インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

待って

1 名前:much 投稿日:2002年06月07日(金)22時10分55秒
いちごま小説を書こうと思います。
更新は少し後からになりそうですし、間隔も遅いと思いますが
よろしくお願いします。
ところでいちごまに皆さん飽きてしまいましたか?
2 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月07日(金)22時12分35秒
まってました〜
3 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月07日(金)22時39分03秒
途中痛くても最後が甘けりゃそれでいい
4 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)02時45分39秒
期待してるよ〜
5 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月08日(土)16時30分31秒
あたしま〜つ〜わ。期待してま〜つ〜うら・・・
頑張ってください。
6 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時53分08秒
「ほら後藤、これでどうだ?ハハハハハハ」
「アハハハハハ、いちーちゃ〜ん、やったな〜この〜」
「やったなだと〜私にそんな口を聞くとこうだぞ〜」
「ごめんごめ〜ん、やめてよいちーちゃ〜ん。アハハハハハハ〜」

楽屋の隅のほうで市井と後藤は何やら楽しくやっていた。
何をやってるのかわからなかったが二人にはとても楽しいようだ。
それは表情が物語っていると言えよう。

「あの二人は、ほんっと仲いいわよね〜。その一言で済ましていのかわからないけど」
「ほんまやな〜、どんな時でも一緒やからな〜あの子らは、ほれ、どんな時も〜♪どんな時も〜♪・・・」
「裕ちゃん、歌わなくていいよ」
「ええやないか、いい歌やでこれ」

鏡の前で両手を顎に置いて横目でその光景を見ていた保田が中澤にそう話しかけた。
一方の中澤は壁にもたれて腕を組みながら少し呆れたような表情で答えていた。
7 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時53分40秒
この日の仕事はもう終わっており、解散もしたのだが市井と後藤はまったく帰る気配がない。
それどころか
「いち〜ちゃんだ〜い好き」
「私も後藤が好きだよ〜」
などという言葉をいつものように交し合っていた。

「はぁ〜、こんなん毎日聞かされてたらかなわへんわ。近頃の若い子たちはこんな風・・・」
中澤がそう言いかけた時、ドアが勢いよく開いた。

「裕子〜早く帰るぞ〜。いつまで待たせとく気なんだよ〜」
開口一番、矢口は口を尖らせながらそう言った。

「や〜ぐ〜ち〜待たせてすまんかったな〜、裕ちゃんもう帰るで〜」
「はやく〜」
「ほなそういうことやから、圭坊また明日な〜」
中澤はさっきまでのつまらなさそうな表情など嘘のように生き生きとした表情で
出て行った。
8 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時54分15秒
「裕ちゃん・・・あんたもわけわかんないよ」
保田は溜息をついた。目の前の鏡が少し曇ったような気がした。

楽屋にはもう三人しかいなく、見えない境界線が張られているように
世界が違うようであった。

「私も帰ろうかな?」
保田はそう言うとよいしょと腰を上げ
「それじゃ先あがりま〜す」
と言って楽屋を出た。

全くと言っていいほど返事に期待していなかったが、その後すぐに
「「圭ちゃんまたね〜」」
と二人の声が聞こえた。その声はほぼ揃っており、息があっているのを示しているようだった。

「あの二人息がぴったり合ってるわね」
またそう独り言を言うと、保田は帰っていった。
その言葉には呆れたようにも、嬉しそうにも聞こえた。
9 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時55分04秒
そして楽屋は二人きりになった。隅にいる二人からは無駄に広いスペースが広がっている。

「これでいちーちゃんと私だけになっちゃったね〜、ねぇねぇいっつもみたいに
 チューしてよチュ〜」
「お前がなんで帰りたくないって言ったのかと思えばそういうことだったのかよ〜。
 別にここじゃなくてもいいだろ〜」
「ケチ〜、もう誰もいないんだからいいじゃ〜ん」
「けどな〜」

市井はそう言ってみたものの、上目遣いで迫ってくる後藤に
断ることもできず、少し笑みを浮かべながら後藤を優しくクイっと
両手で自分に近づけた。

ゆっくりと距離は縮まっていく。
もうお互いの呼吸が確認できるほどのところまできた。
市井は後藤だけの、後藤には市井だけの持っている甘い匂いが二人の鼻をくすぐる。
10 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時55分50秒
もう後藤は目を瞑っており、完全に市井を待っている状態であった。
市井は近づくのを止め、そんな後藤をじっと見ていた。
(こんな後藤の顔が見られるのは私だけなんだ・・・幸せものだなぁ)
いつも見ているはずの表情なのだろうが、こうしてじっと見るのは
初めてのような感じであり、新鮮であった。

市井は後藤の髪の毛を両手でスッと掻き分けると
後藤の額の真ん中に軽く口付けた。

「おわ!びっくりしたな〜」
自分の唇に全神経を集中していた後藤は、急に自分の額に
されたので、びっくりして目を大きく開いてしまったのだ。

「心臓止まるかと思ったよ、なんか後藤の目が私に飛び込んできたかと思ったもん」
「ごめんねいちーちゃん、大丈夫?・・・じゃなくって、いちーちゃんの意地悪〜」
「だってさ〜・・・ちょっとね」
市井は後藤のあの表情で満足したなどとは言えなかった。
11 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)21時56分54秒

「口にして欲しかったのに〜、ぶ〜」
「ごめん、ごめん。後でここじゃないところでしてやるからさ」
後藤は膨らませていた口をシュッと窄ませると
「やった〜、絶対だからね〜」
とても嬉しそうに笑顔でそう言った。市井はハハハと笑っている。

市井は立ち上がろうとしたが、ずっと座っていたので一度
ガクっとなってしまった。
「おっとっと、そろそろ出ようか、もういいだろ?」
「いいよ〜」
と言うと、二人は少し長く居すぎた楽屋から一緒に出た。

楽屋の電気は点けっぱなしであった。
12 名前:much 投稿日:2002年06月10日(月)22時07分18秒
今回の更新はこれで終了です。
初めにも書きましたが更新は遅いかもしれないですがお付き合いください。
それとsageやageについては読者の方々の判断に委ねます。

>>2名無し読者さん
それは丁度よかったです(笑

>>3名無し読者さん
どうなるか考えながら読んでいただけると嬉しいです。

>>4名無し読者さん
ご期待に答えられるよう頑張りたいと思います。

>>5名無し読者さん
頑張ります。
更新遅くなっても放置はしないので待っていてください。

皆様レス有難うございました。
13 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月26日(水)21時56分22秒
ゆっくりお待ちしてます。
14 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月02日(火)13時55分44秒
まったり待ちます。

Converted by dat2html.pl 1.0