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乙女、矢口にゾッコン ―2―

1 名前:りょう 投稿日:2002年02月23日(土)03時41分59秒

スレをさらに立てるほどのものじゃなかったんですが
どうしても容量が足りなくなってしまいましたごめんなさい。

放置や放棄はせずにちゃんと完結させるのでお許し下さい。

前スレ http://m-seek.net/blue/index.html#1013521429
2 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時45分58秒
「やぐち?こんなところでなにしてるべか?」

「なっち・・・。なにも。ぼーっとしてるだけだよ。」

「元気ないべ。・・・昨日真希ちゃんに会えなかったべか?」

「・・・会ったといえば会ったけど・・・。」

「なんだべそれ。」






「昨日、家に帰ってるって吉澤から聞いたから後藤の家まで行ったんだ、矢口。

 後藤は寝込んでて出てこなかったけど家族からいっぱい後藤の話聞いたよ・・・。

 矢口に捨てられたってなっててね。事実だけどよ。改めて聞くと心苦しい。

 それでも後藤はよ、矢口には捨てられてない、ちゃんと付き合ってたって

 言ってるみたいでよ・・・。


 ・・・・なぁなっち、なんでこうなっちゃったんだろ?なんでもとに戻れなくなってから

 気付くんだろ?もっと大事にしてやれば良かった。もっと優しい言葉をかけてやれば

 良かった。・・・もっと愛してやれば良かった

 ・・・記憶を失くさなければこんなことにはならなかったのかな・・・。」
3 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時47分37秒
「・・・やぐち・・・」

安倍はかけてやる言葉が見つからなくて、今にも消えてしまいそうな矢口を
抱きしめてやることしか出来なかった。



「はぁっ、はぁっ、はぁっ!やぐっつあん?どこ?」

後藤も事故現場へ来ていた。

運の悪い事に後藤は、安倍が矢口を抱きしめる姿を見てしまった。


「なに、あれ・・・。」
後藤はしばらく黙って見ていた。




「なっち・・・矢口どうしたらいいんだろ。」

「・・・なっち応援するから!なっちは矢口を応援するから諦めないで頑張るんだべ。」


「・・・ありがとう。」





声は聞こえないがふたりはとても親密な関係に見えた。
4 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時49分12秒
(なんなのよ!!!)
「やぐっつあん!!!」



いつもなら『やぐっつあんのバカー』と泣いて去っていく後藤だったが今日は違った。

後藤はつかつかと2人の傍に近寄っていく。





矢口を抱きしめる安倍を引き剥がした後藤

「なにしてんの?!」

「ご、後藤!!」
「真希ちゃん!!」

矢口は突然現れた後藤に驚き言葉が出てこない。

矢口ではなく安倍を睨みつける後藤。

安倍も言葉が出てこない。
5 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時50分32秒
矢口の方へ向き直り話し出す。



「・・・やぐっつあん、ごとーに会いに来たんでしょ?ごめんって言ったよね?

 それなのにどうしてまたなっち先輩とこんなことするの??

 やぐっつあんはごとーにうそばかりなの?どうなの?」

安倍を見る目とは反対にとても悲しそうな淋しそうな表情で矢口に言う。


またケンカになると思った安倍はすぐに撤回する。

「なっちたちは真希ちゃんに誤解されるようなことなんもしてないべよ。」

「今抱き合ってたじゃんか!!見てたもんごとー。」

「抱き合ってないべ!なっちが抱きしめてただけだべ!」

「どっちでもいいよ!なっち先輩やぐっつあんに近寄り過ぎ!!もうやだ!帰って!!」



「・・・なっちは真希ちゃんたちを応援してるんだべ・・・」

安倍は悲しそうに帰って行った。

「あっ、なっち・・・」

「やぐっつあん!!『なっち』じゃないでしょ?!」
6 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時52分21秒
「・・・どうして?どうしてここにいるんだ?」



「やぐっつあんに会いたかったからに決まってるじゃんか!」




「・・・後藤はなんでそんなに矢口ばっかなんだ?矢口は後藤のこと傷つけてばかりじゃんか。

 泣かしてばっかじゃんか。優しい言葉のひとつもかけてやらないで・・・

 やなことばっか言ってるじゃんか・・・。冷たい人間じゃんか。

 それなのにどうして・・・どうしてなんだ?」





「だって・・・ほんとは優しいって知ってるもん・・・ほんとはあったかい人だって

 知ってるもん・・・。やぐっつあんは冷たくなんかないよ、ごとーは大好きだよ。」






「でも・・・矢口お前とのことほんとに覚えてないんだ。前の矢口がどうやってお前に

 接していたのか、どうやって愛していたのかわからない。どうしても思い出せない・・・。」
7 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時55分00秒

「・・・良いよ!思い出さなくても。ごとーたちが居るのは『今』でしょ?

 過去の事なんて終わったことだよ。やぐっつあんがごとーを嫌いじゃないなら、

 ごとーを好きでいてくれるなら、ごとーはそんなの気にしない。

 やぐっつあんに記憶が戻っても戻らなくてもごとーは好き。」




「・・・ほんとに・・・どうしてそんなに優しいんだよ・・・こころ広すぎるよ・・・

 ののしってくれていいのに・・・矢口が自分を許せない。一発でも何発でもいいから

 殴っってくれよ!思い切りぶんなぐってくれよ!」


「で、出来ないよ。そんなこと!」

「だめだ、思い切りやってくれ」



「ごとーが良いって言ってんのに・・・なぐっていいの?ごとーちから強いよ?」

「か、かまわない、思い切りやってくれ!!(ちょ、ちょっとコワイ・・・)」
8 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時56分46秒


「・・・じゃー目瞑ってよ。」

「ん。」

「それじゃ、やるからね、泣いてもしらないからねごとー。」








『ちゅっ』





矢口の唇にキスをした。


「な、な、な、な、なに??」


「えへへ・・・・・・えへ・・・へへ・・・」

さっきまでよくしゃべっていた後藤だったがだんだんと声が小さくなっていく。

「・・・やぐっつあん、ごとーとまた付き合ってくれる?ごとーのこと好きになってくれる?

 やぐっつあんのこと好きでいて良い??」
9 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)03時58分29秒

「もう、たまんねーな、お前!!」

矢口は後藤を抱きしめて言う。

「やぐっつあん??」


「矢口にはもったいないな。」




「でも、もう離したくない。」


「矢口は・・・後藤が大好きだよ。また付き合って欲しい。もう泣かしたりしない。

 後藤だけを見る。」


「・・・ほんとに?また・・・下心ありなんってことは・・・・・・・あったりする?」

矢口の言葉が信じられないわけでは無かったがつい聞いてしまった後藤。



「それは言わないでくれよ・・・後悔してる。」
10 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)04時01分01秒
「じゃあほんとに・・・?ほんとに付き合ってくれる?

 ごとーを好きでいてくれるの?」

「あぁ。」

「嬉しい!!嬉しいよやぐっつあん!やぐっつあん大好きっっ!」

矢口にさらに抱きつく後藤。


「頑張って記憶戻るようにするからな。」




「なに言ってるの?記憶なんて戻らなくていいの!これから作っていけばいいの!

 そうでしょ?」



「・・・そうだったな・・・。いいこと言うな後藤。」






『今日は一緒に居たい』  そう矢口に言った後藤だったが、

『ケジメをつけなきゃなんないことがある』  と矢口に言われしぶしぶ諦めた。
11 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)04時02分36秒

矢口は今まで関係を持った相手に謝りに行った。

矢口としてはもともと1回限りのあとくされない関係としてそれぞれと付き合っていたのだが、
そうではない子が多かった。後藤と付き合う際にわだかまりや問題をこれ以上残したくない
矢口は誠意を持って謝り、手を切ってもらっていた。

矢口を本当に愛していた子が多かったのか、ほとんどの子が涙を流して
なかなか頷いてくれなかった。


全員とケジメをつけた矢口。
もちろん石川や吉澤達にも謝りに行った。



テラスで一息つく矢口。
12 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)04時04分14秒
「おつかれさまだったね。」

「なっち・・・なっちにはほんといろいろ助けられた。ありがと。」


「ううん。いいんだべ。これからは真希ちゃんのこといっぱい記憶して

 大事にするんだべよ?分かってるべな?」

「分かってるよ・・・あいつはほんと矢口にはもったいないくらいいいやつだ。

 矢口捨てられないようにがんばんなきゃなっ」

「あはは!ほんとだべ!真希ちゃんがちゃんと矢口を好きでいてくれるように

 頑張らなきゃだめだべな。」


「ああ。じゃあもう遅いから、おやすみ。」

「うん」







翌日――
仲良く手をつないで登校する矢口と後藤の姿が生徒達に目撃された。

今度こそ、ふたりは幸せになれるのだろうか・・・。―――つづく
13 名前:りょう 投稿日:2002年02月23日(土)04時09分33秒
>284 marimari読者。さま
  >お願いだからハッピーエンドの方向で、、、
  >ヤグたんもごっつあんも可哀想で。。
    可哀想な目にあわせてしまいましたが・・・
    なんとかおさまりました(無理やり?)
    これからはラブラブなはずです!!

>285 よすこ大好き読者さま
  >続とか、番外編期待してもいいっすか??
    よく考えたら3部でした(w
    卒業までは続く・・ということでひとつ。

    番外編は書いてみたいですけどなにかリクあったりしますか?
    可能であれば書きたいです。

    では、おやすみなさいませ。
14 名前:名無し読者。。。 投稿日:2002年02月23日(土)04時16分05秒
リアルタイムで読みましたぁー!!新スレおめでとうございます♪
番外編は甘過ぎるほど甘〜い いしよし・・・なんてあったら最高です!!
15 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月23日(土)13時52分09秒
番外編(かおなち・いしよし)も楽しみなんですが、まりごまと言う数少ないカップリ
ングでここまでの萌える作品なので、どうか本編も大切にして頂けたらと思います。
りょうさんのまりごま、大好きです。
16 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月23日(土)15時06分22秒
新スレおめでとうございます!!どこまでも着いていきますよー(w
番外編は、そりゃぁ「いしよし」リクです!!
ごっつあんとやぐっつあんが、また付き合えてよかったです!
これからどんな展開がくるのか、楽しみです。(w
17 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月23日(土)17時22分57秒
番外編はやはり矢口と後藤の馴れ初めみたいなのがいいですね。
矢口がどう変わっていったのか気になります。
なっちとの関係も・・・。
ほんとに二人がまた恋人同士になってよかったです!!!
18 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時07分51秒
あれから1ヶ月ちょっとが過ぎ、12月に入ろうとしていた。

高校に入った頃は、周りから妬まれたりいちゃもんをつけられたりしていた後藤だったが
矢口が記憶喪失になってからの後藤の健気な姿をみんな見てきたのでもう誰も後藤を
悪く言う者は居なかった。あれだけ荒れていた矢口のことも誰一人として責める者はいなかった。

ふたりは学校一のアツアツカップルとしてみんなに認められていた。


だが実際は、お昼ご飯を一緒に食べている姿を見かけるだけで、以前に比べると
ふたりは一緒に居ないように思われた。

周りは勝手なもので、ウワサも信じるが実際に見たものはやはりインパクトがあり、
あまり一緒にいるところを見かけられなかったので、『またケンカだ』とか、
『上手いこといってない』とか言われていた。





もちろんそんなことは全くないのだが――
19 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時09分31秒
あの日、後藤と矢口がまた付き合いだした日から後藤は学校から帰ると着替えて
矢口の部屋に遊びに行くのが日課になっていた。
学校ではあまり接触していないふたりだったが寮ではそりゃあもう鼻血が出るほどの
ラブラブぶりだった。

では何故学校でもそうしないのか――してしまうと離れたくなくなり
授業に集中出来ないかららしい。(←意外にも矢口の意見です。)

記憶の戻る気配は無いが問題はないふたりだった。
20 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時10分42秒

「やぁ〜ぐっつあ〜ん〜ただいま〜」

「お前の部屋かよっ!」

「ごとーの部屋みたいなもんだよ。ここはやぐっつあんとごとーの愛の巣だもーん。
 そうでしょ?」

「そうだよっ!!こんにゃろー!!」

「あんっ!」
後藤に飛びかかり全体重をかけてくっつく矢口。

矢口は軽いので力持ち後藤にはなんともないのだが自分が下になる形でわざと倒れる。




「・・ん・・・」

どちらからともなくキスをするふたり。




「おかえり。」

後藤にそう言うと矢口は後藤をひっぱりおこした。



ふたりはその日の出来事など他愛のない話をしているだけで幸せだった。
21 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時17分05秒
今日もいつものようにソファーに座り、テレビを見ながらまったりとしている。



「・・・やぐっつあんさー・・・あれから1ヶ月以上経つのにさー・・・」

「あ?なんだよ?なんか言った?」

矢口は後藤の話を聞いておらずテレビでやっているバラエティ番組に夢中になっていた。


「・・・だからさぁ〜・・・うちらもうながいことさぁ〜」
「わはははははは!!おもしれー!!ひーっ!っひー!」


「・・・(怒)。ねぇ・・・・」

「なに?なんか言ってる?さっきから。」

「もう!!なんか言ってるじゃないよ、ちゃんと聞いてよ!」

後藤はリモコンを取り上げると電源を切りベッドへ放り投げた。

「あぁっ、こらっ!なにすんだ!さんま御殿、視聴者投稿がおもしれーのによ!」

「文句あるの(怒)?」
22 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時18分50秒
後藤が半ギレしていることにようやく気付いた矢口。

「な、ないです。すんません・・・。で、なにかお話があるのでしょうか?」

「だからっ、あれから結構経つのにやぐっつあんキス以外なにもしてくれないなーって。」



「・・・あぁ。」

「『あぁ』ってなによ。」

「しなくたっていいじゃんか、愛してるんだからそれでいいじゃんか」

「やだ!して欲しいもん。もっとやぐっつあんに愛されたいもん。」

「だめだよ。」




「どうしてさ。・・・・・・・・・ごとーより相性良い子居たんだ?」

「バァカ!!違うよ!分かった、正直に言うよ。」

「なに?」



「矢口はまだ後藤を抱く資格がないんだよっっ」

「はぁ?そんなのいらないよ。愛してくれたらそれだけでいいのに・・・。」
23 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時20分14秒
「そういうわけにもいかないんだっての!・・・矢口はさ、色んな子としちゃっただろ?

 後藤を抱くにはまだ汚れてるんだよ。後藤だけは汚したくないんだよ!!分かるだろ?」



「分かるけどぉ〜・・・いいのに・・・」

「また傷つけてもやだしな。もう少し待ってくれよ。」





「・・・やぐっつあんは我慢できるの?ごとーはもうだいぶ前から待ってるのにさっ。」

「待たせてるのは分かってるけどよ・・・・・・それがなきゃ後藤は矢口と居ても楽しくないのかよ。」



「そんなことないけどお〜・・・やっぱ愛されてるって感じるじゃんか。」

「しなくたって愛してるっての!分かってくれよ!」





「う〜・・・分かった。もうちょっと我慢してあげる。・・・でも知らないよお?

 ごとーこれでも他の学校で人気あるんだからね?誰かに誘われたら・・・・

 知らないよ〜♪」
24 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時21分55秒

「ええっ??なんだそれ!誰かに言い寄られてんの?」
(しまった〜!学校じゃ誰も邪魔しんねーから安心しきってたけどこいつ可愛いんだった!
 スタイルも良いしよぉ〜・・・こまったぁ〜これは困りましたぞ〜矢口の後藤に
 手ぇ出すなよぉ〜!!・・・どうしよ。んなこと言われたら不安になってきたじゃねーかっ!
 ・・・抱いてしまいたい・・・いいやだめだめっまだだめだ!でもよ〜)

矢口が心底困ったという表情であたふたしているので後藤は面白かった。

「じょーだんだって。誰かに言い寄られたってごとーはやぐっつあんしか見えないも〜ん。」


(あがががががっどどどっどうしようっ??)
まだあたふたしている矢口。



「もー!冗談だってばぁ!」

矢口の頬を掴み軽く口付ける。
25 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時22分57秒

「!急になにすんだ!」

「だぁって、冗談だっていってんのに聞かないんだもん。」

「冗談かよ!!焦らせるなよな!!」



「焦るってことはごとー愛されてるって思っていいんだね。」
後藤は嬉しそうに言うとベッドに投げたテレビのリモコンを取ってつけた。

それを後ろから見つめる矢口。

(・・・矢口、ほんとに好きだな、こいつのこと。)

そっと後ろから後藤を抱きしめて言う。

「ほんとごめんな。ちゃんと好きだからな。」

後藤はなにも言わなかったがコクンと頷いた。

26 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月23日(土)19時24分01秒


「ああーー!さんま御殿終わっちゃってるじゃねーか!毎週楽しみにしてるのによっ」


「ふふんっビデオに撮ったよ〜」

「えっマジ??いつのまに?さっすが後藤!!じゃあ今から見よう。」


「え〜??今から見るの?どうしてごとーといるときにわざわざ録画みんのさっ
 ごとーが帰ってから見たらいいじゃんか。」

「ぐっ!!・・・わ〜かったよ!」

「よろしい。」

その後も後藤は眠くなるまでずっと矢口の部屋に居た。

あれから毎日こんな感じのふたりだった。
27 名前:りょう 投稿日:2002年02月23日(土)19時41分31秒
>14 名無し読者。。。さま
     甘いいしよしですか・・・私は(自称)やぐごま書きなので
     甘くかけないかもしれません。
     考えてみますね。

>15 名無し読者さま
     萌えていただいてるんですかっ?!
     めっちゃ嬉しいです。
     萌え〜な展開になるようにこれからも頑張ります。
     ありがとうございます。

>16 よすこ大好き読者さま
     いしよしは番外でなくて4部で少し出るかも。
     期待されるほど出ないかもしれませんけど
     もうずっと出てなかったんで・・。
28 名前:りょう 投稿日:2002年02月23日(土)19時43分08秒
>17 名無し読者さま
     馴れ初めですか・・・でへへ
     作者も気になるところです。
     それを書くと長くなりそうなので悩むところですが・・・。

     書き上げていた分を全部あげちゃったので
     次からの更新が遅くなるかもです。
     でもいつものごとく勢いであげちゃうかも。

     勢いで書いてるようなもんです。はい。
29 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月23日(土)19時46分12秒
リアルで、よめたです。
まちぼうけの、ごま。かわいいっす。
更新遅くてもいいので、楽しみに待ってまーーす!!
30 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時48分33秒

12月に入ってからやぐっつあんがおかしい。

休みの日になると毎週用事があるって朝から出て行って夜遅くまで帰って来ない。


ごとーに内緒で誰かと会ってるのかな。相変わらずキスどまりだし。




後藤は悩んでいた。

平日は毎日矢口の部屋に遊びに行っていたが土日になると矢口が出掛けてしまうので
いつもひとりぼっちだった。
31 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時49分40秒


12月15日(土)

「あれぇ〜ごっちん今日も居るの?」

「居たら悪い?!」

「悪いなんて思ってないけどいっつも矢口さんとこいくのにってね。」

「やぐっつあん今日も用事あるんだって。」

「また?土日のたんびじゃんか。なんの用事なの?」

「そんなのごとーが知りたいよ。言ってくれないもん。」



「・・・うまくいってないの?」

「まっさか!うまくいってるよぉ〜。隠し事されてるみたいでちょっとやだけど。」

「そうだよね。・・・いいなぁごっちんたちは。」

「いいってなにがぁ?よしこには梨華ちゃん居るじゃんか。」

「そうなんだけど・・・はぁ・・・。」



「ため息なんかついちゃって・・・なんかあったわけ?そういえば最近やぐっつあんとこ

 ばっか行っててよしこと話とかしてなかったよね。久しぶりに話そうよ。」
32 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時51分21秒
お茶を入れてまったり。


「ごっちんたちはラブラブじゃん?」
「うん。」

「ごっちんたちは愛し合ってるじゃん?」
「うん。」

「何回も愛し合ってるわけでしょ?」
「うん。」



「はぁ・・・。」

「またため息・・・。そんなの聞いてどうすんの?」

「私さー梨華ちゃんがわかんないんだよね。」

「わかんない?」

「うん。私は梨華ちゃんが好き。キスだってしたいしそれ以上のこともしたい。でも・・・。」

「・・・梨華ちゃんやだって言うの?」

「そんなこと言わないけどさ・・・私が想うほど梨華ちゃんは私の事好きじゃないのかも。」

「なに言ってんの!梨華ちゃんに言われたわけじゃないんでしょ?」


「そうだけどさー・・・ごっちんが矢口さんとに泊まりに行ってるときとか
 泊まりにおいでよって誘っても来てくんないんだもんなー。
 警戒されちゃってるのかな。」
33 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時52分34秒
「・・・ごとー的にはむしろ梨華ちゃんはよしことそんな関係になりたいけど
 恥ずかしいって思ってると思うんだけど。今までの梨華ちゃんからするとね。」

「でも、泊りにも来てくれなかったらなんもなんないじゃんか。」

「そこはまー乙女心ってやつでしょ。よしこも男っぽいもんね、やぐっつあんと一緒で。」

「矢口さんほどじゃないよ。じゃあごっちんは乙女だから梨華ちゃんの気持ちが
 分かるっていうの?」

「よしこよりはね。」
「なんだよそれー。」

「まぁまぁ。やぐっつあんにも何が原因か聞いてあげるから。」

「矢口さんに??良いよそんなの。恥ずかしいじゃんか。」

「なんで?やぐっつあんならそういうこと慣れてるから頼りになると思うんだけど。」

「そうだけど〜。さりげな〜く頼むよ。」


「おっけー。・・・ごとーはよしことは反対だな。」
34 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時53分47秒
「反対?私と??」


「うん。ごとーたちヨリ戻してからまだ一回もしてないの。」

「うっそだぁ〜そんなの!」

「ほんとだよ。いろいろあったからさ、やぐっつあんなかなかしてくんないの。」


「信じらんないなーあの矢口さんが・・・。」

「あのって言わないでよ。」

「あ、ごめん。」


「まぁでも確かに『あの』って感じだよね?よしこだってそう思うよね〜」

「う、うん。ごっちん我慢してえらいじゃんか。」

「今日だって明日だってほとんど会えないから淋しいよ。」

「それはなんか理由があるんだって!」

「待つって約束したし頑張るけどね。」



「っていうかうちらふたりともおあずけくらってるんだね」


「ほんと。お互いまいるね・・・。」
35 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時54分58秒
「あーー!しまったぁ!」

「んあ?なによしこ。」

「ごめんごっちん。今日の夜梨華ちゃんと遊びに行くんだよ。帰り遅いと思うんだよね〜」

「ちぇっ!なんだかんだ言って会えるんだからいいよね!」

「ごめん〜。」

「良いよ、ラブラブして来てちょーだい。ぷんっ」

「怒らない怒らない。ごっちんだって矢口さんといつも一緒なんだから。」

「ごとーも夜やぐっつあんが帰って来たらちょこっと話してくる。」
「うん。」









「今日の映画良かったねぇ〜恋愛ものはやっぱりいいよね〜」

「そうだね。じれったい感じがもどかしかったね。最後はくっついたけど。」
(私ももどかしい・・・)

他愛のない話をしながら寮へ帰るふたり。
どちらも2人部屋なので帰ると一緒に居れないので門の前で立ち止まり話す。
36 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)01時56分01秒

遊びに行った日の帰りは必ずキスをする。


拒まれ続けている吉澤だが、めげずに今日も誘ってみた。

唇を離し、石川を見つめながら言う。

「梨華ちゃんさぁ〜・・・今度ごっちんが居ないとき泊まりに来てよ〜・・・だめ?

 いっつもごっちん居ないしさっ、淋しいんだよね。」



「う、うん。今度ね。」

「・・・今度っていつ?」

「今度は今度だよ。じゃあおやすみ、ひとみちゃん。」

吉澤を残して寮へ入っていく石川。





「・・・なんだよ。今度ってさっ。・・・梨華ちゃん。」


いつまでもひとりでここに居ても仕方がないので吉澤も寮へ戻った。
37 名前:りょう 投稿日:2002年02月24日(日)01時58分36秒
>29 よすこ大好き読者さま
     やぐも長い事我慢できるはずないのでそろそろ・・(w
     
     何気にいしよし出てきてるんですが基本はやぐごま。
     ごめんなさい!!
38 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月24日(日)02時42分32秒
くっ付いたり離れたり毎回同じネタに見えるのですが・・・。
39 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)02時58分23秒
おもろいよ。がんば!
40 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)07時50分26秒
甘いやぐごま、いいですねぇ。
萌えます、ホント、萌えますね。
41 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月24日(日)09時57分10秒
ぜんぜんいいですよーーー。私は、ここのやぐごまが大好きなので・・・・。
いしよしは、サイドストーリー的で(w
やっぐっつあんは、週末何してるのか?気になります。
すごく面白いので、がんばってくださいね。
42 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時42分37秒
それから少しして矢口が帰って来た。

「ふぃ〜疲れたなぁ〜・・・」
部屋に入ると電気がついて後藤が居た。



「おかえりっやぐっつあん。」

「あっ来てたのか。ただいま〜。なんだ今日は矢口の部屋に居たのか?」

「うん。よしこ梨華ちゃんとデートで居なかったからぁ」

「そっか、ごめんな。ひとりにしてよ。」

矢口は疲れた様子で眠そうだった。



「・・・やぐっつあんさ〜今日なんの用事だったの?毎週毎週土日になると用事だーって
 出掛けちゃうよね。ほんとなにしてんの?」

「なにって・・・。」


「言いにくいの?ごとーには言えないこと?」

「う〜ん・・・悪いけど、今は言えない。」
43 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時43分44秒
「どうして?ごとーに内緒で誰かと会ったりしてんの?それにいつもいつも疲れててさぁ!
 体力使うようなことしてんじゃないの?」

「違うよ!後藤に対してやましいことなんてひとつもしてない。
 矢口を信じてもう少し許してくれないかな。」

「だって!!」

「もう少ししたらずっと一緒だからよ!」


「・・・・ほんと?」

「あぁ。だから、もうちょっと我慢してくれるか。」

「ごとー我慢ばっかじゃんか。・・・もうっ!分かったよぉもう聞かない。」

「ごめん。さんきゅな。」



「やぐっつあん明日も遅いの?」

「そうだな〜明日も今日くらいかな。」

「そか、じゃあもうごとー帰るや。平日は大丈夫なんでしょ?」
「あぁ、ぜんぜんいける。」
「じゃあおやすみ。」

44 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時45分54秒
後藤が部屋に戻ると吉澤がすみっこのほうで丸まっていた。


「・・・なにしてんの?よしこ。」

「・・・拗ねてんの。」



「・・・・・ぷっ。あははははっ!なにそれぇ〜そんな丸まらなくたってぇ」

「だって、梨華ちゃん冷たいんだもん拗ねたくもなるよ!」

「楽しくなかったの?」


「いや・・・楽しかったけど、今度泊まりに来てっていったらはぐらかされちゃって。」

「あらら。・・・ま、来週はクリスマスじゃんか。クリスマスだったら梨華ちゃんも
 気持ち高まってていいかもよ?」

「クリスマスかぁ〜忘れてた。クリスマスに頑張ろうかなぁ。」

「プレゼントのこと忘れてた・・・。
 でもやぐっつあんからものもらったことないし多分今回もなにもないんだろーなぁ。
 よしこはちゃんとあげなよ。プレゼントは必要だよ?」


「ごっちんはもらえなくても良いの?」

「そりゃ欲しいけどぉやぐっつあんそういうのないんだもん。もういいんだ。」


「まぁクリスマスはやぐっつあんがやだって言ってもごとーは泊まりに行くから
 よしこも頑張って誘いなよ。ごとー居なくなるからさ。」


「う、うん。」
45 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時47分13秒
12月21日(金)終業式

「やぐっつあ〜ん!今日泊まりにいっても良い??」
終業式が終わり、矢口の教室まで迎えに来て言う。

「・・あ、わりぃ。明日朝早いんだよ。泊まりに来るのはかまわないけど
 あまり一緒に居てやれない。」


「えーーーーーーー!!!!!!!!!!またなの??」

「う・・ん。ごめん。今回の土日で最後だからよ。」

「最後??もう土日にひとりで出掛けない??」

「あぁ。出掛ける時は後藤と一緒だよ。」
「じゃあ、我慢してあげる。」

「ほんとさんきゅな。いつも。」

「ううん。でもいつも疲れてるみたいだから体壊さないでよ?」


「あぁ大丈夫だよ。・・・あっ!そういや後藤、クリスマスなんか予定あるか?」

「やぐっつあんと居る!!」

「・・・じゃあさ、イブはどっか行こうか。ずっと淋しい思いさせてるし、
 後藤の行きたいところどこでも良いから連れてってやる。」


「どこでも??やったあ!考えとく!今日はもう帰ろ。」
「あぁ。」
ふたりは仲良く手をつないで帰って行った。
46 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時49分07秒
一方こちらは吉澤達。

石川を迎えに来た吉澤。

「梨華ちゃん帰ろ。」
「うん。」

「やっと2学期終わったねー。矢口さんのこともあってすごく早かったけど。」

「そうだね。なんかあっという間にもうクリスマスかぁって感じだね。」
(クリスマス?話題になった今がチャンス!)

「梨華ちゃん??そういえばクリスマスってどうしてる?なにか予定とかあったりする?」
(あったらやだよ。梨華ちゃんは私の彼女だよね?ね?)

