彼女とうまくいく法則

1 名前:作者 投稿日:2001年12月12日(水)06時15分57秒

  他の板に行こうかと思ったんですが、すでに前スレがいっぱいで書き込みできません(またしても…
  というわけで、また銀板で始めちゃいます(w

  題名のひねりのなさからすでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
  前作「彼女を振り向かせる方法」、ラブラブなその後(?)続編です(一応)


  というわけで前スレ↓
「彼女を振り向かせる方法」http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=silver&thp=1004430993
「彼女を振り向かせる方法2nd」http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=silver&thp=1006238361


 また気づいてくださる方、初めて読んでくださる方、いたらうれしいです。
 更新は…また、不定期に(といいつつ、多分ちょこちょこやります)

2 名前:作者 投稿日:2001年12月12日(水)06時22分10秒

 前スレで、さっそく感想を書いてくれた
>>274 名無しさん
   感想1番のり、ありがとうございます!!!
   笑いと感動…ですか、そう思っていただけると、本当になんというか…(感涙
   次回作、まんまとこの板で始めます(w  よければ…(略

>>275 名無し読者さん
   後藤がどうしても乙女チック路線にいってしまいまして…(汗
   まあ、かわいいと思っていただけるならよいでしょうかね?
   今度は、後藤と吉澤、バカップル(w)で。


 
 私の書く話の場合、基本的に全体のストーリーは特に決まってませんので、
シチュエーションのリクエストなんぞございましたら、気軽にどうぞお願いします!
 また、そのうち気ままに始めますので…

 では、よしごま好きの皆様に気づいていただけますように!(祈

3 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)08時05分14秒
昨日の夜、私の楽しみが一つ減ったと思ったら…
続編ですか。
作者さん。最高です。
4 名前:カム 投稿日:2001年12月12日(水)12時58分23秒

やったぁー!!さっそく続編だ!しかもよしごまラブラブ!?
 3の方に激しく同意っす。もー作者さん大好き!ちゅーしたいくらい!!
 前回以上に激甘な2人をお願いしまーす。
 

 
5 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月12日(水)13時51分59秒
お疲れ様でした。

なんていうか、ほんとに、感動っていうか、ええ、はい。
いつも思うんですけど、今回も。

「作者さんありがとう」、と。

僕もいつかこういう甘甘なのを書いてみたいですねぇ。
シリアスなのも書いてみたいし。
ま、あのエロをなんとかしなきゃいけないんですがね(w

続編、楽しみにしてます。

「うまくいく法則」ですからねぇ。
ごまがものすごいヤキモチを焼いてそれにあたふたするよすぃことか?(w
6 名前:すなふきん 投稿日:2001年12月12日(水)16時08分23秒
気づけば毎回更新されているかチェックしていた自分(w
本当にどっぷり浸かっていました。
しかし、それも完結していまい、何とも寂しく思っていたところに新スレ!!
これからまたチェックしている自分が……(w

とにかく本当にお疲れさまでした!!
そして、この作品大期待しております!!
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月12日(水)19時57分16秒
あやうく迷子になるところでしたー。
この板で続けてくださって作者さんアリガトウ。本当に、本当に嬉しいです。

毎回ちょっとずつごっちんのよっすぃに対する気持ちがすこしずつ深まっていくのと
その気持ちに正直になれない不器用さがとても切なくて、可愛かったです。
頑固だけど根はまっすぐな子っぽいのでいったんラブラブになったらもう一直線なんでしょね(w

シチュエーションリクエスト・・・
時期的にも、クリスマスの話なんかどうでしょう。ベタですが。

エローい感じの展開もあったりなんか・・・(ぼそぼそ
8 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月13日(木)04時19分37秒
感想を一番に書けただけでも光栄なのに
続編まで書いていただけるなんて・・・
作者さんの書く最高にかわいい後藤をお待ちしています。
9 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月13日(木)10時51分11秒
はああ〜・・・と、読みおわってから放心状態です(w
本当に良かった!そしてもはや、この小説の大ファンですよ!!

感動をもらい、その上萌えさせてもらいました。作者さん、ありがとう。
この小説(前スレですか)は、久々のヒット作です!自分の中で。

PS 未遂続きだったよすぃに、今回はどうぞいい思いをさせてあげてください・・・我々読者の為にも、ゼヒ!!(w
10 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月16日(日)15時05分05秒
再開、楽しみに待ってますよー。
11 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月17日(月)00時34分17秒
あっちの方が忙しいんでしょうか(w

交信はまいぺーすで頑張ってくださいねん♪
と、何気にプレッシャーを(w

ていうかまず自分のをすませろよって感じ(w
12 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月17日(月)00時49分07秒
首を長くして待ってます。
13 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月17日(月)05時00分01秒
最近ネットが全く出来ず…

すると、かの振り2nd(w終わってるし、新スレあるしで…

よく私が(リクを?)書いていた?よしこのごっちんいただきます編始まったのですね!

まだ忙しいので、頻繁に見に来ることは出来ないかもしれませんが、
楽しみにしていますので頑張ってください。
14 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)21時35分33秒

 ああ、レスくれた皆さん、(いつも同じ言葉で申し訳ないっす:汗)
本当にありがとうございます!!
 他の板と並行して3つも書こうとしてるアホな(身の程知らずな)作者ですが、
やっぱり作者は「よしごまラヴ」なので、この話が最優先されてしまうんですね(w

>>3 名無し読者さん
  ありがとうございます!はい、ようやく続編スタートさせます。
  スレだけはさっさと立てておきながら…(w

>>4 カムさん
  今までの流れでラブラブな二人になれるのか!?という気もしますが(ニガワラ
 まあ、なんとか頑張ってみます。
  ところで、青版の小説、すごい楽しみにしてますよ〜!ビバ!よしごま!!

>>5 名無し梨華さん
  いやあ〜、そんなお礼なんて言われると、照れますねえ(汗
 むしろ、いつもレスをくれる貴殿に御礼申し上げたいでござる(←混乱)
  ごま、多分やきもち妬くでしょう・・・ワガママなので(ww

15 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)21時42分54秒

>>6 すなふきんさん
  私も、すなふきんさんの小説をいつも首長に待ってる身なもので、そう言っていただける
 とメッチャクチャうれしいです!!
  甘甘な展開はかなり冒険なんですが、なんとかカタチにできるよう精進します(w

>>7 名無し読者さん
  あはは、結局また銀板で初めてしまいましたが、なんか逆にそれがよかったようですね。ホッ
 そして、ラブラブ(!?)な二人にクリスマスですか〜、よしっ、というわけで、
 記念すべき法則その1は「クリスマス編」にします!あいでぃあサンクスです!(w

>>8 名無し読者さん
  1番初めにレスをくださった方ですか!ありがとうございます!!(何度も言うようですが…)
  ごまが、今回はカワイイのかそれとも大人っぽくなるのか…
  多分、ワガママです(結局そのオチかいっ)。

>>9 名無し読者さん
  ヒット作ですか!!では続編もあきられないようにしなくては…(汗汗
 そして未遂続きのよすぃにイイ思いを…とは、優しい読者様だす。。。
  まあ、よすぃの頑張りを見ていてやってください。決して悪いようには…ドウデショウ!?

16 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)21時52分44秒
>>10 名無し読者さん
   ハイ、確かに間を空けてしまいました…スレだけ立てて(w
   もうすぐ、初めます。

>>11 名無し梨華さん
   あっちを読まれてしまいましたか!!しかもバレかかってましたか!!(爆
  かなりこっちとは趣向が違うので、名前を伏せてましたが…(w
   実は、忙しいというより単に作者がアワアワ…(以下略で)
   そして、やっぱり貴殿の小説の続きを心待ちに(またまた以下略)

>>12 名無し読者さん
   すみませんすみません、ちゃんと始めたいと思いますので…
   気づいたら読んでやってくださいね(ニガワラ

>>13 名無し読者さん
   いつの間にか終わって…確かに、1ヶ月足らずという作者には異例の速さで
  終わりました(w) さらに続編まで…(w
   忙しいのですか、大変ですね。その合間を縫って見に来てくれたことに感謝!です。


 それでは、一応続編、というカタチにはなりますが、
 気分を改めて…今回は「よしごま小説」で、スタートします!!


17 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時00分09秒


 
 春がきましたっ!!
 春がっ!!
  

 ―――吉澤ひとみ、16歳っ!!(久しぶりだな、コレ言うの…どうでもいいけど)


 ようやく、ほっかほか〜〜〜な春が、訪れましたあっっ!!




 …世間は冬真っ盛りな、この時期だけど。
 アタシの心は―――もう桜満開なのさっ♪
 なぜかって?そりゃ…



 愛しい彼女、『ごっちん』を振り向かせるのに成功したから、
 に決まってるじゃ〜ん!?


 苦労…したのさ、そりゃもうホントに。
 どんな苦労って?
 まあ、話せば長くなるから省略。


 とにかく、何が大変だったかっていうと、

 まずアタシのコトを頑なに「親友」って思ってることでしょ?
 それからごっちんが、恋愛感情について超(!!)「にぶちん」なことでしょ?
 それからそれから、ごっちんてばめっちゃくちゃ「頑固一徹」なことでしょ?



 これらを挙げただけでも、いかにアタシが…吉澤ひとみが。
 愛しい彼女、「後藤真希」を。

 振り向かせるのに苦労したかが、お分かりになるでしょう…(涙)。





18 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時10分55秒


 そして―――アタシは。


 いつもいつも…彼女の。
 無意識で、
 悪意のない、
 つまりは―――かなり、タチの、悪い。


 いわゆる勝手に彼女が四方八方振りまく、
 その独特の―――「後藤真希フェロモン」を、常に一身に受けていたため…


 ときどき、暴走しては寸止めを食らい。
 ムラムラ、欲情しては寸止めを食らい。
 要するに…



 我慢我慢の、連続だったわけなのである―――が。
 …が。



 もうっ、今じゃもう、そんなこと気にしなくてもいいのさ―――っ
 だって、
 だってだよ?


 アタシとごっちん…今じゃメンバーも公認の、
 「恋人同士」なんだも〜〜〜ん!!(かなり浮かれ気味)


 まあ…ね、
 まだごっちんは照れがあるのか、
 あんまりイチャイチャすると、嫌がるトコ、あるんだけどね…
 (もちろん、みんながいる前での、ハナシ)



 そして、それを踏まえた上で、問題は。
 

 モーニング娘。の異常な忙しさのため、アタシたち二人はゆっくり会う暇もなく…


 


19 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時16分14秒


 つまり、何かというと。
 アタシとごっちんが付き合い初めて、もうすぐ1週間になる、というのに…



 未だ、「キス止まり」の関係なのである…(焦)。




 これは問題だっ!!
 すごい問題じゃないかっ!!?
 自慢じゃないけどアタシは――――すごく、


 ものすごく、ごっちんに欲情することがあって、
 我慢の限界は……とっくに過ぎているのだ。

 それはもう、アタシとごっちんが付き合うようになる、その前から。




 だから…ヤバイっす。
 ごっちん…アタシ、またしても…

 とんでもないところで、暴走しちゃうかも…♪♪




 なんてゆう心配は(むしろ期待!?)、ごっちんのとある一言によって―――
 打ち消されたのである。
 楽屋で。
 メンバーも、皆がいる、その中で。


 満面の、笑顔で。







 「ねえねえ、よっすぃ〜!!
  ―――クリスマス、しよっ!?」




 ・ ・ ・ ・




20 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時26分56秒

 
 どっきゅ――――――……ん
 


 「……ええっ!?」



 い、今っ、いまいまっ、
 今なんつった!?ごっちん――――

 クリスマスに、「しようっ」って!?(狂喜)



 「やだなあ〜、ごっちん!!そんな皆がいる前で…
  クリスマスに『××しよう!』だなんてっ!!
  もー、大胆になったねえ〜〜」


 「「「「……!!」」」」



 「…ばっ…よっすぃ!!」


 浮かれていた、アタシは。
 ここが楽屋であり、周りに―――メンバーがいることも、忘れて。
 …というより、アタシの意識下からは完全に、消えていたのだけれど。


 浮かれ気分で、
 大音響で、そんなことを口走っており―――


 ごっちんが、真っ赤な顔で声を上げるのにも、反応せず。
 メンバーの視線と、その耳が、アタシたち二人に集中するのにも、気づかず。


 「そりゃねえ〜、クリスマスをさあ、二人の特別な“記念日”にしたいって
  気持ちは分かるけどさあ〜、いきなり『しよっ』はな……」

 「ちが――――うっっ!!!」



 




21 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時37分54秒

 
 少し、離れていたところに座っていたはずの、ごっちんが。
 真っ赤な顔して、慌てたようすで。
 アタシの口を、無理やり塞がなければ――――


 アタシはきっと、その早とちりな口を閉じることはなかっただろう。
 ま、アタシはいいんだけどね〜?




 「ちがうっ、ちがうってばバカよっすぃ〜!!
  『しよう』の意味がちが〜う、バカバカバカよっすぃ〜!!

  も〜、バカっ!!よっすぃのバカっ!!
  ごとーはね、『クリスマスパーティ』しようっつ言ったのおっ!!…バカッ」



 慌てたようすで―――そう、かなり焦ったようすで。
 早口に、パタパタ手を振りながら、必死に弁解するごっちん。
 …か・わ・い・い


 でもさあ…いくら、動揺してるからって、
 ちょっとばかり「バカ」って言いすぎじゃない?
 ―――ま、ごっちんだから、許すけど♪(馬鹿野郎) 


 
 「別に、恥ずかしいからって、そんな風に言い直さなくてもさ〜」

 「言いなおしてるんじゃないよっ、
  ごとーは、初めっからそういう意味で、言ったんだもんっ!!」









22 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時49分18秒

 
 興味津々に注がれる、メンバーからの視線が、よっぽど恥ずかしいんだろうか。
 ごっちんのほっぺは、もうほとんど限界なくらい、真っ赤になっていて。


 …そんな、今さら照れること、ないじゃ〜ん?



