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桃色女学園〜梨華とひとみの恋愛模様〜
- 1 名前:愛猫 投稿日:2002年02月23日(土)17時36分14秒
- みなさん始めまして☆小説初投稿の愛猫(まなねこ)です。
え〜・・・思いっきしいしよしです。(恥)
極めつけは学園物です・・・。(泣)
この先どうなるかは自分でも予測不能ですが・・末永く見守って下さい。
- 2 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月23日(土)18時06分00秒
- − キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン・・−
ここはとあるお嬢様学校。
男子禁制で、選ばれし者のみが入学出来るという・・
その名の知れた、いわば名門校である。
高等部の離れ校舎。
その中でも、選りすぐりのお嬢様方のみが通うことの許された
とある静かな教室で、一人少女が待ち伏せをしていた。
- 3 名前:第1章 you puzzlinng me . . . 投稿日:2002年02月23日(土)18時26分23秒
- U
静かな教室にチャイムの音だけが鳴り響いている。
「あ〜ぁ・・・」
窓側の席に腰をかけていた梨華は、壁に掛けてある時計に目をやり、
そしてため息をついた。
「まったく、急に呼び出しだなんて・・。中澤先生は何を考えているの?」
さっきの放送で教室を出て行ってしまったきり、かれこれ十数分。
しきりにドアを気にしても、まったく開く気配がない様子。
「いくら穏やかな私だってね〜・・・」
お嬢様だというのにぶつぶつ文句を言いながら、ふと窓の外を眺めて見た。
グランドでは、勇ましく部活に励む生徒たちの姿が見える。
「おっ?あれはバスケ部の飯田先輩かな?
うわぁ〜・・周りにいるあの子達は・・ファンの子?
あっ、先輩が手を振ってる。うわぁっ!?やっぱりファンの子だな?
スゴイ喜んでるよぉ〜!!」
誰もいない放課後の教室で一人しゃべり続ける石川。
はたから見たらきっと怪しい風景であろう・・・。
- 4 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月23日(土)20時07分40秒
- V
飯田先輩こと飯田圭織は、学年No'3のうちの一人である。
背が高くて、キレイで、それでいてナイスバディ。
女の鏡と言ってもイヤミにならないくらい完璧な人だ。
今、保田さんとかいう隣の区のこれまたお嬢様学校の先生とお付き合い
をしているとか・・。
生徒ならまだしも先生だなんて・・と疑問に思うかも知れない。
この前の休日、親同士の交友関係が深くたまにお茶を満喫しに来る飯田に
何気なく聞いてみたら、真顔でこんなことを言われてしまった。
「私は同級生や後輩に興味なんてないの。私の全てを包み込んで、
愛してくれる、そんな大人の人がタイプなの。」
とかなんとか・・。
悠長に紅茶を飲んでいた私は、あまりの真剣な表情に思わず噴出して
しまった。
その後こっぴどく怒られたのは言うまでもない。
でも、そんなことは気にも留めなかった。飯田先輩は、容姿だけでなく
心の中までもが完璧だったのだ。
そのことに気づかされた私は物凄く感激し、容姿だけでも憧れを
抱いていたのにも関わらず、ますます飯田先輩のことが尊敬の的
となってしまった。
- 5 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月23日(土)20時38分54秒
- W
もう一人の学園No'3は、市井沙耶香先輩。
2年生で帰宅部なんだけど、これまたスゴイ人気。
爽やか(?)で逞しくて、それなのに華奢な体型らしい。
私にはよく分からないんだけど、友達がこの前騒いでいたっけな・・。
って・・なんでそんなことまで知ってるんだろう??
やっぱり、人気がある人って色んなことまで知り尽くされちゃうのかなぁ
〜・・。
でも、それってすごく哀れじゃない!?
私だったら耐えられないよ!
良かった〜。モテモテさんに産まれてこなくって・・。
鈍感で有名な石川には、その友達と市井が深い関係であることなんて
根っから分かっていなかったらしい。
そして・・・
- 6 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月23日(土)21時03分10秒
- X
− ガララッー・・−
「ヒイッ!?」
前触れもなく勢いよく開いたドアの音に驚いて、お嬢様らしかぬ奇声を
上げながら、思わず飛び上がってしまった。
まったくなんなのよ!?ノックくらいしたらどうなの!?
