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娘。心模様
- 1 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時08分18秒
- 娘。心理学の続きです。
- 2 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時10分30秒
- 読んでくれはるなら書かせてもらいましょう。
今回の更新はこの前の話の直後です。
2本立てで・・・
- 3 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時11分07秒
―こども―<矢口>
- 4 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時11分38秒
「アンタなにやってんの?!それほとんど水やんっ!」
声で振り返ると裕ちゃんが入ってきてシャワーを止めて
手にもってるバスタオルで矢口の身体を包み込んで脱衣所に連れ出した。
?
えっと?このじょうきょうは?
「ちょっと待ちやぁ。風呂入れてきたるわ。」
「うん。」
返事をして浴槽にお湯を入れてくれる後姿をぼーっと見る。
ってゆうかバスタオルでぐるぐる巻きだから動こうにも動けないってば。
「あぁ・・・平気そうやからゆだんしたわ。返事ないし心配したんやで。」
裕ちゃんは戻ってきて矢口を抱きしめて脱衣所に座り込む。
裕ちゃんの身体があったかくて気持ちがいい。
- 5 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時12分14秒
・・・そうだ身体が熱くて少し冷やそうとおもって
・・・でもいろいろ思い出してしまったせいで
裕ちゃんは矢口の顔を覗き込んで唇をさわる。
・・・ダメだ・・・その行動にだってさっきの記憶を呼び戻される。
「唇が青なってるで。裕ちゃんが悪かった・・・矢口を1人にせんかったらよかった。」
「裕ちゃんは悪くないよ。矢口がかってにぼーっとしてただけじゃん。」
「うぅん。悪いのは裕ちゃんや。」
いいだしたら聞かないんだよね裕ちゃん。
「・・・じゃあ悪いと思うならあっためて?」
裕ちゃんは一瞬とまってから低くうなる。
「この小悪魔・・・人が心配してんのに・・・しまいにこわすぞほんま。」
チュッ
言葉や口調と裏腹にやさしいキス。
触れるだけの・・・でも身体の奥から暖かくなるキス。
たりないっていってたのにちゃんとやさしくできるところが大人だね。
矢口ならおそっちゃうもん。
- 6 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時12分51秒
「ねぇ裕ちゃんっていつも自分からはこのキスしかしないよね。」
あの夜と矢口が意地悪したとき以外は。
「ん・・・気付いてたんか。気付かんでええのに・・・」
裕ちゃんは目をそらして鼻のあたまをかいてる。
照れてるとかじゃなくて純粋にごまかしたいみたいだけど。
でも矢口はしりたい。
「ねぇ?」
裕ちゃんは矢口の肩に顔をうずめてバスタオルにくるまれてる矢口を抱き寄せる。
裕ちゃんの髪がくすぐったくても身体を動かせないほど強く抱きしめられた。
「嫌われんのがこわいんや。」
腕の力とは逆にあまりにも弱々しい声。
・・・どうしてそんなに自信ないの?こんなに好きなのにさぁ。
裕ちゃんからばっかりで矢口がちゃんと返してないからかなぁ?
- 7 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時13分26秒
「裕ちゃん?ちょっと顔あげて。」
「ん?なんや?」
「はいっ目ぇ閉じる!」
裕ちゃんは素直に目を閉じる。
十分あったまったからいいかな?
チュッ
上半身だけバスタオルからだして下から裕ちゃんに抱きついてキスをする。
裕ちゃんがくれた温もりを裕ちゃんに返してあげるね。
「まだ気づかないの?矢口はこんなに裕ちゃんが好きなんだよ?」
キスされる側になってテレてる裕ちゃんの顔を見ながらしっかり気持ちを伝える。
かわいい・・・真っ赤だよ裕ちゃん。
視線も泳いじゃってるし・・・
ギュッ
裕ちゃんを胸に抱きしめる。
- 8 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時14分02秒
「・・・んぅおぃっアンタ・・・」
なにかいいかける裕ちゃんの声と胸に感じた裕ちゃんの髪の感触。
あっ・・・バスタオル1枚だったんだ。
しかも上半身をバスタオルから出した状態じゃん。
手を離したら裕ちゃんは苦笑いしてる。
「このアホ・・・人が我慢しとんのに。
あぁもぉ・・・・・・そのままやったら風邪ひくで。」
バスタオルを巻きなおしてから抱きしめてあたためなおしてくれる。
「もうお湯たまったやろうか?見てくるわ。」
裕ちゃんは矢口をおいてお湯を見に行った。
「あぁええかんじやな。うん、温度もちょうどや。」
お湯に手を突っ込んで裕ちゃんが満足そうにいってる。
「ほら矢口。こっちおいでや。」
矢口は裕ちゃんにバスタオルを渡してお湯に入る。
あったかい。
「肩までつかんねんで。」
裕ちゃんはしゃがんで矢口の頭を撫でてくれる。
- 9 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時14分34秒
・・・どうしよ・・・変にうれしい・・・
なんか大切にされてるって感じがする。
「裕ちゃんお昼ご飯てきとうにつくるわ。
おそなりすぎたら見に来るから安心してゆっくりつかっとき。
そうや・・・今度はちゃんとジャージおいといたし大丈夫やで。」
裕ちゃんは矢口の鼻をつついてわらって出て行こうとする。
「裕ちゃんっ!」
思わず呼び止めたけど別になんでもないんだよね・・・
裕ちゃんは一瞬不思議そうな顔をしたけどもう一回しゃがんで
矢口のおでこにキスをしてやさしくわらってから行ってしまった。
あったかい身体
あったかいお湯
あったかいキス
あったかい笑顔
「バーカ・・・好きだなぁ・・・やっぱり。」
矢口は裕ちゃんが好き。
裕ちゃんが自信ないならそれでもいい。
矢口がちゃんと安心させてあげるから大丈夫だよ。
矢口はまだこどもだからわかんないよ。
好きだから離れるなんてできないんだ。
そばにいてほしい。
ただ矢口だけのために。
おわり
- 10 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時15分16秒
- 次は中澤さん視点で。
- 11 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時15分47秒
―贅沢―<中澤>
- 12 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時16分23秒
疲れたんかなぁ矢口。
昼ご飯たべたあとソファに転がって寝てしもたわ。
もうタオルケットだけやったら寒いかな?
あした時間が違いすぎるから夕方なったら矢口を家にかえさなあかん。
つぎこんな時間過ごせんのいつやろ?
つぎ会うとき矢口はまだアタシを好きでいてくれんねやろか?そのつぎは?
人を好きになるってこんなしんどいもんやったかなぁ?
もっと楽しいもんやと思ってたのにな。
アタシを苦しめる矢口は満足顔で平和そのものの寝顔。
まぁこんな顔見たら苦しいって思うどころか顔が緩んでくるんやけど。
- 13 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時16分53秒
・・・そうやんなぁ矢口がわらってたらそれでええんやったな。
はじめなんて隠しとこって思ってた想いなんやもん。
いつのまにか欲張りになってたわ。
ちゃんと想いが伝わって矢口を満足させられたんやそれ以上はないやろ?
矢口がアタシから離れるまでは
ずっと矢口がわらっていられるようにしてたらええんやん。
しがみつくんやないねん。
矢口が安心できるようにアタシはどっしり構えとかなあかんねん。
基本の基本を忘れとったわ。
アッホやなぁ。
少しだけあいてる矢口の唇を指でつっつく。
- 14 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時17分23秒
「うんっ・・・・・・あっ寝てた?時間もったいないじゃん。起こしてよぉ。」
あ・・・すねてる。
チュッ
キスして抱きしめる。
この休みのあいだ何回こうしたかわからんなぁ。
「なぁアンタどこまで好きにさせる気ぃや?」
矢口は満足げにわらう。
「・・・ずぅっとどこまでもだよ。」
矢口は頭でアタシのあごの下あたりにスリスリする。
クマがナワバリつけてるみたいやな。
「なにわらってるの?」
「プーさんやなぁ思って。」
「なんだよそれ?」
矢口の肩にあごをのせてぼーっとする。
- 15 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時17分57秒
「ねぇ裕ちゃん。帰るとき駅まででいいからね。」
「なんで?家までおくるで?」
「ダメだよ。」
「なんでやの?」
「すぐそばに裕ちゃんがいたら帰りたくなくなるじゃん。」
「あっ・・・賛成。アタシもまた矢口連れて帰ってきそうやしな。」
駅でも一緒やけど・・・さすがに電車までは追っかけへんやろうし。
「あと5時間ぐらいやで。」
「なんか寂しいよ。」
なんやアタシと離れんの寂しがってくれんのか?
- 16 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時18分28秒
「なにしようなぁ?」
「そうだねぇ・・・裕ちゃんが矢口に甘えてよ。」
「なんやそれ?」
「だって今日は矢口がしてもらったから。」
あっ矢口ちょっと赤くなってる。
はずかしいんやったらゆわんかったらええのに。
「・・・甘えるゆうたかて・・・」
もうひざの上に矢口がおって矢口の肩にあご乗せてぼーっとできてるしなぁ。
う〜ん・・・
鎖骨あたりをペろっと舐めてみる。
「あっこら!舐めちゃダメ。」
・・・・・・怒られた。
なにやったらええんやろ?
- 17 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時19分07秒
「裕子なにむつかしい顔してんだよ?」
矢口が手でアタシの頬をなでる。
おっ?案外気持ちいい。
矢口の手を掴んで頬から頭の上に移動させる。
「なでるの?」
うなずくと矢口は身体を伸ばしてやさしく頭をなでてくれる。
うん。やっぱり気持ちいいな。
矢口の小さい手の感触がアタシに大きな安心をくれる。
ひざの上にいる矢口の胸がアタシの耳あたりに来るように抱きつくと
トクントクンと矢口の心臓の音が聞こえてくる。
音はゆっくりで矢口がリラックスしてるのがわかる。
そのことがまたアタシを安心させてくれる。
- 18 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時19分45秒
「眠いの?」
矢口は頭をなで続けてくれながら動かなくなったアタシを気にしてくれる。
「うんにゃ・・・別に。」
「うっそだぁ眠そうな声してんじゃん。寝ていいんだよ?」
うぅ・・・確かにちょっと頭がぼーっとしてるかもなぁ。
でも・・・・・・もったいないやん。
「嫌や。アタシ寝えへんもん。」
頬を矢口の身体にスリスリしてみる。
んん・・・落ち着く。
「裕ちゃんってやっぱり甘えるの好きなんだね。」
「やっぱりってなんやの?」
「そんな気がしてただけ。間違ってなかったじゃん。」
ちょっと勝ち誇った矢口の声が直接矢口の身体から伝わる。
間違ってへんからいいかえせへん。
でもなんかカチンときた。
- 19 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時20分19秒
身体を伸ばして矢口の首に軽く噛付く。
「ふんっ甘えたで悪いか?」
噛んだあたりをなめる。
「あっそんなことするんだったらもう甘えさせてあげないよ?」
あかん矢口には勝てん。
「ゆるしてぇや。」
「どうしよっかなぁ?」
このままやったらまずいなぁなんとかせな・・・
- 20 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時21分03秒
矢口に抱きついてた腕を離すと『えっ?』って顔してる。
矢口が不安にならないようにわらいかける。
それからゆっくり大切に抱きしめなおす。
下から抱きつくんじゃなくて上から包み込むように。
まだなにが起こってるか理解してない矢口にやさしく触れるだけのキスをする。
何度も何度も繰り返してキスをする。
もういいかな?
キスをやめて矢口を見る。
「ゆるしてくれる?」
顔が赤くなってる矢口に聞いてみる。
「・・・・・・ゆるす。」
「ぃやったぁ!」
- 21 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時21分40秒
矢口が少し不機嫌そうに片腕だけ抱きしめてるアタシの腕から抜け出して
アタシの腕の上から抱きしめなおす。
「すぐ裕ちゃんにもってかれる・・・」
「アホやなぁ半々やで?アタシも矢口には勝たれへん。」
この腕みたいに抱きしめて抱きしめられてこれでええんちゃうの?
まぁでも今日はせっかくやし甘えとこ。
矢口の上になってる腕も入れ替えて下にもってくる。
「今日は甘えさせてくれるんやろ?」
「そうだよ。」
矢口は満足げにこたえてくれる。
この顔・・・やっぱり勝たれへんやん。
矢口にメロメロやわぁ。
あと少しの時間。
ちっちゃい子みたいに甘えさせて欲しいし
得意げな矢口の顔も見ていたい。
子供のアタシと大人のアタシ
両方を満足させてくれるのは矢口くらいやで。
アンタしかおらへんねんで。
おわり
- 22 名前:ちぃ 投稿日:2001年12月27日(木)02時25分49秒
- はいっ更新おわりです。
新しいのをすぐに立てたのは話しがつながってて記憶が新しいときのほうが
絶対いいと思ったからなんです。
今度は1月の中旬くらいです。
中澤さん視点になると思うんですけど
保田さん石川さんの行動もちゃんと視界に入ってくると思いますよ。
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)17時15分59秒
- やたっ!!ちぃさん、続けてくれてありがとう!めちゃ嬉しいです。
是非こちらではねえさんを満足させてやってください(w
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2001年12月27日(木)20時27分22秒
- 新スレ、バンザイッ!!
ちぃさんの小説、また読めると思うと嬉しい限りです。
これからも、甘甘やぐちゅーでお願いします。
- 25 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)21時59分30秒
あけましておめでとうございます。
2002年になりましたねぇ。
年末年始休みなかったです。
まさにクリスマスもお正月もシャボン玉でした。
とりあえず更新します。
- 26 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時00分15秒
―幸せ―<中澤>
- 27 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時00分51秒
はぁ今日もよう頑張った。
今日も矢口が最高にかわいかったわぁ。
なんであんなかわいいのん?
はよ帰ってこうへんかなぁ?
ユニット別のダメだし(打ち合わせ?)終わったら一緒におれんのに・・・
みんな終わるまで帰れんってじゃまくさいわぁ。
あっ圭坊もなんか暇そうにしとるわ・・・
そうや・・・アレ聞いたろ。
「なぁ圭坊。石川になんかした?」
「なにそれ?」
「とぼけんでもええで?
石川がなぁおかしいくらいに暴走しよんねんもん。それに強なった。」
圭坊はわらってごまかしとる。
「そういう裕ちゃんだってさ・・・矢口となにかあったでしょ?」
圭坊が探るような目でアタシを見る。
ん?気付いてんのか?
「なんでそう思うんや?」
「裕ちゃん矢口みて思い出しわらいかみ殺してるしさぁ・・・
矢口だってとろけそうな笑顔で裕ちゃんみてるでしょ?
しばらくずっと一緒にまわれるじゃない?
2人とも顔ゆるみっぱなしだよ。」
圭坊は人差し指を立ててなんかあったと思う理由を得意げにあげる。
- 28 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時01分26秒
あいかわらずようみてんなぁ。
どうにかごまかすことはできひんか?
「それより石川のことはどうなってんの?」
「あっそうやってごまかすんだ?」
うぅ・・・圭坊かてごまかしてるやん。
・・・・・・どうせ圭坊には隠し切れへんやろうし開き直ってしまおっかなぁ。
「・・・・・・あったよ。矢口とはなんかあった。それ以上はいわん。」
こんないいかたしたらいうたんと一緒か?
でもなにをしたかはわからんやろ。
「いいの裕ちゃん?」
圭坊が心配そうにゆう。
うん・・・まぁそうゆう反応やんなぁ普通。
だからこそいろいろ悩んできたんやんアタシかって。
「・・・あかんかな?」
「いやっあの・・・矢口がいいんならいいんじゃない?」
落ち込んだ声を出すアタシに少しあせって圭坊がこたえる。
そうやで矢口が嫌がったら絶対せえへん。
「・・・うん。矢口が喜んでくれるんやったらなんでもしたる。」
「なに・・・もう結局のろけ話じゃない。」
- 29 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時02分45秒
でもそんな簡単なことやなかってんで?
「悩んだんやで?思いっきりなぁ。」
「あっアレでしょ?年が離れてると変に罪悪感あるんでしょ?」
おっ?意外やな圭坊わかるんか?
なんやちゃんと石川のこと考えたことあんねやん。
「アンタもか?」
「まぁね。悪いことしてる気がするのよ。」
・・・乗ったな圭坊。
「悪いことしてんの?」
圭坊がしまったって顔をする。もう遅いっちゅうねん。
「裕ちゃんほどじゃないよ。」
圭坊がムスッとしながら答える。
なんやそりゃ・・・悪かったね。
「私はあの子を支えてあげたいだけ。必要なときに抱きしめるだけ。」
なんかストイックやなぁ・・・圭坊らしい。
石川がそれでよけりゃ問題ないけど。
- 30 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時03分22秒
「じゃあ石川がそれ以上必要としたときは相談乗ったるわ。手におえんやろ?」
圭坊はアタシの背中をバシッとしばく。
「なにいってんの?私と石川はそんなんじゃないってば。」
ハイハイ。またかいな。また気付いてないんかこの子は。
だってなぁこの前の石川の感じからすると
大切にされてるだけやったらあかんみたいやったしなぁ。
今は特別大切にされてるって満足してるけど・・・そのうちなぁ・・・
「苦労するなぁ石川も・・・」
「石川がなんですか?」
タンポポ帰ってきたんか?
- 31 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時04分03秒
あわてて圭坊に目で今の話は秘密やでって伝える。
「裕子ぉ〜なに慌ててんだぁ?あやしいぞ。」
矢口が後ろからすわってるアタシの首をしめる。
「いつからおったんや?」
「いまさっき石川が苦労するってとこからだよ?なに怪しいよほんとに・・・」
しめていた手を離してすねた顔しながら矢口がアタシの顔を覗き込んでくる。
あ・・・妬いてんのか矢口?
んんっ・・・かわいいなぁ矢口ってほんまに。
チュッ
身体をそらして右手を矢口の後頭部にそえてキスをする。
「あっもぉ人前でされるの嫌だっていったじゃん。」
矢口がてれながら怒ってる・・・・・・そうやったな。
「・・・ごめんって矢口。」
矢口ぃ機嫌を直してや。
- 32 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時04分41秒
「へぇ裕ちゃん素直なんだね。」
圭織がおかしそうにいう。
はっ・・・しまった素がでとった。
「人前じゃなかったらいいんだね矢口。」
圭坊が矢口に突っ込みを入れる。
矢口もしまったって顔してる。
圭坊と楽屋の隅っこで話しとったのにいつのまにかみんなに見られてる。
新メンバーにも見られとったんや。
矢口とのキスもな。
新垣と小川はポカーンとしてるし、高橋は顔が赤い。
紺野は・・・・・・ようわからん。
「そういえばさぁ裕ちゃん最近あんまりキスしないよね。」
あぁなっちなにいい出すんや。
矢口を見ると意外そうな顔・・・うれしそうにも見える。
まぁな矢口とは増えたぐらいやもんなぁ。
- 33 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時05分14秒
確かに新メンバー入ってからはベタベタするの減ったかな。
矢口への気持ちに気付いたからってのもあるんやけど。
みんなの視線にさらされて矢口がすごくはずかしそうにしてる。
矢口を背中に隠して視線をさえぎる。
「だってアタシ矢口好きやもん。」
「「「「「知ってる。」」」」」
声をそろえてかえされた。新メンバー以外のな・・・
「あっそう・・・知ってるよなぁさすがに。」
んぅ・・・なんか顔あついなぁ。
「だって隠してなかったっしょ裕ちゃん。」
「・・・うん。」
- 34 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時05分48秒
矢口が急に後ろから首に抱きつく・・・いやぶら下がる。
ぐぇっ
身体をそらして呼吸を確保すると矢口の顔が近くにあった。
「アホッ。」
てれて真っ赤になりながらゆう矢口。
かわいいっちゅうねん。
みんながざわざわといつも通りに騒ぎ出す。
矢口と石川がアタシらの近くにすわる。
「やっぱり矢口さんがうらやましい・・・」
石川がつぶやいて圭坊の服を少し引っ張る。
「私、人前は嫌だからね。」
圭坊がすました顔で答えてる。
でもほんまは動揺してるやろ?
いまいらんことゆうたでアンタ。
「人前やなかったらええんか?」「人前じゃなかったらいいんだ?」
矢口と声が重なった。
・・・気ぃ合うなぁさっきの仕返しやろ?
圭坊が真っ赤になってあごをかいてる。
- 35 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時06分34秒
「トイレに連れ込んだらええねん石川。」
「ちょっとぉ裕ちゃん・・・変なこと教えないでよ。」
でも最近、暴走気味の石川は熱心にアタシの言葉に耳を傾けてる。
「個室とかいいかもね。」
矢口も悪乗り。
個室って・・・・・・放置されたこと思い出すやん。
矢口のほうをうかがうと手で口を押さえてる。
アタシと目が合うと苦笑いをする。
「アレはあかんで矢口。」
「うんアレは悪かったと思ってる。ごめんってば裕ちゃん。」
矢口がちっちゃい手でアタシの頭をなでる。
・・・・・・反応したらへんもん。
「これじゃダメか・・・」
矢口は人差し指をあごにあてて何か考えてる。
ふと何か思いついたらしい矢口はアタシと視線をあわす。
チュッ
矢口はアタシと視線を合わせたまま自分の人差し指にキスをして
その指でアタシの唇にちょんと触れる。
そのままはずかしそうにわらいかける矢口。
うああああぁぁぁぁぁ・・・・・・なにいまの!!!
か・・・かわいすぎやぁゆうねん!!!
わざとやろ?アタシがそんな矢口好きやって知っててやったやろ?
アカン・・・また負けた。
矢口に完敗&乾杯!!!
「・・・ゆるす。」
- 36 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時07分23秒
「あぁもう・・・そこでじゃれないで。」
石川の視線につかまってる圭坊に口をはさまれる。
じゃまやでほんま・・・
「石川!メロンのダメだし終わるまで時間あるから圭坊つれてトイレいってき!」
「はいっ!」
おぉっええ返事やね。
「はいじゃないでしょアンタっ!!」
「石川が嫌いですか?」
拒否されたときに見せる石川のかわいい顔。
逃げられるか圭坊?
「・・・それは・・・」
・・・捕まったな圭坊。
「じゃあ一緒にきてください。」
手を引っ張って楽屋を出ようとする石川。
- 37 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時08分04秒
いちおう景気よく送り出してやろ。
「いよっ!!暴走特急石川っ!!」
「石川いってまいりますっ!!」
なんでか知らんけどビシッと敬礼しとる。
いやもうある意味いってんで石川。頑張ってこいよ。
楽屋の内ではまた呆然とする新メンバーの姿。
他のみんなはいつものことみたいになってて、騒ぐ人もいない。
まぁだいたい知ってるもんなぁ石川の気持ち。
「いいの裕ちゃん?あそこまでやらせて?」
矢口が心配してる。
「大丈夫やろ?圭坊は無茶せんからな。」
「違うよ矢口が心配してるのは圭ちゃんだよ。」
うん・・・石川がどこまでやるかわからんねんなぁ。
「ええんちゃう?圭坊のが大人やし。」
「それはいえてる。
ある意味、圭ちゃんは裕ちゃんよりも大人だからね。」
・・・それをゆうか。
- 38 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時08分38秒
「でも裕ちゃんが圭ちゃんみたいだったら
矢口も石川みたいに寂しいおもいするんだろうね。
裕ちゃんが裕ちゃんでよかったよ。」
なんやそれ。
「なんでそんなかわいいことゆうの矢口は?
アタシも矢口が矢口でよかったって思うんやで。」
アタシがアタシで矢口が矢口やからちょうどよかったんやね。
「よかったぁ矢口にあえて。」
「ちょっと・・・てれるじゃん。」
「ん・・・てれてる矢口もかわいい。」
「なんだよ・・・なんでもいいんじゃん結局。」
なにふくれてんねん。
プクっとふくれたほっぺたを指でつついてぷしゅ〜っと空気を抜く。
「そうやで。矢口やったらいいんやもん。アタシが好きなんは矢口やからな。」
矢口ははずかしそうに目をふせる。
楽屋内やから矢口からはくっついてくれへんねんな。
- 39 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時09分08秒
矢口がテーブルに肘をついてる。
アタシも肘をついて肩を矢口とくっつける。
矢口が頭をアタシの肩に乗せてくる。
「バーカ。」
・・・確かに矢口に関してはバカになっとる。
ええの別に。
いますごい幸せやから。
おわり
- 40 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時09分52秒
- 今日はこんだけにしときます。
- 41 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時10分46秒
- ちょっと最後の分を隠すために書き込み。
- 42 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月07日(月)22時11分44秒
- もういっかい。
今度は保田さんと石川さんの話になると思います。
ではまた。
- 43 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月07日(月)22時59分57秒
- やぐちゅ〜のお2人、かわいいっすね〜。
そして甘々で最高♪
次のお話も楽しみです。
今年の矢口とのラブ運を昨日の裕ちゃんのラジオで
裕ちゃん熱く語ってましたね〜。
今年もやぐちゅ〜は熱いようですね。
- 44 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月08日(火)22時32分02秒
- 矢口にメロメロの中澤姐さん萌え!
それにしても、ちぃさんの書かれる矢口かわいすぎです。
『MUSIX』で、姐さんが居る時の「ハピサマ」を観た後の矢口、
めっちゃ切ない表情してましたね。
その後、笑って誤魔化してましたが。
保石も期待してお待ちしてます。
- 45 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月13日(日)22時25分22秒
- そろそろ・・・更新を・・・お願いします。
ちぃさんの書くやぐちゅー中毒者なので(w
- 46 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時21分17秒
- 待っていただいてるなんてうれしいです。
予告どうり保田さんと石川さんなんです。
矢口さんと中澤さんは次の次までもう少しお休みです。
では更新します。
- 47 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時21分53秒
―気持ち―<保田>
- 48 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時22分24秒
・・・・・・裕ちゃんのバカ。
石川に火つけちゃってさ・・・おかげでトイレの個室で2人っきり。
「だって・・・中澤さんと矢口さんのいう通りにしただけです・・・」
私の視線に石川が言い訳をして俯いてしまう。
アンタはあの2人が死ねっていったら死ぬの?ってのは
あまりにも子供じみた反論だから口にするのをやめた。
これからどうするつもり?
・・・・・・私まかせにされても困るのよ。
- 49 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時22分57秒
一応決着はついたんだよね。
この前あの子にあったときちゃんとわかった。
あの頃の気持ちは恋情か友情か未だにわからないけど・・・
いまはきっちり友情のほうだってこと。
だから不安そうにしてる石川と目があったときほっとしたのよ。
私のこと気にしてくれてたんだってね。
でも裕ちゃんも悩んでただろうけどやっぱり女同士ってひっかかるのよ。
こればっかりは難しい問題。
それにしても個室ってこんなに狭かったっけ?
・・・・・・そうよね普段2人で入ったりしないから。
目の前には俯いてる石川の頭。
石川はへこんでるんだろうなぁ。
私はこんな姿が見たいんじゃないのよ。
アンタが悪いんじゃないよ。
突っ走らせたのは裕ちゃんと矢口の言葉。
・・・ってまた甘やかすところだったじゃない。
暴走したアンタも悪いの。
「なんかいってくださいよぉ・・・」
石川が俯いたまま私の服を引っ張る。
だめだ・・・どうしても甘やかしてしまう。
「どうしてほしいの?」
石川の頭を手でぽんぽんってしながら聞いてみる。
思ったよりやさしい声を出した自分に少し驚いた。
- 50 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時23分35秒
石川はぱっと顔をあげる。
「いいんですか?」
そんなにうれしそうにしないでよ。
ちょっと!顔が近いんじゃないの?
ドキドキするじゃない!!
きれいな顔してる子って緊張するのよ。
カメラいじりが趣味な私の美的感覚にストライクなのよアンタは。
「・・・ものによるわよ。」
できるだけ冷静にいつも通りの私でこたえる。
そうよ私はアンタを支えるだけなんだからね。
ギュッ
石川は少し悩んだあと急に抱きついてきた。
!!!!!!
「こらっ!いってからやりなさいよ!びっくりするじゃない!!」
本気でびっくりしたわ。
「ごめんなさい・・・いって拒否されたら落ち込んじゃいますから・・・」
・・・またネガティブ思考。
私が嫌がってないってことを教えるために背中をぽんぽんってする。
口でいうのてれるでしょそんなこと。
石川は安心したのか私の肩に頭を預けてもたれてくる。
・・・相手が自分にここまで緊張を解いてるってことはうれしい。
石川のにおいって落ち着くのよね・・・それに石川の軟らかい身体が気持ちいい。
- 51 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時24分12秒
ふぅ〜
石川が安心したせいか色っぽいため息をつく。
なぜか鼓動が早まる。
「ふふふ・・・ドキドキいってますよ?」
バレてたの・・・でもいわなくてもいいじゃないの?
しかもうれしそうにアンタ・・・
「・・・・・・もういうこと聞かないわよ?」
「ごめんなさい・・・」
急に身体をかたくして抱きつく力も遠慮がちになる石川。
あっ・・・せっかくリラックスしてたのにまた落ち込んだわ。
石川の頭をぽんぽんってする。
「まともに落ち込まないでよ。
私のいい方がきついのはいまに始まったことじゃないでしょ?」
「そうですよね。生まれつきですよね。」
・・・ってアンタの一言多い性格も生まれつきでしょ?
また石川が安心したように私にもたれてるからいいかえせないじゃない。
いわれ損だわ。
石川は急に顔を上げて私を見てくる。
少し思いつめた顔で。
「なによ?」
- 52 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時25分03秒
「キスはダメですか?」
!!!!!!
・・・・・・キス?
なにいうのこの子は・・・
さんざん裕ちゃんと矢口の見てきたから?