「えっ・・ないよ。」
(ほっ)

「良かったぁ!じゃあ私と一緒に居て欲しいな。だめかな?」

「ううん。良いよ。クリスマスだもんね。楽しまなきゃね。」
「そうだよ、どこか行く?あんまりお金ないけど行きたいところあったら連れて行くよ。」


「えーと・・・悪いから良いよ。」
「良いのにべつに。じゃあ寮でまったりしようか?」

「うん。それで良いよ。」
「楽しみだね。」
「うん。」
「じゃあ帰ろっか。」

ふたりも手をつないで仲良く帰っていった。
47 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時50分43秒
「ごっちんただいま〜♪」
クリスマスの約束が出来たので上機嫌で帰って来た吉澤。

後藤はもっと上機嫌だった。


「♪ぴったりしたいクリスマス♪まったりしたいクリスマスっ♪

 頭のなかほとんどやぐっつあん!!あっおかえりぃ〜よしこ〜♪」


「なんだかめちゃくちゃ機嫌いいね。負けたよ。」
「ん?なにが?負けた?」

「いやこっちの話。その様子だと矢口さんと良いことあった?」

「ふふん♪明後日の日曜日が終わったらもうずぅっと一緒に居れるの♪」

「良かったじゃん。私もね、梨華ちゃんとクリスマス遊ぶ約束したよ。」



「恋人なんだから当たり前じゃんか。可哀想によしこ・・・。」

「確かに・・・。でもやっぱ嬉しいよ。ごっちんたちはクリスマスどうすんの?」

「あはっ♪聞きたい?」

「言いたいでしょ。」
   ・
   ・
   ・ 
   ・
「なんだよ良いなぁ〜矢口さんリッチだなぁ。羨ましいよ。」
「よしこたちは?どっか行くの?」
「うちらは寮でまったりとね・・・。」

「まぁまぁいいじゃん、お互いに楽しもうよ。」
「もちろんだよ。」
48 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時52分38秒
12月24日(月)
朝から何を着ていこうか迷いまくった後藤。
迷った末後藤は無難にジーンズとTシャツを着ていった。

「おはよ〜やぐっつあん」

「おうおはよ。・・・・・・・なんか色気ないな。」

「やっぱり?だって決まらなかったんだもん。着替えてくる!どんなのが良い?」

「あっ良いって良いって可愛いからそのまんまで良いよ!」
「そう?じゃあこれでいいや。(可愛いだって♪)」


「で、どこ行くか決めたか?」
「遊園地!!」

「遊園地かぁ〜もう長い事行ってないな。よっしゃ行くか!」




「おいぃ〜そんなに走んなくたって大丈夫だってぇ〜」
「なに言ってんのっ、観覧車だよ?観覧車すぐ混むんだから!!早く!走ってよやぐっつあん」

「あ、ちょっと!しんどいっての。」
後藤はむりやり矢口を引っ張って行く。


遊園地についてから休む暇なく付きあわせられた矢口は疲れ果てていた。
49 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月24日(日)21時54分07秒
「ほらあっこんなに混んでるじゃんか。だから走ってっていったのにさっ」

「だってよ・・・矢口としだもんよ。それにいいじゃん待ってる間も楽しいだろ。」
「まぁねっ♪」


30分後やっと順番が回ってきた。
「やっとだね。」
「ああ」


ふたりを乗せた観覧車はゆっくりと昇って行く。



「やぐっつあんさぁ〜今日は泊まっても良いよね?」

「ん?あ、あぁそうだな。良いよ。」
「やったあ!楽しみ♪」



観覧車と言えばカップルはキスのひとつでもするのだろうが矢口達はなにもせず出てきた。

後藤も物足りないのだが今日は泊まれるということで舞い上がっていた。
もちろん断られても泊まるつもりだったが。

「じゃあご飯食べて帰るか。」
ふたりは夕食をとり、寮へと帰って行った。
50 名前:りょう 投稿日:2002年02月24日(日)22時08分43秒
>38 名無しさんさま
  >くっ付いたり離れたり毎回同じネタに見えるのですが・・・。
     それは作者に力がないのでお許し下さい。
     まだまだ勉強中ですので。はい。

>39 名無し読者さま
     ありがとうございます。
     頑張りますよぉ〜

>40 名無し読者さま
     甘いシーンは難しいですが頑張ります。
     想像を文章にすると甘くなくなる・・・。
     難しいですね。

>41 よすこ大好き読者さま
  >やっぐっつあんは、週末何してるのか?気になります。
     大したことしてないかもです。
     想像ついてる人いると思います。

     とりあえず更新終了です。
51 名前:パム 投稿日:2002年02月25日(月)03時27分33秒
ついこのあいだこの小説みつけて一気に読ませていただきました。
萌えてます!。萌えまくってます!!。
いいですね〜。ヤグゴマ。
いしよしにも期待しまくりです。次回更新にカナーリ期待してます!!。
52 名前:marimari読者。 投稿日:2002年02月25日(月)21時57分28秒
もぉ〜このまま続けちゃってください。
このゴマ読んでから実際のゴマが可愛く思えてしかたありません(汗

ヤグの記憶は戻るのかな?
ゴマの家族への誤解?は解けるのか、かなり気になります〜

番外編への期待も大です。。
53 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時46分37秒
寮に戻るふたり。
それぞれお風呂に入って着替えてまったりとする。



「やぐっつあんこれ。一応クリスマスプレゼントだよ。」

「え、なに?くれんの?」
ガサゴソと袋を開ける矢口。

「なんだよこれ!むっちゃ可愛いじゃんか!ほんと後藤って料理上手だよな。」

「気にいってくれた?あまりお金なかったからお菓子になっちゃったけど」

「嬉しいよ、ありがとな。」
矢口はプーさんの形のクッキーをもらった。


「矢口からのプレゼントは――」

「えっ!あるの??うそぉ!」

「なんだようそって。矢口だってプレゼントくらいするよ」

「でもごとーはやぐっつあんからもらうの初めてだよ?」

「そうだっけ?これ、喜んでくれるかわかんないけど・・・はい。」

「?」
矢口は小さな箱を渡す。
54 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時48分24秒
「これって――」


「うん。なんていうんだろ・・・婚約指輪というか・・・それ、字彫ってるんだよ。
 見てみて。」





『ずっと一緒 永遠の愛を誓います』




「そういうのって普通英語なんだろーけど店員に『日本語で彫るのもはやってるんですよ』
 って言われてさ。ほんとかよって思ったけど・・・おもしろいから良いかなって。」

「嬉しいよ、やぐっつあん。こんなものもらえるなんて思ってなかったよ、ごとー。」
まさか矢口からなにかもらえるとは思ってなかった後藤は感激のあまり目に涙が溜まった。

「へへへ。そっか、喜んでくれて良かったよ。」


そしてふと疑問が浮かぶ。

「でも、高かったでしょ?これ。すごく有名なブランドじゃんか!ごとーも好きだけど
 高いよね確か。どこにそんなお金があったの?バイトだってしてないのにさ・・・・
 あれっ?もしかしてこのために毎週出掛けてたの?」
55 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時49分44秒
「う〜・・・ん。まぁそう・・・かな。土日だけバイトしてた。知り合いに紹介してもらってな。
 良い社会勉強になったぞー知り合いも増えたしな。」

「なあんだそっか〜それで毎週出掛けてたんだぁ〜・・・ごとーを置いて遊んでるんだと思ってた。
 ありがとうやぐっつあん。一生大事にするからね。」


「おう!大事にしてくれい!」



「でもさ・・・この指輪とクッキーじゃ釣り合いとれないよね・・・どうしよっか。
 なんか欲しいものある?すぐには無理だけどなんとかするよごとー。」


「矢口の欲しいものはもう決まってるよ」

「え?そうなの?なにが欲しいの?」





「後藤が欲しい。」
56 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時51分18秒


「へ?・・・やぐっつあんそれって・・・・・後藤を抱きたいってこと?」
はっきりと後藤が言うので少し躊躇った矢口だったが


「あぁ。お前を抱きたい・・・。」

「・・・・でも・・・そんなんでいいの?」

「充分過ぎるプレゼントだよ・・・。」


(やっとやぐっつあんがその気になってくれたあ!!うれしいよ〜イエスさん万歳だね♪)


矢口は後藤をベッドまで連れて行き、後藤の上にかぶさると、口付ける。


「ん・・・っふ・・・あ・・・・んん・・・」
しょっぱなから舌を入れてきた矢口。

キスはしていたがこのキスはかなり久しぶりだった。

久しぶりに感じる愛しい人の舌。後藤も一生懸命矢口の舌にあわせて絡めた。

久しぶりのキスを堪能するふたり、矢口は唇を離すと首筋に舌を這わした。
「あんっ・・・あっ・・んっ・・」
矢口の手が胸に伸びてきた。
57 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時53分34秒
うっとりとしながらキスを交わすふたりだったが――

「あぁっ!!やぐっつあんちょっとたんま!ごめん!ちょっと待ってて!」
後藤は急にベッドから抜け出すと走って出て行った。
「え?」


「なんだよ〜後藤のやつ・・・まだ始まったばっかなのによ。」



待つこと10分。

「へへへ、ごめ〜んやぐっつあん。」

「遅いよ!急にどうしたんだ?」


「う・・ん。ごめん。今日はもう出来ないや。」

「はぁ??なんでだよ。やなのか?」


「違うよお〜・・・・来ちゃった。」

「??・・・!なんだ〜そうか〜・・・残念だけど仕方ないもんなこればっかりは。
 そっか〜」

「ごめんね。せっかくその気になってくれてたのに」

「良いって良いって。時間はいっぱいあるしな。・・・じゃー今日はもう寝る?」


「ほんとごめんね。・・・手ぇ繋いで寝て良い?」

「ん?あぁ良いよ。おいで。」
「えへへ。」

矢口と後藤はえっちこそ出来なかったが幸せなイブを送った。
58 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時55分42秒
一方吉澤たちはというと

時間が23時を過ぎた頃。

「じゃあもう遅いし帰るね、私。」

「ええ?泊まって行ってよ梨華ちゃん。ごっちん帰って来ないし淋しいよ。」


「でも・・・」




「・・・梨華ちゃんさ、私と居るのいや?どうして泊まってくれないの?」

「いやじゃないよ。ひとみちゃんのこと好きだもん。」

「じゃあなんで・・・ 」



「・・・」
「・・・なにもしないよ?」


「!!」

「梨華ちゃんがさぁ〜いやがってるのに無理やり手なんかだすわけないじゃんか。
 何もしないよお、一緒に居たいだけだよ。」
59 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月25日(月)23時57分14秒
「でも、ひとみちゃんはそれで足りる?私に飽きない?」

「飽きるわけないよ!ばかだなぁ。そんなの気にしてたの?」


「・・・うん。・・・ごめんね。」

「良いよぉ謝らないでよ。泊まってくれるよね?」

「・・うん。」

「良かったぁ。ひとつお願いがあるんだけど。」

「お願い?」

「うんそうお願い。簡単だから。」

「なに?」

「手繋いで寝たいな。」


「う、うん。良いよ。」


とりあえず泊まってもらえたのでひとつ前進した吉澤たちだった。

(梨華ちゃん欲しいけどその気がないのに出来ないもんね。)



(わたしって堅いのかなぁ・・・)

それぞれ思うことは違ったが、とりあえず幸せなイブを過ごした。
60 名前:りょう 投稿日:2002年02月26日(火)00時05分19秒
>うっとりとしながらキスを交わすふたりだったが――
    うそつけ!!交わしてませんね・・・うわぁんやってもうた!!

>51 パムさま
    初めましてですね?
    どうもです。最近このまま仲良く行ってていいものか
    悩んでいるところです・・・。行くんですが・・・。

>52 marimari読者。さま
    確かに!いろんな作者さんのキャラで見てしまいますよね。
    ごま可愛いですか。・・・可愛いっすねぇ(w
>ヤグの記憶は戻るのかな?
>ゴマの家族への誤解?は解けるのか、かなり気になります〜
    か、考えてなかったかも・・・。
    考えなきゃ〜。どうもです(w
61 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月26日(火)00時19分40秒
二組ともじれったいっすね・・・・・・。(w
早く結ばれてほしものですが・・・・。これ読んでると心が温かくなりますね。
がんばってください。
62 名前:パム 投稿日:2002年02月26日(火)00時26分52秒
ほぼリアルタイムで更新よんでます。
こうなったら行くとこまでいきましょう!(w
次回の更新も首をナガークしてまってるです。
がんばってくださいね!。
63 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月26日(火)20時19分33秒
12月25日(火)


矢口が目を覚ますと横にはまだ寝ている後藤が居た。

矢口の手をぎゅっと握ったまま矢口にくっつくようにして寝ている。

繋がれている左手の薬指には矢口がプレゼントした指輪が光っている。


(もう少しこのままいさせてやるか。)

矢口はしばらく幸せそうに眠る後藤の顔を見ていた。







吉澤達はほぼ同時に目を覚まし、
既に着替え終わり食堂で朝ごはんを食べていた。


「ひとみちゃん、よく寝れた?わたし寝相悪いからあ。」

「ぐっすり寝れたよ。梨華ちゃんの手温かかったから。」

「なら良かった。」
64 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月26日(火)20時20分20秒

「今日これからどうしようか?」

「そうだね・・・・・・・宿題でもする?」

「ええー??クリスマスだよお?もっとこう・・・恋人らしいことしようよ!」

「恋人らしいことぉ?たとえば?」


「たとえば・・・う〜ん・・・そう言われると思いつかないな〜」

「ほらあ。」

「あっ、じゃあ散歩しよ!散歩!」

「散歩?」

「うん。梨華ちゃんと手ぇ繋いで色んなところ散歩したいな。だめ?」

「ううん。お天気も良いしね。お弁当持って行こうか。」

「やったあ!じゃあ吉澤が腕によりをかけて作ってあげる。」

「え?良いよ私が作るよぉ」

「たまにはまかせてよ。(だって梨華ちゃんあまり上手じゃないんだもん)」

「そう?じゃあ手伝うね」


「う・・ん。」
65 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月26日(火)20時21分48秒


(それにしても・・・ほんとに起きないのなこいつ。もう昼じゃんか。起こすか?)


「おい、後藤、もう昼だから起きろよ!!」
後藤は一向に起きようとしない。

「おいってばよ!!」
矢口が後藤の体を激しくゆさぶると少しだけ声をあげた。


「んあ・・・あ・・・zzz」

「また寝るのかよっ!」
矢口はふとんをひっぺがすと窓を全開にした。


「・・・ぶるるっ・・ぶるっ・・・さっむーい!!もう、なによおっ!」

「やっと起きたかよ。」

「え?あ、おはよ、やぐっつあん。」

「後藤はいつも起きなさすぎ!」

「え〜そんなことないよぉ〜今日は良いユメ見てたからだよ多分〜」

「良いユメ?」

「そう。やぐっつあんとイチャイチャするユメー!!」
後藤はそう言うと窓際に立つ矢口の傍に寄って行き抱きつき

「おはようのちゅーして♪」
「あぁ・・」



『ちゅっ』
66 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月26日(火)20時22分58秒

「もっと長くしてよぉ〜早いよやぐっつあん。」

「朝はこんなんでいいんだよ!ばかなこと言ってねーでとっとと着替えろよ。」

「は〜い。」


矢口達は食堂で昼食をとっていた。

「今日これからどうするの?」
「これから?・・・一緒に行って欲しいところあんだけど。」

「行きたいとこ?どこなの?べつに良いけど。」

「ん〜・・・まぁどこかはすぐ分かるからさ。」
「良いよぉじゃあご飯食べたら行こう。」

「あぁ」







公園で昼食をとる吉澤達


「ひとみちゃん・・・ゆでたまごばっかじゃない。」

「だっておいしいんだもん。ベーグルだってがんばって作ったじゃんか。」

「おいしいけどお〜・・・まぁいっか。」

「そうそう。いっぱいゆでたからどんどん食べて。」
67 名前:りょう 投稿日:2002年02月26日(火)20時30分08秒
   中途半端ですが更新終了です。
   何事もなく平穏なやぐごまなってやぐごまじゃないわ!!
   って感じでもんもんしてます(w

>61 よすこ大好き読者さま
  >早く結ばれてほしものですが・・・・。これ読んでると心が温かくなりますね。
   温かくなるなんてほんとですかぁ?いやぁ嬉しいです。
   早く結んであげたいいしよしですが・・・う〜ん
   えっちシーンはないかもです。(ムズイので)

>62 パムさま
  >こうなったら行くとこまでいきましょう!(w
   どこまで行きますか?
   
   季節外れなクリスマスでごめんなさい。
68 名前:パム 投稿日:2002年02月26日(火)21時58分23秒
そろそろだな、、と思い覗いてみたら更新してるっす!!。
いいっすね〜。クリスマスはやっぱりハッピーでなくちゃ!。
自分的にはこれでもかってくらいベタベタしてから波瀾が、、、
って展開にキタ〜イしてるっす!。(w
がんばってくださいっす!。
69 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月26日(火)22時31分28秒
ゆで卵を、口いっぱいにほおばっている吉に萌え!(w
って、お昼作ったって・・・・・ゆで卵かい!!(爆)
これからもほのぼのさせてくださーーーい!!
70 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)00時58分52秒

「ねぇ〜まだ着かないの?どこまで行くの?」
「着いたよ。」

「ここ・・・ごとーの地元じゃんか」
「そうだよ。これからお前んちに行くんだよ」

「えー?なんでよ!行かないよごとー。」
「なんでだよ。」


「だってぇ・・・やだもん。やぐっつあんのこと悪く言うじゃんか。
やぐっつあんだってやでしょ?」

「大丈夫だから行くぞ。後藤あれからずっとおばさんたちと連絡とってないんだろ?
家族は大事にしとけよ。」


「でもやなもんはやだ。ごとー行かない。」
「良いから行くの!わかんねーやつだな。」
矢口は無理やり後藤を連れて行った。


ピンポーン
呼び鈴を鳴らす矢口。
「もう良いってぇ〜」

『はい』

(うわぁおかあさんだよ〜)

「あ、矢口です。」
「ああ!すぐ開けるよ」



(あれ?)
71 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時00分18秒
「いらっしゃい真里ちゃん。」

「こんにちわ。ほら、後藤もただいま位言えよな」

「ただいま。・・・なに?なんでふたりともふつーなの?」
矢口と後藤母は顔を見合わせて笑っている。

「いいから入りなさい。」

「お邪魔します。」
矢口は後藤の手を引っ張って入って行った。


「ありがとうね真希を連れて来てくれて。」
「いえ、良いんですこのくらい。」


「真希、あんたどうしてずっと帰って来なかったんだい?電話にも出ないで・・・。
 かあさんたちが真里ちゃんのこと悪く言ったからかい?」



「・・・そうだよ。やぐっつあんは悪くないのに悪く言うから・・・」

「実際矢口が悪かったんだけどな。」
「そんなことないもん。ごとーが」


「もうその話はやめよ?おばさん、台所借りて良いですか?ケーキ買って来たんで
 紅茶入れますね。」

「えっごとーがするよそんなこと。」
「後藤はおばさんと話しといてよ。久しぶりなんだから。」



「・・・」
72 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時02分34秒
「真希、あんた真里ちゃん困らせたりしてないだろうね?あんな良い子いないよ。
 あんたが出て行った後真里ちゃんがうちに来てね。」

「やぐっつあんがここに?」

時間は戻って矢口と後藤がヨリを戻した日。

トゥルルーッ トゥルルルーッ プッ
「あっ真希?おかあさんだけど!やっと電話に出たねあんた。」


「・・・なに?」

「なに?じゃないよっあんたうちに帰って来なさい!あの子はあんたを捨てた子だよ?
 あんたをまた傷つけ――」

プツッ

「あっ真希!!真希??・・・」
すぐにまたかける後藤母。

トゥルルーッ トゥルルルーッ プッ
「真希?良いから聞きなさいっ」

「やぐっつあんのこと悪く言わないで!!おかあさんたちなんて嫌いだっっ。」

プッ
「真希??」

『お客様がおかけになった電話は現在――』



「真希なんだって?帰って来るの?」
「・・・ばかだよあの子はっ。騙されているともしらないで・・・悪く言うなって・・・。」

「なにそれ・・・そりゃ感じ良い子だったけど真希を傷つけたのは事実でしょ?
 真希はなんでわかんないの?」
73 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時04分08秒
ピンポ〜ン

『はい』

『矢口と申します。』

「矢口だって!あの子だよっ」
「マジ??」

ダダダダダダダッバァンッ
勢いよくドアが開けられた。

「あんた、よくもぬけぬけと顔を出せたね!良い度胸してるじゃないか。」
「そうだよ、あんたどういうつもり?昨日はうちらまで騙してさっ」

矢口にとっかかるように怒鳴りながら言う姉と母。

「すいませんっ!ほんとにすいません!」
矢口は深々と頭を下げる。

「いまさら謝ったって遅いんだよ。あんたは真希を捨てたんだろ?謝ったって許さないよ!」
「そうだよ!」

「簡単に許してもらえるなんて思ってないです。でも許して下さい。私は真希さんを二度と
 傷つけたりなんかしません!絶対にしません!誓います!!」

目をみて言う矢口。
74 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時05分56秒
「・・口で言うのは簡単だからね。」

「信じて下さい!ほんとにもう二度と泣かしたり淋しい思いさせたりなんかしません!
 絶対に守ります!だから許して下さい。お願いです!!」


「聞く必要なんてないね。あんた、あの子に何吹き込んだんだかしらないけど
 あの子を返しておくれ!あの子はまだ子供なんだ!」

後藤の母親はそれだけ言うと玄関を閉めた。

「お願いです!お願いですから、真希さんと付き合うこと許して下さい!お願いです!」
矢口はドアが閉まっても叫び続けた。



後藤の母は無視していたが矢口が近所迷惑になるくらいいつまでもしつこいので観念して家に入れた。

「なんなんだあんた!迷惑もいいところだよっ」

「すいません。でも引き下がれないんです。真希さんとやり直したいんです。
 お願いですから許して下さい。」

矢口は真剣な顔で必死に訴える。

母親と姉達は顔を見合わせている。そして母親が口を開いた。
75 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時07分44秒
「あんた、ほんとに真希を傷つけないって誓うかい?」

「!っ誓います!」

「泣かせないって誓うかい?」

「誓います!!」

「大事にするって誓うかい?」

「誓います!!!だからっ――」

「分かったよ・・・そこまで言われたらなにも言えないよ。」
「じゃあ!!」

「あぁ、許してあげるよ。」
「え?おかあさん良いの?」
姉がボソッと言う。
「――だって、真希本人がこの子しか見えてないんだからしょうがないでしょ?」

「そうだけど・・・」

「あんた、今回は許してあげるけど、次こんなことがあってごらん。一生許さないからね!!!
 分かったね!」

「はい!!ありがとうございますっ・・・それじゃあ・・・」
「帰るのかい?」

「――はい。ケジメつけることがまだ・・・。」
「なんだいそりゃ。そんなんで真希を大事に出来るのかい?!早くすっきりしたからだになりな!」

「はい。じゃあ突然お邪魔してすいませんでした。」
矢口は玄関を開けて出ようとする。

「ほんとにありがとうございました。」
お礼をして帰って行った。
76 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時09分22秒
「おかーさん良いの?あれで。」

「いいんじゃないかい?あの子の顔見たろ。迷いのひとつもないキレイな顔だったじゃないか。」




そして矢口は休みになると後藤の地元でバイトをし、帰りに家に行っては後藤のことを報告していた。
(後藤は聞く耳持たずでおばさんに電話くらいしろという矢口の話すら聞こうとしなかったので。)
そして今に至るのである。

全ては後藤の知らないところの話であった。


「うそ・・・」
「だから、おかあさんたちも真里ちゃん信じることにしたんだよ。
 そのあとも何回か顔出してくれてね。真希のこといろいろ教えてくれてたんだよ。」


「じゃあもうやぐっつあんのこと悪く言わない?」

「言うはずないじゃないか。あの子はあんたを大事にしてくれてるって分かったからね。
 だから真希、あんたもワガママばかり言ってないで言うこと聞くんだよ?分かった?」

「・・・わがままなんて言わないもん大丈夫だよ。ありがとう、おかさあん。」

「たまには帰って来ておくれよ。」



「うん。分かってる。」
77 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時10分48秒
「あっ、それだね?真里ちゃんからのクリスマスプレゼントは。見せてごらん」
「えっなんで知ってるの?」

「え?あぁ前にうちまで来て指のサイズ教えて欲しいって、どこのブランドが好きなのかって
 聞いてたからね。あんたをここに連れてきてもらう交換条件で教えてやったのさ。」


「あらら〜『永遠の愛を誓います』だって。良かったね真希」
「えへへ。」



「おまたせ〜い。」
矢口がケーキと紅茶を持って戻って来た。
矢口と後藤母は顔を見合わせてまた微笑み合う。

「真里ちゃん、真希はわがままで怒りっぽいから苦労するだろうけどよろしく頼むよ。」

「確かに・・・。」
「ちょっとお!わがままじゃないってば!おかあさんやめてよ。やぐっつあんも!」

「ほら、すぐに怒る」
「あははは」

「ほんとだ・・・あはっ」



大衆食堂『ごっつあん』で夕食をごちそうになった矢口たち。
冬休みなので今日はこのまま後藤の家に泊まる事にした。
78 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)01時12分15秒

「えーー?ごっちん今日も帰って来ないのぉ?」

『うん。ごめん。今実家にいるんだよぉ〜明日は帰るから、じゃあね。』
プツッ

「あっごっちん・・・なんだよ〜淋しいじゃんか。」

「どうしたの?今の真希ちゃん?なんだって?」

「矢口さんと実家に居るみたいで今日は泊まって帰るって・・・。」




「・・・・・・私、今日も泊まろうか?」

「えっ?えっ??梨華ちゃんが??っ泊まって泊まって是非泊まって!!
 やったぁ!(ごっちん感謝じゃんかっ)うれすぃーよぉ〜」

「そんなに喜ばれるとなんか照れちゃうな。一端部屋に戻って荷物置いたら行くね。」
「うん!待ってる!それからご飯行こうね。」
パタン

散歩から帰って来たところへ後藤からの電話が入った。
吉澤も自分の部屋へ戻った。



「いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっしゃあぁぁぁぁぁぁ!!!ほんとごっちん感謝あ!!
 キスくらい良いよね?昨日は結局なにもなかったからキスくらいいいよね??
 うへへへへ♪」

部屋に入るなりだらしない表情で叫ぶ吉澤の声は廊下中に響き渡った・・・。
79 名前:りょう 投稿日:2002年02月27日(水)01時20分54秒
>68 パムさま
    更新チェックして頂き、感謝です!
   >自分的にはこれでもかってくらいベタベタしてから波瀾が、、、
    波瀾ですか・・・そうなんですよ、波瀾が足りんのです最近。
    まいりました。頑張ります、、、

>69 よすこ大好き読者さま
    吉は実は梨華ちゃんよりゆでたまごのほうが(w
    なんてことにならないように梨華っちに頑張ってもらわないと。
    
    明日は更新できたらします。
    おやすみなさい。
80 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月27日(水)12時17分51秒
なんだか、甘々な雰囲気が漂ってるーーーーー。(w
波瀾ですか・・・・・。私的には、甘々希望なのですが・・・。
もう一波乱があってもいっかなーとは思います。
ま、作者様の好きなように、がんばってください!!
81 名前:marimari読者。 投稿日:2002年02月27日(水)19時20分03秒
作者様。

なんか無理矢理ネタ振りしちゃったみたいでごめんなさい(汗
でも、これで一安心です〜(笑

まだまだ波瀾がありそうですが、、、楽しみにしています。。
82 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時22分57秒
「ただいまぁ。」

「あっおかえり真希。帰って来てるんだね。」
「うんお姉ちゃん。やぐっつあんと一緒だよ。」

「こんばんは。」

「あ、いらっしゃーい。・・・真希を泣かせてない??」

「もうお姉ちゃん!余計なこと言わないでよぉ」
「冗談冗談。真里ちゃんは真希のこと大事にしてくれてるもんね。
じゃあ私デートだから。ごゆっくり。」

矢口が後藤の知らないうちに通い詰めたこともあり、後藤の家族達はみな矢口に対して
親しげだった。

「「いってらっしゃい」」

一番上の姉は彼氏とデート。弟ユウキもクリスマスということで学校の友達とクリスマス会で
家に居なかった。2番目の姉は気の毒な事にまだ仕事中のため居なかった。

母親は店にいるため実質ふたりっきりの矢口達だった。



後藤の部屋にはテレビもなにもないのでふたりはリビングでソファーに座ってテレビを見ていた。
83 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時24分00秒
(・・・)

(おい・・・)

(後藤おまえ・・・)

(くっつき過ぎだろ。)

(狭いのによぉ)

(・・・・ていうか胸当たってるんすけど。)
矢口にもたれかかるようにしてくっつきながら見ている後藤。


「おい、後藤。くっ付き過ぎ。」

「え〜?だってソファーちっちゃいもんしょーがないじゃん。」


「・・・じゃ、矢口降りる。」
「どうしてさ。いいじゃんだれも居ないんだしくっ付いてたって。」

「だめなんだって。その・・・くっついてるとよ・・・なんていうかよ・・・」

「??なんか問題あるの??」

「だからっ、っ、・・・抱きたくなるだろっ!!分かれよそんくらい!」

「・・・なんだ、そんなこと。くっ付くのが嫌なんだと思った。・・・じゃあ抱く??」
後藤は矢口の腕を掴むと自分の胸に押し付ける。

「バァカ!後藤昨日からなってるだろ!出来るわけないだろ!
だから矢口を誘惑するようなことはやめてくれ。」
84 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時25分04秒

「誘惑なんてしてないよお〜やぐっつあんの頭の中がえっちぃんだよお〜・・・あっ!」

「なんだよっ」


「じゃあさっ、じゃあさっ、お風呂でしようよ。お風呂だったら大丈夫でしょ?ね?決まり♪」


「風呂って・・・勝手に決めるなよな!!そこまでしてやんなくなって良いよっ!
せっかく我慢してんだからくっ付かないでくれたらいいよ。」


「だから我慢しなくて良いってば!おかあさんたちもまだまだ帰って来ないし。
後藤の我慢がきかないもんね。ほらっ行くよお〜」


「お、おいぃ〜ちょっとっ!こらっ!後藤!」
後藤の方が力はあるので簡単に連れて行かれた矢口だった。
85 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時26分56秒
「おまたせ。今日のごはん何かなぁ」

(今日も梨華ちゃんと寝れる♪寝れる♪えへへへへ〜♪)

「聞いてる?ひとみちゃん。」

「うへぇ・・・あっごめんなにかな?」

「(?)今日のごはんなにかなって聞いただけだけど・・・。」

「あっごはんね、ごはん。なんだろ。おなかすいたね」

「かなり遠くまで歩いたもんねぇ疲れたね」

「ごはん食べたらお風呂入ってゆっくりしなきゃね。」


吉澤達は楽しく食事を済ませるとそれぞれお風呂に入るため一度別れた。




「あっ、梨華ちゃんおかえりぃ〜」

「ただいま。ごめ〜んあゆみちゃん、今日もひとみちゃんとこに泊まることになったから。」

「えっそれって―そういうことなの?昨日?」
86 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時27分55秒
「・・・もうっ!変な想像しないでよお。私達はまだそんな関係じゃないの!!」

「・・・そうなの?・・・ふ〜ん・・・。なんだ、じゃあ私今日もひとり?さみしー」

「ごめんってばあ。今度なにかおごるし!」
「やった!じゃあいいや♪」

「現金だね・・・。あ、先にお風呂もらって良い?」


「どうぞーごゆっくりぃ〜・・・いつもよりキレイにねっ」
「どうして?」

「え?だって今日クリスマスだよ?恋人同士がクリスマスにお泊りして
なにもないってことはないんじゃないの?」

「だからそんなんじゃないってばあ!」

「そうかな〜案外ひとみちゃん狙ってるかもよ?」

「もうっ!ひとみちゃんは待つって言ってくれてるの!!あゆみちゃんのばかっ」

柴田を無視してお風呂に行ったがかすかに柴田の声が聞こえた。



『待つって言ってもムードによっちゃぁわかんないよぉ〜』
87 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月27日(水)23時29分16秒
「もぉやだあぁ〜・・・あゆみちゃんったらどうしてあんなことばかり言うの?
それでなくても2人きりってまだ緊張するのにぃ〜もうやだやだ。考えないようにしなきゃ。」

