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ライフエラーズ
- 1 名前:つなみ 投稿日:2002年05月27日(月)23時26分16秒
- 後藤主役のアクション物(?)
某マンガのパクリです…
- 2 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時27分45秒
真夜中の教会。静謐な空気のはずのその空間に報道の声が響き渡る。
〈午前0時を回りました。現場は騒然としています!
危険宗教グループ「ゼティマ」が人質を取り本部の教会に立てこもってすでに5時間が経過しました!〉
教会前には武装した警官隊が詰めかけている。その中で責任者らしき女性の声が響いた。
「いい、目的は人質の救出よ!そのための突入と言うことを忘れないで!!」
「A班B班も配置につきました!」
「よし!!」
〈犯人グループは麻薬所持で逮捕された教祖の釈放を要求しているとのことです!〉
そして、その様子を少し離れた所から見つめている女性が1人。
「ふーん、すごい事件になってるんだ…」
「突入開始!!」
- 3 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時29分41秒
LIFE:ERRORS FILE1
『DEATH』
- 4 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時30分24秒
- 響く銃声。宗教グループはとにかくマシンガンを乱射している。
「ったく…バカみたいに撃ってきて…これじゃ煙幕弾の意味ないわね…」
先ほどの責任者の女性が苦々しそうに言い、ふと横を見ると…
「あ、あれ?市井は!?」
その時、物陰からマスクを被った人物が銃を撃ちつつ煙幕弾の中に突入していった。
その弾は銃を持った教団員の肩を撃ち抜いていく。
そのまま柱の陰に隠れ、マスクをはずし叫んだ。
「何やってんの!相手に隙を作らせるな!進め!!」
その人物は、少々幼い顔立ちの男性だった。
「この弾幕の中…よくやるなあいつ…」
その様子を見ていた他の仲間達は感心したような呆れたような目で彼を見つめていた。
「みんな聞いたわね。市井に続きなさい!」
「はいっ!!」
警官隊は責任者の女性のかけ声に続いて突入していった。
- 5 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時30分57秒
〈今、警官隊が突入しました!ものすごい銃声が響いています!
人質は無事なのでしょうか!?〉
先ほどから教会の方を眺めていた女性は、ふと報道ヘリの音に気付き顔を上げる。
「報道ヘリ…」
そして、口の橋に笑みを浮かべヘリの方に向かっていった。
「B班何やってるの!?早く人質を救出しなさい!!」
〈ザッザー…ザー…うわぁ!ザーザー……〉
「どうしたの!?ちょっと!!まずいわね…B班がやられたみたいよ!市井、いったん引きましょう!」
「ダメだ飯田さん、今引いたら負傷したB班まで人質になってしまう。俺が行きます!」
「市井!待ちなさい!!くっ…」
飯田と呼ばれた女性の指示も聞かず、市井と呼ばれた少年は飛び出していった。
飯田も追いかけようとしたが、銃弾に阻まれる。
- 6 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時31分31秒
飛び出していった市井の前に、数人の教団員が立ちふさがった。
その手には人質の姿がある。
「そこまでだ、銃を捨てろ!!こいつを殺すぞ!!」
「銃を捨てるのはお前だ!罪が重くなるだけだぞ!!」
「いい度胸だ兄ちゃん。人質が居るってのによくこんな大胆なことできたもんだ…
俺たちはただ教祖様を解放しろって言っただけなんだぜ?」
「市井、銃をしまいなさい…これ以上怒らせたら…」
飯田が緊迫した表情で市井に声を掛ける。しかし、市井はうっすらと笑みを浮かべこう言い放った。
「薬におぼれた聖職者がよく言う…さぞご立派な教祖様だったんだろうな…」
その市井の言葉に怒った教団員が市井を取り囲む。
「お前、状況わかってんのか!そんなにこいつを殺させたいか!」
「殺させはしない…」
そう言うと、市井は銃を投げ捨て、両手を広げて教団員に向かっていく。
「代わりに俺を殺れよ…そのかわり人質に手を出したら…許さないからな!!」
教団員は、その市井の台詞に笑みを浮かべる。
「…ほんとたいした兄ちゃんだ…望み通り…お前から殺してやる!!」
「市井!!」
市井が、覚悟を決めて目をつぶったその時だった。
- 7 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時32分01秒
バババババババババ………
「!?ヘリの音…」
天窓を見ると、近づいてくる報道ヘリ。そして…
ガシャアァァァァン!!
天窓をぶち破って、一人の女性が教会内に突入してきた。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そのまま、その女性は人質を取っていた教団員の上に着地する。
「ぎゃあぁ!!」
「こいつ、あんなところから…」
教団員の間にざわめきが走り、一瞬の隙が出来る。
そこを、彼女は見逃さなかった。
次々に、銃を持った肩や手を撃ち抜いていく。
そして、その後きっと残った教団員をにらみつけた。
その迫力に教団員達はたじろく。
「今よ!とりおさえなさい!!」
その瞬間、飯田が号令をかけ、警官隊が一気に教団員達を取り押さえた。
- 8 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月27日(月)23時32分39秒
突入してきた女性は、ふうっと息を吐いた後…
「………いったぁ〜〜〜〜い………」
と、さっき突入してきた時に痛めたらしい腰をさすりながら情けない声を上げた。
そして、ふっと顔を見上げてこちらを見ていた市井に気付く。
「あ…ゴメン市井ちゃん…ち、遅刻しちゃった…」
「………後藤……お前な………」
市井は、頭を抱えながら彼女−後藤に話し掛けた。
〈ゼティマ教会現場です。つい先ほどまで銃撃戦があったとは思えないほど静まりかえっています…人質は全員無事という情報がたった今入りまして…〉
「…………」
報道内容と教会を、じっと見つめるマント姿の影があった…
- 9 名前:つなみ 投稿日:2002年05月27日(月)23時35分12秒
- 本日はここまで。
月・木の週2日更新のペースを保ちたいと思っております。
話の流れのために市井さんを男性にしてしまいました…
- 10 名前:しーちゃん 投稿日:2002年05月28日(火)11時46分17秒
- がんばって下さい。期待しています!