・・・・・・・・・・・・
「・・・しちゃダメなんだ・・・」
石川は俯きながら黙ったままの私から離れて小さくつぶやく。
敬語じゃない石川にまた鼓動が早まる。
顔をあげた石川は寂しそうに笑ってる。
そんな顔しないでよ。
「そんな顔で仕事できるの?」
「大丈夫ですよ。石川さっき元気もらいましたから。」
けなげにわらってみせる石川。
弱いんだってば私はこの顔に。
お願いだからそんな顔で私を見ないで。
そんな寂しそうな顔させたくないの。
・・・キスしたらちゃんとわらってくれる?
- 53 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時25分48秒
「キスしたいの?」
「えっ?」
石川は私からいい出すとは思ってなかったみたい。
個室の壁まで石川を追いつめる。
・・・基本的に追いかけられるより追いかけるほうが好きなんだよね私は。
石川は急に態度を変えた私に驚いて固まってる。
「目とじないとしないよ?」
石川ははずかしそうに私を見たあと私の服の端っこを持って目をとじる。
相手の視線がないと遠慮なく観察できるのよね。
・・・まつげ長いねぇ。
やっぱり整った顔してるね石川って・・・
はずかしそうな顔しちゃって・・・
そっちが誘ったんでしょ?
「・・・あの?保田さ・・・」
チュッ
長く空いた時間に耐え切れずに話し出した石川のじゃまをする。
ごめん・・・私っていじめっ子かな?
そのかわりキスはやさしくするからゆるして。
ちょっとだけやわらかい感触を楽しんだあと唇をはなす。
石川はゆっくり目をあけると涙が少しこぼれた。
「あっごめん。えっと・・・その・・・ちょっと意地悪だったかな?」
- 54 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時26分39秒
石川は首を小さく振ったあとまっすぐに私の目を見てくる。
ちょっとだけ眉間にしわがよって怖いくらいに真剣な顔してる。
「なによ?」
急に石川は私の両手首をぐっと両手で握った。
ちょっと・・・逃げられないじゃないの。
・・・逃げる気はないんだけどそんなに近いと緊張するんだってば。
って誰に対するいいわけよこれ。
「石川は保田さんが好きです。」
・・・・・・わかってたけど改めていわれるとズシッとくる。
「石川の想いは重荷ですか?」
顔に出たかな?
・・・こんなときはいまの私の気持ちをはっきりいうしかないんだろうね。
「私はね・・・石川を支えてあげたいと思ってきた。ずっとね。
それはこれからもかわらないよ。」
あいまいな答え。
でもこれは本心。
考え始めたばっかりだからね。
- 55 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時27分16秒
「答えになってないですけど・・・いまはそれで我慢します。」
我慢かぁよくいえるようになったねそんなこと・・・我慢嫌いなくせに。
『答えになってない』ってとこ一言多いけどね。
「いい子だね石川。さぁ部屋に戻るわよ。」
「もぅ子ども扱いしないで下さいよ。」
あっ石川がちゃんと心からわらってる。
ずっとそんな顔してなさいよ。
ねぇ石川?私はちゃんとアンタを支えられてるかな?
石川の好きはどの種類の好きなんだろうね?
私はいま石川のこと好きだよ?
恋情かどうかわかんないけど愛情はあるよ。
ちゃんとアンタのこと大切なんだ。
おわり
- 56 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時28分00秒
- はい更新おわりです。
- 57 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時30分40秒
- 次回予告としては
安倍さん飯田さんで安倍さん視点のものです。
この前の楽屋内の話の別視点からのものになります。
矢口さんや中澤さんも視界に入ってきます。
- 58 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月15日(火)00時31分28秒
- ほいではまた。
しばらくしたら書きます。
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月15日(火)00時46分11秒
- 石川強くなったねぇ。て、いうかアライグマ本領発揮になってきたな。
やぐちゅーはもちろん、やすりかもずいぶんと進んだようでよかったよかった。
久々登場、道産子コンビ。
この二人の第3者的視点が好きなんだよな。なにげに。
さて、なっちの子犬は大きくなったのかな。
たのしみに待ってます。がんばってください。
- 60 名前:らん 投稿日:2002年01月15日(火)12時30分42秒
- やぐちゅー好きの私としては、ちぃさんの小説は外せません。
やぐちゅーを書く方は、どうしてこう皆さん、愛情に溢れているのでしょう?
これは、あの二人の人徳(?)を反映しているせいでしょうか?
ああ、やぐちゅーファンでよかった。
そんなことを思う、ちょっと痛めな中にも、温かいものを書いてくださる
ちぃさんに大感謝です。
これからも楽しませてください。
- 61 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時07分07秒
- 今日って矢口さんの誕生日ですよね。
予定外の話しのっけようかと思います。
せっかくなんで矢口さんと中澤さんの話で。
この話しはちょっと長いんですが・・・な内容なんで下げながらで。
結局とろっとろの話なんですけどね。
では。
- 62 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時07分57秒
―痛みの治しかた―<矢口>
- 63 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時08分32秒
ガタンッ
「いたっ!!!」
なんだよぅここなんでこんなにすべるんだよぉ・・・
「なんや?大丈夫?」
裕ちゃんがドアのむこうから心配そうに声をかけてくれる。
「うん。一応大丈夫。」
「一応て?」
「ひざすりむいて血が出ちゃった。」
「なんやの!ぜんぜん大丈夫ちゃうやん!ちょっとぉ戸あけ!!」
戸あけって・・・まってよ。
そりゃあさぁ・・・あがる直前だったとはいえまだスッポンポンだってば。
えっと・・・バスローブ・・・バスローブ・・・あった!
はおってすぐにカギを開けると裕ちゃんが心配そうな顔で入ってきた。
「ちょっと早いってば。」
急いでひもをくくる。
- 64 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時09分15秒
「どこすりむいたん?」
「ここ。」
バスタブにこしかけて右ひざを出す。
「うぁほんまに血ぃ出てるやん。
ティッシュ・・・ティッシュ・・・あっトイレットペーパーでええか・・・」
裕ちゃんはバスルームで右往左往してる。
「いいよぉなめとけば治るってこのくらい。」
よいしょっと。
右足をバスタブのフチにのっけてひざをなめる。
「ちょっ・・・それやめ!!」
裕ちゃんは右足を下ろさせる。
「なんでよ?ほらぁまた血が出てきてるじゃん。」
ひざに玉のようにまんまるい小さな血の滴ができあがる。
「あぁ・・・矢口?ええからアタシがふく。」
裕ちゃんはトイレットペーパーで矢口のひざをおさえる。
「ほらこうやっておさえとき。
しばらくおさえたままにしといたら血ぃとまるから大丈夫や。
アタシは部屋戻るけど矢口は血ぃとまったらおいで?」
裕ちゃんはちょっとカタイ声でいってさっさと出て行ってしまった。
- 65 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時10分12秒
なに?
怒ってるの裕ちゃん?
矢口なんか悪いことした?
すっごく心配してくれてたのに矢口がなめとけば治るとかっていったから?
うぅ・・・でも裕ちゃんそんなことじゃ怒らないよね?
・・・・・・?
部屋のほうへ行きにくいじゃん。
・・・・・・
「おぉ〜い。なにしてんの?でてこおへんのぉ矢口?」
裕ちゃんが部屋のほうから呼んでる。
いつもの裕ちゃんじゃん?
戸をちょっとだけ開けて裕ちゃんの様子をうかがう。
矢口より先にシャワーを浴びた裕ちゃんは
いまの矢口と同じバスローブ姿でイスにすわってくつろいでる。
別に怒ってるようにはみえないね。
視線を感じた裕ちゃんがふりかえる。
- 66 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時11分00秒
「矢口・・・・・・なにしてんのん?かわいいってそれ。」
裕ちゃんは目を細めていう。
ちょっと顔が赤くなってんじゃないの裕ちゃん?
でもそれってなんだよ?
戸のすきまから裕ちゃんみてるだけじゃん。
「そんな怒った顔せんでええやん。
矢口は自分で気づかへんもんなぁ・・・
そんなとこおらんではよこっちおいで?」
裕ちゃんは矢口のほうへ手を伸ばしてる。
バスルームから出て裕ちゃんのほうへ行く。
でもさっき裕ちゃん怒ってなかった?
・・・嫌われてないよね?
自然と足が重くなる。
「なんやの?アンタ人になれてへん子イヌみたいやで?」
裕ちゃんの差し出してくれてた手をキュッとにぎる。
不安で裕ちゃんの顔みれないよぉ。
「どないしたん?なに落ち込んでんの?そんな痛かったん?」
つないだ手をゆらしながら裕ちゃんが矢口を下から心配そうにのぞきこむ。
目があうのが怖くて視線をそらす。
- 67 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時11分48秒
「・・・ねぇ怒ってない?」
「へっ?なに怒ることあんねんな?」
びっくりしたような裕ちゃんの声。
やっと裕ちゃんのほうをみれる。
「だってさっき矢口おいて1人で先に行ったじゃん。」
はぁ〜
裕ちゃんがため息をつく。
「アンタなぁ・・・気づかなさすぎやで・・・
相手が男やったら何回押し倒されてるかわからんでほんま。」
!?
押し倒す?
矢口を?
「んぅ?なに顔まっかにしてんの?立ってんとここすわり。」
裕ちゃんの隣にすわる。
怒ってないんだ。
それはよかったと思うんだけど押し倒すって?
- 68 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時12分54秒
「ゆでだこか矢口は?まっかやで?」
だって裕ちゃんが変なこというから・・・
ふぅ〜
裕ちゃんが矢口の耳に息を吹きかける。
「ん・・・なにしてんだよっもぉ・・・」
「まっかになってる矢口・・・めっちゃいい。」
裕ちゃんは耳にそっと囁いてそのまま耳たぶをなめてくる。
・・・めずらしいかも。
裕ちゃん家にとまったとき以来、裕ちゃんはキス以上はしてこなかったもん。
身体が耳からの刺激に反応して熱くなりそうな感じがする。
引き返せなくなるまえに離れないと・・・
裕ちゃんをぐっと押して距離をとる。
「ダメだよ。明日もあるんだから。」
「アタシも明日ある。」
チュッ
裕ちゃんが矢口のほっぺにキスをする。
「どうしたの今日は?」
「・・・アタシがこんなんやったらおかしいか?矢口はこんな人キライ?」
裕ちゃんはちょっと真面目な不安そうな顔で聞いてくる。
バカだね裕ちゃん。
キライなわけないじゃん。
裕ちゃんの顔を両手ではさんでおでこをコツンとあてる。
「矢口は好きだよ?」
「・・・ありがとう。」
裕ちゃんは安心したように力の抜けたわらいかたをする。
- 69 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時14分27秒
今日の裕ちゃんは波がありすぎるよ?
ほんと大丈夫なの?
「ねぇ疲れてんじゃないの裕ちゃん?」
「あぁ・・・それもあんのかなぁ。今日は自分をコントロールしずらい。」
コントロールって?
いつもそんなに自分を抑えてるの?
「なんや?そんな意外なこと?
アタシが矢口を好きなんは知ってんねやろ?」
・・・そりゃあもぉ。
一回はちゃんと愛してもらったこともあるし。
そのときに裕ちゃんが矢口を好きだっていうこと痛いほどわかった。
でもだからって抑えなきゃならない理由にはなんないよ?
裕ちゃんはちょっと眉をしかめてなにかに耐えてる。
「なに我慢してんの?」
「うっ・・・まぁ・・・なんや・・・その・・・」
煮えきらない態度の裕ちゃん。目を泳がせてる。
「ほらぁはっきりしなよぉ。」
「んぅ・・・だから矢口を壊してしまわんようにやなぁ・・・」
裕ちゃんは慎重に言葉を選びながらいう。
壊すって・・・あの夢のはなし?
- 70 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時15分20秒
「アタシは矢口が大切やから・・・もしアタシ自身で矢口の心とか身体とか壊したら
自分を許せへんようになってまうやん。」
裕ちゃんが矢口のことを気づかってるってのはわかったけど
いいたいことがよくわかんない。
「裕ちゃん?矢口にわかるようにいってよ?」
裕ちゃんの顔を見上げる。
「だからそれアカンってもぉ・・・」
それって?
裕ちゃんはゆっくり矢口の手をとって
そのままひっぱって矢口の身体を抱き寄せる。
あいかわらずなにか我慢してる。
「アタシはなぁ矢口の何気ないしぐさにめちゃめちゃ惹かれるの。
だからそのたんびに自分にブレーキかけなアカンねん。」
・・・てれるじゃん。
でも
「どうしてブレーキがいるのさ?」
- 71 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時16分10秒
裕ちゃんは困った顔で矢口をみる。
「なぁ・・・それも説明せなアカン?」
ん・・・この顔かわいいかも。
ちょっと情けない顔。
「もちろん。」
「・・・アタシが矢口にハマリすぎんようにと矢口を・・・肉欲に溺れさせんようにや。」
!!!!!
・・・肉欲!!
なんだよそれ?矢口そんなエッチじゃないぞ?
「アホやな。いまとちゃうで?
アタシが自分にブレーキかけへんかったらってことやで?
そればっかりになったらいややん。」
チュッ
裕ちゃんは矢口の指先にキスをする。
「まぁ・・・アタシのほうはいまさら手遅れや・・・」
視線が絡まると裕ちゃんはやさしくわらう。
「もぅハマりすぎてんもん。」
心臓がドクドクいってる・・・耳も熱い。
そんなにストレートにいわないでよ。
「バーカ。もっとハマらせてやるんだから。」
素直になれない矢口でごめんね。
- 72 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時16分51秒
「むぅ・・・そんなに好きにさせたらアカンってほんまに。」
裕ちゃんは情けない声を出す。
もうちょっとこんな裕ちゃんみたいよぉ。
そうだっ!
ダメっていわれたことやっちゃうもんね。
今度は意識的に裕ちゃんを見上げる。
もちろん甘えた顔でね。
「裕ちゃん・・・好きだよぉ。」
裕ちゃんは一瞬息をのむ。
「そんなんして・・・知らんで?ブレーキ壊れかけてんのに。」
裕ちゃんはゆっくり息をはいてから呆れたようにいう。
あっ・・・これじゃ誘ってることになるじゃん。
いやっ違うよ・・・ちゃんと気持ちを伝えてるだけ。
・・・ほんとに?
矢口・・・期待してんじゃない?
さっきまで明日があるってくっつくのやめようとしてたくせに
いまは裕ちゃんがなにかしてくるんじゃないかって・・・
- 73 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時17分36秒
頭の中でいろいろ考えてるくせに矢口の身体は勝手に動いてる。
横から最近長く伸ばしてる裕ちゃんの髪を軽くひっぱる。
「ん?」
裕ちゃんは不思議そうな顔で矢口のほうへ身体を傾ける。
視線が絡み合う。
どうしよぅ。
裕ちゃんのブレーキを完全に壊したい。
ブレーキのない裕ちゃんをみてみたい。
チュッ
身体を伸ばして裕ちゃんにキスをする。
裕ちゃんは固まってしまった。
もぅ手遅れなんだよ矢口だって。
「裕ちゃんだからだよ?」
矢口だって裕ちゃんのブレーキを壊せばどうなるかは予想はつく。
裕ちゃんならいいんだ・・・ってゆうか裕ちゃんがいい。
これはきっと肉欲とは違う・・・はず・・・
「裕ちゃんはこの先ずっと我慢するの?もう矢口に触れないの?」
裕ちゃんはまだ固まったままだ。
きっと頭ん中でごちゃごちゃいいわけしてんだよ。
- 74 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時18分21秒
「じゃあもぉ裕ちゃんとは一緒にいてあげない。」
「・・・そんないけずゆわんといて。」
ピクッと反応する裕ちゃん。
「やぁだよー。もぅ決めたもん。」
裕ちゃんの腕の中から抜け出す。
裕ちゃんあまのじゃくだからこっちのほうが早かったね。
「そんなんゆわんといてって。」
裕ちゃんは矢口の前まで来てから矢口がどこへも行けないように
イスに閉じ込めるように覆いかぶさるようにキスをする。
でもそっと触れるだけのキス。
しばらくして唇をはなして裕ちゃんは真剣な顔で矢口をみてる。
「逃げへんの?」
はずかしいから目をみないでうなずく。
裕ちゃんはその場にへたり込む。
- 75 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時19分11秒
「ごめんなぁ・・・裕ちゃんが臆病やから矢口にそこまでゆわしてしまうんやな。」
裕ちゃんのほうをみると泣きそうな顔をしてた。
「好きやねんアンタが。好きすぎて自分からよう手ぇだせへんくらい好きやの。」
辛そうに言葉を絞り出す裕ちゃん。
胸が痛い。
裕ちゃんの胸もきっと痛いんだ。
たぶん・・・きっと・・・この痛みをなくす方法しってるよ矢口。
チュッ
ひざの前にへたり込む裕ちゃんのおでこにキスをする。
「いいんだよ?我慢しなくても。キライになんてならないよ矢口は。」
裕ちゃんは小さく首を横に振る。
・・・やっぱりまだちゃんと伝わってないような気がする。
「ねぇ裕ちゃん?いいかげん怒るよ?矢口は誰が好きっていった?」
「・・・アタシ。」
裕ちゃんは矢口をみあげながら自信なさげにいう。
・・・なんだ一応わかってんじゃん。
「矢口がいいっていってんだよ?我慢したら損だよ?」
裕ちゃんのほっぺをなでながら裕ちゃんの目をのぞきこむ。
「矢口だって好きなんだよ?・・・負けないくらい好きなんだからね。」
- 76 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時20分16秒
裕ちゃんは目をふせる。
・・・反応なしかよ?!
あっ?
なでてた指がぬれてる・・・泣いてるの裕ちゃん?
「裕ちゃん?」
「なんでもない。」
裕ちゃんは下を向いたまま目をこすってる。
「・・・またやってしもた・・・はぁ〜ほんま情けない。」
裕ちゃんは腕に矢口の両足を抱きしめてひざにコツンとおでこをあてる。
そのまま安心したようにほっぺをひざにすりよせる。
ネコっぽいよ裕ちゃん。
「ん?これ血ぃついてる。押さえときゆうたのに押さえとかへんかったやろ?」
・・・だって裕ちゃんが怒ってるかどうか気になって
それどころじゃなかったんだもん。
裕ちゃんは矢口のバスローブのすそを右だけまくる。
右ひざの血は止まってたけど乾いた血のあとがけっこう大きく残ってた。
「あと残んないよね?これくらいなら。」
「ん・・・あぁ・・・残らんのとちゃう?」
上の空で答える裕ちゃん。
- 77 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時21分08秒
?
なに?
ぺろっ
裕ちゃんが矢口のひざをなめる。
ビクッと足が伸びそうになる。
「ちょっ・・・ゆぅ・・・」
裕ちゃんは1回でやめずについてる血のあとをなめつづける。
「こそばいって。」
頭を少し押しもどすと素直にはなれる裕ちゃん。
でもおもちゃを取り上げられた子供みたいな顔をしてる。
「いいん?」
裕ちゃんは不安そうな顔で聞いてくる。
そんな顔しないでよ。
「いいよ裕ちゃん。」
ふぅ〜
安心したようにため息をつく裕ちゃん。
- 78 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時21分51秒
・・・いいっていったけどやっぱり脱ぐのはずかしいぃよぉ
矢口を見上げてる裕ちゃんと目があう。
裕ちゃんは矢口の唇を指でなぞる。
「はずかしかったら脱がんでええよ?着たままのがかわいいもん。」
・・・そういえばこの前もTシャツきたままだったよね。
なにげに好きなんだね裕ちゃんこういうの。
そう思うとこのカッコでもそうとうはずかしい。
あつっ・・・たぶん耳まで赤くなってんだ。
この・・・エロ裕子。
でもこんな裕ちゃんが好きなら矢口もいっしょなのかな。
裕ちゃんは矢口の内腿を微妙なタッチでなでる。
いったりきたりする動きに合わせてときおり背中をなにかが駆け上がってく感じがする。
身体の力が抜けていく。
- 79 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時22分37秒
「ふぅ・・・・・・」
声もれちゃった。
声に気づいた裕ちゃんは矢口をみて満足げにわらう。
「かわいい・・・矢口。」
チュッ
裕ちゃんはひざ立ちになって矢口の唇にキスをする。
「ちっちゃい声はええけど・・・大きい声出したら隣の人に聞こえんで。
ええか・・・がんばって我慢しぃや?」
・・・そうだよ。
声きかれたらはずかしくて顔みれないじゃん。
なにうれしそうにわらってんだよ裕ちゃん。
「ん?なににらんでんの?矢口が大きい声ださんかったらええだけやで?」
・・・どうやっても裕ちゃんには聞かれちゃうんだよね。
ってかもぅ聞かれちゃったけど。
- 80 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時23分24秒
「すねてんの?」
裕ちゃんは矢口のアゴに手をそえて少しあげる。
「つやつや光ってんなぁ矢口の唇は。欲しくなんねんなぁコレが。」
裕ちゃんは顔を少ししかめる。
まぁた・・・我慢するなっての。
チュッ
裕ちゃんに投げキス。
「うぅ・・・アホ。」
裕ちゃんは矢口の唇を奪う。
首のうしろに裕ちゃんの手が回ってきてうなじを刺激する。
裕ちゃんの指が矢口の髪をくしゃっとする。
背中に鳥肌が立つのを感じ息をのんで首をすくめると
裕ちゃんの舌が口の中に入ってきた。
- 81 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時24分32秒
「・・・んっ・・・うん・・・」
口内を刺激されるたびに胸が締め付けられるような甘い痺れが広がる。
イスの背もたれに身体を押し付けられ、裕ちゃんの身体の重みを感じる。
なにもかもが前とちがう。
裕ちゃんは荒っぽく矢口の舌を絡めとる。
「んっ・・・ふっ・・・」
息がしずらくて苦しいんだけどその分甘い痺れは強く感じる。
裕ちゃんの舌とすれる瞬間ふわっと身体の力が抜けそうになる。
身体がどんどん敏感になってくる。
いつのまにか裕ちゃんに抱きついてた。
腕を裕ちゃんの背中にまわしひざで身体をはさみこむ。
しがみついとかないと自分がどこかへいっちゃいそうに思えて怖かった。
できるだけ裕ちゃんにくっつきたいって思いが身体を支配してる。
裕ちゃんはバスローブから出てる矢口の太腿をなでながら舌に軽く歯をたてる。
身体がビクッとなる。
あ・・・矢口の身体はちゃんと裕ちゃんの愛撫をおぼえてるんだ。
あの気持ちをおぼえてる。
身体の奥のほうから熱いものがくる。
「うんっ」
急に舌をすわれてしがみつく力が抜けてしまう。
- 82 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時25分22秒
「なんや?もうくたってなってんのか?」
裕ちゃんが唇をはなしてちょっと意地悪そうにいう。
目を開けると裕ちゃんがすぐ近くにいる。
頭がぼーっとしててはっきりしない。
裕ちゃんのほっぺを触ろうと手を伸ばしたのに届かなかった。
あれ?おかしいなぁ?
「ここやで?」
裕ちゃんは心配そうに矢口の手をとって自分のほっぺにあてる。
裕ちゃんが焦らすからいけないんだよ?
空腹にあつあつのご飯はとんでもなくおいしいんだから。
- 83 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時26分20秒
「大丈夫か?」
答えずに裕ちゃんのほっぺをつねる。
「いてっ!!」
・・・ふぅ〜んまだ力のこってんだ。じゃあ大丈夫かな。
「なにすんのアンタほんま・・・やっぱりブレーキあったほうがええんちゃうん?」
裕ちゃんはバツの悪そうな顔でいう。
またそれ?
もぉ〜
「矢口は・・・たまにブレーキをはずしてくれたほうがいい。」
つねったあとをなでると裕ちゃんはくすぐったそうに目を細める。
かわいいねぇ裕ちゃん。
「まだいいよ?」
裕ちゃんは細めてた目を丸くする。
「いいよ・・・裕ちゃんの好きにして。」
さっきと別の意味で裕ちゃんの目が細くなる。
ネコの目みたいにコロコロかわるんだね裕ちゃんの目。
- 84 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時27分57秒
「知らんで?死にそうになっても。」
もぉまたおどしてるよ。
こっちはカクゴあるっての。
「殺してみせてよ?」
裕ちゃんがこんなに矢口のこと気にしてくれるのはうれしいけど
ちょっとぐらいいいじゃんかよ。
「ギュ〜ッ」
裕ちゃんが冗談っぽくゆるく矢口の首をしめる。
「ぐえっ・・・なにすんだよっ。」
裕ちゃんはわらいながら手を下へ滑らせ矢口のバスローブの
胸の前をちょっとだけはだけて少しだけ身を引いて矢口をながめる。
「かわええなぁ・・・」
裕ちゃんはでれっとしながら矢口を誉めてくれる。
やっぱり裕ちゃんってエロオヤジはいってるよね。
矢口が手で露出した肌をかくすと裕ちゃんがムッとした顔をする。
裕ちゃんは左手で矢口の両手首をつかんで
頭の上にもっていってそのままイスに押し付ける。
- 85 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時28分57秒
あ・・・ダメだよ。
このカッコものすごくはずかしい。
手を固定されると身体も自由に動かせないじゃん。
裕ちゃんは右手でバスローブにさらにはだけて矢口の胸をあらわにする。
「あぁ・・・ちょっとこれすっごいいやらしいながめやなぁ。」
「もぉ・・・別に思ってもいいけど口に出さないでよぉ。」
はずかしくて裕ちゃんの顔みれない。
身体全体が赤くなってんじゃないかって思えるほどあつい。
どんな風に映ってんだろ矢口の姿。
「ぁっ・・・」
裕ちゃんが指で矢口の胸の先をつつく。
「だんだん大人っぽい身体になってきてるよなぁ矢口・・・反応もええし。」
チュッ
裕ちゃんは矢口の露出した鎖骨あたりの肌をぺろっとなめてからキスをする。
背中に鳥肌が立つような感覚がする。
- 86 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時29分50秒
「我慢すんねんで?」
裕ちゃんは矢口の耳に囁いてから唇を矢口の身体の上に滑らせる。
「っひゃぁ・・・」
胸の先をやわらかい感触がおそう。
裕ちゃんは矢口の手を離して両手でも矢口の身体を刺激する。
なにがどうなってるのかはっきり理解できるほど冷静じゃいられない。
「あっ・・・はぁ・・・ゆぅちゃ・・・・・・」
抑えられないよぉ・・・我慢なんてできないってば。
裕ちゃんの髪に指を絡める。
ふつう胸への刺激だけでこんななるものなの?
矢口おかしくない?
だってエロいマンガとかじゃこんなのまだまだはじめじゃん。
「っぁん・・・」
裕ちゃんが軽く歯をたてる。
身体をなにかが走り抜けて奥からなにかがくる。
自分の呼吸が浅くなってるのがわかる。
どうしよぉ・・・前のときより気持ちいい。
声だしちゃダメなのに・・・
- 87 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時30分43秒
人の気も知らないで裕ちゃんの手が身体の別の場所に移動し始める。
「っ・・・ん」
裕ちゃんは右手を下に滑らせたあと内腿をなでる。
「ダメっ・・・大きな声出ちゃうよぉ・・・絶対。」
「アタシはかまへんよ?」
裕ちゃんが矢口の顔を覗き込みながらいじわるそうにいう。
そんなぁ・・・いつもならもっとやさしいのにぃ。
ブレーキってそんなとこにもきいてるの?
裕ちゃんは首筋をなめながら指を矢口の一番敏感なところへ向かわせる。
「・・・んっ・・・ダメだって・・・」
矢口がもっと前のキスあたりから濡れはじめてたことバレちゃうよぉ。
「んっ・・・」
裕ちゃんの指が一瞬だけ触れてはなれる。
- 88 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時31分26秒
「えっ?こんななってんの矢口?」
裕ちゃんが矢口の顔みてるのがわかる。
腕を交差させて自分の顔を隠す。
はずかしくって目あわせてなんかいられない。
「ふ〜ん・・・いやらしい子。」
裕ちゃんは矢口の耳に囁いて指でさっきの場所を探り当て動かし始める。
「ぁんっ・・・ゆぅちゃんの・・・せいなのにぃ・・・」
「そやなぁ・・・全部アタシのせいや。」
腰をビクッと引いてしまう。
でも裕ちゃんは逃げることをゆるしてくれない。
どんどん下半身に甘い痺れが広がってくる。
「ぁんっ・・・ダメ・・・っ・・・ぅん・・・っ・・・」
吐息がそのまま声になりそうなのを必死でこらえる。
キスで声を抑えてくれたらいいのに・・・
- 89 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時32分03秒
ふと思いついたように裕ちゃんは顔をかくす矢口の手をどけて
首筋や鎖骨をなめて矢口の反応をみる。
「・・・ぁんっ・・・もぉ・・・」
なんだよっ声を出させんなよぉ・・・
上半身と下半身を同時に刺激されて違った快感が混ざり合ってその強さを増す。
それは唯一の出口であるのどから声となって外へ出ようとする。
その声を我慢すると身体の中で快感の渦がどんどんふくれあがる。
「あっ・・・ぁんっ・・・はぁ・・・もぅむりっ・・・むりだよぉ!!」
ちょっと高くて媚を含んでる。
いつもの矢口の声じゃない・・・こんな声聞かれたくないのに。
- 90 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時32分49秒
「んっなにがや?」
「声・・・でちゃう・・・っ・・・」
「・・・その声好き。もっと聞かせぇや。」
好きなんていわないでよぉ。
矢口は誉められるの好きなんだから声が止まらなくなっちゃうよぉ。
「・・・ばかっ・・・はぁっ・・・」
裕ちゃんの頭を胸に抱きしめる。
はじめ軽い眩暈のように感じた快感の渦は
どんどん大きくなって声に出すだけじゃもう追いつかなくなってくる。
胸の奥がキューっとなって少しずつ頭の中が白くなっていく。
「まだ終わりちゃうで?」
裕ちゃんの声が聞こえる。
終わりじゃない・・・?
