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攻める愛、受ける愛。

1 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月04日(土)22時07分28秒
エロ書きます。
よしごまなんで、ペースもマターリと。
2 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時09分30秒


 “それ”を口にしたのは、吉澤だった。

 「ねえ、ごっちん。エッチしたことって、ある?」
 「……はあ?」

 吉澤の部屋で、久々のオフを満喫するべく寝転がって漫画に読みふけって
 いた後藤は、きょとんとした顔を上げて声の主を見た。
 「何言ってるの、いきなり……よっすぃ〜?」

 相変わらず、惚れ惚れするような美形な顔に、真剣さを滲ませながら自分を
 見つめてくる吉澤にドギマギして、後藤はうっすらと頬を染めた。

 最近の話なのだが、後藤は時々、吉澤を「怖い」と思うことがある。 


3 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時10分11秒


 それは、ダンスレッスンが終わって汗で張り付いたシャツの上から、背中を
 突然なぞられたとき。
 楽屋で2人きりのとき、何をするでもなく、ニヤニヤと笑みを浮かべながら、
 自分をひたすら見据えているのに気付いたとき。
 冗談半分に、きつく抱き締められたとき。

 全て、それは「友達」という遊び感覚の中で行われているのだと、後藤も頭で
 は理解しているつもりだった。
 けれど、いつからだろう? ――― そんな吉澤の瞳の奥に見え隠れする感情
 に、言い知れぬ不安を感じるようになったのは……。

 「あの、えっと……? よっすぃ、それはどういう…」
 「女の子相手に、エッチしたことってある?」
 言い淀む後藤に痺れを切らす様子もなく、吉澤は淡々とした調子で言った。
 大胆な吉澤の、突然の言葉に返すことも出来ず、もともとリアクションの薄い
 後藤は、呆然と彼女の顔を見つめるばかりだった。


4 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時11分08秒


 「あるよねえ〜、だって、市井さんとしたことあるもんねえ?」

 瞬間、後藤の顔が耳までかあっと赤くなった。
 「なん、よっすぃ、何でっ……!?」
 「何でも何も」

 動揺して声が上ずっている後藤を他所に、吉澤は相変わらず口元に湛えた
 笑みを絶やすことなく、じりじりと後藤との距離を詰める。
 大して広いわけでもないこの部屋で、2人の距離はもはや僅か数十センチに
 まで迫っていた。

 「あたし、いいもん持ってんだよね。決定的証拠ー♪」

 笑いながら、吉澤はポケットから写真を取り出した。
 ごく普通のポラロイド写真 ――― ただし、そこに写っているものは「普通」と
 はとても言い難い、それ。


5 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時11分52秒


 「あ、ああーっ……」
 「だめだよ、楽屋なんて誰が来るかも分かんないのにさ」

 そこには、ソロ3曲目の番組収録のため用意された後藤個人の楽屋の風景
 が写っていた。そこの被写体は2人。当然楽屋の主である後藤本人と、
 「市井さんから訪ねてきたのかな? ごっちんてガード甘いよね」
 「………」
 
 そう、ともに後藤と写っているのは、同じくソロ活動を本格的に始動させた、
 『元モーニング娘。』メンバーである市井紗耶香だった。

 同じグループにいた者同士、互いに楽屋を行き来したからとて何らおかしい
 問題などは生じない。だが、後藤は「その」写真を吉澤に突きつけられ、明
 らかに狼狽した態度を見せていた。


6 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時12分37秒

 
 「……あの、よっすぃ〜…何で? あの、それは、それはね…?」
 「言い訳しなくたっていいよ、事実は事実なんでしょ」
 「…ぅ……」
 次第に声を小さくして、真っ赤な顔で写真から目を逸らす後藤。
 そこに写っていたのは、後藤と市井の情事をとらえたものであった。

 「まあ、この写真の入手ルートは企業秘密ということで」
 口の端を吊り上げるようにして笑いながら、吉澤は改めて後藤の顔を覗き込
 む様にして身を乗り出した。
 「……!」
 慌てて後ろへ仰け反る後藤。

 「こういう仲だったんだ? ごっちんと市井さんて」
 口元は笑っているものの、目は全く笑っていない吉澤は、今の後藤にとって
 脅威の対象でしかなかった。


7 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時13分40秒


 「ち、ちがうよぉ…。市井ちゃんは、ただの教育係で…懐かったから……」
 「へえ〜、ごっちんは懐かしいとエッチしちゃうんだ?そうなんだ?」 
 「そんなことないよっ!どうしてそんな言い方…」
 「だって、証拠」

 再び、吉澤は例のポラロイドを後藤の面前へ突きつける。咄嗟に、顔を逸ら
 して後藤は 「うっ」 と返事に窮した。
 
 「 懐かしかったから、市井さんのこと何にも疑いもせずに楽屋に入れて、で、
  身体求められても抵抗もせずに、抱かれちゃったというわけですか?」
 「ちがっ」
 「 しかも思いっきりそれで感じちゃって、写真撮られてるのも気付かなかった
  と、そいういうわけですか」
 「違う、違うってば」

 「現に、写真は残ってるわけで。違うというなら、これについてどう説明するの
  かな、ごっちんは?」


8 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時14分19秒


 ニコニコと (口だけは) 笑いながら自分を糾弾してくる吉澤に、後藤はここ
 最近、彼女に抱いていた「何となく怖い」という感情が、はっきりと形を帯び
 てくるのを自覚していた。
 「…なんか、よっすぃ、変だよ? なんか、怖いよ…」 

 ――――

 「………やっ!」
 次の瞬間、後藤の寝転んでいた吉澤のスプリングベッドが、ぎしっと大きく
 軋んだ。徐々に後藤への距離を縮めていた吉澤が、一気に後藤の上へと 
 のしかかってきたのだ。
 「よっすぃ、やめてっ!」
 「 ――― 何言ってんの、ごっちんのせいじゃん」
 「……?」


