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ちっちゃな矢口に愛がある―2―

1 名前:りょう 投稿日:2002年04月23日(火)00時06分08秒
青板からの続きです。
話がなかなか進まないのですがこのスレでおさめますので
宜しければお付き合い下さい。

主な登場人物は 矢口 後藤 吉澤 石川 です。
宜しくです。

前スレhttp://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=blue&thp=1017770355
2 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)00時10分11秒
「なんで――」



「よっすぃーにされてるとき・・・やだったけど感じてる自分が居たの。

 よっすぃーの行為に抵抗しながらも昔を思い出した。」


「でもっ――」



「ごめんごっつあん。矢口汚れちゃった。・・・ごっつあんを裏切っちゃった。

 謝っても謝りきれないよ・・・」


「謝らなくて良いよ・・・やぐっつあんが悪いんじゃないもん・・・」




「でも・・・資格ないよ・・こんな矢口とは別れた方が――」
3 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)00時11分44秒
「勝手なことばっか言わないでよ!!やぐっつあんは後藤が好きなんでしょ?

 大事にしてくれるて言ったでしょ?ずっと一緒だって、いつまでも一緒に

 いるって約束したでしょ?」


「だけどっ――」



「だけどじゃないよ!やぐっつあんがやだって言っても離れないからっ 

 よっすぃーの跡なんて後藤が消してあげる 後藤が忘れさせてあげる 

 やぐっつあんのためだったらなんでもするからあっ!!だからっ 

 だから別れるなんて簡単に言わないで!!」


いつの間にか後藤も大粒の涙をぼろぼろと流していた。

泣き過ぎてぐしゃぐしゃになっていた。




「矢口・・・ごっつあんと居ても良いの・・・?ごっつあんと付き合う資格ある?」


「あたりまえじゃんか・・・」





「・・・・・・・ありがとう。ほんと・・・ありがとう。」

矢口は後藤を抱きながら涙を拭ってやっていた。
4 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)00時13分23秒


「やぐっつあん・・・後藤を泣かせてばっか・・・」



「うん・・・ごめんね。」





泣き止んで落ち着いたのか、後藤は話し始めた。


「後藤さ、えっちの仕方なんてわからないけど・・・やぐっつあんを抱きたい。

 やぐっつあんに抱かれたい。  よっすぃーみたいに慣れてないけど・・・」


それを聞いた矢口は微笑みながら、

「ばか。慣れてるとか・・・そんなんじゃないよ・・・・」



「・・・うん。」






矢口と後藤は手を繋いでベッドへと向かった。
5 名前:りょう 投稿日:2002年04月23日(火)00時25分13秒
>289 ROM ◆ROMuFK/wさま
    吉自ら言ってしまいました!!なんて黒いんだ吉!!
    これからも宜しくです。

>290 145さま
    健気ですか?乙女のごまよりある意味可愛いのかな・・・
    ラストには甘くなるはず・・・はず!!

>291 七誌さま
    良いなぁやぐごま(w トレカですか?明日はMUSIX!
    かなり楽しみですが見れなさそう。
6 名前:りょう 投稿日:2002年04月23日(火)00時25分57秒
>292 よすこ大好き読者さま
    吉が言っちゃいました。吉が嫌いなんじゃないんですよお〜
    気が付いたらこんな役どころに・・・。えへへ(w

>293 とみこさま
    実はかなり肩こってたりします・・・(w
    勢いのあるうちに更新がモットーなのれす。
    空、完結お疲れ様でした。

>294 いしごま防衛軍さま
    ヤッスーですか・・・ここでは・・・出番ないかも・・・
    でもいつか出てもらって怒ってもらって・・・って感じです。

>295 no-no-さま
    ごま可哀想でやんすか?何気に吉も可哀想かなあと思う 
    作者であります。ラスト、甘くなるのか心配に・・・(w

>296 ROM ◆ROMuFK/wさま
    スレサイズ足らなさすぎでした・・。
    警報出ると心臓飛び出ます('〜`;)

    宜しくですぅ。
7 名前:よすこ大好き読者 投稿日:2002年04月23日(火)00時27分43秒
芯スレおめでとうございます!!
リアルで読んでしまった・・・・。
黒い!黒すぎるぞ吉くん!!
でも、黒いのも好きだったりするんですが・・・・・何か?(w
8 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月23日(火)00時42分48秒
ごっちんと矢口がわかりあえてよかった。
いしこの暴走はどこまで続くんだ。梨華たん可哀想だべ。
9 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月23日(火)00時59分10秒
 ,〜'~`〜'~`〜'~`〜'~` 、  。 ノノ ノノノハ。゚
 (  うぇえぇぇぇぇぇ   )  ゚ノ(;^▽^) っ゚
  ( よっすぃのバカァ  >  (つ   /
  `、_,〜、_,〜 、_,〜 、_,〜'     |  (⌒)
                   し⌒^

何も知らない石川さんカワイソウ
10 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月23日(火)05時59分36秒
更新お疲れさまです。そして、新スレおめでとうございます。
昨日は11時に寝たので今見てるんですけど……
……完全にブラック吉ですね。
梨華ちゃんも黒いから……(略
これからも頑張って下さい。
11 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年04月23日(火)14時41分22秒
新スレおめでとうごさいます。
ゴマはやさしいっすね・・・。
ヤグもこれで救われるといいな。
それにひきかえ吉は・・・(怒
今後の吉の展開が気になります。
ぜひ、きついお灸を・・・(w

12 名前:145 投稿日:2002年04月23日(火)17時03分01秒
新スレおめでとうございます♪
これからの吉を想像したらなんかストーカーになってしまった・・・(w
よしこ!それだけはだめだぞ!
てな感じでこれからも頑張って下さいね
13 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時31分57秒
矢口が下になるような形でまずは寝そべった


「キスしていい?」

「うん・・・して欲しい。ごっつあんのこと、いっぱい感じさせて。」

「うん。いっぱいいっぱい愛してあげる」

目を瞑る矢口の唇に後藤は優しく口付けた。

後藤は舌を入れたりするキスなどは以前に拒否されてしたはずがないのに、

矢口の中に舌を滑り込ませた。ぎこちなく入って来た後藤をリードするように

矢口は絡めていった。

ぎこちなかった後藤のキスも徐々に深みを増して行き、息をするのも忘れるほどに

ふたりは求め合った。
14 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時32分54秒
しばらくお互いの舌を堪能して唇を離すと矢口が艶っぽい目で後藤を見ていた。



「・・やぐっつあん・・好きだよ。」


「矢口も。ごっつあんが大好き。」

しばらく見つめ合って微笑んだあと、矢口が後藤の手を取った。

「?」

矢口は微笑みかけると自分の胸に後藤の手を誘導した。

「やぐっつあん??」

「ドキドキしてるでしょ。」



「・・・ほんとだ。ドキドキしてるね。」

「ごっつあんもしてる?」

「うん、心臓飛び出そうだよ。」

後藤も矢口の手を胸へと導いた。
15 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時33分50秒
矢口が少し身を起こして後藤に言った。


「ごっつあん、矢口が先に――」


「駄目っ後藤がするの」


「でも・・・全く分からないでしょ?」


「そうだけど・・・」

後藤は矢口をベッドに沈めるとまたキスをした。



「間違ってたら教えて?」

そう言って後藤はぎこちなく矢口のパジャマを脱がして行った。

脱がしきると、大きくはない矢口の胸が露になった。



「・・・可愛いはあとはあと

後藤はそう呟くと、
ペロペロと舐め出した
16 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時35分06秒
しばらく舐めていると胸の先っぽが固くなってきた


「やぐっつあん?なんか固くなってるよ?」

後藤は不思議に思って矢口に聞いた。



「・・んっ・・そ・・れは・・気持ちいい・・からっ・・だよ」

「感じてくれてるの?」



「・・・うん。」

「嬉しいはあとはあと

気をよくした後藤は胸を舐めながら手を股の方へと下ろして行った。

焦らすなんてことを考えもしない後藤は、すぐに矢口のそこに触れた。

触れた瞬間矢口のからだがびくっと反応した。
17 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時36分13秒

「・・・濡れてる・・・これも感じてるから?」



「・・んっ・・そ、そう・・」


「直接触ってもイイ?」


後藤の問いかけに矢口は小さく頷いた。

それを確認すると後藤はズボンに突っ込んでいた手を抜き取り、

パジャマのズボンを脱がしてショーツも剥ぎ取った。


矢口のそこからは大量の蜜が溢れ出ていた。

後藤がちょんと触るとさらに溢れてくる。


後藤は初めてのことに感動していた。
18 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時37分46秒

「舐めてもいい?」

小さく頷く矢口を確認して後藤はすぐにそこに顔を埋めた。

どうしていいか分からずに取り敢えずちろっと舐めた後藤。

ほんのちょっと舐めただけだったが、矢口のそこからはどんどんと蜜が溢れてくる。後藤は、思いだしたくも無かったが、吉澤が梨華にやっていた姿を思い出しながら同じように舐めまくった。

一生懸命舐め続ける後藤の愛が伝わってきて矢口は感じていた。

後藤の舌の動きに合わせて腰を動かして喘ぎ始めた。



「・・あっ・・ごっつあん・・だめっ・・ああんっ・・それ以上したら・・・

 あんっ・・あっ・・だめーーっ・・だめったらーー・・・あっあっ・・

 ああああああああっ・・」


「気持ち良いの?」

顔を上げて後藤が言った。
19 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時38分59秒

「やっ やめないでっ・・もっと・・」

「気持ちイイんだ?」




「・・・ぅん」

「じゃあもっと舐めたげる。」




そしてその数分後、矢口は後藤の舌だけでイってしまった。

吉澤に比べるとなんの技術も無かった後藤の愛撫だったが、後藤の愛がすごく

伝わってきて、矢口は幸せだった。



肩でハァハァと息をする矢口を抱きしめながら後藤は


「すごく可愛かった。・・・後藤、ちゃんと出来てた?ちゃんと愛せてた?」

と、不安気な顔で言った。
20 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時40分05秒
落ち着きを取り戻してきた矢口は、

「うん、すごく良かった、ごっつあんの愛がすごく伝わってきた。

 すごく感じた。嬉しかった。」

と、笑顔で言った。


「後藤さ。よっすいーを消せた?よっすぃーのこと忘れられた?」



「うん。矢口にはごっつあんしか見えないごっつあんがいれば大丈夫」




しばらく抱き合ってころころしていたふたりだったが、不意に矢口が後藤の唇を塞いだ。


「やぐっ――」



「今度は矢口が愛してあげる」

そうして後藤に深いキスを落とした。



充分に愛し合って、ふたりは眠りについた。
21 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時40分57秒
数日後、矢口は梨華(保田)の家へと顔を出した。

ピンポーン

カチャ「はい?」


「あっ梨華ちゃん、矢口だけど。」

「まりっぺ?!待ってすぐ開けるから」


バタバタバタ
カチャ

「いらっしゃい!久しぶりじゃない〜どうしてたの?連絡取れなかったから

 心配しちゃったよ。」


「ん。ごめんね。あ、入っていいかな。」

「うん。もちろんだよ!」

矢口が靴を脱ごうとしたら先客が居た



「・・・よっすぃー来てるんだ?」

「うん。今日はバイトないから〜さぁさぁ上がってよお」



矢口は一瞬躊躇ったが笑顔を返すと中へ入って行った。
22 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時43分41秒

「誰だったのお?梨華ちゃん〜」

奥から吉澤の声がする。


「まりっぺだよ〜」

「えっ?!」



矢口は勝手知ったる我が家のようにずんずんと入って行った。


「おっす!」

矢口は吉澤に手をあげて明るく挨拶した。



「・・あっ・・こんちは。」

吉澤は少し困った顔をしていた。


梨華がお茶を用意している間、矢口と吉澤はふたりきりになった。
23 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時45分01秒
沈黙が続く中、吉澤が重い口を開いた。


「あのっ・・・こないだのことだけど――」

「忘れてあげる。」

「えっ」

「無かったことにしてあげる。」

「そんなっ――」



「だから梨華ちゃんを傷つけないで。」

「でも私はやぐ――」



「おまたせぇ!!」

梨華が紅茶とお菓子を持って現れた。

「ありがと〜梨華ちゃん。」

「ううん。それで今日はどうしたの?」


「あ〜・・・最近会ってなかったからさぁ〜どうしてるかなって思って。」

「ほんとだよ・・・連絡つかなかったから淋しかったよ。」

「あはは ごめんね。ちょっと忙しくって。」

「ううん。まりっぺ忙しいの知ってるもの。良いよ。」



「ちょっとトイレ借りるね」

吉澤が席を外した。
24 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時45分52秒
「そんなことよりさ・・・こないだの件なんだけど」

「あっ良いの良いのそれはもう。」
「へ?」

「なんか最近また優しくなったから。前は悩みがあったのかもしれないね。」
「もう良いの?」
「うん。心配かけてごめんね。」

矢口と梨華は吉澤がお手洗いに行っている隙にコソコソっと話した。



(なんだそれ・・・まぁ・・・良いけど・・・)



「じゃあ今日はもう帰ろっかな。ごっつあんに会うし」

「またごっちん?」

「またってなんだよ〜付き合ってるんだもん会っても不思議じゃないでしょ」

「そうだけど・・・仲良さそうで羨ましい。」
「ふふふっ 梨華ちゃんも頑張ってよ?」

「?うん。」

矢口はすぐに帰って行った。
25 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時47分56秒
「―でさぁ、梨華ちゃんどうだった?」

「うん・・・それが・・・よっすぃーがまた前みたいに優しくなったって。」


「やぐっつあんのこと諦めたのかな?」

「諦めるとかやめて。よっすぃーは後悔してるはず」


「してるわけないじゃんか。よっすぃーは本気で言ってたもん。後藤は絶対に

 許せない。それに梨華ちゃんだって可哀想だよ!好きじゃないかもしれないのに

 付き合っててさ!!」




「矢口は・・・許すよ。確かによっすぃーのやったことは普通では許せない

 ことなのかもしれないけど矢口にも隙があったし、それにいくらいっても

 よっすぃーは矢口にとって可愛い妹みたいなもんなんだ。

 急に嫌いになんかなれないよ。」


「でもっそれじゃあよっすぃー反省しないよ?また繰り返すよ?やだよ後藤は!!

 またやぐっつあんが傷つくのはやだ!」
26 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時48分47秒
「怒ってくれてありがとね。でも矢口は許したい。なかったことには出来ないけど・・。」


「やぐっつあん・・・」

「矢口のことはさ、いいんだ。矢口が心配なのは梨華ちゃんなの」



「・・・梨華ちゃん・・・ほんとのこと知った方が良いよ。」

「駄目だよそれは。梨華ちゃんはほんとによっすぃーが好きなの。

 矢口達が言うわけにはいかない。」


「じゃあどうするの?このままだったら梨華ちゃんはウソの愛情を

 受けることになるじゃん」



「そうなんだよね・・・」
27 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月23日(火)22時49分31秒
矢口と後藤は初Hの後久しぶりに会っていた。

普通ならイチャイチャするのが普通な気もするがふたりは梨華のことを気にしていた。

後藤が言う様に、矢口もまた吉澤がまだ自分を好きであることは分かっていた。

だからといって矢口は吉澤に未練はないし後藤も居る。

後藤も自分を愛してくれている。



こうなるとやはり気がかりなのは梨華だった。



かなり話し込んだふたりだったが結論は出ずに別れた。






後藤宅


(後藤は絶対に許さないよ!!絶対に・・・許さないんだから!)
28 名前:りょう 投稿日:2002年04月23日(火)22時58分27秒
>7 よすこ大好き読者さま
    黒吉アリですか?それは良かったです。
    でも、反省してもらわないと・・・。

>8 いしごま防衛軍さま
    す、すいません。梨華っち影も薄いし気の毒ですね。
    梨華っちも救ってあげないと駄目ですね。

>9 名無し読者さま
    可愛い・・・はあとはあと知らない方がいいのかも?

>10 ROM ◆ROMuFK/wさま
    梨華ちゃんも黒いから・・・にワロタ!
    朝からどうもです。

>11 ロ〜リ〜さま
    吉にキツイお灸・・・どうしましょ。
    取りあえずやぐごまは一安心ということで・・・
    次はいしよしですね。

>12 145さま
    ス、ストーカーですか?!そ、それはさすがに・・・ないです(w
    早く決着を着けないと(w
29 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月23日(火)23時31分01秒
更新お疲れさまです。
MUSIXに触発されて大量更新ですか。
見逃してジャング(略 を見てた俺って何なんだ……
本当に(↑メール欄)だ……
関係ない話になりましたが、これからも頑張って下さい。
今すぐ回線切って首(略
30 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月23日(火)23時47分31秒
すみません。いしこになってました。よしこの間違いです。
ごっちんが怒るのはよくわかる。矢口がよっすぃーを許せるとは
どういうことか!!わからん。梨華たんのことが可愛くないんでしょうか。
このままでは梨華たんだけが矢口とよっすぃーの関係知らないわけですな。
梨華たんがこれを知った時自分だけ仲間はずれにされたと思ってもおかしくない。
よっすぃーは許せんげんてなー。更新ドキドキしながら待っています。
31 名前:145 投稿日:2002年04月24日(水)01時52分23秒
ご、ごっちん何をする気なんだ?
も〜続きがめっちゃ気になります!
続きをわくわく(?)しながら待ってますね。
32 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年04月24日(水)17時31分31秒
なんか、ゴマが黒くなってきたような・・・(w
一方的に許されてしまった吉の心中やいかに・・・。
続き、すごく気になります!
次も大量更新キボ〜ン!!
33 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時14分58秒
翌日、偶然にも後藤がバイトまでの時間つぶしに街を歩いていると


吉澤も同じように時間をつぶしていたのかふたりは出くわした。


お互いにこりともせずにあいさつもせずに通り過ぎようとした――


が後藤が吉澤を呼び止めて喫茶店へと連れて行った。
34 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時16分16秒
注文を聞きに来たウエイトレスが声を掛けられないほどにふたりの空気は重かった。


そっぽを向いている吉澤をじっと見つめる後藤。すさまじかった。



「話無いんだったら帰っていいかな。」

吉澤が呟いた。


「ばか言ってんじゃないよ。帰らせるわけないじゃん」

「は?なんで?話があるんならさっさと言いなよ。」

「言わなくても分かってるでしょ。」


「なんのこと?さっぱりわかんないよ」

「いい加減にしなよ!やぐっつあんのことだよ!」


後藤はテーブルをドンッと大きく叩いて言った。

途端周りのテーブルがシンとなり、ふたりは注目を浴びた。
35 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時17分40秒


「・・・なにしてんの?恥ずかしいからやめてよ。」

パンッ

シンとしている中に乾いた音が響いた

真面目に話そうとしない吉澤に切れた(もとから切れていたが)後藤は

怒りから吉澤に張り手をくらわした。


「・・いったいなぁ!!何すんのさ!!」

パンッ

吉澤も後藤に張り手を返した。


後藤は立ち上がり、吉澤の胸倉を掴むと揺さぶって言った。


「あんたがやぐっつあんにしたこと、許さない!やぐっつあんが許したって

 後藤は許さない!!あんたがしたことは絶対に許さないんだから!!」


「離してよ!別に許してもらおうなんて思っちゃいない!好きだから抱いた、

 ただそれだけだよ!良かったから矢口さんだって感じた、矢口さんだって

 満更じゃなかったんだから!!」
36 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時19分47秒

「ふざけないで!!!」


後藤は吉澤を床に押し倒し、馬乗りになって殴った。

吉澤は一切抵抗をせずに、ただ、後藤に殴られ続けた。


周りの客も店員も止めようと試みるものが居たが誰にも後藤はとめられなかった。


抵抗をしない吉澤にたまらなくなったのか後藤は手を止めて吉澤を見た。


「どうして殴り返さないのさ!後藤が悪者じゃんかこんなの!!なんとか言いなよ!!」

後藤は悔しくて溢れそうになる涙をこらえながら言っていた。



重い口を開き、吉澤が発した言葉――




「気が済むまで殴ったら良い・・・それで気がすんだら・・・矢口さんを頂戴・・。」




それを聞いた後藤は荷物を持つと走って出て行った。


ひとり残された吉澤に店員が冷えたタオルを持って大丈夫かと声をかけたが

吉澤は何も言わずにお金だけを払って出て行った。
37 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時21分47秒
後藤は泣きながら矢口の働くバイト先へと向かった。



矢口が働いている時に邪魔をしたことのない後藤が急に、それもぼろぼろに

泣いて現れたので矢口は無理を言って早く上がらせてもらった。



そして自宅で後藤が落ち着くのを抱きしめながら待った。


「・・・ぐっつあん・・めん・」

「ん?なに?」



「ごめん・・・後藤・・やっぱり許せなかったから・・・」


「どういうこと?」





「よっすぃーのこと許せなかったから・・・・・・・・・・・・

 今日帰りに偶然会ったんだ・・・よっすぃーが謝る気もないし

 許してもらうつもりなんてないって言ったから・・・ケンカした。」
38 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時23分26秒
「ケンカ?」

「ケンカというより・・・後藤が一方的に殴ったんだ・・・後藤がいくら殴っても

 やり返さないで・・・後藤にただただ殴られてたんだ・・・」


「なんでそんなことっ」

「だって・・・許せなかったんだもん。後藤のやぐっつあん傷つけて、

 やぐっつあんの大事な梨華ちゃん傷つけて・・・許せなかったんだよ・・・

 やぐっつあんが許すっていっても後藤は許せなかった」


「だからって女の子でしょ?!暴力なんて駄目だよ!ケガしたらどうするの?!」




「・・・ごめん。でも不安だよ・・・よっすぃー・・・気が済むまで殴ったら

 やぐっつあんを頂戴って言ったんだもん!!よっすぃー本気だもん!!!」
39 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月24日(水)23時24分23秒
「ちゃんと話した方が良いのかな・・・」


「え?」

「よっすぃーとね、ちゃんと話し合った方が良いのかもね。」

「後藤も一緒に行く!やぐっつあんひとりで会っちゃやだ」


「分かってる。ごっつあんも一緒に来て。矢口達の話聞いててくれる?」




「・・・うん。」

「ほんとごめんね、不安にさせて。矢口はっきり言うから」
40 名前:りょう 投稿日:2002年04月24日(水)23時33分33秒
>29 ROM ◆ROMuFK/wさま
    回線切らないで戻って来てくださーい!!
    