(でも・・・昨日は私が嫌がってるのにしないって言ってくれたけどほんとはしたいのかな。
そろそろするのかな普通は・・・どうしよお・・・)

そんなことを考えていたので、自然といつもより心持ちキレイにからだを磨き、
いつもより長く湯船につかっている石川だった。




吉澤はなにを思っているかというと
そんな柴田や石川の話とはかけ離れていて、ただ『一緒に寝れる』ということに
心から喜んでウキウキしていた。

『キスくらいはいいだろう。』そのくらいの気持ちでいた。

さっさとお風呂から上がり、ベッドと部屋をキレイにし、空気も入れかえてひとりまったりしていた。
88 名前:りょう 投稿日:2002年02月27日(水)23時33分30秒
>80 よすこ大好き読者さま
    いつもどうもです!!
    どんな波乱にしようか考え中でございます。
    このまま卒業しちゃうのは・・・
    ま、ありですかね(w

>81 marimari読者。さま
    いやぁ〜・・・ごめんなさいっ。
    強引に和解させてしまいました(w
    やぐが簡単に許されているのでなんだかなぁって感じです。
    まぁ、ごまんちに行きたかったので。


    では、続き書いて来ま〜す。
89 名前:パム 投稿日:2002年02月28日(木)00時27分33秒
今日も更新チェーックッ!!
むおおお!。気になるっす!!。
ほんと、更新はやいっすね!。ありがたいっす!!
波瀾がたりないですかぁ。
でもこのままベタベタ、、、ってのもカナ〜リいいですねぇ、、(はぁと)
次も更新きたいしてるっす!。
がんばってください!。
90 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月28日(木)19時11分49秒
いい感じで甘々ですねーーーーー!!
ごまが、我慢できなくなったところで・・・・・。
よしこと梨華ちゃんも、そろそろ・・・・(w
このまま甘々で、ぜんぜんおっけーなんで、がんばってください!!
91 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時12分24秒
一方こちらは後藤宅。

「も、ほんっとやんないってばよ〜」
「なに?やぐっつあん照れてんの?ごとーに見られるの恥ずかしいの?」

そんなことを言われた矢口は

「ばかじゃないか。恥ずかしいわけねーだろっ」

と言い、さっさと服を脱ぐとお風呂に入って行った。

「なぁんだ〜・・・つまんないの。えへへ〜でも嬉しい♪」
後藤もすぐに脱ぐとお風呂に入って行った。


後藤が入ると矢口はシャワーをかけた。

「わぁっ急になにすんのさ!」

「だってよ・・・出てる・・・。」
「そっか・・・シャワーしながらってのも初めてで良いね♪」


「・・・ていうかよ、やっぱ先にからだ洗って頭洗ってゆっくり浸かるべ。ほれ。」
「え〜?そうなの?」
「だってせっかく風呂場だし。」
「分かった〜」


ふたりはお互いにこすりあいっこしながらわいわい騒いでる。
92 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時13分54秒
頭も体も洗い終わって湯船につかるふたり。

「狭いねぇ〜やっぱり。」

「ま、おとながふたりも入ればそうだろ」

「やぐっつあんは子供サイズだけどね♪」

「・・・ちっちゃくて悪かったなっ。」

「拗ねないの!やぐっつあんはちっちゃいからやぐっつあんなんだから。ね?」
後藤は矢口に抱きつくとキスをせがんできた。



「・・・ん・・」
軽くキスをして後藤を見る矢口。

「愛してるからな。」
後藤に囁き再びキスをする。


「・・んぁっ・・・っふ・・んん」
矢口は後藤の口内に舌を入れた。

探し出すまでもなく後藤もすぐに応えて矢口の舌と絡ませる。

ぴちゃぴちゃ ちゅぷちゅぷ っと厭らしい音を立てて絡めている。
93 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時14分53秒
矢口がなかなか唇を離そうとせず、後藤は息がしづらくなってくる。

舌を絡めながら息をするたびに後藤が吐息をもらすので矢口はますます興奮してしまう。

矢口がやっと唇を離すと、舌にはふたりの唾液が絡まって光っている糸が引いていた。

後藤はもうまいってしまったのかとろんとした目をして矢口をうっとりと見ている。

片手で後藤を支え、首筋にキスをしながらもう片方の手は胸を揉んでいる。
「あんっ・・・あっ・・あっ・はぁ・ん・・」

右の胸の自己主張している先端を摘んだり弾いたりしながらもう片方の胸にかぶりつく。


「んっ・・・んあっ・・んっ・・あんっ・あぁんっ・・・」

しばらくそうしていると矢口が呟いた。


「・・・矢口はさぁ〜・・・後藤のおっぱい好きだなぁ〜・・・」


「んあっ・・・ん・・な・・に・・・?」
94 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時16分08秒
「後藤のおっぱい大好きって言ったの!」

矢口はまた後藤の胸にしゃぶりつく。
わざと大きな音を立てておっぱいを飲む赤ん坊のように吸っては舐め吸っては舐めを繰り返す。

「もおうっ・・・やだあ・・そこ・・ばっかりぃ・・・・下も・・・触ってよぉ・・・」
矢口は胸から口を離すと上目遣いで後藤を見て言う。

「え〜?だっておっぱい好きだもんよ。」

「・・それはっ・・それ・・で・・いいけどぉっ・・触って欲しいよぉ・・」

「しょーがないなー・・・」
矢口は胸にしゃぶりついたまま左手で後藤の体を少し持ち上げると右手を股の方に下ろしていく。

股に触れただけで後藤は敏感に反応し、体を振るわせる。



「あっ・・・」
95 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時17分19秒
さぁさぁこれから―――というときにインターホンをばしばし鳴らしながら
ドアをドンドンと叩く音が聞こえた。


「・・・おい、後藤。なんか聞こえないか?」

うっとりと感じていた後藤には聞こえるはずはなく
『途中でやめないでよぉ〜』と矢口に抱きついてくる。



『・・ちゃんっ・・・てよっ・・』

「ほらやっぱなんか聞こえるってばよ。」

「え〜???聞こえないよお〜」



『姉ちゃんカギ開けてよっ!!』

「げっ!ユウキだ。」

「開けてやんないと可哀想だな。寒いしな。」

「もーーーー(怒)」

「怒るなって。」

「なんでカギ持ってかないかなあの子。それに隣におかあさんいるのにさっ」

後藤は怒りながらもお風呂から出て急いで服を羽織るとカギを開けに行ってやった。
96 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年02月28日(木)22時18分42秒

「なんだよねえちゃん遅いよっ!早く開けろよな」
ボカッ

「いってぇえええ!!なんだよ!」

「うるさい!!・・・良いところで・・・」ボカッ ボカッ

「いてぇ痛いって!この暴力女!」

ユウキは捨て台詞を残して部屋へ引っ込んでいく。

「・・・やぐっつあ〜ん(泣)」


後藤がお風呂に戻ると矢口はお風呂のお湯を抜きながら自分はシャワーを浴びていた。


「あーーー・・・もうやる気ないんだね、やっぱり」

「・・・仕方ないだろっ声響くしなっ。・・・体流してやるからおいで。」

「ちぇ。」

残念そうにはするものの矢口に体を優しく洗ってもらいそれなりに幸せな後藤だった。
97 名前:りょう 投稿日:2002年02月28日(木)22時25分47秒
>89 パムさま
     いつもレスありがとうございます。
     これから波乱が起こるのはいしよしだったり・・・
     どうでしょ(w

>90 よすこ大好き読者さま
     いしよしはなかなか・・・させないかも(w
     シーンなしで知らない間に終わってそう(w


     では、ANNS聴きつつ続き書いて来ます。
     
     ひとりごと:最近それぞれのキャラが分からないよぅ。
98 名前:パム 投稿日:2002年03月01日(金)02時56分06秒
仕事でおそくなっちゃったけど、覗いてみてよかった!!。
毎日欠かさずチェックする予定っす!!。
ををっ!。波瀾はいしよしっすか!?。
ヤグゴマは色々あったしそろそろよしががんばりどこかな?(w
う〜ん、待ちどうしいっす!!。次回更新キタ〜イ!!。
がんばってくだせぇぇ!。
99 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時49分32秒
一方こちらは吉澤の部屋

窓をあけてぼんやりと夜空を眺めている吉澤。

(およ?およよ?雪だぁーー!!ホワイトクリスマスだねっすっごーい。なんか今日は
良い事ばっかで怖くなっちゃうよぉ。・・・・それにしても梨華ちゃん遅いなあ・・・)
時計を見ると、さっき食堂で別れてからもうすぐ1時間半が過ぎようとしている。
なんとなく落ちつきがなくなりそわそわし出す。


(うううっ早く会いたいよー。早くー)

コンコン
(――――来たぁっ!!!!!!)
返事をせずにドアを開ける吉澤。

「いらっしゃい、梨華ちゃん!!」
いきなりドアが開いたので少し驚いた表情を見せた石川だったがすぐに笑顔になると

「ごめんね。遅くなっちゃって。」
と言い、吉澤にすすめられるまま部屋に入って行った。
100 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時50分53秒
吉澤は何気なく石川の手を引くと窓際へ連れて行く。

「ね、ね、ね、見て見てっ外。」
「外?なにかあるの―――あっ・・雪!!」

「そうだよぉ雪降ってるんだよぉ〜ホワイトクリスマスだね。って、
もうすぐ25日終わっちゃうけどさ。」

「・・・」
(あれっ?静か・・・)

吉澤は何の返事も返さない石川を横目でチロリと見てみた。

(くわぁっ!!!可愛いっす反則っすやばいっす!!)
石川は夜空を見ながらうっとりとしていた。

女の子ちっくでロマンチックな石川はクリスマスに雪が降った事がすごく嬉しかった。
吉澤が見ていることにも気付かず、夜空をずっと眺めている。



(梨華ちゃん・・・どうしてそんなに可愛いの!・・・と。ほんと可愛いよなぁ〜・・・
なんかさっ髪もちょっと濡れててなんか艶っぽいよね、色っぽいよね、か〜わいいよね!
はぁぁぁぁぁ〜幸せ者だな私は。・・・でも・・・なんか悔しいかも。
せっかく2人っきりなのにまだしゃべってないじゃんかぁ〜雪ばっか見てさっ。うわぁん。)
101 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時52分25秒
「梨華ちゃん!」
吉澤が呼んでもまだうっとりとしている。

「・・・梨華ちゃあ〜ん・・・(泣)相手してよぉ〜・・・(泣)」

「えっ?あっやだごめんなさいひとみちゃん。つい・・・」
「・・・良いよぉ。しょうがないよ雪なんてめったにないもんね」

「そうでしょ?そうだよねー!雪って不思議じゃない?雨と同じ成分で出来てるのに
こんなにもきれいで神秘的なんだもん。それにクリスマスに降るなんて最高じゃない。」
雪について目を輝かせながら話し出した石川。
吉澤は黙って聞いていた。

「ひとみちゃんもそう思わない?きれいだよね?」

「ほんと、きれい。可愛い。」
「だよねっ・・・ん?きれいは分かるけど可愛い??雪が?」

「私が言ったのは、梨華ちゃんのことだよ・・・。」

「えっ(照)・・っと、その・・あの・・・」

「梨華ちゃん可愛い、大好き。」
吉澤はにこっと優しい表情で石川に言った。
102 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時53分36秒
(やだぁっそんなこと言われたら緊張するよぉ〜)

「そっ、そんなこと言わないでよ恥ずかしいよぉ」
「だってほんとだもん。」

はぐらかそうとしても出来ず、石川はどうしていいか分からなくなった。

吉澤の視線から逃れるように窓際から離れるとストンとテーブルの前に座った。

「・・・今頃真希ちゃんたち、どうしてるかなぁ?」

「さぁ・・・。」
吉澤はどうでもいいといった様子で返事をした。


(梨華ちゃんにキスしたい。我慢出来ない。キスしたい。キスくらいなら良いよね?ね?)


吉澤も石川と同じように座ると石川を見つめて離さない。

(ど、どうしよう・・・ひとみちゃん・・・そうなのかな・・・)

吉澤は石川に顔を近づけると両手で石川の肩を持ち、そっと唇を重ねた。
103 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時55分03秒
唇を離したあとの吉澤の顔が妙に真剣な眼差しに見えて、掴まれてる肩が強く感じられて、
石川は焦っていた。

(どどどどどどどうしようっこのままっ、このままっしちゃうのかな??)
「梨華ち――」

「はいいぃっ(ビクッ)」
吉澤が話そうとすると石川が素っ頓狂な声をあげて返事をした。

(な、なに?今の声。)
吉澤が石川を見ると、顔を真っ赤にして体を強張らせている石川が見えた。

「あの・・・」
吉澤が話し出すと石川は吉澤にきゅっっと抱きついた。

(えと、えっと、これって、これって・・・そういうことなの??梨華ちゃんいいの?
梨華ちゃんその気なの?・・・どうしよう・・・いいのかな・・・そんな気なかったんだけどな
・・・気ぃ使わせちゃったかな・・・でも・・やっぱ可愛いや♪)

吉澤は石川と再びキスをする。
104 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月01日(金)22時56分13秒
そしてなんとな〜く石川の体を押し倒した。

そしてじっと顔を見つめてみる。

(うっ!でもどうやってやればいいのかな?初めてだもんわかんないよ。)



―――ところだったが・・・。




「やっぱりだめぇっ!!いやーーー!!!」

吉澤を突き飛ばして石川は部屋からすっ飛んで出て行った。

「ええっ??梨華ちゃん??」


ひとり残された吉澤はあまりにも急のことでなにがなんだか分からず、
その場から動けなかった。

105 名前:りょう 投稿日:2002年03月01日(金)22時59分32秒
>98 パムさま
    遅くまでお仕事お疲れ様です。
    波瀾っちゅうもんでもないです・・・かね(w
    どうしようかなぁ・・・。
    とりあえず時間を進めなきゃって感じです。

    明日は朝5時から夜中まで出掛けるので更新できなさそうです。
    ごめんなさい。
    ストックもないので考えときます!
106 名前:パム 投稿日:2002年03月02日(土)00時30分48秒
ううむ、、今日はFAN(地方なので放送遅い)の娘。みたあとで、
更新チェックです。なんかいつもの120%萌えます(w
よすぃこ、がんばれ、、、。
朝早くから大変ですね。がんばってくださいっす。
マタ〜リ工新まってるっす!。
107 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月02日(土)21時50分43秒
こちらは後藤宅。
弟ユウキに邪魔されたことを矢口にぐちる後藤。

「だってさぁ〜タイミング良すぎだよぉユウキってば!腹立つなぁっ」
「しつこいなっ。もういいじゃんか、やっぱ風呂場なんて無理だったんだって」

「でもぉ〜・・・せっかくやぐっつあんとさー・・・甘えたかったなぁ・・・」

「・・・今、甘えてもいいけど??」
「ほんと??いいの??」

「うん。矢口も実際もの足りない気がするし途中でやめたから気の毒だし・・・
 矢口より後藤の方がつらいと思うからよっ」

「さっすがやぐっつあん!ほんとつらかったよぉっ、じゃあ思う存分甘えさせてもーらおっと♪」

「ほどほどにな・・・」

「やだ。・・・とりあえずさっ、キスして?」
「ん」

キスをしようとしたらユウキがリビングに入って来た。
「あっ・・・」

「ユウキ!また邪魔する気ぃ??あっち行ってよ!」

「言われなくても行くっつうの。・・・矢口さん大変っすね・・・」
矢口を見て悲しそうにするユウキ。

「また殴るよ??」



「へいへい。」
108 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月02日(土)21時51分48秒
「おい後藤、殴るなんてだめだぞ。女の子なんだからな。」
「でもさぁ生意気なんだもん!」

「だめったらだめだぞ。良いな?」


「・・・ちぇっ分かった。」


その会話を冷蔵庫からお茶を取り出し聞いていたユウキ。

(う〜ん・・・矢口さん。カッコイイ!さっすが兄貴!)
と勝手に兄貴呼ばわりしていた。

ユウキはお茶を入れるとふたりが居るリビングで一緒にテレビを見出した。

「なに、ユウキ。部屋もどんなよ。」

「ああ?いいじゃんべつに。考えたら部屋居たってつまんないし。テレビないし。」

「もうっ!やぐっつあんごとーの部屋行こ。ユウキなんてほっといてさ。」
「・・・そう・・・だな。」

「あっ、でもお布団用意してなかったからここでやぐっつあんはもうちょっと待っててくれる?
 敷けたら呼ぶから。」
「ん、さんきゅ。」

後藤は2階へ上がり、矢口はそのままくつろいでテレビを見ていた。
109 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月02日(土)21時56分11秒
するとユウキが突然話し出した。
「矢口さんさぁ〜ねえちゃんなんかと付き合ってて疲れないんすか?わがままでしょー?」
「そんなことないけど。」
「ほんとっすか〜?あ、矢口さんってモテルんでしょ?なんかモテル極意ってあるんすか?」
「さぁ・・・。後藤にだけは愛想つかされないように気をつけてるけどね。」
「おおっ・・・弟の前でそんなこと言うっすか!!やっぱかっけーっすね。
 でもマジねえちゃんのどこが良いんすか?いいとこないっしょ。」
「(ひどいこと言うなぁ)全部。性格も顔も何もかもが良くて付き合ってるよ。」
「まじで?矢口さんみたいな年上とは合うのかな。うち上ばっかだから絶対年下が良いなぁ僕は〜」


「ユウキくんと後藤ってほんと似てるよね。最初見た時本人かと思った。」
「よく言われるっす。」


『やぐっつあーん、上がって来てー』

「あっじゃあ上行くから。おやすみ」

「おやすみなさい・・・僕の部屋隣なんで・・・壁薄いんで・・・」


「あほかっ!」ペシッ
ユウキをはたく。

「あははっ冗談っすよ。おやすみなさい。」
(なんかほんと兄貴みたい。いいな。)
110 名前:りょう 投稿日:2002年03月02日(土)22時00分21秒
>106 パムさま
   早く帰れたので更新しました。(チョコっとだけど)
   
   最近思いついては書き、の繰り返しなので
   最初みたいにためてから更新しようと思います。
   なのでもしかしたら更新がしばらくないかもです。
   ごめんなさい。
111 名前:パム 投稿日:2002年03月03日(日)00時23分40秒
むおっ!。更新してるっす!!
よすぃこ愕然、ごっちん昇天ってかんじっすね!。(w
まえレスにも書いたがよすぃこがんばれ、、、。
作者さん、大変そうですね。
マタ〜リx2待ってまっす!!。
がんばってくだせぇぇ!!
112 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時07分52秒
http://m-seek.net/blue/index.html#1013521429
からの続きです。
本編そっちのけで割り込み更新ごめんなさい。
先に出来上がってしまったので・・・。








「でも!なっちにだけにして欲しかった。なっち、独占欲強いのかな。
なっちだけに優しくして欲しかった。なっちだけに甘くして欲しかった。
なっちだけを見て欲しかった。」


「な、なんで過去形なの?矢口はなっちだけが好きだよ?」

「もうウソは充分だべ。なっちは矢口にチョコないし、もう疲れたべ。」
安倍は去ろうとする。

「ちょっと待ってよなっち!さっきから何言ってるの?矢口はなっちだけって言ってるじゃん。
チョコだったらすぐに捨てるってば!仕方なくもらったもんだし!
だからそんなこと言わないで、過去形でなんか話さないでよ」

「もうやだ。矢口なんか嫌いだべ、もうなっちの前に現れないで!」
安倍は涙を流しながら走って去って行った。

「矢口はなっちだけだって!!!」
矢口の言葉を無視して去って行った。
113 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時16分15秒
「なんでだよ〜・・・矢口はなっちだけって言ってるじゃんか〜・・・矢口達
別れちゃうのかよ〜・・・矢口が悪いのか・・・?」

「矢口・・・」
うなだれる矢口に声をかけてきた少女がひとり

「・・・なんだ聞いてたの?」
「うん。ごめん。・・・振られたの?」

「・・・そうみたい。なんでだろ・・・矢口はなっちのこと大事にしてるつもりだったのに
・・・なっちに伝わってなかったのかな・・・なっち、もう矢口のこと嫌いって・・・」

「私は矢口のこと大好きだよ。安倍さんは矢口の良さ分かってないんだよ。矢口は良い子なのに。」

「・・・ありがと。でも矢口はなっちのことが――」
「ん、分かってる、まだ好きなんでしょ?元気だしなよ、元気ない矢口なんて矢口じゃないよー
いつも笑顔で明るくがモットーでしょ?」

「うん・・・。ありがとう。」
「ううん」
「矢口もっかいなっちと話する。励ましてくれてさんきゅ。」
114 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時17分47秒
「じゃあ・・・軽くで良いからお礼にキスして。」
「ええ???だめだめ!それはだめ!いきなり何言うんだよ!誰に見られるかもわかんないし
何よりなっちに悪い!悪いけどそれは無理!それ以外ならいいから!」

「・・・じゃあほっぺたでもいいからしてよ。それ以上求めないから。」
「ほっぺた?(それくらいならいいかな・・・)

「じゃあ、するよ?」
「うん」

(どうしよう・・・矢口が優しいのなんかなっち分かってるのに・・・頼まれたら断れない
優しい矢口って知ってたのに・・・欲しくて受け取ったんじゃないのに・・・
矢口は優しいって、そんな矢口が好きだってなっち思ってたのにどうしてあんなこと
言ったべか・・・矢口・・・矢口・・やっぱり謝りに行くべ。なっち矢口を信じるべ。)

階段を駆け下りながら考えていた安倍は考え直すとすぐにさっきいた場所へと向かった。


はぁはぁはぁ
(つ、着いたべ・・・矢口まだいるかな)
屋上のドアをそっと開けた安部。
安倍が見ると矢口が誰かと話をしていた。
(誰だべあれ・・・矢口となにしてるべか?)
115 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時18分59秒
矢口が何か言ったかと思うと矢口はその少女に唇を寄せて行く。

(!!!なにしてるべ??)
矢口は少女のほっぺたにキスをしたが安倍から見た角度では口にしたようにしか見えなかった。

安倍は愕然としてふたりを見ていたが矢口が安倍の方に向かってきたので慌てて階段を降りていった。

(なんだべ今の。なんだべ??矢口と・・・キスしてたべか?矢口がしてたべか?
・・・やっぱり矢口は誰でもいいんだべな!なっちに『なっちだけ』って言ったすぐ後に
あんなことしてるんだ。・・・矢口のバカッ!!今まで付き合って来たのはなんだったべ?
なっちのこと好きって、なっちだけ居たら良いって言ってたのは全部ウソだったべか??
もうやだべ、これ以上無理だべ。)

安倍は自分の部屋で泣いた。

コンコン
「はい。」
保田が顔を出す。
「あっ圭ちゃん急にごめん。なっち居る?」

「矢口・・・なっちならいるけど会いたくないってさ。なにしたの?あんた。」
「・・・ちょっとね。」
「まぁいいわ。私出とくから入ったら?」
116 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時21分32秒

「なっち――」

「なにしに来たべ?もう現れないでって言ったべ?」

「ごめん。でもちゃんと分かって欲しいから」

「分かって欲しいってなにをだべ?矢口は女ったらしってことだべか?
 誰とでもキスしちゃうってことだべか?なっちだけって言いながら
 誰にでも手を出すってことだべか?」

「なっち・・・なに言ってんの?」


「さっき、キスしてるの見たべ!矢口なんて誰とでも遊べばいいんだべ。
 矢口にはそのほうがお似合いだべ。なっちには合わないべ!だからもう出て行って!」

「なっち、本気で言ってるの?冗談だよね?」

「冗談じゃないべ。なっちはもう矢口と居たくない。一緒に居ても苦しいだけだべ。
 矢口は遊んでる方が良いべ!」

「本気で言ってるんだね・・・」
「・・・」

「なっち・・・矢口帰るわ。なに言っても信じてもらえないんだね。
 分かった別れてあげるよ。矢口もなっちのこと忘れる。
 今までありがとう。・・・なっちのこと好きだったよ。」

矢口は去って行った。目には涙が溜まっていた。


安倍も矢口が出て行ったあともずっと泣いていた。
117 名前:乙女、矢口にゾッコン番外編―矢口と安倍― 投稿日:2002年03月04日(月)21時26分13秒
それから安部は誰とも付き合わず、ひっそりと残りの学校生活を送った。

矢口はあのあと荒れてしまい、安部の言った様に誘われたら誰とでも遊ぶようになっていた。

心のどこかで矢口のことがまだ好きだった安倍は、卒業間前に荒れた矢口に迫られ、
拒むことなく体を許していた。一度限りの関係で終わったが。


そしてそれからもどこかで会ってもふたりは話もせず目も合わさず卒業を迎えた。
安倍は高校で飯田と出会いまた恋をした。
矢口は高校に上がってもしばらく荒れたままだった。


そんな矢口を変える少女がいつか現れることはまだ誰も知らないときのお話です。
118 名前:りょう 投稿日:2002年03月04日(月)21時27分44秒
えと。本編無視して番外ごめんなさい。

なっちとやぐの昔話が書きたくなりました。
すれ違ったばっかりに終わった恋物語でした。

さて、頑張って本編書きます。
119 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月06日(水)14時02分46秒
番外編。いきなりでびっくりしましたが(w
前のを読み直して、納得しました。
あーそーゆーことだったのねって感じです。(w
本編も期待していますので、がんばってください!!
120 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時43分49秒
カチャ

「入るよ。・・・なんだきったない部屋だな。前は電気付いてなかったから気付かなかったけど
 ・・・ちょっとこれは・・・。」

「いいじゃん。寮の部屋はきれいでしょ?(よしこが掃除してるからだけど)」

「まぁ・・・な。」

「それよりさぁ〜・・・んっ」
後藤は口を結んで矢口の顔に近づける。


「・・・なに。」

「もー!キスに決まってるでしょ。」
あきれたように言うと後藤は自分から矢口の唇に口付ける。


矢口たちは家までの道のりが長かったこともあり疲れていた。
電気を消してふとんに入った。
121 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時44分49秒
「今頃さぁ〜よしこたちどうしてるかなぁ?」
「さぁ・・・・あのさ、吉澤達ってまだなんだろ?」
「う〜ん、そうだろうね。梨華ちゃん堅そうだからぁ」
「吉澤も鈍感そうだしな。」
「よしこはかなり鈍だよ!もう進展しようがないふたりだねぇ。」
「吉澤はそういうことのさやりかたわかんないって感じだよな」
「そうだよ!だから進展しないんだよぉ。」
「だからってどういうこと?」
「ごとーはさ、やぐっつあんが経験者だったからそういうことすんなり出来たけど
 ごとーの予想通りならふたりとも初めてだもん。出来るわけないよ」


「・・・協力してやる?」
「おもしろうそうだね・・・やる!」


「どうすっか」
「ん〜とね・・・!じゃあ初詣に4人で行こうよ。4人で出掛けた事って
 そういやないんだよね。」
「そうなの?じゃあそれで良いよ。帰ったら早速誘うか。」
「うん。よしこたちも幸せになってもらいたいもんね。」
「そうだな。」
その後しばらく話をして2人は眠りについた。
122 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時47分24秒

吉澤はしばらくぼーっとしていたが我に返ると石川の部屋へと向かった。

コンコンッ
「梨華ちゃん?開けて?ひとみだよ!」
吉澤が呼んでも石川は出てこない。


「梨華ちゃん、いいの?ひとみちゃん来てるよ?」
「う・・ん」
「一体どうしたの?急に帰って来たと思ったら・・・ケンカ?」
「ううん。そんなんじゃないの。」

柴田は何も言おうとしない石川を見るとふ〜っとため息をつきドアを開けた。

「私ちょっと友達のところ行くから入って、ひとみちゃん。」
「どうもです。」



重苦しい空気

吉澤が部屋に入ってから一言もお互いに交わしていない。
耐えかねた吉澤が口を開こうとした時
123 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時48分23秒
「・・・ごめんね。」
石川が口を開いた。

「・・ごめんってなにが?さっきのことなら私の方がごめん。
 昨日、いやじゃなくなるまで待つっていったのに。
 言ってることとやってること違うよね。ごめんね。」

「・・・違うの。いやじゃないの。」

「・・・じゃあ、どうしたの?なにか気に障ることしたかな?」

「気に障るなんてあるわけないよ。・・・私・・・私・・・。」
何かを言おうとするが言わない石川。

「・・・ちゃんと聞くから、私に気を使ってるんならやめてね?大丈夫だから言って?」
吉澤は出来る限り優しく言う。


「いやなんかじゃないの。ひとみちゃんのことは本当に好きだし、そういうことも
 普通だったらあると思うの。でも、まだ駄目なの。無理なの。」

「無理って・・・(???)」
124 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時49分08秒
「・・・でも嫌いにならないで欲しいの、これからも一緒に居て欲しいの。」

「そんなのあたりまえじゃない!!そんなことなくても私は梨華ちゃん愛してるからね!」


「ありがとう・・・。」

「ううん。じゃあもう遅いし帰るね、またね。おやすみ」

吉澤は自分の部屋に戻って行った。


(ほんとは・・・)
石川ははぁーっとため息をついていた。


(理由、言ってくれなかったけど・・・やっぱり怖いんだろうなぁ・・・しょうがないよね)
吉澤もため息をつくとすぐに寝た。
125 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時50分29秒
次の日の夕方、矢口たちは寮に戻って来た。


「ただいまあ!」

「あぁ〜おかえりぃ〜ごっちん」

「よしこ淋しかったでしょ、ごとーが居ないで。」
「べつに」

「ちぇっ、そりゃそうだよね〜梨華ちゃん居るもんね。あっそういや泊まってもらえたの?
 イブの日さぁ!どうだった?」

「あ〜・・・泊まってもらえたよ。」

「楽しくなかったの?なんか暗いけど。」

「え?ううん楽しかったよ、それよりごっちんこそ楽しかった?」

「(?よしこ変?)・・・ごとーは実家にも行けたしやぐっつあん優しいから楽しかったよ。」

「良かったじゃんか」
「うん。あっそうだ、年明けたらさぁ初詣行かない??よしこと梨華ちゃんと
 やぐっつあんの4人で!Wデートってやつ。どう?それとももう2人で行く約束してた?」

「ううん。まだしてない。梨華ちゃんにも聞いてみるよ。」

「頼むよ。みんなで出掛けたこと無いからさぁ〜楽しみ。」
126 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時52分14秒
  2001年 あと1分で新年


