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ハッピーエンド?

1 名前:名無しでやんす。 投稿日:2002年04月23日(火)21時32分33秒
他板でちまちま書かせてもらっているのですが
短編が書きたくて書いてしまったので立てました。
基本はやぐごま・・・なのですが、
ここでは浮気の意味も込めて色んな話が書けたらな、
と思ってます。

更新は不定期です。宜しくお願いします。
2 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時35分10秒

「やぐっつあ〜んはあとはあと早く帰ろ〜」


「やぐっつあ〜んはあとはあと明日のオフ楽しみだねはあとはあと


「やぐっつあ〜んはあとはあと今度のホテル相部屋が良いね〜はあとはあと


「やぐっつあ〜んはあとはあと今度どこに遊びに行く?」


「やぐっつあ〜んはあとはあと今日の収録席隣だね〜はあとはあと


「やぐっつあ〜んはあとはあと相談乗ってはあとはあと



「やぐっつあん・・・後藤のことどう思ってるの?」



「やぐっつあん・・・やっぱり後藤だけの片想いだったの?」



「好きでいてくれてると思ってた。」



「後藤は好きだった。」




「どうして?」




「わかんないよ。」

3 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時37分01秒

娘。に後藤が加入されてから矢口はずっと後藤の面倒を市井とは別の立場から

見続けてきていた。妹のようになついてくる後藤は可愛くて、矢口はすごく

後藤がお気に入りだった。

遊びに連れていってといえばどこにだって連れて行ったしワガママも聞いてやった。

時には叱る事も忘れずに。


矢口を姉のように慕う後藤は実は矢口のことが本気で好きだった。

ただ、矢口の気持ちが分からなかったので確かめる事も出来ずに自分の気持ちを

押し殺して妹として許される範囲の中で矢口に接していた。
4 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時37分45秒
そして矢口も後藤のことは好きだった。ただ、どういう好きなのかと問われると

なんて答えていいものか全く分からなかった。

ひとりの人間として好きなのか、妹として好きなのか・・・どっちなのかは

分からなかったが好きでいることは確かで、矢口自身も分かっていた。

お互いにはっきりと想いを伝えていなかったふたりは変わらない関係を保ち続けた。


それを変えたのは4期加入メンバーで矢口の弟子、吉澤ひとみだった。

矢口は吉澤のことも後藤とは違った意味で気に入り、また、妹のように可愛がった。

後藤も吉澤もそういった意味では好きだった。
5 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時38分37秒

吉澤と居る時に後藤に話しかけられたり、後藤と居る時に吉澤に話しかけられたりと、

矢口を挟んで後藤と吉澤もすぐに仲良くなっていった。

矢口後藤吉澤は3人で遊びに行ったり食事をしたりと、娘。の中では

仲の良い3人組だった。



吉澤も半年ほど経って大分慣れてきたころだった。

吉澤はいつものように矢口に相談があると持ちかけていた。

矢口もいつも聞いてあげていたので今回も快く聞いてやることにした。
6 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時39分32秒




「私っ・・ごっちんのこと好きになっちゃったんです。」

赤い顔をして俯きながら言う吉澤の言葉に一瞬戸惑いを感じながらも矢口は聞き続けた。




「ごっつあんはさ、矢口にとってすごく大事な可愛い妹みたいなもんなんだ。

 よっすぃーもそうだけど・・・ごっつあんのことほんとに好き?」


「好きです。一緒に居ると楽しいしごっちんが笑ってると嬉しいし、泣いてたり

 悩んでたりしたら私も悲しいです。ごっちんが居なかったらプッチだって

 馴染めなかったし、困難も乗り越えられなかったと思います。ごっちんと、

 もちろん矢口さんがいたから頑張れました。」
7 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時40分21秒

「そっか・・・じゃあ頑張ってごっちんを振り向かせないとね!矢口いっぱい

 協力するし、頑張ろ!よっすぃー!」


「はい!!ありがとうございます。矢口さんが協力してくれたら鬼に金棒です」

「大袈裟だよ〜」



そして吉澤が少しでも後藤とふたりきりになれるように持っていったり

後藤と一緒にいるときに会話に吉澤を参加させたりと、矢口はとにかく

協力しまくった。

ただ、嫌ってないということが分かるだけで、後藤の吉澤に対する気持ちは

全く掴めなかった。
8 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時40分59秒
或る日、たまたま帰りが一緒になった矢口と後藤。

