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観覧車
- 1 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月22日(土)13時33分30秒
- いしよしメインで行きます。
先ず、最初はクリスマス篇。
いしよし&さやまりです。
- 2 名前:観覧車〜クリスマスの始まり。ひとみの場合 投稿日:2001年12月22日(土)13時35分26秒
今日はいつもとちょと違う。
髪も切ったし。
目線もキリッと!(いつもニヤケ顔なんて言われるけど)
男!吉澤ひとみ今日は一味も二味も違う!はず。
だって今日はイヴ。
クリスマスイヴなんだから。
「待ってなよ〜。アタシのお姫様!」
- 3 名前:観覧車〜クリスマスの始まり。紗耶香の場合 投稿日:2001年12月22日(土)13時36分00秒
「せっかく予約とったのに…。」
「遊園地の後でいいじゃんかよ〜。」
「予約の時間は7時なんだよ!」
「そんなの知らない。」
「なんだそれ?いちーが誰の為に…。」
「そんなん矢口が頼んだわけじゃないもんっ。」
ホテルのレストランだぞ!
高級レストランだぞ!
いちーは半年も前からこの日の為にバイトを始めたんだ!(やらしいとか言うなよ!)
絵に描いたような、そんなイヴをやぐっつぁんとすごすんだって
それなのに・・・
- 4 名前:観覧車〜クリスマスの始まり。真里の場合 投稿日:2001年12月22日(土)13時36分30秒
誰にだって理想のクリスマスがある。
好きな相手にも同じ理想を持っていてもらいたい。
でも・・・・・・違うんだからしょうがない。
「私は〜遊園地に行きたいんですー!」
「いっつもいちーが合わせてるんだから今日ぐらいやぐっつぁんが合わせてよ。」
「……何、それ。」
「え?」
「なんだ、紗耶香はいつだって嫌々矢口にあわせてるの?」
「え?いや…。」
私だって遊園地のある場所でとっておきのプレゼント。
そんな絵に描いたようなイヴを紗耶香とすごすんだって・・・それなのに。
- 5 名前:観覧車〜クリスマスの始まり。梨華の場合 投稿日:2001年12月22日(土)13時37分06秒
今日はイヴです。
聖なる日。
ステキな響き。
早起きしました。
メイクも、オシャレもばっちりな筈です。
だって今日はよっすぃ〜と過ごす初めてのクリスマスなんだから。
プレゼントだって…
何かって?
それは内緒です。
今日は聖なる日。
石川梨華。今日は大好きな人と一緒です。
- 6 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月22日(土)13時40分47秒
- クリスマスってことで、
3日ほどで完結しますが今回はここまでです。
- 7 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月22日(土)14時29分30秒
- ウキウキないしよしと難発車なさやまり
展開楽しみにしてます
- 8 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月23日(日)18時52分40秒
「今日はね、良い物みせてあげるから!」
得意気に胸を反らすひとみに梨華は目を離せないでいる。
最近のかわいいひとみも好きだけど
久々に髪の短くなったひとみは何所からどう見ても男前。
ひとみに一目惚れしたときのように梨華はドキドキしていた。
- 9 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月23日(日)18時53分39秒
画にかいたようなクリスマス。
それが今日のコンセプト(最近覚えた言葉)
待ち合わせはもちろんハチ公前。
早速腕を組んでくる梨華に、
「今日はそうじゃないんだ。」
そう言って、梨華の手を握り自分のコートのポケットに入れる。
もちろん恋人握りで。
ここまでは予定どうり。
昨日、徹夜で考えたプランどうりに進める。
まるでホットドックプレスを読んで女の子を落とそうとする馬鹿な男みたいだけど・・・
今日は勝負に出るんだ!
あくまで下心は隠しつつ、梨華に微笑みかける。
「良い物ってなあに?」
「それは内緒さ〜。」
- 10 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月23日(日)18時54分53秒
いつもの100倍ウキウキしながら
とりあえず街をブラブラした後、第一の目的地へと向かった。
「表参道のイルミネーションって結構憧れだったのに無くなっちゃって
残念だな。よっすぃ〜と見てみたかったよ。」
「イルミネーションなんかより梨華ちゃんの方がぜんぜんキレイだけどね!」
「よっすぃ〜ったら上手なんだから。」
「だってホントだもん。」
「信じな〜い。」
- 11 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月23日(日)18時55分46秒
そう言いつつもひとみの肩に凭れかかってくる。
梨華の頬は赤く染まっていて、
(よしよし!良い感じ良い感じ。『甘い言葉でその気にさせろ』って
どっかに書いてたもんな。ムフフフフッ)
ちょっと男前な女の子はいつも以上にニヤニヤしつつ
馬鹿な男みたいというより、馬鹿な男そのものなんだけど。。。
- 12 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月23日(日)18時57分00秒
「ここ?」
「そうだよ。」
ヒルトン。
高級ホテル。
誰もが知ってる高級ホテル。
今日はここでお食事。
「だってこんなところ大丈夫なの?」
心配そうな顔でひとみを見上げている。
そりゃそうだ普通の16歳がちょっと食事でもって来れる所じゃない。
『高級』って付くくらいなんだから!高いんだから!
