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We love a music.〜And・・・〜
- 1 名前:さくら 投稿日:2002年02月22日(金)19時12分45秒
- 娘。がバンドを組む話です。
かなり初心者なので駄文ですが
どうかよろしくお願いします。
微妙に恋愛有り。
13人全員は出てきません。
- 2 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月22日(金)19時41分10秒
- 「保田さん・・・本当に辞めるんですか!?」
「うん。あたしもいい歳だしさ、仕事に力入れてかないと。」
「だけど圭ちゃんがいなきゃmorningは成り立たない!
圭ちゃんだってそれくらいわかるでしょ?」
「ごめんね。でも、あたしがいなくてもみんななら大丈夫だよ。それに、あたし以上の子を入れればいいんだから。」
「何言ってんですか!?保田さんじゃないとダメなんですよ!」
「アリガト・・・。ばいばい。」
保田は皆から離れた。
皆は寂しそうな顔をしている傍で、一人だけ笑顔を浮かべていた。
「がんばれ」
保田は最後にそれだけ言うと、去っていった。
- 3 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月22日(金)20時35分02秒
- 今は使われていないあるビルの地下には
ときどき若者が集まっている。
morningというバンドグループがライブをやる場所だ。
つい最近、ボーカルの保田がグールプを脱退したため、
現在はボーカルを探しているところだ。
だが、保田が辞めたショックが素で皆やる気をなくし、
メンバー探しも捗っていなかった。
morningのメンバーは只今5人で
全員が女性である。
バンドを組もうと言い出したのは、リーダーの矢口真里(ベース)。
小さな体が楽器と一体になり、その瞬間は見違えるように輝く。
そして、その実力は誰もが認める。
矢口が一生懸命自らの目で選んだメンバーは、
後藤真希(ギター)。
吉澤ひとみ(ドラム)。
高橋 愛(ベース)。
辻 希美(キーボード)。
矢口が集めたメンバーは素晴らしい実力の持ち主だ。
もちろん保田もそうだったので新しいメンバーを探す気力はあまりなかった。
- 4 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月22日(金)21時45分54秒
- 今日、5人は話し合いのためビルの地下に集合していた。
矢口がきり出した。
「ボーカルさ・・・どうしよっか?」
「保田さん戻ってきてくれないんれすかね・・・。」
まだ幼い辻の声が響く。
「てゆーかさぁ!」
「なにごっちん、大きな声出して。」
後藤は他の4人の顔を見回した。
「みんな圭ちゃんの事しか考えてないじゃん。
圭ちゃんはもう辞めたんだよ?新しい子探すほうが先でしょ?」
「そりゃそうだけど・・・。」
吉澤は下を向いたまま言った。
「みんな行動起こさないなら今あたしが探してくるわよ!
ここで話してたって何もならないんだから!」
後藤は立ち上がった。
「ちょっとごっちん・・・!?」
矢口の声が響いたが後藤は無視して階段を上った。
- 5 名前:夜叉 投稿日:2002年02月23日(土)11時28分12秒
- 期待してます。頑張ってください。
- 6 名前:さくら 投稿日:2002年02月23日(土)19時26分30秒
- う〜ん微妙な間違い・・・。
高橋(ベース)→高橋(ギター)なんですよね・・・。
すみませんっ。
夜叉さま
ありがとうございます♪頑張ります!
- 7 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月23日(土)20時05分38秒
- 後藤は周りをきょろきょろと見回りながら歩いた。
出てきてから気付いたのだが、
ボーカルというのは声が良くなければいけない。
街の中でどうやれば声を聞かせてくれるのか。
「無理だ。モデルとか外見ならともかく、声でしょ?」
独り言を呟く。
矢口はどうやって保田を見つけたのだろうか。
・・・訊いてからくればよかった。後藤は思った。
「あ〜あ、いつもあたしって早とちりなんだよな・・・。
マジバカみたい・・・。」
後藤は、深くかぶった帽子を少し上にずらした。
前から自転車に乗った女の子が来た。
(可愛い顔してるなぁ・・・。でもやっぱ顔だけじゃ駄目だよね・・・。)
そう考えていた後藤は次の瞬間、叫んだ。
「いったああああ!」
- 8 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月23日(土)20時42分10秒
- 自転車の少女が後藤にぶつかったのである。
後藤はしりもちを付き、少女は自転車と一緒に転がった。
スカートがひらりとめくれ、中から細い足が覗いた。
「ぁぁぁ・・・ごめんなさぃぃ・・・。痛ぁ・・・。」
後藤は少女の声に聴き入った。
(この子・・・声優かな・・・?アニメみたいな声してる。)
少女はボーっとしている後藤の顔を覗き込んだ。
「あのぅ・・・大丈夫ですかぁ・・・?
