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後遺症。
- 1 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月26日(土)23時46分48秒
- いちごま、やぐちゅ〜、いしよしの短編を書かせて頂きます。
- 2 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月26日(土)23時49分30秒
- 森板の壊れかけの時計。からの移転です。
いしよしが、中途半端なところで止まっているので、
まずそれを書いていきます。
- 3 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月26日(土)23時51分18秒
- マイナスイメージのスレッド名ですが、
激甘な話も書いていきますので、
読んで頂けたら嬉しいです。
では。
- 4 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時54分56秒
「り・か・ちゃ・ん!」
今日は、久しぶりのオフ。
「あっ、おはよう。ひとみちゃん。」
「おはよーございます。」
おどけて低学年の小学生がするような、挨拶の仕方をするこの人。
にこにこと本当に嬉しそうに笑いながら、私の手をとる。
「どこいこっかぁ〜?」
きゅって握ってまた嬉しそうに、私の顔を覗き込む。
そう、今日は、久しぶりのデートの日。
「どこでもいいよ。ひとみちゃんの行きたいところで。」
「ん〜。じゃ、行きたいところあるから、そこでいい?」
「うん、いいよ。」
にーって、笑う。
最近大分延びた髪が、キラキラとお日様に透けた輝いた。
楽しい一日が、始まる予感。
- 5 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時55分41秒
「へへへー。」
握った手の平は、温かくて。
大好きなあなたの笑顔も温かい。
「ねぇ?ひとみちゃん。」
「ん?なぁに梨華ちゃん。」
くりっとこちらを向いて、ニッコリ。
「どこ行くの?」
それに、ひとみちゃんは、
「ひ・み・つ!」
空いてる方の手の人差し指を立てて、口元に添えながら言った。
「え〜?なんでぇ?」
その答えに、私はもちろん、不満顔。
「着いてからのお楽しみ!」
楽しそうに言う。
「もぅ、答えになってない!」
でも、それで私の機嫌が直るわけじゃない。
「大丈夫だよぅ。変なところには、連れて行かないから!」
「なっ!!な、何言ってるのよ。ひとみちゃん!」
カッと、頬が熱くなる感じがした。
- 6 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時56分30秒
そんな私の、耳元にひとみちゃんは顔を寄せて、
「ナニは、やっぱり、夕食後のお楽しみでしょう。」
なんて、きわどい台詞をさらりと言ってのける。
ますます頬が熱くなるのを感じて、恥ずかしくひとみちゃんから離れようとする。
だけど、繋がれた手が、それを許そうとはしてくれない。
「手離したら、はぐれちゃうよ?」
いいの?と、悪戯っ子のような微笑み。
私は、何も言えなくて、そのまま俯いてしまう。
「・・・・・・意地悪。」
ボソッと呟いた。
耳は、まだ熱いまま。
「りーかちゃん、かーわい!」
あなたの本当に、楽しそうな声が、上から聞こえた。
- 7 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時57分08秒
ぎゅってさっきよりも、強く握られる手。
ふと、見上げたそこには、あなたの笑顔。
拗ねていた気持ちもどこへやら、幸せを感じる瞬間。
−つづけ
- 8 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時57分40秒
『ずっと、好きだったんだ。』
最初は、冗談だと思った。
『あの合宿の時、初めてあった時からずっと・・・。』
私の都合の良い夢だと思った。
『お願いします。付き合ってください。』
まさか、両想いだったなんて・・・信じられなかった。
『!!??り、梨華ちゃん??』
右目から、一粒の涙。
顔を上げて、その涙に慌てふためくあなたの顔。
- 9 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時58分16秒
『違う・・・、違うの・・・。』
涙を拭って、あなたを見上げる。
『え?あの・・・。』
『ありがとう・・・ありがとう。ひとみちゃん。』
戸惑い顔のあなた。
私の涙の理由を知らないから。
『・・・・・・梨華・・ちゃん?』
『私・・・。』
見つめ合って、こくっと喉がないた。
『・・・・・・・・・・。』
心配そうに私を見る。
あなたが・・・。
『私も・・・好きだった。』
もう一つ、生暖かいものが、私の頬を伝い落ちた。
『初めて会ったときから・・・。』
あなたの手が、私の頬を優しく包み込んだ。
そうっと、涙を拭ってくれた。
