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とりあえず・・

1 名前:mos 投稿日:2002年04月02日(火)09時49分05秒
初小説です。いしよし書かせてもらおうと思ってます。
ヘボだらけだと思います・・
題は・・そのうちに<逃。
2 名前:桜の木から 投稿日:2002年04月02日(火)09時55分23秒
春風に揺られて、ひらひらと散っていく花びら。
教室には五時間目特有の気だるい空気が流れている。
ちら、と横を見ると、一列全員顔を伏せていた。

ひとみは目をこすりながらもう一度視線を窓の外に戻した。
桜の木はどこも満開だった。

    桜・・梨華ちゃんの好きな花・・・
柔らかな眠気に襲われながら、ひとみは三年前のことを思い出していた。

3 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月02日(火)10時14分53秒
  
−−−−−−−
−−−− 
−−


「・・・いやっ!痛いよ!お母さんぶたないで!!」

・・・誰・・?  うわ〜背中、すごいアザ。かっわいそー・・

「あんたなんか生まれてこなければ!早く来なさい!」

鈍い音が響いて、女の子が口から血を吐いた。

「やめてよ!お母さん・・痛い・・・痛いよぉ・・。」

涙と血でぐちゃぐちゃの女の子の顔。

「汚いわね。ほんとあの男に似てだらしないわ。」

お母さんらしき人のとても冷たい瞳。
少女の絶望しきった顔。
血のにおい。


−−−
−−−−−

4 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月02日(火)10時15分23秒


「・・とみ!ひとみ!!いつまで寝てるの!今日から新学期でしょ!?」

「ん・・?」

  夢・・だったんだ。それにしてもりあるだったなあ。
  あの女の子、可哀想だったなあ。同い年位なのに。
寝ぼけている頭を少しだけ左右に揺らして、ひとみはふとんからでた。
んん〜、と伸びをして、ベッドの端にある時計をぶっきらぼうに掴んで時間を確認する。

         <AM 8:26>

。。。
「お母さーん!ご飯いらない!!」

「・・ったく、あれだけ起こしたのに起きないからよ。」

制服をハンガーから引き抜いて、素早く着替える。
「いってきまーす!」

バンッと大きな音を立てて玄関のドアを閉め、全速力で駆け出した。
中学二年の新学期。
5 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月02日(火)12時56分41秒
いしよしですか(w
痛そう?ですが頑張ってください
6 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月03日(水)08時47分32秒
「ふうっ。間に合ったあ〜。」
チャイムが鳴る寸前で席についた。
  まあ一回間違えて一年の教室入っちゃったけど・・

「よっすぃ〜遅いよ!もう先輩になるのにさ。でもごとーも着いたの5分前だけどね。あはっ」

無邪気に笑って話す親友・後藤真希。

「じゃーあんま変わんないじゃーん。」
中1から同じクラスで(この中学はクラス替えが無い)、性格が似てることもあってすぐに仲良くなった。
派手な外見からよく悪い噂がたつが、本人はいたって普通の優しい子。
7 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月03日(水)08時48分03秒
他愛の無い話をしてるうちに、担任がきた。

「お〜いもう予鈴なったぞ!みんな席に着け!」

「じゃまたね♪」

「ダ〜イバ〜イ♪」

一通り担任の眠くなるような話がつづく。
  寝ちゃおっかな・・・なんてもう顔伏せちゃってるけどっ。

「・・・で、転校生が来てる・・入ってきなさい。」

ザワザワと周りがざわめきだす。
  うるさいなあ もう。

「石川梨華です。神奈川県から来ました。よろしくお願いします。」

お〜 とか、かわいー とか、更にうるさくなっていく。
  こりゃねてらんないや。
諦めて顔をあげた。
8 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月03日(水)08時48分35秒
「・・・あ。」

転校生が目に入る。かなりの可愛い顔だ。スタイルもいい。しかし・・
  そっくり。夢の女の子と。
一瞬呆けに取られ、見つめてしまう。

「梨華ちゃんかわいー!!」
「彼女になって−!」

ワーワーと止まない、男子の声。
梨華はしばし無言で目を伏せていた。が、



「うるせーよ。ばーか。」
9 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月03日(水)08時49分33秒
冷え切った目で、ポツリと一言。
一瞬で静まり返る男子。口をポカンと開けたまま唖然とする女子。
冷たすぎる空気が教室全体に広がっていく。

「え〜、コホン。じゃあ石川は、空いてる席・・・吉澤!お前の隣空いてるな!」

  どうせ毎年出席番号は最後だ。

「・・はい。」

ゆっくりと梨華は歩き、カタンと小さな音を立てて席に着いた。
はじめは止んだように思えた声がサワサワ程度に聞こえ出す。
 
10 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月03日(水)08時50分03秒
「んだよ・・・少し顔いいからって。」
「お高くとまってるよなー。」
「やな感じ−。」

さっきとは正反対の、みんなの梨華への評価。
ひとみは呆れて小さな溜息をつき、梨華にチラッと目をやった。
教室に入ってきた時から全く変わらない無表情。

  けど、見れば見るほど夢の女の子にそっくり・・
  私の夢の中から出てきたとか・・?

