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彩さん・・・!
- 1 名前:伏せときます。 投稿日:2001年12月14日(金)04時20分11秒
- カナーリ前に書いてた小説の続編です。
http://mseek.obi.ne.jp/kako/red/995184055.html
よしあやというここでしか見れないカップリングをお楽しみください。
- 2 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月14日(金)04時29分11秒
- 明日から更新していきます。
- 3 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月14日(金)04時40分06秒
- おおお!!
祝!!復帰!!
楽しみにしてまっす!!
ガムバッテ!!
- 4 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月14日(金)14時17分28秒
- (屋上にて)
「吉澤!?」
「市井さん!?」
「お、お前なんでこんなとこにいるんだよ!!」
「い、市井さんこそ何やってんですか?」
「もう、そこ!!うるさい!!」
寝そべって空を見ていた矢口さんが半ギレ状態で怒鳴った。
その声に反応して、私と市井さんの肩がビクッとなる。
「いちーちゃん〜おはよぉ〜。」
どういう間なのかは知らないけど、ごっちんがあくびをしながら言った。
「おう!ごとー、おはよ!」
「矢口寝るから、チャイム鳴ったら起こせよ〜」
矢口さんはそう言って眠りについた。
「ふぁぁ・・・・私も眠いっす・・・おやすみなさい・・・・。」
私もよくわからない睡魔に襲われて矢口さんに寄り添うように眠りにつく。
- 5 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月14日(金)14時24分50秒
- (市井視点)
「な、なぁ・・・ごとー・・?」
こいつといる時はなぜかめちゃくちゃ緊張する。
「んぁ・・・?なに・・・?」
「ごとーにはさ、好きな人っているの?」
「え・・・なんでそんなこと聞くの?」
一瞬、ごとーの顔が曇ったように見えた。
「い、いや・・・別に意味はないけど・・・。」
「いるよ。ちゃんといるよ。」
「そっか・・・」
「いちーちゃんにはいるの?」
「いちーか?いちーにはな・・・いない・・」
自分で自分にウソをついた。
告られてふる子に必ず聞かれるのが「好きな人がいるんですか?」っていうこのセリフ。
「いないよ。」こう言って自分にウソをつく。
いるのに・・・心ではわかっているのに、自分の脳がその答えを拒絶してしまう。
だから、「いないよ。」なんて言葉が出てくるんだ。
- 6 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月14日(金)14時26分12秒
- 今日はこの辺で・・・。
>>3
がんばりますよ!
今度ともよろしくっす!
- 7 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月17日(月)03時25分46秒
- 「そっか・・・じゃあ・・・ごとーにも権利アリってことだね。」
「え・・?」
最後の方はほっとんど聞こえなった。
「ううん、なんでもないよ♪」
ごとーは少し焦った感じでなんでもないと言った。
「なぁ、ごとーは眠くないのか?」
「どうして?あ!ごとーのこと寝かせて襲うつもりでしょ〜?」
冗談交じりに話すごとー。
「バーカ!何言ってんだよ!」
指の間接数本で、ごとーのでこにコツンという音をさせ、軽く叩いた。
「痛いよぉ・・・ったく・・・」
こいつの痛いはまったく信用できん。
- 8 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月17日(月)03時38分41秒
- 結局ごとーはふぁぁ〜ってでっかいあくびをして眠ってしまった。
「なんなんだよ・・・・この3人は・・・。」
寝息を立てながら眠る3人を見つめながらいちーは呟いた。
3人・・・違う・・・いちーが見てるのは、見つめてるのは・・・吉澤・・。
いつも影で見てきた。
普段の吉澤との会話ではいつも平静を装ってきた。
もちろん、周りにもばれないように一生懸命自分を作っていた。
自分の気持ちを表に出さないように・・・。
けど、そろそろ疲れてきたな・・・自分を作ることが・・・。
あいつの姿を見たことだし・・・なんだかすべての決心が消えてなくなりそうだよ・・・。
- 9 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月17日(月)03時49分33秒
- ボーっといろんな考えを張り巡らせていたらチャイムが鳴った。
『キーンコーンカーンコーン』
「おい!!起きろ!!矢口!ごとー!よ、吉澤!!」
「「「んぁ・・・」」」
「おはようっす・・・・・。」
とぼけたやつだよ・・・吉澤ってやつは・・・。
「んぁ〜いちーちゃん・・・」
目をこすりながらごとーは体を起こした。
「あ、お前ら先戻っていいよ。」
矢口を起こしているといつになるかわからないので先に教室へ帰るように指示した。
「「じゃあ!!また!!」」
仲良く声をそろえてごとー、吉澤は屋上を後にした。
- 10 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月17日(月)03時57分39秒
- さてと・・・ここからが戦いだ・・・。」
「矢口ー!!!起きろーー!!」
まぁ、これは小手調べってとこ。
矢口がこの程度で起きるわけないのはわかっている。
「はぁ・・・いくぞ・・・やぐちーーーーー!!!!起きるんだーーーー!!!!」
「ん・・・紗耶香・・・どしたの・・?」
奇跡だ!!矢口がこの程度の叫びで起きるなんて!!
