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ねえねえ、おじいちゃん!この人達何する人なの?

1 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)21時55分09秒
 今年も暖かくなってまいりましたね。私は今年67歳になる者です。
長年勤めた会社を数年前に定年退職しまして今は35年ローンで購入しました一戸建てで
妻と2人暮らしをしております。妻との間には2人の息子がおりまして、2人とも私どもの手を離れ、
それぞれ結婚してうまくやっているようです。はい。
 
2 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)21時55分51秒
今日は上の息子である光男の妻、幸恵(33)さんとその一人娘、ひとみ(5)が久しぶりに遊びに
来てましてね、朝からひとみの遊びに付き合い疲れてちっぽけな庭先でひなたぼっこしているところでした。
 幸恵さんは妻と買い物にいっておりまして、そのあいだに可愛い孫娘ひとみと私との間に交わされた会話を
皆さんに披露しようと思います。読みにくい駄文でしょうが、暇つぶしにでも目を通して頂ければ幸いです。
 
3 名前:名無し読者(^▽^) 投稿日:2002年03月05日(火)22時01分42秒
( ^▽^)<5歳のひとみちゃん。。ポッ
       頑張って下さいね
4 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時10分11秒
 「ねえねえ、おじいちゃん!この人達何する人なの?」

 縁側でウトウトしかかっていた私の静寂をひとみのこの一言が壊した。
人形遊びに飽き、私の書斎を探検した末、見つけてきた「愛の種」シングルCDを
私に見せ、こう言った。上半身のみとはいえ、服を着ていないこの5人を見てひとみは
不思議に思ったのだろう・・・
「んん?ああ、これは懐かしい!(w ひとみ、よく見つけてきたねぇ、偉いねぇ。」
「うん!」
5 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時11分10秒
得意げに笑うひとみの頭を撫でながら私はそのCDシングルを手に取り、
(CDか・・・・懐かしいな・・・・・)  7色に光るコンパクトディスク。
(そうだ・・・・昔はこれで音楽を聴いていたんだ・・・)
私の服を引っ張りながらひとみが言う。
「ねえ、このお姉ちゃん、誰?何する人なの?」
6 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時19分43秒
「ん?この人たちはね。お歌とお遊戯が大好きな人達だよ。」
「へぇ〜。ひとみもおうたとおゆうぎは大好き!この前もねぇ、幼稚園のせんせにひとみちゃんは
おうたがうまいねってほめられたんだよ!」
「ほぉ!そうか!よかったねぇ!」そういって私はひとみの右手を握り、激しく揺らした。
「ブルブル握手」だ。ひとみはこれをやると喜ぶ。私の目には満面の笑みを浮かべ、はしゃぐひとみがいた。 
7 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時27分19秒
 かくいう私もかつて若い頃は「モーニング娘。」のファンだった。懐かしい・・・
吉澤ひとみの大ファンで、勉強そっちのけで娘。出演の番組をチェックしたり、部屋を娘。の
ポスターだらけにしたり、そうそう、学校をズル休みしてコンサートに行ったり・・
 それがバレて両親にはこっぴどく叱られたものだ・・・その両親ももうこの世にはいない・・・・若かった・・・
「ひとみ、おいで、もっと面白いものを見せてあげるよ。」
8 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時33分16秒
「うん!」ひとみが書斎へ向かう私にチョコマカと付いてくる。
書斎にたまった荷物と闘う私を尻目にひとみはポケットから取り出したリカちゃん人形で
