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例えばそれが

1 名前:七瀬 投稿日:2002年04月08日(月)23時43分47秒
やぐちゅー・よしいし・辻加護etc リクありましたらどうぞ~
2 名前:例えばそれが ~辻加護・1 投稿日:2002年04月08日(月)23時51分08秒
「あんな~、のの~」
隣に腰掛けてお菓子の袋と格闘中の辻に何気なく声をかけてみる。
「ん~?にゃに~?」
ちょうど口に入れた瞬間だったらしくいつもにましてやはっきりしない返事が返ってくる。
「ん~、あんなぁ、のの~。うちなぁののに逢えてめっちゃよかったと思っとんねん。」
加護の言葉にちょっと首をかしげながら、でもお菓子を手放そうとはせず辻が答える。
「ののもそう思ってるよぉ。」
3 名前:例えばそれが ~辻加護・1 投稿日:2002年04月08日(月)23時55分48秒
「ほんまにそう思っとる?」
「うん。思ってる~。」
そう言いながらもやはりお菓子の袋はしっかりと手に握られている。
「・・・ほんまに?うちとそのお菓子、どっちが大事?」
そんな事を言えば辻はきっと困ってしまうだろう、そうわかっていながら聞かずにいられなかった。
「・・・むぅ・・・あいぼんの意地悪ぅ・・・・。」
4 名前:例えばそれが ~辻加護・1 投稿日:2002年04月09日(火)00時00分47秒
困った顔をしながら自分を見つめる辻がとても愛しいと思う。
愛しいがなんだか、辻に逢うまではわからなかった。
でも今はわかる。
わかる気がする。
「ごめんな~。でもな、うちめっちゃ真剣やねん。ののがおらんかったら頑張れへん。ほんまにののの事スキやねん。」
5 名前:例えばそれが ~辻加護・1 投稿日:2002年04月09日(火)00時12分21秒
ずいっと目の前にお菓子の袋が差し出される。
「はい、あいぼんに半分あげる。」
「・・・・??」
わけがわからないといったふうの加護に対し、辻はニコニコしている。
「ののもね、あいぼんの事すっごいスキらよ~。だからお菓子半分あげる。あいぼんとなら半分コしてもいい~。」
「・・・・おおきに、のの。」
なんややっぱ伝わってへんのかと思いながらお菓子の袋を受け取る加護。
「ねぇあいぼん、こっち向いて~。」
「ん?」
   ちゅっ
「・・・・・!?!!?!?!?!」
「あいぼん大スキ~~。」
なんややっぱわかってたんやないかと独りゴチながら加護も辻にキスをする。
「どこもいったあかんで、のの。ずっとうちと一緒におってな。」
「辻は~、どこにもいかないのら~。」
八重歯を見せて少し照れた感じに笑う小さな彼女を加護は本当に愛しいと思った。
6 名前:例えばそれが ~辻加護・1 投稿日:2002年04月09日(火)00時20分06秒
「よっしゃ、ほな約束やで?」
小指を辻の目の前に突き出す。
「うん。約束~。」
しっかりと絡められた指は未来を永遠に約束しているかのように思えた。
「ゆ~びき~りげ~んま~ん、うっそつ~いた~らは~りせんぼぉんの~ますっ、ゆ~びきった!」
クスクス笑いながらおでこを寄せ合って笑う二人は幸せだった。
例えばそれを、誰かが見たら、ふたりはとても仲良しなんだなぁとしか思わなくても・・・


     ~fin~
7 名前:七瀬 投稿日:2002年04月09日(火)00時22分53秒
とりあえず今日は辻加護編を・・・
感想等いただけると嬉しくて頑張っちゃいます(笑)
8 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月09日(火)00時32分27秒
とっても可愛い2人ですねぇ~
ほのぼのしてます!!
リクエストよしごまでもありですか??
ありなら書いてほしいな・・・
9 名前:七瀬 投稿日:2002年04月09日(火)19時33分53秒
8.エンジェル様> ほのぼの観が少しでも伝わったようで嬉しいです~ ありがとうございます(ぺこり)
リクですが 
よしごまですか?
んでは今回はよしごまでいきます~
10 名前:七瀬 投稿日:2002年04月09日(火)19時35分00秒
・・うわ ↑誤字だ(泣) ほのぼの感、です~(泣)
11 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)19時46分05秒
こんな気持ちよく晴れた日は、なぜかごっちんと一緒にいたくなる。
雨が降ってる時は降ってる時で、なんだか切なくなってやっぱりごっちんと一緒にいたいと思っちゃうんだけど。
まあ何につけてもごっちんと一緒にいたいんだ、あたしは。
・・・ごっちんはどう思ってるか知らないけどね・・・。
「よしこ~!」
「ひとみちゃん~!」
「よっすぃ~!」
んあ?何であたしの名前叫びながら走ってくんのかね、あの3人は。
息ひとつも乱さず、ごっちんが真っ先に到着する。
その次は矢口さん。ちょっぴり顔が赤い。
頑張って走ったんだろうなぁ・・・。
ビリはやっぱり梨華ちゃんだった。
肩で息をしながらやっと前の二人に追いついた。
12 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)19時50分56秒
「なんっすか~?3人お揃いで~。・・・あたしなんかしたっけ?」
そうは言ったもののさっぱり身に覚えがない。
録りはもう終わったし、次の打ち合わせがあるわけでもない。
今日は珍しく早く終わったから、ごっちん誘ってゆっくりしようとか思ってたんだ。
・・・なんだろう。マジでわかんない。
よっぽど困った顔をしたんだろう、あたし。
ごっちんが一番最初に口を開いた。
13 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時04分17秒
「よしこが何かしたワケじゃないよ。」
「うんうん。」
矢口さんもごっちんの言葉に頷いてる。
・・・じゃあ何だろう・・・。
やっと呼吸が整ったのだろう、梨華ちゃんが話す。
「あのねひとみちゃん、今日ね、早く済んだじゃない?お仕事。だからね。」
「あ~もぉ、回りくどいなあ石川の言い方は~。早い話がね。あたしら3人が3人とも今日よっすぃ~を誘おうと思ってたわけさ。」
「ってゆーかさ~。よしこはあたしんだって言ってんのにさ~。」
「それでもあたし達だってひとみちゃん誘いたい時だってあるじゃない。」

・・・・なるほどね。
14 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時20分35秒
「あ~、はいはい。事情はわかったから。3人いっぺんに喋んないで欲しいっす。」
「「「だって~!!!」」」
おぉ、シンクロってる。
「3人の言いたい事はわかったっす。要するに、今日あたしが誰の誘いに乗るかって事っしょ?」
「「「うん!!!」」」
ほんと3人とも息ぴったり。
・・・でもごっちんの目が訴えてる。
もちろんあたしを選ぶよねって。
心配なんだね、顔が困っちゃってるよ。
他の人から見たらいつもと変わんないかもしんないけどね。
「ん~とですね、申し訳ないっす矢口さん。中澤さんに
『よっさん、今日はよ上がったら、ヤグチに「家来ぃや待っとるで。今日は一日家におるから。」って伝えてくれへん?』
って頼まれたんですよぉ。」
これは本当。
昨日、ぱったり局の廊下で逢った時頼まれた伝言。
直接言えばいいのにって言うあたしに、中澤さんは笑って
「こ~ゆ~のはな、イキナリ他の人から言われんのがええねん。」
って言ってた。
実際、矢口さんはすっごい嬉しそうで
「しょぉがないなあ裕ちゃんは~。んじゃあ次は絶対矢口と遊ぼうね。」
って言いながら走って行ってしまった。
いいなあ、幸せそうで。ってのがあたしの正直な感想。
15 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時33分56秒
ごっちんも梨華ちゃんもきっと同じ事思ってたに違いない。
同じような表情で矢口さんを見送ってた。
しかも「・・・いいなあ矢口さん・・・。」
って梨華ちゃんが呟いたのがばっちり聞こえた。
しょっちゅうネガ入っちゃうけど、すっごい可愛いと思う。梨華ちゃんは。
幸せなんてすぐ手に入りそうだけどなぁ、その気になれば。って前ごっちんに話した。
ごっちんは、その気になっても相手が同じ気持ちじゃなきゃ意味ないじゃん。ほんとニブいなあよしこは~。ってよくわかんない事言ってた。
そこまで考えた時、廊下の向こうからガヤガヤなっちさん達が来た。
ああ、圭ちゃんと飯田さんも一緒なんだ。
「やっほ~よっすぃ~。こんなとこでなした?」
「・・・暴風のち曇り・・・。」
「あ~、そうなんだ~。」
「・・・・ほんとよくわかるよねなっち・・・あたしわかんない。」
圭ちゃんがため息をついた。
見たらごっちんと梨華ちゃんもため息ついてた。
わかんなかったんだ、あの2人も。
16 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時44分28秒
「どっか行くとこなの?」
ナイスな質問だ、ごっちん!
「いやさ~、せっかくだからサウナ行ってそれから公園でも行こうかって話。」
「あ~、なっちさんと圭ちゃんサウナ好きだもんね~。後藤も好きだけど~。」
「・・・でもなんでサウナ行ってから公園なんですか・・・・?」
どうしても理解できないという風の梨華ちゃん思わず聞いた。
「い~し~か~わ~!あんた言ってはならない事を言ったわね。あたしだって変だなあって思ったわよ!でもね、サウナと公園どっちも行きたかったからしょうがないじゃない。」
「・・・公園先行けばいいのに・・・・。」
梨華ちゃんがそう口にした瞬間あたしは思わずごっちんの方を見た。
ごっちんもあたしの方を見てた。
・・・・やばいよね。
ごっちんの顔にそう言いた気な苦笑いが浮かんでた。
きっとあたしも同じような表情してたと思う。
案の定梨華ちゃんは問答無用で、なっちさん達に引きずられて行った。
「・・・ひとみちゃぁぁぁん・・・・。」
向こうから梨華ちゃんの声がしたけど、あたしはごっちんと顔を見合わせて笑い転げてた。
17 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時52分11秒
「結局残ったのはごっちんか~。」
あたしの言葉にごっちんは不服そうな表情を浮かべる。
「何?あたしじゃ不満?よしこ~。」
それに答えず、あたしはごっちんを抱き締める。
「スキだぞ~ごっちん~。」
ふふふっと胸の辺りでごっちんが笑った。
きっとあたしが一番弱い、あの幸せそうな表情で笑ってるんだろう。
今日は一緒にいれないかと思ったよって呟くごっちんを、ぎゅうっと抱き締めながら、あたしはごっちんの誘いにしか乗らないよって囁いた。
誰に誘われたって、あたしはごっちんしか選ばない。
だってあたしが一緒にいたいのはごっちんだけだから。
18 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)20時57分58秒
天気がいい日は一緒にのんびりしたい。
雨が降った日は一緒に雨を眺めて、淋しくなったらキスしたり、ひっついてたりしたい。
どんな時でも一緒にいたい。
そう思うのはごっちんだけ。
でもそれをそのまま言葉にしても、ごっちんには半分も伝わらない気がする。
どんなに抱き締めたってキスをしたって、やっぱり伝わらない気がする。
だからいつでも一緒にいたい。
そうすれば少しづつでも伝わる気がするから。

19 名前:例えばそれが ~よしごま・1 投稿日:2002年04月09日(火)21時04分21秒
「じゃあ行こうよ、よしこ~。後藤お腹すいちゃった~。」
腕の中でそう無邪気に笑うごっちんが愛しい。
「うん。何食べる?あたしオムライスかベーグルがいいなぁ。」
「え~?また~?んなら後藤が作ってあげるよ、オムライス。」
「マジで?やった~!」
「ベーグルもね、作れるようになったんだよぉ。」
「マジ?!かっけーなぁごっちん!」
・・・だって少しでも二人でいたいし、あんま他の人によしこ見せたくないんだもん・・。
ごっちんが呟いた。
あたしはごっちんの右手をそっと握った。
愛しい愛しいあたしのごっちん。
ずっと一緒にいようね。

       ~fin~
20 名前:七瀬 投稿日:2002年04月09日(火)21時05分29秒
なんか書き始めたらよっすぃ~視点になってしまいましたが・・・
こんなんでよかったでしょうか・・・・(泣)
21 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月10日(水)01時34分03秒
ありがとうございます。
とってもほのぼのとしていて好きですよ
またいろいろ書いた後でいいのでよしごまも書いてくださいね。(笑)
22 名前:00 投稿日:2002年04月10日(水)16時20分36秒
あったかな感じでいいですね~。
あ、お初です。
できたら、ごまりかをお願いしたいんですが・・・?

ここってsageじゃなくてよかったのかな??
23 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月10日(水)16時34分14秒
いやぁ、よしごまかなり良かったですよ!
出来れば次もよしごまの方向で・・(w あと、いしよしも見たいっす。
24 名前:七瀬 投稿日:2002年04月10日(水)17時54分35秒
21.エンジェル様> ありがとうございますぅぅ よしごま必ずやります!

22.00様> お初です~ sageでなくてOKです~(笑)ごまりか、ですか?了解しました~

23.名無し読者様> ありがとうございます~ 七瀬の駄文でよければいくらでも~(笑)よしごま、よしいし了解です~
25 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)19時34分28秒
…なんて言うのかな・・・。
これって恋、だよね。
…でも…きっとこの恋は叶わない…。
あたしはそう思ってた。
26 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)19時42分32秒
…せっかくのオフなのに、独りでいるのってちょっと淋しい。
ちょっと、って言うかだいぶ、かも…。
お仕事の時だけじゃなくて、オフの時も一緒にいたいよね、好きな人とは。
あたしの大スキなごっちん。
最初にテレビでごっちんを見た時、すごく可愛くてかっこよくて、あんな人になりたいなあって思った。
作ってる感じなんて全然なくて、ものすごく自然に笑う人。
憧れてた。
今は同じメンバーで、一緒にお仕事したりちょっとおバカな話したり。
テレビの前で憧れてたごっちんは、すごく近い、手を伸ばせばすぐに届く距離にいる。
27 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)19時47分14秒
…でもね、心の距離はきっと遠いんだ。
…ネガティブ入っちゃうよねぇ…。

駄目駄目、こんなんじゃ。
テレビの前で憧れてただけの時とは違うんだもん。
あの笑顔が傍で見られるだけでも良しとしなくっちゃ。
ファイトよ!梨華!

よぉし、ごっちんに何かプレゼントでも買っていこう!
何がいいかなぁ。
…イグアナのご飯とか…?
……色気も何もないじゃない…。

…あれ?
あれって…。
28 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)19時52分10秒

109-2の前で帽子を被った人が男の人に絡まれてた。
顔を見なくてもわかる。
あれってごっちんだ!


「なぁ~、いいじゃん!ちょっと付き合えよぉ。」
「嫌だって言ってんじゃん。」
「あんたモー娘。の後藤真希だろ~?」
「違うって!」
「隠したってバレてんだよぉ。行こうぜ~。楽しませてやっからさ~。」
「離しなよ!!」

ごっちん相当嫌がってる。
…どうしよう…。
早くしないと人が集まってきちゃうし…

29 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)19時56分16秒

気が付いたら、持ってたカバンで男の人の頭を力いっぱい叩いてた。
「…?!梨華ちゃん!」
ごっちんがものすごく慌てた声を出したけど、あたしは無我夢中だった。
「行こう!ごっちん!」
「わかった。」
ごっちんに手を掴まれた。
ものすごく嬉しいことのはずなのに、パニくっててよくわかんなかった。
ごっちんと二人で、手をしっかり握り合ったまま必死で走って逃げた。
なんだか途中で楽しくなって、二人で笑いながら走った。
30 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)20時04分37秒
笑いながら走って、もう駄目だってとこまで走って、やっと止まった。
「大丈夫?梨華ちゃん。」
あたしは肩で息をしながら頷いた。
「…う…ん…だいじょぉぶ…。」
ごっちんのほっぺたは少し赤かったけど、たいして息切れもしてなくて。
やっぱすごいなぁごっちんはって思った。
「めっちゃびっくりしたよ~。まさか梨華ちゃんがあんな事するなんてね~。まあ後藤とか圭ちゃんとかよしことかなやりかねないけど~。」
そう言ってごっちんはものすごく楽しそうに笑った。
その笑顔がとても眩しくて、あたしは目が離せなかった。
「後藤の事助けてくれて、ほんとありがとね~。怖かったっしょ?」
ごっちんの右手があたしのほっぺに触れた。
あたしは何も言えなくて、首を横に振るしかできなかった。
31 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)20時11分11秒
「ごめんね~後藤のせいであんな事させちゃってさ~。」
何か言わなくちゃ。
何とか口に出せたのはたった一言。
何でそんな事言えたのかわからない。
「…ごっちんの事、大事だから…。」
一瞬ごっちんが止まったのが見えた。
嫌われちゃったかなって哀しくなった。
「…ごめんね、何でもない…忘れて…。」
背中を向けようとしたけど、ごっちんに腕を掴まれた。
「まって梨華ちゃん!後藤もね、後藤も梨華ちゃんの事大事だよ!」
あたしの聞き間違いかと思った。
「変かなって思って言えなかったんだ。言ったら嫌われちゃうかなって。後藤はね、梨華ちゃんがスキなんだ。」
32 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)20時19分23秒
「…え…?」
思わず聞き返しちゃったあたしをごっちんはぎゅうって抱き締めてくれた。
「何回でも言うよ。後藤は梨華ちゃんがスキ。大スキ。」
叶わないって思ってたあたしの恋は、実ってしまった。
「…ごっちん…!」
すごく、すごくすごく嬉しくてごっちんにしがみついた。
ごっちんはへへへって笑って、さっきよりもっとぎゅって抱き締めてくれた。
33 名前:例えばそれが ~ごまりか・1 投稿日:2002年04月10日(水)20時21分20秒
大スキ。
大スキごっちん。
テレビの前で憧れてただけのあたしは、こうしてごっちんの恋人になった。
遠かったはずの心の距離も、誰よりも近くなった。
次のオフは一緒にいようってごっちんが耳元で囁いてくれた。
それがとても幸せで、なんだかこそばゆくて、あたしはごっちんの腕の中で笑った。

大スキ。
大スキごっちん。
あたしの一番好きな人。

     ~fin
34 名前:七瀬 投稿日:2002年04月10日(水)20時26分06秒
はい
ごまりかでした~ ごまりかっちゅーいしごまっぽい(泣)
ネガな梨華ちゃんが勇気をだしてごっちんに告る離しだったはずが…
攻っぽいぞ梨華っち!(爆)
でも
ごっちんが攻~(笑)
絶対続編書くぞぅ!
35 名前:七瀬 投稿日:2002年04月10日(水)20時29分10秒
そんで↑またもや誤字(泣)
ごまりかっちゅーいしごま~ →ごまりかっちゅーかいしごま~
告る離し →告る話

毎度毎度すみません(泣)
36 名前:おさかな天国 投稿日:2002年04月10日(水)22時19分22秒
めちゃめちゃ可愛くて暖かいっすねー!
あ、よしいし書かれるみたいですね。よしいし好きなので待ち遠しいです、がんばってください!

