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柔道娘。物語
- 1 名前:キング 投稿日:2002年01月14日(月)02時13分21秒
- 初めてですけど小説書かしてください。
タイトル通り娘の柔道ものです。
未熟者なんで気になるとこがあったら教えてください。
- 2 名前:キング 投稿日:2002年01月14日(月)02時14分12秒
- この娘商業高校に入学してはや一週間。
クラスメイトの顔と名前も覚えてき、慌ただしかった生活のリズムも落ち着いてきた。
入学して知ったことだが、この学校は部活動がさかんであり、
優れた成績を残している部も少なくない。
そのため、この時期になると部員の勧誘争いもすさまじくなる。
朝も野球部やラグビー部が竹刀を振り回して1年のクラスを回っていた。
「よっすぃ〜は部活入るの?」
中学の頃から一緒だった梨華ちゃんに尋ねられた。
私はわかんないとかそんな感じなことを答えたと思う。
バレー部に入ろうと思っていたのだが、この学校にはバレー部がなかったのだ。
家から近いというだけで高校を選んでそのまま入学してしまったため、
知ったときにはもう手おくれだった。
- 3 名前:キング 投稿日:2002年01月14日(月)02時14分46秒
- その日の放課後、梨華ちゃんと一緒に帰ろうとした時、背の低い人に呼び止められた。
「ねぇねぇ、あんたちさ〜。部活もう決めたの?」
まただ、部活の勧誘だ。私は背が高いためよく声をかけられる、
だがどれも興味がわかなかったので全部ことわってきた。
今回もそうするつもりだったが、その人の着ている服に目がいった。
「その服なんですか?かっけ〜っすね」
空手部の勧誘の人が着てたのとそっくりだけど少しちがう、
一体なんの部活なのか気になった。
「よっすぃ〜、これ柔道着じゃないの?」
「え、柔道?」
私は生まれてこのかた『柔道』というものをよく知らなかった。
テレビで何度か見かけたことのある程度でどういう競技なのかも知らなかったのだ。
「なんだ〜柔道しらないの?よかったら見学していきなよ」
このとき、誘われたのがこの人でなければついてはいかなかっただろう。
150センチもないような人がどんなスポーツをしてるのか気になった、
それに、このときもうすでに柔道に惹かれていたのかもしれない…
- 4 名前:キング 投稿日:2002年01月14日(月)02時15分55秒
- 柔道場は体育館の隣にあり、離れたところからでも声が聞こえるくらい活気づいていた。
中に案内されると、10人ほどの部員が練習をしている。
人と人が取っ組みあい、激しく動いては畳に投げつける。
「あの…、あれは何をしてるんですか?」
「あれは乱取りっていって、お互い自由に技を掛け合うんだよ」
人が中を舞いそのまま背中から畳になげつけられる。
私は初めて見る柔道にすっかり見入っていた。
こんな世界があるんだ…。
握る手にはじんわりと汗をつかみ、投げられる人を目で追いかける。
このときはただ何となく、何となくやってみたいと思っただけだった。
柔道を……
- 5 名前:キング 投稿日:2002年01月14日(月)02時18分53秒
- 今日はここまでです。欠点とかあったら教えてください。
(まぁ、欠点だらけだろうけど)
- 6 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時00分12秒
- 翌日から、仮入部というかたちで私は柔道部に通うことにした。
一人じゃ行きにくかったので梨華ちゃんを誘うと
「よっすぃ〜のいくところだったらどこにでも!」
ということだそうなので、一緒にきてもらった。
道場に入るとすでに30人くらいの新入生がいる。
「よくきたね!まってたよ〜」
昨日の人だ、どうやらここにいるほとんどの新入生がこの人に勧誘されたらしい。
「わが娘商柔道部へようこそ!いや〜あんた達ここ選んで正解だよ。
うちは練習5時までだし、もちろん土日は休み。
それに3年間やってれば2段は確実にとれる!