遊んでいる。娘。にもリカという子がいたな・・・・・・
 ひとみを待たせること約5分、やっとこさ私が引っ張り出してきたのは当時コンビ二に設置してあった
ポッキー販促用のPOPだった。コンビ二でアルバイトしてた友人に譲ってもらった物だ。
9 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時40分54秒
「はい、これもモーニング娘。だよ。」「も、もーにんぐむすめ?」
「さっきのお姉ちゃんたちだよ。」
「ふーん。あれ?いち・・にい・さん・・きゅう!・・??たくさんいるよ!」
そうだった。中澤脱退後9人編成だった時のPOPだった・・
「ごめんごめん、モーニング娘。は人数がねぇ、増えたり減ったりしたんだよ。面白いだろ・」
「・・・・へんなの!」ひとみはさっきのCDのジャケットとPOPを見比べていた。
10 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)22時54分13秒
「あれ?このおねえちゃんは?こっちにいないよ!」ひとみがCDジャケットの福田明日香を指して言った。
頭の良い子だ。POPでは消えているのに気づいたか。でも中澤と石黒が居ないのには
気づかなかったか・・・きょとんとしているひとみに私は言った。
「ああ、このお姉ちゃんはねぇ、お勉強を頑張るためにモーニング娘。をお休みしたんだよ。」
「えらいねぇ!ひとみもしょうがっこうはいったらお勉強頑張る!!トーダイ入る!」
「(笑)ハハハ、いい子だ。いい子だねぇ。このお姉ちゃんに負けないように頑張るんだよ!」
「うん!」
福田がいじめで辞めたなどとつまらん噂の事はひとみに言うこともなかろう。
福田は学業専念の為脱退したのだ。  それでいいんだ。
11 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)23時13分11秒
 私はいつしかポッキーPOPと引っ張り出した「サマーナイトタウン」CDのジャケットを見比べていた。
「(サマナイか。この時はまだヲタじゃなかった・・・市井か。)」
サマナイの興味深そうに覗き込むひとみ。何にでも興味がわくのだろう。
吉ヲタになる前は市井ヲタだった。今となっては恥ずかしい事かも・・・・
「ひとみ、このお姉ちゃんみてごらん、綺麗だろ?」サマナイの市井を指して私は言った。
若き日の私にすれば原 由子のプロマイドを見せられた気分だろう。
12 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)23時14分32秒
「(笑)えー!なんか髪の毛が変だよ!」無邪気に笑うひとみ。
弱冠5歳にして女の目というものは恐ろしい。このあと市井は髪を切り、ラブマシーンで一気に開花
したのだ。私の脳裏に「あの時」の、ゆっくりではあるが確かな市井フィーバーの
事が鮮やかに蘇っていた。市井沙耶香、今何する人ぞ。モーニング娘。で脱退復帰劇を繰り広げたのは
この女1人だけだった・・・・・
13 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)23時24分23秒
 私はその後もモーニング娘。の懐かしい資料を眺めていた。あの時は夢中だった・・
「おじいちゃん!このビデオ見せて!」そういってひとみが差し出したのは一本のビデオテープ。
ラベルには「ASAYAN 石黒脱退」と書いてある。私の若い字に苦笑する私。
「おじいちゃん、なんでわらってるの?」「いいや、なんでもないよ。さあ見せてあげよう。」
当時の私は娘。の出演番組は全て録画していた。もちろん石黒の脱退劇も。
ブラウン管で自身の脱退を語る石黒。ひとみにはただのお姉ちゃんにしか見えないだろうが
ひとみ、このお姉ちゃんにも、残されたお姉ちゃんにも、それぞれの事情があったんだよ。
14 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)23時31分57秒
  