(モーニング娘。やってて良かった〜神様感謝っす!)
- 13 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月24日(月)05時49分40秒
- 背伸びした感じが可愛い(w
- 14 名前:観覧車〜下心と女心。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月24日(月)15時12分37秒
「今日は特別だから。梨華ちゃんと過ごす初めてのクリスマスだもん
美味しい御飯食べていっぱい楽しむんだから!行こっ。」
手を強く握りなおし、ホテルの中へと入っていった。(あくまで食事。)
- 15 名前:観覧車〜下心と女心。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)15時13分19秒
「やぐっつぁん待ってよっ。」
「待てって!」
2mほど先を行く小さな体を追いかけて何度も何度も呼んでいるのに・・・
「待てって言ってるだろ!!」
そう叫んだ途端、急に立ち止まってクルっと振り向いて、
「で?待ったら何だって言うのよ。」
「…………………。」
何って言われても・・・
- 16 名前:観覧車〜下心と女心。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)15時13分59秒
「何も無いんだったら、矢口は帰る。」
「え?」
「帰るって言ったの。じゃ、またね。」
それだけ言ってまたスタスタと歩き出してしまった。
「ちょ、ちょっと〜…待ってくれよ〜。」
クリスマスだってのにそれは無いんじゃないどろうか?
待ち合わせからまだ15分ほどしかったって無いよ。
今日のいちーの計画はどうなるのさっ。
- 17 名前:観覧車〜下心と女心。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)15時14分41秒
おもいっきりダッシュして肩をつかんで振り向かせる。
ハアハア・・・肩で息をして見つめて珍しく真剣な顔になんてなってみる。
「ごめん。いちーが悪かったよ。嫌々合わせてなんかないよ。
やぐっつぁんの行きたい所、いちーも行きたい。」
心の中で、
(ホテルでの食事が〜〜〜。。。。。)
なんて思ってることはあくまで秘密。
ここで、帰ったりされたら今日の計画はおじゃんになってしまう。
- 18 名前:観覧車〜下心と女心。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)15時15分21秒
計画って?
そりゃ〜ま〜…アレですよ。
いちーの口からは言えません。
「紗耶香…。」
うるうるした目で上目使い。
(たまんね〜!)
「矢口も、ごめんね。」
「いいって事さ、遊園地…行こう!」
手を取っていざ遊園地へ!
- 19 名前:観覧車〜遊園地、と言えば。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月24日(月)22時39分06秒
「ジェ〜ットコースタ〜っ♪」
と言えば遊園地。
食事を終えて遊園地に来た。
イヴと大晦日ってのは深夜でもやってるところが少なくない。
「夜の遊園地って何かいいね。」
梨華の瞳が輝いている。
「そだね〜。周りがキラキラしてっからコースターも恐くないしね。」
何気にコースターが苦手なひとみ。
(梨華ちゃんの前で絶叫なんて事になんなくて良かったよ・・・)
- 20 名前:観覧車〜遊園地、と言えば。ひとみと梨華の場合 投稿日:2001年12月24日(月)22時39分37秒
「じゃ、行こうか。」
「え?もう帰るの?」
「んなわけないじゃん。今何時?」
慌てて時計を見る梨華をわくわくしながら見てしまう。
「え〜っとね。11時20分。」
「もう、40分しかないのか。じゃ、急がないとね。」
「急ぐ?」
「うん。」
「何所に?」
考え込むようにしながら訊き返しながら
目をパチパチさせて、睫毛が揺れる。
そんな梨華を見てカワイイな〜なんて思いながら・・・
「今日はイヴだよ?…遊園地でイヴと言えば…。」
「「観覧車」」
- 21 名前:観覧車〜遊園地、と言えば。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)23時20分12秒
「疲っれた〜。」
大きく伸びをしながら欠伸なんてしている。
「でもさ、なんでクリスマスに遊園地なのかがいちーには
解かんないわけなんだよ…なんで、こんなに混んでるんだろな?」
鈍感な少女紗耶香君は本当にわかってないみたいで
通りすぎてくカップルを見ながら首を傾げてばかりいる。
「それ、本気?」
本気だからこそ、遊園地まで来て4時間も乗り物に乗りまくっていたんだけど。
「本気って?」
- 22 名前:観覧車〜遊園地、と言えば。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)23時20分44秒
紗耶香の問に大きくため息をつきながら、
「はぁ〜紗耶香って…疎いって言うか…ホントに女の子なのかな?」
「は?バリバリ女の子だろ?」
・・・・・・バリバリ女の子な子は、『バリバリ』なんて言わないよ。。。
「はぁ〜ホント紗耶香は男前だよ…。」
真里は呆れて言ったのだけれど
「そう?そうか〜?そんな所に惚れたっ!とか言うなよ〜照れるから〜。」
くしゃくしゃっと頭を掻きながら満面の笑み。
(言う前から照れるなって…つーか言わないし)
「矢口はね紗耶香と観覧車に乗りたかったんだよ。」
「へ?なんで観覧車なの?」
- 23 名前:観覧車〜遊園地、と言えば。紗耶香と真里の場合 投稿日:2001年12月24日(月)23時21分24秒
「も〜ホントにわかってないのぉ〜。観覧車から見る景色ってキレイなんだよ!