矢口は思い切って後藤に吉澤のことを聞いてみることにした。


「ごっつあんさ、よっすぃーと仲良いよね。」

「うん、そうだね。・・・なに?妬いてるの??」

後藤がにやにやしながら矢口を見て言っていた。


「ちがーうよっ!ただ、よっすぃーってごっつあんのこと好きそうだから

 ごっつあんも好きだったらカップル誕生じゃーんと思ってさ。」


「ないよおそれは〜」

あはっと笑いながら言う後藤に矢口はすぐ聞き返した。
9 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時41分35秒
「ないってどうして言い切れるの?」

「だってよっすぃーが後藤にそんな気持ち抱いているはずないもん。

 むしろよっすぃーはやぐっつあんが好きなんだと思うな。」


(可哀想によっすぃー・・・ごっつあんは鈍感だぞー)

「まぁそれはもっとないけど、ごっつあんはよっすぃーのこと好き?」

「そうだね。嫌いじゃないよ。話も合うし年近いし話しやすいから。」


「そっか・・・ふむふむ。」

ひとり頷く矢口に後藤は聞いた。

「結局何が知りたかったわけ?」

「えっ?別に。あっじゃあ矢口こっちだから」

「あっばいば〜い。」
10 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時42分11秒
矢口は正直かなり複雑だった。

自分のことを姉のように慕ってくれている後藤のことを好きだと言う吉澤。

吉澤も可愛い妹のようなものだから嬉しいし、応援する気満々だったはずなのに

何故だかやる気にならなかった。


吉澤を嫌っていない、むしろ好きっぽそうな発言をした後藤に矢口はショックを

受けていた。矢口は後藤のことを妹としてではなく、ひとりの人、ひとりの

女の子として好きだったということに今初めて気が付いたのだった。
11 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時42分51秒
(よっすぃーにも頑張ってもらいたいけど・・・・・・・・・・

 ごっつあん・・そもそもごっつあんは矢口のことお姉ちゃんだとしか

 思ってないもんね。だから恋愛対象になってないことくらい分かってる。


 それにいきなり矢口が告って上手くいってもよっすぃーを裏切る事になるし

 ・・・それにごっつあんにはよっすぃーみたいな同世代の恋人の方が

 話が合って良いのかもしれないもんね)
12 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時43分38秒
後藤への本当の気持ちに気付いた後も矢口は吉澤の協力をし続けた。


そうしているうちに吉澤と後藤は矢口抜きでも遊びに行くようになり、

自然と矢口と後藤に距離が出来て行った。


相変わらず一緒に帰ったり食事をしたりするものの、吉澤が必ず居るので

ふたりきりということはほとんど無かった。



久しぶりのオフ

吉澤は後藤をデートに誘って遊びに行った。

後藤は矢口もと誘ったが矢口は断り(吉澤と打ち合わせしていた)、

ふたりだけでいかせた。
13 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時44分21秒

その日の夜
後藤は矢口に電話をした。



「どしたのごっつあん」

「やぐっつあん?ちょっと聞いて欲しいことあるんだ。」

「なに?」


「今日さ・・・よっすぃーと遊んでたの知ってるよね?」

「そうだね。楽しかった?」

「うん。楽しかったよ!やぐっつあんも来たら良かったのにさ」

「ごめんね、今度はそうさせてもらうよ」

「絶対だよ〜?」

「で、どうしたの?」


「あっそうそう聞いてくれる?・・・・今日ね・・今日・・・よっすぃーに・・」

「・・・」








「好きだって言われた。」
14 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時45分01秒
今日出来たら告白すると言っていた吉澤。矢口は最初から後藤の言葉が分かっていた。


「そう。良かったじゃんか、ごっつあんも好きだったでしょ?」



「なんか・・冷たいね。もっと驚いてくれるかと思った。」

「や、実はよっすぃーがごっつあん好きなの知ってたから・・。」

「そうなの?!」
「まぁね。」



「・・・後藤さ〜付き合っても良いのかな?」

「好きなんでしょ?だったら付き合ったらいいじゃんか。」
15 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時45分44秒

「好きだけど・・・でも・・・やぐっつあんはそれで良いの?

