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偶然?運命?
- 1 名前:みっく 投稿日:2002年05月27日(月)02時23分44秒
- 初めて小説書きます。
作者がいしよし好きなので、必然的にこの小説はいしよしです。
駄文ですがよろしくお願いします。
- 2 名前:1.プロローグ 投稿日:2002年05月27日(月)02時24分27秒
- 人と人との出会いって、偶然が重なってできてるんだよね・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・じゃあ、運命と偶然って紙一重なんだね
梨華ちゃんと出会ったのは、偶然だったのか運命だったのか、
今でもあたしにはわからない。
他人が見たらありふれた出会いなのかもしれない。
でも、この広い世界で出会えたことは真実だし
あたしにとっては忘れたくない大事な出来事。
あの出会いまでお互いに知らなかったのも、
偶然があたし達二人に舞い降りてこなかったからだと思う。
・
・
・
・
・
・
- 3 名前:2.日常 投稿日:2002年05月27日(月)02時25分17秒
- 朝に強くないし、寝起きは不機嫌なんだけれど、
あたしは何故かいつも朝練のない時でも早めに
学校へ行っている。
みなには
「よっしーは、そんなに朝早く来て何してるの?」
とか聞かれるけど、よくよく考えてみれば
特に何もしていないかも。
まだ人が少ない学校までの道のりが
なんだか好きだから早く行っているのかもしれない。
春の優しいひかりを受けながら、いつもと変わらない
人少ない学校までの道のりを歩いていた。
「うーん、昨日寝るの遅かったからさすがに眠いかも・・・」
小さく呟きながら歩いていた。
- 4 名前:2.日常 投稿日:2002年05月27日(月)02時25分59秒
- 朝の道なんて、まあ代わり映えはしないし大抵はいつもと同じ
人しか見かけない。
学校へと続く坂の下に近づくと、なにやらうずくまっている人が居た。
あたしは眠い目をこすってもう一度確かめるように見た。
「ん?やっぱりあれって人だ。」
あたしはその坂のふもとでうずくまっている人の元へ駆け寄った。
「あのー、大丈夫ですか?」
どう見てもお約束のごとく具合が悪そう見えたので、
あたしはとりあえず声をかけてみた。
「・・・・・・大丈夫です。」
見上げたその人は、女の私から見ても美人と思える人だった。
- 5 名前:みっく@作者 投稿日:2002年05月27日(月)02時30分37秒
- えっと、初更新終了です。なんか中途半端でごめんなさい・・・。
しかも、しょっぱなから訂正です・・・。
2の
5行目 みなには → みんなには
6行目 よっしーは〜 → よっすぃー
申し訳ないです。
更新遅いかもしれないけれど、おつきあいして頂けたら幸いです。
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月27日(月)05時56分13秒
- 喜んでおつきあいしますよ。続きもがんばって。
- 7 名前:翔 投稿日:2002年05月28日(火)02時26分10秒
- 頑張ってください!
続き楽しみに待ってます!
- 8 名前:2.日常 投稿日:2002年05月28日(火)02時33分03秒
- (ほー、美人さんだなー。いくつくらいなんだ?)
その女性の顔を見ながらそんなことをボーッと思っていた。
「?・・・あの、大丈夫ですから。聞こえてます?」
その女性は首を傾け、あたしの顔をかるく見上げながら言った。
「え?・・あーはい、聞こえてます。えっと、大丈夫なんですよね?アハハ。」
あたしは頭を軽くかきながら答えた。
その女性はゆっくりと少しフラっとする体を気にしながら立ち上がると、
「通学途中にすみません。」
と丁寧にお辞儀をした。
「頭あげてください。ホントにあたしは大丈夫ですから。」
(うーん、なんか「大丈夫?」という会話しかしていないかも(笑))
またもや頭の中でくだらない事を思っていたら、
- 9 名前:2.日常 投稿日:2002年05月28日(火)02時33分56秒
- 「ご迷惑おかけしちゃいました。私もそろそろ学校があるので
失礼します。」
爽やかな笑顔で言いながら、その女性は去っていった。
「あ・・・れ?あたしが口を挟む隙がなかったんだけど・・・?
一体彼女はこんなところで、何をしてたんだ?」
あたしは一人残され呟いてみたけれど、
まあ、とりあえず具合悪いわけでもないみたいだったから
特別気にする必要はないってことだよね、と解釈をした。
もともと楽天家なあたしは、特に気にすることもなく学校へ行くために
坂をのぼって行った。
さっきのことがあったから、いつもより少し遅くに教室へ着いた。
「やっぱり、この時間って人少ないよなー。」
- 10 名前:2.日常 投稿日:2002年05月28日(火)02時34分26秒
- 自分の席である窓側の一番後ろの席に座り、いつも通りに
飲み物を飲みながら窓の外を眺めようとしたが、
「あ!さっきのことがあったらか、コンビニで飲み物買うの忘れた・・・
失敗した。あたしの朝の優雅なひとときがー。」
一人で騒いでいると、あたしと同じように朝早めに登校する面子が
教室に入ってきた。
「よっすぃー。廊下にまで聞こえてるんだけど・・・(苦笑)
そんなにジュース買い忘れたのショックなわけ?」
少々あきれ顔であたしに尋ねてきたのは、親友のごっちんこと後藤真希だ。
彼女の場合、朝きちんと早く来てるけれど、ほぼ学校には
寝に来ているようなもんだ。
- 11 名前:2.日常 投稿日:2002年05月28日(火)02時35分22秒
- 「だってさー、せっかくのこの朝の一時をだよ。
遅刻しそうで走ってくる人を飲み物でも飲みながら、
おー頑張ってるなーとか思いながら眺めるのが
優雅な朝の一時ってやつでしょー!」
あたしが力説すると、ごっちんはかなりあきれ顔で、
「よっすぃー・・・それ全然優雅じゃないって。」
「えー、優雅だよー。だってさ、あの坂を駆けのって、
教室に入るのに階段を上っていかなきゃ行けないのを、
窓から飲み物片手に観察する。ほーら、やっぱ優雅じゃん!」
「でもさ、ホントよっすぃーが朝飲み物買ってこないなんて
珍しいじゃん」
あたしの理屈が通った完璧な反論はあっさりと切り捨てられた。
- 12 名前:みっく@作者 投稿日:2002年05月28日(火)02時46分10秒
- 8-11 更新終了しました。
なんか読み返すと、自分の文章やっぱりダメダメだー(鬱)
>6 名無し読者さん
こんな駄文につきあって頂けるとは、ありがとうございます。
頑張ります!