- 11 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)06時52分25秒
「ふう、やっと片づいた…」
飯田が、ため息をつきながらふと横を見ると…
「わけでもなさそうね…」
そこにいたのは市井と後藤の姿。
「ねーねー、やっぱ怒ってる…?」
「……俺もわからん。」
「はぁ?何で?」
その後藤の台詞をきっかけに市井がしゃべり出した。
「今日の集合時間を間違えたあげく私服のままでやってきて、報道ヘリを奪い天窓からの強行突入を実行したお前の行動には腹が立っている。」
「やっぱそのことか…」
「しかしそのおかげで人質を無事救出できたし、B班の連中も大事には至らず結果的に突入作戦は成功した…」
それを聞いて、後藤は呆れたようにいい放った。
「何…そんなことで迷ってんの?」
「そんなこととは何だ、大事なことだぞ!」
「じゃ、答えは簡単だよ。」
そう言うと後藤は誇らしげに胸に手をやってこう言った。
「素直に突入成功を喜び、そしてごとーの行為に感謝すること!ってのでどうかなぁ?」
- 12 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)06時52分57秒
「…答えが出た。」
市井は、しばらく考え込んだ後こう言って、後藤の頭を殴りつけた。
「いったー…」
「判決の結果後藤真希に反省の色はなく、6対4で怒ることにした!次からは気をつけろよ。」
「ちょ、ちょっとまってよこのぉ!!バカっ!メガネ!女顔!ガンコおやじ!!」
後藤が怒るが、市井は全く気にした様子はない。
そんな反応がおもしろくないのか、ぼそっと後藤がつぶやいた。
「………女に手をあげるなんて男らしくない………」
その言葉に市井が反応する。
彼は、男らしく見られないことに非常にコンプレックスを持っていたのだ。
「なんだとー!!お…俺のどこが男らしくないんだええ!?言ってみろ!!」
「子―供―!そんなことですぐ怒るとこがだよぉー!」
「そ…それはいつもお前が男らしくってうるさいから!!」
「へーん!関係ないですよぉー!!」
そう言って追いかけっこを繰り広げる市井と後藤。
その様子を見て飯田はまたため息をついた…
- 13 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)06時58分36秒
「ストーップ!2人ともいいかげんにしなさい!」
たまらなくなって止めに入る飯田。
「市井も、そんなことですぐムキにならないの!」
「そーだそーだ!」
飯田に怒られる市井をからかう後藤。しかし、後藤も飯田ににらみつけられる。
「後藤…そもそもあんたが原因でしょうが!いい、よく聞きなさい…」
そして、説教を始める飯田。なぜか星が綺麗なことから始まる。
「圭織の説教って訳わかんない上に長いんだよな…あ、ごとーお腹痛いんで…」
「それで…ってこら!まだ話は終わってないわよ!!」
「あっ、ずりー!!」
「まったく…」
逃げていく後藤の後ろ姿を眺めながら飯田は呆れかえっていた。
- 14 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時01分24秒
どんっ、と周りを見ずに走っていた後藤は誰かにぶつかった。
「あいてっ!!」
思わずしりもちをつく後藤。その足先に刃物が突き刺さる。
それの持ち主らしき目の前の人物は冷たい目で後藤を見つめていた。
「ち、ちょっとあんたあぶないじゃん!なんでこんなもの…………って、あんた宗教グループの人?何でこんなとこにいるのさ!」
「さぁ、どうしてやろな…」
その人物は冷たい声で後藤の質問に答える。
「な、なんなのあんた…ここは関係者以外立ち入り禁止のはずだよ…
それにこの刃物、15センチ以上あるよね…これ立派な銃刀法違反なんだけど…」
「そうか…それは気付かんかったわ…」
「あんた…ごとーのことバカにしてんの…」
そのマントの人物の態度に、後藤はだんだんいらいらしてくる。
「おい後藤。なにやってんだ!?ん…何だお前、早く護送車の方に行かないか!」
市井がマントの人物に近寄った時、飯田が何かに気が付いたような素振りを見せ、市井を止めた。
- 15 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時03分54秒
- 「ち、ちょっと待ちなさい…この人……!!」
「知ってるんですか飯田さん!?」
飯田は、そのままその人物の顔を凝視してからこう言った。
「間違いないわ…こいつ、Dr.中澤よ…」
「Dr.中澤って…指名手配中のマッドサイエンティストじゃないですか!!」
「?」
緊迫した空気が2人の間に走る中、後藤はわけがわからないといった表情で市井のことを見つめていた。
「そうよ…しかし…何でこんな所にこんな奴が…」
「ふーん…指名手配犯か……どーりでやな感じだと思った!じゃあ逮捕するよ。文句ないよね!!こーいういやみっぽい奴ごとー大っ嫌い!」
「あ、ああ…」
そう言ってDr.中澤に手錠を掛ける後藤。しかし、中澤は動じるどころか薄く笑みを浮かべ話し出した。
「…さっきのあんたの行動力…見せてもらったわ…素晴らしいなぁ…」
そう言って後藤の腕をつかむ中澤。慌てて後藤は振り払う。
「な、何言ってるのさ…」
「うちには、あんたの力が必要なんや…うちのために…協力してもらうで…」
- 16 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時04分26秒
そう言った刹那、天窓のガラスが全て砕け散った。
「何…窓ガラスが勝手に……!!」
そして、次に煙幕弾が打ち込まれる。
「こ、この煙…警察の煙幕弾じゃない…!!さっきの剣がない!!」
後藤の視界には、逃げていく中澤の後ろ姿。
「あっ!待てぇっ!!」
そう言って後藤は中澤を追いかけていった……
飯田と市井は背中合わせになりながら煙の中で立ち往生していた。
周りには、無数の悲鳴が聞こえる。
「ど…どうしたのみんな!!くそ…何も見えない!!」
その時、2人の横にどさり、と何かが落ちる。
2人が目にした物体は…先ほどまで同僚だった人間の死体だった。
「なっ!!」
そして、うっすらと煙が晴れ、なにかの影が映し出される。
「だ…誰だ!?」
シューシューと息を吐きながら現れたのは…何かの仮面を付けた人間のようなもの。
「なっ…何なのこいつら!?」
「うっ…動くな…それ以上近づくと…」
市井が銃を向けて威嚇した時…それが動いた。
それの腕は長く伸び、2人の間を抜け…当たった壁を粉々に打ち砕いた。