 後藤がよっすぃーと付き合っても良いの?!」



「良いの?って言われても・・・ごっつあんは矢口にとって可愛い妹だし、

 よっすぃーも良い子だから嬉しい。良かったねって思ってる。」




「・・・やぐっつあんはやっぱり後藤のこと妹としてしか見てなかったんだね。」

「え?なんて?」
16 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時46分36秒
「後藤はやぐっつあんがずっと好きだったよ。初めはお姉ちゃんみたいに

 思ってたけどすぐに好きになってた。でもやぐっつあんはそんな気なさそうで

 ・・・でも優しいから実は好きでいてくれてるのかな?って思ったりもしてた。

 後藤の勘違いだったのかな?」



「・・・」

「なんとか言ってよ」



「・・・」




「やぐっつあんが付き合うなって言ってくれたら後藤は付き合わない。

 よっすぃーのことは好きだけどやぐっつあんの方がもっと好きだから。」
17 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時47分32秒


「・・・ごっつあんはよっすぃーと付き合った方が良い。」

「やぐっつあん!!」



「矢口はごっつあんを、ごっつあんが想ってくれてるようには見れない。

 ひとりの女の子として好きになってくれたよっすぃーとの方が絶対上手く行く、

 幸せになれると思う。」


「でも後藤はやぐっつあんが好きなんだよ?!」




「矢口は・・・そんな風に見たことは無いから。」

「後藤の気持ちはどうなるの?!やぐっつあんが好きなのによっすぃーと

 付き合うの?」
18 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時48分27秒
「無理して付き合う必要は無いと思うけど、矢口と居るより絶対に幸せに

 なれると思う。ごっつあんを幸せに出来る子だと思う。」





「・・・ばかっ!!やぐっつあんのばかっ!!!」

ガチャン

ッツーッ ツーッ ツーッ ツーッ



「これで良いんだよね?・・・矢口だって好きだけど・・・誰よりも好きだから

 幸せになって欲しい。ごっつあんの幸せを願ってるんだよ・・・。」
19 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時49分15秒

次の日

矢口が楽屋に来ると、吉澤が笑顔で飛びついて来た。

「うわわっどしたのさよっすぃー!」



矢口を隅の方へと連れて行き、こそこそっと話す吉澤。


「あのね、ごっちんが付き合っても良いよって返事くれたんです!!」

「えっ・・」

「まだね、私の事完全に好きって訳じゃないけどこれからそう想えるように

 するって・・・そう言ってくれたんです!!」


「・・・良かったじゃんか!!おめでとうよっすぃー!矢口も嬉しいよ!

 ずっと頑張ってたもんね。ごっつあんに好きっていってもらえるように

 頑張ってよ!」


「はい!ありがとうございました。」
20 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時50分12秒
「あっあとっ――」

「はい?」


「ごっつあんのこと・・・幸せにしてあげてね?ずっと一緒に居てあげてね?」

「もちろんですよ!頑張ります!!」

吉澤は深々と頭を下げると座って待つ後藤の方へ駆けて行った。



その後姿を少し切なげに見ていると自然とその先に居る後藤と目があった。



(ごっつあん・・・矢口・・・ほんとは好きなんだよ?でも・・・

 幸せにしてもらってね・・・ずっと見守っているから。)


後藤が何かを言おうとしたように見えたが、吉澤が戻って来たため

それは確認出来なかった
21 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時51分52秒
「矢口さんに報告してきた♪」

「なにを?」
「ごっちんがOKしてくれたこと!」

「も〜恥ずかしいじゃんか〜・・・・・・やぐっつあんなんて言ってた?」

「良かったねって。それと、ごっちんを幸せにしてあげてねって言われた。
 私、頑張るから、信じてついてきてくれる?」


(やぐっつんが幸せにしてくれたら良かったのに・・・)

「ごっちん?」

「え?あ、うん。こちらこそ宜しくね、よっすぃー」

後藤はにこっと笑顔を返すと吉澤とまた話し出した。
22 名前:さよなら恋心 投稿日:2002年04月23日(火)21時52分57秒
そして月日は流れ、ふたりは娘。公認のラブラブカップルとなり、いつも一緒に、

