パートナー

1 名前:作者 投稿日:2002年03月25日(月)22時19分11秒
はじめまして。小説初挑戦です。

カップリングは「よしごま」

主な登場人物は 後藤 吉澤 保田 高橋 小川 

拙い文章ですがよろしくお願いします。
2 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時27分58秒
ごとーはよっすぃのことが好き。
もちろん他のメンバーも好きだけど『好き』の意味が違うんだ。

よっすぃもごとーのことは好きだと思う。でもきっとそれは親友として。
そんなことを考えてちょっぴり切なくなる時もあるんだけど
それは仕方がないことなのかも。
本当の気持ちを伝えることなんてできない。だって…

(今の関係を壊したくないから…。)

それによっすぃは優しいから困らせちゃうだろうしね。
よっすぃは誰に対しても優しい。でもあまり本心は見せない。

みんなの前では本心を見せないよっすぃだけど、
ごとーには気を許してくれていると思う。
(ごとーの自惚れかな…?)

よく『たらし』なんて言われているけど、たらしは演じているような気がする。
だからたま〜にそんなよっすぃが心配になる。

よっすぃが『たらし』を演じることによって雰囲気は和むし、
みんなも楽しそうだからがんばっているんだよね。

ごとーはそんなよっすぃを遠くから眺めているのが好き。
目が合ってニコッと微笑まれたりしたらなんかもうね…。
あ〜もう!なんでこんなに好きなのかな〜?
3 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時30分41秒
今日も楽屋の中はにぎやか。13人もいれば「静かにしろ!」と言うほうが
無理なのかもしれない。
ごとーはイスに座って雑誌を読みながらよっすぃの様子を窺う。
加護と辻と3人でじゃれ合い中。微笑ましいな〜。(w

「あ〜もう疲れたよ。お子様の面倒を見るのも楽じゃないね。」
しばらくしてよっすぃはごとーの隣に戻ってきた。

よっすぃはどこかに行っても何かやっていても必ず用が済んだらごとーの
隣に戻ってくる。そんなことが嬉しかったり。

「やっぱりごっちんといるときが一番落ち着くね〜。」
「ん〜。そうなの?」
「うん。そうなの。」
普通にしているけど心臓はバクバク。あ〜もうなんでそういうことをサラリと
言うかな?こっちの気も知らないでさ…。まぁ、知らないから言うのか…。

4 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時33分00秒
「何を読んでるの?」
よっすぃが雑誌を覗き込む。顔が急接近。よっすぃのきれいな横顔。
(本当にきれいな顔をしているよね…。)
同性なのに思わず見とれてしまう。

「ん?どうかしたの?」
「んぁ?ううん、なんでもないよ〜。ただよっすぃってほんとにきれいな顔
してるな〜と思ってさ。見とれてたんだよ。」
「まぁ〜そんな。照れるじゃないのごっちん。」

2人で顔を見合わせて笑う。
こういうのを些細な幸せって言うのかな?

よっすぃとはずーっとこんな関係でいたい。よっすぃほど気の合う友達なんて
もう見つからないだろう。それくらいよっすぃとは相性がいい。
だからごとーは自分の本当の気持ちを抑えていなくちゃいけない。

絶対に失いたくない大切な人だから…。




5 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時34分44秒
仕事が終わってこれから帰宅。よっすぃと2人で帰るのは暗黙の了解。
今日はこれからごはんを食べにいく予定。
やぐっつぁんたちにも誘われたんだけど『焼肉』なんだよね…。

ごとーは前に比べれば周りの影響で少しはお肉も食べられるようにはなったけど
やっぱりあんまり好きじゃない。よっすぃは全然駄目みたいだし。

娘。には肉好きが多い。食事は何故かいつも決まって焼肉。だから自然にごとーと
よっすぃは2人で食事。というパターンになるんだ。
たまーに「今日は肉っていう気分じゃない。」というメンバーがごとーたちと
一緒になるんだけど。でもやっぱり基本的に2人。



6 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時36分26秒
「ね〜、今日は何食べる?」
「う〜ん。何にしようか…。」
「じゃあ、せ〜ので今一番食べたいものを同時に言うってのはどう?」
「それいいね。」

「「せ〜の。」」
「「ラーメン!」」
あ、同じだ…。

「今日も考えていること一緒だったね。やっぱりうちらって見えない何かで
つながっているんじゃない?」
よっすぃが笑いながら肩を組んできた。

「そうだね。まぁこれからもよろしく頼むよ相棒!」
私もよっすぃの肩を組む。

「相棒か〜。いいね〜。そ〜と〜いい!」
相棒という言葉が気に入ったのか、よっすぃは何度も口ずさんでいた。




7 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時38分46秒
「ね〜、ちょっとあの店に入ってもいい?」
食事を終えて歩いているとよっすぃは突然立ち止まった。
「別にいいよ〜。」

かわいいアクセサリーがいっぱい。

「あのピアス見てよ!かわいいな〜。」
よっすぃピアス好きだもんね。

「でもちょっと高いかも…。」
値段を見て考え込んでしまったよっすぃ。確かに高い。

「あ、そうだ!いいこと思いついた。」
うふふと笑ってごとーを見る。

「ね〜ごっちん。2人であのピアス買って片方ずつ付けない?」
え?なんかそれって…。

「やっぱ駄目っすかね?」
私の顔を覗き込むよっすぃ。そんな目で見つめられたら…。

「いいよ。ごとーもあのピアスかわいいと思ったし。」
「やった〜!ありがとうごっちん。さすが我が相方!」

喜んで抱きついてくるよっすぃ。相方?相棒じゃなかったっけ?
まぁどっちも同じだけどさ。



8 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時42分44秒
会計を済ませて店を出る。


「ちょっとファミレスに寄っていかない?」
「いいよ〜。」

ファミレスに入ってアイスティーを注文。
よっすぃは嬉しそうにカバンから先ほど買ったピアスを取り出した。

「えへへ〜。早速つけてみようよ。」
ニコニコ顔のよっすぃ。よっぽど嬉しいんだね(笑)。

「はい。こっちはごっちんの。」
片方のピアスを渡される。ごとーはすぐには付けないでアイスティーを
飲みながらよっすぃの行動を見ていた。

鏡を見ながら左の耳にピアスを付けている。

「どお?似合う?」
「うん。そ〜と〜似合ってるよ。」

「ごっちんも早くつけてみてよ〜。」
「はいはい。わかりましたよ〜。」

口を尖らせて急かすよっすぃ。なんかいつもと立場が逆。

「よっすぃが左ならごとーは右に付けましょうかね。」
今つけているピアスを外してよっすぃとお揃いのピアスを付ける。



9 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時45分07秒
「付けたよ。」
「おぉ〜!かわいい!やっぱりうちらってセンスがいいね〜。」
「そうだね〜。」

「でもなんかこうやって片方ずつを違う耳に一緒に付けると本当に
相棒って感じがしない?」
「う〜ん。そうだね〜。相棒って感じだね〜。」

えへへ〜。と2人で笑う。このマッタリとした雰囲気はごとーとよっすぃの
2人の間でしか醸し出すことのできない独特の空気。

この空間が心地よい。

(よっすぃもそう思ってくれているかな?)



「じゃあ、また明日ね!」
「うん。バイバイ。」

よっすぃと別れた後は胸に寂しさが込み上げてくる。
明日もまた会えるのに…。かなり重症だね…。





10 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時47分27秒
「あ〜!よっすぃそのピアスどうしたの?めっちゃカワイイ〜!」

次の日やぐっつぁんがよっすぃの新しいピアスにいち早く気付いた。
その辺はさすがだな〜って思う。

「ほんとだ。かわいいね〜。」
「どこで買ったの?」
なっちやカオリも興味深そうに見ている。

「昨日ごっちんと一緒に買ったんですよ。もう片方はごっちんが右に
付けているんです。」

一斉にごとーの方に視線が注がれる。

「あ〜本当だ。ごっちんの右の耳にも同じのが付いてる!」
梨華ちゃんがごとーの耳を見て声をあげる。

「おいおい、なんだよお前ら!片方ずつを一緒に付けるなんて
まるで恋人みたいじゃん!」

「ヒューヒュー」とか「お熱いね〜」とかみんなが冷やかしてきて
一段と部屋の中が騒がしくなる。


『恋人みたい』か…。








11 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時49分30秒
「違いますよ〜。うちとごっちんは相棒なんです。ね〜ごっちん?」
「え?あ、うん。そう、相棒だよ。相棒。」

そうだよ。ごとーとよっすぃは恋人じゃなくて相棒なんだ…。

「な〜んだ。つまんないの〜。」
なんて言いながらみんなそれぞれ散っていった。

ごとーはなんとなく複雑な心境だった。

「なにそんな顔してんのよ。恋人ってことを否定されて落ち込んでんの?」
「け、圭ちゃん!?」

いつの間にか隣にいたらしくニヤリと笑みを浮かべていた。
まるでごとーの心の中を見透かしているかのようだ。

「な、んなわけないじゃん!何言ってるの圭ちゃん!」
「ふ〜ん。ならいいんだけどね〜。」

ふふん。と笑って梨華ちゃんたちのいる方へ行ってしまった。


やっぱり見透かされているのかも…。



12 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月25日(月)22時52分22秒
「ごっち〜ん。」
圭ちゃんと入れ替わるようによっすぃがやって来た。

「いや〜、恋人みたいだなんてまいったね〜。でもやっぱりそんな風に
見えるものなのかな?」
「どうなんだろうね。」

「まぁ、うちは別にそう見られても構わないけどね…。」
「え…?」

今なんて…?よっすぃを見ると普通に雑誌を読み始めていた。

なんだ…。そうだよね…。特によっすぃの言ったことに深い意味なんてないよね…。
なにを期待しているんだろう…。
よっすぃの言葉に一喜一憂している自分。なんだか嫌になる…。

今はよっすぃの隣にいるのがちょっぴり辛い。

「気分転換でもしよう…。」

ひとりで部屋を出た。





13 名前:作者 投稿日:2002年03月25日(月)22時56分53秒

今回の更新はここまで。

次回は高橋が登場します。
14 名前:しーちゃん 投稿日:2002年03月26日(火)08時02分09秒
読まさせて頂いています。がんばって下さい!
確か・・・高橋はごまヲタですよね。これからの展開が気になります。
15 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月26日(火)09時35分39秒
ごまの一方的な片思いなのでしょうか?
よしこの視点も読みたいな。
そして高橋がどう絡んでくるのか期待大です。
16 名前:作者 投稿日:2002年03月26日(火)22時56分01秒

レスありがとうございます。読んでくださっている人がいるというのが
わかると励みになります。今後もよろしくお願いします。

>>14 しーちゃんさん
    ありがとうございます。何とか完結できるようにがんばります。
    高橋はごまヲタですね。(w 

>>15 名無し読者さん
    ごっちんの一方的な片想いかどうかは今後明らかになります。
    よっすぃ視点もちゃんと出てきますよ。もうちょっと先ですが。
    高橋も絡んできますよ〜。
    
  


17 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月26日(火)23時01分20秒


「ねぇ、愛ちゃん!後藤さんひとりで出て行ったよ!」

「今がチャンスだよ!」

「早く追いかけなよ!」

「え、あ、うん…。あ〜でもやっぱり駄目だ〜。」

「今更なに言ってるの?早く行きなってば!」

私はまこっちゃんとあさ美ちゃんと理沙ちゃんに背中を押されて部屋を出た。

「「「愛ちゃんファイト!がんばってね!」」」

「う、うん…。」



(がんばってねって言われてもね…。)



とぼとぼと歩いていると後藤さんを発見した。

どうしよう…。(汗


後藤さんは特に何をするわけでもなくただボ〜っと何か考えているみたいだ。

(よ、よしっ!)





18 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月26日(火)23時05分54秒


「あ、あの〜…。」

「んぁ?あれ、愛ちゃん?どうしたの?」

後藤さんは不思議そうな顔をして見ている。

「あの、これクッキー、昨日作ってみたんですけど、後藤さん料理上手だから
味見してもらおうかと思って、それで、その…。」

(緊張してうまく喋れない…。)

「へ?あ〜そうなんだ。どれどれ?」

後藤さんは私の差し出した袋を受け取るとごそごそとクッキーを取り出して食べ始めた。


「うん。おいしい!なかなか上手だね。」

「え?ほ、本当ですか?」

(やった〜!)
心の中でガッツポーズ。

「愛ちゃんも一緒に食べようよ。」

「はい!」



後藤さんと2人きりでクッキーを食べているなんて。

なんか夢みたい…。




19 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月26日(火)23時08分47秒


「ごちそうさま〜。お世辞抜きで本当においしかったよ。今度はみんなの
分も作ってきたら?きっと喜ぶと思うよ。」

「はい。そうします。」

「じゃあ、みんなのところに戻ろうか。」

「はい。」



後藤さんと2人で並んで歩く。私がモーニング娘。に入る前からずっと憧れていた人。



(もっと仲良くなりたいな…。)




20 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月26日(火)23時15分22秒


部屋に戻ると後藤さんは吉澤さんのところに行ってしまった。

本当に仲いいよね。後藤さんと吉澤さん…。

2人以外には入り込めない雰囲気がある。

なんだか羨ましい…。




「「「ねぇ、どうだった?」」」

3人が私のところに駆け寄ってきた。

「うん。おいしいって食べてくれた。」

「へぇ〜よかったじゃん!」

「まぁね。えへへ。」


後藤さんをチラッと見た。吉澤さんと楽しそうにおしゃべりをしている。



(よ〜し、がんばるぞ!)





21 名前:作者 投稿日:2002年03月26日(火)23時22分59秒

今回はちょっとだけ更新しました。

次回は小川も登場します。


22 名前:しーちゃん 投稿日:2002年03月27日(水)09時46分48秒
期待していた展開で嬉しいです!
今後の展開も楽しみにしています。ゆっくりがんばって下さい。
23 名前:作者 投稿日:2002年03月27日(水)16時38分38秒

>>22 しーちゃんさん
  期待通りの展開でしたか。その期待を裏切らないように
  がんばりまっす。


  
24 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時42分13秒



「お疲れ様でしたー。」

やっと今日の仕事が終わった。
今日はレギュラー番組の収録。溜め撮りするからかなり疲れる。


「長かったね〜。」

「ほんとだよ。もうやってらんないっつ〜の!」

よっすぃは半ば切れ気味。仕事はハードだしオフはないし…。

なんとかしてよ事務所…。でも仕事があるうちが幸せなのかもね。


「よっすぃはこれからどうするの?」

「今日はこれから用事があるんだ。家庭の事情ってやつ?
 お母さんに『今日はすぐに帰ってきてね。』って言われてさ。」

「ふ〜ん。そっか…。じゃあ、たまにはごとーもまっすぐ家に帰るとしますか。」




25 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時45分49秒


着替えを終えるとよっすぃは一番先に帰ってしまった。

(さてと。ごとーも帰ろう。)


ごとーが帰ろうとしたその時。




「あの、後藤さん!」

(ほぇ?)
振り返ると愛ちゃんがいた。小川ちゃんもいる。

「どうしたの?」

ごとーがたずねてもモジモジしている。

なかなか話を始めない愛ちゃんに代わって小川ちゃんが話し出した。




26 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時48分21秒


「後藤さんはこれからどうされるんですか?」

「あ〜、今日はよっすぃが用があって先に帰っちゃったからごとーも久しぶりに
まっすぐ家に帰るんだ。」

愛ちゃんと小川ちゃんは顔を見合わせている。



「じゃあ、もしよろしければこれから一緒にごはん食べに行きませんか?」

「え?これから3人で?」

「はい!」

「あの、め、迷惑なら別にいいんです…。」


元気よく返事をする小川ちゃんと遠慮気味な愛ちゃん。

いつもよっすぃと一緒だから新メンバーとご飯を食べに行ったことって

あんまりなかったかも…。たまにはいいか。




27 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時50分48秒


「べつに迷惑じゃないよ。じゃあ3人で行こうか。」

「「やったー!」」


2人とも大喜びしている。そんなに嬉しいのかな?なんかカワイイ。(w


「じゃあ行きますか。」

「「はーい。」」



こうしてごとーは愛ちゃんと小川ちゃんの3人でご飯を食べに行くことになった。







28 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時55分49秒


後藤さんと食事にいけるなんて。まこっちゃんに感謝!

本当は後藤さんと2人きりで行きたいとこだけど今の私にはそんな勇気はない。

今回だってまこっちゃんがいなかったらどうなっていたか…。

やっぱり持つべきものは友達だね。




楽屋を出てから私達は「何食べようか?」なんて話をしながら歩いていた。

まこっちゃんが「パスタが食べたいです〜。」と言い出したためイタリアンに決定。


主導権は何故かまこっちゃんが握っていた…。











29 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)16時57分52秒


「後藤さんって本当にかっこいいですよね〜。憧れちゃいます〜。」

「あはは。ありがとう。」



食事をしながら3人でいろんな話をする。仕事のことやプライベートなこと。

緊張してあまり話せない私と調子のいいまこっちゃん。




でも私はどうしても後藤さんに聞きたいことがあるんだ。







30 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時03分42秒


「あの〜、後藤さんと吉澤さんて本当に仲いいですよね。」

タイミングを見計らって話を切り出した。

「うん。まぁ、同い年だしプッチで一緒だし、何となく似ているからね〜。
 あ、もしかして愛ちゃんよっすぃのこと…。」

(え?何か誤解された?)

私が否定しようとしたその時



「違いますよー。愛ちゃんが好きなのは吉澤さんじゃなくて後藤さんですよ。ね〜愛ちゃん?」


(おい!いきなり何言い出すの!?)


私は体中の体温が上昇し顔が真っ赤になっていくのがわかった。
きっと耳まで真っ赤だろう。


さっきは『持つべきものは友達』『まこっちゃんに感謝』とか思ったけど前言撤回!!!







31 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時12分01秒


「愛ちゃんは娘。に入る前から後藤さんに憧れていて、いつも『後藤さんと仲良くなり
たいな〜。』って言ってるんです。でも後藤さんはずっと吉澤さんといるからなかなか
話しかけられなくて。それで今日は吉澤さんが先に帰っちゃって一緒じゃないみたいだから
思い切って声をかけたんです。」




(言っちゃったよ…。ぜ〜んぶ言ってくれちゃった…。)




私の気持ちを代弁して満足そうなまこっちゃん。

そこまで言わなくてもいいのに…。

なんかもう帰りたい(泣)。

ネガティブになって落ち込む私。







32 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時16分31秒


「へ〜。そうだったんだ。」

しばらくの間ポカンとしていた後藤さんが口を開いた。



「憧れている。なんて言われちゃうとなんだか照れるね〜。
 ありがとう愛ちゃん。」

そう言って後藤さんはニッコリ笑った。


「はい。あの、後藤さんは私の憧れで目標なんです。それで、いつも
 仲良くなりたいって思ってました。」

なんとか返答をすることはできた。


「そっか。じゃあこれから仲良くしようね。小川ちゃんも。」

「はい!よろしくお願いしま〜す!」

やっぱり調子のいいまこっちゃん。




お節介で大胆なまこっちゃんに寿命が縮むような思いをしたけど、後藤さんと仲良くなれる

きっかけになったし結果オーライかな?