立てますかっ・・・!?ホント・・・ごめんなさいぃ・・・。」
(可愛い。顔と声合ってる・・・。声・・・可愛い。)
「今時間あります!?」
「え・・・?」
後藤は立ち上がって微笑んだ。
- 9 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月24日(日)12時44分31秒
- 後藤は少女の細い腕を掴みながら階段を駆け降りた。
そして皆がいる部屋のドアを開けた。
「みんなっ!見て!」
「ごっちん・・・どうしたの?」
「もう見つけたの〜?」
「いいから見て!きいて!」
後藤は少女の方をちらっと見た。
どうしていいのかわからないらしく、戸惑っている。
「名前・・・。言ってくれる?」
後藤は小さな声で言った。
「・・・い・・・石川梨華でっすぅ・・・。」
声が裏返った。
矢口は苦笑いをした。
「ごっちん・・・その子は?」
- 10 名前:出会い 別れ 投稿日:2002年02月24日(日)13時02分54秒
- 「あぁ、うん。見つけてきたの!声可愛くない?」
「まぁ・・・ね。」
吉澤が石川を舐めるように見ながら言った。
石川は硬直している。
矢口は後藤を部屋の隅っこに連れてきた。
「なんであの子なの?圭ちゃんと声質が全然違うじゃない?」
「同じより違う方が面白いじゃん。」
「あの子はやる気あるの?」
「えっ・・・。」
後藤は考えて、俯いた。
自分は無理矢理連れてきただけなのだ。
だがその時石川は大きな声で叫んだ。
「morningさんですよね!?」
- 11 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月25日(月)00時03分10秒
- おっおもしろい(w
がんばってください
- 12 名前:さくら 投稿日:2002年02月25日(月)19時47分02秒
- >>11 名無し読者さま
はい!頑張ります!
- 13 名前:この前 これから 投稿日:2002年02月25日(月)20時29分03秒
- 「やっぱり・・・後藤さんで、吉澤さんで、辻さんで、
矢口さんで、高橋さんですよね!?ぁぁ・・・本物だったんだぁ・・・!」
石川は一人ずつ指を指しながら言うと一人の世界に浸った。
「・・・あれ?保田さんはいませんね?」
その言葉に、4人は反応し、石川を見つめた。
「え・・・?え?」
戸惑っている石川の前に、矢口が見上げるようにして立った。
「とりあえず歌ってみてよ。」
矢口の目は真っ直ぐに石川を見ていた。
- 14 名前:この前 これから 投稿日:2002年02月25日(月)20時43分23秒
- 「歌う・・・ですか?ぁ・・・あたしが歌う・・・?」
「えぇ。あなたがメンバーになりたい気持ちがあるならね。」
「メンバー?あたしが、morningのメンバー・・・?
え・・・?えええぇぇぇ!?」
石川の甲高い叫び声が響き渡る。
矢口が後藤を睨んだ。
(やっぱ何も言わないでただ連れてきたんでしょ!?ったくもう早とちりなんだからぁ!)
