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MUSUME。短編集

1 名前:candy 投稿日:2002年01月20日(日)15時40分14秒
短編集です。
ひとつひとつかなり短いと思います。
しかも駄文です。
でもまぁ読んでやってください・・・。
2 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)15時59分40秒
あたしは、モーニング娘。の一員。
あたしは、みんなが大好き。
本当の姉妹みたいに思ってるよ。
みんなもそうだよね?
あたしのこと、大事の思ってくれてるよね?

3 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)16時01分06秒
「梨華ちゃんおはよー!」
「おはよう、よっすぃ!」
男の子っぽくて、少しとぼけてるよっすぃー、大好き。

「あ、梨華ちゃんおはよ。」
「おはよう、ごっちん!」
ボーっとしてて、かわいいごっちん、大好き。

「梨華ちゃんおはようれす。」
「おはよう、のの!」
食いしん坊で、子供っぽいのの、大好き。

「梨華ちゃ〜ん!おはよ〜う!」
「おはよう、亜依ぼん!」
元気で、少しおませな亜依ぼん、大好き。

4 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)16時01分48秒
「おー!梨華ちゃんおっはー!」
「おはようございます、矢口さん!」
明るくて、突っ込んでくれる矢口さん、大好き。

「おはよ石川。」
「おはようございます、保田さん!」
しっかり者で、優しい保田さん、大好き。

「梨華ちゃんおはよーだべさ!」
「おはようございます、安倍さん!」
笑顔がとっても似合う安倍さん、大好き。

「石川おはよっ。」
「おはようございます、飯田さん!」
宇宙と交信できる、すごい飯田さん、大好き。
5 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)18時27分37秒
あたしはみんなが大好きだよ。
みんなもだよね?信じてるよ・・・!




「やっぱり高橋愛ちゃんがいいと思わない?」
「うん、あたしもそう思うー!」
「ちょ、ちょっとごっちんっ、よっすぃー、
梨華ちゃんがいるんだからっ・・・!」

「ねぇ、高橋愛ちゃんてだ〜れ?」
「ううんっなんでもないの!」

なんだか最近、みんなが私に隠し事をしてるみたいで・・・。
ちょっと寂しいな・・・。
だけど梨華、負けない!ポジティブだもんっ!

あたしがこんな事を考えている間、飯田さんはあたし意外の
7人を集めて、なにかを話していた。
あたしはまだ、気付いていなかった。
6 名前:リッチ 投稿日:2002年01月20日(日)19時03分52秒
「いい?みんな。石川の前であの話、しちゃダメよ?
まだ・・・言っちゃダメなの。可哀相だからね。」
「「「「「「「はい・・・。」」」」」」」

仕事が終わり、みんなは家に帰っていく。
駅までの帰り道、矢口さんと保田さんがあたしの前を歩いていた。
悪いとは思いつつ、そっと耳を傾けてしまった。
「もうすぐだね〜。」
「そうだね・・・。ちょっと可哀相だけど・・・。」
「うん、でもしょうがないよ。」
「本人は信じられないだろうね・・・。」

なんの事だかさっぱり・・・???
まぁ、いいや。きっと関係ない話だろう。

きっと。
7 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)19時14分53秒
「いい?みんな。石川の前であの話、しちゃダメよ?
まだ・・・言っちゃダメなの。可哀相だからね。」
「「「「「「「はい・・・。」」」」」」」

仕事が終わり、みんなは家に帰っていく。
駅までの帰り道、矢口さんと保田さんがあたしの前を歩いていた。
悪いとは思いつつ、そっと耳を傾けてしまった。
「もうすぐだね〜。」
「そうだね・・・。ちょっと可哀相だけど・・・。」
「うん、でもしょうがないよ。」
「本人は信じられないだろうね・・・。」

なんの事だかさっぱり・・・???
まぁ、いいや。きっと関係ない話だろう。

きっと。
8 名前:candy 投稿日:2002年01月20日(日)19時16分09秒
なんか変になっちゃって二重投稿!
ごめんなさ〜い・・・
9 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)19時29分54秒
それから1週間くらい、気のせいかもしれないけど
みんなはあたしにやけに気を遣っていた。
なんだかよそよそしい。
そしてあたしの居ないところで何かを話している。
聞こえてくるのは
「もうすぐだ」、「高橋愛」、「可哀相」
そんな事ばかり。
そしてあたしに気が付くと、みんな苦笑いしながら逃げていく。

どうしてあたしに隠すの?
あたしはみんなに嫌われてるの・・・?
あたしはみんなのことが好きなのに!
ひどい!!!