9 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時14分59秒


 ベッドに押し倒された体勢のまま、後藤が張り詰めた瞳で吉澤を見上げる。
 読んでいた漫画本は既にベッドの下へと放り出され、その両腕はしっかりと
 吉澤の手で押さえつけられていた。まさに、一瞬の間に。

 「市井さんならよくって、あたしならだめだってこと?」
 「 そんなんじゃないっ、だって、アタシ、だめだって言った! 市井ちゃんが
迫ってきたとき、やだって言ったよ、言ったもん。でも、だけどっ……」

 「だから、それがムカツクんだよね」
 「……! よ、っすぃ〜…?」

 冷たい目で自分を見下ろす吉澤に、後藤が目に見えて震え出した。


10 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時15分35秒


 「 なんかさあ〜、あたし、ごっちんのこと前から気になってて。なのに、平気
  でごっちんってこうやって無防備にウチに遊びに来たりして。挙句の果てに、
  市井さんに抱かれちゃってたり、するし。めっちゃムカツク」

 「そんなこと、言われても……」
 「しかもさあっ」
 吉澤の口調が強さを増して、後藤は震える体を隠すようにぐっと身体を強張ら
 せて目を瞑っていた。

 「何で、怖がってるわけ!?」
 吉澤に苛立ちが、最大限に表れたそれは問い掛けだった。
 「何で、あたしのこと怖がってるわけ!?」

 おそるおそる目を開いた後藤は、自分を見下ろす吉澤の冷たい視線にビク
 つきながらも、何とか口を開く。
 「…怖がってないもん」
 「うっそ」


11 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時16分09秒


 必死の後藤の言葉を一笑に付して、吉澤は後藤の腕を押さえつける両手に
 力を込めた。 「…っつぅ」 後藤の顔が、痛みのために僅かに歪む。

 「 市井さんのことはあっさり受け入れたくせに、あたしのことは怖がってるよ。
  何がムカツクって、それが1番腹立つんだ。今、娘。の中でごっちんに1番
  近いとこにいるのはあたしでしょ? なのに、何で市井さんなんだよ!」

 「だからっ」
 震える声を張り上げて、後藤が吉澤を見据えた。
 「 市井ちゃんとのことは、アタシから望んだんじゃないっ! だって、いきなりだ
  ったんだもん! 普通に話してたのに、抵抗する間もなく服脱がされちゃって、
  キスされて、どうしようもなかったんだもんっ!」


12 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時16分55秒


 「そんなの聞きたくないっ!」
 「……じゃあどうすればいいのっ!?」 

 泣き出しそうな声で後藤が叫んだ言葉に、ふっと吉澤がいつになく真剣な眼
 差しを見せた。体にかかる圧力が少し、軽くなったことに気付き、後藤がいく
 らか警戒心を解いた表情で、吉澤を見つめる。

 「じゃあ、あたしのものになって」
 「………え?」
 「あたしだけのものになって。前からあたしは、ごっちんのことが、好きだった」
 「 ――― 」  

 ……そんなの、初耳だよっ!

 後藤の目がそう訴えかけているのを感じ取り、吉澤は苦笑する。
 「ごっちんは鈍いからさ…」
 「…っ!」


 
13 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時17分38秒


 声を上げる暇もなく、後藤の唇を吉澤が塞いだ。すぐに吉澤の舌が後藤の中
 に侵入して、互いの舌が絡み合う。
 「…んっ、ん…っ」

 後藤が苦しそうにもがくたび、2人の体重を支えるスプリングベッドは相変わら
 ずギシギシと音を立てるが、吉澤は全く気にする様子もなく、ひたすら後藤の
 中を貪っていた。

 「ぷはっ…」

 ようやく吉澤が唇を離して、少しだけ顔を上げると、涙目の後藤がぜいぜいと
 荒く息をついた。
 「………よっすぃ…」
 「好きだから、渡したくない。あたしだけのものにしたい。市井さんに抱かれた
  ことが許せない、だから ――― 」


14 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時18分26秒

 
 真っ直ぐに後藤の目を見据えて、吉澤が低い声でストレートに言い放った。

 「 市井さんに触られたところ、全部あたしが消毒するからね。当然ごっちんに、
  拒否権はなし」
 「 え、ええっ? ちょっと待って、よっすぃ……あっ、やぁ、んっ」

 後藤の反論の声を許さず、吉澤は再び顔を低く沈めた。そのまま、後藤の長
 い髪の毛をかき上げるようにしてその白い首筋に口づける。
 はっと熱い息を吐き出して、後藤の身体がびくつくのを感じ、吉澤は満足そう
 に微笑んだ。


15 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月04日(土)22時19分02秒


 こうして ――― 吉澤と後藤の長い夜は始まりを告げた。 


16 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月04日(土)22時21分18秒
 次回から、更に直エロな展開に(w
 かなり唐突な始まりかたですが……一応この世界観はリアルの方で。 
17 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月05日(日)01時03分48秒
おお、よしごまエロ、それもいきなり超直球的な展開・・・。
うれしい、うれし過ぎます。
18 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月05日(日)11時01分48秒
嬉しいっす!!よしごま好きな上に、エロだなんて幸せです(w
期待してます。
19 名前:のんこ 投稿日:2002年05月05日(日)18時20分43秒

引き気味ごま最高♪
せっぱ詰まってる感じ、最高です。次か気になるぅ・・・。
20 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月05日(日)22時35分34秒
やっべぇかなりツボ!!
嫉妬して無理矢理襲うよすぃ最高!!!
受け身のごまも♪
21 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月06日(月)20時58分23秒

