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壊れかけの時計。

1 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月21日(月)01時00分55秒
いくつか、短編書かせてもらいます。
更新ペースは、無茶遅いと思いますが、ご了承ください。
組み合わせは、いちごま、やぐちゅ〜、いしよしが出てきます。
甘々から痛い系まで、いろいろと挑戦したいです。
では。
2 名前:壊れかけの時計。 投稿日:2002年01月21日(月)01時11分20秒
-1-


カチッ・・・ジジジ・・カチッ・・・ジジ・・カチッ・・・。


時計の針は、時間を正確に刻むことなく、一箇所で行ったり来たり。


「・・・・・今、何時?」
私の腕の中で寝ていた彼女が、目を閉じたまま聞いてきた。
それに一言、私は言った。
「分かんない。」
「ん〜そっか・・・。」
特に気にした風も無く、彼女は少し寒そうに、私に擦り寄った。
「うん、そう。」
書く言う私も、そんな気にした風も無く、彼女を抱き締める。
「電池、買いに行く?」
ちらっと、彼女の目が、私を捕らえた。
「ん、いいよ。別に。」
私はその瞼に口付けて、閉じるように仕向ける。
「・・・でも、時間わからないと、困るよ?」
なんて、彼女は言ったけど、困ることなんて何も無い。

3 名前:壊れかけの時計。 投稿日:2002年01月21日(月)01時17分58秒

「困る?なんで?」
「・・・・・・なんでだろ。」
私の問いかけに、首を傾げる。
私の首筋に擦り寄る。
私は、彼女の長い髪を撫でた。
彼女の喉が、きゅーんとなった。
「時間なんて、どうだってよくない?」
私の言葉に、
「んー・・・。う〜ん、そうかも。」
彼女は、心地いいのか、少し眠たげに答えた。
「うちらってさ、時間ばっかりに、囚われ過ぎだと思わない?」
なんて、少し難しいこと言ってみた。
「んー・・・いちーちゃんは、あったかいねぇ。」
けど、彼女には、そんなことどうでもいい様だ。


そうだ、そんなこと私にとってもどうでもいい。




4 名前:壊れかけの時計。 投稿日:2002年01月21日(月)01時29分42秒

・・ジジジ・・・カチッ・・・カチッ・・カチッ・・・ジジ・・・。

壊れかけの時計が、今もなお正しく時間を刻もうともがき続ける。


「後藤もあったかいよ。」

今は、朝かな?

「・・・生きてるからねぇ。」

今は、昼かな?

「な〜に言ってんだよ。死んでたら嫌だよ。」

それとも、夜かな・・・?

「あはっ。それもそうでした。」


まぁ、どっちでもいいや。


「・・・なぁ、後藤。」


こいつが、居るから。


「んー、なぁに?」
ぎゅって抱きついたまま、ベッドの上。
「このままでずっと、いたいなぁ・・・?」
ちょっと照れた。
それに、後藤がバッと一旦離れる。
「・・・・・・後藤?」
「あはっ。」
って、笑って頷いた。


5 名前:壊れかけの時計。 投稿日:2002年01月21日(月)01時34分39秒


そうして、再び抱き付いてきた。

だから、抱き締め返した。

「いちーちゃん。」
自分を呼ぶ、彼女の声が好き。


カチッ・・・ジジジ・・・カチッ・・・


「ん?」
「何でもない!」



時間よ。
私たちをどうか、引き離さないで・・・。




−おわり


6 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月21日(月)01時36分45秒
と、こんな感じで短編を書いていきます。
次は、やぐちゅ〜かいしよしで。
では。
7 名前:笑顔。 投稿日:2002年01月21日(月)15時54分36秒


