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ちっちゃいゆうちゃん
- 1 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)01時33分15秒
- 初めて書かせていただきます。
本当にどしろうとです。
設定や言葉遣いがおかしいかもしれませんが、勘弁してください。
内容は、どこぞのぱくりです。
では、いきます。
- 2 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)01時34分51秒
- 第一章 中澤裕子ちっちゃくなる
それは、ある日のことだった。
うちは、今新大阪発の東京行きののぞみに乗っている。たった今新大阪を出たところだ。
その日は、大阪で仕事があり、仕事が終わったときにふと思いついたことがある。
確か明日は午後まで仕事は入っていないはずだ。隣にいるマネージャーに確認をとった。マネージャーからの答えは、明日午後3時に事務所で打ち合わせがあるとの答えだった。何時もだったらこのまま東京に帰ってしまうところなのだが、その日は違っていた。
そう、次の駅で降りていた。うちは今実家に向かっている。
当然マネージャーとは、別行動や。
マネージャーには、明日連絡を入れることになっている。
携帯を取り出して、母親に電話をかける。
「もしもし、うちや、裕子や、今からいくから」と、短く電話を切った。
おかしなこともあるもんや、自分でもそう思う、何で急になどと思っているうちに実家に到着していた。
- 3 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)01時36分14秒
- 「ただいまー」
「お帰りー」
いつもは、寂しい自分の家へ帰っている。自分の言葉に返事が返ってくるようなことがなかった。でも、今は暖かい返事が返ってくる。
「どうしたの」
「うん、なんとなく、おかんの顔が見たななったから・・・」
「変な子」「ご飯は?」
「すませた」「おかん、お風呂わいてる」
「そう思ってわかしてといたわ、早く入りなさい」
「ありがとう」と、言って早速お風呂へ直行する。
やっぱり実家は、ええなぁなどと思いながらお風呂から出てみると、そこにはパジャマが用意されてあった。
パジャマを着て居間へいくと、母親がアルバムを見ていた。
「どないしたん」と、母親に声をかける。
「うん、今日片付けしてたら、アルバムが出てきてな、それ見てたら裕子から電話きたのよ」
見るとそのアルバムは、うちの小学生頃のアルバムだった。
ぼーと見ていたら
「明日も仕事あるんでしょ、早く寝なさい」「それで明日は頃出るの」
「んー9時頃かな」
「じゃぁ7時頃起こせば間に合うでしょ」「起こしてあげるから」
「うん、じゃぁおやすみ」と、言って自分の部屋に戻ると、そこには布団が敷いてあった。
うんーやっぱりいいなぁーと思って、そのまま眠りにつく。
- 4 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)01時37分38秒
- ゆっくりすすめていきます。
今日は、ここまでです。
- 5 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)06時00分20秒
- ごめんなさい。
3の下から5行目脱字です。ほんとは、↓
「明日も仕事あるんでしょ、早く寝なさい」「それで明日はいつ頃出るの」
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月27日(月)12時51分25秒
- 裕ちゃんは京都出身なんですが・・・(w
細かい事は・・・すいません。
つづき楽しみにしています。
- 7 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)14時37分48秒
- 「裕子、起きなさい」「裕子、時間ですよ」
「裕子、裕子・・・ゆうこ?・・・」
「んー・・・・」母親の声が聞こえる。・・・・
あっ昨日そうだ実家に帰ってたんや
眠い目をこすりながら、布団から顔を出すと、
そこには不思議そうな顔をした母親がのぞき込んでいた。
「ゆうこ?」「どうしたの?」「なに、そのかっこう」と、
言うと布団をいきよいよく剥がされた。
さっきから母親が何か変なことを言っているような気がして、
まだ覚めきらない頭で考えていた。
次の瞬間。
「ゆうこちゃん?・・うふっははっゆうちゃんだっ、ゆうちゃんだっ、かわいいっ、きゅっ」
母親が急に近づいてきて、うちをひょいと抱きかかえて笑っている。
「おかん、じょうだんきっついでー、ゆうこちゃんはないでー」と、言いながらいとも簡単に抱きかかえられた自分を不思議に思っていた。
いやに母親が大きく感じるけどおかしいなと思って手をつぱって脱出しようと思った瞬間。
パジャマの袖から手が出ていないことに気づく。
「へっぇ?」と思って袖を見ると、袖がだらーんとなっている。
まだ、眠り覚めていなかった頭がだんだんはっきりしてくる。
「えっ?えっ?えっーーーーーー」思わず叫んでしまう。
- 8 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)14時39分26秒
- うちがじたばたと手足を動かしていたので、母親がやっと抱きかかえている手を離してくれた。
やっと頭が回転し始めたというより、無理矢理眠りからさまされた。
辺りを見回す。
やけにものが高く見える。
うちの様子を母親がにやけた顔で見ている。
「ゆうちゃんいきなりちっちゃくなっちゃてかわいいっ」
その言葉でようやく理解出来た。
そう、ものが高く見えるのではなくて、うちがちっちゃくなったのだと。
近くに姿見の鏡がある。そこに自分を映してみた。
そこには、だぼだぼのパジャマを着た小学生くらいの自分がいた。
そう、確かに自分なのだ。
しばらく放心状態だった。ぼーとして部屋の柱に目をやる。
うちの部屋には、柱のところに身長を測るシールが貼ってあるのを思い出した。
昔雑誌の付録に付いてきたやつや。
その柱のところにだぶだぶのパジャマのズボンをまくりながら近づいていく。
自分で頭の上に手を当てて身長を測ってみる。
130cmを指していた。
頭の中で「がーん」という音が聞こえたような気がした。
次に出た言葉は、
「矢口より小さいやんけ」だった。
第一章 END
- 9 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)14時43分27秒
- 6番名無し読者さんありがとうございます。
確か新幹線て新大阪→京都→名古屋→東京
で止まるはずですけど。?
でも、細かいこと気にしませーん。
- 10 名前:ゆめ 投稿日:2002年05月27日(月)16時55分36秒
- 新しいのが始まってますねぇ(w
しょっぱなから大変なことになってますけど面白そうです。
頑張って下さいね。
- 11 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)21時43分59秒
- 10番ゆめさんありがとうございます。
では、第二章いきます。
- 12 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)21時46分14秒
- 第二章 つんくプロデュース
中澤の母親は、娘が柱のところでなにやらぶつぶつ言っているのを見て、
あの子これから大丈夫なのかと心配になりながら、時計を見る。
7時30分をすぎていた。はっと気づいて
「ゆうちゃん、仕事どうするの、とりあえず連絡した方がいいんじゃないの」
と、言ってはみたがどう見てもこのままの状態では外にも出られないのはわかっている。
ぽっんと手をたたいて、何かを思い出したように母親は、部屋から出て行ってしまった。
さすがに唖然としていた中澤も母親の声を聞いて、仕事のことを思い出した。
この状況では、今までのようにはいかないことはあきらかである。
とりあえずは連絡をしなければいけない。
ズボンをまくりながら自分のバックに近づいていく。
「しっかし、動きにくいなー」と言いながら
『まーしゃーないな大人の服を子供が着てるのやからな、
うちの家には、うちが着るような子供服なんかあらへんもんなー』
と思ってバックから携帯を知り出す。
「ん?メール着信2件」
昨日は、あのまま寝てしもたからな
「誰や?ピッ おっ!矢口やん」メールを開いて読みかけたが、
「おっと!今は、違う違うと、とりあえずマネージャーに連絡をいれなーあかん」
裕子は、携帯の発信ボタンを押し呼び出し音の鳴るのを確認しながら思う
『しっかしこの状況をどうやって説明したらいいんや?』その間も呼び出し音が聞こえていたが、突然留守番電話に切り替わってしまった。
「なんやっ!あいつ留守電かいなっ 何でこうゆう時に連絡とれないんや」と、姐ーさんちっと怒りモード突入。
- 13 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)21時47分09秒
- 「あーっ!どないすればいいや、事務所に電話しても信じてくれるかどうかわからんし・・・」
「裕ちゅんなに言っているの、こういう時にこそつんくさんに相談しなさい」
どこからか母親の声が聞こえる。
「そやかて、こんな話いくらつんくさんでも、信じてくれるはずないやんか」
ぐずぐすしている娘にむかっつて
「いいから携帯かしなさい、お母さんが連絡します。」
といって部屋に入って来たなと思ったら、なにやら服を差し出して
「ゆうちゃんは、この服にさっさと着替えなさい。今のままじゃ何処へも行けないでしょ」
服をおくと同時に携帯を娘の手から強引にとって、さっさと電話をかけ始めた。
「もしもし、つんくさんですか?中澤の母です。いつも娘がお世話になっております。」
母親は、つんくさんとなにやら話し始めてしまった。
「だいたいなんで、つんくさんもこの時間に電話に出るんや」裕子は、思っていた。
今までの話を信じろって言うのも無理や、絶対につんくさんが信じるはずがないなどと思いながら、母親から差し出された服を見る。
「うっ!ミニモニ。の服やないかい、何でこんなの出してきたんや」
そうである。
- 14 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)21時55分54秒
- その服は、上から下までミニモニ。で統一されたものであった。
(なにげに中澤は、ミニモニ。グッツコレクターなのだ。
街で見かけたり、もちろん事務所や矢口などからもグッツを仕入れて、
せっせと実家に送っていたのだ。)
まさか、自分が使うとは思わなかったようであるが。
そうこうしていると、母親が電話を差し出す。
「つんくさんが話したいそうよ、だいたいわかったから娘さんに変わって下さいって」
「えっ!わかったって、この話つんくさんが信じてくれた?」
「そうよ、早く出なさい。つんくさん待っているわよ」
中澤は、携帯を受け取ると、恥ずかしそうに電話に出た。
「もしもし、つんくさんですか、中澤です。」
「おっー!中澤か、だいたい話はわかった。いいか、これからオレがおまえの家へ行くから、それまで絶対に外に出るな。」
「はい、わかりました。でも、こんな話つんくさん信じるんですか?」
「信じるも、信じないもないやろ。今、中澤のお母さんが説明してくれたんやんか。
それに、娘の一大事に親がわざわざ嘘つくことないやろ。まーオレとしてもいまいちって言うところがなくはないが、
今中澤の声なきいて確信したんや。」
「うちの声ですか」
- 15 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月27日(月)21時57分03秒
- 「そうや、おまえ気付いてないかもしれねんけど、かなり声かわいくなってるんや。
あっそれから言い忘れたけど、オレ以外の電話出るなや、連絡とるのもだやで。」
「はい」少々弱気になっている返事で答える。
「じゅぁ夜になると思うけど必ず行くから、それまで外に出るな」
そこまで言うとつんくは、電話を切った。
「ゆうちゃんつんくさんなんだって。」
「つんくさん家へ来るって」
「そーっ!じぁ早く支度しなさい。」
「おかん、支度しなさいってこれ着るんかいな」
「しゃうがないでしょそれしか無いのだから、それとも今の格好のままでいいの」
中澤は、頬を膨らませながら着替えにかかった。
まんざら嫌というわけでも無かった。
日頃からミニモニ。の格好はしてみたいと思っていたが、28歳の大人がやるのもどうかと思っていたところ、こうゆう機会が巡ってきたのだ。
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月28日(火)02時54分12秒
- 裕子は何歳に戻ったんだ?(w
作者さんガンバ!!
- 17 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)12時38分22秒
- そのころつんくはというと。
中澤の母親からの電話を事務所で受けながら、頭をよぎったことがある。
『なんや前にもこんなような話を読んだ気がするな』
もしこのような機会が訪れたら、是非プロデュースしてみたいなと思っていたのだ。
(つんくは、2ちゃねらーだったのだ。かもしれない。)
プロデューサーとしては、あらゆる情報をつかんでおくことが重要だ。
特にIT関連情報と、ちまたの噂などに鋭くなくてはならない。
などと日頃から気にしている。(ちょっとずれている気もしないでもないけど)
だから、中澤の話もすんなり信じたのだ。
電話を受けているつんくをスタッフが何人かが目撃をしていた。
電話をしながらにやりと笑っていたのだ。
ついでに言うならば、つんくの目の底がきらりと光るのが見えたかどうかは、
定かではない。
こういう時のつんくは、何か悪巧みをしているときにする仕草なのだ、そのときスタッフが全員身の危険を感じたという。
なぜ、朝からつんくが電話に出て、それも事務所にいたかというと、
その日の午後中澤の打ち合わせ相手というのがつんくなのだ。
夏に出る予定の中澤新曲の打ち合わせであった。
とりあえずつんくは、電話を切るとスタッフを呼んだ。
- 18 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)12時46分41秒
- 中澤のここ1週間のスケジュールと、自分のスケジュールを調べろと言うと、
つんくは社長のところへ行くと言い残して部屋を出て行った。
つんくは、社長と会っていた。
中澤を今後どうするかということだ。
つんくは、今朝の電話の内容を社長に話していた。
内容については、ほぼ間違いないだろうというのがつんくの意見だ。
それについては、とりあえずつんくが中澤に会ってくると言うことで話が付いた。
こうなると、今の中澤の仕事をどうするかということになるが、3日後ぐらいに中澤自宅静養中と言うことで事務所発表で話を進めることにした。
今後どうするかということだが。
今朝の電話の声からすると、
中澤の声をかなりつんくが気に入っているということがひとつと。
もし、今後モーニング娘。増員となれば、
歌及び振り付けをマスターしている中澤だったらすぐにも使えると言うことである。
ここで、つんくと社長は、中澤をモーニング娘。に再加入させる作戦を考えていた。
当然このことは、娘。のメンバーには内緒の話だが。
- 19 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)12時50分24秒
- つんくは、知っていたのだ。
中澤の小学生くらいの時の写真を見たことがあるのだ。
そのときの中澤は、かなりかわいかったのだ。(つんく好みだということ)
今朝の電話の内容だと、母親が言うには、小学4年生くらいの背格好だと言うことである。当然そうなると、ミニモニ。増員ということも出てくると、社長と話し合っていた。
とりあえずつんくは、中澤の実家に向かうことにした。
スケジュールの調整は、社長が直々にやるということと、
このことについては、箝口令が関係スタッフに出された。
- 20 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月28日(火)16時40分41秒
- 姐さんミニモに加入?!
そりゃー大ニュースだ(w
ぼくもぼうスレ大好きでした・・・放置で残念に思ってたひとりです。
作者さんは放置せずに書いてください。お願いします。
- 21 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)18時55分22秒
- そのころ中澤は、上から下まで全身ミニモニ。の服装でかためていた。
髪の毛まで、母親に両側で二つに縛ってもらい、ミニモニ。の髪飾りまでしていたのだ。
どう見てもミニモニ。の姿をした矢口をそのままちっちゃくしたような
格好をしていたのだ。
その姿を少し離れたところから母親は見てにこにこと笑っていたが、
少し不安になってきたことがある。
うちの娘大丈夫なのだろうかということだ。
今朝の行動や言葉使いからすると、外見が小さくなっただけで中身は、
大人のはずなのだが・・・。
今の行動や仕草から見ると、外見と中身が同じに見えてくるのだ。
母親が心配するのも無理な話ではない。
当の本人の中澤は、何をやっているかというと。
すっかりミニモニ。になった気分で、鏡の前で回ってみてみたり、
ジャンケンぴょんの振りを踊っていたのだ。
- 22 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)18時58分34秒
- 中澤は、鏡を見ながら思っていたのだ。
結構いけるやないかいと。
もしこのままだとしたら、今までの仕事は絶対に出来ないのだからと、
心配するのも、いろいろ考えるのもあきらめたのである。
夜になると、つんくが家にやってきた。
母親の案内で部屋に通されると、真っ赤な顔をして俯いている女の子が椅子に座っていた。
さすがにつんくに会うと恥ずかしくなってきた中澤である。
つんくは、女の子に近づいて、声をかけた。
「中澤か?」「中澤裕子か?」
女の子は、こくんと頷いた。
つんくは、女の子の頷くのを見て
中澤にミニモニ。の振り付きで歌えるかと尋ねてみた。
中澤は、椅子からとんと飛び降りると
テレビの前へ行ってなにやらやると、ヘッドセットマイクをしてつんくの前へきた。
そしてスイッチを入れるとジャンケンぴょんのカラオケが流れ始めた。
中澤は、完璧にジャンケンぴょんを歌って踊って見せた。
- 23 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)18時59分58秒
- 曲が終わると同時につんくは、声を上げた。
「ミニモニ。増員決定や」「モーニング娘。も増員や」
「中澤いいでぇ、予想以上や、すぐに社長に電話せなあかん」
そういうとつんくは、電話をかけ始めしまった。
中澤親子は、顔を見合わせていた。
つんくの突然の発言に驚いていたのだ。
時間を少しさかのぼると、つんくが来る前に中澤は、
ミニモニ。の格好をしてモーニング娘。とミニモニ。の歌を歌い倒していたのである。
当然のことながらカラオケは、タ○ラe−k○raモーニング娘。仕様の特別バージョンである。
その日のうちに中澤親子とつんくは、東京に向かっていた。
事務所の手配してくれたホテルに着いたのは、午前0時をすぎていた。
第二章 つんくプロデュース END 第三章につづけ
- 24 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月28日(火)19時02分12秒
- 今日は、ここまでです。
お見苦しい文章ですが読んでやってください。
この後少し遅れるかもしれません。
- 25 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月31日(金)03時27分37秒
- おもろい。
異常事態に動じてない、ゆゆ母カコイイ。(w
- 26 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月31日(金)03時36分50秒
- 第三章 再会
つんくは、今日も朝から社長と打ち合わせをしていた。
中澤をモーニング娘。に再加入させることでだ。
同時にミニモニ。にも加入させる。
その時期として、夏のハロプロのコンサートでデビューさせる。
すでに中澤デビュープロジェクトが動き始めていた。
机の上には、中澤ゆうこデビュープロジェクト丸秘と書かれた書類がおいてあった。
期間が短いと思うかもしれないが、なるべく急ぐ理由があった。
中澤に連絡が付かなくなると、必ず奴らが何か動き出すからだ。
つんくは前にも経験していた。中澤が娘。を卒業したときにだ。
そう、奴らとは、娘。の中の年長組のことだ。
飯田、保田、安倍、矢口の4人のことなのだ。
この4人を特別マークするように、つんくが事務所に手配していた。
特に矢口をマークするようにとのとこだ。
つんく曰く、矢口は変なところで勘が鋭いから注意するようにといっていた。
- 27 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月31日(金)03時40分27秒
- 25番名無し読者さん ありがとうございます。
では、つづきをどうぞ
- 28 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月31日(金)03時42分17秒
- 矢口は、不安になっていた。
さっきから何度も携帯を見ていた。
中澤からメールの返事がこないのである。
まる一日返事がこないなんていうことは、今まで絶対に無かったのだ。
「裕ちゃんどうしたんだろ、仕事忙しいのかな?」
と考えながら事務所に向かっていた。
今日は、ハロプロ夏のコンサートへ向けての打ち合わせのために、
事務所でメンバーが集合する日なのだ。
そこで、中澤に会う予定で連絡を入れていたのだが、連絡が付かない状態だった。
「とりあえずかおりたちにメール出しとこ」
{裕ちゃんに連絡つかないのだけど誰か知っていますか。}
「宛先は、年長組グループ」
「今は、便利なんだよね!」
もう事務所に着いちゃうけどいいやと思いながら送信ボタンを押す。
そのころ、保田は事務所いた。まだ保田しかいない。
保田も中澤に連絡を入れようと電話をしていた。
朝から電話をかけているのだけども、すぐに留守電になってしまう。
「もうー裕ちゃんまだ寝てるの」と、ぼやいていた。
- 29 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月31日(金)03時44分44秒
- 今日は、ここまでです。
読みにくかったら教えて下さい。
- 30 名前:名無しさん君 投稿日:2002年05月31日(金)14時02分31秒
- オモシイロイ!!