裕ちゃんはもう目を開ける気力のない矢口の唇にキスをして舌を絡める。
悪いけどもう反応できないよ矢口は・・・
そう思っててもやっぱり身体はピクッと動く。
「ふぅ・・・んっ・・・ぅん・・・」
もれる声はまたかってに誘うように甘い声になる。
- 91 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時33分37秒
裕ちゃんは唇を少しずつ動かして矢口の身体をだんだん下に降りていく。
このまま行けば・・・
「ちょっ・・・なにすんの?」
もう声には力が入んない。
重いまぶたを無理やり開いて裕ちゃんの様子をみる。
「知ってるくせに。」
裕ちゃんは矢口の顔をみて楽しそうにわらう。
・・・やっぱり?
ひざを閉じようとしても裕ちゃんの身体がじゃまで閉じれない。
「はずかしいよぉ裕ちゃん。」
「ん・・・でもそれがよかったりするみたいやで?矢口の身体は。」
裕ちゃんは矢口のひざの間にしゃがみ込んで内腿をなでる。
「あんっ・・・ちょっ・・・ダメっ・・・」
身体がものすごく敏感になってて裕ちゃんのどんな愛撫にもかってにこたえてしまう。
身体の奥から溢れ出すのがわかる。
たぶん裕ちゃんにもバレてる。
- 92 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時34分28秒
「正直やなぁ矢口の身体は。」
「ひぁ・・・なにっ・・・んぁあ・・・」
突然身体に強い痺れを感じると同時にピチャッピチャッという水音が耳に入る。
みおろすと裕ちゃんの頭が矢口のひざの間で動いてる。
いままでで一番感じる刺激と羞恥をあおる水音と光景。
裕ちゃんがなにしてるのかがわかるとはずかしくて手で顔を覆ってしまう。
・・・もうなにがなんだかわかんないよぉ。
どこがどう気持ちいいとかもぉそんなことどうでもいい。
気持ちよくて頭おかしくなりそう・・・
裕ちゃんの舌が気持ちいいところを知りつくしてるように動く。
矢口の腰がかってに・・・
- 93 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時35分07秒
「はぁん・・・んっ・・・」
裕ちゃんが矢口の身体の芯を吸い上げる。
一瞬意識が薄れかける。
もうダメ・・・矢口の身体のどんな部分だって矢口の思うとおりになんて動いてくれない。
裕ちゃんに勝手に動かされるんだ。
息が浅くはやくなりすぎてもう息が止まりそう。
裕ちゃんが軽く歯をたてる。
「・・・うんっ・・・裕ちゃんのバカァ!!」
大きくなった渦が矢口の中ではじけるのがわかった。
すとんと意識が途切れた。
- 94 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時35分59秒
「好きやで・・・矢口。」
裕ちゃんの声が聞こえたような気がする。
唇にはやわらかい感触。
ゆっくりと頭がはっきりしてくる。
頭をなでられてる。
目を開けると裕ちゃんはやさしくわらってる。
「おっ起きたか?」
矢口は裕ちゃんのひざの上に横抱きにされて裕ちゃんにもたれかかってた。
裕ちゃんの肩に顔をすりよせる。
「はぁ・・・裕ちゃん好き・・・」
吐息といっしょに想いが声になって出てしまう。
「ありがとう・・・。
さぁてともう寝るか?ええ仕事するには十分な睡眠が大切やろ?」
- 95 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時36分41秒
「裕ちゃん・・・ベットまでつれてってよ。」
「なんやあまえんぼさんやなぁ?」
「いいじゃんかよぉ。」
「ええよ。ちゃんとつかまっときや?」
裕ちゃんの首に両手をまわしていわれたとおりにしがみつくと
矢口をお姫様抱っこで運んでくれる。
なんかねぇこのふわふわした感じがいいんだよねぇ。
「なんでこんなかわいいんやろうなぁ?
矢口がこのサイズでよかった・・・アタシでも運べる。」
矢口も思う。運んでもらえるのは矢口が小さいから。
身体が大きいほうじゃない裕ちゃんでも運べるサイズ。
小さい体に感謝する。
裕ちゃんはベットに矢口を下ろす。
- 96 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時37分21秒
「ほら・・・はよかしやそれ。」
矢口ははずかしいから布団にもぐりこんでからバスローブを脱いで裕ちゃんにわたす。
裕ちゃんは部屋の明りを落としてから薄明かりの中でバスローブをするっと脱ぐ。
近くのイスに2つともかける。
いつみてもドキドキする。
薄明かりの中でバスローブを脱ぐ裕ちゃんって
ものすごく色っぽくてなんともいえない雰囲気があるだよね。
「あっまたみとったんか?もぉいやらしい子。」
裕ちゃんは笑いながらベットに入ってくる。
いつものようにうで枕をしてくれる。
こうしてるとさっきのことがうそみたいに思える。
- 97 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時37分57秒
「やぐちのからだあったかいなぁ。」
裕ちゃんが小さい子みたいに間延びした声でいう。
・・・そうだね。
裕ちゃんが大人と子供の面を上手く使い分けてくれるから
あんなことがあっても2人はいつも通りに戻れるんだよね。
「ありがとう裕ちゃん。」
「ん?なにが?」
不思議そうな顔をしてる。
「おやすみ。はやく寝なよ?」
「ん?うん。おやすみやぐち。」
チュッ
裕ちゃんはおやすみのキスをしたあと矢口を抱きしめたまま目を閉じてしまう。
- 98 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時38分30秒
素直な裕ちゃん。
実はもう眠たかったんでしょ?
それなのに矢口が起きるの待っててくれてたんだよね?
思ったとおりすぐに寝息が聞こえてきた。
・・・かわいい顔しちゃって。
矢口にあんなことするくせに。
知らないだろうけど裕ちゃんと同じように矢口も手遅れなんだよ?
裕ちゃんばっかりじゃないよ?
矢口もなんだよ。
裕ちゃんだけ痛いんじゃないんだって教えてあげたら
裕ちゃんの痛みはましになるんじゃない?
矢口だけができる治療。
また痛くなったらしてあげるね。
おわり
- 99 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時39分24秒
- はいっ更新終了です。
- 100 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時41分34秒
- 本当は話の筋からいって予告どおりのほうが話はスムーズに進むんやけどね。
こんどこそこの前の次回予告どおりです。
- 101 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月20日(日)21時43分05秒
- この話しは番外編的な感じで。
最後に矢口さん誕生日おめでたいです。
- 102 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月20日(日)21時48分15秒
- リアルタイムで読んでしまいました。
ちぃさんのやぐちゅー最高!
矢口の誕生日記念ってことで、さらに最高!
今日の裕ちゃんのANNSで矢口の誕生日に触れてくれますように。。。
- 103 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)01時22分12秒
- ちぃさんありがとう!!
姐さんラジオで「私の矢口が誕生日」っていってましたね。
石川の話も(w
ここのやぐちゅーって愛がめっちゃ感じれていいです。
- 104 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)01時23分24秒
- すいません。あげちゃいました。
- 105 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月25日(金)18時06分18秒
- ちぃさんの作品は愛が一杯
だから大好き(w
- 106 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月27日(日)07時42分55秒
- メインがやぐちゅ〜なのはわかってますが、
私は秘かにここのりかけいに注目。
中々進まないけどお互い好きであり、大事に想いあってる...
う〜ん、ディープ。でも少しずつ二人の心が触れ合ってきて...
だんだんと核心に...つづきが楽しみなのです。
- 107 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時26分40秒
- 楽しみにしていただいてるとうれしいもんです。
うちの保田さんはじれったいくらいに慎重な保田さんですからね。
では延ばしてしまってた安倍さんと飯田さんのお話です。
- 108 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時27分14秒
―心の向き―<安倍>
- 109 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時27分57秒
あっタンポポかえってきた。
ふぅ・・・中学生の集まりに入ってるのって楽しいけどちょっと疲れちゃうね。
矢口と石川は裕ちゃんと圭ちゃんのとこへ直行。
加護は中学生の輪の中へ直行。
圭織は輪を抜けたなっちのところへ来てくれた。
「あっもぉ人前でされるの嫌だっていったじゃん。」
キスされた矢口が裕ちゃんにてれながら怒ってる。
「・・・ごめんって矢口。」
すぐに裕ちゃんは矢口の頬をなでながらすまなそうな顔で謝る。
「へぇ裕ちゃん素直なんだね。」
圭織がおかしそうにいう。
そうだよねぇ矢口にはとことん弱いみたいだね裕ちゃん。
「人前じゃなかったらいいんだね矢口。」
圭ちゃんが矢口に突っ込みを入れてる。
矢口もしまったって顔してる。
- 110 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時28分29秒
んっ?
「そういえばさぁ裕ちゃん最近あんまりキスしないよね。」
裕ちゃんが矢口の顔見ててれてる。
だってね矢口すごくうれしそうな顔してんだもん。
そうなんだ裕ちゃん・・・矢口だけにしたんだね。
裕ちゃんはみんなの視線から矢口を隠した。
そういうところすごくやさしいと思うよ裕ちゃん。
「だってアタシ矢口好きやもん。」
裕ちゃんは胸を張って宣言する。
「「「「「知ってる。」」」」」
声そろっちゃった。新メンバー以外のね。
「あっそう・・・知ってるよなぁさすがに。」
裕ちゃんは自分のほっぺを手でなでて赤くなった顔を慌てて戻そうとしてる。
「だって隠してなかったっしょ裕ちゃん。」
「・・・うん。」
そのあと矢口が裕ちゃんにちょっかいを出してた。
- 111 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時29分08秒
「いやぁあっついねぇほんと・・・」
「なっち?」
「なぁに?」
「裕ちゃんにキスされなくて寂しいの?」
・・・うっ・・・まぁちょこっとね。
圭織は表情でそれを読み取ったのかなんかうなずいてる。
「じゃあさ・・・圭織がしよっか?」
「ほぇ?」
圭織の長い髪がなっちのほっぺをさらっとなでたと思ったら
唇にぷるっとやわらかい感触。
あまりにもさりげなくて誰にも気付かれなかったし
圭織がわざとそうしたのかわかんないけど音さえもしなかった。
「あれっ?びっくりした?」
圭織はいつもと変わってない。
ちょっと悔しくて圭織のひざをぺちぺちたたく。
「そりゃびっくりするっしょ?」
なっちドキッとしちゃったよ。
「これで寂しくない?」
- 112 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時29分52秒
・・・まぁね。でも変な感じ。
裕ちゃんの唇と圭織の唇って感触が違うね。
なんでだろ?
ぷにっ
圭織の唇を指で押してみる。
「あっやっぱり。」
「なに?」
圭織が不思議そうな顔をする。
「圭織のが弾力性ある。」
圭織の唇ってちょっと厚いからね。
「それっていいこと?」
「なっちにはいいことだねぇ。」
「じゃあいい。」
圭織はわらってる。
- 113 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時30分39秒
「石川!時間あるから圭坊つれてトイレいってき!」
「はいっ!」
「はいじゃないでしょアンタっ!!」
・・・・・・
なんかさわがしいね。
なにやってんだろ?
・・・・・・
「いよっ!!暴走特急石川っ!!」
「石川いってまいりますっ!!」
圭ちゃんは引きずられて楽屋からでてった。
・・・裕ちゃんなりのおせっかいなんだろうね。
大丈夫なのかなぁ?
まぁ圭ちゃんだし大丈夫かなぁ。
「アライグマが暴れてる。」
圭織がポツリとつぶやく。
「うぁ暴れてんだ。大変だね日本犬。」
- 114 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時31分16秒
・・・この話になると裕ちゃんと矢口が気になるんだよねぇ。
最近の2人なんかまえと違う感じがするんだ。
そこんとこどうなの圭織?
「オオカミはどうしてる?」
圭織がチラッと裕ちゃんと矢口のほうを見る。
2人はにっこにこで向かい合ってすわってる。
とろっとろの顔。
「なんかねぇ寝ちゃってる。お腹いっぱいって感じ?」
矢口的には大満足ってこと?
「でもまたすぐに起きるんだよ。」
圭織が自信ありげにいう。
「どして?」
「なんかねぇいつも飢えてるの。」
ははは・・・まさにオオカミだねぇ矢口。
「クロヒョウは?」
「ソワソワしてるよ。」
圭織はおかしそうに目を細めてわらう。
ほんとに目に見えてんだね。
裕ちゃんはお腹いっぱいじゃないんだ?
足りてないってことかな?
- 115 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時31分59秒
「なっちの子イヌもソワソワしてるよ?」
?!
えっ?
なっちも足りないの?
なにが?
圭織の唇に目がいく。
・・・・・・そうなの?
足りないの圭織の・・・
・・・そうなんだ?
・・・・・・
「なっちの目もソワソワしてるよ?どしたの?」
圭織がなっちを覗き込む。
いやっダメ・・・いまなっちを見ないで圭織。
「顔赤いよ?なっち?」
おかまいなしに圭織はなっちのほっぺを触ってくる。
ひんやり冷たくて大きな手。
気持ちいいけどいまなっちに触っちゃダメだってば。
どんどん熱くなるのがわかる。
「裕ちゃん!なっちが熱いんだけど!」
ダメだって人よばないで。
矢口とかにだったらすぐにバレるんだから。
- 116 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時33分01秒
矢口と目があった。
もぉいいっ!!どうせバレるんならこの状況からなっちをたすけてよぉ!!
矢口はちゃんと理解してくれた。
「なっちのことは矢口に任せといて。大丈夫だよ。」
矢口は裕ちゃんや周りのみんなにいって
裕ちゃんの隣からぴょんっと飛び出してなっちのところまで来てくれた。
「ほらっ圭織は裕ちゃんのとこいってて?」
「・・・うん。なっちほんとに大丈夫?」
うんうんって何回もうなずく。
だからいまなっちを覗き込まないで。
圭織は心配そうにしながら裕ちゃんのところへ行く。
- 117 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時33分45秒
「どうしたの急に?いままで何ともなかったのにさぁ?」
矢口は人に聞かれてもいいように具体的にはいわないでくれる。
「なっちにもわかんないよぉ」
「まぁ一緒にいるあいだに気付ける人を尊敬するけどね矢口は。」
矢口が何とかなっちを落ち着かせようとしてくれてるのがわかる。
「はぁ急に来ちゃったよぉ。どうしよぅ。」
まったく意識してなかったっといえば嘘かなぁ。
なっちが泣くからってなっちが裕ちゃんを好きだったこと
なっちに教えないでいてくれたって知ったとき圭織のあったかさが身にしみた。
ほんとに胸があったくなるくらいに。
それがすごくうれしかったんだよなっちは。
だからもう圭織に苦しい思いをさせたくなくて。
でもこんな感情じゃなかったはず。
「ああぁ・・・もぅなんだろ?なんでこうなったんだろ?
なっちもぉ苦しい思いしたくないのに・・・」
思わず足をバタバタさせる。
- 118 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時34分34秒
「ちょっとなっち落ち着きなって。苦しい思いさせる人じゃないじゃん?」
・・・確かになっちが泣くからって黙っててくれる人だもんね。
「理解に苦しむ人だけどね。」
矢口がわらっていう。
・・・確かにね。
「あっ・・・やっとわらった。矢口が思うになっちが一番わかってると思うよ。
いつもなっちが一番はやくいいたいこと理解してるじゃん。
アレはすごいと思うよ。」
そうなんだよ。
圭織って感情が先に走り出しちゃったら上手く言葉にできない人だから
いままで苦労してきたんだもんね。
なっちは大体わかるんだ。
圭織がなんで泣いてるのかとかがね。
「だから大丈夫だよ。なっちは大丈夫。いつも通りに接することできるよ。
いままでよりちょっとドキドキするけどね。これから毎日楽しいよ?」
矢口が怖がってるなっちの気持ちを前向きにしてくれる。
矢口にいわれると大丈夫なような気がしてくる。
「んぅ〜楽しくなる?」
「なるよ。あぁもぉ世話の焼けるお姉ちゃんだねなっちは。」
矢口が頭をぽんぽんってしてくれる。
やさしいね矢口は・・・こりゃ裕ちゃんも惚れるって。
裕ちゃんも大丈夫だよってしてもらわなきゃダメなときがあるもんね。
- 119 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時35分08秒
「いやぁいつもお世話になっております。」
矢口にぺこりと頭を下げる。
「よぉ〜し・・・なっち復活っ!!!」
立ち上がってこぶしを突き上げて叫ぶ。
「おっ!なっちもう治ったんか?」
裕ちゃんが圭織と一緒になっちのとこへ来て頭をなでてくれる。
「あんまり心配させなや?世話の焼ける子やなほんま。」
その口調がゆっくりでやさしい。
矢口と顔を見合わせる。
「2人して同じこといってるよ。」
矢口はうれしそう。
「なんやなっち。矢口にもゆわれたんか?」
- 120 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時35分47秒
「いいなぁ・・・圭織も世話やかれたいよぉ。」
圭織がちょっとだけすねてる。
圭織も辻とかの前じゃお姉さんやってるけど裕ちゃんの前じゃ子供だもんね。
そこはなっちとかわらない。なんか安心する。
矢口がチラッとなっちを見る。
「なっちに焼いてもらったらいいじゃん。」
「おっ?なっち頑張っちゃうよ?」
満面の笑みで圭織にいう。
「あっ?」
圭織が自分の胸をトントンしてる。
「ん?また育ったの?」
「うん。」
圭織はうれしそうに・・・少し誇らしげにうなずく。
- 121 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時36分24秒
「なんや?」
裕ちゃんと矢口が不思議そうにしてる。
「えっとねぇ・・・ここに樹があるの。それがね大きく育つの。」
圭織それじゃ絶対にわかんないよ。
裕ちゃんと矢口はわかるの?って顔でなっちを見る。
「わかっちゃうんだよねぇこれが。」
圭織に全部教えてもらったんだけどね。
「なんだよ。心配して損した。」
矢口が呆れ顔でいったあと目を細めてわらう。
それは矢口がわざとぼやいて見せた証拠。
ごめんね矢口心配させて。
でもいま平気なのは矢口のおかげなんだよ。
- 122 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時36分58秒
「石川ただいま帰りましたぁ〜。」
あっかるい石川の声。
圭ちゃんはムスッとした顔で帰ってきた。
「あっ日本犬の負けっしょ?」
「そうみたい。アライグマには勝てなかったねやっぱり。」
「矢口ぃ・・・圭織が2人いるぅ。」
裕ちゃんが矢口に抱きついてる。
「裕ちゃんべつに理由は何でもいいんでしょ?矢口にくっつければ。」
珍しく圭織が冷静に突っ込んでる。
「あったりぃ〜。」
裕ちゃんに抱きつかれたまま矢口はなっちの肩をぽんぽんって叩いた。
「なっちは大丈夫だよ。」
矢口の言葉がなっちを強くする。
ほんとよくできた妹だよ。
ありがとね。
こんど矢口が困ってたら絶対にお姉ちゃんが助けてあげるよ。
頼りないお姉ちゃんだけどね。
おわり
- 123 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時37分34秒
- あと飯田さんの独り言をのっけます。
- 124 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時38分10秒
―交信記録―<飯田>
- 125 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時38分46秒
圭織の気のせいかな?
なっちのイヌこっち向いてることない?
でもまだわかんないね・・・
前からなっちの頭なでたりしたとき、なっちのイヌがしっぽを振るのは知ってた。
でもそれはずっと前からそうだった。
なっちのイヌが裕ちゃんを見てたときからね。
なっちのイヌってかわいいかったからよくなっちの頭をなでてた。
みんなの心の中にいる動物たちがうれしそうにすると圭織もうれしくなるんだもん。
娘。に入ったとき圭織の樹はまだ小さかったんだぁ。
でもね気がついたらおおきくなってたの。
たぶん栄養はねみんなの笑顔なんだよ。
娘。のメンバーとか見に来てくれる人たちとか応援してくれる人たちのね。
なっちはほんとによくわらうんだ。
だから圭織の樹に一番多く栄養をくれてるのはなっちなんだよ。
一番長く一緒にいるせいもあるんだろうけどね。
- 126 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時39分18秒
なっちのイヌいなくなっちゃヤダって思った。
圭織はもうイヌがいなくなったなっちを見たくない。
なっちがわらわなくなったとき圭織の樹はどうなるの?
だってね・・・圭織はなっちがわらってると安心するんだ。
まだ圭織の樹は育つんだって・・・
おっきな樹になってみんなを支えられるって・・・
だからねなっちにはわらってて欲しい。
幸せになってもらいたいんだ。
おわり
- 127 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時40分03秒
- はいっ。
今日の更新はここまでにしときます。
- 128 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時41分18秒
- 次回予告としましては、
ミニモニ。でのお話にしようと思います。
視点は珍しく加護さんで。
- 129 名前:ちぃ 投稿日:2002年01月28日(月)01時43分36秒
- 共通点がないと書きにくいんですよ。
私は、A型の関西人なんでどっかが一致する視点になってしまいます。
では今度は2月にはいってから。
- 130 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月28日(月)12時45分32秒
- いっつも楽しみに読んでるっす。何でこんなに萌えるんだろ、て感じで。
そして圭織の樹や犬の話が好きです。見てると例えば新メンだったら何何だろ、て感じで。
ミニモニの話も楽しみにしてます!
- 131 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月29日(火)14時40分56秒
- とろっとろの笑顔、おなかいっぱいで寝ちゃっている狼
なんかいい。
- 132 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時19分08秒
- 復活してますね。
一生懸命なおしてくださった管理者の方に感謝です。
では加護さんの話しいきます。
- 133 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時20分48秒
―独り占め―<加護>
- 134 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時21分33秒
「・・・・・・ぅちゃ・・・・・・」
?
振り返ると机にべたっと突っ伏して寝てる矢口さん。
矢口さん寝言か?
ミニモニ。のリーダーって大変なんかなぁやっぱり・・・
あ?めっちゃにやけてるやん。
心配してそんしたわ。
のののほうをみるとお菓子の袋をだかまえてもりもり食べてる。
ちょっとまてアレってあとでうちが食べよ思ってたやつちゃうん!
- 135 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時22分19秒
「のの・・・そんな食べたらアカンで?」
「なんで?」
食べてる手を止めて不思議そうにしてるのの。
『なんで?』やて?
決まってるやんそんなこと。
「うちの分なくなるやんか。」
「えぇ〜?あいぼんも食べるの?」
はぁ〜なにゆうてんねん!!
「なんやねん。うちが食べたらアカンのか?」
「・・・コレおいしいもん。」
ののが返事に困ってからぼそっとゆう。
「おいしいんやったら食べるに決まってるやん。」
「えぇ〜!!!」
ののがお菓子の袋を背中に隠してしまう。
「あぁ〜もぉなんでくれへんねんなぁ!!」
んぁ〜もぉムカツク!
力では負けるけど人にはゆずれへん物とゆずれへん時があるんや!
くれへんねやったら奪ってやる!
ののにつめよって背中にまわったお菓子の袋に手をかける。
でも簡単に離したりはしてくれへん。
「ケンカはダメデス。」
ミカちゃんが止めに入る。
でもミカちゃんがあいだに入ってる隙にののがお菓子をどんどん口にほりこむ。
「あぁ〜ののぉズルイでぇ〜!!!」
- 136 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時23分26秒
「うっさいよ!!お前らいいかげんにしろよぉ!!!!」
あっ矢口さんがキレてる。
部屋がシーンとなる。
「・・・んだよ。人がせっかくいい夢見てたのに・・・」
ぶつぶつゆうてる矢口さん。
「ったく・・・辻?おやつは分けて食べなよ。
おいしかったらみんなで分けてみんなでおいしく食べる。
加護もそうしな?独り占めは良くない。わかった?」
「「は〜い。」」
なんでうちまで怒られてんの?
まぁええコレでお菓子は手に入る。
「わかったら辻・・・そのお菓子矢口にもよこしなさい。」
ののは悲しそうな顔で惜しそうに矢口さんの手にお菓子を少しだけのせる。
「ミカちゃんにも。」
矢口さんがミカちゃんの手をつかんでののの前に出す。
ののはまた悲しそうにお菓子をのせる。
「ほらあとは2人でわけな。ケンカはダメだよ?
大きな声出して悪かったね。」
矢口さんはののとうちの頭をなでてからイスに座ってミカちゃんと話し始めた。
- 137 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時24分12秒
ののはすねた顔をしてる。
なんで?
「なぁのの?それうちにくれへんの?」
「ちがうよ。矢口さん独り占めは良くないって・・・」
「うんそうゆわはったなぁ。」
「矢口さんもしてるよ?独り占め。」
「なにを?」
「・・・・・・」
あっ・・・そうやん。
ほんまや。めっちゃしてるやん独り占め。
「セコイなぁ矢口さん。お菓子とりかえさなアカンなぁ。
独り占めしてる人に独り占めしたらアカンってゆわれたぁない。」
ののがお菓子の袋を差し出す。
その袋に手を突っ込みながら考える。
ののは矢口さんより力強いやんなぁ・・・
「ええか・・・ののは矢口さん押さえとき。うちはお菓子とる。」
「ラジャー。」
ののはビシッと敬礼しながら答える。
敵にしたらやっかいやけど味方やったらたのもしい。
お菓子の袋をカバンのとこへ置いてっと。
おっしゃ行くかぁ!
- 138 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時25分00秒
「「突撃!!」」
「おわっ!なにすんだよ!」
ののが矢口さんをイスのうしろから羽交い絞めにする。
うちは机の上のお菓子を奪う。
「あっ返せよぉ!それマジでうまかったのに!!」
ののと目をあわしてうなずく。
「「撤収!!」」
走って机からはなれる。
「あぁ〜矢口のお菓子・・・」
矢口さんが肩を落としてる。
ええんや。バツやバツ。
あっミカちゃんにお菓子半分もらってる。
「人の話し聞いてなかったのかよ?」
矢口さんが怒ってる。
「独り占めしてる人にゆわれても・・・」
「「ねぇ〜!」」
ののとハモル。
- 139 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時25分46秒
「なんだよ?矢口はなんでもちゃんと分けてるじゃん。」
「うそつき。」
「こら辻なんだよそのいいかた!」
ミカちゃんが怒ってる矢口さんをなだめてる。
「矢口がいつなにを独り占めしたっていうんだよ?」
「「中澤さん。」」
ののと声がそろう。
中澤さんは怒ると怖いけどすっごくやさしくい。
うちにもののにも他のみんなにも平等にやさしい。
でもそれは矢口さん以外にはやねんなぁ。
矢口さんがおると中澤さんの気持ちのほとんどが矢口さんに向いてしまう。
めっちゃさみしいんやからな。
それはののもいっしょ。
うちもののも中澤さんにカワイイってゆうてもらいたいのに。
- 140 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時26分48秒
はじめびっくりした顔をしてたけどなにか考え込んでる矢口さん。
「・・・裕ちゃんはものじゃないじゃんか。」
矢口さんは困ったようにゆうてうちらのほうに来た。
・・・それはそうなんやけど・・・
ののも黙ってる。
「加護と辻にとって裕ちゃんはなに?」
矢口さんはもう怒ってなくてやさしい声で聞いてくる。
「「お母さんみたい。」」
またののと声がそろう。
「そっかぁ〜。お母さんなんだぁ裕ちゃん。」
矢口さんは自分のことゆわれたみたいにうれしそうにわらってる。
うちは人のことでここまで喜べんのやろか?
- 141 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時27分31秒
うちらのリーダーしてるときの矢口さんとこの矢口さんは違う。
・・・なんか嫌や・・・そんなん嫌や。
「嫌や!!」
ギュッ
矢口さんに抱きついた。
ののもあとから抱きついてくる。
矢口さんはしりもちをついてしまった。
「いてっ!もうなんだよぉなにが嫌なの?」
うちらのお母さんみたいな中澤さんとうちらのリーダーの矢口さん。
2人そろったらうちらのものじゃなくなる。
ののと目があった。
寂しそうな目をしてる・・・うちと一緒やな。
好きやのに2人ともうちらのものやないんやもん。
そんなん寂しい。
- 142 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時28分10秒
「ミカちゃ〜んたすけてぇ・・・」
矢口さんがミカちゃんを呼んでる。
「アイボンもノノちゃんもひどいデス。ワタシも。」
ミカちゃんはうちら3人を抱きしめた。
結局3人で矢口さんを押し倒してる。
「なんなんだよ今日は・・・」
矢口さんはわらいながらうちとののとミカちゃんの頭をなでてくれる。
・・・リーダーの矢口さんや。
うちらの矢口さん。
- 143 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時29分21秒
これから矢口さんと中澤さんが1人ずつでいるときに甘えたおしたろ。
ののの顔をみるとののもわらってた。
ののもそうやろ?
まぁののと一緒やったらさみしないかな。
矢口さんと中澤さんが一緒におったら
違う人に甘えにいこっと。
じゃまして嫌われたらしょうもないしなぁ。
2人のじゃまはせえへん・・・だからうちらとおるときは
お母さんみたいな中澤さんとリーダーの矢口さんでいてほしいねん。
それくらいいいやろ矢口さん?
おわり
- 144 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時29分58秒
- はい更新終わりです。
- 145 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時32分35秒
- 辻さんが中澤さんに風邪をもらったわけがわかりそうでしょ?
自分の中では、辻さんは中澤派で加護さんは矢口派ですね。
- 146 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月10日(日)22時34分03秒
- いやぁまた書く楽しみが戻ってきて嬉いっす。
次回は矢口さん視点です。
- 147 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)07時08分48秒
- 復旧確認後真っ先にここに来ました。
いやぁ、いいっすね。
なにより作者さんが書く気満々なのが嬉しい。
今後も期待してます。
- 148 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月11日(月)14時20分15秒
- 書く気満々ってなんかはずかしいです。
ありがとうね。
- 149 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年02月11日(月)23時59分55秒
- 作者さんがんばれー!
- 150 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月12日(火)21時10分14秒
- ここはほのぼのとした感じで好きです
頑張ってください
- 151 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月13日(水)02時11分26秒
- 矢口が見ていたいい夢が気になる(w
- 152 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時34分16秒
更新します。
- 153 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時34分53秒
―ずっと一緒―<矢口>
- 154 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時36分02秒
矢口19になっちゃったよ。
もうこの1年しかなくなっちゃった。
矢口が20になったら・・・大人になったら裕ちゃんは他の人と一緒になっちゃうの?