   (ひとみ、君も周囲に流されずに自分の信じた道を行きなさい。かつて彼女たちがそうしたように)
15 名前: 投稿日:2002年03月05日(火)23時40分58秒
老人は早寝なので今日はここまでにしたいと思います。
また会う日まで。
16 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月06日(水)02時20分18秒
痛い!?イタイところを衝かれたYo
17 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)02時38分03秒
そのビデオはいつの間にか新メンバーオーディションの風景を映していた。
おお!辻と加護が一緒に歌の練習をしている!あの子らにもこんな時期があったな・・・
石川も、おお!よっすぃ〜も!懸命にスターの座を目指して四苦八苦している。
 モーニング娘。とは普通の女の子をココまでにかりたてる存在だったのだ・・・・
 「あれ?このお姉ちゃん泣いてるよ?どうしたの?」
「若い夢に涙はつき物なんだよ」私はサラっと受け流した。それが彼女たちの青春なんだよ。
君もいつかわかるさ。
18 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)02時53分14秒
 オーディションのビデオはいつしか終わって、「恋のダンスサイト」のPVが始まっている。
中澤も市井もいる・・・多くを語るのはやめよう・・・・
「ダンスサイト」のPVが終了し、画面は「ハッピーサマーウェディング」のPVを
映していた。「(市井は一応出てるけど・・・)」そんな事を考えていると、
「ねえ、みんな変な服着てる〜。何の歌なの?」


19 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)03時29分35秒
 その懐かしさに見とれていた私。ひとみの質問に答えるのが遅れた。
「これはねえ、お嫁さんに行くお姉さんのお歌だよ。さっき椅子に座ってたお姉さん
のためのお歌なんだよ。ひとみちゃんもいつかいいお婿さんをもらえるといいね。」
「えへへ。でもおじいちゃん、ひとみは それまでにもっとべんきょうしなきゃぁ。」
つくづく頭の良い子である。誰に似たのか・・・上手く立ち回るんだぞ、ひとみ。
20 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)03時47分31秒
 私はひとみを膝の上に乗せ、今では懐メロとなった「I WISH」のCDを聴いた。
「晴れの日があるからそのうち雨も降る 全ていつか納得できるさ」
ここの歌詞。昔は何とも思わなかったが今こうして聴いてみると全くその通りだ。
この数十年、いろんな事があったが、ひとみを膝に乗せて音楽鑑賞している自分・・・
改めて見ればこれも一つの幸せなのかもしれない。
21 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)03時55分05秒
 人生は素晴らしくなんかないぞつんく。そりゃお前にとっては素晴らしいかも知れんが
私にとっては苦労の連続だった。お前みたいに上手くいかなかったよ(笑)
モーヲタと辞めて数十年。お前さんの知らない幸せがここにはあるのさ。
 ひとみはまだ書斎の探索に飽き足らないらしく、新しいアイテムを見つけてきた。「ふるさと」のCDだ。
22 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)04時06分44秒
 生首のように並んだ娘。メンバーの顔。当時は叩かれていたがなかなかどうして
良い曲じゃないか。ひとみはつまらなさそうにリカちゃん人形をいじっているが、
岩手からその身一つで上京し、塗装屋を成功させた親父を影で支えたお袋の顔が浮かぶ。就職した私に向かって
「良い会社に就職できてよかったね。でもいつでも帰ってきてええんよ。」と言ったお袋の笑顔。
今思えばあの笑顔の裏には例えようもない寂しさがあったのかもしれない。
私が就職してからも何かと応援してくれたお袋・・・最後はあっけなかった・・・・・・・・
23 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)04時13分16秒
 お袋の最後を見届ける事は出来なかった。それだけが心残りだ。大事な会議が終わって
病院に急いで駆けつけたが、鼻と口に管を通されたお袋は私の必死の呼びかけにも