いちーは一人、喜びに浸っていた。
「紗耶香・・・??チャイムは・・・?」
「もう鳴ったよ。戻るか?」
「うん・・・戻る・・・。」
矢口はおもむろに立ちあがるといちーの手を引っ張り屋上から出た。
- 11 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月17日(月)04時01分28秒
- まぁ、こんなもんで。
- 12 名前:名無し 投稿日:2001年12月17日(月)07時56分41秒
- (・∀・)イイ!!
- 13 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月20日(木)17時20分47秒
- 吉澤視点
「ふわぁ・・・ごとー眠い・・・・。」
「私もだよ・・・。」
教室へ向かうために渡り廊下を歩く。
すると、前から彩さんが歩いてきた。
顔は鬼のような形相だ。
サボったのばれてんだろな・・・。
「やっべぇ・・!!」
ごっちんは彩さんの姿と顔を見ると猛スピードで逃げていった。
「ちょ、ちょっとごっちん!!」
「もう・・・ずるいな・・・」
「バーカ!!」
頭を叩かれる。
「痛ってぇ・・・脳細胞死んじゃうじゃないですか・・・!!」
「何でサボるの!?もうサボらないって約束は!!?したでしょ!?」
「だ、だって・・・眠いし・・・誰かさんのせいで・・・」
誰かさんとはもちろん彩さんのこと。
- 14 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月20日(木)17時28分41秒
- 「関係ないよ!!次はちゃんと出ないさいよ!?いい!?」
「わ、わかりましたよぉ・・・もう・・・。」
彩さんは学校にいるときはあくまで教師なわけだ。
だから、めちゃくちゃ怖い・・・。
「あ、そうだ!今日さ、出張入っちゃった・・・。ゴメン!!」
今日は、彩さんにマンションに行く予定だった。
「いつ帰ってくるんですか?」
「えっと・・・9時ぐらいには・・・って予定だけど?」
「そうですか・・・」
「ゴメン!」
「いいです・・・気にしないで下さい。」
「あ、ひとみもうすぐチャイム鳴る!急いで教室へ行く!!」
「了解!」
全速力で走り、チャイムギリギリのとこで教室へ入ることが出来た。
- 15 名前:N 投稿日:2001年12月21日(金)05時45分39秒
- 『よしあや』がこんなにも萌えるとは・・・
作者さんの腕がいいからでしょうかねぇ。 頑張ってください。(^^
- 16 名前:名無し 投稿日:2001年12月21日(金)06時18分56秒
- おもしろいですね!!頑張ってください。
オウエンしてます。
- 17 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)00時26分51秒
- その日の夕方。
「市井さん〜!!」
部活を終えて、帰ろうとしていたら渡り廊下で市井さんの姿を見つけた。
「おう!吉澤〜♪」
「あ、もう帰るんですか?」
「うん、今日はゆっくり休もうと思ってさ・・・。」
一瞬だけ市井さんの顔には影が見えた気がした。
なんだか、今日の屋上での顔といいとんでもないこと抱え込んでる。
そう見えて仕方なかった。
「あ、せっかくだから車乗ってきません?」
「いや、自転車だからさ・・・」
「あ、そっか・・・残念です・・・。」
昔はよく歩いて一緒に帰ったものだ。
そう・・・昔・・・あのころは楽しかった・・・もう戻ってはこない・・・・。
「ん?吉澤?どした?黙り込んじゃってさ・・・」
「あ、いや・・・なんでもないです・・」
「んじゃ、いちー帰るからさ・・・バイバイ♪」
明らかな作り笑顔を一つ残して市井さんは帰って行った。
- 18 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)00時32分43秒
- 「昔・・・か・・・。」
ボソッと呟いて、校門まで一気に走りぬけた。
「はぁはぁ・・・・疲れちゃった・・・。」
平家さんはまだ来ていないみたいだ。
校門前の段差に腰掛けて平家さんを待った。
『昔』を、思い出しながら・・・。
そう・・・あれは3年前の夏だった・・・。
市井さんと私の出会い・・・。