>30 いしごま防衛軍さま
    矢口は「許せる女」なのです。悪い事をしても大きな愛を持って
    許せてしまうのです。←多分・・・。
    梨華っちが可愛いからこそ言えないようです。

>31 145さま
    ごまが暴力に走ってしまいました!!
    矢口を想うからこその暴力ってことで・・・勘弁を(w

>32 ロ〜リ〜さま
    ごまはやぐのためなら黒くもなるのです。
    でも黒くしたはずはないのに・・・。
    うむむむっ

    なるべく浮気をせずに続き書くのでよろしくです。
41 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月24日(水)23時40分35秒
更新お疲れさまです。
あー死ぬ所だった。一応回線繋ぎ直しました。
ああ…だんだんよしこが黒くなってゆく…
これ以上黒くなったら…
→「色白」という利点が消える
→ブラックカップル誕生
→そして…
→続きは後で(w
これからも頑張って下さい。
42 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月25日(木)01時13分17秒
ごっちんの行動は正しい。集団的自衛権の行使である。
よしこは何を考えているのかわからん。
43 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年04月25日(木)02時10分48秒
ゴマが切れましたね・・・。
それも喫茶店の中で・・・。
ヤグの為とはいえ純粋な感情は切れると怖い・・・。
吉の行動もかなり怖いし・・・。
いやー、二人がどんどん黒くなっていきますね。
今後の展開(波乱?)が楽しみです。
44 名前:ななし 投稿日:2002年04月25日(木)13時36分15秒
いや、ごまは正しいからいいとおもう。
45 名前:145 投稿日:2002年04月25日(木)15時24分15秒
ごっちん、かっけ〜!!でもこえ〜!!
喫茶店の店員もマウントとった時点で止めろよ!
と思いながらごっちん頑張れ!って応援してしっまた自分(w
3人での話し合いもう一波乱も二波乱もありそうな展開♪
毎日楽しみにしてますよ〜!
46 名前:とみこ 投稿日:2002年04月25日(木)19時41分16秒
ごまカッケー!矢口やさすぃー!
がんばれやぐごま!
47 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時07分48秒
翌日、矢口はバイトを全て休み、吉澤の家へ後藤と向かった。

梨華の話によると今日は体調が悪くて休んでいるとのことだった。

恐らくはケガをしたせいだとふたりには分かっていたが。



ピンポーン


「・・・・はい。」

小さな声でぼそっと返事をする声が聞こえた。
吉澤だ。


「矢口だけど。入れてくれるかな。」

「えっ?!あ、待って。」


吉澤はすぐに開けに来た。


矢口の横に後藤を見た吉澤はため息をつくと悪態をついた。


「何しに来たわけ?見せつけにきたの?そんな理由なら帰ってくれるかな。

 ごっちんに殴られたあとが痛いし。」


吉澤は家に引っ込もうとしたが矢口は強引に後藤の手を引っ張って

吉澤について家へと入っていった。
48 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時09分08秒
「なんなんだよ〜・・・」

「話あるんだよね。」



「・・・なに。」

「はっきりさせとこうと思って。」

「だから何を?」


「矢口とよっすぃーのこと」

「はっきりって何を?」

「お互いに思ってること言い合うの。」





「・・・・矢口さんから言いなよ。」







「・・・じゃあ・・言うけど・・矢口はよっすぃーのこと妹としては好きだけど

 恋人としては見れない。だから好きでいられても困る。友達に戻って欲しい。」
49 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時10分25秒

「今更無理だよ」

「よっすぃーなら出来るよ。」

「なんでそんなのわかるの?」


「だってよっすぃーはほんとは良い子だって分かってるもん。最近ちょっと

 おかしいだけだもん。ほんとのよっすぃーじゃないから。」




「・・・いつもそうなんだ・・・いつも矢口さんは私のこと全部知ってるって顔で

 ・・・・いつも子供扱いするんだ・・・」


「してない!」
50 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時11分42秒

「してるじゃんか!付き合ってるときだってそうだった。

 大人にならなくて良いっていつも子供扱いして・・・そんなこと言われて

 はいそうですかって納得できるわけなくて・・・いつも大人になろうと

 必死だった。好きだって言われても愛情じゃないような気がして・・・

 甘えて良いって言われても出来なくて・・・何かをしようとしても・・

 矢口さんを喜ばせようとしてもいつも私より前を歩いてて・・・

 追いつけなかった。」




「よっすぃーは矢口より年下でしょ?矢口がしっかりしなきゃって矢口は

 必死だったの。でも矢口が頑張ってもよっすぃーに伝わらなくて・・・

 でも愛情だったよ。ちゃんと好きで付き合ってた。

 一緒に居れば何もいらないって本気で思ってた。」



後藤は、矢口と吉澤の会話を聞いて矢口を掴んでいた手に力が入った。

それに気が付いた矢口はしっかりと手を握り返してやった。
51 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時12分59秒

「だったらどうして駄目になったの?」



「よっすぃーが諦めたからだよ・・・」



「私は矢口さんともう一度――」

「でもね?でも、確かによっすぃーのことは好きだったけど今は違うの。

 今はごっつあんしか見えないの。今――っていうかこれから先ずっと

 矢口はごっつあんしか見えないしごっつあんしかいらないの。

 ごっつあんが矢口から去らない限りはずっと一緒に居たいの」


「去るわけないよ!ずっと一緒に居る!」

後藤も矢口に返事を返した。





「なんで?!なんでなの?!」




「・・なに?」
52 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時14分00秒

「ごっちんなんて子供じゃんか!すぐ泣くし甘えただし・・・全然大人じゃないよ!!」



「――確かにごっつあんは子供だよ?でもね、人を傷つけたり、人の心の痛みを

 分からない子じゃないの。甘えたいときには甘えさせてくれるし、

 甘えて欲しいときは甘えてくれる。ごっつあんは子供だけど大人なの。」


「やぐっつあん・・」

「だから矢口はごっつあんが好きなの。よっすぃーが矢口のこと好きでいてくれても

 どうにも出来ないの。」





「なんだよ・・・・そんなの・・・私がそうしたかった・・・」



「え?」
53 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時15分49秒

「私は・・・・・・・・・ごっちんが羨ましかった・・・・・・・・・・・

 
 矢口さんを信じて甘えきってる姿がすごく羨ましかった・・・・・・・・


 昔の私が出来なかったことを簡単にやってのけるごっちんが妬ましかった・・・


 最初は応援してたんだ・・・でもいつからか・・・・ごっちんになりたかった


 ・・・・・・・・どこで間違っちゃったんだろ・・・ちゃんと好きだったのに

 ・・・愛されてるって分かってたのに・・・」


吉澤はポツリポツリと溜めていた本音(?)を語り出していた。




「・・・もう・・矢口のことは吹っ切ってよ。」

「・・・」

「よっすぃーがしたこと謝ってくんなくて良いから、・・・梨華ちゃんを

 大事にしてあげて。」



「梨華ちゃん・・・」


「そう、梨華ちゃん。梨華ちゃんはよっすぃーのことすごく好きでしょ?!

 わかってるよね?」


「でも・・・」
54 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時17分18秒
「お願いだから梨華ちゃんを泣かせないで。もし、・・・・もし、別れるって

 言うんなら・・・悪者になって別れてよね。これからも付き合って行くって

 言うんなら・・・今回のことは一生隠しておいて。矢口たちも何も言わないから。」


「・・・」

ピンポーン

「・・・お客さんだよ。」

吉澤は黙ったまま立っていた。

「梨華だよ〜よっすぃー元気〜?お見舞い持ってきたから入れて〜」


玄関で話をしていた3人はドア越しに梨華の声を聞いた。

「矢口たち、帰るから。よっすぃー約束して。梨華ちゃんは泣かせないってことを。」


「・・・」

何も言わなかった吉澤だったが矢口は後藤の手を取ってドアを開けた。

「あっ・・あれっ?まりっぺにごっちん??来てたの?お見舞い?」


「うん、でも今から帰るところだから!ごゆっくり〜」

矢口と後藤は何も悟られることのないように笑顔で帰って行った。
55 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月25日(木)23時18分31秒

「やぐっつあん・・・・・・ほんとは今もよっすぃーが好き?無理してない?」


「何聞いてたの?ごっつあんが好きって言ったよね?矢口はごっつあんが居たら

 それで良いから。それで幸せだから。」



「えへへ・・・良かったはあとはあと・・・でも・・・よっすぃー大丈夫かな・・・」

「大丈夫ってなにが?」


「だって・・・好きな人に断られたんだよ?普通じゃいられないと思う。つらいはずだよ。」




「・・・ごっつあんはほんとに良い子だね。」

矢口はにこっと微笑むと後藤の手を取って帰って行った。
56 名前:りょう 投稿日:2002年04月25日(木)23時25分22秒
>41 ROM ◆ROMuFK/wさま
    ブラックカップル・・・やなカップルだなぁ〜(w
    吉の利点は色白だけだったの?!
 
>42 いしごま防衛軍さま
    ちょっとごまはやりすぎたかも・・・と思ってました。
    そして吉が何考えてるのか作者もわからなく(w

>43 ロ〜リ〜さま
    ごまは・・やぐのことのみ熱いのです。
    ごまは天使♪のはずなのですが・・・黒いですか?

>44 ななしさま
    ま、ちょっと殴り過ぎですが(w

>45 145さま
    こんな彼女、嬉しいけど怖いですね、やっぱり。
    まだ、梨華っちがひとりかやの外なので早く入れてあげないと!

>46 とみこさま
    どうもです!とみこさんも新作、頑張ってくらさい!!
57 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月25日(木)23時33分27秒
ごっちんはなんらやりすぎではない。正当な行動だと確信している。
なぜなら自分の一番大切な人があんなことされたら誰でもごっちん
のような行動にでるはずそれも相手が信じていた者ならなおさらです。
58 名前:145 投稿日:2002年04月26日(金)00時07分29秒
いい〜〜!!!やぐ、いい!!
今回はやぐが、かっけ〜!
これからよっすぃ〜は梨華ちゃんのことどうするんだ?
まだまだ気になることがいっぱいあるから楽しみに次の更新待ってますね♪
これからも頑張って下さい!
59 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月26日(金)06時02分45秒
更新お疲れさまです。
別に「色白だけが取り柄」とは言ってないんですけど…
とりあえずまた白くなったようでヨカタ。
これからも頑張って下さい。
60 名前:読者 投稿日:2002年04月26日(金)10時22分29秒
もうすぐ終わっちゃうんですか?
もっと甘いやぐごまが見たいなぁなんてはあとはあと

でもその前に梨華ちゃんを救ってください
61 名前:とみこ 投稿日:2002年04月26日(金)16時43分27秒
よしこはそのまま梨華ちゃんを愛することができるのでしょうか・・・
このまま丸く収まってくれればいいのですが。期待です。
62 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月27日(土)00時40分44秒
2階へと上る吉澤の後に着いて行った梨華

まだ一言も吉澤が話さないのを心配になった梨華は部屋に入ると
ベッドに座った吉澤の顔を覗きこんだ。



「?!どうしたの?ケンカしたの?!」

初めてケガをしているのを見た梨華は慌てて1階へ降りると今更ながら

冷えたタオルと絆創膏を持って戻って来た。


「良いよ、このくらいどってことないし・・・それにただ腫れてるだけだから。」

梨華が手当てをするのを断った吉澤。


「でも・・ほんとに大丈夫なの?一体何があったの?階段から落ちた?

 変な人に絡まれた?誰がよっすぃーにこんなことしたの?!許せないよ!」



梨華が自分のことのように怒る姿を見て吉澤は涙が出そうになった。
63 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月27日(土)00時41分55秒
「あはは・・・階段から落ちた。それ当たり!」


「・・・ほんとに?・・・じゃあ体にも傷あるんじゃないの?気をつけないと

 駄目だよ、女の子なんだから・・・それによっすぃーが怪我したり

 元気なかったら私だって悲しいもの。」


「ごめんね。ちょっと不注意だったの。でも大丈夫だから。あっごめんね、

 せっかく来てくれたのにお茶も出してなかったね、すぐ用意するから。」



「あっ良いよ良いよ気を使わなくて。私も今からバイトだし、心配だったから

 ちょっとよっただけだし。明日学校来れそう?」

「んー・・・わかんないやまだ。」


「そっか・・・じゃあまたお見舞いにくるね。早く治ったら良いね。」



梨華はそういって吉澤に見舞いのケーキを渡して帰って行った。
64 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月27日(土)00時43分06秒
吉澤は一人、もらったケーキを食べるため、紅茶を入れに下へと降りていった。

誰も居ない家、ひとりぼっちの家、吉澤は黙って用意を続けた。


取りあえず一人分のケーキと紅茶を持ってソファーに座り、頬張った。




「・・・・・しょっぱいよ・・・このケーキしょっぱすぎるよ・・」


吉澤は勝手に出てくる涙を止める事が出来ずに泣きながらケーキを食べた。




「・・でも・・・おいしいよ・・」


完全に振られた自分が悲しくて、そして自分勝手なことをした自分を責めない

矢口がやっぱり好きで・・・そしていい加減な気持ちになって付き合って

しまっていた梨華が、最低な自分を疑うことなく愛してくれて・・・

それが悲しくてつらくて申し訳なくて・・・涙を止めることが出来なかった。



片づけを終えて吉澤はベッドに戻ると矢口に言われたことを考えていた。



(別れるか、隠して付き合うか・・・)
65 名前:りょう 投稿日:2002年04月27日(土)00時50分43秒
>57 いしごま防衛軍さま
     ごまのやったことが正しくてよかったです。
     そりゃそうですよね、愛する人が信じてた人に襲われりゃあ・・・。
     
>58 145さま
     吉がこれからどう行動するのか・・・梨華ちゃんと
     どう接するのか、次かその次くらいで分かるはずです。
     と、同時に2部終了なのかな。

>59 ROM ◆ROMuFK/wさま
     わ、わかってますよお(w
     少しずつ白くなったようですが・・・黒よしも良かったかなぁと(w

>60 読者さま
     梨華ちゃん・・・未だにかやの外ですからね。
     梨華ちゃんを救うのは誰なのかな。

>61 とみこさま
     丸く収まるように持って行く・・・・予定です!
     ・・・多分(w やはりハッピーエンドが良いですか?

     少しだけの更新ですみません。もう寝ます(w
66 名前:読者 投稿日:2002年04月27日(土)10時54分54秒
吉はこれからどうする気かな?
やぐごまも出番少なくなってきてるので
もっと出してあげてくらさい。
頑張ってくださいね。
67 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月27日(土)13時24分01秒
更新お疲れさまです。
久しぶりに梨華ちゃん登場。
黒くなってなくてよかった。
なにせこれ以上黒くなると(略
これからも頑張って下さい。
68 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月27日(土)17時09分07秒
そうですよ。よしこはどんな判断をするんでしょうか?
でも隠して付き合うのはどうかと思うが、梨華たんが可哀想だなあ。
更新楽しみに待っています。
69 名前:145 投稿日:2002年04月28日(日)00時47分33秒
昨夜よんだけど感想書き忘れたので今書きます♪
よっすぃ〜、これからどうするんでしょうね?
梨華ちゃんのすっごい献身的な愛が伝わって来ますね。
続きも期待してますね。
これからも頑張って下さい。
70 名前:とみこ 投稿日:2002年04月28日(日)10時34分41秒
ハッピーエンドがいいですねぇ^^
よし切ないです・・・ちょっと同情。
71 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時30分36秒
それから数日、吉澤と梨華は何事もなかったかのように過ごしていた。


梨華はいつも吉澤が先で自分が後で、何をするのも吉澤と一緒に、吉澤吉澤と、

全身全霊愛していると伝えていた。そして吉澤にも伝わっていた。

矢口たちは梨華から吉澤の話を聞くたびに心配になったが梨華が幸せそうに

していたので何も言わなかった。



そんな状態が続いた或る日――

吉澤は学校が終わった後梨華を屋上に呼び出した。



「どうしたの?こんな所に呼び出して。帰らないの?」


バイトがない日は毎日一緒に帰っていたふたりだったのでそう問うた

梨華の言葉は最もだった。
72 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時33分48秒
「大事な話があるの。」

「なに?」

「まず、謝らないといけないんだ。」

「?」



「私は・・・梨華ちゃんと付き合う少し前まで矢口さんと付き合ってた。」


「え???まりっぺと?!冗談でしょ?」

梨華は笑いながら言う



「ううん、ほんとのことだよ。中2の終わりから中3の終わりまで1年間付き合ってた。

 それで・・・私が至らなかったせいで別れた。」


「ほんとなの?」

「ほんとなの。それで・・隠しててごめん。」










「・・・良いよ。過去のことだし・・・。私と出会う前のことだもんね・・・仕方ないよ・・」
73 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時34分52秒



「・・・それだけじゃないんだ。」

「え?」

「別れて吹っ切ったはずだったのにまだ・・・矢口さんのこと忘れられてなくて

 ・・・我慢出来ずに無理やり襲ったんだ。」



「・・な・・なに・・言ってるの?」

「無理やりやったの。嫌がる矢口さんを・・・それでごっちんに殴られた。

 それで怪我してた。」

「本気で言ってるの?よっすぃー、笑えない冗談はやめてよ。らしくないよ?」



「はは・・ほんとのことなんだ。だから・・・ごめん・・・私は・・

 こんな奴だから・・・梨華ちゃんに愛される資格なんてないんだ。」




「何言ってるの?え?ほんとのことなの?意味分からないよ、よっすぃー」
74 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時35分58秒
「ほんとのことだよ。ごっちんと矢口さんが付き合うって聞いた時、

 私の中で矢口さんへの想いがまた出てきた。」

「うそっ!!そんなの信じないもの。まりっぺに聞くもん!絶対うそだもん!」

「ほんとなんだよ・・・悪いけど・・・」








「ほんとは私が嫌になったんでしょ?私と別れたいんでしょ?だからそんな

 ウソ言うんだよね?!ほんとは他に好きな人出来たんじゃないの?

