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インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

天能高校野球部

1 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)18時03分45秒
はじめまして。ペックルです。みなさん、よろしくお願いします。
登場人物

後藤真希  天能高校2年生。この物語の主人公。ピッチャー
吉澤ひとみ 天能高校2年生。センター
石川梨華  天能高校2年生。ライト
加護亜衣  天能高校1年生。キャッチャー。
辻 望美  天能高校1年生。セカンド
紺野あさみ 天能高校1年生。サード(補欠)
安倍なつみ 天能高校3年生。サード
矢口真里  天能高校3年生。ショート
飯田佳織  天能高校3年生。ファースト
保田圭   天能高校3年生。ライト
2 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)18時14分25秒
「あーあ、つまんないなぁ・・・。部活ないのぉ?」
「テスト前だし、仕方ないよ。それより勉強してるの?」
「よっすぃ~に言われたくないね。ちゃんとやってますぅ~。」
いつものまったりとした(?)会話が2年生の廊下に響く。
「ごっちん、私にだって5はいくつかあるんだよ?
 ごっちんオール3でしょ!?失礼な!」
喧嘩腰のまま教室に入る。
「後藤先輩~!!こっちむいてください!」
「握手してください!!」
「うわぁー、本物だぁ!!」
黄色い声が飛ぶのはいつもの事。ところが・・・
「後藤!宿題は!今日はやってきただろうね!」
「あっ・・・えへっ♪」
「えへじゃない!ちょっときなさい!」
野球部顧問でもあり、後藤達のクラス担任でもある中澤がよんだ。
3 名前:VINE。 投稿日:2001年12月12日(水)19時02分12秒
野球好きです!
かなり期待してます!頑張ってください!
4 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)20時06分39秒
>>3 VlNE。さんありがとうございます!
期待してるといっていただけて光栄です!
頑張ります!私も野球すきです。
5 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)20時40分23秒
「いいかげんにしぃ!次忘れたら部活停止!」
「単純明解に考えよーよー。」
「あんたがいけないんでしょ!」
不機嫌になった後藤は、机に突っ伏したままホームルーム
まで起きなかった。
「よっすぃ~帰ろう。」
2人が帰ろうとしたら、
「後藤!宿題忘れんな!」
「わかってるよ!」
帰り道、吉澤がいった。
「キャッチボールしない?」
6 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)20時46分27秒
「えっ?いいの?」
「だってごっちん恐いんだもん。」
公園を見つけて2人は荷物を降ろした。
「よっすぃ~座ってね。」
「もお?アップはいいの?」
「いいからいいから。」
「(っていうか、こわいっす。)」
後藤が振りかぶり投げた。
「ぅわっ!!こわいよ!」
吉澤のグローブから煙が出ている。
さり気に後藤は中学の頃、最優秀選手に3年連続で
選ばれていた。
7 名前:ペックル 投稿日:2001年12月12日(水)20時47分39秒
ふぅ、今日はここまでです。
明日も更新するつもりです。
8 名前:ペックル 投稿日:2001年12月13日(木)13時18分06秒
「ねえ、ゴマキボール投げてよ。」
「えぇ~、よっすぃ~直球だって捕れないじゃんか。」
ゴマキボールとは、過去4年間投げてきて打たれた事のない
ボールである。
「いいから投げてよー。」
「いいけど、怪我しないでよ。」
「大丈夫!」

振りかぶって投げた。


ぱこーん!!


「痛っっつー。本気で投げないでよ。軽く投げるかと思ったのに・・。」
「まさか。だって本気で投げなきゃ何処行くかわかんないし・・。」
「どっちにしてもどこ行くかわかんないジャン!」
9 名前:ペックル 投稿日:2001年12月13日(木)13時27分47秒
吉澤が怪我したので、帰る事になった。
「ねぇ、天王学院練習してるよ。いいなぁ・・。」
「しかたないじゃん、5月にテストなんて・・・。」
電車の窓から見ていると、吉澤が叫ぶ。
「あっ!来週ここと試合だよ!」
「えっ??なんで??」
後藤が乗り出す。
「聞いてなかったの?先生言ってたじゃんか。」
「そうなんだ~。楽しみだぁ!!」
「でも・・。」
「でも・・・なに??」

「宿題忘れないように・・ね・・・?」

「そーだぁー!!」
珍しく後藤は家でにかえって勉強した。
10 名前:ペックル 投稿日:2001年12月13日(木)19時58分06秒
そしてテストも終わり、練習へ。

