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IT'S MY PARTY
- 1 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月09日(木)20時18分08秒
- 某板でも書いている者です。
こちらでは初めて書きます。(いしよしモノです)
よろしくお願いいたします。
- 2 名前:1 投稿日:2002年05月09日(木)20時20分10秒
2002年4月12日。
その日はあたし―――モーニング娘。吉澤ひとみの17回目の誕生日だった。
収録の合間に各メンバーからちょっとした贈り物やお祝いの言葉をもらい、
満ち足りた気持ちで家路についた。
- 3 名前:2 投稿日:2002年05月09日(木)20時22分20秒
- ―――21:18.
家族との夕食を終え、居間でテレビを見ながらくつろいでいると、携帯が鳴った。
ごっちんだ。
どうやらメールのようだ。
『ヨシコー、悪いけど今からココに来て〜。渡し忘れたモンがあるから〜』
指定された場所は都内のホテルだった。
・・・今からかよっ。うちは埼玉なんだよっ。
ちょっとムカついたが、今日は誕生日なんだし、何かいいモノがもらえるのかも
しれない、という淡い期待を抱き、嫌がるお父さんに頼み込み、駅まで車で
送ってもらう事にした。
- 4 名前:3 投稿日:2002年05月09日(木)20時24分01秒
- ―――22:23.
指定されたホテルの前で待っていると、
「んあ〜、ヨシコ〜」
ごっちんが手を振りながらやって来た。
「ホホ、来たわねっ」
何故か、保田さんも一緒だ。
「なんなんスか?こんな時間に?」
「メールで渡すモンがあるって言ったじゃ〜ん」
とごっちん。
「そうそう!ホラ!キリキリ逝くわよ!!」
二人に背中を押されて、ホテルに入る。
- 5 名前:4 投稿日:2002年05月09日(木)20時27分22秒
- 中に入ると、あたしは
「・・・ふぁ〜」
と溜息をついて、ロビーの豪勢なシャンデリアを見上げた。
―――ホテル中、どこもかしこもピカピカで、
おまけに足元は大理石―――そうでないトコは
真紅の絨毯が敷き詰められていた。
- 6 名前:5 投稿日:2002年05月09日(木)20時29分23秒
- 「ナニ?お茶でも飲むんスか?」
あたしはロビー奥のティールーム(ココも高そうだ)を見て、のんびり言った。
「このすっとこどっこい!わざわざ茶ぁ飲むためにこんな時間に呼び出さないわよっ!!」
保田さんは小声で怒鳴りつけると(他の人に迷惑だから)、
「ホラ!」
と言って、エレベーターまであたしを引っ張って行った。
- 7 名前:6 投稿日:2002年05月09日(木)20時32分21秒
「上へ参りま〜す!本日はプッチモニ・エレベーターをご利用いただき、
誠にありがとうございます!
ご利用階数をお申し付けくださいませ!あっは!」
ごっちんがエレベーターガールのマネをし、楽しそうに言った。
「ホホ、最上階をお願いするわ!」
「かしこまりました!」
最上階って・・・バーとかあるトコ?
飲むの?
てか、ウチとごっちん、まだ未成年なんスけど、保田さん。
- 8 名前:7 投稿日:2002年05月09日(木)20時34分43秒
- エレベーターが上にスライドしながら都心の夜を見せてゆく。
ああ、キレイだな。
街の赤いネオン、ビルの明かり、車のテールライト・・・。
窓にもたれて夜景に見惚れていると、
『チーン』
扉が開いた。
「「吉澤さま、お待たせいたしました」」
二人がベルボーイのように言った。
- 9 名前:8 投稿日:2002年05月09日(木)20時36分51秒
- 「へ?どしたの?二人とも」
あたしが呆然としていると、
「お部屋にご案内いたします」
保田さんがいやに慇懃に言う。
「こちらでございます」
ごっちんもマジメくさって言う。
「う、うん・・・」
事情が飲み込めないが、とりあえず二人について行くコトにする。
- 10 名前:9 投稿日:2002年05月09日(木)20時38分07秒
- ・・・あ!
これって・・・『ビックリ・パーティー』ってヤツ?
本人には内緒にしてて、部屋のドアを開けたら、
『誕生日オメデトー!』
とか言ってクラッカー鳴らすヤツ!
- 11 名前:10 投稿日:2002年05月09日(木)20時39分57秒
- ハッハ!
なぁ〜んだ!
『渡し忘れたモン』って、コレだったんだ!
ドアを開けたら、モーニングのみんなが
『よっすぃ〜、おめでと〜!!』
ってクラッカー鳴らして、
後ろで保田さんが
『ホホ、引っかかったわねっ!まだまだ甘いわよっ!吉澤!!』
って言って、ごっちんも
『あっは!ヨシコはダマされやすいねー!!ダメじゃん!』
って嬉しそうに言って!!
・・・最高の誕生日じゃん!カッケ〜!!
- 12 名前:11 投稿日:2002年05月09日(木)20時42分28秒
- 「お客様、こちらでございます」
ごっちんがカードキーを差し込んでドアを開けた。
・・・さあ!
みんなが息を潜めてクラッカー鳴らそうとしてるのがヨシコには分かる!
ののとあいぼんはふざけすぎて、飯田さんにこづかれているかもしれない。
カマン!ベイベー!!
心の準備は出来てるぜぃ!!
- 13 名前:12 投稿日:2002年05月09日(木)20時44分02秒
- 「・・・ん?」
予想(期待?)に反し、部屋はシーンと静まりかえっていた。
「あの・・・」
二人の方を振り返ると、
後藤:「それでは!」
保田:「ごゆっくり!」
二人:「「お楽しみください!!」」
と言って出て行ってしまった。
- 14 名前:13 投稿日:2002年05月09日(木)20時48分42秒
- 「・・・何なのよ」
とりあえず、部屋の中に入っていった。
・・・何か、ムダに広い部屋だなぁ。
スィートルームってヤツ?
あ、部屋の向こうにまたドアがある。
開けちゃろ。
実はさっきのは前フリで、こっちにメンバーがスタンバイしてるのかもしれん。
「ククク・・・よっすぃ〜はバカだねぇ」
とか声をひそめて笑って。
そう思い、ドアを開けると・・・。
―――メンバーはメンバーでも、思いがけないヒトがスタンバイしていた。
- 15 名前:14 投稿日:2002年05月09日(木)20時52分07秒
- ―――22:36.
入って行った部屋では、梨華ちゃんがおやすみ中だった。
・・・なんちゅうでかいベッドだ。
ダブル・・・いや、クィーンサイズか。
呆れながら寄って行くと、寝相の悪い梨華ちゃんが
「う〜ん・・・」
とうめきながら布団を足にはさんだ。
「・・・!!!!」
心臓が・・・止まるかと思った。
り、梨華ちゃん!
―――す、すっぱだかなんだもん!!
- 16 名前:15 投稿日:2002年05月09日(木)20時53分25秒
- ど、どして!?
なんで全裸なの!?
しかも首にリボン(サテン生地で色はピンク)までして!!
その上・・・。
―――手首、縛られてるよ、アンタ。
- 17 名前:16 投稿日:2002年05月09日(木)20時56分18秒
- とりあえずどうしていいか分からず、驚きのまま両手を掲げて部屋中を走り回った。
「・・・はぁ」
疲れ果て椅子に腰を下ろすと、すぐそばのテーブルに
『よっすぃ〜へ。』と書かれた封筒が置いてあるのが目に入った。
・・・梨華ちゃんの字だ。
- 18 名前:17 投稿日:2002年05月09日(木)20時57分45秒
- 中はメンバーからのバースデー・メッセージだった。
『( ゜皿 ゜)<カオ、ヨシザワガガンバッテルノシッテル。オメデトウ
( `.∀´)<ホホ!セブンティーンね!!キリキリ逝くわよ!!
(・´ー`・)<なっちも17に戻りたいべさ!オメデトウ!
(〜^◇^)<キャッハ!『世界のジョーク』はマジ寒いっちゅうの!17かぁ、いいねぇ!
( ´ Д `)<んあ〜、またヨシコがひとつお姉さんになったねぇ。
( ^▽^)<よっすぃ〜!これからもカッケーよっすぃ〜でいてね!
( ´D`)<おめでとうれす。ののの誕生日も期待してるれす。
( ‘ д‘)<これからもよろしくなぁ。アイ〜ン!!
|||’ー’|||<おめでとうございます!今度『ホッピーでホップ』を歌いましょう!
∬`▽´∬<おめでとうございます。それでは・・・『ナンダコノヤローッ』
川o・-・)<オメデトウゴザイマス・・・私は来月の7日です。
( ・e・)<おめでとうございます。私の宝物は吉澤さんのトレカです。ラブラブ! 』
- 19 名前:18 投稿日:2002年05月09日(木)21時00分08秒
- それは卒業式にもらう寄せ書きのように、
カードに12人分のメッセージが書かれてあった。
「『13人マイナスイチがかりの〜 お誕生日〜』」
カードを手にしたまま、あたしは小声で歌った。
・・・どこからツッコめばいいんだ。この状況を。
このカードだけなら、あたしもフツーに喜んださ。
それより・・・梨華ちゃん。
アンタ―――このカードのおまけ?
- 20 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月09日(木)21時01分31秒
ここで一旦切ります。
- 21 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)21時11分12秒
- ホホ、先が楽しみです(w
エロエロな予感。。。
- 22 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月09日(木)21時16分18秒
- ほぉ、ちょっぴり感動。
この先Do-なるんでしょ?イイ感じですね。
見守ってます(w 頑張って下さい(^^
- 23 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)21時17分46秒
- 凄く先が楽しみです・・・(w
どうなるんだ(ww
- 24 名前:19 投稿日:2002年05月09日(木)21時23分27秒
- ―――22:42.
携帯が鳴った。
・・・保田さんだ!
「もしもし!!」
あたしは即効出た。
「ホホ!お邪魔だったかしら?」
―――電話の向こうの保田さんがどんな顔をしているか、手に取るように分かる。
「保田さん!なんなんスか!!これは!!!」
「吉澤!アンタ、声デカすぎ!!」
「なんで・・・梨華ちゃんがあんなカッコで!」
「アラ・・・もう食べたの?若いっていいわねぇ〜」
「・・・な!」
「んあ〜、ヨシコの誕生日プレゼントだよ〜」
電話を代わったごっちんが言った。
- 25 名前:20 投稿日:2002年05月09日(木)21時29分04秒
- 「プレゼントって・・・」
「みんなで話し合ったんだよ〜、『ヨシコの欲しいモノは何か』って」
「・・・で、梨華ちゃんなワケ?」
「ホホ、最高のプレゼントでしょ!」
また代わった保田さんが鼻高々に言った。
「このホテルって・・・」
「アタシの名前で取ったわ!ホホ!都心の一流ホテルの最上階のスイートルーム!!
これで何もないならウソね!!」
「・・・何もないならどうするんスか?」
「何もないなら・・・アンタの給料5ヶ月分差し押さえよ!!」
「・・・ッゲ!なんなんスか!それは!?」
「部屋代は11人で出し合ったのよ!どう?メンバー愛に涙が出るでしょう!」
「・・・ハァ」
あたしは全身からヘナヘナと力が抜けていくのを感じた。
もっと・・・違うトコでそういうのは発露してほしい。
- 26 名前:21 投稿日:2002年05月09日(木)21時31分28秒
- 「それじゃ切るわよ!」
「わ!ちょっと待って!」
あたしは慌てて保田さんを引き止めた。
「まだ何かあるの!もう石川も待ちくたびれてるんじゃないの!」
「梨華ちゃんは!同意」
「してるわけないじゃない、切るわよ」
『プツッ、ツーツー・・・』
「『13人マイナス2がかりの〜 お誕生日〜』」
―――あたしは携帯を手にしたまま、また小声で歌った。
- 27 名前:22 投稿日:2002年05月09日(木)21時36分44秒
- ―――22:56
「・・・ん」
梨華ちゃんが目を覚ました。
「・・・!」
声にならない悲鳴を上げている。まあ、ね・・・気持ちは分かるわ。
「・・・目、覚めた?」
「よよよよ、よっすぃ〜!」
「言っとくけど・・・これはウチじゃないからね」
ここでそう言うのも無責任かとも思ったが、とりあえず本当の事なので言ってみた。
「何で!?何で!?」
梨華ちゃんは自由にならない手首を上げたり下ろしたりしてじたばたしている。
「とりあえずじっとして、ほどくから」
「うん・・・グスッ」
梨華ちゃんはもう涙目だ。
そりゃそうだろう。
嫁入り前の娘がこんな格好で・・・。
手首のリボン(首のとおそろいのピンクだった)と、
ついでに首のこれまたふざけきったリボンをほどいてやる。
それが終わると、
「着なよ」
と言って、自分のパーカーを脱いで渡した。
- 28 名前:23 投稿日:2002年05月09日(木)21時39分09秒
- 「あ、よっすぃ〜は・・・」
「ココ、室温ちょうどいいから大丈夫。下にTシャツも着てたし」
「あたしの・・・服」
梨華ちゃんが心細そうな声を出した。
「待って、探すから」
あたしは立ち上がり、タンスの引き出し、クローゼット、バスルームと
あちこち探した。
「・・・ないよ」
「ウソッ!?」
梨華ちゃんが泣きそうな声を上げる。
その時、あたしの携帯がまた鳴った。今度はメールだ。
- 29 名前:24 投稿日:2002年05月09日(木)21時42分38秒
- 『( `.∀´)<石川の服は一式ホテルのクリーニングに出したわ!
(モチロンパンツもね!キャッ!)明日の朝部屋に届くように手配したわ!
ホホ、アタシって逝ってヨシ? KEI』
「・・・逝ってヨシ!!」
あたしは携帯を握りしめたままわなわなと震えた。
「誰から?・・・何て?」
「・・・梨華ちゃんのパンツもなにもかもみーんなクリーニングに出したってよ。
保田さんが!ご親切に!」
「え〜!パ・・・パンツまで!?」
「ウン」
「そんなぁ〜」
眉をハの字にしてシーツを胸まで引き上げ、梨華ちゃんは泣き声を出した。
「分かった!・・・買ってくるから!」
そう言い残すと、あたしは夜の街に飛び出して行った。
- 30 名前:25 投稿日:2002年05月09日(木)21時45分01秒
- ・・・うう。
アタシ、アイドルなのに、何で夜中にコンビニで友達のパンツ買ってんの?
ピンク・・・でいいか。
しかもしっかり色まで選んで(泣)。
カムフラージュ用のペットボトルのお茶や『ザ・テレビジョン』
(だって、パンツだけじゃ恥ずかしいし・・・)
と一緒にレジに差出し、お金を払って店を出た。
Gジャンの中の半袖の腕を通り抜ける―――夜風が寒い。
- 31 名前:26 投稿日:2002年05月09日(木)21時48分02秒
- ―――23:13
「よっすぃ〜、ありがとう!」
梨華ちゃんがあたしに抱きついて言った。
「ハイハイ、お姫様。こちらでよろしいですか」
「ウン!」
「じゃ、着替えなよ。向こう行ってるから」
あたしは気を利かせて部屋から出て行った。
「いいよ〜」
すぐ梨華ちゃんに呼ばれた。
「エヘヘ」
なんて言って笑ってる。
のん気だなぁ。
とんでもない目に遭ってんのに。
- 32 名前:27 投稿日:2002年05月09日(木)21時51分14秒
- 「でさ」
あたしはベッドのフチに腰掛けた。
「梨華ちゃん、今日何があったのよ」
あたしが切り出すと、
「あたしが知りたいよ〜」
やっぱり眉をハの字にしてべそをかきだした。
梨華ちゃんの説明ではこうだった。
『よっすぃ〜のお誕生日会をするから』というごっちんの台詞を信じて、
梨華ちゃんは仕事の後、このホテルに来た。
この部屋に連れられ、『ノド乾いたでしょ、まあ、これでも飲みなさい』
との保田さんの言葉を信じて、お茶を飲んだ途端・・・気を失ったらしい。
「それって・・・犯罪じゃん」
あたしは遠い目をした。
「ウン・・・」
梨華ちゃんは俯いている。
しばらく二人で、ただ溜息だけついていた。
- 33 名前:28 投稿日:2002年05月09日(木)21時57分47秒
- 「ねぇ、よっすぃ〜」
お手洗いから帰ってきた梨華ちゃんがあたしを呼んだ。
「何?」
「向こうのテーブルにこれが」
梨華ちゃんの手には何かお酒のボトルみたいなのがあった。
「・・・すっげー、ドン・ペリじゃん」
あたしはボトルを受け取ってまじまじと眺めた。
「ラベルが紫色だよ、はぁ〜、これがピン・ドンってヤツか」
銀座のクラブで頼むとウン十万は取られるという。
「飲もっか」
あたしは梨華ちゃんの方を向いて言った。
「うんっ」
「ちょっとぬるくなってるみたいだけど」
- 34 名前:~~ 投稿日:2002年05月09日(木)22時01分46秒
- 「あ、ここで開けちゃダメ!」
梨華ちゃんは慌てて押し止めた。
「何で?」
「ぬるくなった炭酸はほとんど泡だし、開けるときにこぼしたりしたら絨毯、
汚しちゃう!そうだ、お風呂場で開けようよ」
梨華ちゃんは・・・ヘンなトコで所帯染みてて。
でも―――そこが結構ウチは気に入ってて。
- 35 名前:30 投稿日:2002年05月09日(木)22時04分08秒
- グラスも持っていって、大理石のバスルームでシャンパンを開けた。
恐る恐る浴槽に向けて開ける。
梨華ちゃんはあたしの後ろから息を詰めて見守っていた。
『ポンッ』
弾けた音を出してピンクの泡が飛び出してくる。
『ホラ、あたしの言った通りでしょ』
グラスを手渡すと、梨華ちゃんは得意げに言った。
アンタ・・・見てただけじゃん。
それでも、薔薇色のグラス越しに見る梨華ちゃんは―――とてもきれいで。
ぬるいシャンパンでも全然よかった。
- 36 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月09日(木)22時10分51秒
- とりあえず、今回はここで切ります。
レスのお礼は後ほど・・・。
更新中にアクシデントがあったようで、スレ34の所の通し番号の数字が
『~~』となるところが文字化けのようになっているのをお詫びします。
なお、タイトルは Resley Goor の曲からです。
- 37 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月09日(木)22時13分55秒
- 番号入れて直したところがまた化けてますね・・・。
重ね重ね失礼しましたm(__)m
- 38 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)22時18分28秒
- パンツまで・・・( `.∀´)すげーっす!(w
この後どのようになっていくのか楽しみに待っています(w
- 39 名前:夜叉 投稿日:2002年05月09日(木)22時22分17秒
- リアルタイムで読まさせていただきました。
プッチで小悪魔な二人に(いや、11人か…)一杯食わされた吉がおもしろいです(笑)。
これからの展開に期待してます。頑張って下さい。
- 40 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月09日(木)22時57分36秒
- レスのお礼です。
>21の名無し読者さん
ありがとうございます。ご期待に添えるかどうか・・・(w
>22の名無しどくしゃさん
ありがとうございます。見守ってください(w
>23の名無し読者さん
ありがとうございます。どうなるのでしょう(w ←ヲイ!
>38の名無し読者さん
こんなところまで・・・ありがとうございます(ニガワラ 当面はこのHNってコトで(w
>夜叉さん
ありがとうございます。プッチの結束(?)は固いのです。(ヨシ除く)
- 41 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月09日(木)23時39分02秒
- 追いかけてきたっす!
思わず品川プリンスホテル
エグゼクティブタワーのCMソングが頭に…(笑)
スイートルームって…バスルームも相当広そうっすよね…
遊び放題っすよね…(=▽=)←どりーむ中
- 42 名前:31 投稿日:2002年05月10日(金)00時57分20秒
- 「はぁ・・・」
グラスを手にしたまま、あたしはバスルームを出て部屋の窓辺に行った。
エレベーターから見た時もきれいだったけど、さすが最上階。
トーキョーの夜が今、目の前で動いている。
まるで生きているように。
そこかしこに―――息づいて。
「・・・キレイだね」
いつの間にか、梨華ちゃんが横に来ていた。
「・・・ウン」
「梨華ちゃんの方がキレイだよ・・・ハハ、なんちゃって」
「ホント?」
切れ長の目が覗き込む。
ああ、初めて会った時から・・・その目がすごく気になって。
そして・・・止まらないくらい夢中になって。
「ホント・・・だよ」
切れ長の目がスっと笑った。
あたしはグラスを置き、そっと腕の中にその小さな体をくるんだ。
- 43 名前:32 投稿日:2002年05月10日(金)01時00分23秒
- 「・・・今、何時?」
腕の中の声が言う。
「ん・・・11時59分」
腕時計は後数10秒で午前0時。
はぁ、17歳オタンジョービオメデトーもこれでオワリか。・・・ナニゴトもなく。
ハハ、これで給料5ヶ月分差し押さえか・・・ローンはキクかな?
「じゃ、間に合ったね」
「ん?」
その口づけはとても甘くて・・・。
いったん唇が離れた後、
「誕生日、おめでとう」
かすれた声で囁いた。
「梨華・・・ちゃん」
唇はあたしの頬や顎、喉へとゆっくりすべらせてゆく。
- 44 名前:33 投稿日:2002年05月10日(金)01時02分39秒
- 「・・・好きだよ」
「・・・ずるい」
「何が?」
「ウチが・・・言おうと思ってたのに」
「たまにはアタシもよっすぃ〜よりカッケーコトしたいもん」
あたしの頬を両手で挟んで、憎らしいその口が言った。
- 45 名前:34 投稿日:2002年05月10日(金)01時04分24秒
- ―――その後は。
Gジャン、パーカー、ジーンズ、Tシャツがもつれ合うように
ベッドから床に落ちる。
「よっすぃ〜ばっかり・・・ずるい!」
梨華ちゃんに怒られる。
両手を背中に回され、ブラのホックを外された。
「・・・梨華ちゃんも」
ショーツに手をかけると、
「・・・ダメ!」
手を叩かれた。
- 46 名前:35 投稿日:2002年05月10日(金)01時06分07秒
- 「・・・ん、ああ・・・」
お互いをただ抱きしめ合う。
それなのに・・・。
死ぬほど気持ちよくて。
「・・・梨華ちゃん」
そっと首筋に口づけると、
「・・・ん!」
すぐ反応が返ってきた。
その甘い声にクラクラして、
「よっすぃ〜・・・何してんの!」
―――もっと大胆なコトがしたくなった。
- 47 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月10日(金)01時12分02秒
- とりあえず、今日はこの辺で切ります。
次回更新は・・・早めにできるように頑張ります(w
>名無し読者さん
ありがとうございます。品プリ、いいみたいですね。地方在住者なので、
そのCM見てないんですよ。高級ホテルの描写は難しい(w
- 48 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月10日(金)04時25分22秒
- 萌え萌えですなー(w
やっちゃって下さい
- 49 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月10日(金)17時53分18秒
- 同じく萌え萌えです(w
次、期待しまっす。
- 50 名前:36 投稿日:2002年05月10日(金)22時10分30秒
- 「ばかよっすぃ〜!・・・やめてよ!!」
梨華ちゃんは乳首に舌を這わすあたしを
必死に引き剥がそうとする。
「ゴメン・・・できない」
「何がよ!?」
「やめるの」
バカバカ、と言い、梨華ちゃんはウチをペチペチと叩く。
「ハハ、ウチ赤ちゃんみたいね」
そう言って今度は口に含んだ。
「あ、赤ちゃんは・・・ん!こんなコトしないモン!」
梨華ちゃんは眉をしかめ可愛い声を上げる。
それでもまだ、あたしを押しのけようとしていた。
- 51 名前:37 投稿日:2002年05月10日(金)22時15分14秒
- 「ホントにヤなら・・・しないよ?」
「何を?」
梨華ちゃんは拗ねた声で言った。
「分かってるクセに」
ウチもちょっと意地悪したくなってきた。
梨華ちゃんが・・・あんまり可愛いから。
「梨華ちゃん次第だよ・・・気持ちイイコトしたいなら・・・ウチのコト好きなら」
「好きだよ」
「あとひとつは?」
「よっすぃ〜は・・・したいの?」
「ウン」
「それって・・・本能が先?」
・・・痛いトコツイてくんなぁ。
- 52 名前:38 投稿日:2002年05月10日(金)22時18分33秒
- 「それだったら誰でもいいコトになるじゃん。ウチがしたいのは・・・」
ここで口づけた。
勝算は・・・ない。
泣かれたら弱いし。
―――まあ、惚れた弱みっちゅうか。
「あたしのコト・・・好き?」
梨華ちゃんの眼はいやらしく潤んでいる。
―――好きだよ。
今すぐにでも自分のモノにして。―――梨華のモノになりたいのに・・・。
- 53 名前:39 投稿日:2002年05月10日(金)22時21分27秒
- 梨華ちゃんは
「・・・電気消してよ」
と言い張り、
「顔が見たい」
と言うあたしに
「スケベ!」
と、また叩いた。
―――この件はお互い譲歩して「点いてるか点いてないか」くらいの
明かりで解決したが。
- 54 名前:40 投稿日:2002年05月10日(金)22時24分32秒
- あたしが触れるごとに梨華ちゃんは顔をしかめる。
何かに耐えているように。
「梨華ちゃん・・・ツライ?」
黙って首を振る。
「・・・もしかして痛い?」
まだ『痛い』って言われるトコまではいってないんだけど・・・念のため聞いてみる。
また首を振られた。
- 55 名前:41 投稿日:2002年05月10日(金)22時27分06秒
- 「じゃ、何?どしたの?」
さすがに心配になり、あたしはちょっと体を離した。
「・・・分からないの?」
梨華ちゃんの声はちょっと怒っている。
「・・・バカよっすぃ〜」
と言い、梨華ちゃんは体を起こし、ウチの上に乗っかってきた。
「ナニ?何事?」
「・・・分からしてあげる」
- 56 名前:42 投稿日:2002年05月10日(金)22時30分06秒
- 梨華ちゃんはウチに闇雲にキスをしてきた。
集中豪雨のように。
オナカがすいたコドモのように。
―――むしゃぶりついてる。
「・・・分かりました。石川さん、ゴメンナサイ」
快楽と苦悶は表裏一体で。
あたしは今まさにそれを味わっている。
「り、梨華ちゃんっ」
耐え切れなくなって、ウチは悲鳴を上げた。
天井が・・・あんなに高い。
「イヤ、やめてよ・・・」
「・・・ホントにやめていいの?」
「・・・悪魔っ!」
梨華ちゃんをきつく抱きしめて、ウチは狂ったように叫んだ。
- 57 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月10日(金)22時39分27秒
- 今回はここまでです。
レスのお礼です。
>名無し読者さん
いしかーががんばってますがアリですか(w? 萌え・・・嬉しい一言です。
>名無しどくしゃさん
ご期待に添えるといいんですが(ニガワラ こんな駄文でよければ最後までお付き合い
ください
- 58 名前:夜叉 投稿日:2002年05月11日(土)00時06分05秒
- す ご ー く 気 に な り ま す が 何 か (爆) 。
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月11日(土)01時33分00秒
- 石川さんがいい!
最後までお付き合いいたします。
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月11日(土)06時50分07秒
- 萌えました!つづきが気になります〜!!
期待してます。
- 61 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月11日(土)13時22分12秒
- じゃれてる感じがイイ!です。
お付き合いしますヨ。最後まで(w
- 62 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
- ( `.∀´)ダメよ
- 63 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月11日(土)17時51分21秒
- 続きがすげー気になります(w
- 64 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月13日(月)03時08分30秒
- 「フフッ。よっすぃ〜、カ〜ワイ♪」
梨華ちゃんはニンマリ笑うと、体を下にずらし、あたしの腰骨の辺りに舌を這わせた。
「・・・ヒッ!」
反応に満足したのか、更にしつこくキスしてくる。
「もっと可愛い声で感じてよぉ〜♪」
・・・何でこのヒトはこんなに楽しそうなんだ。
しかもその顔・・・かなりチャーミー入ってんぞ。
今にも、『ハッピ〜♪』とか言い出しそうだ。
今年の流行語大賞狙うとか『ハロプロ・ニュース』で発言して中澤さんに呆れられてたけど、
本気で思ってそうでヤダ。
「それにさっきも『悪魔』なんて言って。お・し・お・き♪」
梨華ちゃんは今度は反対の腰骨を舐めた。
「あ、あんっ」
「そうそう、そんなカンジ」
梨華ちゃんは更にあたしの両足を掴み、大きくMの字に広げる。
- 65 名前:44 投稿日:2002年05月13日(月)03時15分14秒
- 「・・・な!」
これ以上はないくらい恥ずかしいカッコにされ、ギョッとした。
「り、梨華ちゃん!アンタね!」
「じっとしててヨ、いいコトするから」
「いいコトって・・・」
「こういうコト」
・・・脳味噌が、フッとぶかと思った。
ショーツの上から、アノ・・・部分に
『チュッ』と音がしそうなくらいのキスされたから・・・。
「ハイ、ひとみちゃん。これも脱ぎましょうね〜」
幼稚園の先生口調で言い、梨華ちゃんはあたしのショーツを一気に脱がせた。
目の端で、ソレがスルリと床に落ちるのが見える。
「・・・よっすぃ〜、いい?」
唇に優しくキスしながら梨華ちゃんは言った。
それに対して返事をしなかったら、肯定の意味に取ったのか、
またさっきのように足をMの字に開かされた。
- 66 名前:45 投稿日:2002年05月13日(月)03時21分19秒
- 「ヤダったら〜!」
ありったけの力で、じたばたと両足を動かして抵抗する。
「それならさっき聞いた時にそう言ってヨ」
梨華ちゃんは呆れたように言った。
「こ、心の準備ってモノが・・・ぐすっ」
「よっすぃ〜・・・泣いてるの?」
「り、梨華ちゃんがイジワルするからだよっ。ウチ・・・初めてなのにさ」
梨華ちゃんはあたしから体を離し、二人とも体を起こしてベッドの上に座った。
梨華ちゃんはそっと抱きしめてくれた。
なのにウチは、
「初めてなんだから、もっと優しくしてくれたっていいじゃん!」
梨華ちゃんにツラク当たってしまった。
- 67 名前:46 投稿日:2002年05月13日(月)03時24分15秒
- 「よっすぃ〜だって、さっきあたしがイヤだって言ったのに、
その・・・胸とかにイタズラしたじゃない」
「梨華ちゃん感じてたじゃん」
「それなら、さっきのよっすぃ〜だって一緒じゃない」
気まずい沈黙が流れた。
ホントは・・・こんなコトが言いたいんじゃない。
梨華ちゃんは分からないけど・・・。
少なくともウチは・・・梨華ちゃんが大好きで。
ひとつになりたくて・・・。
なのにどうして。
―――気持ちがかみ合わないんだろう。
- 68 名前:47 投稿日:2002年05月13日(月)03時26分07秒
- ―――1:09.
しばらく二人とも無言で過ごし、ただ時間だけが過ぎていった。
「もう寝よっか」
梨華ちゃんがポツンと言った。
「・・・うん」
電気を消して、ウチらは布団に入った。
また服を身につけて。
- 69 名前:48 投稿日:2002年05月13日(月)03時28分51秒
- ―――1:21.