 冗談はやめてよ!私に悪いところあったら直すから言ってよ!」

「梨華ちゃんに悪いところなんてひとつもないよ・・」
「じゃあどうしてよ!!」


「・・・」



梨華は黙ってしまった吉澤を見ると、走って帰って行った。





「ごめんね・・・」
75 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時37分11秒
そしてその夜、矢口がカラオケ屋のバイトへと行く間の時間を狙って、
梨華は家に訪れていた。


「どったの?梨華ちゃん急に。」
「うん。ちょっと聞きたいことあって。」

「なにかな?」



「単刀直入に聞くけど・・・」
「なんだろ?」

「まりっぺが昔に付き合ってた人ってよっすぃー?」
「えっ?!」

「今日よっすぃーに聞いたの。ほんと?!」


「あ、えっと・・」

「別にそうだったとしても良いから言って。」


「あ・・うん。昔付き合ってた。・・・隠しててごめん。」

「そっか・・・(ほんとなんだ・・・)・・・それとさ・・・こないだ・・・

 変なこと聞くかもだけど・・・よっすぃーに襲われた?」

「ええっ?!な〜んだよそれっ!んなことあるわけないっしょ?

 びっくりさせること言わないでよ〜梨華ちゃんったら〜」
76 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時38分11秒
「あははっやっぱそうだよね?よっすぃーがそう言うからほんとかなって
 思っちゃった。」

「ないない。有り得ないよ!も〜あついあつい〜っ」



「あっもうそろそろバイト行かないと駄目だよね?」

「あーそうだね。ひとりで帰れる?」
「うん。じゃあ頑張ってね。」

梨華はすぐに帰って行った。





「ほんとのことだった・・・まりっぺを襲ったこと・・・ほんとだった・・・」

矢口はウソをつくとき、必ず目が泳ぎ、汗をかき『あついあつい』を連発して言う。

それは今まで外れた事がないので今日もうそをついていることが分かった。

自分を思ってうそをついていると分かった梨華は胸が苦しくなった。

矢口が吉澤に気があるとは思わなかった。

矢口の後藤に対する想いがいい加減なものではないことを日頃から見て、

知っていたからだ。

77 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時39分13秒
次の日の放課後、梨華は昨日自分が呼び出された所に吉澤を呼び出した。

「ごめんね呼び出して。」




「・・・ほんとのことだったでしょ。」







「・・・どうしてそんなことしたの?!どうしてまりっぺなの?」
「えっ?」

「どうして私の大切なまりっぺに手を出したの?傷つけたの?」



「・・・それは・・・・好きだから・・・?」

「今まで私の事好きだって・・・愛してるって言ってくれてたのは・・・

 ずっと一緒だよって言ってくれてたのはウソだったの?!私は

 よっすぃーにとってなに?ただ傍にいるだけのえっちフレンドなの?!」

「梨華ちゃんのこともほんと好きだった。大事にしてたつもりだし、

 エッチフレンドなんて思ったこともない。ちゃんと愛してた。

 ・・・でも裏切っちゃった。」
78 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時40分10秒
「私はね・・・よっすぃーが私を裏切った事ももちろんショックだけど

 それよりもなによりも、まりっぺを傷つけたことが一番悔しいの。

 まりっぺを傷つけてごっちんとの間壊そうとして・・・そんなことした

 よっすぃーが憎い。よっすぃーがそんなことするなんて・・・私は・・・

 悲しくて・・・悔しくて・・・・・・悔しくて」




「・・ごめん。謝ったって許されることじゃないけど・・・ごめん。」



「・・・」





「だから・・・別れた方が良いよ」





「・・・今でもまりっぺが好きなの?」

「・・・・うん・・・」


「私の事はもう全然好きじゃないの?」

「ううんっ!好きだけどっ・・・駄目だよこんないい加減な気持ちじゃ・・」
79 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時41分21秒
「よっすぃーがしたことは・・・許したくないけど・・・・・・・・・

 忘れてあげる・・・だから・・・」

「なに言ってるの?」


「全部聞かなかったことに――」
「なっなにいってんの?!おかしいよ梨華ちゃん!」

「なにが?」

「私は梨華ちゃんって恋人が居ながら他の人を抱いたんだよ?!

 普通は許せないでしょ?許せるわけないよ!!おかしいっ!!」


「だって・・・いくらよっすぃーが悪いことしてもひどい子でも・・・

 好きなんだもの。絶対離れたくないんだもの。よっすぃーが好きなんだもん。

 一緒に居たいし別れたくない。」
80 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時42分53秒
「梨華ちゃん・・・駄目だよ。このまま許されたら、私はまた繰り返して

 しまうかもしれない。それに、他の人に気があるのにもうこれ以上

 付き合ってはいけない。自分勝手なこと言ってるって分かってる、

 最低なこと言ってるって分かってる。でも・・・そんな私でも梨華ちゃんの

 幸せをこれ以上奪うことは出来ない・・・したくない!・・・・

 私と付き合ってても・・・傷つくだけ・・・梨華ちゃんには・・・

 もっと・・・誠実な人が良い・・私みたいなろくでない奴とは別れた方が

 良いよ・・・だから・・・」

吉澤が発する言葉を聞き漏らすことなく聞いていた梨華はそれでも吉澤と居たい、

それでも別れたくない、よっすぃーがまた私をみてくれるように頑張る、少しでも

私の事をまだ好きって思う気持ちがあるならそれで良い、だからそんなこと言わないで!

と吉澤に言った。
81 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時44分37秒
「梨華ちゃん!!どうしてそんなにっ・・・どうして私なんかのことそんなにっ――」

「だって!よっすぃーの良いところ、いっぱい知ってるもの!よっすぃーが
 まりっぺにしたことはもう良いから、まりっぺに謝ってくれさえすれば良いから、
 私を捨てないでよ・・・」

泣きながら訴える梨華に吉澤も涙を流しながら言っていた



「梨華ちゃん・・・梨華ちゃんおかしいよ!!」

吉澤は涙を手で拭うと梨華をおいて帰って行った。




その日の夜、電話をかけてもメールをしても返しの無かった吉澤だった。

次の日、梨華は朝一番に吉澤に会いにいったが学校のどこにも居なかった。

次の日もその次の日も吉澤は学校におらず、バイト先にも家にも居なかった。

土曜日。学校が終わってから。

会いたくて、話をしたくてたまらなくなった梨華は、吉澤の担任の先生に

吉澤が何故学校に来ていないのかと理由を尋ねた。
82 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)14時46分07秒
「あなた、いつも一緒に居る子だよね?」

「あ、はい。そうなんですけど最近連絡とれなくて・・・どうしてるんですか?」

「ほんとに知らないの?」

「?はい。何かあるんですか?」









「・・・彼女は4日前に退学したわよ。」

「は?」


「ご両親と一緒に学校に来て、退学させて下さいって・・・」


そのあとも何やら話続けていた先生だったが梨華の耳にはほとんど入らなかった。


梨華が働かない頭で分かったこと、それは、自分と別れた次の日に

吉澤がもう退学をしていたということ。自宅には相変わらず両親は(仕事のため)

おらず、吉澤自身の行方も分からないということだった。




何も考えられずに放心状態の梨華は、気がつくと矢口の家の前で座っていた。
83 名前:りょう 投稿日:2002年04月28日(日)14時55分38秒
>66 読者さま
    吉、消えてしまいました。
    やぐごまは2部が終わったら出てきますよお。

>67 ROM ◆ROMuFK/wさま
    (〜^◇^〜)<もしもーし、私はミニモニです。どちら様ですかー?
    σ(´ Д `)σ<真希ちゃんでっす!
    おもろい!!ROMさん、何気に可愛くてチト萌えますた(w

>68 いしごま防衛軍さま
    梨華っちはどちゃにしても可哀想な結果に・・・。
    最終部ではきちんと幸せにするので、それまで待ってくらさい。

>69 145さま
    吉は梨華っちの献身的な愛から逃げてしまった?!
    次か次の更新で2部が終わります。吉はしばらく・・?

>70 とみこさま
    一番の被害者、というか誰が一番可哀想なんでしょうね。
    梨華っちかな、やぐかな・・・。梨華っちかなぁ。
84 名前:りょう 投稿日:2002年04月28日(日)14時56分53秒
あ、本日はもっかい更新します。
今から出るので遅くの更新かもですが。
では!!
85 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月28日(日)17時09分23秒
更新お疲れさまです。
もう1回更新!?ヤター!
健気な梨華ちゃん萌え〜(w
しかしよっすぃ〜退学って…
いしよしサイドの予感!
これからも頑張って下さい。
86 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時47分58秒
矢口はバイトのため、21時頃にならないと戻って来ないため、梨華は何時間も待った。


「やぐっつあんさ〜いい加減夜にバイトするのやめなよ〜」

「なんでえ〜?稼げるからいいじゃん。何か問題ある?」


「だってさー・・・やっぱ泊まりに来ようとしても時間限られるじゃんか。

 休みの日以外は会えないことも多いし・・・そうしてよ、ねっはあとはあと

「でも今日はバイトないし、こうやって会えてるじゃない。

 だから・・・・・考えとく。」


「もー!!・・・あれっ?やぐっつあんちの前に誰か居るよ?」

「へ?」

矢口が見ると、そこにはこの世の終わりといった顔で座っている梨華が居た。
87 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時49分01秒
「梨華ちゃん?!何してんの?風邪引くから入ってよ!」

矢口は梨華を部屋に通すと紅茶を入れてあげた。


後藤はというとちっちゃな音でテレビをつけて、なおかつ梨華を気にしながら部屋に居た。



「・・・何かあった?」





「まりっぺ・・・どうしたら良いの?」

「え?どうしたらって何を?」

「よっすぃーが・・・」

よっすぃーという言葉を聞いて後藤もすぐに反応するとテレビを消して
矢口達の会話に加わった。

「よっすぃーと何かあったの?」







「・・・退学したの。」
88 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時49分55秒
「えっ?!!うそでしょ?だって梨華ちゃんは――」


「ごっちん、よっすぃーは私の事好きじゃなかったの。まりっぺのことが

 好きだったの。知ってるから。」


「あ、・・・・」

後藤は何も返せずに黙ってしまった。


「退学したってどういうことなの?梨華ちゃんに知らせずに?」



「よっすぃーから全部聞いた・・・」

「・・・」




「まりっぺとのことや・・・ごっちんとのことも・・・」

梨華は吉澤と最後に話した事、何があったのか、など、吉澤とのこと全てを

矢口達に話した。
89 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時51分31秒
「よっすぃーは最初から私のこと好きじゃなかったのかなぁ・・・私は好きだって

 言ってるのに聞いてくれなかった・・・今・・・どこに居るんだろう・・・

 今・・・何をしているんだろう・・・よっすぃーに会いたいよ・・・・・・

 まりっぺたちにとったら嫌な子なのかもしれないけど・・・私は好きだから・・・」

「嫌じゃないよ!・・・・でもっ・・・勝手だよ・・」




「・・・そうだね。でも・・・梨華ちゃんのことを思うからこそ許さないで

 欲しいって言ったんだと思うよ。何も言わずに居なくなっちゃったのは

 勝手だと思うけど・・・梨華ちゃんが自分を忘れられるようにって・・・

 姿を消したんじゃないかな・・・これは矢口の勝手な想像だけど・・・」





「・・・そんなのっ・・・好きなのに・・・忘れられるわけない・・・

 戻ってきて欲しいよ・・・会いたいよ・・・」
90 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時52分37秒
「矢口たち、よっすぃー探すの手伝うし、見つけよう?今のままだったら

 話足りないでしょ?もう一度会って、話せるように、矢口たちも協力するから

 ・・・だから泣き止んでよ・・・梨華ちゃん・・・」


梨華はしばらく泣いて、そのままソファーで泣きつかれて眠ってしまった。



そんな梨華を見て後藤は涙した。



「・・ばかだよっ・・よっすぃー・・・こんなに愛されてるのにっ・・・

 梨華ちゃんおいて消えるなんて・・・・ばかだよっ・・・弱虫だよっ・・・」




「ごっつあん・・矢口たちが梨華ちゃん救ってあげよ?良いよね?ごっつあん?」





「・・・・うん・・グス」
91 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時54分28秒
それから数日が経った。

毎日暇を見つけては梨華と会い、梨華を元気付けて1日が終わるということを

繰り返ししているうちに梨華も少しずつ笑顔を取り戻して行った。

吉澤に似た雰囲気の人を見ると途端暗くなる梨華だったが、とりあえず

矢口や後藤に励まされてなんとか生活していた。





或る日梨華は自分の靴箱の奥でグチャグチャになっている白い何かを見つけた。

普通は気がつかないほど奥にあったのだが、まぬけにも、靴の先についた

ガムにくっついて出てきたのだった。



「なんだろ、これ?」

梨華はカサカサとそれを広げて行った。
92 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時56分59秒
梨華が目にしたものは吉澤の文字だった。



    梨華ちゃんへ
    
こんな私を好きになってくれて、愛してくれてありがとう。


梨華ちゃんと一緒に居た時間は本当に楽しくて、毎日が幸せでいっぱいだった。


ずっと仲良くやっていけるんだと本気で思ってた。でも、それを壊しちゃって・・・


梨華ちゃんを裏切っちゃって・・・ほんとうにごめんなさい。


今日梨華ちゃんに言われたこと、よく考えた。


梨華ちゃんがどんな私でも好きだって言ってくれたこと、ほんとうに嬉しかった。


梨華ちゃんの好意に甘えようかとも、ほんの少し思ったけどそれは出来なかった。


いくら梨華ちゃんが許してくれても私は自分が許せなかった。


このまま傍に居たらまた梨華ちゃんを傷つけてしまうって思った。
93 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)22時59分01秒

きっと私と付き合ったこと、私を許したことを後悔する時が来ると思った。


だから・・・ごめん。


何も言わずに梨華ちゃんの前から姿を消す事を許して。

    
最後に・・・今日、帰ってから本気で梨華ちゃんのこと考えた。


答えは出なかったけど・・・ひとつだけ、愛されてたって分かった。

いつか、また会えたら、梨華ちゃんはもっときれいになってて私と別れて


良かったって思える女性になってるって信じてる。


私なんか相手にならないほどの女性になってるって信じてる。


だから・・・いつも笑顔の梨華ちゃんで・・・居てください。


勝手ばっか言ったけど、これで終わるね。


 
                              ひとみより


PS 矢口さんたちに会うことがあったら渡して下さい。
94 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)23時00分16秒

「・・グス・・よっすぃー・・・うっく・・ばか・・好きだって分かったんなら

 ・・・居なくならないでよ!!よっすぃー!!!っく・・グス」


梨華は下足室の床に座り込んで大泣きした。


吉澤は退学届けを出しに来たときに梨華の靴箱に手紙を入れていたのだった。



梨華はその足で後藤のバイト先へと向かい、吉澤からの手紙のことを話した。

そして矢口と後藤にもあった吉澤からの手紙を渡した。

後藤のバイトが終わり、迎えに来た矢口は後藤と梨華を連れて帰って行った。



「・・・なんて書いてあった?」



「・・・ごめんって。やぐっつあんは?」

「ん。一緒。」
95 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)23時02分11秒
    ごっちんへ

矢口さんを傷つけてごめんなさい。


本当に悪かったって思ってる。


ちゃんと謝らないまま姿を消す私を許して。


ごっちんは私のこと嫌ってるだろうけど、私は本当は好きだったよ。


・・・・・ごっちんとは違った出会い方をしたかった。


こんなこと言えた私じゃないけど・・・矢口さんをよろしくお願いします。


私がやってしまった過ちを繰り返さずに、いつまでも仲良くやって下さい。


                             ひとみ




   矢口さんへ

いっぱい、いっぱい傷つけてごめんなさい。


こんなこと言えた私じゃないけど・・・梨華ちゃんのこと、お願いします。


いつか、出会うことがあったら、その時は笑って話せる大人になっていたい。


勝手に居なくなる私をどうか許して下さい。

                             ひとみ
96 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月28日(日)23時05分01秒
「よっすぃー・・・ばかだよね・・・ここに居るみんながよっすぃーの

 戻って来るのを待てるのに・・・ばかだよ・・」



事実、あれだけ激しく殴ってしまった後藤も、梨華を励ましているうちに

吉澤のことを許しきっていた。梨華は梨華で忘れようとしているが

まだ好きだったし、矢口も待っていた。




吉澤は相変わらずひとりで勝手に決めて、過ちに気付かずに居なくなってしまったのだ。



吉澤の手紙を発見したことで梨華と後藤の心情に大きな変化があった。


未だにぐずぐず言っていた梨華だったが、また会えることを願って、

今度あったときは吉澤が悔しがるくらいの女になってやると意気込んでいたし、

後藤は後藤で吉澤が帰って来た時にまた友達に戻ってばかな話などを

話せるだろうと信じていた。



矢口は、自分のことはどうでも良いのか、梨華がまた生き生きしてきたことを

嬉しく思い、後藤が吉澤を完全に許したように感じたことも嬉しく思った。




(よっすぃー、早く帰って来なよ!みんな待ってるからね!分かってる?)



        第2部 終わり
97 名前:りょう 投稿日:2002年04月28日(日)23時10分59秒
>85 ROM ◆ROMuFK/wさま
     そうなんです!吉は退学してしまいましたあ!!
     次の最終部、書いてますがいつ出てくるやら・・・。
     次から少しやぐごま色が強くなるかも(あくまでかもです(w)

     ひとつしょうむない質問ですが、
     『やぐ×ごま』以外で、『やぐ×○○』『ごま×○○』と、
     書くとしたらどの組み合わせが良いですか?
     レスして頂けたら、そのついでにでも教えてもらえたら助かります。
98 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月28日(日)23時39分05秒
更新お疲れさまです。
よっすぃーは見つかるのか?
いなくなったまま終了→番外編
という事はないですよね?
カップリングについてですが、
自分としてはやぐいしで。
もう一つはごまかごです。
出来れば2つともリアルで(w
実際、いしヲタなんで…
99 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月29日(月)00時06分16秒
第2部終了、お疲れ様でした。

吉は学校を辞めるにあたって、親に止められたりしなかったんですか?
どんな理由で親を説得したのかが、少々気になりましたが(w
100 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月29日(月)00時49分38秒
うむむ。よしこは退学してしまいましたか。梨華たんが許した
というのによしこの決断はあまりにも勝手すぎる。
よしこはヤッスーには謝らないんですな。
うーん、なんとも言えませんな。更新楽しみに待っています。
やぐいし、ごまいしが良いですなあ。
101 名前:145 投稿日:2002年04月29日(月)01時12分26秒
よっすぃ〜は退学という答えを出したのか〜
保田さんどうしたんだろう?こういうとき一番怒りそうなのに(w

カップリングは「やぐたか」や「やぐいし」、「いしごま」かな〜
102 名前:パム 投稿日:2002年04月29日(月)04時15分20秒
お久しぶりでっす!。最近仕事忙しくてなかなか覗けませんでしたよ・・(涙
前スレのほうからドバァ〜っ読みましたですよ!。
早く吉に帰ってきてほすぃ・・・。
またまた、余談ですが最近ハロモニは制服ヤグと文麿ゴマの登場が少ないような・・・(w
三部も期待してるっす!!。がんがってください!!。
103 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時39分10秒
吉澤が梨華たちの前から姿を消してから2ヶ月が経ち、

街中はクリスマスムードでいっぱいだった。


矢口と後藤はあれから、自分達が遊びに行くときなどに梨華も誘ったり、

一緒にご飯を食べたりと梨華が早く元気になって前向きになるように協力していた。

矢口たちの努力が報われたのか、それとも梨華が頑張ったのか、少しずつ

元気になっていった。

3人で遊ぶことは矢口が言ったことだし、後藤自身も梨華のことを気の毒に思い、

初めは仕方ないよねと一緒に遊ぶ事になんら不満は無かった。

だがクリスマスが近付いたここにきて後藤は不満を表した。

普段は一緒に居ても良いし梨華が元気になってくれるのは嬉しいから構わないけど

クリスマスまで一緒はどういうことだ?!と矢口に怒っていたのだった。
104 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時40分43秒
「だからっどうしてクリスマスまで梨華ちゃんと遊ぶの?!」

「今までだって一緒に遊んでたじゃん。梨華ちゃんと一緒いや?」


「嫌っていうか・・・だってクリスマスなんだよ?!クリスマスって恋人が居たら

 恋人とふたりで過ごしたいに決まってるじゃんか!やぐっつあんは違うの?!」



「矢口は〜・・・矢口だってごっつあんとふたりで居たいけど・・

 もう約束しちゃったし・・・今回は許してよ。」


「信じらんない!!梨華ちゃんも良い?って聞いてきたくせにもう決まってたんじゃんか!