と奇声を上げさせられ、お嬢様のプライドをちょびっとだけ傷つけられて
しまった石川は、文句の一つでも言ってやろうとその犯人に突っ掛かろう
とした。
「あっ・・・」
物凄い勢いで入ってきた犯人の姿を見るや否や、石川はその場に立ち尽く
してしまった。
だってそこには、今の今までずっと待ち続けていたあの人がいたのだから
・・・。
- 7 名前:愛猫 投稿日:2002年02月23日(土)21時07分01秒
- えっと・・。時間かかりまくっちゃったんですけどごめんなさい。
区切りがいい(?)ような感じだったのでいったんここまでです。
どうですか?やっぱり変ですかね・・(泣)
- 8 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月23日(土)21時14分35秒
- 変じゃないですよ。(w
>今の今までずっと待ち続けていたあの人がいたのだから
は、やっぱり・・・・・・期待しています。がんばってください。
- 9 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)04時23分34秒
- タイトルだけで萌え萌えです(w
- 10 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月24日(日)12時20分36秒
- Y
「ハァハァ・・超疲れた。まったくさぁ〜、中澤先生しつこいんだよ!
私はさ、わざわざ海外に行ってまでバレーなんかしたくないってゆ〜
のにさっ!ほんっとイヤになっちゃう!」
荒っぽい言葉使いでふくれた顔をしながら、未だに立ち尽くしている私
に近づいてくるあなた。
そう。この人が学年No'3に入る最後の一人。
「どうしちゃったの?そんなにふくれた顔しちゃって〜」
さっきの怒りはどこへやら。私は怒り顔のあなたの頭を優しく、拗ねた
子供をあやすかのように撫でてあげた。
「だってさぁ〜、だってさぁ〜・・」
途端にふくれた顔がゆるみ、ふにゃぁ〜って見る見る甘え顔になる。
外見とはまったく違って超甘えん坊のあなた。
いつもはクールに決めちゃって、周りの女の子達を骨抜き状態にさせ
ちゃってるクセになぁ〜。
フフッ。なんだか笑っちゃうよ。
- 11 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月24日(日)12時44分23秒
- Z
「なに笑ってるんだよぉ〜?」
そんな私をちょっと不機嫌な顔で見つめてくる。
はいはいっ。拗ねないの〜。
「なんでもないよぉ〜ひとみちゃんっ!」
そう言い終えると、頭を撫で撫でしてあげながら、少しだけふくれ
かかったマシュマロみたいなほっぺに
− ちゅっ −
ってキスをしてあげた。
おでこにも、鼻の頭にも、唇にも・・
− ちゅっ、ちゅっ・・・−
軽く触れるだけの優しいキス。
- 12 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月24日(日)13時14分56秒
- 「ふへへへぇ〜、梨華ちゃぁ〜ん」
そんなキスで、さっきまで不機嫌だったあなたはもうご機嫌な表情。
お返しとばかりに、私のたどった道順通り私にキスの嵐を降らせてくる。
− ちゅっ、ちゅっ♪ー
ほっぺに、おでこに、鼻の頭に、唇に・・・
何度も何度も柔らかい感触が降ってくる。
「もぉ〜っ!ひとみちゃん、甘えすぎだよぉ〜」
私の頬にすり寄ってくるあなたの頭を、言葉とは裏腹に優しく撫で
てあげた。
「いいじゃんかぁ〜。誰もいないんだしぃ〜」
そう言いながら、そっと私に抱きついてくる。
その仕草はまるで子供みたい。
じゃぁ、私はこの甘えん坊さんのママ?こんな大っきな子供はちょっと
なぁ〜・・。
それにしても、ほんっとひとみちゃんって甘えん坊なんだからぁ!
とか思ってるわりには、私もちゃっかりあなたの腰に腕をまわしていた
りする。
どっちもどっち・・みたいだね。私は、あなたに気づかれないように思
わず笑ってしまった。
- 13 名前:愛猫 投稿日:2002年02月24日(日)13時29分32秒
- ※訂正・[を抜かしてしまいました。
よすこ大好き読者様<こんな駄文、読んでくださる方がいるなんて
思ってもいませんでした!感無量です(泣
そうです!あの人なのです・・(笑
名無し読者様<タイトルだけで萌え萌えだなんて・・。嬉しい限りです!
題名だけの小説にならないように頑張りマッスル・・。
ストックなんてなんじゃらホイッ?の愛猫です。更新は不定期ですが、こ
れからもよろしくお願いしますぅ。m(_ _)m
- 14 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)14時17分43秒
- レスの付け方変じゃない?
- 15 名前:夜叉 投稿日:2002年02月24日(日)15時33分54秒
- 二人もそうですが、二人を取り巻く環境も面白そうですね。
頑張ってくださいね。期待してます。
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)19時26分51秒
- 甘々な感じが良いっすね〜!
萌えますです!!
- 17 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月25日(月)23時46分23秒
- 甘えんぼの吉に萌え!(w
これからの展開、楽しみにしています!!
