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DROWNING

1 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月26日(水)17時51分57秒
初めましてです。

ちょっと思い立ってココで小説を書かせて頂きます。

基本はよしごまです。更新は遅かったり、早かったり、まちまちです(笑)

では、小手調べにちょいとショートを・・・
2 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月26日(水)17時58分34秒
―番組の途中ですが、緊急ニュースをお伝え致します。
 国民的アイドルグループ、モーニング娘。の『後藤真希』さんが
 3日前程から姿を消した模様。警察側、事務所側からも懸命な捜索を試みていますが、
 今の所、 何かしらの手がかりは掴めていません。―
3 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月27日(木)16時32分12秒
「−、信じられ無いです・・・この間まで、そんな様子さえ見せていなかったのに・・・
 ウチらに・・・隠し事・・・な・・・んて・・・無かっ、た・・・はず・・・っく・・・なのに・・・
 ――っ、ごっちん!今どこに居るんだよぉぉぉ!?」

「はい・・・私達もショックなんです・・・何にも言わずに消えてしまって・・・
 ・・・はい、そうですね・・・無事・・・だと良いんですが・・・」

―以上、モーニング娘。の飯田さんと、吉澤さんからの今の心境でした。
 それでは、スタジオに返します―
4 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月27日(木)16時46分22秒

 その日の夜、・・・
 
カチャッ  キィッ  バタン!

 「・・・・・・・・・ごっちん」

 少女の肩から、スルッと鞄が滑り落ちる
 面倒くさそうに前髪を掻き上げ、ベットに座り込む
 
 「ごっちん・・・・・・」
 
 その時、シーツの中からもそもそと『誰か』が動き出した。
 起き上がったその人は、身体に合わない大きめなTシャツ一枚だけで、
 スラッと伸びた肢体は所々、赤黒い『花』が咲き乱れている
 ジャラッ、っと首から金属音がする。
 
 なんと、犬ようの首輪と鎖を付けているのだ
5 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月27日(木)16時49分21秒
 起き上がったその人は、『あはっ』っと特徴的な笑みを浮かべ、
 
 「おかえり、よっすぃ」
  
 と、一言だけ言った。
6 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月27日(木)16時55分38秒
取り敢えず、一旦ENDで御座いまし〜。
まだ、続きも考えていますが、ちょっと裏ちっくなんで、自主規制(笑)

もし、「続きを読みたい!」ってゆー、ナイスな方がいらっしゃれば、続き、
書かして頂きます故に〜♪(←てか、こんな駄文、誰が読むんだよ)
7 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月27日(木)17時36分41秒

読ませて頂きました。これは…後藤監禁ですか!?
作者さん、もっと読みたいです!続編ぜひ書いて下さい!
珍しい設定のよしごまなので期待してます。
8 名前:N・K 投稿日:2002年06月27日(木)21時13分42秒
をう!
お待ちしてました!(w って多分合ってると思うんですが(爆)

続編…
ふふふ…

楽しみにしてます(w
オイラも頑張らねば(爆)
9 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年06月27日(木)21時15分38秒
おぉ!よしごまだ!しかもなんか危険なかほり(笑)よしごま大好きなんで続き期待です。
ところでちょっと質問なんですがポンコツろぼっとさんサイトやってますか?
10 名前:ハナ 投稿日:2002年06月28日(金)12時46分21秒
続編希望です(^〜^〇) 吉後大好きなんで、よしごま小説ならなんでも良いですよ〜。
11 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月28日(金)15時37分59秒
なんか最初の部分、2回やっちゃってましたね(汗)
気を付けよう・・・

>7 名無し読者様。 レス、有難う御座い。レス来るなんて考えて無くて
           ワタワタします(笑) Yeraごっつぃん監禁(軟禁か?)
           続編希望ですか?了解しやした。考えておきますですv

>8 N.K様。 おおぅ、早々にバレてしまいましたか(笑)
        合ってますよ・・・ふふふふ(怪)
        続編・・・でも、あんまし期待しないで頂きたい(焦)駄文だし・・・
        これからも、共にがむばりましょう♪
 
>9 よしごま好き様。 か・・・かほり(笑)続きご希望ですか?が、がむばります(汗)
             ん〜と、サイトですか?どうでしょうね(笑)

>10 ハナ様。 続編、希望頂きテンクスです( ´Д`) がむばります。
12 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月28日(金)16時02分53秒
 『よっすぃ』と呼ばれた少女は、酷く安心した微笑みを浮かべ

 「ただいま、ごっちん」

 と、言の葉を返した。
 それで充分。この2人はそれだけで充分だった。
 必要以上の言葉など必要無く、何もかも通じ合っていた。

 「ごっちん・・・」

 「ん〜?」
 
 ジャラッ!

 『よっすぃ』が『ごっちん』と呼んだ少女の鎖を引っ張る

 「ぅやっ?」

 何も分からず、されるがままに引っ張られる少女

 そのまま

 キス

 キス

 キス 
13 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月28日(金)16時11分33秒
 重ねるだけの、啄ばむような口付け。
 それぞれが愛しそうに、それぞれを求め合う。

 「ごっちん・・・ごっちん・・・」

 苦しそうにも聞こえる低い声
 彼女を欲するような低い声
 
 「ん・・・よっすぃ」

 それを包み込むような甘い声
 まるで『その先』を求めるような、促すような、甘い声

 そして始まる、2人だけの空間。
14 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月28日(金)16時26分15秒
 「ここのキスマーク、薄くなって来たね・・・」

 そう言って、首筋に、噛み付くような、キスを

 「んんっ、だって・・・ソレ付けたの一週間ぐら、い・・・前じゃん」

 「そっか・・・そんなぐらいだったね」

 「でもさ、こんなキスマークだらけじゃ行けないね、お仕事。」

 「行かなくてイィじゃん・・・あんなトコ・・・あんなトコ行ったら、ごっちんは、
 みんなの『後藤真希』に・・・なっちゃうじゃん・・・」

 「いゃ〜ん、よしこ嫉妬?」

 「うん・・・そうだね・・・嫉妬ぐらいするさ・・・てゆーか、させてよ」

 「ん・・・」
15 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月28日(金)16時40分57秒
 少女がゆっくりと首輪を付けた少女のTシャツを脱がす
 そこに広がる少女の全て
 至る所に赤黒い跡
 
 ジャラッ

 少女が動く度に鳴る金属音

 「よっすぃ・・・来て・・・」

 少女が両手を伸ばして自身に招き入れる

 「うんっ」


 そして、今一度重なる唇と唇
 
 先程のキスなど比べ物にならない程の

 深く
 
 深く
 
 甘い、キス
16 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月28日(金)16時49分00秒
はい〜、今日は此処までです。
更新はぁ〜〜〜、明日・・・かも(笑)

(♯´〜`)<ご、ごっちんv(ハァハァ)
( ´Д`)<よしこ、マーク付け過ぎ。
(0;^〜^)<あ、愛の印だYO!?
( ´Д`)<付け過ぎ。
(0T〜T)<・・・ごめんなさい
17 名前:子(略 投稿日:2002年06月28日(金)19時20分53秒
みっけ!
良い感じで始まってますね。
自分の好きなジャンルです。
頑張ってください。 って、あってます?お(略 w
18 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月28日(金)23時56分48秒
やばい、かなり来てます。めっちゃいい。激しいエロもきぼん。
期待してます!頑張ってください!
19 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)12時23分39秒
>17 子(略様。 合ってますが、外れてる可能性大(笑)
          がむばりますよ♪命かけてますもん(?)
>18 名無し読者様。 キてますか(ニヤ) は、激しいエロ・・・ですか・・・
            書いてみたいですね(笑)之に限らず、違う話を
            書く時かもしれませんが、ヤってみましょう(笑)
20 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)13時52分18秒
 「んんぅ・・・ふぅっ」

 僅かに漏れる少女達の吐息。
 狂ったように舌を動かし、少女の中を嘗め尽くそうとする
 前歯、歯茎、舌、その奥。
 まるで、呼吸をする事を拒ませるような長い長いキス。
 首輪の少女が苦しそうに身悶えする

 「っんっ・・・ぷあっ」

 半透明の糸を引き、離れる唇
 ほとんどを間を空けず、首筋に舌を這わせる
21 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)14時02分05秒
 「ん・・・あッ・・・」

 新たなる『印』を残して、なだらかなカーブを這い出す舌
 頂点を極めれば、ソコにピンと立つ自己主張。

 「・・・写真集見た時・・・気が狂いそうだった・・・」

 「んっ?・・・な、んで?」

 「だって・・・ウチが頑張ってココまでデカくしたのに、全国の野郎共が
  なんら苦労も無く、コイツをおかずに夜を過ごすと思うと・・・」

 「考え過、ぎだよ・・・それに、よっすぃは・・・ナマのごとーに触れるじゃん。
  キスも・・・出来るじゃん・・・」

 「ん・・・でもさ・・・ヤなもんは、ヤなんだよ」

 きゅうっと軽くそれを摘む

 「うやッ!・・・い、たいよ・・・」
22 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)14時08分45秒
 「ごっちんはウチのもやもやなんて分からないんだよ」

 「う〜、ゴメン。」

 「イィけどさ・・・愛してるし。」

 そう言って、少女はその大めきな膨らみにしゃぶり付く

 「んあッ・・・あ、ぁん・・・」

 舌先で頂きを転がし、全体を吸い込み、もう片方を強めに揉みし抱く
 ピクッ、ピクッ、と首輪の少女の身体が痙攣する
 それを充分楽しむと、さらに奥へ進むべく、舌先を下降させる
23 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)14時19分03秒
 「ふわぁッ!」

 一瞬、首輪の少女の身体が大きく仰け反る
 生暖かい液体でドロドロになった自身を口いっぱいに含んだのだ

 「いいねぇ・・・ごっちん、ちょ〜感じてるじゃん」

 「だって・・・きもち・・・ぃ・・・」

 「ん?」

 「よっすぃに・・・あッ・・・されてるの・・・すご、い・・・ンぅっ・・・気持ち、イィ、よ」

 さらに強く、首輪の少女を吸い込む

 「んはぁぁっ・・・!」

 顔を両手で隠して、深い、溜息のような吐息を吐く少女
24 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)14時24分26秒
 不意に、唇を離す。
 少女の液で口の周りがてらてら光っている

 「ごっちん・・・そろそろ、欲しい、でしょ?」

 意地悪っぽい、悪戯っぽい、笑顔を作る少女

 首輪の少女は顔を隠したまま、コクコクと、小さく、何度も頷いた
 
 「じゃあ、なんて言うんだっけ・・・?」

 焦らすのは、この少女の十八番。

 夜は、まだまだ長い。
25 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)14時28分24秒
題名変えるの忘れてましたね(汗) アフォだ・・・
一応言っておきますが、『KEEP On You!』の続きエロ中ですv
今ちょっと用事入ったんで、此処で中断。また明日(?)

( ´Д`)<夕方もう一回更新するかもね
26 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年06月29日(土)14時35分34秒
続きだ〜vさっき突然いなくなったのでどうしたのかと思ってたらここにいたんですね(笑)
(0^〜^)<夕方の更新待ってるYO!
27 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月29日(土)16時28分46秒
>26 よしごま好き。様。 おぅ、申し訳無い。先程はフリーズ地獄に陥って
              しまって・・・(泣)もっと話したかったんですが・・・
              ( `.∀´)<キリキリ更新するわよ!               
28 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)16時35分38秒
 首輪の少女の両手を上に上げさせ、顔を見る
 少女は赤い顔、潤んだ瞳を隠す為、フイッとそっぽを向く
 その仕草が可愛らしかったのか、フッと優しく、微笑む少女

 「恥ずかしがらないでよ・・・初めての子じゃ無いんだからさ・・・」

 「で・・・もぉ・・・」

 人一倍、強がりだから
 人一倍、プライドが高いから
 人一倍、感情に脆いから

 少女は、更に深みにハマるのだ

 「さ、言ってご覧?何が欲しいんだい?」

 「・・・いじわるぅ」

 「ん?意地悪して欲しいのかな?」
29 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)16時48分17秒
 カッと更に赤くなる首輪の少女の顔
 何も言わずとて、分かって欲しい。そう思うのは普通であろう

 「違ぅ・・・」

 「じゃ、何?」

 「・・・・・・・・・」

 「ごっちん。」

 「・・・よしこの、ばか」

 「はいはい・・・」

 少女は苦笑して機嫌を損ねたお姫様の為に優しく、抱き寄せる。

 「・・・意地悪しないで・・・」

 「ん、でも、意思表示が欲しいじゃん。ウチばっか満足してたら、
  只の独り善がりになっちゃうじゃん。」

 「独り・・・よがりなんかじゃ・・・ないよ?ごとー、ちゃんと、
 よっすぃ感じてるもん。」
30 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)16時53分45秒
 「でも、だよ。」

 「 ? 」

 少女の意図が分からず、ジャラッと鎖を鳴らして首を傾げる少女

 「それよりさ・・・もぅ、イィの?・・・イかなくて」

 クスッと子悪魔のように笑う少女
 つぃっと剥き出しのソコを軽くなぞる

 「んっ」

 軽く、吐息を吐いて、少女の顔が歪む

 「力・・・抜いてね?」

 湿り気が軽く失せたソコに、少女の長い指が一本、埋まる
31 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)17時08分53秒
 「ん、あッ、うぅッ・・・!」

 やっと待ち続けた感覚は、いとも簡単に首輪の少女を凌駕する
 少女の指が動く度、湿り気を増す首輪の少女の自身。
 白が多い液体は、少女の白い手の甲、手首、と伝って
 落ちる。

 「ん、ん、あッ・・・よっすぃ・・・もっとぉ・・・」

 「もっと・・・何?」

 「もっと・・・指ぃぃ・・・よっ、すぃ・・・!」

 「はい、良く出来たね。ちゃんと素直に言えばこんなに切なくならなくて
 済んだのにね。いつまでも意地張ってるから・・・」

 一旦、引き抜いて、直ぐに人差し指と中指が埋まる
32 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)17時31分39秒
 「くぅぅぅぅん!はぁッ!ああッ!!」

 大き過ぎる快楽は、少女をいとも簡単に飲み込み、少女の背中に
 赤い線を残させる。

 「 っ!」

 「あ、ごめ、んんっ・・・ハァハァ・・・よっす・・・ごとぉ・・・ごとー、もお!」

 少女の思考回路が崩れていく
 脆く
 儚く

 「ごっちん、イィ感じ?・・・いつでもイっていいから・・・何度でも、何度でも
 ウチはちゃんと受け止めててあげる。」

 「ん、はぁん、あッ・・・よっすぃ・・・!キ、ス、してぇぇ!!」

 「オーラィ。可愛いよ、ごっちん」
33 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月29日(土)17時39分16秒
 飲み込まれている二本指にもぅ一本プラスされる
 それと同時に、キス・キス・キス

 「んんッ、ふぅぅうん!ふあッ!よっすぃ・・・よっすぃ・・・!!」

 「ごっちん!力抜いてよぉ・・・キツィ・・・」

 「む・・・りだよぉ・・・!なんも・・・分かんない!!」

 何度も首を横に振り、ジャラジャラと金属音が目立ってくる
34 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月30日(日)10時33分26秒
昨日は事情により、中途半端な終わり方で申し訳。
今日こそは終わらせたいですな
( ´Д`)<も、ごとー、持たないよぉ…
(0^〜^)<もっと楽しませてよv
35 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月30日(日)10時43分41秒
乱れた髪
荒い呼吸
火照った頬
濡れた瞳
煩い金属音

「…ごっちん」

耳に掛かる髪の毛など気にせずに口に含む少女

「!!…やぁッ!」

締まる力が強くなって来る
否定とも、肯定とも聞こえる少女の喘ぎにうっとりと瞳を閉じ、
中に舌を滑り込ませる

「んやぁぁ…!よっすぃ…!!!」

『最後』を拒む少女
その様子さえも楽しむ少女

「何、我慢してんの?」

「気持ちいーんでしょ?」

「ねぇ」

「イっちゃえよ」



「・…くぁッ…!!!・・・・ッッッッッあッ!!!!!」
36 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月30日(日)10時49分40秒

まだ荒い呼吸が響く薄暗い部屋
少女達は抱き合う

そのまどろみの中、少女が口を開いた

「ごっちんってさ、『逃げよう』、とか、考えたりしないの?」

「んあ?なんで?」

「だって、さ・・・」

少女を縛るのは一本の鎖だけ
其を外せばいとも簡単に逃げられる。

「だって、ごとー逃げたら、よっすぃ・・・泣くじゃん。」

「へっ?」
37 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月30日(日)10時58分04秒
「それに、ココに居れば、よっすぃの『愛』は、ごとーが独り占め出来るでしょ?」

「ココに居れば、ごとーだけを見てくれるじゃん」

「ココに居れば、ごとーだけ感じてくれるじゃん」

「それだけじゃ・・・ダメ?」

何時の間にか、少女の瞳から淡い滴が零れ落ちていた

「泣かないでよ・・・大好きだよ、よっすぃ・・・ごとーだけの・・・よっすぃ・・・」

「ごっちん・・・ごっちん・・・!!愛してるから!!」

ぎゅうっと抱き締めると、少女の頬に冷たい鎖の感触

「あはっ、ごとーも、愛してるよ」
38 名前:KEEP On You! 投稿日:2002年06月30日(日)11時10分43秒
−それでは、次のニュースです。
国民的アイドルグループ『モーニング娘。』の『後藤真希』さんの行方ですが
・・・ほとんど大した手掛かりすら見つからず、警察側も全国的に捜査を開始しました。
そして、新たに同じく『モーニング娘。』の『吉澤ひとみ』さんも、先日から行方
が知れていません。こちらも同じく全国で捜査を開始します。
えー、全国の皆さん。後藤さん、吉澤さんに関する有力な情報が御座いましたら
000−00000までご連絡下さい・・・−

それでは、次のニュースに参ります・・・


クスクスッ あはっ


END
39 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年06月30日(日)11時18分00秒
こんな駄文にお付き合い頂いて大変感謝。
次もよしごまで行きたい気分です。

ところで、皆様は学園物と日常物、どっちがお好みですか?
40 名前:名無し読者 投稿日:2002年06月30日(日)11時20分47秒
個人的には日常物きぼーん。セットの裏とか楽屋とか…
41 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年06月30日(日)12時47分54秒
自分も日常物がいいっす。次もと言わずここでは思う存分よしごまで行っちゃって下さい(笑)
42 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月02日(火)22時53分01秒
今度は学園モノがみたいです!作者さんの書くよしごまならなんでも良いんですけどね。
43 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月02日(火)22時56分59秒
日常ものいいっすね!CDTVゴールドのよしごまには萌えまくりでしたー。いつもあんな感じなんですかね?ラブラブすぎる!
44 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月03日(水)15時24分46秒
>40 名無し読者様。 はい、日常物1票。セットの裏や楽屋は中々な萌えポイント
            ですなv
>41 よしごま好き。様 はい、2票目。 思う存分ですか・・・ふふふふ(怪)
>42 名無しさん様。 お、学園物1票v自分の書くよしごまならなんでも・・・
            なんて嬉しいお言葉v頑張ります。有難う御座い。
>43 名無しさん様。 ハイ、日常物1票。CDTVゴールドは萌えて下さい
            と言わんばかりでしたねvどうやら順調な様子v
45 名前:子(略 投稿日:2002年07月03日(水)16時09分31秒
追っかけて来た(w
とりあえず1本目終了おちかれ♪
吉子まで行方不明ってトコがツボ(w
そして日常モノきぼん。
次も楽しみにしてます。
46 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月03日(水)16時50分00秒
>45 子(略様。 追いつかれた(w そして労い感謝。
          あそこはねぇ・・・フフフ(怪)
          ついでに日常に1票ね 了解。
47 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月03日(水)16時57分28秒
って、事で、日常物で行こうかと。
最近黒髪よしこがラヴリーなんで、そんな感じで・・・
次から本編です。
48 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)17時00分15秒

 「ごっちぃ〜ん」

 サラサラ

 「あのね、あのね、美味しいケーキのお店見つけたんだけど・・・」

 サラサラ

 「ちょっ、聞いてる?」

 サラサラ
49 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)17時06分40秒
 ちょっと昔話をしよう。
 これは、ごとー達がまだ付き合って無い頃で、
 よしこの髪が、まだ真っ黒だった頃・・・




 『ライバルは、後藤真希ちゃんです。』

 娘。に入ってまだ何ヶ月もたって無い頃、ブラウン管の向こうでハッキリ言われた。
 でも、後藤はあんまし意識して無かった。他にもごとーをライバル意識してる
 ヒトなんて沢山いたし・・・
 
 でも

 その、大きな瞳と、真っ黒な髪

 一瞬だけ、後藤を虜にした
50 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)17時07分13秒
 ちょっと昔話をしよう。
 これは、ごとー達がまだ付き合って無い頃で、
 よしこの髪が、まだ真っ黒だった頃・・・




 『ライバルは、後藤真希ちゃんです。』

 娘。に入ってまだ何ヶ月もたって無い頃、ブラウン管の向こうでハッキリ言われた。
 でも、後藤はあんまし意識して無かった。他にもごとーをライバル意識してる
 ヒトなんて沢山いたし・・・
 
 でも

 その、大きな瞳と、真っ黒な髪

 一瞬だけ、後藤を虜にした
51 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)17時13分42秒
 そして、新しく娘。に4人入って来た。
 辻、加護、梨華ちゃん・・・そしてよしこ。


 「吉澤ひとみです。よろしくお願いします」

 その、お嬢様のような容姿、肩まで掛かった髪
 アンバランスなハスキーヴォイス。
 ごとーよりちょっと背が高い。

 『ライバルは後藤真希ちゃんです』

 あの言葉がリフレインした
52 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)17時45分44秒
新メンバーが入って来たのは、ハッキリ言って嫌だった

いちーちゃんのいないモーニング娘。
いちーちゃんのいない青色7
いちーちゃんのいないプッチモニ。

どんどんごとーの居場所が無くなって行く
ごとーだけ同期が居ないから、悩み、なんて誰にも打ち明けられない
ごとーはキラワレモノなんだ
メンバーも、世間も、ごとーを嫌ってる

だから・・・『いちーちゃんの居ないモーニング娘。』なんて
大っ嫌い。
新メンバーが入って来たせいで、『いちーちゃんが薄れていくモーニング娘。』
なんて、大っ嫌い
53 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)18時00分04秒
「後藤!一人だけ遅れてるよ!覇気が足りない!覇気が!!」

うるさいなぁ、ダンス『レッスン』なんだから、そんなに気合い入れなくて
イィじゃんか・・・

「新メン見習いなさいよ!こんなに真剣にやってるじゃない!!
後藤以外皆真剣なの!?分かってる!?」

なっち、やぐっつぁん、裕ちゃん、カオリ、圭ちゃん
辻さん、加護さん、石川さん・・・吉澤さん
皆々見てる。眼でごとーをけなしてる。

「分かってるよ!!ごとーはイラナイ人なんでしょ!?」

ごとーはカッとなってレッスン室を飛び出した


いちーちゃん、もぅヤだよ

いちーちゃん・・・助けてよ
54 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)18時13分55秒
肌寒い風の吹く屋上。
唯一のごとーだけの場所。

「いちーちゃぁん・・・」

帰って来ない人。大好きな人。
ごとーを真っ直ぐ見て、『バカだなぁ』って笑ってくれた人

「さみしぃよぉ・・・」

「後藤さんが元気の無い理由って、市井さんなんですか」

不意に掛けられた言葉
凛と透き通る ハスキーヴォイス。

今まで聞いた事無い声

ううん、ちょっとだけならあるよ

『ライバルは、後藤真希ちゃんです』

ブラウン管から聞こえた、ハスキーヴォイス。
55 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月03日(水)18時36分56秒
「かんけー・・・無い。」

「あります。」

「なんで?」

「矢口さんに頼まれて迎えに来たんで。」

はっ?やぐっつぁんに頼まれて?
じゃあ、アンタは誰も頼まなきゃ来なかったワケだよね
ほらっ、やっぱりごとーはそんな存在でしか無いんだ。

「一人に・・・してよ」

「 えっ?」

「一人にしてっつてんじゃん!!耳無いの!?どっかいってよ!!」

いちーちゃん、ごとーを助けて

ここは苦しいよ
ごとーがごとーでなくなる
それに、吉澤さんの顔見てると、なんかイラついてくるんだ
なんかどんどんごとーが悪い子になっちゃう

いちーちゃん、ごとーを連れ出して
56 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月03日(水)18時43分04秒
今日はここで終了。
( ´Д`)さん情緒不安定中です。
こっから今の( ´Д`)さんに持ってくるのは難しちっく(w
(0^〜^)次第だね
57 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月05日(金)14時42分59秒
新しい話ですな、やっぱ市井さんが絡む時のごっちんは切ないです。
よっすぃー、ごっちんを救ってくれ!
58 名前:カム 投稿日:2002年07月06日(土)04時37分07秒

若いごっちんが切ないと言うか、痛々しい…。
さぁ、よっすぃ〜がんがれっ!市井ちゃんの影からごっちんを引っ張り出せ!?
59 名前:N・K 投稿日:2002年07月06日(土)12時25分04秒
よしごま… いい…(w

ってオイラ浮気はいかんね(w
ポンさん(爆)頑張れ〜
60 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月06日(土)13時34分10秒
はたまた2重投稿してましたね(恥)
よしごま好き。(弟子)様。 コラコラ、弟子とか(w う〜む、ちゃむが絡むとねー
              なーんか切なくなってしまう(泣)悲しいね
  カム様。       おおぅ!!?カムさんって、もしかして学園物なアレ(なんだよ)
              を書いてるカムさんですかぁ!?
              そんな方からレス頂けるなんて・・・恐縮です!
  N.K様。       イイ?良し。貴方をだんだんよしごま色に染めまくりますねv
              ってか、誰がポンさんやねん!むっちゃワロタから!(爆   
61 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月07日(日)12時28分00秒
―・・・ここまで酷い事言ったんだから、諦めて戻ってくれるよね?
ごとーはクルッと回れ、右。

「あ、やっとこっち向いた」

「・・・マジ?」

ドアの前でイタズラっぽく笑ってる吉澤さん
ごとーはポカンと口を開くだけ。

「ねぇ、後藤さんは何でそんなにもがいてるんですか?」

ビクッと体が震える
その、全てを貫くような瞳が
あまりにも
キレイで
綺麗過ぎて
ちゃんと、見れない
62 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月07日(日)12時38分33秒
「し、知らない!何言ってんの!?」

「じゃあ、なんでこっち向いてくれないんですか?なんで怖がるんですか?」

「こ、怖がって・・・無いもん!」

「怖がってるから、独りで虚勢張って、他人を拒絶してるんでしょ?」

「そ、んな事・・・無い」

うぅん、本当は怖い。皆が、吉澤さんの真っ直ぐな瞳と、心が
否定しなきゃ、否定しなきゃ、否定しなきゃ

弱いごとーを見せちゃイケナイんだ
弱いごとーを見せてもイィのはいちーちゃんだけ
そう、いちーちゃんだけなんだ

「ひとりに・・・してよぉ・・・!」

あぁ、ヤバイ・・・
涙、出てきちゃうじゃん
アンタのせいだ
アンタが、ごとーの中に入ろうとして来るから・・・
63 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月07日(日)12時44分12秒
「どっか・・・行ってよぉ・・・!ごとーの事・・・なんも
わかんないくせに・・・なんでごとーの中に・・・っ・・・
入って・・・来ようと・・・するのぉぉ!?」

ごとーは独りで大丈夫なんだ
あったかい『居場所』なんて、必要無いんだ
どーせいつかは無くなってしまうんだから

「だって・・・後藤さん・・・泣いてるじゃ・・・ないですか・・・」

ハスキーヴォイスに、曇りがかかる

・・・・・・・泣いてるの?