矢口もちゃんと相手を見つけなきゃいけない?
じゃあ矢口はこのまま子供でいたい。
矢口は裕ちゃんを好きだって気がついたときからずっと思ってた。
裕ちゃんが矢口といてくれないなら矢口は幸せじゃなくなるんだよ?
裕ちゃんと矢口の家族どっちが大切って考えても答えはでないよ。
くらべられるものじゃないもん。
両方とも矢口にとって大切で手放せない。
どっちが欠けてもダメだよ。
どっちが欠けても矢口はダメになる。
裕ちゃんと矢口のどっちか片方が男だったら・・・・・・出会えてないか。
そうだよね・・・裕ちゃんが裕ちゃんで矢口が矢口だから会えたんだよ。
じゃあさ・・・離れるときもそうなのかな?
・・・ヤダよ・・・矢口はヤダ。
一緒にいたいよ。
- 155 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時37分32秒
裕ちゃんは世間も親も旦那もだますっていってた。
みんなをだまして矢口にだけ心をくれるって。
じゃあ裕ちゃんの身体は?
身体は旦那さんのものになっちゃうんでしょ?
旦那さんは矢口の裕ちゃんに触れるんだ。
ヤダっていったら裕ちゃんは心もくれなくなっちゃうかな?
・・・・・・それはもっとヤダ。
そんなことになったら矢口きっと壊れちゃうよ。
いつか番組で『好きなのにさよならするとき』どうするって聞かれたとき
・・・・・・あのとき裕ちゃんのこと考えた。
『一緒にいたい。そばを離れたくないから友達でいようっていう。』
アレは矢口の本心。
どんな形でもいい裕ちゃんのそばにいたいんだよ矢口。
・・・・・・?
・・・・・・どんな形でも?
あれ?
・・・裕ちゃんも矢口といたいの?
だからあんな話しするの?
・・・・・・
裕ちゃんがみんなをだますってことは矢口もみんなをだますんだ。
矢口も世間と家族と旦那をだまして裕ちゃんと会うんだ。
- 156 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時38分49秒
裕ちゃんも矢口の旦那にやきもち焼くのかな?
矢口のことあんなに大切に思ってくれてる裕ちゃんが
矢口の結婚とか平気で受け入れるのかな?
矢口は平気でいて欲しくない。
ワガママだけど平気でいられたら困る。
逆の立場の場合・・・矢口は平気じゃいられないもん。
この前は裕ちゃんの気持ちを考えなかったから納得いかなかったんだよ。
矢口だけが傷つけられるって思ってた。
そうかぁ・・・お互い同じだけ傷つくんだ。
そうしたら2人であえる。
旦那だって相手が女なら気づかないよ。
新婚気分だってすぐに冷めるしさ。
他の誰も傷つけないでお互いだけを少しずつ傷つけあうのと引き換えに
2人が離れないですむようにするんだ。
裕ちゃんのいってたことってこういうことだったんだね。
なれるかもね矢口・・・素質あるらしいし。
ズルい大人・・・ズルい女。
矢口はなれるよ多分。
裕ちゃんといるためならね。
- 157 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時39分32秒
「・・・ぐち・・・矢口?どしたの?」
圭織が心配そうな顔で覗き込んでる。
あ・・・しばらく呼んでくれてたんだ。
「深刻そうな顔して・・・なにかあった?」
「大丈夫だよ。問題は解決したからさ。」
心配そうにしてくれてる圭織にむかってわらいかける。
見回すとみんなと目があった。
どうやら長いあいだ固まってたらしい。
「ほんとに大丈夫だって。もう問題ないもん。」
わざとじゃなく明るい声がでる。
みんなもそれを感じとったのか安心した顔をする。
はは・・・新メンバーにも心配されちゃあダメだよね。
はやく裕ちゃんにも教えてあげよう。
裕ちゃんの考えも気持ちもちゃんとわかったって。
わかったから安心していいよって。
1年も待たせることはない・・・1年も不安に感じさせておく必要はない。
矢口の気持ちはもう決まったから。
好きだから傷つけあっても信じられるはず。
同じだけ傷ついて同じだけ愛し合おう。
こっそりと・・・世間に隠れて・・・
裕ちゃんと矢口は想いあってる限り一緒にいられる。
そういうことだね裕ちゃん。
おわり
- 158 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時40分30秒
- もう1個中澤さん視点のものを。
- 159 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時41分05秒
―変身―<中澤>
- 160 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時41分53秒
「裕ちゃんいるぅ〜?」
矢口がアタシを探してこっちの楽屋に来た。
アタシをみつけて飛びついてくる。
「なれるよ矢口。」
矢口がうれしそうな顔でゆう。
なんや?
えらい上機嫌やな。
「なにになれるん?」
矢口がちっちゃい声でなにかをボソッとゆう。
「ん?聞こえへん。」
耳を矢口のほうへ傾ける。
チュッ
突然アタシの耳にキスをする矢口。
「アホか。いきなりなにすんの?」
あぁ・・・ほっぺたあつっ。
- 161 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時42分45秒
「あははぁ〜!ねぇさん真っ赤やで!」
なんでみっちゃんにからかわれなアカンねん。
「うっさいなぁ!だぁっとれっ!!」
「あたしらじゃまかぁ?」
あっちゃんまでなにゆうんや。
うぅ・・・矢口が悪いんや。
矢口がいきなり・・・ってなにニヤニヤしてんねん矢口っ!
じゃあなんや?
アレわざとかいなっ!
「裕ちゃんかわいいね。」
矢口がわらいながらアタシの鼻をぷにっとおす。
え?
なにゆうてんの・・・いつもと違うで矢口。
「うぁ・・・もぉみてられやん。あっちいこ?」
「そやなみっちゃん。」
あぁ・・・あとでなにゆわれるんやろ。
- 162 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時43分24秒
「どう?矢口の気分あじわえた?裕ちゃんの真似してみたんだけど。」
あ?人前でされるとはずかしいって気持ちか?
「いつもこんなんしてるかぁ?」
「するよ裕ちゃん。今日はおかえし。」
「しかえしの間違いやろ?あぁ・・・よりによってあの2人の前で・・・」
チラッと2人のほうをみると話をしながらこっちをうかがってる。
あぁもぉええ。
「すわろか?」
矢口はアタシの横にすわろうとする。
「ここやろ?アンタの場所は。」
腕を引っ張ってひざの上に横抱きにする。
矢口はチラッと2人のほうを気にする。
他のことに気を取られる矢口がちょっとくやしい。
- 163 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時44分11秒
「なぁ・・・さっきほんまはなにゆおうと思ったん?」
矢口の頭をなでながら聞いてみる。
「ん?もぅちょっとあとでいい?」
矢口はアタシにもたれて目を閉じくつろぎ始める。
もうあの2人は気にしいひんのか?
「ええよ。もぉちょっとこうしとこか?」
「うん。きもちいい。」
なんや眠たいんか?
「ふぅ〜ん・・・お疲れ矢口やな。」
矢口の腕がアタシの背中にまわってくる。
「ちがうよ。甘えた矢口だよぉ。」
人前は嫌やったんちゃうの?
・・・・・・かわいいやっちゃなぁ。
チュッ
閉じてる矢口のまぶたにキスをする。
「もぉ・・・バーカ。」
甘えた声。
アレやな・・・最近アタシが甘えてたから。
矢口も甘えたかったんやな。
- 164 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時45分11秒
矢口がもたれたまま目をあけてアタシを見上げる。
っぁ・・・かわええ。
「ねぇ裕ちゃん。矢口なれるよ?」
「ん〜なんにや?」
矢口の頭をなでる手を止めてのぞきこむ。
「裕ちゃんがいってたやつ。」
「はよ教えぇや。」
矢口はいたずらっ子みたいにわらってアタシの耳を引っ張る。
素直に身体を傾ける。
「・・・ズルい大人・・・」
矢口が囁く。
・・・え?
ズルい大人?
・・・その話は20になったらとちがうかったっけ?
いやでも・・・なれるってゆうねやったらはよてもかまわんけど。
・・・ってことはなんや?
矢口は一緒にいてくれるの?
- 165 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時45分52秒
「ほんま?」
嘘とちゃうん?
「なんだよ裕子?矢口が信じられないっての?」
矢口は怒った顔をする。
ってことはほんまなんや。
信じてええんやな矢口。
ギュッ
矢口を抱きしめる。
「ちょ・・・くるしいよぉ!!裕ちゃん。」
矢口が背中にまわった手でタップする。
「あぁ・・・ごめん。」
力いっぱいやったわ。
矢口がチラッと周りを確認する。
なんや?
- 166 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時46分39秒
チュッ
へ?アカンゆうてるやろ?
するのはいいけどされんのははずかしいねんて。
「じゃあ矢口もどるよ。」
「あ・・・うん。」
矢口はアタシのほっぺたをなでたあと
ふわっとわらってひざからおりる。
なんやろ?
さっきからずっとアタシのペースとちゃう。
でも嫌とちゃうわ。
「矢口?」
楽屋から出て行こうとする矢口の腕をつかむ。
「なに?」
矢口が振り向く。
かわいいのはいつもと一緒やねんけど・・・
なんかいつもとちゃう。
「アンタえらい大人になったなぁ。」
「そう?」
ちょっとびっくりした顔しとるな。
やっぱり自分ではわからんのか?
せやけど・・・
「アタシそんな矢口も好きや。」
「なぁにいってんだよもう・・・」
矢口はてれわらいしながら自分の楽屋にもどっていった。
- 167 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時48分52秒
「なぁなぁ・・・なにしゃべってたん?」
うわっきたっ!
「かんべんしてやあっちゃん。」
「なんかやぐっちゃんかわった?」
「みっちゃんも思う?」
ほぉ・・・みっちゃんもあっちゃんもそう思うん?
「やぁ・・・ねぇさんを圧倒するとはねぇ。」
「それや。アンタおされてたでだいぶ。」
「もぅ・・・うっさいねん2人とも。」
大きな声にはならへん・・・当たってるだけに強くいえへん。
「そっかぁ・・・さては惚れなおしたなぁねぇさん。」
惚れなおす?
「あっ・・・ほんで反応がえらいしおらしかったんか?
大人の余裕ってもんがなかったで?」
しおらしい?
受身やったからか?
「そんなん知らんわ。アタシかてあんな矢口はじめてやねんもん。」
・・・でも嫌やなかった。
あんなふうにペースを崩されるのも悪くない。
っちゅうかなんかドキドキした。
- 168 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時49分46秒
「さすがやなぁやぐっちゃん。」
「ほんまや。やるなぁ。」
そうかぁアタシの矢口はすごいんや。
「なににやけてんのねぇさん?」
「いや・・・あの・・・矢口すごいんやなぁって・・・」
「「ごちそうさん。」」
・・・なんやねん。
あっ
「ゆうとくけどあげへんで?」
「「はいはい。」」
あきれんといてや2人とも。
いままででもアタシの子供と大人の面を満足させてくれてた。
今日はじめてみた矢口の一面はアタシにとってどんな刺激になるんやろ?
どんどん矢口にハマっていく。
ほんまはアタシ気がついてたんかもなぁ
大人の矢口がアタシよりズルくなりそうなこと。
女の勘ってやつ。
あんがい子供っぽく見えてたころから好きになり始めてたのは
それを薄々感づいてたからかもなぁ。
おわり
- 169 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時50分36秒
- はいっ更新終わりです。
- 170 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時52分08秒
- ハロプロ楽屋ネタなんで早めにあげとこうと思いまして
2ついっぺんに乗っけました。
- 171 名前:ちぃ 投稿日:2002年02月20日(水)23時54分48秒
- 次回予告としては、また矢口さん視点なんです。
・・・そればっかりやんって突っ込みはなしですよ。
しゃあないんですって好きやから。
ではまた。
- 172 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月21日(木)00時45分05秒
- 矢口に翻弄され気味の裕ちゃんに萌え。
みっちゃんたちのツッコミもいい。
- 173 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月21日(木)01時06分20秒
- 待ってました。
矢口スゲー可愛い…
そういえば今夜はとうとうやぐちゅーANNSですね。
楽しみだなぁ…
- 174 名前:名無し読者。 投稿日:2002年02月28日(木)12時51分20秒
- いつも心の暖かくなるやぐちゅーをありがとうです。
- 175 名前:やぐちゅー好き 投稿日:2002年03月03日(日)01時27分22秒
- 姐さんが姐さんであるべき場所・・・ここのような気がする。
全部読んで、やっぱり、やぐちゅー万歳っ。
姐さんが好きです。そして、矢口が好きです。
それ以上何もいえなくなるのが、ここだな、って思う。
- 176 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時49分27秒
なんか感想ありがとうございます。
こういう意味で中澤さんが矢口さんを好きで矢口さんが中澤さんを好きなら
という単なる私の想像の世界です。
では更新します。
- 177 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時50分08秒
―絆―<矢口>
- 178 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時50分44秒
ダメだなぁ・・・さみしいよぉ。
裕ちゃんが卒業してやっとなれた頃にハロプロがあってさ・・・
一緒にいられたのはうれしかったけど
別々の仕事に戻っちゃったらさみしさ倍増じゃん。
事務所のバカ・・・
「矢口どした?」
圭織がとなりにすわる。
「ん?・・・別に。」
「別にってことないっしょ?こ〜んなにちっこくなっちまってさ。」
なっちが圭織と反対側のとなりにすわる。
2人してひざを抱えて丸くなってる矢口のことかまってくれる。
あれ?まだ他のみんな帰ってきてないのか。
・・・気にしてくれるのはうれしいけどさ。
「矢口がちっこいのは元からだよ。」
またやっちゃった。
あぁ・・・素直じゃないや。
なっちと圭織が顔を見合わせて苦笑いしてる。
「まぁいっか。矢口にこういうとこなかったらなっちの立場なくなるんだけどね。」
?
なっちの立場?
- 179 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時51分40秒
「そだね。」
とつぜん圭織に頭をなでられる。
ふぅ〜
ため息と共に身体の力が抜ける。
でもその行動にどうしても誰かを重ねてしまう。
力が抜けたかわりに胸と目頭あたりが熱くなってくる。
「ふっ・・・うぅっ・・・」
涙を我慢して唇をかんだら息が上手く整えられなかった。
「唇噛んじゃダメだよ矢口。血が出ちゃうよ?」
心配してのぞきこみながらいってくれるなっち。
そんななっちの言葉に首を横に振る。
ヤダよ。
力抜いたら絶対ないちゃうもん。
なっちがふわっと矢口を抱きしめてくれる。
「ないちゃいなよ。」
圭織が背中をぽんぽんってしてくれる。
優しい圭織の手。
「そうだよ矢口。みんなはもうちょっとかかるみたいだしさ。」
優しいなっちの声。
- 180 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時52分43秒
身体が震えるのがわかったけど止められなかった。
「・・・っく・・・っうぅ・・・んっく・・・」
押し殺しながらだけどなっちに抱きつきながらないた。
「よしよし。さみしいんだよね矢口。」
なっちの言葉に何度もうなずいた。
「圭織たちの前で無理することないよ。」
「そうだよ?矢口よりお姉さんなんだからね。」
2人の言葉が矢口の心に染み込んでくる。
さみしさで締め付けられるように痛かったむねがあったかくなってくる。
いつのまにか嗚咽が収まっていた。
・・・ありがとう。
なっちのほっぺに顔をすりよせる。
「ふわっ!つめたいよぉ。」
なっちを離してすわると急に圭織がわらいだした。
?
- 181 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時53分34秒
「はははは!!矢口ぃ・・・パ・・パンダ・・・はははっ!」
苦しそうにお腹をかかえてわらい続ける圭織。
あっ!なっちのほっぺにも薄っすらと黒いすじ。
「なっちごめん。ほっぺについちゃったよ。」
「あっほんとだ。」
圭織だけはずっとわらい続けてる。
くっそぉ・・・・・・よし。
圭織にガバッと抱きついてほっぺに顔をすりよせる。
「うひゃぁっ!」
圭織が変な声を出す。
「ふっふっふっ・・・つけてやった。」
「なぁんでぇ〜?!」
「さってとみんなでなおすかぁ。」
なっちがわらいながらいう。
3人で仲良く鏡に向かう。
- 182 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時54分24秒
「・・・ありがとう2人とも。」
鏡ごしにお礼をいう。
裕ちゃんがいないのはさみしいけど矢口にはなっちや圭織・・・
それに他のみんなだっている。
「いいよ別に。」
「そうだよ。矢口はなっち達の妹だもん。」
矢口にはお姉ちゃんも妹もたくさんいる。
裕ちゃんは?
さみしがり屋の裕ちゃんは?
「心配?」
圭織が聞いてくる。
矢口もなっちも圭織も考えてることは一緒。
一番さみしいのは裕ちゃんなのかも知れないって。
「声聞いてみる?」
なっちが携帯をさす。
「でもこの時間なら仕事じゃん。」
「じゃあさ声いれとこ?」
ナイスアイディアだよ圭織。
「それいいじゃん。」
メイクの手直しを終えて3人でなに入れようか考えてると
みんながパラパラ戻ってきた。
みんなにもいってみよう。
裕ちゃん元気になってくれるかな?
おわり
- 183 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時55分30秒
- 中澤さん視点のものもセットなのでのせときます。
- 184 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時56分07秒
―声―<中澤>
- 185 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時56分48秒
あれ?なんや?
なんでこんなにいっぱい着信あんねやろ?
メールやなくて留守録がやまもりはいってるやん。
圭坊かぁ・・・
ピッ
「裕ちゃぁ〜ん!圭です。うふっ。元気かなぁ。
まっ元気じゃなくてもこれで元気になるわね。チュッ!じゃあねっ!」
・・・おえぇ〜ってやっとかなあかんのかな?
お約束やしな。
圭坊もそれを期待してんねやろ?
圭織は?
ピッ
「裕ちゃ〜ん。カオです。あのさ牛乳のんでる?牛乳はさ胃に優しいんだよ?
素だよ素・・・元気のね。いいよねウシは・・・毎日のんでんだよ?なんかズルいよねぇ。
カオが思うにさぁカオがおっきくなれたのって絶対牛乳のおか・・・ブチッ」
・・・切れとるがな。
これもお約束やん。
いつもどうりで安心やねんけどな。
- 186 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時57分30秒
なっちはどうや?
ピッ
「なっちでぇ〜す。元気かな?元気だよね?あぁ元気さ!裕ちゃんは元気!!
ってなにいってんだなっちは?ファイトォーいっぱぁつ!!なっちでした!」
・・・途中わけわからんなったあるがな。
空元気はいっとるなぁ。
なんかあったかな?
えぇっと矢口のは最後にきこっかな。
じゃあ次はごっちんかな?
ピッ
「裕ちゃ〜ん。・・・後藤でぇ〜す。あぁ・・・元気?無理はダメだよ?
人間自然体が一番ってか。ふっふっふっまぁ頑張りたまえ。(アンタ誰よ!)
じゃぁねぇ〜。」
・・・あいかわらずマイペースやなぁ。
力抜けてええかもな。
うぅ〜ん・・・まったりしててよろしい。
このへんで石川いっとかなあかんかな。
ピッ
「チャオ〜!!チャっぁミぃでっす!!(やっても見えないわよ!)
中澤さぁん頑張ってますか?石川は頑張ってます!!(アンタのことはいいのよ!)
うるさい人はほっといてポジティブポジティブ!!(ちょっとアンタ!)
それではまたチャオ〜!!」
・・・あいかわらずえらい声や。
チャーミーテンション高っ。
無理してへんかったらええけど・・・まぁ圭坊がおるから大丈夫か。
- 187 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時58分51秒
今度はよっさんいっとこか。
ピッ
「元気ですか?吉澤です。頑張ってる中澤さんってカッケーっす。
うぁああああって感じっす。(意味わかんないわよ!)
・・・とりあえずファイティングっ!!(間違ってるわよ!)」
・・・らしいな。
最近よう叫んでるらしいしなぁ。
まぁいつも通りやな。
しかし大変やな圭坊・・・さっきから突っ込みっぱなしやん。
辻はどうや?
ピッ
「元気ですか?辻アンド加護です!!大変ですねぇ。なにがやな?
1人でお仕事なんて・・・。ののなんてまだ1人で電車にも乗れへんのになぁ・・・
え〜もう乗れるんだよ?へぇそうなん?よかったなぁもう大人やん。
そうもうののはオト・・・ブチッ」
・・・おもろい会話になってるやん。
よかったなぁ2人とも。
ってアタシはほったらかしかいっ!!
- 188 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)22時59分40秒
じゃあこの加護のはなんや?
ピッ
「加護アンド辻パート2です!!ののがいらんことゆうから切れたやんか。
え〜ののせいじゃないもん。まぁええわ。中澤さぁ〜ん!!がんばってね!!
ではっさようならぁ〜!!」
・・・続きやったんや。
しかもはじめのふりが逆になってるやん。
しかし辻のんから聞くって読んでたんか?
むぅ・・・やるなぁ2人とも。
新メンバーって1個だけなんか?
高橋かぁ。
ピッ
「な・・・中澤さんお・・・お元気ですか?高橋です。あ・・・あの
元気ですかぁ〜!!!小川です。なんだコノヤロウ!1.2.3.ダァー!!
うわぁ・・・いーのーきっ!いーのーきっ!・・・あっ紺野です。新垣ですっ!!!
中澤さん頑張ってください!!!!」
・・・なんやえらいつめこんどんなぁ。
小川と紺野の声かぶってるし新垣なんて名前叫ぶ時間しかなかったやん。
高橋まだアタシが怖いんか?
しかし・・・小川のキャラ固まってきてんなぁ。
紺野のボケっプリもなかなか・・・新垣は個性だす暇なかったけどな。
- 189 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時00分22秒
さぁてと最後に矢口や。
ピッ
「裕ちゃん元気?矢口ねぇ・・・さみしいよぉ。みんなが一緒にいてくれるのにさ。
贅沢だよね矢口。・・・ごめんね弱気な矢口で。・・・・・・好きだよ。」
なんや?
えらい元気ないやん。他の子とテンションちゃうやん。
そうかなっちおかしかったん矢口のこと心配やったからか。
心配やなぁなっちが気になるくらい矢口は沈んでんのか?
うぁ・・・めっちゃ心配なって来た。
電話や・・・電話せなアカン。
- 190 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時01分05秒
ピップルルル・・・プッ
『裕ちゃんっ?』
びっくりしたような嬉しそうな矢口の声。
あぁこれや・・・この声がききたかったんや。
「そうやで。裕ちゃんや。」
『聞いた?みんなのメッセージ。』
「うん。」
『元気でた?』
「うん。・・・でもなぁ心配なった。」
『ごめん。』
しゅんとした声になる矢口。
いや違うねんって別に責めてるんとちゃうんや。
「あやまらんといてぇや。アタシもいっしょやから。」
『うん?』
「さみしかったんやアタシも。」
『・・・・・・』
「聞いてるか?」
『あ・・・うん。』
- 191 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時01分50秒
「あのな・・・矢口?」
『なに?』
「腕ん中にアンタがおらんとめっちゃつらい。
アタシはなぁ弱気な矢口も強気な矢口も子供の矢口も大人の矢口も・・・
どんな矢口もすきやの。たぶん他の誰よりも矢口のことが好ちゃうかな?
だから安心しぃやさみしい気持ちもお互い様や。矢口だけとちゃう。」
『・・・・・・』
なんでだまってんの?
『なんで裕ちゃんはそういうこと口に出していえるの?』
なにゆうてんの?
そんなんあたりまえやん。
「矢口が好きやから。」
『・・・・・・』
まただまってしもた。
『裕ちゃん?』
ちょっと緊張した声。
「ん〜なんや?」
『矢口も好きだよ。大好き。』
かわいいなぁ矢口。
なんかあったかい気分になってくる。
「ありがとうな。・・・今度あったらしばらく矢口のこと離せへんと思うけどごめんやで。」
『・・・いいよ。』
声だけで照れてんのわかるな。
- 192 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時02分36秒
あぁいつまでも声聞いてたいけど無理やねんなぁ。
もう切らなあかんなぁ。
たぶんこっちが切らな矢口は切らへん。
はよ寝かさな矢口の体力が回復せえへんまま明日になってしまう。
「ほなもう切るで。」
『・・・うん。』
矢口の残念そうな声。
そんな声ださんといて・・・ほんまは切りたくないんや。
「そうや・・・みんなにありがとう元気でたってゆうといてくれるか?」
『うん。伝えとくよ。』
「明日も頑張んねんで。おやすみ矢口。ゆっくり寝ぇや。」
『うん。おやすみ裕ちゃん。』
ピッ
- 193 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時03分22秒
そうでなくても忙しい子やのにアタシのせいで夜更かしさせたらアカンもんな。
アタシももう寝な。
アカンなぁ声聞いたらよけいにあいたくなってる。
うぅ・・・はよ寝よ。
寝た分だけ矢口に会える日に近づく。
遠足の日待ち焦がれる子供みたいな気分やな。
さぁてと明日も頑張ろか。
おわり
- 194 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時04分43秒
- はいっ更新終わりです。
なんかマンネリ化してないでしょうか?
心配です。
- 195 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時06分55秒
- 実は3月半ばに引越しなんです。
長年住み慣れた関西から埼玉へ。
ヤバいっす。
- 196 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月04日(月)23時08分48秒
- で次回予告は埼玉万歳ってことで吉澤さん視点で。
ネット環境が整えば書き込みます。
少しあくかもしれないですが・・・またよろしく。
- 197 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月05日(火)10時54分41秒
- もうちぃさんの書くやぐちゅーが一番好き。
大ファンです。
毎回毎回、何でこんなにいいんだろ〜。
いっつもテキスト保存していますあたし。
次回も楽しみです。
では。
埼玉でお待ちしてます。(なんじゃそら)
- 198 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月06日(水)02時22分20秒
- 本当にいいですよね。なんか自然ですよね。
吉澤楽しみにしてます。彼女から見る
やぐちゅーもできたら話の中に入れてください。
うちの会社も埼玉に近い東京なので
……お待ちしています
- 199 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時07分54秒
- 引越し終了でございます。
いやぁ言葉が少し違うってことをほんとに実感しました。
でももうこの年ではたぶん少しかわることがあったとしても
完璧に関西弁じゃなくなるって事はないんでしょうね。
なんかいつも通りにしゃべってる自分に安心しました。
では埼玉万歳ってことで吉澤さんです。
- 200 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時08分35秒
―わからない―<吉澤>
- 201 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時09分12秒
「矢口ぃ裕ちゃんさみしかった。」
楽屋にきてすぐ中澤さんは矢口さんの頭を抱きかかえるように少し長めのキス。
こころなしか矢口さんの抵抗がいつもより弱い。
ってゆうかしてないのか。
「んが?」
隣にいたごっちんが急に目隠しをしてくる。
「そんなにじっと見ちゃダメだよぉ。」
いつもの落ち着いた声でいうごっちん。
でもそういうごっちんは見てんでしょ?
ズルいよ。
「っん・・・もぉなんだよ・・・裕ちゃんは大人なんだろぉ?」
矢口さんの声。
「もういいよ。」
ごっちんはパッと手を離す。
- 202 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時09分53秒
矢口さんを腕に抱いて満足げな中澤さん。
あんなこといってても矢口さんだって中澤さんに一番かわいい顔を見せてる。
「よくいうよ矢口。ねぇ圭織?」
安倍さんが飯田さんにいうと飯田さんはニヤニヤしながらうなずく。
「いいんだよ矢口は。まだ子供だもん。」
すねてる矢口さん。
「なんや?なにがあったん?」
「あぁ!!絶対いっちゃダメぇ!!」
中澤さんの腕の中でジタバタしながら安倍さんたちをにらんでる矢口さん。
・・・かわいいなぁ。
「いいなぁ〜。」
自分だけのかわいい人が欲しい。
中澤さんみたいに腕の中に閉じ込めたいなぁ。
- 203 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時10分30秒
「なぁにが?」
ごっちんがのぞきこんでくる。
・・・・・・ごっちんわらってる。
力を抜いて無邪気にわらうごっちんはいいんだぁ。
素でわらってるんだろうね。
「むぁ・・・かわいい。」
「なっなに・・・」
ごっちんはあわてて顔をふせる。
あれ?
人のキスシーンは平気なのに顔みられるのダメなの?
「もっとよく見せてよ?」
ごっちんは首を振る。
そのせいで長い髪に隠れてた耳が顔をだす。
「耳あかいよ?」
ごっちんの耳にそっと触れようとすると気配を感じたごっちんに手をつかまれた。
「なんでわかったのごっちん。カッケー!」
うつむいたままだったのに。
「よしこの考えることだいたいわかるもん。」
「そうなんだよね。じゃあなんで顔あげてくれないのかな?」
いつもはごっちんの考えることはだいたいわかるけどこれはわからない。
- 204 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時11分08秒
ごっちんにつかまれたままの手でごっちんの顔を強引にあげさせる。
「うぅ・・・力技はズルいよぉよしこ・・・・・・」
目があうまで照れくさそうな顔をしてたのに目があうと怒った顔をする。
最近そうなんだ。
自分の表情を隠してしまう。
「自然体」が座右の銘のごっちんが自然体じゃない。
少なくとも自分の前ではいつも自然体だったごっちんなのに。
なんで?
なにか悩んでるの?
よしよし。
ごっちんの頭をなでる。
「うぅ・・・」
ごっちんは小さくうなりながら目を細める。
手を止める。
イヤだった?
ごっちんはびっくりしたみたいに首を振る。
じゃあなんで?
『知らないもん。知っててじゃないんだもん。』って目でうったえるごっちん。
もう一回頭をなでてみる。
ごっちんの目が細まる。
あぁほんとだ。
ネコだね。
- 205 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時12分02秒
「やっぱりかわいいよ。」
「んぁっもぉ。」
一瞬でくつろいだ表情からちょっとカタイ表情にかわる。
?