>7 翔さん
ありがとうございます。ぼちぼちと進めていくので、見守ってやって下さい。
こんな駄文に暖かいお言葉ありがとうございます。
ポイントポイントはできているので、頑張って文章にしたいと思ってます。
よろしくお願いします。
- 13 名前:某読書人 投稿日:2002年05月28日(火)12時15分47秒
- 朝早く登校するごっちん。なんか新鮮だ(w
今後、物語がどのように展開していくのか楽しみです。
初めて書かれるということで大変だとは思いますが、
マイペースで頑張ってください。
- 14 名前:2.日常 投稿日:2002年06月01日(土)18時14分58秒
- 「坂のふもとで、うずくまっている人が見えたから、よい子なあたしは
大丈夫かな?と思ってその人のところに駆け寄ったりしていたら、
コンビニ寄るの忘れちゃったんだよね。」
「そうだったんだ。で、そのうずくまっていた人は具合とか大丈夫だったの?」
「えっと、本人が『大丈夫です』って言ってたから、きっと大丈夫だった
んじゃないかな?」
あたしがのんびりと答えると、
「何それ?具合が悪かったかどうかとか聞かなかったの?」
「いや、なんか聞くタイミング逃しちゃってね(苦笑)
あっという間に去って行っちゃったんだよね。」
「人助けする時になーに考えてたのよ?」
ごっちんがニヤリと笑いながら聞いてきた。
- 15 名前:2.日常 投稿日:2002年06月01日(土)18時21分11秒
- ボーイッシュなところもあって、女子校に通っているあたしは
お決まりのごとくに校内でモテるらしく、あたし自身は自覚ないんだけどね。
あたしがその人のことを、美人さんだーなんて思ってボヘーっとしていた
なんて言ったらまたからかわれるだけだから・・・やっぱりごまかしますか。
「えーっと、大したことじゃないよ、うん。アハハ。
ほら、朝だからボーっとしてたんだよ。」
「その人って、男性?女性?」
「女性だったよー。」
「ふーん、じゃあよっすぃーことだから『お、かわいい』とか
思ってて、何でうずくまってたのか聞きはぐったんでしょ?」
ニヤニヤしながらどうよ?って顔でごっちんが突っ込んできた。
ぐは、さすが我が親友・・・・スルドイ。
- 16 名前:2.日常 投稿日:2002年06月01日(土)18時22分31秒
- これは白状するのとごまかすのと、どっちがあたしにとって
身の保身(かなり大げさだけど)になるか・・・・。
やっぱり、白状するか・・・。
「白状しますよ・・・。流石は後藤さんです。」
「やっぱりねー。よっすぃーの考える事なんて単純ですから、
手に取るようにわかりますって(笑)
やっぱりうちの学校一男前さんは、かわいい子には目がないのね〜(笑)」
やっぱり、そう言われると思ったよ・・・。
別にあたしはかわいい子が好きとかそういうんじゃないってーの。
と反論しようと思ったら、すかさず、
「で、どのくらいかわいい子だったのー?」
さきっからのニヤニヤした表情はそのままで、
興味津々という感じでごっちんがたずねてきた。
こんな時のごっちんはあたしの話は聞いてくれないことが
わかっていたので、諦めてごっちんの質問に答えることにした。
- 17 名前:みっく 投稿日:2002年06月01日(土)18時27分25秒
- 14-16 少量ですが、更新してみました。
なんかお話がなかなか先に進んでないかも・・・・。
あー、やっぱり駄文だ・・・。
>13 某読書人さん
>朝早く登校するごっちん。なんか新鮮だ(w
やっぱり、そう思います?
実は自分で書いていてもそう思ってます(笑)
>マイペースで頑張ってください
ありがとうございます。
駄文ですけど、よろしくお願いします。
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月01日(土)23時13分41秒
- きりきり白状させられてますねぇ(w
- 19 名前:みっく 投稿日:2002年06月09日(日)23時42分42秒
- 「・・・・・かわいいというよりは、美人って感じの人だったよ。」
「ふむふむ、それでよっすぃーがボヘーっと見とれていている内に
その人は立ち去ったというのが朝の出来事なわけね〜。」
「そういう一言で片づけられたら、あたしがただのお間抜けさん
みたいじゃーん。」
不満顔でごっちんに抗議をしていると、教室には徐々に人が増えてきた。
「ごっちーん、なんか楽しそうな顔してるけど何話してるの〜?」
教室に今着いたばかりのあたし達とよくつるんでる大谷雅恵がきた。
「おはよー。男前コンビのまさお君。」
ごっちんは笑いながらまさえに挨拶をした。
ちなみに、まさえとあたしは周りから男前コンビとかいう
わけわからんネーミングを頂いている。
あたしが不満顔なのに気づいたまさえが聞いてきた。
「よしお君、今日は朝からご機嫌斜めじゃーん。」
「よしおって言うなー。」
「そういう細かいことは気にしない、気にしない。
でだ、ごっちん何でよしお君はご機嫌斜めなわけ〜?」
「あたしの機嫌なのに、何でごっちんに聞くんだよ。」
「まさお君、このごっちんが理由を教えてあげましょう♪」
- 20 名前:2.日常 投稿日:2002年06月09日(日)23時43分37秒
- やっぱり、あたしの意見は見事なまでにスルーされた・・・。
「理由というのは、まあいつものことなんだけど、
よっすぃーの考えることが単純だから、私に
言い当てられちゃって拗ねてたんだよー。」
「ほんとだ、いつものことだね。
で、ごっちんが当てたという今日のお題は?」
ごっちんとまさえはあたしのことを放置状態にして
二人で楽しんでいる・・・。
ごっちんがそのお題とやらを話そうとしたところで、
始業のチャイムが鳴ったため、話は中断された。
- 21 名前:2.日常 投稿日:2002年06月09日(日)23時45分02秒
お昼になり、いつも陣取っている屋上へ3人で向かった。
「朝の続きなんだけど、よしお君がご機嫌悪かった原因って何だったの?」
まさえが朝のことに話を戻した。
「もういいじゃん、朝の話なんて。
えーえー、どうせあたしはいつも二人の話の肴ですから。」
あたしがちょっとイジケモードで言ったのに、お二人はあたしの
イジケなんて何とも思っていないので、
「なんかね、よっすぃー朝に一日一膳をしようと思ったらしいんだよ。
でもね、いつものボケっぷりを出しちゃって一日一膳にならなかったんだよー。
でだ、その一日一膳しようとしたのが、美人さんだったんだってー。」
ごっちんが楽しそうにまさえに話した。
「かわいい子には目がないんだから、よしお君ったら〜。」
まさえも朝のごっちんと同じようなことを、やっぱりごっちんと同じに
楽しそうに言った。
(絶対にこの二人あたしで遊んでる・・・。)
- 22 名前:2.日常 投稿日:2002年06月09日(日)23時45分37秒
- 「あー、うるさーい!かわいい子とか美人とか見たら誰だって関係なしに
普通に『おー!美人だ。』とか思うでしょ。」
あたしが反論すると、
「あらあら、開き直りましたよ、よしお君たら〜♪」
「本当に。」
ごっちんとまさえは二人で楽しそうに返してきた。
(やはり、あたしはこの二人にはかなわいっぽい・・・。)
あたしは諦めて、黙々とお昼を食べ、二人を放って屋上を後にした。
- 23 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月09日(日)23時47分03秒