なんで?

なんで、泣いてるの?
64 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月07日(日)12時50分55秒
「後藤さんは・・・いつでも泣いてるじゃ・・・ないですか・・・
『寂しいよ』って、叫んでるじゃ・・・ないですか・・・
ほっとけないんです・・・後藤さんの笑顔がみたいから・・・
ほっとけ・・・ないんです・・・」

「なに・・・テキトーな事・・・言ってんの?
ごとー、アンタとそんなに一緒に居た覚えなんて無い、よ
なに、分かりきったような・・・見透かしたような・・・こと・・・
言ってんのよぉ?」

「分かりますよ・・・ずっと・・・見てきましたもん・・・」
65 名前:皐月 投稿日:2002年07月07日(日)18時35分12秒
うおっ!吉澤もしや・・・後藤のことを・・?
よしごまですかな?
期待してます!
66 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月09日(火)09時54分48秒
>65 皐月様。 よしごまですよ(ニヤ)
         よしこはごっちんの事を・・・・どうなんでしょう(w
67 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時03分39秒
 「覚えておいて下さい。吉澤は、後藤さんに一番近い『ごっちんFan』
 なんですよ」

 は?

 「なにそれ・・・?」

 「覚えておいて下さい。」

 そう言って、吉澤さんは屋上を後にした

 「なんなのよぉ・・・」

 言いたい事ばっか言って・・・ある意味ヤり逃げ?

 
 でもー・・・


 でもさ・・・


 吉澤さんの涙が、単純に、『綺麗』だって思ったのは


 ごとーがまだ弱い証拠ですか?



 いちーちゃん
68 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時09分38秒
 「お、後藤戻って来たね、もー!あんまし皆に心配かけんなよぉ」

 レッスン室に戻って、開口一番に、やぐっつぁんの声。
 そーいえば・・・吉澤さんにごとーを探してきてって言ったのも
 やぐっつぁんらしいじゃん・・・なんか・・・優しいね

 
 でもさ・・・それは・・・『義務』とか・・・そーゆーのなの?

 他にごとーを探しに行く人が居なかったから、吉澤さんに託したの?

 どーなの?

 ねぇ、信じて、イイの?

 その・・・優しさを
69 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時20分12秒
 今日、最後のお仕事中、何度か吉澤さんと目が合った
 あの辛そうな顔と涙は何処吹く風
 なんか、石川さんと楽しそうに話してる
 やっぱ・・・同期が居ると違うね・・・
 楽しいでしょ?
 同じ辛さを、味わって、入れて来れたんだもん

 『いいなぁ』、なんて思わないよ
 別に・・・寂しくなんか・・・ないもん

 『羨ましい』、なんて思わないもん
 同期が居なくても、なんとかやって行けるもん

 大丈夫。

 ごとーは、強い娘になるんだ、って
 いちーちゃんに誓ったんだもん

 大丈夫、ごとーは大丈夫。

 いつか会える、いちーちゃんを信じてお仕事をして行けばいいんだもん

なんも・・・悲しい事、なんて・・・無い、よ?

 心配しないでね

 いちーちゃん

 電話してこないでね

 いちーちゃん

 会いたくなるから
70 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時23分46秒
―そしてあの日・・・『あの事件』から
  ごとーとよしこは、『友達』になりました。―
71 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時31分03秒
 事務所と、マネージャーに言われて、お仕事中は吉澤さんと
 『仲の良いフリ』をしなければならなかった。

 『ごっちん』『よっすぃ』と呼び合い
 タメ語で話さなければならなかった

 ねぇ、いちーちゃん
 心のわだかまりは、無視なんですか?
 特別、仲が悪い、ってワケじゃ無いけどさ・・・
 仲が『良いフリ』ってのがヤだ。
 ホントに仲が良くなきゃ嫌。
 友達って・・・そーゆーモンでしょ?
 ねぇ・・・いちーちゃん・・・
 ごとー・・・ばか、だから・・・分かんないよ
72 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時38分44秒
 お仕事が終わって、吉澤さんの顔が見たくなかったから、
 早々と帰ろうとしてた


 ―今思えば、それがいけなかったんだー

 「ー、キャッ!」

 いきなり後ろから羽交締めにされて、誰かの楽屋に連れ込まれた


 目の前には・・・Jrの・・・『山ピー』こと『山下くん』

 娘。に入る前まで好きで、追っかけてたJrのメンバー

 あと、2〜3人いるんだけど・・・たぶん、全員Jr。


 「なに・・・?ごとーに・・・なんの用事?」

 『山ピー』は、イヤらしくニヤって笑って

 「ヤらせろよ」

 って言った。
73 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時45分08秒
 は?ヤらせろ・・・って・・・

 「それ!抑えろ!!」

 「え!?はっ!!?ちょ、待っ!!いやあ!!!」

 ばかなごとーでも分かるよ

 襲われる

 犯される


 しかも・・・昔好きだった芸能人に・・・

 昔は・・・『抱かれてもイイ』って思ってたけど

 今は無理

 『ソレ』がどんな事か分かってるから


 助けて

 助けて


 誰でもいい


 助けて
















 「ーーっ、よっすぃぃぃいいいいい!!!!」
74 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時52分32秒
咄嗟にでた名前は『よっすぃ』だった

それがなんでか分かんない

『いちーちゃん』より『よっすぃ』が早かった事が

自分でも、とにかく驚いた
75 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)10時58分10秒
いきなりスニーカーが目の前を横切った

次の瞬間、ごとーを押し倒していた『山ピー』が吹っ飛んだ

「ガハッ!!」

次に、ごとーの両腕を掴んでいた誰かが居なくなった
うぅん、正確には、仰向けに倒れたんだ

真っ黒なショートがサラリと揺れた



いちーちゃん?



にしては・・・背が高いよーな・・・?
76 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)11時02分32秒
「普通カギくらいかけてから襲うだろ?あったまわりーぃな、Jrって」

吐き捨てた言葉は、男の子みたいで
なんか擦れているそのハスキーヴォイスは、なんかカッコ良くて
ごとーの心臓は、ドキドキしてしまいました



不覚にも、吉澤さんに・・・
77 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)11時10分50秒
「んだよ?おめぇ・・・俺達が誰だか分かって・・・」

「分かってるから、顔蹴らなかったじゃん。」

しれっと、言いのけるその姿は、紛れも無く、吉澤さんで

でも、ついさっきまであった髪の毛が、うなじが見えるくらい
まで無くなってて、透けるような白い肌が剥き出しになってた

「散れよ!今度は手加減しねーゾ!!」

「クソッ!覚えてやがれ!!」


よく、マンガの不良が言うようなセリフを吐き捨てて
『山ピー』達は居なくなった



その部屋に居るのは、ごとーと、吉澤さんだけ
78 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月09日(火)11時13分09秒
「後藤さん大丈夫!?どこも触られて無い!!?」

パッと表情が変わる

ごとーの事を、すごく、心配そうに見つめてくれてる

ドキドキは、止まらない。
79 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月09日(火)11時21分11秒
はい〜、襲われてしまいました(w ウチの( ´Д`)さん
なんか、ゴシップ誌を読んでると、こーゆー事も有り得るかなぁ、と
髪を切った(0^〜^)にドキドキし始めた( ´Д`)ですが・・・
これからどーなって行くんでしょう(w 早く続きが書きたいです


BUT!自分、これから旅行に逝きます!行き先は北○道!!
国内な事がバレバレです(w
今週の土曜日に帰って来る予定なんで。

そいでは、逝って来ます。
80 名前:皐月 投稿日:2002年07月09日(火)19時58分37秒
いってらっしゃ〜い!
おおっ!後藤吉澤さんにときめいちゃいましたか。
いいですね。いい展開です。
がんばってえ〜!
81 名前:七瀬 投稿日:2002年07月10日(水)19時36分36秒
をう、北海道!いいねぇ… お帰りをお待ちしてますですよん
ポンさん(w

ああ、よしごまわぁるどにはまっていく自分が怖い…
これというのもポンさんマジック(爆)
82 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月10日(水)22時03分03秒
おぅ、いいなぁ師匠、北海道かぁ。続き気になります、お帰りお待ちしてるっス。
83 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月13日(土)14時47分27秒
逝ってきました、北海道!
・・・・さみ〜(w
ガイドさん・・・萌(コラ
 
( ´Д`)<台風が来てたからヒヤヒヤしたよ

>80 皐月様。 はい。ときめいちゃってますよv
         書いてて楽しい展開です♪
>81 七瀬様。 また、ポンさんって・・・ポン酢か!?
         もっと、もーーーーっとハメて逝きますからねv
         自分のマジックでv
>82 よしごま好き。様。 うむ。只今。
84 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)14時57分47秒
 「よっす・・・吉澤さん・・・髪・・・」

 「ああ」

 気付かれたのが嬉しかったのか、前髪をいじりだす吉澤さん

 「ほんのちょこっとなんだけど♪」

 あ、このフレーズ・・・

 「髪型を変えてみました♪」

 や、違うし・・・

 「髪型を変えてみた〜♪・・・でしょ?」

 ごとーは『しまった!』って思ったの。

 だって、吉澤さんがすっごくキラキラした瞳で見つめだすんだもん

 「わぁ〜、後藤さんの『生・ちょこっとLOVE』だ〜!」

 ・・・吉澤さんって・・・人をはめるのが・・・上手すぎ・・・
85 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)15時03分39秒
 うう、そんな事より・・・

 「なんで、吉澤さんが助けに来たの・・・?」

 「だって、廊下に響くぐらいの音量で『よっすぃー!』って、
  ご氏名くれたじゃないですか」

 ニッコリ、笑う吉澤さん

 なんだかごとーがバカみたいじゃん・・・

 「そーれにしても、Jrって、あーゆー顔してこーゆー事するんだぁ
  意外〜」
86 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)16時56分12秒
 クスクスと、まるで新しいオモチャを見つけた子供みたいに笑う吉澤さん

 「ゆっことよしえが知ったらどんな顔するかな〜?」

 は?誰?

 「・・・学校の友達・・・?」

 「ああ、うん。そーだよ、Jr好きでさー」

 へぇ・・・

 「後藤さんは?」

 「 へっ? 」

 「だからぁ、後藤さんって、Jr、好きじゃないですか。
  襲われて、実は嬉しかったんじゃ・・・」

 はっ!?何言い出すの!?コイツ!

 じゃあなんでごとーを助けたの!?

 なんで心配してくれたの!?

 なんで!?

 なんで!?

 なんなのよ!?




 ―パァン!―






 ごとーは、気が付いたら吉澤さんを叩いてた
87 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)16時57分47秒
 「つ〜」

 ちょっと赤くそまりかけた頬

 でも、

 ごとーの怒りは収まらない
88 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)17時03分35秒
 「最っ低!それが助けた相手にかける言葉!!?
 アンタどんな神経してんのよ!?
 ごとーがどんだけ『恐い』って思ったか分かんないでしょ!!
 だからそんな無責任な事言えるんだ!!
 マジ最低!!
 アンタなんかに助けて欲しく無かった!!
 いちーちゃんがいたら・・・!
 いちーちゃんさえいてくれたら・・・!!
 いつでも・・・っ・・・
 守って・・・ぅ・・・
 くれたのにぃぃ!!」


 ボロボロボロボロ、涙が流れる


 悔しかった



 少しでも、コイツがカッコイイってドキドキしてた自分が

 悔しくて


 情けなくて



 涙が止まんない
89 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)17時08分44秒
 いちーちゃん

 やっぱごとーダメだよ

 皆々いじわるだ

 ごとーをイジメて、からかって、遊んでるんだ

 いちーちゃん

 ごとー、もぅ、疲れてきたよ・・・

 いちーちゃん

 いちーちゃん
90 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)17時11分15秒
 目をつむって、暗闇の中。

 ごとーを独りにする

 相変わらず流れ落ちる涙

 不意に

 吉澤さんの涙が

 言葉が

 
 ごとーを支配する
91 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月13日(土)17時16分12秒
 それと同時にぎゅっ、て抱き締められた

 暗闇の中のごとーは、懐かしい、いちーちゃんのぬくもりを思い出す。


 「・・・きゅーん」


 久しぶりに、人に抱き締められたかも・・・

 目を開けたら、いちーちゃんだと・・・イィなぁ・・・


 期待と不安


 ゆっくり、目を開く


 予想はしてた



 吉澤さんだ



 また・・・泣いてる・・・




 嫌い




 言い換えれば




 綺麗
92 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月13日(土)17時23分18秒
 うい、一先ず今日はココまで!
 なんつーかぁ・・・このー・・・自嘲気味な( ´Д`)さん、好きですv
 だんだんだんだん(0^〜^0)に惹かれていってますねぇ・・・フフフ(怪)
 4日ぶりのよしごまなんで、もー!楽しくてしょーが無いです!
 明日も・・・更新、出来るとイイなぁ・・・


 あ、そうそう、8月4日の夏コンに参戦される方、いらっしゃいません?
 いたらご一報を〜
 
93 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月14日(日)23時07分35秒
おおだんだんと好きになってる!
はやく自分の気持ちに気づけ!ごっちん!!
94 名前: 投稿日:2002年07月16日(火)16時57分13秒

うおぉおおおおお!!サイコーな作品発見!!
ここのよしごま大好きです!!
というか…ジュニアとの関系を逆手に取るとは…ポンコツろぼっとさん凄い!!
95 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月17日(水)12時11分24秒
>93 名無しさん様。 早く気付いて!
             自分でももどかしくなってきます(w
>94  葵様。    サイコー!?本当ですか!?有難う御座います!!
            大好きだなんて・・・(照
            Jrとの関係を逆手に取ったのは、作者の、
            個人的嫉妬ってゆーのは、内緒にしといて下さいね(w
96 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)12時48分11秒
 「だから・・・なんで、アンタは・・・・泣くのよ?」

 「ん・・・・ごめん・・・なさい」

 『その行為』がまるで当たり前のように、コツッと肩に頭を預けられた
 じわっと、涙が身体に広がる

 「ゴメン・・・アタシ・・・・調子に、乗りやすくて・・・
 さっき、後藤さんが・・・ちょっと・・・微笑んでくれた事が・・・
 嬉しくて、嬉しくて・・・つい・・・」

 ゴメン、と何度も呟く吉澤さん

 だからなんなんだ

 アンタはごとーを、

 天下の『後藤真希』を小馬鹿にしたんだ

 けなしたんだ




 でも・・・



 でも、さ・・・



 アンタの涙を見てしまったら・・・・



 こんなに弱いアンタを見てしまったら・・・・




 抱き締め返しちゃうじゃん・・・・






 なんか、愛しく思えて来ちゃうじゃん








 止めてよね
97 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)13時00分27秒
 子供のように泣きじゃくる吉澤さん

 ごとーはソレが終わるまで背中をさすり続けた

 不意に、サラッと流れた髪に手をやる

 見事に無くなった髪を見て、いちーちゃんを思い出した

 黒のショートが似合う・・・ごとーの・・・『大事な人』

 ごとーの『居場所』

 ごとーの『教育係』


 Coolで、


 優しくて


 面白くて


 頼りがいがあって


 カッコ良くて


 綺麗で




 大好きだったよ・・・いちーちゃん
98 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)13時05分52秒
 物思いにふけっていたら、いつのまにか吉澤さんは泣き止んでて、
 でも、その代わり、大きな身体を少し丸くして、ごとーの胸の中で
 眠っていた

 「・・・ガキみたい・・・」

 ごとーも・・・昔・・・似たような事してたなー

 いちーちゃんも・・・『ガキみたい』って思ったのかな・・・?


 『しょーがないなぁ』・・・なんて、笑ってくれた?

 ねぇ、いちーちゃん・・・






 いちーちゃんは







 ごとーの事・・・・







 どんな瞳で見つめていたの?










 吉澤さんみたいに真っ直ぐだった?







 ねぇ、いちーちゃん・・・
99 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)13時22分11秒
「・・・・・・・・・・・寝過ぎ!」

時刻はただ今2時を回っております

かれこれ3時間は経ってる

抱き合ったカタチで

しかも、だーーれも居ない楽屋で

ごとーのケータイも、吉澤さんのケータイもさっきから鳴りっぱなし

でも、動くに動けないし

結局ずぅっとこの態勢


よしざわさぁ〜〜〜〜〜ん!!



ごとー、帰りたいんですけどーー!?
100 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)13時29分48秒
「むにゅ・・・?」

やっと起きてくれるのかな?と思えば

「・・・・ス〜・・・」

また寝始めるし

・・・終電行っちゃったし・・・

吉澤さん、どーやって帰るんだろぅ・・・?

なんかニヤけてるし・・・



!?



ニヤけてる!!?


「・・・吉澤さん・・・起きてるんだったら・・・どいて・・・」

案の定、むくっと顔を上げ、にへって笑った

「・・・バレてました?」

「今バレた。」
101 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月17日(水)15時03分43秒
 悪ぶりもしないでニヤニヤ笑ってる吉澤さんをどかす

 「ん〜〜!なんか良く寝ちゃったなぁ・・・」

 コキコキと首、指の骨を鳴らして思いっきり伸びをする


 って、ごとー、なんでこんなに見入っちゃってるんだよ!


 早く帰ろう・・・

 「あぁああー!!」

 絶叫

 理由はきっと終電。

 「電池あと一本しか無いジャン!」

 へっ?

 「どーしょぉ〜!」

 ケータイかぁ・・・きっとごとーも電池無いんだろーなぁ・・・

 「!!しかも終電出ちゃってるし!!」

 気付くの遅いし。 知ーらないっと





 「後藤さん!泊めて!」




  はい?
102 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月17日(水)15時09分04秒
 今日はきっと此処までです(w
 気付いたら100までいってましたね。
 がんがったなぁ、自分(w
 さて、だんだん距離が『他人』から『友人』に縮まってきましたが!
 ( ´Д`)がちゃむの名前を呼ばなくなる日はまだ程遠いと言う・・・

 (0^〜^)<泊めてYO!

 (;´Д`)<・・・・・へっ?
103 名前:皐月 投稿日:2002年07月17日(水)16時36分21秒
おおっ!吉澤さんやりますね!さすが師匠!!!
まっ・・・まさか・・・???
なーんてね。
作者さん頑張ってくださいな!
104 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月17日(水)17時17分56秒
だんだんごっちんの気持ちがよっすぃーに傾いてきてますねv
やっぱり師匠のよしごま大好きっす。続き頑張ってください。
105 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月19日(金)12時42分18秒
>103 皐月様。 し、師匠?貴方までオイラを師匠呼ばわりですか(汗)
           ま、まさか・・・?わかりませんなぁ(ニヤ)
>104 よしごま好き。(弟子)様。 
          うん。ちょっことずつ前進して来てます
           がんがります。
106 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)13時00分47秒
 「な、なんで泊めなきゃイケナイのよぉ!?」

 「だって!ウチ今日1000円しか持ってきて無いもん!
 タクシーなんてもったい無いし!ホテルなんて無理だし!」

 1000円!?よくそんな少ないお金で今日を過ごせたね?
 ごとーなんか、コンビニでパパッと3000円ぐらい使っちゃうのに・・・

 「お願いお願いおねがいぃ〜!」

 「待ってよ!そもそも寝る吉澤さんが悪いんじゃん!」

 「それは、後藤さんの抱き心地があまりにも良くて・・・!」

 「なっ!?」

 ごとーは顔が熱くなるのが分かった。 
107 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月19日(金)13時10分49秒
 「あ、赤くなった」

 また、ニヤッて笑う

 
 その笑い方、なんかムカツク。

 「あ、赤くなってなんてないもん!」

 「赤いから赤いから」

 むぅ〜!その笑い方ヤめろ!!

 「もぅいいもん!ごとー、帰る!」

 「え?ちょ、待って!!泊めて下さいよぉ〜!」

 「知らない!よっすぃ〜のイジワル!スカポンタン!!」

 「ええ!?ひ〜どーい!!」




 アレ? 




 ごとーは、





 なんだか気付けば




 かなり笑ってた。
108 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月19日(金)13時25分02秒
 「おじゃましま〜す♪」

 ・・・・結局ごとーは吉澤さんを泊めるハメになってしまった。


 「あ、真希ちゃんお帰り・・・・ってその人、誰?」

 「んあ?只今ユウキ。この人は、偶然娘。に入れた
 偶然同じ性別の見知らぬ他人・・・いてゆーか、メンバー?」

 ちょっと嫌味っぽく言ってみた

 「ふーん。いらっしゃい。」

 けど、ユウキは感心もなんも無いみたい

 どーでもいーけど、さ

 「あ、お風呂沸いてるよ」

 「ん。」

 言いたい事言うだけ言ってユウキは自分の部屋へ戻って行った。

 なに?ごとーの周りはこんな人ばっか!?
109 名前:訂正。 投稿日:2002年07月19日(金)13時27分17秒
名前のまんま打ってましたね(汗)
ついでに、「・・・・見知らぬ他人・・・いてゆーか、メンバー?」ではなく、
「・・・・見知らぬ他人・・・てゆーか、メンバー?」です。
  申し訳。
110 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)13時41分31秒
「わぁ〜、後藤さんの部屋だぁ〜!・・・って、汚っ!!」

「失礼ね。追い出すよ!?」

「う・・・ゴメンナサイ。」

そーだよ。確かにごとーの部屋は汚いさ
でも、必要なモノが必要な所にころがってるだけで、
別に散らかしてるワケではない。
声を大にして言わなくてもいいじゃない!

「吉澤さん・・・先お風呂入って来てよ・・・」

ごとーは怒りを堪えてお風呂を勧めた。

「はーい。んじゃ、お先失礼しまっす!」









ちょっと片付けしようかな・・・?
111 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)13時43分35秒



112 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)13時55分10秒
「ふあ〜、いー湯でした!」

ワシワシとタオルで頭を拭きながら入って来る姿は、
なんか、男の子みたいで

「アレ?ちょっとキレイになってる?」

って、またニヤッて笑う顔が嫌いで

真直で見たその肌は、向こうが見えるくらい白い

「ん?いや〜ん、そんな熱い目で見ないでぇ〜もぉっ!」

冷めてる様に見えるのに、変におどけてみたり・・・

「ほっんと、吉澤さんって分かんないね」

「えぇ〜?なんで?」

「色々と、ね」

さて、ごとーもお風呂入ってこよ
113 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)14時08分42秒
〜ちゃぽん〜

「ふぁ〜〜〜〜」

きもち〜・・・・



いちーちゃん・・・

今日も一日終わったよ。

なんだか色々あったけど

もしかしたら吉澤さんと仲良くなれるかもしれないんだ

吉澤さんは、

髪切ったら、おっとこ前でね?なんか・・・いちーちゃんみたい・・・

そんでね、寝顔が優しくて、

ちょっとカッコ良くて、

ちょっと面白くて、

なんだかマイ・ペースで


ちょっとごとーに似てるかもね エヘへ

いちーちゃん・・・

ごとー、ね?

頑張ってる、よ

いちーちゃんの居ない世界で

頑張ってるよ



会いたいよ・・・

いちーちゃん・・・

声が、聞きたい。

いちーちゃん・・・

『良くやってるな!頑張ってるじゃん!!エライエライ』って

頭、なでてよ

したら、ごとー

『きゅーん』

って、甘えて

ぎゅうって、抱き付くんだ・・・

いちーちゃん。




「きゅーん・・・」
114 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)14時24分13秒
部屋に戻ったら、吉澤さんは雑誌を顔に乗っけてゆっくり呼吸をしてた

「・・・吉澤さん?」

寝ちゃった?

「ねぇ、後藤さん」

「ふぇっ?」

雑誌の下から、くぐもったハスキーヴォイス。

「アタシらって・・・『友達』になれませんか?」

とも・・・だち・・・?
115 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)14時35分49秒
 「だってホラッ、アタシら、ちょっと似たトコありません?
 なんつーかぁ、凄い、気が合いそうなんですよ。」

 アタシ的に、って付け足してエヘへって笑った。

 「だから・・・仕事上の関係とかじゃなくて、
 偶然同じ性別の見知らぬ他人でもなくて、
 ちゃんとした!後藤さんの『友達』になりたいんです。』

 あ・・・さっきの・・・気にしてたんだ・・・

 「ん、ごとーも、ね?お風呂ん中で考えてたんだけど・・・」

 「何を?」

 「おんなじ、事。」

 フフッてやけに大人びた笑い方

 「ほらっ、アタシらは似てるんだ。」

 そうだね・・・そうかもね・・・

 「じゃあ、さ、とりあえず敬語・・・止めない?堅っ苦しいの嫌いだし
  あとさ、お互いをニックネームで呼ぶ、とか・・・」

 「じゃあ、アタシ『ごっちん』って呼ぶよ?」

 「いーよぉ・・・じゃあ・・・ごとーは・・・『よしこ』だ」

 「ぷっ、なにそれ?」
116 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月19日(金)14時41分13秒
 「いーじゃん『よしこ』皆は、『よっすぃ〜』でも
 ごとーは、『よしこ』がいいの!」

 「はいはい・・・でも、よしこってあだ名、初かも・・・」

 「やった。ごとー一番?」

 「うん。一番。」

 バサッて雑誌が落ちる

 ちょっと目が赤い・・・

 また・・・泣いてたのかな?

 雑誌はそれのカムフラージュ?

 意外に・・・泣き虫?







 ごとーは、なんだか色んな吉澤・・・よしこが見れて

 ちょっと嬉しかったりしたんだ・・・





 『友達』、かぁ・・・
117 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月19日(金)14時47分20秒
はい〜、友人に昇格(0^〜^0)さん。
ゆっくりまったり進んでく二人ですが・・・オイラの理性が・・・(爆
色々堪えてがむばってます。ハイ。

さて、次からはある人達が絡んでちょっと黒かったり痛かったりな
展開になると思われ。(多分)
|▽^) チラッ
|∀´) ギラッ
|∀^ノ ぃよっ
|◇^〜) チェケラッチョ!
118 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月19日(金)15時52分32秒
お〜、ついに友達に昇格v この後・・・怖っ!特にいしかーさんと市井さん。
次は親友昇格ですかね、楽しみにしてます。
119 名前:カム 投稿日:2002年07月23日(火)04時09分23秒

黒髪ショートよっすぃ、カッケー!(w
次回は遂にライバル登場ですか?しかも黒かったり、痛かったり?
更新お待ちしてます。
120 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月23日(火)14時18分39秒
>118 よしごま好き。(弟子)様。 はい〜友人昇格っす(w
                  このあと・・・あ、でも、アレより黒く無いと思われ。
                  次は・・・親友昇格・・・かなぁ?
>119 カム様。 よっすぃーカッケー!!
          ライバル・・・?う、うん。(汗
          でも、黒い、痛いは確実ですな
121 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月23日(火)14時28分36秒
ー、それから、ごとーとよしこが友達になってからは思ったよりも早く
  打ち解けられた。
  それは・・・たぶん。お互いが似てたからかな?
  ・・・でも、直ぐに色んな障害が降り注ぐなんて、分かんなかった。
  分かりたくなかった。

  あんな・・・切ない思いを沢山するなんて・・・
122 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月23日(火)14時43分55秒
  「ごっちん〜、一緒に帰ろ〜」

  「ん〜、待ってよしこ〜」

  「逃げちゃうぞ〜?」

  「待ってってば!だいたいよしこが誘ってるクセに!!」

  ごとーは急いで帰り支度を済ませると、パタパタとよしこの元に
  駆け寄った

  ドンッ

  「ぁイテッ!」

  「あたっ」

  お腹に不思議な感触。
  でも・・・誰も居なくない?

