:神楽綾稀 -意外な2人- 投稿日:2001年12月05日(水)17時25分05秒
保田さんと…まさか…?

保田さんが俺に気付く。
「あんた」
「あ、あぁ。保田さんこんなところで…それに隣の…」

その時、隣にいた子と目が合う。

「…???…あ゙あ゙ー!!!久人!」
「さやか…沙耶香なのか?」
「そうそう!沙耶香!うわー久しぶりー」

やっぱり…

「え?あんたたち知り合いなの?」
キョトンとした顔の保田さん。
ん?ちょっと待てよ、沙耶香と保田さんが知り合いってことは
矢口さんや後藤さんとも繋がってたりする可能性もあるんだよな…
うわー、ややこしい。

混乱状態の俺に対して沙耶香の追加攻撃が。
「へへ、実は私の元彼だったりするんだよね」
「おい」
「ちょっとあんたどういうこと!!」
沙耶香の一言に俺は関係を説明せざるを得なくなった。
あぁあぁああぁ!ややこしいなぁ!!
290 名前:神楽綾稀 -久人と沙耶香〜回想その1〜- 投稿日:2001年12月05日(水)17時26分58秒
市井沙耶香、高校2年生。
俺とは直接学校が同じとかではない。

中学2年、初夏。
俺と沙耶香はバスケを通して知り合った。
正確に言うと圭織を通してということになるのだが。

沙耶香の中学のバスケの顧問と、うちの中学のバスケの顧問とが友人関係にあり
よく交流試合をしに遠征に来ていたのだ。

圭織が女バスのエースでもあるように、沙耶香も所属の女バスでは同じエースに位置していた。
案の定2人は仲良くなり、友人繋がりということで俺と孝政にも紹介される。
それがきっかけかな。。

それからというもの、沙耶香とはバスケだけではなく、普通によく遊んだりしていた。
もちろんなつみ、潤と打ち解けたのも間もなくだった。

知り合ったばかりだというのに、俺達6人はあたかも昔から一緒にいるかのような
感覚にさえなった。
よく…ほんとよく遊んだよな…
291 名前:神楽綾稀 -久人と沙耶香〜回想その2〜- 投稿日:2001年12月05日(水)17時27分48秒
俺が沙耶香に告白されたのは同年の秋。
週末、交流試合でうちの学校を訪れていたときのことだった。

バスケの休憩時間。
体育館の裏で俺達は何気なく2人きりになる。

「あのさー、久人って彼女とかいないよね?好きな子とかはいるの?」
この手の話も普通にサラッと言ってしまう。
沙耶香はそんな性格のやつだ。
俺もいつものことだなと思い、特に深く考えることなく応じる。
この後の展開を知るよしもなく。

「…そうだな、いないな」

「そっかー。それじゃあさ、私と付き合ってくれない?」
「え?」

この時俺は一瞬のとまどいを覚えた…
292 名前:神楽綾稀 -久人と沙耶香〜回想その3〜- 投稿日:2001年12月05日(水)17時29分23秒

「ごめん、俺は…」
「ごめん、俺は今女と付き合う気はないんだ…でしょ?」


「!?」


「あはは、ほんとにそうやって断わるんだね。圭織の言った通りだ。
 久人ってモテるんでしょ?いっぱい告白されてるけど
 いつも決まって今の言葉で断わるって。なんかあんたの学校の女子の間では結構有名らしいよー」

なんだそれ?
返す言葉が出ない俺。

「なんで付き合わないの?」
「告白ってさ『好き』っていう感情がどちらかの一方通通行だろ?
 当然俺が告白された場合、俺はその子のことをよく知らない訳で。
 曖昧な感情で付き合うのって相手に失礼だと思うんだよね。だからだよ」

「へぇー、断わるには断わるなりの理由を考えてるんだ。ちょっと感心した」
「ばーか」
「でもさ、付き合ってみて『好きになる』とか『今まで見えなかった部分が見える』
 ってのもあるんじゃないかな?」
「…まぁ、それもあるかな…」
293 名前:神楽綾稀 -久人と沙耶香〜回想その4〜- 投稿日:2001年12月05日(水)17時30分56秒
「よし!それじゃあ、3ヶ月!3ヶ月だけ私と付き合ってよ!
 お験し期間ということでさ。準彼女でいいよ。3ヶ月あればお互いいろんなことが見えると
 思うんだよね。それで3ヶ月後にちゃんとした結論だしてくれればいいからさ。」

なんちゅうやつだ。
押しが強い女だよなぁ…

「…負けたよ。良いよ、それに乗ってやるよ」
「ほんと?ほんとに?やった!!」

沙耶香が俺の腕に抱き付いてくる。
「ま、いっか。。。」

こうして俺と準彼女、沙耶香との3ヶ月が始まった…
294 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月05日(水)17時31分55秒
ちょっとAnotherStoryっぽく書いてみました。
こんなのはいかがでしょうか?^^;

続きはしばしお待ちください。
295 名前:take 投稿日:2001年12月05日(水)17時42分57秒
多分・・・紗耶香ですよね?(^−^;)
296 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月05日(水)23時40分34秒
こんばんは。
>288 どんな講義を聴かれたんでしょうか?
加護ちゃん強制イベントじゃなく、思い出話を絡めてに紗耶香の登場とは、
これからますます楽しみですね。
ふと、思ったんですが、紗耶香が出てきたことで、『いちごま』また私が期待する
『なちまり』等、どのスレでも多いコンビも楽しみなんですが、意外な仲良しコンビ
も、是非見てみたいですね。
297 名前:神楽綾稀の失態 投稿日:2001年12月06日(木)00時07分39秒
なぁーっ紗耶香だっつうの´Д`
辞書登録もちゃんとしてるのに素で間違えてた´д`
谷口沙耶香のせいですw
どうも申し訳ございませんm(_ _)m
>>292 L10
「告白ってさ『好き』っていう感情がどちらかの一方通通行だろ?×
「告白ってさ『好き』っていう感情がどちらかの一方通行だろ?○
合わせて訂正させていただきますm(_ _)m

>296 ふぁーすと。さん
講義の内容ですが、こんなのこ言うと失礼なんですが
ちょっとありきたりだったんですよ、テーマは。
でも講義をしてくれた方の付き添いとして、俺と同年代もしくは1つ違い
くらいの男性が急遽熱い話を展開したんですよね。
それがなんというか心にグッときたんですよ。
年齢も近いから共感を呼んだんでしょうね。
久しぶりに「尊敬」に似た感覚を覚えました。

>紗耶香
ほんとはどっちかすごく迷ったんですよ。
どっちかというのは今の設定の「矢口保田後藤と同じ出身」か
「吉澤石川と同じ出身で先輩にあたる」かですね。
>どのスレでも多いコンビ
これに引っ掛かって俺も後者がいいかなぁなんて思っていたんですが
ちょっと久人と結び付けるのが強引になっちゃうかなぁと思い前者に。
久人のモトカノという設定はけっこう前から思いついていたので
後者の設定で久人の学校に遠征ってのもあったんですが
これだと吉澤の設定が薄れちゃうかなぁと思いましてね^^;
そんな感じです。

もちろん意外な絡み、珍しい絡みっていうのはもちろん考えてあるので
楽しみにしてください。
298 名前:take 投稿日:2001年12月06日(木)00時10分37秒
また神楽さんとシンクロしてるよ(w
299 名前:神楽綾稀の失態 投稿日:2001年12月06日(木)00時24分15秒
>>297 L10
すいません「こんなこと」ですm(_ _)m
重ね重ねすいません。
疲れてるのかなぁ。
300 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その5〜- 投稿日:2001年12月06日(木)01時34分46秒
俺と紗耶香が付き合っていることは誰も知らなかった。
もちろんなつみも、圭織も。

紗耶香曰く
「3ヶ月後フラれてたらカッコ悪いもんね。正式に付き合うまで秘密だよ」
だそうだ。

…でも今思うと、なつみも、圭織も全部知っていたような気がするな。
俺も言わなかったし、2人も聞かなかったから別に変な蟠りもできなかったけど。。

紗耶香とはいろいろ恋人らしいことをした。
一緒に買い物に出掛けたり、遠くへデートへ行ったり、夜は電話したり、キスをしたり…

それが紗耶香の望んだ形だった。

俺にとって紗耶香は「準彼女」というポストとはいえ、一応「恋人同士」という枠なので
もちろん出来る限りのことは紗耶香の希望に応えてやったし、俺も実際楽しかった。
それに俺自身、浮ついた気持ちで付き合うのは失礼だと思っていたしね。
301 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その6〜- 投稿日:2001年12月06日(木)01時35分29秒
楽しい時間は過ぎるのも早く感じる。
クリスマス、お正月…そして3ヶ月というタイムリミットも同時に訪れた。







場所はあの日紗耶香が告白してくれた体育館の裏。
この時ばかりはさすがに紗耶香も元気がなかった。

「…とうとう来ちゃったね」
「あぁ」


「…」
「…」


「…」
「…」


「…ごめん、やっぱり俺…紗耶香のことを彼女にしてあげられない」
「…」


「…そっか…やっぱりダメだったか…あははは…」
力なく笑う紗耶香。
でもそれは、あたかも俺の答えを知っていたような口調だった。
302 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その7〜- 投稿日:2001年12月06日(木)01時36分01秒
「ごめん」
「ううん。私わかってたんだ、こうなることは。
 久人と一緒にいる時はすっごく楽しかった。でも時々『久人じゃないんじゃないか』って
 思うときがあったんだよ。一見クールに見える久人も、彼女だとこんなに優しいんだって。
 でもね、それはやっぱり久人じゃないんだよね。私はもっと『自由』にしている久人が
 好きなんだって気付いたんだ。」

「…」

「あはは、こうでも言わないとさ、私の一人負けって感じじゃない。
 …久人は優しいから…こうでも言わないと…」

「…」

「ごめん、泣いてないから心配しないで。別れは笑顔で!これは礼儀だぞ!」
「あぁ」

紗耶香には申し訳ないことをしたと思っている。
でもこのままずるずると付き合っても、彼女を更に傷つけてしまうだけだから…

こうして2人の3ヶ月は幕を閉じた。

さすがにすぐとはいかなかったが、ある日突然の紗耶香のからの電話で
何事もなかったかのように友人関係に戻る。
今まで通りの6人…そう、本当に何事もなかったかのように…
303 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月06日(木)01時36分57秒
ごめんなさい、もう少し回想シーンが続きます。
加護の登場を楽しみに待っている方、本当にすいませんm(_ _)m
304 名前:take@本家に負けるな!廃棄も更新だ!!(誤爆) 投稿日:2001年12月06日(木)01時50分54秒
紗耶香〜(T−T)
うぅ。主人公がひどい男に見えてきた(w

神楽さん>廃棄の方も更新したんで、見てみてくださいね
305 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その8〜- 投稿日:2001年12月06日(木)03時07分58秒
時は流れ、中学3年の夏。
俺達3年にとって最後の試合だ。
俺と孝政の男バス、圭織の女バスはすでに決勝進出を決め
残りは女バスの決勝枠、つまり圭織たちの相手を決める試合のみとなった。

試合は紗耶香の学校と、女バス決勝常連の強豪P女。
しかし、紗耶香たちは互角、いやそれ以上の試合運びをしていた。
後半残り5分、76対70で紗耶香たちがリード。

--勝てる--

誰もがそう思った、その瞬間!!
歓声が助けを呼ぶ声と悲鳴に変わった。

「おい、大丈夫かー!!」

「タンカを用意しろ!!!!」

…か…

…やか…

紗耶香!しっかりしろ!!!
306 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その9〜- 投稿日:2001年12月06日(木)03時09分23秒
相手ゴール下、リバウンドを奪おうとしてジャンプした紗耶香だが
相手チームの選手と空中でぶつかって体勢を崩し、そのまま足を挫いてしまったのだ。
タイムと取り、顧問とチームメイトが紗耶香の様子を伺う。

「大事には至らないが、すぐに試合ともいきそうもないな。仕方ない、代りを出そう」
「先生、大丈夫です。私出れます」
「馬鹿なことを言うんじゃない!状態が悪化したらどうするんだ!」
「…すいません」

試合終了…
結果、80対86。
P女が逆転で決勝進出決定。
2年生のエースがここぞとばかりに3Pを決めまくったそうだ。

紗耶香の夏は終った…






307 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その10〜- 投稿日:2001年12月06日(木)03時11分51秒
男バス決勝開始1時間前。
俺は会場体育館の外で紗耶香と出会った。

「お、おい、歩いたりして平気なのかよ?」
「うん、そんなに大したことないから」

挫いた左足はテーピングでガチガチに固定されていたが
歩くに至っては支障ないそうだ。

「久人は何をしてるの?」
「あぁ、ちょっとスポーツドリンクを切らしてな。自販を探してたとこなんだ」
「それならあっちにあるよ。案内してあげる」

紗耶香に案内された自販機は体育館から少し離れた場所にあった。
人も見当たらない。

「ちょっと休んでくか」
「うん」

俺達2人は後者の壁にもたれかかり、何となく空を見上げたままぼーっとす
308 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その11〜- 投稿日:2001年12月06日(木)03時13分17秒

「…試合、残念だったな」
「…」

紗耶香の返事はなかった。
見ると空を見上げていたはずの紗耶香は、いつの間にか下を向いているではないか。

「お、おい」
「ヒック…ごめん、ごめんね…こんなつもりじゃ…」

次の瞬間、紗耶香は大粒の涙を流して泣き始めた。

「…私があの時体勢を崩さなければ…無理してでも試合に出ていれば…ヒック」

どうすればよかったのだろう。
何て言葉を掛けてやればよかったのだろう。

しかし、俺は考えるよりも先に紗耶香を抱きしめた。
何も言わずに…





309 名前:神楽綾稀 -久人と紗耶香〜回想その12〜- 投稿日:2001年12月06日(木)03時16分02秒
「…ありがとう…もう、大丈夫だから…」
「…」
紗耶香が俺の腕から離れる。

「…おかしいね、久人と別れた時も泣かなかったのに…エヘヘ、どうしてだろね」
「…」

「…」
「誰もおまえを恨んでやしないよ。元気出せよな」

「…うん。心配かけてごめんね。」

「…」
「…」

「あ!男バス決勝もうすぐじゃないの!?」
「あ、忘れてた」
「ほらほら、こんなところで別れた女の心配なんかしてないで行ってきなさい!
 負けたら承知しないぞ!」
「あぁ、じゃ行ってくる!」