ピクリともせず、そのまま永遠の眠りについた。
 厳しくもあったが、本当に子の事を思う「強い母」だった。モーニング娘。の「ふるさと」
を聴きながら私は母のことを思い出し、   泣いてしまった。
24 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)04時19分20秒
 「孝行したい時に親は無し」というが、本当にその通りだ。今思えば、父にも母にも
もっとしてやれる事があったのではないか。
 「昔のように叱ってマイマザー」   安倍が歌う。
叱ってくれる母も父も居ない。  今でも行き詰まった時、「ああ、父さん、母さん。」
と心の中で唱えるが、つまる所頼れるのは自分自身だけなのだ。
 親父、お袋。空から見守っていてください。
25 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)04時30分17秒
 ひとみに涙を見られないように苦心していると、目ざとくひとみはまたもや1枚のCDを
見つけてきたのだった。それは紛れも無く「恋愛レボリューション21」だった。
「I WISH」で停滞していた娘。人気を叩き上げたこのシングル。今でもよく憶えている。
私がしたくもない営業職に付けられ、会社を辞めようかと思っていた時、FMから流れてきた曲
だった。歌詞の意味はどうでもよかった。だけどメロディと娘。達の力強さに恥ずかしながら私は
勇気付けられ、仕事にも頑張れたものだ。
26 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)17時21分30秒
 当時は日本全体が不況に喘いでいた。高卒で中小の食品会社に就職した私の唯一の
楽しみといえば娘。のテレビ、ラジオといった放送媒体。仕事でくたくたになって帰ってきた
私は遅い夕食を摂りながら録画したビデオを見たものだ。私の仕事用の携帯電話の着メロは
勿論娘。の曲。娘。のクリアファイルを得意先の重役に見られて笑われた事もあった(笑)
とにかく、当時の私の活力の源はモーニング娘。だった。
27 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)17時29分32秒
 あれは、小川や高橋が加入した頃だったか・・・・・私の娘。離れが始まったのは。
頑張りが認められて主任に昇格した頃、仕事も今以上に忙しくなって娘。の出ているテレビ
テレビ等も殆ど見なくなった。部屋のポスターの娘。も9人の時のまま数が増える事も
無くなった。仕事が楽しくなってきたのもちょうどその頃で、雑誌のチェックよりも
経済新聞を見ることが多くなったのだった。
28 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)17時36分17秒
 隣ではひとみが名前は忘れたが少女雑誌の付録の人形で遊んでいる。最初は集めていたが
途中で挫折したのを憶えている。 若かった・・・・
それからも娘。はメンバー増減を繰り返したそうだが、いつしか私はメンバーの顔と名前が
一致しないようになっていた。俺も年をとったと思った瞬間だった。ファンだった頃のメンバーも
わずかになっていたように思う。
29 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)17時48分07秒
 私は最後に行ったコンサートのパンフレットを眺めながら物思いにふけっていると、
書斎のオーディオのスピーカーから「そうだ!we‘re alive!」が聞こえてきた。
ひとみの仕業か。さすが現代っ子。今では殆ど見なくなった「CD」のかけかたも
心得ている。この曲、私が買った最後の娘。CDである。その当時の記憶が私の脳裏に
鮮やかに蘇ってくる。退職する同僚の送別会でこの曲を歌ったのを今でも覚えている。
娘。の曲は今でも歌詞を見ないで歌える。自慢にはならないが。
30 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)17時54分28秒
 一通り私の若さの証、娘。グッズに目を通した私は縁側に座り、煙草に火を着けた。
後ろではひとみが曲にあわせて無邪気に踊っている。就職してからこの年になるまで
今思えば夢中で走り続けてきた・・・・結婚、昇進、両親の死、初めて親父になった日。
そのスタート地点にはモーニング娘。がいた。  といったら大げさか。
でもこれだけは言える。娘。は私の青春だった。
 