「きれい。」


そう言って笑ったあんた。
するりと、うちの頬を上から下へ撫でた。
ぞくりと、なんともいえない感覚が、背中を突き抜けていった。


「なに言ってん・・・。」


その手を捕まえ、その手の平に、舌を這わせる。
ぴくぴくと揺れる。
その身体。


「そう、思ったから・・・。」


赤く染まった頬が、未だ微笑みをたたえる。


そんなあんたが、うちは、『きれいだ』そう思う。


8 名前:笑顔。 投稿日:2002年01月21日(月)15時59分50秒


「裕ちゃん・・・すごくきれい。」


いつも、思ってる。


照れて。
笑って。


切なげに、顔を歪ませて。


また、笑った。



「矢口。」


耳元に、囁きを落として。
あんたを精一杯愛す。



不器用なうちは、本心を口にすることが、出来なくて・・・。


9 名前:笑顔。 投稿日:2002年01月21日(月)21時05分43秒


がむしゃらに、その思いを、あんたのちっさな身体に、刻み込もうとする。



「ゆう・・っ・・・ちゃん・・・痛い・・よ?」


その声に、顔をあげる。
そこには、やっぱりあんたの笑顔があって。


乱暴な愛は、人を傷つける。


でも、それは、傷付いた分だけ深く、深く、心に刻み付けることが出来る。

傷つけた分だけ、もっと・・・愛せる。



そんな歪んだうちを、あんたはその笑顔で、包み込む。


10 名前:笑顔。 投稿日:2002年01月21日(月)21時11分11秒


「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」


時間にしてみれば、2・3秒位だろう。
見つめ合って、キスをする。


「んっ・・・。」


彼女の左胸に唇を落とす。
最近大分伸びてきた髪に、小さな手が絡みつく。
強く吸い上げ、赤い跡を残す。


「・・・矢口。」
彼女を呼び、その跡に指を這わせる。


「・・・・・・・・・。」


首を傾げ、うちを見上げる矢口。


11 名前:笑顔。 投稿日:2002年01月21日(月)21時18分09秒


「・・・・・・放さん・・・よ?」


真剣な目で、あんたを見つめる。


「・・・・・・あったり前じゃん?」


そうして、あんたの答え。


「てゆーか、放しちゃやだよ。・・・ゆーちゃん。」



あははって笑った。
二人で笑った。



不器用だけど、上手い言葉をかけられないけど、


精一杯愛してる。



だから、いつまでも、あんたの笑顔でうちを包んで。



「あぁ、絶対・・・放さへん。」



あんたの笑顔、ずっと見ていたいから。



−ヲワリ。

12 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月21日(月)21時19分34秒
次は、いしよし。
13 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月21日(月)21時20分12秒
いしよしの甘々が、いいかな。
14 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月21日(月)21時21分21秒
シリアスな感じで、来たから、次は、甘々希望で。
流し終了。
15 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月21日(月)21時54分01秒
甘甘。。
期待してまする
16 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月22日(火)00時45分45秒
自分はいしよし、やぐちゅー、いちごまが1番好きなカップリングだから
やっぱ読んでて安心しました
次はいよいよいしよしですか、
期待してます
17 名前:夜叉 投稿日:2002年01月22日(火)21時32分10秒
不器用な姐さん、いいですね。
小さな知の大きな包容力を感じました。
期待してます。
18 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)00時24分14秒