  「コラッ!ごっつぁん!!」

  下の方で、声。

  「なんだ、やぐっつぁんか。ちっちゃくて見えなかった。」

  「ぅわっ、失礼ー!」

  「あはっ、ゴメンゴメン」

  「矢口さん、大丈夫ですか?」

  「ん、だいじょーぶだよー、よっすぃー」

  やぐっつぁんは悪ガキみたいに鼻を擦ってニカッて笑った
123 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月23日(火)14時51分41秒
  「よっすぃーはごっつぁんと帰るの?」

  「はい」

  「へ〜、ごっつぁんいーなぁ!矢口もよっすぃーと帰りたい!!」

  なんか、今日のやぐっつぁんはヤケに絡むなぁ・・・
  ごとー、もぅ眠たいから帰りたい・・・

  「なんだったら矢口さんも一緒に帰ります?」

  「え!?いーのぉ!?」

  「はい!」

  「え?よしこ、ごとーの存在は?」

  「え?一緒に帰らないの?」

  帰るけど・・・二人きりのほーが・・・いぃなぁ・・・なんて

  ハッ!何思ってるんだ!後藤真希!!
  ごとーにはいちーちゃんが!いちーちゃんが!

  「?ごっちん?顔赤いよ?」

  「・・・・・ぅ・・バイバイ!!」

  「え?ご、ごっちん!?」



  ごとーは、新たに芽生え始めた気持ちがモヤモヤして来て、


  ワケわかんなくなって、走り出した
124 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月23日(火)15時08分42秒
  ドンッ

  「おぉう?」

  「あてっ」

  なんだろ?今日は良く人にぶつかる日だなぁ・・・?

  「お?ごっちんお帰りかい?」

  「ん。うん。」

  この微妙な訛りは・・・なっちだ!

  「なっちは?」

  「なっちかい?なっちはねー、これから矢口とお出かけだべさ」

  「やぐっつぁんと?」

  「うん。」

  え?だってやぐっつぁんは・・・・

  「やぐっつぁん・・・よしこと帰るみたいだけど・・・?」

  「なに?矢口め!なっちとの約束すっぽかす気だべ!?」

  「や、ごとーに言われても・・・」

  「ごっちん!矢口ドコ!?案内するしょや!?」

  ガッと腕を握られて、グッと引っ張られる

  「え?え?ちょ、なっつぁーーん!!」


  せっかく走って逃げて来た道を、


  引きずられながら大逆走。


  ・・・今日、絶対ごとーの星座はワースト1だ
125 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月23日(火)16時18分40秒
今日は一旦ココまでです。
中途半端な更新で申し訳。
126 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月23日(火)16時24分44秒
(〜^◇^〜)登場。やきもちやくごっちんかわい〜(w
アレより黒くなったら・・・すごいですよね(笑)
127 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月24日(水)13時23分17秒
126> よしごま好き。(弟子)様。 うん、アレはねぇ・・・(汗)
やきもちごちーんは果てし無く?
128 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時14分09秒
 「ちょっと矢口!?」

 「あれっ?なっちどーしたの?怖い顔して」

 「あれっ?ごっちん帰ったんじゃないの?」 

 ごとーは帰りたかったんだけど・・・って、なんでやぐっつぁん
 よしこと腕くんでるのーー!?
 よしこもなんで拒まないのーー!?

 「矢口!なっちとの約束忘れてるでしょ!?」

 「約束・・・?・・・・・・!! あっ!!」

 やぐっつぁんは、ポンッて手を叩いて思い出したみたい

 「ご、ゴメンなっち!忘れてた!」

 「もー、ごっちんに会わなきゃ、なっちは置いてきぼりのまちぼーけ
  だったんだよ!?ご飯の一つでも奢ってね!?」

 「はーい。なっちの為だったらなんとでも〜」

 「心がこもって無い!!」

 「ヒッ!ご、ごめんなしゃ〜い!!」
129 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時19分17秒
 ギャーギャー騒ぎながら歩き出す二人

 仲いーなぁ、やっぱ。って思ってたら、急に手を握られた

 「ごっちん!帰ろ!」

 なんか良く分かんないけど、すっごいキラキラした顔でごとーを見るよしこ
 ごとーもなんか分かんないけど、笑顔で返しちゃう

 ・・・・・・でも、手ぇ握んないでよ・・・・・・嬉しいじゃん・・・


 ?



 ハッ!!



 だ、ダメだ!後藤真希!!



 いちーちゃんはどーなるの!?



 いちーちゃん!



 いちーちゃん!







 「いちーちゃん!」
130 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時23分02秒
 「・・・・・えっ?」

 ハッ!まずい!!声に出しちゃった!!

 「な、なんでも無いよ、よしこ・・・か、帰ろうよ・・・」

 「・・・・・うん。」


 瞬間


 ごとーの手からよしこのぬくもりが消えた


 よしこが手を離したからだ


 「・・・・」

 「・・・・」



 気まずい空気が、流れ始める。
131 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時26分32秒
 よしこは黙ってズンズン歩く。

 ごとーも黙って着いていく。


 なんか・・・本当に気まずい・・・



 ごとーのせい・・・だよね・・・



 謝んなきゃ・・・だよね・・・



 さぁ、勇気を出して・・・・後藤、真希。



 ゆっくり、吸って、吐いて、深呼吸。







 「・・・・ゴメンね」
132 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時31分54秒
 「・・・・」

 よしこは何も言わない

 「・・・・ゴメン。」

 何も言わないから・・・辛い。

 「ゴメン、ね」

 せっかくイイ友達になってきたのに・・・ね



 やっぱ、ごとーはダメだ・・・いちーちゃん。




 苦手なの。こーゆーの。



 でも、嫌われたくないの



 よしこだけには



 嫌われたく、無いの




 あくまで『友達』なのに・・・



 ごとー達はまるで



 ケンカ中の恋人同士みたい



 風が冷たく吹き始める
133 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時41分15秒
 「ごめんね・・・よしこ」

 風も・・・よしこも・・・冷たい。

 「ごめん・・・・」


 でも、風の方が冷たい。


 今日ちょっと薄着ぎみなのに・・・はぁ・・・寒くなって来た

 「ごめん・・・よし・・!くしゅん!!」

 ピタッと、よしこが止まる

 「・・・・よしこ?」

 「・・・・アタシ・・・こっち・・・だから・・・」

 二つに分かれてる道の、左側を指差すよしこ

 あ、もーこんな所まで歩いたんだ・・・

 もーすぐ、駅だ


 「じゃっ・・・」


 「・・・よしこ・・・」



 じゃっ、て言ったくせに、よしこはクルッと回れ、左。

 −ふわっ−


 「・・・風邪、ひかないでね」



 ぎゅって抱き締められて、スカジャンを羽織させられる


 「・・・うん。」



 なんで抱きしめるの?どーこーじゃなくて



 よしこが優しくて




 いつもみたく優しくて




 すごい、うれしかった。
134 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月27日(土)17時46分25秒
 走って帰るよしこを見送って、駅まで歩き出す

 ごとーを包んでくれるよしこのスカジャン

 よしこの匂いがする

 ちょぴっと甘くて

 爽やかな匂いって言葉がピッタリ。

 「・・・・・よしこ・・・・」





 なんでか、胸がぎゅうって締め付けられた気がした。




 「・・・・・よし、こ・・・・」



 いちーちゃん・・・ごとーは恋でもしてるんでしょうか・・・?
135 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月27日(土)17時49分35秒
うい、またもや中途半端に更新終了。
これが恋だと言わずになんなんでしょう?ごとーさん
( ´Д`)<わかりません。
・・・・・(泣
136 名前:豚馬牛 投稿日:2002年07月27日(土)18時02分40秒

作者さんの言葉に笑いました。というよりごっちんかな?
>( ´ Д `)<わかりません。
そりゃあよっすぃーも苦労するだろて…

(o^〜^o)<好きだよ!
( ´ Д `)<?
(o^〜^o)<ごっちんは…?
( ´ Д `)<好きだよ。
(o^〜^o)<よっしゃぁー!(ガッツポーズ)
( ´ Д `)<?市井ちゃんは前から好きだったよ。知らなかった?
(oT〜To)<オーマイガー!
137 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月27日(土)18時56分32秒
遅れてしまった・・・。
ごっちん気付き始めましたな、一歩前進?自分の服着せるよしこカッケー!
138 名前:皐月 投稿日:2002年07月27日(土)21時00分32秒
よっ・・・よしこーーーーーー!!!
アンタカッコよすぎ!
ごっちん・・・市井はどうしたんだー!
139 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)09時59分33秒
>136 豚馬牛様。 うちのごっちんはある意味純粋無垢なんです(w
           よしこの苦労が報われる日は遠いです(w
           (0T〜T)<ごっちん!!
           ( ´Д`)<・・・zzz
>137 よしごま好き。(弟子)様。 遅刻だね?生徒手帳だして(w
           ごっちんは、気付いたのではなく、揺れ始めたんです。
           よしこカッケー!!
>138 皐月様。  よしこは自然体でカッケー御人なんですとよ(w
           いちーちゃん・・・薄れ始めて来てますね(w
140 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月31日(水)13時27分33秒
題名のまんまでレスつけてましたね・・・鬱だ・・・

ヽ;^∀^ノ<今日市井の出番は無いんだ・・・
(〜;^◇^)<紗耶香!言っちゃダメ!
( ´Д`)<いちーちゃんvいちーちゃんvv

|〜T0)<ごっちん!!
141 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)13時30分52秒
 それから・・・間も無くして、いちーちゃんの居ないプッチモニ。に
 新しい曲が来た。

 『青春時代123!』だ

142 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)13時34分44秒
 よしこが入ったプッチモニ。は今までとは全然違う雰囲気が出てきた
 それもそのはず・・・

 ここにいるのは、よしこで

 ごとーの求めているのは、いちーちゃん。

 よしこがいちーちゃんと違う部分。



 ダンスの覚えが・・・悪い。
143 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)13時38分52秒
 「違う!!吉澤一人遅れてるよ!!」

 夏センセの怒鳴り声がレッスン室に響く

 「そこは、こうじゃなくて、こう!!」

 「ハイッ!」

 「じゃあ、もう一回!ツー・スリー・・・」



 「違う!!全然違う!!」



 もー、ごとーヘトヘトだよ〜・・・帰りたい・・・寝たいよぉ




 「吉澤!アンタだけ居残りして練習していきなさい!!」



 「ハイッ!」



 よしこ・・・なんか、一生懸命だ・・・
144 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)14時19分56秒



「・・・・でもさぁ、ごっちんまで残ること無いのにぃ」

だよねぇ?ごとー、なんで居残ってるよしこを待ってるんだろぅ?

しかも、一緒にとっくん・・・てゆーか、練習?してるし


なんでだろ?



わかんないや。



「ま、いっか!練習練習!」




何事も前向きになって突き進むよしこは



今、ごとーの中で一番光ってる人・・・かも
145 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)14時25分53秒




「はぁ〜!疲れたぁ・・・ちょっと休もうか?」

ペタッと床に座り込むよしこ

「ん〜、そーだね」

ちょっと距離を置いて座るごとー

「なんだよー?それぇ」

不満そーな顔で、ピタッと隣に座るよしこ

「よしこぉー、熱〜い。」

「気にしない気にしない♪」

「離れてよぉ〜」

「ヤダよぉ〜ん♪」


それから、ごとー達は練習再開なんてせずに、



しばらくじゃれあってた
146 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)14時30分30秒
お茶を飲んで、ボーっと考え事してたら

急に肩が重くなった

サラッと、キレイな黒髪と、よしこの香水がごとーの思考を襲う


「・・・・・あまえんぼ」



ごとーは、全然抵抗するなんて考えず



ずっと、そのままでいた。




アレッ?なんか・・・このシュツエーション・・・



前にもなかった?



あ、でも・・・
147 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)14時36分27秒
そうだ、昔ごとーが似たような事したんだ。

本当は起きてたけど、寝たふりして

いちーちゃんの・・・肩・・・借りたんだっけ?


よしこは本当に寝てるみたいだけど・・・



それにしても・・・ごとー、本当にどーかしちゃってるよ・・・



昔だったら・・・いちーちゃん以外には体を触らせなかったし



あんまし、仲良くしなかったのに・・・・



よしこの存在って・・・不思議・・・




ごとーが、今までガンバって作ってきた自分を


いとも簡単に、ぶっ壊して


『こっちの方が楽しいよ』って手を引いてくれる。



なんか・・・『親友』って・・・こーゆー人の事、いうのかなぁ?




ごとーは、ちゃんとよしこの『親友』出来てるかなぁ・・・?




ふあん、だよ
148 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年07月31日(水)14時42分00秒
「ぅにゅ・・・・」

居心地悪そうに身をよじるよしこ

「あ、そっか・・・」

ごとーは、いったんよしこの体を離して




自然に、



すごく自然に




よしこを正面から抱きしめた



よしこがごとーを助けてくれた、あの日とおんなじ体勢になるように

「こっちのほーが・・・寝やすいんだよ、ね?」


「んんっ・・・」


よしこは、返事の代りに



幸せそうに



微笑んだ。




ココロがやわっこくなった気がした。
149 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月31日(水)14時47分20秒
はいはい、毎回中途半端な更新で申し訳。(汗
・・・ごとーさん、貴方は『親友』どーこー以前に、無意識のうちに
ラヴァーズな行動を取っている事に早く気付いて下さい。
( ´Д`)<・・・・?
駄目だこりゃ(w
150 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年07月31日(水)15時24分07秒
ごめんなさい、生徒手帳無くしました。
無意識なのに、ごっちん・・・(w だんだん市井さんの出番が無くなってきましたね(ニヤリ)
151 名前:N・K 投稿日:2002年08月01日(木)14時13分39秒
ぬををををぅ!よしごま萌え〜!てかごっさん萌え!(w
ああもぉ やっぱ書き下ろしますよしごま新作(爆)
ポンさんのせいだぁ(泣)うあぁぁん(泣)
などと言うてみる(w
152 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月06日(火)17時29分29秒
>150 よしごま好き。(弟子)様 無意識で動くの・・・ごっちんv
いちーちゃんの存在は影から影から(w
>151 N.K様。 萌えておくれー(w
そして書いておくれー!よしごま新作。
たまには、オイラも策士ってみたいさ(w
153 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)12時49分33秒
サラサラ、流れる黒髪。

きっと・・・金パにしたら似合うんだろーぉな?

よしこ、外人顔だし・・・


「ふぁっ・・・・」


ごとーもなんだか眠くなってきたよ・・・・


でも、こんなトコで寝るとー・・・



カゼとかひいちゃって・・・




圭ちゃん・・・・





怒り出しちゃ・・・






たり・・・・






し・・・・













・・・zzz
154 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)12時56分25秒



夢を見たよ




よしこが、笑ってるよ




となりには・・・・



ごとー、は





いない、の。




石川さんが




優しく




ちょっと、勝ち誇った顔で・・・・




笑ってるよ・・・・



ごとーは?



ごとーはドコにいるの?



ねぇ、よしこ・・・ごとー、見えてる?




よしこぉ・・・・




よしこぉ・・・・・?








ふぇっ・・・




いちーちゃぁーーん!




うぇーん



ふぇ〜ん



えーん




えーん




いちーぃちゃーぁーん!!






よしこがごとーをみてくれないの



ふぇ〜ん!



よ、しこが、いしかわさんと、わら・・・わらってるの・・・・




ごとー、なんだかむね、いたいよ、ぉ





うわーーん!!
155 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)13時01分54秒


ここ・・・どこな、のぉ・・・?



さむい、よぉ・・・!




よしこぉ・・・



スカジャ、ン貸して、よぉ




ごとーを・・・・あっためて・・・よぉ



『・・・・・ん』




よしこが・・・みえない・・・・よぉ




『ご・・・・ん!』






いちーちゃーん!!わぁーーん!!




『ご・・・ち・・・・ってば!』





いちーぃちゃーーーん!!!ぅわ〜〜ん!!!











「ごっちん、起きてってば!!!」
156 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)13時06分30秒
急に引き戻される『いつも』

目の前にはよしこ

よしこの瞳には


今は、ごとーだけ映ってる。


「どーしたの!?すっっごいうなされてたよ!?」


よしこだぁ・・・

優しくて、あったかい、よしこだぁ・・・

「よしこぉ・・・!」


ごとーは、軽く引き離されてた体を


ぎゅっと抱き締める事で


すっごく、安心できて





もっかい、寝た。
157 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)13時15分29秒

次に起きた時、


ごとーはなんでか仮眠室に居て


よしこは居なかった。



どこにも、居なかった。




メモが置いてあった。



−先に帰るねー




それだけ書き残されて




ごとーは、一人ぼっち。







空が・・・・白み始めていた。













涙が込み上げて来た。
158 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月07日(水)13時20分14秒
「よし・・・こぉ・・・」

帰ろぅ・・・

今日、どーせお仕事お昼からだし・・・・


帰ろぅ・・・



帰って、着替えて、服買いに行こ・・・


「よしこの・・・・ばか。」




帰ろう。
159 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月07日(水)13時26分12秒
ぅい!何日ぶり?な更新です。

ちょっと、例の悲しいニュースでかなり落ち込みまして・・・


でも、考えに、考えた結果!!


吉後書き・・・辞めません。


もっと、書きたい!


・・・と思ったんです。


だって・・・ごっちん卒業してもハロプロ残るやん!

距離あった方が萌えるやん!(えっ?)



悲しい事は確かです。
だけど・・・
よしごまは永遠なんです。
プッチの絆は永久なんです。


これからも、ゆっくりまったり駄文だけど、更新して行けたらナ、と思います。
160 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年08月07日(水)18時58分11秒
師匠、復活おめでとうございます。続けてくれてメッチャ嬉しいっす!
少しいしかーさんが絡んできましたな、自分も胸が痛いっす。
今日の朝、40度近い熱が出て死にそうでした。
161 名前:N・K 投稿日:2002年08月10日(土)19時19分35秒
イイ!ごっちんイイ!(w
頼むから姫萌えなオイラの心を持って行かないでぇ〜
ポンさぁん(w
162 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月14日(水)11時26分25秒
160> よしごま好き。(弟子)様。  ぅい、ありあとぅざいます。 
                   いしかーさん絡んでくると、自分も色んな意味で痛いっす(泣
                   アスピリン飲んで寝ると良いと思われ。
161> N.K様。          やた!イイ!ごっつぃんサイコー!!
                   ふふふお姫様からだんだんとごつぃーんの所へ
                   ( ´Д`)<おいでぇv
163 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)11時33分28秒
 家に着いて、着替えて、ご飯を食べた。


 服を買いに行ったケド・・・それほど、ごとーの心をくすぐるような、
 胸を躍らせるような服は置いてなくて・・・・


 んーん。



 きっと・・・違う。



 今のごとーは空っぽだったから。



 よっすぃーに置いて行かれたごとーは、空っぽだったから




 そのまま、空っぽなまんま・・・



 電車に乗り込んだ。




 今日のスケジュールをこなすために。
164 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月14日(水)11時37分16秒
 がたたん、ごとん、と

 不愉快な振動と一緒に

 ごとーを運ぶ


 がたたん、ごとん、と


 ごとーの心もゆれる


 よしこを考えてゆれる


 いちーちゃんを考えてゆれる


 今の自分が分からなくてゆれる


 がたたん、ごとん。



 がたたん、ごとん。







 「あれっ?ごっちん、居たんだ」
165 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月14日(水)11時43分00秒
 もぅ、聞きなれた声

 でも、今あんまし聞きたくないハスキーヴォイス。

 でも、本当は、聞けて嬉しいハスキーヴォイス。


 ヨシザワ・・・ヒトミ。


 「よしこ・・・きぐぅ・・・だね」

 「? うん。・・・・あ、今朝・・・ゴメンね・・・その・・・」

 よしこが先に帰った意味が分からなかった。

 今、なんでどもってるのかも分からなかった。



 でも・・・すぐ分かった。



 「ゴメンナサイ!後藤さん。私がひとみちゃんを呼び出しちゃったから・・・」




 よしこの隣に・・・石川さんが居たから・・・・




 涙が出そうになって




 グッとこらえた。
166 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)11時44分50秒
 またしても名前のまんまで打っててしまってましたね

 鬱だぇ・・・・

 しかも、最初ごっさん、『よしこ』なのに『よっすぃー』って・・・


 最悪だ・・・
167 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)11時50分21秒
 「ごっちん、隣いぃ?」

 「あ・・・うん。」


 ふと、見ると、さっきまでごとーが居たお店の袋・・・

 「よしこ・・・それ・・・」

 「ん?あぁ。あたしねー、このブランド好きでさー、良く買いに行くんだよねー」

 「そぉ・・・なんだ」

 やっぱ、よしことごとー、似てる所、多いね


 なんか、ちょぴっと・・・嬉しい、や・・・


 「でも、その服、私が選んだんじゃん。」

 「そぉそぉ。梨華ちゃんがね、選んでくれたんだよねー」


 石川さんが・・・



 そっか・・・石川さんが・・・・




 心がズキズキ痛む
168 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)11時53分29秒
 やっぱ、同期って特別なのかな・・・

 『ひとみちゃん』『梨華ちゃん』


 ごとーは

 『よしこ』『ごっちん』

 あだ名と、名前。


 大きな違い。


 特別な違い。


 もし・・・よしこが・・・・


 『真希』とか呼んでくれたら・・・


 ごとー・・・・


 いちーちゃんには、悪いけど・・・・


 ごとー・・・・



 ごとー・・・・
169 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)11時59分57秒
 よしこは・・・ごとーの事・・・どんな目で見てるんだろぉ?


 ごとーは・・・なんでこんなに思っちゃうんだろぉ?



 よしこ   よしこ   よしこ



 ねぇ、いちーちゃん・・・



 ごとぉ・・・こんな気持ち、初めてだよぉ・・・



 いちーちゃんの『好き』とは違うの




 『好き?』がいっぱい、もやもやしてて、分かんない。



 『好き?』が頭、グルグル回って、分かんない。




 よしこを見ると、どきどき。



 よしこの声を聞くと、もっと、どきどき。




 よしこに触れると、壊れるぐらい、どきどきどき。



 どぉしよぉ?いちーちゃぁん・・・・




 『好き』が・・・止まんないよぉ
170 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)12時04分33秒
 隣でベーグル食べながら石川さんと話すよしこ


 ごとーは、ちょっと距離置いて、ひとりでもやもや


 沢山の人が、ぎゅうぎゅうと、押し合い圧し合い。


 後ろのオジサンが、必要以上にごとーを押してくる


 汗臭い


 オヤジ臭い



 キモイ。



 よしこは・・・イイ匂いなんだけどなぁ・・・




 ・・・・?・・・・・ハッ!?




 このオジサン・・・・ごとーを触って来るよぉ!!




 ち・・・チカン・・・!?
171 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月14日(水)12時07分41秒
中途半端っスが、ここで一旦更新終了。

ごとーさんにピンチが迫って来てますが、

ベーグルに夢中なよしこは気が付くのか!?

(0^〜^)ノ◎<ベーグル、うめぇ〜!!


( ;´Д`)<・・・・・・・・・(無理っぽい)
172 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年08月14日(水)12時36分41秒
またごとーさん襲われてる!?よしこ、気付けー!
か〜なり揺れてますごとーさん。続き〜。
173 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月19日(月)13時17分12秒
わ〜〜〜〜大変だぁーーー!!
よしこぉー早く助けろぉーー!!
174 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月20日(火)12時30分49秒
172> よしごま好き。(弟子)様。 ごめんなさいね。ごとーさん襲われ系
                  好きなのよ(爆
                  ごとーさんの気持ちは青い海でゆらゆ〜ら〜ら〜♪
173>名無し読者様。       初カキコですか!ありがとうございます
                  エンド、初めまして!!
                  ( ;´Д`)<たすけろぉ〜!
                  (0^〜^)◎”<モグモグ・・・
                  ( ;´Д`)<きゅーん!
                  |∀^ノ<ハッ!後藤!?
175 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月20日(火)12時35分09秒
 エロい手付きでごとーを触って来るオッサン。

 うぅ〜!ヤダぁ!ごとーに触らないでぇ!

 涙出てくるよぉ〜!

 よしこぉ!気付いてよぉ!

 前みたいにカッコ良く助けてよぉ!!

 ふぇ〜ん!


 いちーちゃぁん!!




 「おい、オッサン。何ヤってんだ?」
176 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月20日(火)12時37分58秒
 ピタッとごとーを触ってた手が止まる

 「き、君ぃ言い掛かりは・・・」

 「その手のドコが言いがかりだよ」


 聞き慣れた声


 大好きな声


 求めてたはずの声



 「あたしの後藤に手ぇ出すなんて・・・いい度胸してんなぁ!」




 「いちーちゃん!?」
177 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月20日(火)12時43分45秒
 グイッとオッサンの手をひねり上げるいちーちゃん

 いちーちゃんだ・・・ホンモノのいちーちゃんだぁ!!

 「いちーちゃん!!」

 「よっ後藤!相っ変わらず襲われやすいなぁ」

 「なにソレ!?ひっどーい!!」

 「あはははは♪」

 さっきの危機感なんてどこ吹く風


 ごとーの心はいちーちゃん一色。


 「いちぃ・・・さん?」


 よしこの声


 「なんだ吉澤も居たのか?だったらちゃんと後藤見ててやれよ!
 チカンされてたんだぞ!?」


 一瞬、よしこの表情が固まった
178 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月20日(火)12時49分20秒
 駅を降りて、いちーちゃんはさっきのオッサンを駅員に突き出した

 ごとー達は仕事があるだろぅから、って先に行かせてくれた

 あー・・・やっぱりいちーちゃんはカッコいぃなぁ

 優しいし・・・


 「ごっちん・・・ゴメンね、気付いて上げられなくて・・・」

 よしこのすまなそうな声

 ショボンとした表情


 ・・・子犬みたいで・・・可愛い



 じゃなくて!



