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幸せの隣で・・・

1 名前:皐月 投稿日:2002年07月21日(日)11時57分38秒
え〜皐月という者です。
いろいろな板に書いてる者です。
お話の方は痛い系で進めたいと思います。
登場人物は石川・吉澤・後藤・矢口・高橋・紺野・飯田・安部です。
基本的にはいしよしです。
2 名前:皐月 投稿日:2002年07月21日(日)12時04分01秒
あの日は雨が降っていた





それはただの雨じゃなくて




何かを洗い流すような雨だった






雨の中私は傘もささずにたた上を向いて立っていた






この胸の痛みが洗い流せるような気がして・・・・・・・・








今まで犯してきたことがすべて無くなってくれるような気がして・・・・・







染まってしまった心が染まらないままの頃に戻れるような気がして・・・・・・









私は上を向いたまま眼を閉じた
3 名前:皐月 投稿日:2002年07月21日(日)23時17分29秒
周りは音しか聞こえてこない






ザーザー・・・・・





雨はしきりに降る






まるで私の心をすべて洗い流してくれるように







今までのこと全部洗い流してくれるように・・・・・・・・
4 名前:皐月 投稿日:2002年07月21日(日)23時18分35秒
はい。更新終了です。
言い忘れましたが主人公は石川です
てゆーか石川視点です。
5 名前:とみこ 投稿日:2002年07月22日(月)09時36分08秒
いつもレスしていただいていてありがとうございます^^
がんばってください!
6 名前:皐月 投稿日:2002年07月22日(月)10時44分35秒
とみこ様・・・レスありがとうございます(泣
       お互いがんばりましょうね!
7 名前:皐月 投稿日:2002年07月23日(火)20時20分32秒
ふと顔を下げて目を開ける


服は雨でびちゃびちゃで体に張り付いて気持ちが悪い


髪の毛も濡れて髪からたれてくる雫が頬の横を通る


・・・・・・・




前を見ると私と同じ事をしている人がいた



気がついたら私は見知らぬ人のことをずっと見ていた





生まれて初めてあの人のことを知りたいと思った





あの人は私に気がついたようで少しはにかんだ笑顔で私に向かって歩き出した



それはゆっくりと、人をひきつけるような歩き方だった



あの人は私から1メートルの距離の所で立ち止まった



少しはにかんだ笑顔を私に向けながら・・・・・
8 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月24日(水)12時54分37秒
はぉ(この挨拶最近MYブ。)
よくレスを頂けて大変感謝っす。
がんがってくらさい
川0・−・)<お前もな
・・・・え?(w
9 名前:ポンコツろぼっと 投稿日:2002年07月24日(水)12時55分48秒
勝手にageて申し訳(汗
鬱だ・・・
10 名前:皐月 投稿日:2002年07月24日(水)13時34分55秒
ポンコツろぼっと様・・・レスありがとうございます!期待を裏切らない程度にがんばります!
11 名前:皐月 投稿日:2002年07月24日(水)17時33分26秒
「あなたも洗い流しにきたの?今までのことを・・・」


