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バスくる(やぐちゅーです)

1 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)02時58分24秒
前のスレがもういっぱいになってきたんで
こっちに移りました前の作品は
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=wood&thp=1014565455
どうでもいい短編じゃなくて「バスくる」だけ見たいんだよ気の利かねぇへタレ作者!と言う方は
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=wood&thp=1014565455&st=177&to=211
へ、どうぞ
2 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時08分20秒
矢口「移転おめでと〜」
セーラム「なんか、機嫌いいですね矢口さん」
矢「新スレに移転したってことは、前よりガンガン更新するんでしょ?」
セ「ブラジル勝ちましたね、ワールドカップ」
矢「話をそらすなよ!もしかして・・」
セ「今日は移転だけってことで・・」
矢「二度とそんなふざけたこと言えない口にしてやろうか?」
セ「少量ながら更新させていただきます」(半泣き)
矢「それでいい、というわけで少量でけど更新〜♪」
3 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時10分16秒
吉澤「どですか?矢上さん、安倍さん?」

矢口「矢口だよ!なんでなっちの名前覚えて矢口の名前覚えてくれないのさ」

吉澤「Oh!Its miss take. ごまんなさい」

矢口「それを言うならゴメンなさいでしょ」

吉澤「ごめんなさい」

安倍「それが、正しい日本語だべ」

矢口「まったく、裕ちゃんは何を教えてるんだよ・・・」

吉澤「プリント渡して寝てるだけデス」
4 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時11分28秒
矢口「寝てるだけかよ!じゃあ今日は暇だし矢口が日本語教えてあげるよ」

吉澤「ホントですカ?」

安倍「大丈夫なの矢口?」

矢口「大丈夫なの?ってオイラは日本人だよ、心配ないって」

吉澤「アリが十匹デス」

矢口「ドコで、そんな日本語覚えてくるのよ・・じゃあ近いし吉澤さんの部屋行こうよ」

吉澤「ハイ、ワカリました」

安倍「まぁ、矢口なら大丈夫だね」
5 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時12分45秒
数十分後

中澤「あぁ、矢口、部屋に戻っとるかな?」

安倍「え〜と、sin cos tan・・」

二人とも前方不注意で激突した

中澤「アイタタ、安倍さん、大丈夫?」

安倍「先生こそ大丈夫ですか?」

中澤「あぁ、それより、矢口さん知らへん?」

安倍「矢口なら、吉澤さんの部屋にいますよ・・何か怒ってましたけど」

中澤「やっぱり、怒っとるか・・わかった、ありがとな」
6 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時14分31秒
中澤は、吉澤の部屋に向かった。吉澤の部屋のドアが開いていたので
開こうとしたら声が聞こえてきた

「・や・・サン、・・・アイシテマス・・・付き・・・下さい」

中澤(えっっ!何やこの愛の告白は!)

「ウン・・・いいよ・・・・・好き・・・・・」

中澤(なんやてー!)

中澤は、その言葉を聞き終えると、この世が終わったような顔して
自宅に帰宅した

矢口「じゃあ、吉澤さん、今日はこの辺でいいかな?」

吉澤「ハイ!ありがとうゴザイマス。それから矢口サン」

矢口「えっ何?」
7 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時15分19秒
吉澤「矢口サン、アナタ、ワタシの親友です、よっすぃ。って読んでください」

矢口「よっすぃ?」

吉澤「ハイ!そうで〜す」

矢口「わかった、じゃあね。よっすぃ」

吉澤「さよ京都」

矢口「それを言うなら、さよならでしょ」

吉澤「サヨナラ〜」

矢口は部屋から出て寮に帰ろうとしている途中

石川「あっ!矢口さん」

矢口「どうしたの梨華ちゃん?」

石川「さっきまで、あの部屋で何してたんですか?」

石川はあきらかに焦った様子だった
8 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月01日(月)03時16分44秒
矢口「ふぇ?よっす・・吉澤さんに、日本語をちょっと・・」

石川「本当ですか?」

矢口「ホントだってば、梨華ちゃん、何慌ててるの?」

石川「さっき、中澤先生が部屋を覗いてて・・」

矢口「先生が?・・で、それで?」

石川「何かにひどいショックを受けて、
   女の子に告白する寸前に彼氏がいたことを知った男の人みたいな顔して、
   フラフラと、どっか行っちゃいました」

矢口「あ〜・・つまりこの世の終わりみたいな顔してたと」

石川「はい、そうです」

矢口はあれこれ考えたが何もわからず、
そのうち寝てしまい、次の日を迎えてしまった
9 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時33分36秒
安倍「セーラムさん」
セーラム「あれ?安倍さんじゃないですか?」
安「私の出番少なくない?」
セ「でも主役は二人なんで」
安「ひどいべ」
セ「安倍さんは第二・・いえ何でも」
安「なんだべ?何て言おうとしたの?」
セ「では、更新行きます」
安「コラ〜〜!」
10 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時35分07秒
矢口「いいや、今日裕ちゃんに聞けば」

朝起きてそんな脳天気なことを矢口は思っていた。
そして、バス停でバスを待っていた

矢口「早く、バス来ないかな〜」

と待っていると、中澤が来た

矢口「あっ、裕ちゃん」

中澤「や、矢口、オハヨウ」

明らかに、顔がひきつっている
11 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時35分53秒
口「どうしたの?元気ないよ」

中澤(昨日の今日で立ち直れるわけないやろ!チクショー吉澤の奴め
   いままでの恩を忘れて、私の矢口に手ぇ出して
   それに、矢口も矢口で、なんやねん!?告白をあっさり受け止めるなんて
   もしかして、いままでの私との関係は遊びやったんか?
   あ〜私は10も年下の彼女に遊ばれてたんか!?
   これは、笑い話にもならん。いや、待て裕子!もしかしたら
   実は逆で吉澤が遊ばれているのかもしれへん。きっと、そうや
   そうなんや)

中澤「あんな、矢口、昨日・・」

吉澤「ヒトミ・ヨシザワの世界のジョークショー」

中澤(うわっ!めっちゃ嫌なタイミングで、出てきよった)
12 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時37分22秒
吉澤「今日は、フランスジョーク」

吉澤「ヘイ!アンドリュー!フォークを折ったとき、どんな音鳴るか知ってる」

吉澤「わからないな、ロザンナ、どんな音が鳴るんだい?」

吉澤「教えてあげるよ、それはね・・・パリ!」

中・矢「・・・・・・・・・」

吉澤「どうですか?」

中澤「いや、どうかっていわれても・・」

矢口「まぁ。いいんじゃないかな・・・」
13 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時39分11秒
吉澤「ありがとう矢口サン!それと昨日はアリガトウゴザイマシタ」

矢口「いえ、どういたしまして」

吉澤「それでは、二足先に学校にいきま〜す」

矢口「うん、じゃあね、よっすぃ」(それをいうなら、一足先だよ・・)

中澤(うわ!今、矢口が吉澤のこと、「よっすぃ」って
   あだ名で呼んどった。他のみんなは吉澤さんとか、ひとみちゃんとかなのに
   矢口だけ違うあだ名や)
14 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時41分04秒
中澤「や、矢口?よっすぃ。って?」

矢口「えっ?あぁ、昨日こういう風に呼んでって言われてさぁ」

中澤(あぁ〜、矢口はもうそんな、吉澤とラブラブなんか?
   やっぱり、遊びは私の方なんやな。もうどうしようもあらへん
   もう、生きていけんわ)

その後、学校内でも中澤は心ここにあらず
といった状態だった。仕事も終わり、居酒屋で、仕事仲間の稲葉と
酒を飲んでいると

平家「あれ?姐さん?どうしたんです?」

稲葉「あぁ、みっちゃん、なんとかしてよこの人さっきから黙って、グイグイ飲んどる」

平家「あっちゃん、そろそろ電車なくなるで」

稲葉「うあ!ホンマや!?じゃあ、みっちゃん姐さんの事よろしく」

稲葉はそう言うとさっさと出ていってしまった

平家「いきなり、この人任されてもなぁ・・」
15 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時42分04秒
中澤「なんや!?みちよ!文句あるんか?かかってこい!」

平家(アカン、完全にできあがっとる)

平家「姐さん、しっかりしてくださいよ。やぐっちゃんに言いますよ」

中澤「矢口か・・。所詮私は遊びの女や・・」

平家「は?何言ってますの?遊びって」

中澤「上海に傷心旅行でも行こうかな・・・」

平家「何わけのわからんこと言ってるんですか?」

中澤「上海にひとり〜旅♪ 傷心旅行〜♪」

平家「何ですかその歌は?」

中澤「絶望グッバイ」ガクッ

平家「こら〜!寝るな・・しゃあない今日は家につれて帰るか・・」
16 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時43分06秒
平家は酔いつぶれた中澤をおんぶして自宅にと戻った
背負われている中澤は、何度も何度も

中澤「矢口、やっぱわたしじゃあかんか?」

と、うわごとを言っていた

平家「ふ〜やっと着いた、姐さん、ホラ、水」

中澤「ん〜ありがと」

中澤は差し出された水をコクコクと飲むと
自分が平家の家にいることに気づいた

中澤「どうして、私ここにおるん?」

平家「居酒屋で酔いつぶれた誰かを、優しい平家さんがはこんでくれたんや」

中澤「そうか・・ありがとなぁ、みっちゃん」

平家「でも、どうしたんですか?突然、私は遊びの女とか言い出して」

中澤「・・私な、矢口とホンマの恋人だと思ってたんや」

平家「いや、恋人ですやんか」

中澤「ちがうんや、私は遊びの女やったんや」
17 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時46分10秒
平家は目を丸くして

平家「どうして、そんなことになってるんですか?」

中澤は一通り平家に話した。

平家「でも、やぐっちゃんに直接聞かない限りは、わからないとちゃいます?」

中澤「いいんや、そんな慰めは、10も下の女にここまで本気なった、私もアカンのや」

平家「それは、やぐっちゃんに対して失礼やろ!」

平家は怒りをまじえて中澤に言った

中澤「そうやな・・ありがとうな、みっちゃん。酔いも覚めたし帰るわ」
と中澤はトボトボと帰宅していった

平家「やぐっちゃん限ってそんなことあらへんで。姐さんはあんなに愛されてるやんか・・
18 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時47分54秒
矢口は思った、ここ数日間の間中澤からの連絡が何もないのだ
校内では避けてるのか、というくらい顔すらもあわせてない
矢口は不安になった、こんなこと今まで起きたことのないこと無いことだった

矢口「この間のアレがキいたのかな・・?」

矢口はそう考えてみたが、
あの中澤がそれぐらいで落胆する人ではないと矢口は知っている

矢口「もしかして、矢口の事キライになっちゃたのかな・・」

矢口はそう考えていると、目から涙が溢れてきた
一度出た涙は、簡単には止まってくれない

吉澤「今日は何ジョークにしよう・・ハワイアン?・・アレ?矢口サン?」

矢口「ヒック、よっすぃ?」

吉澤「ドシタンデスカ?矢口サン?泣かないでください」

矢口「ゴメンね、矢口、裕ちゃんに嫌われちゃったかなぁと思って」

矢口はここまでのことを、吉澤に話した
19 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時49分31秒
矢口「・・ていうわけ、難しいかな?」

吉澤「聞くのは全然大丈夫デス」

矢口「そっか・・聞いてもらえたら、スッキリした、ありがとう、よっすぃ」

吉澤「No!No!それじゃ、ダメです。今から中澤先生に会いに行きましょう」

矢口「え!?いいよ、そこまでしなくて」

吉澤「この間のお礼です。さぁ行きましょう」

矢口「いいって。・・って、わぁ〜痛い!腕が伸びる〜。伸ばすなら身長にして〜」

吉澤は強引に矢口の腕をひっぱて職員室の前まできた

矢口「よっすぃ、やっぱりオイラだめだよぅ」

吉澤「じゃあ、ワタシが言いますから、そこに隠れていて下さい」

そういうと吉澤は職員室に入り中澤を呼んできた
矢口はと言うと、中澤が出てくる数瞬前に隠れていた
20 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時50分22秒
中澤「なんや、話っていうのは?」

吉澤「矢口サンのことデス」

「矢口」という言葉で中澤の眉がピクリと動いた

中澤「矢口がどないしたんや?」

それでも、一定のトーンで中澤は興味なさそうに訪ねた

吉澤「最近、矢口サンのこと避けてませんか?」

中澤「いや、別に・・」

中澤の顔に焦りの色が出てきた

矢口(よっすぃ、ガンバレ)

吉澤「矢口サン、泣いてたんですよ」

中澤「それは、きっと別のことでないてたんや、うん、そうやきっと」
21 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時51分13秒
矢口(ハァ?何ソレ?」

吉澤「でも、矢口サンは・・」

中澤は声絞り出すように

中澤「あんたと矢口は付き合ってんやろ、あんたが支えてやり」

その次の瞬間

矢口「どういう事?」

あきらかに、きれている矢口に吉澤と中澤は声が出なかった

矢口「よっすぃ、ちょっとここで待ってて、裕子、ちょっと来て」

そういうと矢口と中澤は生徒会室まで行ってしまった
22 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時51分50秒
矢口「裕子、どういうことだよ?」

中澤「何がや?」

矢口「いつ、矢口がよっすぃと付き合ってたんだよ?」

中澤「でも、この前聞いたんやで、吉澤の部屋で吉澤が告白して
   矢口がOKしたのを」

矢口「あんなの、日本語の練習で・・・」


吉澤「矢口サンアイシテイマス、付き合ってクダサイ」

矢口「うん、まぁその調子でいいよ、でも好きですのほうがいいよ」

吉澤「ワカリました」


矢口「・・ってことだよ!」

中澤は信じられないという顔をしている
23 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時52分31秒
中澤「そうなんか?」

矢口「当たり前だろ」

矢口の目にはしだいに涙が出てき

矢口「信じてよ、矢口の事・・・」

矢口が言い終わる前に中澤は矢口を抱きしめた

中澤「矢口。やぐちぃ〜」

矢口「苦しいよ、裕ちゃん・・・」
24 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時53分27秒
保田「若いってえぇの〜」

中・矢「どわぁーー!!」

二人は突然の訪問者に驚き声をあげた

保田「わーー!何じゃ?心臓が止まるかとかと思ったよ」

矢口「お婆ちゃん、何やってるの?」

保田「何って?学校の警備じゃよ」

中澤「お婆ちゃんが?」(この人に任せていいんやろうか、この学校?)

