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エゴイスト
- 1 名前:カヲル 投稿日:2002年07月26日(金)14時52分38秒
- ええとまた登場してしまいました。
カヲルです。
お目汚しになるかもしれませんが…。
ある専門学校でのお話です。
ごまなち、ごまたか、ごまかお、ごまたむ(後藤さん×オリキャラ男)、ごまやぐ、ごまやす
ごまおがです。
ほとんど、エロです。
- 2 名前:カヲル 投稿日:2002年07月26日(金)14時53分11秒
- エゴイスト…香水の名前、女性にも人気のある男性用の香水。
正確にはシャネルエゴイストプラチナム
嫌みのない爽やかさと、心を落ち着かせてくれるような
包容力を持つ香り。
エゴイスト:本来の意味は、利己主義、我意の強い人、自分勝手
エゴイスト
- 3 名前:カヲル 投稿日:2002年07月26日(金)14時54分05秒
- 薄明かりの電気だけつけられた部屋、キッチンと机、椅子
そしてその隣の部屋には青色のシーツのベッドが置かれてある。
そこにしどけなく寝転がる一人の15歳くらいの女の子
全裸である。
そしてその横で、こちらも全裸なのだが、タバコをふかしながら、ベッドに腰掛ける
茶色がかったさらさらとした髪をもつ顔立ちのととのった女性
こちらも17歳程度だった。
彼女は眠そうな退屈そのものの目をして
くゆりくゆりとただよう紫煙をみつめていた。
そして、ゆるやかな動作で、タバコをもみ消し
火を消す。
少し水の入った黒く丸い灰皿が、じゅっという音を立てた。
彼女は口を開く、寝転がっている少女に向かい。
後藤「ねぇ?」
高橋「はい?」
ねぇ?とささやかれた少女はゆっくりと相手に向かい顔だけを傾かせた。
話しかけた少女の顔は無表情だった。
後藤「帰ってくれる?」
高橋「え?」
- 4 名前:カヲル 投稿日:2002年07月26日(金)14時55分16秒
- 後藤「後藤少し疲れたから、一人で眠りたい。だから帰ってくれる?」
高橋「え、えと…」
少女はとまどうような顔をして、髪の長い少女の顔をじっとみつめた。
後藤「ほら、早く服着て、風邪ひくよ?」
高橋「あ、は、はい」
少し悲しそうな顔をした少女だったが、それでも言われた言葉にしたがい
のろのろとだが、服を着始めた。
その様子を目を細めて、何本めだかわからないタバコをくゆらせながら
見つめているもう一人の少女だった。
高橋「あの着ました」
後藤「OKんじゃあね」
高橋「あ、はい」
お別れのキスも何もなかった。
バタンと扉がしまるのを合図に
部屋に残った少女は横になる。
枕に手をのせ、頭をのせ
そしてゆっくりと目をとじた。
彼女はすぐに静かな寝息をたてて、眠りについた。
- 5 名前:カヲル 投稿日:2002年07月26日(金)14時55分48秒
- 彼女の眠りはいつもとても深くおだやかなものだった。
夢もあまりみずに、ほとんどみずにただ朝までぐっすりと
眠るのだった。
扉をしめた向こう側、丁度部屋の中の彼女が眠りにつきはじめたころ
そのころに、もう一人の少女は、
ドアに背をもたせかけて、少し涙を流した。
そしてため息をつく
小さな声で誰も聞こえないような小さな声でつぶやいた。
高橋「エゴイスト」
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月27日(土)00時33分18秒
- ごまたか期待!!
- 7 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時21分35秒
- >>6 名無しさんさま
ええとぉ。これごまたかで終るつもりないんですよ。
すいません。これぶっちゃけごまなちなんですよ。
まだごまたかありますけどね。それに吉澤さんも加わり西武遊園地で
3Pです。
西武遊園地のどこでやるかは秘密です。
では。
- 8 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時22分05秒
- 少しがやがやと騒がしい
室内、三方をガラスに囲まれた
広い室内。
そこに40人ほどの男女がいた。
学生たちである。
専門学校であるから、みな歳はばらばら
だが大抵は17歳18歳がほとんどである。
なかには髭の生えた40程度の男の人もいるが
それはたった一人だけだったし、
その男の人も自分よりかなり歳の離れた
友人と、楽しげに話をしている。
そのガラスのすぐ隣の席にさきほどの裸でベッドにしどけなく
寝ていた少女がいた。
後藤「ふあああっ」
- 9 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時22分39秒
- 安倍「なに?ごっちん寝不足かい?」
もう一人、あのときの15歳程度の少女ではなく
こちらは髪の短いショートカットのかわいらしいきれいというよりも
かわいらしいという言葉が似合う少女がいた。
彼女は、隣の少女とは少し年上の21歳ごろであろう。
後藤「別に、ただちょっとあくびしただけだよ?」
安倍「そうか。ごっちんっていつも眠そうだよね」
後藤「まぁね。そんな感じかなぁ」
田村「よぉ、お二人さん相変わらず熱いねぇ?」
座っている髪の長い後藤という少女を後ろからきつく抱きしめる
一人の男性。
彼は、後藤と同じように17歳程度に見えた。
後藤の長いさらさらとした茶色がかったとても魅力的に感じられる
髪に顔をうずめその匂いを思いっきりかぐ。
ちなみに熱いという言葉は現在夏であることとは関係なく
ただ後藤とそしてもう一人の女性こちらは少女ではなく女性といえる
ショートカットの彼女の仲がよいということがいいたいようだ。
彼の言葉を借りればだが。
田村「相変わらず良い匂いだな。SEXしてるときもお前の髪さわるの大好きなんだよなぁ」
言われた後藤はねむそうな半開きの目で顔をあげ、言葉を口にする。
ただ一言。
- 10 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時23分09秒
- 後藤「うざい」
田村「な、なんだよっそれはぁっ」
後藤「田村大吾お前うざいぞ」
田村「ひっでっ!!!クラスメート兼SEXフレンドにそういうこと言うかぁ?」
後藤「確かにクラスメート兼SEXフレンドだけど、けど今はうざい、暑いんだからひっつくな」
田村「ちっ」
田村は、小さく舌打ちすると残念そうに腕をはずした。
田村「んじゃあ安倍さんにしようかなぁ?」
楽しそうに安倍に近づく。
といっても安倍と田村の距離はわずかでしかないが。
安倍「ご、ごめん。それはちょっと」
後藤「そうだよ。なっちは、まだ処女なんだから田村が手をだすな」
田村「え?安倍さんってまだ処女なのかい?」
安倍「ごっごっちんなにいうのさっ!!!」
安倍は、真っ赤な顔をして少し腰をうかせる。
両手はぎゅっと握られている。
とても白い両手だった。
田村は色黒、日に焼けた肌が、この科にはふさわしくない
スポーツマンの風貌を感じさせる。
後藤も安倍と同じく色がしろい
夏だというのに日焼けしないように気をつかっているのだろう。
この三人は全員美形だった。
安倍はおさなく。
- 11 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時23分43秒
- そして後藤はクールな美。
田村は、さわやかな笑顔がまぶしい。
どちらもみなとてもモテルに違いない。
後藤「ただの後藤の願望だけどね」
安倍「むっむぅぅっ!!」
田村「なあんだそうかよ。俺にとっても願望だなぁ。それはぁまぁ後藤は別だが」
後藤「まね。いちいち自分の初体験言うつもりもないけどさ」
田村「あ、それ俺興味ありまくりだね。教えろよ?」
田村は軽く両手を前に出し、祈るようなポーズをして
片目をつぶった、ウィンクというやつだ。
後藤「田村には話したはずだけど?」
田村「あ?聞いてないぞ?いつだ?」
後藤「ゲーセン行った時」
田村「そうかぁ?周りがうるさくて聞こえなかったんじゃないか?」
後藤「そ」
安倍「………」
二人の田村と後藤の会話の間に入れず少し残念そうな安倍
西川「おら、授業始めるぞぉ」
そこへ、細めの目のたれた男性が入ってきた。
髪は天パーなのか、少し茶色く染めている。
- 12 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時24分16秒
- 彼の目もまた眠そうだ。
ただ彼の場合目が細いから、いつも眠そうな印象を与えているだけだが。
出席簿をばんばんと教壇にたたきつけながら、
周りに話しかける。
ほとんど立ち上がっていた、彼らは、席に着き
頬杖をついたり、あくびをしたりしながら、
教壇の彼の口が開かれるのを待った。
田村「西川今日もピンクか」
田村は、ただ一人立っているのを気にせず、
目を細めて妙に納得したようにつぶやく
うんうんと首を上下にうなづかせながら
対する後藤もその田村の様子を気に留めることもなく
頬杖をつきながら、眠そうな目でさして興味のなさそうな顔で答える。
後藤「あいつのピンクマニアっぷりは、有名じゃん?たぶん何枚もあのピンクの背広持ってるんだろ」
安倍「う、うん。多分そうだと思うけど、でも田村くん。早く席にもどらないと西川先生怒っちゃうよ?」
田村「ああ、わぁった」
西川「ほぉら、田村、田村大吾っお前はなんだ?新宿でたちんぼしてる黒人かぁ?」
先生にしてはめずらしいたとえを大声で口にする
西川。
- 13 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時24分48秒
- 少しくすくすという笑い声が室内に響いた。
この広い長方形の室内に。
田村「ああ、できれば渋谷にして?俺渋谷気にいってるから」
教師に対しても敬語をつかわない。
別に誰も不快には思わない。
かえって親しげな雰囲気が感じられるだけだ。
西川「あほ。良いから席につけ、お前の席は真ん中のそこだ」
田村「へいへい」
田村は狭い机と椅子にはさまれながら、ゆっくりと
周りにごめんごめんと手を合わせながら
ゆっくりと歩いていく。
西川「んじゃ、さっそくパソコン開け。エロゲーやるなよ」
これも教師にしては大胆な発言だが、やはり誰も驚くようすもない
つまりいつものことだということだ。
後藤「これから、例のビデオを見せるからなぁ」
安倍「へ?」
後藤のつぶやきに、頬杖をついた眠そうなつぶやきに
少しきょとんとした顔をする安部
その次に
西川「これから、例のビデオを見せるからなぁ」
後藤「ちなみにアダルトビデオだから心してみるように」
安倍「あ、あのさぁ」
後藤はなおも予言の言葉をつぶやく
ただつまらなそうにだったが。
西川「ちなみにいつものニュース番組だから、皆ちゃんと見るように」
- 14 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時25分21秒
- 後藤「ちっはずれか」
安倍「あ、あたりまえだべっ。」
後藤はさして残念そうにでもなく、
ただ頬杖をつきながら、退屈そうに
つぶやいた。
安倍のつっこみも的確だった。
ちなみに安倍は、オレンジジュースのパック
後藤はウーロン茶の缶を机においている。
大抵いつも、彼女達二人はこれを飲みながら
勉強をする
パソコンにかかれば壊れてしまうし
授業中に飲むのは禁止されているのだが、
うっかりものの安倍はつい飲んでしまうときがあるし
後藤の場合は気にせずに口にする。
まぁ大抵の生徒がそうしているのだが。
西川もいちいちそんな小さなことを気にせずに
注意もせずにいる。
西川「それからいつものごとく感想はパソコンでな。今日は軽く横40文字、縦20行」
生徒「ええええっ!!」
西川の発言に生徒からブーイングが飛ぶ
彼はこうした要求をするのが好きなようだ。
毎回のようにビデオを見せては感想を生徒に要求している。
後藤「ったく西川はいつもそうだな」
安倍「でも40文字、20行なら大丈夫だよ」
後藤「まぁなっちは感動屋さんだから、言葉もつまってるんだろうけど、後藤はね。」
安倍「そ、そうかなぁ。」
- 15 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時25分55秒
- 西川「例によって、文字数行数は、俺のつくったプログラムで数えるわけだから、ずるはできないぞ」
後藤「へいへい」
聞こえはしないのだが、そう答える。
安倍「うーん。今日はどんなビデオなんだろうなぁ」
後藤「1、つまらない。2、通訳の女の人の声が少しずれて、早くて聞き取りずらい、3、最後はではごきげんようで終る」
安倍「そ、そうだねぇ」
ちなみに後藤は、安倍と話すときだけ多少顔をほころばせる。
この教室内だけのことではあるが。
西川「んじゃあなあぁお前ら心してみるように」
そして上映会が始まる。
40分後…
- 16 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時27分44秒
- 後藤「感想いきます。1.つまらなかった。2、通訳の女の人の声がずれて、早くて聞き取りずらかった。3やっぱり最後はではごきげんよう で終る」
安倍「そうだねぇ」
後藤「1.感想かけない。2.たぶん書けない。3.絶対面倒だ」
安倍「でも書かないとだめだよ?今この時間に提出しないといけないんでしょ?」
後藤「まぁね」
そして二人はパソコンに向かう。
一人は大変面倒くさそうに、もう一人は、一生懸命に少しだが一生懸命に
二人ともブラインドタッチはすでにできていた。
だからキーボードを打つ速度もすごく速い。
このクラス内でブラインドタッチができない人間など一人もいないだろう。
しばらくの時間が流れた。
ため息をつくものもいたし、両手を上に伸ばし伸びをするものもいる。
少し騒がしく雑談もしている。
西川は、教壇に足をかけながら、本を読んでいるようだ。
安倍「ごっちんできた?」
後藤「ああ、まぁね。この数数えるのが面倒なのさ」
安倍「そうだよねぇ。西川先生数数えてくれるプログラムくれないかなぁ」
後藤「それはいえてる。今度頼もうか」
- 17 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)11時28分18秒
- 安倍「そだね。一緒に頼みにいこう」
安倍は何が楽しいのか笑顔を浮かべ隣の後藤に微笑みかけた
後藤はそれに気がついた様子はなかった。
授業が終わり昼休み
田村「ほれ、なんか感じないかぁ?」
後藤「なにが?」
安倍「ん?」
安倍は一人で、田村のすぐそばを鼻をくんくんさせた
安倍「田村君香水つけてるの?」
後藤「田村らしい。」
田村「おほめにあずかり光栄です。」
田村はおどけて、手を王子様がお姫様を迎えに来たときのように
片手をゆっくりと前にもってきて軽く会釈する。
後藤「つまり気障」
田村「ああ、そうかよ」
安倍「それで?なんていう香水なの?なっち嗅いだことない匂いだけど」
田村「ああ、男用のものだからな。名前は確か」
後藤「んー?」
安倍「なに?」
二人はま逆の反応を返す。
もちろん後藤は興味なさげに、安倍は少し顔をかたむけて興味を少しわかせているようだ。
田村「エゴイスト」
- 18 名前:葵 投稿日:2002年07月27日(土)18時11分21秒
期待!
- 19 名前:カヲル 投稿日:2002年07月27日(土)20時58分13秒
- >>18 葵さま
あはははっ。ありがとうございます。
葵さま!