「・・・よっすぃ〜、寝た?」
梨華ちゃんが背中越しに声を掛ける。
「うん、寝た」
ナニそれ〜、と笑いながら、梨華ちゃんはあたしの背中を軽く叩いた。
「梨華ちゃん、寝れないの?」
あたしは体の向きを変えて梨華ちゃんの方を向いた。
「ううん、何か・・・さっき、ゴメンね」
「ウチこそ、ゴメン」
鼻先に軽くキスをする。
「ちょっとお話しよっか、眠くなるまで」
梨華ちゃんはウン、と肯いた。
ベッドサイドの明かりを点ける。
- 70 名前:49 投稿日:2002年05月13日(月)03時31分53秒
- 「ねえ」
「ん?」
「よっすぃ〜、さっき言ってたコト・・・ホント?」
「何?」
「その・・・初めてだって」
梨華ちゃんは自分で言って恥ずかしかったのか、
最後は殆ど消え入るような声で言った。
「ホント」
「そ・・・っか」
「それが?」
「初めての相手がさ、あたしでよかったのかなぁって」
「梨華ちゃんじゃないとヤダよ」
何か、途中で予定、狂い放題だったケド。
抱くハズが抱かれてたり。
ケンカで途中中断だし。
- 71 名前:50 投稿日:2002年05月13日(月)03時34分21秒
- 「あたしも・・・よっすぃ〜じゃないとヤダ」
「・・・へ?梨華ちゃんも初めてなの?」
「なによぅ」
プっと頬を膨らませ、梨華ちゃんは枕で叩いた。
「だって、さっきさ、メチャウチのコトいじめてたじゃん。
初めてとは思えないって。
イヤ、マジで」
「あれは・・・無我夢中で」
「ホントかなぁ」
も〜ぉと言いまた枕で叩かれる。
- 72 名前:51 投稿日:2002年05月13日(月)03時36分26秒
- 「あたし、イッパイイッパイだったんだからね」
梨華ちゃんは眉をハの字にして言った。
「何で」
「何でってそりゃ・・・あたしの方がお姉さんだし、
やっぱりリードしなきゃダメかなって」
・・・お姉さんって。
同じ年の、早生まれか遅生まれかって違いだけじゃん。
しかもその差は3ヶ月弱だし。
それに今日、いやもう昨日か。
―――ウチ、追いついたじゃん。
- 73 名前:52 投稿日:2002年05月13日(月)03時39分18秒
- 「・・・ほんっと、梨華ちゃんってお姉さんぶるのスキだよねぇ。
飯田さんとか保田さんとかにはメチャ甘えるくせにさ」
「なによぉ!」
梨華ちゃんはまた枕で攻撃してくる。
あたしはその腕を掴み、体ごと抱き寄せた。
「・・・ウチにも、甘えてよ」
「・・・うん」
深い深いキスをした。
- 74 名前:53 投稿日:2002年05月13日(月)03時43分39秒
- 唇が離れた後、
「フツーさ」
あたしはポツンと言った。
「うん」
「こんな豪勢なホテルで初体験ってないよね」
「ハハ、そだね」
梨華ちゃんはあたしの腕の中で笑う。
「よっすぃ〜はどんな初体験がしたかった?」
「どんなて・・・う〜ん。まずさ」
「うん」
「家でもホテルでもいーけど、お風呂とか入って二人でまったりするじゃん」
「うん」
「話とかして段々ムードが盛り上がって、ってのが希望かな」
「・・・何か、フツーだね」
「じゃあ、梨華ちゃんはどうなんさぁ〜」
あたしは少しムっとした。
- 75 名前:54 投稿日:2002年05月13日(月)03時47分59秒
- 「まずね、お天気のいい日に二人でドライブ行くでしょ」
梨華ちゃんは嬉しそうに言う。
「うん」
「海岸線沿いを走って海に着いて砂浜で遊ぶの」
「はぁ」
「おしゃれなレストランでお食事して・・・その後は海の見えるホテルで
部屋の窓から二人で夕焼けを見ながら・・・キャッ!」
梨華ちゃんは両手で顔を覆った。
「・・・梨華ちゃんこそフツーじゃん。しかも・・・ベタ」
「ふ〜んだ!よっすぃ〜なんかキライ!」
「あ〜、そんなコト言う!」
叩いたりさんざんふざけ合った後、顔を見合わせて二人で笑った。
- 76 名前:55 投稿日:2002年05月13日(月)03時52分51秒
- 『理想の初体験とちがうケド』
『・・・しよっか』
―――その後、交代でシャワーを浴び、
(モチロン、シャワーとオフロは別だった)
ベッドでしばらく見つめ合った後、お互いのバスローブに手を掛け、
また抱きしめあった。
「・・・大好きだよ」
梨華ちゃんは切なそうに言う。
「・・・あたしも」
そのまま、ベッドに倒れこむ。
どちらが先に、とか。
どちらが与えるか、とか。
何て無意味なんだろう。
梨華ちゃんと愛し合いながら、思った。
- 77 名前:56 投稿日:2002年05月13日(月)03時54分40秒
- 梨華ちゃんはあたしの下で喘いでいる。
「あ、あん!ね、よっすぃ〜」
「名前で呼んでヨ」
「よ、呼んでるじゃ・・・ひとみ」
「そ」
よくできました、と言い、梨華ちゃんの唇に人差し指をそっと押し当てた。
- 78 名前:57 投稿日:2002年05月13日(月)04時01分33秒
- 「・・・イヤぁ〜!」
梨華ちゃんの悲鳴が部屋中に響く。
あたしはもうワケが分からなくなってきた。
「う・・・うん、あぁ・・・」
彼女の声で・・・こんなに感じるなんて。
「あ・・・あん・・・あ!」
胸の先端を口に含み、ときどき軽く噛む。
痛がらない程度に。
梨華ちゃんはあたしの頭をつかみ、髪をかき混ぜる。
- 79 名前:58 投稿日:2002年05月13日(月)04時05分02秒
- 「・・・ここ、キスしていい?」
人差し指で軽く足の間の蕾を弾くと、それだけでヒッ!という声が聞こえた。
「あん・・・してぇ」
・・・うわぁ。
梨華ちゃん、えっちくさい眼・・・。
口は半開きだし。
「あん・・・ひとみぃ〜」
足を開かせ、顔をソコに近づけた。
- 80 名前:59 投稿日:2002年05月13日(月)04時11分12秒
- 「あぁん!イヤ・・・あ!」
梨華ちゃんのソコは・・・もうすごいコトになっていて。
あたしが小さな蕾に舌を這わすと、さっきより強い力で頭をつかまれた。
「イヤ・・・あぁん、やだ!」
あたしは愛してあげてる側なのに・・・異常に感じてる。
声で・・・マジ、イキそう。
興奮して、更に舌を尖らせて彼女の奥まで入って行った。
- 81 名前:60 投稿日:2002年05月13日(月)04時17分32秒
- 『ひとみ・・・もっとひとつになりたい』
感じすぎて涙目で言う梨華ちゃんにそっとキスし、あたしは体を起こした。
梨華ちゃんの片足を掴み、自分のモノと梨華ちゃんのモノを合わす。
腰をゆるくグラインドさせ、快楽を誘った。
「・・・ウン。イヤ・・・」
梨華ちゃんは声をかみ殺すように喘ぐ。
「梨華・・・ウチ、メッチャ・・・気持ちイイ」
「あん・・・。あたしも・・・!」
―――コワイ。
ウチら・・・どうなるんだろう。
- 82 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月13日(月)04時27分38秒
- 今回はここまでです。
レスのお礼です。
>夜叉さん
お待たせしました(w 今回吉澤さんにがんがってもらいました。
>59の名無し読者さん
吉澤さんに選手交代しましたが、アリですか(w?いしかーさんの出番はあるかも。
>60の名無し読者さん
二人ともがんばってくれました(w 自分は今とても眠いですが(爆
>名無しどくしゃさん
親友から恋人に変わる瞬間ってこんな感じかなぁと思って。まぁ、ケンカするほど仲はいいのですが。
>63の名無し読者さん
お待たせしました(w そんなに待っていただいてごめんなさいです。今回ちょっと
サービスいたしました(w
- 83 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月13日(月)15時05分24秒
- うわぁ、、、
もうずっと口半開きでした。
いいです!!
更新がんがってください!!
- 84 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月13日(月)19時29分22秒
- 呼び捨てなのが萌えです(w
これからあと何戦(ry
更新頑張ってください。
- 85 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月13日(月)20時27分05秒
- 甘くて萌え!!
すごく萌えましたが何か?(w
続き期待です!
- 86 名前:61 投稿日:2002年05月13日(月)23時21分47秒
- やっば・・・。
マジ、気持ちいいわ。
「う・・・あ、あ・・・」
「梨華・・・もう少し動いていい?」
梨華ちゃんはコクコクと首をタテに振った。
おずおずと動かしていた腰をもっと大胆に動かしてみる。
「・・・イヤ!」
すぐに反応があった。
梨華ちゃんは眉間に皺を寄せ、ウチにしがみついた。
- 87 名前:62 投稿日:2002年05月13日(月)23時24分03秒
- 「・・・ゴメン。痛かった?」
「違うの・・・」
「エ?」
「もっと・・・ほしい」
梨華ちゃんが顔を赤らめて言う。
その一言や彼女の仕種に興奮し、あたしは―――溺れていく。
- 88 名前:63 投稿日:2002年05月13日(月)23時27分00秒
- ―――ひとみ、ちゃんて呼んでいいかな?
初めて言葉らしい言葉を交わした時、梨華ちゃんははにかみながら言った。
―――ウン。じゃ、あたしは梨華ちゃんって呼ぶね。
あの日から―――。
何て、遠くに来てしまったんだろう―――。
- 89 名前:64 投稿日:2002年05月13日(月)23時30分24秒
- あたしはもう止まらないくらい激しく腰を動かし、
梨華ちゃんも自分から動いていた。
「あん、あ・・・ひとみ!あたしもう・・・」
「・・・イキそう?」
涙目で頷く。
「いいよ、イキなよ」
「・・・ダメ!ひとみが・・・あん!まだなのに!」
「いいから」
瞼に優しくキスを落とし、唇にも触れる。
「・・・あ!あぁぁ・・・」
掠れた声を上げ、あたしの最愛の人は堕ちていった―――。
- 90 名前:65 投稿日:2002年05月13日(月)23時34分58秒
- しばらくそのままで抱きしめあっていた。
あたしは梨華ちゃんの髪を撫でたり、耳朶に軽くキスしたりしてる。
「ひとみ・・・ごめん」
腕の中で梨華ちゃんがポツンと言った。
「ん〜?何がぁ?」
何を考えているかは大体想像がつく。
「その・・・あ、あたしひとりで」
「ひとりで何ですかぁ?」
分かってるくせに、と梨華ちゃんは軽く睨んだ。
「気にしなくていいヨ、そんなの。ウチでもガマンできずにイったかもしれないし」
また髪を撫でてやる。
「・・・ありがとう」
梨華ちゃんから羽毛が触れるような柔らかいキスをした。
- 91 名前:66 投稿日:2002年05月13日(月)23時37分49秒
- ―――3:31.
しばらくたってあたしは体を起こし、
「何か、飲む?」
梨華ちゃんの方を向いた。
「・・・ん、お水飲みたいな」
「ラジャッ」
素っ裸のまま冷蔵庫まで歩いていき、ベッドで梨華ちゃんが
「・・・もう〜」
と言っているのが分かった。
「ハイ」
ミネラルウォーターのペットボトルをフタを開けて渡す。
「あ、ありがと」
「あ、そんなに慌てて飲んだらむせるよ・・・ホラ!やった!」
梨華ちゃんはげほげほとむせ、あたしは背中を叩いてやった。
「あ、ありがと・・・はぁ」
「大丈夫?」
背中をさする。
- 92 名前:67 投稿日:2002年05月13日(月)23時41分23秒
- ふと梨華ちゃんの顔を見ると、さっきむせた時にこぼしたのだろう。
顎や胸元に水が結構ついていた。
梨華ちゃんの両肩を掴んで顎の水を唇で吸い取ってやった。
もちろん、胸元も。
梨華ちゃんはされるがままでボーっとしている。
「よっすぃ〜・・・何かやらしい」
「ひとみだってば」
さっきの水をあたしはボトルに口をつけて自分も飲んだ。
「ずるい〜」
梨華ちゃんが口を尖らせて抗議する。
「ずるくないよ〜だ!」
水を持ったまま、あたしは窓のそばまで行った。
「もう!」
後ろで梨華ちゃんが怒っている。
- 93 名前:68 投稿日:2002年05月13日(月)23時44分00秒
- つい3時間前この夜景を見ていた時は・・・ウチらはまだ友達だった。
でも―――今は。
「あたしにもお水ちょうだいよぉ〜」
梨華ちゃんがあたしにじゃれてくる。
ハハ、大して変化はないか。
それでも―――。
隣のこの人が愛しくてしょうがない。
- 94 名前:69 投稿日:2002年05月13日(月)23時47分18秒
- 「お水、あげる」
あたしがそう言うと、梨華ちゃんは嬉しそうな顔をする。
あたしはペットボトルの水を口に含むと、
梨華ちゃんに近づいていった。
梨華ちゃんは不思議そうな顔をしている。
強く抱きしめると、彼女の口に自分の水をキスして注いだ。
「・・・ん、もう」
梨華ちゃんは少し息苦しそうに言った。
「おいし?」
「・・・ひとみの味がする」
「どんな味よ」
苦笑すると、
「こんな味」
と梨華ちゃんからキスしてきた。
舌を絡ませ、息が上がると少し唇を離し、また口づける。
しばらくそれの繰り返し。
- 95 名前:70 投稿日:2002年05月13日(月)23時50分52秒
- 「・・・ヒッ!」
フェイントだった。
梨華ちゃんがあたしの足元にしゃがんだかと思うと、
腰骨にスっと指を這わせた。
―――あたしの背中を窓ガラスにつけたまま、
蕾にまでキスをした。
「・・・や!何やって!」
押し寄せる快楽に耐えながら精一杯の抗議をする。
それでも―――腰のゾクゾクする感じは止まらない。
「だってよっすぃ〜、さっきイカなかったじゃん。せめてものお詫び」
梨華ちゃんはそう言うと、更に舌を尖らせ、指まで使って蕾に触れた。
「な、何も、今・・・あん!しなくたって!」
「ひとみ・・・気持ちいい?」
人差し指で軽く蕾を押さえて梨華ちゃんは言う。
- 96 名前:71 投稿日:2002年05月13日(月)23時53分38秒
- 「・・・よすぎ。マジ、やばいって」
「じゃ、もっとしてあげる」
また舌を這わせる。
正直、さっきエッチして、自分は中途半端なところで終わったので
腰が・・・何て言うか、まだ何か・・・残ってる感じがする。
コレが『欲望』ってヤツかなぁ。
梨華ちゃんは何かエスカレートする一方で、その心地よさにあたしは我を忘れそうだった。
このままじゃ・・・ここでイってしまう。
- 97 名前:72 投稿日:2002年05月13日(月)23時55分23秒
- 「お願い、ベッドでして!」
自分の台詞に自分でビックリする。
ウチ・・・女の子みたい。
てか、女なんだけど。
梨華ちゃんはビックリした顔で立ち上がった。
「・・・ウン、オッケー」
笑って優しくキスしてくれる。
- 98 名前:73 投稿日:2002年05月13日(月)23時57分24秒
- 「・・・あぁ、梨華。お願い、イカせて!」
ベッドにあたしは仰向けでシーツを掴んで耐えていた。
なかなかイカせてもらえない苦痛に。
「まだ、ダメ。一緒にいこ?」
奥まで舌を入れたり、指でかき回したり、この人はやりたい放題だった。
そのくせ、あたしがイキそうになると、すっと解放する。
もう・・・ウチ、ドロドロに溶けそう。
- 99 名前:74 投稿日:2002年05月14日(火)00時00分56秒
- 「・・・いくよ、ひとみ」
梨華ちゃんはあたしの右足を手に取るとグッと持ち上げ、
さっきあたしがしたようにあたし達のを合わせた。
「あたしも・・・そろそろ限界だから」
耳元で囁かれた。
「・・・そうなの?」
「ウン、ひとみが」
と言うと、そこで梨華ちゃんがクスっと笑った。
「何?」
「あんまりカワイイ声出すから、感じちゃった」
それって・・・さっきウチが梨華ちゃんに思ってたコトじゃん。
何だか妙に嬉しい。
- 100 名前:75 投稿日:2002年05月14日(火)00時03分00秒
- 「抱いて」
口から出てくる言葉はホントに自分のとは思えなくて。
「もっと強く」
その上、いつもそれ以上をねだってる。
「ひとみ・・・すごく可愛い」
梨華ちゃんがあたしの腰を持って揺する。
「やぁ〜!もう・・・ダメだよ」
これ以上されたら・・・ウチ、おかしくなっちゃう。
「あたしのモノになってくれる?」
「・・・もう、なってるじゃん!」
これ以上、何が欲しいの?
アタシも。アナタも。
「もっと・・・ひとみのコト欲しいよ」
耳元で囁かれ、あたしは梨華ちゃんにしがみついたまま―――頭が真っ白になった。
- 101 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月14日(火)00時19分53秒
- 今回はここまでです。
レスのお礼です。ありがとうございます!
>83の名無し読者さん
スミマセン、今回はもっと開いた口がふさがらん的展開カモしれません(汗
ありがとうございます!がんがります!
>84の名無しどくしゃさん
普段は『よっすぃ〜』で二人の時は『ひとみ』は萌えるかなと考えたんです(w
後何ラウンドくらいでしょうね(ニガワラ ありがとうございます、がんがります!
>85の名無し読者さん
甘いですか(w ありがとうございます。自分の文章はあんまり簡潔すぎて、萌える
シーンとかスっと流しがちなんですヨ。ご期待に添えるようがんがります。
- 102 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)01時21分19秒
- 83です。
半開きの口からはあやうくヨダレがでるところでした。
一応女の子(21)なので、そこは守りました。
いいですねぇ!イカされる吉!
ちゃんと女の子で嬉しいです。
更新楽しみにしてます。
- 103 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)07時53分57秒
- 禿げしく萌える展開ですな〜
期待してます。
- 104 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月14日(火)14時44分01秒
- 只今、鼻から大出血ですが何か?(w
- 105 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月15日(水)20時49分56秒
- 一気に読まさせていただきました。
おなかイパーイ!!ご飯なら3杯は軽いなと(笑
この二人は朝までやってるでしょうか?
- 106 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月16日(木)18時31分40秒
- よっすぃ〜が可愛いッス(w
梨華ちゃん攻めがイイ!
コンドハ…よっすぃ〜が激しく攻める所が見(r
- 107 名前:76 投稿日:2002年05月16日(木)19時02分35秒
- あたしがイった後、梨華ちゃんはあたしの腰を持って、
しばらくゆるやかに動いていた。
「・・・っあ!」
大きく身震いし、名残惜しそうに少し腰を揺らした後、
ようやく体を離して解放してくれる。
―――と思ったら。
「あん、またするのぅ〜?もういいよう〜」
あたしの体を抱きしめて首筋に舌を這わせてきた。
「ダ〜メ!ひとみはまだ1回しかイってないんだから。フェアじゃないでしょ?」
「・・・やぁ〜ん」
梨華ちゃんは・・・割り勘する時もキッチリ消費税分まで割る。
こんな時までそんなフェア精神を持ってこなくたっていいのに。
「ん〜、ひとみの肌すべすべ。ハマっちゃった♪」
「ん、もう・・・」
さすがに梨華ちゃんも疲れたのか、さっきのような激しさはない。
かなりゆっくりのペースで抱いてくれる。
それでも・・・。
- 108 名前:77 投稿日:2002年05月16日(木)19時05分50秒
- 「・・・あ、うん・・・もっと」
さっきより・・・感じてる?
「ひとみ、可愛いよ」
「や・・・あん」
「もっともっと感じて・・・」
首筋、胸元、お腹・・・。
滴るように濡れる、不思議な感触。
胸の先端に梨華ちゃんの舌が触れた時、
「・・・あっ」
後ろにのけぞってしまった。
- 109 名前:78 投稿日:2002年05月16日(木)19時08分38秒
- 「ココ、感じる?」
クスクス笑いながら、梨華ちゃんが指でそこを弾く。
・・・イジワル。
「んん・・・あん」
しゃぶられて・・・何だか体の中がもっと火がついたように熱くなってくる。
「・・・やぁん、もう・・・」
「ひとみが悪いんだヨ、可愛い声出すから」
梨華ちゃんはそのままあたしの足の付け根に顔を伏せた。
- 110 名前:79 投稿日:2002年05月16日(木)19時12分54秒
- 「・・・あ!」
「ひとみ・・・すごく濡れてる」
そんなコト・・・自分がイチバン分かってる。
「や!そんなコト・・・言わないで!」
梨華ちゃんはただ笑ってそこをイタズラしだした。
もう・・・限界だ。さっきイったばかりなのに。
「・・・あぁ・・・あ!」
結局、またイカされた・・・。
- 111 名前:80 投稿日:2002年05月16日(木)19時16分41秒
- 「・・・もぅ〜お!ヨシコ、怒ったんだからね〜!!」
そう言うとあたしは梨華ちゃんに飛び掛っていった。
「ちょっ!まだするの!?」
「当然です」
「何よぉ〜、2回ずつイったんだからそれでいいじゃん!」
「よくない!さっきも散々焦らして!!」
「よっすぃ〜も喜んでたじゃん!『あ〜ん』とか言って」
「あ、あれは・・・!とにかく・・・死ぬかと思ったよ!!」
しばらくギャーギャーと言い合っていたが、ふっと糸が切れたように眠くなった。
「・・・ねむ」
梨華ちゃんにもたれかかる。
「・・・あたしも、何か疲れた」
梨華ちゃんも小さくアクビをした。
「寝よっか」
「うん、おやすみ」
そのまま・・・寄り添うように抱き合う。
- 112 名前:81 投稿日:2002年05月16日(木)19時18分14秒
- 眠りにつくまでにポツポツと言葉を交わす。
『梨華・・・ウチのどこを好き?』
『う〜ん、カッケーとこ!』
『他は?』
『う〜ん・・・女のコなトコ?』
『それだけ?』
『後は・・・ひとみなトコ!』
・・・何だよ、ひとみなトコって。
梨華ちゃん、やっぱしワケ分かんね。
- 113 名前:82 投稿日:2002年05月16日(木)19時20分38秒
- 『好きだよ・・・ひとみ』
『・・・いつから?』
『初めて会った時から』
『・・・エ?』
『最初会った時ね』
『眼の大っきなコだなぁと思ったの』
『だからひとみっていうのかなぁって』
それは分かんないケド・・・。
『・・・もう誰にも渡さないよ』
- 114 名前:83 投稿日:2002年05月16日(木)19時22分10秒
- 独占欲丸出しの台詞なのに。
やだ・・・嬉しい。
『ひとみ、泣いてるの?』
『・・・泣いてなんか』
瞼にキスされたところで・・・記憶が途切れた。
- 115 名前:84 投稿日:2002年05月16日(木)19時24分13秒
- ―――7:00
『・・・ピピピピピ』
「・・・ん」
電子音で目が覚めた。
―――ああ、目覚ましか。
ベッドヘッドの目覚ましを速攻オフにする。
- 116 名前:85 投稿日:2002年05月16日(木)19時26分00秒
- ―――7:30
『トゥルルル・・・』
―――今度は電話か。
受話器を取ると、爽やかなBGMとともに
『オハヨウゴザイマス、お目覚めになられましたか?』
とこれまた爽やかな女の人の声がテープ音声で聞こえてきた。
速攻切る。
- 117 名前:86 投稿日:2002年05月16日(木)19時28分33秒
- ―――7:45
『♪〜』
「う〜、今度は何だよぉ〜」
あたしの携帯だ。
ベッドから降り、ジーンズを拾って携帯を取り出した。
「もしもしぃ〜?」
「ホホ、爽やかな朝をお迎えかしら?」
「ややや、保田さん!?」
「ホホ、楽しい一夜だったかしら?」
「・・・ハイ」
あたしはベッドのフチに腰掛けて頭をぽりぽりとかいた。
・・・ウソではない。
まんまとはめられはしたけど。
「2時まで延長するからゆっくりしてくといいわ。じゃね」
「あ、保田さん!」
「何よ」
「・・・ありがとう、ございます」
保田さんは何も言わず笑ってた。
- 118 名前:87 投稿日:2002年05月16日(木)19時32分22秒
- 「・・・ん〜、保田さんなの?」
梨華ちゃんが目をこすりながら体を起こした。
「あ、ゴメン。起こしたね」
「・・・ううん、いいけど・・・」
「何?」
「う〜ん、初めての朝なんだからさ〜、初めて話す相手は
あたしであってほしかった」
「何か、オンナノコな願望だねぇ」
「オンナノコだもん」
そう言うと、梨華ちゃんはプっと頬を膨らませた。
「ハイハイ、お姫様。これからどうします?
2時までこのお部屋は使えるようですけど」
「ん〜、ひとみはどうしたいの?」
「まずは・・・」
―――そうしてあたしだけのオンナノコにキスをした。
「おはようのキス♪」
「じゃ、あたしも」
キスはキスで止まらなくなり・・・。
―――あたしは梨華の中に沈んでいった。
- 119 名前:88 投稿日:2002年05月16日(木)19時34分12秒
- 「・・・いや、ひとみ!」
「・・・感じる?」
「やぁ!そんなトコ舐めないで!」
「梨華もさんざん舐めたじゃん」
「・・・う、あん!」
梨華・・・もうウチ離さないよ。
てか、離れられない―――。
- 120 名前:89 投稿日:2002年05月16日(木)19時40分29秒
- ―――その後。
梨華ちゃんを(多分)3回抱いた。
ふたりでバスルームに手をつないで行って、シャワーを浴びる。
『せっかくだからバスタブにもつかろうよ』
梨華ちゃんの提案で総大理石っぽい浴槽に体を沈める。
「ふあ・・・気持ちいいねぇ」
あたしはさっき洗った髪を両手でかき上げて後ろにやった。
円形のジェットバス。
お湯を自分で溜める必要もない。
いたれりつくせりだ。
「ホント・・・こんな豪華なオフロ初めてだよ」
梨華ちゃんもキョロキョロしてる。
「もう、よっすぃ〜たら!」
抱っこしようと抱き寄せたら梨華ちゃんにぺチっと叩かれた。
「さっきもシャワー浴びながらえっちなことするし!」
「いいじゃん、昨夜からえっちなんだし」
「何それ〜!よっすぃ〜のエロ親父!!」
もうもう!と言いながら叩く。
- 121 名前:90 投稿日:2002年05月16日(木)19時42分45秒
- その腕をぐいっと掴み、
抱き寄せて腕の中で
「梨華・・・」
と囁いた。
「・・・ひとみ」
「愛してる・・・」
顔を首筋に埋めて言うと、梨華ちゃんがヒクヒクと震えだした。
やがて・・・。
「や、やめてよぉ〜!アハハ!」
「何で笑うのさぁ〜」
「だ、だって!メチャ『ミスムン』口調で言うんだもん!!」
「もうぉ〜」
- 122 名前:THE PARTY IS OVER 投稿日:2002年05月16日(木)19時46分37秒
- 「ゴメン、ひとみ!あたしも・・・」
『アイシテル』
ジェットバスの飛沫の中で誓いの口づけを交わす・・・。
・・・こうしてあたし達ふたりは『友達』から『恋人同士』になりました。
(#´▽`)´〜`0)<おしまい♪
- 123 名前:それぞれの夜 投稿日:2002年05月16日(木)19時50分40秒
- ・おまけ
―――金曜の夜。
保田は後藤・市井紗耶香の二人と同じホテルの12階・シングルルームで
酒宴を繰り広げていた。
「んあ〜、このドン・ペリっておいしいねぇ」
「ちょっと後藤!高いんだからそんなファンタグレープみたいに
ガバガバ飲むんじゃないわよっ」
「けち〜」
後藤は好物のピスタチオをつまみながら、ぐいっとグラスを呷った。
「・・・ねぇ」
しばらくして市井が口を開いた。
「何よ、紗耶香」
「アタシ・・・何の為に呼ばれたの?」
「ホホ!可愛い後輩・吉澤と石川の新婚初夜を見届けるためよ!」
「・・・ハァ」
「旧・プッチの同窓会も兼ねて!この一流ホテルでね!!」
「だったらせめて・・・ツイン取ってよ。いや、狭いわ。シングルだけあって」
三人はベッドにもたれて床で飲んでいた。
- 124 名前:それぞれの夜 投稿日:2002年05月16日(木)19時53分16秒
- 「んあ〜、そうだね〜」
後藤は大して気にせずに保田持参のスルメをつまんでいる。
市井も手を伸ばし、口に入れた。
「スルメとシャンパンって・・・ヘンな組み合わせだねぇ。
ピスタチオはともかく」
もっと食べる?と言いながら、後藤は市井にピスタチオの袋を差し出した。
市井はおぅ、と言いながら袋を受け取る。
- 125 名前:それぞれの夜 投稿日:2002年05月16日(木)19時55分19秒
- 「今頃二人は・・・愛に溺れてるのかねぇ」
スルメ片手に市井は言った。
「イヤン!いちーちゃんのえっち!!」
後藤はバシバシと市井を叩く。
「・・・ホホ、もうじき日付が変わるわっ。
この素敵な夜景、ムーディーな明かり・・・
もう何もないなら殺すわ!!」
保田の目は殺気走っていた。
それはそうだろう。
あのふたりのために取った部屋は一泊50万である。(税・サ抜き)
しかもドン・ペリのロゼまで頼んだ。
(ちなみに自分達が今飲んでるドン・ペリは持込である。倹約家な保田だった)
いくら11人で部屋代を分け合ったとしても、
中学生メンバーからはそんなに取れない。
必然的に成人メンバーの負担が大きくなる。
- 126 名前:それぞれの夜 投稿日:2002年05月16日(木)19時57分21秒
- 「あのふたり・・・今まで何もなかったのが不思議だよな。
てか、モーニングに入った時からベタベタしてたじゃん」
市井は言った。
「じれったすぎんのよっ!特に!!吉澤が!!ハッキリしないし!!!」
保田は怒鳴った。私情も思いっきり絡んでるからである。
「ヨシコは照れ屋だからねぇ」
後藤はのんびり言う。
- 127 名前:それぞれの夜 投稿日:2002年05月16日(木)19時59分49秒
- 「・・・いちーちゃん、何かごとー気持ち悪い」
後藤は青い顔をしてうめき出した。
「あ〜あ。オマエ、スルメ食いすぎだよ。ホラ、トイレ行くぞ。歩けるか?」
「・・・ウン」
市井に付き添われて、後藤はバスルームまで歩いて行った。
―――その後姿を見送りながら、
「ホホ!プッチの結束は永遠ね!!」
――― 保田は窓から見える夜の東京に向かって、高らかに笑った。
(今度こそ)( `.∀´)<おしまい!
- 128 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月16日(木)20時21分43秒
- >102の名無し読者さん
(O^〜^)ノ<よかったね!
ヨダレ寸前でしたか(w オトコマエ・ヨスコのオンナノコな部分を書きたかったんです。
>103の名無し読者さん
(;^▽^)<ご、ご期待に添えたでしょうか?ドキドキ・・・
イヤ、エロは難しかったです(ニガワラ 機会があればまた書きたいと思います。
>104の名無し読者さん
(O^〜^)ノ□<ハイ、テイッシュ!
お家の方には見つかりませんでしたか?(w 自分も結構コソーリ苦心しながら書いてます。
>よすこ大好き読者。さん
(O^〜^)ノフ <おかわり、イル?
こちらにもご来店いただきありがとうございます(w 朝まで、はムリでしたが
朝から、になりました(爆
>名無しどくしゃさん
(*/∇\*) <キャッ!梨華、恥ずかしいっ!!
吉澤さん、朝から頑張りました!攻めるいしかーもオツかと思いまして・・・。
- 129 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月16日(木)21時11分00秒
- 部分で石川お姉さん主導の展開って、よかったです
旧プッチの番外編もいい感じ。
良質の萌え作品おつかれさんでした
- 130 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月16日(木)21時11分45秒
- 104の者です。
いや〜最後まで萌えました!
家の人にはバレてませんよ。コソーリ読んでましたから(w
作者さまお疲れさまでした!!
- 131 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年05月16日(木)21時34分17秒
- 完結お疲れ様でした。
おかわりいただきました。(w
私的には、番外編のヤッスーにそ〜と〜笑いました。
- 132 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月17日(金)00時26分04秒
- 完結おめでとうございます!
おなか一杯、胸もいっぱいでございます。
紫の方の今後のご活躍も期待しております!
- 133 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年05月17日(金)17時02分21秒
- 完結お疲れ様です!
よっすぃ〜ガンバッタ!(w
たくさん萌えさせていただき、
誠にありがとうございます(爆
今後も頑張って下さいね!
- 134 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月19日(日)01時44分37秒
- >129の名無し読者さん
(♯^▽^)<と、年上なんだからやっぱりリードしないと・・・キャッ!
そう言っていただけてうれしいです。お姉さんぶる石川って好きなんですよ(w
>130の名無し読者さん
(;^▽^)<お、お家の方に見つからなくってよかったです。
こういうのはコソーリと読むのが楽(ry最後までありがとうございました!