31 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)18時01分45秒
 ゆっくりと登っていく煙を見ながら私は
「晴れの日があるからそのうち雨も降る 全ていつか納得できるさ」
と歌ってみた。本当にそうだ。簡単な言葉だがこれが真実なんだ。
たかがアイドルの歌とバカにしてはいけない。わたしもいつか父や母に会う日を
迎えるだろう。納得して逝けるように残りの人生をい過ごしたいものだ。
雲ひとつ無い青空に煙草の紫煙が吸い込まれていく。また春が来る。
32 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)18時19分19秒
 「ねえおじいちゃん!この人たち今何してるの?何処にいるの?ねえおじいちゃん!
おじいちゃんったら!」

幸恵「ただいまー。ほらひとみ!おじいちゃんにいたずらしないの!ほら、こっち来なさい。
ムースポッキー買って来たわよ!」
ひとみ「わーい!」
妻「はいただいま。あら、お父さんたら。こんなところで寝たら風邪引きますよ。今お布団ひきますからね。
まあ、こんな汚いダンボール、何処から引っ張ってきたのかしら。物持ちがいいというかなんというか・・」
私「あ・・うん。余りにも天気がいいからついウトウトしちゃったよ。そのダンボール、今片付けるよ。」
妻「お願いしますよ。」

 
33 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)18時21分13秒
ダンボールを書斎の片隅に片付けた私にお菓子を頬張るひとみが私に駆け寄ってくる。
ひとみを抱き上げた私は家族の待つ台所へ向かった。

  次にあのダンボール箱を開けるのはいつになるだろう。

終わり
  
34 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月07日(木)08時45分05秒
きついな・・・この話…。
自分達の行く末を暗示しているようで…。
35 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月08日(金)23時05分20秒
自分はなんとなくほのぼのした。
でもタイトルが一番面白かった。
36 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月10日(日)00時08分07秒
「ふるさと」のくだり、ちょっとぽろりとさせられた。
37 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月26日(金)16時25分56秒
新しいかたちのストーリーですね。
折れもこんなじいちゃんになりたい!(笑)
38 名前:オムらいっすぅ 投稿日:2002年04月29日(月)10時31分29秒
実際自分にもありそうで、少し悲しくなりました。
いつか自分にもこういう時が来るのかと思うと、何だか切ないですね〜。
でも、できればいつまでもファンでいたいんですよね。無理かな〜?
39 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時12分26秒
 番外編