「う~~ん、やっぱマウンドはいいね~。」
「後藤さん、ランニング行きましょう。」
「えぇっ!!また始めるの?13キロも?」
後藤は加護に聞いてみた。
「そうです、10キロですけど・・。」
「うぇ~・・・。」

2人は校門から出て歩道を走り始めた。

「はぁ・・・やっと練習なのに・・・。」
「しょうがないじゃないですか!バッテリーのメニューなんですから。」
「あれ、ねえあれ天王のジャージじゃない?」
前の方を2~3人が歩いている。
11 名前:ペックル 投稿日:2001年12月13日(木)20時07分14秒
「先輩!こっちであってるんですか?」
「あってると思われるよ。」
「思われるよって・・・。もう30分もこうしてるんですよ?」
どうやら道に迷ったらしい。天能高校は、すぐそこなのに・・・。
「あっ!俵谷先輩!あのジャージ、天能高校ですよ。」
「あの人ゴマキじゃん。」
「だめでしょ、ゴマキって呼んだら!綾小路文麿って言わなきゃ。」
「それは、先輩の想像でしょ。」

「(おい・・・聞こえてるよ・・綾小路文麿って誰だよ・・・。)」
後藤はカチンときたので、言いに行った。
「私はゴマキでもなく、綾小路文麿でもないっ!」

12 名前:ペックル 投稿日:2001年12月13日(木)20時15分47秒
(後藤視点)

ふっ。ざまあみろ!私の言葉に何も言えないじゃん!
「勝手にあだ名で呼ばないで。」
止めを刺してやった。
「そぉだねぇ~」
俵谷という人がいった。

なっっなんだと!日本語じゃないっ!?

「あの、天能高校見に来たんですけど・・。」
「明日試合なんで・・・。」
「どこにありますか?」

なんなんだ・・この人たち・・・。神様、この人と話していて
後藤はほんとうにいいんでしょうか・・。

13 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)17時15分46秒
「後藤さん、早く行きましょう。」
気ずけば加護が道を教え、別れていた所だった。
「う・・うん・・・・。」
ちょっと飯田先輩みたくなっちゃった・・・・。やだな・・。
海岸沿いに走ると、潮風が気持ちいい。私はこの道が大好きなんだ。
「後藤さん、お願いがあります。」
「えっ?」

なんだろう・・・。後藤、お金持ってないよ・・・。

「・・・・・・あの・・・・その・・・。」

14 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)17時23分16秒
加護はもじもじしたまま俯いた。
「どうしたの?」
私はしゃがんで顔をのぞきこんだ。

「ゴ・・ゴマキボールのキャッチング練習させてもらえませんか?」
「・・・・。」

加護の気持ちはよく分かった。でも、あれは1年が捕るのに困難だ。

「ごめん、加護。あれはさ、危ないから・・・。」
「そんなことないですっ!加護だって・・・加護だって中1です!
 ピッチャーの決め球捕れないキャッチャーなんていやです!」
「・・・・・・」
15 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)17時31分20秒
正直、加護には私の二の舞にさせたくなかった。



あの時の・・・・


16 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)18時12分44秒


「ねえ、市井ちゃん、ランニングきついよ~。」
「仕方ないっしょ、メニューなんだから。」

市井ちゃん真面目・・。

「じゃあさ、あのコンビニまでダッシュして休憩!」
「やったー!!」

休憩できる~!急ぐぞ~。せやっ!

「ご、後藤あぶないっ!」

えっ?


キキィーーーーーー!!


目の前が真っ暗になった。

17 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)18時21分19秒

うーん・・・?

「残念ですが、治りませんね・・。」

ん?なにがだ・・・?目を薄ら開けると、市井ちゃんが泣いていた。

「ごめんね・・・後藤・・・・。ごめんね・・・・。」

なにが?そういおうと右手を動かしたときーーーーーー

「あ・・・あれ・・・・?薬指と中指がうごかないよ・・・・?」
「後藤・・・ごめん・・・市井のせいで・・治らないなんて・・。」

えっ・・?もう一生・・動かないの・・?野球できないの・・?
18 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)18時28分32秒

「そ・・そんなのいやだぁぁぁ・・・・・・!!」

野球ができない。それはまるで、生きてく希望を失ったみたいだった



骨がバラバラになってしまったあげく、頭も痛い・・・。
正式に医者に言われて1週間がたつ。あのあと、泣き叫んでから
記憶がない。もうどうにもやる気がしなかった。

19 名前:ペックル 投稿日:2001年12月15日(土)21時14分11秒

「後藤さん?あの・・・。」
「えっ、あ、ごめん。でも、中2になったらね。」

絶対に加護にあんな思いはしてはしくなかった。

「お願いですぅ・・・・・・。」

うっ・・・・・。そんな目で見ないでよ・・・。
絶対に加護にはあんな目にはあって欲しくない!


