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吉澤とあややの小説を書きます。

1 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)14時13分48秒
データがきえてしまったらしいので・・黄板より
移転しました・・
よしあやの二人がラブラブ旅行する話しです・・・
この二人以外多分でませんw
2 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)14時18分35秒
亜弥の日記張より・・200×年 7月2×日(水曜日)23:44

やった〜明日は久しぶりのオフ、買い物に行こうとか
寝だめしようとか・・
色々・・計画をは考えてたんだけど〜
そんな事はどうでもよくなっちゃた!
なんと!お姉さまと同じ日にオフ何だってことが!
スケジュールの変更で一昨日わかっちゃって〜
昨日約束しちゃった・・・・
明日はず〜っと・・・一緒だよって・・・・
亜弥・・凄い!うれしい・・ああ早く明日にならないかな〜
あれ?なんか明日の事ばかり書いちゃって
今日の事は全然書いてないや〜
まあ・・いいかッそれじゃ〜今日はもう寝ます・・亜弥・・


吉澤の日記より 7/2×   23:50

テレビでギャグがまたすべっちまった・・まあいいか
どうせカットされるんだろう・・・
しかし今日も暑かったな〜・・やっと明日から3日間の休み
疲れたからもう・・寝る・・
ああそうそう・・明日はベイビーと・・・・フッ・・楽しみだぜ。


3 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)14時37分55秒
今日は久しぶりの休み・・・
松浦亜弥は一人暮らしの自宅のマンションから歩いて10分ほどの
私鉄の駅で誰かとと待ちあわせの様子・・・
今時間は午前の10;00時彼女はその30分も前からいて
そわそわと落ち着かない様子・・
季節は長い梅雨も明け待望の夏の扉が開いた7月の下旬
紺碧の空には雲一つなくピーカンに晴れ上がり今日も暑くなりそう
でも湿気はそれほどなく爽やかな涼風もときどき吹くまさに
絶好のデート日和・・・

亜弥の今日のファッションは白いミニのワンピースにちょっと
大きめな帽子で夏の日差しと一般人の視線から顔を隠し
白い靴下に白いデッキシューズを履き
ホワイトで統一したコーディネイトに決め
ほつそりと綺麗な脚を強調する相変わらずの
純真可憐な天下無敵の可愛さ・・
まわりの男たちもそのあまりの可愛さに
声をかけるどころか・・見とれるだけで満足なようです。
4 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)14時50分06秒
(ああ・・ちょっと早すぎたかな〜・・お姉さま早くこないかな〜)
そう今日はだ〜い好きな吉澤ひとみと久しぶりに
一日中一緒に過ごせる待望の一日なのです・・・
(・・・・あっ!きた!!)
亜弥の可愛い顔に笑顔がこぼれだします
これまた周りの空気かえるオーラを発して
大きな瞳に小粋な丸いサングラスをかけた
色白で背のすらりとした
美少女が駅の改札口から颯爽とやって来ました!
長いセクシーな脚をスリムのジーパンでつつみ
ベージュ色の麻のジャケットがとても似合う
亜弥が世界一好きな人 吉澤ひとみです。

「おねえさま〜♪♪」
そういいながら亜弥は思わず吉澤に抱きつきます!
亜弥の大胆な行動にあせる吉澤!!
吉澤「亜弥!やべ〜よいきなりこんなとこでだきつくな!」
松浦「!ごめんなさい・・」
吉澤「・・まあいいけど・・さあいこうか・・亜弥♪」
松浦「はい・・おねえさま・・」
5 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)14時55分35秒
二人は手をつなぎ仲良く歩き出しました・・・
松浦「ねえ〜ここまでどのくらいかかった?」
吉澤「う〜ん・・一時間ちょっと・・てところかな〜」
松浦「今日はいい天気だよねえ〜」
吉澤「・・うん・・そうだねえ〜」

二人は手をつなぎ仲良く歩き続けます・・・
吉澤「さあ〜今日はどうしようか・・あや」
松浦「亜弥・・一緒にいられるならそれでいい♪」
吉澤「・・・亜弥は・・いつもそれだね〜」
松浦「ご・・ごめんなさい・・」
吉澤「・・それもまただよ〜」
そういいながら・・
吉澤は笑いながら亜弥の小さい鼻をいつものように指でつまみました・・

ここは亜弥が中学卒業と同時に都内で一人暮らしを始めるために
借りた白亜のマンションもちろんセキュリテーは完璧の
豪華で洒落た作りになってます・・・
亜弥の部屋は7階右端にあります・・・
吉澤と亜弥が部屋にはいってまだ20分も経過していません・・・
6 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時02分22秒
「うう〜〜ん・・ああん・・おねえさま〜ん」
そういいながら・・亜弥は甘えた声をだしながら
吉澤の背中に下から両手で必死にしがみつきながら
顔を真っ赤にしてあまい吐息を漏らします
「・・亜弥・・亜弥・・」
吉澤も興奮した声でそれに答えます
吉澤が小柄な亜弥の身体にのしかかりながら
亜弥の形のいい柔らかいおっぱいをムニャムニャと
左手でしつこくもみまくりながら
執拗にディープキスをしています
右手は亜弥の小さい頭をがっちりと後ろから
押さえつけています・・・
もう10分以上も美少女同士の
お互いの顔と顔を舐めまわす
激しいディープキスは続いています
もうおたがいの顔と甘い口腔は二人の混ざり合った
唾液でべとべとです・・・・・
20分以上お互いの口の中を貪りあって・・ようやく
二人は顔を少しだけ離しました
そしてお互いの鼻と鼻をこすりつけあいながら
甘く囁きあいます・・・
「・・・ああん・・亜弥・・さびしかったおねえさまん♪」
「俺もだよ・・・亜弥・・・」
そういいながらまた二人は激しい
ディープキスを再開しだしました・・更に激しく!
二人の切ない・・よがり声が亜弥の
一人暮らしの部屋いっぱいに響きました。
7 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時22分48秒
とりあえず亜弥の自宅マンションの部屋に行くことにした二人は
部屋に入り靴を脱ぐと同時に吉澤が亜弥に襲いかかり
亜弥もそれをまっていたかのように激しく応じます
二人はベッドの横の白いカーペットの上になだれこむように倒れこみ
そのまま顔と顔をピタリとつけて激しくからみあっています
美少女どうしの甘いべーゼははてしなく・・続きます・・・

松浦「お姉さまん♪・・お姉さまはどのくらい亜弥が好き・・」
吉澤「えっ・・・・」
松浦「亜弥は・・ねえぇぇぇぇ・・世界一お姉さまが好き!!」
吉澤「・・俺は宇宙一!亜弥が・・好き!!」
そういいながら・・激しくキスする二人

松浦「ほんとうに?」
吉澤「本当」
松浦「ほんとうに・・ほんと?」
吉澤「・・バカ・・何度も同じこと言わせんなよ・・ベイビイー・・」
そういいながら・・激しくキスする二人

この吉澤と亜弥の甘い甘い・・・キスと愛の言葉のキャッチボールは
このあとも一時間以上続きました。
8 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時28分06秒
吉澤は甘い甘い・・亜弥の柔らかな舌をすいながら・・ハッとします
(いけねえもう1時間も!・・またやっちまった・・)
そう思いながらおもむろに亜弥の唇から顔を離します
亜弥はもうメロメロ状態で顔は恍惚と陶酔でトロ〜ンとしています
「アアン・・どうしたの・・お姉さまん・・まだもっとキスしてよ〜」
そういう亜弥のほつれた髪や唾だらけになってしまった顔を
手でなおしたり・・ふきとりながら・・身体をだきおこし
吉澤は亜弥に言いました
「・・ここにいるとズ〜っとこうなっちゃうから・・やっぱり外にでようか・・亜弥?」
そう言いながらまた吉澤は亜弥にキスをしました。
9 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時32分29秒
時刻は午後1;00時過ぎ・・近くの公園に来た吉澤と亜弥
その公園はサッカーの試合ができるほどの大きな芝生が敷きつめられ
大きな樹が何十本もあるとても自然の豊かな風光明媚なところです
樹の下の木陰の芝生に二人はなかよく肩をよせあうようにすわっています。
木漏れ日がキラキラとまぶしく・・
時々爽やかな涼しい風が二人に吹き抜けていきます・・・・
何組かの小さな子供を連れた若い母親のグループが楽しげに・・
芝生の上にレジャーシートを敷きピクニック気分を味わいながら楽しげに
談笑しています・・・
10 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時38分31秒
「ハイ・・お姉さま・・あ〜ん」
「・・うん・あ〜ん」
亜弥が吉澤に手作りの吉澤の好物のたまごをはさんだ
サンドウィッチを食べさせています
「おいしい?」
「・・おいしいよ・・亜弥・・」
「ほんとう!亜弥うれしい・・」
そういいながら、亜弥が吉澤に抱きつきます・・
「亜弥にも食べさせてあげようか?」
「うん・・たべさせて〜」
吉澤が亜弥の可愛い唇にサンドウィッチを運びますすると、亜弥が
「あ〜んそんなんじゃいや!・・くちうつしで食べさせてお姉さまん♪」
「しょうがね〜な〜ベイビイー・・は甘えん坊で・・・」
そういいながら吉澤はニヤニヤしながら口うつしで亜弥にサンドウィッチを
食べさせます・・・もちろん飲み物も口うつしでおたがい飲ませあっています
食事をおえると吉澤は左右の脚の間に亜弥をはさみこむようにピッタリと
前後に密着して自分にもたれかかるように亜弥を座らせ
お互いの顔をよせあうようにして話しを始めました。
11 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時44分47秒
松浦「ねえ〜お姉さま・・」
吉澤「な〜に?・・亜弥・・」
松浦「あと何回キスできるかな?私達・・」
吉澤「・・・・・・・」
松浦「さいきん忙しくて全然会えないんだもん会ってる時はだから
   いっぱいっぱいキスしようね・・・」
吉澤「・・ああ、亜弥!・・」
吉澤は、亜弥のことが愛しくてたまらなくなり・・またキスをしました・・
こうして二人は一日中キスをして抱きしめあい・・
イチャイチャして楽しい一日を過ごしました・・
(ああ、亜弥が好き好き好き可愛い〜もうたまらないよ〜)
そう思いながら・・一日中激しく亜弥の甘い唇を貪った吉澤なのでした。

12 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)15時57分08秒
時刻は夜の8:00時夏の夜の独特の熱気と喧騒に
街はまだまだにぎやかです・・しかし・・・
吉澤と亜弥の楽しい一日はもう終わろうとしています・・
手をつなぎながら駅に向かう・・二人
「・・・・うう・・」
亜弥は吉澤と別れるのが、いやでいやでたまらなくなり
今にも泣き出しそうです・・
「・・泣かないで・・亜弥どうせすぐ会えるでしょう・・」
「・・ううぅぅぅう・・」
吉澤の言葉も亜弥には届きません
「だって・・明日から私は・・ツアーのリハーサルで
5日間も歌のレッスンやダンスの練習なんかで・・しばらく
合宿にはいるんだよ〜」
「ああ、そうだったね〜・・」
吉澤が思い出したかのようにそう呟きましたそして
「私は亜弥がうらやましいよ〜ソロで大活躍だもんな〜」
と亜弥に吉澤はちょっぴり悔しそうにそんな事を言い出しました。
13 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時04分10秒
その時亜弥の携帯電話に突然着信音が鳴り出しだし
亜弥が電話にでます・・・
「・・ハイ、松浦です・・あっおはようございます!」
亜弥がいつものアイドルサイボーグ《松浦亜弥》に一瞬でチェンジしました
「・・はい・・えっ本当ですか!」
亜弥の瞳がキラリと一瞬のうちに輝きだしました
そして携帯をきると吉澤の腕にからみついてこう呟きました
「お姉さまん♪合宿が5日間から3日間でいいことになっちゃった
あさってまでお姉さまと一緒で、亜弥も休み♪」
そういって亜弥は潤んだ瞳で吉澤に熱い視線をおくるのでした
「オフ・・になったの?・・2日間・・」
おもわず亜弥に吉澤はそうたずねました
「うん!そうだよ〜」
(へえ〜・・信じられんねえ〜う〜んどうしようかな〜)
そう思った後・・吉澤はニヤリとして亜弥にこういいだしました
「それじゃ〜亜弥・・これから二人で寝台列車に乗ってどこか
いこうか?・・銀河鉄道の夜みたいに・・」
「えっほんとう!」
亜弥が瞳を輝かせ・・歓喜の声をあげます。
14 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時08分29秒
「ウン・・本当・・久しぶりに色んな話しをしよう・・それから〜」
吉澤が意味深に亜弥にむかってウィンクをしながらそう言いました
楽観主義者の吉澤はあまり計画性がなく突然こういう事を言いだします
(何とかなるさ〜ケセラセラ〜・・・)と気楽なもんです・・
「うん!」
亜弥が無邪気に元気よく返事をします・・・・
こうして二人は切符を買って二人だけの冒険旅行に旅立ったのです
吉澤の家族も吉澤がよく亜弥の自宅に泊まりこみで遊びにいくことを
知っているので心配しないでしょう。
15 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時13分49秒
ゴトンゴトン・・・ゴトンゴトン・・・
寝台列車は静かに・・走り続ける・・
車内は静寂につつまれてまるで・・
二人の貸切列車のようです・・
「・・・・・・・」
亜弥はさっきから旅の雑誌を真剣な表情で見ている、
吉澤を、うっとりとした表情で隣から・・
腕をからめてジ〜ッと見つめています・・・
「・・ねえ・・お姉さま・・むこうについたらどこ行くの・・」
「・・ウン・・チョット・・待って今考えてるからね〜亜弥・・」
そういう吉澤のことを見つめながら亜弥は
窓の外の景色にも眼をうつします・・そして・窓に顔を近づけだしました
列車は夜のとばりが降りた山深い田園地帯を疾走しています
「・・ああこの辺まで来ると風景が違うね〜お姉さま!」
亜弥がはしゃいだ声をだします。
16 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時21分03秒
雑誌を見ていた吉澤もちらっと外に視線をむけ
吉澤「もう・・2時間くらい・・乗ってるもんね〜・・それでさ〜亜弥・・」
松浦「な〜に・・」
吉澤「とりあえず・・終着は明日の朝の8:00時
   くらいだね帰りは飛行機を使おう・・」
松浦「うん・・いいよ・」
吉澤「あと・・ねえ・・亜弥・・」
松浦「・・・・・・・・」
吉澤「メールのチェックもまめにしておいて・・」
松浦「・・は〜い・・」
吉澤といれば亜弥は何の心配もいらない
切符を買う時もサングラスをかけ大人びて見える
吉澤は堂々とした態度で
まったく乗務員に疑われなかった
彼女たちが旅行なれしているという事もありますが・・
17 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時26分23秒
ここは北に向かう寝台列車のツインのB寝台個室
女性専用ルームで部屋にはテレビや洗面所、
トイレも完備されてなかなかの快適さです。
一応ベッドは二つ有りますが・・・
もちろん別々に寝るつもりは二人ともまったくありません
個室の中でず〜っと吉澤に思い切り
密着できるので亜弥はうれしくてたまらない
(ああ・・幸せ・・♪・・・)
楽しい旅はまだはじまったばかりです
松浦「ねえ〜お姉さま・・」
吉澤「な〜に亜弥?」
松浦「キスして・・・」
吉澤「さっきしたばかりじゃん・・」
松浦「いやん・・もっとして・・」
吉澤「しょうがないな〜ベイビーは・・」
そういいながら吉澤は亜弥の顔に自分の顔をぴたりとつけて
亜弥のか細い肩をひきよせると
列車に乗ってから14回目のキスをしました。
18 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時42分14秒
車内は深夜になり・・就寝時間・・照明も暗くなり
ロマンチックムードいっぱい
個室の中で吉澤と亜弥は一緒に眠る事にしました
二人とも横になり亜弥はワンピースを脱ぎだし
下着姿になり吉澤のベッドにもぐりこんできました
白のハイレッグカットのパンティーに同じく
白のハーフカップのブラジャー
スレンダーな肢体はキュートそのもの
綺麗な肌はきらきらと光沢をおびたように輝いています
隣の個室は無人なので声をきかれる心配は
ありませんが亜弥の大胆な行動に吉澤はあせります。
19 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時45分46秒
「服きろよ!・・やばいって・・亜弥・・」
吉澤はジャケットと靴下を脱いだだけで、あとは脱いでいません
「やだ!しわになるからそれにこの時間は誰もこないわ
それに亜弥はいつもこんなの感じのステージ衣装だし・・
別に恥ずかしくないもん、それよりキスして〜お姉さまん・・」
亜弥が甘えた声をだします
「ああ・・ベイビー・・可愛いな〜」そう言いながら
吉澤が亜弥のくびれた腰に手をまわし
顔をくねくねと動かしながら亜弥にキスをねっとりとしています
亜弥は吉澤の首に手をまわし思い切りだきついて応えています
亜弥の素肌の心地よいぬくもりが吉澤の興奮をさらにかきたてます。
20 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時51分25秒
「・・・・ううん・・うっう・・あん・・・」
亜弥の甘い吐息が・・かすかに漏れてきます・・・
亜弥が苦しそうな声を出したので、自分が力を入れすぎたのかと
吉澤は思いキスをやめて亜弥の顔色を心配そうに見ます
「どうしたの・・痛かった?」
「ウン・・大丈夫・・お姉さま・・・」
そういう亜弥の頬をそっと撫でながら・・吉澤はいいます
「もう眠くなっちゃった・・亜弥・・・」
「全然眠く無いよ・・・私・・」
こんな素敵な夜にねむるなんてとんでもない
亜弥はず〜ッと起きているつもりのようです
松浦「ねえ〜お姉さま・・・」
吉澤「どうしたの・・?」
松浦「大丈夫かな〜」
吉澤「?・・・なにが」
松浦「平気かな〜マネージャーとかに、ばれたらどうする?・・」
吉澤「今はプライベート何だから関係ねえよ!
   俺がいるんだから心配すんな!」
松浦「ああっお姉さま・・カッコイイ!」