いつも仲良くしていた。

吉澤と居る時の後藤の顔は幸せそうで、楽しそうで、

それを見た矢口は幸せだった。


                               





                                おわり
23 名前:名無しでやんす。 投稿日:2002年04月23日(火)21時55分19秒
一発目やぐごまでした。
今日はMUSIX!絡みは無さそうだけど
何かあることを祈ってます。

ここはこうした方が良いとかあればどんどん注意してやって下さい。
頑張って直しますので!
24 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月24日(水)17時20分18秒
やぐごま発見!!好きなんでむっちゃ期待してます。
次回作も待ってます。
25 名前:読者 投稿日:2002年04月25日(木)13時38分52秒
やぐごまだ!!
次はなちまりとかどうっすか?
26 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時00分51秒

今夜はとびっきりのHAPPY NIGHT!!


大好きなやぐっつあんと誰にも邪魔されないでふたりっきり。


神様、ありがと!!この幸せを奪わないで!!
27 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時01分41秒
ごとーは今、高級ホテルの最上階にいる。

普段と違って今日は少し大人っぽい格好してる。

偶然だけど・・・・・・・・・・・・・・ラッキーはあとはあと

香水もいつもより甘いのつけたし、お化粧だって気合充分!!

何故って?


あはっ  それはやぐっつあんと居るから〜〜!!!

やぐっつあんはちっちゃいし、子供みたいだけど中身は大人なんだぁ

ごとーなんかより全然大人なんだぁ〜

やぐっつあんって可愛いんだけどカッコイイんだよねぇ〜甘えてるかと思えば

しっかりしてて頼りになるし・・・好きだなぁごとーはあとはあと今日、この時間を

くれた神様にホント、感謝だよ。
28 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時02分32秒
ごとーが見てるとやぐっつあんが話しかけてきた。

「もー!さっきからなに?矢口の顔になんか付いてる?」

「ううん。そんなに見てた?ごとー。」


「見まくりだよ!照れるじゃんか。やめてよ〜」

やぐっつあんがほんとに顔を赤くして言うからごとーはドキドキした。

「えへへ、ごめんごめん。」


「そういえばさー今日仕事早く終わったじゃん?せっかく早く帰れたのに悪いね。」


何言ってんの!!やぐっつあんと居るためなら帰らないようごとーは♪

「良いよお。ごとー歩いてだって帰れる距離だし。気にしないで。」

「さんきゅう。」
29 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時03分57秒
「でもさ、どうしてこんな所予約してたの?高いのに・・・それにやぐっつあん

 誰と来るつもりだったの?」

誰となんてもちろん知ってるよ。今日は8月10日。なっちの誕生日だよね。



「誰って・・・妹だよ。一回こういうところで食べたいって言ってたから。

 でも急に無理になったって連絡あって。」


うそばっかり。やぐっつあんはなっちが好きなんだよね。知ってるから、ごとー。

「そっか、残念だね。」

「うん。まぁでもこうやってごっつあんと来れたから良かったよ。」

「良かったってどういうこと?」

「ん?だってさ、うちらって仲悪いとか良く言われてるじゃん?雑誌とかで。」
30 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時04分56秒
そうなんだよっ!ごとーは大好きだってのに!

「そうだね・・・。」


「だからさっ、矢口は不安だったんだよね。あのウワサ信じてないの

 矢口だけだったら悲しいなーって。でもこうやって一緒に来てくれたから良かった。」


やぐっつあ〜ん・・・切ないこと言わないでよう〜

「ごとーはやぐっつあんのこと大好きだよ?雑誌とかテレビとか嘘ばっかじゃんか。

 そんなの気にしないでほっとこ?」

「だよね、なんだよごっつあんの方が大人だなぁ言うこと。」
31 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時05分32秒
「体もやぐっつあんより発達してるから♪」

「うわっひっどーい!!気にしてるのにぃ・・・」


あはっ しょぼくれるやぐっつあんも可愛い♪


でもごとーは子供だから・・・やぐっつあんみたいにしっかりしたお姉ちゃんに


引っ張って欲しいんだよ?




