ミニ物語2

1 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月23日(火)17時45分22秒
白板で、「ミニ物語」をやっていました、ビギナーです。
前回同様に、短編をリクエストをいただいて書きたいと思っています。
マイナーでも、全然かまいません。
どんなものでも、ほとんどの場合は書きたいと思いますので、
どうぞ、よろしくおねがいします。
2 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月23日(火)19時19分40秒
よしやぐおねがいします
3 名前:春さん 投稿日:2002年07月23日(火)20時04分01秒
またまた「たかこん」お願いします。
4 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月23日(火)20時53分16秒
マイナーですが、かおよしお願いします。
5 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月23日(火)22時15分02秒
みちごまお願いしたいですー。
頑張ってください。
6 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月23日(火)23時28分28秒
最近少ないのでいちごまお願いします。できれば甘いやつで
7 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月24日(水)00時07分28秒
なちごまお願いします。あまーいのを。
8 名前:うっぱ 投稿日:2002年07月24日(水)10時00分13秒
お引っ越し祝いを兼ねてレスしまひた。
って、ビギナーさん、お名前変わってないじゃないですかぁ
心機一転、頑張ってくださいませ。
ではっ
9 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月24日(水)16時15分37秒
建てたばっかりなのに、たくさんのリクありがとうございます。

2さん。
「よしやぐ」ですね。
かしこまりました。
ありがとうございます。

春さん。
来てくれたんですねぇ、ありがとうございます。
すごい嬉しいです。
リクも、受け付けました。
がんばります。

4さん。
かおよしですね。大丈夫です。
マイナー、全然かまいません。
逆に、マイナーすごく好きなんでがんばります。
がんばりますっ。

5さん。
みちごま、やらせていただきます。
もちろん頑張ります。
よろしくです。

6さん。
いちごまですね。わかりました。
ただ、市井さん後藤さんってあんまり書いた事ないので心配です。
でも、がんばります。

7さん。
なちごまも、久しく書いてないですねぇ〜。
でも、自分なりに一生懸命やりますよ。
甘くなるように。
よろしくおねがいします。

うっぱさん。
お引っ越し祝い、ありがとうございます。
名前は、いい案があれば、いつでも変えたいくらいなのですが・・・
考えているうちにレスがいっぱいになってしまいました。
もちろん、心機一転がんばっていきます。
今後とも、よろしくおねがいします。
10 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月24日(水)19時34分35秒
昔。  夏の入道雲の一番、イチバン明るい所だけが欲しかった。


 一番、光ってる所だけが欲しかった。

 そんな光が地上にもあると知った時、

 その光だけをおいかけた走っていた。

 走り続けて、はしりつづけて、ハシリツヅケテ、

 未だにまだ追いかけています。

 だって、ずっとずっと欲しかったものだから・・・


「矢口さ〜ん。」

「なんだよぉ、ヨッスィー。」

「捕まえましたよ?」

「何?魚とか?」

「そうでーすっ。魚ですよ。一緒に食べましょ、って違いますよ。」

「じゃあ、なんだよ。」

「教えません。」

「自分から言ったんだろ。教えろよ。」

「嫌ですぅ。」

そんなの教えられるわけないじゃないですか。
だってホントは、捕まえてないんですよ?
一時的に触った、というのが正しいんです。
あなたに一時的に触れたという方が。
11 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月24日(水)19時37分31秒
「まぁ、いいやっ。ヨッスィー、ジュース。ジュース飲みにいこっ。
ヨッスィーのおごりで。」

「なんで、あたしのおごりなんですかぁ。」

「んー、まっ、いいじゃん。ネッ?」

「んー・・・はい。」

「やったっ。じゃ、いこっ?」

「はいっ。」

120円で、矢口さんと一緒に居られるんなら、安いもんですよね。
自分の分も足すと120+120で、240円だけど。

「ほらぁー、ヨッスィー。おいてくよぉー。」

「矢口さーん、あたしの事おいてったら、ジュース買えませんよー。」

「だから、早く来てよー。」

「もぉ、まってくださいよー。」


 もう少し走ったら、捕まえられますか?

 それとも、もっともっとですかね?

 どんなに経っても捕まえますよ

 だって、ずっとずっと欲しかったものだから・・・


   夏の入道雲・・・終
12 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月24日(水)19時39分20秒
こっちにお引っ越ししてからの第一作目です。
ビギナーの短編って大体このくらいの長さです。
かなり短いんですよぉ。
すいません。

それでは、今後もがんばっていきます。
13 名前: 投稿日:2002年07月25日(木)15時44分23秒
久しぶりです。
またリクエストいいですか?
かおののでお願いします。
14 名前:春さん 投稿日:2002年07月25日(木)15時46分30秒
いいですね。やぐやすですね。よっすい〜かわいすぎっ!
今後もがんばってくださいね!
15 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月27日(土)15時56分13秒
麻さん。
お久しぶりです。
なちまりをリクしていただいた方ですよね。
かおのの、受け付けました。
ちゃんと書くのは初めてなんで
がんばります。

春さん。
ありがとうございますっ。
やぐやすじゃなくて、やぐよしの打ち間違いですよね。
けっこう前から、雲の一番明るい所が欲しいなぁって
自分の中で考えてたんです。
それで、いつかやぐよしで書きたいって思ってて
実現できました。
今後もがんばります。
16 名前:春さん 投稿日:2002年07月27日(土)20時35分22秒
あちゃ〜打ち間違いしちゃいましたね。すいません。
いいですね・・・雲の一番明るい所が欲しい・・なんてビギナーさん詩人ですね。
今後もがんばってくださいね。
17 名前:ぎーちゃん 投稿日:2002年07月28日(日)22時35分57秒
お久しぶりです,覚えてますか?なんか,だいぶ探してやっと見つけ出しました〜〜〜〜!・・・・マジうれしいです。
引越しされてからずっと探していたのですが,なかx2見つけられなくて今日見つけ出しました。・・・・それはいいのですが,またリクエストしていいですか?
圭×裕,圭×アヤカでお願いします。
18 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月29日(月)17時33分04秒
「あのね・・・・・今・・・言わなきゃダメだと想うのっ。時間もないし。」

「うん・・・あたしも、そんな気がするんだ。」

「どうしよう。  どっちから、言う?」

「一緒に行ってみない?」

「でも、聞きづらいかなぁ?」

「けど、一回言っちゃったら、後は楽に話せると想うの。」

「じゃあ・・・一緒に。」

「うん。」

「せーのっ。」

「「海に行きませんかっ?」」
19 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月29日(月)17時34分36秒
「・・・・・今、あさ美ちゃん、同じ事・・・?」

「愛ちゃんも同じ事?だよね。」

「海に行きたいって想ってたから。」

「あたしも。」

「あさ美ちゃんと海に行きたくて・・・」

「あたしも愛ちゃんと、行きたいなって。」


あなたと海に行きたい、
そう想ったのは、7月の半ば頃。
ほかのだれとでもない、あなたと海に行きたかった。
けど、オフは8月まで、同じ日にはなくて、月日はどんどん過ぎていった。
日にちが経てば経つほど、気持ちは強まり、
言葉は伝えずらくなっていた。

 あなたも同じだったんだね。


「今度のオフでいいよね。」

「うん。その日しかないし。」

「じゃあ、どこの海にしよっか?」

「あんまり、人のいないとこだね。」

「・・・・・田舎の海とか・・・・・?」

「そうだね。」

着々と話しは進んで、行くところから、持ち物まで決まった。
こういうのもすごくワクワクする。
当日はもっともっと楽しいといいな。

20 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月29日(月)17時35分29秒
ーーーーーーーーーーーーーーー

「あさ美ちゃんっ。」

「愛ちゃん。」

「いよいよ今日だね。」

「うんっ、もう昨日からワクワクしちゃって。」

「あたしも。」

「じゃあ、さっそく・・・」

「「海に行きましょう。」」

   海にいきませんか?・・・終

21 名前:ビギナー 投稿日:2002年07月29日(月)17時42分43秒
はいぃ、春さんのリクで高紺でしたっ。
少々遅くなり、すいません。

春さん。
いやぁ、詩人じゃあないですよぉ。
ただ、その日の雲がすっごく綺麗だったんです。
ああいう雲が好きです。

ぎーちゃんさん。
もちろん覚えてますよ。
見つけてくださってありがとうございます。
でも、ぎーちゃんさんにリクを頂いた方は、
月板の、「星の数だけ愛情を」の方だと想うんですが・・・
違ってたらすいません。

リク、ありがとうございます。
あの短編でよろしいんでしょうか?
ちょっとだけ長い長編の方でしたら、月板に来てみてくださいね。
おねがいします。
22 名前:春さん 投稿日:2002年07月29日(月)21時05分09秒
たかこん最高!!!!
ありがとうございます!
さすがビギナーさん!
いえいえ詩人ですよ。私から見れば天の上の詩人ですよ。
雲が異様に綺麗な日ってありますよね・・・見とれます。
だからビギナーさんの気持ち分かります
がんばってください!
23 名前:龍虎王と虎龍王 投稿日:2002年08月01日(木)17時26分01秒
はじめまして、ビギナーさん。
白板の時からよんでました。すごくいいですね。
で、リクしてみたくなりました。(いままでリクする勇気がなかっただけ)
圭ちゃん好きなので、"やすおが"と、"やすたか"をお願いします。
24 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月01日(木)19時19分39秒
みちやぐのほのぼのお願いします
25 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月03日(土)00時02分45秒
よしごまの甘いやつをよろしくお願いします
26 名前:かりち 投稿日:2002年08月04日(日)17時15分59秒
お久しぶりですビギナーさん
メールできるようになるまでもう少しなので待っててください
小説がんばってくださいね
27 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月05日(月)03時00分15秒
みっちゅーお願いします。
28 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月05日(月)18時41分44秒
 ねぇ、何か大切なものを失っても

 わたしたちは笑えるね

 月日が経てば笑えるんだよね

 そう信じるよ

 あなたがそう言ったんだからね

 だからそんな日が来るまで

 私の側にあなたはいてね


「飯田さん。」

「ん?何。ヨッスィー。」

「ひとみ、ですよ。」

「あぁ。でっ、何?ひとみ。」

私にいつかは笑えると教えたあなたは
ニコニコと笑いながら、私の呼びかけに返事をする。
瞳以外すべての部分で幸せを表現しながら。

「あのですね。」

「うん。」

「・・・・好きですよ。」

「うん。知ってる。」

「それだけです。」

「・・・?そう。」

「はい。」
29 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月05日(月)18時42分57秒
ホントにそれだけです。
だって、何度も何度も確認しておかないと、
すぐにでも解けてしまいそうで恐いんですよ。
気付いたら解けてて、なのに、気が付かないで
2人とも、ほかの方向に進んでいたりして、もう戻れないなんて
なってたら・・・ゾッとする。

「圭織もぉ・・・」

「はい。」

「好きだよ。」

「はいっ。」

「だから、早く笑ってね。」

「?」

「ひとみは、笑顔が一番似合うよ。」

「飯田さんも。」

「うん。そうだね。」

そう笑ったあなたの微笑み。
信じますよ。
いつか、笑える日がくると。

   Some day・・・終
30 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月05日(月)18時56分32秒
「かおよし」アップしました。
ショックはあるんですが、良い方向に考えてます。
ごっちんの話とかみっちゃんの話とかは、卒業までに
終わらせたいんで、更新は、がんばっていきます。
卒業後も、もちろん書きますが・・・

春さん。
レス、遅くなって申し訳ありません。
天の上なんてオーバーな。
でも、わかっていただけて嬉しいです。
たかこんも、またまた訛り抜きなんですが
お許しくださいませ。
がんばっていきますっ。

龍虎王と虎龍王さん。
はじめまして。
白板からですか。ありがとうございます。
今回、リクしていただけて嬉しいです。
やすおがとやすたか、ですね。
かしこまりました。

24さん。
はい、みちやぐでほのぼのですね。
がんばります。

25さん。
よしごま、の甘いやつ。
了解しました。
リク、ありがとうございます。

かりちさん。
お久しぶりですっ。お元気で何よりです。
もう少しなんですね。
かなり嬉しいです。待ってます。
小説、K1書いて待ってますっ。

27さん。
みっちゅーですね。
がんばりますっ。
31 名前:春さん 投稿日:2002年08月05日(月)19時41分39秒
「かおよし」よかったです!幸せな感じになれました。ありがとうございます!
またまたリクしてもいいですか?「いしよし」お願いします!
がんばってくださいね。
32 名前:かりち 投稿日:2002年08月06日(火)17時27分39秒
わぁ〜っ、K1〜〜〜〜vvv(ヲイ

えっと、細かい事情はメールしますけど、元気ですっ。
ウィルスにやられて・・・(泣泣

小説ナイスですっ。
マイナーができない私にとってやっぱりビギナーさんは尊敬のお方なのれすっ。

それでは。
33 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月12日(月)16時17分07秒
 また、置いてかれちゃったのかなぁ?なんて想ったりして。

 今まで側にいてくれたから

 今まで近くでボーッとさせてくれたから

 だから、飽きられちゃったのかな?って不安になって

 後悔して、悲しくて、情けなく感じた。

 追い付く事もできないのかな?って。

「ごっちん。」

「あっ、平家さん。」

「何してんの?早く帰ろうや。」

「はい。」

収録の終わったスタジオに、1人でポツンといたあたしに
平家さんは声をかけてくれて、手を握ってくれた。
その優しさに触れた時、どうでもよくなって、なんとなく生きていた
あたしを変えた。
好きになっちゃった瞬間だった。

34 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月12日(月)16時19分04秒
「ごっちん。」

「なんですかぁ?」

「一緒やねんな。」

「ん?」

「卒業、一緒やん。」

「・・・・えっ?」

「だからぁ、同じ秋に卒業やん。うちら。」

たしかに、卒業する場所は違うけど
卒業する、という事は一緒。
季節も、たしかに一緒です。
・・・だから?