37 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月11日(木)00時11分36秒
ごまりかいいですね~。最高です。
梨華たん強いぞ!!素直なごっちん最高だ!!
続編激しく期待してます。
38 名前:七瀬 投稿日:2002年04月11日(木)19時23分11秒
36.お魚天国様> ありがとうございます~ ほのぼのラブラブが表せてるようで安心しました!(笑)よしいしは今回更新分でやります~

37.いしごま防衛軍様>わあ~ 防衛軍サマだぁ~! お名前はあちこちで拝見してます(笑)
そんな方にカキコしていただけるとは… 感激もひとしおって感じです~ 了解しました!!

…というわけで

現時点で、 よしごま ごまりか シリーズ化決定!!(笑)
頑張りまっす!
今回は新作 よしいし いきます~
果たして吉とでるか凶と出るか…(爆)
39 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)19時37分38秒
ねぇ、梨華ちゃん。

どうしたの?ひとみちゃん。

何かさ、ほんの数ヶ月前の事なのにすごい前の事みたいだよね。

??

あたしがさ、梨華ちゃんにスキだって言った事。

ああ、うん。そうだよね、昔からずっとこうやって一緒にいたような気がするね。

あの頃は梨華ちゃんとこうやって過ごすなんて、夢の中でしかできないと思ってた。

…そっかぁ。

スキだよ、梨華ちゃん。

あたしも大スキひとみちゃん。

…ちゅっ
40 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)19時42分20秒
梨華ちゃんと二人で過ごすオフの時間。
今では当たり前の様にオフの度に繰り返されるこの時間だけど、あの時のあたしには想像もできなかった。
…だって。
絶対無理だと思ってたから。


…あの日までは…
41 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)19時48分37秒

絶対にあの衣装はヤらしいよ。
世の中の男性諸君を喜ばせるだけだ!
あんな…裸エプロンみたいなやつ…
…ああ…もったいない…

あたしの頭の中は毎日そんな事でいっぱいで。
でもどう考えたってあの衣装は問題あるっつーの!
あんなん余計なライバルが増えるだけじゃん…。
……それにしたって可愛い…。
42 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)19時56分23秒
「……こ?…しこってば!」
「んあ? あ~ごっちん~。どうした~?」
「どうしたじゃないよ~、ぼんやりしてたかと思ったらニヤニヤするしさ~。マジ怖いから。梨華ちゃん好きなのはわかったからさ~。」
…今ごっちんものすごい事言ったような。
…もしかしてモロバレかい?!
「…えぇっとぉ…。」
しどろもどろになるあたしを見てごっちんがにやりと笑った。
「バレバレだよ、よしこぉ。あ、心配しないで。後藤はよしこの味方だから~。」
そう言ってごっちんはあたしの肩をポンポンと叩いた。
…そのニヤリ笑いが気になるんだけどなぁ…。
43 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時09分56秒
「嬉しいんだけどさぁ、な~んか素直に喜べないモノがあんだよね~…。」
「さっすがよしこ!後藤の事よくわかってる~!」
…やっぱし。
この顔で笑う時のごっちんてなんか一枚裏に隠し持ってるんだよなぁ。
「なんでっしょ?」
あたしの言葉にごっちんはうんうんと満足げに頷いて、あたしに顔を近づけてきた。
ああ、大きい声ではできない話なワケだ。
「あのさぁ、後藤ね、なっちがスキなんだ~。」
ごっちんて顔綺麗だな~等と余計な事を考えていたあたしは、危うくごっちんの言葉を聞き落とす所だった。
「…へ?なっちさん?!」
「よしこ!声がデカイって!」
ごっちんの手があたしの口を押さえたけど、あたしはまたもや、ごっちんの手っていいニオイだな~なんて思ってしまった。
梨華ちゃんとはまた違ういいニオイだなって。
44 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時19分11秒
最近のあたしってほんと梨華ちゃんを中心に回ってる気がする。
あ、こっち見た。
可愛いなぁやっぱ。
…でもなんか梨華ちゃん、心なしか機嫌悪いような…。
「でね、よしこ。…聞いてる?」
あ~、そういえばごっちんと話してたんだっけ。
あたしは心の中でごっちんに謝った。
…すっかり忘れてたよ…。
「よしこが梨華ちゃんとうまくいくように協力するからさ、だから後藤のも手伝って?」
「あ~、うん。わかった。でもごっちんならイチコロだと思うけどなぁ。」
これはあたしの正直な感想。
だってごっちんて可愛いじゃん。
カッコいいとこもあるしさ。
だけどごっちんは綺麗に整った眉をひそめた。
「…女同士だもん、そう簡単にはいかないよ。」

…そっか。
そうだよね。
45 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時24分46秒
ごっちんとなっちさんは女同士。
もちろんあたしと梨華ちゃんだってそう。
「けどさ~、スキになったら男も女も関係ないじゃん?だってその人が好きなんだし。別に相手が男だからとか、女だからっていうんでスキになるわけじゃないじゃんねぇ。」
ごっちんが笑った。
「よしこならきっとそう言うと思った。あたし、よしこスキになってればよかったなぁ。」
って冗談なんだか本気なんだかわかんない事を言った。
でもごっちんていい加減な気持ちで人を式になるような人じゃないし、笑ってたし、冗談だと思う。
46 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時32分56秒
「頑張ろう?それしかないよね~。想うだけなら誰にでもできるけど。あたしはそれだけで満足したくないから。」
さすがだよ、ごっちん。
あたしも同感。
「よっし!頑張っていきまっしょい!」
「おぅ!」
あたしとごっちんはしっからお互いの手を握り合った。
まさに運命共同体って感じ。
…?なんかちょっと違うかもだけどまあいいや。
「じゃあとりあえずさ~、よしこ梨華ちゃんとこ行ってきなよ。さっきからどうも梨華ちゃんに睨まれてる気がすんだよね後藤。」
案外、脈ありかもよって言ってごっちんはあたしの背中を押した。
振り返ったあたしにごっちんはVサインを出した。
ありがと、ごっちん。
47 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時40分41秒
何だか何でもやれそうな気がして、あたしは梨華ちゃんの元に走っていった。
「梨華ちゃん。」
胸がドキドキした。
こんな事っていつぶりだろう。
まさにヒサブリって感じ。
「…ひとみちゃん…なぁに?」
そう言う梨華ちゃんの声が何かネガ入ってる気がする。
「今ちょっといいかなぁ?」
梨華ちゃんは黙って頷いた。
ここじゃなんだから、って梨華ちゃんの右手を掴んだ。
一瞬梨華ちゃんが赤くなったみたいだったけど、スタジオは薄暗くてよくわかんなかった。
ずっと黙ってあたしに手を引かれる梨華ちゃんと局の屋上までやって来た。
48 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時47分11秒
「あのさ、こういうのって変かもしんないんだけどさ。あたし梨華ちゃんの事、スキなんだ。」
あたしの言葉に梨華ちゃんは困った顔をして。
それから俯いてしまった。
やっぱ変だよなぁ、こんなのって。
でも何か今言わなくちゃいけない気がしたんだ。
ごっちんに言われたからじゃなく。
裸エプロンみたいな衣装につられたワケでもなく。
ただ、今伝えなくちゃいけないと思ったんだ。
「…あたしとひとみちゃんて女のコ同士だよ…?」
絞り出すような梨華ちゃんの声。
俯いたままなのは変わらない。
49 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)20時53分50秒
嫌われるかもしれないって思ったら怖かった。
でもあたしの気持ちを全部梨華ちゃんに知って欲しかった。
押し付けかもしれないけど。
「そうだけど、あたしは梨華ちゃんがスキなんだ。男とか女とかじゃない。石川梨華って一人の人間をあたしは愛してる。愛してるんだ。」
そっと梨華ちゃんのほっぺたに手を触れた。
驚くくらい梨華ちゃんのほっぺたは冷たくて。
あたしは思わず梨華ちゃんを抱き締めた。
まったく抵抗する気配も見せずに梨華ちゃんはあたしの腕の中に納まった。
あったかい。
この温もりを無くしたくないと思った。
50 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)21時06分40秒
「……変だなって思ったの…。」
梨華ちゃんがぽつりぽつりと話し始める。
あたしはそれを黙って聞いていた。
「…気が付くといつもひとみちゃんの事、目で追っかけてた…ひとみちゃんの事考えると胸がきゅって締め付けられたみたいになって…ひとみちゃんに見つめられるとドキドキした…さっきごっちんと仲良く喋ってるのを見てすっごい嫌な気分になった…ごっちんの事嫌いとかじゃないのに…でも…あたしもひとみちゃんも女のコだもの…こんなのオカシいなって…。」
「…オカシくない!オカシくないよ梨華ちゃん!」
「…だって…人から見たらオカシいもの…。」
「人がどう思おうが関係ないじゃん!あたしは梨華ちゃんがスキなんだ。誰に何を言われたって構わない。梨華ちゃんの魂を愛してる。
次生まれ変わったとしても、あたしは絶対梨華ちゃんの事見つけてみせる。そしてまたスキになるよ。」

51 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)21時12分34秒
嘘じゃない。
飾った言葉でもない。
あたしの本当の気持ち。
腕の中の梨華ちゃんの身体から一気に力が抜けた。
「…ほんとに…?」
「うん。ほんとに。絶対。誰かに何か言われたってあたしが梨華ちゃんの事守るよ。」
「…あたし…ひとみちゃんがスキ…。」
梨華ちゃんを抱き締める腕に力を込めた。
壊れないよう、そっとそっと。
そして梨華ちゃんの耳元で囁く。
「…愛してるよ梨華ちゃん…。」
52 名前:例えばそれが ~よしいし・1 投稿日:2002年04月11日(木)21時17分17秒

ねえ、あの時あたしに言ってくれた言葉…覚えてる?

ん?もちろん。覚えてるよ。

もう一回聞きたいな。

え~、恥ずかしいじゃん~。

あの時は言ってくれたじゃない。

だってさ~。

あ~、嘘なんだ~?

嘘じゃないよぉ。

じゃあ言ってよ。

…仕方ないなぁ。…じゃあいくよ?

うん!


        ~fin~
53 名前:七瀬 投稿日:2002年04月11日(木)21時20分57秒
はい
よしいし、よっすぃ~視点でした~
…ベタ甘です げふっ(吐血)
そして誤字多し(泣) 申し訳ないです~(泣)
七瀬の文章(モドキ)はベタ甘ほのぼの純愛系らしい…

次は…なんだっけ?
よしごまかな?
その次ごまりかです~
54 名前:七瀬 投稿日:2002年04月11日(木)21時48分13秒
明日よっすぃ~のお誕生日なので気合入れて更新します!(笑)
う?順番からいったら よしごま かな?
どうしよう~
誕生日ものだし…
まあ明日をお楽しみにっちゅー事で(爆)
でも、誕生日記念て事で絶対これじゃなきゃ嫌だ!って方のリク受け付けちゃうかも(笑)
55 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月11日(木)22時17分27秒
やっぱりほのぼのとしてていいですね!!
好きですよこういうの!!
やっぱり誕生日は是非よしごまで!!!!!
楽しみに更新まってます。
56 名前:七瀬 投稿日:2002年04月11日(木)22時24分34秒
55.エンジェル様> 即カキコありがとうございます~ 七瀬の駄文を好きだとおっしゃってくれるなんてほんといい人だ~(感涙)
ほな誕生日、とりあえずよしごまいきます
余裕あったらも一個くらいは…(自爆)
57 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月11日(木)23時49分24秒
誕生日はよしごまでいいと思いますよ。
その次はごまりかがいいです。
いしよしよかったです。なんか温かい感じがしました。
58 名前:00 投稿日:2002年04月12日(金)18時26分50秒
あー、なんかあったかくて、涙でそ~。
いや、まじで。
ありがとうございます、リクエストに答えてくれて。。。
すっかり、七瀬様のファンです。

わがままですが、かごりか、もしくはつじりかもお願いしたいっす。
いつまででも待ちますんで。
59 名前:七瀬 投稿日:2002年04月12日(金)20時03分46秒
57.いしごま防衛軍様> 感想ありがとうございます~ 痛い話も書いてみたいとは思ってるんですが…
いかんせん文章力がなくて(笑) 

58.00様> フ、ファンって(>_<)身に余る光栄でございます~(焦)
ん~ ほならそのうち かごりかあたりを… 頑張りますです~
60 名前:七瀬 投稿日:2002年04月12日(金)20時07分21秒

今回の更新はよっすぃ~お誕生日記念!と言う事で~
いつもより気合入れて書かせていただきます~!
61 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時18分30秒

最近何だかごっちんの様子がオカシい。
どうしたのって聞きたいのにコンサのリハが忙しくて、なかなか二人きりになれないんだ。
何でか知んないけど、こういう時に限って仕事が忙しいんだよなぁ、いつも…。
さすがにちょっぴりこの仕事を恨めしく思ってしまった。
…うぅ~、どうしたんだよぉごっちん~!!
何かあるならあたしに言ってくれ~!
62 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時24分15秒

何だかんだで休憩になって、あたしはやっとごっちんに声をかけるチャンスができた。

…ハズだったのに…!!