>よすこ大好き読者。さん
( `.∀´)つ凸<ホホ、一杯どう?
自分が書くとああなっちゃいます(ニガワラ スルメは多分上野アメ横で購入・・・。
>132の名無し読者さん
(0^〜^)ノ<蛍の光カッケー!!
オナカイパーイですか(w それは何よりです。紫板では書いてませんよ。
(海板です。エロではないですが)
>名無しどくしゃさん
(*^〜^*)<エヘ、オイラがんがったよほ。。。
いしかーも頑張りましたが、ヨスコも大ハッスル(死語)でした(w ありがとうございます!
- 135 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月19日(日)01時47分28秒
- さて。最後に。。。
他の上手な方の作品を『高級ブティック・チョコ』(ゴディバとか)に例えたら、
自分は『グ○コ・キティ○ンド』くらいのものが書けたらいい、と思って書いて
みましたが、せいぜい『チロ○チョコ』くらいのものだったかもしれません。
こんな駄文でも楽しみに待っていただいてる方がいるというのは、よい励みでした。
レスのところでも少し触れましたが、自分は普段海板で(0^〜^)が( ^▽^)の
家で下宿する、というものを書いてます。そちらもまた気が向かれた時にでも
お読みいただいたらうれしいです。
ではまたお会いできる日まで。。。
ありがとうございました。
- 136 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月31日(金)00時50分46秒
- 石川視点で、吉澤誕生日エピソードの後日談を書こうと思います。
更新はマターリと。マターリとお待ちいただけたら幸いです。
ではよろしくお願いします。
- 137 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)00時52分37秒
- ・前回のおさらい
超人気アイドル・グループ、モーニング娘。のメンバー・吉澤ひとみ(17)と石川梨華(17)は、
お互い一目惚れにも拘らず、どちらも優柔不断(特に吉澤)な為に思いを伝えられずにいた。
そんな二人にじれったくなった他のメンバー(主に保田・後藤)は一計を案じ、吉澤の誕生日に
石川を拉致し(外道)、一服盛って高級ホテルの最上階スイート・ルームに寝っ転がしておいた。
プッチ仲間に呼び出されて、何も知らずに石川が待つ部屋を訪れた吉澤。
……その続きは言わずもがな。
(´ Д `|||)<んあ〜、スルメ食べ過ぎたよ…。ケイチャンガアメヨコデカッテキタ
ヽ;^∀^ノ<バカだねぇ…
("`.∀´)ノ凸 <ホホ、もう酒でも飲まなきゃやってらんないわっ
- 138 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)00時54分12秒
- 晴れて(?)ラブラブになった二人、
(#^〜^)(^▽^#)
今回はその後のお話です。。。
( `.∀´)<吉澤、テメ、カレーパン買って来いよ!ウラァ!なんてね!ホホ!
( ´ Д `)<んあ〜、ごとーはジェットストリームね。ニュウテコナンダケドヨロシク
(0^〜^;)<(…誕プレじゃなかったのほ。。。)←パシリ
一方石川も…
( ゜皿 ゜)<カオ、ガリガリクンアイスゼンシュルイ100コズツネ
(〜^◇^)<キャハッ!そんなに食えるんかよっ!矢口は焼肉30回分ね
( ‘д‘)<ウチは角のケーキ屋のケーキひと月分な
( T▽T)<あれはよっすぃ〜のプレゼントじゃないんですかぁ?
川o・-・)<石川さん、わたしはマグロとトロとサーモン、サビ抜きを永久的に…
(やっぱり先輩だし遠慮しないと)
- 139 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)00時56分16秒
- ―――石川視点
「はぁ」
あたしは楽屋で、今日何回目になるか分からない溜息をついた。
よっすぃ〜と……その、『恋人同士』になってから早や2ヶ月。
ミュージカルも始まった。今もその楽屋にいる。
あれからは特にどうなるという事もなく、今に至る。
『……梨華、ウチは梨華がイチバン大切なんだよ』
あの日愛し合った後、あの人は言った。
……思い出すだけで赤面しそうだけど。
でも、あの言葉はあたしの宝物だ。
「ギャッハッハッハ!」
思い出に浸っていると、部屋の端からけたたましい笑い声がした。
あの人だ。
大方、ののやあいぼんとふざけてるんだろう。
見なくても分かる。
- 140 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)00時57分55秒
- ……実は、あれからその……よっすぃ〜とは何もない。
キスは何度かしたけど。
それも別れ際に軽くするようなキスが殆どだ。
でも実際のトコロ、何もないと言うか、正しくは何か『起こりかけた』と言うか。
一度明日がオフっていう日によっすぃ〜が泊まりに来た事があった。
その時はお互いお風呂上りで、バスローブ姿でベッドでって感じで、
何だかその気になって布団に入ってからしばらくして、どちらからともなく
キスしてた。
『よっすぃ〜……』
『ひとみだって』
苦笑しながらあの人は言った。
『ひとみ……して』
『梨華のスケベ』
からかうように笑って、彼女はあたしにキスの雨を降らせた。
……そこから。
何故か2人とも……爆睡しちゃったんだ。
- 141 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)00時59分07秒
- 「はぁ」
また溜息をつく。
ののが隙を見てあたしのとっときのお菓子を取っていく。
それを見ても、何だかどうでもよくて取るなら取れば、という気になった。
「梨華ちゃん、怒らへんで!」
あいぼんが大げさに驚く。
「ホントれす!……ん、おいひいのれす。あいぼんもひとつ食べるのれす」
二人の会話を背中で聞きながら、あたしは今度のシャッフル・ユニットの曲を聴こうと
MDを取り出した。
- 142 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)01時01分59秒
- 「梨華ちゅわ〜ん!どしたの〜?元気ないじゃん!!」
「ひゃぁっ!!」
背中によっすぃ〜がふざけて抱きついてきた。
「ん?何か悩みでもあるんなら言ってごらん、ベイベェ〜」
「そんなんじゃ……ここんとこ雨が多いじゃん。だからかな、体が何かだるくって」
まさか『アナタと何もないからです』なんて言えやしない。
強いて言うならあたしの今の状態は『吉澤ひとみ中毒』だ。
気がついたら、背中にまとわりついてるこの物体の事ばかり考えてる。
- 143 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)01時04分39秒
- あたし達ふたりは仕事が忙しくて、フツーの恋人同士のように時間を作って会うっていうのが
ままならない。
会社でいうところの『同僚』だから、職場で会う事は会うけど。
「そっか、ユンケルでも飲む?」
ナゼここでユンケルを薦めるのかは分からないが、心遣いはちょっと嬉しかった。
「コラー!そこのバカップルー!楽屋内のイチャツキ禁止ー!!」
リーダー・飯田さんから禁止令が出された。
そろそろ出番だ。
あの人は楽屋を出る時に誰にも分からないように素早くキスしてくれた。
「しんどくなったら言いなよ」
って言って。
――― こんなのがあるから。
あたしの『吉澤ひとみ中毒』が一向に回復しないんだ。
- 144 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月31日(金)02時37分52秒
- いやったぁ!
新作ですね、続きですね!!
更新マタ−リ楽しみにまってます。
(私は日常的に『チャ−ミ−中毒』ですが何か?)
- 145 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月31日(金)10時41分26秒
- チャーミー…マリッジブルー?
中毒はつらいっす。
果てしない自己完結一歩手前の堂々巡り。
それに梅雨が重なったら鬱目前!
よっすぃーったらばツミツクリ。
- 146 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)18時33分43秒
- ―――ひとみがあたしの胸のボタンを外す。
あたしは震えながら、瞳を閉じる。
「梨華……」
くすぐったくなるような甘い囁き。
耳朶に口づけて。
肩に触れる指。
吐息。
こんなに近くにアナタを感じる―――。
「…よっす…ひとみ」
言い換えると、ひとみはクスクス笑ってあたしのブラのホックに手を掛けた。
「また大きくなってる?胸」
「…知らないよぉ」
知らないって自分のじゃん、とか言いながら彼女は胸の先端をくわえた。
「ひぁ…やだ」
「感度は増してるみたいだネ」
「…どうしてそんなコト言うのぉ」
梨華が好きだから、可愛いからだヨと誤魔化される。
- 147 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)18時35分31秒
- 「…ここは?」
スッとひとみの手があたしの下肢に伸びた。
「…やめて!」
慌てて身をよじる。
「何で?気持ちイイコトしたいでしょ、梨華も」
「いきなりはヤだ!」
「じゃ、こっちにしとく?」
ガブリ。
実際食べられたワケじゃない。
でもそんな感じでひとみがあたしの胸に噛みついた。
「…やっ!痛い!!」
「痛い?ホラ、ここは違うって言ってるヨ」
指で胸の先端を弾かれる。
ソコはかなり硬くなってて…。
きつく目を閉じてかぶりを振ってもゼンゼン説得力がなかった。
「ん…あ、ひとみ…」
ひとみの頭を抱き寄せて、あたしはされるがままに愛を受ける。
「…言ってよ、梨華はウチにどうされたいの?」
「…エエ?」
何を言い出すんだ、このヒトは。
この状況で…愛される以外の何を望むというの。
- 148 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)18時36分46秒
- 「…ひとみに、やん!優しくされたい…!!」
途中で首筋を噛まれる。
「優しく、ねぇ」
フッと意味有り気にひとみは笑う。
「何?」
不安になってひとみを自分の腕の中から外す。
「悪いけど…できないかも」
ひとみはニッと笑うといきなりあたしを床に押し倒して、両足を持ち上げた。
「…や!やめて!!」
「梨華もホントはこうしたいんでしょ?」
「…違う!」
「違わなくないじゃん。ウチをいつもえっちな目で見てるクセにさ」
「見てない!」
「ほぉ〜、自覚ないんだ。罪作りだねぇ」
ひとみは自分の両肩にあたしの足を乗せ、腰を浮かせるように持ち上げた。
- 149 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)18時39分01秒
- 「やだ!離して!!」
ひとみは答えず、自分のすぐ目の前のあたしの蕾に舌を這わせる。
「…あっ!」
「梨華、気持ちいいんだ。これは?」
噛みついた。
「…や!ひとみ…ひどいよぉ」
あたしはすすり泣いた。
この上なく屈辱的な格好のままで。
「梨華が悪いんだよ…アタシをこんな風にしたの」
ひとみの冷たい声が遠く響く。
…もう、戻れない。
あたしはただ、ひとみの事が好きなだけなのに。
『……ジリリリリ』
―――そこで目が覚めた。
- 150 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年05月31日(金)18時40分27秒
- 「はぁ…」
目覚ましを止めた後、ベッドに起き上がってあたしはしばらくぼーっとしてた。
…何て夢だ。
ひとみが完全に悪者になってる。
普段のヘラヘラした『よっすぃ〜』からは考えられない。
…確かにえっちする時、多少なりともイジワル言ってからかったりするけど。
『梨華が悪いんだよ…アタシをこんな風にしたの』
あんな冷たい目をするのはよっすぃ〜じゃない。
「…ゴハン食べよ」
考えていても仕方ないので、とりあえずベッドから出た。
- 151 名前:名無し作者。 投稿日:2002年05月31日(金)18時53分38秒
- 更新終了です。
ベタに夢オチですが。。。
>144の名無し読者さん
懲りずに戻ってきました(w よろしくお願いしますm(__)m
自分はオーディション辺りから『いしよし中毒』ですが何か(w
♪(#0^〜^(^▽^#)♪
>145の名無し読者さん
マリッジ・ブルー…いい表現ですね。いしかーさんは何だか不満があっても溜め込む
ように見えるので。
ダイジョウブカヨオ
(0^〜^;)ノ(#T▽T)
- 152 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月31日(金)23時41分36秒
- ゆ、夢でしたか…ドキドキ。
冷たい目の吉澤さんに萌え!
吉澤さん、こんな夢見ちゃってるいしかーさんを
どうにかしてあげてくださいな。
- 153 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月31日(金)23時46分23秒
- 石川さん…欲求不満は危険ですぞ(w
- 154 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年06月01日(土)15時09分44秒
- >『吉澤ひとみ中毒』
この表現がすごく(・∀・) イイ!
欲求不満な梨華ちゃんに萌え(w
- 155 名前:REDRUM 投稿日:2002年06月02日(日)02時17分03秒
- オイラも『吉澤ひとみ中毒』の一人。
吉澤さん、石川さんの欲求不満を解消させてあげてください。
えっちぃ石川さん最高です。
- 156 名前:名無しマイペース 投稿日:2002年06月02日(日)09時07分54秒
- こちらでは始めまして。
続編始まってるので |.∀´) チラリ と拝見。
いやあ今回もエロいんですね、
わたくし、この先の展開期待しちゃってもよいのかな。
( `▽´) <てことで期待しちゃいます!
- 157 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月03日(月)23時58分17秒
- ―――あんな夢を見たからではないだろうけど、案外早く、その日はやって来た。
よっすぃ〜は一緒にラジオの仕事をしてる、三重県出身の平家さんから
伊勢に昔からある『伊勢うどん』の話を聞いて、「何かおいしそうじゃない?」
とあたしにも教えてくれた。
2人で食べたいねって話をし、三重に食べに行く行く時間はないので、
平家さんにオススメの店を何軒か聞いて、そこで通信販売をしてるか
ネットで調べてよっすぃ〜が申し込んでくれた。
それが届いたから、うちで作って2人で食べる事になった。
「何か用意するものある?」
楽屋であたしはよっすぃ〜の所に行って聞いた。
「ん〜、ネギと卵と後は…天ぷらがあればいいってさ。
あ、帰りに一緒に買い物行こうよ」
舞台が終わった後、ひとみとうちの近所のスーパーで買い物した。
天ぷらは出来合いでいい、と言うあたしの意見に対し、
「いや、ここはやっぱし本格的に手作りで」
と吉澤先生は海老と小麦粉も追加購入した。
- 158 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月04日(火)00時03分58秒
- 家に帰り、早速作り始めた。
その間、お風呂の支度をし、洗濯も済ます。
「海老はね、シッポの先をちょいと切ると油はねしないんだよ」
何処でそんな知識を得たのか。
嬉しそうによっすぃ〜は海老のしっぽを「えいえい」と言って
カッティングした。
「更にしごいて水を出すべし!」
出すべし!出すべし!と言いながらしごく、密かにボクサーを
夢見ている吉澤さん。
「……ああ!」
「どしたの、よっすぃ〜」
「…しごきすぎてしっぽ、取れた」
「…いいよ、食べれたら」
名誉挽回、と言って、よっすぃ〜は天ぷらの衣作りも買って出た。
氷水やさっきまで冷蔵庫に入れてた卵まで用意して、並々ならぬやる気が伺えた。
- 159 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月04日(火)00時12分31秒
- あたしはうどん担当で、「いい?うどん入れたらかき混ぜちゃダメだよ」と
横から口出しされながら、お湯が沸騰するのをじっと見ていた。
よっすぃ〜は衣作りも終えていつでもスタンバイOKみたいだ。
「そら!お湯沸いた!」
よっすぃ〜が言うと同時にうどんを鍋に入れる。また随分と太いうどんだ。
「いい?3分ね」
また口出しされる。
その間する事がないので、よっすぃ〜が天ぷらを揚げるのを横で見学していた。
「よっすぃ〜、家で最近料理してるの?」
「んー、たまにね」
「何か、料理上手くなったねぇ」
差をつけられた感じだ。ただでさえ、整理整頓好きなのに。
この上料理まで家事能力がレベルアップしたら、あたしが敵うものがない。
「エヘヘ〜、好きな人においしいもの食べさせたいっていうヨスコの女心」
聞いてて恥ずかしくなった…。
嬉しいけどさ…。
よっすぃ〜がデタラメに洋楽らしき歌を口ずさみながら、天ぷらを引き上げた。
- 160 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月04日(火)00時34分09秒
- 更新しました。メール欄の小ネタは『夢占い』(主婦の友社刊)より。
(T▽T)<…人間って悲しいね
レスのお礼です。
>152の名無し読者さん
吉澤さん、今回どうにかしてあげるトコまではいきませんでした。
黒ヨスコ、お好きなんですか?
( ○`ー´)イメージ図
>153の名無し読者さん
石川さん、暴走してます(w 止められるのはヨシコだけでしょう。
( ゜▽゜)<夢かぁ…
>よすこ大好き読者。さん
(O^〜^)ノ<ありがとう!
そう言っていただけて何よりです。今回仲良くうどんなんか作ってます。
>REDRUMさん
(O^〜^)ノ<ウン、オイラ、ガンガル!
初レスありがとうございます。次回は石川さん、ちょっとは解消?
>名無しマイペースさん
期待されると弱い(wダメ作者ですが、よろしくです。ガンガリます
(;^▽^)<や、保田さん…
- 161 名前:152の名無し 投稿日:2002年06月04日(火)04時21分35秒
- こんな時間に読んだら、めちゃお腹空いてきた。うどん食べたいな。
手際よく料理する吉がいい感じですね〜。
黒い吉も大大大好きですが、甘々も大好物です。
つまりは吉だいすっき♪
- 162 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月04日(火)04時53分58秒
- おおぅ、吉澤がフライパンで麺焼き出さなくてよかった…
- 163 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時35分36秒
- うどんも茹で上がり、テーブルに座って食べた。
「うん、おいしい」
「天ぷらもおいしいよ」
そう言うと、よっすぃ〜はヘヘ、と照れくさそうに笑った。
カラッと揚がっていて文句のつけようがなかった。
エビ天はうどんの具にするには多いので、ついでに天丼も作った。
かなり豪勢な夕食だ。
「梨華とのんびりするのも久しぶりだねぇ」
「うん」
うどんをすする。
シャッフル・ユニットも一緒だけど、ふたりで話をする時間もあまり無い。
帰ってから携帯で話したりもするけど、どちらかが寝てしまってる時もある。
こうしてよっすぃ〜がうちに来るのも久しぶりだった。
- 164 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時39分04秒
- 「お風呂、先入っていいよ」
あたしが言うと、よっすぃ〜はニヤッと笑って
「たまには一緒に入るぅ〜?」
と言った。このエロオヤジ…。
「いいよ」
あっさりそう答えると、よっすぃ〜は多少なりともびっくりしたようで
大きく目を見開いた。下を向いたらこぼれるかも。
そんなバカな事を考える。
バスタブに飯田さんからもらったバスカプセルを入れる。
お湯の中で表面の膜を握ってつぶすと、見る見るうちに乳白色に変わっていった。
「カッケー!」
よっすぃ〜は単純に喜んでいる。
バスルームがオレンジのいい香りに包まれた。
幸せな気持ちになりながら、あたし達はまずシャワーを浴びた。
- 165 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時44分11秒
- 「ハァ、仕事は順調だし、メシはうまいし、彼女は可愛いし、
フロはいいニオイだし、もう何も言う事はないよ。カッケー!」
何がどうカッケーのか分からないが、こっちまでうれしくなり、頭を撫でてあげた。
その後、背中を流し合って、頭を洗いっこする。
よっすぃ〜がリンスをうっかり出しすぎて、あたしの髪は洗い流しても
何だかいやにベタベタした。
「明日はいつもより髪の毛さらさらだよっ」
よっすぃ〜ののん気な一言に、あたしもつい吹き出してしまった。
- 166 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時46分55秒
- 「梨華…」
「ん?」
「キスしていい?」
何をわざわざ断るのか。
頷くと抱きすくめられて、息ができないくらい強いキスをされた。
「ん…!ひとみ!」
「ゴメン…ウチ、そ〜と〜キテる」
舌が絡んで、頭がクラクラする。
シャワーの飛沫の中、キスは繰り返された。
「ふ…!苦しいってば!」
やっと解放されて、ほっとして荒い息をした。
よっすぃ〜は所在無さ気にポリポリと頭をかいてる。
「何、急に!」
「断ったじゃん、前もって」
「だからって!死ぬかと思ったよ!」
チェーッと言って駄々っ子はお湯につかった。
仕方なくあたしも入る。
「梨華…」
「何」
「さっき、ゴメン」
返事の代わりにほっぺたにキスをした。
「梨華ぁ〜」
「何よお〜」
「えっちしたい」
…コドモか、アンタは。
- 167 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時53分27秒
- 「は…やん!そこ、ダメだってば」
首筋に舌を這わせ、ひとみはあたしの胸を強く揉んだ。
…この前のホテルといい。
ひとみはどうもお風呂場で燃えるトコがあるようだ。
今もバスタブの中でイタズラされてる。
「…ひゃっ!」
中に指を入れられそうになったので、
「コラ!」
とグーで頭を軽く叩いた。
「だって、梨華可愛いもん〜」
「だからって…あん、ここじゃやだ!」
お湯が白いからひとみの手が中でどうなってるのか見えない。
それが何をされるか分からないという不安感を増した。
ひとみは案外あっさり承諾し、
「じゃ、ベッドでね」
とニコニコしながら先にお風呂から出て行った。
……バカ。
- 168 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時57分51秒
- 寝室に行くとベッドに腰掛けたひとみが
「カマーン!ベイベー!!カモーンナ!!」
両手を広げて待っていた。
ここでノらないと多分拗ねるだろう。
あたしは小さく溜息をつくと、
「ダーリーン!お待たせー!!」
と精一杯の小芝居でその胸に飛び込んでいった。
「ん…」
あたしが体に巻いたバスタオルをゆっくり剥がし、ひとみは
唇を貪り始めた。
こんなにキスをするのも久しぶりだ。
ひとみの熱い舌が入ってきて中をくすぐったり、あたしの舌を味わったりしてる。
舌を吸われたりして、何とも言えないざわめきが体の中で起きた。
- 169 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)02時59分31秒
- 「やぁ…早くぅ」
たまらなくなってひとみの首に両腕を回した。
「何をですか、石川さぁん?」
ひとみはくすくす笑ってあたしの胸に触れた。
「意地悪…」
「今日はとみこ、サービスしちゃうっ」
そう宣言し、ひとみは自分のバスローブを脱ぎ捨てた。
- 170 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月05日(水)03時04分38秒
- 「ああ、ひとみ…」
あたしはひとみの背中にただしがみついてる。
ふたりに隙間ができないように。ひとみを全身で受け止められるように。
ひとみはあたしの全身を優しく愛してくれる。
ずっと…こうされたいと願ってた。
「梨華…すごいよ、ココ」
ひとみが指であたしの恥ずかしいトコロを拭った。
「…やん!」
「ゴメン…キスするよ」
恥ずかしいけど、きつく目を閉じたまま首を縦に振った。
「ハァ……」
静かだ。
あたしとひとみの息づかいしか聞こえない。
「あ…ひとみ、やだ」
ひとみの舌があたしの蕾に触れた。
抱かれれば抱かれるほど…このひとに溺れてく。
ひとみに出逢うまで、こんな幸せも、悲しみも知らなかった。
責任取って…。
ひとみのせいだよ。
アタシヲコンナフウニシテ―――。
「…やぁ!ああ、ひとみ〜!!」
あたしはひとみの腕の中で登りつめてしまった。
意識も手放して。
―――潤んだ視界の中で、ひとみが優しく微笑んでいるのが見えた。
- 171 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月05日(水)03時18分28秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>161の名無し読者さん
伊勢うどんはかなり腹持ちいいです。天ぷらも入れたらすごいカロリーになると思われ。
(;^▽^)<て、天丼も食べちゃった。
ここのヨスコは意外に(?)料理上手です。そして梨華命!の、ちとアフォな憎めない
ヤツです。
>162の名無し読者さん
いつぞやのモーたいですよね(w あれはパスタでしたっけ。自分の中ではヨスコの
方が料理できそうなイメージがあるんですよ。
( T▽T)<石川だってできますよ〜 オコノミヤキ、マズカッタケド
エビ天入り焼きうどん、すさまじい味と思われ。
- 172 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月05日(水)14時02分46秒
- 萌えましたが何か?(w
石川さん…欲求不満解消しましたか?(w
- 173 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月05日(水)16時45分37秒
- (^▽^)<ダーリ−ン・
ノックアウトです。
- 174 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月06日(木)03時23分40秒
- 「…ん」
目が覚めた時、ひとみが髪を撫でてくれてた。
「気がついた?」
「あたし…どうしてたの」
「イった後、気、失ってた」
「…ひゃぁ〜」
あまりの気持ちよさに意識が飛んでしまってた。
体に心地よいだるさがまだ残ってる。
ひとみは額にキスして、
「梨華、メチャ可愛かったよ」
軽く殺し文句を口にした。
「…そんなコト」
恥ずかしくてひとみの胸に顔を埋める。
『愛されてるんだ』
強く実感する。
ひとみに背中を撫でてもらいながら、あたしはここのところ
ナゼ自分が空虚だったのか考えてた。
ひとみと抱き合って。
それが何となく分かった。
わがままなあたしは優しい言葉だけじゃ足りないんだって。
抱きしめてほしい。
愛してほしい。
ずっと、そればかり考えてた。
「…あ!」
- 175 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月06日(木)03時27分44秒
- 「何、大声出して」
ひとみがぎょっとしてあたしから体を離した。
「ひとみ…イってないじゃん」
「ああ」
そのコトか、って感じでひとみは髪をかき上げた。
「ごめん。あたし、うっかりしてた」
「いや、いいから」
「よくないよ〜、今からでいい?」
「いや、マジでいいから!」
ひとみの足の付け根に手を伸ばして蕾に触れると
「…っつ!ゴメン、マジ痛い!」
思いがけない反応が返ってきた。
「…どしたの」
尋常じゃない痛がり方に慌てて手を引っ込めた。
「いや…ハハ」
ひとみは何故だか弱々しく笑う。
「梨華の新しい写真集、出たじゃん」
「ウン」
「ゆうべアレ、見てたらヘンな気持ちになって
その…ハハ、自分でやりすぎちゃって」
「…イシカワさぁ〜ん?」
「…知らない」
背中を向けて寝た。
- 176 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月06日(木)03時35分43秒
- ――― 吉澤視点
―――梨華ちゃんとうどんを食べる約束をした前の晩。
あたしは部屋でこっそり梨華ちゃんの新しい写真集を広げていた。
ドアの鍵も掛けて。
ビニールを剥ぎ取り、手のひらをジーンズにこすりつけて意味もなくパンパンと
拍手を打ってからベッドに座って広げた。
……すげ。
UTBで覚悟はしてたけど、これほどとは―――。
フツーに服着てるのに、ナゼこんなにエロいの?
見てるうちに何だかモヤモヤしてきて、いても立ってもいられなくなった。
「ワンツー!ワンツー!」
立ち上がってシャドーボクシングを始める。
頭の中にバーチャル・リカが浮かんできて、ついニヘラとしてしまう。
「コラ!歯、見せんな!歯!」
「スイマセン!ガッツさん!」
無意味な一人芝居を演じ、ベッドに腰掛けた。
「ハァ」
また写真集に目をやる。
梨華…梨華は存在自体が犯罪だよ。
うわぁ…そんな誘う目しちゃって。
マジ、ヤバイわ。
- 177 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月06日(木)03時39分46秒
- 立ち上がり、
「うぉぉぉぉ〜〜〜!!」
両こぶしを突き上げて雄叫びを上げた。
『ドンドンドン!』
「ひとみ!何時だと思ってんのッ!静かにしなさい!」
お母さんの怒声がドアの外から響いた。
「ふぁ〜い」
力なく返事し、しょうがなくベッドにうつぶせに寝転んだ。
…う〜、どうしよ。
したくなってきた。
腰の疼きがどうにも止まらず、諦めてジーンズを脱ぎ捨てた。
- 178 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月06日(木)03時45分05秒
- 「あん…梨華ぁ〜」
家族にはとても見せられない姿で、ベッドに横たわる。
ショーツの中に手を差し入れ、写真集の梨華やホテルで愛し合った時の
彼女の肌を思い浮かべながら、指でまさぐった。
「ん、ああ…」
梨華の香り、汗、唇の感触……体温。
思い出すだけでゾクゾクした。
「ふ…あぁ!」
久しぶりなのもあって、あたしはあっけなくイってしまった。
――― そこでやめとけばいいものを。
一度やりだしたら歯止めが利かず、自分でもあきれるくらい行為に耽ってしまった。
「…イテテテ」
おかげで、人には言えない部分がズキズキする。
やりすぎは体に毒だ。
ヨシコ、またひとつオトナになりました。
- 179 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月06日(木)03時59分39秒
- 更新しました。
中学男子、ひとむの巻。
コメントは…トホホ、としか言えません(^^;;
レスのお礼です。
>172の名無し読者さん
(;^▽^)ノ□<と、とりあえずティッシュをどうぞ!
今回、バカ正直な旦那のせいで妻が拗ねてしまいました(w
>173の名無し読者さん
(#T▽T)<も〜お、知らないッ!ダーリンのバカッ!
ノックアウトでしたか(w それは何よりです。どうなる、石川。
- 180 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月06日(木)04時13分34秒
- >>177
uきが→疼きが の間違いです。スマソ
- 181 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月06日(木)15時13分38秒
- 172の者です。
鼻血止まったと思ったらエロ旦那のせいで
またもや大出血ですが何か?(w
- 182 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時30分42秒
- ―――石川視点
翌朝。
目を覚ますと、ひとみの姿がなかった。
「…ひとみ?」
起き上がって辺りを見渡すと、ドレッサーに白い紙が置いてあるのに気がついた。
『おはよう。
よく眠れた?