あかいかな?
あぁそうか。
はずかしいの?
ごっちんは口をぐっと結んで少し考えたあとこくんとうなずく。
うっあぁ〜ごっちんかわいいってさけびてぇ〜!!!
落ちつけぇ落ちつけよしこぉ!
叫んだらごっちんが逃げてしまいそうな気がする。
「・・・かわいい。」
ポコッ
ごっちんは無言でたたいてくる。
でもその表情はものすごく恥ずかしそう。
はぁ・・・
「・・・かわいい。」
ポコポコッ
ごっちんはさらにあかくなってたたいてくる。
あぁぁぁ・・・ダメだってごっちん。
「ごっちんかわいすぎ。」
ポコッポコポコッポコポコポコ・・・
ごっちんはたたき続ける。
いててて・・・かわいいけど力つよい。
腕をつかんでごっちんの動きを止める。
「んぅ・・・」
ごっちんが不満そうにうなる。
よくみるとごっちんの目に涙がたまってる。
「ごめん。いいすぎた。」
- 206 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時12分49秒
「なんであやまるの?」
ごっちんがキョトンとしてる。
「・・・だよね。」
そうだよ・・・なんにも悪くない。
「だってさぁごっちんがかわい・・・」
いきなりごっちんの手に口をふさがれる。
はえぇっ!
いざというときのごっちんの動きって感心するほどはえぇよ。
ん・・・ごっちんの手。
ペロッ
あわてて手を離すごっちん。
「よしこぉ・・・」
ごっちんがまっかになって怒ってる。
「えっと・・・」
こんなに怒るとは思わなかった。
「あっあの・・・ごめん・・・なさい。」
ペコッと頭を下げたのはいいけど上げにくい。
だってごっちん怒ってるもん。
- 207 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時13分29秒
「・・・・・・」
ごっちんの空気が変わる。
「怒ってないよ。」
ごっちんの優しい声。
ほんとかな?
おそるおそる顔をあげるとごっちんはわらってた。
「よしこかわいい。」
ごっちんが抱きついてくる。
「そっかなぁ?ごっちんのが・・・」
ゴツッ
ごっちんに頭突きをかまされた。
いてて・・・なんでそんなにはずかしいんだろ?
一回徹底的にやってみようか?
えっと今度は頭突きされないように額をくっつけて・・・
あっそうだ腕もにぎっとこう。
「わかんないかなぁ?はずかしがってるごっちんってね・・・
そうとうかわいいんだよ?」
ごっちんは今日一番のあかさだ。
「よしこのバカ。」
ごっちんの目にたまった涙がぽろぽろこぼれる。
- 208 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時14分04秒
えっ?
「ごめん。ごめんごっちん。調子乗りすぎた。」
あわててはなれてあやまる。
『いいよぉあやまんなくて。』ってごっちんは首を横に振ったあとうつむいてしまった。
「後藤が悪いんだもん。」
目をごしごしぬぐいながらいうごっちん。
「なんで?」
「・・・よしこにかわいいっていわれるとどうしていいかわかんなくなるんだもん。」
なんだそんなことか?
「いいんだよごっちん。どうもしなくても。」
ごっちんは困った顔をしてる。
- 209 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時14分40秒
「よしこにはわかんないのかもね。」
さみしそうにいう。
「わかんないのかな?」
なんかかなしいなぁ。
いままでだいたい考えてることわかってたのに・・・
今回はほんとわかんないよ。
ギュッ
ごっちんを抱きしめる。
「ごめんごっちん。わかんなくて・・・」
「あはっよしこ優しぃ・・・」
ごっちんは背中に手をまわす。
「あったりまえだよ。いま気づいた?」
「はぁ・・・優しいから後藤は困るんだよ。」
ごっちんが肩に頭を預けてもたれてくる。
あ・・・
なんかドキドキする。
「ごっちんの身体やわらかい。」
- 210 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時15分15秒
ごっちんはガバッと体を起こして離れる。
へ?
なんではなれるの?
「よしこのスケベ。」
ごっちんは怒ったようにいって圭ちゃんのほうへいってしまった。
うぅ・・・なんで?
ホントのこといっただけなのに。
悪いこといったかなぁ。
はぁ・・・
最近はほんとにごっちんのことわかんないよ。
おわり
- 211 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時15分53秒
- はい更新終わりです。
- 212 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時18分03秒
- なんとなく吉澤さんのイヌっぽさと
後藤さんのネコっぽさが出てればいいのですが。
- 213 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月26日(火)20時19分04秒
次回はこの流れで行くと後藤さん視点になると思います。
ではまたっ!
- 214 名前:774 投稿日:2002年03月27日(水)19時49分38秒
- いいです。さすがです。犬ネコわかります。
やぐちゅー以外のカプはあんまり読まないんだけど
ちぃさんのはスムーズに読めてしまいます。
導入がやぐちゅーというのもあるかもしれないけど。
まじで更新楽しみにしてるんですよ。
頻繁にとはいわないので、末永く続けてください。
- 215 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月30日(土)10時31分25秒
- はじめまして。前スレから一気に読み倒してしまいました。
全編に渡ってちぃさんの愛が感じられて、読後、やさしい
キモチになりました。
ちぃさんの書く娘。は全員好きですが、特になちとカオリ
が好き。このふたりが友好的だとそれだけでしみじみと嬉
しいのに、それ以上を予感させる流れに幸せを感じてます。
次回更新も楽しみにしています。(お気に入りに登録しちゃ
いました。)ちぃさんこれからもがんばってくださいね。
- 216 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時26分50秒
- 感想ありがとうございます。
この書き方やとなにがどうなれば終わりというものがないので
現実世界の移り変わりと共にポコポコ生まれる話を乗っけていくと思います。
ただ私の現実世界の忙しさに影響されますけどね。
ではいきます。
- 217 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時27分29秒
―素(もと)―<後藤>
- 218 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時28分05秒
「圭ちゃ〜ん。」
圭ちゃんは本から顔をあげる。
「なに情けない顔してんの?」
圭ちゃんは後藤の顔をみてからよしこのほうもチラッとみる。
「ふ〜ん・・・なにかあった?」
本を置いて話をする体勢ををとる圭ちゃん。
「うぅん・・・別に。」
ちょっといいにくい。
「そう?吉澤の様子からじゃそうは思えないよ?」
え?
振り返るとよしこが肩を落としてくら〜い顔でぼーっとしてる。
うぁっ・・・くらいぞ?よしこ。
「ね?なにもなくてあんなふうにはならないよ。なにかあった?」
圭ちゃんの指摘。
鋭い・・・ってアレじゃあ誰でもわかるか。
- 219 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時28分41秒
圭ちゃんの声は心配そう。
ほんとやさしいんだよね圭ちゃんって。
いいかな・・・圭ちゃんなら変に思わないか。
ちゃんと後藤をわかってくれる人だから。
「あのね・・・よしこが・・・後藤のことかわいいっていってくれるの。」
「へぇ〜いいじゃない。それで?」
圭ちゃんはおおきな目を細めてわらいながら相槌をうつ。
言葉は心からのものだとわかる。
圭ちゃんはちゃんと受けとめてくれてる。
やっぱり大丈夫だった。
「後藤ね・・・どうしていいかわからなくなるの。
よしこはどうもしなくていいっていってくれるんだけど・・・」
圭ちゃんはあごを掻きながら真剣な顔で考えてくれる。
「かわいいっていわれてうれしくない?」
「うれしいよ。すっごくうれしい。」
「それって私からいわれるのとは違うでしょ?」
あぁ・・・そうかも。
圭ちゃんからいわれたらうれしいけど冷静でいられるもん。
「そっから先は自分でね。」
圭ちゃんは本を手にとって読み出した。
- 220 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時29分21秒
自分でかぁ・・・。
なんだろ?
よしこと圭ちゃんの違い。
よしこのほうをみる。
まだ暗い顔でぼーっとしたまま。
ふと目があう。
いつもの呑気そうな表情と違ってネガティブなときの梨華ちゃん並の表情。
アレだね・・・よしこにシッポがついてたら下がりきってるだろうね。
よしこが目と態度で『ごめんなさい』っていってる。
よしこは悪くないのに。
やさしいなぁよしこ。
よしこの表情がやわらいでいく。
?
あぁ後藤わらってるんだ。
よしこは後藤を笑顔にしてくれる。
後藤のことわかってくれようとする。
わからなかったら悲しそうな顔になる。
後藤はそこからよしこの中の後藤の場所を見つけてうれしくなる。
- 221 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時30分15秒
背中を押される。
ふりかえると圭ちゃんはわらってる。
「アンタは考えすぎたらダメになるよ。素直に気持ちを行動にしてみな?
私には向いてないけどアンタには向いてるよ。」
よしこのほうをみると首を傾げてる。
『なに話てんの?』って所かな。
なんでもないよ。
「いってくるね圭ちゃん。」
「いってらっしゃい。」
圭ちゃんのやれやれって感じの声。
別の場所から視線を感じて振り返ると梨華ちゃんがネガティブになってた。
圭ちゃんは気づいてないみたい。
ごめんね圭ちゃん。
お世話になった上に迷惑かける・・・かも。
・・・まぁそれより後藤はよしこだね。
- 222 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時31分21秒
「ごっちん。」
よしこが後藤を呼ぶ。
「なぁに?」
よしこの隣にすわると急に腰に手を回される。
え?
ちょっと・・・どした?
ぷにってわき腹をつかまれる。
ビクッと体が勝手に動いてよしこから逃げる。
・・・・・・なにすんのよしこはぁ!!
「びっくりした?」
声にならないからうなずく。
「ふふっ・・・ごっちんかわ・・・」
あって顔して言葉を切るよしこ。
「いいよ。うれしいから。」
よしこの太腿をぽんぽんってしながらいう。
「やった!!よぉしおもう存分いおうっと。」
「なぁにいってんのよしこはぁ・・・」
あぁもぅどうしたらいいんだろ?
焦るんだよぉここまでストレートにいわれると・・・
よしこが心配そうにのぞきこんでくる。
『やっぱりイヤ?』って?
「いいよ?後藤はねよしこに誉められるとねぇキュってなるの。」
圭ちゃんのアドバイスどおり素直にね。
でもはずかしいよ。
- 223 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時32分14秒
「痛いの?」
「違うよ。どういったらいいかわかんないけどドキドキが気持ちいいの。」
よしこは急にうつむいて黙り込む。
ふぅ〜
「・・・あぁもぉ・・・なんだろなぁ。ごっちんつぼ。」
小さい声でつぶやく。
どうしたの?
よしこ大丈夫?
うつむいたままのよしこ。
そうだ今ならいえるかも・・・よしこがうつむいてるうちに。
「よしこ?ずっと後藤といてよ。」
よしこの耳にそっと囁いてみる。
よしこが顔をあげる。
『なに?よくわかんない』って?
クチパクで『ずっといっしょ』ってやってみる。
「え?」
よしこが真っ赤になる。
- 224 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時33分10秒
「よしこかわいい。」
ギュッ
よしこに抱きつく。
「あぁ?」
ぼーっとしてるよしこの顔をのぞきこむ。
迷惑なの?
よしこはあわてて首を横に振る。
よかった。
よしこが後藤の頭をなでる。
気持ちいいなぁ。
「かわいいよごっちん。」
ドキドキする。
しられたくなかったから落ち着かなかったけど認めてしまば心地いい。
はぁ〜
よしこがため息をつく。
よしこのほうをみても目を合わせてくれない。
?
「いつかはいおうって思ってたんだよ?」
?
「いつもかわいいっていいながらさぁごまかしてきたのに。」
?
「ズルいよごっちんは。」
よしこはやっと目を合わせてくれる。
あっ・・・そうなの?
ギュッ
よしこに抱きつく。
「うれしいよ後藤は。」
よしこに押し戻される。
あれっなんで?
「ダ〜メだよごっちん。いくらわかるからって・・・・・・
これはちゃんと声に出して伝えるの。」
そっか。ごめんねよしこ。
『いいよ』って頭をなでてくれる。
- 225 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時34分40秒
「ごっちん・・・私だけのかわいい人になって?」
・・・どうしようれしいよぉ。
「いつもそうやってわらってればいいのに。」
それが無理なんだよねぇ。
感情が動いたときにしかできないわらいかたってあるでしょぉ?
「ふにゃって力抜きゃいいだけなのに。」
簡単に抜けないの。
ちょっとなにか考えたあと『まぁいっか』って顔をするよしこ。
なんで?
「あんまりかわいいごっちんばっかりテレビに映って
これ以上ファンが増えたら心配になるから。」
うぁっよしこ自己チューだぞぅ。
でもかわいいなぁそんなこというよしこ。
「惚れるなよ?・・・じゃないや惚れてくれっ!」
「あははぁ・・・よしこおかし〜」
たのしぃな。
よしこといると笑顔になれる。
よしこも笑顔になる。
いいよねなんか。
おわり
- 226 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時36分34秒
- 更新終わりです。
- 227 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時40分19秒
- 今月が終わると少し忙しくなるのではやめに更新しときました。
次回はですね保田さん視点です。
- 228 名前:ちぃ 投稿日:2002年03月30日(土)22時43分15秒
- 私の現実逃避以外の何者でもない世界です。
それで楽しんでいただければ幸いですよ。
- 229 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月30日(土)23時10分06秒
- ちぃさんにとって現実逃避の世界でも、
私にとっては心の安らぐ場所です。
いつも心があたたかくなるお話を、ありがとうございます。
- 230 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時53分34秒
- ・・・忙しいほどかえって現実逃避で更新が進んだりして。
- 231 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時54分09秒
―理由―<保田>
- 232 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時54分53秒
ふと後ろから視線を感じる。
あぁ・・・嫌な予感。
むしむし・・・本に集中。
・・・・・・って読めやしないわよ!!
ふぅ〜
ため息をついて本を置く。
振り返って視線の送り主を確かめる。
っていってもだいたいわかってるけど。
ほら当たり。
「なによ?」
「なんでもないですぅ!」
- 233 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時55分26秒
石川さん?
なぜにキレ気味なんですか?
唇だって尖がっちゃってるし。
まぁでも本人がなんでもないってんだもんいいよね。
「あっそ。」
また本に手を伸ばそうとするけど読めそうにないからやめて頬杖をつく。
後藤と吉澤が仲良さげにしてる。
心配いらないのよねあの子たちの場合。
2人でいればちゃんと相手を満たしあってる。
プッチでの仕事の場合は2人して私をいじってくるから大変なんだけどね。
まぁ2人の世界つくられていづらくなるよりはずっといい。
そこんとこちゃんと人に気を使える性格よね2人とも。
いい子たちだよほんと。
- 234 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時56分16秒
「保田さんプッチ好きですね。」
いつのまにか石川が隣にいる。
「まぁね。」
あの2人の声に出さない会話とかけっこう楽しくってさ。
ボディランゲージって大切だなぁと思うわけよ。
「また自分だけ納得してる。」
ボソッと石川の独り言。
「なぁによぉ。なんか文句あるの?」
「ありません。」
どうしてさっきからキレ気味なのよ?
はぁ〜
「私のなにが不満なの?」
「だって・・・・・・」
さっきまでと打って変わって思いっきりネガティブじゃないの。
眉も八の字だし。
- 235 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時56分58秒
「おばちゃ〜ん!!」
加護が走ってきて背中にボフっと抱きつく。
机の角に胸のあたりをぶつける。
「痛いってば。もぉどうしたの?」
「遊んで〜!」
「いいよ。なにする?」
「あいぼん・・・」
石川がうつむいて肩を震わせる。
「ひぃやぁ〜!梨華ちゃんが怒ってる!!」
加護はダッシュで圭織といる辻のところまで逃げてった。
・・・・・・なにやってるんだか。
「・・・あきれてますか?」
うつむいたままいう石川。
またネガティブ?
- 236 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時57分42秒
「う・・・まぁ・・・ちょっとね。」
どうして欲しいんだろうかこの子は。
「ごめんなさい。」
「いやっ別に謝んなくていいんだけど・・・」
顔をあげる気配がない。
またどん底まで落ちてるんだろうか?
頭をぽんぽんってするとやっと石川が顔をあげる。
「ちょっとなに泣きそうになってるの?」
「もっと私のこと見てください。」
あぁ・・・それか。
「みてるわよ。」
「うそです。」
またキレ気味なの?
ふぅ〜
ため息をつく。
- 237 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時58分23秒
「アンタ私とケンカしたいの?」
「違います。」
びっくりしたようにいう石川。
「でもこれじゃそういえるでしょ?」
「・・・ごめんなさい。」
しゅんとしてまたネガティブになる石川。
「アンタねぇ中間はないの?
強気のケンカ腰かネガティブしかないわけじゃないでしょ?」
もっと楽にしてなさいよ。
肩の力を抜いてさ。
「ほら・・・ちょっと深呼吸でもしてみなさいよ。」
素直に実行する石川。
そんなに素直にいうこと聞いちゃっていいの?
「落ち着いた?」
「はい。深呼吸って意外にいいものですね。」
- 238 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月06日(土)23時59分44秒
『意外に』がよけいじゃないの?
一言多いってことはいつもの調子ってことよね。
良くも悪くも。
「あのね。私はよく人をみるけどね・・・みるときのルールがあるんだ。私なりのね。」
「ルール?」
「そう。できるだけその人の自然な部分をみるためにさりげなくっていうの?」
「さりげなく?」
「鈍感な人だと気づかないくらいにさりげなくね。」
「そうなんですか?」
ほらアンタのこといってるんだよ?
これに気づかないんだったら私に見られてることなんて一生気づきっこないよ。
「やきもちなんて妬かなくてもいいよちゃんと見てるから。
アンタが辛くなるでしょ?」
辛そうな石川を見たくないもん私。
「・・・でも保田さんがあんまり他の人ばかり見てるからくやしくて・・・」
ほんとに鈍感な子だね。
石川の頭をぽんぽんってする。
- 239 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時00分31秒
「えっと・・・サブなんだしさ私。きっちり周りは気にすることにしてるの。
なにかあってから気づかなかったことに後悔したくないのよ。
何事にも手は抜きたくないからね。」
・・・・・・
反応はなしなの?
「・・・かっこいい・・・」
なによ?
当たり前のことじゃないの?
アンタ目がキラキラしてるわよ?
「でもそれって・・・独り占めできないってことですよね・・・」
あっまたその顔。
寂しそうな顔すんじゃないわよ。
・・・って独り占め?
危険な香りのする言葉ね。
「・・・したいの?独り占め。」
おそるおそる聞いてみる。
「当たり前じゃないですか。」
当たり前なの?ってまたキレ気味じゃない。
- 240 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時01分23秒
「この前のこと忘れちゃったんですか?」
・・・忘れちゃいないけど。
「あんな事したことないんですよ?」
そうよね。確か前に一生に一度は自分から告白したいっていってた。
だけど私にはいってくれた。
「ちゃんと覚えてるよ。だからそんなに怒らないで。」
「だって・・・だって・・・」
石川は私の服のすそをギュッと握る。
「・・・あのね。私はこういう奴なんだよ。態度に出すのは難しいんだ。」
力の入ってる石川の手の甲を人差し指でなでる。
石川はパッと手を離す。
手の甲をもう一方の手で押さえて真っ赤になってうつむいてる。
?
「なに?」
- 241 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時02分24秒
「・・・ベタベタするよりもいやらしい・・・」
いやらしい?
「どっちがいやらしいのよほんとに・・・」
そんなつもりじゃなかったのにそんな反応しないでよ。
思いっきり意識しちゃうじゃないの。
「石川が間違ってました。」
「なにを?」
石川の熱い視線が怖い。
「少しだけなら焦らされるのも好きです。
誰かさんのおかげで少しなら我慢できるようになりましたから。」
「はぁ?」
どこからそんな考えが?
- 242 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時03分06秒
「だから・・・」
なになに?
この子は私になにを期待してるの?
「ときどきでいいんで石川に我慢したご褒美を下さい。」
だからなんでそっちに話しがいくの?
「・・・保留。」
はっきり断れない自分がいるということが自覚できる。
どうしてだかわからないけど・・・石川に逆らえないところがあるんだよね私。
「なんですかそれ?前もそんなこと・・・」
「まぁまぁ・・・・・・いまは保留にさせといて。」
石川の頭をぽんぽんってしながらいう。
「ズルいですね保田さん。」
「仕方ないでしょ?こういう奴なの・・・イヤなら他あたってよ。」
あぁイヤないいかたしちゃったなぁ。
・・・・・・
- 243 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時03分52秒
「イヤです。ズルい保田さんがいいんです。」
『ズルい』ってつけなくても・・・
一言多いところがかわいくおもい始めたらそうとうはまってるのかな?
「急ぐことなんてなにもないのよ?なるようになるよ。」
けっきょく私は石川に必要とされることを必要としているんだから。
そうか・・・石川に逆らえない理由ってこれか。
満たしてもらってるからこっちも石川の要求を
満たしてやりたいって気持ちだね。
やっとわかった。
納得いかない顔の石川をながめる。
大丈夫アンタが十分大人になっても私が好きなら
ちゃんとアンタを満たしてあげるよ。
自分のワガママで相手を振り回す子にはまだ教育が必要だからね。
私が要らなくなったとき・・・それでも私が必要ならちゃんと向き合うよ。
それまでは私はアンタの教育係。
「はやく大人になりな。」
全てはそれから始まるんだよ。
石川はキョトンとしてる。
たぶんもうちょっと先だね。
おわり
- 244 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時04分47秒
- はぁ終わりです。
- 245 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時05分50秒
- 次はですね、加護さん視点になりそうです。
- 246 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月07日(日)00時06分39秒
- ではまた。
- 247 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月08日(月)01時40分16秒
- >ちぃ様
現実逃避・・・。良い言葉だ。
今日からまた仕事だ。鬱だ。
ここのいしやす、最高&最強!!
- 248 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時34分17秒
- 更新したいとおもいます。
あのですね・・・これ日曜にのっけるつもりだったんです。
そしたらちょうど方言の話が・・・くやしいっす。
ではいきます。
- 249 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時34分52秒
―言葉―<加護>
- 250 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時35分47秒
「あぁびっくりしたぁ。もぉ梨華ちゃん怒りすぎやわ。」
「しっててやったアンタも悪いんやで。」
・・・怒られた。
?
ちゃうか・・・
ニヤニヤしてるし。
「からかいたくなるやろ?あの2人。アンタの気持ちめっちゃわかるわ。」
「でしょ?」
みまわすとみんな苦笑いしてる。
黙ってるけどみんなもそうなんちゃうん?
「ダメっしょ?我慢しなきゃ。」
・・・安倍さん我慢してるんや。
ここはくるやろ?
「我慢してんじゃんなっち。」
中澤さんの腕ん中から切れのいい突っ込みがとぶ。
うん今日も絶妙や。
- 251 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時36分21秒
「からかったらお菓子くれなくなるよ?」
ののが飯田さんのひざの上から心配そうにゆう。
「「なんの心配やねん!!」」
ハモった。
ハモルってことはうちと中澤さんの取った間が
ぴったり同じ時間やったってこと。
それは笑いのセンスが同じやってことやねんなぁ。
中澤さんがうちに握手を求めてくる。
互いに満面の笑みで握手を交わす。
いまのナイス突っ込みでしたよね?
「突っ込みをたたえあうなっての。」
あぁもぉ矢口さんやっぱりいい。
はっアカンうちまでメロメロになってどうすんねんな。
- 252 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時36分53秒
「ののはお菓子くれたらいいんだ?」
飯田さんがなんか考えながらののに聞く。
ののは口をあけて飯田さんを振り返りながらコクンとうなずく。
「ののかぁわいい。」
安倍さんがつぶやく。
そやねんなぁ。
ののはなんもせんでも周りの雰囲気を変えるんや。
天然ってやつ。
「じゃあさ・・・圭織があげるよ?」
ののがニッとうれしそうにわらう。
安倍さんがちょっと複雑な顔をする。
矢口さんはそれに気づいて何か考え込む。
中澤さんと目があった。
?
顔を見合わせながらお互いに首をかしげた。
- 253 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時37分28秒
「じゃあののもいっしょにからかう!」
ボスッ
ののが抱きついてきた。
・・・あぶないあぶない
もうちょっとで吹っ飛ぶとこやった。
なんやお菓子のこと心配して我慢してたんかののは。
「う〜ん・・・じゃあまこっちゃんたちもさそおう。」
「いいねぇ〜!」
よしよしなんか面白なってきた。
「小川たちならもうちょっとで帰ってくんじゃない?
途中まで見に行ってみなよ。でも見つけたらすぐ帰ってくるんだよ?」
飯田さんがリーダーの顔でゆう。
「は〜い!行こっかのの!!」
「うんっ!」
「あっちょっと・・・なにするんかわからんけどやりすぎたらアカンで?」
中澤さんが元リーダーの顔でゆう。
「「はぁ〜い!!」」
ののと手をつないでドアからでる。
- 254 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時38分02秒
「あっ愛ちゃんいるよ?」
「あっほんまや。」
走っていって2人で後ろから抱きつく。
「うわぁっ!なにしよるんっ!!」
びっくりしてる。
「もぉ・・・どぉしたん?」
・・・・・・
発音は全然ちゃうけど言葉はちょっとだけ似てんねんなぁ・・・
「なんかうちら言葉にてへん?」
愛ちゃんが『おっ?』って顔をする。
でもどこがどう違うんかはわからへんねん。
「・・・どうしたの?」
首をかしげながら紺ちゃんがきた。
「うちら言葉が似とるんやて。」
愛ちゃんがゆう。
ほらやっぱり似てる。
わからんかなぁ?
- 255 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時38分42秒
「・・・そうだね。・・・似てるよ。」
おっわかるんや。
でも
「どこがどう違うんやろ?」
紺ちゃんが目を見開いてしばらくぼーっと固まる。
しばらく待つとなんかうなずいてる紺ちゃん。
「・・・加護さんのは言葉の前のほうにアクセントがあるけど
・・・愛ちゃんはね後ろのほうにアクセントがあるんだよ。」
・・・難しいことゆうなぁ。
ののはぽかんとしてる・・・たぶんうちもな。
「言葉が似とるんやて。」
さっきの愛ちゃんの言葉を真似してみる。
・・・そうか。
うちの場合「こ」と「に」が強いけど
愛ちゃんの場合「ば」と「とる」が強い。
それにうちが普通にゆう場合「とる」やなくて「てる」やな。
やっぱりちょっとちゃうんやな。
「あっほんとだ。」
ののが反応する。
でも
「「なんでやろ?」」
微妙に発音が違うせいでいいハモリになる。
紺ちゃんがキョトンとしてる。
- 256 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時39分24秒
?
「・・・奈良と福井ってあんまり遠くないでしょ?」
?
「福井ってどこにあるん?」
「あそこだよ・・・あの日本海側のう〜んなんてゆうの?」
愛ちゃんが紺ちゃんに助けを求める。
「・・・・・・京都の横で滋賀の真上だったかな?」
京都?!滋賀?!
「めっちゃ近いやん!」
「えっ?奈良ってどこぉ?」
どこってゆうたらいいん?
視線で紺ちゃんに助けを求める。
「・・・・・・京都の斜め下で滋賀の真下かな。」
「近っ!」
愛ちゃんが叫ぶ。
ちゅうか紺ちゃんほんま頭いいなぁ。
「なんかうれしいなぁ。」
「ほんとやね。」
- 257 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時40分14秒
ののがブーってしてる。
「ののは・・・ののは・・・ごっちんといっしょだもん。」
「・・・北海道と神奈川は・・・3人づつ・・・だよ。」
まぁそうや。
しかし冷静な返しやなぁ紺ちゃん。
「あっまこっちゃんや。」
「まこっちゃんとは日本海つながりぃ。」
愛ちゃんがまこっちゃんと腕を組む。
「日本海?カニは美味いよぉ。」
まこっちゃんが自慢げに胸を張る。
のの目がキラッと輝く。
「カニっ!!」
ぼぉーっとするのの。
- 258 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時40分55秒
「うぉ〜い。もぅ楽屋おいで。あれ?新垣は?」
安倍さんや。
「トイレです。」
まこっちゃんが答える。
「そっか・・・じゃあなっちが伝えるかぁ・・・
みんなはもぉもどってなよ。」
「「「「「はぁ〜い!!」」」」」
・・・なんで楽屋でたんやっけ?
あっ!
からかう相談するんやった。
まっええか楽しかったし。
「・・・あれ?・・・安倍さんどこ行くんですか?」
紺ちゃんが楽屋と別の方向に行こうとする安倍さんに聞く。
「なっちかい?なっちもねぇトイレに行くんだよ?」
鼻歌うたいながら遠ざかっていく。
なんか機嫌がいい?
・・・さっき楽屋でる前とちょっと違う雰囲気。
なんかあったかな?
- 259 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時41分25秒
- おわり
- 260 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時44分19秒
- いやぁ〜!
失敗してしもた。
最後やったのに・・・・・・おわりつけ忘れたやん。
・・・失礼・・・取り乱してしまいました。
- 261 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時45分18秒
- 続きのっけますね。
- 262 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時46分01秒
―強さ―<安倍>
- 263 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時46分31秒
圭織は誰にだってやさしいんだ。
『ののはお菓子くれたらいいんだ?』
『なっちはキスされなくて寂しいんだ?』
『じゃあさ・・・圭織があげるよ?』
『じゃあさ・・・圭織がしてあげるよ?』
そうだった・・・みんなのところに圭織のトリがいるんだ。
みんなのところに。
「あっちょっと・・・なにするんかわからんけどやりすぎたらアカンで?」
裕ちゃんが元リーダーの顔でいう。
「「はぁ〜い!!」」
辻加護が楽屋が出て行くのを見送る。
- 264 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時47分18秒
「なっち?元気ないじゃん。」
矢口がのぞきこんでくる。
「ん?そんなことないよぉ?」
「嘘ついちゃダメだって。」
矢口がなっちのほっぺを軽くぴしゃぴしゃたたく。
「あのさちょっとなっちと話があるんだ。いいかな?」
裕ちゃんと圭織にいって返事を待たずに
なっちをつれて2人から離れる。
「・・・で?」
「なに?」
「ごまかすなよぉなっち。」
圭織から離れたってことは理由もうすうすわかってるんだね。
・・・いつだってごまかせないんだ矢口には。
- 265 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時48分05秒
トリかぁ・・・捕まえにくいんだろね。
手の届かないところへ飛んでいくんでしょ?