保田「これ、嫁や!ちゃんと帰ってこんかい。孫のケメ子も心配しとるぞ」

中澤「ワタシは独身で、しかも、あんな子産んだ覚えありません!」

保田「先生、独身なのかい、29歳にもなって・・」

中澤(この婆さん、迎えが来る前に私が送ってやろうか?)
25 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時54分25秒
保田「それより、先生が生徒と二人抱き合ってて何してたんじゃ?」

矢口「それは・・・その」

二人はしどろもどろしながらも、中澤が

中澤「こ、この子がサバ折りってどうやるのか聞いてきたんで、教えてたんです」

保田「この子が?」

中澤「そ、そうですよ」

保田「そうかい、やっぱり、二人はカップルかと思ったんだけどねぇ・・」

そう言うと保田お婆ちゃんは、見回りにいった

矢口「あのお婆ちゃんいつもいいタイミング出てくるね」

中澤「全くやなあ」
26 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時57分31秒
後藤「んあ?二人とも早いね?」

矢口「ごっつあん?どうしたの?」

後藤「どうしたのって今日は委員会の日だよ。二人ともそれで来たんじゃないの?」

中澤「そ、そうに決まってるやんか。なぁ矢口?」

矢口「う、ウン」

後藤「二人とも仲直りしたんだね。よかった」

矢口「心配かけてごめんね、ごっちん」
27 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時58分07秒
♪♪♪〜〜〜♪♪

矢口「あれ?メールだ」

矢口サン
中澤先生となかなおりできたみたいですね
じゃあ私は帰ります
        吉澤

矢口「よっすぃからだ。返信しなきゃ」

迷惑かけてごめんね
ありがとう、よっすぃ
         矢口

矢口「これでよし」

柴田「今日は何についての集まりですか?」

矢口「今日は文化祭について」

後藤「へぇ〜文化祭か、平家さんも呼ぼうっと」
28 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)12時58分43秒
紺野「平家?合戦での敗者?」

後藤「違うよ、痛井病院の女医さんだよ」

中澤「生徒会、こんなバラバラでいいんか・・・?」

中澤が考えていると、そっと矢口が

矢口「ねぇ、裕ちゃん」

中澤「何や矢口?」

矢口「この間のデートあんな形なっちゃたじゃん?」

中澤「そうやな」

矢口「だから・・・」
29 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)13時01分02秒
矢口「デート・・しよ?」

言い終わったころには矢口はもう真っ赤だった

中澤「じゃあ、次の休みにな?」

矢口「ウン!」

紺野「矢口さん、真っ赤ですよ。熱でもあるんじゃないですか?」

矢口「えっ?大丈夫だよ」

熱って言われればそうなんだ、薬でも治らない熱。
私の場合裕ちゃんが原因の、恋の炎の熱なんだ

幸せになりたい、愛情で包んであげたい いくつになっても青春だよ・・

〜〜第1部 FIN〜〜
30 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)13時03分22秒
はい、いっきに終わりました。
大量更新かな?
でも第1部なのです・・・ということはそう言うことです
では、また次の更新日に。
31 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月05日(金)15時17分14秒
よかった。よかった(w
32 名前:某板某作者 投稿日:2002年07月05日(金)16時41分04秒
よっすぃ〜のジョーク、今日も冴えてますね〜(w
一瞬、絶句した後、吹き出しました…。

保田のお婆ちゃん、あなたは一体何者??(w
いつもいいタイミングで……。
でも、どこか憎めない(w

なにはともあれ、仲直りバンザイ!!

33 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月05日(金)19時44分36秒
>>31名無し読者さん
   はい、仲直りできましたね。しかし次回はなんと!・・・
>>32某板某作者さん
   ジョークの方お誉め頂きありがとうございます
   保田お婆ちゃんは、自分でも掴めません(w
34 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年07月07日(日)21時22分18秒
やぐちゅ〜、円満解決バンザイ!
やっぱり、アマアマな展開はいいね〜w

戦闘機を飛ばしてると、アマアマな展開にするのが難しいw
35 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月08日(月)03時12分33秒
>>34 やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者さん
   アマアマになりました(これしか、書けないんで)
   ようやく、テストが終わり作品を拝見させて頂きました。
    楽しみにしているんで頑張って下さい
36 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時05分45秒
何か、こんな時間起きてパソに向かったら以外に
話が浮かんできたので更新します(w
37 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時06分17秒
第二部  転校生は昔の・・
38 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時06分55秒
安倍「矢口、知ってた?新しい転校生が来るらしいよ」

矢口「えっ?マジで?」

安倍「詳しくは知らないけどさっき、稲葉先生と和田教頭が話してた」

矢口「へ〜そうなんだ」

二人は帰りにマックに寄って話していた

矢口「どんな、人だろう?楽しみだなぁ」

安倍「そんなこと言ってると、中澤先生に言っちゃうぞ」

矢口「な、何言ってんだよ」
39 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時07分46秒
安倍はふふっと笑った後にちらっと時計を見て

安倍「あっ、そろそろ弟を迎えに行かなくちゃ」

矢口「じゃあ、オイラも帰ろっと」

その日は何ともなく、矢口は転校生がどんな人か想像し床についた
40 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時08分16秒
翌日

安倍「え〜と、等差数列は・・」ガンッ

安倍「ああ〜ごめんなさい・・ってバス停じゃん」

??「すいません、ハロモニ女子学園に行くにはここのバスでいいんですか?」

安倍「へっ?あっはいそうです」

突然現れた女性に安倍は驚きつつも、質問に答えた
しかし、その驚きも

安倍(かっこいい、人だなぁ)

??「ラッキーちょうどバスが来た」

安倍は見とれていた、バスが来たのを忘れて

??「君は乗らないの?」

安倍「えっ?あぁ、乗ります、乗ります」

安倍は慌ててバスに乗り込んだ、定期を出そうとしたが、鞄の中が全て出てきてしまった
41 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時08分56秒
安倍「あ〜、スイマセン」

安倍が、教科書やら何やらと拾っていると

??「ハイ、定期」

安倍「あ、ありがとうございます」

安倍は定期を使い奥の席に座ると

??「隣いいかな?」

安倍「は、はい!」

と、女性が、座った

??「おっちょこちょいだね、私もそうなんだけど」

安倍(うわ〜何か凄く恥ずかしいよ〜)

??「あっ紹介がまだだったね。私は今日からハロ女に通うことになった・・」
42 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月11日(木)04時10分14秒
矢口「あぶねぇー、ギリギリセーフだよ」

矢口は昨夜、転校生のことで頭が一杯になって、
完全な眠りについたのは、明け方だった

矢口「あぁ〜眠い」

矢口がうとうとしてると、担任の石井が入ってきた

石井「今日は転校生が来ています。皆さん仲良くしてあげてください」

矢口(来た!どんな娘だろうな?)

・・・あんたは、オヤジか!?

市井「どうも、今日からこの学校に通うことになりました。市井紗耶香です。よろしく」
43 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時13分07秒
市井「ういっす」
セーラム「これはこれは、どうも」
市「なんか、この話にでてもそんないい役にならなそう」
セ「確かに、ちょこっとしか出なさそう・・」(汗)
市「まぁ、いいんだけどね」
セ「ちょっとは・・・役で・・・」
市「何か言った?」
セ「いえ、何でもないです。市井さんは暴れたりしなくて何か和みますねぇ」
市「ありがとう」
矢口「そんな口きくと」
中澤「しばくで」
セ「出た〜」
矢「さっさと更新しろよ」ドカッ
中「中途半端に更新するんやない」グイッ
セ「!!!!!」バタバタ   
市「喋れないようなので更新いきます。セーラムさんも逝きます」


44 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時14分11秒
矢口「紗耶香〜!?」

市井「アレ?真里っぺじゃん?さては市井を追いかけてきたな?」

矢口「バカ!普通逆だろ!しかも誰が追いかけるか!?・・まさか、紗耶香が転校生だったなんて」

市井「何だよ?その落胆ぶりは、昔はあんなに、愛し合ったじゃないか」

市井の言葉に周りがざわつき始めた

矢口「何わけの分からない事言ってんだよ!」

紗耶香「ハハッ、じゃあ席にでも行きますか」

その日は市井に多少ペースを崩されながらも
矢口は授業を受け。

そして放課後
45 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時14分51秒
矢口は中澤を校門で待っていた

矢口(裕ちゃんまだかなぁ)

市井「あれ?真里っぺじゃん?あ〜さては市井の事待ってたんだ?」

矢口「なんで、紗耶香を待たなきゃいけないんだよ!?」

市井「昔と変わらないね・・」

矢口「ふん!前のことなんてもう忘れたよ」

市井「まぁ、それはそれでいいんだけどね」

少しして、中澤と安倍が来た

中澤「へぇ〜安倍さんがねぇ、やっぱ女の子やねぇ」

安倍「その言い方はヒドイよ先生」

矢口「お〜い、なっち〜、先生〜」

安倍「矢口〜」

中澤「ん?その子誰?見ん顔やけど?」
46 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時15分26秒
市井「今日から通うことになりました。市井紗耶香ですよろしく」

安倍「あ・・・」

市井「あれ?朝の子・・・」

安倍「どうも、・・・安倍なつみです」

市井「よろしく、あ!私のことは紗耶香って呼んでね」

安倍「じゃあ、私のこと・・なっちって呼んで・・・」

安倍(ちゃんと、覚えてくれたんだ)

矢口「何?面識あるの?」

市井「朝にちょっとね・・」

中澤「矢口、仲ええやんか?友達作るのうまいなぁ」

中澤が、関心していると、市井の口から
思いもよらない言葉が発せられた

市井「仲がいいもなにも、昔付き合ってましたから」

矢口「紗耶香!」

中澤「昔・・?」

安倍「付き合ってた・・・?」

中・安「えええぇぇ!」
47 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時16分05秒
市井「まぁ、昔の話ですけどね」

市井はクスっと笑っていた。しかし矢口は

矢口(なんで、よりのもよって、裕ちゃんの前で言うんだよぉ)

矢口「い、いいよ昔のことは・・せ、先生!行こう」

矢口は強引に中澤の腕をつかみ出ようとした

市井「私も、なっちも途中まで一緒だからいいじゃん」

と言って、一緒に帰ることになった。
その途中、前に安倍、矢口  後ろに中澤、市井という形で歩いていた
48 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時16分59秒
中澤「あの、市井さん?」

市井「紗耶香でいいですよ」

中澤「じゃあ、私も外では、裕ちゃん、って呼んでや。それと、敬語もよしてや疲れるから」

市井「わかった、で何?裕ちゃん」

中澤「あぁ、前に矢口と・・」

市井「うん、付き合ってたよ、今は真里っぺ、裕ちゃん一筋みたいだけど」

中澤「知っとたんか」

市井「真里っぺを見てたら何となくね、わかりやすい性格だから」

中澤「そうか・・」
49 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時19分26秒
市井「聞きたい事は分かるよ、どこまでいったか?でしょ?」

中澤「お見通しやな」

市井「何となく・・ね」

市井「そのことなら、直接真里っぺに聞きなよ。」

中澤「そう・・・やな」

市井「裕ちゃん達はもう、エッチしたの?」

中澤「自分、突然、何言うとるんや?」

市井「どうなの?」

市井の強い迫力に中澤は気圧されてしまった

中澤「いや、まだ早いかなぁと思って・・」
50 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月15日(月)01時22分01秒
市井「じゃあ、一つ面白いこと教えてあげるよ」

中澤「面白いこと?」

市井「うん。真里っぺとエッチするのは、きっとまだ無理だと思う」

中澤「えっ・・?」

市井「多分、まだ・・・・嫌がるよ」

中澤「何かあったんか・・?」

市井「それも、矢口に聞きなよ」

そう言って市井は矢口達の方へ行ってしまった

中澤「矢口?いったい昔何があったんや・・?」

中澤はふと、思った。確かに矢口は昔のことを語ろうとはしなかった
中澤が聞こうとしても、矢口はすぐに話をそらしていた

矢口はそんな会話が二人の間にあったことも知らずに楽しそうに笑っていた
51 名前:たむ 投稿日:2002年07月16日(火)03時45分37秒
矢口さんの過去って何なんだぁ〜
やっぱバスが来るまで待ちきれないっす(w
続き楽しみにしてま〜す!