寝てるよごっちん!!
疲れてんのかなぁ…。
そりゃさ~、いつもよく寝るけど何ていうか、がっつり寝てるんだもん。
しかもちょ~速攻で!!
せめて寝顔を眺めてようと思った。
…のに!
「よっすぃ~!ちょっと聞いてよぉ!」
…あぁ、あたしにはごっちんの寝顔をのんびり眺める事すら許されないんだ…。
…恨むよ、神様!!
63 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時35分24秒
「なんっすかぁ?」
振り向いたあたしの目に映ったのは、どうにもこうにも収まりのつかない感じの矢口さん。
「…?どうしたんっすか?」
「後藤の寝てる椅子!見てみ~!」
椅子?
よく見たらごっちんの座ってる椅子の背もたれに何か挟まってるっぽい。
「んあ?何かあるなぁ?」
「何かじゃないよ~!ヤグチの鞄なんだよぉあれ!裕ちゃんに買って貰ったばっかの鞄~!
そりゃさ~あんなとこに置いといたヤグチも悪いけど、何もそのまんま寝なくたっていいじゃんねぇ。」
「で?」
「で?じゃないよぉ。なんとかしてよよっすぃ~。後藤とラブラブなんだしさ~。」
…よくわかんない理屈をこねられた気がした。
64 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時41分39秒
溜息をひとつ吐いて立ち上がる。
「はいはい、何とかしましょ。」
ごっちんの寝てる椅子の前まで来たのはいいけど、しっかりもたれれて引っぱりゃ取れるって感じでもなかった。
あれこれ考えた結果。

「よいしょっと!」

「わぁ、ええなぁ!ごっちんお姫様抱っこしてもろてる~!うちもして欲しい~!」
「ののも~!ののも~!」
「こら、辻加護!後藤が起きちゃうでしょ?静かにしな!」

思ったより全然ごっちんは軽くて。
思わぬ接近の仕方でドキドキした。
65 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時45分56秒
ごっちんのシャンプーのニオイがした。
ごっちんの香水のニオイがした。
…ごっちん自身のニオイがした。
何だかせつなくなって、何だか愛しくなって。
ごっちんの髪にキスをした。

「「「「「ひゅ~!」」」」」

メンバーに冷やかされたけど、気にならなかった。
「いいじゃないっすか~!あたしのお姫様なんだから~。」
我ながらものすごい事を言った。
でも間違った事は言ってないし。
66 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時53分39秒
だけど顔はきっと赤くなってるに違いない。
ごっちんと付き合うって決めたとき、絶対に後悔はしないって決めた。
何を言われようが、どんな思いをしようが。
ごっちんの王子様になるって決めたんだ。
ごっちんにそう言ったら笑ってたけど。

「……ん……」

腕の中でごっちんが身動ぎした。
圭ちゃんがジェスチャーで、連れてっていいよって言ってくれた。
67 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)20時58分34秒
連れて行くにも場所が思いつかなくて。
ウロウロしてたら、マネージャーさんが移動用車輌のキーを貸してくれた。
しばらく寝かせていいって言って。
お礼を言って駐車スペースまでお姫様抱っこのまま移動した。
ごっちんを抱っこしてる事なんて全然苦にならなかった。
68 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時11分01秒
広いシートにごっちんを寝かせようとしたらうっすら目が開いた。
「…よ…しこ…?」
「寝てていいんだって。もちっと寝てなよ~。疲れてるみたいだしさ。」
お姫様抱っこしたままシートに腰掛けた。
安心したのか、ごっちんは再び目を閉じた。
「…この…ままが…いいな…傍にいてねよしこ…」
「いるよごっちん。傍にいる。」
「……ん…」
ごっちんの寝顔がたまらなく可愛くて、さっきよりももっともっとごっちんが愛しくなって。
静かに抜いた左手でごっちんの右手を掴んでキスをした。
勢いよく触れたら壊れてしまいそうで、本当にそっと、そっと。
「…愛してるよ…ごっちん…ごっちんがどっかいっちゃうんじゃないかって…心配なのはあたしも同じだよ…あたしはずっと傍にいるから…ごっちんもどこにも行かないで…。」
それからごっちんの前髪に隠れたオデコにキスをして。

気が付いたらマネージャーさんに起こされたとこだった。

69 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時17分26秒

その後。
打ち合わせの時、矢口さんとかあいぼんとかにニヤニヤされて、ごっちんはちょっと赤い顔してた。
そんなごっちんがたまらなく可愛くて、あたしもニヤニヤして隣の梨華ちゃんに突かれた。
こんな些細な事すら楽しい。
ごっちんといるからこそ楽しいんだって本心からそう思えた。

打ち合わせがすんで解散になり、あたし達はホテルに戻る。
あれだけ寝たのにごっちんはまだ眠そうだった。
70 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時27分18秒
今回はめずらしくシングルで、ごっちんと一緒じゃない。
部屋行ってみようかなって思ったけど、眠そうだったから寝てるかもって考えて悩んだ。
…もう24:00前だしね…。
メールだけしとこうかな…。
そう思って携帯に手を伸ばした瞬間着信音が鳴った。
ディスプレイを見なくてもわかる。
…ごっちんだ!
「もしもし?!」
「よしこぉ?後藤だけど~。まだ起きてる?」
思ってたよりしっかりした声だ。
「うん。ごっちん、寝なくて平気なの?」
「あ~、うん。まあね~。あのさ~今からよしこの部屋行ってもいい?」
「いつ来たっていいのに~。わざわざ聞くことないべ~?」
「…まあいいじゃん。なら今から行くね~。」
いまいちすっきりしない気がしたけど、ごっちんが来る事が嬉しくてそれ以上深く考えるのはやめた。
71 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時31分47秒
しばらくたってドアをノックする音がした。
電話を切ってからほんの1、2分の事なのに長く感じた。
自分がどれだけごっちんと二人きりになる事を楽しみにしていたのか、実感する。
急いでドアを開ける。
やっぱり少し眠そうなごっちんの姿。
「…入ってもいい?」
あたしは黙って頷いた。
72 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時40分24秒
「お邪魔しまぁす。」
ドアが閉まる寸前にあたしはごっちんを抱き締めた。
「よしこ?」
「ごっちん…。」
「どうしたんだよ~?」
ごっちんは笑ってあたしの背中をポンポン叩いた。
急に何だか照れくさくなってへへへって笑いながらごっちんから離れた。
「最近ごっちんの様子が変だったからさ~、気になって仕方なかったんだぞ~。」
あたしの言葉にごっちんはごめんねって謝った。
「…実はさ~。」
「……何?」
次にどんな言葉がごっちんの口から出てくるのか、知りたい反面怖かった。
73 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時45分57秒
「ん~とね。」
ごっちんは腕時計を見るとにっこり笑った。
「お誕生日おめでとう、よしこ。」
「………へ?!」
「ほら、24:00。今日は4月12日だよ。よしこの17回目の誕生日。」
ごっちんに言われて初めて気が付いた。
明けて今日が自分の誕生日である事なんてすっかり忘れていた。
「……あ~…。ありがと、ごっちん…!」
ごっちんの事で毎日頭がいっぱいで、自分の誕生日なんて全然頭になかった。
74 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時53分45秒
「でね、はい。後藤からのプレゼントだよ~。」
ごっちんが差し出した紙袋を受け取る。
「うわ~、ありがとぉ~!開けていい?」
ごっちんはニコニコしながら頷いた。
プレゼントの中身は。
ブルーと白のストライプのパジャマだった。
胸のポケットにYとGが飾り刺繍されている。
「これって…。」
「後藤の手作りだよん。」
「マジで?!かっけー!!!サンキューごっちん!!…ってまさか…ごっちんが最近変だったのって…?!」
ごっちんが苦笑いを浮かべる。
「何にしようって悩んでさ~、そんで決めたはいいけど作ってる暇なくて、夜睡眠時間削ってたから。」
めっちゃ無理してたんだごっちん…!
胸が一気に熱くなった。
75 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)21時58分23秒
「寝ないと死ぬって言ってたのに…。」
「よしこの為なら頑張るよ?」
…ありがとうって言葉だけじゃ足らない気がした。
大スキも愛してるも、いくら言っても足らない気がした。
ごっちんをぎゅうって抱き締めて頬擦りした。
「ごっちん…最高のお姫様だよ…!!」
バカだねぇよしこ~ってごっちんが腕の中で笑った。
76 名前:例えばそれが ~よしごま・2 投稿日:2002年04月12日(金)22時08分49秒

二人では少し狭いシングルベッドで久しぶりにごっちんと抱き合って眠った。
ごっちんの体温がたまらなく心地よかった。
愛してるよって何回も囁いて、何回もキスをした。
みんながわかってくれなくてもいい。
あたしのごっちんは、こんなに女のコっぽくて可愛いお姫様なんだってあたしは知ってるから。
次は、あたしがごっちんの為に頑張ろう。
この儚い存在を守る為なら何でもできる、そう思った。

ありがとう、ごっちん。
最高の誕生日だよ。
ごっちんの誕生日にも、こうやって一緒に眠れるといいね…

    ~fin~
77 名前:七瀬 投稿日:2002年04月12日(金)22時10分44秒
よしごまシリーズ第2弾 よっすぃ~お誕生日編 でした~
気合あったはずなんだけど
…猛烈に空回りな感じ(爆)
…どうだったでしょう?(泣)
78 名前:00 投稿日:2002年04月12日(金)23時23分32秒
いや、いいっす、いいっす!
どちらかというと、ごまりか派なんだけど、七瀬様のは
誰と誰の組合せでもいけます!!
79 名前:七瀬 投稿日:2002年04月12日(金)23時32分21秒
78.00様> あわわ(>_<)いつもいつもカキコサンクスです そんなに褒められると小心者なのでまじビビリます七瀬は(笑)
ベタ甘ですからね~七瀬のって… 砂吐けるくらい(笑)
次回更新は ごまりか なんで待っててくださいね~ 期待してくれと言えないあたりが我ながら哀しかったり(苦笑)
80 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月12日(金)23時58分15秒
やっぱりいいですねぇ~~うん!!いい!!
本当に好きですよ!!また気が向いたらよしごま
お願いしますね!!なんかほのぼのとしたよしごまいいっす!!
81 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月13日(土)10時28分18秒
いやーなかなかいいですねー。
82 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)16時27分08秒
80.エンジェル様> 毎回褒めて褒めていただいて恐縮です~ ほんとありがとうございます~
よしごまはシリーズ化宣言したんで頑張ります(笑)

81.いしごま防衛軍様> ありがとございやす~ ごっちんがいまいち掴みきれてない感も自分的にはあるので…
頑張りまっす
83 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)16時30分12秒

ちょっと企画モノ(謎)
よしたか いきます~(笑)
84 名前:例えばそれが ~よしたか・1 投稿日:2002年04月13日(土)16時35分27秒
今回の部屋割りは珍しく高橋ちゃんとだ。
やっぱ慣れないうちは疲れるよね、もう寝息が聞こえてる。
顔綺麗だよなぁ。
ちょっと上目遣いだったりすると、松浦亜弥ちゃんに似てたりもするし。
キャラさえ掴めばすごいイケると思う。

「…ん~…んなこと言ってもぉ~…」

?!
あ~、寝言かぁ。
85 名前:例えばそれが ~よしたか・1 投稿日:2002年04月13日(土)16時38分55秒
…しかしなんかやたら訛ってなかったかい?!

「ほんなん無理やってぇ~!」

うを?!?!?!
なんの夢を見てるんだか…。

「………。そうなんやってのぉ。ひっで辛いって~。」

…普段訛らないようにしてる反動なんだろうか。
ふとそんな考えが頭をよぎった。
86 名前:例えばそれが ~よしたか・1 投稿日:2002年04月13日(土)16時41分04秒
高橋ちゃんの寝言はまだまだ続く。

「ほやって!もつけねぇのぉ。」

…もうほとんど外国語に近いよ、高橋ちゃん…。
一応標準語圏内の吉澤には理解できません…。
87 名前:例えばそれが ~よしたか・1 投稿日:2002年04月13日(土)16時45分52秒
 「…でもぉ、やっぱぁ、吉澤さんが一番やって~。ひっでもんにかっこい~しぃ。」

……?!
なんの夢なんだよぉ!

内容は半分ぐらいわからないけど。
でもすっごい幸せそうな顔で寝言を言う高橋ちゃんはものすごく可愛かった。

「…頑張りな。」
あたしはそう言って高橋ちゃんのオデコにキスをした。

おやすみ、高橋ちゃん。
よい夢を。

明日になったら言ってあげよう。
訛ってても可愛いよって。
それから
福井弁を教えてもらおう。

    ~fin~
88 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)16時47分39秒
はい~ よしたかローカルネタでした~(笑)
多分
みなさんも寝言の内容よっすぃ~ばりにわかんないと思います(笑)
89 名前:七瀬オリキ(笑) 投稿日:2002年04月13日(土)17時30分22秒
きました~☆そして初カキコ♪
20あたりまで読みましたm(__)m
あまりに量があってビックリ(><)
どれもほのぼのあったか系で良い×2
また来ま~すっ(^^)
90 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)17時38分13秒
89.七瀬オリキ様(笑)>カキコサンクス~ しかしその名前なんとかならんかったんですかぁ?(笑)
ほのぼのあったかがどうも七瀬の色だと気が付きましたよ最近…
91 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月13日(土)22時26分27秒
そのうちやぐちゅーもやってください、なんて言ってみたーり。
おもろいっす。
92 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月13日(土)23時12分04秒
よしたかですかぁーーーほのぼの(何度も書いてしまいますね(笑))
としていいですよ・・・これからもこの路線で行ってくださいねぇ!!
93 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)23時17分44秒
91.名無し読者様> やっときました!やぐちゅーリク!(笑)サンクスです~
何か書きたいものいろいろあってパニくり中なんですがぼちぼち頑張ります!
94 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)23時20分03秒
92.エンジェル様> わかりました?高橋ちゃんの方言(笑)
あい!七瀬はこの路線しかいけないっぽいのでこのまま突っ走ります!(笑)
95 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月13日(土)23時30分19秒
方言わかりません!!(笑)ただ高橋の夢のなかによっすぃーが
出る事と好きっぽいということはなんとなく(笑)ですかね
96 名前:七瀬 投稿日:2002年04月13日(土)23時35分54秒
95.エンジェル様> やっぱし(笑)地元人ならではのネタでしたので今回のは(笑)

ここで解説(笑)
 ひっで→すごく。まあ「ちょー」に近い感じ
 ほやって→そうだね
 もつけねぇ→可哀想、大変ってな感じ。最近の若い人は使いません(笑)あえて使用(笑)

その他はだいたいわかるかな…?(謎)
97 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月14日(日)17時57分38秒
高橋の方言なかなかよかったです。自分は石川なんで微妙に方言にているんですが
やはり福井弁は何いってるのかわかりません。
98 名前:七瀬オリキ(笑) 投稿日:2002年04月15日(月)00時57分35秒
今日は50あたりのよしいしまで読みました~☆なんか切なくていいかんじです。
また、期待させて終わるんだかだぁ(笑)これからも蔭ながら応援してますよん♪
あと、七瀬さんの誤字ツボ入りました。←個人的に好きです(笑)
で、みなさんが高橋の方言の話題なので、何のコト話てるのかな~
と先に読んでみたんですが、解読不能でした(^^;
福井弁むずかしい~~~(><)
ではまたきますね~(^^)頑張ってくださいまし~♪
99 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月16日(火)03時58分13秒
今日、始めて読ませて頂いたのですが、全編『ほのぼの』で良かったです。
出来ましたら『やすやぐ』でお願いしたいのですが……如何でしょうか?
100 名前:七瀬 投稿日:2002年04月16日(火)19時09分25秒
祝!100カキコ目(笑)
でも自爆(泣)

97.いしごま防衛軍様> おや、梨華県(笑)の方なんですか?近いですねぇ 妙に親近感(笑)
七瀬でもわかんない単語がしばしばあるんで… 方言とは奥の深いものですねぇ

98.七瀬オリキ(笑)サマ> 誤字?うきゃ~(>_<)申し訳ないですぅ~(泣)
っちゅーか そんなもんにツボんないで下さい(笑)

99・名無し読者様> はい、リクOkですよん、七瀬のとこは~ ほのぼのは七瀬の色みたいなんで(笑)
お付き合い下さいませませ~ 
やすやぐ ですか? 承りました~ いつになるやらわかりませんが…(爆)
待っててくださいまし~
101 名前:七瀬 投稿日:2002年04月17日(水)19時38分46秒
ここ数日更新できなかったんで…
今日もあんまし元気ないけどやれるだけやります(笑)ネタ逃げちゃうし(笑)
102 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)19時41分59秒

…真っ暗だ…

…どこもかしこも見渡す限り真っ暗な暗闇…

…なんであたし、こんなとこにいるんだろう…

…そうだ!梨華ちゃん!

梨華ちゃんは…?

「……ん。」

?!

梨華ちゃんの声がした気がする。

「……っちん……。」

ほら、やっぱり!