夜だからすっごいロマンティックな感じなんだからね。」
―――――――― ロマンティック。
その言葉に激しく反応!
「行こう!観覧車。今すぐ行こう!さっさと行こう!」
急に手を掴んだと思うと急いで観覧車のある方向へ。
「ちょ、ちょっと紗耶香。そんな急がなくても。」
「やぐっつぁん!観覧車が僕達を待っているのさっ。」
(ムードに酔わせて…むふははははっ)
- 24 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時29分25秒
「寒くない?」
「うん、大丈夫。」
強がる梨華に自分のしていたマフラーを巻いてあげる。
「ありがと。でも、よっすぃ〜が風邪ひいちゃうよ。」
「大丈夫!男前は風邪ひきませ〜ん。」
梨華の肩を抱きながら得意げなひとみ。
「意味わかんな〜い。」
フフっと笑って、梨華もひとみの腰に腕をまわす。
- 25 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時30分28秒
「ちょっと〜紗耶香!もっとゆっくり歩いてよ!」
そんな甘〜い甘〜い二人の後ろから聞き覚えのある声・・・
「「んん?」」
揃って振り返って・・・
「矢口さんと…。」
「市井さん!」
二人の声にもうひとつのカップルも気付いたようで
「お?吉澤と石川?」
「よっすぃ〜と梨華ちゃん…。」
((((こんな日に会うなんて))))
- 26 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時31分11秒
- 「お〜元気だったか?こんなとこで何してんの?」
「「「………………。」」」
遊園地で会って『何してんの?』はないだろう・・・
(紗耶香のバカ)
思いつつもそんなことはさて置き、
「クリスマスにこんなベタなとこで会うなんてなんか恥ずかしいよね。」
「ははっ。そうっすね〜。」
照れ笑いをしながらも梨華にまわした腕を離さないひとみを見た紗耶香は
ニヤっと笑って手招きをする。
「ちょいちょいっ。吉澤、ちょっと…。」
「え?あたしっすか?」
「そう。ちょっと…。」
- 27 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時31分43秒
腕を引っ張られ、梨華と真里から少し離れた所に連れて行かれる。
「な、なんすか〜?」
「そんな慌てんなって、取って食いやしないよ。」
「あたりまえです!」
二人を見ると不思議そうにこっちを見ている。
「訊きたいんだけどさ。」
「はい。」
「クリスマスって毎年観覧車なの?」
「は?」
あまりに唐突な・・・しかも文章になってないし・・・
- 28 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時32分14秒
「なんつー顔してんだよ…。」
「いや、質問の意味がわかんないっす。」
「だから、クリスマスってこんな並ぶもんなの?」
「そりゃ〜みんな12時目指してますからね。」
「なんで12時?」
「12時ちょうどに観覧車のてっぺんでキスするんすよ。」
ひとみが行った瞬間、ムフフムフフと笑って、
そうか、そうか・・・と、何故か一人で頷く紗耶香を見ていると
心配になってしまう。
(この人大丈夫か?)
- 29 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時35分17秒
「お互い、頑張ろうな!」
ポンポンっとひとみの肩を叩いて列へと戻っていく。
そして、二組順に観覧車に乗った。
- 30 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時56分30秒
「きれい…。」
そこから見える景色はキラキラ光ってホントにきれいで・・・
でも、綺麗なんて言葉では言い切れないほどに輝いて見えた。
「すっげー幸せだ〜。
今日はどうしても梨華ちゃんとこの景色見たかったんだよね〜。」
「ありがと。」
立ったかと思うと、そっとひとみの隣に座りなおす。
「普段さ、ふざけてばっかりだけど、アタシ梨華ちゃんのこと大好きだから。」
今、自分の顔がむっちゃくちゃ赤くなっているのがわかる。
照れて梨華の顔は見れないけれど、
心を込めてひとみは言った。
- 31 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)00時57分07秒
そっと髪を撫でながら肩に凭れさせる。
「よっすぃ〜?」
「ん?」
「プレゼントなんだけど…買ってないんだ。」
ちょっと残念だけど、一緒に入れることが幸せだから、
「そんなのいいよ。気にしないで。」
優しい優しい声で答える。
「でね。」
「ん?」
「でも、プレゼントがないわけじゃないの…。」
何故だか梨華は俯いて真っ赤になっている。
- 32 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)01時30分12秒
――――――――。
沈黙が続いて・・・
だけど梨華は何か言いたげだから、ひとみは何も言ってあげられない。
5分ほど続いただろうか、頂上まではあと少し。
「よっすぃ〜が…欲しいかどうかわからないんだけど…
貰ってほしいものがあるの。」
赤かった顔は既に沸騰寸前で、耳まで熱くなってるのがわかる。
ひとみは梨華がなぜ真っ赤なのかわからない。
「何?梨華ちゃんからならなんでも嬉しいよ。」
スッと上を向いて、決心したような表情でひとみを見上げる。
瞳には涙が潤んでいるけどそんなことは気にも留めないかのように
梨華は言葉を続けようとする。
「わ、わたし。私を貰ってください。」
- 33 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)01時31分36秒
「へっ!」
とてつもなくマヌケな声を出したと思う。
私ってことは…梨華ちゃんって事だよね・・・
って事は・・・その〜アレだよね・・・
「り、梨華ちゃん?それって…もしかして…。」
慌てているアタシを真っ直ぐ見ている梨華ちゃんの頬を涙がつたう。
「今日は朝までよっすぃ〜の傍にいていいかな?」
ここまで言わせてなんてバカなんだろう。
もう、止まらない。
気持ちが止まらない
- 34 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)01時32分33秒
「梨華ちゃん!」
ギュっと力いっぱい抱きしめる。
「んん〜よっすぃ〜苦しいよ…。」
「ごっごめん。」
慌てて離れると、アタシのお姫様は瞳を閉じた。
そっと涙を拭ってあげて顔を近づけていく。
- 35 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)01時33分09秒
重なる瞬間、
「愛してるよ。」
言葉を添えて………。
午前0時、遊園地の一番高いところ。
―――――――― キスをしたカップルは幸せになれる。
この話が本当でも嘘であってもどうでもいい
だって、この瞬間確実に二人は幸せを感じているんだから。
- 36 名前:観覧車〜恋人に捧げたいモノは? 投稿日:2001年12月25日(火)01時34分24秒
パチーーーーーーン!