 レスありがとうございます。書く活力です…

 >17 名無し読者さん
    はい、エロです。いきなりな展開です(w
    喜んでもらえて作者も嬉しいっす。

 >18 名無し読者さん
    よしごまエロ、自分が好きなジャンルだったんで、遂に
    初めてしまいました…よければどうぞ!(w

 >19 のんこさん
    実は紺野好きですか!?>HNが。。。
    今日の展開でさらに(略) 自分の中ではやはりよし攻めごま受け。

 >20 名無しさん
    ツボっすか、ツボっすか!
    いや〜、そぅとぅ(古)嬉しいです。よしごま〜♪(意味不明)

22 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時00分25秒


 「ほら、ちょっとごっちん身体起こして」
 「…よっすぃ」
 「そんなにビクビクしないでよ。何もとって食おうなんて言ってないんだから」
 「じゃあ、何する気だっていうのぉ!」
 「 ――― ごっちんを美味しくいただく」
 「……よっすぃ…っ!」

 吉澤が後藤にまたがったまま上半身を起こし、強引に後藤の手をひっぱって
 自分と同じ目の高さまで身体を起こさせる。
 その柔らかい体を抱く様にして、吉澤は後藤のブラを外した。きゅっとしまった
 形のよい大きめなバストがこぼれる。
 
 「よっすぃ、やだっ!やめてよぉっ」
 もがくように手足をばたつかせながら、後藤が切羽詰った声を上げる。


23 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時01分05秒


 「黙って」
 「………よっすぃっ!」
 「下は自分で脱ぐ。ほら、早く。写真、バラすよ?」
 「……うぅ〜っ……」
 さすがに後藤はは戸惑ったが、それでも有無を言わせぬ吉澤の口調に逆らう
 ことなく、動きづらそうに(何故なら吉澤が後藤の上に乗っかった体勢なのだ)
 のろのろと水色のショーツを脱いだ。
 
 一糸纏わぬ姿に、これ以上ないほどの恥じらいを感じ、後藤は自らの片手で
 はだけた胸を、片手で股間を隠そうとする。
 
 逃げようにも、吉澤が完全に後藤の上からまたがっているのでは、このベッド
 から移動することすら出来そうもない。

 「……よっすぃの家族、誰か来たらどうするの…」
 「誰もいないよ、だからウチに呼んだんじゃん」
 ( よ、よっすぃの策士〜っ!… )
 後藤の最期の望みは絶たれた。予め、吉澤は全て計算づくだったのだろう。


24 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時02分10秒
 

 最近の吉澤はどうも 「アホキャラ」 という固定イメージがついてしまっているが、
 本来、彼女はそんなに頭の悪い少女ではない。
 
 「はい、手ー下ろす!」
 「……えっ?……う…」
 容赦なく吉澤の声がとんだ。
 後藤は真っ赤になりながら、それに従った。今まで布に覆われていたせいか、
 恥ずかしいヘアのあたりばかりにすうっと風が当たるような気がする。

 もじもじと、後藤が恥ずかしそうに太腿を擦り合わせた。既に、その目は吉澤を
 見ようとはしていない。極度に緊張しているのが伝わってきて、吉澤は楽しそう
 に目を細めた。

 「ふふふっ。やっぱいいね、ごっちん。かわいいよ…」
 「あ、あんまり見ないでっ。やだぁ」
 「何言ってんの、今さら?誘ってるわけ……?」


25 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時02分48秒


 吉澤は満足そうに後藤の体をながめまわした。白い肌、滑らかな輪郭、整った
 柔らかそうな胸、そして、薄いヘアの下に隠された秘部。

 「……じゃ、その誘いにのっちゃおうかな」
 吉澤はそう言うと、再び後藤をベッドの上にあおむけに押し倒した。
 がちがちに緊張して体中に力の入りまくっている後藤の身体からは、微かに
 彼女が愛用している香水の香りが発せられていた。

 「…ごっちん、いいニオイ」
 「……ふあっ」
 その後藤の胸に顔を埋め、直接その肌に息が吹きかかるように、吉澤が低
 い声で囁く。後藤の体温が、一瞬上昇した気がした。


26 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時03分29秒


 「いやっ、よっすぃ、待って、待って……やぁっ…!」
 「乳首、ピンクなんだ。かわいい…」

 後藤の悲鳴を無視して、吉澤の細い二本の指が、仰向けになっても形の崩れ
 ない弾力性に富んだ彼女の乳首をきゅっと締め上げた。
 
 「んあっ」
 思わず声が出てしまう。
 ほんのり朱色に染まっている後藤の乳首を、片手でくりくりと弄びながら、吉
 澤は彼女の一方の乳首を口に含んで転がし、吸い上げた。

 「 ひあっ、あ、やぁっ!」
 「感じてる?ごっちん、返事して」
 「んっ…感じて……なんか、ないよぉ……は、あぁんっ…」

 「強情だね、やっぱり。そういうとこも好きなんだけど」
 
 吉澤はそのまま体をずらし、後藤の両脚を大きく開かせようとした。
 「じゃ、もっと気持ちよくなることしてあげる」


27 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時04分07秒


 「んぁっ…や…だめっ!やめっ、あん、いやぁ…よっすぃ……」
 最後の抵抗か、脚を閉じようとする後藤。
 
 「いいよぉ、抵抗しても。そのほうが興奮するしね、あたしも」
 言うが早いか、吉澤は強引に嫌がる後藤の両脚を、ぐいぐいと力任せに押し
 開いた。そのままいきなり彼女の股間に手を伸ばす。
 「…やぁだぁっ、よっすぃ、お願い、あんっ……やめ…」