「ありがとう…」



決勝試合も終了し、俺達の中学は男女揃って優勝という珍しい功績を残す。

こうして中学最後の夏は終りを告げた。
皆それぞれの思い出を胸に刻んで…
310 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月06日(木)03時20分01秒
うーん、ちょっと堅苦しくなっちゃたかな^^;
感想が怖いw
でも実はこれすごく書きたかったんですよね。
上手く表現できたかどうかわかりませんが
今回のは「読み応えがある文章」というのを頭に置いて書いたつもりです。

てゆうか本編に戻しづらい終り方をしてしまったなぁw
保田さんに紗耶香との関係を話すだけだったのに。。

それでは本日はここまでで。
311 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月06日(木)03時29分50秒
訂正
>>306 L3
タイムと取り⇒タイムを取り

変換間違い
>>307 L14
後者⇒校舎

m(_ _)m
312 名前:ドキドキ 投稿日:2001年12月06日(木)09時39分44秒
さしでがましい事を致しまして、申し訳ありません。m(._.)m
ただ、少女マンガ的なトキメキも欲しいので、他の2人の男子キャラももう少し登場してほしいなあという感じです。
313 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月06日(木)10時49分15秒
さやか(・∀・)イイ!!
314 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月06日(木)17時24分42秒
>312 ドキドキさん
いえいえ、意見を言っていただくのは大変ありがたいことなので
気になさらないでください。
ただちょっとネタバレを含むのは…って感じですね^^;
できる限り期待には応えたいと思います。

>313 名無し読者さん
ありがとうございますm(_ _)m
今回で紗耶香イベントは一区切りですが、ちょくちょく登場させますので
よろしければまた感想のほうお願いします。
315 名前:神楽綾稀 -関係- 投稿日:2001年12月06日(木)17時29分05秒






「ちょっと!ちょっと!あんた何ぼーっとしてんのよ!続きを説明しなさいよ!」
おっと危ない。
保田さんの一言で俺は我に返った。

「あぁ、悪い。その後はみんな受験勉強とかで忙しくてさ、会う機会が少なくなってね。
 俺達5人は今の高校に進学したけど、紗耶香だけは親の都合で一緒の高校には来れなかったんだ。
 だよな?紗耶香。連絡も一切途絶えていたから詳しい事はよく知らないけど」
「んー、まぁそんなとこだね。」
「ふーん、そうなんだ。」

「続きましてぇ市井が久人と過ごした甘〜い甘〜い恋人時代を圭ちゃんに説明してしんぜよう!」
「待て」
「あんたたちそんなにラブラブだったわけ!?そんなのこと矢口が知ったら…」

「え?久人って矢口とも知り合いなの?」
「あぁ、保田さんも矢口さんも一緒の高校だからな。ってことは、やっぱおまえも矢口さんと知り合い
 なんだな…ん?後藤さんもか?」
「あれ、後藤も知ってるの?うーん、世界は広いようで狭いよねぇー」
316 名前:神楽綾稀 -関係- 投稿日:2001年12月06日(木)17時30分09秒
「そんなことはどうでもいいの!で、あんたたちはどうだったの!」
保田さん怖い…

「あー、ひょっとして圭ちゃんこいつのこと好きなの?」
「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!!そんなんじゃなわいわよ!!」
えーと、保田さん、そんなに否定しなくても…

「心配しなくてもいいよ。市井は結局『準彼女』から昇格できなかったし
 正式に彼氏彼女じゃなかったから、別れたとかそういうのじゃないしね。
 友達よりもちょっと深い仲にだったって感じかな。
 ほら、よく言うじゃない『友達以上恋人未満』って。そんなんだから。」
紗耶香は保田さんに俺達の関係をテキパキと説明した。
ちょっと元気がないようだけど…気のせいかな。
317 名前:神楽綾稀 -希美の待ち惚け- 投稿日:2001年12月06日(木)17時30分54秒
「…お兄ちゃん…この女の人たち誰れすか?」
上目使いで俺に問いかける希美。
やべっ、忘れてた。

「ああ、俺の友達だよ」

「あ、その子が例の義妹さん?」
「え!?久人って妹いたっけ?」

紗耶香に事情を説明する。

「相変わらずややこしいわね」
おまえもそのややこしい原因の一つなんだよ。。

希美は口を尖らせて「?」って顔をしている。
すまん、もう少し待ってくれ。
318 名前:神楽綾稀 -紗耶香の今- 投稿日:2001年12月06日(木)17時32分13秒
「ところで2人は何してたんだ?」
「市井は最近作詞にハマっててねー。いろんなところをふらふらーってしてるんだよね。
 そうするとね、こう、インスピレーションっていうの?がビビッとくるのわけさ」
「あれ、学校は?っておまえバスケは?」

「学校はちゃんと行ってるよ。気が向かなかったらサボるけどねーあはは。
 バスケは…やめちゃったんだ。」

「そっか…俺と同じだな。。」

「え!?久人もやめちゃったの!?もったいないなぁ。圭織は?孝政は?」
「あいつらは今でも続けてるよ。俺は…バスケをする理由がなくなったからな…
 紗耶香もバスケの代りにその作詞っていうやりたいことを見つけたんだろ?
 それなら良いんじゃないか」
「…うん」
その時紗耶香が俺に見せた笑顔は曇り一つなかった…
319 名前:神楽綾稀 -写真家保田さん- 投稿日:2001年12月06日(木)17時33分58秒
「で、保田さんは?カメラなんか持ってどうしたの?」
保田さんって読書家じゃなかったかなぁ。
「あぁこれね。私写真を撮るのが趣味なのよ。ちょっと同年代の被写体がほしくって
 それで今日は紗耶香にモデルを頼んでたってわけ。」
保田さんはいつもと違う感じで、目を輝かせて俺に写真のことを話してくれた。
いつもこんなだったら話易いのになぁ。

「矢口と後藤は撮り過ぎたんだってさ。私も結構撮られてるんだけどねぇ
 ってそうだ!久人にモデル頼めばいいじゃん!!圭ちゃん男の子が撮りたいって言ってたよね。
 こいつどっちかっていうとワイルド系よりも奇麗め系だからイメージとピッタリじゃん」
「ちょ、ちょっと紗耶香何言ってんのよ!!私は」
「ね!久人はどうなのよ!いいの?」
「あ、あぁ、俺は別に構わないけど…」
「なら、決まりじゃん!よかったね圭ちゃん!」
「う、うん…」
保田さん、顔…赤い?
320 名前:神楽綾稀 -希美お待たせ- 投稿日:2001年12月06日(木)17時34分59秒
「お兄ちゃん…」
やば、また希美のこと忘れてた!

「ごめん、俺今からちょっと用事があるからさ、今日はこれで帰らせてもらうわ。
 保田さん、モデルは今すぐってわけにはいかないけど、声かけてくれれば引き受けるからさ」
「…わかった」
「じゃーねー久人。またねー」
最後に紗耶香と、モデルの依頼ってことで保田さんとも携帯の番号を交換して
俺はその場を後にした。

「ごめんな、希美」
「…ぶー」
うわー膨れっ面…こりゃ機嫌直すの大変だな…

「…お兄ちゃん、手…繋いでくらさい」
「手?あ、あぁいいよ」
「ありがとうなのれす」
ニコッと笑う希美。
大丈夫みたいだな。
321 名前:神楽綾稀 -加護登場- 投稿日:2001年12月07日(金)04時11分58秒






もうそろそろマンションに着く。
俺は希美と手を繋ぎながらいろんな話をした。
ちょっと照れくさかったけど。。


マンションが見えてきた。
あれ?マンションの前で誰かキョロキョロしてないか?
女の子…かな。

それに希美が気付く。
「あ!あいぼんなのれす!!」
希美は俺の手を振り解き、トコトコその子のもとへと駆けていった。
「あいぼ〜ん!」

あの子が希美の大親友か。
俺もその子のもとへと歩いていった。

背丈は希美と同じくらい。
髪型も希美そっくりだな。
第一印象は『かわいい』そのもの。
希美と抱き合っている…なんか微笑ましいなぁ。
322 名前:神楽綾稀 -加護登場- 投稿日:2001年12月07日(金)04時13分08秒
「お兄ちゃん遅いれすよ。あいぼんが待っていたのれす」
「はは、ごめん。」
「紹介するのれす。こっちが私のお兄ちゃん、ひなげしひさとお兄ちゃんなのれす」
希美からあいぼんさんとやらに紹介される俺。

「こんにちは。待たせてごめんね。ちょっと友人に会っちゃったもんだからさ。えーと…」
俺もあいぼんって呼んでいいのかなぁ。それとも…あいぼんさん?

「こんにちは、ののちゃんの友人の加護亜依と申します。
 今日はどうぞよろしくお願いします」
「加護…さんね。こちらこそよろしく。待たせて悪かったね」
「とんでもございません。加護は大丈夫です」
「じゃ部屋に行こうか」
「はい、おじゃまいたします」

元気な笑顔をくれた。
怒ってないみたいだ。
それにしてもしっかりした子だなぁ。
ほんとに希美と同じ歳…だよな。。





323 名前:神楽綾稀 -辻加護久人- 投稿日:2001年12月07日(金)04時15分10秒
ガチャ…ガチャガチャ…

「あれ?鍵が閉まってるぞ…裕子がいたはずだけど」
「お姉ちゃんはちゃんといたれすよ」
「だよな。何処かに出掛けたのかな」

鍵を開けて家に入る。
「おじゃましまーす」
挨拶はきちんとか…感心。

えーと、裕子は…
案の定、リビングの机には置き手紙があった。

_
友達と出掛けてきます。
夕飯までまでには帰ってきます。
           裕子
_

あんなに爆睡してたのに。

それよりお菓子作りだったな。
「えーと、加護さんはお昼ご飯は食べたの?」
「あ、はい。食べてきました」
「そっか、それじゃさっそくお菓子作りだね。えーと、キッチンは適当に使っていいから。
 そのあたりは希美と加護さんに任せるよ。そのかわり、オーブンとかを使う時は
 一応俺に一言言ってくれよな。希美もだぞ。」
「ふぁいれす」
「わかりました」

「それじゃ、俺はリビングでテレビでも見てるから」
「待つのれす!お兄ちゃんも一緒に作るのれす!」
…やっぱりか…

「おっけ、それじゃ今日はとことん付き合うよ」
「それでいいのれす」
そういうと希美はエプロンを持ってくるからと言って自分の部屋に入っていった。
324 名前:神楽綾稀 -すごい質問- 投稿日:2001年12月07日(金)04時16分02秒
「加護さんはエプロン持参なの?」
「はい」
「そっか、そうだよな」

「…」

「あのぉ…何てお呼びすればいいですか?」
「俺のこと?」
「はい」
「何でもいいよ。加護さんの好きな呼び方で」
「それでは『ひさとさん』でいいですか?」
「あ、あぁ」
なんだか照れくさい。

「あのぉ…」
「まだ何か?」
「ひさとさんは恋愛に年の差は関係あると思いますか?」
「え?」
おいおい、いきなり何を聞き出すんだこの子は。
まぁ別にいいんだけどさ。

「俺は…」
325 名前:神楽綾稀 -バッドタイミング- 投稿日:2001年12月07日(金)04時16分44秒
と答えようとしたとき、希美が戻ってきた。
「お待たせなのれすー」
「あぁ」

何故か加護さんは口を尖らせている。

「えっと、年の差は…」
「それじゃさっそくはじめるのれす!」
そりゃないだろ…
そんな不安の中、お菓子作りは開始された。
326 名前:神楽綾稀 -2人のコックさん- 投稿日:2001年12月07日(金)04時17分44秒
希美と加護さんはさすがに慣れた手付きでテキパキとこなしていく。
当然俺はシドロモドロ。

「おにいちゃん、そこの小麦粉取っくらさい」
「あ、えーと、はい」

「ひさとさんはこれをかき混ぜてください」
「こ、これをかき混ぜればいいんだね」

「お兄ちゃん!」
「ひさとさん!」
「は、はい、次は何を…」







とりあえず一通りのことは一緒した。いや、させていただきました。
仕上げは2人がやってくれるらしい。
俺はリビングのソファーに腰を下ろした。。

「完成ー!!!」

2人の声が聞こえる。
呼ばれたのでキッチンに行ってみた。
327 名前:神楽綾稀 -苺のケーキ- 投稿日:2001年12月07日(金)04時18分31秒
と、そこには苺が沢山のったケーキが完成しているではないか。

「うわ、すごいな…」

それは本当にケーキ屋で売られているような体裁、そしてほのかに香る苺の香り。。
「ほんとに2人が?」
「そうれすよ」
「ひさとさんも手伝ってくれたじゃないですか」
「あはは、俺は足を引っ張っただけのような…」

「とにかくすごいや」
と希美の頭をポンと叩く。
「てへてへ、誉められたのれす」
希美はこうしてやるとすごく喜ぶ。
この単純さがかわいい。

あれ、加護さんがこっちを見てるけど…てゆうか俺を見てるんだけど。
こういう場合加護さんにもしてあげた方がいいのかなぁ。
まいっか、嫌がられたら嫌がられただ。
328 名前:神楽綾稀 -加護の反応- 投稿日:2001年12月07日(金)04時19分58秒
俺は加護さんの頭にもポンと手をのせた。
「加護さんもすごいね。びっくりしたよ」

すると加護さんは頬を赤らめて
「ありがとう…ございます…」
喜んでくれたようだ。
と同時に加護さんはクリームが付いた手で鼻を擦るもんだから鼻にクリームが。

「加護さん、あの、鼻にクリームが」
「あいぼんおかしーのれす あははは」
加護さんはキョロキョロと鏡を探し、自分の顔を見た。

「ありぇ」

そして確認するなりとぼけたことを。
これにはさすがに俺も笑ってしまった。

「あは、あははは」
「へへっ」





329 名前:神楽綾稀 -夕暮れ- 投稿日:2001年12月07日(金)04時21分52秒
夕方になったので加護さんは帰ってしまう。
希美は疲れたらしく、ソファーで眠っているようだ。

「ケーキ美味しかったよ。また今度作ってくれよな」
「はい、もちろんです」
「それじゃ、また今度。それよりほんとに駅まで送っていかなくていいの?」
「はい。しつこい女は嫌われますから」
「?」

「それよりも…あの、もう一度頭をポンポンしてくれませんか…」

頭を触られるのってそんなに気持ちいいのかなぁ。

「いいよ」
俺は加護さんの頭に手をのせた。
何ともいえない表情を見せる加護さん。。

「ありがとうございました。それじゃ加護は帰りますね」
「気をつけてな」
「あの答えは今度会ったときにでも」
「あっ」

加護さんは行ってしまった。
最後までかわいい子だったな。。
330 名前:神楽綾稀 -明日の予定- 投稿日:2001年12月07日(金)04時23分20秒
その日の晩はケーキを食い過ぎたせいか飯が喉を通らなかった。