なっちの犬の手にはおえないよ。
数だって多いしさ。
じゃあ樹しかないよね。
樹は逃げない・・・逃げれない。
でも捕まえたのかどうかもわかんないなぁ。
「ねぇ・・・樹はどうやったら手に入るんだろうね。」
「樹って?」
矢口が眉をしかめながら聞いてくる。
「圭織の中にあるの。ねぇ樹って動かないよね。」
「う〜ん。なんかわかんないけど・・・樹かぁ・・・樹ねぇ・・・」
わかんないのになっちのために真剣に考えてくれる矢口。
- 266 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時48分43秒
「樹はね動かないけど成長するよ?」
それはしってる。
圭織の樹も育ってるもん。
「でもそれだけっしょ?関わることできないじゃん。」
動物どうしみたいにじゃれあったり、ケンカしたりできないよ。
じゃあ捕まえた意味ない。
「・・・バカだねなっちは。」
「なんだよぉバカって。」
「樹だってね・・・まわりに色んなものがあるから大きくなれんじゃん。
なんにもなかったらどんなに大きな樹だって枯れちゃうよ?」
圭織の樹も枯れちゃう?
それはヤダな。
そうだっ!
なっちが圭織の樹に水も栄養もあげたら枯れずにすむね。
でもどうすればいいんだろね。
とりあえずずっとそばにいれば
どうしたらいいかわかるようになるかな?
- 267 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時49分34秒
「成長するとき近くの柵とか巻き込んだりする樹だってあるじゃん。」
近くのものを巻き込む樹かぁ。
「近くにいたら巻き込んでくれるかな。」
確か樹って一回巻き込んだら放さないんだよね。
なんだ・・・強いんだ圭織の欲も。
受身だけどずっと近くにいてくれる人を探してるんだね。
静かで穏やかだけど強くて激しくって確かな気持ち。
圭織らしい。
そういえば好きなタイプ聞かれたら
『圭織をずっと愛してくれる人ならいい。』って答えてるよね。
- 268 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時50分45秒
「そっかそっか。もう大丈夫だよ矢口。」
「なに?もういい?復活?」
「ありがと矢口。」
「・・・よくわかんないけどよかった。」
「お〜い!もうすぐ時間だからそろそろ集まってよ!!」
圭織が叫んでる。
「中学生がいないよぉ?」
ごっちんが叫ぶ。
「そっかまだ帰ってないね。」
困った顔の圭織。
「まだ時間ちょっとあるよね?なっちトイレいくから探してみるよ。」
「おっ悪いね。」
「矢口ありがとね。」
もう1回矢口にお礼をいってから楽屋をでる。
そっかずっと近くにいたらいいんだ。
やっぱり矢口てすごいな。
簡単に答えを見つけてくれるんだもん。
ほんとに頼りになる妹だよ。
感謝しなきゃね。
おわり
- 269 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時52分12秒
- はい終わりです。
- 270 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時53分03秒
- 次はですね中澤さん視点です。
- 271 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)00時55分33秒
- 関西弁に飢えてますから・・・
ちゅうか・・・話しは落ちできっちり落ちるまで待ってからのってきてください。
いっつも前ふりでのられて落ちがいわれへんのです。
って誰に訴えてるんでしょうね私は・・・
ではまた今度。
- 272 名前:読者 投稿日:2002年04月18日(木)20時09分55秒
- もう本当にいいですね。
特にコンノとニイガキの扱い、最高!
ところで300近くいっているんで
レスは控えた方がいいんでしょうか?
- 273 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月18日(木)23時10分32秒
- ぜーんぜんかまいませんよ。
いっぱいになったらまた新しいのたてますから。
うれしいですよレスは。
元々筆無精なんで返事を返すことはほとんどしませんがね。
また書いてくださいよ。
- 274 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月18日(木)23時23分43秒
- 5期メンのそれぞれの扱いがいいですね(w
なっちと圭織もどうなっていくのか楽しみです
- 275 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月19日(金)00時22分48秒
- やぐちゅーが自分的にも一押しではあるんですが・・・
なっち視点の姐さんに片思いってのが結構お気にだったので・・・
気が向いたらいつか・・・姐さん視点のなちゅーをお願いできないでしょうか?
モチロン友情系でもいいので・・・是非お願いします。
- 276 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時24分59秒
- 更新します。
- 277 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時25分40秒
―関係―<中澤>
- 278 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時26分22秒
「なっち・・・」
圭織が心配そうに矢口となっちを見てる。
「心配なん?」
「うん。」
素直やな圭織。
最近なっちときどきおかしなんねんなぁ。
この前も急に真っ赤になってたし。
あん時も矢口がすぐに理由を理解して元に戻したんやんなぁ。
なぁ・・・なんでなっちのことそんなにわかんの矢口?
ほんま仲良しさんやな・・・
胸がピリッと痛い。
矢口はいつも誰を見てるん?
こんなときはいっしょにいられへん時間がもどかしいって思うなぁ。
- 279 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時27分00秒
・・・・・・なっちもやで。
昔はなんでも相談してくれてたのに最近は矢口ばっかりやん。
アタシではつとまらんゆうことか?
なっちも大人になったんやなぁ・・・
昔は髪を梳かしたったりスタジオとかホテルのトイレついていったったり
一晩じゅう悩みごときいたったのになぁ。
なんでも自分でできるようになって
相談するのもアタシより頼りになる人を選ぶんや。
ええなぁ矢口は頼りにされてて・・・
しっかりしてんもんなぁ。
なぁなっち・・・裕ちゃん寂しいで。
・・・アタシかてなんかの役には立つよ?
アンタの保護者みたいなもんやったやん。
・・・・・・
なんや?
矢口にやきもち妬いてんのかアタシ・・・
矢口はアタシといるために大人になるってゆうてくれた。
でもなっちは大人になったら離れていくんやな。
なっちに大切な人ができて・・・幸せになる。
うれしいけどさみしいなぁ。
なんか花嫁の父みたいな気持やな。
・・・まだ早いか。
- 280 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時27分48秒
「欲張りだねぇ・・・裕ちゃんは。」
圭織がつぶやく。
?
声に出してへんはずやねんけど?
まぁアタシのことはええねんって。
「・・・なっちどうしたんやろなぁ。」
「なんとなくわかるんだけど・・・」
なんやわかんのか?
「ん・・・犬がみてるから。」
アタシの疑問の視線を感じた圭織はちょっと照れながらゆう。
??
ちょっと待ち!
アタシには『犬がみてる』っちゅうのもわからんし
アンタが照れてるわけもわからん。
・・・わからん。
この前は樹があるゆうてたし・・・
うぅ・・・むつかしいなぁ。
圭織はもともとアタシと違う世界を持ってる。
ほんでも・・・まだ甘えてくれたりもするんよなぁ。
- 281 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時29分35秒
「裕ちゃん?一つ聞いていい?」
「なんや?」
矢口となっちのことでナーバスになってたからか
いつもよりやさしい声が出た。
なんか情けないよなぁアタシ・・・
圭織・・・裕ちゃんなんでも答えたんで?
「裕ちゃんと矢口って・・・付き合ってるの?」
!!!
アンタ・・・なにサラッと核心ついてんの?
付き合う?
付き合うゆうことは矢口が彼女やゆうことか?
・・・・・・
「なんか違う。・・・そんなんちゃうわ。」
「え?そうなの?ただの友達?」
「それも違う。」
ただの友達に対して持つ感情とは明らかに違う。
なんやろう・・・矢口はアタシのなに?
- 282 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時30分21秒
そうや・・・これは矢口に聞かれたことある。
「矢口にあずけてあんねん・・・心をな。
だから彼女とかとちゃうなぁ・・・そんな枠にはハマらへん。」
恋人とか彼女とかそんな言葉で表されへん。
矢口はアタシの心の持ち主やからなぁ。
「ふ〜ん・・・じゃあどんな関係?」
そうやなぁ・・・
「・・・ただの両想い。」
こどもみたいな言葉やろ?
でもな・・・これが一番しっくりくるんや。
想いがお互いに向いてるだけ。
それ以外にいいようがない。
単純なことやけど一番難しいやろ?
不安定で脆い。
絆は身体でも言葉でもお金でも見栄でもない。
お互いへの想いだけ。
でも一番幸せな関係ちゃう?
- 283 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時31分20秒
圭織はうんうんって何度かうなずいてる。
なんや?
「裕ちゃんらしい答えだね。」
そうか?
「・・・言葉があると安心するけど相手のこと考える時間減るやろ?
アタシはそれがイヤなんや。」
恋人とか彼女とか付き合うとかそれはあくまでも言葉や。
そんなんいらん。
一緒にいるって事実だけでいい。
それだけが重要なんやそれ以外のことはどうでもいい。
安心が欲しいんやない。
ただ好きでいさせて欲しいだけ。
「矢口は納得してるの?」
そうか・・・
・・・矢口はどうなんやろ。
でも矢口からもそんな話しないよなぁ。
「・・・たぶん納得はしてると思うんやけど。」
言葉欲しいやろか?どうやろ?
自分から聞きにくいことやなぁ。
「なぁ圭織・・・ちょっと矢口にも聞いといてくれへん?」
たぶん大丈夫なはずやけど矢口の気持ち無視してたら悪いもんな。
言葉で縛って欲しいタイプやったらこの状況は辛いはずやし。
「いいよ。」
「悪いな。」
「いいって別に。」
- 284 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時31分54秒
んっ?そろそろ時間ちゃうんか?
「時間は?」
「あぁもぅそろそろ集合かけないとね。」
圭織が立ち上がって楽屋をみわたす。
「お〜い!もうすぐ時間だからそろそろ集まってよ!!」
おぁっごっつい声。
「中学生がいないよぉ?」
ごっちんが叫ぶ。
「そっかまだ帰ってないね。」
困った顔の圭織。
「まだ時間ちょっとあるよね?なっちトイレいくから探してみるよ。」
ピョコッとなっちが立ち上がって手をあげる。
「おっ悪いね。」
- 285 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時32分43秒
なっちが楽屋からでると矢口が走って帰ってくる。
当たり前のようにひざの上にあがりこむ。
ふぅ〜
ため息をついてもたれてくる。
「・・・とらないよ?」
圭織が苦笑いしながら矢口の頭をなでる。
「なっなんだよぉ。」
矢口が動揺してる。
「だってうなってんだもん。」
圭織が当たり前のように即答する。
けど・・・うなるって?
「「なにが?」」
「オオカミ。」
なんでわからんって顔で圭織がゆう。
でもなぁ・・・わからん。
矢口は複雑な顔してる。
意味わかんのか?
「ねぇ・・・オオカミなの?」
矢口が圭織に聞いてる。
「うん。」
残念ながらってゆう顔で圭織がうなずく。
はぁ〜
矢口はため息をついてアタシの腕に顔をすり寄せる。
・・・・・・なんの話してんの?
- 286 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時33分43秒
「「たっだいまぁー!!」」
辻加護がもどってきた。
「「「すいません遅くなりましたぁ!!」」」
あとから高橋と紺野と小川が入ってくる。
「なっちと新垣は?」
圭織が心配そうに聞く。
「トイレぇ。」
加護が答える。
「そうかぁ・・・」
圭織は納得する。
矢口はアタシにもたれたままアタシの手をおもちゃにして暇をつぶしてる。
ツメをながめてみたり、手を持ち上げてひざの上にポトンって落としたり。
なにやってんの?
ちっちゃい子みたいやで?
空いてるほうの手で矢口の髪の毛をいじる。
だいぶん色を濃くしたんやなぁ。
髪いたんだりせえへんのか?
でも・・・きれいな色やなぁ。
似合ってる。
「裕ちゃんと矢口ってしゃべんないんだね。」
「「ん?」」
「しゃべるときはしゃべるよなぁ?」
「うん。」
矢口と顔を見合す。
- 287 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時34分37秒
でも別にいっしょにいれたらそれでいいってときもあるやん。
「あっもういい・・・」
圭織がなんか照れながらゆう。
自分たちの状況に気がついた。
矢口はアタシの手を握ったまま
アタシは矢口の髪を指にからませたまま顔見合わせてんの。
急に恥ずかしくなって矢口の髪をいじるのをやめた。
矢口が不満そうな顔で見上げてくる。
そんなとこもかわいいなぁ。
「すいませぇ〜ん!!!そろそろ移動お願いします!!!」
ADさんの声。
なっちと新垣まだやねんけど?
「圭ちゃんみんなつれて先いってくれる?
たぶんすぐ追いつくから。」
圭織が圭坊にゆう。
リーダーとサブの連携プレイってやつやな・・・なんかええよなぁ。
- 288 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時35分26秒
「んっ了解。さていくよー!」
圭坊が声をかけるとみんなぞろぞろ楽屋からでる。
矢口も立ち上がって手を差し出してくる。
「ほらっいくよ裕ちゃん。」
「ん。」
矢口の手を握って立ち上がる。
・・・でついでに腰に腕を回して抱き寄せる。
「なっなんだよぉ。」
じーっと矢口の目をみる。
なぁ・・・この目にはいつも誰が映ってんの?
チュッ
だあっ!
アカンっちゅうねんもぉ。
まだ部屋に圭織のこってんのに・・・
チラッと圭織をみると顔を赤くして目を泳がしてる。
「置いてかれちゃうじゃん。オオカミ起こすなっての。」
ぶつぶつゆう矢口に手を引かれながら楽屋をでる。
スタジオまでの廊下も矢口は振り向かずに
ずっとアタシの手を引いてくれる。
そのちっちゃい背中が照れくさそうに見えるのは気のせいか?
- 289 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時36分10秒
「あっズルい後藤も。」
だるそうに歩いてたごっちんがもう一方の矢口の手を握る。
ごっちんと目があう。
なんかわらってしまう。
ごっちんもわらってる。
最近のごっちんはよくわらう。
いいことやね。
「なんで一番小さい矢口が引っ張ってんだよぉ。」
あれっ?ちょっとご機嫌斜め?
またごっちんと目があう。
うっしOK!
ごっちんの目ってほんまにものをゆうよな。
ごっちんといっしょに矢口とつないだ手を上にあげる。
「うあぁっなんだよっ手ぇあげんなよぉ。宇宙人みたいじゃんかぁ!」
「なにゆうてんの?なぁ加護?」
「ひっどぉ〜い親ビン宇宙人じゃなかったの!!
加護ぴょんたちをだましてたの?」
ぶりぶりで答える加護。
ごっちんがお腹を押さえてわらってる。
「ちょっともぉ・・・おいてくよぉ〜!」
圭坊に怒られた。
「はよいかなっ!」
ごっちんといっしょに矢口を吊り上げたまま走る。
「うあっこけるって!」
爪先立ちで走る矢口。
かわいいな。
幸せいっぱいやで今日は。
- 290 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時36分54秒
『両想い』
お互いにお互いのことを想ってる。
なぁ矢口?
これがアタシらの関係・・・そやろ?
おわり
- 291 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時37分31秒
- 更新終わりです。
- 292 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時40分47秒
- あのですね・・・お願いされるのはとてもうれしいんです。
しかしですね・・・肩に力が入ってしまいまして話が生まれにくくなるんです。
期待には答えたい性質なので・・・へんにがんばってしまうんで。
大変申し訳ない。
- 293 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月27日(土)00時42分25秒
- だから自由に泳がしてやってくださいませ。
さて次回は飯田さん視点です。
でわまた。
- 294 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月27日(土)01時39分55秒
- 「ちぃ」さんの多方面から見る、それぞれの心理描写にいつも感心します。
下手な心理学の授業より、いい勉強になります。
これからも「恋のレッスン」(自分で書いていて恥ずかしい表現だ)を
お願いします。
- 295 名前:つかさ 投稿日:2002年04月27日(土)02時10分12秒
- ずっと読んでるけど、やっぱちぃさんの書く話は、自分にとって、ツボにはまります。
圭織視点もごっつたのしみ♪
- 296 名前:名無しさん 投稿日:2002年04月29日(月)13時29分22秒
- やぐちゅ〜も気になるけどやすいしがぁぁぁぁぁx〜
一途な石川さんに優しい保田さん
今後も期待してます
- 297 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時25分10秒
- ゴールデンウィークですね。
実家へ帰った日の晩御飯はたこ焼きでした。
では更新します。
- 298 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時25分54秒
―悩み事?―<飯田>
- 299 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時26分28秒
「ほらっいくよ裕ちゃん。」
「ん。」
裕ちゃんが矢口の手を握って立ち上がる。
・・・裕ちゃんがやぐちの腰に腕を回して抱き寄せてる。
しらないよ裕ちゃん・・・オオカミがうれしそうにしっぽ振ってるのに。
「なっなんだよぉ。」
素直じゃないねぇ矢口のほうは・・・
でもいつも矢口はオオカミに負けるんだよ。
まぁ圭ちゃんみたいに手なずけてる人も珍しいけど。
チュッ
矢口がのぞき込む裕ちゃんにキスをした。
・・・・・・場所考えなよオオカミさん。
なんで圭織が目をそらさなきゃならないんだよぉ・・・
「置いてかれちゃうじゃん。オオカミ起こすなっての。」
矢口はてれる裕ちゃんの手を引っ張って楽屋からでてった。
- 300 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時27分14秒
裕ちゃんのクロヒョウちょっとかわった?
前より小さくなった?
もうクロネコっぽいよ?
はじめてみた・・・同じ人のほう向いてるときに動物変わるって。
よっぽど何かないと・・・・
・・・・・・
まっいっか。
・・・なっち遅いなぁ。
迎えにいっちゃおっかな。
楽屋をでる。
なっちのイヌは前より大きくなったね。
もう気づいてるんだよねなっち?
大きさは矢口のオオカミとはくらべものにならないくらい小さいけど。
なっちらしいと思うよ圭織は。
なっちがわらっててくれるなら圭織は・・・って考えたりもするんだよ圭織も。
今度・・・昼寝にでも誘おうかな?
トイレにとぉちゃぁ〜く!
- 301 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時27分48秒
「こらぁ〜!なっち遅いぞ!」
叫びながら扉を勢いよく開けるとなにかに当たった。
「ぃたぁいよぉ圭織ぃ!」
なっちがひじのあたりを押さえて怒ってる。
?
・・・!
ドアが当たったんだ。
?
なんでひじ?
ドアの横に立ってみる。
?
「そりゃ圭織だったらひじに当たんないさ。」
なっちがふくれてる。
?
なっちの隣に立ってみる。
!
そうゆうことか。
新垣の隣に立ってみる。
!
「新垣?」
- 302 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時28分33秒
泣いてたの?
「どした?」
頭をなでながら覗き込んでみる。
「まぁまぁ。それより時間なの?」
そうだ呼びに来たんだ。
「みんなもぉスタジオいったよ?新垣がんばれるね?」
うなずく新垣。
「うっしじゃあいくかぁ!!」
勢いよく戸をあけてスタジオへ向かう。
心配だけどちょうど泣き止んだところみたいだし大丈夫だね。
「サンキューなっち。」
新垣の肩を抱いて歩くなっちの頭をぽんぽんってした。
なっちのイヌがしっぽを振る。
なっちとなっちのイヌにわらいかける。
- 303 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時29分20秒
新垣が悩んでたのなっちが受け止めてあげたんだね。
新垣の顔が明るい。
新垣の頭もぽんぽんってする。
「13人なんだからね・・・」
新垣は不思議そうな顔をする。
なっちが圭織のほうをみて苦笑いしてる。
「新垣は1人じゃないってことだよ。」
なっちが仕方ないなぁって感じで伝えてくれる。
なんで伝わんないかなぁ?
「はい。」
新垣が返事をする。
なに悩んでたの?
なっちはわかってくれたんだね?
大丈夫だよ新垣。
圭織がみんなを守ってあげる。
そのために大きく育ってんだから。
- 304 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時29分56秒
あっみんな待ってる。
「遅くなってごめん。」
「大丈夫だよ圭織。ギリでまにあってる。」
圭ちゃんが教えてくれる。
「よかったぁ。」
なっちが胸をなでおろす。
新垣は頭をピョコッと下げてから中学生の輪の中に入っていく。
「なんだったの?」
なっちにきいてみる。
「・・・みんな不安なんだよ。これでいいのかなって。」
なっち自身も不安そうな顔になってる。
なっちの頭に手を置く。
「大丈夫・・・ね?」
そうだよ。
みんなが圭織のそばにいるんだから・・・圭織はみんなを支える。
なっちが安心したようにわらう。
・・・ほらまた大きくなった。
これから娘。がどれだけ増えようとかまわない。
圭織はもっともっと大きくなるから。
どんとこいって感じだね。
- 305 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時30分42秒
あっそうだ!
矢口の横に立ってみる。
!
やっぱり。
矢口だったらドアノブで二の腕あたりを打ってるなぁ。
「ははっ。」
「なんだよぉ・・・圭織なに?」
「ここに当たるんだよ。」
矢口の二の腕をつつく。
矢口も裕ちゃんもわかんないみたい。
なんでいつもわかんないんだろ?
「こちらへお願いしまぁ〜す!!」
ADさんの声。
「さてと・・・移動するよぉ!!」
ん・・・今日も仕事だなぁ・・・
おわり
- 306 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時31分13秒
- 更新終わりです。
- 307 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時35分23秒
- 次回は珍しくかんがえついてません。
- 308 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)21時36分01秒
- 適当に思いついたら書いてみます。
ではまた。
- 309 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月30日(火)21時48分41秒
- 関西人が夕飯に「たこ焼き」食べるのって、関東じゃ信じられない事みたいですね。
更新ありがとうございます。
オオカミに食べられる黒豹(猫)のお話、読んでみたいです。
- 310 名前:ちぃ 投稿日:2002年04月30日(火)23時53分55秒
- 考えてないっていいながら実は、
できてるんですが置いてきてしまったんですよ。
ゴールデンウィークあけにのっけます。
自分としてはもうちょっと引っ張ってもいいかなぁって思ってたんですが
読みたいって人がいるんなら・・・もったいつけることないかと思い直しました。
お願いされると弱いです。
矢口さんのオオカミっぷりが存分に楽しめるかと・・・
セットでついてくる中澤さん視点のもかなり好きです。
自分でゆうてたら世話ないけど・・・
- 311 名前:309 投稿日:2002年05月01日(水)00時21分37秒
- 思い直し、ありがとうございます。
イケイケ矢口と、ヘタレな姐さんって組み合わせもかなり好きなので、
楽しみにお待ちしてます!!
- 312 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月01日(水)09時37分27秒
- …保田さんか石川さんがみたいなぁ…
- 313 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月01日(水)11時50分20秒
- 5期メンとかがどうなって行くのかってのも気になります(w
- 314 名前:ユウ 投稿日:2002年05月01日(水)13時06分19秒
- ちぃさん、すごい・・・。
実は以前に、「埼玉でお待ちしてます」と意味不明のレスをした者です。
ちぃさんに触発されて、うっかり自分でも書き始めてしまったのですが、
いやあ、やっぱりちぃさんのはいい!
もう、大好きですよ。ここのお話。
憧れでございます。
あたしも、頑張ろっと。
- 315 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月01日(水)19時26分25秒
- お昼寝に誘う…って(笑) いいですねぇカオリ。なごんだ。
本当に、ちぃさんの娘。さん方への視線はやさしいですね。
読んでいてささやかに幸せ。
ついでに、ちぃさんのクールなレスも好きです。なんだか、
ちびまる子ちゃんの野口さんを連想してます。…って私なに
言ってるんだろ。
次回更新も楽しみにしていますね。まずはよいGWを…。
- 316 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時37分07秒
- どうしてもはっておきたい伏線とか消化しておかないと進めない事柄などが
ありまして・・・めったにない連日の更新となりました。
後日の話への布石だらけのお話でいつもの感じが出るかどうか心配ですが・・・
後藤さん視点です。
- 317 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時37分43秒
―勘―<後藤>
- 318 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時38分27秒
あっやぐっつぁん帰ってきた。
なんだったんだろ圭織の話って?
「なんだ・・・起きてたのごっつぁん。」
まぁね。
「いやぁ・・・今日も疲れたよ。矢口も年かな?」
腰をとんとんってたたきながらいうやぐっつぁん。
「いいの?」
そんなこといっててさぁ・・・
「なんだよぉ?」
「いや・・・裕ちゃんが怒るかなって・・・」
やぐっつぁんが一瞬かたまる。
んぁ?
ふと遠い目をしてから寂しそうにわらう。
「そうだよね。」
- 319 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時38分59秒
ボフッ
やぐっつぁんがベットにダイブする。
・・・小さいから何回かバウンドしてた。
・・・・・・大丈夫?
やぐっつぁんは恨めしげにこっちをにらむ。
「人の失敗わらうなよごっつぁん。」
いわれてから緩んでる口元に気がついた。
だってさ・・・はねてるやぐっつぁんが悪いんじゃない?
「なんなんだろ矢口は・・・しんみりすることもできないのかよ。」
やぐっつぁんがすねてる。
どうしたんだろ?
いつもは頼れるお姉ちゃんみたいで小さいなんて思わせないやぐっつぁんが
いまはほんとに小さくみえる。
- 320 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時39分42秒
「なんだよ・・・今日に限って何回も会話に出てきやがって。」
やぐっつぁんがぶつぶついいながら2つある枕のうち1つを
布団の中に押し込んでる。
最近気づいたやぐっつぁんの癖。
「・・・なんで抱いて寝るの?」
前はそんな癖なかったことない?
やぐっつぁんはまたかたまった。
・・・・・・どうやら後藤はさっきから地雷ばっかり踏んでるらしい。
「おもちゃの代わりだよ。」
やぐっつぁんは布団の上から中に入れた枕を寂しそうにぽんぽんってたたく。
おもちゃ?
ぬいぐるみじゃなくって?
「・・・矢口のおもちゃ。」
やぐっつぁんは後藤に向かってニッてわらった。
「なんだよ?矢口はごっつぁんに心配されるようなことなんて
ひとつも抱えちゃいないぞ。」
あれ?
いつものやぐっつぁんだ。
- 321 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時40分25秒
「次のオフごっつぁんはなにするの?」
身を乗り出してきいてくる。
「ん?んんっと・・・よしこん家いって遊ぶ。」
やぐっつぁんがにやにやしてる。
・・・なんでそんな風にわらうの?
!
まさかやぐっつぁん・・・しってるの?
後藤の気持ち。
うぁっあつっ・・・ってかはずかしっ!
「なぁに赤くなってんだ?ごっつぁん。」
いじわるくいうやぐっつぁん。
でもそのあとやさしい顔でわらう。
「ごっつぁんはよく気づいたね・・・矢口は気づけなかったのに。」
『えらいえらい』って後藤の頭をなでてくれる。
でもね自分で気づいたんじゃないんだよ。
「・・・圭ちゃんが・・・」
「そっか圭ちゃんか・・・」
後藤のことだから圭ちゃんが考えろっていわなかったら気づいてないよ。
- 322 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時40分55秒
「よくみてるよね・・・・・・」
やぐっつぁんがにやって笑う。
たぶん後藤も同じ。
「人のことは。」
「・・・だね。」
だからきょう梨華ちゃんと部屋かわったんだ。
「ごっつぁんは友達想いのいい子だね。」
また『よしよし』ってなでられた。
- 323 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時41分38秒
「・・・・・・いっしょだね。」
やぐっつぁんが不思議そうにいう。
ん?
なにが?
「裕ちゃんもね・・・なでると目を細めるんだよ。」
やさしい顔。
やぐっつぁんって裕ちゃんの話するときいつもいい顔してる。
「やぐっつぁんもよしこといっしょだよ?」
「どこが?」
そうだね・・・どこだろ?
やぐっつぁんは後藤より先輩でよしこは後輩。
やぐっつぁんは後藤より背が低いけどよしこは高い。
くらべてみると違うところばっかり。
でも後藤の中じゃ似てるんだよ。
そう・・・安心するんだ。
でもなんで?
「・・・よく後藤の頭をなでるところ。」
うぅ・・・考えるの苦手だよ後藤は。
「考えてそれかよっ!」
突っ込んだあとやさしくわらうやぐっつぁん。
- 324 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時42分08秒
・・・なんでだろ?
こんなに違うのによく似てる。
わかんない。
別にわかんなくてもいいか。
やぐっつぁんはよしこと違う意味で大切な人。
本音をぶつけ合える。
そのせいで時々すごいケンカになるけど・・・
お互い頑固だから長引くこともあるけど・・・
でもね・・・だからこそやぐっつぁんのこと信じられるんだ。
ケンカになってもいいって覚悟でぶつかってきてくれる。
その言葉にうそはない。
「やぐっつぁん・・・ケンカ上等だね。」
「なにいってんだよ急に・・・アレか?ごくせんみてかぁ?」
いまの口調・・・裕ちゃんそっくりだよ。
つながってるねちゃんと。
いいよねそういうかんじ。
- 325 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時42分52秒
「なぁごっつぁん?壁に突き当たったら矢口のとこへおいで。
矢口なりに出した答えでよかったら聞かせることはできるから。」
やぐっつぁんのいってる意味がわからなかった。
「いまはわからなくていいんだ。そのほうが幸せだよ。」
やぐっつぁんは幸せじゃないの?
視線に含まれた疑問に気づいたやぐっつぁんはわらう。
「大人はズルいほうが幸せになれるんだよ?」
なんかやぐっつぁんがかっこよくみえる。
・・・大人の余裕ってやつ?