朝イチの仕事が入ってるから先行くね。
ひとみ』
ふと屑籠に目をやると、丸まったティッシュが入っている。
…そう言えば。
昨夜、あたし結構興奮して…すごい事になった気がするけど、
ひとみが後で拭いてくれたのかな。
下半身の気持ち悪さも残ってないし――― 。
台所に行くと、テーブルにパンとベーコンエッグ、サラダが用意してあった。
……ひとみ。
朝早くから仕事なのに、用意してくれたんだ。
あたし、勝手に怒って寝ちゃったのに。
- 183 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時34分11秒
- 劇場に行くと、ひとみはもう楽屋入りしててメークも済ませてた。
「あ…おはよ」
ふたりきりだったけど、無視するのもヘンなのでとりあえず挨拶した。
「おはよ」
ああいう事があったから、顔を合わせづらい。
もう怒ってはいない。
ただ、何て言って話しかけたらいいのか躊躇してるだけだ。
洗面所で手を洗ってると、個室からひとみが出てきた。
あたしの隣に並んで、手を洗う。
「もう…大丈夫なの?」
思い切って言ってみると、ひとみは一瞬きょとんとしたが
すぐに、
「うん、何とか」
鏡を見たまま言った。
洗面所から出て行く時、
「アサゴハン、ありがとう」
照れくさいのでボソッと小さな声で言った。
- 184 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時37分12秒
- 終演後、メークを落として私服に着替えてると、
「石川ー、今日大丈夫だよねー」
飯田さんに声を掛けられた。
えと…。
しばらく考える。何かあったかしら…。
「あ、ハイ!大丈夫です!」
メンバーで焼肉を食べに行くって事をすっかり忘れてた。
「あ、アゴン忘れてたろ〜。すげー間、あったし!」
「もう〜、矢口さんひどい〜」
「ひどい〜!キショッ!キャハハ!!」
よっすぃ〜も離れたところから笑ってた。
- 185 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時41分55秒
- メンバー全員で店に行くと、個室に案内された。
「「焼肉♪焼肉♪」」
あいぼんとののは手をつないで、仲良くハモっている。
あたしは何となく(というか、成り行き上というか)よっすぃ〜の
隣に座った。
特に会話もなく、あたしは右隣の保田さん、よっすぃ〜は
自分の左隣のごっちんと話していた。
というか、みんなお肉を焼いて消費する方に一生懸命だったけど。
「てかさ、そこのバカップル、全然会話ないし」
いきなり向かいの矢口さんにツッコまれた。
「え、そんな…」
ちらっとよっすぃ〜の方を見ると、困ったように笑っている。
「せっかくだからさぁ、『はい、あ〜ん♪』とかやってみたら〜?」
飯田さんのとんでもない提案で、その場は大盛り上がりとなった。
「ヤですよ〜、恥ずかしい」
「リーダー命令」
「そんなぁ」
あたしが困り果てたように言うと、
「梨華ちゃん、あ〜ん」
よっすぃ〜が焼肉をつかんだお箸をあたしの顔に近づけてきた。
ここでもっとイヤがったら場が悪くなる…。
観念して口を開けた。
「どうした、妻!旦那にも食べさせてやれよ〜」
矢口さんの一声で、あたしもよっすぃ〜にお肉を食べさせてあげた。
- 186 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時45分24秒
- 「ヒュ〜ッ!熱いねぇ〜」
新メンにまで笑われてる…。
よっすぃ〜と顔を見合わせ、お互い困ったように笑った。
帰り道、紺野と一緒になった。
しばらく仕事の話をしていたが、ふと、
「石川さんと吉澤さんって、ホントすっごく仲いいですねよ」
紺野がしみじみしたように言った。
「あ、ああ。同期だしね」
メンバーはもう全員あたしたちの関係を知ってるのに――― 。
恥ずかしいとはいえ、バカな事を言ったもんだ。
1人顔を赤らめていると、
「何か、うらやましいです」
前を見たまま、紺野は言った。
「紺野は好きな人いるの」
押し黙った。
「…小川?」
紺野はしばらく黙ってたが前を見たまま、
「…誰にも言わないでくださいね」
そのまままっすぐ歩いて行った。
- 187 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)21時57分09秒
- 小川かぁ。
そう言えば、紺野はよく小川に構ってる気がする。
勉強も収録の合間なんかに進んで教えてる。
「だから、基本的人権というものは憲法第11条〔基本的人権の享有〕
で保障されてて、人間が人として生存する為の最低限の権利を保障するもので…」
「あ〜!もう!あさ美ちゃんの説明ムズカシクテちっとも分かんないっ!!」
小川はネを上げて、よくキーッとなってる。
紺野の知識は中3の少女にしてはマニアックで。
そばで聞いてるあたしもちんぷんかんぷんだった。
それでも紺野は動じる事なく淡々と教えてる。
紺野なりのアプローチなのだろうか。
そう思うと、ちょっと微笑ましい。
- 188 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)22時00分04秒
- 不調が続いた。
暑さが増して、体にこたえるようになったのだ。
「…アツイ」
去年と違い、梅雨時の舞台はなお暑かった。
「石川、ちょっとたるんでるよ」
帰りに飯田さんに呼ばれ、注意される。
「…すみません」
「まあ、暑いから体に気をつけな。明日からまたがんばろ」
「ハイ」
劇場を出ると、よっすぃ〜から電話があった。
「ハイ?」
「あ、梨華ちゃん?今日これからヒマ?」
「うん、特に何もないよ」
「ウチさ〜、今ホテルいるんだけど来ない?」
ホテル、という言葉に一瞬ヘンに反応した。
ハァ、これは重症かしら。
- 189 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)22時03分31秒
- 電話で教えられた部屋に行き、ベルを鳴らす。
「ハ〜イ」
すぐよっすぃ〜の声が聞こえてきた。
部屋に入ると、お風呂上りなのか浴衣姿でタオルで頭を拭いていた。
「お茶入れるわ。座ってて」
ひとみは背中を向けてお茶の支度を始めた。
あたしは立ち上がり、背中をそっと抱きしめた。
「…梨華?」
「…ごめん、こうしてて」
急に、ひとみの体温を感じたくなった。
ひとみは前に回したあたしの腕に手を重ねた。
「…飯田さんに、何か言われた?」
「うん。でも、怒られて当たり前の事だし」
「体調悪いの?ここんとこボーっとしてること多いよ」
「…ちょっと」
「じゃ、もう休む?ベッド使っていいよ」
「…ひとみ」
「…ん?」
「あたしのコト…好き?」
ひとみは首を曲げてあたしの方を向いた。
「…バカ。キライだったらそんな」
「ちゃんと言って」
ワガママ〜とか言ってひとみはあたしの鼻先にキスを落とした。
「お姫様はワガママでしゅね〜」
わざとふざけた風に言って、ひとみはあたしの頭を撫でる。
「ひとみのバカ〜」
自分でもワケが分からなくなってきて、あたしはわぁわぁ泣いた。
- 190 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)22時06分51秒
- 「今度は何なのさ〜」
「知らないッ!…うぐうぐ」
参ったと言いながらひとみは頭をかく。
「梨華、とりあえずもう休みなよ」
「ひとみはあたしがいなくても大丈夫なんでしょっ」
「…ハァ?」
「だって、あたしより写真集の方が好きだし!」
「…まだ根に持ってたの」
「ひとの気も知らないで〜!」
ポカポカとひとみの胸を叩くと、腕を掴まれてキスされた。
「あ…うん」
優しくて、とろけそうなキス。
「聞き捨てならんなぁ〜」
ひとみは怒ったように言った。
「何がよ」
「梨華がいるからさ」
「うん」
「仕事とか、頑張れるのに」
「……」
「ウチも、不安だよ。梨華、可愛いし。それに」
「いつか他の人を梨華が好きになったらって…」
ひとみの大きな目は悲しみの色で満ちていた。
「な、何よ、ひとみのバカ…」
「バカ言うな〜」
- 191 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月07日(金)22時14分26秒
- バカはあたしだ。
あたしの恋人は―――。
オトコマエだとか、言われてるけど。
その前に、ひとりの女の子だってコトを忘れてた。
あたしには、たったひとりの女の子で。
そんな基本的なことを今の今まで忘れてた―――。
「…ひとみ、泣かないで」
今度はあたしがひとみを抱きしめた。
しばらくたってひとみは泣き止むと、
「もう寝よっか」
と言った。
よく見ると、ひとみの浴衣が少しはだけている。
「ひとみったら、帯の位置、低過ぎるよ〜。合わせも逆じゃん」
オトコの幽霊だ、これじゃ。
「直したげる」
浴衣を直し、お互い笑ってしばらく見つめ合っていた。
「…ひとみ」
首筋に抱きついて今度はあたしからキスをする。
「あ…梨華」
耳朶にキスしようとすると、
「あ、ウチ今日…」
ひとみの頬に朱が差す。
「…ゴメン」
「謝るコトないよ、もう寝よっか」
頬にキスして、あたしは先にベッドに入った。
その夜は―――。
そのまま抱きしめ合って眠った。
狭いシングルベッドだけど。
久しぶりに心地よく眠れた。
- 192 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月07日(金)22時25分11秒
- 更新しました。紺野先生の憲法のウンチクは『基礎憲法』(法律文化社刊)より。
川o・-・)ノ<私は完璧ですが、作者の解釈は微妙に間違ってるかもしれません!
その辺はご容赦ください(汗
レスのお礼です
>名無し読者さん
川o・-・)ノ□<おふたりは忙しいので、代わりに私が拭いてさしあげます!
∬´▽`∬ <あさ美ちゃん、そのネタどっかで見た気が…
某作家さんとかぶった(汗 スマソ ええ、エロ旦那はしょうがないヤツなのです(w。
でも、(^▽^)が大好きでしょうがないんです。
- 193 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年06月08日(土)12時49分26秒
- (・∀・) イイ!!とにかく甘々でいいです。
続き楽しみにしています。
- 194 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)15時10分36秒
- 甘いですね〜ここのバカップルは(w
紺野もがんがってほしいです
続き期待してます
- 195 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月09日(日)04時37分44秒
- ―――夢を見た。
あれは…中学の時のあたしだ。
卒業間近に受けたモーニング娘。のオーディション。
ひとみと初めて会った時の審査だ。
『吉澤ひとみです。よろしくお願いします』
落ち着いた、ハスキーな声。
自分の番を待ちながら、その横顔を見ていた。
目の大きな子だなぁ。
だから『ひとみ』っていうのかしら。
色、すごく白い。あたしとは大違いだ。
審査員の質問にハキハキ受け答えする彼女を見ながら、
『この子、受かる』
ライバルなのに、そう確信した。
- 196 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月09日(日)04時47分27秒
- 『それにしても…大きな目、してたな』
その夜、あたしは布団の中で昼間会った彼女の事を考えてた。
『ひとみ、って名前だっけ』
「ひとみ、ひとみ…」
暗闇の中で、あたしは掠れた声でその名前を繰り返した。
『負けたくない』
他の子には絶対。
あの『吉澤ひとみ』は絶対受かる。
あたしが落ちたら、もう一生会う事もないかも知れない。
そう思って、最終審査の寺合宿まで死に物狂いで頑張った。
寺合宿を終え、あたしは無事合格した。
『吉澤ひとみ』もだ。
後の2人はその年、中学に上がる、加護亜依と辻希美だった。
「よろしく。これから頑張っていこうね」
合格後、吉澤ひとみは笑顔で手を差し出して言った。
「うん・・・あの。ひとみ、ちゃんって呼んでいいかな?」
「じゃあ、ウチは梨華ちゃんって呼ぶね」
その笑顔はあたしには眩しすぎた―――。
- 197 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月09日(日)04時54分56秒
- ―――また場面が変わる。
山のふもとの一本道。
あれは夏だったか。
強い日差し。
蝉がうるさいくらい鳴いてる。
…思い出した。
モーニングに入ってから、まとまったお休みが取れて
ひとみと日帰りで田舎の方に出掛けたんだ。
バスの乗換えで、停留所で40分後に来る次のバスを2人でぼーっとして待った。
『梨華ちゃん、帽子は?』
ひとみにそう言われて、あたしはさっきのバスに自分の帽子を置き忘れた事に
気づいた。
『どうしよ〜』
『とりあえず、コレかぶってなよ』
ひとみはリュックから折りたたみ式の白い帽子を出して、あたしにかぶせてくれた。
『似合う、似合う』
と笑って、自分は庇がプラスティックで、オレンジ色のサンバイザーを
かぶり直した。
- 198 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月09日(日)04時57分53秒
- バス停のベンチは。
座るところが半分壊れてて。
既に役割を果たしてなかった。
『暑いし、プラスティックだからメチャ熱くなってるかもよ』
いいじゃん、と言ってひとみは地べたによっこらしょと座った。
ジーンズを履いた足を投げ出して。
あたしもデニム生地のスカートだったので、隣におずおずと腰を下ろした。
『バス、まだ来ないね』
ひとみはちょっとあたしの方を見て、
『ウン』
とだけ答えた。
蝉が騒ぐ。
風が吹き抜けて、山の緑の香りを運んできた。
手をつないで。
黙ってバスを待って。
あたし達は、真夏の中にいた。
- 199 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月09日(日)05時07分15秒
- ここで目が覚めた。
気がつくと、ひとみはあたしの胸に顔をうずめるようにして眠ってた。
無防備な寝顔があんまり可愛くて、小さく笑って彼女の頭を片腕で抱きしめる。
ひとみの浴衣はもうほとんど脱げかかっていた。
とりあえず肩のところまで引き上げて前を直し、帯を結び直してやる。
熟睡しててちっとも気づかない。
さっきの夢を思い出す。
バスはあの後30分くらい遅れてきた。
いつも冷静なひとみも流石に焦ってたっけ。
芸能界に入ってから初めての夏。
あたしはひとみを意識しだしてた。
ううん、あのオーデション会場で初めて会った時から、
気になってたのかもしれない。
他人をあそこまで意識した事は正直それまでなかった。
あれから2回目の夏が来ようとしてる。
ありがとう。
そばにいてくれて―――。
ひとみが目を覚まさないように、横顔にそっとキスをした。
- 200 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月09日(日)05時20分39秒
- いしかーさん、過去回想の巻。
レスのお礼です。
>よすこ大好き読者。さん
川o・-・)<甘いですか、ありがとうございます!作者が小躍りなんぞして
喜んでますが何か?
前回に引き続き、紺野先生登場。(;^▽^)<主役は石川ですよ〜!
いつもありがとうございますですm(__)m
>名無し読者さん
川o・-・)<恐縮です。まこっちゃんをモノにできるようにセンエツながら
がんがらせていただきます。あ、造血にはレバーかプルーンなどが
よいようです。ナゼなら…(ウンチク続く)
バカップルはお互いひとめぼれだったのに気づくのに2年かかった、
ホンマモンのアホです(w お似合いです、バカップルですから。
- 201 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月10日(月)16時03分14秒
- 加入当時の話ですか…懐かしい!
この二人はお互いひとめぼれだったんですね
気づくの本当に遅い…(w
続き期待!
- 202 名前:ぶらぅ 投稿日:2002年06月11日(火)00時37分52秒
- ハ、、、ハナジガ、、、(w
そして甘すぎて溶けそう〜(藁
川o・-・)さん!∬´▽`∬とうまくいくよう応援してますよ(w
- 203 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時30分32秒
- ミュージカルも無事、千秋楽を迎えた。
ひと月の長丁場。
最後に幕が降りた時は感極まって、皆で抱き合って泣いた。
あたし達は普段の生活に戻った。
といっても、忙しいのには変わりはないけど。
―――そんなある日。
翌日のスケジュールが急に空いて、いきなりオフになった。
「…うっしゃ〜!!」
楽屋でよっすぃ〜はガッツポーズを取った。
「何?そんなにウレシイの?」
「だ〜ってさぁ♪」
よっすぃ〜はあたしの耳元に、
「あ・い・し・あ・え・る・じゃん♪」
「…梨華ちゃ〜ん?もしも〜し?」
…その囁きに、あたしは気が遠くなるものを感じた。
本気になってる時のひとみは手に負えない。
それは今までの接触で徐々に分かってきた。…イヤってほど!!
- 204 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時31分57秒
- 「…イヤ?」
あたしの反応を見て、よっすぃ〜はとても悲しそうな顔をした。
お母さんに叱られたコドモみたいに。
その顔、反則。
そんな顔を見せられたら、もう何も言えないわ。
「分かった…でも、今日はタンポポのメンバーでゴハン食べに行くから
それが終わってからだよ」
「断れない?」
「ダ〜メ!あたしもお付き合いがあるんだから」
「…ウン、分かった。待ってる」
渋々というようによっすぃ〜は頷いた。
普段はクールなのに。こういう時はほんとに聞き分けのないコドモだ。
- 205 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時34分57秒
- ―――吉澤視点
ウチは仕事の後、梨華ちゃんのマンションに向かう為、テレビ局の前で
タクシーに乗ろうとした。
「ちょっと吉澤、まだ帰るのは早いわよ!」
保田さんに肩を掴まれた。
「何スか?今日はもう終わりのハズですよ」
「プッチの緊急ミーティングが入ったの、ホラ上の会議室よ」
「…え〜」
「文句言わない!ホラ、行くわよ!!」
そのまま保田さんに連行される―――。
―――石川視点
あたしはタクシーに乗って自宅に向かっていた。
駅でメンバーと別れ、少し疲れたので車で帰ることにした。
窓からの光景を見ながら、さっきの食事の時、飯田さんたちに言われたことを思い出す。
「石川ってお母さんみたいだよね」
と飯田さん。
「ハ?」
「せやなぁ、よっすぃ〜のお母さんみたいや」
あいぼんが続けた。
…かなり嬉しくない。
「キャハッ!母親とその息子って感じ!」
…矢口さん、あんな大きな息子いりません。
「…はぁ」
夜景が目の端を通り過ぎてゆく。
今夜は…眠らせてもらえるかしら。
- 206 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時39分00秒
- ―――吉澤視点
何だかんだと打ち合わせが長引いて、かなり遅くなった。
「じゃ、今日はこの辺で」
と終了宣言が出た途端、ウチは挨拶して猛ダッシュで会議室を出た。
「ホホ!猿がバナナを拾いに行くわ!!猛ダッシュで!」
「…んあ〜。梨華ちゃん、タイヘンだねぇ」
後ろで保田さんとごっちんがこう言ってるのも知らずに。
―――梨華ちゃんのマンションに着いたら10時だった。
「ハァ!もう帰ってるかな」
鍵を開けたら、中は真っ暗でシーンとしていた。
「…梨華ちゃん、まだ帰ってない」
「…よっすぃ〜?」
「…うわぁっ!」
突然懐中電灯で照らされてビクッとなった。
「シツレイねぇ、ヒトを化け物みたいに」
梨華ちゃんがプッと膨れた。
- 207 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時40分53秒
- 「何してんの、電気もつけないで」
心臓はまだバコバコいっている。
「ブレーカーが落ちたのよ、電気使いすぎて」
「ああ、何だ」
あたしは梨華ちゃんに下から懐中電灯で照らしてもらい、玄関のところの
ブレーカーを上げた。
「ありがと、助かったわ」
「いえいえ」
「今リゾット作ってるんだけど、ゴハン食べた?」
「ううん、まだ。聞いてよ〜、いきなしプッチの打ち合わせ入ってさー」
「アラ」
「アラじゃないよ〜。も〜、こんな時間まで拘束しといて弁当もナシよ?どうよ?」
「フフッ、お風呂入っといでよ。その間に作るから」
「あ、ウン。梨華ちゃんは?」
「あたしはさっき入ったから」
- 208 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時44分50秒
- ――― 風呂入ってこいって。
やっぱり…これは期待してよいってコト?
「ひとみちゃん、ここに着替え置いとくよ」
バスルームの外から梨華ちゃんが声を掛けた。
「あ、うん。ありがとう」
ひとみちゃん?何て懐かしい呼び名…。
…デビューしてから、いつの間にか『よっすぃ〜』って呼ばれるようになって。
ま、いいんだけどさぁ。
今でも梨華ちゃんはえっちしてるような時でも『よっすぃ〜』と口走る。
せめて愛し合ってる時くらい、アタシの名前を呼んでほしい。
「…はぁ」
あたしはお風呂にずぶずぶと体を沈めた。
お風呂から上がると、梨華ちゃんは台所のテーブルに座ってグレープフルーツの
皮を剥いていた。
「何してんの?」
「うん。今日の帰りね、果物屋さんの前を通りかかって、おいしそうだったから
買って来たの」
酸っぱそうな匂いがあたり一面に漂う。
皮が少しピンクがかってて実がピンクっぽい色だ。
あたしはリゾットを食べながらそれを見ていた。
- 209 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時47分38秒
- 「ルビーとかいうんだよね、ソレ」
「うん」
あたしもひとつ手に取って皮を剥いた。
「あ、汚れるからエプロンつけなよ」
「うん」
あたしは席を立って梨華ちゃんとおそろいで買ったエプロンを手に取った。
梨華ちゃんは赤、ウチは黒。
それをつけるとギャルソンみたいな気分になった。
その後無心に皮を剥き、いくつかふたりで食べて、残りは冷蔵庫にしまった。
「片付けるとしますか」
梨華ちゃんはあたしのお皿を下げて、流しに向かった。
「あ、ウチが」
「いいの、いいの。お仕事でお疲れでしょうから」
あたしも何となく立ち上がって流しに行った。
梨華ちゃんは洗い終わってそばにあるタオルで手を拭いている。
「梨華…」
「何?」
「…こうしててイイ?」
ウチはそのまま梨華の背中を抱きしめた。
- 210 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時49分23秒
- 「…あ、うん…やだ」
キスがどんどん深くなってゆき、梨華を抱きしめる手に力が入る。
さっきのグレープフルーツの味がする。
酸っぱいような。
苦味もたまに混じる。
あたし達は立ったまま、流しのそばで何度もキスを繰り返してた。
「…梨華、いい?」
一応、確認は取っておく。
梨華は目をつぶって頷いた。
エプロンの裾から手を入れ、カットソーの中のブラのホックを外す。
しばらく後ろから揉みしだいていると、
「あん…もっとぉ〜」
梨華が体をくねらせた。
うなじやあちこちにキスしまくる。
スカートの中に手を入れショーツ越しに触れると、
「ひとみ…入れて」
かすれた声でねだってきた。
- 211 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)02時57分05秒
- 「ダ〜メ。梨華まだ濡れてないじゃん。今入れたら痛いよ?」
「意地悪…」
後ろから顔を覗き込むと、潤んだ瞳で責められた。
「もう〜、ワガママ〜」
あたしは床にしゃがみこんでまた梨華のスカートに手を入れ、ショーツを
引き下ろした。
「やっ!何?」
梨華は一瞬体を強張らせた。
「濡らしてあげる…」
スカートの中に入り、奥へと舌を這わせていった…。
「…ひとみ、ソコ…いやぁ〜」
梨華のあの部分に、あたしは興奮していた。
頭上からは甘い声。
目の前には真っ赤に熟れたおいしそうな果実。
ちょっとスカートの中から顔を出すと、梨華は流し台に手をついてお尻を
突き出していた。
…なんちゅう格好だ。てか、ウチにも責任はあるが。
中途半端に足に引っかかっているショーツを脱がし、その辺に放置する。
また中に入っていき、お尻をこすり合わせるように揉みしごいた。
ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。
- 212 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)03時00分27秒
- 「ふ、あ…ソレ、いいよぉ〜」
イイ声で鳴いてくれる。
腰をしっかり掴み、後ろから舌を尖らせて梨華の最も弱い部分を愛した。
「あん、あ、ひとみ…や、もっと、ああ…」
梨華の体が小刻みに震えだす。
「…いくよ、梨華」
更に強く、スピードも上げて舌でこする。
「…あ!あぁぁ…」
イった後も梨華のソコはしばらくひくひくと震えていた…。
- 213 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)03時04分17秒
- 梨華はイった後、床にへたりこんでしまった。
背中に手を回し、のろのろとブラのホックを留めている。
「ん」
あたしも床にしゃがんで梨華にキスをした。
「…ヘンな味!」
梨華が顔をしかめた。
「ヘンって…梨華の味だよ?」
「そ、そういうコト言わないで!」
梨華は真っ赤になって言った。
ウチもぺロッと舌なめずりしてみる。
さっきのグレープフルーツに真っ赤に熟れた梨華の味…。
何とも言いがたい味だった。何より酸っぱい。
でも、あたしにはどんな媚薬よりも効くだろう。
「ハイ、どうするの。お姫様」
「どうって…?」
梨華は訝しげな顔をした。
「フルコースで言えばまだサラダくらいよ?それともサラダで
オナカいっぱいになった?」
梨華は耳まで真っ赤になる。
- 214 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月12日(水)03時15分11秒
- ―――石川視点
―――台所で立ったままイカされて、あたしはヘナヘナだった。
サラダどころか…スープの途中でお皿を下げられた感じだ。
まだちゃんと味わっていない。
いきなりその…あんなコトされたし。
「…ヤダ。これで終わりなんて」
「ヨシヨシ。それではお客様、お席に改めてご案内いたします」
よっすぃ〜に急にお姫様抱っこされた。
「ヤダ!恥ずかしい!!」
じたばた暴れる。
「誰も見てませんよ、お客様」
クスクス笑う。ホンット意地悪そうに!
「当店のシェフが腕によりをかけて、一流の味をお楽しみいただけますよう、
誠心誠意努めさせていただきます♪」
「ナニ言ってんの!バカじゃない?」
「『バカ』はひどいですよ、お客様」
ひとみはあたしに軽く口づけた。
「…梨華のしてほしいコト、全部してあげるから」
「…うん」
もう一度、キスをした。
- 215 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月12日(水)03時27分48秒
- 更新しました。( ゜皿 ゜)ノ<オチ ツクノカーーッッ!!
レスのお礼です。
>名無し読者さん
( ^▽^)<ええ、あたしは結構アプローチしてたつもりなんですけど、このヒト
照れ屋でニブイから…
(;0^〜^)<ごめんよほ。。。
夫、今回大ハッスルです(w レバーは牛乳で血抜きすると臭みが抜けてよいです。
>ぶらぅさん
川o・-・)ノ□<こちらにも鼻血の方が。今回は大丈夫でしたか?
∬´▽`∬<オトナの世界だねぇ
紺野先生、ガンガン逝くと思われ(w 甘いですか?ありがとうございます。
間違いの訂正を。。。
>>186
いいですねよ→いいですよね
川o・-・)<よりによって私の台詞を間違えるとは(チッ!)作者は
逝ってヨシ!ですね
- 216 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月12日(水)12時55分33秒
- あまい…最高ですよ〜!
エロあってもなくてもここのいしよし大好きです・
- 217 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月12日(水)15時51分07秒
- 旦那…がんばりすぎ(w
今回もかなり萌えますた
この先ももちろん…
期待してます。
- 218 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月13日(木)14時59分12秒
- 台所で立ったままって…エロすぎ!バンザイ!
ここの2人好きですよ〜
- 219 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時11分31秒
- ―――石川視点
寝室に連れて行かれ、そのままベッドで下ろされた。
キスを受ける。
何度も何度も。
角度を変え、唇を奪う。
ひとみもあたしもキスしながら、お互いの体をまさぐるように両腕を動かす。
相手がそこにいる事をちゃんと確かめるように。
「梨華…」
切なげな瞳で、あの人は言った。
「欲しいよ、梨華が」
まるで、麻薬だ。
声だけで…ゾクゾクしてる。
「好きにして…」
あたしはひとみの首筋に腕を回した。
「…あぅッ!」
『後ろになって』
というひとみの囁きに、あたしは自然にそうしてた。
膝をついて、前に手をついてひとみの愛撫を受ける。
- 220 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時14分07秒
- 「…何でまたパンツ履いたのよ」
最後の一枚のショーツを脱がしながらひとみは言った。
「だ、だって!」
スカートの中に何もないなんて…恥ずかしすぎる!
「まぁいいけど。脱がせる楽しみがあるしぃ〜♪」
鼻歌交じりにひとみは脱がせた。ハラリと手から消える。
「…ん!ヤ…あん!」
お尻に音がするくらいのキスをされる。
舌も這わせて。
気が遠くなりそうだった。
こんな恥ずかしい格好で抱かれてる―――。
その事実も、アタシを興奮させた。
「…あ、あうっ!」
腰の窪みの、動物のシッポがあるあたりに尖った舌がやってくる。
「そこやぁ〜!!」
暴れようとするとがっちり腰を押さえられた。
「ひとみ、キライ!」
「…ホントに?」
「…キライよ」
―――分かってる。
何を言ってもあたしの負けだって。
どんなに意地悪されても、許して受け入れてしまう自分がいる―――。
- 221 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時16分24秒
- ひとみはあたしの顔を覗き込み、
「―――ゴメン、梨華。後でウチのコト、うんといじめていいから」
柔らかくキスをした。
それに答えてあたしから舌を入れる。
「…梨華、いい?」
ひとみはスッと指をあたしの中に入れた。
それだけでブルッと身震いが起きる。
後ろになってるせいか、ヘンな感じだった。
「もう一本入れるよ」
「…や!痛いッ!!」
慌ててひとみは引き抜く。
「…いい、入れて」
やけくそでもあきらめでもなく、あたしは口を開いた。
ひとみは躊躇してる。戸惑いが隠せない。
「あたしのして欲しいこと、何でもしてくれるんじゃないの?」
「…梨華」
ホントはもっとメチャメチャにしたいクセに、いざとなったら立ち止まる。
―――意気地なし。
でも…だから好きなんだ。
「…ゴメン!後でホントにウチを好きなだけいじめていいからね!」
ひとみはあたしの背中に抱きついた。
- 222 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時20分29秒
- 「…うん、あ…」
ひとみの指が蠢いている。あたしの中で。
さすがにこの体勢で2本はキツイ…。
ツラくて、しばらく体に妙に力が入り過ぎた。
最初は痛かったけど、大分ラクにはなった。
圧迫感はあるけど。
「…ちょっ!」
ひとみの舌がとんでもないトコロに触れた。
「何してんの!」
「キス」
「そうじゃなくて…!」
ひとみは構わず、後ろの割れ目からその奥の窪みに舌を入れた。
「…バカ!」
「バカだよ」
「や!お願いだから!」
ひとみは一旦体を離した。
「…梨華のコト、全部愛したいんだ」
ひとみの口の端には、あたしの体液が少し光っていた。
恥ずかしくて直視できない。
「…ホントにイヤならしないから」
「…バカ」
涙が流れてきた。
- 223 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時22分09秒
- あたしは結局、ひとみの要求を呑んだ。
ひとみは指を抜き差ししながら、さっきの窪みにも舌を絡ませ、ねじ入れた。
気がついたら蕾にも、もう片方の手が伸びていた。
「…イヤ!ひとみ!ああ…おかしくなっちゃうよぉ!」
「ウチもおかしくなるから!てか、もうおかしいよ!」
「ひとみの大バカ!」
「バカだよ、バカなくらい梨華のコト…」
「好きだもん」
最後のひとことは涙まじりだった―――。
- 224 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時25分22秒
- あたしはイった後も仰向けにされ、いっぱい全身にキスされてた。
「…梨華、もっと感じていいよ」
ソンナコト…言われるまでもなく、感じてる―――。
「もっとしてぇ…」
その広い背中にしがみつく。
「…ん、石川さん、お願いがあるんですけど」
「何ですか、仰ってみてください」
「アタシのも、舐めていただけないでしょうか?」
「…へ?」
「てか、梨華の声聞いてたらさぁ…濡れちゃった」
照れくさそうにひとみは笑った。
- 225 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月15日(土)04時33分03秒
- 『ウチの方がでかいし』と言って、ひとみは仰向けになった。
あたしは枕とは逆の方を向き、ひとみの上に体を重ねる。
薄い茂みをかき分け、蕾を軽くつまんでむき出し、舌を這わせた。
「…は!いいよ、梨華…」
ひとみもあたしの蕾にキスをする。
…ひとみはもう充分濡れてて、蕾もかなり大きくなってた。
「いやぁぁん、もっと…ああ」
動く足をしっかり押さえ、もっと愛してあげる。
いつも皆にカッコいいって言われるこの人の、女の子の声が聞ける。
あたしだけの特権。
誰にも譲りたくない。そう、誰にも。
「…梨華ぁ〜」
ひとみはあたしにするのを忘れ、ひとりで感じてる。
コラ!と言って、おしおきに蕾を軽くひねる。
ヒッ!という声が上がる。
「あん、ゴメン…お願い、もう、ウチ…」
「しょうがないなぁ」
花びらも蕾も、余す事無く舐めてあげる。
「―――あぁ!梨華ぁー!」
悲鳴を上げて、ひとみは果てた。
- 226 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月15日(土)04時46分44秒
- 交信終了〜。
レスのお礼です。
>216の名無し読者さん
今回、無意味に痛くなった箇所がありましたがアリですか(w?
ありがとうございます。そう言っていただけて励みになります。
>217の名無し読者さん
旦那、猿ですから(w いつも鼻血を噴かせてスミマセン、
そしてありがとうございます。いしよしに代わり、お礼を言います。
>218の名無し読者さん
別な方にも、ビクーリすたよ!と言われました(w ありがとうございます。
エロなしでも甘いのが目標なんで。あなたにもバンザイ(w!
ttp://migimigi.hoops.ne.jp/goma_index.html
( ´D`)ノ<遊びにきてくらしゃい!パーティーのおはなしもまとめたれす!
よろしくです。
- 227 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)10時13分31秒
- 今回も甘い!!そしてエロい(w
最高です!