20 名前:VINE。 投稿日:2001年12月17日(月)19時24分28秒
ベックルさん、頑張れ頑張れ!
更新されるたびに、楽しく読ませてもらってます。
加護はキャッチャーなんですね~。
結構意外でした(^^;
21 名前:ペックル 投稿日:2001年12月17日(月)20時29分38秒
VLNE。さん、有り難うございます。意外ですか?
師弟関係にあるので、バッテリーにしようと・・・。
すみません、部活が忙しく、更新が遅れています。
頑張ります。
22 名前:ペックル 投稿日:2001年12月17日(月)20時32分24秒

「後藤さんの・・・決め球捕りたいんです!」
「怪我するから、絶対駄目っ!!」

ヒステリーっぽく怒ってしまった。

「加護には・・・加護には怪我して欲しくないの!」

あの頃の思い出がよみがえる。
23 名前:ペックル 投稿日:2001年12月17日(月)20時37分48秒

「絶対に・・・絶対に!」
「ごとう・・・さん?」

情けない事に泣いていた。

「加護にはぁ・・後藤と同じ目にあって欲しくないのぉ・・・・」
「後藤さん・・・どういう意味ですか?」

言うべきか・・・。言いたくない・・・でも言わなきゃ分かってもらえない。

「ごめん・・・。ちょっと向こういこうよ。」

私は加護にすべてを話す決意をした。
24 名前:ペックル 投稿日:2001年12月17日(月)20時58分25秒

「ゴマキボールを投げれるのは、この指のおかげなんだ・・・。」
「・・・・!!」

加護は、私の中指・薬指が曲がっているのを見てびっくりしていた。

「事故に遭ったんだ。困ったよ。野球は無理だって言われたし・・。」

加護の顔が強張る。
25 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)13時17分07秒

「医者に駄目だって言われて、目の前真っ暗になっちゃった。
 それでも・・・・諦められなかった。野球を無くすと、何にも無い
 後藤だからね・・・・・。」

加護は、右手を見つめながらいった。

「直球なげれるじゃないですか。」

信じがたいのか、問い返してきた。

「一生懸命頑張って、速い球投げて誤魔化してたんだ。」
「どうして・・・?」

私は一息ついてからいった。



「本当に好きな事はあきらめない!それが後藤真希だから・・・・。」

26 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)17時08分28秒

私は照れくさくなって、海の方に歩き出す。波は穏やかで、私の考えを
受け入れてくれるみたいだった。

「・・・なら、加護は後藤さんが大好きです!加護だって諦めません!」
「・・・えっ?」

加護は走っていってしまった。

「本当に・・・好きな事・・・私・・・なの・・・?」

私は加護の言葉を受け入れるのに、時間がかかった。

「好きな・・・ひと・・・。」


27 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)17時35分49秒

翌日。天王学院と試合。

ジリリリリリ・・・・・。
「う~ん・・・もうちょっと・・・・・・・じゃなーーーーーーい!!」

今日は試合なんだーー!!

「加護に謝っとこう。」

パンの上に目玉焼きをのせ、いっきに食べた。

「時間ないときはこれ一番。」

ダッシュで高校へ向かった。

28 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)17時39分01秒

「珍しいね、ごっちんが早くくるの。」
「あ~あ、かけに失敗したのれす。」
「うるっさいな!かってにかけしないでよっ!」

私はちょっとキレ気味だった。

「よーし、全員そろったから、スタメンにいうで!」

何番だろう・・・。


29 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)17時50分30秒

天能高校 スターティングメンバー    天王学院 スターティングメンバー


1.加護 亜衣             1.及川 詩織 
2.辻  望美             2.竹内 奈津実  
3.矢口 真里             3.尾石 明日香 
4.吉澤 ひとみ            4.俵谷 葵 
5.後藤 真希             5.桐谷 のぞみ
6.安倍 なつみ            6.湯川 亜美 
7.石川 梨華             7.渡邉 智恵子
8.飯田 佳織             8.平野 麻衣
9.保田 圭              9.笠井 伊織