- 18 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月26日(火)01時34分36秒
- \
彼女の名前は吉澤ひとみ。
入学してからまだ半年しか経っていないのに、その人気ぶりは先輩二人に
引けをとらないほどスゴイ。
バレー部の若手エースで、その腕前は海外からも誘いがくるぐらい。
家柄も由緒正しく、おじいちゃんが人間国宝だとか・・・。
その上甘いマスク(?)なんかも持っちゃったりするから、今では本人
非公認のファンクラブまであるみたい。
なんか、イヤだな・・。
そんなあなたに最近嫉妬気味。
私だけにしか見せない、甘えたさんなとこは嬉しいんだけど・・。
キャーキャー騒いでる女の子達に笑顔のサービスとか、それくらい
だったらいいんだけど・・肩なんか抱いたりしちゃって、気軽に話
したりしているのはやっぱり許せないよ。
私の立場は?って思っちゃったりもする。
私たちって一応お付き合いしてるんだからさ?もっと・・ほらっ・・
ずっと平行線のままだし、少しは愛のある行為とかにも進展しても
いいんじゃないかな〜って思うんだよね。
少し怖いけどね。あなたとだったら・・って気持ちは、少なからず私
にはあるんだよ?
この気持ち、あなたに分かってもらいたい・・・。
- 19 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月26日(火)01時35分44秒
- ]
さっき抱きついてきてからずっと私の肩に顔を埋め、猫みたいにグリ
グリとすり寄ってくるあなたを見ながら、ふと我に返って思わず赤面。
・・キャ〜っ・・・変なこと考えちゃってた。
さっき考えていたことをもう一度頭の中でリピートしてみたら、ウブ
な自分には珍しく、ハレンチなことを考えていたことに気づかされた。
しかも、かなりのスピード妄想・・。恥ずかしいなぁ・・・。
「もぉ〜・・何もかもお前が悪いんだぞっ!」
未だに甘えているあなたのおでこ軽く小突いてやった。
- 20 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月26日(火)01時39分30秒
- 11
そぅ・・何もかも悪いんだから・・・。
話は少し前にさかのぼる。
同じように放課後の教室で、ラブラブなひと時を過ごす中、黒板に
二人の相合い傘なんて照れるような落書きをたくさん書いてるあな
たにちょっと訊ねてみた。
前から気になっていたことをね。
「ねぇ〜?ひとみちゃん?」
「なぁに〜?」
呼びかけに答えてくれたものの、しきりに何かを書いていて、こっち
を向いてくれない。
まぁ、その方が話しやすいからいいんだけど・・。
「あっ・・あのさっ!?」
「ん〜?」
ヤバっ・・変な声出しちゃった・・。
落ち着いて、落ち着いて〜・・そうっ!お手前をする時みたいに精神
を統一して・・
「あっ、あのねっ!?ひとみちゃん・・」
「うん?なぁに〜?」
後姿のあなたを見ながら、少し深呼吸して・・・
「あのねっ!私たちって・・おっ、お付き合いしてからもうすぐ・・
よっ、4ヶ月目じゃない?だから・・・そのぉ〜・・・」
その後の言葉を口に出すのが恥ずかしくて、俯いてしまう自分。
あ〜・・情けないなぁ・・・。
- 21 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月26日(火)01時43分13秒
- 12
「うん。そ〜いえばそ〜だったね!で、だからなぁに〜?」
書くのに夢中だからなのか、そんな私の気も知らないで素っ気なく
その後の言葉を求めてくるあなた。
ちょっと泣きそうかも・・。
熱くこみ上げてきそうなものを堪えながら、必死で言葉を続けた。
「あっ!うん・・あのね?だから・・・その・・もう少しさ?あっ、
愛の・・・愛のある行為をしてみてもいいんじゃないかな〜って
思ってね?その〜・・」
見る見る熱くなってゆく私の顔。
自分でも分かるくらいなんだから、あなたから見たらゆでだこみたいに
真っ赤なんだろな・・・。
そう思いながら、チラッとあなたを見てみる。
書き飽きたのか、それとも完成したのか、黒板に背を向けこっちをニタ
ニタしながら見つめていた。
「んふふぅ〜、梨華ちゃん。愛のある行為だなんて・・。なんて嬉しい
お言葉なのかしら。梨華ちゃんに頼まれちゃしょうがない!それじゃ
ぁお言葉に甘えて・・・」
そう言いながら、恐ろしいくら優しい微笑みを浮かべながら近づいてく
るあなた。
- 22 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年02月26日(火)01時49分46秒
- 13
えっ!えっ!えぇ〜っ!?