あの人は少しずつゆっくりと言葉を発した。


私は頷きあの人に話し掛けた

「あなたも・・・?」



あの人は無表情な顔で頷き私に言った


「あなたを見ているとなんだか落ち着く・・・」



それは私も思っていた言葉だった


「同じ人間なのかな・・・同じ痛みを持った人間が集まる場所行こうか?」


私は考える間もないまま頷いていた




私と同じ痛みを持っている人がいる






それだけで私の心はすこし楽になった



あの人は少し笑った




それは今まで見せていたはにかんだ笑顔じゃなくて、本当の笑顔のようだった・・・


「吉澤ひとみ」


あの人は笑いながら言った


「私の名前・・・あなたは?」


「あ・・・・石川梨華・・・」


「石川さん?・・・・梨華ちゃんでいい?さ、行こ」


吉澤さんは手を差し出してくれた



私は迷いもなく手を重ねた




その手は暖かかった





私は吉澤さんに引っ張られるように歩き始めた
12 名前:皐月 投稿日:2002年07月26日(金)17時13分42秒
何分だろうか


歩き出してから3分ぐらいだろうか



吉澤さんは何も言わずにただ私の手をひいて歩いている




何分歩いたんだろう





そんなことを3回ぐらい考え始めた所で吉澤さんの足が止まった


私はもうちょっとで吉澤さんの背中にぶつかりそうだったがなんとかぶつからずに済んだ


「ここ」


吉澤さんは掴んでいた私の手を離して一軒のバーみたいな所を指差した


「ここが私達と同じ人間が集まる場所」


そう言って吉澤さんはドアを開けて中に進む


私もついていく





13 名前:皐月 投稿日:2002年07月29日(月)17時01分39秒
中はホントにバーだった


中にいた人はちらっと一瞬こっちを見ただけですぐに目をそらす


「皆いい人たちだから・・・」



独り言のようにつぶやく吉澤さん


すたすたとカウンターに座り座っていた人と何か喋っていた




私の方に向き

「こっちにおいでよ梨華ちゃん」



そう言って手招きをした



私は訳がわからずにカウンターの吉澤さんの横に座る



「そんなに緊張しなくてもいいよ。紹介するねこの人がここの経営者で中澤さん」


吉澤さんに紹介された中澤さんはニコッと笑った


「よろしく、石川さん。なんか飲む?あちゃーびしょびしょやない、タオル貸すわ、こっちおいで」


関西弁・・・


私の中澤さんの第一印象はそれだった




私は中澤さんにタオルを貸して貰って服と髪を拭く


吉澤さんも髪を乾かしていた


「おーい皆こっちおいでよ。新しい子紹介するから」


吉澤さんが叫んだ


他の人たちはぶーぶーいいながら集まってくる・・・


「じゃ・・・紹介するね。この子が石川梨華ちゃん」


そう言って私の方に手を向ける


と同時に一斉に目線が集まる・・
14 名前:皐月 投稿日:2002年07月30日(火)22時23分32秒
自己紹介の仕方がいまいちわからなかった


「あ・・・石川梨華です・・・」


ただ名前を言うだけの形にしておいた


人から干渉されることが嫌いだから


「じゃ・・皆一人ずつ自己紹介しようか・・・じゃ・・・矢口さんから」


矢口さんといわれた人は金髪で背が低い人だった


「え〜マジ?矢口から〜?」


甲高い声・・・・


「はい。矢口さんからです」


吉澤さんの低い声


なんだか心地いいな・・・・


「じゃ・・・えーっと矢口真里です。取り柄はいつもハイテンションってコトと・・・」


「はい。ストップ!短めに」


矢口さんは何かいいたそうだったけど抵抗するのが無理と分かってか急に静かになった
15 名前:とみこ 投稿日:2002年07月31日(水)09時32分01秒
お、なんだか面白そうだ^^
16 名前:皐月 投稿日:2002年07月31日(水)21時27分57秒
とみこ様・・・レスありがとうございます!
       面白そうですか?それはよかった!とみこ様もがんばってくださいね!
17 名前:皐月 投稿日:2002年08月01日(木)20時42分02秒
「じゃ・・次・・・」


