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Spare

1 名前:しおん 投稿日:2002年06月26日(水)15時30分33秒
初めての小説です。

下手な文章ですが、頑張って書き上げたいです。

それでは、よろしくお願いします。
2 名前:1.kei 投稿日:2002年06月26日(水)15時43分28秒

ずっとずっと、私は彼女のことが好きだった。
それはたぶん彼女が加入した直後から…

まだまだ子供なのに、片意地張って精一杯強がって見せる姿。
まるでその反動のように、時折見せる幼さの残る弱々しい姿。

そんな一面を見るたびに愛おしさが込み上げて、守ってあげたいと思った。
誰よりも何よりも彼女のことを大事にしたいと思った。


けれど、彼女の隣にはいつも紗耶香がいた。
教育係と新メンバーというつながりを超えた2人の関係。
それを一番近くで見ていた私は、自分の気持ちを伝えることなどできなかった。



――― 彼女が幸せならそれでいい ―――



私は自分の心に嘘を付くことでその想いを封じ込めた。

3 名前:1.kei 投稿日:2002年06月26日(水)15時53分45秒

そして…
突然の紗耶香の卒業。
心の拠り所を失って途方に暮れる彼女。

封じ込めたはずの想いがむっくりと頭を持ち上げる。

今なら…
彼女の一番近くにいる人間になれるかもしれない。
彼女の支えになってあげられるかもしれない。
同期がいなくなる淋しさよりも、そんな期待に心動かされている自分がいた。


けれど、弱みに付け入るような想いが通じるわけもなく、
彼女の心にぽっかり空いた穴を塞いだのは私ではなかった。

紗耶香と同じようなさわやかな笑顔をもつその子の隣で
彼女は昔のような無邪気な笑顔を取り戻していった。


そして私はまたこの想いを封じ込めた。
4 名前:1.maki & hitomi 投稿日:2002年06月26日(水)16時10分37秒

「ねぇ、キスして」

「ごっちん、こんなとこじゃダメだって。誰かに見られたらどうすんの?」

「別にいいもん。早くぅ!」


後藤の甘え声に負けたのか、吉澤がその肩を抱き寄せキスをする。
始めはついばむような軽いキスだったのがだんだんと深いものになっていく。
5 名前:1.kei 投稿日:2002年06月26日(水)16時24分23秒

収録の合間、姿が見えなくなったふたりを探していた私は
セットの陰で繰り広げられるキスシーンに、一瞬立ち尽くした。

ふたりがそういう間柄だということは、メンバー内ではすでに公認で
自分も割り切っているつもりだった。

後藤への想いはもう過去のものになったのだと思っていた。

けれど、ふたりが抱き合う姿をその目で見た時、私はその場から逃げ出していた。

こんな形で改めて気付くなんて… 



―――私、まだ後藤のことが好きだ―――
6 名前:しおん 投稿日:2002年06月26日(水)16時33分16秒
更新終了。

はぁ、難しい〜。
書いてるうちにどんどん自己嫌悪になっていく…
でも、頑張ります!

一週間に1〜2回くらいの更新していくつもりです。
7 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月26日(水)22時15分03秒
やっすー頑張れ
8 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月27日(木)02時12分00秒
おおぉ、やすごまだぁ。
うれしうぃよ〜。
9 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月28日(金)00時17分19秒
こういうせつない保田さんは初めてです・・・
ごま推しのやすごま好きなんで、ごまの気持ちが動いてくれればな・・・と。
がんばれ保田さん!
10 名前:2.maki 投稿日:2002年06月29日(土)23時28分28秒