- 20 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時03分49秒
- テラス内。
今日は晴れているから、日が少しさしこんでいる。
この部屋もすべてガラス張り
ドアもすべてガラスで四方を囲まれていた。
この学園の教室はすべてトイレ以外はすべて
ほとんどが、ガラス張りだった。
安倍「あれ?3人ともなにしてるの?小川さんに新垣さんに紺野さん」
安倍は、ドアから少し離れ、小さな売店のすぐそばに座っている
小川、新垣、紺野に話しかけた。
両肩には、黒いリュックサックがついている。
その姿が妙にかわいらしかった。
小川「ちょっと休憩です。授業終りましたから」
安倍「愛ちゃんは?」
新垣「彼女は、さぁ?どこ行ったのかな」
紺野「プログラム室に行ってたみたいですけど」
彼女達は、安倍や後藤とは1学年下である。
この学園の彼女達の所属している科は、
4年生で、小川、新垣、紺野、高橋はともに1年生
後藤と安倍は当然ながら、2年生、
- 21 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時04分20秒
- 他に飯田が、3年生、保田が4年生で卒業間際
吉澤と矢口が所属している科は違うが、
後藤と安倍と同じく、2年生だ。
小川「後藤先輩はどうしたんですか?」
小川はポッキーをいっぺんに二本加えながら
もごもごとさせつつ質問する
安倍「ああ、ごっちんは今」
後藤「よっ!!三人さんにプラス大事な一名さん」
安倍「ああ、ごっちん」
後藤は、ガラス張りのドアをあけながら
4人に話しかけている。
両肩には安倍と同じくリュックサック
ただこちらは極端になにも入っていないのかと感じさせるほど
うすく軽いもの。
小川「後藤先輩こんにちわ」
新垣「こんにちわ」
紺野「私もこんにちは」
ちょっと少しだが、紺野の挨拶がおかしかったが
彼女どくとくのイントネーションで頭をさげる。
ゆっくりとで、他の二人がすでに頭をあげている
のだから、一番最後になる。
その場の空気が後藤の登場により少し華やいだものになる。
- 22 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時04分54秒
- 後藤「ああ、肩凝った。パソコンしてるといつも肩がこるんだよね」
肩を押さえつつ、首を振る後藤。
小川「いえてますね。私も今肩いたいですもの」
新垣「でも私達の歳でサロンシップもいやだなぁ」
紺野「あ、私今つけてるよ?ピップエレキ版だけど」
そう言って紺野はおもむろにTシャツを緑のTシャツの肩を
ひきさげようとする。
安倍「ちょ、ちょっと紺野ちゃんここでそれはだめだよ」
安倍があわてて止めにはいる。
他の四人は別に気にしたようすはない。
紺野は少し不思議な子のようだ。
マイペースだし、のんびり屋さんでもある。
紺野「ああ、そうですよね。私の肩なんてどなたも見たくありませんよねぇ」
さして落ち込んだ様子も無くのんびりとポテトチップに手を伸ばしながら答える
紺野
安倍「そういう意味じゃないよっ」
後藤「むしろ見たいね」
安倍「ごっちん!!」
後藤の言葉にすかさずつっこみを入れる安倍。
後藤といると安倍はかならずつっこみ役になる。
どうしてだかそうなってしまう。
後藤は天然ボケではぜったいにないのだが
そうなってしまうのだ。
- 23 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時05分58秒
- 小川「あれ?愛ちゃんじゃん?」
高橋「あ、皆ここにいたんだ」
紺野「愛ちゃんトイレは終ったのぉ?」
相変わらずマイペースな問いかけをする紺野
高橋「ト、トイレじゃないんだけどなぁ」新垣「あのさぁ。さっきあさ美が言ったんじゃなかったっけ?愛ちゃんがプログラム室に行ってたってさぁ?」
紺野「ああ、そうだったね」
紺野は自分の頭を掻きながら大きな目で答える。
後藤「愛ちゃんこっちおいで、後藤が抱きしめてあげるから」
後藤は、少し広めに両手を差し出し、高橋に笑顔をうかべた。
高橋「え、あ、あのぉ」
高橋はとまどい少し顔を赤らめながら片手を口にあてる
困惑気味というところだ。
安倍「………」
安倍は少し悲しそうな目をしたが
だまってそれを見つめる。
後藤「ほら」
高橋「は、はい」
高橋はゆっくりと後藤の胸に近づいた。
後藤「んー。」
高橋「ご、後藤先輩」
やさしくだがしっかりと高橋を抱きしめる後藤。
- 24 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時06分29秒
- 薄い迷彩柄のTシャツを着た後藤の大きな胸のやわらかさを感じて赤面する高橋
後藤「んー」
高橋「こ、ここでキスはやめてください」
後藤が顔を近づけてくるのを両手で押し戻し
真っ赤な顔で首をふる高橋
安倍の顔がまた少し曇る
少し傷ついた顔をしている。
後藤「愛ちゃん。今日これから暇?」
高橋「は、はぁ」
後藤「これから後藤のうちに来ない?」
高橋「はいっ!!」
笑顔になって元気にうなづく高橋
とてもうれしそうだ。
昨日のことなどもうすでに頭からおいやっていた。
後藤「じゃあ、さっそく」
後藤は残された4人のことなど頭にないように
振る舞い、ドアを先にあけて、高橋が出てくるのをまつ
高橋「あ、ありがとうございます」
高橋は律儀に礼をいいながら、ドアから出て行った。
安倍「エゴイスト」
- 25 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時07分02秒
- 小川「いいですよねぇ。後藤さん相変わらず綺麗で」
大抵この三人が集まるといつも一緒にいるわけだが、
小川が真っ先に口を開く
新垣もよくしゃべるほうなのだろうが、小川は一番元気がよく
そして三人の仲で一番よくしゃべるようだ。
三人ともおしゃべりが大好きでよく担当の教師に注意されることもある。
それでも切り無くしゃべっている。
新垣「愛ちゃんちょっとうらやましいなぁ」
紺野「あの赤いルージュがいいですよねぇ。今度売ってるデパート教えてもらおうかなぁ」
紺野だけ少しずれた感想をもらすが、
彼女らしい言葉だった。
安倍「………」
小川「んー。ほら安倍さん!こっち来て座ってくださいよ」
新垣「丁度人席空いていますから」
紺野「えいっとぉ」
紺野はすぐ近くにある黒い椅子を引く。
安倍「あ、じゃあお言葉に甘えて」
小川「今なに話してたと思います?」
- 26 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時08分04秒
- 安倍が席についたのを見計らってすぐに口を開く小川
その顔はうきうきとしていた。
安倍「なにかな?」
安倍は顔を傾けて質問する。
かわいらしいしぐさだった。
小川「ええとですねぇ。なんとっ!!この三人の中で誰が一番先に初体験するかっ!!」
紺野「するかっ!!」
新垣「です」
安倍「あ、ああそうなんだぁ」
安倍は少し驚いたが、一応返事を返した。
小川「多分私が一番最初だと思うんですよねぇ」
新垣「まこっちゃん告白するんでしょ?あの彼にさぁ?マルチメディア科のあの彼にさぁ」
紺野「そうだよねぇ。うまくいくといいよねぇ」
紺野はいつもそうだが、やっぱりのんびりとした口調で応援の言葉を口にする。
小川「応援ありがとうございます」
やっぱり小川は元気だ。彼女はいつも元気だ。
安倍「へぇ?そうなんだぁ。初耳、がんばれっ」
- 27 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時08分37秒
- 小川「はいっ小川麻琴がんばりますっ」
ぐっと片手を前に持ち出し、張り切る小川
彼女のがんばりは今ここではっきされてもしかたないのだが。
小川「ところで話はつづきますが、安倍さんは初体験いつしたんですか?」
新垣「したんですか?」
紺野「したんですかぁ?」
とても興味深げにわくわくと質問する三人
安倍は答えにくそうに口をつむぐ
安倍「え、ええとぉそれはぁ」
快活な彼女にしてはめずらしく
言いよどむ。
小川「どれくらいなんだろう?いやじゃなければ聞かせてくれませんか?」
安倍「それはあ」
小川「ねっ!!誰にもとくに後藤先輩にはいわないように努力しますから」
安倍「ええとぉ。」
新垣「にいにいとても興味あるんですけど」
紺野「こんこんも興味あります」
誰にも呼ばれたことのない彼女達が一晩考えた自分のあだ名を
何気なくアピールする紺野と新垣の二人
安倍「うーんと約束してくれる?」
小川「はい。たぶん」
- 28 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時09分12秒
- 安倍「たぶん?」
小川「うーんとたぶんですっ」
こんなことを元気よく答えてもしかたないのだが
陽気に片手をあげて答える小川
紺野も小川もまねして手をあげる。
安倍「じゃ、じゃあうーんとぉ」
小川「はいはいっ!!」
大好きなポッキーを口にすることも忘れて
話を聞こうとする三人
安倍「でもやっぱり恥ずかしいからいや」
小川&新垣&紺野「「「ええーっ!!」」」
三人そろって不満の声をもらす。
このきゃぴきゃぴした高橋もまじえた騒がしい4人は
結構有名だった。
安倍「ごめんね」
小川「うーん」
新垣「聞きたいなぁ。とっても興味あるんですけどぉ」
紺野「じゃあ、カキ氷でどうですか?暑いし」
安倍「え?」
小川「ナイスな提案です。紺野さん」
新垣「こんちゃんって時々さえてるよねぇ」
紺野「えへへへぇっ」
安倍「カキ氷かぁ、確かに暑いからいいよねぇ」
小川「じゃ、そういうことでっ!!おばちゃんっ!!カキ氷ちょうだい4杯!」
普通は学食のこんなに小さな学食で、カキ氷は売っていないだろうが。
安倍「ちょ、ちょっと小川ちゃんまだ話すとは言ってないって」
新垣「私みぞれ、いいややっぱ抹茶あずきでお願いします」
- 29 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時10分17秒
- 紺野「私は、氷苺練乳入りでお願いします。」
彼女紺野にしては、かなり早い決断だった。
カキ氷をどれにするかに決断もなにもないが。
小川「私は、氷レモン、安倍さんはなにがいいですか?もちろん私達3人おごりますよ?アイスつきのあの一番高い スペシャルカキ氷でもいいですから」
安倍「う、うーん」
新垣「どれにします?」
紺野「どれがいいですかぁ?」
安倍「そ、それじゃあなっちはぁ、氷苺練乳入りで」
紺野「私と一緒ですネェえへへへっ」
うれしそうに顔をほころばす紺野
おばちゃん「はいよ。抹茶あずきに氷苺練乳二つ、それに氷レモンだね」
小川&新垣&紺野「「「はーいっ」」」
しゃかしゃかしゃか
室内にわずかな氷を削る音がひびく。
暑い場所クーラーが利いているとはいえ、
外は暑い、そんな中でさわやかな
この音は少しの救いになっている。
小川「あ、そうだっ!!おばちゃん暇?」
新垣「そうだね。暇なら」
紺野「一緒に安倍さんのお話聞きませんかぁ?」
- 30 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時11分20秒
- 三人ともそれぞれが何を言いたいのかわかっているように
ぴったりと息があう。
一年未満のつきあいだというのにすでに心が通じ合っているようだ。
おばちゃん「ああ、今は放課後だからね。暇だよ?」
小川「じゃあきなよっ!!」
紺野「どうぞどうぞ」
新垣「椅子を引いてきてぇっ」
まだ答えを聞いていないのに、さっそくという感じで隣の机から椅子をひきずってくる。
きいきいという少し耳障りな音がひびく
おばちゃん「じゃ聞かせてもらおうかねぇ。何の話なんだい?」
やっとできあがったかき氷4つをおぼんにのせながら、ゆっくりと近づいてくる。
頭には白い三角巾、そして腰には白いエプロンがまかれている。
少し小太りのおばちゃんだ。
- 31 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時13分38秒
- この学食は二人のおばちゃんでやりくりされている。
一人は背の高い細身のおばちゃん、一人はこの小太りのいつも頬が赤いおばちゃん
どちらも二人とも生徒の間でおばちゃんと呼ばれて好かれている。
安倍「うっ、お、おばちゃんも聞くの?」
安倍は心底困ったそして恥ずかしそうな顔をして、口を開いた。
小川「あ、やばかったですか?」
おばちゃん「さびしいねぇ。それは」
安倍「い、いえ。いいんですけど、なっち恥ずかしいから」
あわてて否定するやさしい心をもった安倍。
小川「では、安倍さんの興味深いお話をお聞かせ下さい」
安倍「う、うん。えーと」
紺野、新垣、小川、おばちゃん4人ともとてもわくわくしながら
安倍の言葉をまつ。
それぞれポーズは違うがそれが良く伝わってくる。
安倍「えとぉ、あれはぁ。なっちがぁ」
話ずらそうな安倍。やっぱり少し頬が赤い
安倍「中学2年のころだったかなぁ?そのときテニス部で」
- 32 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時15分46秒
- 紺野&新垣&小川&おばちゃん「「「「うんうん」」」」安倍「ええとぉ。それでそのテニス部の先輩にそのぉ、こ、更衣室で、ね」
なぜだか笑顔を浮かべ、小首をかしげる
語尾がだんだんと小さくなっていた。
小川「それはぁ女の人ですか?男の人ですかぁ?後藤先輩に似てるんですかぁ?」
安倍「な、なんでここにごっちんが出てくるんだい?」
新垣&紺野&おばちゃん「「「さぁ?」」」
小川「だってねぇ?」
新垣&紺野&おばちゃん「「「さぁ」」」
安倍「もおっ!!」
小川「それでそれで?話のつづきはどうなんですかぁ?」
安倍「えとぉ。お、女の人だった」
小川&新垣&紺野&おばちゃん「「「「おおっ」」」」
安倍「な、なんですかっ!!四人ともなにかなっちがおかしいですかっ!!」
後輩だが、一応おばちゃんもいるし敬語になってしまう安倍。
とても律儀な性格の持ち主だ。
小川「いいえっ!!とっても素敵だとおもいますよっ!!」
新垣「そうですよっ!!恋は素敵なものです」
紺野「つらくもあり悲しくもある」
一人つぶやく紺野わずかだが彼女に暗い影が差す。
- 33 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時16分16秒
- やっぱりこの子はミステリアスだった。
おばちゃん「昔を思い出すネェ。まぁ今もだけどねぇ」
小川&新垣&紺野&安倍「「「「は?」」」」
おばちゃん「まああたしの話はいいからさぁ。なっちちゃんの話を聞こうじゃないの」
小川「そ、そうですね。そちらも興味深いですが、今は安倍さんのお話を」
安倍「う、うーんとぉ、それでえなっちその先輩にあこがれてるんですって告白してぇ」
やっぱりとても言いにくそうだ。
安倍「それでぇ、ええとぉ、そしたら先輩も私も好きだよって」
小川「いいなぁ。私もそう言ってもらえるといいなぁ」
紺野「きっと言ってもらえるよぉ。」
新垣「そうだよぉ」
おばちゃん「おばちゃんも応援してるさ」
小川「ありがとうございますありがとうございます。それで?最初にまずなにをされたんですか?それともしたんですか」
安倍「そ、そんな細かい話もしなくちゃいけないの?」
新垣「ぜひ」
紺野「ぜひぜひ」
- 34 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時16分51秒
- おばちゃん「聞きたいねぇ。おばちゃんも」
安倍「うーんとぉ。最初にまずぅ、キスをしてぇ」
それぐらいならまだ話せる安倍
ただそれぐらいの話で4人が満足すればいいのだが。
小川「はいはい。それはまずキスですよねぇ」
安倍「そ、そうだよねぇ。それでまぁいろいろとぉ」
新垣「いろいろとはっ!?」
安倍「い、いろいろだよ」
小川「詳しく詳しくっ!!」
安倍「だ、だからぁっ!!!む、胸とかそういうところをいろいろとだよっ!!」
一生懸命息をきらすように話す安倍。
彼女にとっては今日一番の大胆発言だったろう。
もしこれがこの場にいない後藤であったなら
まるっきり聞かれてもいないことでもすらすらと
なんでもないことのように
昨日カラオケに行って歌ったとかその程度のことを話すように
細部まで話すことであろう。
実際そういうことはなんどもあったし
男子生徒や女生徒に聞かれ
小銭をかせいだこともあるらしい。
小川「そうっすかぁ」
- 35 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時17分21秒
- 新垣「残念ですが」
紺野「ここまでですね」
おばちゃん「とっても残念だねぇ」
紺野、新垣、小川、おばちゃん全員気持ちが一緒になっている。
安倍「はあ〜。恥ずかしかった」
小川「それで?その後は何人と関係したんですかぁ?」
新垣「すべて女の人ですかぁ?」
紺野「男性もいらっしゃるんですかぁ?」
おばちゃん「興味深いねぇ」
安倍「う。」
小川&新垣&紺野&おばちゃん「「「「ぜひぜひ」」」」
安倍「2、3人でした」
小川&新垣&紺野&おばちゃん「「「ほぉ〜!?」」」
小川「そうですかぁ、そうですかぁ」
おばちゃん「まぁ一般的なんじゃないかい?失礼かもしれないけど、でも最近の子は進んでいるというからねぇ」
小川「それで話は変わり恐縮ですが」
新垣「やっぱり気になるのは」
紺野「後藤先輩のことですよねぇ」
おばちゃん「真希ちゃんはかなり進んでそうだねぇ」
安倍「………」
新垣「安倍さん知ってます?」
安倍「し、知らないよっ!!知るはずないでしょっ!!!知りたくないもんっ!!」
新垣「そうですよねぇ。奥さんとしてはだんなの浮気相手の数なんて知りたくないものですよねぇ」
- 36 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時18分25秒
- 紺野「それはとても気になるもの」
また彼女に紺野にわずかな暗い影が差す。
いったい彼女はいままでにどんな重い経験をしているのだろうか。
たしか処女だったはずだが。
安倍「お、奥さんでもだんなさんでもないっ!!」真っ赤な顔で否定する安倍だが、誰も気にしてくれない。
すでに断定的になっている。
おばちゃん「最低でも10人かしらねぇ。」
小川「予想だと20人だとか」
新垣「バイだとか」
紺野「両刀ですね」
安倍「そ、それは確かだけど」
小川「じゃあマジで20人なんですかっ!?」
新垣「にいにい的には、それ以上だと」
紺野「30人いってたらすごいですねぇ。あの漬物で有名な梅宮パパは100人ぎりしたそうですが。知っていますか?」
おばちゃん「あの人すごそうだからねぇ。真希ちゃんもすごいわざもってそうだけどねぇ」
頬に手を当てながら、感心したように答えるおばちゃん。
安倍「ごっちんはそういうの自慢するような子じゃないから、でもバイであることは確かだって自分で言っていた。女の子のほうが 好きなんだとも言っていた」
- 37 名前:カヲル 投稿日:2002年07月28日(日)16時19分08秒
- 小川「へぇ〜」
新垣「そういえば、どうでもいいかもしれませんけど、後藤先輩は男の人は男って呼んで女の人は女の子って呼びますねぇ」
紺野「ちょっとした後藤先輩豆知識ですねぇ」
おばちゃん「そういえばこないだ、そこの女の子って呼ばれたときはびっくりしたけどねぇ」
安倍「ご、ごっちんも失礼なこといいますね」
おばちゃん「いいんだよぉ。ぜんぜんうれしかったんだからねぇ。」
片手を振りながら眉を潜めて答えるおばちゃん。
小川「でもあの人は我道を行くタイプだから」
紺野「私と一緒ですねぇ」
それは確実に言えそうだ。
新垣「まぁそこがかっこいいんですけど」
おばちゃん「あの子かなりのすけこましだよねぇ」
小川「後藤先輩はあれですね」
紺野「そうっ確かにあれです」
新垣「確信もてるにいにいです。」おばちゃん「あれだね。あの英語でいうと」
安倍「そうですね」
小川&新垣&紺野&おばちゃん&安倍「「「「「エゴイスト」」」」」
- 38 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時02分18秒
- さて時間を少し戻して、
こちらはすごそばの廊下、階段下のあの二人
そう後藤と高橋である。
後藤「さ、それじゃあ行こうか」
高橋「そうですねぇ」
吉澤「よっす!ごっちんに愛ちゃんじゃんっ!?」
吉澤がやってきた。
方一方の肩にやはり同じく黒のリュックサックを背負っている
彼女らしいしぐさだ。
ちなみに彼女は、白いワイシャツに少しのど元を緩めた
ネクタイ、そして、短いチェックのスカート
後藤は、さきほども述べたが、迷彩ガラのTシャツに
やはり同じく茶色の迷彩ガラの短パン
足がはえている。
高橋は、赤いベレー帽に
チェックの赤いスカート
そしてワイシャツにリボンをきちんとしめている。
後藤「ああ、よっすぃ〜。元気だろうけど、元気かい?」