しょぼくれている矢口さんを無視して続ける吉澤さん


「次・・ごっちん」


「んあー?後藤?えっと・・後藤真希、あだ名はごっちんで」


後藤さんはそういったらすぐにカウンターに突っ伏して寝てしまった


隣で小さく吉澤さんが言った

「あいつ一日20時間は寝るよ」


そう言って少しはにかんだ笑顔を見せた


18 名前:皐月 投稿日:2002年08月04日(日)20時41分22秒
「じゃ・・次」


ごっちんの隣に座っている人はごっちんに優しく笑いかけてた


向日葵のような笑顔・・・・


「安部さん・・・・ですね」


吉澤さんが指名する

「あ、なっちだべか?えっと、安部なつみ、あだ名はなっちでいいべ」


少し訛ってる


座ってからも笑顔を絶やしてない


天使のようだ・・・



「っと・・次・・・おばちゃん」


「こら!おばちゃんっ言うな!こほん、保田圭」


「あだ名はおばちゃんだよ」


寝ていたはずのごっちんが口をはさんだ


「ごらああ!後藤!」


「そこ、うっさい」



吉澤さんはいつものことのようにさらっとかわす


すごい・・・


19 名前:皐月 投稿日:2002年08月06日(火)10時53分49秒
「・・・じゃ・・以上だな。もう皆いいよ。ありがと」


吉澤さんは立ちながら言う


「あ・・・よ・・・よろしくおねがいします」


緊張して途切れ途切れになっちゃったけど安部さんや、矢口さんはニコッと笑ってくれた






「じゃ・・ここのルール教えるから」


吉澤さんは中澤さんからジュースをもらいながら言う


「その@、人に必要以上に干渉しないこと
 そのA、自分の本心を大切にすること
 そのB、嘘をつかないこと
                    以上」
20 名前:皐月 投稿日:2002年08月06日(火)21時13分09秒
分かった?


吉澤さんは聞くように私の顔を覗き込んできた



「・・・分からんかったら出て行ってもらってもええで」



ドスのきいた中澤さんの声が響く






「もう。中澤さん、梨華ちゃんが怯えるじゃないですか」


「・・・住むとこあるんか?」


吉澤さんのことを無視して私に聞いてくる中澤さん


その声はさっきの怖い声じゃなくて安心するような声・・・・


「あ・・・ない・・です」





あの家を思い出すより先に口が動いた


「そうか」


中澤さんは笑っていた


「吉澤ー部屋教えたれ」


「はいはい」



私を無視して続けられる意味の分からないことに私の頭はパニックになりそうだった


「あ・・梨華ちゃん大丈夫?
 中澤さんが言ったことはここに住みってこと・・・いいよね?」


無言で頷く

「あ・・・部屋代はただ。食事代は自分持ちだけどね。
 お金がないようなら中澤さんに言えばバイト教えてくれるよ」


吉澤さんはそう言うと私の荷物を持って歩き出した

「あ・・・吉澤さん!」


くるっと吉澤さんが振り向く

「よっしぃ〜でいいよ」

21 名前:皐月 投稿日:2002年08月09日(金)16時52分22秒
今まで見せた中で一番の笑顔だった


「じゃ・・よっしぃ〜・・」


「ん?」


振り向いたよっしぃ〜はまんえんの笑顔


「私・・・よっしぃ〜の隣の部屋がいいな・・」


「なーんだ・・いいよ」


よっしぃ〜は私の手を掴んで部屋の前まで連れて行ってくれた

「はい。これ」


持っていた鞄を私の部屋の前におく


「ごめんね。持ってもらっちゃって。重たくなかった?」

「うんん。軽かったよ。あ・・今日一緒にご飯食べない?」

「え・・いいの?」

「うん。じゃ・・6時に迎えに来るね」


よっしぃ〜は隣の部屋に吸い込まれるように消えていった
22 名前:皐月 投稿日:2002年08月13日(火)15時22分46秒
ぼーっとよっすぃ〜が消えていったドアを見る






コツン

何かが頭にあたっている感触がして振り向くとごっちんがいた


「梨華ちゃん・・・だったよね?」


ふにゃーっと笑いながら優しい声で声をかけてくれる

「あ・・・部屋に入るのが・・・ちょっと怖くて・・」


ごっちんのふにゃ―っと笑った笑顔を見るとなんだか落ち着いて来る


「そっかー・・・。あ・・よしこの隣なんだね。ごとーが一緒に入ってあげるよ」


ごっちんはそう言うと私の横に置いてあった荷物を軽く持ち上げてドアを開けた



中は意外に綺麗でホテルの一室のようだった


「きれー・・」

思わず声を出してしまった

ごっちんは私を見て笑ってる


「ははは。梨華ちゃん素直だね。どう?怖くなかったでしょ?」


荷物を置きながら私に話し掛けてくれる

「うん・・ありがと」


「いえいえ。どーいたしまして、あ・・ごとーの部屋梨華ちゃんの隣りだからいつでも来てよ」


ごっちんはそう言うとふにゃーっと笑いながら出て行った
23 名前:皐月 投稿日:2002年08月14日(水)23時23分15秒
ホントに一人になった部屋を再度見渡す