- 一人で居てもやることがない・・・考えた末にあたしは購買部へ何か飲み物を
調達しに行くことにした。
しかし、やることがないからって購買部へ行くという自分がちょっと
虚しい。だからといって、知的に図書館とかいう案は出ない・・・。
購買部は昼休み始まりではないので、ぼちぼちの人が居た。
「さーて、なんか飲むかな。」
あたしが独り言をつぶやきながら自販機へ向かい、
お金を入れようとしたら、あたしよりも小柄で華奢な人が
同時にお金を入れようとしていた。
「「あ、すみません。」」
二人同時に頭を下げる。
顔を上げてみると、ん?・・・見たことある。
「あのー、もしかして朝あたしと会いませんでした?」
あたしが自信なさげに聞いてみると、
その人も顔を上げてあたしの顔を見た。
「あ、朝はご迷惑おかけしました。すみませんでした。」
またもやその人は深々と頭を下げた。
(朝もそうだっただけど、なんか丁寧な人だな〜。)
- 24 名前:みっく 投稿日:2002年06月09日(日)23時53分06秒
- 19-23 更新しました。
>18 名無し読者さん
レスありがとうございます。
そうなんです。ごっちんの方が実は強いんです(笑)
うちのよっすぃーは見た目と違って中身はのほほん、のんびり系なんです。
大谷さん出したんですけど、実はハロプロ内でなんて呼ばれているか
よく知らなかったので、無難に名前で呼ばさせることにしちゃいました。
仕事が忙しくて、なんか週末くらいしか更新できなさそうです。
と言っても、まあ、こんな駄文読んでいる人は殆どいないと思いますが・・・。
- 25 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月10日(月)12時50分14秒
- 2人がどういう風に親しくなるのか楽しみ
- 26 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月16日(日)02時21分20秒
- あたしはごっちんに言われたことを思い出し、
「えっと、具合とかもう大丈夫なんですか?」
朝に聞かなきゃいけなかったことを、かなりのタイムラグで尋ねた。
「あ、はい。」
何故かその人は少し困った表情で返事をした。
これ以上理由を聞いちゃいけないのかも、とあたしは思い、
自己紹介をしていなかったので、自己紹介をすることにした。
「高等部1年4組の吉澤ひとみって言います。」
「あ、私は高等部2年1組の石川梨華です。」
「先輩だったんですねー。改めて、よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
今度は笑顔で返事がかえってきた。
なんで高等部とかあたしが自己紹介につけたかというと、
うちの学校、私立の中高エスカレーター式の学校だから、
一応名乗るときに高等部をかつけて自己紹介するのが
普通になっているんだよね。
- 27 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月16日(日)02時22分10秒
- (うんうん、この先輩笑顔が似合うね。
まあ、美人は何をしても似合うんだろうけど。)
「何か飲み物買うつもりだったんでしょ?
朝、迷惑かけちゃったお礼にご馳走したいんだけど、どうかな?」
「いやー迷惑だなんて思ってないですよ。」
「大したものじゃないから、遠慮しないで選んで、ね?」
ちょっと首を傾けてあたしに尋ねてくる石川先輩はあたしとは
対極の位置にいると言ってもいいくらいに、女の子だ。
あたしも女の子なんだから変な表現かもしれないけど、
女子高なんてところは、以外とこういうあたしと先輩みたいな
両極端なイメージの人が意外といるもんだ。
「じゃあ、遠慮しないで頂きます。
コーヒー牛乳でお願いします。」
あたしが言うと、早速とばかりに自販機にお金を入れて
コーヒー牛乳を買って渡してくれた。
先輩もあたしと同じのにしたみたいだ。
- 28 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月16日(日)02時23分04秒
- 「ありがとうございます。」
あたしが受け取ると、
「お礼ができて良かった。
私は教室に戻るね。」
朝同様に、あたしが返答する前に去っていってしまった。
「去り際の早い人だ・・・。」
あたしは先輩から貰ったコーヒー牛乳を片手に呟いた。
このまま購買部にいても仕方がないので、あたしはコーヒー牛乳を
飲みながら教室へ戻った。
- 29 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月16日(日)02時27分26秒
- 「「おかえりー。」」
ごっちんとまさえは既に教室に戻っていたらしく、
あたしが教室に入ると声をかけてきた。
「ただいま。・・・そうそう、朝会った人に会ったよ。」
あたしが二人に言うと、
「そうなの!?で、誰だったの?」
ごっちんが素早く尋ねた。
「高等部2年1組の石川梨華っていう先輩でした。
あたし学校で初めて見かけるんだけど。」
「2年の石川先輩か、結構有名な先輩じゃん。
よっすぃー、相変わらず噂とかに疎いね。」
ごっちんに呆れ顔で言われた。
自慢じゃないけれど、あたしはあんまり学校の噂等に
詳しくない・・・。
うちの学校は高校で生徒を増員しない学校だから、
そこまで人数もいないはずなのに、あたしはいまだに
同級生でも知らない人が沢山いる・・・。
- 30 名前:3.二度目 投稿日:2002年06月16日(日)02時28分01秒
- あたしがぐうの音も出ないでいると、
「まあ、噂に疎いなんていつものことなんだから、
突っ込んでもしょうがないでしょ。」
まさえがフォローにならないフォローをした。
「わかったよ。認めます、どうせあたしは噂に疎いです。
で、石川先輩ってどう有名なの?」
- 31 名前:みっく 投稿日:2002年06月16日(日)02時33分32秒
- 25-30 更新終了です。
>24 名無し読者さん
レスありがとうございます。
これからここの二人には頑張って仲良くなってもらいます。
せめて週一のペースで更新できたらいいなーという希望を
自分の中にもちつつ更新させていただいています。
こんな話で本当に楽しんでもらえてるのかどうか心配・・・(ボソッ)
- 32 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月17日(月)09時45分23秒
- どう有名なんでしょうね
いいとこで切られたなぁ(w
- 33 名前:みっく 投稿日:2002年07月01日(月)02時45分19秒
- 更新できてなくて申し訳ないです。
仕事が忙しくなってしまったもので・・・・。
でも、続けるのでよろしくお願いします。
>32 名無し読者さん
レスありがとうございます。
石川さんがどう有名なのか・・・作者も楽しみ(←ウソですもう決まってます)
ご期待に添えれるようにがんばります。
- 34 名前:3.噂 投稿日:2002年07月09日(火)02時52分22秒
- 「よっすぃー、石川先輩のこと本当に見覚えないの?」
ごっちんが念を押して聞いてきた。
ごっちんがしつこく聞いてくるってことは、実はあたしも知ってる人って
ことなだよな?