メーンバーがどう絡むかも期待(w
- 31 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年05月31日(金)15時40分35秒
- 30番名無しさん君さんありがとうございます。
書き込みする場合は、sageでお願いします。
- 32 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)12時41分05秒
- そこに矢口からのメールが届いた。
{裕ちゃんに連絡つかないのだけど誰か知っていますか。}
「えー矢口も連絡つかないの?」
すぐにメールを返信する。
{私も連絡つきません。}
送信ボタンを押してすぐに
矢口「圭ちゃんおはよー」と矢口が携帯片手に部屋に入ってくる。
保田「おはよーあれ、矢口今メール返信したよ」
矢口の携帯がふるえる
矢口「あっ着た。{私も連絡つきません。}えっ、圭ちゃんもそうなの」
矢口「矢口きのうのメール返事こないんだ」
保田「裕ちゃん矢口のメールには、絶対すぐ返事よこすものね」
飯田「圭ちゃん、矢口おはよー」そこに飯田が入ってきた。
保田・矢口「「かおりおはよー」」
矢口「矢口かおりにメール送ったけど見た?」
飯田「ゴメーンまだ見てない。」
飯田は、携帯を取り出そうとして、バックをごそごそとしていた。
矢口「いいよ見なくて、今目の前にいるんだから」
矢口の顔を見ながら
- 33 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)12時41分44秒
- 飯田「で、なんなの?」
矢口「あのね、裕ちゃんに連絡が付かないんだけどなんか知ってる」
飯田「かおりも裕ちゃんに聞きたいことがあって、さっきも電話してたんだ。」
飯田「そうしたらすぐ留守電になっちゃって、伝言入れようとしたら」
保田「入れようとしたら」保田は、伝言を入れていない。
飯田「もう伝言いっぱいだから入りませーんて!」
保田「なに、そんなのあるの」
飯田「あるんじぁないの!裕ちゃんが伝言聞いてなければ」
矢口は、二人の会話を聞きながら考えていた。
『ここにいる3人は、すくなくても裕ちゃんとは連絡が取れない状態だ』
『こうなるとなっちも同じであろう』
矢口に不安がよぎる。
『行動するならば、今日しかない。』
『明日はまた青山に一日いなければいけない。』
矢口「かおり、矢口裕ちゃんのこと事務所の人に聞いてくる。」
飯田「早くしてね。もうすぐ移動するから」
矢口は、部屋を出たところで裕ちゃんのマネージャーに電話をしてみた。
『電話がつながらない』
同時に、メールが入る
- 34 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)12時42分25秒
- 『なっちからだ、{なっちも連絡つきません。}やっぱり』
『確かスケジュール管理をしている場所があるはずだ。』
『そこならば、裕ちゃんの今日のスケジュールがわかるはずだ』
『その前にかおりにメール入れとこ』
{少し遅れます。先に行ってください。}送信ボタンを押す。
『よしこれで時間が少し出来た。』
矢口は、管理部スケジュール管理課と書いてある場所な着ていた。
(本当にあるかどうかは、わかりません)
ドアには、関係者以外立ち入り禁止の文字がある。
そんなことは、お構いなしに矢口は、ドアを開けた。
スタッフが一斉に矢口を見る。
『うっ!この人たち何っ』と思わず引いてしまった矢口である。
矢口「すみません。スケジュール調べてほしいのですけど」
スタッフ「・・・どちらの方のですか」
矢口「中澤裕子のです。」
その言葉を聞いたと何、スタッフの態度が変わった。
スタッフ「関係者以外にお教えすることは出来ません。」
矢口「関係者以外って、私関係者でしょ」
スタッフ「いいえ、あなたは関係者ではありません。」
といわれて、矢口は、部屋を追い出されてしまった。
- 35 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)12時43分29秒
- 『何で裕ちゅんの名前をだしたとたん態度が変わるんだ。』
矢口は、確信した。
中澤に何かが起こっていることに。
『それと、どうもスタッフの態度がおかしい、おいらと目が合うと視線をそらされる』
『こうなったら行動あるのみだ』
まず矢口は、マネージャーに今日の打ち合わせを休むと連絡を入れ、
自分は、中澤のマンションに向かった。
当然スタッフのもとには、つんくが作成した
要注意人物が書かれた連絡書が回っていた。
その筆頭は言うまでもなく矢口である。
- 36 名前:読んでる人 投稿日:2002年06月01日(土)20時34分40秒
- 姐さんが子供になってしまい、再びモー娘。に入る・・・
同じような設定の作品を過去に、力一杯読んだコトがあるんですけど・・・
まあ、そんな些細なコトを気にしたら負けですね。
期待してますので頑張って下さい。
P.S
ちっちゃい姐さんのコトを「ゆゆたん」って呼んでイイですか?(w
- 37 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)22時59分42秒
- 36番 読んでる人さんありがとうございます。
はい、その通りパクリです。
呼び方はご自由にどうぞ。
- 38 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時38分23秒
- そのころ、つんくは中澤親子の滞在しているホテルいったんよって
中澤からとりあえず必要なもののメモをもらい、中澤のマンションに向かっていた。
その途中で社長から報告が入った。
矢口が変な動きをしているのと、今日の打ち合わせに出席していない
と言う報告である。
『もう動き始めなんか、しっかし早いな』
『これは、ぐずぐずしていられんな。騒ぎになる前には早よ手を打たんと』
それからしばらくたってマンションに着いた。
入り口を入るとテンキーとディスプレイが目に入った。
『あー暗証番号か』
つんくは、ポケットからメモを取り出すと、
『えーと********』と入力をした。
するとドアが開いて、マンションのホールに入る。
つんくは、人影を発見する。
よく見るとその人影は、矢口である。
つんくは、矢口に近づいて声をかけた。
つんく「矢口おまえこんなところで何やっているんや」
矢口は、聞き覚えのある声の方向を向き、
つんくのことを確認すると、俯いて話し出す。
- 39 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時39分18秒
- 矢口「つんくさん、裕ちゃんに連絡が付かなくて・・・
それで・・・それで・・・なんか調べたらスケジュールとか
全然解らない状態で・・今日事務所に来ることになっていたのだけど
結局来て無くて、それで・・部屋にいるのかなと思って
来てみたら鍵かかってて、チャイムを押しても出てこないし、
なんか病気でもしたのかなとか、事故でもあったのかなとか、
と思ったらだんだん変な方へ考えちゃって・・・・・」
矢口は涙声で答えた。
つんく「おまえ、中澤に連絡つかんと仕事も出来ないんか」
矢口「みんなも心配してたし」
つんく「みんなってなんや」
矢口「かおり、圭ちゃん、なっち」
つんく「あいつらか・・おまえらまだ中澤がいなきゃだめなのか・・・
おまえらまだ中澤から卒業出来んのか はぁー」
- 40 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時40分05秒
- つんくは、ため息をつきながら考えてしまった。
『中澤も大変だなーこいつらの面倒まだみてんのか
まだこいつらの中では、リダーなんだなと』
『ハロモニに中澤復帰させて正解だったな。
あのときあいつらかなりやばかったものな。』
つんくなりに結論を出した。
つんくは、携帯を手に取ると電話をし始めた。
矢口はみつかったと言うことと、オレと一緒に
この後行動をすると事務所に報告を入れた。
『どうせ矢口のことだ、中澤に会わないと気がすまんのだろ』
つんく「矢口、中澤は、病気でも事故でもない事情があって身を隠した。
その指示もオレが出したんや、連絡つかんのもオレが指示したからや」
矢口「裕ちゃん大丈夫なんですか?」
つんく「大丈夫や、ぴんぴんしとる。そこで矢口ちょっとオレを手伝って
くれんか?中澤に荷物持ってきてくれって頼まれたんやけど、何が何処に
あるのかわからんのや。そうしたら中澤に会わせてやる。」
つんくは、矢口にメモと部屋の鍵を渡した。
矢口「はい」と笑顔で返事をする。
『やっぱし、こいつわかりやすいなー』とつんくは、思う。
- 41 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時40分44秒
- 矢口と、つんくは、中澤の部屋へ行き、荷物をまとめていた。
矢口は、メモを見ながら目的のものを手早く探し出すとせっせと荷物をまとめている。
つんくは、矢口の動きを見て
『おいおい、こいつ何で中澤の部屋のものこんなよく知ってるんや
そんなにちょこちょこ来てるんか、どういう関係なんや』
ふとつんくの頭に、一つの言葉が浮かんだが、今は考えるのをよした。
と思いながら見ていると10分ぐらいで終わってしまった。
つんくは、中澤親子のいるホテルに電話をした。
今から出る。矢口も連れて行くと連絡した。
それを聞いた中澤は、急にそわそわとして、落ち着かなくなっていた。
しばらくすると、ピンポンーというチャイムの音と、裕ちゃん来たよー
という矢口の声が聞こえた。
すると、中澤は、ベッドにもぐり込み布団をかぶってしまった。
矢口は、中澤の母親が出てきたことに驚いたが、いちよう面識があるため
軽く挨拶をすませると、母親の案内でベッドの側へ行く。
- 42 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時41分32秒
- 母親が、ゆうちゃん矢口さんが来ましたよと言うと、布団がもそもそと動いた。
矢口「裕ちゃん来たよー顔見せてよ」
すると、布団から真っ赤な顔をしてはずかしそーに中澤が顔を見せる。
矢口は、目の前の女の子を見て、かわいぃーと思った瞬間胸がドッキとなっていた。
矢口が中澤の母親に視線を合わせると、母親は頷いた。
中澤「やぐぅちぃー」
矢口「裕ちゅんなの?」
中澤が頷いた瞬間矢口は、ベッドにダイビングして、
中澤を胸に抱きしめていた。
そのとき中澤の香りが矢口に伝わる。
『この香り、裕ちゃんと同じにおい、懐かしい香り』
矢口は中澤に抱きついているような、錯覚におちいる。
中澤「やぐぅちぃー苦しいよー」
矢口「裕ちゃんだよね」
中澤が頷いたのを胸で感じる。
矢口は抱きしめて手をゆるめて、中澤の顔を覗き込み。
矢口「かわいー、かわいー、かわいー、ちょっと
裕ちゃんどうしちゃたのこんなかわいくなっちゃって」
中澤「朝起きたらこんなんなてった」
その言葉を聞くと、矢口は「どれ、よく見せて」
といって、やっと手をゆるめて中澤をベッドの上へ立たせた。
- 43 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時42分23秒
- 矢口はしばらく、中澤を見つめていた。
顔は、先ほどからにやっけぱなしである。
矢口「どうしたのこの服ミニモニ。じゃない」
中澤「矢口からもらったやつ」俯き加減で恥ずかしそうにしている。
そんな仕草も矢口には、かわいくてしょうがないようで
矢口は、小さい中澤の虜になってしまった。
矢口「ゆうちゃん、かわいぃー」といった後に、
中澤と同じ目線に顔を持っていき、急にまじめな顔をする。
その様子に中澤も気付いて、顔を上げ矢口と見つめ合う。
しばらく二人は、見つめ合った後に
矢口「ゆうちゃん連絡くれないから、心配だったんだからね」
中澤は小さな声で「ごめん」とつぶやく。
中澤は胸の前で手を組み、静かに目を閉じて、かすかに上に顔を向ける。
矢口は、中澤の背中に手を回すと、かるく引き寄せて中澤にそっと口づけをする。
しばらくそのままでいた。いったんはなして中澤の表情をうかがう。
中澤がいやがっていないのを確認すると。
背中にまわした手に少し力を入れ、今度は前よりも熱く愛を込めて口づけをした。
そのまま矢口は、中澤をベッドに押し倒しす。
第三章 再会 END 第四章に つづく
- 44 名前:どしろうとです。 投稿日:2002年06月01日(土)23時46分25秒
- 最後の行訂正です。
そのまま矢口は、中澤をベッドに押し倒す。
- 45 名前:読んでる人 投稿日:2002年06月02日(日)10時44分16秒
- ・・・なんか矢口がゆゆたんを襲っちゃってますけど、
同じ部屋の中に中澤母がいるのでは・・・?
- 46 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年06月02日(日)13時21分20秒
- やぐちゅーだ!
・・・でも裕ちゃんどうなるんだろう?
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月02日(日)21時10分05秒
- あっ、(予想してたけど)やぐちゅーになった。わーい。
>>45
ゆゆ母は物事に動じないみたいなので「ごゆっくり」とか言って出て行きそう(w
- 48 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)00時51分04秒
- 名前変えました。
読んでる人さんありがとうございます。
その場所には、つんくも居ます。
矢口は、周りが見えなくなっているのでしょうか?
やぐちゅー中毒者セーラムさんありがとうございます。
裕ちゃんどうなるのでしょうね・・・お楽しみにと言うことで
名無し読者さんありがとうございます。
中澤姐さんのお母さんだから、そのくらい達観しているかもしれませんね
姐さん本当に実家へ帰ったのですか
んー考えてしまいました。
- 49 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時06分03秒
- 第四章 二人暮し
つんくは、さすがにその状況を見て止めに入った。
つんく「矢口何やってるんだ、いい加減にしろ」
すると矢口は名残惜しそうに、中澤から体を離した。
さして矢口は中澤にささやいた。
矢口「ゆうちゃん今度またね。二人きりの時にね!」
中澤が頷くのを確認して、矢口はほほえんだ。
矢口はそのままベッドの端へ腰かけると、中澤を自分の膝へ横向きに座らせた。
左手を中澤の背中に回して抱きかかえると、矢口は中澤の顔を自分の肩に引き寄せた。
さらに右手で中澤の頭を撫でながら、時折頭にキスをする。いつもの中澤の香りがした。
中澤は矢口の背中と、胸の服を両手できゅっとつかみ矢口を見つめて
時折矢口の頬にキスをする。
その場所だけ完全に別世界のような雰囲気が漂う。
- 50 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時06分47秒
- この状況を見ていた中澤の母親とつんくは、顔を見会わせた。
中澤の母親が「あの二人どういうことなんでしょうねー」と言ったが
つんくは言葉が出なかった。
つんくはここに荷物をただ持ってきた訳ではない、
大事な用件を中澤の母親に相談に来たのだ。
それは今後のことでどうしても、中澤の母親と話し合わなくてはならないのだ。
まずこの状態では、今までの仕事とが出来なくなってしまったので、
しばらくは病気静養中として、大人の中澤裕子は身を隠してもらうのがひとつ。
この場合大人の中澤が、いないのだから大丈夫として、
もうひとつは、子供の姿の中澤を”中澤ゆうこ”として、デビューさせると言うことだ。
もちろんデビューさせた場合は、今の事務所に所属してもらい、
モーニング娘。に加入させると言うのである。
その場合、外見上子供の中澤は、世間体からしても保護者が必要になり、
学校にも通ってもらう事になる。
- 51 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時07分38秒
- つんくはプロフィール等を作る必要があるので、
中澤の母親に中澤の背格好から判断できる年齢を尋ねた。
すると母親は、一枚の写真をつんくに手渡した。
女の子がランドセルを背負って、小学校の校門の前に立っている写真である。
そう、この写真は中澤が小さくなる前の晩見ていた、アルバムの写真である。
その写真の裏に、昭和58年4月小学4年生新学期と書いてあった。
つんくは写真と中澤を比べるために、顔を上げて矢口と中澤の方を見て唖然とした。
話を始める前の格好のまま、二人はぴったりくっついていたのである。
つんくは中澤のマンションに荷物を取りに行ったときに、
思い出した言葉を頭に浮かべていた。
『なんやこいつら、これがやぐちゅーってやつか?
確かどこぞのHPで見かけて、その文書を読んだことがあるが、
そのときはかなり危ない表現がしてあったけど、こいつら大丈夫なのか。』
- 52 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時08分57秒
- つんくは我に帰り、とりあえず中澤を呼んだ。
つんく「ちょっと中澤、こっち来てくれんか。」
その声を聞くと、中澤は矢口の頬にちゅっとキスをして、
膝の上からポンッと飛び降りて、つんくの所へとことこと、駆けていった。
つんくは写真と中澤を見比べた。
『母親の目には狂いは無いな』と思った。
つんく「よし、中澤おまえ今日から小学4年生や、今度の誕生日で10歳やな」
矢口が駆け寄ってきて、つんくの後ろから写真と中澤を見比べる。
矢口「ほんとだーゆうちゅん、写真と同じぐらいだね」
つんく「中澤これから言うことをよく聞いてくれ、まず今までの中澤は、
病気静養中にしてしばらく休んでもらう。
それでこれからが大切や、モーニング娘。に加入してもらう。」
そこまで聞くと矢口がにこっと笑い、中澤に駆け寄って抱き寄せる。
矢口「やったね、ゆうちゃんまた一緒だね。」
中澤「うん」と頷く。
- 53 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時09分28秒
- 二人は、見つめ合っている。
つんく「そこの二人まだあるんだぞよく聞け、それでだ中澤は、
小学生だから当然一人で暮らせん、そこでしばらくお母さんに来てもらい、
一緒に暮らしてもらう。」
矢口が「はいっ」と手を挙げて、つんくの方へ矢口が顔を向ける。
矢口「私がゆうちゃんと暮らします。」
つんく「大丈夫なのか?」
中澤の母「矢口さんに任せましょう。」
矢口「やったー、流石ゆうちゃんのお母さん」
つんく「保護者の代わりもするのだぞ」
矢口「大丈夫です。私がゆうちゃんの保護者もやります。」
つんく「オレは、おまえが心配だ。・・・まぁいい、責任とれるのか」
矢口「責任とります。ゆうちゃんの為なら大丈夫です。」
つんくは考え込んでしまった。『こいつら二人で大丈夫なのだろうか。
まー中澤がしっかりしてるから大丈夫やろ』
- 54 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時10分00秒
- つんく「わかった任せる。その代わり何かあったらすぐ俺に連絡よこせ。」
矢口「はいっ!やったね!」
中澤の母「矢口さん、ゆうちゃんをお願いします。」
矢口「任せて下さい。」
中澤の顔を見て
矢口「今日から矢口が、ゆうちゃんの保護者だからね。
お母さんの代わりだからね」
中澤「矢口ママー」にっと、からかったようにわらって矢口にしがみつく。
矢口「違うでしょ!」矢口が中澤と同じ目の高さに、かがみ込んで
矢口「矢口おねーちゃんでしょ!」
中澤「矢口がおねーちゃん・・・まっいっか」
二人は手をつないで近くにあるソファーに並んで腰かけた。
- 55 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時10分38秒
- つんく「じぁっ明日早速、事務所にマンションの部屋を用意してもらうから、
中澤の身の回りのものとか必要なものを矢口が全部用意しろ。」
つんくは、矢口に顔を向けちょと小さな声で
つんく「それと、矢口なんで中澤に何か起こったのかが解ったんだ。」
矢口「メールの返事がなかったから」ポケットから携帯を取り出す。
つんく「携帯かやっかいやなー・・・」つんくは少し考え込んで
つんく「中澤おまえの携帯のメモーリに入ってるやつに、
メールアドレスと番号変更するから、連絡するまで掛けないでくれ
とかいう文書作ってメールで送ってけ。終わったら電源切っとけよ」
中澤「はい、結構大変そうやなー、矢口てっだってなー」と、矢口の方を見る。
矢口「ゆうちゃん、これ一斉メール通知でやれば、すぐ終わっちゃうよ!」
中澤「そんな機能あるんか、しっらんかったわー。とりあえず矢口に預けておくわ」
矢口に携帯を渡す。
つんく「矢口、中澤の新しい携帯買ってこいや、矢口の名義でな。
これから中澤のことは、全部矢口が責任持つんやぞ。」
矢口「はい、責任持ちます。」
つんく「中澤メール送信し終わったら、矢口に頼んで携帯解約してもらってくれ」
中澤「わかりました」
- 56 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時11分15秒
- つんく「中澤もちろん解ってるんやと思んやけど、酒もたばこも禁止やからな!」
中澤「やっぱりだめですか」
中澤を覗き込むように見て
矢口「あなたは今小学生なんですからね!だめでちゅよ」
つんく「あとひとつ、今日ここで話した事は、ここにいるものと事務所の社長しか知らん。
後で事務所から正式に発表になるまで、絶対に秘密や。
矢口、娘。のメンバーにもやぞ、中澤も解ったな。」
中澤・矢口「「はい」」
つんく「あと矢口、中澤の髪の毛黒く染めてやってくれ、
小学生で髪の毛染めてちゃまずいやろ」
中澤の髪の毛をいじりながら
矢口「ゆうちゃん髪の毛黒くするんだって」
中澤「しぁーないやん」二人見つめて笑っている。
つんく「じぁっ今日はこれで」中澤の母親と挨拶をして、つんくが席を立つ。
矢口が中澤とじゃれ合っているのをつんくが見て
つんく「矢口おまえも帰るんや」
矢口「えっー」
つんく「おまえ明日舞台だろ」
渋々矢口が席を立って中澤から離れる。
- 57 名前:nadia 投稿日:2002年06月03日(月)04時11分46秒
- 矢口「じぁっゆうちゃん、明日ね。」中澤に向かって、手を振る。
中澤「うんっ!矢口明日まってるでぇー」中澤も矢口に向かって、手を振る。
つんくと矢口が部屋から出て行くのを見送って、
中澤「明日から矢口と二人暮しやー。」
つんくと矢口はエレベーターの中で
つんく「矢口おまえ、ほんまに大丈夫なんか?」
矢口「ゆうちゃんと矢口は、二人暮し。そういうことです。」
つんく「なにがそういうことなんや?」
第四章 二人暮し END 第五章に つづく
- 58 名前:CUBE 投稿日:2002年06月03日(月)10時12分00秒
- いやー、オモシロ過ぎです。
二人だけの世界へ、突入するやぐちゅー素敵です。
何故か、冷静な中澤母、もっとス・テ・キです。
nadiaさん期待してます。頑張って。
- 59 名前:読んでる人 投稿日:2002年06月03日(月)13時25分03秒
- 矢口とゆゆたんの二人暮しか・・・
これは、いろいろ楽しそうな展開になりそうですね(w
- 60 名前:nadia 投稿日:2002年06月04日(火)00時17分32秒
- CUBEさんありがとうございます。
がんばります。
読んでる人さんありがとうございます。
二人がどういう方向に行くかお楽しみに。
- 61 名前:nadia 投稿日:2002年06月04日(火)12時25分51秒
- 第五章 つんくの趣味
中澤は、つんくが運転する車に乗っていた。
新しいマンションに行くために移動中だった。
つんくが途中車を止めて、なにやら買い物をしていた。
戻ってくるとなにやらトランクに入れて、車を走らせた。
しばらくして、マンションに着いた。
つんく「ここが今日から、中澤と矢口の暮らす部屋や」
そこには、609号室と書かれてあった。
ドアを開けると、中は以外に広かった。
- 62 名前:nadia 投稿日:2002年06月04日(火)12時26分31秒
- 廊下を進んでいくと、横にドアが見えた。
ドアを開けると、そこは洗面台があった。
横には、ホームランドリーが置いてあった。
左右に、ドアが着いており。開けると、浴室とトイレがあった。
廊下の突き当たりのドアを開けると、リビングであった。
リビングには、ソファーとテーブルがおいてある。
リビングの奥には、ダイニングセットがおいてあり、
さらに奥には、キッチンが見えた。
家具付きの部屋になっていた。
『矢口と二人で住むには十分やな』中澤は、思っていた。
- 63 名前:nadia 投稿日:2002年06月04日(火)12時27分18秒
- 横をを見ると、もう一枚のドアが見えた。
ドアを開けると、寝室だった。
寝室には、クローゼットとダブルベッドがあった。ベッドが一つだけである。
中澤「何やこれは、どういう意味じゃぃ」と、つい声に出してしまった。
中澤がリビングへ戻ってくると、つんくと中澤の母親がいた。
つんくが中澤に、先ほど買い込んできた包みを差し出した。
つんく「オレからのプレゼントや、あけてみてくれ。」
中澤は、包みを開けてみた。
- 64 名前:nadia 投稿日:2002年06月05日(水)14時45分23秒
- そこには、いかにもお嬢様が着るような、フリルがたくさん付いた服が出てきた。
しかも、淡いピンク色である。
同じデザインで、同じ色の靴下と、リボンも着いていた。
中澤はしばらくあっけにとられていたがやっと我に返り。
中澤「ちっ、ちっと待って下さい。」
つんく「なんや」
中澤「これ、私が着るんですか?」
つんく「そうや、中澤が着るんや。いやか?」
中澤「嫌じぁないですけど、ちょっと、うちにはにやわんかと・・・」
- 65 名前:nadia 投稿日:2002年06月05日(水)14時46分07秒
- つんく「そんなことはないや、今着てみてくれるか?」
中澤「今ですか・・・」と言いながらつんくの顔を見るとつんくは、頷いていた。
渋々中澤は、服を寝室へ持っていき、母親に手伝ってもらって服を着替えた。
その服は、腰の後ろには大きなリボンも付いているような服だった。
頭にもリボンを付けてもらい。完全にどこかのお嬢様という具合に仕上がった。
恥ずかしそうに俯きながら、リビングへ行った。
つんくは、中澤を見るなり声を上げた。
つんく「おー、いいやんか、中澤にあってるでー。ちょっと回ってくれるか」
中澤は、その場でくるりと回って見せた。
つんくは手をたたいて喜んだ。
そこで、中澤の母親が言う
中澤の母「ゆうちゃん、ちゃんと、つんくさんにお礼を言いなさい。」
『なんや、子供扱いかいな。まぁ体は子供やけど、ここは、つんくさんの気持ちを
損なう訳にもいかんか。大人の裕ちゃんになって、お礼言っておくか。』
中澤「ありがとうございます。」と、頭を下げた。
- 66 名前:nadia 投稿日:2002年06月06日(木)13時38分57秒
- つんく「うん、うん、気に入ってくれたんか?」
『いやとも言えんやろ』
半分やけ気味で
スカートの左右を両手でちょんと摘み
笑顔で、頭を軽く横に傾け、軽く会釈をした。
中澤「はい、とても」
つんく「そうか、そうか」と言いながら満面の笑顔でいる。
中澤は、まじめな顔で
中澤「つんくさん、ちょっと聞いていいですか」
つんく「なんや」
中澤「この服、つんくさんの趣味ですか。」
つんく「そうや、いいやろ。オレいっぺん中澤に、そういう服着せてみたかったんや」
中澤は、目眩がした。『うち、つんくさんの考えについていけんわー・・・、
そーいえば、ごっちんもこのごろ、ピンクの衣装着て歌ってたなー、
あれも、つんくさんの趣味っつーことか、うかうかしてたら、
うちも、こんなような服着せられて、歌わされるんやないやろなー』
- 67 名前:nadia 投稿日:2002年06月06日(木)13時39分46秒
- 中澤の母「ゆうちゃんお母さん帰るからね」と言う声で中澤は、
現実の世界に戻った。
見ると、中澤の母親が自分の荷物をまとめいてた。
中澤「ちょと、おかんもう帰るんか」
中澤の母「私は、そんなに暇じゃぁ無いんです。
ゆうちゃん、矢口さんに迷惑掛けちゃだめですよ、
矢口さんの言う事をちゃんと聞きなさい。」
『はいはい、うちは、子供です。それにしても』
中澤「なんやそれは」中澤は、ふんと口をとがらせていた。
つんく「じゃっ、中澤部屋の鍵な」
中澤に、部屋の鍵を渡す。
つんく「おまえの母親送りながら、このまま仕事行くから、あとたのむな」
- 68 名前:nadia 投稿日:2002年06月06日(木)13時40分35秒
- つんくは、ドアを開けながら言った。
つんく「中澤今度また、そんなような服買ってきてやるから、楽しみにしてろや
あと矢口に襲われるなや」と言うと、ドアを閉めた。
中澤「ちっ、ちっとつんくさん・・・・」中澤の声は、つんくには聞こえなかった。
中澤「はぁー」と、溜息をついた。
中澤「しっかしこの服は、なんなんや・・・。」
ピンク色の服を見て
中澤「うちは、梨華ちゃんじぁ、ないっつーねん」
第五章 つんくの趣味 END 第六章に つづく
- 69 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月07日(金)01時38分11秒
- 確実に襲われるな(w っていうかむしろ襲われろ(w
- 70 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)11時00分15秒
- 第六章 矢口色
その日、矢口は忙しかった。
舞台の昼の部と、夜の部の間の休憩時間に、
中澤の身の回りのものなどをそろえるために買い物に出ていた。
『あっそうだ、裕ちゃんの携帯買わなくちゃいけないんだ、
やっぱり矢口もゆうちゅんとお揃いの機種にしちゃお。』
- 71 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)11時00分54秒
- 買い物を済ませ急いで楽屋へ戻って来た。
ロッカーに荷物を入れていると、後藤が近づいてきて
後藤「やぐっちゃん、今日時間ある御飯でも食べ行かない?」
矢口「ごっちん、ごめーん今日ちょっと忙しくてさ、また今度ね」
後藤「ふーん、ざんねんだな」
- 72 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)11時01分50秒
- 矢口の荷物を見ていた後藤が
後藤「ねー、すごい荷物じゃん。何買ってきたの?」
矢口「ちょっと、いろいろとね」
後藤「あーっ、この携帯新機種じゃん。それも2台も。どうしたのー」
『ごっちん、めざといなー』矢口は、思った。
- 73 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)11時02分25秒
- 後藤がにやりと笑いながら
後藤「なんか怪しいなー、誰のかなー」
矢口「ち、違うよ、親戚の人に頼まれただけだよ」
後藤「そうなんだー」
矢口「ごっちん、そろそろ始まる時間だよ。準備しなくていいの」
そういうと、後藤がすっくっと立って、部屋を出て行く。
矢口「ふぅー」と、ため息をついて、荷物をしまい込むと、後藤の後を追う。
- 74 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時03分40秒
- 夜の部の舞台が終わり、矢口が楽屋で帰る用意をしていると、
マネージャーが矢口を呼びに来た。
部屋を出たところで、マネージャーが小声で「つんくさんが呼んでます」と言った。
矢口がマネージャーの指示する方を見ると、つんくが手招きをしていた。
- 75 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時04分23秒
- つんくの所へ矢口が行くと、封筒と地図を渡された。
つんく「明日10時に事務所に中澤連れてきてくれ。社長にあってもらうのと、
ダンスレッスンを受けさせる。」
矢口「ゆうちゃん事務所に連れて来て、大丈夫なんですか。」
つんく「会議室空けとくから、そこに待っていてくれや
それと、中澤の携帯の解約いつ頃出来るんや」
- 76 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時05分03秒
- 矢口「明日の午前中には、出来ます。」
つんく「出来たら、俺に連絡くれ。中澤の例の発表明日するから、娘。たちには、
適当に言ってくれ」
矢口「解りました。」
- 77 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時05分38秒
- つんく「それとこの封筒の中の書類を中澤に渡して、印が着いてるところに
記入してもらってくれんか。明日来るときいっしに持って来てくれ。」
矢口「何の書類なんですか」
つんく「中澤の学校の転入届とかや」
矢口「ゆうちゃん、小学校通わせるんですか。」
つんく「あの背格好で学校通ってないとおかしんやんか」
矢口「それもそうですれど」
- 78 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時06分34秒
- つんくが地図を指しながら
つんく「新しいマンションの場所だ。中澤は中にいるから609号室やからな」
矢口「やった、矢口とゆうちゃんの新居」
つんく「矢口、中澤襲うなや」
矢口「努力します。」
- 79 名前:nadia 投稿日:2002年06月07日(金)20時07分10秒
- 矢口は、つんくとわかれると、楽屋に戻った。
楽屋は、すでに誰もいなかった。
矢口は、荷物をまとめると、買い物に買った。
『まず、お揃いの服をかってとパジャマを買って、
カップとか、茶碗とかもお揃いで・・・・』
矢口は、生活用品のすべてを同じもので揃えようと買い物をした。
- 80 名前:読んでる人 投稿日:2002年06月08日(土)11時54分12秒
- >つんく「矢口、中澤襲うなや」
>矢口「努力します。」
ワラタ
次回更新あたりから二人暮しの様子が書かれるのかな?
