Rosy/Baby

1 名前:NO3 投稿日:2002年07月13日(土)21時11分52秒
よしごまです。
端的に言うと、エロです。

ちょっとおかしな話ですが宜しくお願いします。
2 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時49分32秒
彼女は、壊れた。

ある日突然、私にしか心を開かない人間になってしまった。
そしてそれは「17歳の後藤真希」としてではなく、

「5歳の後藤真希」として。



3 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時51分05秒

「さて、と。」



「今日から一緒に暮らすんだよ、ごっちん」

小首を傾げて、私を見つめるその少女に笑顔でそう声を掛けた。
「…って言ってもなぁ……」
間違っても、新居と言うにはふさわしくない寂れたアパート。
切れ掛かった廊下の蛍光灯も、隣の部屋から聞こえる赤ん坊の泣き声も。
まるで一昔前の昼ドラに出てきそうな雰囲気だ。


「…よっすぃー、おしっこ…」
「はいはい、そっちトイレあるから」
「はぁい」
愛らしいその目も、頬も、唇も何もかもはそのまま。
豊満な女である肉体も変わっていない。
違うのは…
彼女の、「心」が5歳児であること、だけ。
4 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時53分04秒

病院の精神科へ行った。
何度もカウンセリングを受けた。
無理矢理に、入院させようともした。

その度に大声を上げて、泣き叫ぶごっちんを、私は……

ぎゅっと私の袖を掴んで他の人を怯える少女は
容姿こそ、そのままだったけれど間違いなく彼女ではなかった。

「こわい」

繰り返し、繰り返し呟くその言葉。
震える指。

稀にこういう現象が起こることはあるらしい、
と読み漁った本の1つに書いてあった。
根気良く、病院へ通えば治るかもしれない。治らないかもしれない。
「放っておいて下さい」
口をついて、出てきた言葉はこれ以上ごっちんを苦しめたくなかったから。
「ごっちんと二人で暮らします」
仕事は、無期限の休暇。つまりは引退。

誰も、邪魔しない。
二人だけの生活。

私がごっちんと、ずっと一緒にいる。

5 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時54分36秒

「はい、今日の夕飯」
机の上に手際良く割り箸と、お湯の入ったカップラーメンを置く。
途端に不服そうな表情。
さっき結い直してやったばかりの長い髪は、もう既に乱れていた。
ミニスカートから無防備に投げ出された足。
片方落ちたブラのストラップ。
色気、感じてどうするんだろう。私。
「…こんなの?…」
「しょうがないじゃん、我慢するの」
「ハンバーグ食べたい…」
「そんなもんない」
「……」
涙目。
少し、傷付けてしまったのかもしれない。
6 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時55分23秒



――ねぇ、もう忘れた?
ごっちんは私の、恋人だったんだよ。


手を繋いで、抱き合って、キスをして、
何度も何度も深くキスをして。体を重ねて。

もう、分からないの?
7 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時57分24秒

「あーぁ、…疲れた」
食器を洗い終えて、一休み。
机の上で絵を書いているごっちんの隣に身を投げ出した。
この部屋にはテレビすらない。
布団が一組と、二人の衣類と、小さな冷蔵庫と、ポット。
あるのはそれだけ。
それだけあれば、十分。

「見て見て、よっすぃー」

嬉しそうなその声に、突っ伏していた顔を起こしてみる。
「それ、…私?」
クレヨンで描かれたそれ。
頬のほくろまでがちゃんと同じ場所にあって、私は思わず吹き出した。


「ごとーね、よっすぃーのこと大好き」
「…そ、か」
「うんっ。おっきくなったら、よっすぃーと結婚する!」
「……うん」
「約束だよ?」
差し出した、小指に私の小指を絡ませて。
永遠に叶うはずのない、約束。
「私も、ごっちんのこと大好きだよ?」
「ごとーと、おんなじ?」
「…うん。おんなじ」
8 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)22時59分23秒

ごっちんが眠そうに眼を擦っては、欠伸をするものだから
見ると、時計は既に11時を回っていた。

「お風呂入ろっか、ごっちん」
「はぁい」


狭い部屋の中でも、さすがに風呂はある。
浴槽は小さく、シャワーすらなかったけれど。それでも、ちゃんとあった。
「♪〜」
鼻歌を歌いながら、1つ1つ自分の脱いだ服を畳んでいく私の隣で
ごっちんは、ブラジャーをとることに苦戦していた。

誰がどう見ても、もう、大人の女の体。
くびれた腰もふくよかな胸も、何もかも私の知り尽くした体。
「よっすぃー、とれないよぉ…」
抱きしめたい。
もう、何日抱いていないだろうか。
どれくらい、キスをしていないだろう。
どうしようもなく、厭らしい欲望を抱いている自分が、いた。
「…よっすぃー?」
「……」
「?…」
「…あ、うん」
そっと彼女の背中に腕を回して、ホックを外す。
「ほら、とれた」
「ありがと、よっすぃー」

「…ん、先行きな」
9 名前:二人。 投稿日:2002年07月13日(土)23時01分13秒

「一人で行くの、こわい」

どこも、手で覆い隠すことせず私の前に裸のまま突っ立っているごっちん。
「一緒に行く」
「…わかった」
自分の中の何かがもう、極限まで来ていることに気付いてはいた。



「ねぇ、よっすぃー」
「ん?」
「ごとー、おっぱいおっきいでしょー」
「…ぇ、…あぁ…」
「何で子供なのにおっきいのかなぁ」
それは、ごっちんが…
思うだけで、やめた。言えるはずがなかった。
「でも、おっきい方がいいからいーや」
「そ、っか」
「うんっ」

いけない。
こんな、子供を、汚してはいけない。


「頭、洗ったげるね。ごっちん」
「うん」
「ちゃんと目つぶっとくんだよ?シャンプー目に入っちゃうから」
「はぁーい」


それでも、堪えられなかった。
10 名前:NO3 投稿日:2002年07月13日(土)23時03分04秒
次回から本格的にエロ突入です(w
初っ端から、誤まってスレ3つも立ててしまってごめんなさい。
削除依頼には出しました。
何だかおかしな話ですが、お付き合い頂ける方は
どうぞ宜しくお願いいたします。
11 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月13日(土)23時58分17秒
いや、面白いです。
変わった設定大好き(w
これから楽しみにさせてもらいます。
頑張って下さい。
痛い話にはならないのかな?
12 名前:名無し娘。 投稿日:2002年07月14日(日)03時29分15秒
なんだってこんな事になったんでしょうね・・・

聞いてはいけない事なのかもしれないけど(^-^;
13 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月14日(日)07時42分15秒
わーい!よしごまだぁ(^-^)痛い話になるのかな?
14 名前:皐月 投稿日:2002年07月14日(日)15時50分44秒
面白いですな〜!
エロ突入ですかな?
がんばってくださいな!
15 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月14日(日)16時33分00秒
新鮮なよしごまですね。名作の予感!
期待してます☆
16 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月14日(日)18時04分58秒
おもしろい設定ですね
次回に大・大・大期待〜♪
がんがってください!
17 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月14日(日)19時17分09秒
斬新な設定で面白いです。
続き期待してますので頑張って下さい。
18 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時11分30秒

ごっちんは、可愛かった。
甘えられることは全然苦にはならなかったし、我がままも新鮮だった。

真正面からちゃんと、私にぶつかってきた。いつもいつも。
決して物事から目を反らさなかった。逃げなかった。



私の腕を枕に隣で眠る、「もう1人の」ごっちん。
ぎゅっと私を抱き、時折顔を摺り寄せながら心地良さそうに寝息を立てる。
「…何で、こんなことになったんだろ……」
もう何度この言葉を呟いたか。
数知れない。


一体、いつになったら元の彼女に戻るのだろうか…?


いつになったら、あの頃の、ごっちんに……

19 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時13分01秒

「…よっすぃー」

「あれ、来たの?」
「ん、…来ちゃった」
へらっと緊張感のない笑みを浮かべて、首を傾げる。
地方のコンサートの時は、いつもこうだ。

寝転ぶ私の隣にぴったりくっつき、髪の毛を弄って、
はにかみながら、
「…お願い、いっこ言ってもいい?」
そう呟く。
「いーけど」
私は、もう大体察しが付いてるくせにとぼけてそんな返事。

「あのね、明日もコンサート頑張るって約束する」
「ん…」
「だからぁ…」
「んー?」

「エッチしよ?」

20 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時15分06秒

その頃。

誘ってくるのは、いつもごっちんだった。
Tシャツの中に手を入れて、悪戯っぽい表情で笑ったり
何気なく抱きついて来てキスの催促をしたり。

ごっちんが傍にいる時は、欲なんてものを感じたことがなかった。
頻繁に抱いていたことももちろんあるし、
気持ち良くなる方、はごっちんなわけだから。
我慢してる顔とか上気した頬で、喘ぐ姿を見ることが好きだから。
ただ、それだけでごっちんの要求を聞いていたのかもしれない。




それがどうして、今になって…
21 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時17分06秒

「…ぁ…っ」
「声、出しなって。聞かしてよ…」

耳朶を口に含みながら、低くそう囁く。
「…ねぇ…」
「…ゃ、ぁんっ……」
「あれ、耳弱かったっけ?」
確信犯。
そう言いたげな、ごっちんの瞳。
潤んだ目で私を睨む。


「…よ、っすぃ……」
「…んー?」
「あんま、意地悪しちゃやだ…」
ほんと、いざこんな状況になったら弱いんだから。
さっきまで散々喚いてたくせに。
首筋にキスをして、唇を割って舌を入れるだけでトロンとした表情になって
途端に私にしがみ付いたりして…
22 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時18分23秒

下着を取り去って、ゆっくりと手に余るそれを揉みし抱く。
「ヤーラシー…、もう勃ってる…」
「…ゃ、…やだぁ…んな、こと言わないの…っ」
「だってほんとだもーん」
理屈っぽく言いながら、その突起を口に含む。
「――や、あんっ!」
高くなる喘ぎ声。

「はっ…はぁ…やっ……」
息が上がって、私の腕を掴むその力も強まっていく。
蕾を舌で転がす度に撓る体。
「なーんか、今日すっごい感じちゃってるね…」
「…ん、んっ…はぁっ…」
「気持ちいいの?」
「…ぁっ…ん、やぁ…っ…」
「言って」
「…よ、っすぃ…」
「早く」
「……い、いの…」
「聞こえないなぁ…」
「気持ち、いい…っ」

「はい、よく出来ました」

「…ばかよっすぃー……」
23 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時19分54秒

指がそっと、滑らかな肌を伝っていく。
辿り着く先は…
「ごっちん…」
「ん、…ひ、ぁっ…」
ぎゅっと抱きしめると、答えるように手を握り返して返事。
唇から漏れる甘い声はもう制御できないらしい。

「あーぁ、もうこんなに濡らしちゃって…」
「やっ、違っ…!」
「…違う?」
「……よ、っすぃのせいじゃんかぁ…っ」
「ん?私のせい?」
こくこく、と細かく頷く表情が怯えたみたいで可愛かった。
「違うでしょ」
呟いて、また指を進める。
途端にそれを引き止めようとする、ごっちんの右手。

「も、ダメっ…は、ずかしいよぉ…」
「恥ずかしいの?」
「…ごとー…、何かもう、変になっちゃう…」
「…ダーメ、今日はそんな可愛いこと言っても許してあげない」
ベッドの上で、片方は上。片方は下。
睨みあい。
「いーじゃん、変になってよ」
「…っ!…ぁ、っやぁっ…ぅん…っ、ふ…」
「ほら、もっと声出して?」