そういいながら亜弥は吉澤に抱きつき
列車に乗ってから29回目のキスをしました。
21 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)16時58分50秒
吉澤と亜弥のキスは続きます・・・
「・・うう・・あん、ああん」
亜弥の切なげな声がさっきから・・・
途切れません・・
しばし・・唇をはなしお互いを5センチくらいの距離から
お互いの顔を・・・
熱く見つめあう二人・・・・亜弥の瞳はきらきらと
星があるかのごとく美しく潤んでいます・・・・
吉澤「ちょっと疲れちゃったね〜亜弥・・・」
松浦「ねえ〜お姉さまん・・」
吉澤「な〜に亜弥・・」
松浦「なにか歌をうたって・・」
吉澤「いいよ・・♪♪・・・」
吉澤は亜弥を肩にだきよせると

あやの耳元に甘く囁くように歌をうたいます・・・
22 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月12日(火)17時02分08秒
きっと寂しくなくなるだろう・・♪今日からずっとね
僕を夢中にさせるあの娘が遠くにいってしまうのさ♪
彼女は乗車券を買った汽車に乗って
もう帰ってこないつもりなんだ♪・・・

僕の気持ちも考えないで僕と暮らすのは
気が重いって彼女は言った♪僕がそばにいると・・
窮屈なんだって・・♪

どうしてこんなに苦しめるんだいもう一度考えなおして
僕の身にもなってくれさよなら言うその前に
もう一度考えなおしてくれよ・・・♪

吉澤は「涙の乗車券」囁くように亜弥に歌い終わりました・・

吉澤「・・どう亜弥・・」
亜弥「素敵な歌・・アアンお姉さまん・・」

亜弥は吉澤の首に甘えるようにしがみつき・・

二人は列車に乗って41回目のキスをしました・・

23 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月12日(火)20時10分40秒
…これ更新の順番 あってます?
24 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時31分13秒
解りにくいですかw
文をどこで切るか
書き方がかたいかな
表現というのは結構難しい
なんとか萌える内容にしたい
25 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時35分08秒
狭いベッドの中で亜弥と吉澤は顔を
ぴたりとつけておしゃべりを始めました
さんざんキスをしたのでやっと少し二人共落ち着いたようです
「あ!・・・」
亜弥の顔に無言で熱い視線を送っていた吉澤が声をだしました
「・・亜弥・・あなた・・おでこのとこに、にきびができてるよ・・」
そういいながら吉澤は亜弥のおでこを指でさすりだしました
「えっ・・ほんとう・・ショック・・」
亜弥が恥ずかしそうな声をだします
車内はエアコンが効いて少し寒いくらいです・・
そのため吉澤は亜弥に訊きました。
26 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時37分24秒
吉澤「亜弥・・寒くないの・・やっぱり服きなよ〜」
松浦「・・いや!・・」
吉澤「身体を冷やしてコンデションを崩したらどうするの?」
松浦「・・亜弥・・のこと心配してるの・・お姉さま?」
吉澤「あたりまえじゃん」
松浦「それじゃ〜もっと近くにきて・・抱きしめて・・」
吉澤「・・・・・・」
亜弥におねだりされた吉澤は無言で下着姿の亜弥の
背中に手をまわし自分の身体に強く寄せつけました
亜弥の柔らかいしなやかな身体の感触と細い骨格が
吉澤の亜弥に対する愛しさと保護欲をくすぐります・・
「・・これで・・いい亜弥・・」
亜弥も吉澤の身体にギュッとしがみつきます・・そして
「ああ〜亜弥・・うれしい♪・・」
とうれしそうに呟きました
しばし無言で抱き合う二人・・

ゴトンゴトンという・・・列車の音が微かに耳に響きます・・
27 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時42分22秒
「ねえ・お姉さま・・」
吉澤の胸に顔をうずめていた亜弥が吉澤に言いました
「・・うんどうしたの?」
「何か・・お話しして・・」
「・・・何が聞きたい亜弥は?」
「・・なんでもいい・・よ・」
(そうだな〜さっきからキスしてばっかりでろくな話もしてね〜な)
吉澤はそう思い・・亜弥のほうを見つめながら静かに話しを始めました
が!その前に吉澤は亜弥の顔を見つめながら・・
(う〜ん・・その前にもう一回キスしよう・・)
とおもい亜弥の細い肩をつかむと亜弥の顔に自分の顔をぴたりとつけると

列車に乗ってから、50回目のキスをしました。
28 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時48分00秒
「それでね〜・・この話しはこれで終わり・・」
吉澤が亜弥に話しをしています
時刻は深夜の午前2:00時
暗い車内は静寂につつまれています・・
吉澤と亜弥は寝台列車の個室の中のベッドの中で
顔をよせあいひそひそ話しを続けています・・・
「もっと・・何か話して・・」
吉澤の肩に顔をピタリとつけている
亜弥が吉澤におねだりしています
「・・・そうだな〜あとはね〜」
吉澤はそういいながら何を思いついたのか
ニヤリッとし亜弥のほうを見ながらこう言いました
吉澤「ねえ〜亜弥って関西の子だよね〜」
松浦「うん・・そうだよ・・」
吉澤「芦屋とかよく知ってる?」
松浦「宝塚の近くの?・・・」
吉澤が何を思いついたのかよくわからない
亜弥は不思議そうな顔をしています
相変わらず吉澤はニヤニヤしていますそしてこう言いました
「それじゃ〜さ〜亜弥・・怖い話しとかでもいいの?」
「!・・・・」
亜弥の可愛い顔に微かな動揺がで始めました.。
29 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時53分12秒
「いや!・・一人の時思い出すと怖いもん・・」
「今日は私がいるじゃん?」
吉澤は相変わらずニヤニヤして亜弥の
反応を見て楽しんでいるようです・・
吉澤「・・いい?・・話すからねえ・・・」
松浦「・・だめ!」
吉澤「ああ〜そう!それじゃ〜もうキスしてやんない!」
松浦「!・・・・」
そう吉澤に言われ・・亜弥は頬をふくらませ
不服そうな顔を浮かべだしました・・
「なんだよ〜その顔はなにか文句あんのか!」
吉澤が亜弥を睨みつけました・・
「!なんで、お、おこるの〜・・うう・・ううぅぅぅぅぅ・・」
吉澤が怒りだしたので泣き虫の
亜弥がショックをうけ泣きだしてしまいました・・
「ああ〜冗談だよ・・冗談・・ごめんね〜」
そういいながら吉澤は亜弥の泣き顔に顔を寄せ
列車に乗ってから52回目のキスをしました。
30 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)01時56分57秒
「なかないで〜亜弥・・・」
「・・うう・・うん・ぅぅぅぅ・・」
そう言いながらキスをしながら優しく
亜弥をなぐさめたあと少し顔を離すと吉澤は囁きました
吉澤「でも〜やっぱり話すからね〜亜弥・・」
松浦「・・うんわかった・・でもどんな話しなのお姉さま?・・」
吉澤「それは〜ねえ〜亜弥・・戦争中の
   芦屋を舞台にした話しなんだ・・」
松浦「・・・・・・」
吉澤「・・く・だ・ん・の・は・は・・って言う話し・・・」
そして吉澤は話を始めだしました。
31 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)02時00分52秒
「くだんのはは」は小松左京の有名な怪奇小説です・・
舞台は阪神間の芦屋
時代は太平洋戦争末期
一つの帝国に終焉が訪れようとしています
空襲で家を焼かれた主人公の少年がある奇縁から
とある芦屋の豪邸に居候させてもらう事になにます
その家には女主人とその娘と家政婦しかおらす
その家の娘は病身らしく
母親以外の人間には絶対に姿を見せません
その娘にはある恐ろしい秘密があるからです
戦争の行方を知るかのような・・女主人の言動
そしておきる・・さまざまな怪異現象・・・
戦争という時代背景も、ともない
物語は恐怖のクライマックスへと
突入していきます・・・・
そして・・終戦の混乱の中
少年は知っててしまうのです
娘の恐ろしい正体とその家の謎をそれは!!!
32 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)02時09分22秒
「うわん!・・・」
亜弥が恐怖のあまり泣き出してしまいました・・
嘘つきの吉澤はその話があたかも実話だったごとく
話し亜弥をマジで怖がらせてしまったのです
「ああ・・ごめんごめん・・怖かった〜亜弥・・」
そう言いながら吉澤は話しを中断して
だきつく亜弥に優しく
列車に乗ってから53回目のキスをしました。
「・・なかないで〜亜弥・・そんなに・・怖かった?」
そういいながら吉澤は自分の身体にしがみついてきた
亜弥の横顔をキスの後に手で優しくさすります・・
しばし・・・二人は無言になり・・部屋には静寂が・・・
ゴトンガタンゴトンガタン・・列車の車輪の音が微かに聞こえてきます
「・・よ〜し!・・」
そう言うと吉澤は亜弥を自分の身体から離し亜弥の肩を掴みながら
亜弥の顔に自分の顔を近づけると・・言いました
吉澤「私も・・脱いじゃおうかな〜」
亜弥「エッ・・何ォ・・・」
吉澤「服を脱ぐんだよ〜ん♪」
33 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)02時22分04秒
そう言って亜弥に軽くキスをするとおもむろに立ち上がり
吉澤は服を脱ぎだしました・・・Vカットの黒いTシャツを脱ぎ
ジーパンのボタンを外すと腰のところから・・
一気にずりおろし綺麗な長い太腿が見えてきました
肌は雪のように白く長い脚くびれたウェストと完璧なプロポーションです
しなやかな肢体は非のうちどころがありません
下着は上はサポータータイプの身体にフィットした
黒いスポーツブラで下のパンティは黒のセクシーなTバックです・・
腰に手をつけ・・威風堂々の艶姿に亜弥も呆然としています・・
「さあ〜そろそろ寝ようか裸に近いほうが・・気持ちいいもんね〜亜弥」
そう言いながら吉澤は亜弥に色っぽく頭の後ろに手を組み
美しい黒髪をかきあげながら「うふん・・」と言い
セクシーに片目をつぶりウィンクをしました。
34 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)02時30分27秒
(ああ〜かっこいい!お姉さま〜〜)
亜弥は吉澤のセクシーな下着姿にウットリとしています・・・
亜弥の下着姿も充分・・セクシーなのですが・・・
「ねえ〜お姉さまん」
亜弥が甘えた声をだします
「な〜に亜弥・・」と吉澤
「もっと・・いっぱい見たい・・」
「何を・・?」
「お姉さまの下着姿・・・」
亜弥が大胆なことを言い出しました
吉澤はニヤリと笑い
「いいよ〜亜弥にだったらいくらでも見せてあげる」
と言いながら・・身体の向きをかえ、なでやかな背中のライン
とくびれた腰ひきしまた太腿その上の悩殺されるヒップライン
Tバックパンティの紐が綺麗な美尻に食い込んだ!
後姿になりました・・
35 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)02時53分24秒
そしてまた頭の後ろで両手を組み
くねくねと腰を卑猥に動かしだしました
美しいお尻がきらきらと淫靡に揺らぎます・・
「ああ〜お姉さま〜」
亜弥は興奮して思わず吉澤の腰にしがみつきだしました
「ああ〜チョット亜弥!急にだきつくな〜」
バランスを崩した吉澤は思わず前に倒れてしまいました
「!ああ、痛い頭うちゃった・・・」
吉澤が思わず声を荒げます
「ご、ごめんなさい・・」
亜弥があやまります・・
「狭い部屋で調子に乗ってバカな事やったからかな〜
もう・・寝ようね・・亜弥・・でもその前に〜」
そう吉澤は言い上から心配そうに覗きこんでいる
亜弥を抱き寄せると久しぶりに
濃厚なディープキスを二人は始めました。
もちろん、吉澤にはまだほんとうは寝る気が無いのは
言うまでもありません。
36 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)03時21分21秒
二人は下着姿でべッドにもぐりこみました・・
「・・・・・・・」
亜弥が先程から・・吉澤の白肌に顔をこすりつけ
クンクンと匂いを嗅いででいます・・・
「何だよ〜亜弥私そんなに・・臭い?」
吉澤が口をとがらせながらそう言い出しました・・・
「うんん・・違うの・・お姉さま・・凄いいい匂いがするの〜」
そして鼻を吉澤の雪肌にこすりつけひつこく匂いを嗅ごうとします
「お前は・・犬か!」
吉澤があきれやように亜弥をそう叱りつけました
「・・だって・・好い匂いなんだもん・・」
亜弥がうっとりとそういいました・・
それを聞いた吉澤は自信満々とこう言い出しました
「・・フフフッ・・それはねえ〜亜弥!私のフェロモンなんじゃないかな〜」
「フェロモン?」
亜弥が不思議そうにそう呟きました
「人をひきつける生まれ持った媚薬のようなもんかな〜
まあ選ばれし者の恍惚と不安二つ我に有りって感じなんじゃない」
吉澤がわけの分からない事を得意満面に言いだしました。
37 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)06時41分56秒
下着姿の美少女同士の戯れは続きます
亜弥が興味ぶかそうに吉澤の身体を
潤んだつぶらな瞳でジ〜っとを見ています
「じろじろ見るなよ・・恥ずかしいじゃん」
吉澤が色白の端麗な顔を
ほのかにさくら色に染め
照れくさそうにつぶやきます・・
「よくお風呂にも一緒に入ってるじゃん
どうしたの・・今日はへんだよおまえ?」
「ねえ〜お姉さま・・」
「うんどうしたの?」
「やっぱりちがうよね〜」
「なにが・・?」
「身体の発育・・亜弥はあと5センチは身長が欲しいし
おっぱいもお尻も小さいもん・・・」
「・・うふふ・・そう・・」
「お尻触ってもいい・・お姉さま・・・」
「エッ・・!」
そういうと吉澤の返事もきかずに亜弥が
吉澤のお尻を触りだしました
38 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月13日(水)06時49分19秒
「・・ああ、やめろ亜弥!コラ・・」
「ワア〜本当に綺麗なお尻だよね〜すべすべしてる・・」
そういいながら亜弥は吉澤のお尻に顔を近づけるとピタリと
臀部に顔をつけました・・
「あん!・・・やめなさい亜弥・・」
「うわ〜筋肉も、発達してるね〜」
そういいながら亜弥はまるで吉澤の身体を
検査するように隅々までさわりまくり続けます・・
(フフフ、可愛い・・)
嫌がったふりをしてるけど本当は亜弥に身体をいじくりまくられて
すごい気持ちがよくてうれしい吉澤なのでした。
39 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月13日(水)08時48分59秒
萌えないのはなぜだろう。。
40 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時07分33秒
私てきにはこの二人がイチャイチャしてるのを
想像するだけで萌えるんですけどw
あとこの後飯田が出ます
よしあやにかおりんがラブラブ旅行する話しに変わりました。
41 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時12分39秒
亜弥はこんどは吉澤の顔をさわりだしました柔らかい唇
すらりとした高貴な鼻そして長いまつげに綺麗な優しい
二重まぶたの瞳を可愛い小さな手でさわりまくります
「う〜ん・・なんだ・・こんどは顔かよ〜」
といいつつも亜弥の柔らかい手の感触がとても心地のいい吉澤です
亜弥が愛らしいハニーフェイスを吉澤の顔に近づけてきました
毎日、ひまを見つけては、キスをしまくって熱く見つめ合っている
二人ですが、飽きるというのはまったくないようです
甘い息がかかるほどの距離からお互いの顔を見れば見るほど
興奮が高まります。