30 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)17時53分16秒
こんにちは。作者です。
試合のシーンは今日は書きません。読んでいただいて有り難うございます。
明日、できるだけ更新します。

31 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)19時36分40秒

「ええな!特に尾石・俵谷・桐谷の3人は要注意や!」
「そうなのっ?」
「なんや、後藤。知らんかったんか、この3人。」

っていうか、俵谷ってあの変な人・・・・。

「がんばって・・・・・」
「「「「いきまっしょい!!」」」」

32 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)19時45分23秒
先攻は天王学院。
「お願いしまんさ。」
「「はっ?」」

天王学院の一番、及川って人も奇妙奇天烈・・・・。

「(後藤さん、まずはインコース直球!)」
「(オッケー。)」

第一球目。私は振りかぶって投げた。

「ストライーク!」
「はええっ!!」

ふっ。及川さんもびっくりしてる。

「(次は、インコース高目にストレート!)」
「(オッケー。でもまたインコースでいいの?)」
「(多分・・・。)」

迷いながら二球目を投げた。

「大根切り!!」

及川は、バットを立てて打った。

33 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)19時50分27秒

「そんなんありかよっ!」

私の頭上を越え、ぽてんヒット。

「(竹内??聞いた事無い。とりあえず、アウトコース!)」
「(又直球?)」

カッキーン!!奇麗な音が響いた。

「よっすぃ~!いった!」
「カッケー!!」

よっすぃ~は難なく捕ってみせた。

34 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)19時55分21秒

「(さぁ、いよいよ尾石!)」
「おねがいしますけろ~。」
「・・・・・・辻と対張るよーな人。」

「(カーブをインコース!)」
「(普通の?)」
「(そうです。)」

「んぁっ!」

しまった・・・声がやる気なさそうな声に・・・・。

「うわっ!」
「ストライーク!!」

変な事考えてたら、ワンストライク。


35 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)19時57分44秒

「(直球!)」
「(はっ!?打たれるよ!!)」
「(ど真ん中!!)」
「(打たれるって!)」
「(いいですから!)」

「もうしらないっ」

投げた。
36 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)20時40分13秒

カッキーーーン!!

「ほらぁ!!」

思った通り超×3特大ホームランじゃんか!

ビリビリッ!!

「いっ・・・!!」

私はあまりの痛さにうずくまった。

「ごっちん!!大丈夫??」
「いっ・・・痛い・・・痛い・・・・。」

右手に激痛が走った。

「後藤!みせてみい!」

私は裕ちゃんに抱き起こされている感じになった。

「あんた・・・!!中指腫れてるやないか!」
「うっ・・・・・。だい・・・じょうぶ・・・。」
「大丈夫やない!」

だけど・・・だけど・・・・。痛みになんか負けてられない!

「これは、まず冷して・・・・。」
「さ、斎藤先生!」
「敵チームの監特に言われたくないだろうけど、このまま安静にしていないと。」
「だ、だけどっ!」

終わらせたくなかった。
37 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)20時46分31秒

「じゃあ、来週にしない?」
「あ、それいいとおもわれるよっ!」
「そぉだねぇ~。」

天王学院の人達がいった。

「そうだね、そうしよう。」

「ごっちん、それでいいでしょ。」
「う、うん。」

天王学院の人・・・優しいな・・・。

「じゃ、他のメンバーで続きしましょ。一応、うちら勝ってるし・・・。」

38 名前:ペックル 投稿日:2001年12月18日(火)20時48分14秒
すみません、作者です。明日、更新できるかわからなくなってしまい、
今日更新しました。申し訳ありません。
39 名前:ペックル 投稿日:2001年12月20日(木)17時19分11秒

私は、医務室にいる。そして、今さっきの加護の様子を思いだして見る。

『後藤さん、しっかりしてください!』
『ココで無理したら、野望が断たれちゃいますよ。』
『ゆっくりやすんで、右手を治さなきゃ・・。』
『あとは、加護に任せてください!』

おかしい。いつもなら、『しっかりしてください。』じゃなくって
まず、『大丈夫ですか?』ってしつこく聞くのに・・・・。




今日の加護、妙に大人だぞ・・・・・?