「石川。」
「えっ?」
振り向くと、そこにはメンバーみんなが居た。
「話があるの。みんなから。
9人で話そう?」
「いいですよ。」
話してくれるんだ。やっぱり私達、仲間だよね!・・・ね?
10 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)19時42分31秒
「ついにこのときがきたのよ。」
「なんの事ですか?、飯田さん。」

「梨華ちゃんには辛いかもしれないけど。」
「辛い?どうして?ねぇ安倍さん!」

「でもあたし達、石川のこと大好きだった。」
「だった?過去形なんですか?保田さんてば!」

「もっと突っこんであげればよかったね・・・。」
「そんなお別れみたいな言い方・・・矢口さん・・・?」

みんなはフッ、と笑った。
11 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)19時54分44秒
「梨華ちゃん!うちこれからもがんばる!応援してや!」
「亜依ぼん・・・するけどあたしも・・・。」

「のの、悲しいけど我慢するのれす。」
「ねぇ・・・なにが悲しいのよ・・・?」

「梨華ちゃんごめんね・・・あたし達、梨華ちゃんのこと振り回しちゃってさ・・・。許して・・・。」
「ううん!そんな事ないよ!ごっちん、どうしたのぉ?」

「梨華ちゃんと、お別れなんて寂しいよ。」
「お別れ・・・?よっすぃー、何言ってるの?
あたし脱退する予定もないし・・・なんで?どうして?」

「今までありがとう。さようなら・・・。」
飯田さんがあたしの右手をとって、手のひらの真ん中を押した。

ピー――――。

12 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)20時03分07秒
「さようなら、石川。」
「ばいばいだべ・・・梨華ちゃん。」
「じゃあね石川。」
「バイバイ、梨華ちゃん。」
「さいなら梨華ちゃん・・・。」
「さようならなのれす。」
「バイバイ・・・。」
「さよなら・・・。」


みんなの声が聴こえなくなった。
みんなの顔が見えなくなった。
真っ暗――――。
ここはどこ?なんか、何も感じなくなっちゃった。
みんなとサヨナラなの?
わかんないけど・・・さよ・・・なら・・・・
13 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)21時30分36秒
「梨華ちゃん、壊れちゃったね。」
「だって今日までの約束だもんね。」
「だけど梨華ちゃんも自分がロボットだなんて
知らなかっただろうね。」
「うん。あたしだって信じられないよ。
あんな可愛いロボットなんて・・・。」
「だけど可愛いだけじゃダメだからさ。」
「歌はひどかったよねー。ロボットのくせにさ。」
「まぁまぁ。新製品が出たんだからいいじゃん。
『高橋愛』っていう、可愛くて歌もうまい。」

「うん。梨華ちゃんには消えてもらうけど。」
「脱退ってことでね。ちょっと可哀相だけどさ。」
「しょうがないよ。」


「こんにちわー!!!」
「あ、愛ちゃんだ!こんにちわ♪」
「これからよろしくお願いします!」
14 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)21時36分45秒
「高橋おはよー!」
「おはようございます、吉澤さん。」

「あ、高橋おはよ。」
「おはようございます、後藤さん。」

「愛ちゃんおはようれす。」
「おはようございます、辻さん。」

「愛ちゃ〜ん!おはよ〜う!」
「おはようございます、加護さん。」

「おー!高橋おっはー!」
「おはようございます、矢口さん。」

「おはよ高橋。」
「おはようございます、保田さん。」

「高橋おはよーだべさ!」
「おはようございます、安倍さん。」

「高橋おはよっ。」
「おはようございます、飯田さん。」
15 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)21時37分18秒
私はみんなが大好きです・・・。
16 名前:第一話 「そして石川は消えた」 投稿日:2002年01月20日(日)21時40分50秒
〜fin〜

一話終了しました〜。
いかがでしたか?なんとも悲しい(?)お話ですが・・・。
この話の意味お分かりいただけたでしょうか?
ややこしくて分かんないでしょうか・・・?
17 名前:candy 投稿日:2002年01月21日(月)20時42分46秒
今日も来ちゃいました。
次のお話の主役は「加護ちゃんです!」ということで。
よろしくお願いしますネ☆
18 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)22時07分36秒
読んでるよ。がんばれ。
19 名前:candy 投稿日:2002年01月22日(火)19時52分54秒
>>18 レスついててうれしいなぁ〜♪
ありがとうございます☆
「がんばれ」って言われるとがんばっちゃう単純な性格なんで、
がんばりまーす!
20 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月22日(火)20時05分21秒
「お豆ちゃーん、行くよー!」
「はーい!」
またあの人は、新垣ちゃんを可愛がってる。
だって先輩だもんね。
それに教育係だもん。
しょうがないんだよね・・・?
あたしがすっごく悲しいこと、あの人は気付いてない。