風呂を済ませ、いつものように本を読んでいると電話が。

電話は孝政からだった。

ピッ

『おー、久人かー?』
『そうだよ』
『今時間エエか?』
『あぁ、大丈夫だけど、どうした?』

『おまえ明日暇してるか?って暇してなくても強引に引き込むけどな』
『暇?引き込む?どういうことだ?』
『あんな、2年生になって俺らも友達がいっぱい増えたやんか。それでちょっと親睦会でもって
 思ってな。どうや?参加せえへんか?』

親睦会というのが気になったが、明日特に予定がない俺は参加することにした。

『あぁ、いいけどさ、誰が来るんだよ?』
『まぁ主に俺らの知り合いばっかやな。新しく友達になったのも含めて。』
『え?ってことは、まさか後輩とかも…』
『おー、エエよみしてるなぁ』

嘘、当ったのかよ。
331 名前:神楽綾稀 -全員集合- 投稿日:2001年12月07日(金)04時25分30秒
『で、誰が参加するんだよ』
『まずいつもの5人な、それとバスケ部繋がりで吉澤さんと石川さん、
 んで、おまえら3人のクラスメイト繋がりで矢口さんと保田さん、でその矢口さん保田さん繋がりで
 後藤さんが来る予定になっとる。テニス部繋がりの松浦さんは残念ながら用事で来れやんらしいけど な』

…ようするにほぼ全員か。

『おいおい、よくそんなに集まったな』
『ちょうどみんな暇しててなー。部活も休みやし、明日しかないわと思ってな。』
『そうか、そりゃ楽しくなりそうだ。あ、そうだ、繋がりついでに紗耶香も誘っていいか?』
『紗耶香?…ってあの紗耶香か?』
『あぁ、今日繁華街でばったり会ってな』
『おお、エエで!面子は多い方が楽しいっちゅうもんや!久しぶりやし盛り上がるでぇ』
『よし決まりだな。で、場所とかは?』
『久人は俺の家が居酒屋やってること知ってるやろ?』
『あぁ』

孝政の家は両親が居酒屋を経営している。
居酒屋といってもそんな「いかにも」っていうイメージではなく
最近流行り(?)の若者向けに奇麗にデザインされた居酒屋である。
332 名前:神楽綾稀 -全員集合- 投稿日:2001年12月07日(金)04時27分28秒
『人数多いし、俺のとこでやろかなと思てな。』
『いいんじゃねぇか』
『んじゃそれでいこか。んで、場所は一室を貸し切りにして使うからエエんやけど
 さすがにこの人数の料理とか飲み物は面倒みれやんからみんなで買い込んで
 それを持ち込んでワイワイやろかなって思っとるんやけど』
『そうだな、それの方がいいな』
『よっしゃ、それも決まりやな。そうとなればさっそく二手に別けるで』

場所は繁華街、集合時間等はすべて聞いた。
あとは買い物なのだが、人数が人数なので二手に別れた方がいいということになった。
各班のリーダーは俺と孝政。
さて、どうするかな。。
333 名前:神楽綾稀 -班分け- 投稿日:2001年12月07日(金)04時28分58秒
A班-リーダー久人-
B班-リーダー孝政-

班分け対象メンバー
・潤
・なつみ
・圭織
・矢口
・保田
・後藤
・吉澤
・石川
・紗耶香

以上の9人を二手に別けてください。
多数決により決めたいと思います。
意外なコンビを見たいのであればそれを考えて選ぶもよし
恋愛的な面白さを考えて選択するもよし
そんな感じで自由に決めてください。

*廃棄ルート無しです
334 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月07日(金)04時32分39秒
お待たせしました。やっと選択肢が出せましたよ^^;

意外なコンビ、組み合わせの要望が意外と多いので
こういう形で反映させていただきました。
どんな組み合わせになるか俺自身まったく予想できてませんし
内容もそれから考えないと(予想不能なんで大雑把な構成も不可w)
いけないんでちょっと怖いかもw

あ、9人は5:4で別けてください。
それだけですね。あとは何でもOKです。

それでは楽しみにしています。
335 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月07日(金)06時30分05秒
主人公の恋愛感を盛り込んでの思い出とてもよかったです。
紗耶香、圭ちゃんの個性もとてもわかりやすかったです。
ついに登場の加護ちゃん、主人公にまだ遠慮があるのか?とてもかわいい描写でした。
遅い登場の分、これから難しいでしょうが、希美以外のキャラとの絡みもどんどん
みてみたくなりました。
今回の親睦会の選択肢は、
A班−久人:潤、なつみ、矢口、保田、紗耶香
B班−孝政:圭織、後藤、吉澤、石川
ちょっと、いかにもありそうな組み合わせになってしまいました。(考える時間があまりないもので・・・。)
祐ちゃんの乱入も楽しみですが・・・(彩先生と連れて)。
336 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月07日(金)07時25分59秒
A班−久人:なつみ、紗耶香、圭織、後藤
B班−孝政:吉澤、石川、保田、矢口、潤
プッチ組とタンポポ組にするには流れに逆らいそうだから
石吉、矢保はくっつけた。
紗耶香と圭織は食事に行ってるとラジオで言ってたので絡ませてみたい。
そして後藤、迷ったがA班で。
337 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月07日(金)15時19分15秒
ふぁーすとさんと同じく下記でお願いします。

A班−久人:潤、なつみ、矢口、保田、紗耶香
B班−孝政:圭織、後藤、吉澤、石川

悩んだけれど、佳織-孝政・なつみ-紗耶香・矢口-保田
のカップリングになっているこの組み合わせが見たいな
と思いました。
338 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月07日(金)17時59分12秒
A班−久人:なつみ、紗耶香、圭織、保田、矢口
B班−孝政:吉澤、石川、潤、後藤
で、どうでしょう。
339 名前:よすけ 投稿日:2001年12月07日(金)18時30分47秒
A班―矢口、後藤、石川、圭織、吉澤

B班―潤、なつみ、紗耶香、保田 で。
 
単純に好きな娘。をA班に固めてみました。
340 名前:パパス 投稿日:2001年12月07日(金)18時49分27秒
はじめましてです。毎回面白く読ませていただいております。

A班…なつみ、矢口、保田、後藤、紗耶香
B班…圭織、石川、吉澤、潤

こんなものでいかかでしょう?
341 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年12月07日(金)21時06分35秒
この更新頻度の高さには驚かされるばかりです。
では、毎度ながらのコメントを・・。(笑
「おもしろいねん、ポップコーンラブ!」
では選択肢を。
A班:後藤・矢口・なっち・紗耶香
B班:圭織・石川・吉澤・保田
を希望させていただきます。
毎度毎度簡素ではありますが、このあたりで。







342 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月08日(土)02時40分22秒
集計結果(選択人合計7人、()内の数字は7人中何人が選択したかです)
A班:久人⇒なつみ(6/7)、矢口(6/7)、保田(4/7)、紗耶香(6/7)、後藤(4/7)
B班:孝政⇒潤、圭織(4/7)、吉澤(6/7)、石川(6/7)
*潤は全員が全員選択していなかったので、数を合わせるためにBにしました

これでいきたいと思います。
ご協力ありがとうございました。
A班を中心に進めていきたいと思いますが、B視点もあったほうがいいですかね?

343 名前:take 投稿日:2001年12月08日(土)03時25分28秒
神楽さん>なかったら多分、梨華ヲタが悲しみますよ(w
344 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月09日(日)00時06分21秒
お待たせしてすいませんm(_ _)m
ちょっとやることが重なったのと、出来あがったものに納得がいかなかったので
書き直していたんですよ^^;
なので、待たせたわりには全然進んでいませんm(_ _)m
うーん、書ける時はトコトン書けるのになぁ。。

>343 takeさん
了解しましたw
345 名前:神楽綾稀 -孝政との電話- 投稿日:2001年12月09日(日)00時07分24秒
「悪い、任せていいか?」
「エエで。それじゃ適当に別けとくわ」
「他に決めることは?」
「んー、特にないな。それじゃ、集合時間には遅れんと来いや」
「わかったよ」
「じゃーなー」

ピッ

孝政との電話を切る。
遅刻はカッコ悪いのでもう寝ることにした。
明日は退屈しそうにないな。。
346 名前:神楽綾稀 -お迎え- 投稿日:2001年12月09日(日)00時08分19秒
翌日。
11時前に目が覚める。
…集合時間は正午すぎだったよな。

顔を洗いに1階に下りると希美が出掛ける用意をしていた。

「おにいちゃんおはようなのれす」
「おはよう…ん?どこかに出掛けるのか?」
「あいぼんと遊ぶのれすよ。今日はののがあいぼんの家に行くのれす」
「そっか。あまりご迷惑にならないようにな」
「ふぁいなのれす。それじゃ行ってくるのれすー」
「気をつけて行くんだぞ」

元気なやつだ。。
そういや裕子は…言うまでもないか。

俺は顔を洗ってから特に何をするでもなく、リビングでテレビを見ていた。
希美が出ていってから20分くらいだろうか。
玄関のチャイムが鳴った。

ピンポーン!

希美のやつ忘れ物でもしたのかな。
「はいはい、今出ますよ」

ガチャ
347 名前:神楽綾稀 -ちょっと緊張するなつみ- 投稿日:2001年12月09日(日)00時09分36秒
「久人ちゃんおはよ〜」
「おぉ」

チャイムを鳴らしたのはなつみだった。
よくよく考えてみると希美が自分の家のチャイムを鳴らすはずがない。

「お昼ご飯もう食べた?」
「いや、さっき起きたばかりだからまだだけど」
「あーよかった。さっき買い物してきたんだ。」
なつみはスーパーの袋を腕にさげている。

「ひょっとして…」
「よかったらお昼ご飯…一緒にどう?」
「ほんとか!?うわーまじ嬉しい。まぁあがれよ」
「うん、おじゃましまーす…久人じゃんの家におじゃまするの久しぶりだから
 ちょっと緊張するな…」
「何か言ったか?」
「ううん、それじゃキッチン借りるね。手早くと作っちゃうから」
「おお、楽しみに待ってるぞ」

なつみは持参のエプロンをつけキッチンに立つ。
俺はリビングでテレビを見て待つことにした。
…こういうのってなんかいいかも。。
348 名前:神楽綾稀 -ちょっと緊張するなつみ- 投稿日:2001年12月09日(日)00時10分38秒
「久人ちゃん、そういや紗耶香と会ったんだって?」
「おお、そうなんだよ。偶然繁華街で再会してさ。あれ、おまえなんで知ってるんだよ?」
「昨日孝政くんに電話聞いたんだよ。親睦会のことのついでにね」
「そっか」
俺となつみはしばらく紗耶香の話で盛り上がった。


「あのさ久人ちゃん…やっぱあの時紗耶香と…」


「ん?」
「…ううん、なんでもない。パスタできたよー。久人ちゃんナポリタン好きだったよね」
「おお大好きだ。相変わらず美味そうだなぁ。
 さすが料理部、料理作らせたら右にでる者はいないってか」
「ふふふ、そんなことないよ」

なつみが作ったナポリタンはやはり美味かった。。
349 名前:神楽綾稀 -ちょっと緊張するなつみ- 投稿日:2001年12月09日(日)00時13分03秒
なつみが作ったナポリタンはやはり美味かった。。

なつみは後片付け、俺もその手伝いをしていると

「あらー、お二人さん仲がよろしいことで」

とそこにはパジャマ姿で腕を組んだ裕子の姿が。

「裕ちゃん!?」
「ゆ、裕子、いつからそこにいたんだよ」

「うーん…結構前からおったで。そんなことよりなつみちゃん久しぶりやなー」
「久しぶりー」
俺は蚊帳の外ですか。

「やっぱなつみちゃんとくっついとったんやねぇ。新婚さんみたいやったで」
「そ、そんなこと…」
慌てふためくなつみ。

「おいおい、なつみが困ってるだろ」
「もー揃いも揃って照れやんでもエエやんかー」
「あー面倒くさい。なつみ、そろそろ行くぞー」
「ちょっ、ちょっとあんた待ちやー」
「待って久人ちゃん!あ、さっき作ったナポリタン裕ちゃんの分もあるから、よかったら食べて」
「うーん、さすが未来の花嫁は気が利くねぇ」
「おーい!なつみー!!行くぞー!!」
「はーい、それじゃ」
「楽しんで来いやー…って何処行くんかいな…」

食い下がる裕子を振り切り、俺達は集合場所へ向った。
350 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月09日(日)00時13分43秒
すいません、今回はここまでですm(_ _)m
350 名前:take 投稿日:2001年12月09日(日)00時14分36秒
リアルタイム(^−^;)
>神楽さん
確かに書けないときは書けないですねぇ・・・
351 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月09日(日)00時16分18秒
待っててくださった方に申し訳ないです^^;
352 名前:take 投稿日:2001年12月09日(日)00時18分32秒
俺も廃棄待ってる人(いるかは知らないが(w)に申し訳ないです(^−^;)
353 名前:a_ru 投稿日:2001年12月09日(日)00時59分25秒
ひさぶりにカキコっす。

ってかほんとお二人の気の向くまま、書けた時でいいっすよ。
この作品楽しみにしてる人多いと思いますけどでも
無理に書かせようとか考えてる人いないと思いますから。

まったり待ってますよ。
私、好きなんで。
354 名前:和也 投稿日:2001年12月09日(日)12時09分35秒
>神楽さん&takeさん
いつも頑張って書いている神楽さんやtakeさんに対して、
少し更新が遅れているぐらいで怒ったりしませんよ

これからも頑張ってくださいね
355 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月10日(月)02時33分34秒
皆様のお言葉に甘えて、マターリさせていただいてますm(_ _)m
少しではありますが筆も進んでまいりました。
これをきっかけにペースを少しでも早くできたらなぁと。
てゆうかこの買い物イベント書くの難しいです^^;
ちょっと墓穴を掘ったかもw
356 名前:神楽綾稀 -全員集合- 投稿日:2001年12月10日(月)02時35分14秒
集合場所のバス停前。
どうやら俺達が最後のようだ。

「夫婦揃って遅いでー」
孝政に囃し立てられる。
「集合時間1分前、問題ないだろ」

「紗耶香ー!!」
「なっちー!!」

初顔合わせのご挨拶ってやつもあって、20分くらいそこでたむろしていた。
打ち解けも早く、相性は悪くないようだ。
357 名前:神楽綾稀 -部活班と帰宅部班- 投稿日:2001年12月10日(月)02時36分36秒

「よっしゃ、そろそろ行こか?人数多いからさっき話した通り二手に別れるで。
 部活班と帰宅部班でエエやろ」

おいおいなんだよそれ。

「え!?そうなんですか…」
吉澤さんが小声で呟く。。

「それじゃあゴトウは先輩の横取った!」
いきなり腕に抱きついてくる後藤さん。

「ちょっと後藤ー何やってんのよー」
「んじゃやぐち先輩には左腕を貸してあげますよ」

俺の腕なんですが…

「そういうことじゃないでしょー」

「うーん、若いねぇ。ねぇなっち、私たちも混ざろっか?」
「はは、なっちは恥かしいからああいうのはダメだよ。紗耶香いってきたら?」
「冗談ですよ冗談。なっちのダンナを横取りしたりしませんよー」
「ち、違うよー」

相変わらず俺の右腕には後藤さん、それを引っ張る矢口さん。
紗耶香はなつみと好き勝手言い放題。
あの、俺の意思は無視ですか?