33 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時20分48秒


「じゃあ今度後藤さんのお家に遊びに行ってもいいですか?」

(ちょっと!まこっちゃんてばまた何を言い出すのよ!?そんな図々しい…。)


「あはは。もちろんいいよ。前から思ってたんだけど小川ちゃんて元気いいよね。
 ごとーはそんなパワー無いから羨ましいよ。」

「はい!小川は元気が取り柄です!」



(いいな〜まこっちゃん…。私もあんな風に後藤さんと話したい…。)





34 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時23分23秒


「あ、そうだ!せっかくだからその時一緒にクッキー作ろうか?ね、愛ちゃん。」

突然話を振られてビックリ。


「は、はい。喜んで!」

「愛ちゃん声が裏返ってるよ。それにいつにも増してビックリ顔になってる。カワイイ〜。」



(カワイイ…。後藤さんが私のことカワイイって。)

隣でまこっちゃんがニコニコしている。



今日はいろんなことがあったけどこの一言で最高の一日になった。






35 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時27分16秒


愛ちゃんと小川ちゃんと別れた後、ごとーは物思いにふけりながら歩いていた。


「ごとーのこと好き…。か…。」


自分のことを好きと言ってもらえるのは嬉しかった。


愛ちゃんがごとーに対しての『好き』は憧れ的な『好き』だよね。


ごとーのよっすぃに対する『好き』とはまた違う…。


ごとーも面と向かってよっすぃに「好き」って言えたらな…。


「はっ!ごとーってば何考えてるの!?やだな〜もう…。」

立ち止まってブンブンと頭を振る。



こんな気持ちにならなきゃいけないなんて…。






36 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月27日(水)17時31分52秒



「よっすぃのバカやろう…。」


ポツリと呟いた。鼻の奥がツーンとなって涙が出そうになる。

まるで恋煩いみたい。




(もうこれは恋煩いか…。)




「いつまでこんな片思いを続ければいいのかな…。」

自然と足取りが重くなる。


「よっすぃ…。」


もう一度だけ呟いて足を速めた。いつまで続くのか分からないこのやりきれない
気持ちを振り切るかのように。







37 名前:作者 投稿日:2002年03月27日(水)17時34分35秒

次回はよっすぃが登場します。

38 名前:りか 投稿日:2002年03月28日(木)00時48分03秒
けいちゃんが微妙だった(w
まこっちゃんも微妙。
ん〜続ききになります。
けいちゃん出してください(爆
私的にけいちゃんすきなんで・・・。

よっすぃ〜とごっちんのキューピット役にでも。。。(w
39 名前:ルパン4th 投稿日:2002年03月28日(木)13時06分19秒
ごっちんの切ない気持ちがいいですね
よっすぃ〜早くごっちんの気持ちに気付くのだ!(笑)

続き期待してます。頑張って下さい。
40 名前:ななし 投稿日:2002年03月28日(木)16時45分02秒
たかはしかわいい!
41 名前:作者 投稿日:2002年03月28日(木)17時57分59秒

>>38 りかさん
  圭ちゃんが好きなんですか。後からりかさんの希望通りの役どころで
  登場するので今しばらくお待ちを。
  レス読んだ時ちょっと焦りました。預言者!?って(謎)

>>39 ルパン4thさん
  あ、ルパン4thさんだ!雪板のよしごま小説いつも読んでます。
  お互いにがんばりましょうね。
  よっすぃは…どうなんでしょうね?(笑)

>>40 ななしさん
  高橋かわいいですか!それはよかった。
  これからもいろいろと絡んでくるので読んで
  いただけると嬉しいです。





  
 
42 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時01分12秒


今日は久しぶりにひとりで先に帰った。

ごっちんと一緒に帰るのが当たり前になっていたからなんだか寂しい。



(ごっちんもそう思ってくれているかな…?)



左耳に付けているごっちんとお揃いのピアスにそっと触れてみる。


私は本心をあまり見せない。

傷つくのが怖いし、傷つけるのも怖いからだ。


自分で言うのもなんだけど繊細で傷つきやすい、デリケートな性格。

誰とでも仲良くできるけどそれは上辺だけ。あくまで広く浅く。

いつも一線を引いてしまう。



43 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時05分07秒


『たらし』だって演じている。だって演じているほうが楽だから。

みんなは喜んでくれるし、本心も見せずに済む。


(それに私は『たらし』どころかむしろ『一途』なんだよ。)



でもごっちんとは自分と似ているせいか、彼女の前でだけは本当の
ありのままの自分でいられる。本音で話せるから相談もできる。


いつも一緒にいるんだもんね…。



ただ、ごっちんに対する気持ちだけは隠しているけど…。








44 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時08分32秒


「相棒か…。」


先日のごっちんとの会話を思い出した。


相棒・相方という言葉は自分達にはピッタリだと思った。

まさにそんな感じだからだ。



(でも自分は相棒で満足なのか?)



いや、満足だ。親友としていつもごっちんと一緒に、すぐ隣にいることができる。

おそらくこれは親友の特権だ。



もし自分が本当の気持ちをごっちんに告げてしまったら

今まで築いてきた関係を壊すことになる。




45 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時10分57秒

そんなの耐えられない…。私は強い人間じゃない。

むしろ弱い…。自分の気持ちに嘘はつきたくないけど

傷つきたくもない。


私はずるくて臆病な人間かもしれない。



(でも怖いんだよ…。ごっちんを失うのが何よりも怖いんだ…。)



いつでも自分の心の中の大半はごっちんが占めていた。

気付けばごっちんを目で追ってしまっている自分がいる。

平静を装うのに苦労することもしばしば。




46 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時14分32秒


「この前矢口さんに恋人みたいって言われた時はドキッとしたな〜。」

ポツリと呟いて勢いよくベットに倒れこむ。


このピアスは一緒に付けていたら恋人同士みたいな気分になれるような
気がしてごっちんにも付けてもらったんだ。

ごっちんは何のためらいもなく付けてくれたけど…。


私の自己満足のせいでごっちんに嫌な思いをさせちゃいけないから
あの時は相棒だって否定したけど本当は嬉しかったんだよね。



恋人みたいって言われて…。



ごっちんはあの時『相棒』を妙に強調していたし、やっぱりそんな風に
見られるのは嫌だったのかな…。




47 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時16分38秒


ごっちんは私のことどんな風に思っているんだろう?


やっぱり親友?親友以上の感情を持っていてくれているような気がするのは

私の自惚れかな…。



少なくとも娘。のメンバーの中では一番大切だと思ってくれていると思う。

いや、そうであると信じている。




(そんなこと聞けるわけないけどね…。)





48 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月28日(木)18時18分31秒


自分の気持ちを伝えてごっちんの気持ちを聞いてみたい。

でも自分にはそんな勇気は無い。



(私にほんの少しでも勇気があれば…。)



「ねぇ、アンパンマン。」

私は枕もとにちょこんと座っているアンパンマンのぬいぐるみを抱きしめた。



「ごっちん…。」






49 名前:作者 投稿日:2002年03月28日(木)18時27分13秒

ちょっとじれったい話になるかもしれませんが

どうか見捨てないでやってください。(汗

50 名前:夜叉 投稿日:2002年03月28日(木)21時21分17秒
じれったくって本望です。どちらかというとそういうのが好きかも(笑)。
二人の平行線がいつ交わるのか楽しみです。
がんがってくださいね。
51 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月29日(金)00時18分14秒
よしごま大好きです。がんばってください!
52 名前:作者 投稿日:2002年03月29日(金)21時21分38秒

>>50 夜叉さん
  じれったいのお好きですか(笑)。
  いつになったら平行線は交わることやら。

>>51 名無し読者さん
  よしごま大好きなんですか!自分も大好きなんです。(w
  がんばりますよ〜。

53 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時24分54秒


今日は久しぶりのオフ。でもいつもとは違うオフ。

なんと私とまこっちゃんはこれから後藤さんのお家に行くんです。

ドキドキしちゃうな〜。


まこっちゃんもはしゃいでいるし。

(頼むから今日は変なこと言わないでね…。)



いろんなことを考えているうちに到着してしまった。

ちょっと緊張する。



「インターホン押すね。」

「う、うん。」

まこっちゃんがインターホンを押した。




54 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時27分12秒



「は〜い。」

後藤さんの声がした。足音が近づいてくるのが聞こえる。


(ドキドキ。)


「いらっしゃ〜い。」

玄関が開いて後藤さんが満面の笑みで迎えてくれた。


「「おじゃましま〜す。って、あれ〜!?」」



私たちが玄関に足を踏み入れたその時…





55 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時30分09秒


「よ〜っ!」

そう言って現れたのは吉澤さんだった。

胸には後藤さんの愛犬『タカ』を抱いている。


「あれ〜?なんで吉澤さんがいるんですか?」

まこっちゃんがたずねる。


「なんでって言われてもね〜。オフの日はほとんどごっちんの家で過ごしている
 から別に普通なんだよね。むしろいて当たり前ってやつ?」

「え〜?なんですかそれ〜!?」

2人でケラケラ笑っている。





56 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時32分03秒




オフの日はいつも一緒…。オフの日まで2人は一緒なんだ…。




「どうしたの?」

黙り込んでいる私に気付いて後藤さんが心配そうに顔を覗き込んできた。


「な、なんでもないです。」

「そっか。じゃあさっそくクッキー作り始めようか。」

「はい!」





57 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時34分22秒


キッチンで私と後藤さんは2人でクッキーを作り始めた。

なんで2人なのかといいますと…



「きゃ〜!カワイイ〜!(w)」

「ね〜?おいらにそっくりでカワイイでしょ?」


まこっちゃんは後藤さんの愛犬『タカ』に夢中。

吉澤さんと一緒に遊んでいる。



まぁ、私にとってはそのほうが好都合なんだけどね。

だって後藤さんと2人きり。






58 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時37分18秒


「愛ちゃん、今日はどんなの作ろうか?」

「そうですね〜、後藤さんの好きなクッキーがいいです。
 ぜひ作り方を伝授してください!」

「よ〜し、それでは始めますか。」

「はい!」



時が経つにつれて自然に話せるようになってきた。

作っている間も会話が絶えない。




(このまま時が止まってしまえばいいのに…。)









59 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時40分59秒



「チーン。」

オーブンのタイマーが鳴った。


「お!焼けたみたい。」

後藤さんがオーブンを開けると部屋中に甘くていい匂いが広がった。


「おいしそう〜!」

「やったね愛ちゃん。大成功だよ。」

「はい!よかったです。」



後藤さんが手のひらを高く上げた。

(もしかしてこのポーズは…。)

私は後藤さんと同じポーズをすると

「「イエ〜イ!」」

と声をあげてパチーンと勢いよく手のひらを合わせた。



私は後藤さんとの距離がさらに縮まったような気がした。






60 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時44分08秒


「お〜!いい匂いがする〜。」

「おいしそう〜!」

吉澤さんとまこっちゃんがキッチンにやって来た。


「どぉ?おいしそうでしょ?一生懸命作ったんだもんね〜?愛ちゃん。」

後藤さんはそう言うとうしろから私に抱きついてきた。


「ね〜?後藤さん。なんにもしなかったまこっちゃんにはあげないけどね。」

「なんだよそれ〜!?ひど〜い!じゃあ吉澤さんは?」

「う〜ん。よっすぃもお手伝いしなかったからダ〜メ!」

「そりゃないよ〜。ごっち〜ん。」

吉澤さんはその場に倒れこんだ。


みんなで大笑いする。

後藤さんはずっと私に抱きついたままだ。



私は気付かれないようにそっと後藤さんに寄り添った。







61 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時47分01秒


「後片付けを手伝うなら食べてもいいよ。」

「は〜い!小川は後片付けのお手伝いしま〜す!」

まこっちゃんは元気よく手をあげる。


「よろしい。よっすぃは?」

「もちろんやるとも。」

吉澤さんは変なポーズを決めている。



「じゃあ、この2人にもあげようか?」

「そうですね。」



4人で紅茶を飲みながら焼きたてのクッキーを食べる。

かなり上出来。さすが後藤さん。







62 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時50分15秒


「いや〜おいしいね〜。よっすぃ感動!」

「小川も感動!」


クッキーを作っている間、私と後藤さんのようにあの2人もかなり仲良くなったみたい。

何故か息がピッタリ合っている。



「後藤さんて料理上手ですけど普段から結構作っているんですか?」

ギャーギャー騒いでいる2人を放置して後藤さんに話しかけた。

「うん。ま〜ね。」

「すごく手際がいいし、かっこいいです。」

「そう?ありがとう。」

えへへ〜。と笑い合う。



「ごっちんカッケー!」

「後藤さんカッケー!」




せっかくいい雰囲気だったのにまた2人が割って入ってきた…。






63 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)21時56分11秒


「ごっちんの手料理は最高なんだよ君達。おいらの好物はごっちんの作ったオムライスなのさ!」

「え〜!いいな〜!私も後藤さんの作ったオムライス食べたーい!」

「こらー!小川!うらやましいキャラはおいらのうたばんでのキャラだぞ!真似するな!」

「すみませ〜ん。あ、でも吉澤さんの『おいら』だって矢口さんの真似じゃないんですか?」

「えっ!?そ、それは…。」


みんなでまた爆笑した。





64 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時00分32秒



楽しい時はあっという間に去っていき、時計を見るとすでに6時を回っていた。


「もうこんな時間だ。帰らなきゃ。ね、まこっちゃん?」

「うん、そうだね…。」

まこっちゃんはまだ帰りたくないようだ。

私だって本当はまだ…。



「明日も仕事あるし今日はもう帰らないとね。また遊びにおいでよ。」

私達の気持ちを察して後藤さんが優しく促してくれた。


「そうだよ。また来ればいいさ。オフの日はおいらもいるしね。」

吉澤さんも同調している。


でもここ吉澤さんの家じゃ…。













65 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時03分37秒


「ここよっすぃの家じゃないじゃん。」

「まぁ、そう硬いこと言わないでよごっちん。ほとんど住み着いてるようなもんだし。
 第二の我が家ってことで。」

吉澤さんは後藤さんの肩をポンポンと叩きながら笑っている。



「あの、また遊びに来てもいいんですか?」

おずおずとたずねる。


「もちろんだよ。また一緒にお菓子作ろうね。」

「はい!」





66 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時06分54秒


「「おじゃましました〜。」」

「また明日ね。バイバイ。」

「2人とも気をつけて帰るんだぞー!」

「「はい!さようなら。」」



私達は後藤さんの家を出た。



「今日は楽しかったね〜。」

「そうだね。」



本当に今日は楽しかった。後藤さんとは仲良くなれたし。



でも…





67 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時10分24秒



「なんかさ〜、やっぱり後藤さんと吉澤さんて仲いいよね〜。」

まこっちゃんが呟いた。



そう。それを今日一日2人を見ていて実感した。

娘。の仕事をしている時でも仲いいなと思っていたけど、プライベートではさらに仲がいい。

仕事中は遠慮があるのかあまりベタベタすることのないサバサバした関係だけど…。


今日はなんだか2人の本当の姿を見たような気がした。











68 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時14分08秒


「なんだか恋人同士みたいだったね〜。」

「うん…。なんかそんな感じだったね…。」



でも不思議とあまりショックじゃなかった。むしろ微笑ましく

2人には幸せになってもらいたい。そんな気持ちになった。



あの2人の関係に入り込むことはできない。いや、そんなことはしたくない。

私は後藤さんと仲良くできればそれでいいんだ。

『かわいい後輩』でもいいから吉澤さんとは違う関係を築こう。


でも私は完全に諦めたわけじゃない。




だって今日ずっと一緒にいてますます好きになっちゃったんだもん…。






69 名前:高橋視点 投稿日:2002年03月29日(金)22時23分27秒


「あれ〜?愛ちゃんショックじゃないの?」

まこっちゃんが不思議そうな顔をしている。


「うん。だって後藤さんと仲良くなれたんだも〜ん!」

私はそう言うと駆け出した。なんだか無性に走りたい気分。


「愛ちゃ〜ん!待ってよ〜!」

うしろからまこっちゃんの声がする。


「待たないよ〜!」


私はクルッと振り向いて意地悪く言ってみた。今までのまこっちゃんの失言へのお返し。



「え〜!?お願い!待って〜!」




うしろからきこえる情けない声を聴きながら私は走り続けた。





70 名前:作者 投稿日:2002年03月29日(金)22時26分57秒

次回は久々によしごまが2人で登場。

71 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月29日(金)23時17分39秒
いよぉ!待ってました!
72 名前:ルパン4th 投稿日:2002年03月29日(金)23時34分55秒
初々しい愛ちゃんがカワイイ!
次回はついにきますか……楽しみにしてます

板は違いますがお互いがんばっていきまっしょい!
73 名前:作者 投稿日:2002年03月30日(土)21時15分39秒

>>71 名無し読者さん
  はい。お待たせいたしました(笑)。

>>72 ルパン4thさん
  高橋が好評みたいで嬉しいです。
  今回は久々にきますよ〜。
74 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時20分02秒



「帰っちゃったね。」

「そうだね。」

高橋と小川が帰ってしまった。



家の中が急に静かになる。今日はごっちんのお母さんとお姉さんは出かけていて

夜遅くにならないと帰ってこないらしい。ユウキくんはお仕事。



イスに座ってボ〜っとしているといつの間にか足元にタカがいた。

「どっこいしょっと。」

タカを抱き上げる。




私はタカを見ながら小川との会話を思い出していた。




75 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時24分44秒



「わぁ〜!ほんとにカワイイですね。この犬。」

「でしょ?ごっちん曰く最近おいらにますます似てきたんだってさ。」


「うたばんでなんだか楽しそうに話していましたけど納得しました。たしかに似てますね。
 目がクリンとしていて。」

「やっぱりそう思う?」

「思いますよ〜。案外後藤さんてばタカと吉澤さんを重ね合わせてかわいがっていたりして。」

「え…?」


「な〜んて冗談ですよ。本気にしたんですか?」

「まさか。何を言っているんだね君。」

「そうですよね〜。」




(いかん。なんか小川のペースにはまってしまう…。)



話題を変えよう…。






76 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時28分21秒



「そういえばどうして今日はお菓子作りをすることになったの?」

「後藤さんと愛ちゃんと3人でごはんを食べに行った時に話の流れでそうなったんです。
 とかいって実は小川が後藤さんのお家に行ってみたくて言い出したことなんですけどね。」

「へぇ〜。そうだったんだ。」

「そうだったんですよ。でもね…。」

「でも?」


「愛ちゃんは後藤さんのことが好きなんですよ。デビューする前から憧れていたみたいで。」

「ふ〜ん。そうなんだ。」



わざと興味の無いような返事をした。






77 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時32分14秒



「それで小川が友人として一肌脱いだんです。」

小川はニコニコしていた。


「へぇ〜。随分と友達思いなんだね。」

「はい。愛ちゃんは大切な友達ですから。でも本当は半分くらい好奇心だったりするんですけど。
 あ、これは愛ちゃんには内緒にしていてくださいね。怒ると怖いから。」

「オッケー!これは二人だけの秘密ね。」



それから小川とは意気投合して仲良くなった。







78 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時36分56秒


『大切な友達』この言葉がまだ耳に残っている。


高橋がごっちんに好意を寄せていることには何となく気付いていた。

雑誌のインタビューでも「後藤さんに憧れていた。」と言っていたし。

それだけじゃない。

『娘。で彼女にするなら誰?』『バレンタインのチョコレートをあげるなら誰?』

どちらのアンケートにも「後藤さん」と答えている。


いつもごっちんを見ている私はやはりごっちんを見つめている高橋の視線に気付く。




(まさかとは思っていたけど…。)






79 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時39分46秒


「そういえばそのアンケート。ごっちんは両方とも私の名前を挙げてくれていたっけ…。」

タカの頭を撫でながら呟いた。

もちろん私も両方ともごっちんの名前を挙げた。まぁ当然だけど。


ひそかに相思相愛。あれを見る限りではね。

ごっちんは『大切な友達』として私の名前を挙げてくれたのかもしれない。



(でも私は…。)



「おーい!よっすぃ〜!」


ごっちんの声で現実に引き戻される。






80 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時42分24秒



「どうしたの?」

「夕飯作ったんだけど食べていかない?誰もいないしさ。」

「そっか。じゃあお言葉に甘えてごっちんの手料理をごちそうになろうかな。」

「やった〜!今日もがんばってよっすぃのために作ったんだよ。」

「そりゃ楽しみだ。」



ごっちんはまたキッチンに戻っていった。





81 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時45分45秒



「何も知らない人がこの会話だけ聞いたら恋人同士だと思っちゃうよね〜?そう思いませんか?タカ。」

タカに話しかけるけど当然返事は返ってこない。



『案外後藤さんてばタカと吉澤さんを重ね合わせてかわいがっていたりして。』



小川の一言が脳裏をよぎる。

よく自分のペットを恋人に重ねる人がいるらしいけど。



(ごっちんが自分とタカを…。んなわきゃないか。)






82 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時48分41秒



タカを床に降ろしてキッチンに向かった。

先ほどのクッキーの甘い香りとは違ったまたいい匂いがする。



(この匂いは…。オムライス!)