そんな話をしていると見るからに高そうな料理が運ばれて来た。

「うわっ・・・すごい・・・ごとーこんなの初めて!!」

「矢口も・・・おいしそうだね。頂こうか。」


「うん、いただきまーす♪」
32 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時06分50秒
「おいっすぃーーーはあとはあと

「ほんと!・・・悔しがるなぁなっ・・・おととっ」

「んー?悔しがるって誰がぁ?」

「や、妹。こんなに美味しいんだったら来たら良かったのになって。」


「そうだね。ごとーはラッキーだったけど♪」



なっちって言いいそうだったね。・・・今日はどうしてなっちは来なかったの?

やぐっつあんとなっちは付き合ってるの?



「ふぃ〜・・・いっぱい食べたなぁ〜」

「ごとーも。おなかいっぱいだよ。」

「ごっつあん遅いしもう帰るよね。家まで送って行くわ。」

33 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時08分49秒
「えっ?良いよそんなの。遠くないし。やぐっつあん急がないと電車なくなるよ?」

送ってもらうのは嬉しいけど悪いよ〜


「良いって。矢口は今日帰らないから。」

へ?なんで?


「帰らないってどこに泊まる気?」

なっちのとことか言っちゃやだよ?!



「ん〜・・・ココ。」

やぐっつあんは下を指差して部屋のキーを見せた。
34 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時09分20秒

「部屋も取ってたのお?!」

「うん・・・明日昼からだし・・ゆっくりする予定だったから・・・」

「なんだ・・・そうなんだ・・・」

「うん。だから電車とか気にしないし、送って行くよ。」





「・・・・だったら・・・だったらごとーやぐっつあんと一緒のところに泊まりたいな。」

「え??矢口と?」

「うん・・・駄目?」
35 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時09分59秒
「ううんっ駄目なことないけど・・・良いの?」


「うん!やぐっつあんだってひとりじゃつまんないでしょ?って言っても

 ごとーおもしろいこと言えないからつまんないかもだけど・・・」


「ううん、そんなことない。ごっつあんが居てくれたら矢口も嬉しいよ。ありがとう。」



やったあーーーーーー!!今日ってほんとついてる!

なっちと泊まる予定だったんだろーけど・・・ごとーだもん!幸せはあとはあと
36 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時10分42秒
カチャ・・・

「さささ、入ってよ。」

矢口は後藤を先に入れてカギをかけた。


「うわぁ〜!!!やぐっつあん見てよおっ!めちゃくちゃきれいだよお?!」

あまり感動を表に出さない後藤がすごく感激した様子で矢口に言う。


「どれ〜?おおっ!ほんとだぁ!めっちゃ夜景がきれいだねぇ。良い部屋じゃんか〜」

「ほんとだよ。高かったでしょお?ごとーラッキーだよ♪」

矢口は適当に荷物を置くとベッドに腰掛けてテレビをつけた。


「ごっつあん先お風呂入ったら?矢口後で良いからさ。」

「良いの?そんじゃそうする〜」

後藤は常に携帯している下着を持って風呂場へと向かった。
37 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時11分33秒


「わぁ〜お!!」

ワンルームのマンションほどの広さだったお風呂場に後藤は感動していた。


「やっぱ今日ってついてるよお〜♪こんなとこで入るの初めてはあとはあと



後藤が鼻唄を歌いながら気持ちよくお風呂に入っている間・・・

矢口は安倍にメールを打っていた。



『なっちぃ〜ごっつあんが一緒に泊まってくれることになった〜!!

 ここまでは計画通りだよ〜あーーー緊張してきた!!助けてなっちぃ〜』
38 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時18分18秒
その頃少し離れた、こちらも高級ホテルの一室

ピピピッ

「あっ矢口だ!」


「なんやて言うてるん?」

「ごっちんがね、泊まってくれるって!」

「ほんまか?!ついに矢口も言う気になったんか?!」

「そうなの!ちょっとごめんね裕ちゃん。メール返すからぁ」

「ええよ別に。夜は長いからな〜♪」

中澤はニヤリといたずらっ子の様な顔をして言った。

「もー!からかわないで!!」

安倍は少し照れくさそうにするとメールを打ち出した。

『矢口ぃ〜なっち応援してるから頑張って〜!!ごっちんは矢口のこと

 好きっぽいから大丈夫だよ!落ち着いて言えば大丈夫!!』
39 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時19分05秒
ピピピ

「あっ帰って来た!」

矢口はメールを見ると安倍に電話を掛けた。

プルルルッ

『はいはいどったの矢口?』

「あっごめんごめん裕ちゃんと一緒だよね?」

『そうだよ。良いよ別に。それより電話なんかしてていいの?ごっちん怒るよ?』

「大丈夫。お風呂入ってるから。それよりさ、大丈夫かな。すっごく

 ドキドキしてきたんだけど!!ちゃんと言えるかわかんないよ!