『やったぁ!!』
そうして、私をギッュて抱き締めてくれた。
- 10 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月26日(土)23時58分57秒
これは、去年の冬のこと。
今も覚えてる、大切な思い出。
場所は、お洒落な夜景が見えるところとか、そう言うんじゃなくて、
都心を少し外れたところにある、小さな水族館。
人気が無くて、それでも、二人にとっては、思い出の場所。
帰り道での告白。
とても寒い日で、でも、あなたが抱き締めてくれたから、
全然寒くなんて無かった。
ほわんと灯った心の明かり。
二人で包み込んだ。
『ふられたらどうしようかと思ってたんだ。』
なんて、おどけて言っていた。
微笑を分けて、手を繋いだ。
そういえば・・・。
−つづけ
- 11 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月26日(土)23時59分57秒
- ココまでが、以前のスレに書き込んだものです。
これから、続きの更新をします。
- 12 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月27日(日)00時12分36秒
「・・・・・か・・・ちゃ・・・。」
「り・・・ちゃ・・ん。」
「梨華ちゃんってば!!」
「きゃっ。あ・・・、ひとみちゃん。なぁに?」
「なぁに?じゃないよ〜。さっきから、ずーーーーーーっと呼んでたんだよぅ?」
揺れる電車の車窓から、過ぎて行く町並みを見ていたら、
ちょっと昔のことを、思い出していたみたいで。
ぼうっとして、どうやら吉澤の声が、聞こえなくなっていたようだ。
「あ、ごめんなさい。」
慌ててそう言ってみたものの、ご機嫌斜めな吉澤。
「どうしたの?」
「ちょっと、考え事してて・・・。」
申し訳なさそうに、下に視線を落とす。
缶コーヒーの空き缶が、無造作に転がっていた。
「考え事〜?」
斜め上から、やっぱまだ不満そうな声。
「・・・ごめんなさい。」
ネガティブモードに入りそうになった時、電車に入ってから離していた手を、
吉澤は取って、石川の顔を上げさせた。
「あのね、梨華ちゃん。人は、考え事する時もあると思う。
だけどさ、おいらと一緒にいる時は、おいらのことだけ見てて欲しい。」
真剣な吉澤の顔に、ぽーっと、見惚れてしまう石川。
「う、うん。」
かぁって赤くなる。
「へへへ。」
にへらと笑った。
- 13 名前:寒い日。 投稿日:2002年01月27日(日)00時13分48秒
『次は○○○〜○○○〜。』
そこで、丁度、車内アナウンスが入った。
気だるい声だった。
最初から、それほど人がいなかったけど、二・三人ここで降りるらしい。
そして。
「あっ、おいら達も、ココで降りるよう。」
私たちも、降りるらしい。
「・・・・・・・・ここって・・・。」
石川は、吉澤を見た。
吉澤は、にこりと笑って立ち上がり、石川を立ち上がらせた。
−つづけ
- 14 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月27日(日)00時15分14秒
- 思ったより、いしよしが長引いてます。
次こそは、終わらせるよう、頑張ります。
では、失礼します。
- 15 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月27日(日)03時39分52秒
- やぐちゅーが楽しみです。
文字制限にひっかかっても、がんばってくださいね。
いしよしも向こうの時からよんでました。
- 16 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月27日(日)23時36分38秒
懐かしい、匂いがした。
ひとみちゃんが、言った。
「覚えてる?」
忘れるはず無かった。
「うん、もちろんだよ。」
というか、忘れられすはず無かった。
だってココは、私たちの・・・。
- 17 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月27日(日)23時50分52秒
「じゃ、行こっか。」
変わったのは、この温もりの温かさだと思う。
去年のあの時よりも、とても近くに・・・。
その横顔。
彼女のシャンプーの甘い香りがした。
キラキラと、冬の控えめな太陽が、その髪を輝かせた。
「ひとみちゃん。」
自然に、石川は、吉澤を呼んでいた。
吉澤は、首を動かし石川を見た。
「ん?」
「どうしてココに?」
その、問いかけに、吉澤は、足をとめた。
石川は、2・3歩吉澤よりも進んでから止まった。
「今日は、特別な日だからだよ。」
にこって笑って、吉澤は、通りのはたにある中くらいの高さの木を、見上げた。
つられて石川も、その視線の先を追った。
- 18 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時06分29秒
「ここだ。この場所で、おいら、すっごい震えてた。」
