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ぱちものふぁんたじぃ

1 名前:sorari 投稿日:2002年05月14日(火)21時09分03秒
短めのファンタジーをいくつか書きます。
基本的にはアンリアルです。
登場人物は話によって変わりますが、初回はゴマキです。
2 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月14日(火)21時10分24秒
ゴマキラブ!!
3 名前:勇者真希の伝説 投稿日:2002年05月14日(火)21時14分24秒
初夏の柔らかい朝の日差しが窓から射し込み、清々しい一時を作り出す。
台所でいつものように朝食の用意を済ませると、壁に掛けてある時計に目
をやった。
時刻は、7時25分を指していた。

「あら、もうこんな時間。真希を起こさなきゃ」

彼女はエプロンで手を拭きながら、今だ起きてこない娘を起こそうと台所
を出た。
その時、階段を駆け下りる激しい足音が聞こえてきた。

「お母さん、たいへんだよぉ!」

真希はパジャマ姿で階段を駆け下りると、台所から出てきた母の姿を目に
止めて慌てた様子で言った。
4 名前:勇者真希の伝説 投稿日:2002年05月14日(火)21時15分26秒
「あら、自分で起きるなんて珍しいわね。如何したの?」

娘の様子を訝しく思いながらも、どうせ変な夢でも見たのだろうと見当を
つけると落ち着いた様子で騒いでいる訳を聞いた。

「さっき、お告げがあったんだ。
 それでね、真希、勇者の血を受け継いでるらしいんだ」

真希は、瞳をキラキラを輝かせて嬉々とした表情で誇らしげに語った。
自分の発言に微塵の疑問も感じていないのだろう、真っ直ぐ見つめる瞳は
自信に満ち溢れていた。

「はぁ?何言ってるの?」

突拍子の無い真希の発言に、半ば呆れたように母親は返事を返す。
尤もな反応ではあるのだが、寝起きの真希には理解してくれない母の姿が
納得できずに不満そうに表情を顰めた。
5 名前:勇者真希の伝説 投稿日:2002年05月14日(火)21時16分03秒
「だからぁ、真希はホントは勇者で、
 これから竜魔王を倒しに行かなきゃいけないの!」

「……馬鹿なこと言ってないで、早くご飯食べて学校行きなさい」

「ホントぉだってばぁ」

「いい加減にしなさい!怒るわよ!」

真希の必死の訴えは当然の如く一蹴され、逆に強く言い寄られて二の句を
失う。
真希は、真剣に話しているのに全く取り合わず母に怒鳴られて、なんだか
悲しくなった。
6 名前:勇者真希の伝説 投稿日:2002年05月14日(火)21時16分48秒
「うぅ、お母さんのばかぁ」

駆け足で階段を駆け上がると、自分の部屋に飛び込み勢いよく扉を閉めた。
『ばたん』と大きな音が響き、続いて静寂が訪れる。
不意に、真希の隣のユウキの部屋の扉が僅かに開き、中からユウキが頭だ
け出すと、真希の部屋の扉を見て、続いて階段下の母親と視線を合わせ、
頭を引っ込めるとゆっくりと扉を閉めた。

「……反抗期かしら」

娘の態度に小首を傾げながら、母は台所へと戻っていった。


こうして、勇者真希の冒険は、其の幕を上げることなく伝説となった。


-END-
7 名前:sorari 投稿日:2002年05月14日(火)21時19分38秒
はい、『勇者真希の伝説』終了しました。
次回作の構想はまだ出来ていませんが、
近いうちに更新できたらと思います。
8 名前:sorari 投稿日:2002年05月14日(火)21時25分47秒
>2 名無しさん
レスはやっ!レスありがとう御座います。
ご期待にそえればいいのですが…無理ですね、これじゃ…。
9 名前:名無しです 投稿日:2002年05月14日(火)23時24分15秒
なんだかもの凄いカウンターパンチを食らった気分です(w
これってシリーズ物なんですかね?それともこれで完結?
いや、それはそれでシュールでいいんですが(w
とりあえず期待。
10 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月15日(水)18時29分12秒
ずるっ!(コケた音)

何気にこういうの大好きです!これからも頑張って下さいね。
11 名前:sorari 投稿日:2002年05月17日(金)00時03分11秒
今回は、真面目にファンタジーです。
CPはごまXかおです。

タイトル:『マキ女王伝説』
12 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時04分09秒
遥か昔のイングランド王国に、妖精によって鍛えられた
一振りの剣の伝説があった。