24 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時20分53秒



「…ごとー、よっすぃーのこと、独り占めしてみたいなぁ…」


「なーに言ってんだよ、いっつも独占じゃんか」

「わかってないなぁ…
   あたしがどんなに苦労してるかなんて、知らないでしょ?」





25 名前:始まり。 投稿日:2002年07月14日(日)21時23分21秒

「…よっすぃー……」


こんな、無防備な姿で眠るごっちん。
私の腕の中で。

一組の布団に、二人はさすがにきつかった。
そして、それが余計に私の中の何かを掻き立てる。




「もう、どうにでもなれ…ってか…」

26 名前:NO3 投稿日:2002年07月14日(日)21時31分43秒
更新しました。
過去編より、早速エロ突入(w

レス、ありがとうございました。

>>11
有難うございます。
そう言って頂けると、本当に救われます…
若干、痛くなるかもしれません。でもそれよりも多分エロく(w
>>12
本当に何だってこんなことになったのでしょう…
追々、分かっていくと思います。
直接文章にはしませんが伏線をはっていってるつもりです。
>>13
痛いかもしれませんが、多分エロい話にもなるかと(w
>>14
エロ突入しましたねー(w
過去編ですが…
これからも宜しくお願いいたします。
>>15
いえいえいえ、名作なんてとんでもごじゃいません(汗
ただの質の悪いエロですので…(w
>>16
ありがとうございます。
変態設定ですが、どうぞ宜しくお願いいたします(w
>>17
ありがとうございます、そう言って頂けると救われます…
頑張ります!
27 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月14日(日)23時04分14秒
このエロかなりツボりました!!!
あああ作者さんは神だ!!!!
28 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時42分27秒



「梨華ちゃんと仲良くしないで、よっすぃー」
「まーたそんなこと言ってる…」

「だって!…だって、不安なんだもん…
  よっすぃーが梨華ちゃんといると、怖くてたまんないんだもん…」



29 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時43分43秒


「…今日も、暑いね」

机の上に置きっぱなしの、麦茶を入れたグラスが汗をかいている。
扇風機しかないこの部屋はやはり、暑すぎる。

さっきから、汗かいた、とか、暑い、とばかり繰り返すものだから
2回も着替えさせてやったのに、
もうTシャツの背中はじんわりと湿っているようだ。
「お風呂にお水でも張ってみようか」
「ほんとっ!?」
顔中を笑みにして、ごっちんはその提案を喜んだ。

そうだ。
この夏、一度くらいは二人で海へ行くのもいいかもしれないな。

きっとすごく喜ぶだろう。

30 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時45分14秒

午後の日差しが差し込み、お風呂での水遊びに疲れたのか
ごっちんは壁にもたれて、うとうとし始めていた時だった。

「今、近くまで来てるの」


ここに引っ越してから一度も鳴らなかった携帯電話が、鳴った。
「ちょっと、遊びに行ってもいい?」
「…もちろん」
ごっちんにまた、何らかの刺激を与えないか些か心配はあったけれど
私は快く了解した。

「今、どこ?迎えに行くよ」
「うん。あのね、角のコンビニの所なんだけど…」



「ごっちん、ちょっと出て来るね…って、寝てんのか…」
履きつぶしたスニーカーのつま先をとんとん、とやりながら振り向くと
ごっちんはクレヨンを握り締めたまま、眠っていた。


出来れば梨華ちゃんが帰るまで、ずっと眠っててくれればいいんだけど。
31 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時46分46秒

娘。を離れてから、結局頻繁に連絡をとっているのは
梨華ちゃんだけだった。

他の皆は、思ったより薄情なものだった。

「多分、今忙しいから…」
気を使ってくれたのか、梨華ちゃんはそう言ったけれど。
去る者追わず、…そんな言葉が、私の脳裏にそっと過ぎっていた。


「…ごっちんは、相変わらず?」
「……うん…」
「そっか…」
呟く彼女の手の、コンビニの袋に入っているおまけ付きの駄菓子が哀しい。
それも、梨華ちゃんなりの配慮だと分かっているからこそ。
私はそれを一度ちらりと見て、すぐに視線を戻した。

「少し、痩せたみたい」
目を細めて、梨華ちゃんが私の顔を覗き込む。
「何言ってんの、相変わらずだよ…」
「あんまり無理しない方がいいよ?ちゃんと食べてる?」
「…インスタントばっかだけど、一応ね」
「ダメじゃん、そんなの…」
ふぅ、と溜息を軽くついてから、私達は顔を見合わせて苦笑い。

32 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時48分02秒

「梨華ちゃんはちょっと、綺麗になったんじゃない?」
「何言ってんのよー、もう…」
「…何かもう、別の世界の人、って感じ」
まだ、辞めて2ヶ月しか経ってないのにね、と呟くと
「バカなこと言わないの」
優しい彼女は、少し目が潤んでいた。


そして、歩調もほんの少し遅くなった。



「今、ごっちんは?」
「寝てる」
「…そ、っか…」

そして、再び遅くなる歩調。
安心したような、梨華ちゃんの表情。

33 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時49分24秒

アパートから歩いて、10分程度のコンビニだと言うのに
随分と帰って来るのには時間を食ってしまった。

「ボロくて、びっくりしたでしょ」
「…ううん、そんな…」
「こんなとこしかなくてさ」
自嘲する様に笑うと、床がぎし、と音を立てた。

「…ここなんだ」
「302号、室…覚えとくね」


「…ほらごっちん、お客さんだよ」


34 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時51分08秒



「…ごっちん?」



「…っ、く…ひっ…っ…」

奥から噛み殺したような、嗚咽。
「ごっちん!?」
玄関に突っ立ったままの梨華ちゃんを気にもかけず、
すぐに私は中へ入った。

「…う、っ…ぅぇっ…っ、…」


ごっちんは、泣いていた。
涙をぽろぽろと、流して泣いていた。



「…ごっちん!」

思わず私はしゃがみ込んで、抱きしめる。
「どうしたの?…何か怖いことあった?」
震える肩を、ゆっくりと撫でてやりながら尋ねると
「…っく、…ぅっ…ひっ…」
力いっぱい首を振っては、
やっぱり、泣く。


「どうしたんだよ、ごっちん……」


35 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時52分16秒


「…っ、…、かったのっ…」

「ん?何て…?」
「よ、っすぃー、がっ…起きたら、いなくって…っ、こわかっ……」
「……ごっちん…」
「っく…よっすぃっ……っ…」
強く、強く私にしがみ付いて、私を抱きしめる。
しゃくり上げて泣くごっちん。


「…ごめん、…ごめんね、ごっちん…」
私が居なかったから、不安だったの?怖かったの?
長い間、一人にしてた。
こんなごっちんを、置いて一人にしていた。

「……ごめん…」

36 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時53分41秒

「…もう、落ち着いた?」
「うん。泣いた後はすっきりするんだ、いつも」

さっき泣いた烏はどこ行った?
とばかりに、私の隣でジュースを飲むごっちん。


「びっくりした?」
決まり悪そうに、梨華ちゃんの表情を伺う。
「…うぅん」
視線をごっちんに向けて、
「……何か、可愛い」
微笑んでくれた。

「でも、ずっとこの調子じゃ…疲れちゃうんじゃないの?」
「…まぁね…、もうだいぶ慣れたけど」
気の抜けた口調で、ごっちんを見ると
急に体をびく、っとさせて、背筋をぴんと伸ばす素振り。
「あたしが、いるからね」
「…え?」
「あたし、相談とかいつでも乗るから…」

「あぁ、うん。…ありがと…」

37 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時55分25秒


ごっちんは、どうやら梨華ちゃんのことはお気に召さなかったらしい。

「遊んであげよっか?」
といくら、梨華ちゃんが話しかけてもそっぽ向くばかり。
「あたし嫌われちゃったかなぁ〜」
なんて、鼻で笑ってたけど内心傷ついていたに違いない。



「ごっちんってば、何であんな風にするのさー」


夕飯が終わって、寝転がっている私の腕の間に
挟まるようにして入ってきたごっちんに皮肉っぽく言ってみる。
「…んー……?」
「ねぇ、ごっちんてばー」
「キライ」
「…え?」

「ごとー、梨華ちゃんヤダ」
「は?」

38 名前:訪問者。 投稿日:2002年07月15日(月)16時57分05秒


「よっすぃー」
「…ん?」



「梨華ちゃんと仲良くしちゃやだもん…」
「……」

「よっすぃーは、ごとーのことが一番好きなんだもん」

「梨華ちゃん、きらーい!」
「…ごっちん……」



蘇る。

「梨華ちゃんと仲良くしないで、よっすぃー」
唇を尖らせて甘えてきたあの仕草。
それを宥めた私の口調。


あの時と同じ、眼の色。
それは「5歳の」後藤真希が初めて覚えた、嫉妬という、感情。



39 名前:NO3 投稿日:2002年07月15日(月)16時58分55秒
更新しました。
意外になかなかエロい展開になりません(w

レス、ありがとうございました。

>>27
ありがとうございます、そう言って頂けると意欲が…(w
読者様は神様です(違
40 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月15日(月)18時39分58秒
わーい!早いもう更新されてますね。ここのよしごま小説すごく引き込まれて、続きが気になります。作者さん頑張ってくださーい。
41 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月15日(月)18時44分26秒
こういう展開も激しく(・∀・)イイ!
死ぬほど可愛いちびごまとよっすぃの生活をマターリ見守りたい反面、
これがエロくなってくのかと思うとゾクゾクしますw
すでに背徳の香りがぷんぷんしてますね〜ww

いやもうかなり期待。
頑張れ作者さん!
42 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月15日(月)18時59分00秒
5歳のごっちんが可愛い!
クレヨンを握ったまま眠ってるとこなんて可愛すぎです。
梨華ちゃんも絡んできてこれからどんな展開を見せるのか…
続き期待大!
43 名前:すなふきん 投稿日:2002年07月16日(火)19時19分11秒
ごっちん、良いですねぇ。
すごい楽しみにしてます。
頑張ってください!
44 名前:よしごま好き。 投稿日:2002年07月16日(火)20時59分29秒
ごっちんすごいかわいいですv続きが楽しみです。
45 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時41分35秒
こんなことが、あった。


「ちっちゃい頃、近所にすっごく好きな人がいたんだ」
「…へぇ、そうなんだ」
「あ、今ちょっと妬いたでしょぉ?」
「何言ってんの、そんなのぐらいで妬くわけないじゃん」
十分妬いてんじゃん、その顔。
なんて呟いて、含み笑いをして、私はそれを聞かない振り。



「――でも、ね」
「うん?」

「その恋は、叶わなかったんだよね」


どうしてか、ちょっとだけ安心していた自分。
情緒たっぷりに、寂しそうな瞳でそれを語るごっちん。


「何でかな。…昔っから、望んだものはほとんど手に入んないんだよね」
「…なんで?」
「……え?」

「今は、望んだもの、手に入ってんじゃん」


抱きしめたこと、憶えてるよ。

46 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時43分44秒

その夜に、剥き出しの肩にそっと手を掛けると

「よっすぃーは、どう?」
「…何が?」
「望んだものとかって、ちゃんと手に入ってる?」
「まだ言ってんだ、それ」

昼間、ちゃんと言ったじゃん。
軽く笑って、その言葉をスルーさせて、キスしようとすると
答えるまでだめ、と遮られてしまった。


「私は…昔から割と恵まれてた、かな?」
「……やっぱりね」

「なーんで、そこで拗ねるのさ」
「だーってー…」



安心して。
今はもう、望むものなんかないよ。
だって、ごっちんがいるから。

ごっちんがいれば、他にもう何にもいらない。


「ばーか」

真っ赤になってそんなこと言うんじゃ、ちっとも説得力なしじゃん。
からかうと、やっぱり、怒った。
47 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時44分43秒





