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花言葉(再開)

1 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)17時48分21秒
短期留学から帰ってきました。
放置したままで申し訳ありませんでした。
本日から復活します。
今までは
http://mseek.obi.ne.jp/kako/gold/996922503.html
をご覧ください。
2 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月21日(月)18時07分49秒
コンコン!

「は〜い。あっ、裕ちゃん!」

いつも通りの笑顔の矢口。
その笑顔からとて永くないとだれが想像できるだろうか。

「矢口、気分はどうや?」

私も彼女と同じように笑顔で彼女に話しかけた。

「もう大丈夫。ごめんね、迷惑かけちゃって。」

「なに言うてんの?気にすることないって。
 愛する矢口に何かあったら裕ちゃんはどこからでも駆けつけるで〜!!」

思わず彼女に抱きしめた。
いつもの愛情表現。
彼女の暖かさとにおいが心地よい。
このまま時が止まってしまえばいいのに…

「…裕ちゃん…」

「ん?どうしたん?」

いつもの彼女じゃない。
いつもだったら「やめろよ裕子〜!!」ってじたばたするのに。
下にうつむいたままだ。

「あのね、裕ちゃん…」

「なんや?なんでも裕ちゃんにいってみい?」


「……」


長い沈黙が続く。
そしてゆっくりと彼女が口を動かす。

「矢口達…別れよ…」
3 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)18時25分44秒
「は?今なんて…」

彼女の言葉が理解できなかった。

「だから…もう付き合うの終わりにしよう…」

「なんでや?なんで急にそないなこというん?」

「……」

なんで?なんで急に?

「…このままだと裕ちゃんの為にも良くない。」

「なんでや?なんでうちの為なんや!?」

私の為にならない?
……!!!!!

「矢口、あんたまさか!?」

「自分の身体のことは自分がよく知っているから…」

全てを悟ったような透明な笑み。
その言葉で私が彼女に伝える為に用意した言葉の全てが無だになったと悟った。
4 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)18時39分07秒
「…ね。だから裕ちゃんの為にもよくな…」

「アホっ!!!!!」

「裕ちゃん…」

「なんで…なんであんたはこんなときまで人のことばっか考えるんや!!」

やさしすぎるわ…今一番哀しいのは泣きたいのは彼女のはずなのに…

「矢口っ!!!」

彼女の温もりを感じたい…そこにいることを感じたい…
彼女の身体を強くだきしめていく…

「矢口…アンタ…やさしすぎる…」

「裕ちゃん…」

「お願いやから…自分の事…かんがえてくれ…」

やがて私の胸が濡れてくる…
彼女の…涙…
5 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)18時45分08秒
「…一緒にいたいよ…」

「いつまでも一緒にいたいよ…
 でも…このままだと裕ちゃんは一人になっちゃうんだよ?」

「そんなことはない。うちはいつまでも矢口といっしょやで…」

「ありがとう…」

私はいつまでも彼女を抱きしめ続けた。
そして、これから彼女とずっとふたりでいようと決意した。
6 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)18時57分41秒




「あっ、裕ちゃん」

彼女が泣き疲れてねむってしまったので部屋を後にした。
廊下では圭織と圭坊が待ってくれていた。
そして病室であったことを全て話した。

「そっか…矢口らしいね」

「一緒に娘。に入ったときからそうだったしね」

「なあ…カオリ、圭坊。ちょっと矢口の事で相談があるんや。」

「なに?なんでも協力するよ!」

さすがリーダー&サブリーダー。話しが分かる。

「実はな…」




「え!?裕ちゃんそれ本気??」

「もちろんや、これ以上矢口を哀しませんためにも一番と思うんや。」

「そっか…わかった。協力するよ。ね、圭ちゃん?」

「うん。もちろん。」

「ただし、他のメンバーにはいわんといてな。なっちにしかいうたらあかん。
 他の子達はまだ幼すぎるし、普段通りにしろってのも無理やろうしな。」




7 名前:皆夢 投稿日:2002年01月21日(月)19時01分29秒


〜その夜〜

プルルルルルルル…
プルルルルルルル…
ガチャ!!