なぁ、うちめっちゃ矢口さんのこと好きなんや。

おっと、関西弁が出ちゃった。
21 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月22日(火)21時50分39秒
「矢口さ〜ん!一緒にお菓子食べましょうよ〜!」
「もぅ、加護また太っても知らないよ!」
「ひど〜い!!!加護だってがんばってるんですよぉ!」
「とってもそんな風には見えないけどー?」

こんな、どうでもいい会話も、矢口さんとなら楽しい。

「もう矢口さんなんか嫌いですっ!」
「んもぅ。一緒に食べてあげるから許して?」
矢口さんは優しい。そんな笑顔で言われたら、誰だって許してあげますよっ。

「あ。なっちも一緒にお菓子食べよー。」
「なっちまた太っちゃうからやめとくべさ。お話くらいはするべ。」
なぁーんだ。矢口さんと二人じゃないのか。
でもいいよ。安倍さんも好きだし。
だけど矢口さんのは意味が違うよ。加護もそれくらいわかります。

22 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月22日(火)21時53分19秒
お菓子を頬張るうちの顔と、目の前に置かれた
大好きなクッキーを交互に見つめながら、安倍さんは小悪魔みたいに笑っていった。
「加護さぁー、好きな人とかいるの?」
うちは食べていたクッキーを吐き出しそうになった。
だ、だって、目の前に居る・・・から。
たぶん、そのときうちの顔は真っ赤になっていたと思う。

「なっち、加護はまだお子様なんだから居ないよ。ね?」

『お子様』

この言葉を言われて今日程傷ついた日はなかった。
いつもだったら嬉しいくらいなのに。
だって矢口さん・・・ひどいよ・・・。

23 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月22日(火)21時58分33秒
うちは矢口さんが好きやねん!
なんでわかってくれへんねん!もう嫌や!

あたしは2人のところから走って、近くのトイレに駆け込んだ。
「あ、ちょっと加護!」
「加護・・・!」

ひどいやん!うちはお子様なんかやない!子供じゃない!
思いっきり泣いた。




やばいなぁ、撮影なんかできへんやん。
目も真っ赤やで・・・。マスカラも少し落ちとうし・・・。
矢口さんのせいやで・・・。矢口さんが悪いんや・・・。

「加護・・・、大丈夫?どうしたの?」
「ひぃっ。」
矢口さん・・・。
なんかやっぱり嬉しくなっちゃう自分が悲しい。
24 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月23日(水)22時02分28秒
「矢口さ・・・ん。」
「・・・加護、ごめんね。なんか、子ども扱いしちゃって・・・。」
「うっ・・矢口さ・・・。ごめんなさいぃっ・・・」
矢口さんはうちを抱きしめた。
なんでこんなことするん?矢口さんはずるいで。
うちのこと好きやないくせに!ずるいで・・・ずるい・・・。

でも好きやねん。

「加護、行こう。みんな待ってるから。ね?」
「はい・・・。」

「ねぇ加護。」
「なんですか?」
「いやぁ・・・やっぱいいわ。」
「なんですか?」
25 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月23日(水)22時03分36秒
矢口さんはうちを見つめた。なんかいつもよりドキドキするわ。
なんでやろ?だって矢口さんの目・・・真剣なんやもん。

「あたしね、もう加護のこと子供扱いするのやめる。
だから言うけどさぁ・・・。」
「はい。」

あ〜あ。なんやろ、新メンバー入ってきたからもっとしっかりしろとか
言われるんちゃうの・・・。

26 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月23日(水)22時04分09秒
「あたし、加護のことすきなの。」
「・・・っ。もう一回言ってください・・・。」
矢口さんは顔が真っ赤になった。
「も、もう言わないよ!」

大丈夫。聞こえてたで。ちゃんと。
うちも矢口さんのこと好きやで!めっちゃすきやで!

「矢口さん!加護は子供なんかじゃありませんよぉー!」
「えっ?」

うちは思い切って矢口さんにキスをした。
加護のファーストキス。矢口さん、言葉にできないくらい好きや!
27 名前:第二話 「子供じゃない。大人でもない。」 投稿日:2002年01月24日(木)19時29分04秒
「加護・・・好きだよ。大好き。」
「加護もです・・・。」
うち、ちょっと大人になったんかな?


中学生は、微妙な年頃。でもちょっとだけ、大人になりました。
少なくとも、ののよりはね!


「はくっしゅーん!」
「辻どうしたべさ?風邪かい?」
「誰かが噂してるんれすよ。てへてへ。」


〜Fin〜

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