あるスタッフの日常2
- 1 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時10分59秒
- どうも、月板で連載している魔王という者です。
月板の方のスレが限界に近づいて来たので移動しました。
基本的にsage更新でおねがいします。
- 2 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時14分55秒
- 前スレは
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=moon&thp=1015656171
です。
大体312あたりから読めば今回の話しの内容を掴めると思います。
- 3 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時17分29秒
- (高橋視点)
「ねぇ・・・さっき何か音したよね?」
確かにさっき何か音がした。
ガシャーン!って音とドガン!って音が・・・
多分一方は俊太さんの銃の音だろう。
「俊太さん達大丈夫かな?」
「あの俊太さんがついているんだよ?きっと大丈夫だって!」
私は石川さんのようにポジティブに考えることにした。
「でも、私達も大丈夫なのかな?
俊太さん達が帰って来るまでに変な化け物に襲われたりしないかな?」
「暗い事考えてもしょうがないよ。
もっと気楽に考えようよ」
怖くない、俊太さん達が心配ではないと言えば嘘になる。
でも年上の私がしっかりしないと!
「・・・そうだ!里沙ちゃん、ここって医務室だよね?」
「そうだね」
「俊太さん達が戻ってくるまでの間に、役に立ちそうな物を探そうよ」
じっとしてるとどうしても色んな事を考えてしまう。
だから動くことにした。
- 4 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時18分13秒
- 「里沙ちゃん、そっちの棚お願い。
私はこっちの方探してみる」
分担して探すことにした。
しばらくすると、里沙ちゃんの方から話しかけて来た。
「愛ちゃん・・・これ何て読むの?」
手渡された薬は英語で書かれていて何と書かれているか私には全く分からなかった。
・・・あっ!そうだ!
私はたまたま持っていた辞書をバッグから取り出した。
「私がこれで名前の意味調べるから、里沙ちゃんは薬ありったけ出しといてくれる?」
その後、私は辞書を活用して薬の意味を調べた。
集まったのは、解毒剤、解熱剤、バファリン、化膿止め、生理用食塩水、包帯、バンソウコウetc
「これだけあれば充分だね」
里沙ちゃんの言葉に私は少し安心した。
これぐらいあれば応急処置ぐらいは何とかなるだろうなぁ・・・
「何か袋みたいな物があればいいんだけど・・・」
「これとかどうかな?」
里沙ちゃんが取り出したのはリュックサック。
そんなに大きくないけど、私達が集めた(正確には里沙ちゃんが)物を入れるにはちょうどいい大きさだった。
とりあえず、それにたくさん積めこんでみた。
「ピッチピチだね」
そう言って里沙ちゃんは笑った。
- 5 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時18分50秒
- 正直言って安心した。
こんな状況でも笑える、ということが。
「後は俊太さん達が帰ってくるのを待つだけだね」
薬の判別してる間にも銃声は聞こえた。
でも、それは俊太さん達が危険な目にあっているのと同時に無事だということを知らせるメッセージだった。
その時、廊下から足音が聞こえて来た。
「・・・俊太さん達かな?」
俊太さん達?
でも、おかしい・・・何で足音が一人分しかないの?
それにドスドス言ってるし・・・
「里沙ちゃん・・・銃構えといた方がいいよ」
私は既に銃を構えている。
「う、うん・・・」
里沙ちゃんも銃を構えた。
ドスドスドス・・・
どんどん、音が大きくなっていく。
そしてその音は止まった。
どうしたんだろう?
次の瞬間、入り口のドアが吹っ飛ばされた!
中から現れたのは全身緑のコートの肌の白い2mくらいの巨漢の男の人だった。
私達はその人(?)の雰囲気に飲まれて動けなかった。
- 6 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時26分12秒
- その巨漢の人は里沙ちゃんに近づいていった。
(年上の私がなんとかしなくちゃ!)
私はポケットから拳銃を取り出し、その巨漢に向けて八方した。
ドン!ドン!
巨漢の人のわき腹に当たった。
でもびくともしない・・・
その間にも里沙ちゃんに近づいている巨漢。
巨漢は里沙ちゃんのお腹に一発入れた。
里沙ちゃんは気絶した。
そしてゆっくりとこっちを向く巨漢・・・いや化け物。
私は何度も発砲した。
でも全然効果がなかった。
やがて化け物は私のお腹にボディブローを入れた。
私の意識は闇に引きずり込まれた。
「コレデイイ・・・」
誰かの声が聞こえた。
- 7 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時33分08秒
- (俊太視点)
あの脳みそ丸出しの化け物と戦った後、色んな奴等が俺達を襲った。
・・・といっても全部人型のゾンビであるが。
太っちょのやら、やせ細っているのやら、女性やら・・・
子供のゾンビとか出てきてもおかしくないな・・・
「俊太さん!ここじゃないですか?」
紺野さんがある部屋を指差した。
「そうですね、そこですね」
俺はドアを開けようとノブに手をかけ、開けようとする・・・が!
「あれ?」
開かない!?
「俊太さん・・・これ・・・」
小川さんが指差したのは、ドアの近くにあったカードのスロットル。
「もしかして、IDカードとかがないと入れないとか・・・?」
それはマズイなぁ・・・
「カードがどこにあるかなんてわかりませんし・・・」
しょうがない・・・
「強行突破しますか」
俺はそう言いながら銃を構えた。
- 8 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時41分05秒
- ドガン!ドガン!
カードのスロットルを破壊した。
続いて・・・
ドアの壁に引っ掛かっている部分に狙いを定める。
ドガン!ドガン!
そしてドアを無理矢理開けようとする。
「んんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
バキャァッ!
ドアが無理矢理開いた。
「・・・俊太さん、強引ですね・・・」
「仕方がないじゃないですか。これしか方法思いつかなかったんですから」
俺はそう言いながら中に入っていく。
予想通り武器があった。
「うわぁ〜」
紺野さんが感嘆の声を上げる。
俺は武器の物色を始めた。
・・・にしてもここは軍か?
なんでこんなに武器があるんだよ・・・
俺はそう思った。
(新垣さんと高橋さん・・・大丈夫かな?)
- 9 名前:魔王 投稿日:2002年06月13日(木)12時48分45秒
- さて、ここでお知らせがあります。
前スレでは結構毎日更新してましたが、そろそろそういうわけにはいかなくなってきました。
色々とプライベートの事情があるので、更新の回数を減らします。
一週に大体2〜3回ぐらいを目安に頑張りたいと思います。
本当に申し訳ないと思ってます。
一回の更新の量を増やそうか考え中です。
- 10 名前: 投稿日:2002年06月14日(金)18時21分35秒
- 頑張れい
- 11 名前:名無し。 投稿日:2002年06月16日(日)22時36分16秒
- 追跡者じゃなかったか・・。
スマソです。
カギかかった部屋を強引にとは・・さすが俊太か?(w
- 12 名前:魔王 投稿日:2002年06月17日(月)17時52分41秒
- すみません・・・現在レポートで死んでいます。
明日か明後日に更新します。
>10さん
頑張ります!
>11さん
いえいえ。
本当は追跡者にしようかとも考えていたんですけどね・・・
どっちかというと緑コートの方が好きなので。
実はIDカード取るとかしようとも考えたんですけど、このスレもう一つ出来ちゃいそうな
勢いだったので速攻でやめました(笑)
駄目作者ですみません・・・
- 13 名前:魔王 投稿日:2002年06月19日(水)09時47分32秒
- 武器の他にも色々あった。
防弾チョッキやナイフ、手榴弾、スタングレネード・・・
「俊太さ〜ん・・・どれが使いやすいんですか?」
紺野さんの質問に俺はこう答えた。
「そうですねぇ・・・紺野さんはこれ使ってください」
俺が差し出したのはグレネードガン。
ここにある弾からすると弾は三種類あるらしい。
まず普通の榴弾。
次にナパームジェルがついた火炎弾。
最後に硫酸弾。
敵に合わせて使い分けろってか?
「それとこれ着けてください」
俺が着けろと言ったのは肩からかけるベルトのようなもの。
それに各種の弾がついている。
次に俺は今まで黙って俺の様子を見ていた小川さんに話しかけた。
「小川さんはこれ使ってください」
俺はM−16アサルトライフルを取り出した。
「でも私はあさ美ちゃんみたいに体鍛えてないんですけど・・・」
「大丈夫ですよ。弾がシャワーみたいに出てきますからそのうち慣れると思います」
俺はそう言いながら予備のマガジンも渡した。
- 14 名前:魔王 投稿日:2002年06月19日(水)09時59分03秒
- 俺はアサルトショットガンとイングラム(サブマシンガン)と予備の弾と手榴弾とスタングレネードを。
紺野さんはグレネードガンと各種弾を。
小川さんはM−16アサルトライフルと予備のマガジンを。
それぞれ持って高橋さんと新垣さんが待つ医務室まで戻ることにした。
あの二人に何もなければいいんだけど・・・
俺はそう思いながら先頭を歩いていた。
薄暗い廊下・・・武器とか光がなかったらもの凄く怖いシチュエーションあろう。
今は武器庫で見つけたマグライトのお陰でさっきよりはマシな状況になっている。
その明かりの中を何かが通り過ぎた。
「!?」
・・・今の見間違いだよな・・・?