 そして吉澤は、その手の先にある真っ赤に濡れたひだの一番外のふっくらし
 た部分をおもむろにつねった。

 「…っ、あぅっ!……んぅ…」
 「ふふ、感じちゃってるんでしょ?」
 「だめ、やめっ、やめて……っ」 


28 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時04分56秒


 電気が付けっぱなしにされた明るい部屋の中、ひくつく最奥の蜜壺までがさら
 け出される。後藤は恥ずかしさのあまり、胸まで真っ赤になった。

 「や、ん……やだぁ、どうして、んっんぁぁあああっ」
 「やめて欲しいなんて言ってるけど、ごっちんすっごい濡れてるよ?」
 「……はぁっ、んんっ…だめ……」
 「身体は正直だね。ホントはめちゃくちゃ感じちゃってるでしょ」
 「……そん、な…ああっ、ん、はあん、やぁ…っ」 

 見られている、そして、弄ばれている、吉澤に。親友だと思っていた少女に。
 誰にも、そう、かの市井にすらもさせられたことのない様な恥ずかしいポーズ
 で、自分の女の部分を。
 死ぬほど恥ずかしいのに、なぜか体の中心がじーんとしびれ、甘酸っぱい香
 りの液体がジュンとしみ出すのを、後藤は自覚していた。


29 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時05分42秒


 それでも、辛うじて残っている理性はそれを否定しようと必死にもがく。
 
 「だめ……やだ、そんなとこ、触らない、で…よっすぃ、お願いっ……」
 対する吉澤は、後藤に目をつけていた自分の選択に間違いがなかったことを、
 改めて感じていた。自然とほころぶ表情。

 性欲を否が応でも誘発する後藤の裸体を眺め、吉澤は悦に入っていた。

 「ごっちんのアソコ、すごくきれいだよ。ピンクで可愛い……。あはは、恥ずか
  しがることないじゃん」
 そう言って、吉澤は指先を後藤のひだに差し入れた。そこはもう熱くなっていて、
 指がずるりと入っていく。
 
 「っ………!はっ、あぁああああん……んんっ…」
 唐突過ぎる快感に、後藤の体が反応してびくりと跳ね上がる。


30 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時06分22秒


 「 ほらぁ、ごっちん?ここ、もうこんなに濡らしてる。やっぱりだ、ごっちんっ
  てこぉんなに、いやらしい子だったんだー」
 吉澤はとろりとしたものを指先ですくいとると、真希の目の前につきつけた。

 「なんなのかなぁ、これ?」
 「ぁ…そんなこと、聞かないでよぉ……あ、はぁんっ、…うぅうん」

 上目使いで抗議の視線を向けてくる後藤の姿に、吉澤の中の支配欲に、再び
 激しい火が灯された。
 ( まったく、そんな目で見られたら、余計に苛めたくなるじゃん )

 「あのさぁ、ごっちん。今日はね、いいもの用意してあるんだ」
 「っ、……な、なに? ああっ、くあああっ!」

 再び後藤の秘所に指を差し入れ、くちゅくちゅと淫らな音をたてながら吉澤が何
 か楽しそうに語りかけてくる。


31 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時06分58秒


 すでに、押し寄せる快感の波に抵抗することでいっぱいいっぱいになっていた
 後藤が、吉澤のその言葉をまともに理解出来る筈もなかったが、この時点でも
 まだ2人の間には会話が成り立っていた。

 後藤の問いには答えず、吉澤はただいたずらっ子のような笑みを浮かべたまま、
 押さえつけている後藤の体越しに、何かを手に取った。
 「……やぁあああっ!」
 
 濡れて熱くなった秘所に、いきなり固く冷たいものが押し入ってきて、後藤は訳
 も分からぬまま悲鳴を上げた。
 「んぁ、やあっ…な、何…っ?」
 「 ごっちんがあんまり可愛いからだよ。そんな顔して誘われたらさ」


32 名前:暴走×吉澤 投稿日:2002年05月06日(月)21時07分44秒


 答えを告げぬまま、吉澤の顔がゆっくりと後藤の顔の上に降りていく。
 
 「苛めて苛めて、徹底的に苛め抜いてやりたい気分になる」
 「……ッ」
 首筋に吉澤の熱い吐息を感じて、後藤は顔を引きつらせた。


 
33 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月06日(月)21時09分03秒

 エロエロ路線、突入(w
 
34 名前:のんこ 投稿日:2002年05月06日(月)21時16分20秒

おお、おお!!

>上目ずかいで〜ごっちん、反則!
 よっすぃーもこりゃあ止まらないでしょう!
 
のんこ=こんの。

なるほど!!いや、のんこってそういう意味では・・・・
けど、紺野好きですけどね。

期待してます。
35 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月06日(月)22時45分58秒
AAAAa!!!!萌え萌えだーーーーー!!!!!サイコーーーーーーーーーー!!!!!
36 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月08日(水)00時32分02秒
S吉澤と天然魔性後藤…。
ツボです!
続きお願いします!
37 名前:どっかの作者 投稿日:2002年05月08日(水)23時34分35秒
 今夜もエロ小説更新也(w

 >34 のんこさん
    何ですかねえ、エロ書こうとするとどうしても受け攻めが
    はっきり分かれてこうなっちゃいます。のんこさん、辻好き?(しつこい

 >35 名無し読者さん
    熱いレス、せんきうっ!!(w

 >36 名無し読者さん
    吉澤のあのニヤケ笑いは、絶対Sです。作者は確信しています。(誤爆

 で、燃える夜の続き。なんてね。

38 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時36分31秒

 戸惑った、そして押さえきれぬ快感を押さえつけようと必死になっている後藤
 の表情に、吉澤はこれ以上ないほど欲情していることに気付いていた。
 「……ごっちんが、全部欲しい……ちょうだい…」
 「んっ…」

 ゆっくりと、吉澤の唇が後藤のそれを塞ぐ。
 後藤の口から、声にならない悲鳴が漏れた。

 既に抵抗する力を失ってくたっとしている後藤の全身を感じ、吉澤は口付けた
 彼女の中に、自らの舌を侵入させる。
 異変を感じ取ったらしい後藤の体が僅かに強張ったが、それを許さず吉澤は、
 ただ欲望のままに、舌を後藤の中で暴れさせた。