「梨華ちゃん!どこ?!」

あたしは声を限りに叫ぶ。
103 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)19時45分28秒

あたしの声はそこらに空しく響くだけ。

「梨華ちゃん!!!!」

「……っちん………ごっちん……。」

どこから聞こえるのかわからない。

でも確かに梨華ちゃんの声。

あたしは必死で梨華ちゃんを探す。

「梨華ちゃん!どこにいるの?!」

「……ん……ごっちん……。」

見えない。

何も見えない。
104 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)19時48分12秒

見つけたいのに見つからない。

前に進んでいるのか右に曲がっているのか、それすらもわからない暗闇。

…心細い。

「……ごっち……っちん……。」

探さなきゃ。

梨華ちゃんを見つけなくちゃ。

それしか考えられない。
105 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)19時55分25秒

こんな暗闇が存在するなんて考えた事もなかった。

自分の手すら見えないような闇。

…どこなんだろうここは…。

「……ごっちん……っちん……ん……。」

「梨華ちゃん!!!!!!」

進んでも進んでも声は近くならない。

遠ざかっているのか近づいているのかさえわからない。

でもあたしはひたすら歩いた。

梨華ちゃんの元に行くために。

「梨華ちゃん!!!」

名前を呼ぶしかできない自分がとても非力に思えて情けなくなった。


106 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時02分28秒

「……つけて……。」



あたしを呼ぶ梨華ちゃんの声が何か伝えようとしている。

でもはっきり聞き取れない。

「聞こえない!!聞こえないよ梨華ちゃん!!!!」

必死で耳を澄ませる。

でも歩くことはやめない。

進まなければ。

とにかく進まなければ梨華ちゃんを失ってしまう。

なぜかそんな気がしていた。

「……ね……けてね……。」

梨華ちゃんの声が木霊する。

頭がくらくらする。

「……つけてね……。」

「梨華ちゃん!!!!!!!!!!!!!」

喉がつぶれるくらいの声で叫んだ。

闇が歪む。

空間が歪む。

眩暈がしてその場にしゃがみこんだ。

「…梨華ちゃん…!!!!」
107 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時05分41秒





「……見つけてね……ごっちん……あたしの事……あたしを見つけて……。」




はっきりそう聞こえた瞬間あたしは完全に意識を失った。

堕ちていく。

…堕ちる……




108 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時09分02秒

気が付いたら自室のベッドの上だった。
しばらくワケがわからなくて顔を触ったり腕を触ったりした。
…あたしはここにいる。
……さっきまでのは夢…?
起き上がるとパジャマが湿気を帯びている。
寝汗を大量にかいたらしい。
…気持ち悪い…シャワーでも浴びよう…。
109 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時14分32秒
頭が痛い。
クラクラする。
あたしがあたしじゃないようで。
熱めのシャワーを頭から浴びた。

…はっきりとこの耳に残っている。
…梨華ちゃんの言葉。
「あたしを見つけて。」
…どういう意味なんだろう?
考えがまとまる気配はまったくと言っていい程ない。
あたしはバスルームの壁にもたれたままシャワーのお湯をかぶり続けた。
「………梨華…ちゃん……。」
110 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時21分52秒

バスタオルで髪の水分を拭き取りながら携帯に手を伸ばす。
もちろん梨華ちゃんにかけるつもりだった。
…梨華ちゃんの声が聞きたい…。
ただそれだけだった。

 TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR
 TRRRR ……

出ない。
起きてないわけではないと思う。
今日はカン娘。の仕事があるハズだから。
仕事をしてるわけでもないと思う。
留守電になっていないから。
梨華ちゃんは必ず仕事中は留守録設定にする癖があるんだ。
…お風呂かな。
そう思ってしばらく待つことにした。
111 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時29分24秒
それに、着信履歴が残るんだから気が付いたらかけてくれるかもしれないし。
ちょっぴりそれに期待しながらドライヤーをかける。

「ごっちんの髪って綺麗だね。」

あたしの髪に触れながら梨華ちゃんがそう言った事がある。

「そうかなぁ?後藤の髪ねぇ…。」

確かあのときあたしはそう答えたんだ。
だって気にした事ないからわかんなかったんだもん。
梨華ちゃんはうんて頷きながら笑ってたと思う。
そんなに前の事ではないのにはっきりしない。
頭の中にフィルターがかかったような感じ。
あたしはこめかみを指でちょっと押さえて鏡に映る自分に声をかける。

「しっかりしろ後藤。」
112 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月17日(水)20時37分04秒


しばらく待ったけど。

…梨華ちゃんからの電話はなかった…。

…しばらく仕事で逢う事はない。


あたしの中で不安がはっきりと形を成して大きくなった…。
113 名前:七瀬 投稿日:2002年04月17日(水)20時42分51秒
はい
このスレ初の次回更新に続く(笑)
しかもヤなとこでとめるし(爆)
果たしてほのぼのになるのか、痛い話のままなのか。
明日の更新までおまちくださいですです~
七瀬なりにしっかり書きたいので持ち越します~
114 名前:00 投稿日:2002年04月18日(木)13時18分44秒
嬉しいです、ごまりかだぁ~!
これは今までのほのぼのではないのかな?
とりあえず、ごまりかなだけで満足な00であります(^^)
115 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月18日(木)23時40分13秒
あら!?いつもとは違う展開ですね!!
でも面白そう・・・続き待ってま~~す。
116 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月19日(金)16時42分08秒
ごまりかだーーーー!!ハッピーイエーイですな。
梨華たんどうしたんでしょうか。
そうですよ。梨華県です。
117 名前:七瀬 投稿日:2002年04月20日(土)15時47分29秒
114.00様> ごまりかなだけでOKですか?(笑)どうせごまりかなら気に入った文章の方がいいと思いますが(笑)
 七瀬なりに頑張ります

115.エンジェル様>そうなんです~ いつもと違う展開なんです(笑)たまには…ね(笑)

116.いしごま防衛軍様> 梨華っちは……(爆) たま~に行きますよぉ梨華県~
118 名前:七瀬 投稿日:2002年04月20日(土)15時49分38秒
本来は休みのはずの土曜なんですが… 今日の準備のため昨日と一昨日更新できませんでした 
翌日更新すると書いておきながら申し訳ないです(泣)
119 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時02分55秒


………。
どれだけ時間がたったのだろう。
何をするわけでもなく、ただ梨華ちゃんからの電話を待ち続けている。
どこかに出かけたって携帯なんだから構わないとわかっているけど、何だか外に出るのが怖かった。
…なぜだかわからないけれど。
外はもう日も暮れかかっている。
…もう一回かけてみよう。

   TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR
   TRRRR TRRRR ……

前回と同じ終わりのないコール音。
無機質なその音があたしの心を苦しめる。
120 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時11分38秒
…もしかしたら取り損ねただけかも。
もう一回。
もう一回だけかけてみよう。
梨華ちゃんが出てくれる事を願って。

   TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR
   TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR
   TRRRR TRRRR …

…切ろう。
そう思ってボタンに手を伸ばした瞬間、ディスプレイに表示される通話中の文字。
慌てて携帯を耳にあてる。

「もしもしっ!梨華ちゃん?!」

でも梨華ちゃんの声は聞こえてこない。
…何か聞こえる。
………。
どこかで耳にした覚えのある音たち。

ちっ、と舌打ちが聞こえたと思ったとたん電話が切れた。

「梨華ちゃん?!梨華ちゃん!!!!」

121 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時13分45秒
 落ち着け、後藤。
落ち着くんだ。
あたしは必死で自分に言い聞かせた。
 
あれはどこで聞いた音だった?
よく耳にしているはずだ。
思い出せ。
どこだ。
…思い出せ…!!
122 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時18分23秒
あたしは無我夢中で自分の記憶を探る。
未だかつてこんなに脳細胞を使った事があるだろうかというくらい。
思い出せれば梨華ちゃんに近づく。
今のあたしが頼れるのはこのあたし自身の記憶だけ。
自分自身が頼りなんだから。
思い出せ。
思い出せ後藤!!
123 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時21分40秒
絡まった記憶の糸を一つづつ慎重に解いていく。
…梨華ちゃんの部屋…。
違う。
…局…。
違う。
どこの局でもない。
…スタジオ…。
それも違う。

……どこだっけ…。
…どこだっけ…?!
124 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時24分39秒
もうここまで出掛かっているのに、それがどこだか思い出せない。
イライラしたら掴んだ記憶の糸が逃げてしまうとわかっていても焦燥感だけは隠せない。
自分自身を騙せない。
…それでも思い出すしかないんだ…!!






…そうだ!!
あれを耳にしたのは……!!
125 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月20日(土)16時28分40秒
   

…なぜそんなところに梨華ちゃんがいるのか理解できなかった………


…さっき電話を取った人物も間違いなくあの人だ……なぜ梨華ちゃんの携帯を取ったりしたのか……

…わからない……

…教えてよ……梨華ちゃん……!!!
126 名前:七瀬 投稿日:2002年04月20日(土)16時31分21秒
はい
とりあえずできる範囲で更新いたしました。
続きは夜帰宅して一段落ついたらやりますです~。
なんか自分が思ってたよりヘビーだなぁ(笑)
ほのぼのしか書けないかと思ってました(笑)いや、これからどうなっていくやらわかりませんが(笑)
127 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月21日(日)00時32分22秒
続きがスゴーク気になります。
後藤ガンガレ
作者さんも頑張ってください
128 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月21日(日)16時52分28秒
よしごま、ごまりか=妄想。よしいし=現実という感じに最近なりつつあると思っちゃっております。
129 名前:七瀬 投稿日:2002年04月22日(月)13時47分25秒
127.名無し読者様> ありがとうございます~ ちょっと最近更新ローペースになってますが頑張ります

128.名無し読者様> そうかもしれませんね(笑) よっすぃ~と梨華ちゃんてテレビ見てても「わぁこれは~」って時ありますもんね(笑)
でもそれも妄想なのかもしれませんが(笑)
130 名前:00 投稿日:2002年04月22日(月)19時41分15秒
むむむっ?
気になる、気になる・・・。
梨華ちゃんの身になにが???
わからんが、ごま、助けろ~~!
131 名前:エンジェル 投稿日:2002年04月23日(火)00時02分06秒
更新お疲れ様ですぅぅ
梨華ちゃんは何処に??むぅ・・・・
続き待ってます
132 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年04月23日(火)09時14分10秒
お暇があったらでいいのでやぐちゅーをお願いします
133 名前:七瀬 投稿日:2002年04月23日(火)21時45分12秒
130.00様> 梨華ちゃんはね~…(笑) ごっちんかなり頑張りますですよ今回

131.エンジェル様> どもです~ ぼちぼちなんですが頑張ります

132.やぐちゅー中毒者セーラム様> うわ(>_<)セーラムさんだ!(爆)
 はい!七瀬でよければやぐちゅーやらせていただきますです~
 しばしお待ちくださいましまし~
134 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)21時52分16秒

…聞き覚えがあるのは当たり前。
忘れたくても忘れられない………恋の記憶……。

あの頃のあたしは暇さえあればそこに入り浸っていた。
幸せだったあの時間。
電話の向こうから聞こえてきた音たちは、嫌という程あたしの記憶にしっかりと刻み込まれていた。

…今があまりに幸せで。

…あの時の別れを忘れたくて。

すぐに思い出せなかっただけ。
135 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)21時59分45秒
…あの人とは今は仲良くやってる。
いい仲間だと思ってる。

…でも二度とあの部屋に行くことはないと思っていた。
あの部屋にもうあたしの居場所はないから。

でも確かめに行かなくちゃならない。
なぜ梨華ちゃんがそこにいるのか。
なぜあの人が梨華ちゃんの携帯を取ったのか。

…なぜ梨華ちゃんはあたしに何も言ってくれないのか。

…わからない事はこの目で確かめなくてはならない。


……もし……

…全てを知った時……

…梨華ちゃんを失う事になるのだとしても…

136 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時01分17秒

できれば

というか絶対に

梨華ちゃんを失いたくない


失うわけにはいかないんだ…

137 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時05分24秒

「…しっかりしろ後藤!」

あたしは今日何度目かのセリフを口にする。

さあ、行こう。

梨華ちゃんの元に。

あの人の部屋に。

…真実を知るために。


あたしは携帯と財布を握り締め、自分の部屋を後にした。
138 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時14分12秒

…自分の心臓の音が嫌に大きく聞こえる。
…緊張、か。

でも、あの人の部屋の前に立っている自分が少し懐かしくもあった。
あの頃、幸せで幸せで、早く顔を見たくて、早く抱き締めてもらいたくて、ウズウズしながらここに立ってたんだあたし。
呼び鈴を押すのももどかしくて。
ドア叩いて怒られた事もあったっけ。
何だかあの頃の自分が一瞬戻ってきたみたいであたしは苦笑いした。

今日はあの頃とは状況が違うんだぞ後藤。
しっかりしなくちゃ。
さあ呼び鈴を…
139 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時24分18秒
あの頃は呼び鈴を押してあの人の声が聞こえてくるまでの時間が楽しかった。
今か今かと待ちわびてワクワクした。

でも今日は違う。
あの人の声がするまでの時間が永遠にも感じられた。
気持ちひとつでこんな事まで変わるんだななんて考えた。

「……はい?どちらさん…?」

今も変わらぬ不機嫌そうな声。
相変わらず来客にはいい気しないんだね。

「……後藤だけど。」

かすれた声しか出なかった。
こめかみの辺りがズキズキする。
なぜだかあの夢の梨華ちゃんの言葉が頭の中でリフレインする。

「…あたしを見つけて……。」

…見つける。
きっと見つける。
そう心に誓った。
まだこめかみの辺りがズキズキと痛んだ。

不意に目の前のドアが開く。

「…なんやごっちん。なんか用か?」


「………裕ちゃん………。」

140 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時35分20秒
こうしてドアを挟んでこの人を見るのは本当に久しぶり。

…あたしの元大事な人……裕ちゃん……。

めんどくさそうに前髪を掻きあげながら裕ちゃんが同じ言葉を口にする。
「なんや?何か用か?」
さっきよりももっと心臓の音が大きく聞こえ出した。
…聞け、後藤。
裕ちゃんに聞くんだ。
あたしはやっとの思いで言葉を紡ぎだす。
「…梨華ちゃん来てないかな…?」
裕ちゃんの眉間に一瞬皺が寄ったのがわかった。
「ああ?チャーミー石川の事か?来とらへんで。」

…嘘だ。
裕ちゃんは嘘をついてる。
だって確かに梨華ちゃんの携帯の向こうから聞こえてきたのはあたしがずっと裕ちゃんの部屋で耳にしてきた音たちだったんだから。
「…嘘だ。」
「嘘ちゃう。石川なんて来てへん。」
裕ちゃんの言葉にあたしは叫ぶような声で反論した。
「嘘だよ裕ちゃん!嘘ついてる!後藤にはわかるんだもん!裕ちゃんは嘘をついてるし、梨華ちゃんはこの部屋の中にいる!嘘つかないで!!!」
141 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時42分49秒
「しつこいでごっちん。来てへんゆーたら来てへんよ。」
裕ちゃんがドアを閉めようとする。
あたしはドアに肩をねじ込んだ。
ここでドアを閉められてしまったら、どうにもできなくなる。
必死だった。
「…!なにすんねんごっちん!」
裕ちゃんの語尾が荒くなってきたけど気にしてる場合じゃなかった。
玄関に見覚えのある靴。
見間違えようもない梨華ちゃんの靴。
「やっぱり梨華ちゃん来てるじゃん!なんで嘘つくんだよ裕ちゃん!!」
「石川の靴やない。」
そんなはずはない。
だって。
「あの靴は後藤が梨華ちゃんに買ってあげたんだもん!間違えるわけない!」
ちっ、と裕ちゃんが舌打ちしたのが聞こえた。
「うっさいなぁ、帰れやごっちん。ええやんか石川がうちの部屋におったって。」
あからさまに機嫌が悪い。
でも引くわけにはいかない。
いかないんだ。
142 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時48分13秒
「梨華ちゃん!いるんでしょう?!」
あたしは奥に向かった叫ぶ。
「帰れやごっちん。ほんまに。いい加減にせな怒るで。」
裕ちゃんの言葉はろくに耳に入ってこなかった。
「梨華ちゃん!!!!!」
「会いたないねんて、石川は。だからもう帰れや。迷惑やねん。」
「裕ちゃんに言われたって信じない!」
「そこまで言うなら本人から直接聞いたらええ。」
裕ちゃんは呆れたような、怒ったような顔をして梨華ちゃんを呼んだ。
「ちょぉこっち来ぃや石川。」
143 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月23日(火)22時53分26秒
おずおずと梨華ちゃんが出てきた。
俯いている。
「梨華ちゃん!」
あたしの呼びかけにも梨華ちゃんは顔を上げようとはしなかった。
「石川、自分ではっきり言いや。」
相変わらず梨華ちゃんは俯いたままで。

「……ごめんごっちん……。」

囁くような声でたったそれだけ口にすると梨華ちゃんはあたしに背中を向ける。

「梨華ちゃん!!!なんで?!なんでなの?!」

涙が出た。
声が震えてかすれた。


…それでも梨華ちゃんは振り向こうともしなかった。
144 名前:七瀬 投稿日:2002年04月23日(火)22時56分44秒
はい
…痛い(>_<)
痛いぞ梨華ちゃん!!

とゆーわけで梨華ちゃんがいるのは中澤ねぇさんのお部屋、でした

今回のごまりか、もう少し続きます お付き合いくださいませませ~
他のカップリングお待ちになっている方、もうしばらくお待ち下さいね

145 名前:七瀬 投稿日:2002年04月23日(火)23時09分01秒
そして今回も誤字あり(泣)
誤字なしで書けるのはいつのことやら…(泣)

ごまりかすんだらやぐちゅーかなぁ
かごりか・やすやぐも頑張ります~ 
先は長いぞ七瀬!(笑)
駄文ですがお付き合い下さいませませ~(ぺこり)
146 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月24日(水)00時07分21秒
うぐっ!!切な過ぎる。梨華たんなんでやー。でも相手が中澤姐さんなら
わからんでもない。うー気になる。更新待ってますよ。
147 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月27日(土)00時39分21秒
どうせなら・・・ごまゆうも読みたいなぁ~。
元大事な人だし(w
148 名前:七瀬 投稿日:2002年04月28日(日)22時14分12秒
146.いしごま防衛軍様> 更新なかなかできなくてごめんなさい(泣)なんで風邪なんかひいてんだ七瀬~(>_<)
 気になるとこでやめてて申し訳ないです(泣)

147.名無し読者様> ごまゆうですか?(笑)ほんならごまりか・2番外編かなんかで(笑)




あう(>_<)更新頑張んないとリクお待たせしまくりになっちゃうぞぅ七瀬~(>_<)
…頑張りまっす!(爆)
149 名前:名無し読者(もどき 投稿日:2002年04月29日(月)00時28分04秒
がんばってください!!
でも、痛いっすよ~(>_<
そして例の計画発動中(ニヤリ
150 名前:七瀬 投稿日:2002年04月29日(月)18時26分47秒
149.名無し読者(もどき)サマ> 頑張りますよぉ(笑) 痛いね確かに(爆)
  例の計画?ああ ご○り○ね(笑)サンクスです 楽しみにしてますよん
151 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)18時42分12秒
「もうわかったやろ?」

…なんで…?

「そういう事やから。」

……なんで…?

「ほんまにもう帰れやごっちん。」

………なんで…?!