40 名前:ペックル 投稿日:2001年12月20日(木)17時24分08秒
そして、もう1つおかしい事がある。尾石に対しての配球。裕ちゃんに
『気をつけろ』と言われたら、ど真ん中直球投げないのに・・・・。というか、
今日の配球は右手の怪我に負担のかかるような物ばかりだ。

「まさか、加護はわざと・・・・・・・?」

そんなはずはない。そんなはずは・・・・・・・。
41 名前:ペックル 投稿日:2001年12月20日(木)17時34分42秒

『ピッチャーの決め球捕れないキャッチャーなんていやです!』


まさか・・・・・


『後藤さんの事が好きなんです!あきらめません!』


本当に・・・・・。

「加護にとって今日の試合、負けてもそれでよかったの?」

信じられない。中学時代、練習試合で一番張り切るのは加護だった。
 
『だって、《天下無敵の天能高校》って言われてるんですよ、いくら練習試合でも
 それは失礼です。』

っていってたじゃんか。



うそでしょ・・・・・ねぇ・・・・うそでしょ・・・・。


崖から突き落とされたようなかんじだった。




42 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月20日(木)23時05分33秒
おもしろい~!
43 名前:ペックル 投稿日:2001年12月21日(金)13時32分03秒

名無しさん、有り難うございます。
ただ今パソコンが壊れていて更新が送れてしまいそうです。


44 名前:ごんた 投稿日:2001年12月21日(金)16時54分54秒


加護の考えが知りたかった。なぜ、こんなことをしたのか。
答えは、すべて加護にあるーーーーーーーーー

「あれっ!?試合終わったの?」

グラウンドには、誰もいなかった。

「後藤、もうみんな帰ったで。」
「裕ちゃん!どうして?試合、続きしたんでしょ?」
「ああ、やらなかったんや。」
「・・加護は?」

裕ちゃんは黙ってしまった。

「加護は!」
「加護なら・・・・屋上や。」

私は急いで屋上へ向かった。









45 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)17時03分48秒


はぁ、はぁ、ここだ!

「加護っ!」

 バン!


「後藤・・・さん・・・・。」

私は加護のとこへ歩み寄る。

「加護ぉ、こんなとこでなにやってんだよ・・・。」
「ひっく・・・・後藤・・・・さん・・・っく・・・・。」

なにっ!ないてるっ!?

「ど、どうしたの?」
「加護が・・いけないんです・・・・。」

??

「後藤さんの・・・指・・・加護が・・・・直球いっぱい投げさせて・・・それで・・・・
 うたれれば・・・きっと・・なっとくしてくれるかなって・・・・思って・・・。」

そうだったのか・・・・。

46 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)17時13分46秒


「加護、後藤のことそんなに考えててくれたんだ。・・・でもね、気持ちは
 本当にうれしいんだ・・・。けど、やっぱ駄目だよ。」
「そんなっ・・・・!!」

私は加護を抱きしめた。

「加護はさ、キャッチャーじゃん。突き指なんてしたら、大変な事になるよ。
 試合出れなくなるんだよ?後藤は加護がキャッチャーじゃなきゃやだよ・・・」
「後藤さん・・・。」



47 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)17時20分42秒

加護は泣きつかれたのか、私の腕の中で眠ってしまった。

「ありがとう、加護。」

加護を自宅まで送ってあげ、私は家に帰った。

「ただいま~。」
「おかえり~。練習試合どうだった?」
「うん、ちょっとね・・・・ってなんでよっすぃ~がいるのっ!」

よっすぃ~は笑いながら答えた。

「だって、ごっちんが心配なんだもん。」



あ、そうなの・・。でもね・・・・ひとんちのご飯勝手に食べるのやめようよ。








48 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)18時13分08秒

「んで?おくってきたの?」
「?誰を。」
「加護ちゃん」

ええっ!!なんでしってるのっ!

「そ、そうだよ。」

私はご飯をよそって椅子に座った。

「ふ~ん・・・・。」
「なに?」

プルルルル・・・

「はいもしもし。」
「・・・・・助けて・・・ください・・・・。」
「ちょっ・・・加護??」
「誘拐されたんですぅ。」

なんでっ??