 やぐっつあんのバカ!!」


「だ、だって梨華ちゃんひとりで可哀想じゃんかーごっつあんだって

 ひとりだったらやでしょ?」
105 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時42分11秒
「そうだけど・・・後藤たちは付き合ってるんだよ?あれから後藤たち

 1回もふたりっきりで遊んでないんだよ?会えたって今日みたいに
 
 喫茶店にやぐっつあんが来たときだけだし。こんなんで恋人なんて、

 悲しいよ。梨華ちゃんもそれに気付いて欲しい。」



「・・・ほんと・・勝手に決めてごめん。でも許してくれない・・・かな?」

矢口は恐る恐る後藤の顔を覗き込むようにして見上げながら言っていた。



しばらく黙って考えていた後藤だったが、

「はぁ・・しょうがいないなぁ〜今回は3人で我慢してあげるよ。そのかわり

 次はふたりで遊ぼうよ?分かった?」

「うん!ありがと、ごっつあん。」



「・・ま、心配しないでよ。3人なら3人でちゃんと楽しむから!」

「ほんと、ありがとね。」

後藤の大人な言葉に感心した矢口だった。
106 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時43分28秒
そしてクリスマス

イブは矢口のバイトが休めなかったために25日に3人は矢口の家でパーティーをしていた。

後藤の作ったごちそうを頬張りながらゲームをしたり映画を見たりと、

外に出ることはせずにまったりと家の中で過ごしていた。


今日は1日矢口を困らせずにわがままも言わずに3人で楽しく過ごそうと

心に決めていた後藤だったが、やはり納得いかないことがあった。

それは3人の座り位置だった。


ふたりがけのソファーに何故か矢口と、後藤ではなく梨華が座っており、

自分はそのソファーにもたれるように、床に座っていたのだ。

しかも矢口側ではなく梨華側に。


梨華と矢口はさっきからずっとふたりで会話をしていて後藤は面白くなかった。

梨華を淋しがらせないように、元気付けるために、と、ずっと協力してきたが

限界が近かった。
107 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時44分36秒
そんな自分の気持ちに気が付いてくれない矢口を淋しく思った後藤は

泣きそうになるのを我慢して、分からないようにそっと寝室へと向かった。

自分が居なくても会話が続くふたりだ、もう悲しいから寝ちゃえ!!そう思った。

梨華が吉澤と別れて居なければ、「邪魔しないでよおっ!」と軽く言えただろうが、

とても無理だった。元気になったとはいえ、まだ吉澤のことを想っているのが

分かっていたからだ。

矢口に対しても、悲しいことは悲しいが、自分より梨華が好きなんだ!とか、

自分のことはどうでも良いんだ!というような事は思わなかったので言わなかった。




ただ、会える時間が少ない、それが淋しかった。
108 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時47分08秒
勝手に矢口のベッドへと潜り込み、後藤は本当に寝てしまった。


「ごっつあん起きて〜!!!!」


「・・」

「ごっつあ〜ん!!!!ご飯食べに行くよ〜」


「まりっぺ起きたあ〜?」

「駄目。ごっつあんなかなか起きないんだよねいつも。どうしよっか」

「起こしてあげなきゃ可哀想だよ〜。ちょっと洗面所借りるね、用意してくる。」
「うん。」



「ごっつあん・・・起きて。起きてよ〜・・・まいったなあ〜」

いくら揺さぶっても叩いても声を張り上げても起きない後藤に矢口はまいっていた。

しばらくそんな後藤を見ていた矢口は、何を思ったのか後藤の唇にキスを落とした。



「・・・起きるわけないか!!」

矢口は目覚めのキスだ!!としたのだがそんなに上手くは・・・いったようだ。
109 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月29日(月)18時48分33秒

「・・・んあ〜・・あぁやぐっつあんはあとはあと

「うわっ!お、起きた!!」

「んあ?今何時なの?もう帰る時間?」


「ううん。これからご飯食べにいこって言ってたの。

 なかなか起きないからさぁ〜まいったよ。」

「あはっごめん〜ほんとに寝ちゃったんだね。でもさ、やぐっつあんが

 後藤をほったらかしにしたからだよ。」


「・・・ん。ごめんね。」


「今・・・梨華ちゃんは?」

「用意してる。」

「じゃあさ、今ふたりっきりだね。」

「そうだね。」


嬉しそうにする後藤を見て、本当は淋しいはずなのに、悲しかったはずなのに、

笑顔でえらいな、ごっつあんは。そう思った矢口はそっともう一度口付けた。





「・・・えへへ・・なんか久しぶりな感じするはあとはあと

「ごめんね。」
110 名前:りょう 投稿日:2002年04月29日(月)18時58分26秒
>98 ROM ◆ROMuFK/wさま
    居なくなったまま終了。←こんなことしたら殺されそうですよね(w
    それはないので、最後は幸せになれるはずです。多分(w
    
>99 名無し読者さま
    説得の方法ですか?やはり気になりますよね(w
    本編で乗せる予定です(さらっと)。

>100 いしごま防衛軍さま
    ヤッスーは実はこのあと出てくるのでした・・・
    久しぶりの登場です。

>101 145さま
    ↑なのでヤッスーはちょびっとお待ち下さい(w
    退学って簡単に出来るものなんですね。

>102 パムさま
    お久しぶりです。いつのまにか暗い話になってしまって・・・
    申し訳ないです。吉も消えたし・・。
    昨日のハロモニ、東京より1回遅れになってしまったので悔しい!!
111 名前:りょう 投稿日:2002年04月29日(月)18時59分58秒
あっ、カップリング参考になりました。
どうもありがとうございます。
やぐいしが多くてびっくりしました。
ごまのほうは色々だったけど・・・。
やぐかおも考えます。
ほんと、どうもありがとうでした。
112 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年04月29日(月)19時25分02秒
ヤッスーの登場楽しみです。ごっちんは不満でしょうな。
しかし、それを我慢して梨華たんや矢口のことをわかっている
ごっちんは偉い!!すばらしい!!
113 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年04月29日(月)20時38分55秒
よ・・・吉が、消えてる〜〜〜!!(ガーン
ま、ちゃんと反省したということで・・・(勝手ですが…吉推しなんで^^;)
クリスマスまで一緒だったのに、ごっつあんは、よく堪えましたね。
114 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年04月29日(月)20時59分44秒
更新お疲れさまです。
ある意味ごまらしいかも(w
やぐいし結構多かったんですね。
最近、やぐに移行しそう…
関係ない話になりましたが、
これからも頑張って下さい。
115 名前:とみこ 投稿日:2002年04月30日(火)18時10分16秒
ずっとレスできなくてごめんなさい;;
第2部のラスト、泣きました・・・すんげぇ泣きました・・・
吉、自分と戦いつづけて頑張って!!

そして第3部、ほんわかですね。
梨華ちゃんも心配ですが、やぐごまも楽しみです。
ごっつぁんカワイイvvvvヤバイッヤバイヤバイッ(壊
116 名前:とみこ 投稿日:2002年04月30日(火)18時11分29秒
あ〜〜〜・・・!!ageちゃった・・・ホントすみません・・・
ごめんなさい!!!!
m(__)m m(__)m m(__)m m(__)mm (__)m m(__)m m(__)m
117 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時46分44秒
そして3人はクリスマスで混んでいる街中へは行かず、

『こなきじじい』へと向かった。


クリスマスだからって特に混まないこの店は、今日もすいていた。


ぴろぴょろりん♪

「いらっしゃーい・・ってあんたたちか。」

「なんだよーうちら客だよ?もっと愛想良くしなよ」

「身内だから良いの、どうでも。」


そう言いながらもきちんと注文を聞いた保田は次々と出して行った。
118 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時47分31秒
保田は矢口がトイレへと席を外した隙を見て話しに行った。


「ちょっと矢口!待って。」

「ん?何か用?もらすよ?」




「・・先に行って。」



ジャー・・ゴボゴボゴボ・・

カチャ

「うわっ前で待ってたの?やあだぁ〜圭ちゃんったらそんな趣味あったの?」

矢口がにやにや言うので反抗したかったが取りあえず聞き流すと保田は急に謝った。



「ごめんね、矢口。・・・梨華のこと。クリスマスだってのに・・・。」
119 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時48分30秒
「なあに言ってんの!圭ちゃんこそずっと大変だったでしょ。」

「私は良いの。梨華は妹みたいなものだし。でも矢口は――」

「矢口にとっても妹みたいなもんだから。気にしないで。それよりも・・・・

 圭ちゃん、よっすぃーのこと・・・圭ちゃんになにもなしで居なくなったじゃんか、

 矢口はそのことが一番よっすぃーのケジメとして駄目だと思うんだ。」


「吉澤なら、来たわよ。」

「えっ?」


「退学した日だったかしら。」



吉澤が両親を説得して退学届けを出したその日、その足で吉澤は

こなきじじいへ顔を出していたのだ。
120 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時49分30秒
梨華から矢口と吉澤のことや後藤とのケンカのことなど、内容は聞いていなかった

保田だったが、最近吉澤がおかしい、最近会えない、と梨華から聞いていた保田は

店に来た吉澤に速攻で文句を言った。



「あんた、最近梨華を淋しがらせてるわね?約束はどうしたのよ約束は!

 なんのためにあんたを許したと思ってるの?梨華を悲しませるためじゃないわよ。

 ちゃんとしなさい。」


「すみません。」

吉澤は床に手をついて土下座をして謝った。


「ちょ、ちょっと!なにもそこまでしなくても良いわよ!顔あげなさい、

 大事にしてくれたら良いから。」


「違うんです、ごめんなさい!!」


吉澤は保田の目を見てそう言う。
121 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時50分24秒
「何が違うの?わけわかんないよあんた。」


「私っ――私、梨華ちゃんしか見ないって言っときながら――矢口さんのこと

 忘れられてなかったんです、それで梨華ちゃん傷つけちゃって、

 梨華ちゃん泣かしちゃって・・・」


「何、言ってんの?矢口?泣かした?ちゃんと説明してくれるかしら。」



吉澤はその姿勢のまま、自分がしたことを包み隠さずに全てを告白した。





それを聞いた保田は迷いもせずに吉澤を思い切り引っ叩いた。

「どういうことなの?!ふざけるのも大概にしなよ!!梨華のこと

 なんだと思ってるわけ?あんたを信じた私はなに?矢口のことにしたって

 どういうことよ!!許さないわよ?!」
122 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時51分46秒
「ごめんなさい!!本当に申し訳ないです!!でも・・それでも梨華ちゃん

 許してくれようとして・・・それでっ・・私は梨華ちゃんにそこまで想われる

 人間じゃないから――梨華ちゃんに別れを告げました・・・」


「それじゃあ昔と、・・・矢口のときと一緒じゃないの?!何も変わって

 ないんじゃないの?あんた、少しは成長したらどうなの?!あんたを

 かばってきた矢口が気の毒だよ!それに梨華だって・・・」




「・・・ごめんなさい。私、今日学校辞めました。今から家も出ます。」

「はあ?!逃げるの?」


「今は、そうかもしれないけど・・・大人になるために出るんです!!

 二度とこんな過ちを繰り返さないように、大人になるために・・」



「どうでも良いわもう。あんたなんかさっさと居なくなれば良いのよ。

 良い?二度と梨華に近付かないで!梨華に顔を見せないで!

 もちろん矢口にも、私にも!!!」

保田は怒って、吉澤を残して奥へと入っていった。


吉澤は

「保田さんの気持ちも裏切ってしまってすいませんでした。」

と、メモを残して出て行った。
123 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時52分56秒
「ちゃんと謝りに来てたんだ・・・」


「そうね。あの時は私も興奮してたから思わなかったけど、謝りに来たこと、

 それだけは吉澤にしたらマシな行動だったと今は思ってる。

 それでも許せないものは許せないけど。」



「・・・うん・・そうだよね。」

「矢口は?」


「・・え?」

「矢口は許してるの?」





「矢口は・・・ばかなのかな、あんなことあったけどよっすぃーのこと

 どうしても憎めないんだ。もちろんあれが矢口じゃなくてごっつあんが

 されたことだったら絶対に許せないと思うんだけど・・・自分のことだと

 ・・・矢口はよっすぃーのこと許してる。ただ、梨華ちゃんの件に関しては

 よっすぃーが間違ってると思うから早く戻って来て欲しい。」
124 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時54分55秒
「矢口・・・心広すぎるわよ。」

「ばかなだけかも。」


「まりっぺ〜」
「やぐっつあ〜ん?」


「あっふたり呼んでる。戻らないと。」

「そうね、あっまだ言いたいことあったんだった。」

「ん?」

「さっきの続きだけど、矢口が良くても後藤は良くないんじゃない?

 最近ふたりで遊べてないでしょ?そろそろ梨華のことはほってくれて良いよ?」

「ばかだな、ほっとけるわけないよ。」


「でも・・・やっぱり後藤は淋しいと思うのよね。ずっと見てきたけど

 あの子かなり甘えただと思うわよ?矢口に甘えたくて甘えたくて仕方がないって

 顔して見てる。でも、梨華と話をするときはそんなこと感じさせないで・・・

 かなり我慢してるはずだよ。梨華のせいで矢口たちが会えないからって

 こじれたら嫌だから。」
125 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年04月30日(火)23時56分15秒
「・・・心配してくれてありがとね。大丈夫だから。ちゃんとフォローするし。

 それに梨華ちゃんが悪いわけでもないよ、誰が悪いわけでもないから。」



「あんた・・吉澤は――」

「よっすぃーだっていつか戻ってくる。タイミングが悪かっただけだよ、

 出会うタイミングが。」



「戻って来ても会わせない。」


「それは・・・圭ちゃんが決めることでも矢口が決めることでもないよ・・・

 うちらは梨華ちゃんが悲しまないで済むように祈るしか出来ないんだから。

 よっすぃーが戻ってきたら・・・そのときは梨華ちゃんの気のすむように

 させてあげようよ。」



「矢口の言いたいことも分かるけど、でも許せないもんは許せないから。」

保田はそう言い放つとホールへと戻って行った。
126 名前:りょう 投稿日:2002年05月01日(水)00時04分00秒
>112 いしごま防衛軍さま
     どうもここのごまは理解がありますね。
     大人というか・・・エライ!!
     ちょっと甘えられなくて可哀想だけど。
     ヤッスー短かったですか?ごめんなさい。

>113 よすこ大好き読者。さま
     確かに。ここのごまは我慢できてエライなぁ(w
     どっかのごまとは大違い!!
     吉の復活(あるのか?!)祈っててくらさい。

>114 ROM ◆ROMuFK/wさま
     ごまらしいですか?良かった(w
     やぐいしってあまり考えたこと無かったんで
     未知の世界って感じです(ちょっとやぐいしのときあったけど)。
     書けても甘くならなさそう(w

>115 とみこさま
     2部ラスト、良かったですか??????
     むむむっ・・・良かったです(^。^;)
     3部というか、これで終わりなのです。
     なんだか吉が主人公みたいになっちゃったけど、矢口です(w
127 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月01日(水)05時47分53秒
吉が消えていたとは・・・。
しばらく来ない間に、すごい展開になってるし・・・。
やっぱりこまめに来ないとどんどん進んでしまいますね。
今後の展開がとても楽しみです。
128 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月01日(水)06時38分33秒
ヤッスーはあんでいいと思いますよ。よしこに対する制裁もあたえたわけで
こんで梨華たんの保護者の役割は果たしたということです。
これだとよしこはもどりづらいですなあ。
ごっちんはエライよ。この後どうなるんやろか。気になる。
129 名前:読者 投稿日:2002年05月01日(水)13時04分31秒
やぐごまのシーンがそろそろ見たいです。
禁断症状がっ!!!!
130 名前:とみこ 投稿日:2002年05月01日(水)17時14分19秒
ほぇ・・・いつ見ても文章力がすごいですね。
私も何かがピンとくると一気に書けるのですが(今日は銀でも絶好調でした^^)
ピンとこないときは、書かないほうがいいときもあります(w
いつもこんな素晴らしい文章が書けるりょうさんはすごいです^^
131 名前:145 投稿日:2002年05月01日(水)21時08分19秒
ごっちんが可愛い!!!それに矢口がエライね。
保田さんには悪いけどはやくよっすぃ〜帰ってこないかな。
ごっちんが可哀想だし、どうやって帰ってくるかみてみたい(w
132 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月01日(水)22時45分17秒
かなりゆっくりと食事を取り、矢口の家へと帰った3人は、

コンビニで買ったデザートを食べ終えると何をするわけでもなく

ごろごろと過ごした。



しばらくそうしていると、後藤の帰る時間になった。

今日中に帰るという門限を破るわけにはいかないので仕方なく帰る用意をする後藤。



「そんじゃーふたりとも、送って行くし、そろそろ出よっか。」

「もう帰らなきゃ駄目なの?」

「もう遅いから。」

「もうちょっと居たいなぁ帰っても暇だし。」


(むっ!やだ〜梨華ちゃんだけ残ったらやだ!断ってよやぐっつあん!!)


「悪いけど実は今日これからバイトなの。ふたり送ったらバイト行かなきゃだから。」


「まりっぺバイトあったの??」

(ほんとだよ!大変じゃん)


「そうなの。だから、ごめんね。」

133 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月01日(水)22時46分44秒
そして梨華をまずは送った矢口と後藤。

梨華がマンションに入って行くのを確認するとふたりは自然と

手を繋いで歩き出した。



「やぐっつあんこれからバイトなの?からだ、大丈夫?」

「へ?バイトなんて行かないよ。」

「え―だってさっき梨華ちゃんに・・・」


「ああ・・・。あれは口実だよ口実。」

「うそだったってこと?なんの口実?」


「ああ言わないと梨華ちゃん帰らなさそうだったし、それにごっつあんの顔を

 最後に見てから寝たいから。」


「やぐっつあん・・・嬉しいな♪」



「・・いろいろ・・我慢させてごめんね。」

「な〜に言ってんの!後藤は大丈夫だよ!・・・って言いたいけどほんとは淋しい。

 最近ずっとふたりになれてないから淋しいよ、やぐっつあん。梨華ちゃんのこと

 嫌いじゃないし、好きだけど、いつも3人だから・・・」
134 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月01日(水)22時48分08秒
「だよね。ほんとにごめんね。」



「・・・それにさっやぐっつあん夜にバイト行くし、後藤がバイトない日でも

 会いにくいからつまんないよ。夜のバイトいい加減やめて欲しい。

 前から言ってるけど、体壊すと思うし、それ以上に淋しいもん。」



「・・バイトかぁ〜・・・そうだね・・・変えた方がいいかもね。」

「うそっ!ほんと?」

「えっ?うそってなにさ。」



「だって・・・今までだって何度も辞めてって言ってたけど

 聞いてくれなかったじゃん。それなのに今日はそうだねって・・・」



「だって・・・矢口だってもっとごっつあんとの時間欲しいし・・・

 ごっつあんにこれ以上淋しい思いさせたくないから。」

「じゃあほんとに辞めてくれるの??」


「ちょっと計算してみるけどね。そっからちゃんと返事するね。」

「うん!やったあはあとはあと
135 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月01日(水)22時49分28秒
それからすぐに夜のバイトを辞めて、働く時間を変えた矢口は可能な限り

後藤と会い、梨華とも遊ぶことを忘れずに月日は流れた。




3月になり、梨華は卒業をして4月から短大生。

吉澤が居なくなってから今日まで、吉澤からの連絡は一度も無いし

会うこともなかった。

だが新しい恋を探すことはせずに相変わらず吉澤を忘れないでいる梨華だった。


そして矢口と後藤は相変わらずいつも仲良く、いつも一緒で幸せだった。

それでも未だに、矢口が梨華と遊ぶのを見ると嫉妬する後藤、そして謝る矢口。



そんなふたりは春休みに泊まりの旅行を計画していた。

相変わらずバイトをしまくっていた矢口はお金も溜まり、進級祝いと

普段の淋しさのお詫びだよと後藤の行きたいところに行こうと決めていた。

そして決まった行き先は、北の大地、北海道だった。




久しぶりのふたりきりの旅行。後藤も矢口も楽しみだった。
136 名前:りょう 投稿日:2002年05月01日(水)23時01分44秒
>127 ロ〜リ〜さま
     今後の展開。私の中で終わらせようとする考えが強くなってきて
     なんとか終わらせようと書いてます。このスレに納めつつ、
     可能であれば番外書けたらなぁって思ってます。

>128 いしごま防衛軍さま
     吉は一体どこでなにやってるんですかねぇ。
     梨華っちが待っていると言うのに!!
 