うーん・・・・・・・やっぱあたしには思いつかないんだけど・・・。
あたしが真剣にわからないって顔をしているのを見かねたまさえが、
「よっすぃーの答え待っててもきりがないからさ、もう話した方が早いよ。」
とごっちんに言った。
くー、なんかあたし馬鹿にされているんですけど・・・・。
なんも思い出せないあたしが悪いのかもしれないけど、
石川先輩のことなんて、朝とさっきのお昼以外には記憶にないんだよね。
- 35 名前:3.噂 投稿日:2002年07月09日(火)02時53分09秒
- 「校内でも美人で有名ってのもあるんだけど、有名な理由にはもう一つあるんだよね。
去年放課後に誰かの告白が全校放送で流れちゃったの覚えてる?」
「そういえばそんな事もあったねー。で、それが?」
「やっぱり反応はそんなもんか。
その告白されていた相手ってのが石川先輩だよ。」
「まじ?」
「うん、ホントの話。それで、石川先輩は校内でも有名になってしまったわけよ。
あんだけ話題になってたのに、知らないよっすぃーがある意味凄すぎるよ。」
- 36 名前:3.噂 投稿日:2002年07月09日(火)02時53分45秒
- 以外な話しであたしは素で驚いていた。
そりゃーそういうことなら有名になるよ、確かに。
「でもさ、石川なんて苗字よくあるけど、何で石川先輩ってわかったの?」
「石川先輩の場合、声に特徴があるからすぐわかるんだよね。」
「石川先輩ってその告白された人とつきあってるの?」
「まあ、噂ではその告白した子とは付き合っていないらしいよ。
その後のことは噂だから、ホントのところはわかんないけど、
石川先輩が誰かと付き合ってた感じはなかったかな。」
ごっちんの話を聞いてあたしは、そういう事件があったという事以外は
本当に覚えていない自分に感心してしまっていた。
まさえがあたしに何か声をかけようとしたけれど、
先生が教室に入ってきたため話は中断された。
- 37 名前:みっく 投稿日:2002年07月09日(火)02時55分43秒
- 34-36 少しですけど、更新しました。
週末にPCのメモリが壊れたり、仕事が忙しかったりとしたために
更新遅くてすみません。
- 38 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月12日(金)01時57分59秒
- 告白した人って誰だろう…
- 39 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時50分52秒
- ・
・
・
・
・
まあ、いつも通りの授業も終わり放課後になった。
あたしは部活に向かったけど、ごっちんとまさえは帰宅部だからそのまま先に
帰ってしまったから、昼休みの続きの話は聞くことができなかった。
部室に行くと矢口先輩だけが居た。
「おっす!吉澤来るの遅いよー。吉澤でラスト!」
「なんでしょう?あたし別に遅刻じゃないですよ。」
「ちがう、ちがう。今日は部活休み!これを伝えるために
待ってたんだよ。昼休みに吉澤にだけ伝え忘れちゃってね、あはは。
だから、吉澤が来るの待ってたんだよ。」
「そうだったんですか。ありがとうございます。」
そういえば、矢口先輩って確か石川先輩と同じ学年だ。
ちょっと聞いてみようかな。
- 40 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時51分52秒
- 「吉澤、何ボーッとしてるんだ?」
「突然なんですけど、石川梨華先輩ってご存知ですか?」
「ホントに突然だな。そのうえ、おいらの質問は無視かよー。」
「あ、すみません。で、ご存知ですか?」
「こっちの質問にも答えろっての・・・はいはい、知ってるよ。だって同じクラスだし。」
「そうだったんですか!じゃあ質問してもいいですか?」
「なんだよ。石川のことなの?」
「簡単に言えばそうなんですけど・・・石川先輩ってどんな人ですか?」
「そのまんまの質問じゃないかよ。吉澤って石川のこと知ってたっけ?」
矢口先輩は不思議そうな顔をして聞いてきた。
そうだよね、そりゃー不思議に思うよなー。
突然個人に対する質問だからな・・・。
「つい最近知り合いになりました。」
「ふーん。石川の何が知りたいの?」
「何っていうか、どんな人なのかな〜って思いまして。」
「石川ねー。顔はカワイイよ。性格は、慣れると結構楽しいやつだよ。」
「ほーほー。ところで、矢口先輩って石川先輩と仲いいんですか?」
「おいらと石川?石川風に言えば、『うん、まりっぺとは仲良しでお友達なの!』って感じ。」
- 41 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時52分26秒
あたしにはよくわからないけど、どうやら矢口先輩は石川先輩の真似をしていたらしい。
しかも、自分から真似をしておいて言い終わった後に。「キショッ!」とか言って
一人で笑っている。
矢口先輩の話(って言ってもあんまり大した話じゃないような?)を聞いても
石川先輩がどんな人か全然わからないかも・・・・。
「おーい、よしざわ〜?聞いてるか〜?」
「あー、はい。聞いてます。聞いてます。」
「ホントかよ。まあいいっか。こんなんでOK?」
「もうちょっとだけいいですか?」
「いいけど、何でそんなに石川に拘ってるの?