こんな夢のような部活ほかにはないよ〜」
他にも先輩は、月に一度はカラオケ大会もあるし、夏合宿はハワイでやるなど
止まることなく柔道部をほめつづけ喋りつづけた。
「じゃあ、さっそくだけど練習に参加してもらおうかな。」
- 7 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時01分07秒
- その日の帰り道、久しぶりに運動したにもかかわらず私達は全然疲れてなかった。
軽い準備運動と基礎である受身、体さばきなどをやって今日は終わり。
もっと厳しい練習かと思っていた私は少し拍子抜けしてしまった。
「柔道って楽しいね。先輩も優しいし練習は楽だし」
「そうだね。こんなので強くなれるなんてウソみたいだよ」
- 8 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時02分16秒
- …だが世の中そんな甘い話がそうそうあるわけない。
仮入部して3日目、もの足りなくなった私は部には入らないつもりでいた。
明日から来るのは辞めよう。そんなことを考えているころ先輩達は動きだしていた。
「…矢口、今日やれ」
「…わかりました」
「なっち、今日やるよ」
「この日を待ってたべ」
そんな先輩達の動きに気づくはずもなく、部活は終わりの時間を迎えた。
そして新入生は2年生に集合をかけられる。
いつもならすぐに帰れるはず、新入生が一体なんなのかとざわつき始める。
「うるさ〜〜〜い!静かにしろ!!!!」
普段うるさい…、じゃなくて普段は優しい矢口さんがいきなり怒鳴った。
いつもと違う雰囲気に静まり返る新入生たち。
- 9 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時03分07秒
- 「今日は娘商柔道部伝統の『しごき』という行事をするべ」
温和な安倍先輩も鬼のような顔をしている。
「よ〜し!まずは道場をうさぎ跳びで十週だ!始め〜」
新入生は話が違うというかのように口々に文句をいう。
だが竹刀を畳にたたきつけ安倍先輩が黙らせる。
「先輩に口答えしたからもう十週追加だべ!」
逆らうこともできずに、先輩のしごきを受ける新入生たち。
「キャハハハハ!ないてんじゃね〜よ!」
なにがしごきだ、ただいたずらに筋肉を痛めつけてるだけじゃないか!
「次は空気椅子だべ。早くやるっしょ!」
「あああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
悔しくて思い切り叫んだ。そこからの記憶はない。
- 10 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時03分52秒
- 気がつくと先輩達はもう帰っており、残ったのは死んだ目をした新入生だけだった。
私は、重い体を引きずり家に帰りながら考えていた。
騙された…
もうあの新入生たちはこないだろう。
先輩はしごきがしたかっただけなんだ。
ぜんぶ、ぜんぶウソだったんだ。
私には悔しさであふれる手を握る力も残ってなかった…
- 11 名前:9 投稿日:2002年01月15日(火)00時04分24秒
- >作者さん
失礼ですが、これは「柔道部物語」のパクリですか?
- 12 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時07分54秒
- 次の日、私の足は柔道場へ向かっていた。
ここで逃げたらそれこそ負け犬じゃないか!
負けない。。負けたくない。
たとえ一人でも私はつづけるつもりだ。
道場の前へ着くと、そこには梨華ちゃんが私をまつかのように立っていた。
「梨華ちゃんも続けるの!?」
「うん。よっすぃ〜は絶対来ると思ったし」
私一人だと思っていたので純粋にうれしかった。
一緒に頑張ろうね、梨華ちゃん。
二人でドアを開けると道場に誰かがいる。
背の低い少女、矢口先輩だろうか?
こちらに気づくと一瞬あわてたようすでこっちに駆け寄ってきた。
「なんや、先輩かと思ったやないか」
「あんたも1年?」
「ああそうやで。来年になって後輩にしごきやるまでやめられへんわ!」
私達が互いに自己紹介をしいたら先輩がやってきた。
- 13 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時08分28秒
- 3年生が私達を見るなり
「たった3人か?30人以上いたはずだろ?矢口!」
「す、すいません!去年より甘くしたつもりなんですけど」
矢口先輩たちも今の3年生にしごきを受けたんだあろうな〜
「じゃ、じゃあ1年生は自己紹介するべ」
安倍先輩必死の話題転換。
「吉澤ひとみです」
「石川梨華です」
「加護亜衣です」
3人のなかで柔道経験があるのは加護だけだった。
小さいころからやっていたらしく中学のころはまあまあ強い選手だったらしい。
私たちの自己紹介が終わったと同時にドアが開き4人目の1年生の自己紹介へつづいた。
「遅れてすいません。後藤真希です!」
このスタートがなければこれから出会う素晴らしいライバル達と
出会うことはなかっただろう。
私の柔道部物語はここから始まったんだ!