「どうしたんですか?俊太さん」
「いえべつ
そこで台詞は途切れた。
何かの音が聞こえて来たからだ。
大きさは中庭で見たゾンビ犬並。
ただゾンビ犬ではないようだ。
前歯が発達している。
犬は犬歯が発達しているはずだ。
これってもしかして・・・
- 15 名前: 投稿日:2002年06月21日(金)22時42分47秒
- 何なんだ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!???
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月22日(土)00時31分13秒
- 狼? 狂犬病?
- 17 名前:魔王 投稿日:2002年06月22日(土)01時18分54秒
- どうも、ある地域の駄目人間代表の魔王です。
・・・すいません、嘘です。
>15さん
明日更新しますので、その時わかります。
>16さん
実はどちらでもないです。
何かは明日・・・っていうか今日の更新を見てください。
さて・・・寝ます。
- 18 名前:魔王 投稿日:2002年06月22日(土)20時53分03秒
- これは・・・あの有名な青狸が嫌いという奴では・・・?
それともとっと●ハム太郎に出てくるのか?
こんなグロイのがか!?
モルモットかもなぁ・・・
色んな事を考えていたが俺は自分の愛銃をそのデカネズミに向けて発砲した。
ドガン!
腹の辺りに大きな穴が空きそのデカネズミは絶命した。
その音を聞きつけたのか・・・はたまた仲間の死を知ったのか、大量のデカネズミが現れた!
「階段まで走って!」
俺はアサルトショットガンを発砲しながら言った。
バシュン!シュコン!バシュン!シュコン!
焼け石に水状態である。
何回か発砲しながら一階まで辿り着いた。
即座に非常ドアを閉めようとした・・・が!
(ちょっと待てよ・・・ここでドア閉めたら上の階の探索が出来なくなる・・・
しょうがない・・・勿体無いけど・・・)
手榴弾を取り出しピンを抜く。
この行動を五回繰り返し、階段の踊り場に集まっているデカネズミ共に投げつけた!
- 19 名前:魔王 投稿日:2002年06月22日(土)21時09分39秒
- ドガガガガガーーーーン!!!
凄まじい轟音が鳴り響いた。
煙がモクモクと視界を遮る。
その煙はやがて晴れた。
予想した通りデカネズミ共は塵一つ残さず消えていた。
「ふ〜・・・」
俺は軽く息を吐いて後ろを振り向いた。
「早く医務室に向かいましょう」
そう言って二人と一緒に医務室に向かおうとしたところ・・・
「ウガアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!!」
突如雄叫びが聞こえた!
ったく・・・今度は何だっていうんだ?
「・・・今の声何だったんだろう?」
「わかりません・・・ただ、まだとんでもない化け物がいるってことは確かですね・・・」
俺は知らず知らずのうちに汗をかいていたようだ。
体が少し寒い。
俺一人だったら逃げるなり戦うなり出来る・・・
しかし、こっちは銃器の扱いをほとんど知らない中高生の女の子ばかり・・・
これが屈強な訓練を積んだ人間だったらどれだけ楽だろう?
現実逃避みたいなことを考えていてもしょうがない・・・
俺はあの雄叫びをあげた化け物に勝てるのだろうか?
- 20 名前:魔王 投稿日:2002年06月28日(金)00時33分23秒
- 急いで医務室に向かって走る俺達。
ここに安息の場所なんて存在しないようだ・・・
(ドアが開いている・・・?)
おかしい・・・こんな状況なんだから閉めるもんだが・・・
俺は異変に気づき中を覗いて見た。
コンクリートが凹んでいる。
中を調べると、俺が持ってきた解剖用のゾンビ犬の死体だけがいた。
そして、高橋さんと新垣さんの手荷物と、ピッチピチのリュックもあった。
「二人ともどこ行ったんでしょうね・・・」
「き、きっとトイレだよ!」
「いえ、その可能性はないですね。
トイレに行っているとしても、何故ドアが破壊されているんですか?」
俺は冷静に分析した。
何者かに連れ去られた、と考えるのが一番妥当な線だろう。
殺されたとしても、血痕がないのはおかしいし・・・
俺は武器庫で見つけたリュックに高橋さんと新垣さんの手荷物を詰め込む。
「どうするんですか?これから」
「事務室に行ってみよう、かと思います。
そこでこの建物の地図を手に入れたいと思います」
- 21 名前:魔王 投稿日:2002年06月28日(金)00時35分00秒
- すみません、今日は忙しいのでこれで勘弁してください・・・
最近レポが沢山あって大変です。
週2,3と言っていたのに、週1ぐらいしか更新出来なくてすみません。
夏休みに入ったら沢山更新しますので・・・
- 22 名前:名無し君 投稿日:2002年06月30日(日)15時05分59秒
- 自分のペースで大丈夫なんで、頑張ってください。
- 23 名前:名無し。 投稿日:2002年07月04日(木)00時44分10秒
- 作者さんペースでガンガッテ!。
- 24 名前:魔王 投稿日:2002年07月04日(木)01時35分39秒
- 本当にすみません・・・現在レポートに撲殺されてます・・・
真に申し訳ない!!
明後日あたりまでに更新します。
>22さん
マイペースで行きたいんですけど、以前のようなペースを思い出してしまうので・・・
でもマイペースで行きたいですね・・・
>23さん
本当、読者の方々に申し訳ないです。
一刻も早く完結させないとなぁ・・・
というか、このスレッドで完結するか自体未定です(汗)
一応ストーリーは出来てるんですけど・・・
それでは
- 25 名前:魔王 投稿日:2002年07月05日(金)18時04分09秒
- 事務室に俺達は行った。
その間は特に化け物共に会わなかった。
だが、気は抜けない。
一番年上で唯一の戦闘要員の俺がしっかりしなくては!
事務室は玄関付近にあったため、助かった。
ここに一階の地図でもあればいいんだけど・・・
俺はアサルトショットガンとイングラムを近くの机に置いて探索を始めた。
もちろん、紺野さんと小川さんにも手伝わせる。
数分後・・・
中々見つからないなぁ。
「そっちは見つかりましたか?」
「ありませんね〜」
「こっちもです」
あまり時間を食いたくないんだけどなぁ・・・
高橋さんと新垣さんが心配だ。
色々探していたら、たまたま手帳を見つけた。
ここに居た事務員のものだろうか?
俺は何気なく手帳を開いてみた。
- 26 名前:魔王 投稿日:2002年07月05日(金)18時13分16秒
- ●月×▽日
今日はあの犬共の飯を抜いてやった。
へっ!ざまあみろ!
●月○◇日
研究員達が何やらとんでもない物を作っているらしい。
汎用性とかなんとかを考えて、何か丈夫な布を探しているらしい。
●月△□日
今日、この施設に地下五階が出来た。
その行き方は事務室にあるあれをエレベーターに使えば行ける。
研究員達が事務室にそれを隠している。
きっと外部の人間は誰も気づかないだろう。
△月●×日
今日は大変なことが起きてしまった・・・
俺もあの化け物に食われるのか?
このまま死ぬなんて嫌だ!
もうそこまで化け物共が来ている。
俺は死ぬのだろうか・・・
ジェニファーにもう一度会いたかったな・・・
- 27 名前:魔王 投稿日:2002年07月05日(金)18時24分00秒
- ・・・・・・・・・
恐らくこの日記を書いた人はもう死んでいるだろう
地下五階か・・・この建物は上は二階、下は地下一階までのはずだ。
しかしある物を手に入れないと行けないのか・・・
俺は近くにあった本棚を見た。
こういうのの場合って大体本棚の後ろとかに隠してあるんだよなぁ・・・
試しに本棚を動かしてみるが、後ろに金庫とかはない。
・・・世の中そんなに甘くないってことか。
「何してるんですか?」
紺野さんが手を動かしながら俺に聞いてきた。
「地図が見つからないから、どこかに隠してあるんじゃないかと思いまして・・・」
と答えておいた。
俺は本棚に入っている本を適当に取り、調べてみることにした。
しばらく調べてると変なタイトルの本を見つけた。
「HELL」とだけ書かれた本だ。
一見普通のダーク系小説っぽいが何故こんなのが事務室にあるんだ?