「ごっつぁんはすぐに納得できそうなんだけど・・・
矢口と似てるんならよっすぃーはイヤがりそうだなぁ。」
後藤は納得できてよしこはイヤなの?
?
- 326 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時43分26秒
「さてと・・・もう寝るか。明日もがんばるべ。」
やぐっつぁんがなっちのまねしていう。
そうだ・・・明日もあるんだ。
「おやすみごっつぁん。」
「ん・・・おやすみ。」
やぐっつぁんの言葉が理解できそうで理解できない。
後藤だってけっこう人の心は読めるほうだよ?
だからわざとわからない振りをしてるのかもしれない。
後藤の勘はよく当たるから・・・
『いまはわからなくていいんだ。そのほうが幸せだよ。』
じゃあ考えないほうがいいよね。
おわり
- 327 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時44分37秒
- 更新終わりです。
これで安心してゴールデンウィーク明けを迎えられそうです。
- 328 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時49分33秒
- ・・・クールなレスですか?
ちなみに野口さん好きです。
- 329 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月01日(水)23時51分52秒
- 次回こそ矢口さん視点で迷える子羊のようなオオカミさんぶりをのっけます。
ではまた・・・
- 330 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月02日(木)02時57分46秒
- 更新お疲れ様。
矢口の「餓狼伝説」が今始まる・・・。
- 331 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)00時08分40秒
- ・・・やってしまいました。
ついつい休みにかまけて想像を膨らませすぎて・・・学園ものみたいなものを
ついでに人によっちゃぁ性別も違ってたりもします。
かきながら遠い学生時代のことや教育実習期間を思い出してしまいました。
どういたしましょう?
まだパソコンに打ち込んじゃあいないのでのせるとしても
ずっと後になるでしょうが・・・
ここを続けていったらこれという終わりがないんで
たぶんそれはお蔵入になってしまいそうな気配がちらほらと見え隠れします。
予告してるものはのせるつもりですがそのあとどうしていったらいいか悩み中です。
皆さんの考えもお聞かせいただきたい。
- 332 名前:つかさ 投稿日:2002年05月07日(火)01時07分20秒
- 他板で書かせてもらってるものです。
まぁ確かに終わりはないっすね。
自分も一作だけのつもりで書いてたら、レスが嬉しくて、新作に手出してます(w
ちぃさんの作品がなくなるのは正直言って寂しいです。
ただ、ちぃさん自身が、もう、ただの一読者に戻りたい、とか、書きたいものが
見えないっていうのなら、しょうがないですが・・・・・・。
自分にとっての終わり、は書きたいネタがなくなったとき、中澤姐さん、矢口ファンを
やめたとき。そう決めてます。
ちぃさんの書く文章、めっちゃ好きなんで、この話を終わらせて、新しい話を始める
のもまたありかと。GWあけの話も期待してます。
- 333 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月07日(火)07時59分13秒
- 読んでる方としては別スレ立てて両方平行して続けていって貰うのがベストですよ。
- 334 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月07日(火)09時01分54秒
- 333さんに同意♪
ちぃさんの作品大好きです。
- 335 名前:読んでる人 投稿日:2002年05月07日(火)09時53分01秒
- お蔵入りなんて勿体無い。
せっかく書いた作品に是非とも日の目を見させてあげて下さい。
- 336 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月07日(火)18時40分53秒
- 自分も333みたいにして欲しいっす!
ちぃさんの作品好きなのでお蔵入りは・・・(w
- 337 名前:393 投稿日:2002年05月07日(火)19時29分57秒
- 333さんの意見に賛成です。
ちぃさんの作品、とても好きなので・・・。
ちぃさんがご負担でないなら、
今の作品もお手元にある作品も両方読みたいです。
- 338 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時16分12秒
- いろいろご意見ありがとうございます。
とりあえず予告の矢口さん視点です。
- 339 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時16分51秒
―おもちゃ―<矢口>
- 340 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時18分01秒
「矢口ぃまだかぁ?」
リビングから裕ちゃんが大きな声で聞いてくる。
「これつくり終わったら食べれるよ。」
大きな声で答える。
裕ちゃんは待ちきれずにキッチンへくる。
「お腹すいたぁ。なにつくってんの?」
小さい子供みたいに聞いてくる裕ちゃん。
「んっとね・・・ポテトサラダ。」
裕ちゃんは矢口の後ろから抱き付いてくる。
背中がお風呂からあがったばかりの裕ちゃんの温もりに包まれる。
あぁ裕ちゃんだ。
いま裕ちゃんと一緒にいるんだ。
- 341 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時19分14秒
「なんか手伝おか?」
「あと混ぜるだけだからいいよ。」
「んじゃ味見するぅ。」
なんかかわいいなぁ裕ちゃん。
「あ〜ん。」
裕ちゃんは素直に口をあける。
食べたあと首をかしげる。
「なんか足んない?」
「んん・・・もうちょっと塩気があったほうがいいかな。」
裕ちゃんが塩を手にとって少しだけふる。
「はい混ぜて。」
「ほい。」
矢口が混ぜおわると裕ちゃんは指でサラダをつまんで矢口の口へ運ぶ。
「はい味見。」
パクっと口に入れる。
「ん・・・ちょうどいい。」
裕ちゃんは自分の指についたサラダを舐め取る。
なんかわらってる。
「なに?」
- 341 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時20分04秒
「なんか手伝おか?」
「あと混ぜるだけだからいいよ。」
「んじゃ味見するぅ。」
なんかかわいいなぁ裕ちゃん。
「あ〜ん。」
裕ちゃんは素直に口をあける。
食べたあと首をかしげる。
「なんか足んない?」
「んん・・・もうちょっと塩気があったほうがいいかな。」
裕ちゃんが塩を手にとって少しだけふる。
「はい混ぜて。」
「ほい。」
矢口が混ぜおわると裕ちゃんは指でサラダをつまんで矢口の口へ運ぶ。
「はい味見。」
パクっと口に入れる。
「ん・・・ちょうどいい。」
裕ちゃんは自分の指についたサラダを舐め取る。
なんかわらってる。
「なに?」
- 342 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時20分49秒
「矢口と間接キス。」
?
なにいってんだこの人は。
それ以上のことするくせに・・・
間接キス1つでそんなにうれしそうな顔しなくても。
あぁもぉなんで?
かわいいじゃん。
「裕子?」
「ん?」
チュッ
後ろに立つ裕ちゃんの首筋に軽くキスをする。
だってさぁサラダボウル手にもったままじゃ背伸びできないから届かないもん。
まぁ置いてからすればいいんだろうけど今すぐしたかったんだもん。
「こらっもぉ。」
裕ちゃんは矢口がキスしたところを手で押さえて顔を真っ赤にしてる。
「顔・・・赤いよ?」
意地悪くいってしまう。
「矢口のアホぉ。」
すねた顔でボソッという裕ちゃん。
聞こえない振りしとこう。
- 343 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時21分53秒
「裕ちゃんその大きなお皿とって?」
「とったらキスしていい?」
おっそうきたか。
じゃあ・・・
「ふ〜ん・・・・・・キスだけでいいの?」
裕ちゃんの眉がピクッて動く。
「矢口がいいんやったら・・・」
お皿を渡してくれながら裕ちゃんがいいおわる前に・・・
「ありがと裕ちゃん。」
チュッ
背伸びして裕ちゃんの唇にキスをする。
「あっ・・・だましたな矢口。」
また裕ちゃんがすねてる。
わざと無視してお皿にサラダを盛る。
「もぅ食べれるよ裕ちゃん。お腹すいてたんでしょ?」
食べるのはリビングだからつくった料理全部を
そっちに運ぶはずなんだ。
でも裕ちゃんがすねたままで手伝ってくれない。
・・・・・・やりすぎた?
ちょっといじめすぎたかなぁ?
何回か往復して運び終わってから裕ちゃんを迎えに行く。
- 344 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時23分37秒
「裕ちゃん?ご飯食べよぉよ。」
・・・・・・
反応なしかよっ!
ってそんなに怒ってるの?
やばいなぁ。
せっかく一緒にいられるのに怒らせてどうするんだよ。
「裕ちゃん?」
うつむく裕ちゃんを下からのぞきこんでみる。
「アホぉ。」
裕ちゃんは矢口の両手首をさっきまでもたれてた壁に押し付ける。
すごく苦しげな顔をしてる裕ちゃん。
苦しいの?
矢口が苦しくさせた?
・・・・・・
「・・・ごめん・・・なさい・・・」
目を閉じると唇に裕ちゃんの唇が重なる。
裕ちゃんは唇で矢口の唇をゆっくり焦らすように
優しく愛撫するようにキスを繰り返す。
ドキドキする。
「・・・やぐち・・・」
キスの合間に裕ちゃんが矢口を呼ぶ。
胸の奥がくすぐったくなるような裕ちゃんの声。
- 345 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時24分40秒
- 裕ちゃんと触れ合う唇からじわじわと
甘くて少し苦しいでも心地いい痺れが体に広がってくる。
ダメだ・・・ひざの力が抜けてきちゃった。
裕ちゃんもそれに気がついたのかキスをやめずに矢口を床に座らせてくれる。
裕ちゃんはなんで意地悪した矢口にこんなキスするの?
怒ってたんじゃないの?
「・・・ぅ・・・ふぅっ・・・ぅんっ・・・」
口を閉じることもできなくなってそこから浅い息といっしょに
自分でも恥ずかしくなる誘うような甘えた声がもれる。
なにかが背中を駆け上って矢口の思考能力を奪っていく。
最後に残るのは『ごめんなさい』と『好き』だけだった。
裕ちゃんは急にキスをやめて手を離す。
壁にもたれたまま目を開けると裕ちゃんは矢口を見てる。
「・・・ゆぅ・・・」
ごめんなさい。
裕ちゃん大好き。
声にして伝えたくても無理だね。
矢口とけちゃってるの。
でも伝わってるよね?
矢口の気持ち。
- 346 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時25分33秒
「かわええなぁ矢口。」
裕ちゃんは目を細めながらいう。
頭がぼーっとしてる。
なにがどうなってこうなってるんだっけ?
あっそうだ。
「・・・なん・・・で?」
こんな優しいキスするの?
怒ってるんじゃなかったの?
「んっ・・・」
裕ちゃんは指で矢口の唇をなぞる。
身体がプルって震えちゃう。
「味見がしたかったから。」
チュッ
裕ちゃんはすまなそうな顔で矢口の額にキスをする。
なんでこんな簡単に持ってかれるんだろうね。
さっきまで矢口のペースだったのに・・・くやしいなぁ。
「さてとっごはんごはん。お腹すいたぁ。」
裕ちゃんは矢口を抱き起こしてリビングへつれていってくれる。
「あぁ・・・さっき運ぶの手伝わんでごめんな。」
「・・・いいよ。」
意地悪したのは矢口だからね。
- 347 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時26分32秒
2人で晩ご飯を食べる。
裕ちゃんはほんとにおいしそうに食べてくれる。
うれしくなっちゃうね。
「矢口?食べへんの?」
「食べてるよ。」
でもほんとはあんまりお腹すいてないんだよね。
裕ちゃんのうれしそうな顔見てたいし。
なによりもさっきのキスが唇に残ってて・・・
「矢口?ご飯ついてる。」
「っ・・・」
裕ちゃんが指で矢口のほっぺに触れる。
必要以上の反応をしてしまう。
それをみた裕ちゃんは一瞬動きを止める。
「んっ。」
裕ちゃんは人差し指についたご飯つぶを矢口に差し出す。
その手をつかんで人差し指にキスするようにご飯つぶをとる。
裕ちゃんはしばらくぼーっとしたあと少し苦しそうな顔でわらった。
- 348 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時27分19秒
「矢口?ご飯はちゃんと食べなアカンよ?やせて抱き心地悪くならんでや?」
あ?
誰かさんのキスのせいじゃん。
「じゃあご飯直前のキスは禁止。」
「へ?キスのせいなん?」
なんだ気づいてなかったの?
いわなきゃよかった。
ふっとわらって眉をしかめる裕ちゃん。
あ・・・またなにか我慢した。
「はぁ・・・ごはんやごはん。食べてしまおうや。」
気分を切り替えるようにいう裕ちゃん。
「せっかく矢口がつくってくれたんやもん。」
裕ちゃんは食べはじめる。
矢口もさっきより箸が動く。
「あっこれおいしいわ。」
さっきのポテトサラダじゃん。
そっか最後に味見したの矢口だから裕ちゃん味しらなかったんだ。
「ふふっ・・・うれしそうだね裕ちゃん。」
「そうか?アンタがそばにおるからなぁ。」
・・・・・・なにげにポロッといわないでよ。
またギュッてつかまれちゃったよ。
「ん?矢口赤い。」
誰のせいだよもぉ・・・
気づいてないんだろうなぁ裕ちゃんは。
その後ずっとじゃれあいながらご飯を食べた。
- 349 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時28分05秒
「「ごちそうさまでした。」」
「今日あんまり飲まなかったね裕ちゃん。」
「あ?うん。・・・矢口といっしょやわ。」
裕ちゃんがまたちょっと眉をしかめる。
「なにが?」
「飲む直前のキスは止めといたほうがいいんかなぁ?」
なにそれ?
自分でやっといてさぁ自分勝手だね裕ちゃん。
「ビールより矢口のキスのほうが好きやし。」
裕ちゃんに抱き寄せられる。
なんでそううれしいことをサラッというかな裕ちゃんは。
裕ちゃんは矢口を横抱きにひざの上にのせる。
矢口はここが一番落ち着く。
視線が合うと少しはずかしそうにする裕ちゃん。
?
「・・・・・・矢口ぃキス・・・して?」
え?
いまなんていった裕ちゃん?
- 350 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時29分05秒
自分でいった言葉に羞恥を覚えてか真っ赤になってる裕ちゃん。
矢口胸がきゅうぅんってなっちゃうよ。
うぅなんでいままで隠してたんだよそんなとこ。
最近特にかわいいんだよね裕ちゃん。
なんでかな?
「アカンのん?」
不安そうな裕ちゃん。
「バーカ。そんなわけないじゃん。」
こんなに好きなのにさ。
片足を移動させて裕ちゃんに向き合う。
「裕子ぉ・・・かわいいぞ?」
すっごくてれてる。
手で裕ちゃんのほっぺをなでる。
裕ちゃんはくすぐったそうに目を細める。
「矢口からのキスがいいの?」
はずかしそうにうなずく裕ちゃん。
・・・・・・矢口のペースになってる。
ふ〜ん裕ちゃんが受身になってるときは矢口のペースなんだね。
いま普通にキスするとたぶんまた裕ちゃんに持ってかれるんだ。
それはヤダね。
- 351 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時29分53秒
それにこれって矢口にとってすごく大きなチャンス?
・・・・・・だよね。
・・・
「・・・キスしてあげるかわりに矢口に裕ちゃんくれる?」
「へ?」
びっくりしたような顔で矢口をみる裕ちゃん。
矢口のいってることが本気だってわかったのか
裕ちゃんは目を伏せてしまう。
「ねぇ矢口も裕ちゃんが欲しいよぉ。くれないならキスしない。」
だってさぁ愛し合うんでしょ?
愛してもらっただけだったらダメじゃん。
矢口だけが裕ちゃんをおぼえてて裕ちゃんはしらないんでしょ?
裕ちゃんはまだ矢口をしらない。
うつむく裕ちゃんの顔を無理やりあげさせる。
戸惑いと恥じらいの入り混じった複雑な表情をしてる。
「キスして欲しかったら・・・・・・」
裕ちゃんの目を見つめて言葉を切る。
わかるよね?
- 352 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時30分58秒
ほんとは矢口もわかってる。
こんなやり方おかしいってことぐらい。
でも矢口の感情が走り出してしまったから・・・
矢口は矢口の止めかたをしらないんだ。
止まるのは矢口が満足したときだけ。
だから圭織にオオカミっていわれちゃうんだよ。
動き出すともぅ余裕がないんだ。
満足できるまで止まれない。
裕ちゃんが逃げてしまわないようにギュッと抱きしめる。
「だって欲しいんだもん矢口。欲しいよ。裕ちゃんが欲しい。」
だだっ子みたいだってのもわかってる。
これじゃ裕ちゃんの気持ちを考えてない。
裕ちゃんはいつだって矢口の気持ちを大切にしてくれるのに。
矢口は自分の満足しか・・・
- 353 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時31分51秒
裕ちゃんが矢口の背中を子供をあやすみたいにとんとんってしてくれる。
「矢口?アタシは矢口のおもちゃなんやったっけ?」
拍子抜けするくらい普通の声。
「おもちゃにはキスしてくれへんの?」
矢口の攻撃性を刺激するいいかた。
そういういいかたすると
矢口が止まれなくなることくらいしってるよね裕ちゃん。
好きな人からはやさしくされたいくせに好きな人をいじめたくなるんだ。
矢口はすごくワガママなんだよ。
わかっててそのスイッチを押したんだよね裕ちゃん。
- 354 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時32分37秒
「裕ちゃん?矢口は意地悪だよ?」
裕ちゃんの耳に囁いてみる。
くすぐったそうに首をすくめる裕ちゃん。
「別にええよ。矢口にやったら意地悪されてもかまわん。」
しらないからね。
腕をといて身体を起こして裕ちゃんをみる。
「なぁ矢口・・・キス・・・して?」
裕ちゃんがはずかしそうにいう。
くぅ・・・なんかたまんないよ裕ちゃん。
チュッ
額にキスをする。
「ちゃうって・・・」
抗議の声をあげる裕ちゃん。
ほっぺをなでる。
人の顔さわんの好きなんだよね矢口。
裕ちゃんが腕を矢口の首に回してくる。
潤んだ目でうったえる裕ちゃん。
まだだよ裕ちゃん。
矢口がしたくなるまではおあずけなんだ。
でも・・・かわいいなぁ裕ちゃん。
- 355 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時33分44秒
裕ちゃんの喉に痕がつかないように
軽く噛付きながら裕ちゃんをソファに押し倒す。
「え?欲しいって今すぐなん?」
「そうだよ?」
いつだと思ったの?
矢口にはチャンスが少ないんだから。
視線が合うともじもじする裕ちゃん。
「あの・・・シャワーを・・・」
「矢口がご飯つくってるとき裕ちゃんなにしてた?」
裕ちゃんは黙ってしまう。
イヤっていわれてもたぶん矢口はもう止まれない。
そうなると無理やりになってしまう。
お願いだからイイっていって?
自分勝手な希望だよねこれも・・・
- 356 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時34分57秒
「裕ちゃん?」
イイよね?
裕ちゃんが矢口の目をみないでうなずく。
冷静を装ってるけどほんとは違うでしょ?
なんかぎこちないもん。
でもよかった・・・
裕ちゃんの腰あたりに座りなおす。
「裕ちゃん脱がされるの大丈夫かな?」
「へ?・・・大丈夫じゃない。」
やっぱり目をあわせずに答える裕ちゃん。
んじゃ中途半端にしとこう。
カッターシャツのボタンを真ん中まではずして左右にはだける。
あっ
「裕ちゃんしてないの?」
空気に触れた裕ちゃんの身体が熱を持つ。
「あ?うん。もう寝るだけやったらせんでええかなぁって・・・」
それで少し濃い目の色でポケットつきのカッターシャツだったんだ・・・
チラッとだけ視線をからませたあとまた目をそらす裕ちゃん。
ボタンをさらにはずして下1つだけ残す。
シャツの隙間から裕ちゃんの肌が見える。
・・・・・・きれいだね。
- 357 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時35分52秒
シャツをはだけようとしたら裕ちゃんが腕を交差させて隠してしまった。
顔を真っ赤にしてはずかしそうにこっちをみる。
うぁっ・・・なにかわいい反応してるんだよ。
でも・・・
「ダメだよぉ。」
裕ちゃんの両手をまとめて頭の上に持っていって大きなクッションを置いておく。
シャツがはだけて少しだけ胸が・・・
こうやって見えるか見えないかってところが一番エッチじゃん。
エロいなぁ矢口も。
「・・・やぐちぃ・・・裕ちゃんはずかしい。」
泣く寸前の顔で裕ちゃんがいう。
「なにいってんの?この前だって平気でバスローブぬいでたじゃん。」
「違うもん。」
裕ちゃんが目をふせる。
「なにが?」
「アタシのアンタへの気持ちが前と違うの。」
違う?
前っていったってつい最近じゃん。
いつ変わったの?
だから最近かわいいの?
「矢口の気持ちだって前と違うよ?」
矢口にズルい大人になれっていったのは裕ちゃんじゃん。
まぁけっきょく自分で望んだ変化なんだけどね。
- 358 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時37分39秒
裕ちゃんの鎖骨を指でなぞる。
ものすごく華奢だよね。
「んっ・・・」
裕ちゃんが身体を少しよじる。
顔を矢口から背けてしまった。
なんだかなぁ。
矢口としては不満。
「裕ちゃん?」
「ん?」
裕ちゃんは振り向かずに答える。
「ダメだよ・・・矢口のほう向いて?」
小さい子みたいに頼りなげに矢口を見上げる裕ちゃん。
どういう顔していいかわかんないんだね。
でもその戸惑ってる顔がかわいいんだ。
矢口が裕ちゃんをいじめる理由ってこれかな。
いまだにハマってるよね・・・裕子いじめ。
- 359 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時38分24秒
視線をからめたままシャツをさらにはだけ胸を完全にあらわにする。
裕ちゃんは恥ずかしそうに眉をひそめてる。
でも矢口のいうとおり視線を逸らすことはしない。
視線を移す。
矢口のほうを向いてたら矢口の視線がどこへ向かってるかわかるよね。
「イヤや・・・あんまり見んといて。」
両手が自由にならない裕ちゃんに隠す手段はない。
「なんで?きれいだよ?」
裕ちゃんの左胸にほっぺをすり寄せる。
あっ・・・心音が聞こえる。
すごく速くなってる。
見た目より緊張してんだね。
なんかうれしい。
「っ・・・」
もう一方の胸の先を指でつつく。
裕ちゃんの身体が揺れる。
心音だってさらに速くなる。
「もぉ・・・なんで?キスして欲しかっただけやのに・・・」
裕ちゃんのつぶやきが体から直に聞こえる。
・・・・・・意地悪しすぎたかな?
- 360 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時39分07秒
体を起こして裕ちゃんの額に額をコツンと当てる。
「なんでキスしてくれへんの?」
裕ちゃんは泣いてた。
・・・・・・ごめんね裕ちゃん。
涙を舌ですくいながら心の中だけで謝る。
でもね矢口にもどうにもならないんだよ。
裕ちゃんのわき腹をゆっくり撫で上げたあと
感触を手のひらで味わうように胸を包み込むように刺激する。
「っ・・・ぁん・・・」
・・・ちょっとだけ歌ってるときの声に似てるかも。
声を殺してる裕ちゃんの顔は矢口をゾクゾクさせる。
肌はしっとりしてて・・・これは触ってるほうも気持ちいいかな。
「裕ちゃん?」
裕ちゃんは涙で濡れた目で矢口を見上げてくる。
ちょっとだけ首を傾げてて・・・
矢口のせいでときどきピクって動いて・・・
「好きだよ。」
うれしそうにわらう裕ちゃん。
矢口にこんなことされてても無邪気にわらってくれるんだ。
ほんとに好きなんだよ裕ちゃん。
- 361 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時39分56秒
チュッ
裕ちゃんにキスをする。
「んううぅ・・・足りひん。」
すねたようにいう裕ちゃん。
当たり前じゃん。
まだ満足なんかさせないよ。
「じゃあ色んなとこにキスしてあげよっか?」
「ちがっ・・・」
ほんとはしってる。
裕ちゃんは普通のキスがしたいだけなんだ。
手での感触を味わいつづけながら裕ちゃんの首筋をなめる。
「っ・・・アカンって・・・んぅ・・・」
わざとチュッチュッって音をたててやる。
「いやっ・・・音たてんといて・・・」
裕ちゃんの声っていやらしいね。
ダメだなぁ満足するどころかもっともっとってなっちゃうじゃん。
でも痕つけんなっていわないんだね。
じゃ付けちゃお。
あんまり目立つとかわいそうだから髪で隠れるあたりに・・・
決めた場所をなめたあと少し強めに歯をたてる。
「いっ!」
裕ちゃんが声をあげる。
小さな歯型ができた。
思わず手を止めてそれをながめる。
「・・・うれしいん?」
裕ちゃんが不思議そうに聞いてくる。
もしかして矢口いまむちゃくちゃにやけてた?
- 362 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時40分40秒
「うれしいに決まってんじゃん。裕ちゃんに矢口の印しがついてんだもん。」
裕ちゃんが苦しそうにわらう。
「・・・クッション・・・どけて?」
「なんで?」
「・・・抱っこするの。」
うれしいこといってくれちゃってほんとにもぉ。
でもね
「あんっ・・・ちょっ・・・もぉ・・・」
裕ちゃんのわき腹を何度も撫で上げながら反応を楽しむ。
「ダメだよ。」
満足させてあげない。
矢口のキスが欲しくて矢口を抱っこしたくて泣く裕ちゃんが見たいの。
裕ちゃんの心の中には矢口だけ。
・・・矢口だけを欲しがってよ。
「なんで・・・そんなこと・・・ゆうの?」
さっきからずっと泣き顔の裕ちゃん。
「なんでだろね?」
ほんとは裕ちゃんが矢口にしてくれるみたいに
やさしく包み込んであげたい。
けどそれじゃあ矢口が満足できないんだ。
自分でもコントロールできない感情。
好きなんだよ?
好きで好きで仕方がないんだ。
- 363 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時41分32秒
「やぐち?」
裕ちゃんが急に動きを止めた矢口のことを心配そうに見上げてる。
バァ〜カ・・・なんでそんな状況で人のこと心配してんだよ。
「裕ちゃんは矢口のこと好き?」
「うん。」
即答する裕ちゃん。
・・・・・・うれしいね。
でもね裕ちゃん・・・この感情はそんな裕ちゃんに引っ張り出されるんだ。
「っ・・・ぁっ・・・」
裕ちゃんの肌の上に唇を這わしながら
硬くなってる胸の先に爪を立てる。
矢口は矛盾してる。
好きなのに傷つけたい。
でも裕ちゃんを傷つけた自分が許せない。
裕ちゃんを傷つけるが矢口なら癒すのも矢口がいい。
唇が胸の先にたどり着いたとき口に含んで舌先でぺろぺろなめながら
もう片方は親指の腹でなでる。
ひどいことするね矢口。
- 364 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時42分18秒
ごめんね。
でも大好きなんだよ。
裕ちゃんのこと考えるとやっぱりこの2つが残る。
「ぁんっ・・・ァンタ・・・どこで・・・・・・?」
?
胸への刺激を手にまかせてさっきつけた印しのある首筋をなめる。
ここも傷つけたよね。
「ふぅ・・・っ・・・」
裕ちゃんはビクッて大きく身体を揺らしたあと声を殺してしまう。
そんな反応のひとつひとつがかわいくて仕方がない。
少し体を起こしたとき裕ちゃんの
快楽と羞恥の混ざり合った表情を目にした。
はじめてみる表情。
妖しい力を持ってる。
- 365 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時43分01秒
ダメだってそんな目で矢口を見つめちゃ・・・
矢口の身体は勝手に動いて裕ちゃんにキスしてた。
もういいかな・・・ちょっとだけ満足させてあげよう。
裕ちゃんの身体に矢口を覚えさせるんだ。
やさしく唇だけでキスを何度も繰り返す。
ちょうど裕ちゃんがご飯前に矢口にしてくれたみたいなキス。
裕ちゃんのしたかったキスでしょ?
「・・・ぅんっ・・・っ・・・」
裕ちゃんの声がもれる。
ときどき裕ちゃんの身体が震える。
もっともっとって矢口を誘ってるの?
このキスは矢口の身体にもゆっくり甘く麻酔をかける。
引き返せなくなる前に止めないとね。
キスをやめても裕ちゃんはぼーっとしてる。
大丈夫かな・・・・・・いったん裕ちゃんから降りよ。
- 366 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時43分41秒
「やぐちぃ?」
少し舌っ足らずないいかたで不安そうに呼ぶ裕ちゃん。
ソファに横たわる裕ちゃんを床に座ってながめる。
両手を頭の上にクッションで固定されて
カッターシャツのボタンを全開にされてる裕ちゃん。
やったのは矢口なんだけどね。
肌のところどころに光の反射するところがある。
矢口のなめたあとだよねこれ・・・
「矢口?」
ちょっと頭がはっきりしてきた裕ちゃんは矢口を見つけて
不安そうに呼んでくる。
- 367 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時44分22秒
上気した肌。
いままでの行為の余韻を残す表情。
「裕ちゃんな・・・抱っこしたいねん。」
眉を八の字にして首をかしげて訴える裕ちゃん。
「ダメ。」
矢口のなめたあとを指でたどり、たどり着いた胸の先を指で玩ぶ。
裕ちゃんはピクって反応する。
裕ちゃんは声が出ないように唇を噛んでる。
「ねぇ・・・抱っこ以外にお願いないの?」
さっきから裕ちゃんの足が落ち着きなく動いてるのしってるんだよ?