「今どこにいるの?」
「法芯学園です。」
「わかった。」


49 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)18時16分01秒

コートを着て一目散に駆け出した。

「法芯学園??どこだ??」

とりあえずタクシーに乗る。

「法芯学園まで。」

加護・・・。無事かなぁ・・・。


50 名前:ペックル 投稿日:2001年12月21日(金)18時20分13秒

一応、物語は初夏あたりです。冬のシーンを考えてしまって・・・。
なんとも情けないはなしっす。
51 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)20時57分37秒

「はぁ、はぁ、加護~!どこぉ~!!」

グラウンドに、2~3人立っていた。

「加護っ??」

違った。見知らぬ人だった。

「後藤さんですね、お待ちしてました。」
「はっ?」

52 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)21時03分40秒

「加護さんは、天能高校にいては、才能がもったいないのです。」
「だから?」
「うちの高校に入っていただくんです。」
「いや、ここ‘学園’でしょ。高校じゃないジャン。」

ちょっとイラついていた私は、あげあしを取った。

「なっ・・・・!」

53 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)21時09分22秒

「加護はっ!?」

私は、一番教えて欲しい事をきいた。

「いやぁ~・・・どうしましょ~。」
「どうしましょ~、じゃねーんだよ!おい!」

私は彼女たちの襟首をつかんだ。

「わ、わりましたっ!」

54 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)21時14分24秒

「ゴマキボールを投げてもらえたら・・・。」

げぇっ!!今ちょっと・・・・。

「今投げれないんだけど・・・。」

右手を見せた。

「そんなことしったこっちゃありません。」

な、なにぃーーーーー!!こ、この指で投げろと??


「投げてください。」
「だからっ!直球すら投げれないんだって!!」
「加護さんの事、どうでもいいんですか・・?」

むぅ・・・・。

「わ、わかったよ。」


55 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月21日(金)21時20分21秒

グラブをはめ、マウンドにあがった。

「ごっちん??なにやってるの!」
「なっち!」

やばい。ことがややこしくなる。

「だめだよ、そんな手でなげちゃ。」
「だけど・・・。加護が・・。」
「!!」

なっちは彼女たちがいることをたったいま気きずいたようだ。

「だからって・・・・。」
「しょうがないっしょ・・。」

ニコッと笑ってボールをもらった。

「ほいっ!!」

シュ

「いたっ・・・・・!!」





56 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月23日(日)18時30分32秒

「なっち!逃げてっ!」

そう、私は2人に向って投げたのだった。

「でもごっちんのゴマキボール不意に食らったらしばらく動けないしょ。」







57 名前:VINE。 投稿日:2001年12月24日(月)00時21分33秒
うおっ!しばらく見ないうちに結構進んでる~。
みなさん頑張ってください!
続きを楽しみにしてます!
58 名前:名無しさん 投稿日:2001年12月25日(火)13時44分20秒
VINE。さん、有り難うございます。

ちょっと、仕事(?)が忙しく、更新できませんでした。
59 名前:華麗なる師弟 投稿日:2001年12月25日(火)13時48分01秒

「ごっちんは?」
「私は・・・・私は加護をさがす!」

そういったまま、校舎の中へ入っていった。

「加護?どこぉ~いたら返事しろ~!!」

夜の校舎に私の声が響くだけで、返事は返ってこなかった。

「くっそ~どこにいるの~?」

音楽室に明かりが。

「そこかっ!!」

私はダッシュした。

60 名前:作者(代理人兄) 投稿日:2001年12月28日(金)14時11分24秒
すみません。指を怪我してしまい、文字を打つどころじゃなくなっているので、
しばらくお休み致します。

そして、もしよろしければ、私(ペックルの兄)が小説を書きたいんですが・・
どうでしょうか・・。
61 名前:??? 投稿日:2001年12月28日(金)17時34分36秒
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62 名前:さよなら大好きな人 投稿日:2001年12月28日(金)18時01分07秒

私は、恋をした。その恋が、叶わぬ恋だとは知っていた。
けれど、絶対に実らせたかった。むりだと、分かっていても・・・・。


女同士・・・そんなことわかっている。でも、私はあの人が好き。
それがたとえ・・・私にとって忘れられない結末が待っていても・・・・。

63 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時14分15秒

どうも、すいません。兄が、内容がないまま書いてしまったんで。
掃除したいんですが・・・。
64 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時18分31秒

私は、立ち止まった。おかしくない・・・?私は、加護を家まで送ったんだよ?
なのに、なんで誘拐される?親がいたのに?どうして・・・。

一つの、答えが浮かんだ。




これは、罠なんだ・・・・!