さっきの日記の男の趣味であろうか?
俺はその本を取り、中を見てみることにした。
・・・この本、なんか少し軽いような・・・
俺はその本を開いてみた。
- 28 名前:children 投稿日:2002年07月09日(火)02時32分42秒
- いい感じですね♪
自分のペースでこれからも頑張って下さい。
- 29 名前:魔王 投稿日:2002年07月10日(水)08時36分36秒
- >childrenさん
お褒めの言葉ありがとうございます^^
現在レポで死んでます(洒落にならない・・・)
前みたいに更新出来るのは、やはり夏休みに入ってからのようです。
今夜か明日に更新したいと考えています。
- 30 名前:魔王 投稿日:2002年07月12日(金)01時16分20秒
- パカッと割れた。
ドラマCDの入れ物みたいなようだ。
中には大きめの鉄製のカード。
これが日記に書いていた「あれ」か?
本から取りだし調べてみる。
変な紋様があるだけの鉄製のカードのようにしか見えない。
カードを入れるスロットルがどこかにあるんだよなぁ・・・
「あっ!」
小川さんの声を聞いて全力で後ろに振りかえる。
まさか、怪我でもしたのか?
こんな衛生環境の悪いところで、怪我を負うのはまずい・・・
「これじゃないですか?地図って」
「見せてください」
俺は彼女から地図を受け取りよく見る。
結果から言えばこれはどの一階でも地下一階でも二階でもないみたいだ・・・
形が全然違う。
となると・・・これが地下五階の地図か?
「どうです?」
背伸びしながら紺野さんが後ろから覗きこむ。
- 31 名前:魔王 投稿日:2002年07月12日(金)01時28分52秒
- 「これはいい物を見つけたかもしれませんね・・・」
「どこの地図なんですか?」
「地下五階の地図です。
この地図の左上に小さくそう書いていますし」
「・・・でもおかしいですよ。
地下は一階しかなかったような気がしたんですけど・・・」
俺はさっき見た日記のことを二人に話した。
「ということは、そのカードがあれば地下五階に行けるってことですか?」
「恐らくはそうでしょうね」
俺はイングラムとアサルトショットガンを背中に背負った。
「そこに里沙ちゃんと愛ちゃんがいるんですか?」
「外部に逃げたとしたら、何か音とかするはずです。
二階はどうか知りませんが、一階はほとんど一周しましたけど、窓はほとんど閉鎖されてましたし・・・」
「誰かが地下に連れていった、ということですか?」
「でしょうね。鋼鉄のドアをただ凹ませるのなら、俺でも出来ます。
けど、あそこまで凹ませるのは俺でも無理です」
部屋のドアを開けてエレベーターを探す。
最初に倒したゾンビの地点の先を真っ直ぐ行ったところにあったな。
事務室を出てすぐ右に曲がり、真っ直ぐ行けばエレベーターがあるはず・・・
- 32 名前:魔王 投稿日:2002年07月12日(金)01時40分21秒
- 角を曲がったところで俺は止まった。
・・・何だあれ?
ドデカイ何かが何かを食っていた。
あそこの位置は確か俺が倒したゾンビがいた地点だ。
グチャ・・・ヌメリョ・・・
その緑色の何かが俺を睨んで来た。
あれって・・・ワニ?
ハハッ、ムツゴロウさんもびっくりだな!
「どうしたんですか?俊太さん」
ちらりと横を見ると小川さんと紺野さんが不安そうな顔で見ていた。
その瞬間デカワニはドデカイ図体から出せるとは思えないスピードでこっちに近づいて来た!
俺はすぐ判断し、二人を出来る限り遠くへ蹴り飛ばす。
7mぐらいは飛んだろう。
二人とも何が起きたのか分からないといった感じだ。
俺はイングラムを構えながら言った。
「どこでもいいですから逃げて!」
「えっ?」
「早く!」
イングラムを発砲する。
パラララララ・・・
怯むことなく突っ込んでくるデカワニ。
俺はバックステップで後ろに飛んだ。
- 33 名前: 投稿日:2002年07月12日(金)14時27分25秒
- ワニって恐いね
- 34 名前:魔王 投稿日:2002年07月13日(土)00時29分01秒
- >33さん
バ●オ2やってて何度もワニに泣かされました(笑)
次回の更新は来週の火曜か水曜どちらか、もしくは両方になります。
- 35 名前:魔王 投稿日:2002年07月16日(火)12時22分50秒
- イングラムを発砲しているが、効果は期待出来ない。
ロケットランチャーでもあれば別なのだが、ない物を強請ってもしょうがない。
後ろを見ると二人は驚いた顔をしている。
俺は手榴弾のピンを抜いて投げつける!
その間に二人のところまで走る。
ドカーン!
「銃と予備の弾をちゃんと抱えていてくださいね!」
二人を抱えてエレベーターまで走り出す。
デカワニがいたところからは通れないから回り道をして行く。
幸いゾンビはいない。
行ける!
俺は二人をエレベーターに投げつける、または放りこむ感じで入れ、エレベーターの外から色々いじる。
コントロールパネルをいじり、地下五階に向けて行けるようにする。
俺は後ろを振り返り、手榴弾を三つほど投げつける。
一個だけしかピンは抜いていないが、一つ爆発すれば他のやつも爆発するはずだ。
ドガガガーン!!
これで、10秒くらいは稼げるはずだ・・・
エレベーターのドアを閉め、地下五階に指定する。
「パスワードを入力してください」
- 36 名前:魔王 投稿日:2002年07月16日(火)12時34分03秒
- ハァッ!?パスワード?
カードを入れるスロットルは見当たらない。
このカードってフェイク!?
俺はカードを見てみた。
横から見てみると、筆記体でなにか書いてあった。
字がかなり汚いためよく見えないが、・・・&heavenと書いてある。
heaven・・・天国という意味だ。
天国の反対は地獄、英語だと・・・hell!!
直感で入力してみる。
「hell&heaven」
Enterキーを押すとエレベーターは動き出した!
これであの二人は助かる。
俺はホッとした。
しかし、一瞬隙が出来てしまった・・・
ドガシャアン!
目の前が真っ暗になった・・・
- 37 名前: 投稿日:2002年07月16日(火)14時22分10秒
- あぼーん??(・∀・)
- 38 名前:魔王 投稿日:2002年07月16日(火)23時21分38秒
- >37さん
一時あぼーんって感じでしょうか(笑)
明日更新しますので、それで何かわかる・・・か?
- 39 名前:魔王 投稿日:2002年07月19日(金)10時18分49秒
- ↑に水曜日更新するとか言っといて更新しないですみませんm(_ _)m
夏休みの課題やっているため、更新は来週の水曜日ぐらいからになりそうです。
そのころから夏休みのため、毎日とまではいかなくても二日に一回の確率で更新しようと思っております。
亀更新ですみません。
- 40 名前: 投稿日:2002年07月19日(金)18時48分58秒
- 待ってます
- 41 名前:魔王 投稿日:2002年07月24日(水)23時42分30秒
- (高橋視点)
私は目を覚ました。
「どこだろう?ここ・・・」
天井に蛍光灯。壁は真っ白な壁。なんだか気が狂っちゃいそう・・・
隣を見たら里沙ちゃんが寝ていた。
とりあえず、里沙ちゃんを起こすことにした。
「里沙ちゃん!起きて!里沙ちゃん!」
目を擦りながら里沙ちゃんは起きた。
「あれ・・・?ここどこ?」
「私にもわかんない。私達は確か、あの緑色のコートを着た人に気絶させられて・・・」
「オヤ、オキタヨウダネ」
天井のスピーカーから声が聞こえた。
片言の日本語だ。
「イズレ、キヅクダロウカラサキニイッテオコウ。
俺の名前はギュンター。今日の朝会ったよね?」
ギュンターって、俊太さんの知り合いの?
空港で会ったあの金髪の人だ。
「ギュンター?」
「ほら、今日の朝空港で会った金髪の人だよ」
里沙ちゃんも思い出したようだ。
- 42 名前:魔王 投稿日:2002年07月24日(水)23時52分25秒
- 「なんであなたがこんなことするんですか!?」
私はとりあえず、スピーカーに向かって言ってみた。
「暇つぶしだ。だからゲームを開いた、それだけさ」
「ふざけないでください!私達を解放してください!」
里沙ちゃんが吼えた。
「答えはNOだ。
それと君達に面白いニュースを知らせてあげよう。
藤堂俊太はついさっき死んだ」
『トウドウシュンタハツイサッキシンダ』
俊太さんが・・・?