「そうですけど・・・」

「一緒やん。」

「はい・・・」

「ごっちんと一緒で良かったわ。」

「・・・・・」

「だって、1人って心細かったん。」

「平家さんが?」

「あたしだと可笑しいんか?」

「そんな事ないですよ。ただ・・・」

「ただ?」

「後藤も、一緒で嬉しいです。」

「なら、うちも嬉しいわ。」

「はい。」

「帰ろか?」

「はいっ。」

 置いてかれたとかじゃなくて

 逆に、一緒なんだなぁ、て想った。

 なんだか、妙にそれが嬉しくなって

 繋いだ手を少し強く握り返した。

   手を握って歩きたい・・・終


35 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月12日(月)16時28分11秒
「みちごま」です。
卒業ネタですね、はい。
題名と中身がミスマッチな気がします。

春さん。
レス、おそくなって申し訳ありません。
「いしよし」ですね。かしこまりました。
がんばりまっす。

かりちさん。
お元気そうで何よりです。
メール、気長に待ってます。
はいっ、K1です。
ネタも、たまってきたので。
ありがとうございます。
逆にマイナーばっかですけどね。
36 名前:春さん 投稿日:2002年08月13日(火)14時48分29秒
「みちごま」よかったです。ほんわかしてていいですね・・。
いしよし書いてくださいますかっ!ありがとうございます!
期待してます!今後がんばってくださいね!
37 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月19日(月)18時28分35秒
 いちごのようだった。

 そんな君を好きになった。


「そこの、飴とって。」

「ん。はい。」

「ありがと。」

袋ごと渡された飴の袋の入り口に、適当に手をつっこんで
1つをつまみ出した。

味はいちご味だった。

「後藤。あたしにも一個ちょうだい。」

「いいよぉ。何味がいい?」

「何があんの?」

「えっと・・・」

袋の裏側に描いてある絵と字見て、
1つ、1つ、読み上げてった。

「オレンジでしょ、アップルでしょ、グレープでしょ、パインでしょ、
あと・・・ストロベリー。」

「んー、アップル。」

「わかった。」

今度は、袋の中を覗き込みながら薄い黄色の包みをつまみ出した。
それがアップルだと確認すると、
市井ちゃん向かって軽く円を描くように投げる。

38 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月19日(月)18時30分49秒
「はいっ、後藤ありがとう。」

「どーいたしましてっ。」

自分の手の中にある違和感に気付いて、手を広げると
中には、赤い包みの飴があった。

いちご味。
39 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月19日(月)18時31分53秒
忘れてたと思って、包みを開けて口に放り込む。
口の中一体に甘さがひろがった。
この味をなんにも知らないで食べれば、たぶんいちごだって、気がつかないな。
って思った。
ホントの苺とは違う味。
苺はもっとすっぱいと思う。
もっと、優しい味だと思う。

でも、いちご味が嫌いなわけじゃなくって
ただ、違うなぁっていうだけで。
おいしいと思う。
これは、これで。また。

ふと、瞳を市井ちゃんに向けると、さっきあげたアップルの飴を
口の中で転がしながら雑誌を読んでいる。

市井ちゃんも同じ。
最初に見た時は、もっとクールで男っぽいのかなっ、て思った。
けど、今は、たしかにクールだったり、男っぽかったりするけど
傷付きやすかったり、女の子っぽいところもあったりで
いいなぁ、って、好きだな、って思ったり。

どっちが本物の苺ってわけでも、いちご味ってわけでもないけど
似てるよね、同じだよ。

「後藤。」

「何?」

「飴、もう一個。」

「次は、どれにする?」

「いちご。」

「わかった。」

口の中の飴は、半分以下の大きさになっていた。

   いちご味・・・終
40 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月19日(月)18時34分28秒
遅くなってすいません。
いちごまでした。
なんとなく、いちごまには、苺が似合う気がするんで
また、苺ネタです。

春さん。
ありがとうございます。
ほんわかしてる、っていわれたの久しぶりです。
ありがとうございます。
「いしよし」は未知の世界ですけど
がんばります。
41 名前:春さん 投稿日:2002年08月19日(月)18時52分59秒
「いちご味」よかったです。ビギナーさんが書いたのはほんわかしてるなーっと思います
いしよし未知の世界なんですか・・。でもがんばってください!
次のも楽しみにしてます!
42 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月28日(水)13時50分01秒
夏の夜中に現れたあなたは天使だよ。

その日は夏だというのに少し肌寒いくらいだった。
ホテルの一室でボーッと空を眺めていると
部屋のチャイムが鳴る。
ドアを開けるとそこには、真っ白のワンピースのあなたがいた。
さっきまで、真っ暗な空を眺めていたから、
そのワンピースの色は瞳に眩しいくらいで。

全身から、光がでてる。

まるで、天使だった。
その色も、光も、微笑みも、全部が全部、天使だったよ。

「んー、どうしたの?なっち。」

「特に何ってわけでもないんだけど、ごっちんになんとなく逢いたくなって、来たの。」

少しだけ俯き加減で、はにかみ笑いをする。
カワイイ。

「じゃあ、入んなよ。」

「うん。おじゃましまーす。」
43 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月28日(水)13時52分17秒
しばらくは、2人で並んでテレビを見ていた。
すっごくくだらないギャグがつぼに入ったらしく、肩をペチペチとたたかれた。

「もぉ、なっち痛いよぉ。」

「あぁ、ごめんごめん。でも、この人、おかしいべさぁ〜・・・アハ、アハハ・・・・」

「ちょっとぉ、人の顔見て笑わないでよ。」

「いや、ごっちんが変とかじゃなくて、思い出し笑いしちゃったんだよね。
ごめんねぇ、ごっちん。」

謝ってるのに、謝罪の色がない。
まぁ、後藤も怒ってるわけじゃないし、全然いいんだけどね。
カワイイし。

・・・そういえば、お風呂まだだったなぁ・・・

「ねぇ、後藤はお風呂に入ってくるね。」

「うん。いってらっしゃ〜い。」

バイバイ、って無邪気に手を振ってくれた。
思わず、後藤も手ぇ、ふりかえしてるよ。
いつもなら、しないのになぁ。

「いってきま〜す。」

それから、30分くらいでお風呂から上がって、
首にタオルをかけて、ちょっと冷たい物がも飲みたいなぁ、って思って戻った。

「なっちぃ。」

「・・・・・」
「ん?」

「・・・・・」

「あぁ。」

44 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月28日(水)13時52分56秒
テレビの近くのベットに横になる、なっちを発見。
寝ちゃってるよ。完璧に。
テレビの音がガサガサという中で、なっちは眠っていた。

なっちの周りの空間だけは静かで、真っ白で、純粋な空間だった。

天使だ。

やっぱり天使だ。

その瞼も、口も、髪も全部が全部、天使だったよ。

そう想ったら、テレビのガサガサが段々耳から遠のいていく。
意識がうすれてモヤモヤしていく。
瞼が徐々に重くなってきた。

そんな状況の中でテレビのリモコンを必死に探し、テレビを消した。

それから、その場に崩れ落ちた。

   あなたは天使・・・終
45 名前:ビギナー 投稿日:2002年08月28日(水)13時59分05秒
「なちごま」でした。
甘いですかね?
微妙です。ごめんなさい。
どんなもんでしょうか?

春さん。
いつもありがとうございます。
ホント感謝してます。
いしよしはですねぇ、ちをっと暗いのを予定しています。
待っててくださいね。
46 名前:春さん 投稿日:2002年08月28日(水)21時36分10秒
「なちごま」いいっすね。。。あまあまっすね。お腹いっぱいになりました!
いしよし、暗めですか。それのほうが好きですから嬉しいです^^
待ってます!次の更新を楽しみにしてます!
47 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月08日(日)22時24分03秒
 羊が1匹

  ひつじが2匹

   ひ辻が3匹

    辻が4匹

     辻が5人?


「飯田さん?」

「あっ、ごめん。なんだっけ。」

「寝たいのに寝れない時はどうすればいですか?っていったんです。」

「あぁ、そーだなぁ・・・」

自分の中の方法としては、絵を書く、とか、
どうしても、すぐ寝なきゃいけない時は、勝手に脳が寝る。

だから、これといって解決法がないのだ。

「ん〜、あっ。」

「なんですか?」

「羊を数える、とか?」

「・・・あぁ。」

「どう?」

「やってみます。」

「そう。」

そういえば、昔は羊を数えた。
空を一匹ずつ駆ける羊を。
48 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月08日(日)22時35分54秒

「飯田さんも数えてくれますか?」

「羊を?」

「はいっ。」

「今?」

「はいっ。明日、早く起きなきゃいけないから、ためておくんです。」

そういう物って貯まるんだろうか。
お金みたく。
たくさん寝とけば、ずっと起きてられるってわけじゃない気がするけど。

でも、辻がそういうなら、そかもね。

「じゃあ。数えようか。」

「羊が1匹」

「「羊が2匹」」

「「羊が3匹」」

・・・・・・・

辻はいっこうに寝ない。
・・・それは、当たり前で。

「辻ぃ、寝る気ないでしょ。」

「ばれましたぁ?」

「ばれました。」

「へへッ。」

「もう、いいの?」

「だって貯まらないですよ。」

そこには、ニカッとあどけない微笑みを浮かべる、
辻がいた。

   辻が1人・・・終
49 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月08日(日)22時38分31秒
かおののでした。
またまた微妙です・・・

春さん。
ありがとうございます。
甘かったですか?良かったです。
心配だったんですよ。
いしよしも、がんばります。
喰らいですけど、不思議です。
自分でもよくわかりません。
50 名前:春さん 投稿日:2002年09月09日(月)21時03分43秒
いや〜、微妙なとこが「かおのの」はいいですね〜。
初めて見たんですけど、微妙なトコがかわいかったです^^
いしよし、がんばってくださいね。
楽しみにしてますね。
がんばって更新してくださいね!
51 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月20日(金)18時55分52秒
春さん。
ありがとうございます。
幼いような、大人びた辻がだせていたらいいなって思います。
いしよしも、更新もがんばります。
この頃、めちゃめちゃスローなんで。
52 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月20日(金)18時56分23秒
この頃、ムカムカが止まらない。

理由は、わかってる。

でも、解決方法がわからない。

わからない、というか、「待つ」。

これが、解決方法。

だから、待ってる。

ここ2週間近く、ずーっと。

でも、まだこない。

ったく、いつなんですか?・・・保田さん。

1ヶ月前、小川が「好きです。」って告った事、おぼえてます?

本気で、顔とか真っ赤になっちゃって。

保田さんは、その時「あたしも好きだよ。」って言いましたよねっ。

なのに、なんでキスとか、抱きしめたりとか、それどころか

手を繋ぐ事すらないんですかぁ。
53 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月20日(金)18時57分16秒
「小川?」

「はい?」

「何、怒ってんの?」

「えっ・・・小川なんか怒ってました?」

「いやっ、ただ、顔がめっちゃ恐い。」

「・・・すいません。」

「別に、謝る事ないんだけどさ、どうしたの?」

「どうって・・・それはぁ・・・」

「ん?」

少し、相談してみよう。
けど、相談されてるのって自分の事ですよ?

「・・・・待ってても、こないものに近付くには、
どうすればいいんですかね?」

「ん〜、自分から、近付けばいいんじゃない?
だって、リモコンとかって近付いてこないから、自分から
取りに行くじゃん?」

「あぁ・・・はい。」

なんで、リモコンなのかよくわかんない。
けど、自分から、近付くって、そうだよっ。
自分から、すればいいんじゃん。

「参考になった?」

「はいっ、ありがとうございます。とっても参考になりました。
なので、さっそく実行させていただきます。」
54 名前:ビギナー 投稿日:2002年09月20日(金)18時58分03秒
「へっ?何しようと思ってんの?」

「ヘヘェ〜」

「なっ、何よ。」

少しずつ、詰め寄る。
そして、遂に追い詰めた。
もう、待ってるのは嫌です。
だから・・・いいですよね?

「ちょ、小川ぁ。」

「なんですか〜」

「何って、あんたこそどうしたのよ。」

「口、とじてくださいよ。」

「なんっ・・・」

待ってダメなら、自分から行く。
それを教えたのは保田さんですよ?

   待つこと・行くこと・・・終
55 名前:春さん 投稿日:2002年09月21日(土)15時26分58秒
やすおが(←あってますか?)いいですねぇ〜^^
保田さんの奥手っぽいところがいいえです^^初々しくて。。。
いしよしの方も期待してます
今後の更新楽しみに待ってます!がんばってくださいね!
56 名前:龍虎王と虎龍王 投稿日:2002年10月02日(水)10時48分54秒
やすおがリクした者です。
いいっす。サイコーっす。リクしてよかった。
これからもがんばって更新してください。
また、今度リクさせてもらいます。
57 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月06日(日)21時53分24秒
春さん。
なんとなく、奥手が基本になってる・・・
いしよし、がんばります。
黒くなりきれる自信がないのです。

龍虎王と虎龍王さん。
えっと、リクの2個目の高保です。
これも、初ですねぇ。
あと、明日香と、新垣を書いたら
今の所、全制覇になります、保田さん絡み。
紗耶香は、実は未公開でやっこう書いてるんで。
リク、またお待ちしてます。
58 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月06日(日)21時54分00秒

 ピンポーン

そろそろ、お風呂でも入ろうかと、
お風呂のスイッチをいれようとした瞬間。
訪問者を伝えるチャイムが鳴った。

「はい。」

受話器を取り、小さな画面に目をやる。
・・・高橋?

「こんばんは。保田さん。高橋です。」

彼女の独特の発音が耳を通る。
画面に映っているのを知らないのか、
他のどこか一点にひたすら話し掛けている姿が面白い。

でも、なんで?

「高橋?どうしたの。」

「あのぉ、遊びに来ましたぁ。」

「こんな時間に?」

「一回、家に帰ってちゃんと言ってきたんでぇ、
遅くなりました。」

「そう・・・じゃあ、今開ける。」

59 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月06日(日)21時54分51秒
なんで、うちに来たのかあんまりよくわからなかったけど
理由を聞くのは、うちの中のほうがいい。

 ピンポーン

また新たに今度は部屋のチャイムが鳴った。
カギとチェーンをはずし、ドアを開けると、
そこには、ピンクの紙袋を持った高橋がいた。

「こんばんは。」

「こんばんわ、ほらっ、早く入っちゃって。」

「はい。おじゃまします。」

何か見つかると、あまりいい事がない気がして、
高橋を招き入れると、再び、カギとチェーンを掛けた。

適当にソファーに座ってもらうと、
ジュースをコップに注ぎ、高橋の横に座った。

「あっ、お構いなく。」

「いいの、いいの。お客様だし。」

「ありがとうございます。これ、お母さんからです。」

「ありがとう。」

ピンクの紙袋を受け取ると、中身を覗いた。
中には、煮物やら、何やらこの頃はまったく口にしていなかった
「おふくろの味」がタッパに数種類入っていた。
60 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月06日(日)21時55分55秒
「いいの?こんなに。」

「はい。保田さん独りだから、って言ったら
お母さんが「じゃあ、あんたこれ持って来ぃ。」て言ってたんで。」

「そう。ありがとう。で、高橋は、何しに来たのさ?」

「あのぉ、ちょっと頼まれて、遊びに来たんです。」

「だれに?」

「それは、テレビを見てくれていればわかります。」

「はいっ?」

「そしたらわかるんでぇ。」

「・・・あぁ。」

上結局あんまり聞き出さなかった気がしないでもないけど、
高橋は説明し終えて少しだけ安心しているような
感じだったので、あえて聞かないことにした。

せっかく遊びに来てくれたんだし。
けど、こんな時間だしなぁ・・・

「ねぇ、高橋。」

「はい。」

「泊まってく?」

「いいんですか?」

「なんかもう、こんな時間だしさ、危ないから。
着替えとかも、なんとかするし。」

「ありがとうございます。
実はぁ、ここ来る時、結構迷ってしまってぇ、
遅くなって、どうしようと思ってたんです。」
61 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月06日(日)21時56分45秒

少し、照れながらも、一生懸命話してくれてる姿は
いつもより、少し子供っぽい。

「じゃあ、お母さんに電話しちゃいな。
あと、お惣菜、ありがとうございますって、言ってたって。」

「はい。」

「あたしは、お風呂のスイッチ入れてくるからさ。」

数個のタッパを冷蔵庫に入れ、
さっき、押すことのできなかった、お風呂りスイッチを入れた。

   訪問者はお土産持って・・・終
62 名前:TRUE 投稿日:2002年10月08日(火)16時55分26秒

イイです!(>_<)たかやすいいです!自分は高橋推しなんで…w
次回も頑張ってください!自分のリクエストはごまたかっス。
63 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月27日(日)19時03分47秒
TRUEさん。
ありがとうございます。
高橋推しですか。
可愛いですよね。あの中身とのギャップみたいなのがすごく好きです。
リク、ごまたか、受け付けました。
がんばります。
64 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月27日(日)19時04分27秒
ねぇ、私を見て

もっと真っ直ぐに

違う じゃなくって

あなたの心の瞳で私を見て


幸せですか?今のあなたは幸せなんですか?