「…じゃあな。」
パタン、と乾いた音を立ててドアが閉まる。

………なんで?!
……なんで?!
…なんで?!
なんで?!

「嘘だ~!!!!梨華ちゃ~ん!!!!!!!」

あたしの叫び声はマンション中に響き渡っただけで。

ドアが開く事はなかった。

152 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)18時50分13秒
ぐちゃぐちゃだった。
梨華ちゃんの俯いたままの後ろ姿。
梨華ちゃんの言葉。
裕ちゃんの言葉。
目の前で閉じられたドア。
何もかもが理解できなくて。
現実かどうかもわからなくて。

マンションから出たあたしはがむしゃらに走り続けた。
行くあてがあるわけでもないのに。
ただ走った。
全速力で。
ごめん、ごっちん。
その言葉が耳について離れない。

…梨華ちゃん…

…梨華ちゃん…

…梨華ちゃん…!

どこをどう走ったのかもわからない。
気が付いたら公園に来ていた。
梨華ちゃんと来た事のある公園。
なぜこんなところに来てしまったのだろう。
梨華ちゃんがいるワケでもないのに。

153 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)19時00分14秒
公園の柵に手をかけて、肩で息をする。
……辛い。
…辛い。
辛いよ梨華ちゃん。

足元の砂に水滴が吸い込まれていく。

…泣いていた。
声を殺してあたしは泣き続けた。

梨華ちゃんを思って。
幸せだった時間を思って。
…大スキ、愛してる、そう言って微笑んだ梨華ちゃんを思って。

あたしはひたすら涙を流した。
全てが流れてしまえばいい、そう思った。

流れてしまって、元に戻ればいい。
そう思った。
154 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)19時05分41秒
あたしは独りになったんだと思った。
なぜだかもうあたしにだけ微笑んでくれる梨華ちゃんの顔は見れないような気がしていた。
そんな事考えたくなかった。

でも。
最後に見た梨華ちゃんの背中があたしを拒絶していた。
…信じたくないけど。
あの背中があたし達の終わりを告げている、そんな気がした。
155 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)19時18分24秒
 
****************

「……石川。」

返事したくなかった。
あたしを呼ぶごっちんの声が耳にこびりついていた。

「…石川。」

…聞こえてますよ、中澤さん…でも返事したくないんです。

あたしを呼ぶごっちんの声が痛々しくて。
必死であたしを呼ぶごっちんの声があたしを追いかけて。
あたしの心を縛り付ける。
…ごめん…。
謝るしかできなかった。
…ごっちんの顔すら見ることができなかった。
顔を見てしまったら決心が鈍ってしまうから。
ごっちんの胸に飛び込んでしまいそうだったから。

156 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)19時31分57秒
…あたしはズルい。
…苦しんで、悲しむごっちんの顔を見たくなかったんだ。
…きっと泣くだろう貴女の顔を見たくなかった。
だから俯いて、すぐ貴女に背中を見せたんだ。

…でも本当は違う。
わかってる。
見たくなかったんじゃない。

……見れなかったんだ。

…ごっちんにはいつも幸せに笑っていて欲しいと思ってたのに。
…あたしが自分でそれを駄目にしたから。
…貴女が苦しんで泣くのをわかっていて、自分で決めたから。


…だからあたしはごっちんの顔を見れなかった。
…卑怯だよ石川は……ごめん…ごっちん…。

あたしは膝を抱えて泣いた。
中澤さんがあたしの隣に座る気配がしたけど、涙をこらえる事なんてできなくて。

…あたしは泣いた。
ごっちんの事を思って。
愛してるよって囁いてくれた声を思い出して。

…中澤さんが黙って背中を撫でてくれたけど。
その体温がたまらなく切なくて。

…あたしはもっと泣いた。
157 名前:七瀬 投稿日:2002年04月29日(月)20時20分29秒
はい
とりあえず本日一回目の更新終了
どんどん痛い話になってます
ほのぼの期待してくださってる方、ごめんなさい(泣)
この話すんだらまたいつもの路線でいきます(笑)
158 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)22時12分01秒

「…よぉ頑張ったで、石川。」

…頑張りたくなかったですよ中澤さん…

「辛いやろけど、な……。よぉ頑張った。」

…ごっちん…

…ごっちん…

「…ま、気が済むまで泣きや…落ち着くまでおってええから…。」

…ごっちん…

…ごめんねごっちん…

…もうこうやって貴女の名前を呼ぶしかできないんだ…

…辛いよ…ごっちん…

…抱き締めて欲しいよ…

…ごっちん………!

159 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)22時33分35秒

*********

…寝てしもたんか。
酷な事させてもぉたな、石川には。
そっと背中に毛布をかけてやる。

今回の事はそうとう悩んだ結果、石川自身が出した答えや。
よう決心したわ、ほんま。

…強かったんやなこいつ。

……いや、違うか。
…ごっちんを想う気持ちが誰よりも強かったんや。
…あの頃のうちに今の石川と同じ事ができたやろか。
うちにはできんかったかもしらん。

そこまで考えて苦笑いを浮かべる。
自分ができんかもしらん事、このコにはさせてしもて…
…ごめんなぁ石川…

膝を抱えたまま泣き疲れて眠る石川はとても小さく見えた。
160 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年04月29日(月)22時42分12秒

そっと部屋を出て携帯を手に取る。

無性に声が聞きたかった。
石川に対する罪悪感からくる淋しさかもしれんと思う。

無機質なコール音の後で聞こえてくるその声に、なんだかすごく安心して。
同時に石川に申し訳ないと思って。
…ごめんな、石川。
うちを憎んでくれてもええからな…。

何だか言葉に詰まった。
いますぐ行くね、って声が心に染みた。
…ありがとぉって言わずにおられんかった。

…石川の気持ちを思って辛かった。

…ごっちんの気持ちを思って辛かった。

…電話の向こうの…
…なっちを想ってせつなくなった。





161 名前:七瀬 投稿日:2002年04月29日(月)22時48分03秒
はい
二回目更新終了~

こんな感じで続きます(>_<)
よろしゅうに~
162 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月30日(火)00時15分32秒
いったいどういうことなんだ。
みんな辛すぎや。うがーーー!!
でも楽しみに待っています。
163 名前:おさかな天国 投稿日:2002年04月30日(火)22時14分41秒
わくわくしながら(笑)見ましたよ~!切ないですねえ。そしてこの先が気になる~!
164 名前:七瀬 投稿日:2002年05月01日(水)18時59分28秒
162.いしごま防衛軍サマ> この先ぼちぼち明らかになっていくのでしばらくお待ち下さい
気になって悶々とするかも知れませんが(笑)

163.おさかな天国サマ> わくわくできました?(笑) 続き… 決まってるのでぼちぼち更新をお待ち下さい(爆)



当初の予定より痛い話になってしまいました(爆)というわけで、このまま行きますが、お付き合いよろしく御願い致します。
七瀬にしては珍しく紙に関係図引っ張ったりしてます(大爆)
ほのぼのごまりか期待してた方々ごめんなさい~(>_<)
165 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月03日(金)23時38分59秒
  

玄関のチャイムが鳴るまでの時間が長かった。
実際はそんなにたってないと思う。

石川を見てるんが辛かった。
でも。
石川から目を逸らす訳にはいかん。
この状況から目を逸らす訳にはいかんのや。

それが、うちの義務であり、責任やと思うから。


*************

はっきり言って裕ちゃんの顔は酷かった。
何があったかすぐに聞けないくらい。
今聞くのは簡単だけど。
でも裕ちゃんは救いを求めてるように見えたんだ、なっちには。
166 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月03日(金)23時48分43秒
裕ちゃんのほっぺたにそっと手を伸ばす。
「…なしたん?こんな酷い顔してさぁ。美人が台無しだべ。」
辛そうな顔をした。
思わず裕ちゃんを抱き締めた。
「大丈夫。裕ちゃんにはなっちがついてるっしょ?もう心配ないから。ね?なっちといっしょにいたらきっと何とかなるから。」

裕ちゃんが泣いた。

「…なっち……なっちぃ……。」

なっちの腕の中で子供のように裕ちゃんは泣いた。

167 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月04日(土)00時01分21秒



*************

泣いて泣いて、もう涙なんか出ないってくらい泣いて。
でも何だか家には帰りたくなくて。
ブランコに腰掛けた。
ユラユラ揺れるブランコは、幸せな時間を嫌でも思い出させる。

…あの時、この公園で。
梨華ちゃんは隣のブランコをこいでいた。
あたしの隣で。
とても楽しそうに。
とても幸せそうに。
ブランコなんて子供っぽいと思ってたあたしに梨華ちゃんはこう言ったんだ。

「子供っぽくなんかないよ?ごっちん。すっごく楽しいんだよぉ?風を切る感じっていうかね、世界がいつもと違う風に見えるんだよ。ほらほら、ごっちんも乗ってみて?」

…そうだね梨華ちゃん。
…楽しいね。


風に揺られて微かに揺れるブランコに。

…あたしは幸せだった頃の梨華ちゃんの幻を見た。

幻だとわかっていて、あたしはその梨華ちゃんを見続けた。
…幻でも傍にいて欲しかったから。

…梨華ちゃん。
…ブランコ楽しいね…。

168 名前:七瀬 投稿日:2002年05月04日(土)00時18分44秒
はい
…多くは語りません(爆)
169 名前:00 投稿日:2002年05月04日(土)07時30分22秒
どないになったんや~~~?!
って感じですが・・・。
なんだか、ごまりかだけでは終わらない何かがありそな・・・。

とにかく楽しみにしてます~。
170 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月04日(土)07時47分49秒
ここは慎重に待ちましょう。
171 名前:おさかな天国 投稿日:2002年05月05日(日)01時53分09秒
どうなっちゃうんだろ~!?いや~切なさ全開のごっちんでしたね~!!
172 名前:白馬 投稿日:2002年05月06日(月)17時24分24秒
七瀬様。初めまして。ごまりか2読ませていただきました。
ちなみにわたくしも、関係図引っ張り出しました(^^;
本格的にこのシリーズ読む体制に入りました(笑)それにしても気になる・・・・。
173 名前:七瀬 投稿日:2002年05月08日(水)21時02分47秒
169.00サマ> お察しの通りかもしれませんしハズレかもしれません(笑)

170.いしごま防衛軍サマ>お待たせばかりしてしまって申し訳ないです(泣)

171.白馬サマ>初めまして~ 七瀬の駄文に目をとめてくださってありがとうございます~ よろしゅうに~
174 名前:七瀬 投稿日:2002年05月08日(水)21時11分10秒


更新速度、あからさまに落ちてます(泣)すっごい気になるとこで止めてあって、皆様にはご迷惑おかけしてます(泣)
七瀬が体調不良な為、思うように更新できてません(泣)
ぼちぼちのプチ更新になってしまうかもしれませんが、頑張りますのでお付き合いよろしく御願いします(ぺこり)

ごまりか・2があまりに痛い話なんでベタ甘書きたい症候群になってきました(笑)
ごまりか・2は、はっきり言って長くなりそうなんで別スレ立てようかと思案中…

でもこのスレってよくカキコしてくださる方以外って見てくださってるんでしょうか?(謎)
疑問だ…

175 名前:七瀬 投稿日:2002年05月08日(水)21時26分42秒
あわわ(>_<)

171.おさかな天国サマ>抜かしてしまって申し訳ない!(泣)
ごっちんは別れの理由をわかってない分辛いんですよね
梨華ちゃんはわかってるからまた辛いし
痛いんですよ…
176 名前:白馬 投稿日:2002年05月09日(木)18時44分22秒
こちらこそよろしくお願いします!
更新頑張ってください。楽しみにしてます!
177 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月10日(金)08時28分17秒
初レスですが読んでますよ!!
是非長編のごまりか読みたいので別スレ立てて欲しいです
続き楽しみにしてます~
178 名前:七瀬 投稿日:2002年05月12日(日)00時30分14秒
176.白馬サマ>お待たせして申し訳ないっす…(汗)

177.名無し読者サマ>レスありがとうございます~(感涙)頑張りますねぇ

179 名前:七瀬 投稿日:2002年05月12日(日)00時33分02秒


相談なんですけど…

このスレで今のごまりか・2を続けてベタ甘リクエスト話を別スレたてる



ごまりか・2を別スレに引っ越す

かどちらがいいでしょう…(謎)

これで悩んでて今(爆)進めるに進められないんですよね話…

皆様の意見を聞かせてくださいましまし 御願いします~
180 名前:白馬 投稿日:2002年05月12日(日)17時37分12秒
前者を希望いたします(^^)
181 名前:00 投稿日:2002年05月13日(月)12時27分08秒
ごまりか・2、ここで続けてほしいっす。
182 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月13日(月)19時34分33秒
わしも前者を希望する。頑張ってください。
183 名前:七瀬 投稿日:2002年05月14日(火)15時49分26秒
180.白馬サマ
181・00サマ
182.いしごま防衛軍サマ

>>レスありがとうございます~(感涙)
お三方のご意見を尊重しまして、ごまりか・2はこのままこのスレで続けさせていただきます~。
従来通りのベタ甘リクエスト小説(もどき)は別スレ立てさせていただきますねぇ
リクいくつかたまっちゃってるし…(爆)
はうぁ~(泣)お待たせしてばかりで申し訳ないです~(泣)
184 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月14日(火)15時56分39秒


…あたしの中で何か変わった、そんな感じがした。
…壊れたのか…足りないのか…わからないけれど…何かが変わった。

失ったから気が付いたわけじゃない。
誰よりも梨華ちゃんが大事で、誰よりも愛してて。
自分にとって、なくちゃならない存在に梨華ちゃんがなってた事なんてとっくの昔に気付いてた。


…でも。

…こんな事になって…

…自分が思ってたより梨華ちゃんの存在が自分にとって大きいものだったと、思い知らされた。


…梨華ちゃん…

…いつかの梨華ちゃんの幻は…
…微笑みながらあたしを見つめるだけで…


…また涙が溢れた…

185 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月14日(火)16時11分51秒

*************
「どう?少しは落ち着いた?」
他にかける言葉が思いつかなくてそう声をかけた。
相変わらずなっちの腕の中の裕ちゃんが微かに頷いた。
…何があったんだろ…
聞かないわけにはいかない気もした。
玄関にはなぜか石川の靴があったし、裕ちゃんはぼろぼろだし。
奥に人の気配がするからきっと石川はまだいるのだろう。

「…なした?なっちでよかったら話聞くよ?」

こくん、と頷く裕ちゃんにいつもの元気はなくて。

…なんだか妙に愛しかった。

「…裕ちゃん…なっちは裕ちゃんの味方だから…ずっと…だから…何があったかなっちに話して?なっちになら話せるっしょ?」

腕の中でまた裕ちゃんはこくん、と頷いた。

…裕ちゃんも弱いべ…なっちとなんも変わらねっしょ…だから今はなっちがしっかりしなくちゃ…
そう思った。
186 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月14日(火)16時19分33秒
リーダーとして頑張る反面、本当は人一倍繊細で涙モロくて。
そして誰よりも愛する人には自分をさらけ出せる人。
それが裕ちゃんで。
なっちはそんな裕ちゃんが好きで、こうして今ここにいる。
ごっちんと別れた時、へこんでた裕ちゃんが誘ったのはなっちだった。
古い付き合いだからかもしれない。
でも矢口でなく、なっちを選んでくれたのがすごい嬉しかったのを覚えてる。
その場限りでも裕ちゃんの力になれて傍にいれるんだったらそれでよかった。
だけど。
しばらくして裕ちゃんはなっちを選んでくれた。
ずっと傍にいたのになっちの大事さに気が付かなくてごめん、と言っていた。
それからずっとなっちはこの人の傍にいる。

でも

…こんな裕ちゃんは初めてかもしれない。

そう思った。
187 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月14日(火)16時26分03秒


**********

なっちの体温が心地よかった。
安心できた。

…でも自分がめっちゃ卑怯な事をしてるように思えてならんかった。

…うちだけこうやって甘えれる人がおって…

…石川には酷な事させたくせに…

…卑怯もんやなうちは…

何か涙がとまらんかった。

でもなっちから離れる事はできんかった。

…卑怯でもええ…

…しばらくこうさせてぇな…

…ごめんなごっちん…石川…

いつか時期がきたら直接そう言おう。
それまではうちは悪役でええ。

…それが一番ええねん…

なっちの優しさが身に染みた。
なっちの声が心に染みた。

…なっちの言葉がうちに染みた。

…こいつには正直に話そう。軽蔑されてもええ。話そう。

そう思った。
188 名前:七瀬 投稿日:2002年05月14日(火)16時30分30秒
はい
なんか今回も多くは語りませんな感じ(爆)
ごまりか、だけどゆうなち進行中。
話の筋上仕方ないんでお付き合いくださいませませ。
…ますますドツボにはまってきましたが…呆れないでくださいねぇ(切実)
189 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)21時00分39秒
ごまりか痛いよ~(苦笑
長編になって良かったです。
元祖王道だった・・・なちゅーが読めてさらに嬉しい~。この頃ほとんど見ることが・・・