「よっすぃーは、いなくなっちゃヤだよ」
「…うん」

「ずっと、ずっと、ちゃんと、ごとーの傍にいてね」



48 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時45分43秒



今夜は、熱帯夜だと天気予報でちらっと聞いたけど
正にその通りだった。

寝付けなくて、半分体を起こしてごっちんの寝顔を見る。
やっぱり暑いのか、前髪が汗で額に張り付いてしまっている。
「…ぅ、うん……」
半開きの口から、吐息が漏れる。
額の汗を少し拭ってやってから、同じようにTシャツに手を伸ばす。

「うわ、びしょびしょじゃん…」
着替えさせなければ、風邪をひくかもしれない。


49 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時46分55秒

「…着替えよ、ごっちん」
「……」
「ねぇ、起きて、ほら…」
「……ん、んぅ…」
肩を揺さぶる。
「ごっちん」
「…ん、ぁ…やだぁ……」
「やだじゃないって。風邪ひくよ?」

目を瞑ったまま、眉根に皺を寄せて首を振る。
「着替えないと私、ごっちんのこと嫌いになっちゃうよ?」
禁じ手に出る。
「…ん、ンっ…やぁだぁっ…」
「じゃぁ起きて、ほら」
再び、首を振っては起きようとしないごっちん。

「よっすぃーが、…やるのぉ…」

「は?」
「…よっすぃーがぁ……」
50 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時47分59秒

仕方なく、視界のはっきりしない中で
布団を捲って、ごっちんの背中のあたりに手を回した。

「…ほら、ばんざい、して」
促すと、ゆっくりと手を上げて、何か言いたげに口を動かす。
「もう、何でこんなに手間かかるかな…」
ぼやいても仕方がないものは、やっぱりぼやく。


「…って、言うか…」

Tシャツを胸の辺りまで上げて、動きを止めた。
昨日から、窮屈がってブラジャーを付けなくなったごっちん。
その度に目立つそこから、目を反らそうとしていた私。
正に目の当たりにしようとする今の状況。


「もう限界だっての…マジで」

51 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時48分40秒

ゆっくりと、相変わらず豊満なその胸に触れる。
「……んっ…」
すると、
簡単に反応する、あの時と同じ体。


その先は、歯止めが効きそうもなかった。


52 名前:熱帯夜。 投稿日:2002年07月17日(水)13時49分39秒

今、望むもの。
わかる?ごっちん。

「望んだものとかって、ちゃんと手に入ってる?」


ごめん、あの時嘘ついた。
私、本当はまだごっちんを掴まえてなかった。

たったひとつなんだよ。

ごっちんが、欲しいんだ。
私は、ただ。



53 名前:NO3 投稿日:2002年07月17日(水)13時50分47秒
更新しました。
吉澤さんが黒くなって犯していきそうな…雰囲気です。
54 名前:NO3 投稿日:2002年07月17日(水)13時56分35秒
更新しました。
吉澤さんが黒くなって犯していきそうな…

レス、ありがとうございました。

>>40
ありがとうございます。
そう言って頂けると、何かすごく嬉しいです。頑張ります。
>>41
( ´ Д `)を可愛く出来るよう、作者も必死です(w
何しろ、近くに五歳児なんていませんもので…
ちょっと次回から、エロくなりそう…ですね。
何てったってエロ小(ry
>>42
ありがとうございます。
可愛いと言って頂けて、良かった…
( ´ Д `)<んぁ〜…
>>43
ありがとうございます。本当にそう言って頂けて嬉しいです。
すなふきんさんの作品も楽しみに読ませて頂いてます!!!
お互い、頑張りましょう。
>>44
ありがとうございます。
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

55 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月17日(水)18時01分16秒
エロ描写も秀逸ですが、やはり精神年齢5歳の後藤って設定が、何より
エロエロかもしれない…w

今一番更新が楽しみな作品です。
作者さん=神に一票!!w
56 名前: 投稿日:2002年07月17日(水)21時13分15秒

犯してしまえ!よっすぃー!
57 名前:名無し娘。 投稿日:2002年07月17日(水)22時22分01秒
どうして今までこんな萌え小説に気付かなかったのか……チクチョー!!
ツボです!ツボ入りまくりです!襲っちゃえよすぃ〜!
かなり興奮状態ですが、作者さんを草葉の陰から拝みつつ(笑)更新をお待ちしてます。
58 名前:ten 投稿日:2002年07月18日(木)01時16分52秒
うわー、めっちゃイイです!!
無防備なごっちんも、耐えに耐える(もう限界?)よっすぃーも。
気持ちの描写がていねいだからこそ、エロがさらにエロく感じる…
続きが楽しみです。
59 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月18日(木)14時35分22秒
おもしろいよほ。。
続きがんがってください!
60 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月19日(金)17時40分48秒
ドキドキしながら見てます。昔のごっちんの事を思い出しながら、今を耐えている吉子がイイ!続きが気になります。このよしごまの付き合ったキッカケとか初エッチの事とかも希望!読んでみたいっす作者さ〜ん。
61 名前:NO3 投稿日:2002年07月23日(火)00時44分39秒
更新が遅れてしまって、申し訳ないです。明日には必ず。
本日はレス返しのみ。

>>55
ありがとうございます…( ´ Д `)はエロいです。
いえいえ、作者≠神であって、読者様=神に清き一票!!!
>>56
はい、至ってシンプルですが犯してしまいます。
>>57
ありがとうございます、素で嬉しいです。本当に。
草葉の陰から、読者様を拝みつつ…
>>58
耐えに耐えて(0^〜^0)は限界が来てしまったようです。
気持ちの描写は最も気をつけてるのですが、荒っぽくなっていないか
いつも心配です…
>>59
ありがとうございます。
頑張ります。
>>60
よしごまの「初」は、多分もう既に近日…明らかになりますねー(w
それらも含めてこれからも宜しくお願いします。
62 名前:NO3 投稿日:2002年07月23日(火)00時46分11秒
━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

上げてしまった…
申し訳ありません、本来はsage進行でお願いします……
63 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月23日(火)03時16分10秒
吉澤がおかんに見える。
64 名前:カム 投稿日:2002年07月23日(火)04時18分24秒

はじめまして、こんばんわ。
ごっちんの可愛さ&天然エロスが炸裂してますね(w
これはよっすぃじゃなくても理性を保つのに苦労しそう。
明日更新なんですか?楽しみに待ってます!
65 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時40分02秒



「…ごとーさぁ…、いっつもよっすぃーとしてる時ね」
「してる時?」

「からだ全部、溶けてなくなっちゃいそーんなるの…」


変かなぁ、…変だよね。
でもいーんだぁ。それがすごいシアワセだから。


66 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時42分12秒


ごっちんはどうやら、起きる気配がない。
ゆっくりと呼吸する度に上下する身体と、聞こえるのは寝息。

「…ごっちん……」

私の興奮は、そんな中で何故か高まっていた。
息が上がっていくのが分かる。
今まで冷静に行為に及んでいた事もあってか、これ以上ない程だろう。
―――やばい…
せり上がって来る、その三文字。


指を動かして、久しぶりにその感触を味わう。
「…ん、…ぅ……」
無意識であるだろう声は、相変わらず甘い響き。
ビリビリと直接的に脳を刺激する。


「ねぇ、ごっちん…」


「起きないの?」



「ほんとにしちゃうよ?」

67 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時43分37秒


ごっちん、許して欲しいんだ。

こうなってしまうこと。
伝わらなくても、分からなくても、それでもいいからこれだけは感じて。
今、目の前のごっちんの中に少しでもあの時のごっちんが
存在しているとしても、
…たとえ、存在していなかったとしても。
私はずっと、ずっと、ごっちんの傍にいるからね。

ずっと、ずっと傍に


いるから。
68 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時44分56秒


「…ん、んッ……よ、すぃ……?」




心の中で、そう唱えた瞬間。
ごっちんが目を覚ました。

「なに、してんの…」

寝惚け眼を擦りながら、きょとん、と私を見つめるその仕草。
「…ごっちん…」
「ん、…?」
「……起きたの…」
言いながらも、服にかけた手はそのまま。
「ん、んっ」

唇の端を上げて、ごっちんは宙を見て言った。
69 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時46分47秒


「あのね、ごとーね…夢、見た」


「…夢?」
こくり、と頷く。やはりまだ状況には気がついていないらしかった。
「夢ん中でね、おっきくなったごとーとよっすぃーが笑ってた」
おっきくなったごとー…?
「手つないでてね、ちゅーしてた」
「……それって、…」
フラッシュバック?
それとも…


―――やっぱり、どこかにあの時のごっちんは…


「ねぇねぇ、よっすぃー」

「ん?」




「こっちのごとーにも、ちゅーして?」
70 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時47分57秒

「……ダメ?」

私が、少し戸惑っていると泣きそうな瞳を向けて来るごっちん。
「…いいの?…しても」
「ごとー、よっすぃーのこと好きだからしたいんだもん」
「……」


唇に、そっと自分のそれを落とす。
柔らかくて、少し冷たい、私の知っているこの唇。
ごっちんの唇。

71 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時49分04秒


「……ん、んっ…んっ!」


私がその唇を割って、舌を差し入れてから、
ごっちんが、苦しそうな声を上げるのにそれほど時間は要さなかった。

足をじたばたさせて、抵抗する。
「ん、んんーっ!」
体勢を変えて、私は出来る限りごっちんの身体を抑え付けた。
ただ罪悪感が征服欲に、抑圧されて…
自分が自分じゃなくなる。

72 名前:愛と罪。 投稿日:2002年07月24日(水)10時51分37秒

ようやく、唇を離してやると
予想通りに、怯えた表情のごっちん。

それを見た私は、何とも人の悪い笑みを浮かべて。


「よ、っすぃ…なに、?なにするの?…」
震える声。何度も首を振って、涙目で私を見つめる。


下着に手を添えると、ビクッと撓る体。

「おとなしくしてて、痛くしないから…」
「……っや、だ、…ごとー、…こわい、…」


「目、閉じてれば怖くないから…」

73 名前:NO3 投稿日:2002年07月24日(水)10時56分31秒
更新しました。
吉澤、犯罪です。

レスありがとうございます。

>>63
ですね、ちょっとお母さんっぽいかもしれないです。
>>64
初めまして。
( ´ Д `)の天然エロス(w
ですね。この先、細かい所にそのエロスを醸し出したいです。
更新、一日遅れて申し訳ありませんでした。
これからも宜しくお願いいたします。

74 名前:豚馬牛 投稿日:2002年07月24日(水)18時56分16秒

>「目、閉じてれば怖くないから…」
まるで注射みたいですな。うーん…続きが早くよみたいであります。
75 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月24日(水)20時15分06秒
更新キテタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!