余計なものは置かないって感じでシンプルだった







時計を見ると4時


「中途半端に時間があるな・・・」



気がつくと私は部屋を出てお店にいた


ビリヤードの台で矢口さんと安倍さんが仲良く話してる



ボーっとカウンターに座って中澤さんを観察してると矢口さんが声をかけてくれた


「あれぇ?梨華ちゃんじゃん。どーしたの?」


「あ・・・。一人で部屋にいると落ち着かなくて・・」

「そっかー・・・。じゃ。矢口たちと話そうか」

「え・・」

「いや?」


私の顔を覗き込んでみてくる矢口さん

その顔がなんだかセクシーでちょっとドキッとする自分


「いいえ・・。いいんですか?」

「いいよ。なっちー!いいよね?」


大きな声でビリヤード台にいる安倍さんを呼ぶ矢口さん

「じゃ決まり!なっちー!梨華ちゃんと話そー!」

「おー」


安倍さんはとことこっと走ってきてくれてニコッと笑って私の隣りに腰掛けた
24 名前:皐月 投稿日:2002年08月15日(木)12時15分27秒
「梨華ちゃん・・だったよね」


右には矢口さん、左には安倍さん

私は囲まれた状態で質問されたことに頷いた


「梨華ちゃんはよっすぃ〜とどこで出会ったの?」


「え・・・。路地みたいな所で・・。私と同じ様にして空を見てたんです」


「そっかー・・。なっちもそうだったべ」


「そうなんですか?へぇ・・」

「梨華ちゃんは学校に行くの?」

「へ?」

「あ・・・これからね」


「あ・・。たぶん行きません」


「そっかー・・。ねえ・・。なっちたちと一緒のバイトしない?」

「え・・」

「なっちと矢口とよっすぃ〜とごっちんが一緒だよ」


「え・・いいんですか?」


「うん。いいよね?」


矢口さんは中澤さんに目で訴える

中澤さんはふっと笑って頷いた
25 名前:たけのこ 投稿日:2002年08月16日(金)05時52分41秒
これから先が気になります!!おもしろい展開で。
更新楽しみにしてます。
26 名前:皐月 投稿日:2002年08月16日(金)21時46分00秒
たけのこ様・・・レスありがとうございます!更新は遅いかもしれませんががんばります!
27 名前:とみこ 投稿日:2002年08月20日(火)10時07分05秒
すごくおもしろいです!よっすぃーやさしいし!
期待してますよ〜!!
28 名前:皐月 投稿日:2002年08月20日(火)21時02分02秒
とみこ様・・・レスありがとうございます!おもしろいといっていただいて嬉しいです!
       更新は遅いですけどがんばります!
29 名前:皐月 投稿日:2002年08月20日(火)21時11分55秒
矢口さんと安倍さんとの楽しい時間が早く過ぎていく