いろいろと楽しみです♪
- 81 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)13時27分01秒
- 中澤は、とりあえず自分の荷物を寝室のクローゼットの中にかたづけて、
ソファーで一人寝ころんで、ぼーっと矢口の帰りを待っていた。
中澤「矢口おっそいなー、何時やと思ってるんや」
時計は、22時をまわっていた。
- 82 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)13時27分38秒
- その時ピンポーンチャイムが鳴った。
矢口「矢口だよ、ゆうちゃんドア空けて」
中澤「待ってやー、今開けるから」
インターホンのところで操作をする。
それからしばらくすると、矢口が玄関前のチャイムを押す。
中澤「開いてるでー」
ドアが開いて矢口が入ってきた。大量の荷物を持って。
- 83 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)13時28分37秒
- 矢口「結構いい部屋だねー」と言ってリビングに入ってきた。
中澤「おかえりー」と声を掛け矢口と目を逢わせる。
矢口が噴き出す。
矢口「ゆうちゃん、どーしたの、その格好。」
中澤「つんくさんが買ってくれたんや。」
矢口「つんくさんが?つんくさんてこういうの好きなの」
中澤「何かなー、うちに一度こういうの着せたかったらしいんや」
矢口「つんくさんがゆうちゃんに?」
中澤「そうやー、なんか趣味だそうや」
矢口「つんくさん、何かやばそー」
中澤は、頭をぽりぽりかいていた。矢口は、笑っていた。
- 84 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)13時29分39秒
- 中澤が部屋の案内をする。最後に寝室に来ていた。
矢口「何でベッドが一つしかないの」
中澤「いいんやないの、どうせ2人で寝るんやから」
矢口がにやりと笑って
矢口「そういうこと、これから楽しみだね。」
中澤の方を見る
中澤「あっはは・・はは」力無く笑う。
『なんや、矢口変な想像してるんやないやろな』
何となーく身の危険を感じる中澤であった。
- 85 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)14時35分05秒
- レスするタイミングいつも逃す(w
章が完結したらレスしようと思うだけど・・・とても楽しませてもらってます。
- 86 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)19時49分25秒
- 名無し読者さん
ありがとうございます。
この章結構長いです。
- 87 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)23時12分38秒
- 矢口「あっそうそう。つんくさんが、この書類記入してくれって。」
中澤に書類の入った封筒を渡す。
矢口「あと、明日ゆうちゃんと、10時に事務所に来てくれって。
何か、社長に会うのと、ダンスレッスンするんだって、言ってたよ。
それで、その時書類持って来てくれって。」
- 88 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)23時14分33秒
- 中澤は、渡された書類を見てびっくりしていた。
中澤「何やこれ、転入届やん。どうやってこんなの作ったんやー、9歳のうちが
ここに引っ越してきた事になってるやん。こんなの区役所に出したら、
学校行かなあかんようになるやん」
- 89 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)23時15分08秒
- 矢口「そうだよ、ゆうちゃん今度の誕生日で10歳になる予定になってるから。
間違いなく区役所から、小学校に通って下さいっていう通知来ると思うよ。
あとで矢口がランドセル買ってあげるからね、
名札とか名前書かなきゃいけないんだよね。矢口が全部書いてあげるから。」
もうしっかり、矢口はお母さん気分である。
- 90 名前:nadia 投稿日:2002年06月08日(土)23時15分51秒
- 中澤は、ぶつぶつ言いながら書類に目をとうしていた。
矢口「ゆうちゃんは、それやっててね。矢口お風呂の準備してくるから」
と、言うと今日買ってきた荷物をごそごそと移動し始めた。
矢口は、せっせとこれから二人の生活に必要なものを出して、かたづけていた。
中澤がひととおり書類に記入し終わると、矢口が中澤に近づいてきて
- 91 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時19分00秒
- 矢口「はい、まずこれがゆうちゃんの新しい携帯ね。初期設定して
メモリーコピーしてあるからすぐ使えるよ。矢口とお揃いね。」自分の携帯を見せて
携帯を中澤に渡す。
- 92 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月09日(日)03時19分30秒
- nadia様
更新お疲れ様です。いつも楽しまさせてもらっています。
矢口真理殿
9歳の子供とナニをいたすことは同意があっても犯罪です(w。
バレないようにガンガンやっちゃって!!
- 93 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時19分33秒
- 矢口「アドレスと、番号変更のメール今日送信しておいたから、前の携帯
明日解約手続きしてくるからね。」
中澤が頷くて
中澤「矢口、えらい手際いいやん」
矢口「ゆうちゃんの為だからね。!」
- 94 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時20分06秒
- そこまで言うと矢口が、ちょっとまじめな顔になり、中澤の顔を見て
矢口「矢口が裕ちゅんの携帯持ってるわけじゃない。」
中澤「そうやな」
矢口「裕ちゃん連絡つかない事になってるから、見つかるとまずいと思って、
トイレの個室の中でメール打ってたの。」
- 95 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時21分03秒
- 中澤「矢口に気ー使わして悪いなー、かんべんなー」
矢口が軽く左右に頭を振りながら
矢口「うんん、矢口全然気にしてないから。矢口が好きでやってる事だから。」
中澤は、矢口の頭を撫でながら
中澤「すまんな」
矢口が頷く。
- 96 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時21分47秒
- 矢口「それでー、その時裕ちゃんの携帯に、なっちから電話かかってきたの。
あわててすぐ切って、メール送り終わってからドア開けたら、そこになっちがいて、
安倍「となり矢口だったんだ」
とぼけて「何かよう」って言ったら
安倍「うんん、なんでもない」
っていってたけど、大丈夫だったかなー」
中澤「なっち、その後なんかゆうてたんか」
矢口「なんにも」
中澤「ならそんなに、気にする必要ないんやないか」
軽く矢口の肩をたたく
矢口「そうだね」
- 97 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)03時31分41秒
- 名無し読者さん
何時もありがとうございます。
数秒差で更新しました。
あまり矢口殿に過激な励ましを
お掛けにならないように・・・・
- 98 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時16分34秒
- 矢口は、今日買ってきたものの説明を始める。
矢口「明日ダンスレッスンって言ってたから、Tシャツとジャージ買ってきたの。
サイズ見たいから、ちょっと着てみて」
- 99 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時17分11秒
- 中澤はこれは幸いと、ピンクの服を脱いでさっさとTシャツとジャージ着替えた。
中澤「ちょうどいいんやない」
矢口「どれどれ、見せてー、ちょーうどいいね。じゃー今度このサイズ2・3枚
買ってくるね。それに、それ矢口とお揃いだよ。」
矢口は、自分のを見せる。
- 100 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時18分00秒
- 矢口「これが、荷物入れるリュックでこれも同じね。明日着ていく服も同じね。
あと、お風呂から上がったら、このパジャマ着てね。これもお揃いね。!」
やぐちが、カップやらなにやら次から次に品物をテーブルの上へ並べていく。
それを見ていた中澤は気づいた。
- 101 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時18分46秒
- 中澤「ちょっまちーな、矢口、ひょとしてみんなお揃いか」
矢口「そうだよ。矢口とゆうちゃんのものは、全部お揃いにしたの。」
中澤は、半ばあきれた顔をしていた。矢口が中澤の顔を見て言う。
矢口「だって、矢口ゆうちゃんの保護者でしょ。保護者と言えば親と同じでしょ。
だから矢口としては、全部同じもので揃えたいんだもん。ねーいいでしょ。」
矢口が中澤を覗き込むように言った。
- 102 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時19分21秒
- 中澤「ゆうちゃんは、矢口の子供だから何でも従います。ねー矢口ママ。」
矢口「ママじゃないもん、おねーちゃんだもん。」
中澤「はい、はい、矢口おねーちゃん!」
中澤は矢口に抱きついた。
- 103 名前:nadia 投稿日:2002年06月09日(日)15時20分03秒
- 中澤「矢口、今日はご苦労様でした。」矢口に軽くキスをする。
矢口「どういたしまして。」中澤にキスのお返し。
二人で見つめ合ってにこっと笑う。
矢口「テーブルの上片づけたら、一緒にお風呂に入ろう」
中澤「うん」と、頷く。
- 104 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月09日(日)16時16分15秒
- 中澤はなんで小さくなったんだろう?
精神的なものかな?(w
- 105 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)01時49分52秒
- 名無し読者さん
娘。が心配だったのですかね?
それとも矢口と会えなくなるからですかね?
寂しかったのかもしれませんね。
- 106 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)01時51分04秒
- 中澤急に何かを思い出して、
中澤「うちからも矢口に渡すもんがあるんや。」
中澤は、言い終わると寝室の方へ行って、小物入れと、鍵を持って来た。
- 107 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)01時52分10秒
- 矢口の前へ来て、
中澤「ここの部屋の鍵や。3本あるから2人で1本づつ持って、後はスペヤやな。」
矢口に鍵を渡した。
矢口は、鍵をもらうと、ポケットから自分のキーホルダーを出して、1本をそこに付けた。
もう片方のポケットから自分のものと同じキーホルダーを出し、そこにも鍵を付けた。
矢口「はい、これがゆうちゃんのぶんね。」
中澤がそれをもらう。
- 108 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)01時53分27秒
- 中澤「それとな、これ、うちの通帳と、カードと、銀行印や、矢口に預けておくわ。」
矢口に小物入れを渡す。
矢口「預かれないよ」
と、言って矢口が返そうとする手を中澤が止めて、
中澤「いいんや、これからうちが矢口に世話になるんやから」
矢口「それでも預かれない。」
もう一度返そうとする。
中澤が矢口の顔を真剣な目で見て、
中澤「なー矢口、うちこんな体やんか、誰かに頼らんと生きていけんのや。
うち、いま矢口しか頼る人いないんや。矢口にこれ預かってもらわんと、
うちの気がすまんのや。うちからのお願いや、うちの言うこと解ってくれへんか。」
もういちど矢口に、小物入れを渡す。
矢口「わかった。」
矢口が頷いて、小物入れをもらう。
- 109 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)01時54分21秒
- 矢口「矢口からもゆうちゃんに、お願いがあるの」
中澤を矢口が抱き寄せる。
中澤「なんや」
矢口「ゆうちゃん、矢口とずっと一緒にいてね!どんな時にもだよ」
中澤「わかった。矢口が嫌だっていっても、ずっと一緒にいてやるわ」
しばらく抱き合っていた。
中澤「矢口もう遅いで、早よ片づけて風呂入らんとな」
矢口が頷く。
- 110 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時14分02秒
- しばらくして二人は、浴室にいた。
矢口「ゆうちゃん、矢口が洗ってあげるからね」
中澤「おまかせいたします。」
- 111 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時14分36秒
- 矢口、中澤を洗いながら
矢口「ゆうちゃんお肌すべすべじゃない」
中澤「若いからな」
矢口「中身は、おばさんだけど」
中澤「なんやてー」
- 112 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時15分06秒
- 中澤、矢口の胸にタッチ
矢口「やめなさい、ゆうちゅん」
などと言いながら顔は、笑っていた。
- 113 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時15分36秒
- 矢口「ほらゆうちゃん、ちゃんとしなさい、洗えないでしょ」
中澤「はーい」
中澤は矢口にすっかり洗われて、先にお湯に浸かっていた。
- 114 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時16分23秒
- 中澤「矢口、この石鹸とシャンプー、矢口の香りがするなー」
矢口「矢口のだよ、これからゆうちゃんは、矢口の香りと同じになるの」
中澤「なんや、矢口に染まっていきそーやん」
矢口「そうだよ、ゆうちゃんを、矢口の好みで染めるんだから。
服とか身の回りのものとか」
中澤は、しょうがないと言う感じで聞いている。
- 115 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時16分56秒
- 矢口は自分を洗いお湯に入ってきた。
中澤を抱き寄せて、
矢口「矢口、ゆうちゃんの保護者なんだから、何でも相談してよね。」
中澤「すまんな。・・・うちがずっとこのままやったら、たのむわ。」
矢口「矢口、ゆうちゃんが、このままの方がいいな。」
中澤「なんでや」
- 116 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時17分30秒
- 矢口「ゆうちゃんと一緒に暮らせるし、ゆうちゃんと同じ時間を過ごせるから。」
中澤「うち、矢口に迷惑かけっぱなしになるやん」
矢口「迷惑だなんて思っていないから大丈夫だよ。矢口、ゆうちゃんになら、
もっと頼ってほしいくらいなんだから。気にする必要ないからね」
中澤「そうは言ってもな」
- 117 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時18分11秒
- 矢口「ゆうちゃんは、今お子ちゃまなんだら、矢口を遠慮無く頼ってほしいの。
それに、矢口は楽しみにしている事があるんだから。」
中澤「なんやそれ?」
矢口「ゆうちゃんを矢口の思い通りに育てる事。」
中澤「なんやそれ」
中澤はあきれていた。
- 118 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時18分45秒
- 中澤「そういえば、明日事務所行く言うてたけど、大丈夫なんか」
矢口「つんくさんが、会議室空けとくって」
中澤「うち、これから娘。に入るって言ってたやろ」
矢口「つんくさんそんな事言ってたね」
- 119 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時19分23秒
- 中澤「うちの正体ばれ・へんかな」
矢口「元メンは、やばそうだね」
中澤「ばれたらどうするん・・やろ」
矢口「うんー、わかんない。その時は、その時でしょ。
とりあえず、言葉ずかいだけでも、メンバーの前では、標準語使ってみたら。」
中澤「そうし・・とこかー」
- 120 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時20分06秒
- 矢口「どうしたのゆうちゃん」
中澤「のぼ・・・せ・・た・さきに・・でる」
矢口は中澤を抱き上げ、ドアまで連れて行く
- 121 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)11時20分52秒
- 矢口「大丈夫ゆうちゃん」
中澤「大丈・夫・や、ちょっと・クラ・クラする・だけや」
矢口「タオルの下に、下着とパジャマあるからそれ着てね。」
中澤「わかった」
矢口「私もすぐ出るから」
中澤手を上げて答える。
そのあと矢口がニヤリと笑ったが、中澤は気づかなかった。
- 122 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時39分28秒
- 中澤が着替えて、ソファーの上で休んでいた。
しばらくたつと、矢口がタオルを巻いたままでやってきた。
矢口「ゆうちゃん大丈夫」
中澤「大丈夫や、だいぶよくなった。」
矢口「じゃー、矢口が介抱して あ・げ・る」
- 123 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時40分13秒
- 矢口はそのまま中澤を抱きかかえると、寝室へ行ったて、中澤をベッドに寝かせた。
中澤「なにするんや」
矢口「昨日の続き」
と言うと、中澤に覆い被さってきた。
『やばいやんか。今のうちは抵抗する力がない。
矢口まさかそこまで』と、中澤が思っているうちに
- 124 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時40分49秒
- 矢口は中澤に口づけし、そのまま舌を中澤の口の中へ滑り込ませてくる。
しばらく口の中で舌を遊ばせた後、矢口は中澤の耳元から首筋に舌を這わせて移動する。
中澤は、意識が飛びそうになるのを必死にこらえて、言葉を発する。
- 125 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時41分41秒
- 中澤「やぐちー・・」
矢口「なーにー、ゆうちゅん」
中澤「矢口」
矢口「どうしたの」
矢口やっと顔を上げる
中澤「そーのー、もどってしまったんや」
矢口「何が?」
顔を赤くして。
中澤「ここが、もどってるんや。そのー、初めてなんや」
中澤が自分の下の方を指を差す。
矢口「へえっ?・・・ここ」
- 126 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時42分30秒
- 矢口が中澤の下を指差す。
中澤が頷く。
矢口は、中澤の下を見て、中澤をチェックしている。
二人顔を見合わせる。
中澤「あっはは・・・・あのなー、矢口にならあげてもいいと
思ったんやけどな、今のうちとなにかあると、矢口犯罪者になってしまうで」
- 127 名前:nadia 投稿日:2002年06月10日(月)23時43分01秒
- 矢口「んーー、わかった、今はやめとく・・・でも、後で絶対もらうからね!
ゆうちゃんは、矢口のものだからね!」
中澤「はは・・・責任とってくれるんか?」
矢口「大丈夫だよ。ゆうちゃんを一生面倒見てあげるから。」
『矢口には負けた。これはいつか矢口に・・・・・』
今は考えるのは止めておこうと思う中澤だった。
その夜は、それぞれの思いを胸に秘めながら、二人は抱き合って眠った。
もちろん、お休みのキスをしてである。
第六章 矢口色 END 第七章につづく
- 128 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時08分40秒
- ちよっとここで、今までの整理
第一章 中澤裕子ちっちゃくなる
第二章 つんくプロデュース
第三章 再会
第四章 二人暮し
第五章 つんくの趣味
第六章 矢口色
- 129 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時09分20秒
- 第七章 事務所にて
次の日の朝、中澤は電話の音で目を覚ました。
『なんやー、何か鳴ってるで。』
目を開けると、矢口の顔のアップがあって、ちょっとびっくりした。
耳を澄ますと
アイーン、アイーン、アイーンダンスの着信が流れている。
『なんや、携帯の着信やんけ。矢口の携帯やな』
- 130 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時09分55秒
- 中澤「矢口起きろ、電話やで」
中澤は、矢口を起こそうとしたが、身動きが出来ない状態だった。
矢口にしっかり抱きかかえられてホールドされていた。
中澤「矢口はなせー、おーい起きろ、矢口」
矢口「・・・・・」
中澤「起きろー、電話やー」
矢口「ゆうちゃん、おは・・・よ・」
中澤「寝るなー、矢口、電話や電話」
矢口「・・・・・」
- 131 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時10分44秒
- 『だめやこいつ、また寝てしもたわ』
中澤は、矢口からの脱出を試みた。ふんーー、つぱってみたがだめだった。
『だめや、うち非力や動けん。こうなったら体を垂直にずらして下に抜けるか』
中澤は何とか脱出に成功したが、電話は、とっくに切れていた。
『こいつ何でこんなに力あるんや。とりあえず携帯や』
中澤は、携帯を探した。サイドテーブルの上にあった。
携帯をとり着信履歴を探した。
『つんくさんやないか。やばいすぐに電話しておかんと』
中澤は、すぐに発信ボタンを押した。
- 132 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時11分20秒
- つんくはすぐに出た。
中澤「もしもし、つんくさんですか。」
つんく「その声は中澤か」
中澤「中澤です。おはようございます。」
つんく「おはよう。矢口はどうしたんや。」
中澤「まだ起きなくてすみませんです。」
つんく「そっか、まってるからお越してくれんか」
中澤「はい、少々お待ち下さい。」
中澤は、矢口の側へ行って、頬を手でたたきたがら
中澤「矢口起きろ、電話やで、矢口起きろーっ」
矢口がやっと起きた。
- 133 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時12分03秒
- 矢口「うんーんー、ゆうちゃん、おはよう」まだ少しぼけている。
中澤「つんくさんから電話や、早よでーまってるで。」
矢口はあわてて起きあがると、電話をとった。
しばらくつんくと話して、電話を切った。
矢口が中澤の顔を見て
矢口「つんくさんが9時に迎えに来るって。裕ちゃんは昨日の服着て来てくれって。」
中澤「はぁー、昨日の服ね。」
- 134 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時12分33秒
- 矢口が何気なしに時計を見る。7時40分を過ぎたところだった。
矢口「やばい、時間がない。ゆうちゃん早く支度して。」
二人は、ばたばたとして支度を整えた。あっという間に時間が過ぎて、
インターホンが鳴る。つんくが迎えに来た。急いで二人は、
下に降りてつんくの車の前まで行く。
中澤・矢口「「おはようございます。」」
つんく「おはよう。乗ってくれや」
つんく運転の車は、二人を乗せて動き出す。
- 135 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時13分05秒
- 中澤「何でつんくさんが迎えに来るんですか」
つんく「一応なマスコミに発表するまで秘密やからな。」
中澤をバックミラー越しに見て、
つんく「中澤昨日書類出来てるか。」
中澤「出来てます。」
矢口が書類を出してつんくに渡す。
つんく「今日正式に、大人の中澤の方な、病気静養のためしばらく休むってことで、
事務所から発表するんやけど大丈夫か。」
中澤「はい、大丈夫です。」
- 136 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時13分36秒
- つんく「矢口は準備出来てるんか。携帯」
矢口「大丈夫です。今日の午前中に解約してきます。」
中澤「矢口迷惑かけてすまんな」
矢口「大丈夫だよ」
二人顔を見て頷く
- 137 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時14分10秒
- つんく「中澤、あしたおまえの娘。増員を発表するから」
中澤「えっ早すぎませんか。」
つんく「急がんと、矢口みたいにかぎまわるやつが出るんや」
中澤が、矢口の方を見る
中澤「矢口何かやったんか」
矢口「打ち合わせすっぽかして、裕ちゃんのマンションまで行ったら、
つんくさんに見つかっちゃって」
中澤「あんまり危ないことしないでや」
矢口は舌をちょっと出して笑っている。
- 138 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時14分47秒
- つんく「一応オレも考えたんや、大人の中澤が入院なんて事になれば、
娘のメンバーかてお見舞えに行くとか言い出すやろ、
その時本人が居なかったら、あいつらなにやるかわからんからな。」
矢口「ゆうちゃん、人気ものだから」
中澤「ん?」首をかしげてる。
それを見て矢口が笑っている。
『ゆうちゃんは、自分のことをもう少し自覚した方がいいのに』と、矢口は思っていた。
- 139 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時15分29秒
- つんく「増員の発表の日な、飯田、保田、安倍ぐらいには、
中澤の正体言っておこうかと思うんや」
『矢口ほどではないけど、あの3人もそれなりのことはするからな』
気を付けようと思った中澤である。
中澤「つんくさん、なんかそれ後が怖いかもしれないんですけど。」
つんく「なんやそれ」
矢口「大丈夫、矢口がゆうちゃん、守ってあげるから」
中澤、矢口の腕をとってピッタと矢口にくっつく。
顔を見合わせて二人の世界に入っていく。
- 140 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時16分12秒
- 二人は、事務所に着くとなるべく人に会わないようにして、会議室まで行った。
しばらくして、つんくが入ってきて、三人は社長室に向かった。
つんくが今までのことを話した。
仕事の契約上は、今まで通りと言うことである。
ただし、年齢上の制限があるため、行動は中学生グループと同じになる。
現在の中澤仕事は、矢口をのぞく年長組が分担してやっていくことになった。
一通り説明が終わった。
- 141 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時17分06秒
- つんく「午後からダンスレッスンやからな、それまで会議室にいてくれ。
場所移動になるから、オレが送っていく。食事は、弁当用意してあるから
それですましてくれ。」
中澤と矢口が社長室から退室しようと思ったら、社長が突然、中澤の服について
訪ねてきた。
中澤がつんくに用意してもらったと言ったら、なかなか似合っているので
今後は、こういう路線もあると言ってつんくと相談していた。
中澤は、頭がくらっときたが、なんとか踏ん張って、
とりあえず二人は、部屋を出て会議室へ向かった。
- 142 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)19時17分38秒
- 会議室に入ると、矢口様と書かれた、箱があった。
中を開けると、弁当だった。
会議室は、つんくが押さえているので、誰も入ってこないことになっている。
二人はそれぞれ椅子に座って話し合っていた。
矢口「ゆうちゃん、今度こういう服着て歌うとか言っていたね。」
中澤「まだ決まったわけやないやんか、うちは絶対嫌や」
矢口「矢口は、可愛いと思うけどな」
中澤「ふんっ」と、顔を横に向けてすねている。
矢口「冗談だって」中澤の肩をたたく。
矢口「ゆうちゃん聞いて、矢口この間に携帯解約してくるから、
絶対にここから出ないでよ」
中澤「わかった。大丈夫や」
矢口「じゃっすぐ帰ってくるからね、動いちゃだめだからね」
中澤が頷いたのを確認して、矢口は、部屋を出て行った。
- 143 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時54分47秒
- 中澤は、しばらくじっとしていたが、
「飲み物でも買ってくるかな、確か下の階に自販機あったな。」と、
独り言を言って、ドアを開けあたりに人がいないのを確認して、
部屋を出て行ってしまった。
エレベーターで下の階に行くと、人がいないのを確認して、
廊下を走り自販機の所まで来ていた。
- 144 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時55分21秒
- 自販機のウーロン茶のボタンを押して缶を取ると、近くの椅子に座った。
ウーロン茶を開けて、一口のみ思わず「ふぅー」と溜息をついた。
『社長室なんて行くもんやないな、緊張したわ』
思わずその場所でのんびりしてしまっていた。
- 145 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時56分03秒
- 矢口は、携帯を解約すると急いで事務所に戻り、すぐに会議室に行った。
ドアを開けて「ゆうちゃん、ちゃんとおり」途中で言葉が止まった。
中澤が居ないのである。
矢口は、すぐに部屋を出て、あたりに中澤が居ないか探した。
『ゆうちゃん、こんな時に何処行ったのもー』と探しながら思っていた。
あたりを見回ってみたが姿が見えない。
「こうなったら携帯で呼び出すか」
中澤に電話を掛ける。
今のところ、矢口しか知らない中澤の新しい携帯である。
- 146 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時56分37秒
- 突然携帯が鳴った。
『なんやなんや、あっ携帯か。誰や今頃って矢口しかいないか』
中澤「もしもし、矢口か?」
矢口「ゆうちゃん、矢口か?じゃないでしょ。あれほどじっとしててって言ったでしょ。
なにやってるの」
中澤「すまんすまん。ちょっと飲み物でもって思うてな。
そしたらそこで、のんびりしてしまったんや」
矢口「のんびりって、ゆうちゃん今自分の置かれている立場わかってる?