「後1分だよ、やぐっつあんちゃんとしてよ?」
「何回もしつこいな〜分かってるって〜。」
「ほんとぉ?」
「矢口が後藤を拒んだことないだろっ」

「・・・ちょっとあったけどまぁそれは良いとして・・・あまり無いね。うん。
 じゃあちゃんとやってね」

「(くそーちょっとあったことくらい覚えてらぁっ)分かってるって。」

テレビではカウントダウンがされている。

10    9    8    7    6    5    4    3 
矢口は後藤に近づき肩を抱く
  2  1
『ちゅ〜』

2002年になった瞬間ふたりはキスをしていた。

「やったあ!今年は良い年になりそー。やぐっつあん、あけましておめでとう。
 今年もこれからもずっと、ずぅっとごとーと仲良くしてね、よろしくね。」

「おめでとう。こちらこそずっと一緒で居たいな。よろしく。」

「よっし、今年は一発目からやぐっつあんにキスしてもらったからぜぇったい
 いい年になるよぉ〜あはっ」

「そろそろ初詣行くか?」
「うん、よしこたちのところ行こ。」
127 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時53分32秒
ちょこっと時間は戻って吉澤の部屋。

クリスマスで少し気まずくなったふたりだったが何も無かったように
お互いに振る舞い、表面的にはなにも変わりは無かった。

「もうすぐ新年だね。2002年はなにしたい?」

「私?そうだなー・・・2002年は最上級生になるからもっとしっかりしなきゃって思ってるな。」

「そっか、3年生だもんね。矢口さんも卒業しちゃうんだね。やっぱり淋しいよね。」

「そうだね。ひとみちゃんはなにしたい?」
「そんなの決まってるよぉ」

「なに?」
「梨華ちゃんとこうやってずっと一緒に居たい。」

「・・・そうだね。ずっと居たいね。」




「あのさ、2002年なったとき梨華ちゃんとキスしてたいんだけどだめかな?」
「ううん。」

3   2   1

『ちゅっ』


「えへへ。あけましておめでとう、今年も宜しくね。」
「こちらこそ、明けましておめでとう。よろしくねひとみちゃん。」

128 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時54分36秒
コンコン
「ごとーだけど開けていい?」

「おっけー」
カチャ

「ごめんねぇ〜梨華ちゃん〜邪魔しちゃって。でもさっ初詣行こうよそろそろ。」
「そうだね。行こうか」




神社に向かう4人

「梨華ちゃんさぁ〜よしことどこまでいってるの?」
後藤が石川にこそっと耳打ちする。

「どこまでって・・・」

「だからぁ〜・・・キスはしてるでしょ?・・・えっちはどうなのかなって。」

「そんなの言えないよぉ!」


「ん?ごっちん梨華ちゃんに何言ってるの?いじめたら殺すよ?」
吉澤は矢口と話していたがしっかりと聞き耳をたてていた。

「いじめてなんかないよ、ごとーだって梨華ちゃんと話したいんだもん。」
「なら、いいけどさ」
129 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時55分39秒
「吉澤、矢口聞きたいことあんだよねー」

「へ?聞きたいこと?私にですか?」

「そう。・・・石川とさ、どこまでやってるわけ?えっちした?」

「なななななんってことを!そんなのしてても言えません!変なこと聞かないで下さい!」

「なんだ、やっぱりまだか・・・。なんか問題でもあるわけ?石川抱きたくないの?」

「やっぱりって!ほ、ほっといて下さい!問題なんてないですよ・・・・・
まだ怖いんだとは思うけど・・・。よく分からないっす。
でもサイン出してくれるまで待ちますから。」

「そうかよ。」
矢口は特に気にした様子もなく話を終わらせた。



「よしこ、優しいから怖くないと思うよ?」
「だって恥ずかしいじゃない。」
「恥ずかしい??」


「・・・」
石川はもう何も言わなかった。
130 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月06日(水)23時57分19秒
後藤は場所を移動し矢口の腕を取ると少し早めに歩き出した。

「やぐっつあんさーやっぱあのふたりまだだったね。」

「そうだな。まぁ予想通りだったけど。なんでしてないか聞いたか?」

「恥ずかしいだって。」

「恥ずかしい??吉澤は『怖い』んじゃないかって言ってたけど。」

「やぐっつあんさ、ごとー明日よしこと話するからさ、なにかあったらフォローしてよね。」

「話??なんの?なんで?」

「えっちしない詳しい理由だよ。よしこはやぐっつあんよりごとーの方が話しやすいだろうから。」

「いいけど、明日なの?この後でもいいんじゃない?」

「だめだよ、今日は。このあとごとーはやぐっつあんところ泊まるんだから。」

「今日?」

「だってもう(生理)終わったもん。やっと出来るもん、姫初めってやつだよ。」

「後藤の口から姫初めって言葉が出るなんて・・・」

「なんだよー失礼だなぁ。でも、そいうことだから明日なの。」


「分かった。(今日寝れなさそうだな〜・・・はぁ)」
131 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時00分17秒
お参りを済まして適当に話をして寮へと戻る4人。

「じゃあよしこ、ごとー今日やぐっつあんとこ泊まるから。おやすみ」

「へ?そうなの?もう夜中だよ?まだ寝ないの?」

「姫初めだよ〜」
後藤はそう言いながら矢口と去って行った。

「姫初め??なにそれ。」

「(照)じゃ、じゃあ私は遅いし帰るね。」

「あっ、うん。おやすみ。また明日ね。」

吉澤たちはすぐに別れた。






次の日
後藤が部屋に戻ると吉澤がベッドに横たわっていた。

「どしたの?なんか考え事?」


「・・・・べつに。」

「べつにって感じじゃないよ。ごとーが居ない間に梨華ちゃんとなんかあった?」

「・・・」

「言いにくいなら無理やり聞かないけどさ、話したくなったら言ってよ。いつでもいいから」

「うん。」

吉澤が何も言わなさそうなので後藤は自分の机で宿題を始めた。
132 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時01分32秒


「えっちってさぁ・・・ごっちん初めてしたときどうだった?」


机から降りてベッドに近づく後藤。
吉澤も起き上がる。


「初めてのとき??」

「そう。怖かった?」

「えと、愛されてるってことがすごく伝わってきたから怖いって気持ちはすぐになくなったよ。」

「梨華ちゃんはさ、初めてだし怖いのかな。」

「ごとーだってそんときが初めてだったよ?」

「そうだけどごっちんは相手が矢口さんだったじゃんか。梨華ちゃんは私だもん。」
「どゆこと?」

「矢口さんはごっちんとしたときが初めてじゃないわけでしょ?だから・・その・・
 やりかただって分かってるじゃない。私は初めてだからどうやっていいのかわかんないし。」

「・・・やりかたなんて決まってないじゃん。ふたりで愛し合えれば良いんだからさ。」


「そうだけど・・・なにも知らないってのはやなんだよ。それに、
 梨華ちゃん怖いんじゃないかもしれないし・・・
 ほんとはいやなのかもしれないもん。」
133 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時02分38秒
「・・・やぐっつあんに聞く?呼んでこようか?」

「なんで?」
「そういうこと教えてもらったら良いかなって・・・。ごとーにはわかんないからさ。」

「えー?良いよそんなの。恥ずかしいじゃんか。」

「大丈夫でしょ。やぐっつあんちゃんと教えてくれるよ?呼んでくるね!」
後藤は一方的に話すと出て行った。

「ちょっとぉ・・・」


コンコン
「矢口だけど。入っていいかな。」

吉澤はドアを開けて矢口を入れた。

「聞きたいことあるって?」

「・・・はい。あのですね―――」



後藤は矢口の部屋を出ると石川の部屋へと行った。

「梨華ちゃん居る??ごとーだけど。」

「どうしたの?真希ちゃん。入って。」

「梨華ちゃんひとり?あゆみちゃんも居る??」

「うん?あゆみちゃんも居るけどどうかした?」

「あのさぁ〜悪いんだけど梨華ちゃんとふたりっきりで話したいんだよね。
 出て来てもらっていい??」

「話??分かった。ちょっと待ってね。」
134 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時04分06秒
矢口の部屋。

「勝手に入っていいの?」
「ん?あぁ良いの良いの。ここはごとーの部屋みたいなもんだしね。それよりかけてよ」
「う、うん。」
ソファーにかけるふたり

「でさ、早速なんだけど。梨華ちゃんに聞きたいことあるんだ。」

「聞きたいこと?私に?」

「そう。梨華ちゃんよしこ好きだよね?」

「えっ・・好きだよ。好きじゃなかったら付き合うはずないじゃない」

「だよね。じゃあキスするのいや?」

「ぇえ?・・・いやじゃないけど・・・どうしてそんなことばかり聞くの?」

「最後の質問ね。よしことえっちした??」


「ぇえええっ??そっそんなの・・・言えないよ・・・。」

「したかしてないか教えてよ。」

「・・・してないよ。」
「どうしてしないの?したくないの?」

「したくないわけじゃないけど・・・」

「うん。言ってよ。」
135 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時05分32秒
「わからないんだもん。」
「わからないってなにが??」


「・・・えっちのしかた。」

「なぁんだそんなこと!よしこにまかしてたらいいじゃんか!そんな心配ならいらないよぉ」

「そういうわけにもいかないよ〜だってさぁ・・・・恥ずかしいし・・・声とか・・出すんでしょ?
・・・腰とかも・・振るっていうし・・・恥ずかしいし、ひとみちゃん失望させたくないし。」

「ばかだな梨華ちゃん。失望なんてするわけないじゃんか!声なんて勝手に出るんだよ、
 腰は・・・してるうちに動くの!自然になるんだよ、だからそんな心配しなくて良いよぉ
 大丈夫だから。よしこだって初めてじゃんか、ふたりでわからないことなくしていったら
 いいんだよ。」


「・・・そうかな。そうなのかな。」

「絶対そうだよ!!」



「・・・そうだよね。するのが嫌なんじゃないもの。分からないから出来なかったんだもん。
 頑張ってみようかな。」

「そうだよその意気だよ。ごとーで分かる事ならなんでも言うしさ!」

「ありがと。先輩だね、真希ちゃんは。」
「そうだよ。尊敬してよ、あはっ」
136 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時06分58秒
石川と後藤は盛り上がって話していた。

「真希ちゃんはさぁどういうときに矢口さんに甘えたくなるの?」

「やぐっつあんに甘えたくなる時?四六時中だけど・・・でもやっぱり朝起きた時は
 甘えたいかも。」
「いいなぁ〜真希ちゃん・・・」

「ごとーの方が年下ってのもあると思うけど。梨華ちゃんは年上ってこと気にしないで
 よしこにもっと甘えた方が良いよ。よしこだって甘えて欲しいと思うし。」

「甘えるかぁ・・・やってみようかな。」

「うんうん。その意気その意気。」

「でさぁ・・・どんなときにえっちするの?」

「だんだん言うことがすごくなってきたね梨華ちゃん・・・そうだなぁ・・・大体はごとーが
 してって言うんだけど・・・なんだろ。なんとなくふっとそういう雰囲気になるの。
 やぐっつあんから言うときもたま〜にあるけど・・・。
 どんなときって決まってないかな。」

「そっか・・・してって言うのってなんかすごいね。真希ちゃん。」

「えー?だってほんとだもん。えっちってさ、気持ち良いことだし愛されてるってすごく
 感じられるからね。いくらでもしたいよ。」

「そっか。」
137 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時08分15秒
「あはっ」

「笑ってどうしたの?」

「あぁあのね?やぐっつあんのクセ思い出しちゃってぇ」

「くせ?」

「うん。やぐっつあん、ごとーのおっぱいが好きでね、すっごく長い時間舐めるの。
 やぐっつあんちっちゃいじゃない?いつもかっこつけててクールなんだけど
 そんときは赤ちゃんみたいで可愛いの。思い出したら笑っちゃった。」

「(照)か、可愛いね。(ちょっと恥ずかしくなってきたかも)」

そうしてると矢口が部屋に戻って来た。


「あれっ?後藤来てるの?」

「あっおかえりーやぐっつあん!」
後藤は振り向いて言う。

「お邪魔してます。」

「なんだ石川まで。」

「じゃあ私そろそろ帰るね。」
石川はソファーから降りると部屋を出て行った。
138 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月07日(木)00時09分47秒
ソファーに近づくと後藤が矢口を引っ張って横に座らせる。

「で、どうだった?」

「うん!と、そのまえに・・・」


『ちゅっ』

「おかえりのちゅー。えへへ」


「可愛いな、ほんと」
矢口は押し倒し後藤の唇を奪った。

ふたり抱き合いながら後藤は矢口に報告している。

「やぐっつあんはどうだった?よしこにちゃんと教えてあげた?」

「あぁ。あとはなんかイベントとかあればオッケーだと思うんだけど」

「イベントかぁ・・あっ!梨華ちゃん19日誕生日だからそれで良いんじゃない?」

「19日??矢口と1日違いじゃんかっ」
「そうだよ。知らなかったっけ?そんときにするように持って行こう!」

「そうだな。」
139 名前:名無しくん。 投稿日:2002年03月07日(木)00時17分03秒
>111 パムさま
    吉より石が次回頑張るのかも・・・(w
    ごまに上手くのせられてしまったので。
    
>119 よすこ大好き読者さま
    出張お疲れ様です!大変ですねぇ〜社会人は。(←私もですが)
    
    いやほんっと番外編すいません(w
    前のスレにおさまると思ったんですが全然足りなかったです。
    過去の内容ちょっとすっとばしてるとこあったりしましたが
    無理やり載せちゃいました。
    やぐごまの出会いとかやぐいしの出会いを載せるのは
    まだまだ先になりそう・・・。

    久しぶりに本編の時間が進んだ気がします・・・。

  
140 名前:りょう 投稿日:2002年03月07日(木)00時18分47秒
↑恥ずかしすぎる!!!

  誰だ名無しくん。って。
  なかったことにしてくらさい・・・。
  もうやだー!!!うわぁん!!逝ってきます(泣)
141 名前:パム 投稿日:2002年03月07日(木)00時53分44秒
更新ハケ〜ン(w
おひさしぶりっす!!。待ってたっす!!。
いやぁ、、今回は、、甘いですねぇ、、。
ちょっと萌えすぎて、、ガフッ(吐血)w
よし!。じゃ次回はりかっちがんばるってことすっね。
期待してまってやす〜。がんばってくださいっす〜。
142 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月07日(木)19時14分13秒
大量交信。お疲れ様でした!
何と言ってもいしよし推しのわたしですから・・・・(w
今回は、カナーリにやけさせていただきました!!
ごっつあんたちに感謝!!
次回期待!!がんばってくださーーーーーーーーーーい!!
143 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月07日(木)23時36分05秒
やぐごまの姫初めのお話しは・・・・。
何時の間にかここ、いしよし小説になっちゃってる。
144 名前:りょう 投稿日:2002年03月07日(木)23時44分19秒
いやぁあれですね。
やぐごまのほうが正直書きやすいし好きなんですけど
レス頂くのっていしよし好きな人が多いですよね。
もんのすごくレスは嬉しいんですがやぐごまって
需要ないのかなぁ・・・と(w
どうすかね?

145 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月08日(金)02時20分38秒
やぐごま大好きです。
ロム専門で気が利いたレスもできない自分ですが、りょうさんのやぐごま、
いつも楽しませて頂いてます。
146 名前:七誌 投稿日:2002年03月08日(金)02時28分52秒
俺も好きですよ。
147 名前:パム 投稿日:2002年03月08日(金)02時31分40秒
やぐごま需要ありありっすよ!!。(俺の中で、、)
いしよしに負けないくらいがんばってほしいっすね!。
148 名前:marimari読者。 投稿日:2002年03月08日(金)19時35分25秒
需要アリアリです〜(W

ここのゴマ可愛いんだもん
149 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時18分33秒
1月18日(金)夜
後藤は邪魔者なので矢口の部屋へと来ていた。


吉澤の部屋
「いらっしゃーい梨華ちゃん。」

「お邪魔しまぁす。真希ちゃんに悪かったかな?」

「いいのいいの。ごっちんだって矢口さんと一緒の方が嬉しいんだから!」

「そうだよね。」

しばらく他愛のない話をしているとあっという間に時間が流れ、
19日まであとわずかになっていた。


0時まであと1分。

後藤が作ったケーキ(プレゼント)にろうそくをたてて準備をする。

「一気に消してね。」

3 2 1

ふぅーーー!!

「HAPPY BIRTHDAY!!17歳おめでとー!!!」
「ありがとう。」
「すぐに私も17歳になっておいつくからね!はい、これ。プレゼント」
「わぁありがと〜。開けて良い?」
「もちろん!」
150 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時19分57秒
ガサゴソガサゴソ
「っわぁ!!プーさんだぁ。しかもピンク!可愛い〜嬉しいよぉ〜ありがとうひとみちゃん。
 大事にするね。」
「それだけ喜んでくれるなんてそれにして良かったよ。」

「だって嬉しいよ。」

「えへへ。・・・ケーキ食べようか。ごっちんが作ってくれたから美味しいよ」

「真希ちゃんって料理上手だもんね、羨ましいな。」

「そうだね。あっ、これは矢口さんとごっちんからカードだって」

「なにかな。」



『HAPPY BIRTHDAY!!17歳おめでとう。

 今日はよしことしちゃってね。 BY 真希

 今日やらなきゃ吉澤泣くぞ。  BY 矢口 

 やっちゃえやっちゃえっていうかやれ!!BY ラブラブカップル♪』



「なに?もー・・・ふたりってば」

「なんて書いてあったの?」

「ええっ?おめ、おめでとうって。それより食べよ。」
「う?うん。」
151 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時21分37秒
ケーキを食べ終わりまったりとするふたり。
ぴたっと会話が途切れた。

(あわわっ無言だよ〜どうすっか。今日梨華ちゃん泊まってくれるのかな?)

(今日は年上の私が頑張らなきゃ!前に逃げちゃったから私から行動しないと
 気付いてくれないよね、矢口先輩に真希ちゃん、見守っていてね!)

「あのっ・・・」
「ななななに?」

「今日、ここに泊まってもいいかな?っていうか実はもうパジャマ持って来てるんだ。」

「えっ?泊まってくれるの?そんなの大歓迎だよ!嬉しいよ梨華ちゃん。」

「じゃあ、先にお風呂もらっていい?」
「う、うん。ど、どうぞ。」

石川は艶っぽい視線を吉澤に向けると着替えを持って洗面所へと行った。

(な、なんかいつもの梨華ちゃんじゃないみたい。・・・今日って・・・そうなのかな?
 ・・・矢口さん・・・わかんないっすよ!)

その頃矢口と後藤は――
「あっ、こらっ気ぃ失ってるのに波動拳はないだろ!!立てないじゃんか!」
「なに言ってるの!勝負は油断が禁物だよ!やれるうちにコテンパンにしなきゃ!」
ストリート○ァイターをやっていた。
152 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時23分34秒
(ひとみちゃん・・・今日は頑張るからね。初めてでわかんないことだらけだけど
 ひとみちゃんも一緒だもんね。一緒に大人になろうね。
 ・・・でもひとみちゃんにその気がなかったら・・・ううん、それでも頑張る!!)
石川は体を洗いながら考えていた。

45分くらいしてお風呂から出てきた石川と入れ違いに吉澤はお風呂に行った。

(梨華ちゃん・・・色っぽかった・・・梨華ちゃんにその気がなくてもなんか
 我慢出来ないかも・・・どうしよぉ〜矢口さん、いいですか??)


(ひとみちゃん来る前に雰囲気作りしなきゃ。ベッド整えて空気入れ替えて――)

としているうちに吉澤もお風呂から上がってきた。

(ドキッ!!やっぱり緊張するよぉ〜真希ちゃん〜(泣))

(やばい、やっぱ我慢できないかも!や、矢口さん〜)



その頃矢口と後藤は――
「あっこらっ、せっかく1位なのに赤甲羅発射するなよ!」
「だってごとー2位だもん、やっつけないと勝てないもーん。」

「く、くそー・・・あっ、お返しだぁ!」
「べー!残念でしたぁ〜♪」

後ろからバナナを飛ばした矢口だったが見事によけられてしまった。
マリ○カートに燃えていた。
153 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時24分57秒
夜風を浴びながら涼む2人。会話は無い。

「ひとみちゃん・・・なにか話してよ。」

「う?そ、そうだね・・・え・・・と・・う・・んと。」
「・・・」

「きょ、今日の梨華ちゃんさぁ〜なんか色っぽいよね。いつもとなんか違う感じ。
 お風呂上りで良いにおいだし・・・ってそんなことは良いよねごめん。」


「ひとみちゃん、今日さ、・・・今日・・・。」

「う、うん。なに?」


「今日、ひとみちゃんに愛して欲しいんだけど!!」
石川は一気に言うとそっぽを向いて俯いている。


(な、な、な、な、なんですと!!マジっすか??)
「こっち向いてよ。それって・・・そういうことなの?いいの?怖くないの?」

「・・・うん。もう大丈夫だと思う。だから・・・お願い。」

「嬉しいよ、梨華ちゃん。」
154 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時26分01秒
(ど、どうするんだっけ、矢口さんなんて言ってたっけ?・・ま、まずはキスして
 ベッドに誘導して、それから、それからっ――)

「ひとみちゃん・・・キスして欲しいな。」

(うわっ、梨華ちゃんから??)
「うん・・・」
ふたりはそっと唇を交わし、ベッドへと移動した。

(矢口さん、吉澤頑張るっす!!)
(真希ちゃん、頑張るからね!)



その頃矢口と後藤は――
「あっこらっせっかく石版見つけたのになんで消すんだ??」
「だって、ロープレなんてやぐっつあんひとりしか出来ないじゃんか。つまんないもん!」
「だからってよーセーブくらいさせて欲しかったよ・・・。」

「ふんだっ」

「ふんだじゃないっての!さっきの石版はめちゃ見つけるの難しいやつだったんぞ!」

「なによ、石版石版って!ごとーより大事なの??」

「・・・ごめん。違うのすっか。(あぁ〜分かってないなぁ〜後藤のやつ。・・・クソー)」

ドラ○ンクエスト7をやってケンカ勃発気味になっていた。
155 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時27分46秒
1月19日(土)
それぞれの夜は更けた――



朝吉澤が目を覚ますと石川が横で寝ていた。

(昨日ついに・・・でへへ・・・か〜わいかったなー梨華ちゃん。おはようのちゅーしちゃえっ)

「んーっ」『ちゅ』
(へへへ。可愛い寝顔だな。しばらく見とこう。)



矢口と後藤は――
あのあと鉄○Vをやり、後藤は矢口のキャラをボコボコにしてすっきりして寝た。

矢口は後藤が寝たのを見計らって起き、石版探しに没頭していた。

(そろそろ寝ようかな・・・眠いな矢口も。後藤もどうせ昼過ぎまで起きないだろうし
 矢口もちょっと寝るか・・・。)

お目当ての石版を見つけ出し、セーブをして眠りについた。
156 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)02時29分06秒

「んん・・」

「おはよう。」

「・・・ひとみちゃん・・・おはよう〜・・あっ!」

「なに?どうしたの?」


「だって、昨日・・・」

「可愛かったよ、梨華ちゃん。もう吉澤今まで以上にメロメロだよ!」

「やだぁ・・・恥ずかしいな・・・。」

「えへへ。嬉しいな。こうやって一緒に寝てるとすごく幸せな気分になるよ。」

「・・・そうだね。幸せだね。」



1時間ほど転がりながら話をしていたふたりだったがご飯を食べるため起き上がった。

「ひとみちゃん、こっち見ないでよ?ぜったいだよ?」

「(いまさら・・・。)分かってるって。だから早く着替えて。」

「うん・・。ごめんね。・・・ほんとに見ない??」
「もぅっ!」


吉澤達は初体験を済まし、幸せいっぱいだった。
157 名前:りょう 投稿日:2002年03月09日(土)02時33分57秒
>141 パムさま
   梨華っちそこまで頑張らなかったですかね。
   あっという間に終わってしまいました(w

>142 よすこ大好き読者さま
   今回はやぐごまもさりげなく登場してます。
   いしよしのえっちシーンは書けませんでした(w
   ごめんなちゃい。

>143 名無し読者さま
   姫初め!!やはり書くべきだったか・・・
   すんません。押さえどころだったのに(w
158 名前:りょう 投稿日:2002年03月09日(土)02時39分31秒
>145 名無し読者さま
    ありがとうございます!!
    そうか!ロムの方もいらっしゃるんですよね。
    普段自分もめったなことではレスしてませんでした(w

>146 七誌さま
    初めまして!!私も大好きです!やぐごまマンセー!!
    
>147 パムさま
    いつもどうもです!今回はいしよしですが次はやぐ誕生日
    なので・・・甘いのかな。う〜ん・・・

>148 marimari読者。さま
    可愛いですか?実際のごまもそう見えてきます?
    いや、可愛いんですが充分。

    みなさん、ありがとうございます。
    需要があるって分かって良かったです。
    そもそも自分が我慢できなくなって書き始めたんでした(w
    頑張るぞーーーーーーーーーーー!!!おやすみなさい。
159 名前:りょう 投稿日:2002年03月09日(土)02時47分29秒
石板っすね?
誤字多いなぁ〜脱字も・・・
160 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月09日(土)04時34分48秒
いしよし甘〜(w
161 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月09日(土)18時21分56秒
エッチシーンが無くっても、十分萌え!(w
ありがとうございました・・・。
でも、そのころゲームをやっていたやぐごまにカナーリワラタ。
162 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時20分23秒


「ん〜・・・何時だ?・・・・・・・・げっ!6時ぃ??ごっ後藤は??」

矢口は目を覚まし、横を見ると後藤もまだ寝ていた。

「起きろよ後藤!夕方の6時だぞ!」

「・・・・あと5分・・・・・え〜・・・・え?ええ??うそー!!」

「ほんとだって。ほらっ」
時計を見せる矢口

「ほんとだ。だめじゃん!やぐっつあんの誕生日までにケーキ作るって言ってたのに!
 やばいよぉ〜」

「矢口はケーキなくても良いけど。」

「だめだよそんなの!作ってくる!!」


「あっ!・・・・良いのに。・・・ゲームでもすっか?」
(吉澤達どうなっただろ?あとで聞かなきゃな。)
163 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時21分14秒
しばらくして後藤が戻って来た。

「ただいまぁ〜」
「おっおかえり。おなか減っただろ。ご飯行こうか。」

「うん。・・・今日さぁ〜いっぱい寝たからさぁ〜・・・寝なくてもいけるね♪」


「・・・そうだな。今日は負けないからな!」

「なに?負ける?・・・ゲーム?もー!!違うよぉ!分かってるクセに!」

「分かってるけどゲームもしような。」

「分かったぁ」


食堂で矢口達は吉澤達と会った。
「「「「あっ!」」」」


「梨華ちゃん、ちょっと矢口さんに話あるんだ、良い?」
「うん。良いよ。」

「矢口さんちょっと――」
164 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時22分32秒
「おおっ!ついにやった??おめでとう!よくやった!で、どうだった?」

「良かったっすよぉ〜梨華ちゃん可愛い過ぎ!!矢口さんに教わった事も役に立ちました。
 いろいろありがとうございました。」

「うんうん、良いってことよ。しかし・・・・・石川が済みになってしまったか〜
 ・・・惜しいな。」

「惜しい?なにが」

「ん、やぁ〜石川は可愛いから良いなってね!」

「ちょ、ちょっと、ごっちんに聞かれたら殺されますよ?」

「そうだな、そうなんだよ、後藤怖すぎるんだよ!甘えてたら可愛いのに・・・
 すぐ怒って怖いんだよな。はぁぁ」

「ま、まぁまぁ明日は矢口さんの誕生日じゃないっすか。いっぱい祝ってもらって下さいよ」

「うん。吉澤たちからも期待しとくわ。」
「・・・ないっすよ。」
「マジ??冷たいなーー」

「うそっすよ。ちゃんと用意してますから。」
「なんだよ。」
165 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時23分32秒
「真希ちゃん、昨日ね――」


「わおっ!ついに??良かったね梨華ちゃん。で、どうだった?」

「・・・良かったよっ。なんか真希ちゃんが言ってた通りだった。愛されてるって
 実感がすごく沸いたよ。今まで以上にひとみちゃんのことが好きになったみたい。」

「そうでしょ?良かったよねぇ〜これからはところ構わずイチャイチャしたくなるよお〜
 気をつけないとだめだよ。」

「えっ?そうなの?」
「そういうもんなの!!とにかくおめでとう。やぐっつあん誕生日だから今日は
 ごとーが頑張るんだ。」

「・・・するの?」

「もちろん!!だってさ、元旦にしたっきりだもん。絶対する!」
「そか、頑張ってね。」

「うん。ありがとお」



吉澤も矢口と話を終えて戻って来た。

「じゃあね、ごっちん。今日ももちろん帰って来ないでしょ?」
「あったりまえだよ。」
166 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時24分26秒
ふたりを見送る矢口達。

「良かったなぁ吉澤たち。」
「うん。うちらのおかげだよね?」
「そうだよな。でもふたりとも頑張ったよ」
「そうだね、良かった。・・・ごとーたちも今日は負けないくらいイチャイチャしようね?」

「・・・おっけ。」
「なんか気乗りしないって感じ?」

「オーーッケ!!楽しみだな、後藤のケーキ!」
「でしょ?えへへ」



楽しく食事を済ませそれぞれ部屋に戻る矢口と後藤。

「じゃあ着替え持ってすぐ行くからあ〜またあとでね〜」
「待ってるよ。」


(今日もやぐっつあんとイッチャイチャ〜♪う・れ・すぃー♪)
167 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時26分20秒
ガチャ

「わぁっ!ごっちんノックしてよぉ!!」

「あはぁごっめ〜ん。梨華ちゃん来てたんだ?ふっふっふよしこ焦っちゃって
 なにしてたの?やぁ〜らすぃ〜♪」

「何もしてないよ!!何しに帰って来たの?帰らないつったじゃんか」

「ふんだ。すぐに出てくもん。着替え取りに来ただけだから。
 じゃあ梨華ちゃん、よしこに気をつけてね!」

パタン
「・・・ビックリしたねぇ〜」
「うん。」
「まさかキスしてるところ見られてないよね?」

「多分。・・・カギしめとこうよひとみちゃん。」
「え?あ、ああそうだね。」
168 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時27分46秒
「やぐっつあん入るよぉ〜」

「・・・てぇいっ・・そりゃっ・・・くのっくのぉ〜こいつぅ〜!!!」



「・・・また、ゲーム?」

「あぁ〜また負けた!もっかい勝負!」

「やぐっつあ〜ん・・・可愛い彼女が来ましたよぉ〜はあとはあと・・・・・・(怒)」

「ん?なに?今ちょっと話しかけないで!!」

「ちょっと!!!」


「も〜しょーがないなー」

PAUSEボタンを押して後藤の方へ振り返る矢口。
『ちゅっ』とキスをすると「良い子だからちょっと待ってて。」と耳元で囁く。

『良い子』という言葉がこしょばゆくて後藤は言葉が続かなかった。
そしていきなりのキスに驚いた。

「まぁいいや(照)先お風呂もらうね。ごとーが出る頃には止めてよ?」
「んー・・・。」

(わかってんの?ほんとに!)
169 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時29分26秒
後藤はお風呂から上がってきた。