- 17 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時05分59秒
- 「み、見た今の!人間の力じゃないわ!!」
なおも、それの攻撃の手は休まることはない。
「くそっ…変なコスプレして!!どこの暗殺団だよ!!」
市井の言葉にもそれは返事を返さず、手刀が市井の顔をかすめる。
「いっ…たいなこのおっ!!」
そう言った市井の銃はそれの頭を撃ち抜いた…
が、それはまだ市井に向かってくる。
「バ…バカな、頭なんだぞ!!あ…」
それが市井に襲いかかる直前、それの体から煙が出て、それは逃げていった…
「に、逃げた…助かったのか…?」
その時、今まであたりを覆っていた煙が一斉にはれていった。
- 18 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時06分52秒
- その時、今まであたりを覆っていた煙が一斉にはれていった。
そして、市井が見たのは…無数の死体の山。
すべて、数分前までは同僚だった人間達だった。
「ひ…ひどい…これも全部奴らの仕業だってのか…?」
「おーい…市井…もう、いないわよね…」
「飯田さん!!」
力無い飯田の声。かなりの傷を負ったようだ。
「無事だったんですか!よかった…」
「ま、まあね…それより…」
「…………ええ、無事なのは俺たちだけのようです…………」
「……………何てこと………」
そこに、騒ぎを聞きつけ他の班の人間が駆けつけてきた。
「おい、どうした!!中で何があったんだ!!」
そして、中の様子を見て絶句し、向きを変えて指示を出した。
「至急救護班を呼べ!関係者以外中に入れるな!報道もだ!!」
「こ…こんなことが外に知れたら……大事よ………」
飯田が深刻そうな顔でつぶやく。
その時、市井は後藤がいないことに気が付いた。
「!後藤…!?どこだ!?後藤!!」
- 19 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時08分50秒
教会の中、壁に隠れながら後藤は中澤を捜していた。
「どこ行ったんだよ…あのいやみったらしい奴…」
その時、物陰から出てきた2つの手が後藤の両腕をつかんだ。
「な…なにっ!!」
ふと見ると、その手の持ち主は…市井達を襲った「それ」のものだった。
「何こいつら…す、凄い力…動けない…」
後藤は、それの力に負けて銃を取り落としてしまう。
そして、目の前から歩いて来たのは…中澤だった。
「Dr.中澤………」
中澤は、冷たい目のまま薄笑いを浮かべ、後藤を見つめる。
「あーもうその顔むかつくー!!はなせー!!」
その時、中澤が持っていた剣を後藤の鼻先に向けた。
そのまま、頬に剣を当て、髪に剣が触れる。
「その髪…目…肌…きれいやなぁ…ええのぉ、若いっつーのは…」
「こ、この変態!人間のクズ!!おぼえてなよぉ!!」
後藤がどんなにののしっても、中澤は表情を変えない。
そのまま、剣を胸の前に降ろした。
- 20 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時09分29秒
- 「…全ての生きとし生けるものはこの世…この世界に生をうけ…そしてそれは死へと繋がるけして避けることの出来ない道…」
「ち、ちょっと冗談だよね…やめてってば…」
そのまま、剣を振りかぶる。
「さぁ…あんたはどこまで回り道できるんやろな…」
(や、やだよ…助けて…助けて…)
稲光が光った、その瞬間だった。
後藤の願いもむなしく、中澤は狂気に満ちた顔で後藤の胸を貫いた…
- 21 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時10分23秒
「くそっ、後藤の奴どこへ…!!!」
後藤を捜す市井の目に飛び込んだのは、壁にもたれかかる後藤の姿。
「ご、後藤…おい…後藤……ウソだろ…?」
そう言って後藤の顔をのぞき込む市井。
「う…ウソだと…い…いいんだけど……」
弱々しい笑顔で、後藤は市井に答えた。
「後藤!!」
「い、市井ちゃん…無事だったんだ…よ、よかったね…」
「バ、バカ!こっちのセリフだそれは!!」
「そ、そうなの?」
後藤は、苦しげに市井に向かって、それでも明るい返事を返す。
「けど…無事で良かった。俺てっきり死んじまったと思ったよ…」
「ご…ごとーがそんな簡単に死ぬわけないじゃん…」
「お、おいもうしゃべんな。傷に悪い…待ってろ、今救護班を呼んでくるからな!!」
「え…」
「いいか、じっとしてろよ!すぐに戻ってくるからな!!」
「あ…」
後藤は、去っていく市井を止めることが出来なかった。
(ば、ばか…鈍感!!最後くらい一緒にいてくれたっていいじゃんかもう!!)
「は…早く戻っ…てこないと………ごとー………ほ…ほんとに…し、死んじゃう…よ…」
そこで、後藤の意識は途絶えた……………
- 22 名前:1・DEATH 投稿日:2002年05月30日(木)07時10分53秒
黒塗りの高級車が中澤の前に止まる。
乗り込んだ中澤の前には1人の男の姿。
「お前が出かけるとはめずらしいこともあるなぁ…で、どうや…成果はあったか……?」
中澤はフードを降ろし、笑みを浮かべながら答える。
「ああ…素晴らしいモルモットがな………………」
中澤の脳裏には、胸にくっきりと傷跡のついた後藤の姿が浮かんでいた…
- 23 名前:次回予告 投稿日:2002年05月30日(木)07時11分52秒
- 運命の輪は、静かに回り始めた…
夢の中に現れる謎の人影
「え…今なんて…なんて言ったの!?」
彼女を導く者
「いい、よく聞きなさい!あんたは死んだの!!」
心優しき女医
「あの…ごっちん…見つかったんでしょうか…?」
彼女を信じる者
「大丈夫!あいつは殺したって死ぬようなやつじゃないよ!!」
彼女を狙う者
「…奴か…待ってたで…」
そして、戦う決意を決めた彼女
「来い化け物!やってやろうじゃないの!!」
- 24 名前:次回予告 投稿日:2002年05月30日(木)07時12分22秒
LIFE:ERRORS NEXT FILE
『RETURN』
- 25 名前:つなみ 投稿日:2002年05月30日(木)07時14分11秒
- 更新です。sageでやるつもりだったのに間違ってあげちゃったし…
後藤さん、すでにえらいことになっております。
次回予告などつけてみましたがどうでしょうか…
- 26 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月30日(木)10時17分59秒
- いちごまですか?
期待!