>>74
・・・一回注射しちゃえば「免疫」がつくんですよねw

子供って貞操観念が未発達だから、味をシめたら
大人なんかよりもっと欲望に忠実になりそうな予感w

この退廃的な雰囲気がたまりません。
続き、期待っす。
76 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月28日(日)18時17分26秒
くあーかなりいいとこですなぁ…。
次回の更新楽しみにしてますよ♪


77 名前:76 投稿日:2002年07月28日(日)18時19分53秒
あっ!あげちまいましたマジすみません(TоT)
78 名前:目覚め。 投稿日:2002年07月29日(月)23時01分15秒


「ねぇ、よっすぃー…」
「…んー?」

「好きだよ…」
「うん、…私も、好きだよ…」


「いくら言っても、足りないよ…好き……」



79 名前:目覚め。 投稿日:2002年07月29日(月)23時02分47秒

首筋に、そっと口付ける。
「…ごっちん……」
そこはあの頃のような、甘い匂いではなかった。


ずっと、欲しかった。
ずっと、求めてた。


言った通りにギュッと目を閉じて身を強張らせているごっちん。
80 名前:目覚め。 投稿日:2002年07月29日(月)23時04分08秒


私はゆっくりと手を進めて、まずは胸の先端から攻める。
「……ん、…っ…んー…」
既に尖って固くなったそれに私が触れると、安易にごっちんは声を上げた。
「…ほら…気持ち良くなってきたんでしょ?」
強情な性格は相変わらずなせいか、否定するように首を振る。
悔しいのだろうか?
いずれにしても、さっきよりは恐怖感が薄れているはずで。

「ごっちんは、エッチすんの好きだもんね?」

正確に言えば、好き「だった」、のかもしれないけど。


「…よっすぃ……」
「……ん?」

「……」


「何だよ、…変なヤツ」


81 名前:目覚め。 投稿日:2002年07月29日(月)23時06分14秒



………あれ……?



気付いたのは、その次の瞬間だった。
ごっちんの表情が、明らかに変化しているのだ。

頬を上気させて、吐息がどこか熱っぽい。
トロンとした表情で、うっすらと開けられた視点の定まらない瞳。
「…ねぇ、ごっちん……」
耳元に顔を寄せる。
その後耳朶を口に含んで、ちろりと舐め上げる。
「…ひゃ……」
手の動きは、止まない。


「ごっちんは私の事…好き?」


囁くと身体がビクッとした。
「……ごとー…よっすぃ、好きだよ?」
「…そう……」

こんな支配下に置かれても、まだちゃんと好きだ、と答えるごっちんが
愛しくて、たまらなくて。
唇にキスを落とす。
戸惑ったように、薄く開かれた合間から再び舌を滑り込ませて、
熱を持ったそれと絡ませる度に、たどたどしい動き。

82 名前:目覚め。 投稿日:2002年07月29日(月)23時08分03秒

私の舌の動きに付いていこうとして、少しずつ早まってくる。
貪るようにすると、苦しそうな息が漏れて
口の端から唾液が零れ落ちる。

「…ぁ……」

唇を離すと、いつの間にかごっちんは私の肩にしがみ付いていた。
「ごっちんのここ、すごいドキドキ言ってるよ?」
「……ぅん…」
見つめ返すと、恥ずかしそうに視線を反らす。
「何でかなぁ?…何でごっちん、ドキドキしてんの?」
頬に手を添えて、人の悪さも全開に尋ねると

「よっすぃの、…せい…だもん……」

「何が?」
「よっすぃが、ごとーのおっぱい、ぎゅってしたらね…」
決まり悪そうに、ごっちんは呟く。
「ごとー、…なんか…あつい、のぉ……」
その後私の肩に顔を埋めるような仕草を見せて。


「……よっすぃー…」
「…どした?」

「…えっちなこと、したらだめ……」


83 名前:NO3 投稿日:2002年07月29日(月)23時13分19秒
短いですが、更新です。
ちょっと引っ張りすぎかな…

レス、ありがとうございます。

>>74
注射!そうですね、今の( ´ Д `)にとったらそれに近いかも…(w
小さい頃は本当に注射が怖かったものです。
しかし、これが注射と違うのは……
>>75
おぉっ!!的確な予想ですね(フフフ
なかなか目敏い…ちょっとドキッとしてしまいました。
さて、ごっちんは病み付きになってくれるのか、どうなのか…
(0^〜^0)のテクニックにかかっているようです(w
>>76
引っ張りすぎで申し訳ありません…
更新楽しみにして頂けてるとは有難いお言葉です。
頑張りますので宜しくお願いします。
>>77
全然結構ですよ、銀板は回りも早いんで…
84 名前:fGYOqHlg 投稿日:2002年07月30日(火)01時40分51秒
ああ… いいところで…。
早く更新してほしいです… 蛇の生殺し状態です。
85 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月30日(火)12時39分22秒
やばっ。そこで更新終わりなんですか?吉子の腕しだいですなぁ..ごっちんやみつきになりそう。続きが早く見たいです〜作者さ〜ん。
86 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月01日(木)03時00分57秒
ごっちん卒業っすね・・・
泣きながら読みますた・・・(でも萌た自分って外道やな)
作者様、がんがってください・・・
87 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時30分15秒



「…コーヒー入れるよ、飲むでしょ」
「あー、またそれだ。…わかってるくせに」
「えへへぇ、だって好きなんだもん。その顔見るの」
「どーせ私はコーヒーも飲めない子供ですよ」


「いつもと逆だね。ごとーの方が、オトナって」
「してる最中のあなたの表情は随分オトナですけど」

「あはっ、それオヤジぃー」



88 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時32分10秒

「ごっちん、そんなこと言ってもさ…」
無理な話。
私の理性と、もう1つは多分…ごっちんの、身体が。


「ほら、ごっちんのココも…」

「…っぁ、…やだっ、…やだぁっ…!」


下着の上から、人差し指と中指で擦ってみると
既にそこは熱く潤っていた。
指をゆっくりと往復させると、滑るような感触。あの頃と同じ感触。
ふと、そこで手を止めた。

「…ねぇ」

繰り返し、少し荒い息をするごっちんを覗き込む。
「ビチャビチャだよ?ごっちん…」
「…ん、ぅ…違ぅも……」
「何が違うの?」
ごっちんの目尻には涙。
それを舐め取ってから、ゆっくりと私は腕を掴んだ。
89 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時33分37秒

「ほら、自分で触ってごらん?」

いやいや、と首を振るのも気にせずにその手を
密やかに息づく熱いそこへ導く。


「………ぁ…」

自分自身が感じてしまっていることへの驚きなのか、快感なのか。
どちらともとれる。
ごっちんは蚊の鳴くような声を上げて、唇を噛み締めた。
「ね?…言った通りだったでしょ?」
「………」
秘部にあてた手はそのままに、ごっちんは頷くような素振りを見せる。
「ごっちんが感じてる証拠なんだよ?」
頬を紅くして、はにかむ様子が可愛くてたまらない。


だから、素直になって。
あの頃のように、甘い声で私にしがみついて。


90 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時34分58秒

「…ぁ、…ん……っ…」

狭い部屋に響く僅かな音。
呼応するような声。
理解に難しい今のごっちんだけれど、事実は事実なわけで。

ごっちんの指先は、自らで自らを愛していた。


「今、自分で指動かしたでしょ?」
「………してないもん…」
「嘘。じゃぁ何で、今気持ちいい声出したの?」
「…ごとー、いけないことしない子だもん。そんなのしてないもん…」
「ふぅん……」
嘘をつく時の癖は、昔から変わらない。
目を泳がせて、唇を尖らせる。愛され上手の下手な嘘。

納得した振りをして、そっと自らの秘部に当てたその手を引き剥がし、
私の指に置き換える。
「……よっすぃ…」
「…ん?」
あくまでも、触れているだけ。動かしはしない。
そう、要求があるまでは。

絶対に。
91 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時36分11秒


「なんで、止まってるの?」
「ん?何が?」

「ごとーの、そこに当たってる指…」

「そこってどこ?…ここ?」
軽く、動かしてみる。
「…ん…ゃ……」
相変わらず安易に漏れる声は、明らかに感じている。
そして再び焦らして止める。


「…ゃ…なんで、止めるの?」

「…何で、って…ごっちん、エッチなことされちゃヤなんでしょ?」
「………」
「何でごっちんは嫌なのにそうやって聞くのかなぁ?」
眉間に皺を寄せて、ごっちんは目を反らす。
ちょっと怒ったような表情。
92 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時37分12秒

「でもさっきから私が指動かすと、エッチな声出すよね?…おかしいなぁ」
「…ん……」
ふいに、ごっちんは私のTシャツの袖あたりをギュッと握り締めた。
「……?」

「……よっすぃー…」



「あのね……」
「何、どした?」

「今日だけならね、えっちな事していーよ…」

93 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時40分12秒


「…したくなった?」
「そんなんじゃないもん…」

「…ふぅん……まぁ、いいけどね…」


途端に指を動かすと、そこから卑屈な音が漏れ始める。
羞恥心からか、ごっちんはその音に耳を塞ぐ素振りを見せた。
「…ひゃ…ぁん……」
「もっと声出していいんだよ…」
「やぁ…っ…はずかしいの……」
「気持ちいいんでしょ?」
少しずつ、速度を速めていくと徐々に苦悶の表情に。

「ぁ、あっ…ん、…んぁ…っ…」
小刻みに上がる声が、ごっちんがあと少しで果てそうなことを
意味している。
多分、自分の感情を抑えきれないのだろう。
貪るように唇を奪うと、苦しいらしく力づくで引き離そうとする。

「…っよ、すぃ…ごとー……どっか、とんでっちゃうよ…」



あとすこし。
あともう、ほんのすこし。

一気に指を動かすと、簡単にごっちんの腰は跳ねた。

94 名前:女。 投稿日:2002年08月07日(水)00時41分48秒


「……した後、即効寝んのは変わんないだな…」


前髪を掻きあげてやりながら、私は呟いた。
唾液を口から零れさせて喘ぐその姿は、以前のごっちんより艶かしかった。
もっと、もっと繰り返し欲しかった。

自らで愛していた時のあの表情と声。
私を欲していた。
少女の時には足を踏み入れてはいけなかった、その世界。
ごっちんは、それを知ってしまった。
きっと快楽に対して、目を反らさずにはいられなくなるだろう。

多分きっと。



淫らで貪欲な、「5歳の」後藤真希。
彼女は私のものになる。
95 名前:NO3 投稿日:2002年08月07日(水)00時48分11秒
所々で見かける2chのAAに涙する毎日です。
しかし、この小説のごっちんはどこへいくのでしょう(w

レス、ありがとうございました。

>>84
蛇の生殺し…よしこが怖がりそうです。
今日の更新もそのものは終えたものの
ちょっと消化不良気味ですが、許してやって下さい(w
>>85
ごっちんはやみつきになってしまうのでしょうか!?
真相は、待て次号!(w
しかし次の更新は多分、よしこの回想だけで終わってしまいそうです。
と言うかその回想もエロですが…(w えぇ、エロ小説です。
>>86
卒業のニュースに悲しみに明け暮れる毎日です…
あんなのプッチじゃない、タンポポじゃない。ミニモニ。じゃない。
完全否定派の自分です(w
しかし、小説はがんがります。
96 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月07日(水)07時00分53秒
更新まってました!やっぱよしごまはサイコーっす。これから5才のごっちんはやみつきになるんでしょうか。更新待ってます。
97 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月13日(火)23時19分09秒
うんがー!可愛い・・・可愛すぎっ・・・!!
よすぃの焦らし具合も最高!!

続き期待しとります!