 「……!!……っ!」

 びくん、びくんと痙攣する後藤の体。

39 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時37分10秒


 長い口づけを交わした後、ようやく満足した吉澤が体を少し起こすと、後藤は
 目を見開いて吉澤を見つめていた。
 「……っは、は、…はぁ、んっ、はぁ…」

 「感じてる? やっぱいいね、ごっちん」
 荒い息をつく後藤に微笑みかけると、吉澤は後藤の股間につき立てている
 “それ”をぐいっと更に強く突いた。
 「っひぁあ、やぁああっ」

 体を仰け反らせて、後藤が艶っぽい声を上げる。
 「……効いてきたかな、このワイン。圭ちゃんの部屋から、もってきたんだけど」

40 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時37分43秒

 吉澤はいったん入口までひきかけたワインボトルを、ぐっと奥まで突き立てた。
 「ふ、あ、ああああ、……やっぁああぁぁ、んあぁあっ……」
 後藤の秘書に突きつけた冷たいボトルを、引いては突き上げる。
 その行為を繰り返すと、その度に、赤らんだ身体をベッドに横たわせている目
 の前の少女は潤んだ瞳で、すすり泣く様な声をあげる。

 「かわいい声だねえ? ごっちんの感じてる声、あたし癖になりそう」
 「ああ、んっ、よっ…すぃ…、あんん、やあぅ、はあっ……」 

 それが楽しくて、吉澤は左手は彼女の蕾をいじりながら、右手に握ったボトル
 を何度も突き上げる。じゅぷじゅぷと音を立てて、愛液が後藤の太腿を伝って
 シーツまで流れ落ちていた。

 「ごっちん、だいぶ濡れてきたね。かなり感じてるかなぁ」  
 「……ん、だ…、め、あぁあ、んんぅ……っ」
 押さえていた吉澤の手が緩んでも、もう後藤は抵抗する素振りを見せなかった。


41 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時38分19秒

 「…おいしそうだね、ごっちんのジュース……。ワインと混じって、どんな味に
  なってるのかなぁ、ねえ?」
 「っ、やぁ、よっすぃ、それは、やめてっ…」
 
 唇を離した吉澤の顔が、自分の股間の方へ下がっていくのに気付いた後藤が、
 次に何をされるのか予測したらしく、懇願の声を上げる。 
 
 「だめ」
 後藤が聞いたのは、その一言だった。

 「………っ」
 吉澤の返答にもともと期待しているところなどなかったのだろう、後藤は吉澤の
 返答を聞くや否や、次に自分を襲う快感に溺れないようにとの抵抗のつもりか、
 ぎゅっと固く目を閉じた。

 そんな後藤を見守る吉澤の視線は、相変わらず楽しそうに細められたままだ。


42 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時38分58秒

 「市井さんにも、ここ舐められたの?」 
 「んあっ、ああっ!」
 次の瞬間、後藤は身も世もない声を上げ、腰を跳ねさせた。吉澤の尖らせた
 舌が、後藤のひだをゆっくりと舐め上げたのだ。

 感じたことのないぞくぞくするような感覚。吉澤の舌のざらりとした感触が、今
 まで以上の快感を後藤の体に容赦なく与えている。

 「……市井さんにこうやられたときも、感じちゃった?」
 「ふぁ、ああ、んんっあああっ…」

 押し倒された体勢の後藤としては、ただ自分の愛液を、秘所を舐める吉澤が、
 ぴちゃぴちゃと音を立てているのを感じるだけだった。
 身動き1つ、取ることが出来ない。


43 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時39分44秒
 
 「…うぅああ、ああああああんっ」
 
 そして、必死に声を出すまいとする徒労も空しく、こらえきれず声を上げる。
 とめどなく溢れ出す自分の愛液。 

 「…美味しい、ごっちん…」
 吉澤は、そのままクリトリスに舌をはわせ、ぬらぬらと赤く充血しているそれ
 を、舌先でちろちろとなめあげる。
 唇をぐっと押し当て、前歯でその小さな突起を軽く噛むと、後藤の体に電流が
 走った。乳首がピンと立つ。

 「や、…ああぁあっ…!」
 腰が浮き、吉澤の目の前で、薄い茂みに覆われた下腹が痙攣した。吉澤は、
 再びそのいやらしい小さな蕾を舐めながら、今度は指をゆっくりと秘所へと差
 し入れた。ゆっくりと飲み込まれていく吉澤の長い指。

 「ん、ん、んあ、ああああっ」 
 「……いいよ、もっと声、聞かせて。ごっちんの感じてる声…」
 「ひ、あ、や、あん、ぅあ、あああんぁあっ…ん…」


44 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時40分36秒

 大きすぎる快感は、後藤に言葉を発することすら許さない。
 ただ、そのしなやかな肢体をびくびくと揺らしながら、後藤の両手はしっかりと
 シーツを掴んで、吉澤の執拗な愛撫を受け入れていた。

 「はぁっ、ああっ!はっ…あ、…っ!!」
 
後藤の息切れが一層激しさを増す。いつの間にか、吉澤は後藤のそこに、指
 3本を押し込んでいた。そのままぐりぐりとこね回している。

 手の平を上向きにして、中でひっかくように指を動かすと、最も敏感な部分に
 当たったのだろう、後藤がひきつったような声を上げた。
 「ぅあっ、よっすぃ、だめ、だめえ、いく、イッちゃうよぉっ! や、いやあああっ」
 「……いいよぉ。ちゃんと、抱き締めててあげるから」