 「大丈夫だよぉ。いちーちゃんが助けてくれたし」


 ごとーがいちーちゃんと言う度に




 よしこは泣き出しそうな顔をした




 それがナゼかは・・・今のごとーには分からなかった。
179 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)11時57分58秒


 ・・・それからだったかなぁ?

 表向きには分からなかったかも知れないケド・・・

 ごとーと、よしこの間には


 軽い溝が生まれた。
180 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時01分15秒
 元から並び方もそんなに近くになる事なんて少なかったし

 それより、なにより



 ごとーは、石川さんが苦手みたい。
181 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時06分46秒
 「ねぇごっちん!今さぁ、梨華ちゃんとご飯食べに行くんだけど・・・
  ごっちんも一緒に行かない?」

 「や、ごとー・・・お腹いっぱい・・・」

 「そ、そっか・・・」

 石川さんの腕がよしこの腕に絡みだす

 「じゃ、ホラッ行こっ?ひとみちゃん!」

 「あ・・・うん。」
182 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時16分45秒
 誰も居なくなった楽屋

 やぐっつぁんも、なっちも、カオリも、圭ちゃんも
 辻ちゃんも、加護ちゃんも、石川さんも


 よしこも



 ガチャッ



 急にドアが開いた




 振り向いて、ドアの外を見ると





 いちーちゃんが立っていた。
183 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時25分29秒
 「いちーちゃ・・・」

 「あれっ?後藤一人?」

 「う、うん。」


 ―ヤグチハ?


 
 いつもそうだ



 いちーちゃんはいつもやぐっつぁんを追いかけて、探して



 ごとーはいつも2番目か3番目。



 「や・・・やぐっつぁんなら、なっちとご飯に・・・」

 「なんだよー、今日奢ってやるから待ってろって言ったのに・・・」
184 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時32分02秒
 しょーがないなぁ・・・とブツブツ文句を言ういちーちゃん

 「よしっ!後藤、ご飯食べ行くかっ!?」

 ほらっ、今日は2番目だ。



 「うん!行くっ!!」



 でも、2番目でも、いちーちゃんの傍に居れるのは



 純粋に嬉しいんだよ?




 分かってよ、いちーちゃん。
185 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時40分36秒


 「後藤、何食べたい?」

 「えび。」

 「え、エビぃ?」

 「じゃなきゃ、ヤダ。」

 「しょーがないなぁ・・・カレー食いに行こう!!」
 
 「なんで!?」

 「だってホラッ、エビカレーとかあるじゃん」

 「うぅ〜・・・」

 「あたしの財布はそんなに裕福じゃないんだぞ?」

 「はぁい。」
186 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時48分56秒
 ん〜・・・やっぱね、『しょーがないなぁ』って

 優しく笑ってくれるいちーちゃん・・・好きだなぁ・・・


 もー、腕とか組んじゃおっかな?



 「わっ!コラッ後藤!!」

 組んだ右腕を振り払ういちーちゃん

 「えっ?」

 「この右腕を絡ませられるのは、やぐっちゃんだけなの!」


 ―ヤグッチャンダケ・・・


 いちーちゃんは知ってるのだろうか?


 彼女を・・・やぐっつぁんを愛して止まない姿を見せるのが


 どれだけごとーを傷つけて来たのかを・・・
187 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)12時57分50秒
 「・・・・?後藤?」


 昔は2番目でも平気だった。

 まだ子供だったから

 しょーがない、で、スましてた。


 でも、今は無理。


 誰かの1番になりたいの。


 やぐっつぁんの後でも無くて


 石川さんの後でも無くて



 誰か・・・



 うぅん。




 『あの人』の1番になりたい。




 あの綺麗な瞳に真っ直ぐごとーを映して欲しいの。
188 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)13時03分10秒
 「帰る・・・」

 「えっ?」

 「帰るの!その乏しいサイフの中身は、やぐっつぁんの為だけに使って!!
  じゃね、いちーちゃん!!」

 「おい!後藤!?」




 走り出すごとーを止める人なんて、いない。




 それが例え、いちーちゃんであっても。
189 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月21日(水)13時07分34秒


 いちーちゃんのお陰で、その時のごとーの決心は揺らぐ事無く付いた。


 ありがとぉ、いちーちゃん。



 でも、決心付けたのはいーけどさ



 伝えるまでが、大変だった。
190 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月21日(水)13時12分41秒
 うぇ〜、結構な量を更新出来て嬉しい今日この頃・・・

 今日はここまでです。

 ごっちん頑張れ!!


 ( ´Д`)<大丈夫きっとぉ大丈夫♪


 (0^〜^)<・・・(ごっちんなんかイー事あったのかな・・・?)
191 名前:N・K 投稿日:2002年08月21日(水)20時48分59秒
わぁい♪
ゆくのだごっちん!そのままいってしまえ〜!(w

あかん
やはりハマってきた…
192 名前:吉澤ひと休み 投稿日:2002年08月22日(木)16時44分50秒
イイ(・∀・)!おもしろいっす!
ごっちん!がんがれ〜。作者さま、がんがって!

(0^〜^)<何が食べたい?

( ´ Д `)<えび!

(0^〜^)<じゃ、えびベーグルサンドね!

( *´ Д `)<んあ♥
193 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月23日(金)15時09分06秒
191>N・K様。  勢いついてるトコ申し訳ないが・・・
           きっと、自分が書くからそのままってワケにも行かない
           予感なのさ・・・(泣
           ハマッたのなら是非!よしごま書こぉ♪
192>吉澤ひと休み様。  初めまして、ですね(w
               有難う御座いますです♪
               ごっちんがんがれど・・・鈍ちんよしこは
               気付くかなぁ・・・?(w
               嗚呼・・・もどかしい恋、万歳v(死ね
  
               てか、ハートって作れるんですか!?すげぇ・・・
194 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時33分11秒
 息を切らして戻った楽屋

 案の定、誰も居ない。


 ごとーはいつものポジションに行くと、一人でもやもや考える。









 どーやったら、『好き』って言える?
195 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時35分19秒
 カチャッ

 ゆっくり、ドアが開く音がした

 ごとーもそれに合わせてゆっくり、振り向く


 「あ、後藤さん、一人なんですか?」


 石川さんが立っていた。





 心なしか・・・皮肉そぉに笑ってた気がした。
196 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時41分41秒
 「わ、悪い・・・?」

 「いえ、別に?」


 ドアを音も無く閉め、ごとーの隣に歩み寄る


 んー・・・やっぱ石川さんて・・・こぉ・・・雰囲気が苦手・・・


 なんか・・・ヤな感じ・・・


 「後藤さんって、ひとみちゃんと仲良いですよね」


 すぐ傍で聞こえる甲高い声


 よしこの低い、ハスキー・ヴォイスに慣れてるごとーには、ちょっとキツイ・・・

 「うん・・・友達なんだ」

 「へぇ・・・友達・・・」

 含みのある言い方


 次に言われた言葉には負けたケド。







 「ねぇ、後藤さん。私とも友達になれません?」
197 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時46分39秒
 「とも・・・だち・・・?ごとーと、石川さんが?」

 「そうです!私、『ごっちん』って呼びますから、後藤さんは『梨華ちゃん』って
  呼んで下さいね!?」

 「・・・なに?」

 「『梨華ちゃん』!はい、復唱して?」

 「り・・・梨華ちゃん・・・?」

 「良く出来ました!じゃあ、私、ちょっとトイレ行くから!」


 言うだけ言うと、石川・・・梨華ちゃんは楽屋を飛び出るように出て行った。


 やっぱ・・・ごとーの周りにはそーゆー人が多く集まるみたい・・・



 ガチャッ





 「あ・・・ごっちん・・・」






 入れ違いによしこが入ってきた
198 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時51分07秒
 「梨華ちゃんが・・・なんか嬉しそうに出てったケド・・・なんかあったの?」

 「分ぁ〜かんない」

 「そか・・・」


 なんか・・・今日のよしこ、元気無い・・・


 
 これはいっちょ、ごとーが元気付けてあげなきゃ!!



 「よしこぉ〜、ちょっとこっち・・・来て?」

 「ん?何?」

 当たり前のようにごとーの隣に座るよしこ

 「ん〜とね、ん〜とね」

 ごとーはよしこの背後に回る


 「・・・ごっちん?」
199 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時54分54秒
 目の前にはよしこの大きめな背中

 飛び付いて、抱き着きたくなる

 「ごっちんどーしたのさぁ?」

 こっちに振り返ろうとするよしこ

 「あー!こっち向いちゃヤダぁ!」

 「ええ!?なんでっ!?」

 「いーから、あっち向いてて!」

 「う・・・うん。」


 ごとーは、よしこの肩に手を置く

 「え?」

 
 よしこは驚いたのか、ちょこっと体を振るわせる


 「じっとしてて。」
200 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月23日(金)15時58分53秒
ここまでです。
石川さん出てくると、無意味に黒くさせたくなるのはなんででしょ・・・?(w

そしてごとーさんは何をするつもりなんでしょ?(バレバレ)

(0;^〜^)<ご、ごっちん・・・?(ドキドキ)

( ´Д`)<やぁ〜!じっとしてるのぉ!
201 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年08月25日(日)21時57分06秒
前回は出かけていて書けませんでした・・・。
市矢・・・ですか?(w
ついにごっちんが気付いて、次の行動が気になります。
202 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月28日(水)14時13分45秒
201> よしごま好き。(弟子)様。 おかいりぃ〜
                  市矢・・・ですよv
                  ごっちんの行動にはいつも困ってます
                  なんつーか、勝手に・・・?

                  ( ´Д`)<ふふ・・・
203 名前:貴方の髪 投稿日:2002年08月28日(水)14時20分22秒
 もみもみもみ・・・


 ごとー、握力あるし、よしこの疲れ、取れたらいーなぁって、肩揉み。

 でも・・・そんなにコって無いみたい。

 「ご・・・ごっちん?」

 「ん〜・・・気持ちイイ?」

 「ん・・・ぅん・・・でもくすぐったぁ・・・ぁ」

 ピクッとよしこの肩が強張る


 「何?よしこ首弱いんだぁ?」

 ごとーはいい気になって、よしこのうなじをつぃっと撫ぜる

 「キャッ・・・ちょっ」

 「おもしろーい!」

 二度、三度、上に下に、ゆっくり撫ぜるごとー


 「ちょ・・・もぉ・・・やぁっ」
204 名前:貴方の髪 投稿日:2002年08月28日(水)14時24分32秒
 イヤだったら逃げればいいのに

 よしこはピクピクと肩を跳ね上げ、首をすくめるばかり


 「ふへへぇ〜♪」

 ごとーはなんか、凄く優越感が出て来て、爪でちょっと強めに撫ぜた


 「・・・!あッ・・・」


 ドキッとした


 よしこが色っぽい声、出すから


 「ご、ごっちぃ〜ん」


 情けない声が


 ちょっと熱を帯びて


 なんか、えっちぃ・・・
205 名前:貴方の髪 投稿日:2002年08月28日(水)14時28分07秒
 「よ・・・よしこ・・・」

 白い肌に、赤い線


 凄くエロティック。


 「もー、首弱いのにぃ〜、ピンポイント攻撃だよぉ?」

 正面向いたまんまの体


 顔だけこっち向いて


 視線が流し目チックで



 ちょっと・・・ヤバイ・・・




 その時、ごとーは初めて女の子に欲情しました。


 

 や、欲情事態初めてかも・・・・
206 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)14時59分32秒
ヤバイ・・・これ以上よしこの近くに居たら・・・ごとー・・・ヤバイ。


よしこを、押し倒しちゃうカモ・・・



「ご、ごとー、とと、トイレ!!」


「え?ごっちん?」


よしこの顔を見れないまま



ごとーは楽屋を飛び出した
207 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)15時03分20秒


「ッ、はぁはぁ・・・」


熱い



顔が




身体が






さっきのよしこを思い出すと






熱くて熱くて仕方がない







「もー、ごとぉって・・・ごとぉって・・・」






心臓はドッキドキ




顔は真っ赤っ赤。






「最低だ・・・」
208 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)15時07分30秒
バシャッと水道で顔を洗う


でも、頭から離れない



さっきのよしこの表情、声



「ごっちーん?」



わっ!よしこだ!!


ごとーは急いで一番奥の個室に隠れた



「ごっちーん?居るのぉ〜?」


コンコン、とノック音




ごとーは恥ずかしくて、恥ずかしくて、思わず叫んだ





「ち・・・近寄らないでぇ!!」
209 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)15時10分36秒
「・・・・え?」

「お願いぃ・・・(今)ごとーに近寄らないでぇ!!」





シーン、と静かになるトイレ








「・・・・・・分かった。」





よしこの悲しそうな声が響いた





でも、ごとーは





自分の感情でイッパイイッパイで






その声に気が付かなかった
210 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)15時13分30秒
ドキドキが止まるまで座り込み



ゆっくり、目を閉じる




思わず、いちーちゃんを思い出してしまうのは




きっと、まだ、フッ切れてないから。




頭の中のいちーちゃんが歪む



変わりによしこの笑顔




それも直ぐ歪む






さっきのえっちぃ顔








あー!!ダメだぁ!!ごとーのエッチ!!!
211 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年08月28日(水)15時20分32秒




やっと止まったドキドキ。



重い足取りで楽屋に戻る



―カチャッ




「こらっ!ごっつぁん!!さや置いて戻ったと思ったら・・・ドコ行ってたの!?」


開口一番にやぐっつぁん

その隣でニヤニヤいちーちゃん


「あーぁ、誰かさんのせいで寂しいお昼だったぁ」って嫌味まで


うぅ・・・あのままいちーちゃんとお昼食べてれば良かったかなぁ・・・?



キョロッと楽屋を見渡す




よしこはどこだ?





「やぐっつぁーん、よしこはぁ?」



「ん?オイラ知らないぞ?ごっつぁんこそ、ずっと一緒だったんじゃないの?」


ずっといっしょ・・・



その言葉に、胸がズキン、と痛んだ
212 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年08月28日(水)15時23分02秒
あい〜、少ないケド、今日はここまでです。

ショックを受けたよしざぁさんは何処行ったんでしょうね?

213 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年08月28日(水)15時33分38秒
葛藤するごっちん・・・・・・v
1度意識しちゃうと止まんないんですよねぇ。
この後のよしこ、どーするのか・・・。
214 名前:豚馬牛 投稿日:2002年08月28日(水)17時57分44秒

慌てて言う言葉って、大事な部分が抜けてたりしますよね。
よしこ、誤解するなよ〜…。
215 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年09月05日(木)16時33分21秒
213> よしごま好き。(弟子)様 そぉですな、この後のよしこ次第ですもんね
                 しかし、意識しっ放しのごとぉさんも・・・(w
214> 豚馬牛様。       抜けますね、自分も(w
                 そして大きな誤解が沢山生まれと言う・・・
216 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)16時44分26秒

 「ごとー・・・よしこ・・・さがさ「ただ今戻りました〜」

 ごとーの言葉を被せる様に重なるハスキー・ヴォイス

 よしこの声


 「あれ?よっすぃー」

 やぐっつぁんの声

 「ごっつぁんと一緒じゃ無かったんだね。矢口、勘違いしちゃったじゃん」

 キャハハと笑う声


 今日はちょっと・・・ムカツク。



 「えー?ひとみちゃんはさっきまでずぅーっと私と居ましたよ?」



 よしこの背中の方で、石川さんの声。
217 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)16時47分24秒
 ・・・ずぅっと・・・一緒に・・・

 頭痛がする。


 甲高い声


 特徴あり過ぎる声






 石川さんなんて・・・キライだ。
218 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)16時51分34秒
 ごとーはムカムカしてきて、ワザとよしこの肩にぶつかる様に楽屋を出た

 「あれっ?ごっちん、ドコ行くのぉ?」


 「・・・そこらへん。」



 別に、石川さんに行き先告げる必要なんて・・・無いじゃない


 「ちょ、ごっつぁん!?休憩、あと15分で終わるんだよ?」



 「知らない!!」



 「オイ!後藤!!」





 きらい  キライ  嫌い




 ごとーは、ムカムカを振り払う様に、思いっきり走り出した
219 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)16時58分59秒
 何度も階段を上る

 途中で裕ちゃんにぶつかった

 怒られた

 無視して走った

 下からごとーを呼ぶ怒鳴り声が聞こえた

 でも、ごとーには何も聞こえ無かった気がする。



 キィ   バタン!


 ちょっとサビ付いて動かしにくいドアを開ければ


 目の前に広がるビルの森


 ごとーの独りになりたい時来る場所ナンバー1



 屋上。
220 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)17時26分38秒
 いつも、ココに逃げて来る


 独りになりたい時


 悲しくて、泣きたい時


 辛くて、悔しくて、ムカツイて



 でも・・・誰にもグチや文句が言えないから



 いつも、吹き荒む風や、冷たい無機質なビルにグチこぼして、悪口沢山言って



 そんな自分が大嫌いになって




 真っ青な青空に『あはっ』と強がるみたいに笑って




 また、軽く、泣く場所。



 ごとーの『秘密』や『感情』が沢山詰まってる場所、屋上。



 なんだか・・・大切な場所
221 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)17時34分46秒
 フェンスによっかかって


 上を仰いで



 涙が零れた





 「・・・きらい。」




 「誰が?」





 期待してたのは、ハスキーヴォイスと流れる黒髪、優しい笑顔




 現実は、甲高いアニメ声と、外向きカール髪、意地悪な笑顔




 あんただよ・・・と悪態を吐きたくなった、夏の午後。
222 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)17時40分08秒
 ごとーは急いで流れた一滴を拭った


 「あー、ごっちん、泣いてたんだぁ〜」


 ・・・見られた


 「どぉしたの〜?なんかぁ、イヤな事あったの?」



 だから・・・アンタのせいだってば・・・


 「ん〜・・・もしかして・・・・・・・ひとみちゃんのせい!?」



 ・・・・へっ?




 「だってぇ、ごっちん、最近ひとみちゃん嫌いでしょ?」



 話が・・・見えない




 石川さんが・・・近寄って来る・・・



 キライナノハ・・・アンタダヨ・・・




 「私だったら絶対、悲しい思いもぉ、嫌な思いもさせないのに・・・」
223 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月05日(木)17時42分33秒
 石川さんの左手がごとーの髪を軽く握ってサラッと流す


 「その代わり・・・沢山の幸せをあげるのに・・・」



 頬に両手を添えて



 唇が、重なった。
224 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年09月05日(木)17時47分12秒
石川さんが前に出だして、自分は『シマッタ!』と思ったり(w
よしこさんの陰が薄くもなるわな
しかも、この話中、初めてのキスシーン(?)が・・・
ある意味、なんてこったい(w

(((( ^▽^)<クスクス・・・   ((´Д`; )<・・・(コワイ)



(0´〜`)<ごっちん・・・どしたんだろ・・・?
225 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年09月05日(木)20時06分17秒
な・・・なにしてんだぁ〜!いしかーさん!!
いしかーさんの狙いはごっちんだったのか、それとも・・・。
予想してなかった展開、続き気になるー!
226 名前:(´Д`、) 投稿日:2002年09月05日(木)21時20分32秒
なんか、なんか…。期待しちゃって良いのかな?
でも何してるんだー!未成年のお二人ー!
227 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年09月08日(日)16時50分54秒
225> よしごま好き。(弟子)様。 なにしてんだってぇ!?色々さぁ!?
                  いしかーさんの狙いはよしこなのかごっちんなのか・・・
                  それは今んとこ誰にも分からない・・・
                  (〜^◇^)<お前、把握してないのかよ!
226> (´Д`・)様。       ききき、期待します?(爆
                   何してんだろー?未成年の二人(w 
228 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月08日(日)16時55分24秒
 『ソレ』はまるで他人事のように感じた

 石川さんは貪るようにごとーの唇に吸い付いてくる


 ・・・どちらかと言えば・・・噛み付いてきてる感じ。



 ヤダ・・・・やだよぉ・・・よしこぉ・・・



 助けて・・・




 ごとー、さ・・・初ちゅーなんだよ?



 意外にウヴだったんだから・・・・




 なんで・・・・




 なんで・・・・・・・






 ファースト・キスを石川さんに盗られないとイケナイの?
229 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月08日(日)17時01分29秒
 「・・・めて!」


 ドンッと両肩を思いっきり押して、石川さんを跳ね飛ばした


 「キャッ」



 見た目通り軽い石川さんは、硬いコンクリートの上に倒れた



 息・・・すんの辛い








 「やだっ・・・ごっちん、意外と恥ずかしがり屋さん?」


 ふふっ、て鼻で笑って、小さく、「可愛い」と一言


 ごとーはムカツイて、恥ずかしくて、悔しくて



 次から次へと流れる涙を拭う事が出来なかった
230 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月08日(日)17時05分13秒
 「泣くほど嬉しいの・・・?」


 何時の間にか立ち上がった石川さんは、ごとーの背後に回っていて

 ごとーの首に腕を回し、抱き寄せられた



 「・・・れしぃワケ・・・無いじゃん」

 「んっ?」

 「ムカツク!最低!!石川さんなんて大嫌い!!!」



 ごとーは細っこい腕を振り解いて



 屋上を走り去った
231 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月08日(日)17時07分58秒
 屋上を出て、2段、3段飛ばしで階段を下りる


 カンカンカン   ドンッ!!


 「わぁっ」


 「いってぇー!」




 聞きなれた声




 聞きたかった声






 低音、ハスキー・ヴォイス








 吉澤  ひとみ。






 あたしのすきなひと
232 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年09月08日(日)20時53分05秒
は、初をいしかーさんに・・・!?
なんてことをするんだぁ!

( ´Д`)<よしこぉ〜!
233 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時00分18秒
 「ご・・・ごっちん」

 一番最初に聞きたかった


 あの時みたいに




 急に声をかけて欲しかった




 意地悪そぉにクスクス笑ってもいいから・・・





 その、優しいハスキーヴォイスでごとーの心を掴んで欲しかった。
234 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時05分35秒
 「ごっちん・・・も・・・直ぐ・・・本番、なんだけど」

 なぜかオドオド喋るよしこ

 ごとーは気にせずに、思いっきりよしこに抱きついた

 心音が、少し早かった


 キュッと服の端を掴んでよしこを見上げる


 困惑したよぉな、ぎこちない笑顔。



 安心して、涙が零れた。
235 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時08分52秒
 「あー、ひとみちゃん、ごっちん泣かしてるー!」


 降って来た、甲高い声



 「り・・・梨華ちゃん・・・」

 よしこの心臓が強く跳ね上がる音がした。



 さっきの不器用な笑顔とは一転して




 険しい、顔。


 こんな顔のよしこなんて・・・初めて見た。
236 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時11分31秒
 よしこはごとーの背中に腕を回してぎゅっと抱き寄せた


 「よ・・・よしこ」




 そんだけで、ごとーの心臓は爆発寸前。



 険しいケド、綺麗で丹精な顔が近い






 ヤバイよ・・・ごとー、ほっぺが熱くなってきちゃったよ・・・
237 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時17分56秒
 「梨華ちゃん・・・『あの話』・・・受けて立つよ。」

 あの話・・・・?

 「いーのぉ?勝ち目無いんじゃ無かったの?」

 「例え・・・負けてしまう試合でも・・・いつもうちは全力で戦って来たんだ。
 スゴスゴ負けてるのを見つめているつもりは無い!」

 「ふぅん・・・でも、私・・・ごっちんの唇、もぉ貰っちゃったから・・・・」

 「な・・・!!」

 なんなの?なんなの?分かんないよぉ!

 「よし、こ・・・?」

 なんか不安で、よしこを呼び求める

 よしこはチラッとごとーを見ると、キュッと下唇を噛んだ



 バッと顔を上げて、石川さんを睨む





 「負けない 負けたくない!!梨華ちゃんなんかに!」
238 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時27分31秒
 「そ・・・?じゃあ悪いけど・・・私も全力でいくから・・・」

 石川さんは意味有り気な薄笑いを浮かべてその場を去った。


 残るは抱き合うごとーとよしこだけ



 「っつ、はぁ〜〜〜〜」


 大きな、長い溜息を吐くよしこ


 くしゃっと前髪を掻き上げて、座り込む



 「負けらん無いな・・・」



 ボソッと話した意思表明。




 その顔は、真っ直ぐ前を見て、決意をした顔



 凛々しいって・・・こーゆー顔を言うのかな・・・?



 「・・・ごっちん」

 「へっ?は、ハイ!」



 「今日も、一緒に帰ろっか?」


 いつもの優しい笑顔だったけど・・・今日はなんだか寂しそぉだった

 だけどごとーは『一緒に帰ろう』って言ってくれたのが嬉しくて


 ごとーが持てる中での、とびきりの笑顔で、思いっきり頷いた。
239 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時31分04秒



 いつも長いお仕事は

 今日はなんだかスムーズに進んで

 予定より、30分も早く終わった。
240 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時36分46秒
 「やぐっちゃぁん!今日、早いじゃん」

 「まぁね〜♪矢口のお陰かなぁ?」

 「何ゆうてんねん矢口。みぃんなが頑張ったから、はよぉ終わったんやろ?」

 「チッ、水を差すなよアホ裕子!!」

 「な、なんやてぇー!?」

 「わわ、やぐっちゃん、言い過ぎだよぉ」

 「いーの!この位!シツケシツケ!!」

 「お、俺は犬かいな!!」

 「ウルサイ!犬っ鼻!!

 さや、帰るよ!」

 「や、やぐっちゃぁん・・・」


 「ぬぅ〜!コラッ!矢口ぃ!!」
241 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時46分27秒
 わいわいキャーキャー騒ぐやぐっつぁん達を尻目に

 ごとーとよしこは黙々と帰り支度をする

 別に気まずいワケじゃない

 この空気

 この雰囲気が

 二人の普通、だから。
242 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時52分30秒
 「さて・・・ごっちん、帰ろー・・・」

 よしこはチャッチャカ支度を終えたのに

 ごとーはモタモタ、口紅の行き場所に困ってる。


 「・・・ごっちん?」

 「ん〜・・・コレ、ポーチの中に入らないや・・・」

 せっかくメイクさんからもらったのに・・・

 キュッと出すと、薄めの可愛らしいピンク色が顔を覗かす

 「ふーん・・・新しくポーチ買ったら?」

 「んー・・・そだね。よしこ、付き合ってくれる?」

 「ん、うん。ごっちんの為ならどこへでも〜♪」


 「あはっ」


 ごとーは、真新しい口紅をバックの中に放り込んで


 ドアに向かうよしこの後をパタパタ追いかけた




 「なんや、ごっちんも犬みたいやな」
243 名前:貴方の髪 投稿日:2002年09月11日(水)14時57分27秒
 「犬っ鼻のお前に言われたかないよ!」


 ・・・なんて、やぐっつぁんなら言うだろぉな・・・


 ごとーは裕ちゃんの顔を見て、プッと軽く吹き出し、楽屋を後にした




 ―今思うと、さ

   楽屋の中では、延々2時間に渡る裕ちゃんの愚痴を


   圭ちゃんとカオリが聞いたんだろぉな・・・


   きっと・・・優しいから・・・―
244 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年09月11日(水)15時05分13秒
あい、今日はココまでで更新ストップ。

関係が進んでんだか、後退してんだか(w

ま、まったり行ったり来たりな二人だから、大丈夫、かね?