42 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時13分56秒
亜弥は吉澤のクールでいてさらにどこか優しさもある
そんな独特のオーラを持つ吉澤の美貌を見れば見るほど
吉澤は亜弥の目鼻立ちのくっきりした愛らしい
シャム猫のような顔を見れば見るほど
相手にたいする愛情が高まり興奮するのです
「お姉さまの目ってキラキラしてて吸い込まれそう」
「亜弥だってすごい可愛いよ〜・・」
そういいながら吉澤が亜弥の鼻に自分の鼻を
こすりつけます
「ああん・・くすぐったいよ〜〜」
「うふん・・可愛い〜亜弥ちゃん・・」
そう甘くささやきあいながらまたまた濃厚なキスをはじめる
お互いの事が好きで好きでどうしようもない二人なのでした。

43 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時18分57秒
クンクン・・と鼻をひくひくさせて・・
亜弥はまだ執拗に吉澤の肢体にまとわりついています
そして・かけ毛布の下にもぐりこみ・・・
吉澤のくびれたウェストに顔を近づけだしました・・
「きゃっははははははははははっくすぐったいよ〜亜弥!」
吉澤が笑い出しました・・・
亜弥が吉澤のお腹をさわり始めたのです・・・
「・・・お姉さま・・凄い筋肉・・お腹割れてる・・・」
そういいながら・・亜弥は吉澤のお腹に顔をつけだしました・・
「でも柔らかくて・・すべすべして・・気持ちいい〜」
そんなことを言いながら・・
吉澤の肢体に顔をこすりつけます。
44 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時24分03秒
やがて顔を上げてきだして吉澤の眼の前に顔をだしてきました
そして自分から吉澤の首に手をまわし・・キスをしてきました
「うん・・あんうんむむむっ・・・」
亜弥の積極的態度に吉澤はとまどいながらもうれしそうに
鼻を鳴らし・・甘い吐息をもらします
右に左に顔を動かしての・・激しいディープキスは10分以上続きました
「・・ああ・・お姉さまの身体綺麗で凄いいい匂いがする・・素敵・・」
亜弥は恍惚とした顔でそういいました
「・・・お前今日は積極的じゃん・・亜弥・・」
吉澤がとまどいながらもうれしそうにそう言います。
45 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時27分27秒
「・・・うん・・」
亜弥が答えます、そして吉澤にたずねだしました
「ねえ〜ひざのところに傷みたいなのがあるけどあれはな〜にお姉さま?」
そう亜弥に言われた吉澤は上に乗っている亜弥を
自分の身体を反転させる事により横に移動させ
亜弥の顔を撫でながら言いました
「あれはねえ〜昔バレーボールをやっていた時に
靭帯を痛めた時の古傷なんだ・・・今も時々痛くなるよ〜」
「今も痛くなるの〜ダンスの時とかは大丈夫なの?」
亜弥が心配そうにたずねます
吉澤「大丈夫じゃない・・・」
松浦「えっ・・ほんとう?」
亜弥が心配そうな声をだしました
「本当は大丈夫だよ〜心配しなくても・・・」
そういいながら・・また亜弥の顔に
自分の顔をつけて優しくキスをしました。
46 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時31分12秒
亜弥が心配そうに吉澤のひざの
古傷を自分の小さい手でさすります・・
「怪我をした時は痛かった・・お姉さま?・・」
吉澤にたずねる亜弥・・
「痛いというより・・くやしかったよ・・」
「なんで・・くやしいの?」
亜弥がそういいながらまだ吉澤のひざをさすり続けます・・
「けっこう・・青春をかけてたからねえ〜バレーに・・・」
吉澤が言います
「・・可哀そう・・お姉さま・・」
亜弥がまた泣きそうになりました。
47 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月15日(金)02時34分47秒
「・・亜弥・・・」
吉澤が亜弥の顔に自分の顔をぴたりとつけます
「な〜に・・お姉さま・・」
と亜弥が返事をしました・・
「亜弥は優しい子だよね〜」
そういいながら吉澤は亜弥にそっと・・キスをしました
そして吉澤が亜弥に言いました

「私・・もう眠いよ・・亜弥・・」
「私も・・」
と亜弥・・・
「こっちにおいで・・亜弥・・」
吉澤が亜弥を自分の胸に抱き寄せました

そして・・二人は・・つかの間の眠りにおちました

寝台列車は漆黒の闇の中を終着駅にむけ走り続けます。
48 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月16日(土)03時40分34秒
この後も二人の旅に飯田も加わってくるんですけど・・
とりあえず中断して
この次から私が創めて書いた作品があるんですけど
羊で違う名前で、でも誤字、打ち込みミス、描写不足などで、納得できない
内容だったので、このスレで改良版を書こうと思います。
切なくていい作品ですよ・・多分w
49 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月19日(火)22時13分15秒
期待して待ってます
50 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月20日(水)01時27分40秒

いままで、小説の基礎的な事をまったく知らずに
分かりにくい書き方をしていた事が恥ずかしくなり
放置ぎみになっていました・・・
だいたい一人称、三人称、プロット、などの
基本用語もしらなかったからな〜w

51 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月20日(水)06時20分58秒
次の52から・・改良版をはじめます。
成ってなかったらどうしようw
52 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月20日(水)06時23分14秒
「ねえー・・亜弥・・宇宙は・・ある意図と目的をもって創られたのかな・・・
宇宙は確かに存在するのだから・・誰かが宇宙を創造したにちがいない
これは、神の存在は証明できるか、の宇宙論からの論証っていうんだよ・・」
吉澤ひとみが隣で自分の肩に顔をよせるように寄り添っている
松浦亜弥に、静かに語りかけている・・・
二人はホテルの屋上に忍び込んで星が銀色に輝く夜空を見ながらさっきから
おしゃべりをしています・・・
「・・・もう、今日は難しい話しばかりされて・・わけ、わかんないよーお姉さま・・・」
亜弥が吉澤の肩に顔をよせながら・・口を尖らせてそう言いました
亜弥と吉澤は昨日から、ズーッと・・・一緒にいるのです。
「・・そう、むずかしいかなーーでも重要なことだよ・・これは神が存在しないんじゃなく
神の存在を論理的には証明できないという、ものでしか・・・・・・
吉澤が喋り続けます・・・・
亜弥が真剣に語る吉澤をうっとりとした表情で見つめます
芸能界に入る前に亜弥が・・・想い描いていた夢が今実現しています。

53 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月21日(木)06時53分31秒
この人生以外人生はなく、この世界以外世界はないのならば
人が持つべき、最高の価値観は自己の人生を肯定し誰もが
完全に自己を表現し,充実した人生を送り、力のかぎり
生きることでしょう。   『敢然として、自分自身となれ』

私の名前は、松浦亜弥といいます・・ちょっと前まで・・
普通の中学生でした、それが、今はアイドルタレントをやっています
本当に、人の運命ってわからないですよねえーー
なぜ、こうなったのかというと・・・
それは、私の運命の人が芸能界にいたから!
近づきたくて、近づきたくて、そのため頑張りました、亜弥は・・・
54 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月22日(金)02時18分20秒
松浦亜弥は、“あの人”を知るまで 芸能界と言う虚構の世界には
まったく興味はありませんでした
歌が好きで、自分が並外れて 可愛い容姿を持っている事は
わかっていたが、それをいかして、アイドルになってショービジネスの世界に
足を踏み入れるなんて夢にも思わなかった
しかし今は自分をこの様な、類いまれな美少女としてこの世界に
生み落としてくれた、運命に心から感謝したい気持ちでしょう
おかげで・・・“あの人”のそばにこんなに近づく事ができる。
そう亜弥の憧れの人・・・ 吉澤ひとみに・・・
55 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月22日(金)02時20分14秒
フランスの諺に、『稲妻の一撃』と言う言葉があります・・
日本人は一目惚れと、控えめに表現しますが・・・
要するに、恋をしちゃうことですよねーーー

「松浦さん・・どうしたの・・」
「・・・・・・・・・・」
友達の、の問いかけもうわの空で、亜弥は・・・
ビデオスクリーンを、見続けます・・・・

たまたま友達と行ったファーストフードの店のビデオスクリーンに
映るモーニング娘のPVを見たのがすべての始まりだった
そこには亜弥の理想の人がいた歌い踊り微笑みかける
その艶姿に 亜弥の瞳はくぎずけになった・・・
稲妻の一撃にハートはとろけ時は止まる・・・
(素敵、素敵、素敵・・・この人に愛してもらえたら亜弥・・死んでもいい!)
56 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月22日(金)02時22分35秒
「なに・・ああ、モームスの、プロモーション見てたの、興味あるの?」
「えっ・・うん・・・」
「だったら・・オーディション受ければ・・松浦さんなら・・入れるかもよ・・」
「・・オーディション?」
「なあーーにー・・なんにもしらないんだねーー・・」
そう言いながら、友達は亜弥に、芸能界のことを、話し始めました。
「ああ、でもいまは・・応募してないか・・・」
「そうなんだ・・・」
亜弥が残念そうに、そうつぶやきました・・・
「でも、一応調べといで、あげるよー」
「うん、ありがとう・・」

こうして・・・亜弥は・・行動をはじめた・・人生は精いっぱいに生きるものなのだから。
57 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月23日(土)18時28分56秒
吉澤ひとみさん私はあなたの賛美者です。
吉澤ひとみさん私はあなたの崇拝者です。
吉澤ひとみさん私はあなたの愛の奴隷になりたい。
吉澤ひとみさん私はあなたと恋の嵐にまきこまれたい。

吉澤ひとみは憂鬱だ・・・軽い憧れの気持ちで入った芸能界だが
現実と理想のギャップは想像以上に大きいそして何も考えられないほど
忙しい、毎日自分で選んだ道とはいえ自分は一体なにをしているのか
青春を犠牲にしてまでの価値のある事をはたしてやっているのか
そんな疑問が絶え間なくわきあがってくる。
自分と同じ境遇の仲間達に励まされなければとっくに挫けていただろう
だからモーニングとハロプロのみんなはかけがえの無い大切な友達だ
そしてその中に一人とても気になる子がいる
いつも自分に熱い視線を向けるとても可憐な子だ名は・・・松浦亜弥。
58 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月24日(日)19時39分14秒
街は若葉がキラキラ輝く風薫る季節・・5月のある日の午後・・
吉澤は一人で事務所近くのファーストフード店で軽く食事を
とっています。倹約家の彼女はあまり芸能人の体裁にこだわりません
親友の後藤が、一日に10万単位の金を湯水のように
浪費する事に関してそれをあきれた感じでながめています。
友達として一言注意するべきかと悩むがでも人の流儀には
干渉しないのが彼女のモットーです。
吉澤はハンバーグをほお張りながらメールのチェックを怠らない
もちろん彼女とメールのやりとりができるのはごく一部の限られた
者だけです。
しかしこの青山界隈の人達は芸能人は見慣れているのか
誰も吉澤に気ずいても、驚く様子もないそんなくつろげる
雰囲気からか吉澤は事務所に打ち合わせなどで来ても
空き時間があると付近をぶらぶらするのが日課になっています。
「おっと、誰だああ・・・またあの子だよ」
ふいに着信音が鳴りました、新しいメールが届きました。
≪吉澤さんひまですか?私も空きができて近くにいます会いましょう 亜弥≫
松浦からだ松浦は頻繁に吉澤にメールを送っています。
よーし!亜弥ちゃんにおごってもらおう。吉澤は≪OK≫の返事を返しました。
59 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)02時52分48秒
ああ  愛するあなたがいるから私は生きてける
ああ  あなたがいるから生きていけるの・・・・


亜弥は吉澤にあった日のこと鮮明に憶えています
オーディションに合格して大型新人としてデビューが内定
して夏休みを利用して上京後の住まいや学校の下見に来た時に
挨拶回りで事務所にいったさい偶然吉澤も所用で来ていたのです
夢に見た憧れの人が目の前にいる!
ソファーで雑誌をよむ吉澤に亜弥は近づいた・・・
心臓はドキドキと早鐘を打つ顔も上気して桜色に染まる
「あ・・あの・・・」
「えっ・・・?」
吉澤が端正な顔を向ける
(アアン・・・テレビよりも本物のほうが一億倍綺麗・・・)
「あのー・・今度デビューが決まった新人の松浦亜弥ですよ・・よろしくお願いします」
亜弥は、ピョコンと頭をさげた。
60 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時00分50秒
吉澤は不思議そうにそれを睫の長い大きな瞳でジーッと
見つめながら優しく返事をします。
「へーえそうなんだでも私もまだ右も左もわからない一年坊主だから
そんなに緊張しなくていいよ・・・あ、亜弥ちゃんだったけ?」
「はい!松浦亜弥です!」
「よろしくね・・」
さしだされた吉澤の綺麗な手の柔らかい感触を亜弥は忘れられない
(ああ・・お姉さま綺麗、素敵、カッコイイ・・・あーん)亜弥が
くらくらして倒れそうになったのはその日の暑さのせいだけではないでしょう
(もう絶対お姉さま!亜弥のものにしてみせるんだから)
亜弥は改めて心に誓いました。
61 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時38分57秒
ああ 愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ あなたがいるから生きていけるの・・・

「おごってもらって悪いね 亜弥ちゃん・・・」
そう言いながら前を、みて吉澤が颯爽と歩きます
「いえ別に全然気にしないでください」
食事を終え事務所に行く帰り道
吉澤は亜弥に話かける長身の吉澤の
後ろを小柄な亜弥が子犬のようにトコトコとついていきます
(ああ・・綺麗なうなじあーん手をつなぎたいよー)
亜弥は後ろから吉澤に熱い視線をなげかける
(歩くの速いなーもうせっかく二人っきりなのにお姉さまのばか)
「ねえ亜弥ちゃん」
「は・・はい!」
「あなたさー私によく歌や演技のアドバイスを訊きにくるけど」
「いけませんか?」
「いけなくはないけど・・私の話なんか参考になるの、あなたのほうが
 私なんかより全然センスがあると思うんだけど?」
「そんな事ありません吉澤さんは凄いです!」
それを聞いて吉澤が亜弥に笑顔をうかべながら
「本当?」
「本当です」
「本当は違うんでしょう本当は私と話がしたいだけなんじゃない?」
「!!えっそ、それは」
いきなりの大胆な吉澤の発言に亜弥が顔を赤くして滑稽なほど狼狽します。
62 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時46分56秒
「ウフフ・・・可愛いなー」
亜弥の反応を見て・・楽しそうな吉澤・・・
(ああん、いやんいやん・・・亜弥・・・そんなにはしたなかったかしら
あーん嫌われたらどうしよう・・・えーん)
「よっすぃ・・・」
その時一人の美少女が二人に声をかけてきた吉澤の親友の後藤真希です。
「あれー・・なんでここにいるんだよ・・・」
「なんか知らないんだけどロケ・・中止になったんだよ
あんたの取材もキャンセルになったみたい。」
「マジ!」おもわず、よろこぶ吉澤
「マジ・・・」と後藤が言う
「ラッキー!」
「やったね・・・」
そして後藤が吉澤に誘いをかけます
「だから今日はもう終わりみたいだからどっか遊びに行かない
今日は事務所にいるって聞いて直接会いにきたんだけど」
「いいねーカラオケでもいこうか?」
「あのー」
その時、亜弥が二人に遠慮がちに声をかけました。
63 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時54分01秒
それを聞いた後藤が思い出したかのように亜弥に言いました
「あっ松浦・・あんたこれからラジオの仕事があるんでしょう?あんたの
ところのマネジャーが探してたよ」
「あっ、そうだった大変!吉澤さん後藤さんおつかれさまでした
それじゃー失礼します!」
慌てて亜弥が駆出します、その後ろ姿を見る後藤と吉澤
「ねえ・・よっすぃあんたわかってると思うけど・・あの子」
後藤が走っていく亜弥をみてそうつぶやきました。
「ふん・・・わかってるよ・・・」
「やっぱり・・」
亜弥の後姿を見つめながら吉澤は意味深な笑みをうかべました。
64 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時57分34秒
後藤と吉澤は、渋谷で遊び・・タクシーで二人は後藤の家に帰ることにしました
吉澤が後藤の家に泊まるのは・・珍しいことではありません
「・・ねえーよっすぃ・・」
ベッドの上で・・お風呂あがりの濡れた髪をタオルで、拭きながら
ミッキーマウスのプリントの模様の可愛いパジャマ姿の後藤が・・吉澤に言いました
「・・うん・・なーに・・ごっちん・・」
同じくお風呂上りで、濡れた髪にタオルをまいて乾かしながら
後藤の、いるベッドにもたれかかりながら・・テレビをなんとなく眺めていた
後藤から借りたオレンジのジャージ姿の吉澤が返事をします・・・
ここは、後藤の自室10畳ほどのフローリングの床の上には大きなダブルベッド
大型の、ハイビジョンテレビに家具類、さらに・・シャワールームや、
ユニットバスも備え付けられ完全な独立居住空間になっています。
「・・けっこう・・かわいいじゃん・・あの子・・」
「誰が・・・・・」
「松浦だよーー」
後藤が、にやにやしながらそう言うと吉澤にもたれかかります。
65 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月25日(月)03時59分44秒
「おーう・・おもたいよ・・ごっちん・・」
思わず、吉澤がそう声をだしました
そして吉澤に顔を近づけて・・後藤がささやくようにいいました
「・・それでーーどうするの・・・」
吉澤の鼻に後藤の風呂あがりの濡れた髪から・・シャンプーの甘い匂いが漂います
「・・やっちゃう・・の・・」
後藤が後ろから吉澤の首に両腕をまわしながら吉澤に訊きました
「そう・・だな・・・」
そう言いながら吉澤は後藤に顔をむけながら・・・
「その時は、協力してね・・・あんた・・」
吉澤はなぜか、真剣な表情で後藤にそう言いました。
66 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月26日(火)01時19分45秒
友達でいたいけど・・・動きだしたハートは、もう誰も止められない
罪のはじまり。          『 恋の嵐 』