旦那…このあとも期待してますぞ(ニヤリ
- 228 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月19日(水)02時15分49秒
- ひとみがイった後、あたしはそのまま枕の方に向きを変え、愛撫を続けた。
ひとみの弱い胸の突起。あたしの好きなキレイなピンクで。
より丹念に舌を這わし、時々軽く歯を立てる。
「やん!梨華、ヤダってば〜」
そう言われると余計したくなるから不思議だ。
あたしの頭を抱え、ひとみは悩ましい声を聞かせる。
「もう…とみこが何をしたっていうのぉ〜」
「あたしのお尻の穴、舐めたじゃん」
「…まだ根に持ってらっしゃったんですか」
「写真集でひとりで楽しむし」
「そんな前のコトを」
「覚えてるよ、全部」
ひとみのコトだから覚えてるんだ。他のヒトだったらここまで覚えようって
気にならないし(というか、その前にされるのもイヤだが)、記憶に残らないだろう。
「あ、あん…ソコ」
「ソコ…どうして欲しいの?」
眉をしかめられた。我ながら意地悪だなぁ。
- 229 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月19日(水)02時20分09秒
- 「言わなきゃ…このままだよ?」
ちょっとひとみから自分の身体を起こした。
髪をかき上げて様子を伺う。
ひとみはぐったりと横たわり、虚ろな目であたしを見上げる。
「して…もーめちゃくちゃになるくらい」
「そんなコト言っていいの?」
「…梨華なら、いい」
その言葉に、あたしはまた身体を沈めていった―――。
「あ、ああ…ん、ソコ…梨華、愛…してる」
「…あたしもだよ」
「ちゃんと言ってよ〜」
答える代わりに深い深いキスをする。
もう、あたしとしかキスできないように。
ひとみは自分から腰を動かし、絶頂が近いことを見せた。
「もう…やだよぉ〜!」
涙を流して懇願しだした。
「…どうしてほしいの?」
膝の裏に手を入れ、足を広げさせる。
太腿の内側からさするように手を伸ばし、敏感な蕾をまさぐる。
「イカせて…梨華」
その声だけでゾクゾクする。
たまらなくなってあたしはひとみの足を上げ、彼女のモノに自分のを近づけた。
「…あぁ、ひとみぃー!!」
「やぁ!もう…ウチ…梨華ぁ!!」
最後にあたしたちは…ひとつになった。
- 230 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月19日(水)02時22分41秒
- 「…初めてだね」
「ん」
終わった後、あたしたちは身体を寄せ合い、ポツポツと言葉を交わしていた。
初めて、一緒にイった。
ふたりとも照れてしまい、お互い顔を見れずにいる。
「…あん!もう!」
ひとみがお尻の間からあの部分に手を伸ばそうとした。
「ゴメン、なんだか可愛くってさぁ」
悪気なく笑う。
「ワケ分かんないよ!大体ねぇ!」
文句を言おうとしたらキスで塞がれた。
「…ん、もう」
誤魔化されてるコトは分かってても、悪い気はしない。
ひとみのキスはそれだけ甘かった。
- 231 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月19日(水)02時25分59秒
- 「梨華」
「ん〜?」
いい気持ちでまどろんでいると、ひとみが肩先に顔をうずめてきた。
「梨華…ずっといっしょにいてね」
ああ、やっぱり女の子だなぁ。
考えるコトが近い。
でも、あたしたちは別々の人間で。
抱き合うたびに別々の身体なのがもどかしいくらい―――ふたりだ。
「一緒だよ…」
そばにいてほしいのはあたしだ―――。
それだけは―――確かだ。
その後。
シーツが汗まみれで気持ちが悪いので、ふたりで換えた。
ついでにシャワーを浴びてベッドに入る。
「おやすみ、ひとみ」
「エ?もう寝るの?」
「―――え」
…カンベンしてよぉ(泣)。
朝まで結局―――寝かせてもらえなかった。
- 232 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月19日(水)02時34分06秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>名無し読者さん
(0^〜^0)/<オイラ、ガンガッタよほ!ゴキタイニソエタ?
(;^▽^)<あまりハリキリすぎなくても。。。コワレルカト…
妻リードと思いきや…。旦那は結局旦那です(w
- 233 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月19日(水)02時53分00秒
- はぁ〜・
今回も甘々でごちそうさまでした。
二人ともお互い、いい仕事をするようになりましたねぇ(w
- 234 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月19日(水)13時36分40秒
- いや〜今回もいいです
ごちそうさまでした!
今度も旦那の暴走に期待(w
- 235 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時34分53秒
- ―――ひとみは朝までエキサイトし、あたしは何だかんだと言ってそれを
受け入れてた。
されるばかりではシャクなので、たまには攻撃にでたが―――。
「…ん」
次に目が覚めたのは、台所の物音でだった。
服を着てそっと寝室のドアを開けてみると、何だかおいしそうな匂いが漂ってきた。
「ひとみ?」
「あ。目、覚めたんだね。おはよ♪」
「今…何時?」
体にどうにもならない気だるさがまだ残ってる。一体どれだけ寝たのか。
「ん、4時よ」
「…はぁぁ〜」
…何か、人としてダメって気がする。明け方までえっちして夕方まで爆睡…。
「まぁまぁ。それよりオナカ空いてない?」
「あ、うん…」
匂いにつられてきたようなもんだ。
ふと見ると、それはオーブンレンジからのものだった。
やがて、焼き上がりを知らせる電子音が鳴る。
「出来上がりっと♪」
ミトンをはめてひとみは中の物を取り出す。
「何作ってたの?」
「コレ」
見ると、ラザニアだった。ジュジュッと音を立てていかにもおいしそうだ。
テーブルに視線を移すと、サラダなんかもある。
- 236 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時41分06秒
- 「あ、パスタをそろそろ引き上げないと」
ひとみは流し台のざるにパスタを入れお湯を捨てた。お水をザーザー出してかけてる。
何かそうめんみたい。
「♪ベイベー恋にノックアゥッ! すべーてがラブーね〜」
自分の持ち歌を口ずさみながら、ボールの中にパスタを入れ、中の具とかき混ぜる。
「少し冷やした方がおいしいと思うけど、すぐ食べる?」
ふと振り向いて言った。
「あ…ウン」
席に着いてごちそうを頂く。
「吉澤さん、今日のメニューは?」
「ハ〜イ、ソレはデスね〜」
何となく、帰国子女・吉澤ひとみって感じになってた。
お願いだから世界のジョークとかしないでね…。
「カッペリーニを使った冷製トマトパスタ!ボローニャソースとホワイトソースの
ラザニア!グリーンサラダ!以上デース!」
…唖然とした。
あれだけ体力使って…よくこれだけ。
それでも心づくしの料理にちょっとほろっとした。
「へへっ。本見ながら作ったけど、結構うまくできたよ!さ、食べて!」
「ウン、いただきまーす!」
見た目もおいしそうだったが、味もかなりのものだ。
「おいし?」
「…ウン!」
「へへっ」
ひとみは両手で頬杖をついて嬉しそうに見ている。
- 237 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時43分07秒
- 「あ、そーそー。コレも冷えてるよ」
ひとみが冷蔵庫から出してきたのは、ゆうべのグレープフルーツだった。
「ちょっと酸っぱいし、コレかけよか」
棚からハチミツを取り出してくる。
この前、ホットケーキを食べるのに買ってきたやつだ。
「ん、あ〜ん」
ひとみが差し出した身を口に入れる。
「ど?」
「…ウン。おいしいよ」
そういえば…ゆうべ、コレ食べた後ああいうコトになって…。
あたしが思い出してると、
「あー!コイツえっちなコト考えてんなぁ〜!」
ひとみが「やーい!やーい!」って感じで囃し立てた。
「…ば!大体ひとみが!!」
言い返そうとすると、そっと唇を重ねてきた。
ハチミツなのか。ひとみの唇なのか。
とても甘い…。
- 238 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時48分22秒
- 「…これからさ」
そっと唇を離してひとみが言った。
「ん」
「誕生日とかも一緒にお祝いしよ?」
「…ん」
「梨華のほしいもの、何でもあげる」
ヒトミガイレバ―――。
欲しいものなんて、他にはない。
そんな気持ちを察したのか、また口づけてきた。
- 239 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時54分53秒
- 「…ゴハン、冷めちゃう」
「またあっためたらいいじゃん」
ひとみはそのまま口づける。
「この唇も」
指でなぞる。
「冷めないよね?」
「ひとみが…」
「キスしてくれたらね」
今度はあたしがキスをした…。
その唇は。
アタシダケノモノダカラ―――
おいしいご馳走は冷めても。
思いは―――冷めないわ。
甘いキスをいつまでもいつまでも繰り返してた―――。
- 240 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時56分27秒
THE END
- 241 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)04時59分16秒
後日談。某スタジオにて。
柏;’ー’川
( ・e・)<どうしたの、愛ちゃん?
川#’ー’#川<う、ううん。何でもない…(い、石川さんの首筋にキスマーク…!
む、胸にも!?)
( ・e・)<…ふぅん?(ヘンな愛ちゃん)
川o・-・)<石川さん、ちょっとよろしいですか?
( ^▽^)<何?紺野♪
川o・-・)<その胸元の赤いのは、虫さされですか?
柏’ー’川 <(直球すぎ!)
- 242 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)05時00分21秒
- (;^▽^)<エ…ああ、コレね。(バカよっすぃ〜!)
そう、ゆうべ蚊にね…アハ、アハハ…
川o・∀・)<そんなトコロに…!罪な蚊ですね!アヒャッ!
川;’ー’川<(…いいのか?)
∬´▽`∬ <あさ美ちゃ〜ん、数学教えて〜
川o・ー・)<(…わたしもいつかは。フフフフ…!)今行くよ
チョットイラッシャイ!>(` ▽´+)つ<;^〜^0#) )))<イタイヨ ベイベー
ふたりはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
- 243 名前:ピンク・グレープフルーツ 投稿日:2002年06月24日(月)05時01分58秒
- (;〜^◇^)/<ホントかよっ!
( ´ Д`)<んあ〜、とりあえずオワリね( `.∀´)<アタシの台詞取るんじゃないわよっ!
( ゜皿 ゜)ノ<コレデイイノダ!
THE END(?)
- 244 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月24日(月)05時18分09秒
- レスのお礼です。
>233の名無し読者さん
(0 ̄〜 ̄ )<フムフム…(鑑定中)
(;`▽´)<どこ触ってんのよっ!
推定価格は旦那のみぞ(ry 成長するふたりなのです(w これからもこやつらを
見守ってやってください。ありがとうございました!
>234の名無し読者さん
(*^〜^*)ノ<エヘ!カッケーだって!うれしいYO!
(;^▽^)<ツラまで切って…よっぽどうれしいのね
それはもうシベ○ア超特急並みの暴走かと(ry 今後も妻は旦那の暴走をどうにか
コントロールしながら寄り添ってゆくかと。どうもありがとうございました!
- 245 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月24日(月)05時53分06秒
- おなか、空きました…
うーん…ひとみちゃんったらば、マメ。
二人とも幸せで良かった良かった。
- 246 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月24日(月)13時06分11秒
- うわっ甘っ!!
いいっすね〜この甘さがあってこそいしよしだと。
最後の顔文字がまた面白くて良かったです。
脱稿、おつかれさまでした。
- 247 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年06月24日(月)20時05分35秒
- タイトルどうり甘かったです・
ごちそうさまって感じです。
作者様の次回作に期待します(笑
完結、おめでとう&お疲れさまでした^^
- 248 名前:婆金 投稿日:2002年06月25日(火)01時58分15秒
- お疲れさまでした。
どこまでもsweetなところがツボでした!
ホントに、ゴチになりました。
- 249 名前:PUNK 投稿日:2002年06月25日(火)03時46分13秒
- 初レスですが、どうもお疲れ様でした。
甘甘でも萌え場面があり、とてもよかったです。
またこういった作品にお目に掛かる事が出来たら幸いです。
- 250 名前:名無しマイペース 投稿日:2002年06月26日(水)10時31分23秒
- お疲れ様です。
素敵なエロでございました。甘いいしよし小説、萌えました。
まさに、
( ^▽^)ノ<言うこと梨!!
(;0^〜^)<だからりかちゃん寒いんだってば・・・
良いもの読ませていただきありがとうございました。
- 251 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月27日(木)04時35分37秒
- ちょっと短編を書かせて頂きます。
- 252 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時39分30秒
- 「あ、にが!」
よっすぃ〜が眉をしかめた。
「何してんの?」
「いや、スィートチョコっていうから甘いのかと思ったら苦くってさ」
「も〜う!つまみ食いしちゃダメって言ったじゃない!」
お尻を叩く。
あたしたちは今度のバラエティー特番でケーキ作り対決をする事になり、
よっすぃ〜とあたしは同じチームになった。
対する相手チームは矢口さん・ごっちん。あいぼん、のの。
ごっちんやののはかなりお菓子作りが得意なので、こうしてふたりで
密かに特訓していた。
「いや〜、この暑いのにチョコ作るのってキツくない?」
「文句言わない!」
よっすぃ〜を叱咤して、汗だくになりながらテンパリングをする。
とりあえず、ガトーショコラとゼリーを作る。
ゼリーはソーテルヌだとかいう高価な白ワインで作り、中に皮を剥いた巨峰と
マスカットを入れた。
(材料費だけでとんでもない額になったが、よっすぃ〜は『経費で落とす』と言って、しっかり
領収書を書いてもらってた)
- 253 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時43分08秒
- 「ふむふむ。『卵黄は持ち上げて落としたものがリボン状になる程度に泡立てる』
だって」
泡だて器片手によっすぃ〜は本を覗き込んだ。
「あたしはチョコとメレンゲやるからそっちよろしくね」
「了解」
しばらくハンドミキサーの唸るような機械音と、よっすい〜がかき混ぜる
しゃかしゃかという音が響く。
「いや〜、暑くなったねぇ」
と、よっすぃ〜。
「暑いですね」
「半袖が眩しい季節ですね」
「そーですね」
『いいとも』のお客さんのような返事をする。
- 254 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時46分29秒
- 「梨華ちゃんってさ」
「何?」
「肌の色、キレイだよね」
「…また心にも思ってないコトを」
ふっと俯く。
よっすぃ〜がこう言うのにはワケがある。
今日楽屋で、あいぼんが色白だという話になり、流れで『アゴンは色黒いよなぁ〜』と
と矢口さんとかにいじられた。
「そうですね。生まれつきだし」
…分かってはいるけど。あの時笑った顔、ひきつってたのかしら。
自分では気づいてなかったけど。
よっすぃ〜にこうやって今、気をつかわせてる。
「思ってるさぁ〜」
ムッとしたようによっすぃ〜は言った。
「ウチはチョコみたいで好きだよ、梨華ちゃんの肌」
…チョコ。それって…いいの?
黙々と作り続け、お菓子は完成した。
チョコと生クリームがあまったのでトリュフも作る。
「トリュフも冷蔵庫に入れてっと。とりあえず寝ようか、疲れたし」
「うん」
- 255 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時48分54秒
- 順番でシャワーを浴びて、ベッドに入った。
先に浴びたよっすぃ〜は、何故か全裸でお布団に潜ってる。
「ちょっと…Tシャツくらい着なさいよ」
「いいじゃん。梨華もやれば?気持ちイイよ」
何だかな〜と思いながらバスローブを脱いで、そのままベッドに入る。
「…確かに、キモチいいね」
「だしょ?」
しばらく何も言わず、ふたりともそのままでいた。
ひとみの体温が伝わってくるみたい…。
「梨華さぁ」
突然、ひとみがガバッと起き上がった。
「何?」
このひとの突拍子のない行動は慣れてるので、さして驚かない。
「ひとつになろうよ」
「…ハ?」
「いや、今日チョコ作ってて思ってたんだけどさ、チョコにクリーム入れるのって、
ウチらみたいじゃない?」
「…あの、話が見えないんですけど」
「だからぁ〜」
んも〜と言ってひとみがあたしを抱き寄せた。
「こういうコト」
そのままキスされる。
- 256 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時51分55秒
- 「…も〜、ひとみ何考えてるのかさっぱり分からない!」
「ソコにホレてるクセに」
あたしの胸の頂を指でイタズラしながら、ひとみがくすっと笑う。
「あ、やっぱりおいし♪」
かぷっとひとみがあたしの腕に軽く噛み付いた。
「ちょっと!歯型つくじゃん!」
「ん〜、これもおいちいなぁ〜」
次は太もも。
お腹、胸、首筋と。
舐めたり、噛んだり。
「さっきのチョコよりおいすぃ〜♪」
「何バカなコト言ってんの!」
「だからさぁ」
ひとみが少し、体を起こして言った。
「梨華がチョコでアタシがクリームなワケよ」
「…エ?」
「一緒に混ぜたらよりおいしいチョコができると」
「そっか…」
ひとみの白い肌に溺れそう…。
クリームみたいな、アタシの大好きな肌。
アタシのチョコが絡みついて。
おいしいチョコができるのね…。
「…ウチだけだよね、食べていいのは?」
「ウン…」
ひとみはもう一度、アタシの腕を軽く噛んだ。
- 257 名前:セミスィートチョコレート 投稿日:2002年06月27日(木)04時57分59秒
- 番組の対戦は、結局ののとあいぼんがおいしいトコを持っていって優勝した。
あたしたちのチームは負けたけど、審査員のプロの先生に「味は一番」と
褒めてもらえた。
「ハァ、負けたね」
収録のあと、スタジオの隅でひとみが残念そうに言った。
「うん、残念だったね」
「んで、ものは相談だけど」
ひとみが近くに寄ってくる。何かしら…?
「また梨華ちゃんのスペシャルチョコ食べていい?」
耳元でこそっと囁いた。
あきれた…。どーしてこんなバカなひと…好きになったんだろ。
「…バカ!こんなトコで」
囁き返す。
「今夜あたりにでも…」
ニンマリ、ひとみは笑う。
「も〜!知りません!」
怒ってるフリをしてスタジオから出て行った。
ひとみが笑って追いかけてくる。
そのまま腕を組んで、楽屋に行った。
- 258 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月27日(木)05時01分32秒
- 終わりです。オチもなにもないですが。。。
最後にageちまった(^^;; 金板の他の作者さん、申し訳ありませんでしたm(__)m
ちょっと時間がありませんので、レスのお礼はまた改めて。。。
- 259 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月27日(木)15時32分54秒
- レスのお礼です。
>名無しさん
(O^〜^)つ□<名無しさんも食べてYO! ウメー!
(;^▽^)<悔しいけど、本当なんです
いしかーさんに対しては、という基準です(w 最後までありがとうございました!
>名無し読者さん
∬´▽`∬<あさ美ちゃん、顔文字が面白かったって〜
川o・ー・)<まぁ、今回の影の主役はわたしのようなモンだしね(聞いちゃいねーし)
顔文字は自分の命なのです(嘘です)。ご愛読ありがとうございました!
>名無しどくしゃさん
( ゜皿 ゜)<カオモ アマアマシテミタイ ケイチャン、ドウ?
(;`.∀´)<…絶対やだっ! テヂカデスマソウトスルンジャナイワヨ!
いま新たなドラマが生まれる…(嘘です)。最高と言って頂き、死んでもいいです(w
ありがとうございました!
- 260 名前:名無し作者。 投稿日:2002年06月27日(木)15時50分13秒
- >婆金さん
( ´D`)ノ<なんでえっちなはなしでごちそうさまというのれすか、あいぼん?
(;‘д‘)<自分、分かってて聞いてるやろ?
こんなところにまで…。ありがとうございます(w 甘さあってのいしよしかと。
>PUNKさん
( ´ Д `)<んあ〜、ムヒはスースーして気持ちいいよね〜
川o・∀・)<…気持ちいいですか!アッヒャ! ナニモタクランデマセンヨ
PUNKさんのメール欄劇場黒紺野も好きです(w 最後までありがとうございました!
>名無しマイペースさん
|o・∀・)b <見てますよ、いつも! グッ!
(;^▽^)<紺野、かなりアヤシイよ? シカモカクレテナイシ
寒いギャグがいかにも石川さんでいいです。丸○屋の麻婆茄子のCMを何故か思い出して
しまいますた。ありがとうございました!
- 261 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月07日(日)23時16分52秒
- 七夕なので、それにちなんだ短編を書いてみます。
- 262 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月07日(日)23時18分47秒
- この話の中のいしよしは、まだ告白もしていない、という設定で。
- 263 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時21分14秒
- 「石川さん、何書きました?」
隣の紺野があたしの手元を見る。
「え〜、見ないでよ〜」
あたしは赤くなって体ごとそれを隠した。
「赤くなるようなことなんですね」
フッと紺野が笑う。
ここはハロモニ出番前の楽屋。
あたし達はいま、七夕の短冊に願い事を書いている。
- 264 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時24分07秒
- 立ち上がって笹につけられた他の短冊を見ると、
「8段アイスがもっと食べられますように ( ´D`)」とか、
「矢口がオレのものになりますように 从#~∀~#从」
だの、己の欲に走ったものが多い。
中には
「ミニモニ。のアルバムが売れますように (〜^◇^〜)」
とか仕事熱心なのもあったけど。
そうじゃなくて…。
願い事って、願い事って…もっとひとの幸せを祈ったりするものじゃないの?
そう思って他のを手にとって見ていくと、
「ズダン ドカン バ―――ン スィ―――!!(0^〜^0) 」
- 265 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時26分55秒
- …たまによっすぃ〜が分からない。
もう、お願い事じゃないじゃん。
収録が終わって楽屋に戻ると、よっすぃ〜がせっせと何か書いていた。
「何書いてんの?」
「見んなよ〜」
やっぱり体で隠してる。
「いいじゃん見せてよ〜」
「ダメ〜!」
「ケチー!」
- 266 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時29分12秒
- よっすぃ〜や他のみんなが楽屋を出てから、こっそりさっきのよっすぃ〜の短冊を見てみた。
『願い事がかないますように』
―――あっさりしすぎて、かえって拍子抜けした。
しばらく考えて、
『よっすぃ〜の願い事がかないますように』
とまた新しいのに書いてその近くにつけた。
…よっすぃ〜の願い事ってなんだったんだろ。
もしかして…好きなひとがいて思いが通じますようにとか?
…そんなの悲しすぎる。
だとしたら…あたし、思いっきり応援してるし。
願ってるし。
―――ホントに何を願ったんだろう。
- 267 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時32分46秒
- 「梨華ちゃん、この後空いてる?」
それから数日後。
珍しく早く仕事が上がった後に、よっすぃ〜に声をかけられた。
「あ、うん。空いてるよ」
「ちょっと付き合ってくんないかなぁ〜」
「いいよ?」
連れて来られたのは、プラネタリウムだった。
「よっしゃ!ギリギリ間に合った!」
よっすぃ〜はガッツポーズをした。
「そんなに見たかったの?」
「ウン」
嬉しそうに、歌なんか口ずさんでる。
- 268 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時36分18秒
- 中ではもう上映されてて、あたし達は他のひとの迷惑にならないように空いてる席に素早く座った。
時期的に、七夕を扱ったものだった。
天の川をはさんで輝く織女星と牽牛星。
1年に1回だけ会えるのを許されてる恋人達。
伝説を知ってはいるけど、ナレーションつきで聞くとじんときて、涙が出てきてしまった。
あたしだったら…よっすぃ〜に1年に1回しか会えないなんてつらいだろうな。
つい、そんな感情移入しちゃって。
すっと、温かい感触が手にあった。
―――よっすぃ〜が手をつないでくれている。
視線はそのままで。
左手で目をこすり、右手でぬくもりを感じながら、あたしは潤む視界で人工の星を仰ぎ見た。
- 269 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時38分44秒
- 「梨華ちゃん、泣いてたね〜」
上映が終わってすぐそばの展望台に、ふたりで行った。
高台からはパノラマで夜景が広がっている。
「も〜!」
よっすぃ〜にからかわれたコトが恥ずかしく、まだ赤いであろう鼻をすする。
「ハハッ!泣いて感動してもらえて、織姫と彦星も感激だってー」
よっすぃ〜は屈託なく笑う。
- 270 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時46分18秒
- 「…すごい星だね」
並んで星を眺める。
「そういやさ」
ふと思い出したようによっすぃ〜が言った。
「何?」
「梨華ちゃん、この前楽屋にあった七夕の短冊に何書いた?」
あ…あたし、『よっすぃ〜の願い事がかないますように』としか書いてなかった。
最初のは、結局紺野に見られてボツにしたし。
「あのね、『よっすぃ〜の願い事がかないますように』って書いた」
ここで意外な事があった。
よっすぃ〜は急に真っ赤になって、
「ウチの願い事が…?」
しばらくたってから口を開いた。しかも何だかそわそわしてる。
- 271 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月07日(日)23時55分40秒
- 「うん?そう書いたよ」
「そ、そう…」
ヘンなよっすぃ〜。何を赤くなってんだろ。
「かなうといいよね」
よっすぃ〜の方を向いて微笑んだ。
「…ホントにそう思ってる?」
「…エ?」
次の言葉は―――キスでふさがれた。
「よっすぃ〜…」
「ウチの願い事って…『モーニング娘。の石川梨華がモーニング娘。の
吉澤ひとみを好きになりますように』よ?」
「何でわざわざ『モーニング娘。の』ってつけるのよ」
「だってさ…」
よっすぃ〜はちょっと拗ねたカオで横を向いた。
「同姓同名のヒトがいるかもしれないじゃん」
「そんなコト織姫と彦星も間違えないって」
「わかんないよ?」
- 272 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月08日(月)00時01分11秒
- 「間違えないって」
「わかんないって」
「もう〜!よっすぃ〜のわからずや!」
「梨華ちゃんこそ!」
あたしは意を決して、よっすぃ〜の肩をつかんだ。
そのまま唇を奪う。
「…ごーいん」
よっすぃ〜は何だかぼーっとしてる。
「ホラね」
「あたしの言った通り、ちゃんと願いはかなうでしょ?」
あたしが言うと、よっすぃ〜は照れくさそうに
「ウン」
と頷いた。
- 273 名前:星に願いを 投稿日:2002年07月08日(月)00時02分24秒
おわり
- 274 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月08日(月)00時14分29秒
- 終わりです。石川さん視点でお届けいたしました。
即興で書いたので、強引きわまりないですが(特に最後)
さて、7日はもう終わったけど、願い事を。
・これを読んでくれてる方が幸せになりますように
・いしよしが永遠にラブラブでありますように
・小説がもっとうまくなりますように。もっとおもしろくて喜んでもらえる
ものが書けますように
では、(^〜^0)))三3(^▽^ )))三3<<撤収!
- 275 名前:ぷー 投稿日:2002年07月08日(月)00時39分30秒
- 最初から見てました!なんか色んな所で宣伝してましたよね?
そんでじゃあ見てみっぺと思って見たら面白かったんですよー!
今回のもいいですねえ。ほんわ〜でも甘いっ!!見たいな感じで(w
それとシャッフルのやつは梨華ちゃんの発言の後に吉が
ええー?!みたいな顔してましたよね?あれすっごいかわいかった♪
- 276 名前:オガマー 投稿日:2002年07月08日(月)02時32分37秒
- 即興小説おつかれさまです!!
友達同士でも、いいところで手を繋いでいるいしよしに萌えw
- 277 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月14日(日)14時15分37秒
- レスのお礼です。
>ぷーさん
初レスありがとうございます。今回は七夕ネタでエ○もなかったですが(w
あの27時間テレビのはうたばんの後だったので、ちょっと嬉しかったんですよ。
( `.∀´)<まったく、公共の電波でもいちゃついちゃって!
楽屋ではもっと(ry 証言者の保田圭さん(21)
>オガマーさん
エ○なしで甘い話をと思いましたが、即興だけあってめちゃめちゃです(汗
萌えていただきありがとうです。
(〜^◇^)<キャッハ!まったくあのバカップルはしょーがねーなー!
元教育係の矢口真里さん(19)語る
- 278 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月21日(日)06時49分53秒
- 作者さん上手ですね〜。
どの話もおもしろいです。
個人的な希望としては番外編で紺野さんのキャラ炸裂のおがこんを・・・。
- 279 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月23日(火)14時05分07秒
- 今日はレスのお礼だけ…。
>名無し読者さん
川o・д・)ノ<おがこんハゲシクキボーン!
∬;´▽`∬<エッ!?エッ!?
ありがとうございます。照れるけど嬉しいれす。おがこん、オモシロそうですね(w
またネタが思いついたらひょいと現れるかもしれません。
- 280 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月04日(日)03時10分43秒
- 石川さん視点でお送りします。
- 281 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月04日(日)03時20分01秒
- 「…暑い」
ひとみはもう何回目になるか分からない台詞を言った。
「暑い、暑い言わないでよ。涼しくなるわけじゃないのに」
「だってさぁ〜。暑いモンは暑いよ〜」
そう言って床の上で寝っ転がった。
ここはあたし―――石川梨華の家。
今日エアコンが壊れ、扇風機で何とか暑さをしのいでいる。
床に転がっているのは一応、あたしの恋人の―――吉澤ひとみ。
大型犬みたいにぐだっとへたっている。
- 282 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月04日(日)03時28分45秒
- 「あ゛ーあ゛ーあ゛ーあ゛ーあ゛あ゛ー」
ひとみは扇風機の前に三角座りし、大きく口を開けて声を出した。
「何やってんの、子供じゃあるまいし」
あたしは団扇で扇ぎながらあきれて見た。
「梨華もやる?オモシロイよ」
「やりません」
チェーっと言い、また『あ゛ーあ゛ー』やりだした。
「そろそろ寝るわね」
そう言って立ち上がると、ひとみの目がイヤな風に輝いた。
こういう時はロクでもないコトを考えてるに決まってる。
ダテに長い付き合いじゃない。
そのせいで何度…ここは恥ずかしいから言わない。
- 283 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月04日(日)03時39分20秒
- 「ではここで問題です」
ひとみはニヤニヤして人差し指を立てる。
「石川梨華さんは今、吉澤ひとみさんとえっちしたいと思っています。
さて、その希望する場所はどこでしょう」
「勝手に人の願望を決めつけないで。したくないし、どこも希望してません」
「1番、居間。2番、寝室。3番、浴室。4番、その他」
「人の話を聞きなさい」
「4択です」
「居間も寝室もエアコン壊れてるし。そういう誘い方もイヤです」
「梨華はウチのことキライ?」
「そんな捨てられた子犬みたいな目で見てもムダです。お・や・す・み!」
かわいそうかな、とも思ったが、冷たく言い放って居間から出て行った。
- 284 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月04日(日)03時51分31秒
- いつものように、ジャージの中にTシャツの裾を入れ、ベッドの中に入った。
…暑い。
このまま、何も考えずに寝てしまおう。
熟睡してしまえば、暑さも気にならない。
「梨華ちゃ〜ん」
暗い室内に、開いたドアから細く明かりが差し込んだ。
「何?」
「ウチ、今日リビングで寝るわ。ハイ、扇風機」
ひとみはそう言うと、さっきの扇風機を室内に運び、ベッドのそばに置いた。
しゃがんでコンセントを差し込むと、
「おやすみ」
と言い、ドアを閉めた。
「ちょっ!そっち、暑いのに!」
「ウチ、でかいから、隣で寝ると暑いっしょ?」
「…来ないと、紺野に例のヒミツをばらすわよ?」
なんじゃそりゃ、と笑い、またドアが開いた。
- 285 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月04日(日)03時53分41秒
- こんな時期に、とも思いましたが、敢えて書くことにしました。
更新はマターリになると思いますが。
読んでくださると嬉しいです。
- 286 名前:水海 投稿日:2002年08月04日(日)13時32分37秒
- 選択肢 その3!その3! を キボンヌ。
ここは すっきり 汗 ながしましょ?
作者様 敢えて の 更新、本当にご苦労様です。
このまま 娘。小説が衰退してしまいそうな
イヤな 雰囲気をふきとばすためにも
がんがって ください。
応援しています。
- 287 名前:オガマー 投稿日:2002年08月04日(日)19時15分40秒
- その3!その3!
一石二鳥ですやん?(何
- 288 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月04日(日)20時41分34秒
- …その4!その4!
その他って…どこだろう…気になる〜
- 289 名前:水海 投稿日:2002年08月06日(火)20時52分01秒
- もう一つ 書いとくの忘れてた^^。
吉くんて、よくわんこに例えられますが、
ウチの中では ジャーマンシェパードの育ちかけ 位の感覚です。
めちゃくちゃ好奇心が強くて おバカなんだな これが!