「ほら!そんなことしてないでさっさと行くよ!部活班はもう行っちゃったじゃない!」

保田さんナイス。

「それじゃ行こうか」






358 名前:神楽綾稀 -初っ端から躓く- 投稿日:2001年12月10日(月)02時38分07秒
予算は1人2000円。
各班適当に放り込んで買うというなんとも大雑把なこの企画。
ってまだ食料品売り場じゃないのに後藤さんはキョロキョロ何かを物色している。

「せんぱーい、これ良くないですかぁ?」
…ってそのサングラス買うんですか?

いつの間にか俺の横には紗耶香が。
「若いってのはいいねぇ。」
「1つしか変わんないだろ」
「その1つが大きいのさ。同級生と後輩っていうのはポイント違うよ?
 あんた年下好きそうだし」

女の言うセリフじゃないな。

「年齢なんて関係ねぇよ」
「あら、そうかしら?」
「…さっさと食料品売り場に行くぞ」
「こらー逃げるなー」
359 名前:神楽綾稀 -保田さんの手を…- 投稿日:2001年12月10日(月)02時39分32秒
パッと保田さんの手を取って俺は早歩きで後続を突き放す。

「ちょ、ちょっと、あんたどういうつもりよ!?」
「仕方ないだろ。保田さんしかまともじゃなさそうだし」
「そ、それは…」
「とりあえず後ろ煽りに協力してよ。目的地にさえ到着してないのにこれじゃ、な?」
「…仕方ないわね」
保田さんに協力を頼み、とにかく後続を突き放す。

「圭ちゃん待ってよ〜」
「久人ちゃーん」
「ほら、後藤もそんなとこでサングラスかけてないで私らも行くよー」

煽り成功。
なんとか地下の食料品売り場に辿り着いた。
「…もういいでしょ…手離しなさいよ」
「あ、ごめん」
保田さん、恥かしがっているのかな。
360 名前:神楽綾稀 -市井ちゃんアイデア- 投稿日:2001年12月10日(月)02時41分41秒
「圭ちゃんひどいよー」
「ごめんね矢口」

「よし!買い物開始だ!みんな市井ちゃんについてこい!!」
よく言うぜ。

「あ、良いこと思いついた!」
「はぁ?さっきついてこいって言ったじゃねぇか。今度はなんだよ?」

まったく後藤さんといい紗耶香といい展開が読めない女の子は怖い…

「今回の企画は『適当に買う』ってのがテーマなんでしょ?で、みんなでこんなの買ってきたよー
 って見せ合って、そこでも盛り上がろうっていう闇鍋的な要素があると市井は思うわけですよ」
「で?」
「だから6人で一緒にああだこうだで買ってたらどんなものを買ったかそこでわかっちゃうから
 面白さが半減すると思わない?」

…つうか闇鍋的要素で合っているのか?
まぁいい、とりあえず紗耶香の言うを聞いてみることにした。
361 名前:神楽綾稀 -市井ちゃんアイデア- 投稿日:2001年12月10日(月)02時42分32秒
「で?」
「丁度6人いるんだし、2人1組に分裂しよー!!!」
オチが読めるっつうの。

「市井ちゃーん!ゴトウは先輩とがいいでーす」
「ダーメ!ここは公平にジャンケンで決めるのよ!グーはグー同士って感じでね」
「なっちジャンケン弱いよー」
なつみ、ここは弱いとか関係ないぞ。

「意義は?ないね。よーし、それじゃいくよ!」

『ジャーンケーン!!!ぴょーん!!!!』

俺は…

A:⇒なつみとペアになった
B:⇒紗耶香とペアになった
C:⇒矢口さんとペアになった
D:⇒保田さんとペアになった
E:⇒後藤さんとペアになった
362 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月10日(月)02時44分25秒
強引な展開でごめんなさい。
ちょっと5人の女の子を買い物程度のイベントで
同時にさばくのはキツかったです^^;

親睦会のイベントはもう頭でできてるんですが
これは複数同時にいろいろ絡められそうなので、今回はこれで勘弁をw
363 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月10日(月)05時59分50秒
遅くまで御苦労様です。
この土日は風邪で寝込んでました。(折角、三連休の休みを取ったのに・・・(T_T))

まずは私自身の誤字脱字の訂正です。
>335の『祐ちゃんの乱入も楽しみですが・・・(彩先生と連れて)。』の文で、
「祐ちゃん」ではなく、「裕ちゃん」ですね。
それに、「彩先生と連れて」ではなく「彩先生を連れて」の間違いです。
また、裕ちゃんと彩先生がまだ知りあいかもわからないのに、ちょっと暴走しすぎましたm(_ _)m

>347-349のなつみの話もう最高です。
私もなっちの手料理で風邪はやく治したいです(*^^*)

今回の選択肢はもちろん、「 A:⇒なつみとペアになった」で、お願い!。
※訂正ですが、料理部のなっちは部活班ですよ。
 まあ、誰かが気が付かない限りなっちは久人と共にいてるでしょうけどね。

神楽さんの筆が進まない気持ちは私にもなんとなくわかります。(昔、私も小説を書いていましたから)
読者はこのスレとても楽しみにしていると思いますが、応援してくれるレスを見るたびに
それがプレッシャーに感じてらっしゃるのではないでしょうか?
読者は、ただ作家の方々に納得がいく文を、無理なく書いていって欲しいと願っています。
ただ応援することしかできませんが、頑張ってください。
364 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月10日(月)07時29分35秒
Eの後藤で
365 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月10日(月)10時47分57秒
おはようございます。
あまり寝てないなぁw

>363 ふぁーすとさん
風邪ですか。俺もちょっと風邪気味なんですよね。
俺の場合喉から症状が出るので、結構わかりやすいです^^;
この時期寝込むのは何かと…なのでお互い気をつけましょう。

>訂正ですが、料理部のなっちは部活班ですよ。
しまったw
集計結果を見て「これはうまい具合にわかれたな」とか勝手に思って
「部活班=運動部」っていうのが頭にあったんですよ。
すっかり料理部であることを忘れてましたm(_ _)m

>進行ペース
ふぁーすとさん。も書いていらしたんですが。
レスはプレッシャーとまではいかないですね。
筆が進んでいる時は励みになりますし。
ただその逆(今のような状態)だとじゃっかん
「やばい、書かないと」って感じで焦りますw
これをプレッシャーっていうのか。

少なくともレスをもらって嫌な思いはしないので、これからもいろいろと
反応をいただけたらと思います。

では引き続き投票お待ちしています。
366 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月10日(月)10時51分10秒
>>365 L3
ふぁーすとさん⇒ふぁーすと。さん
L13
ふぁーすとさん。も書いていらしたんですが。⇒ふぁーすと。さんも書いていらしたんですか。

m(_ _)m


367 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月10日(月)12時34分19秒
Bのさやかでお願い!
368 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年12月10日(月)14時35分16秒
吉澤さんの小声のつぶやき、中々切ないものがありますね。
後藤さんは相変わらずの奔放ぶりで。(笑
矢口さん、後輩の奔放ぶりに結構慌ててますね。
続きが楽しみでなりません。

選択肢は、
E⇒後藤さんとペア・・・を希望させていただきます。
369 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月10日(月)16時12分14秒
選択肢受け付けは今日いっぱい待ちますね。
ちょっと微妙な投票差なので。

>368 ときモニスレッド閲覧者さん
本編の方ではいしよしがあまり主人公と絡んでないので
このイベントで少しでも面白く絡ませれたらなぁなんて思っています。
それに対して後藤はほんとに出し易いというか絡め易いという感じで
どうしても出演が多めになっちゃってますね^^;

それでは先に『孝政班』を進行します。
370 名前:神楽綾稀 -吉澤の不満?- 投稿日:2001年12月10日(月)16時16分02秒
久人班より先にデパートに到着した孝政班。

あっちの班よりも幾分テキパキとこなしそうな面子が揃ったのだが
吉澤は少し不満げな顔をしていた。

「吉澤さんどうしたんや?」
「あ、いえ、なんでもないです」
「孝政は鈍感ねぇ。吉澤は久人の班がよかったのよ」
「そ、そんなんじゃないです!!」
「なんやーそれやったらみんなの希望聞くべきやったなぁ。大雑把にわけて決めてもうたから」
「ほんとに単純ねぇ」
「なんやと!?」
「まぁまぁ圭織、その単純さが孝政の良い所なんだからさ」
「潤、フォローになってないで…」

そのやりとりを聞いてクスッと笑う石川。
連日のバスケ見学と久人の友人関係ということで安心感が大きいようだ。

「あー石川さんまで。ほんまひどいわー」







「で?何を買うの?」
「そやなー…って特に決めてへんわ」
「あんたほんとにそれで幹事なの?」
「まぁ固いこと言うなや。適当に放り込んだらエエがな。
 とりあえず潤と圭織は食料品関係を、吉澤さんと石川さんはお菓子を見繕ってきてもらおかな」
「孝政は?」
「俺はちょっとオカンから頼まれとるもんがあるでそれを見てくるわ」
「わかった」

こうして孝政班は分裂した。
371 名前:神楽綾稀 -圭織*潤ペア- 投稿日:2001年12月10日(月)16時19分06秒
「食料品を任されたけど、これって責任重大だよね」
「そんなに気にしなくてもいいんじゃない?潤は何事にも真剣すぎるのよ」
「そうかなぁ」
「だって幹事がアレだし、気楽にいきましょ」
「はは、そうだね」


- - - - -
『ハクション!!ズズズ…なんやなんや、また誰か俺の噂しとるな。
 モテるっつうのはほんまかなんなぁ』
能天気な男がここに1人…
- - - - -


「そういや潤って料理できなかったっけ?」
「姉さんが得意だからその影響でちょっとだけ。ほんとに基本くらいしかできないけどね」
「充分よ。できないよりはできた方がいいわよ」
「はは、大袈裟だよ。ところで何を買うんだい?どうせならみんなで食べれるものがいいけど」
「うーん、みんなか。。みんなでっていうと焼肉か鍋よねぇ」
「そうだね。でも鍋っていう季節では…ないかな」
「そっか。けど焼肉だとあっちとかぶっちゃうかも。」
「可能性はあるね」
「それじゃこっちは鍋ということで」

…この時点で先が読めない。
非常に危ない親睦会となりそうだ。。
372 名前:神楽綾稀 -吉澤*石川ペア- 投稿日:2001年12月10日(月)16時21分37秒
「私たちはお菓子だって。何を買ったらいいのかなぁ」

「…」

「ねぇよっすぃー。よっすぃーてばっ」

「あ、私はベーグルでいいよ」

「え?何言ってるの?」
「ご、ごめん」

「よっすぃーどうしたの?さっきから元気ないよ」
「そう?私はいつも通り元気だよ…」
一つため息を漏らす吉澤。


…せっかく慣れないスカート履いてきたのに…
 先輩との買い物…楽しみにしてたのにな…


「何か言った?」
「ううん、なんでもないよ。ささ、お菓子売り場に行こっ」
「ちょっと、そんなに押したら危ないよー」

吉澤は石川の背中を強引に押してお菓子売り場に向った。
373 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月10日(月)16時23分01秒
引き続き選択受付してます。
よろしくお願いしますm(_ _)m

>>361
A:⇒なつみとペアになった
B:⇒紗耶香とペアになった
C:⇒矢口さんとペアになった
D:⇒保田さんとペアになった
E:⇒後藤さんとペアになった
374 名前:てへてへ 投稿日:2001年12月10日(月)16時50分05秒
とてもおもしろくよんでます
がんばってください!

選択は...後藤で!!

375 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月10日(月)16時57分53秒
こんにちは。今日まで休みですが、あいも変わらず寝込んでます。
寝てばかりも辛いので、私が一番好きな邦画の作品「岩井俊二監督:Love Letter」
を観てました。考えてみるとこの時季にはいつもこの作品を観てますね。
この小説のヒントになるものもあるかもしれないので、もし観られてなければおすすめの作品です。

孝政班のレスも面白いですね。
孝政と潤のキャラの正反対さがいいです。
それはともかく、よっすぃーはスカートだったのか!残念です。廃棄に期待します。
376 名前:パパス 投稿日:2001年12月10日(月)17時11分50秒
おつかれさまです。

今回の選択は「B:⇒紗耶香とペアになった」で!!
377 名前:kuma 投稿日:2001年12月10日(月)17時42分20秒
矢口ー!後藤に久人を奪われるぞー!!
「C」の矢口で
378 名前:名無しファン 投稿日:2001年12月10日(月)19時10分51秒
今日はじめて読んだんですけどすげ〜いいです。作者さんこれからも頑張って下さい。自分は「E」の後藤に一票っす。
379 名前:よすけ 投稿日:2001年12月10日(月)22時04分00秒
相変わらず積極的な後藤イイ!!
というわけでE!!
380 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年12月10日(月)22時06分04秒
よ・よ・よ、よっすぃ〜〜〜。。。
う〜ん、切ないなぁ〜〜。
後藤を希望したけど、
こりゃふぁーすとさん同様、廃棄に期待させてもらおう!(笑
381 名前:七資産 投稿日:2001年12月10日(月)22時16分58秒
矢口(・∀・)イイ!!
選択はとにかく矢口!!矢口!!矢口!!
382 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月10日(月)22時43分28秒
後藤!後藤!後藤!後藤!後藤!後藤!
後藤でしょ!
383 名前:take 投稿日:2001年12月10日(月)23時36分01秒
廃棄に期待ってどういう意味だろう?(^−^;)
ここは保田さんとペアのDで(w
384 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月11日(火)01時01分18秒
たくさんのレスありがとうございますm(_ _)m
一言添えていただくだけで大変励みになりました。

-集計結果-
A-1
B-2
C-2
D-1
E-6

ダントツで後藤になりましたね^^;
後藤強いなぁ。

>375ふぁーすと。さん
「Love Letter」さっそく借りてまいりました。
俺はバイト柄(レンタル関係なんで無料w)洋画はかなり見るんですが
邦画は全然見ない男でして^^;
まだ見てないんですけどパッケージに書いてあった紹介を見る限り
すごく面白そうなんで、時間作って見ようかと思います。