 「いいじゃん、ウチら、付き合ってんだしぃ」

 「そういう問題じゃ、なーいっ!!
  ごとーは『パーティしよう』って、言ったんだからね!?
  『パーティ』だからねっ?変な意味じゃないからねっ?」

 「―――はいはい」



 念を押すように、何度も。何度も。
 ごっちんは、アタシの顔を覗き込んで言ってくるから――
 仕方ないなあ、これくらいで勘弁してやるかっ。


 なんて、思っていたら。
 
 面白そうに、成り行きを見守っていた、ギャラリー(つまりメンバーだ)から、
 茶化すように、声が上がった。



 「なになに〜?ごっつぁんとよっすぃ〜、クリスマスに………
  シちゃうんだあっ!?」

 「「――――!!」」


 笑みを含んだ明るい声で言ったのは―――というより、こんなぶっちゃけた
質問を投げかけてくる人を、アタシは1人しか知らない。
 もちろんそれは、
 …この人だ。
 
 
 


23 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)22時59分33秒

 
 ちっちゃくたって、人の3倍は元気一杯!!自称セクシー隊長!!(笑)
 ――――の、矢口さん。



 ―――


 その、矢口さんの問いかけに。
 アタシとごっちんは、ぴったり同じ、動作で。(ホラ、やっぱウチらって息合うからさ♪)

 矢口さんの方へと、顔を向けて…



 「しま〜す」
 「しないよっ!」




 これまた、見事に。ハモッて見せた―――。



 「キャハハハハッ!!!2人とも、息あってるのか合ってないのか、
  分かんな〜いっ!!!っていうか、よっすぃ〜張り切りすぎだよお〜!!」


 一体、何がそんなにツボにはまったのか、矢口さんはそんなウチらを見て爆笑中で。
 そんな矢口さんにつられて、メンバー達も。
 次第に、笑いが広がっていく。


 「な〜んだ、ビックリしちゃったよ〜」
 「本当に、やっちゃうのかと思った、カオリ…」
 「あはははは、本当なら、そんなでっかい声で言わないっしょ」


 ごめんなさい、安倍さん飯田さん…
 めちゃくちゃ、真剣(と書いてマジ)でした。


 一方、他のメンバー達は。
 




  
24 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)23時06分51秒

 
 「ねーねー、保田さん、アタシたちも…」
 「はいはい、あとでね」
 「ラブラブだねえー」
 「そうれすねー」


 圭ちゃんも梨華ちゃんも、普段のペースに戻ったようで。
 (そういえば、圭ちゃんって攻めなんだろうか…それとも受けなんだろうか…)

 辻と加護も、冗談だと思ったようで。
 (この二人もいつも一緒だよなあ…まさか…?まさか、ねえ)


 新メンバーの4人も、三々五々散っていって。…それぞれ、顔を赤らめながら。
 (ちょいと、刺激が強かったかなあ…?って、なんか高橋さんに最後、
  睨まれた気がするなあ。多分、気のせいだろーけど)

 

 結局、当の本人の矢口さんは、というと。
 携帯を片手に、とっくにウチらからは視線を外して、いて。
 おそらく、中澤さんあたりに、メールでも打ってるんだろうけど…


 とにかく。
 さっきのが、矢口さんの機転なのか、それとも単に面白がっただけなのか、
 分からないけど。

 メンバー達の、興味の対象から外れたアタシとごっちんは。




 「……よっすぃ、こっち!」


 小声で、名前を呼ばれて。
 ぎゅっと、手を引っ張られて。





25 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)23時14分33秒

 
  アタシはごっちんに、楽屋の外へと、引っ張り出されていた。
 (ちなみに、彼女の頬は、まだ赤い。それもまた…)




 人気のない、静かな廊下を歩きながら。
 ごっちんはまだ、「あ〜恥ずかしかった」とか、ぶつぶつ、言ってるんだけど。

 彼女の目的地……つまり、人のいないところ。


 アタシとごっちん共通の、秘密の隠れ家!…のようなところ。
 すなわち、
 ―――屋上、である。



 「ふわっ、寒〜い!!」

 びゅおっ

 と。
 扉を開けるなり、強風に吹かれて、ごっちんは悲鳴を上げた。
 「寒い」…とくれば?


 
 「じゃ、湯たんぽ〜〜♪」
 「ぅわっっ」


 ごっちんの背中から、腕を伸ばして。
 彼女の、長い髪の毛ごと、後ろからぎゅうーっと抱きしめる。

 

 ……
 何気に、こんな瞬間が、すごく幸せなんだよなあ。



 「…へへっ、あったか〜い」

 さっきまで、ぶつぶつ言ってた機嫌の悪い(フリをしている)ごっちんは、
 もうそこにはいなくって。









26 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)23時25分04秒


 ごっちんは、二人っきりのときは。
 甘えん坊で、
 ちょっとばかり、ワガママで、
 かなーり、ヤキモチ焼きの、


 アタシだけの、かわい〜い、「お姫様」になるのだ♪



 「やっぱり、よっすぃの腕の中、ごとー好きだなあ…」
 「さっきはあんなに、人のこと『バカバカ』言ってたけどねえ?」

 「ち、ちがうよっ?あれは…」


 焦ったように、アタシの腕の中で、もぞもぞと身体を動かして。
 結局、ごっちんは顔だけ、アタシの方へと、やや傾けるように、目線を合わせた。
 …つまり、

 アタシのことを、上目使いに、見つめてくるのだ…
 ああ、やっぱり天然魔性だよ、ごっちん。その目は…


 
 「あれはね?恥ずかしかったからで…ホントは、そんなこと、思ってないよ?」

 「…うん」


 分かってるよ、ごっちん。
 そんなすがるような瞳で言われたら……許さないヤツなんて、いないでしょっ!!
 

 「気にしてないよ?アタシは。―――だって、ごっちんのことが、好きだから」

 なんか、段々照れがなくなってきてるなあ、アタシも。
 ちょっとホスト入ってきた気がするぞ(汗)。

 …けど。


 



27 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)23時32分46秒


 「ごとーも、よっすぃのコト、好き」


 アタシが、ごっちんの胸の前に回した、その両腕に手を重ねて。
 心もち、その重ねた手に、力を込めて、
 愛しい彼女が、言ったから。




  ………


 …あははっ。変わったのは、アタシだけじゃない、よね?
 ほら、ごっちんだってこんなに―――素直になったじゃん。
 

 …だから、万事オッケー!!



 「だから、ね」


 ごっちんは、その上目使いのまんま、アタシの方を真っ直ぐ見つめて、
 ゆっくりとした―――彼女独特の、そのペースで言葉を紡いだ。



 「ごとーは、クリスマス…よっすぃと、…好きな人と。
  一緒に過ごしたいんだ。パーティ……
  ………
  ……だめ?」


 ――――


 ――――



 ダメなはず、あるか――――いっっっての!!!



 あーもーたまらん!たまらんがなっ、ごっちんめえ!!
 どうして、そんなに…
 アタシを喜ばせるのが、上手なんだよっ?





28 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月17日(月)23時39分54秒


 もう、愛しくってたまらない。
 かわいくって、たまらない。
 この、腕の中の少女が―――愛する彼女、ごっちんが。


 アタシは、返事をする代わりに、もう目と鼻の先にまで迫った、彼女の唇に
 そっと、自分の顔を近づけて――――



 「……」


 二人の顔が、重なって。
 やっぱりごっちんの顔は、耳まで赤くなる。
 そして、アタシはその耳元に、囁くんだ―――



 「二人っきりで、過ごそうね?」



 ――――甘い、夜を。



 ごっちんが、小さく、だけどとても―――幸せそうに笑って、頷いて。
 アタシは、彼女の身体をもっともっと、強く強く抱きしめた。



 『そして、あわよくば―――』


 ……いや、これはまだ、言わないでおこう(含笑)。
 クリスマスの夜は、長いから


 
 吉澤ひとみ、16歳っ!!
 きたるべき、クリスマスに備えて――――


 腹筋でも、しておこう。(やっぱり、体力は必要だよね?)











29 名前:作者 投稿日:2001年12月17日(月)23時44分37秒
 というわけで、次回に続きます。甘い夜へと…(w
 みんなの前でラブラブバカップルになるのは、いつの日か…

 とりあえず、続編としてはこんな感じですが…どうでしょうかね?
 …書いてて不安っす(ニガワラ
 
 甘甘でなくてごめんなさい…(期待されてた方)…次回はもっと…(!?)



30 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月17日(月)23時47分24秒
さっそくリアルで(w

ていうか、やっぱごま可愛すぎ!

「クリスマス、しよ」と勘違いしたよすぃこに真っ赤な顔して怒るごま。。。
萌え!(w
ご飯が20杯くらいいけます(w

ごまをかわいくしてるのはよすぃこのボケっていうのを忘れちゃいけませんね(w

続きも期待してます♪
31 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)00時13分43秒
すばらしく後藤がかわいい。
こればっかりですいません。
違うことを書くならば・・・
吉澤はあほですね(w
32 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)00時22分29秒
ディスプレイの前でニヤケテシマッテイマス。
33 名前:闇の住人 投稿日:2001年12月18日(火)01時24分42秒
ごま可愛すぎるっ!
そりゃあよっすぃーもメロメロになるわな。
読みながらニヤけてしまいました。(w
クリスマスが楽しみっす!
34 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月18日(火)03時40分53秒
あああ待ってましたぁ… 後藤さん!可愛すぎ…
続き期待期待…!!作者さん最高でっす…吉澤も相変わらずでイイ!
35 名前:名無し 投稿日:2001年12月19日(水)12時38分33秒
やっぱ好きです、作者さんの作品。。。
ここのよしごま、進展してほしいけど、焦らしてほしい気もある。う〜ん。。。

それにしても、高橋の存在がチョト気になった。これから絡んでくるのだろうか?
とにかく続きに期待!
36 名前:カム 投稿日:2001年12月19日(水)22時52分31秒

  うぁお〜更新されてるやーん!
37 名前:カム 投稿日:2001年12月19日(水)22時56分07秒
 
 あ…投稿ボタン押しちまった。すいません。
 
 青板の読んで頂けてたなんてマジ光栄っす。
 共にヨシゴマ推進させてください! ビバ!よしごま!!
38 名前:通りすがりの地雷 投稿日:2001年12月20日(木)16時12分34秒
 やったね、新スレ。 前回の時は感想かくべきか否か迷ってるうちにいっぱいになってたんで。…しかし腹筋って…オイ。おもわずツッコミたくなる。
39 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)21時17分25秒

 もーたいスペシャルを見ながら、隣り同士で座ってるよしごまばかりに気を
取られていた作者はすでに重病です…ていうかよしこ、パジャマプレゼントして
いたのか…イカンイカン、妙な妄想が…w

 というわけで、今夜も交信です。よしごまパワーを供給しましたので(爆

>>30 名無し梨華さん
   やったあ!名無し梨華さん、リアルタイム記録出してくれる勢いですね!!
   というか、もはや名無し梨華さんからレスがこないと不安になりそうな作者です・・・(w
   はい、これからも頑張って書きます!だから「今夜・・・」の続きも(略

>>31 名無し読者さん
   どうもごまが好評ですね…作者冥利につきます、ホント。
   そしてよしこがアホだと…爆笑しました、アホですよしこは!(この小説では)
   だから、とても書きやすくて助かります>アホ吉澤(w

>>32 名無し読者さん
   私も、他の作者さんが書く萌え〜小説を見つけると、顔にやけます(w
   にやけてもらえるなんて、うっれすぃ〜っス!!

40 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)21時23分46秒
>>33 闇の住人さん
   ごま、無神経に攻撃的みたいです(w
   それにしても、アホな吉澤を振り回しているかのように見えますが、書いてる
   作者としては、ごまの方がむしろ振り回されてますね〜、吉澤くん野獣なんで(ww

>>34 名無し読者さん
   甘い夜の続きを期待されているようなのですが・・・どうも私は、しっかりと
   らぶらぶにはさせてあげられないんですよね(w
   今度こそは…と思いつつ、書いているんですけども(汗

>>35 名無し読者さん
   ↑と思いつつも、焦らしてほしい(?)というような意見もあるようでして。  
   どうなるんでしょうか、ここのよしごまは…(w
   まあ、タイトルがあれですからね〜、最後にはうまくいくのでしょがね(ワラ


41 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)21時28分11秒
>>36>>37 カムさん
  よしごま推奨仲間が増えてうれしいっす!!いや本当にっ!!めざせ王道!!(本気
  カムさんの学校よしごま、楽しみですよ〜!
  こっちの方も、時々のぞいてもらえれば光栄です(w

>>38 通りすがりの地雷さん
   初レスですか!?しかも、前スレから読んでいてもらえたんですね…うれしいっす(涙
   そして、目のつけどころが…腹筋にきましたか!
   その辺りで、よしこのヤル気を感じとっていただければ(w


 
 というわけで、ちょっと早いクリスマスの夜、始めます。




   
42 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)21時36分23秒


 「「「「お疲れさまでしたああ〜っ♪」」」」



 上がりの挨拶にも、自然と明るい響きが含まれる。
 そう、今日は―――


 クリスマス、イヴなのです



 ようやく、最後の仕事が終わり、(生放送だから、出番が長引くこともないんだ〜)
 アタシたち「モーニング娘。」…アイドルの、アタシたちは。


 ようやく、ここから「普通の少女」たちに、戻るのだ。
 そして、今から。
 家族なり、
 恋人なり、
 気の合う友人となり、

 …みんな、それぞれ思い思いのクリスマスを過ごすのだろう。


 そして、アタシは。
 …ふっふっふ(妖)…



 「よっすぃ〜〜〜〜っ!!!終わった〜〜〜〜〜っ!!!」

 端正な顔を、くしゃっと崩して。
 満面の笑みで――――多少、顔を上気させて。


 かわいいかわいい、アタシの彼女。
 愛しい愛しい、アタシの―――大事な、恋人が。


 
 「よっしゃ――――っ!!まずはシャワーでも浴びるよお、ごっち〜ん」
 「らじゃ――――っっ!!」


 …もちろんご存知、後藤真希だあっ!





43 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)21時41分59秒


 アタシとごっちんは、手に手を取って。
 シャワールーム1番のりを目指して、廊下を猛ダッシュ!!


 すれ違うスタッフのおじさんたちが、「二人はいつも仲いいね〜」なんて、声をかけて
きたりもするんだけれど。
 きっと、スタッフたちには“仲のいいメンバー同士”としか、写っていないんだろうけど。


 …アタシの、頭にある妄想――――もちろん、今日の甘い夜に起こるべきその出来事
 ―――を、知ったら。

 一体、どんな顔、するんだろうね? 
 


 アタシの手を握って。
 長い髪を揺らして、走るごっちんの横顔を見ながら、アタシは思っていた。

 これから起こる、甘い夜―――
 甘い夜―――
 甘い―――


 そして、激しく燃える、夜になるように




 ・ ・ ・ ・ ・ ・


 しかし。



 ――――現実は、そう簡単にはうまく物事が運ばないのだ。

 



44 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)21時47分34秒


 「後藤と吉澤、ちょっと残って」


 ――――そう、夏先生に呼ばれたときから、嫌〜な予感は、していた。




 シャワーを浴びて。(ごっちんと一緒に浴びたかったんだけど、締め出された)
 衣装から、私服に着替えて。(もちろん、気合入ってるよ〜!)
 メイクも、いつもよかちょっと、気合いれて。(濃くはしないけど)

 …香水まで、きっちりつけて。(アナスイの、前にごっちんにもらったヤツなんだ)



 とにかく、アタシもごっちんも。
 「二人っきりのパーティ(&甘い夜♪)」に、胸躍らせて。
 張り切って、準備していたのにも、関わらず。



 それらをばっさり切り捨てる、悪魔のような夏先生の、言葉。



 「アンタたち、今日は居残りね」



 ………

 ………


 「「ええええええええ〜っっっっ!!!???」」


 アタシとごっちんの、絶叫は。
 たっぷり10秒間くらいは、響いていた…ように、思う(涙)。





45 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)21時53分41秒


 ――――「アンタたち二人、今日のあのダンスはなに!?気持ちがぜんっぜん、
      入ってないよ!!あんなので、紅白も正月からのコンサートも、
      こなせると思うのっ!?