ごまりか前のごまゆう番外編に一票、私も読んでみたいで~す。
190 名前:白馬 投稿日:2002年05月15日(水)19時15分53秒
更新お疲れさまです!!
ゆうなちが気になってきました
191 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月17日(金)00時05分47秒
ごまりかが続くことになってよかったです。
はげしく切ないです。いった中澤姐さんになにがあったんでしょうか?
192 名前:七瀬 投稿日:2002年05月21日(火)16時55分55秒
189.名無し読者様>ごまゆうですか?
今プロット立ててます~ 別スレ立てたと同時にそちらに掲載予定です(笑)

190.白馬様>頑張りますです~

191.いしごま防衛軍様>あい このスレはごまりか・2のみ書かせていただきます




なんか週1更新になってきてしまって申し訳ないです…(泣)
見捨てないでくださいねぇ(泣)
193 名前:白馬 投稿日:2002年05月23日(木)19時06分07秒
見捨てませんよ~(^▽^)むしろわたくしめを見捨てないでくだされ~(泣)
194 名前:世捨て人 投稿日:2002年05月23日(木)21時18分31秒
あの~~、新参者の自分がリクするのもなんですけど。。。かおののをリク
しても良いですか~~?
195 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月24日(金)00時34分56秒
見捨てるわけがありません。ごまりか2マターリ待っていますよ。
196 名前:七瀬 投稿日:2002年05月24日(金)15時37分16秒
193.白馬サマ>なんで白馬さんを見捨てるんですか(笑)公私(?)(笑)共に今後ともよろしく御願いしますです~

194.世捨て人サマ>初めましてです リクありがとうございます
かおののですか?しばらく時間かかってしまいますけどよろしいでしょうか…?(焦)
これから立てる別スレにそのうち書かせていただきますのでご猶予を~(汗)

195.いしごま防衛軍サマ>あぁりがとぉございますぅ(感涙)できる限り頑張ります~
ごまりか、は今ネット上にはUPしない(笑)ベタ甘な新作を執筆中です(爆)



みなさまお待たせしてほんとごめんなさい(泣)
頑張りますぅ

197 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)15時51分31秒
***********

………カタン

微かな物音。
「…ねぇ裕ちゃん。」
頭が少し動く。
何?って事だろう。
「石川…いるんでしょ?」
また頭だけが動く。
「…そっか。石川も落ち込んでるんだ?」
「…………。」
しばらくの沈黙の後、聞き落としてしまいそうな声で答えが返ってくる。
「…そうや……。」
「そっか。」
わかったよって言葉の代わりに裕ちゃんの背中を撫でる。
「ウチに帰した方が…いいよね?」
今度ははっきりと頷きが返ってくる。
「じゃあなっち、石川を部屋まで送ってくるね。」
裕ちゃんの身体がこわばったのがわかった。
一人にしないでくれというサインだと思う。

確かに、今裕ちゃんを一人にするのは酷かとも思った。
でも石川もずっとここにいるわけにはいかないだろうし。

198 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)15時59分13秒
「大丈夫。すぐ戻るよ。なっち、ずっと裕ちゃんと一緒にいるって言ったっしょ?裕ちゃんがもし、すっごい悪い人でもなっちはずっと一緒にいるから。ね?
少し眠るといいべ。裕ちゃんが起きるまでにはなっち必ず戻ってくるから。」
裕ちゃんが頷いた。
ソファに横にさせるとなっちの上着をかけてあげた。
「ほれ、これでなっちが傍にいるみたいっしょ?」

涙で濡れた裕ちゃんが少し、笑ったように見えた。
じゃあ、石川連れて行って来るから。おやすみ裕ちゃん。」
そっとほっぺたにキスをしてしばらく髪を撫でているうちに裕ちゃんは眠ったようだった。


さて。
石川はどんなだべか…?
199 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)16時06分06秒

************
…嫌な夢を見ていた気がする。
これも全て夢ならよかったのに…。

…向こうの部屋から安倍さんの声がしてた。
…どうでもよかった。

…ごっちんじゃない誰かなんて…
…いてもあたしには意味ないから…

…ごっちん…

…ごっちん…

………携帯を手にしたけれど…
…かける事なんて許されない…あたしには…

-カタン
…床に携帯が触れた時、いつもより音が大きく感じた。

…一人なんだと思った。

…もうあの優しいごっちんはいない。

…いないんだ。

また涙が溢れた。
200 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)16時19分09秒

**********

そっと部屋のドアを開ける。
…石川は…?


部屋の隅で膝を抱えてるのが見える。
普段からそんなに大きい方ではないけど、今日の石川はもっと小さく見えた。

「…石川?入るよ?」

「……」

だよね。
裕ちゃんがあんなだったんだもん。
石川が普通に返事するわけがない。
何があったかよくわかんないからどうするわけにもいかないけど、なっちはなっちらしくいくしかないっしょ。

「石川。」
そっと肩に触れた。
一瞬身体が震えた。
「…帰ろう?送ってくよなっち。」

石川の肩が震えていた。
201 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)16時30分16秒
隣に腰をおろす。
「なっちさぁ、今の石川に何があったか知らないんだぁ。だから何言っていいのかよくわかんないし、どうもしてあげらんないかもしんないんだけどね、でも石川はここにいない方がいいと思うんだ。
きっと裕ちゃんとなんかあったんしょ?だったらここにはいない方がいいとなっちは思うんだ。
なっちはさぁ、なっちにできる事をするだけだから。だから気に入らないだろうけどなっちと帰ろう?ね?石川。」

相変わらず黙ったままの石川。
ふと床の上の携帯が目に入る。
ディスプレイに表示されたままのリダイヤル。

名前は…

…そっか、ごっちんか。
表示されているのは昨日の日付。
つまり今日はかけてないって事だべ。
石川とごっちんてラブラブだったはず。
なのに今日はこんな状態でも電話した形跡はない。
…という事は…

なっち、自分で言うのもなんだけど、普段はあんま頭回らない方だと思う。
…哀しい事に。
でも。
なんだか今日は自分でも驚くくらい頭の回転が速い…気がした。

…石川、ごっちんとなんかあったんだべ…それに裕ちゃんが関わってるって事っしょ…きっとそうだ…
202 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月24日(金)16時37分39秒
つまり。
今の石川にごっちんて言葉は禁句なわけで。

…気をつけて話しないと、ね。

「石川。さ、帰ろう?なっちにつかまって?」
裕ちゃんと似た感じの脱力感。

違うところと言えば、石川の方がなんていうか、絶望感漂う感じ、かな。
…このコも今一人にしとくわけにはいかないべ…

「石川。なっち用意してくるからここで待っててね?」

用意なんか何もない。

電話をかけるために部屋を出た。
きっと、今後藤と同じくらい石川を大事に扱ってくれるだろうそのコのところへ。

203 名前:七瀬 投稿日:2002年05月24日(金)16時56分10秒
はい
本日はこの辺まで…

今回もまたまた多くは語りません(苦笑)
204 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月24日(金)19時46分45秒
うーん、ものすごく気になる。
205 名前:七瀬 投稿日:2002年05月25日(土)10時38分04秒
今回は連続更新できるかな…?(爆)


204.いしごま防衛軍サマ>毎回マメにレスくださってほんと感謝しています~
ありがとうございます
今日も昨日に引き続き更新できるように時間のやりくり頑張ります!(笑)

というわけで 夜までご猶予を~
206 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時11分37秒


***************


ピリリリリ ピリリリリ ピリリリリ

…電話鳴っとるな…
…ほっときゃそのうち切れるやろ…

…疲れて眠いねん…
…出たないわ…

着信音が途絶える。

さ、もう一眠りしよか…
そこへまた耳につくような着信音。

「…なんやっちゅーねん。」

仕方なく出る。

「…もしもしぃ?」

「こら!中澤裕子!!起きろぉ!!!」
「あ?!」
「約束の時間!とっくに過ぎてんじゃんよ~!いったいどれだけ待たせるんだぁ!」

…………。

やべっ!

「うあぁ…!すまん!!!今何時や?!」

携帯から呆れたような溜息が聞こえる。

「…四時半だよ。」

…約束の時間は三時だったはずや。

「ほんますまん!今から行くから!」
慌てて身支度を整える。
207 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時18分38秒
「来なくていいよ。」
また溜息が聞こえる。
嫌われてしもたんか?!

「いや、ほんまにすぐに行くから。」

「もういいんだって。」

突然携帯からやなく、すぐ後ろで声がする。
慌てて振り向くと、携帯を手に持って呆れた顔をしてそこに立っているんが目に飛び込んでくる。

「あんまり遅いから来ちゃったよ。」
「す、すまん!ほんとごめん!許してや?」

手を合わせて拝み倒す。

そしたら、ちょっと困ったような苦笑いを浮かべたのが見えた。
…許してくれたやろか?

「…ったく、しょ~がないんだから裕ちゃんは~。」
「ほんまごめん!このとおり!」

もう一度謝ると彼女をソファに腰掛けさせる。

208 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時26分20秒
「すまんなぁ、せっかくのオフに待ちぼうけ食らわせてもぉて…。」
「ほんとだよぉ。すっごい待ったんだよ?一時間も待ってたんだよ?駅の前で。恥ずかしかったぁ。」

そう言いながらもうちの方を見て幸せそうに微笑む彼女が愛しかった。
そっとほっぺたに触れるとくすぐったそうに笑う。
そんな彼女がほんまにスキやった。

「…スキやでごっちん。」

「…うん後藤も。後藤も裕ちゃんの事大スキ。」

きゅっと抱きついてくるごっちんが可愛くて。
うちはごっちんを抱き締めた。

「この埋め合わせはきっとするからな。」
「もぉいいよぉ。気にしないで?後藤は裕ちゃんと一緒にいれたらそれで幸せなんだからさ。」

ああ。
ほんま可愛ええなぁごっちん。

…ずっと続けばええなぁ。

209 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時29分34秒


…ずっと…?



…ずっと?


…ごっちんと……?


何かがうちの中で引っかかってる。

…なんやこれ…


…どういう事や……?

…うちは今ごっちんと……?

…そうやったか?






210 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時44分09秒

***********

さ、これで途中まであのコは迎えに来てくれるはず。
後は石川をそこまで送り届けるだけだべ。

部屋に戻って石川に声をかける。

「お待たせ。さ、帰ろう?」

相変わらず一言も口を開かない。
ある意味裕ちゃんより重症だべ…

「ほら、しっかり。なっちに掴まって?」

いくら細いとはいえ、自分で歩こうとはしない石川はだいぶ重く感じた。
それでも頑張るしかない。

なんとかタクシーの座席に石川を座らせると、待ち合わせている場所を運転手さんに告げる。
タクシーは音もなく滑り出した。
出掛けに見た裕ちゃんは眠りが浅いのか、なにか寝言を口にしていたように思う。
そんな事を思いながら、メールを打つ。

《今裕ちゃんちタクシーで出たよ  なっち》

程なくしてメール受信を知らせるバイブが振動する。

《もう少しで着きます》

さすがに行動が早いね。
211 名前:例えばそれが ごまりか・2 投稿日:2002年05月26日(日)00時53分55秒
少し考えてレスを打つ。

《何かごめんね?イキナリ電話したうえにこんな事頼んで。 なっち》

その間も石川は俯いたまま力なく隣に腰掛けている。
何者をも受け付けないといった感が否めないとは仕方ない事なんだろうなと思う。

…ごめんね石川…なっち何にもしてあげられないよ…

また携帯が震える。
メール好きなだけあってレスが早い。

《いいですよ。なっちさんが悪いんじゃないし。梨華ちゃんのためなら構いません。》

…いいコだなぁ。
ありがとね、とレスを打ちながら窓の外を流れる景色を見つめる。
夜なのにこんなに明るいなんて…

…ここはほんと文字通りの不夜城なんだな、と思った。
212 名前:七瀬 投稿日:2002年05月26日(日)00時57分54秒
はい
日付変わってしまいましたが(泣)なんとか近日更新できました(笑)

どこら辺がごまりかなんだと突っ込まれそうなんですけど最近(爆)

これってタイトルかえればOKなのか?等と考えたりしてます(笑)

まだしばらく続きます
お付き合い、よろしく御願いします
213 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月26日(日)04時29分42秒
なっちのメール相手が気になります…
ごまりかの行方も…
続き期待してます!
214 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月26日(日)15時18分36秒
なっちのメールの相手だいたい予想がつきましたよほ。
ああごっちん、梨華たんと再び一緒になれることはできるんやろうか。
姐さんとごっちんの過去が少しづつわかってくるんでしょうか?
更新待っています。
215 名前:白馬 投稿日:2002年05月26日(日)20時02分13秒
更新お疲れ様です。メールの相手・・私も気になります。
そして七瀬さん、タイトル>ナイスツッコミです(笑)そう言われてみれば(^^;
またの更新お待ちしておりますm(__)m
216 名前:七瀬 投稿日:2002年05月27日(月)17時12分34秒
213.名無し読者サマ> 次回更新でわかります(笑) …多分(爆)頑張りますねぇ

214.いしごま防衛軍サマ>わかりました?さすがです(笑) 姐さんとごっちんの過去はこのスレではあれくらいしかやらない予定です…
も少し余裕ができて別スレたてれたらそちらに書きたいと思っています しばしお待ちを…(泣)

215.白馬サマ>ありがとございます(ぺこり) ふふふ… ヒントはあちこち出したつもりなんですが…(笑)
 タイトル… 少し考えてみますねぇ
217 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)16時40分08秒

***********

…涙ってなくなったりしないのかな、なんて思った。

梨華ちゃんの事を思うだけで、すぐに溢れてくる。
…泣くだけ泣いて。
涙が枯れたら梨華ちゃんの事忘れられたりするのかな…。


…忘れる…

…梨華ちゃんを忘れる…

…そんな事…

…きっとできない…


218 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)16時45分51秒

…もうどれだけこうしてブランコに座ってるんだろう…

そう思った時、ポケットの中で着信を知らせるバイブが振動した。

…梨華ちゃん?!

そうであって欲しいと思った。

相手を知らせるディスプレイの名前。

…梨華ちゃんじゃない。
切れるのを待つ。
219 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)21時43分13秒
…出たくないんだ…

…ごめん…


それでも切れない電話。

…留守録設定にしてなかったんだっけ…

諦めて通話ボタンを押す。

「…もしもし?」
「あ~、やっと出た!」
携帯の向こうからする声。

…いつもと何も変わらない世界が携帯の向こうには存在してるんだ。
そう思わずにいられなかった。
220 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)21時56分18秒
「…ごめん。」
「ん~?ナニ後藤。なんかあった?泣いたでしょ?」

その言葉が何だかせつなくて。
少し視界がぼやけた。

「…平気だよ。」
「…後藤の嘘つき。」
「………。何の用?」

思わず出たそっけない言葉。
それでも変わらぬ調子で話し続ける貴女。

「なんだかなぁ。まぁいいや、直接会って聞くから。で。用事はナニかって事だけどさ。独りでご飯食べんのつまんないから誘ってみようかな、と。こういう事。」
「…嫌だって言ったら?」
それで引くとは思えなかったけど。
でも誰にも会いたくないって思う気持ちもあったから聞いてみる。

「聞くわけないじゃん。誰だと思ってんのさ?」
笑いを帯びた声。
ぼやけた視界のまま、苦笑いを浮かべるあたしがそこにいた。

「…そうだったね、やぐっつぁん。」
「そ。ヤグチの誘いは誰も断れないのだ~。」
221 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時04分31秒
「で?あたしにどうしろって?」
「そうだなぁ、行っていい?後藤んち。」
「ウチ?」
「そ。だってさ、思いっきりヤグチの胸で泣かせてあげよ~と思うから。ま、ナニがあったかわかんないけどねぇ。」

…少し強引だけど、知ってか知らずか、いつも誰かの支えになれる人。
これがこの人の優しさ。

少しだけ。
ほんの少しだけ、いつものあたしに戻れた気がした。
…ほんの少しだけ。
222 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時16分06秒
「…わかった。」
「じゃ~決まりね~。そっち向かうからさ、後藤も早くそこからウチ帰んなよ~。」
「了解。じゃあ後で。」
じゃね~と声を残して切れる。

…なんで外だってわかったんだろ…。
相変わらず不思議な人だと思う。



手のひらで涙を拭うと、ブランコから立ち上がる。
振り返るあたしの目に見える梨華ちゃんの幻。

…相変わらず微笑みながらあたしを見つめる梨華ちゃんが。

…蜃気楼のようにぼやけて消えた。



…決めた。

…必ず…


…また梨華ちゃんとこの公園で…


…ブランコに乗るんだ…

…きっと…

…いつか必ず…

…その日まで諦めない…!

…絶対…!
223 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時22分07秒
不思議な感覚だった。

たったあれだけの会話なのに。
前向きにさせてくれた。
すごく心が痛くて。
ずっと梨華ちゃんの幻を見ていたいと思うけど。
逃げてばっかりじゃ駄目だって思えた。

…ありがと、やぐっつぁん。
心の中でそう思う。

…愛してるよ梨華ちゃん…。
…ずっと。

もう一度、思い出のブランコに視線を合わせてから。


あたしは公園を後にした。


…梨華ちゃん…!



224 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時25分35秒


**********

………?

…ごっちん?!