高橋「吉澤先輩こんにちは」
吉澤「うっす。元気だよ?うちはいつも大抵元気だね」
- 39 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時02分52秒
- 後藤「そ、よっすぃ〜はこれからゲーセン?UFOファンタジア?」
UFOもファンタジアもこの近く国立駅のすぐ近くにあるゲームセンターだ
よくここの生徒が、悪いことだが、授業中にたちよったりしている。
ばれれば怒られてしまうのだが、まぁいつものことだ。
ちなみに余談だが、この駅付近は美容室が多い。
関係ないと思うのだが、学生がおおいからなのか。
クリスマスにはイルミネーションがつけられ、
とても綺麗な景色をカップルやいろんな人々に見せてくれる。
学園祭、この駅に付近には、大学もあるし、彼女達が通っている
専門学校もある。そういうときはかならず、どこからやってきたのか
わからないが、出店がオープンされ、人ごみでごったがえすものだった。
あまり都会とはいえないが、とてもにぎやかな町だ。
少なくとも静かとはいえない。
それも魅力の1つなのかもしれない。
吉澤「どうするかなぁ。ごっちんたちはこれからなに?」
後藤「一応後藤のうちに行くつもり」
高橋「おじゃまさせてもらうつもりです」
吉澤「へぇ?いいなぁ」
- 40 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時03分25秒
- ちなみに今後藤は、高橋の後ろから抱きすくめるように
して両腕を回している。
機嫌がいいので笑顔だし、高橋は高橋で、少し顔を赤くしながら
それを受け入れていた。
傍からみれば、とても仲の良い後輩と先輩
そのものなのだが。
後藤「よっすぃ〜もくる?」
高橋「えっ!?」
高橋が顔を曇らせる。
せっかくすごく楽しみにしている後藤とのひと時をという感じなのだろう。
吉澤「二人が迷惑でなければぜひ」
後藤「迷惑じゃないよ?んなはずないじゃん?よっすぃ〜は親友なんだから」
高橋「は、はいそうですね」
本当は少し残念なのだが、吉澤に悪いので、先輩である吉澤に悪いので
肯定する高橋。
彼女もとてもやさしくそして純情な子だ。
吉澤「じゃあ、お言葉に甘えて」
後藤「んじゃ行こうかぁ」
高橋「はい」
後藤「たのしみだねぇ」
吉澤「うん」
- 41 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時03分58秒
- 高橋「そうですねぇ」
平和な空気がながれていた。
西川「なんだ、お前ら今から帰りか?」
後藤「ああ、西川じゃん?」
吉澤「あ、西川先生」
高橋「どうも」
西川「後藤一人だけ呼び捨てか?先生をつけろ先生を」
後藤「西川せんせは、これから仕事?」
吉澤「たいへんですね」
高橋「おつかれさまです」
西川「まぁそうだなぁ。お前らと違って俺はいそがしいから」
後藤「へいへいそうですかぁ」
吉澤「がんばってください」
高橋「そうですね」
西川「じゃあなぁ」
後藤「んじゃあ行こうか、ついでにカラオケ屋と映画と遊園地にでも行く?」
吉澤「暑いからプールよくない?」
高橋「そ、それじゃあ後藤先輩の家につくころには朝ですよ?」
あわてて二人の言葉を否定する高橋。
信じているのだろうか。
- 42 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時04分31秒
- 後藤「うそだよ。早く後藤の家にいかないと」
吉澤「そそ」
高橋「はぁ。」
後藤「まったく愛ちゃんはかわいいなぁ」
吉澤「もぉキスしたくなるね」
高橋「うっ」
後藤「んじゃ行こうかぁ」
吉澤「いこいこ」
- 43 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時05分38秒
- 高橋「んっあっんんっふっはっはぁっんっ!!」
やはり薄暗い室内、
ただ一人高橋の全裸の白い身体だけが浮き上がっている
高橋の喘ぎ声以外では、時計のちくたくという時をきざむ音だけが
わずかに聞こえる程度だ。
今喘ぎ声をあげて耐えているのは快感に耐えているのは高橋ただ一人だった。
それが逆に彼女の羞恥心を刺激し、快楽の道を歩ませていた。
高橋「んんっあんっはぁんんつくっんんっはっはっあっあっあっあっあっあっんんっ!!」
しかも高橋一人のみ全裸、後藤と吉澤は、二人とも服を着ていた。
後藤は、前から胸をいじくり、吉澤は、後ろから背中をなめている。
後藤「愛ちゃんの胸は白くていいよね」
吉澤「そうだね。ちと小さめだけどね」
高橋「うっんんっんっあんっはぁんんつ」
高橋が喘ぎ声をあげるその後ろと前で普通に会話する二人
それが余計に彼女を興奮させている。
もしかしたらわざとなのかもしれない。
彼女なりの興奮材料を高橋ただ一人に与えているのだろう。
高橋「んんっあんっひぃんっ」
ベッドの上、腰をひくつかせながら、膝をたてさせられ
ただ愛撫を受ける高橋。
- 44 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時06分12秒
- 彼女の頬は紅潮し、その大きな二つの目をぎゅっとつぶっている。
高橋「んんっ」
後藤「そろそろ濡れてるんじゃない?愛ちゃん?」
吉澤「だろうね。もう5分は愛撫しているからね…よっと」
高橋「あんっ!!」
ひときわ大きく高橋が声をあげた。
室内に響いていた時計の音が一瞬だけその声によりかきけされた。
吉澤が高橋の谷間をなぞったのだ。するすると手を指先をのばして
後藤「気持ちいいでしょ?」
高橋「は、はいっ!!」
最初のころはなかなか気持ちいいということを認めたがらなかった
高橋だが、今では素直に認めている。
ただ目をつむり、恥ずかしげに震えてはいるのだが。
それはとても恥ずかしいことだが、後藤がもとめればしたがっていた。
後藤と、それにごくたまに吉澤、この二人に開発されたためだった。
吉澤「愛ちゃんのここぐちょぐちょ、太ももにたれてるみたいだし、気持ちわるくない?」
高橋「だ、大丈夫っんっでっすっあんっ!!ひゃあっ!!」
そう言葉をつむご間もたんねんに彼女なりにやさしく、谷間をこする吉澤。
後藤は、高橋の両足を持ち上げ、大きく開かせた。
高橋「いやあ」
- 45 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時07分17秒
- 高橋は首を左右に激しくふるのだが、とうぜん後藤がそれに応じるはずはない。
高橋とて、それを本心から望んでいるわけではない。
これからおこることに期待をしているのは事実なのだから。
酷かもしれないが、確かに事実だ。
後藤「愛ちゃんやっぱり愛液足先までたれてるよ?」
そう言ってから、まず右足のふともも、足のつけねから先に
舌をはわす後藤。
赤い舌がちろりちろりと出て、とてもエロティックだった。
吉澤「ごっちんそうされるとすごくやりにくいんだけど」
吉澤が不満の声をあげる。
少し眉をしかめているようだ。
たしかに後藤が高橋の両足をもちあげてひろげさせたままだと
手を伸ばして、谷間をいじくるにはきつい。
後藤「ごめんごめん。じゃあよっすぃ〜は愛ちゃんの胸さわってよ。やさしくだよ?やさしくね。これは後藤のものなんだから」
高橋「んんっ!!」
後藤のものという言葉に少し反応する。
こういう言葉は少なくとも高橋自身にとってはちょっとした興奮材料になる。
また一筋、高橋のそこから、愛液が流れ出す。
とても興奮し、快楽に耐えているのは確かだった。
- 46 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時07分50秒
- 吉澤「じゃあ、愛ちゃんのかわいい胸を」
吉澤は、高橋の背中から、両手を回し、二つの乳房をやさしく
もみはじめた。
だんだんと形を変える高橋の白い胸
完全に吉澤によって遊ばれていた。
後藤「じゃあ、後藤は愛ちゃんの太ももをなめるか」
そうして、公言どおり、高橋の両足を相変わらずもちあげたまま
大きく開きながら、
太ももを丹念になめはじめる。
少しだけだが、ぺちゃぺちゃという音が聞こえてくる
後藤「こういうのってあれだよね」
吉澤「ん?」
吉澤は、あいかわらず、高橋の胸をもみながら
変形させながら、後藤の言葉に首をかしげる。
後藤「なにナメクジが通ったあとっていうの?そんな感じ」
そう言って、高橋の足をつけねから、つつっと人差し指で
愛液の流れにそってたどる。
やはり白くて長く細い指が、高橋にくすぐったいような
奇妙な感じのわずかな快感をあたえる。
高橋「んんっんんっんっ」
吉澤「そうだね。確かにそんな感じだね」
- 47 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時08分51秒
- 後藤「そういえば話かえるけど愛ちゃんはこのごろあれやってくれないねぇ」
吉澤「あれって?」
後藤「後藤の前で一人でエッチすること」
後藤はできるだけ言葉の愛撫で高橋が感じるように
言葉を選びつつ、吉澤につげる。
高橋「いやぁ、恥ずかしいぃ」
吉澤「へぇ!そう、愛ちゃんごっちんの前で一人エッチやらされたんだぁ」
これが、やったんだという言葉ならわずかかもしれないが、
やらされたという言葉のほうが強要めいていて、
より興奮材料になるのだろう。
実際に吉澤は顔や、言葉で言うほど驚いているわけではない
それぐらいのことは後藤が高橋に強要しているのだろうと
予測していた、だがそうしたほうが、
やはり、興奮させることができるから。
後藤「そっ、片手で胸もみながら、足M字開脚にして、そんでまんこに指つっこんでねぇ」
高橋「うっんっはぁんっいやぁあっ」
吉澤「へぇ、それは見たかったなぁ」
後藤「今度見てみる?」
吉澤「それはもうぜ」
- 48 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時09分59秒
- 高橋「いやっ絶対にっん!っあんっいやですっつ!!後藤先輩にしかっ!!み、見せたくありませっんんっ!!んっあんっはぁっ」
こんな状態でも懸命に敬語をつむぎだそうとする高橋
吉澤「いいねぇ。後藤先輩にしかか。かわいいしけなげだねぇ」
後藤「まぁ愛ちゃんは後藤にほれてるからね」
高橋「エ、エゴイストっ!!!エゴイストですっ後藤先輩はっんっあんっ!!」
後藤「否定はしない。」
吉澤「的確だねぇ。じゃあそんな的確な愛ちゃんにごっちんからのプレゼントがあるそうです」
後藤「愛ちゃんが待ちにまった」
高橋「まってんっあんっまっつせんっ!!!あんっひぃっ!!」
後藤「じゃあやらないよ?」
高橋「んんっあんっふぅっんっ」
後藤「ほらほら、愛ちゃんのまんここんなにひくついてぐっしょりなのに、触ってほしくないわけ?入れて欲しくない?」
吉澤「どうなの?愛ちゃんふっ」
高橋「いやあっ!!耳にいきっをっふきかけないでっつくださっいっんんっ」
後藤「話すりかえないで、さぁ?どうなわけ?」
高橋「んんつんんっ」
後藤「どうなのかな?愛ちゃん?」
高橋「んんっは、はい」
後藤「はいじゃあわからないからね?」
吉澤「ごっちんいじわる」
- 49 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時10分32秒
- 後藤「否定はしないよ?」
高橋「んんっうっはぁんっ、い、いれてくださいっ愛のそこにゆっゆびをっんんっあんっ後藤先輩の指が欲しいんんっあんっですっ!!」
後藤「どこにかな?」
高橋「あんっじ、じらさないでっんっくだっさいっ!!」
後藤「じらしてるんじゃなくて愛ちゃんにその言葉を言ってほしいだけ後藤は」
吉澤「うちも聞きたいなぁ。その言葉興奮するからさぁ。ね?愛ちゃん?」
ついに耐え切れなくなったのか、高橋は、自分から恥ずかしい言葉を口にする前に
手をそろそろと伸ばし始めた。
後藤「ん?」
吉澤「あ?」
二人が少しきょとんとした顔をする中で、
高橋は、指を人差し指を立てて、自分のそこ、つまりまんこに
指を入れた。
高橋「ああんっ!!!」
目をぎゅっとつむりながら、入れた瞬間に腰を大きくくゆらせる高橋
二人の見ている目の前で屈辱的な格好をしたまま
自らのまんこに指を入れる。
最初はゆっくりとだが、指を自分の意思で止めることができなくなり
だんだんと早くなっていく高橋の指
- 50 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時12分53秒
- ぐちゅぐちゅと泡だった高橋自身の愛液が押し出されて出て行く。
後藤「愛?」
高橋「んっ!!」
愛という言葉に素直に反応する高橋。
高橋は後藤にSEXしている間だけ、こうして愛と呼ばれることが
好きだった。
普段は愛ちゃんと呼ばれるそれもうれしいが
それよりもこうして愛と呼ばれることが。
まるで後藤に後ろからやさしく
抱きしめられて、いるような感覚に陥る。
母親に、やさしく頭をなでらているような
甘い陶酔感がある。
吉澤「そっかぁ、愛ちゃんがまんできなくなったんだね」
後藤「そうだねぇ。じゃあ後藤も参加しようかなぁ」
そう言ってすぐに高橋のまんこに指を差し入れる
後藤、一指し指一本だった。
後藤と高橋の指で二本になる。
じゅくじゅくじゅくっ
室内に時計の音、高橋の大きな喘ぎ声、そしてじゅくじゅくという
とてもひわいな音これが加わった。
高橋「んっあんっひっんっんんっんんっくっんんっんんっひゃああっ!!」
とても細かいことだが、
高橋が、指を入れるとすぐに後藤は指を引き離し
高橋が、指を引き離すと、後藤は、指を深くつきいれた。
- 51 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時13分23秒
- こうすることで快感が深まるのかどうかはわからないが
後藤は計算してそうしていた。
後藤「ほらね?愛だんだん愛液すごくなってくる」
高橋「んっあんっんっはぁんっふっふっんふんっ」
吉澤「そういうわざあるんだぁ」
感心したようにつぶやく吉澤、それににやりと笑い答える後藤。
後藤「わざじゃないけどねぇ。愛ちこれやると喜ぶから」
高橋「そ、そんなことっ!!!吉澤ッんっせんぱっいっにっ言わないでっ」
もう敬語を使う余裕もないのかもしれない。
高橋のまんこは確かにひくついていたし、
腰も大きくグラインドされている。
吉澤「ふぅん。そ、完全に愛ちゃんはごっちんのものなわけだ」
後藤「そういえば、愛から告白してきたんだよねぇ」
調子にのりだした後藤は、高橋の秘密にしていた
ことまで話しだしてしまう。
高橋「そ、それはぁっ!!!」
高橋が、腰をそり、顔を後ろに倒した
絶頂が近いのかもしれない
白い喉が、こくりとひとつだけ鳴った。
後藤「かわいかったなぁ。後藤先輩好きですってさぁ。つきあってくださいってね」
吉澤「いいねぇ。」
- 52 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時13分56秒
- 高橋「んんっあんっい、いわないでっんっ」
後藤「だからこうしてつきあってるわけだけどね」
高橋は感じながら、ちくりと傷を受けた
付き合っているという後藤の言葉これは正しくは無いのかもしれない
実際高橋は後藤のものといえる
だが後藤は高橋のものではないのは確実だ。
後藤は自由に誰とでも気に入った相手なら誰とでも
SEXするし、相手は何人でもいる。
不自由もしていない。
男でも女でも
年上でも年下でも
実際高橋は年下なわけだし
その事実が、高橋にとって悩みのたねであり
どうかお願いだから、自分の手中に後藤をいれてほしいと
願ってもいた。
強くとてもせつなくだった。
だが、それを後藤には言えない。
だいそれたことだと本気で高橋は思っていたし、
好きな相手になら当然そういうことを願うのはあたりまえだというのに
それでも高橋は後藤にそれを本人を目の前にしてたのむことはできなかった
小川や、新垣、そして紺野には相談するのだが、
- 53 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時15分03秒
- きっと大丈夫だよ、という言葉が返ってくるだけだった。
それが余計せつなかった。
後藤「まぁ、そんなことはいいとして、愛、もうすぐイクんじゃない?」
吉澤「そうだね。もうそろそろ限界かな」
高橋「んんっんっあっんっはぁっんっはいっ!!」
後藤「じゃあいいよ。きなよ」
後藤は自らに導くように、後藤のもとにたどりつかせるように
そのセリフを言った。
高橋「はいっ!!んんっああああああああああああああああああああっ!!」
そして高橋は一人でイッタ。
吉澤とそしてなにより後藤の見ている前で
狂乱の声をあげながら。
高橋「はぁはぁはぁはぁ」
後藤「かわいかったよ?愛ちゃん」
後藤の高橋を呼ぶ言い方が、愛から愛ちゃんにもどってしまった。
高橋は少し残念だった。
吉澤「ふぅん。時間にして、20分か」
後藤「めずらしいじゃん?そんなの図ってたの?」
吉澤「人がどれぐらいの時間でいくのかしりたくてさぁ」
- 54 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時15分34秒
- 後藤「ふぅん。それはまぁひとそれぞれだしそのときのそいつのコンディションによるんじゃん?」
高橋の丘の毛をなでながらベッドに頬杖をつきつつ答える。
高橋にわずかながらの刺激がつたわっていた。
ちなみに後藤は、ベッドの先のすぐ下にお姉さんすわりをしている。
吉澤はというと、枕の上にのっかり
やはりお姉さんすわりをしていた。
高橋「あの」
高橋の息がやっとおさまったとき、口をひらいた。
おずおずと
後藤「ん?」
高橋「あのキス……してほしいんですけど」
後藤「ああ、もちろん」
吉澤「ちぇっ。なんだかなぁ」
後藤と高橋は、吉澤の見ている前で
キスをした。
ただ触れるだけのそれだけのキスを
ちゅっ。
後藤「まぁ今回はこれぐらいにして、明日は公言どおりに遊園地にいきますか?」
吉澤「そうだね。そうすっかぁ」
- 55 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時16分06秒
- 高橋「はい」
そして横になる。高橋、後藤、吉澤の三人。
高橋を真ん中にして、
後藤が、左、吉澤が右に。
大抵の場合、三人がSEXしたあとはこうしたならびになる。
誰からともなく眠りにつく。
しばらく時計の音しか聞こえなかった。
室内に、がさりという小さな音がした。
高橋だ。
高橋は、上半身だけを起こし、
むきだしの胸にしっかりとシーツを抱きしめながら
後藤の顔をみつめた。
暗がりに少しだけうきあがる後藤のきれいなうつくしい顔
やすらかで、深い眠りについているであろう。静かな寝顔
高橋は、手を伸ばし、その後藤の頬をそっと決して目を覚ますことのない
ようにできるだけそっと、ひとなでした。
泣いてはいないが、とても切なそうなまなざしを後藤に向け一言つぶやく
その一言は、現れた瞬間に闇に消えた。
高橋「エゴイスト」
- 56 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時17分08秒
- 遊園地
西武遊園地。
あまり大きいとはいえないこの遊園地
人もあまりいない穴場といえるのだが
今日は土曜日だから結構混雑している。
夏場だからプールもやっているのだが、後藤たちは
とりあえず遊園地のみにした。
後藤「さぁ、まずなににのる?」
吉澤「うーん。そうだなぁ」
吉澤は、眉をしかめつつ、案内図と格闘中
はおおげさだが、とりあえず考え込んでいる。
それほどたくさんの乗り物があるわけではないのだが。
高橋「私やっぱりジェットコースターに乗りたいんですけど」
高橋も笑顔で答える。
後藤「OKじゃあまずジェットコースターに乗りますか?」
吉澤「そっすねぇ」
意見がまとまったようだ。
そして三人はジェットコースターへと向かう。
- 57 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時17分40秒
赤いジェットコースター
ごごごごごごーっとすばやいスピードでそれが通るたびに
すごい音がなる。
決して不快ではないその音。
心臓を揺さぶられるような音だった。
後藤「んじゃま、うん?20分まちね。楽勝楽勝」
吉澤「ほれ、ジュース買ってきたよ」
高橋「あ、すいません」
後藤は、無糖コーヒー、吉澤はコーラ、高橋は、ピーチジュースを選んだ。
性格がでているのだろうか。
それはわからないが、とりあえず三人は大人しく談笑しながら
順番をまった。
- 58 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時18分12秒
- 運良く一番後ろに乗ることができた
三人
後藤と高橋が後ろから二番目
吉澤が、一番後ろ。
ジェットコースターは一番後ろが一番怖いらしい。
高橋に後藤のとなりをゆずる変わりに後ろの席を得た吉澤だった。
がたがたがたっ!!