「・・・・・・・。」
「ふられたら、おしまいだって。
・・・もの凄く、震えてた。」
握っていた手が離れた。
スタスタと、吉澤が、石川の前を通り過ぎた。
二人の間に、あの時と同じくらいの距離が出来た。
「ひとみちゃん?」
「・・・・・・・・・・・。」
振り返る。
いつに無く、真剣な顔つきの吉澤。
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
無言で、見つめ合った。
数秒が、まるで永遠。
- 19 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時25分08秒
「へへ、初めて記念。」
崩れるように、笑った。
おどけるように言った。
何が、『初めて記念』なのか、石川には、分からないだろう。
だけど、吉澤は、そんなことは気にせずに続けた。
「もう一度、ココで言いたかったんだ。」
「ひとみちゃん・・・。」
ドキドキと、鼓動が高く、早くなっていくのを石川は感じていた。
「梨華ちゃん・・・おいら・・・いや、私は、梨華ちゃんが、好きです。」
一歩。また一歩と、吉澤が石川に近づく。
「ずっと、好きでした。」
5・4・3・2・1・・・・・・・・・
「そして、これからも。」
・・・0。
抱き締められた。
抱き締め返した。
返事は、直接、あなたに伝える。
『ひとみちゃん、私もあなたが・・・・
スキ。』
−おわれ。
- 20 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時25分51秒
- 甘々いしよし終了。
- 21 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時27分10秒
- どうですか?
これは、甘々?(ぉぃ)
ちょっと、いやかなりくさかった?(爆)
- 22 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時28分41秒
- 次回は、いちごま。
最初切なく、最後甘々でしたね確か。
何となく、ネタは、浮かんでるので、多分早めに更新できるかな?
- 23 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月28日(月)00時35分16秒
- >15・名無し読者さん
レスありがとうございます。
やぐちゅ〜は、いちごまが終わったら、
書き始めますので、お待ちください。
・・・今気付いたのだけど、もう手遅れなのですが、
寒い日。ってするの忘れてた。
しかも、寒い日。とか、関係なくなっちゃったような・・・。
まぁ、気にするな(爆)
では、失礼します。
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月28日(月)03時09分27秒
- いや、良かったですよ。ピュアな感じで
- 25 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月29日(火)01時54分42秒
- >24・名無し読者さん
レスありがとうございます。
良かったと言ってもらえて、ほっとしています。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。
- 26 名前:夜叉 投稿日:2002年01月29日(火)16時52分27秒
- こちらに移転されてると聞いたんでやってきました。
いしよし、あまあまでおいしくいただきました。
誰にだって大切にしたい何かがあるもんですよね。
この二人にはいつまでもお互いを大切にいていって欲しいものです。
次回のいちごま、楽しみにしてますね。
- 27 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)00時24分10秒
「本当に皆さんどうも、ありがとうございましたー!!!!」
2000年5月21日。
日本武道館 モーニング娘。初の武道館公演フィナーレ。
この人の声で、幕は下りた。
この日、いちーちゃんは、
モーニング娘。から、脱退した。
- 28 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)00時29分10秒
大好きな、大好きな、いちーちゃん。
今日を境に、私たちも離れ離れ。
だから、
だから・・・。
- 29 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)00時51分08秒
「・・・うっ・・はぁ・・・・。」
異様な熱気が、部屋を埋め尽くしていた。
「ハァ・・・あっ・・・いちーちゃん・・・。」
切なくて、胸は、張り裂けそうで。
「ごとー・・んっ・・・ごとう・・・。」
涙は、止まることなく、こめかみに流れて髪が湿っぽく重くなった。
いちーちゃん・・・。
いちーちゃん、大好きだよ。
いちーちゃん・・・ねぇ?いちーちゃん・・・。
後藤は、今もいちーちゃんが、大好き・・・だよ?