- 19 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)00時40分59秒
- 「あ〜あ・・・・ダメだ・・・」
先輩たちに早く近づきたくて、夏休み返上で学校に練習に来ていた。
けれど、さっきからまったく上手くいかない。
さっきから出るのはため息と愚痴だけ。
「ねぇ・・・ちょっといい?」
突然後ろから声がかかった。
びっくりして振り返るとそこには美男子(?)として人気のある3年生の市井先輩がいた。
「あ、あの・・・な、なんでしょうか・・・?」
変にめちゃくちゃ緊張した声で答えた。
「さっきからさ・・・ずっと見てたんだけど・・・。」
「え!?・・・見てたんですか!?」
「んー・・・っつーか隣でいちーも練習してたんだよね。」
市井先輩は隣のコートのバスケットゴールを指差して言った。
- 20 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)00時48分16秒
- 「き、気づかなかった・・・」
「それだけ、一生懸命だったってことじゃないの?」
「そ、そうなんですかね・・・」
なぜこんな学園の人気者の市井さんが私に好意的に話すのかよくわからなかった。
けれど、嬉しいっていうのはあった。
「あ、それでね・・・声をかけたのは・・・」
「なんですか?」
「いちーはさ、バレーボールとか全然わかんないんだけど、さっきから君はさ、
入れようと思うところ見て打ってる?そうは見えないんだよね。
だから、入らないんだよ。」
「え・・・」
「バスケもさ、やっぱちゃんとゴールのとこ見てシュート打つわけじゃん?」
「そ、そうですね・・・。」
「バレーも一緒だと思うんだよ。しっかり標的を目で見てそこに打つんだよ。
そしたら、なんか変化あるんじゃないかな?」
市井先輩の指摘はものすごく的確だったと思う。
- 21 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)00時55分52秒
- 「が、頑張ってやってみます・・・・。」
言われたとおりにやってみると、まったくできなかったことができる様になっていた。
「変化アリ?」
「はい!!ホントありがとうございます!!」
「あ、そうだ・・・ゴメンな・・・偉そうな感じだったっしょ?」
「そ、そんなことないです!!」
「ならいいんだけどさ・・・。ま、一応先輩じゃん?」
へへへっと市井先輩は微笑んだ。
- 22 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月24日(月)01時07分14秒
- しばらくは市井ちゃん、よっすぃーの友情物語(?)が続きます。
過去のお話はたくさんあるのでまぁ、そのひとつだと思ってください。
>>15
萌えますか?なんかものすごくうれしい感じ♪
腕がいい?それはありえないっすよ。っていうかそんなこと言われたの初めてだ・・。
これからもよろしくどうぞ。
>>16
( ‘д‘)おもろいか〜?せやけど、ウチ出てへんねん・・・。
寂しいっちゅーねん・・・・。
作者はな、レスつくとストックないのに書き始めるで〜。
では♪
- 23 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月25日(火)00時28分32秒
- それ以来、私は市井さんと一緒に時間過ごすことが多くなった。
特別、仲のいい友達もいなかったってのがあったから。
市井さんはマジ優しくて頼れる先輩でホントに心から慕ってた。
けど、市井さんには大切な親友がいた。
親友・・・?いや、恋人って言った方がいいのかもしれない。
その人の名前は・・・
・・・・・・・・・・・・・・矢口真里・・・・・・・・・・・・・・。
市井さんは矢口さんのことを私といるときは一切話さない。
理由はわからないけど・・・。
それが私にとって少し・・・いや、かなりの不安感を与えていった。
- 24 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月25日(火)00時47分10秒
- 市井さんと知り合い、半年が過ぎ雪降る季節の2月がやってきた。
「市井さん〜!!」