…呼ばれた気がした…。


…そんな訳ないよね…

…ごっちん…

…ごっちん…


…なんだか自分がすごく惨めに思えて…

…消えてしまいたいと…


…そう思った…

225 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時46分45秒

**************

なっちさんから電話をもらった時。
正直びっくりした。

だって。
梨華ちゃんがごっちんと別れるなんてありえないと思ってたから。
梨華ちゃんがどれだけ純粋で一途か、あたしは知ってる。
知ってるつもりだから。
だからなっちさんの話が信じられなかった。。

『そういうわけでさ、なっちも何だかよくわかんないんだけど。どうもごっちんと別れたんじゃないかとなっちは思うんだよね。』

『なっち、とりあえず石川送って行こうと思ってるんだ。部屋に独りはちょっとどうかと思ったから電話させてもらったんだべさ。』

『石川、ボロボロなんだ。それでも後藤には電話してない。状況から考えて、裕ちゃんの部屋で何かあったんだと思う。だからきっと後藤も石川みたいな状態なんじゃないかと思うんだ、なっちは。』

『傍にいてあげてくれないかなぁ?こういう時って、独りになりたいと思う反面、誰かに傍にいて欲しいと思ったりもするもんっしょ?後藤じゃなきゃ石川にとっては意味がないかもしれないけど…。』

226 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)22時56分21秒

『他に石川の事、頼めそうな人いないから。』

『支えになってあげてね。』



…何があったのか、梨華ちゃん達しか知らない。
聞いたところで、教えてはくれないかもしれない。

なんでって。
…他ならぬ、梨華ちゃんとごっちんの事だから。
梨華ちゃんが誰よりも大事に想ってる人との事だから、あたしが聞いたところで簡単に教えてくれるとは思えない。

それも、梨華ちゃんらしいと思う。
弱くて、一途で。
誰よりも純粋で。

そして誰よりも相手を想う心が強くて綺麗な人。

…あたしに彼女の支えとなる事ができるかどうか、わからない。

拒絶されるかもしれない。


それでも。

あたしはあたしにできる精一杯の事をするだけだ。
あたしの全てで梨華ちゃんを支えよう。
そう思った。

227 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)23時10分19秒
携帯を手に取る。
たくさんある受信メールの中のひとつを返信する。

《ごっちんに電話してもらえませんか?》

すぐさま着信音が鳴る。

「もしもし?」
「あ、ヤグチだけど。ナニ?あのメール。」
「そのままですよ?ごっちんの事、御願いできませんか?心配なんです。」
「ん~?なんで自分でしないのさ?」

そう思うのは確かだ。
正直に言うのが得策だと考えて、言葉を紡ぐ。

「あたしは、梨華ちゃんの傍にいてあげなくちゃいけないから。」
しばらくの沈黙。

「…わかった。何かあったらしいね?後藤の事はヤグチに任せて?頼まれたとか、聞いたとか、何にも言わないから。」
「すみません、御願いします。」
「いいよぉ。」
「イキナリごめんなさい。」
「だから、いいってバ。」

携帯の向こうで笑う矢口さんが目に浮かんだ。
「まぁ、そっちも石川相手なら大変だろうけど、頑張ってね?」
「はい。」
「じゃ、何かあったら連絡して?ヤグチも何かあったら連絡するから。」


228 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年05月30日(木)23時16分36秒
「わかりました。」
「じゃね。また~。」

これでごっちんは安心、かな?
矢口さんならきっとごっちんの支えになってくれる。
そう思った。


すっと前方にタクシーが止まる。

抱えられるようにして降りてきた梨華ちゃんは。

今にも壊れそうな、そんな表現がぴったり当てはまってしまうほどボロボロだった。
229 名前:七瀬 投稿日:2002年05月30日(木)23時29分34秒
はい
今回はいつもよりちょっと多めに更新できました~(笑)

出せると思ったメールの相手。
名前出し損ねてしまいました~、って実はわかっててあえて書かなかった七瀬(笑)
ごめんなさい(爆)

出し惜しみしてみました(笑)
230 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月31日(金)10時04分52秒
ごっちんさすがだ。そうだ梨華たんをあきらめてはいけない。
いつか幸せな日々がもどってくるはずだ。頑張れごっちん!!
231 名前:七瀬 投稿日:2002年05月31日(金)16時32分56秒
230.いしごま防衛軍サマ> 七瀬のごっちんのイメージって前向きでひたむきな人、なので。
ああいう展開になりました。 違和感ないのならよかったのですが…



今日をふくめた3日間でできるだけ更新したいと思っています。
相も変らぬ駄文ですがよろしくお付き合いの程、よろしく御願いしますです~(ぺこり)
232 名前:七瀬 投稿日:2002年05月31日(金)16時34分13秒
ってなんか日本語変だ(泣)↑

あう(泣)
233 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)01時21分01秒
なちゅーも・・・読みたいなぁ~。
234 名前:七瀬 投稿日:2002年06月04日(火)22時51分33秒
土日急な用事が入ってこうしんできませんでした(泣)

あう~(泣)
申し訳ないです(泣)


233・名無し読者サマ> なちゅ~ですか?
一応この話の展開上多少はなちゅ~も絡んできますが…
別になちゅ~を、ってことでしょうか…?
235 名前:白馬 投稿日:2002年06月06日(木)18時42分35秒
久々登場m(__)m
・・・・・
メールの相手・・・(?_?)←大パ中
236 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月08日(土)01時56分04秒
ごまゆう過去編はやくよみたいな~(w
待ってまーす。
237 名前:七瀬 投稿日:2002年06月09日(日)17時33分58秒
235.白馬サマ> 今回か次回更新分で名前出てきますから…多分(笑)

236.名無しサマ> ごまゆう過去編…(泣) 頑張りましゅ… 



ひじょうぉに更新ペース落ちてます(泣)これというのも職業柄…などと言い訳してみたり(爆)

頑張らないとだ~
呆れないでおつきあいくださいましまし~(ぺこり)
238 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)17時37分34秒


**************

…頭イタイ…

…誰やうちの事呼ぶんは…

…ごっちんか…?

…ごっちん…


…うち、今誰とつきあってるんやったっけ…?

…あったまイッタイなぁ…

…ああ…

…わからへん…
239 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)17時40分32秒
…なんでそんなカナシイ顔してうちの事見るねんごっちん…

…なんで…?

…うちどないしてんやろ…

…なぁごっちん…?


…頭イタイんよ…

…だから…

…誰やねん…

…なんでうちの事呼ぶんよ…

…ごっちん…?

…どこ行くねん…

…ああ…

…頭が…







240 名前:世捨て人 投稿日:2002年06月09日(日)17時43分40秒
切ないな~~。。。痛いな~~~。。。
241 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)17時44分32秒

**********


「すみません、なるべく急いでもらえますか?」
タクシーの運転手さんにそう告げる。
早く裕ちゃんのとこに戻ってあげたい。

…目が覚めたとき傍にいてあげたい。

…独りは辛いもん…誰だって…

石川にはあのコが付いててくれる。
…石川…

…頑張るんだよ…?

窓に映る自分の顔がいつになく険しくて。

思わず苦笑いを浮かべた。

…裕ちゃん…
…なっちが傍にいてあげるからね…

242 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)17時49分09秒


********

…あったかい…

…誰…?

「…梨華ちゃん…?」

…ひとみちゃん…

…そっか…

…ひとみちゃんの体温なんだこれ…

…ごっちんみたい…

「梨華ちゃん。あたしの事ごっちんの代わりだと思えばいいからね?代わりにもなんないかもしんないけど、傍にいてあげるから。」


…ひとみちゃん…

…優しいね…

…でも…

…セツナイよ…


243 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)17時53分42秒

*********

返事してくれなくても構わない。
そう思った。

あたしにできる事。
傍にいてあげる事。
壊れてしまわないように支えてあげる事。

…梨華ちゃんがそう望むならごっちんの代わりになってあげる事。

…それってさ。

…結構セツナイよね。

…まいっか。
自分で決めたんだし。
後悔はしない。

梨華ちゃんの為なら地獄にだって代わりに落ちてあげるよ?

244 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月09日(日)18時29分37秒

…それにね…

してあげる、じゃないんだ本当は。


…あたしがそうしたいからそうするんだ。

わかってもらえるかな?

…いや。

わかってくれなくても構わない。

自己満足でも、いいんだ。

245 名前:七瀬 投稿日:2002年06月09日(日)18時33分17秒

はい やっとメールのお相手出せました~

ベタかもしんないんですけどね(笑)


240.世捨て人サマ> 七瀬もそう思いながら書いてますので(笑)
なんかまだまだ書きたいことあって長引く模様…(爆)

よろしくおつきあいの程を~
246 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月09日(日)20時56分44秒
頭が痛いって・・・裕ちゃんどうしたのかな?
なっちー至急戻ってくれ~(w
247 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年06月10日(月)06時41分10秒
ああ切ないです。
248 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月12日(水)09時14分32秒
やぐちゅーは・・・
手がすいてからでよいので読みたいでーす。
249 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月17日(月)11時26分46秒
更新~。更新~。読みたいな~(w
250 名前:七瀬 投稿日:2002年06月17日(月)14時42分31秒
246.名無し読者サマ> タクシーの運転手さんにかかってますね(笑) 裕ちゃんは…

247.いしごま防衛軍サマ> 思ってたより切ない話になってきて七瀬もちょっとびっくりです(爆)話の流れとオチだけ先に決めたんで途中がこんなことになるとは~(笑)

248.名無しサマ> や、やぐちゅ~…(泣)書きたい×2とは思ってるんでしばしお待ち下さい~ この話済んでしまわないとどうにもならないカンジが…

249.名無しサマ>あうあう(>_<) お待たせしてごめんなさいです


さて

一週間ほど更新できませんでした(爆)
今回の更新いきますです
251 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月17日(月)14時48分13秒

***********

しかしな~。
案外何も知らないフリすんのって難しいんじゃないかな。
ヤグチはさ、みんなが幸せならそれが一番いいって思ってて。
ヤグチにできる事があるならしたいと思うけど。

…よっすぃ~に頼まれるのは正直ちょっとキツいよ。
頼りにしてくれてると言えばそうなんだけど。

…ヤグチはさ…

…ヤグチは………

252 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月17日(月)14時54分23秒

**********

帰り道が思いの外遠く感じる。

いや、でも出掛けも遠く感じたっけ。
気持ちばっかり焦って…さ。

何て言うんだろうこの気持ち。

失うものなんてもう何もない、って言うか。
虚無感って言うか。

…だけど。

ウチに帰ればやぐっつあんがいてくれる。
今日は。

…独りにされなくてよかったのかもしれない。



…梨華ちゃんは…?

…大丈夫なのかな…

…実はあたしの事なんてどうでもよくて…

…今頃誰かと仲良く話ししてたりすんのかな…



…否。

…信じよう、梨華ちゃんを。
あたしにはそれしかない。

そう。
それしかないんだから。
253 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月17日(月)15時04分58秒

***********

「梨華ちゃん。ウチくる?それとも梨華ちゃんち帰る?」

タクシーを待つ間、もたれたガードレールが少し冷たい。
…梨華ちゃんの心、も…?

「……。」
「梨華ちゃんのスキな方選べばいいよ?」

あたしにもたれる梨華ちゃんが、ガードレールとは対照的に温かい。
…頑張って…?

「ん~。じゃああたしんちでいい?」

-こくん

「わかった。」

何も話してくれなくても。
頷いてくれた。
それだけでよかった。

まだ梨華ちゃんは頑張れる。
頑張ってる。

だから。

あたしも梨華ちゃんの支えになれるように頑張るよ。

長期戦になるだろうけど。
梨華ちゃんがヒトリで歩き出せるまで。

それまであたしは傍にいるから。
254 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月17日(月)15時13分03秒

***********

-ガチャッ

「ありがとぉございましたっ!」

お礼の言葉もそこそこにタクシーを降りる。
急いでる時に限ってエレベーターは最上階にあったりして。
いつもならそんなに長く感じない待ち時間もすごく長い。

早く来てくんないと困るべさ…

気持ちばかりが焦って。

…裕ちゃん…

傍にいてあげたい。
傍にいたい。

なっちが思うのは、それだけなんだよ。
なっちが望むのはそれだけなんだよ。

…案外ソレが一番難しいのかもしんないね…

ちょっぴりせつなくなった。
255 名前:七瀬 投稿日:2002年06月17日(月)15時16分27秒

はい

モノローグ中心かな今回は。
次回更新くらいからはもう少し動いてくるかもしれません(笑)

何だか結構みんながみんなドロ沼っていうかドツボにはまってるというか…

各個人の心の動きをどこまで書ききれるか?!
あうあう(泣)

頑張ります

お付き合いよろしく御願いしますです~
256 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)15時20分56秒
リアルで読めた(w
それぞれ・・・(涙
姐さんになっちを~。
早い更新おまちしています(w
257 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月20日(木)13時16分05秒
もっと更新を~(w
258 名前:皐月 投稿日:2002年06月20日(木)20時09分03秒
つづきを~~~~~~~~~~~~
早く続きが見たいです!!!!!!!!
更新待ってます!
259 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年06月21日(金)05時30分35秒
うーん、きになる。
260 名前:七瀬 投稿日:2002年06月22日(土)11時37分29秒
256.名無し読者サマ> リアルですか?そういえば時間が(笑) なっちはもうねぇさんの傍ですよ(笑)
早い更新でなくてごめんなさい(泣)

257.名無しサマ> 毎回プチ更新で申し訳ないです(泣)

258.皐月サマ> あわわ(>_<)ありがとうございます~ 頑張って更新します~

259.いしごま防衛軍サマ> 気になります?案外たいしたオチじゃなかったらどうしよう(泣)


更新ローペース&プチなカンジが続いてますが頑張りますのでおつきあいよろしゅ~に~(ぺこり) 
261 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月22日(土)11時43分12秒
-チーン

機械的な音とともに目の前の扉が開く。
急いで乗り込み、ボタンを押す。

早く。
早く。

なっちの心とは裏腹に時間はいつもと同じ流れ方をする。
当たり前の事なんだけど。
でも、それがもどかしい。

微かな揺れを残して視界がひらける。

走るのってスキじゃない。
でも自然と足が走り出してた。
262 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月22日(土)11時57分59秒
-ガチャガチャッ

急いで。
でも正確に。
鍵を開けると部屋に飛び込むような形になって。

…裕ちゃんは…?

出かける前と変わらない感じでそこにいた。
少しだけほっとする。

「…裕ちゃん。」

そっと近づいて顔を覗き込む。
何故だかそうしたいと思った。

…。
ほんの少し離れている間に裕ちゃんは嫌な夢の中にいるようだった。
眉間に皺を寄せて。
すごく辛そうで。
…辛そうで。

起こすのは少し躊躇らわれたけど、こんなん見てられねっしょ。

「裕ちゃん。なっちだよ。帰ってきたよ?起きて?裕ちゃん。」

耳元で囁く。
揺さぶり起こせば早いんだけど。

どんな嫌な夢の中でも。
なっちの声は届いて欲しい。

なっちはここにいるから。
だからどんな悪夢に囚われていても帰ってきて欲しい。
そう思うから、なっちは囁き続ける。

お願いだべ裕ちゃん。
なっちの声に気が付いて…?
263 名前:七瀬 投稿日:2002年06月22日(土)12時01分14秒

今日は少しづつ数回にわけて更新していきます
何でって
右手親指が固定されてて不自由だからです(泣)
金属の板が~(泣)

それのおかげで手がつりそうになるので(笑)プチ更新で数を重ねたいと思います
よろしゅ~に~
264 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月22日(土)19時59分07秒
プチ更新楽しみですが・・・ムリしないで下さいね。
265 名前:七瀬 投稿日:2002年06月23日(日)00時17分13秒
…挫折(泣)

痛いっすはっきり言って(泣)

264.名無し読者サマ> あうあう(>_<)ごめんなさい&ありがとうございます
やっぱ無理れした(泣)
266 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月23日(日)21時43分37秒

++++++++++++

…ああ、ここどこなんやろ…

…誰もおらへんやん…

…ごっちん…

…ご…

…後藤?

…後藤やったか?

…ああ…

…頭が…

…誰か助けてくれへんの…?



267 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月23日(日)21時46分42秒


…?

…誰かうちの事呼んだか?

…誰や?



…やっぱ呼ばれとる…

…誰や…

…あったま痛いなぁ…

…うちもしかして大事な事忘れとるんちゃうか…

…ああ…

…呼んどる…



…行かんと…





…そや…

…帰らな…



…なっち…

…なっち…

268 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月23日(日)21時52分19秒

+++++++++

…何でひとみちゃんはこんなに優しくしてくれるの…

…ほっとけばいいじゃない…あたしなんて…

…優しくされると甘えたくなっちゃうじゃない…

…あたしには…

…そんな資格ないのに…

…ひとみちゃん…

…あたし…

…あたし…


269 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年06月23日(日)22時02分48秒

++++++++

どうも後藤より早く着いたみたいで。
仕方なくて玄関の前にしゃがんでみたりする。

ちっと恥ずかしいけどちっさいんだから邪魔にはならないだろ。
…って何か哀しい。

早く帰ってきなよ後藤。
淋しいじゃん。

…せつないしさ。
それに、これ以上一人でいたら、ヤグチ自分の気持ちに嘘つけなくなっちゃうから。
後藤の事構って、自分自身をいっぱいいっぱいにしときたいんだ。

…悪く言えば後藤の事利用するのかもしれないね。
心配なのは本当だよ?