−つづく
- 30 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)00時53分03秒
- 今更かよと思うような、市井脱退のいちごまでスタート。
- 31 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)01時08分30秒
- ピュアですね。うんうん。
切ないというよりね今は、痛いですね。はい。
- 32 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)01時12分30秒
- >夜叉さん
レスありがとうございました。
甘くいただけたようで、何よりです(笑)。
いちごまも、是非読んでください。
では、この辺で。
- 33 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月30日(水)13時26分02秒
- せつねーっすね。
思わずちょっときゅんってしちゃったよ(W
続きまってまーす
- 34 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)18時21分16秒
2000年 5月22日 時刻 午前7:00
「・・・・・・んっ・・・。」
起きた時、隣にあった温もりは、消えていた。
- 35 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)18時33分10秒
「いちーちゃん・・・?」
後藤は、それがどういうことなのか分からず、ボーっと目をかすませていた。
「・・・・・・いちーちゃん!!」
ばっと起き上がる。
いつの間にか着てたのか、後藤は、ホテルで用意されていた浴衣を身にまとっていた。
市井が、着せてくれたのではあるが・・・。
後藤は、そんなに広くない部屋を見渡した。
そして、
トイレ、洗面、バス。
くまなく市井の姿を探す。
だが、市井の姿は、やはり無かった。
「・・・・・・・・・・・・。」
ぴちゃっと、洗面所の蛇口から、水滴が落ちた。
比例するように、後藤の頬を生暖かい涙が、伝い落ちた。
- 36 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)18時42分03秒
「・・・・・・・・・。」
後藤は、洗面所の前で、茫然と壁に背を当て座っていた。
涙も、枯れた。
でも、その瞳は、人形のように虚ろで何も映していなかった。
- 37 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)18時48分48秒
“♪♪♪”
陽気な音楽が流れ出した。
後藤のメール着信音だった。
「・・・・・・いちーちゃん。」
しかも、市井専用に設定された着信音。
そう、それは、市井からのメールであった。
- 38 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時17分18秒
音は、鳴り止んでいた。
でも、ディスプレイが白く光っていた。
AM 7:36 メール着信一件あり
ピッと押した。
そこには、来るたびに嬉しくて嬉しくてたまらなかった、愛しい人の名前。
“市井ちゃん”
カタカタと、指が震えた。
震える指で、そのメッセージを開いた。
- 39 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時29分33秒
[件名]
後藤へ
[本文]
おはよう。
あっ、まだ寝てるかな?
後藤、寝起き悪いしな。
まぁ、それはいいとしてだ。
市井は、先に帰ります。
ごめんな、後藤が起きるまで、そばにいてやりたかったんだけど・・・。
ホントごめん。
これから、離れ離れになっちゃうけど、
目指してるものは、一緒だと思うから、また会えるよな?
後藤は、モーニング娘。として、精一杯頑張れ!
市井は、シンガーソングライターとして、再デビュー目指して、
これから一からのスタートだけど、絶対に追いついてやるから。
後藤、ずっと、応援しているからな。
そばにはいてやれないけど、いつまでも、見守っているから。
かあさんが、ついてるぞ!!
何があっても負けるな、絶対に、負けるな!!
・・・後藤、何も言わずに、帰っちゃったこと、怒ってる?