45 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時41分13秒

 後藤の肉ひだが、ひくひくと、吉澤の指を痛いほど強く締めつけた。後藤に突
 っ込んだ指ばかりか、その手の平全体さえ滴り落ちるほど濡れてしまっている。
 「あ、ああ、んああああああっ…!!」

 内性器の中をまるで生き物が動き回る様に3本の指が暴れ回り、後藤は下半
 身を激しく痙攣させながら気絶した。
 「…ごっちん? ごっちん、イっちゃった?」

 くたり、と吉澤に身体を預ける後藤の閉じられた目。赤らんだ顔を目にして、吉
 澤はクスクスと笑みを漏らした。
 「まだまだ、こんなんでくたばってもらっちゃ困るなぁ。第二ラウンド、いくよ?」


46 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月08日(水)23時42分08秒

 片手で力の抜けた後藤の身体を抱きかかえ、吉澤はもう片方の手を、意識を
 失ってなおひくひくと痙攣している彼女の濡れそぼったそこに、あてがった。

 夜が更けてなお、吉澤の欲望は止まらない ――― 
 
 ――――

 ―――

47 名前:どっかの作者 投稿日:2002年05月08日(水)23時43分24秒
 吉澤×暴走。これ以上は吉澤の名誉の為にも打ち切り(w
48 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月09日(木)01時11分31秒
鼻血が。。。
エロ過ぎるぜ、吉澤&後藤!
49 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)01時24分08秒
打ち切りですか〜〜〜(悲)
よっすぃーの暴走もうちょっと見てみたいです・・・。
あと、よっすぃーと市井ちゃむの争いとか。
50 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月09日(木)23時27分54秒
だ、第二ラウンドは!?(大興奮)
51 名前:のんこ 投稿日:2002年05月10日(金)17時44分11秒

辻は・・・微妙です。
やっぱごまよしいしの3人です!!
第二ラウンド気になる〜!!
52 名前:ごり 投稿日:2002年05月10日(金)19時41分05秒
すげー、すげー!鳥肌立ちましたよ、エロさに(w
自分は49さんと同じく、市井VS吉澤見てみたい。でもいしよしごまの絡み
も捨てがたし。
53 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月12日(日)00時16分39秒
よしこの暴走がもっと見たいー!
市井ちゃんはいらない(w
54 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月12日(日)02時44分05秒
フツーによしごまの続きが見たいス…
作者さんマターリマイペースでがんがってください〜
55 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月12日(日)21時02分40秒
 どっかの、じゃなくて「どこかの」が正しい作者です。
 はい、阿呆です、自分。

 >48 名無しさん
     どっちかというと、エロさは吉澤に軍配が(w
     まあ、後藤もこれから変わってく………かな?(いい加減)

 >49 名無し読者さん
     今回の場面ではここまでなんですが、これからシチュを変え…
     あんなことやこんなことを……するかも。そう、エロい話なので(w

 >50 名無しさん
     第二ラウンドは……また次回で。吉澤の部屋ではここまで
     なんです、すいません〜!

56 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月12日(日)21時03分17秒
 >51 のんこさん
     辻微妙ですか。あはは(笑)。
     いしよしごまですか〜、難しいです、いい作品がたくさんあるので。
 
 >52 ごりさん
     鳥肌ですか(w
     市井・石川に関しては……どうなんでしょう、一応よしごまがメインなので。

 >53 名無し読者さん
     吉澤の暴走は、この話が続く限り続きます。
     で、こちらでは市井はいらないとの意見…。どうしましょ(w

 >54 名無し読者さん
     ふつーによしごまで………はいっ!やらせていただきます!
     ただしエロいっすが。普通なのかな、これ。

 では、一応吉澤×暴走編のラストです。
     
57 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時04分29秒


 そして、後藤が(無理矢理に)4回目の絶頂まで導かれた後、ようやく吉澤は
 愛撫の手を止めた。

 うつぶせにベッドに倒れこみ、限界に近い体力でぐったりと荒い息を吐き出す
 後藤の横に並んで寝転び、その顔を覗き込む。
 「どうだった? ごっちん、気持ちよかった?」

 子供が、よく出来た夏休みの工作品を自慢するときのように、大きな瞳を輝か
 せて後藤に話し掛ける輝くようなその表情からは、まるで悪びれた感情は見
 受けられなかった。
 どころか、何処か達成感すら感じさせる満足げな顔。


58 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時05分12秒


 「ね〜ね〜、ごっちんてば」

 やはり、溢れ出す笑みを抑えきれないといった表情で吉澤が反応を示さない
 後藤の剥き出しになった肩を揺さぶる。
 「………」

 「また、襲うよ?」
 「……やっ!」

 慌てたように振り向く後藤の顔を覗き込む、吉澤の嬉しそうな目。
 「やあっと、こっち向いた」
 「………」

 みるみるうちに、怒りの為か恥ずかしさの為か、真っ赤に染まっていく後藤の
 頬に、吉澤が優しく触れた。
 「怒ってるごっちんも可愛いけど、出来れば笑ってくれてる方がいいなぁ」 
 「だっ、誰のせいで、誰のせいで……よっすぃ、よっすぃがこんなことするから!」


59 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時05分52秒


 吉澤の手を振り払い、真っ赤な顔で後藤が抗議の声を上げる。
 「ふ〜ん?」
 「…?どこ見て………っ!!」

 にんまりと笑みを浮かべる吉澤の視線が、自分の顔より若干下へ向けられて
 いることに後藤は気付いた。
 そして、その目線の先が、吉澤の手を振り払う際に剥き出しになった、自分の
 はだけた胸であることを認め、慌てて毛布をあてがう。

 「よっすぃのエロ親父! スケベ! ばかっ!!」
 「 今さら、何恥ずかしがってるのさ。うちらはもう、最後の一線を超えた仲じゃな
  いのさあ〜」
 「……変な言い方しないでよぉ! 全部、無理矢理じゃんかっ。よっすぃまで、
  何で、無理矢理、だめって言ったのに、言ったのに……っ」 


