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sweet memory

1 名前:書き人。 投稿日:2002年04月26日(金)23時58分29秒
加護主役の非娘。モノです。
2 名前:−プロローグ 投稿日:2002年04月27日(土)00時07分37秒




世界が、壊れた。
ある日突然・・・うちの世界が・・・。




3 名前:−プロローグ 投稿日:2002年04月27日(土)00時09分59秒



・・・痛い。痛いよぅ。痛いよぅ・・・。



助けて、誰か助けて。




お願い、助けて・・・。




・・・・・・助けて。



4 名前:書き人。 投稿日:2002年04月27日(土)00時14分36秒
とりあえず、ここまでで。
ユルイペースで、やっていきます。
どうぞ、よろしくです。
では。
5 名前:-1- 投稿日:2002年04月27日(土)21時31分40秒



真っ白な天井。
気がついた時、うちは、ココにいた。
今にも泣き出しそうな顔をしたお母さんが、うちを見下ろしていて。
お父さんのがっちりとした手が、うちの手をしっかりと握っていた。
・・・お父さんも泣き出しそうな顔をしていた。
シューっという、空気の送り込まれる音がして、
それが、うちに繋がっているのに、気がついた。
お母さんが、看護婦さんとお医者さんらしい人を連れてきた。
うちは、静かに目を閉じた。
お父さんじゃない、誰かの手が、うちの手首を持った。
遠くで聞こえる、大人の話し声。
ずい分寝ていたみたいだけど、なんとなく、身体が重くて・・・、
瞼も重くて・・・、静かに目を閉じた。
そのまま、その時は寝てしまい、朝日の眩しさにうちは目を覚ました。



6 名前:-1- 投稿日:2002年04月27日(土)21時32分15秒



「・・・・・・・・。」
パチリと、一つ瞬きをした。
起き上がりたかったけど、それはできなかった。
窓から漏れる光が少し、眩しかった。
右手に、圧迫感を感じ、見てみると、お母さんが眠っていた。
「・・・・・・お母さん。」
掠れた声、うちの声じゃないみたい。
「・・・!!亜依・・・。」
しっかりと、握ってくれた手が、温かかった。
「のど・・・渇いた。」
「うん、うん、ちょっと待ってて・・・。」
そして泣き明かしたのだろう、お母さんの顔が、印象的だった・・・。



7 名前:-1- 投稿日:2002年04月27日(土)21時33分00秒



中学卒業を、目前に控えたそんな日だった。
新聞の日付を見た。
一週間ほど、時が過ぎているようだった。
覚えているのは、遠のく意識の中で、友達の声が、必死に私を呼んでいて・・・、
救急車の音が、遠くから聞こえてきて、
うちは、意識を失った。



8 名前:-1- 投稿日:2002年04月27日(土)21時33分39秒




「・・・お母さん、うち・・・。」


これから、どうなるんですか?



-続く


9 名前:書き人。 投稿日:2002年04月27日(土)21時35分27秒
更新です。
10 名前:読み人。 投稿日:2002年04月29日(月)03時21分19秒
何かケガをしたような、でもプロローグでは心の中かなとも
受け止められますね。
書き人。さんのペースで更新お待ちしています。
11 名前:-2- 投稿日:2002年05月01日(水)09時44分58秒



「先生・・・亜依は、・・・娘は・・・。」
無機質な部屋。
消毒の匂いが、立ち込める。
白く光る板が、レントゲン写真を浮き上がらせた。
「先生。」
コッコッコッ、ペンで机を叩く音。
ずれたメガネを、おもむろに直して、医者は向き直る。
「・・・・・・お母さん、娘さんは・・・。」



12 名前:-2- 投稿日:2002年05月01日(水)09時45分40秒



西日が、差し込んで来た。


眩しかった・・・。



13 名前:書き人。 投稿日:2002年05月01日(水)09時47分58秒
更新です。

>読み人。さん
レスありがとうございます。
多分、先の読みやすい話になると思います。
はい、ですが、付き合っていただけれは嬉しいです。

それでは。
14 名前:読み人。 投稿日:2002年05月04日(土)07時32分51秒
一気に重たくなりそう予感がします。
でもタイトルは「甘い記憶」
う〜ん、まだ先は読めませんので、ついていきます
15 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月06日(月)03時12分04秒
加護の身に何があったのだろう…。
16 名前:-3- 投稿日:2002年05月07日(火)18時15分09秒