人に見られたらまずいでしょ」
中澤「大丈夫やって、人にみつからんよう来たんやから。
矢口そんなに怒らんでもいいやん。」
矢口「怒るって、ゆうちゃんが心配だから言ってるの」
中澤「はいはい、ゆうちゃんが悪ーございました。」
矢口「で、今何処にいるの。矢口が迎えに行くから」
中澤「下の階に自販機あるやろ。そこの前にいるで」
矢口「絶対そこ動かないでよ。矢口すぐ行くから。」
中澤「はーい。動きません。」
電話を切る。
- 147 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時57分23秒
- 中澤「矢口に怒られてしまったわ。まーうちが悪いんだからしゃないか。」
中澤の前がふっと暗くなる。
中澤が気づいて顔を上げる。
そこには、人が立っている。
『しもうたー見っつかったー』
さらに顔を上げると、後藤が立っていた。
中澤が思わず口に出してしまう。「うっ、ごっちん」あわてて手で口をふさぐ。
後藤が中澤を見ている。
- 148 名前:nadia 投稿日:2002年06月11日(火)23時58分57秒
- 後藤「お嬢ちゃんは、誰かなー。後藤の事知ってるの、前に会ったことがあるのかな」
頭を左右に振って
中澤「いいえ、会ったことありません。」
後藤が中澤の隣へ座る。
後藤が中澤の持っている携帯に気づく
『確かこの機種、昨日やぐっちゃんが買った機種と同じだよね』
後藤「ふーん。さっき電話してたよね」
中澤「はい」
後藤「電話で、矢口とか、裕ちゃんとか言ってたけど、メンバーの知り合いかなー」
中澤「それはーその」
中澤、人が走ってくる音に気づいて、その方向に顔を向ける。
矢口であることを確認して、急いで椅子から降りて、矢口に向かってゼスチャーで
だめ、ここに来ないでと、手でバツの字を作ったが、矢口が走り込んで来てしまう。
矢口「ゆうちゃん動かないでって、言ったでしょ。何やって・・・」
途中まで言うと、後藤がいるのに気づいてあわてて黙り込む。
- 149 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時00分21秒
- 矢口「ごっちん」
後藤と目が合う。
後藤「裕ちゃん?やぐっちゃん、この子ゆうちゃんって言うの?」
矢口「そっそうだけど」
後藤「やぐっちゃん、この子と知り合い?」
矢口「なんで」
後藤「さっき、ごっちんって呼ばれたの」
矢口が中澤と視線を合わせる。
中澤は、手を合わせてゴメンというポーズをしている。
矢口「ちょっとね。」
中澤の方へ顔を向けて
矢口「ゆうちゃん行くよ。」
中澤の手を取る。
矢口「じゃーね、ごっちん」
中澤と矢口は、後藤の前から急いで消えた。
- 150 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時01分06秒
- 会議室へ戻ってきて、二人とも「はぁー」と、溜息を漏らしながら椅子に座る。
矢口「やばかった。ごっちんがいるとわね。」
中澤「矢口すまんな。うちの責任や」
矢口「良いよ、もう過ぎたことだから。それよりこれから気をつけてね。」
中澤「わかった」
矢口「お弁当食べよう。矢口そろそろ出なきゃいけないから。」
二人は、食事を済ませ、しばらくして矢口が出て行く。
中澤もすぐに移動となった。
移動中の車内で、つんくからシャッフルへの参加が言い渡された。
コンサートオンリーの特別参加で、セクシー8に参加する。
コンサートでは、セクシー9になり、中澤がセンターで歌う。
センターというのは、後ろや端だと小さくて見えないと言うこともあるみたいだが。
- 151 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時02分00秒
- ダンススタジオで夏先生と再会した。
つんく「今度娘。に増員する子だ」
中澤「よろしくお願いします。」
夏「よろしく」
つんく「名前は、中澤や。年は、10歳やな」
夏「中澤さんね」
中澤「はいっ」
つんく「夏と打ち合わせしてるから、おまえは、着替えてきてくれ。」
中澤が着替えに行く。もちろん矢口とお揃いのものだ
- 152 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時02分50秒
- スタジオで中澤が体をほぐしていると、夏先生が入ってきた。
夏「つんくさんからは、少し踊れると言われたけど、
実際の所見てみないと解らないので、少し踊ってくれる?」
つんくは、本当のことを言っていない。
中澤「娘。のLOVEマシーン〜恋愛レボリューション21やります」
中澤は、小一時間ほど掛けて正確にダンスを踊った。
夏「中澤さん?あなたどこかでダンス習っていたの」
中澤「いいえ」
夏「何処で覚えたの」
中澤「それはちょっと」
夏「あなたのダンスね。ステップが完全にあっているのよ。
テレビとかビデオ見たでけだと覚えられないはずなんだけどね。」
中澤「そうですかー」
頭をかいている。
- 153 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時03分48秒
- 夏「じゃー新しいやつ3曲踊れる?」
中澤「いいえ、出来ないです。」
夏「変な子ね、普通逆じゃないの。じゃー私が踊るから後ついてきて。」
中澤「はいっ」
夏先生は、中澤に教えるために踊った。
中澤は、夏先生が2・3度やると完璧にステップをマスターしていった。
『この子は、覚えが早いなー2・3度ですぐマスターしちゃうね』
と、夏先生は思いながら進めていった。
中澤も『やっぱり若いって言うのは良いわ、動きやすいし、すぐ覚えられるわ』
夕方には、完璧に動きをマスターしていた。
しばらくして、二人は休憩を取っていろいろと話し合っていた。
- 154 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時04分22秒
- 中澤は、夏先生とぴったり体をくっつけて話し合っていた。
中澤は、普段であったらそういうことはしないのであるが。
今日は、何となくというか、体が小さいせいか心細くなったのかもしれない。
夏先生もくっつかれて嫌な気はしなかった。
何となく何処かであった気がしていたせいだろうか。
そうこうしていると、つんくが中澤を迎えに来た。
- 155 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時05分21秒
- つんくが、夏先生を呼んだ
つんく「夏、あの子どうや。」
中澤は、後ろの方でつんくに向かってピースをしている。
つんくは、それを見て笑っている。
夏「あの子どういう子なんですか。娘。の曲の振り完璧にマスターしてますよ。
今日教えたやつも全部覚えましたよ。」
つんく「そうか、やっぱりな」
夏「つんくさん知っているんですか。あの子今の5期メンバー何かより
全然上手いというか、4期メンバー何かよりも上手いですよ。」
- 156 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時05分58秒
- 中澤が、とことことこと駆けてきて、夏先生の腰に腕を回してピッタっとくっつく。
中澤がつんくに手招きをする。
つんくが腰をかがめて
つんく「なんや中澤」
中澤「つんくさん言ってないんですか?」
つんく「まだ言ってない。」
中澤「言って下さい。私も何かやりにくいというか、気が引けるんですけど。」
つんくが頷く。
- 157 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時06分37秒
- つんく「夏、これから言うことは、絶対に秘密にしてくれ。いいか。」
夏「はい」
つんく「実は、な。この子中澤裕子なんだ」
夏「はい?」
つんく「だから、中澤裕子だ。元娘。の」
夏「はっ?」不思議そうな顔をして中澤を見る。
中澤は、にっこっと笑う。
夏先生の頭の上に、ポン、ポン、ポンと?が浮かんでいるような。
- 158 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時07分11秒
- 夏「元リーダーのですか。」
つんく「そうや」
中澤「夏先生、うちです。中澤です。どういう訳か小さくなってもーて」
『そういうことで新しいやつは出来なかった訳ね』夏先生は思っていた。
夏「中澤ほんとにそうか。」
中澤「はい、そうですけど」
夏「どれよく見せてくれる」
- 159 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時07分54秒
- 中澤を抱き上げる。
中澤「よく見せてくれ言うても、この通りですけど。中身はいまのままと同じですよ」
夏「何となく面影があるかな。かわいくなっちゃって。でも、どうりでさっき見たこと
あるような気がしたと思っていたのだけど、そういう事ね」
中澤「うちまた娘。に入りますので、よろしくお願いします。」
夏「よろしくね。この出戻り娘。さん」
中澤は、夏先生の首の後ろに手を回してくっつく。
『何かこの子小さいせいか幼くなったのかな。でも可愛いから許す。』
夏先生は思っていた。
- 160 名前:nadia 投稿日:2002年06月12日(水)00時08分45秒
- 夏「つんくさん、この子一人で暮らしているのですか。」
つんく「いや、矢口が一緒に住んでいるやけど」
夏「矢口か。いや一人だったらこのままお持ち帰りしようと思ったのだけど、
あきらめますか、矢口じゃしょうがない。」
つくん「おいおい、やめてくれ。あんまり居ると連れて行かれそうだから、
中澤着替えてきてくれ、そろそろ帰るぞ。」
中澤スタジオを出発して、車の中で明日の予定を聞く。
マンションにつき部屋へ入る。
中澤は、矢口にメールで{今帰ったでー}とうって送信する。
第七章 事務所にて END 第八章に つづく
- 161 名前:名無しさん君 投稿日:2002年06月13日(木)03時29分41秒
- ある意味なちゅー?(w
- 162 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月13日(木)11時27分02秒
- ちび裕ちゃんカワイイ!!
矢口頑張って〜。
- 163 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)14時06分07秒
- 第八章 メンバーと
そのころ矢口は、楽屋で帰る支度をしていた。
先ほどから楽屋の隅の方で、飯田・保田・安倍がなにやら相談をしていた。
矢口はそれと話しに聞き耳を立てていた。
どうやら、裕ちゃんが静養のためしばらく仕事を休むと言う話を、
誰かから聞きつけたらしく、三人で相談しているらしい。
真相を知っている矢口としては、関わりたくないので、
- 164 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)14時06分50秒
- そーっと楽屋を出て行こうとしていた。
保田に急に呼び止められてしまった。
保田「矢口ちょっと来てくれない。」
矢口はビクッとして足を止めた。
『きたっ、どうしよう。つんくさんの言っていたのはこのことか』
矢口はしょうがなく三人の所へ向かった。
- 165 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)14時07分24秒
- 飯田「裕ちゃんが仕事休むって言う話聞いたけど矢口知ってる。」
矢口「知ってる」
飯田「矢口、一昨日裕ちゃんが何時もと違う言ってたよね。」
矢口「うん」と頷く。
飯田「その後打ち合わせすっぽかして何処へ行ってたの」
矢口「裕ちゃんのマンション」
保田「それでどうしたの」
矢口「つんくさんに見つかった」
保田「裕ちゃんのことになると一番さわぐ矢口が、
あの日以来いやに落ち着いているけど何かあったの。」
矢口が気がつくと、いつもはうるさい楽屋がシーンとなっていて、
ほかのメンバーも矢口たちの方を見ていた。
しばらく沈黙の後。
- 166 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)14時07分59秒
- 安倍「矢口昨日なっちとトイレで会ったよね」
矢口『ドッキ、やばい』「会ったよ」
安倍「なっち、その時裕ちゃんに、電話してたんだよね。電話かけたらすぐ近くで、
着信音が聞こえてきて、その着信音が切れたら、なっちの電話も切れたのだけど、
なっちも不思議だなと思って音のした方向見てたら、矢口が出てきたの。
その後すぐに裕ちゃんからメール届いたの。みんなにも来たでしょ。」
二人頷いている。
安倍「これってまるで・・」
そのとき矢口の携帯が鳴る。
矢口が携帯を見るとメール着信、発信者ゆうちゃんと出ていた。
保田が見ていたことに矢口は気づいていない。
矢口「ごめんなさい。このことについては、つんくさんから口止めされているから、
今は言えないけど、裕ちゃんは心配ないから」
そういうと矢口は、急いで楽屋を出て行った。
- 167 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)14時08分42秒
- 入れ替わりにマネージャーがきて、飯田を呼び出した。
しばらくたつと飯田が楽屋に入ってきて、保田・安倍のもへ行く。
飯田「圭ちゃん・なっち、ちょっと来て」
三人楽屋の外へ出て行く。
誰もいないところに三人は来ていた。
飯田「明日、かおり・圭ちゃん・なっち・矢口で、舞台終わったらすぐに
事務所の会議室へに来てくれって、つんくさんから話があるって。
それでこのことは、ほかのメンバーには内緒だって。」
保田「かおり、さっき矢口にメール来てたでしょ。」
飯田「そうみたいね」
保田「誰からだと思う」
安倍「裕ちゃん」
保田「あたり、でも、ひらがなで書いてあったけどね」
三人で見つめ合っている。
保田「矢口が何か知ってそうだけど、これ以上は無理でしょう。」
飯田「明日つんくさんの話聞きこう。」
三人は頷いた。
- 168 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時27分15秒
- 中澤は、メールの返信を待っていた。
すぐに返信されてきた。{すぐ帰るから起きてて}であった。
中澤はそれを見ると、安心したのか、久しぶりに体を動かしたので、
疲れていたのか解らないが、そのまま寝てしまった。
しばらくして、矢口が帰ってくる。
矢口「ゆうちゃん帰ったよー。って返事がない。」
部屋を移動しながら中澤を探している。寝室で寝ている中澤を発見する。
中澤を見るなり矢口の目がハートマークになる。
矢口「きゃっ!ゆうちゃんの寝顔可愛い。」
矢口は、中澤を見ていると何となく心が和んでいく感じがするのを感じていた。
矢口「こんな可愛い寝顔は、写真に撮っておかなくちゃっ」
使い捨てカメラを出して、ほとんど1本全部撮ってしまった。
この時矢口は、決心した。
中澤の成長記録を作るということだ。
学校行事なんかにも極力参加し、その時ごとの中澤を記録するのだ。
運動会には、ビデオを用意するつもりである。
- 169 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時28分19秒
- 矢口はこのまま可愛い寝顔を見ていたかったけど、
中澤の髪の毛を染めなければいけないので、中澤を起こすことにした。
当然ただ起こす訳がない。
矢口「眠り姫を起こすのは、昔から王子様のキスと決まってるもんね。
ゆうちゃん、頂きます。」
矢口は中澤にやさしくキスをする。
もちろん起きるまでずっと。
突然中澤が目を開ける。一瞬驚いて目を見開いたが、、矢口だと解ると目の力を抜く。
矢口が気づいて
矢口「ゆうちゃん起きた」
中澤「おかえりー。うんー」
中澤が可愛いあくびをする。
矢口がそれを見て目を細める。
矢口「ただいま。今日は疲れたの?」
中澤「夏先生のところでダンスレッスンしたんや、娘。の新曲まで振り覚えたで。」
矢口「そうなんだ。」
- 170 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時30分27秒
- 矢口は先ほどから中澤の頭を撫でている。
矢口「ゆうちゃん、髪の毛染めてあげるね」
矢口は、中澤を洗面室まで連れて行き髪の毛を染めてやった。
しばらくして、二人はお風呂に入った。
お風呂の中で、中澤が少し眠たそうにしていたので
今日は早めに出て中澤を寝かしつけた。
自分をすっかり頼って、すぐ側でスウスウと寝息を立てながら、
眠る中澤の可愛い寝顔を見ると、矢口は心が和む。
中澤のまだ微かに湿り気のある髪の毛を撫でながら、
矢口「もう一回ぐらい染めないと黒くならないね。」独り言を言う。
矢口は、中澤を自分が少しずつ変えていくことを幸せに思う。
そして中澤にお休みのキスをして、矢口は眠りにつく。
- 171 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時35分57秒
- 名無しさん君 さん
ありがとう御座います。
この後をお楽しみに。
名無し読者 さん
ありがとう御座います。
矢口から伝言です。
「がんばりますとも」
だそうです。
- 172 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時40分11秒
- 次の朝、昨日と同じで、中澤の方が早く目覚めた。
目を開けるとやはり矢口の顔のアップがあった。
今日は、自分が矢口に抱きついていた。
中澤「おはよう。・・・まだ起きていないか」
中澤は、両手を上にあげて「んーーーー」と伸びをした。
『今何時かな。』時計を見て『昨日よりは、早いな。どれ、矢口を起こすか。』
矢口の布団をはぎ取って、矢口の上に乗っかった。
『こいつまだ起きないのか』
中澤「眠り姫を、ゆうちゃんの熱い接吻で、起こしてしんぜよう。」
矢口にキスをする。
- 173 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時41分10秒
- かなりの時間キスをしていたが、矢口がいっこうに起きないので、
そろそろ止めるかと思った瞬間、矢口の手が中澤の背中に回ったと思ったら、
上下が逆になり、反対に矢口に主導権を取られてしまった。
矢口は、中澤とのキスを堪能した。
矢口が唇を離して
矢口「おはよう、ゆうちゃん。目覚めのキスご馳走様。」
中澤「おはよう、ビックリしたやん」
矢口「ゆうちゃんが悪いんだよ。上に乗っかってくるから」
『矢口の上に乗ってキスすると、こういう事になるのか。明日から気を付けよ』
考え込む中澤だった。
- 174 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時41分46秒
- 矢口、中澤を抱きかかえて
矢口「シャワー浴びよ」
中澤が頷くと。
そのまま中澤を抱えて浴室に行って、二人でシャワーを浴びた。
朝食を済ませた後。
矢口「今日は、矢口とペアルックを着ていってね。」
中澤「ご自由に、矢口に任せるから。」
矢口に服を着せてもらった。
自分でも着られたが、矢口がどうしても着せてあげると言うので従っていた。
着替え終わって、リビングへ行くと、矢口の携帯が鳴った。
つんくからである。
- 175 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時42分35秒
- 矢口は、しばらくつんくと話していた。
電話が終わると
矢口「ゆうちゃん、つんくさんが迎えに来るって。
それから今日娘。のミュージカル見に行くって。その後事務所に戻って紹介するって。」
中澤「うちの正体も言うんか」
矢口「かおりと圭ちゃんとなっちには、今日伝えるとか言っていたけど、
後のメンバーとは明日紹介で、本当のことは言わないって。」
- 176 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時43分06秒
- 中澤は、ミュージカルの会場にいた。
今日すでに、娘。増員の事務所発表がされていた。
関係者席で、つんくの隣りに座って、娘。の舞台を見てた。
メンバーは、舞台中に客席の中から中澤を探し出していた。
楽屋では、つんくの隣りに座っている可愛い女の子は誰なのかと、話題になっていた。
- 177 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時45分18秒
- ミュージカルが終わって、娘。の年長組は、事務所移動した。
つんくが来るのを会議室で待っていた。
飯田・保田・安倍・矢口の順で横に並んでいる。
そこにつんくと、マネージャーが入ってきた。
つんくは、4〜5メートル位離れて向かい合うように立つ。
つんく「みんな知ってると思うが、娘。が増員になる。今回は、一人だ。
訳があって、ほかの娘。のメンバーとは別にみんなに紹介する。」
つんくそれぞれの娘。の顔を見て、最後に矢口と目を合わせる。
つんく「矢口隣の部屋にいるから、連れてきてくれ」
矢口「はい」
他のメンバーは不思議に思った。
なぜ矢口が新人を連れてくるのか。
矢口は、部屋を出てとなりの部屋へ行く。
隣には、中澤が待機していた。
- 178 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時46分36秒
- 矢口が部屋に入ってきてた。
矢口「ゆうちゃん、みんなとご対面の時間だよ」
中澤「何か緊張するな。いつもとは、逆やからな。矢口もこんな気持ちやったんか?」
矢口「緊張したよ。特に裕ちゃんが怖かったんだからね。」
中澤「はっは、」
矢口「じゃ行こう」
中澤と矢口は、しっかりと手をつないで部屋を出た。
会議室の部屋のノブに矢口が手を掛けたとき、中澤は、後ろに人の気配を感じた。
振り向くと、少し離れたところに平家がこちらの方を見ていた。
中澤と平家の目線が会ってしまった。
『おっちゃん、いやみっちゃん。やばい』中澤は、あわてて目をそらした。
すでにおそかった。平家の目は、ハートマークになっていた。
平家「やぐちゃんに手引かれてる子めっちゃ可愛いやんか。」
平家の足はすでに、会議室へ向かっていた。
- 179 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時47分18秒
- 中澤と矢口が会議室の中へはいると、一斉にみんなの注目の的となる。
中澤は、恥ずかしくて俯いてしまった。
飯田・保田・安倍「「「可愛いーっ」」」
保田「あー矢口とペアルックだ」
安倍「ほんとだー良いなー」
飯田「矢口ずるい」
矢口にっこと笑って、
矢口「可愛いでしょ」
矢口が安倍の横についた。
- 180 名前:nadia 投稿日:2002年06月13日(木)23時48分32秒
- その時会議室のドアが開き、一斉に視線がドアに注がれる。
平家がひっこりと顔を出す。
平家には、矢口と女の子しか目に入っていない。
平家「やぐっちゃん、その子何処の子。めっちゃ可愛いやん。」
中澤がすっと矢口の後ろに隠れる。
平家が部屋に入ってくると、
つんく「平家おまえ何やっとんのや」
つんくと目が合う。
『えっ、つんくさん。あっみんな。うちもしかして』
平家「すいません」出て行こうとした。
つんく「平家おまえもそこに並べ」
平家は、ニヤッとして矢口の隣りに並んだ。
平家は矢口の後ろにペッタとくっついている女の子に目を向けていた。
中澤は平家の視線に気づいて顔を上げる。
『やっぱり可愛いはこの子』平家は思っていた。
- 181 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月14日(金)02時14分29秒
- 裕ちゃんがおっさんに狙われてる(w
気を付けろ〜(w
本当に楽しませてもらってます。
- 182 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時20分34秒
- 名無し読者 さん
ありがとう御座います。
平家さん楽しみですね。
- 183 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時24分27秒
- つんく「この子が今度娘に増員される子だ。」
つんくが中澤の方を見て手招きをする。
中澤がつんくの横へ行く。
つんく「名前は、中澤ゆうこ10歳だ」
矢口をのぞく、みんな一斉に「「「「えっ」」」」
中澤が前に出て挨拶をする。
中澤「今度モーニング娘。に入る中澤ゆうこです。よろしくお願いします。」
矢口をのぞく、みんなの頭の中は混乱していた。
そうであるハロプロで中澤裕子と言えば中澤姐さんしかいないのである。
みんなは怪訝そうな顔になる。
- 184 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時25分23秒
- つんく「と何時もだったらここまでなのだが、
みんなここからは、外部の人間には絶対に秘密にしてくれ。
ここにいる中澤ゆうこは、去年まで娘にいた中澤裕子本人だ。同姓同名じゃない。
まるっきりの本人だ。解るか、理解出来たか?」
あっけにとられてみんな声も出ない。
中澤「つんくさん私が説明します。」
つんく「そうしてくれ」
中澤「みんな信じられないかもしれへんけど、ほんまの話や。
朝起きたらこんなになってしもうたんや。」
中澤みんなの顔を見て
中澤「かおり・圭ちゃん・なっち・みっちゃん、うちや中澤姐さんや。
ハロモニの時会ったから娘。には、2週間ぶりやな、
みっちゃんは、この前御飯一緒に食べたやんか。」
- 185 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時26分03秒
- 平家が中澤に駆け寄って、しゃがみ込んで
平家「ほんまに姐さんなんか?」
中澤「そうや、おっちゃん。うちは、姐さんや。」
次の瞬間に平家は、中澤を抱きかかえていた。
平家「姐さんかわいくなって、うち今夜このままお持ち帰りしたくなったわ」
その言葉を聞いて
矢口「みっちゃんだめ、ゆうちゃん矢口と住んでるんだから」
そんな言葉は耳に入っていないようだ。
娘。がみんな中澤の所へ集まって。「「「ゆうちゃん」」」
- 186 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時26分33秒
- 飯田「今度かおりに抱かせて。」
平家から中澤を連れ去った。
飯田「ほんとにゆうちゃんなの?」
中澤が頷く。
飯田「ゆうちゃん可愛い」
中澤「かおり元気やったか。また世話になるわ」
保田「つぎわたし」
中澤を抱いて
保田「ゆうちゃん、かわいくなっちゃって。キス」
保田は、中澤にキスをした。
- 187 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時27分08秒
- みんな一斉に「「「「あー」」」」
飯田「圭ちゃんずるい」
保田「良いじゃない。娘。の時代にしてもらわなかったんだから」
中澤「圭ちゃんまだそんなこと言ってるんか」
安倍「なっちにも抱かして」
保田から中澤を抱かせてもらって
中澤「なっち元気してたか」
安倍「元気だよ。ゆうちゃん連絡とれなくて心配だったんだよ。」
中澤「かんにんな。こんなんなってしもうたから。」
安倍「でも、ゆうちゃんかわいくなって。なっちもキスしちゃお。」
安倍が中澤にキスをする。
- 188 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時27分46秒
- 矢口「なっちだめ。矢口は、ゆうちゃんの保護者なんだから。」
矢口は、安倍から中澤を引きはなして、中澤と手をつなぐ。
安倍「なに保護者って」
矢口「矢口は、ゆうちゃんの保護者なの。
ゆうちゃんのお母さんにも了解得てるんだから」
つんく「おまえらいいかげんにしろ。」
つんくの声でやっと、元の位置に戻る。
つんく「矢口の言ってることはほんとだ。中澤がこの姿だから、
矢口と一緒に暮らしてる。そういうことだから教育係は、建前上矢口がやる。」
みんなから「「「「いいなー」」」」
つんく「いいかこれだけは、守ってくれ。このことは外部には、絶対に秘密や。
それから娘のほかのメンバーにも、出来るだけ秘密にしてくれ。」
飯田「どうしてですか?ゆうちゃんならメンバーも大歓迎です。」
- 189 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時28分19秒
- つんく「さっきみたいなことになるからや。キスしてたやろ」
保田「それは、裕ちゃんの教育のたまものでしょ。みんなにキスしてたもの。」
平家「姐さんキス魔やからな」
つんく「なんやそれは」
飯田「ハロプロメンバーほとんど、裕ちゃんにキスされたんです。」
安倍「してないの、5期メンと藤本ちゃんぐらいでしょ」
中澤「いやーそれが」
矢口「まさかもう、手を出したの」
中澤の方を見る。
- 190 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)16時28分59秒
- 中澤「ハロプロニュースの時、高橋と・・・可愛かったもんやから」
全員であきれている。
つんく「とにかく、みんなで中澤のこと頼むで。今まで中澤のやってた仕事みんなで分担するから。」
全員「「「「「はい」」」」」
つんく「しかし、おまえら何ですぐ中澤だってわかるんや。」
飯田「雰囲気です。なんとなく。」
つんく「そんなものなのか」
全員「「「「「そうです。」」」」」
つんくは頭をひねっていた。
つんく「明日は飯田からメンバーに紹介してやってくれ。
マスコミへの正式な中澤の披露は、ハロプロのコンサート前になる。
中澤は、コンサートにも出演させるからな。
シャッフルは、セクシー8をセクシー9にして出てもらう。いいな。」
飯田「はい」
つんくとマネージャーは会議室を出て行く。
- 191 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)21時48分02秒
- みんな中澤を囲んで話している。
平家「シャッフルうちらの所に姐さん入るや」
飯田「私たちも負けられないよ」
保田「高校生トリオどうするのかな、言っておかなくて大丈夫かな」
矢口「矢口が何とかする。」
安倍「明日メンバーに紹介したら、ゆうちゃん可愛いから
みんなに襲われるんじゅないの。」
飯田「言えてるかも」
- 192 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)21時49分08秒
- 安倍「ごっちんなんかこの頃、子供見て可愛いなんて言ってたし、
梨華ちゃんなんか可愛いの好きだから結構やばいよ。」
矢口「矢口が絶対に守ってみせる。」
平家「みんなでゆうちゃん守ってやんなきゃあかんな。」
中澤「みっちゃんが一番危ないやんけ、さっきお持ち帰りやとか言ってたで」
矢口が中澤を抱き寄せながら、平家を見る。
平家「冗談や、冗談。」
矢口「ゆうちゃんお持ち帰りしたら、犯罪だからね。」
半分笑った顔でみんなで平家を見ている。
『隙があればやりたいと。』それぞれ思っている。
平家「みんなそんな見ないでや」
中澤「矢口さっきつんくさんが、来週から学校だって言ってたで」
矢口「じゃー準備しなくちゃ。」
保田「ゆうちゃん学校って何?」
中澤「うち、小学校通うんや」
矢口「つんくさんが、ゆうちゃんの背格好からして学校通わないのおかいしとか言って、
だからいろいろ買いそろえなくちゃいけないんだ」
- 193 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)21時49分57秒
- 飯田「かおり買ってあげる」
平家「姐さんのためなら、うちもや」
保田「わたしもゆうちゃんのためなら」
矢口「いいよ、矢口が裕ちゃんのお母さんから負かされてるんだから」
安倍「そんなこと無いよ、ゆうちゃんは、みんなのゆうちゃん、なんだからね。
こういうのはどう、娘。復帰のお祝いとしてみんなで何かかってあげよう。」
飯田「そうだね」
保田「それがいいね」
平家「姐さん、出戻り娘。やな」
平家の言葉にみんな笑ってる。
矢口「みんなありがと。」
中澤「すまんなーみんな」
結局その日の夜はみんなでお買い物であった。
第八章 メンバーと END 第九章に つづく
- 194 名前:皆夢 投稿日:2002年06月14日(金)22時37分55秒
- おもしろいー!!