52 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月16日(火)09時31分15秒
>>51 たむさん
たむさんが来てくれた〜!嬉しいな♪頑張らせていただきます!
53 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時45分03秒
中澤「あんな、へタレ作者」
セーラム「どうしたんですか?」
中「前スレにあんた短編を書いたろ、二週間ぐらい前」
セ「あぁ、ハイ」
中「矢口といちゃつけたのはええんや。でもな」
セ「は、ハイ」
中「あんな、短い短編でageたら、他の作者さんに迷惑やろうが!」頬をつねる
セ「ふぁい、ふぉめんなひゃい」
中「さっさと更新しろ!」
セ「いひゃい、ふぉうひんひふぁふ」
矢「痛い、更新します。と言ってます、ではどうぞ」
54 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時45分50秒
矢口「じゃあ、私たちこっちだからじゃあね」

安倍「じゃあね」

市井「また、明日〜」

中澤「紗耶香、ちょっと」

中澤は市井を呼び少し二人から離れた

市井「何?裕ちゃん?」

中澤「あんな、途中から来たからちょっと授業厳しいやろ?」

市井「まぁ、少し・・」

中澤「じゃあ、安倍さんに分からないこと聞きや、きっと安倍さんも喜ぶから」

市井「えっ?何でなっちが喜ぶの?」

中澤(こいつ、自分のことは鈍感やな)
55 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時47分01秒
中澤「まぁ、ええから。そうしたってや」

市井「うん。分かった!ありがとう裕ちゃん」

中澤「どういたしまして」

中澤は少しして歩いている途中、矢口に

中澤「なぁ、矢口?」

矢口「ん?何?裕ちゃん?」

中澤「紗耶香とは、何で別れたん?」

中澤がソレを聞くと矢口は黙って俯いた
56 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時47分49秒
矢口「・・・・・・」

中澤「あっ!嫌なら離さなくてもいいんやけど」

矢口「紗耶香が引っ越す事になって、紗耶香の方から言い出したんだ。
   別れようって」

中澤「・・・矢口」

矢口「それから、裕ちゃんに出会うまで、恋をするのが怖かった
   また、あんな辛い想いをするのが・・」

中澤「・・・・・・」

矢口「裕ちゃんはいなくならないよね?」

矢口の瞳には、うっすらと涙が見えた 
中澤は矢口の肩に腕をまわし矢口を抱き寄せ

中澤「大丈夫や、私は矢口を一人置いってたりせぇへんから」

矢口は中澤に胸に顔を埋めて、一言「ウン」と言った
そんな中、中澤は

中澤(私は矢口を自分と同じ目にさせへん。・・そう前の私のように)
57 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時49分40秒
矢口「裕ちゃん?」

中澤「えっ?あぁ何や?」

矢口「ううん、何か考えてたの?」

中澤「あぁ、ちょっとな・・」

矢口は中澤の表情を見て、これ以上は聞けないと思った。
その後、中澤は自分の家に着くまで何かを思い出すように終始無言だった
翌日は日曜なので、朝は矢口が来て、朝食を作ってくれた

中澤「じゃあ、食べよっか?」

矢口「いただきま〜す」

朝食後二人は買い物や公園に行ったりしていた
その途中で中澤は市井に言われた事を思い出していた

市井「真里っぺとエッチするのは、きっとまだ無理だと思う」

中澤はソレを思い出していた。したくないと言えば嘘になるが
そんなにも、“したい”とも思えなかった
矢口はまだ、“子供だ”という自己抑制が働いていたからだ
しかし、ここ最近の矢口は、たまにこちらが
ドキリとするような顔もするようになってきた(矢口本人に自覚はなさそうだが)
だからより一層にその理由が気になって仕方がなかった
58 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時50分14秒
中澤「なぁ、矢口?」

矢口「ん?なぁに?」

中澤「えっとぉ・・・・・」

矢口「どうしたのさ?」

中澤「いや、何でもあらへん」

矢口「変な裕ちゃん」

という感じで聞くに聞けなかった。
その夜

矢口「じゃあ、そろそろオイラ帰るね」

と言って玄関で靴を履こうとした矢口を中澤は抱きしめ

矢口「ど、どうしたの?」

中澤「今日の矢口は泊まりや」

中澤の口からは、ほのかにアルコールの匂いがした
59 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月17日(水)01時51分31秒
矢口「裕ちゃん、酔ってるよ」

中澤「酔ってなんかない」

中澤は強引に矢口を抱えベッドまで運んだ

矢口「やだ!おろしてよ!」

矢口は精一杯抵抗したが、中澤はそれ以上の力で矢口をベッドに組み敷いた

矢口「やめ・・・ンン・・」

強引なキス、口内に入って刺激するような舌に矢口は唇が離れたときに

矢口「やめてよ・・裕ちゃん・・」

と懇願したが
中澤は無言で服に手を掛けようとした。その時

パチィィィイン

中澤には何が起こったか解らなかった。
乾いた音、痛み出す左頬、泣きながらも出ていく彼女
矢口は去り際に

矢口「・・・・・バカ」

と言い残し出ていった
しばらく放心状態だった中澤だったが、我を取り戻すと急いで矢口を追いかけた
60 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月21日(日)22時42分24秒
スイマセン、今朝方に指をけがしてしまいまして
全治一週間と言われましたので、更新を少しストップします
全くの私用で申し訳ありません
61 名前:たむ 投稿日:2002年07月21日(日)23時17分07秒
全治一週間ですと?
大丈夫ですか?
完全治癒、心よりお祈りいたしております。
バスが来るまで、ゆっくりマッタリ待ってま〜す(w
62 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年07月26日(金)02時39分35秒
ども、へタレです。指の方は9割近く回復してるので
とりあえず今日の所は、レス返しだけで・・

>>61 たむさん 
   スミマセン、待たせるようなことしてしまいまして
   たむさんの作品の方かなり、続きが気になります(w
63 名前:たむ 投稿日:2002年07月26日(金)23時59分06秒
うわぉっ!
良かったです、完全治癒も近いんですねぃ!!
自分としてはココの矢口さんの過去が気になって気になって・・・
あ、でも急かしてる訳じゃないっす(w
無理せず、ゆっくり治してくださいね〜。
64 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)00時49分36秒
>>63 たむさん
   度々のレス本当にありがとうゴザイマス
   やっぱりレスが付くとやる気が出ますね♪
   
   では、時間があまりないので更新いきます!
65 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)00時50分06秒
矢口「裕子のバカ・・・」

矢口は涙を拭きながら、歩いていると前に男が二名現れ

男A「ねぇねぇ、何処行くの?」

男B「俺たちと遊ばない?」

矢口(嫌、無視しよう・・)

矢口「スイマセン、急いでいるんで・・・」

矢口はそう言い通り過ぎようとしたとき、男は腕をつかみ

男A「ちょっと位いいじゃん」

男B「そうだよ、カラオケでも行こうよ、ね?」

矢口「嫌!離して!」
66 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)00時51分22秒
その頃中澤は・・

中澤「矢口ー!矢口ー!・・何処行ったんや?」

矢口とは数十メートル離れたところにいた

ピクッ

中澤「矢口?」

何かが中澤に呼びかけた、それを疑いもせず中澤は走り出した

男A「いいから、じっとしてろよ!」

矢口「やだ!やめて!」

パチン!

男は矢口の頬を張って黙らせようとした。案の定、矢口は恐怖で声が出なくなった
67 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)00時58分18秒
中澤「矢口ー!」

中澤は路地裏に入ると

男B「スイマセン、ちょっとここから先は入らないでもらえます?」

中澤「なんやと?」

矢口(今、裕ちゃんの声が・・)

矢口「裕ちゃーーーん!!!!!!」

精一杯矢口は叫んだ

男A「黙ってろって言ったろうが!」

中澤は確かに矢口の声を聞き取った

中澤「ソコどけや、腕ずくでも行くで?」

男B「うるせぇ!やって見ろ」

男Bはいきなり、中澤の顔面へ右ストレートをたたき込もうとした・・がパンチは空を切った

中澤「・・・・どけや!」

中澤はパンチをかがんで避け、立ち上がりの反動を利用して掌で鳩尾を突き上げた

男B「ゲフッ!・・ガアァァ!」

男はその場でのたうち廻った。中澤は無視して奥へ進む
68 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)01時01分09秒
男A「誰もこねぇよ、おとなしくしろよ」

矢口の服に手を掛けようとしたその時

中澤「すまんな、来てもうたわ」

男A「誰だ!?あいつはどうした?」

中澤「あぁ、あの男なら、そこでのたうち廻っとるよ」

男A「チッ、役立たずが」

矢口「・・・・」

矢口は、話しかけられなかったあまりの迫力に

A「死ね!」

男は蹴りを放つ、中澤は蹴りを間一髪で避け倒しに行くが次の行動が早くて懐に入れない
69 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)01時02分27秒
A「これでも空手を少々かじってるからね・・・」

中澤「関係ない・・・」

中澤は一瞬の隙をつき、喉を突く、が浅かった

A「ゲホッ!ゲホッ!この女」

男が呼吸を整えようとして深呼吸する。
中澤はそれを見逃さなかった

中澤「今や!」

男が呼吸をした瞬間に懐に入り、両掌で鳩尾を突き上げた

A「ゲッ・・・」ドサッ

喉を浅く突いたのは伏線で、深く呼吸させるのが目的だった
深く呼吸をした所に鳩尾を突き上げ失神させるための・・
70 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)01時03分49秒
中澤「矢口、大丈夫か?」

矢口の頬が赤くなってるのに気づき

中澤「あいつにやられたんか?」

矢口「うん・・・罰だよ」

中澤「罰?」

矢口「裕ちゃんをぶった・・」

中澤は矢口を抱きしめ

中澤「ごめんな、あんな事して・・」

矢口「裕ちゃ〜ん」

矢口は安心のせいか中澤に泣きついた
中澤は優しく背中を撫でてやる

中澤「ごめんな、私、待つからな。矢口が許してくれるまで」

その日、矢口は中澤に送られて、部屋まで帰った
71 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月01日(木)01時12分06秒
中澤「あれだけ待たせてこれだけか?」
セーラム「はい・・・で、でも中澤さん大活躍じゃないですか?」
矢口「裕ちゃん、ちょっと怖かった・・」
中「矢口を怖がらせてどうするんや!?」パコォォン
セ「スリッパで殴らないで下さいよ」
矢「私も気分転換にやる〜」ブンッ
中「矢口!それ厚底や!」ゴツッ!!
矢「裕ちゃ〜ん!どうしよう起きないよ〜」
中「・・・ほっとけば何とかなるやろ?さっ行こうか?」
矢「ウン!」
セ「矢口さんまで・・ヒドイ・・」
72 名前:たむ 投稿日:2002年08月01日(木)02時51分36秒
いや〜裕ちゃんカッケー!(w
矢口さんの過去だけじゃなく裕ちゃんの過去も知りたくなりました。
何気に更新後の会話も楽しみだったり(w
73 名前:169の名無し読者 投稿日:2002年08月02日(金)03時56分48秒
前スレで『バスくる』のやぐちゅーをリクした者です。
リクに応えて戴き、ありがとうございます。
私事で忙しくしている間に、こんなに進んでいたなんて知りませんでした。

さやまりの過去も、中澤先生の元カノも気になって仕方ありません。
続きも心よりお待ちしております。
74 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時25分49秒
>>72 たむさん  
   はい、裕ちゃんかなり強いです。本編でも過去には一応触れますが
   二人の過去編でも書いてみようと、思います

>>73 169の名無し読者さん
   リクエスト、本当にありがとうございました
   中澤先生の昔の人ももうすぐ出てくる予定なんで 
   頑張ります

   
75 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時27分35秒
翌日

矢口は学校へ着くと、安倍が走って来た

安倍「矢口!た、た、大変だべさ?」

矢口「なっち、落ち着いてよ!何があったの?」

安倍「裕ちゃんが校長室に呼ばれたべ」

矢口「えっ!?」

安倍「何か昨日、暴力がどうとかで・・」

矢口はそれを聞くと校長室に向かった

矢口「失礼します!」
76 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時29分55秒
校長寺田「生徒会長の矢口さん、どうしたんだね?」

中澤「矢口?」

矢口「中澤先生は私を助けてくれたんです!だから、だから・・」

寺田「あぁ、そのことか、それなら目撃者がいてわかったよ」

矢口「えっ!?目撃者?」

保田「私じゃよ」

矢口「お婆ちゃん?」

中澤「そういうことやから、早く教室に戻り」

矢口が部屋を出ていくのを確認すると校長が話しを続けた

寺田「で、どうする?別に嫌やったら断ってもええねんで?
   中澤先生を必要としてくれる生徒もいるようだし」

中澤は思い詰めるような顔をして

中澤「しばらく時間を下さい・・・」

寺田「あぁ、返事いつでもええからな・・」

その日の中澤は何も無かったように授業をしていた
77 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時31分05秒
中澤が帰ると、ドアの前では矢口が立っていた

中澤「やぐち?」

矢口は中澤を見つけると嬉しそうに

矢口「お帰り、裕ちゃん」

中澤「あんた、いつからおったん?」

矢口「いや〜、何時に裕ちゃんが帰ってくるか解らなかったから・・」

中澤「とりあえず中に入り」

矢口はソファーに座ると

中澤「何か飲むか?」

矢口「ううん、いいよ」

矢口は素っ気無い返事しかできない自分が、嫌になる
78 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時31分55秒
矢口「ねぇ、紗耶香から聞いたんでしょ?」

中澤「ん?何をや?」

矢口「隠さなくてもいいよ、今日、紗耶香から聞いたから」

中澤「そうか・・」

中澤が矢口の隣に座る

中澤「話してくれるんか?」

矢口「うん・・」

矢口「私が紗耶香と付き合う前。買い物に行ったとき昨日と同じ様な事が起きたんだ」

矢口が震えているのに気づいた中澤は矢口を優しく抱きしめる

矢口「ありがとう」

そして、話を続ける

矢口「もう、ダメだと思ったとき助けてくれたのが、紗耶香だった・・」
79 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時33分12秒
矢口「その後、惹かれるように紗耶香に告白した。だけどその数週間後に
   矢口を助けたときの事が問題になって、紗耶香は転校することになったの。  
   だから、人と肌を合わせようとすると襲われた時の事を思い出しちゃって・・
   あの時はもう、人を好きなるのも怖かったよ・・
   私のせいで、誰かに迷惑かけるのが」

中澤「・・・・矢口」

矢口「でも、裕ちゃんに出会ってまた人を好きになることができたよ」

中澤「・・・・」

矢口「今日だって、裕ちゃんが校長に呼ばれたって聞いて  
   あの時と何も変わらず何も出来ないのが怖かった・・だから」

中澤「やぐちぃ〜」

矢口「裕ちゃん、痛いよ」

矢口が離れようとしたとき肩元が濡れているのに気づいた

矢口(裕ちゃん?泣いてくれるの?)