      特に、二人はメイン張ってんだから…、あんまりお客さん、なめて    
      かかっちゃ痛い目見るよ!
      居残って、しっかり練習しなさい!!」――――




 ……


 鬼だ、鬼だとは、今まで思ってきたけれど…

 夏先生は、本当の鬼だった…。
 隣りで、ごっちんも。
 ぽかーんと、口を開けて、呆然として。 
 
 夏先生の、お説教を聞いていた。(ちゃんと聞いてるかは、分からないけど)



 ・ ・ ・ ・ ・ 



 そして、今、現在の時刻は午後11時半。
 隣りには、私服からTーシャツ&ジャージに着替えた、ごっちんの姿。

 ああ、本当なら…
 珍しくスカート履いたごっちんに、あんなことやこんなことを…(妄想中)



 している、はずだったのに(悲)。





46 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)21時59分31秒


 「あー、もー、疲れたあっ!!」


 ポニーテールみたいに、高い位置で髪を一つに束ねた、ごっちんが。
 額に浮かんだ汗をぬぐって、どさっと勢いよく床に座りこんだ。

 「ホントにねえ…」

 アタシも、だるい体をひきずるようにして。
 ごっちんの隣りに、腰をおろす。
 広いダンススタジオに、今アタシたちは二人っきりで、いるんだけど。

 …あ、夏先生は最初の10分くらいだけいたけど、とっくに帰ったんだ。



 そんでもって。
 夏先生が帰ったんだから、ウチらも帰っちゃえばいいんだけど、さ。
 やっぱり、仕事は、仕事。
 プロって……辛いよなあ(寂)。



 結局、二人して。
 こんな時間になるまで、がんばって練習してたって、ワケ。
 うおあ〜、な〜んて真面目なんだ、アタシたち!!


 「もお、やめよっか…?」
 「そーだね…」


 やっぱり、ごっちんも同じこと考えてたらしい。
 アタシが提案すると、ごっちんも二つ返事で、即答した。

 …だって、疲れたし…(まあ、体力は温存してあるけどね、もちろん)





47 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時05分33秒


 「あ〜あ、イヴも終わっちゃうね〜。あと30分で…」
 「ええっ!?」


 アタシが、スタジオの時計を見ながら何気なく言った言葉に。
 ごっちんは、大げさに反応してがばっと身体を起こした。
 「もう、そんな時間っ!?」


 アタシは、そんなごっちんの動作を、床に寝そべって見つめていたけど―――
 「どうか、したの?」
 のろい動きで、なんとか身体を起こして。



 「…だって」

 のぞきこんだごっちんの顔は、なんだか少し、泣きそうで。


 「パーティしようね、って、約束したのに…」
 「ああ、そのことかあ」


 思いあたって、アタシは納得して床に座り直した。
 そういえば、ごっちんはやたら『パーティパーティ』言ってたよなあ。
 どっちかって言うと、アタシは。

 その後の「お楽しみ」の方に、気を取られていたけどさ。


 …悪いっ!? だって、年頃なんだからいいじゃんかあ―――っ!!!(逆切れ)







 
48 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時13分17秒


 「いーじゃん?結局、二人で過ごしてるんだし、さ?」

 「―――やだっ!」

 アタシが、諭すように優しく言ってはみたけれど。
 「パーティ、したかったんだもんっ!!」


 …ああ、始まったよ、頑固なごっちんが(微笑)。
 見た目が大人っぽい割りに、そゆとこ、子供で。
 そういうところも、カワイイけど



 「でも、今からじゃー、無理じゃない?
  移動するだけでもさあ、12時回っちゃうよ、多分」

 「………」


 アタシの冷静な言葉に、ごっちんは。
 ぎゅうっと唇をかみ締めて、手も握り締めて。
 睨むみたいに、アタシの顔を見据えていた―――今にも泣きそうな、顔で。


 …ああ〜、ダメだよ、ごっちんその顔は!
 泣くのは反則だよっ!!
 なんでも、言うコト聞きたくなっちゃうんだからさあ、アタシ。



 「……そうだっ!」


 アタシが、ごっちんの視線にたじろいでいたら、突然。
 ごっちんが、ぱあっと明るい表情を、浮かべて。
 (本当に、アタシといるときの彼女は、表情豊かなんだ―――、それは、とても)



 「ここですればいいんだっ、パーティッ!!」





  
49 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時25分33秒


 ―――って、エ!?
 ここでって……ダンススタジオで!?このやたら広ーい何もなーい場所で!?


 「ちょっと待ってて、よっすぃ〜!!」
 「な、ちょっ、何ごっちん?」


 1人、勢いこんでごっちんは立ち上がると。
 っていうか、どこにそんな体力が残ってたんだろう……アタシも人のこと、言えないけど。
 茶色いポニーテールを揺らしながら、ごっちんがスタジオから出て行って。

 

 アタシは、ごっちんの残した満面の笑みの意味を考えながら―――
 (そんなに、パーティしたかったのかな?)



 だけど。
 アタシもごっちんも、一応年頃の女の子だし。
 もうちょっと…なんていうか、さあ。

 こんなジャージ姿のすっぴんじゃ、なくって。
 こんな色気のない、ダンススタジオなんかじゃ、なくって。
 BGMもへったくれもない、無音の空間じゃなくって。



 もっとロマンティックな…例えば、大きいベッドがあるような…
 ベッド…う〜ん、いいねえ〜
 できれば、シャンパンとかで乾杯してさあ〜、
 

 …妄想は続く。


 ・・・






 

50 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時38分45秒


 ごっちんは、おっきく胸元の開いたドレスとか着ててさあ〜、
 そんでもって、スリットもめっちゃ入ってたりしてさあ〜、

 アタシは、夜景をバックに「きれいだよ」、とか言っちゃったりしてさあ〜…



 くふふふふふ



 「……なに、1人でニヤけてんの?よっすぃ」
 「―――はっ、ごっちん!?」



 気が付いたら、目の前にごっちんが立っていた。
 きょとん、と首をかしげて。

 「……あは、いや、何でも…ないっす♪」
 「ふ〜ん?」


 さすがに、今の妄想の内容を。
 その当の本人であるごっちんに言うコトは、さすがにためらった、一応理性の
残っている、アタシ。


 まあ…、いつかは、現実にしたいけど。 



 「よっし、じゃー、パーティはじめよっ?」
 
 その両手に、たくさんのお菓子。
 色とりどりのパッケージに包まれた、たくさんのお菓子。
 そして、アタシはすぐに気づいた、それらは全て…



 「これ、全部ごっちんの手作り!?」

 だるかった体が、一気に覚醒していく。
 ごっちんが、へらっと笑って、アタシの言葉に頷いた。


  






  
51 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時47分35秒


 「―――初めて、だから、…ね?」


 照れているのか、ごっちんはしきりに身体を揺すりながら。
 「好きな人と、二人っきりで過ごすの、初めてだから」

 彼女が一生懸命――――ときとして、それがたどたどしい、とも取れる、いささか
緊張のこもったごっちんの言葉。



 「ごとーは、いっぱい、よっすぃに『好き』をあげたいなって」



 幾分ほつれた、ポニーテールが揺れる。
 アタシの胸が、その度に。
 ぎゅうっと締め付けられる――――もちろんそれは、心地よい、痛み。




 「そうしたら、作り過ぎちゃった」



 へへっと、照れくさそうにごっちんが笑った、その瞬間には。
 アタシはもう、こらえきれずに―――


 「わっ?」

 相変わらず、不意打ちに弱いごっちん。
 
 かさかさっと、軽い音を立てて。
 アタシとごっちんの間から、彼女の両腕に抱えきれないお菓子が、床に落ちる音。

 






  
52 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)22時55分46秒


 抱き寄せた彼女は、なんだか気の抜けた声を上げて。
 そう、アタシが抱きしめるときには、いつも。
 
 その、剥き出しの首筋からは、ほんのりと、香水の名残りのような―――弱い、香りと、


 「…ごっちんの、匂いがする」


 まるで、樹木の蜜に誘われたカブトムシや、クワガタみたいに、アタシは。
 ごっちんの首筋に、口づけた。


 「ひゃっ」と、ごっちんはくすぐったそうに、首をすくめて。
 少し半笑いみたいな顔で、アタシの身体を押し戻した。
 「だぁめ、だよお〜!パーティ、するのっ!」


 ……そこまで、こだわるのかい。
 はいはい、分かりましたよ、お姫様。アタシは……

 キミに虜の、王子様はね?
 ちょっと、いやかなり―――今、ムラムラ、きてるけど。
 それでも、やっぱりお姫様の言うコトには、逆らえませんから、ね。



 「まあ、そこまでごっちんが言うなら、パーティしますかね」
 「わ〜い、パーティ♪」

 そうして、アタシは。
 はやる気持ちを抑えながら、ごっちんと一緒に仲良く床に、腰掛けた。(というより座りこんだ)




53 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)23時03分44秒


 それにしても…
 アタシは、ずらっと並べられ、きれいにラッピングされたお菓子の山を見て、
しばし言葉を失った。



 透明なセロハンにくるまれた色々な種類のクッキーやら、
 ちょうどミニトマトくらいの大きさに統一された、トリュフやら、
 白い箱に入ってるのは、おそらく彼女お得意のシュークリームだろう。


 それらの、一つ一つ。
 大事に大事に、作って、包んでいるごっちんの姿が、目に浮かんだ。
 どれだけ、時間かかったんだろう?
 仕事だって、年末のこの時期じゃ、とても大変なのに。



 それでも、いつだって。
 ごっちんは、ヘラヘラ笑って、ふにゃふにゃしてて。
 とても、『大変』な素振りを、見せたりしないんだね?


 
 ――――アタシにでさえも。


 「ねえ、…ごっちん?」
 「んー?」

 早くも、クッキーの包みを開けながら、ごっちんがアタシに目を向ける。
 その目にも、苦労の跡なんて、微塵も感じられないんだ。



 「大変だったでしょ?これだけ作るの」




54 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)23時11分52秒


 アタシの問いかけに、ごっちんは。
 「別にー」なんて言って、軽く受け流して。

 「ごとーはさあ、お菓子つくるの、好きだからへーキだよ?
  それに、誰かに食べてもらうこと考えてつくるのって、楽しいもん」

 「誰かに…」


 「その相手がよっすぃだから、これだけ作り過ぎちゃったんだけどさー。
  これじゃあ、太っちゃうよねえ」


 いつものごっちん。
 いつもの言葉。

 きっと、本人は何気なく口にしているのに、違いないけど。
 確かにその言葉は、アタシの胸を貫いていて。
 


 (―――相手が、アタシだから)


 ありがと、ごっちん。
 アタシはさー…、いっつも。
 自分ばっかり、ごっちんにぶつかっていって、自分ばっかり…


 想いが強いと、思ってたんだ。
 だけど。


 充分過ぎる、くらい。
 ごっちんもアタシのこと、好きでいてくれるんだよね―――?
 自惚れちゃって、いいってことだよね?



 
55 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)23時20分22秒


 「大丈夫でしょ。さっきからこれだけいっぱいダンスしたんだから。
  ちょっとくらいのカロリーオーバーは、オッケーじゃん?」



 内心のうれしさやら、感動やら、とにかく。
 たくさんの、優しい気持ちは、全部自分の中で大事に閉まっておいて。
 アタシは得意のポーカーフェイスで、ごっちんに言葉を返した。


 「だよねー」
 アタシの返事に、満足したように頷いて。
 ごっちんは、早速包みを開いたクッキーを、口の中に放り込む。


 「んー、我ながらおいしー」

 そして、もぐもぐと口を動かしながら、
 至極、幸せそうな顔で。


 …なんだかね、
 見ているこっちまで、幸せになるような、そんな笑顔。
 だって、アタシはごっちんの笑顔が大好きだから。
 ごっちんが、大好きだから。




 「確かにおいしーよ、ごっちんの手作りお菓子」
 アタシもつられて、クッキーに手を伸ばしながら言う。
 別に、お世辞じゃないよ?


 本当に、おいしいんだから、ごっちんのお菓子。
 愛情たっぷり、感じるしね〜〜〜♪♪(幸)


 


56 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)23時28分34秒


 「でしょー?へへっ、ごとーって天才?」
 
 褒められてうれしそうなごっちんは、満面の笑顔を浮かべて。
 …幸せオーラ、出しまくりだよ。
 ああ…、アタシも、幸せ


 「ほーんと、手、止まらないもん」
 「あはっ、明日、やばいね〜、絶対太るよね〜」

 あんまり深刻そうな顔ではないけれど、
 ごっちんはあまり笑えないことを言う……(気にしてんだから、アタシも!)



 「いーじゃん、一緒に太ろうよ〜」

 ふざけて、アタシは言ったけど。
 同時に、アタシの脳裏に、ある考えが閃いた…ほとんど、突発的に。


 「…もとい。一緒に、やせようか?」
 「―――ん?」


 口にお菓子を含んだままなので、ごっちんは口を閉じたまま、いつものぽーっと
したその顔を、アタシに向けた。
 「だから、一緒に運動、しよ♪」

 多分、ニヤケた顔で―――(鏡なんて見なくても分かる)アタシが言うと。
 ごっちんは、怪訝な表情をして、
 口の中のものをごくっと飲み込んで、言った。


 

57 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月20日(木)23時38分22秒


 「…さっきしたからいいって。よっすぃが、言ったよ?」



 ――――そんなこと、分かってるって。
 だから、前言撤回。



 「ごっちんも、たいがい鈍いよね」
 「むぅ…」

 アタシが、挑発的に言うと。
 ごっちんは、(負けず嫌いだから)ちょっと拗ねたように、眉を寄せて。

 「よっすぃ、言ってる意味がよく分かんない」


 ああ、まったく。
 これが演技なら、ごっちん――――大女優、なれるよ?
 その、天然で鈍いところも…
 負けず嫌いで、すぐ拗ねるところも…

 全部、アタシにとっては魅力的に写るんだよ。
 


 「だから――――」
 「わっ?」


  どさっ




 アタシは、ごっちんの両肩を、両手でしっかりと掴んで。
 おもむろに、床に押し倒していた。


 ごっちんの―――普段は多少、眠そうなその目が。
 大きく、見開かれて、
 アタシを、見つめて。



 「…………ぇ?」



 「ここで、しよっ」




 ・・・・・・・・・







 
58 名前:作者 投稿日:2001年12月20日(木)23時42分28秒

 今日の更新で終わるかと思いきや……例題その1、予定外に長引きそうな(w
 というわけで、よしごまの甘い夜は、まだ続きます。長い…

 なかなか、話が進みませんが、作者の文才のなさを勘弁してください。
 どうも、思い切ってガーん!といけないんです、小心者なので(滝汗


59 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月20日(木)23時52分34秒
何!?ここで中止?(w
嫌がらせ?(w

そろそろどかーんと交信する予定です。多分(w

作者さんも頑張って♪
60 名前: 投稿日:2001年12月21日(金)00時11分43秒
待望のクリスマス!
リク答えてくださって有り難う御座いました。ぜひともぴったりさせてしまってください(w

これまでの吉澤君の奮闘ぶりとかごとーさんのキモチとか思い返しながら読むと
ヨッスのアフォっぷりすら感慨深いような........(w
そしてここで寸止めくらわす作者さんも罪な方です.......続きが.....ハァハァ....