「痛で〜。」
時を同じくして、観覧車の一室から
聞き覚えのある悲鳴が響いていた。
(いったい何してるんだあの人は)
幸せなキスを交わしながら王子様は苦笑いを浮かべた。
〜FIN〜
- 37 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月25日(火)01時41分43秒
- いしよしクリスマス篇終了です。
救いようの無い駄文だな・・・と凹みつつ・・・。
娘。はイヴに仕事は無かったのか?なんて訊かないで下さい。
さやまり結構好きなんですが、
いちーちゃんはかなり男前なイメージを持っているのに
書くとバカになってしまいます。
で、次回作はいしよしたかです。
- 38 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月25日(火)06時22分55秒
- 姫と王子に幸あれー
オチ(?)のさやまりも可愛かったです
- 39 名前:夜叉 投稿日:2001年12月25日(火)12時24分13秒
- ゆでだこ姫に萌え(w。
いちーちゃん、いいオチ、ありがとうございます(合掌。w
次作にも期待してます、頑張ってください。
- 40 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月25日(火)18時09分24秒
- 予告していた「いしよしたか」の前に「いしよし」をもう一本。
- 41 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時10分09秒
「んっふ……んうあぁ…っ。」
今日も部屋に響く彼女の声。
毎晩のように聞いているけど、最近切ないんだ。
「も、もう…ダメぇ〜………。ひ…とみ……ちゃん。」
行為に溺れながら目の前で果てる彼女を見て私は涙をこぼした。
愛しているのだろうか?
愛されているのだろうか?
- 42 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時10分40秒
どれくらい経つんだろう?
―――――――― モーニング娘。に入る為のオーディション。
―――― その合宿。
そのときから始まった関係。
オーディションで見かけたとき、単純に「カワイイ子だな」
そう思ったのを覚えている。
そのときは本当にそう思っただけ………だったと思う。
ひとつだけ年上で、だけど自分より幼く見えた彼女。
最終に残ったとき、彼女も選ばれていて何故だが嬉しかった。
- 43 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時11分29秒
合宿の夜。
その日だった。
ダンスがどうしても上手くいかなくってモヤモヤしていた私は
たまたま気晴らしにと、夜庭に出ていた。
まだ夜は肌寒い。
風の音だけが耳をかすめていく。
月があやしいくらいに綺麗で…
お寺の庭にある大きな石の上に座ってボーっと眺めていた。
――――――――――――。
「吉澤さん?」
- 44 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時12分03秒
突然誰かに呼びかけられて、
声のする方を振り返ると彼女がいた。
「まだ起きてたんだね。」
そう言って隣に腰掛けた。
月明かりに照らされた彼女は昼間見た時よりも少し大人っぽく見えたから、
彼女の言葉に何か言おうとしたけれど言葉にはならなくて
私の返事より早く、彼女は続けた。
「不安なの。周りは知らない人ばっかりでしょ?
誰かに頼りたくてもそうもいかないし…失敗して泣きそうになっても
カメラが近くにあるから気の抜ける時間が無くて、ほんの少しの間だけど辛い。」
私の返事を求めるでもなく彼女は空を見上げていた。
- 45 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時12分37秒
「ばかだなぁ〜私って。吉澤さんだってライバルなのにね。
こんな話しちゃって……笑わないでね。」
フフっと笑いながらまだ月を見ているようだった。
すると突然。
「花火しない?」
春に花火?