60 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時06分28秒


 叫びながら、後藤の目に涙が滲んだ。
 語尾が震えて、ずずっと鼻をすすり上げる。それは、悲しさの涙でもなければ
 怒りでも恐怖のためでもない、悔しさ故の涙だった。

 「……市井ちゃんもよっすぃも、あたしの気持ちなんてどうだっていいんだっ。
  自分さえ楽しければいいんでしょ?……んんっ。えぐっ…、こ、怖かったのに、
  すごい、怖かったのに……2人のこと、大好き、だったのに〜っ…!」

 ぶわっと後藤の目に浮かび上がった涙は、たちまち溢れ出して赤く染まった頬
 を流れ落ちていく。
 「ばかぁ、よっすぃの、ばかっ、うわああん、ばかあーっ!」
 ひっくひっくと肩を震わせて、後藤は子供のように泣き出した。


61 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時07分03秒

 ここまで激しく泣かれると思っていなかった吉澤は、一瞬驚いた様に口をぽか
 っと開けたが、すぐに幼子をあやすように微笑んだ。
 「ごめんね?」
 短く言うと、泣き止まない後藤を抱き寄せ、背中をさする。
 「ごっちん、ごめんね」

 背中の真ん中くらいまで伸ばされた後藤の髪の毛が、そんな吉澤の手に絡
 みつく、そんなことでさえも愛しくてたまらない。


62 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時07分44秒


 「なんかちょっと、市井さんに嫉妬してて、乱暴だったかも…」
 「……う〜っ…く…」
 「本当は、めちゃめちゃ好きでさ。大事にしたいんだけど……」
 「…………っく……」
 「泣かないでよ〜、よしこは真剣にごっちんが好きなんだよ〜」
 「……も、…いい……いいよ……」

 吉澤の胸に顔を埋めたまま、後藤が鼻声で小さく呟く。
 小動物のように小刻みに震える後藤をより一層強く抱き締めて、吉澤はぐっと
 唇をかみ締めた。「いや、よくないんだ、これが」

 真剣な声でそう囁いた吉澤に、腕の中の後藤がぴくりと動いた。
 「……よくないって、何で……」
 「ううむ……」


63 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時08分17秒


 問われた吉澤は、しばしあらぬ方向を眺めて何やらぼそぼそとうめいていたが、
 やがて仕方ない、といった風に上半身を起こした。
 吉澤の腕から解放された後藤が、ぼてっと布団の上に落ちる。

 ベッドから降りた吉澤は、丁度ベッドの対角線上に位置する勉強机の所まで
 すたすたと近付くと、そこに山と詰まれた教科書の山をおもむろにばさばさと
 払い落とし始めた。
 
 「何やってるの?」
 既に泣き止んだ様子の後藤が、不思議そうな顔で背中に話し掛けるが、吉澤
 は「いや〜」とはっきりしない態度でお茶を濁すばかり。
 「…ねえ、よっすぃ…?」


64 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時09分00秒


 どうにも釈然としない感情をそのまま表すように、口を結んだ後藤が、裸の身体
 を隠すように吉澤の枕を抱えてベッドから起き上がった。
 「よっ…」
 「実は、これ」
 「?」

 再び、吉澤に声を掛けようとしていた後藤の面前に、吉澤が「あるもの」を突き
 出して、後藤は目を見開いた。
 「…………」
 無言で「それ」を凝視する後藤の表情が、見るからに険しいものへと変化して
 いく。心なしか、拳が握り締められているようだ。

 「この間、こっそりキャッシュで買っちゃったんだぁ…」

 えへへ、と何処か引き攣った笑顔を浮かべながら、吉澤が言う。
 後藤はというと、握り締めた拳はそのままに、口元がわなわなと震え出す。


65 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時09分43秒


 「よっすぃ〜!?」
 「 ――― ごめん、今の、一部始終を撮ってました」

 吉澤の手の中にある「それ」 ――― 彼女の手中にすっぽり収まるサイズの
 その物体は、小型サイズのビデオカメラだった。
 つまり、そいういうことである。

 「……………」

 「 いや、あの、あのさ〜? ごっちんがウチに来ることになって、これはもう千載
  一隅のチャーンス!!とか思ってえ、このビデオだしに使えば、これからも、
  またエッチさせてくれるかな〜なんて……」

 「 つまり、今撮ったビデオで、あたしとのエッチに持ち込むための脅迫材料に使
  おうとしたってこと!?」
 「いやん、後藤さんたら『脅迫材料』だなんて難しい言葉…」
 「 ――― よっすぃ?」
 「ハイ」


66 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時10分25秒


 えへらえへらと不自然な笑顔を浮かべながら、何とかしてこの場をやり過ごそう
 と必死な吉澤に対し、既に昔の熱血スポ根漫画の主人公のように、怒りで目の
 奥がメラメラと燃え立っている(普段はクールに見られがちな)後藤。

 吉澤も、「んなこと黙ってりゃ分からないのに」ぶっちゃけてしまうあたり、意外と
 真面目だったりする。
 ただし、その場合の『誠実さ』は、後藤の好感を上げるには至らなかったようだ。

 「この、ケダモノおおおおおおおおおっっ!!」

 ガシャン、と派手な音を立てて、吉澤の手にあったハンディカメラは、瞬時に後藤
 に奪い取られた挙句、床に叩きつけられて砕けた。


67 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時11分00秒


 「あーっ!!せっかくの『ごっちんとのエッチしーんはあとはあと』がっ!!」
 「心配するのはそっちかよっ!!」

 ――― 普通なら、新品のビデオカメラ本体を心配するのが当然であろう。

 「もー帰るっ! よっすぃのエロ親父! 変態!!」
 「ちょっと待って、何故に『変態』?ちょっとエッチなだけじゃーん!」
 「どこが『ちょっと』なのっ!!」
 「ちょーっと、2人の愛の行為をビデオに収めただけじゃん、あたしっ!」
 「………それが変態以外の何だってのさ、よっすぃのバカやろーっ!!」