「あ、よっすぃ!悪いんだけどテーブルに並べるの手伝って。」

「ラジャー!」


きれいに盛り付けされたお皿をテーブルに並べる。


(ごっちんて盛り付けにもこだわるんだよね。)






83 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時52分03秒


「「いただきまーす。」」

2人で仲良く向かい合って食べ始める。


「今日ね、よっすぃがごとーのオムライスを誉めてくれたから嬉しくなって作っちゃった。」

ごっちんは照れ笑いを浮かべながらそう言った。


(カワイイな。本当にカワイイよ。ごっちん…。)


「だってごっちんのオムライスは世界一だよ。こんなに美味しいオムライス
 よしこは食べたことありませーん!」

「よっすぃってば大げさだな〜もう。」

「本当のことだも〜ん。もちろんオムライス以外の料理も美味しいけどね。」



(そうだよ。私にとってごっちんの手料理は世界一美味しいんだよ。)






84 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時56分55秒


「ごとーの手料理でそんなに喜んでくれるなら毎日作ってあげようか?」

「え?よしこのために毎日手料理を作ってくれるの?なんかそれって
 遠まわしなプロポーズみたい。」


「ほぇ?プ、プロポーズ!?いや、違うよ!ごとーはそんな意味で言ったんじゃ…。」

「わかってるよ〜。ごっちんをからかうとおもしろ〜い!」

「もう、よっすぃってば…。」


「でもよっすぃって、いつもごとーの家に来てるからやろうと思えば
 毎日手料理を食べさせることもできるのか…。」

「まぁ、たしかに。」

「じゃあ、どうぞ毎日食べに来てください。」


(そんなこと言うと本当に毎日来ちゃうぞ…。)


「ごとーはよっすぃが毎日来てくれたら嬉しいもん。」



(そんな笑顔で言われたら…。私どうしたらいいんだよ…。)






85 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)21時59分46秒



ご飯を食べ終えて2人で後片付け。

そしてお茶を飲んでホッと一息。時計を見ると9時になっていた。



(もう帰らなくちゃ…。)



「ごっちん。そろそろ帰るね。」

「え〜!もう帰っちゃうの?」

「だって明日も仕事だし。」


ブーっと不満そうな顔をしているごっちんのほっぺを指で突っついて立ち上がる。


ごっちんはタカを抱いて玄関まで見送りにきてくれた。




86 名前:吉澤視点 投稿日:2002年03月30日(土)22時01分56秒



「じゃあまた明日ね。」

「うん。バイバイ。」



いつもと同じ挨拶。なのに、いつまでたっても慣れない…。

やっぱり胸に込み上げてくる寂しさ。



(本当は一時も離れたくないんだ…。)



「私はもう抜け出せないかも…。完全にごっちんにはまってるよ。」



星空を見上げて大きく深呼吸。そして私は歩き出した。






87 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月30日(土)22時06分52秒



「タカ…。よっすぃ帰っちゃったね…。」

タカに話しかけると、ごとーのほっぺをペロっと舐めた。


「お前はほんとによっすぃに似てるよね。」

ペットを好きな人と重ね合わせるなんて…。

ごとーはやっぱり重症です。


「でもこれはよっすぃが悪いんだも〜ん。ごとーは悪くないよね?」

もう一度話しかけるとタカはなんだか眠そうにしている。


タカってよく眠るんだよね。

ペットは飼主に似てくるっていうけど、タカもごとーに似てきたみたい。

外見はよっすぃで中身はごとーか…。






88 名前:後藤視点 投稿日:2002年03月30日(土)22時11分32秒


「さてと。お風呂に入って寝ましょうか。明日も仕事だしね。」


お風呂から上がってベットに入る。



(そういえばこのパジャマ…。)


ふと今着ているパジャマを見る。


「このパジャマはよっすぃがごとーの誕生日にくれたプレゼントなんだよね。あは。」


よっすぃにもらったパジャマを着てよっすぃにそっくりなタカと寝る。

タカはもうグッスリ眠っているみたい。


クスッと笑ってタカの頭を撫でた。



「これでよっすぃ本人がここに居てくれればなぁ…。」




そんなことを考えていたらいつの間にか眠っていた。











89 名前:作者 投稿日:2002年03月30日(土)22時16分41秒

やっぱり平行線な2人でした(笑)。

次回は保田が登場。



90 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月31日(日)00時36分13秒
うお!!!!
91 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月31日(日)06時10分34秒
甘いよしごまを読むと心癒されるなぁ。
高橋も2人の間を邪魔するような存在じゃなく、あいごまもイイ感じ。
92 名前:ルパン4th 投稿日:2002年03月31日(日)16時07分12秒
タカにそれぞれ本音を言うよしごまがいい感じ!
保田の登場にも期待してま〜す
93 名前:夜叉 投稿日:2002年04月01日(月)17時45分20秒
各人の思いが交錯してるのがいい!!
作者様、がんがってください。やすにも期待。
94 名前:作者 投稿日:2002年04月05日(金)21時16分13秒

>>90 名無し読者さん
  「うお!!!!」ですか(笑)。鈍い2人ですみませんね。

>>91 名無し読者さん
  自分もよしごま小説にいつも癒されてますよ。
  あいごまいい感じですか。ひそかにあいごまも好きなので
  これからもっと絡ませてみようかな〜なんて考えていたりします。

>>92 ルパン4thさん
  すべてはタカだけが知っている(笑)。
  やっすーはこれからのキーマンになるかも?

>>93 夜叉さん
  やっぱりじれったい2人。いつまで交錯し続けるのかは自分でもまだ
  分かりません(笑)。さて、これからどうしましょうか…。
  やっすーにも期待しちゃってください。


95 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時27分06秒


後藤・吉澤の鈍感アホコンビ。私は娘。のメンバーの中で一番あの2人のことをよく

知っているつもり。同じプッチのメンバーだから一緒に居る時間が長いしね。


あの2人は先輩メンバーの中で私に対しては遠慮なしに接してくる。

嬉しいんだけどもうちょっと遠慮して欲しいぐらいね。


でも吉澤はやっと「圭ちゃん」って呼んでくれるようになったわ。

これに関しては実に喜ばしいことね。



手のかかる悪ガキって感じで憎めない、かわいい2人。

時としてむかついてマジギレ寸前になることもあるけど、「おまえらいいかげんにしろよ!」

と思うこともあるけどやっぱりほっとけないのよね。





96 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時31分58秒


あの2人は似すぎているほどよく似ている。

あ、顔じゃなくて性格とか考え方ね。

自分の事に関しては鈍いところや相手の気持ちを考えすぎちゃうところまで一緒。


見ているこっちのほうがじれったくて仕方がない。

あんた達は誰がどう見たって両想いでしょうが!




この前矢口たちと焼肉を食べに行ったときも話題は2人のことだった。


「あの2人絶対デキてるよ〜。」

「え?付き合っているんじゃないの?」

「そこんとこどうなのよ?圭ちゃん。」

「え〜?さぁね。どっちも鈍感バカだし。」

「なにそれ?答えになってないよ〜!」






97 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時36分56秒


私以外の他のメンバーだって薄々気付いているみたいだし、気付かないのって

本人達だけのような気が…。

気付かないんじゃなくて自覚していないのか。



どっちにしろやっぱりアホね…。



やっぱりここは私の出番なのかしら。

でも待てよ…。もしあの2人が上手くいってラブラブバカップルにでもなったりしたら…。

今でさえ、あの2人についていけず除け者状態になるときがあるに(まぁ、あの2人についていける

人間なんていないと思うけど…。)ますます阻害される危険性が…。


それに人の目の前でイチャつかれたりしたらたまんないわ。


偶然仕事場にペアルックで来るような連中だ…。

この先何が起こるかわからん…。





98 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時43分35秒


私の心の中で天使と悪魔が戦い始めた。



(悪魔)「おいおい、なんであいつらのキューピット役なんてやらなきゃいけないんだよ。
     あんなアホな奴らほっとけって。人の心配よりまず自分の心配しろよ。それに正直
     キューピットなんて柄じゃないだろうがよ!」

(天使)「協力しなきゃだめよ!カワイイ後輩達じゃない。あの2人はいい子だからうまくいったら
     除け者どころか感謝されてもっと慕ってくれるようになるわよ。」



「………。」

どうでもいいけどなんか失礼な悪魔ね…。キューピットって柄じゃないってどういう意味よ!?

私はどっからどう見たってかわいらしい天使じゃない!!!

なんかあの悪魔はあのアホコンビを彷彿とさせるわね。



ったく。悪魔が妙にむかついたからあの2人をくっつかせるキューピットになることにしたわ。

でも私ひとりじゃね…。だれか助っ人を探そうかしら。




99 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時51分15秒


あら、あそこにいるのは高橋と小川じゃない。

そういえばあの2人、最近後藤の家に遊びに行ってアホコンビと仲良くなったらしいわね。


これは…使えるわ。(ニヤリ)



「ちょっと!高橋、小川!」

「「ひぃ!」」


「ひぃ!」って何よ「ひぃ!」って!?

それになんで蛇に睨まれた蛙みたいになってんのよ!?


「あ、あの、よくわからないんですけどごめんなさい。」

「すみませんでした。」

「?????」


この子たちなんで謝っているの?






100 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)21時56分40秒


「あんたたち何かしたの?」


「いえ、別になにも…。」

「してないです…。」


「じゃあなんで謝っているの?」

「へ?怒るために呼んだんじゃないんですか?」


…私って一体どんな風に思われているのかしら………。



「な〜んだ。怒られるんじゃないのか。よかった〜。」

「ほんと。びっくりしたよね〜。すごい形相で睨んでいるから何かやっちゃったのかと思った。」

「なんか獲物を捕らえようとしているような目だったよね〜。」

「うん。いつにも増してギラギラしてた。」

「………。」



こいつら…。(怒)






101 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)22時00分29秒


落ち着くのよ娘。サブリーダー保田圭。もう21歳。大人の女なのよ。

相手はまだ中学生。広い心で聞き流してあげましょう。

それに失礼な発言なんてあのプッチのアホコンビとうたばんで慣れっこじゃない。

少しは私も成長するのよ…。


こんな考えができるなんてやっぱり大人ね。うふ。(w


「「おぇ〜!!!」」

「!!!!!」


しまった!いつのまにか口に出して「うふ。」って言ってたみたい。

っつうーかおまえら「おぇ〜!!!」って!?






102 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)22時07分28秒


「保田さん気持ち悪いです…。」

「なにひとりでニヤニヤしてるんですか?」


こいつら黙って言わせておけば…。(怒)


でも我慢するのよ。あの2人のために。私は優しい先輩、いや、恋のキューピットなんだから。

キューピット…。なんて甘美な響きなの?



「それで私達になんの用ですか?」

「どっか食事にでも連れて行ってくれるんですか?」

食事ってあんた…。(怒)




いや、まてよ…。食事か…。

これから一緒に作戦を遂行するのにあたってこの子達と親睦を深めておく必要があるわね。

後藤もこの2人と食事に行ったのがきっかけで仲良くなったみたいだし。





103 名前:保田視点 投稿日:2002年04月05日(金)22時11分34秒


「そうね。じゃあ今日一緒にごはん食べに行こうか。その時にちょっと2人に
 相談したいことがあるの。」

「別にいいですけど、その後お持ち帰りとかしないでくださいね。」

「え?保田さんてばそれが目的なんですか!?」

「キャーこわーい!」

「保田さんに食われるー!」



ふ、ふふふ…。



(ブチッ!!!)



「お〜ま〜え〜らーーーーー!!!!!!」


「「キャー!!!!!」」



許さん!もう許さないわよ!人を散々コケにして!!!(涙)



いつの間にか追いかけっこを始めてしまった。

こんな光景をどこかで見たような…。いや、見たんじゃなくてやってたのね…。

私とアホコンビで。




なんだか先が思いやられるわね…。






104 名前:作者 投稿日:2002年04月05日(金)22時19分47秒

やっと役者が揃いました。

これからはマターリ不定期更新になります。
なるべく早めの更新を心がけていきますので今後もよろしくお願いします。

105 名前:夜叉 投稿日:2002年04月06日(土)19時05分32秒
やすがこれから活躍する?ような予感…(笑)。
やっぱりそーゆう役目と言うことで(^^;;。
106 名前:車地雷AM 投稿日:2002年04月06日(土)21時48分24秒
 保田さん、ナイスなキャラだ…。
 キャラクターがれぞれ起ってるし書き分けられてるし、上手いなぁ。
 続きお待ちしています。
107 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)22時03分10秒

>>105 夜叉さん
   はい。これからやっすーが活躍してくれると思います(笑)。
   やっぱりそういう役目ですよね。(w

>>106 車地雷AMさん
  車地雷AMさん!ひそかにファンだったりします。
  海板のよしごま小説大好きです。あの独特の雰囲気がなんとも。
  こんな駄文を上手いだなんて光栄です。
  やっすーはこれからもがんばりますよ!(謎)


今日はよっすぃの誕生日ということで、番外編の『よっすぃ誕生日記念短編』を

書いてみました。



  
  
108 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時10分24秒


「「「ハッピーバースデー!よっすぃ!!!」」」

「ありがとう!」


今日4月12日は私の17歳の誕生日。ごっちんよりも1歳年上になってしまった。

まぁ9月までなんだけどね。



ここは大阪のホテルの一室。私の誕生パーティーをするために貸し切ってくれたみたい。

テーブルに並べられた美味しそうな料理とケーキ。

ケーキにはちゃんと17本のロウソクが立っている。


「よっすぃ。ロウソクの火消してよ。」

「あ、はい。」

「待ってよ!その前にみんなで歌わなくちゃ!」



「「「ハッピバ〜スデ〜トゥーユ〜♪」」」

みんなでバースデーソングの大合唱。


歌い終ってからろうそくの火を消すとそれぞれ持っていたクラッカーを鳴らし
部屋中にパンパンという音が響き渡った。凄い音!まさにパーティーってかんじです。


「さぁそれでは食べ始めようか。でも明日はコンサートなんだからよく考えて食べるように。
 特に辻と加護ね。」








109 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時14分56秒


飯田さんが忠告しているのにもかかわらず二人は全く聞いちゃいない様子ですでに料理をほおばっている。

飯田さん切れなきゃいいけど…。


「こらー!!!辻、加護!!!カオリの話を聞けー!!!」


あ、やっぱり切れた…。



「ねぇよっすぃ。この料理美味しいよ。」

「どれどれ。」


ごっちんはお皿一杯に料理を乗せて黙々と食べている。

みんなで楽しくパーティーもいいけどいつかはごっちんと2人っきりのバースデーを過ごしたいな…。


「んぁ?どうしたのよっすぃ?」

「え?いや別にその…なんでもないよ。あはは。」

い、いかん。ごっちんの顔をボーっと見つめていたみたい。(汗




「今みんなでパ−ティーもいいけど後藤と2人っきりになりたいとか思ってなかった?」

「け、圭ちゃん!?」


料理を取りにいってしまったごっちんと入れ変わってニョキっと突然現れたのは圭ちゃんだった。

っていうかいきなりなにを言い出すんだよ!?


心臓止まるかと思ったよマジで!




110 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時19分26秒


「ちょっとどうなのよ?ねぇ、ねぇ。」

ニヤーっと笑いながら聞いてくる。絶対面白がっているなこの人…。


「そんなわけないじゃない。私はみんなに祝ってもらえて心から喜んでいるんですよ。」

「ふぅ〜ん。まぁそういうことにしておくか。」


やっぱり圭ちゃんには見透かされているのだろうか…。


「あ、そうだ。これプレゼント。」

「へ?」

「あんたは私の誕生日をバッチリ忘れてくれていたけど私は覚えていたわよ!」

「圭ちゃん…。」

「じゃあね。」

「あ、ありがとう!」


圭ちゃんは私にプレゼントを渡すと矢口さんたちのいる方に行ってしまった。

ありがとう圭ちゃん。今年は絶対に忘れないからね。



それから次々とプレゼントを渡された。

一年に一度だけの自分が主役の日だという事を改めて実感。ほんとに嬉しい。



でも…。





111 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時23分11秒


私の手元にあるプレゼントの数は11個。私を引いたメンバーの数は12人。

そうなんです。一個足りないんです…。


しかもその1人はごっちんだったりするんです…。


もしかして忘れられてた?


そんなバカな…。


ごっちんは私と目が合ってもニコッと笑うだけ。


後藤さん…。なぜ…?