#>>342の廃棄について
廃棄というのは、久人班と孝政班のメンバーをまったく逆をするというころなんでしょうか?
こういう選択肢だとまた全部集計とって…っていうのは不可能なため「廃棄はありません」
と記させていただいたのですが^^;
メンバーをまったく逆にするなら可能ですね。

どうしましょう?>Takeさん

それでは執筆の続きに入ります。
もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
毎度たくさんのレスありがとうございます。
385 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月11日(火)01時04分00秒
うわー誤字だらけ。
酒が入ってるので(言い訳

>>384
廃棄というのは、久人班と孝政班のメンバーをまったく逆にするということでしょうか?
に訂正

Takeさん⇒takeさん

申し訳ございませんm(_ _)m
386 名前:take 投稿日:2001年12月11日(火)01時27分13秒
神楽さん>書けと言われれば書きますが・・・(w
1>書け!
2>書かなくていいよ

何気に、選択肢形式にしてみる(w
387 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時30分43秒
出した手をお互いみつめあう。。

俺はどうやら後藤さんとペアになったようだ。
…よりにもよって一番行動が読めない子かよ。

「やったー!先輩はゴトウがいただきましたよー」
はしゃぐ後藤さん。

「うへぇ、裏目に出たかぁ」
と紗耶香。
それをなだめるなつみ。

「圭ちゃ〜ん」
矢口さんに至っては半泣き状態で保田さんにすがる。
仕方ないなぁという表情の保田さん。

結局、俺と後藤さん、なつみと紗耶香、矢口さんと保田さんというペアで
行動することが決定した。







とりあえず各班バラバラになる。
388 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時31分31秒
「せんぱーい何処に行きましょうか?へへへ」
「何処って、買い物だろ」
「ここのデパ地下には有名なソフトクリーム屋さんがあるんですよー。
 そこに行きましょう」
「ソフトクリーム?それって食べるってことだろ?」
「そうですよ。食べる以外に何かありましたっけ?」

…あの、話を聞いてほしいんですけど。

「目的は買い物。ソフトクリームはその後。いい?」
「はぁ〜い」
「やけに素直だね」
「後藤だっていつも押し押しってわけじゃないですよ。
 それに先輩の言うことはちゃんと聞くって決めたんです。」
「いつ?」
「さっきです。あはははは」

…助けてくれ。
389 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時32分06秒
歩いていると魚介類売り場に到着。
「サシミでも買う気?」
「いやーなんとなく。先輩は魚とか嫌いですか?」
「全然大丈夫だけど」
「あはは、よかった。ゴトウってよく魚顔って言われるんですよー。
 先輩が嫌いって言ったらどうしようかと思って」

…後藤さん、間違いなく、“間違いなく”焦点がズレてるぞ。

「親父さーん、このおサシミ買うからこれとこれおまけしてくださーい」
「お嬢ちゃん勘弁してくれよー。これとこれをおまけしたら合計3パックじゃないか。」
「えー、だってなるべく低予算でいっぱい買いたいだもん。おねがい」
「後藤さんそれは無茶ってもんが…」

得意のフニャっとした笑顔攻撃。

「えーい、仕方ない!かわいいお嬢ちゃんの頼みだ!おまけしてあげるよ、持っていきなっ!!!」
「やったー!先輩!これはお得ですよお得!」

おい親父、本当にそれでいいのか?

「はは…後藤さんはすごいね」
「まぐれですよーあははは」
「はは…」
まぐれ…ですか。。

「それじゃ次はお菓子を見に行きましょー」
「はいはい」
後藤さんに腕を引っ張られるままお菓子売り場に向った。

お菓子売り場には…
390 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時32分44秒
「あ、先輩、吉澤さんと石川さんがいますよ。やっほー」
「!?」

相変わらず後藤さんは俺の腕に絡んだまま。
こんな状態ならまず誰に会っても勘違いされるに違いない。
あー!もー!なるようになってくれ!

…ってあれ?
後藤さんは吉澤さんと石川さんのところへ走っていった。
なんとか誤解は免れた…か?

「先輩もお菓子担当になったんですね」
と石川さん。
「担当ってわけでもないけどな。でもお菓子はあまり食べないからわかんないよ。
 石川さんは何か好きなお菓子とかあるの?」
「石川もあまりわかんないです」
「そっか…っておーい!」

話してる側から後藤さんがありとあらゆるお菓子を買い物カゴに入れまくっている。

「これもおいしそーですよー」
って入れてるのチョコレート関係ばっかじゃん。

「別にいいけどほどほどにな」
「はぁ〜い」
あー、石川さんも混じっちゃったよ。
もう何を言っても無駄のような気がしたので、とりあえずお菓子は後藤さんに任せることにした。

さて、俺はどうするか…吉澤さんと目が合う。
391 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時34分03秒
「よぉ」
「…どうも…」

吉澤さんはペコリと挨拶をしてくれた。
が、明らかに様子がおかしい…ん?何か雰囲気自体が違うような…気のせいかな?
近づいて方をポンと叩く。

「どうしたんだよ?元気ないぞ」
「だ、ダメです!」

肩に触れたのがいけなかったのか。
「ごめん、別にそういうつもりじゃなかったんだけど…」
「あ…違います…その…ごっちんに悪いですから…」

どうやらさっき後藤さんと腕を組んでいたところを見られてしまったようだ。
この場合、言い訳した方がいいのかな。

「あのことか。後藤さんって強引でさ、さっきから引っ張りまわされてるんだよね」
「…でも」

うーん、誤解が解けない模様。
仕方ない。
392 名前:神楽綾稀 ->>361選択肢『E』- 投稿日:2001年12月11日(火)02時34分55秒
「よし、吉澤さん、ソフトクリームを食べに行こう!」

「え?え?」

何が起ったのかわからない表情を浮かべる吉澤さんの手を強引に引っ張って
俺はさっき後藤さんが言ってたソフトクリーム屋さんに向った。
後藤さんごめん!

- - - - -
「せんぱーい!これも買っていいですかーってアレ???」
「どうしたの?」
「梨華ちゃん先輩がいないよー。どこ行っちゃったのかなぁ」
「ほんとだ。あれ、よっすぃーもいないよ」
- - - - -

そして石川さんごめん!







…ってソフトクリーム屋ってどの辺にあるんだ?
吉澤さんの手を引っ張っている今、後には引けない俺だった。。
393 名前:よすけ 投稿日:2001年12月11日(火)02時37分03秒
>>386
1>書け!で(w
394 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月11日(火)02時39分13秒
レスから吉澤期待を読んで
ちょっとばかし推してみようかなってつもりだったんですが
やばいくらいに吉澤シナリオに流れちゃいました^^;
しかももう少し続きそうな切り方をしてしまったし。
すいません、反省してます。

>takeさん
一応吉澤のフォローは入れてみましたが、とりあえず読み手さんの反応待ち
で廃棄をどうするか決めましょうか。
個人的にはもちろん読みたいんですがw
395 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月11日(火)02時41分40秒
気がつくともう400近いですね。
早いもので、同時にありがたいころですm(_ _)m

ところで新スレの目安ってどれくらいなんでしょうか^^;
小説板で書くのはこれがはじめてなので、詳しい方ぜひアドバイスをお願いします。
あと板は変えた方がいいのかなぁ。
このあたりも希望(どの板がいいか)取りたいですね。
396 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月11日(火)02時42分32秒
>早いもので、同時にありがたいころですm(_ _)m
>早いもので、同時にありがたいところですm(_ _)m

すいません
397 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月11日(火)02時44分45秒
>>386
1>もちろん待ってます(w
頑張ってください。
398 名前:take 投稿日:2001年12月11日(火)02時52分46秒
1スレッドの最大記事数は500です。500を越えると書き込みが出来なくなります。また、容量(バイト数)が512KBを越えると書き込みが出来なくなります

フォローと言われても(^^;)廃棄の吉澤さんルートはアイスクリームに決定かな?(w
399 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月11日(火)03時03分14秒
>398
それは承知なんですが、みんながみんな500めいっぱい使ってるわけでもなさそう
なので^^;
400 名前:kuma 投稿日:2001年12月11日(火)03時10分22秒
>>398 takeさん
思った以上によっすぃーの溜め息は波紋をよんでいるようでw
それに対してのフォローってことじゃないでしょうか?

私も『1』を選択。
ぜひ読みたいものですね。
でも神楽さんもうまい具合に孝政班だったいしよしを絡めてますので
takeさんの意思しだいで良いと思いますよ。
良もちろん良いアイデアがあるのならば
ぜひ披露していただきたいです(´▽`)
401 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月11日(火)03時24分01秒
>400 kumaさん
フォローはそういうことですね。
俺の説明不足ですいません。


なんかこう客観的に己のレスを見てみると、厨房っぽくてウザイですね^^;
どこでスレを打ち切る、何処に移動するなんて
それくらい自分自身で決めろって感じですか。
ちょっと皆さんのレスに甘えすぎました。
なりたくない自分になってしまいそうだった自分が嫌になるなぁ。
ちょっと気持ちを改めます。
402 名前:神楽綾稀 -“女の子”- 投稿日:2001年12月11日(火)17時32分58秒
吉澤さんの手を引っ張ってソフトクリーム屋さんを探す。
「あれ、どこにあるのかなぁ…」

「…」

返答がない。
吉澤さんはうつむいたままだ。
よくよく考えるとさっきの後藤さんと俺をひっくり返したような状態だからな。

「あ、ごめんな」
といって手を離そうとする…ん、

ギュッ

「…このままで…いいです…」
「よ、吉澤さんがいいいならいいんだけど」

やばい、思わずドキッとしてしまった。
女の子の普段と違う一面を見てしまうとドキッってしちゃうよなぁ。。
403 名前:神楽綾稀 -“女の子”- 投稿日:2001年12月11日(火)17時36分12秒
やっとのことでソフトクリーム屋さんを発見。
デパ地下の端に位置していた。

「よし、おれが奢ってあげよう」
「ほんとですか?ありがとうございます」
吉澤さんにいつもの笑顔が戻った。

しばらく2人でソフトクリームを食べながら会話をする。

「あ、そうかそうか。スカートを履いているから雰囲気が違うんだ」
「え?あ、はい…制服以外でスカートはあまり持ってないんですけど。思いきって…」
「俺の中で吉澤さんはバスケのイメージ、つまりユニフォームとか体操服ってのがあるから
 そこに違和感があったんだよ」
「そうですか…やっぱりスカート似合わないですよね…」
「ううん、すっごく似合ってると思うよ。もともと吉澤さん美人だからさ」
「そ、そんなことないですよ!梨華ちゃんの方がかわいくて…女の子らしくて…」

「そんなこと言ったらダメだって。悲観的になっちゃダメだよ。自分には自信を持たなきゃ。
 現に俺は吉澤さんをかわいいと思ってるわけだし、人にはそれぞれの良さっていうのが
 あるんだからさ」
吉澤さんが顔を真っ赤にする。
し、しまった…俺なんかすごく照れくさいことを言ったような。

その後の吉澤さんはすごくやわらかい表情を俺に見せてくれた。
あまりバスケ部に顔を出さない俺だが、ここで吉澤さんとの距離が近づいたような気がした…
404 名前:神楽綾稀 -いざ親睦会- 投稿日:2001年12月11日(火)17時36分54秒
買い物終了。
皆それぞれいろんな物を買ってきたようだ。

なつみの買い物袋からはフランスパンが飛び出ているし、やたらとお菓子を抱えている石川さん。
矢口さんはケーキの箱みたいなものを手に持ってるし、後藤さんとはサシミを買ったよな。
…いったいなにがどうなるのやら。。

時間はすでに夕方16:30、程よい時間だ。

「それじゃ、北岡宅に案内しまーす!みんな逸れるなよー」
ここぞとばかりにはりきる孝政。
さぁ親睦会の始まりだ。
405 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月11日(火)18時17分59秒
今日初めて読ませていただきました。
めっちゃ面白いです!主人公が誰を選ぶのか?
そして女の戦い!読んでいてとてもわくわくします。
ただ一つ言わせてもらえれば、なっちとの絡みをもっと〜(w
ってか選択されないからなんですよね。これからは参加させていただきます。
これからも頑張って下さい。
406 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月12日(水)00時17分43秒
>405 名無し読者さん
はじめまして、感想ありがとうございます。
なっちはふぁーすと。さんを中心に選択されてますが
なかなかうまい具合に^^;
最近では後藤、あと序盤は矢口が強かったですね。
これからは細かいところでも選択肢を出して、キャラそれぞれに
光りが当てれればいいなと思います。
407 名前:神楽綾稀 -親睦会の下準備- 投稿日:2001年12月12日(水)00時19分18秒
バス停からバスに乗ること数十分。
孝政の家から一番近いバス停に到着する。
居酒屋ということもあって大通り沿いに位置しており
しかも大きい。
とりあえずみんなでおじゃますることにした。

「帰ったでー」

『おじゃましまーす』

奥から孝政のお母さんが出てくる。
「あらあら、ほんまたくさんの友達やねー。なんにもカマってあげれやんけど
 好き勝手してもらってエエからね」

『お世話様でーす。』

さっそく買ってきたもので調理が必要なものを調理する調理班と
お皿、グラス等を貸しきり部屋で準備する準備班にわかれることになった。

料理班
・なつみ、圭織、保田、後藤、潤

準備班
・紗耶香、矢口、石川、吉澤、孝政

俺は…

A:⇒調理班で料理の手伝いをする
B:⇒準備班で準備をする
408 名前:よすけ 投稿日:2001年12月12日(水)00時34分16秒
石川の気分なのでBでお願いします。
409 名前:VINE。 投稿日:2001年12月12日(水)01時13分57秒
なっちを!Aでお願いします。
410 名前:七資産 投稿日:2001年12月12日(水)01時18分48秒
Bで矢口!!
とにかく矢口!!矢口!!矢口!!
411 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月12日(水)01時44分32秒
料理をつくりましょ!