ちょっ・・ちょっとぉ!?こっ・・こんなに早く理解してくれるなんて・・。
えっ!えっ!?でもぉ〜・・・!
あたふたしているうちに、あなたとの距離がどんどん縮まっていく。
そして・・・
ふわぁっと前に倒れるような感じがして、私はあなたの胸の中に飛び込んで
しまった。
あなたが私を抱き寄せたのである。
− ドキドキドキ・・・−
自分が緊張しているのがものすごく分かる。心臓が破裂しちゃいそう・・。
あぁっ・・・そんなに強く抱きしめないで・・・。
緊張しているのがあなたに伝わっちゃう・・・。
半泣きになりながら心の中で呟いていると、
「梨華ちゃん?」
名前を呼ばれ、そっと顎を摘まれてしまった。
- 23 名前:愛猫 投稿日:2002年02月26日(火)02時11分20秒
- 恥ずかしながら更新しちゃいました。
14 名無し読者様<えっ!?それって・・記号の向きのことですか?
お恥ずかしい・・。ご指摘ありがとうございます!
夜叉様<!?あっ!?たまに夜叉様の名前、見ますよ!わざわざこ
んな稚拙な文に期待して下さるなんて感激!(泣
頑張ります!
16 名無し読者様<甘々だなんて・・(照
それを言われちゃうと嬉しくてしかたないです。(w
よすこ大好き読者様<実は・・甘えん坊なのには理由が・・?
内容は未定ですけどね(苦笑
これからもよろしくです!
え〜・・一言。この先のことは期待を裏切るような・・・なんとも言え
ないです。ハイ。
- 24 名前:夜叉 投稿日:2002年02月26日(火)14時22分32秒
- 一人格闘中の石、かわいい(笑)。
吉はどんな「抱き別れ」?をしてくれるのか楽しみです。ってそれは知のネタっていう突っ込み、大募集(爆)。
稚拙な文だなんてことないですよ、頑張ってくださいね。
- 25 名前:名無しベーグル。 投稿日:2002年02月26日(火)21時39分08秒
- 甘いですね。いいなぁ(w。うらやますぃーです。
更新楽しみにしておりますです。
- 26 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年02月26日(火)22時21分40秒
- 甘いですぅ。まるで、グ○コのポッキーみたいですな(w
(意味不明)
>この先のことは期待を裏切るような・・・
ん??期待を裏切るって???気になります・・・・・。
- 27 名前:名無し男 投稿日:2002年02月27日(水)18時46分40秒
- いけ! いくんだ! いかなきゃ! いけー!
次いってみよ〜! いかないと! いくべさ!
じゃ、一旦コマーシャル GO!GO! いかんがいゃゴルァ!
いくのれす いくでござる。 イクノデース!
期待を裏切る展開も激しく期待!
- 28 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年03月05日(火)18時59分26秒
- 14
顔を持ち上げられると、恥ずかしいのにも関わらず不意に
視線が合ってしまった。
心臓の鼓動はますます早くなるばかり・・。
そして、まっすぐ見つめてくるあなたの瞳。
水晶のように透き通ったあなたの目。
なんてキレイなのでしょう・・・。
自分が置かれている立場を忘れ、ついつい見惚れてしまって
いる石川。
そして、近づいてくるあなたの顔・・・。
私、吸い込まれているのね…って、え?顔?顔ぉ〜っ!?
ようやく自分の状態に気づき、辺りを見渡したが誰もいる
わけがない。
なんてったって放課後の、まして離れ校舎なのだから・・。
当然逃げる術もなく目を瞑るしか出来ない現状。
突き放せばいくらだって逃げられるのだが、そこはお嬢様。そん
な、相手を振りほどく勇気なんて持っていなかった。
えぇ〜ぃっ!もう、なんにでもなっちゃえっ!
半分自棄になる自分に苦笑しながら、思いっきり瞼を閉じた。
そして、瞑るのと同時に柔らかい感触が唇に触れてきた。
- 29 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年03月05日(火)19時45分22秒
- 15
うぅっ…石川梨華、16歳。突然ですが、本日をもって私は大人になります。
お父様、お母様、今まで育ててくださってありがとう・・。
言葉では言い表すことが困難なくらい感謝しております。
そして・・この世に授けてくださってありがとう・・・。
あたかもお嫁にいく時のような言葉を心の中で唱えながら、今か
今かとその時がくるのを待ち続ける石川。
「…ちゃん!梨華ちゃん!」
なぁに?これは神様のいたずら?私の決断を邪魔するの?