亜弥が自分に熱をあげてるのを当然、吉澤はとっくに気がついていました
元もと女性も男性もひきつける妖しい魔性が吉澤の魅力です
中学時代、女子生徒しかいなかったにもかかわらず
吉澤は同性のクラスメート、先輩、後輩から毎日山のような
ラブレターをもらいそれをどうするのか
毎日捨てたり処分するのに困ったものでした。

松浦亜弥か・・うーん・・・可愛いよな遊んじゃおうかなー
でもばれたら・・梨華ちゃんが怒りそうだよな・・・・
 
大変なストレスの中、若い彼女達が同性どうしの
肉体的なつながりで鬱憤を発散するのはむしろ当然のこと
でしょう・・・女性同士の甘くエンドレスなセックスは男性との
セックスよりむしろより快感がえられるそうだから。

67 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月26日(火)01時25分53秒
!そういえば今度ハロプロコンサートツアーがあるんだよな
チャンスだ部屋に呼びだして遊んじゃおう・・・

吉澤も亜弥が嫌いじゃないそれどころか
亜弥に好意をよせられていることに満更でもないようで
軽く、遊んじまおうと考えてるようです。
亜弥がそれを知ったら・・さぞ喜ぶでしょう。
68 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月26日(火)01時30分37秒
ああ  愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ  あなたがいるから生きていけるの・・・

(あーんお姉さまに嫌われちゃったかな・・・どうしよう・・どうしよう・・)
亜弥にとっての世界は吉澤の事だけであり吉澤に嫌われた
世界など亜弥には必要ない・・・
今日の仕事なんか亜弥は吉澤の事ばかり考えてまったく
身にはいらなかったようです・・・
(もう・・・あってくれないのかな・・あーんどうしよう・・・)
いつもなら必ずする吉澤への夜のメールも怖くてできない
吉澤とメールの交換をしてそのあと吉澤の事を考えながら
吉澤のことを夢見ながら、眠りに着くのが、亜弥の日課です
枕を抱いてメソメソしてると不意に亜弥の携帯にメールの
着信音が鳴った!吉澤からです!
《亜弥ちゃん今日は楽しかったよまた一緒にお茶かごはんしようねあと
今度のツアー楽しみだよね私の部屋に遊びにおいで》
(ああーん亜弥!うれしい死んでもいい!いやそれは駄目!)
あまりのうれしさに亜弥はパニック状態になり部屋中をかけめぐりました。
69 名前:餓狼。 投稿日:2002年02月26日(火)01時38分02秒
恋は遊びでもなく楽しみでもない。生命の止めがたき
要求であり、燃焼である
生命は宇宙の絶対の実在であり
恋愛は生命の最高の顕彰である   
 ―愛と認識との出発―

コンサートツアー二日目の夜宿泊しているホテル・・
吉澤は亜弥を自分の部屋に招待しました・・・
「吉澤さんのお部屋へ遊びに来たのは亜弥、初めてです。
あ、でもみんな集まってトランプをした事がありましたよね・・」
亜弥がかわいい、仕草で紅茶に口をつけた後はずんだ声でそう言いました.。
「そういえばそんなことがあったな〜」
吉澤はなつかしそうに首をうなずかせました・・・
今夜の吉澤は珍しく?白い肌が透けて見えるブラウスに
同色のミニスカートで綺麗な脚がすらりと見えて艶やかそのもの
逆に亜弥はジーパンに赤いトレーナーというラフなファッションです
二人は楽しそうに、おしゃべりをしています。
70 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時02分50秒
「でも今日のコンサートは最高のパフォーマンスでしたよねみんな」
「うんそうだねー」
うれしくてたまらないと言った感じでとりとめのない話をする
亜弥を吉澤はやさしげに受け答えをしています。
「あーでも今日のホテルの部屋本当に素敵ですよね吉澤さんの
部屋最上階だから眺めも夜景が凄い綺麗・・」
亜弥は吉澤に失礼にならないよう気を使いながら時折り
部屋を見まわしている。
「・・いつもは・・相部屋なんかで・・今日は、ラッキーだよねえー」
吉澤が亜弥にそう言いました。
「・・そうなんですかーー・・」
亜弥が返事をしますそしてまた部屋をみまわしだしました
血色のいい頬をやや上気させ、大きな瞳を好奇心いっぱい
かがやかせているところが本当に愛らしい。
自分一人だけ吉澤の部屋に呼ばれたのだから亜弥に
してみればうれしくてたまらないようです。
(ああん・・可愛いーーたまらないよ・・・)
吉澤も亜弥の無邪気な、様子がたまらないようですそして
石川の事は後藤に頼んであるので安心の吉澤は
今夜は亜弥とタップリと二人の時間を楽しむつもりです。
71 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時06分34秒
あん・・・お姉さまと部屋に二人きり・・亜弥、夢みたいああん最初で最後の
チャンスかもしれないのに亜弥のばか!つまんない話しばっかりして・・

亜弥にとっては今日と言う日はまさに指折り数えて待った大切な日です
吉澤の部屋に来る前に自分の部屋で3回もシャワーをあびてきたし
香水もたくさん身体につけてきたし
下着は上はノーブラでパンティは極小の黒のTバックをはいている
精一杯セクシーにしてきたつもりです。
亜弥の秘部はさっきからジンジンに疼きもうヌルヌルの状態です
(あーんジーパンに染みができたらどうしようあーん恥ずかしいよー)
吉澤と二人っきりと言うこの状況だけで亜弥の股間はビショビショ
になってきています亜弥は性的興奮状態にありますしかし・・それ以上に、不安も・・・
亜弥は処女、男性経験も、もちろん女性とのレズビアン体験なんて
あるわけありません。
72 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時10分40秒
(さてと・・そろそろいくか・・・)吉澤が動きだしました。
「ねえ亜弥ちゃん、ちょっとバルコニーに出てみない
夜景も綺麗だし夜風もきもちいいよ・・・♪」
「あ・・は、はい!」
吉澤はバルコニーに亜弥をつれていくようです
眼下にはロマンチックな夜景が浮かんでいます、雰囲気に
痺れてうっとりする亜弥のセミロングの髪に吉澤がそっと
顔を近づけます・・そして亜弥の耳元で甘く囁きだしました
「うんん・・亜弥ちゃんの髪、綺麗でいい匂い・・」
「!そ、そうですか・・・」
さらに吉澤は後ろから包みこむように亜弥をかるく抱擁します
「・・?どうしたの・・亜弥ちゃん・・寒いの・・」
「・・いいえ・・だ、だいじょうぶです・・」
亜弥が震えてるので、不信に思った吉澤がそう亜弥に訊ねました
しばらく、無言で夜景を見る二人そして・・吉澤がささやくように
しゃべりだしました・・・
73 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時23分21秒
「亜弥ちゃん。 亜弥ちゃんは私の事どう思ってるの?」
「え! えっと、そ、それは・・・」
「好き?」
吉澤はを少し後ろに亜弥をふりむかせる
「好き、好きじゃないなら・・・なにもしないけど・・」
さらにたたみかける吉澤に亜弥は真っ赤な顔で恥ずかしげにコックリと頷きます
「フフフ・・可愛いーー亜弥ちゃん・・・」
「そんな・・・」
吉澤は小柄な亜弥におおいかぶさるように近づき亜弥の肩に手をかけて
亜弥の顔をひきよせると、そっと優しくキスをしました。
74 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時26分44秒
もうさっきから亜弥の胸は、張り裂けんばかりです!

ああーんお姉さまが亜弥のことを抱きしめてくれてる、ああ、お姉さまの
綺麗な顔がこんな近くから私を見つめているああん綺麗な肌雪のように
真っ白ああお姉さまの瞳に吸い込まれそうあんお姉さま亜弥に
好きかって聞いてるの?
なんでそんなばかなこときくのー 亜弥はお姉さまのことが・・・
好き、好き、好き、好き、好き・好き・大好き、大好き・・もーう
100万回言っても足りないよ〜お姉さまのばか!
あ、ああーんお姉さまの唇があやの唇にちかずいてくる!
ああぁぁぁーーーーお姉さまぁぁぁぁーーーーーーーーーー・・・・・
亜弥の頭の中で桃色の火花がスパークしました
そして、そのまま、倒れこんでしまいました。
75 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時33分22秒
「亜弥ちゃん、亜弥ちゃん!ねえ大丈夫?」
吉澤が上から亜弥の顔を心配そうに覗きこんでいます
「ううん・・・あー・・お姉さま・・・」
ベッドに横たわられたうわ言をいっていた亜弥が
ぼんやりと目を開けました・・・
「あれ・・・ここは?」
亜弥が呟きます・・・
「あーっ、よかった・・・いきなり倒れるからビックリしたわ
貧血でもおこしたのかな?」
「ああ・・・私、倒れちゃったんですか?」
「うん・・・でもよかった気がついて今お水をもってくるわね」
吉澤が冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに行った・・
亜弥は半身を起こしあたりをキョロキョロと見渡す・・・
(ああっそうださっきバルコニーで夜景を見てたらお姉さまが
キスを、それで私・・・ああ・・は、恥ずかしい・・・)
亜弥は真っ赤になって顔をおさえた
そこに吉澤がペットボトルを持ってやって来ました。
亜弥の寝ているベッドの脇に腰かける・・・
「お水もってきたわよ・・飲むでしょう?亜弥ちゃん」
「私、私・・・恥ずかしいです・・・」
「どうして・・・?」
「だって・・・」そういうと亜弥の瞳から涙が溢れてきました。
76 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時36分31秒
それを見た吉澤が亜弥の頬に手をやると綺麗な指先で
頬に流れる涙を優しく拭ってやります。
「そんなことないわ・・悪いのは私・・いきなり・・・
キスなんかされたら・・ビックリするもんね・・ごめんね 」
そういいながら亜弥の頬を優しくさする・・・
「今日はもう、終わりにしようか・・・部屋に戻る
それとも寝ていく」
「あのー・・・」
「うん、なあに?」
「このまましばらくこうして、いたいんですけど・・・」
「いいわよそれじゃー、 亜弥ちゃんが眠りにつくまでこうして
そばにいてあげる。」
吉澤が優しげに亜弥の頭を撫でる・・・
その心地よさに亜弥はいつしか、すやすやと可愛い寝息を
たて深い眠りにおちました・・・。
77 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時42分31秒
亜弥の可愛い寝顔を見る吉澤の気持ちはなんとも複雑なようです
あーっほんとびっくりしたよこの子ひょっとしてバージン?
まさかキスくらいで気を失うなんて・・・
さっき肩を抱いた時も、そういえば、震えてたなあー・・・
なんか可哀想なことしちゃったかな・・ごめんね・・・
それにしても寝つきのいい子だね〜そういえばオフの日は
12時間以上眠るとかいってたもんな・・・
なんかあかちゃんみたいだな〜かわいい・・・顔しちゃって ・・・            

ほおずえをつきながらしばらく・・・亜弥の寝顔を見る吉澤・・・
彼女に対して邪な気持ちを持った自分に
罪悪感がわきあがってきたようです。
78 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時44分02秒
私この子が自分に慕ってくる気持ちを利用することしか
かんがえてなかったよな〜
先輩なのにいつもタカってばっかりだったし
こんな純粋な子を・・・私って本当・・ さ・ い ・て・ い ・・・ 
そうしてすやすや眠る亜弥に手をさしだしそっと顔を撫でる・・・
柔らくて綺麗なはだすべすべしてる・・・ううん
やっぱり・・・可愛いよな〜・・・
そういえば明日移動日でオフなんだよな・・・
そうだどっか遊びに連れてってあげよう!
フフフ、喜ぶ顔が目に浮かぶ・・・ 

吉澤から淫靡さが消え本来の爽やかな少年のような
溌剌さが甦りだしたようです。
「そうときまったらシャワーでも浴びて俺もソファーで寝るか」
そう小さく呟くと吉澤は亜弥を起こさないように
静かに立ち上がるとソッと寝室をでました
79 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時45分43秒
あ・・・私は恋をしてるんだ。
これだけ書いた時涙が出て仕方が無かった
私は恋のためには死んでも構わない。
私は初めから死を覚悟して、恋したのだ。
私は恋愛を迷信する。
この迷信とともに生きともに滅びたい。
この迷信が滅びる時、私は自滅する外は無い
あ・・迷信か死か。
真に生きんとするものはこの両者の一を肯定することに
怯懦であってはならない。  ―愛と死の認識―

(ううん・・・ああ・・お姉さま・・・  )
不意に亜弥は目を覚ました・・・
寝ぼけまなこであたりを見渡ししばらくボーッとしてると
トイレに行きたくなりベッドから這い出す・・・
(あ・・・なんだ、これ・・・)
よく見ると自分が見慣れないスウェット姿なのに気がついた
枕元には自分の服・・・
(ここまで亜弥を運んで着替えもしてくれたんだ・・あっ!)
そう・・思ったとたん昨日の自分がノーブラでTバックのパンティに
してきたのを思い出し亜弥はまた羞恥で顔が真っ赤になりました。
80 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時47分36秒
寝室をでると、黒いジャージ姿の吉澤がソファーで本を読んいます。
そして亜弥がおきたのに吉澤は気がつきました・・・
「あっ、おはよう・・昨日はごめんね、よく眠れた・・」

吉澤に話しかけられた亜弥はちょっとバツが悪そうに
もじもじしている・・・
「うん?どうしたの亜弥ちゃん。」
「・・・きのうはごめんなさい・・」
亜弥が蚊のなくような声で吉澤につぶやく
「まだそんなこといってんの?もういいって言ったじゃん」
あきれたように吉澤がそう言いました
「それよりそんなとこにいないでこっち来てすわんなよ」
吉澤が少し横に身体をずらし亜弥を自分の横に
すわらせようと亜弥を手招きします。
81 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時49分29秒
「なに読んでるんですか・・」
吉澤の横にちょこんと座っている亜弥が吉澤に聞いた
「うん、これデカルトの方法序説よ・・・」
「?・・・ 」
「既存の知識をすべて疑い、旅にでたデカルトが我思うゆえ我ありと
いう哲学の第一原理を見出すの・・・わかる?」
「?、?わわかりません・・・」
テレビなどでは、ばかキャラを演じ一部のファンから非難を浴びている
吉澤だが勿論それは演技で真の顔はカント、プラトン、ニーチェなどの
著名な哲学者の諸作品は100冊以上読破している
怜悧で頭脳明晰な少女です。
(ああーんお姉さまって綺麗なだけじゃなくて頭もいいんだ素敵)
そんな、クールビューティーな吉澤の横顔をうっとりと見つめる亜弥
そして・・・
「教えてください・・・」
「えっなにを?」
「哲学のこと・・・」
「いいわよ・・誰の話が聞きたい?私が好きなのはねえ〜」
吉澤が亜弥にやさしく語りだしました。
82 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時53分09秒
「・・私は、ねえー・・カントの人は経験と理性を通して
のみ知識を得られるという主張が・・好きなんだ・・」
「・・・それは・・なんですかー・・」
亜弥が、興味深そうな感じで、吉澤に訊きます
「・・眼をつぶって・・亜弥ちゃん・・・」
「・・?・・・・」
亜弥が不思議そうな顔をしながらも、眼をつぶりだしました。
「・・・何も・・見えないでしょう・・」
「・・はい・・」
「・・・でもさーー私の声を聞いてると・・私の顔が頭にうかんでくるでしょう?」
「・・は、はい・・そうですね・・・」
亜弥の頭の中に吉澤の綺麗な顔がうかんできました・・・
83 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)01時54分47秒
「それは、亜弥ちゃんが、私の顔を、経験して・・記憶しているからでしょう・・」
「・・はい・・」
「眼をあけて・・」
亜弥が、そろそろと・眼をあけだしましたすると、そこには・・吉澤の綺麗な顔が
亜弥を大きな瞳で、まじまじと見ています・・・
「でも・・私の、ことを知らなかったら・・亜弥ちゃんは、私の顔を、具体てきには
想い出せない・・人間の認識には、さまざまな限界があるの・・
知覚、や感情、記憶、思考などどれをとっても・・肉体に備わってる、五感
、脳、神経組織などの・・器官をとおして。認識される・・・・