 みなさんお久しぶりです。わたくし元モーニング娘。の保田圭といいます。
昔は「イエーーーイ!!保田圭でーす!!」とか言ってましたけど、もうそんな年では
ありません(w 今は、いつかコントで演じたおばあちゃんの年にもう手が届きそうな
年齢なんです。 娘。が形を変え、私が芸能界を去ってからもう何年になるでしょうね?
今私は夫の実家である八戸で娘の愛(25歳)と2人暮らしをしてるんですよ。
主人は糖尿で入院中です。あの人ったら「糖尿には松の実がいいんだ!」なんて病室でも
松の実の瓶を手放さないんです!だったら初めから酒飲みすぎんなっつーの(w
40 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時20分58秒
わたくしどもの子供は愛だけではありません。息子の圭太(29歳)はなんと今イギリスで
暮らしておりまして、何でも牛肉の貿易に携わってるそうで。忙しい中、月1回はエアーメール
を送ってくれます。でも圭太に良いご縁がないものですかねえ(w
 今回私がこの手紙を書く理由というのは、娘。のかつての仲間である辻さん、石川さんと
24年ぶりに会ったことを報告したくてペンを取った次第でございます。
下手な文ではありますが、私の嬉しい気持ちを伝えたくて(w
最後まで読んでください。 じゃあ、行っくよーーーー!!!(wwww 
41 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時27分18秒
 あの日は梅雨の間の晴れ間で日本全体が快晴でした。まるで私達のヒサブリの再会を
祝福するかのように。数時間の電車の旅を終えて東京駅に下りた私を驚かせたのは東京の
変貌ぶりでございました。私が活躍(?)していた頃とガラリと変わった東京に私はただただ
驚くばかりでした。昔は電車の切符を並んで買っていたのにねぇ・・・
私の住んでる所が遅れてるのですかねえ?(w
42 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時33分38秒
 待ち合わせ場所は昔皆でよく行ったレストランでした。「芸能人御用達の店」
として雑誌に載ったこともあるんですよ!まさか今でも残ってるとはね・・・
店内に入ると「あの頃」の臭いがしました。ここはコーヒーが美味しくていつも
コーヒーの良い香りがしたもんでした。でもここでコーヒーを飲むのは私くらいで
他のメンバーはパフェやらケーキやらを注文しておりました(w 当時店員さんは
気さくな初老の男性でしたが今は若い店員さんが元気に接客しておりました。
私は当時のままの味のコーヒーを飲みながら「戦友」を待つ事にしました。
43 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時47分51秒
 「あ、おばちゃん!久しぶり!!!」
ウトウトしかけていた私の静寂を破ったのは辻さんの声でした。横では笑顔の石川さんが。
驚く私に2人は年甲斐も無く無邪気に手を振って近づいてきました。
「破顔の笑み」とはそのときの私達3人の顔のことを言うんでしょうね・・・・
久しぶりの再会に私たちは我を忘れて大声で話をしました。辻さんはあいも変わらず
舌足らずで・・・(w近況を報告してくれました。石川さんにいたっては目に涙をうっすらと
浮かべながらあの時と変わらない可愛らしい笑顔で精一杯話をしていました。
44 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時50分10秒
 見た目は変わっても・・・仲間なんだという事を再認識させられました。
なんだか昔楽屋で大騒ぎしたときの事を思い出してついつい私も目頭に熱いものがこみ上げてきた
次第でございます。それを見て辻さんが
「おばちゃん!、あ、お婆ちゃんか!何泣いてるの?」
と窘められてしまいました。そのあと3人で大笑いしたのは言うまでもありません。
 私たちは店を出て買い物にでも行く事になりました。
45 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)15時59分28秒
 石川さんはピンクの洋服に白いスカーフ。とっても似合っておりました。
辻さんはGパンに緑のトレーナー(!)2人とも年は取ろうともまだ若いなと
思いました。着物を着ているのは私だけでした(w
 私たち一行は真・渋谷(渋谷が名を変えてるとは!)をぶらぶらしました。
石川さんのコーディネートで私は水色のワンピースを買ってしまいました!
試着してみたものの、乗り気ではなかったんですが、石川さんと辻さんの「似合う!!」
の声に後押しされてかったものです。そういえば吉澤さんが
「コーディネートはこうでねいと」というつまらんシャレを言っていたのを思い出しました。
吉澤さん・・・大阪に住んでいるそうですが・・・
46 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時06分49秒
 私たちはその後も楽しく再会を喜びながら電車を乗り継ぎ、約束していた思い出の地、
武道館近くの公園で休憩する事にしました。夕焼けが綺麗でした・・・
 私が2人の初めてのコンサートを目前にして体を震わせながら緊張していた事、それを
メンバー全員で励ました事を話すとまたその懐かしさと可笑しさにみんな大笑いしていました。
 2人の話によると、吉澤さんと加護さんには少し前に会ったらしく、2人とも
至極元気にやっているそうです!それを聞いて安心しました!
47 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時18分43秒
 機を見計らって私が当時の武道館コンサートのパンフレットを2人に見せたとき、
2人に一際大きな声があがったのは言うまでもありません。3人で懐かしがって