あはは、怒ってるよな。
ごめんな、自分勝手で、ごめんな。
新メンバーも入って大変だと思うけど、
後藤は、後藤のペースで、がんぱれ。
じゃ、もう行くよ。
バイバイ、後藤。
市井紗耶香
- 40 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時36分40秒
ぽたっ、ぽたっと、ディスプレイの上に、
枯れていたはずの涙が、落ちた。
「・・・いちー・・ちゃん・・・あっ、・・・グッ・・うぅ・・・い・・・あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
後藤は、叫んだ。
力一杯、携帯を抱き締めた。
そうして泣いた。
泣いて、泣いて、泣いて・・・。
歪む視界で、もう一度、ディスプレイを見た。
ちょっとした拍子に、カーソルを下にと押していた。
「・・・・・・?」
カーソルが、下にとどんどん下がっていくのが分かった。
つまり、メッセージは、これで最後でなかったのだ。
そうして、下がりきったそこには・・・。
- 41 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時40分40秒
あいしてる
- 42 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時46分35秒
「うっ、ずる・・い・・・くぅっ・・・ずるいよ・・・。
いちーちゃん・・・ずるいよ・・・。」
後藤は、ふらふらと立ち上がり、
昨夜、愛しい人と愛し合ったベッドにと、その身を埋めた。
シーツを掻き集め、あの人の温もりを求める。
「いちーちゃん・・・、いちーちゃん・・・いちーちゃん・・・・・・・・・・。」
睦言のように繰り返す。
愛しい人。
- 43 名前:I LOVE YOU 投稿日:2002年01月30日(水)19時51分42秒
「・・・うっ・・ヒック・・・ヒッ好きになんて、
・・ンッ・・・なるんじゃ・・・うぅ・・なかった・・・。」
夢なら覚めてと、神様にお願いしたよ。
何度も、お願いしたよ。
だけど、神様は、私の言葉は、やっぱり届かないみたい。
2000年 5月22日
今日、市井と後藤の恋は、終わった・・・。
−つづく
- 44 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)20時18分18秒
- 更新れす。
ヤバイ・・・痛い、痛すぎるYO!!(爆)
- 45 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)20時22分22秒
- >33・名無し読者さん
レスありがとうございます。
はい、切ないですねー。
自分でも書いてて、身が切り刻まれていく感じです(苦笑)
- 46 名前:琉胡狗 投稿日:2002年01月30日(水)20時24分24秒
しかし、どうなっていくのだろう、この話は(笑)
短編って、どこら辺までが短編?
と、誰か説いて見せて(笑)
そんな感じで、レス流し終了。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月30日(水)22時00分04秒
- お!つづくですか、よかった(W
短編だから終わるのかと思っちゃったよ。
作者さんがこれは短編だ!と言えば短編になるのです。(そうか?)
んー、後藤が探しに行くとこが切ないすね。
- 48 名前:夜叉 投稿日:2002年02月11日(月)17時59分13秒
- 説いて見せるだなんてとてもできませぬ。
だって、作者様曰く、「短編集」なんですもの(爆)。
終わる、終わらないは後藤次第。
がんがれ、ごっつぁん。
- 49 名前:琉胡狗 投稿日:2002年02月23日(土)18時20分36秒
- ちと、お知らせでございます。
私のPCなのですが、ウィルスに侵されしまい、大変なことになっておりました。
seekの問題とも重なってしまい、今まで書き込みができない状態でした。
待っていてくれてる方もいるのに申し訳ないです。
seekが、書き込みができなくなったとき、自分のために小説掲示板なるものを作り、
そこで、今の話の続きを少しだけですが、書いてあります。
ttp://jbbs.shitaraba.com/movie/273/noveldagogo.html
ここにありますので、どうぞよろしくお願いします。
そして、今書き込んでいるのは、PCが親父さんのものなので、
私のPCは、まだ復活しておりません。
ネットに繋げる為のアダプタがいかれておりまして・・・。
はい、そんな感じで、私の本格的に復活は、三月に入ってからと思います。
復活できたら、また、こちらのスレッドが残っていたら、気ままに書き込んでいきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします。
では、長々となってしまいましたが、これで失礼します。
- 50 名前:夜叉 投稿日:2002年02月24日(日)15時16分54秒
- ウイルスとは…。
復活までお待ちしております。
度々お邪魔しますね。
- 51 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月15日(金)23時40分59秒
ひどい頭痛がする。
ひどい吐き気がする。
ひどい寒気がする。
あぁ、ゾクゾクする・・・。
甘過ぎる・・・君の吐息。
――――コワシテモイイデスカ?