いよいよ始まる。
ジェットコースターはゆっくりと頂上まで上る。
全部のジェットコースターは、こうして最初に頂上に上ると思うのだが
この登るときのどきどき感が結構刺激になったりする。
これから何が始まるのか、どきどきしながら想像したりするのだ。
後藤「ん?」
高橋「後藤先輩」
高橋は少しの勇気をだして、後藤の腕にそろそろとしがみついた。
一番さきにジェットコースターが良いと自分から言い出した高橋なのだから
決して嫌いでも苦手でもないだろうに、
それでもやっぱりこうした行為をしたかったのだろう。
恋人達のスキンシップ高橋は自信がないらしいが、
それでもそれは大事なことなのだろう。
ジェットコースターはものすごいスピードで狭い空間をうねり
そして元来た場所へとたどりつく。
がらがらがら〜。
吉澤&後藤「「とうちゃくぅう〜」」
さすがに親友同士だけある、
- 59 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時18分50秒
- 声もぴったりあっていた。
高橋「はぁ〜。楽しかった」
後藤「ああ、そうそれはよかった」
吉澤「うーん。うちとしてはもう少し刺激がなぁ」
後藤「欲しいところだけどね。まぁここじゃあこれが一番刺激の強いやつだからさぁここでがまんがまん」
高橋「あのできればもう一度乗りたいんですけど私」
吉澤「どうしよっかぁ?」
後藤「だめだめ、今度は観覧車を計画しておりますから」
吉澤「観覧車〜?」
後藤「そ、愛を喜ばすためにね」
愛という言葉後藤がSEXしているとき以外はあまり使わない言葉を
ここで言ったということは、大方理由がつくだろう。
それが高橋にとって喜ばしいことかそれとも苦痛かどうかはわからないが。
さっさとそう宣言して、ジェットコースターの入り口から出て行く後藤
その後藤の後を追うようにして、高橋が続きそして吉澤が続いた。
吉澤「こういっちゃなんだけど、ごっちんはマジわがままだな」
高橋「でもそこが魅力ですから」
吉澤「ああ、そう」
ちょっと呆れた顔をして、それでも答える吉澤。
少しうらやましそうでもある。
彼女は、頭の後ろに回していた両手をほどき高橋の肩に手を回した。
高橋「きゃっ」
- 60 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時19分31秒
- びっくりする高橋。
吉澤「かわいい反応。こんどさぁ。ごっちんに内緒でキスでもしようか?」
耳元でささやきかけるように高橋を誘惑する吉澤。
だが高橋ははっきり断る。
高橋「いやです。ごめんなさい」
ごめんなさいをつけたところが高橋らしいところだ。
吉澤「あ、そう。まぁそうくるだろうとは思ってたけどね」
高橋「ごめんなさい」
吉澤「やっぱ愛ちゃんはごっちんに夢中か」
高橋「はい」
吉澤「そんなに恐縮しなくていいよ?うちは好きな人いるわけだから」
高橋「そ、そうなんですか?」
吉澤「そ、まぁいろいろとね」
高橋「そうですか」
吉澤「他人の恋話なんて興味ないだろ?」
高橋「そんなことありません。いろいろと参考になりますから」
吉澤「そう?あ〜あ。今度ごっちんに恋の手ほどき教えてほしいなぁあの」
吉澤は、鼻を人差し指を掻きながら半開きの目でつぶやくように言った。
高橋にしか聞こえない小さな声で。
吉澤「エゴイストに」
- 61 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時20分51秒
- ゆっくりとゆっくりとまるで巨大な時計のように回る
大観覧車
例えるのならば、長針より短針のほうであろう。
赤い観覧車に後藤と吉澤、高橋が座っていた。
とうぜんのごとく後藤と高橋は、同じ席に
吉澤は少しだけさみしそうな顔で、それでもにこにこしながら
一人で座っていた。
後藤「いい景色だね」
高橋「そうですねぇ」
高橋は楽しそうに景色をながめている。
といってもまだ、少しだけ上にのぼっているだけで
ちゃんとした綺麗な景色はもうしばらく先になる。
吉澤「これが夜中ならねぇ。電気とか星とか綺麗だろうけどなぁ」
少し残念そうにだがやはり笑顔でつぶやく吉澤。
後藤「んじゃあまぁさっそく」
後藤はそう言って、高橋の前に来て、座り込む。
高橋はあわてて、自分の膝を閉じ、最初から閉じられてはいたが
もっとしっかりと閉じて、スカートを両手で押さえた。
そういう関係つまりSEXしている関係でも自分の下着を見られるのは
恥ずかしいものなのだろうか。
- 62 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時21分22秒
- 昨日後藤と吉澤の前で狂態を見せていた高橋の姿とは思えない。
まぁそこが高橋の純情たるゆえんなのだろうが。
高橋「後藤先輩なにをするつもりなんですか?」
高橋は少し赤い顔をして、いつもは軽く見上げるはずの後藤の
ことを見下ろす。
吉澤「んー?なになに?」
吉澤も身を乗り出して、少し興味深げに加わる。
後藤「言ったじゃん?愛を気持ちよくさせるって」
高橋「え?」
吉澤「ああ、そういうことね」
吉澤は目を細めて納得顔。
一方の高橋は、うすうす感づいて嫌な予感をしているが
あまり認めたくはないようだ。
後藤「じゃあまずはこの扉を開くことからしますかねぇ?」
そう言って、後藤は、高橋の膝小僧から下をするすると指でたどる。
あの長く美しい人差し指で。
高橋「んっ。や、やめてください」
高橋はくすぐったいようなむずがゆいようなその感覚に耐えながら
首は振ってはいなかったが、弱弱しい拒否の言葉を口にする。
吉澤「めんどくない?ごっちんの力だったら、愛ちゃんからじゃなくて、無理やりにでも開けばいいじゃん?」
- 63 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時22分24秒
- 少しひどい言葉だが、吉澤の提案ももっともかもしれない。
高橋にとっては酷なことだが。
後藤「んー。それもいいけど、まぁここは愛の意思を尊重してね」
高橋「わ、私の意志を尊重するのなら!こんなところで、こんなことやめてくださいっ!!」
そう叫ぶ高橋だが、それを聞き入れず、まだ足をたどる後藤。
その顔にはいじわるな笑みがうかばれていた。
もちろん吉澤もいじわるな笑みを浮かべている。
やはりこの三人の関係は、後藤と吉澤に遊ばれる高橋ということになってしまう。
高橋には少し残酷なのかもしれないが。
高橋「んっ、やめてぇ」
後藤「うーん。まだだめかぁ」
吉澤「あたりまえじゃん。そんなことで足開くか?」
高橋「そ、そうですっくすぐったいだけです」
後藤「じゃあいいや。愛、ここでされるのいや?」
小首を傾げる後藤。
その後藤の表情にこんなときでも惹かれてしまう高橋だが。
ここでするのはすごくいやだった。
高橋「いやですっ!!!あたりまえでしょうっ!!」
後藤「そう。んじゃあ、命令します」
吉澤「あ?命令?」
高橋「え?」
後藤「なにがいや?」
- 64 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時22分55秒
- 後藤は、吉澤の赤い唇を右手でおおった。
やさしくだが。あくまでやさしく…。
高橋「………」
後藤「さぁ、愛なにがいやなの?」
まるで母親のようにやさしく目を細めながら聞くが
普通はこんなことを強要する母親はいないだろう。
あたりまえのことだが。
高橋「……あの…」
後藤「なに?」
高橋「えと…あの…エッエッチなこと、です」
小声で、うつむきながら上目づかいに答える。
そのしぐさはとてもかわいらしいものだったのだが。
後藤はそれになれている。
さらに目を細めて、もう見えないのではないかというぐらいに
細くして、やんわりと高橋の言葉を否定した。
後藤「だぁめ。」
高橋「え?」
高橋は不安そうな顔をして後藤の顔を見つめる。
今度は顔をあげて。
吉澤「エッチじゃあ甘いなぁ。小学生だって言える」
後藤「もっと別の言い方あるじゃん?愛」
きれいな声で少しだけ酷なことを命令する後藤。
もっともこのなかでそれを酷だと感じるのは
高橋ただ一人なのだが。
- 65 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時23分38秒
- 高橋「あの…えとぉ」
だんっ!!
後藤は少し乱暴に高橋の右肩の後ろにあるプラスティック製の透明なガラスに
手をつけた。
観覧車が一台だけぶらぶらとぐらぐらと揺れる。
それは例えるのなら、赤い林檎が今にも落ちんとしてゆらゆらと揺れているようなそんな感じだった。
高橋「す、すいませんっ!!」
思わず謝る高橋
別に自分が悪いわけでもないのに
悪いとすれば驚かした後藤だろう。
後藤「あやまることないけどね。」
吉澤「あんまおびえさせるなよ。」
後藤「へいへい」
高橋「あ、あのぉ〜」
後藤「そうだねぇ。まぁ座って」
座るように即す後藤。
その座るようすにあわせて、
後藤もじりじりとゆっくり
腰をおろす。
さきほどよりも高橋よりかなり離れた位置で
後藤は高橋を見下ろした。
やはり二人の位置関係はこの状態が一番なようだ。
後藤「それで?なにがいやなの?」
- 66 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時24分08秒
- 高橋「あ、あのっ、セッ」
後藤「セ?」
また小首を傾げる後藤。
こうすると少し幼くなるのが普通だが、
後藤の場合少なくとも今の後藤の場合は
違っていた。
逆に色気がただよう。
高橋「セックスです」
高橋は目をつむってその言葉を口にした。
高橋は基本的に恥ずかしがり屋だ。
SEXをしているときも大抵は目をつぶっている。
まるで自分の恥ずかしい姿を見たくないように
だが、ごくたまに後藤は目をあけるように
即すときがある。
そうさきほどのやさしい母親のような声音で。
でも高橋にとってはそれはひどく恥ずかしいので
やはり時々は応じるもののいつも目をつぶっていた。
後藤に後ろから抱きかかえられ
鏡の前で裸にされ足をM字に開かされ
自分の陰部について説明されたこともある
ここは大陰茎だよ愛、ここは小陰茎だよ知ってた?愛
ここが膣だよ愛。そしてここがクリトリスだよ愛。
などとこと細かく説明された。
そのときもぎゅっと両目を閉じていた高橋だったが
さすがにそれは後藤も許してはくれず
無理やりにでも言葉で両目を開くように命じられた。
おずおずと恐る恐る目を開き
そして真っ赤な顔で、
林檎のように真っ赤な顔で
- 67 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時25分14秒
- 自分のそこを見ていた。
わずかしか触れられていないのにもかかわらず
激しく濡れていた自分のそこを
見て、ひどく惨めな気持ちになったことを覚えているはずだ
後藤「じゃあご要望どおりイカセテあげるよ」
また少し残酷なことを言う後藤。
やはり目を細めている。
高橋は信じられないという顔をして反応した
吉澤「そろそろ観覧車も頂上だよ?早くしないとおじさんに見られちゃうね」
高橋「い、いやっ!!」
後藤「じゃあ脱がないとね?」
高橋「それもいやですっ!!絶対にいやっ!!」
うつむいてぎゅっと目をつむり首を振る高橋。
後藤の命令であれば大抵のことには従うし
他の人間に対してもしたがう高橋だが。
これは否定した。
後藤「じゃあどうするの?下着だけ脱ぐ?」
吉澤「それがいいんじゃん?こんなところで一人で裸になるのもいやでしょ?」
確かにそうだ。二人が吉澤と後藤が服を着ている目の前で
全裸になることなど高橋にはできないことだ。
高橋「っ」
- 68 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時26分18秒
- 高橋は一瞬もともと大きな目を見開いたが。
観念したように、ゆっくりと自分の腰に手を伸ばした。
目には涙が浮かばれている。
それでも後藤と吉澤の要求はとまってはくれないようだった。
高橋「………」
真っ赤な顔、本当に真っ赤な顔をしながら自分の下着の
両端に手を伸ばし、それをつかむ
後藤「ほら、早くしないと下についちゃうよ?」
吉澤「おじさんに見られるよ?」
後藤と吉澤の言葉にわずかに身体をびくりと反応させた高橋。
今にも涙が両頬に落ちそうだった。
しばらくしてついに高橋は自分の下着を脱ぐことができた。
- 69 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時27分21秒
- 目に涙を浮かべて、そして少しだけほんの少しだけ震えながら
そうした小動物のようなしぐさが返って吉澤そして後藤を
誘惑しているのだということに彼女は気づいていないのだろう。
高橋「これでいいですか?」
後藤「OKOKんじゃあそこに座ってくれる?」
高橋「は、はい」
高橋はゆっくりと席に座る。
だんだんと下降しだした観覧車を恐れながら。
ぺたんと座り込むと高橋のむき出しのお尻に
つめたいプラスティックの感触が伝わってくる。
高橋「ん」
少し声をあげる。
たえるほどの冷たさではない。
後藤「んじゃあ、いきますかぁ」
吉澤「OK」
後藤は、高橋の足首を突かんで左右に開かせる。
薄めの毛も。後藤が高橋に説明したことのある大陰茎も小陰茎も
膣もそしてクリトリスも、すべて後藤と吉澤の目にさらされた。
高橋「いやぁっ」
- 70 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時27分55秒
- 足を閉じようにも力の強い後藤に逆らえるわけもなく。
震えだしてしまう身体をひっしにおさえつけることぐらいしか今の高橋にはできなかった。
ここが外でなかったのがせめてもの救いだった。
一度後藤が外でやると言ったときがあったのだが
高橋はお願いだからやめてくださいと涙を流して
嘆願した。
さすがにそのときは後藤も了解した。
だから二人は外でやったことはないはずだった。
吉澤「はい。おめみえ〜」
後藤「やっぱまだ濡れてないか」
それはそうだろう。触られてもエッチな話を聞いたわけでもない
のだから、無理なことだ。
後藤「んじゃあ」
そう言って、おもむろに高橋の谷間に触れる後藤。
高橋「んっ!!」
びくりと座ったままの状態で、反応して身体を揺らせる高橋。
吉澤もにやにやしながらその様子を見ている。
後藤「こするよ?愛」
高橋「はい」
高橋は観念して、首を立てに振った。
そしてそのまま頭をうつむかせる。
目はやはりぎゅっとつぶったままだ。
- 71 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時28分34秒
- 今目をあければ、わずかだが
自分の底を見てしまうことになる。
それはいやだった、恥ずかしいだから目をつぶっていた。
後藤は指先を上下にゆらしゆっくりとじらすように土手の形をなぞっている。
高橋「んっんんっんっ」
後藤「ふぅん」
吉澤「だんだん濡れてきてるじゃん?」
後藤「まぁだ指は入れられないけどね」
後藤は吉澤のほうを振り向いて、見上げそう告げた。
高橋の耳にはおぼろげにその言葉が聞こえるだけで
あとは羞恥の感情と高橋にもわからないなんらかの感情がわいているだけだった。
切ないともいえるみじめだとも思える、感情が。
だんだんとゆっくりと迫る着地地点。
高橋はそれにおびえて、思わず口走った。
高橋「は、早くいかせてくださいっ!!」
後藤「おっ?」
吉澤「おおっ?」
後藤「それじゃあ愛のなじみのセリフがでたところで、いきますか」
高橋「なじみじゃありませんっ!!」
高橋の言葉は後藤と吉澤の耳にはとどいても、無視をされる。
高橋の胸にまたみじめな気持ちがひろがった。
- 72 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時30分01秒
- そしてそれとはまた別のなにか、屈折した感情もわいてきている。
吉澤「そだね。でもまだ濡れが浅いんじゃん?」
後藤「まぁ一本ならね」
ぐじゅっ!!
少しだけ小さなとても小さな音を出して、指をくわえていく膣。
後藤「ほらね。大丈夫」
吉澤「へぇ?そんなものかね。痛くないわけ?愛ちゃん」
高橋「い、痛くはないですけど、すっすこしっんんっあんっ!!つらいでっすっ!!」
後藤は高橋の返答を待つ前に、指を中に浅く入れたまま上下にゆする。
つられて、高橋の愛液もじゅぐじゅぐと出てくる。
あたりに隠微な匂いがただよっていた。
後藤「だよね」
高橋「んんっんんっんっあんっひっふぁっんんっあんっ!!」
高橋は苦しい体制にも関わらずわずかに浮かせ、
少し引き気味にするのだが、
- 73 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時31分04秒
- 後藤に片手でしっかりと足をつかまれているのであまり効果がなかった。
たとえ、奥まで腰を引いたとしても後藤の指が容赦しないのはわかりきっていたのだが。
それでもそうしないではいられなかった。
多分身体がそうしてしまうのだろうが。
高橋「んんっあんっひぃっんっあんっあっあっあっあっ」
後藤の指の出し入れにつられて、腰を上下にひっこめたり押し出したりしはじめる高橋
まるで自分が望んで後藤の指を受け入れているようでまたみじめな気分になる。
実際酷だがそのとおりなのだ。
気持ちの上では違っていても身体はやはり後藤の指を受け入れようと懸命に腰を揺らす。
後藤「これぐらいでしょ。じゃあ二本いくよ?愛」
高橋「んんっあんっんんっあんっうんっあっあっあんっ」
もう高橋には後藤のやさしい声など聞こえない。
ただ今認識しているのははしたなく喘いでいるだけの自分
そしてどこかにいるすぐそばにいる後藤の存在だけだった。
- 74 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時31分34秒
- そして二本目の指が入る。先ほどは人差し指今度は中指
それを横にして、二本の指が高橋の膣にずぶずぶと音をたてそうなくらい深く
入れられていく。
高橋「んんっあんっあっあんっ!!ひぃっ!!」
後藤「しめつけてるしめつけてる」
吉澤「なんかうちのけものじゃん?」
吉澤はつまらなそうに、低い観覧車の天井に両手をつけて
つぶやいた。
後藤「わるいけどねぇ。この狭さじゃあ無理だし」
吉澤「ちっ」
小さく舌打ちする吉澤。
そんなに高橋にいたずらしたかったのだろうか。
高橋「んっあんっあっあっあっあっ」
そんな会話も耳に入らず、ただ喘がされ続ける高橋。
かわいそうでもある。
腰はひくつき、前後にゆれ、両手をぎゅっと足に押さえつけ
目をつむり早くこの行為が終ればいいと
早くイってしまいたいと
だが、観覧車が着地点につくのは待って欲しいと。
後藤「ほらほら愛、早くイカナイと」
吉澤「観覧車ついちまうぞ?」
- 75 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時32分07秒
- 二人は声はやさしいのだが、顔はにやにやと笑っている。
高橋がこの二人の顔をみなかったのは幸いだろう。
この二人に笑われているとしれば、自分の狂態をみつめられ
笑われているとすれば、傷つくのは決まっているから。
高橋「んっあんっあっあっあんっんんっんんっんんっんっあっ」
そろそろ観覧車が終わりの4分の1ぐらいまでつきそうだ。
高橋「んっあっあっああああああああああああああああああああっ!!」
高橋は目をつぶりながら腰をゆらしながらイッタ。
顔をうつむかせて、
一人叫びながらイッタ。
目には涙を浮かべている。
後藤「OKじゃあ」
吉澤「つらいだろうけど、下着つけないとさ」
高橋「はぁはぁはぁはぁ」
やっとようやく後藤と吉澤の声が耳に届く
息をこらえ、なんとか口を開く高橋。
高橋「ゆ、指をぬいてください…」
後藤「OKOK」
するりと抜けられる二本の指愛液が糸を引いて後藤の指にからみつく
後藤はそれを口に含んだ。相変わらずの笑みを浮かべながら。
高橋「んっ。つめたい気持ち悪いです」
- 76 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時32分40秒
- 一人ごとのはずが、敬語をつかってしまう高橋。
彼女もここにはいない安倍と同じく律儀だ。
後藤「それはしょうがないね」
吉澤「そそ」
高橋「誰のせいでこうなったと思ってるんですかっ!!」
思い切って反抗の言葉を口にして叫ぶ高橋。
両手をぐーにして握り、目をつぶったままだ。
後藤「後藤のせいだね」
高橋「そうですよ。なんで、なんでここで、愛が愛が、こんなことされなくちゃいけないんですかっ!!」
なおも後藤を攻め続ける高橋。
彼女の心はそれぐらい羞恥にそまりそして傷ついていた。
自分のことを普段家族の前でぐらいしか使わない
愛と呼んでいるのも彼女の動揺をあらわしていた。
後藤「悪かったよ。後藤の欲求のおさえが甘かった」
そう言って高橋の背中に右手を回し
軽く抱きしめる後藤。
高橋は自分をこんなめにした相手にもかかわらずそれでもかまわずに
後藤の胸に顔をうずめて強く抱きついた。
高橋「ぅつひっくひっく」
吉澤「あらら、愛ちゃん結構泣き虫?」
吉澤も隣から、高橋の頭をなでながら、今度はやさしく困った顔を浮かべた。
後藤「そろそろ下につくね。愛」
高橋「はい」
心底ほっとする高橋。
- 77 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時33分12秒
- おおげさだろうが、もしイク前に下についていれば
高橋はもしかしたら、自分で命を絶っていたかもしれない。
ただ、心底愛している後藤に会えなくなるのはつらいから
それもなかったかもしれないが。
係員「はい。ごくろうさま」
吉澤「いいえいいえ」
係員は面倒くさそうにそれでも仕事だからと割り切っているのか
機械的にドアを開け、外にでるように即す。
そばでは何十人かの客が並び退屈そうに順番を待っていた。
後藤「ほら、愛ちゃん降りるよ?」
また愛から愛ちゃんに戻る後藤。
少し距離を離しているようだ。
高橋「はい」
後藤「そんじゃ次はトイレいこうか?」
高橋「え?」
顔をあげる高橋。
涙でぬらした頬を少し片手でぬぐった。
吉澤「そだね。愛ちゃんのそこを拭かないと」
はっきりその部分の名前をつげなかったのは
ちょっとした吉澤なりのやさしさなのだろう。
- 78 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時33分44秒
後藤「はい。それじゃあパンツ脱いで」
三人では少し狭いトイレの室内で後藤は高橋にまた命令した。
高橋「はい」
静かにうなづく高橋。
そして自分の下着を脱いだ。
今度はわずかだが、さきほどの観覧車内のときよりは早く脱いだ。
あれほどではなくともいやなことではあったのだが。
ここでなら、鍵を閉めたトイレ内の個室ならば
誰にもみられないですむ
ただ、このあとまた再び後藤の指によって自分が踊らされるのは予想ができていた。
それでもこの気持ち悪い下半身の感覚から早く解放されたかった。
吉澤「んじゃとりあえず便器に足つけてよ?」
便器の蓋をしめながら、吉澤はそうつげる。
命令ではもちろんない、ただそうしたほうが拭きやすいからだ。
後藤「そうそう」
高橋は、静かにうなづき涙の乾いた頬を紅潮させながら
右足を、トイレの便器にのせた。
後藤「ん」
吉澤「ふうん。谷間開いてるんじゃん?」
高橋「いやぁ、見ないで下さい」
高橋の懇願は聞き入れられない。
- 79 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時34分16秒
- 後藤「しょうがないね。この狭さじゃあ見るなって言うほうが無理だよ」
吉澤「そそ、さっきから暑くてさぁ。今日は30度越えてるね絶対」
後藤「だろうねぇ。んじゃあ」
そう言って、備え付けのトイレットペーパーをつかむ後藤。
からからから
ただその音が聞こえる、
外では子供がはしゃぐきゃっきゃという声や、
アナウンスの音、楽しげな、メリーゴーランドの音楽などが響いていて。
それは高橋にも後藤にも吉澤の耳にもかすかにひびいていた。
なんだかくぐもった音、不思議な懐かしさを呼び覚ます音だ。
高橋「んっ」
高橋は小さく声をあげた。
後藤の握っているトイレットペーパーが
高橋の谷間に触れたのだ。
後藤「ちゃんと綺麗にしないとね」
吉澤「あとで痒くなるからね」
二人の吉澤と後藤の視線を感じながら羞恥に耐える高橋。
高橋「んっあっあっ」
後藤の手がうごくたびに、声をあげてしまう高橋。
愛液も少しずつだが、流れてきているようだった。
高橋「んっんっ」
片手を壁につき片手をぐっと握り締めながら
羞恥とそしてこらえきれないようになりつつある快楽に耐える
できるだけ声をあげないように
- 80 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時34分47秒
- 外の手を洗っているかもしれないほかの客に気がつかれないようにと
必死だった。
後藤「だめじゃん?愛、濡らしたらさぁ?」
高橋の顔を見上げ、つぶやく後藤。
彼女は、拭きやすいようにしゃがみこんでいるのだ。
吉澤「そうだよ?これじゃあ意味ないじゃん?」
それも少しひどい言葉だ。
触られているのだから、自分の意思で流れる愛液をとめられるはずもない。
高橋「む、むりですっんんっあんっあっあっんっ」
後藤「うーん。」
吉澤「じゃあ、願いどおり指いれてやれば?」
高橋「ね、願ってませんんっっ!!」
後藤「そうだね。じゃあ」
後藤は、高橋の腰を片手でつかんで
高橋の膣に指をいれた
今度も人差し指だ。
じゅぐっ!!