吉澤の話しを亜弥はどきどきしながらも・・なんにも解らず・・
でも、一生懸命、聞いていました。
84 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)07時49分10秒
眼の中に空の全体が映た。それは青と金色だった。
うなじの下でマリイの腹がしずかに波打つのをかんじた。
われわれは半ば眠ったようにブイの上に長いことじっとしていた
太陽があまり強くなると彼女は飛び込んだ。私はそれに続いた。
私は彼女をつかまえ、腕をからだにまわして一緒に泳いだ。
彼女はひっきりなしに笑った。岸で、からだをかわかしているとき
彼女が「あなたより陽に焼けてるわ」と言った。
 『異邦人』

爽やかないい天気のようです。
初夏の海岸は夏のシーズンと比べるとまだまだ、とても静か・・・
それでも、沖では何人かのサーファーがパドリングしながら
波をまち・・・
波うちぎわをカップルや家族連れが楽しそうに散策しています。
その海岸を望む高台に地元の中高生に人気の
ファーストフード店はあります
吉澤と亜弥は二階席の窓から外の景色を見つめています
素晴らしいロケーション・・・
平日の午後まだ学校の授業が終わらない時間なので
店内の人はまばら・・・
誰も二人には気ずかないようです。
85 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)07時56分55秒
帽子をかぶって顔が見えにくいように、してるが
なんといっても二人とも可愛いので目立ちます
しかしまさか超有名アイドルがこんなところに
いるとは誰も夢にも思わないでしょう。

「ワーッ綺麗・・・水面がきらきら輝いてる・・・」
白を基調にしたパステル色のあでやかなワンピース姿の
亜弥が無邪気にはしゃぎます
「こんなんでよかったの?みんなで地元の遊園地に行こうか
て言ってたんだよ?」
黒いセーターにジーンズ姿の吉澤が亜弥に話しかけます。
スリムなジーンズの脚は長く、まるでモデルのよう・・・
肩にかかるワンレングスの黒髪はセクシーに横に流しています
「いいんです、亜弥すごいうれししい !」
吉澤から今日一緒に出かけないかと言われた時
亜弥はその場で、ジャンプしたいほどうれしかった
昨日あんなことになってもう二人きりになれるチャンスは
逸してしまったと亜弥は思ってたから・・・
(ああっきのうからずーっとお姉さまと一緒 シ・ア・ワ・セ・)
大好きな人と一緒の時をすごせて亜弥は夢見心地です。
86 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)08時17分25秒
「吉澤さんはオフの日はどんなふうに過ごすんですか?」
「うんっ、ツアーの時のオフはモーニングのみんなと
遊びにいくことが多いかな本当は一日中寝ていたいんだけど
辻と加護が遊びにいこう、いこうってうるさくってさ〜
この前なんかジェットコースターに連続10回も乗るの
つきあわされて、気持ち悪くなっちゃった。」
「!た、たいへんですね・・・」
二人の楽しいおしゃべりは始まったばかりです・・・
そして、亜弥が吉澤にこう言いました
「吉澤さんって変わってますよね?」
「えっなんで・・・」
「ごめんなさいでも、他の子とは違って別の価値観を
もっているような感じがするんです・・・」
それを聞いて吉澤は、軽く微笑み・・・
「そうだね〜私って変わってるよ・・・」
「たとえば・・」と亜弥が訊ねます
「哲学書を愛読する17歳の女なんてあんまりいないんじゃないかな〜」
さらに吉澤は亜弥に
「ねえ、亜弥ちゃん?」
「は、はい」
「人間ってさーなんのために生きてるんだろうね?」
87 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)08時22分43秒
「う〜ん・・あんまり・・考えたことないな〜」
「私はいつも考えてるよ・・芸能人やってるのも
そういう自分を客観的に見て楽しんでるところがあるし・・・」
吉澤が、テーブルの上に肘をおいて手を組みそこに顔を乗せた
姿勢で、亜弥に顔を近づけながら、そう質問しました
亜弥は少し考えるとこう答えました・・
「あっ、人が生きる目的は・・私、思いつきました!」
「なに、いってみて・・・」
「それはですね〜吉澤さん・・好きな人を見つけることだと、亜弥は思います・・」
「ウフフ・・そうかもね〜・・」
かわいい亜弥の受け答えに吉澤は笑みをうかべながらそう言い返します。
88 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)08時30分12秒
「人が人を好きになる・・・とても・・大切な事だよねえ・・・
でもねえ他にも、たくさん大事な事があるんだよーー」
吉澤が大きな瞳を輝かせながら、亜弥にそう言いました
「たとえば?」
亜弥が訊ねました・・・
「・・そうだなー・・まずは、・・・これかな・・・」
吉澤が、ちょっと遠くを見るような眼をして考えます、そして・・いいました
「神は死んだ、・・・ニーチェのルサンチマン」
「・・それは、何ですか?」
亜弥が訊きます・・また吉澤の哲学講義が始まるようです。

「怨念って言う意味も有るんだけど・・・いろんな解釈が有るんだよね
小さい意味では、強者に対する嫉妬、大きな意味では
貧しく弱い者は、天国はいけるけど・・力強く高貴な者は悪である
と言うキリスト教による強力な価値観の創生・・・あと人はどう
生きるべきかという事も、言ってるんだよ・・・それはねえーー・・・」
「・・・・・・・」
亜弥が神妙な態度で真剣に聞いています・・・
だって大好きな人が自分に話してくれてるんだから。
89 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)18時13分22秒
「・・・ある、アフリカ出身の黒人のスーパーモデルの人の話なんだけど・・
その人はさあーー12,3歳くらいの子供の時自分の親に、数頭の牛と引き換えに、
無理やり好きでもない、男と結婚させられてしまうんだ・・・」
「ひどい!・・なんで」
亜弥が思わず声を荒げます、吉澤はあくまで冷静に
「そういう、現実もあるんだよ・・・私の話しはこれからが、本番・・」
吉澤が話しを続けます・・・
「でもその人はねえーーそんな過酷な現実に負けなかったんだよ亜弥ちゃん・・」
「・・・・・・・・」
亜弥も興味深そうに、耳をかたむけます。

90 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月01日(金)18時15分39秒
「自分の人生は自分が決める、そう思った、彼女はそこを逃げ出し、
親の所にも帰らず・・・決死の思いで、唯一頼りにしていた、
ニューヨークに住んでいる,叔母さんの所にいくんだ・・・
アフリカの原野を放浪して・・・海の彼方のアメリカの
ニューヨークに行く・・・どれだけ
大変だったか・・・想像を絶するよ・・・・・
そして、アメリカに渡った彼女は、自分の天分を
ふるうチャンスを得て、ファッションモデルを目指し
そして・・・世界的に有名なスーパーモデルの一人として
数え上げる程、の名声を得るんだ・・・彼女のような
人の事をねえー亜弥ちゃん、ニーチェはこう呼んだんだよ・・」
「なんて、呼んだの・・?」
亜弥が思わず、そう訊ねます、そして、吉澤はこう答えました
「超人・・」
91 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月03日(日)01時10分41秒
ぐいぐい引き込まれてしまいました。これからも頑張ってください。
クールで知的なよっすぃ〜がいいですね。現実と違って・・・・・
・。
92 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)10時04分49秒
「超人?」
吉澤の言葉に亜弥が少し意外そうな、声をだしました
「フフフ・・ちょっと違和感の有る・・言葉でしょう・・・」
「はい・・」
亜弥が、そういって軽く頷きます、それを聞いた吉澤は・・・
「ニーチェのいう超人は別に、仮面ライダーや、筋肉マンみたいな
スーパーヒーローのことじゃないんだ・・・今説明するね・・・」
吉澤が亜弥にさらに話しを続けます
「何も、肉体的に特殊能力を持った超能力者の事を指してるんじゃないよ
生身の人間のことをニーチェはいってるんだ例えば・・・
人間が生きて社会での闘争に勝ち、成功する為には
強い事、優れている事、才能が有る事これらの条件は、重要なファクターだよね
しかし・・・元々人間は平等じゃあ無い
個々の才能にはそしてこの世で評価される
能力の個人差は、それは恐ろしいほど有るし、さらに、
どうしようもない人それぞれの運、不運がつきまとう
だから、勝者だから成功したからといってもその人が超人だとは、限らない
勝つこと少数の強者について弱者を蔑ろにしろと言う単純な事じゃないから
う〜ん・・・チョット待ってごめん私・・・超人という言葉を軽々しく使いすぎたかな。」


93 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)10時10分20秒
ああ 愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ あなたがいるから生きていけるの・・・・

吉澤が言葉を中断して、少し考えると・・こう言い出しました
「亜弥ちゃんや、この私・・吉澤を例にとって、話そうか・・
亜弥ちゃん、亜弥ちゃんは、なんで、歌手になったの?」
吉澤の質問に亜弥は、ドキリとします・・・
(それは・・・お姉さまに、逢いたかったからなの!)
亜弥は心の中でそう叫びながら、こう答えました
「そ、それは・・・ですねー歌が好きだったからです・・」
「それは、とても凄いことなんだよ」
亜弥の答えを聞いた吉澤がそう言いだしましたそして・・・

「世の中には、歌手になりたい人は、いっぱいいるよ
でも、実際なれる人間は、極わずか・・・さらに
その中で成功するなんて、とても凄いことなんだよ・・・
それは、亜弥ちゃんが自分を肯定して、力への意思を
振るったからに他ならないんだよ・・・」
「力への意思?」
亜弥が思わずそう呟きました
「うん、力への意思・・・・」
深い森の奥の泉のような、美しい瞳を輝かせ吉澤が
喋り続けます・・・・
亜弥がウットリとした表情でそれを見ています
吉澤の話しは続きます・・・・
94 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)10時12分16秒
「亜弥ちゃん・・あなたさー自分のことを可愛いと思ってるでしょう?」
吉澤が唐突に亜弥にそう言い出しました
「エッ、そんなこと・・・思ってません!」
「いいよ、嘘つかなくても」
そう言いながらさらに吉澤はこう呟きます
「私はねー自分のことを、凄い綺麗だと思ってるよ私並のルックスを持ってる
子なんて、日本に1000人もいないんじゃ無いかなーーー」
「!?」
亜弥は吉澤の言葉の真意が解りません・・・
(お姉さまって、ナルシストだったのーーー)
「だってさーー」
吉澤がそう言いながら亜弥に顔を近づけながらさらにこう言いました
「人間はねえー誰だろうと自分を肯定しなければいけない存在なんだから・・・」

95 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)10時32分34秒
「そろそろ話しをまとめちゃおうかな、まず・・・
ルサンチマンだけど、私はキリスト教についてじゃなく
人の心の中のルサンチマンについて言うね・・・まず
思い道りにならない現実に対して心の奥底でそれを、否定して
そのことを妬んだり嫉妬、を抱いたり宗教の世界に逃げ込むような
弱い人間の事をニーチェは奴隷と呼んだんだ
だからそういう人間がたまたま権力やお金を手にいれることが
できてもそれは勝利した奴隷にすぎない!
そして、その対極にある高貴な者が強者なんだ・・・そのなかでも
ずば抜けた人たちの事をニーチェは超人といったんだ・・・

「・・・・・・」
真剣な様子で話す吉澤を亜弥が黙って聞いています。
96 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)10時36分50秒
これを分けるのは才能や知力、体力では無くその人が自分を肯定しているか
いないかなんだ、つまり人はどんなに受け入れがたく
不快な現実でもそれを直視しひるまず立ち向かい力の限り
精いっぱい生きることが何よりも意味があることなんだよそして・・・
人生そのものを目的としてそれ以外の
見返りをうけずに生きることがたとえ死という結末がまっていようと
だってその人の充実した人生そのものに意味があるんだから・・・
そして才能が有る人だろうと無い人だろうと、
豊かだろうと、貧しかろうと、醜かろうと、美しかろうと
自己実現できようとできまいと誰であろうと
力への意思をふるい困難な現実に
果敢に立ち向かうことがなによりも大切なことだと私は思うんだ、亜弥ちゃん・・・」
「はい・・」
吉澤の真剣な問いかけに亜弥は真面目な顔でそう返事をしました。
97 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)12時09分19秒
「私の話しって、ひょっとしてツマンナイ・・・亜弥ちゃん・・・」
真剣な様子の亜弥を見た吉澤が退屈そうにしてるんじゃないかと
勘違いしてそう亜弥に言い出しました
「うんん、そんな事はないですよ・・」
「ほんとう?」
「はい、とても面白いです凄い、個性的」
「ほめてんの〜〜それ・・・・・」
吉澤が苦笑いを浮かべながらそう言いました
吉澤と話しができればうれしい亜弥は本当は話しの半分も分からないんですが
(男の子の話題も、ファッションの話も噂話しも無しすごい、吉澤さんって面白い)
そして冷めたコーヒーを飲みながら、吉澤が、こう言い出しました
「私もこう言う話しに飢えてたんだよ・・だって誰も聞いてくれないんだもん、
亜弥ちゃんが初めてだよちゃんと聞いてくれた人は・・・・」
「私でよかったら、なんでも話してください吉澤さん」
「ほんとう!」
「今度は、なんですか?」
「う〜〜んそうだな〜〜」
話題を考える吉澤の顔を亜弥は熱い眼差しで見つめます・・・・
98 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)13時58分01秒
そう言ったまま、吉澤はしばらく外の景色を見ていました。
「・・・・・・・」
亜弥が黙ったまま、吉澤の顔を見ています。
しばらく・・二人の間には沈黙が・・・・
「不思議だよねーーー・・・」
吉澤が不意に喋りだしました。
「?・・・・」
亜弥が不思議そうな、顔をしています。
そして、亜弥のほうをむいて、吉澤はこう言い出しました。
「私たちが此処に今いる事ことがだよーーーー」
「・・・エッ?・・・・」
亜弥は吉澤の言葉の意味が分からず不思議そうな、顔をしています。
そして、吉澤がこう言い出しました
「我々は、幾万年幾億年を通じいまだかってあったことがなかったというのに
真に不思議な事に、今突如としてここにある」
「・・・・・・・」
亜弥がキョトンとしています。
「私たちが存在してることがだよーそして、生きていることの不思議、いや・・
生きることの儚さかな・・・」
吉澤が喋りだしました。
99 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)19時23分16秒
「ねえ・・・亜弥ちゃん私の顔にさわってみて・・・」
吉澤がそう亜弥に言いだしました。亜弥はドキッとしました
「なんで・・ですか・・」
「いいから」
吉澤に促されて、亜弥はドキドキしながら・・・吉澤の色白で端正な
顔に右手をさしだしました・・・
(ああっ、綺麗な肌すごいなめらかー・・・)
亜弥が吉澤の頬に手で軽くさすっています・・・
「どう・・・?」
「なに?」
亜弥が思わずそう言うと吉澤はさわられたままこう言いだしました。
100 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月03日(日)19時29分25秒
「私は、ここにいる、あなたとこうして、触れあっている
亜弥ちゃんもそこにいる、私をさわっている
今・・私たちは、確実に存在している。
でも・・つかの間の時を過ぎれば・・・私たちは永劫に消えてしまう
ーそんな馬鹿なことはないと私たちは囁く・・・でもそれが現実
人間は、死ぬと言う宿命を背負って生まれてきて
現に今生きている私たちにとって死は、追い越すことができない
絶対的可能性なんだ・・・人は死にかかわる存在だから、人は、死の問題と
対決しなければならない・・・」
(私たちはまだ若いよ・・そんな悲しいことを考えないで、お姉さま、泣きたくなっちゃうよー)
黙って、吉澤の顔をさすりながら、話しを聞いていた亜弥が心の中で
そう呟きました。
吉澤の話しに亜弥が初めて否定的な、考えを持ちました。
101 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)02時56分58秒
亜弥の顔が微かに変わったのの見た吉澤はすぐに自分の言っていることに
亜弥が不満を持てっいることに気ずきました・・・
「・・・私の言っていることって・・ちょっとネガティブすぎるかなー」
「・・・は、い・・」
吉澤の言葉に亜弥が軽く頷きます亜弥は吉澤の頬をさすり続けています。
「いいよ・・もう手を離しても・・・」
「・・・・・・・・」
吉澤の言葉を聞いた亜弥が吉澤の顔から、手を離しました・・・
言葉が途切れ・・・また二人の間に沈黙が・・・・・
その時亜弥が吉澤に声をかけました
「・・ごめんなさい・・吉澤さん・・」
「エッ、なんで?」
亜弥が急に謝りだしたので、吉澤が不思議そうな、声をだしました。
「話しを続けてください・・亜弥聞きます・・・」
亜弥は自分が吉澤の話しの腰を折ったと思ったようです。
102 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)02時58分49秒
それを聞いた吉澤は笑いながら・・・
「反論したいなら、しても全然かまわないよーー
私は、全然気にしてないから・・・それよりさー亜弥ちゃん・・
そろそろ、出ようか・・続きは外でしよう今日はいい天気だよ・・」
そういうと吉澤は、亜弥の手を握りだし席から立ち上がりました
(あっ・・・手を握ってもらっちゃった・・柔らかい手・・・)
亜弥は吉澤の行動に途惑いながらもうれしそうです・・・
亜弥も強く握りかえします。
「でも、今日はチョット・・風が強いかなーー」
「そうですか・・・」
そう言いあいながら二人は、仲良く手をつなぎながら,店をでました。
103 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時05分47秒
ああ 愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ あなたがいるから生きていけるの・・・

