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トライアングル
- 1 名前:weak 投稿日:2002年06月14日(金)14時33分46秒
- 初小説です。
それはおかしいだろって思うところも
あるかもしれませんが、
見逃してやって下さい。
- 2 名前:weak 投稿日:2002年06月14日(金)14時38分02秒
- 「あ〜ぁ、離れちゃったねぇ。」
「しょうがないんちゃう?
ほら、仲いいもん同士は離されるらしいし。」
「やぁだっ!ひとみってば私とラブラブだって
言いたいの?」
「ばぁか」
彼女たちはひとみと真希。
中学3年生。
彼女たちはこの学校のすべての生徒公認の
「恋人同士」だった。
- 3 名前:weak 投稿日:2002年06月14日(金)14時49分06秒
- ピンポーン、、、
「はぁい」
「遅いっ!出てくるまで3秒もかかったぞっ!
真希、ちゃんと1時きっかしに
行くって言ってたでしょ!」
「何言ってんの。たった3秒じゃんよ。」
「う〜わっ、そんなこと言うんだ。
い〜もん、もう帰っちゃうもんねっ!」
「ちょっと、ちょっと、何すねてんのさ。
ほら、おいで。」
ひとみが腕を広げている。
「・・・じゃぁ、チューしてっ。
チューしてくれたら、そっち行く!」
「ちょっと、ココ玄関だよ。」
「い〜じゃん♪してよぉ。」
真希は少し口をつきだして
目を閉じている。
「しょうがないなぁっ、もうっ。」
バタンッ!
玄関の戸が閉まる。
チュッ、口と口が軽く触れる。
それだけの軽いキス。
「えへへっ。」
「うっれしそうに。」
「ひとみとのキスは何回しても
嬉しいんだよ〜っ。」
「バカな事ばっか言ってないで、ほら、
上がりな。」
「おじゃま〜。」
バタバタと2人は上がっていった。
- 4 名前:weak 投稿日:2002年06月14日(金)15時02分39秒
- 「ねぇ、私って結構よくできた
彼女だと思わない?」
ひとみに後ろから座ったまま抱きしめられて
幸せそうに真希が尋ねる。
「もうちょっと女の子らしかったらねぇ。」
「なによ、それっ!ひとみは弱くて1人じゃ
なんにもできないようなコがいいって言うのっ?」
「ほら、怒ると怖いしさ。」
「・・・私は、
ひとみの事大好きだよ。」
「何?いきなり。」
「だってひとみ、あんまし好きって言ってくんないから
「不安なんだもん・・・。
いつかひとみは私より可愛くって女の子っぽいコのとこに
行っちゃうような気がして・・・。」
「真希・・・。」
少しひとみの真希を抱く力が強くなる。
「ごめんね。」
「ごめんじゃなくって
好きって言って?」
「好きだよ。真希の事
誰よりも・・・、大好き。」
2人の視線がぶつかりあう。
そして、ゆっくり近づいて
長い長いキスをした。
時々漏れる吐息も
ほんの少しの息苦しさも気にしないで。
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月14日(金)22時11分38秒
- やった!!よしごま♪
かなり期待してます!
- 6 名前:とみこ 投稿日:2002年06月15日(土)08時50分59秒
- よしごまラヴ!!
- 7 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時15分50秒
- 「真希今日やたら嬉しそうだね。」
真希のクラスメートでよき相談相手の
紗耶香が言う。
「へっへ〜♪今日はひとみと一緒に
帰るんだよぁ。」
「いっつも一緒に帰ってるでしょ?」
「今日はねぇ、夏休みどこに旅行行くか
決めるんだぁ。」
「ひとみと行くの?」
「うんっ!!!」
「ふ〜ん。」
「リアクション薄っ!!!」
「まぁ、ラブラブしながら決めぇや。」
「私らーは、いっつもラブラブだよっ♪」
「ハイ、ハイ。」
- 8 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時29分55秒
- キーンコーン・・・
チャイムが鳴るか鳴らないかするうちに
真希は教室を飛び出して行く。
もちろん行き先は
ひとみの所。
「あっ、ひとみっ!」
昇降口の所でひとみを見つけた。
「おぉ、コレ旅行のパンフ。
いろいろ持ってきたんやけど・・・」
「私、遊園地行きた〜い!
大阪にでっかいのできたでしょ?」
「あのさ、真希。」
「なに?」
「ゴメン、今日他のコと帰っていいかな?」
「他のコって?」
「あの、校門の所にいるコ」
そこには髪はセミロングくらいで
華奢な感じの女の子が立っていた。
後ろ姿なので顔は分からない。
「あのコ、今年同じクラスに転入してきたコなんだケド
まだこの辺の事全然知らないらしいんだ。
それで今日ちょっと話したら
案内頼まれちゃって・・・。」
「でも私の方が先に約束したじゃん。」
「ゴメン、なんか断れなくってさ・・・。」
「ひとみらしくない・・・。」
「今日の埋め合わせは絶対するからさ。ゴメンね。」
そう言うとひとみは走って行ってしまった。
- 9 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時33分33秒
- 校門の所から2人が並んで歩いているのが
目に入った。
2人の後ろ姿がやけに綺麗に見え、
2人の影がやけに近いような気がして
真希は涙が溢れそうなのを
必死で堪えた。
- 10 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時37分59秒
- 5さん、期待通りにできるかどうかは
分かりませんが、頑張ります!