「さぁ、もうそろそろ終わりにしようか。」

時計を見るともう10時になっていた。


「明日はコンサートなんだから早く寝るように!それじゃあ解散!」

みんなそれぞれの部屋に戻っていく。


私もプレゼントを抱えて部屋に向かった。





112 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時27分22秒


「どっこいしょっと。」

ベットの上にプレゼントをおいて座り込む。

今日は一人部屋。いつまでも起きていても仕方がないからさっさとお風呂に入って寝ちゃおう。


ごっちんは結局そのまま部屋に戻ってしまった。やっぱり忘れられていたのだろうか…。


シャワーを浴びながらそんなことばかり考えていた。


お風呂から上がってもう寝ようとしたその時。突然携帯電話が鳴った。

ごっちんからだ!!!


「もしもし!」

「あ、よっすぃ!よかった起きてて。」

「どうしたの?」

「あのさ。今からよっすぃの部屋に行ってもいい?」

「うん。いいけど。」



電話を切るとすぐにごっちんがやって来た。





113 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時31分02秒


「やっほー!」

「どうしたの?」

「うん。まぁ座ってくださいな。」

ごっちんは私を座るように促した。


「なに?」

「えへへ。誕生日おめでとうよっすぃ!これごとーからのプレゼント。」

「へ…?誕生日忘れていたんじゃないの?」

「え〜!?何言ってるの!?ごとーがよっすぃの誕生日を忘れるわけないでしょう!
 ごとーはよっすぃと2人っきりの時にプレゼントを渡したかったの!」

「なーんだ。そうだったんだ…。あはは〜!!!」


私はごっちんからプレゼントを貰えた嬉しさと安心感でそのまま勢いよくベットを転がり回る。

余計な心配して損したよ。


「なにやってんのよっすぃ?」

「喜びを表現してみました。」

「なにそれ?」



ごっちんからのプレゼントはかわいいネックレスだった。



「じゃあごとーはもう戻るね。明日はコンサートだし。」


え?戻っちゃうの?寂しいよ…。あ、そうだ!






114 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時35分05秒


「ねぇ、ごっちん。お願いがあるんだけど。」

「なに?今日はよっすぃの誕生日だし、なんでも言ってよ。」

「あのさぁ、今日一緒に寝よう。」

「へ?この部屋で?」

「うん。なんか今日は1人でいたくないんだよね。よしこ寂しいの。」

「ふ〜ん。別にいいけどさ。」


私は急いでベットの上にあるプレゼントをテーブルに移動させて布団の中に入った。


「カモン!ごっつぁん!」

「あは。」


私がベットの中から大きく手を広げるとごっちんが私の胸に飛び込んできた。

ごっちんはそのままギューっと私に抱きつく。


「えへへ〜。」

「おいおい。なんだよごっちん。」

「よっすぃ…。」

「ん?」


少しの沈黙の後。


「誕生日おめでとう。」

   チュッ(w



ごっちんが私のほっぺにキスをした。






115 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時38分22秒



びっくりして何も言えない私…。きっと顔は真っ赤だ。



「これやってみたかったんだよね。んじゃおやすみ。」

ごっちんはそう言うと布団の中に潜り込んでしまった。


なんかこのままじゃ悔しいぞ…。よ〜し!


私も部屋の明かりを消して布団の中に潜り込む。


「こら〜!急にビックリするじゃないかよ!」

私はごっちんに思いっきり抱きついた。


「え?もしかして嫌だった?」

「そ、そんなわけないじゃん。今日貰ったプレゼントの中で最高のプレゼントだね。」

「ごとーがあげたネックレスよりもキスの方がいいんだ…。」

「え?いや、あの、その…。」



暗くて表情は見えないけどもしや怒ってます?(汗






116 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時43分12秒


「なーんちゃって。でもネックレスちゃんとつけてよ。よっすぃの顔を思い浮かべながら
 一生懸命似合いそうなのを選んだんだからね。」

「もちろんつけるよ。大事にします。」

「よろしい。」


「本当にありがとね。ごっちん。」

私はごっちんを抱きしめたまま耳元で囁いた。

「うん。17歳になってもよろしくね。よっすぃ。」


ごっちんはそう言うと眠ってしまった。我が相棒は寝つきが良すぎます(笑)。



「去年はパジャマで今年は…どうしましょうかね。」


私はごっちんの寝顔を見ながら今年のプレゼントはどうしようなんて

まだ先のことを考えていた。





117 名前:よっすぃ誕生日記念短編 投稿日:2002年04月12日(金)22時47分39秒


来年の18歳の誕生日。いや、9月のごっちんの17歳の誕生日は2人っきりで過ごせたらな…。

まぁ、スケジュールによるけどさ。


みんなでワイワイ騒ぐのもいいんだけどさ。やっぱりね?

って恋人でもないのに私ってば何を考えているんだ…。


でもごっちんの誕生日までには自分の気持ちを伝えて親友としてではなく恋人として

祝ってあげられたらな…。


「ねぇ?ごっちん。」

私はごっちんの前髪をサラッと触ってみた。

気持ち良さそうにグッスリ眠っているごっちん。起きる気配はない。


「本当にかわいい寝顔だよね…。」

私はごっちんのおでこにキスをした。唇にしてもいいんだけどそれはなんだか卑怯な気がするからね。

唇にはごっちんが起きている時に正々堂々とやってやる!


「おやすみ。ごっちん。」

私はまたごっちんを抱きしめた。抱きついたまま寝ちゃおう。ごっちん抱き枕。(w

どうせ起きないだろうし、なんてったって今日は誕生日なんだからいいよね?



誕生日って最高。(w






118 名前:作者 投稿日:2002年04月12日(金)22時50分17秒

突発的に思いつきで書いてみました。(汗

よっすぃ17歳の誕生日おめでとう!

119 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月14日(日)09時08分03秒
くぅ〜。
ごっちん抱き枕で寝るよしこが羨ますぅぃ〜(w
甘々なよしごま、ちゃいこ〜です。
120 名前:ごんた 投稿日:2002年04月21日(日)09時51分52秒

うらやましすぎる・・・。ごっちんを抱き枕とは・・・・・。

121 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月29日(月)01時12分19秒
作者様、どうかつづきを、甘いよしごまを・・・。
122 名前:名無し読者。 投稿日:2002年05月03日(金)04時02分41秒
つづき・・・

がんばって・・・・・・
123 名前:作者 投稿日:2002年05月10日(金)21時59分34秒

>>119 名無し読者さん
   ごっちん抱き枕羨ましいですよね。(w
   自分もやっぱり甘い方が好きです。

>>120 ごんたさん
   ごっちん抱き枕って抱き心地がよさそうですよね。(爆

>>121 名無し読者さん
   更新が遅れてしまって申し訳ないです。(汗
   なるべく甘くなるようにがんばります。

>>122 名無し読者。さん
   はい。続きがんばります!

124 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時04分04秒


「ねぇ、よっすぃ。これから買い物に行かない?」

「おぉ、いいね〜。」



今日は久しぶりに仕事が早く終わった。

最近なかなかゆっくり買い物にもいけなかったんだよね。


いまや超有名人だからあんまりフラフラできないし。


服の好みまで似ているごとーたちはお気に入りの店も一緒。

だからいろんなところに回る必要がないからとっても楽。

あんまり時間もないしね。


「いや〜ほんとに久しぶりだったね。買い物。」

「ほんと。人が多いからあんまり買えなかったけどね。」

「なんかさ〜。今更だけど娘。になってからは普通に出かけられなくなっちゃった
 じゃない?やっぱそれが一番辛いよね。」



125 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時05分44秒


「そうだね。もしごとーとよっすぃが娘。じゃなかったらどうなっていたんだろうね…。」

「う〜ん。娘。じゃなかったらごっちんとは絶対出会っていなかっただろうね。」

「じゃあ、娘になってよっすぃに出会えたのはごとーにとっては運命だね。」

「え?」

「だってよっすぃほど気の合う相棒なんて世界中どこ探したっていないよ。」

「あはは。それには同意。うちもごっちん以上の相棒はいないと思うよ。」



なんか今なら本当の気持ちをよっすぃに伝えられそうな気がする…。



「あ、あの…よっすぃ…」




126 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時07分58秒


「あれ〜?あそこにいるのモームスの後藤真希と吉澤ひとみじゃん?」

「え〜!まじ!?」

「どれ?あ!ほんとだ!」


げっ!ヤバイ!

いつの間にか女子高生たちに見つかっていたみたい。


せっかく告白しようとしたのに…(涙)。


「ごっちん、逃げるよ!」

(うわ〜!!)

突然よっすぃがごとーの腕を掴んで走り出した。


「あ、逃げた!」



2人で手を繋いで逃げる。

あぁ〜、ビックリした。一度つかまっちゃうと大変なことになるんだよね。

2人で肩で息をしてホッとしていたのもつかの間


「あー!!!」


げっ!今度はいかにもモー娘。のファンといった感じの男だ…。


今日はよく見つかる日だな…。(汗





127 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時11分07秒


「ごっちん!」

「オッケー!」


2人でまた走り出した。


げっ!追いかけてきた!?

これはまずいぞ…。(汗

今度の相手は手ごわかった。さすがといったかんじ。なかなか諦めてくれない。


もう、いいかげんにしてよ〜!今はプライベートなんだから!


その時ぐいっとよっすぃがごとーの腕を掴んで路地裏のようなところに入ってぎゅっと抱きしめてきた。


(ひぇ〜!)


「あれ〜?どこに行っちゃったんだろう?」

男はそのままいなくなった。


よかった〜。ほんとにしつこい奴だったな。


それにしても…。よっすぃってばいつまで抱きついてるんだろう。

嬉しいけど恥ずかしい…。





128 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時17分00秒


「よっすぃ?」

ごとーが話しかけるとギュッとまわしていた腕の力をさらに強めた。

「どうしたの?」

「うん?よくわかんない…。もうちょっとだけこのままでいてもいい?」

「べつにいいけど…。」



ここは人目にもつかないし構わないんだけど。

ごとーのドキドキがよっすぃに伝わっちゃいそう。

よっすぃの香水の香り…いいにおい。



しばらく抱き合ったままの状態でいた。









129 名前:後藤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時20分59秒


どれくらい経っただろう。

よっすぃは腕を解いた。


「帰ろうか。」

「そうだね。」


どうしたんだろう。今日のよっすぃはちょっと変。

顔が赤くなっているような気もするし。


「あのさぁ、ごっちん。」

「なに?」

「あ、いや、うん。なんでもないよ…。」

「え?どうしたの?今日なんか変だよ。」

「そう…?…そうかもね………。」

「?????」



よっすぃはそれから一言も喋らなかった。

一体どうしちゃったんだろう…。なんだか不安になる。



ごとーは思い切ってよっすぃの手をギュッと握ってみた。

よっすぃは何も言わずごとーの手を握り返してくれた。

そのままふたりで手を繋いだまま無言で歩く。

お願いよっすぃ。何か喋ってよ。


「じゃあまた明日ね。」

「うん。また明日。」


結局あれから一言も喋らなかった。

本当にどうしちゃったんだろう…。








130 名前:吉澤視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時24分50秒


今日の私はなんだか大胆だった。

ごっちんビックリしてたよね…。

「あの女子高生たちさえいなければ思い切って告白しようと思ったのに…。」

思わずため息が漏れる。


だってメチャメチャいい雰囲気だったじゃん。

ごっちんの方から『よっすぃに出会えたのは運命』って言ってくれたんだよ!?

くっそ〜!!!有名になりすぎた自分が恨めしい。


もういいや…。今日はさっさと家に帰って寝ちゃおう。



「あれ?」

トボトボと歩いていると圭ちゃんを発見した。

一緒にいるのは…高橋と小川?珍しい組み合わせだな…。

3人は焼肉店に入っていった。



「また肉かよ…。」





131 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時27分38秒


「さぁ、今日は私の奢りだから何でも好きなものを注文しなさい!」

「え〜!本当にいいんですか?」

「保田さんてば太っ腹!」


今日は高橋と小川と一緒に食事。

目的はズバリ鈍感な後藤と吉澤を何とかするためよ。

そのためにはこの2人にも協力してもらわないとね。


「デザートも頼んでいいですか?」

「好きにしなさい。」


次々と料理が運ばれてくる。肉を焼きながら楽しそうに話し掛けてくる2人。

「保田さん。このタン塩もう焼けてますよ。」

「あんたたちが食べていいわよ。」

「は〜い。じゃあ頂きます!」


こういうのもたまにはいいわね。




132 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時30分12秒


「そういえば私達に相談があると言っていましたけど、何ですか?」

「うん。まぁ、相談というか協力して欲しいことがあるの。」

「私達にですか?」

「そうよ。」

私がコクリと頷くと、2人は不思議そうに顔を見合わせた。


「あんたたちさ、最近ごっちんとよっすぃと仲良くなったんだって?」

「はい!後藤さんのお家に遊びに行ったりしてとっても仲良くなりましたよ。」

「ふ〜ん。その時あの2人はどんな風に見えた?」

「すっごく仲が良くてなんだか恋人同士みたいでした。」

「そう。高橋は?」

「え?あ、はい。そんな感じでしたね…。」

「やっぱり誰が見てもそういう風に見えるのね。後輩だって気付いているのに
 どうして本人達が気付かないのかしら。本当に鈍すぎるわね…。」

「それって、後藤さんと吉澤さんのことですか?」

「そうよ。」




133 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時33分01秒


「たぶん…。」

「ん?なに?高橋。」

「いや、その…後藤さんと吉澤さんはお互いに好きなんだけど今の関係を
 壊すのが恐くてあと一歩が踏み出せないんだと思います。」

「そうか。どっちも似たような性格だからね。あと一歩か…。
 なにかきっかけを作ってあげればいいのかしらね?」

「もしかして私達に協力して欲しいことって後藤さんと吉澤さんをくっつけることですか?」

「ピンポーン!なかなか鋭いわね小川。そうよ。私ひとりじゃなんだから
 あんた達に助っ人として協力して欲しいのよ。」

「協力するって、どういうことをすればいいんですか?」

「う〜ん…。」

「いっつも2人でいるし、プライベートも一緒だし、これ以上なにをどうすれば
 いいんでしょうかね?」

「………。」





134 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時38分49秒


そう言われてみればそうね。恋のキューピットとか言っておきながら

具体的なことをなんにも考えていなかったわ…。


そうよね。いつも一緒で距離は近すぎるほど近いのよね。

一方的な片思いでもないし…。ほんとに厄介な奴らね…。



「告白ってタイミングとか雰囲気が重要で、私たちがそのきっかけを
 作ってあげればいいんじゃないでしょうか?」

「タイミングと雰囲気ね…。頭いいわね、高橋!」

「じゃあ、小川たちが後藤さんと吉澤さんがうまくいくようにいろいろとお膳立てを
 してあげればいいんですか?」

「まぁ、そういうことね。でもあからさまじゃなくて、あくまでもさり気なくよ。」

「わぁ、なんか楽しそう!ね?愛ちゃん。」

「う、うん。そうだね…。」



135 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時42分11秒


「こら!小川!面白がるんじゃない!私達は恋のキューピットなのよ!」


「恋のキューピット!?って、もしかして保田さんもキューピットなんですか?」


「もちろんよ。」

「「………。」」


「あんた達。なんで黙っているの…?」

「「………。」」


「おい!こら!!!」

「「………。」」



こいつら…。(怒)

お、怒っちゃ駄目よ。心を広く持たなきゃね!




136 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時47分23秒


「ゴホン!まぁ、その話はおいといて。まず何から始めようかしら?何かいい案ある?」

「そういえば今度みんなで遊園地に行く計画がありますよね?確かあの遊園地のお化け屋敷って
 ものすご〜く恐くて有名だったと思います。」

「なるほど!お化け屋敷か。いいわね!あ、まてよ…。でもあの2人お化けにビビるとは
 思えないわね…。恐がるどころかむしろ面白がりそうな気が…。」

「えぇ?そうなんですか!?う〜ん…。」

「あ、そうだわ!いいことを思いついた!」

「なんですか?」

「さっそくあんた達の出番よ。細かい指示はあとで出すわ。」

「あ、あの〜保田さん…。」

「どうしたの?」

「私、お化けとか苦手なんですけど…。」

「別に苦手でも大丈夫よ。頑張りなさい!」

「は、はい…。」

「小川は楽しみで〜す!」



137 名前:保田視点 投稿日:2002年05月10日(金)22時49分26秒


さぁ、帰ったらさっそく計画を練らなくっちゃね。

面白いことになりそうな予感…。


はっ!何私まで面白がっているのよ!?駄目よ、私は心優しい先輩…。

でも、日ごろの仕返しもしてやりたいわね…。

ちょっとくらい楽しんじゃってもいいわよね?

よーし!うふふ。(w



「保田さん!」

「なに?」

「デザートお代わりしてもいいですか?」

「…。いいわよ…。」



そういえば今日は私の奢りだったわね…。





138 名前:作者 投稿日:2002年05月10日(金)22時59分05秒


今日の更新はここまでです。次回からはお化け屋敷編です。


個人的な都合で約1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。(汗

こんな駄文の更新を待っていてくれている方がいらっしゃいましたら本当に

申し訳ありませんでした。

必ず完結させますのでどうぞこれからもよろしくお願いします。



139 名前:名無し読者。 投稿日:2002年05月11日(土)02時25分22秒
ををっ!!
更新されてる!