市井さんと知り合ってから、車での通学を止めて少し遠い道のりを歩いて通うことにしていた。
それはもちろん市井さんと一緒に行くために。
「おはよ、元気だなぁ・・・お前・・・。」
「んなことないっす!」
「あ、あのさ・・・いちーさ・・・あいつと別れたんだ・・・。」
「え・・・??なんのことっすか?あいつって?」
もちろん、矢口さん事は知っている。
けれど、知らない振りをする。
「知ってんだろ?矢口真里のことさ。」
「な、何でそんな話を?」
「いや・・・なんとなく・・・意味はないよ・・・。」
重苦しい空気が流れ、そのまま学校へ着きその空気のまま別れた。
- 25 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月25日(火)00時53分44秒
- その日、市井さんと会うことはなかった。
けれど、意外な人が会いにやってきた。
「あ、あなたが吉澤・・さん?」
いまどきのギャル風な格好をした小さな女の子が会いに来たのだ。
「え、ええ・・・そうですけど?」
「さ、紗耶香のことで話しあるんだけどいいかな?」
誰もいない静かな、音楽室で話しは始まった。
- 26 名前:夜叉 投稿日:2001年12月25日(火)12時09分44秒
- よしあや、やられたって感じです。
当方、その二人に萌えて(略。
期待してます、頑張ってください。
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月26日(水)01時21分36秒
- …修羅場だ……
頑張れ〜〜
待ってます!!
- 28 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月26日(水)08時04分47秒
- 音楽室に来たのはいいものの、金髪の少女矢口さんは何も話しては来ない。
私はこのあと部活がある。
遅れたら確実に怒られる・・・・。
そこで私の方から話を切り出した。
「あ、あの〜・・・何なんでしょうか・・・?
私このあと部活あるんですよね・・・。」
「そ、そうだよね・・・ゴメン・・・。」
「市井さんの事・・・ですよね?」
音楽室の机に腰掛けていた私は話しながら立った。
「市井さんと別れたんですよね?聞きましたよ。
それでなんなんですか?」
すごく嫌なやつを演じてみる。
何かこういう人にはその方がいいって思ったから。
- 29 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月26日(水)08時17分04秒
- 「や、矢口はさ・・・紗耶香のこと振ったんだ・・・。
なんか続きそうじゃなかったから。
け、けどね・・・友達として、側にいたいって思うんだ・・。
そういうのってもう無理なのかな?」
ゆっくりと、自分の思いを話していくこの人。
「何で私に聞くんですか?んなの市井さんと付き合ってたあなたの方が詳しいんじゃないですか?」
「ううん・・・矢口は紗耶香のことなんもわかんない・・・。
紗耶香は自分に殻作ってるもん・・・。
それ、矢口は壊せなかった・・・。」
今にも泣き出しそうな矢口さんの表情。
先輩を泣かせてしまうわけにもいかないので話を続けた。
「それなら全くのお門違いですよ。
吉澤は市井さんの殻の存在自体今知りました。」
そう・・・ホントに知らない。
知りたいとも思わないのだ。
- 30 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月26日(水)08時24分32秒
- だって知ろうとすれば必然的に市井さんに嫌われてしまう・・・って思ったから。
今ままでの関係もすべて音を立てて崩れそうで怖かった・・・。
「そっか・・・それならいいんだ・・・。ゴメンね・・・」
この言葉を残し矢口さんは去っていった。
部活があるというのに私はこの音楽室で一人佇んでいた。
「殻か・・・過去にあった出来事のせいで自分を閉じ込めちゃうってことだよね・・・」
ボソッと呟いてみる。
「市井さんの殻か・・・」
結局その日私が部活に出ることは無かった。
- 31 名前:伏せときます 投稿日:2001年12月26日(水)08時59分52秒
- >>26
(0^〜^0)十分にやられてくれっす!