後藤はわざと目をそらした。
「石川さん・・・知ってる歌とか無いんれすか?」
辻が言った。
「辻・・・!まだ歌うって決まってないんだから!」
後藤が辻の腕を突っつきながら言った。
だがその時、石川は大きな声で叫んだ。
「あたし、歌います!」
- 15 名前:この前 これから 投稿日:2002年02月25日(月)21時58分43秒
- 「本当?本当にやる気ある?」
「はいっ!皆様のグループに入れるなんて光栄ですっ!」
「ぃゃぁ・・・。まだ決まったわけじゃないんだけどね。まぁとりあえず・・・。
なんの歌がいい?」
「はいっ!『I WISH』が好きなんです!いいですか?」
『I WISH』はmorningの作った曲で、ライブでは必ず歌う曲だ。
「あぁ・・・はい。じゃあみんな準備して。」
矢口のあまりやる気の無さそうな声とともに、皆は動いた。
4人はそれぞれの楽器を持った。
石川はマイクを握った。
「はい、じゃあいくよー。」
- 16 名前:この前 これから 投稿日:2002年02月25日(月)22時35分34秒
- ♪
“ひとりぼっちで少し退屈な夜 私だけが寂しいの?
Ah ・・・”
♪
“でも笑顔は大切にしたい
愛する人のために・・・”
「じゃあ石川さん、電話番号だけ教えて。今日はもう帰っていいよ。」
「はい。ありがとうございました!」
石川は満足そうな顔で階段を上っていった。
「さよならー・・・。」
後藤は一人だけ手を振った。
「後藤・・・。」
「あ・・・はぃい?」
矢口の声で、後藤は振り返った。
「あの子・・・石川さん、声はいいんだけど・・・、」
矢口が言いかけた。
「歌が・・・ねぇ・・・?」
吉澤が苦笑いしながら言った。
4人は顔を見合わせた。
石川はかなりの音痴だった。
皆が悩んでいるその時、石川はるんるん気分で帰っている最中だった。
「ルンルン♪ハッピィー♪きゃはっ!」
- 17 名前:夜叉 投稿日:2002年02月26日(火)14時04分23秒
- これからの展開に期待。頑張ってください。
- 18 名前:さくら 投稿日:2002年02月26日(火)19時44分56秒
- >>17 夜叉さま
期待!嬉しいお言葉!頑張ります〜!
- 19 名前:この前 これから 投稿日:2002年02月26日(火)20時10分36秒
- (圭ちゃんの声は、大人っぽくて、歌も上手だった。)
矢口は保田の脱退を一番悲しんでいた。
他のメンバーも、それを知っていた。
だからこそ後藤は新しいメンバーを早く入れたかった。
矢口自身も、それをわかったいたつもりだった。
保田が辞めることを最初にきいたのは矢口で、正式な脱退の前までは皆に内緒にしていた。
矢口もその日までは強がっていた。
だが、保田が去っていき、信じざるを得なくなると、我慢が出来なくなっていた。
「駄目かなぁ・・・?石川さん。」
「つーか、声以前の問題でさぁ、歌下手ってヤバくない?」
吉澤が笑いながら言った。
「よっすぃ。そんな言い方はやめな。」
矢口が静かに言った。
吉澤ははいはい、と言うような顔でうなずいた。
「歌はぁ・・・、練習すれば上手くなりますよ。」
辻が上目遣いで吉澤を見つめた。
「そうだね・・・。辻の言うとおりだよ。
圭ちゃんとは全然タイプが違うけど、そうゆう子入れてみるのも新鮮でいいじゃん。頑張ろうよ。」
さっきまで入れるつもりのなかった矢口が言った。
「石川さん入れるんですか・・・?」
高橋が訊ねた。
「うん。いいかな?」
「いいともー!!!」
後藤が叫んだ。
「あんたは調子良すぎぃっ!」
矢口が笑いながら言った。
- 20 名前:夜叉 投稿日:2002年02月27日(水)11時32分48秒
- 石にはかなりのヴォイトレを積んで頂かなくては…(笑)。
ごっつぁんと知のやり取りが面白いです。
頑張ってください。
- 21 名前:さくら 投稿日:2002年02月27日(水)19時54分12秒
- >>20 ホント石川こんな役でごめんって感じです。
後藤はクール系に見えるけど、本当はこんな感じじゃないのかな?とか思ってます♪
- 22 名前:さくら 投稿日:2002年03月01日(金)17時50分20秒
- なんかずっと4人ってなってたけど、5人です・・・。
ホントごめんなさい・・・。
では、更新♪
- 23 名前:この前 これから 投稿日:2002年03月01日(金)17時59分23秒
- 後藤は家に帰るとすぐに石川に電話をした。
「えーっとぉ、☆☆☆☆−☆☆☆☆・・・。」
プルルル・・・。
「もしもし。」
「あっ、石川さん?後藤だけど。」
「後藤さんですか?あっ電話ありがとうございます!!!」
石川の甲高い声が耳に響き、後藤は受話器を少しずらした。
「後藤さんって呼ばないでよ〜。なんか恥ずかしいしさぁ。
それに石川さんの方が年上じゃないの?」
「高2ですけど。」
「ほらっ。じゃあさ、「ごっちん」って呼んでよ!