6さん、よしごま、
最近好きになりました。
今は一番好きかも!?
- 11 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時54分45秒
- その夜、
真希のケータイに聞き慣れたメロディが流れた。
ひとみからだ。
「はい、もしもし。」
「真希、今日はゴメンな〜、どうしても
断りきれなくってさ。」
「そう・・・。」
「怒ってんの?」
「別に」
「怒ってるじゃん!」
「普通怒るでしょ、私凄い楽しみにしてたんだから。」
「だ〜か〜ら〜、この埋め合わせは絶対するからさぁ。」
「一緒に帰ったのって誰?」
「だから言ったじゃん、クラスメートだって。」
「名前。」
「石川さんだけど・・・。」
「下の名前は?」
「梨華。」
「かわいいの?石川さん。」
「めちゃ女の子らしいけど・・・。」
- 12 名前:リュート 投稿日:2002年06月15日(土)11時55分37秒
- よしごまだぁ!よしごま大好きです。やっぱりあの人が登場ですか?ケンカしながらもよしごまでいってほしいです。
- 13 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)11時59分15秒
- 「そのコ、ひとみに気があるんじゃないの?」
「はぁ!?何言ってんの?」
「別にひとみに案内頼まなくてもいいじゃん。」
「あのコ、おとなしいから
まだ他に友達できてないんだよ。」
「余計怪しい!絶対気があるんだよ。」
「真希、そんな事ばっか言ってると怒るよ。」
「だってひとみが悪いんじゃん。
ひとみと石川さんお似合いだよ。
石川さんと付き合えば?」
- 14 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)12時02分44秒
- リュートさん、やっぱりあの人が登場です(笑)
- 15 名前:weak 投稿日:2002年06月15日(土)12時16分53秒
- 思ってもいないことばかり
口からでてしまう。
「真希っ!」
真希の体がビクッと震える。
けれど言葉を止める事は出来ない。
「ひとみのバカッ!!
ひとみなんか大嫌い!!!」
真希ははっとした。
どうしてそんな事を言ってしまったんだろう、
後悔が押し寄せてくる。
「・・・」
ひとみは黙ったままだ。
「ひとみ・・・」
「真希、ゴメン」
ひとみはそれだけ言うと電話を切ってしまった。
ひとみの声が少し震えていたような気がした。
真希は、1人で泣いていた。
自分の言葉、ひとみの言葉を思い出しながら。
それから真希とひとみは
1週間会話も、目をあわすこともしなかった。
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月15日(土)23時06分47秒
- いしよしごまの三角関係好きです!期待♪
- 17 名前:ルパン4th 投稿日:2002年06月16日(日)00時42分31秒
- これから一波瀾ありそうですね(w
続き期待しています。
- 18 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)18時49分15秒
- 「真希、あんだ最近ひとみとどうしちゃったのよ?」
「さやかぁ・・・、っ・・・う〜・・・」
「ちょっと、何ないてんのよ!?」
「とにかく、こんなトコで泣かれても困るんだから!
屋上、屋上いくよ!」
- 19 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)18時53分27秒
- 「・・・ふぅん、簡単に言えば真希
その石川さんってコに嫉妬して、ケンカになったんだ」
「・・・その石川さんっていうの、気になるね」
「・・・うん」
「見に行くか!?石川さん!」
「はぁ!?」
「だって顔知らないんでしょ?」
「うん」
「じゃあ行こう」
- 20 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)18時58分03秒
- 「あっ、あれじゃない?」
「え?どれ??」
真希とさやかは窓から少し顔を出して
ひとみと「石川さん」のクラスを見ている
「あっ、あのコ・・・」
真希がさやかより先に「石川さん」を見つけた
セミロングでサラサラの髪
華奢な体
整った可愛らしい顔
いかにも女の子な感じだった
「さやか、屋上行こ。」
真希はこれ以上「石川さん」を見ていたくなかった
- 21 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)19時01分52秒
- 「石川さん、可愛かった・・・」
「真希、大丈夫?」
「全然大丈夫じゃないよ。
こんなに話してないの初めてで、
しかもあんな可愛いコがひとみの近くにいるなんて・・・」
「真希・・・」
そう言うとさやかは真希を抱きしめた
「さやかぁっ・・・」
それだけ言うと真希はもう何も言えなくなってしまった
その時、真希は知らなかった
これ以上の悲しみがあった事を
- 22 名前:名無しさん 投稿日:2002年06月22日(土)19時08分27秒
- 16さん、私もいしよしごまの
三角関係好きです。
最初はごま嫌いだったのに、今は結構好きです
ルパン4thさん、結構波瀾だらけになるかもしれません(w
- 23 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)19時15分04秒
- 7月7日 七夕
真希とひとみが話さなくなってから
2週間がたとうとしていた
その夜、真希のケータイに1通のメールが入った
「明日、ちょっと早く学校来てくれない?」
ひとみからだった
真希は
「分かった」
とだけ返した
真希はやけによそよそしいひとみのメールが気になったが、
それよりひとみからメールがきたとゆう事が
嬉しかった
- 24 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)19時22分37秒
- 次の日の朝、真希はいつもより
30分早く学校に行った
校門の所には、もうひとみが待っていた
「ゴメン、私来るの遅かった?」