(まだやってたらしばくよーやぐっつあん〜)
「お先っ!!・・・あれ?やぐっつあん??」

後藤がお風呂から上がると矢口は居なかった。


カチャ
「ふぅ。」
「あっやぐっつあんどこ行っての?」

「(げっ!)べ、べつに〜・・・」

「アヤシイ・・・・・・・・・・・・何隠したの?」

「ぐっ・・・・・怒るもんな言ったら。」

「言わなかったらもっと怒る!」



「・・・これ。もらった。」

「なにそれ!!誰からよ!!」
「わっかんない。呼ばれて出て行ったら色んな子居たし・・・。ご、ごめん〜・・・」

「なんで受け取るわけ??謝るくらいなら最初から受け取らなきゃいいじゃんか!」

「ほんとごめん!!速攻処分するし!!」

「・・・・いらないの?」
「あぁ!捨てる捨てるっすぐ捨てる!」

「だめだよ捨てたら!!もったいない!使えるものがあるかもしんないじゃん。
 開けてから捨てよ、どうせなら。」

「さ、さすが・・・。」
170 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時32分38秒
そう言うと後藤は機嫌よくプレゼントの山を開けて行った。

(なぁんか後藤ってわかんないなー。怒るかと思ったらそんなでも無かったな。
 ・・・なっちとかだったらめちゃ切れそうなのにな。)

「あんまり使えるもんないねー・・・ほとんどアクセサリーじゃん。どうせあれでしょ?
 おそろいの自分も持ってるんだろうね。」
「さぁ・・・。」
「絶対そうだよ!で、やぐっつあんとおそろいでつけてーって魂胆だよ。」

「もういいじゃん。処分するんだし。・・・それよりそろそろケーキの準備して欲しいな」
「あっもうそんな時間?23時半???早いよぉ!すぐ用意するね!」

「あっそうだ!」
「ん?なぁに?」

「なっちからさ・・・もらったんだ。」
「プレゼント?なっち先輩から?なにもらったの?」

「良くわかんないだけど『なっちが持ってたらいけないもんだべ』って。『矢口に返す』って。
 もともと矢口があげたみたいなんだけど覚えてないからさぁいらないって言ったんだけど
 『じゃあ真希ちゃんにあげて』って。だから、やる。」
171 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時34分06秒
「これって・・・。ごめんやぐっつあん、ちょっと出て行って良い?すぐ戻るから!」
「え??お、おい!」
後藤はそれを持って走って出て行った。

コンコンッ!
「誰だべ?」
「ごとーです!ちょっと良いですか?」

「ちょっと待って――」
カチャ
「どうしたべ?」

「これっ・・・もらっていいんですか?」

「うん。中学の時に矢口からもらった・・・ていうか・・・むりやりもらったもんだべ。」
「むりやり?」

「うん。なっちたちもいろいろあってね・・・。聞きたくないよね。」
「聞きたいです。言って下さい。」

「・・・中学2年の時に矢口とささいなことが原因で別れてさ、矢口どんどん荒れていったんだべ。
 ちょっとは知ってるべな?」
「はい。」
172 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時35分29秒
「なっちと別れて大分経った頃だった。矢口としたの。なんかほんの少しだけど恋人に
 戻ったようなそんな感じだったべ。それで想い出として残すために矢口が一番気にいってた
 それをむりやりもらったんだべ。でもその後は真希ちゃんと付き合うまで一度も口聞かなかったべ。
 なっちさ、いつまでも持ってたらだめだと思った。いつまでも矢口を縛り付けてるみたいでね。
 だから、返したの。まぁ矢口は覚えてないからほんとは縛ってないのかもだけど、
 なっちのケジメとしてね。」

「・・ありがとうございます。」
「ううん。良いんだべ。あっ、真希ちゃんにひとつだけおせっかい良いべか?」
「なんですか?」
「矢口ね、真希ちゃんと出会ってからほんとに変わったんだよ?荒れる前に・・ううん。
 それよりももっと良い感じに変わったんだよ?真希ちゃんのおかげだと思う。
 矢口には真希ちゃんが絶対必要だからこれからも仲良くして欲しいべ。」

「えへへ・・・ありがとうございます。ごとーは絶対にやぐっつあんから離れないから
 大丈夫です。じゃぁ・・・失礼しますね。」
「うん。」
173 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時36分50秒
「あっ!そうだごとー謝らなきゃ。」
「へ?」
「前に、なっち先輩邪魔とか言ったじゃないですか、あっちいってーとか・・・。
 ほんとごめんなさい。」
「そうだっけか?覚えてないし良いよぉそんなこと。それよりもうすぐ20日なるべよ。
 矢口のところ戻らないと。」
「あっ、じゃあおやすみなさい。」


(これ・・・やぐっつあんが記憶失くした原因でもあったんだよね・・・)


カチャ
「ただいまぁ。」
「おかえり。なっちんとこ行ってたの?」
「うんそー。なっち先輩大事にしてたものだったから。良いのかなって。」
「良いって?」
「うん。それよりさっケーキ準備するね。ごとー特製のいちごショートだよ!
 ぜぇったい美味しいんだから!」
「楽しみだな。」



「よっし・・・ろーそくに火も着けたし、あとちょっとだね。」
「・・・あのさ・・ちょっと聞きたいんだけど。」

「なに?今?消してからじゃ駄目なの?」

「・・・後藤はさ、何があっても矢口を好き?」
174 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時38分07秒
「そんなの決まってるじゃんか!ごとーがどれだけやぐっつあんを好きか知らないとは
 言わせないよ?やぐっつあんがまた記憶失うようなことがあっても意識が失くなっても
 ずっとやぐっつあんだけを愛すもん。だから変なこと言わないで。ごとーはやぐっつあんと
 ずっと一緒に居たいから。」

「そっか。ごめん変なこと聞いて。」

「ほんとだよ・・・どうしてそんなこと言ったの?」

「後藤を傷つけたこと今でもすっごく後悔してるんだ。後藤はさ、矢口を受け入れてくれたじゃん。
 あんなひどいことしたのにさ・・・後藤は矢口を悪者にしないで自分だけでしまってただろ?
 普通はそうは出来ないって。それに覚えてないけど、昔の矢口も多分後藤を傷つけてたと思うし。
 矢口さ、他にもいろんな子傷つけて来たけど後藤のことは本気だから。」



「うん・・・ずっと一緒に居ようね。」
「あぁ。」
175 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時39分31秒


「ってあーーー!!20日なっちゃってるじゃんかー。やぐっつあん〜(泣)」

「いいじゃん別に。大事な話しながら年とれたし。矢口はかまわないよ」

「そうだけどぉ〜・・・まぁいっか。お誕生日おめでとうね。
 今日はやぐっつあんの言う事したいことなんでもごとーしてあげる♪
 今日はやぐっつあんデーだからね♪」

「マジで??やったね!何してもらおっかなぁ〜・・・そうだ!」

矢口は後藤を見てニヤリとするとろうそくの火を消した。



「ほんとになんでもしてくれんの?」
「ん?うん。いっつもごとーのわがまま聞いてもらってるしね。でもお金はあんまないよぉ〜♪」

「そっかそっか・・・まぁ取り敢えずケーキ食べよっか。」
「うん。切ったげる。」




「おぉ〜相変わらず後藤の、美味しいなぁ。ほんと上手だな。」
「えへへ。やぐっつあんのは特別だよお〜愛情たぁっぷり入ってるからね。」

「うん、美味しい。後藤は食べないの?」
「あっ食べる食べる。」
176 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時41分28秒
「さて・・・と、ゲームすっか〜」
「えー?また?昨日もしたしさっきもしてたじゃんか。」

「後藤がケーキ食べてる間だけだって!」
「なら急いで食べるもんね!」






「や〜ぐっっつあん♪食べ終わったはあとはあと。ゲーム止めてよ。」

「もうちっと。」

「だめ。」
後藤は背中を向けている矢口にそーっと忍び寄り、腕を矢口の首に絡めるようにして
抱きついた。

「おわわっなんだよ急に。くっつくなよっ」

「だーめはあとはあと
後藤は矢口の背中に胸を押し付けるようにくっつく。

お風呂を済ましてパジャマの後藤はブラなどつけていないためモロに感触がある。



(やわらけ〜!!!!はやくセーブしてやりたい!!でもセーブポイントが・・・)
177 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月09日(土)20時44分28秒
「・・・ね、しようよはあとはあと



「一緒にやりたいの?しょーがないなー鉄○Vでいい?」

「違うってば!えっちだよ。しよはあとはあと


(今日の後藤はやたらしつこい・・・そして可愛い・・・いやいつも可愛いんだけどね?
 ほら、なんていうの?後藤はスタイル良いし顔も良いし性格も良いんだよ。でも今日は
 なんかもっと可愛いんだよ、分かるかなぁ?・・だれに言ってんだろ?矢口限界かも)


プツッ
ゲームの電源を切ると急に立ち上がる矢口。

「・・・風呂入ってくらぁ〜っ」

「良いよぉ後で。先にしてはあとはあと
立ち上がった矢口を無理やり座らせて言う。


物欲しそうな顔をして矢口の目をじっと見つめる後藤


「あーっもう矢口の負け!!今日どうなってもしんないからっ!!」
矢口はそう言うと後藤をそのまま押し倒した。
178 名前:りょう 投稿日:2002年03月09日(土)20時55分44秒
>160 名無し読者さま
    むむむっ。甘いですか?良かったぁ(^-^)
    基本はやぐごまなのでこれからはそこまで出ないかも(w

>161 よすこ大好き読者さま
    やぐはゲーマーなので・・・。
    個人的にはやぐのキャラをボコボコにしたごまが好きかも(w

    今回久しぶりにやぐごまだったかも?
    やっぱりやぐごまのほうが思い入れが大きいので
    書きやすいです。
    ストック分全部あげちゃったので続きかけたらまた更新しますね。
179 名前:パム 投稿日:2002年03月10日(日)04時10分00秒
前回の更新と今回の更新一気に読ませていただいたっす!。
ゲームネタはかなりワラタですよ。(w
いやぁ、それにしてもイシヨシはがんばりましたね!。
いい感じっす!!。ゴマもかわぁえぇし、、、。(w
甘々最高っすよ!。
180 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月10日(日)17時15分19秒
しかし・・・出てくるゲームのタイトル全部持ってる私って・・・・(笑
ごまが、カナーリかわいい!!
いしよし幸せにしてもらったんで、次はやぐっつあん達甘々ですな。
がんばってください
181 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月11日(月)01時03分09秒
矢口はキスをしようと唇を近付けていった
後藤は目を見開いて矢口を見ている。



「・・・なんだよ。目つぶりなよ。」

「あはっ。だってどんな顔で迫ってくるのかなーって興味わいちゃってはあとはあと
「もー・・・どんな顔だっていいだろっ目ぇつぶれよ!」

後藤は目を瞑りながら「かっこよかったよ〜はあとはあと」と言った。


(調子狂うなぁ・・・)
矢口は後藤の唇にキスをするとすぐに舌を入れた。
やらしいというよりは優しい感じのキス。
やわらかく、慈しむように後藤の舌を求める。
後藤もすぐそれに応える。


矢口の手は後藤のパジャマを脱がしにかかっている。

(外しにくいボタンだな・・・)
前をはだけさせると唇を離し、首筋にキスを落とした・・・

「やぐっつあん・・・いっぱい愛してね。」

「・・・愛してるよ。」


ふたりの行為は明け方まで続いた。
182 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月11日(月)01時04分22秒

「ふわぁぁ〜・・・あふっ・・寒いな・・・」
横を見ると後藤が少し寒そうに矢口にくっついて寝ていた。

「寒そうだな・・・。」
矢口は毛布をしっかりとかけてやると自分はお風呂へと行った。


お風呂につかりながらひとり思う矢口。
(今日なーにしよっかなぁ〜特にしたいこともないし・・・う〜ん・・・)



矢口がお風呂から出ると後藤はまだ寝ていた。

「ほんと、よく寝るよな・・・。」

しかし矢口も実は眠かったのでふとんに潜り込んだ。



(あったかい・・・なんか・・・後藤の匂いすんな・・・)

「zzz・・・やぐっつあん・・・そこは・・だめだよ〜・・・」

「あん??」
矢口は起き上がって後藤を見た。
――が寝ている。

「なんだ寝言かよ・・・ってなんちゅう寝言だ!恥ずいやつだな・・・。」
183 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月11日(月)01時05分51秒
くっついて寝ているので後藤の胸が矢口の腕にあたる。

(後藤のおっぱい・・・気持ちいいよなぁ〜・・・やぁらかくておっきくて・・・
 好きだなぁ〜・・・ちょっといいかな・・・)

矢口はモゾモゾっとふとんに潜ると裸のままの後藤の胸をぺろっと舐めた。
(うん、おいしい。)

「・・ん・・」
(あ、起きた?)

矢口は顔を出して後藤を見たが気付いていないようだった。
(まだ起きてないな・・・)

矢口はまたふとんに潜ると後藤の胸にかぶりついた。



(あ、あ、後藤固くなってきてる・・・寝てても体は反応するんだな・・・おもしろ〜い♪
 ・・・下も反応すんのかな・・・)

矢口は後藤の胸を舌で転がしながら手を下へ下ろしていった。
184 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月11日(月)01時07分22秒

「・・ああんっ・・んっ・・」
矢口が太股に触れた瞬間後藤が切なげに声をあげた。

(ちょっと濡れてる・・・)
矢口はおもしろかった。

(人間の体っておもしろいな・・・このまま寝たままやったらどうなるんだろ?
 なんか犯してるみたいだよな・・・どうすっか。)

矢口は少し罪悪感を感じながらも手は止まらなかった。
後藤のソコに手を沿わせ優しく撫でた。


「ああぁん・・やぐ・・っつあん・・・あっ・・ああん・・」
(ほんとに寝てんの?反応しすぎだけど・・・)



(なんか・・・へんだよ・・・なんか・・・体が熱いよ・・・・あそこが・・・熱くて
・・・なんか・・・・濡れてて・・・やだぁ・・・・・でも・・・気持ち良いよぉ・・・)


「もっとしてっ!!」
後藤が急にさっきまで上げていた声とは違うしっかりとした声で言った。

矢口は驚いて舐めていた胸から唇を離すと後藤の方を見た。
185 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月11日(月)01時08分39秒

「・・やぐっつあん・・・なに・・・してんの?」
矢口が顔を上げると後藤とバチっと目が合った。



「あぁ〜・・・と・・・えっちしてんのはあとはあと

「・・・ごとーが寝てるすきにするなんて・・・」


「やっぱ可愛らしくいってもだめだったか・・・ごめん」

「早く続きしてよはあとはあとはあとはあと

「え・・?怒ってんじゃないの?」

「怒る?そりゃそうだよ。やぐっつあんひとりだけで楽しんでたんだもん。だから続きはあとはあと

「なんだかなぁ・・・」
「何よぉごとーを変な気分にさせたのやぐっつあんじゃんか、大体寝てるときにするなんて
 やぐっつあんらしくないよ。」


「だってさー・・・後藤のおっぱい見たらさー・・・好きなんだもんはあとはあと

「(照)もうっ!分かったから!」
「じゃあ・・・」
「ん。」

矢口は後藤の唇にそっと口付けた。
朝日が入ってきてもふたりはまだまだ愛し合うのだった。
186 名前:りょう 投稿日:2002年03月11日(月)01時17分13秒
>179 パムさま
    やぐごまのえっちシーンも無かったですね。
    書くとわけわからんくなるんで勘弁を(w
    さてさてどんな波乱を起こそうかな・・・
    なぁんて言ってみました(w
    私もビデオに撮ったままっての多いです(泣)

>180 よすこ大好き読者さま
    こんばんは!実はゲーマーなのです(w
    ゲームするかPCするか・・・会社行くか・・・
    だめな大人です(w
    やぐごまは相性ぴったりですな(w

    おやすみなさい。
187 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月11日(月)01時38分34秒
なんだか、私達にてるかも・・・・・?(笑
と、言うことは、私も駄目×2な大人か〜〜〜〜(爆
忙しそうで・・・。
マターリ待っていますのでがんばってくださーい!!
188 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月11日(月)17時33分53秒
くぅぅ〜。
いいなぁぁ〜〜、あま〜い、やぐごまは。
189 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月12日(火)02時18分14秒
「ふわぁぁああっ・・・むにゃむにゃ・・・・・」

「あはっはあとはあと やぐっつあん可愛いはあとはあと
後藤の胸に吸い付いたまま寝ている矢口。

後藤は珍しく矢口より先に起きていた。


「・・・ん・・・?・・・おはよ・・・」
「おはよーはあとはあと昨日やぐっつあんがんばったもんねーごとーもちょっと疲れちゃったはあとはあと



「・・・今何時?」

「今?もうお昼だよ。ごとーおなか減ったよ、食堂いこー。」

「んお・・・起きるわ・・・」




「じゃごとー着替えてくるからあ」

「ん。・・・あっ!ちっと待って。」

「んあ?なに?」
190 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月12日(火)02時19分04秒

「今日は矢口の言うなんでも聞いてくれるんだった?」
「うん!そうだよ。」


「じゃあさー・・・矢口お願いあんだけど。」
「お願い?なに?」



「今から何着てくるつもり?」
「え?別に決めてないけど・・・ジーンズにセーターかな。動きやすいし寒いし。」



「ミニが良いなはあとはあと短パン♪」

「ええ??ミニ??なんで?寒いじゃん。」

「いいじゃん。後藤のむちっとした太股大好きだよ。見たいな〜矢口・・・。」
上目遣いで後藤を見る矢口。



「そんな目で見ないでよっ!分かったからあ!やぐっつあんのえっち!!」

「なんでさ・・・正直でいいじゃんか」
191 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月12日(火)02時20分37秒
「急にどしたの?へんなもんでも食べた?・・・昨日だってさ・・・なんか激しかったし
 ・・・何回もしたし・・・へんだよ?」

「いや?こんな矢口いやかな?」

「ううん。いやじゃないよ。でも、なんか不思議。」
「なんで?」


「わかんないけど・・・。でもいいや♪なんか悪い気しないし。」

「矢口、18歳なったからこれからもっと後藤を愛すって決めたんだよ。
 んで、自分に正直に生きるって決めたの。」


「・・・そっか。やぐっつあんの正直は『ごとーの太股』なんだね?」

「ま、まぁ今はそうかな・・・」


「あはっ!変なやぐっつあん。じゃあ着替えてくるから待っててねはあとはあと
192 名前:りょう 投稿日:2002年03月12日(火)02時24分33秒
>187 よすこ大好き読者さま
    うんうん。わたすはロープレ派です。なんでもするけど・・・
    この作品、いつか終わるのかな・・・終わりが全然見えない(w

>188 名無し読者さま
    甘いやぐごま。いつかいしよしに勝とう!!・・・とは思わないけど
    同じくらい感じてくれる人が増えることを祈ります♪
    やぐごまマンセー!!
193 名前:パム 投稿日:2002年03月12日(火)02時54分19秒
おぉぅ!更新ハケーン!。時間が許せばいつもチェックしてるっす!!(w
ゴマのショートパンツ、、嗚呼!萌える!!!。
波瀾かぁ、、。もういっちょいしよしあたりにいかがっすか?(爆)
あと、こちらも娘。番組のビデオが溜まっちゃってますよ、、、(泣
しかも面倒でラベル貼ってないのでなにがなんだか、、。(アフォですw
つぎの更新も楽しみにしてるっす!!。がんがってでっす!!。
194 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月12日(火)21時12分07秒
こんな甘いやぐごまサイコーですな。
でも波乱また起こしてみるとか。前に出たあややとかは・・・?
195 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時28分16秒
カチャ
「ただいまあ〜」
「あーごっちん。どうしたの?」
「着替えに来たの。梨華ちゃんは?」
「梨華ちゃんも着替え。あとで来るよ。」
「ふ〜ん」
後藤は吉澤と話しながら着替えていく。

サッサッサ
一気に着替えた後藤。自分の持ってるショートパンツの中で一番短いものを選んだ。

何気なく見ていた吉澤。
「・・・ごっちんそれで行く気?」
「え?そうだけど。」
「えーーー?寒くない?それに恥ずかしくない??」
「やぐっつあんの希望なのはあとはあと
「なんと!マジっすか?!」
「マジっす!!」
「なんかすごい・・・梨華ちゃんのそんなカッコ想像も出来ないよ。」

「・・・変かな?似合ってない?」
「えっ?ううん、似合ってる!可愛いと思うよ。」
「ありがと。じゃあ行ってくるぅ〜」
196 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時29分34秒
「・・・ごっちんの生足・・・いいな。」


「誰の生足がいいって?」
入り口から顔を出している石川。

「わ、わぁっ!梨華ちゃん!り、梨華ちゃんのに決まってるじゃん!」


「・・・ほんとかなあ。」
「ほんと!信じて!」
石川に駆け寄る吉澤。

「・・・真希ちゃんでしょ?ほんとは。」

「な、なんで?」


「だって今入る前に会ったもの。ミニだったし。」

「ち、違うよぉ!」



「・・・ご飯いこっか。」
石川は笑顔で言った。

「う、うん。」
(や〜ばかったぁ〜なんとかしのげたの?)






(へぇぇ〜・・・久しぶりに良いネタみっけ♪)
ふたりの会話を聞いていた少女がひとり・・・。
197 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時30分49秒
場所は変わって矢口の部屋

「お待たせーい!」
「おっ!・・・・・・・・・・でへっはあとはあと

「でへ?それは喜んでくれてると思って良いのかな・・・?」

「あたりまえじゃんか!やっぱいいわぁ〜後藤の太股!」
「あ、あんまり見ないで。」

「・・・でへっはあとはあと
矢口はしまりのない顔で後藤を見た

(やぐっつあんが壊れたーーー(泣))
「おやじだよやぐっつあん。あんまり見たらもう脱いじゃうよ!」
「脱いでも矢口的にはなんの問題もないけど・・・分かった見ないようにする。いこっか。」
「うん。おなかすいたね。」


季節外れのショートパンツをはいている後藤はやはり目立つわけで・・・・
みんなの視線を痛いくらい浴びていた。

「やぐっつあ〜ん、やっぱこの季節にミニは無かったんじゃあ〜・・・」
「・・・っていうか見過ぎだよな、みんな。」
どことなく機嫌の悪そうな矢口。

「なんか怒ってる?」
すぐに気が付く後藤。

「べっつにー。それよりさ、早く食べて部屋戻ろ。」
「へんなやぐっつあん・・・。」
198 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時32分08秒
部屋へ戻る矢口達

「・・・ねぇ。どうしたの?さっきから機嫌悪そうだけど。」
「やっぱさ、外出る時にミニは駄目だな。」
「どうして?」
「どうしても!!着替えてきてよ。」
(後藤の生足は矢口だけのもんだ!なぁんて言えるかよっ!!)

「えー?ミニが良いっていったじゃん(怒)」
「そうだけど、いいじゃん。お願い」
「なにが気にいらないわけ?さっきまで喜んでくれてたのにっ」
後藤は矢口を少し悲しそうに見ながら怒り口調で言った。

「・・・」

「理由がなきゃごとー着替えないもん。」



「・・・ぁんま、・・・なかった・・その・・・モゴモゴ」
「はっきり言ってよ。」
矢口の顔を覗きこむ後藤。

「矢口以外の人に見せたくなかったの!!それだけっ!」

「・・・なぁんだ(ほっ)。いいじゃない部屋にいる分には。」
199 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時33分25秒
「だめだめ。今日これから買い物行くんだから。」
「買い物?!聞いてないよごとー!!」
「今初めて言ったからな。」

「・・・どこ行くの?なに買うの?」
「誕生日プレゼント。」
「自分で買うの?」
「まさか!矢口は後藤にケーキもらったしプーさんのぬいぐるみもらったじゃん。
 矢口は後藤の誕生日になにもしてやれなかったから。9月までまだまだだし。」

「えっじゃあごとーの・・・・?」
「そう。だからさっさと着替えて来て!!」

「良いよぉそんなの。やぐっつあんクリスマスでお金使ったんだし、それに今日
 やぐっつあんの誕生日なのに・・・。」

「ばかだな。矢口がしたいんだから良いんだよ。それに外で買い物ってのもたまには
 いいじゃん?いつも矢口の部屋だし。」

「・・・ありがとぉ。じゃあ着替えてくる。」
「ん。待ってる。」
200 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時35分16秒
自分の部屋へ着替えに戻る途中、廊下で怪しげな人物を発見した。

広いとはいえない廊下を蛇行しながらふらりふらりと歩く人物。
壁にぶつかっては曲がり、またぶつかっては曲がり・・・を繰り返している。

(ん?よしこじゃん。)
「なにやってんの?邪魔だよ。」


のそ〜っと振り返る吉澤。
「・・・あーごっちんかぁ・・・」
また、前を向いて蛇行し始める吉澤。

「ちょ、ちょっと、どうしたの?なんかあった?」



ピタッ
「・・・・っていうかごっちんのせいだよ絶対!!」
急に立ち止まり振り返って後藤に言う。

「ハァ?ごとーのせい?なにが?」
「ごっちんがそんなミニはいてるからだよっ!絶対そうだよ!!ばかばか!!」

「わけわかんないよ!ごとーの服装のなにがいけないのさ!」
「ううう・・・。」
201 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月15日(金)00時36分20秒

「・・・梨華ちゃんになんか言われたわけ?」

「言われてないけど・・・・・・。さっきさ、ごっちん出てったあと、似合ってるなぁ
 みたいなこと言ったの。梨華ちゃん聞いててさ。なんか誤解してるのかも。
『今日これからどうする?』って聞いたら『今日は宿題するから』って帰っちゃって・・・
 やっぱ怒ってるのかなぁ・・・。」

「あららぁ〜・・・・・・・でも勘違いかもしんないっしょ?」
「だと良いんだけど・・・」

「悪いけど今から出かけるから、帰ったらまた聞かせてよ。」
「矢口さんと?」
「そう。買い物行くの。」

「良いなぁ・・・・・・はぁ・・・」
「もー!!元気ないよしこなんてよしこじゃないぞ!!元気だしなよ!」

「うううう・・・。」
吉澤の肩をたたきながら部屋へと帰って行ったふたり。






またしてもふたりの会話を聞いた少女がいた・・・。
202 名前:りょう 投稿日:2002年03月15日(金)00時42分28秒
>193 パムさま
    >ゴマのショートパンツ、、嗚呼!萌える!!!。
     新曲のごま最高です!!
     なっちの後ろで向かい合うやぐごまも良いっはあとはあと
     いしよしに波瀾ですか?すでにちこっとやばめかも?

>194 名無し読者さま
     最近ようやくやぐごまに戻って来たような気がします。
     やぐごまといしよし、どっちのゴタゴタを読んでくださってる方は
     望んでるんですかね・・・。まいった(w
     あやゃは・・・念じてたら出る!!・・・と思います♪

     更新が遅くなってすいませんでした。
     間が空くと忘れられるので焦ってました(w
     よろしくです!
203 名前:パム 投稿日:2002年03月15日(金)01時16分05秒
更新お疲れでっす!。忘れるわけないっすよ!。
新曲記念(?)でゴマがショートパンツ!!。
新曲のゴマはマジ萌えだぁぁぁぁ、、。
っと逝きすぎた(w
いしよしもう、まい具合(?)に波瀾が、、、。
あ、あとモーたい。ってもしかしてもう終わっちゃったんですかねぇ?
新聞に(終)って書いてあってかなり鬱になっちゃったんですが、、。
204 名前:パム 投稿日:2002年03月15日(金)01時17分14秒
ぐぁぁ、すいません。sageるのわすれてました。
逝ってきます、、、。
205 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月15日(金)14時12分53秒
やぐごまに波瀾があってほしい。やぐごま小説なので、やはり。
206 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年03月16日(土)19時46分22秒
謎の少女出現!!ですね。
吉の元気を回復させてあげてくださ〜〜〜〜い(笑
207 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時38分00秒
次の日のお昼休み
吉澤と石川は中庭で仲良く食事をとっていた。

(今日はいつもどおりだな〜やっぱ勘違いだったかな。)

「今度の日曜日さ、久しぶりにどっか出かけない?」
「日曜日?」
「そう、空いてる?」
「う――」

答える前にそれを遮るように声がした。

「よっすぃー!さっきの時間すごかったねぇかっこよかったよー」
「あぁあさみちゃん。見てたの?」
「よっすぃーのことならいつもチェックしてるってえ!ほんとかっちょよかったはあとはあと
 じゃあまたねー。」
そう言ってすぐに去っていく少女。

「ごめんごめん話してる最中にさ。」
「なんの話だったの?」
「え?あっ、ああ4時間目うち体育でさ、サッカーだったの。私キーパーで、
 全部止めたから多分その話だよ。」

「ふぅん・・・。」

「?あ、それで日曜日空いてる?」

「空いてない。もう用事あるんだ。」

「えっ、そうなの?誰と?」

「・・・クラスの子。」

「そっか、じゃあしょうがないよね。次の休みで良いよ。それならいける?」

「わかんない。」
「え?」

その後もなんだか雰囲気が悪いままだったが昼休みが終わるのでふたりは別れた。
208 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時39分36秒
教室へ戻る吉澤。
自分の机に突っ伏して考える。

(なんなんだぁ?私なんかしたっけ?してないと思うんだけどな・・・。わっかんないよ。)

ガラッ
「ただいまぁ。・・・あれーよしこが寝てるなんて珍しいねぇ。ごとーも寝よ♪」
隣の席で自分も寝ようとする後藤。

吉澤はむくっと顔を上げると後藤をゆさぶって起こした。

「もーーーなにぃ??寝てるんじゃないの?」
「ちょっと相談!」
「ごとーに?」
「そう。昨日結局ごっちん遅かったから聞いてもらってないし!」

昨日、結局後藤たちが帰って来たのは門限をとうに過ぎた夜23時だった。
帰って来てすぐに寝てしまったのだ。

「あぁ昨日の続きね。いいけどもう始まるよ?5限。」
時計を指差して言う。
吉澤は科目を確かめると
「さぼろ!!次平家センセだから大丈夫だよ。」
「へけ姉さんか。そだね。じゃあ屋上行こうか?」
「うん。」
209 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時41分26秒

キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、5限目が始まった。


ガラッ
「出席取るぞー・
 ・
 ・なんや後藤と吉澤どこ行ったんや?」
「しりませーん。」

「ふたり仲良いもんなぁどこかでなんや・・・なぁ?・・・してんやろか・・・なぁっ?」
「センセえろーい。」
「ええやんか。センセだってまだ若いんや。そういう話も好きやがな。」

「でもごっちんもよっすぃーも相手いるじゃん。センセだって知ってるでしょ。」

「甘いな自分ら。やっぱまだ子供やわ。あのふたりかなりお似合いやのに・・・。
 なんかあってもおかしぃないで。まぁそんな話はええわ。授業入るでー教科書145ページから―――」
210 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時43分42秒


「でさ、私のどこが悪いんだろ。さっぱり分からないよ。」

「だめだねよしこは。そんなの誰が聞いたってよしこが悪いよ。」
「なんでえ??」

「梨華ちゃんって彼女がいるのに他の子の、まぁごとーのだけど服装可愛いとか
 そんなこといっちゃぁ・・・。」

「・・・やっぱそう?それが原因?・・・でもじゃあ今日のは?どこがいけないわけ?」

「よしこ鈍感だから気付いてないんだろうけど、あさみちゃんよしこファンなんだよ。」

「へ?」


「梨華ちゃんだってよしこが好きなんだからそんなのすぐに気付いたはずだよ。
 それで腹立ったんじゃない?わかんないけど。」

「ようするに?まとめて。」


「もうっ!ようするに焼きもちやいてんじゃないのかな。」

「やきもち?梨華ちゃんが??まさかー!」
「まさかってなんでさ。」
211 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時44分49秒
「えー?だって私の方が梨華ちゃんのこといっぱい好きなのにそんなことあるわけないじゃんか。」

「よしこ・・・ばか。」
「なんでえ?」

「まぁ良いや。嫉妬なんかさせて悲しませたらだめだって。」
「んなこと言ったって・・・。」

「とにかく!梨華ちゃんだけを見なきゃだめだよ。」

「うん。・・・そのつもりなんだけどな。」

「ごとーなんてやぐっつあんにいっぱい愛されてるって分かっててもなんかあると
 すぐに嫉妬するんだから。よしこも気をつけなきゃ。」

「嫉妬したときごっちんはどうするの?」
「ごとーは口に出して言うから。梨華ちゃんは溜めてしまうタイプみたいだから
 ほんと気をつけなよ。」
「う、うん。ありがと。」
「ううん。なんでも聞いてよ。」
212 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時45分53秒
時間もまだ少しあるので寝転がって暇をつぶすふたり。


「あれっ?そんなピアス持ってたっけ?」
吉澤は後藤の髪をよけて耳を触りながら言う。

「えへへ。昨日買ってもらったんだあはあとはあと
「うそ!良いじゃん!似合ってるし!可愛いよ。」
「ありがと。やぐっつあんが選んでくれたんだはあとはあと

「ほんと仲良いよね・・・。」
「まぁね♪・・・?あっ!また可愛いとか言ってるし!思ってても言わないように
 したほうが良いよ?」
「ほんとだ・・・。まいったな・・・。」
「まぁまぁごとーが目ぇ光らせてよしこを見とくから頑張ってよ。」
「たのんます!先輩!」
「なにそれ。」
後藤は吉澤と楽しそうに笑った。



バタンッ
ぱたぱたぱたぱたぱた――


「ん?なんか音しなかった?」
「そう?ごとーは聞こえなかったけど。」



キーンコーンカーンコーン
「5限終わったね。教室戻ろっか。」
「だね。ありがとごっちん。」

ふたりは教室へと戻った。
213 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月16日(土)23時55分00秒
>203>204 
   パムさま
    モー。たいは終わったみたいですね。最後くらい全員出せ!
    って感じに腹立った私ですが・・・やぐごまを見れる機会が
    減るのは悲しいことです・・・。
    あ、age sage 全く気にしてましぇん(w逝かないで下さい(w
     
>205 名無し読者さま
    やぐごまですか。実はいしよしに見せかけてやぐごまの
    波瀾の幕開けだったりして・・・・(w
    そうです!やぐごま小説(小説ってものじゃないですが)です。

>206 よすこ大好き読者。さま
    謎の少女←複数だったりします・・・わかりにくかったですよね。
    あと出張お疲れ様です!大変ですねぇ〜・・・うん。働き者ですな(w
214 名前:りょう 投稿日:2002年03月16日(土)23時56分21秒
↑作者名入れたはずが・・・ク、クソー!!恥ずかしい!!