チチチ、チチチ、チチチ。


バサバサバサと、鳥が飛んで行ったよ。
元気いっぱいに、飛んで行ったよ。
お空はに、ぽっかりと真っ白な雲が、気持ちよさそう。



飛んで行ったよ・・・。



17 名前:-3- 投稿日:2002年05月07日(火)18時15分57秒



「けーちゃん、けーちゃん、ひこうきぃ、ひこうきおってぇ〜。」
「あー、たかちゃんずるい〜、あたしもぉ。」
「わ、わたしも・・・。」
キャッキャッと、群がる子供たちの輪の中で、
「はいはい、順番、順番。」
「「はーい!!」」
「は〜〜い・・・。」
嫌な顔一つせずに、優しく笑っていた。
「はい、じゃ、みんな座りなさい。」



「・・・・・・・・・・。」




18 名前:-3- 投稿日:2002年05月07日(火)18時17分53秒


うちは、その様子に見とれた。
子供たちの笑顔に囲まれたあなた・・・。
ピンク色の折り紙で作られた飛行機が、ふわりと飛んで、舞い降りた。
「キャー、キャー!!」
「あっ・・・。」
気がついた時、それは、うちの膝の上に落ちていた。
子供たちに、いつの間にか囲まれてて・・・。
「すごーい、いっぱいとんだぁ、いっぱいとんだぁ!!」
「・・・っあ・・・ぅ・・・。」
あまりの勢いに、うちは、目を丸くして唖然としてしまった。
「こらっ、おねーさんが、困っていいるでしょ!」
すぐ後ろに、慌てて駆け寄る、あなたの姿。


19 名前:-3- 投稿日:2002年05月07日(火)18時19分51秒


「キャー、けーちゃん、けーちゃん、もっと作って、ねぇ、もっとぉ!!」
「も・・・もっとぉ〜〜〜。」
なだめようとしたのだろうけど、かえって揉みくちゃにされてしまう。
「あー、もう分かった分かったから、落ち着きなさい!!」
白衣の裾にしがみ付かれて、身動きが取れないよう。
あなたは、うちをちらりと見てちょっと苦笑い。
足に一人、両手に二人の子どもを抱いて、芝生に座ったままの私にこう言った。
「一人でいても、つまらないでしょ?・・・おいで。」



その笑顔が、うちに生きる力を与えてくれることを、
その時は、思いもしなかった・・・。


20 名前:-3- 投稿日:2002年05月07日(火)18時20分33秒



お母さん、今日なぁ、面白い人にあったんよ。
子どもにすっごく懐かれてて、一見怖そうなんやけどな、
笑った顔が、むっちゃ優しくて可愛いんや・・・。
髪なんか、ぐちゃぐちゃにされちゃってね。
でも、嫌な顔一つしないんやで。



また、会いたいな・・・。




-続く。


21 名前:書き人。 投稿日:2002年05月07日(火)18時41分59秒
更新です。
軽くすでに、ためがない感じで(爆)。
まぁ、ぼちぼちやっていきますので・・・。


>読み人。さん
レスありがとうございます。
私も、まだ書き上げている訳でないので、どうなるかは、なんとも言えませんが。
一つだけ、このタイトルの意味は、「甘い思い出」なのです。
はい、「甘い記憶」でも同じようなものですが(笑)。

>15さん
加護に何があったかは、すぐら分かると思います。
はい、ちょっと難しいテーマなので、うまくいくか分からないですが、
どうぞよろしくです。


ではこの辺で。
22 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月08日(水)01時24分48秒
圭ちゃんはお医者さんなのでしょうか…?
気になる…。
23 名前:-4- 投稿日:2002年05月26日(日)18時15分51秒




あの日、急に色あせてしまった世界が、色を帯びていく。
七色の光が、世界を照らし出す。
温かい光。
温かな・・・・・・。




24 名前:-4- 投稿日:2002年05月26日(日)18時18分22秒


「これからの予定なのですが、とりあえず、検査をして薬による回復を見ます。
が、症状が思ったように回復されないのであれば・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「お嬢さんは、手術が、必要になるでしょう。」
空は、嫌味なくらい、晴れ渡り。
「あの・・・」
だけど、風がいように強い。
「なんでしょう?」
「手術をすれば、娘は必ず助かりますか?」
「・・・それは、今の段階ではなんとも言えません。」
「・・・・・・・・・・。」
「大丈夫ですよ、必ず、助かりよ。」」
「・・・・・・よろしく・・・お願いします。」
そんな日の、午後。


25 名前:-4- 投稿日:2002年05月26日(日)18時20分34秒


「・・・お母さん・・・どうしたの?」
母は、娘を抱きしめた。
「亜依・・・大丈夫だからね・・・大丈夫だから・・・。」
強く、強く、抱きしめた。
「・・・・・・・うん。」
娘は、瞼を閉じた。
ばさばさと鳥が、慌しく飛んでいった。
それはまるで、荒れ狂う嵐の予兆のよう・・・。



-続く


26 名前:書き人。 投稿日:2002年05月26日(日)18時27分33秒
更新しました。

>22さん
はい、そこら辺は、おいおい分かってくるので、
よろしくお願いします。
それでは。


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