「何?」

11 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月04日(木)10時03分31秒
おお、こういう石川さん珍しいですねぇ…気になる
12 名前:mos 投稿日:2002年04月04日(木)11時23分44秒
>>5さん
いしよしですね(w頑張ります!ありがとうございます!

>>11さん
気になってください!(wめっさ嬉しいです!

13 名前:夢と少女 投稿日:2002年04月04日(木)13時01分33秒
気づくと、また見つめてしまったようで。梨華は怪訝そうな顔を向けていた。

「や、ごめん。なんでもない・・。」

慌ててひとみは首を振る。

「そ。」

そっけない返事をして梨華はすぐにまた無表情になった。
  う〜ん、なんか怖いなあ・・でも興味わく・・
「あ、あのさ、私吉澤ひとみって言うんだ。よろしく。石川さん、もう入る部活とかって決めてる?私」
「あなたのことなんて興味ないから。悪いけど黙ってくれない?」
「なっ・・・。」

  なんだこの女は! あ〜あ、少しでも好意もった私がバカだった。

最悪の第一印象をもったまま、一日は終わった。
14 名前:ビニール傘 投稿日:2002年04月04日(木)13時02分54秒


それから、一週間がたった。
例の転校生、梨華はその冷たい態度から日に日にクラスから孤立していった。
ひとみも初日以来一言も会話を交わしていない。
だから、梨華はいつも一人だった。

その日の帰り道は、雨が降っていた。

「あっちゃー・・。」

ひとみは傘を持ってきていなかった。しかも部活でかなり遅くなってしまっていたので、外は真っ暗。
いつも一緒に帰っている真希も、帰宅部なので先に帰っている。 

かなりの、豪雨。

「はあ・・きっつー。」
深い溜息をついたときだった。
ドスッ
15 名前:ビニール傘 投稿日:2002年04月04日(木)13時03分31秒

「いたっ・・・何?」
振り向くと、一本のビニール傘が落ちていた。

「あ・・・。」

そして、梨華が立っていた。

「これ・・?」
「使って。」
「え、でも石川さん・・・ってちょっと!!」

言い終わる前に梨華は駆け出していた。ひとみは追いかけようとしたが、その背中はすぐに闇に消えてしまった。

「石川さん・・・」
  なんで教室ではあんな態度取るんだろう。
本当は優しいのに。

ひとみは梨華から受け取ったビニール傘を開きながら、明日傘を返すついでに話し掛けようと決心していた。
  あの夢の話でもしてみようかな・・


16 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月05日(金)11時54分01秒
いしよしの場合、これの逆パターンが多いですよね
どうなるのかな
17 名前:吉澤一君の事件簿 投稿日:2002年04月06日(土)09時04分15秒


次の日の朝。

「おはよう石川さんっ。昨日ありがとね!ハイ、傘。」
ひとみは満面の笑顔で梨華に話し掛けた。

「・・・・・。」
無言で傘を受け取る(というか奪い取る)梨華。

「お〜い反応してよう。」
「・・・・・。」
  無視かよ・・・。昨日とはマジ正反対。
  あ、でも夢のことは話したい。

「あのね石川さん。・・・引かないでね?私始業式の日夢で石川さん見たの。
でもそれがね、なぜかお母さんから虐待?みたいの受けてたんだあ。
だからかなり印象残ってて・・・どうしたの?」
梨華は怯えた顔をして小さく震えていた。何かに怯えているように。

「石川さん?」
「何言ってるの。気味悪い事言わないで。」
早口でそういうと、俯いてまた震えていた。
ひとみはそんな梨華を見て何も言えなくなってしまった。

 どうしたんだろ・・・ん〜気になるなあ・・。
  あ!そうだ!!やっべ〜あたし天才!かっけーーー!!