- 290 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)22時34分52秒
- ひとみがあたしのTシャツをジャージから引き出し、中に手を入れてくる。
「ん!ん…ふっ」
直に胸に触れられ、思わず声が漏れた。
「梨華はカワイイなぁ〜。もっと…声、出してよ」
ひとみが膝をついたまま少し動き、ベッドが小さく軋む。
「ヤダ!絶対ヤダ!」
「意地っ張り」
胸の先端を口に含む。
- 291 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)22時44分20秒
- 「やぁ!そこ…や!」
ひとみは聞こえないフリをして、楽しそうに鼻歌まじりで胸をいじる。
「梨華ちゃんはえっちですね〜。こんなに乳首硬くして」
ニンマリ笑って、指で強めにぐりぐりといじる。
…くぅ〜。どうやってこの屈辱を果たそうかしら。
「…ここは?」
ジャージの上から、あたしの弱点をなぞられた。
「…ひゃっ!」
「どうしてほしい?言ってよ」
耳元で、ゾクゾクするような囁き。
反則だ。
- 292 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)22時54分06秒
- 「そんなの…やっ!恥ずかしくて言え…あ!」
なぞる指に力がこめられた。
―――ダメだ。暑いし、理性がフッとびそう。
「りーかちゃん。言ってよ、『ひとみに好きなようにされたい』とかさぁ」
「絶対言わない」
「『絶対』かぁ」
苦笑しながら、ひとみはあたしのジャージをショーツごと一気に下ろした。
「濡れてる…梨華」
「そんなこと言うな〜!」
「いい加減、観念しなよ。何か言ってくれたら、梨華の希望どーりの熱い一夜を…」
「…暑いっ!」
ひとみは、ほえ?っという顔をし、次の瞬間、あたしはお姫様抱っこされた。
- 293 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時01分19秒
- 「で」
あたしはひとみを軽く睨みつける。
「なんざんしょ」
ニヤニヤしながら、ひとみは石鹸をタオルにこすりつけてる。
「何でお風呂なワケ?」
あたしはそのままバスルームに連れてかれた。
「だって、梨華が暑いってゆーからさぁ。汗も流せて、愛も確認できる。合理的じゃん」
後ろ向いて、と促され、そのまま背中を洗われる。
「お背中流しまぁす」
何でそんなにうれしそうなのよ。
- 294 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時05分46秒
- でも、そんなに悪い気はしない。気持ちいいし。
問題は。
「余計なトコ触らないでよ」
このままひとみが言うトコの『愛の確認』になだれこまれること。
こうして一応、念は押しておく。
「余計なトコってどこさ」
ここかな?と言って、胸にわざとタオルをすべらせる。
先端に微かに触れて、背中に震えが走る。
- 295 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時10分26秒
- 「触るなって言って…!」
「触ってないよぉ。洗っただけだもん♪」
子供の頃見た『一休さん』を思い出した。
『このはし渡るべからず』の看板を見て、堂々と橋の真ん中を歩いて行く一休さん。
そうか。一休さんって屁理屈言いなんだ。
今、分かったわ。
- 296 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時14分59秒
- 「梨華…ここんとこご無沙汰だったじゃん。
ウチ、寂しくってさぁ。
梨華は大丈夫なの?」
石鹸の泡もそのままに、背中から大きな犬が甘えて抱きついてきた。
長い腕。大きな手。白い肌。
あたしに無いものばかり。
「…寂しいよ。自分だけなんて思わないで」
今度はあたしからキスをした。
- 297 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時20分12秒
- 床に横たわり、ひとみのキスを全身に受ける。
―――それだけでおかしくなりそうなのに。
「梨華…もっと欲しい?」
声で更に感じてる―――。
「欲しいよ…もっとぉ」
あたしは虚ろな目でひとみを見上げる。
ひとみは少し泣きそうな顔をし、あたしの片足を上げて、顔を付け根に近づけていった。
- 298 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時24分50秒
- 「…あ!ああん!ひとみ、もっと!いやぁ!」
もう理性なんて失くしてる。
頭の中にはこの熱を逃してほしいということと、このひとのことしかない。
「やぁ!イクよぉ!」
「イキなよ」
掠れた声を出し、ひとみは更に強く蕾を吸った。
- 299 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時31分59秒
- 「まったく!」
リビングで怒りながら、あたしはタオルで頭を拭く。
「なにさぁ〜。梨華だってノリノリだったくせに〜」
結局。
あの後、3回もイカされた。
明日(いや、もう今日か)も仕事なのに…。
これじゃ、保田さんが言う『プロ意識の欠けたヤツ』だ。
「だからって4回も!」
「あれ?5回じゃなかったっけか?」
ひとみが首を傾げる。
微妙に論点がズレてる。
いや、ズレっぱなしだ。
「とにかく!もう寝る!」
やけになって、リビングの床に寝転んだ。
ひとみは黙っていたが、しばらくして隣に同じように横になった。
- 300 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月11日(日)23時38分46秒
- 「…ゴメン」
暗闇に、低い声が響く。
答える代わりに手をつなぐ。
小さくキスをして、そのまま眠りについた。
翌朝。
早めに目を覚まして窓の外を見てると、ひとみも目をこすって起き上がってきた。
「おはよ」
背中から抱きしめてキス。
「そういうワケでですね」
ひとみは言った。
「何?」
「朝から軽く運動なぞを」
「………」
…夜中の『ゴメン』は何に対しての謝罪だったの?
- 301 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月11日(日)23時49分43秒
- 更新しました。
ますます快調(?)な吉澤ひとみさん(17)の巻。
レスのお礼です。
>水海さん
(0^〜^)ノ<おフロ気持ちいいYO!
( T▽T)<なるべくなら入浴だけですませたいですぅ〜 トホホ
水海さんの仰るわんこを見てみました。ナルホド(w 応援ありがとうございますm(__)m
>オガマーさん
(0^〜^)ノ<キスがしたい!
( T▽T)ノ<が人間の本能ぉ〜!ってちがうやろ!シカモソレハワシノセリフヤデ、シカシ
黄板、乙カレサマですた。とりあえず、フロに入っていただきますた(w
>名無し読者さん
( ´D`)<あいぼん、『その他』ってどこれすか?
( ‘д‘)<オバチャンにでも聞き!
それは吉澤さんのみぞ知る…。とりあえず、いしかーさん、振り回されてます。
- 302 名前:オガマー 投稿日:2002年08月12日(月)00時27分30秒
- その3!その3!
もうきまっとるわ!ってことで
キターーーー!!
ごまさんのエロ好みですw
自分のエロって萌えないうえに技術なし…
- 303 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)02時32分22秒
- その後ひとみは『軽い運動』を実践しようとしてきたが、
どー考えても『軽く』にならなさそうだったので…どーにか逃げ切って
仕事に向かった。
―――今日はラジオの収録と雑誌取材。
写真はあらかじめ撮ってる分を使うから、今日は撮影はない。
よかった…。
今日撮影だったら、絶対やつれてるわ。
心なしか、腰も痛いし。
- 304 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)02時38分30秒
- 『梨華、今日ウチに泊まりにこない?』
仕事の合間に携帯のメールをチェックしてたら、ひとみから届いてた。
『いいけど、お家の人は?』
『今日、みんな親戚の家行ってるから、ウチだけなんだ。
梨華ん家、メチャ暑いじゃん。明日まで修理に来ないんだしょ。
よかったらうちおいでよ』
あのエロ星人のことだから…いや、しかし。
純粋な好意かもしれないし。
あれこれ葛藤した後、
『うん、お邪魔するね』
そのまま送信した。
- 305 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)02時45分49秒
- 先に仕事を終えたひとみと、スタジオのそばのコンビニで待ち合わせして、
駅に向かった。
「晩ゴハンは梨華ちゃんは何がいいかなぁ♪」
電車の中で、ひとみは楽しそうに言った。
「エー。何でもいいよー」
「カレーとかでいい?それならスグだし」
「ん」
他の人から見たら、あたしたちはフツーの友達同士に見えるんだろうなぁ。
その前に、『芸能人』と見られるけど。
東京にいる限りは、電車に乗ってても、みんな大抵知らんぷりしてくれる。
電車に揺られながら、あたしはひとみの横顔を見ていた。
- 306 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)02時54分10秒
- 夕食はひとみが手早くカレーを作ってくれ、テレビを見ながらふたりで食べた。
カレーはとてもおいしかった。
ひとみも特に何もしなかったし。
―――問題はその後だった。
「あー」
お風呂上りのひとみは、一糸まとわぬ姿でクーラーの前に立った。
おじさんみたいに。
おまけに首にはタオル。
「…ちょっとぉ。自宅みたいにくつろがないでよぉ」
先にお風呂を頂いたあたしは、居間のソファで雑誌をめくっていた。
「自宅だもん」
ひとみは目を閉じて、クーラーを堪能してる。
「だからってー。お父さんたちがいてもそうしてるの?」
「だから今、堪能してるんじゃない」
何を言っても暖簾に腕押しだ。
- 307 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)03時01分04秒
- 「…せめてTシャツくらい着てよ」
初めて見るワケじゃないけど、恥ずかしすぎる。
あたしは顔を赤くして、彼女から目を逸らした。
「う〜ん?欲情したぁ?」
ソファに片膝だけつき、ニヤけて近づいてきた。
「…ばっ!ナニ言ってんのよ!」
「…2階行く?」
―――結局、こうなるんだ。
ソファに座ったまま、ひとみとキスをした。
- 308 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)03時10分23秒
- 「…あ」
ひとみの部屋のベッドで、声を気にしながら抱き合う。
「誰もいないから声、殺さなくていいよ」
ひとみはそう言って、あたしの片足を持つ。
「だって…近所の人に」
どんだけデカイ声出すんだよ、と笑い、ひとみはそのまま体を下に移動させた。
「大丈夫…壁はけっこー厚いと思うから」
「…ん!」
昨日あんなにしたのに…。
どうして。
―――もっと愛してって、切望してる。
体の底から。心の奥から。
- 309 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)03時18分01秒
- 「やぁ…もっとぉ」
「オッケー。もっと一緒にいこうぜい!」
ひとみはあたしの上にのっかり、自分のとあたしのを合わせた。
フツーに体を重ねてるだけなのに…どうにかなりそうなくらい気持ちイイ。
彼女はゆるゆると動き、あたしの反応を見てる。
「梨華…ど?」
「うん…いいよぉ」
「もっと動く?」
「うん、して…」
動きが速くなる。
あたしは彼女の肩を掴む。
シングルのベッドが軋む。
「…うあ!ヤベ!イキそう!」
ひとみが顔をしかめた。
「イってよぉ!あたしもイクからぁ!」
更に軋む音が大きくなり、あたしたちはそのまま果てた。
- 310 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)03時24分46秒
- 「ふう…あー。マジ、死ぬかと思ったー」
終わった後、ひとみはあたしに腕枕をしてくれた。
「…ん。気持ちよかったね」
まだあたしは意識が朦朧としてた。
ひとみは髪を撫でてくれる。
「いやぁ、ギシギシゆうてたねぇー」
しばらくたってから、ひとみはベッドマットをぽんと叩いて笑った。
「まったくですなー」
あたしも可笑しくて笑い、調子を合わせる。
- 311 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月18日(日)03時33分00秒
- 「ど?狭いシングルベッドで、何か親に隠れてこそこそエッチしてる気になんなかった?」
…エロ星人。
鼻の下伸ばしちゃってー。
顔もここぞとばかりにニヤけてるわ。
少しでも好意かと思ったあたしがバカだった。
―――でも。
髪を撫でてくれる優しいその手が好き。
少しでも苦痛に顔をゆがめると、すぐ覗き込んでくれるその瞳も。
「えへへ。梨華かわいいからがんがっちゃった♪」
「次は下ね」
「―――エ?」
次はもっとカッコいいとこ見せてやるわ!
- 312 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月18日(日)03時37分10秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>オガマーさん
(0^〜^)ノ<オガマーさんのエ○、カッケー!
( *^▽^)<ド、ドキドキするけど面白いです〜
自分も萌えるエ○を書くのは目標ですね。まだまだ道は険しひ…。
- 313 名前:オガマー 投稿日:2002年08月18日(日)22時06分17秒
- あー、あちぃー
なんでしょ?この熱さ(w
- 314 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時22分58秒
- 「下って…あの、される…ほうっスか?」
ひとみが起き上がって言う。
「そ。ひとみちゃんはおりこうさんでしゅね〜」
「ハハ…梨華ちゃん、ナンカやる気マンマンで怖いんスけど」
やや引き気味なのを無視して、まずは軽く口づける。
- 315 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時33分28秒
- 「梨華が…うん、あ…張り切ってる時って、ロクなことが…ん!」
「そうゆうコトいうのはどのお口かなぁ?」
罰として、ひとみの弱点のひとつ、耳朶をくすぐるように舌を這わせる。
「ひゃ!」
びくっとして後ろに仰け反ったのを腕を掴んで引き戻した。
「あたしにされるの、イヤ?」
大きな瞳を覗き込むと、微かに不安の色が見えた。
可愛いなぁ。
こういうとき、女の子だと思う。
でも不安の奥に、期待と好奇心が隠れてるのをあたしは知ってる。
だから、返事を待たずに深いキスをした。
「…もう!ズルいよ!!」
唇を離すと、真っ赤な顔をして不平を述べた。
「何がよ」
「ウチ…まだ何も言ってないじゃん」
「何も言わないからだよ。イヤならイヤって言わないと」
「梨華のバカ…」
ひとみは俯いて言った。
いちいちツボをついてくれるわ。
- 316 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時37分20秒
- 『欲しいなら欲しいって言って』
この前、このひとに言われたことを、そっくりそのまま返す。
同じ台詞で攻撃してるのがちょっと情けないけど。
それでも効果はあったようで、俯いたまま、
「…して」
小さく呟いた。
- 317 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時44分29秒
- それからは、もう無我夢中だった。
ひとつのことに熱中すると、他のことが見えなくなるのがあたしの悪いクセで。
でも、仕方ない。
ひとみの一糸纏わぬ姿を目の当たりにして、平静でいられるハズがないわ。
彼女はあたしにされるがままになってる。
「ひとみ…いっぱい気持ちいいコトしてあげるね」
座ったまま首筋や胸元の愛撫を繰り返した後、そっと押し倒した。
「ふあ…梨華、ウチいじめて楽しい?」
涙目で訴える。
「いじめてなんか…ただひとみがかわいくてしょうがないだけだよ」
「ホント?」
「ホントよ」
お母さんがするように髪を撫で、瞼にキスを落とした。
- 318 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時49分29秒
- 「やん…う、そこ…はぁ」
さっきの愛撫で、ひとみの胸の頂は、硬く尖っていた。
むしゃぶりつくように、時々甘噛みしながら刺激を与える。
「ひゃ…梨華ちゃん」
ひとみがあたしの髪をきつく掴む。
「痛いよ、ひとみ」
くすくす笑うと、
「…ゴメン」
恥ずかしそうな声が返ってきた。
- 319 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時53分57秒
- 下肢に手を伸ばすと、今までで一番強い抵抗があった。
「あ、やん!」
体をねじって逃げようとするのを押しとどめ、更に手を伸ばす。
ひとみの薄い茂みを掻き分け、奥を探る。
知ってるよ。
ここが一番の弱点だって。
触られたら、どんなに気持ちいいかも。
だから、いっぱい愛してあげたいんだよ。
- 320 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)06時59分10秒
- 「ねえ…ひとみ」
「ん、なに…」
「自分で今もしてるの?」
「―――な!」
よほど驚いたのか体を起こそうとするのを、慌てて戻した。
「そ、そんな恥ずかしいコト―――!」
「あたしの写真集でイったクセに」
「…まだ覚えてたの」
「今も使ってるの?」
言うと同時に、スキを見てぐいっと足の間に右手を差し入れた。
「うあっ!」
腰が跳ね上がる。
- 321 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月23日(金)07時01分39秒
- 「り、梨華ちゃん、どーしてそんな意地悪なんさぁ〜」
情けない顔を見てたら、愛しさともっともっと追い詰めたい欲望が頭をもたげた。
止められない。
止まらない。
あたしはひとみの上に覆いかぶさった。
- 322 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月23日(金)07時06分57秒
- 更新しました。
キリがいいので今日はここまでにします。
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ´ Д`)<あっついよねぇ〜 ゴトー、デバンナイケド
( ゜皿 ゜)<バカップル、バカップル
お盆も過ぎ、めっきり涼しくなったのに熱帯夜。いしよしには暑さ寒さも関係ナシ。
- 323 名前:オガマー 投稿日:2002年08月23日(金)08時05分28秒
- 素敵です(w
自分は受けヨシがかけないんですよねー
写真集で…エロやなダンナw
- 324 名前:姫子 投稿日:2002年08月23日(金)20時35分46秒
- 自分がするときには鬼畜なのにされる段になるととたんにへたれになるよっちぃが激しくツボです。
続きが待てません〜。
えーっと。梨華ちゃんがんばって。
- 325 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)01時27分30秒
- 「あのー、イシカワさん?」
「ハイ、なんでしょう?」
とびっきりの笑顔で答える。
「コレ…なんスか?」
ひとみはやや怯えた目であたしを見る。
その両手首はペイズリー柄のバンダナでゆるく縛っている。
手を抜こうと思ったら抜けれるくらいゆるめに縛ったのに、あえてそうしない。
「何って、バンダナ」
「いや、そうじゃなくて。なにゆえに…こんなコトを?」
「ひとみがかわいいから♪」
「理由になってないッ!」
ムキになって、抵抗の意味もこめてか、腰だけでじたばた動いてた。
- 326 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)01時34分53秒
- 「梨華ちゃん、こんな趣味あんの!?ヘンだよッ!」
「そうかなぁ?」
近づいて行って、オナカにすっと人差し指でラインを引いた。
「ヒッ!」
首をすくめて腰だけで後ろに下がる。
「ヤダよぉ、こんなの。ねぇ、やめよ?」
「ヤだ」
今度は腰をしっかり押さえ、首筋に舌を這わせた。
逃げられないように。
「あ、もう…ん。やだって言ってんのに」
「あのさ、ひとみ」
「何?」
「ゆるめに縛ったのに、ヤなら何で逃げないの?」
ひとみの目が、あ!という風に動く。
「…もしかしたら、今気づいたの?」
「う、うるさいな!」
- 327 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)01時44分56秒
- 恥ずかしさからか、真っ赤になってひとみは、自由の利かない手首を
上げたり下ろしたりして抗議の意を表した。
「だから、抜けれるって言ってんのに。…実はされたいんでしょ?」
「ち、違うもん!」
「じゃ、何で逃げないの?」
じらすように髪を撫でる。
その大きな目に吸い込まれそうになるけど。
今日はあたしの方が有利だ。
勝算アリ。
「好きなほうを選ばせてあげる。このままあたしとイイことする。もしくは逃げる。
…どっちがいい?」
ひとみはしばらくじっとあたしの顔を見てた。
羞恥と屈辱と好奇と。
色んな感情が入り乱れた目だった。
欲しいのなら、相手に伝えないと。
「…してよぉ!」
あたしの勝ちだ。
- 328 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)01時54分58秒
- ひとみの両腕を上に上げ、最初から愛撫をやり直す。
「ん、んふ…あ、そ、そこぉ…」
「そこ、何?」
充分すぎるくらい分かってるけど、あえて聞く。
「して…」
「何を?」
「意地悪…あ、あたしのアレを…舐めて」
「アレって何?」
少しやりすぎた。
ひとみの頬に、涙の筋ができた。
「梨華…キライ!」
コドモみたいに泣きじゃくって、イヤイヤをするように首を振る。
どうもうまくいかない。
普段が普段だしなぁ。
あたしは予定を少し変えて、ひとみの頬や肩先にキスをして、彼女が落ち着くまで
優しくあやした。
- 329 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時00分43秒
- 「ごめんね、ごめんね、ひとみ」
ひとみはこれ以上にすごいことをあたしにしてる。
だからイマイチ腑に落ちなくもないけど、しょうがなく、一生懸命泣きやむよう
謝る。
ぐすん、ぐすん、とすすり上げ、ひとみは
「…つづき」
と掠れた声で訴えた。
「エ?イヤなんじゃないの」
「ここまでしといて」
照れ隠しなのか、顔を横にしてふくれっ面をした。
「ヘタだったら怒るよ」
多少ムカつかなくもなかったが、あたしはまたその白い体に手を伸ばした。
- 330 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時12分06秒
- 足を開かせ、その潤ったものに吸いついた。
「やぁ!梨華…!」
暴れる腰を押さえ、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てる。
静かな室内に、恥ずかしい水音が響く。
「は…ああん…いいよぉ、りか…」
自分の音に興奮したのか、ひとみは
「やぁ、この音…ウチのぉ?」
目をきつく閉じた。
「そうだよ。ひとみの音だよ」
答えながら、また唇でそれを挟んだ。
熱く潤った場所。
ひとみ自身より正直な。
蕾は赤く熟し、食べられるのを待っている。
あたしは包み込んでる皮をそっと剥いて、舌を這わせた。
- 331 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時17分07秒
- 「…イヤ!イヤぁ〜!」
すごい反応だ。
ひとみはさっきより泣いている。
…ゴメンね。
好きなのに、どうしてなんだろね。
うんとひどいコトしてる。
それでも、そんな声出されたら。
あたしの体にも火がつくんだよ。
「…ゴメンね、ひとみ」
あたしはそう言って、彼女が昇りつめるのを受け止めた。
- 332 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時22分52秒
- 「…死ぬかと思った」
ひとみは今日二度目の台詞を言った。
肩で荒い息をしてる。
まだ手首はそのままだ。
「あのね、もひとつお願いがあるんだぁ」
「何さ」
ひとみは意識朦朧としてるのか、めんどくさそうに言った。
「あのね」
自分のカバンから、口紅と紅筆をいそいそと出してくる。
「塗らせて」
「…ハァ?」
ひとみは不審気にあたしを見た。
- 333 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時30分51秒
- 「梨華ゼッタイ、ヘンな趣味ある!」
ひとみはあたしにされるがままにされ、顔を真っ赤にして怒る。
あたしはくすくす笑いながら、口紅でひとみのオナカに落書きする。
「シャネルだよぉ!豪華な落書きじゃん♪」
「いや、かんけーないし!」
「かわいいよ、ピンクだしぃ」
「だしぃ、って…」
紅筆にたっぷり口紅をとって、胸の先端をちょいちょいとペインティングした。
「…ぐ!やめろ!こそばい!」
「かわいいよぉ、ひとみのと同じピンク」
「…覚えてろよぉ!!!」
ひとみの怒声が虚しく響いた。
- 334 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時38分49秒
- 「まったく!」
シャワーを浴びながら、ひとみはぷんぷん怒る。
クレンジングで落としてあげるから、と言って、やっと一旦怒りは収まった。
それでも、また再燃したらしい。
「ハイ、今度は背中ね」
「背中にも塗ったんか!?」
「よかったね、ベッド周りのものが黒で」
「…あきれた」
背中を向けて、さっきさんざんからかって塗った…伝言を消す。
「ひとみ大好き」なんて書いたこと、本人は知らないだろう。
もっとも、ほっぺたに塗りたくったピンクに、気を取られて怒ってるけど。
- 335 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月25日(日)02時45分57秒
- シャネル特有の香りがひとみの体から漂ってくる。
体温で、匂いがキツくなってる。
「…ん、ちょっ!落としてくれるんじゃないの?」
クレンジングジェルを手に取って、いっぱい撫でてあげた。
「落としてるよぉ。ひとみがヘンに感じてるんじゃん」
うわぁ。あたし、意地悪だなぁ。我ながら。
「…いいよ、好きにしてよ」
あっさり、この手に堕ちる。
少々物足りなかったけど、お望み通り好きにしてあげた。
「やぁ…梨華、もっと!」
その夜は、ずっとふたりだけで熱い吐息を交わしていた。
- 336 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月25日(日)02時53分57秒
- 更新しました。
いしかーさん、大暴走の巻。
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ^▽^)<やーい!エーロ、エーロ♪
(;´〜`0)<…謝ったじゃん
私も試行錯誤で書いてますよ。妻は、カナーリ根に持ってます(爆(参照:ピングレ)
>姫子さん
( ^▽^)<はぁいガンガリます♪
(0T〜T)<うう…あんまし調子に乗らせないでよほ…
初レスありがとうございます。ダンナのヘタレっぷり、ご堪能いただけたでしょうか?
- 337 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月25日(日)02時56分00秒
- 間違い訂正です。
>>334
背中を向けて→背中を向けさせて
- 338 名前:なっなし〜 投稿日:2002年08月25日(日)04時03分14秒
- ん〜堪能しました(w
甘くてエロくて…なんだかんだ言っても仲の良い二人に萌え。
そして、石川さんは…執念深く覚えていたんですね。写真集のこと(w
- 339 名前:オガマー 投稿日:2002年08月25日(日)17時10分39秒
- ぉぉ!受けヨシにちょっとハマってきたかもー!
梨華たん実際ワンパクそーだもんねぇ(笑
やってそう(爆
レス( ^▽^)たんへ
アンタもそーとーエロいです(w
- 340 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)03時31分22秒
- 瞼の裏に朝の光を感じる。
腰に、鈍い痛み。
気がついたら、ひとりで眠ってた。
ひとみの姿はなく、いつの間にかシーツも替えられていた。
- 341 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)03時36分20秒
- 「…ひとみ?」
体を起こし、辺りを見渡す。
カーテンは閉まってたが、隙間に差し込む光から、今日も暑くなることを実感する。
「梨華、起きた?」
ドアが開いて、ひとみが入ってきた。
「あ、うん。いま何時?」
「ん、10時前。あのさ、お母さんと下の弟が帰ってきてる」
「エ!?」
あたしは慌てて、自分の体を布団で隠した。
て、今お母さんたちはここにはいないけど。
思わず反射的に。
- 342 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)03時42分06秒
- 「ん。弟が何か中耳炎になったんだって。朝イチで病院行って、そのまま帰ってきた
みたい」
「そうなんだ」
「梨華が来てるっつったら、一緒に朝ゴハンどうかって。シャワー浴びて降りといでよ」
「うん、分かった」
2階の端のお風呂にのろのろと起き上がって行く。
夕べもひとみと使ったシャワー。
痴態を思い出して、ひとりで赤くなる。
手早く浴びると、着替えて下に降りて行った。
- 343 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)03時51分41秒
- 台所には、ひとみと弟が座ってた。
ちょうどお湯を沸かしてたおばさまは振り向いて、
「おはよう、梨華ちゃん。よく眠れた?」
笑顔で挨拶してくださった。
「ハイ。おはようございます。おかげさまで」
多少ひきつって笑いながら、席につく。
「さ、いただきましょう」
おばさまに促されて、いただいた。
「梨華ちゃん、すっかりキレイになったわね〜。誰かつき合ってるひとでもいるの?」
おばさまが笑う。
『おたくの娘さんです』とはまさか言えまい。
「エ、イエ…そんな」
しどろもどろで答えて、ちらっとひとみの方を見る。
ひとみはすまして、パンをちぎっている。
何故か腹立たしくなったが、
「こ、この卵おいしいですね〜」
多少わざとらしいが、話題をすり替えようと試みた。
- 344 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)03時59分27秒
- 「そう?その辺のスーパーのだよ」
ひとみはすっとぼけて答える。
おばさまに気づかれないように横目で睨むと、
「おかーさん、オレ、耳痛い」
弟くんが耳を押さえて顔をしかめた。
「そう?お薬飲んで、ちょっと横になってなさい」
「大丈夫?」
心配で声をかけると、
「ウン。ちょっと痛いけど大丈夫。梨華ちゃん、またね」
手を振って、おばさまと台所を出て行った。
カワイイなぁ〜。誰かさんと大違い。
そう思っていると、
「誰かさんと大違い、って思ったでしょ?」
『誰かさん』はちょっとふくれっつらで言った。
「何で分かったの〜」
「何となく。結構長いつき合いだし」
他人が見ないトコも見てるし、とニヤリと笑ってつけたした。
- 345 名前:熱帯夜 投稿日:2002年08月31日(土)04時06分29秒
- 朝食の後、おばさまにお礼を言って仕事に向かった。
今日は『MUSIX!』の撮りだ。
中澤さんがゲストだから楽屋に挨拶に行かなきゃ。
テレビ局に着き、先に自分の楽屋に荷物を置いて、中澤さんのところに向かった。
確か、矢口さんたちが先に入ってるはずだ。
- 346 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月31日(土)04時17分40秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>なっなし〜さん
( ` ▽´)つ□<プンプン!ホントにやらしいったら!
(;0^〜^0)<んも〜。いい加減許してYO!
言葉責めの一環かと思われ(爆 いしかーさん、死ぬまで覚えてるかも知れません(w
>オガマーさん
(0^〜^)<エーロ!エーロ!
( ` ▽´)<アンタに言われたくないわよっ!
受けヨシ、書いてて「これでいいのかなぁ」と自分では思ってたり。いしかーさん、やってそうですね(w
間違いの訂正です。
>>345
確か、矢口さんたちが(ry を
2行目の
今日は『MUSIX!』の(ry の次に持ってきてください。
おながいしますm(__)m
- 347 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月06日(金)19時43分57秒
- 収録の合間に、みんなで食堂でごはんを食べている時だった。
矢口さんがものすごくやつれた顔でふらふらと現れた。
「あ、矢口さんですよ」
小川の声に、みんな顔を上げる。
矢口さんはおぼつかない足取りで入ってきて、
「お、おばちゃん…カ、カツ丼、大盛り…」
息も絶え絶えにカウンターで注文した。
どうしたんだろう。
具合でも、悪いんだろうか。
でも、カツ丼大盛りとか言ってるし…。
- 348 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月06日(金)19時47分56秒
- 「どうしたんでしょう?矢口さん」
高橋も気になったようだった。
「ウン、風邪でもひいたのかな」
しばらく様子を見ていると、
「よ、よう!」
弱々しい笑顔で振り向いた。
「矢口さん、どうしたんですか?目が虚ろですよ!」
ひとみが心配そうに言った。
- 349 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月06日(金)19時51分25秒
- 「い、いや…ちょ、ちょっと夏バテかな!
ミニモニ。のダンスレッスンもちょっとキツいし?
ハハ、ハハハ…」
カツ丼を受け取ると、空いてる席に座り、物凄い勢いで食べだした。
まあ、食欲あるんならいいけど…。
矢口さんは、貪る、という表現がぴったりな食べっぷりだった。
無心にお箸を運ぶ。
- 350 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月06日(金)19時54分26秒
- 「矢口さん…さっき中澤さんの楽屋にいらっしゃったようです」
淡々と紺野が言った。
「て!へ?…ああ、なるほど」
ひとみは苦笑いした。
あたしもさすがに意味が分かり、赤面する。
中澤さん…収録の合間はマズイんじゃ。
- 351 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月06日(金)20時02分18秒
- 「ミニモニ。ってタイヘンなんだねえ、愛ちゃん」
新垣がホントに気づいてなさそうに、隣の高橋に同意を求める。
高橋は一瞬ぎょっとしたようだが、
「そ、そうだね。あたしも頑張んないと」
しどろもどろに返した。
「愛ちゃんに負けないように、アタシも頑張ろ!」
小川…小川も気づいてないんだね。
紺野はそんな小川をちらっと見ると、ふっと小さく笑った。
「まこっちゃん…あたしもタンポポ頑張るから、お互い頑張ろ」
「ウン!」
小川は何も知らずに、屈託なく笑う。
紺野はあたしと目が合うと、意味あり気に口元に微かに笑みを浮かべた。
小川…あなた、狙われてるよ。
声を大にして教えてあげたい気持ちになったが、5期メン同士で会話が弾んだため、
何も言えずに、そのまま食堂を立ち去った。
- 352 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月06日(金)20時07分47秒
- キリがいいので今日はここまで交信です。( ゜皿 ゜)<カオモ ダセー!
紺野が黒い…。川o・ー・)
∬´▽`∬何も知らない小川。
(0^〜^)ノ<黒、カッケー!