中澤「矢口が怖くなくなるまで、ずっとずっと、待ってやるからな」

矢口「うん、だから泣かないでよ」

その日は中澤に抱きしめられながら眠りについた
不思議と矢口は安心感に包まれたような感覚だった
80 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時34分22秒
翌日

いつものように生徒会集まり

矢口「そろそろ、本腰入れて文化祭のこと話すよ、もう3週間後だよ」

後藤「それって、メチャクチャ忙しくなるじゃん」

矢口「何か、急に予定が早まったみたい」

皆の文句を言う声はなかった。というより
時間の無さに焦っていた

後藤「あのさ〜文化祭って何やるの?」

紺野「去年は各クラスの食品の販売、有志した人のライブというところだったはずです」

柴田「去年は、参加者少なかったからね」

後藤「何で?」

柴田「他の学校と文化祭の日が重なってたから、みんなそっちに行っちゃたんです」

矢口「だから、今回は早めにやるんだろうね」

中澤「そういうことや、だからみんな一生懸命頑張りや」

3週間はあっという間に過ぎた
81 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時36分02秒
文化祭当日

平家「おぉ、やっとる、やっとる」

中澤「みっちゃん?何してんの?」

平家「ごっちんに呼ばれてな」

中澤「ホンマに、呼んだんかい・・」

後藤「平家さ〜ん」

平家「ごっちん!制服姿も可愛いな〜」

中澤「おっちゃんになっとるがな・・」

後藤「先生、やぐっちゃん今日、浴衣だったよ」

中澤「何!?やぐち〜」

中澤は猛ダッシュで行ってしまった

平家「場所、知っとんの?」

後藤「後藤は言ってないよ」

平家「突っ走りすぎやで、姐さん」
82 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時36分57秒
矢口「あれ?裕ちゃん・・?」

中澤「ハァハァ・・」

矢口「何そんなに、疲れてんの?」

中澤は顔を上げ矢口を見ると

中澤「かわい〜い!」

矢口「わっ!やめろよ〜!」

中澤が突然抱きついてきたので矢口は倒れそうになった

矢口「危ないじゃんかよ!」

中澤「その格好見たらつい・・」

矢口「それじゃ、オヤジだよ」

中澤「オヤジでいいですぅー」

その時、矢口はいつも中澤が左手首に大きめのリストバンドをしてるので

矢口「ねぇ、裕ちゃん。いつもそのリストバンドしてるけど、気にいってんの?」

矢口は自然にリストバンドに触れようとしたが・・・
83 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時37分28秒
中澤「アカン!!!」

中澤の声に矢口は驚きビクッと手を引いた、その様子を中澤は見て

中澤「あっ!?ゴ、ゴメンな矢口。怒鳴るつもりは・・」

矢口「ヤ、ヤグチは、まだやることがあるから後でね・・・」

中澤「あっ!ちょっと矢口」

矢口は逃げるように行ってしまった

市井「あ〜あ振られちゃったね裕ちゃん」

中澤「紗耶香か・・見とったんか」

市井「遠くからだけどね、どう?矢口、ちゃんと話してくれた」

中澤「あぁまぁな」

中澤は今の会話が聞かれてなくて、少しホッとした
84 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時38分57秒
市井「しっかり捕まえておかないと、私がもらっちゃうからね?」

中澤「それは、無理やで、矢口と私はラブラブやもん」

市井「ヘヘッ、それもそうだね」

安倍「紗耶香〜?早く行こうよ」

市井「うん、今行くよ〜」

市井は安倍と一緒に行ったので、中澤は仕方なくその辺をうろついてた

紺野「中澤先生〜」

中澤「おっ!紺野は・・餅屋?」

紺野「お一つどうです?きな粉餅」

紺野の薦めを丁寧に断り中澤は校内を廻った
そろそろ、矢口との待ち合わせの時間なので校門で待っていると

「中澤裕子さんですよね?」

中澤は顔を上げて、その人物を見て、そして固まった

「久しぶりだね、裕ちゃん」

中澤「・・・・彩っぺ?・・・」
85 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月02日(金)11時52分26秒
中「今日は、まぁまぁの更新量やな」
セ「ありがとうございます」(矢口さんの浴衣姿が効いたかな?)
矢「彩っぺ出てきたね」
セ「はい、出してみました。どうです?」
矢「別に、それより、頭大丈夫?昨日なんか自然に頭を押さえて倒れたけど」
セ「自然に!?あれは、厚底で・・・」
中「こんなん、大丈夫やんな?」胸元を掴みあげる
セ「はい、大丈夫でです」(泣)
中「じゃ、ウチの新曲も買うよな?」
セ「頭と何の意味が・・・?」
中「か・う・よ・な?」
セ「もちろんですとも」(何で片手に、矢口さんの厚底を!?)
中「あっ!?」厚底が手を滑って飛んでく
セ「ぎゃぁ」バタン
矢「同じ所に見事に当たったね」
中「ほっといてこ、これから、家来るか?」
矢「うん、行こう」
セ「作者なのに、こんな事ばっか・・」ガクッ
86 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月02日(金)13時38分42秒
彩裕きましたか(w
リストバンドも・・・彩裕に関係ありそう
楽しみです。
87 名前:某板某作者 投稿日:2002年08月02日(金)21時47分26秒
保田のお婆ちゃん、でかした!!
(毎度、同じことばかりですみません…。何気にお婆ちゃんのファンなんです…w)
矢口さんに続き、裕ちゃんにも過去が…。
これからの展開、期待しています。

それと、頭お大事になさってくださいね(w

88 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月05日(月)01時18分06秒
レス返しを

>>86 名無しさん
   ハイ!リストバンドも関係してきますよ
   楽しみだなんてありがとうございます

>> 某板某作者さん
  確かに、お婆ちゃんなんかいい味出してきましたね
  期待されるなんてとても嬉しいです

裕ちゃんのラジオを聞いて作った本当に短い話を載せます
ワガママでスミマセンが、どうしても書きたかったんです
では載せます
89 名前:親友との別れ 投稿日:2002年08月05日(月)01時25分29秒
私がラジオの収録を取り終えて帰ろうとしたら私の部屋の前矢口が座っていた

中澤「な・・何やってんの?」

私が声をかけると、矢口が抱きついてきた

中澤「どうしたん?」

矢口「裕ちゃん・・ラジオで泣いてたよね」

矢口は私から離れるとそう言った

中澤「聞いてたんか?」

矢口「まぁ・・・ね」

中澤「ハハッ、これじゃあ泣き虫矢口と一緒やなぁ・・・とりあえず上がりぃ」

矢口「やっぱり、矢口もみっちゃんの卒業は、辛いよ」

「みっちゃん」という言葉に私の動きは止まった
二人してソファーに座ると矢口が
90 名前:親友との別れ 投稿日:2002年08月05日(月)01時55分29秒
矢口「いいよ、素直になって、ほら矢口もいろいろと
   相談に乗ってもらったし・・・ね?」

そんな、優しい言葉をかけた後に優しく抱きしめられて
私はもう耐えきれなかった

中澤「どうし・・・て・・また・・・・こ・・んな・・辛い・・・想・・い
   せな・・あかん・・の?」

耐えに耐えただけあって一度流れ出した涙止まらなかった
矢口は何も言わない代わりに強く強く抱きしめてくれた
十数分泣き続けようやく涙が止まると、矢口は帰る支度をしていた

中澤「帰るんか?」

矢口「いきなり、おじゃましちゃったし・・」

私は矢口を抱きしめ

中澤「お願いや・・今日は側にいてや・・」

私が頼むと矢口は

矢口「矢口でいいの?」
と聞き返してきたので
中澤「矢口以外じゃ嫌なんや」

と答えを返した
翌朝、早く目が覚めた隣では矢口が幸せそうに眠っていた
91 名前:親友との別れ 投稿日:2002年08月05日(月)01時56分34秒
は携帯を取り出すと「今日飲みに行こうや」とメールを送ると
携帯をしまった

矢口「・・・裕ちゃん?」

中澤「起こしちゃった?」

矢口「ううん、それより裕ちゃん、目腫れてるよ」

私は鏡で顔を確認すると確かに腫れている

中澤「結構、腫れてもうたな」

矢口「だから、ちゃんと冷やしなって言ったのに・・」

矢口とこんな会話をしてるときに急に思い出した言葉があった
誰が言ったのかは覚えてるわけないんやけど

出会いは別れの序曲
別れるために出会う

でも私はそうは思わへん

どんな人間でも心が通えばいつでもあえる
今回のことは私とみっちゃんは本当に親友なのかという試練
そんな気がした、
92 名前:親友との別れ 投稿日:2002年08月05日(月)01時58分52秒
するとメールが返ってきた

姐さん、朝からご機嫌ですやん?
まぁ、飲みに行きましょう。 
もちろん、奢りですよね?

そのメールをみて私は「今日ぐらいはしゃあないな」
と送り返した

それを見ていた矢口が
矢口「あんまり、飲み過ぎるなよ」
中澤「大丈夫や、任せとき」

そう、私はいつでも人をも巻き込む。その性格で生きてきたんや
それを、最近はすっかり忘れてたわ。
これからは、いつも通りの中澤裕子で行くからみんな覚悟しとき?
そう思いながらメイクで腫れをごまかし仕事に行く

Fin
93 名前:たむ 投稿日:2002年08月07日(水)01時06分36秒
はぁ〜切ない・・
ホンマ別れは辛いっすよね。
でも、こういう矢口さんと中澤さんも好きやわ〜(w

94 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月08日(木)17時18分24秒
起きられたら夜に更新しますので、
今は、レス返しをします

>>93 たむさん
   このような中途半端な駄文にレスくださるなんて
   本当にありがとうございます。
   sage更新のはずなのに気づいてくださるなんて
   本当に嬉しいです
95 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時05分52秒
中「オイ!」
セ「まことに申し訳ありませんです」ペコリ
矢「そうだよ〜木曜の夜って言ってたのにさ」
中「どこまでも、へタレやな・・」クドクド
矢「大体、そんなこというならさ〜・・・」ブツブツ
セ「長くなりそうだ・・更新いきます」(小声)
中「聞いとんのか!!!」
セ「は、はいもちろん」
96 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時08分06秒
石黒「何?もう忘れちゃったの?」

中澤(忘れられるワケあらへん)
中澤「来とったんか・・」

石黒「まぁね、従妹の文化祭がここだから・・」

中澤「子供は元気か?」

石黒「うん、すくすくと育ってるよ」

中澤「そうか・・」

矢口「裕ちゃ〜ん」

中澤「・・・矢口」

石黒「真里ちゃん!」

中澤「えっ!?」

矢口「裕ちゃん、お待たせ! あれ?彩さん来てくれたの?」

石黒「うん、制服可愛いね」

矢口「ありがとう」
97 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時09分01秒
中澤「矢口、彩っぺのこと知ってるん?」

矢口「えっ!?裕ちゃんこそ彩さんと知り合い?」

石黒「私の従妹って真里ちゃんことだよ」

中澤「そう・・・やったんか」

矢口「ねぇ、どうしたの?」

中澤「いや、何でもない」

石黒「もしかして真里ちゃんのいい人って裕ちゃんのこと?」

矢口「ち、違うよ」

矢口は焦って否定したが

石黒「真里ちゃん、相変わらず隠し事ができないね」

矢口「あのね、彩さん・・」

石黒「大丈夫、お母さんには内緒にしてあげるから」

石黒はそう言い残し、「じゃあね」と行ってしまった
98 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時09分47秒
中澤「・・・・・・」

矢口「ねぇ、裕ちゃん?」

中澤「ん?何や?」

矢口「さっきから、ボーっとしてばっかだよ」

中澤「あぁごめんな、」

矢口「だからさぁ、彩さんとはいつ知り合ったの?」

中澤「えっ!?」

矢口の質問に中澤は答えられなかった、はたしてそのことを矢口に話しても
彼女は自分の前でこうして笑ってくれるのだろうか?と考えてしまう

矢口「あっ!?別に嫌なら話さなくてもいいよ、ホラ、矢口も紗耶香のこと 
   なかなか話さなかったし」

中澤「矢口、彩っぺとはな・・・・」

中澤が決心して話そうとしたとき後ろから
99 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時10分56秒
石黒「昔、付き合ってたのよ」

どこかへいったはずの石黒がいた

中澤「彩っぺ・・」

矢口「えっ!?・・・彩さんと裕ちゃんが・・・付き合ってた・・?」

石黒「そうよ、お互いに、お互いを大事にしてたわ。肌も重ねたわ」

中澤「彩っぺ!!」

矢口「裕ちゃ・・何・・」

矢口は混乱し突然走って行ってしまった、

中澤「彩っぺ、何も・・」

石黒「そこまで言うことない、とでも言いたいの?私は事実を教えてあげただけ
   嘘をつく必要もないでしょ?」

石黒は冷たく言い放つと、スッと中澤を見つめた
中澤はその視線に悪寒を・・いや、恐怖を感じた
ここで相手に呑まれてはいけないと思った中澤は何とか声を出した

中澤「でも、私は・・あんたに捨てられたんやで」

石黒「だから今度はもっと年下の彼女を選んだの?」

その言葉に中澤はキレた
100 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時12分03秒
中澤「選んだ・・やと、いい加減にせい、私は矢口といたいから付き合っとるんや
   そのことについて、多少、矢口と血が繋がっているからって、あんたには関係ない!」

石黒「あいかわらず、自分の廻りの人のことにはすぐ熱くなるね。  
   でも安心して、私はもう、あなたに何もしない、何も求めないから」

中澤「矢口にも、手ぇ出すなよ」

石黒はフフッと笑い

石黒「いつも、左腕にリストバンドつけてるところを見ると、まだ消えないんだね・・・
   とりあえず、お幸せに」

と言い残して行ってしまった
中澤はすぐに矢口を追いかけた
101 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月10日(土)15時13分09秒
矢口「彩さんと裕ちゃんが付き合ってたなんて・・・そういえば私、裕ちゃんの事何も知らない
   付き合ってるのに、お互い、大事なことをつい最近まで知らなかった」

中澤「・・・矢口、ここにおったんか」

中澤の声にビクッと反応した、矢口は恐る恐る中澤を見上げた

矢口「・・・・・裕ちゃん」

中澤「あのな・・・」

矢口「あっ!も、もう暗くなったし、矢口帰るね」

中澤「矢口!」

中澤を振りきるように矢口は走って帰った
その後、中澤は家に帰り、しばらく考え事をしていた

中澤「ちゃんと、矢口には言わなきゃあかんな・・」

しかし、中澤は困っていた。あの様子だと矢口の事だから
学校で会っても、話しかけてはくれないだろうから

次の日は日曜だが、やはり矢口は中澤の家には来なかった
102 名前:たむ 投稿日:2002年08月12日(月)03時29分18秒
あうぅ・・矢口さん切なすぎますぅ。
こちらも佳境に入ってきましたね。
ドッキドキな展開、楽しみにしてます。
がんばってください!
103 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年08月13日(火)04時08分16秒
初めてカキコします。
やぐちゅ〜めちゃ好きです。あやっぺも。
それにしてもせつないですねぇ。
なんか胸がぎゅ〜っと締め付けられるような…。
続き、がんばってくださいね。
104 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)21時54分53秒
レス返しをします

>>102 たむさん  
   ありがとうゴザイマス、ラストは頭に入ってるけど  
   自分がへタレなため、そこにいくのに、だらだらいきそうです(苦笑い)

>>103 ゆちぃさん
   初めまして、へタレなセーラムです。
   やぐちゅ〜、いいですよねぇ
   こんなへタレの作品じゃ満足させることは
   出来ないかもしれませんが、どうぞみてやって下さい
105 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時44分56秒
セ「・・・・」
中「や〜ぐち」
矢「・・・・」
中「何で二人とも喋らんの?」
セ「何か言うとまた、傷が増えそうなんで」
矢「裕ちゃん、あいかわらず、浮気性だから」
中「そないな事ないって、あれは・・」
矢「スキンシップとか都合のいいことばっかいってさ・・」
中「・・そや、昨日は初カキコのゆちぃさんや一昨日は
  今やすっかりお世話になっとるたむさんがきてくれとったなぁ」
矢「たむさんの裕ちゃん優しいからたむさんのとこ行こうかな・・」
中「な、何言うてんねん」
矢「じゃあ、行って来ます」
中「あぁ〜矢口〜。へタレ!おまえも止めんから行ってもうたやないか!ドカッ
セ「結局はこの役・・・か」ドサッ
中「今日はもう、更新せぇへん!」(嘘)
106 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時48分26秒
中澤「さて、どないしよう・・か」

中澤は安倍に矢口の様子を電話で聞いてみることにした

安倍「もしもし、裕ちゃん?何?」

中澤「安倍さん?あのなぁ・・その、矢口は元気か?」

安倍「自分で聞きなよ〜・・あっ!?でも・・・・」

中澤「でも、何や?」

安倍「昨日の文化祭から部屋にこもったきり・・だと思う」

中澤「そうか・・」

安倍「しっかりしなよ、あっ!?電池切れちゃうや、じゃあね」 プッ

中澤は電話を持ったままソファーに座り込み

中澤(これ以上、矢口の苦しむトコ見たないな・・・せやかてどうする?
   別れるのは、絶対に嫌や!・・・・これは、ワガママかな?)