「ねぇ。」

「なんやぁ。」

「別に。」

「どうしたんや?なんかあるん。」

「だから、別になんもないって。」

「ほんま?」

「うん。」

「なら、ええけど。」

夜のだれも歩いてない住宅街を
2人で手をつないで歩いてた。
特にしゃべるわけでもなく、どんどん街頭は
後ろに下がっていく。

まぁ、進んでるのはウチらだけどさ。

「ねぇ。」

「なんです?」

「あのさ。」

「うん。」

「こんな事聞くのも変なんだけどね。」

「・・・・」

「みっちゃん、今、幸せ?」

「せやなぁ、幸せやで。」
65 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月27日(日)19時05分43秒
「なんで?」

「なんでって、やぐっちゃん側におるもん。」

「・・・・」

「それから、ちゃんとお仕事もあるし、友達もいるしなぁ。」

「・・・・」

「やぐっちゃんは、幸せちゃうん?」

「なんで・・・」

「ん?」

「そう見えるの?だって、みっちゃん・・・居なくなっちゃうんだよ。」

「ん〜、まぁ。」

なんで、そんなそっけない返事するんだよっ。
わかってんの?

「みっちゃん、遠くにいっちゃうんだよっ。」

「まぁ・・・せやけど。」

「悲しいじゃんかぁ〜。」

「・・・けど、今より愛しくなったりせぇへん。」

「・・・どういうこと?」
66 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月27日(日)19時06分46秒


「会うのが待ち遠しくなるやん。まぁ、元からそんなに会えてなかったけど。」

「・・・・・」

「だから、愛おしくなったりするやん。」

「まぁ・・・」

「大丈夫。あたしはやぐっちゃんを嫌いになったりせぇへんから。」

みっちゃんの手にぎゅっと力が入った。
バカ、涙でてきそう。

「・・・・・・そんな事しってるよぉだ。みっちゃんのバ〜カッ」

そんな泣く寸前の顔を見られたくなくって、
手をふりほどいて少し、遠くまで走った。

「ちょっ、やぐっちゃん。」

かっこよかったみっちゃんはどっかにいって
いつものみっちゃんがそこには戻っていた。

   幸せですか?・・・終

67 名前:ビギナー 投稿日:2002年10月27日(日)19時08分48秒
会話、ばっかしでごめんなさい。
なんか、すっごい会話だけずらずらと・・・

次は、よしごまで、甘いのです。
多分、早めにできると思います。
68 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
69 名前:ビギナー 投稿日:2002年11月03日(日)16時40分04秒
えっと・・・上のヤツは
別にビギナーが書いたものではありません。
多分、GardensUのシグナルさんが間違えてしまったモノですよね?

70 名前:ビギナー 投稿日:2002年11月06日(水)19時40分08秒
「はいっ、これ。」

「何?くれるの?」

「うん。はい。」

「ありがと。」

薄いピンクの色の正方形の箱に
赤いリボンがかかっている。
なんだか、いかにも「プレゼント」らしい
「プレゼント」だなぁっ、て思った。

「開けていい?」

「ん〜、いいよ。」

リボンを少しだけ引っ張っぱると
スルスルと音をたててほどけた。
それから、箱を開けて見ると
あの、潰すとプチプチ言うヤツが入ってた。

もちろん、それがプレゼントってわけじゃなくて
その下から更に、マグカップがでてきた。
71 名前:ビギナー 投稿日:2002年11月06日(水)19時41分59秒
 箱と同じくらいの色のマグカップ。
得に、何が描いてあるというわけでもない無地のマグカップ。

「ありがとう。」

「あのね、それ。後藤とお揃いのヤツなんだ。」

「そうなんだ。でも、今日、なんか特別な日だったっけ?
そしたら、何にも用意してないんだけど。」

「いや、別に、そういうわけじゃないよ。
ただ、なんとなく気に入ったから。ヨッスィ−にもって思って。」

「今、ごっちんのはないの?」

「あるよ。だって来る途中で買ったんだもん。」

「じゃあ、なんか飲まない?」

「あー、いいね。」

72 名前:ビギナー 投稿日:2002年11月06日(水)19時42分42秒

「何がいい?コーヒーとか紅茶とか、
基本的になんでもあるよ。」

「・・・カップスープとかってあったりする?」

「多分、あると思うけど。」

「じゃあ、カップスープがいいな。」

「分かった。じゃあ、ごっちんのカップ貸して?」

「はい。」

ごそごそとごっちんが鞄を探ると、
私が貰ったのと同じ箱が出てきて、
まったく同じカップが取り出される。

両手で、そのカップを渡すごっちんの姿は
・・・・なんかすっごく可愛かった。

「じゃあ、よろしく。」

「うん。」

階段を降りる足取りは、自然に軽く、
鼻歌まで出てくる。

両手には薄いピンクのマグカップが2つ。

   マグカップ・・・終
73 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月02日(月)19時41分08秒

部屋の暖房が壊れた日。

そんな日でも、何かは必ずあったかい。

「姐さんの手、あったかいわぁ。」

「ちょっ、冷たいな、あんたの手。」

「つーか、なんで、姐さんの手があったかいのかが疑問ですわ。」

「だって、さっきまでホッカイロ持ってたんやもん。
もう一個あるから、みっちゃんにもあげようか?」

「ん〜、姐さんの手があるからいらん。」

たく、スラッとそんなことを言う。
なんか照れるやんか。

「そしたら、うちの手が段々冷たくなるやろ。」

「私の手はあったかくなりますもん。」
74 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月02日(月)19時43分21秒

「知るかっ、そんなこと。」

これ以上こうしてると、耳まで赤くなりそうやから、
みっちゃんの手を軽く振払った。

「姐さん何するんですかぁ。」

「だってみっちゃんの手、冷たいんやもん。」

自分から振払ったもののなんとなく、手が寂しい・・・
まるで、みっちゃんが触ってた部分が手形みたいに残ってる。
なんや・・・別にみっちゃんが恋しいのとちゃうでっ。
ただ、ただ・・・そう。人肌が恋しいんや。

だから、なっ。

「みっ」
「姐さーん。」

「なっ、なんや。」

「やっぱ、手握らしてくださいよぉ。」

「・・・ええで。」

「なんや、姐さんも寂しかったんとちゃいますか?」

「ちゃう。みっちゃんがどうしてもって言うからや。」

「まぁ、ええですけどね。」

   暖房が壊れた日の一コマ・・・終
75 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月02日(月)19時47分40秒
すいません。この頃、まったくですね。
早く、復帰できるようにがんばっているんですが・・・

次は、いしよしですね。
この頃、春さんが居なくなってしまって
リクしていただいた作品が見ていただけないかもしれないんですけど、
ずっと考えてきたネタなんでがんばっていきます。
痛い感じを目指してがんばります。
76 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)00時13分15秒
久々にこの頃まったく読むことのなくなった
KUをリクしても宜しいでしょうか?
ビギナーさんのスレ2の存在なぜか今日知りました(w

77 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
78 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月05日(木)14時30分20秒
76さん。
かしこまりました。
久々のリクで嬉しいかぎりです。
KUは、なにげ一番好きだったりします。
これからも、宜しくおねがいします。
79 名前:春さん 投稿日:2002年12月05日(木)21時53分15秒
お久しぶりです。テストとかなんやらこーたら(笑。でレスするのが遅くなりました・・・^^;
次はいしよしですかっ!楽しみに待ってますね!
今までの作品読ませていただきましたっ!さすがですっ!さすがビギナーさん^^
これからもがんばってくださいね〜応援してます♪
80 名前:春さん 投稿日:2002年12月05日(木)21時54分02秒
あ、リクしていいですか?
最近、石川さんにハマってまして・・・
たかいし、お願いします♪
81 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月06日(金)16時37分07秒

一番好きだって教えてあげる

何回言ったかわかんないけど

今日が今までで一番好きだって

今日のあなたが一番好きだって


  そう思った12月の始め 


「うん、もうすぐ着きそう。」

「じゃあ待ってるね。」

「ちょっと、あんた待ってるってまたマンションの外で待ってたりしないでよ
ね。」

「なんで?」

「なんでって、風邪引いて喉でも壊したら大変でしょ。」

「しょうがない。ちゃんと部屋で待ってるか。」

「あたりまえでしょ。じゃあ切るよ。後、5分くらいだから。」

「は〜い。」


携帯の画面の光が消えるのを見送ると、
なんだかもどかしくって落ち着かない。

この5分が結構長い。

82 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月06日(金)16時37分50秒
  ピーンポーン

「はーい。」

「アヤカ?あんたでるの速すぎ。」

「だって、もうさっきから落ち着かなくって。今、開けるから。」

「うん、お願い。」

隣に付いているボタンを押す。

もうすぐ圭ちゃんが来る。

 ピーンポーン

さっきのチャイムより幾分か高い音。
部屋への来客を知らせる。

「圭ちゃんっ。」

「ちょっ、ちゃんと確かめなさい。」 

「大丈夫だよ。ちゃんとわかるもん。」

「なんでよ?」

「ん〜愛の力。」

「・・・何、バカ言ってんの。」

「ちゃんと真面目なんだけどなぁ。」

「はいはい。それより、寒い。」

「うん。どうそ。」

83 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月06日(金)16時38分25秒

「おじゃましま〜す。」

靴をぬいで揃えていた圭ちゃんが立ち上がろうとした瞬間を
見計らって、キスをする。

ねえ、好きだよ
今日が好き 今が好き この場所が好き
全部あなたが居るから好きだよ
愛してるから あなたの全部を
圭ちゃんの全部を・・・

ゆっくり唇を離すと圭ちゃんは真っ赤で
さっき私が思ってた事が伝わったかのよう。
まぁ、伝えたかったんだけどね。

「さぁ、行こっか。」

手を引いてリビングまで促す。
そこには、小さめのデコレーションケーキとワイン。
あと、50センチくらいの、淡いピンクのうさぎのぬいぐるみ。勿論、首にはリボンを。

ミスマッチな気がするけど意外似合う気がするんだよねぇ。
ほら、圭ちゃん寂しいの嫌いだから、うさぎと同じじゃん。

「これ、誕生日プレゼント。」

「えっ・・・ありがとう。」

やわらかい笑顔で受け取ってくれる。
両腕に抱えられたうさぎは、少し嬉しそうに見えた。

ピンクのうさぎとケーキとワイン。それからキス。
こんなにあげたのにまだ足りない。

だってまだ、言ってない。

 ねぇ、今日、一番言いたい事。

「Happy Birthday! I love You 」


Fin.
84 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月06日(金)16時46分33秒
えっと、保田さんパースデーなので、
横入りで、アヤ圭です。
ごめんなさい。

春さん。
お久しぶりです。
ホントに、戻ってきてくださったんですね。
正直、かなりびっくりしてます。
ありがとうございますっ。
それから、リク、受け付けました。
そして、いしよし。がんばりますよ〜。
今までずっと考えてきたネタなんで。
痛いのができるだけ伝わるように。
でも、ホント、レスしていただけて嬉しかったです。
これからも、がんばりますんでよろしくおねがいします。
85 名前:春さん 投稿日:2002年12月07日(土)12時49分22秒
おぉ〜!あや圭!すばらしいっ!さすがさすがっビギナーさんです^^
はじめて見ましたが、いいですねぇ〜^^
何回も読み直しましたよ♪
では、いしよし、お願いしますね^^
これからも、マイペースでがんばってくださいね^^
86 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時02分01秒
春さん。
ありがとうございますっ。
アヤ圭はかなりブームなんですよ。自分の中で。
何回も読んでいただけたんですか。
ホント、駄作なのにすみません。

そして、今から、いしよし、アップさせていただきます。
いしよしというか、やすいし←よしです。
死人がでてしまいました。
苦手な人は避けてくださいませ。
87 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時03分13秒

  「ねぇ、保田さん。殺しちゃうよ」



  「いいんですか?殺されても」
 

 欲しいモノっていうのは今まで簡単に手に入れてきた

 だから、手に入れられないモノほどムカついて欲しくなる

  たとえ、ルール違反だったとしても


88 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時04分17秒



アタシが欲しかったモノ。それは、梨華ちゃん。
ついでに、その為に一番邪魔なモノ。保田さん。

だから、保田さんを退けたいと思うのは当たり前で、
そのためにいくつかの方法を考えた。

けど、考えてもすぐ、何ごともなかったかのように消されていく。

その度にイライラは積もり、憎らしくなる。

残った考えはただ1つ。
これが、通用しなかったらいい加減アタシの負けになる。
でも、そんな事はまずないだろう。
89 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時05分27秒

一日目

「梨華ちゃん。これが最後だよ。
もし、梨華ちゃんがアタシのモノにならないんならさ、
保田さんに、死んでもらう。」

「・・・何。それ。」

梨華ちんは別に意味がわかってない訳ではなさそうだ。
ただ、アタシに正気かを訊ねている。

「ねぇ、保田さん。殺しちゃうよ。」

「なんで?よっすぃー、そういうの間違ってるって思わないの?」

「ごめん。アタシもう、そういう感覚、ないから。」

そう。ただ欲望に忠実に生きるのみ。
でも、これが一番生き物の有るべき姿なんじゃないかな。

「まぁ、今すぐに、なんて言わないよ。
今日を入れて3日あげる。ゆっくり考えて。」

愛のために保田さんが死んじゃって自分だけ残るか、
それとも、愛なんか捨てて、自分も保田さんも守ってみる?

90 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時16分07秒

「で、保田さんは死んじゃうんです。」

「・・・そう。」

「いいんですか?殺されても。」

「・・・・」

「まぁ、今日と後三日あります。梨華ちゃんとゆっくり考えてください。」

「・・・吉澤、この頃おかしいよ。」

さっき、梨華ちゃんにも似たような事、言われたっけ。
恋人って考える事も似てるモンなのかな?