吉澤「おお、入っていくねぇ?しっかりのみこんでんじゃん」
吉澤の声はなおも高橋の耳を刺激する。
心を刺激している。
後藤「まぁね。これが愛だから後藤の愛だからね」
どういう意味なのかは彼女にしかわからない。
後藤にしかわからない。
高橋「んっあんっんっひっひゃっうっんっあんっあっあっあっ」
高橋は腰を引きながら、後藤の指の侵入からくる快楽に
耐え続ける。
- 81 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時35分21秒
- 後藤はすばやく指を出し入れして、
高橋に快楽をあたえつづける。
耐えるものと与えるもの
じゅくじゅぐじゅぐと室内に、個室外へも聞こえるのではないかというほどの
隠微な音がひびく。
後藤「んじゃあ掻きだしますか」
吉澤「んー」
言葉どおり、高橋の膣に入れた指を9の字に曲げて愛液を掻き出す後藤。
吉澤はといえば、やはり自分の出番がないので、少し不満げだった。
高橋「んっあんっんっくっうんっはんっ」
高橋は、背中を曲げ、快楽に耐える。
後藤の掻き出す指がまた早くなった。
後藤「出てくるね。愛の愛液」
吉澤「そだねぇ」
当たり前のことを口にする後藤。
吉澤は退屈そうだったが、後藤はやはり笑みを浮かべていた。
高橋「うっあああああああああああああああああああああああ〜っ!!」
後藤「はい」
吉澤「イッタね」
- 82 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時35分54秒
- この場には不釣合いにあくびをする吉澤。
少しひどい。
たった一人で狂態をさらけた、高橋に大して少しひどい
高橋「はぁはぁはぁは」
後藤「んじゃあ今度はマジに拭くよ」
高橋「んっ」
また高橋に刺激をあたえる後藤。
だが今度はなんとか拭くことができたようだ。
後藤「んじゃあ行きますか」
吉澤「そだねぇ。次なににのる?」
後藤は高橋が自分の肩に手をおくのをうけいれ
右手で背中に手をまわしながら
吉澤をみやった。
こんなことがあってもやはり二人はマイペースだった。
後藤「とりあえず、花火やるまで、魔法の絨毯とかあとはバイキングとかだね」
吉澤「そだねぇ」
後藤「愛ちゃん大丈夫?」
高橋「はあはあはあぁ、大丈夫です」
後藤「OKそれじゃあ行こうか。」
そうして三人は、トイレを後にした。
高橋のいつも後藤に対して感じている一言を残して。
高橋「エゴイスト」
- 83 名前:カヲル 投稿日:2002年07月31日(水)21時36分28秒
それから後藤吉澤、高橋の三人は花火が終るまで
遊園地を満喫した。
高橋は自分の日記に、なにをしたのか細かいことは伏せておいたが
とても楽しかった、なにより後藤先輩と一日すごせたっ!!
と書いていた。
- 84 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月06日(火)15時21分08秒
- 萌えますた…続ききぼんでございます
- 85 名前:葵 投稿日:2002年08月06日(火)18時43分37秒
月板同様マターリ待たせてもらいます。
よいしょ。
- 86 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)18時55分10秒
- >>84 名無し読者様
おおっ。違うところのレスかと思えばここのレス!
みたいですね。これに萌えてくれましたか。
それはどうもです。
続きですね。それでは今すぐにでも。
- 87 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)18時56分18秒
- >>85 葵さま
ええ、マターリ待っててください。
ただこちらは少し時間かかります。
今別のに取り掛かってまして
まだ終ってないんですよ。これ
でもなるたけ早く終らせますので。
- 88 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)18時57分08秒
- 後藤「ふぁあ」
安倍「なんだ、またあくびかい?」
いつもの教室内。今日も暑い日が続いている。
騒がしい中で、かき消されそうになりながら
さほど大きくもない声を出して質問する安倍
後藤の手でおおいもしない大きなあくびに少しあきれているようだった。
後藤「ちょっとねぇ。まぁ後藤からあくびとったらSEXしか残らないし」
安倍「どういう性格してるんだか」
後藤「まあ、いいすぎた」
安倍「べ、別にいいけどね」
飯田「よぉ、後藤になっち」
飯田がガラスドアを開けて登場した。
もちろん後藤たちの席のすぐ横だ。
ここの教室のいやすべての教室のドアはそうだが
窓兼ドアにもなっているのだ。
それはトイレにいくときとても便利なのだが…。
後藤「ああ、カオリ」
カオリというときは大抵の皆が独特のイントネーションをつけるようだ。
本人もそうしている。意識せずにだが。
飯田「後藤、これから放課後空いてる?」
後藤「ああ、空いてるよ?」
田村「んだぁ?カオリに後藤二人で密会かぁ?」
- 89 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)18時58分11秒
- 飯田「よっ!田村大吾相変わらず歯が命か?」
田村「いいやおれはアナルSEXが命だ」
安倍「ぶっ」
安倍はおなじみのオレンジジュースを口にしていたため
思わず噴出した。
アナルSEXはないでしょうという感じだ。
それにしても後藤の友達は安倍と高橋を除きすべて
SEXという言葉に抵抗がないようだ。
そういう人間にはそういう人間がつくのかもしれない。
類は友を呼ぶということなのだろうか。
それならば、安倍も高橋も心の奥底にはなにかしらのものを秘めているのかもしれない。
後藤「ああ、そうかよあほが」
飯田「相変わらず田村大吾はおもしろいなぁ」
田村「どうでもいいけど、なんでカオリは俺のこと田村大吾とフルネームで呼ぶ?」
飯田「別に、田村ってきたら大吾しか知らないから」
口をとがらせて長身の背をまげる飯田。
なにが知りたいのだという不思議そうな顔だ。
後藤や安倍とはまた違った彼女も美形でつくりがとても良い。
ただ目のしたの膨らみが少し彼女の悩みでもあるようだが。
田村「じゃあカオリは、田村直己を知ったら、俺のこと田村直己はとか呼ぶのか?」
飯田「たまにね。呼ぶんじゃないかな?」
田村「ああ、そ」
- 90 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)18時59分49秒
- 後藤「うん。カオリのそういうところが魅力だね」
後藤は、少し微笑みながら、うんと力強くうなづいた。
飯田「あははっ。センキュー!」
飯田もとてもうれしそうにピースサインをつくる。
安倍はそれをうらやましそうに心底うらやましそうに頬杖をついて
眺めていた。
うかない顔をしている。手でパソコンの下の机の端を
いじくっている。
飯田「んじゃ、今日の放課後いいわけ?後藤の家でさ?」
後藤「OKだよん」
田村「なに俺もいれて3Pとか?」
安倍「ぶっ」
なおもナイスなタイミングで、オレンジジュースを噴出す安倍
少し運が悪いタイプなのだろうか。
飯田「いやだね。田村大吾と3pなんて絶対いやだね。後藤がいてもいやだね」
後藤「後藤は別にかまわないけど、昨日も愛ちゃんとよっすぃ〜とやったし、愛ちゃんがすべて受けだっけどね」
飯田は後藤の言葉に不機嫌になり、そして安倍はひどく傷ついた顔をした。
だが後藤は気がつかない。
彼女は少し鈍感なようだ。
- 91 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時01分24秒
- それも彼女の魅力でもあり、人を傷つけてしまう要素でもあるようだが。
それにしても吉澤はともかくとしても高橋には少しひどいのではないだろうか。
彼女にとって秘密というものは存在しないのかもしれない。
もちろんこれは後藤にだけに当てはまることだが。
安倍にはもちろん高橋にだってあるし、吉澤にも田村にだって、小川にも新垣にも紺野にだってもちろん
矢口も保田も皆秘密を抱えているのだ。
話したいかもしれない、誰かに聞いてほしいと願っているかもしれない、彼女達彼らにとってはとても重いかもしれない
秘密を。
ただ後藤にはそれがほとんどない、彼女とてつらい経験はしてきた。
それに耐えて、涙を流したこともあったはずだ。
だが後藤はしばらくすれば回復し
そしてもうしばらくすれば、あっけらかんとした顔で、他人に要求されれば答えるし
そうでなくても気が向けばしゃべるのだ。
そういう性格はときどきひどくうらやましがられる。
なんども言うようだが、彼女後藤真希にだって
つらいことはたくさんあるのだ。
昔はオナニーしていたことを他人には恥ずかしくって言えなかったこともある
- 92 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時01分55秒
- だが、いつのころからか、何が彼女を変えたのか、彼女は強くなり
そして期待に沿える人間になった。
そう彼女は確かに強いのだ。
だから人はその彼女の強さに惹かれてしまうのかもしれない。
ただ強い残酷せいも秘めているのかもしれないから
近づくと傷つけられるかもしれない。
飯田「いいからさぁ。とっとと今日の放課後暇かどうか教えてよカオリそれが一番聞きたくてここに来たんだよ?そんなむかつく話
カオリ聞きたくないんだけどなぁ」
安倍「なっちも聞きたくない」
飯田はとてもいらつきながら、眉をしかめて普通の声で伝えたが、
安倍は小さな声でなるべくなら誰にも聞かれませんようにと祈りながら
そんな気分で、つぶやいた。
後藤「むかつくね。へぇへぇ。わかったよ。もちろん空いてるよ?カオリのためならいくらでもあける」
飯田「わーいっ!!」
子供のようにはしゃぐ飯田。
田村「3」
後藤&飯田「「ばーか」」
田村「Pだけど、いいやまあいいやあ」
安倍「はぁ〜」
後藤「なんだい?なっちため息ついて、なっちも来るかい?エッチなことするけどなっちは絶対ネコだから」
- 93 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時02分59秒
- 安倍「い、いかないべっ!!何言ってるんだべっ!!」
飯田「おっ、なっちの北海道弁でましたねぇ」
飯田は、座っている後藤の肩に自然に両腕を伸ばしながら
安倍の顔をみつめて無表情でつぶやく。
安倍はまた表情を曇らした。
ちなみにどうでもいいことだが、田村もむっとした顔をしたが
彼のプライドがそうさせたのか、すぐに表情をまたへらへらとした
彼独特の本心を隠すような笑顔に戻した。
安倍は動揺するとときどきだが北海道弁が出てしまう。
18のとき、だから今から3年前の春に上京してきたのだ。
丁度安倍が、高校を卒業した歳になる。ブレザーが少し大きかったようだが、安倍の制服姿はとてもかわいらしく
何人もの女の子や男の子が告白してきたり手紙を下駄箱にいれてきたりしていた
らしい。
が安倍はその時付き合っていた人がいたし、そのためすべて断っていた。
もちろん安倍は断りをいれごめんなさいと謝る。
後藤は謝らずに気に入れば押し倒す
ここがまったく二人の違うところだ。
安倍「か、からかうなっ!!」
後藤「からかってないよ?」
飯田「遊んでるんだよ?今その冒頭だよ?」
二人して首を右に傾け、
問いかけるように安倍に口を開く
- 94 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時03分29秒
- 安倍「ば、ばかっ!!」
田村「かわいいなぁ。安倍さんは。ところで安倍さんはネコの意味を知っているのか?」
安倍「え?し、知ってるよ?ネコっていうのはつまり猫の格好してにゃあにゃあ鳴くんでしょ?恥ずかしいよねぇ」
どこでそんなプレイを見たのだろうか。
深夜のTVだろうか。
勘違いしている。
後藤「それナイス!なっち今度それやってよ?」
指をぱちりと鳴らし、安倍に提案する後藤。
飯田「どういうんだよっ!!それカオリの前でそういうこと言うかぁ?後藤っ」
田村「そうだぞっ!!田村大吾の前でそういうこと言うかっ!!真希っ」
後藤「いいじゃん、カオリのだって見たいよ?」
飯田の顔を見上げてそうつぶやく。
何が不満なのかと不思議そうな顔で
二人の顔がくっつくすれすれであり
もう少しでキスをしそうだった。
田村「俺のは?」
後藤「田村は犬だな」
田村「わんっ俺真希の犬になろうかなぁ。そんで真希がアナルSEXしてるの見学する」
安倍「…」
今度もオレンジジュースを飲んでいた安倍だったが
とりあえず突然のエッチな発言になれたのか
- 95 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時05分19秒
- 噴出しはしなかった。
後藤「なっちは猫というより訂正するけど、うさぎ。あの可愛いうさぎ、淋しいと死ぬとか言ううさぎ」
安倍「な、なっちは淋しくても死なないよ?」
田村「おれアナルSEXしないと死ぬ」
後藤&飯田「「勝手に死んでろ」」
安倍「ご、ごっちんはごっちんは淋しいと死んじゃうの?」
後藤「死なないよ?だったらもう死んでるもん」
飯田「あんなにとっかえひっかえ女だの男だのと好きほうだいやってる後藤が淋しかったことあるわけ。カオリには信じられないんだけど なぁ」
安倍「あ、あるよね。たしか言えないけどたしかあるよね」
後藤「ああ、父さんが死んだときね」
本人ではなくて、安倍のほうが隠そうとしていたことを
いともたやすく口にする後藤。
なんの表情も浮かばれていない。
安倍「そ、そうなんだ。もう乗り越えたんだ」
田村「なにお前おやじいねぇの?なんだよ?なんで俺に教えてくれないんだよ?」
飯田「そうだよっ!!なんでカオリに教えないでなっちに教えてるんだよっ!!」
後藤「聞かれなかったから。」
- 96 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時05分51秒
- 田村「じゃあなにかぁ?お前は俺にいちいちあなたのお父さんはご健在なんですかって聞くのか?」
飯田「だからなんでなっちには教えてカオリには教えてくれなかったんだよっ不公平だよっ!!」
安倍「ごめん、なっちがお父さんはどうしてるのって聞いちゃったんだよ」
後藤「謝ることないよ。別に気にしてないんだから」
飯田の腕を通り抜けて自分の頭をさらりとなでつける後藤。
やはり目が眠そうで、彼女の言葉どおり気にしている様子もない。
飯田「ふぅん。後藤もつらいんだ」
田村「つらかっただな」
後藤「あれだよねぇ。もう10年たつのか。あれから」
少し遠くを見つめつぶやく後藤。
その空間だけそのわずかな空間だけ静かな空気が流れた。
田村「10年ってことは、8歳か?」
飯田「それはつらいなぁ。そんなに小さいころになわけ?」
後藤「父さんは山登りが好きだったんだよ。だから、そこでまぁ遭難したんだな。そんでそのまま死体も見つからずに逝っちゃった」
安倍「ごっちん…」
自分のことではないのにとても悲しそうな顔をする安倍。
とうの後藤はけろりとしているのに
安倍はとてもやさしい心の持ち主なのだろう。
- 97 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時06分28秒
- 後藤「まぁそんで色々あってオナニーを覚えたわけさ」
安倍「ぶーっ!!」
やっぱり噴出す安倍。
どうして彼女がオレンジジュースを飲むと
田村と後藤はエッチなことを話し出すのだろう。
彼女は確かにやさしいが、それ以上に運が悪いようだ。
飯田「なんで、父さんが死ぬとオナニー覚えるの?」
田村「俺はおやじとお袋のセックスみてオナニーした」
安倍「ぶーっ!!」
かなり決定的。
彼女は運が悪い。
細かく言えば田村大吾のオナニーに反応したのではなくおやじとおふくろの
セックスというところで噴出したのだが。
どうでもいいことではある。
後藤「成長したんだろ。1つね」
飯田「そっかぁ。後藤にもいろいろあるんだねぇ」
田村「後藤の過去か、良いこと聞いた日記につけよう」
安倍「ぶーーっ!」
…今のは別にぜんぜんエッチな言葉ではなかったはずだが。
田村のキャラにあわないからだろうか
それに以前より若干だが、噴出し方がひどかった。
後藤「まぁその前に」
安倍「も、もういいからなっちもうオレンジジュース無駄にしたくないから」
安倍は後藤の前に両手を差し出して、ふるふる振りながら
顔を何度もうなづかせた。
- 98 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時06分58秒
- 後藤「あ、そ。じゃあいいや」
飯田「後藤の過去かぁ」
ちょっと逝ってる。
どこだかにだが
田村「ふぅん。」
後藤「んじゃあ行こうか」
安倍「え?でもまだ授業あるよ?残ってるよ?」
後藤「んー。次つまらないし、やめとく」
田村「俺もやめてゲーセンいくか」
飯田「後藤がさぼるんなら、カオリもさぼろう」
後藤「じゃあなっち今度カキ氷の苺練乳おごるから、ノートとってくれない?」
安倍「え?な、なっちの好きな味覚えててくれたの?」
少し顔を輝かせる安部。
こんな小さなことでも安倍にはうれしいことらしい。
後藤「なっちすんげぇうれしそうに顔にこにこさせながら食べてたからね。印象に残ってるんだよ」
安倍「そ、そうだべかありがとう」
後藤が立ち上がると、うれしそうに顔をうつむかせながら
礼を言う、安倍。
飯田の両腕はもう後藤からはずされている。今は後藤の右手を握っているだけだ。
後藤「礼言われることじゃないよ」
田村「俺の好みのカキ氷は覚えてるか?」
- 99 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時08分00秒
- わくわくしながら自分を指差し訪ねる
田村、首をかしげているが
似合わない。
そういうしぐさはあまり男がやるものではない。
後藤「どどめ色した、アイスカフェオレ」
後藤は頭に浮かんだそのままの言葉を口にした。
田村「な、なんじゃそりゃ?どういう味だ?」
飯田「カオリのは?」
後藤「カオリは確か、抹茶じゃなかった?アイス乗せたやつ」
飯田「むっちがうっ!!カオリが好きなのは、レモン味だよっ!!」
むっとする飯田。
自分の好みを後藤が覚えてくれていなかったことに腹をたてている。
田村「俺の好きなのは、抹茶かけたアイス乗せてないやつだ」
後藤「ああ、そか、レモン味ね」
田村の言葉は無視されてしまっている。
だが彼は普通でもこんなことでめげるわけではないが
とりあえずめげずに言葉を吐く。
田村「今度この4人で食いてぇなぁ。抹茶アイス抜きに、レモン味に、苺練乳入り」
後藤「OKいいよ」
安倍「いいねいいね。食べたいねぇ」
飯田「カオリ的には後藤と二人っきりで、しゃくしゃく言わせながら後藤が見つめている前でカオリ一人だけ食べてたいなぁ」
人差し指を口元にもっていき、つぶやくように唇をとがらせる飯田。
- 100 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時08分56秒
- 田村「大吾的には、真希と二人っきりで、ぶいぶい言わせながら、真希が見つめている前で大吾一人でイキタイなぁ」
こちらも人差し指を口元にもっていき、つぶやくように唇をとがらせる大吾。
飯田「まねするなっ!!」
両手を下にやや前にもっていき軽く怒る飯田
今度は安倍もオレンジジュースを飲んではいなかったようだ。
少しは彼女の運の悪さも改善されたのだろうか。
この短期間でそれもなさそうなものだが。
後藤「んじゃあ、なっちよろしくね」
後藤は早々と席をたち、
安倍に向かって軽く片手をあげた。
安倍「う、うん」
後藤「んじゃあ行こうかカオリ」
飯田「OKとりあえず後藤の家っちゅうことでさ」
後藤「わぁってるって」
そして廊下の先を歩いて消える二人。
それを静かに見送る別の二人
田村「いいなぁ。真希とエッチかぁ。俺最近してねぇんだよなぁ」
安倍「………はぁ〜」
田村「安倍さんはどうなの?真希とエッチしてるわけ?」
安倍「な、なにいうべっ!!」
- 101 名前:カヲル 投稿日:2002年08月06日(火)19時09分28秒
- 真っ赤な顔をして、答える安倍。
田村「してないわけ?」
安倍「してるわけないべっ!!ごっちんとは友達なんだからっ!!」
田村「ふぅん。真希手が早いのにめずらしいなぁ」
安倍「ごっちんだって友達には手をださないんだからっ」
後藤のことをかばう安倍。
もっともこの言葉が後藤をかばうことになるとは思えない
後藤ならば、普通の顔して、だすよ?友達でも気が向けばだけど
と言うんだろう。
田村「どうなんだ?このことは何を意味しているんだ?」
安倍「なにって?」
田村「うーん。うーん?」
腕を組み考え込みながら首を振り振り
自分の席にゆっくりと自分の席に戻っていく田村
安倍「……ごっちんす…」
安倍は、廊下の先を飯田と後藤が消えていった
廊下の先をみつめながらとても切ない目で
つぶやきかけただが。
安倍「ごっちんの…」
どうしたのだろう?