「正確に言えばまだ死んでいないが、もう重傷だ。
あの傷では俺が作ったアリゲーターから逃げることは不可能だ」
「あさ美ちゃんとまこちゃんは!?まさかあの二人も・・・」
「その二人ならまだ生きているよ。
ただ、武装していようが、素人の女の子二人で生きて脱出出来るかな?」
私は目の前のドアを開けようとした。
当然だけど鍵がかかっていた。
「君達の武器は没収させてもらった。
そこで俺に殺されるまで待っているんだな」
ブツッ、とスピーカーから音がしなくなった。
- 43 名前:魔王 投稿日:2002年07月25日(木)00時02分06秒
- しばらく沈黙の時が流れた。
里沙ちゃんも私達も何も話そうとしない。
俊太さんはまだ死んでいないけど、死ぬのは時間の問題。
あさ美ちゃんとまこちゃんは生きている。
でも武装してるけど、女の子二人では生きて脱出出来ない。
「ねぇ・・・どうする?」
里沙ちゃんの気弱な声が聞こえて来た。
どうしよう?私達はこのままさっきの声の人に殺されるまで待つことしか出来ないの?
俊太さんならこういう時どうする?
・・・冷静にならなきゃ!
「とりあえず、自分の持ち物チェックしようよ。
それとこの部屋の仕組みを確かめよう」
俊太さんならこうするはずだ。
自分のポケットの中身を全部出してみる。
私のポケットには家の鍵しか入ってない。
「里沙ちゃん、何か役に立ちそうなの入ってた?」
「これぐらいかな?」
里沙ちゃんは万能ナイフを取り出した。
次に部屋の探索を始めた。
ベッド2つに小さめな冷蔵庫。それしかない。
「ねぇ、愛ちゃん。あれなんだろう?」
里沙ちゃんは部屋のある部分を指差していた。
- 44 名前:魔王 投稿日:2002年07月26日(金)10時29分22秒
- >40さん
お待たせして申し訳ありません。
なるべく更新したいんですけど、レポが・・・
レポが終わって更新出来る時間が出来るのはまだ先みたいです。
次の更新は一週間以内にはやります。
- 45 名前: 投稿日:2002年07月28日(日)09時16分29秒
- お待ちしております
- 46 名前:魔王 投稿日:2002年07月30日(火)16時39分46秒
- (俊太視点)
くそったれ・・・
肋骨を5、6本は持ってかれたな、畜生!
俺はなんとか走り出す。
しかし肋骨折れているためか、うまく走り出せない。
俺はイングラムを構える。
が、イングラムはさっきの体当たりで銃身は曲がっていた。
とりあえず、イングラムをデカワニに投げつけて俺の愛銃を構える。
ドガン!
と撃ったのはよかったがデカワニに当たる事はなく、天井に当たった。
それと同時に俺の身体に激痛の信号が走る。
「銃もまともに撃てないとはな・・・」
流石に困った。
徒手空拳じゃ多分無理だろう。
俺がある程度、距離を取ると、デカワニは後退し始めた。
?どういうことだ?
こいつ等はただ、本能のままに肉を食らう化け物じゃないのか?
こいつ等にも知能があるのか?
俺はとりあえず治療のため、廊下を周りこんで医務室に向かった。
- 47 名前:魔王 投稿日:2002年07月30日(火)16時50分27秒
- どうにか医務室につき自分で治療を開始する。
肋骨の折れた箇所は添え木をあてて、包帯を巻く。
包帯を巻いている途中で気がついたのだが、左腕の握力が低下している。
さっき銃撃ったのは左腕、どうやら的外れなところに行ったのは、骨折だけが原因じゃなかったようだ。
右腕で銃を撃てばいいんだが、俺は少し考えた。
左腕はまともに動かないんだったら、左腕を固定するか。
俺は愛銃を左手で持ちながら右手で包帯を巻いていく。
数分後、少し苦戦したが包帯を巻き終えた。
俺は再びあのデカワニに立ち向かう。
別ルートを探して地下に行くより、あの化け物を倒した方が早いだろう。
右手にリュック、左手に愛銃を持ちデカワニの正面に立つ。
俺はリュックをデカワニの前に投げつけた。
デカワニはしばらくそのリュックを見ている。
やがてそのリュックを噛んだ。
今だ!
ドガン!
- 48 名前:魔王 投稿日:2002年07月30日(火)17時33分45秒
- ドグシャア!と不気味な音を立てながら、デカワニの頭は吹き飛んだ。
手榴弾が沢山入ったリュックのお味はいかがでしたか?
「さて、先を急がないとな・・・」
俺はエレベーターの扉の正面に立った。
当然、凹んでいる。
とりあえず、蹴ってドアを壊した。
「こりゃあ、あんまり持ちそうにないな、俺の身体」
俺はゆっくりエレベーターの空間を降りていった。
「紺野さんと小川さん、大丈夫かな?
動くなっていうのは無理だけど、どこか安全なところにいてくれればな・・・」
俺は途中、愛銃の残段数を確認する。
化け物共を一々相手にしていちゃ、弾切れになるな。
それに高橋さんと新垣さんも心配だ。
無事でいてくれればいいが・・・
元は俺が全部悪いんだ。
俺が彼女達を誘わなければこんなことにならなかった。
ちゃんと責任とらないとな・・・
- 49 名前:魔王 投稿日:2002年07月31日(水)00時35分51秒
- >45さん
なんとか更新出来る態勢整いました。
10日あたりまで毎日更新目標として、頑張りたいと思います!
- 50 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)01時03分50秒
- (小川視点)
さっきから、あさ美ちゃんは何も話さない。
私も何も話さない。
というより話せない。
俊太さんは無事なのか?愛ちゃんと里沙ちゃんは大丈夫なんだろうか?
・・・チーン
エレベーターが地下五階に着いたみたいだ。
どうしよう?
ここで俊太さんが来るのを待っていた方がいいのかな?
「まこちゃん、行こう」
あさ美ちゃんは立ちあがって言った。
「行くって・・・外は化け物が沢山いるかもしれないんだよ?」
「それでも行くしかないよ。
ここにいても安全ってわけじゃないし、どこか他の場所の方がいいと思うよ。
それに俊太さんが追いついてくるとは限らないよ」
「・・・どういう意味?」
「俊太さんが強いのは私も知ってる。
でも相手が悪いよ・・・死んでなくても怪我ぐらいはしてると思う。
助けは来ないと思うよ」
- 51 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)01時12分11秒
- (紺野視点)
まこちゃんには悪いけど現実を見ないと・・・
「じゃあ、どうすればいいの!?
化け物の餌になれっていうの!?」
「そうは言ってないよ。
幸い私達には武器があるし、なんとかなるよ」
私はグレネードガンを構えた。
「まこちゃんはここでただ助けを待つの?
なにもしないと助けすら来ないよ」
私がそう言った後、まこちゃんは急に黙りこんだ。
5分ぐらい経ったのかな?
まこちゃんはアサルトライフルを持って言った。
「最後まで足掻いてみるよ、私も」
私達はエレベーターのドアを開けて外に出た。
鉄の世界。
パイプやチューブがいろんなところに巡っている。
廊下も鉄やコンクリートで出来ている。
ピチャン
- 52 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)01時22分13秒
- 廊下の奥の方で音がした。
私とまこちゃんはすぐに銃をそっちに向ける。
そこには緑色の爬虫類のような容姿。人の頭ぐらいは掻き切れそうな爪付きの腕。
そしてなにより、あの殺気溢れる目。
向こうはこっちに気づいたみたいだ。
ゆっくりこっちに近づいてくる。
私は迷わず引金を引いた。
ポゥ!という音をたてて弾は化け物に向かって飛んでいった。
しかし、化け物の隣に弾は落ちた。
化け物は私達の方に走ってくる!
「まこちゃん、撃って!」
その一言でまこちゃんはアサルトライフルを構えて撃つ。
ドドドドドドドドドド・・・
奇妙なロボットダンスを踊りながら化け物は少しずつ後退していく。
私はその間に弾を取り替えて、狙いを定める。
ポゥ!・・・ボン!
化け物は真っ黒焦げになっていた。
まこちゃんはその場に座りこんだ。
「まこちゃん!?」
- 53 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)01時28分58秒
- ちょっとこの小説にも関わるかもしれないので、一応。
ごっちんと圭ちゃん卒業。
ごっちんはこの小説で結構重要な役どころ(最近出番ないけど(笑))だからマズイなぁ・・・
圭ちゃんも結構使えるのに・・・
卒業まであと大体一ヶ月半ですか・・・
なんとかそれまでには完結させたいなぁ。
というわけで、一日の更新量を増やします。
約二倍に。
バイト探しもしてるので、深夜更新が多くなるかもしれませんが、それはご勘弁を。
この後、一歩(謎)見るのでその後に更新します。
- 54 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)02時05分57秒
- 「あ、あさ美ちゃん・・・わ、私・・・」
放心状態のまこちゃん。
「あさ美ちゃんは平気なの?銃撃ったら頭の中真っ白になっちゃった・・・」
バックフィーバー(標的に向かって銃を撃ったら弾が切れるまで撃つこと)状態に近いのかな?