冗談だと思ったけれど、
ポケットから出した彼女の手には小さなせんこう花火の袋があった。
「持ってきたの?」
「うん。せんこう花火好きなんだぁ〜。」
- 46 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時13分21秒
花火なんてする気分でもなかったんだけど
凄く嬉しそうに袋を開けて、その中の一本を差し出す彼女に
私は、断れるはずなんて無かった。
座ったまま、火を点けて花火の中心を見つめる。
「梨華でいいから。」
「え?」
「名前、梨華って呼んでくれていいよ。」
「ああ、そっか…ウチのこともひとみって呼んでいいよ。」
「じゃあ、ひとみちゃん。」
「じゃあ、梨華ちゃん。」
そんな間に、ぽとっ…火が落ちた。
- 47 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時14分10秒
「ぁ…。」
声を漏らした私に
「悲しいね。花火って綺麗だけど必ず消えるもんね。
楽しいのも一瞬かぁ……。」
煙が目にしみた。なんて言って涙を拭う彼女に
その時一瞬、私は恋をしてしまったのかもしれない。
目が・・・
離せなかった。
- 48 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月25日(火)18時14分57秒
「もう戻らなきゃね。」
立とうとする彼女の手を引き寄せ抱きしめた。
「ひとみちゃん?」
もう、声なんて聞こえない。
不安でしょうがなかったんだろう・・・見つめたその目には、やっぱり涙が流れていて
はじめて抱きしめた女の子の身体の柔らかさと濡れたその瞳に
私の思考回路はめちゃめちゃになっていた。
気が付けば目の前には彼女の顔。
いつの間にかキスをしていた。
彼女は抵抗するでもなくじっと目を閉じている
- 49 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月25日(火)18時20分28秒
- >>41-48
とりあえずここまでです。
>38さん ありがとうございます。さやまり好きなんです!
>夜叉さん いちーちゃんはバカな方がいい。勝手に思ってます。
- 50 名前:夜叉 投稿日:2001年12月26日(水)16時35分41秒
- ありゃりゃりゃ(w。
いしよし、ありがとうがございます(合掌。
今回は、痛いのかな?
- 51 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月26日(水)18時50分06秒
唇を離して
「梨華ちゃん?」小さく呼びかける。
彼女はゆっくり目を開きうるうるした瞳で私を見上げた。
自分はこんな大事なときに何をしてるんだなんて思ってもみたけれど
もう、止められそうにない。
梨華の顎にそっと触れる。
唇をかさね、もうすこし上を向かせる。
中に入ろうとしたけれど彼女の肩は少し震えていて
口を閉ざしていたから、啄ばむようなキスをくりかえした。
- 52 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月26日(水)18時50分46秒
そうして下唇を舐めると、少し開いた彼女の口に舌をいれた。
それをゆっくりゆっくり動かしながら少しずつ押し倒していく。
お寺の庭で・・・なんてことは頭の中から既に消えていた。
左手で華奢な身体を支えながらもう一方の手で撫で回すようにしながら
上着を捲り上げ、背中に直接触れる。
いやらしく動くその手に梨華の身体は熱を帯びはじめていた。
絡んでいる舌もその激しさを増し、上顎や歯列をなぞるたびに二人の唾液が
くちびるの端から流れ出す。
私は初めてキスというものがこんなに気持ちの良いものなんだと知った。
- 53 名前:『せんこう花火』 投稿日:2001年12月26日(水)18時51分57秒
唇を離すと「ん…ふぁ〜。」っとため息が漏れて
たまらなく熱いものが胸をこみ上げてくる。
「梨華ちゃんっ。」
名前を口にして首筋に吸い付く。
そして、ブラのホックをはずし右手で胸を揉み始めた。
唇を身体に這わせながらすこしづつ下りていく。
大腿を撫でながら胸の頂きで自己主張を始めているソレを口に含んだ。
「ふ……んう、あぁ…。」
舌で輪郭をなぞりながら右手はショーツの上から指を這わせる
その瞬間、梨華は身体を反らせながら声を殺すかのように唇を噛んでいた。
- 54 名前:REDRUM 投稿日:2001年12月26日(水)18時53分13秒
- >>51-53 短く交信。
- 55 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)13時15分06秒
- 昼間っからハァハァ
- 56 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月01日(火)02時16分43秒
- 「声だして…梨華ちゃんの声が聞きたい…」
赤く火照った頬に唇を寄せ囁くように言うから
ひとみの吐息に梨華は我慢できなくなってしまう。
「ふぅぅん・・・はぁ・・・ひとみちゃぁ、ん。」
蕩けてしまいそうな表情を確認してひとみは臍に軽く舌を這わした後
ショーツをいっきに脱がせて湿って熱くなっているトコロまで顔を近づける。
梨華の膝を立たせるようにして脚を大きく開かせてフーっと息を吹きかけた。
「ひやあぁ〜…。」
初めて感じる刺激に梨華の腰が引ける。
- 57 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時18分50秒
「感じてるんだね…可愛いよ、梨華ちゃん。」
愛液を舐め、そこにチュっとキスを落とし梨華の腰をしっかりと掴む。
「もう、逃げられないから…。」
どっぷりと濡れてしまっている梨華のアソコをワザと音が立つようにひとみはなめまわした。
まるでその舌は別の生き物ではないかと思うほどに厭らしく動き回る。
「あぁん…ダメぇ〜こ、壊れ…ちゃうよ…うう。」
ダメなんて言われたら余計に燃えてしまう。
「壊れてっ。」
感じすぎて大きくなった蕾を舌で突きながら強く吸い上げる。
- 58 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時19分26秒
「んああああああぁぁ〜〜〜〜うぅっ。」
大きく腰をくねらせながら梨華の思考は飛んだ。
ぐったりして額に汗が滲んでいる。
肩で息をしながら梨華の上体を起こし頬にキスをして抱きしめた。
- 59 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時20分52秒
「ごめんね…。」
梨華の呼吸も落ち着いて、服の乱れを直してあげた後
近くの木に並んで凭れながら手を握っていた。
「ぅぅん…謝らないで…。」
抱きながら、梨華が初めてだったということに気付いていたから
「謝らないで。」と言われてもやっぱり申し訳なく思ってしまう。
沈黙が重くてお互いの顔が見れなかった。
何時間そうしていたんだろう?