ちびゆゆたんにメロメロなお姉さまズがいい!!
続き期待してマース!!
- 195 名前:nadia 投稿日:2002年06月14日(金)23時14分44秒
- 皆夢 さん
いちようsageでお願い致します。
ちょっと書くの遅くなります。
- 196 名前:皆夢 投稿日:2002年06月14日(金)23時54分05秒
- ごめんなさい。気をつけます(汗)
- 197 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時20分43秒
- と、言いつつも
第九章全部出来ました。
- 198 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時21分37秒
- 第九章 中澤ゆうこデビュー
中澤は、楽屋の前にいた。
横には、娘。の年長組の四人が居る。
夜の部のミュージカルが終わり、他のメンバーは楽屋の中で帰り支度をしていた。
飯田「ゆうちゃん行くよ」
中澤が頷く。
飯田が楽屋ののドアを開け中へ入っていく。
その後に続いて中澤と他のメンバーも入っていく。
飯田「みんなちょっと聞いてくれる。」
メンバーが飯田の方を見る。
- 199 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時22分11秒
- 飯田「娘。の増員という話は聞いていますね。」
メンバーが返事をする。「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」
保田・安倍・矢口が中澤を連れて入ってくる。
中澤を飯田が呼び、中澤が飯田の前へ立つ。
飯田「この子が今度娘。に入る中澤ゆうこちゃん10歳です。
元リーダーの中澤さんと同姓同名です。」
メンバーの何人かが騒ぎ出す。「「「「えー」」」」
中澤「中澤ゆうこです。」
もうみんな聞いていない。
『なんや、うちが挨拶してんのに聞かんのか』中澤機嫌が悪そうである。
それを見て矢口が近寄ってくる。
矢口「ゆうちゃん切れないでよ。」
中澤「我慢する。」
- 200 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時22分43秒
- いっこうに騒ぎが静まらない。
安倍「かおり説明しないと。」
飯田「みんな静かにして下さい。」
吉澤「納得出来ません。中澤さんのニュース見ました。
その後すぐにになぜ同姓同名の人を入れるのですか。」
石川「中澤さんに連絡着かないのはなぜですか。教えて下さい。」
加護「中澤さんの名前使って良いは、娘。にいた中澤さんだけや。」
辻「そうです。元リーダーの中澤さんだけです。」
後藤「私つんくさんに聞いてくる。納得が出来ない。」
5期メンバーなどは、後ろの方でうろうろしていた。
みんなの行動にあっけにとられている様子だ。
- 201 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時23分15秒
- 保田「待ちなさい。」
安倍「かおり、何とかしないと収集着かなくなるよ。」
飯田「このことは、事務所もつんくさんも承知です。」
吉澤「中澤さんのことだけでも教えて下さい。そうじゃないと納得出来ません。」
後藤「ゆうちゃんに何で連絡出来ないんですか。」
またがやがやうるさくなる。
中澤の眉間にしわが寄ってるのを見て、
矢口「ゆうちゃん、我慢して。」
中澤「うち我慢できん。娘。はいつからこんなになったんや」
矢口「裕ちゃんのことが絡んでるからだよ。」
中澤「そうか、それでも限度がある。かおりうちが言う。」
- 202 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時23分46秒
- 飯田「ゆうちゃん止めてよ。一様内緒にしておくんでしょ。」
中澤「このままだと、明日からの仕事に差し支えるやろ。」
安倍「ゆうちゃんに頼んだ方が、良いんじゃないの。」
中澤「かおりすまんけど、やらしてもらうで。」
飯田「やって私じゃ出来そうもないから」
中澤は、一呼吸置いて、
中澤「やかましー、静かにし」
中澤のよく通る声は健在である。
その声を聞いてみんな一斉にしーんとする。
年長組から感嘆の声があがる。
「「「「おー」」」」
保田「流石ゆうちゃん」
中澤「おまえらやかましー、何ごちゃごちゃゆーてんねん。良いかよく聞けや。
こんな体になってしまったが、うちの中身は中澤姐さんや」
みんなぽかんとしている。
中澤「元娘で、約一年前に卒業した中澤裕子や。
若くなって戻って来たんや。うちもまた娘。や、まっみんな宜しく頼むわ」
みんなしーんとしている。
- 203 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時24分17秒
- 静寂を破って、
後藤「ゆうちゃん?」
中澤「なんや」
後藤「こないだ事務所にいたでしょ」
中澤「ごっちん、ゴメンなあの時はまだ内緒やったんや」
後藤駆け寄ってきて、中澤を抱き上げる。
後藤「ほんとにゆうちゃんなの?」
中澤「なんやまだ信じられんのか。何すれば信じてくれるんや。」
後藤「じゃキスして。」
矢口「ゆうちゃんだめ」
矢口が言い終わるより早く、中澤と後藤はキスをしていた。
後藤「ほんとだ、ゆうちゃんのキスだ。ゆうちゃん。」
後藤に抱きしめられる。
こうなるともうみんなのおもちゃである。
- 204 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時24分50秒
- 吉澤も中澤のキスで納得したようであるし、石川もそうである。
辻加護に至っては、二人で交互にキスをしていた。
辻「中澤さん可愛くなったですね。」
加護「中澤さんまた一緒に仕事出来ますね。」
辻加護に頭のを撫でられている。
保田「結局裕ちゃんの一声で騒ぎが静まちゃたわね。」
安倍「あと、ゆうちゃんのキスでね。」
矢口「だから危ないんだよ、この娘。たちは。」
飯田「はい、注目して下さい。」
中澤、辻加護から脱出して飯田の所へ行く。
飯田「ゆうちゃんの正体は、絶対に秘密です。外部には絶対にしれないようにして下さい。
それと、裕ちゃんは、新人として入ってくることになっていますので、
その辺の所宜しくお願いします。」
- 205 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時25分22秒
- 中澤「後藤さん・石川さん・吉澤さん・辻さん・加護さん・
高橋さん・小川さん・紺野さん・新垣さん宜しくお願いします。
と言うことで、外ではこう呼ばせてもらうで。」
吉澤「何か調子狂うね。」
石川「ほんとです。」
辻「中澤さんて呼んでも良いんですか?」
飯田「メンバーだけの時は良いけど、やっぱり人前では、ゆうちゃんでいいでない。」
安倍「もっともなっちたちは前と同じだけど。」
保田「そういうことで決まりね。」
中澤「うちの教育係な、一様矢口になってるんや。」
後藤「やぐっちゃん、ゆうちゃんに何教えるの」
矢口「ゆうちゃんと矢口は一緒に暮らしてるから」
辻「ずるい、じゃましに行きます。」
加護「のの、うちも行くで」
中澤「だめや、うちと矢口のあまーいスイートホームやから」
保田「ゆうちゃん何言ってるの」
みんなで笑っている。
- 206 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時25分53秒
- 中澤「ハロプロのコンサートな、うちもシャッフルに出るんやで、
しかもセクシー8に参加や。ごっちん・吉澤・石川、宜しく頼むわ」
石川「中澤さんセクシー8やるんですか?」
中澤「そうや、セクシー9になるんやけどな。あとミニモニ。もやるで」
加護「ミニモニ。に中澤さんですか?」
中澤「今は、この身長だから問題ないんや。うちやってみたかったんや。
ちょくちょく遊び来るから宜しくな。」
矢口に手を引かれて中澤は楽屋を出て行く。
矢口「何で娘。は、キスするとゆうちゃんて解っちゃうの。危なくてしょうがない。
ゆうちゃんは、矢口以外とキスしちゃだめですからね。」
中澤「矢口がうちのことちゃんと見ててくれれば大丈夫や」
- 207 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)04時26分24秒
- その日うちへ帰ると、みんなから買ってもらってものが届いていた。
勉強机やランドセルといった学生道具一式である。
そうである、次の日から中澤は、学校に通うことになっていた。
早速矢口が中澤にランドセルを背負わせて写真を撮っていた。
矢口「ゆうちゃんこっち向いて、はい撮るよ、やっぱり可愛い。
こんなに写真撮る機会が増えるとやっぱりちゃんとしたカメラかデジカメ買おう。」
中澤「明日は矢口うちと学校行くんか?」
矢口「もちろん行きます。矢口保護者だから。一様先生にも挨拶しないと。
さっゆうちゃん明日早いからお風呂入ってすぐ寝ますよ。」
その夜二人は早々と就寝した。
もちろん矢口は、中澤にお休みのキスをしてから眠りについた。
- 208 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月15日(土)12時03分53秒
- 更新の速さにいつも驚きます。
がんばれゆうちゃん!
- 209 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時45分26秒
- 名無し読者 さん
ありがとう御座います。
今日も更新します。
- 210 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時47分36秒
- 次の日すでに二人は、学校の門の前にいた。
小学校の門をバックに、ランドセルを背負った中澤を撮影するためだ。
この写真は、中澤の母親に送ることになっている。
新しく平成14年6月小学校4年生と書かれた、2枚目の中澤の写真が
アルバムに加わるのである。
矢口は、中澤の担任になる先生と挨拶をすませ、
1時間目の授業を見学して仕事に向かった。
これから中澤は、2回目の学生時代を経験するのである。
- 211 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時48分06秒
- その日の授業を終わった中澤は、そのまま青山の劇場に向かった。
楽屋のドアをノックしてドアを開ける。
中澤が入っていく。
中澤「矢口いる」
入り口の側にいた安倍が中澤を見る。
安倍「あーゆうちゃん。ランドセル姿も可愛い。」
早速安倍に抱きつかれている中澤である。
中澤がきょろきょろと安倍越しに楽屋を見回す。
保田も中澤に近づいてきて、
保田「ハローキッズの打ち合わせで、ミニモニ。と5期メンいないよ」
それを聞いて安倍に
中澤「なっちランドセルと帽子取りたいから手離してや」
安倍「ごめんね」
安倍が、ランドセルと、帽子を中澤から取ってやりテーブルの上へ置く。
- 212 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時48分34秒
- 楽屋のドアが開き後藤が入ってくる。
後藤は、中澤が居るのを発見すると、中澤をひょいと抱き上げて
自分はソファーに座ると中澤を自分膝の上へのせた。
中澤「ごっちん驚くがな」
後藤「ゆうちゃんゴメンね。ちょっと聞きたいことがあるの。」
中澤「なんや」
後藤「ゆうちゃんの携帯見せて。」
中澤がポケットから携帯を取り出す。
その様子を保田と安倍も見ている。
後藤「やっぱりやぐっちゃんがこの前買ってたやつだ。
ゆうちゃんの携帯どうしちゃったの」
中澤「番号変更したんや。大人の方のうち病気静養中になってるやんか。
下手に携帯使うとばれてまうからな。解約したんや。
もっともそのへんはぜんぶ矢口がやってくれたんやけどな。
みなんにもメール行ったやろ、それも矢口が打ったんや」
保田と安倍が顔を見合わせて「「なっとく」」と言っている。
- 213 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時49分47秒
- 中澤は、先ほどからこちらの話を聞きながら、ぼそぼそと話している。
少し離れたところにいた、石川と吉澤に目をやる。
中澤は、後藤の膝の上から降りると、石川と吉澤に近づいていった。
中澤「二人何時もくっついてるやん。どんな関係や」
吉澤「別に普通です。」
中澤がニャと笑うと、石川の膝の上へ座り込む。
石川「どうしたのですか中澤さん。」
中澤「石川の胸でかいなと思って。」
吉澤、石川の方をちらっと見て
吉澤「私もそう思います。」
中澤「そうか。じゃ吉澤こんなことしたいやろ」
中澤が石川の胸をさわさわ。
石川「あっ中澤さん、おいたしゃだめです。」
石川は、そんなには、いやがっていない。
中澤は、吉澤の方を見て笑う。
吉澤「ちょちょっと、中澤さんセクハラですよ。」
中澤「今のうちが何やろうと、セクハラにはならんのや。吉澤うらやましいやろ」
『吉澤の反応を見て、こいつら出来てるな。何処までいってるんや』中澤は思った。
- 214 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時50分29秒
- 安倍が近づいてきて、
安倍「はい、ゆうちゃん。おいたしちゃだめでしょ。」
そう言いながら中澤を抱きかかえて石川から離し、元居た自分の席へ戻った。
安倍「ゆうちゃん、なっちならいくらやっても良いよ。」
中澤と安倍が顔を見合わせてにっこと笑う。
中澤「今のは、からかっただけや」
安倍「それよりゆうちゃん、学校どうだったの」
中澤「大変やで、何せ辻加護みたいなテンション高いのが、
団体で居るやろ。うちついていけん、つかれたで。」
中澤は、なっちに抱かれいてるのが気持ちいいのか、
なっちの首に手を回して、体を密着させると、そのまま寝てしまった。
安倍は、中澤の顔を見るのと可愛くてしょうがない。
- 215 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)15時51分21秒
- すやすやと寝ている中澤をみんなが見つけ、そーと近づいてくる。
みんな自分のカメラで中澤の寝顔を撮っていた。
みんな小声で話している。
石川「こんな可愛い子なら私連れて帰りたいな。」
保田「石川それ誘拐だよ」
吉沢「それに梨華ちゃんさっき胸さわられてたじゃない。」
保田「中身裕ちゃんだよ。」
石川しばらく考え込んでいたが、
石川「中澤さん可愛いから良いの」
保田「でも可愛いね、ゆうちゃんもこんな時あったんだ。」
後藤「いまそうじゃない。」
みんなで顔を見合わせて笑っている。
- 216 名前:読者A 投稿日:2002年06月15日(土)17時52分58秒
- ほのぼのしちゃって イイ感じです。
- 217 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月15日(土)18時39分07秒
- 余計なお世話かもしれませんが、気になったので。
一様(いちよう) × → 一応(いちおう) ○
- 218 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時48分06秒
- 名無し読者 さん
ありがとう御座います。
原文は直しておきました。
- 219 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時49分17秒
- 読者A さん
ありがとう御座います。
ほのぼのの次は、・・・
- 220 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時51分42秒
- そこに飯田が入ってきた。
飯田は、娘。増員の打ち合わせに行っていたのだ。
飯田「ゆうちゃん来てる。」
言い終わらないうちに、みんなで「「「「「しー」」」」」と言われた。
保田が中澤を指差す。
飯田も解ったのか、静かに中澤に近づいていく。
飯田小声で
飯田「可愛いね、ゆうちゃん。このままならいいのに」
みんなで頷く。
しばらくして矢口たちが帰ってくる。
そしていつものにぎやかな楽屋に戻る。
そんな毎日が過ぎていった。
中澤も歌やダンスのレッスンで忙しい毎日だった。
- 221 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時52分15秒
- 今日は、娘。増員メンバーの発表日である。
あらかじめマスコミには、中澤のプロフィールが配れている。
そこには、中澤裕子とはいっさい関わりはありませんと書いてあった。
娘。たちが並んでいるところへ中澤が入って来て。
飯田が「これから娘。に入る中澤ゆうこちゃん10歳です。」と言った後、
中澤が「宜しくお願い致します。」と言っただけで、あっけなく終わってしまった。
- 222 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時52分48秒
- 次の日の新聞やワイドショーなどには、モーニング娘。また増員、
今度は10歳最年少などと発表されていた。
そのことが発表されるやいなや、あることが起きていた。
事務所に電話が殺到していたのだ。
それも10代後半から30代までの女性がほとんどで、
「あの可愛い子は誰?」というものがほとんどだった。
第九章 中澤ゆうこデビュー END 第十章に つづく
- 223 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時56分54秒
- 第十章 矢口の計画
コンサート初日がやってきた。
中澤も、娘。シャッフル・ミニモニ。と参加をしていた。
その映像がメディアに流れると、前にも増して問い合わせが事務所に殺到していた。
やはり女性が圧倒的に多かった。
そのことをつんくが利用しないわけがない。
つんくは、コンサート最終日にあることを考えていた。
- 224 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時57分27秒
- 今度のコンサートはある異変が起こっていた。
コンサートの開催から日がたつに連れて、ファン層の異変が起きていたのだ。
ファンの男女比の比率が、女性が多くなっていったのである。
ここでつんくが出した結論は、中澤は女性を引きつける力があると言うことである。
最終日には、ファンの女性比率が8割にも達していたという。
つんくは、コンサート最終日に考えていたことを実行した。
- 225 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時58分23秒
- それは、中澤が初めからメンバーに入っているもの、
以外にも出演させると言うことである。
平家・松浦・メロン・カントリーといったところにも本人たちと同じ衣装で出演させた。
もちろんワンコーラスのみであるが、
中澤が同じ衣装を着て踊っているのだから、相当ファンにはうけていた。
そして中澤は、女性ファンを大量に獲得して、無事コンサートを終了したのである。
- 226 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時59分14秒
- ハロプロコンサートが終わると、娘の新曲が発表された。
いつもにまして歌番組の出演回数が増えていた。
当然中澤が新人なのだから、各歌番組などでは中澤の紹介と、トークがある。
普通であれば新人なので、あまり受け答えが出来ないのであるが、
そこは中身が人生経験豊富な、中澤姐さんである訳だから、
それなりの受け答えをするのであが、中澤がまじめに受け答えをすればするほど、
他のメンバーが必死になって噴き出すのを、こらえるというような場面が展開された。
そなん中澤を見て各番組から、出演依頼が殺到していた。
中でも某国営放送の子供番組に是非にというようなものも来ていた。
- 227 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)19時59分58秒
- 二人の生活はと言うと、朝は中澤が先に起きて矢口を起こし、一緒に朝食を食べる。
矢口の仕事に余裕がある場合は、中澤を学校まで送っていく。
午後は、たいがい一緒であるが、どうしても深夜の仕事の場合は中澤が早く帰宅する。
矢口が帰宅して中澤が寝ている場合は、よっぽどのことがない限り
矢口のキスで中澤を起こして、一緒にお風呂に入いり、二人抱き合って寝る。
当然中澤の服装や持ち物は、ほとんどと言っていいほど矢口とお揃いである。
外見はミニ矢口といったところだ。
- 228 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時00分52秒
- 中澤が夏休みはいると、娘。のコンサートツアーが始まる。
娘。たちの間で、中澤を写真に撮ることが、流行っているようである。
元々は、矢口が自分のアルバムと、中澤の母親に渡すために始めたことだが、
矢口の撮った中澤の写真があまりにも可愛かったので、メンバーたちが独自に
コレクションするようになっていったのである。
必然的に、矢口と一緒にいる時が多い中澤なので、矢口との2ショット写真が多くなる。
その写真をメンバーが見ていた。
- 229 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時01分22秒
- 保田「ゆうちゃん可愛いよねー。ほんとこのまま、素直に育っていってほいって感じだよ。」
飯田「なんか矢口の、ゆうちゃん見てるときの顔って、優しい顔してるよね。」
後藤「やぐっゃんこのごろ楽しそうだもの。」
安倍「矢口一時期全然わらわなくなっちゃって、大丈夫なのかなって思ってたんだよね。」
保田「裕ちゃん卒業して、しばらくたった頃からでしょ。
あの時ほんと矢口落ち込んでいたんじゃない。」
飯田「あの時みんなそうだったでしょ。かおり大変だったんだから。」
安倍「でも、ゆうちゃん戻ってきてから、みんな楽しそうだよね。」
後藤「だって、楽屋にゆうちゃん居ると、何か和むだもん。」
保田「楽屋も何となくこのごろ落ち着いてるよね。前はただ五月蠅いだけだったけど。」
飯田「ゆうちゃんいるからね。やたら五月蠅いと、
あの可愛い顔して「やかましー」って言うからね。」
保田「移動の時とか楽になったよね。
ゆうちゃん次のこと考えて行動してくれるから、みんなその後ついて行くでしょ。」
飯田「このごろ私が言わなくても、みんな素直に行動してくれるからね。」
保田「あの顔で「次いくでー」って言われたら、ついて行くでしょ。可愛いから。」
安倍「ゆうちゃんの言うことなら、聞いてあげたいって思っちゃうでしょみんな。」
みんな笑って頷く。
- 230 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時02分10秒
- そこに吉澤と石川がやってくる。
吉澤「何やってるんですか。」
安倍「裕ちゃんの写真見てるの」
石川「私たちが撮ったやつもありますよ。ほら」
後藤「結局みんな撮ってるの。」
安倍が石川の写真を見て
安倍「あーこれ、梨華ちゃんゆうちゃんにキスしてる。」
石川「これ、中澤さんが私に抱きついてきたんで、つい可愛くて。」
保田「これ撮ったの吉澤だろ。」
吉澤「はいそうです。何か二人とも可愛かったんで。」
石川「こういうのもありますよ」
今度は、吉澤にキスをされてる中澤である。
飯田「ゆうちゃんにみんなにキスされてるじゃない。今までと逆だね。」
後藤「だって可愛いから。」
写真を持ち寄っては、話している。
- 231 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時13分47秒
- また、地方のコンサートなどでは、ホテルに宿泊する訳だが、
そうなると夜のホテルで、中澤争奪戦が繰り広げられる。
基本的には、矢口と一緒にいることが多いが、矢口が少し中澤から目を離すとすぐに
何処かにいなくなってしまう。
このごろなぜか、後藤と石川が中澤と一緒にいることが多くなってきたのである。
後藤は、中澤が妹のように見えるのかよく面倒を見ているし、
石川に至っては、中澤に今まで近寄りがたかったものがあったが、
一気に可愛くなってしまったものだから、じゃれついて遊んでいるのである。
もっとも中澤の方は、石川にセクハラまがいのことをしているのだが。
石川本人が「可愛いから良いの」と言っているのだ。
- 232 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時14分18秒
- また、中澤もメンバーを選んでいるらしい。
静かに過ごしたい場合には、保田の所へ行っていたり、
とにかく眠りたい場合には、安倍の所へ行く。
中澤曰く、圭ちゃんは怖いから、他のメンバーが近づいてこない。
なっちは、抱かれていると何となく、ほんわかしていて気持ちいいらしい。
中澤が辻加護と組んで、時々メンバーにすごい悪戯を仕掛けて遊んでいる。
もちろん悪戯の実行犯は辻加護だが、裏で悪知恵を授けているのは、中澤である。
そんなことをやっていても最終的には、矢口の所に中澤はいる。
- 233 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時14分51秒
- そして学生の夏休みが終わった頃、娘。たちにも短い夏休みがもらえたのだった。
当然学生組は、学校に行っているわけであるが、
年長組はそれぞれの夏休みを過ごしていた。
ただし、矢口と安倍をのぞいてである。
矢口は、コンサートが始まる前から、コンサート最終日の2日後、安倍に、1日中澤の
面倒を見てほしいという申し込みをしていた。
安倍は、快く承諾してくれた。
- 234 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)20時16分47秒
- 平家さんが活躍する別バージョンも
あったのですけど、こっちにしました。
あと、もうちょっと、つづきます。
- 235 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時47分35秒
- 安倍は、前の晩から中澤たちのマンションに来ていた。
中澤と、矢口にとって新しいマンションでは、初めてのお客さんである。
安倍が部屋に入って初めに目についたのは、全部お揃いの小物たちであった。
安倍「これ矢口の趣味でしょ。」
矢口「そうだよ。ゆうちゃんと矢口のもの、全部お揃いのもので揃えたの。」
次に目に入ったものは、自分たちが中澤のために送った勉強机などである。
安倍「ゆうちゃんちゃんと学生やってるんだ。」
中澤「そうや。やってるで。まさか2回も小学校行くとは思わんかったけどな。」
矢口「ゆうちゃん、今成績学年トップなんだよ。これ、成績表。」
安倍に中澤の成績表を見せている。
中澤「矢口、そんなもの見せる必要ないやろ。」
安倍「良いじゃないね、ゆうちゃんの事はみんな知りたいのだから。
どれどれ、ほんとだ。ゆうちゃんすごいじゃない。」
そんなことをやっていて、その日の夜は、真ん中に中澤が寝て、
中澤の左右の手をそれぞれが握って、3人で仲良く一つのベッドで寝た。
次の日朝早く矢口は、出かけていった。
まだ二人が眠っているうちにである。
- 236 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時48分07秒
- 中澤が目を覚ました。