薄曇りの空には、とびやかもめが、乱舞しています・・・
迎い風が頬に冷たく
海は穏やかでいくつのも波が段になって打ち寄せてきます
海岸に近ずくにつれ波頭が白く泡立って見え・・・
吉澤と亜弥は手をつなぎながら仲良く海岸沿いの道を歩きます。
吉澤と手をつなぎ海沿いの道を歩くのは亜弥が何度も
夢見たあこがれのシチュエーションです。
(ああ・・うれしい・・亜弥・・・夢みたい・・・)
吉澤はさっきから亜弥の手をかたく握りしめ
離さない・・・
(ああん・・痛いよもうちょっとやさしく握ってお姉さまーー)
「ねえ、亜弥ちゃん?」
「は、はい」
「最初に言った話しなんだけど・・・」
「話し・・・」
「人の生きている、意味よ・・・」
「?・・・」亜弥が不思議そうに吉澤を見ます
「それはねえ・・これよ・・・」
吉澤が亜弥の手を軽くもちあげました・・・
104 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時07分54秒
「形あるものは、いつかかならず消える・・」
「200年後のこの海岸には今生きている人たちはとっくの昔に消滅して
しまっている・・・私たちがここにいることは
考えればとても凄いことなんだよーーだから、人は生きているうちは
いつも誰かとふれあわなければ駄目なんだよ、わかる?」
吉澤が亜弥に問いかけます。
「・・・うん・・・そうですね・・・」
「これは、ねえ死と対決するという事と、つながる重要なことなんだ・・」
「そうなんですか・・・」
言われてみればたしかにそのとおりだ、いつもあたり前だと思っていた
日常風景が、亜弥にはとても、かけがえのないことに思えてきました。
105 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時20分56秒
海を一望できる見晴らしのいい場所に二人は来ました
何組かの、カップルや、家族連れが楽しそうに海を眺めています
そこは小さな展望台でそこのベンチに二人は腰かけた
「寒い?・・・」と吉澤が亜弥に問いかけます
「いいえ、大丈夫です」と亜弥
しばらく海を無言で見つめるふたり・・・
「ねえ、亜弥ちゃん・・」ふいに吉澤が呟きだしました
「死についての話しの、続きをしてもいい・・」
「はい、話して下さい、吉澤さん」
亜弥がそう返事をしましたそれを聞いて吉澤が話しだしました。
「私達って若くて健康じゃん・・だから命の大切さに鈍感な
とこがあると思うんだ・・・
・・・ある優秀な若いお医者さんがいたんだ
すごい患者さんに信頼されて・・可愛い子供や綺麗な奥さんにも
めぐまれて、将来も、期待されていたらしんだけど
でもその人、がんにかかって亡くなっちゃった・・
その人はお医者さんだから自分の病気をちゃんと告知された
らしんだけど・・・そのあとの話がとても、私、印象に残ってるの」
106 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時22分28秒
「・・・・・」亜弥が、無言で、吉澤を見つめます。
「病気を告知された帰り道ね、世界が輝いて見えたんだって
生きとし、生けるものすべてが、神々しく見えたらしい・・・
人は死と向かいあった時はじめて生きることがどれほど
尊いかを知るんだ・・・精一杯生きる、悔いのない人生をおくる
この言葉の意味は凄い深い意味があるんだよ・・・」
「うう・・・」亜弥が不意に泣き出した
「・・どうしたの」吉澤が驚いて亜弥のほうを向く・・
「だって可哀想なんだもん・・」といいながら嗚咽をもらす亜弥
「泣かないでー」
そういいながら吉澤は亜弥の頬に流れる涙を指でぬぐいました。
107 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時24分25秒
「ううわ〜ん・・ううえええん〜・・・」
亜弥の泣き声が激しくなってきて吉澤はあせりだしました
周りの人達が訝しげな眼でこちらを見始めてきたからです
このままでは自分たちのことが周囲にばれてしまう!
「泣なないで〜私たちのことが、ばれちゃうわ〜」
必死に亜弥を慰めます・・・
「亜弥ちゃんは、ほんとうに優しい子なのねー・・・
でも、あんまり泣いてばかりいると、可愛い、顔が
だいなしよーー」
そう言いながら、亜弥の顔を、自分の、ハンカチで、優しく
涙をぬぐいます。
「・・・うん・・うう・・・」吉澤の必死の慰めで、亜弥が
ようやく、落ち着きはじめました。
108 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時27分39秒
「ふ〜っ・・ああやばかった・・・」吉澤がほっとため息をつきました
「ごめんなさい・・・よ、吉澤さん・・・」
落ち着きを取り戻した、亜弥が、吉澤にあやまります。
「あやまることないよ・・なんか昨日から、亜弥ちゃんなんか、私に
泣くか、あやまってばかりいるよーー・・・」
そういって、吉澤は苦笑いをうかべながら、
亜弥のほほの涙を自分の綺麗な指でやさしくぬぐい続けます。
「そうだ、砂浜のほうにいこうここからじゃ、波音もきこえないし
まだ、時間はタップリあるんだから 」
吉澤が優しく亜弥にそう囁きました
「はい・・」亜弥がようやくにっこりと微笑みました。
109 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時47分29秒
ヴェーサーリーを見るのはこれが最後だろう・・・
ああ、この世は美しい。
人間の命はなんと甘美なものよ。
 ―仏陀―


潮騒の音はいつ聞いても、心地よい
海からの風が、二人を優しく包み込みます
波うち際の砂浜に吉澤と亜弥は腰をおろしました
水平線のかなたに、浮かんだいくつかの船がぼんやり見えます
「やっぱり、海はいいよな、地球上の生き物、
ほとんどの者達の、故郷なんだもん・・・」
「人間もですか・・」亜弥が質問しました
「・・そうだよ、授業で、教わったじゃん」吉澤が答えます
満天の星が輝く夜空と、美しい紺碧の海を見ると
人は、すごいリラックスできるそうだよ・・
つまらない悩みなんか、どうでもよくなるよね?
あっ、あと、もう一つ大切なものがあるよーー」
「なんですか・・・」と亜弥
「芸術!」吉澤がすかさず、そう断言しました。
110 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)03時50分54秒
「でも特に私たちの心に響くのは音楽かなー
人は美しい、音楽を聴くと、人生の牢獄から
一瞬でも、解放されるんだといった人がいるよ。」
「誰がいったんですか?」
「ショーペンハウエルって言う、19世紀のドイツの
哲学者だよ・・昔の人たちは今の私たちよりも
戦争とか飢餓や疫病なんかに散々、苦しめられてたから
それを癒すために、ベートーベンやモーツァルト
みたいな、天才的音楽家を神さまが世の中に出現させたのかもね・・・」
「でもさあ・・亜弥ちゃん」吉澤が亜弥のほうを向き呟きました
「なんですか?」
「うちらだってそうだよね私達の歌でみんな癒されてるんだよね?」
「うん・・・きっと癒されてますよ」
亜弥が吉澤の手の上に自分の手をソッとおきながら笑顔で答えます。
111 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)18時59分07秒
「ショーペンハウエルの事を話そうか・・」
吉澤が海をみながら・・・呟きました
「今言っていた・・ドイツの哲学者ですね・・・」
亜弥がそう返事をします
「うん、そうこの人は、カントの思想を修正させ完成させ
たと言う哲学者としての功績だけではなく
多くの芸術家に影響をあたえたんだ・・・
個々に芸術について、哲学者として誰よりも幅広く
かつ洞察力に優れた記述をしてるんだよ・・・
この人ほど、芸術を理解した哲学者はいないんじゃ無いかなー
トルストイやツルゲーネフ、モーパッサンなどの小説家や
ワーグナーのような偉大な音楽家も・・・
ニーチェやウィトゲンシュタインなどの後世の傑出した
哲学者にも、影響を与えてるんだよ・・・でもねえ・・・」
吉澤が言葉を途切り・・・亜弥を見ました。
112 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月04日(月)19時00分52秒
「彼は、史上まれにみる・・ペシミストだったんだよ・・・」
「ペ、ペシ・・・何ですか・・・」
亜弥が吉澤に訊きかえします
「厭世主義者・・・・生きるのが嫌になる事・・・
人のおかれたを状況を深く見通す類いまれなる
洞察力をもってたから、そう成らざる得なかったんだろうね・・
でもそれが・・我々は絶対的基準が存在しない神は死んだ世界で
どう・・生きればよいのかと言うニーチェのニヒリズム宣言や
キリスト教の中には弱者の醜悪な自己保存欲求が含まれている
と言うルサンチマンへの批判・・・そして、20世紀になると・・
あのハイデカーやサルトルの実存主義に関連してくるんだよ・・・
吉澤が亜弥に喋り続けます
(あ〜ん難しすぎて、何をいってるのかよくわかんないよーー)
亜弥はそう思いながらも必死に吉澤の話しを聞いています。
113 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月04日(月)22時40分45秒
君、別に小説好きじゃないでしょ。
ちょっとかじったこと喋りたいんですよね。
114 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月04日(月)23時58分10秒
↑ まあいいじゃん。このカップリング好きだし。
115 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)01時23分00秒
>113
少し違うな、哲学の事を話したいなら2ちゃんねるの哲学板にでも行くさ
この小説の吉澤は多少博識とはいえしょせん17歳の女の子でも
一生懸命自分の感銘を受けた事を亜弥に伝えようとしているそして、
亜弥も健気にそれに応じようとしている女の子って
好きな人には懸命に合わせようとするもんだもんなーー
そういう二人のピュアで真っ直ぐなところを強調しようと思っただけだよ、
それに小説の中の17歳の吉澤のレベルに合わせてるだけで、別にたいした事は、
書いてないまあでも・・・たしかに、吉澤のキャラが暴走してるな・・・
吉澤はクールで知的でカッコよくしようとあと前の作品とこれは内容を変えようと
拘りすぎたな修正するか。
116 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)01時39分20秒
「実存主義は、キルケゴールが・・・・!」
夢中になって喋っていた吉澤が、不意に黙りだしました
亜弥が途惑いの表情を浮かべているからです・・・
「・・・あーーごめんねーー私つい夢中になっちゃった・・
初めて聞くんじゃ・・分からないよねーー・・・」
そう亜弥に謝りだしました
「・・・ごめんなさい・・吉澤さん・・」
「なんで、謝るの? 」
亜弥が謝るので吉澤がそう言いました
「だって・・私が・・馬鹿だから・・話しについていけないから・・」
そう亜弥が言うと吉澤が強い口調で
「なにいってるのーー亜弥ちゃんは、頭いいじゃんいつも自分が前に出る時と
出ない時をわきまえるし・・・冷静にいつも周りを見ている・・・
すごいなあっていつも感心してるんだから 」
117 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)01時48分33秒
吉澤が優しく微笑みながら亜弥にそう言いましたそして、海のほうを見つめなおし
深呼吸しながら・・・
「はあーーーいい匂いー潮の香りが、するよね〜〜亜弥ちゃん、私さーー」
吉澤が砂浜の砂を掴みそれをサラサラと落としながら、喋りだしました。
「お金を貯めてさあーある欲しい物が、有るんだよねー 」
「なにが欲しいんですか・・・吉澤さん・・・」
亜弥が訊きました
「それはねーー」
吉澤が一呼吸おいてこう言いました。
「クルーザーなんだ!」
「うわーー凄い本当ですか・・」
亜弥が無邪気な声をあげます
「買ったら、乗せてあげるね・・・楽しみにしてねえ、エヘヘ・・・あっ!」
「どうしたんですか?」
「それより・・・亜弥ちゃんに買ってもらおうかな〜〜21世紀のスーパーアイドルだもんねーー」
吉澤の喋りかたが、とぼけた明るい感じに変わりだしました話題も変えるようです。
118 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)22時23分53秒
吉澤が冗談を言い出す様になり亜弥を、笑わせています・・・
「それでさ〜〜」
「アッハハハハハッ・・・やめて〜〜吉澤さん!」
二人は仲良く砂浜に、寄り添うように座って楽しそうに話しています。
「ねえ〜〜亜弥ちゃん、」
海を方を見ながら吉澤が亜弥に声をかけました。
「なんですか?」
亜弥が返事をしました。それを聞いた吉澤が亜弥に顔を近づけながら
呟きました。
「・・膝枕して、ちょうだい・・・」
「!?・・・」
亜弥が驚いて顔を、赤らめました、でも照れながら返事をします。
「・・・いいですよーーどうぞ・・」
そう言いながら正座で膝を揃え吉澤の方に向けだしました。
「・・・・・・」
吉澤が無言で、亜弥の膝に頭を乗せました・・・そして・・・
「やっぱりこの状況ならこれをしてもらわないと、駄目だよねー
でも・・・重たくない・・亜弥ちゃん?」
亜弥の顔を見上げながら吉澤がそう言いました。
「平気です。良かったら眠っても・・・いいですよー吉澤さん」
亜弥がそう言いながら吉澤の頭を自然な感じで優しく撫でだしました。
「エッ、いいの?」
「・・はい・・」
119 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)22時27分17秒
亜弥にそう言われた。吉澤は眼を瞑りだしました。
そして・・本当に眠りだしてしまいました。

・・・!・アッ・・お姉さま、寝ちゃった・・・

自分の膝の上で、軽く寝息を立てて眠りだしてしまった
吉澤を亜弥はウットリとした顔で、見つめています。

・・・寝てる顔、初めて見ちゃった・・や〜〜ん、可愛い!
本当に綺麗な顔・・・長い睫、柔らかそうな艶々の唇・・・白い肌

眠る吉澤の頬を手で、ソッと撫でながら亜弥は
吉澤の顔を飽きずに熱い視線で見つめ続けています。

ああ  なんか今日は、夢みたいな日だな〜〜
こんなに仲良くなれるなんて・・・
でも・・お姉さまって、不思議な人・・・
昨日は、凄い艶っぽかったし、今日はさっきまでは
学校の先生みたいだったし、そうかと思えば
冗談ばっかり言い出して、甘えだしたり・・・
なんか、とてもミステリアス!
ウフ・・・ますます好きになっちゃった。
120 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月05日(火)22時29分54秒
「う〜〜んごめんねーー私どのくらい寝てたあ?」
しばらくすると吉澤が眼を覚まし眼をこすりながら
亜弥にそう訊ねだしました。
「30分くらいですね・・・」
「エッ、そんなに・・・起こしてくれればよかったのに・・」
吉澤が亜弥にそう言いました
「別にいいんです・・・」
「よだれとか・・垂らしてなかった?」
「エッ〜〜そんな垂らしてませんよ・・」
「そう、あーーよかった・・」
そう言いながら吉澤は首をまわしながら
大きくあくびをしました。
「フア〜〜昨日寝たのが3時すぎだったもんな〜〜」
「少しは、すっきりしましたか?吉澤さん」
「うん・・熟睡しちゃったもんね〜〜亜弥ちゃんの膝温かくて
気持ち好いんだもん・・・あと波音も心地よかったなーー」
そう言いながら吉澤は亜弥の方にむかい
「さてっと、またお話しをしようか?亜弥ちゃん」
「はい・・」
亜弥が明るく返事をしました。
121 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月06日(水)23時58分15秒
海辺での二人のとりとめのないやりとりは続きます。
「ねえ、亜弥ちゃん、あなたさー私のこと吉澤さんって言うじゃん?」
「・・はい・・?」
「そんな、かたっくるしい、いいかたしなくていいよ、もう
これからは、よっすぃってよんでよ・・・」
「・・・・」亜弥が黙り込む。
「うん、どうしたの?・・・」
「あのー、ですね私ひそかによ、吉澤さんをこういってたんですけど・・」
「えっ・・・なんていってたの?」吉澤が亜弥に訊きます
「・・・お・ね・え・さ・ま・・・」
「えっ、聞こえないよ?」
「お姉さまです!」おもわず亜弥が大きな声をだしました
「?・・お、おねえさま!・・・」吉澤が絶句したそして
「ぎゃっははははははははは!!」
腹をかかえて笑い出しました。
「ヒー、ヒー、ヒ〜〜お、おねえさまだってそれマジ?」
しばらく笑いまくったあと吉澤が亜弥を見ると・・・
「・・・・・」亜弥が眼にいっぱい涙をうかべながら吉澤を見ています。
「ああ、ごめん、ごめん別にバカにしたわけじゃないんだよ?」
「うわあん・・・」亜弥がまた泣き出してしまいました。