朝はすぐそこまで来ていた。
- 60 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時21分33秒
急に立ち上がって、
「受かると良いね!」
突然元気いっぱい言うからどう返事していいかわからなかった。
「部屋、戻るね。みんなが起きちゃうといけないから…。」
そう言って走っていってしまった。
結局2人ともオーディションには受かった。
あのとき、彼女はどうして拒まなかったんだろう?
私はどうして急に抱きたくなってしまったのだろう?
不安だったから互いに温もりがほしかったのだろうか?
答えは出なかった。
- 61 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時22分08秒
あれからもう2年近い月日が経った。
彼女とは身体だけの関係が続いている。
恋人同士とは言えないと思う。
彼女の気持ちはわからない。
でも、最近心が寂しくなってきた。
それは私が彼女を愛するようになったからかもしれない。
―――――――― 愛している?
- 62 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月01日(火)02時22分49秒
今日流した私の涙にはどんな意味があるのか…
自分の気持ちに確信は持てないけれど…何故だかたまらなく恋しいんだ。
「梨華ちゃん…。」
「あたしは梨華ちゃんの事が好き?」
自問するように呟いて彼女のマンションを後にした。
- 63 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月01日(火)02時28分43秒
- >>56-62 更新です。
年が明ける前に書き終えようと思っていたのに…TVチェックばっかりしていて
全く手を付けていませんでした。
それにしても紅白はよっすぃ〜が美味しいところ持っていってたなぁ。
梨華ちゃんも可愛かったし、おなかいっぱいだ。
>55さん
エロは萌えますね〜(自分の作品ではまったくなんですけど・・・)
- 64 名前:夜叉 投稿日:2002年01月01日(火)21時50分41秒
- うー、切ないっす。
石の気持ちが気になります。
あけおめでございます。
今年も良い作品書いてくださいね。
- 65 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月06日(日)23時50分31秒
- 石川の気持ちはどうなんだろ?
- 66 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月12日(土)00時10分35秒
- >>64夜叉さん
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
>>65さん
石川の気持ちはこの後すぐ・・・
- 67 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時11分14秒
ダメだ・・・あれから一週間
彼女を見ると視線を逸らしてしまう。
避けるような行動をとってしまう。
もちろん彼女の家にも行っていないし、そういう行為もしていない。
毎日毎日自分の気持ちを探ってみた。
やっぱり好きになってしまっているみたいだ。
(今さら・・・好きになったなんて言える?)
言える筈が無かった・・・
毎日のように仕事で顔を合せなければならないのに
このままの状況が良くない事は充分過ぎるほどわかっているけれど
呆れるほど勇気のない自分が情けなくてしょうがない。
でも、彼女の肌に触れる事のできないなんて我慢ができなかった。
彼女の気持ちが知りたい。
どうすれば・・・
- 68 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時12分25秒
- 憂鬱な気分で楽屋の扉を開けると彼女が一人で居た。
一番に来ているなんて珍しい。
「おはよう…。」
目を合さないようにして離れた椅子に腰掛けた。
彼女は挨拶も返してくれなかった。
下を向いたまま雑誌を見ているので表情はわからない。
これであたし達も終わりかな・・・
諦めかけたそのとき、
「最近変だよ…よっすぃ〜はもう私とお話するのも嫌になったの?」
「えっ?」
「私のこと避けてるみたいだよ…。」
- 69 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時13分28秒
あたしが驚いたのは、彼女があたしが避けている事を気にしていた事じゃなかった。
彼女は泣いていた。
間違いなく泣いていた。
おそらくあたしが来るよりもっと前から・・・
「梨華ちゃん?」
どうしていいのかわからずに彼女の名前を呟いた。
「もう嫌?もう、私の顔も見たくないのかなぁ…うっぅぅ…。」
泣きじゃくる彼女の頬にそっと触れてみた。
ただそれだけで眩暈がしそうなほど幸せになれる。
「そんなことないよ…梨華ちゃんのこと嫌いなんかじゃないよ…。」
「でも…ぅぅっ…避けて…たじゃない…。」
「ごめん。確かに避けるような行動は取ったよね…でも、梨華ちゃんは大事な
友達だから…嫌いになってなんかない。」
- 70 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時14分19秒
- 『友達』そう自分に言い聞かせるように言った。
これでいいんだ。
そう言い聞かせるように・・・
「友達?」
「そう!大事な友達。」
無理やり笑顔を作ってみた途端、彼女が立ち上がった。
「私…今日は帰る…。」
急に荷物を纏めはじめ、楽屋から出て行こうとする。
あたしは慌てて腕を掴んだ。
- 71 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時15分38秒
「ダメだよ。仕事は?どうするのさ?」
「よっすぃ〜にとっては私ってただの友達なんだね…ただの友達なのに
えっちするんだね…悲しいよ…私の気持ちは伝わってなかったんだもん…。」
「えっ?」
梨華ちゃんの気持ち?