私は360度回転して逃げ出した。

65 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時23分08秒

急いで校庭に出た。

「なっち!!これは罠だったんだよ!」
「どうしてさ!」

逃げながら説明した。

「きっとごっちんの方を入れたかったんだよ・・・・。」
66 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時28分17秒

『加護さんの才能がもったいないんです。』

加護は・・・・うちの高校じゃ、もったいない・・・・?

「ごっちん、どうしたのさ。」
「あ、ううん、なんでもないよ。」

加護をえさに使った事を怒るよりも、加護自身、どう思っているのか知りたかった
のだ。

「あ、あそこでアイスくうべ。ね、元気だそっ。」
「うん、ありがとう。」

いま、この場になっちがいなかったらどうなってたんだろう?
67 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時32分41秒

なっちにお礼を言い、家に帰った。

「おかえり、おそかったね。」
「うん、なんか騙されてさ、っておい!何時までうちにいるの!」
「はぁ、聞かなかったの?同居する事になったでしょ。」

は?

「あんね、うちの親と、ごっちんの親、イギリスいったべ?危険なのに。
 それで、しばらく同居することになったの。」
「ユウキは?」
「あぁ、ユウキくんは友だちの家。」

急展開すぎて、私の頭はついていけなくなった。

68 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時35分32秒

朝-----------

「ごっちん、何時まで寝てんの!遅刻するよ!」
「え~・・・いいよ、別に。」
「よかないっ!うちも怒られるでしょ!」

まじめなよっすぃ~との生活って・・・疲れる・・・・。

69 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)19時40分04秒

授業を適当に受けて、部活に出る。

「あれ?おっかしいなぁ・・・。」
「どうしたの、なっち。」

部室に入ると、いきなり困ってるなっち。

70 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)21時22分39秒

「あのね、天王学院の人のリストバンドがあるんだぁ・・・。」
「名前は?」
「Aoi Tawaraya?俵谷さん、だぁ・・・。」
「今度の試合で返そう。」

二人でグラウンドへ出ていった。

71 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)21時27分15秒

「なんや、ごっちん。右手は?」
「えっ?」

見ると、腫れがおさまっていた。

「すごいねぇ・・・。もう治ったの?」
「いやぁ・・・どうしてだろう?」

ついさっきまで、腫れていたのに。
72 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)21時31分25秒

「とりあえず、ま、いっか。」
「・・・・どっかで聞いた事あるなァ、その台詞。」

本当に、不思議な事ばかりだ。

「ノックいくでぇ!サード!」
「だべ!」
「ショート!」
「セクシービーーーーーーーム!」
「なんや、こいつ。まあええ、セカンド!」
73 名前:ペックル 投稿日:2002年01月04日(金)21時33分52秒

「辻ちゃんです!」
「わかっとるがな、そんなこと!ファースト!」
「ディヤーーー!」
「なんや、バットが吸い寄せられる・・・!次!レフト!」
74 名前:ペックル 投稿日:2002年01月05日(土)10時02分05秒

「なんまいだ~なんまいだ~・・」
「圭坊!変な事言うんじゃないで!」
「センター!あ、すまん、前すぎ・・・ん?」
「oh~コースをまちがえたというのかい?う~んベイベーそれはカッケー!
 カッケーことさ!」

よっすぃ~、病院いった方がいいんじゃない?
75 名前:ペックル 投稿日:2002年01月05日(土)15時30分28秒

「よっしゃ、次は返球しいや~!」
「ちょ、裕ちゃん!梨華ちゃんは!?」
「あっ!」

可哀相な梨華ちゃん。忘れられて・・・。
76 名前:ペックル 投稿日:2002年01月05日(土)19時16分11秒

で、わたしは何をしているかっていうと、____筋トレ。

「ねぇ、なんで筋トレなのぉ?!もう治ったよ。」
「あんた足腰強いのになんで腕立てでけへんのや!」
「できるよ!」
「ならやってみい!」



77 名前:ペックル 投稿日:2002年01月05日(土)19時18分02秒

「っ・・・っ・・・!」
「できるやんか・・。」

裕ちゃんは去ってった。

「ごとうさーん!みてくださーい!」
「っ・・・!ほぇ?」
78 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)20時22分14秒


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