122 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月07日(木)00時02分14秒
「ああ・・・まーた泣いた亜弥ちゃん、もうすぐ16歳になるんでしょう?
まったく しっかりした子だと思ってたのに・・・
ある意味、辻、加護より手間がかかるよな・・
そんなに泣いてばっかりいると、背が縮んじゃうよ・・・」
そういいながら吉澤がまたハンカチで、亜弥の頬に流れる
涙を拭きはじめました。
ヒックヒックしながら・・・亜弥が吉澤にいいだしました
「そんなに笑うことないじゃないですかよ、吉澤さん・・
の意地悪〜〜」
亜弥が吉澤に対してこんなことを言うのは、初めてです
「なんでお姉さまっていうのがそんなにおかしいの?」
と泣きながら言う亜弥・・・
「ウン、おかしくないよ・・ごめんね〜〜・・・」
吉澤がバツが悪そうに、答える。
「う〜んでも・・なんかな〜・・・そうだ!お姉さまはやめてさー姐さんじゃー
中澤さんになっちまうし・・・そうだなー・・・!うんこれがいい!・・」
「エッ・・・」亜弥が吉澤を見る。
「お姉さま。」
吉澤がニコニコしながらそう優しく亜弥に囁きました。
123 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月07日(木)00時22分27秒
「もう・・お姉さまでいいわズーーット心の中でそう呼んでたんでしょう」
吉澤が亜弥に美しい顔を近づけて・・・そう囁きます
「・・・いいんですか・・・」
亜弥が、吉澤の大きな潤んだ瞳に見つめられドギマギしながらそう言いました。
「うーん・・・あとは・・・ついでに私も、かえようかな?」
「えっ・・・」亜弥があいかわらず、ドキドキしながら声をだしました
「亜弥ちゃんってなんかかったるいんだよね〜亜弥って呼び捨てでいいかな?」
「!・・・いいです・・・そのほうがうれしいです。」
亜弥が弾んだ声をだしました。
「フフフ・・・かわいいなー」吉澤がそういいながら、
亜弥の小さい鼻を軽く指でチョンとつまみましたそして
「ようし、それじゃ・・・練習しようかいくよ・・・」
吉澤が亜弥にそう言いだしましたそして亜弥に向かって
「・・・ 亜弥・・・」と言いました
そして亜弥が恥ずかしがりながらこう応えます
「お・・・お姉さま・・・」
「プッ!・・・」
とふきだすと、吉澤がまた爆笑しました。
124 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月09日(土)02時27分48秒
「うえ〜〜ん、もう!私、帰るぅぅぅぅ!」亜弥は泣きながらそういうと
立ち上がって道路のほうに歩きだしました。
「アっ・・・」しばらく砂浜の上で
あぐらをかきアッケにとられていた吉澤ですが・・・
亜弥がズンズンと大股で歩きほんとうに帰る様子なので
吉澤はあわてて亜弥のあとを追いました。
「あっ、まって!まってよ〜〜亜弥!」
吉澤はかけだすと、亜弥の前にまわりこんで両肩を掴みました
そして、亜弥の顔を覗き込むように顔を近づけると
「なんかテレちゃんだよねーーだからつい笑っちゃった・・・」
「もう嫌い・・意地悪うぅぅぅぅ・・」亜弥が泣きながら吉澤にそういいます。
「本当にごめんね・・・も絶対笑わないから帰らないで・・」
「ううっ・・・ほんとうに・・・・」亜弥が訊ねます
「うん・・・ほんとう・・・」吉澤が答える
「だから・・・気げんをなおして・・・ねっ・・亜弥?」
吉澤が亜弥を見つめながら真剣なかんじで、そう言いました
「・・・うん・・・わかりました・・・」亜弥がようやくそう返事をした。
125 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月09日(土)02時31分41秒
すると吉澤は亜弥の横にまわりこむと肩を抱いて
「ああよかった・・・このまま帰ったらどうしようかと思ったよ」
そういいながら吉澤は亜弥を見ながら・・・
「泣かしちゃったし・・・怒らせちゃったし・・・私って本当に駄目だなーー
これから、どうしようか・・・亜弥?」
「亜弥・・・、お姉さまともっと・・・いろんなことを・・・喋りたいです」
「そお・・・」というと・・吉澤は腕時計を見て・・・
(2時か・・・明日は朝の10時チェックアウトだったよな・・・8時前にもどればいいか)
そう考え、マネージャーに携帯で連絡を入れ始めました。
「あっ、吉澤です・・ウン・・松浦も一緒・・・はい、わかりました・・・はい・・・」
しばらく連絡事項を確認すると携帯を切りました。
「これで、大丈夫、さあこれから、どうしようか・・亜弥?」
「一緒っにいられるなら、それで、いいです」
「よーし、それじゃーとりあえず・・・歩こうか・・・」
「はい・・」 亜弥が可愛く返事をします。
「さっきは泣かしちゃってごめんね〜〜」
「もう・・いいです・・」
そう言いあいながら二人は手をつなぎながら浜辺を歩きだました。

126 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月09日(土)02時55分24秒
その時吉澤が何かを発見しました!
「あれ〜〜なんだ・・じ、自転車じゃん・・・」
砂浜の端っこにボロボロの自転車が捨ててあります。
吉澤は近づくとそれを点検して亜弥にこう言いました。
「これ、まだ乗れるね〜〜パンクもしてないし?亜弥・・・」
「・・・?そうですか・・・」
亜弥が意味が分からず、キョトンとしています。
「よ〜〜しこれでサイクリングしようよ!亜弥!」
吉澤が元気な声をだしましたそして自転車を担いで
道路に、上がりだしましたそして亜弥を呼びます
「来なよ!・・・亜弥!、後ろに乗りなよーー!」
「えっ〜〜駄目ですよ・・・勝手に乗っちゃあ・・・」
亜弥が吉澤にそう言いましたが、吉澤は明るい声でこう
言い返しました。
「大丈夫、大丈夫!ノープロブレムだよ!行くよ〜〜亜弥!」
そう言って強引に亜弥を呼ぶと
後ろに乗せて吉澤は勢いよく
自転車をこぎだしました。
127 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月09日(土)03時07分47秒
「しっかり掴まってなよーー亜弥!」
「うん・・・分かりましたぁぁ〜〜」
亜弥はそう嬉しそうにそう呟いて吉澤の腰に両手をまわしっかりとつかまります
自転車は勢いよく動きだすと思われたのですが・・・
「うっ!おもてぇぇぇ・・・ギアがうごかね〜〜〜」
ボロボロで錆びついているためギアが動きません
「大丈夫?お姉さま・・」
「くうっ・・・大丈夫〜〜〜」
吉澤はそう言いながらも懸命に自転車をこぎ始めました。
「亜弥、チョットお願いがあるんだけど・・・」
「な〜〜にお姉さま?」
「ちょっと、押してくれない?」
「いいよ!」
亜弥がそう言うと自転車を押し始めました
自転車にようやく勢いがついてきました
「よ〜〜しいいよ乗って!」
「うん!」
亜弥が後ろに乗ります二人の乗ったボロ自転車が
海岸沿いの道を疾走しはじめました。
128 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月16日(土)16時10分59秒
自転車は次第にスピードをだして走り始めた。
「うわっ〜向かい風が気持ちいいねえー亜弥!」
風で髪を靡かせながら吉澤が後ろの亜弥にそう叫んだ
「大丈夫怖くない?」
「うん怖くないよ」
吉澤の腰に両手をまわした亜弥が返事をする
「よっーーし!いくぞ〜〜」
吉澤のペダルを漕ぐ力を強めた。
自転車は更にスピードを増して走り始めた。
「はっーーー潮風がいい香り」
「ねえどこまで行くのお姉さま?」
「確かこの先にさあ〜灯台があったんだよ・・・そこ行こうか」
「うんわかった」
二人は自転車に「ニケツ」しながら楽しそうにお喋りをしています。
吉澤の腰にしがみつきながら背中に顔を埋めている亜弥はとても
うれしそうです。

いい匂い・・・はぁ、ッ体温が伝わるお姉さまの温もりが・・・

亜弥はウットリと眼を瞑りました。

129 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月16日(土)16時19分03秒
「なんか、誰もいないねえ無人なのかな?」
岸壁の上に立つ小さな無人の灯台は自動的に、外洋の船に光をおくるようです。
「入れないのかな・・・こういうのってさあ・・近くに管理人なんかが住んでるんだけどね」
「でも人家なんて見当たりませんよ」
「そうだね・・・」
そう言いながら吉澤は亜弥の手を引きながら勝手に中に入っていきました。
あいかわらず・・・お姉さまってマイペースだな・・・
亜弥はそう思いながらも吉澤のことを信頼しているので
おとなしく手を引かれながらついていきます。
「上のほうに行く階段があるよー亜弥?」
そう言いながら亜弥の手をひき上の展望デッキに吉澤はいきました。
「うわっ〜〜凄い海岸があんなに小さく見える」
「やっぱりいい眺めだな」
展望デッキの手すりに掴まりながら二人はそう声をだしました。
しばらく二人は無言で海を見ていますやがて
「疲れたから座ろうか」
「そうですね」
そう言いながら座って話しをし始めました。


130 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月16日(土)16時21分27秒
「こう言う時はさあ〜ボイストレーニングなんかいいんだよ亜弥ァ」
「どういう意味、お姉さま?」
「歌を歌おうかってこと」
しばらく座りながらお喋りをしていたら不意に吉澤が亜弥にそう言いだしました。
「わたしさ〜〜この世界に入った最初のころは、声がでなくて凄い大変だったんだ」
「そうだったんですか」
「だからねえ夜中に近所の公園なんかに行って歌をうたったりしてたんだ」
「・・・・・・・・・」
吉澤のそんな新人時代の苦労話しを亜弥は黙って聞いています。
「だから、なんかこういう状況だと歌いたくなっちゃんだよね」
「わかります」
「わかる?」
「はい」
「じゃあ〜歌おうよ、亜弥」
「いいですよ」
「これなんかどう?」
そう言いながら吉澤が歌をうたいだしだしました。
131 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月16日(土)16時24分27秒
この人生を通してずっと忘れられない場所がある♪
いつからかひどく変わってしまった
なくしてしまった場所
今も変わらない場所
どの場所にも素晴らしいときがあった♪
なつかしい友達や恋人
僕は今でも思いだせる
死んでしまった人♪
まだ生きてる人
そんなすべてを
僕はずっと愛してきた
だけど過ぎていったどんなことよりも
今の僕に大切なのは君
これからの二人を想う時おもいではみな色褪せていく
ぼくは時々たちどまってそして思い出すだろう
死んでしまった人たちや
過ぎてしまった日々の事を
けれどこれからの人生で一番大切なのは君・・・

あっこの歌!ビートルズのインマイライフ
亜弥もこの歌好きだよお姉さま・・・

亜弥の顔がパッと輝きだしました。
132 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月26日(火)16時22分47秒
無人の灯台の展望デッキから二人の楽しい歌声が響きます。
「ヘーーッ亜弥ってビートルズとか、けっこう詳しいんだね」
「インマイライフは、亜弥が出ていたドラマの主題歌だったんだよ〜おねえさま」
「そうなの?」
「うん」
「じゃあ次はねえ〜わたしのいちばん好きな、歌・・」
「・・・・・・」
「ヘイ・ジュードこの歌はねえ・・チェコの革命のシンボルにもなった凄い歌なんだ!
ああ わたしたちは、生まれてきたのが遅すぎるよな――――つまんねえ――」
そう言いながら吉澤が歌いだしました。

ジュードそんなにくよくよするなよ・・・♪
悲しい歌でも気分ひとつで明るくなるさ
彼女を君の心の中に受け入れるんだ・・・♪
そうすればまた楽しい日がやってくる
ジュードしり込みしてちゃ駄目さ〜♪
彼女を手に入れられるのは君だけだ
彼女をその腕でだきしめるだけでいい
その瞬間から君の世界は、明るくなる・・心が痛む時は♪・・・
いつも僕の言葉を思い出すんだ
不幸をその両肩に背負うことはない
君だって充分わかっているだろう
自分の世界を冷え冷えにしたものにして
やたらクールぶってるやつが
どんなにバカげてるか・・・♪
133 名前:餓狼。 投稿日:2002年03月26日(火)16時28分52秒
「おっと、誰かな〜」
楽しそうに歌を歌う吉澤が、不意にそう呟きだしました。
「どうしたの?」
「メールが届いたみたい」
そういながら、携帯の液晶ディスプレイを、吉澤は見だしました。
「アッ!やばい・・・」
吉澤がそう困った声を、だしました。
「誰からなのおねえさま?」
「・・・梨華ちゃんから、亜弥も一緒に連れてきてだって」
「エッ?なんで知ってるんだろう」
「・・この近くに、いるみたいだね・・何か怒ってそう・・待ち合わせ場所は」
吉澤は、それを確認して亜弥に申し訳なさそうに
「悪いけど・・亜弥もきてくれるかな」
「全然いいですよ」
「それじゃこの、続きは後でしようか?」
「その前に、おねえさまにお願いが、あるんだけど」
「なに?」
「あのね〜」
亜弥が吉澤に、なにかを頼んでます。
「いいよ今度一緒に歌おうよ〜」
「やった〜」
吉澤の返事を聞くと亜弥が嬉しそうに、そう声をだしました。
134 名前:けい 投稿日:2002年03月31日(日)06時29分10秒
マジ・・・・・めちゃくちゃ萌えますw

特にあややが最高です!!がんばって続けてください!
135 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時27分03秒
ここは灯台から5キロ程はなれたところに有る海岸通りの喫茶店
奥の席にピンクのパーカーに白いミニスカートの
小麦色の肌をしたサングラス姿の美少女がいます
石川梨華です。

よっすい・・なんでなのゆるせない!私を馬鹿にしてる!
石川は、怒っています特にあの亜弥が吉澤に接近している事が
面白くありません・・・後輩なのに順調に活躍する亜弥を
いつしか羨望と嫉妬の目でみていた惨めな自分がいました
その上吉澤まで亜弥にとられたら・・・・
昨日石川は、後藤に一晩つきまとわれ吉澤に逢うどころか
連絡もできませんでした。

136 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時29分43秒
そして、今日は朝から吉澤は亜弥とデートを楽しんでいるようです
それをあえて無視をして・・・別行動をとるふりをしてこっそり
抜け出し吉澤と亜弥が油断したところでメールで呼び出す
そして亜弥に、釘をさし吉澤に真意を訊ねる。
石川が、考えた作戦です。吉澤の行動はお見通しでした
なぜなら去年ここにツアーできた時この街は、自分が吉澤と
デートした・・場所だからです。

松浦なんかに、よっすいを絶対渡さない!
あいつにだけは、絶対負けない!
石川はそう言う断固たる決意を持っています。
指定したこの喫茶店に二人がくるのは、あと10分後くらいでしょう。
亜弥も吉澤も石川がそこまで真剣だとは思っていません。
137 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時34分40秒
夕影は澄み早くも月に青い利鎌が名残りの紅のあわいを縫って
嫉妬の忍び足を運んでいる。     ― ニーチェ ―