「5時30分か・・・」


独り言のようにつぶやく

矢口さんはジュースをとりに行ってるし安倍さんはさっき来たごっちんとなにやら話してる



「おまたせ〜」


両手いっぱいにジュースを抱えてとことこ歩いてくる矢口さん


小さい子みたいで可愛い・・・


「ありがとうございます」

矢口さんからジュースを受け取りお礼を言う

「あ・・いいよ。お礼なんて。はい」


矢口さんは安倍さんやごっちんにも配っている


「どう?オレンジ嫌いだった?」


オレンジジュースを見つめたままとまっている私に矢口さんが声をかけてくれる

「あ・・いいえ」


急いで返事する
30 名前:皐月 投稿日:2002年08月20日(火)21時20分13秒
「さっきから時計ばっかり気にしてるよね」


「え・・?」


ニコッと笑う矢口さん

「誰かと約束?」


「あ・・・はい・・」


「梨華ちゃんはすぐ顔に出るよね〜」


ほっぺをつんつん突付いてくる矢口さん

「ちょっとー痛いですよー」


自然と顔が緩んでくる


「何時から?」

真剣な顔で聞いてくる

「6時からです・・・」


「すぎてるじゃん!」


「ええ・・」


「いきなよ」


ふっと笑って背中を押す矢口さん

「待ってくれてるよ、絶対」

31 名前:皐月 投稿日:2002年08月21日(水)21時01分19秒
笑顔の矢口さんを見て軽く頭を下げて走った


よっすぃ〜が待ってる場所へ・・・

32 名前:皐月 投稿日:2002年08月21日(水)21時10分54秒
走った、


一生懸命走った








部屋の前に行くとよっすぃ〜は部屋の前で腕を組んで立っていた


音を立てずにゆっくり近づく


「よっすぃ〜?」


よっすぃ〜はゆっくりと私の方へ顔を向けた


「梨華ちゃん」


その顔は怒ってなくて笑ってた


「ごめんね」


よっすぃ〜の1歩前で止まって頭を下げた


「え・・梨華ちゃん?」


よっすぃ〜は動揺してる


「頭上げてよー。事情があったんでしょ?」


しぶしぶ頭を上げてよっすぃ〜を見る


いつもの笑顔で私を見ている
33 名前:とみこ 投稿日:2002年08月22日(木)08時44分49秒
はぁ、いしよしvv
よしごまに支配された私にとっては新鮮な光景ですね(w
がんばってくださ〜い!!
34 名前:皐月 投稿日:2002年08月23日(金)21時21分27秒
とみこ様・・・レスありがとうございます!
       いしよしは新鮮ですか。。。もうちょっといしよし続きますよ!
35 名前:皐月 投稿日:2002年08月23日(金)21時23分32秒
「ごめんね。矢口さんと話してたら時間が過ぎちゃって・・・でも矢口さんにそのこといえなくて・・・」



よっすぃ〜は何もいわずに笑顔のまま私の話を聞いてくれてる


36 名前:皐月 投稿日:2002年08月23日(金)21時29分39秒
「うん。分かったよ。でもね梨華ちゃん、言ったよね。ここのルール。自分の本心を大切にするって」


よっすぃ〜は私の顔を覗き込みながら言う


「うん」


「梨華ちゃんは矢口さんに本心言わなかったでしょ、ルール違反だよ。いい?今から矢口さんのところに行って謝っておいで」


「え・・?」


「矢口さん、本心話してくれなかった梨華ちゃんに傷ついてるよ。だから行って謝っておいで」


待ってるから


よっすぃ〜はそう付け足して私の背中を押した


よっすぃ〜を見たら笑顔で立ってた



私は走った


矢口さんの所へ・・・・
37 名前:皐月 投稿日:2002年08月24日(土)20時59分31秒
矢口さんはカウンターに一人で座っていた


一人さびしそうにジュースを飲みながらビリヤードをするごっちんと安部さんを見ていた



その顔を見たとき声をかけるべきかどうか迷ったけど声をかけた


「矢口さん」


矢口さんはビックリした顔で振り向いた


「梨華ちゃん!びっくりしたよ!どーしたの?」


「あの・・・・謝りに来ました」


「へ?何を?」


「私が矢口さんに本心を話してなかったことにです、すいませんでした」


「へ?あ・・・いいよ。そんなこと」


「え・・・でも・・・」


「矢口はね梨華ちゃんが謝りに来てくれたのが嬉しいよ」


矢口さんは笑顔だった

38 名前:皐月 投稿日:2002年08月25日(日)20時50分00秒
誰か見ていただいているんでしょうか?
39 名前:皐月 投稿日:2002年08月25日(日)20時54分03秒
「ありがとうございます」