- 52 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月15日(金)23時49分13秒
「・・・・・・・・。」
香る。
香水と汗の匂い。
滑らかな肌。
清らかな君。
- 53 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時09分46秒
「・・・んっ・・・。」
薄く瞼を開けて、眠たそう。
「起きた?」
コクリ、頷いた。
私の頬にそえた手、握り、掌にキスをした。
見つめた。
その・・・唇。
- 54 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時18分07秒
クシャクシャなシーツの上。
夜の秘め事、朝の光で隠して。
砕けそうな、理性。
今も、抱えてる。
曝け出して・・・君のすべて。
隠さないで・・・何もかも―――。
- 55 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時25分54秒
「いちーちゃん。」
呼んで、もっと呼んで。
目を逸らさないで、私を見て。
「・・・恥ずかしいよぅ。」
君を見せて。
- 56 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時32分33秒
薄いカーテンから、漏れる太陽の火。
ちょっと薄暗い、部屋の隅、ベッドの上。
浮かび上がる、健康的な美しい裸体。
生まれたままの君。
「・・・綺麗だよ。・・・後藤。」
- 57 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時40分44秒
ずっとこのまま、君を飾ってしまいたい。
ずっとこのまま、君は、私のものだって。
自分勝手な、独占欲。
丸出しにして。
愛は語らない、
そんな不器用な愛。
あまりにも動物的。
嫌になる。
- 58 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時43分09秒
君のことが、好き過ぎて壊れてしまいそう。
あぁ、・・・・・・・壊してしまう。
- 59 名前:後遺症。 投稿日:2002年03月16日(土)00時47分26秒
「いちー・・・ちゃん・・・。」
まっすぐ見つめ合い。
「・・・・・・・・。」
両手で求める。
「・・・す、きぃ。」
――――――理性が、崩壊する。
- 60 名前:琉胡狗 投稿日:2002年03月16日(土)00時48分39秒
- 復活祭れす。
- 61 名前:琉胡狗 投稿日:2002年03月16日(土)00時49分49秒
- とりあえず、流して流して。
- 62 名前:琉胡狗 投稿日:2002年03月16日(土)00時51分00秒
- ぶっちゃけエ○が、書きたいだけだって(ぉぃ)
- 63 名前:琉胡狗 投稿日:2002年03月16日(土)00時51分57秒
- ではでは。
次回更新は、未定。
- 64 名前:夜叉 投稿日:2002年03月16日(土)20時41分36秒
- ぢゃ、こっちもぶっちゃけエ○キボンヌ(笑)。
- 65 名前:後遺症。 投稿日:2002年04月02日(火)02時36分15秒
欲しい?
−うん。
もっと?
−もっと。
熱い。
焼けるように。
のどの渇き。
潰れてしまいそう。
求めている。
「・・はぁ・・・いちーちゃん、おね・・がい・・・。」
- 66 名前:後遺症。 投稿日:2002年04月05日(金)14時31分25秒
後藤をうつ伏せにして、膝を曲げさせる。
丁度腰を突き出させるような形にして、市井は、ぴったりとその背中にくっつく。
後藤の長い髪を、左下にすべて流し、その首筋に口付ける。
「・・・んっ・・・。」
後藤は、固く手を握り締める。
声を抑える。
「ごとー・・・。」
耳たぶを甘噛みして、愛しい人を呼ぶ。
「ん・・ぁ・・。」
震える肩に下を這わせる。
手に余る胸を、ゆっくりゆっくり揉み解していく。
掌にあたるとがりに、気づくと指先でひくように刺激を加える。
「ひゃう・・・やぁ・・・。」
頭が上がり喉元が反り返る。
そこに、ライトが照らされた。
- 67 名前:後遺症。 投稿日:2002年04月05日(金)14時35分23秒
市井は、すべすべとした後藤の背中に、舌を這わせる。
「ごとー、気持ちいい?」
後藤を起こして、座らせる。
自分の胸に、後藤の身体を預けさせる。
くたりとしたまま、後藤は市井の胸に身体を預けた。
「・・・ぅん・・、んっ・・・。」
後藤の顎に手を添えて、後ろに向けさせキスをする。
柔らかく触れ合い。
お互いの存在を感じ会う。
ピチャッと濡れた音をさせながら、舌を絡ませあう。
薄く目を開けたまま、お互いを見つめる。
クラクラする。
頭痛がする。
愛しさで、おかしくなりそう。
- 68 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月10日(水)20時20分12秒
- 復活おめでとう!