吉澤と彩さんの愛は永遠・・・だといいんすけどね・・。
期待されちゃってるよ・・・絶対頑張ります!
>>27
(〜^◇^)矢口怖いのかな〜・・・・修羅場だなんて・・・・。
えっと、レスありがとうです!頑張ります!
- 32 名前:伏せときます。 投稿日:2002年01月02日(水)04時30分12秒
- えっと、新年を迎えたということで!!
お年玉代わりによしあやの短編でもと思います。(本編がスランプな感じなので…)
本編と同じ設定ですが、本編には関係ないので切り離してご覧下さい。
- 33 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月02日(水)05時41分42秒
- 今日はひとみの家に泊まりにやって来た。
「この街に今夜雪が降るそうなんです。一緒に過ごしてくれませんか・・・?」
こう言って誘われた時はすっごく嬉しかった。
なんだかすごく愛されてるんだなぁ〜って思えたから・・・。
「彩さ〜ん!」
ボーっと外を見つめていたあたしにひとみは押し倒すかのような勢いで抱きついてきた。
「どした〜?」
「外見てないで私を見てください。」
こういうことを平気でいうヤツなんだよね・・・。
でも、あたしだってこういうのをまもとに受けるほど子供じゃない。
「ヤダって言ったら?」
「ん〜・・・こうします・・・」
「え・・?」
聞き返す間も、なく押し倒された。
肩を押さえつけられて身動きできない状態。
「うーん・・・綺麗だ・・・美しいです。」
ひとみは上からあたしを見下ろしてそう言った。
- 34 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月02日(水)06時02分49秒
- 「ありがと。」
さらっと受け流して、ひとみの腕を払いベットに座りなおす。
とてつもなく嬉しくて、幸せだったのは秘密・・・。
「もう〜冷たいな〜・・・まぁ、そういうとこが好きですよ♪」
ふぅっと耳に息を吹きかけられた。
「ちょ、もう・・・止めてよ・・・」
恥ずかしくて、でも少し嬉しくて・・・そんな思いを隠そうと必死。
「ヤです・・・止めない・・・止まらない・・・。」
「きょ、今日は雪降るんでしょ?それ見に来たんだからさ・・・」
「うーん・・・仕方ないなぁ・・・」
ようやくひとみは諦めた様子。
こういうのはもっと夜が更けてからじゃないとさ・・・なーんてね・・・。
- 35 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月02日(水)06時14分16秒
- ( ´ Д `)んぁ・・・眠い・・・更新はまたあとで・・・。
- 36 名前:夜叉 投稿日:2002年01月03日(木)00時40分40秒
- 作者様、あけおめでございます。
ぎゃあ、新年早々、脳内感染して出る勢いです(w。
続き、期待してます。
- 37 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月04日(金)09時08分18秒
- 「ねぇ、ひとみ〜?いつ降るの〜?」
あのじゃれ合いから一時間が過ぎた。
あたし達は、二人してベットに寝転んでボーっと別々のことを考えていた。
「知りませんよ〜んなこと・・・。」
「そう・・じゃあいいけどぉ・・・。」
さっきからこの会話を繰り返している。
「ねぇ、彩さん?明日はまた出張ですか?」
「出張があるんならここには来ないよ。」
「あ、そうか・・・そうですよね・・・。じゃあ明日は休み?」
「うん、だから夜更かししてても大丈夫。」
「よかった・・・。」
そういうとひとみは体をあたしのほうへ向けて腰に抱きついてきた。
「ひ、ひとみ・・・?」
「ずっと・・・寂しかった・・・。」
そう・・・あたしはここ一週間ほどひとみと一緒に過ごす時間がなかった。
冬休みに入ったといっても、バスケ部顧問のあたしは毎日のように練習に参加。
ないときは出張なんてものがついてくる。
だから、ゆっくりとこうして過ごす時間がなかった。
- 38 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月04日(金)09時24分59秒
- 「寂しくて・・・たまらなかった・・・。」
こう言われると、思わず顔がにやけてしまう。
「もう・・・離したくない・・・。」
「・・・・サンキュ・・・嬉しいよ・・。」
図太そうに見えるこいつも実はこういう面がある。
そういうのも好きになったひとつの要因かな?