「ごめんね。言いたくないなら、何も言わなくていいからっ!」
ひとみはニヤケそうになるのをこらえて笑顔でそういった。 
18 名前:吉澤一君の事件簿 投稿日:2002年04月06日(土)09時05分32秒

―――
 

  あっ 出てきた!
放課後。ひとみは梨華をつけるために校門の裏に隠れていた。
薄茶色のトレンチコートに同色の帽子、サングラスまでかけてなりきっている。
一体どこで借りてきたんだか・・・。
  

19 名前:吉澤一君の事件簿 投稿日:2002年04月06日(土)09時06分04秒

****小一時間前の演劇部・部室****



  演劇部、演劇部〜・・っと!ここだ。
 コンコンッ

「失礼しまーす!」
「よっすぃー!やだ〜どうしたの!?もしかしてやっと入部決意!?」

彼女は演劇部部長、三年の矢口真里。ひとみが入学したときから演劇部に勧誘している。ひとみのファンの一人である。

「実は衣装でちょっと貸して欲しいのがあるんですよ。」
「え〜、いくらよっすぃでも大切な衣装は・・・。」

ひとみはそっと真里の手を握った。
「お願いします。」
「うんっ!全然オッケー!ってゆーか衣装箱ごと持ってってもいいよ!きゃははははははは!!」

真里が顔を真っ赤にして話してる間に、ひとみは既に選んで着ていた。そして鏡の前に立っていた。

「・・・何に使うの?それ。」
「おお、かーっけー!じっちゃんの名にかけて!!」
ひとみはそういうと部屋から出て行ってしまった。

「やっぱおかしいとこあるよなあ・・・。」
取り残された真里はドアを見つめて首をひねっていた。


***************

20 名前:吉澤一君の事件簿 投稿日:2002年04月06日(土)09時06分45秒

   ふ〜ん、石川さんってあたしと同じ方向だったんだ。案外家近いかも。

歩道橋。三叉路。小さな公園。ひとみにとっては通り慣れた道である。
梨華は数m先をスタスタと歩いている。

「ワンワンッ!ワン!」
数m先からの犬の鳴き声。

  やっべー、石川さんジョンに吠えられてるよ。アイツ怖いんだよな・・大丈夫かな。
ひとみは電信柱の影からサングラスをちょっとずらして覗いた。

「ジョーン。今日も元気ね。」
石川はニコニコ笑いながらジョンを撫でていた。
ジョンも嬉しそうに尻尾を振っている。

   石川さんかわいいなあ・・・。ってあれ?あたし何考えてんだ。
ひとみは頭を大袈裟に振って尾行を続けた。

21 名前:mos 投稿日:2002年04月06日(土)18時02分15秒
>>16さん
ちょこちょこしか更新できなくて話がすすみませんね(汗 スイマセン!
ただ吉澤さんを主役にしたくて・・あははは


22 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月07日(日)16時48分51秒
吉澤探偵に期待
23 名前:吉澤一君の事件簿 投稿日:2002年04月07日(日)20時12分38秒

それから十数分歩いて梨華は一軒の家に入っていった。
それを見計らってひとみはその家の前に立つ。

「ここが石川さんの家・・・。」
なかなか綺麗な、白を基調とした家だ。
ひとみは家の周りを一周して、軽く中の様子を窺った後家の横の電信柱の前に寄りかかった。

  家が分かったからとりあえず張り込みだ!
  ゲームボーイしながら待ってよーっと。 
ピコーン、なんて能天気な起動音と共に、電源が入る。
マイペースな女、吉澤ひとみ。

  やっぱマリオだよね〜。

やっているソフトは、かなり古そうだ。




ひとみがゲームに夢中になり始めた頃だった。
泣き叫びながら梨華が家から飛び出してきたのは。
24 名前:mos 投稿日:2002年04月07日(日)20時15分35秒

>>22さん
吉澤探偵は・・・そおとおへなちょこです。
いまのところは・・・(w
25 名前:no-no- 投稿日:2002年04月07日(日)21時24分19秒
石吉発見! 石吉好きなものです。
なにやら痛い話になりそうですな。
ちょくちょく見にきます(見るたんびに来ると思いますが)
続き待ってます。
26 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月08日(月)17時20分55秒
石川さんの涙の理由とは‥‥?
そして、よっすぃ〜のゲームボーイはカラーなのか?白黒なのか?
27 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月10日(水)20時28分42秒

まるでサスペンスドラマのような、“オンナノヒト”の叫び声。
それに伴って本気で泣きながら家から出てきた梨華。
そして梨華の左頬には、痛々しい紅い手形。

「石川さん!!」
「・・・!よしざ・・わさっ」

向かい合って立ち止まった二人。
左頬を抑えて、歯を食いしばって涙を流す梨華。

―ドクンッ
ひとみの中で、言葉にならない感情が生まれてきた。
心臓が、痛いくらいに軋む。
梨華の涙で、自分も泣きそうになるくらい悲しくなる。
この気持ちは・・・・