もしや吉澤、石川に惚れたの?」
朝のごっちん達と同じようにニヤニヤしながら聞いてきた。
「ちがいますよ!ただ今日初めて見かけて、お話した先輩だったから
どんな人か気になっただけですよ!」
「そんなにムキになって否定しなくてもいいって、いいって。」
やっぱりニヤニヤして矢口先輩が言う。
これじゃ、朝のごっちん達との会話と同じだよー・・・。
- 42 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時53分01秒
「可愛い後輩の話はちゃんと聞いてやるから、とりあえず学校出ようよ。」
矢口先輩に言われて、確かに部活もないのに無駄に部室に居ることも
ないことに気付いた。
「あ、そうでうすね。すみません。」
「話はお茶でもしながらゆっくり聞いてあげるから、
とりあえず帰ろう。」
「はい。」
学校を出て、やっぱり気になるのであたしは矢口先輩に直ぐに質問した。
「あのー、話の続きなんですけど・・・」
「石川のことね。吉澤が石川の何が聞きたいのか、おいらには
わからないから、もう直球で聞いてちょ。」
誰が告白したかどうかなんてストレートには聞きにくいため、
あたしはこんな質問をしてみた。
「・・・・・・・・石川先輩って、モテるんですか?」
「顔かわいいし、頼まれたら断れないような結構いいヤツだからモテててるねー。」
「そうですか。」
「吉澤が聞きたかったのて、これだけなん?」
- 43 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時53分45秒
- あたしが返答に困り、矢口先輩の顔を見たらニヤっと笑っていた。
何かたくらんでいるというか、あたしの質問したいことがわかっているっぽい。
「矢口先輩、実はあたしが質問したいこと判ってるんじゃないですか?」
「え〜、どうかな〜♪聞きたいなら、ハッキリと言いなさいな吉澤君!
とりあえず、ここに入って話そうよ。」
満面な笑みで矢口先輩は言いながら、喫茶店に入っていったので、
あたしも続いてお店に入った。
お互いに飲み物を注文した。
「そんじゃ、ゆーっくりききましょか。」
この笑顔を見たら、もう観念して聞くしかないと思った。
- 44 名前:4.噂 投稿日:2002年08月26日(月)01時54分26秒
- 「えっと・・・石川先輩ってある事件で実は校内では結構有名な人だって
今日聞いたんですけど・・・」
「もしかして吉澤って石川の事件知らなかったの!?マジ!?
噂に疎いね〜。うちの学校で知らないのなんて吉澤くらいだって、それ。」
「うっ、そこまで言わなくてもいいじゃないですか。
本当に知らなかったんですから・・・・。」
「ごめん、ごめん。
事件に関してだけど、噂の八割方は本当だよ。
あいつさっきも言ったけど、結構モテるのよ。」
「やっぱり、そうなんですか。突っ込んで聞きますけど、
石川先輩ってその告白された人と付き合ってるんですか?」
「気になるの?やっぱ、石川に気があるんじゃん。」
「そんなんじゃないですよー。ただ、話を聞いたし本人ともお知り合いに
なったので、そういうことで気になるんです!」
大きな声であたしが言うと、矢口先輩は暫く笑っていた。
- 45 名前:みっく 投稿日:2002年08月26日(月)02時12分59秒
- 39-44 更新しました。
前回間違えが・・・34-36は「3.噂」ではなく「4.噂」です。
ちょっと文章とか書き方変なところあるような・・・。
いしよしの絡みが少なくてすみません。
仕事がちょっとだけ落ち着いたので更新できました。
早いペースじゃないですけど、頑張ります。
>38 名無し読者さん
レスありがとうございます。
告白した人は、次回発覚予定です。
更新遅いですけど、また読んでやって下さい。
- 46 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月26日(月)06時08分13秒
- 知りたがり吉澤が面白いです
続きも期待
- 47 名前:とみこ 投稿日:2002年09月08日(日)19時38分51秒
- かなりおもしろいです!かなり期待!!!
- 48 名前:5.真相 投稿日:2002年09月10日(火)00時55分30秒
- 矢口先輩が笑っている間にお店の人が注文した品を持ってきてくれた。
あたし達はホットの紅茶を注文していた。
そこまで受けなくてもいいのでは、矢口先輩・・・。
何でそんなに気になるのかなんて自分だってわかってないのに、
気があるじゃんとか言われたってわかんないよ。
あたしがちょっと困った顔をしているのに気付いた矢口先輩は、
笑うのをやめて話し出した。
「簡単に言うとだ、告白してきた奴とは付き合ってないよ。
どう断ったらいいかって相談されたしね。」
「なんか含みのある話し方しますね、先輩。」
「お、吉澤にしては珍しく気付いたんだ(笑)吉澤が石川のことどう思っているか
次第なんだけどね。」
「どういうことですか?」
「これには気付かないんだ(笑)
まあ話すけど、告白したやつとは付き合っていないけど、
あいつ今付き合っている奴が居るんだよねー。」
- 49 名前:5.真相 投稿日:2002年09月10日(火)00時56分05秒
- さっきの含みのある言い方はそういう意味だったのか。
そうだよね、あんだけの美人なら付き合ってる相手が居たって
不思議じゃないよ。
「よしざわー。おいらの話に返事を返せってーの。」
「・・・あー、だから矢口先輩はあたしに石川先輩をどう思っているか
聞いたんですか?」
「そうだよ。だってさ、吉澤が石川に惚れてたら
付き合ってる奴が居るなんて話イヤだろうなって思ってね。」
「何であたしが今日知り合いになったなっばかりの石川先輩のことを
好きだとか言うんですかね。」
「は?吉澤なんでそう思われているか気付いてないの?」
「はい。」
「やっぱり吉澤面白い!きゃははははははははは!」
矢口先輩はさっき以上に大ウケしていた。
あたし別に面白い発言なんてしてないんですけど。
「先輩、そんなに面白いですか?」
あたしは不思議そうな顔をして聞いた。
- 50 名前:5.真相 投稿日:2002年09月10日(火)00時56分35秒
- 「あー腹痛い。吉澤ってめちゃめちゃ鈍いんだね。
まあ、そのうち自覚してくるだろうから、
そのままんでいなよ。楽しいから(笑)」
「自覚って言われても、矢口先輩が思っているようなこと
ないと思いますよ。」
「まあまあそれはいずれ判ることとして、
もう話には満足したか?」
「えっと、これは聞いていいのかどうかちょっと
迷ったんですけど・・・告白した人って誰なんですか?」
「それか・・・・・言っていいのかな・・・。」
矢口先輩はそのまま暫く考えると、
「吉澤はさ、今日ちょっと知り合いになった石川のこと
知りたがったよね。それは、少なくても石川っていう一個人に
興味を持ったってことだよね?」
- 51 名前:5.真相 投稿日:2002年09月10日(火)00時57分28秒
- あたしに向かって質問を投げかけてきた。
矢口先輩が投げかけた質問はあたしにとっては何だか
理屈っぽい質問に思えたけど、確かにあたしは石川先輩について
知りたがっている。
「よくわからないですけど、矢口先輩が言ってることは
大きく間違ってはいないと思いますよ。」
「そっか、そっか。
石川にはおいらが吉澤にこのことを話したのは内緒にしろよ。
石川としては、ただでさえ変に有名になったうえに、
相手のことを振ってるから気にしてるんだよね。
あいつ結構ネガティブな性格してるから。」
「わかりました。聞いた話は絶対に他言しません!」
「それじゃ言うけど、あいつに告白してきたってのは、
中3の高橋愛だよ。」
- 52 名前:みっく 投稿日:2002年09月10日(火)01時03分59秒
- 48-51 更新しました。
ちょっと文章が唐突のような気がしてきたけど、大目に見て下さい(苦笑)
前回よりは早めに更新出来て良かったです。
やっと、告白した人物名を出せました。
きっと、のんびりペースになってしまうと思いますけど、
よろしくお願いします。
>46 名無し読者さん
レス有り難うございます。
吉澤さん噂に疎いので、知らないことだらけなんです。
だから、会話というよりは質問大会になってます(笑)
>47 とみこさん
レス有り難うございます。
そういう風に言って頂けるのが何よりも嬉しいです。
少しでもご期待に添えられるように頑張ります。
- 53 名前:5.真相 投稿日:2002年10月12日(土)02時50分10秒
「・・・・ほー。」
「おいおい、反応はそんだけかよー。」
あたしは真抜けた返事をしてしまった。
何故なら、せっかく矢口先輩が告白した人物を教えてくれても
あたしその高橋って子知らないから反応が出来ないんだよね。
「すみません。あたしその高橋って子知らないんですよ・・・。」
「高橋のこと知らないの?中学ではカワイイって評判な子なんだぞ。
ホントに何からなにまで疎いな〜。キャハハハハ。」
あたしはこの時本当に自分が校内の事を全然知らないことを
改めて体感した。
「話はこれで終了って感じかな?