「アカンって・・・」
感づいた裕ちゃんは焦って身体を起こそうとする。
でもクッションがじゃまをする。
「どこ行くの?」
手でクッションを押さえて裕ちゃんの動きを制する。
- 368 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時45分04秒
どうせ力の抜けた身体だから速くは動けないんだよね裕ちゃん。
裕ちゃんのロングスカートのファスナーをおろして少しずらす。
「あっ・・・ちょっ・・・早いって・・・」
「じゃあいつならいいんだよっ!」
つい声を荒げてしまう。
裕ちゃんは矢口から顔を背けてしまった。
裕ちゃんだって欲しいくせになに我慢してんだよ。
わかんないよ裕ちゃん。
裕ちゃんの耳たぶを唇で愛撫しながら右手でおなかあたりをなでる。
「欲しかったら欲しいっていいなよ。」
わざと息がかかるように耳に囁く。
裕ちゃんの身体の力が抜ける。
- 369 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時45分47秒
それをいいことにお腹をなでる手を
少しずつ移動させてスカートの中に手を忍び込ませる。
「・・・んんんぅ・・・」
裕ちゃんはうなって抗議する。
足をキュって閉じてしまってる。
「アカンって・・・ぁっ・・・」
裕ちゃんの太腿をなでながらわき腹をなめ上げる。
「好きだよ裕ちゃん・・・愛してる。」
裕ちゃんがびっくりしたみたいに振りかえる。
なんだよ・・・そんなにびっくりすることないじゃん。
「キスする?」
好きでしょ裕ちゃん。
なにか企んでるのがわかるのか不安そうな顔をしながらも
しっかりうなずいてくれる。
裕ちゃんが目を閉じるとそっと唇を重ねる。
「んっ?!」
唇の隙間から舌を滑り込ませ
左手を後頭部に添えて裕ちゃんを深く味わう。
ときどき動きを止めて裕ちゃんがじれったそうに舌を絡めてくるのを待つ。
裕ちゃんの手を使えなくしておいてよかった。
背中とか触られたら裕ちゃんペースになっちゃうもんね。
- 370 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時46分24秒
「・・・んぅ・・・ぁ・・・ぁんっ・・・」
裕ちゃんはもう力が入らなくなりはじめてる。
もういいかな。
キスをやめる。
「愛してる。」
裕ちゃんはくすぐったそうにする。
右手を太腿からそろそろと移動させる。
でも裕ちゃんはもう止めなかった。
かわりに矢口の身体に顔をすり寄せる。
・・・かわいい。
「もういいんだ?」
ダメだってば・・・
あぁまたやっちゃった。
裕ちゃんは怒ったりせずにはずかしそうにうなずく。
っあぁ・・・Knock Out!
- 371 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時47分00秒
裕ちゃんの身体の芯にそっと触れる。
「ぅんっ・・・」
裕ちゃんの身体が大きくビクッと揺れる。
「濡れてるよ?」
布ごしに指で下から上へ形をなぞりながら裕ちゃんの目を見つめる。
「んっ・・・・・・ゆわんといて・・・」
顔を真っ赤にしてときどき目を細めて首をそらす裕ちゃん。
でもいうなっていわれたら・・・ねぇ?
「ほら・・・腰動いてるよ?これじゃ足んないのかな?」
裕ちゃんは我慢できなくなったのか恥ずかしげに目を閉じてしまう。
だからといって動きが止まるわけじゃない。
「っ・・・んっ・・・」
妖しくうごめく裕ちゃんの身体にみいってしまう。
裕ちゃんはどうにか自分の身体の動きを止めようとするけど
身体は矢口の指の動きに勝手に反応する。
もう裕ちゃんの身体は裕ちゃんの頭のいうことをきかない。
- 372 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時47分36秒
「ダメだよ・・・ほらこっちみて?」
でも矢口のいうことはきいてくれるんだ。
裕ちゃんはとろんとした目つきで矢口を見上げる。
素直な裕ちゃん。
「・・・・・・裕子ぉ・・・かわいいよ。」
つい声に出していってしまう。
「ぁんっ・・・」
横から指を入れて裕ちゃんに直接触れる。
あふれてくるものをぬりつけるように指を動かすと
裕ちゃんの身体がビクビクっと動く。
「あっ・・・ん・・・んっ・・・っはぁ・・・
・・・いやぁっ・・・んっ・・・もぉ・・・見んといてぇ・・・」
視線をからませたまま身体を刺激されるのはずかしいもんね。
- 373 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時48分22秒
「んっ!」
ちょっとだけ指入っちゃった。
まずいなぁ聞いてからにしようと思ってたのに・・・
「・・・ゃめんの?」
あわてて抜くと裕ちゃんが濡れた目で辛そうにいう。
やっと本音が出たね裕ちゃん。
「欲しいの?裕ちゃん。」
裕ちゃんはコクンとうなずく。
その目には矢口が映ってる。
違うか・・・矢口しか映ってない。
こんなになってても矢口にちゃんと反応してくれる
裕ちゃんがものすごくかわいかった。
矢口的には大満足だね。
じゃあもぉ裕ちゃんも満足させてあげなくちゃね。
- 374 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時49分01秒
手の上に置いたクッションをどけてから裕ちゃんにキスをする。
裕ちゃんはすぐに腕をまわして矢口を抱きしめてくる。
いままで意地悪した分のお詫びのために・・・
もちろん裕ちゃんのこと大好きだって気持ちを伝えるために愛してあげる。
唇の隙間から舌を滑り込ませながら裕ちゃんの中に指を進める。
熱いね裕ちゃん。
裕ちゃんはどこがいいのかな?
舌を絡めあいながら指を動かして様子をみる。
一番反応の大きかった刺激を選んで裕ちゃんに与える。
ときどきやっぱり意地悪の虫がうずいて
たぶん痛いかなってくらいに・・・
で後悔してやさしく・・・
ごめんね。
好きなんだよ裕ちゃん。
キスをやめる。
- 375 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時49分44秒
「ぁんっ・・・ん・・・もぉ許して・・・」
裕ちゃんが矢口の指を締め付けるせいで刺激を与えやすくなって
裕ちゃんは余計に身体をもてあますことになる。
「・・・ゃっ・・・もぉ・・・もっ無理っ・・・」
矢口を抱きしめるというよりしがみつく感じになった裕ちゃん。
それさえも矢口を満足させる。
「ぅんんっ!!」
矢口をギュッてしたあと裕ちゃんはもたれてくる。
っぅん・・・
指を抜いたとき裕ちゃんは矢口の耳元で色っぽい声をもらした。
「・・・やぐちぃ・・・だいすきぃ・・・」
もたれたまま裕ちゃんはいう。
しっかり抱きとめたまま矢口の印しのところをなめる。
「んっ・・・もぉ・・・」
裕ちゃんはピクって反応してから文句をいう。
- 376 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時50分26秒
矢口にもたれてる裕ちゃんをソファに横たわらせる。
素直に横たわる裕ちゃん。
いつからだっけ裕ちゃんがかわいいって思い始めたの?
アレかな・・・裕ちゃんが怖い人じゃないって気づいたときかなぁ。
ほんとはあがり症で寂しがり屋で甘えんぼさんだって気づいたとき
この人はかわいい人だって思ったんだ。
支えてあげたいと思った。
この人がこの人らしく生きていけるように。
のびのびと本来の姿で過ごせるように
突っ込んであげたり甘えさせてあげたり・・・
はじめはそれでよかったんだ。
でもそれだけじゃ我慢できなくなってしまったんだ。
いつのまにか膨れ上がってた独占欲。
- 377 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時51分08秒
はぁ〜
「裕ちゃんがほんとに矢口のおもちゃだったらよかったのにね。
そしたら誰にも渡さずにすむのに・・・」
裕ちゃんは困った顔をする。
そりゃそうだよ。
こんなこといわれてもうれしくないよね?
「・・・おもちゃになんのはアンタに対してだけやで?」
?
どういう意味?
裕ちゃんは矢口の首に腕を回し矢口の頭を胸に抱きしめる。
はだけられたままの裕ちゃんの胸にほっぺが当たる。
「たぶんやけど・・・他の人にいじめられたらアタシキレてしまうと思うねん。
ええ加減にせんかいって。・・・でもアンタは別や。」
チュッ
裕ちゃんは矢口の額にキスをする。
「アンタにはなにされても怒る気になれへん。
だからアンタのおもちゃにしかなれへんの。ほらっちゃんと印しもついてるし。」
- 378 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時51分44秒
でも旦那さんができると違うでしょ?
裕ちゃんの身体は旦那さんのものでしょ?
「・・・旦那さんは?」
「結婚してもアタシがいいなりになることはないんとちゃう?
幸せな家庭がアタシの夢やないもん。」
「じゃあさ・・・矢口のおもちゃでいてくれるの?」
裕ちゃんはクスクスわらう。
「いさせてくれたらな。」
全ては矢口しだい?
だったら問題ないね。
「裕ちゃんはずっと矢口の一番好きで一番大事なおもちゃだよ。」
チュッ
- 379 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時52分28秒
裕ちゃんにキスをしながらはだけてしまった服を調える。
ちゃんとしないと裕ちゃんすぐ風邪ひいちゃうでしょ?
大切にしないとね。
「んっありがと。終わるとやさしいんか矢口は。」
なに感心してんだよもぉ。
悪かったねやさしくできなくて。
「裕ちゃんすっごくかわいかったよ?
関西弁ってあんなとき響きがいやらしいよね。」
「もぉうっさいわ。はよここ座り。」
体を起こした裕ちゃんのひざに裕ちゃんの方を向いて座る。
裕ちゃんがわらってうれしそうに腕を腰に回す。
「やぁぐちぃ・・・」
裕ちゃんが胸あたりに顔をすり寄せる。
されるがままにして裕ちゃんの肩に頭を乗せる。
ぴったりくっついてるって感じ。
視線の先に矢口の印しが見える。
「ふふっ。」
「なにわらってんの?」
「教えなぁい。」
- 380 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時53分05秒
裕ちゃんは矢口を抱く腕に力を入れる。
「なんや?アタシが矢口のことしか考えられへんようになってるときに
アンタは他のこと考えてるんか?」
なにやきもち妬いてんだよ。
矢口だってそうなのにさ。
チュッ
印しにキスする。
「思い出しわらいだよ。」
かわいい裕ちゃん思い出してね。
感ずいた裕ちゃんはおとなしくなる。
はぁ〜
色っぽいため息をつく裕ちゃん。
「思い出しちゃった?」
「う・・・そういうことゆうたらアカン。」
・・・矢口は満足したけど裕ちゃんはどうだったのかな?
アレでよかったのかな?
- 381 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時53分43秒
体を起こして裕ちゃんの顔を覗き込む。
「ん?」
「満足してもらえたかな?」
「アホっ・・・なに聞いてんのもぉアンタは・・・ちゅうかアンタなんでそんな・・・?
わからんわ・・・どこで覚えんねんなほんま。」
はずかしいからか早口でまくしたてる裕ちゃん。
矢口がなんだって?
・・・意地悪すぎたかと思ってたけど裕ちゃんがおこってないならいいか。
「ねぇ・・・ときどきおもちゃで遊んでいいよね?」
チュッ
裕ちゃんの首筋にキスをする。
裕ちゃんは真っ赤になる。
視線を逸らしながら鼻の頭をかいてる。
「まぁ・・・アンタの好きにしぃや。」
・・・・・・
そんな他人事のようにいわなくてもいいじゃん。
じゃあ
「いつか裕ちゃんが遊んでっていうかもね・・・」
裕ちゃんはびっくりしたように矢口をみる。
でもすぐに妖しい笑顔を浮かべる。
「・・・えろ矢口。」
「エロ裕子にいわれたくなぁ〜い!」
なんか最近対等に扱われてるような気がするんだ。
前みたいに子供としてじゃなくてちゃんと1人の人間として。
- 382 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時54分14秒
「矢口?」
「なに?」
「・・・なんでもない。」
なんだよぉ。
ギュッ
裕ちゃんに抱き寄せられる。
「好きやで矢口。・・・・・・愛してる。」
裕ちゃんが耳元で囁く。
!!!
裕ちゃんは好きだっていってくれるけど愛してるとはなかなかいわない。
重いからイヤやって裕ちゃんいってたのに。
「あっ泣かしてしもた。」
裕ちゃんが唇で矢口の涙をすくうとそのまま唇を重ねる。
「愛してるで。」
もう一度裕ちゃんが目を見ていってくれる。
「うん。」
幸せな気持ち。
矢口にこんな気持ちを教えてくれたのは裕ちゃんだよ。
ありがとね。
おわり
- 383 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時54分56秒
- 更新終わりです。
- 384 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)22時57分51秒
- 異様に長かった。
・・・自分的に大満足ではありますがどうですかね?
- 385 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月07日(火)23時01分48秒
- このさき中澤さん視点が一つ残ってるんですが
それ以外はこの話の続きってないんですよ。
だからですね・・・それでいったんこの話をお休みにして
別のを乗っけることにします。
悩んでたのは両立ができそうもなかったからなんで・・・すみません。
別のはこれで終わりって落としどころがあるんできりがついたら戻ります。
では次回でいったん終わりとなりますのでよろしく。
- 386 名前:309です。 投稿日:2002年05月07日(火)23時18分02秒
- 更新ありがとうございます。
オオカミさんの食べっぷり、堪能させていただきました。
ちぃさんの書かれる「やぐちゅー」、めっちゃつぼにはまります。
私的にも大満足です。
お願い聞いて下さって本当にありがとうございます。
新作の方も楽しみにお待ちしておりますので、
これからも頑張って下さい。
- 387 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年05月07日(火)23時46分47秒
- ちぃさん、ご馳走様です
新作の方も頑張ってください
- 388 名前:393 投稿日:2002年05月08日(水)00時02分09秒
- 更新、お疲れさまです。
新作も楽しみにしてます。
- 389 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月08日(水)21時23分56秒
- 更新お疲れ様です
なっちと圭織のこととかも気になるのですが
作者さんが…ってことでしたら新作のほう頑張ってください
- 390 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月09日(木)09時28分28秒
- 新作楽しみにしてます
……でもやすいしがひじょ〜に気になるのです……
どっかの番外編でもいいんで、救済したってください
- 391 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)09時59分46秒
- なち圭といしやすも非常に気になってます
390番さんと同じく、番外編でも書いていただけたら嬉しいです
新作頑張ってください
- 392 名前:ユウ 投稿日:2002年05月10日(金)17時36分00秒
- >矢口とけちゃってるの。
うああああ。
何て事書くんですかあ、ちいさぁん。
読んでる私の脳味噌が溶けちゃいましたよ。
ああ、もう幸せ。
中澤さんのもめっさ楽しみです。
新作も死ぬほど期待しております。
でもでも、この矢口さん中澤さん、大好きなので戻ってきてくれるのも
お待ちしております。
欲張りな私ですが・・・。
頑張って下さい。
- 393 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時42分58秒
- 書き込みありがとうございます。
また自分の現実逃避の世界へ迷い込んで下さい。
更新します。
- 394 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時43分59秒
―水―<中澤>
- 395 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時44分35秒
「・・・矢口・・・」
もう一度浴びるはめになったシャワー。
その原因になった人の名前をつぶやいてみる。
・・・あんなふうにされるとは思わへんかった。
ちょっとびっくりした。
でもイヤやなかった。
矢口はなんでもけっこう器用にこなすもんなぁ・・・
でもアレはほんま・・・
あんなふうにされてはじめて・・・
ほんとはずっとこうされたかったんやって気がついた。
アタシはどこまでいっても女やってことかな?
愛したい気持ちもあるけどやっぱり愛されたかったんやなぁ・・・
『愛してる』ってあんな口調でゆわれたんもはじめてやったし・・・
「いたっ!」
矢口がつけた印しがお湯でしみる。
え?
しみるってことは血ぃでるくらい噛んだん?
もぉアイツは加減をしらんな。
適当に汗を流して風呂場をでる。
- 396 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時45分23秒
リビングへ戻ると矢口がクッションを抱えて首を傾げてる。
?
「なにしてるん?矢口。」
アタシが夕食のあとかたずけしてる間にシャワーを浴びてた矢口は
あのときのTシャツを着てる。
うちに泊まるときはコレを着るって決めたらしい。
となりに座ると矢口はクッションを持ったままひざの上にあがってくる。
「ねぇ裕ちゃん。コレそんなに重くないよね。」
かかえたクッションをぽんぽんたたきながらゆう。
「・・・まぁな。」
普通のクッションやし。
・・・・・・聞かんといてや・・・頼むから・・・
「なんで手動かさなかったの?」
なんで聞くの?
・・・それは聞いたらアカンやろ。
・・・・・・
「ね?」
矢口が答えをせかす。
「・・・身体が動かへんかったんや。」
動くのに動かせへんかった。
逃げれるのに逃げれへんかった。
答えになってへんやろ?
「なんで?」
「なんでって・・・そんなんゆわれへん。」
身体が逃げたがらへんかった。
アタシの身体が矢口のこと欲しがってた。
たぶんクッションがなかってもアタシは動けへんかったと思う。
そんなこと矢口にいえるわけないやん。
- 397 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時46分05秒
「どうしてさ?」
そんな追求せんといて。
アタシにも羞恥心ってもんがあるんやから。
「秘密。」
矢口は納得いかない顔でまだクッションをぽんぽんしてる。
「どうしたん?」
矢口が下を向いたままぽてっともたれてくる。
「矢口・・・もっと裕ちゃんのことしりたい。」
すねたようにつぶやく。
なんちゅうかわいいことゆうの矢口。
矢口の頭をなでる。
同じシャンプーの香り。
アタシは幸せもんやなぁ。
「アタシかてそうやで。もっと矢口のことわかりたい。」
今回の矢口の行動は予想外やもん。
まだまだアタシのしらんとこあんねやろ?
「でもそれでええんやで?ちゃんと相手が見えてる。」
矢口が見上げてくる。
その顔にわらいかける。
- 398 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時46分51秒
「空気みたいな存在になればいいって
結婚式とかでおっさんがゆうやろ?あれはまちがいや。」
「まちがってるの?」
「そうや。ゆうてるおっさんは捨てられるのも時間の問題やで。」
捨てられて酸欠でもがき苦しむんやで。
ほんで後悔するんや・・・なんでちゃんと見てへんかったんやってな。
「じゃあさ裕ちゃんはなんだと思うの?」
アタシにもたれながら聞く矢口。
声が直接振動で伝わる。
「水や。」
「水?」
「しばらく水のまんかったらのど乾いて自分で気づけるやろ?
水が足りひん・・・水のまなアカン・・・水が欲しいって・・・」
空気と違って即死やないから気づいたらまだ間に合うやん。
アタシはアンタがそばにおらんなって気ぃついた。
「アタシの水は矢口や。」
・・・・・・だから溺れるんや。
チュッ
矢口のおでこにキスをする。
- 399 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時47分48秒
「水だったら手ですくってもどんどんこぼれるじゃん。全然たんないよ。」
矢口がギュッと抱きついてくる。
「ねぇ裕ちゃん。のどかわいたままだよ矢口。」
ほおずり・・・・・・
えっ・・・ちょっと待ちっ・・・じゃあさっきの出来事はなんやったん?
足りてへんの?
アンタ・・・アタシより・・・・・・
「水のみたい。」
矢口が上目使いにみあげながらつやつやした唇でつぶやく。
胸がギュッと痛たくて息ができひん。
矢口が目を閉じる。
このまま息せんかったら死ぬんやろうか?
・・・死因は溺死か?
唇を重ねる。
酸欠の苦しさが甘く変わる。
ふぅ〜
身体の力が抜けたとき息が漏れた。
ん・・・まだ生きれる。
余裕なんかもうとっくの昔になくなってる。
あんのは覚悟。
体に広がる甘い痛みが生きてる証拠。
コレが感じられへんようになったら・・・
アタシが持ってるもんやったらなんでもあげる。
だからもっと溺れさせてくれへんか?
キスをやめる。
- 400 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時48分41秒
「・・・ゆぅちゃ・・・」
矢口がとろ〜んとしてる。
ん?
無意識に矢口の背中なでてたんか。
ヤバイかな?
「もう寝よか?」
矢口が首に腕をまわす。
「・・・だっこ・・・はこんで?」
いっつもちゃんとつかまっときってゆうから今日は先に抱きついたん?
「ダメ?」
っ・・・アンタ殺す気か?
チュッ
おでこにキスをする。
いやしかしこんな簡単に息苦しくなってたら
いつか本気で死ぬんちゃうかアタシ。
- 401 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時49分27秒
「よっこいせっと。」
矢口はおかしそうにわらってる。
どうせ年寄りくさいって思ってんねやろ?
「・・・落としたろか?」
「えぇ〜ヤダよ!」
矢口が腕の中で暴れる。
うわっ・・・落とす落とすっ!
「あぁあぁ・・・危ないって悪かったごめん!だからじっとしといて?」
「ん・・・ゆるす。」
・・・なんでわらわれたアタシが謝ってんの?
なんや『ゆるす』って偉そうに。
なんでそんな満足げな顔してんねんな・・・ほんまにもぉ。
「電気消してくれる?」
電気のスイッチのところで立ち止まる。
両手が使えへんからなぁ。
「ん。」
矢口が電気を消す。
「寝室のドアも開けたほうがいいよね?」
「そうやなぁ。お願いするわ。」
「ほいっどうぞ。」
矢口が腕を伸ばしてドアを開ける。
『どうぞ』ってアンタ・・・人の腕ん中からゆうセリフかいな・・・
- 402 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時50分51秒
矢口をベットの上にそっと下ろす。
「んっ・・・ありがと裕ちゃん。」
ってなんで腕を首に回したままなん?
チュッ
おでこにキスされた。
「へへっ・・・抱っこのお礼。」
照れくさそうにゆうてさっさとベットにもぐりこむ。
・・・・・・っ
・・・・・・なんかいい言葉ないかなぁ
かわいいやったら簡単すぎる・・・そんなもんじゃないんや矢口は。
「ほらぁ・・・はやくこないとベットに入れないぞぉ。」
ぴょこっと顔を出す。
「これ誰のベットや?」
「裕ちゃんと矢口のベットじゃん。」
アンタなにサラッと際どいことゆうてんねんな・・・
ドキッとするやんか。
- 403 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時51分33秒
ベットに入ると矢口がくっついてくる。
「なんや?」
「なんでもないよ?」
矢口が服の中に手を入れてくる。
「なんでもないん?」
「なんでもないよ?」
矢口のちっちゃい手がアタシの身体をなでる。
ちょっと前の行為が思い起こされて身体が震えそうになって身体をすくめる。
その反応を別の意味に取った矢口が手を止めてアタシの顔色をみる。
「触るだけ・・・触るだけだから・・・」
不安そうにゆうて顔を曇らせる。
「・・・ええよ別に。」
アタシはええから・・・
イヤじゃないから
矢口の手の感触は好きやから
だから悪いことしてんのみつかったみたいな顔せんでいいよ。
チュッ
おでこにキスをする。
「アンタの好きにしぃ。」
「うん。」
矢口はうれしそうにわらう。
- 404 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時52分32秒
それからずっと矢口が寝るまで背中をあやすようになでつづけた。
矢口はアタシの腰あたりに腕をまわして眠りについてる。
ときどきその手が存在を確認するみたいに少しだけ動く。
そのあと安心したようにため息をつく。
矢口は大人か子供かどっちやの?
アタシの水は思いもよらん動きでアタシを翻弄する。
だからしらんうちに引き返しようのない深いところに踏み込んでしまうんや。
なぁ矢口・・・喉が乾いてるんと溺れてるん
どっちがしんどいと思う?
アタシにはわからへん。
でもなアタシひどいこと考えてる。
矢口にはできるだけ長く苦しんでもらいたいってな。
満足したら・・・喉が充分潤ったら・・・行ってしまうんやろ?
それでもええよ。
アタシはアンタを止めることはしぃひん。
アンタの心はいつでも自由や。
いつか眠る矢口の手がアタシを探さんようになってしまうまで
それまではアタシはアンタのそばにいるから・・・安心しとき。
「おやすみ矢口。」
おわり
- 405 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時53分42秒
- はい更新終わりです。
- 406 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時55分57秒
- ちょうどきりのいい感じなんでここでいったんおやすみです。
別のはまた風板でたてます。
それが終わればまたこの話の続きを書きます。
- 407 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月13日(月)21時57分01秒
- 自分の名前は変えないつもりなのでまた見つけたら読んでやってください。
ではまた。
- 408 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)00時33分57秒
- 作者さん、素晴らしい小説ありがとうございました!!!
次の連載も必ず読みます!頑張ってください!!!
- 409 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年05月16日(木)01時18分06秒
- 感動しました。次の連載楽しみにしています!
- 410 名前:ちぃ 投稿日:2002年05月22日(水)13時35分50秒
- 新しいのを立てました。
届けたい想い。というのがそうです。
よければ読んで下さい。
またよろしく。
- 411 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時25分28秒
- 中澤さんの誕生日ということで久しぶりにこっちの話しを・・・
なんかほんまに久しぶりに書いてみました。
では・・・
- 412 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時26分05秒
―電話中―<矢口>
- 413 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時26分44秒
つまんない。
だってさぁ・・・せっかく誕生日に裕ちゃんに会えたのに・・・
「なんでそんな昔のこと出してくんねんな・・・
もぉええやん忘れてぇや・・・」
電話中。
でもさぁ・・・矢口でもじゃまできない相手なんだよね。
「そんなんゆうたらおかぁさんだって・・・」
誕生日だもんね。
裕ちゃんは思いっきりこどもの顔してる。
向かい側に座りながら裕ちゃんが話し終わるのを待ってるの。
かわいいけど・・・
裕ちゃんのお母さんの裕ちゃんでしょ?
- 414 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時27分41秒
ねぇ・・・裕ちゃん矢口ここにいるよ?
ふと目があう。
裕ちゃんが困ったようにわらう。
あれ?
なんで呼んだのわかったの?
裕ちゃんは電話で話しをしながらひざをぽんぽんってする。
いっていいのかな?
すわっていいってことだよね?
たぶんいますっごい顔ゆるんでる。
機嫌も気分も一気によくなって・・・単純だね矢口。
- 415 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時28分14秒
ゆっくり近づいてひざの上にあがりこむ。
矢口の大好きな場所。
ふぅ〜
ゆっくりもたれてため息をつく。
いいねぇ・・・安心する。
裕ちゃんが矢口の髪をいじりながらお母さんと話しをしてる。
しかたないね。
矢口だって家族がいなかったら生きていけないもん。
お母さん大好きな裕ちゃんが大好きだから。
でも・・・ちょっと長いよぉ・・・
- 416 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時28分54秒
背中で裕ちゃんにスリスリしてみる。
裕ちゃんが『なに?』ってのぞきこんでくる。
えへへっ・・・ちゃんと矢口がいること忘れてない。
あいてるほうの裕ちゃんの手を握る。
裕ちゃんは目を細めてわらう。
「え?なんて?・・・・・・あぁちゃんと聞いてるって・・・」
はははっ・・・裕ちゃん怒られてる。
裕ちゃんが『こらっ』って軽くにらんでからわらう。
- 417 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時29分39秒
きゅっ
ちょっとだけ力を入れて裕ちゃんの手を握ってみる。
きゅっ
しばらくすると裕ちゃんからも返ってくる。
へへへっ・・・いいねぇ。
裕ちゃんが電話してても楽しめちゃうね。
きゅっきゅっ
きゅっきゅっ
2回なら2回、3回なら3回ちゃんと返ってくる。
裕ちゃんのお母さんの裕ちゃんは矢口の裕ちゃんでもあるわけだ。
あれ?
返ってこなくなった。
裕ちゃんを見上げると裕ちゃんも矢口をみてる。
?
- 418 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時30分22秒
「・・・おかぁさん・・・最後にゆうことあんねん。」
裕ちゃんはにぎってた手を解いて矢口の頭をなでる。
すっごいやさしい顔で・・・
「アタシのこと生んでくれてありがとうな。
生きててよかったと思ってる。生んでもらって感謝してる。」
あ・・・
「・・・てれんでええやん。いや・・・ほんまにいいたかっただけ。
はなまたな・・・また電話するから・・・うん・・・じゃあ。」
ピッ
「裕ちゃん・・・」
「ぅん?なんや?」
裕ちゃんのほっぺを触る。
- 419 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時31分11秒
「・・・裕ちゃんがいてよかった。
裕ちゃんがいなかったらこんな気持ちしらなかったよ。」
「ん?そんなんアタシかてそやで?」
わかるの?
いおうとしてること?
「「愛してる。」」
チュッ
裕ちゃんがキスしてくれる。
「生まれてこうへんかったら・・・生きてへんかったら・・・
矢口に出会えてへんし・・・こんな風にしゃべることも・・・
こうやって触ることも・・・」
- 420 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時31分56秒
裕ちゃんが矢口の背中をなでながら耳を軽くかむ。
んっ・・・こらっ
満足げにわらってる。
「愛しあうこともできひんやろ?」
もぉ・・・
「だから感謝してる。おかぁさんがアタシを生んでくれたことに・・・
おとぉさんとおかぁさんがであったことに。」
・・・こどもみたいなしゃべり方だよ?
ギュッ
裕ちゃんが矢口を抱きしめる。
「ほんま・・・生きててよかった・・・」
- 421 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時32分51秒
耳元でする裕ちゃんの声。
よしよしって頭をなでてあげる。
裕ちゃんがクスクスわらう。
「誕生日おめでとう。」
「ありがとう。」
ずっとずっとこんな風にこの日を迎えられたらいいのになぁ・・・
おわり
- 422 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時34分05秒
- ついつい書いてしました。
誕生日ですからねぇ・・・
- 423 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時36分45秒
- いやぁ自己満足してます。
久々にこんな感じのなんで・・・
- 424 名前:ユウ 投稿日:2002年06月19日(水)22時37分12秒
- ラッキー。
リアルタイムで読んでしまったのって初めての経験です。
ああああー、何かたまりにたまった甘いものを一気に放出してないですか?
やられた・・・。
嬉しい。おなかいっぱいです。
もう、もう。
二人ともかわいすぎる。
ちぃさん、あちらの方も期待しております。頑張って下さいね。
- 425 名前:ちぃ 投稿日:2002年06月19日(水)22時37分53秒
- また時々こうやって書くこともあるかもしれません。
ではまたそのときまで。
- 426 名前:つかさ 投稿日:2002年06月20日(木)01時39分24秒
- やっぱ、誕生日って特別な日ですよね〜〜。
そして、自分の誕生日でも何でもないけど、ちぃさんの話読めたし、
今日は得した気分♪
- 427 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年06月21日(金)01時08分05秒
- かかさずチェックしててよかった。
いいですね。誕生日は
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