他板と平行して連載進行されてるようで
大変でしょうがガンガッテください。
でもヤパーリよしごまマンセィつーことでひとつ(w
61 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月21日(金)00時34分04秒
う!得意の寸止めですね(w

よっすぃーの目に映ってるごっちんがたまらなく魅力的です。
62 名前:よしごまマンセー 投稿日:2001年12月21日(金)08時55分33秒
何気にらぶらぶな二人に激萌え〜!

そして、昨日のモーたい、自分もよしごまばかり目で追ってました(w
この小説を思い出しながら見ていたので、ヨスィのパジャマ話には心底萌えましたね(ワラ

間違いなく、現実のよしごまは隠れらぶらぶだと!!(w
いつか、作者さんにこのパジャマ話を書いてほしい・・・
63 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月21日(金)20時26分10秒
続きがカナーリ待ち遠しいです。。。
吉澤くんの暴走に期待して待ってます!!
ごまが素直に受け入れてくれれば(w
64 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)17時32分25秒
ヨシゴマ中毒ニナリソウデス・・・
65 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月23日(日)06時49分08秒
やっぱり後藤が・・・(略
そして吉澤は・・・(略
ふっふっふ、もはや寸止めにも慣れましたよ。
放置されたら氏にますけどね(w
66 名前:作者 投稿日:2001年12月23日(日)21時08分42秒
この時期は特番が多いですね〜。
毎度のことながら、いつもいつもよしごまの並びが気になってしょうがないっす(w
「らっていつもとなりにいるんらも〜ん!」(byツジc)

 さて、今回もレスをくれた皆様、毎回読んでいただいてうれしいです・・・

>>59 名無し梨華さん
   いつもですね、焦らしているわけではなくって、ちょうど眠くなるんです(w
   今度、どかーんと更新ですか!?やたーっ!!
   なんかハロモニのコント見てると、スタッフはいしごま推しとしか思えないです(爆

>>60 7さん
   クリスマスリクくれた読者さんですね、なんとか話をつないでいます!!
   納得できる結末にできるか分かりませんが、とにかくやります!!(w
   吉澤くんは基本的に暴走キャラですから、寸止めされようが頑張ります。

>>61 名無し読者さん
   うっ!!(w
   確かに寸止めばかりなんで、得意技になっているやも…
   まあ今回は、前回よりは引っ張らない。と、思いますが(汗

67 名前:作者 投稿日:2001年12月23日(日)21時15分43秒
>>62 よしごまマンセーさん
   よしごま、隠れらぶらぶですか(w
   むしろ堂々とらぶらぶになってもらっても…(妄想中)
   パジャマ話ですか、、、短編で、そのうち書いてみますかね?

>>63 名無し読者さん
   ごま、今回は受け入れ体制できてるはずです。なんせもう付き合ってますから(w
   ただ問題は……
   作者が、エロ苦手なんです(大問題

>>64 名無し読者さん
   中毒ですか。作者はきっと、とっくに重度の(略

>>65 名無し読者さん
   寸止めはきっと、これからもやりそうです(ワンパターン!?
   まあ、これも一種のオチのようなもので…言い訳ですが(w
   放置はしませんので、御安心を!!(何気にこの小説が1番更新率高いですから)


 というわけで、クリスマス編は今回が最後になりそうですね。
 予想外に長いですが、途中であきても最後までお付き合いください(懇願)。

 
68 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)21時25分25秒

 
 「……」


 お互いに、無言で。
 アタシは、ごっちんを見下ろして。
 ごっちんは、アタシを見上げて。


 しばらく、アタシはごっちんを押し倒して、そのまま上に覆い被さったカタチで。
 


 「…聞いてた?ごっちん」

 あまりに、反応がないから。
 アタシは痺れをきらして、アタシを見上げるごっちんにグッと顔を近づけて、
 じっと目を覗き込んで、聞いた。


 ごっちんは…
 案の定、うっすらと頬に赤みが差しているのだけれど、
 それでも以前のように―――――そう、まだアタシたちが付き合うようになる前、

アタシがこういうことをしたときのような、抵抗は見せない。


 だって……さ、今や恋人同士だもんさあ〜♪



 「…だって」


 アタシが少し、トリップしてそんなことを考えていると。
 ごっちんが、とても小さな…まるで、搾り出すような、弱い声で。
 (照れと、恥ずかしさが入り乱れてるからだろう、多分)


 ごっちんは、その豪快な性格とは相反するように、
 とても――――

 



 
69 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)21時31分55秒

 
 こういう、(アタシからの)エッチな行為を、とても恥ずかしがる傾向にあって。
 まあ、それでも……



 ごっちんが、決してこういうコトを嫌がっていないってことは、
 今までの経験上、すでに知っているんだけど、ねっ



 「だって、何?」

 「…だって、よっすぃココどこか、分かってる?」

 多少、上ずってはいるけれど。
 その声は、思ったよりもかなりしっかりと、していた。

 けど…
 その、普段は幾分無気力なようにも見える、ぽやっとした顔に浮かんだ感情…
 『動揺』した気持ちは、


 アタシにはお見通し、だよん。


 
 「は〜い、ココはダンススタジオでっす♪
  でも、もう誰も来ないから大丈夫だよお〜」

 「…今日が、何の日か分かってる?」


 「はあ〜い、クリスマスイヴでっす♪
  二人の記念日にするには、最適の日で〜す」

 「……冗談、だよね?」



 この後に及んで、未だごっちんは何とかこの場を切り抜ける策を模索中。
 ま、何を言ってこようが…
 アタシは、このチャンスを逃す気は、さらさらないけどお



   
70 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)21時40分29秒


 「プレゼント、よっすぃにお菓子……いっぱい作ってきたんだよ?」

 ごっちんは、アタシに両手をふさがれているから。
 目だけを、辺りの床に向けて。

 そこには、さっき開けたばかりのクッキーの包みやら、
 その他ごっちんが心を込めて(と思われる)作ってきた、たくさんのお菓子が、
 ずらっと、並んでいた。


 分かってるって。
 アタシが、ごっちんの手作りのお菓子を、ほっとくわけ、ないでしょ?


 「もちろん」

 だから、アタシはごっちん首筋に、キスできるくらい、口を近づけて。
 できるだけ、低く、甘く、


 「お菓子は、食べるよ―――――?
  だけど、その前にアタシは………
 
  ―――――ごっちんが、食べたいな」



 びくり、と、ごっちんの頭が揺れて。
 身体も、まるで電気でも流れたみたいに、びくっと、強張った。


 アタシは、その瞬間を逃さない。




 「……ん」



 ゆっくりと。
 ごっちんの唇を、自分のそれで塞いで――――
 アタシは、その愛しの彼女の顔が、よく見えるように。


 右手で、ごっちんの顔にかかる後れ毛を、はらった。






71 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)21時53分19秒


 まずは、キスから。


 唇を塞いでいるだけじゃ、もうアタシは満足できないからね?
 もはや抵抗せずに、アタシに身を委ねてくるごっちんの身体を、感じて。


 彼女の髪を払った右手は、そのまま彼女の左頬に。
 一方の左手は、相変わらずごっちんの右腕を、しっかりと押さえつけて。
 …いや、別にもうごっちんが抵抗することなんて考えてないんだけど、
 
 つい、昔の名残りで……こう、やっちゃうんだよねっ(苦笑)。



 そして、アタシは。
 そのままの体勢を保持しつつ、ごっちんを攻め続ける。


 「……っ」

 無理矢理、アタシが舌を使って、ごっちんの唇をこじ開けて。
 彼女の舌に、からませたら。
 ごっちんは、わずかに身じろぎをして。

 
 その、体温が上がったようにも、感じるんだ。



 二人の舌が、からみあううちに。
 その唾液が、つつーっと、ごっちんの頬を伝った。


 
 「………ん、はぁっ…」
 
 「ごっちん、かなり感じちゃってんねえ、早くも」
 「…っはぁ…」



 
72 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時05分37秒


 長い長い、濃厚なキスから、ようやく顔を上げて。
 ごっちんの頬を、そっと拭いながら、アタシは言うけれど。
 
 ――――もう、ごっちんに答える余裕なんて、ないみたい。



 ふっふっふ♪
 このくらいで、へばってちゃ〜ダメだよおおっ♪♪
 まだまだ、激しくいくからねっ。



 「…ダメ、なの…」
 「何が?」



 潤んだ瞳で、アタシを見上げて。
 ごっちんが、息を切らしながら、口を開いた。

 …ダメって、何さ?
 今さら、「エッチは嫌」なんて言っても、アタシ、聞かないよ?



 「…ごとーね、…っ、よっすぃの、…その…キス、だけで…
  もう、頭真っ白んなっちゃ…って…、

  反応…できないんだよぉ…も、今もなんか…ふわふわ、してて…
  これ以上は…ムリぃ…」

 
 ………


 な〜んだ、そんなことかあ!!(ホッ)
 ごっちんの、言葉に。
 アタシは逆に、なんだか勇気づけられて―――(だってそれって、“上手い”ってコトでしょ?)


 「いいよ―――別に、反応できなくても」

 



 
73 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時12分53秒


 「……けど…」
 言いよどんでる、そのモジモジしてるところも、好きなんだよ?
 アタシのこと、見つめるだけでうまく話せない、不器用なところも。


 「どーしよーもなくなって、真っ赤になってるごっちんがカワイイから」

 


 その結果、どーしよーもなくなって、暴走してるのは、アタシだけども。
 くくくくくっ、ホラ、今も。


 アタシの言葉に、顔を真っ赤にして固まってるごっちんがいる。
 キスだけで、目を潤ませちゃってる、ごっちんがいる。



 ――――これ以上、何もするなって言うほうが、ムリな相談でしょおっ!?(野獣)



 「だから」

 「―――やぁっ…」



 ぐいっと。
 ごっちんのTシャツをまくりあげるのと。
 彼女が、短く悲鳴を上げるのは、ほとんど同時で。

 だけど。
 もう、火のついたアタシの本能は――――例え雨が降ろうが、槍が降ろうが。
 そんな簡単には…


 「今日は、めいっぱい、ごっちんに『好き』を上げるからね〜」



 鎮火しない、よっ♪




74 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時23分07秒


 「……や、よっすぃ…」


 とっさに、たくし上げられたTシャツを戻そうと、ごっちんが腕を伸ばすけれど。
 その前に、アタシは手早く、ごっちんの背中に、右手を回して。

 ぷちっ

 「…あっ」


 短く、ごっちんが声を上げるけれど、それは無視。
 ああ、アタシ、こういうこと手慣れてるわけじゃないのに……
 こんなに上手く、片手でブラ、外せちゃったよ♪



 ……とまあ、ここまでは。
 いいペース、じゃないっ?



 「……ん、はあっ……んん…」


 ブラも取っ払っちゃって、現われたごっちんの白い形のいい、乳房。
 アタシは、有無を言わさずそれに舌を這わせて。
 呼応するように、小さく喘ぐごっちんが、ますます――――


 ますます、アタシのヤル気を煽り立てるんだっ。


 「やぁ……っはっ…ぁ…」


 舌の動きを激しくしたり、
 彼女のその乳房の蕾を、くりくりと、転がす度に―――
 ごっちんは、びくっびくっと、身体を震わせている。


 もちろん、もう片方の乳房は、アタシの手で。
 ゆっくり、じっくり、
 揉みしだいて、その柔らかさを堪能してるんだ。




75 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時33分19秒


 「ごっちん……」

 「……んっ…やあっ、はあっ……」


 彼女の乳房から、口を離す代わりに。
 今度は、両手でごっちんの両方の乳房を、弄びながら。
 アタシは、彼女の赤みの帯びた、その顔――――感じている、その顔が見たくて。


 時々、その乳房の先端にある蕾を…
 もうすでに、固くなってきているそれを、つまんだり、はじいたりして。
 その度に、ごっちんが声を上げるのが、たまらなく嬉しい。



 「…ごっちん、…気持ちいい?」

 「やっ、はあっ…よっ…すぃ……
  ……もぉ…、ダメ……だよ…ぉ……ごとー…イッちゃ、うよ…」



 びくびくと、震える体を抱きしめると。
 ごっちんは、哀願するように、薄く目を開いて、そう言った。
 …なんて、そんなカワイイこと言っても


 「だぁーめ。これは、ごっちんからアタシへの…
  “クリスマスプレゼント”ってことになるんだもん」






76 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時43分14秒



 「―――や、あんっ!」



 ぐいっと、おもむろに彼女の両脚を開いて。
 アタシが、ジャージの上からごっちんのそこに手を触れると、
 彼女は一瞬、びくっと腰を跳ね上がらせた。

 自然と、その喘ぎ声も高くなっている。



 「…はっ、はぁっ…やっ…、
  ………ぁん…はぁん……んんっ…」

 「…ごっちん、ジャージ、脱ごうね?」


 ジャージの上から、その割れ目をなぞっているだけなのに、ごっちんは。
 敏感な、彼女は。
 

 もう、アタシに言葉を返すことも出来ないくらい、感じちゃっているから。
 邪魔な服は、取っ払っちゃおうね〜♪

 …だって、
 もっともっと、気持ちよく、なりたいでしょ?