「なんか変な感じ・・・この銃重いけど、もっと重く感じちゃうよ・・・それに手が痺れちゃった」
私の銃も重いけど、まこちゃんの方が重そうだ。
「まこちゃん、銃とりかえっこしよう」
「えっ?」
「その銃って連射出来るから操作が難しいんだよ。
私が使ってる銃は反動は大きいけど単発だから、こっちの方がいいと思うよ」
私はグレネードガンを渡す。
「うん・・・わかった」
銃と弾を交換して、私達は先に進む事にした。
(新垣視点)
「愛ちゃ〜ん・・・どっち行けばいいんだろう?」
「右・・・かなぁ?
うぅ・・・狭いよぉ・・・」
- 55 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)02時15分23秒
- ここは空気の通り道・・・漢字わからないけど「つうふうこう」っていうところらしい。
あの部屋からの唯一の抜け道。
私と愛ちゃんは万能ナイフで網を外して、中に入った。
愛ちゃんに頼ってばかりいられないから、私が先に入った。
進んで10分ぐらい経過している。
よく考えればここがどこかも把握出来ていないのに動くなんて危険かなぁ?
「うん、わかった」
私は右に進んでいく。
私は小柄だからいいけど、愛ちゃんにとっては少し窮屈みたいだ。
しばらく進むとまた分かれ道になった。
「今度はどっちにする?」
返事がない・・・
「愛ちゃん?」
後ろを見るがそこに愛ちゃんの姿はなかった。
嘘・・・どうしよう・・・
すぐ近くの網から光が漏れている。
空き室のようなので、そこに降りることにした。
「よ・・っと・・・」
- 56 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)02時26分40秒
- そこは誰かの部屋なのか、ベッドに机、後本棚があった。
何か役に立ちそうなのないかな?
引き出しを開けてみる。
・・・なにも役に立ちそうなものはなさそうだなぁ・・・
机の上に置いてあるメモ帳が気になった。
「なんだろう?これ・・・」
それにはこう書かれていた。
「R:36 L:29」
何かの暗号かなぁ?
とりあえず、そのメモ帳は持っておくことにした。
他に何もなさそうだから、またつうふうこうを利用して行こうと思ったけど、流石につうふうこうまで届かない。
しょうがないので、ベッドを縦にしてつうふうこうまで行くことにした。
ベッドを縦にして、昇ろうとしたところにある物を見つけた。
「金庫だよね・・これ・・・」
漫画で見たような小さめの金庫があった。
ベッドの影に隠れていて気づかなかった。
鍵が要らないタイプの金庫みたい。
「どうやって開けるんだろう・・・あっ!」
さっきの紙!
慌ててさっきのメモ帳を取り出す。
これって、もしかしてこの金庫の開け方なんじゃ・・・
- 57 名前:魔王 投稿日:2002年08月01日(木)02時34分24秒
- 「R:36 L:29」
紙にはこう書かれている。
「右がRIGHT、左がLEFTだから・・・」
私は右に36、左に29ダイヤルを動かした。
カチャッ
「開いちゃった・・・」
中を覗いてみると、私の手には余るほど大きな拳銃とその予備の弾が3つ。
それとカードが入っていた。
カードの表面に何か書かれているけど、なんて読むかはわからない。
「マ・・・なんて読むんだろう?」
とりあえず、そのカードと拳銃の予備の弾をポケットに入れる。
これさえあれば、当分はなんとかなるかも・・・
私はベッドをよじ登り、通風孔に入った。
「えっと・・・確かこっちから来たんだよね・・・」
私は銃を片手に進み出した。
愛ちゃん大丈夫かなぁ?
- 58 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)09時43分18秒
- (高橋視点)
どうしよう・・・里沙ちゃんとはぐれちゃった・・・
ちょっと服が引っ掛かっていたらこうなっちゃうなんて・・・
里沙ちゃん大丈夫かな?
別れ道・・・
里沙ちゃんはどっちに進んだんだろう?
勘で決めよう。
「う〜ん・・・こっち・・・でいいのかな?」
左の道を行ってみることにした。
少し進むと行き止まりだった。
その少し前に網があったから降りてみることにした。
ガシャン!
そこはスチームが溢れている部屋だった。
「ゲホッゲホッ!」
咳が止まらない。
口を手で覆い、その部屋を調べてみる。
なにか一般家庭で使う冷蔵庫ぐらいの大きさの箱があった。
これなんだろう?
- 59 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)09時56分40秒
- よく見るとカードを入れる隙間みたいなのがある。
その近くに黄色い鉄の板の上に黒い文字で「DANGER!!」と書いてある。
「すごく危険な物でも入ってるのかな?」
部屋のあちこちにある鉄パイプからスチームが溢れている。
ここ、換気よくないのかな?
上に戻ろうにも、どうやっても届かないのでその部屋を出る事にした。
鉄の廊下。
下に上に鉄パイプやチューブが通っている。
勘を信じて歩き出す。
しばらく歩いていると、紺色を基調に赤と白が入り混じった変な生物を見た。
向こうはこちらに気づいていないようだ。
私は慌てて引き返した。
こっちの道は化け物いないよね・・・?
テクテクと歩いていると後ろから音がした!
私は怖くて後ろを振り返れなかった。
走った。死にたくない!まだ死にたくない!!
今度は上から化け物が落ちてきた。
脳みそが大きくなったような頭。
前門の虎、後門の狼とはこのことだ・・・
- 60 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)10時06分11秒
- その時後ろから声がした。
「愛ちゃん、伏せて!」
私は反射的に伏せた。
ドドドドドドドド・・・
「ギャアアーーーーー!!!」
断末魔の悲鳴をあげて、化け物は絶命した。
私は声のした方に顔を向けた。
「まこちゃん!あさ美ちゃん!」
「愛ちゃん大丈夫!?」
私はまこちゃんとあさ美ちゃんと合流出来た。
私は安心して思いっきり泣いた。
五分ぐらい泣いているとあさ美ちゃんが質問してきた。
「愛ちゃんなんでこんなところにいるの?里沙ちゃんは一緒じゃなかったの?」
私はどうしてこうなったか経緯を話した。
「そんな・・・俊太さんの知り合いが犯人なの!?」
まこちゃんは驚いていた。
「信じられないけど、あの声は間違いなくギュンターさんだったよ・・・」
あさ美ちゃんはさっきから何か考えているようだ。
里沙ちゃんと俊太さん、大丈夫かな?
- 61 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)22時14分12秒
- (俊太視点)
ふぅ〜・・・やっと降り終えたぜ。
やっぱりデカワニにやられたダメージでかいみたいだな・・・
エレベーターの天井の網を取り外し、降りる。
ダンッ!
「っ・・・」
うぅ・・・ちょっとの衝撃でこれかよ・・・
全力疾走は無理っぽいな。
「さて、どうする?」
こっちは長く活動出来ないみたいだ。
それに小川さんと紺野さんは武器を持っているとはいえ、素人。
もしかしたら・・・もう・・・
俺は肋骨を肘で叩いた。
思わず、蹲る。
何やってんだ、俺・・・
「( ^▽^)<ポジティブ!ポジティブ〜!」
思わず石川さんの真似をする。
今は彼女達が誰か一人でも無事と考えて行動するんだ!
ゆっくり歩きながら考える。
- 62 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)22時23分43秒
- 目を閉じ考えていると焦げ臭い匂いと血の匂いが漂って来た。
・・・これを辿ってみるか。
うまく行けば合流出来るはずだ。
俺はその二つの匂いを嗅ぎながら小走りで走り始めた。
しばらく走っていると死体を発見した。
全身黒焦げ。
グレネードガンで殺ったな・・・
俺はその先に進み出す。
別れ道を何度も曲がった。
いくつか死体があった。
蜂の巣状態で死んでいる死体、真っ黒焦げの死体・・・探せばネットでも出まわってそうだ。
俺は一応蜂の巣状態の死体に手を突っ込み調べてみた。
・・・この弾は小川さんに渡したアサルトライフルの弾だ。
どうやらこっちに来たのは間違いないようだな。
俺は更に先に進み出した。
また別れ道だ。
えっと・・・血と硝煙の匂いがするのは・・・
ドン!