215 名前:パム 投稿日:2002年03月17日(日)00時51分21秒
帰ってきたっすぅ!。今回も次が気になりすぎて、、、。
「バタン」ってだれだろ、、、?。またいやぁ〜な予感っすか?(w
ぐおぉ、楽しみすぎるっ!。あ、なんかですね、テレビジョン見たら
来週モーたい。あるみたいなことを書いてましたがなぜに?。
あまり期待しないでまっとこう(w
次回の更新もまってやっす。がんばってくだせぇぇ!
毎度、駄スレで申し訳ないっす、、。
216 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月17日(日)20時21分44秒
>実はいしよしに見せかけてやぐごまの波瀾の幕開けだったりして・・・・(w
 どういうことだぁ。気になる、むっちゃ気になる。


     
217 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)00時59分48秒
ガラッ
「――だよねぇ。」
「そうでしょ?よしこもそう思うよねー。」

「あっおかえりふたりとも〜」
「ただいま。へけ姉さんなんか言ってた?」

「あ〜・・・・(にやり)」
「なに?なんでにやけるわけ?ねぇ、よしこ?」
「うん。なんでにやけてんの?」

「センセがね、ふたりはお似合いだからなんかえっちぃことでもやってんだろーって」
「・・・ハァ??なに言ってんだか!あるわけないよ!」
「そうだよ。私は梨華ちゃん一筋だっての!誰がごっちんなんかと!」
「むっ!お互い様だけど・・・・・・よしこの恩知らず。」
「あっうそ!ごっちん!そんなこと言わないで!」
「ふ〜んだっ!知らないっ!」
「なんかおごる!!」

「じゃあ許す。あはっ。」

「は、はや。」
218 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時00分59秒
自分達の席に戻って話す後藤たち。
「しかしあれだねぇ。とんでもないことを皆の前で言ってくれるねぇセンセってば。」
「ほんと・・・。梨華ちゃんにこれ以上誤解を招くようなことはやめて欲しいよ・・・。」
「やぐっつあんは大丈夫だけど♪」

「・・・ふん。」


後藤は寮へ帰ると毎日矢口の部屋へ行ったが、学校ではなるべく吉澤と居て、
なにかあればすぐに相談に乗れるようにしてあげていた。


金曜日のお昼休み
「・・・ひとみちゃんさぁ・・・」
「なに?」
「最近真希ちゃんと居るの多いね。」
「そう?前からじゃない?」
「だって一緒に授業さぼってるでしょ?知ってるよ?」
「えーーー?どうして知ってるの?」
「サボり場屋上でしょ?私の教室から丸見えなの。」
「そうなんだぁ・・・知らなかった。」
「一緒に帰ってもすぐに部屋に戻るし・・・。」
「そんなことないよ!(だってなんか怒ってるんだもん。)」

「・・・」



やはり雰囲気は悪く、それぞれ教室へと戻った。

(なんなのさ〜(泣))
219 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時02分05秒
ここは石川の教室

「おかえりー梨華ちゃん」
「ただいま・・・。」
「あれ?なんか暗くない?」
「えっ?そんなことないよ元気だよー。」
出来る限りの笑顔で言う。
「そう?」
「そうだよ!」

キーンコーンカーンコーン
5限目が始まる
(ふう・・・なんかやだな・・・私ばっかり嫉妬しちゃってさ。私ばっかり好きが多くて・・・
 真希ちゃんに相談するわけにもいかないし・・・誰かに相談のってもらいたいな・・・)



学校が終わ石川を迎えに来た吉澤。
「・・・帰ろ?」
「・・・うん。」


無言のまま寮へ着いた。
「じゃあ・・・」
「うん。また・・・」

吉澤の後姿を見つめながらぼーっと立っていた石川。
そこへ矢口と後藤が現れた。
「梨華ちゃんなにしてんの?」
「あっ、真希ちゃん!なんでもないの。それじゃ!」
「??なんだろ?」
「・・・さぁ。」
「じゃああとで遊びに行くね。」
「ん。」
220 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時04分10秒
矢口の部屋。
コンコン
「後藤?開いてるけど。(なんだ?ノックするなんてへんなやつ)」

「・・・石川です。」
「石川??」

矢口はドアを開けに行った。
カチャ

「なに?どうした??」

「・・・あの・・・ちょっと・・・」
なかなか言い出さない石川。

見かねた矢口は取り敢えず部屋へ入れることにした。

「・・・まぁとにかくあがりなよ。ここじゃなんだし。」
「すいません・・・。」

ソファに座らせる。
「で、どうした?矢口の部屋にくるなんて珍しいじゃんか。」

「・・・ちょっと相談があって。」
石川はお昼から授業そっちのけで相談相手を考えていた。それで矢口になったのだ。
221 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時05分16秒
「相談?矢口で乗れることなら乗るけど?」
「矢口さんしか出来ないんです。」
「矢口だけ??」
「はい。あのですね―――」







「ええっっ??だ、だめだめ!んなこと出来るわけないだろっ!絶対だめ!!」
「お願いです。矢口さんしか出来ないんです!」
泣きながら訴える石川。

「ちょ、ちょっと泣くなよ〜矢口がいじめてるみたいじゃんか。」
「だって、私ばっかり嫉妬してつらいんですもん!」
「だったら他の方法考えようよ〜今言ったのは手伝えないけどさ他のだったら――」

「・・・・・・・・・・・昔無理やりキスしたくせに・・・・・。」

「!!そっそれはもう謝ったじゃんか!いつの話だよ!!今持ち出してくるなんてずるいぞ!」

「だって・・・襲われかけたんですよ?忘れませんよ!!!」

「うう・・・。」
矢口の目をじっと見つめて訴える石川。
222 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時06分46秒

「・・うう・・わ、分かったよ〜・・・協力する・・・。」
「ほんとですか??まさかオッケーしてくれるなんて思わなかったです。」

(だったらやめろよ・・・(泣))

「あ、でもあれだよ?後藤にはほんとのこと言うから。」
「えっ・・・だめですよ。それじゃあ意味ないです。」

「駄目だって!言わないでんなことしたら後藤に何言われるか!!それだけは駄目。
 後藤を悲しませることは絶対だめ!いくらなんでも協力できない!」

「・・・分かりました。言ってもいいですけど真希ちゃんにもちゃんとやってもらわないと
 だめですよ?」

「・・・分かったよ。」
(まいったな・・・)

カチャ パタパタ
「あっ、後藤だ!」

「じゃあ失礼します。日曜日頼みましたよ?」
「・・・うい。」


「あれっ?梨華ちゃん?」
「ばいばい真希ちゃん」

「??」
223 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時09分43秒
「梨華ちゃんなにしに来てたの?」
「あぁ〜・・・・っと・・・」
「なに?はっきり言ってよ。」



「えー?なにそれ!それでやぐっつあんは協力するの?オッケーしたの?」

「ぅん・・・。」
「なんでよ!やぐっつあん関係ないじゃんか!後藤との貴重な時間を割いてまですることじゃ
 ないよ!!それでなくても最近よしことばっかいるのに!なんで断らなかったのさ!」
224 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時10分38秒
「こ、断ったんだよ・・・最初は・・・でも・・」
「でも?(怒)」

「その・・・矢口がさ・・・昔に石川にキスしたこと出されちゃって・・・」

「なにぃ??キスしたあ??なにそれ、そんなのごとー初耳だけど(怒)」
「ウソォ??マジで??しまったあ〜・・・」

「しまったじゃないよ!!いつ、どんな、雰囲気で、やったのさ!!言わないと許さないよ!!」

「ううう・・・勘弁してくれー」
「だめ。許さないよ。」







「――って感じです。ごめん。」
「はぁ・・・やぐっつあんどうして黙ってたの?」
「黙ってたわけじゃないよ。知ってるものとばかり・・・ごめん。・・・それで、
 そのこと出されちゃって断れなかった。」

「もう・・・。でも分かった。そういうことなら我慢してあげる。
 そのかわり報告はちゃんとしてよ?」

「う、うん。分かってる。ほんとごめん。」

「もう、良いよ。」
225 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月18日(月)01時18分17秒
>215 パムさま
     いつも励みになってます。レスがあるとないじゃかなり
     やる気が違ってきますよぉ!だから助かってますはあとはあと
     「バタン」って誰ですかね・・・?(w
     モー。たい・・・うちのテレビジョンには無かったです・・

>216 名無し読者さま
      うう・・・それは・・・そういう事です。
      でも、波瀾の中にも甘さがありそうな感じかも・・・です。
      とか言いながら続き書いてないのでまだなんとも(w
      ごめんなさい。
226 名前:パム 投稿日:2002年03月18日(月)04時12分22秒
更新ちぇけらぁ〜(w
おおぅ!励みになっていただいてますか。恐縮でっす!。
うぅむ、ネガ梨華の苦肉の策が気になるっす、、、(w
こうなりゃヤグゴマ巻き込んでの大波瀾で(w
次も楽しみにしてるっす!。
がんばってくだせぇぇ!。
227 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月18日(月)04時21分35秒
このコに涙でおねがいされたらしょーがないね・・(w
228 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時16分01秒

「それで結局ごとーはどのくらいの期間やぐっつあんと離れてたらいいわけ?」

「・・・吉澤が嫉妬して矢口から石川を奪い返さなきゃ終わらないから・・・・
1週間とか?もっとかも?」


「ええーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「で、でっかい声出すなよびびるだろ!」

「やぐっつあん本気で言ってるの?そんなに離れてられるわけないじゃん。
そんなのごとーつらすぎるっ!!」

「矢口だってつらいけど・・・ほんとに離れるわけじゃないんだし・・・ちょっとの
我慢じゃんか。うちらもいろいろ世話になったしちょっとくらい協力してやろう?」

「でもっ・・・よしこ鈍感だもん!!自分の方が梨華ちゃんのこと好きだから梨華ちゃんが
嫉妬なんてするわけないって言うし・・・」

「後藤は早く吉澤が気付くように手伝ってあげてよ。矢口も吉澤がすぐに嫉妬するくらい頑張るし!!」


「・・・なんか気合入ってない?梨華ちゃんと仲良くするのが楽しみみたいだけど・・・」
「ば、ばか。んなわけないだろっ!・・・でも・・まぁごめんな。矢口が断れなかったからさ。」

「ほんとだよ・・・。必要以上に仲良くしないでよ?」

「分かってるよ。」
229 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時17分18秒
石川が考えた作戦は次の通りだった。

いつも自分ばかりが嫉妬してるので吉澤にも嫉妬させたいというしょうもない作戦だった。
過去に矢口を好きだったということを吉澤も知っているし、矢口がたらしだったことも
知っているのでもしかしたら妬いてくれるかも。そう考えたのだ。




日曜日


コンコン

「はい?」
「あっ、柴田?矢口だけど石川居る?」

「矢口先輩??ちょっと待って下さい。」

カチャ
「じゃあ行ってくるね、あゆみちゃん。遅いと思うけど。」
「う、うん。」

「お待たせしました。じゃあ行きましょう!」
「ぁぁ」


ふたりを不思議な顔で見送る柴田。


(なんであのふたりで出かけるの?あのうわさってほんとだったの?)
230 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時18分46秒
「どこ行くんだ?」
「・・・う〜んと・・取り敢えず後10分くら待って下さい。10分たったら出ましょう。」
「はぁ??なんで。」
「・・・それより今日は門限ぎりぎりまで付き合って下さいよ?」
「分かってる。」


10分後

「それじゃあ行きましょうか。」
「え?お、おい!」
石川についていく矢口。玄関を出て少し歩いた頃、石川が少しだけ上の方を見た。

「なに見てんの?なんかあった?」
矢口もめざとく気付き、上を見たが何もなかった。


「・・・毎日休みの日はこのくらいの時間に起きてまず窓を開けるんです。
 ひとみちゃんの日課だから・・・自分で言ってたから・・・」

「なるほど。矢口と一緒のところを見せたかったわけだな?」

「・・・そうです。」

やることはなかなかなのに口に出されると恥ずかしいのか俯いてしまう石川。
矢口はにやりと笑うと石川に追いつき、顔を近づけて(身長差があるので背伸びしてるが)言う。

「矢口、やるからには本気でいくから。油断してたらしらないよ?」
「えっ(照)・・・・演技で良いんですよ!」
「矢口は演技とか出来ないからどうだろ。」

そう言うと石川の手を取り、歩き出した。
231 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時20分37秒
「・・・」

「どうしたの?外みて黙っちゃって。いつもなら『今日も良い天気だー』って言うのにさ。」

「・・・ごっちん今日矢口さんと遊ばないの?」
「うん。なんで?」
「どうして遊ばないの?」
「だって今日梨華ちゃんと遊びに行ってんだもん。」

「やっぱり!!今の矢口さんと梨華ちゃんだったんだ・・・梨華ちゃん・・・友達と遊ぶって
 言ってたのに・・・・矢口さんじゃんか・・・」

「なにぶつぶつ言ってるの?」
「梨華ちゃんさ、今日私と遊べないの、クラスの友達と約束してるって言ったんだよ?
 なのに矢口さんじゃんか!梨華ちゃん嘘ついたんだよ私に。」


「・・・嘘つかれたことが嫌なの?」
「当たり前じゃんか!矢口さんと行くんだったら最初からそういってくれたら良かったんだよ。
 なんで隠してたかは知らないけどさ!」


「・・・ふつーさぁ・・・自分に内緒で出かけてたらそっちの方がヤじゃない?」
「なんでよ?嘘つかれた方がやだよ。」

「だってさ、・・・・・じゃあ今梨華ちゃんと居たのが梨華ちゃんのこと大好きーって
 人だったらどうするの?梨華ちゃんのことよしこから奪おうとしてる人だったらどうするの?」
232 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時22分03秒
「だって矢口さんじゃんか。ないない。」

「どうして言い切れるの?梨華ちゃんがやぐっつあんのことずっと好きだったこと忘れたの?」

「だって矢口さんだよ?ごっちんのこと大好きじゃんか。あるはずないよ。
 それに梨華ちゃんだってたまには私以外の人とも遊びたいんだろうし。」


(あーもうっいらいらする!)
「よしこ、やぐっつあんは最近ごとーに冷たいんだよ?ピアスだってごとーが無理やり
 買わせたんだよ?やぐっつあんは最近ごとーのこと好きって言ってくれないんだよ?」


「・・・冗談言っちゃって・・・。」

「冗談なんかじゃないよ。やぐっつあんごとーと居ても梨華ちゃんの話ばっかするもん。」


「うそお・・・・そういや・・なんか顔近づけて話してた・・・手も繋いでた・・・ほんとなの?」

「(顔近づけてた?手繋いでた?やぐっつあんめぇぇぇぇ!!あ、いけないっ)ほんと。
 だからよしこがしっかりしてくれないとごとーも困る。」

平静を装って言う。
233 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時23分03秒
「・・・でも矢口さんでしょお・・・?ごっちん以外の人好きになるなんて想像つかないよ・・・。」

「・・・まぁ良いよ。でもほんとのことだし、早くなんとかしないとごとーもよしこも
 ふたりに捨てられちゃうね。」


「・・・・・・なんかさぁ・・・ごっちん落ち着いてるね。
 いつもなら泣き喚く感じなのに・・・」

「そ、そんなことないよ焦りまくりだよっ!」


「・・・ぁ ゃι ぃ。」
後藤の顔をじーっと見つめる吉澤。

後藤も負けじと吉澤の目を見返したがしばらくすると目が泳いだ。

「ほらやっぱ嘘だった。ごっちん嘘言う時絶対目が泳ぐもんね。はーちょっと信じかけた
 自分がやになるよ。」

「ほんとだってばー」
「はいはい。今日は相手してあげるから。」


「なんだよ・・・(ごとーの演技は通用しなかったか・・・やぐっつあん〜・・・(泣))」
234 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時24分28秒
渋谷に向かう間ずっと手を繋いでいる矢口たち。

「や、矢口先輩。」
「ん?なに?」

「その・・・もう手ぇ離しましょうよ。」
「なんで?いいじゃん。この方が恋人っぽいでしょ。」

「で、で、でも!もうひとみちゃんも見てないし、取り敢えずはいつもどおりでお願いしますよ。」

「だめだめ。普段から役作りしてないといざって時演技だってばれちゃうから。」
「で、でもお〜」

「なに?照れてるわけ?まさかねぇ?吉澤って恋人が居るのに・・・ねぇ?」
「照れてなんかないです!もう良いです!!」

(からかいやすいな石川って・・・)

「今日は時間潰さなきゃだめだから映画でも見よっか。」
「そうですね。行きましょう。」
235 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時25分39秒
渋谷に着くと取り敢えず食事を取ることにした。

「でもさ、こんな回りくどいことしなくても口で言えば分かるんじゃないの?」

「そうかもしれないですけど・・・面と向かったらなかなか言えなくて・・・それに
 私ばかり妬いてるなんて悔しいし・・・ひとみちゃんから気付いて欲しいんです。
 嫉妬して欲しいんです。」


「でもさ・・・矢口と後藤の関係知ってんだからなんとも思わないと思うよ?」

「そんなことないですよ!これからですよ、これから。さっきまでちょこっと照れちゃって
 ましたけどもう大丈夫です。」

「なにが大丈夫なんだ?」



「・・・キスくらいなら・・・。」


「キス?どうゆうこと?」

矢口を見て少し顔を赤らめると石川は俯いてしまった。

その光景を見た矢口は・・・

「・・・え?なに?キスくらいならって矢口と??なに言ってんだ?」


「っだ、だからーひとみちゃんが見てる前でもキスくらいまでなら良いですよ・・・って・・・。」
236 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月19日(火)01時27分08秒

「するわけないだろっ!!なんで矢口が石川としなきゃなんないんだ!
 言っとくけど矢口は後藤一筋だからな!」



「・・・冗談じゃないですか・・・。」

誰が見てもわかるくらいに悲しそうに俯き言う石川。


「ちょ、ちょっとなんでそこで悲しそうな顔するんだ?分かってることじゃんか。
 矢口は後藤と付き合ってて、石川は吉澤と付き合ってる。そうでしょ?違う?」


「そうですよ!そろそろ行きましょうよ。」
今度は明るく言った石川。

「・・・うん。」
(なんなんだよ・・・悲しそうな顔すんなよな・・・本気かと思うじゃんか。
 ・・・でも案外冗談でもないのかな・・・昔矢口のこと好きだったってくらいだし
 ・・・まいったな・・・矢口は後藤だけだぞ・・・)
237 名前:りょう 投稿日:2002年03月19日(火)01時34分19秒
>226 パムさま
    梨華っちの苦肉の策は大したことでも無かったかも。
    いや、でもやぐごまの時間を奪うわけだから大したことあるのかな?
    吉を妬かそうと思ったらごまも・・・ふふふ・・・。

>227 名無し読者さま
    いや・・・・やぐは自分の忘れたい過去に触れられたので・・・
    でも、梨華っちに泣かれたら断れないな・・・確かに(w

    中途半端ですが更新できるところまで乗せました。
    おやすみなさい。
238 名前:パム 投稿日:2002年03月19日(火)07時36分54秒
やっほ〜い!(DJマリー風のつもりw)
更新お疲れ様っす!。むむぅ、梨華っちやるな!(w
はたしてよしは気がついてくれるのだろうか、、、。
そしてゴマよ、、ご愁傷様、、(ナムナムナム)w
ヤグもなんか楽しんでるみたいだし(!?)気になる展開っすぁ!!。
次も期待してマタ〜リまってるっす!。ガンガッテ!!。
239 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時22分20秒
映画館に入る矢口たち

「結構すいてんなー。どこ座る?」

「えー・・と・・・あっ、あそこにしましょ。」
石川の選んだ席に向かう矢口たち




(・・・・なんでこんな端っこに・・・)

石川が選んだ席は一番前の一番端っこだった。
はっきり言って映画を見に来た人間が座る席じゃあない。

矢口は不思議に思い石川を見たがニコっと笑ってるだけでおかしなところはない。


(まぁいっか・・・これ見たかったし・・・)

映画が始まって集中してくると矢口は今一緒に居るのが石川ではなくて後藤だと思い始めた。
なぜなら集中する矢口の手をそっと握り、頭を矢口にもたれかけさせているからだ。

矢口は映画館を出るまで今日一緒に居るのは石川であるということを忘れていた。
240 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時24分27秒
映画館を出て手を繋ぎ歩くふたり

「けっこうおもしろかったよな」
「そうですね。」

「??石川??」
「ふふ。真希ちゃんと間違ってましたよね?」
石川はにやにやしながら言う。

「そっ、そんなことは・・・・あったけど・・・。大体くっついてくるからだろ!
 後藤しかしないってあんなこと。」

「じゃあそういうことにしといてあげます。それより先輩、私今日新しいピアスが欲しくて。
 付き合ってもらえます?」

「ん。行こ。」

少し歩いて洒落たアクセサリー屋さんに入る。

(あっ・・・ここって後藤とこないだ来た店じゃん。)

「ここねー今女の子にすっごく人気あるんですよー私もここの欲しくって!」
「そうなの?」
「興味ないんですか?」
「うん。特には・・・。」


「あっ、これ可愛いはあとはあと

(女の子ってこういうの好きだよな〜(って矢口も女だけどさ!))

石川がきゃいきゃい言いながら楽しそうに選んでいるのを見ながら矢口も取り敢えず
見て回った。そして結構時間が経ち、疲れた矢口は再び石川に近寄った。
241 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時26分07秒

「気に入ったのあった?」

「決まらないんですよぉ〜何個か欲しいけど結構するし・・・あーでも可愛いなぁ〜はあとはあと

(たかだかピアスひとつでそんなに悩んじゃって!女の子って可愛いなぁ〜しょうがない・・・)
「しょうがないなー。矢口がひとつ買ってあげる。どれでも好きなの選びなよ。」

「えっ!?良いですようそんなの!」

「遠慮しなくて良いって!こないだの石川の誕生日、矢口カードしか渡してないし。
 良いから選びなよ。」

「・・・でも・・・良いんですか?」
「良いってば!」

「ありがとうございます。」
そういってまた選び出した石川。

(まだ絞れてないのかよっ!やれやれ・・・・ん?)
矢口は石川の横で見たことあるピアスに目がいった。

(こないだ後藤に買ってあげたやつじゃん。毎日つけてくれてるんだよなー・・・
 買ってあげた方にしたら嬉しいよな。あー・・・・今何やってんだろ?・・・
 寝てそうだなぁ・・・会いたいなぁ・・・)
242 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時27分13秒
「先輩、それ気に入ったんですか?」

「あ?あぁ、え?なにが?」
「それ、先輩が手に持ってる赤いピアスですよ!見せて下さい。」

石川は矢口の持っていたピアスを矢口の返事を待たずに取るとじっと見てすぐに言った。

「これが良いです。このピアスが欲しいです。」
「ええっ??これっ?こここっこれはだめっ。」
「どうしてですか?」
「どうしても!!返して。」
「どうしてですか?これが欲しいです!」
「だめだってば!それ以外だったら良いからそれはやめてよ。」


「・・・似合わないからですか?・・・可愛くないから?」
理由を聞いてもちゃんと答えない矢口を見て石川は悲しくなった。

「に、似合うと思うけど、それは・・・買えない。」
「どれでも良いって言ったのにひどいです・・・グス・・グシ」

(あちゃー・・・また泣かしちゃったよ・・・でもこれはやばいだろ?
 後藤とおそろいのを矢口が買ったなんてばれたら・・・)

矢口は後藤にばれた時を想像して背筋が凍った。
243 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時28分20秒
「・・・これが・・良いのに・・・先輩・・・ばか。」

「ばか?なんだよ!ばかって!他にもいっぱいあるんだから他ので良いじゃんか!」
矢口は納得してくれない(理由を言ってないのだから仕方がないのだが)石川に少し
キレかけていた。

そんなふたりの所へ――


「ちょっと彼氏ぃ彼女泣かしちゃ駄目じゃん」

(あぁん?彼氏だぁ?(怒))

矢口が振り向くとそこには飯田と安倍が居た。

「なっちに圭織?!何してんの?」

「なにって・・・うちらラブラブだべよ?デートに決まってるべ!ね!」
飯田を見て返事を待つ安倍。

「そ、そうだよ。ラブラブだからぁうちらー」
頑張って言った飯田。

「っそ!なっちたちデートとかしてたんだ・・・なんかびっくり。」
「なんでさーなっちたち仲良いもん。今日は映画見に来てたべ。そういう矢口は何してんの?
 ここで。真希ちゃんは?」

「後藤は今日は寮に居ると思うけど。」
「なんで?それにそういやなんで梨華ちゃんと居るんだべ?」
「そうだよ。石川もなんで吉澤と居ないんだ?」
244 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時29分21秒
「それは――」

矢口が事情を説明しようとする前に石川が遮って答えた。

「私達もデートなんですはあとはあとねっ、先輩はあとはあと
「ハァ??なに言って――」

矢口は訂正しようとしたがその前に今度は飯田に邪魔された。
「マジで?じゃああのウワサってほんとなの?」

「「ウワサ??」」
矢口達はすぐに聞き返した。

「うん。今学校でめっちゃウワサになってるじゃん自分ら。な、なっち。」
「うん。矢口達有名だべ。」

(うわさってなんだよ・・・ちょっと待てよ・・・なんかすごく嫌な予感がするんだけど
 矢口・・・もう問題はやだぞ・・・)

「どんなうわさですか?」
石川が聞いた。

「え・・?自分ら知らないの?当人なのに。」
「知らない。」
「知りません。」

「マジでー?」
飯田と安倍は顔を見合わせて驚いている。
245 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時30分45秒
ウワサの内容はこうだった。


まずは吉澤が後藤のことを可愛いと言った事で石川が拗ねた時の会話を誰かが聞いたとのこと。
そしてその後遊びの誘いを適当な理由で断られ、後藤に慰められながら歩く吉澤の
姿があったとのこと。
そして極めつけは授業をさぼり屋上で後藤といちゃつく姿を目撃された吉澤。
(顔を近づけて微笑み合うふたり)
そして今週あまり見かけられなかった矢口と後藤が一緒に居る所。

その全てに色んなものがくっついてこうなった。


『矢口 後藤 吉澤 石川 カップルは相手をとりかえっこして付き合いだした。』



「なんだそれ??」
「ほんとですか?」

「みんな言ってるべよ。なっちは信じてなかったけど・・・。実際どうなんだべ?」

「あるわけないだろっっ(怒)!!」

「じゃあやっぱりデマ?」

「当たり前だっての!大体どっから広まってるわけ?矢口初耳だけど。」

「あーなんか1年から広まったんじゃなかったかな。ほら、色んなことあってさぁ
 矢口と真希ちゃんの邪魔する子は2、3年には居なくなったけど1年は分かってない子が多いしね。」

「なんだよ〜それぇ〜」
246 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時32分28秒
「あれ?でもそれがデマならなんで後藤と吉澤はここに居ないんだ?」
「あーそれは・・・」

「少し本当だからです!!」
石川はそう言うと矢口の手を引っ張ってレジへと向かった。

「あっちょっと石川?!」


「結局どっちなんだろ・・・。」
「矢口が真希ちゃんと別れるなんて絶対無いと思うんだけどな・・・」

「・・・まぁ、おもしろいし、傍観しとこうよ」
「・・・そうだべな♪」
飯田と安倍も手を繋ぐと店の外へ出て行った。



「ちょっと!なんでまた誤解を招くような事いうんだ?」
レジに並びながら言う矢口。
「良いじゃないですか。私は嬉しいですよはあとはあと

「ハァ??」
矢口は頭が?だらけで思考が働かず、言われるがままにお金を支払っていた。
247 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時33分41秒
そして時間は19時。おなかがすく頃である。
ふたりは適当にレストランへ入ると石川がさっき買ったピアスを開けだした。

「これ、ありがとうございました。大事にしますね。」
石川は嬉しそうにピアスを見て微笑んでいる。

「・・・・・あれ。!?それ、いつ買ったの??」
「何言ってるんですかーさっき買ってくれたじゃないですかぁ」
「ウソオっ?いつの間に??矢口が??」
「はい。大事にしますから。」

(や、やばいだろマジで。ごっ、後藤に・・・こ、こえー!!)