- 14 名前:キング 投稿日:2002年01月15日(火)00時12分32秒
- >>9
ここまではパクリに近いんですけどこの続きからは
オリジナルのストーリーを考えています。
すいませんでした、柔道部物語かなり好きだったんで…
- 15 名前:15 投稿日:2002年01月15日(火)00時23分18秒
- >>14
いえいえ、とんでもないです(^^;)
ボクも、柔道部物語は、かなり好きです。
オリジナルストーリー、頑張ってください。
個人的には、千代崎君が好きです。
- 16 名前:キング 投稿日:2002年01月16日(水)01時33分51秒
- 柔道部に入って3週間が過ぎた。
はじめの頃は体のあちこちで筋肉が悲鳴をあげてたけど、
それもようやくおさまり、練習にもついていけるようになった。
とは言っても、加護を除いた1年生3人はずっと基礎だったけどね。
先輩と混じっての練習はついこの間からだ。
今日も練習にはげんでいる。
「みんな、やっとるか?」
「チワ〜ッス!中澤先生」
顧問の中澤先生がやってきた。
柔道六段の猛者、高校の頃全国大会優勝経験もあるほどの実力者だ。(かっけ〜)
- 17 名前:キング 投稿日:2002年01月16日(水)01時34分21秒
- 「おい、1年。もっと気いれてやらんかい!」
先生の激がとぶ。
そう言われても…、
こっちは全力でやってる。なのに先輩には手も足もでない。
加護は経験者だけに先輩に引けをとらないが、
私は素人同然なのだから当たり前といえば当たり前なのだが、やっぱり悔しい。
それに先輩たちは私とやるときあきらかに手をぬいている、
キツイ練習の唯一の避難所が1年なのだ。
- 18 名前:キング 投稿日:2002年01月16日(水)01時35分20秒
- だが例外は存在した。
同じ素人なのに、練習量も同じはずなのに、
ドン!
「すごいね後藤。このままいけば矢口も投げられちゃいそうだよ」
「何いってるんですか矢口さん。私とやるとき全然手抜いてるじゃないですか」
才能ってやつなんだろうか。
ごっちんの成長の早さは私からみても以上なくらいだった。
- 19 名前:名無し 投稿日:2002年01月16日(水)03時15分16秒
- 三五=吉澤 秋山=石川 小柴=矢口 青柳=安倍? 名古屋or村井=加護 ?=後藤
読んだ感じキャラ設定はこうですかね?
あとは内田と鷲尾が誰なのかやね
- 20 名前:キング 投稿日:2002年01月17日(木)00時20分23秒
- それから数ヶ月たった。
もうすぐ県大会、夏のインターハイ予選がある。
3年生にとっては最後のチャンスなので練習にも熱がはいる。
でもそれだけじゃない、
うちの部では試合前になるとレギュラー選考もかねての校内試合がおこなわれる。
実力からいって主将と副将、2年からは矢口さんと安倍さん、
常にレギュラー入りしているこの4人は今回も確実だろう。
椅子はひとつあいている。
ここで実力をみせれば1年だって試合にでられるかもしれない。
- 21 名前:キング 投稿日:2002年01月17日(木)00時21分02秒
- 「試合がんばってね。私は無理だけどよっすぃ〜ならレギュラーになれるかも。
最近すごく上手くなってきたもんね。」
「わかんないって、梨華ちゃんだって上達してるじゃん。
それに加護やごっちんもいるしなかなか厳しいよ」
口ではそんなことを言っていたが、このときの私はどんな顔をしてたんだろう?