>129 読者さま
     なんか、いつのまにかいしよしっちゅうか吉の物語っぽく
     なってきました。1部は確かにやぐごまだったのに。
     はぁ・・・やぐごまごめんって感じで、・・・ごめんなさい!
137 名前:りょう 投稿日:2002年05月01日(水)23時02分19秒
>130 とみこさま
     とんでもございません!!!会話ばっかで日本語もおかしいし
     わけわかんない文なんですからっ!ほんと皆さんよく読んでくれてるなぁ
     って心から思ってます。想像を言葉にするって難しいですよね。
     銀板、大量更新、絶好調ですね!!!

>131 145さま
     やぐごま大好っき!なので悪キャラには出来ないからかな(w
     吉、どんな顔して戻って来るんでしょうか?作者も見たいです(w


     大変申し訳ございませんが、明日の夜から母の田舎へ強制連行なので
     6日まで更新出来ません。読んでくださっている方、ごめんなさい。
138 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月02日(木)01時39分46秒
なーに。ゆっくり待ってますよ。
今後が気になる。梨華たんが切ない。
139 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年05月02日(木)05時32分05秒
更新お疲れさまです。
なんか見ない間に月日が流れてしまった…          |
にしても、よっすぃ〜はいつ戻って来るんだぁ〜       |^〜^0)コソーリ
よっすぃ〜が戻って来ないなんて、             |
(T▽T)<そんなの悲しすぎる!
…と思いっきりいしヲタ的発言をしてしまいました。
これからも頑張って下さい。
140 名前:ROM ◆ROMuFK/w 投稿日:2002年05月02日(木)05時32分47秒
>>139
ズレズレ…鬱
141 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月02日(木)13時53分48秒
毎日更新あったのでしばらく読めないと思うと淋しいけど
マターリ待ってます。
行ってらっしゃい。
142 名前:風板某よしごまの作者 投稿日:2002年05月02日(木)15時39分14秒
いや〜前からROMって読ましていただいていましたが面白いです
私がなかのキャラクターに喋りかけたいことは

矢口へ 後藤とがんばれ〜!!
後藤へ 石川を気遣って無理するな〜
石川へ もーちょっと遠慮したら?
吉澤へ 早く戻ってこーい!!

ってことです
続きに期待してます
(乙女、矢口にゾッコンの方も) 
143 名前:パム 投稿日:2002年05月03日(金)03時38分07秒
更新おつかれっす。「乙女〜」を覗いたあとでっす!。
旅行・・・北海道・・・。むふっ♪。こっちも期待しちゃってよいのかなぁ〜♪(w
よすぃこのカムバックを心から祈って今日から仕事がんがって逝ってきやす(w
りょうさんもがんがってくだせぇ!。
144 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月03日(金)10時41分02秒
吉…戻ってこ〜〜〜い!!(○T〜T○)
でも、ここのごっつあんは、いつみてもかわいいっす。
北海道いいな〜みんなを幸せにしてほし〜な〜
145 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月05日(日)18時03分10秒
age
146 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月05日(日)18時05分28秒
>145
スレ間違えました。ごめんなさい。
147 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時03分41秒
羽田から飛行機で帯広空港に着いた矢口たち。

迎えの車に乗り込んで空港から40分ほどのところにある、宿泊する予定の

宿へと向かった。

今日、明日と、お世話になる宿に着いたふたりはさっそく周辺を観光しに行った。


十勝が丘公園でふたりはのんびりと日頃の騒がしさを忘れてまったりとしていた。



「こんだけ広いと気持ち良いねぇ〜」

「ほんとだね。空気もきれいだし、東京とは大違いだよ。」

「連れて来てくれてありがとね、やぐっつあん」

「ううん。久しぶりの旅行だし。ごっつあんはもっとなんていうのかな、

 今時の観光地に行きたいって言うかと思ってたけどね。」


「そう?後藤はこう見えて温泉とか空気の良いこういうところ?

 自然の多いところ大好きなんだよ?」


「だって箱根行った時年寄りくさいって言ってたから。」

「あーあれは箱根って響きがね・・・」

「そっか。あ、あっちの展望台行って見よっか」

「うん!」
148 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時05分06秒
充分に観光をした矢口達は疲れ果てて宿へと戻った。


「ふぃ〜楽しかったねー」

「うんっすっごくきれいだった。今からご飯だからそれも楽しみ♪」

「そうだね。」



そして出てきた料理を全て平らげた矢口達は食後の散歩をしながら

歓楽街を歩いて回った。

ちょっとえっちぃ店を覗いたりもしたが何分ふたりとも未成年なので

覗くだけですぐに帰った。部屋に戻った矢口は後藤に温泉に行こうかと誘っていた。



「ごっつあん先に行こうよ〜。」


「んー。」


返事はするものの一行に動こうとしない後藤。

周辺の観光できる場所を探しているようだった。
149 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時06分08秒
「さっきから何見てるの?」


「んー今日さーいっぱい見てまわったからこの辺で見るところもう無いんだよね。

 明日どこいこうかなあって思って。」


「そういえばそうだよね。結構早くから遅くまで見て回ったもんね。」

「でしょ?どうしよっか・・・」


「あーならフロントの人に聞いて見ようか。」

「そんなの出来るの?」

「そうだよ。遊ぶとところとかお薦めの観光地教えてくれるんだよ。

 ちょっと待って聞いてみるから。」


ピッピッピ(内線でフロントを呼ぶ)


『はいこちらフロントです。』

「あっすいませーん――」





「ありがとうございました。」

チン

「いいところあった?なんだって?」
150 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時07分23秒
「ごっつあん牛とか馬とかいけたっけ?」

「動物大好きだよ。なんで?」

「うん。こっから40分くらいのところにある牧場が最近賑わってて

 観光するにはちょうど良いんだってさ。なんでも看板娘がいて

 元気で可愛いとかなんとか・・・」


「そうなんだ。牧場か〜行った事ないし楽しみ!」

「そこで良いの?他にも聞いてみるけど?」

「ううん、そこが良い!明日どうやって行く?」

「あー車出してくれるってさ途中まで。途中から歩くんだってー」

「そっか。じゃあ安心だね。」


観光マップを閉じる後藤を見て矢口はすかさず言った。

「よっし!じゃごっつあんお風呂行こっか。ここの温泉美人の湯っていって、

 キレイになれるらしいよ〜」



「・・・うん。いこっか。」

少し照れくさそうにしながら言う後藤だった。



(・・・?変なごっつあん。)
151 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時08分45秒
「うわぁ〜キレー!!誰も居ないじゃん。貸切状態だね。」

「ほんとだね。広いし最高だよね。」


お互いに洗いっこをして湯船に浸かるふたり



「ここはねぇ〜世界にふたつしか無いって言われてる植物性温泉で、

 別名『美人の湯』って言うんだよ〜せっかくだからいっぱい浸かって

 キレイにならなくちゃね。」


「詳しいんだねえやぐっつあん。」


「ふっふっふ・・・そこに書いてある。」

「んあ?・・・あっ・・・やぐっつあんってば。」

「あははっ まぁいいじゃんいいじゃん。それよりさぁ〜北海道ってほんとに

 空気きれいだよね。東京とは大違いだよ。」


「だね。うるさい電車の音も車の音も少ないし、寒いから空気が透き通ってて

 きれい。ほんと連れてきてくれてありがとね。」


「ううん。日頃のごっつあんにさせてる淋しい想いを考えたら

 このくらいどってことないよ。」
152 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時09分46秒

「・・・そういやさぁ〜・・」


「なに、やぐっつあん」

「よっすぃーって居なくなってから大分経ったけど・・・連絡ないよね?

 どこで何してるんだろ。」


「よっすぃーかぁ・・・梨華ちゃんずっと待ってるもんね。

 早く戻って来たらいいのにね。」


「ほんとに。梨華ちゃん可哀想だし、うちらも待ってるのにね。圭ちゃんは

 まだ怒ってるけど・・・元気にしてるのかなぁ?」

「してるでしょ。」


「そうかな・・・うちらのこと覚えてるかな?」

「覚えてるでしょ。」


「なんか冷たい口調だよ〜?」

「そう?気のせいだよ。」


「・・・矢口がさ、梨華ちゃんと遊んでたのまだ怒ってる?」

「ううん。」



「・・・・のぼせた?」

「なんで?全然のぼせてないけど。」

「なんか・・・変だから。」
153 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時10分42秒
「怒ってないけど・・・けどさぁ!!せっかくここには後藤とやぐっつあんしか

 居ないんだからさぁ!よっすぃーたちの話なんかしないでよ!!

 東京でのことなんか忘れて楽しもうよ!!」


「あっ・・・そうだね、ごめん。気づかなくて。」


「分かってくれたら良いけどさぁ・・・」 

「じゃあさ、ごっつあんの学校のこと教えてよ!4月から最上級生でしょ?

 どんな感じ?」

「ええ〜?後藤の学校の話?・・・そうだなぁ・・」


湯船に浸かりながら色々と会話をしたあとふたりは部屋に戻り、食事をとっていた。
154 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時12分18秒
「明日ってさぁ〜何時頃出る?後藤朝弱いからぁ」

「矢口は朝とかちゃんと起きれるけど、ごっつあん寝坊すけだもんね。

 ゆっくり行こうよ。とりあえず明日は牧場見学しか予定いれて無いんだしさ。」


「そだったね。明日って馬とか乗れるのかなあ?乳搾りとかもやったり・・・」

「ん、やらせてくれるって、さっきフロントでもらったパンフに書いてあったよ。」
「やったあ!楽しみ!!」








夕食を終えていつものようにごろごろとテレビを見ながら寝る準備をしていたふたり

テレビにくっついて見ている後藤に急に矢口は話し掛けた。
155 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時13分35秒
「ごっつあんさぁ〜ちょっと良いかな?」


「・・・んあ〜・・・?」

「起きて!!!」

後藤は眠そうな目をこすりながら矢口の方へと振り向いた。


「あのさ、コレ。」

「?」


「あげる。開けてみて。」

矢口が差し出したちっちゃな箱を受け取り、カサカサと開けていく。


中を見た途端眠そうな顔から驚いた顔になり、目を輝かせて矢口を見た後藤だった。


「これっ・・この指輪くれるの?」

「ん。もらって。」


「なんで・・・?」

「進級祝い。・・・と誕生日プレゼント。」

「もらったじゃん誕生日。」

「あれは矢口んちで使うマグカップでしょ。おそろいで買っただけだし。

 それにあの時さ、色々あってちゃんとお祝いできなかったから。

 ふたりっきりじゃなかったし。矢口はピアスと香水もらったから。

 今回のそれは進級祝いもかねてってことで・・・受け取ってよ。」


「もちろん受け取るけどさぁ!!うれしいよおやぐっつあん〜・・・はめて良い?」

「もちろん!」
156 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時15分36秒
すごく幸せそうな表情でとろんとした目で指輪を自分の指に運ぶ後藤、

その途中であるものを発見した。



「あれっ・・ここ・・・後藤も!後藤もだよやぐっつあん!!

 何があってもずっと好きだから!」


指輪の内側に『swear eternal love(変わらぬ愛を誓います)yaguchi』とあった


「えへへ・・気づいてくれて良かった。」



「・・・やぐっつあんにはめてもらいたいな、後藤」

「ん。指出して。」

「・・・どっち?」

両手を矢口の方へと差し出していじわるな質問を後藤はした。


「も〜!!左に決まってるっしょ?!矢口をいじめないでよ。」

「あはっ。」
157 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時16分54秒
「ごっつあんそろそろ寝よっか〜テレビ消すよお」

「んあ〜」



「歯磨いた?」

「んあ。」



「電気消すよ。」

「んあ」



「ちょっと・・」

「あ」




「・・・」

「。」



指にはめられた指輪にずっと見入っている後藤に矢口は少しだが拗ねていた。



(喜んでくれるのはうれしいけどさぁ!矢口、淋しいじゃんか無視なんて・・・ひどいよ)





(いいよおもう!寝ちゃうもんね、せっかくごっつあんと・・・(照)・・ねぇ?) 


矢口はふてくされて布団に潜ってしまった。
158 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時17分54秒
少しして後藤も布団へと入った。

(やっと寝る気になったか・・矢口は寝れないってのにごっつあんは

 先に寝ちゃうんだろうなぁそりゃーもうスヤスヤと!!)


などと矢口が珍しくネガティブに考えていると、後藤が話し出した。



「・・・起きてる?」



「・・・ん、起きてるよ。」

「ちょっとこっち向かない?」



「・・うん。」

ゴロっと後藤の方へ振り向くとそこには極上の笑みを浮かべた後藤の顔があった。



「・・・機嫌良いね。」

「えへへっまぁね!後藤さぁ・・幸せだなってすごく思う。」



「・・・ん?」
159 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時19分27秒
「やぐっつあんと出会ってさ、・・・最初は印象良くなかったかもしれないけど

 仲良くしてもらって・・・どんどん好きになっていって・・・やぐっつあんはさ、

 後藤みたいに女の子が好きじゃなくて普通に男の子のこと好きだって思ってて・・・

 片思いはつらかったんだ・・・姉妹みたいにずっと居ることは出来ても恋人には

 なれないって思ってたから。やぐっつあんに初めてキスだれたとき、夢だと思ったよ。

 夢じゃないって分かったあとは、もう一生分の運使い果たしちゃったんじゃないかって

 思った。でも・・・やぐっつあんはちゃんと後藤を見てくれてちゃんと愛してくれて

 ・・・幸せだなって思う。だから・・・ありがとねやぐっつあん。」



「ばかっ急に何言ってんのさ。矢口はごっつあんが居るから幸せなんだからね?

 分かってるよね。」



「・・・うん。」

「ならヨシッ!」
160 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)04時20分42秒
「それにしてもさ、昔言った理想像、やぐっつあんはそんなそろった人居ないって

 言ってたけど居たね。」


「理想像?」

「っそ!後藤より年上でワガママ聞いてくれて甘えさせてくれてお金のある人!!」


「そういやそんなこと言ってたねぇごっつあん」

「思い出した?その理想像どおりじゃんかやぐっつあんは!後藤ってすごーい」


「そうなの?喜んで良いのかな・・・」

「喜んでよ!誉めてるんだから。」


「そ、そう?なら誉めてもらったついでにさ、ご褒美ちょうだい。」

「ご褒美?」



「・・・ごっつあんとちゅーしたいなぁ矢口・・・」




「・・・やぐっつあんってば・・そんなのいくらでもオッケーだよ。」
161 名前:りょう 投稿日:2002年05月06日(月)04時30分06秒
>138 いしごま防衛軍さま
     お待たせしました!今回はやぐごまのみで申し訳ないです。
     梨華っちの元気な姿、作者も早く見たいです。

>139 ROM ◆ROMuFK/wさま
     吉は・・・・梨華っちを忘れたわけじゃないはず!
     ちゃんと戻って来ますが・・・・本編で全てを語るのは難しそう。

>141 名無し読者さま
     行って来ました、そしてただいまです。
     待っていて下さってどうもありがとうです!

>142 風板某よしごまの作者さま
     初めましてですね?どうもです!
     確かに石は遠慮しなさすぎだなぁと薄々感じてました(w
     でも、まぁ・・・悪気はないので許してやって下さい。
      
>143 パムさま
     このあと、やぐごまを書くのか朝を迎えるのか・・・悩み中。
     エロは難し過ぎるので書かない・・・に100円。
 
>144 よすこ大好き読者。さま
     帰り、事故で6時間でつくところを12時間かけて帰って来ました。
     みんなハッピー♪頑張りますよお。

>145、146さま
     いえいえ、結構でございます(^-^) 
162 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月06日(月)09時51分58秒
やぐごまもいいですなあ。梨華たんが元気な姿楽しみです。
163 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月06日(月)12時54分24秒
やぐごま、甘々でいいっす〜。
ごっつあんかわいい。

牧場の看板娘が密かに気になっております。(^^
164 名前:とみこ 投稿日:2002年05月06日(月)17時40分14秒
甘いっすねぇ・・・少しの文章だけで雰囲気や場面が読み取れてすごいです。
165 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時23分59秒
次の日

「花畑・・・牧場って言うんだね、可愛い名前だね」



花畑牧場についたふたりはファームショーを見たり乳搾りをさせてもらったりと

満喫していた。



「看板娘が今日休みでショックだね、どんな娘。か楽しみだったのに。」

「うん、でも体調不良って言ってたし仕方ないんじゃない。

 素直に言ってくれただけマシでしょ。」



「でも・・・・・・・・まぁ乳絞りとか楽しかったし・・・いっか♪」





色々とやって夕方になったので帰ろうとしたとき、後藤がもっかいだけ

馬みたーいと行ったのでじゃあ最後にと立ち寄ったふたり




ふたりはそこで驚くべき人物に出会った。
166 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時24分52秒
馬の体をクシでといたり餌をやったり後片付けをしたりしている人物が居た。



「やぐっつあん!!!!!あ、あれって・・・あれって!!」





「う、うん。・・・よっすぃー・・・・?」








「よっすぃー?!」

矢口と後藤は遠くで馬の世話をする人物にかけよっていった。



そばまでくると、それは間違いなく吉澤だと分かった。

どこにいても分かるような白い肌にすらっとした身長。そして男の子のような風貌。


昔のままの姿で吉澤はそこにいた。
167 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時25分43秒

「・・・っ・矢口さんに・・・ごっちん・・?」



「やっぱり!よっすぃーなんだね?!覚えてるよね?うちらのこと」




「・・・あたりまえじゃない。忘れたことは無かったよ。矢口さんたちも

 私のこと覚えてくれてたんだ。」


「あたりまえじゃんか!ばかっ!!心配かけて!!!今まで何やってたのよお!」

矢口は吉澤に寄っていき問いただしていた。




「ごめん、片付け終えたら手空くから・・・ちょっと待っててもらって良い?