- 69 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月18日(土)23時04分43秒
絡みつく、下腹部の温かさ。
濡れた淫らな音と、君の歌声が、何も無い部屋に木霊する。
求めていた。
ずっとずっと。
ただ、この温もりを―――。
- 70 名前:後遺症。 投稿日:2002年05月18日(土)23時18分00秒
「・・・いちーちゃん・・・あっ・・ぅ・・・。」
スキダスキダスキダスキダスキダスキダスキダスキダスキダスキダスキダスキタスキダスキダ
「スキ・・・んっんん・・・・・いちーちゃん!!」
痙攣を起こしかける右腕。
荒れ狂う呼吸。
心臓が、バクバクと破裂しそう。
「ごとう、ごとう、ごとう・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・――――――――っっっっ。」
がくがくと、しなる身体を強く抱きしめる。
どこかに行ってしまわぬように、抱きしめる。
後藤。
流れた、一筋の涙を拭って、キスをした。
- 71 名前:後遺症。 投稿日:2002年05月18日(土)23時25分43秒
まるで、君は麻薬。
私は、侵されている。
もう、普通には戻れない。
「ハァハァハァハア・・・。」
「・・・・・・・ハァ・・・真希。」
君は、私を見て、そうやっていつも笑うから。
抜け出せなくなるんだ。
そうやって、いつも私を許すから、君に甘えてしまう。
- 72 名前:後遺症。 投稿日:2002年05月18日(土)23時36分13秒
「エヘヘ・・・、久しぶり名前で呼んでくれたの。」
「・・・・・・・・・バカやろう。」
照れ隠し。
甘えてくる君に、何も言えなくて。
「ねぇ・・・いちーちゃん、私のこと好き?」
「・・・・・・・・・・。」
誤魔化すようにキスをする。
そうして、また、君に溺れる。
- 73 名前:後遺症。 投稿日:2002年05月18日(土)23時39分43秒
離れられないよ。
君がいなくになったら、私は、壊れてしまうよ。
後遺症。
見えない傷。
見えない糸。
もう、君以外、いらないんだ・・・。
-END-
- 74 名前:琉胡狗。 投稿日:2002年05月18日(土)23時42分05秒
- 完結させました。
はい、下手に伸ばしても萌えないと思ったので・・・。
>68さん
はい、復活できました。
レス、ありがとうございました。
と、それでこの辺で。
またどこかその内・・・。
- 75 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)10時38分37秒
好き。
好き・・・好き、好き・・・。
好き?
・・・・・・スキ。
あなたがくれた言葉。
たくさんの言葉。
たくさんの好きという言葉。
- 76 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)10時42分44秒
ゆーちゃん。
好き。
ホント?
ねぇ・・・ホント?
本当なら、もっとそばに居て。
仕事だからと格好つけないで。
もっと好きと言って、抱きしめて、
好き言って・・・。
- 77 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)10時52分53秒
月が綺麗だなぁ。
裕ちゃん見ている?
同じ空見ているのかな。
真っ暗な空に、ぽっかりと青白い光。
なんか、寒いな。
もう、夏になるのにね。
- 78 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)11時21分31秒
あっ、雨が降りそうな雲。
黒くて嫌いだな、夜の曇って。
昼間は真っ白で、まるで綿菓子みたいなのにね。
ふかふかのベッド。
お日様の匂い。
ああ、お母さんが布団干してくれたんだ・・・。
- 79 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)11時28分31秒
ppp、ppp、ppp、ppp、ppp
携帯の液晶が黄色く光る。
矢口の手の中。
メール着信あり。
「ゆーちゃん・・・。」
彼女は夢を見る。
最愛の人の夢を見る。
- 80 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)11時42分41秒
よう、起きてるかぁ?