「それならさー・・約束してた人にいいなよ?ここまで行けって行ってくれたんでしょ?」


「あ・・はい」


「その人は優しいね、梨華ちゃんのことを良く分かってるよ」


そう言ってまた笑顔を作る矢口さん


「さ、もういきなよ。待ってるよ、約束の人」


また私の背中を押す矢口さん


「ありがとうございます」


笑顔を作って矢口さんに見せる



そう言って私はまた走った


よっすぃ〜のいるところへ・・・・
40 名前:サイ 投稿日:2002年08月25日(日)23時51分40秒
いつも読まさせてもらっているのですが、初レスです(w
更新楽しみにしてます。
41 名前:皐月 投稿日:2002年08月26日(月)20時31分17秒
サイ様・・・レスありがとうございますっ!嬉しいです^^
      更新は遅いですけどがんばりますっ!
42 名前:とみこ 投稿日:2002年08月27日(火)08時32分35秒
いつも読んでますよ。おもしろいのでがんばってください。
43 名前:皐月 投稿日:2002年08月30日(金)21時12分19秒
とみこ様・・・レスありがとうございます^^
       とみこ様もがんばってくださいね!
44 名前:皐月 投稿日:2002年08月30日(金)21時17分40秒
よっすぃ〜は私の部屋のドアにもたれかかるようにして立っていた




「よ・・・よっすぃ〜」


かなりの距離を走って息が途切れ途切れになる



よっすぃ〜は顔をあげて私を見た


その顔は優しかった


笑顔だった




よっすぃ〜は座り込んで息を整えている私のそばに座り込んで私の頭をくしゃっとした


ただそれだけ


何も言わずに笑顔でくしゃっとするだけなのに


嬉しかった


初めて人の優しさを感じた







氷のように冷たかった私の心が温かくなっていく・・・・・


45 名前:皐月 投稿日:2002年09月04日(水)22時20分09秒
「さ、お腹減ったでしょ?ご飯いこっか?」



立ち上がりながらよっすぃ〜は笑顔で私に話しかけた


「うん。お腹ペコペコだよぉ〜」


自然と笑顔になる



「はい」


よっすぃ〜は私に手を差し伸べた


「手、つかまって」


言うとおりよっすぃ〜のちょっと大きい手を掴んだら引っ張り起こされた


「あ・・ありがと」


私はまだよっすぃ〜の手を掴んだまま


よっすぃ〜は気にしてないように私の手を引っ張って歩き出した


「どこ行く〜?梨華ちゃん何食べたい?」


「え〜・・・どこかなぁ〜?よっすぃ〜が決めてよ」


「えっ!いいの?」


「うん」


「じゃあさ、お気に入りの店があるんだ、行こう」


よっすぃ〜はまんえんの笑顔で私を引っ張りながら走った
46 名前:皐月 投稿日:2002年09月07日(土)15時08分54秒
「ちょ・・・ちょっと〜どこ行くの〜?」


走るのが苦手な私はちょっと走っただけで肩で息をしている


そのつらそうな私を見てよっすぃ〜が止まってくれた。


「んー・・・内緒。梨華ちゃん運動不足だね。こんな距離でしんどくなるなんて」

よっすぃ〜はにこにこしながらしんどそうにしている私を見ている


「まだまだ、距離あるんだけどな〜・・・あっ!」


よっすぃ〜はいきなり大きな声を出した


「な・・・何!?」


その声でちょっとビビった。

「んー・・・内緒」


よっすぃ〜はそういいながら私を抱き上げた


いわゆるお姫様抱っこというものだ。

47 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月08日(日)14時39分32秒
   
48 名前:皐月 投稿日:2002年09月17日(火)21時04分03秒
「きゃ!!!!」


ビックリしてついおおきな声を上げてしまった


「梨華ちゃん、声大きいって」


顔をゆがめながら苦笑するよっすぃ〜


「さ、行くよ。つかまっててよ」


「え!?ええ〜!!」


そう言い終らないうちによっすぃ〜は走り出した


「ちょ・・・ちょっと〜!!!」



いつの間にか私は目を閉じてよっすぃ〜の首に掴まっていた
49 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月10日(木)13時35分05秒
今は多くを語りません、続きを待ってます。
50 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月24日(火)17時13分49秒
保全

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