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月30日(木)12時19分54秒
- 原作は打ち切りのバッドエンド(?)だったけどこっちは打ち切らないでね。
- 28 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月03日(月)16時16分45秒
- がんばれ!こういうアクションもの(?)は好きだぞ。
- 29 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時21分30秒
未だ雷の鳴り響くゼティマ教会。
雷の光に一人の仮面の女が照らされる。
その女は倒れ伏す後藤を抱え、夜の闇の中へ消えていった…
- 30 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時22分07秒
- 「こっちだ!早く!!」
市井は、息を切らせながら救護班を連れて後藤の元へ戻ってきた。
「後藤!!」
しかし、そこに後藤の姿はない。
「いない…?そんなバカな!!」
その時、やってきた女医があるものに気づき壁に近寄る。
その壁には多量の血痕が付着していた。
「この血の量…まさか…市井さん、ごっちんを発見した時意識はあったって言ってましたよね…」
「あ、ああ…」
女医は、厳しい顔で立ち上がりながら市井にまた問いかける。
「他に異常な所はなかったんですか!?」
「え…そういや、あいつ…胸を隠してた…」
「胸…それで、ちゃんと胸の傷は確認したんですか!?」
必死な顔で詰め寄る女医。市井は、すまなそうに顔を下げ
「い、いや俺一応男だし…いくら後藤でも…胸は…ごめん!!」
そう言うだけだった。
思わず手をあげる女医。乾いた音が現場に響き渡った…
- 31 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時22分39秒
LIFE:ERRORS FILE2
『RETURN』
- 32 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時23分29秒
- 水の落ちる静かな音。
真っ暗な空間に後藤の姿が浮かび上がる。
「ここどこ?それに何このでかいバッテン…?」
後藤の見つめる地面には大きな…バッテンと言うより十字架のような光。
ふと、十字架の先端が光り出す。
そして…その光の中浮かんだのは微笑みをたたえた女性。
白いワンピースをまとい、ショートカットがよく似合う小柄な人物だった。
「…人?」
その女性は後藤に向かって何かをつぶやく。しかし、声は聞こえない。
「え…今なんて…なんて言ったの!?ちょっと…」
その人物の方へ後藤が向かおうとした時…後藤の胸に衝撃が走る。
見ると、胸に深々と剣が突き刺さっていた。
「う…うあああぁぁぁっ!!」
- 33 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時24分11秒
「あ…」
思い切り叫んで飛び起きる後藤。そしてふと我に返る。
「なんだ、夢かぁ…目覚めの悪い夢だな…で、ここどこ…ってうわぁぁぁぁっ!!」
起きて2回目の絶叫。無理もなかった。
何しろ、後藤が居たのは…ビルの屋根の上だったからだ。
何が起こったか理解できていない後藤の背中を、さらに誰かが蹴り飛ばす。
「え…わわわわわっ!!」
慌てて屋根の橋に捕まる後藤。
「だ、誰いま押したのおっ!!」
少々怒りながら後藤が押した人物を見る。
そこに立っていたのは、仮面を被りマントを羽織った女性が立っていた。
「ったく…いい大人が何て格好…コスプレ?それに、危ないじゃんか!死ぬとこだったよぉー!」
「別にいいじゃない。あんたはもう死ぬことはないんだから。」
「はぁ?何言ってんのさ!ごとーはこのとおり元気ですぞ…?」
そう言って胸に手を当てるが、妙な感触に気付き手の平を見る。
そこには、真っ赤に染まった自分の手。
「な、何これ…?あっ!!」
ふと、後藤の脳裏にゼティマ教会での出来事がフラッシュバックする。
- 34 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時24分52秒
- (えっ…ごとー…刺されて…それから…)
「その傷は心臓まで達しているわ…どう、何か感じる…?」
「ぜ、全然痛くない…何で!?どうなってるの!?」
「ほんの数時間前、あんたはゼティマ教会で死んだのよ…」
女の言葉に固まってしまう後藤。その様子を気にせずに女は話し続ける。
「Dr.中澤に…殺されたの!!」
女の言葉は後藤に衝撃を与えるのに十分だった。
後藤は、信じられないと言ったような困ったような笑みを浮かべている。
「や、やだなー、冗談でしょ?ごとー、生きてるよぉ?…ほら、ちゃんと息してるし体も動くし、何も感じないのも薬か何かでしょ?あ、わかった!みんなしてごとーをからかって…」
そこに、女の手が伸びる。
後藤と同じくらい…いや、伸長は後藤より低いくらいだが、ものすごい力で後藤をつかみ上げた。
「な…なにすんの!?離してよぉ!!」
「ふざけないで!!あんたに心当たりがないとは言わせないわ…それっ!!」
- 35 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時25分22秒
- そう言って、女は後藤をネオンに叩きつける。
しかし、後藤に痛みを感じたようなそぶりはない。
「どう、痛い…?普通の人間ならとっくに感電死よ…」
(い、痛くないよ…何で?)
後藤は混乱しつつも、見下ろしている女の様子にいらだちを覚えていく。
「くっ…くそおっ!!」
そして、女に殴りかかろうとしたが…逆に手首を捕まれ押さえつけられる。
「手間を掛けさせないで!!いい、よく聞きなさい!あんたは死んだの!!
Dr.中澤の短刀で心臓を貫かれて即死したのよ!!これがその証拠よ!!」
そう言って、女は後藤の着ていた赤いシャツの前を開いた。
そこには、ハッキリと残る刺し傷の痕。
それを見た瞬間、後藤は体の力が抜け崩れ落ちた…
「じゃ…どういうこと…!?」
不安げな目で見つめる後藤に、その人物は話し掛けた。
「私の名前は保田圭…あんたがたどるこれからの道を示す者よ…」
- 36 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月03日(月)17時30分32秒
- 更新です。わーいまたあげちまったし…(泣)
何回やったら気が済むんだろうなぁ自分…
>>26さん
いちごま…に、したいっすけどねぇ…(意味深)
>>27さん
おおっ!こんなマイナーなマンガ知ってる人が居た!何か嬉しい。
私もあの終わり方は納得してないので、原作最終話分とその前の話の最後は丸ごと変えたいと…
ただ、そこまでの経緯は同じにしたいので、あの人にはひどい目にあってもらうかと…
>>28さん
応援ありがとうございます。
アクション…というよりかアクションホラーなのかも…読み返してみると…
- 37 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月03日(月)22時14分17秒
- おもしろいです!!
期待!!!!