「り・か・ちゃ・ん!」


今日は、久しぶりのオフ。


「あっ、おはよう。ひとみちゃん。」
「おはよーございます。」


おどけて低学年の小学生がするような、挨拶の仕方をするこの人。
にこにこと本当に嬉しそうに笑いながら、私の手をとる。


「どこいこっかぁ〜?」


きゅって握ってまた嬉しそうに、私の顔を覗き込む。


そう、今日は、久しぶりのデートの日。


「どこでもいいよ。ひとみちゃんの行きたいところで。」
「ん〜。じゃ、行きたいところあるから、そこでいい?」
「うん、いいよ。」


にーって、笑う。
最近大分延びた髪が、キラキラとお日様に透けた輝いた。


楽しい一日が、始まる予感。


19 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)01時19分24秒


「へへへー。」
握った手の平は、温かくて。
大好きなあなたの笑顔も温かい。


「ねぇ?ひとみちゃん。」
「ん?なぁに梨華ちゃん。」
くりっとこちらを向いて、ニッコリ。
「どこ行くの?」
それに、ひとみちゃんは、
「ひ・み・つ!」
空いてる方の手の人差し指を立てて、口元に添えながら言った。
「え〜?なんでぇ?」
その答えに、私はもちろん、不満顔。
「着いてからのお楽しみ!」
楽しそうに言う。
「もぅ、答えになってない!」
でも、それで私の機嫌が直るわけじゃない。
「大丈夫だよぅ。変なところには、連れて行かないから!」
「なっ!!な、何言ってるのよ。ひとみちゃん!」
カッと、頬が熱くなる感じがした。
20 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)01時26分38秒


そんな私の、耳元にひとみちゃんは顔を寄せて、
「ナニは、やっぱり、夕食後のお楽しみでしょう。」
なんて、きわどい台詞をさらりと言ってのける。
ますます頬が熱くなるのを感じて、恥ずかしくひとみちゃんから離れようとする。
だけど、繋がれた手が、それを許そうとはしてくれない。

「手離したら、はぐれちゃうよ?」
いいの?と、悪戯っ子のような微笑み。
私は、何も言えなくて、そのまま俯いてしまう。
「・・・・・・意地悪。」
ボソッと呟いた。
耳は、まだ熱いまま。
「りーかちゃん、かーわい!」
あなたの本当に、楽しそうな声が、上から聞こえた。

21 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)01時27分08秒


ぎゅってさっきよりも、強く握られる手。
ふと、見上げたそこには、あなたの笑顔。


拗ねていた気持ちもどこへやら、幸せを感じる瞬間。


−つづけ
22 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月23日(水)01時37分39秒
続き物になってしまいましたねぇ。
とりあえず更新です。
文字制限に引っかかりまくりで大変でした(苦笑)
23 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月23日(水)01時38分19秒
>15・名無し読者さん
甘々は、実はあまり得意ではないのですが、
気に入っていただけるように、頑張ります!

>16・名無し読者さん
あなたさまのような、同志を見つけたく、書き始めたのです。
どうぞ、これからもガンガン(更新は遅いけど)といちごま、やぐちゅ〜、いしよしを
書いていきますので、よろしくお願いします。

>夜叉さん
不器用な、中澤が気に入っていただけたようで。
夜叉さんといえば、いしよし好きがすごく印象的なのですが、
こうやって、やぐちゅ〜を読んでもらえたことを嬉しく思います。
これからもよろしくお願いします。


最後に、レス本当にありがとうございました。
気長に続きのよう待っていてやってください。

24 名前:夜叉 投稿日:2002年01月23日(水)19時00分08秒
と言いますか、作者様、自分のツボ押さえまくり(爆)。

す、すいません。そんなに自己主張が激しかったでしょうか?(汗汗
いしよしでなくても、いいものはいい。
そんな奴です、自分って(爆)。
25 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)23時07分00秒


『ずっと、好きだったんだ。』


最初は、冗談だと思った。


『あの合宿の時、初めてあった時からずっと・・・。』


私の都合の良い夢だと思った。


『お願いします。付き合ってください。』


まさか、両想いだったなんて・・・信じられなかった。


『!!??り、梨華ちゃん??』


右目から、一粒の涙。


顔を上げて、その涙に慌てふためくあなたの顔。


26 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)23時19分25秒


『違う・・・、違うの・・・。』


涙を拭って、あなたを見上げる。


『え?あの・・・。』


『ありがとう・・・ありがとう。ひとみちゃん。』


戸惑い顔のあなた。
私の涙の理由を知らないから。


『・・・・・・梨華・・ちゃん?』


『私・・・。』


見つめ合って、こくっと喉がないた。


『・・・・・・・・・・。』


心配そうに私を見る。



あなたが・・・。



『私も・・・好きだった。』


もう一つ、生暖かいものが、私の頬を伝い落ちた。


『初めて会ったときから・・・。』


あなたの手が、私の頬を優しく包み込んだ。
そうっと、涙を拭ってくれた。


『やったぁ!!』


そうして、私をギッュて抱き締めてくれた。


27 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月23日(水)23時30分16秒


これは、去年の冬のこと。
今も覚えてる、大切な思い出。


場所は、お洒落な夜景が見えるところとか、そう言うんじゃなくて、
都心を少し外れたところにある、小さな水族館。
人気が無くて、それでも、二人にとっては、思い出の場所。


