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KO大学物語っぽい物語

1 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)02時18分49秒
石川をメインにいろんな展開にしてく予定です。
読みにくいとかそういうのは勘弁してくださいね。
設定はハロプロメンバーがふつーの高校生やってるっていう風にしてく予定。
某有名大学とはなんにもかんけいない・・・・・・はずです。
あとけっこー東京大学物語は影響受けてるです。
更新は不定期ですがレスよろしくお願いします


2 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)02時20分29秒
小栗K太郎(18)。KO大学法学部一年次在籍。
          ルックス(^O^)  血統(^O^)
          性格:?

中島津久光(19)。KO大学商学部一年次在籍。
          ルックス(>_<)   血統(>_<)
          性格:とにかくよくしゃべる。顔は悪いがなぜか女をよく落とす。
          あだな:「マシンガン」

石川梨華(17)。私立ハロモニ学園高校三年。
        ルックス (^O^)      血統(-_-)
        性格:ネガティブ。
        あだな:「りかっち」
後藤真希(16)。私立ナルシス女学園2年。
        ルックス  (^O^)      血統(-_-)
        性格:さばさば    
        あだな:ごっチン
吉澤ひとみ(16)。私立ハロモニ学園高校二年。
        ルックス (^O^)       血統(-_-)
        性格:?
        あだな:よっすィー
3 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)02時24分28秒
「おいっつ!?マジでででですか〜?参ったな」

うららかな小春日和。
普段から学生たちの喧騒の中にあるキャンパスでひときわ目立つ無遠慮な声が
午後の芝生公園の一角であがった。

「それ、困るって。おまえ一人抜けるだけでさあ〜、むこうさんだって
シラけちゃうんだよ。ほらっ、おれKO内でも上等の奴連れてくって
言っちゃったんだよ。おれはおまえとういうきれいどころを餌に
ジョシコーセー釣ったんだからさ、ジョ・シ・コ・オ・セ・イだぜ!?
おまえ抜きで合コン行ってみろよ。怒って帰っちゃうぜ。せっかく渋谷
で何時間もナンパしまくってセッティングした合コンおじゃんだよ、ったく」

4 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)02時25分01秒
携帯に向かってがなりたてるようにしてそいつがしゃべってるおかげで
しばしの午睡は中断された。
おれは舌打ちをしてまだ目覚めきっていない顔をそいつにむけた。
見ると角刈りのチビとそのまわりにはべっているいかにもSFCの
パソコンオタクっぽいメガネデブどもが不安げな顔で角刈りをじっと
みつめている。
眠りを妨げてくれたお礼に特別に冷やかしといた冷ややかな視線と
おおげさなせき払いをおくってやった。角刈りと目が合う。

「まあそれなら仕方ね……おっ!」

しばらく見詰め合う。我ながら角刈りとみつめあってる姿は変な図だ。

「わかった、わかった。もういいよ。代役見つかったからさ、おまえより
かっこいいやつな」

角刈りは携帯電話をきり、おれに対して醜い(やつには精一杯だったろうが)
笑みを浮かべて見せた。
5 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)02時29分32秒
なぜかオレは高田馬場のカラオケにいる。
そしてなぜか合コンをしていた。あのうざい角刈り、いや中島津とか
名乗ってたが、そいつがhydeの「ever green」を歌っていた。

聞きもしないのに
「おれがラルク歌えば女どもはキャーキャー言うんだぜ」
とか自慢するだけのことはある。うまい。だがいかんせんその顔は
ヤバイだろ、というつっこみはあえていれないでおいた。
ソファーの右隣には「ごっちん」とか呼ばれているいかにも女子高生って
感じの子が座っておれに終始話しかけてくる。
左には「りかっち」というあだなの子がいたがこっちの子はわりと静かでたまに
目が合ってもうわべだけの愛想笑いを浮かべるだけだった。
この子も案外オレと同じように強引にこの合コンに連れてこられたのかもし
れない。
あの芝生公園にいたオタクたちは女子高生に囲まれて満足げに額の脂を
ふきふきしているが、すでに女の子達から「ないこと」に自分がされている
ことに気づいてないようだった。