「ずっと好きだったんだよ。ずっとずっと…二人でせんこう花火したときからずっと…。」
背を向けたままの彼女の肩は震えているように見えてでもね
とっさに後ろからこれ以上無いってくらい強く抱きしめた。
「ごめん…ごめんごめんごめん!」
何度も何度も繰り返す
今まで寂しい気持ちで居たのはあたしじゃなかった。
彼女はずっと自分を想っていてくれたんだ。
- 72 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時16分48秒
- 「ごめん…気付かなくて。あたしも梨華ちゃんのこと好きだよ。
言うのが恐かった。梨華ちゃんの気持ちがわからなかったから…。」
「本当に?」
ゆっくり振り返る彼女の瞳に眩暈すら感じる。
「本当だよ。でも、自分の気持ちに気付いたのはつい最近なんだ…
だから急に避けるようなことしちゃったんだ…ごめん。辛い思いしてたのは
梨華ちゃんのほうだったのに…。」
「……そっか…2年間私の片思いだったんだ…。」
「でもね、合宿のあの夜。あのとき本当に幸せだったんだ…。」
「よっすぃ〜?」
「ん?」
「これからは好きでいてくれるのかな?」
「もちろんだよ。」
彼女の髪を撫でながらそっと涙のあとを拭いてやる。
- 73 名前:『せんこう花火』 投稿日:2002年01月12日(土)00時17分19秒
「キスしていいかな?」
「今まではそんなこと訊かなかったのに…。」
「だって、今日が本当の二人のスタートだから。」
微笑みながら目を閉じる彼女の唇にそっと顔を近づけた。
今までを取り戻す為に
あたしはずっとずっと愛し続けていくんだ。
あの日のせんこう花火にありがとうと言いながら・・・
- 74 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月12日(土)00時21分22秒
- >>67-73 更新&完結です。
一週間以上も間をあけてごめんなさい。
ちょっと唐突な終り方だったかな?
以前予告していたいしよしたかは来週末あたりに始めたいと思います。
- 75 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月12日(土)00時34分33秒
- >>71の
『見えてでもね』は
『見えて』の間違いです。申し訳ない・・・
- 76 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月12日(土)03時29分44秒
- 素直になれて良かった、ということでめでたし(w
- 77 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月12日(土)22時00分34秒
- 実際のいしよしはいつ頃から仲良くなったんだろうとか
考えてしまいました
次のいしよしたか?も期待しています
新メンの中では高橋が一番好きなんですよー
- 78 名前:名無しベーグル。 投稿日:2002年01月12日(土)23時52分56秒
- ちょっと切なかったけど良かったです。
次作も期待しております。
- 79 名前:夜叉 投稿日:2002年01月13日(日)15時46分19秒
- お疲れさまでした。
やっと自分の気持ちに気がついた吉、遅えって(w。
けなげな石に萌えました。
次作期待してますんで、頑張ってください。
- 80 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月15日(火)20時35分30秒
- え〜・・・週末にと言っていたのですが予定変更。
「せんこう花火」より先に書いていたものなんでさっさと載せちゃいます。
短いです。
- 81 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時36分10秒
「高橋ってさ〜可愛いよね〜。」
「な、何言ってるんですか…。」
「まじだよ、まじ。やっばいよホント可愛い。」
「もぅ。吉澤さんたら冗談はやめて下さいよ…。」
「な〜に言ってんのぉ〜。吉澤はいつでも本気だよぉ。ね、今度遊びに行こうか?」
「ホントですか?」
「まじまじ!みんなには内緒だよ。」
「はいっ。」
馬鹿は死んでも治らないとはよく言ったもで
ほんとの馬鹿がここにいる。
- 82 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時36分50秒
- 楽屋に誰も居ないのをいいことに新人を口説こうとしている馬鹿が約一名。
女の子を口説いているからって男というわけじゃあない。
吉澤ひとみ16歳。
ちょっとガサツで男っぽいとはいえ正真正銘の女の子だ。
中学時代女子高でちょっとばかしモテてしまったのが悪かった。
味をしめてしまったのか可愛い女の子には見境が無い。
モーニング娘。
女ばっかり13人。
そしてアイドル。ってことはやっぱり可愛いそれなりに子が揃っているわけで、
なんと恵まれた状況なんだろうか・・・
- 83 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時37分32秒
「よぉっすぃぃ〜!!!」
背後から忍び寄る影?吉澤が一番恐れる人物。
「げげっ梨華ちゃん…。」
「何してるの?」
「い、いや。高橋がさ…相談があるって言ってて…ね、高橋っ。」
「はっはいぃ。」
(たっ高橋…声が裏返ってるよ…)
―――― 梨華ちゃんが儚げだなんて大嘘だっ!