- 38 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時37分51秒
- 病院のベンチで、読んでいた新聞をたたみながら市井はため息をついた。
「やっぱりだ…ゼティマ事件の後のことは何も書かれていない…確かに知らない方がいいのかもしれない…けど…死んでいった人達は…家族にもなんて説明すれば…それに、後藤も行方不明のままだし…」
そうつぶやいた瞬間だった。
「市井さんっ!」
高くて甘い声と、なにか柔らかい感触が後ろからした。
そしてふと見ると前に回された腕…女医が後ろから抱きついていたのだ。
「わああぁぁっ!!」
思わず大声を上げてしまい、周りの医師や看護婦や患者が一斉に市井に注目する。
- 39 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時39分14秒
- 思わず大声を上げてしまい、周りの医師や看護婦や患者が一斉に市井に注目する。
「なっ、何のマネだ石川っ!!」
ものすごい勢いで石川と呼ばれた女医から離れる市井。石川の顔が急に真っ赤になる。
「ご…ごめんなさい…えっと…い、市井さん、落ち込んでたので元気づけようと思って…お、男の人はこうすると喜ぶってごっちんが言ってたから…その…それで…」
だんだん消え入りそうな声になっていく石川。市井はかなり困ってしまっている。
「……あのバカ……け、けどこんな時に非常識だって!何であんな奴の言うこと鵜呑みにしてんだよ!!」
「う…ご、ごめんなさい…はずかしい………」
石川の周りの空気がだんだんと沈んでいき、泣き出してしまう。
それを見て、市井も少なからず心配になってくる。
「ご、ごめん言い過ぎた…だから石川が落ち込むなって…ほらほら、泣くな…」
「そ、そうだ私もう一つ市井さんに謝らないと…」
「へ?」
いきなり顔を上げてまくしたてるように話し出す石川。
- 40 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時40分51秒
- 「昨日、私思いっきり市井さん叩いちゃったし…ごめんなさい、私突然の急患の数にびっくりして少し混乱してたと思うんです…だから…」
「…別に、気にしてないよ…もともとちゃんと確認しないで後藤の側を離れた俺が悪かったんだし、あんな状況じゃ誰だって混乱するよ…」
優しく石川に言って聞かせる市井。しかし、石川は涙目でじっと市井を見つめている。
何があったのかと市井が考えていると、石川が口を開いた。
「でも、メガネ…壊れちゃったし…」
市井の掛けているメガネには、はっきりとひびが入っていた。
- 41 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時41分23秒
- 「これくらい何ともないって。また新しいの買うから!」
「………ごめんなさい………高いのかな…メガネ………」
そう言ってまた市井を…正確には市井のメガネを見つめる石川。
「…わかった、気になるなら外すよ…新聞読む為にむりやりつけてただけだから…
それより石川、用があって来たんだろ?」
「あ…はい…あの…ごっちん…見つかったんでしょうか…?」
深刻な顔で後藤の話を切り出す石川。市井も真剣な顔になってくる。
「…いや…まだ連絡ないんだよ…俺も昨日捜索隊に加わろうとしたけど、結局病院送りでさ…」
「そうですか…ごっちん、無事だといいけど…」
後藤のことを思ってまた切なそうな顔になる石川。
そんな石川を元気づけるように市井は笑顔で返す。
「大丈夫、あいつは殺したって死ぬような奴じゃないよ!!」
- 42 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時42分01秒
「だるーーー……眠いーーー…晴れてる〜〜〜〜〜………」
そのころ、話の中心の後藤はオープンカフェのパラソルの下でぐったりしていた。
「なんか死んだ日の次の朝を迎えるなんて変な気分〜〜〜」
そんな後藤の様子を双眼鏡で見ている人物が2人。
Dr.中澤と…金髪の男だった。
「あ…あれがお前が選んだ奴か…?なんか頭悪そうやな…でも実験は成功か…
で、どうする?またガロゾイでもけしかけるか?」
「いや、あいつらは日光に弱いし目立ちすぎます。」
「じゃあ夜になるまで待つか?」
「うちが行動するのは昨日で終わりです。外には大きなネズミが動き回ってるみたいですから…」
「じゃ、俺の商品の出番やな…」
「ええ、つんくさん…これからはあなたに任せますわ…」
「OK…ハロープロジェクトの力、見せてやるか…」
- 43 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時42分33秒
「どう?ゾンビになって街を歩く気分は?」
ふと気付くと、後ろでのんびりアイスカフェオレなんぞ飲んでいる保田の姿。
「ちょっと…あんまりゾンビって言わないでよまだ慣れてないからさぁ…
それより、ずーっとそのカッコでつけてきてたの!?」
保田の格好は、仮面にマントという暑苦しいうえに怪しさ全開な格好のままだった。
「昨日言ったでしょ?今のあんたは狙われてるからね…」
格好については触れない保田。
「わかってるよ…で、どーすんの?」
「やつらに動きはないし…もう少し様子を見るわ。」
「はいはい…どーぞご勝手に…」
あきらめた様子でどことなくのんきな後藤。
「言っておくけど、自分がゾンビだってこと他人に悟られないようにね!
この辺は病院が近いし…間違っても医者に何か見せちゃダメよ!!」
- 44 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時43分08秒
- そう言って消えるように去っていく保田。後藤はその厳しさに少々いらいらしてくる。
「ったく…医者が医者のカッコでうろうろしてるわけないって…」
そう言って立ち上がろうとした時、そこにいた人物と目があった。
その人物の格好は、少し長めの茶髪を後ろにまとめ、看護婦のようなワンピースに白衣と…まさに医者。
「ご、ごっちん…?」
「ど…どうも…」
「ごっちん!ごっちんなんでしょ!?」
「人違いです!!」
そう言って脱兎のごとく駆け出す後藤。
「ま…待って!じゃあ何で逃げるのー!?」
その医者…石川も慌てて後藤の後を追う。
(しまった…梨華ちゃんかぁー!あの人はあのカッコで平気で出歩く人だったぁー!)
などと考えながら必死で逃げる後藤。
そして、角で後藤を待ち伏せる小さな影が1つ。
「奴か…待ってたで、後藤真…」
影が後藤の進路に飛び出し、振り返ろうとしたその時…
「どけぇぇっこのガキ!!」
後藤の蹴りが、その影の側頭部に直撃した…
- 45 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時43分59秒
- そして、その影は見事に宙を舞い…後藤を追っている石川の横に墜落した。
戸惑う石川。自分は医者、ここにいるのはけが人(しかもぱっとみたところかなり重傷)
しかし、後藤のことも気になる。そして…
「大丈夫!?しっかりして!!」
その影であったまだ小さな少女を助け起こした。
医者の鑑である。
「うぅ…す、すまん…ま…待てや!!Dr.中澤のこと知りたくないんかーー!!」
その言葉に、逃げていた後藤の足が止まる。
「Dr.中澤?」
訳がわからないと言った表情の石川。訊ねようとした時…
ものすごい勢いで後藤が走ってきてその少女を石川から奪い取った。
ばれないために、ものすごい変顔をしたまま…
そして、そのまままた走り去る。
「ああ、待って!変な顔したってわかるよー!!」
石川はまた置いて行かれてしまう。