 話したいことあるから。」



「うん」





そして30分後、吉澤は花畑牧場のスタッフルームで待っていた矢口たちの

ところへとやってきた。
168 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時26分42秒
「待たせてごめん」


「あっよっすぃー・・・」




「こおらっ吉澤!!可愛い女の子達待たしてニクイねぇ!!」

「やだなぁこの人たちはそんなんじゃないですよ!地元の知り合いです。」

「ほんとお〜?吉澤モテそうだからねぇ」

「もーりんねさん!!」

「はいはい。久しぶりの再会邪魔して悪うござんした。それより今日体調悪いって

 言って休んでたんじゃないの?」



「あー・・・でもやること残ってたし・・片付けくらいしないと。」

「そっか、ご苦労様だったね。あまり無理しなくて良いんだからね。」
「どうもです。」
169 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時27分28秒
りんねと呼ばれた、吉澤より少し年上のように見える少女は矢口たちにペコっと

挨拶をすると『お先〜』と帰っていった。



「ごめん、すぐからかうから」



「ううん・・・なんか大人っぽくなった?」




「えっ?・・・まだまだ半人前の半端者だよ。そんなことより・・・ごめん。ふたりとも。」



「・・・」

「勝手に居なくなったこと、それと矢口さんにしたこと、ごっちんに言ったこと、

 何もかも、ごめんなさい。ちゃんと謝りもせずにごめんなさい。」



「ん・・もういいからそのことは。戻って来てくれたら良いから」















「東京には戻らない。」
170 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時30分28秒

「え?何言ってるの?みんな待ってるんだよ?梨華ちゃんだってまだ待ってるよ?」






「梨華ちゃん・・・・」

「忘れてないよね?梨華ちゃん、まだ待ってる。」







「それでも・・・戻れない。」

「どうして?!」







「・・・せっかく来てくれたけど・・・まだ戻るわけには行かないの。」



「よっすぃー・・・」
171 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月06日(月)18時31分57秒
「よっすぃーが居ないから梨華ちゃん、やぐっつあんとばっか遊んで後藤は

 おもしろくないんだよ?!悪いって思うなら梨華ちゃんの前に戻ってきてよ!!」


「ごっつあん!!駄目だよ!」

「やぐっつあん・・」



「よっすぃー、矢口たち、明日帰るから。○○って宿に今日は泊まってる。

 話したいことあったら来て。今日は取りあえず・・・帰るから。」



「・・・・」

「来てくれるの待ってるから。」





「・・・」


「ごっつあん、帰ろっか。」





「・・・うん。」


俯いたままの吉澤を後にして矢口達は宿へと帰って行った。
172 名前:りょう 投稿日:2002年05月06日(月)18時39分49秒
>162 いしごま防衛軍さま
     またしても梨華っちの登場はありませんでした。
     梨華っちのほんとうに元気な姿は本編では難しかったりします。
     気長に待っていただけたら助かります。

>163 よすこ大好き読者。さま
     看板娘は吉だったわけですが・・・休みでした(w
     もうすぐ終わります。この話。

>164 とみこさま
     いや・・・ネタに詰まってまして・・・・同じパターンが多いので
     他所でちょっと変なの始めました(w
     場面の雰囲気出すのめっちゃ難しいです。

     吉の登場、久しぶりなわけですが・・・・忘れてませんでしたよね?
173 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月06日(月)18時44分32秒
>看板娘。
想像どうりでうれすぃ〜です。吉ひさしぶり。

もうすぐ終わりに近づいているのですね……。
ん?新作?どこですか?探してみますね。
174 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月06日(月)20時14分26秒
気長に待ちますよ。やはりよしこでしたか。
よしこは何を隠しているんでしょうか。気になる。
175 名前:145 投稿日:2002年05月06日(月)20時47分00秒
お〜大量更新お疲れさま〜
あまあまのやぐごまっていいですなぁ〜
もうすぐ終わっちゃいますか、最後まで楽しみにしてますね。
176 名前:パム 投稿日:2002年05月07日(火)04時42分54秒
更新おつかれっす。でたっ!。ついにヨスィコが・・・。
ん?吉が牧場?。本当は梨華っちが(略w
なにかと不幸な吉ですが、救いはあるんですよね?。
もちろん梨華っちにも・・・。
次回も期待してマタ〜リまってるっす。がんがってでっす!。
177 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月07日(火)12時53分35秒
3つもあるのに毎日更新すごいっす。
どれも楽しみにしてます。

ここはもうすぐ終わるそうですが、番外はあるのですか?
あれば・・・がんがってください。
178 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月07日(火)18時37分33秒
吉が再登場しましたね
しかも花畑・・・(w
もうすぐ終わっちゃうんですか・・・
ちょっと寂しいですが、最後までついていきます。
番外も期待してます
179 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)22時57分42秒
「・・・」

「どしたの、ごっつあん。」



「・・・よっすぃー居たね。」

「そだね。元気そうだった。」



「・・・どうして戻って来ないのかな?」



「・・・・・どうしてだろね。」

宿に帰った矢口達は先ほどの吉澤の『戻らない』『戻れない』と言った言葉が

気になって重い空気に包まれていた。

楽しかったはずの旅行が一瞬にして暗くなってしまった。

昨日と同じようにお風呂に入り夕食をとり・・・・吉澤は来ないまま寝る時間になった。
180 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)22時59分47秒
布団に入ったふたり


「やぐっつあん・・・梨華ちゃんになんて言う?」



「う・・ん、そうだよね。言うべきなのかなやっぱり・・・」

「でも、よっすぃー感じ変わってたよね。」

「うん?」



「なんか・・・しっかりした感じ。前はちょっと軽そうな感じだったけど。」


「それは・・・矢口も思った。東京を離れてひとりでこんな遠くに来てさ、

 色々あったんだろうね。もう子供の顔じゃ無かったよね。」


「うん。でも戻って来れないなら戻って来れないで、理由が知りたい」


「・・来ないかな・・・もう」




矢口も後藤も布団には入っているものの熟睡することが出来ずに朝を迎えた。



「おはよ。」

「んあ。おはよ・・・来なかったね。」




「・・・ご飯食べよっか。」


朝ごはんを食べてゆっくりと帰る支度をした矢口たち、

空港へ送ってくれる車が来たので仕方なく乗り込むことになった。
181 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時02分29秒
「よっすぃーは・・・大人になったのか変わってないのか・・・

 分からなくなっちゃうね。」



「・・・運転手さん、もう少し待ってもらえます?」

「やぐっつあん?!」

「よっすぃー、来そうな感じがするんだよ矢口。」

「・・・」


無理を言って飛行機の時間ギリギリまで待ってもらった。


ギリギリまで待ったけど吉澤は来なかった――


車は出発した・・・かと思ったが、車は急ブレーキをかけて止まった


キキィーッ

「なっなに?」

「危ないべぇ!!」


「すいません!」




「え?よっすぃー?」

車の前に立ちふさがるように吉澤が立ってこちらを見ていた。

矢口の座る方の窓まで来て吉澤は何かを言おうとした。

矢口は急いでウインドーを開けて聞いた。
182 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時04分08秒
「ほんとはっ ほんとは私っ――」


「うん。」




「私っ戻りたい。梨華ちゃんに会いたい。今すぐ飛んで帰って梨華ちゃんに

 もう一度謝りたい。」


「よっすぃー!なら――」

「でも!でもまだ駄目なの!!」



「だからどうして?!」

「今帰ったら自分の仕事、与えられた仕事を中途半端にしたままになっちゃうからっ

 もう中途半端は嫌なの!最後までちゃんとやりたいの!今もらってる仕事を

 ひとりで出来るようになったらその時は――」




「・・待ってる。」

「?!」

183 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時07分37秒
「よっすぃーが戻って来るまで待ってる。だから早く一人前になって梨華ちゃんを

 迎えに来てあげて!!約束して!!」



「・・・約束します。梨華ちゃんに許してもらえるか分からないけど・・・

 絶対帰ります。」


「お客さん、そろそろいかんと間にわんべ」




「矢口さんにごっちん・・・元気でね」


「よっすぃーも!よっすぃーも元気で頑張って!!後藤も頑張るから!!」




「ありがとうごっちん。」







そして車は吉澤を残して動き出した。
184 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時11分44秒
色々な想いを胸に矢口たちは東京へと戻って来た。



「はい梨華ちゃん、これお土産。」

「わーい♪ごっちんありがと」

「矢口からはコレ。」


「なに?これ。」

「ん?美白石鹸・・・・はあとはあと

「もー(怒)」

「あははっそれ使って白くなって!!」


「ひどいよまりっぺ〜気にしてるのにぃ〜」

「冗談だってば。それは肌がすべすべになる石鹸だよ。」



「・・・ぷん」


「拗ねちゃった。」

「拗ねちゃったね、ほっとこうやぐっつあん。」

「そうだね、お茶でも飲みに行こうかぁ」

「あっ良いねえ『こなきじじい』行こう」




「あっ待ってよお〜!!」


相変わらずの3人だった。

ただ、前と違ったのは、吉澤が必ず戻って来ると言ったことが矢口と後藤にとって

大きく、梨華のわがままをさらに優しく聞いてやれるようになったことだった。
185 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時14分48秒
短大で新しく出来た友達と遊びに行ったり矢口たちと遊んだり、

梨華はそれなりに楽しく過ごしていた。




夏真っ盛りの良く晴れた日の午後――



「も〜あゆみちゃん遅いなあ〜いっつも待たされちゃう。」



短大で出来た友達『あゆみ』と買い物に行く約束をしていた梨華

待ち合わせ時間に来ないのはいつものこと

今日も梨華は待っていた。



しばらく待っていると梨華は知らない人に声をかけられた。



「彼女〜ひとりなら時間くれない?」



(ナンパ?!やだなぁ〜ひとりのときにこんなの・・・どうしよ)
186 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時16分37秒
「話したいことあるんだ・・・・駄目かな、・・・・・・・・・・梨華ちゃん。」


(私は無いよ話すことなんて無いよ・・・梨華ちゃんですよ私は、はい。・・・えっ?!)


俯いて見ないようにしていた梨華は顔を上げて声を掛けた人物を見た。




「・・・元気そうだね。もう忘れちゃったかな・・。」






「・・・よっすぃー?!!」


「・・うん。久しぶりだね。」





「・・・・」




何も言わずにただ涙だけを流して吉澤を見つめる梨華

その目を見ただけでどれだけ吉澤のことを待っていたのかが分かった





「・・ごめんね。」

梨華を抱くことはせずに肩を持って声を掛けていた吉澤
187 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時19分25秒
「ごめん梨華ちゃん!!遅れちゃった〜」

そんなふたりのところへ能天気な声で寄ってきたあゆみ。



「・・・あれっ?誰?」




「ごめんね、梨華ちゃん今日はあなたと遊べないから。」


「えっ?ええ??」

困惑した表情をするあゆみを置いて吉澤は梨華をその場から連れ去った。




吉澤はある部屋に梨華を連れて行き、お茶を入れて梨華が落ち着くのを待った。

さっきまで何を言っても泣いてどうしようもなかった梨華だったが

やっと泣き止んだので吉澤は話し出した。
188 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時28分24秒
「・・・ずっと謝りたかったんだ。梨華ちゃんの気持ち無視して・・自分勝手に

 居なくなって・・・本当にたくさん傷つけたし、悪かったって思ってる。

 殴られたって文句言えないよ、・・・今までごめん。」




「・・・どこに行ってたの?」

「えっ?」


「居なくなったあと、いっぱい探した。でもどこにも居なかった。

 誰もよっすぃーの居場所知らなかった。」





「・・・北海道で働いてた。」

「北海道?!」




「うん。牧場でいろんなこと学んだよ。働きながら住まわしてもらって」

「また戻るの?」

「ううん。ここ、さっき見えたかもしんないけどお店なの。」
189 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時29分38秒
「お店?」


「そう。働いてた牧場で一人で仕事まかせてもらえるようになったんだけど

 おまえはそれをしなくて良いって言われたんだ。」


「どうして?」


「東京に『花畑牧場』の商品を売るショップ出すとかって・・・みんな北海道の

 人だから・・・こっちが地元の私が店長としてやらせてもらうことになったの。」



「じゃあ今回戻って来たのは仕事のため?」

「違うよ!!仕事はもちろんあるけど、それだけじゃないよ!ひとりで

 仕事まかせてもらえるようになったら会いに行こうって決めてた。だから来た。

 ここの店持たせてもらうことは昨日知ったの。私は3日前に休暇もらって

 帰って来てた。急だったよ。」



「どうしてすぐに会いに来てくれなかったの?」






「・・・保田さんに会ってた。」
190 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時30分50秒
「圭お姉ちゃんに?」



「・・・梨華ちゃんに会わせて下さいってお願いしに・・最初は会っても

 くれなかったんだけど・・・昨日話聞いてもらえて・・・許してもらえた。」



「!だから頬が赤いの?叩かれたの?!」



「・・・・愛のムチってやつ。」

「ひどいよ!お姉ちゃんったら!後で怒っとく!!」


「あっ良いよ梨華ちゃん。殴られてよかったから。何もなくて許してもらったら

 申し訳なさすぎるし・・・・」


「でも――」

「梨華ちゃんに真っ先に会って謝りたかったけど、保田さんに謝るのが

 何よりも大事だった。梨華ちゃんを愛する保田さんを無視して梨華ちゃんには

 会えないって思った。」
191 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時32分52秒
「私は・・・よっすいーが居なくなって、よっすぃーと別れてからずっと

 淋しかった、ずっと帰ってくるの待ってた。よっすぃーの夢いっぱい見たし

 よっすぃーのことばかり浮かんで・・・・でも一度も怒ったりしなかった。

 待ってたから、ずっと。」





「・・・許してくれるの?」



「・・・うん。私はもう一度――」

「駄目!!そっから先は言わないで」

「えっ?」


「私が言うから・・・・・」



「・・・なに?」


「梨華ちゃんだけじゃなく、みんなを傷つけた私だけど、梨華ちゃんが好きです。

 離れてみて梨華ちゃんの大切さがすごく分かった。矢口さんじゃない、

 梨華ちゃんのことが大切だって、好きだって分かった。だから・・・

 勝手だって分かってるけど・・・もう一度やり直して欲しいです。

 駄目なら、友達からでも・・・また戻って欲しいです。」


吉澤は梨華の目を見て真剣な眼差しで言っていた。
192 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時36分00秒
「ばかだね、よっすぃー。」


「え?」



『ちゅっ』



「り、梨華ちゃん??」


梨華は吉澤の唇に素早くキスをした


「私の方がいっぱいいーっぱいよっすぃーのこと好きなんだからね?

 良いに決まってるよお!私の所に戻ってきてくれて良かった。もう離さないで・・・」


吉澤の唇を笑顔で奪った梨華だったがもう涙目になり、吉澤に抱きつくようにそう言った。





「・・・絶対に離さないよ。・・・ありがとう梨華ちゃん。」


吉澤もぎゅっっと梨華を抱きしめてやった。
193 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時37分52秒
そして数時間後、ふたりで『こなきじじい』を訪れた。


ぴろぴょろりん♪

「いらっ――・・あぁ、そろそろ来る頃だと思ってたわ。」



「どうもです。」

「お姉ちゃんよっすぃー叩いたでしょ?ひどいじゃない!」


「叩いてないわよ殴り飛ばしたの。」

「!!!もっとひどいじゃない。」


「あははっ」

「吉澤が殴って欲しそうだったから。ね、吉澤?」

「はい。そうです。すごく効きました、保田さんの鉄拳」


「ね?私は悪い事してないでしょ?」


「そんなぁ〜」


「そんなことより、矢口達ももうすぐ来るから座って待ってなさい。

 吉澤のこと紹介しなさい」


「紹介?」

「恋人でしょ?紹介してあげなきゃ。」
194 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時40分23秒
「まりっぺたちはよっすぃーが戻って来てるの知らないの?」

「ええ。『梨華に恋人が出来たから』『紹介するらしいから来てあげて』

 とだけメールはしたけどね。」


「なんか分かりづらいメールだなぁお姉ちゃん・・・まぁ良いや。

 なら待ってるからミルクふたつちょーだい。」


「はいはい。」



そしてこちらは矢口と後藤

バイトの無い後藤は矢口のバイトが終わるのを待って迎えに行っていた。


「ごめーんお待たせ!」

「ううん。それよりメール見た?あっ来た?」

「うん!梨華ちゃんに恋人がってやつでしょ?ごっつあんにも来たんだ。」

「うん、本当かな?よっすぃーはどうなるの?」



「・・・とにかく行こうよ!!」

矢口達は急いで『こなきじじい』へと向かった。
195 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時41分55秒
「よーしじゃあ開けるよ?」

「う、うん、せーので開けるからね?せーの!!」


ぴろぴょろりん♪

「あっまりっぺーこっちこっちー」




「梨華ちゃんすごく嬉しそう・・・ほんとに恋人なのかな?」

「ほんと嬉しそう。見える?どんな子?」


「やー矢口には見えないよ、帽子かぶってるってことしか」

「・・・行こ!」

梨華の座るテーブルへと向かった矢口たち。



「まりっぺ、紹介するね。」

梨華はニコニコえお極上の笑顔で矢口達に向かって言った。



梨華の言葉を遮るように帽子をかぶった少女は立ち上がり、

帽子を脱いで挨拶をした
196 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時44分42秒
「初めまして!今日から梨華さんとお付き合いさせて頂く吉澤ひとみです。

 これから宜しくお願いします。」




「「・・・よっすぃー??」」



「・・・うん。」








「梨華ちゃん!!!良かったねぇ!ほんとに良かったねぇ!!」

矢口と後藤は梨華に涙目で抱きつきながら言った。










「おかえり、よっすぃー。もうどこにも行っちゃ駄目だよ?」


「・・ただいま。もう居なくなったりしません。梨華ちゃんとずっと居ます。」




「おかえり・・・友達再開だね。宜しくね、よっすぃー!!」


「ただいま!!ありがとう、ごっちん!」
197 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時47分12秒
その後、北海道での出来事や吉澤が居なかった間の東京のことなど、

今までの分を取り戻すかのように4人は話した。


しばらくして矢口は席を外して保田の居るカウンターへと行った。




「・・・圭ちゃん。ありがとう。」



「・・・なによ。」



「・・・ううん。なんでもないけど・・・ありがとう。」



「・・・良いのよ。矢口こそありがとうね。」

「ふふっ・・良いよ。ほんと・・・良かったね。」

「そうね。今度こそ幸せになって欲しいわね。」


「なるよ!今度は絶対になる!矢口は信じてる。」




「・・・私も吉澤を信じてる。梨華に会いたいって行ったあの子の顔・・・信じたい。」





「うちらさ、あの子らのこと大好きだよね?」



「・・・まぁね。」

「ずっと見守って行こうね。」



「・・・うん。」
198 名前:ちっちゃな矢口に愛がある 投稿日:2002年05月07日(火)23時53分32秒
「やぐっつあ〜んちょっと来て〜」

「え〜?なにぃ〜??」



「戻って良いわよ。」

「あぁ〜ごめんね。」



「みんなで旅行行こうかって言ってるんだ〜話入ってよ〜」

「旅行?オッケーすぐ戻る。   じゃあ、又ね。」





「よーしどこ行きたい?」


「矢口さんのポンコツ車で・・・箱根とか?」


「また箱根〜?後藤はやだなぁ〜」

「私も〜」

「その前に!ポンコツって言うなよ!あれでも新車なんだから!」


「あははっ じゃあどこにしよっか〜」




昔よりさらに深い関係になった4人+大明神

今度こそ全員が幸せになれることを心から祈ります。

5人の人生はまだまだこれから。




                    終わり♪
199 名前:りょう 投稿日:2002年05月08日(水)00時04分38秒
>173 よすこ大好き読者。さま
     吉、出てきたと思ったら終わっちゃいました。
     なんだか結局やぐが主人公じゃ無かったのかも。

>174 いしごま防衛軍さま
     隠してたというか、一人前になりたかったんですね。
     梨華っちとのこれからが楽しみです♪

>175 145さま
     終わっちゃいました。
     あまあまのやぐごまを避けて最近重いの書く傾向にあるので
     また甘いやぐごまを書こうかなぁと計画中です。

>176 パムさま
     取りあえず、吉と梨華っちは元に戻りました。
     ヤッスーにも許してもらえて・・・まぁハッピーエンドですね。
200 名前:りょう 投稿日:2002年05月08日(水)00時05分21秒
>177 名無し読者さま
     3つ?乙女はさぼりぎみです(w
     番外は・・・・考えて無かったですねぇ・・

>178 ロ〜リ〜さま
     お久しぶりです・・・が、終わっちゃいました。
     もっと続ける予定でしたがさらに書き続けると止まらなくなるので・・・。
     

     今まで読んで下さった方、どうもありがとうございました。
     内容も薄かったなぁと作者自身感じております。
     レスを頂いた方、とても励みになりました。ありがとうございます。
     最後、強引に完結に持って行ったような形で裏切ってしまってごめんなさい。
     裏切ってなかったら良いのですが。
     ここは、容量余ってるので番外、リクがあれば言って下さい。
     可能な限り書かせていただきます。
     今までどうもありがとうございました。
201 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月08日(水)00時27分57秒
お疲れ様です。
たっぷり楽しませていただきました。
特にごっちんが矢口に告白するまでのプロセスが良かったです。
今度ははやぐごま娘。バージョン(パラレルでないもの)が読みたいです。
娘。内での二人の関係って結構面白いと思うので。
202 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年05月08日(水)00時55分30秒
うーん、感動しました。みんな幸せになれてよかったです。
この幸せがずっと続くことを祈ります。
ありがとうございました。
いしやぐかいしごまがいいです。やすいしもいい。
203 名前:パム 投稿日:2002年05月08日(水)00時57分08秒
更新おつかれでっす。
おぉ、吉に救いがあったですなぁ。よかったx2(w
イイ感じに完結おめでとうございまっす。
201の方と同じくやぐごまの娘。バージョンいいですね。
勝手ながら期待していまっす。
204 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月08日(水)00時58分46秒
無事完結、おめでとうございます。
長い間、お疲れ様でした。
毎日の更新、ホントに楽しみにしていたので、
終わってしまうのは、チョット淋しいです。
205 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月08日(水)11時06分55秒
完結おめでとうございます。
吉は大人になりましたね!!
これからは4人+大明神で仲良くやってほしいな。
りょうさんの作品は好きなんで、ぜひ番外を!!
ちょっと淋しくなりますが、本当にお疲れ様でした。
206 名前:とみこ 投稿日:2002年05月10日(金)14時12分05秒
完結おめでとうございます!!!
ハッピーエンドですねぇ!素晴らしい!!
やぐごま&いしよしで終わりましたか!よかったです^^
保田も早くハッピーになるといいね♪
( `.∀´)>余計なお世話よっ私は男にも女にも困ってないわ。