「そんなことないですよ。それじゃあ。」

保田さんに背を向けて歩き出す。
これから得られるだろう勝利に、かすかに笑みがこぼれた。

91 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時17分10秒


二日目

アタシは梨華ちゃんに呼ばれて
使われていない楽屋に来た。
しかも多分だれもこないような廊下の先にある。
ここなら、この話が聞かれる事はないだろう。

「梨華ちゃん、待った?」
楽屋を開けると、中は真っ暗。
そしてはっきりわかる、血の匂い。

電気を付けると、
梨華ちゃん、そして保田さんが寄り添うように
眠っていた。

ただ、手には包丁。
床には赤い液体が散らばる。
92 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月14日(土)03時18分35秒

眠ってるんじゃない。

死んでいるんだ。


しかも幸せそうに。
痛みなんてものはまったくなかったかのように。
実際、そんなモノなかったのかもしれないけどさ。

何が悔しかったのか、それとも、悲しかったのかわからない。
ただ、どんどん水が頬を伝っていく。

でも、負けたんだ。

アタシは負けを確信する。


   ON MY WAY DREAM・・・終
93 名前:春さん 投稿日:2002年12月14日(土)14時26分55秒
おぉ〜!!!待ってました!いしよしっ!
よっすぃー黒いですねぇ・・・まぁ私的にはその方が好きなんですけどね^^
梨華ちゃんとやっすぅーは恋人なんですね・・・
最後がすごいリアルで泣きそうでした〜>_<
次の更新楽しみに待ってます。
94 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月18日(水)18時29分37秒
春さん。
ありがとうございます。
泣いていただくほどのモンじゃあありませんよ。
なんか、ダメですね・・・
だって、いしよしじゃないじゃないですかっ。
ごめんなさい。
保田さんの役はゴマでもいいかなって思ってたんですけど
とりあえず、保田さんにしてみました。
弱くない保田さんが書きたかったんで。
ヨッスィーは、黒です。
黒ヨッスィー、好きなんで。

次回は、ゴマたかです。
よろしくおねがいします。
95 名前:春さん 投稿日:2002年12月18日(水)20時50分10秒
いえいえ、泣けますよ。あれは(^−^o
全然ダメじゃないですよっ!めっちゃいい作品ですよっ!!!
黒よっすぃー私も好きです!
あの圭ちゃんの役はごっちんではなく圭ちゃんがいいですっ!
圭ちゃんがやってこその保田さんですから!(意味不明でスイマセン^^;)
ごまたか、好きなんでがんばってください!
またーりと待っています♪
96 名前:ビギナー 投稿日:2002年12月27日(金)18時31分46秒
自分で書いてて「なんだこれ?」ってかなり疑問だったので
そういっていただけると嬉しいです。

黒、いいですよね。
よっすぃーは黒か白かっていうはっきりしたのがスキです。
ごっちんの場合は、死っていう選択をすごくあっさり決めそうな気が
するんですけど、
圭ちゃんは、結構悩むんじゃないかって思ったんですね。
でも、そんな難しいコトも一日で決められる方が
愛が深いのかなって思って、圭ちゃんにして見ました。


ごまたかは、今、月板の方を書いてるんでその後になる予定です。
またーりがんばります。
97 名前:春さん 投稿日:2002年12月28日(土)13時53分13秒
私もよっすぃーは白黒はっきりしてる方が好きです^^
次はごまたかですか。
月板の方も見ながらゆっくりと待っています。
98 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月14日(火)18時59分03秒

なんや、憧れの延長線上なんかな?

好きっていうのは

そんなコトまで考えたこと 今まで一度もなかったから

よぉわからんわぁ


吉澤さんとか、保田さん、石川さんとかと

仲良く話したり、抱きついたりしてるのを見ると

あぁ、嫉妬してるわ、と思う自分がいる


その逆の場合は、どうやろ?

なんとなく恥ずかしくって、それでも嬉しい自分がいる


これが「好き」っていうコトじゃないのだろうか?

少なくても、今まで自分がしてきた数少ない恋は、そんな感じだった気がする

あくまで「気」にしかすぎないけども


相談するっていっても、真琴や理紗ちゃん、あさ美ちゃんに知られるのは、かなり恥ずかしい

仲が良い人に言うほど恥ずかしいと思う
99 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月14日(火)18時59分44秒
じゃあ、飯田さんとか?

なんか大変なコトになりそう

中澤さん?

「コーナー」一緒にやってるけど、無理やなぁ

なんとなくだけど・・・


「高橋?」

「あっ、はい。」

「さっき梨華ちゃんが探してたよ。収録始まるって。」

「わざわざ、すみません。今行きます。」

「ん。がんばってね。あのコーナー結構好きだからさ。」

「後藤さんも。新コーナーがんばってくださいね。」

「ありがとう。ほら、早く行きな。」

「ありがとうございましたー。」

100 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月14日(火)19時00分23秒
はぁ・・・

お姫様、キレイやったわぁ

なんでも似合うんだから当たり前か

あれ、なんやっけ?お姫様を英語でいうと

・・・んー・・・あっ・・・たしか・・・

「高橋ー、早くぅー。」

「はい。すみません。」


   プリンセス・・・終
101 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月14日(火)19時04分54秒
ごまたか。難しいですね。
結局、高橋の語りで終わった気がします。
次は、KUです。

春さん。
ですよねぇ。黒か白です。やっぱ。
で、行動は、思いっきり大胆なのが好きだったりします。
月板もがんばりますんで、よろしくお願いします。
102 名前:名無しさん 投稿日:2003年01月15日(水)12時03分15秒
リクってまだ受け付けてるんですか?
マイナーだけど、なちよしとかリクできます?(w
103 名前:うっぱ 投稿日:2003年01月15日(水)14時13分16秒
こちらの方ではお久しぶりです。
かなりお忙しそうなので、リク等を控えてましたが
欠かさずチェックはしてるので、安心してください(笑)

そのうちまたマイナーカプ、リクさせていただきます。
(ご迷惑でなければですけど)
ではっ
104 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月15日(水)17時35分08秒
いつもひっそりROMらせていただいています。
いしよし最高〜でーした♪
超マイナーだと思うのですが・・・ゆうごまとかリクできますか?
105 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月15日(水)18時55分07秒
リクは、今のところ年中無休でおこなっておりますよ。
ただ、遅くなってしまうかと思いますが、その辺はお許し下さいませ。
その代わりといってはなんですけど、マイナーでも、全然受け付けますよ。

102さん。
リク、受け付けてますよ。
なちよしですね、かしこまりました。
書かせていただきます。

うっぱさん。
お久しぶりでございます。
私も、うっぱさんの作品、レスはできなくとも、ROMらせていただいています。
そうですねぇ、忙しいといえば、忙しい気がします。
でも、リクは迷惑じゃないですよ。時間はかかりますが・・・
マイナーカプ待ってます。

104さん。
ありがとうございます。
いしよし。そういっていただけると嬉しいです。
やすいしになってしまってたので・・・
ゆうごま、ですね。了解です。
超マイナーだろうとなんだろうと書く、というのがモットーですので。
106 名前:春さん 投稿日:2003年01月15日(水)20時38分59秒
いやぁ・・・ごまたかっ!!!
めちゃいいですっ!テストの疲れがふっとびました〜^^
高橋さんの語りがいいっ!あの、最後の部分なんて!
月板の方もがんばってくださいね!
次の更新楽しみにしてます!
107 名前:ビギナー 投稿日:2003年01月18日(土)23時31分35秒
春さん。
テスト、お疲れさまでした。
ごまたか、まったく暗中模索の状態でつくりました。
月板も、がんばりますんで、よろしくお願いします。
108 名前:ビギナー 投稿日:2003年02月16日(日)10時05分54秒
  side.K

私がお風呂から上がると、ソファーの上で寝転がっていたのは、ネコでした。

よく来るとはいえ、お客様が居るということで、ジャージとか
ネグリジェとかじゃなくパジャマを来て首からタオルをさげた私が
ソファーに瞳を向けると、首を無理な形に反った裕ちゃんがいて、
私は、直感的に「ネコ」だと感じた。

「なんや、出たんなら声掛けてや。」

その体制のままネコは、私に話しかけて、にこっと笑う。

「ごめん。ちょっとボーとしてた。」

「まだ、若いんだから、しっかりせぇ。」

「裕ちゃんだって若いよ。」

「しっとる。」

寝転がっていたソファーから起き上がり、首やら肩やらを回すと、
今度は、半分だけ空けてソファーへ腰掛けた。
隣の部分をポスポスと叩いているのを見ると、
どうやら「座れ」ということらしい。
気がきくネコだ。
お言葉に甘えて、隣へ座った。
109 名前:ビギナー 投稿日:2003年02月16日(日)10時06分30秒

「裕ちゃんお風呂は?」

「もうちょっと後でいいわ。」

「そう。あっ、はなちゃん出してあげなよ。」

「そうやね。おいで。」

プラスチック製の箱に手を入れて、チワワを取り出す、ネコ。
犬とネコは仲良しらしい。

「可愛いやろ。」

「うん。」

「なんや、今日。冷めてんな。」

「別に、そんなんじゃないよ。」

「そんなコトあるわ。なぁ、はなちゃん。」

ペルシャネコは、犬に同意を求める。

「キャンッ。」
110 名前:ビギナー 投稿日:2003年02月16日(日)10時07分13秒
  side.U

ここのソファーは、落ち着く。手を天井に向けてのばしたり、
首を無理な角度へ伸ばしたくなる。
圭坊の匂いがするからやろか?

そんな時見えた、「ネコ」。

「なんや、出たんなら声掛けてや。」

少し驚いたけど、キョトンとしているネコが可愛くて思わず笑った。

「ごめん。ちょっとボーとしてた。」

どっちかっていうと、ボーッとしてたというか、
驚いていたというイメージを受けるが、ネコがそういうなら
そうなんだろう。

「まだ、若いんだから、しっかりせぇ。」

「裕ちゃんだって若いよ。」

「しっとる。」
111 名前:ビギナー 投稿日:2003年02月16日(日)10時07分53秒

何げに失礼なネコ。
まぁ、いつものコトやけどな。
ソファーから起き上がって、身体のあちこちを回すと、
再びソファーに座った。
半分空けたスペースを叩いて「座れ」と合図する。
ネコは、軽く腰掛けた。
どことなく安心した表情をかくせないネコは、素直だ。

「裕ちゃんお風呂は?」

そういえば、まだ入ってない。
だけど、この空気を逃がしたくなかった。

「もうちょっと後でいいわ。」

「そう。あっ、はなちゃん出してあげなよ。」

「そうやね。おいで。」

1回、家に帰って連れてきた愛犬はなちゃんを出してやる。
無邪気にじゃれついてくる様子は、やっぱり犬だ。

「可愛いやろ。」

「うん。」

「なんや、今日。冷めてんな。」

まぁ、ネコやしな。

「別に、そんなんじゃないよ。」

「そんなコトあるわ。なぁ、はなちゃん。」

圭坊ってチンチラネコやろ?と、はなちゃんに問いかけてみる。

「キャンッ。」

   CATS・・・終
112 名前:ビギナー 投稿日:2003年02月16日(日)13時32分30秒
KUでした。
時間かかりすぎですみません。
3月には完全復帰の予定ですので、もうしばらくすみません。

次は、たかいしです。
がんばります。
113 名前:春さん 投稿日:2003年02月16日(日)20時18分58秒
お久しぶりです、ビギナーさん。
KU久しぶりに読んだのですが、いいですねぇ・・・
ビギナーさんの書くKUは何かほのぼのしてる感じで・・・
思わず5回ぐらい読み返しちゃいました。
次はいしたかですね^^
いしたか、最近好きなので楽しみに待っています!
がんばってくださいね。
114 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月01日(土)13時58分56秒
保全。
115 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月03日(月)16時01分19秒
「チャーミーさん、チャーミーさん。」

ここにいる、誰とも違うイントネーションで、私の事を呼ぶ少女。
その発音には、英語を日本語に変える力があるらしい。

「何?ラブリー。」

少し挑発的に返すのは、もう癖になっている。
だから、別にラブリーも、嫌な顔はしないで、むしろ、眩しいくらいの笑顔で返してくる。

「チャーミーさん、そんな眉毛してぇ。怒んないでくださいよ。」

「失礼ね。別に怒ってなんかないわ。」

「じゃあ、どうしたんですか?こう、眉間に皺よってます。」

自分の眉間を親指と、人差し指で摘んでみせる。
自分では、変な顔を意識してるらしいけど、そんな所が、可愛いから悔しい。

中澤さんにも散々可愛い、可愛いって言われて、
その分、私は、悪者みたいな扱いになってきちゃって、
いろんな人に、「いじめるな」って忠告なんかされちゃったりして。

何よ。それなのに、自分のコトよりチャーミーさんみたいに、
私のコト持ち上げるんだから。それだけで、私は、罪悪感みたいな気持ちで
いっぱいになってきて、悪者扱いどころか、自分でも悪者に思えてくる。

「よってないわよ。皺なんか。それより何?ラブリー。」
116 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月03日(月)16時02分23秒
「よってないわよ。皺なんか。それより何?ラブリー。」

「何って、チャーミーさんがじっと私のコトみてるから、
私は、チャーミーさんがなんかあるのかな?って思ったんですけど。」

「そんな、ラブリーのコトなんて見てないわよ。」

「そうですか、なんか微笑みながら見てたんで、私の顔になんか、
付いてるのかな?って。私の勘違いですか・・・」

いや、そんなトコで落ち込まないでくれる?
なんだか・・・・私が悪いみたいじゃない。

「ったく、しょうがないわね。ほら、早く楽屋戻るわよ。」

「はいっ。」

あの、落ち込んだ顔と、この笑顔のギャップに弱いのは、
中澤さんたちだけじゃないらしい。
私でさえも、引っかけるとは、侮れないわね。ラブリー。
117 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月03日(月)16時03分26秒

「チャーミーさん。チャーミーさん。」

「何?そんなに何回も呼ばなくてもわかるわ。」

「やっぱ、チャーミーさんは、笑ってた方がいいですよ。」

「なっ、何よ。突然。」

「だってさっきのチャーミーさんはこんなんだったから。」

また、眉間を摘んでさっきの私の顔を再現するラブリー。
その顔は、やっぱり可愛い。

「ったく、そんなんじゃないって言ってるでしょ。」

「まぁ、チャーミーさんがそう言うなら・・・・・それよりですね。」

「今度は何?」

「今日、一緒に帰りましょ。」

「・・・・まったく、しょうがないわねぇ。ラブリーは。」


そう口にするのがいっぱい、いっぱいだった。
だって、なぜだかしらないけど、私の、頬が緩んでいた。

   ラブリー・・・終
118 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月03日(月)16時15分28秒
これは、たかいしじゃないですね・・・
チャミラブです。あくまで、チャーミー×ラブリーです。
次は、なちよしです。がんばります。

春さん。
毎度毎度、ありがとうございます。
読んでくれている人がいると、やる気もでますね。
たかいしではなく、チャミラブでしたが、こちらも読んでいただけると
嬉しいです。


119 名前:うっぱ 投稿日:2003年03月04日(火)00時53分43秒
むこうでも言いまひたけれど、改めて復帰オメデトーです。

チャミラブ……。
なんかこの言い方エッチな気がする…。
疚しい事考えてしまいまひた。

ところで、リクしてもいいですか?
もちろんやすらさんとなっちさんで。
よろしくお願いしまふ。
120 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月10日(月)17時36分22秒
甘いさやまり出来ますか?
121 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時15分20秒