こんなに恐い子なんて他にいないんだからなっ――――
吉澤の助けを聞き入れるものは残念ながらこの場には居ず・・・
「ちょっと。」
石川は吉澤の耳を掴むと引きずるように連れ去っていく。
- 84 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時38分02秒
- この一年半。
何度同じ状況を繰り返してるというのか
矢口に始まり、後藤・飯田・安倍。
しかも一回づつってわけでもない。
辻加護に手を出さなかったのはせめてもの救いだろうか
いやはや情けない。
それでもやっぱり好きなのは石川。
また、石川も石川でこんな奴を見捨てる事なんてできないくらい
吉澤のことが大好きなわけで・・・
「どうして、いっつもいっつもよっすぃ〜はそうなの?
嘘ついたってわかるんだからね!」
「ごめんなさい…。」
大きな身体を小さく小さくさせてペコペコあやまって
(そんな怒る事無いじゃん。冗談なんだから…)
冗談なんて言ったら本気にして頬を染めてた高橋にも失礼な話。
- 85 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時38分44秒
- 「なんでこんなよっすぃ〜が好きなんだろ…自分が情けないよ。」
「なんだよぉ〜そんなこと言うなよー。」
「だってよそ見ばっかりなんだもん。」
「好きなのは梨華ちゃんだけさ〜。」
そう言って唇を寄せていく。
「ダメ!」
手のひらで思いっきり顔を抑えられてなんだか納得いかない表情。
「なんでさ〜?いいじゃんいいじゃん。キスキスキスっ。」
石川の身体を壁に押さえつけてもう一度・・・と思ったら・・・
「ほんっとにわかってないじゃないっ。」
- 86 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時39分33秒
暫くして楽屋に戻った吉澤の頬には綺麗な紅葉形。
ちょっぴり涙目になんかなっている。
自業自得。
その場にいる誰もがそう思ったはず。
「吉澤あんたも懲りないね〜。」
先ずは保田。
「カヲリももうちょっとで騙されるところだったよ。」
と、飯田。
「梨華ちゃん泣かしたらかわいそうだべさ。」
次は安倍。
「よっすぃ〜に近づいたら妊娠するらしいで。」
加護が続いて、
「ま、よっすぃ〜のは病気みたいなもんだね。」
最後は後藤。
- 87 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時40分04秒
- 「高橋…ごめんね…。」
ぼっそっと謝って、
「いえ、私こそ…。」
高橋の期待は何処へ向かえばいいというのか。
がっくり肩を落として反省中・・・
(はぁ、またとうぶんお預けか…神さまごめんなさい…もう、梨華ちゃんだけで充分です)
もうしませんと誓って二週間。
「小川ってかわいいよね〜。」
「もう冗談はダメですよ〜。」
いつもと同じ繰り返し。
「よぉっすぃぃ〜!!!」
ほんと、馬鹿は死んでも治らないとはよく言ったものだ・・・
- 88 名前:不治の病? 投稿日:2002年01月15日(火)20時40分34秒
おしまい。
- 89 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月15日(火)21時01分28秒
- >>81-88 終了。
なんて意味の無い話なんでしょうか…
>>76さん
2年間も気付かないなんておかしな話なんですけどね
>>77さん
合宿のときのふたりはどうだったのか私も気になります。
高橋、大した役じゃなくてごめんなさい。
>>78 名無しベーグル。さん
ありがとうございます。
期待に…添えなかったな…たぶん。
>>79 夜叉さん
引っぱっておいてこんなのですみません。
早よ気付けよ!ゴルァ!って感じですかね。
バカなのが吉の良いところってことで許してやって下さい。
花・森と終えて、桃放置中。
やばいなぁ。。。
- 90 名前:REDRUM 投稿日:2002年01月15日(火)21時05分05秒
- 「やっぱり可愛いそれなりに子」ってなんなんだ・・・
「やっぱりそれなりに可愛い子」の間違いです。
挿入位置がズレテました。
ごめんなさい。
- 91 名前:夜叉 投稿日:2002年01月15日(火)21時49分36秒
- おう、新作短編ありがとうございます。
なんか、いしよしののろけだったような…(w。
桃、復活キボーン。
なんて逝ってみたり(爆)、良かったらお願いします。
- 92 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月15日(火)22時20分58秒
- 笑えた。吉澤のアホさが滲み出てて、何か笑えました(w
- 93 名前:名無しベーグル。 投稿日:2002年01月15日(火)22時54分00秒
- バカ吉さいこ〜(w。
風の某作品みたく、こじれなくて良かったねって感じ。
軽く笑って読めました。
- 94 名前:放置大臣 投稿日:2002年01月17日(木)00時47分17秒
- |.∀´)チラッ
- 95 名前:名無しなんです 投稿日:2002年01月17日(木)07時03分09秒
- ヘタレよっすぃ〜最高ですね
笑っちゃいました
面白かったです
- 96 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月24日(木)20時39分20秒
- ずっとコレ探してたんです。やっと全て読めました
桃板って何?
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