Aでなっちとの絡み希望します!!
412 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)02時14分41秒
Aでお願いします。
413 名前:take 投稿日:2001年12月12日(水)03時06分37秒
ここは公平にするという要素でB(w
料理関係のネタなら結構かけますからね、俺。
なっちを盛り上げてとのことですが、ヤパーリ廃棄のなっちはダメですか(^−^;)
414 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月12日(水)07時20分05秒
Bでお願い
415 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月12日(水)13時46分57秒
今回の選択は『A:⇒調理班』でお願い!。
潤、なつみ、圭織と集まると、ついつい昔に戻ったつもりで4人の世界に
入りそうなところを、爆弾キャラの後藤のペース引きずり込まれ、圭ちゃんがたしなめる・・・。
そんな想像をしてしまったので・・。

416 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月12日(水)14時25分12秒
毎度たくさんのレスありがとうございます。
ただいま4-4なのでもう少し待ちたいと思います。

ちょっと今週はスケジュール的に多忙なので
更新速度が落ちると思いますが、御理解の程いただけたら幸いですm(_ _)m
417 名前:てへてへ 投稿日:2001年12月12日(水)16時01分17秒
まだ序盤戦です。
平等(手当たり次第)に行きましょう!!
ここはまだ一番イベントがすくない?石川狙いのBで
お願いします。

プレステのトキメモの初プレイも誰を狙うか決めずにプレイして
最後は爆弾爆発ばっかりだったような...
418 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月12日(水)21時22分38秒
>>417 てへてへさん
決定票ですw

それでは『B』進行で。
419 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時23分47秒
俺は料理なんてできたもんじゃない。
素直に裏方へまわることにした。

「食器関係はそこ、鍋とか焼肉やるんやろ?コンロとかはテーブルに設置されとるから」
「わかったよ」

とりあえず買ってきたお菓子関係でも広げるか。
「石川さん、大きい皿持ってきたからこれに買ってきたお菓子を広げてくれるかな」
「はい、わかりました」

さすが女の子と言ったところか、奇麗に盛り付ける。
同じく隣でお菓子を広げている孝政とは大違いだ。

「お、これなかなか美味いなぁ」
「ツマミ食いはやめろよ」
「まぁ固いこと言うなや、久人。矢口さんかて…」

「矢口さん?」
ふと矢口さんに目をやると

「うぐ」

おっきなビスケットを口にくわえたままキョトンとした顔をしている。

「な、食うてるやろ?料理しとる班もツマミ食いし放題や。
 こっちもこっちで準備も楽しんでやらなな、あはは」

「久人ーこれおいしーよー」
紗耶香も矢口さんに便乗して食べはじめた。
おいおい、全部なくならないだろうな?
420 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時24分34秒
さて、グラスでも取りにいくか。

「んじゃ俺はグラスを取ってくるから」
「あ、私も行きます」
吉澤さんが手伝ってくれることになった。
でも2人で全部の食器類を運ぶのは無理だ。

「先輩、よっすぃー待ってくださーい。私も手伝います」
上手い具合に石川さんも加わって3人で運ぶことになった。






421 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時25分09秒
グラスはこの棚に…しっかしすごい種類だな。
さすが居酒屋ってやつか。

「先輩、どれがいいですかね」
石川さんが尋ねてくる。

「そうだなぁ…とりあえず飲み物用に普通のやつを人数分と、あとは面白い形のグラスとか
 あるから、そういうのを持っていってもいいんじゃないかなぁ」

「わかりました」
と石川さんがグラスを取ろうとして少し背伸びをした瞬間

「あっ!!!」


パリン!!!!!


石川さんの手からグラスが滑り落ちた。
422 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時26分03秒
「梨華ちゃん!!」
「石川さん大丈夫!?!?」

「すいません!あーどうしよう…グラス割っちゃったよ…」
「謝れば大丈夫だよ。それより怪我はなかった?」
「それは大丈夫です…でも…」
「吉澤さん、孝政のお母さんを呼んできてくれないかな?あとここを片付けるのに
 ホウキか何かを頼みたいんだけど」
「わかりました!すぐ行って来ます!」

小走りで駆けていく吉澤さん。
ひとまず安心だ。
423 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時26分38秒
「迷惑かけちゃってすいません」
「いや、別に構わないよ。それよりも素直に謝っておかないとね」
「はい。それじゃ私は大きい破片だけでもまとめちゃいます」

「そんなことしたらっ」
「痛っ!」

止めるのがわずかに遅かったようだ。
案の定、人差し指を切ってしまった石川さん。

「大丈夫!?」


「ちょっと切っただけですから心配しなくても…あっ…」


気付いた時には、俺は破片で切った石川さんの人差し指をくわえていた。

頬を赤らめる石川さん。


「…」

「…」

「…」


「ご、ごめん。つい…」

「…いえ…ありがとう…ございます…」

「いや…その…」

「…」
424 名前:神楽綾稀 ->>407選択肢『B』- 投稿日:2001年12月12日(水)21時27分48秒
「せんぱーい!!お待たせしましたー!!」
「あらあら、大丈夫かい!?」

とその時、吉澤さんと孝政のお母さんが到着。
妙な沈黙を裂いてくれた。
…ある意味助かったな。

「すいません、グラス割っちゃいました」
ペコリと謝る石川さん。
「グラスくらいいいんだよ。それよりも怪我は…あら、指切ってるじゃないの。
 向こうで消毒してあげるから、水で洗ってらっしゃい」
「はい」
石川さんと孝政のお母さんは片付けを俺達に任せて消毒に向った。

「どうしたんですか?先輩顔が赤いですよ?」
「え!?俺の顔!?」
柄でもなく顔に出てしまっていたようだ。

「いやーなんだか熱くって」
「そうですか?」

吉澤さんは首を傾げていたがなんとか誤魔化せたようだ。






425 名前:神楽綾稀 -親睦会の席決め- 投稿日:2001年12月12日(水)21時28分20秒
調理班の調理も終り、テーブルには豪勢な料理が並ぶ。

「うわ、すごいな」
「安部さんが中心になって作ったんだけど、ほんと手際よくって」
と保田さん。

「そんなことないよー。いつも通りしただけだから」
なつみのいつも通りというのは普通にすごい。

「じゃ、冷めないうちに食べるとしよかー。乾杯の音頭とるからみんな席ついてグラス持ってや」

さて俺は誰と誰の間に座ろうか…
426 名前:神楽綾稀 -親睦会の席決め- 投稿日:2001年12月12日(水)21時28分50秒

(孝政)
  A
 圭織
  B
 なつみ
  C
  潤
  D
 紗耶香
  E
 矢口
  F
 保田
  G
 後藤
  H
 石川
  I
 吉澤
  J
 孝政
  A
(圭織)

という順番でテーブルと囲っているイメージで選択してください。
427 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月12日(水)21時33分48秒
今回はE。
出番がほとんどなかったコンビの紗耶香・矢口の間で。


428 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)21時51分36秒
Dでお願いします
429 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月12日(水)21時53分55秒
Eを。
矢口もいいけど紗耶香もいい。
430 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)22時27分12秒
Cでお願いします!
ここらへんで、なつみとの絡みを・・・。
431 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月12日(水)22時40分37秒
おかげさまで、風邪治りました。
更新速度の件は了解です。(今週は週末にかけて忙しいので助かりました。)

今回の選択肢は、BかC選びたいが、
男三人バランスよく座ったほうが盛り上がるかも・・ということで、
ここはあえて、
Hを選択。(席移動はないですか?)

>244〜273の矢口とのエピソードの話で盛り上がって、なつみが機嫌が悪い。
また、いつも久人の隣が指定席なのになかなか来てくれないのでさらに機嫌が悪く、
つい、孝政がすすめた軽いお酒を飲んで、寝てしまい帰りはおぶって帰る・・。
そんな話を混ぜていただければ、とてもうれしいです。

訂正です。
>425 「安部さんが・・」 ⇒ 「安倍さんが・・」
432 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月12日(水)23時06分03秒
今回の選択集計結果を最後に新スレを立てようと思います。
たぶん黄か海ですね。
立てたらまたお知らせしますのでよろしくお願いします。

>選択肢
多いためかまだ2票入っているのがないですねぇ。
ふぁーすと。さんから「席移動はないのか?」との意見が出ましたので
せっかくのイベントですから実行してみようと思います。
なので1人2つ選択していただいて、投票数NO1とNO2で席移動を。

>431 ふぁーすと。さん
>また、いつも久人の隣が指定席なのになかなか来てくれないのでさらに機嫌が悪く…
あぁそれ以上言うと…w
かなり良い案があるのでお任せくださいw

>安倍
なんで安倍に変換されたんだろう^^;
訂正ありがとうございます。

それでは引き続き投票お願いします。
433 名前:kuma 投稿日:2001年12月12日(水)23時43分32秒
更新お疲れ様です。
石川が良い感じで前に出てまいりましたね。
買い物イベントで吉澤が一歩リードしたかと思ったら今度は石川が(w
これからの展開が非常に楽しみです。

今回の選択は2つということで「B」と「E」でお願いします。
ふぁーすと。さんがおっしゃっているような展開に期待です。
居酒屋という時点でお酒は予想できますが
さてさて誰がどのような反応を見せてくれるのか(w
434 名前:名無し読者430 投稿日:2001年12月13日(木)00時14分08秒
さっき選んだんですが、二つという事なので
CとIでお願いします。
435 名前:muta 投稿日:2001年12月13日(木)00時46分57秒
BとJで。
436 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月13日(木)01時02分18秒
おっと選択肢が二つになりましたか。
それでは選択しなおします。

最初はE、次盛り上がった所でBで。

437 名前:よすけ 投稿日:2001年12月13日(木)01時16分09秒
引き続き石川の気分なのでH、あとファクトリー放送記念でE。
438 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月13日(木)01時46分48秒
>432 選択肢
早速の席移動の提案、採用ありがとうございます。
さっきHを選んだので、次はFをお願い!。
なつみの件は、暴走しすぎましたm(_ _)m
いつもと違った全員のキャラ楽しみです。(潤だけは暴走しそうにないけど・・)
あと、新スレ楽しみにしています。頑張ってください。





439 名前:take 投稿日:2001年12月13日(木)02時01分05秒
( ´д`)< また考えてたネタと被ってしまった
選択肢はIで
440 名前:和也 投稿日:2001年12月13日(木)02時32分08秒
新スレは黄か海ですね。わかりました。

選択肢のほうは、やっぱり矢口!なのでEと最近石川が・・・
なのでHでお願いします
441 名前:七資産 投稿日:2001年12月13日(木)02時39分37秒
選択はEとF
とにかく矢口!!矢口!!矢口!!
442 名前:take 投稿日:2001年12月13日(木)03時39分56秒
本家が移動したら、廃棄も移動した方がいいかな?
443 名前:てへてへ 投稿日:2001年12月13日(木)16時20分48秒
石川イベントありがとうございました!
とってもいい感じです。

選択肢はHでおねがいします。(石川狙い?)
席替えって最後はみんな自由に座ると思うから
後藤と市井にはさまれちゃってください!!
(それがダメならEで)

444 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月13日(木)18時51分44秒
DとHでお願いします
445 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月14日(金)02時37分54秒
たくさんのレスありがとうございますm(_ _)m
『E』が頭1つ抜けてNO1、続いては『H』でした。
これで進行させていただきますが、時間があれば他のパターンも書いてみようかと思います。


*新スレについて*
新スレは「黄板」に決めました。
早速立てようと思ったんですが、一応500レスまで可能なんだし
やりきった達成感もあるので、ここを500いっぱい使い切ろうと思います。
(>>500には新スレのURLを貼りたいので俺に残しておいてくださいね^^;)
レス数が400後半になったらまたお知らせします。

>廃棄ルート&takeさん
上記の通りなので、廃棄の方も500めいいっぱい使い切る方向でお願いします。
乱立てというのも板の住人に迷惑をかけますしね。
よろしくお願いしますm(_ _)m


お待たせしました。
それでは続きをどうぞ。
446 名前:神楽綾稀 ->>426選択肢『E』- 投稿日:2001年12月14日(金)02時40分25秒
「久人ー!お酌してあげるからここにすわりなさーい」
「市井ちゃんダメだよー!先輩はゴトウの横ですよー」
「だめだめ、あんたばかり良い思いをさせるわけにはいかないわよー」
「そんなぁ」

結局俺は強引に紗耶香に手を引っ張られ、紗耶香と矢口さんの間に座ることになった。

「ごめん、矢口さん。ここおじゃまするよ」
「うん、大歓迎」
矢口さんって座ってるとますます小さく見えるなぁ…
447 名前:神楽綾稀 ->>41選択肢『A』- 投稿日:2001年12月14日(金)02時41分07秒
「さぁさぁダンナ、一杯飲みなされ」
紗耶香のお酌。

「一杯ってジュースだろ」
「雰囲気よ雰囲気。ジュースでも酔うと思えば酔・う・の」
と缶から俺のグラスに注ぐ。

「いくらなんでもそれは無茶だ。な?矢口さん」
「そ、そうだね。さすがにね」
「あらー2人は意気がピッタリなのねぇ。羨ましいわ」
「もー紗耶香ってば」
「あははは」
紗耶香も矢口さんをからかって楽しむタチかよ。
なんだか2人目の後藤さんって感じだな。
448 名前:神楽綾稀 ->>426選択肢『ABCDEFGHIJ』共通- 投稿日:2001年12月14日(金)02時43分00秒
「みんな飲み物は行き届いたかー?
 それじゃ一応幹事ということで、俺が乾杯の音頭をとらせてもらいます。
 えーと、この今日この日という出会いに…」

「孝政堅いゾー!」
「あはは、孝政くんちょっと変だよ」
圭織となつみがさり気なくツッコム。

「なんやなんや、人が真面目にしとるのに…って後藤さんまだ食うたらあかんてー!」
「ふぇ?」

なんかもう無茶苦茶だ。

「んじゃ、もう手っ取り早くいくで!これからもみんなどうぞよろしく!!!!乾杯!!!!!」

『かんぱ〜い!!!!』

孝政の仕切りが終り、みんなで食事の開始だ。



テーブルと一体になってるコンロには金網が置かれ焼肉が、その横には鍋がぐつぐつと。
お菓子はそこらじゅうのお皿に盛り付けてあるし、なつみが中心で作った料理も所狭しと並ぶ。
うーん、何から食べようか。。
449 名前:神楽綾稀 ->>426選択肢『E』- 投稿日:2001年12月14日(金)02時44分25秒
そんなことを迷いながら隣の矢口さんに目を向ける。

「うーん、取れないなぁ…よいしょ、うーん」
…どうやら焼肉に手が届かないらしい。

「矢口さん、よかったら取ってあげようか?」
「だ、大丈夫だよ…あっ」

ちょっと身を乗り出していた矢口さんが、体勢を崩して俺の方に倒れ込む。

バフッ

矢口さんは今、丁度俺の膝を身体で跨ぐような体勢だ。
「うぅ」
「おいおい、大丈夫か?」
「ごめんなさい…」
「いや別にそれはいいんだけどさ…」

「あー、矢口先輩大胆ー!!後藤も混ぜてくださいよー」
「あんたは落ち着いて座ってなさい!」
「えぇー保田先輩さん堅いよー市井ちゃん助けてー」
「べぇー」

…ある意味すごく意気が合ってると思う…

「危ないから無理な体勢を取っちゃだめだぞ。言ってくれれば俺が取ってあげるから」
「うん、ごめんね」






450 名前:神楽綾稀 -矢口・なつみイベント- 投稿日:2001年12月14日(金)02時46分47秒
>>232でCを選択し、なおかつ>>426でEを選択している場合のみ出現するイベント
-
「そういやさ、この間見た映画なかなか良かったね。
 俺レンタルで出たらまた見ようかと思うんだけどさ」
「ほんと?矢口もすごく良い映画だなぁって思ってたんだ。」