「で、何!Dr.中澤のことって!」
「こ、ここじゃ目立つからあっちに…」
そう言われて、後藤は少女の案内通りそこにあった角を曲がる。
「お願い、止まって!!ごっちん…」
石川は必死で止めるがもう後藤の姿は見えなくなってしまった…
- 46 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時44分38秒
- (ど、どうして逃げるの…何があったの…?そ、それにごっちん怪我してたんじゃ…
あの出血であんな運動は絶対不可能だよ…)
石川は、しばらく考え込んでしまう。
「あっ、いけない…とにかく探さなきゃ!!」
はっと気が付き、石川はまた後藤が消えた方へ駆けだしていった…
昼休み中らしく誰もいない工事現場。そこに後藤と少女は立っていた。
「で何?あんたDr.中澤の仲間?」
「いーや、正確に言うと違うなぁ…」
「じゃ何こんなとこ連れてきて…いっとくけどいまのごとーには何しても無駄だよ!」
「そんなことくらい知ってるわ!でもうちの命令はあんたを連れ帰ることなんや!」
後藤と少女が言い争っている。その現場に、石川はやってきた。
「多分こっちに来たと思ったんだけど…」
「ははーん、何言ってんだか!!」
「!?」
後藤の声が聞こえ、石川は物陰に隠れる。
- 47 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時45分22秒
- 「あんた達の目的がごとーだってある人から聞かされてたけど…今連れてかれてもDr.中澤がごとーのゾンビ化を止めてくれるなんて思えないんだよね!」
(な、何言ってるのかなぁ…ここからじゃ聞こえないよ…)
物陰に隠れたまま様子をうかがう石川。
そして、鉄骨の上から保田も後藤達のことを見ていた…
「バカな奴やな…おとなしくした方が身のためやで!!」
「!!」
その人物の姿を見た後藤の動きが止まる。
そこにいたのは…小学生か中学生くらいの本当に幼い感じの少女だった。
「…なんか…迫力無いなぁ…子供じゃん…」
「う、うるさいほっとけっ!!とにかく…あんたを力ずくでも連れて帰るで!!」
そう言うと、少女の体が光り…2メートルは超えるかという大女に変わった…
「ち、ちょっと何それ反則っ!!さっきまでちっちゃかったのに…それもDr.中澤のせいなの!?」
大女は妖しい笑みを浮かべながら話し出した。
「あたしの名は加護亜依…Dr.中澤の力の集合体…さぁ、おとなしくしてもらうよ!」
そんな姿を保田は余裕がありそうな表情で見つめていた。
- 48 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時45分56秒
- 「いくよ…そらっ!!」
大女がパンチを繰り出す。後藤は紙一重で避けるもあたりにものすごい風圧と砂埃が巻き起こり、風圧によって軽く後藤は吹き飛ばされる。
そして、加護が殴った地面を見ると…クレーターのように大きくえぐり取られていた。
「このっ!!」
持っていた拳銃で加護を撃つ後藤。しかし…
「何かした?」
全く効いていないように銃弾が当たった肩をさする加護。
「うっそぉ…このこのっ!!」
何度も撃つ、が、加護はまったく動じない。
「ふふふっ…無駄よ…あきらめな!」
またも殴りかかる加護。後藤はギリギリで避けるが…伸びてきたもう片方の腕が後藤の足をつかみ振り回す。
「おとなしくしないならちょっと痛い目にあってもらうよ!ゾンビだから死なないし手加減なしでね!」
「あああああっ!」
そして、加護は後藤を遠くのドラム缶に放り投げぶち当てた。
- 49 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時46分27秒
- 「いっ…たくはないけどやったなぁっ…!?」
ふと目をやると、そこには怯えきった顔の石川の姿。
「梨華ちゃん!!」
「ちっ…見られたか…だったら消えてもらうしかないわね!!」
そう言って石川に殴りかかろうとする加護。
「きゃあああっ!!」
「や…やめろぉっ!!」
そう言って、思わず加護の拳の前に腕を出し…受け止めた。
「な…受け止めた!?」
「ごっちん!!」
「うぅぅぅぁあああっっ!!」
そして、加護の拳は少し進んだだけで…完全に止まった。
「そ…そんな…こんなことって…」
うろたえている加護。死なないだけの普通の人間と思っていた後藤がこんな力を持っていたのである。驚くのも無理はない。
「…ふーん…」
保田は、感心したような口調で後藤を見つめながらつぶやいた…
- 50 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時46分57秒
- 「ふ…ふふふ…あははははははははっ!!…ゾンビ…化け物…大女…そしてこの力…」
後藤は、壊れたかのように笑った後つぶやき、顔を上げる。
「もう何でもありだっ!来い化け物!やってやろうじゃないの!!」
「こ、こいつ…調子に乗らないでよ!!」
(けど…どうしよう…こっちは梨華ちゃんを守りながらじゃ攻撃できないよ…
さっきの力でも競り合うのがやっとだったし…攻撃も守りも出来ない…どうする!?)
そのとき、ふと後藤の視界に入ってきたのはさっきぶつかったドラム缶だった。
そのラベルに書いてあった文字は…[OIL GASOLINE]
(…これだ!!)
「パンチがダメなら…踏みつぶしてやるっ!!」
加護が駆けだした、その瞬間だった。
「今だ!てえいっ!!」
思いっきりドラム缶を蹴飛ばす後藤。そして…
「梨華ちゃんふせて!!」
拳銃を構え、照準をドラム缶に合わせる。
- 51 名前:2・RETURN 投稿日:2002年06月06日(木)15時47分31秒
- 「なっ…まさか…!!」
後藤の撃った銃弾は、ドラム缶に見事命中する。
加護を巻き込み、ものすごい音を立てて爆発するドラム缶。
「うわ、何だ!?事故か!?」
工事現場は、突然の爆発に大騒ぎになった…
「目立ちすぎや…」
「あいつ…筋力ばっか強化したからそのぶん頭悪いのか!?」
そんなつんくの様子を見て中澤は笑い出す。
「ふっ…あははははははは!!」
「なっ、そんな大爆笑しなくてもいいやんか!!」
「見つけた…」
保田はその2人が乗っている車を見つけつぶやいた…
- 52 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月06日(木)15時48分47秒
- 現れる敵、深まる謎…
おっ、仮面女相手にしてたら後藤真希までいるなんてついてるなぁ〜」
『ゆう…ちゃんを…たす…け…て…』
「加護亜依…じゃあ、あいぼんでいいかな?」
「…あんた…もう少し自分を大切にしたらどう…」
「い…行かないで…でないと、うちは…」
「ごとーはもう死んでるんでしょ…なら、ごとーはいいんだよ…」
- 53 名前:次回予告 投稿日:2002年06月06日(木)15時49分54秒
- LIFE:ERRORS
NEXT FILE
『ATTACK!』
- 54 名前:つなみ 投稿日:2002年06月06日(木)15時51分11秒
- はい、更新です。またやっちゃいました…
パクリだからsageでやるべきだと思ってたのですが…これじゃいっしょじゃん…
- 55 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時37分09秒
- 黒い煙がもうもうと立ち上る工場跡。
その中に後藤は立っていた。
さっきまで戦っていた加護はもろに爆発に巻き込まれている。
「やった!大成功!あはっ、ごとーすごいっ!」
などと言いながら笑っていた。が…
「ぶええええええっっ!!」
「お、お元気そうで…」