そして必要以上に絡む石川さん(w
悪(女)の道まっしぐらです(w

個人的にやぐさやちゅーの会話が楽しかったです。
いちーちゃんのへタレ加減が上手く伝わると有り難い(w

レス〜↓
232> よしごま好き(弟子)。様。 そです・・・初をいしかーさんに(グハァ
                  なんて事しちゃったんだろ(泣

                  (0`〜´)<梨華ちゃん・・・
                  ( *´Д`)<んあ〜 (ドキドキ)
245 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年09月11日(水)20時13分06秒
ごっちんをめぐって よしこVSいしかーさん。おー、まさかこんな展開とは・・・。
( ´Д`)<よしこぉ?
オロオロするごっちんかわいーっすvいちーさんヘタレやしv
246 名前:駄作屋 投稿日:2002年09月12日(木)00時11分55秒
こんちは、ブックマーク入れさせてもらってます。
いっすねぇ。ごとーさん中心の三角関係、好きです。
石川さんの黒っぽさが個人的には好み。先が楽しみです。
247 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年09月19日(木)17時36分56秒
245> よしごま好き(弟子)様。 ごっちん争奪戦、どっちが勝ち取るんでしょうか・・・?
                  ごっちんのオロオロする様は可愛いですね
246> 駄作屋様。        もももももしかして!!青板でご活躍中の
                  駄作屋様ですか!!?
                  いつもROMってます!!(コラ)

                  オイラもごとーさん中心の三角関係は好きです。
                  いしかーさんはあんまし黒くし過ぎると怒られますかね?(w
248 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月30日(月)15時33分27秒
かなり期待して待ってます。
ごっちんはどっちを選ぶのかな…
249 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月05日(土)15時59分45秒
248>名無しさん様  遅くなってスイマセン。
             ごっちんはどっちを・・・自分でもちょっと・・・(w
250 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時05分02秒
 屋上での事件がヒブタを切ったかの様に

 よしこや石川さんは、いつもごとーを取り合った。

 『トイレ行かない?』

 『ジュース買いに行かない?』

 『移動の時の席、隣になろーよ』

 『ひとみちゃんズルイ!!私も一緒がいーのにぃ!!』




 
 『・・・三人で座ればいぃじゃん。』
251 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時09分05秒
 よしこの髪が伸び始める

 ちょっとずつ、ちょっとずつ伸び始める。


 その髪を、自分だったり、メイクさんだったりで

 色んな髪型に変化させて


 その度にごとーの心臓はドキドキ。


 色んなよしこ


 可愛かったり、綺麗だったり、ボーイッシュだったり・・・




 ごとーはドキドキしてるだけ
252 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時16分51秒
 ある番組でじゃがバタを食べた。

 メロンの柴っちゃんがわざわざ北海道から持って来たのだ。



 やれやれ、ごくろーさま、だね。




 「おいしー!」

 「甘いねぇ」

 「美味い!!」


 色んな感想。


 よしこもはふはふと頬張ってる。




 あれ?



 よしこの、ごとーよりちっちゃくない?



 ん〜・・・


 「よしこっ」

 「ふぁっ?」

 さっきハシで二つに割ったほこほこのジャガイモ

 「はい」

 「あぅ?」

 まるで当たり前のようにハシで掴んでよしこの口へ

 よしこも普通にソレを食べた


 「あはっ」


 よしこが美味しそうに食べてるし


 ごとーも普通に残った半分を口に運んだ
253 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時19分45秒
 「ご、ごっちん・・・」

 ちょっと照れたように笑うよしこ


 「美味しいねぇ、よしこ」

 ごとーも、ジャガイモが美味しくて笑う

 「あ・・・うん」


 なぜか頬をちょっと赤くするよしこ


 ・・・ジャガイモ熱いから・・・火照ったのかな?
254 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時23分14秒


 あとでの話なんだけど・・・



 ごとーがよしこにジャガイモ食べさせてたトコ、カメラさんがバッチリ撮ってて・・・


 『オイオイ、青春してんなぁ』


 とかなんとか・・・メンバーにからかわれたんだよね



 ま、いっかぁ
255 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)16時27分44秒
 「ごっちん!」

 帰る途中、石川さんに呼び止められた


 もー、ごとー、早く帰りたいのにぃ・・・



 「何?石川さん」


 「あー、また『いしかわさん』だぁ!『梨華ちゃん』って呼んでって言ったのにぃ」

 「あ・・・うん。梨華ちゃん。」

 「エヘヘッ」

 ごとーが『梨華ちゃん』って呼ぶたびに、石川さんは嬉しそうに笑う

 それはなんでか分かんない


 石川さんって・・・何考えてるか・・・全然分かんない。



 やっぱ、ごとーってばか?
256 名前:綺羅星 投稿日:2002年10月05日(土)16時27分50秒
始めまして☆オイラみたいなのがこんな所に感想残していいのだろうか?
ってすっごい考えました・・・。
すっげえおもしろいッス!!
また来ちゃってもいいですかねぇ・・・?
このあとの展開を考えると・・・萌え〜♪
期待して待っております・・・。頑張ってください☆
257 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月05日(土)16時28分23秒
短いですが、今日は此処までです。
258 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月05日(土)17時34分38秒
もちょっと書きます。御免なさい(w

256>綺羅星様。 初めまして〜。
           良いです。良いんです。存分に書いて下さい(w
           そしてまた来てくださると嬉しいです。
           も・・・萌え!?
259 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)17時38分30秒
 「ごっちん、この間の収録で、ひとみちゃんと仲良くしてたよね?」

 「なかよく・・・?」

 「じゃがバタ。」

 「あ。」


 一瞬にして石川さんの顔が暗くなった


 「二人の仲がそこまで良いなんて・・・」

 微妙に潤みを帯びた声


 なんで?


 なんで、泣きそーなの?




 梨華ちゃんは。
260 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)17時44分12秒
 「私も・・・ごっちんと仲良くしたいのに・・・」

 「り・・・梨華ちゃん」

 どんどん、潤む声、たじろぐごとー

 「な、泣く事ないじゃん・・・」

 「だって・・・だって・・・」

 
 こんなに好きなのに、とボソッと言ったかと思ったら


 唇に、薄い唇の感触。


 今度のごとーは、冷静に

 ああ、2回目も梨華ちゃんか・・・とか思ったりした。


 すぐ離れる唇


 フルーティな香水の残り香


 片っぽだけ持ち上がる唇


 鋭い視線はごとーを通り越して






 ごとーから10メートル離れた所に立ち尽くしたよしこを捉えていた
261 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)17時48分16秒
 梨華ちゃんはクスッと声を零すと

 「ごっちん嫌がらないね」


 と自信たっぷりに言い放った。


 ごとーはなんだか首を傾げて


 ゆっくり人差し指で自分の唇に触れる


 ぬるっとした感触



 きっと、梨華ちゃんのルージュがこびり付いたんだ




 ごとーはソレを拭うように、コシコシと服の袖で拭った
262 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月05日(土)17時50分20秒
 「・・・・ごっちん!!!」

 後ろからよしこの声が飛んで来る


 「ふぇっ?」


 振り返ると、直ぐ近くによしこ


 そっと親指が頬に触れ、軽く、拭うような仕草をする


 そしてごとーは、よしこの動作で



 やっと、自分が泣いてる事に気が付いた
263 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月05日(土)17時53分35秒
えー、ヒサブリ更新なワケですがーぁ

・・・前、どんな気持ちで書いてたか忘れてしまいました(泣

この2週間ずっとモノを書いて無かった人なんで

ちょっと、浦島太郎状態です(苦笑



ちゃんと、前みたいな雰囲気が出てるかなぁ・・・?
264 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月05日(土)19時12分37秒
ごっちん隙がありすぎるよ(T_T)
吉子が可哀相だぁ
いちーちゃんはどこ行ったんだ?
265 名前:豚馬牛 投稿日:2002年10月05日(土)20時58分06秒
言っていいですか?
この小説めっさ大好きです。
266 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年10月06日(日)22時31分18秒
前より・・・いー感じっすねv
吉VS石いつ決着がつくのか楽しみです。
267 名前:綺羅星 投稿日:2002年10月07日(月)16時26分01秒
なんかせつねえなぁ〜って読んでて思いました。
いつも更新楽しみにして来るんですけど、毎回更新されててすっごい嬉しいです(^−^
オイラ的にはよしごまがそこにあるだけで萌えなんです(^−^;
石VS吉のごま争奪戦はどっちが勝つのか・・・気になるです・・・。
次回の更新期待してますっ(>0</
268 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月10日(木)14時28分09秒
264> 名無し読者様。 ん〜、隙だらけですね(w 本当に。
              いちーちゃんはまたそのうち出してあげたいな、と思います。
265> 豚馬牛様。   だだ、大好きですか(照  有難う御座います!
266> よしごま好き(弟子)様。 わぉ、前より!?ヤタ!
                 吉vs石・・・いつ決着がつくのやら・・・(汗
267> 綺羅星様。   更新楽しみにして頂いて有難いです。
             よしりかの決着はどちらに転ぶのやら・・・
             ( *´Д`)<んあ〜(ドキドキ)
269 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)14時45分50秒
 「・・・嫌なら、抵抗ぐらいしなよ」

 ハァッとちっちゃく溜息を吐くと、よしこはごとーの頭を引き寄せ

 優しく、首に腕を回して

 

 ごとーを抱き締めた。
270 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)14時54分44秒
 「・・・・」


 「・・・・」



 不思議



 空気がゆったりと感じれる



 まるで、てを伸ばせば掴める程に



 ・・・よしこはあったかいなぁ




 なんか・・・ごとーの中に、よしこの『優しさ』が染み渡ってくるみたい




 へへっ  あったかい、よしこは。






 ごとーは、梨華ちゃんの存在なんて忘れて、よしこの細い腰に腕を回した





 よしこはよしこで、くしゃっとごとーの髪を軽く掴むみたいに撫でて




 そのまま、ごとーの頭に顔を埋めて




 「ばか・・・」と呟いた
271 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時03分38秒
 「ちょっとひとみちゃん!私を無視してラヴんないでよ!!」


 二人の仲を引き裂くみたいに、梨華ちゃんが抱き合ってる隙間に手を入れて

 ベリッて剥ぐみたいに離れさせた


 「あ・・・」


 名残惜しそうに腕を伸ばすごとー



 「私だってごっちんとラヴりたいんだから!!」


 伸ばした腕の答えのように、梨華ちゃんがごとーに抱き付く


 そのしなやかな腕からは到底想像のつかないような力で


 思いっきり抱き締められ


 そのまま進軍、楽屋に向かう。



 バッチリ目が合ってそのまま話さないごとーとよしこ



 よしこは一瞬、眉をしかめさせたと思ったら



 クルッと踵を返して



 反対方向を歩き始めた





 「きゅーん・・・」
272 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時08分20秒
 遠ざかる高い背

 凛とした背筋

 乱れることなく、右、左



 歩くだけでカッコイーのは・・・きっとよしこだけだろぉなぁ・・・






 あ、つまずいた。
273 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時14分20秒
 そー言えばよしこはドコ行くんだろぉ?

 トイレ?

 帰るにはまだ早すぎるし・・・




 あ、あの門を曲がったって事は・・・






 知ってるよ



 良くあの場所に行く人なら誰だって知ってる。





 あの門を曲がって、そのまま階段を上れば・・・





 屋上への最短ルートの出来上がりだ。
274 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時22分24秒
 でも・・・よしこ、あと何分かでまたお仕事始まるの・・・知ってるのかな?


 ・・・大丈夫か、よしこ、遅刻しない人だもんね。







 「ごっちん?」

 「んあ?」

 「お仕事終わったらご飯食べ行かない?」

 「二人きりで?」

 「んーん、ひとみちゃんと。」

 「よしこと梨華ちゃんとで?」

 「そう。」

 「あはっ、いーよ・・・でもね」

 「んっ?」




 「・・・いい加減・・・離して。」

 「ふふっ、ごっちんの照・れ・屋・さんv」


 え・・・?違うし。
275 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時27分36秒
 ご飯をドコで食べようかとか、考えてたら

 カオリに『ボーっとし過ぎ!』と注意された。


 でもさぁ・・・カオリも交信してんじゃん・・・どっかと。






 お仕事も終わり、時間を決めて、あとで落ち合う、とゆー形になった。






 でも、待ち合わせ場所に行っても・・・よしこは居なかった。


 「ごっちん、遅いよー?」

 「あ、ゴメン・・・えと・・・よしこは?」



 「あ、ひとみちゃんは急用が出来たから来れないって。」

276 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時32分47秒
 そっか・・・よしこ来ないんだ・・・


 なんだ・・・梨華ちゃんと二人きりか・・・



 ・・・なんだかなぁ・・・









 そのまま、ご飯の時も、その後も、ごとーはずっとうわの空。


 よしこが居ない期待に裏切られたごとーは、スイッチの切れたロボット。


 あるいはネジが巻かれない古時計。




 チクタクチクタク、ボーンボーン。


 ガシャガシャガシャ、チーン。


 ピー、ガガガガガガガ・・・・・




 「ごっちん!」


 「んあっ?」
277 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時38分07秒
 目の前に梨華ちゃんのドアップ。

 ・・・近くで見ると、本当は綺麗な人なんだよね


 ・・・よしこのほーが、その何千倍も綺麗だし、可愛いケドね。うんうん。


 「・・・ひとみちゃんの事、考えてたの?」

 「んー?そーでもないよぉ?」

 「嘘だ・・・ひとみちゃんが居なければ、楽しくないんだ。」

 「んー、そーでもないよぉ?」

 「私は・・・すっごく楽しいし、嬉しいのに・・・」

 語尾がだんだんと潤んでくる。

 俯いて、肩を振るわせる梨華ちゃん


 「梨華ちゃ「好きなのに」


 見事に言葉が重なると




 ごとー達の唇も重なった
278 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時39分40秒
 首に腕を回されて

 そのまま引きずるように裏路地へ



 こ・・・これは・・・ヤバイかも・・・





 ごとー、てーそーの危機?




 ん?てーそーってなんだったっけ?
279 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時43分44秒
 ごとーがどーでもいい事を考えてると、急にキスが深くなった


 最初はおずおずと、唇を湿らす程度に


 ちょっと勢いがついて、唇を割って、歯を丁寧に舐められて


 ごとーも最初は抵抗してたんだけど


 最近の梨華ちゃんは力をつけたらしく、少し耐える時間が長くなった。


 その短い時間が命取り。




 ごとーの思考はだんだんと薄れてゆく・・・
280 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)15時47分45秒
 押し付けるような、痛いキスから


 噛み付くような、痛いキスへ




 『って、結局痛いのかよ!』



 みたいな、突っ込みが聞こえてきそう。 やぐっつぁんの声で。




 そーこーしてるうちに梨華ちゃんの手がごとーの脇腹を擦る



 「・・・」





 ふつー、こーゆーシュツエ―ションって、変な声とか・・・出るよね?



 ユウキの部屋で見つけたそーゆー本には書いてあったもん。
281 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)16時02分06秒
 「ごっちん・・・」

 熱っぽい視線をごとーに向ける梨華ちゃん。

 頬にキスを交わして「気持ちよく、無いの?」と

 「・・・わかんない。」

 そのうち分かるよ、と苦笑してまた唇を重ねる梨華ちゃん。





 でもね、ごとー今イッコだけ、分かる事あるよ。



 気持ち悪い。
282 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)16時05分08秒
 キスってさ・・・生々しーんだよね。


 しかもさ、梨華ちゃん舌まで入れて来るし・・・



 よしこ・・・・








 ・・・よしこにキスされても・・・







 ごとーは『気持ち悪い』と思うのかなぁ?
283 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月10日(木)16時12分05秒
 乱されてく服を、気だるく見送りながら


 ごとーは上目使いで空を見た



 あ、ひこーきだ




 ひこーきが、飛んでる・・・





 よしこ・・・






 ごとーも飛行機になって






 今すぐよしこの元に飛んでいきたい。








 アトムの歌でもさーあったじゃん。





 そーらーをこーえてー ららら ほーしーのかーなたー




 この空を越えて、よしこの所に行きたい。




 星の彼方にいるのであれば







 ごとーは鉄腕アトムになって、会いに行きたい。







 よしこなら、ごとーがメタルチックボディーになっても・・・






 ごとーに優しくしてくれるよ、ね?
284 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月10日(木)16時17分31秒
いしかーさんが出張ってきましたが、よしこさんが居ません(泣
ごっちんの王子様(?)は何時来るでしょうかね?(w

しっかし・・・自分ったのごとーさんは襲われ祭りですね(爆
本当ガードが弱いっつーかなんつーか・・・・

( ^▽^)<ごっちん・・・v
( ´Д`)<(テレレ〜のーかぎーりー♪・・・・歌詞分かんないや)


(0´〜`)<はぅ・・・ごっちん・・・
285 名前:豚馬牛 投稿日:2002年10月10日(木)19時23分32秒
ごっちん!落ち着きすぎだよっ!!
でも、ほんとうのごっちんもこんな感じだったりして…。
( ^▽^)<ごっちんはあとはあと
( ´ Д `)<んぁ?…アトム〜。
ごっちんのアトム、無性に笑えました。
286 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年10月10日(木)21時17分05秒
ごっちん襲われんの・・・三度目!?
てか、なぜ抵抗無しなんだぁ!王子助けに来てくれ!
287 名前:綺羅星 投稿日:2002年10月10日(木)23時24分37秒
アトムなごっちん・・・(´Д`)<アトム〜♪
かわいいッス☆
よしごま一番だけど、いしごまもいいかも・・・☆★☆
いしごまにもはまってしまいそうなこの頃です・・・。
288 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月11日(金)07時10分29秒
ほんとごとーさん襲われすぎ(^^ゞ
少しは抵抗しろよ〜。
ごとーさんにもライバルが必要ですな!あやや・アヤカとか
289 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月13日(日)17時53分18秒
285>豚馬牛様。  ん〜、でも、本当にごっちんは落ち着きすぎでしたね(汗
            それもまた、良い所?(w
            ごっちんがアトムになったら、大変ですね(え
286>よしごま好き(弟子)様。  おお、三度目でしたか(w  多いですね
                  抵抗しないのは何ででしょう?(w
287>綺羅星様。  いしごまかぁ〜、自分はあんまし好ましく無いですね(w
288>名無し読者様。  ちょっと自粛せんばかな? 襲うの(w
              ごっつぃんのライバルはぁ・・・?カボちゃんとかかなぁ?
290 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月16日(水)17時56分31秒


 チラッと横目で華やかな街に視線を送る



 フッと横切る、見慣れた、影



 ケータイ片手に、いそいそと通り過ぎた











 「 よしこっ!! 」
291 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月16日(水)18時10分32秒
 ごとーを抱く、細い腕を振り解いて

 ごとーは人工的な光の中に飛び込む

 そのには愛しい人が居るから

 ごとーがその名を呼べば、きっと振り返って優しく見つめてくれるあの人が


 「ごっちん!待って!!」




 今にも泣きそぉな声遮るよぉに、ごとーのケータイが鳴る



 つい最近変えたばかりの





 愛しいあの子専用の



 偶然耳にしたメロディーに心揺れて、涙溢れて





 よしこは分かんないケド、今のごとーの気持ちにソックリだったの。







 aikoの 『2人の形』
292 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
293 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月16日(水)18時14分10秒
 受話器のボタンを軽く押して


 冷たい無機物をピタッと耳に押し当てて



 「ごっちん、今どこー?」




 大好きなハスキーヴォイスを、堪能するの。














 「んとね、んとね」


 人波に飲み込まれないように、声を聞き逃さないように


 ちょこっと飛び出てる黒髪に向かって全速前進。








 「あのね、後ろにいるよ」
294 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
295 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月16日(水)18時25分10秒
 「はっ!?」

 バッと勢い良く回れ右したよしこと

 思いっきり走って来たごとーは



 見事、正面衝突してしまいました。




 イテテ。






 「ごご、ごっちん!?」

 「あはっ、よしこぉ〜」

 驚いた表情が隠せないよしこと

 よしこに逢えた喜びに頬が緩みっぱなしのごとー


 「走って来ちゃった」

 「えー?ごっちん、うちの後着けてたのー?」

 「んー?似たよぉなーカンジ。」

 「げー、ストーカーだぁ!」

 「むぅっ、違うもん!よしこが居たから走って来ただけだもん!!」


 「え・・・?」


 みるみる顔が赤くなって来るよしこの腕に、ごとーの腕を回して


 「帰ろっか?」と促した。
296 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
297 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月16日(水)18時30分33秒
 「あれっ?ごっちん、首になんか・・・」

 「んあっ?」

 「・・・いや、何でもないや・・・見間違いカナ?」

 「なーにぃ?」

 見間違いのハズは無い。


 だって、あからさまに顔を歪ませた



 ごとーは、よしこの視線の先を目で追った



 首の下あたり





 小さな小さな赤い『印』が押されていた







 『はなさないから』






 どこからか遠く





 暗く、冷たい、梨華ちゃんの声が聞こえた気がして






 ぎゅっと、よしことの距離を縮めた。









 『不安』の波が押し寄せてくる。
298 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月16日(水)18時37分41秒
短いケド、キリがいぃんで、今日はココまでで(w/最悪

珍しく( ´Д`)が自力で脱出したのに( ^▽^)さんのマークが残ってて、大変です(何が
そんな事も知らずにちょこっとドキドキ(0^〜^0)さん
きっと世界はごっちん色でしょうね。


( ^▽^)<・・・フフッ、離さないから・・・

                         怖っ>(^〜^;0)
                       きゅーん>(´Д`; )
299 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
300 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年10月16日(水)21時43分24秒
初めてごっちんが抵抗した、ってゆーかよしこを見つけて体が勝手に動いた?(w
なんか変なのがありますが、気にせずがんばってください。
301 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月18日(金)13時37分10秒
300> よしごま好き(弟子)様。 そぉ・・・言えば初ですな(w
                  ある意味本能です。犬なみの(w
302 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)13時45分29秒
 「・・・てかさ、ごっちん、その格好・・・」

 顔を赤らめて、チラチラとごとーを見るよしこ

 あぁ、服がちょこっと乱れてたんだね。 イケナイイケナイ・・・


 ごとーはいそいそと服の乱れを直して、おもむろに抱きつき直した

 「・・・・・・・・・・・・・・・ぇと、ごっちん?」








 後から後からやってくる恐怖感






 ごとーは







 石川さんに・・・・









 襲われた・・・・
303 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)13時51分08秒
 そぉ思うと、ブルっと身体が震えた



 この唇に

 首筋に

 上半身に






 石川さんの手の感触や、熱い下触りがリフレインする




 「よしこ・・・・」




 怖くて、不安で、なんか悲しくて




 じぃっとよしこの顔を見つめる




 赤ら顔の熱がスーっと冷め、怪訝そぉな顔











 「何か・・・あったの?それとも・・・お腹でも痛いの?」









 よしこの不意な優しさに、ボロボロボロボロ、涙が零れた




















 やっぱり、ごとーはよしこが好きだ
















 よしこ以外に触られたくない、触れられたくもない。

















 ごとーの心には、よしこしかイナイの。
304 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)13時55分00秒
 「ご・・・ごっちん・・・?」


 何も言わず、鼻をすするごとー


 それにちょっとアワアワするよしこ




 「ココじゃ目立つから・・・ちょっと移動しよ?ね?」





 ごとーを気遣う優しい言葉に、一回だけ、小さく頷いた。
305 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)14時00分27秒



 「うん。ココなら人気も無いし・・・大丈夫、かな?」


 よしこに連れられたのは、真っ黒な水が流れる河川敷。


 備え付けのベンチによいしょっ、と座ると、ごとーの顔を覗き見る


 「・・・で?なんかあったの?」


 優しい灯火 光る瞳


 暗がりでもハッキリ分かる、目鼻面立ち


 白い肌は、夜の闇に反映するように真っ白で


 その薄い唇は、絶え間なくごとーに微笑を贈る






 「よしこ・・・」
306 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)14時06分17秒
 あぁ・・・ごとー・・・よしこが好きだ

 どぉしよぉ?すっごく好き。


 ありとあらゆる愛の言葉で伝えたい。




 『好き』ってこと。
307 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月18日(金)14時12分00秒


        一部終了。

             二部、吉澤視点に続く。
308 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月18日(金)14時16分31秒
・・・とは言ったものの、よしこさん視点の回想シーンなので、物語は進行しないやも(w

( ´Д`)がハッキリと好きと伝えたい、ならば(0^〜^)視点で、少しずつ話を混乱させよう!
と思ったので(最悪
( ^▽^)の黒さが当社比で3割増くらい増えますケド、ご了承下さい(苦笑
309 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月18日(金)14時20分00秒
あまりにも甘い展開が少ないんで、ちょこっと短いお話を書きたいな、と。


( ´Д`)(^〜^0)と(〜^◇^)(’д’ )で、逝きたいな、と思います。
310 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)14時32分36秒
 「よしこってさー、なんか皮っぽいよね」


 「・・・なんの?」



 休日の会話はとても意味不明だった



      『しゅー あら くれむ』



 「皮ってさー、なんでも優しく包んでくれるでしょ?」

 「だから、あんの皮さ?」

 一生懸命上を向いて「んとんと」と考えるごっちんは凄く可愛くて
 あたしの理性は吹っ飛びそう。


 「分かった!シュークリーム!!」

 「分かったって・・・なんも考えてなかったの?」

 「うん!」

 ふんぞり返って、えっへんと


 もぉ、君に敵う人は飯田さんぐらいだよ・・・
311 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)14時38分21秒
 「・・・あれ?よしこ、気に食わない?」

 何時の間にかあたしの目の前にちょこんと座って

 上目気味でうるっとした瞳



 ヤバイヤバイヤバイ


 ごっちんは疲れてるんだ


 あたしもごっちんも明日も仕事



 事を起こすのは、時間的にも、まだ早過ぎる!





 「よしこぉ?」


 ずいっと近寄るプリティ・フェイス






 神様、あたしに夜まで理性を保てる時間を下さい
312 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)14時46分05秒




 「・・・・うぁッ・・・ょ・・・しこ」







 結局、こーゆー展開になるんですか、(主に性欲の)神様。




 さっきまでの真剣に変な事を考えてた顔はイヤらしく歪んで

 「・・・ひと・・・みぃ・・・」


 こーゆー時限定の、呼び方


 きっと、常時呼ぶのは恥ずかしいんだろうな・・・




 あたしも人の事言えないケドさ
313 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)15時03分08秒

 事を進めながら、さっきのごっちんの言葉を思い出す


 ・・・皮?