まあ何かあったら、この矢口先輩をいつでも訪ねてきなさい、吉澤君。」
矢口先輩はニコッと笑ってあたしに言った。
「今日は長々と付き合ってもらっちゃいまして、有り難うございました。」
- 54 名前:5.真相 投稿日:2002年10月12日(土)02時50分45秒
あたしは矢口先輩にお礼を言った。
あたしと矢口先輩は電車の方向は反対方向なので、駅まで一緒に帰った。
電車の中であたしは、矢口先輩から聞いたことを思い出していた。
石川先輩って彼氏がいたのか。当たり前だよなー。あんだけ綺麗だったら
いてもおかしくないって。
しっかし、石川先輩に告白した高橋って子はどんな子なんだろう?
こんなことを考えているうちに最寄り駅に到着し、あたしは家路へと着いた。
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- 55 名前:5.真相 投稿日:2002年10月12日(土)02時51分19秒
夜ベッドに入り、あたしは今日のことを考えた。
石川先輩か、朝偶然会ってまた学校で会って、
しかもあたしが知らないってだけで結構校内で有名な先輩だった。
何がっていうのはよくわからないけど、石川先輩のことが気になるあたしが居る。
告白事件の話もまともに聞いたのは今日が初めてだし。
ごっちん達からは、今にも「そんなのよっすぃーだけだよ!」って突っ込みが
入りそうな気がするけど。
何だか色々あった一日だったなー。
そんことを考えているうちにあたしはいつも通りに眠りについた。
- 56 名前:みっく 投稿日:2002年10月12日(土)02時54分10秒
- 53-55 遅くなった上に少量ですけど、更新しました。
ペースが相当遅いですけど、放置はしません。
絶対に書き終えます。
まだこんな遅筆&駄文を読んで下さっているという読者の方はいらっしゃるのだろうか?
仕事が忙しいので、やはり遅筆になっちゃいますけど頑張りたいと思います。
- 57 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月13日(日)01時43分16秒
- 遅筆OK!よしいしが読めればそれでいい。
マターリ交信まちまふ
- 58 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月13日(日)10時35分50秒
- 作者のペースで更新して下さい。
いつまでも待ちますです。
- 59 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月23日(水)09時00分42秒
- 駄文なんてとんでも無い、楽しんでますよ。
作者さんの言葉信じて待ってます。
- 60 名前:6.気持ち 投稿日:2002年10月29日(火)02時44分17秒
- 朝練があったから昨日よりも少し早めに家を出た。
矢口先輩にあったらあたしの顔を見ると少しニヤッと笑ったので、
あたしは昨日はお世話になってしまったから挨拶をした。
それ以外はいつもと変わらない朝練を地道にやった。
教室に戻るとあたしの悪友二人は相変わらすつるんで笑っていた。
「おはよー。」
「おはよー、まさえ。」
「よっすぃーお帰りー。お勤めご苦労様でしたー。」
「おはよー。あのさお勤めって、なんかあたしが刑務所から
出た来た人みな言い方やめてよね。」
あたしがごっちんに反論したけれど、いつものごとく流された。
練習が少し長引いたせいか、先生が直ぐに来てしまったため、
ごっちん達とは大した会話はしなかった。
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- 61 名前:6.気持ち 投稿日:2002年10月29日(火)02時45分21秒
- 4時間目の授業の時になんとなく校庭を見てみると、矢口先輩のクラスが
体育をやっていた。
矢口先輩と石川先輩が友達であることをふと思いだし、あたしは無意識に
石川先輩の姿を探してみた。
体育のお題(ちょっと意味が違うけど)は、走り幅跳びを行っていた。
並び方は適当みたいで、矢口先輩の後ろに石川先輩は居た。
順番が来るまで二人は楽しそうに話している。
そうこうしているうちに矢口先輩の番になった。
矢口先輩、小さいけど結構飛べるだろうな。
なんて思いながら矢口先輩が飛ぶのを見ていた。
やっぱり身長のわりには(矢口先輩失礼!)飛距離はあるみたい。
番の後ろに戻っていく矢口先輩がふと上を見た瞬間あたしは目が
合ってしまった。
目が合った瞬間は矢口先輩は石川先輩を一瞥してからニヤッと
しながらあたしを再び見た。そして頷きながら番の戻った。
- 62 名前:6.気持ち 投稿日:2002年10月29日(火)02時45分54秒
- うわ、なんかあの矢口先輩の笑顔コワイな。
絶対あとで何か聞かれるよ。
あたしが思っていながら目を走者に向けると、石川先輩が
ちょうど助走をしている最中だった。
あたしは石川先輩が飛ぶのを見届けた。
飛距離からいって、結構飛べている。
石川先輩はあたしが思っているよりも、どうやら運動が
できるらしいことがわかった。
へー、以外だなー。
石川先輩って運動バリバリには見えないけど、
結構綺麗に飛ぶんだなー。
石川先輩は矢口先輩の後ろに並ぶために小走りしていた。
小走りして戻る律儀さがあたしには微笑ましく思えて
小さく笑ってしまった。
- 63 名前:6.気持ち 投稿日:2002年10月29日(火)02時46分27秒
- 石川先輩は戻ると矢口先輩に話しかけていた。
矢口先輩は石川先輩の肩を叩いて指を上に指した。
え!?もしかしてあたしを指さしてる?