(;^▽^)<カッケーじゃないでしょう!オシエテアゲタホウガイイノカナ…
- 353 名前:オガマー 投稿日:2002年09月07日(土)01時30分09秒
- オモシレーw
川o・-・)ノ完璧ですニヤリ
- 354 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)22時58分53秒
- 「思ったんだけどさ」
「んー」
それから5日後。
ツアー先のホテルで、あたしはひとみと同じ部屋にいた。
ひとみはベッドに寝っ転がって、宿泊客向けのホテルの案内を読んでいる。
「紺野って、高橋をライバル視してない?」
「なんでー」
気のない返事だ。
あんまり興味ないのかな。
「だってホラ、高橋と小川って仲いいじゃん」
ふたりは某局の特番の仕事で、北海道へ行った。
普段見てても、ふたりは仲がいい。
特に、高橋は小川に対してだけ『麻琴』と呼び捨てにする時がある。
その時の紺野の顔ったら…。
- 355 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時06分35秒
- 「で、紺野が高橋と小川の仲を嫉妬してるってか?」
「早く言えばそう」
「ほほう」
ひとみは起き上がって、顎に手を当てるポーズをとる。
わざと顔をしかめてみせる。
「それはですね」
「はあ」
「小川と高橋がうまくゆけば、石川先輩をめぐる恋のライバルも減るとゆーものです」
「恋のライバルって…誰よ」
「高橋と小川」
「何を根拠に」
「野性の勘です」
手招きされて、思わず近づいて行く。
ひとみは一瞬フッと笑って、あたしの両肩に手を置きキスをした。
- 356 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時11分41秒
- 「ん…」
これはキスだけではすまないな。
しつこい舌の動きでそう察した。
「やだ…」
「イヤならしないけど…梨華、ガマンできる?」
「そういうこという人、キライ」
軽く睨む。
「ごめん。梨華かわいいからさぁ、ついからかいたくなって」
大きな瞳が覗き込む。
この瞳がクセモノなのよねえ。
何度、騙されて。
何度、胸が締めつけられるような、切ない気持ちになったか。
- 357 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時15分44秒
- いま思えば。
この目に一目ぼれしたようなモンだし。
勝ち目はない。
ひとみは目を伏せ、長い睫毛を震わせた。
「好き…」
耳元で掠れた声がした。
あたしはきつく目を閉じた。
「いいよ…」
あたしから、彼女に倒れこんでいった。
- 358 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時22分49秒
- まだ着替えてなかったので、服もそのままだった。
ひとみはあたしのTシャツに手を入れ、背中のホックを外す。
シャツとブラが取りのぞかれ、上だけ裸になった。
待ちかねたように、胸の先端を吸われる。
「こんな恥ずかしいカッコやだ!」
苦情を言うと、
「じゃ、下も脱ぎましょうか」
速攻でスカートも脱がされた。
…結局こうなるんだ。
- 359 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時36分44秒
- 「んん!…あ、あん!」
ひとみの腕を強く叩いて、ひとりだけ服を着ていることに文句を言う。
彼女は構わず、あたしの腰に手を回す。
それでも背中をべしべし叩くと、しょうがない、というようにTシャツを脱ぎ捨てた。
「下も脱いでよ」
「脱がせてくれる?」
ニヤニヤ笑って、腰をつきだした。
あたしは黙って、ジーンズのボタンを外し、ファスナーを下ろす。
ちょっと苦心して長い足から抜き取り、ベッドの下に落とした。
「あたしもいちおー妬いてんだからね」
行為に入る前に、ひとみは言った。
「何を?」
「分かってるクセに」
ひとみは人差し指で、あたしの頬を軽くついた。
「梨華、モテんじゃん。ののとかあいぼんとかにすら、ウチ妬く時あるしー」
「ひとみだって、飯田さんとか矢口さんにじゃれてるじゃん」
「そっちこそー。保田さんにべったりじゃん」
保田さんにべったりなのはひとみも同様な気がするが。
というか、あたしは『圭ちゃん』なんて恐れ多くて呼べないし。
- 360 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時45分02秒
- 「足、開いて…」
言われるままに開くと、ひとみの体が割って入り、しばらく抱きしめられた。
心臓の音を聞いてる、と彼女は言う。
静かな時間が流れ、あたしはひとみの頭を撫でる。
「…梨華」
「何?」
優しく問うと、
「あたしが何をしても怒らない?」
顔を上げて聞いてきた。
「怒ってもするクセに」
「いちおー、さ」
「何をする気?」
「中澤さんから頂戴した道具をですね」
「却下」
「まだ何も言ってないじゃん」
「『道具』って時点でアウト」
「せっかくもらったのにな」
ブツブツ言って、ひとみは体を起こした。
- 361 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月14日(土)23時51分39秒
- 『道具って何よ』
あたしがこう言った時のひとみの顔ったら。
新しいオモチャを買ってもらった子供みたいにうれしそうだった。
ひとみは自分のカバンから、その『道具』を取り出してきた。
「…痛かったら言って」
あたしはぼんやりとひとみの手の中にあるソレを見てた。
「いくよ」
ひとみが興奮気味なのが分かる。
声がうわずって、肩に力が入ってる。
- 362 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月15日(日)00時00分19秒
- くぐもった音が静かな室内に響く。
ひとみは絡まったコードを直し、スイッチを入れた。
「体の力、抜いて」
と言って、あたしの濡れた箇所に、それをあてがった。
振動が直に伝わる。
「ん!」
案外細いそれは、ゆっくりと、あたしの中に入っていく。
奥へ。ずっと奥へ。
「ん、あ…」
「梨華、気持ちいい?」
「よく…分かんない」
これは本当だった。
振動が伝わるだけで、まだ快楽を感じるまではいっていない。
「痛い?」
心配そうな目が覗き込む。
すぐかぶりを振った。
- 363 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月15日(日)00時11分36秒
- 「ちょっと…強くするね」
弱かった振動が、急に強まった。
「ひゃあ!」
腰が跳ね上がった。
さっきとは比べ物にならないくらいの…じっとしてられないくらい衝動が湧き上がる。
「やあ!スイッチ切ってぇ!」
「りりりり梨華!ど、どしたの!?」
「スイッチ切って!お、おかしくなっちゃうよぉ!!」
「わ、分かった!」
ひとみはスイッチを切ろうとしたんだろうと思う。
…焦ったんだろうな。
切るつもりが。
マックスになり、ピンクローターはあたしの中で暴れまわった。
- 364 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月15日(日)00時18分45秒
- 更新しました。
( T▽T)<この初心者!シヌカトオモッタ!(^〜^0;)<ゴメンチャイ…
レスのお礼です。
>オガマーさん
川o・-・)ノ<ハイ!それがワタクシですから!
紺野さんの恋の行方はいかに!?小川はモテるな〜。∬´▽`∬<ふたりとも大事な友達だよ〜
- 365 名前:オガマー 投稿日:2002年09月15日(日)02時11分55秒
- 道具か…ムム
とオモテタらこれがまた萌えww
- 366 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月19日(木)18時43分26秒
- 「梨華ちゃん、荷物持とうか?」
「いい」
「ノド渇いてない?ウチ、何か買ってこようか」
「いらない」
翌朝。
集合時間前のホテルロビー。
ひとみはゆうべのこともあり、異常なくらい、あたしに気を遣っている。
あたしはかわいそうかな、と思いながらも、昨日の今日なので、わざと知らんぷりを
していた。
- 367 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月19日(木)18時48分55秒
- 「おはよー。いよー、アゴン、早いじゃん。よっすぃ〜も」
矢口さんが元気よく現れる。
「「あ、おはようございます」」
「ん?おめーら、どしたん?」
「いえ、何でもないです」
ひとみが少し首を振って言う。
「あ、ケンカしたなー。たく、しょーがねーなー。何が原因だ?ん、言ってみ?」
…とてもここで言える理由ではない。
…というか。
ゆうべ、ひとみがあたしに使ったアレ…中澤さんにもらったってひとみは言ってたけど。
矢口さんも…同じような目に。
- 368 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月19日(木)18時52分28秒
- ここまで考えて、あたしはかぶりを振ってやめた。
その横では、相変わらず矢口さんは
「ここで言える理由じゃないってか。ハハ!おめーら、仲よすぎ!」
バシバシひとみの背中を叩いて、冷やかしている。
ひとみはあたしのほうを少し見て、苦笑する。
中澤さん、何であんなもの、ひとみに渡したんだろ?
- 369 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月19日(木)19時01分18秒
- 東京に戻った夜、あたしは思い切って、中澤さんの携帯に電話をかけた。
『発信音のあとにメッセージをお入れください』
留守電になってたので、話したいことがあるのでまた連絡します、とだけ言って切った。
連絡はすぐあった。
30分もしないうちに、中澤さんのほうから電話があった。
『おう、電話くれてんな。どないしたん?』
「いや、あのですね…」
事情が事情だけに、あたしはどう言えばいいものか言葉に詰まった。
中澤さんは電話の向こうで黙っている。
「あの!」
「ローターは失敗したか?」
口から心臓が飛び出るかと思った。
な、何で!?
「ハハ!吉澤からさっき電話あってん。『中澤さーん!梨華ちゃん怒っちゃいましたよー!』って
メチャ泣き入っとったワ」
「そうだったんですか…」
へなへなと体中の力が抜けた。
それよりも、大事なことが。
何で、あんなヘンなものを…。
- 370 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月19日(木)19時07分28秒
- 「あの、中澤さん」
「何や」
「どうして、ひと…よっすぃ〜に、ああいうの、あげたんですか?」
「何言うてんねん、カワイイ後輩の為やがな」
「…ハァ」
「しっかし、石川もホンマに吉澤に大事にされてんで。さっきも電話で、
『梨華ちゃんの体に何かあったらどうしましょう?病院連れてったほうがいいんでしょうか』って
半泣きやったで」
…目に浮かぶようでちょっと苦笑した。
「まぁ、いきなしでびっくりしたかもしれんけど、勘弁したり。体も大丈夫か?」
「ハイ。ありがとうございます」
「ほなな。仲直りしーや」
電話を切った後、しばらく文面を考えて、ひとみに『許してあげる』と
メールを送った。
- 371 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月19日(木)19時18分46秒
- 更新しました。
从 #~∀~从¶<しっかりせい!(T〜T0)¶<梨華ちゃんがぁ!梨華ちゃんがぁ!エグエグ
ヘタレよっちぃの巻。
レスのお礼です。
>オガマーさん
从 #~∀~从<ホンマにビギナーは困るワ!ウチくらい使いこなさんとな!
姐さん、余計な知識を授けるの巻。使いこなしてるせいで迷惑を被ってる人もいたり。
(;〜^◇^)/<アホ裕子!
- 372 名前:オガマー 投稿日:2002年09月19日(木)22時29分35秒
- よちぃ、愛してんだね、よちぃ。
で、玩具をガンガン使いまくる回はまだですか?(w
- 373 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時26分40秒
- それから数日後。
またツアー先のホテルにいる。
ひとみは気味悪いくらい機嫌がいい。
さっきも、鼻歌混じりでシャワーを浴びてた。
なにやらよからぬ予感がするので、早々と寝てしまうことにする。
ひとみがごっちんたちの部屋に行ってる間に、布団に入った。
- 374 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時31分05秒
- 「りーかちゃん♪」
浮かれた声が、枕元でした。
せっかくウトウトしてたのに。
いつの間に帰ってきたんだろ。
あまり係わり合いになりたくないので、そのまま寝たふりをする。
「あれ〜?もう寝ちゃった〜?」
このままおとなしく寝てください。
アナタがやる気マンマンな時は、ロクなことないんですから。
- 375 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時37分55秒
- 「よいしょっ」
ひとみはあたしの布団をめくって、わざわざ狭いベッドに入ってきた。
「ちょっと―――!狭いのになんで入ってくんのよっ!」
「あ、起きてた!いやー、たまにはこうやって同期愛を深めようと思いまして」
「同期はこんなコトしません!」
「そう?ののとかあいぼんもしょっちゅうやってるじゃん」
「ののとあいぼんは服脱がして胸触りません!」
がばっと起き上がって、隣のベッドにもぐりこんだ。
- 376 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時41分10秒
- ひとみはしばらく黙ってあたしを見ていた。
やがて、
「梨華は―――ウチのコトきらいなんだね」
背中を丸めて、あたしがさっき脱出したベッドに腰掛けた。
- 377 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時45分55秒
- 「何言って…」
「さっきも、相談してたんだ、ごっちんとか保田さんに」
「何て?」
「『梨華が最近冷たい』って」
「…何でよ。もしそう思うんなら、ひとみにも原因あると思うよ?」
「ウチ、どこを直したらいい?ねえ、教えて。梨華がイヤだと思うトコ、直すから」
ひとみはベッドサイドのティッシュを引き出して、鼻をかんだ。
ぐすぐす言って、泣いている。
- 378 名前:熱帯夜 投稿日:2002年09月28日(土)22時49分25秒
- 部屋中に、気まずい空気が漂う。
先に泣かれたら、こっちが泣けない。
あたしはベッドの上に三角座りし、ひとみが泣き止むのを待った。
素直になればいいんだろうけど。
ここ最近のことを思えば、どうしても頭を下げられない。
- 379 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月28日(土)22時54分07秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>オガマーさん
从 #~∀~从ノ<もうちょっと待っててんか!じきやしな!
(#T▽T)<勝手にハナシを仕切らないでくださいよー
若いふたりのケンカの巻。さて、妻はOKするでしょうか?
- 380 名前:喫茶タンポポからのお知らせ 投稿日:2002年09月28日(土)23時04分08秒
- 10月1日より『喫茶タンポポ閲覧コーナー』が、下記のアドレスに変更します。
ttp://migimigi.hp.infoseek.co.jp/goma_index.html
ブックマークされてる場合は、変更等、お願いします。
お手数をおかけしますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(〜^◇^)/<がんがるよ〜!
( ´D`)/<ののもいくれす〜!
- 381 名前:オガマー 投稿日:2002年09月29日(日)13時42分36秒
- 梨華タン、気持ちには素直になろうね(w
姐さん、貴方を信じて待ちますw
- 382 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月06日(日)02時46分34秒
- ひとみはしばらく、しゃくり上げていた。
長い時間が流れる。
あたしは黙ったまま、彼女を見ていた。
ズルイよ…。
先に泣くなんて。
- 383 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月06日(日)02時51分47秒
- しばらくたって、ひとみの携帯が鳴った。
机の充電器に立てられた携帯が、ずっと着メロを流す。
「電話」
あたしは電話に出ようとしない彼女に、つっけんどんに言った。
鼻をすすり上げるだけで、動こうともしない。
「電話、鳴ってるよ」
もう一度言ってみたが、無反応だった。
- 384 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月06日(日)02時55分17秒
- 「もう…」
しびれを切らして、ひとみの携帯をひっつかんで誰からかかってきたのか見る。
保田さんだ。
「もしもし?」
「あ、イシカワー?
吉澤はどしたのー?」
「あ、よっすぃ〜、いまオフロに入ってて。スミマセン」
とっさにウソをついた。
泣いてるから出られません、というワケにもいかない。
- 385 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月06日(日)03時00分44秒
- 「ホホ。吉澤と仲直りした?」
「ハ?いったい誰がそんなコト…」
「後藤とふたりで部屋でダラダラしてたら、しょぼくれたツラでやってきてさー。
『梨華ちゃんはアタシのこともうキライなんでしょーかぁ?』ってさぁ。
たく、ウチらはいずれやめんのに、世話が焼けるったらね」
「スミマセン…」
ふと後ろを見ると、ひとみが三角座りして、まだベッドでぐずぐず泣いていた。
ホントに。
いま一番タイヘンなヒトたちに迷惑かけて!
そう思うと、何だかハラが立ってきた。
- 386 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月06日(日)03時06分09秒
- 「吉澤はホントにアンタが好きなのよ。ソレは分かってやんな」
「ハイ…」
一応返事はするが、あたしはまだ心の中にもやもやがあった。
そんな気持ちを見透かしたのか、保田さんは、
「アンタは吉澤のコト好きなの?」
さらっと聞いてきた。
「…好き、ですよ。
ホンットにスケベで、ていうか、ゴハン食べてても、フツーに過ごしてても、
何かあったらすぐエッチのこと考えて、どーしよーもない下半身野郎ですけど、
好き…です」
そこまで言ったら、白い腕の中に抱きすくめられた。
じゅうたんに、携帯が音をたてて落ちる。
- 387 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月06日(日)03時11分17秒
- 更新しました。
次回仲直りなるか?
レスのお礼です。
>オガマーさん
从 #~∀~从ノ<おう!待っててんか!
( T▽T)<だから勝手に仕切らないでくださいってー!
旦那、妻からエライ言われようです。姐さんの言葉を信じて待ってください(w
- 388 名前:オガマー 投稿日:2002年10月06日(日)09時16分26秒
- まぁねぃ。
それは梨華たんも悪いよ(w
( ^▽^)<なんで?
- 389 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時00分58秒
- 「ちょっと!何すんのよ!」
慌てて携帯を拾おうとした。
その手が止められる。
「何すん…!」
唇でふさがれて、物凄く息苦しい。
こんな熱いキス、久しぶりかも。
ひとみの舌がしばらくあたしの口の中で暴れ回って、やがて離れた。
- 390 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時05分35秒
- 「こら!何考えてんの!!」
ひとみの恨めしそうな目にぶつかる。
「黙って聞いてたらさー、ヒトをエロ星人みたいに。
メシの時にもエッチなこと考えてるって」
「事実じゃん」
「てか、何よ。『下半身野郎』って!」
「その通りだしー」
わざとツンとそっぽを向く。
ひとみは握りこぶしをわなわなと震わせていたが、やがて、
「抱いてよ」
と、あたしに抱きついてきた。
- 391 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時08分53秒
- 「ハ?何で?イミ、わかんない!」
「だってさー、梨華、ウチが悪いみたいにゆーじゃん。
だったら、ウチが抱かれる側に回ったら、文句ないっしょ」
あたしはしばらくひとみの顔を見上げて、睨みつけた。
どっから、ズレが生じたのか。
素直に謝ればいいのか。
ひとみの提案に乗ればいいのか。
もう、わかんない。
- 392 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時12分57秒
- 「何よ。抱くとか抱かれるとか。
えっちってそういうモンなの?」
「だって…梨華はそのことでも怒ってんじゃないの」
「あたしが怒ってんのは…」
そもそも、あたしは何に怒ってるんだろう?
ひとみに?
自分に?
ふたりの行き違いに?
考えていたらワケが分からなくなってきて、頭をかいてベッドサイドに腰掛けた。
―――疲れた。
もう、ただ眠りたいよ。
- 393 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時16分46秒
- 「ごめんね、梨華。ごめんね…」
ひとみが立ったまま、あたしに抱きついてきた。
彼女の香りに包まれて。
くすぐったいような、ヘンな気持ち。
このぬくもりと香りが、あたしは大好きで。
あたしも無意識のうちに抱き返していた―――。
- 394 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時21分50秒
- ―――それから。
深いキスを繰り返し、ふたりでベッドに倒れこんだ。
枕とは逆の方に倒れて。
お互い初めてでもないのに、物凄く切羽詰ったように着てるものを脱いで、またキスした。
下着だけになった時、ひとみの腕があたしの背中に回り、ブラのホックを外した。
あたしも彼女のフロントホックに手をかけ、その白い胸にむしゃぶりつく。
- 395 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時27分38秒
- 「う…あん!りかぁ…もっと!」
掠れた甘い声。
この声を聞いたら。
今までぐずぐず自分の中でくすぶっていたことがフッとんだ。
ひとみはあたしにしがみついて、表情と声でより深い快楽をねだる。
それに応えてあげようと、ショーツに手をかけた。
- 396 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時33分57秒
- ショーツの上からあの部分に触れると、もうそこは生地越しにも分かるくらい、
熱く潤っていた。
「あ、やだ…」
ひとみは長い睫毛を震わせて、薄く目を開けた。
とてつもないくらい、いやらしい表情だ。
「ひとみ…ココ、スッゴク濡れてる」
耳元で囁いて、敏感な部分にスッと人差し指を走らせた。
それだけで、ビクッと反応してる。
「ひとみのスケベ…。まだ、ほとんど何もしてないのに」
「そんなイジワルしないでよぉ…お願い、してェ」
涙目で懇願され、あたしの中の何かに火がついた。
- 397 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時40分33秒
- 「足…開いて」
低く囁いて、付け根のあたりに手を伸ばす。
ひとみはもう、目が虚ろだ。
さっきのキスで流れ出た、唾液が口の端についている。
ぺろっと舌でそれを舐め取ると、あたしは一気にひとみのショーツを脱がした。
彼女は顔をそらして、きつく目を閉じる。
これから起こることを恥ずかしがるように。
期待するように。
頬が羞恥の色に染まった。
- 398 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時43分52秒
- 「いくよ、ひとみ…」
目をつぶったまま、ひとみは頷いた。
それを合図に、あたしは彼女の蕾を味わい始めた。
舌や唇で、時々表情も伺いながら、あますことなく愛してあげる。
- 399 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時50分30秒
- 「うん…あ、あん!ふあ…りか、もっと…」
うわごとのような声が頭上で響く。
「気持ちいい?ひとみ?」
首が縦に動いた。
「そうだよね、こんなに濡らして。
まだちょっとキスしただけなのに。
もっと欲しい?」
焦らすように、蕾のすぐそばを指でくすぐる。
これだけなのに、ひとみは腰をバウンドさせて、悲鳴を上げた。
「―――やぁ!イカせてェ!」
「もうイッちゃうの?つまんないよ」
片手をひとみの足の間に差し込む。
ひとみは激しく頭を振る。
もう、自分では押さえきれないようだ。
- 400 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月07日(月)03時58分55秒
- 「いいよ、ひとみ。イキなよ」
これ以上焦らすのはさすがに可哀想になってきて、激しく手を動かした。
中指と人差し指を中に入れ、親指で赤く熟した蕾をこすった。
中で指をすれ違わせるように動かすたびに、腰が跳ね上がる。
蕾にも、忘れずに快楽を与えてあげる。
蜜壷からは、愛液が溢れ出してきた。
もうそろそろだろうか。
彼女の奥の奥で、ぐっと指を突き上げた。
―――ひとみは後から、『白い世界を見た』と言った。
彼女の目が、その時大きく見開いた。
あたしはその世界は見ていないが。
きっと、綺麗な世界だったのだろう。
大きく体を震わせ、ひとみは上りつめた―――。
- 401 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月07日(月)04時05分01秒
- 更新しました。
仲直り(?)
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ´D`)( ‘д‘)<<こんなんでましたけど
(; `▽´)/<コラ!コドモのクセに!!
某企画のみなさんのスバラシイ作品に触発され、自スレでエ○…。
>それは梨華たんも悪いよ(w
ある意味、よっちぃを目覚めさせたのは、こんヒトですからね(w 開発したっつーか(爆
- 402 名前:オガマー 投稿日:2002年10月07日(月)12時50分23秒
- キターーーーーーー!!
こんな時間にこんなこと言ってていいのか、自分…(w
- 403 名前:きゃは 投稿日:2002年10月07日(月)16時09分44秒
もしかして電話を切らずにやっちゃったんですか?
ヤッスー鼻血ブーーー!
- 404 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)00時23分12秒
- 「う…あ」
低く呻いて、ひとみは体を起き上がらせた。
あたしのショーツに手を伸ばす。
「ズルイよぉ、梨華ばっかぁ…」
「ゴメン。忘れてた」
ひとみにキスするのに夢中で、つい脱ぐタイミングを逃した。
「ん…」
ひとみがあたしを抱きしめて、キスしてくる。
あたしたちはベッドに座り、繰り返し口づけた。
- 405 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)00時29分04秒
- 「うあ…ひとみぃ…」
彼女の舌が、あたしの唇や舌を舐めまわす。
やがて、指がスッとショーツの中に入ってきた。
「―――う、あん!ひとみ!」
「梨華のすけべ〜」
責めるような目で、ひとみはあたしの目を覗き込む。
「ウチを攻めてるだけで、こんな濡らして…」
ゆらゆらと、長い指がショーツの中で泳ぐ。
「あ、あん!だ、だってェ!」
「『だって』、何?」
その低い声で、耳元で囁かれた。
- 406 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)00時38分58秒
- 「だって、ひとみが…!あ、やん…ひとみがぁ、感じてたから…」
あたしの言葉は押し寄せる快楽に、飲み込まれてしまった。
「梨華…」
後ろから抱きしめられる。
ひとみはあたしの首筋に顔を埋めた。
「梨華…もう離さないよ」
「うん…」
この言葉が合図だったように、ひとみは更に強く、愛撫した。
- 407 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)00時49分17秒
- 「あ、あん…そこ…やぁ」
ひとみはあたしを膝の間に座らせ、後ろから濡れた箇所を指でなぞる。
「ふぁ…うん…、もっとぉ」
ショーツの下の隙間から指を入れ、割れ目やもう膨らんでいるであろう蕾を、
時々じらしたりして捏ね回す。
- 408 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)00時56分35秒
- 反対側の手も、胸の先端を軽く捻ったり、乳房を揉みしごいている。
「も、ヤダ…ガマンできないよぉ!」
「どうしてほしいの?」
蜜の坩堝に指をゆるく差し入れ、ひとみは言った。
「イカせて…」
掠れた声で切望する。
喉が渇いた―――。
それよりも、体が凶暴なくらい、このひとを望んでる―――。
「いくよ―――」
あたしを仰向けに寝かせ、ひとみは体を重ねてきた。
- 409 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)01時02分47秒
- 最初は優しいキスで。
それはやがて、激しいものに変わり。
首筋や胸元を這ったあと、彼女の舌はあたしの胸の蕾を捕らえた。
「ん、あん…ああ、ん…」
赤ん坊がしゃぶるように、夢中で吸い付いてる。
どちらの胸も。
ひとみの唾液で、濡れてしまった。
あたしは気がつくと、ひとみの頭を抱きしめていた。
軽く噛まれたときは、小さく悲鳴を上げた。
『ゴメン』と笑い、ひとみはあたしの下肢に手を伸ばした。
- 410 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)01時09分02秒
- 「梨華…ココ、マジですごい」
「…言わなくても分かってるってば」
恥ずかしさに、顔をそらした。
「もっと…ウチを感じて」
あたしの足を大きく開かせ、ひとみは太ももへと口づけた。
「こんなトコまで濡れてる…梨華のえっち」
「もう…怒るよ!」
「ウソだよ。梨華があんまり可愛いから、ウチ…嬉しくって」
いったん顔を上げて、ひとみはあたしの唇にキスを落とした。
「うんと愛してあげるね、梨華」
彼女の唇はまた、足の付け根に沈んでいった―――。
- 411 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月12日(土)01時24分47秒
- ひとみはショーツの上から直に、あたしの割れ目を指と舌でなぞった。
「早く…脱がしてェ」
果てしなく気持ちいいケド…やっぱり直接触れてほしい。
ひとみはくすっと笑うと、すぐあたしの足からショーツを引き抜いた。
「あ、あぁ…ひとみ、ん、んん…」
彼女の舌や唇が、あたしのいいところを探すように蠢く。
舌先で蕾を啄ばむようにつつき、唇で花びらをはさんだ。
「声、出して…梨華の声、聞きたい」
「あ、や…ヤダ」
「お願い…もっと聞かして」
その瞬間、魔法にかかったかのように、あたしの中の何かがふっきれた。
- 412 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月12日(土)01時31分18秒
- 更新しました。
何だかハラが減りました…。(; ´D`)<でも、もうこんな時間なのれす…
レスのお礼です。
>オガマーさん
(0^〜^)ノ<キターーーーーーー!!カッケー!
こんな時間…なるへそ(w しかし、作者は真昼間に下書きしてる罠。(休日にだけど)
>きゃはさん
( ´D`)<オバチャンにはしげきつよすぎなのれす
初レスの方でしょうか。ありがとうございます。それはまたいずれ分かります…。
- 413 名前:オガマー 投稿日:2002年10月12日(土)01時48分27秒
- キタキタキターーーーーーー!!
まっとうな時間に読んでますでしょうか…(w
夜に読むほうが萌えるかもww
- 414 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月20日(日)01時17分11秒
- 「あ、ひとみぃ!キモチいいよぉ!」
涙を流しながら、あたしはひとみにしがみつく。
視界が潤む。
ひとみは優しくあたしの頬の涙を唇でなぞる。
何度も、何度も。
「このままふたりでイこうか?」
あたしの額の髪を払って、彼女は言った。
黙って頷くと、ひとみは軽く額に口づけた。
- 415 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月20日(日)01時21分43秒
- 『スキって何べん言っても…足りないよ』
ひとみは確かにこう言った。
それはあたしも同じだ。
ケンカしても、傷ついても、結局この人にかえる。
それまで以上に、彼女を求め。
体とか、心とか。
そんなものもどうでもよくなってしまうくらい。
あたしのすべてが、ひとみへと溢れる。
- 416 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月20日(日)01時27分28秒
- ―――どれくらい時間がたったのか。
あたしの上で、ひとみが大きく体を震わせた。
「ん…ああ!」
荒い呼吸をし、あたしからいったん体を離そうとする。
あたしは腕を掴み、その汗だらけの体を自分の方へ引き寄せた。
「…梨華」
ひとみも腕を回してくる。
「ゴメン。先にイッちゃった」
彼女は照れくさそうに笑う。
あたしはぶんぶんと首を振った。
どちらが先にイこうが構わない。
気持ちは、こんなに満ち足りてるから。
- 417 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月20日(日)01時36分03秒
- 不意にひとみの手があたしの弱いトコロに伸びた。
いきなりのことで、あたしはとっさに腰を引いた。
『ウチばっかりキモチいいのは反則っしょ』
そう耳元で囁いて、彼女は蕾に指を這わせる。
『愛してるよ』
その言葉が、あたしを高みへと昇らせる。
カーテンの隙間から、薄いブルーの空が見えた。
もうすぐ夜が明ける。
もう、どこまでが自分の体か分からなくなるくらい求め合って。
強く抱き合って、掠れた声を上げて、あたしたちはひとつになった―――。
- 418 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月20日(日)01時43分44秒
- 更新しました。
『CDでーた』最新号の表紙を見て、チェッカーズを思い出した私は年なんでしょうか?
( ‘д‘)<せめてベイシティーローラーズとか言いな!
( ´D`)<それもどうかなのれす
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ´D`)<まっとうなエ○を読む時間って何時なんれすか?ねえ、あいぼん!
(; ‘д‘)<こ、今度梨華ちゃんに聞いてみいや!
まっとうな時間に書いてみました。朝よりは夜ですかねえ。大人の時間ですから。
- 419 名前:オガマー 投稿日:2002年10月20日(日)05時23分17秒
- (; ^▽^)<しないよ♪
( ‘д‘)<…何がやねん…。
ごちそーさまですた…。w
- 420 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月26日(土)06時24分02秒
- 目が覚めたら、集合時間1時間前だった。
慌てて起きて、シャワーを浴び、ベッドを直した。
明らかにえっちの後と分かるものは出来る限り隠さないと。
ひとみは
「どーせ、シーツも洗濯するんだし、いいじゃーん」
とのん気に前髪を直してる。
- 421 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月26日(土)06時28分59秒
- 「よくないっ。い、急がないと!」
ひとりでわたわたとベッドを直してると、
「ん〜」
ひとみが背中から抱きしめて、キスしてきた。
とろけそうに幸せな顔だったので、あたしも一瞬手を止めて甘い口づけを味わった。
「…あれ?」
ベッドの下に、見覚えのあるものが転がっていた。
「あ、ウチの携帯!ああー、充電切れてらー!やっべー、今からでも充電する時間
あっかなー」
時計を見るとあと30分ちょいだった。
中途半端な時間なので、コンビニの携帯用バッテリーで間に合わすことにする。
- 422 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月26日(土)06時32分27秒
- 下のロビーに降りてくと、
「よ!おふたりさん、おはよ!」
飯田さんがあたしの肩をポンと叩いた。
「おはようございます」
「おはよっす」
ひとみも挨拶を返す。
保田さんがサングラスをかけて、矢口さんと立ち話してるのが見えた。
「保田さん、矢口さん。おはようございます」
ふたりは一瞬あたしたちふたりを見て、固まった。
でも、
「あ、ああ。おはよう。早いわね」
引きつった顔で笑った。
…一体なんだろ?
- 423 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月26日(土)06時37分17秒
- 「ゆうべは…すみませんでした。その、疲れちゃって」
電話の途中でジャマが入ったのを詫びると、
「そう…疲れてね、疲れて…。フフフフフ!いいのよ!気にしてないわ!」
―――保田さんはこれ以上ないくらい、コワイ笑顔で言った。
な、なんなの!?一体!?
「んあ〜、ヨシコー!」
ごっちんが現れた。
「おう!おはようさん」
「おはよう、ごっちん」
「あっは!梨華ちゃん、ゆうべはお疲れさま〜」
「…うん?」
「ヨシコもカワイイね〜、梨華ちゃんの前では」
ごっちんはにゃはは、という風に笑った。
…気のせいか。
みんなが…遠巻きに、笑ってる気がする。
- 424 名前:熱帯夜 投稿日:2002年10月26日(土)06時46分02秒
- 「あたしはいつでもカワイイさぁ〜!恋する乙女だしィ〜!」
ひとみは笑ってごっちんに軽くヘッドロックをかける。
何だか、物凄くイヤな予感がするのは…気のせい?
「石川さん、おはようございます」
紺野があたしのそばにやって来た。
「ゆうべは…ありがとうございます」
「へ?…ゆうべって?」
「…大変勉強になりました。ああいう風にすればいいのですね」
―――謎は解けた!
携帯、ゆうべ、『ああいう風』―――!
「いずれ参考にさせていただきます。では」
紺野は小さく笑って、小川たちの方へ歩いて行った。
「―――ひ、ひとみ〜!」
―――アタシたちの熱い夜は、まだまだ続く。
(0^〜^)<終わるの? (^▽^ ;)<と、とりあえずね!