帰り道での告白。



とても寒い日で、でも、あなたが抱き締めてくれたから、
全然寒くなんて無かった。



ほわんと灯った心の明かり。



二人で包み込んだ。



『ふられたらどうしようかと思ってたんだ。』



なんて、おどけて言っていた。



微笑を分けて、手を繋いだ。



そういえば・・・。



−つづけ

28 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月23日(水)23時31分21秒
ちょっと、過去を振り返ってみたり。
そんな更新劇(謎)。
29 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月23日(水)23時37分22秒
>夜叉さん
レスありがとうございます。
同じツボの持ち主なようで(笑)。
とても、嬉しい限りです。
いしよしが、好きだというイメージは、いしよしの小説には、
必ず夜叉しんのカキコがあるものでして。
はい、まぁ、そんな理由なのです(笑)。

根本的に、私の言うことには、そんなお気になさらずに(爆)。

30 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月23日(水)23時39分36秒
次で、いしよしはおしまい。
また、次は、いちごまの予定で。
どういういちごまがいいかリク募集。
限定いちごま、一名様までですが。
しかも先着順で(笑)。
そんな感じで、流し終了、失礼。
31 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月24日(木)00時01分21秒
う〜ん、あったかくていい感じ
32 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月24日(木)00時43分18秒
最初ちょっと痛めで、最後はハッピーエンド、みたいなのがいいかな。
難しいかな?でも、いちごまってそんなイメージ。
期待してます。頑張ってください。
33 名前:夜叉 投稿日:2002年01月24日(木)23時07分07秒
もう、なんでもござれ(爆)。
って、もう締め切られてるし…(苦笑)。
水族館、個人的に好きなんですよ。
ありがとうございます(合掌)。

自分がチェックできてる分しか読めておりません。<いしよし。
もしかして、作者様と同じもの読(略。
34 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月25日(金)01時39分20秒
二回ほど、書いたのですが、文字制限に引っかかり、
文章が消えてしまったってショックなので、明日また、
回復したら書きます。

なので、今回は、レス返しを。

>31さん
レスありがとうございます。
はい、吉と石は、年中ぽかぽかです。
それはもう、色々な意味で(笑)。

35 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月25日(金)01時39分52秒

>32さん
はい、では、その構成で、いちごまを書かせていただきます。
いつになるか分かりませんが、少々お待ちください。

>夜叉さん
私は、なんでもって程ではないんですけどね(おい)
いしよしは、好きで、しかも多いから、よく見るんですけどね。
いしよしに関しては、同じようなものを読んでそうですね。
そして、水族館気に入りましたか(笑)。
まぁ、お決まりなパターンになりそうですが・・・。


はい、ではこの辺で。
明日、更新できたら、いーなー。(遠い目)
36 名前:夜叉 投稿日:2002年01月25日(金)14時23分03秒
文字制限ですか、しかも消えるなんて…。
頑張ってくださいね、お待ちしております。
でも読めるのは2日後…。
37 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月25日(金)22時35分25秒
ついさっき、書いたのですが、
またまた、文字制限に引っかかってしまい、
文章が全て消えました。(泣)
かなーりショックだったので、文字制限が緩いところに、
移転します(爆)
思った以上に、文字制限が厳しかったのが、盲点でした。
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
移転場所決まったら、また、ご連絡しますので、
少々待っていてください。
本当に、すみませんでした。
38 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月26日(土)23時53分39秒
雪板に、新しいスレッド立てました。
スレッド名は、『後遺症。』です。
こりずに、どうぞよろしくお願いします。

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