6 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)16時07分59秒
「すご〜い、中島津さん!声といい身長といいhydeクリソツ〜」

Vサインで応える中島津。
歌い終わって満足げにマイクを俺に渡す。

「おい、K太郎。おまえまだうたってないだろ。ったく、緊張してる場合
じゃないぜ。一番ルックスがよくてクールなおまえが場を盛り上げてこそ
女の子達もおれらに心開いてくれるんだよ。おれが谷村新二の曲いれとい
てやったから歌いなさい。はい、はい、は〜い!みんなK太郎君に注目―。
かれが18番と豪語する谷村新二いきますよ〜!ごっちんもK太郎に
歌ってほしいよね〜」

「ほしいほしい!でも谷村新二ってだれだっけ……」

もちろん、おれは歌えない。
「勝手なこと言うなって。おれはミスチルとかビーズくらいしか歌えねえよ」
怒りを顔にあらわしながらマイクを中島津につき返す。
おれは迷惑もかえりみずに他人をダシにとるようなやつは好きじゃなかった。
たとえ、その場が盛り上がったとしてもだ。

7 名前:マニャ 投稿日:2002年01月01日(火)16時11分13秒
中島津はつき返されたマイクを持って
「こういうノリ悪いやついるんだよな。自分の顔いいからってそれだけで
こういう態度だよ。おれらみたくさ〜、献身的にこの合コンを盛り上げ
ようとする誠意がないよね〜。じゃあ谷村新二はだれも歌わないから
消しちゃいますよ〜」
リモコンに手を伸ばし次の曲にいこうとしたとき、おもわね声がおれの
左からあがった。

「あの…、よかったらわたし歌っていいですか?えっ?ええ、歌えますよ。
家族でカラオケ行くときにいつもお父さん歌うんですよ」

そういったのは終始パソヲタのマニアックな話の聞き役にてっしていた
石川という子だった。少し恥ずかしそうにしてはいるが、真顔でいる
ところを見ると案外うまいのかもしれない。
8 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月01日(火)18時08分41秒
削除依頼ぐらい出してやれよ。(w
9 名前:8 投稿日:2002年01月01日(火)18時09分23秒
別スレに書き込んで、申し訳ないと思ったならね
10 名前:マニャ 投稿日:2002年01月03日(木)20時25分41秒
>8
依頼だしときました。
忠告ありがとうございます
11 名前:マニャ 投稿日:2002年01月03日(木)20時27分58秒
この合コンに参加している女の子は四人いて、おれの右にいて積極的に
話しかけてくる後藤真希という子以外はハロモニ女子学園の生徒という
ことらしいがその彼女たちでさえ石川が演歌を歌うことはしらなかった
らしい。口々に驚きの声をあげる。

「梨華ちゃん、こんなの歌えるの!?」

「大丈夫だって、よっすィー」

「へ〜、意外だな。でも梨華ちゃんみたいなかわいい子が演歌歌うのも
聴いてみたいな〜」

中島津も相槌をうった。わざわざマイクを渡すときに手を握ったりなんかして、
こいつは石川を狙っているらしい。
12 名前:マニャ 投稿日:2002年01月03日(木)20時28分59秒
ところが石川はいやらしい中島津の手つきを軽く振りほどいてからまた
意外というか突拍子も無いことを言い出した。

「それでですねえ…、あの、小栗さんもわたしと一緒に歌いませんか?大丈夫
ですよ。この曲、おぼえやすいフレーズだしローテンポですから。ほらっ、さっ
きから小栗さんつまんなそうだし…、演歌もたまにはいいですよ」