「あ、雪だよ!降ってるよ!」
「え・・?ホントですか!?」
あたし達は子供のように降ってきた雪を歓迎した。
「あ、ベランダに出ましょう!」
ベットから飛び起きて、手を繋ぎ寝室のベランダへ出る。
- 39 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月04日(金)09時26分09秒
「うー・・・寒いよぉ・・・」
「ですね・・・超寒い・・・。」
「でも・・・雪綺麗だ・・・。」
「彩さんのほうがきれいですよ・・・」
「ん?聞こえなかったぞ〜?」
「何でもありませんよ!」
そういってひとみはあたしを後ろから強く抱きしめた。
「暖かいっすか?」
「うん・・・ありがと・・・」
しんしんと降る雪を二人で見つめている。
すごく神秘的で・・・とても惹かれた。
「愛してる・・・。」
「吉澤もです・・。」
そして、ゆっくりと唇を重ねた。
気づけば、頭や肩にはたくさんの雪が積もっている。
けれど、そんなこと気にせずにあたし達はキスを繰り返していた。
終わり。
- 40 名前:「雪の降る夜」 投稿日:2002年01月04日(金)09時30分44秒
- >>36
あめおめでございます。
この二人に相当はまってますな?(w
これからもよろしくどうぞ♪
もしかしたら、本編無視でこんなのばっかり書くようになるかもしれません・・・。
だって甘々書いてると楽しいし・・・。
では次回の更新は・・・いつだろ・・・。
- 41 名前:伏せときます。 投稿日:2002年01月06日(日)21時32分53秒
- 明日にでももうひとつよしあやをあげておきます。
ちょっと切なめで・・・。
一応、あげておきますね。
- 42 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月09日(水)01時22分57秒
- ん〜、よっすぃ〜男前!!
切なめよしあや楽しみに待ってます!!
- 43 名前:伏せときます。 投稿日:2002年01月11日(金)09時38分54秒
- うーん・・・。
せつないと言っておきながら全くせつなくなくただ甘いだけの小説に・・・。
少し手を加えてから、あげます。
時間かかるかもしれないけど・・・。
すいません・・・。
>>42
やっぱ吉は男前でないとね・・・。
イメージはお任せですが書き人的には短髪黒髪よっすぃーです。
硬派な感じがいいかなぁ〜って・・・。
- 44 名前:「私だけのモノ」 投稿日:2002年01月12日(土)12時02分27秒
- 「いやっ、ちょっともう・・・止めてよ・・っやだよぉ・・・止めて!」
襲い掛かってくるひとみを必死で制した。
あたしが怒鳴るとひとみは舌打ちをしておとなしくベットの脇に座った。
今日は久しぶりにひとみがあたしの家に泊まりに来ていた。
ご飯を食べに行く約束をしてたんだけど・・・急に顔色変えて襲い掛かってきた。
「もう、何でこんなこと・・・いつものひとみじゃないよ・・・。」
半分脱がされた服を着ながらひとみに問う。
「あなたは私だけのモノです・・・誰にも渡さない・・・。」
そう言ってひとみはあたしを抱きしめた。
「答えになってないよ。ちゃんと答えて。」
さらりとひとみの手を払うと立ち上がった。
「ちょ、ちょっと・・・冷たいな・・・。」
答える気はないのか、ベットに倒れこむようにしてひとみは横になった。
- 45 名前:「私だけのモノ」 投稿日:2002年01月12日(土)12時14分12秒
- 「2年のMって先輩知ってます?」
「え?ああ、知ってるよ。教えてるしね。その子がどうかした?」
天井を見ながらひとみは話し始めた。
あたしは近くのイスに座った。
「昨日、呼び出されたんすよ。先輩だし断るわけにもいかないから。」
「それで?」
「何の話だったと思います?」
「さぁ?わかなんない。」
反動をつけてひとみはベットから起き上がると話を続けた。
- 46 名前:「私だけのモノ」 投稿日:2002年01月12日(土)12時34分53秒
- 「その先輩、私と彩さんの関係知ってました。」
「う、ウソ・・でしょ・・?」
今まで隠していたとはお世辞にも言えないけど、暗黙のルール的な感じで
誰も何も言ってこなかった。
けど、今回は特例だ・・・。
「んで、こう言ってました。