 するするっと、彼女のジャージを脱がすのは、とても簡単なことだった。
 だって、ごっちんにはもう、それに抵抗するような理性は残っていないから。
 ただ、時々、「……やだぁ…」と、子供のように。


 喘ぎ声の合間に、呟くことは、あったとしても。





77 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)22時53分12秒


 「……すっごい、濡れちゃってるよお?ごっちん」

 「……っやぁだぁ、…よっすぃ…のせい、だもん……」



 ごっちんの上半身は、完全に両胸がはだけた状態で。
 下半身には、もはやショーツが1枚、残っているだけの、ほとんど裸に近い、格好で。

 忘れてたけど、ここはダンススタジオで。


 ――――正面に、でっかい鏡が、置いてあるのだ。


 
 要するに。
 半裸のごっちんに覆い被さったアタシの姿が、自分でばっちりと見えてる状態。
 ……
 かーなーり、エッチな画なのだ。




 「ね、ごっちん……」
 「……んん…」

 もはやごっちんは、返事をするのも辛そうだったけれど。
 それでも、なんとか薄く目を開いて……

 アタシの顔を、見上げた。
 その、口元が僅かに震えているようにも、見えた。



 「……入れて、いい?」

 
 ――――ああ、前にもこんな、やり取りがあったなあ………
 あのときは、思いっきり、未遂に終わったけど……



 今宵、こそはっ!!
 遂に、遂に―――思いを遂げることが、できそうな、予感





78 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時02分54秒


 「………よっすぃ……んんっ…」



 息の乱れたごっちんは、返事をする代わりに。
 休むことなく、彼女の身体を攻め続ける、アタシの指の動きに、びくびくと敏感に
 反応しながら、それでも。


 アタシの背中に、振るえる腕を、回して。
 ぎゅっと、しがみつくように、力を込めた。



 ヨッシャ――――――――ッ!!!!
 OKサイン、だよねえ―――――ッ!!??(そうじゃなくても、もはやそうみなす)

 

 吉澤ひとみ、16歳っ!!
 生まれて初めて、恋人と過ごす、甘い夜――――クリスマス・イヴに。

 最っっっ高のプレゼントを、


 いただきま―――――――…

 ―――



 「よっすぃ、ごっちん、練習お疲れさまあ―――――ッッ!!!」


 ばあんっ!!と、勢いよくスタジオのドアが開き。
 アタシは――――アタシは。



 その甲高い(アニメ)声が、またしても、またしても――――認めたくはないが―――

 アタシに、ごっちんとの、関係の前進を。
 許さないことを告げる、悪魔のように感じた……。






79 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時12分58秒


 「「―――梨華ちゃんっ!?」」
 
 ごっちんが、その異変に気づいて。
 ぱちっと目を開けて。


 見事に、アタシとごっちんの声(慌てまくってる)声がハモッた。




 「さっきねー、夏先生から聞いたんだあ。二人、居残り練習させられたんだって?
  だから、あたしねえ、差し入れ買ってきたんだあ〜」



 能天気な声で、そして相変わらずのアニメ声で、言いながら。
 梨華ちゃんは、何やらビニール袋をがさごそいわせながら、どんどん近づいてきて。
 その視線は、袋の中の方を向いていて、

 なぜか、アタシたち二人のようすには気づいていない、ようで。



 『よ、よっすぃ〜、ごとーの、ごとーの服貸してっ』
 『えっ?待って、えっと…あった!』
  
 
 わたわたしてる、アタシら二人には、未だ気づかない梨華ちゃん。


 


80 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時17分55秒


 「大変だよねえ〜、イブなのに。
  もう時間的に、コンビニしか開いてなかったから、
  大したもの、買ってこれなかったんだけど」


 『早く、早く着て、ごっちん!』
 『待ってよぉ、ブラのホックが止まんない…』
 『何い?貸してみ、ちょっと』


 「――――何やってんの?二人とも」



 そこで、ようやく。
 怪訝な顔した梨華ちゃんが目にしたのは、

 ……


 ごっちんを抱きしめるみたいにして、背中に腕を回して、
 彼女のブラのホックを留めている、アタシたちの姿――――(汗)。





 「あ、あはっ………。
  あの、ごっちんのドラマの練習!!」

 「そんなシーン、あったっけ?」


 「…………」


 っていうか……ていうか……っ

 梨華ちゃあああああんっ!!!
 なんか、アタシに恨みでもあるのおおおおおっ!!??(涙)



 心底、泣きたくなったけれど。
 まさか、さすがに――――いくら仲のいい、同期とはいえ。
 「エッチ寸前でしたー♪」とは、言えるはずもなく。
 (ごっちんもきっと、許すとは思えない…)







81 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時27分23秒


 アタシは、というと。
 まだほっぺを紅潮させて、ぽーっとしてる、ごっちんと。(ケロっとしてたら、嫌だけど)
 首をかしげて、アタシたちを見つめる、梨華ちゃんとを、交互に見て。


 ………




 「わっ、わざわざゴメンねえー?イヴなのにっ。
  っていうか梨華ちゃん、これ届けるために来てくれたのー?」


 とりあえず…あくまで、とりあえず、だよっ!?(強調)
 アタシは、この場をしのぐため、だだだっと、梨華ちゃんに駆け寄り。
 その、コンビニ袋を覗き込んで、
 大げさに―――歓声を上げて見せた。



 「ううん、あたしならいいんだけど―――」
 
 (アタシはよくないんだけどね……)


 梨華ちゃんは、床に座り込んだまま立とうとしない、ごっちんに目線を向けていて。
 「ごっちん、具合でも悪いの?」

 「……ん、ううんっ」



 ごっちんは、まだぽやーっとしている、様子だったけれど。
 質問を向けられたのが自分だと気づくと、慌てて首を横に振った。
 ……半笑い。


 


82 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時34分08秒


 今、ごっちんがどんな心境なのか――――
 アタシには、分からない――――というより、怖くて考えられない―――――(涙)


 ホントに、自分の学習能力をアタシは疑った。
 前にも……前にも、まるっきり同じ展開、なかったかあああっ!?(某旅館で)
 せっかく、せっかく…

 ごっちんだって、受け入れ態勢万全!!だったのにいいいいい―――ッ!!!





 「でも、梨華ちゃん……今日はイヴだよ?圭ちゃんと、約束なかったの?」
 アタシが、何とかこの場を切り抜けようと口にした、言葉に。

 「私ならいるわよ、ここに」


 ―――――


 ―――――


 ―――――!!??



 「けっ、圭ちゃあんっ!!?」

 梨華ちゃんの後ろから、さも当然のごとく現われた人影を、目にした途端。
 アタシは思わず、卒倒しそうになった。 
 「なんでココにっ……!?」
 
 「なんでって」
 アタシの問いかけに、圭ちゃんは面倒臭そうに、髪をかきあげて。

 



83 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時43分24秒


 「石川に、無理矢理つれて来られたのよ」


 梨華ちゃんが、とても―――それはとても、幸せそうに。
 圭ちゃんのことを見つめているのが、無償に悲しくなった、アタシは…(悲)。



 なるほど、道理で…
 二人一緒だから、人におせっかい焼きに来る余裕も、あるってわけだね(涙)。
 っていうかこの二人って、アタシとごっちんのこと、どっかで見張ってるのか!?


 ――――そんな、想像もしてしまうくらい……

 間の悪いこの謎なカップルのため、アタシの心は底なし沼のように深く、沈んでいく。





 
 「まあ、私はほっとけばいいと思ったんだけどさあ、まあプッチ仲間だし?」

 (…やっぱり、この人、何かプッチモニに関するネットワークを持ってる!!)
 アタシは、確信した。


 「そうそう、それなら4人でクリスマス、お祝いすればいいと思ってね」

 (梨華ちゃんは、天然で間が悪いんだろうけど……
  って、えっ!?今、梨華ちゃん何言った!?)


 「何?梨華ちゃん、4人でお祝いって…」
 「いいじゃん、大人数の方が、楽しいよおー♪」

 


84 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時51分19秒


 (アタシは楽しく、な――――――いっ!!)



 心の中で、思いっきり。
 そう叫んだけれど――――結局は。
 この、ゴリ押しカップルに勝つことは、叶わず……(涙)。



 ごっちんはさっきからぼうっとして。
 ぽかん、と口を半開きにして、コトの成り行きを見つめていた―――。



 ああ(溜息)。





 ――――「それで、ついでにお酒、買ってきたのよ。
       明日は遅出だし、今夜は飲むわよ――――!!!
       さっ、何ぼんやりしてるの吉澤も、後藤も。きりきり仕度、しなさいっ!!」


 張り切って、圭ちゃんが言うのをぼんやりした頭で聞きながら。

 …ああ…今夜は、アタシの望みが叶うことは、ないようだと。
 …アタシの、本当に望むプレゼントがもらえることは、叶わないと。



85 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月23日(日)23時57分22秒


 「もう、イヴ過ぎてるじゃん……」
 あまりの成り行きに、呆然としつつ、腕時計を確認すると。
 0時を、ちょうど2分、過ぎていくところだったわけで。



 ああ――――
 イヴの、甘い夜は――――!?
 もう、終わってしまいましたとさっ。



 ……


 なんでよおおおお――――っ!!??(悲鳴)



 「じゃ、10分だけ待ったげるから、仕度して降りてきなさい」

 ――――さらに追い討ちをかけるような、圭ちゃんの言葉。
 ダメだ、とてもこの人に…逆らえる元気は、アタシにはない(暗)。




 やがて、梨華ちゃんと圭ちゃんが連れ立って、スタジオを出て行くと。
 ようやく、ごっちんがその口を開いた。

 「ねえ、よっすぃ……ごとー、立てない…」

 「うええっ!?」


 慌てて、アタシはごっちんに駆け寄ると。
 その、まだ熱っぽい身体を抱きしめて―――もとい、抱きかかえるようにして、
 なんとか、強引に立ち上がらせた。

 「大丈夫?」
 「んぁ、ちょっとフラフラするけど…んはは」


 ごっちんは、力なく笑って――――


 ぎゅっと、アタシにつかまる腕に、力を込めた。






86 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月24日(月)00時09分32秒


 「…なんでかなあ、ごとーとよっすぃって、いっつもこうだね」

 アタシの肩に、顔を押し付けるようにして。
 ごっちんは、くぐもった声で、そう言った。


 「…もー…なんかもー…ごとー、欲求不満になっちゃうよお」
 自分で自分を茶化すように言って、ごっちんはクスクス、小さく笑う。
 かなり、元気のない笑いではあったけれど。


 っていうかね、ごっちん?
 もっと――――相当、欲求不満とストレスの溜まっている人間がここに1人、
 いるんだよ…。


 「だから…、こんなトコじゃダメだって言ったのに、もぉ」
 「…うっ…(汗)。ごめんなさい」


 確かに、ごっちんもこんな展開になることを予想していたとは思えないけど、
 その点についてはアタシも深く、反省しております…。

 とはいえ。
 

 「でもね、よっすぃ」

 アタシに抱きついてるごっちんが、顔だけ起こして、アタシの顔を見つめて。

 
 「――――ごとーはね、初めてするのは、よっすぃだって決めてるから」



 
87 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月24日(月)00時18分00秒


 「だから、そのときまで、どれだけだって待ったって、へーキだよ」なんて、言っておいて。
 そんな大胆なこと言った後で、
 「やー恥ずかしー」なんて、照れて笑って、またアタシの肩に、顔をうずめて。


 「アタシだって、こゆことしたいと思うの、ごっちんだけだよ?」



 だから。
 彼女を抱きしめ返すのは、自分に出来る限り、力一杯。
 精一杯、愛を込めて。



 「くるしーよー」とか、ふざけて、ごっちんがジタバタもがくのが、なんだか
 とても、愛しく思える。

 まだまだ、この関係が一歩前進するのには、時期が早いのかもしれない―――
 それとも、単にタイミングが悪いのかもしれない――――

 だけど。
 気持ちは、二人、一緒だよね?
 間違い、なく。


 
 「そろそろ、行こっか。圭ちゃん待たせると、後が怖いよ」
 「……そーだね」
 
 残念そうに、口を尖らせるごっちんが、幼くて、かわいくて。
 



88 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月24日(月)00時24分01秒


 ったく、ごっちんてば。
 そんな顔したら、キスしたくなるでしょおっ!
 
 「ほら、早くしないとちゅーするよ?」


 「…じゃ、ちゅーしてもらうほうがいいもん」


 ……


 
 ああ、神様。
 アタシに――――こんなにかわいい彼女を、恋人をゲット!させてくれて、
 本当にありがとうございます(感謝)。



 ちゅっ


 「……へへっ」


 軽く、口づけた後、顔を離したら、ごっちんは。
 赤い顔して、いつものように、気の抜けたように、ふにゃふにゃと、笑った。
 ―――最高に、かわいいっす♪


 「機嫌、直った?」
 「うんっ」


 ニコニコと、笑ってアタシの手を握り返してくる、ごっちんとは対照的に。
 表面は平気な顔してるけど―――
 アタシは―――


 アタシはかなり、無理してるよ(疲)。
 こうまで寸止めが続くとさ、さすがにさ……。
 疲労困憊に、なるって。



 
89 名前:例題その1 〜プレゼントは欲張るな!編 投稿日:2001年12月24日(月)00時41分25秒


 

 例えば、
 目の前の、結婚式とかで、おいし〜いごちそうを我慢しなきゃいけないときも、あるように。
 目の前の、とてもとても欲しくてたまらないプレゼントがあったとして……



 それを開けるのは、ちゃんと朝になってからって、決まっているように。




 やっぱ人間、がっついちゃーいけないんだね、と。
 吉澤ひとみは、2002年を目前にして――――学びましたよ(悟)。
 それはもう、切実に。



 だから、だからっ……
 この次こそは、今回の教訓を生かして――――




 今度こそ、成功させてみせるッ!!(強気)
 アタシの辞書に、「あきらめ」文字はなーいっっ!!!

 「ごっちん!!」

 「なに?よっすぃ」


 「今度こそは――――絶対、ちゃんとエッチしようねっ」

 
 
 その瞬間、またカッと顔を赤くするごっちんの顔を、アタシはニヤけた顔で、
 見つめながら―――。
 

 
 また、熱い決意を胸に固めたのでした!!
 ……でも……
 アタシ、本当に……


 ごっちんと、最後までいけるんだろーか?(素朴な疑問)








90 名前:作者 投稿日:2001年12月24日(月)00時45分26秒

 最後の方、書きながら途中、ちょっとうたた寝してました(w
 内容が滅茶苦茶なのは、そのせいだということにしておいてください……(言い訳)

 もう、何が書きたいのやらさっぱり分かりませんが、(ニガワラ
 寸止めするのも、そろそろ終わりにしますので…多分。

 やばいっす、ちょっとスランプ気味かもしれないっす。
 あー、こんなグダグダな内容で書いていいのでしょうか…
 読んでくれてる方いたら、ホントすみません(平謝り)



91 名前:名無し梨華 投稿日:2001年12月24日(月)00時55分04秒
萌えです(w

ごまが可愛すぎなのは変わりませんね。
梨華たんがぶち壊しキャラなのも変わらないし。
いいなぁ、こういうの。
それでスランプなら僕は常にスランプです(w

あ、僕も今交信中ですが、またうっかりあげちゃいました(←カス
じぇんじぇんエロく無い気がするのれすが(汗

この調子でいいと思われ〜♪
92 名前:カム 投稿日:2001年12月24日(月)00時57分49秒

やったー、初めてリアルタイムで読めた〜(感涙)!
 ずっとリロード押してはドキドキウキウキしてました。

 >スランプ気味…
 いや、自分めっちゃオモシロおかしく楽しませてもらってますよ?
 でもシンドイ時は無理せずに。ところで次回は遂によっすぃとごっちんは(略
93 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月24日(月)12時58分23秒
スランプって、まさかまさか・・・しばらくお休みなんてことはないですよね!?
今、1番好きな小説なんで、続き激しく期待してますんで(w

寸止めに悶えるヨスィ好きですよ〜!!
94 名前:作者 投稿日:2001年12月25日(火)10時29分00秒
最近、どうも上手く筆が進みません…(いえ、今までの文もそんな上手くはないですが)
年末でちょとバタバタしてきたこともあるので、次回への更新にはちょっと間が空きそうです。
割と更新ちょこちょこやってるトコだけが取りえだったんですけどね(w

放棄にはしませんが、ちょっと修行の旅に逝ってきます。
レスをくれた名無し梨華さん、カムさん、名無し読者さん、ありがと〜です!!