隣りに安倍が寝ていた。矢口は既にいない。
『そうか、矢口出かけたか。』時計を見る。
『まだちょっと早いか、でもなっちをおはようのキスで起こすか』
中澤が安倍に近づいていって、軽くキスをした。
そると、安倍の手が中澤の背中にすっと回って、
軽く引き寄せられて今度は安倍が中澤にキスをする。
どうやら安倍は、起きていたらしい。
安倍の目が開きにこっと笑って
安倍「ゆうちゃん、おはよう。」
中澤「おはよう、なっち。」
安倍「いつも矢口をこうやって、起こしているの?」
中澤「そうやけど、矢口の場合はすぐ起きへんのや、起きたら起きたで、
うちを襲いに来るんや。毎日がスリリングやで。」
- 237 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時48分47秒
- 安倍は、黙って笑っていた。
『あの時、矢口じゃなく私が動いていれば、こういう生活が待っていたんだ。
ちょっと矢口に嫉妬しちゃうな。』安倍は思っていた。
中澤が少し上目ずかいで、不思議そうに安倍を見ている。
安倍は本当に中澤を可愛いと思った。
自分の考えを素早く切り替えて、
安倍「ゆうちゃん着替えて、なっちが朝ご飯作ってあげるから。」
中澤がニコッと笑って起き上がり、クローゼットの所へ行くと、
安倍「ゆうちゃん着替えなっちが持って来たやつがあるから」
と言うと、自分の荷物から中澤の着替えを取り出す。
中澤が安倍の側へ来ると、
安倍「はい、これ前からゆうちゃんに着てもらいたくて買っておいたの。」
- 238 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時49分20秒
- その服を中澤が見て、
中澤「なっちが普段着ている服とそっくりやな。」
安倍「今日は、なっちの趣味に染まってもらいます。良いでしょ。」
中澤「今のうちは、子供やから。今日はなっちの言うこと聞くで。」
安倍「なっちが着せてあげるから。」
安倍に着替えさせてもらい、髪の毛を整えてもらった。
中澤が顔を洗いに行っている間に、安倍は自分の着替えをさっと、
すませると自分で持ってきたエプロンをして、キッチンに立って朝ご飯の用意をしていた。
その様子を中澤は、ダイニングから頬杖をつきながら見ていた。
『なっちのこういう姿、好きやな』中澤がボーと安倍を見ていると、
- 239 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時49分56秒
- 安倍が中澤の方を見て、
安倍「んっ!ゆうちゃんどうしたの?」
中澤「なっちに見とれていたんや」
安倍「ゆうちゃん、朝から恥ずかしいこと言わないでよ。
それより学校の用意はしてあるの?」
中澤「大丈夫や、昨日のうちにやってある。なっちは、
ほんま、お母さんみたいなこと言うな」
安倍「今日は、ゆうちゃんのお母さんですからね。
お母さんの言うことは聞かなくちゃだめですよ。」
中澤「はい、お母さん。」
安倍「じゃぁゆうちゃんこれ運んで。」
安倍からお皿を渡される。
安倍「今日は、純和風の朝食です。」
- 240 名前:nadia 投稿日:2002年06月15日(土)23時50分30秒
- 次から次へ用意されていく。
『この辺はさすがになっちは、手慣れているな。』手伝いがらも中澤は思っていた。
朝食を済ませると、洗い物を水につけて安倍がキッチンから出てきた。
安倍「ゆうちゃん、今日いっしに学校に行って良い。」
中澤「どうするんや」
安倍「ゆうちゃんの学校の様子を見てみたいの」
中澤「ええけど、まさか写真なんか撮らないやろ」
安倍「撮るよ、そのために行くんだもの」
ポケットからカメラを出す。
中澤「はっはは、すきにせや」
中澤があきれて笑っている。
安倍「すく支度するから、ゆうちゃんも用意して。」
中澤は、学校の用意をして玄関の所へ行くと、もう安倍が待っていて、
早速ランドセル姿の写真を撮られてしまった。
安倍は、昨日あらかじめ矢口から、鍵と暗証番号のメモをもらっていたので、
戸締まりを確認して、中澤と一緒に学校へ向かった。
- 241 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月15日(土)23時59分40秒
- みっちゃんVerカムバック(w
読みたいよ〜。
もうちょっとと言わずもっともっと長編で(w
- 242 名前:nadia 投稿日:2002年06月16日(日)00時20分45秒
- リクエストにお答えして少しだけ。
224と225の間に入るやつです。
ここより下、みっちゃんバージョン本編と違います。
- 243 名前:nadia 投稿日:2002年06月16日(日)00時21分16秒
- 中澤は、ほとんど矢口と組むことが多いため、矢口とともに行動していた。
だが矢口がタンポポの時にだけ、中澤が一人になる。
その隙をねらって他のメンバーが、中澤をねらっていたのだ。
特に平家などは、姐さん奪取計画をたくらんでいた。
だが、矢口は自分が居ないときには、保田を護衛に付けて、安倍に中澤を預けていた。
そのことが解ると、平家はメロンを味方に付けて、作戦を練り直していた。
そして作戦を実行に移した。
まず矢口の居ない時を見計らって、平家の楽屋の前を通るように、3人を呼び出す。
保田が平家の楽屋を通り過ぎた時点で、メロンたちが保田に話しかける。
楽屋の前にいる安倍と中澤を、平家が自分の楽屋に押し込んだ。
あっけにとられている安倍を尻目に、すかさず中澤の唇を奪ったのである。
保田が気づいて平家の楽屋に入ったときには、平家が中澤の唇を奪った後だった。
そんな攻防を繰り返して毎日が過ぎていく。
- 244 名前:nadia 投稿日:2002年06月16日(日)00時22分40秒
- これより上本編と違います。
どうでしょうか。
- 245 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月16日(日)04時46分46秒
- 私もみっちゃんばーじょん読みたいけど、本編とは筋が変わってくるんですよね?
本編が完結してから、番外編というか「if みっちゃんが暗躍(wしてたら編」
みたいな感じで載せたらどうでしょう?
- 246 名前:ミニマム矢口もえ 投稿日:2002年06月16日(日)04時53分38秒
- 最高に可愛いです!
やぐちゅう 最高…♪
ただ、一言いいですかね??
中澤さんは「お母さん」のことを「おかん」とは呼びませんよ。。。
おかん と呼んでも振り向いてくれないらしいです。
ちゃんと「お母さん」と呼んでるんですね。
(中澤さん曰く、ここらへんは厳格な家庭らしいです。)
そして、おかあさんも「裕子」では無く
「ゆうちゃん」と呼でいるらそうです。
(留守電に裕ちゃん。。。っと入ってるらしい)
以上 ANN−SSネタより。御節介なレスですいません。
今後のお役に立てばと思い…
つづき も期待してます。by愛読家より
- 247 名前:ポム 投稿日:2002年06月16日(日)09時59分03秒
- 平家さんのセクハラってホントにすごいらしいですね。
だからおっちゃん呼ばわりされるのかも。
毎回マッハの更新お疲れ様です。どんなに速くても
ついていきまっせ!
- 248 名前:nadia 投稿日:2002年06月16日(日)10時29分10秒
- 名無し読者 さん
ありがとうございます。
if みっちゃんが暗躍編作らせて頂きます。
ミニマム矢口もえ さん
ありがとうございます。
既に、おかんの方は、お母さんに修正してあります。
呼び名ですが、メンバーと区別する為にやらせて頂きました。
ポム さん
ありがとうございます。
現在既に、終了までのデータ出来てますが、
急遽間に入る部分作成中です。
今後本当に少し遅くなります。
- 249 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月16日(日)12時35分13秒
- なちゅーもいいですね。(w
どうせなら・・・みちゅー・KU・カオゆう・ごまゆう・なかよし・姐リカ・辻加護ゆう・彩裕・あややゆう
と1日づつ日常お持ち帰りverなんて(w
- 250 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)11時21分39秒
- ちびッ子姐さん◎!!
もうかわいいっス!
- 251 名前:nadia 投稿日:2002年06月17日(月)15時03分50秒
- 安倍は学校へ着くと、担任の先生に挨拶をして、教室へは入らず廊下で授業を見学した。
30分ほどして安倍は、中澤に合図をすると、そのままマンションへ帰った。
朝食の洗い物をすませて、掃除をして、昨日の洗濯物をすませると
お昼近くになっていた。
近くのコンビニの弁当でお昼をすませて、そのままダイニングの椅子に座って、
ボーとテレビを見ていた。
安倍は今日の朝、起きがけに考えていたことを思い出した。
『そう、あの時矢口じゃなく私が動いていれば、
ゆうちゃんと、こんな生活が待っていた。あの朝、私も気づいていた。
でも、躊躇してしまった。後になって、矢口が来ないと知った時、私は後悔した。
同時に矢口のことを羨ましいと思った。あの時少しばかりの勇気があればと・・・。
きょう矢口が何処に行ったか、そして誰にあって何をしようとしているか、
だいたいわかる。たぶん私も、同じ事をするからだ。そしてゆうちゃんに、
同じ事をしているだろう。今の状況を考えると、このまま、黙って一歩下がった状態で
二人を見守っていて、そして何かあったら、手をさしのべる方が良いのか。
それとも・・・・今なら間に合うかもしれない。ゆうちゃんが帰ってきたら、
ゆうちゃんを説得して、そのまま自分の家へ・・・でも、そこまでしたら、
今のままでは、居られなくなるだろう。でも、今なら、
ゆうちゃんを、自分のものに出来る。今ならば・・・』
遠くで自分を呼ぶ声がする。
体が揺すられる。
- 252 名前:nadia 投稿日:2002年06月17日(月)15時04分52秒
- ハッとして現実へ返される。
中澤「なっちどうしたんや、大丈夫か?」
目の前に、自分を心配そうに見る中澤が居た。
中澤「なっち大丈夫か、泣いていたんか?」
あわてて頬を手のひらでさわる。
冷たく感じる。
確かに泣いていたみたいだ。
中澤が真剣な顔をして自分を見ている。
中澤の目がいつもよりきつい目になり、真っ直ぐに自分の瞳の奥を見ている。
まるで自分の心の奥底を覗かれたようである。
そして次に中澤が発した言葉が
中澤「なっち・・・もうおそいんや」
安倍の胸がドッキとする。
その瞬間、安倍が中澤の背中に手を回して、少しきつめに中澤を抱きかかえる。
再び涙をがこぼれた。
安倍「ゆうちゃん、ごめんね、ごめんね・・少しこのままでいさせて・・このままで」
中澤「なっち、大丈夫や」
中澤も安倍の背中に手を回して、背中を軽くたたく。
安倍「なっち、変な考え起こしてたの」
中澤「大丈夫や、なっちは、そんな考えはしていない。だから大丈夫や」
中澤が安倍の背中に回した手を、首の後ろへ組み替えて、
少し力を入れて、自分を安倍に密着させる。
安倍は中澤が自分に抱きついてきたので、自分の手を少しゆるめた。
- 253 名前:nadia 投稿日:2002年06月17日(月)15時06分23秒
- しばらくして、
安倍「ゆうちゃん、もう大丈夫だよ」
その言葉を聞いて中澤が手の力をすっと抜く。
そして安倍と中澤が見つめ合って、
中澤「大丈夫やなもう」
安倍が頷く。
安倍が頷くのを確認して、中澤が安倍の膝からぽんと降りて、
ハンカチを安倍の前へ差し出す。
安倍がハンカチを取ると、向かい側の椅子に座る。
安倍が涙を拭いて、
安倍「ゆうちゃん、なっちの考えていたこと解ったの?」
中澤「なっちの考えていることは、なっちの目を見ればだいたい解るんや。」
安倍「ゆうちゃんには、かなわないな」
中澤「なっちとは、長い付き合いやから」
安倍「他の人は、解るの」
中澤「解らん、かおりなんか、未だに何考えておるか解るんもんな」
安倍「矢口の考えは?」
中澤「矢口は一緒に暮らしているから解るけどな」
中澤がもう一度安倍の目を真剣に見て、
中澤「うちの中では、なっちは特別なんや」
安倍「なっち、その言葉だけでうれしい。」
中澤「解ってくれたか」
安倍が頷く。
中澤「そのハンカチやるわ。それは、矢口が買ってくれたものじゃないんや
うちが買ったものやから。」
安倍「ありがとう。大事にするね。」
- 254 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年06月17日(月)16時33分42秒
- こちらでは、ちっちゃい裕ちゃんを巡ってメンバーによる、
裕ちゃんの争奪戦が繰り広げられていますね。
ちなみに私は風板で書いています。
パイロットの裕ちゃん、矢口、みっちゃんらが空戦を繰り広げています。
ちっちゃい裕ちゃんと矢口♪カゥワイイ〜!!
けどなんか、なっちゅ〜な展開!?
矢口!裕ちゃんの貞操の危機だぞ!!
- 255 名前:nadia 投稿日:2002年06月18日(火)17時44分03秒
- 249 名無し読者 さん
ありがとあございます。
日替わりで変わったら姐さんも大変でしょう
250 名無し読者 さん
ありがとうございます。
姐さん可愛いだけじゃないですよ。
やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 さん
ありがとうございます
戦闘機の種類が解らなかったですけど
楽しく読ませていただきました。
- 256 名前:ミニマム矢口 投稿日:2002年06月19日(水)03時58分09秒
- ゆうちゃ〜〜ん
良い人だ!そのハンカチmeも欲しいじょ w
- 257 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時15分02秒
- ミニマム矢口 さん
ありがとうございます。
もうちょっと、なっち続きます。
- 258 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時16分45秒
- しばらくハンカチを見ていた安倍が
安倍「ねー、ゆうちゃん聞いていい。」
中澤「なんや。」
安倍「もし、あの時矢口より先に、なっちがゆうちゃんに会っていたら、
なっちと暮らしていた?」
中澤「そうなっていたかもな」
安倍「わかった」
中澤「気済んだか?」
安倍「うん。気が済んだ。もう一つ聞いて良い。」
中澤「なんや」
安倍「このごろ矢口の雰囲気変わってきたの知ってる?」
中澤「あーなんとなくな。今日の朝のなっちと同じやな」
安倍「なっちと同じ」
中澤「そうや、うちのこと見る目が、うちのお母さんと同じ目しとるわ」
安倍「そうなんだ。気づいていたんだ。ゆうちゃん。」
中澤「きょう矢口が何処へ行って、何してるかだいたい解るんや。
なっちもさっき同じ事考えていたんやろ。」
- 259 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時17分17秒
- 安倍「解ってたんだ。」
中澤「なっちの場合は、今日すぐに気づいた。
だけど矢口の場合は、2ヶ月かかったんや。矢口がやっと気づいたのだから、
そのままにしてやろうと思ってな。」
安倍「ゆうちゃんは、それでいいの。」
中澤「矢口は、来年にならないと、自分では出来ないんや。
でも、なっちは、すぐ出来るやろ。不公平やん。その時まで二人で暮らしていたら、
その時答えを出す。もし、矢口と居られないようなら、
なっちに頼むかもしれんけどな。うちの都合いい話やけどな。」
安倍「・・・から」
中澤「もうこの話おしまいにしようや。うちおなか空いてきた、なっち何か作ってな」
安倍「うん、そうだね。ゆうちゃん何が食べたいの。」
中澤「なっちの作ったものなら何でもいいんや。」
安倍「そういうのが一番困るんだよね。じゃこれから、夕食のお買い物行こう」
二人は、手をつないで、買い物に出かけた。
- 260 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時17分48秒
- 矢口は、安倍に中澤を預けると、ある事を成し遂げるために、
かねてからの計画を実行に移したのである。
その計画が成功するか否かは、今日の矢口の行動でほとんど決まってしまうのである。
矢口は東京を離れ、あるところへ向かっていた。
先方には昨日あらかじめ、今日行くことを連絡してい。
その向かっているところというのは、中澤の実家である。
この日の矢口の行動は、中澤本人には何も伝えていない。
そして今日矢口が会おうとしているのは、中澤の母親であった。
今まさに、中澤の実家に前にいる矢口である。
- 261 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時18分30秒
- 呼び鈴を押すと、玄関のドアが開き中澤の母親が出てきた。
中澤母「矢口さん遠いところがらご苦労様です。どうぞ」
矢口「失礼致します。」
中澤の実家にあがるのは初めてである。
応接間の方へ通される。
中澤母「どうぞ」
お茶とお菓子を出された。
しばらく沈黙が続く。
矢口が東京から持って来たものを中澤の母親に差し出し
矢口「つまらないものですがお納め下さい。」
中澤母「ご丁寧にすみませんです。」
矢口「これが最近のお嬢さんの写真です。」
中澤の母親に封筒を差し出す。
封筒を開け写真を見ている。
中澤母「何時もすみません。娘の写真たくさん撮って頂いて。」
写真は、どれも中澤の笑顔が写っている。
この写真を見れば中澤の暮らしが、順調だということが解る。
- 262 名前:nadia 投稿日:2002年06月19日(水)20時19分22秒
- 一通り写真を見終わって
中澤母「今日はお話があるとか仰ってましたけど、どの様なお話ですか。」
矢口は、まっすぐに中澤の母親の目を見た。
矢口は、いきなり自分の座っていた座布団をはずすと、中澤の母親の前で正座をして、
頭を深々と下げ
矢口「お母様、お宅のお嬢さんを私に下さい。」
と言ったのである。
さすがの中澤の母親も、矢口の口からこのような言葉が出てくることを
予想していなかったため、
中澤母「失礼ですけど、もう一度仰って下さいな。」
矢口「はい、お宅のお嬢様、中澤裕子さんを私に下さい。」
しばらく沈黙が続いた後。
中澤母「矢口さん頭をお上げ下さい。」
矢口が元の場所に戻る。
中澤母「矢口さんが仰ることは解りました。要するに、家の裕子と矢口さんとの間で、
養子縁組をしたいと言うことですね。」
矢口「はい」
中澤母「家の裕子を下さいと言うことは、矢口さんが裕子の親になると言うことですか。」
矢口「はい」
中澤母「裕子はこのことは知っているのですか。」
矢口「いいえ、直接は言っていません。ですが、私が一生面倒を見ると伝えてあります。」
しばらく中澤の母親は、考えていた。
- 263 名前:nadia 投稿日:2002年06月20日(木)21時14分27秒
- 中澤母「矢口さんがそこまで言うには、相当考えてのことだと思います。
私からは何も言うことは御座いません。最終的には、裕子の判断に任せます。
裕子もあんな事になってしまいましたが、中身はいい大人なのですから
自分で決めさせて下さい。それに裕子があのままだとすると、私よりもこれからずっと
矢口さんと過ごす時間が多いのですから、その方が幸せかもしれませんね。」
少しの沈黙。
中澤母「裕子も、これだけ矢口さんに思われていて幸せですね。」
矢口「お母さん。私は裕ちゃんが好きなだけです。裕ちゃんがよければ私は幸せなんです。」
二人手を取り合っている。
矢口「お母さんのお世話も、私がしっかり、みさせて頂きます。」
中澤母「あら良いんですよ。私にはもう一人子供が居るのですから。
それより矢口さん結婚はどうするのですか。子持ちになるのですよ。」
矢口「私は、裕ちゃんと一緒にもらってくれる人を捜します。
だめなら裕ちゃんが結婚するまで、一生二人暮らしです。
私は、裕ちゃんが幸せな結婚をしてもらうのが夢なんです。」
そして小さな声で
矢口「でも、・・・・別に結婚してもらわなくてもかまいませんけど。」
矢口の本音である。
しばらくして、
矢口「お母さん、そろそろ私失礼致します。」
中澤母「どうも遠くまですみませんでした。」
矢口「こちらこそ、急に勝手なお願いを言いまして、すみませんでした。」
矢口は中澤家を後にし、東京へと帰っていった。
移動中矢口は思っていた。
『たぶん、ゆうちゃんには、ばれてるだろうな。』
- 264 名前:nadia 投稿日:2002年06月20日(木)21時15分18秒
- 中澤、安倍が買い物から帰ってくると、既に矢口が帰っていた。
中澤「矢口帰ってたんか」
矢口「ついさっきね。」
安倍「夕飯の買い物行ってたの、なっちが御飯作るから食べて。」
矢口「うん、ありがとう。着替えてくるね。」
矢口が寝室へ行くと、中澤がついてきて、
中澤「矢口、うちお母さん元気だったか。」
矢口「ゆうちゃん、やっぱり知ってたんだ」
中澤「まーな、でも矢口よく考えたんか?」
矢口「考えた結果だもの、でも家の両親にまだ言ってないけど。」
中澤「今すぐって言う訳でもないし、うちは、何時でもいいんやけどな」
矢口「でも最終的には、ゆうちゃんの判断なんだけど」
中澤「そうか、なら来年、矢口の二十歳の誕生日にでも答えだしてやるで」
矢口が頷く。
- 265 名前:nadia 投稿日:2002年06月20日(木)21時16分05秒
- キッチンから安倍の声が聞こえる。
安倍「二人ともちっとは手伝ってよー」
中澤「いまいくで」
中澤がキッチンの方へ行く。
矢口「ゆうちゃんは、全てお見通しっていうことですか。
参ったな。早く家の両親説得しよう。」
その日の夜は、3人で楽しく夕食をとった。
夕食が終わると
安倍「なっち帰るから」
自分の荷物をまとめて持って来ていた。
矢口「今日も泊まっていけば」
安倍「休み後一日しかないでしょ、なっちも、やらなくちゃいけない事あるから」
矢口「今日あとがとうね。」
安倍「じゃぁねー、ゆうちゃん」
安倍がちらっと中澤を見る。
中澤が頷く。
そして、安倍が帰っていった。
- 266 名前:nadia 投稿日:2002年06月20日(木)21時16分45秒
- 玄関から戻ってきた、矢口が中澤を見て、
矢口「ゆうちゃん、なっちとなんかあったの?」
中澤「いや、べつに」
矢口「そうなら良いんだけど」
中澤の服を見て
矢口「ゆうちゃんの服なっちが買ってくれたの?」
中澤「そうやけど」
矢口「似合ってるね。やっぱりゆうちゃんはそういう服の方が良いのかな。」
中澤「矢口の服は、今のうちにはまだ早すぎるのもあるからな。」
矢口「今度そういう服も買ってくるね。」
そうして矢口の計画を実行した一日は過ぎていった。
翌日中澤は、自分のマンションを引き払い、本格的に矢口と二人で暮らし始めた。
第十章 矢口の計画 END つづく
- 267 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月21日(金)10時50分15秒
- 毎日楽しくよませていただいてます。
小学生で頭の中は大人・・・心の葛藤はないのかな?(w
- 268 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時17分09秒
- 名無し読者 さん
ありがとうございます。
中澤姐さんは、最初の日に悟ってしまったようです。
- 269 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時17分57秒
- 第十一章 娘。たちの計画
矢口は、悩んでいた。
中澤を養子縁組しようとか、そういったたぐいのものではない。
中澤の小学校で行われる、運動会についてだ。
矢口は、完璧に中澤の運動会を、映像に残したかったのだ。
そのために、デジタルビデオカメラを買った。
それも結構良いやつである。
3CCD・動画100万画素・光学30倍ズーム・デジタル150倍ズームの
HDCAMビデオカメラである。
ちなみにテープサイズは、フル規格HDサイズである。だからでかい。
テレビ局でそのまま使えそうな品物であった。
- 270 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時19分24秒
- だが矢口には、最大の欠点があった。
背が小さいと言うことだ。
これは、どうしようもないのである。
運動会といえば、子供の晴れ舞台である。
何処の親も、先を争ってビデオ撮影をするのである。
そんな状況では、とても矢口が撮影出来る物でもないし、
良い映像として残せる訳もない。
テレビ局の廊下をうろうろしながら、考え込んでいた。
そこに先ほどらか、矢口の様子をうかがっていた、飯田が声を掛けてきた。
飯田「矢口どうしたの、さっきから行ったり来たりして。」
『そうだ、かおりだったら背が高い。』
- 271 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時20分03秒
- 矢口「かおり、ゆうちゃんの運動会の時、ビデオ撮ってくんない。」
飯田「ゆうちゃんの運動会、いいよ撮ってあげる。」
矢口「いやに簡単にOKするじゃない。」
飯田「かおりも、ゆうちゃんの運動会見たいもん。」
矢口「そういうものなの」
飯田「そうだよ。みんな見たいんじゃないのかな。」
そこにちょうど保田と、安倍が通りかかる。
飯田「なっち・圭ちゃん、ちょっと」
飯田が手招きする。
- 272 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時21分20秒
- 保田「なに、かおり」
飯田「ゆうちゃんの運動会、見たくない。」
安倍「見たい、見たい。」
保田「良いねー、何時やるの。」
飯田「矢口言ったとおりでしょ。」
矢口「かおりにビデオ撮影頼んだから、後で見せてあげるよ。」
保田「だめだよ。こういうのは、ライブで見なきゃ。」
安倍「なっちも一緒に見たい。お弁当作っていくから。」
矢口「みんなで行ったら、まずいでしょ。小学校だよ。」
飯田「まずいでしょうね。」
うんーと、みんな腕組みをして悩んでいる。
- 273 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時22分06秒
- 安倍「ゆうちゃんには、今までお世話になっているから、
お弁当つくって行ってやりたいな。」
矢口「ゆうちゃん、あんまり派手になるの嫌がるからね。」
飯田「今までは、お世話になってたけど、かおり、このごろ虐められているからなー。」
保田「そーね。いろいろとねー。」
保田の顔がニヤリと笑った。
それを見て、飯田も笑った。
保田「そうなれば早い方がいいよね。」
飯田「そうだね。」
保田「矢口、運動会何時やるの」
矢口「10月の第2日曜日」
保田が、手帳を出して、「そうすると10月13日か」
飯田が携帯で、マネージャーにスケジュールを問い合わせる。
- 274 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時23分52秒
- 飯田「各ユニットの打ち合わせだって」
保田「ジャいけるね。」
飯田「そうだね。」
保田「何処に持ち込む。」
飯田「とこがいいか」
保田「やっぱりこういうのは、あのテレビ局でしょ。」
飯田「昔さんざん、やられたものね。でも、こういうの一番上手いでしょ。」