では、また次回作があれば楽しみにしてます!
207 名前:名無し読者。 投稿日:2002年05月11日(土)09時29分57秒
いやぁおもろかったっす。
私もごまとやぐが付き合う過程が好きです。
でもりょうさんのやぐごま、ほんまイイっす!
次回作も是非やぐごまではあとはあと
208 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月11日(土)21時13分11秒
完結お疲れ様でした。
ドキドキハラハラしましたが、最後はハッピーで
終われてよかったです。皆幸せ!ありがとうございました。
209 名前:りょう 投稿日:2002年05月14日(火)01時14分32秒
>201 名無し読者さま
      ただいまやぐごまのリアルもの考え中でございます。
      ごまとやぐが付き合うまでのプロセス。実はここで終わる予定
      だったのです。書いているうちに伸びてしまいました。
      付き合うまでを書き上げてからの更新開始だったので・・
      お付き合いどうもありがとうございました。

>202 いしごま防衛軍さま
      いしごまにやぐいしにやすいし・・・
      オソロを聞けない地域に住む私にとってやぐいしの絡みは
      ほとんど見れないので実は難しいのです。
      なんとかして聞きたいのですが・・・。

>203 パムさま
      やぐごま娘。バージョン。まだ進行形なので終わりが見えなさそうで
      ちょぴっと怖いのです。でも考え中です(w
      また良かったらお付き合い下さいませ。
210 名前:りょう 投稿日:2002年05月14日(火)01時15分02秒
>204 名無し読者さま
      どうもです。なんとか完結出来てよかったです(w 
      途中(吉が荒れた時)書くのが厳しいときもあり・・・
      色々ありましたが完結出来てよかったです。
      みなさんの応援があったからこそですよ!!
      ありがとうございます。

>205 ロ〜リ〜さま
      番外。少しずつですが書いてます。
      でもあまり一気にぐわぁ〜ってかけてないので書き直すかもです。
      気長に待っていただけたら助かります。

>206 とみこさま
      おおお!!超超超長編っすか!大変だと思いますけど
      頑張って下さいね!応援してます。今回はよしごまじゃないんですね・・。
      あと、短編やってるので・・・新作なのかな一応。
211 名前:りょう 投稿日:2002年05月14日(火)01時15分36秒
>207 名無し読者。さま
      おもろかったですか。良かったですはあとはあと
      これからも頑張るのでやぐごまと作者を宜しくです(w

>208 よすこ大好き読者。さま
      みんなハッピー♪
      これモットーです!!←今日から(w
      今度何かを書くときは全部書いてからにします。
      今までどうもでした。またどこかで会いましょう。(もう会ってる?(w)

      番外まだカケラしか書いてないので書けたらすぐ乗せます。
      待ってくれる方、申し訳ありませんが気長に待ってくらさい。
      では、レス返しだけですがこのへんで。
212 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)04時22分26秒
りょうさんの短編ってどこにあるんですか?
213 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)09時03分31秒
>212さん
     青板:アゴンな壊れ物 −幸せの素− ってやつですな。
214 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)10時40分38秒
>>213
マジで?ソレもっすか?
自分のお気に入りTOP3(白のアレとコレとソレ)がすべてりょうさん作だとは・・・
知らないうちに『りょうのミラクルワールド』に引き込まれてる(w
215 名前:りょう 投稿日:2002年05月16日(木)00時28分43秒
>212 名無し読者さま
     青のアゴンです。213さんのおっしゃるとおりで・・・

>213 名無し読者さま
     わざわざどうもありがとうございました。
     すぐ分かっちゃうもんですね。

>214 名無し読者さま
     おおっ!嬉しいお言葉どもです。
     でもかなりもったいないお言葉です(w
     白は特に・・・止まりっ放しだから。

     さて、番外書きます。
216 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時30分53秒
番外編  ― ( `.∀´)<私だって恋人欲しいの♪




梨華と吉澤がまた付き合うようになってもう3ヶ月とちょっとが経つのね…

早かったわね今日まで…あっと言う間にクリスマスね…

私は今年もひとりぼっち…



強がって見るけど…ほんとは少し…いやものすごく淋しいのよね。

親友だと思ってた矢口は後藤と出会ってから遊んでくれないし…後藤を雇ったのは

間違いだったかしら。それに梨華も吉澤とばかり遊んで…帰ってきてもすぐに寝るから…


出会いの多い職場だと思ったのに来るのはじじばばばかりで…みんなミノを着てるし…

大明神とか呼ばれるし…

あ〜あ、こんな私の相手をしてくれる人居ないかしら…(じじばば除いてね)
217 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時32分13秒
12月24日


ぴろぴょろりん♪


「いらっしゃいませ〜」

「おーっす圭ちゃん!頑張ってるう?」


「なんだ…バカップル1号2号じゃないの…何しにきたの?」

「1号2号って…失礼だな圭ちゃん。」


「(バカップルは認めるのね?!)…後藤も休みなのに顔出して…入りたいの?」

「とっとんでもないですぅ〜今日明日ってずっとやぐっつぁんと一緒に

 過ごすんですぅ〜はあとはあと勘弁して下さいよお〜」



「…ふん。バカップルめ…なにするんだか…」

「こらっ圭ちゃん!変な想像しないでよ!そんなこと――」

「するもんねはあとはあと


「ご、ごっつぁん〜(汗)」



「もう帰った帰った!!他のお客さんの邪魔になるのよあんたたち!」


「お客さん…?」

保田に言われて周りを見回した矢口達だったがどこにもお客さんと呼べる人は居なかった。

テーブルだけがピシッとキレイに並んでおり、キャンドルライトが薄暗い部屋に

少しの灯りをともし、温かい空間があった。
218 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時33分23秒
「…これから来るんだね?じゃあ矢口たち帰るね。」


「何しに来たわけ?」

「ん?あ〜ちょっと遊びに行く通り道だったから寄っただけ。それじゃあまたね。」
「お疲れさまです〜」


そして矢口と後藤は手を繋ぐとくっついて幸せそうに店を出て行ったのだ。




なんだか…矢口が幸せになれたのは嬉しいけど…後藤まで幸せなのはちょっと悔しいわね…

ぽけら〜っとしてて何も考えてなさそうな後藤までもが恋人居るんだもの…

間違ってるわね世の中




私は…欲しいけど…出会いが…無さ過ぎて………ふぅ。




まぁ私ほどになるとみんな『もう居るかも』って敬遠しちゃうのよね〜

だから仕方ないわね!





…仕事しよ。……早く来いよ客ぅ〜!!ゴルァ!!





保田は少し血走った目をしながらカウンターに立っていた。
219 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時34分34秒
それから30分ほどして…



ぴろぴょろりん♪

「いらっしゃいませー…なんだ。」

「イエーイ!!ハッピークリスマースはあとはあと元気ぃ?圭お姉ちゃん。」

「こんばんは。今日も梨華ちゃん借りてます。」




「…はいはい。3号4号ね、いらっしゃいいらっしゃい。」

「「?」」

「あまり遅くならないようにしなさいね。」


「大丈夫だよ〜私達もう大人だもの。もう高校生じゃないんだしよっすぃーだって

 働いてるんだもの。」



「ばか言ってんじゃないの!ひとりでクリスマスなんて――」

「「?」」




「あっ…と。とにかくこういう日は変な人増えるんだから気をつけなさい!」

「分かったよう。」
「ちゃんと守りますからまかせてくださいよ!!」


「よっすぃ〜はあとはあと
「梨華ちゃんはあとはあと
220 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時35分35秒
「(けーーーーっ!!甘くてやってられないわっ腹の立つ!!矢口達のが

 いくらかマシね。)もう行きなさい。大体何しに来たの?」



「お姉ちゃん今年もひとりぼっちで淋しがってるだろうなぁって思ったから来てあげたのはあとはあと

「余計なお世話よっ!!私は恋人なんて要らないしひとりでも淋しくなんか無いんだから!!」


「ウソオ?!信じらんなーい。」

「良いからとっとと行く!」



梨華と吉澤も矢口達と同じように手を繋いで店を出て行った。







…羨ましいわね


そしてその日は淋しいことにひとりもお客は来なかったのだった…
221 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時36分55秒
家に帰った保田は日本酒を出して来て一人手酌をしながらテレビもつけずにヤケ飲みしていた。



「…ったく……仕事変えようかしら…後藤が矢口と遊ぶようになってバイト

 入らなくなって松浦が辞めて…中澤さんですら来なくなったものね…

 困った客だけど羽振りは良かったから…はぁぁぁぁぁぁ」




0:00

時計をちらっと見た保田


「…遅いじゃない遅いじゃない梨華ったら!門限は無いけど遅いわ!…呼び出してやるわっ!」



その頃の梨華は――

今まさに吉澤と別れるところで、マンションの下まで着いた所だった。


マンションの玄関はキレイなライトが光っており、遠くに見える街並みの灯りも

月の灯りも何もかもがふたりだけを照らしているようで…

ふたりはとてもロマンチックな気分になっていた。



そう、気分はまさにロミオとジュリエットだった。

まだまだ足りない、まだまだこれから、もっともっと一緒に居たい。

私達の間を引き裂く保田大明神――なんて憎いのだ、なんて邪魔なのだ――


そうは思ってもお互いに言えないふたり



仕方なく別れを惜しんで抱き合っていた。
222 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時38分21秒
しばらく抱き合って…梨華がふっと顔を上げると…そこにはとても大切なものを

見つめるような優しい表情をした、そして愛おしいものを見るような表情を

している吉澤が居た。


その顔を見た瞬間梨華はきゅーんと胸がドキドキとなり、吉澤のそのひとみに

吸い込まれるように目を閉じて行った。


吉澤もそっと目を瞑る梨華に応えるように、いや、吉澤も梨華の唇に

吸い込まれるようにそっと自分の唇を近づけて行った。




後数ミリで届く――そんな時


梨華のカバンから携帯が音を立てて邪魔をした。



曲目は『地獄の黙示録』――保田大明神の指定着信音だった…





「…梨華ちゃん…鳴ってるよ?」

音も小さかったので梨華は取り合えず気にしないことにしたが、うかつにも

音量設定を『ステップ』にしていたためにすぐに大音量となって邪魔をした。



「…もう!!」

近所迷惑になるので梨華は携帯を出した。

だが出ることはせずに『応答保留』にした。
223 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)00時39分29秒
「…これでヨシ!…よっすぃー…続きして?」




「…保田さんじゃないの?良いの?」




「よっすぃーは私とのキスよりお姉ちゃんが気になるの?」

梨華は吉澤の首に腕を絡めたまま悲しそうな顔をして言っていた。


「とんでもない!!梨華ちゃんのキスも〜らいはあとはあと

「きゃんはあとはあと



吉澤は梨華を抱きかかえる様にして自分に近づけた。そしてすっと唇を近づけていった。

今度こそ到着はあとはあと――のはずだったがまたもやふたりを邪魔する声が聞こえた。


携帯はまだ『応答保留』。ではどうやって邪魔をしたのか。


保田はマンションのベランダから身を乗り出して下に居る梨華を呼んだのだった。



「梨華あ〜遅いわよ〜早く帰りなさ〜い」



明らかに酔っているのは分かったがまさか保田の見ている目の前でキスが

出来るはずもなく、ふたりは身を切るよな感じで別れさせられたのだった。




せっかくのクリスマスイブ、お気の毒な3号4号だった…
224 名前:りょう 投稿日:2002年05月16日(木)00時41分58秒
―――てな感じで番外編スタート致しました。
番外編の割には思ったより長くなってしまったので分けて更新です。

以前完結した際に頂きました5人の旅行バージョンも考え中です。
まだ容量があるので頑張りますよお!
では!ひとまずさようなら(w
225 名前:パム 投稿日:2002年05月16日(木)04時25分51秒
おっ、番外編だ!。
交信お疲れ様でっす。今回の主人公は大明神ですか?(w
>曲目は『地獄の黙示録』――
こ、、怖いわぁ・・・(w
にしても今回のゴマの新曲は方向性がガラリとかわってますな。
でもPVは最高によかった、、、、ハァハァ(w
次回交信もマタ〜リまってるっす。がんがってでっす。
226 名前:とみこ 投稿日:2002年05月16日(木)13時05分51秒
保田ぁ、切ないのな(ニガワラ
やばいよやばいよー、長編になりそうだよーカッカ。
227 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月16日(木)17時44分39秒
ヤッスー恐るべし!(w
なんだかんだいって、ハッピー!!な2組でよかったっす。
セクシー8も、この2組。(笑
228 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時27分34秒
その頃の矢口と後藤――


「やぐっつぁん〜後藤の料理どうだった?おいしかった?」

「最高だった!!矢口も上手くなりたいんだけどなかなかねぇ〜」

「良いよやぐっつぁんは上手くならなくても。」

「どうしてさぁ!矢口だってごっつぁんに食べて欲しいもん。」



「…後藤はやぐっつぁんを食べるから良いのはあとはあと

「へ?わ、わぁっ!!」



ポスッ

居間のソファーに座ってくつろいで居た矢口と後藤

後藤はそう言ったかと思うと隣に座る矢口をソファーへと押し倒していた。



「…ごっつぁん…急だよお〜」


「…ヤ?」

「ヤなこと無いけど…駄目。」

「えー??どうしてさぁ」



後藤を押しのけるようにして矢口は起き上がった
229 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時28分41秒
「だってごっつぁんの料理、まだ終わってないもん。」

「え?もう食べたじゃんか全部。片付けだってしたし。」



「…まだデザート食べてないっはあとはあと

そう言うと今度は矢口が後藤をソファーへと押し倒した。




「……あっ!デザート??」

後藤は自分を指差して矢口に聞いた。



「そゆことはあとはあとまだ矢口食べ終わってないでしょ?」




「…えへへ…そうだったはあとはあと好きに食べてねはあとはあと

「うん!頂きまあ〜すはあとはあと


そして矢口は自分の下になっている後藤にそっと唇を近づけて行った。



『ちゅぅ〜』




ちょっと音を立てて可愛いキス。

どうやら1号2号は邪魔されずに済んだようだった。おめでとう。




唇を離して見つめ合うと、ふたりは快楽の世界へと落ちていくのだった…
230 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時30分06秒
その頃の保田と梨華

家に帰った梨華は文句のひとつでも言ってやろうと意気込んで帰って来た。



しかしとても言える雰囲気では無かった…



『ちょっとお姉ちゃん(怒)』



『…うう…グス…グス……おかえり…淋しかったわ…ううう』


なんと保田は泣き上戸だったのだ。

いつもは梨華が寝てから飲んでいた保田だったので梨華も見るのは初めてだった。




『お、お姉ちゃんどうして泣いてるの……?』




『だって…グス…私…私…毎年ひとりぼっちじゃない!!』

『でも淋しくないって言ってたじゃないの…?』
231 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時31分23秒
『そんなのっそんなの建前に決まってるじゃない!ほんとは私だって恋人の

 ひとりやふたりやじゅうにんひゃくにん…、欲しいのよ…うう…』



『(多!!)お、お姉ちゃん…ねぇお姉ちゃ――』

何を言ってよいのやら全く思いつかなかった梨華は取り合えず声をかけていたが

ふと見ると保田は寝息を立てて眠っていたのだった。




『…寝ちゃったのね。…お姉ちゃんほんとは淋しかったんだね…

 こんなお姉ちゃん初めて見た…どうしよう…』



しばらく考えて考えてその結果梨華は吉澤に相談することにした。


家に吉澤を呼び、保田を寝室に運ぶ手伝いをしてもらい、そして居間でふたりは

先ほどの保田について話していた。時刻は0:45を回ったころ。




梨華たちもどうしたら良いのか、少ない頭を絞って考えまくったが

何も良策は思いつかなかった。


1:00になり、ふたりはあることを決めた。
232 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時33分18秒
一方こちらは矢口と後藤

少し前の保田を知らない二人は甘〜い空気を持続させながらくっついて

イチャイチャしていた。


最初の矢口からのキスのあと、やたら後藤がキスをねだったためにやっと

一回戦が始まろうとした頃だった。



1:30


矢口はイチャイチャカップルの空気を消し去るように、そして大人な雰囲気に

場を変えるべく後藤を急に真剣な眼差しで見つめた。



「ごっつぁん…そろそろごっつぁんが欲しいなぁ…」



「・・・んはあとはあと後藤もして欲しい…」


ふたりの意見が一致し(一致はしていたが進まなかったので)、

よし!これからさらに愛を――




と空気が変わったその時だった…
233 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時34分32秒
玄関からノックをする音とチャイムを鳴らす音が夜中にもかからわず、

また状況を知ってか知らずか思い切り邪魔をするように鳴り響いたのだった。




「…ほっとこ。」


「…ん。後藤も気にしない。」



矢口と後藤は居留守を使ってそのまま行為を続けようとしたが――




郵便受けの窓から手を突っ込んでそこから聞こえるように矢口達を呼ぶ声がしたのだった。


『まりっぺ〜!!梨華だよ〜よっすぃーも居るよお〜開けて〜』

さすがに周りを気にしたのかボソボソと、それでいて何故か通る高い声で

梨華が呼んだのだった。






「…マジかい?」

「やぐっつぁん…どうする?」











「…何かあったのかもね」

矢口は頭を抱えてすごく悩んだが、仕方なく今夜は諦めることにしたのだった。
234 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時35分46秒


「やぐっつぁん…開ける前にちゅーして?」



「あっ…」



『ちゅっ』

唇を離して矢口はボソっと一言



「しょうもない用事だったら殺すよ…」



「やぐっつぁん??」



そして矢口は身を整えるとバカップル…もといバカヤロウ3号4号を迎え入れるために

玄関へと向かった。



カチャ

「あっまりっぺ!もう寝てた?遅いじゃない。」






「…(梨華ちゃんのバカ…)何かな?」


矢口がすこーし冷たい感じで言ったが梨華は全く気がつかなかった。
235 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時36分36秒

「ちょっと相談があるんだよ〜入ってイイ?」

――と言いながらも梨華は既に靴を脱いで居間へと行っていた。



「おっす。」


「ごっちん遅くにごめんね。」

梨華も取り合えず遅くに悪かったと謝った。

しかしほんとに謝るべきところはそこではないのだが。

相変わらずの鈍感梨華だった。




吉澤は矢口と後藤を交互に見てすぐにさきほど『お取り込み中』だったことに

気がついた。


そして心の中で必死になって謝罪をしていた。





まぁいつまでも怒っていても拗ねていても仕方ないので、矢口は4人分のお茶を

用意して話を聞く体勢に入った。
236 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月16日(木)23時37分58秒
内容はさっきの通りだった。



ひとりでも淋しくないわよ!

私には恋人なんて必要ないわっ!


そう言っていた保田は実は淋しがりやでひとりぼっちを嫌い、

恋人を欲しがっていたということだった。

4人はどうやったら淋しくなくて済むかな…と一生懸命考えた。


そしてその結果、5人でクリスマスパーティーをしようという結論にたどり着いたのだった。






3:00頃

梨華と吉澤は帰って行った。





ふたりが帰った後、後藤は矢口に擦り寄って続きを求めたがふたりともすぐに眠ってしまい、

続きは行われなかった。




1号2号もお気の毒に終わった…。
237 名前:りょう 投稿日:2002年05月16日(木)23時43分51秒
>225 パムさま
     ( `.∀´)<そうよ!主人公はアタシよ!!
      
      …らしいです(w
      ごっつぁんのPVまだ観てない…

>226 とみこさま
      ワタクシは最近短編に逃げてます(w
      でもやはり色々と頑張らなきゃなぁって感じです。
      とみこさんも頑張って下さいよお〜!