でもね。
ヤグチだって独りでいたくないんだ。
今日は。

…もしかしたらしばらく続くのかもしれないけど。

お互いがお互いに違う人の事を想いながら一緒にいるのって。

…変だけど。
それも時には必要な事だとヤグチは思う。

困らせたくないから。
きっとヤグチの気持ちには気が付いてないと思うから。

…他の人しか見ていない貴女を見てるのがせつないから。

でもきっと仕方ない事なんだ。
そうだよ。
頑張れヤグチ。
きっといい事あるさ。

…それにしても後藤遅いなぁ…

270 名前:七瀬 投稿日:2002年06月23日(日)22時05分02秒

あうあう(>_<)
今の七瀬の状態にしては頑張ったかも(笑)

つりますねぇ、手!(笑)
はよ治れ~!(爆)
271 名前:七瀬 投稿日:2002年06月25日(火)22時53分42秒
相変わらず金属板あててます(泣)


ここ続けてて読んでる人がいるのだろうかと疑問を持ったり持たなかったり(笑)
いや、ROMの方の方が多いんだろうなって思うけど

七瀬は展開的にこのペースでいこうと思ってるですが読者サマにとってはまどろっこしいのかなとか考えてドツボにはまってみたりどうじゃなかったり(笑)

いや、欲張りなんはわかるけど
ちみっとは反応してくらさい(泣)
などと泣き言を言うてみる(笑)
272 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月25日(火)23時21分15秒
いつも楽しく読ませてもらっています。
今までのお話も好きなんだけれど、
早く「やぐちゅー」がこないかなーなんて、期待もしてます。

でも、どのキャラクターも上手に現していますよね。
273 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月25日(火)23時28分13秒
読んでますよ!切なくて苦しいっす(w
まったり更新してくだせい。
274 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月26日(水)02時16分09秒
お気に登録してまする。
なっちゅ~に期待っす。癒しなっち炸裂してほすい!
矢口もせつないね。。。
手が痛いのにがんばってくれてありがとう!
275 名前:七瀬 投稿日:2002年06月28日(金)21時40分11秒
272.名無し読者サマ> やぐちゅ~。早く書きたいんですけどね(笑)ごまりか・2がなかなか終わらないので(爆)
…そ、そうですか?(焦)あわわ(>_<)ありがとうございます(ぺこり)

273.名無し読者サマ> ありがとうございます~ こんな駄文スレ…(爆)
できる範囲で頑張って更新しますです

274.名無し読者サマ> あわわわわ(>_<)恐れ多い(爆) なっちって癒し系なんですよね七瀬の中では。
みんなの頼れる存在というか。なっちさんがいるからみんなが頑張れる、みたいな(笑)
やぐっちゃんは七瀬的推しなんでちみっと頑張ってもらうです~
いやいや(汗)お待たせして申し訳ないです(泣)
276 名前:七瀬 投稿日:2002年06月28日(金)21時44分50秒
月曜には金属板外せるのではないかとお医者の言葉~

っちゅ~事はうまくいけば月曜からは手がつるよぉな思いしなくてもヨシ?(笑)
とゆ~わけで

更新もしばらくお待ち下さいましまし

この話はほんとちゃんと書きたいので。
すみませんです(ぺこり)
277 名前:七瀬 投稿日:2002年07月08日(月)21時09分22秒
ふっかつ!!!(爆)

大変お待たせしてます(泣)申し訳ない~(泣)

久々更新です(爆)
他スレに浮気しすぎてました(w ごめんなさい~
放置じゃないんです
ええ…

…甘いの書きすぎて…イタイのスランプだっただけなんです…(爆)
278 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月08日(月)21時27分24秒

**********

「……ち……。」

苦しそうな表情で裕ちゃんが何かクチにする。
呼ばれた。
直感的にそう思った。

思わず裕ちゃんの手を握る。

「裕ちゃん?なっちはここだよ?ここにいるべさ。」
「……っち………。」

さっきよりもぎゅっと裕ちゃんの手を握る。
なっちはここ。
ここにいるよ、裕ちゃん。

うっすらと裕ちゃんの瞼が開かれる。

「…なっち…?」
「なした?裕ちゃん。」

なっちは、なっちにできる最高の微笑みで裕ちゃんを迎える。

「…なっち…うちの事…呼んだか…?」

まだはっきりとしないであろう意識の中から裕ちゃんがそう言う。
聞こえてたんだ。

何だか嬉しかった。

「うん。呼んだよ裕ちゃん。ちゃんと聞こえた?なっちの声。」

なっちの言葉に柔らかい微笑を浮かべる。

「…聞こえたで、なっち…ありがとなぁ…。」

そう言う裕ちゃんが何だか儚げで。

壊れてしまいそうだと何故だか思った。

「おかえり、裕ちゃん。」
「ただいま、なっち。」

無性にそうしたくなって。
裕ちゃんにキスした。

裕ちゃんもなっちにされるがままで。

少しだけ。
安心した。
279 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月08日(月)21時43分01秒

そっと裕ちゃんの髪に触れる。

「…あのね、裕ちゃん…なっちはさ、裕ちゃんが言いたくない事は無理に聞かないって決めたんさ。初めは、何があったか話してもらおうって思ってた。でもね。もしかしたらなっちに話すのも辛い事なんかもしんないって思ったんだ。
…うまく言えないんだけど。なっちはさ。…なっちは。傍にいる事くらいしかできないしさ。話聞いたってどうにもしてあげられないかもしんないっしょ?
…だから。だからね、裕ちゃん。なっちの事、裕ちゃんの傍においてね?」

言いたい事、うまく伝わったか自信ない。
もっとうまく説明できたらって思うけど。

どんな言葉もなっちの気持ちをうまく表現してくれないような気がして。

「…そか…ありがとなぁ、なっち…ごめんな、余計な気ぃ遣わしてもぉて…。」

ソファから起き上がりながら、節目がちに話す裕ちゃんが愛しくて。

何があっても離れないって。

自然とそう思わせた。

280 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月08日(月)21時44分59秒
「やだなぁ裕ちゃん。たまにはさ…たまにはなっちに頼ってね?頼りなくて仕方ないんだけどさぁ。」

何があっても微笑んでいたい。
裕ちゃんが泣く時は、一緒に泣いてあげたい。
いつでも包み込める存在でいたい。

そう思った。

-いつも頼りにしてんで?なっちの事…。

裕ちゃんがそう呟いたのが。

何だかとても幸せで。

頑張ろうって。
そう思えた。
281 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月08日(月)21時54分12秒

***********

玄関先に蹲る小さな人影が目に入る。
思わず小走りになってしまう。

「…やぐっつぁん?!」

小さなその人影は気だるそうに顔を上げる。

「…遅いぞぉ後藤!ヤグチをどんだけ待たせるつもりなんだぁ!」
「あ~…ごめん。」
「まぁいいけどさぁ。…ん?なんだぁ、その目。相当泣いたな?あはは~。」
「…いいじゃん。」

やぐっつぁんの言葉に思わずそっぽを向く。

「ま、いいんだけどねぇ。たまには後藤もそれくらい感情出さないと。さ、中入れてくれ~。ヤグチはしゃがみ疲れた!」
「はいはい。」

このヒトは。

自然と調子を狂わせてくれる。
いい方向に。
いい方向に。

…そんな仲間がいる事に。
心底感謝した。

282 名前:七瀬 投稿日:2002年07月08日(月)21時58分31秒

はい
ちみっとイタイ話から脱出?(笑)

なっちさんは癒し系
でも、やぐっちゃんも癒し系なんです(笑)

自分がイタくても癒し頑張っちゃうヒト、かな
まぁ…
やぐっちゃんはイロイロあるんだけども(笑)

大量更新できなくて申し訳ないです(泣)
でも、よろしければ、ごまりか・2完結までお付き合いくださいませ~

次のリクがつっかえてんだし(爆)

ではまた次回~
283 名前:皐月 投稿日:2002年07月10日(水)20時23分19秒
手大丈夫ですか?
ごまりかどうなるんでしょう?
気になって夜も眠れません(泣
がんばってくださいね!
284 名前:七瀬 投稿日:2002年07月17日(水)23時50分06秒
>>283.皐月サマ ご心配おかけしました~(ぺこり)雨が降ってる日とかまだ時々痛むんですが日常生活に差し障りはない感じです(笑)
ね、眠れない?! いや、そんなに気にしないで下さい!(笑)
ぼちぼち更新ですが頑張ります!
285 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月18日(木)00時02分13秒

「おっじゃましまぁす。」
「どぉぞぉ。」

相変わらずの厚底で。
脱いだらますますちっちゃくなる。

「…ちっちゃいよね。」

思わず口をついて出てしまう。
その言葉に過剰反応するやぐっつぁん。

「あ?!今言っちゃいけない事を言ったね?後藤!」
「あははは~。だって靴履いてないやぐっつぁん見るのって久々なんだもん。」
「うが~!ちっちゃい言うなぁ!」
「あははははは。ごめんねぇ。」

怒り顔だったのがふいに柔らかい微笑みに変わる。

「…よかったよ。笑ってくれて。うん。」
「…やぐっつぁん…。」

嬉しかった。
何も考えずに素直に笑えた自分に少し驚いた。
まだ笑えるんだ。
じゃあきっとまだ頑張れる。

頑張ろう。

そう思った。

286 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月18日(木)00時17分44秒

***********

相変わらず梨華ちゃんは一言も口を聞いてくれなくて。
ちょっと奮発したタクシーの中でそっと梨華ちゃんの膝の上に置かれた手に触れる。

ピクっと反応する梨華ちゃん。

大丈夫。
まだ心はここにある。

頑張れるよ梨華ちゃん。
きっと。

「そろそろ着くから、ね?」

-コクン

今はそれだけでいい。

あたしの全てをかけて梨華ちゃんの事守るから。

…梨華ちゃんの幸せの為なら、あたしは何もいらないから。

だから頑張ろう、ね。
287 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年07月18日(木)00時25分15秒
++++++++++

きっちり丁度で料金を払うと梨華ちゃんを支えつつタクシーを降りる。

「そういえば梨華ちゃんがウチ来るのってヒサブリだよねぇ。最後に来たのいつだっけ?圭ちゃんと来た時だっけなぁ。」

独りで話し続ける事になるのは仕方ない。
黙って傍にいてあげる方がいいかとも思ったけど。

そうすると梨華ちゃんが気を遣いそうで。

だからなるべくいつも通りに振舞おうって決めた。

「御飯、食べるよね?あたし作るからさ。パスタでいいかな~。あ、さすがにフライパンでは茹でないから安心して?あれ一応吹き零れないウラワザらしいんだけどさ、ちゃんと御鍋で茹でるから。梨華ちゃんだけに、乙女パスタに感動~!ってカンジのを頑張って作るよ。」

ちょっとだけ梨華ちゃんが微笑んだ。
…ような気がした。
288 名前:七瀬 投稿日:2002年07月18日(木)00時27分52秒

はい~
やっぱりまだまだ続きますです…
展開決めた時点で長くなるとは思ったけど、七瀬の書き方がまったりまどろっこしいので余計に長くなる気配…(泣)
呆れずにお付き合いくださいませませ~
…よろしければですが(爆)

ではまた次回~
289 名前:皐月 投稿日:2002年07月18日(木)17時25分57秒
おお!いいですね。
がんばってください!
290 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月21日(日)22時28分08秒
まったりでも『可』です。
楽しみにしてます。
291 名前:七瀬 投稿日:2002年07月30日(火)12時08分42秒
>>289.皐月サマ ありがとうございます~ 頑張ります! まったりですけど(泣)

>>290.名無し読者サマ まったりでも可ですか?(泣)ありがとうございます~(感涙)


もっとさくさく書けたらなぁって思うですけど… 話がややこしくてさくさく進まないという罠(爆)
が、がむばりましゅ…(笑)
292 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年08月09日(金)23時49分57秒
**********

「ねぇ梨華ちゃん。カルボナーラとミートソース、どっちがいい?レトルトでいいならぺペロンチーノもあるよ~?」

…いつもと変わらないひとみちゃんの声。
きっと気、遣わせてる。

「ぺペロンチーノにチーズかけたっていいだろ~!♪ってね~。駄目とは言わないけどかけたら意味ないじゃ~ん。みたいな。あはは~。」

…あたしこんなんでいいのかな…。
…逃げてるのかな…。
…教えてよごっちん…。

…。
「ねぇねぇ梨華ちゃん。泊まってくよねぇ?あたしの世界のジョウク聞いて欲しいしさぁ。なんちゃって~。」

…なんでこんなに優しいのかな…。
…しばらく甘えてもいいですか…?

…ねぇ…。
…ごっちん…。

「……ひとみちゃん……ありが…と……。」

かすれたような声しか出ない。
…それがまた哀しかった。

「ん~?なんだよぉ梨華ちゃん。あたし何もしてないじゃん?」

…うん。
そうだね。

…だからこそ。


…ありがとう…。

…前。
…見なくっちゃ…。

…辛い。
…辛いけど…。

…だけど。

…うん。
…ごっちん。

…あたし……。
293 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年08月09日(金)23時55分32秒

***********

梨華ちゃんが話した。
あたし自身は無理をしてるとは思わない。

…嘘はついてるけど。
でも。
例え、嘘をついたと後から梨華ちゃんに責められるんだとしても。

あたしはそれで構わない。

貴女の為の嘘。
あたしの為の嘘。

…あたし自身の気持ちへの嘘。

それでいい。
いつか。

いつか貴女があたしに背中を向けて。
歩き出すその日まで。

ずっとつきつづける。
…貴女の為の。

…優しい嘘。
294 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年08月10日(土)00時00分07秒

「さ、ご飯食べよう♪気が向いたらでいいからさ~、乙パス歌って欲しいなぁ、とか思っちゃったり。ま、嫌なら男、吉澤ひとみ。代わりに歌います~!」

あ。

笑った。
笑ったよね?今。

ほんの少しだけど。
笑った。

すっごく些細な事だけど。

…めちゃめちゃ。

嬉しかった。
これから。
これからだね、梨華ちゃん。

これから。
そう。
…貴女があたしの元から。
いなくなるその日まで。

少しだけ。
幸せをください。

295 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年08月10日(土)00時05分48秒

************


裕ちゃんとなっちの呼吸する音だけが聞こえる。

あったかい裕ちゃんの躯。
あったかいなっちの躯。

どれだけ触れても。
どれだけ触れられても。
どれだけ求めても。
どれだけ求められても。

裕ちゃんとひとつにはなれないんだ。

心も。
躯も。

裕ちゃんにとけこんで。
裕ちゃんとひとつになれたらいいのに。

そしたら。
痛いのも。
辛いのも。
苦しいのも。
哀しいのも。

全部なっちが背負ってあげられる。

それができたら。
…どんなにいいべか…。

「…裕ちゃん…。」
296 名前:例えばそれが ~ごまりか・2 投稿日:2002年08月10日(土)00時10分11秒

裕ちゃんの頬にそっと触れる。

「…ん~?どしたんや?なっち…?」

ブルーの瞳がなっちを捕らえる。
深く。
深く。

もうどこにもいけないほど深く。
その瞳で、なっちを虜にするんだ。

「…ダイスキ…。」
「…うん…うちもスキやで…。」

どこまでも。
裕ちゃんと共にいこう。

もう。
なっちにはそういう生き方しか。

選べない。
裕ちゃんの。

その青い瞳に。
捕まってしまったから。
297 名前:七瀬 投稿日:2002年08月10日(土)00時13分37秒
ずいぶんとお待たせしてしまいました(焦)

七瀬の本命のおねぇさんが…(泣)
とかいろいろありまして(笑)

ちと痛い話を書くのが辛かったというか

…言い訳ですね(泣)

そろそろ話の方も佳境に差し掛かってきました。
…多分(爆)

相変わらずのマターリ更新ですが。
よろしければまたお付き合いください。
298 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月19日(月)22時03分59秒
めちゃめちゃ(・∀・)イイです!
299 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月29日(木)22時17分14秒
待ってます
300 名前:七瀬 投稿日:2002年08月30日(金)13時43分27秒
>>298.名無し読者サマ そ、そうですか?(焦)ありがとうございます

>>299.名無し読者サマ お待たせして申し訳ないです(泣)

本気でマターリ更新なんですが…
完結までは頑張りますので気長にお待ちいただけると幸いです(爆)
301 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月15日(日)20時30分26秒
待ってるよ~
302 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月25日(水)15時42分15秒
卒業しちゃったけど、待ってます
303 名前:七瀬 投稿日:2002年10月01日(火)16時35分28秒
>>301.名無し読者様
>>302.名無し読者様

お待たせしてしまってます(泣)
すでに一ヶ月近く更新してません(泣)
ついに10月になってしまった…

私事でドタバタした状態が続いています
言い訳にしかなりませんが…
よければもうしばらくだけお時間ください
今週来週中には一度UPします
304 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月12日(土)21時34分44秒
ホゼム
305 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月05日(火)21時13分07秒
待ってるよ~

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