マイナス思考の中澤だったが
107 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時49分07秒
中澤(矢口、この間、私に言ってくれた。『信じて欲しい』
   その言葉を私に信じさせてや)

矢口の部屋

矢口(裕ちゃんの昔付き合ってたひとが、彩さんか・・
   やっぱ、矢口以外にも付き合ってた人がいたんだ
   そりゃぁ、そうだよね、裕ちゃん綺麗だし、ここって時はカッコイイし
   たまに、可愛い一面もあるし)

矢口はベッドの上で寝返りをうった

矢口(あ、いつもならとっくに裕ちゃんの家にいるんだよねぇ
   でも、どんな顔して会えばいいんだろう?
   今、裕ちゃんの前で普通に笑えるのかな?
   矢口の前で、裕ちゃんは笑ってくれるの?
   考えるほど会いたい、けど怖いよ。)

その時にドアを叩く音が聞こえ

安倍「矢口〜?お客さんだよ〜」

矢口(裕ちゃん!?)

矢口はダッシュでドアを開けた・・がそこにいたのは
108 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時49分59秒
石黒「おはよう、真里ちゃん」

矢口「おはようございます。」

石黒「ごめんね。裕ちゃんじゃなくて」

矢口はその言葉に少し憤りを感じたが、とりあえず部屋に入れた

石黒「ちゃんと、ご飯食べてる?」

矢口「はい・・学食もあるし、自分でも作れるし・・」

石黒は興味なさそうに「ふ〜ん」と答えた

矢口「あの、今日はどうしたんですか?」

石黒「あ!忘れるところだった。聞きたいんでしょ?裕ちゃんのこと?」

矢口は、自然と頷いていた

石黒「でも、特に変わったところはないよ。出会ったのは公園だった
   その公園で何度か顔を合わせてたら、いつの間にか
   仲が良くなってて、しばらくして私が付き合って欲しいって言ったの
   裕ちゃんは最初は驚いてたけどすぐに返事をくれたわ」
109 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時51分07秒
中澤はその頃何か嫌な予感がして矢口の部屋へと向かっていた

中澤(とりあえず、矢口とは話をせなあかん)




石黒は、話し続けた、少しづつ矢口に近寄りながら

石黒「・・・そして、別れたわ。私の婚約が原因で」

矢口「そうだったんですか。」

石黒「というのは、表向きにだけどね。」

矢口「え?どういう事ですか?」

石黒は笑いながら

石黒「本当はね、公園で見かけた時から、あのクールな表情を崩したかったんだ
   もう、私しか見ないようにして、その後に捨てるの」

石黒は話し続けた

石黒「裕ちゃんっていつもリストバンドしてるでしょ?」

矢口「うん。アレに触ろうとしたら・・」

石黒「そりゃあ触られたくないでしょうね」

矢口「なんで・・・?」
110 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月14日(水)22時52分42秒
石黒「あの人は別れたその晩に手首を切って死のうとしたのよ」

矢口はその言葉にひどく動揺した

矢口(自殺?裕ちゃんが?何で?そこまで好きだったから?)

様々な疑問が矢口の脳内に駆けめぐった
ふと、石黒の方向くと
矢口は石黒の表情に恐怖を感じた。
そして、石黒と自分の位置が大分短いのにも

矢口「彩さん?」

石黒「でも、まだ終わってないんだ。だから奪うの。
   あの人の大事なモノを・・」

矢口は、震える声で

矢口「大事な・・・モノ?」

石黒「そう、あの人の今、一番大切なあなたを」

そう言って石黒は矢口を押し倒し、強引に唇を奪った
111 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年08月15日(木)03時06分25秒
にゃ〜!!あやっぺがクロい…。なんかやっぱり苦しいっすね。
あっ!セーラムさんはヘタレじゃないです!この小説すっごい好きですもん。
いやぁ〜でも、クロいあやっぺもいいですね〜♪
112 名前:某板某作者 投稿日:2002年08月15日(木)13時32分23秒
裕ちゃ〜ん!
矢口さんを助けるんだぁ〜!!(w


あっ、私も「セーラムさんはヘタレじゃない」に一票です!
自分はいつまでたっても「アホ作者」ですが…(w

113 名前:たむ 投稿日:2002年08月17日(土)01時00分01秒
わおっ!めっちゃドキドキな展開になってきましたね〜。
続きが非常に楽しみっす!

板中の会話とはいえ、裕ちゃんと矢口さんに名前呼ばれるの
かなり嬉すぃ〜と一人にやけてました(w
114 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月17日(土)12時49分15秒
いいトコで止めないで下さいよぉ・・・。
作者さん・・(泣)
115 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月18日(日)13時55分14秒
一応、夜に更新する予定です。ではレス返しを・・
>>111 ゆちぃさん 
    いや〜へタレじゃないなんて、嬉しいですね。
    この小説を好きと言ってくださってありがとうございます

>>112 某板某作者さん 
    裕ちゃんは、間に合うのでしょうか?
    いや〜作者殿こそアホなんかじゃありませんよ!

>>113 たむさん 
   楽しみにしてくださってくれて、ありがとうゴザイマス
   何か、そちらに裕ちゃんと矢口さんがおじゃましちゃったようで・・

>>114 名無し読者さん
    ゴメンなさい(汗
    作者はへタレのうえに根性が悪いみたいで・・・(w

24時間テレビのドラマの中で矢口が「ゆうちゃん」と呼んでいる時
何度も中澤さんのことかと、思ってしまった作者でした・・

116 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時37分18秒
中「おい、へタレ!」
セ「(戻って来た!)何を言ってるんですか?
  自分はもうへタレじゃないですよ。」
中「何でや?」
矢「あ〜わかった!ゆちぃさんや某板某作者さんがへタレじゃないって
  言ってくれたからだ」
セ「そうです」
中「ここの、カップリングは?」
セ「やぐちゅーですけど何か?」
中「矢口は裕ちゃんのこと・・?」
矢「好き」
中「ということで、私がこの中では王」
セ「王!?」
中「王の命令は絶対服従、ここのモットーは
  1に裕ちゃん2に矢口3、4がなくて5にセーラムや」
セ「作者なのに5番!?」
中「つまり、おまえはへタレじゃー!」ブン!ガツッ
セ「け、携帯は投げるモノじゃなく、かけるモノ」ドサッ
矢「更新いってみよう!YOチェケラッチョゥ!」←DJマリー風
117 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時38分45秒
矢口「ンン!」

矢口は離れようとしたが、石黒はそれ以上の力で押さえつけた
そのまま押し倒すと、服に手をかけようとした

矢口(ヤダ!裕ちゃん・・怖いよ。助けて)

矢口が抵抗するので服がうまく脱がせられなかったので
石黒は服の隙間から手を入れる
そして不意に唇を離して

石黒「真里ちゃんって普段は付けてないんだ?」

矢口「彩さん、やめ・・ふぁ!」

石黒は愛撫を止めない

石黒「もう、こんなに固くなっちゃって・・感じやすいんだね?」

矢口の目からはどんどん涙があふれてきた
118 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時39分35秒
矢口(どうして?こんなことになったの・・)

石黒の片腕が下の方に行くのを感じた

矢口「ダメ!それ・・・」

その時だった

中澤「矢口ー!!!」

中澤が矢口の部屋に入ってきた

石黒「以外に早かったね?」

そう言い部屋から出ようとした

中澤「待てや!このままで済むわけあらへんやろ!」

石黒「そんなことより、真里ちゃんをみてあげた方がいいんじゃない?」

中澤はハッとして矢口の方を見た。
矢口は抜け殻のような状態だった

石黒「もういいわ、わたしは・・もうあなた達の前には現れはしないから」

そう言い残し部屋を出ていった
119 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時41分15秒
中澤「矢口?」

中澤は矢口を起こそうとした

矢口「いやぁああ!来ないで!」

矢口は激しく暴れ出した

中澤「矢口!矢口!しっかりせい」

矢口「いやああぁ!」

中澤は抵抗する矢口を強引に抱きしめ耳元で優しく

中澤「もう、大丈夫や、来るの遅うなってごめんな」

と言うと

矢口「・・・・裕ちゃん?」

中澤「そうや、わかるか?」

矢口「怖かったよ〜。もう、このままダメかと思ったよ」

矢口は中澤を確認後、安心したためか、十数分泣いていた

石黒は矢口の部屋を出たあと壁に寄っ掛かると

石黒「幸せに・・・」

と小さく呟いた、その瞳からはひとすじの涙がこぼれ落ちた
120 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時42分27秒
矢口が目を覚ますと中澤は矢口の手を握りながら立て膝の状態で眠っていた
矢口は中澤の唇に自分の唇を合わせると

中澤「・・・ん?・・やぐち?」

矢口「おはよう、裕ちゃん」

矢口は柔らかい笑顔で起こした

中澤「今、何時?」

矢口「ええと、まだ三時だよ」

中澤「三時か・・」

矢口「とりあえず、コーヒーでも入れるから、しっかり起きて」

矢口が離れようとしたら中澤は矢口を抱きしめ

中澤「いやや、もうちょっとこうしてたいわ」

矢口「・・・もう、しょうがないな」

わざとらしくため息をついて矢口はそのままでいた。ふいに

矢口「抱きしめるだけでいいの?」

と、小悪魔の笑みで聞いてきた。
121 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時43分19秒
中澤「もちろん、それだけで済む、裕ちゃんじゃあらへんで」

と言って、キスをした

矢口「彩さんから聞いたよ」

中澤「何をや?」

矢口「その、リストバンドのこと・・・」

中澤「そうか・・・」

矢口「もう、そんなことしないよね?」

矢口が瞳を潤ませながら聞くと

中澤「当たり前やんか、矢口を置いていけるわけあらへんもん」

と答えた

矢口「裕ちゃん・・」

中澤「矢口・・・・」

二人の距離が再び無くなる。その時窓の方から

「助けておくれ〜」

と声が聞こえてきた
122 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時44分50秒
矢口はビクッと離れ

矢口「今、なんか聞こえた・・」

中澤は少し怒り気味に

中澤「なんやの、いったい?」

と窓を開けると、そこにはベランダの手すりに掴まって、今にも落ちそうな保田お婆ちゃん

保田「誰か〜助けて」

中澤「矢口!ちょっと手伝って!」

矢口「お婆ちゃん、しっかり」

二人がかりで何とか保田お婆ちゃんは助かった

保田「はぁはぁ、助かった〜」

中澤「もう、何やってんの!?お婆ちゃん」

矢口「ホントだよ、矢口達がいなかったら落ちてるよ!」

保田「いや〜いつものように窓を拭いてたら脚立が落ちちゃってねぇ」
123 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時46分37秒
中澤(普通、脚立は倒れるやろ?落ちはせん)
中澤は呆れつつも

中澤「パートも程々にしとき?」

保田「それより、何でそのお嬢ちゃんの部屋に先生がおるんじゃ?」

保田お婆ちゃんの指摘に二人はおろおろしながら

矢口「ええっと、べ、勉強でわからないところがあって」

中澤「そうなんですよ。この子勉強熱心で」

保田「そうかい、絶対にカップルだと思ったんだけどねぇ。それじゃあおじゃましました」

矢口「はい、どうも」

保田お婆ちゃんが出ていった後

矢口「不思議な人だよね」

中澤「まったくやな」

矢口「ちょっと、着替えたいんだけど・・」

中澤「なんや、何か用でもあんのか?」

矢口「ん、夕飯作ってあげなくちゃね」
124 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時47分57秒
中澤はその言葉に焦って

中澤「だ、誰や!?矢口に夕飯作ってもらえるのは?」

矢口「朝、作ってあげられなかったし」

中澤「朝から矢口の手料理なんて」

矢口「よし、」

矢口が見ると中澤が帰る支度をしていた。
その後ろ姿はとても、小さく見えた

矢口「待ってよ」

中澤「早く行って作ってあげんでええの?」

矢口はハァとため息をつくと

矢口「今日は何曜日?」

中澤「急に何や?」

矢口「いいから、答えて!」

中澤「に、日曜日」

矢口「日曜の朝ご飯は?」

中澤「矢口の手料理」

矢口「でも、今朝は?」

中澤「矢口、来なかったな」

矢口「だから、夕飯を作ってあげるんだよ」

中澤「・・・私?」

矢口「すぐ、勘違いするんだから」

中澤は歓喜の笑みで矢口を抱きしめて
125 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年08月19日(月)02時49分23秒
中澤「そうと決まったら、はよ、帰ろう」

矢口「買い物しなきゃダメじゃん、裕ちゃん家ってビールとつまみしかないじゃん!」

中澤「乙女の部屋に向かって、何を言うんや」

と、中澤は矢口の頬を摘む

矢口「いふぁいよ、ひゅうひゃん」

二人は材料を買って、中澤の家へと歩く
126 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年08月20日(火)03時05分14秒
保田のおばあちゃんはやぐっちゃんちの窓の掃除…。
なんか神出鬼没ですねぇ。やっぱりいい味だしてるし♪
らぶらぶやぐちゅ〜になったし、ひと安心(笑)
これからは…。
ばびっとがんばってください(笑)
127 名前:たむ 投稿日:2002年08月26日(月)01時00分46秒
あぁ良いな〜甘々やぐちゅー・・・。
この先も南極の氷を溶かすほど(by文麿)甘々にしたってください!(w
続き楽しみにしてま〜す。
128 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月01日(日)01時41分57秒
レス返しです
>>126 ゆちぃさん
   保田お婆ちゃん。人気ありますねぇ(w 
   ばびっと頑張らせて頂きます

>>127 たむさん
   甘々しか書けないので、
   かなり頑張って書いていこうと思います!
   そちらの新作、面白いですね! 