「あっ、もしもしつんくさんですか?中澤です…」
8 名前:皆夢 投稿日:2002年01月22日(火)01時04分43秒
今日はここまでです。
だれもよまないだろうなあ〜
9 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月22日(火)02時40分35秒
お帰りなさい。
沈んでしまったスレ、リアルタイムで楽しみに読んでいました。
再開してくれること、非常に嬉しいです。
ドキドキする内容ですね。
やぐちゅー、大好きです。
でも、これはただのやぐちゅーだけではなさそう。
なっちや圭織、圭ちゃんたちの心情も絡んできて、けっこう名作になりそうな予感。
楽しみにしてます。
続きを是非、読ませてくださいね。
10 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月22日(火)12時25分36秒
待ちに待った再開です。ありがとう。
11 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)09時24分40秒
9>
10>
ありがとうございます。
できるだけご期待にお答えできるようにがんばりますね。
この手の話は結構多いので、他の方々の作品とかぶらないかという
心配がかなりまりますねえ〜
出来る限り自分の個性をだしたいものです
12 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)09時42分11秒
3日後、彼女は退院した。
本当はそんなことはできるはずがないのだが
余命を本人の自由にさせてあげてほしいと私からたのんだのだ。
もちろん通院が条件ではあったが。


「さ〜て矢口、家にかえろか。」

タクシーに乗り込み家に向かう。

「…あれ?ここ裕ちゃん家じゃん?」

私が連れてきた理由はただ一つ。

「なあ、矢口…」

キョトンとした顔をしている彼女の顔を見つめ、
小さく、だけどはっきりした言葉で告げる。

「一緒に暮らさへん?」

「うん。いいよ。」

「へ?」

あっさりした返事。
逆に私がキョトンとしてしまう。
13 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)09時56分38秒
「なんや、随分アッサリしとるな。」

「だって前から一緒に住もうねって、裕ちゃん言ってたじゃん。」

そういえば言ってたような…

「も〜、まあいいや。これからよろしくね。裕ちゃん♪」

「こっちこそ。たのむで〜」

ひさびさに彼女の笑顔がみれた。
やはり彼女には笑顔が一番だ。

「家のこといろいろやってあげるね」

「ええて、そないに気ぃつかわんでも」

「だって裕ちゃんは生仕事あるけど、矢口は一日中暇だし…」

「何いうてんの?娘。はどないするんや?」

「へ?」

私の言った言葉の意味が分からずにキョトンとする彼女。

「だから、矢口は娘。がまってるやんか!」
14 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)10時16分06秒
「だって…矢口は娘。クビじゃないの?」

「んなわけないやろ?今回の入院は貧血やったという事にしてもらったんや
 だからクビ、引退はナシや。」

「…」

「矢口、前言ってたやろ?「最後まで娘。でいたい。」って。
 最初はもちろん静養して欲しかった。
 だけどな、そないになったら矢口が矢口でなくなるような気がしてな…」

「裕ちゃん…」

「ごめんな、勝手に決めてしもうて。
 これは矢口が決めることや。好きにしたらええ…」

うつむいて考えこむ彼女。
やがて彼女の瞳から大粒の涙が落ちる。
そしてゆっくり私に向けて微笑んだ。

「ありがとう。がんばるよ…」

彼女を静かにやさしく抱きしめる。


「でもそれだったらまた前みたいに矢口と裕ちゃん仕事ですれちがっちゃうね」

「あっ、それなら問題ないで。」

「へ?」

本日3回目のキョトン。


15 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)10時38分06秒
日曜日。

病欠の矢口を除くメンバー全員が事務所に集まる。
つんくから重大発表があるということで集められた。
多分、前からそろそろだと言われていた追加オーディションの事であろう。
メンバーのほとんどがそう想っていた。
3人を除いては。