あたし、梨華ちゃんて呼んでいい?」
「全然いいですよ!」
声から、石川が笑っていることがわかった。
- 24 名前:この前 これから 投稿日:2002年03月01日(金)18時15分35秒
- (おっと、やぐっつぁんにちゃんと伝えろって言われたんだ・・・。)
「あのね。梨華ちゃん、正式にメンバーに決まったよ!
コングラッチュレイショーン!!!」
「本当・・・!?本当にいいんですか?」
「うんっ!メンバー全員で決めたから!これからよろしくね!」
「・・・・。」
後藤が明るく挨拶をすると、石川は黙ってしまった。
「・・・?梨華ちゃ〜ん?もしかして嬉しくない?
入らないの???」
「いいえ・・・すっごく嬉しいんですぅ!
だから感激しちゃって・・・エヘヘ。」
(なんて可愛いんでしょお・・・)
「あたし、ずっとmorningさんのファンだったんで、
自分が入れるなんて夢みたいで・・・・。」
「そっか。大丈夫!明日後藤がホッペつねってあげる♪
明日、6時からあの場所で練習だけど、これる?」
「はい!行かせていただきます!!!」
石川はやる気満々な様子だ。
「じゃあ、明日会おうね!ばいば〜い!」
「あっ!後藤さん!じゃなくてごっちん・・・!」
後藤が電話を切ろうとすると石川が叫んだ。
「何?」
「あの・・・吉澤さんって、どんな人ですか?」
「は?よっすぃー?えぇっと・・・って
もしかして梨華ちゃん・・・よっすぃ・・・?」
後藤受話器を落としそうになった。
- 25 名前:吉澤の企み 投稿日:2002年03月01日(金)18時37分00秒
- 吉澤視点☆
矢口さんは、保田さんへの未練で石川さんを入れたくなかったみたいだけど、
もうふっ切れたのかな?
あたしは、今でも石川さんを入れるのは嫌!
morningに入ったのはごっちんよりあたしが後で、
矢口さんに拾われてあのビルに行った時は、
なんか今までに無かった不思議な気持ちになった。
ごっちんを見たとき、ビビビッてきた。
あたし、ちょっとレズっ気があるんだよね・・・。
ごっちんがあたしと同じようにレズッ気あるの、知ってる。
ごっちんが石川さんみたいな可愛い系タイプなのも知ってる。
だから、困るんだよ!
本当に嫌なんだけど!
こうなったら、石川さんを、辞めさせちゃおうかな・・・。
・・・・・。
あたしって、頭いいかも〜!
- 26 名前:aki 投稿日:2002年03月01日(金)20時17分42秒
- おもしろいですっ。
設定と、それぞれの気持ちの矢印の方向が
とても良い感じ(w
ゆっくりがんばって下さい。
- 27 名前:さくら 投稿日:2002年03月03日(日)17時25分06秒
- akiさま
ありがとうございます!嬉しいです。頑張ります!
- 28 名前:私 貴方 彼女 投稿日:2002年03月03日(日)19時03分02秒
- 次の日の夕方。
石川は学校が終わるとすぐこの場所に来た。
集合時間は6時。
今は4時半で、1時間半前。当然のように誰もいなかった。
薄暗く湿り気のある地下室は、一人でいるとどこか寂しいような気持ちになる。
ここがライブ会場になるなど予想もつかない。
一度だけここでライブをみたことのある石川でさえも、あの時の熱気が信じられない。
だがそれよりも、今自分がここにいる事の方が信じられない。
石川は思った。
(歌・・・練習しようかな。まだ誰もこないよね?)