誠に申し訳ないのですが
自分、夏風邪を引いてしまいました
スイマセン、ホントにスイマセン。
風邪が治りしだいすぐ更新します
129 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月02日(月)15時24分14秒
風邪ですか?
大丈夫ですか?
体を大切にしてくださいね。
130 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月06日(金)14時20分50秒
レス返しをします

>>129 名無し読者さん
    心配かけてスイマセンでした。
    火曜日には治ったんですが。
    学校の事や睡眠不足のせいで更新できなくて・・・
    
自分、夜には更新するつもりです
131 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)03時46分53秒
セ「久しぶりの更新ですねぇ」
矢「ホントだよねぇ、ゆちぃさん、たむさん、名無し読者さんも
  本当にいい人達だよ」
セ「心の底から感謝してます」
市「ところで、私たちの出番が少ないのはどうして?」
矢「それは、作者に文才が無くて、そこまで余裕がないからだよ」
セ「心の底から謝罪します」
矢「とにかく、さっさと更新しなさい」
セ「ハイ、更新します。ところで今日の矢口さんは優しいですね」
矢「そ、そうかな?」
市「手をあげて、また更新出来なくなるのを避けてるんだよ」
セ「そういうことですか・・・」
矢「何言ってんだよ!もう更新!更新!」
132 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)03時47分45秒
中澤の家に着き矢口は早速料理に取りかかった

中澤「何、作っとんの?」

中澤が後ろから矢口を抱きしめながら聞いた

矢口「キャッ!もう〜裕ちゃんったら料理してるんだからじっとしててよ」

矢口の抗議もお構いなしに中澤は

中澤「だからな〜に作っとんの?」

矢口「カレーだよ。カ・レ・ェ♪あとは、サラダかな」

中澤「あのな、矢口・・・」

矢口「ダメッ!裕ちゃん好き嫌いは!」

中澤「はい、わかりました」

中澤は渋々と戻って行った

矢口「もう、裕ちゃんたら」

矢口もまんざらでもなさそうな顔して呟く
二人は、食事をしながら話を交わす
133 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)03時48分32秒
矢口「味・・・どう?」

中澤「ん?もちろん、めっちゃ美味しいで」

矢口「よかった・・」

矢口は少しとまどった表情をしたのを中澤は見逃さなかった

中澤「どうしたん?」

矢口「うん・・今日の事なんだけどさ・・」

中澤「・・・早く嫌な事は忘れた方がええで」

中澤が心配そうな顔して言うと矢口は

矢口「ううん、そうじゃなくて、彩さん、本当は裕ちゃんのことまだ
   好きだったんじゃないかな?」

中澤「彩っぺがか?」

矢口「うん・・」
134 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)04時03分53秒
中澤「なんでや?第一ありえへんやんか、彩っぺは結婚してんで
   子供だっておるしなぁ、アレはどうみても
   ただいじめてるとしか見えへんで?」

矢口「あのね・・・多分矢口が彩さんと同じ立場だったら
   同じことしてたと思うよ・・」

中澤「・・・・・・・」

矢口「それとね、この間電話でお母さんに聞いたんだけど
   彩さんは、親がいつまでも結婚しない彩さんが心配で
   ほぼ、無理矢理に結婚させられたんだって」

中澤「・・じゃあ彩っぺの方から別れたんわ・・」

矢口「うん、多分わざと冷たく言い放って、早く嫌なことを忘れるために
   ほら、よく言うじゃん。楽しいことは覚えてるけど
   嫌なことはすぐ忘れるって」

中澤「まぁ・・そうやな」

矢口「でも。まれに思い出しちゃうんだよね一人でいるときとかに
   彩さんも多分それで・・・」

中澤は少しの間眉間に皺を寄せ何かを考えていた
二人の間に沈黙が訪れるが、それはすぐにうち消された
135 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)04時04分30秒
中澤「でもな、矢口」

矢口「うん」

中澤「いくら、そうだったとしても、アレは犯罪やどんな理由あっても
   やっちゃいけないことなんや。それに・・」

矢口「それに・・何?」

中澤「アンタに手ぇ出す奴は誰だろうが、裕ちゃんが許さんもん」

矢口は赤面しながら照れ隠しに

矢口「裕ちゃん無敵だもんね?」

と言うと、中澤は少し表情が暗くなった

矢口「どうしたの?矢口なんか変なこと言った?」

聞き返すと中澤は

中澤「・・・・・・」

矢口「え?」

中澤「もし、あの時に彩っぺが向かってきてたら。
   私、矢口を守れるかどうかわからへんかったんや」
136 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)04時05分06秒
中澤の表情が次第に変わっていくのがわかった矢口は

矢口「ホ、ホラ、暗い話は終わりにしてさっさと食べちゃおうよ?」

と言うと

中澤「ありがとな・・・じゃあさっさと食べるか」

と、いつもの笑みに中澤は戻った
矢口は夕飯を食べ終わったあとにソファーに座って中澤とここ最近の事を話していた
急に中澤が自分と石黒の事を知りたいかと聞いてきたので
矢口は真剣な表情で頷いた

中澤「彩っぺ・・・確か最初に会うたんわ・・・」
137 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月07日(土)04時07分08秒
はい、今日はここまでです。
次の更新内容は一応中澤さんの過去ということになります(大雑把ですけど・・・)
では、また更新orレス返しのときまで
138 名前:たむ 投稿日:2002年09月08日(日)00時52分17秒
やっぱ良いわ〜甘々やぐちゅ〜(w
そして、ついに次回は中澤さんの過去が判るんですねぃ!!
楽しみに待ってま〜す。
139 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年09月08日(日)02時08分59秒
おつかれさまでぇ〜す!!彩っぺに最初に会ったのは…?気になる〜♪
たのしみにしてますね。がんばっちゃってくだい!
140 名前:やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者 投稿日:2002年09月08日(日)17時15分31秒
おつかれさーまぁー!
エエな〜甘甘やぐちゅ〜!
インターミッション時のやぐちゅ〜だけじゃ足りないよ〜;
裕ちゃんと彩っぺの関係〜♪気になる〜♪
141 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月17日(火)02時07分09秒
レス返しです

>>138 たむさん
   いや〜正直ここまでになるとは思いませんでした(苦笑
   もう書いてるうちに勝手に二人が動き出すかんじで・・・

>>139 ゆちぃさん
   レスありがとうございます。がんばります!

>>140 やぐちゅ〜みっちゅ〜狂患者さん
   そちらの方もコソコソとチェックさせてもらってますよ
   過去編がんばります
142 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月17日(火)02時31分34秒
セ「今月はガッコの方で色々あるんで
  更新できません誠に申し訳ないです」
中「ホンマにへたれやな〜」
矢「少しは暇があるんだけど、FDに入れてたデータがdだらしいよ」
安「だらしないべ」
吉「ワタシのジョークで応援しましょうカ?」
セ「いえ、結構です・・」
文「僕には分かる」
石「文麿様が分かるならワタシも・・・」
飯「そんな奴は逮捕だ〜」
加「ウチらまだ」
辻「でてないれす」
新「ワタシも」
小「同じく」
平「手術するか?」
後「平家さんにならワタシが・・」
紺「出番が少ないです・・」
高「わたすの出番は?」
大・村・斉「柴田が出たのに私たちの出番は〜?」
柴「でも、出番少ないし」
市「セーさんもたいへんだねぇ」
保「お茶はまだかい?」
稲・和・寺「出番少ないぞー!」
セ「・・・」
矢「あっ!ショートした」
中「ほっといて家行こうや」
矢「うん♪」
143 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年09月25日(水)20時29分50秒
どうも、不肖ヘタレセーラムです
私事で更新が止まってしまいもことに申し訳ありません
10月からは更新再開にするつもりです
このような駄文を読んでくださっている方々
スイマセンでした
144 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年09月26日(木)00時10分35秒
いえいえ。楽しみに待ってます♪
いくらでも待ちますから、これからもがんばってくださいっ!!
145 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月01日(火)18時51分12秒
>>144 ゆちぃさん
   あたたかい言葉をありがとうございます
   がんばっていきます

明日更新予定です。これからもよろしく御願いします
146 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時40分23秒
矢「大分、更新遅くなったね」
セ「はい」
矢「もしかして、もういっちょまえに大物気分?」
セ「いえ、滅相も・・・」
矢「そうだよねぇ、こんなにも文がへタっぴで」
セ「そろそろ、更新を・・・」
矢「じゃあ、正座でもしてなさい」
セ「御意」
矢「それでは更新。いきまっしょい!」
147 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時41分08秒
約四年前

その日は特に変わらぬ春の陽気だった
私は京都でOLをやっていたのだが自分はそれでいいのか?
と、疑問を感じ上京して間もない頃だった
OL時代の貯金を使ってしまう前に職を探していたが
何をしようか、考えがまとまらず、近くにある
公園のベンチに腰掛け悩んでいた

中澤「やっぱ、無謀やったんかなぁ、いきなりOLやめてまうのわ」

ふと、あたりを見回してみると
少し離れたベンチに、一人の女性が座って、鳩に何かを与えていた
私は、その女性を見ていると、向こうがスッと睨んできた
それが頭に来たのか私はその女性に近づいていった
女性の周囲にいた鳩はバサバサと逃げていった
148 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時41分57秒
中澤「なんや、ウチに文句でもあるんか?」

完全なケンカ腰の私にその、女性は

??「あなたが、先に私をにらんでたのよ」

その言葉で、ただでさえイライラしていた私は

中澤「うっさいわ、アンタの方からやろ
   鼻にピアスなんか埋め込んで、何考えとるんや」

その言葉に女性も

??「ドコにピアスを入れようが私の勝手じゃない
   変ないちゃもんつけないでよ」

中澤「ヤんのか?」

??「別にいいけど、恥をかくのはあなたの方よ」
149 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時43分13秒
二人の間に先ほどより重い空気が流れたその時
二人組の男が現れ

男「何やってんの?お姉さんがた」

連れ「俺たちと遊ばない?あっ?!人妻でも全然OKだよ」

その言葉に対して二人は同時に

「「さっさとどこかへ行け」」

と、イントネーションの違う二つの声が発せられた
二人組の男はその迫力に気圧されながらも

男「ちょ、調子にのってんじゃねえぞ、このアバズレ!」

その言葉に二人は

中澤「・・・今・・・」

石黒「・・・・・何て言った・・?」

「何度でも言ってやるよ。このアバズレ!」

中澤「おとなしく帰れば、痛い目みずに済んだのにな」

私は、片方の男に平手打ちをかます

石黒「今度からは、相手を見て言う事ね」

彩っぺも、もう片方の男の顔面を一発

男「てめぇ!」
150 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時43分53秒
私に殴られた男が向かってくる、私は落ち着いて男の拳をかわして
その手を取り、一本背負いをかける。
投げられた男は受け身もとれなかったため、脳しんとうを起こす
ふと、私は、彩っぺの方を見ると
彩っぺの前でもう片方の男は鳩尾あたりを押さえうずくまっている
しかも、顔から先ほどの一撃の鼻血で血まみれだ
彩っぺが私の方を見て、フフッと微笑んだ。
その笑みの奥からは何か得体の知れないモノが、感じられ
私は動けなかった

少しして、意識を取り戻した男は、未だにうずくまっていた男に肩を貸し
だまって去っていった
151 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時44分51秒
中澤「あんた・・・強いな」

石黒「あなたもよ」

中澤「いや、ウチの爺さんが昔、強かった柔道家だったらしくてな
   そのじいさんが好きな私はちっさい頃から柔道の技、あとは
   護身術の基礎を教えてもろたんや」

石黒「私も似たようなモノよ、そういえば自己紹介がまだだったわね
   私は、石黒彩」

中澤「あ、ウチは中澤裕子や」

二人は、ベンチに座り

石黒「関西の方の人?」

中澤「あぁ、京都出身や」

石黒「どうして、コッチの方に?」

中澤「この間まではOLしとったんやけど、何か違うなと思って、こっちに来てみたんや」

石黒「ふーん、で、他にやりたいことは見つかったの?」
152 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時45分33秒
私は彩っぺの言葉に弱々しく

中澤「それが、まだ決まってないんや・・・」

私の顔が暗くなっていくのに気づいた彩っぺは

石黒「中澤さん、お酒飲めるよね?」

中澤「ん?あぁそりゃ飲めるで」

石黒「もう、日も落ちたし、飲みに行かない?」

私が彩っぺの心遣いに気づき、笑いながら

中澤「ウチは強いで?」

石黒「とりあえず、行こうよ」

二人は夜の中に消えていった
153 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時46分19秒
居酒屋に入って二時間
私はかなりの量を呑んだためベロンベロンになっていた

中澤「彩っぺ〜もっと呑まんかい!」

石黒「呑んでるよ、裕ちゃん大丈夫なの?」

中澤「裕ちゃんは、大丈夫れす」

二人は、会話していくと、どんどん仲が良くなり
二人は、お互いのあだ名で呼び合うようになっていた

私はものすごい勢いで呑んでいくのに対し
彩っぺは、マイペースで呑んでいった

石黒「そろそろ、帰らないと、明日つらいよ?」

中澤「裕ちゃん、大丈夫れ〜す」

石黒は仕方なく中澤を担ぎながら帰宅することになった
154 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時47分16秒
石黒「あ〜重かった」