とりあえず保田の計画が気になります。
吉後がくっついたら小高もくっつきそうな感じ(?)。

続き期待して待ってます。頑張ってください。
140 名前:作者 投稿日:2002年05月11日(土)21時53分03秒


>>139 名無し読者。さん
   はい。久々の更新です。
   吉後と小高ですか…。さて、どうなるでしょう?(笑)
   

   
141 名前:保田視点 投稿日:2002年05月11日(土)21時54分58秒



今日は娘。全員で遊園地にやって来た。

計画をついに遂行する日よ!ワクワクするわ。(w

まずは高橋と小川を呼んで打ち合わせをしないとね。


「高橋、小川!ちょっといらっしゃい!」

「「は〜い。」」

「これからお化け屋敷での計画を伝えるわ。よ〜く聞いておくのよ!」

「「了解!」」





142 名前:保田視点 投稿日:2002年05月11日(土)21時59分20秒


「よ〜し!それじゃあ、いよいよ超恐くて有名なお化け屋敷に入るぞ〜!」

「「「お〜!!!」」」

カオリってば妙に張り切っているわね。


「なんか恐いよ〜。」

「え〜、なんで?おもしろそうじゃん。思いっきり騒いじゃおうよ。」

なっちと矢口も楽しそうね。


「それじゃあこれから組み合わせを決めようか。二人一組で一組だけが三人ね。」

「え〜!?みんなで一緒に入るんじゃないの?」

「でも、13人で一斉に入るのもちょっとね…。」

二人一組で入るということを提案したのはもちろんこの私よ。


「ねぇ、ごっちん。組み合わせが自由だったら一緒に入ろうよ。」

「うん、そうだね。」

「え〜、ごっちんとよっすぃが一緒なの?二人ともこういうの平気らのに。
 ののはよっすぃと一緒に入りたいれす!」

「加護はごっちんと一緒に入りたい!」

「ふ〜ん。加護と一緒に入るのもいいね〜。からかうだけからかってさっさと逃げちゃおうかな。」

「ひど〜い!」

「「「あはは。」」」




143 名前:保田視点 投稿日:2002年05月11日(土)22時02分09秒


「じゃあ、阿弥陀くじで決めるよ。」

「「「阿弥陀くじ?」」」

「そう。なんかわざわざ圭ちゃんが用意してくれたんだって。」

「へぇ〜。気が利くね圭ちゃん。」

「まぁね。」


すべて私の計画通りに事を進めさせてもらうわよ。裏工作ってやつね。


「じゃあ、順番にどうぞ。」

みんなが一斉に名前を書いていく。


(あそこに後藤が書いて、あそこに吉澤か。それに高橋があそこで小川がそこね。)


どこに線を付け加えれば私の思い通りの組み合わせになるのか一晩寝ないで覚えたのよ。

無駄な労力だけど、こういうくだらないことをするのが好きだったりするのよね。




144 名前:保田視点 投稿日:2002年05月11日(土)22時05分27秒


「最後は圭ちゃんだよ。」

「はいよ。よし!じゃあ、新たに線を引くね。」


ここと、ここに引いて…それからここね。


「はい、それじゃあ組み合わせと順番を発表します。」

「わぁ、ドキドキするね。」


「1番、なっちと辻。2番、カオリと石川と新垣。3番、矢口と紺野。

 4番、ごっちんと高橋。5番、よっすぃと小川。6番、圭ちゃんと加護。以上。」



(ふふふ。順番までバッチリじゃない。こればっかりはどうにもならないから

 万が一の場合は無理やり代えさせようと思っていたけど心配無用だったわね。)




145 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月11日(土)22時09分32秒


「一緒だね、愛ちゃん。」

「あ、はい。」


あぁ、どうしよう…。後藤さんと一緒なのは嬉しいんだけど、ものすごく恐がりなんだよね…。

計画のこともあるしな…。


「どうしたの?なんか顔色が悪いけど。」

「あの、私こういうの苦手なんです…。」

「へぇ〜そうなんだ。ごとーはこういうの平気なんだよね。
 なんならずーっとしがみついていれば?」

「い、いいんですか!?」

「うん。いいよ。」


後藤さんにしがみつけるなんて。今回の計画バンザイ!

保田さんありがとうございます!





146 名前:小川視点 投稿日:2002年05月11日(土)22時13分04秒


「小川、一緒じゃん!」

「はい!と〜っても嬉しいです。」


本当は保田さんの計画通りなんだけどね。


「小川はお化け屋敷とか平気なほう?」

「いえ、結構恐がりでギャーギャー騒ぐタイプです。」

「おいらは全然平気さ!むしろ楽しんじゃうよ。だから今日は安心したまえ。」

「は〜い。頼りにしてま〜す!」


保田さんの言うとおり、お化けは平気みたい。


でも今日は違う恐怖が吉澤さんを襲うんですよ。






147 名前:保田視点 投稿日:2002年05月11日(土)22時15分40秒



「一組目、なっちと辻。いってらっしゃ〜い!」


次々と入っていき4組目、ごっちんと高橋の順番が回ってきた。

高橋はすでに表情を強張らせてごっちんにしがみついている。

まぁ、高橋は特別やることはないからいいんだけどね。


そして次はよっすぃと小川。今は平気そうな顔をしているけど

よっすぃには恐怖が待ち構えているのよ。

小川!しっかりやりなさいよ!!!


「ねぇ、おばちゃん。加護たちの番だよ。」

「あ、そうね。っていうか、おばちゃんって言うのやめなさい!」



私も最後に加護と一緒にお化け屋敷の中に入っていった。





148 名前:作者 投稿日:2002年05月11日(土)22時20分09秒


次回、よっすぃに災難が!?








149 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月11日(土)22時49分37秒
愛ごまもよしごまも好きなんでここの小説大好きです♪
お化け屋敷編も楽しみにしています!
150 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月11日(土)23時42分21秒
おおぉよしこにどんな災難が!?
楽しみにしてます
151 名前:作者 投稿日:2002年05月12日(日)21時24分07秒


>>149 名無しさん
  こんな駄文が大好きだなんて…。ありがとうございます!(嬉涙
  本当に励みになります。自分もよしごま&たかごま好きですよ〜。(w
 
>>150 名無しさん
  よっすぃの災難は…(笑)
  ご期待にそえられるかどうかは…自信がないです。(汗


  
   
152 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時26分21秒


只今お化け屋敷に後藤さんと二人で入っています。

これは計画通りなんだけどやっぱり嬉しい。

だってこの計画がなかったら一緒には入れなかっただろうし

後藤さんの腕にこんな風にしがみつくこともなかったよね…。


でも、恐いよ…。


「なんかここ寒いね〜。ごとーは寒いの苦手なんだよね。」

「そ、そうですね。寒いですね。」


後藤さんは全然恐がっている様子もなく、スタスタと歩いています。




そして私は…






153 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時30分40秒


『ガタン!』


「うぎゃ〜〜〜!!!!」

「あ、愛ちゃん!?」

「いやだ〜。こわいよ〜〜〜。」

「あはは。大丈夫だよ。こんなの全部作り物じゃん。」


さっきからビビリまくりで半べそをかいています…。

だって本当に恐いんだもん。

前を歩いている矢口さんとあさ美ちゃんの悲鳴も聞こえてくるし。


なんで後藤さんは平気なんだろう…。


「見てよ愛ちゃん。あれすごく良くできてるね。本物みたい。あはは〜。このお化け屋敷リアルでいいね〜。」


保田さんの言ったとおり、恐がるどころか楽しんでいるみたい…

「って、ぎゃ〜〜〜!!!」

「あはは〜。愛ちゃんおもしろ〜い。」


私と後藤さんはこんな調子で歩いています。

まこっちゃんはうまくやれるかな?

私は心配する余裕もなくなってきたよ…。


早く出たい…。







154 名前:小川視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時33分36秒


「なんかさっきから高橋の悲鳴が聞こえない?」

「すごい絶叫ですよね。」


小川は只今吉澤さんとお化け屋敷に入っています。

目的はただ一つ。計画を遂行することなのです。


「へぇ〜。よくできてるね〜。全然恐くないけどさ。」

「そうですね。思っていたほどじゃないです。」


本当は恐がりなんだけど今日の私は違うのだ。

恐怖心よりも好奇心が勝っているために自分でも不思議なくらい平気。

なんてったって私には計画を遂行するという使命がある。


「小川全然騒がないね。もっとキャーキャー騒ぐと思っていたのに。」

「そうですか?」



キャーキャー騒ぐことになるのは吉澤さん。あなたですよ。





155 名前:小川視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時38分27秒


「でもなんでみんなこんなので恐がるんだろうね。何がそんなに恐いのかな?」

「暗いし、ドキッとするじゃないですか。この雰囲気が嫌ですね。」

「そうなのかな?ごっちんもこういうの平気って言ってたけど…。
 やっぱりうちらって変わっているのかな?」

「吉澤さんは恐いものってないんですか?」

「恐いもの?まぁ、ないことはないかな。」



よし!そろそろだ…。



「ねぇ、吉澤さん。これなんでしょうか?」

「え、なに?」


私は後ろを向いてカバンの中から保田さんから渡されたあるものを取り出し

それを吉澤さんの目の前に差し出した。





156 名前:小川視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時43分16秒


「どれどれ。………。」

吉澤さんは私の手にあるそれを見て硬直し、黙り込んでしまった。


「あ、あの〜吉澤さん?」

「ぎ…。」

「ぎ?」

「ギィヤァーーーーー!!!!!」

「えぇ〜!???」


一瞬目を見開いたかと思ったら、突然叫び声をあげながら走り去ってしまった。



「そこまで嫌いだったんだ…。」


私は手に持ったままのヘビの玩具に目を落とした。

お化けは平気なのにどうしてこんな玩具のヘビが恐いんだろう…?

保田さんの言ったとおりヘビが大の苦手みたい。

計画通りだけど、吉澤さんは錯乱状態だし、どうなっちゃうんだろう…。


そしてあることに気がついた。


「ひとり取り残されちゃったよ…。」







157 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時46分44秒


「なんか今よっすぃのもの凄い叫び声が聞こえなかった?」

「はい。なんか聞こえました。」

まこっちゃん計画を実行したんだ…。


お化け屋敷も終盤に近づいてきて恐さもエスカレートしているような…。

私はもうしがみつくどころかドサクサに紛れて後藤さんに抱きついちゃっています。


「こわいよ〜。」

「愛ちゃん、大丈夫だ…」


「ギィヤァーーーー!!!!!」

「ほぇ?よ、よっすぃ!?」


もの凄い形相で吉澤さんが走ってきた。




お化けも恐いけど、今の吉澤さんもある意味恐い…。











158 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時50分34秒


「ご、ごっちーん!!!!」

「どうしたのって、グェ!」


吉澤さんが後ろから後藤さんに抱きついた。

後藤さんは首を締められている状態になっているが、錯乱している吉澤さんは気付いていないらしい…。


「ごっち〜ん…。ヘビが、ヘビが〜…。」

「よ、よっじぃ…、ぐ、ぐるじい…。」

「だって、ヘビが、ヘビが…。」

「わ、わがっだがら、ぢょっどはなじで…。」

「いやー!!!」

「ぐはぁ!」


吉澤さんは離すどころかますます力を入れたみたい。



たいへんだ!このままじゃ後藤さんが窒息しちゃう!!!





159 名前:高橋視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時54分54秒


「吉澤さん、後藤さんを離してください!このままじゃ死んじゃいます!!!」

その時私の首筋になにか冷たい感触が…おもむろに振り返ると…


「ぎゃーーーーー!!!!」

「どうじだの?って、グェ!」


私は力いっぱい後藤さんに抱きついてしまった。

本当は吉澤さんを引き離して後藤さんを助けるつもりだったのに…。(汗

もう混乱していてそれどころじゃないです。

ごめんなさい!



「よっじぃ、愛じゃん、ぐ、ぐるじい…。」

「ごっち〜ん!ヘビが、ヘビがーーー!!!」

「こわいよーーー!後藤さーん!!!」

「わ、わがったがら、ふ、ふたりども…は、はなじで…。」





160 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)21時57分32秒


「まこっちゃん!?ひとりでどうしたの?」


ひとりでポツンと佇んでいる小川を発見して加護が駆け寄っていった。

どうやら作戦は成功したようね。


「あぁ、加護ちゃん。吉澤さんが絶叫しながら走って行っちゃった。」

小川は私と目が合うとニコッと笑った。


「そう、じゃあ小川も一緒に行こうか?」

「はい!」


小川も加えて3人で歩く。それにしても吉澤の絶叫は半端じゃなかったわね。

そこまでヘビが嫌いなのね。


「ねぇ、あそこにいるのごっちんたちじゃない?何やってるのかな?」


加護が指差す方向に目をやると





161 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時17分41秒


「ごっち〜ん!!!」

「後藤さ〜ん!!!」

「ぐ、ぐるじぃ…。だ、だじげで…。じ、じぬ…。」


前から高橋に抱きつかれ、後ろからよっすぃに抱きつかれて苦しそうに

もがいているごっちんの姿が…。


あいつら一体何をやっているの…!?(汗


「ちょ、ちょっとあんたたち!ごっちんから離れなさい!!!」

私は急いで二人をごっちんから引き離した。

まじでごっちんが死にそうになっているわよ…。


「あ、ありがとう…圭ちゃん。まじで死ぬかと思った…。」

「へ、へびぃ〜!へびぃ〜!お化け屋敷なのにヘビがいたんだよ〜!」



よっすぃはもう半泣き状態になっている。ちょっと可哀想なことをしたかも…。





162 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時21分18秒


「え?お化け屋敷なのにヘビがいたの?」

「うん。ヘビがいたんだよ〜。小川が持っていたの…。」

「小川ちゃんが!?」


げ、この展開はちょっとやばいかも!?

小川もギクッとした表情になっている。どうしよう…。


「何を言ってるのよっすぃ?小川ちゃんがヘビを持っていたなんて、そんなわけないじゃん。」

「だって…本当に見たんだよ…。」

「はいはい。でも、もう大丈夫だよ。ここにはヘビはいないよ。それにごとーが傍にいるから安心して。」


ごっちんが優しく抱きしめると涙目のよっすぃは「うん。」と言って頷いて胸に顔を埋めた。



おいおい、自分で計画したとはいえ目の前でこんな風にいちゃつかれると腹が立ってくるわね…。





163 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時25分00秒


「愛ちゃんも大丈夫だからね。」

「はい。」

高橋にも笑顔が戻った。


「「愛ちゃん、大丈夫!?」」

「うん…。」

小川と加護が駆け寄ると高橋は涙をぬぐって立ち上がった。


「あんたたちは先に行きなさい。」

「「「は〜い。」」」

「あ、それから!」

「「「???」」」

「今のことは私たちだけの秘密ね?」

「なんで?おばちゃん。」

「だって、よっすぃのへタレがばれたら男前キャラが台無しでしょ?」

「そっか!うん、わかった。」



高橋を真ん中にして3人は手を繋ぎながら先に行ってしまった。





164 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時28分42秒


そして取り残された私たち3人。

さてと、このバカップルはどうしたもんか…。

よっすぃはまだごっちんの胸に顔を埋めたままよ…。



「よっすぃってばそんなに恐かったんだ。」

「うん。だってまさかお化け屋敷にヘビがいるなんて思わなかったんだもん。びっくりしたよ…。」

「そっか…。よしよし。」

ごっちんが優しく頭を撫でるとよっすぃも安心したような表情になった。



「ここから出るまでごとーが傍にいるからね?」

「ほんとに?絶対に離れないでね。」

「わかってるよ。ごとーはよっすぃから離れろって言われても絶対に離れないよ。」

「うん…。ありがとう、ごっちん。」



あの〜、そこのご両人。もしかして私の存在を忘れていません?





165 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時34分44秒


「じゃあ、もう行こうか?ごとーたちが最後になっちゃったみたいだし、みんな待ってるよ。」

「うん。あの…ごっちん。」

「な〜に?」

「なんか今日の私、かっこわるいね…。」

「あは。でも、今日のよっすぃはなんだかすごくかわいいよ〜。こういうよっすぃも好きだな。」

「え〜?なんか恥ずかしい…。みっともないとこ見せちゃったな…。」

「そんなことないよ。今まで見たことないよっすぃの新たな一面が見られて得した気分!
 このお化け屋敷に来てよかったな。」

「えへへ…。私も醜態さらしたけど来てよかった。お姉さんなごっちんもいいな。」

「あは。たまにはこうやってごとーに甘えてくれてもいいんだよ?」

「うん…。」


おーい、そこの2人!2人だけの世界に入らないでくれる!?



それに甘すぎるわよ!!!



「よっすぃ立てる?」

「うん。腰が抜けそうになったけど大丈夫だよ。」

「それじゃあ、手を握って歩こう!」

「おぅ!」



ふたりは仲良く手を握って歩いて行きましたとさ。









166 名前:保田視点 投稿日:2002年05月12日(日)22時37分32秒


って、ふふふ…。

やっぱり私の存在をすっかり忘れているようね…。

誰のおかげでこういう展開になったと思っているのよ!?

影の功労者であるこの私を無視かよ!?

もしかして本当に気付いていないのかしら…。


でもよっすぃにはちょっと可哀想なことをしちゃったし、目的は達成できたからいいか…。

こんなにうまくいくとは思っていなかったけど。


今回はどちらかというといつもの仕返しをしてやるつもりだったのに、

結局は甘々を見せつけられただけのような…。


でもまぁ、幸せそうに手を繋いで歩く二人のうしろ姿を見ていると

そんなことはどうでもよくなってくるわね。



それにしてもさっきの会話。遠まわしな告白のように聞こえたのは私だけかしら…?




これをきっかけに2人の仲が進展してくれればいいけどね。







167 名前:作者 投稿日:2002年05月12日(日)22時44分27秒


もしかしたらよっすぃよりもごっちんの方が災難だったのかも(笑)。

やっすーの計画は続くのか!?

続くとしたら次はどんな計画がいいですか?(爆)

168 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月13日(月)01時24分30秒
さ・・・・最高です・・・・。
169 名前:さるさる。 投稿日:2002年05月13日(月)01時43分31秒
今日初読みです。
おもしろいですね!前進できない二人が
せつなくて可愛くてなんだか好きです。
おばけ屋敷の高橋が想像できる(笑)
何気にごまたかヲタなのでそちらでも楽しんでます。
更新がんばって下さい。
170 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2002年05月13日(月)01時45分28秒
いやぁ、ヤッスーいいなぁ(w
激甘なよしごま、そしてかわいいよしこ萌えましタ。
ああ、続きが楽しみ…。
171 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月13日(月)06時17分47秒
ヘナなよっすぃがかわいいですね。
う〜ん、萌えまくりです。
172 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月15日(水)15時59分57秒
よしごま甘甘でいいっすね〜。
でも、ちょっと圭ちゃんが寂しすぎますね(^^;)
できたらやさしい圭ちゃんにも愛の手を〜
173 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月02日(日)19時58分07秒
いいですね〜。(0^〜^0)が可愛いです
続き期待してます。頑張って下さい。
174 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月24日(月)00時48分26秒
作者さんの甘〜い、よしごまが読みたいのです。
175 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)21時41分16秒


>>168 名無し読者さん
   最高だなんて…。ありがとうございます!

>>169 さるさる。さん
   読んでいただいてありがとうございます。
   おもしろいと言っていただけるなんて、とても嬉しいです。
   ここのよしごまはなかなか前進しないんで、ちょっとじれったいですかね?(汗
   今度の話はたかごまがかなり絡んでいるので、そちらの方でもお楽しみください。

>>170 名無し募集中。。。さん
   ヤッスー気に入っていただけたようで良かった!
   今までがあまりにも進展がなかったのでちょっと激甘にしてみました。(w
   続きが遅くなってしまって本当に申し訳ないです。

>>171 名無し読者さん
   へナよっすぃかわいいですか。(w
   自分もへナよっすぃの方が好きだったりするんです(笑)。

   
176 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)21時52分32秒


>>172 名無しさん
   自分はなるべく『ほのぼの甘く』を心がけているんです。
   たしかにちょっと圭ちゃんが寂しすぎるかも…。(汗
   圭ちゃんに愛の手は…どうなるかな?

>>173 名無し読者さん
   かわいいよっすぃが好評なようで、とっても嬉しいです。
   今後も期待に応えることができるように頑張ります!

>>174 名無し読者さん
   たいへん長らくお待たせしました。
   甘いよしごまをどうぞ!