近頃、ふとした時に圭ちゃんの視線を感じることが多くなった。
あたしが見るとすぐそらされてしまうけど、その目は何かを言いたそうにみえた。

なんだろう? こんな感覚を以前にも感じたことがあった気がする。
ああ、あの時と一緒だ。
あたしはいちーちゃんが娘。を辞めたときのことを思い出した。

娘。加入直後のあたしは相談できる同期メンバーもなく、先輩メンバーとの間に
こえられない壁を感じては孤独感を募らせていた。
そんな中、教育係を自ら志願してくれたいちーちゃんだけが、あたしが心許せる唯一の人だった。
そして頼れる先輩から、誰よりも大事な人になるまでにはそれほど時間はかからなかった。
11 名前:1.maki 投稿日:2002年06月29日(土)23時31分08秒
あの頃、いちーちゃんはあたしの全てだった。
いちーちゃんの言葉、仕草、そのひとつひとつに一喜一憂しては毎日を過ごしていた。
だから、いちーちゃんの様子がおかしいことはすぐに気付いた。
何かを言おうとして、でも、言えずにためらっていることも。

もしかして、あたしのことが重荷になった?
もしかして、別れの言葉を言おうとしてる?

そんなことを考えると、あたしは怖くなってわざと気付かない振りをしていた。
覚悟を決めた様に口を開こうとするいちーちゃんの言葉を塞ぐようにキスをしたこともある。

結局、いちーちゃんの決心を聞いたのは、本人からではなく圭ちゃんからだった。
12 名前:1.maki 投稿日:2002年06月29日(土)23時39分48秒

いちーちゃんが娘。を辞めるというその話にあたしはパニックに陥った。

「いちーちゃんはあたしとはもう一緒にいたくないから辞めるんだ!
あたしのことが嫌いになっちゃったんだ! 
だから、何にも言わずに辞めちゃうんだ!」

「紗耶香だって辛かったんだよ。自分の口からは言えそうにないって私に頼んできたんだから。
あんたが嫌いになったから辞めるんじゃない。
紗耶香 には紗耶香の夢があって、その夢を叶えるために選んだ道なんだよ。」

「そんなの勝手すぎるよ。あたしはどうすればいいの?
いちーちゃんがいなくなるなんて嫌だ!
いちーちゃんが辞めるならあたしも辞める!」

あたしはまるで駄々っ子のように泣きわめいた。

そんなあたしに圭ちゃんはすごく悲しそうな顔をして言った。
13 名前:1.maki 投稿日:2002年06月29日(土)23時45分41秒

「紗耶香はあんたのこと、すごく大切に思ってるんだよ。
だからこそ、こうするのがお互いのためにも一番だって決めたんだ。
だから辞めるなんて言わないで…… 」

「……どういうこと?」

「あんたのこと心配してたよ。今のあんたは紗耶香以外に何も見えてないって。
自分がそばにいたらあんたの世界はどんどん小さなものになっていくって。
そして、そんなふうにあんたのことを束縛してしまう自分自身が嫌になるって。
離れることで互いに自立することがこの先の2人のためになるって出した結論なんだよ。」

圭ちゃんの言葉にあたしは何も言えなくなった。

いちーちゃんがそんなふうにあたしのことを考えていてくれたなんて知らなかった。
あたしはいちーちゃんに甘えるばかりで何もしてあげられなかったのに……

そう思うとまた涙があふれ出てきて止めることができなかった。
14 名前:1.maki 投稿日:2002年06月29日(土)23時51分29秒

「ねぇ、紗耶香は必ず帰ってくるって約束してくれたんだから、あんたはここで待っていてあげなよ。
それがあんたが紗耶香にしてあげられることなんじゃないの?」

圭ちゃんはまるであたしの心を見透かしたようにそう言って、あたしをその腕の中に抱き寄せた。

そのあと、圭ちゃんが言ってくれた言葉をあたしは忘れることは出来ない。

「あんたは1人じゃないんだから。あんたには私だっているよ。みんなだって。
あんたのことを必要だと思っている人間はいっばいいるんだよ。」

あの時、あたしはそれまで感じていた孤独感が薄れていくのを感じた。
そして、そこから本当の意味で娘。のメンバーになれた気がする。
15 名前:1.maki 投稿日:2002年06月30日(日)00時16分52秒
更新終了。

>>7 >>8 >>9

レスありがとうございます!
自分の書いた文に反応してもらえるのってうれしいものですね♪
こんな駄文ですがこれからもお付き合い下さい。

保田さんにはこれからもいろんな意味で頑張ってもらいます。
でも、ちょっと辛い展開になるかも……
やすごまになるんでしょうか(←無責任 W)

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