中澤「なんやて!失礼なこと言うな!」

石黒「人間的な重さはあるでしょ!  ハイ、水」

中澤「ありがとう」

私は渡された水を一気に飲んでから

中澤「・・・」

石黒「え?何?」

中澤「好きなんや」

石黒「私たち、まだ出会って間もないのよ?」

中澤「時間なんか、関係あらへん。好きになったモン勝ちや」

彩っぺはそこまで言われると何も言えないので

石黒「私から言うつもりだったんだけどな〜」

私はフッと笑い

中澤「よく言うわ」
と呟きキスをする。そうすると彩っぺが私を押し倒した
二人の夜は長かった
155 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時47分52秒
つきあい始めて数ヶ月のある日
彩っぺは両親に呼び出され実家に帰ることに
その頃の私は、教員免許の資格を取るための勉強で
毎日が忙しかった
彩っぺが実家から帰って来てから私は彩っぺの様子がおかしいことに気づく
なにか、急によそよそしくなった気がした
そして、その日は突然来た

石黒「裕ちゃん、話があるんだけど」

中澤「なんや、急にあらたまって?」

少しの間沈黙が続く
私が何か言おうとすると

石黒「別れよう」
156 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時48分31秒
中澤「え?」

石黒「ほかに、好きな人が出来たの」

中澤「嘘やろ?」

石黒「こんな、冗談笑えるの?それだけよじゃあね」

そう言い残し彩っぺは行ってしまった
その夜私は、泣き続けた。
涙が枯れてしまうほど泣いた。
ようやく涙が止むと虚ろな眼差しで
カッターナイフを持ち、手首に当て、そのままカッターナイフを引いた
手首から流れる血を見ながら私はそのまま目を閉じた
157 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時54分40秒
次に目が覚めたのは、病院のベッドの上だった
私は看護婦にどうして自分はここにいるのか?と聞くと
鼻にピアスを埋めた人が連絡してくれた。
と、話してくれた。
そして看護婦は目覚めたらこれを渡すようにと言われた。と言い
リストバンドを私に渡してくれた。
そのリストバンドは手首にピッタリだった

石黒「裕ちゃんって、手首、細いよね?」
中澤「なんや、急に」

彩っぺが私の手首を軽く掴む

中澤「ウチはか弱い女の子やからな」
石黒「な〜に言ってんのさ」

二人はケタケタと笑っていた

その事をふいに思い出した。
看護婦が部屋から出た後に、もう出し切ったと思った涙が溢れ
もう一度泣いた
158 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時55分56秒
中澤「・・・てな、感じや」

矢口「裕ちゃん・・」

中澤「つまらんやろ?こんな昔話?」

矢口は中澤に抱きつき

矢口「なんで、そんなこと言うんだよぉ
   寂しかったんだろ?」

矢口の言葉に中澤は自分が泣いていることに気づく

矢口「矢口は、裕ちゃんから離れないからね」

中澤はただ『ウン、・・ウン』としか言えなかった
その日は夜通し話は続いた

矢口「矢口も話さなきゃね・・二年ぐらい前かなぁ」
159 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月03日(木)02時57分14秒
というわけで、次回の更新内容は
矢口さんと市井さんのお話になります
160 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年10月04日(金)00時16分41秒
読みました…。すっごいせつないじゃないですか。
リスバン、彩っぺからのプレゼントだったんですね。もうせつなさ倍増!!!!
次も期待ですっ!!!
161 名前:たむ 投稿日:2002年10月07日(月)01時03分47秒
うぅ・・裕ちゃん切なかったんだねえ・・。
矢口さんと市井さんの話もドキドキしながら待ってます(w
それと、お預かりしていた矢口さんお返しします。
存分に裕ちゃんと甘々にしたってください(w
162 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)01時54分11秒
>>160 ゆちぃさん
   せつないです、思い出の詰まったものですからね
   相当書くのに苦戦しました(w

>>161 たむさん
    市井さんと矢口さんの過去満足していただけるかどうか・・
    確かに矢口さん受け取りました。 
    ん?コラ、矢口さん、たむさんの方を名残惜しそうに見ないでください
    ウチの裕ちゃんが泣きそうになってますよ
163 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)01時55分33秒
その日の私は洋服を買いに出かけていた
しかし、その日は欲しい服が無かったので
少しむくれ気味だった
部屋に帰ろうとして歩いてたときに、
男にぶつかった

矢口「あっ!スイマセン」

矢口はすぐに謝った。男は矢口の顔を見つめるとニヤニヤしながら

男「別にいいから、これから俺と遊ばない?」

矢口「急いでるんで・・」

男「別にいいじゃん」

矢口「ちょっ・・!嫌!」

男「いいから来いよ!」

私はその男に無理矢理に連れて行かれてしまった
164 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)01時56分55秒
でさぁ〜そう言ったら・・」

市井「あっ!もうこんな時間か・・じゃあ私そろそろ」

「うん。じゃあね」

市井は友達に誘われ来たが実際そんな乗り気では無かった
暇だから行ったという感じだった
しかし退屈だったので用事があると偽り
ゲームセンターにでも行くところだった

「やめて!」

市井がふと声の方を向くと男が女の子を引っ張っているところだった

(あれ?確か同じクラスの矢口じゃなかったけ?)

クラスメートが困っているのを見過ごせなかった市井は
すぐ後を追いかけた
165 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)01時59分20秒
矢口「止めてったら!」

男「うるせえよ」

男が私を押し倒す
私は恐怖のあまり声が出なかった

矢口(誰か・・助けて)

市井「その子を離しな!」

男と私は声の方を振り返る

男「誰だよ、てめぇ?」

市井「誰だっていいじゃん、その子を離しなよ」

男はニヤニヤしながら紗耶香に近づき
人差し指を曲げ市井の顎を少し上げ

男「こっちも結構かわいいじゃん。じゃあ友達の代わりに相手してくれるかな?」

市井「ふざけんな!」

紗耶香はそう叫ぶと男の股間を凄い勢いで蹴り上げた

男「――――――!!!!」

男は声にならないような苦しみでのたうちまわった
さやかはすぐ私の元に行き手を差し出し

市井「さぁ、今のうちに行こう。」

私は混乱していたが紗耶香の手をとり
一緒に走った
166 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時01分54秒
市井「フー、疲れたなぁ」

矢口「あ、ありがとう市井さん」

市井「いいって、私そういうの見ててほおっておけないからさ」

矢口「市井さんが来てくれなかったら私・・・・・」

市井「いいって、それより『市井さん』ってのは止めてくんないかな?
   なんか同じ歳の人に言われるのなれてないんだ。
   私のことは『さやか』でいいよ、私も『矢口』って呼ぶからさ
   おっとこんな時間か、じゃあそろそろ私、帰るね」

紗耶香はそう言って帰った
167 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時03分37秒
私は次の日から紗耶香を妙に意識するようになっていった
クラスが一緒のせいもあったけど
目が合うと紗耶香は笑ってくれた
色んな話しもした
日に日に紗耶香と話すのが楽しみになっていった
私は紗耶香が好きなんだというのに気づくのも
そう日がかからなかった
ある日の放課後、私は帰る紗耶香を呼び止め
告白した
紗耶香はすぐにOKの返事をくれた
二人でいろんな所へ行った。
168 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時05分03秒
買い物に行った日の帰りに紗耶香は

矢口「紗耶香、また明日ね!」

市井「やぐっちゃん、ちょっと待って」

私は、『どうしたの?』と聞くと

市井「眉にゴミ付いてるぞ、ちょっと目瞑って」

矢口「何で目ぇ瞑るの?」

市井「いいから、さ」

私は紗耶香の言うとおりに目を瞑ると
紗耶香は私にキスをしてきた

矢口「えっ!?」

紗耶香「それじゃあね!」

私は凄く嬉しかった
本当にお互いがお互いを好きで
楽しい毎日を過ごした
けれど、終わりは突然やってきた
169 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時07分19秒
その日の紗耶香はいきなり校長に呼ばれて
教室に帰って来るなり、ぼーっとしてた
私が紗耶香に話そうとして近づくと
突然立ち上がり

市井「ごめん、やぐっちゃん、今日は私このあとサボる」

と言い残し
教室をでていってしまった
不思議に思ったけど、まぁいいやと思った私は昼休みに聞いてしまった

「ねぇねぇ、知ってる?市井さんのこと?」

「えっ?!何かあったの?」

突然クラスメートの会話の中に紗耶香の名前がでてきたので
私はそっと近づき話を聞くと

「なんか、少し前に人の手をあげたことが原因で学校辞めさせられるらしいよ」

「嘘!?コレだから私立は厳しいのよね」
170 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時09分44秒
その瞬間、私はどうしようもない罪悪感に押しつぶされそうになった
私のせいで紗耶香が学校を辞めさせられる?
あの時、私を助けたばかりに?
私は学校が終わるとすぐに、紗耶香の家へと行った

私は恐る恐る紗耶香の家インターホンを押した

ピンポーン

「はい?」

矢口「あの、同じクラスの矢口といいますが、紗耶香さん御在宅でしょうか?」

「いえ、紗耶香ならまだ帰ってませんが」

矢口「――――そうですか、わかりました。失礼します」

私は紗耶香が何処へ行ったのか知りたかった
そのまま家に帰る気も起きずに
土手を歩いていると
座って何かを考えている子を見つけた

矢口(え?もしかして)

私は確かめもせずに

矢口「紗耶香ーー!」

やはり振り向いたのは紗耶香だった
私は走って紗耶香の元へ行った
171 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時11分12秒
市井「やぐっちゃん?」

矢口「ねぇ、学校辞めるなんて嘘だよね?」

私は願いをこめて紗耶香に聞いた
紗耶香は頭掻きながら

市井「・・・・・・・・本当だよ」

私は絶望感に襲われた
自分が大好きな人を自分で傷つけてしまった

矢口「・・ゴメンなさい、矢口のせいで・・・・・」

そう言うと紗耶香はビックリして

市井「何、言ってるんだよ?あれはアイツが絶対悪い」

矢口「じゃあ、何でその事言わな・・・・」

私はそこまで言いかけて止まった
もしかしたら紗耶香は私を庇って言わなかったのかもしれない
172 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時12分40秒
井「別に、言ってもこうなることは解ってたから」

矢口「でも!・・・・」

市井「それにね私、来月には引っ越すんだ」

紗耶香の言った事実に私は思考がついていけなかった
私が何も言えずにいると
紗耶香は

市井「ありがとう、やぐっちゃん。
   やぐっちゃんと一緒にいれて楽しかった。じゃあね」

紗耶香はそう言うと私の額にキスして行ってしまった
私は部屋に戻ると
張りつめていたモノが切れたように
ずっと泣いていた
私はその後、紗耶香に会うことは無かった
避けていた、学校もつまらなかった
173 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時13分59秒
矢口は少し下を向いて
 矢口「その時はもう誰も好きにならない。なんて自暴自棄になってたんだ」

中澤は真剣な眼差しで矢口を見つめていた

矢口「でもね、裕ちゃんに会ってから変わったんだよ
   だから裕ちゃんにはホントに感謝もしてるんだ
   また『人を好きになる』って事を教えてもらえたから」

中澤「それはお互いさまやで」

矢口が寝ているのを確認した中澤は

中澤(でもな・・・・・矢口、もう私には時間が無いんや。ゴメンな)
寝ている矢口にソッとキスすると中澤も眠りについた
174 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年10月21日(月)02時15分11秒
以上、矢口さんの過去でした
そろそろ終わりがみえてきました
では次の更新まで
175 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月21日(月)02時31分44秒
裕ちゃん時間がないって・・・
痛くなるのかな?
176 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年10月21日(月)22時06分09秒
時間がない!?なんか、すでにそれだけで泣きそうです…。
やぐっちゃんを置いて、どこかへいっちゃうの??
えぇ〜!?わっわかんない…。
次もふぁいやぁ〜!!!!!!(笑)
177 名前:たむ 投稿日:2002年10月23日(水)01時33分00秒
なんっすか、なんっすか?時間って・・。
すっごい気になるので矢口さん連れて帰ります(w
次回更新も頑張ってくださいね。
178 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月25日(金)10時24分32秒
時間がないって・・・どうなるのかな?
179 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月26日(土)13時34分33秒
展開が・・・裕ちゃん・・・(涙
でも痛いのも好き(W
はやく読みたい〜!!
180 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)03時58分40秒
>>175 名無し読者さん
   作者は甘いの以外てんでダメだから少しだけ痛そうに見せてみたんです

>>176 ゆちぃさん
   作者の力量不足でたいしたものではありませんが
   付き合ってくださってありがとうゴザイマス
   
>>177 たむさん
   いつも、アリガトウございます
   先日は裕ちゃんまでそちらに行ってしまって・・・(w

>>178 名無し読者さん
   まぁ、教師という仕事があまりよく分からない
   へタレ作者が書くようなことです

>>179 名無し読者さん
   大変お待たせしました
   申し訳ありません

月曜から修学旅行なるものに行くんで
今日、ラストまで行きます
   
181 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)03時59分47秒
次の日の朝

矢口は朝食を急いで作っていた、何故なら今日は平日で学校があるからだ

矢口「あ〜忙しい、あ!裕ちゃん起こさなきゃ」

矢口が寝室に行くと予想通りに中澤が眠っていた

矢口「裕ちゃん!朝だよ!ホラ起きて!」

中澤「ン〜〜〜☆♂@*#%&」

そんな風に毛布に潜り込んでしまったので

矢口「今日はさっさと起きてもらうぞ」

矢口はそう言ってリビングの方へ行き

矢口「紗耶香!ダメ!裕ちゃんいるのに、キャー!」
と叫ぶと
182 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時00分26秒
中澤「紗耶香ーー!何やっとんねん!!!」
慌てて中澤が飛び出してみると

矢口「やっと起きたね、早くご飯食べよ」
あっさりとした矢口

中澤「あれ?紗耶香は?」
と聞くと矢口は

矢口「うまかった?矢口の演技?」

中澤「嘘かい!」

矢口「だってこうでもしないと、裕ちゃん起きないじゃん」

中澤「他にもっと心臓に優しい起こし方があるやろ?」
不満の声をあげると

矢口「この間も考えてダイブしたら、一回目はうまく起きたけど
   二回目はそのまま抱きとめてキスしてくるし・・・・」

中澤「アホか!あんなんまともに食らったら起きられへんようになるわ!」

矢口「じゃあ、最後のキスはなんなのさ?」
今度はこちらの不満の声

中澤「あれはダイスキって意味や」

矢口「な、なんだよそれ」(また、負けた)
183 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時01分27秒
朝食を食べ終え二人でバス停まで行くと