矢口、ここしばらく会っていないなぁ。
会いたいでぇ、矢口。
あんたにむっちゃ会いたいよ。
会いたい、会いたい、会いたい・・・。
やぐちぃ・・・。
ゆーちゃん淋しいでぇ。
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
あー疲れた(笑)。
矢口、好っきやでぇ。
仕事落ち着いたら、二人でデートしようなぁ。
矢口の行きたいところ、いっぱい連れたってやるでぇ。
じゃ、ゆーちゃんそろそろ寝るわ。
おやすみ、矢口。
あ、あと、恥ずかしいから、読んだらメールは消すんやでぇ。
じゃな。
- 81 名前:夜。 投稿日:2002年05月27日(月)11時52分52秒
「zzzzzz・・・。」
ゆーちゃん。
ゆーちゃん・・・。
裕ちゃん。
「んっ・・・裕子ぉ・・・zzz」
もうすぐ夜が明けるよ。
明日はあなたに、会える・・・かな・・・。
-終わり
- 82 名前:琉胡狗 投稿日:2002年05月27日(月)11時54分05秒
- 本当は、sageでコソーリやろうと思っていたのに、ageてしまった・・・。
ちょっと憂鬱・・・まぁいいか(爆)
- 83 名前:琉胡狗 投稿日:2002年05月27日(月)11時54分56秒
- 好きという言葉をここまで並べると気持ち悪いですねぇ。
つうことで、適度に流して流して。
- 84 名前:琉胡狗 投稿日:2002年05月27日(月)11時55分28秒
- それでは、失礼しました。
- 85 名前:スキ。 投稿日:2002年07月23日(火)05時10分31秒
いつもと変わらぬ日常の中。
一時の幸せを感じられるのは。
きっと。
心はいつも満たせれているから。
だと、思ふ。
- 86 名前:スキ。 投稿日:2002年07月23日(火)05時14分42秒
「ひとみちゃん。」
・・・・・・・・・。
「んっ。」
シタッと片手だけ。
顔もそっぷをむく。
何故かって・・・理由はあまり聞かないでください・・・。
「ごめん待った?」
・・・・・・・・・ねぇ、梨華ちゃん。
お願いだから、そうやって下から見つめないで・・・。
「んっ・・・いや、今来たとこ。」
目が合わせられない。
「そう、よかった。じゃ、早く映画行こ。」
「・・・・・・うん。」
幸せだ。
- 87 名前:スキ。 投稿日:2002年07月23日(火)05時32分23秒
自然に触れ合った指先。
キュッと指先だけ絡ませる。
「今日もあっついねー。」
んで、ありきたりな天気の話。
「そうだねー。今日なんて、30度越えるらしいよ?」
「ゲッ、マジで〜。」
「ふふ、マジでマジでマジデジマ!」
「あはは、あははは・・・。」
かわいいよ、梨華ちゃん。
本当に(泣)。
「あぁ、本当に、暑い・・・。」
それは、ましてや梨華ちゃんの格好が、長袖、ロングスカート姿だからジャないよ。
あ、でも、知ってる?梨華ちゃん。
白地のものって、紫外線を10%透過するんだよ・・・。
なんて、言えないよ。
てゆーか、なんで独り言ばかり?
- 88 名前:スキ。 投稿日:2002年07月23日(火)05時39分29秒
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「あっ、あのさっ・・・・・・・・・。」
一瞬の沈黙。
会話がないと、途端、不安になる。
だって、つまらないかなって・・・。
だから、慌てて話しかけるように彼女を見た。
笑っている梨華ちゃんが好きだから。
だけど、
だけど、
だけど・・・。
「・・・・・・・・・なぁに?」
「あっ。」
キミの横顔に、見とれていました。
なんて、キザ男ジャないんだ・・・言えません。
「んっ?」
「・・・・・・いやっ、なんでもないです。」
- 89 名前:スキ。 投稿日:2002年07月23日(火)20時39分47秒
ヘンナノ。
って、梨華ちゃんが、クスクスと笑った。
顔が熱かったけど、ちらりと盗み見たその顔に、
やっぱり見とれてみたり・・・。
ハマッている。
なんか、どこにというか、君のスベテに。
ハハハ…なんつってみたり(テレ)
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