- 63 名前:魔王 投稿日:2002年08月02日(金)22時37分11秒
- 銃声!?
しかもこの音はかなり大型の拳銃の!?
俺は迷わず銃声のした方の道に進んだ。
肋骨が痛むが、全力疾走で走り出した。
今思えばとんでもないことしたものだ。
折れた肋骨が肺、心臓その他内臓器官に刺さったらまずかったな。
俺は角を二回曲がり現場についた。
あいつは確か地下一階で殺した奴と同じ・・・いやちょっと違うみたいだ。
色が少し暗い。爪もあんなに伸びていない。
俺は真上に向かって左手の愛銃をぶっ放した!
ドガン!という音ともに俺の真上の鉄パイプやチューブが切れてスチームが溢れ出した!
その音に反応し、こっちに飛び掛って来た!
俺は頭を蹴り怯んだところに愛銃を撃ちこもうとし構えた。
しかし、奴の口からなにか赤い鞭のような物が飛び出し愛銃の角度を変えた。
マズイ!
すかさず、爪を振りかざす化け物。
俺は体を捻るようにして、ジャンプをし爪撃をかわす。
そのまま回転しながら、俺は奴の顎目掛けてジャンピグローキック(?)を叩きこんだ。
横に吹っ飛ばされる化け物。
だが、またなにか伸ばしてきた!
- 64 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)19時51分54秒
- 俺は右手でそれを掴む。
これは・・・舌!?
そう、奴の口から伸びていたのは舌だった。
これが鞭みたいにしなり、槍のように尖り攻撃するのだろう。
俺は無理矢理その舌を俺が来た道の方向に投げつけた!
その後すぐに照準セットして、撃つ!
ドガン!
「ギャアアアアアーーーー!!!」
絶命したようだ。
俺は振りかえり新垣さんの様子を見る。
「大丈夫ですか?」
震えていてうまく喋れないみたいだ。
俺は軽く肩を揺さぶる。
もう一度聞いた。
「大丈夫ですか?」
「は、はい」
新垣さんはよく見たら拳銃を持っている。
さっきの銃の音はこれだったようだな。
- 65 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)20時02分52秒
- 「体なんともないですか?」
「えっと・・・」
新垣さんは体を動かしてみる。
「あれ?両腕が上がらない・・・」
俺は新垣さんの持っている拳銃をよく見た。
それはデザートイーグルという大型拳銃だった。
素人が撃てば脱臼するだろう。
どうやら新垣さんは脱臼しているようだ。
俺は左手の包帯をはずし、肩を入れることにした。
「ちょっと痛いですけど、我慢してくださいね」
ゴキン!
ゴキン!
新垣さんは痛そうな顔をしている。
「後で一応お医者さんに見てもらいましょう」
俺は左手をもう一度包帯でガチガチに固定する。
「さて、そろそろ行きましょうか」
「行くって・・・どこに行くんですか?」
「他の人達と合流するんですよ。そして脱出しなきゃならないですね。
いつまでもこんなところいれないですから」
- 66 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)20時17分28秒
- 俺達は今来た道を戻ることにした。
そして、別れ道まで来た。
血と硝煙の匂いがするのは・・・こっちだ!
俺はその方向に小走りで走る。
その間色んな死体を見た。
デカイ蜘蛛とか、蛇が数匹、蛾もいたな・・・
どれもグロテスクなものばかりである。
グロテスクなのばかり見てるから、新垣さんは気分悪そうだ。
しばらく行くとまた、化け物を・・・いや、化け物と人影が三人・・・
まさか!
俺は咄嗟に左手の愛銃を構える。
ドガン!という音ともに化け物は地面に倒れていた。
死んだようだな。
俺は三人に近づく。
やっぱり紺野さん、高橋さん、小川さんだった!
「「「しゅ、俊太さん!?」」」
「あの〜、私は・・・?」
俺が無事なのをびっくりするのは構わないけど、新垣さん立場ないなぁ(笑)
- 67 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)20時34分55秒
- 俺は近くの部屋に入り地面に腰を下ろす。
「っ!」
俺は一瞬激痛に顔に苦痛の色を表す。
「大丈夫ですか?」
隣に座っていた高橋さんが声をかけてくる。
「・・・大丈夫ですよ」
俺の顔、きっと青いだろうな。
「で、高橋さんはどうして紺野さん、小川さんと一緒にいたんですか?」
「私は最初、里沙ちゃんと一緒だったんですけど・・・」
高橋さんは事情を話してくれた。
しかし、俺には信じられなかった。
あのギュンターが・・・黒幕?
マジかよ・・・なんであいつが?
俺は全員から話しを聞き終えた後、立ちあがった。
「確かめてきます」
皆顔の上に?マークを浮かばせている。
「確かめるって何をですか?」
「あいつ(ギュンター)が本当に黒幕なのか?
そして、あいつがどうしてこんなことしたのか?
それを確かめに行きます」
- 68 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)20時50分13秒
- 「で、でも!俊太さん怪我してるじゃないですか!
それに化け物だってまだ他にいると思いますし・・・」
紺野さんの言う事は正論である。
それに彼女達をここに放置するのも問題がある。
俺は何気なくその部屋の机の上にある書類を見た。
それには英語でこう書かれていた。
「緊急事態時の緊急脱出装置の使い方とバイオハザード対策の自爆装置の発動の仕方」
「!」
俺は真剣にその書類を読み始めた。
「どうしたんですか?」
「ちょっと黙っててもらえませんか?」
俺は10分かけて全部読み終えた。
なるほど・・・これならいけるかもしれない・・・
脱出装置の場所はこれに書いてある。
自爆装置の作動方法も憶えた。
後はギュンターに会って確かめるだけだな。
「皆、よく聞いてください」
俺は15分ぐらい黙っていたかな?
やっと口開いた。
- 69 名前:魔王 投稿日:2002年08月03日(土)21時09分40秒
- 更に10分後。
「それって危険じゃないですか?」
小川さんが聞いてきた。
「えっ?あなた達の身は結構安全だと思われますけど・・・」
「そうじゃなくて、俊太さんの身の安全ですよ!」
「俺はどうしてもはっきりさせておきたいんです。
ギュンターが俺の敵かどうか。何故こんなことしたのか。
そこら辺をはっきりさせときたいんです。
この作戦で100%あなた達の身の安全が保証されるわけではないです。
でも、俺ここで逃げたくないんです。
ここで引いて一生後悔したくないんです!」
俺が言い終えた後、少しの間沈黙が訪れる。
「・・・いいですよ。私は賛成です」
高橋さんが口を開いた。
「私も」「私も」「私も」
「・・・すみません、我侭言って」
「じゃあ、早速作戦開始するんですか?」
「ええ、ミッションスタートってところですね」
俺は部屋のドアを開けた。
- 70 名前:魔王 投稿日:2002年08月05日(月)00時00分50秒
- 休暇届
氏名:魔王
理由:自転車盗まれた(去年に続き二度目、しかも買ったのは今年の四月)ため、
小説を満足に書けそうにないと思われるため
読者の人に一言:また、更新ストップしてすみませんm(_ _)m
次回の更新予定日:三日後ぐらい
- 71 名前: 投稿日:2002年08月05日(月)13時31分22秒
- ちゃんと施錠しるw
- 72 名前:魔王 投稿日:2002年08月06日(火)01時24分22秒
- >71さん
施錠しましたよ〜。
ワイヤーごとぶち切られてたんです・・・
ワイヤーカッターでも使ったんでしょうね、きっと。
もうちょっと休んでから更新します。
- 73 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月06日(火)15時41分52秒
- >72
悲惨ですね
- 74 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)22時11分07秒
- >73さん
何回もやられると慣れてしまうんですよね・・・
恐ろしや・・・
さて、更新します。
- 75 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)22時26分02秒
- 高橋さん達と別れて、俺は走り出した。
小走りだから、ちょっとカッコ悪いが気にしてはいられない。
えっと、高橋さんと新垣さんの情報を合わせると多分こっちの方にいると思うんだけど・・・
いくつか部屋の扉を開けた。
が、誰もいなかった。
「ここで最後か・・・」
俺はゆっくりドアを開けた。
中には椅子に腰掛けている男がいた。
髪と肌の色からして、間違い無い・・・ギュンターだ!