『私ね、先生のこと好きなんだよね。あなたから奪ってみせる』」
何も言えなくなった。
生徒に告白されたのは一度や二度じゃないけれど、ひとみに言うなんて・・・。
それに言ってきたって子はあたしが知る限りでは大人しくて上品な子。
なんかイメージと違う・・・。
「もちろん、渡す気はありません。」
「あ、当たり前じゃん・・・あたし達婚約してんだよ?」
「そんなの契約ごとにすぎないじゃないですか。
それに、女同士なわけだし・・・実際に結婚は出来ないんですよ?」
あたし達の関係の微妙なとこはココなんだよね・・・。
- 47 名前:「私だけのモノ」 投稿日:2002年01月12日(土)12時40分50秒
- ちょっと長くなりそうなのでここで一旦切りますね。
- 48 名前:夜叉 投稿日:2002年01月13日(日)15時48分59秒
- きゃ、新たな物が(汗汗。
長くなっても良いんでお願いします(笑)。
- 49 名前:漂流読者 投稿日:2002年01月15日(火)17時48分21秒
- M?
だ・・・・誰だ?
- 50 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月21日(木)15時32分10秒
- 初めて読みました!!
続きが気になります!!!
いちーと梨華の関係はいかに???
- 51 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月20日(水)16時36分02秒
- まだかなー。更新まってます…
by 家政婦ズ
- 52 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月24日(水)15時46分20秒
- まさか放置じゃないよね…
- 53 名前:作者 投稿日:2002年05月23日(木)13時25分20秒
- ・・・ずいぶん長く放置してました・・・。
書く気力がなくなっていたのですが、
なんとかそれが復活し再スタートさせたいと思います。
短編は途中ですが、アレで終わりにしたいと思ってます。
更新のほうは本編だけに限らせていただきます。
ご了承ください。
- 54 名前:作者 投稿日:2002年05月23日(木)13時33分36秒
- 風が吹いた。
今の私の迷いを吹き消してくれるような風が。
風の方向を見ると、平家さんの車がこちらへ向かって来ていた。
市井さんとのコトを考えてると、いつもながらすぐに時間が経つ気がする。
「すいませんな〜遅うなってしもて。」
平家さんは車から出てくると、そう言った。
「いえ、気にしないで下さい。さ、早く帰りましょう。」
私は勢いよく車のドアを開けて飛び乗った。
- 55 名前:作者 投稿日:2002年05月23日(木)13時48分46秒
- その日の夜、私は寝る前に彩さんにメールを送った。
『おつかれさまです。 hitomi』と、一言だけ書いて。
そして、私は眠りについた。
朝、携帯を見ると送ってすぐに彩さんからの返事が来ていたようだった。
『ありがとう。 aya』と。
- 56 名前:作者 投稿日:2002年05月23日(木)13時51分53秒
- とりあえずはこんな感じです。
- 57 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月02日(日)17時52分16秒
- 良いねぇ。よしあや。
しかも、いちいちゃんとも微妙な関係も面白い!!
期待してるよ♪
- 58 名前:作者 投稿日:2002年06月22日(土)17時57分54秒
- 次の日
なんだか体がおかしかった。
何て言えばいいかわかんないけど、ダルイんだ。
「はぁ〜・・・・今日は休むぅ・・・」
ベットから起き上がるにも躊躇した。
休みたいと言う
為に内線電話でママを呼んだ。
2〜3分後、ママがやって来た。
「どうしたの?大丈夫なの?」
部屋に入ってくるなり、私のおでこに手を当てるママ。
「熱とかじゃ・・・ないんだけどね・・・。
なんか体おかしいんだ・・・。」
ひどく心配そうな顔をママは見せると、
「そう、わかったわ。学校の方には連絡しておくから寝てなさい。」
って言って部屋を出て行った。
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