「・・・吉澤、さん?」

ひとみは自分でも何がなんだか判らないうちに梨華を抱きしめていた。
その腕は、かすかに震えていた。

「いしか・・わさん・・、どうしたの?何で、ないて・・るの?
なんか・・ね、石川さんが泣いて、ると、私・・痛い、んだ。何でだろう・・ねえ、何で―――っ。」
そこまで言うとひとみはもう言葉にならなかった。梨華はそっとひとみを離したが、そのまま泣き続けるひとみの涙でぐちゃぐちゃな顔を見てなんだか可笑しくなってしまった。


28 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月10日(水)20時29分47秒


「・・・吉澤さん、少し話そうか。」

柔らかく笑って梨華がそう言うと、ひとみはやっと泣き止み、コクンと小さく頷いた。
梨華の涙は、もうとっくに乾いていた。




だれもいない、小さな公園。梨華とひとみはブランコに座った。
キイィ―、キィ―、と音をたて漕ぎ出す。
29 名前:mos 投稿日:2002年04月10日(水)20時37分28秒
なんでこんなに短い更新しか出来ないんだろう・・・。
>>no-no-さん
ありがとうございます!痛い・・・かな(w?
頑張りますんで、読んでもらえたら光栄です!
>>26さん
白黒ですね。 なんせ六つの金貨やってますし・・(w

短くとも毎日更新を心がけてたんに・・・。ああがんばろう
30 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月12日(金)04時13分39秒
うむ。家庭事情が気になりますな
31 名前:no-no- 投稿日:2002年04月14日(日)22時46分59秒
よしこは石の王子様となるのだろうか?
作者さんのペースでかいてくださいな。
マッターリ待ってますよ。
32 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月15日(月)20時46分07秒

スピードが少し出てきたところで、梨華がおもむろに口を開いた。

「吉澤さんさ、正夢とかよく見るの?」
「え?・・ん〜、見ないね。みる夢って言ったらテストで0点とって泣いてた夢とか、ベーグル一気食いして詰まった夢とか・・・。」
真剣な顔をして言うひとみに、梨華はクスクスと笑った。
風になびく二人の髪が、サラサラ流れていく。

「今日、夢に私が出てきた、っていう話してたよね。虐待受けてたって言う・・・。」

「あー、うん。話したけど・・・。」

梨華が苦しそうな顔をして、軽く瞼を閉じる。それから何かを決意したように大きく息を吸った。

「それ、本当なんだ。・・・初めて叩かれたのは・・確か小学五年の時。」
そこまで言ってゆっくりと瞼を開ける。その瞳に光は無かった。
強い風が吹いて、桜の花びらがいきおいよく散った。


33 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月15日(月)20時47分21秒

「あの時は何されたのか全然分からなくて。只、お母さんが冷たい瞳で私を見下ろしていて・・。それまでは本当に良い母だったの。それに私を叩かないときはいつも通りだし。時々何か狂ったみたいに変わるの。」
ひとみは目を見開いて驚いていた。
ブランコを漕ぐために動作していた二人の足は止まっていた。

「それからは少なくとも週に二回・・・多いときは週に五回位叩かれるの。」
梨華はスカートの裾を少し上げた。そこには青紫色の痛々しい痣が複数あった。

「何回も同じ所を叩かれるからなかなか直らないの。服で隠れるから別にいいけどね。」
自嘲気味に笑う梨華。

唇を半開きにして地面を見つめているひとみ。

「何いってんの!いいわけないじゃん!!」
ブランコから飛び降り、振り返って梨華を見上げて言う。
34 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月15日(月)20時47分54秒
「そんなお母さん許してちゃダメだよ!お父さんにはその事言ってないの?」
「お父さんは中一の時に車に跳ねられて・・・。それでこっちに引っ越してきたんだ。」
眉を下げて申し訳なさそうな顔をするひとみ。

「ごめ・・私。」
目を細めて笑いながら梨華は首を左右に振った。

「だからお母さんにこれ以上悲しい思いさせたくないし・・普段は優しいから、そのときだけ我慢すれば大丈夫だよ。」
明るくそう言って、梨華もブランコから降りた。

「でも・・そんなのって。石川さんがかわいそうだよ・・・。」
唇を強くかみ締めるひとみ。
35 名前:E−767 投稿日:2002年04月16日(火)00時37分49秒
石川さんここは報復あるのみです。
悪の枢軸は排除しましょう。
36 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月16日(火)14時56分00秒
いやっ報復は報復をまねく
37 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年04月16日(火)18時24分18秒
一気に読みました。
正夢を見る吉・・・・・。
「じっちゃんの名にかけて」と、アフォな吉。いいっすね。
石の、虐待も気になります。がんがってください。
38 名前:mos 投稿日:2002年04月17日(水)11時44分35秒
>>30さん
レスありがとうございます!