なにがいいたいのだろうか?
安倍「エゴイストっ!!」
- 102 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時27分46秒
- 後藤「ああ、ちょっと待ってて」
飯田「なんだい?」
後藤は前と同じリュックサックを飯田は
肩にさげる形の大き目の布製の袋を
彼女の場合絵画学科に通っているわけだから
たくさんの画材を持ち帰りしなくてはならず
そういうわけで荷物が毎回重いのだ。
この暑い中をよくやるものである。
後藤「パソコンしまうからさぁ」
後藤は、いや大抵のパソコン関係の学科に入っている
生徒は、自宅にパソコンを持っているわけだから
必要がなければ、ただ必要だと思われるものだけ
フロッピーやMOに入れて、
持ち帰る
あとは大抵ロッカーにパソコンを入れておくのだ。
そうすれば、電車やバスの中で重いパソコンを持ち運びする
必要もない。
安倍ももちろんそうしている。
後藤「OKんじゃあ行くか」
飯田「はいはい」
- 103 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時28分16秒
- 飯田「んっんっ!!」
おなじみになった後藤の部屋やっぱり室内の電気は暗くなっている
真っ暗ではないが、ベッド横の電気がついているだけだ。
後藤としてはもっとはっきり相手の身体を見たいのだから
電気をつけたいのだが、相手がそれは恥ずかしいと大抵言うので
それは受け入れていた。
ときどき拒否しているときもあるが
彼女の心次第で態度が変わる
まるで暗がりで黒目が大きくなり明るくなると目を縦に細める
あのしなやかな猫のようだ。
後藤は、黒豹を思い起こさせる体つきをしているが
彼女の肌は真っ白とはいえ、
性格部分を含んだイメージ的なものだ。
話を変えるが飯田は、窓に両手をおしつけて後藤からの
後ろから来る愛撫に耐えていた。
後藤「後藤好きだなぁ」
飯田「んっな、なにがっ!?あんっ!!」
飯田は、後藤に、両胸をもまれている。
やはり高橋と同じように胸は変形させられている
乳首もしっかりと立っている。
後藤「カオリのカオリっていう名前」
飯田「んっあんっんっえ?」
飯田はなんとか押し寄せてくる快楽をこらえ、後藤のほうに
首をひねる。
- 104 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時30分25秒
- 後藤「良い名前だよね。後藤は真希って名前も気に入ってるんだけどさぁ」
飯田「んっはぁああっんっあんっあっあっあっ」
後藤は胸をもみしだきながら、乳首をこりこりといじくり
そして飯田の白いセクシーな背中を舌でたどっている。
飯田「あ、ありがとっ!!とってもうれっんんっしぃっんあんっ!!」
後藤「そ。圭織、圭ちゃんと一緒なわけだ」
飯田「ほ、他のっんっやつのっ名前なんてっんっ言わないでよっんっこんなところでさあっ!!んっ」
後藤「どうして?」
そういいつつ、後藤は後ろから、飯田のまんこに手を伸ばし
指を差し入れる。
やはり人差し指を最初に
すでに飯田のまんこは濡れそぼり、ももにも膝にも彼女自身の愛液がたれていた。
飯田「わっんっからんっないのっ!?あんっんっあっんっあっひぃっあっあっあっあっ」
じゅくじゅくじゅくと室内に隠微な音が響く
時折下に見える道路を通る車のネオンライトが通り過ぎては消え、通り過ぎては消えを繰り返している。
とてもきれいだったが、今の彼女達にそれを鑑賞しろというほうが無理だ。
後藤「わからないな?どうして?」
- 105 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時31分28秒
- 後藤は、二本目の指を飯田の膣内に差し入れる。
片手では膣内で指を遊ばせて、もう片手では、胸をもむ。
もちろん乳首も、とがりきった乳首もこりこりといじくっている
飯田「しっ、しっとだよっんっジェラシーなんだよっんっんっ」
飯田の白いお尻は、後藤の指の動きに合わせて、ゆっくりと
ゆっくりと回されている。
後藤「嫉妬?後藤に?どうして?」
飯田「後藤はんっしっとんんっあんっしたことんんっないのんっあっあんっ!!くっ」
後藤「あるよ?まぁ何回かね」
飯田「そうなんだんっあんっひゃっんっ後藤でもんんっ嫉妬するんだっんんっ!!」
後藤「するね。後藤こう見えても人間だから」
飯田「んっあんっんんっあっあっあんっんんっあんっあっあっあっあっんっ」
飯田の胸が両胸が、ガラスに押し付けられて
変形している。
少し冷たい感触が飯田の胸に襲ってきている。
後藤「そろそろイク?」
飯田「う、うんっ、んんっあっんんっひゃっんっあっあんっんっはっんっはぁんっ!!」
後藤は指の動きを早め
じゅじゅくと音を立てている。
わざと飯田の耳に聞こえるぐらいに大きく
飯田「あっあっあっああああああああああああっ!!」
- 106 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時32分02秒
- 飯田がイッタ。
胸をガラスに張り付かせながら
乳首を立てて
後藤の指によってイカサレタ。
飯田「はぁはぁはぁ」
飯田はそのまま下にすべりおちると
座り込み
息を必死に整えた
後藤「じゃあ、コーヒーいれようかな。カオリもそれでいいっしょ?」
後藤は切り替えを早くして、台所にむかった。
飯田を残して。
飯田「……エゴイスト」
飯田のつぶやきも聞こえず。
飯田「エゴイスト」
- 107 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時32分35秒
- 後藤「さぁてとああ、次の授業はなんだっけぇ〜」
後藤は伸びをしながら、適当に首をこきこきとまげ
つぶやいた。
なかなかすがすがしい日だった。
お日様が顔を出し、こうこうと辺りを照らしている。
後藤「ああ〜。辻ちゃん。加護ちゃんはっけーんっ!!」
含み笑いを浮かべる。
辻「わーい!ののが勝ちでーす。アイスはのののものでぇーす」
加護「ちっ!!わぁってるわ。しかたないのぉ」
走ってきた先頭を走ってきた辻をふわりと抱きしめる後藤。
辻は突然のことに足をばたばたして抵抗する。
辻「な、なんですか。後藤さんやめてくらさいいきなりなんですか!」
後藤「ののはあいかわらずかわいいねぇ。なめちゃいたい」
べろんっ!!
辻「ひゃああっ!!なにするんれすか!?本当に舐めてますよっ!!」
後藤「後藤は言ったことは実現するタイプだからねぇ〜。そんなにあばれてもだめだよぉ。あ、もちろんあいぼんもかわいいからねぇ」
加護「相変わらずの様子ですなぁ。後藤はん」
目を細めて、手を後ろに組み
大人びた様子でつぶやく加護。
後藤「んー?胸はあれから成長したかなぁ?」
片手でお腹をつかみささえ、片手で胸をもみだす後藤。
- 108 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時33分36秒
- もちろん抱きかかえているのが辻なのだから彼女の胸をもんでいる。
辻「んあっ!!や、やめるのれす〜」
後藤「あはっ。感じてるじゃあん?ちっとは成長したかなぁ?」
辻「んっなにするんれすかっ!!やめてくらさいっ!!」
加護「そいつはうちのもんやからあんまり手ださんといてなぁ」
うちのものという割には余裕の表情である。
後藤が、本気ではないことを分かっているようだ。
辻「んっんんっはぁんっ」
後藤「ふっ」
辻「いやあんんっ。耳に息を吹きかけないれくらさい〜」
後藤「いいじゃあん。気持ちいいでしょ?」
辻「き、気持ちよくなんかありませんっ!!おろしてくらさい。あいぼんのところにいきます〜」
辻は真っ赤な顔をして、足をばたばたと動かしている。
後藤「へいへい。でもまぁ、キスしてからね」
辻「へ?んんっんんつ」
後藤「んっむぅんっんっ」
辻「んぐっんんっむぅんんぐんっ」
後藤「んっむぅんっんっんんっんっ」
辻「んんっんんっんんっ」
辻の顔が真っ赤から、やがて、青ざめてくる。
息苦しいようだ。
- 109 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時35分17秒
- 後藤「ぷはぁ。ごちそうさん」
辻「なにするんれすか!毎回毎回後藤さんは会うたびにキスするのやめれくらさいっ!!」
後藤「ののがかわいいからだよ?いけなかった?」
辻「いけないに決まってます!!やめれくらさいっ!!」
後藤「あはっ!!今度はあいぼんと一緒に3Pするか?あいぼんは攻めっぽいからののは一人だけ受けだね」
加護「ああ、後藤さんが攻めなのは言わなくともわかりますわ」
後藤「まぁね。女の子相手のときは大抵攻めだね」
加護「へいへい。そろそろのの離してもらえますか?授業始まりますから」
後藤「OKでも約束だよ?今度の日曜日にでもうちきてよ。うち一人暮らしだからぜんぜんOK、ゲームもあるしさ」
加護「んじゃあ日曜日にでも行かせてもらいます。予定があったら早めに携帯へ」
後藤「OKOK。じゃあね。のの」
辻「うぅう〜」
後藤「あはっ。かわいいかわいい」
後藤と辻、加護の様子を上の階から見ているものがいた。
その子は悲しそうな目をして、手すりをぎゅっと手が痛くなるぐらいに
握り締めていた。
とても切なそうな目。
- 110 名前:カヲル 投稿日:2002年08月19日(月)16時35分50秒
- 彼女は後藤の前ではいつもこんな目をする。
後藤はいつもそれに気がつかず好き勝手をしている。
いつかいつかこの自分の思いが届くように
上の階の彼女はいつもそう思っていた。
後藤「んじゃあねぇ。パソコンでメッセンジャーやりとりしようねぇ」
加護「へいへい。こんかいうちは、あいぼん♪ですわ。」
辻「ののはダースベーダ3だ!」
後藤「OK、あいぼん♪にダースベーダ3ね」
そうして後藤はいなくなった残されたのは辻と加護の二人。
加護「あいかわらずやなぁ。後藤はんは」
辻「ののお母さんに聞きました。後藤さんみたいにとっかえひっかえ女の子やら男の子やらと関係を持っている人は」
加護「ああ、知ってる自分の都合第一ってやつな」
辻「あれですね。エ、エエ」
加護「エゴイスト」
- 111 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月20日(火)22時10分29秒
- 3Pですか!?
萌え〜
- 112 名前:カヲル 投稿日:2002年08月20日(火)23時07分52秒
- >>111 名無し読者さま
3pに期待ですか?
わぁかりました。
少し時間かかるけど、入れてみます。
当然、辻さん受けになりますがね。
それで不満ならまたレスください。
- 113 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月22日(木)08時36分33秒
- ヤグタンはまだですか?
- 114 名前:カヲル 投稿日:2002年08月23日(金)13時34分05秒
- >>113 名無し読者さま
やぐたんはですねぇ。
ええとぉ、あと4人目ですね。
それまで待っていてください。
- 115 名前:カヲル 投稿日:2002年09月02日(月)17時07分49秒
- 後藤「………」
にまにましながら、パソコンになにか打ち込んでいる後藤。
その後藤に少し引きながら、安倍が話しかける。
安倍「ごっちん。誰とメッセンジャーしてるの?」
パソコンを覗き込むこともなく、後藤の顔を見て、メッセンジャーかなにかだろうと辺りをつけている安倍。
彼女の判断は確かに正しい。
授業に関係のあることで、後藤がこれほどにやにやしながら、なにか打ち込むことなどないだろう。
後藤「ダースベーダ3」
安倍「は?」
後藤「あと、あいぼん♪だよん」
安倍「ああ、あいぼんとののちゃんね」
後藤「そそ。」
安倍「どんなやり取りしてるの…?見ていい?」
後藤が、少し身体を横に引いたので、遠慮しつつモニターを見やる安倍。
そこには…
『あいぼん♪はかわいいっ!!今度あいぼん♪の胸触らせてー』
『ダースベーダー3は普段ノースリーブとか着るの?かわいいんだろうなぁ』
安倍「おやじくさい」
後藤の書き込みを見て、即そうつぶやく安倍。
顔にはあきらめの色が浮かばれている。
後藤「そう?後藤いつもこんな感じじゃん?」
安倍「そうだけど…まぁあいかわらずっていうか」
- 116 名前:カヲル 投稿日:2002年09月02日(月)17時08分53秒
- 後藤「まぁねぇ。楽しいけどねぇ」
安倍「二人はなんて返してるの?」
また身体を少し横に引く後藤。
安倍の除きこんだ先にはこう書かれた返事があった。
あいぼん♪『ええでぇー。うち胸でかいからなぁー』
ダースベーダ−3『ノースリーブってなんですか?食べれますか?のの辛いの大丈夫ですけど。今度食べにつれてってくれますか?』
安倍「らしい二人だね。」
後藤「あいぼんは適当に乗ってくれるっす。ののちゃんは大抵食べ物に変換されるっす」
安倍「楽しいの?これ?」
後藤「楽しいよおん。なっちもやる?」
安倍「なっちは…いいや。それよりごっちんこの前のニュース番組の感想再提出でしょ?」
後藤「ああ、覚えてるかぁ。そうだよ。再提出、今度の木曜日までね」
- 117 名前:カヲル 投稿日:2002年09月02日(月)17時09分25秒
- 安倍「こんなことしてて、いいの?」
後藤「いいのいいの。策は練っておりますから」
安倍「どうせ、田村くんに頼んでるんでしょ?」
後藤「あたりー。」
安倍「あいかわらずだなぁ。ごっちんは」
呆れ顔で、つぶやく安倍。
後藤は微笑んで、メッセンジャーに夢中になっている。
ちなみにメッセンジャーとは、パソコン上での短い会話のやり取りができるソフトのことだ。
相手を選んで、メッセージを書き込み送信すると、その該当する相手に、メッセージが届く。
という代物である。
これなら教師にもばれずに秘密の会話ができるというものだ。
- 118 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)14時55分43秒
- 後藤「♪〜♪〜」
にこにこ顔で、トイレの蛇口をひねる後藤。
後藤「今日はいいことありそな予感。後藤の予感はあたるんだよねぇ」
後藤の予感、確かに当たることが多い。
大抵よからぬ予感でしかないのだが。
辻「最近のの太ったんれすよぉ」
加護「お前食べすぎやねん。どうにかせえや。この肉ー」
そこへ、後藤の予感どおりかどうかは後藤本人しか知らないが、
辻と加護が入ってくる。
辻は、お腹を押さえて、加護は、そのお腹をつくつんとつつきながら。
途端に後藤は笑顔になる。
さっきからの笑顔が、満面の笑みといった感じに変わったということだ。
どうやら、後藤の予感はこの二人に関することだったらしい。
運の良い人間だ。
後藤「やぁ!ようこそ後藤の城へ」
加護「ああ、なんや、後藤はんやないの。なんやの。後藤の城って」
辻「さっきはイロイロなお菓子の話をどうもれした。ですが、ののはライエットをする予定でいますので、あまり参考にはならないかと
思われますが」
- 119 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)14時58分07秒
- 加護は、フランクに、辻は、大そう丁寧に、後藤に返事を返す。
辻は、人の話を聞かない性格なのだろうか。
それとも後藤の場合大抵変なことを言うので、なれてしまっているのだろうか。
だとすると加護は、付き合いがいいのか。
後藤「後藤の城!たったいまからここは後藤の城へと変化いたしました」
後藤は、ふざけて、片手を自分の前に大仰に持っていき、深々と礼をした。
よく紳士が淑女相手にするようなあのポーズだ。
辻「らっら今から?」
加護「なんやの?どういうことなの?」
後藤「いいじゃん。まぁ、二人ともやることやってよ」
辻「はぁ。そうさせていただきますれす。」
加護「そしたら、失礼して」
加護と辻が、トイレの個室に入ったのを見計らって後藤はドアを開けある細工を施した。
簡単な細工。公衆のトイレで密室を作るには誰だって考え付きそうな細工である。
そして後藤は、洗面台に寄りかかり、鼻歌を歌いながら、腕を組んだ。
天井を見ながら、なにか考え込んでいる。
加護「あれ?まだおったんですか?」
辻「エッチですねぇ。トイレの音聞こえてませんれしたか?」
- 120 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)14時58分56秒
- 後藤「はいはい。後藤はエッチですよぉ。それより二人とももう授業も終わりだねぇ」
加護「そうやねぇ」
辻「そうれすねぇ。のの的にはこれからフルーツパフェを食べにいく予定なんれすが」
加護「お前ライエットはどないしたん?」
辻「あ…それは…まぁ明日からということれ」
忘れていたようだ。
大変辻らしい。
さっきから、何分もたっていないのに、即忘れてしまっている。
人間都合の悪いことは大抵忘れてしまうものだ。
辻は別に悪くない…はずだ。
後藤「後藤的には、ののちゃんはそのぽっちゃり感ががうれしいねぇ」
加護「後藤はんはぽっちゃりが好きなんやね」
辻「れも女の子は痩せていたほうがいいれすよ」
後藤「そぉれは!!女の子の独りよがりな間違い!!」
突然大声をあげる後藤。
辺りに大きな声が響いている。
いくら細工を施したとはいえ、これでは怪しまれるのではないだろうか。
- 121 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)14時59分48秒
- 加護「でっかい声で断言したで」
辻「独りよがりってなんれすか?」
後藤「うーん。一人の勝手な考えってことかな。思い込みともいうね。つまりさぁ。男にとっては女の子は少しぽっちゃりしてたほうが
うれしいってことだよ。大抵はね」
加護「後藤はんは女の子やのに、ぽっちゃりが好きなんやねぇ」
後藤「後藤性格男っぽいからね」
辻「そうれすかね。それだとうれしいれすね。あいぼんはののは痩せていたほうがうれしいれすか?」
加護「…なんでうちに振るの?」
辻「ののが聞きたいかられすよ?」
そう言いつつ、だんだん、扉に近づいていく辻と加護。
後藤のさっきまでの笑みがよりいっそう深くなった。
目じりが下がっているし、大き目の口元も、さかさまの三日月状態だ。
がちゃっ。
加護「あん?」
辻「なにしてるんれすか?あいぼん」
がちゃがちゃがちゃっ。
加護「開かないんやけど?」
- 122 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時00分26秒
- 辻「ドア壊れたんれすかね?」
顔を見合わせる二人。二人の眉毛の間に深いしわが刻まれるのも時間の問題だ。
後藤は、二人の肩をちょんちょんとつつき後ろにいる自分に注目させた。
後藤「ふふん。これから時間のある二人に朗報です!」
朗報…なのだろうか。
加護「なんか…嫌な予感がする」
辻「ののれもわかる嫌な予感れすね。特に後藤さんの笑顔が気になります」
嫌な予感がよぎる二人、顔も苦笑いになっている。
後藤は、完全な微笑み、二人は、完全な苦笑い。
二人はこれから起こることをどう受け止めるのか…。
後藤「3pしたことある?」
加護「ありませんよ!!」
辻「あるわけないれしょ!!」
後藤「ふぅん。んで?あいぼんとののちゃんは処女なの?」
加護「処女…さぁ?」
目線をそらす、加護。
辻「なんれことを聞くんれすか!!」
後藤「ほぉ!」
目を細める後藤。
二人のこの返事だけで、なにかわかったというのだろうか。
さすが…すごい技をもつだけある。
- 123 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時01分07秒
- 加護「なんやねん。一人で納得したような顔してからに」
辻「は、恥ずかしいこと聞かないれくらさい!!」
後藤「統計ー。今の反応からして、あいぼん、非処女、ののちゃん処女」
がーんっ!!