「なにぃ?2人で映画に行ったの!?」

矢口さんとこの間一緒に見に行った映画の話をしていると
横から紗耶香のツッコミが入った。

「あぁ、俺昔から映画好きだっただろ?矢口さんも好きだっていうから一緒に見に行ったんだよ」
「そっか、矢口も映画好きだったね」
「う、うん」
「もー、紗耶香も連れてけー」
「今度な」

「そうやって誰とでも約束してるんだろー」
今度は向こうから圭織のツッコミが。
なつみは見て見ぬふりをしているようだ…

「あんたって…」
次は保田さん。

「違ぇーって!俺はそんな軽くないって!!!」

「あらあら、ムキになっちゃって、久人ちゃいややわぁー」
孝政、おまえのその言い方は気持ち悪いからやめろ。
しかしこの孝政の一言で場が和んだ。
451 名前:神楽綾稀 ->>426選択肢『ABCDEFGHIJ』共通- 投稿日:2001年12月14日(金)02時48分56秒
>>449>>450のフラグが立っていない場合
>>449から>>451に直通

お互い飲み食いしながらのトークは楽しい。
親睦会はいよいよ盛り上がりを見せてきた。

「せんぱーい!しつもんいいですかー?」

と後藤さんから振られる。
毎度嫌な予感が、場の雰囲気的に流すわけにもいかない。

「なに?」

「ズバリ!せんぱいの女の子タイプを教えてくださーい!」
「タイプ?」

吉澤さんと目が合う。
石川さんとも目が合う。

「お、後藤なかなか良い質問をするね。それは市井的にも知りたいなぁ」

に、逃げれない…

「俺は…」

A:⇒活発な女の子がタイプかな
B:⇒女の子らしいのが一番
C:⇒やっぱ家庭的な女の子だよな
D:⇒一緒にいて自分も元気にってしまうくらい元気の良い子
E:⇒いやいや、静かな女の子が良い
452 名前:神楽綾稀 -訂正- 投稿日:2001年12月14日(金)02時49分55秒
>>447のタイトルはクッキー関係でのミスです^^;
申し訳ございません。
453 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月14日(金)02時57分56秒
>>451の選択肢は5つですが、女の子8人分をそれぞれ用意したつもりです。
そう、何人かがかぶっているということですね。
ちょっと考えて投票していただくと面白いかも。

「主人公の好みのタイプ」ということで、重要度は高いですw
素直に好みのタイプを選択してもらってもOKですが
そういう意味でのイベント(ジェラシー?嫉妬?恋敵?)を期待!ってことならば
選択肢の裏を取るのもいいかもしれませんw

ということで今回もよろしくお願いしますm(_ _)m
454 名前:よすけ 投稿日:2001年12月14日(金)03時03分48秒
とりあえず一番無難そうなAで
455 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月14日(金)03時20分06秒
>>451
選択肢D訂正
D:⇒元気をわけてくれるような、元気の良い子
456 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月14日(金)03時48分26秒
Dでお願いします
457 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月14日(金)07時29分24秒
Bを希望。
458 名前:パパス 投稿日:2001年12月14日(金)07時47分07秒
Aでお願いします。
459 名前:名無し男 投稿日:2001年12月14日(金)14時27分47秒
F:特別枠
「べ、便所・・・」
ダメすか?
460 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月14日(金)16時05分34秒
う〜ん。悩んでしまう。
今までの恋愛経験で『好きになった子が好きなタイプだった』ので、
A〜E全てに当てはまる。(なっちも全て当てはまる。Eは違うかも^^;)
だから今回は初めて保留。
461 名前:名無しの権兵衛 投稿日:2001年12月14日(金)16時50分10秒
今回はCでお願いします。
462 名前:神楽綾稀 投稿日:2001年12月14日(金)16時57分04秒
黄板の方で新スレを立ててまいりました。
http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=yellow&thp=1008316138&ls=50
ここが500を達成しだい引っ越ししたいと思います。
でも容量的にやっぱまずかったかなぁ。
すでにここも274KBだし。
まぁ新規一転ということで、引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m

今回の選択肢は今日いっぱい受け付け予定です。
こちらの方もよろしくお願いします。

>459 名無し男さん
そうきましたかw
でも今回は絶対逃げれない状況ということで^^;

>460 ふぁーすと。さん
こちらもこうきましたかw
タイプっていうのは難しいですね。
俺自身も曖昧な表現しかできないですし。

さてどうなることやら…
463 名前:てへてへ 投稿日:2001年12月14日(金)17時04分20秒
後藤なはずのDでお願いします!!(違うかな?)

質問なんですが...
辻&加護はどうなるんですか〜〜(>_<)
464 名前:ときモニスレッド閲覧者 投稿日:2001年12月14日(金)19時33分10秒
久人君、意外と純情ですね。(笑
割と女の子慣れした感じだった主人公の意外な姿、新鮮に感じました。
男性キャラもイイ味出してきて、ますます今後の展開が楽しみです。

選択肢は・・・Aかな。
Aでお願いします。
465 名前:take 投稿日:2001年12月15日(土)01時12分33秒
Bで。
コレの廃棄・・・。おもしろそうだけど、大変そう。。。(苦笑)
466 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月15日(土)01時23分53秒
Cで
467 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月15日(土)02時32分01秒
Cでお願いします!
468 名前:kuma 投稿日:2001年12月15日(土)02時32分42秒
「A」でお願いします。
でも微妙ですね。
たぶん吉澤か圭織だと思うんですが…ひょっとして後藤ですか?
469 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月15日(土)03時14分07秒
今回は『A』進行で決定ですね。

>463 てへてへさん
辻加護ですか…
正直難しいんですよね、恋愛対象として絡めるのは^^;
まぁ加護の方はシナリオを考えてあるので、時期を見て流れるようにすればいいんですが
辻は微妙ですね。

どうでしょうか?他に辻加護と主人公の本気の恋愛を期待されている方います?
意見求む。

>464 ときモニスレッド閲覧者さん
うーん、最近は当初イメージしてた『久人』とちょっと違う方向が出てしまってますね^^;
どうしても主人公、つまり男視点で女の子を表現していかないといけないので
こうなっちゃうんですよ。
読者さんにウケが良いのなら結果オーライなんですが、俺的には納得いかない部分もあったり。
理想の主人公はこれとはまた別の小説(これとはまったく異なった形式)で書けたらなと思っています。

>465 takeさん
俺もお手伝いしますのでw
470 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』- 投稿日:2001年12月15日(土)03時16分53秒
「タイプか…俺は活発な子がいいかなぁ。。」

「活発ですかぁ?そっかー先輩バスケやってましたもんね。
 いいなぁ。私もバスケ始めようかなぁ」

後藤さんの言葉に圭織と吉澤さんが反応する。
なんか驚いた表情だ。
圭織なんかは「本当かよ?」ってツッコミそうな体勢。。

「んじゃ市井もバスケ再開しようかな」
おいおい。

「まぁあくまでタイプ、理想だよ。
 俺は好きになることに理由はないと思ってるからさ。」

俺はもっともな意見を述べた。
…間違ってないよな?
471 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』- 投稿日:2001年12月15日(土)03時18分32秒
「それじゃバスケやってなくてもいいんですね!?」


石川さんの突然の発言にみんな一斉に目を向ける。

「あ、や、私なに言ってるんだろ…」

そして複雑な表情の吉澤さん。。

そこにカンパツ入れず孝政が…

「久人!おまえエエこと言うた!!
 それじゃ後藤さん、続きましてー俺の理想のタイプは…」
「北岡さんの結構でーす。だって軽そうなんだもん」
「それはないでー」

今日の孝政のオチは絶好調だ。
後藤さんも「笑い」ってやつをわかってるなぁ。。
472 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』- 投稿日:2001年12月15日(土)03時21分18秒
よし、場も和んだことだし、少し気分を変えに部屋を出るかな。

「俺ちょっとトイレ行ってくる」







…そういやなつみやつ元気なかったなぁ。
あいつああいう雰囲気苦手だったっけ?
みんなが盛り上がっている分余計かわいそうだ。。


俺はこの時すごくのん気なことを考えていた。
この後起る出来事を知るよしもなく…
473 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月15日(土)03時37分49秒
孝政のキャラがとてもいいけど、
いまはなつみのことが心配です。
どうなるんでしょう?
474 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月15日(土)03時58分19秒
最近、ちょっとネタばれ的なレスばかり書いてしまって反省m(_ _)m
ちょっと長いけど感想です。

>469 辻加護、恋愛対象か?
私としては二人の個性に沿ったちょっと背伸びした恋(初恋?)を
描いていった欲しいと思うのですが・・。皆さんはどうでしょうか?

>469 主人公イメージ
『ときメモ』でもそうでしたけど、このスレのような神楽さんの
主人公以下の設定がしっかりしていても、複数の読者の多数決によって行動(気持ちが)
反映される小説は、複数の読者の思いがバラバラに入ってしまうので、
優柔不断になってしまうのは仕方がないですね。

私としては、自分では考えなった行動が、こういう結果につながったか!と、
いつも楽しませてもらってますのでこれからの、新スレにも期待しています。

今まで読んでいて、神楽さんの文章をもっと読んでみたいのでまた別の小説書かれる時は、
是非、読んでみたいです。でも、まずはこの『ポップコーンラブ』を続けていって欲しいです。
(最近、気に入っていた小説が次々放置されてしまうので、読み手としては、鬱です。
475 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月15日(土)04時52分36秒
>474 ふぁーすと。さん
毎度的確な感想ありがとうございます。
ネタバレ的とのことですが、あの程度なら全然大丈夫ですよ^^

>辻加護⇒恋愛対象?
初恋ですか…いいですね。それすごく良いと思います。
加護は設定に「大人の恋愛に憧れる少しマセた女の子」と記述したんですが
なかなか期待に添えるアイデアが浮かばなくって^^;
>>469で述べたようにイベント自体はすでに考えてあるので
「初恋」というのをキーワードに絡めてみようかと思います。

>主人公
これはやはり仕方ないことのようですね。
俺的にすでにここに関して言えば
読者に「良い」と受けとめてもらえればそれで良いと思っています。
まんまの感情を出したいのならこのような形式ではなく
普通の形式にすれば問題解決ですからね。

上記との関連になりますが、とりあえずは一通りは終らせます>ポップコーンラブ
廃棄等も同時に終らせるのは不可能だと思いますが
まずは誰か1人のエンディングを一区切りとして、そこを目指したいと思います。
他の小説はそれからですね。
放置はまず「無い」と考えてください^^

それでは微妙な引っ張り方をした続きです。
476 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』*幼馴染み*- 投稿日:2001年12月15日(土)04時54分17秒
トイレを済ませた俺は店の廊下に面している中庭で風にあたっていた。
にぎやかな場所から一転、静かな場所へ。

しばらく夜空を見上げてぼーっとしていると、突然後ろから誰かに抱きしめられた。

「…久人…ちゃん…」

なつみだった。
なつみは後ろから俺のお腹の辺りに手を回し、顔を背中に預け寄りかかってくる。

「…どうした?」
「…」

「…クスン…」
「…泣いてる…のか?」

俺の問いかけにさっきまで喋る様子を少しも見せなかったなつみが口を開く。

泣き声混じりで…
477 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』*幼馴染み*- 投稿日:2001年12月15日(土)04時55分13秒
「久人ちゃんが…久人ちゃんが…何処かに…行っちゃうような気がして…
 私…どうしたらいいかわかんなくって…それで…それで…グスン」

「…え」

「グスン…だって…ちっちゃい頃からずっと…ずっと久人ちゃんの隣にいたからわからなかったけど
 …気付いたら久人ちゃんのまわりにいっぱい…女の子がいるんだもん…」


俺はこの時はじめてなつみの気持ちに気付いた。
いや、俺は気付いていたのに気付かない不利をしていたのかもしれない。。


正直、俺はなつみを受け止める自身がなかった。

「好き」とか「嫌い」とかじゃない。

なつみとはそれ以上の関係を築いてしまっていたからだ。
それは潤、圭織、孝政と同じ「仲間」という深い絆。

なつみと付き合って、もしうまくいかなくて別れるようなことになったら
また同じ「仲間」という輪で一緒にいられるのだろうか?
そんなことを考えていたのだ。
そして俺は無意識のうちになつみの気持ちに気付かない不利を…


でも今なら…


そう、今からでも…
478 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』*幼馴染み*- 投稿日:2001年12月15日(土)04時55分54秒
「…ごめんな、なつみ」
「…」

「俺ちゃんとおまえを女として見るから…その…」
「…」

「まだきちんとした答えは出せないけどさ、あの…」
「…」

「…なつみ…なつみ?」
「…久人ちゃん…なんか頭がぼーっと…ふぇぇぇ」

「おい!どうした!?」

倒れ込むなつみを体で受け止める。

ん?なんだか…酒?酒臭いぞ!?