そういって、上目づかいでおれを見る。どうやらまともそうな石川でさえ
おれにかまってくるらしい。どいつもこいつもなに考えてるんだか…。
13 名前:マニャ 投稿日:2002年01月07日(月)00時04分04秒
中島津の嫉妬の目を感じながらもマイクを手に取る。
「私が歌うのにしっかりついてきてくださいね」
そういって歌いはじめた声は外見どおりのハスキーボイスだった。
この声で演歌はないだろと心のなかでつっこみつつ、しかたなくおれも
やる気なさそうに調子を合わせる。石川はうれしそうだ。
少しでも歌の間があるたびにおれの顔を見て目くばせしてくる。
さっきまでのつまらなさそうな表情はそこには微塵もなかった。
14 名前:マニャ 投稿日:2002年01月07日(月)00時05分16秒
曲が終わった。

「K太郎さん、うまかったですよ。聴き惚れちゃいました」

心にもないことをいう石川。先ほどまでの消極的な姿勢はなく
“積極的にアプローチモード”に入っている。いつのまにか肩と肩が
たまに触れ合う程度のところに座っていた。だが、おれはそれにかま
ってやるほど面の皮の厚いニンゲンにはなれなかった。

「そうだね」

一言で返すと石川は少し面食らったような気持ちを顔に出したが、また
形だけのスマイルをつくって言葉を続ける。
15 名前:マニャ 投稿日:2002年01月07日(月)00時07分32秒
「謙遜しないでくださいよー、ほんとによかったんですから。ほらっ、わたし
って結構声高いじゃないですか。だからK太郎さんみたいなダンディな声の
人と一緒に歌うとしっとりしていい感じになるんです」

「そうかな。それならよかった」

「でもいいですよねー。カラオケもうまくって、カッコイイし、背も高いし。
しかもKO行ってるときたら頭もいいんですよね。うらやましいな。私もKO
とか憧れてるんですけどちょっと足りないんですよね」

そういいながら頭をコツンと叩いてみせる。

「別にたいしたことないって。石川さんだって勉強すればきっと入れるよ」

「えー、絶対だめですよ。模試の成績とかみたらもう絶望的なE判定しか
でないんですから。まわりの子とおなじくらい勉強してると思うんです
けどねー」
(勉強してるやつは合コンなんてこないと思うぜ)

「K太郎さん、そこで石川梨華いっしょーのお願いがあるんですけど聞いて
もらえません?」
上目づかいでおれを見上げる。
16 名前:マニャ 投稿日:2002年01月07日(月)00時08分34秒
みずからのかわいさをアピールして拝み倒そうとする石川。
残念だがそういうのにはかなり免疫ついてるので効かない。
どーせ、勉強教えてくれとでも言うんだろう。そしてあわよくばKOの
イケメンをGET。そういう方程式が石川の頭をまわってることはだれの
目にも明らかだった。
案の定、中島津や後藤さんが反応する。

「梨華ちゃん、抜け駆けはひどいよ。小栗先輩はみんなのものなんだから
正々堂々勝負しようよ」

「そうだよ、ごっちんのいうと〜りだって。小栗にはやまっちゃダメだ!
こいつはもう女の子泣かせで有名でさ〜、ぜったいひどい目に会うよ〜」

今日はじめてあったやつ(中島津)がよく言えたもんだ。
17 名前:マニャ 投稿日:2002年01月07日(月)00時10分33秒
「へー、K太郎さんにそんな噂が…。でもいいじゃないですか。不良っぽい
ひとって憧れですから。いいですよねK太郎さん?私の願い事」

「まあ、おれにできることだったらね」

どうやって勉強教えることを断ろうか考えながら言った。

(「おれはだめだよ。大学のなかでも成績からっきしだし。中島津ならきっと
OKだと思うよ」こんな感じだな)

石川はみんなに聞かれるのが恥ずかしいのかおれの耳元に口を近づけて
静かに、しかし確かにこう言った。
「抱いてください・・・」

おれは少しの間、思考がぷっつり切れるのを感じた。
相変わらず笑顔の石川とヲタが一人真剣に桜坂を歌っているのが妙に不思議
だった。

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