その剣は、稀代の魔術師マリーによって大地に封印され、
『この剣を真に扱える者が現れた時、真の王が誕生する』
という予言めいた言葉を残したと言われている。

――そして、幾月かの時が流れ、ブリテン王が住まう
キャメロット城の城下町の広場に、今だかつて地面に
突き刺さったまま抜けた事が無い剣があった。

これまで幾多の騎士、王族、力自慢の者たちが挑戦したが
決して抜けることなく、これこそ魔術師マリーが残したと
伝承される剣であると噂されている。
13 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時04分46秒
その剣を眺める二人の少女がいた。
一人はすらりとした長身の剣士風の少女で、腰には良く磨かれた
細身の剣を帯刀し、雨と風に晒されてぼろぼろになったマントを
身に纏っている。
もう一人も同じように古くぼろぼろのマントを身に付けているが、
庶民風のチュニックを着た普通の村娘のように見える。
どちらも、人目を引く綺麗な顔立ちをしえていた。
14 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時06分59秒
「ねぇ、カオリ、あれ抜けそうな気がする」
剣士風の娘が、地面に突き立てられた剣を指差して言った。
「えっ!ほんと?ねぇ、もし抜けたらカオリの剣マキにちょーだい」
その隣で嬉しそうにカオリが帯刀している細身の剣を指差しながら
自らマキと名乗る少女は言った。
「ん、いーよー。抜けたらね」
そう言うと、カオリは一歩踏み出して徐に剣を掴んだ。
「せーのっ!」
掛け声と共に地面を踏ん張り剣を引き抜こうと力を入れる。
しかし、その剣は地面から生えたままびくともしない。
「いけ〜っ!!がんばれ〜!!」
その姿を一生懸命マキは応援した。
15 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時07分44秒
その声に引き寄せられ、次第に見物を決め込む人達が増えてきた。
次第に「いけ〜っ」「がんばれ、ねーちゃん」と声援も飛び交いだす。
「ぷはぁ〜っ」
引き抜こうと顔を真っ赤にしていたカオリは、諦めたのか大きく息を
吐くと、剣を放してへたり込んだ。
「だめだ〜っ」
カオリは、額に汗を浮かべてマキを仰ぎ見ると、残念そうに苦笑いを
している。
「それじゃ、マキが抜けたらその剣と交換してくれる?」
そう言うと、返事も聞かずにマキは剣に近づいた。
「そっちの方がキレーじゃん」
カオリは、マキの後姿に声を掛けた。
「いいの、約束だからね」
「おう、がんばれ」
後ろを振り向き言うマキに、カオリは片手を上げて御座なりに答えた。
16 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時08分52秒
マキは剣を掴むと一呼吸して息を止める。
「んあ゛〜〜〜っ!!」
大地を踏みつけて、力の限り剣を引き抜こうと上体を上に反らした。
しかし、先程と同様に剣はびくともせず、ついには力尽きる。
「はぁ、だめだぁ〜っ!」
マキは力尽き、剣の柄を掴んだまま剣で体を支えるように凭れ掛かる。
その時、マキの体重が剣に圧し掛かり、ズズズと音を立てて剣が地面に
飲み込まれていく。
そして、刀身が半分ほど地面に沈んだ時に『カチッ』と音がして止った。

その時だった――
17 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時09分38秒
小高い丘の上にあるキャメロット城が閃光を発し、耳を劈く爆音と共に
大地を揺るがす程の凄ましいを爆発を起こした。

辺りには城だった物の残骸が降り注ぎ、町中はたちまち阿鼻叫喚の巷と
化した。

カオリは、立ち上がりマキの隣に寄るとそっと肩を抱いた。
そして二人は何時までも爆炎を吹き上げる城を眺めていた。

こうして、千年の歴史を持つイングランド王国は滅亡した。

18 名前:マキ女王伝説 投稿日:2002年05月17日(金)00時10分37秒
――その後、マキは責任を感じて一心に町の復興に全力を注いだ。
誰もが嫌がる仕事こそ真っ先に名乗りを上げ、妥協することなく
完璧にやり遂げる。
その姿に感動した人々は、やがて、マキを中心に以前にもまして
素晴らしい町を作り上げた。

そして、町を復興した功績を称えられ、新たな王国の初代国王に
マキが選ばれた。

『マキ王国』の誕生である。

もちろん、マキの傍らにはその生涯を掛けてマキを補佐した人物、
剣聖カオリの姿があった。
この偉業もカオリの手助けが無ければ不可能であっただろう。

人々は、初代マキ女王を称え、彼女の王国をこう呼んだ。

初代マキ王国、略して『ショマキングダム』と。

             -END-
19 名前:sorari 投稿日:2002年05月17日(金)00時11分07秒
『マキ女王伝説』終了しました。
もう分かって頂けたと思いますが、こういうスレです。
はい、読み手を選ぶのは重々承知ています。
次回更新は何時になるか分かりません、こういう小説ですから…
20 名前:sorari 投稿日:2002年05月17日(金)00時11分43秒
レスありがとうございます。

>9 名無しですさん
悲しい事に完結なんですよ(w
1話完結シリーズです。

>10 名無し読者さん
ありがとうございます。
読者様には読んで頂くだけで感謝です!

21 名前:sorari 投稿日:2002年05月17日(金)00時12分47秒
川 '〜')||<なんなの?このレスは…
( ´ Д `)<なんかねぇ。作者がレス隠しするんだって意気込んでたよ。
( ゜皿゜)<コモノノクセニ、ナマイキ!サクシャノクセニ、スレヨゴスナ、ゴラァ!
( ´ Д `)<どぉどぉ。このレスは無視してくださいね。
 
22 名前:名無しです 投稿日:2002年05月17日(金)01時05分15秒
途中までは「?」だったんですが…
最後の一行でやられた…こういうオチで来るとは…(w

(;` Д ´)<しょ、処女じゃないもん!!
23 名前:名無し読者α 投稿日:2002年05月17日(金)11時18分57秒
ぎゃっはっは!
パチモノだぁ〜!(超禿藁
どんどんお願いします。
24 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月18日(土)00時08分13秒
えっ…
マジでオチの意味が分からない…

>>22さんの最後のごっちんはヒント?

こんな馬鹿な読者に答えを…
25 名前:名無しです 投稿日:2002年05月18日(土)10時13分51秒
>>24さん
メール欄からどうぞ…

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