「まさか、ここまで来るとは予想していなかったよ・・・
アリゲーターに食われて終わりだと思っていたんだけどね・・・」
「そうか・・・それは残念だったな」
俺はゆっくり左手の愛銃を奴に向けた。
「何故こんなことをした?お前は優しい奴だったはずだ」
「残念ながらそんな奴じゃないよ。お前に対する憎しみは他の誰よりも強かっただろう・・・
千夏を守ってやれなかったお前を俺は誰よりも憎んでいる」
「それに関しては弁解の余地もない。お前がこんなことしたことの理由がそれか?」
「そうだ」
- 76 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)22時39分59秒
- 「そうか・・・」
「どうした?いつもの俊太ならとっくに銃をぶっ放しているはずだ。
何故その銃で撃たない?」
「撃てねえよ。お前は俺の友達だ。お前がどう思っているかは知らない。
だけど、俺はお前のこと友達だと思っている。
俺は友達は撃てないよ」
「・・・二ついいことを教えてやる。ちゃんと聞いてから行けよ」
「・・・ああ」
「お前も知ってるとは思うが、緑色のコートの大男・・・あれは俺の手に余るものだ。
要は制御出来ないということだ。
最初にターゲット設定して後は放置しとけば、自然とターゲットは殺せる。そういうシステムだ」
「ターゲットは誰だ?」
俺は一応聞いてみた。
「あの女の子四人全員だ」
マジかよ・・・
「それで一つめか?二つめはなんだ?」
「二つめは奴に対抗するための兵器だ。
あの一番小さい女の子がデザートイーグルと一緒に手に入れたカードキー。
そしてあの顎がシャクレている女の子がダクトから降りた部屋にある非常用ボックス。
この二つで俺が何言いたいかわかったろ?」
「・・・あぁ、ありがとよ」
俺は部屋を飛び出した。
- 77 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)22時54分14秒
- 「待て!」
俺はその言葉に反応して止まった。
「何だよ。こっちは急いでるんだよ」
「自爆装置は俺が作動させておく。
お前は早く彼女達のところまで行ってやれ」
「・・・サンキュ」
俺は軽くウインクしながら再び走り出した。
(高橋視点)
さっきから私達はゆっくり走っている。
・・・ちょっと日本語おかしいな。
警戒しながら走っている。
時々出てくる化け物はまこちゃんとあさ美ちゃんに任せっぱなしだけど大丈夫かな?
私も一応里沙ちゃんが持っていた拳銃持っているけど俊太さんに撃っては駄目って言われてるし・・・
そして天井が高いブロックに着いた。
私はあるものを見つけた。
「ねぇ、あれが脱出装置なんじゃないかな?」
私は遠くにある10人ぐらい入れそうな箱を指差す。
私達はそれに近づき、その箱の周囲を調べてみることにした。
- 78 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)23時05分27秒
- どうやらこの箱は緊急脱出装置らしいことがわかった。
「後は俊太さん待ちだね」
あさ美ちゃんはそういうと床に座りこんだ。
「そうだね・・・!?」
私は思わず固まってしまった。
そんな・・・また!?
「どうしたの?愛ちゃん」
「あさ美ちゃん!後ろ!」
あさ美ちゃんの後ろには緑色のコートの大男がいた!
あさ美ちゃんはとっさに立ち上がりこっち側に来た。
まこちゃんは銃を構えて撃った!
ポゥ!ドウン!
大男のコートは燃える・・・はずだった。
それを物ともせずこっちに向かってくる。
あさ美ちゃんも銃を構えて撃ち始めた。
ドドドドドドド!
ポゥ!ドウン!
二つの銃の攻撃を食らっても全くダメージがない。
このままじゃ・・・
- 79 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)23時14分10秒
- このままじゃ・・・殺されちゃうんじゃ・・・
私の中で最悪の結末が頭を過った。
ドガン!
この音は・・・!
音のした方を見ると俊太さんが銃を構えて立っていた。
「てめえの相手は俺だ!この化け物が!」
俊太さんは続けざまに銃を撃ちまくっていた。
大男は俊太さんにゆっくり近づいていく。
銃弾を浴びながら。
俊太さんはある程度銃を撃つと私達の方に寄って来た。
「紺野さん。この紙にあるように行動してください」
俊太さんはあさ美ちゃんに紙を渡すと私達を廊下に突き飛ばした。
「行って!早く!」
そう言いながらも俊太さんは銃を撃っていた。
「・・・行こう!」
私は皆を後押ししながら走った。
- 80 名前:魔王 投稿日:2002年08月07日(水)23時23分53秒
- (俊太視点)
こいつ・・・マジで化け物だ・・・
この銃って人間の頭吹き飛ばすぐらい破壊力あるのに、なんともないなんて・・・
四人が行った後俺は銃を撃ち続けた。
やがて弾を撃ち尽くした。
俺は一旦距離をとり、左手の包帯を外した。
四人が戻ってくるまで肉弾戦でなんとかするしかないな。
「HOO!」
俺は奇声を上げながらダッシュパンチを繰り出す。
連続攻撃だ!
左ジャブ三連!
右ストレート!
肝臓ブロー!
ボディーブロー!
頭を抱え込み右膝10連!
後ろ回し蹴り!
正拳五段突き!
ボディーアッパー!
金的蹴り!
「はぁはぁ・・・どうだ!?」
それをくらってもゆっくり立ちあがる。
マジかよ・・・オイ・・・
- 81 名前:魔王 投稿日:2002年08月08日(木)17時35分43秒
- とりあえず、距離をとる。
近づいてきたら離れる、これの繰り返しで凌いでいる。
・・・よく見たらこいつ行動パターンが決まっている。
右フック、左ストレート、両手を組んで叩きつける、首を掴もうとする、ダッシュパンチ。
この5つしかしない。
こいつ・・・馬鹿か?
単純だ。
いや、単純過ぎる。
「俺の力で倒せないなら・・・!」
俺はゆっくりファイティングポーズを取る。
やったことないけど、なんとかなる・・・いや、させる!
左ストレート!
(えっと・・・こうか?)
ボクシング漫画で見たことを実践してみる。
その結果、見事俺のクロスカウンターが決まった!
一瞬よろめく化け物。
「っしゃあ!」
俺は思わずガッツポーズする。
(もしかしたら、いけるかも・・・)
- 82 名前:魔王 投稿日:2002年08月08日(木)17時46分21秒
- でも撲殺や気絶させることは出来ないだろうなぁ。
カウンター食らってあの程度となると・・・ダッシュパンチにカウンター合わしても倒れないだろうな・・・
俺は様子を伺いつつ、後退していると下の階層が目に入った。
あれって・・・溶鉱炉かな?
ここの気温が高いのもあれが関係してるのか?
・・・あれを利用するか?
だがどうやって?
カウンターじゃ倒れないし、吹き飛ばせも出来ない。
となると、投げ技極め技締め技か・・・
投げ技・・・野郎は攻撃の後、一瞬硬直する。そこを利用すれば投げれる。
だが、あの巨体を投げれるか?
あんなマッシヴな体をしているし、当然抵抗するだろうしなぁ・・・
極め技・・・折るとしてもパンチした感触だと骨がなんか変に硬いし・・・
あっ、てこの原理を使えば骨折るのに硬さは関係無いか。
でも力技で折るのは無理そうだ。
やっぱり抵抗するとマズイな・・・こいつ滅茶苦茶力強いし。
締め技・・・まぁ、オトせばいい話しだ。
そこまで近づけるか?無理だな、煙幕でもないと。
- 83 名前:魔王 投稿日:2002年08月08日(木)17時56分04秒
- ・・・以上の考察から投げ技にすることにした。
狙いは両手を組んで叩きつけるところだ。
・・・ブン!ヒュッ!
・・・ブン!ヒュッ!
・・・ブン!ヒュッ!
・・・ブン!ヒュッ!
さっきからフックとストレートしか放たない・・・
こいつ決めれると思ったときしか出さないのか?
10分ぐらい経ったか?
俺は我慢出来なくなりキレた!
思いっきり押し倒し両足を掴んでぶん回す。
・・・そうジャイアンとスイングである。
回し始めると抵抗し始める!
「っの野郎!おとなしくしてろっての・・・!?」
なんと体を上げて俺を殴った!
こいつ・・・体も軟らかいのね・・・
正直、油断した。
俺は思わず手を離して化け物を壁にぶつけた。
この後どうしよう・・・
- 84 名前:魔王 投稿日:2002年08月08日(木)17時57分01秒
- すみません、今滅茶苦茶眠いのでここで今日の更新は終わらせてもらいます。
うぅ・・・目標達成ならず!
嘘吐きでごめんなさい。
- 85 名前:魔王 投稿日:2002年08月09日(金)17時23分06秒
- とりあえず、ヒット&アウェイでコツコツ稼いでいる。
小さく!細かく!!早く!!!
しばらくそうやっていると後ろから足音が聞こえた。
そろそろ来たか?