 それにごっつあん矢口がお風呂入ってる間に寝てそうだし・・・」

『だ〜いじょ――』
「あっ出てきたっ」

プチッ
40 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時19分41秒

「切れちゃった。」

「矢口なんや言うてるん?」

「ドキドキするって。大丈夫なのにね。」


「せやなぁ〜ごっちんは矢口のこと好きそうに見えるやんな〜」

「だよね。」


「まっ矢口達のことは置いといてうちらも楽しも!」

「も〜相変わらずだねえ裕ちゃんは〜」


そう言いながらも嬉しそうにキスをする安部と中澤。


ふたりの夜は始まった。
41 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時20分34秒
「あっ出てきたっ」

「お先〜・・・・・・・何してたの?」

「へっ?あ、あ、別に!!それじゃあ矢口も入ってこようかなぁ〜気持ち良かった?」


「・・・・うん。すっごく広くてきれいだった。」

「そか。じゃ、じゃあね〜」

矢口はそそくさと着替えを持ってお風呂場へと行った。



その後姿を見て少し鬱になった後藤。

「はぁ・・・なっちとしゃべってたんだ・・・ちぇっ」


矢口と安倍が仲良いのは入った当時から見ていたので後藤は知っていた。

安倍と中澤の関係を知っているのは矢口だけだったため、娘。の誰もが

矢口と安倍が良い感じだと思っていたのだ。後藤もそうだった。
42 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時21分09秒
こそこそと安倍と話をしていた矢口に少し悲しくなった後藤だったが、

矢口のベッドに広がっている荷物にふと目がいった。

かばんの中身を全部出して整理をしていたのだろう、かばんはからっぽで、

ベッドの上はえらいことになっていた。



「・・・ちょっとだけなら見ても良いかな?」

後藤は一番上に出ている手帳を、罪悪感を感じながらもちらっと覗いた。
43 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時21分42秒

○月×日

今日は朝から話が出来た。
最高に1日になりそう。


○月×日

今日は会えないからつまんない。
早く明日になって会いたいな。


○月×日

楽屋で話をしていると偶然目が合った。
ラッキー♪でもその日は全く話せなかった。



「・・・なっちのことばっかじゃん。」
44 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時22分25秒
さらに鬱になった後藤はパラパラとめくり、プリクラを貼ってあるページへと進んだ。

そこにあるのはほとんどが安倍とのツーショット。あとあったのは石川とのやつ

吉澤とのやつだった。だが後藤は自分とのやつを見つけることが出来なかった。


後藤はまたまた鬱になったが、実は矢口と後藤は過去に一度もプリクラを

撮ったことがなかったのだ。後藤はそれを忘れていた。




後藤は悲しくなって手帳を閉じた。
45 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時23分09秒
そして写真ばかりが収められているようなファイルを手に取った。

後藤が中身を見ようと手をかけたとき――

矢口がお風呂から上がって出てきた。

後藤は慌てて手を引っ込めて元に戻すと自分のベッドへとダイブした。


「あれぇ〜っ・・・ごっつあんもう寝てるのお?」

「んあ・・・起きてる。」

「そか。もう眠い?」

「ううん。全然眠くない。せっかく良い部屋なんだもんすぐに寝たらもったいないよ!」

「それもそうだよね。ごっつあんとふたりってのも今まで無かったし、珍しいから

 楽しいよね・・・?」

「うん!楽しいね!」
46 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時24分02秒

(ほっ良かった・・・)

矢口は乾ききってない髪の毛をタオルで叩きながら後藤から少し離れたところにある

ソファーに腰掛けた。




ふたりは毎日の仕事のことやプライベートのことなど色々な話をした。

普段あまり話さなかったふたりだが、今日はとても楽しく過ごしていた。

2時間ほど話していたが、ふっと会話が途切れ、沈黙が訪れた。


(あわわわっ話すことなくなっちゃったよ〜どうしよせっかくごっつあんが

 寝ないで起きてるのに〜せっかくふたりっきりなのに〜・・・

 もう・・言おうかな・・・)
47 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時24分44秒
(んあ〜・・・沈黙だよ・・やぐっつあんずっとしゃべってくれてたのに

 急にどうしたんだろ・・・・・ごとーがつまんないから疲れたのかな?