ここまで来て、話が変な方向へ向いていることが、矢口と安倍にも解ってきた。
矢口「ちょっとまってよ。あのテレビ局ってどういう事。」
安倍「なっちそんな意味で言ったんじゃないからね。」
保田「みんなで、ゆうちゃんの運動会見たいんでしょ?」
矢口「見たいよ。」
保田「なっちは?」
安倍「見たい。」
飯田「ジャやるしかないでしょ。」
安倍「あの局でしょ、危ないよあそこ。」
矢口「ゆうちゃん絶対警戒するよ。」
保田「だから、ちゃんと計画作って、持ち込むの。」
飯田「これは、娘。全員でやります。」
- 275 名前:nadia 投稿日:2002年06月21日(金)18時26分28秒
- 安倍・矢口「「そんなー」」
矢口「ゆうちゃんこのごろパソコン買い込んで、インターネットとかやってるから、
情報早いから絶対ばれるよ。」
安倍「ゆうちゃん感鋭いからね。」
矢口「ばれた後が怖い。何されるか解らない。」
安倍と矢口が顔を見合わせて困っている。
一方飯田と保田は、やる気満々である。
保田「上の方へ通しておいた方が良いね」
飯田「つんくさんに聞いてみようか。」
これで合法的に、胸を張ってゆうちゃんの運動会を見られる。
と、意気込んでいる。
安倍と矢口は、あまり乗り気じゃない。
ここから、娘。による持ち込み企画、中澤の運動会がスタートする。
主演・・・・・・・中澤ゆうこ
出演・・・・・・・ハロプロメンバー
原案・企画・・・・飯田圭織
保田 圭
である。
- 276 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)00時48分59秒
- 中澤の学生生活は、いたって普通であった。
今までは、である。
そろそろ生徒の中でも気づき始めたのである。
だが中澤も友達が出来はじめて、そのへんは少しだが
友達がカバーしてくれていたのである。
昼休みなどは、職員室か、図書室へ中澤はいた。
そこには必ず先生がいたからである。
中澤の成績が良かったためか、先生からは、かわいがられていた。
- 277 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)00時49分32秒
- その日中澤は、午後から仕事の打ち合わせに入っていた。
中澤のソロデビューが決まったのである。
まさか、飯田と保田によってあんな計画が進行中であるなんて、
まったく知らない中澤である。
ソロデビューは、もちろん、つんくプロデュースによるものである。
つんくも、中澤の状態を知っているので、企画段階から本人も参加させていた。
中澤を含む数人で、事務所の会議室で打ち合わせをしているときに、
娘。のマネージャーが入ってきた。
マネージャーがつんくの所へ行き、なにやら話し始めた。
つんくは、中澤の顔をチラチラと見ながらら話をしている。
最後につんくはこういった。
つんく「オレは、その話乗らん。あいつ怒らせると怖いぞ。」
つんくは意識的にか、中澤に聞こえるように言ったのである。
- 278 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)00時50分12秒
- 飯田たちの計画だが、つんくが乗らないと言うことで事務所の方では、
一応のOKを出したが、相手が子供であることからあまり派手にならないように、
と言うことであった。
それでも保田は、企画書をテレビ局へ持ち込んだ。
テレビ局では、企画書の内容はともかくとして、話に乗り気である。
すぐにプロデューサーの方から事務所に連絡が入り、中澤の運動会企画が動き出した。
- 279 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月22日(土)14時03分09秒
- 運動会企画楽しみだ〜♪
カオリと圭ちゃんもたまには暴走しろ〜(w
- 280 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時40分07秒
- 数日がたったある日、いつものように学校で中澤は授業を受けていた。
その日は何となくだるく、調子が悪かったので、早めに給食を食べ終わり、
保健室でちょっと休もうと思っていた。
中澤が保健室へ向かっていると、ちょうど保健室から先生が出て行ってしまったのだ。
それでも中澤は、少し休もうと、保健室のドアを開けた。
その時中澤は、悪い夢を見ているような気がしたのだ。
そこには、絶対にここにいない人が、椅子に座りこちらの方を向いていた。
とりあえず中澤は、ドアを閉めて真相を確かめるため、その人に近づいていった。
- 281 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時41分09秒
- 中澤「何でみっちゃんがここにおるんや。ここ小学校やで、しかも白衣まで着て。」
『まずいときに、まずい人に見つかったな。こうなったら最後まで惚けるしか、
ないやろな』と思う平家であった。
平家「それは、平家さんが姐さんの保険の先生だからや。」
中澤「なに、訳の解らんことゆってんるんやみっちゃんは、
うち、ちょっと具合悪いからベッドで寝させてもらうわ。」
平家「姐さん具合悪いんか、ジャ平家さんとチューすれば治るで」
中澤「みっちゃんとチューなんかしたら、治るもんも治らん。
変なもん移されて、よけい悪くなるわ。それにこのあいだチューされた時、
酒臭かったで。」
- 282 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時41分56秒
- 平家「何かえらい言われようだわ。それは、このごろ姐さんが
晩酌の相手してくれないからや。」
中澤「出来るかいな、圭坊でも誘ったら良いやんか。うちは寝るで。」
中澤がベッドの方へ行って寝ようとしている。
平家「姐さん寝るんか。ジャ平家さんが寝かせてあげるわ。」
平家が中澤の近くへ行く。
中澤「みっちゃんなんで、服脱ごうとしてるんや。」
平家「姐さんと一緒に、寝ようと思うて。」
中澤「みっちゃんと寝る気はないで、一人で寝かせてくれるか、それに、
服脱がんでも良いやろ。時間になったら起こしてくれるか。」
平家「そうか。」
- 283 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時42分29秒
- 平家は、ちょっと残念だったが、中澤から離れた。
しばらくすると、中澤は、すやすやと寝息を立てて眠っていた。
ここしばらく中澤は、夜遅くまでパソコンをやっている。
矢口に、早く寝るようにと、怒られるしまつである。
今日の調子の悪いのも、寝不足のせいであった。
平家は、音を立てないようにして近づいていって、中澤の顔を覗き込む。
平家の顔がニコッと笑って、
平家「うわ、ほんとに姐さんの寝顔可愛いわ。うちも写真撮っておこか。」
平家は、ポケットからカメラを出すと、中澤の寝顔を撮りまっくった。
平家は、もともと学校へ来たついでに、中澤の授業風景でも写真に撮ろうと思って、
カメラを持って来ていた。
平家「これは、カメラ持ってきて正解やな、思わぬ収穫だったわ。
娘。たちに自慢出来るわ」
- 284 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時43分01秒
- そろそろ午後の授業が始まる時間である。
『起こしてあげるご褒美として、キスでも貰っておかないとあかんわ。』
平家は、中澤にキスをした。
中澤がすぐ起きると思って、軽くキスをしただけですぐ離れた。
中澤は、全く起きる気配を示さない。
平家「姐さん、ほんとよく寝てるわ。」
『やぐっちゃんは、こんな可愛い寝顔を毎日独占してるんか。』
平家ちょっと嫉妬である。
これほどくよ寝ていると、何かしたくなる平家ではあるが、
今は昼間であって、何よりここは、学校である。
そこは、大人の平家である。
- 285 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)15時43分50秒
- 平家「姐さん時間やで、起きんとあかんよ。」
と、言いながら軽く中澤の頬をたたく。
中澤の目がぱちっと開いた。
目の前に平家の顔がある。
急に中澤が起きあがる。
中澤「あっ時間」
平家「まだ大丈夫や」
この言葉を聞いて安心したのか、
中澤が両手を天井に伸ばして、欠伸をしながらのびをする。
すかさずそこを、平家が写真に撮った。
中澤「なんや、みっちゃん写真なんか撮って。」
平家「姐さん授業行かなくていんか」
中澤「そうや」
急いでベッドから降りた。
平家「では、姐さん午後の授業もがんばって、お務めしてきて下さい。」
中澤は、『みっちゃんは、やっぱり面白いわ』と思いながら保健室を出て行く。
平家は、中澤が寝ていたベットをなおしながら、
『どうにか行ってくれたわ、ばれずにすんだかな。』と、思っていた。
実は、平家は、娘。たちの立てた計画が実行されたので、その一環として、
本当に中澤専用の保健室の先生として実習に来ていたのである。
中澤が運動会で、もし怪我をした場合、それを平家が治療するのである。
- 286 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年06月22日(土)17時17分45秒
- 白衣のみっちゃん・・・
激萌え!!
菊乃ちゃんとツー・ショットで保健室にいて欲しいぞ!!
- 287 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時24分19秒
- 名無しさん さん
ありがとうございます。
あんまり暴走されてもねー
やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 さん
ありがとうございます。
二人とも怪しい雰囲気の先生ですね。
生徒がかわいそうです。
- 288 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時25分40秒
- その日の夜中澤は、矢口に今日の出来事を話してみた。
中澤「矢口、今日な、学校にみっちゃんおったんやで」
矢口「そっそう、そんなこともあるじゃないの。」
矢口は、相当あわてて中澤に答えた。
中澤が矢口をにらむ、
中澤「矢口、何か知ってるやろ。そなおにはけ。」
ちょっと凄んでみた。
矢口「矢口も内容は、解らないけど。ただ、かおりと圭ちゃんが・・・」
中澤「なんや」
矢口「何か相談して、圭ちゃんがパソコンで文書作っていた。」
その回答を聞くと中澤は、何か考えている様子だった。
『ああ、どうしよう。ゆうちゃんに知られちゃった。
だからあの時反対したのに、みっちゃんも見つかっちゃうし、
だけど、ああいう時のゆうちゃんて、何かとんでもないこと考えてるんだよな、
変なことしなきゃ良いけど。』矢口は、中澤を見て思っていた。
中澤「矢口、圭坊のパソコンて、何時も使ってるやつか?」
矢口「そうだよ。」
中澤がニヤリと笑う。
- 289 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時26分16秒
- 中澤「圭坊、確かうちの写真欲しいってゆうてたな。」
矢口「そんなこと言ってたね。」
中澤「ジャ明日、デジタルカメラ買ってきてもらえるか?機種は、S社のP9やな。」
矢口「いいけど、どうするの?」
中澤「写真撮って、圭坊にやるだけや。」
矢口「それだけ?」
中澤「それだけや、なんかうちがやるかと思ったんか?」
矢口「だって何時もだったら、何かやるじゃない。そごいこと。」
中澤「うちは、幼気な小学生や、そんなことするはずがないやんか。
それに今日は、早く寝ねで。今日みっちゃんに会ったのも、体調悪くて保健室行ったんや、
そうしたらみっちゃんがいて、てっきり何かされるかと思うたけど、
何もされなかったしな。しかし、あの時のみっちゃん不気味なほど、
白衣が似合っていたな。」
矢口「ゆうちゃん体調が悪いって」
中澤「ああ、保健室で寝たら治ったわ。単なる寝不足みたいやな。」
矢口「だから早く寝なさいって行ったのに」
中澤「はい、はい、だから今日は早く寝ます。矢口愛してるで、チュッ」
中澤は、矢口にキスをして、眠りについた。
- 290 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時28分30秒
- 次の日学校の給食で中澤は、牛乳を吹き出しそうになった。
なぜかというと、校内放送で
松浦「こんにちは、松浦亜弥でーす。」
なんて流れてきたのである。
しかも今、放送室にいるというのであった。
中澤は、大急ぎで教室を飛び出すと、放送室に向かった。
ちょうど放送室から出てくる松浦を捕まえて、
中澤「松浦さんちょっと、こっちへ来てもらえますか。」
と言うと、松浦を引っ張ってトイレに連れ込んだ。
周囲に誰もいないことを確認すると、
中澤「松浦、何でこんな所におるんや。」
松浦「事務所から中澤さんの学校へ行って、放送の練習してこいと言われました。」
中澤「そういうことかい。はぁー」
中澤が溜息をつく。
松浦「中澤さん、昨日平家さんに会いましたか。」
中澤「会ったけど、なんや。」
中澤の寝顔の写真を見せて、
松浦「可愛いから、思わず平家さんから、買っちゃいました。」
中澤「あの時、あっさり帰ったと思ったら、こういう事だったんやな。」
松浦「それでは、中澤さん失礼します。」
松浦が帰っていった。
『事務所も一枚かんでるんか、是非とも圭坊のパソコンの中身見んとな。』
決意する中澤であった。
- 291 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時29分11秒
- その日のよる矢口が、デジカメを買ってきた。
中澤は、しばらく取説を読んだ後、関連プログラムをインストールした。
中澤「これで使えるな、矢口つんくさんから貰った服あるやろ。
あの服で撮ってくれるか?」
矢口「ゆうちゃん、あの服お気に入りなの?」
中澤「圭坊が、気に入ったみたいでな。」
つんくは、中澤にプレゼントした服がよっぽど気に入ったのか、色違いも後で送ってきた。
矢口「何色着るの?」
中澤「いっそのこと全部や」
実は、服は、三色ある。初めのピンクに続き、黄色・水色の
パステルカラーで揃っている。
中澤は、思いっきりブリッコポーズで、写真を撮った。
矢口が撮っているので、愛情がこもっていせいか、どれも良く撮れている。
- 292 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時29分49秒
- 中でも矢口が気に入ったは、キスを待っている女の子のようなポーズだった。
矢口「ゆうちゃん、このポーズの写真印刷出来る?」
中澤「出来るで、ちょっと待っててや」
ものの5分で矢口お気に入りのポーズが、A4いっぱいに印刷された。
写真を矢口に渡した。
矢口「ゆうちゃん、これ貰って良い?」
中澤「いいけど、どうするんや」
矢口「額に入れて飾っておくの」
中澤「あーそうですか」
半ばあきれている。
- 293 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時30分20秒
- 中澤「矢口、いったんパソコンに記憶してしまえば、何時でも印刷出来るんや。」
矢口「今は、便利になったんだね。ゆうちゃん、ほら。」
矢口は、ポケットから中澤の寝顔の写真を出して、
矢口「昨日みっちゃんから買ったの。ゆうちゃんの写真、
この頃、ハロプロメンバーの中で取引されてるの。」
中澤「なんや、だから今日松浦が、持ってたんやな。そうだ今日は、
松浦に学校であったで、どうなってるんや。」
矢口「矢口も詳しいことは、知らないのだけど。」
中澤「そうなんか」と、言いつつ
中澤は、なにやら作業をしていた。
中澤は、あるプログラムを忍び込ませて、今日の写真から差し障りのない画像を選んで、圧縮したファイルを作成し、そのファイルを実行形式のファイルにして、
メディアにコピーした。
- 294 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時30分50秒
- 中澤「矢口これ、圭坊に渡してくれくか、実行ファイルになっているからと、
圭坊に言えば解るから。」
矢口「渡すだけで良いの?」
中澤「そうや、渡すだけでいいんや」
矢口は、首をひねっていた。
中澤「矢口も、パソコンのこと、もう少し勉強した方がいいんやないか、
うちが教えてやるで。」
矢口「ゆうちゃん、いったい何時パソコン覚えたの?」
中澤「ここ1〜2ヶ月の間や、これからは、情報を握ったもんが勝つんや」
中澤がガッツポーズをしている。
矢口「ゆうちゃん、もう遅いからさっさと寝ますよ。」
中澤「はーい」
こうして一日が過ぎていった。
- 295 名前:nadia 投稿日:2002年06月22日(土)23時32分21秒
- 次の日中澤は、事務所に向かう車で、ちょうど学校の門を出たところだった。
門の横に、見慣れない幌のついたトラックが止まっていたので、
つい目がいってしまった。
トラックの横に書いてある文字を読んだ。
「なんや、馬専用輸送車、花畑牧場」
『ふんー、今日は差詰めカントリーが来てっるてところか。うちの学校は、
ハロプロ小学校かまったく。』
中澤は、時計を見てつぶやく
「そろそろいいころやな。」
矢口に電話を掛けた。
- 296 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月23日(日)00時12分39秒
- 裕子の悪巧みは・・・(w
松浦まででてくるとは。
- 297 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時54分55秒
- 名無し読者 さん
ありがとうございます。
ゆうちゃんの悪巧みは、次からです。
- 298 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時55分26秒
- 中澤「矢口か、今大丈夫か」
矢口「大丈夫だよ」
中澤「今何やってるんや?」
矢口「いまちょうど圭ちゃんのパソコンで、昨日撮った写真みんなで見てるところだよ。
すごいんだね。こんな事出来るんだ。」
中澤「そうか」
中澤は、ニヤリとした。
矢口「昨日矢口が貰った写真無いけど?」
中澤「あんなもん人に見せられるかいな、あれは矢口だけのもんや。」
矢口「矢口うれしい。チュッ」
中澤「じゃぁなー、切るで」
矢口「ばいばい」
電話を切って、つい出た言葉は、
中澤「よっしゃ、」
- 299 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時56分17秒
- 保田のパソコンは、00年製のC1・OSは、MEである。
一方中澤のパソコンは、02年製のC1・OSは、XPproであった。
これだけでネットワーク系は、中澤の方が有利である。
中澤「圭坊は、PHSの常時接続型インターネット入ってるはずやから、
うちのパソコンにメールが届いているはずや。」
おもむろにバックからパソコンを取り出して、スイッチを入れてパスワードを入力する。
音楽とともにOSが起動すると、♪メールが届きました。着いちゃった。♪
と音楽が鳴った。
中澤も、PHSの常時接続型インターネットだが、高速タイプを使っている。
「メール来てるで」
昨日中澤が画像とともに保田にやったプログラムは、
保田のパソコンの中の文書ファイルを探し出して、
かっにメールにファイルを添付して、中澤のアドレスに送るプログラムである。
- 300 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時56分49秒
- 「圭坊データ読ませてもらうで、あった企画書。なになに、
原案企画かおりに圭坊、ほーそういうことかい。あっまだあった。
企画書改訂版。なに、あのテレビ局制作やないかい。
内容はと、なるほど、まぁこのくらいならこの話に乗ってやらんとな。
なっちと矢口は、入ってないのか、良い心がけやな。
後のメンバーには、お仕置きやな。」
- 301 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時57分24秒
- 中澤は知らないが、その週の土曜日、全校生徒の父兄が集められていた。
そこで学校と先生・父兄ぐるみの、テレビ局による説明会が開催されていた。
番組の内容は、こうである。
通常の運動会を開催する。
運動会当日は、ハロプロメンバーも参加する。
父兄たちのカメラ撮影は、通常通り行って良い。
番組のカメラは、大小含め20台が用意される。
もちろん隠しカメラになっている。
競技内容は、中澤がいる4年生だけ少しだけ異なってくる。
さらに、中澤がコース上にいるときは、ハロプロメンバーが、
先生などが務める役を、交代するというものであった。
- 302 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時58分00秒
- そうこうしている間に、運動会当日である。
その日は、朝早くから矢口は、場所取りに行っていた。
その後から安倍と共に、中澤が学校へ到着する。
安倍は、お弁当を作ってきてくれていた。
中澤は、なにやらコース上を歩きながら、写真を撮っていた。
中澤「あそこと、あそこ、あともうひとつ、ここやな、さて、そろそろ戻るか。」
いよいよ選手入場となったとき、生徒たちを誘導するのは、5期メンたちであった。
所定の位置に並び終わると、選手宣誓である。
突然松浦の声で
松浦「選手宣誓は、中澤ゆうこさんです。」
中澤は、あらかじめ知っていたのが、それでも演技で驚いて見せて、
しょうがなく台の上へ上がり
中澤「先生、私たちは、スポーツマンシップにのっとり、
正々堂々と戦うことを誓います。」
と言ってなんとかすませた。
これでどっちが騙しているか解らない、運動会が始まるのである。
- 303 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)13時58分34秒
- 次々と種目が進み、中澤の番になった。
初めは、障害物リレーである。
スターターは、飯田であった。
用意ドンの合図で一斉にスタートをする。
最初の障害は、跳び箱であるが、これは難なくやり過ごし、次に平均台、
これも無難に渡りった。
この時点で中澤は、トップであった。
これを矢口と安倍が見て応援する。
矢口と安倍は、一般の父兄と同じ場所にいたが、他のメンバーは、
大会運営側のテントの中にいたのである。
そして、次の障害は、網くぐりである。
中澤が出口に近づくと、出口がふさがれた。
他の生徒は、どんどん先に行ってしまう。
- 304 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時00分01秒
- なんと中澤の出口には、セントバーナードが横たわっていたのだ。
中澤が避けようとすると、そちらの方へ微妙に移動する。
網の隙間からあさみが見えた。
『そういうことかい』
しょうがなく犬の背中に上って降りようとすると、
犬がお座りをしたので中澤が転げ落ちた。
『どうせカメラに撮られているのであろう』
起きあがり次へ行くと、なんと今度は、吉澤と石川が両側で紐を持っていて、
そこには、あんパンがさがっている。
これを口だけで取るらなくてはいけないのだ。
もちろん他の生徒には、取りやすくしてやり先に行かせていた。
中澤が来ると、パンに飛びつくたびに紐を上げて、なかなか取らせないのである。
いい加減疲れてきたところで、石川を睨み付けた、
石川がしょうがなく紐を下ろしたのでやっと取ることが出来てゴールした。
なんとゴールの順位の旗を持っていたのは、ココナッツとメロンであった。
- 305 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時00分56秒
- 中澤は、安倍と矢口の待っているところに帰ってきた。
安倍・矢口「「お疲れゆうちゃん。」」
中澤「つかれたー、あれほど邪魔されるとは」
矢口「ゆうちゃんあそこ行ってきたら」
矢口の指を指す方を見ると、花畑牧場出張所と言う看板が見えた。
中澤がそこへ行くと、りんね・あさみ・里田まいがいた。
それぞれ、直送牛乳・牧場アイス・なぜか焼きそばを出していた。
『アイスと焼きそばなんか見たら、辻加護が大喜びするわ』
どれ牛乳でも飲んでアイスでも食べるか。
牛乳を一気のみをした。
もちろん腰に手を当てて、飲んだ後には、ふーと息を出し、上の唇には、
白く跡が残っていた。
その後アイスを食べながら、安倍・矢口の待つところに戻った。
安倍「ゆうちゃん、そろそろ次の出番だよ」
中澤「行ってくるわ」
食べかけのアイスを矢口に預け、席を立った。
もちろんアイスは、二人に食べられた。
- 306 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時01分32秒
- このプログラムで午前中最後になります。
と、松浦の声が響いた。
次は、騎馬戦である。
小学校で騎馬戦なんか、やるはずもないのであるが、なぜかやることになっている。
第一回戦スタート
合図と共に、一斉に騎馬がスタートする。
中澤は、もちろん大将である。
合図があって、第一回戦が終了した。
ちょうど大将同士が残ってしまった。
第二回戦は、本物の騎馬戦であった。
そうである。
本当の馬に乗って戦うのである。
- 307 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時02分15秒
- 相手の馬は、里田が手綱を引くポニーだった。
中澤が乗る馬は、りんねが騎乗するサラブレッドであった。
中澤「りんねさん。静かにいきましょうね」
りんね「ほんきでいきます。振り落とされないようにしっかり捕まって下さい。」
合図と共にりんねの馬が駆け出した。
途中で中澤の「やめてー」と悲鳴が聞こえたがりんねは、そのまま続けた。
よほど怖かったのか、突然中澤が泣き出したのである。
慌てたのは、りんねである。
とりあえず相手の帽子を取って終了させたが、中澤が泣きやまなかったので、
平家が駆け寄ってきて、中澤を抱いて小声で
「姐さん泣きやんでな」と言いながら、安倍と矢口の待つ席へ運んだ。
その時ハロプロテント内の誰もが、顔が引きつったという。
矢口が中澤を抱えて、安倍が一生懸命なだめていた。
やっと泣き終わって最初に発した言葉が、
中澤「ただじゃすませない。」であったという。
ハロプロのテントには、その日一日中、中澤は、自分では近づかなかった。
3人で静かな昼食を取った。
中澤は、二人の前では、機嫌が良かった。
- 308 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時02分54秒
- 午後の部が始まると、中澤の最初間出場プログラムは、借り物競走であった。
中澤が走り始めると、後藤が待っていて中澤に封筒を渡した。
中澤だけ色が違う封筒であった。
中澤「何で私だけ、色が違う封筒なんでしょうか、後藤さん。」
低めの声で、抑揚を付けていない。
中澤の封筒は、真っ赤であった。
後藤「赤い日記帳なんて」
中澤がじろりと、後藤を見る。
後藤の背中に悪寒が走る。
とりあえず封筒を開ける。
他の生徒の物には、ごく一般の物が書いてあった。
たとえば、帽子とか、眼鏡とかであったが、中澤の物には、
あきらかに違う物が書いてあるようだ。
中澤は、封筒を開けると何の紙を見た。
そこには、辻加護と書いてあった。
『辻加護やと』