いつまでも眺めていました。辻さんはこのパンフを捨ててしまったそうです。
 あたりが暗くなり、最後に3人でカラオケに行く事になりました!
今のカラオケは昔と違って曲の歌い出しをマイクに向かって歌うと自動的に
曲が始まるそうですね・・・・辻さんに教えられて知りました。
 年甲斐もなく(w 3にんでマイクに向かって
「チュッチュッチュチュチュ!!!」と叫ぶと画面には
「チュ!夏パーティー!」 (分類 ナツメロ)と表示されて驚きました!
ああ、、松浦さんはあの衝撃の引退後どうしているのかしらね・・・・
48 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時23分23秒
 昔は私がこの歌を歌おうとするとこの2人に「おばちゃん!やめて!」
とかなんとか言われましたが、いまでは3人一緒。なんせ懐メロですから。
カラオケにきていた若者たちは私たちの昔を知らないんでしょうね・・・痛快でした。
その後も私たちは娘。の歌を3時間歌い続けて店を出ました。
 駅に向かう途中、かつてハロプロショップがあった場所に3人寄ったのですが、
その場所はお洒落なブティックになっておりました。
49 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時32分23秒
 別れ間際、3人は東京駅までついてきてくれました。ホームで笑いながら
涙して再会を誓うおばあさん3人に周りの人は驚いたことでしょう!(w
辻さんからは手作りのケーキ、お孫さんと一緒に作ったそうです。
石川さんからはピンク色の日傘、カルチャー教室で私のために3週間前から作ってたそうです。
電車の発車のベルまでに私たちはいろんな思い出話をしました。その内容はまた今度(w
 東京発博多行きの新幹線が来ました。私は握手をしながら再会を約束しつつ電車に乗り込みました。
ドアが閉まっても2人は何やら私に呼びかけていましたが耳が遠くなったもんで何を
言っているのか聞こえませんでした。
50 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時36分16秒
 非情にも電車のドアが閉まり、私たちは遮られたのですが、電車が走り出しても
2人は電車を追いかけてました。無理しないで!
 私は読唇術の使い手ではないですが、2人の口が
「元気でね!!」
「また会いましょうね!!」
と言ったのは分かりました。涙が溢れて来るのを止められませんでした。
51 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時46分04秒
 ようやく席に着いた私は窓からホームを振り返ったのですが見えるのは
夜景ばかりで2人の姿はもう見えませんでした。私が愛に借りたCDウォークマンで
娘。のCDを聴こうとしたとき、私の携帯が鳴ったのでした。メール着信、さっきアドレスを
教えたとこなのに・・・・・
  今日は楽しかった!!!!また会おうね!  おばちゃん!!!  のの
  元気でね!!   おばちゃん!!!            チャーミー
のメールが。
私は人目もはばからず号泣してしまいました。
何十年も前の仲間から大事にしてもらえる、大事に出来る、そんな娘。に
いたことが嬉しくてたまらなかったのです。       
52 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)16時53分10秒
 ウトウトしてる間に電車は博多に着きました。家までもうすぐです。
あの2人のメールも届かないでしょう。
 私は携帯で主人に電話するも電池切れでした。あの人ったら・・・
愛に電話すると、
愛「母さん!もう帰ってたん?あした結婚のドレス見に行くからついてきてよ!あの人
頼んなくって!」
私「オッケー!いいよ!最高のドレス見つけたる!」
愛「ありがと!じゃあ明日ね!」
私「はーい。」
53 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)17時10分38秒
 家の最寄り駅に着いた私は実家までのタクシーの中で昔歌った、
「父さん 母さんありがとう 大切な人が出来たんです(やったね)」と口ずさんでいました。
運転手「?どうしました?」私「(wいいえ。ちょっと歌いたくなりましてね(w」
運転手「どうしたんっすか?」私「いいえ、娘がもうすぐ結婚するんでね。」
運転手「ああ、それはおめでとう!!!」
私「ありがとう!」運転手「そりゃよかったよかった!!遠回りしようかな!!」
私「(wwwwwそれはやめてくれ!(wwwwww」







54 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)17時11分10秒
私は携帯の受信メールを見ました。

  今日は楽しかった!!!!また会おうね!  おばちゃん!!!  のの
  元気でね!!   おばちゃん!!!            チャーミー

涙もろくなったせいかまた泣けてきました。
私はずーっと前、幸せでした。   今も最高級に幸せです!!!!


                         終わり





55 名前: 投稿日:2002年05月20日(月)17時12分54秒
続編まで書いちゃいました。
56 名前: 投稿日:2002年05月23日(木)16時02分39秒
八戸在住でなんで博多駅なんだよ・・・・・(困
57 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月12日(水)22時39分13秒
いいですね。
主人公が圭ちゃんというのも、ぴったりだと思います。
相変わらず変わらない、ののとりかっちに何となく切なさが…

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