絶叫しながら出てくる加護。後藤の表情が固まる。
(やばいよー…これでダメなら勝ち目無いって…)
しかし、後藤の心配はすぐに解決する。
「あ、熱いー!!火―!火がぁー!!」
「……………」
思いっきり服の端に燃え移っている火のせいでのたうち回る加護。
後藤も思わず絶句している。
「ま、いいや。勝ち目ないし逃げちゃおー…!」
立ち止まる後藤の目線の先には、気絶した石川が倒れていた…
- 56 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時37分50秒
LIFE:ERRORS FILE3
『ATTACK!』
- 57 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時39分00秒
- とりあえず放ってもおけないので石川を背負って逃げる後藤。
すると、後藤がいた場所とは全く別のところで爆発が起こる。
「な、何?」
驚いている後藤の前に着地してきたのは保田だった。
「圭ちゃん!!」
「!!あんた、まだこんな所にいたの!?」
「ま、まだって梨華ちゃんほっとくわけにいかないじゃん!ほらほら!」
そう言って気絶した石川を保田の前に突き出す後藤。
「…見せなくていいわよ…」
「見てよ!ごとーあんな強そうなの相手にしてたんだよ!」
そう言って加護が居た煙の先を指差す後藤。
しかし、その煙の中から出てきたのは…
「こら後藤―!逃がさんでー!!」
「…あれが?」
「………」
小さな少女に戻った加護だった。火が燃え移った上着は脱いでいる。
- 58 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時39分37秒
- 「勝負はこれか…ぎゃ!!」
勝負をつけようとした加護の上に誰かが降りてくる。
「おっ、仮面女相手にしてたら後藤真希までいるなんてついてるなぁ〜」
思いっきり加護の上に乗っているのは大きな瞳が印象的な色白の女性だった。
背中には2本の剣のような武器。
「だ、誰あんた!」
「あたしの名前は吉澤ひとみ…ま、覚えてくれなくてもいいけどね!」
不敵に笑う吉澤。その吉澤の下から声がする。
「よっすぃー!後藤の相手はうちや!」
「そんな状態で何すんのさ!加護は早く引っ込んでれば良かったんだよ。」
「じゃ、早くどけー!!」
「あ、ごめん!いいクッションだと思って乗っちゃった。許して!」
「なにー!」
漫才のような会話。その様子を見て後藤も保田も固まっている。
そこに、工事現場の人間がどやどやと押し寄せてきた。
「こら、何やってんだおまえ!」
吉澤に工事現場の人間が注意をしようとした時…
吉澤は背負っていた剣のような物を構え、引き金を引いた。
マシンガンのように弾が放たれる。
そして、限りなく冷たい目で
「頼むよオッサン…雑魚は引っ込んでな…」
と言い放った。
- 59 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時40分27秒
- 「何あの武器!」
「めんどうね…今のうちに逃げるわよ!」
そう言って後藤達は逃げようとする。しかし、吉澤も黙ってはいない。
「させないよっ!!」
そう言って吉澤はもう1本の武器を後藤達の方に放つ。
銃弾は後藤達の周りの地面を撃ち抜き…
ボコッ!と大きな音を立てて地面が陥没した…
「こ、今度は何っ!?」
「……………」
「ちょっと圭ちゃんなんとか言ってよ!!ああっ!!」
そのまま、後藤達は落下していった…
吉澤は、陥没した地面を見てつぶやいた。
「…こんな威力…あったっけ…」
さらに、外では加護が工事現場の職員に囲まれ困り果てていた…
- 60 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時41分03秒
『……ごっちん……ごっちん……起きて……』
(んあ?誰―?)
『ごっちん………』
「!?」
目を開けたそこにいたのは、前夢に出てきたショートカットの女性。
優しい微笑みを浮かべながら後藤の頬にそっと触れている。
(優しい目…この目、どこかで………)
そんなことを考えていると、女性の顔が急に曇る。
『……う……ちゃん……す………けて………』
「えっ?」
『ゆう…ちゃんを…たす…け…て…』
(ゆうちゃん?ゆうちゃんって…誰?)
『助けて!!』
- 61 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時41分37秒
「ちょ…!!って、また夢か…」
目が覚めた後藤。その手はむなしく宙に浮いている。
「あの人誰なんだろう…宇宙人?」
訳のわからない考えをする後藤。そこに人影が現れる。
「気が付いた?」
「圭ちゃん。」
「ゾンビでも気絶するのね…」
「ゾンビって言わないでよー!!」
ゾンビと言われるのはやはり不服な後藤はとりあえず保田に突っかかる。
「……もー…それよりここどこ?」
「どうやら、廃棄された地下鉄の通路に落ちたみたいね。」
「なんでこんなことになったのー?」
「知らないわよ!私を追いかけ回したバカ銃女に聞きなさい!」
「出口は?」
「……………」
出口の質問になると、保田が絶句した。
「ちょっと!!」
「ごめん、迷子みたい…安心して、ちゃんと空気もあるし、どこかのホームに繋がってるはずよ!」
「ほんとに?」
とりあえず希望的なことを行ってみる保田。
後藤はそんな保田の態度に少し不安になってくる。
- 62 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時43分02秒
- そんなとき、後藤はあることに気付いた。
「…梨華ちゃんは!?」
「落ちてくる途中にはぐれたみたいね…」
「大変だ!探さなきゃ!」
「どこ行くの?」
駆け出す後藤を冷静に引き留める保田。
「奴らの目的はあんたよ、追っ手も来てる…今下手には動けないわ…」
「じゃ、梨華ちゃん見殺しにしろっての!?」
焦る後藤に向かって、保田は苦々しげに話し出した。
「あんた、自分の体のこともあるでしょ…忘れてないわよね、あんたの体は死体そのものなの…傷ができると回復はおろかそこから腐敗していくわ…このままじゃ本当にゾンビになるわよ…」
- 63 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時43分51秒
- その言葉を聞いて一瞬言葉に詰まる後藤。しかし、ゆっくりと言葉を発した。
「………梨華ちゃんは…ごとーがどんなに傷だらけになって帰ってきても…いつも優しく手当てして…そのたびにしかられて心配してくれて…もう梨華ちゃんはごとーの大切な家族なんだよ!」
「じゃ、あんたは自分がどうなってもいいっての!?」
「圭ちゃんにもいるでしょ?そんな…大切な人…」
その言葉に保田はふとある女性の笑顔が頭によぎる。
「ごとーはそれが梨華ちゃんなの。じゃ、行くから!」
「ちょっと。」
「まだ何か!?」
「どうしてそっちだってわかるの?」
冷静な保田の言葉に後藤は真っ赤になってしまう。
なんの考えもなく勢いで進んだだけだった。
「私も行くわ。」
「ホント!?急にどうしたの?」
そう言いながら、後藤と保田は進み出した…
- 64 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時44分28秒
「で、ここからホントに入れるの?」
地下鉄の線路の前で、吉澤はガロゾイに確認していた。
ガロゾイもその通りと言うようにOKサインを出している。
「あーあ、早くしないと中澤さんにさらわれちゃうよ…ったく面倒なとこに落ちたな…」
「落としたのはよっすぃーやん。」
「うるさいっ!!何、加護も来るの?」