体が焼きついたエンジンのように熱くなっていた。
- 22 名前:キング 投稿日:2002年01月17日(木)00時21分43秒
- 「ほな、例によって校内試合はじめよか。
レギュラー選考かねてるゆうてもただ勝てばええ訳とちゃうで、
そこんとこ考えて試合せえよ」
…次々に試合が消化されていく。
やはりいつものレギュラー候補の4人は郡を抜いている。
よ〜し!私だって。
「ほな次は加護。相手は…」
「待ってください先生!」
加護の番になって本人から待ったがかかった。
「どうしたんや加護?」
「矢口さんとやらしてください!」
!!!!!!!!!!!
加護の突然の申し出に皆驚いている、
しかしそうではない人間がいた。
「いい度胸だね加護。いいよ、相手になってやるよ」
矢口さんはなんだか楽しそうにそう言った。
「まあええわ。矢口、赤帯巻いて準備しいや」
加護の元に駆け寄ると私に向かって加護は言った。
「証明してみせるんや。ウチの柔道が高校でも通じることを。」
加護は入部して3日目、矢口さんに言われていた。
―今のままの柔道じゃ高校では通用しない―
自分の柔道に自信を持っていた加護にとって
この台詞は屈辱だったらしい。
- 23 名前:キング 投稿日:2002年01月17日(木)00時25分23秒
- 試合の時期とか細かい設定は突っ込まないでください
>>19
キャラ設定は原作とは違うようにしてますね。
- 24 名前:現役 投稿日:2002年01月26日(土)21時34分32秒
- おもしろいです!
この本は部室にあったのを読みました。
続き待ってます。
がんばってください。
- 25 名前:通りすがり@柔道家 投稿日:2002年01月27日(日)21時43分26秒
- ところで部員は一体どのくらいいるのでしょうか?
三年生とはどのような選手??
あとここは女子高なんでしょうか?
やかましくてすみません楽しみに待ってます
- 26 名前:キング 投稿日:2002年01月29日(火)23時18分31秒
- 「準備ええか?ほないくで。始め!」
矢口さんと加護の試合が始まった。
さすが軽量級同士、どちらもスピードは並じゃない。
「二人ともスピードだけなら超高校生級だべ
でもそれだけで勝てるほど柔道は甘くない…。
加護は負けるよ」
「え?」
二人の試合を見ながら安倍さんが言う。
「たしかに加護の方が技はだしてる、
でもスピードがあるだけで威力はない。
しかも常に一定の速度、あれじゃ技は生きてこないっしょ」
- 27 名前:キング 投稿日:2002年01月29日(火)23時19分09秒
- 次から次へと技を繰り出す、
しかし相手は倒れない。
自分のやってきたことが通用しない。
加護は、練習とは違う試合での先輩に初めて畏怖を感じた…
そして、加護のそれを感じ取ったかのように矢口さんが動いた。
一瞬で相手を引きつけて、足を天上に向かって蹴り上げたかと思うと
勝負は終わっていた。
「一本!それまで」
- 28 名前:キング 投稿日:2002年01月29日(火)23時19分42秒
- 「あ、あの身長で内股やるんすか…」
私は内股っていうのは背の高い人がやる技だとばかり思っていた、
「内股っていうのはたしかに背が高い方が有利かもしれない、
でもモノにすれば背が低くても立派な得意技になるべ。
かなりの努力は必要だけどね。」
- 29 名前:キング 投稿日:2002年01月29日(火)23時32分16秒
- 読んでくれてる人がいてうれしいです
それも柔道家の人に…
>>24自分もこの本との出会いは部室でした
>>25女子高という設定です。3年生や部員の数は
あまり考えて書いてませんでした。説明不足ですいません…
- 30 名前:通りすがりの柔道家 投稿日:2002年01月29日(火)23時34分11秒
- わ〜い!更新だ!!
- 31 名前:現役 投稿日:2002年01月30日(水)20時01分57秒
- 樋口もそろそろですか?
ゆっくり待ってます
- 32 名前:sage 投稿日:2002年02月22日(金)03時54分24秒
- 続きますよね…?
- 33 名前:通りすがり@柔道家 投稿日:2002年03月04日(月)22時28分13秒
- 更新お待ちしてます…
- 34 名前:sage 投稿日:2002年04月02日(火)03時57分04秒
- 更新は?
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