卒業は辛いですが、今回の発表のあとでも
よしごま小説の放置がほとんどなくて嬉しいッス。
作者さんにもありがとう( ● ´ ー ` ● )
がんばってください。
98 名前:名も無い読者 投稿日:2002年08月15日(木)00時56分09秒
 待ってますよ〜!!
99 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月17日(土)23時28分06秒
続きかなり期待してます
100 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月21日(水)23時40分13秒
続き楽しみにしてます!
101 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月23日(金)22時38分08秒
これがないと生きていけません作者さん!
102 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月31日(土)16時55分26秒
まってますよー。
103 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月04日(水)03時04分01秒
ハァハァ。
待ってます。
104 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月10日(火)12時45分33秒
お願い…
105 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)20時55分45秒


夜が明けた。


それは、今までに見たことがなかったような綺麗な青空。
こんな日は洗濯日和だ、なんて思う私が随分と所帯臭くなった気がする。
ぽっかりと太陽が今日も口を開けて、じりじり窓から照りつける。

「…ごっちん……」

今日も二人っきりの一日が始まるね。


軽くその額に口付けて、頭の後ろで手を組んで天井を眺めた。
時計はちょうど8時を回ったところだった。
よっぽど昨夜は疲れたのか、ごっちんはまだ起きる気配すらない。
買物に行って、ごはん作って、洗濯して、……
ぐるりぐるりと同じことが回るだけ。
いつまでもこんなことを続けられるなんてことは思っていないけれど。

出来れば続けていたい。
もう今でさえ、飽き飽きしている毎日をごっちんと一緒にいたい。
そこにごっちんと私がいる限り、幸せだろうから。
106 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)20時56分38秒


着信なんてきっとないと頭では思い込んでいるけれど、
薄く期待をして、充電器にささったままの携帯に手を伸ばす。
「…あ、着てんじゃん……」
待ち受け画面の表示に、思わず頬が緩む。
ちょっと前までどこに行くにも携帯が欠かせなかった私が嘘の様で。
久しぶりに、着信のある時の胸の感触を思い出した。

メールをくれた主の目星はついていたけれど。
それでもやっぱり嬉しかった。



107 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)20時57分46秒



02/8/9  01:23
件名[遅くにごめんなさい]
差出人[イシカワリカ]
―――――
やっと仕事が一段落つきました。
突然なんだけど、明日オフが出来たんだよ(^▽^)/~
久しぶりで皆もすごく喜んでいます。
よっすぃーは元気?ちゃんと食べてる?
暑いからってお料理さぼっちゃダメだよ。
夏風邪はきついって聞くから、ちゃんと体には気をつけてね。
ごっちんの様子も少し気になります。
もし、よっすぃーさえ良ければ明日遊びに行ってもいいかな?
あいぼんとののも会いたがってるから、
出来れば連れて行ってあげたいんだけど。
無理言ってごめんね。
お返事待ってます。
―――――


108 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)20時59分05秒


「…どーすっかなー……」

ため息を1つ吐いて、ごっちんの横顔を見つめる。
「ごっちん、来させてもいい?」
間違っても涼風とは言い難い風が窓から入り込んでくる。
昼が近付くにつれて、どんどん部屋の温度も上昇している気がする。
「…それとも、嫌かな?」
いずれにしても、早く返事を返さねばならない。
梨華ちゃんのことだから、一晩中気にしてちゃんと眠ってもいないだろう。
どんなに小さく単純な事でも、細やかに丁寧に気を配るのが
梨華ちゃんらしいところであり、とてもいいところであるのだ。

「…いっか。別に何があるわけでもないし」

断った時の梨華ちゃんの落胆の表情と、
OKした時のほっとした表情の両方を思い浮かべ、
私は苦笑しながら、いそいそとメールの返信をした。

109 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)21時00分58秒

「ごっちん、ほら起きな」
「……っ…んー?…」

すっかり部屋の掃除を済ませ、後は布団を上げるだけという段階に
なったところで、私はごっちんに声をかけた。
朝ごはんは少し奮発してホットケーキ。
午後に辻と加護が来た時の為に、余分にも作っておいた。
甘い味付けにしたので、きっとごっちんは喜ぶだろう。
昔から、ごっちんは甘党だったもんね。
そうだよね。

「……お、はよぉ…よっすぃ…」

ふにゃふにゃと仔猫のような声を出して、ごっちんは目を擦っている。
「…おはよ」
前髪を上げてやって、半身を起こしたごっちんと目を合わせる。
「…いま、何時?」
「もう10時回っちゃったよ。今日はお寝坊さんだねぇ」
「……なんでまだ朝なのにお掃除してんの?」
きょろきょろと辺りを見回して、ごっちんは不思議そうな表情。
掃除機片手に、額に汗をかいている私はいつもには見ないからだろう。
110 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)21時01分48秒

「んー、…今日はね、お客さんが来るの」
「お客さん?」
「そ。梨華ちゃんと、あいぼんと、ののが来るんだよ」
梨華ちゃん、という固有名詞を聞いて一瞬ごっちんの表情が曇った。
「……ごとー、お着替えする…」
「…?……うん」
突然のその言葉に少し戸惑いつつも、私は頷いた。

111 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)21時03分12秒

「…ん、…あれぇ……?」


再び台所の方へ戻り、ごそごそとし始めた背後から声が聞こえる。
「どしたの、ごっちん」
「……なんか、ごとー…上手に立てない…」
「え?」
ひょっとして、昨日の所為だろうか。
確かに刺激は強かったけど、体は前のままなのだから
どうしてそうなるのか私は不思議に感じた。
前は一晩に三度繰り返すことなんてザラだった。
それでも更に強請ってくるごっちんにギブアップするのが常だった。

「…ね、ごっちん…」
「ん?」
「……昨日、私がごっちんに何したか覚えてる?」
恐れ多くもさらっと私は目を見ずに尋ねた。
「きのー、の夜?」

「うん、夜。布団で」
112 名前:その朝。 投稿日:2002年09月11日(水)21時05分26秒


「……ぅん」

「何?」
「おぼえてる」

「…おいで、こっち」

俯いて、頬を紅くしながら頷いたごっちんを私は手招きする。
素直にとぼとぼと歩いてくる姿が可愛くて、私は思わず歩み寄った。
「……ごっちん」
「…ん?」
「私がどうして昨日あんなことしたか分かる?」
黙って首を振るごっちんは、相変わらず私の方を見ない。
そういえば今日はまだ一度も目を合わせていないような気がする。

「好きだからだよ」


もう一歩歩み寄って、抱きしめた。
「…ごっちんのこと、大好きだからあぁやって気持ち伝えたかったの」
「……大好きだから…?」


「うん…、私は…ごっちんのことがすごく、すごく好きなんだ…」


113 名前:NO3 投稿日:2002年09月11日(水)21時10分53秒
大幅に更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
待っていて下さった方々に感謝です。
ちょっと時間がないのでレス返しは次の機会に…
114 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月11日(水)22時54分18秒
おぉ〜!更新されてる。待ってましたよ〜
作者さんよいとこできりますね。今度は3人で来るのかー。
続き待ってます(^O^)
115 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月12日(木)03時49分15秒
んぁぁ・・・更新されてる・・・。
ありがとう、ありがとう作者さん・・・。
116 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月12日(木)04時07分13秒
更新ズワーイ!
待ってましたよ!!
んがしかし・・・更新分を読んだら更に続きが読みたくなってきた
117 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)21時47分39秒
昼すぎに、私はまた例の角のコンビニまで迎えに出た。


「行く、一緒行く。よっすぃ、ごとーも連れてって」
「……」

少し考えた。
ごっちんは、もう軽く2日くらい外に出ていなかったから。
どこか外に出すことに抵抗がある私は臆病なのだろうか。
それでもやっぱり、
辻や加護に話をする前から会わせて、ショックを与えるのが怖かった。
ごっちんが心を開かないかもしれないということを考えると怖かった。

「ごめんねごっちん、すぐ…戻るから」
「…行くの、一緒に行く…」
「お願いだから言うこと聞いて?…お願い」

「……」
「いい子で待っててね、ごっちん」

そう声をかけても、ごっちんは返事をしなかった。


118 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)21時49分31秒

「やっぱしくったかなー…」

あの様子じゃ、相当拗ねているに違いない。
家に戻って来てからもそっぽ向いてるかもしれないな。


ただただ照りつける太陽を仰ぎながら眩しさに片目を瞑る。
コンビニの自動ドアが音と共に開くたびに、ひやっとした冷気を腕に感じて
何となく安堵感を覚えて、また額の汗を拭っている。
それでも、中に入って待とうとは少しも思わなかった。
夏を感じているのは別に苦じゃなかったから。

約束の時間まではあと10分ほど。
相変わらず、待ち合わせの20分前には来てしまう私の癖は変わらずで。
自分を取り巻くものが変わっても、
人間大して変わりはないんだなぁと思ったり
そんな自分が可笑しくて少し口元に笑みが浮かんだり。

あの3人のことだ。
時間に遅れて来るのなんて目に見えている。

「早く来いよー…」
力ない呟きはやっぱり、焼けたアスファルトに消えていくだけ。

119 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)21時50分28秒



「「「よっすぃー!」」」


それから程なく、声色を揃えた3人が見えた。
いかにも全身で夏を楽しんでいるような派手な色の服がよく目立つ。

「おー」

手を振り返す私がどこか懐かしい。

120 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)21時51分46秒


「よっすぃーや、ほんまによっすぃーやぁ!」
駆け寄った私の腕にぎゅっと掴まり、加護は愛くるしい笑顔を見せる。
「ホンモノだぁ…」
「…っちょ、べたべた触んなよぉ」
頬に触れる辻の手をやんわりと振り払う。
何だか二人の肩が以前よりもずっと近くなった気がして
寂しい気分になったようなおかしな感覚だ。

「お疲れ、梨華ちゃん」
もうすっかり疲れ果てた様子の梨華ちゃんに声をかけ、隣に並ぶ。
「ほんとお疲れだよぉ、もー…」
ほぅっと息を吐いて、梨華ちゃんは肩を落として見せる。
「大変だねー、おチビさんのお守りは」
苦笑して彼女の横顔を見ると、またやけに綺麗になった気がした。

121 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)21時54分22秒


「でも何か…」
「…ん?」
「辻も加護も全然大人んなった方じゃん」
「そうかなぁ?相変わらずだよー」
取り留めのない会話も、二人の間の空気も、この間とは違った。
梨華ちゃんの言葉も仕草も、前よりずっと柔らかい。
「我がままも言わないし、泣いて喚いたりしないし…」

「そりゃ、いくら何でももう中3なんだし」

だけど

笑いながらの何気ないその一言は、私にはいくぶん重かった。



遠慮はして欲しくなかった。
ごっちんに対しての同情も絶対にして欲しくなかった。
私に対しての心配もいらなかった。
普通に接してくれればそれでいいんだ。


だけど、やっぱり人の言葉一つずつに過敏になっている私がいる。


122 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)22時15分44秒






「ねー、あーいぼんっ」

近寄ってきた加護を横目で見て、梨華ちゃんは悪戯っぽく微笑んだ。
「ん?なに?なんのこと?」
私と梨華ちゃんを交互に忙しく見てから、加護はきょとんとする。
「何でもないよねー、梨華ちゃん?」
「ねー、よっすぃー」

「……?」



「「あははっ!」」

「なんやねん、二人してーっ」
「あいぼん、どしたのー?」


考えているうちにも、
確かに流れる時間はあたたかい。
梨華ちゃんと交わらせる視線も、辻と加護の笑い声も。
123 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)22時16分42秒