 意味分からん。
314 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)15時07分39秒



 「・・・でさー、皮って何デスカ?」

 生ぬるくなった缶コーヒーを口に運びながら聞く


 「んあー?」


 まだ、荒い息を吐きながらこっちを見るごっちん



 「だからぁ・・・しゅーくりぃーむのぉ、皮。」


 「だからぁ、それが分かんないから聞いてるんでしょ〜?」


 くるくると長い髪を指に絡めながらクスクス笑うごっちん




 「かんたんな事だよぉ」
315 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)15時21分47秒
 「ごとーが真っ白なクリームで、よしこがきつね色の皮。
 ごとーをぎゅうぎゅうと包むんじゃなくて、ちょっと空間を作って、キチンと包むの
 だから、ごとーはよしこの傍が一番居心地がいーと思うの。」

 「ふーん?」

 「だってね?よしこだってキツクキツク縛られるのはイヤでしょ?
 クリームたっぷりのシュークリームは一口食べただけで溢れちゃう
 皮が無駄におっきければ、いくら美味しくても、不味く思えてくるの

 つまり、バランスだよ」

 「そうなの?」

 「うん!」


 ちゃんと自分の納得のいく説明が出来て満足そうなごっちん

 その得意げな笑顔をしてるその顔に、自分の顔の筋肉も緩む


 「はい、良く出来ました。」


 ポンポンっと、軽く頭を叩いて、撫でて



 「えへへっ」



 嬉しそうにふにゃふにゃ笑う唇にキスを落とした
316 名前:しゅー あら くれむ 投稿日:2002年10月18日(金)15時23分37秒
 「・・・結局意味分かんなかったけどね」


 深い眠りについてるお姫様の隣でポツリ



 バランス・・・?



 う〜〜ん・・・?分かんね〜〜



                   ―終―
317 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)15時31分34秒
 最近、加護がオカシイ

 急に抱きついて来たり、急にキスをせがんで来たり

 えへへ、と照れて笑ったかと思えば、フッと遠くを見つめてアンニュイな顔


 う〜〜ん・・・なんだろぅ?


 思春期だからなー・・・矢口さん、扱いづらいよ
318 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)15時38分24秒
 「やぁぐちさぁん!!」

 「ぅおっ、加護ぉ!?」


 のっしと乗っかて来た矢口よりも何cmかデカイ子


 加護 亜依


 アイなんて可愛らしい名前なのに、やる事成す事メチャクチャで


 矢口の悩みの種






 ついでに、恋人。
319 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)15時44分11秒
 「矢口さん矢口さん矢口さぁーん!!」

 グリグリグリグリ頭を背中に押し付けて、矢口の名前を連呼連呼

 「もー、何よ、加護ちゃん!!」

 「ん〜・・・好きです!!」

 「なっ・・・!?」


 きっと、今の矢口の顔はトマトソースみたいに真っ赤だと思う。



 自分でも、顔の温度が上がるの、分かるし
320 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)15時47分20秒
 「なによぉー!イキナリ!?」

 「えへへっ、矢口さぁーん」

 「もー、気持ち悪いからぁ」



 「・・・・・・」


 「?・・・加護ちゃん?」








 「きもちわるい、ですか?」







 「へっ?」








 「加護・・・きもち悪いですか?」


 「ちょ、加護ぉ?」










 「きもち悪いんですか?」




 不意に、ボロっと加護の黒目がちな瞳から、大きな粒が流れ始める
321 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)15時56分17秒
 「か・・・違うよ?加護、ちょっとした言葉のアヤで・・・」


 ぎゅっと閉じられた瞼から絞り出してもさらに溢れるような


 涙が 嗚咽が


 
 「がっこの子も・・・・ののも・・・・皆きもち悪いって言うんや・・・
 しかも・・・やぐちさんまで・・・」


 え・・・?



 「加護?一体何があったの?」


 肩に置いた手は、弾き返された


 「触んないほうがえぇで」



 「加護のこと・・・きもち悪いんやろ?」



 バシッ!



 思いっきり叩いた



 加護の肌に、矢口の叩いた跡がじんわり浮き出る




 「バカ!矢口が加護の事『気持ち悪い』って思ってたら自分から告るかよ!?」


 「こんなに好きでいるかよ!?」


 「なんの為に、傍に居る事を決めたんだよ!?」




 「やぐ・・・ちさん」
322 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)16時02分21秒
 フー、フーっと肩で息をして


 ぎゅっと眉を寄らせて


 ジッと加護を睨む




 「・・・・ぅくっ・・・ふぇぇ」



 くしゃくしゃな顔になって泣き出す加護





 矢口は、真剣な雰囲気のハズなのに、加護が愛しくなって



 思い切り






 抱き締めてやった







 ドクドクと、心臓の音が痛い



 「矢口さん・・・矢口さん・・・」



 腕が痛くなるぐらい、抱き寄せて


 なんでか、矢口まで悲しくなって



 俯いて、肩に頭預けて






 ポタポタと、何にも言わずに加護の肩口を濡らした
323 名前:甘えるな 投稿日:2002年10月18日(金)16時06分45秒
 「加護のばか・・・」


 「ハイ・・・加護はバカです。」


 「バカだから・・・不安なんです。」


 「矢口さんが、本当に加護のこと好きなのか気になります」


 「矢口さんの体温が愛しくて、夜泣いちゃうんです。」


 「矢口さんが、大好きなんです」


 「やぐちさ・・・」




 加護があんまりにも恥ずかしくて、嬉しい事ばっか言うから



 矢口の頬はやっぱり熱くなって





 ムカツクから、その薄い唇を塞いでやった



                        ―終―
324 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月18日(金)16時14分51秒
ハイ、ちょっとオカシナ話ばかりでしたが、口直しになれたら嬉しいデス。


さて、今日はケッコー更新出来たんで、今日はココでストップです。
次の更新から(0^〜^0)さん視点で第二部を始めたい、と思います。

( ^▽^)が好きな方が読むと不味いんではないかと心配なんですが・・・(汗
325 名前:まめ大福 投稿日:2002年10月18日(金)16時37分28秒
読ませていただきました。これからが気になるところ。
短編もよかったです。
がんがってください。
326 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年10月18日(金)18時58分26秒
ごっちん編終了お疲れ様です。

( ´Д`)<おつかれぇ〜。

次からよしこ視点、そしてあの方がさらに黒く・・・楽しみですv
短編もいいですね、加矢&やぐ受好きっす(w
327 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月19日(土)17時28分38秒
325> まめ大福様。 自分も気になる部分が沢山でイパーイイパーイです(w
             たた、短編良かったデスか!?有難う御座います!!
326> よしごま好き。(弟子)様。 有難う御座います。
                  ( ´Д`)<でも、ごとー編、完璧には終わってないよぉ?
                  ・・・いいんだよ、ごっちん。

                  そうそう、あの方・・・( ^▽^)<アタシ? の黒さはきっとヤヴァイとおも(略
                  短編、気に入ってもらえて嬉しいです
328 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月19日(土)17時35分56秒
 「ごっちぃ〜ん」

 サラサラ

 「あのね、あのね、美味しいケーキのお店見つけたんだけど」

 サラサラ

 「ちょっ、聞いてる?」

 サラサラ
329 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月19日(土)17時40分14秒
 あれー?寝てるのかなぁ?

 「おおぃ、ごっちん?」

 「・・・・」




 ダメだこりゃ。完っ全に寝てるよ





 時計を見れば、あと何時間もしないうちに始発が出る



 「ごっちん・・・明日仕事だから、泊まれないって、言ったのになぁ・・・」


 ドラマの台本片手に


 ソファで丸くなるように眠るごっちん


 可愛らしい頬にキスを落として、ベットに運ぶ
330 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月19日(土)17時44分36秒
 「・・・今でも信じらんないよなぁ・・・」



 こーやって、君の隣に居る事が



 今じゃ、ツー・カーなうちらだけど



 まったく、全然、お互いの考える事が分かんなかったり



 すれ違ったり




 勘違いしたり




 ガキで、泣いてばっかで・・・










 それでも、一生懸命、好きでいたんだよ?ごっちんの事・・・
331 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月19日(土)17時49分17秒
 『モーニング娘。』なんて、おっきなグループの新メンバーに
 自分が抜擢される、なんて思いもよらなかった


 転がるような日々の中、一番印象に残ってる、自分で吐いたセリフ。




 『ライバルは、後藤真希ちゃんです。』








 あの時のうちは、自信満々、余裕しゃくしゃく






 ココまで来たんだから、最後までイける、となぜか確信してた。





 「若かったなぁ・・・」
332 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月19日(土)17時55分00秒
 今だから言える

 2年前の罪・・・






 ごっちんを好きになってしまったから






 傷つけてしまったあの子・・・





 お互い好きだったのに・・・気付かずにいたうちら・・・












 ばかで、青臭くって


















 それでも、懸命に恋して、傷ついて




















 『青い春』って言葉が、一番似合ってたあの頃・・・


































 さぁ、昔話をしよう。











 夜が明けないうちに・・・
333 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月19日(土)17時55分52秒
急用が入ったので、今日は此処までです。申し訳
334 名前:よしごま好き。(弟子) 投稿日:2002年10月19日(土)19時25分26秒
吉澤さん視点スタートっすね。
まったりと(?)がんばってください。
335 名前:まめ大福 投稿日:2002年10月19日(土)22時19分46秒
第二部スタートおめでたい!
ヨシコ視点でどう話が進んでいくか楽しみです。
よしごま最高ー!
336 名前:優雨 投稿日:2002年10月19日(土)22時56分03秒
よしごま発見!!かなり感動です☆
ここのごっちん最高です!あぁ更新が待ちどうしい・・・!
( ´ Д `)<よしこぉ〜・・・
337 名前:ダンサー 投稿日:2002年10月19日(土)23時23分45秒
この話ずっと読んでました
よしごまが最後には幸せになるようで
石川さん怖すぎです でもそこがいいです
338 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月20日(日)14時21分15秒
392の
>時計を見れば、あと何時間もしないうちに始発が出る
始発では無く、終電です!!
申し訳ぇ・・・あぅ、鬱だ・・・
339 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月20日(日)16時27分18秒
334> よしごま好き。(弟子)様 はい、よしこさん編スタートです。
                  予想以上に黒くなってしまうやも・・・
335> まめ大福様。 よしこ始点で、いしかーさんが大変な事になってしまうやもなんですが、
             目を瞑ってて下さい(泣
336> 優雨様。   わぁい、自分トコのごっちん最高デスか!?有難う御座います!!
            よしこ視点は、本当色んな所に転がりそうで怖いです(w
337> ダンサー様。 はい、一応基本はよしごまなんで(w
            いしかーさん、怖いですか(汗  じ、自粛しなきゃですか?
340 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時33分02秒
 一番最初のコンタクト

 新メン4人一列に並んでの自己紹介

 名前言って、年齢言う。完結な自己紹介



 目の前で『いかにも』なオーラを発してた



 そこに本物が居た





 ブラウン管からでした見た事の無い、人達




 なんとなく、目で追ってた彼女











 『後藤 真希』
341 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時35分17秒
 その頃は、髪が黒っぽかったけど


 うちは最初の金パのごっちんが好きだった



 『自由』ですって、身体全体で言ってたような姿勢が



 『不自由』なうちには輝いて見えた













 眩し過ぎて、目が開けられないくらいに・・・
342 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時36分57秒
 自己紹介が終わると、仕事の説明、見学。


 そのあと、自己解散。



 そんな感じの一日。




 ・・・・普通、ならね。
343 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時39分24秒



 「やっぱり、一緒になれたね?ひとみちゃん!」

 「ん・・・そだね、梨華ちゃん・・・」

 「んー?元気ないね」

 「ちょっと・・・疲れただけ」



 それは、肉体的にではなくて、精神的に。




 「じゃあ・・・今日はヤめとく?」


 「・・・出来れば。」







 そんな事言って、離してくれる人じゃ無い事なんて・・・知ってたんだ
344 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時41分37秒

 ―実は、うちと梨華ちゃん、娘。に入る前からの知り合いで

 なんで知り合ったかってーのは、とても簡単



 ケータイの出会いサイト。








 しかも、そーゆー系の。
345 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時44分00秒
 「えー?でもなぁ、私ぃ、ひとみちゃんとぉ、もっと一緒に居たいしー」

 「・・・・」

 「ねぇ・・・ひとみちゃん」


 擦り寄って来る体


 鼻にかかった甘ったるい声



 正直・・・嫌いでも無かったケド








 好きでも無かった。
346 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時48分15秒
 「・・・・うぁッ・・・!」


 結局、うちは強引にも梨華ちゃんの泊まってるホテルに連れ込まれて



 こーやって、抱かれて




 自分でも信じられないくらい、高めの声を出して、喘いでる



 そんな自分が嫌いで



 脳裏にチラチラ映る、初めて見た本物の『後藤 真希』に思いを馳せて




 それがなんでか恥ずかしくて





 いつもより、早くイっちゃって




 「今日は早いね」って梨華ちゃんの嫌味を無視して





 一人、早々と寝た。










 明日に備えたダンスレッスンの為に
347 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時51分28秒
 ―その頃のごっちんは、市井さんが居なくなって間もなくて

  すっごい情緒不安定で、キレやすかった。





  でも、市井さんが居なくなったお陰で





  うちとごっちんのファースト・コンタクトは




  なかなか、すんなり上手くいった。
348 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)16時57分02秒
 「分かってるよ!!ごとーはイラナイ人なんでしょ!?」


 人数のお陰で広いレッスン室に、後藤さんの怒鳴り声が響いた


 後藤さんは険しい表情で


 ドアに向かって走り出した



 「・・・後藤さん?」




 新メンのうちらは首を傾げて



 他の人達は「やれやれ、またか」ってカンジに首をすくめて


 直ぐに練習に戻った



 それがまるで・・・『当たり前』みたいに・・・




 うちは、居た堪れなくなって、後藤さんを追いかけた













 「吉澤ぁ、ごっつぁんはきっと屋上に居ると思うよ」
349 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時00分17秒
 ドアが閉まる寸前に矢口さんが声をかけた


 うちはパッと振り向くと、矢口さんはヒラヒラと手を振って

 「がんばれよぉ〜」なんてのん気に笑ってた




 なんなんだろぅ?この人達は



 心配、とかしないのか?






 う〜、どっかズレてるよぉ・・・




















 そんなこんな考えてると、屋上らしきドアの前に辿り着いた
350 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時05分07秒
 ゆっくりドアを開けると、フェンスによっかかってる後藤さんがいた


 肌寒い風が吹いて、うちは思わず身震いをした





 「いちーちゃぁん・・・」




 風に乗るように、切ない声が耳に入った





 「さみしぃよぉ・・・」





 等身大の『孤独』





 こっちまで、切なくなって来る






 「後藤さんの元気の無い理由って、市井さんなんですか」
351 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時11分27秒
 思わず声をかけた


 後藤さんはビクともせずに


 「かんけー・・・無い。」と、拒絶の一言

 負けん気の強いうちは、思わず即答した


 「あります。」 


 「なんで?」


 「矢口さんに頼まれて迎えに来たんで。」



 うぅ・・・矢口さん、ゴメンナサイ。


 でも、同じメンバーでも、親しい人の名前出したほーが・・・効果、あるよね?



 「一人に・・・してよ」



 予想外の言葉



 「えっ?」





 「一人にしてっつってんじゃん!!耳ないの!?どっかいってよ!!」





 屋上に響く、涙交じりの、叫び声
352 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時15分28秒
 驚いて、動けなかった




 この人は・・・この人の心は・・・




 皆が思ってるより弱くて、繊細なんだ





 うちは、初めて見た『後藤 真希』の一面に圧巻され




 でも、口はほくそ笑んでいた




 その時、急に後藤さんがこっちを向いた




 しかめっ面で、でも、ちょっと泣きそうで




 なんだか、普通で




 可愛かった
353 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時19分15秒
 「あ、やっとこっち向いた」

 「・・・マジ?」



 率直な意見と感想



 まるで、小学生の読書感想文。











 「ねぇ、後藤さんは何でそんなにもがいてるんですか?」



 さらに、率直な意見




 見事に、後藤さんは動揺した
354 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時27分45秒
 「し、知らない!何言ってるの!?」

 「じゃあ、なんでこっち向いてくれないんですか?なんで怖がるんですか?」

 「こ、怖がって・・・ないもん!」

 「怖がってるから、独りで虚勢張って、他人を拒否してるんでしょ?」

 「そ、そんな事・・・無い」


 真っ直ぐ見据える、後藤さん


 俯いて、肩を震わせて、でも、泣かずにいよう、と懸命で





 こっちが泣きそうだった




 「ひとりに・・・してよぉ!」




 首を小さく横に振りながら、言葉を繋ぐ後藤さん



 「どっか・・・いってよぉ・・・!ごとーの事・・・なんも
 わかんないくせに・・・なんでごとーの中に・・・っ・・・
 入って・・・来ようと・・・するのぉぉ!?」





 あぁ・・・この人は怖いんだ・・・人と肩を並べるのが





 この人も・・・『不自由』なんだ





 そう思うと、涙が流れた
355 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時30分57秒
 「だって・・・後藤さん・・・泣いてるじゃ・・・ないですか」


 知らず知らずに、一筋、二筋と零れる涙



 うちはソレを拭わなかった



 拭うヒマがあったら、後藤さんを見ていたい





 うちに、そんな感情が芽生えた





 とても、不思議で




 なんだか、胸があったかかった。
356 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時38分28秒
 「後藤さんは・・・いつも泣いてるじゃ・・・ないですか・・・
 『寂しいよ』って、叫んでるじゃ・・・ないですか・・・
 ほっとけないんです・・・後藤さんの笑顔がみたいから
 ほっとけ・・・ないんです・・・」


 声が上手く出なくて、気持ち悪い


 「なに・・・テキトーな事・・・言ってんの?
 ごとー、アンタとそんなに一緒に居た覚えなんて無い、よ
 なに・・・分かりきったような・・・見透かしたような・・・こと・・・
 いってんのよぉ?」


 「分かりますよ・・・ずっと・・・見てきましたもん」









 その言葉に、嘘は無かった。
357 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時42分19秒
 「覚えておいて下さい。吉澤は、後藤さんに一番近い『ごっちんFan』
 なんですよ」

 一番近くて・・・一番遠い


 「なにそれ・・・?」


 でも・・・



 「覚えておいて下さい。」











 傍に居てあげたい。













 君の涙を拭ってあげたい。


























 それは・・・初めての感情だった
358 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時45分54秒
 今日、最後のお仕事中、何度か後藤さんと目が合った

 なんだか・・・不思議そうな顔をしてた


 何か、声をかけたかったケド、勇気が無くて


 近くに居た梨華ちゃんと話してばかりだった。
359 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時47分23秒
 ―そして、あの日・・・あの事件から・・・

  うちとごっちんは、ようやく『友達』になりました。―
360 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月20日(日)17時50分42秒
 事務所側と、マネージャーさんに言われてお仕事中は後藤さんと
 『仲の良いフリ』をしなければならなかった

 『ごっちん』『よっすぃ』と呼び合い
 タメ語で話さなければならなかった



 それ程うちと後藤さんは距離がある風に見えたんだろう。 



 それでも、少しでも、後藤さんと距離が縮まった気がして






 うちはなんだか嬉しかった。
361 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月20日(日)17時54分16秒
はい、今日は此処までですたい(w
さり気に大変な事になってますが、もっと大変になります(なんじゃそりゃ)

石川さんの黒さがチラホラ出てますが
吉澤さんの心理状態は、上手く描写できてますでしょうか?

後藤さんのは得意だけど、吉澤さんは難しい(汗

( ´Д`)<アイが足りないんだよ

(0^〜^)<愛の、プライドなんてもぅ、捨ててしまえ♪
362 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年10月20日(日)21時11分58秒
なんか新たな展開、吉澤さんといしかーさんの関係。
いしかーさんの黒さが出てますねぇ・・・v
363 名前:まめ大福 投稿日:2002年10月20日(日)22時01分57秒
石川さんとヨシコの出会いがあんなだったとは…。
イチバンのオドロキ
( ´Д`)んあ〜何?
今更ですが、この話大好きです!
作者さんのペースでマターリがんがってください。
364 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)16時00分00秒
362> よしごま好き、(弟子)様。 (0^〜^0)視点からでしか分からない事実を書いていくと
                   いしかーさんが必要以上に黒くなってしまって・・・う〜ん・・・
363> まめ大福さん> はい、あんな出会いなんです(w
              ジブンもオドロキ(w
             はい、自分のペースでマターリがんがりたいと思います。
365 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)16時06分24秒
 ヘアメイクさんと相談して、髪を思いっきり短くしてもらった


 ―今思えば、髪を切らなければごっちんを助けられなかった―



 髪を切ったばかりで、なんだか愉快で鼻歌交じりに歩いていたら

 前方25メートル先に、後藤さんを発見。

 のんびり歩いてるみたいだから、直ぐに追いつけるだろう。




 ・・・でも、追いついて、どーするんだろう?




 大して仲は良くないし。


 ん〜・・・・ま、いっか。ちょこっとぐらい、喋れないかなぁ?






 ・・・・・え?
366 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)16時10分32秒
 信じられない光景が目の前で繰り出された


 数人の男に、拉致られる後藤さん





 「後藤さん!!」



 床を強く蹴って、久しぶりに本気で走った



 ヤバイヤバイヤバイ!



 あり得ねぇあり得ねぇあり得ねぇ!!





 すると、思いっきり大きな声が廊下に響いた










 「よっすぃぃぃいいいいい!!!!」









 ハイ。今行きます。
367 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)16時18分38秒
 後藤さんの連れ込まれた部屋は、なんとカギがかかってなくて

 ドアを開けると、押し倒されてる後藤さん



 カチンッ




 うちの中の、怒りのスイッチが、即ONになった



 無言で押し倒してる人物の右肩を思いっきりハイキックをかます


 「ガハッ!!」


 次に、後藤さんの両の腕の自由を奪う輩の首に延髄切り


 その男は見事に仰向けに倒れた



 「普通カギくらいかけてから襲うだろ?あったまわりーぃな、Jrって」
368 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)17時30分29秒
 ムカツキ過ぎて、声が擦れる

 ギンッと睨まれて、やっと分かった正体

 その汚い口から吐かれる悪態

 それを簡単に返せば

 そこら辺のカッペヤンキーでも言わないような捨て台詞

 後、逃亡。



 あぁ、男って単純明快だね



 分かり安すぎて、飽きてくる。





 うちは後藤さんの方に向き直り、「大丈夫?」と一声かけた
369 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)17時31分51秒
またしても、題名を・・・
申し訳無い・・・
370 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月22日(火)17時34分40秒
 ジッと見つめる、少し、潤んだ瞳

 怖かったんだろうか・・・

 それとも・・・望んでいた事なんだろうか・・・





 イノセント・・・・







 彼女の瞳には、その言葉が、酷く、良く似合った。
371 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月22日(火)17時45分03秒
 「よっす・・・吉澤さん・・・髪・・・」

 「ああ」


 気付いてくれた。

 後藤さんが、うちにだけ興味を示してくれる。


 嬉しくて、照れくさくて、前髪をいじって照れ隠し。


 「ほんのちょこっとなんだけど♪」

 パッと、頭に過ぎった音楽を

 「髪型を変えてみました♪」

 あれっ?なんっか・・・違う・・・


 後藤さんの唇の端がちょこっと上がる

 「髪型を変えてみた〜♪・・・でしょ?」


 耳に、スッキリと通り過ぎる歌声

 「わぁ〜、後藤さんの『生・ちょこっとLOVE』だぁ〜!」 


 どこかで聞けるとは、なんとなく思ってたけど


 こんなに早く、こんなに近くで、聞けるなんて・・・



 感動の余韻に浸ってると、後藤さんの口が開かれた

 「なんで、吉澤さんが助けに来てくれたの・・・?」

 その答えは、単純明快

 「だって、廊下に響くくらいの音量で『よっすぃー!』って
 ご氏名くれたじゃないですか」


 凄く、嬉しかった。
372 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月22日(火)17時53分09秒
 それにしても・・・

 「そーれにしても、Jrって、あーゆー顔して、こーゆー事するんだぁ
 意外〜」


 フと、学校のJr好きの友達の顔が浮かんで、思わず笑った

 「ゆっことよしえが知ったらどんな顔するかな〜?」

 怒る?泣く?それとも・・・


 「・・・学校の友達・・・?」

 キョトン、とした顔をする後藤さん

 「ああ、うん。そーだよJr好きでさ〜」


 Jr好きで思い出した・・・たしか・・・後藤さんも・・・


 「後藤さんは?」

 「 へっ? 」

 それなりな噂があるんだから・・・もしかして・・・

 「だからぁ、後藤さんって、Jr、好きじゃないですか。
 襲われて、実は嬉しかったんじゃ・・・」



 そんな人だったら



 もし・・・そんな人だったら・・・





 なんか・・・イヤだ。
373 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月22日(火)17時56分03秒

 パァン!!


 皮膚を張る、乾いた音と


 あとからあとからやって来る痛み


 「つ〜」


 チラッと顔を見れば、怒り狂ったような表情の後藤さん







 ああ、よかった。












 うちは瞬時に、そう思った。
374 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月22日(火)17時58分26秒
なんだか、( ´Д`)視点からの(0^〜^0)さんとはかけ離れてるカンジがしますが、
自分は (0^〜^)<ハイ。今行きます。 って台詞が好きです(爆
よしこさんの潔さとか、爽やかさが、この一言で伝わればいぃなぁ・・・なんて(w
375 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月23日(水)16時38分58秒
 「最っ低!それが助けた相手にかける言葉!!?
 アンタどんな神経してんのよ!?
 ごとーがどんだけ『怖い』って思ったか分かんないでしょ!!
 だからそんな無責任な事が言えるんだ!!
 マジ最低!!
 アンタなんかに助けて欲しく無かった!!
 いちーちゃんが・・・!
 いちーちゃんさえ居てくれたら・・・!!
 いつでも・・・っ・・・
 守って・・・ぅ・・・
 くれたのにぃぃ!!」


 部屋いっぱいに響く怒鳴り声

 瞳から溢れる、キラキラした涙

 市井さんに対する絶対的な信頼感





 うちは・・・敗北を感じた


 目頭が熱くなってくる
376 名前:貴方のかみ 投稿日:2002年10月23日(水)16時42分06秒
 ギュッと閉じられた瞳


 眉はすかめているけど・・・



 うちは、目の前の女の子に








 どうしようもない愛しさを感じた





 それは、梨華ちゃんでも、感じた事の無い





 それは、母性本能に良く似た







 それは・・・知っている・・・












 『 恋 』だ。
377 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)16時48分07秒
 ―愛しい―


 その感情に突き動かされ、うちは後藤さんを抱き締めた



 その途端・・・安心感、罪悪感が涙になって頬を伝う










 「・・・きゅーん」







 子犬のような、鼻にかかった声



 今のは・・・どこから出した声なんだろう・・・?