と二人同時にそんな背景を背負いそうな、顔つきになる。
辻は真っ赤、加護は、青ざめて、やばいといった表情である。
加護「な、な、な、、ななあ!!」
辻「なんれわかったんれすか!?」
後藤「あはっ。やっぱ当たりー」
加護「あ…の、のののアホ!!」
辻「あ、あああ…えと…すいません」
うなだれる辻と、激しく罵倒する加護。
二人を見回し、目を細めて再び微笑む後藤であった。
後藤「やっぱねぇん。後藤の千里眼たいしたもんでしょ?」
そう言ってウィンクを一つ。
その顔はとても魅力的だった。それは認める。
だが、話している内容が内容だけに…。
加護「な、なんでそないなこと聞くんですか!?」
後藤「後藤が興味があったから」
しごく明確なお答えだ。
ただ、そういう言葉を期待しているのではないと思うのだが。
- 124 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時02分36秒
- 加護「きょう、興味って…だからって!!」
後藤「うーん。つまり辻ちゃんの処女は守らないといけないけど、加護ちゃんの場合はオールオッケーってことかな?」
加護「え?あんっ!!」
後藤は、一瞬だけ目を獣のように細めると、すばやい動作で、加護の後ろに回り、胸を揉み出した。
加護「な、なにをするっんんっ!!」
後藤「感度いいじゃあん。後藤うれしいよぉん」
加護「んんっあんっんんっ」
後藤は慣れた手つきで加護の胸を上下にこすりあげるように揉みしだく。
加護は、手を後藤の両手に持っていき、必死に抵抗しようとしている。
だが、後藤の力は強い、抵抗の力も加護のそれではかなわないようだ。
加護「んんっんんっあんっ!!」
辻「ご、後藤はん、なにしてるんれすか!?」
後藤「んー。辻ちゃんも処女だからってこれぐらいわかるでしょ?胸揉んでるんだよん」
辻はびっくりした顔で、しかも赤い顔で、後藤と加護の様子を見ている。
辻にとってこんな光景はまさしく初めてみるものだろう。
目が離せなくなっているようだ。
後藤「ふふっ。かぁわいい。やっぱ女の子は喘いでいるとき、感じているときが一番かわいいよねぇ」
- 125 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時04分42秒
- 後藤はとてもうれしそうに、加護の耳尻に舌を這わせている。
後藤の赤い舌が、ちりちりと加護の耳を這い回っている。ときおり軽くかんだりして、加護の反応を見ている。
加護「んんっんんっ!!み、耳は…うち弱いんや…やめてぇ〜」
後藤「いやだよん。だって加護ちゃん喜んでるじゃん」
そこまで聞いていて辻が反応した。
そうだ、自分はこんなことを許すわけにはいかない。
だって加護、親友の加護は、いまさっきやめてぇ〜と言ったではないか。
つまりこれは加護にとっていやなことなのだ。
辻はそう思った。
思うことにした。単に見ていることが恥ずかしかったというだけかもしれないが。
とりあえず辻はそう思うことにした。
辻「や、やめるんれす!!あいぼんが嫌がっています!!」
辻は、そう叫んだ。叫ぶだけでは足りないと思ったのか、後藤に向かって突っ込んでいった。
突進、まさにそんな感じ、これでうもーとか言っていたなら、牛のそれそのものだろう。
どどどっという音までしそうな気配だ。
だが。
後藤「ストーップ!!」
辻「へ?」
- 126 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時07分17秒
- 後藤にそのまま突っ込んで言って、親友として愛する加護を救出せんとしていた、辻の動きが
すんでのところ、後藤にぶつかるすんでのところで、後藤本人の言葉に寄って止まってしまった。
辻はきょとんとした顔をしている。
後藤「だめだよん。辻ちゃん。あいぼんはね。こう見えても気持ちよくなってるんだから」
辻「へ?」
後藤「つまりいやじゃないってこと。」
加護「いややってうちいややってんんっ」
加護は弱弱しい力で、首を横に何度も振る。
顔は赤くて、眉をしかめたままだ。
その理由は、後藤が胸をもんでいるからに他ならない。
辻「ほ、ほら、あいぼんいややって言ってます」
後藤「日本にはナイスな言葉があります。知ってますかぁ?」
ここで後藤さんの性的授業の始まりだろうか?
後藤は、辻に向かってウィンクした。
ウィンクを向けられた、辻は困りはてる。
ナイスなことわざ。それはなんだろう。
辻「お菓子は入るところが違う…れすか?」
一生懸命考えた辻なりの言葉。
これで、お菓子は、入るところも違えば、カロリー摂取量も違う。
つまり低い、ということわざなら、まさしく辻の座右の銘になる言葉だろうが。
- 127 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時08分50秒
- だが、これは、この言葉は後藤の言っているナイスなことわざとは違う。
というよりことわざではない。
後藤の言いたいのは。
後藤「いやよいやよも好きのうちだよん」
そうそれである。
いやよいやよも好きのうち、これもことわざではないが、その意味をあえていうなら、
いやだいやだという言葉を言っていても、それとは逆にあなたが好きだという意味も含まれている、かもしれないという
ことである。ただこれを推理するのは大変で、こういう言葉がわざわざあるくりだから、普通はいやよいやよも嫌いだよ
ということになるほうが多いだろう。
男性女性諸君、気をつけてほしいものである。
犯罪行為は控えめにということだ。
辻「いやよいやよも好きのうち…れすか?」
加護「あうんっ!!」
辻の言葉にかかったように、加護がひときわ大きな声を出す。
後藤が、加護の下半身に手を伸ばしたのだ。
短パン越しに強く、股の間に手を押し付けていた。
その加護を無視して後藤は、なおも説明を続ける。
- 128 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時13分26秒
- 後藤「つまりだね。人は恥ずかしいときに、思わずいやだと言って自分のなかのバランスをとるのだけど、それはえてして恥ずかしいから
であって、本心ではむしろ、好きだと、やってほしいと思っているということだよ」
まぁつまり、そういう場合も、なきにしもあらずということだ。
なきにしもあらず、あったらいいなぐらいに考えてほしいのだが。
加護「んんっんんっ押し付けんなやぁ」
後藤は、加護の股の間を強く押し付けている。
短パン越しとはいえ、少しは刺激があるはずだ。
加護の表情を見ていると少しとは言い切れないようだが。
辻「よくわからないのれすが?」
加護「いややぁ。だめやそこはぁ」
辻の言葉を無視するように、今度は後藤は、加護の短パンのゴムのところから手を差し入れている。
加護が弱弱しい反応を返すなか、後藤は、左手は、胸を揉み、右手では、短パンと下着を通り越してじかに加護の
一番弱い部分をさすりだした。
加護「んんっんんっあんっんんっんんっはぁんっ!!」
後藤「ほらね?みてみな?加護ちゃんの顔をさ」
辻「………」
- 129 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時16分16秒
- 言われて辻は、加護の顔をじっと見つめる。
だがその顔はどう見ても。
辻「苦しそうれすよ?あいぼん」
後藤「耐え切れない顔って言ってくれない?これは快感がすごくてぇ、耐え切れないほど気持ちいいときの顔だよ」
辻「そ、そうなんれすか?」
辻は、ほぼ半分以上、後藤に洗脳されかかっている。
さすがに後藤はエッチなこと関連に強いだけある。
不思議な説得力でもあるのかもしれない。
勉強もこの程度強ければいいのだが、後藤の場合こういうことにしか応用されない。
まぁ、逆に辻が、説得に弱いかなり素直な性格だからという局面もあるにはあるが。
後藤「そうだよん。それよりほらほら、辻ちゃん。この音聞いてごらん」
辻「へい?」
言われて辻は、後藤に一歩近づいた。後藤に近づくこと、それは同時に加護に近づくことも意味する。
加護は現在、後藤に恥部を触られている最中だ。
つまり。
ちゅ…ちゅく…
こういう音がするわけだ。
- 130 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時16分46秒
- 後藤「ほら?聞こえた?」
辻「…これ?なんの音れすか?」
後藤は辻のその言葉に薄く笑うと、今度は、加護のそこに、いきなり指をいれた。
加護「んあっ!!」
加護の大きな声に、辻は一瞬びくっと、身体を振るわせる。
辻にとってわからないことだらけである。
じゅくじゅくじゅく。
そんな頭の混乱している辻の耳に、ある音が響いてきた。
なにか、水音とも言える音。
不思議と卑猥な感じのする音。
知識のほとんどない辻でも卑猥だと感じるような音。
それが耳に届く。
辻「こ、これは…えと…」
後藤「女の子のステキな音だよ。女の子しかだせない音」
後藤は微笑んで、辻に報告する。
加護が必死に、快感からくる波をこらえ眉をしかめている分、後藤の余裕の微笑がひきたっている。
それはまぁ、逆のことも言えるわけだが。
- 131 名前:カヲル 投稿日:2002年09月06日(金)15時17分17秒
- 辻「女の子しか…出せない音れすか?」
後藤「そそ、良い音だよね。後藤この音大好き、ね、興奮しない?」
加護「いやや!!のの聞くな!!こないな音聞くなや!!」
加護は必死に抵抗して、首を横に強くぶるぶると振っている。
だが、その音は加護の願いもむなしく、トイレ内に激しく響いている。
辻「興奮…するかもしれません」
ついに辻が、ある意味陥落した。
後藤は楽しむように辻を陥落せしめたのだった。
後藤「次はね。女の子がイクときの声と、顔を見せてあげる」
加護「やめてや!!いやや!!恥ずかしいんや!!後藤はんやめて!!」
後藤「そ、んじゃあやめてあげる」
加護「え?」
後藤「後藤はやさしいからね。やめてあげる」
さぁ、これで、加護の二者択一の戦いが始まった。
少し大げさだが、これから加護は快楽を得るか、理性を取るかの究極の選択を迫られることになるのだ。
- 132 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月09日(月)02時33分54秒
- 続き(;´Д`)ハァハァ
- 133 名前:カヲル 投稿日:2002年09月09日(月)23時44分05秒
- >>132 名無し読者様
ハァハァつけてくださってどうもありがとうございます。
ですが、もちっと待ってください、まだこの続き書いてませんので。
すんません。
- 134 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時33分41秒
- 後藤「さぁ、んじゃあ何から話そうか?」
ここでおよっという顔をする辻。
それはそうだろう。
後藤は、まるで、これからお話をしてくれる、読み聞かせの文庫のお姉さんのように微笑んだ。
つまりなにか本を読んでくれるもしくは、昔話をお話してくれるお姉さんのような風情で、笑顔を浮かべて、トイレ内の洗面台に腰をもたれたのだった。
ただこれは、計算づくである。
要するに、このまま加護のがまんの限界を待っているわけだ。
後藤としては、このまま進んでも、大した反抗があるとは思ってないが、それでも今回は、
後藤の気まぐれにより、加護からのおねだりを期待したいわけだ。
だから、この状態を長く続ける必要がある。
加護のがまんの限界、理性のたがが外れるまで。
ただ気まぐれというよりいつもそうだという話もあるが
だが物語がそんなにうまくいくわけないのである。普通の場合は。
辻「はい?」
ほら見たことか、普通この状況でそんなにおだやかに何を話そうかとか言われても、疑問に思うに決まっている。
- 135 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時34分54秒
- 後藤もこれは鼻っからわかってはいたが、苦笑を浮かべて、言葉をつむぐ。
後藤「なにか聞きたいことはないかい?」
辻「聞きたいことれすか?」
そりゃたくさんあるだろう。なかったらおかしい。
皆さん知ってのことだと思いつつ言うが、辻はこの手の経験はないのだから、
あったってこんなもの見せられたら、ねぇ?
目の前で加護の狂態(つまり喘いでいる姿)を見せられれば、質問どころか不安になるに決まっている。
後藤「そ。そそ。なんかない?なんでも答えるよぉ?」
辻「ええとぉ〜」
どうする?辻、この場合なにを聞いたほうが妥当なのだろうか。
そんなことわからない。辻にだってわからないだろう。
ここは思い切ってそのままズバリを聞いてしまったほうが良くないだろうか?
この状態の加護には悪いが。
辻「ええとぉ〜」
後藤「なんだい?なんだい?」
顔を近づけてくる後藤に少しいやいやと首を振りつつ、辻は懸命に考える。
- 136 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時35分26秒
- 脳みそがつまってるんだか、つまってないんだか、辻自身にもわからない。
でも将来性のある頭で必死に考える。
辻「…あいぼんは、なんで顔が赤いんれすか?」
大して大胆でない質問である。まぁ、これぐらいのジャブが必要か。
辻にとっての必要なジャブ。
相手がこの攻撃(?)によってどんな反応を返すか確かめるためのジャブである。
後藤「さぁ?あいぼんに聞いてみなぁ」
そう来ると思った。
そんな感じだよね、後藤さん。
つまりいじわるだよねぇ。
辻「の、ののが聞くんですかぁ?」
後藤「んー、じゃ後藤が聞いてあげる。ねぇ?あいぼん?」
加護「(びくっ!!)」
かわいそうに、加護は、後藤に触られただけで、反応している。
まぁ触ったところが問題で、首筋付近だったからかもしれないが。
おびえているのかもしれないが。
後藤「あいぼぉん?」
甘い声を出す後藤。猫撫で声とはこのことだろう。
加護「な、なんや?」
真っ赤な顔で、答える加護。
後藤が、首筋をたどるように触っているから、びくびく震えて目も閉じている。
後藤「あいぼんはなんで、赤い顔をしているのかなぁ?」
加護「……」
後藤「なぁんでかなぁ?」
- 137 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時36分11秒
- 加護「や、やめいっ!!」
後藤の首筋を触る手がさらに下がって、今度は、胸のほうまでたどりだしたので、加護はたまらず声をあげる。
ただその加護の声にびっくりしたのは、辻だけで、後藤は笑っているだけだが。
後藤「なにを?なにをやめるのかなぁ?」
加護「そ、それは…」
後藤「あれぇ?あいぼん?」
加護「な、なんやねん…」
後藤「この水みたいなの、なぁに?」
加護「へ?…うぁ…」
辻「うぁあ…」
後藤が、指差した先には、加護の太もも。
加護のこすりあわされた太ももには、ねばっこい液体が、たれていた。
加護は、座り込もうとするが、ここがトイレだということをすんでで気がついて、座り込めない。
しかし、後藤はにやにやしているし、辻は、驚いてじっと見つめるし、加護にとってこの場はたまらない空間になってしまう。
後藤「ただの水かなぁ?それとも…」
後藤は、加護を抱きしめて、そのまま手を下に伸ばし、加護の太ももを撫でていく。
さすがに後藤も悪いと思ったのか、こうすると、辻に見えにくくなるので、隠す意味合いもあるのかもしれない。
- 138 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時36分41秒
- まぁ、触っているのだから、加護にとって、いいことになるかはわからないが。
実際気を使ってるかどうかも後藤にしかわからないことだが。
加護「うぅ、うぅ…」
後藤「うーん。どうかなぁ?」
そう言って後藤はおもむろに、加護の愛液で濡れた自分の指を加護の口元に持っていった。
加護「んんっ」
それがなにを意味しているかはわかっているが、当然首を振る加護。自分の愛液なんて、舐めたくないだろう。
後藤は、その指を加護の口元に塗りたくっている。
こうしてみると、後藤はサドなのだろうか。
後藤「どうしたのぉ?口あけてごらん?」
加護「んっ、いや、いやや」
辻「なんか、いやがってますけろ?」
後藤「んー、っかしいなぁ」
計算違いかなのだろうか?
後藤の手腕でもこうなってしまうこともあるということか。
後藤もこれに懲りて、次回からもうちょっとやさしく…。
後藤「濡れてるのに…」
加護「ひゃあっ!!」
- 139 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時37分14秒
- できないらしい…。
後藤は、加護の局部を再び、強く触ってみたのだ。
後藤「なぁ?じゅくじゅく言ってるだしょ?」
じゅく…
確かに響いている。
辻「そ、そうれすね。なんか聞こえます」
素直な辻。素直すぎる気がする。
大好きな加護のピンチなのに。
後藤「っかしいなぁ。普通ここまで来れば陥落するんだけどなぁ」
陥落、するんですかね?
辻「陥落…?」
後藤「落とされるってこと」
加護「んっんっだ、だれがんんっあんっ落とされんんっるかっんっ、あんっ!後藤はんんんっなんかにっんんっ!!」
加護は、後藤に布越しに恥部を触られながら、必死に抵抗している。
後藤「ひでっ!そういうこと言うかなぁ?」
後藤はますます強く、加護の局部をいじくりだした。
短パンから、指を入れて、加護のまんこに指を差し入れはじめている。
加護は、眉をしかめて、必死に抵抗するが、力がでない状態だ。
ぬちょぬちょという卑猥な音が辺りに響いている。
- 140 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時38分17秒
- 加護はがくがくと身体を揺らして、ついによだれまで出している。
どういうん気持ちだろう、親友の前でこういう姿をさらしてしまう、加護の気持ちは…。
加護「いややぁんっあんっはああんっんんっいやんっあんっ!!」
当然だろう。それはいやだろう。
だが感じている。はっきり感じてしまっている。
加護は自分で自分が信じられないだろう。
自分がこんな状況に陥っていること自体信じられないだろうし、それに、それでもこんなに感じてしまっている
ことにも。実際後藤が加護にここまで手を出したのは初めてのことなのだ。
後藤はいつも、エロい言葉を吐いたりするが、いままでは、ここまではしなかった。
まぁ後藤のことだから、そういう機会をたんたんと狙ってはいただろうが。
さてはて、相変わらず、膣をぐじゃぐじゃと、かき回されている加護は?