   
177 名前:保田視点 投稿日:2002年06月25日(火)21時58分14秒


モーニング娘。は只今バスで移動中。

毎日が多忙な日々だからみんなちょっとお疲れ気味。


疲れを知らない若いメンバー、辻・加護・高橋・小川・紺野・新垣そして

本人の意思で参加しているとは思えない石川たちは楽しそうにトランプをして遊んでいる。


本当に元気よね…。子守りは頼んだわよ、石川。


MDを聴きながら他のメンバーに目を向けてみる。


なっちと矢口はお菓子を食べながらお喋りをしている。

カオリは遠くを見ながら交信中…。

ごっちんとよっすぃは仲良く寄り添って眠っている。



お化け屋敷に行ったあの日から特に変わった様子は見られない。

結局進展はなかったということね…。

私の苦労は一体なんだったのかしら…。



まぁ、急がず慌てず見守るとするか。





178 名前:保田視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時04分33秒


このバスは今日の宿泊先に向かっているんだけど、なんでも今日はホテルではなく

温泉つきの旅館らしいわ!


しかも明日はオフらしいし、地方ロケ万歳!

温泉でゆっくり疲れをとって風呂上りにはよく冷えたビール!

もう最高ねって、ちょっと裕ちゃんみたくなってきちゃったわね…。

何はともあれ楽しみだわ。(w



バスが目的地である旅館に到着。


「ごっち〜ん。もう着いたよ!起きて〜!」

「んぁ?よっすぃ…、まだ眠いよ…。」

「はいはい。わかったからとりあえずバスから降りよう。ね?」

「う〜ん…。」


よっすぃは自分とごっちんの荷物を持って、まだ寝ぼけ眼のごっちんの手を引いて歩いている。

あれじゃまるで姉妹、いや親子ね。よっすぃもたいへんだわ…。


「ごっちん見てよ!大きな旅館だよ〜。温泉もあるらしいよ。」

「んぁ?温泉!?やった〜!!」



さっきまで眠そうにしていたのに急に元気になったわね。



179 名前:保田視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時09分57秒


「は〜い、それじゃあ今日の部屋はここね!」

「「「ここって…。えぇ〜!!!???」」」


私たちが通された部屋は宴会に使われるような、大きな畳の部屋だった…。


「ちょっと待ってよ!もしかしてこの部屋に全員で泊まるの!?」

「そうよ。」

マネージャーはさらりと答える。


「えぇ〜。なんで〜!?」

「まぁいいじゃないのカオリ。修学旅行みたいで楽しいじゃない。ねぇ、圭ちゃん?」

「へ?うん。まぁそうね。みんなで一緒の部屋になるなんて滅多に無いんだし
 たまにはいいんじゃない?」

「う〜ん…。まぁ、いっか!」

どうやらカオリも納得したようね。


部屋に荷物を置くと、すぐにみんなで温泉に向かった。

温泉に入って汗を流して、たまった疲れをとる。


極楽ね…。(w


お風呂から上がると部屋には豪華な料理が並べてあった。

風呂上りに一杯やりたかったけど、まぁ仕方が無いわね。

夜は長いんだし、今はまだ我慢するか…。



食事を終えたらあとはもう自由時間。それぞれ好きな事をやり始める。



180 名前:保田視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時14分15秒


「ねぇ、卓球台があるみたいだよ!」

「やっぱり温泉といったら卓球なのれす!」

「ねぇ、梨華ちゃん。卓球やりに行こう!」

「えぇ〜!?なんでまた私なの〜?」

「いいじゃん別に。」

「そうなのれす。みんなで卓球をしに行くのれす!」

「ちょっと待ってよ〜。や、保田さ〜ん!」


ん?石川ってばまた辻・加護に纏わり付かれているのね。

あの連中だけで行かせるのは心配だし、夜に大騒ぎするのには

中学生メンバーたちを疲れさせて早く寝かせたほうが都合がいいし

私も一緒について行ってやるか…。


「仕方ないわね。私も一緒に行ってあげるわよ。」

「「やったー!!!」」



そういうわけで私は石川と辻加護、新メンバーを連れて卓球をしに行くことになった。

私は見ているだけでやらないけどね。


あ、そうだ!帰りにお酒を買って帰ろうっと♪





181 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時20分59秒


「ねぇ、よっすぃ。」

ごろんと寝そべってテレビを見ていると、突然ごっちんが顔を覗き込んできた。


「ん?なんすか〜?」

「これからまた温泉に行かない?」

「え!?(汗)」


ごっちんが温泉に誘ってくれたのは嬉しいんだけど…。

ごっちんはかなりの長風呂でして、すぐにのぼせてしまう私には

とてもじゃあないけど耐えられないんだよね…。


「う、う〜ん。私はいいや。テレビ見てるから1人でゆっくり入ってきなよ。」

「そっか。んじゃ行ってくるね。」

「いってらっしゃい。」


ごっちんが部屋を出て行き、再びテレビを見始めようとした時


「よっすぃ〜。」

突然名前を呼ばれて顔を上げるとそこには飯田さん、安倍さん、矢口さんの3人がニヤニヤしながら

私の周りを囲んでいた。(汗


「な、なんですか?」

恐る恐る聞いてみる。


お姉さまメンバーに取り囲まれると正直怖いっす…。



182 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時26分02秒


「ねぇ、ずーっと聞いてみたいことがあったんだけどさ。」

「はぁ。」

「ごっちんとはどういう関係なの?」

「へ?」

「やっぱりデキてるの?」

「は?」

「だ〜か〜ら〜!付き合っているのか、って聞いてるの!」

「えぇ!?なんでそうなるんですか?」

「だって、どっからどうみてもあんたら恋人同士だよ?」

「そうですか?」

「そうだよ。前から聞いてみたかったんだけど、そういう機会がなかったからね。
 
 カオリはリーダーとして今日という今日はよっすぃの口から真実を聞き出すよ。」


おいおい。どんなリーダーだよ…。


「矢口もよっすぃの師匠として聞いておく必要があるぜ。」


矢口さん…。


「なっちは〜、とりあえず聞いてみた〜い!みたいな。」


安倍さんまで…。



「言っておくけど、親友とか相棒ってのは通用しないからね。」


えぇ!?そしたらなんて答えればいいんだよ?

なんかもう逃げられないぞって感じ?(汗



こんなことになるならごっちんと一緒に温泉に行って我慢している方がましだったかも…。




183 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時32分17秒


「早く答えなさいよ、よっすぃ!」

「え…。あの〜どうしてそんな風に見えるのでしょうか…。」

「だって普段からすっごく仲がいいし、この前お化け屋敷に入った時も
 
 二人で仲良く手を繋ぎながら出てきたじゃん。ごっつぁんは高橋で、

 よっすぃは小川とだったのに出てきたときは何故か組み合わせが変わってたよね〜。

 あれはなんでかな〜?」


矢口さんがニヤーっとしながらにじり寄ってくる…。



お化け屋敷か…。ごっちんの目の前で醜態をさらしたんだよね…。

結果的には良かったんだけどさ。


「あ、あの時はその〜…。」

「その〜なんだべ?」

「お化け屋敷の中でいろいろとあって、あんな風になったんです。」

「いろいろって何?」

「いろいろは…、いろいろです。」

「リーダーにも言えないの!?」


ひぃ!そんな目で睨みつけないでよ…。

それになんでリーダーにそんなことまで言わなくちゃいけないんだよ…。



184 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時36分24秒


「まぁまぁ、カオリ。それじゃあ職権乱用だべ。」

「そうだよ。オイラたちは2人が付き合っているのか、よっすぃが

 ごっつぁんのことをどう思っているのかってことが聞きたいんじゃない。」

「そうだったね。ごめんよっすぃ。」

「い、いえ…。」


ふぅ。助かった…。ヘビを見て取り乱したなんて恥ずかしくて言えないっつうの。


「それで2人は付き合っていないんでしょ?」

「はい。別にそういう関係ではないです。」


本当はそういう関係になりたいんだけどね…。


「じゃあさ、よっすぃはごっちんのことどう思っているの?」

「どうって…。」


本当のことなんて言える訳ないじゃん。


「2人はどういう関係なのか親友・相棒以外の言葉を使って説明しなさい。」

飯田さんが学校の先生のような口調で言ってきた。

おいおい…。(汗


親友・相棒以外って、他に何かいい言葉あったっけ?


「う〜ん…。」

「悩んでいるべさ。」

「キャハハ!よっすぃ、正直に答えるんだぞ!」



どうしよう…。2人の仲を説明するいい言葉…。


あ!思いついた!!!





185 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時39分12秒


「ごっちんは、うちにとって…。」

「「「うちにとって?」」」


「大事なパートナーです!」

「「「パートナー!?」」」


「そうです。パートナー!とにかくどちらか一方が欠けても駄目な存在ですね。」


「パートナーねぇ。でもなんかそれじゃあ納得いかないような。」

「確かにね。上手くかわされたって気がするよね。」

「ところでよっすぃはごっつぁんに対して恋愛感情あるの?」



ちょっと待てよ!せっかくうまくかわせたと思って安心していたのに。(汗

誰か助けて〜!!!




私が窮地に追い込まれていたその時




186 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時42分26秒


「お〜い!お酒買ってきたわよ〜!!!」


この声は圭ちゃん!


「あれ?圭ちゃん卓球しに行ってたんじゃないの?」

「うん。しばらく様子を見ていたんだけど石川もいるし大丈夫そうだったからお酒を買って先に戻ってきたの。」

「わぉ!お酒だ〜!圭ちゃんてば気が利く〜!」

「呑んでパーッと騒ごうぜ〜!」

「でもさぁ、今日は全員一緒の部屋だからさすがにまずいんじゃない?」

「うふふ。そう思ったからお子ちゃまメンバーを卓球に連れて行ったのよ。」

「どういうこと?」


「おもいっきり運動して疲れればすぐに眠っちゃうでしょ?」

「なるほど!」

「それにこの部屋は二部屋分あるみたいだから襖を閉じて仕切っちゃえば平気でしょ。」

「そういうことならとことん呑もう!明日はオフだしね。」



やった!話題が変わった!サンキュー圭ちゃん。(涙



しかしホッとしたのも束の間





187 名前:吉澤視点 投稿日:2002年06月25日(火)22時45分30秒


「よっすぃ、注いで!」

「はい?」


飯田さんがコップを持ってうちの方に突き出してきた。


「だから、カオリにお酒を注いでよ。ホストみたいに。」

「ホスト!?」


「キャハハ!いいね〜!ミスムンのよっすぃホストみたいだったもんね。」

「よっすぃに注いでもらったお酒は美味しそうだべ。」

「よっすぃ!私にも注ぎなさい!」




圭ちゃんのおかげで尋問からは逃れられたけど…。





勘弁してよもう…。







188 名前:作者 投稿日:2002年06月25日(火)22時53分03秒


久しぶりの更新です。今回は旅館編。


1ヶ月以上も間が空いてしまった…。

もしかしたらもう忘れられてしまっているかも…。(汗






189 名前:カヲル 投稿日:2002年06月25日(火)22時57分39秒
ピアスを方耳ずつつけるのってビアン
のマークかなんかなんすよねぇ確か
がんばってくださいっ!!
190 名前:なな 投稿日:2002年06月26日(水)00時24分54秒
おお〜!!!!更新されてる!!
忘れてるわけないじゃないですか!!待ってた甲斐がありましたよ…。
あの、それと最近私も雪板で書き始めたのでよろしくお願いします。
吉後のつもりです。つーかこれじゃ感想ってか自分の宣伝(w
191 名前:作者 投稿日:2002年06月26日(水)19時59分09秒


>>189 カヲルさん
   そんなマークだなんて知りませんでした…。(汗
   なので特にそういうことを意識して書いてないです。

>>190 ななさん
   待ってた甲斐があっただなんて…。
   ありがとうございます!(嬉涙
   雪板の小説さっそく読みに行きます。

192 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月26日(水)20時04分21秒



『カコーン、カコーン』



石川さんと辻ちゃん加護ちゃん、そして私たち新メンバーで卓球をしているわけなんですが…


「あいぼん、いくのれす!」

「よっしゃー!こい!!!」



浴衣姿で卓球をしているからまさに温泉卓球。

みんなとっても楽しそうなんだけど、私はせっかくだからゆっくり温泉に入りたいんだよね…。



「愛ちゃん、なにボーっとしてるの?」

「あ、ごめん。」


あさ美ちゃんに声をかけられて我に帰る。



「ねぇ〜、私にもやらせてよ〜。」

「うるさいよ、梨華ちゃん!」

「今いいところなのれす!」

「なんでよ〜!私もう部屋に戻るよ!?」



卓球台は二台あり、一台は辻ちゃんと加護ちゃんの一対一の白熱した試合(石川さんが審判)

もう一台で私とあさ美ちゃん、まこっちゃんと理沙ちゃんでダブルスをやっているんだけど…。



石川さんも卓球やりたいみたいだから代わろうかな。




193 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月26日(水)20時08分50秒


「あの、石川さん。」

「なに?」

「よかったら私の代わりにやりませんか?」

「そんな、高橋が気を使わなくてもいいんだよ?」

「いえ、あの私ゆっくり温泉に入りたいんです。」

「1人で行くの?」

「はい。別に平気です。」

「そっか。それじゃあ、お言葉に甘えて。」



ラケットを渡すと石川さんは嬉しそうにあさ美ちゃんの隣に走っていった。


「行くわよ紺野!」

「はい!石川さんの足を引っ張らないように精一杯がんばります!」


「まこっちゃん、石川さんがなんかやる気満々で怖いよ…。」

「うん。目がマジだね…。」



「ほりゃ〜!!!」



中学生相手に本気で卓球をしている石川さん…。


まぁ、楽しそうだしこれで心置きなく温泉に行ける♪





194 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月26日(水)20時13分32秒


「温泉、温泉、うれし〜な♪」


温泉が大好きな私は鼻歌交じりで歩く。



「お〜ん〜せ〜ん〜♪」



風呂場に到着!まだ遅い時間じゃないのに誰もいないみたい。


貸切なんてラッキー!

…っと思ったら誰か1人先客がいるみたい。



まぁ別に1人ぐらいならいいか。



浴衣と下着をスルスルっと脱いでいざ浴室へ!




195 名前:作者 投稿日:2002年06月26日(水)20時20分51秒


今回の更新はこれだけです。かなり短いですね…。

その分次回は濃い内容になると思います。





196 名前:のんこ 投稿日:2002年06月26日(水)20時50分52秒

高橋…いるんだよ、あなたの大好きな愛しいあの人が。
作者さんのよしごま大好きだったんで、嬉しいです。
頑張ってくださいね。
197 名前:なな 投稿日:2002年06月26日(水)22時58分24秒
あっあの、まだ後藤さんいないんですけど
それでも良かったら見てやってください(アセアセ

次回の濃い内容のお話、楽しみに待ってます!
っていうか私も頑張って更新します…。
198 名前:作者 投稿日:2002年06月28日(金)22時47分21秒


>>196 のんこさん
   そうです。あの人がいるんです。
   更新が遅くなってしまって申し訳ないです。(汗
   大好きだなんて言って頂けると本当にやる気が出ます!
   頑張りますので今後ともよろしくお願いします。

>>197 ななさん
   ごっちんの登場がとても待ち遠しいです。
   そのうちコッソリとレスします。
   濃い内容になっていない気がする…。
   期待されていたらごめんなさい。(汗



   
   
199 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)22時53分56秒



『ガラガラ』



浴室に入るとモワーっと白い湯煙が立っていて、周りがよく見えない。



「あれ?もしかして愛ちゃん?」




体をさっと流して浴槽の中に入ろうとすると、突然背後から名前を呼ばれた。


この声は!


「あ〜!やっぱり愛ちゃんだ!」

「ご、ご、後藤さん!?」



私にゆっくりと近づいてきたのは紛れもなく私の憧れの後藤さんだった!



は、裸…



「1人で来たの?」

「あ、あの…はい。」


なんか恥ずかしくて直視できない…。



「みんなで卓球やりに行ったんじゃなかったけ?」

「そ、そ、そうなんですけど〜、わ、私は卓球より温泉に入りたかったんで〜、ひ、1人で来たんですよ。」

「あはは。愛ちゃん温泉好きなんだ。ごとーも大好きなんだ。」

「い、一緒ですね!あはは…。」




200 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)22時58分43秒


それにしてもお湯が熱いな…。

さっきみんなで来た時も熱かったけど、さらに熱くなっているような…。



「後藤さんはいつから来ていたんですか?」

「んぁ?ごとーはね、愛ちゃんが来る30分くらい前から来てるよ。」

「さ、30分前ですか…。」


す、凄いですよ後藤さん…

温泉は好きだけどこんなに熱いお湯には10分も入っていられるかどうか…。



「よっすぃも誘ったんだけどさ、断られちゃったんだよね。」

「そうなんですか。」




そういえば吉澤さん、ご飯食べる時後藤さんとあとから遅れて来ていたけど

茹蛸みたいになってたっけ…。



きっと後藤さんの長風呂に付き合わされていたんだろうな…。







201 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)23時03分40秒


「愛ちゃんは長風呂な方?」

「は、はい。でもこの温泉はかなり熱いんであんまり長くは入っていられないと思います。」


「そっか。ねぇ愛ちゃん?」

「なんですか?」


「さっきからどこ見て話しているの?」

「へ?」

「いやさぁ、ごとーと喋っているのにこっち見て話してくれないからさ。」



こっち見てって…だって目のやり場に困るじゃあないですか!



でもやっぱりこれじゃあ後藤さんに対して失礼だよね。

よ、よし!


「そ、そんなことないですよ。えへへ…。」

そう言って振り返ると


「あ、やっとこっち向いた。」

そういって満面の笑みを浮かべる後藤さん。


しかし私の視線は笑顔ではなく、胸に釘付けになっていた…。



う、うわぁ〜。



熱いお湯、高い湿度、そして目の前の後藤さん。


私の体温は急激に上がり始め、顔が真っ赤になっていく。






202 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)23時10分07秒


「愛ちゃんて細いよね。羨ましいな〜。」

「そ、そんな。後藤さんの方がよっぽどスタイルいいですよ。」


ほんとにスタイルいいな〜。

普段から思ってたけど、裸の姿をこうやって見ると改めてそう思うよ。



…って、裸、裸ってそんなに意識するな私!

お、女同士じゃない!



「でもさぁ、細いのにけっこう胸あるよね。」

「そんなことないですよ。」



胸…胸って…。

またマジマジと後藤さんの胸を見てしまう。


あぁ、なんかどんどんエロおやじみたいになってきちゃったよ…。


「胸なら後藤さんの方がぜんぜん大きいですよ。形もいいし。」



形もいいって、何を言っているんだ私!?

だんだんのぼせてきて思考回路がおかしくなっちゃっているのかも…。

目の前には裸の後藤さんがいるし、私には刺激が強すぎる…。


あ、また裸を意識してるよ…。


「えぇ〜?そうかな?」


そう言うと後藤さんはさらに近づいてきた。




203 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)23時14分45秒


「う〜ん。」

と唸って私の胸と自分の胸を見比べる後藤さん。



せ、接近しすぎですよ!!!