「よーし。始めるべ。」

「はーい。」

「じゃ、まずよっすぃーひき肉出して。」

「ラジャーッ。」

今から、何をするかというと、ハンバーグ作りである。
ここがどこか、といえば安倍さん家である。

今日、吉澤は、ハンバーグの作り方を教わるべく、安倍さん家に
やってまいりました。

「隊長、持ってまいりました。」

「よーし、よくやった。じゃあ、それをボールに空けて。
なっちは、玉葱をもってくるから。」

「はいっ。」

銀色のボールに入ったひき肉。
そこに、みじん切りな、白っぽい玉葱。
それを混ぜ合わせると、安倍さんは卵を持ってきた。

「卵なんてどうするんですか?」

「えっ、入れるの。」

「こんなかにですかっ?」

「うん。よっすぃー知らないの?」

「はい。後は何を入れるんですか?」

「後はねぇ・・・」

122 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時16分00秒

そして、取り出されるいくつかの、調味料とか、まぁいろいろ。
そのなかでも、驚いたのが・・・

「パン粉・・・ですか。」

「うん。つなぎにするの。」

「つなぎ?」

「そうそう。つなぎ。」

「はぁ・・・」

ほかにも、塩やらこしょうやらいろいろ入って、タネ?はできた。
それを形にするキャッチボールは楽しく、
真ん中にくぼみを作るのは、またまた意外だった。

「じゃあ、後は、焼くだけ。」

「フライパンですよね。」

「違うよ。オーブン。」

「そうなんですかっ?家のお母さんは、フライパンですよ。」

「でもね。なっちはオーブンなの。」

「そうなんですかぁ。」

慣れた手つきでセットする安倍さん。
主婦って感じだぁ。
こんな、奥さん欲しいな、って素で思ったよ。今。
123 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時16分37秒

「よっすぃー。」

「な、なんですか。」

「いや、ボーッとしてたよ。今。」

「はい。」

「いや、はい、じゃなくて。大丈夫?」

「大丈夫です。」

「なら、いいけども。」

てきぱきと、食器を洗い始めた安倍さんの後をおうように、
布巾を手にし、隣に並んだ。

流れ作業というのは、面白い。

「よっすぃー。」

「なんですか?」

「次、包丁だから気をつけてね。」

「はいっ。」

少し気を引き詰めつつ、包丁を握る。
真剣に。真剣に・・・

「何もそこまで引き締めなくても。」

「いや。危険物ですから。」

「そう?」

「はい。」

124 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時17分10秒

ピピピ・ピピピ・ピピピ・・・・

「あっ、出来たよっ。」

「お皿出しますね。」

「うん。よろしく。」

「はいっ。」

安倍さんを奥さんにもらったら、尻に自ら敷かれそうだな、と
今、自分で思った。

まぁ、それもいい。

   クッキング・タイム!・・・終


125 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時17分59秒

なんとなく、付き合っている。

いや、付き合ってるのだろうか?

うん。付き合ってるんだろう。

きっと、おそらく、多分。


気づいたら隣にいたのだ。

呼んだわけでもなく、呼ばれたわけでもなく、隣で笑ってたんだ。

それから、気づいたら、キスしてた。

それも、どちらからでもなく、ただそんな気がしたからで。

それから、すべてがなんとなく進んでいって、今まで来た。

告白すらしてない恋。

ん?恋なのか。

ただ、寂しかっただけなのか?

いや、やっぱり恋だろう。

だって気づいたら心の半分を彼女が埋めている。

126 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時18分36秒


彼女は、どうだろうか?

好きなのは自分だけなんじゃないだろうか?

・・・それも違う気がする。

あくまで、気がするだけなんだけど。

「なぁ、ごっつぁん。」

「何?」

目の前で、さっき差し入れにもらったチョコレートを食べている彼女に、声をかける。
実は、あんまりしゃべらない。
ただ、近くにいるだけだったりする。

「あんなぁ。」

「うん。」

「うちと、ごっつぁんってな。」

「うん。」

「・・・付き合ってるん?」

聞きたくなった。
だって、思ってた以上に自分の中を占めている。
それで、付き合ってない。なんて言われたら、明らかな一方通行で
ここまで来てしまった。ということだ。

それは、あまりにも辛すぎる。
127 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時19分08秒

「んー、付き合ってると思う。というか、違ってたら結構後藤、困るんだけど。」

「せやなぁ。付き合ってるよなぁ。」

「何、今更。」

「いや。ごっつぁん好きやで。」

「後藤も好きだよぉ。」

良かった。
ちゃんと付き合ってた。
それだけなのにこんなに嬉しい。

それだけの嬉しさで、心の中のほぼ100%を彼女が埋めていった。

   こんなに、好きだった・・・終


128 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月18日(火)10時25分13秒
一気に、二本出させていただきました。
なちよしと、ごまたかです。

うっぱさん。
ありがとうございます。
レス遅れてすみません。
チャミラブ・・・・
なんとなく、洗剤のイメージがあります・・・。
リクは、あのお二人さんですね。了解です。
がんばります。

120さん。
リク、ありがとうございます。
さやまりですね。かしこまりました。
甘くなりきれなかったら、ごめんなさい。
129 名前:春さん 投稿日:2003年03月18日(火)20時40分08秒
久し振りに来させて頂きましたらこんなにも更新がっ!!!
嬉し涙で泣きながら読ませていただきました。
なちよし&ごまたか、もうっ、いいです♪
ほのぼのしてて〜^^
あ、リクいいですか?
またまた、いしよしお願いします。
最近いしよし不足で・・・(笑。
それでは次の更新楽しみにしてます♪
130 名前:16 投稿日:2003年03月19日(水)17時47分46秒
はじめまして。
とつぜんですけどリクいいですか?
ごまかごをお願いします。
131 名前:ビギナー 投稿日:2003年03月24日(月)17時58分56秒
春さん。
お久し振りでございますぅ。
喜んでいただけて嬉しいです。
リク、ありがとうございます。
いしよし、受付ました。
次もがんばります。

16さん。
はじめまして。
リクですね。
ゴマ加護ですか。
初カプなので、満足していただけるものができるか
不安ですが、お願いします。
132 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)19時57分18秒

「圭ちゃんさぁ。」

「何よ?」

ソファーにうつ伏せになりながら、雑誌を読んでいた彼女に、
声をかけると、少し不機嫌な声が返ってきた。
・・・不機嫌なのはこっちだよ。

「なんで、見た目と中身がそんなに違うかなぁ?」

「はっ?」

急に何をいいだすのかという返事を返されて、
思わずムッとする。つーか、誰だって思うよ。この部屋見たら。

「だってさぁ、見た目すごいなんでも1人でできちゃいそうなのに、
中身は、1人だとなーんにもできないんだもん。」

「・・・なっちゃん、何怒ってるの?」

そんな上目遣いで見上げられたら、いつもなら怯む所だけど、
それと同時に、散乱している雑誌に目がいく。
133 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)19時58分09秒

「圭ちゃんの部屋なのに、圭ちゃんが自分で掃除しないからでしょ。」

「だーって、めんどくさいじゃんか。」

「めんどくさくてもやるのっ。女の子なんだから。」

「子じゃないよ。」

「細かいことは気にしない。ほら、とりあえずその辺の雑誌、
しまうか捨てるかしなよ。」

「んー。」

返ってきた返事は、(YES)なのか(NO)なのかすらよくわからない
曖昧な返事。
ここで再確認させて(NO)と言われるわけにもいかないので
(YES)を強制させる。

「返事は、はい、でしょ。」

「はいはーい。」

「やる気ないなぁー。」

「ないもん。」

まったくやる気のないのろのろとした動作を見ていると、
さっき(YES)を強制させておいてよかったと思う。
134 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)19時59分08秒

「圭ちゃん。」

「何?」

「次、あの辺に落ちてるパジャマと、タオルね。」

「うー。」

雑誌類をラックへしまいこんだ所を見計らって、
今度は、今朝、脱ぎ散らかしただろうパジャマに指した。
また、のろのろと動く彼女。

思わず、笑みがこぼれた。

こんなオフも悪く無いだろう。
だって、いつもの彼女は、気を張っていて、
あまり力を抜かないから。

だから、こんな日は、思いっきり力の抜けた彼女を見ていられる。


「あのぉ。」

「わっ、何?どうしたのさっ。」

「いや、なっちゃんは、なんもしてくれないの?」
135 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)20時00分38秒

「へ?なんで。」

「だって、いつもはやってくれるじゃん。」

「まったく、しょーがないなぁ。じゃあ、なっちは
掃除機でもかけるよ。」

他の人にこんなこと頼んじゃダメだよ。
なっちだけだからね。

「ホント?だから、なっちゃん好きだよ。」

「・・・なっちと圭ちゃんとの関係は掃除機かい?」

「いや・・・そんなわけじゃないけどさ。」

「なんで、微妙に間があくかなぁ?けっこうなっちに失礼だと思うけど。」

「じゃあ、なっちが好きだよ。」

「・・・」

「照れた?」

面白そうに人の顔を覗き込む顔がムカツク。
136 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)20時04分54秒

「・・・まぁ、好きとか誰にでも使うもんね。圭ちゃんは。」

「じゃあ、なっちゃんは、なんて言ったらわかってくれるのさ。」

「ちゃんと言ってよ。」

「なんて?」

「なっちだけのヤツ。」

ヤバい。言ってて自分で照れてきた。
顔が熱いのがわかるもん。

「なっちゃん、言いながら照れないでよ。」

「うるさいなぁ。早く言ってよ。」

肩に手が置かれて、引き寄せられるように抱き締められると、
ことん、と肩に額がのっかった。

「・・・愛してる。」

「ん。」

「なっちだけだよ。」

「当たり前じゃん。」

「掃除機は、関係ないから。」

ねぇ?圭ちゃんに、ムードってもんはないんですか?
・・・ないね。ごめん。

「うん。だったらなっちマジで別れるもん。」

「・・・別れないでね。」

「うん。」

急に、か弱い声とか出さないでほしいよ。
ホントに離したくなくなっちゃうから。

彼女は、やっぱり見た目と中身が違いすぎる。
まぁね、そんな所に惹かれたんだけどさ。

   ナマケモノとの掃除の途中で・・・終
137 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月03日(木)20時21分43秒
えっと、うっぱさんからリクをいただいたけいなちです。
呼び方とか、マネさせていただきました。ごめんなさい。
しかも、ダラダラと長い。
そしてですね、そのうっぱさん。
ミニ物語の方で書いた作品を、花板の、恋情2〜きっと離れられない二人〜で、
逆視点だったり、続編だったりで
再び書いてくださいましたぁ。しかも三つ。
1つは、幸せでしあわせで 〜 side K Version 〜
2つ目は、恋から恋へ 花から花へ 〜Nightmare Mix〜
3つ目は、独り言 〜Daybreak Mix〜
です。どれも見違えるほど素敵な作品なので、
読んで下さると嬉しいです。
138 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月04日(金)23時19分03秒
うわあ・・・めっちゃ萌えてもーた。なちやすイイ!!
139 名前:うっぱ 投稿日:2003年04月05日(土)05時10分41秒
もう何も申し上げることありません。
脱帽です、はい。

>まぁね、そんな所に惹かれたんだけどさ

この台詞の部分だけは何故か矢口さんかと錯覚してしまいまひた。
安倍さん、ゴメンなさひ。
140 名前:ビギナー 投稿日:2003年04月12日(土)00時23分49秒
138さん。
なちやすで萌え、って嬉しいですね。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

うっぱさん。
いえいえ、とんでもございません。
こちらこそ、うっぱさんには脱帽です。
あぁ、矢口さんっぽい。
錯覚してもおかしくないような台詞ですね。
矢口さんは、ヘタレっぽいとこ好きそうです。
141 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時16分27秒
  
楽しい時間は、ホントあっという間に過ぎていく。
ちゃんと頭で理解しているつもりなのに、
もうこんな時間なのかと肩を落とす。
それと同時に、もっと長く続け、と強く願ってしまう。

「じゃあ、そろそろ・・・」

「うん・・・」

何度経験しても、けして慣れる事のない別れ。
小さかろうが、大きかろうが、辛いものは辛い。

「梨華ちゃん。そこのカバンとってくれる?」

「・・・イヤ。」
142 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時16分59秒

「アタシも、イヤだけど、今日は、
帰んなきゃいけないからさ。お願い。」

「・・・うん。」

大好きな人の、大好きなカバンだけど、
今は、触りたくない。渡したくない。
・・・帰らないで。

「梨華ちゃん。」

「何?」

「お願い。」

こんな自分じゃ嫌われてしまう。
小さな別れを大きな別れにしたくないから、
だから、足元の、モスグリーンのリュックを手にとった。

「・・・はい。」

「ありがと。」

そうやって微笑んでくれるあなたは優しい目をしている。
そんなあなたが好きだよ。
143 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時17分35秒

「じゃあ。また明日ね。」

「うん。」

「・・・さよならのキス。」

そういって、いつも抱きしめて、頬に軽くキスをしてくれる。
そんなあなたが好きだよ。

「バイバイ。」

「・・・バイバイ。」

そう言い残して、早足気味に出て行く。
それは、いつものことで、けして拒絶されてるわけではないと知っている。
ただ、照れくさいだけなんだよね。
そんなあなたが好きだよ。
144 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時18分05秒

リビングに戻ると、響くメールの着信音。
『おやすみ。愛してるよ。』
別れるたびに毎回届くこのメールは、何度も見ているはずなのに、
頬が緩んでしまう。
『私も愛してる。おやすみ。』
私も、相変わらず、そんなメールを返している。
このメールに同じように、頬を緩めてくれるあなたが好きだから。

145 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時19分06秒
  What
何が好きかと問われたら、
あなたの全部が好きだと答えよう。

Where
いつが好きだと問われたら、
あなたといる時ならいつでも好きだと答えよう。

When
どこが好きだと問われたら、
あなたの腕の中だと答えよう。

How
どのように好きだと問われたら、
一生傍にいたいと思うくらい好きだと答えよう。

  Who
だれが好きだと問われたら、
吉澤ひとみが好きだと答えよう。

   4W1H・・・終
146 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月16日(金)19時21分47秒
あの、さやまりとびました。ごめんなさい。
できるだけ早い更新であげられるように心掛けます。
すみませんでした。なので、甘いさやまりです。
よろしくお願いします。
147 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月23日(金)23時45分48秒
久し振りに、会った恋人は、昔の恋人とはやっぱり違っていた。

「矢口ぃ〜。」

「なんだよ。」

「ちょっと冷たくない?」

「そうでもないでしょ。」

「いーや、絶対冷たいね。せっかく彼女が忙しい中、遊びに来たっていうのに。」

「別に、忙しいなら来なくてもよかったよ?」

「・・・なんでそういう事言うかなぁ?」

「・・・ケーキ食べる?」

「食べるっ!」
148 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月24日(土)00時01分15秒

すぐ食べ物にガッツクところは相変わらずだ。
それは、もっと大人になってもきっと変わらないんだろうね。

冷蔵庫を開けて、白くていかにもなケーキの箱をとりだした。
それと、2枚の小皿と少し小さめのフォークを持って再び同じ
クッションに腰をおろす。

「なんでケーキなんてあるの?」

「たいした理由はないよ。」

「ふーん。何ケーキ?」

「苺のタルト。」

「おぉ。」

小皿に1つ乗せて、フォークを添えて、目の前に出すと、
すぐに食べ始めると思ってたのに、なぜだか手をつけない。

149 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月24日(土)00時02分56秒
「どうした?」