「おう!待たせたな。」

つんくが現われる。

「どうしたんですか?今日は。」

飯田が話しかける。

「まあ、そうあわてんなさんな。これを観てくれ。」

テレビを付けるとMUSIX!が映し出される。
時間は22時50分。
後少しで放送が終わる時間だった。

突然画面が切り替わる。
映っているのは司会のキャイーンの2人だった。

「えー、エンディングは急遽生放送でお送りします。」

なぜ急に?
天野の発言にテレビの前のメンバーのほとんどが思ったであろう。

「今日はある方が重大発表をされると言うことでこのような形にさせていただきました。」

ここで追加オーディションの発表か?
しかしつんくはテレビの前。
ということはいったい誰が…?
16 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)10時51分52秒


「それではどうそー!!」

カメラが切り替わり、一人の女性が映し出される。
すぐにみんな気付いた。あの人だ!

「みなさんこんばんわ。中澤裕子です。
 今日はみなさんに一つ、ご報告したいことがありまして、
 この場を設けていただきました。」

かつてリーダーとして娘。を引っぱってきてくれた彼女がなにを?
メンバーはただテレビに映る彼女を見つめていた。

「…わたくし、中澤裕子は本日を持って、ソロ活動を休止し、
 ふたたびモーニング娘。で活動を行なうことを決意したことをここで
 ご報告させていただきます。」

17 名前:皆夢 投稿日:2002年01月28日(月)10時53分48秒
本日はここまでです。
感想なんかいただけたらうれしいです。
18 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月28日(月)14時53分54秒
笑ってはいけないが・・・笑った(w
わたくし、中澤裕子は〜決意したことをご報告させていただきます・・・って卒業会見まんまやん。

そっかそっか。矢口の隣には、最後まで娘。の姐さんがいるわけだ。
矢口、幸せやな。
19 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年01月29日(火)00時21分54秒
発見!結構ツボに入ってる小説なのでガンバレー!
20 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月26日(火)16時52分05秒
つづきはまだですか〜?
期待してますよー
21 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
22 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ
23 名前:皆夢 投稿日:2002年03月01日(金)19時22分26秒
中澤のマンション

「ただいま〜」

私が玄関をあけると奥からドタドタと音を立てて彼女が走ってきた。

「ゆ、裕ちゃん!?TVでいってたのってどういうこと!?」

「どういうことって・・・そのまんまや。裕ちゃんは娘。に復帰するで〜♪」

「本当にいいの?せっかくがんばってるのに・・・・」

「もう決めたことやしな。」

「でもでも・・・・」

「いったやろ?最後までいっしょやって。ソロとか関係ない。
 うちは矢口と一緒にいたいんよ。だから娘。に戻ったんや。これはうちの意思なんやから。」

そういって私は彼女をやさしくだきしめた。

「ありがとう・・・・・」
24 名前:皆夢 投稿日:2002年03月01日(金)19時45分31秒



一方事務所では静寂が包み込む。
突然の中澤の発表でみな状況を把握できずにいた。
そんな空間を破ったのは彼だった。

「というわけや。中澤は今日をもってソロ活動は停止、モーニング娘。の一員としてやっていく。
 それに伴いメンバー増員は行わない。以上や。」

やっと状況をつかめたようでメンバー個々で喜びをわかちあう。

ただ一人納得のいかない表情がいた。



25 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月01日(金)21時37分01秒
矢口の傍に居続けてあげて!
裕ちゃんにかかってるような気がします。
皆夢さん、がんばってくださいね。
続き、楽しみです。
26 名前:皆夢 投稿日:2002年03月16日(土)11時59分28秒
>25
ありがとうございます。
就職活動がいそがしくてなかなか更新できません(汗)
気長にまっていただければうれしいです。
27 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月02日(火)22時16分22秒
つづきが気になる〜!!
というわけで期待sage
28 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月12日(日)19時12分42秒
つづきが気になる〜!!
待ってます〜
29 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月14日(火)15時56分02秒
つづき〜
30 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月25日(土)16時12分18秒
放棄っすか??
31 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月29日(水)18時48分56秒
つづきまってます〜。期待ほぜん
32 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月14日(金)22時42分08秒
作者さん
つづきまってます〜

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