「とーぜん!後藤にはひどい目に遭わされたからなぁ。」
「別にいいけど…中は暗いから迷子だけは勘弁してよ…」
「ふふん、それはうちをバカにした発言としか思えんなぁー。」
そんなことを言って中に入っていく吉澤達。
−15分経過−
「…迷った…よっすぃー!!どこいったんやぁー!!」
見事に迷子になった加護。叫ぶが人の気配はなかった。
「そうだ、こんな時こそ携帯が…」
そう言ってカバンの中から携帯を出すが…
圏外…というか地下。電波もそりゃあ届かんわ…
「なんや圏外ってー!!ぶっ!!」
立ち上がった瞬間顔面を強打した…
「…………うちこんなんばっかや…………」
- 65 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時45分29秒
- 「誰か居るの?」
そこに現れたのは…石川だった。
「!あなたはこの間の…」
石川は側頭部から血を流して降ってきた加護のことを思い出していた。
「あ…な、なんのことだかさっぱり…それに迷子でもないで!」
知らない振りをしようとする加護。しかしそんな加護の態度を気にせず石川はある1点が気になっていた。
「…血が出てる…」
「え、血…?うわっ、血、血―!!」
さっき打ったせいであろう。加護の側頭部からは見事に血が流れ出していた。
パニックになる加護。しかし石川は優しくなだめる。
「もう…血ぐらいで騒がないの!」
そして、自分の白衣の袖を破いてつなげ、加護の頭に巻いた。
「はい。ごめんね、こんなのしかなくて…でもちゃんときれいなとこ使ったからね!」
- 66 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時46分09秒
- 「ど…どうして…うちはあんた達の敵なのに…」
加護には、敵である自分にこんなに優しくしてくれる石川の行動が理解できなかった。
「ごっちんとちょっと喧嘩したくらいで敵なんて言っちゃダメ!」
「はっ、はいっ!!」
「それに、私医者だもん。敵とか味方とか、そんなこと関係ないよ。」
そう言ってにっこりと笑う石川。その笑顔に加護は感動を覚える。
(い、今時信じられないくらいええ人や…まるで…女神様みたいやな…)
- 67 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時46分45秒
数分後、加護と石川は並んで座りながら話をしていた。
「私ね、気付いたらこんな所にいたの。ごっちんを追いかけて工事現場に行ったのは覚えてるんだけど…」
「あ…あんたうちの変身覚えてないんか?」
加護は、自分の変身を石川に見られたのではとドキドキしていた。
が、石川はきょとんとしている。
「え?変身できるの?」
「い、いや何でもない………セーフ………」
変身が見られていなかったことに加護は心底ほっとしていた。
「ここは廃棄された地下鉄の路線や。うちは後藤をつかま…いや、見つけるために来たんやけど…」
「あ、もしかしてごっちんの捜索隊の人!?」
「えっ、あ、うん…そんなもん…だと思うんやけど…ちょっと違うかも…」
- 68 名前:3・ATTACK! 投稿日:2002年06月10日(月)22時47分40秒
- その瞬間、石川が加護の手を握りしめた。
「お願い!私をごっちんに会わせて!!私…もうどうしていいかわからなくて…」
涙目になっている石川。そんな姿を見て加護に罪悪感がつのる。
(ど、どうしよう…でも後藤を見つけることには変わりないし…一人じゃ心細いしな…)
「ま…まかしてや!実は今、別働隊と手分けして探してた所やねん。」
「ありがとう!私石川梨華って言うの。あなたは?」
安心しきった表情で話す石川の姿に加護はすっかり照れてしまい
「か、加護亜依…」
と顔を背けて返すのが精一杯だった。
「加護亜依…じゃあ、あいぼんでいいかな?お願いします!」
「こ、こっちや…あ…あいぼんか…」
真っ赤になった顔のまま加護は石川を連れて歩き出した…
- 69 名前:つなみ 投稿日:2002年06月10日(月)22時49分57秒
- 更新です。やっとsageたままできた…
今回はちょっとほのぼのが入ってたり。
そしてちょっとだけ原作と変えてみたり。
- 70 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月21日(金)22時15分48秒
- 頑張ってくださいー!
- 71 名前:3105 投稿日:2002年06月30日(日)22時21分15秒
- もう終わりなんですか?
続きまってますよー。
- 72 名前:つなみ 投稿日:2002年07月05日(金)02時34分13秒
- すいません…しばらく体調不良が続いてました…
個人的な事情もあり今まで更新できませんでした。
ですが、ここでは終わりません。必ず完結させます。
- 73 名前:3105 投稿日:2002年07月06日(土)01時25分22秒
- それを聞いて安心しました。
体に気をつけて頑張ってください!
- 74 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月07日(日)21時30分45秒
- 早く身体治して下さいね。
マターリお待ちしてます。
- 75 名前:つなみ 投稿日:2002年07月09日(火)19時51分07秒
- 「梨華ちゃぁ〜〜〜…」
「うるさい」
ごつっ…と堅い物を殴る音が響いた。
「いったいなぁ〜!今殴ったでしょ!」
「敵に居場所を大声で教えてどうするのよ!」
「だって…」
寂しそうな顔でうつむく後藤。保田はそんな後藤にぶっきらぼうだが優しく話し掛ける。
「…あんたは、もう少し自分を大切にしたらどうなの…」
「……え?って、圭ちゃんに言われたくない!散々殴ったり吹っ飛ばしたりしてっ!!」
怒鳴り散らす後藤。そんな様子を見て保田は考えていた。
(確かに、何言ってるのよ私は…後藤を見てるとときどきあなたと重なって見える…)
- 76 名前:つなみ 投稿日:2002年07月09日(火)19時51分49秒
- 「それから、あんたじゃなくてちゃんと後藤真希って言う可愛い名前が…」
「!!危ないわよっ!」
そのまま、保田に引っ張られ倒れる後藤。
後ろからは、ものすごい勢いで銃弾が飛んでくる。
「ったく…言わんこっちゃない!」
保田の視線の先には、銃を抱えた吉澤の姿。
「やっと見つけた!行けガロゾイ!」
「あー!銃女!あの変な奴らも!上等!この間はよくも…」
「待ちなさい!」
「何さ!!」
飛びかかろうとする後藤を保田は落ち着いて制止する。
「見なさい…ここであんたたちが本気でやり合ったらいつ崩れるかわからないわよ…
いったん、広い場所まで移動するわよ。」
「え、移動ってどうやって…」
後藤が疑問に思っていると、保田のマントが変形していった。
そして、後藤をひっつかんで猛スピードで飛んでいく。
その様子はさながら、小型のジェット飛行機のようであった。
「かっけー!何だあれ…じゃなかった、追っかけるよ!!」
- 77 名前:つなみ 投稿日:2002年07月09日(火)19時52分58秒
- 少量更新。しかもタイトル入れ間違うし…
- 78 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月11日(日)03時32分01秒
- 更新待ってま〜す
- 79 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月29日(木)04時17分19秒
- 更新待ちつづけております
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