「ねえ、きのうはなんで連絡してくれなかったの?」
石川が吉澤を問い詰めます。
「なんでって・・・きのうは亜弥ちゃんが遊びにきてたし」
と吉澤が渋々答えます。
「あんたが、呼んだんでしょう」
石川が更に問い詰めます。
「違います石川さん私が無理やりおしかけたんです」
亜弥が吉澤に助け舟をだします。
「私は彼方には聞いてない!」
石川が松浦を睨みつけます。
亜弥も、石川から視線をはずしません
ここは海岸通り沿いにあった小さなでもとてもお洒落な感じの喫茶店
年配のマスターが一人で、店を、きりもりしてるようで
店内では、お年寄りのグループが楽しそうに談笑しています。
店の隅のテーブルに座った3人は
呼び出された吉澤と亜弥が手前の席に並んですわり
奥に石川が腰をかけています。
さっきからこの堂々めぐりの会話が1時間近くも続いています。
138 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時36分36秒
あちゃ〜梨華ちゃんがマジで怒ってるよ・・・
亜弥を巻き込んじゃった・・・わたし・・・
吉澤は此処に亜弥を連れてきた事を少し後悔しています。
でも、亜弥はまったく怯まず石川と亘りあってます
・・・亜弥ってただの泣き虫じゃあ無いんだ・・・・
だんだん吉澤は、二人のやりとりを見るのが面白くなってきました。

「ねえ、松浦・・・あなたと、私じゃ歴史がちがうんだよ・・・」
石川が亜弥から視線を、はずさないままそう言いました。

「どういう、意味ですか・・・」亜弥が、言い返します。

「よすっぃとの、歴史!」石川が、いらいらしげに、そう亜弥に告げます。
「・・・・・・・」 
亜弥が黙り込んでしまいました。
139 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時39分58秒

「よっすぃと私は、最初からズーット、いつも、一緒に、歩いて来た・・・
もうほとんど、肉親感覚に近いとても大切な、仲間であり、親友であり、
そして・・・ 」
石川が、言葉を止めました。
「そして・・・なんですか・・・」亜弥が石川に、聞き返します。
「恋人・・・なの・・・」 石川が、そうハッキリと亜弥にそう告げました。

「だからさー、あんたの入る隙間なんて全くないんだよね〜悪いけんだけど」
亜弥に対する石川の宣戦布告です。
「わかった、松浦?」
亜弥を睨みつけたまま石川が勝ち誇ったような態度をとります。

さあ どうするの? 亜弥・・・・いいのそれで・・・
吉澤はそう思いながら・・亜弥を見つめています。
140 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)09時45分31秒
「・・・・・・・・」
しばらく、口惜しそうに黙り込んでいた、亜弥が
意を決したように喋りだしました。
「・・・わ、わたし・・負けません」
「えっ、なんだって?・・・」石川の顔つきが、変わります。
「・・わ、わたし絶対負けません!・・・私のほうが、石川さんよりも
絶対に、吉澤さんの、ことが好きだから・・・大好きだから・・
だから絶対に負けません!あきらめません!」
眼に涙をうかべながら、亜弥は、まけずに石川にそう告げました。
「なにーー!、あんた私の言ったこと聞こえなかったの?」
石川が立ち上がり亜弥を、なじりだしました。
「もう、一度いいなさいあんた生意気よ!」
「う、うう〜〜」
さすがに亜弥も石川の剣幕に押され涙ぐんできました。

よく言ったわね・・・亜弥・・・偉いわ・・ヨッーーーーシ!
あとは、わたしに任せなさい!
それを見た吉澤が事態の収拾を諮るため動き出しました。
「・・・ちょっとまってよーー二人ともーー」

ここは、ラブアンドピースの精神だよなー絶対に!
そう考えながら吉澤が二人に話しだしました。
141 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)10時48分40秒

「なに、よっすい?」
石川が吉澤にそう訊ねます
「・・・・・・」
亜弥も無言で吉澤を見つめます

「梨華ちゃん〜」
「エッ!」
吉澤が石川に困ったような顔をしてこう告げました。
「いつもの優しいあなたらしくないよーー
そんなに、亜弥ちゃんをを責めないで、・・・ネッ」
「!そう・・・むきになりすぎたかなー」
吉澤にそう言われ始めて石川も意地になっていた
自分に、気づいたようです、席に座りだしました。
「亜弥ちゃん?」
「はい」
「ごめんね・・わたしが梨華ちゃんを怒らせるような
小細工を昨日したのがいけないの・・・梨華ちゃんを嫌わないでね」
「・・わたしは、別に・・・」
亜弥もそう吉澤に言います。
142 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)10時54分13秒

少し気まずい空気が漂い・・・三人の間にしばしの沈黙が訪れました。
その時吉澤が静かに唄を、唄い出しました。

I dont know what it is♪♪
Taat makes me love you so♪
I only know♪
I never want to lot you go♪
Cos you ve started something♪・・・・
Can t you see♪♪・・・

そして、二人を見ながら・・・
「この歌、ベイ・シティ・ローラーズの二人だけのデート
て歌なんだけど・・今日はこれから3人でデートしよう
カラオケでも行こうかわたしの、おごりで
仲直りようよ、ラブアンドピースだよいいよね?」

そう吉澤は、二人に明るい笑顔で言いました。
143 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)11時04分36秒
ピンクのかわいいジャージを着た亜弥が
ホテルの自室のベッドの上で神妙な面持ちで
一生懸命、本をよんでいます。
?・・・意味が全然わかんないよ〜・・・難しい漢字ばっかし
彼女はけっして、かわいいだけの女の子じゃありません
学校の成績だっていつも学年で10番以内をキープしていました。
でも今読んでる本は難しすぎるようです。
カントの『純粋理性批判』
吉澤に話しについていこうと、哲学書を何冊か買い込み
にわか勉強を始めたのですが・・
しかし3ページも読まないうちに眠くなってしまいます。
ハアーー もういいや・・・
本を身体の横にほっぽりだしました。
哲学ってねーー廃人の学問ていわれてるんだ
何の役にもたたない無用なものだって
昼間そんな事を吉澤が笑いながらいっていたのを思いだします。
144 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)11時06分20秒
でも今日は楽しかったな〜いっぱいいろんなことを
しゃべったし私の気持ちもちゃんとつたえたし
ああそういえば今日はまだ夜のメールをうってないや・・

吉澤への夜のメール送信を忘れていたのを思いだした亜弥が
バッグの中の自分の携帯を取ろうと立ち上がった時
誰かがドアをノックする音がしました。
「?はい・・・」亜弥がドアの前に言って声をだしました。
「・・・・あ・や・・・わたし・・・」
「!・・・」亜弥が驚いてドアを開けるとそこには
青いスウェットにジーパン姿の吉澤が立っていました。
「ああ〜よかったもうこんな時間だから寝ちゃったとおもった・・」
「・・・・・」亜弥が無言で吉澤を見つめます。
「ねえ、裏口から屋上にいってみない凄い今日は星がでてるよ」
吉澤が亜弥にそういってウィンクをしました。
145 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)11時12分00秒
だって今夜の僕には全てがうまくいくように思えるんだよ
君のろうそう燈しておいてあげようそう、今夜の僕には
全てがうまくいくように思えるんだ
今夜の・・・僕には、そう愛してるよ ―愛をささやく時―


「こっち・・・こっち」吉澤が亜弥を手招きします。
「ここのドアを開けて・・・」
静かにドアがひらきました・・
「うわー・・・凄い・・綺麗・・・」
亜弥が感嘆に声をあげました。
夜空には満天の星がきらきらと光彩を放っています。
「あそこだったら誰にも見つからないよ」
吉澤が亜弥の手をつかみながらソッとつぶやきます。
「でも・・・」
亜弥が心配そうに呟きます。
「うん・・どうした・・・」
吉澤が振り向きました。
「ドアの鍵を閉められたらどうするんですか?」
「大丈夫だよ・・心配しなくても」
吉澤が自信満々に言うがもちろんなんの根拠もありません
二人は仲良く寄り添うように座り
夜空を、見上げました。
146 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)11時28分15秒
「あっ・・・今見ました・・流星・・・」
吉澤の肩に顔をよせるように、していた亜弥が声をあげました。
「エッ・・・ほんとう?・・チェッ見損なっちゃた」
吉澤が残念そうに呟きます。
そういいながら、スウェットパーカーのポケットから缶コーヒーをとりだしました。
「ハイ、亜弥」
「ありがとう」
亜弥にわたします。
「、おねえさま・・」
亜弥が吉澤のほうを見ながら訊ねます
「うん・・なあに・・亜弥?」
コーヒーを飲みながら吉澤が返事をしました。
「大丈夫なの?・・石川さんが知ったらまた怒るよー」
亜弥の顔を、しばらく見ていた吉澤が意外なことを言いだしました。
「梨華チャンの事?・・・」
「うん」
「大丈夫だよ・・・だって梨華ちゃんは私のことが好きなんだってよりも亜弥に
負けたくないって気持ちから、あんなことをいったんだから・・だってさ〜・・・」
「??」
亜弥が不思議そうな、顔をしました。
「梨華ちゃん・・彼氏いるんだよーー」
「そ、そうなのおー!」
亜弥が思わず大きな声をあげました。

夜空にうかぶ満天の、星がふたりを銀色につつみこんでいます。
147 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)19時42分45秒
「さあーどんなことを話そうか・・・亜弥」
吉澤が隣で寄り添うように、座ってる亜弥にそう声をかけます。
亜弥は、吉澤をウットリとした表情で見つめながら
「歌も歌いたいし、あとは・・・ねえーーー」
「なに、いってごらん」
「この、凄い星空を見てたらねえーーーおねえさま・・」
「どうしたの?」
「宇宙の話と、私たち人間の事も聞きたくなっちゃった」
「人間のこと?」
「命のこと・・・生きるとは、なんなのかとか」
亜弥が吉澤が今日途中で止めた、哲学の話しの続きを
聞きたいと、言ってきました。
それを聞いた吉澤は、意外そうな表情を浮かべながら
「いいの、話しても?」
「話してぇ〜亜弥ぁぁぁは、真剣な顔で話すおねえさまが凄い好きだもん」
「わかったわ亜弥それじゃあもっと傍に来て」
「うん、わからなくても聞きたいの・・話してぇ〜〜」
亜弥がそう言いながら吉澤の肩に顔をピタリと、つけました。
「それじゃあ、話すよ・・・」
そう言って吉澤が静かに話しだしました。
148 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月04日(木)19時46分34秒
ああ  愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ  あなたがいるから生きていけるの・・・

「ねえー・・亜弥・・宇宙は・・ある意図と目的をもって創られたのかな・・・
宇宙は確かに存在するのだから・・誰かが宇宙を創造したにちがいない
これは、神の存在は証明できるか、の宇宙論からの論証っていうんだよ・・」
吉澤が隣で自分の肩に顔をよせるように寄り添っている
亜弥に、静かに語りかけています。
二人はホテルの屋上に忍び込んで星が銀色に輝く夜空を見ながらさっきから
おしゃべりをしています・・・
「・・・もう、今日は難しい話しばかりされて・・わけ、わかんないよーお姉さま・・・」
亜弥が吉澤の肩に顔をよせながら・・口を尖らせてそう言いました
亜弥と吉澤は昨日から、ズーッと・・・一緒にいるのです。
「・・そう、むずかしいかなーーでも重要なことだよ・・これは神が存在しないんじゃなく
神の存在を論理的には証明できないという、ものでしか・・・・・・
吉澤が喋り続けます・・・・
亜弥が真剣に語る吉澤をうっとりとした表情で見つめます
芸能界に入る前に亜弥が・・・想い描いていた夢が今実現しています。

149 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月05日(金)01時37分42秒
「ねえ、亜弥・・・私たちは偶然ここにいるのそれとも必然でここにいるの?」
ソクラテスのように吉澤は、亜弥に問答を仕掛けます。
「・・偶然」
「なぜ?そう思うの?」
「・・わからない」
亜弥が正直にそう答えると吉澤は、笑いながら
「少なくともこれだけは言えるよ?」
亜弥が黙って吉澤を見つめています。
「わたしもあなたも自分の意志だけでは、ここには、来れなかった
つまり意思の力を使うチャンスが得られたのは、多くの人々のお陰なんだよ」
「そうなの?」
吉澤が亜弥に優しく諭すように、語りかけます。
150 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月05日(金)01時54分44秒
「買ってくれた人たちの一人一人の行動と応援が、なければモーニング娘。
は、誕生しなかった。勿論オリジナルメンバーの人達の頑張り
スタッフの人たちの協力多くの人たちの思いがあって物語が始まるの
当然私たちもオーディションが受けれないこんな恵まれた
チャンスを掴めれなければ・・・失敗したかもね」
「・・・・・・・・・・」
「わたしもあなたも普通の、学生として平凡に暮らしていたかも・・
当然お互いの存在など知る由もない」
更に吉澤が喋り続けます。
「人はねえーーー亜弥ぁぁぁ」
「なに、おねえさま」
「この世の多くの人たちは全て凄い深いところで繋がってるんだよ
ゲーム理論、ドラマ理論。カオス理論、いろんな学説が
あるけど・・ようするに・・・エッーとなんだっけ・・ああ、そうだ
みんな、みんな昔からの友達って宮沢賢治もいってるじゃん
銀河鉄道の夜で・・・その事を忘れちゃだめだよ・・・亜弥」
「はい」
「それじゃあ、次はねえ・・・・」
吉澤の話しは、始まったばかりです。
151 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月05日(金)02時05分17秒
「5万枚の手売り完売でのメジャーデビューって知ってるでしょう」
「もちろんです」
亜弥が力強くそう言うと吉澤は、頷きながら話し続けます。
「買ってくれた人たちの一人一人の行動と応援が、なければモーニング娘。
は、誕生しなかった。勿論オリジナルメンバーの人達の頑張り
スタッフの人たちの協力多くの人たちの思いがあって物語が始まるの
当然私たちもオーディションが受けれないこんな恵まれた
チャンスを掴めれなければ・・・失敗したかもね」
「・・・・・・・・・・」
「わたしもあなたも普通の、学生として平凡に暮らしていたかも・・
当然お互いの存在など知る由もない」
更に吉澤が喋り続けます。
「人はねえーーー亜弥ぁぁぁ」
「なに、おねえさま」
「この世の多くの人たちは全て凄い深いところで繋がってるんだよ
ゲーム理論、ドラマ理論。カオス理論、いろんな学説が
あるけど・・ようするに・・・エッーとなんだっけ・・ああ、そうだ
みんな、みんな昔からの友達って宮沢賢治もいってるじゃん
銀河鉄道の夜で・・・その事を忘れちゃだめだよ・・・亜弥」
「はい」
「それじゃあ、次はねえ・・・・」
吉澤の話しは、始まったばかりです。
152 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月05日(金)02時08分27秒
>>150はミスしました>>151が正しいほうです。
153 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月08日(月)03時03分06秒
宇宙は、有限なんだよねえーーだって膨張してるんだから
それじゃあその外は、どうなってるのか真空状態なのかなあ?
たしかねえ・・インフレーション理論といって宇宙は一つじゃあ
なくて無数にあるって言う最新の仮説もあるんだよねーー
でもそれを証明するには、あと200年くらいかかるかな?
あるいは、ニュートンやアインシュタインのような
天才科学者の出現を待つしかないよね・・・・・
吉澤の話しは、続きます。

「1960年代パリの街角で・・・ねえ・・当時世界中の若者たちから
拍手喝さいを浴びた哲学者の話しをしようか?」
「誰?」
「ジャン・ポール・サルトル」
「サルトル?」
「行動、自由、そして実存・・」
「社会参加としての行動」
「人間は自由の刑に処せられてるあと・・・」
「あと?」
「実存は本質に先行する」
「それは、なあに、お姉さま?」
「それはねえーー亜弥・・・」
吉澤の瞳がキラキラ輝いています。
亜弥も興味深そうに吉澤の話しを聞きいっています。
154 名前:餓狼。 投稿日:2002年04月08日(月)03時16分48秒
ああ  愛するあなたがいるから私は生きていける
ああ  あなたがいるから生きていけるの・・・

「人間は自分が、選択した自己の自由に責任を持つべきなんだよ」
「そうなんだ」
「そうだよ、亜弥」
そう言うと、吉澤が喋りつかれたのか少し・・・黙りだしました。
二人は夜空を黙って暫く見つめています・・・
「永遠の命かあーーー」
吉澤は、銀河が煌めく夜空を見つめながら静かに呟きます。
「わたしたちは、死んだらお終いなの?おねえさま・・」
永遠の命。亜弥が吉澤にいちばん訊きたかった事です。
「全ては、無になる一切は、無になる」
「そうなの?」
「怖いよね・・・亜弥・・」
「うん」
「わたしも、怖いよ」
「どうすればいいの?」
「どうしようか〜〜」
「解らないの?」
亜弥が不安そうに、吉澤にそう訊ねます。
亜弥は、吉澤が何でも自分の疑問に、答えてくれるような
そんな頼りになる存在に思えています。

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