95 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)14時04分28秒
復帰お待ちしていますね。
逝ってらっしゃいませーーーーーーーーーー
96 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)23時36分54秒
首をながーくしてお待ちしています。
97 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月28日(金)02時37分45秒
ヒサブリに来ることができました。

相変わらずなよっすぃ〜に(w

今までの更新量がすごかったので、ここいらでちょっと休養っていうのも良いかもしれませんね。
私のほうが、全然ネットできないので助かるというか・・・(w

復帰お待ちしています。
98 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月29日(土)03時47分24秒
無理せずやってください。
いつまでも待ってます!
99 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月06日(日)23時48分38秒
|
|´ Д `) <つづき待ってるょ...
|⊂
100 名前:カム 投稿日:2002年01月14日(月)18時23分28秒

復帰されるのを本当に心の底から待ってます!
作者さんの小説のよしごまの雰囲気が大好きです。
101 名前:作者 投稿日:2002年01月20日(日)02時31分39秒

 どうもです、久々に来てみました…
 レスをくださった皆様、本当にありがとうございます!
 もう忘れられてるかもしれませんけども、一応更新させてください(W

 >>名無し読者さん方、カムさん、(そちらの小説も楽しみにしてますよ!)
 本当にレスいただけて感謝に尽きます。

 以前のようなぺースとはいきませぬが、またノロノロと更新していこうと思います。
 気付いたら読んでやってくださいね。

102 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)02時42分08秒
  


 最近、なんだか煮詰まってる…感が否めない吉澤ひとみ、16歳。
 ってゆうかさあ、ってゆうかさあ〜!?

 アタシとごっちんって、どうしても、ど――――してもっ、
 最後までいけない関係なのかああああっっ!!??(キレ気味)
 ……って感じなんだよねえ。


 はあ。




 多分、悪いのはアタシなんだけど。
 理性を抑えきれずに、場所を考えずに暴走しちゃうアタシが―――



 原因なのは、おそらく間違いがないのだろうが。



 ・・・・・・



 でも、まあそこはアタシの弁解も聞いて欲しい。
 しょうがないのだ。そう、とてもとても、重要な理由があるのだ。
 ん?何かって?


 
 …ま、まあね。それはアタシがどうしようもなく、愛しの彼女―――後藤真希に。
 古い言葉(っちゅーか死語?)で言えば、いわゆる“ぞっこん”になっちゃって
 いるのが、問題なんだけど、サ?


 
 これは、ちょっと聞いて欲しい。
 その、後藤真希も。
 ―――ごっちん、自身も。


 
103 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)02時49分44秒
  


 多分、ごっちんもね。
 めちゃくちゃ、アタシのことを大事に思ってくれて……
 いると、思うのだ(照)。


 何故なら、彼女はとても、独占欲が強い。
 そして、かなりの甘えん坊。
 そう、テレビや雑誌を通して見せる「後藤真希」のイメージはというと、

 いつも、
 『クール』だとか、
 『ヤル気がない』だとか、
 『大人っぽい』だとか……、


 中には、『年不相応な色気がある』なんて、ちょっとまあ彼女の恋人(いい響きだ…♪)
 であるアタシとしては、聞き捨てならない意見まであるのだけど。




 まあ―――ね?
 そんな意見を聞くたびに、
 (あ〜、みんな本当のごっちんの姿を知らないんだなあ)
 なんて、密かな優越感を感じたりする自分も、それはいたりするんだ。


 そうそう、自分だけが、彼女の子供っぽい、幼い部分を独り占めしてるっ
 て、そんな優越感。
 (まあ、最近じゃあ後藤真希と少女が“大人っぽい”子であるということは、
  大分イメージ薄れてきた感はあるけどねえ)



 
104 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)02時58分11秒
  


 まあ、とにかく何が問題か、というと。


 ごっちんは、独占欲が強くて、甘えん坊でワガママ、
 そんなある種の“子供っぽさ”を、持ち合わせているのと同時に。



 ――――本人も、気付かないほどの
 “セクスィ〜〜〜〜ブィ〜〜〜〜〜〜ムッッッ”
 
 ――――を、出しまくりなのだということで……。



 これはね、もうホントごっちんも無意識&無自覚のことで。
 アタシとごっちんが付き合う前から、そんな調子なもんだから。

 (おかげで何度、燃え盛る欲望に耐えてきたことか…:涙)


 
 ごっちんに、悪気がないことは、充分承知している、つもりなのだ……が。
 


 アタシは、甘かった。
 そんな彼女の放つ……まあ、“後藤真希フェロモン”とでも呼ぼうか。
 それは、アタシだけがキャッチしているわけではなかったのだ!! 



 13人に増えたモーニング娘。だけど、
 楽屋は大体、1つの部屋ってことが多くって。
 んでもって、ごっちんは自分の出番がないときや、アタシのいないとき。


 ……寝てることが、とても多い。
 それか、お菓子を食べてるとかね?


 
105 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)03時04分58秒
  


 それは、アタシがごっちんを好きだと言う欲目をなしにしても、
 ごっちんの寝る姿や、
 ご飯を食べている姿なんかの、

 いわゆる無防備な姿―――ってヤツですね、
 …は。


 なんていうか、なんていうか、

 めっちゃめちゃ、そそられるのだ!!!(何をだ!―――って、そんなん言えるかひっ!)




 そして、ごっちんの泣いてる姿なんて、決定的ですね。
 …って、なんでアタシは敬語なんだ。


 
 普段、何を考えているのかがイマイチ分かりにくい彼女なだけに。
 いつも、その涙は真剣で。
 その涙に、自然と惹きつけられる人は多いだろう。


 かくゆうアタシも、市井さんが抜けるときのごっちんの泣く姿を見て、
 彼女が気になり始めたクチだし。(衝撃の事実!)



 だから、っていうのかな…?
 アタシ、吉澤ひとみが。
 ごっちんの、そいういう表情を色々見ているってことは。


 (アタシには敵わないまでも)メンバーたちだって、少なからずごっちんの、
 そいういう姿を見てるってことになるんだ。


 
106 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月20日(日)03時11分00秒
おー!更新されてる♪やっぱよしごま(・∀・)イイ!
107 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)03時11分05秒
  

 
 そして、問題は、ごっちんだけではなく。
 ……アタシにもあったり、して(汗)。


 
 基本的に、アタシの「娘。」の中でのポジションは、
 いつの間にか“男っぽい”―――つまりは、宝塚系というか、
 ある意味、男役的な位置にいて。


 そして、なぜか、この“モーニング娘。”という国民的アイドル
 グループのメンバー達は。(自分で言うのもなんなんだけどね……)



 どうも、メンバー同士を“恋愛対象”として見るような、妙な癖?…
 う〜んんん、違うな。

 歴史……とでも、言うのだろうか。
 が、あったりするわけで。



 そう、つまり。
 アタシもごっちんも、その―――娘。内において、
 微妙に、“恋愛対象”になり得るような位置関係にいたということで。

 

 そして、有名な言葉をアタシは思い出す。


   
 ―――『歴史は繰り返す』
 なんて、あは、あはっはははははははははあははあ…(鬱)


108 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)03時14分18秒
  

 
 ああ、何だかとても、嫌な予感はしてたんだ。
 最近、娘。内の空気が変わってきたなあ、なんて。



 だけど、だけどっ………!!



 アタシとごっちん、付き合い初めて未だに最後までいってないから、
 この後はもっともっと、甘々な展開が待ち受けていると、思ってたのに〜!
 結局、意地悪な神様は。
 ―――いやあ、本当は神様なんていないかもしれないけど、ね。



 とにかく、アタシとごっちんを、そう簡単にはラブラブにはしてくれない
 らしい、多分。




 ・・・・・・



 「よっすぃ。よっすぃ〜!」



 遠くから、アタシを呼ぶ声。
 あっという間に、その声はすぐ近くまで走り寄って来た。
 

 サラサラなブラウンの髪。
 少し、眠そうな色っぽい瞳。
 時として、とんでもない爆弾発言を放つ、愛しい唇。



 ………今しがた、アタシが思い浮かべていた人物、その人。


  
109 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)03時17分36秒
  

 
 「どしたの、ごっちん?そんなに息、きらせて」



 満面の笑顔を向けるのは、意識的にそうしてるわけでは、もちろんなく。
 あまりにも、
 あまりにも、



 「えっへへへぇ〜」



 ごっちんは、お得意のへらへら笑いで、アタシを見つめて。
 ちょっとばかり、首を傾けて。
 まるで、朝の挨拶でもするかのように、サラッと言うんだ。




 「よっすぃのこと見つけるとね、ごとーね、嬉しくってね、
  ……つい、追いかけたくなっちゃうんだあ」

 ・・・・・・
 

 ―――その姿が、あまりにも可愛いから。
 メンバーの前では滅多に見せない、直球勝負!!って感じのごっちんが、
 あまりにも、可愛いから。


 
110 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編(前フリ) 投稿日:2002年01月20日(日)03時20分19秒
  

 
  アタシの表情にも、ついつい満面の花が咲くんだ。
 そう、彼女の笑顔は、アタシの笑顔のモトなのだよ
 (アタシも、ごっちんのこと追いかけたくなるよお〜…)


 
 だから、だから。
 この先、どんな展開になろうとも、アタシは………アタシは。
 絶対に、ごっちんとの愛を貫いてみせるぜえっ!!!




 そう、それは言うなれば、
 嵐の前の静けさ―――……




 もとい、アタシとごっちんが付き合う前から「平穏」なんて言葉は
 無関係だったか、常に。
 だから、これは…




 アタシとごっちんの、「愛の試練」なのだッッ!!!




 はっはっは〜だ、もう何も怖くなんてないやいっ!!
 なんでも来るならこいってんだ、ちくしょ―――ッッ(涙)!!! 


 ・・・


 こうして、アタシとごっちんはついに一線を超えることのないまま、
 新たな展開へと突入していくことになってしまったのでした、
 はい。


 ……ちょっとグレたろか。(ヤケ気味)






  
111 名前:作者 投稿日:2002年01月20日(日)03時23分26秒
???って感じの更新内容ですが、一応例題その2に続きます。

>>106 名無しさん
   いきなりのリアルタイムでびっくりしました(W
   とりあえず気付いてくださって嬉しいです。
   
 でもって、前フリなので今までの更新量に比べると少ないですが、
 これからもよろしくお願いします。
 
112 名前:106です 投稿日:2002年01月20日(日)03時40分07秒
ものすんごい邪魔をぶちかましてしまい、誠に申し訳ないです。。。
(〇^〜^〇)( ´Д `;)好きなもので、つい興奮してしまいました。
ゴメンナサイ、モウハンセイチュウデス。。。
113 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月20日(日)09時45分25秒
更新されてる〜
何気に毎日朝晩チェックしてました(W
114 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月20日(日)21時38分34秒
作者さん!もーずうっとまってましたよ〜!おかえりなさーい!
だ、誰なんだ、ごっちんフェロモンを感じてた娘は・・・。アァ気になる気になる
115 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月20日(日)22時26分17秒
待ってました。
これからも宜しくお願いしますね
116 名前:名無し梨華 投稿日:2002年01月20日(日)22時46分42秒
おかえりなさい(w

( ´Д `)<えへへ〜

ああ、ごっちんはかわぅいなぁ(w
よすぃーがんがれよイロイロ(w
117 名前:マインレイヤーAM 投稿日:2002年01月22日(火)11時16分15秒
 おかえりなさい。 待ってました。
「最近なんだか煮詰まってる…感が否めない」…(w
という文章に作者さんの心の叫びを垣間見たような…(w
すみません。失礼しました。 これからも頑張って。
118 名前:カム 投稿日:2002年01月22日(火)22時26分15秒

  
 お帰りなさ―いっ、作者さん!!
 
 ここんちのヨシゴマが見れなくて寂しい日々でしたけど…
 やったぁ〜復活だぁ!楽しみが増えてうっれすぃ〜っす!!
 マイペースで頑張ってくださいね〜。
 
 
119 名前:作者 投稿日:2002年01月26日(土)18時14分49秒
約1週間ぶりの更新となります。
これから、こんなペースでやっていくかと思われますが…
以前のはりきり更新っぷりが嘘のよう(w

 >>112 106ですさん
    いえいえ、お気になさらずに。
    よしごま好きですか〜、作者も一押しなんで嬉しいですよっ!
    どうぞ、また見に来てやってください。

 >>113 名無し読者さん
    朝晩のチェックですか、それは本当に期間を空けてしまい、申し訳(爆
    これからまた新たな展開ですが、よろしくお願いします。

 >>114 名無しさん
    ごっちんフェロモンを感じてた人ですか、今回の更新で出てきますが、
    多分、意外な人です(w
    待っててくださり、本当に嬉しいです!ありがと〜ございま〜す!

120 名前:作者 投稿日:2002年01月26日(土)18時20分42秒
 
 >>115 名無し読者さん
    待っててくださったんですね、本当にお待たせいたしまして。
    こちらこそ、よろしくお願いします、真剣に(w

 >>116 名無し梨華さん
    お久しぶりでございます!
    ごまもよすぃーも相変わらずなんですが、今回からちょっとばかし
    波乱含み…かも?なんで、よすぃーも頑張ります(w

 >>117 マインレイヤーAMさん
    煮詰まってるところ、本当に作者の気持ちまんまです。
    気付いてくださってありがとうございます!w
    これからも頑張りますので、よろしう。

 >>118 カムさん
    カムさんの小説も、ちょくちょく覗いてるんですよ〜!でも、作者の
    HMだとレスしにくいので…(w
    そんなわけで、お互いによしごま布教、がんばりましょうね!

 というわけで、例題その2、続き始めます。

121 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)18時27分27秒
 

 1月下旬の昼下がり、太平洋側の関東地区は、とても天気の良い日が続い
 ていますです、はい。

 まあね〜、どんなに天気が良かろうが悪かろうが、熱かろうが寒かろ
 うが、モーニング娘。は忙しいのですよ。(誰に言ってんだ)


 そりゃさ、忙しくなくなるイコール人気低迷ってことだから、仕事が
 いつもいつも大量に入ってるってことは、喜ぶべきことなんだと思う
 よ?…そりゃね。

 (アタシも、そこまで子供じゃないのだっ!)