 覗いた後藤さんの表情は・・・





 少しだけ・・・






 穏やかだった。







 さらに涙が零れる
378 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)16時50分23秒
 ゆっくりと、後藤さんの瞳が開く

 吸い込まれるような『光』










 ・・・このまま、キスしてしまいたい。
379 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)16時59分07秒
 「だから・・・なんで、アンタは・・・泣くのよ?」

 「ん・・・ごめん・・・なさい・・・」


 確かに、小馬鹿にしたのは悪かったと思う


 それは、素直に謝ろう。



 「ゴメン・・・アタシ・・・調子に、乗りやすくて・・・
 さっき・・・後藤さんが・・・ちょっと・・・微笑んでくれた事が・・・
 嬉しくて、嬉しくて・・・つい・・・」



 ぺコリ、と小さく頭を垂れたら

 コツン、と後藤さんの肩口に当たって

 なんとなく、そのままでいたい。そう思った。


 後藤さんも、怒らないので、そのまま、肩口に頭を預けさせてもらった







       ふわっ 





 急に、後藤さんのフレングラスが香った




 首に腕がまわって





 抱き締め返された




 恥ずかしくて、嬉しくて、愛しくて







 うちは泣く事しか、出来なかった。
380 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)17時02分16秒
 後藤さんの手が、控えめにうちの背中を撫でてくれる


 うちは、今まで封印してた涙を全てぶちまけるみたいに



 ガキみたいに泣きじゃくった






 後藤さんの優しさが、純粋に、嬉しかった。







 でも・・・










 その分、自分の汚さが浮き彫りになった気がして








 吐き気がした。
381 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)18時04分33秒
 後藤さんの体温が、気持ち良くて、つい、うとうとと夢の中へ・・・





 灰色の夢を見た。






 うちは梨華ちゃんの隣に居た。




 まわりには、何にも無かった。






 これが、自分の選んだ結末なんだろうか・・・?







 真っ黒な、溜息が出る







 チラッと梨華ちゃんの方を見ると







 梨華ちゃんは・・・居なかった。








 涙も出なかった。







 結局、うちは独りぼっちがお似合いなんだ。
382 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)18時14分01秒
 どーせ元々、梨華ちゃんとの出会いも不純なもんだった



 性への興味と、退屈の脱出



 梨華ちゃんとは、2ヶ月メル友して、初めて会ったその日にシた。



 前々から、そんな話題はしてた





 うちは、全然そんな気も、なんも思ってなかった。





 うわっつらの、擬人恋愛





 あっちが『好きなの』と送って来れば、『アタシも』と


 あっちが『愛してる』と送って来れば、『うん。アタシも愛してる』と




 もしかしたら、好きかもしれない・・・





 そんな風に思った時もある。








 でも、それは無いな。と独りで納得。







 うちは結局、そんな人だ
383 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)18時21分25秒
 梨華ちゃんと、関係を持った事で、うちの中の感情のほとんどが封印された




 元から無かったかも知れないけど、取り敢えず。



 周りに合わすのは簡単だったし、ね








 ただ、最近、自分の感情のコントロールが上手くイかない







 それが、何故だか、何となく、分かる。







 『ライバルは後藤真希ちゃんです』







 後藤さんと一緒に居ると・・・うちがうちで無くなる。





 泣いたら涙が止まらない




 笑ってくれれば、なんだか嬉しい







 荒んだ心に、一陣の風







 うちの心は、いとも簡単に持って行かれた
384 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)18時26分54秒
 うちはこんなに泣くヤツなんかじゃない



 うちはなんでこんなに戸惑ってる?



 なんで、こんなに影響されてる?






 なんで・・・こんなに・・・・









 心があったかいの?











































 ―ねぇ、カミサマ・・・うちに何をしたんですか?

    心が、苦しくて、張り裂けそうなんですけど。―
385 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月23日(水)18時30分43秒




 灰色の世界に、光が射す






 眩しくて、目が開けられない











 光の向こう側に、人が見える




 その人影は、フッと光に飲み込まれた。










 悲しくなって





 ちゃんと知りたくて































 うちは光に向かって、駆け出した。







 たぶん、君が、そこに居るから。
386 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月23日(水)18時36分43秒
はい、今日は此処までにして置きたい(w
(0^〜^0)視点にしてから、自分の中で物語がどんどん溢れて、早く更新したくてたまらないです(w
(〜;^◇^)ノ<ネタが切れたらどーすんだよ!?
そんときは、そんときで(w
( ´Д`)<んあ・・・ごとー・・・暇なんだけど・・・
え・・・っと・・・もうちょっと待っててあげて下さい(汗
( ^▽^)<私は(名前だけの)出番が多くて大変!
本当、名前だけね
( `.∀´)<あたしは影も形も見えないけどね
気にしないで(w
387 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年10月23日(水)19時21分35秒
吉澤さんの後藤さんへの想いが伝わってきますね。
吉澤さん視点だと今までの後藤さん視点と違う感じで、楽しみです。
388 名前:まめ大福 投稿日:2002年10月24日(木)14時39分05秒
改めてヨシコ視点でみると新鮮ですこれからに期待!
がんがってください!
389 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月26日(土)16時48分12秒
387> よしごま好き。様。 よしざーさんは思いに対して結構切実です
                なんか、よしざーさん視点で、ごっちん視点から見た印象が違く見えるカンジで
                ある意味、期待裏切っちゃってますよね(苦笑
388> まめ大福様。    新鮮・・・そ、それはいい意味で?それとも悪い意味ですか?(自暴自棄
390 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)16時56分00秒
 目の前のヴィジョンが薄れてくる・・・


 あぁ・・・夢が覚めるんだね・・・



 だんだん意識がシッカリしてきた・・・





    むにゅっ






 「むにゅっ・・・?」



 なんだろ・・・?このやわっこい感触・・・



 ふわふわしてて・・・気持ちーなぁ・・・



 羽根布団?  ウォーターなんたら?





 も、もしかして・・・胸?
391 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)16時58分32秒
 うちは、気になってうっすら目を開けた


 ・・・後藤さんの服・・・



 頬に当たるやわっこい感触・・・








 むむむむむむむむむむ、胸デスカ!?お嬢さん!!



 ごごご、後藤さんの!!?


































 ・・・へへぇ・・・やわっこい・・・
392 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時02分16秒
 「吉澤さん・・・起きてるんだったら・・・どいて」


 あ・・・

 「・・・バレてました?」

 「今バレた。」



 冷ややかな目つきの後藤さん



 うちは誤魔化すように笑うしかなかった。







 ・・・後藤さんの胸の感触・・・






 へへへぇ・・・
393 名前:貴方のかみ  第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時28分55秒
 慣れない事が多すぎて、疲れていた体はスッキリ軽かった

 「ん〜〜!なんか良く寝ちゃったなぁ・・・」

 いつもの癖で首、指の骨をボキボキ鳴らして、ケータイに近づく



 あ、メール着てるし・・・梨華ちゃんから・・・


 あーぁ、気分が冷めるなぁ・・・




 電池も一本だし・・・






 へっ?







 一本!?





 「あぁああー!!」
394 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時32分50秒
 うっそぉ〜!

 ふぇ〜ん、死んじゃうよぉ〜!


 表示してある時計の異変にも気がつく



 ・・・あっ・・・



 「!!しかも終電出ちゃってるし!!」


 おかぁさぁ〜ん!ゴメンねぇ〜!!








 「後藤さん!泊めて!」



 ひとみ、今日は帰れません。
395 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時41分57秒
 「な、なんで泊めなきゃイケナイのよぉ!?」

 だって!終電出ちゃってるし・・・それに・・・

 「だって!うち今日1000円しか持ってきて無いもん!
 タクシーなんてもったいないし、ホテルなんて無理だし!」


 あ、ラブホだったら・・・って、何言ってるんだよ!!


 後藤さんを見ると、イヤ〜な顔


 でもぉ!うち今日本当お金無いから帰れないんだよぉ!!


 「お願いお願いおねがいぃ〜!!」

 「待ってよ!そもそも寝る吉澤さんが悪いんじゃん!」

 分かってるけどぉ〜!

 「それは後藤さんの抱き心地があまりにも良くて・・・」


 特に胸の感触が・・・って!これじゃーオヤジだよぉ

 「なっ!?」



 ボッと火が付いたみたいに、後藤さんの顔が赤くなった



 「あ、赤くなった」
396 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時47分39秒
 ・・・可愛い・・・

 自然に顔がニヤける


 「あ、赤くなってないもん!」

 ぷぅっと膨れるような顔をして、否定する

 「赤いから赤いから」

 可愛過ぎて、口が戻んないよう!!

 「もぅいいもん!ごとー、帰る!」

 プイッと回れ右して、ドアに向かう後藤さん

 「え?ちょ、待って!!泊めて下さいよぉ〜!」

 うちは右手を伸ばして追いかける

 「知らない!よっすぃ〜のいじわる!スカポンタン!!」

 「ええ!?ひ〜どーい!!」



 アレッ?



 後藤さん・・・笑ってるよ・・・





 ハハッ
397 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月26日(土)17時52分20秒


 「おじゃましま〜す♪」


 結局、うちは後藤さんのお宅に泊めてもらえる事になった!

 ちょっとドキドキするなぁ・・・

 お、親に挨拶しなきゃかな・・・?

 「あ、真希ちゃんお帰り・・・ってその人、誰?」

 あれ?弟君かな?

 「んあ?只今ユウキ。この人は偶然娘。に入れた
 偶然同じ性別の見知らぬ他人・・・ってゆーか、メンバー?」







 ・・・・・・・・・グスン。
398 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月26日(土)17時55分14秒
あいはい、短いケド、今日は此処までです〜
ちょこっと(0^〜^)が壊れて(砕けて)来ましたねー
コレ位のテンションの(0^〜^)は書き易いです♪

( *´Д`)<あ、赤くなってないもん!

え、後藤さん。貴方は最強です。
399 名前:まめ大福 投稿日:2002年10月26日(土)22時19分18秒
もちろん良い意味ですよ〜(笑)
私的には早くよしざーさん視点でのいしかーさんとの対立が見てみたい。
(Ο^〜^)<梨華ちゃんには渡さないYO!
期待大!
400 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月29日(火)17時17分29秒
399> まめ大福様。 わ、有難うデス!
             そですね〜、いしかーさんとの対立・・・・・あぅ・・・黒くなりそぅ(汗
             期待を損ねない程度にがんがりやす〜
401 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時25分39秒
 後藤さんと弟君はその後一言二言交わして

 弟君は自室へ

 後藤さんも自室へ・・・


 ・・・なんか、冷めてるってーの?こーゆー姉弟。



 ありえねぇ〜・・・
402 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時31分18秒
 「わぁ〜、後藤さんの部屋だぁ〜!・・・って汚っ!!」

 「失礼ね。追い出すよ?」

 「う・・・ゴメンナサイ。」


 ・・・だって、本当に汚いんだもん・・・

 うちの部屋だったらあり得ない・・・


 ソファみたいな所には雑誌が開いたまんま、重なってるし

 机?の上には飲みかけぺッドボトルにお菓子のカスやらなんやら・・・

 ベッドの上には、服やらした・・・ぎ。



 し・・・下着・・・





 しかも・・・上下オソロ?






 こ・・・こだわりあんのかなぁ・・・?








 てかちょっと・・・ヤバイ・・・










 は、鼻血吹きそうッス!
403 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時34分16秒
 「吉澤さん・・・先お風呂入って来てよ・・・」


 ヤバッ!下着にハァハァしてるのバレた!?



 こ・・・ここは大人しく従わなきゃ・・・


 「はーい。んじゃ、お先失礼しまっす!」








 ふ・・・不自然だったかなぁ・・・?
404 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時39分49秒
 〜ちゃぽん〜



 「ふわぁ〜〜〜〜〜〜」



 きもちーなぁ・・・


 やっぱ、一日の最後は熱い風呂だよね〜


 はぁ・・・・



 「仲良く・・・なれないかなぁ・・・?」




 でもなんか・・・嫌われてるっポイよね




 ダメなのかなぁ・・・?





 後藤さん・・・









 ハァ・・・・・・なんで、こんな乙女してるんだろ・・・?






 いつものうちじゃない





 いつもは、もっと、冷静に出来てる



 周りに合わせて、上手く渡ってる・・・ハズ







 でも・・・なんか・・・・








 後藤さんに会ってから















 うちはイイ意味で変われるかもしれない。
405 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時42分33秒
 廊下をおっかなビックリしながら渡る


 わしわしと髪の水滴を取る度に香る、後藤さんのシャンプーの匂い・・・






 ヤバイ・・・ドキドキするよぉ・・・・







 さっき案内されたドアの前に立ち尽くす



 怪しまれないように・・・・嫌われないように・・・・







 うちの願いは・・・届くのでしょうか?
406 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時45分23秒
  カチャッ

 「ふわ〜、いー湯でした!」


 ゆっくり振り返る後藤さん



 ・・・アレ?


 「アレ?ちょっとキレイになってる?」


 ちょっと・・・ってーか、かなりだよね


 う・・・うちが言ったからかなぁ・・・?



 ・・・・・・・・・




 し・・・視線が・・・痛い。





 てーか・・・後藤さんのその顔・・・・








 エロイ。
407 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時48分47秒
 「ん?いや〜ん、そんな熱い目で見ないでぇ〜もぉっ!」



 そのまま見られてると・・・その・・・何かと・・・






    困る。   





 ハァッと呆れたような溜息


 「ほっんと、吉澤さんて分かんないね」

 「えぇ〜?なんで?」

 うちは、後藤さんが分かんないよ・・・

 「色々と、ね」





 意味深な言葉を残して、後藤さんはさっさとお風呂に出かけてしまった
408 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月29日(火)17時52分56秒

 ブブブブ!


 後藤さんがドアを閉めると同時にうちのケータイが震えた


 気が進まないケド、充電器を引っ張って、確認。






 ―着信  梨華ちゃん―






 ・・・・今日、なんか約束してたっけ?






 気になって、メール画面を開いて、センター問い合わせ。







 ―ブブブブブブ!!―






 「・・・・怖っ」







 15通着てる







 その15通、全部・・・・




 梨華ちゃんからだった。
409 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月29日(火)17時56分51秒
今日も短いですがーぁ、此処までに致したい。
( ´Д`)の瞳って、たまにエ(ry と思うんですが、どーでしょう?
特に、あの伝説のおイモ事件の時とか(w
(0^〜^)を見つめる瞳が激しくエ(ry かった気が・・・

しかし、( ^▽^)さんの黒い影が忍び寄ってて、怖いカンジです(w
( ^▽^)<早く気付いて!
410 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年10月29日(火)22時19分15秒
後藤さんにドキドキしている吉澤さんに黒い影が・・・怖っ(w
いしかーさんの本心も気になります。
411 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月30日(水)15時16分02秒
410> よしごま好き。様。 こっからどんどこチラついて来ますよ(w
               ( ^▽^)の本心とは・・・フハーン。解りません(最悪
412 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時29分19秒
 20時8分
 From梨華ちゃん
     題名:一緒に帰らない?
     本文:今どこー?一緒にかえろーよーv

 20時39分
 From梨華ちゃん
     題名:おーい
     本文:何で返事くれないのー?
        私今、T●Sの玄関の近くに居るよ〜
        視線が痛いから早く来てよぅ!

 21時00分
 From梨華ちゃん
     題名:ひとみちゃん?
     本文:あ、そー言えば、さっきスタイリストさんとお話してたよね?
        髪でも切るの?
        それで時間かかってるの?
        気付いたら早くメールちょうだいね?

        あと、切るんだったら、カッコよくなって来てねv

 21時44分
 From梨華ちゃん
     題名:
     本文:ひとみちゃん?

 22時30分
 From梨華ちゃん
     題名:
     本文:ひとみちゃーーん!
        私をこれだけ待たすとは良い度胸ねぇ・・・
        今日はいつもより激しいお・仕・置・きしたげるから
        ちゃんと、真っ直ぐ私のお家に来てね
413 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時33分29秒
 うちは溜息を吐いて、メール画面を閉じようとした

 「あっ、違う違う」


 間違えて、新着メールを開いた

 どーせ、似たような内容だろうに・・・



 1時30分
 From梨華ちゃん
     題名:今ドコ!!?
     本文:ちょっとぉ!今ひとみちゃん家に行ってみたら
        ひとみちゃん、以内居ないじゃない!?
        私に黙って、ドコに居るの!?
        なんでメール返してくれないの!?
        ドコ!?ドコに居るの!?

        ・・・男?男が居るの?
        男の家に居るんだね!!?


        裏切るの・・・?









       許さない。
414 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時37分17秒
     ゾクッ  


 まるで背筋に生き物が這うような感触

 嫌な汗が流れる


 乱暴にケータイの電源を切ろうとした瞬間――・・・・


 ブブブブブブブ!


 
 うちは、鬼気迫ったような顔をした梨華ちゃんを、容易に想像出来た。
415 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時39分53秒
  ピッ


 恐る恐る、受話器を耳にあてがう


 「・・・ひとみちゃん」



     ゾクッ   




 スピーカーから溢れたのは、いつもの甘い声ではなく





 どんな物より冷たいような








 暗く・・・低い・・・声だった







 思わず息を呑む









 「り・・・・・梨華・・・・ちゃん」
416 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時42分09秒
 『いま・・・ドコよ?』


 「え・・・?その・・・・」


 『言えないの?』


 「えっと・・・」


 『知ってるよ・・・・』


 「え・・・?」
















 『後藤さんのお家でしょう・・・?』





 サーっと、血の気が引いた
417 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時46分00秒
 「ちょ!なん『なんで知ってるか・・・でしょ?』


 『私・・・見ちゃった』


 『電車の中から、二人が出てくる所・・・』


 『ちょっと・・・・仲良さそうじゃない』


 『どうゆう事よ?』


 『なんで、後藤さんと一緒に居るの?』




 『・・・・・好きなの?』





 『好きなんでしょ・・・?』



 「ち、違うよ!うちは!後藤さんと友達になりたくて・・・!!」

























 『無理だよ。無理に決まってるじゃない』
418 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月30日(水)15時51分20秒



  アンナヤリマン、トモダチナンテ、イラナイトオモッテルヨ・・・




 引いた血の気が、ザァッと戻って、うちの感情を煮えたぎらせる



 「梨華ちゃん!!言って良い事と悪い事があるよ!!?」


 「後藤さんの事、なんにも知らないクセに!!」


 「今日、どんなに辛い目にあったか、知らないクセに!!」







 「最低だ!!梨華ちゃん、もぅ二度と後藤さんの悪口を言わないで!!!」






  ブツン!
419 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月30日(水)17時09分21秒
ここの小説、マジで一番好きです。
続き楽しみにしてますよ。
420 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時27分05秒
 力任せに電話を切り、ついでに電源も



 はぁ・・・・



 何度目かの溜息




 うちは、ベットを背もたれにそこら辺の雑誌を手に取る



 ドコにでもあるファッション雑誌




 その表紙の一角に、『モー娘。特集』と書いてある




 パラパラとページをめくり、そのページを見つける




 引きつった笑顔のうちら新メンバーと、慣れたように、明るく笑うメンバーさん達






 「無理だ・・・なんて・・・知ってるよ・・・」










 そして、うちの恋心は深い海に沈めて、戻ってこないようにするんだ
421 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時29分03秒
 叶わない恋心とか、梨華ちゃんの言葉とか



 だんだんだんだん、自分が惨めになって来て



 つぅっと、頬を涙が掠めた
422 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時31分26秒
 「あーぁ、カッコ悪ぃ・・・」


 ポフッとベットに頭を預けて、そのまま顔に雑誌を落とす



 フーッ スーッ と大きく吐いて、大きく吸い直す


 この不快な涙を早く塞き止めたい





      カチャッ








 バッドタイミングで、後藤さんが帰ってきた
423 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時33分18秒
 ギュッと、薄い暗闇の中を、更に濃く


 止まらないなら、搾り出したい







 「・・・吉澤さん?」







 後藤さんの声は酷く穏やかで








 うちの心臓は大きく鳴り出す
424 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時36分05秒
 せめて・・・トモダチになりたい


 心、打ち明けられなくても



 後藤さんの・・・2番目に、安らげる場所になってあげたい





 あわよくば、傍に居たい。







 傍に居たい。


 傍に居たい。




 ずぅっと、ずぅっと









 あなたの傍で、笑って居たい。
425 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時37分59秒
 切り出しても・・・良いんだろうか?



 うちは、ドキドキうるさい心臓を諌めながら、頃合いを見計らう












 「ねぇ、後藤さん」


 「ふぇっ?」





 始めて、イイですか?




 あたしたちを
426 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時44分04秒
 「アタシらって、『友達』になれませんか?」

 「だってホラッ、アタシらちょっと似たトコありません?
 なんつーかぁ、凄い、気が合いそうなんですよ。」



 もちろん、アタシ的に、ね?




 「だから・・・仕事上の関係ではなくて、
 偶然同じ性別の他人じゃなくて、
 ちゃんとした!後藤さんの『友達』になりたいんです」




 ダメですか・・・?







 「ん、ごとーも、ね?お風呂ん中で考えてたんだけど・・・」


 「何を?」





 一瞬、初めてうちは、酷く柔らかい後藤さんの笑顔を見た





 「おんなじ、事。」
427 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時47分19秒
 フフッ、と安堵の笑いが零れた



 心が軽くなった気がした





 「ホラッ、アタシらは似てるんだ」



 ちゃんとした実証はないけど







 これは確信出来る。











 うちらは、心のどっかがリンクしてるんだ
428 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年10月31日(木)17時51分59秒
 親愛の証に、お互いのニックネームをつける事にした


 うちは『ごっちん』


 ごと・・・ごっちんは、『よしこ』



 『よしこ』なんてあだ名は初めてだった




 何となく嬉しかった



 頭をもたげて、ごっちんに顔を向ける




 ごっちんは、頭に?マークが浮かんでるみたいな顔をした






 たぶん・・・目でも赤かったんだろう



















 「寝よっか?『よしこ』」


 「そうだね、『ごっちん』」






 うちらは、顔を見合わせて、ヘヘッと笑った
429 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月31日(木)17時54分46秒
419> 名無しさん 続き楽しみにして頂いて本当光栄です(涙
           レスとかあんまし無いから、誰も読んでなくて、自分の独り善がり
           なのかと心配になりますよ(苦笑
430 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年10月31日(木)17時57分47秒
よくよく見たら、もぅ430なんですね(驚
こんなに長い話になるとは思っても見ませんでした(汗

やっと親友に昇格した(0^〜^)ですが、これからの展開を考えると、本当損な人と言うか、可哀想な人というか・・・

(0^〜^)<2番目でも良い!負けないYO!!
431 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時12分41秒
 急に眩しい光が目の前を過ぎった気がして


 うちはハッと目を開ける



 当たり前のように真っ暗で



 カーテンの隙間から零れるオレンジな満月が



 うっすら、ごっちんの顔を映し出した




 シーツの擦れる音と一緒に上体を起こして


 ゆっくり・・・近づく







 小さな子供みたいな寝顔



 半開きの唇から、ゆっくり吐かれる、酸素








 「後藤さん・・・・・じゃなくて、ごっちん・・・・」









 習慣って、たまに馬鹿みたいだ
432 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時16分07秒
 「んんっ・・・」


 まるで、うちの言葉に反応するように、息を漏らすごっちん


 乾いてる唇を、薄い舌がちょっと出て、湿らせる



 月明かりに、その仕草と、艶やかになった唇が



 凄く、エロティックだった




 顔の傍まで近づいて、親指でゆっくり、その唇に触れる





 「・・・やわっこぉ・・・」
433 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時20分52秒
 プニッとした感触と

 唾液で湿った唇



 うちは、夢中になって何度も撫でた





 「んぅ・・・・ぃ・・・・ちゃ・・・・」



 ―イチーチャン―






 夢の中にまで現れるのか、あの人は




 それまでごっちんの心を占めてるの・・・?






 「ん・・・・フフッ・・・・」




 やんわりと、口の端っこが上がる







 いちーさんと、笑ってるのだろうか・・・?










 ザワッ、と嫉妬でうちの中の黒い火が燃え上がる
434 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時22分52秒
 「ごっちん・・・・」


 見てよ


 うちを見て





 「ごっちんの・・・・ばか」










 好きだ。























 そのままうちは、ごっちんの柔らかい唇に自分のそれを押し付けた
435 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時26分56秒
 重ねるだけのキスなのに


 イヤに時間をかけて






 何分たったか解らなくなって







 ゆっくり、唇を離した










 そっと、自分のそれに触れる





 ・・・・・キス、しちゃった・・・・・・・








 ボッと顔が熱くなるのが分かった








 両手で顔を覆う







 「なんだよぉ・・・・・・」









 キス、なんて いつもしてるじゃないか












 でも・・・・・梨華ちゃんとするキスよりも










 今のキスは・・・・・・・











 なんだか神聖に思えた
436 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時29分57秒
 「・・・・しばらく、梨華ちゃんとは、キスしたくない、ナ・・・・」




 せめて、この余韻が完全に冷めるまで











 「はぁ・・・・」








 寝よう・・・・












 明日、梨華ちゃんに会いたくないなぁ・・・・
437 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時35分59秒


 ―それからうちらは、沢山話をするようになった
  まわりは、珍しいモノを見るような目つきだったけど
  うちらには、なんも関係無い。そう思った


  ・・・・でも・・・一人だけ・・・・
  うちらを射すような目で見てる人がいた






      梨華ちゃんだ








       ―許さない―
 






  そんな言葉がリフレインした― 
438 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時39分41秒
 「ごっちん〜、一緒に帰ろ〜」

 こんな事も、軽く言えるようになった


 ズイブン、前進したと思う。


 「ん〜、待ってよしこぉ〜」


 「逃げちゃうぞ〜?」


 こんな軽口を言えるようにもなった


 大丈夫。うちらは上手く行ってる。


 「待ってってばぁ!だいたいよしこが誘ってるクセに!!」


 仲良くなってから、ごっちんは色んな表情を見せてくれる


 その一喜一憂に、うちはバカみたいにドキドキしてる
439 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時43分49秒
 急いで帰り支度を済ませたごっちんがパタパタ駆け寄ってくる


 うちは最近、この瞬間が一番好きだ



 いつもなら、このまま横にピタッと止まって、そのまま歩いて帰るハズだった




 
 でも、今日は違った






 「あ、やぐちさ・・・」




   ドンッ



 「あちゃー」




 矢口さんの頭が、ごっちんの腹部に直撃





 矢口さんが何か言ってる


 ごっちんも何か言い返してる









 ・・・ヤバイ、うちも行かなきゃかな?










 「矢口さん、大丈夫ですか?」



440 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時48分28秒
 「ん、だいじょーぶだよー、よっすぃー」

 矢口さんは悪ガキみたいに鼻を軽く擦って、うちに二カッと笑ってみせた


 



 「よっすぃーは、ごっつぁんと帰るの?」

 上目使いにうちに聞いてくる矢口さん


 うちはなんとなく、家で飼ってるハムスターを思い出した




 「はい」


 「へ〜、ごっつぁんいーなぁ!矢口もよっすぃーと帰りたい!!」



 ん〜、今日の矢口さんは良く絡むなぁ・・・




 まぁ、先輩だし・・・・いちおー・・・・





 「なんだったら矢口さんも一緒に帰ります?」
441 名前:貴方の髪 第二部 投稿日:2002年11月01日(金)17時53分33秒
 「え!?いーのぉ!?」


 パァッと、なんか、『シめた!』って感じに笑う矢口さん


 「はい!」


 うちも、笑顔で返す



 「え?よしこ、ごとーの存在は?」

 「え?一緒に帰らないの?」



 それとも、二人きりのほーがイイのかな?