適当に会話をしながら食事を取り、時刻がもうすぐ9時になろうとしていたので
ふたりは店を出るとすぐに電車に乗って寮へと向かった。


(・・・・・・・・沈黙は嫌いだ。)


「先輩、今日はありがとうございました。楽しかったです。」
「こ、こっちこそ。楽しかったよ。ピアスはさ・・・学校にはしていかないほうがいいよ。」
「えー?じゃあいつするんですかぁ〜」
「お願いだから矢口の頼みも聞いてくれよ。」
矢口は必死に懇願する。

「・・・分かりましたよ。その代わり、明日から予定通りお願いしますよ?」

「(そ、そうだった。まだまだ続くんだったよ・・)分かったよ。」
248 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時34分44秒
石川がにこにこしながら矢口の手を握って歩くので矢口はつい聞いてしまった。

聞かないほうが良かったのだが――


「あのさ〜・・・」
「なんですか?」
「石川って吉澤のこと好きだよな?」
「当たり前じゃないですかぁ!好きじゃなかったら嫉妬なんかしませんよお!」

「(ほっ)そ、そうだよな。・・・じゃ。じゃあさー・・・矢口のことは?」
「えっ・・・」
答えに詰まる石川。




「・・・どうしてそんな事聞くんです?」




「・・・だってよ・・・わけわかんないよ。急に悲しそうな顔したりくっついてきたり
 なっちとかにあんなこと言うし・・・石川の本当の気持ちっての?よくわかんなくてさ。」


「・・・」
「ま、まあ答えにくかったら良いけど。」



「・・・・」
249 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時36分11秒
俯いて答えようとしない石川を見かねて矢口は話し出した。
「早く吉澤が気付いて妬いてくれたら良いな!矢口も協力するからっ・・・
 答えなくていいからさ。帰ろっか。」

手を繋いで再び歩き出す矢口たち


(・・・ふぅ。変なこと聞いちゃったよ・・・でも即答してくれよな!ただの先輩ですってよお!
 焦るじゃんかよ・・・あんなこと聞くんじゃなかった・・・)


寮の玄関へ着いた。

「じゃあそろそろ・・・」
「はい・・・おやすみなさい。」
「ん。おやすみ。」
矢口はすぐに去ろうとしたが石川が呼び止めた。

「あのっ・・・」
「ん?なんか言った?」


「・・・さっきの先輩の質問の答えなんですけど・・・」
「・・ぁぁ(もう良いのに・・・)」

俯いてた顔をぐっと上げて矢口の目をしっかりと見る。

「好きです。」
250 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時37分18秒


「・・・(マジかよ・・・)」


「あのうわさじゃないけど、ひとみちゃんと真希ちゃんがほんとにそうなったら私には
 矢口先輩しか居ません。ひとみちゃんと付き合ってるけどこうやって矢口先輩とふたりで
 居たらやっぱり楽しいし嬉しいし・・・ひとみちゃんと居るときとはまた違ったドキドキが
 あるっていうか・・・はい、好きです。」

「・・・でも矢口には・・」
「真希ちゃんですよね?私にもひとみちゃんが居ます。でも、このままひとみちゃんが
 いつまでも私の気持ちに気付いてくれなかったら・・・・分かりません。」



「・・・・」

「それじゃあ・・・おやすみなさい。」
石川は言うだけ言って去って行った。






「・・・どうすんべか?久しぶりに大変かも・・・」
251 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月20日(水)01時38分34秒

ふたりの光景をずっと見ていた吉澤と後藤。



「・・・なんか良い雰囲気じゃなかった?」

「そう?いっぱい楽しんできたみたいで良かったよ。」


「(ばかよしこ!)ごとーは気にいらないっ!手なんか繋いじゃってさ!!
 ちょっとやぐっつあんとこ行ってくるっ」

バタン


「あららぁ。ごっちんってば誰にでも妬くんだから。」

吉澤は特に気にした様子もなくベッドを整えると布団にもぐりこみ雑誌を読み出した。
252 名前:りょう 投稿日:2002年03月20日(水)01時41分30秒
>238 パムさま
     何気に梨華っちトラブルメーカーです。
     吉も気にしなさ過ぎで・・・
     やぐごまかき回されまくりな予感・・・。

     ちょっとやぐいしが続きましたが次回はやぐごまに
     ちょこっと戻ります。
253 名前:パム 投稿日:2002年03月20日(水)02時26分44秒
ううむ、早い更新ペースご苦労様でっす!!。
吉よ、、、なんでそんなに鈍感なの?(藁
梨華っち、、、そりはないんでないかい?(w
どっちもどっちですな!!。
そしてごっちん、、、大変だぁねぇ、、。
そしてヤグはウハウハかぁぁぁ!?!?。
、、、逝きすぎました(w
次も楽しみにしてるっす!。がんばってくだせぇぇ!。
254 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月20日(水)06時03分57秒
うむむ??展開が・・・・・。
梨華ちゃんだめじゃんかーーーーー!!と声を大にして言いたい!!(笑
そして吉なにやってんだ?
これからどうなる??期待しています。
255 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月20日(水)12時08分40秒
不安定な状態にあると思いたい(←梨華っち)
吉、しっかりしてくれぃ
やぐごまの邪魔しなでぇ〜)(T-T)
256 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月21日(木)12時27分24秒
「入るよっ!」
ノックもせずにドアを開けた後藤。

「あっ!後藤!」
「遅かったね。楽しかった?」

「ちょっとこっち来て。来て!」
後藤の問いかけを無視してコイコイをする矢口。

「なによ!」
後藤も取り敢えず寄って行った。


後藤が矢口のそばに行くと矢口は後藤を抱きしめた。

「なっ、どうしたの?」


「・・・・・・ふう。」
顔を上げて後藤を見る矢口。

「会いたかった。」
そう言いまた抱きつく矢口。


「はぁ〜・・・落ち着くなぁ・・・。」
矢口は後藤の胸に顔を埋めてすりすりしている。

「な、なに甘えてるのよおっ!やぐっつあんらしくないよ?」
「だってほんとに会いたかったんだよ。」

「嬉しいけどさ・・・なんか照れちゃう。」

しばらくお互いの体温を感じていたが、思い出したように後藤は矢口から離れると
話しだした。
257 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月21日(木)12時28分39秒
「そうだ!さっき梨華ちゃんと何話してたの?」

(見てたのか・・・。)
「取り敢えず、朝から説明するわ。」

矢口はおそろいのピアスを買ってしまったことが言いにくかったので、後回しにして
ウワサのこと、そして石川の行動がおかしかったことをまとめながら話した。

「どうしてそんなウワサが広まるかなー。ごとーとやぐっつあんはラブラブなのにねはあとはあと
「・・・そうだな。それでよ、石川があまりにも吉澤が気付かなかったら矢口のこと
 好きになるかもって言うからさ・・・」

「ハア?なにそれ。やぐっつあんなんかしたんじゃないの?!」
「するわけないだろっ!!」


「ごとーとやぐっつあんの邪魔しようとするなんて梨華ちゃんめぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
後藤は恐ろしい目をして言う。そしてその顔のまま矢口を見た。

(ひぃっ、こ、こりゃピアスのこと言ったら矢口殺されるんじゃ・・・?)
258 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月21日(木)12時29分47秒
鋭い目をしていた後藤だったが急に悲しそうな顔をすると

「もうやだー。どうしていつも問題ばっか起こるのお??よしこにばらした方が早いよ、
 絶対そうだよ!そうしようよ!」と言った。

矢口は少し考えて、

「駄目だって。石川が矢口たち使って吉澤を試したなんて吉澤が知ったらそれこそ
 元に戻らなくなるかもしんないじゃん。自力で妬くのを待つしかないって。」
「無理だよよしこは。今だって何も考えないで部屋にいるんだから!」


「・・・だからさ、ウワサのこと教えてさ・・・・」
矢口の言葉が続かない。

「?それで?」



「矢口と、後藤が・・・・ウワサ通り・・・・・・別れるの・・・。」

矢口はそう言ったあと、後藤の顔を覗きこんだ。
後藤は無表情のまま何を考えているか分からない。
259 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月21日(木)12時30分36秒
そして矢口は続けた。
「・・・それでさ、矢口が石川に気があるみたいって吉澤の耳に入れるの。そしたら
 さすがに気になるっしょ?矢口がライバルに見えるでしょ?・・・後藤?」

再び後藤の顔を覗きこんだ矢口
後藤は歯を食いしばって泣きそうなのをこらえてた。

「・・・絶対やだ。」
「後藤?」
「別れるなんて絶対やだ。梨華ちゃんに気があるやぐっつあんなんてみたくないもん。」
「演技じゃんか!それにほんとに別れるわけじゃないんだから!全部演技だって!」
「それでもやだ。演技だって冗談だってなんだってそんなのやだもん。絶対やだもん!!」

後藤はそっぽを向いてしまった。
260 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月21日(木)12時31分59秒
(そりゃそうだよなあ・・・矢口だって嫌だもんなあ・・・でも吉澤が気付くまで待ってたら
 卒業しそうだし・・・それにマジで好きになられても困るし・・・)

矢口は頭を抱えて悩んだが、再び話し出した。

「距離置くって感じだったら良い?よく考えたら別れたなんてウワサ広まったら困るしな。」

「・・・」


「・・・・・・1週間後には決着つくようにするから!!」

「・・・ほんとに?」
「!うん。」
「絶対だよ?」
「分かってるって!後藤もウワサのことと矢口が気があるっていうのは今日部屋に戻ったら
 すぐにでも言うんだよ?」

「・・・分かった。」



帰る後藤をドアまで見送る矢口。

「うちら、振り回されてんね。早くなんとかするから。」
「うん・・・。」
「ごめん。」
「ううん。おやすみ。」

『ちゅっ』

それでもおやすみのちゅ〜はするふたり。



(・・・悪いな後藤・・・・・・・あっ!!!ピアスのことっっ・・・。まじぃ・・・。)
261 名前:りょう 投稿日:2002年03月21日(木)12時39分10秒
>253 パムさま
     どっちもどっちないしよしカップルに振り回されてしまっている
     やぐごまカップル。気の毒ですねぇ・・・(w
     しかし実際にこんなことする彼女居たらやだなぁ。

>254 よすこ大好き読者さま
     おかえりなさいです。
     なんかもう何書いてんだ?自分。って感じになってきました。
     ううんううん(汗)
     当初の予定と違う展開になってしまいました。

>255 名無し読者さま
     やぐごまに平穏なときは無いんでしょうねぇ多分。
     とりあえずやぐに1週間頑張ってもらいましょう。
262 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月21日(木)20時26分47秒
やぐ、ピアスはまじでやばいんじゃないか!!
梨華ちゃんの心は揺れているのか!?
263 名前:パム 投稿日:2002年03月22日(金)05時01分28秒
更新お疲れ様でっす!。
たしかにこんなことする彼女は痛いかも、、、。(w
吉もたのむぜっ!、ってな感じっすね。
この前まで波瀾が少ないといっていましたが、
ちょっと波風立つと甘々が恋しくなる迷惑読者の私です、、、(汗
とりあえず今はごっちんにエールを送りたい(w
264 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時28分46秒
「ただいま・・・」
「おかえりごっちん。なんか暗いねえ。」

「・・・」
後藤は下を向いたまま何も言おうとしない。
無口な後藤は珍しく、すごく悲しそうにみえた吉澤は心配になって問い詰めた。

後藤なりの演技とも知らずに。


「・・・ね、何かあったわけ?」


「・・・べつに。」

「別にって顔じゃないよ、矢口さんとなんかあったんでしょ?話してよ、
 頼りになんないかもしれないけど・・・。」

(ごとーの演技にだまされてる??やるじゃんごとー!よぉし!)
「・・・のせいじゃんかっ」

「え?なんて?なんて言ったの?」

後藤は俯いていた顔を上げて吉澤を見ると、

「よしこのせいじゃんか!!」

と怒った風に言った。
265 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時30分36秒
「なにがよ?私がなにかした?」

「よしこがっ、よしこが梨華ちゃんをちゃんと大事にしないからだよ!」

「は?どういうこと?よく分からないよごっちんの言ってること。」

「前にごとー言ったよね?嫉妬させて悲しい思いさせたらだめだよって。」

「・・・うん。言ったけどそれがどう関係するの?」

「ごとー、言ったのによしこは梨華ちゃんに嫉妬させたままなんのフォローも無かったでしょ?
 だからっだからっ」

「・・・・・だから?」
「梨華ちゃんが可哀想だってやぐっつあんが・・・・・・やぐっつあんが・・・・・
 梨華ちゃんのこと気にしだして・・・」


「・・・」

「それで、やぐっつあん今ごとーと梨華ちゃんどっちが好きかなんて選べないって言うの・・・
 それでっ・・・・・・・・・・しばらく距離置こうって言われた・・・。」

「・・・うそ。」
266 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時31分49秒
「うそじゃないよ!よしこのせいだよ!よしこがちゃんと梨華ちゃんを安心させて
 あげなかったからだよ!!バカ!!」


「・・・ごめん。」
(ごとーに謝ってどうするのお?!)



「それともうひとつ・・・」

「・・・なに?」
「学校でうちらウワサになってるの知ってる?」
「ウワサ?どんな?」

事情を説明した後藤。


「なにそれっ?!マジなの?」
「マジだよっ!どうすんのさ!」

「ちょ、ちょっと梨華ちゃんとこ行って来る!」
ドタバタ  バタン



「・・・ごとーってばなかなかの演技だった?1週間たたないで今日終わるかも♪」
267 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時32分59秒
後藤は取り敢えず寝る準備をして吉澤を待った。


(知らなかったよお〜そんなヤバイ状況に自分が追い込まれてたなんて〜うわーん
 梨華ちゃーん、今すぐ行くから待っててー)

吉澤は泣きそうな顔で石川の部屋へと向かった。



コンコン
「――はい?」

(あゆみちゃんか・・・)
「あ、吉澤っすけど梨華ちゃんいます?」
「梨華ちゃん?――ちょっと待ってね。」
(梨華ちゃん?ひとみちゃん来てるよ。――え?寝てるって言うの?どうして?
 可哀想じゃない。――どうしても?良いの?・・・・分かった。)

「ごめん。なんか寝ちゃったみたい。明日起きたらひとみちゃんが来たこと伝えておくから」


「・・・起きなさそうですか?」
「――そうだね。疲れてるみたいだし。」
「分かりました。どうもっす。」
268 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時33分44秒
(居るじゃん!声聞こえたし!なんで寝た振りするの?怒ってるの?
 それとも・・・矢口さんのこと・・・・・・まさかまさか!!)

吉澤は後藤一筋になった矢口を見てきたことと、自分を応援して協力してくれた

矢口だったのでまさか自分の彼女に手を出すなんてことはさすがに無いだろう、

石川の相談に乗ってくれてるんだろうと少し楽観的に考えた。
269 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時34分41秒
「ただいま。」
「どうだった?」
「寝てた。多分起きてるけど。」
「なに、じゃあ会えなかったの?」
「そうだよ。明日の朝もっかい行くから。」
「ほんとだよ?ごとーのやぐっつあんを返してよ!?」

「ほんとごめんねごっちん。でもさ、多分矢口さんは本気じゃないから大丈夫だよ。」
(面と向かって好きって言えば機嫌直してくれるかな。)

「はぁ??なんで分かるのそんなこと。」

「なんとなく!もう寝よ寝よ!!」


(よしこ、分かってないよ!!)




石川の部屋
「ちょっと梨華ちゃん。どうして寝た振りなんかしたの?」
「だって変なカッコだったもん。」
「どこがぁ!ただのパジャマじゃんか!ケンカしてるの?」

「・・・わかんない。」

「・・・矢口先輩となんかあるわけ?」
「ええ??な、ないない。」
「ほんとに?」
「うん。」

「ま、良いや。もう寝よっか。」
「うん、おやすみ。」
270 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時36分24秒
(ひとみちゃん急に何しに来たんだろ・・・。真希ちゃんが何か言ったのかな・・・?
 ・・・私、今日なんで先輩にあんなこと言ったんだろ。先輩のことは好きだけど
 ・・・恋愛感情じゃないよね・・・?私が本当に好きなのはひとみちゃんなのに
 ・・・ばかだな、私。先輩も困らせて・・・明日からどうしよう・・・?)


次の日の朝
吉澤は石川の部屋へと寄ったが、何故だか会うのが躊躇われた石川はそれよりも
先に学校へ行き、居なかった。

(なーんだよ!明日行くって言ったのにさ・・・もうっ!今日もうお昼しかないじゃん。
 メール打っとこ。)


『おはよう。今日は4限体育なので少し遅れるよ。
 先にいつものところで待ってて欲しいな。ひとみ』

ピッ
「送信っと・・・返事早く欲しいなぁ」
271 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時37分38秒
ピピッ
教室でひとり座っていた石川の携帯にメールが届いた。

「ひとみちゃんからだ・・・どうしよう。」




その頃後藤は矢口にメールを送っていた。隣には吉澤が居た。

『おはようはあとはあと  

昨日ごとーすごく頑張ってよしこに頑張らせたんだけどやっぱ駄目だった。
やぐっつあんは本気じゃないだろうから大丈夫だよって言ってた。
もー(怒)よしこ分かってないよね!?どうにかなんないかな、やぐっつあん(泣)』


ピピピ
(なになに・・・はぁ・・・吉澤って・・そんなに鈍なやつだった?
 それか・・・矢口のこと信用しすぎてるのか?嬉しいけどよ。どうすんべかな・・・・)




「誰に送ったの?」
「え?梨華ちゃん。ごっちんは?」

「お母さん。」
「ふ〜ん・・・」
272 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時39分06秒
ピピピ
『今日の昼、一緒にお昼とらない? 矢口』


(今度は先輩からだ・・・どうしよう。)


ピピピ
『もしかすっと今日決着つけれるかもしんないんだ 矢口』

(えっほんと??)

『分かりました。どこで食べますか? 石川』

『迎えに行くわ 矢口』

(自分から頼んだことだけどやっぱり切ないよ。早く元に戻りたい。
 ・・・ひとみちゃんにも返事しなきゃ。)


『今日先約居るの。ごめんね。 梨華』



ピピピ
(え〜〜!!そんなぁ〜・・・(泣))

ピピピッ
(あっ、やぐっつあんからだ)
『今日、石川とお昼取る。昼休みになったらいつも一緒に食べるところに
 吉澤来るようにいっといてくれる? 矢口』

『なんで?後藤』

『良いこと思いついたから。 矢口』

『分かった。言っとく 後藤』
273 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月22日(金)22時48分03秒
>262 名無し読者さま
    ピアスやばいですねぇ〜でもそれどころじゃなくなったり(w
    今夜、もっかい更新出来たらします。
    中途半端なので。

>263 パムさま
    甘々が恋しいですか・・・でもそれほど波瀾でもない?
    こっからやぐごまの・・・波瀾が・・・さらに・・・
    って感じになるのかな・・・(w

    ラスト悩んでるのでまいりました。
274 名前:りょう 投稿日:2002年03月22日(金)22時49分03秒
また、、、作者名入れ忘れ・・・はぁぁぁぁーー
275 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月22日(金)23時40分11秒
ほんとに決着つくのだろうか。でもこのあとのやぐごまの波瀾。
やぐには悪いがすっごく楽しみにしてたり。
276 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時06分48秒
そして昼休み

「おいーっす」
「あ、先輩。迎えに来てくれてありがとうございます。」
「ううん。そんじゃあ矢口いいとこ知ってるからそこいこっか。」
「はい」




「人居ないんですね。」

「そうでしょ。穴場なんだよね。」



「あの・・・今日決着つくかもって?」

「あ。ああそうそう。先に言っておくけど今からすんの演技だから。」

「演技?」

「そう。だから本気にしないでな。」


「??」




その頃吉澤は後藤と一緒に矢口の呼び出した場所へと向かっていた。
277 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時08分16秒
カチャ
(おっ、来たな、吉澤!じゃあ・・・)



「やぐ――」
「待ってよしこ、なんかしゃべってない?」
「え?」




「――だからさ、最初は石川のことただの後輩としてしか見てなかったんだけど
 一緒に居るうちにさ、その・・・好きになっちゃたんだよね。」


「・・・え?」



(矢口さんなんて?)
(・・・)



「石川は吉澤の彼女だし、矢口には後藤が居るけどさ、正直後藤と別れてでも
 石川と付き合いたいと思ってる。どうしようもないくらい好きなんだ。」


「や、矢口先輩なに言ってるんですか?」

石川は『演技だから』といわれた事など、真剣な顔をで言う矢口を見た瞬間に忘れ去っていた。
278 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時09分44秒
「言葉通りだよ。矢口は石川のこと好き。大事にする。吉澤みたいに、淋しい想いさせたり
 嫉妬させたりなんかしない。だから付き合って欲しい。」

(早く出て来いよおっ!吉澤!言いたくて言ってんじゃないんだからよっ!)



「あ、あの、、、その、、、。」
石川は顔を赤くしてしどろもどろになっている。


(矢口さんなに言ってんの?冗談だよねぇ?)

(・・・やぐっつあん・・・。)




矢口はしばらく待ったが来なさそうなので奥の手を使った。



(はぁ・・・正直この手だけは使いたくなかったな・・・)

矢口は身を固くしている石川の両肩を掴むと軽く押し倒した。

(頼むからもう出てきてくれよ!)


(なっなっなにしてんの矢口さん?)
279 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時11分26秒
「えっ、せっ先輩?」


「・・・良いよね?」

「えっ?だ、駄目です!」




「吉澤なんか忘れなよ。」

矢口は、もちろんする気などこれっぽちもないのだが顔を近づけてキスをする振りをした。

演技だという事を忘れてしまっている石川は思わず叫んだ。

「いっいやあ!!ひとみちゃん!!」

(梨華ちゃん!!)

「なにやってんですか!!!」
吉澤は矢口達の前に現れると矢口を思い切り突き飛ばした。


「梨華ちゃん、ごめん、出てくるの遅くてごめん!」

(ほんとだよ・・・おせーっつうの!・・・いてててててて。)
280 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時13分04秒
「ひとみちゃん!!??どうしてここに???」
吉澤に抱かれ言う石川。

「矢口さんに話があるって呼ばれてたんだ。」

「・・・話?」




「そう、矢口、吉澤に話あるんだよな。」
矢口は突き飛ばされた箇所がかなり痛かったがとりあえず続けた。

「なんすか?!」


「お前、石川のなんなわけ?」
「恋人です!!知ってるでしょ?!」

「ふざけんなよっ!嫉妬させて淋しい思いさせてばっかのお前にそんな資格があるとでも
 言うのか?!石川がどれだけお前のこと好きで、どれだけ淋しい思いしてたか
 知ってるのか?それを知らないくせに恋人づらするんじゃないよ!!」
281 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時14分44秒
「矢口さんに関係ないじゃないですか!!私はちゃんと梨華ちゃんのこと大事にしてるつもりです。
 それに矢口さんみたいに浮気したりふらふらしたりなんかしません!!」

「矢口のどこがふらふらしてんだっ!」

「さっき言ってたじゃないですか!!ごっちんと別れてでも梨華ちゃんと付き合いたいって!
 言いましたよね?それはそういうことになるんじゃないですか?」


「違う!後藤とはもう矢口の中では終わったんだ。もう好きでもなんでもない!
 石川しか見てないんだ!」


「最低です矢口さん!」

「お前に言われたくない!!石川のこと幸せにする自信あんのか?淋しい思いさせない
 自信あんのか?好きなら不安にさせないようにするのが努めじゃないのか??どうなんだよ!」
282 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時17分48秒
「ありますよ!!私は梨華ちゃんしか見てません!梨華ちゃんが冷たいとすごく悲しいし、
梨華ちゃんが居なかったら辛いし、笑ってる顔が大好きです。ちゃんと幸せにしてみせますよ!!」


「ひとみちゃん・・・」
矢口から視線を外し石川を見る吉澤。

「ごめんね。梨華ちゃんが嫉妬してることに気付かなくて。梨華ちゃんが嫉妬するはずないって
勝手に思ってた。淋しい思いさせてごめん。ちゃんと悪いところ直すから、
梨華ちゃんが私に直して欲しいところあったら直すから・・・私とまたもとに戻って欲しい。」



「ひとみちゃん・・・・・・もちろんだよ。」
「梨華ちゃんっ!!」
「うん・・・。」

2人は抱き合って幸せそうにくっついている。
283 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時19分21秒
(ふぅ〜っやっと分かってくれたかな。やっと言ったか吉澤って感じだな。
 さて、邪魔者は去るかな。これで矢口も後藤とまたイチャイチャ出来るってもんだな。
 早くかた着いて良かった良かった。)

矢口はふたりを見ると何も言わずこっそり去ろうとしたが石川が呼び止めた。


「先輩!」



「・・・ん?」

「あの、ありがとうございました。」

矢口はそれを聞いて

「石川が吉澤の方が良いってんだから、矢口は消える。吉澤!石川を泣かしたら許さないからな!」

吉澤はまだ矢口を警戒しているのか少し睨んでいる。



石川が微笑むのを見て矢口はドアを開けた。
284 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時20分55秒

(しっかし矢口完全に悪者だな・・・)

フフッっと苦笑いをして、出て行こうとするとそこには――






吉澤と一緒に来ていた後藤が居た。


「あれっ?後藤なんでいるの?吉澤と一緒に――」

バチィィンッッ!!

後藤は矢口の頬を力いっぱい叩いた。

「いてえぇぇぇぇぇっっっ!!!!!」

頬を押さえて痛がる矢口。

「なっなにするんだよいきなりっ!!」


「・・・」

後藤は矢口の問いを完全に無視し、走って去っていった。

「お、おいっ!ちょっと!!」
矢口も後藤を追った。

その光景を一部始終見ていた石川と吉澤。

「自業自得だよっふらふらするからっ」
「そ、それは違うんだよっ・・・」
「え?違うってなにが?」
「と、とにかくなんとかしなきゃ。誤解なんだもん。」
石川はそう言うと吉澤から離れてふたりの後を追った。

「ど、どゆこと?」
吉澤も石川のあとを追った。
285 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時22分48秒
「おい待てってば!!」
矢口が後藤に追いつき腕を掴んだ。


下を俯いて矢口を見ようとしない後藤。
それでも矢口の方が小さいので後藤の表情は丸見えである。




「・・・・なの?」

「え?」



「どうしてっ・・・あんなこと言うの?」

「あんなことってなんのことだよ。」



「ごとーと別れてでも梨華ちゃんと付き合いたいとか、ごとーともう終わったとか

・・・好きでもなんでもないとか・・・それになんでキスしようとするの??!」

「演技じゃんかあれは!!見てて分かっただろ?」

「演技でもなんでもあれは反則だもん。ひどすぎるよやぐっつあん。よしこにあんなこと
 言っておきながらごとーのことは傷つけるの?ごとーに悲しい思いはさせるの?
 おかしいじゃんか。どうなの?!」
286 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時25分04秒
「・・・見てると思わなかったし・・・早く終わらせたいって思ったから・・・
 後藤と居たいって思ったから・・・・・・吉澤鈍感だし・・・ああでもしなきゃ
 分からないだろうって思ったから・・・」

「ごとーが見てなかったら良いの?ごとーが見てなかったら演技でもキスしちゃうんだ?」
「しないよっ!するわけないだろ!」

「しようとしてたじゃんか!!梨華ちゃんに好きって言われて舞い上がってたんじゃないの?」


(あーもうっ!なんで矢口達がこうなるんだよー!!!)
「・・・ごめん。後藤の言う通りだな。矢口も分かってなかった。傷つけてごめん。」



「・・・許さないっ!やぐっつあん反省してないもん!いつもこうだもん!ごとーが
何回悲しい思いしたか知らないんだ!どうしてやぐっつあんはそうなの?!」



「・・・」
287 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時26分14秒
「やぐっつあんが頼まれたら断れないの知ってる、梨華ちゃんやよしこに本当は優しいのも
 知ってる。だけどごとーを傷つけてまでする必要ないよっっ!!」

「・・・ごめん。」



「やぐっつあんのばかっっ!!!」
後藤はそれだけ言うと去って行く。

「ちょ、ちょっと!ゴメンって!!」

矢口は今後藤に言われたことが頭の中を回っていて、後を追うことが出来なかった。




(・・・誰がどう考えても矢口が・・・・・・・悪いよな・・・)
288 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時27分26秒
そこへ追いついた石川たち。

「先輩っ!」

「あぁ・・・石川。」
「真希ちゃんは?頬っぺた大丈夫ですか?私のせいでっ、ごめんなさい!」

「ううん。きっかけがなんであれ傷つけたのは矢口だし。気にしないで良いって。
 石川は吉澤に直して欲しいところ言いなよ。」

そう言って矢口は3年の校舎へと入っていった。



「・・・先輩・・・。」

会話を聞いてた吉澤
「私のせいってどういうことなの?」

「(え・・・っと・・・)・・・私がひとみちゃんのこといろいろ相談したから・・・」

「それだったら私のせいでもあるじゃんか・・・。」




「「・・・・」」



「・・・取り敢えず5限始まるから教室戻ろうか」
「そうだね。」
「ごっちんの様子は私が見ておくから。」

「うん。それじゃ・・」
289 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時28分59秒
矢口は自分の教室へ戻ったが、後藤に叩かれた頬があまりにも熱くじんじんとしていて
何も頭に入らなかった。

なので保健室へ手当てを口実にさぼりに行った。




「センセー居る?」


しーんと静まり返っている保健室

「居ないのか(ラッキー)。」

矢口は勝手に冷蔵庫から冷やしたタオルを取り出すとベッドへ向かい、
上着を脱いで寝転がる。



「しかし・・・痛いな・・・」



(学校終わったらすぐ会いにいかなきゃな)

矢口はいつの間にか眠りについていた。
290 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月23日(土)01時30分37秒

シャッ



「・・・」






「・・・また、ケンカですか?」





「・・・もう別れた方がいいですよ・・・」





「後藤さんと別れて・・・私と・・・」


「んんん・・zz」


「!」






「・・・合わないんですよ、いくら好き合ってても・・・」

シャッ



(んん・・・だれ・・・か・・なんか言ったか?・・・気のせいか?)
291 名前:りょう 投稿日:2002年03月23日(土)01時38分49秒
>275 名無し読者さま
   どうもです!やぐごまの波瀾は・・・どんな感じでしょうか。
   いしよしは無理やり(やぐごまの犠牲によって)修復しました。

   どうも会話が多すぎて(というより会話ばかりで)
   ・・・読みにくいですね。少しずつ読みやすくなるように
   努力しているはずなのですが・・・。ウーン・・・。
   取り敢えず、続き書いて寝ます。おやすみです。
292 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月23日(土)01時46分24秒
ぐあー、もどかしい!
早くやぐごまを元に戻してあげてください〜!
本人たちよりもやきもきしちゃってます(笑
293 名前:パム 投稿日:2002年03月23日(土)06時41分36秒
更新お疲れ様っす!。お、おぉ、なんだかヤグゴマが怪しい雲行き...。
いしよしはちゃんと元通りなのになぁ。一難去ってまた一難。(w
しかも最後の人物は....?。気になるっす。
次もキターイしてるっす!!。がんばってくださいっす。
あ、余談で申し訳ないんですが、某番組で
「あのアイドルMが登場!!」ってのたまってたんで、あやゃかな?と思い
ちょっとみてたら、ZONEのmizuhoだったので
かなり鬱になった今日この頃でした。(ほんとにどうでもいいですね(激爆w
長文申し訳ないっす。
294 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年03月24日(日)13時29分13秒
やぐごまに、新たに波紋?敵?ですか?
うーん。うちのよしこ(謎 が迷惑かけただけに申し訳(笑
ぜんぜん読みにくくないですよ。がんがってくださいね。
295 名前:R&B(レッド&ブルー) 投稿日:2002年03月24日(日)13時55分27秒
おもろい!!
今初めから全部読みました

まきまり好きなんですよ!