目の前に胸が…


「どっちが大きいかな?」

そう言うと急に私の手を掴み、後藤さんの胸に押し当てた。



え、えぇ〜!!!!????



「ねぇ、どっちの方が大きいと思う?」



どっちって…それよりも触ってる…私が後藤さんの胸を触ってる…


しかも裸…


見るだけでも刺激が強いのに、それを、さ、さ、触って…



もう駄目かも…。




そう思った刹那、鼻からツゥーっと生暖かい液体が…





204 名前:高橋視点 投稿日:2002年06月28日(金)23時21分36秒


「あ、愛ちゃん!?」

「はい?」

「鼻血が出てるよ!」


後藤さんは慌てて思いっきり顔を近づけてきた。


目の前には後藤さんのドアップ。



もう駄目…



『ブッ!』


今度は勢いよく出てきた。



「わぁ!だ、大丈夫!?」

「だ、大丈夫です。の、のぼせちゃいました…。」




のぼせたのは本当だけど、刺激が強すぎて興奮したっていうのもあるかも…。


でも「後藤さんの裸を見て鼻血を出しました。」なんてとてもじゃないけど言えない…。




あぁ…恥ずかしい…。







205 名前:作者 投稿日:2002年06月28日(金)23時27分28秒


今回の更新はこれだけです。

濃い内容とか言っておきながら濃くないし短い…。



206 名前:ルパン4th 投稿日:2002年06月29日(土)00時20分31秒
ごっちんの裸見てドキドキする高橋かわいい〜
よっすぃ〜先輩相手にホストしてる場合じゃないぞ!!(w
更新がんばって下さいね
207 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月01日(月)02時38分18秒
ごまたかも萌萌な展開ですね。
ってか、高橋が羨ますぃ〜(w
208 名前:カヲル 投稿日:2002年07月01日(月)21時03分05秒
いいっすねぇ〜
ごまたかだいすきですわぁ〜
どきどきの入浴でしたなやあ。
209 名前:どちらかのおばかな作者どん!! 投稿日:2002年07月01日(月)21時04分56秒
ここのごまたかいやよしごまはいいですねぇ。
あたいの小汚い小説よりよっぽどいいや。
ちょっとエロ風味なところがよっぽどいいや
210 名前:作者 投稿日:2002年07月06日(土)22時06分23秒


>>206 ルパン4thさん
   そうですね。よっすぃはホストやってる場合じゃないですよね(笑)。
   更新がんばりますよ〜!

>>207 名無し読者さん
   たかごまはまだ続きますよ〜。たかごまも好きなので。
   高橋羨ましいですか(笑)。

>>208 カヲルさん
   たかごまもいいですよね。ドキドキしていただけて良かったです。

>>209 どちらかのおばかな作者どん!!さん
   すごいHNですね(笑)。よしごま・たかごま共に気に入っていただけたようで
   嬉しいです。確かにちょっとエロ風味でしたね。






211 名前:高橋視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時13分07秒


私は涼しい風にあたりながらボーっと庭のベンチに座っていた。


さっきのことを思い出すとまた鼻血が出るかもしれないので

なるべく違うことを考えようとしていた。



鼻にはティッシュが詰められている。



こんな姿をファンの人が見たらどう思うだろう…。



「お〜い、愛ちゃ〜ん!ウーロン茶買ってきたよ〜!」

手にウーロン茶と団扇を持って後藤さんが走ってきた。


温泉からあがってからずっと私の事を心配してくれている後藤さん。


迷惑をかけてしまって申し訳ないです…。



「ひゃっ!」

突然私の頬に冷たい缶をピタッとつけてきた。


「あはは。はい、水分補給。」

「ありがとうございます。それと、ごめんなさい。」

「なんで愛ちゃんが謝るの?悪いのは長風呂に付き合わせたごとーだよ。
 
よっすぃがさっき断ったのもきっと耐えられないからだろうね。

ご飯の前に一緒に入った時、死にそうになっていたし。」


「後藤さんは悪くないです!のぼせたのにすぐに出なかった私が悪いんです。」

「あは。ありがとう。缶開けてあげるよ。」





212 名前:高橋視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時20分36秒



『プッシュ!』



「ねぇ、一口貰ってもいい?」

「ど、どうぞ。そのウーロン茶は後藤さんが買ってくれたんですから。」

「それじゃあ遠慮なく。」


後藤さんはゴクゴクとウーロン茶を飲んでいる。



「プッハー!おいし〜い!はい、愛ちゃん。」

「あ、ありがとうございます。」



後藤さんが飲んだ後にこれを飲むってことは…



か、間接キスだよね!?



またドキドキしてきた。普段はみんなと普通にしているのに…。


また心拍数が上がってきたよ〜!(汗



だ、駄目だ!これ以上後藤さんの前で鼻血を出すのは絶対に嫌!!!




「どうしたの?」

「あ、あの、い、いただきます!」



私はウーロン茶を一気に飲み干した。




213 名前:高橋視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時26分06秒


「ご馳走様です。」

「いえいえ。それよりまだのぼせてる?」

「はい。まだちょっと気分が悪いです。」


「そっか、じゃあごとーが膝枕してあげるからちょっと横になったら?」

「ひ、ひざまくら!?」

「うん。ほらおいで。」


後藤さんは私の腕を引っ張って、無理やり寝かせた。


ま、待ってください!嬉しいんですけど、またちょっとヤバイかも…。



「団扇で扇いであげるね。」


そう言って後藤さんはパタパタと団扇で扇ぎ出した。




下から見上げて見る後藤さんは風呂あがりで浴衣姿のせいか、いつにも増して色っぽく見えた。


まだ髪が濡れていて、シャンプーの香りがほんのり漂ってくる。






214 名前:高橋視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時29分55秒


「こんなことまでしてもらってすみません。」

「んぁ?いいんだよ。鼻血が出るまで付き合わせちゃったんだし。もう止まった?」

「はい、たぶん…。でもまだ詰めたままにしておきます。」

「なんかちょっとマネケっぽいね。」

「えへへ。」


私が照れ笑いを浮かべると



「かわいい〜。」



後藤さんが笑顔で私の頬っぺたを突っついてきた。




あぁ〜幸せ…




でもまた鼻血が出そう…。















215 名前:吉澤視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時35分22秒



私は先輩メンバー方のお酌をさせられているんだけどさ…



「ねぇ〜ダーリン。チューして!」

「ダ、ダーリン!?チュー!?何を言っているんですか飯田さん!」

「な〜によっすぃ!今日はノリが悪いんじゃない?いつもならなんだいハニー?
 って言ってくれるのに〜!!」



うわぁ〜本当に酔っ払ってるよ…。


目が怖い…。



「それじゃあカオリがよっすぃにチューしちゃお!」

「えっ!?」



『ブチュ』



「のわぁ〜〜〜!!!」

「きゃ〜!カオリってば大胆!」

「よっすぃ顔が真っ赤だべ。」

「ふ〜ん。私もチューしちゃおうかしら。」



ほ、頬っぺたにチューされた…。こんなとこごっちんに見られたら…。











216 名前:吉澤視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時39分32秒


「おいらもよっすぃに抱きついちゃおー!」

「ぐはぁ!」


突然矢口さんが抱きついてきた!



「あ〜っ!なっちも〜!!」


今度は安倍さんが右腕にピタリとくっついてきた。



「ちょ、ちょっと!矢口さん、安倍さん!?」

「な〜に?」

「な〜にじゃなくて、何やっているんですか2人とも!」

「まぁ、いいじゃん。」

「そうだべ。気にするなって。」



酔っ払いには何を言っても無駄みたい…。



「よっすぃ〜。」

「け、圭ちゃん!?」



私の目の前には顔を真っ赤にした圭ちゃんが…




い、嫌な予感…。(汗







217 名前:吉澤視点 投稿日:2002年07月06日(土)22時44分05秒


「私もチューしてあ・げ・る!」

「い、いい加減にしろっつーの!!!」



圭ちゃんの顔をガシっと掴んでしまった…。



圭ちゃんに対しては遠慮の無い私…。





ごめん圭ちゃん…。(汗





そういえばごっちん遅いな…。何やってるんだろう?



でもこんな姿見られたくないからまだ戻って来てほしくないかも…。





くっそ〜、酒臭い!(涙)








218 名前:作者 投稿日:2002年07月06日(土)22時47分23秒


よっすぃと高橋の天国と地獄でした。(爆)


219 名前:名無し 投稿日:2002年07月23日(火)13時53分56秒
もう更新無いのでしょうか?
220 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月23日(火)19時03分04秒
続きが気になりますぅ。吉子地獄でしたね(^o^;丁度そこにごっちんが帰ってきたらどうなるんでしょう?吉子をかけて、ごっちんvs酔っ払いお姉さま達をみてみたいです。
221 名前:名無し 投稿日:2002年08月01日(木)02時15分43秒
待ってます
222 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月01日(木)18時38分24秒
あぁ、心にポッカリ穴が・・・。
作者さんの甘いよしごまで癒してください。
223 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月11日(日)14時07分01秒
あああ〜、やっぱ、よしごまは最高です。
最後は「甘いよしごま」になってほしいです。
ハッピーエンドってことで・・・。
224 名前:作者 投稿日:2002年08月20日(火)15時24分27秒


>>219 名無しさん
   かなり間があいてしまいましたが、まだ更新します。
   ペースが遅くてすみません。(汗

>>220 名無し読者さん
   ごっちんvs酔っ払いお姉さま達ですか。それも面白そうですね。(w
   続きが遅くなってすみません。

>>221 名無しさん
   お待たせしてすみませんでした。
   1ヶ月以上も更新が止まっていたんだ…。(汗

>>222 名無し読者さん
   自分も心にポッカリと穴があいてしまってずっとへこんで
   いたんですが、ごっちんが娘。を卒業してもハロプロには残るんだから
   二度とよしごまが見られなくなるわけではない!
   などとポジティブに考えて復活してきました(笑)。
   こんな駄文で癒されるなら頑張って更新していきます!

>>223 OK牧場さん
   よしごまは最高ですよ!
   ごっちんが娘。を卒業しても自分はよしごま命です!!!
   やっぱり最後はハッピーエンドがいいですよね。
   「甘いよしごま」が書きたいのになかなか甘くならない…。(汗





   
225 名前:高橋視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時28分53秒



「あぁ〜!ごっちんと愛ちゃんだ〜!」



あまりの心地よさにウトウトし始めていた時、加護ちゃんの声で目が覚めた。

卓球を終えてお風呂に入って部屋に戻るところらしい。



「あれ?何で愛ちゃん鼻にティッシュ詰めてるの?」

「あぁ…、これはその…」


「愛ちゃんはごとーと一緒に温泉に入っていてのぼせちゃったんだよ。」

「えぇ!?大丈夫なの?」

「う、うん。」

「ごっちんは長風呂だからね〜。」

「あは。みんな部屋に戻るならごとーたちも一緒に行こうか?」

「はい。」



ムクッと立ち上がりまこっちゃんと目が合うと私に近づいてきて耳元で


「やったね。」


と呟いてあさ美ちゃんのところに行ってしまった。




226 名前:高橋視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時32分38秒


私は夢を見ていたような気分と、もう少しこのままでいたかったという妙な物悲しさから

ボーっと突っ立っていた。



「あれ?もしかしてまだ気分悪い?」

「いや、そんなんじゃあないです。」


ハッと我に帰って笑顔を作って見せた。



「あぁ〜よかった。んじゃ行こう。」

後藤さんは私の手を握って歩き出した。

私もそっと手を握り返して隣に並んで歩いた。



「そんな贅沢を言っちゃあいけないよね…。」

「んぁ?なんか言った?」

「なんでもないですよ〜。」

「???」




えへへ。なんか今日はいい日だな〜♪





227 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時36分09秒


「だぁ〜!もう本当にいい加減にしてください!!!」

「なんでよ〜。よっすぃ〜。」


もうこの酔っ払いどもに付き合うのは限界だよ…。



「ねぇ、よっすぃも一緒に飲んだら?」

「はぁ!?」

「だ・か・ら。一緒に飲もうよ。」

「飲めません!」

「飲め!」

「飲まない!」

「ふ〜ん。あくまで楯突くわけね…。」




楯突くって、うちはまだ未成年なんですけど…。




228 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時39分28秒


「みんな!よっすぃに飲ませるよ!」

い、飯田さん!?


「よっしゃ〜!飲ませろ〜!」

矢口さん!?


「いいねぇ〜。飲ませるべ。」

安倍さん!


「覚悟しなさい!」

圭ちゃんまで…。



うちは完全にこの酔っ払いたちの玩具だ…。


怖いから逆らえないし…。



もう諦めよう…。




229 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時44分07秒


「えぇ〜いっ!もうどうにでもなれ!!!」

差し出されたコップの中にある酒を一気に飲み干した。


「おぉ〜!よっすぃカッコいい〜!!!」

「いよっ!男前!!!」

「よしこ、一気飲みは体に良くないわよ。」



「プッハ〜!の、飲みましたよ。」

「よ〜し。んじゃもう一杯。」

「へ!?」


せっかく飲んだのにまたコップに注がれてしまった…。



「くっそ〜!」

がんばって飲み干すとまた注がれる。その繰り返し。



お酒なんてほとんど飲んだことないのに大丈夫なのだろうか…。



しかし3杯目、4杯目と飲んでいるうちにそんな事を考える余裕もなくなっていった。



230 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時47分32秒


「きゃはは〜。よっすぃ顔真っ赤だよ!」

「なんか、もう止めたほうがいいんでない?」

「そうね。ちょっと飲みすぎよね…。」

「カオリもそう思う。よっすぃ、もう止めなさい!」

「何を言ってるんすか〜?まだまだ平気っすよ〜。」



さっきまで面白半分で飲ませていたのはあんた達だろう!

なんだか無性に逆らいたくなってきた…。



もっと飲んでやれ!



「あの〜、よっすぃ?」

「なんれすか?」

「げっ!もしかしてよっすぃってば酔っ払ってる!?」

「酔っ払ってなんかないっす。はい、全然大丈夫れす。」


あれ!?なんか呂律が…。





231 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時49分54秒


「こりゃ完全に酔っ払ってるね…。」

「どうする?」

「どうするって…。どうしようか?」

「まぁ、ほっとけばそのうち酔いが覚めてくるでしょ。」

「そうだね。」



なんだか視界がグルグル回ってきた…。



「あれ?よっすぃの顔、さっきは真っ赤だったのに今度は真っ青になってるよ。」

「きゃはは〜。よっすぃ大丈夫かよ!?」

「あんたもう飲むの止めなさいってば。」

「カオリの言うこと聞きなさい!」



ちょっと気分が悪くなってきたかも…。




232 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時53分04秒


「ただいま〜、って何この部屋!?酒臭〜い!!!」

「うわぁ、本当だ。みんな酔っ払ってるよ〜。」



部屋の中は酒の匂いが充満し、酔っ払ったカオリ、圭ちゃん、なっち、やぐっつぁんが騒いでいた。



今日はこの部屋で寝るの…?



「よっすぃも酒臭いのれす!」

「ほんとだ。酒臭〜い!」

「よっすぃ、まだ17歳なのにお酒なんて飲んじゃ駄目じゃない!」

「うるへ〜!無理やり飲まされたんだよ!!!」



うわぁ〜、よっすぃも酔っ払っちゃってるんだ…。

いつもと様子が違うけど大丈夫かな?




233 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)15時55分29秒


「ねぇ、ごっちんは?」

「ごっちんならそこにいるよ。」

「ごっち〜ん!よっすぃが呼んでるよ。」

「んぁ?どうしたの?」


よっすぃが視点の定まらない目でごとーのことをじいっと見つめている。


「ど、どうしたの?」



「ごっちん…。」

よっすぃが立っているごとーの腕を引っ張っている。

これは座れの合図?



「な、な〜に?」


よっすぃの隣に座ると、いきなりガバッと抱きついてきた。




234 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)16時04分29秒


「おいおい、なんだよ。うちらに見せつけてるのかよ!?」

「ヒューヒューだべ。」

「こっちの方が恥ずかしくなってくるわね。」

「羨ましい〜。カオリのことも抱きしめて〜!」

「よっすぃがごっちんに抱きついてる〜!」

「抱きついているのれす!」

「よっすぃってばいやらしい!」

「吉澤さんて大胆だね〜。」

「そうだね〜。」

「愛ちゃん、目が怖いよ?」

「…。」



み、みんなの前で…。(汗



「ちょ、ちょっと。どうしたの?」

「…わるい。」

「へっ!?」

よっすぃが耳元で何かを言っている。


「なに?よく聞こえない。」

「…もぢわるい。」


「もぢわるい…。気持ち悪い!?」



よっすぃの顔を見ると真っ青になっていた。



235 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)16時08分06秒


「は、吐きそう…。」

「吐きそう!?ちょっと待って!トイレに行こう。」


「なんか、も、もう駄目…。」

「もう駄目って…。あ…。」



部屋の中がシーンと静まり返った。



「ごっちん、ごめん…。」



みんな呆然としながらごとーたちを見ている。




さっきお風呂に入ったばかりなのに…。(涙)




236 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)16時11分33秒


「ごっちん、本当にごめんね…。」

ちょっと正気にもどったよっすぃが泣きそうな目をして謝っている。


「いや、いいよ別に。またお風呂に入ればいいから。あはは…。」

シュンとしているよっすぃを責める気にはなれないよ…。



「はい、着替え。」

「あ、ありがとう。」

梨華ちゃんが新しい浴衣を出してくれた。



「後藤さん、今からまた温泉に行くんですか?」

「うん。さすがにこのままじゃ寝れないからね。」

「付き合いましょうか?」

「もう遅いからいいよ。」

「でも…。」


「うちが一緒に行くよ。」

「吉澤さんが!?」

「うん。うちのせいだからね…。」

「というわけだから、愛ちゃんは先に寝てていいよ。」

「はい。わかりました…。」



愛ちゃんは残念そうな顔をしていた。



237 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)16時14分05秒


「よっすぃはお風呂に入っちゃ駄目よ!」

「そうだよ〜。入ったら死ぬよ〜。」

「わかってますよ。」



そっか。よっすぃはお酒飲んじゃってるからお風呂に入れないのか。


なら一緒に来ても退屈だよね…。



「別に一緒に来なくてもいいよ?」

「一緒に行く!絶対に行く!!!」

「???」



なんでそんなに行きたいのかな?