>>no-no-さん
そういってもらえると嬉しいです!まったりいきますね〜。

>>E-767さん
報復ですか・・・。さてどうしましょう(w

>>36さん
むふふふふふっ(消えろ

>>37さん
吉子はアフォです(w。そんなイメージしかない・・・
がんがります!更新亀だけど読んでやってください!
39 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月20日(土)21時01分22秒

「吉澤さんは優しいね。今まで冷たくしてきたのに・・・。」
上目使いに梨華に見つめられる。

見つめ合っているとまた不思議な感情が湧き出した。
――強い思い。
胸が締め付けられる様な、痛い感覚。

「−そろそろ帰るね。もうお母さんも落ち着いてる頃だから・・・。それじゃあ、また明日ね。」
「う、うん。また明日!」

ちょっと噛んでしまったのをごまかすように、ひとみは大きく手を振った。
  


公園からの帰り道は、石川さんのことをずっと考えていた。
  
  あの感情はなんだったんだろう?
石川さんの泣いてる顔を見た途端・・・。
  目が合って見つめあったとき・・・・。
  う〜ん・・・・・。
  
   
答えは出なかった。
ひとみは自分の中に梨華が急激に入り込んできていることに、この時はまだ気づいていなかった。
芽生え始めた不思議な感情が

40 名前:吉澤一探偵の事件簿 投稿日:2002年04月20日(土)21時02分13秒
  
でも―――石川さんは私が守りたい。

恋だということに。
41 名前:mos 投稿日:2002年04月20日(土)22時26分23秒
事件簿偏やっとカタつきました。とろくてすいません。
42 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月21日(日)14時43分03秒
ぜひぜひ守ってあげませう
43 名前:OUR LIFE 投稿日:2002年05月01日(水)22時58分00秒

次の日の朝。
ひとみは部活の朝練に来ていた。
更衣室でいつも通り学校指定のジャージに着替え、ストレッチを始める。
白色のバレーシューズを履き、体育館に入る。
もう既に何人か練習を始めていて、ボールが跳ねる音が聞こえる。
ひとみも列に入り、アタックの練習を始めた。
上背があり、長い腕に、長い足。それに整った美しい顔立ち。
しかも抜群に運動神経がいいひとみのバレーをしている姿は、話し掛けるどころかその場に居る誰もが動きを止め見入ってしまうほどだ。

だが今日は例外だった。

44 名前:OUR LIFE 投稿日:2002年05月01日(水)22時59分04秒
「ひとみ先輩、何かあったんですか?」
怪訝そうな顔をして一年生の一人が尋ねる。

「え、なんで?」
「顔、緩みまくってるんですけど・・・。」
「へ?」

垂れ下がっている目尻。端が上がっている唇。
誰が見ても不自然なその顔。

「何かいいことでもあったんですか?」
「そんなこっとないよ〜。♪人生ってすばらしい〜」

踊りながら歌うひとみをみて、後輩達は静かに体育館から出ていた。



45 名前:OUR LIFE 投稿日:2002年05月01日(水)22時59分36秒


****登校途中***

「いってきまーす!」
いつも通りの時間に家を出る。
と、
道路に出たところで見覚えのある後姿が目に入る。

「石川さん!」
「あ、吉澤さん・・・。」
走って駆け寄るひとみ。梨華に並んだところで同じ速さで歩く。

「おはよう!」
「おはよっ」
軽く首を傾けて、微笑んで挨拶をかえされる。

「かわいぃ・・・。」
「え?」
無意識のうちに呟いていた言葉。気づいて真っ赤になる白い肌。
46 名前:OUR LIFE 投稿日:2002年05月01日(水)23時00分48秒
「な、なんでもない!じゃああとでね!!」
そう言って逃げるように駆け出すひとみ。
    ――――やばい、顔熱い。
それからそのまま、校門まで走って行った。


***********


「♪愛する人ーのためえーにい〜っ
・・・・あれ、みんなもう上がっちゃったのかな・・まあいっか!練習続けよっと!」

ひとみはかなり鈍い。
47 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月02日(木)15時01分00秒
初々しい…

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