期待age
296 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時53分11秒
矢口は授業が終わるとすぐに後藤の教室へと向かった。

(吉澤もいるんだよな・・・さっきあんなことあったし、ちと会いにくいな)

ガラッ
「・・・(いない)」



「矢口先輩どうしたんですかぁ?」
矢口の知らない女生徒が声をかけてきた。

「後藤居ない?」
「ごっちんなら授業が終わってすぐに帰りましたよ。」

「吉澤は?」
「よっすぃーも一緒に出ましたけど。」

「そっか、さんきゅ。」
矢口は礼を言い、すぐに去ろうとしたがその女生徒に止められた。

「先輩、頬っぺた赤いですけどどうしたんですか?」

その女生徒は図々しくも矢口に頬に触れようとした。
もちろん矢口はよけたが痛い所をつかれて少しむかついた。

「べつに。どうってことないよ。それじゃ。」
矢口はさっさと帰って行った。
297 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時54分07秒
「ちょっとちょっと、矢口先輩と何話してたのぉ?」
「そうだよ!羨ましいなぁ」

矢口と話をしていた女生徒へ近寄る生徒達。

「んー?ごっちんとよっすぃー居るかって聞かれただけだよ。
 それよりさ・・・先輩の頬っぺたにさ、すごい手形あったんだよ。
 真っ赤っかだったよ。」

「マジで?それって・・・・・・・・やっぱごっちんが叩いたのかな?」

「そうじゃない?ごっちん5限目から少し暗かったし。・・・ていうよりなんか怒ってたし。」
「確かにね・・よっすぃーもなんか気ぃ使ってる感じだったよねぇ〜」

「うん。やっぱあのウワサが関係してるのかな。」
「あぁ、とりかえっこってやつ?」
「そう。よくやるよね、いつもいつも。」
「ほんと。おかげさまで退屈しないけど。」
298 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時54分58秒
「・・・てゆーかさ、みんなに一個聞きたいんだけど。」

「なによ?」

「みんなってさ、矢口先輩のことどのくらい好きなの?」

「えっ?・・・私はただのファンだけど。」
「私も・・・」
「私はすごく好きだよ。ごっちんから奪おうなんて考えたことないけどさ。」
「私も。冷たそうだけど彼女には優しいって感じが良いんだよね。」

「・・・でも結局はどうこうする気はないよね、うちら。」

「・・・そりゃね。ごっちんとお似合いだし。」
「そうだよ。」

「どうして急にそんなこと聞いたの?」

「いや・・・本気の子って居るのかなって思ったから。」
「いないでしょ。ごっちんに勝てるわけないもん。」
「そうかな。・・・そうだよね。」
「そうだよ。石川先輩くらいでしょ、ごっちんに勝ったの。」

「勝ったっていうのかなぁ?だってごっちんとよっすぃーだって怪しいじゃん。」
「そりゃそうだけど・・・。」
299 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時56分00秒
その頃の矢口は――

(くそっ!やっぱ帰ってたかよ!会ってくれなかったらどうすんべ?)

急いで寮へと帰っていた。


矢口は荷物も置かずにまっすぐ後藤の部屋へと向かった。

(頼む!居てくれ!!)
コンコン!!

「はい?」
(吉澤かよ・・)

「矢口だけど。」
「あ・・・」
カチャ

「どうしました?」
「後藤と話がしたい。」

「ちょっと待って下さい。」

吉澤はなんとなく原因が自分にもあると分かったので矢口に強い態度を取れなかった。


「・・・・会いたくないっていってます。」
「!後藤!!話くらいさせて!少しだけでいいから!」

「やだ!!」

「!!」
矢口は吉澤を押しのけると勝手に部屋へと入っていった。
300 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時56分43秒
「あ、ちょっと矢口さん!」


部屋に入ると後藤はベッドに潜り込んで隠れていた。

「勝手に入って来ないでよ!会いたくないっていったでしょ!」



「・・・話くらい聞いてよ!」


(ちょ、ちょっと出とこ。)
吉澤は居づらくなってしまったので廊下へ出た。



「聞きたくない。帰って。」

「頼むよ・・・矢口反省したから・・・二度とあんなこと言わないから・・・」


「・・・うそだよ!今までだって何度もそうだったもん。本当にしばらく距離置いて
 やるんだからっ!!だから帰って!」

後藤はさらにふとんを深くかぶる。
301 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)18時57分32秒
「そんなこと言うなよ・・・なぁ・・・」




「・・・」










「分かった。後藤が許してくれるまで矢口は会わない。顔も見せないから・・・安心して。」

矢口はそういって部屋を出ようとする。


「やぐっつあんのばか!!」

後藤は起き上がり枕を矢口に投げつける。

矢口の頭に命中したが矢口は何も言わず、振り向きもせずに出て行った。



「・・・ばか。どうしてすぐに諦めるのよ・・・っく・・・やぐっつあん・・・うっ・・・」
302 名前:りょう 投稿日:2002年03月24日(日)19時07分04秒
>292 名無し読者さま
     やぐごまの波瀾。実は(?)書いててめちゃ楽しかったりします(w
     なにぶん卒業が近いのでそんな長くは・・・離れてないと思います。

>293 パムさま
     どうも!最後の人物は次回更新で登場です。
     さらにやぐごまの邪魔をしてもらいましょう!!
     >ZONEのmizuho
     私だったらテレビ壊してますね(w (もしくはリモコン握りつぶし)

>294 よすこ大好き読者。さま
     そうです。おたくのよすこさんのせいで・・・(w
     やぐごまは波瀾が最近なかったんで調度いいでしょう(w

>295 R&B(レッド&ブルー)さま
     初めまして!今って青板のやつからですか??
     うわぁ〜嬉しいです。内容的にほとんど進んでないので
     恥ずかしいですが・・・私も懐かしくなってさっき読み返しました。
     まきまりマンセー!!ですね。
303 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月24日(日)21時46分09秒
最初っから読みました!
めっちゃおもしろいっす!
やぐごまマンセー!
304 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時31分10秒
カチャ

「・・・ごっちん?」



「・・・」

「大丈夫なの?」



「・・・」

「私達のせいで・・・ごっちんたちが・・・」


「・・・ううん。やぐっつあんが悪いの。よしこたちは関係ないから気にしないで。」
「そんなわけにはっ」

「だめだよ。せっかく梨華ちゃんとギクシャクしてたの直ったんだから。
 ごとーたちはいつものことだから。またすぐに元に戻るから大丈夫だよ。」



「・・・ごめん。」
「ううん。良いから。」
305 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時32分32秒
次の日――
学校では、
『矢口といちゃつく石川に嫉妬した後藤が矢口を引っ叩いた。矢口が浮気をしている』
とのウワサが流れた。
それはもうものすごい勢いで。



ガラッ
「矢口〜元気だべかー?」

安倍が大きな声をあげて矢口の教室へ入って来た。



「なっちか・・・元気じゃないって。」
はぁ・・っと深いため息をつく矢口。

「どれどれ頬っぺた見せてみるべ。」
安倍は矢口の頬を自分に向けてみた。

「あららぁ・・・かなり痛むんでないべか?」

「・・・かなりね。」
「でも矢口が悪いんだべ?梨華ちゃんに手ぇ出したんでしょ?」
「出してないっての!!なに、今はそんなウワサなの?」
「そうだべな・・・。矢口が梨華ちゃんと浮気してて真希ちゃんが怒ったってなってるべよ。」


「・・・100%間違いであるとも言い切れないな、そのウワサは。」
「どゆことだべ?」
306 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時34分00秒
矢口は全ての事情を安倍にだけ話した。

「なるほど・・・でもやっぱり矢口が悪いべよ。」
「分かってるよそんなこと。」
「で、どうするべ?真希ちゃんに謝ったべか?」
「速攻謝りに行ったよ。でも追い返された。」
「諦めたべか?」


「・・・諦めてないけど・・・とにかくもう少し怒りが収まるまで待つしかないから。」
「ばかだべ矢口!矢口は強引さが足りないんだべよ!真希ちゃんだって本心で
 言ってるわけないべ?」


「・・ったってよ・・・許してくれるまで会わないって言ったし・・・。」

「なっちに約束したじゃんか。真希ちゃん大事にするって。矢口、忘れた?」
「忘れてないけど、どうしようも出来ないときだってあるんだよ。
 心配してくれるのは嬉しいけどもうほっといてよ。」


「なっちは真希ちゃんが心配なだけだべ!!ばか矢口!!」
安倍は自分の部屋へと帰った。

「なんだよ・・・なっちまでばかって・・・。だって、矢口が悪いのに強引に
 納得させられないじゃんか。」

矢口はまた深いため息を付くと机に突っ伏した。
307 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時35分12秒
お昼休み

いつも後藤の手作り弁当を食べていた矢口は学食に行った。



(はぁ・・・なんとなく・・・視線が痛いわ・・・)
矢口は適当にメニューを決めて空いている席へ座った。


(さっさと食べて出よ・・・明日っからパンだな。)

パンは人気商品ですぐ売り切れるため、急いでいかなければならない。
矢口は久しぶりで今日はそれを忘れていたのだ。


いつも後藤とお昼を取っていたであろう矢口が食堂で食べているのはとても珍しく、
ウワサに真実味を帯びさせるには充分だった。

矢口が食事を取っているとひとりの女生徒が声をかけてきた。


「あの・・・」

(あん?なんだよ、そっとしといてよ。)

矢口は顔を上げて生徒を見た
308 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時36分31秒
「こんにちは。」





「・・・松浦。」

「お久しぶりですね、先輩。」

「・・・そうだな。去年が最後だったかな会ったの。」
「そうですね。振られちゃいましたから私。」


「・・・何か用?」
「用ってほどじゃないですけど私もひとりなんで一緒に食べてもいいかなって思いまして。」

「悪いけど。」
矢口は即答した。

「・・・どうしてですか?」
「後藤に、これ以上誤解されたら困る。」




「・・・別れたって聞きましたよ?」

「別れてなんかないよ。」

「じゃあどうしてひとりなんですか?」


(うるさいなぁ・・・)
「いいじゃん理由なんてなんだって。」





「・・・知ってますよ。昨日後藤さんに距離置くって言われたの。」

「・・・そう。なら話早いじゃん。知ってるんだったら聞くなよ最初から」
矢口は気分が悪いといった顔で席を立った。


「待って下さい!!」

松浦は自分も立つと矢口の後ろについていった。
309 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時38分25秒
食堂に居た生徒達――

「なに、今の。」
「1年の松浦でしょ?」
「先輩にまだ気があったんだ。振られたくせにしつこいよね。」
「ほんと。」
「でもさ、今の、後藤が知ったらまた大変なことになるんじゃん?」
「先輩と後藤って問題ばっか起こるよね。」
「合わないのかな?」




「見た?」
「見た。」
「やっぱ亜弥ちゃんって矢口先輩のこと本気だったんだ。」
「ほんと。諦めたと思ってたけどまだ好きだったんだね。」
「今の後藤さんが知ったらどうなるんだろ?」


「・・・考えただけでおもしろいんだけど!!!」
「確かにぃ〜!!」
310 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時39分08秒
矢口が自分の教室へと戻ろうとする間、松浦はずっと矢口のあとをついていっていた。

矢口は立ち止まり、松浦に言った。

「ついてくるなよ!用があるんだったらさっさと言えって!」


「・・・先輩と話がしたいだけです。」

「悪いけど矢口は今誰かと話とかして笑ってらんないから。」



「・・・後藤さんに誤解されるからですか?」
「そうだよ。さっきもいっただろ。分かったらもうついてこないで。」

矢口は前を向きまた歩き出した。



その後もまだしつこく松浦はついていったが矢口が教室に入ったところで諦めた。


「なんだってんだよ!!」
矢口は自分の席に座ると前の子のイスを蹴飛ばしながら言った。
311 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時41分04秒
「いったあーい!何すんのよ矢口ぃ!」

「あ・・・・・ごめん。」
「いらいらしてんね。またなんかあったわけ?」

「・・・マジで『また』って感じだよ・・・。」
「今度はなに?」


「・・・松浦って知ってる?」
「あぁ1年でしょ。矢口のファンの。」


「・・・そう。あの子とは大分前に関係終わらせてずっと話もしなかったし会っても
 なかったし・・・いまさらなんでまた矢口の前に現れたの?って感じでさ。」

「矢口が関係のあった子と手を切った理由って後藤と付き合うって理由でしょ?」

「そうだよ。後藤ひとりにするために切ったんだよ。都合良過ぎだけどさ」
「だからじゃない?」
「だからってなにがあ?」

「後藤と付き合うからって手を切られたのにとりかえっこしたり浮気したりってウワサが
 流れたじゃん?だから矢口のこと諦めきれてなかった子が復活したんじゃない?」
312 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時41分36秒

「・・・それが松浦ってわけ?」

「多分ね。松浦って子とどこまで深い関係だったか知らないけど矢口の責任だからね。
 矢口がなんとかしなきゃ。」
「矢口の責任ってこたあ分かってるけどさ・・・」
「松浦って子に『迷惑だ』ってはっきり言わなきゃ。」

「でもついてくるだけで別になんも言われてないし急に言うのも変じゃん?」




「・・・がんばれ〜」

「冷たいなー。」


はぁ・・
矢口はまた深いため息をついた。
313 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時42分35秒
後藤たちの教室

「おかえり、よしこ。」
「ただいま。まだ食べてるの?」




「・・・やぐっつあんの分作っちゃって。」

「・・・」




「駄目だねごとー。自分から距離置いてやるっていいながらすぐ忘れちゃって。」

後藤はお弁当を見ながら悲しそうに言う。



「・・・食べてもらえばいいじゃない。意地張ってないでさ。
 ・・・私が言えたことじゃないけど。」




「・・・明日は作らないようにする。これはごとーが夜食べるよ。」

「ごっちん・・・」

後藤はお弁当箱を自分のかばんに直して授業を受ける体勢に入った。
といっても机に顔を伏せて寝る体勢なのだが。


吉澤もとりあえず授業を受ける体勢に入った。
314 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時43分33秒
ブルブルッ ブルブルッ

(あ、メールだ。誰だろ?)
吉澤のケータイにメールが届きました♪

『ひとみちゃん、今ちょっと聞いたことなんだけど、メール返せる?梨華』

(梨華ちゃんだ・・・なんだろ)
『うん大丈夫。平家センセだし。気付かないから。ひとみ』

『さっきね、食堂で矢口先輩食べてたんだって。それでそのときに1年の松浦って子が
 話しかけていって、それで何か話したあとすぐに矢口先輩が席立って、松浦って子も
 後を追いかけていったんだって。ねぇ、松浦って子、先輩となにか関係あるの?』


(マジ?松浦さんってまだ先輩好きだったわけ?)
『よくは知らないけど・・・先輩のこと好きみたいだよね。ひとみ』

『やっぱり?やばいよね、これって。真希ちゃんが知ったら大変でしょ?』

『そうだね。でもごっちん教室からほとんど出ないから今のところ大丈夫だと思うよ。』


『とにかく、ふたりの協力してあげようね?梨華』

『うん。うちらも助けてもらってるもんねいつも。ひとみ』
315 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時44分36秒
6限が終わり寮へ帰ろうとする矢口のもとへ松浦が来た。

「こんにちは。」

「・・・」
矢口は無視して帰ろうとした。


「待って下さいよ。一緒に帰りましょう?」

「なんで?ひとりで帰るし。」



「昔は相手してくれたじゃないですか。」

「昔は昔だろ。」

「一緒に帰るくらいいいじゃないですか。」

「しつこいなぁ!!なんだっての?松浦とはもう終わったことじゃん。」

「・・・」





「あの日、謝ったとき諦めてくれたんじゃなかったの?」

「諦めてなんかないです。ずっと好きでした。今もまだ好きです。」

「じゃあ言うけど。はっきりいって迷惑。松浦とどうこうなる気はないから」

「分かってますよ、そんなこと。それでも私は諦めません。」
「なんだそれ?矢口が迷惑だって言ってんだよ。分かれよ!」




「とりあえず今日はもう帰りますね。」
松浦はさっさと帰ってしまった。


「なんなんだよ・・・おかしいぞあいつ・・・。」
矢口も寮へと帰っていった。
316 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月24日(日)23時45分20秒
偶然にもその会話、光景を見ていた吉澤と石川。


「やっぱりだね・・・」
「うん・・・。松浦さんってあんな子だったかな・・・・?」
「あんな子って?」

「クラス違うし話したことはないけど、もっと明るくて友達多くて人の迷惑になるような
 ことなんかしないってイメージあったんだけど。全然違うじゃん・・・。」


「・・・でも矢口先輩ちゃんと断ってたじゃない。」
「うん。でも分かってもらえてなかったよね。」




吉澤達も寮へと帰って行った。
317 名前:りょう 投稿日:2002年03月24日(日)23時49分40秒
>303 名無し読者さま
     初めましてです。
     あややが再び出てきましたのでやぐごまはもっとピンチに
     なりそうな予感がします・・・(?)
     

     一言。『私はあややは嫌いじゃないですよう!!』

     結局このスレで終わりそうにないのでまいってます。
     ごめんなさい。いや、番外とか抜きにしても厳しい感じです。
     番外編はやっぱ過去編になるのかな・・・。
318 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月25日(月)01時43分19秒
あややがデター!!
もっと波瀾の予感ですかね。(笑
もうこのお話ずーーーといっちゃいましょう!!
3・4・5・6ぐらいまで、(爆
楽しみにしています。がんがってください!!
319 名前:パム 投稿日:2002年03月25日(月)12時21分46秒
更新ちぇけら〜。
うおぉっと、あやゃ再登場っすね!。これまた波瀾ぽい展開が期待できそう(w
ヤグもなんか煮え切らないでやんすなぁ(w
とりあえずヤグゴママンセーといっておこう。
(あやゃは嫌いじゃないっす!。むしろかなり萌え・・・(w
>311さんに激しく同意です!。いくらでもいっちゃいましょう!。
密かになっちも・・・・(萌w
次も楽しみっす!。ガンガッテくだせぇぇ!!
320 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時10分18秒
次の日もその次の日も毎日松浦は矢口に会いに来ていた。

矢口は完全に無視していたのだが。



2月1日(金)
松浦がいつものように矢口のもとへと行くのを吉澤は止めた。

「ちょっと話あるんだけど。」

「・・・なに?私はないけど。」

「いいから。ちょっと来てよ。」
吉澤は強引に松浦を連れて行った。


1年の校舎の屋上。
他にも食事を取っている生徒達はいるが今の時間はどこも人だらけなので気にせず、話す事にした。

「あのさ、矢口さんに言い寄るのやめてくれないかな。」
「言い寄る?なんのこと?」
「なんのこと?じゃないよ、矢口さんに近付かないでくれるかな」
321 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時11分07秒
「・・・どうして吉澤さんにそんなこと言われなきゃならないの?」

「迷惑なんだよ。ごっちんと矢口さんの邪魔しないでくれる?」

「吉澤さんに関係ないじゃない。それに吉澤さん後藤さんと付き合ってるんでしょ?
 矢口先輩とはなんの関係もないじゃない。」

「私は梨華ちゃんと付き合ってるんだ!」
「あぁ、あの変な声の人ね。」
「あんた!!」
吉澤は思わず松浦を殴りそうになったが話が途中なのでなんとか抑えた。

「ほんと松浦さん迷惑なんだよ。自分で分かるでしょ?矢口さんにだって言われたでしょ?
 だからごっちんと矢口さんの邪魔しないで。」
322 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時12分01秒
「邪魔したのはどっちよ!!」

松浦は吉澤を睨みつけながら言った。

「どっちって松浦さんじゃんか。(なに言ってんの?)」

「邪魔したのは後藤さんの方じゃない!!!」

「なんでだよ!!ごっちんがなにあんたの邪魔したよ?」
吉澤は訳の分からないことを言う松浦に呆れ顔で言った。

「矢口先輩と付き合ってたのは私なのに!!!後藤さんが盗ったのよ!!」

「はぁ???いつあんたと付き合ってたよ?おかしいんじゃないの??」

「後藤さんが先輩に泣きついたせいで、先輩は私の事が好きなのに別れようって言ったの!!」

「ばかじゃないの?あんたとは遊びだったに決まってるじゃん。矢口さんは昔からずっと
 ごっちんのことが好きなんだよ!!あんたなんか眼中ないんだよ!!」

「違う!!!吉澤さん嫌い!!私から先輩を奪った後藤さんも大ッ嫌い!!」
松浦は泣きそうな顔をして走って去っていった。



「なんだよあの子・・・はなっから言ってることおかしいよ・・・」
323 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時12分52秒
そんな吉澤のもとへ石川がやってきた。
「ひとみちゃん!!」

「あれ?どうしてここって分かったの?」
「だって今日松浦さんと話するって言ってたじゃない。教室から見えたから・・・」
「そっか。」
「ちゃんと話せたの?」


「・・・言いたいことは言ったけど・・・だめだよあの子。おかしいよ。」
「なんて言ってるの?」
「うん・・・もともと矢口さんと付き合ってたのは自分で奪ったのはごっちんだって
 言うんだよ。おかしいよね。」


「・・・松浦さんって先輩の事ほんとに好きなんだね。」
「それは分かるけど・・・間違ってるよ。」

「矢口先輩がはっきり拒否を示してもくじけないんだよあの子。」
「え?梨華ちゃんどうしてそんなこと知ってるの?」
324 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時13分45秒
「さっき、なっち先輩に聞いたの。毎日矢口先輩のところに来て、迷惑だって
 矢口先輩が断ってるのに全然聞かないらしいよ。」
「まいったね。」
「うん・・・ねぇ、ひとみちゃん?」
「なに?」
「真希ちゃんはまだ知らないの?」
「松浦さんのこと?」
「そう。松浦さんが先輩に言い寄ってるってこと。」
「知らないと思う。ずっと教室から出ないしずっと私と居るし。」


「・・・言った方が良くない?」

「・・・言う?」
「うん。真希ちゃんが矢口先輩と仲直りしたら松浦さんも諦めるんじゃないかな。」


「・・・・だと良いんだけど。」



その日の放課後
石川と吉澤は後藤に教えることにした。

「ただいま。」
「今日も疲れたねぇ。」
「ほんと。明日土曜だから半日で終わるね♪」

吉澤と後藤は一緒に帰るようにしていた。
後藤は悪いから良いよと断っていたが吉澤は言う事を聞かなかった。
325 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時14分19秒
「あっそうだ。今日梨華ちゃん遊びに来るんだけど。」
「そうなの?ごとー居ても良いの?」
「もちろんだよ。ごっちんに知って欲しいことあるんだ。」
「なにそれ知って欲しいこと?」
「そう。梨華ちゃん来たら話すね。」
「うん・・・?」

10分後
着替えた石川がやってきた。

「お邪魔します。」
「「いらっしゃい」」
「真希ちゃん急にごめんね?」
「ううん。それでなんなの?すごく気になるんだけど。」

「とりあえずなんか飲むものでも用意するから座って待っててよふたりとも。」
「ありがとよしこ。」

後藤は言われたようにぼーっとした顔で大人しく待った。
石川はなんて切り出すんだろうと難しい顔をして待っていた。
326 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時15分09秒
少しして吉澤がジュースとお菓子を持って帰ってきた。

「じゃあ話そうか。」
「話して!気になるよ。」
後藤は矢口のことだとは思ってもいないのか明るい顔で言う。

吉澤は石川と目を合わすと話し出した。

「矢口さんのことなんだけど・・・」
後藤の顔が一気に険しくなった。


「・・・やぐっつあんがどうかしたの?」

「・・・えっと・・その・・」

(ひとみちゃんファイッ!!)

「はっきり言ってよ。やぐっつあんがなに?」

「・・・松浦さんって知ってるでしょ?」
「4組の子でしょ?松浦さんがどうかしたの?」

「・・・矢口さんに最近言い寄ってるんだよ。」
後藤はいっそう険しい顔をしている。
327 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時16分04秒
「・・・それで?」

「それで・・・矢口さんは迷惑だって完全に無視して相手にしてないんだけど・・・」




「・・・案外陰で会ってるかもね。昔関係あった位だし。」
後藤は俯いて言う。

「何言ってるの?昔は昔でしょ?本気で言ってるの?」



「だって・・・やぐっつあん・・・昔のこと出されたら弱いもん。昔のこと出されて
 言い寄られたら断れないかもしれないし。」




それを聞いて少し心が痛んだ石川だった。


328 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時16分49秒
「そんなことないって!ほんとに拒否示してるんだから!!」

「でも、それを聞いたってごとーには何も出来ないよ。ごとーから離れるっていったのに
 ごとーから言えないよ。」

「ごっちん!!松浦さんはね、ごっちんが矢口さんと自分の邪魔したって言ってるんだよ?
 ごっちんが自分から矢口さんを奪ったって!」

「なにそれ??そんなこと言ってるの??」
「そうだよ!!良いの??」



「良くない・・・むかついてきた・・・」

「でしょ??だったら早く仲直りして仲良いところ見せ付けてあげなよ!」




「・・・・・・考えとく。」
「なんでよ?」

「ごとーにだっていろいろあるんだよ。」
329 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時17分54秒
話が途切れた所で石川が話し出した

「真希ちゃん、これ。」
石川はメモの様なものを後藤に渡した。

「なに?これ。」

「なっち先輩のメールアドレス。今日教えてもらったの。なにかあったら気軽に
 メールしてって・・・。真希ちゃんのことが心配だからって・・・。」



「・・・ありがと。」
後藤は受け取ると内ポケットにしまった。

「ごとーさ、ちょっと外の風浴びてくる。梨華ちゃんゆっくりしてってよ。」

「え?ごっちん??」

後藤は吉澤の声を無視して出て行った。


残された吉澤達――
「とりあえず教えることは出来たけど・・・・いろいろあるってなんだろね。」
「そうだね・・・・・真希ちゃんに矢口さんから仲直りするように持っていこうか?」
「出来る?そんなこと。」

「・・・多分。矢口先輩が悪いって自分で言うくらいだもん、大丈夫じゃない?」

「・・・かな。じゃあ早速行ってみる?」
「いこっか。」
吉澤と石川は矢口の部屋へと向かった。
330 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時18分49秒
その頃後藤は――
テラスで考え事をしていた。


(やぐっつあん・・・・・・・・ごとーが許すまで会わないって言ったよね・・・

 許したくないけど・・・会いたいよお・・・やぐっつあんの声が聞きたいよ・・・

 やぐっつあんに触れて欲しいよ・・・やぐっつあんと一緒に居たいよ・・・・・

 ごとーは弱いよ。・・・・・やぐっつあん・・・)



しばらくそんな事を考えていた後藤だったが急に携帯を取り出すとメールを打った。
331 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時19分34秒
『初メールです。こんばんは。
 勝手なお願いだけどなっち先輩に頼みごとがあります。
 やぐっつあんの毎日のこと教えてもらえませんか?
 良かったら・・・お願いします。        後藤』

「勝手すぎるかな・・・でもこんなことなっち先輩にしか頼めないし・・・」

ピピピッ
(メールだ!!)

『お安い御用だべ ヾ(´▽`;)ゝ   なっち』

「・・・ぷっ!変な絵文字!でも良かったぁ良い返事で。」

『ありがとうございます。後藤』

『ううん。でも早く仲直りするべよ?』

『はい。』


後藤はさっきまでと違い、少しすがすがしい気持ちで風を浴びていた。
332 名前:乙女、矢口にゾッコン 投稿日:2002年03月26日(火)01時31分15秒
>318 よすこ大好き読者さま
   >もうこのお話ずーーーといっちゃいましょう!!
   >3・4・5・6ぐらいまで、(爆
   ・・・そ、それは嬉しいお言葉ですが・・・・あはっ
   無駄遣いにならないようにがんがります!
   あややが絡んだせいで卒業が遠のいた・・・かも?

>319 パムさま
   いつもどうもです。
   あややは物語を終わらせてくれる要注意人物であったり
   終わらせてくれない人物でもあります。
   私はやぐごまマンセーだけど なちまりマンセーだったりもします・・・

   白板に新スレ立てさせて頂きました。そちらも宜しくお願いします。

新スレ http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=white&thp=1017073502
333 名前:パム 投稿日:2002年03月26日(火)06時49分18秒
寝るまえチェ〜ック!。不規則生活です、荒れてます。(爆
あぁ、もうヤグゴマはシャッキリしないっす・・・。
いしよしの奮闘にもかなりの期待でっす。
にしてもあやゃはつおい・・・(w
新スレの方にも今から顔だしに逝ってきやっす!。
それでは次回も楽しみにして待ってるでっす。ガンガッテ!。

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