石川は息を大きく吸った。
「アーアーアーアーアー・・・。」
地下室ではマイクを持たないでも声がよく響く。
それを確認した石川は軽く瞳を閉じた。
“ひとりぼっちで少し退屈な夜 私だけが淋しいの?
Ah くだらなくて笑える メール届いた Yeah
なぜか涙止まらない Ah ありがとう”
少しだけ歌って、石川は声を止めた。
昨日はギター、ベース、キーボード、ドラムなど楽器の大きな音で自分の声はよく聴こえなかった。
しかし今ここにいるのは自分だけだ。
自分の耳にもその声がよくとどいた。
「あたし・・・歌、下手なんだ。」
小さく呟いた石川の声は、少しだけ震えていた。
(本当にmorningに入ってもいいの?保田さんみたいに上手く歌えないのに、あたしはここにいていいの?
できない・・・。あたしなんかじゃ無理よ!)
「・・・・っ。迷惑・・・かけるだけじゃない・・・。」
石川の声は次第に細くなっていき、
とうとうその場に座りこんで泣き出してしまった。
- 29 名前:私 貴方 彼女 投稿日:2002年03月03日(日)20時27分59秒
- 「石川さん?・・・どうしたの?」
「・・・っ!」
石川は顔をあげた。
「吉澤さん!」
吉澤は石川が泣いていることにすぐ気付いた。
「大丈夫?どうしたの?」
石川は首を横に振った。そして泣き顔を見られないように下を向いた。
「何でもないです。すみません。」
「うーん・・・どうしても言いたくないならいいけどさあ、
これから仲間なんだし、話してくれないかな?」
「仲間・・・?」
石川は吉澤の方を向いた。
「あたしが仲間?どうして!?歌下手なのに、どうして仲間だなんて言うの!?
保田さんと全然違うのに・・・。」
「石川さん?」
吉澤が言うと、石川は正気に戻った。
「ごめんなさい・・・あたし、自信なくなっちゃって・・・。
みんなすごいのに、あたしだけ下手だから・・・。
保田さんはあんなに上手だったのに、あたしは保田さんみたいじゃないから・・・。」
吉澤は石川の話を真剣な顔できいた。
そして話し終わると顔がふにゃっと緩んだ。
「圭ちゃんは関係ない!石川さんは石川さんじゃん!」
「あたしはあたし?」
吉澤は石川の頬を伝った涙を手で拭いた。
吉澤は石川を抱きしめた。
「ありがとうございます・・・。」
石川は吉澤に身を委ねた。
吉澤は石川の首の横でにやっと笑った。
- 30 名前:夜叉 投稿日:2002年03月04日(月)13時49分21秒
- 吉の作戦は実行されるのでしょうか?(汗汗)
どーなるんですかぁ??
- 31 名前:さくら 投稿日:2002年03月07日(木)19時55分15秒
- >>30 どうなるんでしょう?よっすぃーコワイ・・・。
- 32 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)17時32分55秒
- 吉澤と石川は座って話していた。
「あたし、吉澤さんのファンだったんですよ!」
「本当?嬉しいな!」
吉澤はとびっきりの笑顔になった。
石川もつられて笑った。
(ファンか・・・。ちょうど良いわね。)
「ねぇ、吉澤さんってやめない?あたしも梨華ちゃんて呼ぶからさ。」
「いいんですか?でも、よっすぃーはちょっと・・・。」
「ダメなの?」
「いぇ、なんか恥ずかしくて・・・。」
石川の顔は少し赤くなった。
「あ!じゃあひとみちゃんでいいですか!?」
「ひ・・・ひとみちゃん?」
石川が、ダメですか?というような顔で覗き込む。
(ひとみちゃんの方が、普通恥ずかしくないか?)
「いいよ!そう呼ばれる事珍しいけどね。」
「ひとみちゃん・・・ひとみちゃん・・・。エヘヘ。」
「梨華ちゃん・・・?」
石川は嬉しそうにひとみちゃん、と言い続けた。
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