俺は後ろを振り向いた。
ロケットランチャーのようなものを背負っている四人が目に入った。
俺はそっちまで全力疾走で走りそのロケットランチャーを受け取る。
「早く散ってください!」
俺は散開するように指示し、そのロケットランチャーを構える。
・・・よく見たらバズーカだ。
「食らえ!」
ドゴーン!
かなりの反動で体がミシリと音がした。
一応命中したみたいだ。
化け物を見事KOした!
だが、生きているかもしれない・・・
念には念をっと・・・
俺は化け物を無理矢理持ち上げて溶鉱炉にぶん投げた!
ドバーン!と溶鉱炉に入った音の後に断末魔の悲鳴がした。
- 86 名前:魔王 投稿日:2002年08月09日(金)17時32分46秒
- ふぅ・・・
煙草を取り出しライターに火をつける。
「一仕事の後の煙草はうまい・・・」
一服してると、突如警報音が鳴り出した!
『この施設は五分後に爆発します。繰り返す、この施設は五分後に爆発します』
このアナウンスが英語で流れている。
「えっ?あの何が起きたんですか?」
「自爆装置が作動したみたいです。さっさと脱出しましょう」
俺達は脱出用のエレベーターに乗りこんだ。
「全員乗りこみましたね?それじゃあ・・・!?」
俺は信じ難い物を見てしまった。
あの緑色のコートの男が溶鉱炉から這い上がって来たのだ!
俺は咄嗟にエレベーターから飛び出し、外部からエレベーターを操作する。
エレベーターは動き出し、脱出装置は作動し上に向かって発進した。
化け物・・・凹凸の激しい体、生き物を切り裂くための爪、そしてあの目。
こいつは間違い無く俺より強いな・・・
次の瞬間俺は吹き飛ばされていた。
もう駄目だ・・・
- 87 名前:魔王 投稿日:2002年08月09日(金)17時34分44秒
- え〜、クソ馬鹿長兄が帰って来たので、更新中断させてもらいます。
これを機会に前に言っていた故障箇所の修理に出すかもしれません。
図書館のPCから更新とかレスはすると思いますが、しばらく動けないと思います。
それでは。
- 88 名前: 投稿日:2002年08月11日(日)19時17分56秒
- 良い所で終わった━━━━━━(゚д゚)━━━━━━ !!!!!
- 89 名前: 投稿日:2002年08月24日(土)16時48分46秒
- まだかなまだかな
- 90 名前:魔王 投稿日:2002年09月09日(月)08時55分03秒
- ふぅ・・・昨日やっとMYパソコンが戻ってきました。
今日は色々と忙しいので、更新は無理でしょうけど、明日か明後日から更新を再開したいと思います。
>88さん
ぶつ切りですみません^^;
>89さん
お待たせしました。
- 91 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月09日(月)16時35分58秒
- まってました!作者さんのペースでがんばってくださいね。
- 92 名前: 投稿日:2002年09月09日(月)21時57分35秒
- 1ヶ月ぶりキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
- 93 名前:魔王 投稿日:2002年09月11日(水)17時14分33秒
- (紺野視点)
一瞬何が起きたのかわからなかった。
俊太さんは突然エレベーターから出ていって私達の乗るエレベーターは地上に向かって発進した。
「ねぇ・・・どうしよう・・・」
私の口からはその言葉しか出なかった。
「・・・警察に行こうよ。ハワイって日本人多く来るからきっと話しのわかる人いると思う・・・」
愛ちゃんがそう言った。
それにここは地上とはいえ洞窟のような場所なので、爆発に巻きこまれるとは限らない。
「とにかく、走って警察まで行って事情話してなんとかしてもらおうよ」
まこちゃんの意見に私はコクリと首を縦に頷いた。
私達は走った。
死ぬ気で走った。
俊太さんを・・・助けないと!
洞窟を抜けて、近くの家に駆け込もうとした時、突然地鳴りがした。
周りがガクガク揺れている。
しばらくすると、揺れは収まった。
私達は近くの家に駆け込んだ。
「Who can speak japanese.here」
- 94 名前:魔王 投稿日:2002年09月11日(水)17時29分34秒
- その後はトントン拍子に話しが進んだ。
偶然駆け込んだ家の人達は日本語が話せたので、私達は事情を話した。
すぐに救急車が来た。
私達の容姿は鏡で見たらとんでもないことになっていた。
ところどころに返り血がついているし、髪はボサボサ。
おまけに眩暈までした。
私達はそれぞれ救急車に乗って病院に運ばれた。
俊太さんの知り合いがいる病院だったのが幸いだった。
すぐに点滴をと鎮静剤を打って私達はその夜は泥のように寝た。
これが夢であればどんなに楽だろう?
俊太さんは死んだのかな?
それも夢であれば・・・この悪夢から私は早く目覚めたい。
次の日愛ちゃんが代表して日本に電話した。
色んな判断から、残りのツアーは全て中止となった。
でも愛ちゃんが一番年上とはいえ言いづらいだろうな・・・俊太さんのこと。
つんくさんに全て話している。
時々泣き声が入ったりしてあまり話せていないみたいだ。
私だって泣きたい。
でも何故か泣けなかった。
- 95 名前:魔王 投稿日:2002年09月11日(水)17時39分59秒
- (後藤視点)
信じられなかった。
つい最近まで笑って色々話していた身近な人がいなくなったなんて。
その話しはつんくさんから聞いた。
「実はなぁ・・・俊太君がなにか事故に巻き込まれて行方不明になってもうたんや」
「どういうことですか!?」
真っ先に口を出したのは圭織だった。
「スタッフの皆からの話しだと、新メン皆大変な目にあったらしいじゃないですか!
俊太さんも一緒だったんですよね?だったら俊太さんだって大怪我してるんじゃ」
「ちょっと圭織!」
圭ちゃんが止めに入った。
私はその言葉を聞いてショックを受けた。
そして想像してしまった。
俊太さんが大怪我して助けを求める姿を。
私は座りこんで耳を塞いだ。
体が震えている。
「ちょっと、ごっちん。大丈夫?」
隣にいたよっすぃ〜が声をかけてくれた。
私は何も言えなかった。
何も考えたくなかった。
- 96 名前:魔王 投稿日:2002年09月11日(水)17時41分54秒
- >91さん
マイペース主義なのでそれで頑張っていこうと思います。
>92さん
お待たせして申し訳ありません。
ここから物語はブースター付きで加速していきます(謎)
- 97 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月14日(土)01時34分56秒
- すみません、しばらくレポとテストがあるため少し更新速度が遅くなります。
といってももう数回の更新で終わりますが(笑)
というわけで、しばらく更新出来ないのでご了承を。
- 98 名前: 投稿日:2002年09月17日(火)00時11分08秒
- がんがれ!
- 99 名前:パンダ 投稿日:2002年10月01日(火)21時54分52秒
- 後藤と俊太は一体どうなるんだろう・・・・・
- 100 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月11日(金)09時46分52秒
- (´-`).。oO(そろそろかな〜)
- 101 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月16日(土)23時12分22秒
- 待ってますよぉ。。。
- 102 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月17日(日)20時42分54秒
- 更新がんばって
- 103 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月19日(火)20時27分00秒
- がんばってください
- 104 名前:名無しさん 投稿日:2002年12月23日(月)01時45分50秒
- まだかなー
- 105 名前:名無しさん 投稿日:2003年01月12日(日)23時51分12秒
- 3ヶ月ぶりにふと思い出して来たのにまだ終わってなかった・・・
- 106 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月30日(木)17時14分53秒
- 保全・・・
- 107 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月03日(月)18時09分57秒
- まだっすかねぇ…。
もしや放置…?いや、それはないと考えたい…。
- 108 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月16日(日)12時38分45秒
- 保
- 109 名前:名無しさん 投稿日:2003年03月09日(日)00時01分06秒
- 半年放置中
俺らもよく待ってるよな
- 110 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 111 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 112 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年04月24日(木)00時42分12秒
- ↑何が?
- 113 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月08日(日)20時24分31秒
- 保全」
- 114 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月10日(火)21時11分38秒
- >>112
削除のときにその顔文字が出ます。
- 115 名前:魔王 投稿日:2003年06月16日(月)21時58分48秒
- 放棄
- 116 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月26日(土)23時53分12秒
- マジですか魔王さん。
書いてください。
- 117 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/12(金) 02:32
- ふと思い出して久々に来た
続きまだ?
- 118 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/24(水) 14:48
- 続きどうなるんですか(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」オオオオオッッッ??
楽しみにしてるんで、また書いてください(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
ではまた。
- 119 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/15(土) 00:46
- 保
- 120 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/08(月) 22:07
- ho
- 121 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/11(日) 21:25
- ho
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