と言うことは、辻加護を見つけて、ゴールまで連れて行かなければならない。
『そうきたかい。で辻加護は何処行ったんや』
- 309 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時03分28秒
- あたりを探すと、花畑牧場出張所の場所にお団子頭が見え隠れしていた。
案の定辻と加護は、焼きそばとアイスに群がっていたのである。
中澤「後藤さん、これは何方がお考えになったのでしょうか。」
後藤の方を見る。
後藤「今回の企画を考えた人です。」
中澤「では、その人に、よくお考えになりましたね。
と伝言を頼んでよろしいでしょうか。後藤さん。」
後藤「はい、伝えさせて頂きます。」
そういうと、いちもくさんにテントの方へ走っていった。
『ごっちん怖がってたな。さて、二人を連れてゴールするか。』
中澤は、決して焦らずゆっくりと、二人の所へ近づいていった。
歩きながら中澤は、笑みを一つも浮かべていない状態である。
- 310 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時04分44秒
- その顔を安倍と、矢口が見て、
矢口「ゆうちゃん、相当怒っているね。」
安倍「やばいんじゃないの」
一方後藤の方は、ハロプロのテントに帰ってきて、
後藤「ゆうちゃん、相当怒ってるよ。どうするの。絶対なんかされるから。」
後藤の報告を聞いてみんな騒ぎ出した。
りんねは、頭を抱えていた。
後藤「さっき、ゆうちゃんから伝言頼まれたの。ゆうちゃん低い声で、
全然表情変えずに、よくお考えになりましたね。っていうんだもの。怖かった。」
中澤は、辻加護の後ろまで来ると、ちょうど辻に隠れるようにして、
先程と同じ低く抑揚を付けな言葉で、
中澤「辻さん、加護さん一緒に来て頂けますか。」
その声が聞こえた瞬間、ただならぬ気配を感じて、二人とも食べるのを止めて、
辻加護「「はい」」
と緊張気味に返事をした。
- 311 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時05分18秒
- そして二人は、とぼとぼと中澤の後を追って、ゴールまで行った。
ゴールで持って来た物と、紙に書いてある物の判定を行っていたのは、保田である。
中澤は、保田に無愛想に紙を渡して、
中澤「とてもすてきな企画を考えてくれてありがとう。」
と言って、その場を去った。
保田は、その場で硬直していた。
- 312 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時05分58秒
- 最後のプログラムは、リレーであった。
中澤は、普通にスタートをし、次のランナーにバトンを渡した。
『やれやれ終わったか。』と思いながら歩いていたら、足が絡まって転けてしまった。
そこをすかさず、平家が跳んできて、中澤を抱えて、救護室まで運んだ。
中澤があまりに変な転け方をしたものだから、安倍と矢口は、
中澤が急に倒れたように見えたのである。
急いで平家のいる救護室へ向かっていた。
ベッドの上へ座らせて、平家が治療をしている。
怪我は、膝を擦りむいたぐらいなので、どうって事はなかったのだが。
平家が大げさに、ホータイまで巻いたのである。
中澤が小声で
中澤「みっちゃん。」
と言って手招きをする。
- 313 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時06分56秒
- 平家が中澤に近づいて耳を傾けると、
中澤「うちな、あらかじめこの計画知ってたんや、騎馬戦以外は、
結構楽しめたで。」
平家「姐さんも人が悪いやんか。さっきみんな相当びびってたで」
中澤「それでちょっとお願いがあるんだけど」
平家「なんですか」
中澤「頭にも包帯巻いてくれるか、
それでいかにも、血が頭から流れてますっていうふうにしてくれるか。
それて、打ち所が悪くてうわごとを言っていると行って、
かおりと圭坊とりんね、呼び出してくれるか。
その後誰も入れんように見張っててくれるか。」
平家「なんや面白そうやな、この話乗ったで」
ちょうど平家が中澤の頭に包帯を巻き終わり、ベッドに寝かせようとする時に、
安倍と矢口が入ってきた。
矢口「ゆうちゃん、どうしたの大丈夫」
安倍「ゆうちゃん」
中澤「大丈夫や、膝擦りむいただけや。今からメンバー引っかけるから
芝居してくれんか」
矢口「へっえ、何でもないの」
中澤「そうや何でない。」
安倍は、どうやら解ったらしい。
- 314 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時07分57秒
- 安倍「どうすればよいの」
中澤「ここで二人して、うちがやばいとか言って、泣いててほしんや。たのむで」
矢口「なに、みんな騙すの」
安倍「そうみたいね。これがゆうちゃんの仕返しじゃない。」
中澤「そろそろみんな来るで」
飯田「ゆうちゃん大丈夫なの」
安倍「ゆうちゃん転んだ時に、打ち所悪くて、さっきからうわごと言ってるの。うぅぅ」
安倍が泣き崩れる。
『さすがにうまいな』なっちいいで
矢口「ゆうちゃんしっかりして、矢口を置いて行かな・・・ぅぅ」
矢口もしゃがみ込んで、布団に顔を付けて泣く。
『おー矢口もなかなかやな』
- 315 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時08分27秒
- 中澤「うぅぅ・・かおり・・・・・けいぼぅ・・・・」
中澤の頭から出た赤い液体が、徐々に垂れてくる。
安倍「かおり・圭ちゃん、ゆうちゃん呼んでるよ」
飯田と、保田が中澤の側へ来る。
中澤「か・お・・り・・・け・い・ぼ・・・う」
飯田「ゆうちゃん、大丈夫かおりここにいるよ」
保田「ゆうちゃん私もいるから、なにどうしたの何か言いたいの」
中澤「・・あ・・と・・・たの・・む・・・で」
と言って、首がガクンと垂れた。
飯田「ゆうちゃん、ねぇゆうちゃん返事して・・・ゆうちゃん」
保田「ゆうちゃーーーん、うぅぅえーーーーん」
安倍と矢口は、笑うのを必死でこらえていた。
保田「私が・・あんな計画たてなければ・・・こんなことに」
飯田「かおりも・・・わるの・・りして・・・こんなことしな・・ければ」
保田「もうこんなことしないから・・あやまるから・・」
飯田「かおりも・謝るから・・ゆうちゃん・・生きか・・えってー」
りんね「わたしもわるか・・たです・・だから・・だか・・ら」
みんな泣いている。
- 316 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時09分03秒
- 平家は、その様子を見ていて、
『たいしたもんやな、ここまでやるか。しっかし姐さんも人気者やな』
中澤が目を開けて、
中澤「そうか、もうこんな事やらんのだったら、生き返ろうかな」
ムクッとベッドから起きあがった。
安倍と矢口は、くすくす笑っている。
みんなあっけにとられている。
中澤「みんなうちを騙していたんやろ、だからその仕返しや。」
飯田「ゆうちゃん、かおり本当に心配したんだからね。」
保田「泣いて損した」
二人とも涙をぬぐいながら、しゃべっている。
中澤「りんね、あの時ほんとに怖かったんや。でも、初めて馬乗ったわ。
後でちゃんと教えてな。」
りんねが頷く。
保田「ゆうちゃん頭大丈夫なの」
中澤「あーこれか」
中澤が包帯を取る。
中澤「本当は、膝擦りむいただけや。ほら大丈夫」
足を動かしてみせる。
- 317 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時09分41秒
- 飯田が中澤を抱きかかえて、そのまま、救護室を出た。
運動会は、既に終わっていて、片付けに入っていた。
ハロプロのテント近くまで来ると、中澤は、飯田になにやら耳打ちをした。
その後安倍に抱いてもらい、そのまま家へ帰っていった。
- 318 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時10分13秒
- 飯田は、テントに戻ると、後藤・吉澤・石川を呼び出した。
飯田「ゆうちゃんから、3人に伝言があるの。」
吉澤「なんですか。」
飯田「今日から1人づつ、ゆうちゃん家に行って、お手伝いしてきて」
後藤「なんで。」
飯田「競技中意地悪したでしょ、ゆうちゃんに。それで怒っていたよ。」
石川「中澤さん怒っていたんですか。」
飯田「私たちの計画初めから、知ってたみたいなのよ。」
保田「さっき私たちは、仕返しされたの」
飯田「と言うことで宜しく。今日は、後藤が行ってね。」
後藤「行くのは良いけど、なにやるの?」
飯田「ゆうちゃんが指示するって、早く行った方が良いよ。」
後藤が中澤たちの後を追っていった。
- 319 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時10分48秒
- 後藤が中澤の家へ着くと、ちょうど安倍が帰った後だった。
中澤「ごっちん来たか。」
後藤「手伝いって何をやれば良いんですか。」
中澤「とりあえず夕食の支度やな。その後片付けたら洗濯やってもらう。」
後藤が夕食の支度をしている間に、中澤と矢口は、風呂に入って出てきた。
中澤は、夕食後すぐに寝てしまっていた。
後藤は、中澤に言われたとおりに、片づけを済ませて、洗濯をした。
一通り終わって中澤の所へ行くと、中澤は、既に夢の中だった。
後藤は、ニヤリと笑う。
矢口は、黙認している。
その後吉澤と、石川も同じ事をして過ぎていった。
3人とも手伝いが終わった後には、中澤が寝ていたので、同じ事をして帰っていった。
- 320 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時11分21秒
- 中澤は、このことを後で知ることになる。
平家が中澤に、3人がしていったことをあかしてくれた。
証拠物件と、ともにである。
なんと3人とも、中澤の寝顔を写真に撮っていたのである。
平家がその写真を中澤に見せていた。
平家「姐さんも、結構無防備やな。
まぁそのおかげでうちのコレクションが増えるんやけど」
中澤「みっちゃん、うちの写真コレクションしてるんか」
平家「みんなやってるで、知らんの姐さんだけや」
中澤「うち、あの3人にこんな事させるために、呼んだんじゃないんやけどなぁ」
平家「姐さん最後の詰めがあまいんや」
中澤「みっちゃんに言われたくないわ」
結局、後藤・吉澤・石川が得をしただけであった。
- 321 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時12分49秒
- それからしばらくして、中澤は、あのテレビ局で歌を歌っていた。
中澤の2度目のソロデビューである。
衣装は、予想した物よりは、控えめであったが、それでもお嬢様のような衣装であった。
曲はポップスで、中澤の背格好からすると、ちょっと大人の内容であった。
無難に歌を歌い終わると、突然セットが変わり、いつものアナウンサーが出てきた。
そして、後ろを向くとセットには、中澤ゆうこ運動会、私は一生懸命がんばりました。
と、セットに書かれていて、中澤の運動会のもようが映し出されていた。
もちろん娘。たち全員もいて、その真ん中に中澤が座るように椅子が用意されている。
中澤の両側は、矢口と、安倍であった。
もしもの時のためらしい。
一応驚いたような顔をした中澤である。
運動会の入場のシーンから、次から次へと中澤の出場した競技が映し出されていく。
競技が終わるごとにアナウンサーが中澤に質問をする。
それに無難に受け答えする中澤である。
その収録後、アナウンサーに中澤が写真を渡した。
中澤「もう少し上手くやりましょうね。」
その写真には、当日の隠しカメラがことごとく写っていた。
その時に、テレビ局側が、中澤にしてやられていたことに気づいのであった。
第十一章 娘。たちの計画 END つづく
- 322 名前:nadia 投稿日:2002年06月23日(日)14時14分57秒
- 次が最終章です。
- 323 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月23日(日)16時38分05秒
- 最終章って終ってしまうんですか?
毎日これを読むのが幸せで日課になってたのに〜!
- 324 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月24日(月)19時54分14秒
- 最終章反対(w
お疲れ様でした。次作も楽しみにしてます。(w
- 325 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時20分01秒
- 第十二章 それから・・・
それから一年が過ぎようとしていた。
中澤の身長も、後少しで矢口に追いつくところまで、成長していた。
娘。たちは、短い夏休みを取っていた。
矢口は、1泊の予定で自宅へ帰っている。
自分の両親を説得する為にだ。
中澤は、安倍に相談したいことがあると言って、来てくれるよう頼んでいた。
そしてしばらくして安倍が来た。
安倍「おじゃまします。」
中澤「どうぞ。」
二人は、とりあえずダイニングの椅子へ腰かけた。
中澤は、安倍の隣りに座ると、安倍に部屋の鍵を渡す。
中澤「この部屋の合い鍵や、なっちにはこれからも世話になること多いと思ってな、
矢口と二人で相談したことや。」
安倍「いいの、もらって?」
中澤「いいんや、なっちなら何時でも家に来ていいんや。」
安倍「じゃっもらっておくね。」
中澤の顔を見て、笑顔になる安倍であった。
中澤「それともうひとつ、もらってもらいたい物があるんや。
こっちの方が本題なんだけどな」
- 326 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時20分34秒
- 中澤が安倍にケースを渡す。
安倍「これって・・・」
中澤「あけてみてくれるか」
安倍がケースを開ける。
そこには、プラチナの指輪が入っていた。
安倍「これ、なっちに」
中澤「そうや、よく見てくれるか」
安倍が指輪の内側を見ると、Nakazawa to Abeと書かれていた。
安倍が驚いた顔で中澤を見る。
中澤「もらってくれるか?本当は、なっちの二十歳の誕生日に渡そうと
思ったんやけどな、渡しそびれてしまって、
そしたらうちこんな事になってしまったからな。」
- 327 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時21分07秒
- 安倍「もらっていいの?」
中澤「なっちしか出来んやろ。」
安倍「なっち、これもらったら、ゆうちゃんの事せっかく・・・」
中澤「いやなんか?」
安倍「いやじゃない。」
中澤「それじゃ。」
中澤が指輪を取って、安倍の右手の薬指に、指輪をはめた。
安倍は、その指輪をじーっと見ている。
中澤「これは、うちの気持ちや」
安倍「ゆうちゃん、キスしていい?」
中澤が頷くのを確認すると、中澤を抱き上げて少し力を入れていつもより
長めにキスをした。
- 328 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時24分58秒
- 中澤「なっち、うち、もうすこしたったら、名前変わると思うんや。」
安倍「やっぱりそうなんだ。」
中澤「矢口には、うちを与ってもらう。なっちには、指輪や。」
安倍「そういうことなのね。」
中澤「だから、名前が変わらないうちに渡したかったんや。」
安倍「わかった・・・、これでゆうちゅんのことあきらめる。矢口に渡せる。」
中澤「違う、これはうちと、なっちとの契約や。もちろん好きな人が出来て、
結婚する時が来たら、うちに返してくれればいんや。」
安倍「絶対返さない。」
中澤「なっち、一生結婚しないつもりか。」
安倍「なっちは、ゆうちゃんを思って、一生独身で過ごすの。」
中澤「解った。その指輪は、なっちにあげる。好きな人が出来ても返さんでもいい。
その代わり、うちの言うこと聞いてくれるか。」
安倍「なっち、ゆうちゃんの言うことだったら何でも聞いてあげる。」
中澤の目がキラッと光った。
- 329 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時25分34秒
- 中澤「じゃ、なっちをうちが、束縛する。」
安倍「なっち、ゆうちゃんの奴隷になるの?」
中澤「違う違う、正確に言えば、ある会社の役員になってもらいたいんや」
安倍「役員ってそんなに簡単になれるものなの?」
中澤「これから話すことは、時期が来るまでは、誰にも話したらあかんで」
安倍が頷く。
中澤「その前に指輪はずしてくれるか」
安倍「どうして」
中澤「矢口にばれたら怖い。」
安倍は、指輪をはずしてケースに入れ、バックにしまった。
- 330 名前:nadia 投稿日:2002年06月24日(月)21時33分36秒
- 名無し読者 さん
ありがとうございます。
一応きりを付けます。
名無しさん
ありがとうございます。
何処かで急に、書きはじめるかもしれません。
- 331 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月25日(火)02時03分20秒
- 怒涛の更新、毎日ありがとうございました。
毎日ちび裕ちゃんに会えて幸せでした(w
最終章最後まで頑張って下さい(w
次の作品もぜひ姐さん中心で(w
- 332 名前:nadia 投稿日:2002年06月25日(火)15時10分24秒
- 名無し読者 さん
ありがとうございます。
今日も更新、致します。
- 333 名前:nadia 投稿日:2002年06月25日(火)15時13分02秒
- 中澤「なっち、株って知ってるか。食べる蕪やないで。」
『先につっこんでおかんと、なっち、ほんとにボケるからな』
安倍「株式会社の株?」
中澤「そうや、株式会社の株や。その株をある一定以上集めると、
その会社の役員人事に口出しが出来るようになるんや」
安倍「ゆうちゃん、そんなことやってたの」
中澤「ちょっとな、初めは、試しにと思ったんやけどな。
始めたら面白いように相場の流れが解るんや。
それで、どうせ買うのやったらと言うことで、
ある株を集中的に買い込んだんや、今その株な、
その会社の総株式発行数の25%までうちが持ってのんや。」
安倍は、あきれた表情をしている。
安倍「何処の会社なの」
中澤「うちらの所属してるレコード会社って知ってるやろ。」
安倍「ゼ・・・」
中澤があわてて安倍の口を押さえる。
中澤「やたらに社名は、言えんのや」
安倍が頷く。
- 334 名前:nadia 投稿日:2002年06月25日(火)15時14分27秒
- 中澤「仮にZ社としとこか、そこのZ社のバックであやっつている会社の株や」
安倍「販売とか書いてあるところ?」
中澤「そうやなっち頭良いやんか。」
中澤が安倍の頭を撫でる。
中澤「なっちが、そこの役員になってもらいたいんや」
安倍「そんなの無理だよ。」
中澤「大丈夫や、うちの言うとおりに動いてくれればいいんや。」
安倍「今の仕事どうするの?」
中澤「もちろん、娘。の仕事もやってもらうで。
だから忙しくなるんやけど、やってくれるか。」
安倍「ゆうちゃんの為ならやるよ。」
中澤「よう言った。それでこそなっちや。ほんとは、このポストうちが、
やるつもりやったんやけどな、こんな体になってしまったからな。」
安倍「それで何をすればよいの。」
中澤「その会社の影響下にあるZ社の重要ポストに、矢口を送り込んでもらいたいんや。」
- 335 名前:nadia 投稿日:2002年06月25日(火)15時15分23秒
- 安倍「なんで?」
中澤「これで、うちらの自由に、曲を出すことが出来るんや。」
安倍「そういうことなの?」
中澤「そうや、世の中そういうことになっているんや。」
安倍「ゆうちゃん、すごいこと考えてるだね。」
中澤「まだまだや、なっちにはもう一つやってもらい事があるんや。」
安倍「えっ、まだなにかやるの。」
中澤「矢口がよくものまねする歌手がおるやろ。」
安倍「んー、Hさん」
中澤「そうや、そのHさんの所属するレコード会社A社を、
なっちが行く会社の傘下にしてもらいたい。」
安倍「そんなことが・・・出来るんだろうね。
ゆうちゃんがもう手を打ってあるんでしょ。」
中澤「そうゆうことや。それがすんだら、うちらがこの業界乗っ取れるで。」
中澤がニヤッと笑った。
『やっぱり、ゆうちゃんには逆らわないでおこう。』と思う安倍であった。
- 336 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年06月25日(火)21時21分13秒
- 裕ちゃんの財テク・・・
このまま、業界、財界を超えて政界まで傘下に?
- 337 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時00分37秒
- やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 さん
ありがとうございます。
姐さんそこまでは、考えていないみたいですよ。
- 338 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時01分57秒
- 数日後中澤の本名が、中澤裕子から矢口裕子へと変わった。
このことは本当に一部の人間にか知らせていない。
芸名は中澤のままだった。
- 339 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時02分38秒
- さらに一週間後、経済新聞の人事欄に、S社の代表取締役として、
安倍なつみの名前があった。
その日の午後には、Z社のトップも入れ替わっていた。
もちろん矢口真里にである。
- 340 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時03分29秒
- 次の日のニュースでしきりに放送されていた。
S社の安倍さんは、モーニング娘。の安倍なつみであると言うことが解ったのだ。
各社一斉に取材をしようと試みたが、全て断られてしまっていた。
中澤が手をまわしたのである。
- 341 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時04分09秒
- その日朝早く、事務所の主要取引銀行の頭取から社長宛に電話がかかっていた。
頭取曰く、お宅の所属している中澤さんには、
絶対に逆らわないでくれというものであった。
次の日、S社がA社を傘下にするという発表があった。
この瞬間、日本の音楽業界の地図が、塗り変わったのである。
- 342 名前:nadia 投稿日:2002年06月26日(水)14時04分52秒
- 娘。たちは、普通の音楽番組には出演していたが、
そこで、安倍や矢口に司会者が、聞いたところで解るはずもない。
全ては、別名平成の相場師と呼ばれる、中澤が仕組んだことなのだから。
- 343 名前:名無し読者α 投稿日:2002年06月27日(木)11時57分36秒
- 展開が早すぎかと・・・
その分グダグダ感がないと言われれば、
それはそれで面白いんですけどね。
- 344 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時54分11秒
- 名無し読者α さん
ありがとうございます。
実はこのお話、全部で400KB位あります。
前後編に分けようと思ったのですが、それも中途半端
な感じなので、このようになりました。
残りは、また何処かで書こうと思っています。
- 345 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時56分04秒
- 当然、中澤がハロプロを完全に仕切っていた。
中澤姐さんの復活であった。
前と少し違うのは、ハロプロ全体のプロデュースを中澤がやっていることだ。
つんくでも、中澤を通さなければ、曲さえ作れないのである。
- 346 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時57分12秒
- さらに中澤は、安倍の居るS社の親会社で、
品川に本社を置くS社をも自分の手中にしようとしていた。
そこは、さすがに巨大企業だったため少々手こずったが、
既に、役員の持っている株を押さえつつある。
さらに、S社のグループ企業からも手を回した。
そのS社のグループ企業の一つは、西暦200×年に蜘蛛男の映画を作って有名だが、
そこに自分の所属する事務所を買収させた。
『事務所の社長は、みっちゃんにでも、なってもらうかな』
- 347 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時58分05秒
- これで、ハロプロを完全に自由に動かすことが、出来るようになった中澤であった。
中澤「あんな事は、絶対にさせんのや。テレビ局も押さえておくか。覚悟しておけ。」
そういって、不気味な笑いをする中澤であった。
あの放送のディレクターとプロデューサーが、
最果ての地へとばされたのは、言うまでもない。
次の年の四季報には、主要テレビ局の株主欄に中澤の名前が載っていた。
長者番付上位には確実に3人の名前が載るだろう。
芸能歌手部門としてではなく、一般部門である。
- 348 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時58分38秒
- 後になって矢口が漏らした話だが、株のことは、
前から中澤が用意をしていたらしいと言うことと、
中澤は実は、特殊能力があるらしいと言うことである。
そうでなければ、こんな短期間に株操作など出来ないのである。
また、中澤が若返ったことに関係があるかどうかは、今となっては解らないことだ。
第十一章 それから・・・ END
これで終わりです。
- 349 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)13時59分26秒
- では、またどこかで。
- 350 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年06月27日(木)20時02分09秒
- あら・・・
あっけないのね・・・
裕ちゃん結局ちっちゃいまんま?
すごい、謎を残す終末だ・・・
- 351 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)21時27分22秒
- どっかでそのうち続き書きますから
ageないで、そっとしておいて下さい。
- 352 名前:nadia 投稿日:2002年06月27日(木)21時28分44秒
- 話の内容は、11と12の間と
みっちゃんが出てくるよ。
- 353 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月27日(木)22時38分31秒
- おいおい(w
最終章だけ違う小説?って感じです。
なにはとまあれお疲れ様でした。
- 354 名前:nadia 投稿日:2002年06月28日(金)13時31分27秒
- 名無しさん
ありがとうございます。
全然違うのでは、無いのですよ。
これが姐さんの本当の仕返しですよ。
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