「もおっ!梨華ちゃん!愛のある行為は終わったよ!?」
え?終わったの?それじゃぁ私・・・
ふと我に返り瞼を開けると、不思議そうに私を見つめるあなたがいた。
おそるおそる自分の服装を見てみる。変化なし。
窓の外を眺めてみる。さっきと同じ日の傾き方。
あ…れ…?何か違うような・・。
- 30 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年03月05日(火)19時47分06秒
- 16
「あの・・愛のある行為って・・その〜・・」
今いち今の現状が理解できなくて、ひとみに聞いてみる。
「だからぁ〜、したよ?梨華ちゃんのお望み通り、愛のある行為を!」
「えっ?したってその〜・・キス・・だよね?」
「うん!愛のある行為じゃん!」
言い終えると、えへへぇってはにかむあなた。
いつもだったら可愛くて仕方のないその表情も、その日ばかりは
とぉっても憎らしく見えた。
- 31 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年03月05日(火)19時48分07秒
- 17
だってヒドイじゃない!
私が思い描いていた‘愛のある行為’っていうのは、その・・
『えっち』だけど・・・ひとみの考えていた‘愛のある行為’って
いうのは『キス』だったんだから!
しかもいつもと変わらない触れるだけの!!
ウブな私だって、少しはその先にも興味があるんだよ?
やっとの思いで覚悟を決めたのに・・・。
返す言葉が出ないほど、ひとみのあまりの鈍感さに呆れかえっていた。
- 32 名前:第1章 you puzzling me . . . 投稿日:2002年03月05日(火)19時49分18秒
- 18
あの日はホント悲惨だったなぁ・・。
小突かれても無反応なひとみの頭を撫でながら、ため息ひとつ。
お前は、頭の中までお子様なのですかぁ??
撫でていた手のひらを頬に移し、柔らかいほっぺをムニムニと引っ張っ
たり突いたりしてやった。
ほんのささやかな仕返しのつもりでね。
「いやぁ〜ん。梨華ちゃん、やめてぇ〜」
とかなんとか言ってるわりには、一向に離れる様子なんかない。
やれやれ・・・。せっかちだった私が悪いのかなぁ?
今は親子(?)みたいな関係だけど・・・・
ゆっくり、ゆっくり・・二人の愛が深まってゆけば・・いつかは・・ね?
その時こそはお願いしますよぉ〜ひとみっ!
願いを込めながら、そっと頬に唇を落とすのでした。
余談だけど・・キスだけだと確信するまで、行為の最中に気絶
してしまっていたのかと密かに思っていた石川であった。
- 33 名前:愛猫 投稿日:2002年03月05日(火)22時55分09秒
- 更新が遅れた事、深くお詫び申し上げます。
>夜叉さま
- 34 名前:愛猫 投稿日:2002年03月05日(火)22時59分43秒
- 見事に格闘&抱き別れしました(w
この先どうなるんだろ………
>名無しべーグル。さま
甘いですか?お褒めの言葉ありがとです!
一応甘いのメインなようなのです・・。
- 35 名前:愛猫 投稿日:2002年03月05日(火)23時05分19秒
- >よすこ大好き読者さま
はい…。期待は裏切られたでしょうか??
いつかはポッキー並にしてみせます!
>名無し男さま
遅れたわりに、更新少なくてごめんなさい!
どうかごかんべんを・・・。
第1章、なんとか終わりました。(滝汗
次回からは吉澤視点です。結ばれるのはいつのことやら………
- 36 名前:夜叉 投稿日:2002年03月06日(水)10時05分40秒
- みごとに別れましたなぁ(笑)。
次回の吉澤視点にも期待してます。
- 37 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年03月06日(水)14時06分50秒
- 鈍感な吉。なんかいいですね。
最近たらしっぽいイメージが、私の中にあったので新鮮です。(w
次回も、がんばって甘くしてください。
- 38 名前:名無し男 投稿日:2002年03月06日(水)15時18分36秒
- イイ!
- 39 名前:名無し読者(^▽^) 投稿日:2002年03月07日(木)19時37分06秒
- ( ^▽^)<ひとみちゃん鈍感なんだから、、でもイイ!
ムニムニ( ^▽^)ノ(0^〜^0)
- 40 名前:貴公子 投稿日:2002年03月10日(日)00時53分08秒
- はろ 頑張ってますか? 私は2日に一回の更新でいっぱいいっぱい・・・
一読者として楽しみにしてますです
- 41 名前:名無し読人 投稿日:2002年03月24日(日)01時20分13秒
- 更新お待ちしておりますぅ・・・。
- 42 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月07日(火)16時57分15秒
- かむばーっく!!
ちょっと、不憫な石川さんがいいっすね。
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