 うちがじっと見つめてると、だんだんだんだん、ごっちんの顔が赤くなってくる





 「?ごっちん、顔が赤いよ?」



 ごっちんの、足が2、3歩下がったと思ったら




 「・・・ぅ・・・バイバイ!」


 「え?ご、ごっちん!?」





 急に、うちの横をすり抜けて、走り去ってしまった
442 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月01日(金)17時57分09秒
あい、今日も微妙な更新で申し訳(汗
( ´Д`)が寝てる合間になにやら仕出かしてる(0^〜^)ですが、気付かないのが、睡眠大王( ´Д`)さん(w

(〜^◇^)も登場しだして、色々イパーイイパーイです(w

(〜^◇^)<オイラも一緒に帰りたい!!
443 名前:豚馬牛 投稿日:2002年11月01日(金)18時16分13秒
( ´Д`)が寝てる間に(o^〜^)がキスするシーン、なんとなく
『やんパパ』でのごっちんを思い出しました。なんか大人っぽく
なりましたよね、以前にも増して(w。
444 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月02日(土)16時43分29秒
443> 豚馬牛様。 あー、( ´Д`)大人っぽくなりましたねぇ(しみじみ
            その点、(0^〜^)はどんどんタラシになっていってますがね(w
            (0^〜^)<カオリさん家の犬になりたい
445 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)16時53分59秒
 「・・・・ぇと・・・・・」

 ごっちん・・・どーしたんだろ?


 「さて、ちょっとお外にでましょうか?吉澤さん」

 「へっ?あ、ハイ。」


 矢口さんはうちの腕に自分のを絡めて、廊下に出た



 ・・・・・なんか・・・気まずいなぁ・・・・



 なんか、矢口さん怒ってるっぽいし・・・






 「時に、吉澤さん。」



 黙々と歩いてた矢口さんが、急に口を開いた










 「あなたは、後藤真希さんとは、友達ですか?」
446 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)16時56分43秒
 「・・・・へっ?」


 「どーなの?」



 うん、うちとごっちんは・・・・



 「友達、ですよ?」


 「そぅ・・・」



 ホッと、一息吐く矢口さん



 「あのね、よっすぃー」



 いつもの矢口さんの表情に戻ったと思ったら、この人はとんでもない事を言い出した

















 「友達じゃ、足りないの。」
447 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)17時03分44秒
 「足りない・・・?」

 「うん。足りない。」


 「いつかさー、ごっつぁんがキレて練習中に飛び出した事あるでしょ?
 あーゆーのは良くある事だったんだけどね、ハハッ

 でも、あの時は条件が違ってたの。
 よっすぃー達が入って、始めてキレのね?

 実は・・・その日、オイラ達は『賭け』をしてたの」


 「賭け・・・ですか?」



 「そう、賭け。

 4期の中で、誰が最初にごっつぁんを心配するかを賭けてたの。」


 結果はオイラとなっちの勝ちでしたー。と踏ん反り返る矢口さん


 「ちなみに、裕ちゃんと圭ちゃんとカオリは、石川。
 一番人気だったんだよ?あんな容姿じゃん キャハハ!」
448 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)17時08分43秒
 「よっすぃーはねぇ、予想外の事までしてくれたよねー?
 追っかけちゃってさー、うーん!青春!ってカンジ?」

 「矢口さん!」

 ご、ごっちんをオモチャにしてたのか!?


 「おおぅ、怒るなよぉ、よっすぃー!
 これはねぇ、ごっつぁんのタメなの!!」


 「ごっちんの・・・?」


 「そう!ごっつぁんの!!」




 そう言うと、矢口さんは3本の指をうちの目の前に突きつけた






 「いい?これが、紗弥香」


 と言って、人差し指を曲げる



 「これが、オイラたち・・・つまり、メンバーね?」


 中指を曲げる





 「最後に、友達。」




 薬指を曲げ、分かった?と言わんばかりの顔
449 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)17時16分00秒
 「・・・?」


 何が言いたいんだろう?


 うちは、眉をしかめて首をかしげる





 「この三本指のは、ぶっちゃけ必要無いの。」
 



 「はい?」





 「つぅまぁりぃ!頼りになる、憧れ紗弥香も
 信頼出来る、苦楽を共にしてるメンバーも
 ましてや、上っ面の友達関係も、ごっつぁんに必要無いの!!」



 「うわっ・・・」





 「あーあーあー、誤解しないでね?よっすぃーの事を言ってるワケじゃないの!
 矢口の言いたい事はね・・・」





 矢口さんは、ビッと誇らしげに親指を立てる











 「ごっつぁんには、紗弥香でもない、メンバーでもない、友達でもない・・・」












       「『親友』が必要なの!!」
450 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月02日(土)17時23分50秒
 「しん・・・ゆぅ・・・・」


 「そう!親友!!
 ごっつぁんの良さも悪さも、受け止めてくれる『親友』が必要なの!!

 そーでもしないと、ごっつぁんの『本当の笑顔』は見れないんだから。」





 本当の・・・笑顔?








 「あのねぇ、今のごっつぁんが、どんなに引きつって笑ってるのか分かんないの?
 すんごい、不自然な笑顔してるんだよ?

 矢口達は、もっと、もーっと可愛いごっつぁんの笑顔を知ってるの
 その笑顔を奪ったバカ紗弥香を忘れさせる為に

 なっちと矢口が選んだよっすぃーが頑張らないと!






 ・・・何時までも、紗弥香に心持って行かれてるのは、困るでしょ?」








 どーなんだよぉ?と、肘でうりうりわき腹を突付く矢口さん










 「・・・・イヤです。・・・・すっごい・・・嫌です。矢口さん。」
451 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月02日(土)17時26分42秒
暇を見つけてはポチポチ打ってるんですが、如何せん短いですね(汗
結局、(〜^◇^)さんが何を言いたかったか、皆様に伝わったでしょうかね?

自分的には、(0^〜^)頑張れ!しか言えないような・・・(汗
452 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月02日(土)20時49分33秒
そういう事だったんれすね!
今は頑張れヨシコ〜!と応援してあげたい気分♪
( ´Д`)<笑えないよ…いちーちゃん
(Ο^〜^)<ウチが心からの笑顔を取り戻してみせる!
頑張れヨシコ〜!
453 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月07日(木)17時32分56秒
452> まめ大福様。 そういう事だったんです!!
             ハ〜・・・ずっとこの部分が書きたくて書きたくて(汗
             よしこさんを応援してあげて下さい!!
             ごっちんの笑顔を取り戻すのはよしこさんしか居ないのさ!
454 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月07日(木)17時37分34秒
 ニヤッと意地悪っぽく笑う矢口さん

 「ばぁか、泣くなよぉ!・・・それとも、この矢口さんのお話に感動しましたか〜?」

 どうやら・・・うちは軽く泣いてたらしい


 「さて!そろそろかなぁ〜?」

 「?何がですか?」

 「あ、矢口は今日、なっちのデートなの♪」

 「え・・・?」

 「ばーか!今日のは芝居だよーっだ!」

 「や・・・矢口さん」



 なんて先輩だ






 うちは瞬時にそう思った
455 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月07日(木)17時44分17秒
 ドドドドド・・・


 「あ、なっちだ」


 ・・・ごっちん・・・?



 「ちょっと矢口!?」

 「あれっ?なっちどーしたの?怖い顔して」

 「あれっ?ごっちん帰ったんじゃないの?」


 ニヤニヤと笑う矢口さん


 ここまで計算通りだったんだろう・・・


 ごっちんはなんだかグターッとしてて、安倍さんに手を握られてる


 あ、目が合った




 「矢口!なっちとの約束忘れてるでしょ!?」

 「約束・・・?・・・・・・!!あっ!!」


 ワザとらしく、ポンッと手を叩く矢口さん




 ・・・演技派?
456 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月07日(木)17時48分28秒
 「ご、ゴメンなっち!忘れてた!」

 「もー、ごっちんに会わなきゃ、なっちは置いてきぼりのまちぼーけ
 だったんだよ!?ご飯の一つでも、奢ってね!?」

 本気で怒ってる安部さんと、ニヤニヤ笑ってる矢口さん


 こんな二人だから、合うんでしょうかね?矢口さん。



 うちの視線に気付いたのか、チラッとうちを見て肩をすくめる矢口さん


 うぅ〜、なんか、余裕だなぁ・・・
457 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月07日(木)17時51分21秒
 ギャーギャー騒ぎながら遠ざかる二人をじぃっと見てるごっちん


 うちは勇気を出して、その綺麗な手をぎゅっと握る


 パッと振り向くごっちん


 うちは最上級の笑顔で迎える


 「ごっちん!帰ろ!」


 ちょっと頬を染めて、でも、困惑した表情で



 



 急に『あの人』の名を叫んだ








 「いちーちゃん!」
458 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月07日(木)17時54分32秒
 「・・・えっ?」


 ダメ・・・かぁ・・・


 やっぱり・・・まだ・・・・




 「な、なんでも無いよ、よしこ・・・か、帰ろうよ・・・」


 慌てて言葉を見繕うごっちん



 それが逆に・・・悲しかった





 「・・・・・うん。」





 まだ、手を繋ぐのは、図々しいかな・・・?







 うちは、名残惜しく、その手を離した



















 気不味い空気が、流れ始める
459 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月07日(木)17時57分52秒
 うちは黙ってズンズン前に進む


 何を話していいのか、分からずに


 ごっちんも黙って、とことこ着いて来る




 きっと・・・市井さんの事でも考えてるんじゃないかな?




 ちくしょう・・・






 嫌だ、嫌だよごっちん






 うちは何?




 ただの友人で終わるの・・・・?







 嫌だよ・・・・嫌・・・・








 市井さんなんて・・・考えないで






 うちを想って・・・・





 ごっちん・・・・・!!















 「・・・・・・ゴメンね」
460 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時13分12秒
 ・・・ごめんね?

 なんで・・・謝る・・・の?


 「・・・・」


 突然の事に、言葉が詰まる


 「・・・・ゴメン。」


 また謝るごっちん



 いーよ謝らなくて



 市井さんの事を想う事なんて、誰もとがめないから。


 「ゴメン、ね」





 風が冷たい







 うちの想いも冷えてしまいそうだ。
461 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時18分00秒
 「ごめんね・・・よしこ」


 「ごめん・・・」



 ひたすら謝り続けるごっちん





 謝らないで・・・逆効果だよ。








 うちが惨めになっちゃうよ。







 「ごめん・・・よし・・・!くしゅん!!」




 ごっちん?





 うちはピタッと足を止めた





 あ〜、そーいやごっちん、今日ちょっと薄着だもんなぁ・・・


 まだ、夜は冷えるこの時季、風邪でもひいちゃったら・・・・







 「よしこ・・・?」


 でも・・・今振り返れる勇気が・・・・タイミングが・・・・・



 「アタシ・・・こっち・・・だから・・・」






 意気地無し。
462 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時21分27秒
 うちはこの道を曲がらなきゃイケナイ。



 梨華ちゃんチに行かなきゃイケナイから。





 行きたくない。行きたくないよごっちん。





 「じゃっ・・・」



 でも、心と体は裏腹で



 思いは帰りたくない


 口と体は帰りたい





 どこかに、素直になる薬でも落ちてないかな・・・・








 「・・・よしこ・・・」
463 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時27分11秒
 切なげで、不安げなごっちんの声


 耳を澄まさなければ、夜風にかき消されそうな程。




 うちの背中に視線







 うちはクルッと回れ、左。



 意外と近くに居たごっちん



 うちは羽織ってたスカジャンをおもむろに脱ぐと




 「風邪・・・ひかないでね」







 安っぽくて、それっぽい言葉と引き換えに







 ごっちんの華奢な体を抱き締めた






 ふんわりと、香水が香ってくる





 愛しくて、愛しくて







 このまま連れ去ってしまいたい。












 「・・・うん。」





 抵抗はしなかった



 ただ、酷く安心したような声が返って来た。
464 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時31分13秒
 理性の細い糸がギリギリを保ってる



 このままキスしてしまいたい。





 キスして抱き締めて、うちだけを見て、と











 「・・・・ゴメン・・・帰るね・・・・・ゴメン・・・・」






 ゆっくり、体を離して、肩口から落ちそうなスカジャンを羽織直させて






 「おやすみ・・・」



 呟いて、走り出した。
465 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時34分36秒
 夜風が身に染みる


 寒い



 でも、うちは走る足を止めなかった




 だんだん、早く




 早くごっちんから見えない位置に行きたい











 「・・・ッ・・・・ハァハァ・・・・・」







 ゆっくり、スローペース







 そして、STOP。








 「・・・・・ちくしょぅ・・・・・」











 止まった途端、涙が溢れてきた
466 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時40分51秒
 「ちくしょう・・・・ごっちん・・・ごっちん・・・・・」



 服の袖で拭っても拭っても、涙は止まらなかった






 「ぅくっ・・・・ぅ・・・・」






 嗚咽が漏れる








 「・・・ぇぅっ・・・・ご・・・ぅ・・・・ちん・・・・・」







 好きだ。







 好きだ好きだ好きだ









 「ッ・・・・はぁ・・・・ふッ・・・ぅ・・・・」










 ごっちん・・・・!






 もっと抱き締めていたかったよ





 君とキスがしたいんだ







 抱き締めて重なって、一つになって、溶け合うんだ










 ごっちんごっちんごっちん!












 「・・・すきなんだよぅ・・・・・」








 気付いて。気付かないで。















 苦い気持ち、痛い心、咽ぶ唇、止まんない涙









 「ごっちぃぃん・・・・・!!うわぁぁぁああああああ!!」










 きみがすきだ。
467 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月08日(金)17時48分26秒


 むなしい叫びも、夜の闇に溶けてしまう





 「・・・っくぅ・・・・・あぁぅぅ・・・・」







 なんで、こんな、ガキみたいに








 「ふぇっ・・・・ふぇっ・・・・・・ひーん」











 なんでこんな泣き方しか出来ないんだよ




 ガキみてぇ、カッコ悪ぃカッコ悪ぃ










 「ぅ、ぅくっ!ひっぐひっぐ・・・・わぁぁあん!!」









 なんで、こんな辛いんだよ




 なんでこんなに痛いんだよ







 わかんない、わかんない








 「ぅぇっ、ぅえっ・・・っぐ!・・・ぅぅ・・・・あぁあぁああ!!」










 困って、やり場の無い




 行き先も無い




 道しるべも無い






 泣き叫んで








 制御の効かない思い











 独り善がりな恋心。
468 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月08日(金)17時51分43秒
はい、いつも短くて申し訳(苦笑

やっとここまで辿り着きましたが、如何せん(0^〜^)が大変です。
泣き叫ぶし。ん〜、近所迷惑!(爆

恋は辛いんです。片思いは特に。
やるせない気持ちは、泣くしか出来ないんです。
469 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月08日(金)21時41分34秒
読んでて目頭が熱くなりました。
ヨシコ〜!切ないよ〜(号泣)

(ΟT〜T)<好きなんだYO!ごっちん
期待してます。頑張って下さい!
470 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月08日(金)21時41分35秒
読んでて目頭が熱くなりました。
ヨシコ〜!切ないよ〜(号泣)

(ΟT〜T)<好きなんだYO!ごっちん
期待してます。頑張って下さい!
471 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月08日(金)21時46分56秒
やっちまった
二重カキコ。
あうッ。申し訳!削除方法わかりませぬゆえお手数おかけしますが、消去しちゃって下さい。
472 名前:優雨 投稿日:2002年11月10日(日)16時37分12秒
あぁ〜・・・よしこついに泣いてしまいましたね。(ΟT〜T)<ごっちん・・・
ここのよしごま(特に貴方の髪)は切なくって本当に泣けてきます・・・。
読んでいて、なんだか久しぶりに純粋な気持ちになりました!
これからも更新がんがってください!!
473 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月14日(木)17時26分53秒
470> まめ大福様。>残念ながら、自分も知りません(苦笑
             訳の分からないまま、泣かせてしまった(0^〜^)ですが
             まめ大福さんの目頭を熱くさせてしまったワケですね(ニコ
472> 優雨様。>はい、泣いてしまいました。これも青春(w
           この作品を読んで、純粋な心になられて、こちらも嬉しいです
           がんがります。良かったら見捨てないで下さい(w
474 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時32分30秒
 ひっひっと喉を鳴らして

 嘔吐を感じさせる嗚咽と

 しゃがみ込んだアスファルトがやけにあったかくて



 それが、更にうちの涙を誘い込んだ
475 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時38分18秒
 くしゃくしゃと短くなった髪を掻き乱して

 下唇を血が滲み出すまで噛んで

 
 なんとか涙を止めたかった


 せめて救いが欲しかった



 夜の闇と孤独と、腕に残る微かな感触、匂い、温度






 カミサマなんかに救いは求めない




 せめて、せめてあの人に





 ごっちんに許しを請いたい






 「・・・ごっちん・・・」






 泣き過ぎて、擦れてる声がさらに



 息をするたびに、肺が音を鳴らして



 口の端っこから、ヒューヒューと、高めの音が出る









 「ごっちん・・・・・・」








 愛しい人に、トドカナイ
476 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時41分18秒
 ぎゅっと膝を抱いた

 布の感触、筋肉とかの感触、骨の感触


 ゴツッと膝にでこをくっ付ける



 直ぐに頭をもたげて、上を見上げて、星空を



 今にも落ちそうな衛星達を






 うちらを見下ろす星屑と言うなのゴミ、破片






 輝き放って、存在維持。
477 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時46分42秒
 「・・・きみをわすれない・・・」


 口から唄が零れる


 「・・・まがりくねったみちをゆくぅ」


 生まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂


 二度と戻れない 擽りあって転げた日


 きっと、想像した以上に騒がしい未来が



 僕を待ってる。






 ・・・なんでこの唄が出てきたのか分からない


 「あいしてる・・・のひびきだけで・・・」



 やるせない切なさが、身を焦がす




 「あいしてるのひびきだけで・・・つよく、なれるきがしたよ」



 実際は、一言もそんな言葉は聞いた覚えも無い。



 唯一言ってくれたのは、母親と、梨華ちゃん





 ごっちんの唇から発せられるその単語は



 どんなに



 どんなに甘いだろう?
478 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時49分04秒
 どんなに歩いても、辿り着けない


 心の雪で、濡れた頬


 悪魔のフリして、切り裂いた唄を


 春の風に舞う花びらに、変えて・・・・
















 何時の間にか、涙は止まっていた
479 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月14日(木)17時53分03秒
 「・・・帰ろう」


 こんな状態で、梨華ちゃんに会いたくない


 「うん、帰ろう」



 スックと立ち上がる





 ゴシゴシと、袖で涙を拭う








 「早く、帰ろう」


 帰って、お風呂に入ろう











 「・・・どこに、帰るの・・・?」 







 聞きなれた甲高い声が風に乗って耳にこだまする








 ひやっと、背中に嫌な汗が流れた気がした
480 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月14日(木)17時56分28秒
気ままに更新する癖に、本当短くて、意味分かんなくて申し訳(汗
さて、イキナリ登場したあの人は、何時からいたんでしょうね?(w

|▽^) チラッ

(0´〜`)<あいしてぇるぅのひぃびぃきだけぇで・・・
481 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月15日(金)16時56分01秒
 「り・・・かちゃ・・・」


 擦れて、上手く声が出ない


 「遅いから、心配して来てみたら・・・どうしたの?」

 涙・・・と、頬に添えられる手

 なまぬるい。



 「・・・ないで」


 「んっ?」


 勝手になろう


 解き放たれる為に


 「触んないで。」



 
 されるがままだった



 なすがままだった





 「ひとみちゃん・・・なんて、言ったの?」




 何度でも言ってあげる




 「触んないで。」




 この関係を決別する為に




 思うがままになる為に






 「これ以上・・・うちに触んないで。」
482 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月15日(金)16時59分44秒
 乾いた頬に、新たな涙

 
 それを隠すように、手を振り払って走り出すうち



 「―、ひとみちゃん!!」



 闇夜を切り裂く声



 心地良いと感じた時もあった





 その声にときめいた時もあった










 でもそれは、恋なんかじゃ無かった




 愛なんかじゃ無かった

























 虚無感を埋める、退屈な刺激だった
483 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月15日(金)17時08分42秒
 50mぐらい走って、回れ、右。


 さぁ、終わろう





 終わって、恋をしよう




 叶わなくとも







 愛しいあの子への、思いを募ろう








 「梨華ちゃん、ゴメン!うち・・・うち、好きな人が居る!!
 梨華ちゃんみたいに、優しく無い!!
 梨華ちゃんより、冷たくて
 梨華ちゃんより、儚くて
 梨華ちゃんより、脆くて
 梨華ちゃんより、鈍感で、冷たくて
 梨華ちゃんより、自分勝手で、マイペースで
 でも、可愛いんだ!誰よりも!!
 好きなんだ!
 梨華ちゃんより、きっと、ずっと、もっと!!
 きっと、梨華ちゃんにさえ感じた事の無い愛しさを感じるんだ!!
 うちはその人の傍に居てあげたい!
 涙を笑顔に変えたい!!
 例え、他の人を思ってても!!

 うちは、ごっちんが好きなんだ!!!」







 だから、ゴメン。






 別れよう?終わろう?
484 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月15日(金)17時13分28秒
 「そう・・・ごっちんが・・・」


 低く、声が響いた



 「・・・・うん。」





 ぎゅっと拳を握る





 「・・・・」


 「・・・・」







 長い、沈黙が続く










 遠くで、犬がワオーンと鳴いた
485 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月15日(金)17時42分22秒
 沈黙に耐えられなくなったのは、うち。

 クルッと踵を返して、走り出す





 サヨナラ、梨華ちゃん



 今まで愛してくれてありがとう





 思ってくれてありがとう








 でも、サヨナラ













 うちは、恋したい。












 きっとこれが、最後のワガママ。
486 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月15日(金)17時44分03秒
やっぱり、短い・・・
うわん!書きたい事はいっぱいなのに!!
文字にするまでが難しいYO!
487 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時36分28秒
 そして、市井さんの居ない・・・
 『新しいプッチモ二』に曲が渡された。


 『青春時代123!』だ
488 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時38分21秒
 うちは、合宿時もそうだったけど・・・

 こればっかりはどーしよーも無かった。

 ごっちんに嫌われちゃうカナ?ってぐらい・・・



 うちは、ダンスが苦手だった。
489 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時43分35秒
 「違う!!吉澤一人遅れてるよ!!」

 夏先生の怒鳴り声が響く


 ・・・んなの自分だって分かってるよ


 足引っ張ってるぐらい・・・分かるよ・・・


 「そこは、こうじゃなくて、こう!!」


 怒鳴り散らしながらも、何とか分かりやすく、夏先生がお手本に踊ってくれる


 夏先生の熱意に答えなきゃ・・・!


 「ハイッ!」


 「じゃあ、もう一回!ツー・スリー・・・」



 「違う!!全然違う!!」



 「吉澤!アンタだけ居残りして練習してきなさい!!」



 「ハイッ!」





 早く、追いつかなきゃ
490 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時45分46秒
 保田さんもごっちんも、早々帰ったと思ってた。


 一人、スタジオに残って、さぁ何時までやろう?と考えてたら


 ポカリ片手にごっちんが戻って来た


 それから暫く、うちらは新曲のフリを確認しながら踊り続けた
491 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時49分55秒






 「はぁ〜!疲れたぁ・・・ちょこっと休もうか?」


 ごっちんも、肩で息してるし


 うちは冷たい床にぺタッと座り込んだ


 「ん〜、そーだね」


 ちょっとだけ、距離を取って座ったごっちんが悲しかった。


 「なんふぁよぉ〜?それぇ」


 軽く眉をしかめて、ごっちんの隣にピタッと座る

 「よしこぉー、熱〜い。」

 「気にしない気にしない♪」

 「離れてよぉ〜」

 「ヤダよぉ〜ん♪」


 だって、せっかく二人っきりなんだもん


 離れたくないよ
492 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月22日(金)17時54分38秒
 疲れた体が睡眠を求める


 クラクラ、ウトウト



 チラリ、とごっちんを見ると、お茶を片手に考え中みたい



 ごっちーん・・・・



 ヤバイ・・・寝たら・・・ダメ・・・



 寝たら・・・・眠っちゃ・・・・いかん・・・




 ごっちん・・・・・・ごっち・・・・










 ・・・・・・・・・zzz
493 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月22日(金)17時55分32秒
急用が出来たんで、ココで失礼します!(汗
494 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月22日(金)22時38分24秒
待ってました☆
ポンコツさんのよしごまは、いちごまに浮気してたって好きなんで読ませて頂いてます!
少量更新でも全然良いんで作者さんのペースでマターリ頑張って下さい!
次スレまでついていきます!
495 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年11月24日(日)16時55分32秒
494> まめ大福様。 お待たせ致しました(汗
             いつも少量で本当申し訳無い
             今回は次スレ立てられる程度に更新したいですね(w
496 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月24日(日)16時58分32秒
 真っ暗闇の中を、一瞬、光が駆け抜けた


 でも、その速さは、前見た時よりも遅く


 どこかフラフラした印象だった






 「・・・・・」




 うっすら瞼を持ち上げる





 「・・・・ぅ・・・」




 ・・・またですか?







 目の前に、ごっちんの・・・ごっちんの・・・・・・・!









 一気に、顔に血が上るのが分かった
497 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月24日(日)17時00分32秒
 目だけ動かして、ごっちんを見る


 直ぐ傍に、瞳閉じて眠るごっちん






 ・・・このまま、顔を近づけたら・・・・




 ・・・・・このまま・・・・・・










 「・・・・・ごっちん」








 キスがしたい
498 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月24日(日)17時04分04秒
    ぽたっ





 「・・・?」





 顔に、生温かいモノが当たる






 「ぃ・・・ち・・・・」






 うっすら、零れ落ちる涙




 漏れる言葉








 「ふぇ・・・・ぃちーちゃ・・・・!」






 小さく小さく、涙が増える





 一塊になって、うちの顔に零れる







 「・・・そんなに、市井さんの事が・・・?」










 でも、なんで泣いてるんだ・・・・?


























 「・・・・よしこぉ」
499 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月24日(日)17時08分02秒
 「・・・ごっちん?」



 「ぅ・・・よし・・・・こ」






 「ごっちん?」



 どうしたの?




 「ふぇ〜・・・・」






 ごっちん・・・?








 うちは上体を起こして、ごっちんの肩を揺さぶる





 「ごっちん、起きてよ」







 寝てたせいか、ちょっと血の引いてる頬をぺしぺし叩く






 「ごっちん・・・!」






 「・・・いちーちゃ・・・ん」








 その名前、聞きたく無いんだよ










 「ごっちん、起きてってば!!!」 
500 名前:貴方のかみ 第二部 投稿日:2002年11月24日(日)17時11分46秒
 一気に瞼を持ち上げるごっちん



 不安そうな顔




 「どーしたの!?すっっごいなされてたよ!?」








 夢で、市井さんとなんかあったの?







 うちと目が合うやいなや、ごっちんは酷く安心した溜息を吐いた





 「よしこぉ・・・!」







 ・・・・え?







 軽く離れてた体が、もう一度。





 しかも今度は、密着、なんて甘いくらい






 「ちょ!?ごっちー」








 寝てるし。

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