中澤「あ〜〜〜〜!」

矢口「え!なに?どうしたの?」

中澤「あれはもしかして・・」

矢口「何?」

中澤が指さす方を見ると

矢口「あ・・・悪の道!」

以前悪の道で二人はひどい目にあった

中澤「もう出てこないと思ってたんやけどなぁ」

矢口とそんなことを話しているときに

石川「おはようゴザイマス♪矢口さん、中澤先生」
矢口「石川さん?あ〜石川さんは無事だったんだ」
184 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時03分10秒
すると奥の方から飯田が歩いてきた

矢口「あ!飯田先輩おはようございます。」

飯田「あ?馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえよ!チビすけ!」

よく見ると・・・そう、悪の道に入っていた

矢口「また、チビって言われた・・」

中澤「飯田さん、早くその悪の道から出て!」
飯田「なんだよ?オ・バ・サ・ン」
中澤「なんやて!?」

今度は中澤がキレる

石川「飯田さん落ちついてください」
飯田「何だよ?この根暗!」
石川「!!根暗・・・私は・・」

3人のダメージは計り知れないモノになっていた
185 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時04分06秒
「僕には分かる」

石川「その声は?」

石川の顔が一気に緩む

文麿「僕には分かる君たちのその悲しみが」
矢口「あ・・カッコイイ」

その言葉を聞いて中澤さらにショック

「俺にも分かるぜ」

今度は悪麿の登場

悪麿「飯田、おまえの気持ちわかるぜ」
飯田「チース」

後藤「平家さん早く」
平家「痛いがなごっちん」

それに後藤たちが加わる

後藤「あれ?文麿くんに悪麿くんじゃんどうしたの?」
文麿「あぁ、真希ちゃん、飯田さんが悪の道に入っちゃたんだ」
悪麿「ちげぇよ、これが本来の姿なんだよ」

矢口「うわぁ、同じ顔が3人もいる」

同じ顔の3人は早くも言い争いになる
186 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時05分09秒
中澤「うるさーい!」

中澤が叫ぶと飯田の前に行き

中澤「とっとと、仕事に・・・」
矢口「裕ちゃん!」
中澤「なんや!」
矢口「足下見て」

中澤が言われたとおりに足下を見ると・・・・入ってました

中澤「あのさぁ、なんで、スキンシップって言ってるのにキスすると怒るん?」
矢口「裕ちゃん?」
中澤「私が好きなのは、矢口なんだよ!みんながいても、あんたしか見てへん!
   わかるか?」

矢口は慌てて中澤を悪の道から引っ張り出した

中澤「あれ?矢口?どうしたん?」
廻りを見回すとみんな固まっている

中澤「私、また何かやってもうた?」

矢口は真っ赤になりながらも

矢口「大丈夫だからガッコ行こ?」
二人はバスに乗って学校へ行った
187 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時05分56秒
中澤が職員室に着くと

和田「中澤先生、校長がお呼びになっていますので校長室まで来てください」
中澤「はい、わかりました」

コンコン

中澤「中澤です」
寺田「おう、入れや」
中澤「お話というのは?」
寺田「・・・・あぁ実はな姉妹校のゼファース学園から
   一人、国語の教員を欲しがってるって話は前にしたな・・」
中澤「―――――はい。」
寺田「まだ、考える時間。必要か?」

中澤は返答に困ったがただ一言

中澤「一晩だけ、考える時間をください」
寺田「わかった」

中澤は校長室から出るとすぐに授業に行った
授業の方はいつも通り出てたが
空き時間にはずっと考えてた

私はいい・・・けど、あの子は・・・・・矢口は
また人を愛することが出来なくなってしまったら・・・
いや、矢口は強くなった。周りにも支えてくれる人間がたくさんいる
でも・・・完全に心を閉ざしきってしまったら・・・


一向に考えのまとまらないまま放課後になっていた
188 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時06分30秒
矢口「裕ちゃん、何してたの?遅いよ」
中澤「あぁスマンかったな。」

二人で帰る途中で中澤は矢口に

中澤「なぁ、矢口?」
矢口「ん?」
中澤「もし、私がアンタから離れたらどうする?」
矢口「・・・・・・るよ」
中澤「え?」
矢口「追いかけるよ、どこまでも。絶対離れてやんない
   今は無理だけどすぐに」
中澤「そうか、悪かったな、変な質問して」
矢口「別にいいよ」

中澤は途中で矢口と帰る道が違うので分かれた

矢口「―――――――隠し事ヘタなんだから」

そう呟き帰っていた
189 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時07分21秒
翌日

中澤はすぐに校長室に向かった

寺田「決心はついたんか?」
中澤「はい、ゼファース学園に行きます」
寺田「いいんやな?」
中澤「はい」

それから暫くすると中澤のことは学校中の噂になっていた

昼休み矢口は安倍、市井、真希、吉澤、石川と屋上で昼食をとっていた

安倍「ねぇ矢口はどう思う?」
矢口「ん?なにが?」
市井「何がって・・・」
後藤「裕ちゃんの転勤のことでしょ?」
矢口「あぁそのことね」
石川「え・・『そのことね』って本当だったらどうするんですか?」
安倍「嘘であってほしいな」
吉澤「嘘?ジョーク?世界の?」
石川「吉澤さん、今ソレ関係ないよ」
 
矢口「嘘・・・・じゃないよ」
市井「え?ほ、本当なの?」
矢口「うん、裕ちゃん嘘つくのヘタだから少し話したらわかったよ」
石川「それなら、どうしてそんな顔してるんですか?」
後藤「そうだよ、やぐっつぁん悲しくないの?」
矢口「今は、凄く辛いよ。でもね矢口も賭けに出ることにしたんだ」
安倍「賭け?」
矢口「うん言うと失敗しそうだから言わないけど」
市井「矢口がそこまで言うなら市井は何も聞かないよ」
矢口「うん、ありがとう、紗耶香」
190 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時08分01秒
放課後、矢口はいつものように中澤と話す

矢口「ねぇ、裕ちゃん?」
中澤「ん?何や?」
矢口「・・・・・・・・いつ、転勤になっちゃうの?」

中澤は矢口の言葉に驚いた

中澤「知ってたんか?」
矢口「学校中の噂だよ、それに裕ちゃん嘘つくのヘタだもん」
中澤「・・・・三日後には行くつもりや」

今度は、矢口が驚く

矢口「そんなに早いの?」
中澤「ん・・・あんまり時間かけると、別れを惜しみそうやもん」

矢口に目に涙が浮かび始める

矢口「もう、すぐ決めちゃうんだから・・・」
191 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時09分56秒
中澤は矢口を抱きしめ

中澤「ごめんな・・・」
矢口「行っちゃ・・・ヤダよぅ」

中澤は矢口の背中を優しく叩く
矢口の一度流れ出した涙は止まらない

中澤「でもな、ウチの心には、いつでもアンタがおるから」
矢口「矢口だってそうだよ。だから、だから辛いよ」
中澤「・・・・・・・矢口」

中澤は矢口の唇に自分の唇を落とす
触れるだけの短いキス
キスが終わると矢口をはなす

中澤「色々と、ありがとな」
矢口「なん・・だよそれ、もう会えないみたいなこと言うなよ!」
中澤「じゃあな、好きやで。真里」

中澤はそう言うと歩いていった
192 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時10分33秒
矢口「なんだよ、いきなり名前でよんで。」

矢口が中澤の後ろ姿に向かって

矢口「絶対!絶対に離れないから!」

中澤は振り返らずに右手を上げヒラヒラさせた
姿が見えなくなっても矢口の涙は止まらなかった

保田「お嬢ちゃんは、泣いてるだけなのかい?」

矢口が顔を上げると保田のお婆ちゃんがいた

保田「好きなら、追いかけなさい。どこまでも相手が嫌がっても
   自分の信念を貫き通しなさい」
矢口「ありがとう、お婆ちゃん、矢口なんか、らしくなかったよ」
保田「どういたしまして」
矢口「さようならお婆ちゃん」
保田「はい、さようなら」

矢口の姿が見えなくなって、五分ほでしてから和田の姿が見える

和田「理事長?此処にいたんですか?もうすぐ会議の時間ですので」
保田「はい、いつもスミマセンねぇ」
和田「いぇいぇ」
193 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時12分51秒
三日後、中澤の離任式が行われた
後藤・安倍・石川・吉澤・市井など数々の生徒が涙を流していた
離任式が終わると一斉に中澤の元へと集まる
194 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時13分21秒
後藤「裕ちゃ〜ん!行っちゃヤダよ」
中澤「ごっつぁん、泣いたらブサイクさんになるで、
   みっちゃんと仲良くな」
安倍「裕ちゃん・・・」
中澤「なっち、なっちは笑顔が可愛いんだから、笑ってなきゃアカンて」
吉澤「ナカザワサン!今までオメデトウございました」
中澤が少しよろけながらも
中澤「吉澤さん、そう言うときは『ありがとう』やで」
市井「裕ちゃん、矢口、来てないよ」
中澤「なんや、紗耶香はもっとごっつぁんみたいに泣きついてくるかと
   思ったのに・・」
市井「そんなことありません。だから矢・・・」
中澤「矢口とは挨拶もうしたからええんや」
市井「どうするの?」
中澤「まああの子はこれから大学とかもあるし
   ウチのこと想ってくれてると思って、気長に待つわ」
市井「相当な自信だね」
中澤「ウチの矢口やからな」
市井「わかった、じゃあね裕ちゃん。何年かしたらみんなでお酒でも飲もうよ」
中澤「お!言うたな?ウチは強いで」

皆にそれぞれの言葉を残し中澤裕子はハロモニ女子学園を去って行った
195 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時14分01秒
それから、数年の月日がたった

目覚まし時計の音で目が覚める
あの日から、矢口とは連絡をとれていない
中澤は身体を起こし、学校へ向かう支度をする
ふと、携帯を見るとメールが来ていた

もしかしたら、今日どこかで会えるかもね

その短いメールを見た中澤はフッと微笑み
携帯をしまい学校へ向かった
196 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時14分55秒
学校へ着くと、いつものように朝の職員会議が始まった

教頭「え〜前々から言ってたとおり、今日から新しい、数学の先生が着任します
   その先生は、姉妹校である、ハロモニ女子学園で一ヶ月の教育実習生の課程を経て
   本校に着任しました」

中澤(懐かしいな、あの学校から来たんか)

教頭「では、先生方にお紹介します・・・」
そういわれて、入ってきた人物をみて中澤の思考が止まりそうになった
197 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時15分39秒
中澤(何で?)

相変わらずの小さい背、なのに顔はいつも笑顔、元気で明るい

中澤の頭の中で矢口の別れ際の言葉が蘇る

矢口「絶対!絶対に離れないから!」

そして、今日きたメール

もしかしたら、今日どこかで会えるかもね

教頭「矢口真里先生です」

矢口は中澤と目が合うとニッコリと笑い

矢口「今日から、数学を担当する矢口です、まだ、未熟者ですがよろしく御願いします」

教頭「では、この間本校を出られた川田先生の替わりに3-Aの副担任になってもらいます
   いいですね?」
矢口「はい」
教頭「では、担任の中澤先生、矢口先生に色々と教えてあげて下さいね」
中澤「は、はい」
198 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時17分16秒
教室へ向かう途中、中澤が

中澤「どうして?」
矢口「ん?何が?」
中澤「いや〜何かなぁ」
矢口「言ったじゃん『絶対に離れない』って。それにメールも送ったし
   アドレス変わってなくてよかったよ」
中澤「アンタには、負けたわ」
矢口「久しぶりだし、明日休みだから、裕ちゃんのトコで飲もうよ」
中澤「矢口」
矢口「ん?」
中澤「愛してる」
矢口「矢口はずっと前からです〜」

いつの日か、二人で待ったバス
二人とも完璧ではないから
いつも一緒にいる
信じているから、愛しているから
一緒にいようね?愛するあなたと

  FIN
199 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月02日(土)04時21分25秒
ということで
バスくる終了致しました
今まで付き合ってくれた方々本当にアリガトウございました
ある企画に参加以降少しの間だけ読者に戻ります
まぁ次の作品もボンヤリと頭の中にあるわけで
それが、まとまりしだい、次の作品をスタートしようと思います。
もしかしたら案外早くできるかもしれません。
それでは
200 名前:ゆちぃ 投稿日:2002年11月02日(土)23時28分41秒
おつかれさまでした。
保田のおばあちゃん、かっけ〜コトいうなぁ〜と思ったら…
理事長だったんですかっ!?!?!?!?!?
びっくりこいちゃいましたよ(笑)
ラストもハッピ〜だったし、ほっとしました。
次もたのしみにしてます。
がんばっちゃってくださいね♪
201 名前:つなぎ服 投稿日:2002年11月04日(月)23時06分36秒
お疲れ様でした。

>ある企画
それはもしや…っ?!ってあたりで濁しときます。

>新作
頑張ってください!
もちろんのこと楽しみにしてます。
202 名前:某板某作者 投稿日:2002年11月07日(木)21時53分50秒
うぉ〜!!
久しぶりにこさせてもらったら、もう終わっていた(w
最後の最後で、矢口さんが大逆転勝利をおさめましたね。
愛の力は強い!!
それにしても、保田お婆ちゃんはやっぱりタダ者ではなかったんですね(w

とにかくお疲れさまでした。
次も楽しみにしています!
203 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月16日(土)10時18分43秒
レス返しです

>>200 ゆちぃさん
    保田お婆ちゃんのキャラも最後にはカッコよくなりました
     また、次作も考えがまとまりしだいがんばっちゃいます(w

>>201 つなぎ服さん
    はい、某有名サイトの10000hit企画です
    次作どうなるかわかりませんが、頑張ります

>>201 某板某作者
    このラストを書き上げるのにかなり苦労しました(苦笑
    そちらも、頑張って下さい

204 名前:やぐちゅー中毒者セーラム 投稿日:2002年11月16日(土)10時28分27秒
矢「いや〜終わったね〜」
セ「おかげさまで何とか・・・」
矢「何か当初は、さやかが転校するのは予定になかったみたいじゃん?」
セ「そうなんですよ、ホントは、あそこで終わる予定でしたが、なんか
  そういうときに限って、簡単に続きが頭に浮かぶんですよ」
矢「ま〜最後は矢口の勝ちだったしね。これも苦労したらしいじゃん?」
セ「はい、矢口さんが襲われたときぐらいで、このラストが浮かんできたんですけど
  そこから、二人がどうやって離れていくかに、スランプに陥りました
  その時はPCに向かうのが少し勇気がいりましたからね」
矢「ま、とりあえず。次作もがんばりなよ」
セ「ありがとうございます」 

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