「…そうだ。あいぼん、のの」
「ん?」
「なに、よっすぃー」

「前にも少し話したけど…、うち来る前にもっかいちゃんと話すね」


124 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)22時17分58秒

「今のごっちんは、前のごっちんじゃない」

「…前のごっちんじゃない…?」
「よっすぃー、そのことは…」
「……ごめん梨華ちゃん、私から言わせて…」
こくり、と頷いてすぐに梨華ちゃんは俯いた。

「って言っても見た目は全然前と変わんないけどね」

でも中身が…

そう口にすると、今のごっちんの存在を否定するようで嫌だ。
「……っ…」
後の言葉を続けない私を、梨華ちゃんがちらりと見る。
125 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)22時19分24秒


「いいよ、よっすぃー」
「…え?」
「それ以上言わなくていいよ、もう」
口を開いたのは、辻の方だった。


「ののも、あいぼんももうちゃんと分かってるよ」
昨日梨華ちゃんから話聞いたんだ、加護が付け加える。

「だいじょーぶ、心配しないで」
「…のの……」
「そうそう、この加護様をなめんなってーの!」
二人の少し背伸びした横顔が嬉しくて、視界が滲んだ。
それは今度はどうやら夏のせいには出来そうもなく。


「ごっちんは、ごっちんだよ」



「どんなごっちんでも、変わんないよ?」


126 名前:どんな彼女でも。 投稿日:2002年09月16日(月)22時20分17秒


「そうだよ、よっすぃー」
とん、と梨華ちゃんに肩を押されて私は慌てて笑顔を作った。

「…そーだね、どんなごっちんでも変わんないよね…」




ごっちんの待つアパートまでは、もうすぐ。

127 名前:NO3 投稿日:2002年09月16日(月)22時39分13秒
更新しました。
どこか梨華っち贔屓な作者です(w

レス、ありがとうございました。

>>96
病み付きになるんでしょうか(w
そうなってくれた方が作者と吉澤は嬉しい…と(w
>>97
(#´ Д `)<ポ。
ついにごま卒業まであと一週間ですね。寂しいです。
この頃、更新するペースが遅くなって反省しています…
>>98->>104
お待たせして本当に申し訳ありませんでした!!
更新ペースが遅くなりましたが、必ずちゃんと完結させようと
思っていますのでどうぞよろしくお願い致します。

>>114
3人で来てしまいます、ついに(w
でも思ったより大人な辻加護コンビ。次回はごっちんとの対面です…
>>115
更新が遅くなってしまって申し訳ないです。
これから頑張りますのでよろしくお願いします。
>>116
そう言って頂けると本当に嬉しいです!
次回からも更新の方、頑張っていきますので宜しくお願いします。


128 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月17日(火)00時55分59秒
のの、あいぼん。。。・゚・(ノД`)ノ・゚・
129 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月19日(木)11時03分55秒
ののとあいぼんは、どんな反応をするのだろう。
あぁなっちまった師匠を見て、あいぼんは…
ぬぅ。最近の師弟愛ぶりを見てるだけに、泣ける
130 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月01日(火)00時20分47秒
更新まっちょりますぞ!
131 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月03日(木)15時03分57秒
更新待ってます
132 名前:えのぞー 投稿日:2002年10月17日(木)03時28分09秒
(´Д`)<保全〜
マターリお待ちしてます
133 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月19日(火)11時30分27秒
一ヶ月保全。
作者さんマターリ待ってます。
134 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月27日(水)06時48分13秒
待つ
135 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月04日(水)16時01分41秒
保全
136 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時03分02秒


「ごっちん、かわいー」


「全然問題ないよ、よっすぃー」
「そだよ。のの達となんも変わんないよ」



家に着いてから、程なくして、加護と辻はそんなことを言った。

「…ホント、すごいよ。あいつらは」

肩を並べて眠る3人を見つめて、私は呟いた。
それを聞いて、安心したように梨華ちゃんも頷く。

「疲れて寝ちゃうタイミングまで一緒なんだもんね」
「参りました!…ってか」
「ふふ」
137 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時05分25秒


「でも、良かったよ」

そう言いながら、瞬きもせずに梨華ちゃんは私をじっくりと見つめた。
「?」
「よっすぃー、来た時よりも元気そうな顔してる」
「そーかな…」



「ほんとに、…良かっ…」


そこまでで言葉が途切れたのは
後から後から溢れ出す安堵の涙のせいだった。



「…私、これでもすっごい心配してるんだよ?」


潤む目で私を軽く睨みつけて、梨華ちゃんは薄く笑う。
小刻みに鼻を啜る音に私も笑った。

私が笑うと、今度は急に真剣な表情になって。

「お願いだからもう、あんまり不安にさせないで…」



「…ごめん」

何のために謝ってるのかはよくわからなかったけれど、
とりあえず今は謝罪することが必要だと思う。
梨華ちゃんの言葉一つ一つに、元気付けられている私がいるのは本当だし。
もしも、梨華ちゃんがいなければ私はもっともっと沈んでいるだろう。
138 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時08分00秒

「何で私がこんなによっすぃーのこと心配してるか、分かってる?」



「…相変わらず鈍感だよね」

「何が?」


「環境が変わってもそういうとこ、変わんないね」
「……」



「もうずっと前から、気付いてるんでしょ?」


139 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時09分41秒



「梨華ちゃ…」


「……ん、ッ…よっすぃー…、おしっこ…」


タイミングが良かったのか、悪かったのか。

「…ごっちん……」

「よーっすぃぃー…」
「あ、ごめんごめん。分かった」
「抱っこしてぇ」
「無理だよ、ほらちゃんと立って」
「やだぁ…」

次に出て来る言葉は分かっていた。<BR>
振り返れば、今もまだまっすぐに梨華ちゃんの視線。


でも今は…

「ごめん、梨華ちゃん。ちょっと…」
「……」
140 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時11分00秒


トイレから戻ってくると、梨華ちゃんは帰る支度を始めていた。

どうやら辻と加護もごっちん同様、目を覚ました様子。


「さっきの…聞かなかったことに、してくれる?」
「…え?」

「今度は、ちゃんと言うから…」


懇願するように見つめられてはどうしようもなかった。
ぽんと頭を軽く叩いて、私はそっと梨華ちゃんに微笑んでみせた。




141 名前:告白。 投稿日:2002年12月18日(水)20時12分21秒




「―――びっくりしたぁ……て、わけでもないか…」

私を追いかけるような甘い声に気付いてなかったわけじゃない。
見つめられた時の直向な視線にも気付いてなかったわけじゃないんだ。

気付かない振りをしていた、だけ。



「…おやすみ、ごっちん」


今日は今日でまた眠れそうにないな。

142 名前:NO3 投稿日:2002年12月18日(水)20時16分35秒
図々しいながら、一旦ageさせて下さい…
長い間放置してしまって申し訳ありません。
保全レスを下さりありがとうございます。

本日、もう一度更新いたします。
143 名前:フラッシュ。 投稿日:2002年12月18日(水)21時37分58秒


「ウチらって付き合ってるっていうのかな」


「…な、…どして?何でいきなりそんなことゆーの?」
「や、別に…ただ好きって気持ちだけで付き合うっていうのかなーって」
「何で?何で?…やっぱ同性だから、ってコト?」
「違うよ、それは……いや、そう、なのかな…」


しばらく私を見つめた後、ごっちんは徐にキスをしてきた。


「付き合ってるんだよ?ウチら」
「……」

「そんなこと、言わないでよ……」


そういえば、やっぱりそうかもしれない。
安易に思ったあの日の私。

なんにも考えていなかった。あらゆる面で、なんにも考えずに。いた。



144 名前:フラッシュ。 投稿日:2002年12月18日(水)21時39分32秒

「星まつり」


大きな赤文字でそう書かれたチラシが郵便受けに入っていた。
どうやら、今夜やるらしい。
見たところ地元の神社で行われるそれ程大きくない祭りのようだ。

「花火も上がるんだって。…ごっちん、行ってみようか」
「おまつり!?」
「うん。星まつりだって」
「行くッ!」


夏も終わりに近い。
海に行こうと思っていたのに、結局今年は行けなかった。
今頃はもう海にはくらげがいっぱいだろう。

意外にも毎日は早く過ぎて。

気がつかないうちに、炊事ばかりしてる私が私になっている。
そして同じようにごっちんも…

145 名前:フラッシュ。 投稿日:2002年12月18日(水)21時41分40秒


「ほら、逸れちゃ困るからちゃんと手握っててよ」
「はぁいー」

ぎゅっと指を握りしめるごっちんの目線の高さは今日も同じ。
微笑みあって、可愛さに額にちゅっと口付けた。



"カシャッ"


「……ん?」
「どしたの、ごっちん」
「今、なんか光った…」

「?」

辺りを見回すが、別段変わった様子はない。
「何も光ってないよ。気のせいじゃない?」
「ううん、ぜったいだよ。絶対なんか光った!」
「…?…何だろうねぇ…」


「UFOかなぁ…」
「うーん…、どうだろねぇ…」



もしも、今のごっちんが世間に知られたら。

ウチらの関係が明らかになったら。


それがどうなるかなんて、私はまだ知る由もなかった。

146 名前:NO3 投稿日:2002年12月18日(水)21時43分46秒
とりあえず、今日はここまでです。
147 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月18日(水)23時56分10秒
更新待ってました。
続きも期待しています。
148 名前:名無しさん 投稿日:2002年12月20日(金)02時01分17秒
あああキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ !!!!!
待っててヨカタ…。
更新、ホントに嬉しいです。ずっとマターリ応援してますので
無理せず頑張って下さい。
149 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月20日(金)18時15分41秒
やった、更新されてる!!
ずっと楽しみにお待ちしてました。
よっすぃー、ごっちん、梨華ちゃんの微妙な関係が気になってます。
写真、撮られちゃったのかな…
150 名前:達吉 投稿日:2002年12月24日(火)20時25分10秒
今日初めて見つけて一気に読んでみたんですけど、かなりいいっすね。
すごく気にいりました。
続きを期待しています。
151 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時45分26秒



「えぇッ!?」

目を丸くして、梨華ちゃんはそう声を上げた。


「何でそんな驚くのぉ」
「……だって」

肩を竦め、息を潜めてぐっと低い声で囁く。

「よっすぃーってすっごい手早そうじゃん」


何度も瞬きをしながらそう伝える梨華ちゃんを恨めしげに見つめる。
そしたら
マグカップの中のちょっと冷えたカフェオレにあたしの溜息が消えてった。

「…そんなことない、んだよ…たぶん……」

語尾が小さくなってそこにあたしの弱気を感じる。


152 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時46分27秒

「そうかなぁ」
「…む。何で梨華ちゃんそんな嬉しそうな顔してんのさ」

そう言われて初めて、梨華ちゃんの顔に焦りの色が見える。

「ちっ、違うよぉ。単にそう思っただけ」

変なの。
あたしがよっすぃーの話すると、
梨華ちゃんってたまにわけわかんなくなるんだよね。

そのことを言ったら、ごっちんは鈍いなぁって加護に言われたけど
その理由だって、結局教えてくれなかったし。
153 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時48分03秒


「ごっちんはしたいの?」


「…よく、わかんない」
「でもそれで悩んでるってことはしたいって事なんじゃない?」

そうなのかなぁ。

最近、二人っきりでいる度にそのことばっか考えてるし。
やっぱりしたいのかなぁ。

でもそういうこと考えるあたしは、なんかやなんだよ。


「でもさ、この時期忙しいし今はそんなこと言ってる場合じゃないよね」
「…何なのよぉ、せっかく私相談に乗ろうとしてるのにぃ」



要はタイミングなんだよ。

ありがちな結論をむりやり導き出して、その日は店を出て街中を歩いた。
きれいだねぇ、と呟きながら見上げる空はやっぱりすごくきれいだった。
154 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時49分14秒