>227 よすこ大好き読者。さま
      いや、ほんまにセクシー8、鼻血が出るほど嬉しいんですが(w
      それぞれソロあったり、4人にとってナイスな曲であってほしい。
      萌えどころありますよーに♪
238 名前:パム 投稿日:2002年05月17日(金)01時45分55秒
交信おつかれっす!。
泣き上戸のヤッスーもなんか怖いな・・・(結局なにしても怖いw
最近、ケメ子なり大明神なり「前へ!前へ!!」なヤッスーに恐怖&驚嘆してます(w
にしてもシャッフルユニットの発表、もうされたんっすか!?。
うぅむ、要チェックだ・・・!。
239 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月17日(金)13時56分56秒
ヤッスーにも相手は現れるのか?!
現れたとしたら誰だぁ?
気にしながらマターリ待ってますはあとはあと
セクシー8の4人甘くていいっすね!
240 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月17日(金)18時20分49秒
さて、ヤッスーにの相手は誰を持ってきますかな。(楽しみ)
しかしお気の毒な1号2号……(爆)
クリスマスパーティー楽しみだ……。
241 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時15分36秒
次の日――

朝早くに矢口と後藤は梨華から『こなきじじい』の合鍵を預かり、

パーティーの準備を開始した。

今日はクリスマスで人も少ないと睨んだ保田は開店時間を15時からとしていた。



12:00頃――

寝室から保田が頭を抑えて出てきた





「…はよ。」


「おはよ!二日酔いひどいの?」




「…ん。ちょっと頭痛い。そんなに飲んだかしら。」


「ふふふっまぁゆっくりしててよ今ご飯作ってるから〜♪」

鼻唄を歌いながら楽しそうに料理をする梨華を見て保田はある疑問が浮かんだ。
242 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時16分40秒
「梨華、あんた今日は吉澤と会わないの?」

「よっすぃー?…会うけど夕方ね。それまでおうちに居るから。」



「…そうなの?…家に居るんだ…珍しいわね…。」

「だからたまにはお姉ちゃんと色んな話しようかなぁって思ってね♪」

「そうね。顔洗ったりしてくるわ。」

「ごゆっくり〜♪」



洗面所へと入る保田の後ろ姿を見て…
何故だか梨華は保田が愛おしく思えた。

(喜んでくれたかな…?)




ジャーーーー…………キュッキュッキュ…


「…っふぅ!すっきりしたわ。」

(なんだか梨華が家に居るって久しぶりで良いわね…)





そして梨華は出来うる限り保田と時間を過ごし、一緒に居た。
243 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時17分42秒
14:00

ちらっと時計を見た保田。


「そろそろ店の準備しなくちゃだから行くわね。あまり遅くなっちゃ駄目よ」

「私も一緒に行こうかなぁお店。」

「は?吉澤と遊ぶんでしょ?せっかくのクリスマスに私と居なくても良いわよ。」

「よっすぃーも来るから大丈夫!良いから行こうよ。」


「?」な顔をずっとしたままの保田の腕をとって梨華は『こなきじじい』へと向かった。




カチャ

「ったく!準備手伝ってもらうからね〜せっかくだから。」

保田は梨華に注文を付けながら裏口のドアを開けた。



「その必要は無いよ♪」



「は?」

保田は誰も居るはずのない事務所から声が聞こえたので驚いて中を見た。


するとそこにはニコニコと笑顔で保田を見るように立っている矢口と後藤が居た。
244 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時19分05秒
「!あんたたち…ここで何してたの?どうやって入ったの?

 準備の必要ないってどういうこと?」


保田は疑問に思ったこと全てを一気に聞いた。


「今日はね、矢口達がココ、貸しきったの。今日一日ここは矢口達の集いの場なの。」


「は??言ってることがよく分からないわよ矢口。」

「良いから、入り口見てきてよ。」


「??」

保田は矢口に言われたように入り口を見に行った。

その際にホールを通ることになる。



「入り口に何があるって言うのよ………!!なんっ?!」



保田は大きな目をさらに見開いて驚いた顔でホールを見つめた。


まだ昼間なのだが赤々と電飾が飾られ、たくさんの料理が用意され、

そこはいつもの『こなきじじい』ではなく、『スーパーこなきじじい』となっていたのだった。
245 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時19分56秒
「これっ…」

保田は矢口たちに聞きに戻ろうとしたが取り合えず矢口に言われた入り口のことを

思い出して先にそちらへ行くことにした。



ぴろぴょろりん♪


「…なになに…『本日はクリスマスパーティーのため、一日貸切となっております。』

 …なに?ウチを使うっての?矢口達がするのに??…ちょっと!!」



保田は確認をすると急いで矢口達の居た事務所へと戻って行った。




カチャ

「ちょっと!貸切ってなによ!貸した覚えないわよ!!」


「良いじゃん。マスターも参加するんだし。」

矢口はさらっと答えた。
246 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時21分05秒
「マスター??」

「圭ちゃん。マスターでしょ?今日は矢口たち、いつもお世話になってる圭ちゃんに

 御礼したいなぁってことでみんな集まったの。だからみんなでクリスマスパーティー

 したいの。圭ちゃんいつも働いて遊ぶときないし、矢口たちが出来ることないかなぁって。

 だから良いでしょ?一緒にパーティーしようよ。」


矢口が上目遣いに保田を見て言うので保田もモゴモゴと口ごもってしまったようだ。




「…そのパーティーには私が居た方が良いのかしら?」

「もちろんだよ!圭ちゃん居なきゃおもしろくないじゃん。ね、ごっつぁん。」

「うん。店長とこうやって一緒に遊ぶのなんて珍しいし。」




「私が居なきゃ始まらないのね?」
247 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時21分46秒
「そうだよ。だから楽しもうよ!今日は夜まで!!」


話しながら保田の顔が段々と輝いて来たのを確認して矢口達は微笑み合った。




「…仕方ないわね!それじゃ今日は貸してあげるわココ。あれっ?そういえば吉澤は?」


「あっよっすぃーね、よっすぃーは夕方にならないと来れないの。」

「そう。」





「…じゃあ先に始めよっか!」







――ということで保田を主役としてクリスマスパーティーが始まった。


途中、ゲームをしているときに保田がまた淋しいポジションにいきかけたが

矢口たちが一生懸命フォローをしてなんとかしのいでいた。
248 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時22分56秒
保田のしたいこと望む事を優先的にやっていった矢口たち。


夕方も18時を過ぎるとさすがにやることがなくなってきた。




「…そろそろおなかすいたわね…なにか作ろうか…」

保田が『よいしょ』と腰を上げるのを見て矢口は

「あっ圭ちゃんは座ってなよ。今日は『いつも圭ちゃんご苦労様』のパーティーなんだから。

 ここはごっつぁんと矢口にまかせてよ。」と言った。



矢口が後藤の方を見ると後藤もスっと立ってキッチンへと行った。

矢口も付いて行くようにしてその場から居なくなった。




「お姉ちゃん今日楽しいね♪」

柔らかく微笑みながらにこにことしている保田を見て梨華が言った。



「そうね。久しぶりだわ梨華とも矢口ともこうやって遊ぶのは。意外と楽しいものね。」

「だね!これで後は――」

「ん?後なんなの?」



「ううん。後はよっすぃーが来たら全員集合だね。」

「そうね。早く来たら良いわね。」
249 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時24分08秒
その頃の矢口と後藤――


「あっこらあやぐっつぁん邪魔しないで〜!!」

「邪魔だなんてごっつぁん…嬉しいクセにはあとはあと



「…う〜!!美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど…作ったもの

 全部摘むのはヤメテ!」



「…ちぇ。まぁ良いや。矢口向こう行こうかぁ」

矢口は後藤を残して去ろうとしていた。


――が後藤は止めた。

「??」

後藤は何も言わずに自分の隣を指差した。


「なに?」

「後藤の隣に居て。」


「あっ…うん!」

そして矢口は何をするわけでもなくただ後藤の横に立って後藤のことを見ていた。
250 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時25分13秒
テキパキテキパキと普段の後藤からは到底想像できないような素早い動きで料理を

作る後藤に矢口は見ていて感動した。




「…いつもこんなだったら…」

「なに?!」


「あっ、や!なんでもないよ。ごっつぁんほんと上手だね。」




「家でも良く作るから。…やぐっつぁんはちゅーが上手いからそれで良いの。」



「ご、ごっつぁん!!」

急になに言ってんだ?という顔で矢口は言った




「ほら、やってみてはあとはあと

後藤は手を止めて矢口の方へ少し屈んで顔を近づけた。
251 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時26分21秒
(すぐ隣に圭ちゃんたち居るのにぃ〜(汗))




「…ん」









「…ほらあやっぱり。」

「やっぱりって?」


「後藤はやぐっつぁんにちゅーされるだけですごく幸せな気分になれるの。

 ありがとやぐっつぁんはあとはあと



「…こ、こちらこそ(照)」







「そういえばさぁよっすぃーどんな子連れてくるんだろ?」



「…矢口にもさっぱり。」


「…店長気に入ったら良いね。大体よっすぃーよく見つけたよね。」
252 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時28分02秒
ぴろぴょろりん♪

「ん?」

「こんばんはーっす!遅れてすいません。」

「あっよっすぃーはあとはあといらっしゃい。」


「遅いわよ吉澤!梨華も私も待ちくたびれたわよ。」



「いや…ほんとすいませんです。それで遅れついででもひとつお願いなんですけど…」


「なによ。言いなさい」



「ハイ。――おいで。」

「ん??」


吉澤はドアを開けると中へ誰かを招き入れた。
253 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時29分45秒
「ほら、あいさつして。」


「えっと…こんにちわぁ〜私…高橋愛って言いますぅ〜吉澤先輩に

 いつもお世話になってますぅ」



「へ?…吉澤説明してくれるかしら。」


「あーはい。愛ちゃんち今日親も姉妹も誰も居ないんですよ。それでご飯とか困るし

 ひとりで居ても楽しくないなぁって言ってたからそれならって誘ったんです。

 だからここに参加させてあげて欲しいんです。良いですか?」


「梨華は――」

「私も知ってるよ。こんにちは、愛ちゃん。」


「こんにちはぁ〜」




「…梨華が言いなら良いわよ。」

「そうですか!ありがとうです。それじゃあ愛ちゃんもそのへん座りなよ。」



「はいぃ〜」

高橋は言われた訳では無かったが保田の横にチョコンと座った。
254 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時31分04秒
それを見て吉澤は思い出したかのように矢口と後藤のことを聞いた。


「そういや矢口さんとごっちんは?買い出しか何か?」

「ううん。キッチンで料理作ってくれてる。」


よくよく聞くとカチャカチャ ジャージャーと何かを作る音が聞こえた。




「ほんとだ。」

「もう結構経つし、出来たもの運ぶの手伝ってくるよ。よっすぃーも手伝って。」

「オッケー」


吉澤と梨華はスっと席を立つとすぐにキッチンの方へと歩いて行った。



「あっ梨華――」

保田は呼んだが梨華は気付かない振りをした。


広いとはおよそ言えないがテーブルを片付けたホールに保田と高橋のふたりきりは

とても広く感じられた。
255 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)00時32分34秒
(ちょっとお…何か話した方が良いのかしら。)

保田が何か話し掛けようかと思っていたら高橋の方から話し出した。


「あのぉ…」

「あっなになに?」



「…私ずっとココの店入りたかったんですよお」

「ココってココ?!」

「はい。毎日毎日一生懸命働くお姉さんを見てて…なんか良いなぁって思ってました。」


「お姉さん?!」

「はい…保田さんのことですぅ」


「あ、あ、私??」

「高橋はー保田さんことカワイイなぁ好きだなぁって思ってたんですぅ〜

 だから今日こうやってお話できる機会がもてて良かったですぅ。」




「…本気で言ってくれてるの?ヤラセ?ドッキリ?」


「??いいえぇ〜高橋はー本気で言ってますぅ」


(ウソじゃなさそうね…信じて良いのかしら)



「今日はすっごく楽しみなんでーいっぱい話してやって下さいぃ〜」

「あっ…分かったわ。」


「良かったですぅ」
256 名前:りょう 投稿日:2002年05月18日(土)00時39分13秒
>238 パムさま
     シャッフルユニット、発表されたのですよお!
     ・・・画像だけで映像見てないけど(w
     ヤッスー感謝番外なので。

>239 名無し読者さま
     ヤッスーの相手、いましたねぇ(w
     やすたかってアリなんだろうか・・・?
     まぁいっかはあとはあと

>240 よすこ大好き読者。さま
     たかはっちゃんでした。
     お気に入りメンバーは登場済みだったのでね・・・(w
     パーティーはほとんどシーンゼロ(w
     番外ももうすぐ終わりです。ごめんちゃい。
     これ終わったら更新とまってる所埋めに行きます。
     では!!頑張って完結しなきゃ・・・
257 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月18日(土)02時13分14秒
やすたか……意外な取り合せで、意表を突かれました。
確かに「保田さんかわいい」と絶叫して、矢口にNOの判定を下していましたね。
ヤッスーのお相手は勝手に加護だと思ってました。
(加護さんが「2人きりだと気まずい」相手らしいですけどね byうたばん
本気だからこそ気まずいってのも『アリ』かと)
258 名前: ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時11分04秒

「…良い感じじゃない?」

「そうだね。保田さんも気に入ったかなあ?」

「嫌いでは無い反応だよ。でもあの子ほんとにお姉ちゃんのこと好きなの?」


「…店の前でウロウロしてるのよくみかけた。で、問い詰めたらそうだったから確かだよ。」



「…そっか…なら良かった。でもお姉ちゃんかなり晩生だから…」

「まぁなるようになるでしょ。」




キッチンへと去ったはずの吉澤と梨華は柱の影に隠れて盗み聞きしていた。

そして宣言通り矢口達を手伝いに行った。





そして出来上がった料理をどんどんと並べてまたパーティーが始まった。
259 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時12分08秒
先ほどから何をしても保田がベベになったり負けたりするのだがなんと高橋が

全部フォローに回っていた。

矢口たちが協力しなくても問題なさそうに見えた。


保田は保田でべべだろうが負けようがもう構わないといった様子で楽しそうだった。


――ので気を少し使っていた矢口たちも段々といつもの調子に変わって行った。



「それにしても圭ちゃんさぁいつも思うことなんだけどさぁ…」

「なによ矢口。」


「カウンターの上に飾ってある圭ちゃんのブロマイドやめたら?怖いよ」

矢口がいつもの調子でそう言い、保田もいつものように反論しようとした。


そう、これはいつもの調子。通常の会話だった。

―――しかしいつもとは違うことが今日は起こった。
260 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時13分12秒
急にバンッっと立ち上がり、保田に代わって反論するものが居たのだった。



「保田さんは可愛い!!」




――高橋だった。

その場に居た誰もが矢口のセリフを冗談だと受け取っていたのだが高橋だけは違っていた。

そしてみんなの前で大きな声で高橋は矢口を睨みつけながらそう言ったのだった。



「た、高橋??」

保田も驚いて高橋を座らせようとする――が高橋は座らなかった。


「矢口さんヒドイです。保田さんの親友なのにそんなこと言うなんて!!」

「ちょっちょっと冗談じゃんか」


「冗談でもヒドイです。それに保田さんは可愛いんです!!」




強気に言っていた高橋だったが急に風船がしぼむようになり座り込み泣き出してしまった。
261 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時14分12秒
「あっあのっ…圭ちゃん…ごめんね矢口…」


矢口はエライことしてしまった!せっかく楽しくなってたのに…

とかなり責任を感じていた。




「…良いのよ矢口。私は冗談って分かってたし。高橋、泣き止みなさい。」

「ううう。」


保田が慰めても何を言っても顔をあげないので保田は矢口達にこう言った。




「悪いけど…今日はもう終わろうか。もう22時だし。あんたたちもあと少しの

 クリスマス、恋人同士で楽しみなさいよ。今日は本当に楽しかったわ。」



「圭ちゃん…」
「保田さん…」
「てんちょお…」
「お姉ちゃん…」



「片付けは気にしなくて良いから。」

保田が笑顔で言ったのと、高橋が泣き止まないのを見て矢口たちは大人しく

その場を去ることにした。
262 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時15分16秒
矢口達が去ってから保田はまた高橋を泣き止ませようと必死だった。


「ちょっと!いつまで泣いてんの?大体なんで高橋が泣くのよ…ヘンな子ね…」




「…だって…だって…」

「だってなに?ちゃんと聞くから落ち着きなさい。」




「はい……だって、好きな人がけなされたら誰だって悔しいし悲しいから泣いちゃいますぅ…」






「…ありがとう。」


「…?」

「私も…あんたのこと嫌いじゃないわ。」





「…好きにはなってはもらえませんか?」







「…ごめんね。私と高橋って年の差結構あるでしょ?それに出会ってすぐにってほど

 私は恋に慣れてないの。だから…高橋の気持ちにすぐには応えてあげれないわ。」
263 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時16分11秒
「…嫌いじゃないんですよねぇ?」




「…ええ。」





「…じゃあ…今はそれで充分です。これからどんどん大人になるんで…

 少しずつでも好きになってもらえたら…私は年の差なんて気にしないんで…」



「ありがと。家、ひとりで帰れる?」


「あっ…もうそんな時間なんですねぇー」

「そうよ。遠かったら送るわよ。」




「…だいじょぶです。すぐ、そこだし…それより片付け…」


「あー良いわよココは後藤っていう小間使いにやらせるから」

「良いんですか?」

「そのために雇ってるようなもんよ。」

「なら――今日は帰りますぅ」



そして高橋は名残惜しそうに店を出ようとした
264 名前:ちっちゃな矢口に愛がある−番外編− 投稿日:2002年05月18日(土)17時17分27秒
ぴろぴょろりん♪

ドアを開けて出ようとした時、高橋は立ち止まり保田の方へ振り返った。



「ん?忘れ物?」



「いいえぇ〜…その…また…。また、ここに来ても良いですか?!」

高橋は保田を見ながらそう言った。



保田は笑顔で『もちろんじゃないの、待ってるわよ。』と答えた。



そして高橋は満面の笑みを残して帰って行ったのだった。




(…可愛い子ね…)








ずっとひとりかと思われた大明神だったが…どうやらそうはならないようだ。

まだ恋と気付いていない保田の恋。

初めての恋がどう育って行くのか…それは保田次第である…




おまけ


次の日――
保田に、高橋を泣かせたバツ!ということで笑顔でこき使われた矢口ととばっちり後藤

可愛い妹梨華にはお小遣いを奮発


そして高橋を連れて来た吉澤にはクリスマスプレゼントと称して

梨華のパンツをあげたのだった…(←良いのか?!)




               終わり♪
265 名前:りょう 投稿日:2002年05月18日(土)17時22分33秒
>257 名無し読者さま
      番外編終わりました。
      今回はヤッスーに捧ぐ!って感じでした。
      某板の浮気板?さすがにこないだの以外はもう無いです!
      浮気板は青のやつだけですねぇ〜(w
      文体似てます?どれだろ・・・?どれですか?
      だから未完は白とあそこだけですかねはあとはあと      
266 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月19日(日)00時35分22秒
番外お疲れ様でした。
>梨華のパンツをあげたのだった…(←良いのか?!)
と、
>『スーパーこなきじじい』
には、笑いました。^^
あのぅ、この続きはあるんでしょうか?(w
267 名前:パム 投稿日:2002年05月19日(日)03時34分51秒
更新お疲れ様でっす。
ほぉほ・・・大明神にも春がきたか・・・。
いろんな意味でがんばってほしい大明神ですね。
>梨華のパンツをあげたのだった…(←良いのか?!)
ってそりゃあ、あんたマズイでしょ(w
白のほうも期待してまっす!。
がんがってくださいっす。
268 名前:257 投稿日:2002年05月20日(月)02時42分31秒
>224で
『5人の旅行バージョンも考え中です』とのコトでしたが、
こうなったからには、6人バージョンでも良いなぁ〜はあとはあとと。
気が向いたら書いて下さると嬉しいです。
269 名前:ロ〜リ〜 投稿日:2002年05月20日(月)21時37分53秒
ここにはヒサブリのレスです。
最近こっちには来てなかったので気が付かなかった・・・(大汗
やすたかですかー。
初めて見たけどいいですね。
大明神に春が来ます様に・・・(祈
270 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月24日(金)12時41分52秒
番外編キボン!!
過去編とか…

ヤッスーが幸せになれそうで良かったっす。
271 名前:稜(りょう) 投稿日:2002年05月26日(日)23時31分53秒
>266 よすこ大好き読者。さま
     続きですか?・・・書いてませんが続けとあらば続きます(w
     というか続くでしょう(w

>267 パムさま
     いや、ほんと(w
     付き合うことにあれほど反対していた大明神がねぇ?
     た、多分あれ(パンツ)は大明神のだったということで――

>268 257(名無し読者)さま
     やぐかおに応えれてないのでm(__)m
     6人バージョンに変更中でございます(^-^)
     ハッピーのスレ、見ました。甘いやぐごまだったはあとはあと

>269 ロ〜リ〜さま
     いやーめぼしいメンバー出してしまってたので仕方なしにやすたか(w
     無さ過ぎて書きにくかったです(^_^;

>270 名無し読者さま
     過去編っすか・・・それだとやぐよしになるのかなぁ?
     書けなさそうですm(__)m
     でも番外はもすこし書きたいですね。
    
     いきなりですがHNを漢字に変えます。
     これからは稜でよろしくです(w

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