「矢口待ってるの。」

「えっ?」

「ほら、ちゃんと矢口のも。」

そう言って、箱の中から苺のタルトを摘み上げると、
もう1つの小皿に乗せて、フォークも添えてくれた。

「・・・なんかあった?」

「別に。ほら、食べよ。タルトが呼んでる。」

「あ・・・うん。」

『いただきます。』

呼ばれるままにタルトを一切れ口にほおりこんだ。
思ったより甘酸っぱい味が口に広がる。

目の前で嬉々としてタルトを頬張る紗耶香が
さっきのあの「大人の気遣い」のできた紗耶香には見えない。
なんか・・・・・成長してんじゃん。

150 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月24日(土)00時14分22秒

「あーん。」

「ん。」

下手に焦ると、返って逆効果なので
さりげなく食べたはずなのに顔が熱い。

「矢口、赤いよー。」

「うるさいっ。」

「かーわいっ。」

「・・・」

「無視すんなよぉ。」


三年間の月日は、紗耶香を成長させたし、
立場を逆転させたらしい・・・

   お祝いケーキ・・・終

151 名前:ビギナー 投稿日:2003年05月24日(土)00時18分15秒
はい。遅れてしまったさやまりです。
紗耶香の卒業からもうこんなにたつんだなぁと。
次は、ごまかごです。
152 名前:うっぱ 投稿日:2003年05月26日(月)02時40分22秒
お久振りです。

普段は何かとはしゃぐ矢口さん。
でも…市井さん相手だと乙女になってる。
そんな所が可愛く見えてしまいまひた。
それが矢口さんの魅力なのかもしれない…と思ってみたり。
153 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月02日(水)18時24分45秒
リクしてもよいのかな?
ヤス好きなのでやすいしなんぞ・・・
154 名前:ビギナー 投稿日:2003年07月02日(水)19時09分01秒

こんな暑い日に、こんな寒い部屋で交わされる会話は、

冷めているようで、実はあったかかったりするんです。

「今日も、暑い〜。」

けっこう高いビルの自分の楽屋からは、見るからに暑そうな景色がひろがっていて、
ここは、寒いくらいだというのに、つい言葉にしてしまった。

「いいじゃないですか、ここは涼しいんだし。」

どんな言葉にも、相槌を打ってくれるあいぼんは、
ポツンと独り言にも返事をくれる。

155 名前:ビギナー 投稿日:2003年07月02日(水)19時10分28秒

「あいぼん、寒いのによくアイスなんて食べれるね。」

「いや、さっき暑いって言ってたじゃないですかっ。」

と、返しつつも、アイスに夢中である。

「あいぼんだって、お菓子禁止令だされてたじゃん。」

「いや、全然関係ないですって・・・ないしょですよ?」

「どーしよっかなぁ。」

りは更々ないんだけど、
それでも、この会話をもうちょっと続けていたかった。

「・・・」

「・・・ん。」

ジーッと軽く睨み合ったら、
アイスを閉じていた唇に押し付けられ、口の周りが少し汚れた。
156 名前:ビギナー 投稿日:2003年07月02日(水)19時11分02秒

「同罪です。」

そう言って、無邪気に笑みを浮かべた姿が、15歳にしては、
幼すぎて、それでいて、優しかった。

「そうだね。」

「ゴミも、ここに置いてきますから。」

「いいよ。」


157 名前:ビギナー 投稿日:2003年07月02日(水)19時11分38秒


『加護―。どこにいるのー。そろそろ時間だよー。』

廊下で、マネージャーさんの呼ぶ声がして、
あいぼんは、焦って立ち上がった。

「じゃあ、これ。お願いします。」

そう言って、机の上に、アイスの袋と棒を置いて、
靴を履き、急いで廊下へとびだしていった。

「うん。いってらっしゃい。」

そう言った時には、ドアは、閉まっていて、
聞いていたのは、残ったあいぼんのアイスのゴミだった。


   アイスのゴミ・・・終

158 名前:ビギナー 投稿日:2003年07月02日(水)19時30分22秒
うわー、すみません。けして放置はしませんので、
これからも、よろしくお願いします。

うっぱさん、レス、遅れてすみませんでした。
土下座もんです。はい。
矢口さんは、中身乙女です。実は、ロマンチストだと思います。
このごろ、また大変そうですが、がんばってほしいです。

153さん。
リク、ありがとうございます。
多分、次書かせていただきます。できるだけ早く完成に
たどり着きたいと思いますので、お願いします。

このごろ、保田不足ですが、がんばります。
159 名前:小野妹子 投稿日:2003年07月05日(土)17時15分57秒
とつぜんのリクすみません!
もしよろしければ『なちのの』をよろしくお願いします!
ビギナーさんの、短編大好きです!
これからもがんばってください!応援しています!
160 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時12分33秒




『オイラ、昨日石川に告った。』

今日の朝届いた一行のメールに、私は、焦っていた。




161 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時13分07秒

「・・・で、一緒に食べたんです。」

「ふ〜ん。」

さっきから、石川の口からでてくるのは、昨日告ったという
私の大事な同期の名前で。
頭は、不安でいっぱいだった。

「保田さん?」

「何?」

石川の不安そうな呼びかけに、私の鋭い返事。
もう、ダメだ。これ以上押し隠せない。

「具合、悪いですか?」

「・・・アンタこそ、言いたい事あるんだったら言いなよ。」
162 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時14分53秒

「ハイ・・・不思議なんですよ。」

「何が?」

急に、何が不思議なんだ。
早くバサッと切り捨ててくれた方がずっと楽なのに。

「矢口さんの方が優しくて・・・」

「・・・」

「セクシーで・・・」

「・・・」

「頼りがいがあって、可愛い。」

163 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時15分32秒
「・・・じゃあ、アンタ矢口と付き合えばいいでしょ?」

なんなんだっ。
そんなに矢口の方がいいなら、矢口のところにいけばいい。
矢口だって、石川が好きなワケだし。丁度いいじゃんか。

「ちょっと、最後まで聞いててくださいよぉ。」

「ウルサイッ。」

ヤバイ、泣きそう・・・。だって、ホント情けない。
こんなんじゃ、振られても仕方なくて、そんな自分に腹が立つ。


泣いてる顔なんて見られたくなくって、ソッポを向いたら、
首が、暖かいものに包まれた。
好きな温もりに、誘われるようにして、涙が溢れてくる。
こんなに好きだったのかと、今更気付いて、余計に泣けてきた。

164 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時16分10秒

「続きですけど。」

「それなのに、何も感じないんです。恋愛的欲求が起きないというか、
なんというか・・・やっぱり、保田さんじゃなきゃダメなんです。」

「・・・」

「保田が好きなんです。」


何を言っていいのかわからなくって、ただ嬉しさは伝えたくって、
首に回された腕に、顔を埋めながら、頷いた。

マイナス思考・・・終
165 名前:ビギナー 投稿日:2003年08月01日(金)19時20分34秒
あの、衝撃な発表から1年。
テレビでまだ保田さんが見れるという事実に、幸せを感じております。

小野妹子さん。
突然のリク、ありがとうございます。
「なちのの」かしこまりました。
そういえば、なっちも卒業ですね。
やっぱり1年に一回はノルマかなんかなんですかね・・・
そして、ラブマの法則も健在だと。
166 名前:ぽろ@153 投稿日:2003年08月03日(日)00時57分03秒
やすいしありがとうございました!
最近はどこの番組見てても矢口といしかーさんって仲いいんだなぁ・・・ってしみじみ思いつつ見てしまいました

とうとうなっちも卒業・・・偶然にも安倍さんちの犬の名前とHNが一致した(w 自分としても寂しい限りなんですけど応援してあげたいと思います・・・
最近、娘。のメンバーをホイホイ卒業させて卒業って単語を軽々しく使ってる某プロデューサーですけど、もうちょっとそういう単語の重みを分かってほしいものです

P.S.先日はただのリクなのにageてしまい、申し訳ありませんでした
167 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月03日(日)17時38分34秒
石黒×後藤っていいですか?
できたらお願いします。
168 名前:うっぱ 投稿日:2003年08月12日(火)15時16分23秒
『マイナス思考』読みまひた。
最近やすいしはご無沙汰(?)だったんでなんか良かったです。
まあ、石川さんが垢抜けてしまったからと、
個人的に感じてたからかもしれないですけど。
また寄らせてもらいまふ。
169 名前:匿名君 投稿日:2003年08月19日(火)02時19分52秒
やぐよし←ごま、お願い致します。少々難しいかもしれませんが、宜しくお願いします。
170 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/26(金) 05:05
保全
171 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/12(日) 00:20
レスおくれて、ほんと申し訳ないです。
でも、放置はしません。

ぽろ@153さん。
リク、ありがとうございます。
いやっほうは、良いですよね。
ホント、和むと同時に、安心させられます。
安倍さんが、卒業した後の、娘。は、どうなっちゃうんですかねぇ・・・
心配です。
167さん。
リク、ありがとうございました。
かなり遅れてすみません。
上手く、まとまらなかった気がするんですけど、
読んでいただければ幸いです。
うっぱさん。
いつもありがとうございます。
なんとなく、やすいしよりも、やぐやすの方が、
メジャーになってる気がします。
どっちも大好きですけどね。
また、いらしてくださいね。
匿名君さん。
リク、ありがとうございます。
そして、遅れて、すみません。
がんばって書かせていただきます。
172 名前:ビギナー 投稿日:2003/10/12(日) 00:21


何年か前には、私と彼女の間には、絶対、誰かがいた。
それは、裕ちゃんだったり、市井ちゃんだったりしたけども、
確かに、そこには誰かがいた。
けして、2人で話すことはなかった気がする。

彼女が娘。を卒業してからは、結構相談に乗ってもらうことが、多かった。
小さな事から、ホントに大きな事まで。ジャンルは色々で。
それでも、彼女は、いつも真剣に聞いてくれて、
最後には、かならず、「大丈夫だよ。」と言ってくれた。
   その言葉だけで、ホントにスッキリするから、不思議だ。
   そして、いつからか、一番最初に悩みを打ち明けるのは、彼女になっていった。
173 名前:ビギナー 投稿日:2003/10/12(日) 00:21

彼女の家にも、何度か行った。
旦那さんは、大抵、留守だったけど、子供たちは、いつも純粋な笑顔で、
家の中へ迎え入れてくれる。
オシャレで、暖かなその家は、彼女そのものだと思う。
なのに、上手く馴染めている気がしないのは、なぜだろう。
訪れる度に感じる、孤立感。ヨソモノのオーラ。
それを隠そうとする事は、加入当初の自分に似ている。

最近、彼女に会っていない。
ただ、この頃は、テレビの中の彼女にも、会うことができて。
というか、テレビの中の彼女の方が、会う回数が多くって。
それから、本の中の彼女にも、会うことがあって。
彼女の子供との写真を、ボーッと眺めながら、色々な思い出に
思いをめぐらせていた。
・・・それでなんか気になってきた。

・・・今、何してるんだろう、って。
174 名前:ビギナー 投稿日:2003/10/12(日) 00:22
気になったら、人間、とことん気になってくるもので、
思わず、携帯を手にして、電話帳をスクロールしていた。

「もしもし?」

「ごっちん?」

「うん・・・あのさ。」

「どうした?」

久々に届く、私への彼女の声。
彼女の声は、すごく甘い。

「今、何してるの?」

「へっ?何を急に。」

「ちょっと気になったから。」
175 名前:ビギナー 投稿日:2003/10/12(日) 00:22

「そっか。今はねぇ・・・自分の部屋に居るよ。
 それから、ホットコーヒー飲んでて、もうちょっとしたら、
 買い物でも行こうかなって思ってたところ。他に聞きたい事は?」

彼女は、優しい。
どんなことでも、答えてくれる。
いつだって、聞いてくれる。

「んー・・・元気?」

「元気だよ。この頃、ちょっと忙しかったけどね。
 そろそろ、ごっちんにも会いたいよ。」

「うん。じゃあ、今度のオフが決まったら、また電話するよ。」

「おぅ。よろしく〜。」

「んー。じゃあ、それだけなんだけど、ごめんね。」

「どういたしまして。いつでも電話して。」
176 名前:ビギナー 投稿日:2003/10/12(日) 00:23

「うん。バイバイ。」

「バイバイ。」

今度のオフには、彼女に会うために、私は、あの家に行くのだろう。
ヨソモノオーラを隠しながら。


   今、何してるの?・・・終  
177 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/12(日) 06:20
あやみきの甘々系を激しくお願いします!
178 名前:麻衣 投稿日:2003/10/15(水) 14:53
石黒×後藤をリクした者です!
すごくよかったです!ありがとうございました。
179 名前:ビギナー 投稿日:2003/11/02(日) 23:04
すいません。なちのの、のリクを跳ばしてしまっていました。
ホント、申し訳ございません。次にあげさせていただきます。

180 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:11
軽く握り締めて、楽屋で1人、たたずんでしまった。
みんなに、気付かれない程度にだけれど。

   何秒ぐらいだろうか?そうしていたのは。
「のの。ゴメン。」

「へっ?」「これ、安倍さんにです。」

そういって、13歳の少女にもらった、誕生日プレゼント。
ピンクのウサギのキーホルダー。
なんだかすごく嬉しくて、メイクボックスに、今の今まで付けていた。
・・・それが、切れてしまったのだ。

チェーンが切れ、メイクボックスから解放されたウサギ。
右の手のひらに、キレイに収まる大きさで、


近くで、梨華ちゃんと話していた、ののに謝ると、
予想できた、間が抜けた返事が返ってくる。
181 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:13
「どうしたんですか?」

心配そうな視線は、いつのまにか、自分より高くなっていた。
3年前とは、違う。時は確実に流れている。
この切れたチェーンが、それを何よりも物語っている。

「ごめん。これ、切れちゃったんだ。」

「あぁ。ののが入ったばっかの時にあげたヤツ。」

「うん。」

「それ、ののが買いに行く時、私が付いてったヤツだよね。
なんか、1人じゃ渋谷は恐いとか言っててさ。」

「そうだっけ。ヨッスィーだった気が・・・」

「私ですぅ。」

「まぁ、いいや。なちみちゃん、それちょっと貸して?」

「はい。」

まだ、梨華ちゃんがゴチャゴチャいってることには、
聞く耳持たずで、ののは自分の鞄の所へ行ってしまった。
182 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:14
「安倍さん。」

「なんだい?」

「のの、あれ買うのに、1時間も掛けたんですよ。
せっかくの安倍さんのお誕生日だからって。
真剣にいろんなの見比べて、結局、一番最初に手にとった
アレに決めたんです。」

「そうなんだ。別にそんな真剣にならなくても、
なっちは、なんでも嬉しいのに。」

「ののにとって、安倍さんは特別ですから。」

「ん?」

軽く、小走りで戻ってきたののは、
話の内容が聞えてたようで、梨華ちゃんに、軽く蹴りを入れてる。

「おーい。梨華ちゃん、何話してんだよー。あっちいっちゃえ。」

「ひどーい。」
183 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:15
そういいながらも、去っていく表情は、
優しい目をしていた。