 ・・・・なっちのこと思い出してるの?)




「「あのさっ――」」

「あっなになに?言って!」

「えっ良いよお!やぐっつあんから言ってよ!こっちは大したことでもないしさ」

「えー!ごっつあんから言ってよ。ずっと矢口しゃべってたんだし!ね!決まり!!」


「え〜・・・マジでえ?・・・・」

しばらく言い難そうにしていた後藤だったが、矢口がじっと見てくるのでついに言った。
48 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時25分31秒

「あのさっ、やぐっつあんとなっちってどんな関係なの?!」
(言っちゃった・・・・)


「なっちと矢口?なんだバカ友達じゃん知ってるでしょ?」
(今更何言ってんの?)


「知ってるけど・・・それだけ?!もっとこう・・・ほら・・・ね?

 分かるでしょ、後藤の言いたいこと。」

分かってよ!と言う顔で訴えるように後藤は言っていたが矢口には全く分からなかった。



「悪いけど・・・わかんない。何が言いたいの?」


(もーなんでわかんないの?聞いて、そうだよって言われたら・・・悲しすぎるよ

 ・・・でも聞きたいし・・・今日しかチャンスないし・・・ううう)
49 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時26分04秒
「ごっつあんはなっちが気になるの?」

「えっ?」
「なっちのこと好きなの?」


「ええっ?!なに言ってんの?違うよおっ!」



「・・・ほんとにぃ?」

「ほんとだよ!!それに、それは後藤が思ってたことだよ!」

「どういうこと?」


「・・・だからっ・・やぐっつあんさ、・・・なっち好きでしょ?」
「そうだね。可愛いし面白いし。」





「・・・・付き合ってるんだよね?」
50 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時26分49秒
「はあっ?!なっちと矢口が付き合ってる?なに、それ。どっからの情報?」

「どっからって・・・ごとーが思ってるだけだけど・・・」

「全然勘違いだよ〜そんなの!それにね、知らないの?」


「何を?」

「なっちはね、裕ちゃんと付き合ってるんだよ?」

「ええっ?!うそー?!」


「ほんと。だから矢口となっちが出来てるなんて有り得ないよ?」



「マジなの?・・・でも言われてみればなっちと裕ちゃんってよく遊びに

 行ってるよね・・・そっか・・そうなんだぁ〜・・・・・あれ?でも、

 じゃあ今日ってほんとに妹さんと来ようとしてたの?ここに。」
51 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時27分27秒

「あぁ〜・・・・ううん。それはウソ。」

「ウソ?!じゃあ誰と?」



「・・・」


「ねぇ誰と来ようとしてたの?なっちじゃないなら誰と?」

後藤は、なっち以外にライバルが居たと勘違いして焦って聞いていた。




「・・・っつあんだよ。」

「え?聞こえないよ!誰と?!」




「だからっ・・ごっつあんと来たかったの!!」


「!!」
52 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時28分22秒

「・・・・ごっつあんのことが好きなの。ずっと好きだったの。でもみんな

 不仲不仲って言うし・・・ごっつあんも入った頃に比べると全然話してくれなく

 なったし・・・矢口嫌われてんのかなーって思ってた。でも好きだったから

 ・・・想いを伝える事が出来なくてもこうやって一緒に話をして

 一緒にお泊りして・・・少しでも幸せを感じたかったの。だから今日

 ごっつあんが矢口の誘いOKしてくれたときすごく嬉しかった。」



「・・・本気で言ってる?」


「うん。・・・でもごっつあんは違うもんね。矢口のこと仲間としてしか見てないよね。」


「後藤と付き合って。」




「そうだよね・・・ええっ?!な、なに――」
53 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時29分45秒