あたしはちょっと焦って先生にばれない程度にキョロキョロと回りを
見回した。
どうやらやっぱりあたしが指さされているらしい。
しょうがないので、あたしは二人に軽く会釈をした。
石川先輩は矢口先輩に耳を傾けながらあたしに会釈を返した。
隣の矢口先輩はそれをクスクスと笑いながら、石川先輩に何か話している。
矢口先輩、余計なこと言ってないといいけど・・・。
あの微笑みには何かありそうでコワイかも・・・。
目があってしまったせいか、あたしは体育の授業を見にくくなってしまい、
仕方なしに授業にもどろうとした。
でも、なんとなく気になってしまい横目でチラチラと校庭を見ていた。
- 64 名前:みっく 投稿日:2002年10月29日(火)02時53分58秒
- 60-63 少量ですけど、更新しました。
>57 名無し読者さん
レス有り難うございます。
私もよしいしでもいしよしでも好きです。
更新できるように頑張ります。
>58 名無し読者さん
レス有り難うございます。
仕事が暇な時に書き貯めできるように頑張ります。
>59 ひとみんこさん
レス有り難うございます。
楽しいと言って貰えるのが何より嬉しいです。
書き進められるように頑張ります。
更新も遅いけど、話の進みもスローですみません。
もう少ししたら、石川さんと吉澤さんの絡みが増える予定です。
- 65 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月29日(火)10時24分17秒
- うぉ〜高橋だったのかぁ
高石好きだけど吉石も好き・・・
板ばさみで辛い選択W
その後はどなったんだろ・・?
楽しみに待ってます
- 66 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月01日(金)20時29分09秒
- 何か情景が浮かぶようです!
チャミさま、跳び箱の助走、内股なんでしょうか?(笑
- 67 名前:6.気持ち 投稿日:2002年12月04日(水)02時53分03秒
- その後も、何度か矢口先輩と石川先輩と目が合ってしまった。
石川先輩とは目が合う度にお互いに中途半端な会釈を繰り返していた。
目が合う度に少し焦りながら会釈する石川先輩って
なんかあんまり年上に感じないよなー。
あたしがそんな事を考えている間に、授業は終わっていたらしく、
「よっすぃー、早く学食行かないと席なくなっちゃうよ。
今日は学食で食べる日でしょうが。」
ごっちんに話しかけられて授業が終わったという自覚を持った。
確かに、校庭の体育はさっき片づけしてたよ、うん。
ただ、4時間目という自覚があたしにはなかったみたい。
お昼だと気付くとお腹が空いてきた。
「ごめん、ごめん。
そういえば、お腹空いたね。Let's 学食!」
あたしが言うと、二人はちょっと顔を見合わせて軽いため息をついていた。
その後二人はあたしの後をついてきた。
学食に着くと、あのじょう混んでいた。
「あーあ、やっぱりよっすぃーが遅いから混んじゃったじゃん。」
「ホント、ホント。席早く探さないと。そうだ、罰として吉澤君席探し!」
「「いってらっしゃーい」」
「・・・了解。あたしのお昼も買っておいてね。いつものでいいから。」
- 68 名前:6.気持ち 投稿日:2002年12月04日(水)02時54分08秒
ごっちんとまさえは二人で会話を完結させて、あたしに命を下した。
あたしもお昼の混みようを知っていてボーッとしていたのは悪いと思ったので、
刃向かわずおとなしく席探しに行った。
席を探しにきたはいいけれど、2人ぶんとかは空いているのに
なかなか3人分の席を確保することができない。
そのまま学食をうろうろとしていると、
「吉澤じゃん。何してるんだ〜?」
かなり目立つくらい大きな声で呼びかけられた。
振り向くと、矢口先輩は自分のお昼を買い終り、席に戻る所だったらしい。
「矢口先輩じゃないですか。
えっと、席探しているんですけど、なかなか見つからなくて。」
「今日は結構混んでるからね。
ところで、吉澤何人分の席探してるの?」
「あたしを含めて3人分です。」
「ふーん、しょうがないなー。
おいら達の席に3人分座る余地があるからこっち来なよ。」
「え、いいんですか?有り難うございます。」
そのまま矢口先輩の後ろをついて行くと、窓側の一番奥の席に着いた。
着いて直ぐに見たものは、石川先輩だった。
- 69 名前:6.気持ち 投稿日:2002年12月04日(水)02時55分49秒
- そのまま矢口先輩の後ろをついて行くと、窓側の一番奥の席に着いた。
着いて直ぐに見たものは、石川先輩だった。
あたしは自分がちょっと鈍いということを少しここで実感した。
何故ならば、矢口先輩は石川先輩と仲がいいって言ってたんだから、
お昼くらい一緒に食べるはずなのに、石川先輩が居るなんて
あたしは予想もしてなかったんだから。
「ほれほれ、吉澤座りなよ。」
「あ、すみません。座らせて頂きます。」
あたしが座った右斜め向かいに石川先輩は座っている。
とりあえず、席をゆずってもらった立場なので
あたしは石川先輩にも挨拶をした。
「どうも。席見つからなかったので、お邪魔します。
すみません。」
「気にしないいいよ。今日混んでるもんね。」
- 70 名前:6.気持ち 投稿日:2002年12月04日(水)02時56分25秒
- と石川先輩は笑顔で答えてくれた。
うんうん、やっぱりこの先輩は笑顔が似合うね。
あっと忘れてた、ごっちん達に席が確保できたこと知らせないと。
「ちょっとごっちん達に席が確保できたこと知らせてきます。」
あたしは2人に言い、立ち上がろうとしたら、
「あー、いいよいよ。おいらお茶買いに行ってくるから。
ついでにごっつあん達に声かけてきてあげるよ。」
「え、でも悪いですよ。あたし自分で行きますよ。」
「気にしない、気にしない。
適当に石川の相手でもしてやってて。」
とニヤっと笑ってスタスタと行ってしまったために
仕方なしに席に着いた。
- 71 名前:みっく 投稿日:2002年12月04日(水)03時05分33秒
- 67-70 更新しましたー。
なんかちょっと書くの行き詰まってます・・・。
早く2人が親しくなって欲しい(苦笑)
っていうなら、作者なんだからそうしろよ!って感じですよね。
>65 名無し読者さん
そうなんです、高橋さんなんです。
高橋さんの訛りはここでは特徴になっちゃうので、無しという方向です(笑)
後で高橋さんは登場予定です。
>66 ひとみんこさん
>何か情景が浮かぶようです!
有り難い褒め言葉です!