 だけど。
 まあ ―――― 不満、だなんて偉そうなコトを言うつもりはないよ。
 あれがしたい、これがしたい、だなんて言うつもりはないんだよ。

 …いや、まあ最近グチっぽくなってるのは認めるけどさ、ちょっとは(焦)。



 ただし、言わせてもらうならば………(溜める)


 我が愛しのごっちんと、
 イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ
 する、時間をくれ ――――――――― ッ!!!




 ……って感じなのだよ。

 楽屋にいるのが唯一の楽しみだったのに。だって、もうウチらって
 メンバー公認のカップル♪だからさ。


 
122 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)18時30分59秒
 

 
 でも。
 モーニング娘。というグループは、個人の活動やユニットの活動もそれ
 ぞれあって、みんながかっちり揃うってことはあまりないんだ。


 でも、アタシは別に不安じゃなかった。
 アタシはごっちんが大好っきで、
 ごっちんはアタシが大好っき(照)だから、
 …な〜んも、問題なんてないじゃ〜んって、思ってたんだよ、ね。



 ところが、ところが。


 アタシのいないところ(楽屋)それは密やかに進行していたのだ。
 その、メンバーの気持ちは密やかに増幅していたのだ。

 あまりに意外すぎるその彼女の中で、
 我が愛しい恋人ごとーまきに対する気持ちが最高潮に達したとき、


 …波乱の日々は始まった、のです…。




 ・・・・・・


 
123 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)18時35分09秒
 

  
 「……ねえ、カオ、後藤のこと好きになっちゃったみたい」



 ―――――――。


 …はぁ。


 飯田さんがねえ、ごっちんをねえ…?
 って、



 「っはあああああああッッ!?何言ってんですかあ、飯田さあんっ!!!」

 思わず、楽屋に入っていたメンバーが呆然、として言葉を失う中、言葉を
 発したのはアタシだけだった。


 (…まあ、それでも数秒は放心したけどね)


 そう爆弾発言をぶちかました飯田リーダーの視線は、というと、イスにだらーんと
 座ったままの体勢でフリーズしちゃってるごっちんに

 じいいいいいっっ


 と、注がれていて。
 (ちょ、ちょ、ちょと待ってよおおおっ!!)

 アタシは慌てて、飯田さんとごっちんの間に割り込む。


 「ちょっと待ってください、飯田さん!あのあの…」
 「何焦ってんのよ、吉澤。いつもの、カオリの冗談に決まってるでしょ。
  カオリは真顔で冗談言うんだから」


 焦るあまり言葉の続かないアタシに、冷静な合いの手の言葉が差し入れられた。
 …け、圭ちゃ〜ん(涙)。

 
124 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)18時48分48秒



 後光が差して見えるよお〜っ
 ああ、今まで怖いとか、獣みたいとか、狛犬みたいとか言ってごめんね〜!!

 「…あんた今、失礼なこと思い出したでしょ」  
 「いやん♪まっさか〜(汗)」


 ………鋭いなあ、やっぱり。
 目だけじゃなく、性格まで鋭いんからさあ、
 ま、こんなこと考えてたら、また怒られちゃうから、やめとこ。


 「そ、そーですよね、冗談…ですよね?」
 「…は、あはは…そーだよね、じょーだんだよね、カオリ」


 アタシが、どもりつつも、圭ちゃんの言葉を反復すると、ようやく
 フリーズしたままだったごっちんも、ぎこちないながらも笑顔を見せる。

 ――― ってゆうか、本当に心臓に悪いっすよ、飯田さんっ!!



 「…ちょっと待ってよ、カオリ本気だよ?」

 
 飯田さんの大きな瞳がくるりっ、と円を描くように楽屋中を見回して、
 そのちょっと厚めでセクシーな唇は、
 ……とんでもないことを、言い放った(汗)。


 
125 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)18時54分48秒



 ……知らないはずはあるまい、飯田さんだって。
 アタシとごっちんが、


 幾多の試練を乗り越え、
 幾多の欲望をこらえ、(それはアタシだけかも知れないけど)
 今。ようやく ―――― ようやく、



 らぶらぶビーム満開っっな毎日を展開するぜええっ!!!
 ……てな状況に、あることを。



 「あのお〜、飯田さん?一応ですねえ、うちとごっちん、……
  付き合ってるんですけどお〜…」
 「おお、吉澤弱気だねえ〜」

 「圭ちゃんは余計なちゃちゃ入れないでくださいっ!」


 くう、真剣に言ってるのに、圭ちゃんめえ(涙)。

 でも、確かに飯田さん ―――― モーニング娘。リーダーである飯田さんとは、
 アタシもごっちんもあんまり接点がないから、
 …あんまり強気には、出れないんだよなあ。


 それに、それに。
 『接点』がないってのは、重要なポイントなのだ。
 なら、どうして…


 
126 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時00分13秒


 
 「そもそも飯田さんは、あんまりごっちんと仲いいわけじゃ、ないじゃないっすか?
  どうして、今さらごっちんなんです?」


 よおぉし、ちょっと冷静さが戻ってきたぞ、吉澤ひとみ16歳っ!!


 アタシは、取り合えず言いたいことを言って、(正論だと思うよ、多分)
 飯田さんがどう出るのか、に注目。

 ふと、回りを見回せば、
 メンバーたちの興味津々な視線も、飯田さんに注がれていて。
 …ただし、アタシとごっちんほど切羽詰った顔ではなく。

 ………めっちゃ面白そうな、顔してやがる(悔)。
 人事だと思ってええええええっっ!!!



 「…んー、あのさあ」

 ガタンっと、イスを鳴らして。
 飯田さんはいつものぼんやりとした口調で言いながら、立ち上がる。
 さすがは、モーニング1の長身&スタイルを保持する彼女なだけあって、立ち上がった
 その姿は、いい女そのものって感じ。


 くう、ちょっとばかしうらやますぃぞっ!


 そのまま飯田さんはずんずんと、ごっちんの元に歩み寄って。
 何をするのかと思いきや、


 「…あの〜、カオリ?」

 
127 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時04分28秒


 
 飯田さんに、じいっと、ひたすら見つめられ続けている張本人のごっちんは、
 いつものへらっとした笑顔で ――― ただし、かなり強張った笑顔で。
 (まあ、確かに飯田さんに見つめられ続けるのは怖い、悪いけど)


 「後藤、ちょっと立って?」

 言いながら、飯田さんはかなり緊張している(と思われる)ごっちんの腕を掴み、
 ぐいっと引っ張り上げる。
 「うんわぁっ」と、ごっちんが何だか場違いに間抜けな声を上げて…


 …って、飯田さん!!
 アタシの(←強調)ごっちんに、乱暴なコトしないで下さいよおっ!!


 ――― とは思うものの、口に出せない弱気なアタシ(汗)。



 当の飯田さんは、というと。
 何が何だか〜とでも言いたげなごっちんを、横に立たせて。
 更に、その可愛いごっちんの肩に、腕を回して。(あああああっっ:焦)


 ……


 「ね、ホラ、カオリと後藤って、めっちゃバランス良くな〜いっ!?身長っ!」


 満面の笑顔で……言い放つ飯田さん。


 ……ってゆうか…
 ってゆうか……


 
 ずるずるううううっっ


 
128 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時10分19秒


 
 楽屋中のメンバーたち、すなわち、ことの成り行きを見守っていたアタシたちは、
 

 「「「「アホかああっ!!」」」」


 イスから、脱力して滑り落ちた。


 おおいっ、いくらリーダーで先輩とは言え、そこは突っ込ませて
 もらいますよお、飯田さんっ!


 「何ですかあ、それっ!!アタシの身長がいくらごっちんと大差ないからって、
  そんなことでアタシとごっちんの仲を引き裂こうだなんて……っ!」

 「そーだよお、カオリぃ。だったら矢口とよっすぃ〜だって、かなりイイ感じ
  になっちゃうよお?
  ……ま、矢口には裕ちゃんがいるから、ノープロブレムだけどねっ」


 ――― 矢口さん、助勢してくれるのはうれしいんですけどね、
 最後のノロケは余計ですよ。


 「そうですよ、飯田さん。愛に、身長なんて関係ないんですっ!!
  石川と保田さんなんて、身長差、ほとんどないけど…私たちの想いは」
 「いや、石川話長いからいいよ、言わなくて」


 ――― 梨華ちゃんの言葉は、あっさりと矢口さんによって中断される。
 あ。梨華ちゃん、ちょっと泣きそう。

   
 
129 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時14分04秒


  
 それにしても。
 
 大体、飯田さんも、いつまでごっちんの肩、抱いてるんだああーっ!!(怒)


 「…ね、ねえカオリ?えーと、ごとーはどしたらいいのかなぁ…」


 …ほらっ、ごっちんも、(いつもの如く)ヘラヘラしてるけど、
 めっちゃ困ってるじゃないですかあっ!


 よし、ここはいっちょ、
 ごっちんの恋人(いつ聞いてもいい響きだ…)であるこの吉澤ひとみが、


 「あのお、飯田さん?ウチらの話、聞こえてます?」
 「…聞いてるよ、吉澤」
 

 「あのですねー、そろそろごっちんの肩に回した手をですね、
  外してもらえたらと…」

 ああ、何でこんなにも弱気なんだあ、アタシはっ!!(泣)
 強気に出ていいはずだろーがっ、アタシとごっちんは付き合ってんだからっ!
 (…しかも、メンバー公認で!)


 「でもねえ、吉澤?それからみんなも、聞いて欲しいんだけど」

 いきなり、真面目な顔で話し始める飯田さんに、みんなの視線が集中。
 …飯田さんっていつも唐突な人だよなあ。

 
 ここは大人しく、飯田さんの言い分を聞くとしよう。(わあお、アタシって大人〜!)


 
130 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時19分39秒


 「後藤のさあ、寝てるとこって、めっちゃかわいいと思うんだよねえ」


 …飯田さんの言葉に。
 ヒヤリ、と、アタシの心に嫌な予感がよぎる。

 ええーと、まあ確かに…そうなんだけどさあ。
 ごっちんの寝顔とか、無邪気に笑うとことか、おいしそーにお菓子を食べるとことか。
 彼女のかわいい顔は、アタシはいっぱい知ってる。(自慢じゃないが。……やっぱ自慢か♪)


 だけど。



 それを、改めて他人に言われると……何てゆうか、すっごい…
 悔しいぞ。



 「え〜?んなことないと思うけどお」何てとぼけたコト言ってんのは、ごっちん、
 君くらいのものだよ。


 「まあ確かにねえ、寝顔なんて自分じゃ分かんないから、後藤に自覚はないかも
  しれないけどさあ、カオリはね、そう思ってたわけよ」


 肩を抱かれたまま、ごっちんはいけしゃあしゃあと言ってのける飯田さんに視線
 を向けて、「う〜ん」と眉を寄せて見せる。
 ―――― って、見つめ合ってんじゃなあ ――― いっっ!!(絶叫)


 
131 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時25分57秒


 
 あーそうだよ!
 ごっちんの寝顔はかわいいよっ!
 だから、付き合う前でも、寝込みを襲っちゃったこともあるよっ!!


 でも、それを飯田さんが言うなあっ!!


 ……という、内心のアタシの葛藤をよそに。
 飯田さんの独白は続き。



 「でねえ、カオリさあ、こないだ後藤が1人で、楽屋で寝てるの発見してね?
  でさあ、それでさあ……」
 「ふむふむ」

 …ごっちん、他人事のように聞いてんなっ!
 あんたの話をしてんじゃろがっっ!!(キレ気味)



 「ついさあ…カオリね、キス、しちゃった。後藤に」

 「ふむふむ…………………えっ!?」



 「「「「えええええええ〜〜っ!!??」」」」


 えええええ ――――――― ッッッ!!!!!


 聞き捨てならんぞっ、今の発言はああっ!
 ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待てえ ――――― っ!!(動揺)
 

 「飯田さぁんっ、アタシのごっちんに何てことをっ…!!」
 「ちょとちょと、カオリやるじゃあ〜んっ♪」
 「…飯田さん、積極的で素敵……」
 「いや〜、波乱だねえ」

 「外野は黙っとれ ―――― ッ!!!(怒)」


 
132 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時31分11秒


 
 ごっちんは、相変わらず飯田さんの腕の中で、ぽかっと口を開けたまんま。
 ぼーっとしているかのように思われた彼女の目線は、
 真っ直ぐに、アタシに注がれて。

 『あ、あははは…』


 声にならない、苦笑い。


 「…はは、よっすぃ…。ごとー、どうしよう?」


 戸惑った彼女の声は僅かに震えていて、それでも笑顔は絶やすことなく。
 そう、人間って、本当に困ったときは、笑ってごまかすものなんだ。
 …今のごっちんも、例外でなく。



 「とりあえず」

 アタシは、放っとけば沸騰しそうになる頭を何とか冷やすよう努めつつ、
 飯田さんの真正面まで、ずいずいと歩みを進める。
 …飯田さんの、迫力ある目を、睨みつけながら……。(こ、怖いけど、ちょっと)


 でも、負けてたまるかああっ!!


 「ごっちんは、返してください」

 
 アタシは、おもむろにそう言って、飯田さんに未だ肩を抱かれてボーっと
 しているごっちんの腕を掴むと、

 ぐいっ


 
133 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時35分44秒


 
 思いっきし、自分の方へ引っ張って。
 「うひゃっ」
 ……ごっちん、もうちょっと可愛らしい反応を頼むよ……

 なんて、今度はアタシの腕の中にくるっと回転するように、ぴったり収まった
 ごっちんの身体を抱きしめながら、そんな突っ込みを心で呟いてみるアタシ。


 しかし、今は相手をすべきはごっちんではなく。
 アタシは、ごっちんの身体を抱きしめつつ、目の前に悠然と立ちはだかる飯田さん
 に、(勇敢にも)口火を切った。

 
 「…というわけで、ごっちんは吉澤のですから。飯田さんは、手ェ出さないで
  くださいね」

 「わあ〜ぉ。よしこ、何だかヒーローみたいだぁね」

 「…ごっちん、悪いけど、もちょっと緊張感持ってくれるかな…(脱力)」
 「らじゃーっ!」


 …やっぱ、無理な相談だったようだ。


 とまあ、どこまでも呑気&能天気なごっちんはしばし放っとくとして。
 飯田さんは、どうでるのか!?
 ――― なんて、思っていたところ。


 「分かったよ、吉澤」



134 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時39分34秒


 
 …ありゃ?意外にあっさりだなあ、なんて。
 まあね、あんまり粘られても、大変だからいいんだけどお。

 「カオリ、正々堂々と吉澤と勝負するよ!」

 …え?正々堂々と…何を勝負すると?