「そんなことないよ。
真希、体育館裏行こう」
「えっ?うん・・・」
体育館裏に行ってから
2人はしばらく黙ったままだった
「あ〜・・・、話すの久しぶりだねっ、
ひとみ何してた?」
「真希、ゴメン」
「・・・なに・・・?」
「もう、付き合えない」
「え?」
「勝手な事言ってるのは分かってる。
でも、もう付き合ってけないんだ。」
- 25 名前:weak 投稿日:2002年06月22日(土)19時24分08秒
- それだけ言うとひとみは真希を抱きしめて・・・、
キスをした
優しい、優しいキスだった
そしてひとみは真希から離れていった
心が引き裂かれそうだった
- 26 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)10時54分09秒
- ひとみに
「ふられた」後、
真希は1時間だけ授業にでた
その1時間、不思議と悲しいとかつらいなんて感情は
湧いてこなかった
けれどみんなと笑っている自分がむなしくて
1時間目が終わったらすぐに
帰った
- 27 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)10時56分19秒
- 帰り道、涙が溢れてきた
溢れたなんてもんじゃない
たくさんの視線を感じたけれど
気にならなかった
気にならないとゆうより
気にする余裕がなかった
- 28 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)10時58分30秒
- 家に帰ってそのままベットに倒れ込んで
泣いた
ひとみと交わした何気ない会話
たくさんのキス
すべてが愛しくて
まだ手を伸ばせば引き寄せてくれるような気がして。
でも頭では分かっていた
あの時はもう過去なのだ、と
- 29 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時01分29秒
- 真希には1つだけ
「確かめなければいけない事」があった
それはなぜ私はふられたのか
それを確かめるには
ひとみと話をするしかなかった
- 30 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時03分47秒
- 「もう帰ってるかな」と思いつつ
ひとみのケータイのナンバーをゆっくり押す
何度も何度も押したナンバー
けれどこんなに緊張したのは
初めて
最後のボタンが押せない
押してしまったら本当にこれで終わってしまう
でもいつまでもこうしているわけには
いかない
- 31 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時06分47秒
- 真希は最後のボタンを押した
プルルルッ・・・
「はい」
聞き慣れた声
「ひ、とみ?真希だけど」
「うん、何?」
「あ・・・、あの」
「なぁに?」
柔らかくて優しい声
涙が出そうになる
「・・・」
何も言えなくなってしまった
- 32 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時10分44秒
- 「・・・」
「・・・」
2人黙ったまま10分が過ぎようとしていた
沈黙を破ったのはひとみだった
「ゴメン、真希。私何も言わないで言ったから
訳分かんないよね」
「うん・・・」
「好きなコが、出来たんだ」
予感はしていた
けれどひとみから直接聞かされ
何か重い物が胸にのったようなそんな感じに襲われる
- 33 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時13分36秒
- 「いつ、から好きになったの?」
「6月くらいかな・・・、
なんとなく気になる存在になって
真希と話さなくなって
だんだんそのコが私の中でおっきくなっ・・・て」
ひとみは泣いていた
「真希の事は・・・今も大好きだよ」
「やめてよ・・」
どうせなら「嫌いだ」と言って欲しかった
「嫌いだ」と言われたほうが諦めがつくような気がした
- 34 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時15分38秒
- 「でも、今想ってるのは、そのコなんだ」
「・・・そのコって、石川・・・さん?」
「・・・うん」
「そっか、真希が思うには、きっと石川さんも
ひとみの事が好きだと思うの!
頑張って、私以上に愛してあげてね!」
- 35 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時17分54秒
- そう言うと真希は電話を一方的に切った
そして電話を持ったまま
声を上げて泣いた
昼も夜も食べていないうえに
泣き声が聞こえたようで
いつもならナマイキを言ってばかりの弟も
心配して声をかけてきた
- 36 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時21分22秒
- 声がかれて出なくなるほど無くと
真希はひとみとの思い出がつまっている
すべての物を箱にしまいだした
もう2度と見ることはないだろう、と思ったけれど
捨てることは出来なかった
そしてメールを消そうとした
ひとみからのメールは全て保護してある
メールを1つ1つ読み返してみる
「大好きだよ、ずっと離さないんだから」
そんなメールが眼に入ってくる
涙は 出ない
削除する事は
出来なかった
- 37 名前:weak 投稿日:2002年06月23日(日)11時23分57秒
- 次の日、朝起きると顔が涙でグシャグシャだった
なんで寝てるのに泣いてんのさ、なんて思いながら
学校へ行く準備をした
お母さんが
「学校休む?」
なんて聞いてきた
私は
「行くよ」
と答える
私のプライド
唯一の抵抗
- 38 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年06月23日(日)16時17分08秒
- なんか切ないですなあ。
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