素人作者ですけど、小説好きなのでこういうこと言って貰えると嬉しいです。
実は、これ書いてた時は、石川さんがあんなに高いジャンプをする人とは
知らなかったんですけど、ちょっとタイムリー?(笑)
毎日毎日仕事は忙しいですけど、なるたけ今年中にもう少し
石川さん&吉澤さんと仲良くさせたいなーと思ってます。
読んで下さってる方々、おつきあいよろしくお願いします。
- 72 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年12月04日(水)08時09分05秒
- ひーさまとチャミさまが仲良くなるの大歓迎です。
いしよしオタの為にも是非おながいします。(w
- 73 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)19時48分57秒
- うーん・・・・2人にされてしまった。
何話したらいいんだろう・・・。
「矢口先輩行っちゃいましたね。」
「そうだね。」
石川先輩はニコっと微笑みながら答えた。
会話終わちゃったよ・・・。
また、話題探さなくちゃ。
「吉澤さん。」
石川先輩ってどういう話題ならノッテきてくれるんだろう?
「吉澤さん。・・・聞こえていないのかな?」
・・・さっきの体育の話なんかどうだろう?
おーもしかして名案!?
あたしってやっぱり凄いかも。
あたしは話題が見つかったから、石川先輩に話しかけよう
と思っい顔を上げた。
顔を上げると、何故か石川先輩があたしを見ていた。
うわ、先輩があたしのこと見てる。
眼が合っちゃった。
- 74 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)19時49分39秒
「よかった。」
石川先輩は笑顔で言った。
あたしがちょっと不思議そうな顔をしていると、
「だって、さっきから話しかけてるのに吉澤さん
全然反応してくれないんだもん。」
と石川先輩は言った。
でも、あたしは話しかけられていたという事に全く気づいてなかった。
「そうだったんですか?ごめんなさい。」
「謝らなくていいよ。
何か考え事でもしてたの?」
「考え事というか、なんというか・・・。
まあ、あたしのことなんていいですから。
そういえば、さっきの体育見てたんですけど、
先輩、結構跳べてましたよね。」
「以外だった?」
「えっと・・・」
あたしが先輩の質問に口ごもっていると、
「正直に言って大丈夫だよ。
運動神経良くなさそうってよく言われるんだ。」
先輩は笑顔であたしに言った。
さきっも実は思ってたけど、石川先輩って笑顔が似合うかも。
なんてあたしは思いながら先輩との会話に戻った。
- 75 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)19時50分24秒
「じゃあ、正直に言っちゃいますね。
先輩が思ってた通り、以外でした。」
「やっぱりね。
私これでも運動部なんだよ。」
「え!そうなんですか?」
「うん。」
石川先輩とようやく話が弾みだしたら矢口先輩がごっちん達を
連れて帰ってきた。
「ただいまー。
石川、お茶買ってきたぞー。」
「おまたせー。
買うの大変だったよ。」
「はい、よっすぃーの分。」
「ありがとう。」
3人は席に戻ってくるとお互いに好き勝手に話しかけてきた。
「おかえり。」
「おかえりなさい。
ごっちん達探してきてくれて有難うございます。」
「いいよいいよ、ついでだし。
石川と結構楽しそうに話してたけど、何話してたの?I
やたら笑顔で矢口先輩はあたしに聞いてきた。
- 76 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)19時51分11秒
「何って、特に大した話じゃないですよ。
ただの世間話ですよね。」
「うん、そうよね。」
あたしと石川先輩がお互いに顔をを見合わせて言うと
「よしこ随分親しい感じになってるねー。」
ごっちんが自分のお昼を食べながら言った。
「ごっつあんもそう思う?おいらもそう思ったんだよね。」
「あ、ごっちん、あたし達さ石川先輩に自己紹介してないじゃん。」
まさえがごっちに言うと、
「ホントだね。してないねー。
えっと、私はよっすぃーの友達で後藤真希です。
ごっちんって呼んで下さいね。」
「同じくよっすぃーの友人で大谷雅恵って言います。
よろしくお願いします。」
二人が挨拶すると、石川先輩は立ち上がって挨拶しようとした。
「石川、目立つから立たなくていいよ。座ってよ。」
「あ、そっか立たなくていいんだよね。」
ちょっと恥ずかしそうにしながら座り直した。
- 77 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)20時03分34秒
「私はまりっぺの友達で石川梨華です。
よろしくお願いします。」
石川先輩はあたしと会った時と同じように礼儀正しい挨拶をした。
礼儀正しい挨拶をされたため、ごっちんとまさえはあらためて挨拶をした。
「石川が挨拶するとなんかかたっ苦しいよなー。」
「そうかな?やっぱり初対面だし、挨拶って大事じゃない?
だからね?」
「『だからね?』って、キショいなー石川は。キャハハハハ。」
「もう、まりっぺはいつも人の真似した後キショいって言うんだから。」
口ではそんなことを言っている石川先輩だけど、どうやら慣れているのか
得に怒ってはいないようだ。
「なんだか堅苦しい自己紹介になったけど、どっちもこれで名前も
わかったことだし、仲良くしようぜー。」
矢口先輩はあたしたちに言った。
自己紹介のおかげであたしと石川先輩の本当にたわいのない話に関しては
矢口先輩もごっちんもまさえも忘れたらしく、話にはあがらなかった。
石川先輩は多少人見知りをするみたいで、自分からは話しをせず皆の話を
ニコニコして聞いているだけだった。
- 78 名前:6.気持ち 投稿日:2003年01月02日(木)20時05分26秒
- 「石川先輩、先輩とよっすぃーって初対面じゃないんですよね?」
まさえが石川先輩に何を思ったのか突然質問した。
「え、うん。
この間朝吉澤さんにはお世話になっちゃったの。」
「よっすぃーのことどう思います?」
「どうって言われても・・・。」
石川先輩はちょっと困った顔をして矢口先輩の顔を見た。
「おいらの顔見られてもなんも出てこないぞー。」
矢口先輩は楽しそうに言った。
「いや、深い意味とか全然ないんですよ。
ただ第一印象を聞いただけです。」
ごっちんがまさえの質問をフォローなんだかよくわからない付け足しをした。
- 79 名前:みっく 投稿日:2003年01月02日(木)20時09分41秒
- 73-78 更新しました。
結局更新、年明けになってしまいまいした。申し訳ないです。
改めまして、読者の方(いると思って)明けましておめでとうございます!
遅筆作者ですが、今年もよろしくお願いします。
>72 ひとみんこさん
いつもレス有り難うございます。励まされます。
明けましておめでとうございます。
2人にはこれからもっと仲良くなってもらうように作者も頑張ります!
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