(とりあえず)おわる
- 425 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月26日(土)06時51分03秒
- 更新しました。あと、番外編を次回から少し書きます。
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ´D`)<りかちゃんはなにをしないんれすか?ねぇ、あいぼん!
( ;д;)<もー、カンベンしてーなぁ!
終わりました。レスいつもありがとうございました。
そろそろ晩秋なのに、『熱帯夜』って(ニガワラ
- 426 名前:オガマー 投稿日:2002年10月27日(日)01時39分54秒
- >そろそろ晩秋なのに、『熱帯夜』って
確かに
( *^▽^)<ダイジョーブですよ!私達はいつでも熱熱の常夏ですから♪
キャッ!
(; ‘д‘)<……
( ´D`)<ムシャシャ…
完結お疲れサマです!
( ´D`)<ごちそうさまなのれす!
(;;‘д‘)<のの…何を……
- 427 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月31日(木)01時48分15秒
- 『熱帯夜』番外編を書かせて頂きます。
- 428 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年10月31日(木)01時58分55秒
- 「―――ちょっとイシカワ!イシカワー!?」
モーニング娘。のサブリーダー、保田圭はホテルの部屋で大声を上げた。
後輩の石川梨華と携帯で話していたら、急に『ゴトッ!』という音がし、
それっきり石川の声はしなくなった。
「―――なんなのよ」
切ろうとすると、
『ちょっと!何すんのよ!』
石川の甲高い声が携帯から聞こえてきた。
「あ?―――ちょっ!イシカワー!」
- 429 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年10月31日(木)02時03分34秒
- また静まりかえる。
どうやら自分の声は届いていないようだ。
「おーい、イシカワー!ヨーホーイ!」
『こら!何考えてんの!!』
また石川の声だ。今度はそれにかぶさるように、低い声がした。
『黙って聞いてたらさー、ヒトをエロ星人みたいに。
メシの時にもエッチなこと考えてるって』
「ありゃ、吉澤とケンカしてんのね。てか、アタシは放置なの!?
―――ちょっと!イシカワー!!」
―――ホテルの小部屋に保田の虚しい叫びがこだました。
- 430 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年10月31日(木)02時07分34秒
- ―――その頃
「―――あさ美ちゃん、何してんの?」
小川麻琴は同室の紺野あさ美を怪訝な顔で見た。
紺野は壁にコップをくっつけ、そこに耳を当てて隣室の石川・吉澤の様子を
伺っているのだ。
「し!…もうちょっとで聞こえるんだから」
「…アヤシすぎるよ」
小川はそう呟き、ベッドに寝そべってマンガを開いた。
- 431 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年10月31日(木)02時17分47秒
- ―――保田は紺野よりはもっと確実に石川・吉澤の様子を把握していた。
『あ…ひとみィ!』
保田は大急ぎで充電器に自分の携帯を立て、鑑賞会(?)を始める。
携帯からは、石川の艶めかしい声が聞こえる。
その合間に、ベッドに倒れこんだり、何か脱いで床に落としたような音も混じった。
「ちょっと!後藤!」
保田はベッドで爆睡している後藤を揺する。
「…んあ?」
「何昆布くわえたまま爆睡してんのよ!ホラ、起きな!」
「んあ〜。もう朝なの〜?」
後藤は寝ぼけ眼をこすりながら体を起こした。
傍らには、『お徳用・おつまみ昆布』の袋が、封が開いたまま転がっている。
- 432 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年10月31日(木)02時23分02秒
- 保田は携帯を持って、後藤に例の音声を聞かせた。
『う…あん!りかぁ…もっと!』
「ウヲ!」
後藤は眠そうな目を大きく開く。
もっとも、眠そうなのは変わらないが。
「あっは!ヨシコも女の子だねぇ♪カワイイ声出しちゃって〜」
保田とふたりでニヤニヤ笑う。
「ホホ!これはアタシたちだけで聞くのはもったいないわねッ!」
「んあ!」
後藤は早速、自分の携帯を取り出し、メンバーにメールを送った。
- 433 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月31日(木)02時30分22秒
- 更新しました。
│□川o・-・)<何か聞こえるハズ… (´▽`;∬∬<……
レスのお礼です。
>オガマーさん
川o・-・)<辻さんは…意味が分かって言ってらっしゃるのですか?
( ´D`)つ○<このおかしおいしいのれす!←聞いてない
ショボイ番外編を逝かせて頂きます。いしかーさん、寒いのがいい感じです(w
- 434 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月01日(金)14時24分30秒
- いいです、いいです!すんごい楽しみです!
こんなことになっているとも知らずに、あのふたりは…(w
- 435 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月01日(金)16時59分32秒
- ( ´ Д `)<ウヲ! ワロタ
紺野さんが勉強の成果を発揮できる日を遠い空の下から祈っております。
- 436 名前:オガマー 投稿日:2002年11月02日(土)04時57分36秒
- ゴチーン 。・゚・(ノД`)・゚・。ウワーン
( ´ Д `)<んあ?
なんだかごっちんの愛らしさを見てホロリとしてしまった
僕は馬鹿ですか?(w
- 437 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月03日(日)20時44分41秒
- 脇キャラがいい味出してますね。
特にちょこちょこたまに出てくるオガコンが気になる…。
- 438 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月09日(土)15時36分16秒
- 後藤がメールで召集をかけると、早速メンバーが集まった。
『…なんという幸運なアクシデント!』
紺野は事の詳細を保田から聞き、心の中で羨んだ。
「んあ〜。とりあえず充電器に立てるね〜」
後藤は保田の携帯を持って、机の充電器に立てた。
『ああ…辻にこんな悪い環境に身を置かせていいのかしら』
リーダー・飯田は、ちらっと辻のほうを振り返った。
飯田の心境などつゆとも知らず、辻は加護とふざけ合っている。
『のんちゃんも…いつか誰かとこういうコトするようになるんだろうなぁ』
飯田は小さく溜息をついた。
- 439 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月09日(土)15時40分59秒
- 「いいらさーん!どうしたんれすかぁ?」
辻に突然話しかけられ、びくっとする。
「あ、あ。何でもない、ちょっと疲れてただけだよ」
「大丈夫れすか?のののお菓子あげるれす」
ハイ、と辻は自分のチョコレートを差し出した。
飯田はワケもなくしんみりし、チョコを受け取った。
ペキンと折って、そのひとかけらを口に含む。
「アイーン!」
加護や5期メンとふざけている辻を見て、飯田は何ともほろ苦い気持ちになるのだった。
- 440 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月09日(土)15時51分23秒
- 『うん…あ、あん!ふあ…りか、もっと…』
「「オオオー!」」
携帯を通しての実況中継に、一同は歓声を上げた。
「うん…あ、あん!ふあ…りか、もっとぉ!」
早速加護は身をくねらせてマネッコする。
「ぎゃはははは!似てるぅ〜!」
後藤はハラを抱えて笑う。
師匠に受けて、加護は得意げに鼻を人差し指でこすった。
『気持ちいい?ひとみ?』
「キャハハ!イシカワが別人だよッ!」
矢口もおかしそうに笑う。
あのヘタレなチャーミーからは考えられない。
『―――やぁ!イカせてェ!』
「いよいよです、みなさん!」
保田が手招きをする。
すぐに、
『あ―――ああ!』
吉澤の果てた声がクリアに聞こえてきた。
- 441 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月09日(土)15時59分55秒
- 『いやぁ、梨華!あぁん―――!』
「吉澤選手、黒星」
「いや、圭ちゃん。なんか違うし」
メモる保田に、即座に矢口がツッコむ。
「矢口もああいうかあいらしい声、上げさせたろかぁ?」
「てか!何で裕子がいるんだよぉ!」
背中にまとわりつく中澤裕子に、矢口は『やめろよ、裕子!』とじたばた抵抗する。
「裕ちゃん、明日仕事で、たまたま同じホテルに泊まっててん。
矢口ぃ、ウチの部屋おいでェな〜」
中澤はすでに戦闘モードである。
頭の中では、今夜のメニューがプログラミング済み。
「…ばっ!こ、子供も見てんだぞ!やめろって!」
「あれ〜?矢口は子供のおる前でしたいんかぁ〜?新しいプレイ?
裕ちゃん、そういうのもすっきゃでェ!」
「…バカ裕子ぉーーー!!!」
矢口の叫びが、ホテルの小部屋に虚しく響いた。
- 442 名前:名無し作者。 投稿日:2002年11月09日(土)16時11分50秒
- 更新しました。
矢口、貞操の危機・揺れる心、いいらさんの巻
( ゜皿 ゜)<ツジモイツカオトナニ…デモカオサビシイ
ギャー!はなせー!あほ裕子ぉ!!>
レスのお礼です。
>434の名無し読者さん
( `.∀´)y−~~<ホホ、どうもありがとう!
こちらでも、矢口さんに魔の手が…(w バカップルは何も知らずに燃えまくってます(爆
>435の名無し読者さん
川o・-・)ノ<ありがとうございます!ご期待に添えるよう、精進いたします!
紺野先生は努力家であらせられるので、きっと近い未来に実現するかと…(w
>オガマーさん
( ´ Д `)<んあ〜。ありがとうね〜
物凄いアフォな話のつもりで書いてるので、ホロリとして頂き、嬉しいやら申し訳ないやら(苦笑
>437の名無し読者さん
∬´▽`∬<何か分かんないけど、ありがとうございます←紺野の野望に気づいてない人
おがこん、最近自分の中でちょっとしたブームなので。ありがとうございます。
- 443 名前:オガマー 投稿日:2002年11月10日(日)15時45分41秒
- 加護のよちぃマネ似てるんだろぉなぁ(w
携帯実況中継…ヲレも禿しく参加してぇ!!w
- 444 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月10日(日)20時01分31秒
- 実況中継、MP3に落として、やふおくに掛けましょう!
- 445 名前:殿 投稿日:2002年11月10日(日)20時02分56秒
- かわいい受けヨスィが好きです。
そしてコンコンにもがんばってほすぃです。
作者様もがんばってくださいっ!
- 446 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月16日(土)21時08分24秒
- 矢口は結局、中澤にお持ち帰りされた。
「バカ!やめろっちゅーの!」
と矢口は散々抵抗していたが、それで動じる中澤ではない。
「ほな、みんなまたな」
と、ひとこと挨拶すると、ひょいと矢口を抱え上げ部屋から出て行った。
「あ、裕ちゃん。おつかれー」
飯田と保田は特に疑問にも思わず、普通に声をかけた。
「てか!この状況を何とも思わないのかよ!フツーに挨拶しやがって!」
部屋を出て行く時、矢口はメンバーに文句を言う。
4期メンまではいつものことなので、別に何とも思わない。
- 447 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月16日(土)21時14分15秒
- 「あれまぁ〜。これが『お持ち帰り』ってヤツかいのぉ。初めて見たわ」
5期メン・高橋愛は感動のあまり訛りが出た。
「―――ん?あれ?なっち、寝てたんだべか?」
安倍なつみはベッドで少しうたたねしていて、騒音で目を覚ました。
「あれ?矢口はもう部屋に戻ったんだべか?」
「んあ〜。裕ちゃんにお持ち帰りされたよ〜。裕ちゃん、仕事でこっち来てて、
たまたまおんなじホテルに泊まってたみたい」
後藤は眠そうに答える。
「ああ、裕ちゃんにね。…明日大丈夫かね」
安倍は矢口の受難に、少しだけ同情する。
『―――バカ裕子!体がいてーよ!』
と腰を押さえてる現場を、何度も見てきてるからだ。
- 448 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月16日(土)21時21分27秒
- 「ホホ!バカップルは第2ラウンドに入ったわよ!」
保田は嬉々として報告する。
ほとんどプロレス中継である。
「それは…また石川さんが優勢なのでしょうか」
紺野は手持ちのノートに、なにやら書き込みながら尋ねる。
「ん〜、どうも石川が攻めっぽいカンジね」
「そうですか…ありがとうございます」
また記す。
「あさ美ちゃん、それ何?」
高橋はひょいっとそのノートを覗き込んだ。
紺野は別に隠そうともせず、
「…うん。スコアブック」
と書き込みながら答えた。
- 449 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月16日(土)21時24分53秒
- 「―――ハァ?」
高橋は素っ頓狂な声を出した。
ちょっと変わったところのある同期だとは思っていたが―――。
「あの、スコアって―――何の?」
「もちろん」
紺野はニンマリと笑う。
「石川さんと吉澤さんの『試合』のだよ」
高橋は気が遠くなるものを感じた―――。
- 450 名前:名無し作者。 投稿日:2002年11月16日(土)21時32分06秒
- 更新しました。
( ´ Д`)<圭ちゃん、携帯に張り付いてるし
レスのお礼です。
>オガマーさん
( ‘д‘)<ひーちゃんねぇ!←小指を立ててる
ワタクシめも参加しとうございます。
>ひとみんこさん
川o・-・)ノ□<録音したMDなら…こちらにありますが
最初はいくらから始めましょうか?
>殿さん
川o・-・)<もしや…黄板の作者さんでは?読ませて頂いてます
初レスありがとうございます。がんがります。
- 451 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月18日(月)18時19分27秒
- そうか、攻めいしなのか?
攻められてみたい・・・・・
こんこん、ほんとにノート付けてそうですね。
卒業後、暴露本出しそう。
- 452 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月24日(日)09時42分27秒
- 受けよちぃ…(゚∀゚)イイ!! がんがってください!
- 453 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月24日(日)22時16分48秒
- 『あ、あん…そこ…やぁ』
「…ム!」
携帯から聞こえる現場の変化を、紺野は聞き逃さなかった。
『ふぁ…うん…、もっとぉ』
「これって…石川さんの声、だよね」
5期メン新垣里沙は、戸惑いながら隣の小川に確認する。
「う、うん。まぁ…そうだと思う」
何となくバツが悪そうに答える小川だった。
『も、ヤダ…ガマンできないよぉ!』
疑いもなく、この甲高い声は石川だ。
「第2ラウンド、途中から石川さん攻め、と…」
すかさずノートに書き込む紺野。
チェックも完璧だった。
- 454 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月24日(日)22時20分59秒
- 「ふぁ〜あ。ねみーのれす。あいぼん、もう寝るのれす」
辻が大あくびして言った。
時刻はもう1時前だ。
「せやな。みんなももう寝よ。明日も早いし」
加護も小さくあくびする。同意して、新垣たちも自室に戻る。
- 455 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月24日(日)22時33分41秒
- 「あさ美ちゃんはどうするの?」
小川は出て行くとき、紺野に声をかけた。
「あたしは…もう少し起きてる」
「そっか。おやすみ」
5期メンたちや辻加護が出て行ったのをきっかけに、安倍や飯田も部屋に戻った。
保田、後藤、紺野が残る。
「紺野、コーヒー飲む?眠気ざましに」
何となく、後藤が声をかける。
「恐れ入ります…頂きます」
「んあ。圭ちゃんは?」
「飲む」
「んじゃ、ごとー買ってくるねー」
財布を持って、後藤はエスカレーターそばの自販機へ向かった。
「フフ、アンタも好きね」
ニヤニヤして保田が紺野に言った。
「保田さんには敵いません。生の石川さん、吉澤さんをデビュー当時からウォッチング
なさってたんですから」
保田のVAIOには、『いしよし』と名付けたファイルがある。
中身はいしよしがイチャついてる画像、いしよしがイチャついてる動画、いしよしが(略)
小説などである。
以前、ちらっと紺野は見せてもらったが、あまりの渋いセレクトに脱帽した。
『“いちごま”っていうのもあったけど、あれは市井さんと後藤さん、ってことかしら』
- 456 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年11月24日(日)22時42分58秒
- 思いを馳せる紺野だった。
「んあ〜。買ってきたよ〜」
少しして後藤が戻ってきた。
礼を言い、紺野はカフェオレ、保田はブラックを開ける。
後藤もカフェオレを開けた。
「後藤さんにおごって頂けるなんて…光栄です」
「んあ。いいよ、缶コーヒーくらい」
後藤は構わず言う。
「圭ちゃんは後で払ってね」
「―――ぶっ!アタシにはおごってくれないんかよッ!」
ベタにコーヒーを噴く保田。
部屋は和やかな笑い声で包まれたが、携帯からは相変わらず和やかでない声が
響いていた。
- 457 名前:名無し作者。 投稿日:2002年11月24日(日)22時57分00秒
- 更新しました。
川*・-・)つ日<後藤さんが買ってきてくれたコーヒー(BO○Sカフェオレ)
>ひとみんこさん
川o・-・)つ□<タイトルは…『私が愛したいしよし(仮題)』でよろしいでしょうか?
(;〜^◇^)/<偏りすぎだよッ!いしよし限定かよッ!しかももう原稿書いてんのかよッ!
攻められてみたいですか。紺野さんは今から着々と準備している模様。
>名無し読者さん
( ´ Д`)<ヨシコも女の子なんだねぇ〜
( `.∀´)<ホホ!石川にしか聞かせない声なのよね〜、普段はね
受けよちぃ、人気ですね。ありがとうございます、がんがります。
- 458 名前:オガマー 投稿日:2002年11月25日(月)07時22分36秒
- 梨華たんの声…ハァハァ
…ってまたこんな時間だし(w
- 459 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月25日(月)08時21分55秒
- 『私が愛したいしよし(仮題)』先行予約、1444冊、お願いします。
圭ちゃんVAIOですか? ウチのデスクトップにも「いしよし」フォルダ有ります。
- 460 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月30日(土)01時01分07秒
- まだかなまだかな・・・。
まだか〜〜〜〜!〜!!!!!
- 461 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)02時46分55秒
- >>460
ageんなよ
- 462 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時05分30秒
- 保田たち3人は、しばらく静かな時間を過ごしていた。
「―――んあ!」
急に後藤が大声を上げる。
「なんじゃ、どした」
保田は後ろから覗き込む。
「何か、携帯から機械の音がする!ナニ、これ?」
「機械?」
保田は怪訝な顔をし、差し出された携帯に耳を当てる。
次の瞬間、『ああ』という表情で笑った。
「バカップルがなにやら小道具を取り出したようよ。まったく、元気だね〜」
枕元のデジタル時計は午前3時を過ぎている。
窓辺のカーテンを開けると、静かな闇が広がっていた。
紺野はノートを手にしたまま、ベッドの下に背をつけて寝息を立てている。
- 463 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時10分55秒
- 「あーあー。紺野、寝ちゃったよー。やっぱりまだコドモだねー」
「んあ」
保田と後藤は顔を見合わせて笑うと、紺野をふたりで抱え、ベッドに寝かせた。
幼い寝顔に、思わず顔がほころぶ。
「後藤、散歩行こっか」
「こんな夜中に?」
保田の誘いに、さすがの後藤もびっくりする。
「こんな夜中だからいいのよ。なに、ちょっとホテルの外に出てみるだけよ」
「んあ」
鍵を持って、ふたりは静かに部屋を出た。
- 464 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時17分28秒
- ホテルを出て、別に何をするということもなく、ふたりは歩いていた。
「んあ。さすがに涼しいね〜」
「もう夏も終わりだしね」
室内にいるよりずっと涼しいくらいだった。
どこかから、虫の声が聞こえる。
「圭ちゃん」
「ん〜?」
「夏は、いつか終わるよね」
「うん?」
保田は後藤が何を言わんとしてるのか、しばらく考えていた。
今年の夏は、色々あった。
何年後かに振り返る時、特に忘れられない夏だろう。
その事を言ってるのだろうか。
保田は目を伏せた。
- 465 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時25分12秒
- 「ごとーはさ」
「うん」
「夏が好きだよ。特に、今年の夏が」
「うん」
「圭ちゃん、さっきから『うん』ばっかり言ってる」
「うん…あ」
保田はしまったという顔をし、照れ笑いする。
後藤もフフッと笑い、保田に自分の腕を絡ませる。
「思い出ってのは」
保田は言った。
「作るモンじゃなくて、後から『ああ、あれが思い出なんだなー』って思うモンなの
かもね」
「そうかもね。圭ちゃんのこと思い出す時も、ごとーは『圭ちゃん、いい人だったなー』って
そっと涙すると思う」
「ちょっと!勝手に亡き人にするんじゃないわよッ!」
後藤はよけいなことを言ったがために、保田にゲンコツをくらうハメになった。
- 466 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時36分46秒
- 『思い出か』
ヒリヒリする頭を押さえて、後藤は思う。
『いつか、みーんな思い出になるのかな。まるで夢を見てたみたいに』
東の空が明るみだした。
薄い青の空の下、ふたりは歩く。
「圭ちゃん」
「ん〜?」
「手、つないでいい?」
「なに?コドモみたいなこと言って」
それでも保田は手を差し出してくれる。
「コドモだもん」
後藤は開き直って笑う。
ホテルまでの帰り道を、ふたりは手をつないで歩いた。
- 467 名前:熱帯夜のふたり 投稿日:2002年12月01日(日)00時41分27秒
- 夏が終われば、あれほど暑かった日々を嘘のように忘れてしまう。
自分がいまここにいることも、これに似たことかもしれない。
長い夢のような。
それでも、自分は歩いて行く。
いつ終わるのか、それすらも分からずに―――。
―――後藤は少し立ち止まって、明けていく空を見上げた。
「後藤!何やってんのよー!」
少し先から振り返って保田が叫ぶ。
「いま行くよー!」
後藤は手を振って、保田のところへ走って行った。
―――END
- 468 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月01日(日)00時51分15秒
- 更新しました。
レスのお礼です。
>オガマーさん
川o・-・)ノ<朝からエ○…完璧です。
とりあえず終わりました。いやはや、最後までありがとうございました。
>459の名無しさん
川o・-・)<1444冊予約された方には、特製いしよしトレカがついてきます
『いしよし』とは名付けてませんが、うちのパソも似たようなものです。ありがとうございます。
>460の名無しさん
( ´D`)<エ○なので、sageてくださるとうれしいのれす
お待たせしました。楽しみにしてくださってたようで、ありがとうございます。
>名無し読者さん
( ´D`)<フォローしてくださってありがとうれす!
終わりました。最後までどうもありがとうございました。
- 469 名前:オガマー 投稿日:2002年12月01日(日)01時06分13秒
- あー、泣いてます、自分。
サイコーですよほ。作者様。
お疲れ様でした!いい話をありがとう。
- 470 名前:婆金 投稿日:2002年12月01日(日)01時20分27秒
- ( ´Д⊂ヽ
感動しました。
でもそれを「思い出」だと気付かないうちは、頑張ろうと思いました。
ありがとうございました。
- 471 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)12時31分37秒
- 最後の最後で泣いちゃいましたよほ・・
>思い出は作るモンじゃなくて、後から『ああ、あれが思い出なんだなー』って
>思うモン
深いですねぇ。バカップルにもいつかそんな日々がやって来るのでしょうか。
完結、お疲れ様でした。
また次回作を楽しみにしております。
- 472 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)11時40分34秒
♪(#0^〜^(^▽^#)♪<たのしか〜ったひとときが いまはもうすぎてゆく〜
レスのお礼です。ありがとうございました。
>オガマーさん
( ‘д‘)<こちらこそいつもレスくれはっておおきにな!ごっつ励みになってん!
オガマーさんのエ○、いつも(;´Д`)ハァハァ…させて頂いてます。これからも
良質のいしよしをよろしくおながいします。と、逝ってみるテスト(w
>婆金さん
( ´D`)<じんせいとあきないは、とまらないれっしゃなのれす(BY西原理恵子)
あまりディープにならない程度に、さらっと彼女らの今後について思うところを
自分なりに書いてみますた。いや、難しいッス(ニガワラ
>名無し読者さん
( `.∀´)つ□<ホホ!これで涙を拭いてくださいな!
本当に今年の夏は、色々ありました。娘。ヲタとして忘れられない夏になりそうです。
最後までどうもありがとうございました。次回作は…またいずれ(謎
このスレとはこれでお別れです。長い間、本当にありがとうございました。
(^▽^)ノ゛<グッチャー!(0^〜^0)ノ゛<グッチャー、カッケー!
- 473 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)11時54分36秒
- ・野心
川o・-・)つ□<保田さん、これをご覧ください
( `.∀´)つ□<『愛のいしよしレポート・あさ美メモより(仮題)』…ホホ!アンタも好きねェ!
川o・-・)<それはまだプロットの段階なんですが、いずれちゃんとした文章にして
まず自費出版しようかと。タイトルは『私の愛したいしよし(仮題)』で
( `.∀´)<自費出版?大手から出しても数出るんじゃないの?
川o・-・)<いえ…まずは水面下でマニアックな支持を得てから話題をさらって、
大手の出版社から話がくる、っていう段取りにしたいなって
(; `.∀´)<ふ、ふうん…(ほんまに中学生か、コイツ?)
∬∬´▽`)<最近、あさ美ちゃんつきあい悪いよねー。なんかいつも書いてるし 川’ー’;川<う、うん(本当の理由を言うべきだスかね?)
- 474 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)12時07分12秒
- ・寒い夜だから
時は12月―――
東京に大雪が降った日。
ブルブル!
(((;´〜`0)))<う〜、さみ〜!オイラ、寒いのキライだよほ!
(* ^▽^)<あっためてあげよっか?なんちゃって!キャッ!
(*^〜^*)<エ!?いいの〜?
ピトッ
(0^〜^(^▽^)
(*^〜^(^▽^*)<……
エヘヘ!>(*´〜^(´▽`*)<ウフフ…!
( ´д`)<ホンマにもー、お若いひとらがねー、かなわんワ!ガクヤヤデココ
( ´D`)つ○<まぁまぁ、おかしでもくうのれす!
- 475 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)12時17分55秒
∬´▽`∬<ねー、あさ美ちゃーん
川o・-・)φ゛<なに? ←執筆中
∬´▽`∬<かぼちゃのケーキあるけど食べる〜?
川o・-・)<うん。いただきます
川o・-・)つ△<きれいなかぼちゃ色…
∬∬*´▽`)<えへへェ!そうでしょ〜?アタシが作ったんだよ!
川*・-・)<すっごく…素朴な味がしておいしいよ。まこっちゃんみたい
∬∬*´▽`)ノ゛<やだー!もう〜!
|’ー’;川<…なんかピンチの予感がするのぉ(…クリスマスイブになんとかせんと)
⊂
|
- 476 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)12時39分11秒
- ( `.∀´)<たく!若いモンはいいわね〜
( ゜皿 ゜)<オバチャンガボヤイテル
(; `.∀´)ノ<オバチャンいうな!アンタだってひとつちがいじゃない!
( ゜皿 ゜)<ワカイモノハワカイ
(; `.∀´)つ凸<たく!もう飲まなきゃやってらんないわ!
川‘〜‘)||つ凸<あ、カオ注いであげる。コップモッテ
(; `.∀´)つ□<へ!?あ、ああ。どうも…(どういう風の吹き回し?)
マ、イッパイ>川‘〜‘)||つ凸□と(`.∀´* )<ア、アリガト…
別の日。某所にて―――
ケイチャン、スキナヒトイルンダヨ>川‘.▽‘)|| (・-・o川<モシヤ…アノカタデスカ
- 477 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)12時47分23秒
- ( ´D`)<あいぼん、さいきんげんきねーのれす。からだのぐあいでもわるいんれすか
( ‘д‘)<いや、そうやない…後藤師匠がおらんようになってなんや気ィぬけてな
( ´D`)<そうれすか…
( ´D`)<(…ののもいいらさんがいなくなったら、かなしいのれす。
ここは、ののがはげまさないとだめなのれす)
―――翌日
(二( ´ Д`)ノ<んあ〜。かご、げんきにやってるのれすか〜?
( ´д`)<…いや、のの。気持ちはうれしいねんけどな
- 478 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)14時19分12秒
- 从 #~∀~从<やっぐちぃ〜裕ちゃんとエエことしょうかぁ〜?
(;〜^◇^)ノ<やめろよ〜!ここは楽屋っだちゅーの!
从 #~∀~从<ええがな、ええがな!『楽しい部屋』って書いて『楽屋』って
読むくらいやから、ええやん、ええやん
(;〜^◇^)/<ウマイ!座布団一枚!…イヤ、違うし!
座布団はエエから、矢口のカワイイとこ見せてェな>从 #~∀~从;〜^◇^)/<まだまっぴるまだっつーの!
- 479 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)14時33分04秒
- ( ‘д‘)<矢口さんて寝るときまっぱらしいで!(〜^◇^)シーツガキモチイイヨ!
( ´D`)<まっぱってなんれすか
( ‘д‘)<まっぱだかってことや。なんも着んと寝んねんて!
( ´D`)<なつはいいれすけど、ふゆはさみーのれす
( ‘д‘)<年中まっぱみたいなひとらもおるけどなぁ
( ´D`)<へいっ
( ´D`)( ‘д‘)<<… イヤーン!ヒトミィ!>
- 480 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)14時45分34秒
- 川o・-・)<アヤカさんから保田さんには好きな人がいる、という情報を得た私…
スキあらば探ってさしあげようと虎視眈々と狙っているが、さすが
年の功、保田さんにはなかなかスキがない(長い前置きおわり)
川o・-・)つ凸<というワケで酔わせて吐かせる、というオーソドックスな作戦です
( `.∀´)つ□<ナニ独り言言ってんの?
川o・-・)つ〔白子〕<イエ…こちらもどうぞ サイコウキュウシラコデス
煤i `.∀´)<アラ!アンタ、気が利くじゃない!悪いわねェ〜
川o・-・)ノ<完璧です!
―――1時間後
(# `.∀´)つ凸<だからアタシはカオリに逝ってやったのよ(ヒック!)
したらカオリがさぁ!
川o・-・)<…そうですか(案外簡単だったな)
- 481 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)14時56分39秒
- ・聖夜
(* ^▽^)<恋人同士になって初めてのクリスマス
ひとみに何あげようかしら?
( ‘д‘)ノ<梨華ちゃぁ〜ん!ウチはかわいい靴なぁ〜!
( ´D`)ノ<ののはうまい棒百万本なのれす ♪ヒャクマンボンノウマイボウヲ〜
(; ^▽^)<え〜?靴はともかくうまい棒百万本って…(問屋にもそんなにないわよ)
( ´D`)<じゃあ、おかしのはいったサンタしゃんのくつでいいれす。まけといてやるのれす
(; ^▽^)<そりゃどうも…
――― 一方
(0^〜^)<…梨華ちゃんになんかズバーン!とカッケープレゼントあげるYO!
- 482 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月09日(月)15時13分51秒
- ・つづき
―――そんでもって12月24日
( ^▽^)つ由<ハイ、あいぼん
(* ‘д‘)つ由<わぁ〜!ホンマに買うてくれたんや!おおきになぁ!
( ^▽^)つ由<こっちはののね
( ´D`)<ありがとうれす(がさがさ…)あ!あいぼんとおそろいのくつれす!
(* ‘д‘)<ウチはピンクで、ののは黄色や
(* ´D`)<いや〜ん!カップルみてーれす!てへてへ
て!なんでやねーん!>(* ‘д‘)/ (´D` *)<てれるれすね〜
( ^▽^)<(…よかった喜んでくれた)
チョイチョイ
(0^〜^)ヾ<梨華ちゃん、梨華ちゃん
( ^▽^)<なぁに?
(0^〜^)つ□<プレゼントだYO!
( ^▽^)<わぁ、なにかしら(がさがさ…)あれ?コロッケ?おっきぃ〜!
(*^〜^)<オイラ特製の特大コロッケ!カッケー!
(* ^▽^)つ由<ありがとう!アタシモ
(*^〜^)つ<おそろのパジャマだね!あったかいYO!
キョウハコレキテネヨッカ>(* ^▽^)〜`*)<カッケー!
- 483 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月31日(火)13時13分36秒
- ゴーンゴーン…
( ´D`)<あ、じょやのかねが鳴ってるのれす
( ‘д‘)<百八つ鳴んねんな、人間の煩悩の数やねんて!
( ^▽^)<あいぼん、よく知ってるねー
( ´D`)<「ぼんのう」ってなんれすか
( ^▽^)<そうね…分かりやすく言えば、人間の欲とかかな
( ‘д‘)<あっこに百八つで足りひんひと、おんで!
( ^▽^)<エ?
ハアハア…
(;0^〜^)<(梨華ちゃんと正月から初えっちしてそれから…)
( ‘д‘)<な?
(; ^▽^)<…そうだね
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