「後藤だってずっと好きだったんだよ?ずっとずっとやぐっつあんとふたりに

 なりたくてやぐっつあんと話がしたくて・・・ずっとやぐっつあんを見てた。

 やぐっつあん見てたら自然となっちが目に入ってさ・・・なっちと居る姿ばっか

 見てて・・・やぐっつあん楽しそうだし、あぁ〜付き合ってるんだなあ

 ふたりは〜って思ってた。それに・・・」

「・・・それに?」


「さっき、やぐっつあんの手帳ちょっと見ちゃった。」

「えっ?!うそ?!」

54 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時30分30秒
「ごめん。そしたらなっちとのことばっか書いてあったから・・・

 今やぐっつあんが後藤のこと好きって言ってくれたのほんとかなって思っちゃう。

 プリクラだってなっちとばっかだし・・・後藤はひとこまも無かった。」

「あるよお!!」
「んあ?」


「ごっつあんのが一番多いんだからね?見てよ、これ。」

矢口は、後藤が最後に見ようとしていたファイルを手にとって見せた。


そこには、後藤が娘。の仲間と楽しそうにしている写真やコンサートの写真。

後藤の載った雑誌の切り抜きなど、もうちょっといくとやばいだろっていうくらい、

たくさんの後藤の顔がそこにあった。

55 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時31分14秒

「・・・後藤ばっか・・」

「矢口は本当にごっつあんが好きなの。信じてもらえた?

 手帳に書いてあることだってごっつあんのことなの。」



「・・・・・・うん。信じた。じゃあ後藤とやぐっつあんは付き合えるの?

 恋人になれるの?」

「ごっつあんが嫌じゃなければ!!」



「嫌なんて有り得ない!!嬉しすぎるよやぐっつあん!!じゃあ、じゃあさ、

 手ぇ繋いだりしても良いの?」

「うん!!」



「・・・あはっ!あはははははっ」

「え?な、なにが可笑しいの?」
56 名前:恋人になりたい 投稿日:2002年04月25日(木)21時31分58秒
「だってさ・・・後藤たち、ずっと両想いだったのにふたりして

 勘違いしててさ・・・長いこと淋しい思いしてたなぁって思って!」


「ほんとだね。でもこれから今までの分取り戻して行こうよ」

「うん!!やぐっつあんは誰にも渡さないから!ずっと一緒に居てよね。」


「矢口も。ごっつあんとずっと一緒に居たい。」



ふたりは顔を見合わせて微笑みあうと手を繋いで窓の外に広がる夜景を見た。


矢口と後藤を祝福するかのようにキラキラと街中が光を放っていた。


ふたりの人生は始まったばかり。








                            おわり
57 名前:名無しでやんす。 投稿日:2002年04月25日(木)21時36分20秒
>24 名無し読者さま
    わぁ!レスどうもです。
    やぐごまが好きなのですか?他もありですか?
    作者はやぐヲタなのでやぐは絡みます。

>25 読者さま
    なちまりですか?良いですねぇ〜なちまり絶滅しかけだし・・
    でも、書くのは難しそう・・・あまりないから・・・
    頑張ります。

    も一発やぐごまでした。
    甘くもなくなんやねんって感じでしたが・・・。
    それと、途中からごとーが後藤になってました。
58 名前:名無し読者。 投稿日:2002年04月27日(土)12時53分35秒
短編集になるんですか?
やぐよし、なちまりなど王道以外が
見たいです。いしよし、いしごまが多いので
それ以外で。希望なので無理のない程度で・・・。
59 名前:オムらいっすぅ 投稿日:2002年04月28日(日)22時09分19秒
初めまして!やぐごま、実は超好きっす〜♪
でもあんまどこにもなかったので、すっごい嬉しかったです。
ごま可愛い♪やぐ可愛い♪いいですねぇ〜!!ぁあハマった…(笑)
次はさやまりでどうでしょう?(爆)あと、いちごまによしごま…(オイ!)
60 名前:やぐヲタです! 投稿日:2002年05月18日(土)02時12分46秒
『やぐやす』とかどうですか?(オイラ、2chのやぐやすスレ住人なんです。)
保田さんといるときの矢口さんが、一番かわいく(リラックスして)見えるんで。
61 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月18日(土)21時49分17秒
やぐやすかやすやぐ!
62 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月20日(月)12時17分56秒
いや。矢吉キボン。


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