 傍から聞いたら、おそらく呆れ返るであろう程の低レベルな言い争い (or 痴話
 喧嘩? ) の末、後藤が止めの1発を言い放つ。

 「 もう、よっすぃの前では着替えもしないからねっ!! くっついたり抱き合ったり、
  ふざけてでもよっすぃとはしないんだからねっ!」
 「…え、嘘っ!? ごっちーん!!」


68 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時11分54秒


 死刑を宣告されたかのような大袈裟な素振りで、吉澤が後藤に呼び掛けるのを
 無視して、後藤は黙々と服を着始めた。

 伸ばしかけた手を拒んでいるのは、口を真一文字に結んでぎっと鋭い目線で吉
 澤を睨みつける後藤だ。
 吉澤はひっこみのつかなくなった手をぱたぱたと振り回す。
 ( ああ〜、ごっちんマジ怒ってる〜? )

 というか、当たり前である。

 「帰るっ!!」


69 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時12分37秒


 迅速に着替えを終えた後藤が、不機嫌極まりない声で言い捨てると、自分の荷
 物を引っつかみ、足音荒く部屋から出て行く。
 バタバタと階段を下っていく音、そして叩き付ける様に閉じられる玄関のドア。

 「帰っちゃったか……」
 口を尖らせて吉澤はビデオの残骸を拾い集め、思い出したようにベッドの下へと
 手を差し入れる。
 「あ、よかった。こっちはちゃんと動いてるよ」
 ほっとして、安堵の溜息。ビデオが壊されたのは残念だけど、一応、もう1つの
 仕掛けをしておいたのだ。当然、後藤が気付いてる筈もない。

 吉澤は、手にしたその物体、否小さな機械 ――― 何とそれはテープレコーダー
 だった! ――― を愛おしそうに眺めると、ある程度巻き戻しした末、おもむろに
 再生ボタンを押した。


70 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時13分28秒


 カサカサという布団の上を動き回る音。
 くちゅくちゅと、淫靡な音もごく小さいながらちゃんと拾われている。

 『ん、ん、んあ、ああああっ』 
 『……いいよ、もっと声、聞かせて。ごっちんの感じてる声…』
 『ひ、あ、や、あん、ぅあ、あああんぁあっ…ん…』
 
 くちゅくちゅくちゅ…
 激しさを増す音は、後藤自身から発せられるこの上ない興奮剤。
 『はぁっ、ああっ!はっ…あ、…っ!!』
 
 ―――

 ぽちっと停止ボタンを押して、吉澤はにんまりと満足そうに笑った。
 「……これだけでも、充分使えるかな」


71 名前:吉澤×暴走 投稿日:2002年05月12日(日)21時14分17秒


 ―――

 ――――


 【吉澤ひとみ・17歳】
 職業: モーニング娘。メンバーの1人。
     ポジション・男前&(隠れ)好色たらし野郎 


 身体の関係から (強引に) 始まった吉澤ひとみと後藤真希の物語は、まだ幕を
 上げたばかりである ――― 。


72 名前:どこかの作者 投稿日:2002年05月12日(日)21時15分57秒
 実はそんなオチだったり。
 鬼畜&策士吉澤。
 どうしてだろう、そんな吉澤の方がとても書きやすいのは……(w
 
73 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月12日(日)22時32分49秒
鬼畜ヨスィ、最高!(w
74 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月13日(月)20時46分25秒
いいな、いいな、ここ一番好きはあとはあと
75 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)03時23分58秒
鬼畜よっすぃーだ…妄想が……
抵抗しつつも感じてたごまに萌え〜

できれば、いしよしバージョンも読んでみたひ。
76 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)04時14分55秒
また、よしごまスレにいしよしリク・・・。
77 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)20時58分59秒
>76
私も来ると思ってました…(^^;
78 名前:ごり 投稿日:2002年05月15日(水)23時58分29秒
激しいよしごまエロ萌えなので、正直いしよしは・・・(略
作者さんのエロ描写は最高です!マターリ続きお待ちしてます。
79 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月21日(火)01時39分13秒
上がります。
80 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月21日(火)02時22分58秒
ビデオ本体がやられただけなら、テープは無事なのでは?
っつーか、最初の脅迫材料だったポラを撮った人物のが気になる(w
81 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月24日(金)18時22分44秒
キモいスレだ
82 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月24日(金)21時06分06秒
続き期待sage
83 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月25日(土)04時27分53秒
81、カ・エ・レ
84 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月26日(日)23時01分35秒
作者さん気にせずマターリと続けてください
続き楽しみにしています!
85 名前:ING 投稿日:2002年05月30日(木)23時03分17秒
初めて全部読ませて頂きました!同じ板で書かせて貰ってる者です。
よしごま萌え〜。続きも期待してます!
86 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月05日(水)19時04分02秒
作者さま、どうか続きを・・・。
エロエロな、よしごまを・・・。
87 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月25日(火)05時46分30秒
ヨスィゴマハッケソ
続き待ち
88 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月25日(火)13時21分29秒
ここも放置ですか。。。
89 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月29日(土)06時00分48秒
続きマジでキボンヌ・・・
90 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月05日(金)00時04分37秒
このスレの更新が止まっている今、俺は何で萌えればいいのだろうか?
91 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月23日(火)00時58分56秒
続きお願い・・・
92 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月21日(水)02時05分06秒
待たせてください・・・。
93 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月09日(水)12時33分12秒
何時までも待っちゃうよ
94 名前:名無し 投稿日:2002年11月11日(月)22時21分39秒
もうだめぽ?

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