「…覚悟決めなよぉ」

別れ際に梨華ちゃんはぽつりと呟いた。

「へ?」
「ごっちんから吹っかけてみるの」

「は!?」
「明日ごはん食べに行くんでしょ?」


「そうだけど…でも、そんな…」

「反論受け付けず。とにかく!明日よっすぃーに言うのはコレだよ」


ブーツを履いたつま先をちょっぴり伸ばして、あたしに耳打ち。




「今日の夜はずっと一緒に居て」




155 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時50分13秒


その日は息も白くなり始めて随分経つ、12月の半ばだった。
通りにはいっぱいのイルミネーション。
きっと夜がいちばん綺麗な季節だ、ってあたしは思う。

華やいだ街を見るたびに、
腕を組んでここを歩ければって思ってるような。


子供っぽいかなぁ。

でも、昔からよく友達と出かけるたびに思ってた。

あたしにも素敵な恋人ができますように。

ここをあたりまえのように歩くカップルのように、
あたしの足元にも、夜道にふたつの影ができますように。



156 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時50分53秒


かくして、16の冬にあたしの願いは叶った。

はじめての恋人。
好きな人。
一緒に歩く人。

…だけど、

二人の影は今はまだちょっと遠い。


157 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時52分10秒



「なんだよ、梨華ちゃんのヤツ」

今日の夜はずっと一緒に居て。なんて。


「…言えるわけないじゃんか……」



はじめてキスした時。
頭ん中がぐちゃぐちゃになって、溶けちゃいそーで、気持ちよかった。
もうずーっと一緒にいたいって思った。


思い出したら

息苦しいような、変なかんじ。
鏡の中で惚けた表情をしてるあたしに腹が立つ。

やっぱあたし、したいんだ…


158 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時53分59秒


「ぅだめだッ!」

なんだよ。
あたしってこんなヤツだったっけ…



「してみたいぃ、よぉ…」


キスだって、まだ数えるぐらいしかしてないけど。
あの日みたいに好きっていっぱい言ってもらって、
ぎゅーって強くだきしめてもらいたい。



でも、あれをいっぱいするのかぁ。

あのキスがいっぱいだよ?
想像しただけで、胸がきゅぅってなった。

よっすぃーの代わりに足元にあったクッションに顔を埋める。

「今日の夜はずっと一緒に居て?」

小さな声でクッションにそう言葉を掛ける。



夜の間じゅうずっとよっすぃーと居られるなんて。


「ふへへぇ…」

締まりのない笑みを口元に浮かべて、その日は眠りについた。

159 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時55分02秒




次の日。

「ごっちん」
「……ふぇ?」

あたしはまともによっすぃーが見れなかった。

「今日どしたの」
「ん?…どーもしないけど…」

ほんとは昨日あんなことずっと考えてたから。
しかも、夢にまで出て来たなんて絶対言えない……

あの夢思い出すだけで…

160 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時56分15秒

「ごっちん?顔赤いって、マジ大丈夫!?」


体調悪いんだったら今日やめとく?
心配そうに顔を覗き込んできたよっすぃーを前に、
あたしは思いっきり首を振る。

「…じゃ、ウチ来る?なんか作るし」

「………へ?」


「よし、そうしよっ。決まり決まり!」



そーいえば今日誰もいないって言ってたし。

最後のよっすぃーの呟きは、既にあたしの耳には入っていないのであった…


161 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時57分39秒



「おいしかったぁー、ごちそうさま!」


手に持ったフォークを置いて、あたしはよっすぃーに頭を下げる。

「いえいえ。こんなものしか出来ませんで…」


ほんとは相変わらず昨日の梨華ちゃんの言葉に洗脳されて、
ほとんどどんな味かわかんなかったんだけど。

ごめんね、よっすぃー。



「…んー…やっぱ今日体調悪そうだねぇ」

「何で?全然っ、そんなことないよ」


「いーやっ。食べてる時もずっと上の空だった」

このよしこ様の目はごまかせませんぞ?
愛嬌たっぷりによっすぃーはそう言って、目尻を下げた。
162 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月24日(火)23時59分07秒

「多分疲れてんだね、ごっちん」
「違うって、ホント…」

あたしが否定するとくしゃっと頭を撫でて、それからほっぺにキスして。


「今日はもう帰ろ?送ってくよ」



違う。
違うよ、よっすぃー。

あたしずっと、いけないことばっか考えてんだよ。


確かなものが欲しくて。
もっとぎゅっとつなぎとめてて欲しくて。

影がもっと近付くように。
たくさんお互いを好きになりたいんだよ、もっと。



「…覚悟決めなよぉ」



頭の中に、梨華ちゃんの呟きが響いた。

163 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月25日(水)00時01分01秒



「…待って!」

ジャケットを手に取ったよっすぃーの腕を思いっきり掴む。
不思議そうな顔でこっちを振り返る。


「よっすぃー、あたし、ここに泊まりたい」
「……え?」


「よっすぃーと、朝までずっと一緒に居たいんだもん」

「ごっちん……」

あぁ、耳まで赤くなってるのが分かる。
すっごいばかなこと言ってるって分かってる。

「もっと確かなものがほしい」


視界に入った床が滲んでた。
多分あたしの目には涙が溜まっているんだろう。
感情が高ぶったらいつもこう。

「それだけじゃないけど」


「ほんとは、…ほんとは……」
164 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月25日(水)00時02分47秒

「あたしって、やらしいの」

「したこともないくせに…キスだけじゃものたりない」



「よっすぃーと、もっと色々いっぱいしたいのっ!」





ぎゅっと目を瞑って答えを待った。
こわくて、心臓がつぶれそうだった。

何であたしこんなこと言ってんだろ。





「……分かった」



じゃ、行こう。
その顔は怒っているようにも見えた。

強い力で腕を引っ張られて、
あたしはあっという間によっすぃーの部屋まで連れられた。



165 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月25日(水)00時04分15秒



「ッ、んっ……」

あの日みたいな溶けちゃいそうなキス。
途端にベッドに倒れ込む。

「ま、待って…」

よっすぃーはびっくりするぐらい手早くスウェットの中に手を伸ばす。


「きゃぁ!」

「……何て声出してんだよ」

「だ、だって!胸、…胸さわったぁー!」



「触らずにはできない、…ってゆぅか、触りたいし」

「…でもでも」
「だからいーって、無理しなくても」


ドキドキしてた。
よっすぃーがそこにいるってだけで、もうおかしくなるよ。


166 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月25日(水)00時06分11秒

「…じゃ、後ろからして。顔見ると恥ずかしいから」

唖然としてる彼女を前にあたしはベッドに正座する。
しばらく、沈黙があって。

首筋にあったかい感触がくる。

「そいじゃ、遠慮なく」

あ、さっきとおんなじ手順だ。
器用にスウェットを脱がして、下着の上から触れてくる指。

「……ん、……あ、…ゃ、やだ…」

それから降ってくる優しいキス。

「や、…やだー、…ゃっ…ぁ…」

腰のあたりをなぞる卑猥の指の動き。
こわれものを扱うみたくして、大切に抱きしめるよっすぃー。

すごく嬉しいような、だけど、すごくこわいような。


「…ぁ、ま、…まってっ…」

「待てない」
「……よ、よっすぃ…」

「もう変更なし」




「…ん、っぁ……」

「そうでしょ?ごっちん」
「ふ…ッ、…ん…」

「答えてよ」



「………うん…」







167 名前:影ぼうし  (番外編) 投稿日:2002年12月25日(水)00時07分32秒



あったかい。

人の体がこんなにあったかいって知らなかった。

何かあたしの体
欠けたものを補ったような変なかんじ。


よっすぃーは今まで見たことないような優しい顔で、
終わった後にあたしの額にちゅっと口付けた。

「…ねぇねぇ」
「ん?」


「あたしね、よっすぃーがもっと好きになっちゃいそうでこわいな」

我ながら恥ずかしくなるぐらい、女の子な言葉じゃん?



明日は、二人の影近付くかな…?



168 名前:NO3 投稿日:2002年12月25日(水)00時14分17秒
非常に唐突な展開ですが一応ごっちんが正常(?)な時のエピソードです。
何とかイブの夜中にアップしたかったんですけど、跨いじゃいましたね(w
まあいいか。突然の番外編でスマソ。

>>147
長く更新せず申し訳ありませんでした。
これからはマイペースで頑張っていくので引き続きよろしくお願いします。
>>148
ありがとうございます。よしごまのようにマターリマターリで
ぼちぼち完結までやっていこうと思うのでよろしくお願いします。
>>149
いしよしごまは娘。史上でも究極、最悪の三角関係ですね(w
永遠のトライアングルゲームだと認識しています。番外編での石川は
ちょっと微妙な役どころでしたが…
写真はどうなることやら。
>>150
ありがとうございます。
頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。


169 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月25日(水)13時05分32秒
いいっす・・・
よしごま最高。エロ最高。作者たん最高。
170 名前:名無し娘。 投稿日:2002年12月26日(木)12時52分04秒
どんなごっちんでも限界なくらい可愛く感じてしまうのは、自分がよっすぃ〜視点で
読んでいるからでしょうか。いや違う、作者さんのせいだ(w
昼間っからいいものを読んで気分が昂揚してます。これも作者さんのせいだ!(w
171 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月29日(日)22時19分45秒
何も言うことはないです。
後藤萌え。吉澤萌え。作者萌え。
172 名前:タモ 投稿日:2002年12月30日(月)20時21分34秒

作者様・・最高です。
萌えすぎで頭の中おかしくなりそうですよ・・。
更新楽しみに待ってます。
173 名前:名無し野郎 投稿日:2002年12月30日(月)21時07分48秒


上げちまってもいいですか?

こんなすばらしい作品は、もっとたくさんの人に読んでほしいっす。
まじで。作者さんのよしごまにはまりました。

これからも頑張ってください。
応援しています。
174 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月03日(金)22時54分17秒
はぅぅ…今全て読みました。吉といえば石、ゴマといえばいちー
とかいう頭だったんですけど…イイ!よしごま最高!!
175 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月05日(日)18時40分02秒
期待ほぜむ
作者さん待ってますよ〜
176 名前:さすらいの萌え男 投稿日:2003年01月07日(火)20時57分07秒


大大大大大、期待!!!!!!