「これ、新しいヤツ。」

そう差し出されたのは、キレイな色のイルカのキーホルダーと、
それに通されたウサギ。
可愛らしい組み合わせだ。

「いいの?だって、イルカはのののでしょ?」

「別にいいよ。あげる。」

そういって、再びメイクボックスに付けてくれた。

「ありがと。今度、なっちも、なんかあげるね。」

「いいよぉ。ただ・・・」

「ただ?」

「また、切れたら、ののに言ってよね。」

「うん。」

私の返事を待たずして、ののは、小走りで、
梨華ちゃんの所へ、戻っていった。

また、チェーンが切れることなんて、あまりあってないほしくは
ないけれど、それでも切れたら、ののを呼ぼう。

君を呼ぼう!・・・終


184 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:15
「圭ちゃん。」

「何?」

なっちが焼いてきた、ケーキを頬張りながら、
視線だけこちらに向けた顔は、まるで子供で、ホントにこの人は、
23になったのかと、かなり疑問に感じる。
なっちのこと、童顔だの、子供だのあんま言えないよ。

「おいしい?」

「うん。」

フォークを握りつつ、大きく頷く姿は、あまりにも可愛く、
いつもの、大人っぽい外見からは、想像できたもんじゃない。
こんな姿は、誰にも見せたくないと思う。
まぁ、それが無理な話なのは、当の昔から解かってるし、
それが圭ちゃんの良い所でもあるんだけどね。
・・・そう、いろいろと考えている内に、既に圭ちゃんは、
ケーキに戻っていた。
185 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:16
「圭ちゃん。」

「何?」

「ちょっと。」

「ん?」

「付いてるよ。」

「どこ?」

そういって、顔をむやみやたらに触ろうとする手を、
あわてて捕まえて、自らの手をのばす。

「そんな、適当に触ろうとしたら、擦っちゃうでしょ。」

なぜだろう。圭ちゃんといると、自分の役割が、恋人ではなく、
お母さんなんではないかという気がしてならない。
まぁ、いいんだけどね。

「とったあげるから。」

そういって、頬に触れると、前に、触ったときより、
細くなっている、そんな気がした。
前に触ったといっても一ヶ月近く前なのだから、そりゃ痩せたり、
太ったりするだろうけど、その感触は、なっちを不安にするには十分で。
そんな事を考えながらも、クリームを指ですくい口に含んだ。
甘すぎなく、でも、甘く、丁度良い甘み。
186 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:18
「ありがと。」

「別にいいよ。」

また、ケーキに戻ろうとする圭ちゃんに声をかけて、
再び、フォークは動きをとめた。

「圭ちゃんさ。」

「ん?」

「痩せた?」

「・・・なんで。」

まった興味がなさそうに話に耳を傾けている。
手の中で、フォークを遊ばせながら。

「いや、よんわかんないけど、細くなってる気がしたから。」

「ふーん。そうでもないんじゃない。」

187 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:18
「ないんじゃないって、自分じゃわかんない?」

「だって、この頃、体重計乗ってないもん。」

「ちゃんと食べてる?」

「大丈夫。なっちゃんが心配することじゃないって。」

そう言って、ニコッと微笑みかけてくる。
でもね、なっちはすごく心配なんだよ。恋人としてさ。
もうちょっと、なっちの気持ち解ってくれてもいいじゃないか。

「昨日、何食べたの?」

「昨日?」

「そう。昨日。」

「朝は・・・ジュースと、サラダ。買って来たヤツ。」
188 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:19

「昼は?」

「お弁当。」

「作ったの?」

「・・・買ったヤツ。」

ここまで、食生活が悪いと・・・
気を取り直して、最後の質問。
これが良ければ、まぁ、良しとしよう。

「じゃあ、夜は?」

「・・・・」

「どうしたの?」

「・・・お水。」

「飲みたいの?」

「じゃなくて、昨日の夜は・・・お水飲んだ。」

・・・ココまで、悪いとは思わなかった。
お水は、食べ物じゃない。飲み物だ。
しかも、栄養といったら・・・ミネラル?

189 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:19
「・・・えーとね。」

「・・・」

軽く俯いてしまう姿は、叱られることを覚悟した子供で、
許したあげたくなってしまうけれど、
こればっかりは、言わなくてはならない。

「なっちは、圭ちゃんが心配なのさ。」

「だからね、何かあったらどうしていいのか、わかんない。」

「ご飯は、ちゃんと食べててほしいし、お洗濯もしてほしい。」

「ホントは、なっちがずっと傍にいたいんだけどさ。」

「そうもいかない時もあるから。」

「辛い事があっても、ご飯だけはちゃんと食べて?」

俯きつつも小さく頷きながら、話を聞いていた圭ちゃんが、
ゆっくり顔をあげる。
190 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:20
まったく、これでもかといくらいの申し訳なさそうな目線を向ける。
それに、弱いんだって。なっちは。

「ごめんなさい。」

「わかってくれればいいよ。圭ちゃんの誕生日だし、
もうお説教は、おしまい。」

「へへっ。ありがと。」

やっぱり、笑顔がいいと思う。
つられて微笑んでしまうようなこの笑顔。

「ワインも、持ってきたから乾杯しよ。」

「ん。」
191 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:20
グラスを取りに行く、圭ちゃんと、
ワインを取りに行くなっち。
テーブルには、食べかけのケーキと、無造作に置かれたフォーク。

「はい。」

なっちが先に、圭ちゃんのグラスに注いでから、
圭ちゃんがなっちにそそいでくれる。
その手つきは、大分手馴れていて、こういう所は、大人だ。

「じゃあ・・・圭ちゃんのお誕生日に乾杯。」

「乾杯。」

そういって、グラスをぶつけると響く、見た目よりずっと大人びた音。
それを、合図に、2人を甘い夜へと連れて行く。

   甘い夜・・・終

192 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/06(土) 23:23
ギリギリ間に合いました。保田さんバースデー。
そして、なちののを上げさせていただきました。
バースデーモノは、今年はなっちです。
取り合えず、保田さんおめでとー。ということで。
193 名前:うっぱ 投稿日:2003/12/08(月) 00:36

もう、向こうのやすなちといいビギナーさん、甘過ぎですよ。
もうね……幸せ太りしそうです。
大人ななっちゃんと子供な圭ちゃん、万歳っ!

194 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/08(月) 03:35
あやみき甘々系よろ〜
195 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/08(月) 03:35
エロってありですか?
可能ならば、後輩に苛められる吉っていうのが見たいです。
無理でしたら精神的受け吉で・・。
よろしくお願いします。
196 名前:ビギナー 投稿日:2003/12/12(金) 14:01
うっぱさん。
あっちは、大人な保田さんと、子供な安倍さんなので、
こっちは、逆にしてみました。この2人は、どっちもいけると思います。
そして、安倍さんが、白い子ウサギさんならば、
保田さんは、耳のへたれた、ロップイヤーさんだと思います。
194さん。
もしかして、177の方と同じ方でしょうか?
同じリクが入っているので・・・
でしたら、申し訳ございません。クリスマスまで、待ってください。
がんばって、仕上げさせていただきますので。
195さん。
すいません。エロは、無理です。書いたことないです。
でも、後輩×吉澤は、書かせていただきます。
ヘタレ度たっぷりで、できればいいな、と思います。

197 名前:194兼177 投稿日:2003/12/18(木) 23:08
ありがとうございます!
楽しみに待ってます!!
198 名前:名無しさん 投稿日:2004/01/04(日) 22:40
田亀お願いします!!
頑張ってください。
199 名前:てり 投稿日:2004/01/04(日) 23:32
なちたかお願いします!! 
200 名前:春さん 投稿日:2004/01/05(月) 21:46
某事情でしばらくこれませんでした(−−;
覚えてらっしゃるでしょうか?(忘れられても苦笑しますが)(笑。
リクお願いしてもよろしいでしょうか?
高紺でよろしくお願いします♪
201 名前:194兼177 投稿日:2004/01/16(金) 15:14
ハァハァ…
202 名前:194兼177 投稿日:2004/01/17(土) 17:56
ハァハァ…
203 名前:194兼177 投稿日:2004/01/18(日) 17:06
ハァハァ…
204 名前:194兼177 投稿日:2004/01/20(火) 02:29
ハァハァ…
205 名前:194兼177 投稿日:2004/01/20(火) 21:09
ハァハァ…
206 名前:194兼177 投稿日:2004/01/21(水) 14:27
ハァハァ…
207 名前:194兼177 投稿日:2004/01/22(木) 21:52
ハァハァ…
208 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:46

矢口さんVSごっちん。
嬉しいような、悲しい争いなんです。
吉澤にとっては。

「ぜーったい、ダメッ。」

「えー、なんで?やぐっちゃん、後藤の事好きでしょ?」

「確かに、好きだし・・・・って、ダメなもんはダメなの。」

「やぐっちゃんの、ケチ。」

「ケチじゃなーいっ。」

「ケチ。ケチ。ケチ。ケチーッ。」

「だから、ケチじゃないっていってるだろー。皆が誤解すんじゃん。」

「だって、ケチでしょ?ねぇ、ヨッスィー。」
209 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:47
急に、話をふられたと思うと、背中に、ずしっと重い感じ。
不意をつかれて、机に頭がゴンッ。

「ったー・・・」

「ごっ、ごめん。別に、悪気があったわけじゃなくてね。あの、そのー・・・」

「ヨッスィー、大丈夫?矢口だったら、こんな思いさせないのに、
ごっちんったら、まったく・・・」

また、アレコレと言い合いになり、アタシは、もう蚊帳の外。
別に、いいんだけどね、いつもだし。
オデコを擦りながら顔を上げると、隣の、あいぼんと目が合った。

「ヨッスィーも、大変だねぇ。」

「まぁね。これはこれでちょっと楽しいんだけどさ。」

同情の目に、苦笑いになりつつも返事を返して
再び、未だに奮闘している2人に、目を向けた。

210 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:48

「やぐっちゃんなんて、身長差ありすぎなんだよ。
もう、親と、子供じゃん。」

「くっ・・・ごっちんは、身長差なさすぎなんだよっ。
ないより、ある方がいいじゃん。」

「後藤、無駄なものは、いらないタイプだから。」

「それなら、ごっちんにヨッスィーは、いらないだろ。」

「ヨッスィーは、後藤が生きていくのに、必要最低限のものだもん。
無人島に、持って行きたいものナンバー1だよ。」

どんなジャンルだよ。アタシって。
というか、物ですか?アタシ。もう、この時点で、かなり遊ばれてるのかなぁ・・・
それは、それでって・・・あんまよくないか。

「ねぇ、ヨッスィー。」

「何?」

「ヨッスィーは、無人島に何持ってきたい?」

「えーっと・・・水と、食料。あと、サバイバルセット。」
211 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:49

「・・・・もっと、浪漫のあること、言おうよ。」

「いや、別に。そんなもの求められても。」

「なんで、矢口って言ってくれないのさー。」

だって、ここで、矢口さんだなんて言ったら、
ここが瞬時に、修羅場になってしまう。

「ヨッスィーの中で、やぐっちゃんの存在がそんなに大きくないって、
ことだよ。」

「違うよっ。ヨッスィーは、優しいから矢口のこと危ない目に
合わせたくないんだぁ。そうだよねっ。」

じーっと、ウルウルな目で見つめられると・・・・・負けました。
はい。もう、参りました。

そっと、矢口さんを抱き締めると、首に細い腕が絡められた。
212 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:50

「ヨッスィー、好きぃ。」

「吉澤もです。」

「・・・あのー・・・・・後藤もう、帰るね。」

「あ。うん。ごめん。」

「いいよ。謝んないで。バイバイ。」

そう言って、軽く手を振っているごっちんの顔は、
どことなく優しい顔をしている。
少なくとも、さっきの膨れっ面ではない。

ドアが閉まると、矢口さんが顔を上げた。
213 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 18:50
「ごっちんさ。」

「はい。」

「良いヤツだよね。」


「そうですね。」

「ちょっと、尊敬する。」

「ですね。」

「まぁ、いっくら尊敬してても、ヨッスィーは、あげないけどね。」

そう言って、更にきつくしがみついてくる矢口さんと、アタシに
向けられた皆の視線は、けっこう痛いものだった・・・

   Y. VS G. ・・・終

214 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:20
「みきたん・・・」

愛しの彼女は、さっきまで、そこに座っていて。
それから、一緒に、ジュースなんか飲んでたりなんかしちゃってて。
ホントに、ついさっきまで、抱きしめ合ってたりなんかもしてたりで・・・

でも、今は、目の前に空のグラスが置いてあったり。
貸してくれたマンガの主人公と目が合ったり。
抱きしめ合ったぬくもりが微かに、残ってたりで・・・

「雨。平気かな?」

さっき、部屋を出て行った彼女の笑顔が浮かぶ。
あの時、傘は、持ってただろうか?
彼女が眩し過ぎて、他は、何も見てなかった。
それだけ、夢中なんだ。もうどうしょうもない。
215 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:21

「忙しいんだもんね。」

オフが重なる事なんて、まったくというほどなくて、
今日だって、丸1日オフなのは、自分だけで、彼女は午後から仕事。
・・・もし、もしもだけど、彼女が、モーニング娘。に入ってなかったら、
今日の、オフは、ずっと一緒にいれたのかな?
・・・・何、考えてんだろ。アタシ。

「みきたん。」

再び、呟いた彼女の名前は、空しく響き渡った。
それが、より一層寂しくさせる。
・・・はぁ。雨なんか、降ってなきゃいいのに。
それだけで、憂鬱な気分になってくるんだから。

窓の前に立って、カーテンを寄せて、ついでに窓を開けてみた。
冷たすぎる風が、頬を掠め、ゾッと鳥肌がたった。
雨の匂い。雨の音。どちらも、気持ちが洗われるくらい清潔で。
216 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:21
頬が一筋、氷のように冷たくなる。
・・・彼女の事で泣くのは、久し振りだ。
拭う事もせず、ただ流れるままに、流してしまう。
どうせ、拭ったからって、なんにもならない。
しばらく流れ続けるだろうから、この涙は。

(ピーンポーン)

こんな時に、誰だろう?
今は、できれば誰にも会いたくなんてないのに。
宅配便とかなら、居留守でも使おうか。セールスとかなら、なおさらのこと。

ソロソロと玄関まで歩いていって、
そっと魚眼を覗くと、そこには・・・
217 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:22

「みきたん!」

「亜弥ちゃーん、開けて。」

「うん。」

鍵を開ける手つきが、もどかしい。
なんでいるのかとか、そんなことよりも、今そこに立っているのが
彼女だという、その事実が何よりも嬉しかった。

やっとのことでドアを開けて、彼女を招き入れる。
鍵を掛けながらも、胸の中には、落ち着けない部分があって、
鼓動が自然と速まっていく。

「今日の、午後からの仕事、キャンセルになったんだ。
だから、亜弥ちゃんに会いたくってさ。」

少し、はにかみながらも、笑顔で理由を伝えてくれる彼女は、
確かに、愛しくって、誰よりも会いたかった彼女で
思わず、力任せに抱きしめた。もう、加減なんてあったもんじゃない。
218 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:22
「あ・・亜弥ちゃん・・・痛い。」