まぁ、いっか。





238 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月20日(火)16時18分26秒


「それじゃあ行って来るね〜。」

「行ってらっしゃ〜い!」

「2人っきりでゆっくりしてくるといいべ。」

「きゃはは〜。2人っきりで何するの〜?」

「何するのって、温泉に行くだけだよ?」


なっちもやっぐっつぁんも何を想像しているんだろう…。



「あんた達、変なことするんじゃないわよ。」

「変なことって?」

「わかってるくせに!」

「「「「ね〜?」」」」


「んぁ?」

「ごっちん、相手にしないほうがいいよ…。」

「そうだね…。」



よっすぃが温泉に入れないのに一緒に行きたがる理由がなんとなくわかったよ…。


部屋に戻った時、みんな寝ていますように。




239 名前:作者 投稿日:2002年08月20日(火)16時22分45秒


>>232 は「吉澤視点」ではなく「後藤視点」です。

間違えてしまってすみません。

240 名前:作者 投稿日:2002年08月20日(火)16時39分32秒


ごっちんの娘。卒業のニュースにかなりショックを受け、この小説も続けようか
どうか迷いましたが、放置はしないで必ず完結させると断言していたし
「よしごま」を廃れさせたくないので頑張って続けて行こうと思います。
たぶん更新のペースは遅いと思いますが…。(汗


これからもずっとよしごまを応援していきます!




241 名前:なな 投稿日:2002年08月21日(水)03時30分53秒

待ってましたYO!
作者さんのよしごま好きです!
無意識にラブラブな二人がたまりません。
これからもマターリでいいので頑張って下さい!
242 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月27日(火)22時57分14秒
長かった夜が明けた気分です。
これからも期待しています。
243 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月29日(木)04時21分34秒
作者さん、更新、ありがとうございます。
うれしくて、お礼が言いたくなりました。
244 名前:作者 投稿日:2002年09月01日(日)23時26分04秒


>>241 ななさん
   待っていてくださってありがとうございます。
   こんな駄文を好きだなんて、嬉しくて涙が出ますよ…。
   基本的には甘くしようと思っているんですけどね。
   これからもマターリとがんばりまっす!

>>242 名無し読者さん
   長かった夜…。そうですよね、待たせすぎですよね…。(汗
   こんな駄文の更新を待っていてくださっている方が他にも
   いらっしゃいましたら本当に遅くてすみません。
   期待に応えられるようにがんばりますよ〜。

>>243 名無し読者さん
   そんな、お礼だなんて…。こちらこそこんな駄文を読んでくださって
   ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。




245 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時29分37秒


「ハァ〜…。」

誰もいない脱衣所のイスに座って思わずため息。



「よりによってごっちんに…。」


うちは羞恥心と罪悪感に苛まれていた。

みんなに止められたのに意地を張って無理やり飲んだのは自分。

だからこうなってしまったのは自業自得。



「それにしても情けないにも程があるよな…。」


ごっちんが風呂から上がったらなんて言おう。

それよりどんな顔をすればいいんだろう…。



ここにはうちとごっちんの2人しかいないし、土下座でもして謝ろうかな。





「あ〜いい湯だった〜♪」


そんなことを考えているうちにごっちんが浴室から出てきた。



よ、よしっ、謝ろう!ごっちんならきっと許してくれるはず!!!





246 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時35分17秒


「ご、ごっちん!」

「んぁ?な〜に?」

「どわぁ!?」


さっさと謝ろうと思って振り返ると、そこにはバスタオル一枚のごっちんの姿が…。


「どうしたの?」


別にそんな姿は普段から見慣れているはずなのに、何でこんなに動揺しているんだろう…。(汗


「もしかしてまだ酔っ払ってるの?」

酔っ払ってる…。そうか、お酒のせいか…。

でも、そうかな…?


「ねぇ、なんで黙ってるの?」

いつもは一緒に入るから自分も着替えているわけで。

だからこんなにじっくりと眺めることはないのか…。

そうか、だからか…。なるほどね〜。


「よっすぃ?」

風呂上りのごっちん。色っぽくていいな〜。


「よっすぃ!!!」

「は、はい!?」

いかん、遠い世界に行ってしまった…。(汗


「ボーっとしてどうしたの?また吐きそうなの?」

「ううん、大丈夫。心配ばっかりかけてごめんね。」

「それならいいけど…。」




247 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時47分50秒



着替え中のごっちんをずーっと見ているおいら。



「あの〜、さっきからものすご〜く視線を感じるんだけど…。」

「へ?いや、あのですね〜。ごっちんてばいい体してるな〜なんて思いながら眺めております。」

「よっすぃのエッチ!」

「おいらはエッチだよ。エロおやじで〜す。」

「「あはは。」」



ごっちんは着替えを終えて髪を乾かし始めた。



「あの、ごっちん。さっきはごめんね。」

「なにが?」


ごっちんはドライヤーのスイッチを切って振り返った。



「だからさ。ごっちんにその…。」

「あぁ〜。これくらい別にいいよ。ごとー温泉好きだし。今日はちょっと
 入りすぎのような気もするけど。」


「怒ってないの?」

「うん。怒ってないよ。よっすぃがあんな無茶をするってことは圭ちゃんたちに
 何かされたんでしょ?」

「まぁね…。」




248 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時50分34秒


「それくらい分かってるし、それに…。」

「それに?」



「よっすぃと2人っきりになれて嬉しいかな〜。なんてね。えへへ。」

「ごっちん…。」


「みんなと一緒なのも楽しいけどさ、やっぱりね。」

「そうだね。」



ごっちんはうちと目が合うと照れ笑いを浮かべてまた髪を乾かし出した。




「ありがとう。」


ごっちんに聞こえないようにボソッと呟いた。








249 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時53分40秒


「もうみんな寝ちゃったかな?」

「どうだろうね。ぐっすり眠っていて欲しいけど。」

「起きていた時に気付かれないようにゆっくり開けよう。」

「了解。」



そ〜っとドアを開けると…


「キャハハ〜!」

「カオリもう止めたほうがいいべさ。」

「お願いですから早く寝てください!」

「なによ。なんなら石川も一緒に飲む?」

「飲みませんよ!中学生もいるんですから、いい加減に寝てください!!!」


酔っ払いたちはまだ騒いでおり、梨華ちゃんが1人で孤軍奮闘していた。

お子様メンバーたちはもう寝ているみたい。



でもこんなにうるさかったら眠れないだろうな…。




250 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月01日(日)23時58分01秒


「どうしようか?」

「この部屋にいるのは嫌だな…。このままどっか行かない?」

「そうだね。あ、そうだ!ごとーいいもの持ってきてたんだ。ちょっと待ってて。」



ごっちんは気付かれないように忍び込んでいってバックの中から何かを持ち出してきた。


「なにそれ?」

「まぁ、いいから早く出よう。」


なんとか気付かれることなく脱出に成功。


「ねぇ、なんなの?」

「じゃ〜ん!花火。」

「おぉ〜!そんなの持ってきてたんだ。」

「うん。なんか知らないけど家にあったからさ。みんなでやろうかな〜と思って。」

「やっぱり夏といえば花火だもんね。」

「そうそう♪」



2人で旅館を抜け出した。





251 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時03分54秒


「かっけ〜!」

「ちょっとよっすぃ〜!一気にそんなに持ったら危ないよ。」

「だって豪快にやらないと面白くないじゃん!」

「そっか。それじゃあごとーも。」



「うわっ!ちょ、ごっちん!こっちに向けるなって!!!」

「えへへ〜。うりゃ〜!」

「おい!危ないって〜!!!」


走って逃げるとごっちんが後ろから追いかけてきていつの間にか追いかけっこ。



「あれ〜。終わっちゃった…。つまんないの〜。」

「あ〜よかった…。」

「じゃあ最後は線香花火!」

「おっ!線香花火もあるんだ。」



2人で静かに線香花火をジッと見つめる。







252 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時06分38秒


「これが最後の一本だよ。」

「そうなんだ。じゃあごっちんが持ちなよ。うちは見てるからさ。」

「うん。」



最後の一本。うちは線香花火ではなく、線香花火に照らされているごっちんの顔を見ていた。




「かわいいね。」

「何が?あ〜ぁ、落ちちゃった…。」

「あはは、残念。もう部屋に戻ろうか。」

「そうだね。」





部屋に戻るとさすがにみんな眠っていた、が…



253 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時11分16秒


「ねぇ、ごとー達の寝る場所ないよ…。」

「そうだね…。」



うちらの布団には酔っ払っい達が無造作に寝ていて完全に占領されてしまっている。

足だけとかなら退かしようがあるが、大の字で寝ているため、動かそうにも動かせない。



「どうしよか…。」

「どうしようね…。」


うちらは仕方がないのでマネージャーの部屋に行った。

事情を話すとうちらに他の部屋を貸してくれることになった。



「この部屋ちょっと狭いね。」

「予備に借りていた部屋みたいだし、あの部屋が広すぎるんだよ。」

「ねぇ、布団一つしかないよ。」

「一緒に寝ればいいじゃん。」



布団が一つしかないなんて…。




なんて好都合なんだろう♪





254 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時14分57秒


「そういえばうちの誕生日もこうやって一緒に寝たよね。」

「そうだね。4月か…。早いね…。」

「ごっちんの誕生日は9月23日だよね。」

「う、うん…。」


「ねぇ、誕生日のプレゼント何が欲しい?」

「9月23日…。」


「おいっ!」

「へ?なんか言った?」

「も〜っ!プレゼントは何がいいかって聞いたの!」

「あ〜プレゼントね。よっすぃからのプレゼントなら何でもいいよ。」

「そっか。見てのお楽しみのほうがいいよね。去年のプレゼントは気に入ってもらえた?」

「うん。すっごく気に入ったよ。いつも着て寝てる。」

「へ〜。もしかしてそれを着ておいらのことを思っているんでないかい?」

「………。」

「図星!?かわいいな〜ごっちん♪」



ごっちんは恥ずかしそうに顔をそむけていたが

しばらくすると真剣な表情で振り返った。





255 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時17分52秒


「よっすぃはさ…。」

「ん?」

「もし、もしごとーがいなくなったらどうする?」

「へ?いなくなるって、どこに?」


「う〜んと、例えば娘。を卒業するとかさ…。」

「なにそれ!?」


思わず起き上がって大声を出してしまった。



「お、落ち着いてよ。もしもの話をしているだけだからさ。」

「冗談でもそういうこと言わないでよ!」

「ごめん。ごめんね、よっすぃ。」



2人の間に嫌な沈黙が流れる。



「なんか、よっすぃが感情的になるなんて珍しいね…。」

「ごっちんが急に変な事を言い出すからだよ!」

「そうだよね…。ごめん…。」



また沈黙。ごっちんは布団に顔を隠してシュンとしていた。





256 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時23分45秒


「よっすぃ、まだ怒ってる…?」


ごっちんが布団の中からちょっとだけ顔を出してまだ起き上がったままのうちの様子を見ている。



「ごっちん、なんか叱られた子犬みたい…。」


上目遣いに見つめているその姿が愛おしくて、怒りが収まってしまった。



「怒ってなんかいないですよ〜。」


やっと落ち着いてきたのでうちも布団の中に入った。




257 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時29分21秒


「さっき圭ちゃん達に絡まれていた時ね。」

「うん。」

「うちとごっちんはどういう関係なんだって聞かれたんだ。」

「どういう関係って…。」

「親友・相棒以外の言葉で説明しろって言われてさ。」

「なんて言ったの?」


「うちにとってごっちんは大事な『パートナー』ですって答えたんだ。」

「パートナー?」


「そう。どちらか一方が欠けても駄目な大切なパートナー。いつでも2人一緒じゃなきゃいけない存在。」

「よっすぃ…。」


「だからもしもの話であってもそんな悲しいこと言わないでよ。ごっちんがいなくなるなんて
 
 絶対に嫌だよ。いなくなるかもしれないって考えるのだって嫌だ。
 
 だって、ずっと、ず〜っと一緒にいたいんだもん…。」

「………。」


「お願いだからもうそういうことは言わないでね。って、なんで泣いてるの!?」




ごっちんは大粒の涙を流して泣いていた。








258 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時37分18秒


「うち、何か気に障るようなこと言った!?もしかしてさっき、大声を出したから
 
 びっくりしちゃった!?それともなんだ、あの嫌〜な沈黙が怖かった!?」


多分その時のオドオドと慌てた様子はへタレ全開だっただろう…。



「ううん、違うの。なんだか嬉しくてさ…。」

「嬉しい?」

「うん。よっすぃがごとーのことそんな風に思っていてくれたことがすごく嬉しいんだよ…。」


「今更何言ってんだか。うちがごっちんのことをどれくらい大切に思っているかなんて

 メンバーの誰もが知ってるっつーの。気付いていないのはごっちんだけじゃないの?」


「そうなの?」


「うん、そうなの。うちはいつもごっちんの傍にいて、いつでもごっちんの味方で、
 
 どんな時でもごっちんの力になりたいんだよ…。だからさ…。」


「!?」




「これからもずっと一緒にいようね…。」




優しく抱きしめるとごっちんは何も言わずにうちの胸に顔を埋めてまた泣き出した。





259 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月02日(月)00時44分12秒



「ごっちん、寝ちゃったの?」


ごっちんはいつの間にか腕の中で眠ってしまったようだ。



「おやすみ、ごっちん。」



今日のごっちんはいつもと違って脆く、儚く見えた。


うちはごっちんがどこかに行ってしまわないようにギュッと抱きしめたまま眠った。





どうして突然ごっちんがこんな事を言い出したのか、普段あまり涙を見せることのない

ごっちんがなんであんなに泣いたのか。





その理由はもう少し経ってから知ることになる。












260 名前:作者 投稿日:2002年09月02日(月)00時55分05秒


今回の更新はここまで。


ごっちんの娘。卒業に伴い、話の内容を大幅に変更しました。

なるべく暗くならずに、前向きで甘い展開?にしていきたいと思います。



261 名前:なな 投稿日:2002年09月02日(月)01時52分30秒
待ってましたよ作者さん。今読みました。
……後藤さん可愛すぎです。やばいですよー。
作者さん、私を殺す気ですね?(w

甘々な展開、楽しみに待ってます。
後藤さんが卒業するくらいで二人の仲は壊れません。
吉後は誰が何と言おうと永遠なんです!
それでは、マターリ頑張って下さい。
262 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月04日(水)16時10分34秒
続き期待してます
263 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月24日(火)17時59分19秒
つづき待ってます
264 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月30日(月)11時27分51秒
まってます
265 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月02日(水)22時01分45秒
放置ですか?
266 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月03日(木)23時47分25秒
露骨な上げ催促はやめましょ。
作者さんの復活を信じてマターリ待ちしょうよ。
267 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月11日(金)23時31分31秒
作者さんはあんまりチェックしないんでしょうか?復活を信じている人たちがいるのに、なんの連絡も無いなんて。一言ぐらい書き込めるんじゃないんでしょうか?
268 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月18日(金)12時47分41秒
結局銀板と同じですか
269 名前:作者 投稿日:2002年10月19日(土)14時23分11秒

>>261 ななさん
   殺す気だなんて(w
   そうですよね〜。卒業しても2人の仲は壊れないでしょうね。
   マターリしすぎてしまっているんですけどなんとか頑張ります。(汗

>>262 名無しさん
   期待して待っていてくださってありがとうございます。

>>263 名無しさん
   更新はもうしばらくお待ちください。

>>264 名無しさん
   お待たせしすぎて申し訳ありません…。(汗

>>265 名無しさん
   放置はしないで完結させるつもりではいるんですけど…。
   そう思われても仕方がない状態になってしまっていますね。(汗
270 名前:作者 投稿日:2002年10月19日(土)14時48分59秒

>>266 名無し読者さん
   いえ、露骨に催促されるほど放置したままにしてしまった
   自分が悪いんです…。(汗
   復活を信じて待っていてくださって本当にありがとうございます。

>>267 名無し読者さん
   すみません。忙しくてチェックを怠っていました…。(汗
   復活を信じて待っていてくださっている読者の方々に対して
   本当に失礼ですよね…。一言ぐらい書き込みをするべきでした。
   たいへん反省しています。

>>268 名無し読者さん
   銀板と同じって…なんのことでしょうか?(汗


271 名前:作者 投稿日:2002年10月19日(土)15時11分18秒

多忙な私生活&話の内容の変更&スランプにより更新が1ヶ月以上も滞ってしまいました…。
当初はごっちんの誕生日に話を完結させるつもりでいたのですが…。

更新を待っていてくださっている読者の方々がいるのに何の連絡も入れず
放置状態にしてしまったことは本当に失礼な行為であり、とても反省しています。
今回は更新はありませんが読者の方々へのお詫びと自分にはまだ話を続ける
意思がある事を伝えるために書き込みをしました。
読者の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

次の更新がいつ頃になってしまうのか自分でもまだわかりませんが
話が再開したら駄文ですがどうぞよろしくお願いします。
272 名前:OK牧場 投稿日:2002年10月19日(土)15時19分02秒
まぁ、小説を書いている人は皆、一度はスランプに陥りますよ。
あまり気にせず、ご自分のペースで更新して下さい。
私も「よしごま」が大好きなんで。
273 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月02日(土)19時19分06秒
274 名前:名無です。。。 投稿日:2002年11月08日(金)11時22分38秒
275 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)19時31分39秒
さらに
276 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月13日(金)19時49分27秒
( `.∀´)<田!!
277 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月14日(火)00時47分22秒
278 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月29日(水)23時28分47秒
ケメコケメコ
279 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月31日(金)00時39分51秒
物語を書くことが難しいのは理解してるつもりなので
スランプと言われれば待つしかないのはわかるんですけど、
もう書けそうにないとか、まだ無理そうとか、もう少し待ってとか
書き込むべきでは?再開したらよろしくって、このスレが消えないように
書き込んでるは、当てもなくずっと書き込むしかないんでしょうか?
280 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月01日(土)12時02分10秒
それでも待ちます
281 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月02日(日)16時31分31秒
ずっと待ち続けます・・・
とても素晴らしい作品なので、是非とも完結して頂きたいです。
282 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月22日(土)09時58分58秒
hozenn
283 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月11日(金)16時47分57秒
待ってます。
284 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月01日(木)13時24分27秒
285 名前: 投稿日:2003年06月02日(月)01時31分29秒
hozen
286 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月01日(火)02時01分35秒
いつまでだって待ってます
287 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月01日(金)01時20分24秒
hozen
288 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月25日(月)01時43分21秒
作者さんが気が向くまで・・・。
hozenです!
289 名前:名無しさん 投稿日:2003/09/26(金) 01:21
ほぜん
290 名前:名無しさん 投稿日:2003/10/29(水) 14:33
正直者が馬鹿をみるスレはここですか?
291 名前:名無飼育さん 投稿日:2003/12/07(日) 03:50
がんばってください
292 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/15(木) 00:16
293 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/09(月) 11:14
がんばってください
294 名前:かすい 投稿日:2004/02/11(水) 20:00
がんばってください!!
よっすぃ〜とごっちん・・・この2人にはありえないくらい
幸せになってほしいです・・・がんばれ!!!
295 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/12(木) 12:18
1年近く更新ないものをageないように
保全はsageで
296 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/02(火) 23:31
楽しみに待ってます。

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