くはーっ。
なんで今までこんな素晴らしい作品に気づかなかったのだろう……。
よしごま最高!!5歳のごっちん最高!!!
吉澤さん…そんな、子供相手にあんなこと……どんどんやっちゃってください(笑)!!
ほんと、萌え尽きたって感じですよ。
続き楽しみに待ってますね。
177 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月18日(土)17時45分51秒
待ってるよ
178 名前:名無しさん 投稿日:2003年01月20日(月)20時53分44秒
楽しみに真ってマース!!
179 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月24日(金)02時54分13秒
待ってるぜぇ〜
180 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月31日(金)11時19分38秒
更新まてますよー
181 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)21時55分58秒



「黄色いスニーカー」

「ペアリング」

「青のマグカップ」

「…茶色の腕時計」

「何読んでんの?」
上から雑誌を覗き込むと、嬉しそうな顔をしたごっちんと目が合う。

それは、ちょうど去年の春の。
こんな風に木漏れ日が、すごく心地良い日で。

182 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)21時57分17秒

「ん、何かね幸福の鍵。…ってやつ」
「しあわせのカギ?」
「うん。この占い当たるって有名なんだって」
「ふぅん…」
占いなんて好きだったっけ、呟いて私は隣に腰掛けた。

「よっすぃーって牡羊座だよね?」
指で辿って、目的の星座に辿りつく。その動きを私も一緒に目で追った。
「…よっすぃーの幸福の鍵はねぇ……」

「しゃぶしゃぶ」

「赤いルージュ」

「黒のハイヒール」


「ははッ、そりゃだめだ。私幸せにはなれないなぁ」

とりあえず先3つだけで、全く縁のないものばかり。
読み上げてくれたごっちんには悪いけど、苦笑いで言葉を返す。

183 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)21時59分09秒

「……で、あたしのは…」

そこまでで、さっきまで嬉しそうに笑っていたごっちんが
どことなく照れたような表情になる。

それに策を感じて、自然と私もにやけ顔になった。

「…知りたい?」
「うん。……教えて」


「パソコン」

「ストライプのネクタイ」



―――アタシノシアワセノカギハ――

「あははっ、ごっちんの幸せも無理っぽいなぁ…」


―――キミノ、エガオデス。――

「それから、あと……」



「…好きな人との、キス。」



――キミガイルカラ、シアワセデス。―――



184 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)21時59分54秒

「なに」
「……」

「…鍵って、…物じゃないの?」



唇の端を上げて、少し潤んだごっちんと目を合わせる。
ふたりの距離が狭まる。

ちょっと半開きの唇が可愛かったね。

「……わかんない…」



185 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時00分39秒



「…どこにも書いてないじゃん、…キス」

「ねぇ、ごっちん…」


ごっちんが眠ってしまった後に、もう一度その雑誌を広げた。
そこには、やっぱり有り触れた物しか記してなくて。

「………」

「…ホント、…かわいー事すんだから」






186 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時02分01秒


幸せって、何なんだろ。


こう考える時点で、今は既に幸せなのかもしれない。

それとも、…あの時はあぁだった。あの時はこうだった、
思い出す私は、幸せじゃないのかもしれない。


「どっちにしても、このごっちんも幸せそうに寝てんなぁ…」


人の気も知らないで。
全く、本当にあどけない表情で眠るもんだ。
187 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時03分19秒

昨日の夜、梨華ちゃんから突然電話があってこっちは寝不足。

眠かったのに、その電話を断れずにだらだらと続けてしまった私も私だし、
夜中の二時にぐだぐだと愚痴をこぼす梨華ちゃんも梨華ちゃんだ。

何でも、最近メンバー間がうまくいってないらしい。

「…わかってたの。
 ごっちんもよっすぃーもいなくなったら、バランスが崩れちゃうこと」

途中から鼻を啜る音ばかり聞こえて、
私はそれを窘めて慰めるのに懸命になった。
強ち全く自分には関係のない悩みじゃなかったので、踏み切れなかった。

「ありがと。泣いたらスッキリしちゃった」
「…そりゃ良かった」
「ごめんね、やっぱりよっすぃーには迷惑かけちゃうね…」

188 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時04分36秒



私だって

泣けるものなら、いくらでも泣いてやる。
あの日からずっと涙腺が壊れてるんだよ。
泣きたい要素なら嫌になるぐらいあるのに、ごっちんを見てたら泣けない。

泣いて、叫んだら、ごっちんは戻ってくるのだろうか。


笑って耐えて振舞うなんてバカみたいだ。

それでも、こんなにごっちんが愛しい。



「…笑える話だよ、ホント」



朝の空気にその言葉を吐いて、ゆっくりと溜息をつく。

「八時半か…」



飯田さんからの電話があったのは、それから1時間あとのことだった。




189 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時05分54秒



「ごめんね、突然呼び出しちゃって」
「いえ、いいんです」

以前来たことのある、テレビ局の近くのカフェで私達は落ち合った。


「後藤は、どうなの?」

長い髪をゆっくりと掻きあげるようにして、柔らかく尋ねられる。
飯田さんの、
ちょっと甘すぎる香水の匂いも、じっと見る癖も懐かしい感じがする。

「元気にやってますよ」
「…そか。元気なら、良かった」

本当はもっと的確な答えを返すべきだったのかもしれない。
こう答える私も、素直に返す飯田さんも、とても不器用な「大人」だ。

190 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時07分52秒


「…それで、今日は…」

粗方予想はついていた。
多分、昨日長々と梨華ちゃんに聞かされた話題の延長線だろう。
この繊細なリーダーはきっと梨華ちゃん以上に、胃あたりを痛めている。

「……あー、…うん。…今日はね…」

そこまでで、飯田さんは言葉を濁す。
視線をティーカップに落として、いかにも切り出しにくそうだ。

「昨日、梨華ちゃんから聞きましたよ」
もどかしくなって私は自分から言葉を投げかける。
「…え?…石川から?」
「はい、夜中に散々つき合わされました」
苦笑しながら言うと、飯田さんは眉を顰める。
なんで知ってんだろ、あのこ…
そう呟いた後、

「どうするの?」

まっすぐに目を合わせて、そう問う。
「いや、どうするって言われても…」
「そうだよね、確かにどうしようもないよね…」

「それに、私はもう今はモーニング娘。じゃない訳だし」

「…大体さ、取り上げる方も取り上げる方だよ」

取り上げる?
……何を?

「あの取り上げる、って…」


「だから、後藤と吉澤のコトだよ」



191 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時09分07秒


「…ごっちんと私?」

話が噛み合っていない。
飯田さんが言ってるのは昨日の梨華ちゃんの話じゃない。


「聞いてたんじゃなかったの?」
「いや、そのことは…」

「……写真に撮られちゃった、ってことも?」

切り出したら安心したのか、
幾分飯田さんは落ち着いた面持ちになっている。

「…写真、って…?」
「だからね、…その、…後藤と吉澤が手繋いでるとことかの…」


192 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時10分05秒

    



    「今、なんか光った…」

    「UFOかなぁ…」
    「うーん…、どうだろねぇ…」





193 名前:抜け落ちた幸せ。 投稿日:2003年02月02日(日)22時10分54秒



「週明けには、多分店頭に、…出ちゃうんだよね……」

「店頭に、ってネタにされるってことなんですか…?」
「…事務所の方もね、フォローしようとしてたみたいなの」

「でもさすがに三流雑誌の方には手が回りきらない、って…」


飯田さんは、まだ何かずっと言っていたけれど

私には聞こえていなかった。




194 名前:NO3 投稿日:2003年02月02日(日)22時22分16秒
ああ、中々エロにたどり着かない・・
更新止まりがちですいません。

>>169
ありがとうございます。
よしごま最高!二人の絆は深いですね。
>>170
いや、ごっちんがかわいいのです(w
>>171
ありがとうございます。萌えて頂けて本当に嬉しいです。
>>172
更新遅くてすみません…
頑張りますので見捨てないでやってくださいね。
>>173
ありがとうございます。
やっぱりよしごまはいいですよね。
レスには元気付けられるので嬉しい限りです。
>>174
いや、時代はよしごまですよ(w
かく言う自分もかつてはいちごまヲタだった…(ww
>>175
更新遅くてすみません。頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
>>176
あんなこと、こんなこと…な展開に早く持って行きたい作者です(w
更新遅いですが必ず完結まで導くのでどうぞ宜しくお願いします。
>>177->>180
お待たせして申し訳ありませんでした。
マイペースに頑張っていくので、どうか見捨てないで下さい

195 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月03日(月)21時56分54秒
更新されてるぅ〜嬉しいです。
これから、どうなっちゃうんだろう?
吉子にはシアワセになってほしい・・。
絶対見捨てないので、作者さんのペースで頑張ってくださいね。
196 名前:タモ 投稿日:2003年02月07日(金)15時43分48秒
待ってましたよ。
あぁ〜これから二人はどうなってしまうのか…
197 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月25日(火)12時16分10秒
川o・-・)ノ<続きをお願いします。
198 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月26日(水)16時08分35秒
>>197

同意。同じくあなたを待っています。
199 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月01日(土)20時30分48秒
続きまってます。
エロに辿り着かなくとも良いです…
かなり期待しています。保全
200 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月16日(日)20時04分29秒
保全
201 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月23日(日)17時43分02秒
( `.∀´)<禿しく待ってるわよ!
202 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月06日(日)18時50分25秒
保全!!!!
203 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月22日(火)15時02分15秒
川o・-・)ノ<保全です
204 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月11日(日)18時04分54秒
頑張れ
205 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月13日(火)18時56分13秒
お願いです。
放置はしないでください。
貴女の作品の続きが読みたいです。
206 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月15日(木)17時36分38秒
>>205さんと同じ意見です。
いつまでも待ってますよww
207 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月16日(金)10時03分46秒
>>206
上げるなよ。。。
208 名前:名無し読者。 投稿日:2003年05月25日(日)17時21分03秒
待ってるやよ…
209 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月09日(月)22時27分04秒
210 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月10日(火)14時02分45秒
おもろい


211 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月27日(金)21時57分46秒
作者さんが放置しない事を願って、
期待して待ってます。
212 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月09日(水)08時42分27秒
ほぜん
213 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月20日(日)08時25分52秒
hozenhozen
214 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月22日(火)19時36分58秒
( ;´ Д `;)
215 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月03日(日)18時17分09秒
待ち続けます
216 名前:達吉 投稿日:2003年08月05日(火)12時30分38秒
同じく待ち続けますよ。
217 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月05日(火)19時07分14秒
ageruna!
218 名前:pj 投稿日:2003年08月07日(木)12時31分43秒
保全です!

(´ д `)<ごとーの出番もうないの?
219 名前:名無しさん@ 投稿日:2003年08月07日(木)16時04分49秒
(〇^〜^〇)<ちっちゃいごっちんかわいいね

(*´ Д`)<アハッアリガト

(〇^〜^〇)<なんていうかさ〜、めっちゃそそられるんだよね〜

( ´ Д`)<そうなの?すごくうれしいわ

(;〇^〜^〇)<あれ?今ごっちんのしゃべり方が違ったような・・・

( ` Д`)<チッ、ばれたら仕方がないわね!

(;〇^〜^〇)<え?どういうこと?

( `. Д`)<こういうことよ!

(;〇^〜^〇)<ど、どうなってんの?

( `.∀`)<こうなってんのよ!

(;〇^〜^〇)<えっえぇぇ〜?

( `.∀´)<フフッ、どうかしら?完璧だったでしょ?後藤の真似!

(〇゜〜゜〇)<ry%#'="kdsnf・・・・・

( `.∀´)<あたしにそそられるなんてあんたもなかなか良い目を持ってるのね。なんだったら試食してみる?

(〇゜〜゜〇)<あの世へ逝って来ます・・・

バンッ


バタッ
220 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月29日(金)02時55分17秒
保全
221 名前:名無しさん 投稿日:2003/09/20(土) 05:46
ホゼム
222 名前:名無しさん 投稿日:2003/10/04(土) 00:41
ほじぇん
223 名前:名無しさん 投稿日:2003/10/29(水) 02:26
hozen
224 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/06(木) 07:58
225 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/04(木) 11:54
226 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/07(日) 21:46
保全 はあとはあと
227 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/24(水) 20:58
サンタさーん
奇跡を起こしてー
228 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/10(土) 10:56
頑張って下さい。
229 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/21(水) 01:14
ホゼム
230 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/01(日) 13:42
続き読みたいです!
マターリでいいので。
231 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/15(日) 14:27
待ち侘び中
232 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/02(火) 23:34
待ってます。
233 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/03(水) 12:36
びっくり。更新されたのかと思った〜…
いつまでもお待ちしてますよ。
234 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/03/03(水) 17:31
ochi

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