「…おい、おまえ酒飲んだろ?」
「ふぇ?なっちは…ジュースしか…のんれないよぉ…」

飲んだな…

「しょうがねぇな、肩かしてやるから部屋で少し横になってろ」
「らいじょうぶ、らいじょうぶ…なっちは……ふぁぁ…」







なつみに肩を貸し、俺は部屋に戻った。
479 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』- 投稿日:2001年12月15日(土)04時56分56秒
「ちょっとなっちどうしたの?」
圭織が驚く。

「どうしたじゃねぇよ。誰がなつみに酒を飲ませたんだ?」
「誰って…ねぇ」

まわりを見渡すとみんなほんのり顔が赤い。
まさか…

「孝政!?」
「おー久人戻ったかー」
「戻ったかじゃねぇだろ。みんな顔が赤いけどひょっとして…」
「ふっふっふっ、ここを何処やと思とんのや?居酒屋やで、い・ざ・か・や
 酒はこの通り!ぎょうさんあるでー!!」

テーブルを見るとお酒の缶がズラリと…

「女の子が多いのでチュウハイ関係を中心に持ってまいりやした、へへ」
480 名前:神楽綾稀 ->>451選択肢『A』*幼馴染み*- 投稿日:2001年12月15日(土)04時57分41秒
話によると俺が部屋をでて数分後、孝政が酒を大量に持ち込む。
この場合、普通鼻を切るのは孝政なんだろうが
なんとなつみが360のチュウハイをいきなり一気したらしい…

「ばーか、へへじゃねぇだろ」
「まぁまぁ堅いこと言わなさんな。久人も飲み」

「せんぱぁーい、こっち来てくださーい。ゴトウがお酌してあげますよー」
「あ、矢口もー」

揃いも揃ってほろ酔いですか…
さすがに潤は飲んでないらしく、少し苦笑いを浮かべていた。

雰囲気的に…飲むしかねぇよな。。

とりあえずなつみを横にし、楽な体勢をとらせる。
「ふぇーん、久人ちゃん行っちゃうのぉ」
「とりあえずおまえは酔ってるんだから、横になって酔いを覚ませよ」
「よっれないよぉ…」

もう何を言っても無駄だな。


こうして親睦会第二部が幕をあけた…

(*酒とたばこは二十歳からw)
481 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月15日(土)05時03分13秒
今回の親睦会イベントは廃棄を含めて一本に繋げるのは少し難しいかも。

>>451の分岐でそれぞれのイベントが発生して
必ずそこで『久人がトイレへ向う』。

そこから選んだ選択肢によって中庭で出会うキャラが違ってくる。

そのキャラと一緒に部屋に戻るとみんなお酒で酔っている状況

親睦会第二幕でまた合流

流れて的にはこんな感じですね。

しかしこれに>>426の廃棄を考えるとかなり難しくなるので
とりあえず>>426は今のままで保留ということにしておいてくださいm(_ _)m
482 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月15日(土)05時57分36秒
御苦労様です。
今夜は神楽さんと二人ででしたね。

今回の選択肢難しいのはわかってましたが、廃棄ルートも大変ですね。
なつみのイベント。ありがとうございました。
切ないですね・・・これからの展開に期待してます。
ところで、「気づかない不利」この「不利」って、こんな漢字使いましたっけ?
私も日本語怪しいところあるのでわからないですが・・。

今後、私自身が、三人の男のキャラで「潤」に似ているところがあるので、
幼いころから久人となつみを見てきて、それぞれの気持ちがわかっている潤の
『潤だったらどういう行動を起こすだろうか?』と、とても気になります。

483 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月15日(土)06時24分43秒
>482 ふぁーすと。さん
最近はこんな時間まで起きていることも少なくなりました。
起きていたいんですが身体が…切実な悩みですねw

>不利
いやーどうなんでしょうw
何も考えずに変換押してたんでサッパリですわ。

>なつみイベント
実は親睦会でもう1つあります。
それはまたお楽しみということで。

>潤
今このキャラをどうするかすごく迷ってます。
辻加護の目途は先ほどついたんですが、まさか潤が引っ掛かるとは。。

これも皆さんに聞きたいことの1つなんですが
読者さんは「久人」「潤」「孝政」の3人なら、やっぱり「久人」の味方なんでしょうか?
ちょっとこれしだいで潤を動かそうかなと思っています。

訂正
>>477L8
自身⇒自信
484 名前:神楽綾稀 -アルコールマジック- 投稿日:2001年12月15日(土)07時06分14秒
俺は手招きされるがままに後藤さんの隣へ向った。
ちょうど後藤さんと石川さんの間だ。

「へへへ、先輩も一杯どーぞぉ」
「そうとう酔ってるなぁ。大丈夫か?」
「ゴトウは大丈夫ですよー。それより梨華ちゃんを心配してあげた方がいいんじゃないですか?」
「え?石川さん?」

「には」

…そこにはこれ以上ないといわんばかりの笑顔を浮かべた石川さんが。。
485 名前:神楽綾稀 -アルコールマジック- 投稿日:2001年12月15日(土)07時07分02秒
「せんぱい、石川のところには来てくれないのかと思いましたよ」
「そ、そんなことないよ」
「ほんとですかー?キャハハ」

ダメだ、石川さんは完全に喋り方がイッちゃってる。
ここは吉澤さんに…って寝てるじゃん!?

「せんぱーい、石川のぉ、かおをぉ、見てくださーい」
「…何?」

何故か俺は石川さんとみつめあうハメに。
486 名前:神楽綾稀 -アルコールマジック- 投稿日:2001年12月15日(土)07時07分49秒
「ジー…」
「…」

「ジー…」
「…」

「ジー…」
「あの、石川さん?」

「はーい、なんですかー」
「さっきからジッとみつめあってばかりだけど…意味あるの?」

「ありますよぉ。…先輩の顔…はじめて見れたような気がします…」
「え…」
「なーんて、キャハハハハ。先輩おかしすぎますよー」

本当に男性恐怖症だったんだろうか?
そこにはまるで普段の後藤さんのような軽快なノリの石川さんが存在した。
487 名前:ふぁーすと。 投稿日:2001年12月15日(土)07時08分16秒
おはようございます。
確かにこの時間まで起きてると辛いです。お互いに^^;

>483 なつみイベント
なに!もう1つあるんですか?も〜楽しみでたまりません。

>『久人』・『潤』・『孝政』
当然ながら主人公『久人』中心にストーリーは進んでいってるわけで、
誰の味方か?といわれるとちょっとわからないですw

読者の方全てが主人公『久人』に共感してるかどうかは、
わかりかねますね。最初の登場人物紹介や今までのキャラの特徴で、
俺、こいつに似てるかも!という人がいてもおかしくないです。

ただ、女性キャラだけでなく、難しいですが三人の男性キャラも
折角登場してるわけですから、まだ前半ですから少しずつ
特徴(恋愛感等)もでていって欲しいですね。(まだ先は長いでしょうから)

私自身としては、先ほどのレスでも書きましたが、三人の中では
『潤』に似てると思いましたので、『潤』をもう少し動かして欲しいですね。
幼馴染のなつみは『潤』をどうみてきたか?とか。
優等生キャラは描くのが難しいですがw

まじレスしてすみません。もう寝ます!
488 名前:神楽綾稀 -ペースメーカー後藤- 投稿日:2001年12月15日(土)07時08分31秒
「せんぱーい、梨華ちゃんとばかり話てちゃダメです。ゴトウの相手もしてくださいよぉ」
「はは、でもね石川さんをこのままほおっておくとマズイかなぁって」
「大丈夫です。梨華ちゃんも寝ちゃったみたいですよー」

石川さんはいつのまにか疲れ果てて寝てしまったようだ。
…って俺の膝なんですけど。。

「これで先輩はゴトウのものですねー」
「…まぁ相手をしろというならしますけど」
「よろしい!あははは」

…やっぱこの子のペースは苦手だ。

「じゃあ先輩!ゴトウとチュウしましょう!!!」
「えぇ!?」
489 名前:神楽綾稀 -ペースメーカー後藤- 投稿日:2001年12月15日(土)07時09分04秒
なつみ、吉澤さん、石川さんはすでにダウン。
矢口さんと保田さんは孝政の軽快(?)なトークに聞き入っている。
潤は圭織のグチを聞かされているようだ。。

皆には見えていない空間、そう2人の空間…

そしてその空間は後藤さんが支配している…

「せんぱい…」

しばらくみつめあっていると
さっきまで酔っ払いの表情と口調だった後藤さんがかしこまって…

「…キス…」

囁く後藤さんの唇は妙に色っぽい…

この展開はマズイ!?
490 名前:神楽綾稀  投稿日:2001年12月15日(土)08時04分48秒
結局俺はオールでw

>487 ふぁーすと。さん
おはようございます。
マジレスありがとうございます。
潤と孝政に関してはもう少し様子をみてみよかと思います。
ちょっと恋愛関係にモーションをかけて、それで良い反響があればどんどん出していこうかと。

潤ははやはり孝政と比べると書くのが難しいキャラですね。
まぁ孝政は使い易すぎっていうのもありますが。
この辺りは俺もキャラと一緒に成長できればと思います。

それでは続き行きましょうか。
今回の更新で新スレ確実ですね。
491 名前:神楽綾稀 -ペーズメーカー後藤- 投稿日:2001年12月15日(土)08時06分16秒
真剣な眼差しの後藤さん。
こんな後藤さんを見るのははじめてなんだが、またどうせ…

「…キスを…してください」

え…マジか?

「先輩がしてくれないならゴトウの方からいっちゃいますよ…」

俺と後藤さんの距離が少しずつ縮まる。
積極的すぎるぞ…

「…」
「…」

すぐ目の前には後藤さんが。

グロスで艶かしく光る唇…微かに香る髪の匂い…

俺は…
492 名前:神楽綾稀 -後藤ブレイカー(笑)- 投稿日:2001年12月15日(土)08時07分24秒
ドスン!!!!
その時俺の身体に何か大きなものが覆い被さってきた。

「いてっ!?」

「こらぁー!市井ちゃんを差し置いてキミたちは何をしているのだー」

「紗耶香!?」

「あーもぉー、良いところだったのにぃ。市井ちゃんタイミング悪いよー」

「何よその言い方ー!あんたってばほんとに…
 もういい!後藤にはいつかは説教と思っていたけど、今からするわよ!」
「やだー、助けてせんぱーい!市井ちゃんがいぢめるよー」
「ダーメ!ちょっとこっちに来なさい!!」


紗耶香はどうやらトイレ行っていたようだ。
とりあえず安心。
俺って雰囲気に流されやすいのかなぁ。。
493 名前:神楽綾稀 -各自解散- 投稿日:2001年12月15日(土)08時08分54秒
しばらく紗耶香と後藤さんの漫才を見る。
漫才ってのは失礼か?

「だいたいあんたは久人にくっ付きすぎなのよー」
「いいじゃないですかー!先輩はフリーなんですよ、フリー!
 ゴトウにもチャンスはあるんですよーだ」
「くそー生意気な口を!」
「市井ちゃんだってくっ付けばいいじゃない!」
「そういう問題じゃないでしょ!」

…結局俺の意思は無視されているようだ。
その後もしばらく紗耶香と後藤さんの言い合いは続いた…







『どうもおじゃましましたー』
「気にせんでエエよ。またいつでも歓迎するから」

孝政と孝政のお母さんにお礼を告げて親睦会は終了した。
494 名前:神楽綾稀 -幼馴染みの3人- 投稿日:2001年12月15日(土)08時10分30秒
それぞれ家路につく。

吉澤さんは少し寝たのが幸いしたのかいささか元気で、まだぐたーっとしている石川さんに肩を貸す。
矢口さんと保田さんはあまり飲んでいなかっためか問題ないようだ。

圭織は起きてはいるのだが、まだちょっと荒れ気味…
心配なので紗耶香が送っていくらしい。

なつみも相変わらずダウン。
仕方ないので俺はなつみをおぶって潤と共に3人で帰ることにした。


春とはいえ夜も深まってくるとさすがに肌寒い。

「なつみー寒くないかー?」
「…」
「はは、寝ちゃってるみたいだね」
「ほんとこいつは神経が太いというかなんというか…」
「あれ、そこが良いとこじゃないの?久人が昔言ってなかったっけ?」
「…うるせぇ」
495 名前:神楽綾稀 -幼馴染みの3人- 投稿日:2001年12月15日(土)08時11分54秒
「なぁ潤」
「何?」

「…いやなんでもない」

言いかけてやめる…そんなのは人間として絶対に気になるものだ。
しかし潤は聞いてこない。
薄く笑みを浮かべるだけ。
それが潤という人間。
まるですべてをわかっているような笑み…

「…俺達って…」
「仲間…でしょ?」
「え?」
「久人って昔からそうだよね。何かあると僕に、仲間としての僕にそう問い掛ける。
 仲間としての確認をね。もちろん僕は頷いて返す。」
「…そうだっけ?」
「そうだよ。これだけ幼馴染みやってればそれくらいは分かっちゃうもんだよ。はは」
「…」
「で?何かあったわけ?察するに…」
「ほっとけよ」
「ははは」

俺と潤の会話には言葉以上の何かが行き来している。
それはちょっとやそっとでは揺るがない…何か…

俺は何度こいつの言葉で救われたかわからない。
そう、言葉以上の何かで…

男の友情ってやつも悪くないもんだよ。。ほんとに。。






496 名前:神楽綾稀 -幼馴染みの3人- 投稿日:2001年12月15日(土)08時12分26秒
「それじゃ、僕はここで」
「あぁ、今日はお疲れさん」
「久人こそこれからなつみちゃんを家まで無事に守り切らないとね」
「ばーか」
「はは、じゃーね」
「じゃーな」

潤と別れ、俺はなつみと2人で肌寒い夜空の下をまた歩き始めた。
497 名前:神楽綾稀 -ゼロ- 投稿日:2001年12月15日(土)08時37分20秒
相変わらず俺はなつみをおぶった体勢。

しばらく歩くと背中がモゾモゾっと…

「おい、なつみ。おまえ起きてるだろ」
「…」
「おい」
「…ばれ…ちゃった?」
「…ったく」

どうやら酔いも覚めたらしく口調もしっかりしている。
大丈夫のようだ。
498 名前:神楽綾稀 -ゼロ- 投稿日:2001年12月15日(土)08時38分39秒
「…もう少し…このままじゃダメ…かな?」

「結構な距離歩いてんだからな。疲れるんだぜこれ。
 …仕方ねぇな」

「…やっぱり久人ちゃんは優しいね…いっつも私のわがままを聞いてくれる…」
「ばか言ってると下ろすぞ」
「…そんなこと言っても無駄だよ…久人ちゃんは私を下ろさない…知ってるもん」
「…おまえも潤と一緒だな。いつも俺を見透かして」
「ふふふ」

顔を埋めるなつみ。
2人の距離感はゼロに等しい…
そこに生まれるあたたかいもの…
499 名前:神楽綾稀 -ゼロ- 投稿日:2001年12月15日(土)08時39分40秒
「なぁ、おまえいつから起きてた?」
「…ずっと…」
「やっぱ下ろす」
「やだ、嘘、寝てました!」
「…もういいよ」
「ご、ごめんなさい…」


「あの…」
「なんだ?」
「親睦会の…その…」


「…ほんとだよ」


俺の服の裾をギュッと握るなつみ。


「ありがとう…」
「…」

「…すぐに答えを出してやれないは悪いと思ってる」
「ううん、それはいいよ…久人ちゃんは久人ちゃんなりに探してみるのがいいよ…」
「…」
「私は私なりに探して…そして久人ちゃんに…やっぱり久人ちゃんなんだってわかったから…」


「そっか…」
500 名前:神楽綾稀 -SeasonT終了- 投稿日:2001年12月15日(土)08時42分44秒
お付き合いありがとうございます。
皆さんのおかげで早くも500レスを達成することができました。

ポップコーンラブ -SeasonU-
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引き続きご愛読していただければ嬉しく存じます。

■□■神楽綾稀■□■

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