「だって、みきたんと、もっと一緒に居られるんだよぉ?」

「うん。そうだけどさ。何もそこまで。」

「嬉しいよ・・・・」

さっきまで、流れていた涙がばれないように、
彼女の肩口に強く顔を押しつけた。
甘い香り。白いセーター。すべて、彼女だけが持っている。

「亜弥ちゃん?」

「何?」

「なんかあったの?ちょっと変だよ。」

「別になんもないよ。みきたんこそ、そんなこと言うの珍しいじゃん。」

「だって、なんか亜弥ちゃん・・・いいや。ごめんね。」
219 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:23

ちょっとの異変にも気付いてくれる。
見ていないようで、見ててくれる。
それだけで、今日のアタシには十分。

「なんで、みきたんが謝るの?別に、なんも悪いことしてないでしょ。」

「そうなんだけどさ。悲しくさせた気がしたから。」

「そんな、それはみきたんが悪いんじゃないよ。」
220 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:23
「ねぇ、亜弥ちゃん。」

「何?みきたん。」

「んっとさ、辛かったら辛いって言って欲しいな。」

遠くを見つめながら、話しかけられる。
・・・頬が少し赤くて、可愛い。

「分かった。けど、みきたんも言ってよね。」

「ん。」

短い頷きと同時に、さっきより強く抱きしめられた。

    会えない長い15分・・・終
221 名前:ビギナー 投稿日:2004/02/02(月) 19:25
お久し振りです。
ちょっと忙しいので、1人1人へのレスは、失礼させていただきますが
リクは、上から、順にお受けいたします。
気長ーに待っててください。
222 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:37


   それは、夢だった。
    アタシの人生始まって以来の、アホくさくて、
     予知夢になってほしくない夢NO.1で
コメディチックで、一見楽しそうな、
でも、本人にはまったく楽しくないという、悪夢。


223 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:38
「あ、師匠。」

「えっ?」

アタシは、楽屋へ向かうべくスタスタと少し早歩きぎみに廊下を
歩いていた。
すると、後ろから声を掛けてきたのは、小川。

「小川じゃん。どうした?」

「いや、フラフラ〜と歩いてたら、吉澤さんがいたもんで、声掛けてみました。」

「あ、そうですか。」

「そうです。そうです。やっぱり愛の力ですかね?」

「何いってんの。」

「いや〜。吉澤さん、冷たい。もうちょっと、乗ってきてくださいよぉ。
って、まぁ、それは、置いといて・・・どちらへ、お急ぎですか?」
224 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:38
「別に、急いではないんだけどね。楽屋に、戻ろうと思って。」

「奇遇ですねっ。私もです。」

「あれ?さっき、フラフラだって。」

「そんなこと、言ってましたっけ。いいじゃないですか。
楽屋、戻りましょ。」

「うん。」

頷くや否や、腕をガシッと、軽く痛みを感じるほどに、掴まれた。
小川ってこんなヤツだったっけ?

そんな事を考えながらも、小川と次のコントの話で盛り上がり・・・
と言っても、小川1人が、盛り上がってると言っても良い感じだけど。
まぁ、楽屋まで到着。

ドアを開き、中に一歩足を踏み入れた瞬間、前方から
とてつもなく重いものが、圧し掛かってきた。

225 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:39

「吉澤さん。私と言うものがありながら、何やってるんですかっ。」

「はぁ?」

その重みというのは、なぜだか解らないけど、高橋で。
その行動にも、発言にも、アタシの頭は付いていかず、思わず、マヌケな声がでた。

「師匠、大丈夫ですか?愛ちゃん、何すんのさっ。」

「というか、麻琴こそ、私の吉澤さんに、何してるん?」

「いつから、愛ちゃんのになったのさ。私のって決まってるんだから、
何してても勝手でしょ。」

「それこそ、いつ決まったん。ほら、吉澤さん、困ってるやん。」

いや・・・困ってるのは、小川にだけではなく、高橋にもなんだけどね。
楽屋の入り口で、アタシをはさんで、なぜだか、喧嘩。
逃げるに、逃げられない状況。
いつ、矛先を向けられるのかもわかんない。

226 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:39
周りのメンバーも、楽しんでるようで、
矢口さんなんかは、

「オイラ、小川が勝つに、ジュース1本。」

それに、安倍さんも乗ってきて、

「じゃあ、なっち、高橋に一本。」


  ガタンッ

何か、倒れた音がして、フッと首を向けると、
倒れたパイプ椅子。倒した本人は・・・紺野?
顔が、真っ赤で、今にも噴火寸前。
この喧しい状況が、嫌で、キレた?
したら、アタシは、助かる?

「吉澤さんは、私のっ。」

・・・・幸せな方程式を産み出したアタシがバカだった。
227 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:40
「吉澤さんっ。」

「な、なんだい?紺野。」

「好きですっ。私のモノになってください。」

思いっきり、声を張り上げて、そう告げると、
両手を大きく広げ、アタシに、一気にダイブッ。
その瞬間。アタシの目の前で喧嘩してた高橋、小川が、それを阻止しようと
同じように、大きく両手を広げた。
でも、紺野は全体重をかけてこようとしているワケで、
2人で、阻止できるモノではなく、3人分の体重が、アタシの上へ・・・




・・・・ッタァ。
228 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:41
・・・・ッタァ。

気付くと、アタシは、ベッドから転げ落ちてうずくまっていた。
夢だと気付くのに、十数秒。

「あぁ。」

ズキズキする頭を抑えながら、夢のラストを
スローモーションで、思い出す。

なんで、あんな夢、見たんだろ?
今日は、オフだっていうのに、メンバーの顔が頭から、離れない。
まったく、なぜに、小川、高橋、それから、紺野?
どういう、組み合わせだよ。

ノロノロと、大きめの窓の所まで、歩いていくと、
カーテンをシャッと、音がするくらいの勢いで開ける。
日の光が、眩しくて、時計を見ると、朝の9時。
少し、寝すぎたかもしれない。
でも、まぁ、平和ならいいでしょ。
ホント、何でもない日バンザイ!


   何でもない日バンザイ!・・・終




229 名前:ビギナー 投稿日:2004/03/31(水) 19:57
こんにちは。お久し振りです。
前回は、レスできなくて、すみませんでした。
そして、ここでお知らせなんですが。
リクエストを休止させていただきます。
理由としては、この様に、とっても遅いペースですので、
待っていただいてる方に、申し訳ないというのが1つ。
そして、もう1つは、娘。への関心の薄れ。です。
保田圭は、大好きなんです。テレビも、少ないですが、チェックします。
録画もします。ですが、娘。の番組で、見るものといえば、週一の
ハロモニ。くらいです。しかも、保田さんのいる所しか撮りません。
口調とか、好きなものとか、まったくわからないんです。
なので、誰と誰の組み合わせでも、書けるというワケではなくなって
しまいました。なので、リクは停止させていただきます。
リクしていただいた方々、ありがとうございました。
たくさん、あれこれと考える事ができて楽しかったです。
今あるリクの分は、全部書ききらしていただきますので、もう少し
待っていただければ幸いです。
今後も、かなりボチボチになると思いますが、保田絡みで書かせて
いただくと思いますので、興味があったら読んでください。

198さん。
田亀、リク受け付けました。
六期はいきとどかない所があると思いますが、がんばらせていただきます。

てりさん。
なちたか、受付ました。
書いたことないんですけど、ド田舎コンビは、楽しそうですね。
がんばります。

春さん。
復活、おめでとうございます。
ちゃんと、覚えてますよ。
たくさんレスいただいて、同時に元気もいただきましたから。
高紺、最後のリクになりますね。できるかぎりがんばりますので
よろしくお願いします。
230 名前:ビギナー 投稿日:2004/06/12(土) 19:45

「れいなぁ〜」

パタパタと小さく駆けてくる姿は、とても微笑ましい。
なのに、冷たく接してしまうのは、いったい、どうしてだろうか。

「何?」

「あのさ、ドーナツ持ってきたんだけど、食べる?」

どんなに冷めた返事でも、彼女はニコニコ。
いつだってそうだ。

抱えられてた箱は、超がつくほど有名なドーナツ屋さんの細長い箱。
中には、メンバー全員分だろう数の色とりどりのドーナッツ。

231 名前:ビギナー 投稿日:2004/06/12(土) 19:46

「どれにする?」

「んー、これも好きだけど、今日はこれにする。」

「じゃあどうぞ。」

差し出された箱から摘み上げたドーナツからハラハラと落ちる白い粉。
ほんの思いつきだけれども、今過ぎ去っていった彼女に似ていると思った。

粉に似ている絵里?

次々と、ドーナツを配っていく彼女は、
幸せを振りまく妖精みたいだ。
・・・なんて、絶対、口で言ってやったりなんてしないんだけど。
それでも、ドーナツを手にした人は、皆笑顔になっていく。

232 名前:ビギナー 投稿日:2004/06/12(土) 19:47

持っていたドーナツの粉が溶けて、手をベタベタにしていく。
少し顔をしかめつつも、口に運んだドーナツの味は、
少し甘すぎるくらい甘くって、疲れた体には丁度良い。
しかめていたはずの顔も自然と緩む。
妖精に魔法をかけられた様に。

後で言ってやろう。
今はまだ、せわしなく粉を振り向く彼女に、さりげなく、
「ドーナツ、おいしかったよ。」と。


   ファ・ソ・ラ・シ・ドーナツ・・・終

233 名前:198 投稿日:2004/08/17(火) 20:29
田亀のリク受け取って頂きまして、ありがとうございますw
やはり作者さんの書く作品はほのぼのしていていいなぁと思いました。
格別は保田さん絡みですが、6期もよかったです♪
これからもどうぞご自身のペースでまったりと頑張って下さいませ。
234 名前:ビギナー 投稿日:2004/10/21(木) 17:31

午前中のライブリハが終わって、1時間のお昼休憩。
一列に並んで、社会の教科書で見た配給の写真みたいにお弁当を受け取ると、
中には、日の丸のごはんやら、煮物やら。
ただのお弁当でも、お腹が空いたときっていうのは、おいしそうに見えるもので
フラフラと誰か一緒に食べてくれそうな人を探す。
   ドン
「あ、すいません。」

前からぶつかってきた物体に目を向けてみると
「安倍さんじゃないですか。痛かったですよね。すみません。」

そう言って自分より少しだけ身長が高かろう彼女は、
ぶつかった肩をスリスリこすってきた。
235 名前:ビギナー 投稿日:2004/10/21(木) 17:31

「いや、平気よ。高橋も痛かったしょ。ごめんよ。」

「アタシは平気です。まぁ、それより安倍さん一緒にご飯食べません?
けっこうたくさん集まってて楽しそうですよ。」

「うん。じゃあ、お邪魔しようかな。」

「どうぞ、どうぞ。」

高橋に連れられて、大きな輪に近づいてみると、
隣同士だった紺野と新垣が輪の中に入れてくれた。
これ、新旧娘。ほぼ大集合なんでないかい?
裕ちゃんから、藤本まで、皆が皆バラバラにしゃべってる。
娘。って、いいな。
236 名前:ビギナー 投稿日:2004/10/21(木) 17:31

「安倍さん?食べないんですか?」

「へっ。食べるよぉ。いただきます。」

「いただきます。」

割り箸を割って、ご飯を一口、口に含む。
あぁ、こりゃあ、裕ちゃん食べてないね。・・・やっぱり。
見ると、裕ちゃんは、まだ三分の一ほど残ってるのに
手を合わせてご馳走様をしている。
まぁ、誰かしら食べるだろうね。うん。

「高橋。」

「なんでふか?」

隣の高橋は、口にイモの煮付けが入ってまま返事をして、
その姿が本当に十八歳かと思わせるくらいあどけなくて
笑ってしまった。
237 名前:ビギナー 投稿日:2004/10/21(木) 17:32

「ちょぉ・・・笑わないでくださいよ。」

「ごめんごめん。高橋は、可愛いねぇ。」

「何言ってんですか。なんも出ませんからね。」

口ではそう言いながらも、顔はニコニコと笑っていて
素直で良い子っていうのは、こういう子だよなぁって思う。

238 名前:ビギナー 投稿日:2004/10/21(木) 17:32

お弁当の中身もそろそろ終盤に近づき、
個人的に好きで取っておいた桜大根に箸を伸ばした。

パリポリ・・・・・
パリポリ・・・・・

パリポリが気付けば二重奏になっていて
すっと横を向くとやっぱり高橋が桜大根を黙々と食べていた。

この子も桜大根が好きそうだ。

「ねぇ。」

「なんでふか?」

今度は口に桜大根を入れながら返事をする。

「桜大根、好きかい?」

「はい。懐かしい味がするんです。」

「そうだね。」


いつだって懐かしい味がする。だから好きなんだ、今でもここが。


   桜大根・・・終
239 名前:ビギナー 投稿日:2004/12/06(月) 00:00

「おめでとう。」

そう言って、少し痛いほどに彼女を抱き締めた。
すっぽりとはいかないまでも、素直に収まってくれる彼女が
見られるようになったのは最近に近い。
2〜3年前までは、抵抗やら、変に力が入っていたりもした。
そりゃあもう、「自分、ホントに好かれてるんかなぁ」って疑いたくなるほどに。

「ありがとう。」

「24かぁ。裕ちゃんにはいつになっても子供に見えるねんけどとな。」

「子供だよ。裕ちゃんから見たらまだまだ…。」

少し俯いて拗ねたような声。本気で拗ねているワケではないにしろ
誕生日早々、そんな声は出してほしくない。

240 名前:ビギナー 投稿日:2004/12/06(月) 00:00

「なぁに拗ねとんの?」

「拗ねてないよ。別に。だって事実でしょ。」

「んー、どやろな。圭坊の方が大人な事もあると思うけど。」

「あるかもしんないけどさ。やっぱ、裕ちゃんには負ける。」

そう言って、ストンと頭を肩に乗せてくる彼女。
こんなところはだいぶ成長したと思う。
甘えることが少し上手くなった。まぁ、本人に伝える気はないけども。

「ええよ。圭坊はそのまんまでいてや。」

「なんで?裕ちゃん困ったりするでしょ。」

「子供の圭坊で困るなら、全然かまわへんよ。」

241 名前:ビギナー 投稿日:2004/12/06(月) 00:01
少しだけ嘘。
子供な彼女に対して湧き上がる欲に必死に戦う大人な私の理性。
無意識だからややこしい。いっそのこと誘ってほしかったりもする。
けど、そんな彼女が可愛くて仕方ない。

「ホント?」

その上目遣いだって反則。血液の流れが速まるのが
手にとるようにわかる。こういう所、自分だって変わってない。
彼女に対しては、まだまだ自分だって大人だとは言えないのだ。

「せや。だって裕ちゃん、圭坊好きなんやもん。」

そう言って、再びギュッと抱き締めた。
ふわふわな髪から、香る匂いは大人びてきた。
愛しい愛しい彼女。もう手放す気なんてない。

「来年も一緒にいよな。」

大人の階段をのぼっていく子供のような彼女への
溢れんばかりの愛を口付けに乗せて…



242 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/04(月) 21:32
半年ぶりに更新されないだろうか!
243 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/04(月) 22:23
↑っつかあげんなよ

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