 「やっぱり、リーダーとして、卑怯なことはいけないと思うのね。
  確かに、寝ているときにキスしちゃうのは悪かったと思うよ」

 「…あの、飯田さん…?」

 い、一体、この人は何を言い出すんだあ?
 見当もつかないんですけど……(汗)。でも、嫌な予感……。


 「オリメンの意地!カオリたちは、どんな苦境でも乗り越えてきたの!
  みっちゃんに負けて、オーディションに落ちて……そっから、CD5万枚
  手売りってゆう試練を乗り越えて ――――― 


( 以下約10分間中略 )



  ―――― だから、カオリは吉澤と戦って、後藤をモノにしてみせるのっ!」

  
 「「「前フリが長いわっ!!!」」」

 律儀にその話を聞いていた安倍さん・保田さん・矢口さんたちから、一斉に
 子気味のよい突っ込みが入りました。
 …ああ、仲間っていいね(壊れ気味)


 
135 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時41分16秒


 
 ……なんて、言ってる場合じゃね ――― っての!!


 「待ってくださいよお、飯田さんっ!?
  ごっちんは、ものじゃないんですよおっ!!そんな、モノにするなんて…」

 「だって、吉澤が『ごっちんは吉澤の』…なんて、いかにも所有物っぽく
  言うからあ……」
 
 「「「口を尖らすなっ!!」」」

  
 ああ、再度の突っ込み、ありがとうございます。安倍さん・保田さん・矢口さん。
 しかし、ここは簡単には引き下がれないぞっ!
 何てったって、ごっちんがかかってんだし!


 「やーでも、カオリ決めちゃったからあ」
 「勝手に決めんでくださいっ」

 「いいじゃんよー。プッチ同士でばっかりくっついちゃってさあ。
  カオリだって、後藤とベタベタしたーい」
 「絶対、ダメですっ」

 「え〜?いいよねえ、後藤?」
 「……あはは……」
 「ごっちんも笑ってないで、はっきり断れっての!!」


 あ ―――― 、も ―――― っ!!(怒)
 これじゃあ、収拾つかないじゃないのさっ、どーすんのさっ!

  
 
136 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時45分27秒



 「あのー、ちょっといいでしょうか…」

 何だか、言い争いがヒートアップしそうだと、思われたその時。
 控えめな、弱い声が聞こえて。

 アタシと飯田さん、ごっちんを含めたメンバーたちが、一斉に。
 その、声の主へと、意識を向ける。


 「何、紺野?」


 いち早く、その人物に気付いた矢口さんが、皆の意見を代表して言った。
 そう、その発言の主は。
 本人曰く、『補欠合格』の、紺野あさ美ちゃん。


 …ってゆうか、世間的にはむしろ、それがウケてるせいで、新メンバー
 の中では誰よりキャラ立ちしてるという、おいしいポジションにつけてる彼女だ。


 その紺野が、一体何を?



 「あのですねー、私が思うのは、飯田さんのは横恋慕だと思うんです」

 「「「「 …はあ… 」」」」


 みんなが、一斉に気の抜けた相槌を打つ。
 …ってゆうか、何を言い出すんだ、この子は?
 (それに、よく『横恋慕』なんて言葉を知ってたなあ。辻加護なんて、絶対に
   知らないと思うぞ。…あ、ごっちんも知らなさそうだけど)


 
137 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時49分22秒


 
 「吉澤さんと、後藤さんが付き合ってるのは、みんな知ってるじゃないですか?
  だから、私たちも、ずっと気持ちを抑えてたんです」

 「「「「 ……? 」」」」


 本当に、一体何が言いたいのかさっぱり分からんぞっ!!
 最近の子は、何考えてんのさ、もううっ!
 どんな気持ちを抑えてたっていうのさ?


 「だけど、リーダーである飯田さんが、吉澤さんに宣戦布告したってことは、
  私たちだって、……横恋慕したっていいってことですよね?」

 「はいい?」

 思いっきり顔をしかめて、これまた矢口さんが、大袈裟に反応した。
 むしろ、みんなの心の中の疑問を、声に出してくれたんだけど。

 ホント、どーゆうことなんだーって感じ。
 『私たち?』
 『横恋慕?』

 ……いったい、何のこっちゃ。


 「実は、私たち新メンバーはですね……」

 一旦途切れた、紺野の言葉をつなぐように、今度は黙ってことの成り行きを
 見守っていた小川が、口を開いた。


 「私と、あさ美ちゃんと、里沙ちゃんと愛ちゃんの4人はですね、吉澤さん
  のこと、好きなんですよ」
 
 「ほうほう、……はいいいいいっ!?」


 
138 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時52分19秒


 
 な、な、な、何ですと ――――― っ!!
 何さ、吉澤くん、モテモテじゃないっすか〜って違うだろっ!(1人突っ込み)


 「それで、今までは吉澤さんには後藤さんがいたんで、我慢してたんですけど、
  飯田さん……リーダーの姿勢を見習って、私たちも頑張ってみようと思うんです!」


 「「「そんなん、見習うなっちゅーの!!」」」


 …安倍さん、保田さん、矢口さん……この状況で頼れるのはあなた方だけです(涙)。
 ってゆーか、聞いてないし気付かなかったっちゅーねん!

 何で、いつの間にアタシ、新メンバー全員から好かれてんだよ!?
 ミスムンの影響?
 …でも、もう随分前だし、大体もう次の新曲、出来てるし。


 …分かんね ――― っ!
 しかも、ごっちんはさっきから何ぽーっとしてんのさっ!
 
 「ちょっと、ごっちん、ごっちん?」
 「………んぁ〜、よしこ〜……はは、何だかすごい展開だねぇ…」


 ―――― ちょっとくらい妬いてみせろよっ。
 ホントに、浮気しちゃうぞっ!!(涙)


 
 ・・・・


 
139 名前:例題その2 〜昨日の恋敵は今日の友!?編 投稿日:2002年01月26日(土)19時55分08秒


 
 何だか、混沌とし始めたモーニング娘。13人の楽屋。
 今までになかった展開を見せ始めました。はああ…(疲)。


 
 そして、ごっちんとの『ラブラブな生活』は、今だ訪れることが許されぬ
 ようでして…あうあうあうう〜(泣)。
 
 ってさあ、何で飯田さんに新メンバーなのか?
 ホントに、接点ないじゃんっ。
 …やっぱり、何かの陰謀が働いているとしか……(疑)。



 ―――― が、しかしっ!

 以前の「ごっちんを振り向かせる大作戦!」の時に培われた、アタシのポジティブ・
 エネルギー(梨華ちゃんのとは、ちょいと違うぜ)は、
 これしきのことじゃ、無くならないぜっ!



 ……むしろ、ライバルとか、障害があったほうが、恋って盛り上がるものだよ。
 ふっふっふ…

 ごっちん、2人の絆の深さを、今ここで証明してやるぞっ!!
 

 んでもって、そのまま愛の深さを確認する行為を……あんなことや、
 こんなことを……(妄想中)…くふふふふ……



 愛の生活、誰にも邪魔はさせんっ!!

 ――― でも、これから飯田さんの監視だけは怠らないようにしなきゃな……





140 名前:作者 投稿日:2002年01月26日(土)19時57分42秒

 ラブラブバカップルな話どころか、ちっとも進展しない2人になってしまいました。
 次回からは、おそらくヤキモチ合戦のようになるでしょう…(w

 誰か、よいアドバイスを…(必死


141 名前:名無し梨華 投稿日:2002年01月26日(土)20時01分35秒
いやんリアルタイム(謎
ヤキモチ合戦萌え。萌えもえ(*´Д`)ハァハァ

ごまはまんざらでもない感じでよすぃがやきもきしてるのに、いざよすぃと誰かが絡んだら烈火の如く怒るごま萌え。激しく(*´Д`)ハァハァ

なんだこのコメント(w

142 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月26日(土)20時22分24秒
同じく、ほぼリアル!(途中から)

いやー、飯田さんとは本当に意外です!よすぃ、しっかりしないとごま取られちゃうぞ!
弱気なよすぃ、そしてやっぱり進展しない二人萌えです(w
143 名前:読んでる人 投稿日:2002年01月27日(日)06時40分28秒
いいですね〜、ヤキモチ合戦マンセー!!(w
とぼけた感じのごとーさわが可愛くてよいです。
144 名前:カム 投稿日:2002年01月30日(水)01時09分14秒

すげー!ロボ対エロ王子かぁ〜、
まさに意表を付いたライバル出現ですなぁ。
バカップル故のヤキモチ合戦に、ごっつ期待してまっす!
(どっちも意地っ張りぽいからリアリティでそう…)
145 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月14日(木)19時21分59秒
かおごま、珍しくていいですね〜
これからどうなるんだろう・・・ドキドキ(w
146 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月18日(月)00時30分03秒
作者さん復活気づいてるのかな・・・
待ってますからね!
147 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月23日(土)22時55分12秒
あげとこうかな・・・・。
148 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月23日(土)23時28分06秒
>147
更新してるのかと思ったよ・・・
作者さん・・・もう書かないのでしょうか・・・
149 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月02日(土)22時38分31秒
待ってるYO!!!!
ガムバッテ!!!
150 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月11日(月)00時22分22秒
こっちも更新して欲しい…
151 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月23日(土)01時17分54秒
神ハよしごまノ民ヲ見捨テラレタノデショウカ ( ;´ Д `;)
152 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月07日(日)03時10分49秒
作者さま・・・
お願いですから帰ってきてください・・・
153 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月13日(土)08時00分14秒
復活を希望します。
甘いよしごま 読みたいっス。
154 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月29日(月)22時47分11秒
神よ・・・・・・
155 名前:ROM 投稿日:2002年05月12日(日)21時24分23秒
保全・・
156 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月24日(金)08時03分14秒
1月末以来更新を ずっと待たせていただいてます。

お忙しいのでしょうがすごく楽しみにしてますので。

まだ 待たせていただいていいんですよね?
157 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)00時21分50秒
まだまだ待ってるぜ!!
158 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月11日(火)16時05分46秒
なにげに、時々出演するやすいしに、ちと期待しております
ゆっくりでいいんで更新まってます!!
159 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月24日(月)21時36分08秒
保全
160 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月15日(月)00時35分23秒
保全じゃー!
161 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月15日(木)22時47分17秒
しつこく保全
162 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月29日(木)14時39分03秒
なにやってんの!?
       byブライト
163 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年09月01日(日)20時23分53秒
続きが気になります!
164 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月10日(火)08時25分35秒
作者はどこいった?
165 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月11日(水)20時23分32秒
苺魔界とじゃない帝国の刺客に…
166 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月20日(金)10時21分19秒
放置かゴルァ!
167 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月20日(金)19時18分32秒
おまいら諦めなさい。
死にスレ上げるな。
168 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月06日(日)16時08分08秒
保全
169 名前:名無し毒者 投稿日:2002年10月25日(金)15時53分38秒
ホゼムン
170 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月09日(土)21時22分44秒
ホゼソ
171 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月22日(金)04時22分20秒
頑張ってください
172 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月23日(土)21時53分14秒
待ってます
173 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月04日(水)16時00分51秒
待つ
174 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月15日(日)18時27分21秒
待っちゃうよ
175 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月24日(火)17時08分14秒
待ちまくる
176 名前:名無しさん 投稿日:2002年12月30日(月)22時32分18秒
あなたにはじめて会った時からずっと好きだったの‥
お願い、戻ってきて‥
わたし、いつまでも待つわ‥

( ´д`)<待つぅわ〜‥
177 名前:ちぃ 投稿日:2003年01月10日(金)20時21分03秒
まつ
178 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月08日(土)20時27分18秒
179 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月20日(木)15時51分51秒
180 名前:王大人 投稿日:2003年03月02日(日)22時39分03秒
死亡確認!
181 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月16日(日)19時28分04秒
まだまだっ!
182 名前:王大人 投稿日:2003年04月15日(火)02時16分34秒
死亡再確認! って本当もう無理…
183 名前:pj 投稿日:2003年04月15日(火)23時08分14秒
死亡なんて思いたくないよ〜。作者さん、忙しいかも知れませんが少しずつでもがんばって書いてくださいっ!!続きを待っている人はたくさんいますよ?ファイト〜
184 名前:pj 投稿日:2003年04月15日(火)23時09分28秒
死亡なんて思いたくないよ〜。作者さん、忙しいかも知れませんが少しずつでもがんばって書いてくださいっ!!続きを待っている人はたくさんいますよ?ファイト〜
185 名前:pj 投稿日:2003年04月18日(金)22時32分19秒
すいません、2回も打ってしまいました・・・
やっぱりもう戻ってきてはくれないんでしょうか?作者さんは・・・
186 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月14日(水)11時20分46秒
保全
187 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月15日(日)19時19分09秒
188 名前:名無し大人 投稿日:2003年07月14日(月)12時58分27秒
(;0^〜^)

   連載してた時と体形が変わり過ぎてるから出演禁止なんだよ〜


( ´ Д `)ノ゛

   脂肪確認!
189 名前:pj 投稿日:2003年07月26日(土)12時24分27秒
この話と体型.....一体どういう関係があるのぉ〜?

と、いうことで保全!!  したいけど、せっかくのおもしろい話だったけど、
戻ってきてくれなきゃいみねぇぇぇ。
190 名前: 投稿日:2003年08月07日(木)12時01分07秒
作者は逝ったな・・・・
191 名前:pj 投稿日:2003年08月07日(木)12時22分04秒
逝くなよ!
( ノ д ` )
192 名前:名無しさん@ 投稿日:2003年08月07日(木)15時23分14秒
( ´ Д`)<ねぇよしこ、ごとー達のラブラブな話はもう見れないのかなぁ・・・

(〇^〜^〇)<どうなんだろうね〜

( ´ Д`)<・・・・・

(〇^〜^〇)<・・・・・

( ´ Д`)<・・・ごとー明日神社に行ってくる!

(;〇^〜^〇)<(ビックリした〜)え?なんで?

( ´ Д`)<保田大明神に更新されるようにって拝んでくるの

(;〇^〜^〇)<あ、そっそうなんだ・・・がんばってね

( ´ Д`)<任せて!


|∀´)<そんなのいくらこのあたしでも無理よ!
193 名前:愛里 投稿日:2003年08月12日(火)19時28分12秒
えぇー続きは??コレすっごいごっちん可愛いのに!
よっすぃ〜もカッコ良くて イイよしごま☆だったのに〜…泣
作者さんはどーなさったんでしょーか…涙
194 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月12日(火)20時40分55秒
ageんなよ、夏厨
195 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月04日(木)21時17分34秒
-------------保全。
196 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/29(月) 10:55
ほせん
197 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/29(水) 02:12
保全。
198 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/20(木) 17:44
ho
199 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/30(火) 23:57
200 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/25(日) 17:05
さすがにもう無理かなぁ・・
201 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/25(日) 19:36
202 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/02(月) 02:30
まだまだ!
203 名前:名無し 投稿日:2004/02/09(月) 14:58
コレ読むの2回目なんだけど
やっぱまだ更新されてなかった。。。
いつになったら続きが読めるのかね…泣
作者さん…楽しみにしてるのに…(T_T)
204 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/09(月) 23:34
あげない
205 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/02(火) 23:33
楽しみに待ってます。

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