加護「んんっあんっひゃあんっんんっくっんっんっくぅん」
喘いでいる。
- 141 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時38分50秒
- 後藤「かぁあわいいっ、くぅんっだって子犬みたいだねぇ〜ねぇ?辻ちゃん?」
辻「………」
辻?どうしたんだろう?辻がなぜだか答えを返さない。
どうしたことだろう、なぜか、太ももをこすりあわせている。
眉もときおりしかめたり、顔を真っ赤にしたりしている。
これは…。
後藤「っしゃ!」
後藤は辻のその様子を見て、顔を横に向けて小さくつぶやいた。
してやったりの顔である。これで二人とも後藤の思い通りということか…。
今度は後藤は、右手で、加護の太ももをさすりながら、辻の顔をのぞき見た。
その目は三日月型にゆがめられているし、口元も曲がっている。上に。
加護は、後藤が、恥部から手を離して、太ももをさすりだしたことに一瞬だが、残念そうな顔をしていた。
後藤はそれも知っていたのだが、とりあえず今は辻への攻撃、ということらしい。
後藤「んー?どうしたのかなぁ?辻ちゃあん?」
にやにやにや、下品な笑いともいえる。
そんな笑みを浮かべている後藤。
辻「ん、え、えと…」
後藤「顔が苦しそうでちゅよぉ?なんか顔が赤いでちゅよぉ?どうちたのかなぁ?」
辻「わ、わかりません。なんか変れす」
後藤「うーん?変ってどんな感じぃ?」
- 142 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時39分21秒
- 加護「んっんんっののっんんっいうなっ!!」
辻「あの…えと…なんかびしょびしょれす」
辻は知識がない分発言が大胆だ、と思う。
後藤「っしゃ!!」
さっきより大きな声で、喜びを表現する後藤。
これほどの笑顔は今日始めてではないだろうか、後藤は。
辻「なんれれしょう?なんかむずむずします。胸がいたいれす」
後藤「それはぁ乳首がたったということれすよぉ?」
辻「乳首が立つ?なんれすか?それ?」
後藤「っしゃ!!!」
この”っしゃ”は、そういうことも知らない人間を相手にSEXまがいのことができるという喜びの”っしゃ!!!”である。
らしい。
後藤「乳首がねぇ、喜んでるんだよぉ?辻ちゃんが気持ちよくなってるぅ〜、辻ちゃんうれしいって聞いてるんだよぉ?」
加護「のっんんっののっんっうそやんんっあんっ信じるなっんんっ!!」
辻「うれしい…れすか?」
辻は、加護の言葉より後藤の言葉を信じている。
- 143 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時39分55秒
- まぁ、加護の言葉は喘ぎ声混じりでなにを言っているのかわかりにくいし、
後藤は明瞭にやさしく話しているからだろうが。
辻「うれしい…んれすかね?」
後藤「そうじゃないのぉ?辻ちゃんが女になりそうだってさぁドキドキしてるんだよお。女の子から女へとねぇ〜?」
おい、後藤、このままやってしまう気か?
彼女は初めてだぞ?やばいぞ?
辻「えと…れもなんかうれしいっていうよりなんか…むずがゆいれす乳首が…」
後藤「じゃあいじってみな?」
辻「じ、自分でれすかぁ?」
後藤「ごっちん今忙しいから、無理なんだよねぇ、ののが自分でいじくってるところ、あいぼんもみたいってぇ」
加護「うっ、うそんっやんっんっみとうんんっないっんっんあんっあっん」
辻「そうれすかぁ、あいぼんがみたいなら、ののがんばります!!」
後藤「うんうん」
笑いながらうなづく後藤。
辻は、自分の乳首を服越しに、いじくりだした。
後藤はすかさずアドバイスをくだす。
後藤「ああ、そうそう、服越しもいいんだけどね、後藤的には、服脱いだほうがうれしいなぁ。もちろんあいぼんもね」
- 144 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時40分26秒
- 辻「あいぼんが喜ぶならそれなら…。後藤さんは知りませんけど」
後藤「んだよそれ…」
ああ〜、ちなみにこれは小声である。後藤だってここで辻の機嫌を損ねたくないから今も猫撫で声なわけだし。
文句も小声でしか言えない。であるから小声である。
辻「あの…みないれくらさいね?」
後藤「んー」
辻は、後ろを向いて、服を脱いでから、ブラをとった。
いきおいよくではない、少しもじもじしながら、時間をかけて、
ちなみに太ももに飽きたのか、後藤は今度は、また恥部に狙いをつけて、土手のところをこすりつけている。
ゆっくりとあざやかに。
加護「んっんんっんんっ〜」
やんわり気持ちよくなるぐらいに調節して加護の土手を触っている。いやこすっている。
そしてついにTシャツを脱いだ。
後藤「んー、辻ちゃん、スポーツブラなんだぁ?」
そう、辻はスポーツブラである。
加護は、普通のブラだが、辻はスポーツブラ、でいいのだろうか?
辻…たしか、高校生経験したはずだが。
辻「今日は、ブ、ブラジャーがなくて…お母さんがスポーツブラにしとけって言ったれす」
なるほど、母親の提言なのか。
それを素直に聞く辻もかわいらしい気がする。
後藤も満面の笑みだ。
- 145 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時41分59秒
- 後藤「かぁあわいいいっ〜」
辻「ののはいやらって言ったれす。れも洗濯中らって言って、らから、スポーツブラかお母さんのブラジャーしかなくて」
泣きそうである。自分がどうしてこんなことを告白させられているのか混乱した頭で考えながら
それでも律儀に答えている。とってもけなげで素直である。
辻「ベージュはいやれす。ベージュはいやれす。黒は大人になってから着るものれす」
なるほど、辻の母親は、ベージュか黒を着用しているらしい。
それしかないのかは謎だが、ずいぶん極端な気がする。
勝負用と、楽するためのものをツーパターン用意しているのだろうか?
後藤「泣くなぁよぉ〜、ののちゃあん、いいよいいよ、スポーツブラいいよぉ〜」
後藤も泣かれると弱いから、フォローしてみる。
すると辻は、しゃくりあげながら、なんとか泣くのをこらえた。
高校でてるはずだが?幼稚である。
辻「くんっんっぐすっっすいません。のの泣くつもりはなかったれす」
後藤「まぁしょうがないさぁ、ののちゃんも不安なんだよなぁ?」
辻「のの怖いれす。乳首が痛いれす」
- 146 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時42分29秒
- 後藤「そうかぁ?んじゃあ、ちゃんといじくってあげなぁ?いじくると乳首はちゃぁんと答えを返してくれるよぉ?ありがとーってね?」
いくつの子を相手にしてるつもりかわからないが、さっきから口調が極端に甘い。
サドになったり、やさしくなったり、忙しい女性だ。
辻「わかりました」
辻は、自分が上半身裸だということを思い出して、恥ずかしそうに腰をよじったが、
それでも後藤に言われたとおり、乳首をさわりだした。
最初に触れたときは、ぴくっと反応して、すぐに手を引っ込める、すると辻の小さめの胸が、少しぷると揺れる。
そして、それから決心したように目をつぶって、乳首をつまんだ。
辻「いたっ痛いれす…」
後藤「いきなりはいたいよ。やさしくしてやんな。そうだな、手の腹でこすってみな」
辻「は、はいれす」
辻は後藤の助言どおりに、今度は、やんわりと手の腹でこすってみる。
そうすると辻の胸から、やんわりとした、感触がわきあがってくる。
乳首の痛みも?
辻「なんか…痛くなくなりました」
後藤「だろ?乳首が喜んでるんだよ」
辻「すごいれす。乳首ちゃんうれしいれすか?」
- 147 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時43分00秒
- なんだろう。この空間は、幼稚園児じゃないんだから。
後藤「乳首ちゃんはねぇ、感じるとたって、触られるとうれしくて、もっと触って欲しいって思うんだよ?」
辻「もっとれすか?じゃあののもっと触ります」
後藤「んー」
うんうんうなづく後藤。まるで、辻が自分の子供で、テストで100点を取ってきたときに喜んでいる
”父親”のようである。母親は自分のことのように喜ぶから少し違う。
なんだか妙にそこのところ、こだわってはいるが。
そして自分の乳首をやんわりと手の腹でこねくり回す辻。
辻「んー、な、なんか…」
後藤「んー?どうしたぁ?」
辻「なんか…変れす」
後藤「なぁにが変なのかなぁ?」
辻「き、気持ちがいい…れす」
後藤「よしよし、乳首ちゃんがお礼を言ってるんだねぇ。」
辻「乳首ちゃんお礼れすか?」
後藤「そうそう、乳首ちゃんがねぇ」
これで加護が正常な状態なら、あほらしいなどと言ってその場を呆れて去るところだろうが、
今現在加護は、後藤に、恥部である土手をいじくられている最中である。
そんなことできやしないわけだ。
加護「んっんんっんんっんんっ」
辻「後藤さん、あの…」
- 148 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時43分30秒
- 後藤「んー?」
後藤は現在加護の愛液で濡れた、指の匂いをかいでいる最中である。
まるで、研究員のように、たしかめている。
人によって匂いが違うのだろうか?
微量な差だろうが。
辻「股が気持ちわるいれす。」
後藤「おおっけぇーーー!したらば!次は、股を触ってみよう!!」
辻「へ?」
後藤「股を触ってみな」
辻「れ、れも股は痛くないれすよ?」
そりゃそうだろう、股が痛くなったら病気だ。
やばい病気かなにかだろう。多分。
後藤「痛くなくてもね。辻ちゃんの股が触ってほしがっているのが、後藤にはわかるんだよぉ?」
辻「触られたがってるんれすか?」
後藤「そぉ〜。ためしに触ってみな?」
辻「脱ぐの…れすか?」
後藤「んー、そのほうがいいけど、ののは恥ずかしいだろうからぁ〜、やさしい後藤は、服の上から触ることをお勧めします」
- 149 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時44分00秒
- 辻「やさしい…んれすね、後藤さん…」
加護「んっあんっあほんっんっあほや…んんっああぁああんっ!!」
後藤「ストォーップ!あいぼんまだいくなよぉ?」
土手を触られて、よりいっそう眉をしかめた加護に後藤がストップをかける。
加護「そ、そやかて…んっあんっんっんっひゃあんっ」
加護にだって限界はあるだろうに。酷なことを言うやつだ。
今でも土手をこすっているくせに。刺激を与え続けているくせに。
辻「それじゃあ触ってみます」
後藤「んー」
辻はやさしい”らしい”後藤に見守られながら、自分の股の間を触ってみた。
ちなみに辻は加護と違って短パンではない。
めずらしくスカートだ。
元気印の辻にはめずらしいことだろう。
そしてやっと触ったその辻の股から…。
ちゅくっ!!
辻「んんっ!?」
後藤「んー?どうしたぁ?」
辻「な、なななななんれすか?!今のなんれすか!?水がでてますよぉ!?」
辻は自分の指が、濡れているのにびっくりしている。
感じるというよりまずびっくりしている。
その辻に後藤は笑顔で教えをとく。
- 150 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時50分22秒
- 後藤「そぉれはぁ、愛液だよぉん」
辻「愛?液?」
後藤「ラブジュース。女の子の素敵な液体」
辻「素敵な液体…後藤さんも素敵な液体れますか?」
後藤「んー、後藤にもでるよぉ?素敵な液体ねぇ〜」
辻「そうれすか、後藤さんにも出るなら、ののは普通れす。よかったれす。そうれすかぁ〜、後藤さんと一緒れすかぁ。」
んー?なんだろう。この感じ。
後藤「いいねぇ〜。今どれくらいでてる?」
辻「へい!すごいれす!!」
後藤「すごいんだぁ〜?じゅくじゅく?」
辻「へい!!じゅくじゅくれす!!すごい液体れす。いや愛液れしたね」
後藤「うんうん、いいねぇ、後藤もうれしいよぉ〜」
辻「そうれすかぁ、後藤さんがうれしいなら、ののもうれしいれす」
んー、なんだか辻、最初と態度がちがくないか?
後藤「んでー?」
辻「へい?」
後藤「なんで喘がないのぉ〜?」
それはいえている。自分で触っててどうして喘がないのだろう。
辻「喘ぐってなんれすか?」
- 151 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時50分56秒
- 後藤「喘ぐってのはぁ〜」
そう言って後藤は、加護の土手を触っていた、指をまんこにいきなり突き刺した。
そしてぐりぐりとさぐるように、かき回す。
加護「んっあああんっんんっひゃああんっんんっはあぁんっ!!や、やめっんんっあんっあっんっ!!!」
後藤「こういうこと〜!」
人でそういうことを教えてるところが鬼畜である。
後藤だって喘ぎ声の一つや二つ出せと言われれば十分演技ででも出せるだろうに。
というよりなにより、口で説明すればよかろうに。
辻「すごいれすねぇ、あいぼんなんれすか?今の?」
加護「んっああんっしんっしるんっかぁんっはぁあんっ!!」
辻「はい?」
後藤「しるかっああんっだよ?」
さすが後藤、喘いでいても言葉がわかる。
深い愛情があるのかどうかは知らないが、とにかくわかるときにはわかる。
都合のよいときだけわかる。
いちいち喘ぎ声まで訳しているところが後藤らしいが。
辻「知らない?あいぼんが知らないのにのの喘げますか?」
後藤「喘げるよ?」
辻「ろ、ろうすればいいれすか?」
後藤「んー、もしののちゃんがぐしゃぐっしゃならぁ、」
辻「へい!ぐっしゃぐしゃれす」
- 152 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時51分27秒
- 後藤「んなら、指入れてみな?」
辻「指…?入るんれすか?」
後藤「うん。多分今辻ちゃんは、自分のそこをパンツ越しに触ってるだけだと思うんだよねぇ〜、だから今度は指をいれてみよう!」
辻「こ、怖いれす」
後藤「わぁった、じゃあ手をにぎっててやろう」
そう言って後藤は、自分の左手、加護をまさぐっていないほうの手を辻に向かって差し出した。
加護は抵抗しやすくなったが、当然後藤の手腕(指使い)で、かなわない。
後藤「ほらね?」
辻「な、なんかぐちゃぐちゃれすよ?後藤さんの手」
それは触りまくったため、濡れてるから、加護の愛液で。
後藤「まぁそれは、しょうがないとして、手握ってると、安心しない?」
辻「へ、へい!そうですね!安心します。じゃじゃあ触ってみます」
後藤「ゆっくりね。痛いだろうから。あ、浅くだよ?破るとやばいから」
辻「破る?なにか破けるんれすか?」
それも知らないのか?辻は。
後藤「んーまぁ女の子にとってちと大切なもの、だから、ちゃあんと、浅く入れるんだよ。そうだなぁ、第一間接ぐらいならぜんぜん大丈夫だから」
辻「わ、わかりました」
- 153 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時53分36秒
- そうして辻は、後藤に言われたとおり、そろりそろりと自分のそこに指を入れていく。
言われたとおり第一間接まで。
ただ、初めて入れるわけだし、当然自分では見えないから、だいたい第一間接までである。
辻「んっんんっ。少し…きついれす」
後藤「そうだねぇ。でも少しかき回してみな?」
辻「かき回す…んんっんんっんっんっ」
くちゅくちゅくちゅ。かすかだが、音がする。
辻がかき回している音がする。
遠慮がちだが、いそいそとこきざみに。
辻「んっんんっんんっ」
後藤「気持ちいいだしょ?」
辻「へい…気持ちいい…れす…んっんっ」
後藤「まぁそれはそれとして、今度はぁ〜、おまたせあいぼん?」
加護「まっとらん!!あんっ!!」
後藤「う・そ・つ・き・ふぅ〜」
加護「んんっあんっんっい、いきをんっふきかけんなんっやぁあんっ」
後藤「あいぼん耳が弱いと」
- 154 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時54分07秒
- 加護「う、んっるさいんっんんっあぁあんっ」
後藤「あいぼんに教えてやろう。」
加護「いらんっんっあんっ」
後藤「オナニーするときー」
オナニーするとき?。
加護「な、んんっああああんっ!!」
後藤「このざらざらしたところをいじくる。ひっかきまわす!!」
そして言葉どおり加護の中のざらざらしたところを探り当て、
指をかぎ状にしてひっかきまわしている。
そんなことをやられた加護はたまらない腰を曲げて、必死に耐えるが喘ぎ声はでる。
加護「んっあんっはああんっんんっああっあっあっあっんんっはぁんっ!!」
後藤「すると!!」
加護「んんっああぁあんっんんっはぁんっっんっひゃああんっんっあっあっあっん」
後藤「おもしろいぐらいにイク!!」
加護「んっああああああっ〜!!」
イッタ。長かった加護の戦いが終った。
加護「んっはぁはぁはぁはぁ〜」
息も絶え絶えの加護である。
その加護相手にぽんぽんと肩を叩く後藤。
後藤「はぁ〜い、お疲れさん」
加護「あほぉ…んんっーはぁはぁはぁ」
- 155 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時54分38秒
- 辻「………」
どうしたのだ?辻。
辻が加護のことをじっと見つめている、物欲しそうな表情だ。
辻「いいなぁ、あいぼん…」
加護「あぁああ!?はぁはぁはぁ」
いいなぁといわれた加護は、半分息切れしながら、鬼の形相で、辻を見る。
加護にとっては災難なのだから当たり前だ。
まぁ気持ちよかったのも当たり前なのだが。加護は認めたくないであろうし。
辻「のの…イケません、なぜれしょうか?」
後藤「んー、ののちゃんはまだ開発されてないからねぇ」
辻「ののは開発されてませんか?」
後藤「うん。まだまだだね」
辻「ろうすればいいれすか?後藤さんろうにかしてくれませんか?」
後藤「んー、そうしたいのは山々なんだけどねぇ〜。後藤実は、おなかすいちゃった」
加護「はぁ!?」
やっと息が元に戻った加護。
後藤ののんきな口調で出た言葉に眉をしかめる。
思いっきりしかめている。
意味がわからないといったところだ。
- 156 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時55分38秒
- 後藤「おなかすいたから、お・あ・ず・け!また今度ねぇー」
加護「ちょ、ちょっとまてぇやぁっ!!」
後藤「あ、ちなみに気がついてたと思うけど、普通トイレのドアは、鍵かけても開くからねぇ〜。後藤がしたのは、あっち側に
モップを立てかけただけ〜」
加護「聞いてないわぁっ!!」
後藤「謎が残るとかわいそうだと思ってさぁ。」
加護「ふざけんなぁ!!」
辻「ののは…おいてきぼりれすか?んんっんっ」
後藤「うーん、わるいね。ののちゃん。また今度ね」
そう言って後藤は、腕時計を見ながら、ふむふむあと1分とつぶやいた。
その様子に不思議そうな顔をする加護、ちなみに辻は、まだ自分の中に指をいれたままがんばっている。
さっきの加護より喘ぎ声が少ないから、大して快楽は得られていないらしい。
自分でやってもそんな程度にしかならないのだろう。
辻の技術では。
加護「なんや?後藤…はん。なに時計みとるんや。なにが一分なんや?」
後藤「あ〜、ののちゃんちょっと指抜いてくれる?」
辻「んっちょ、んんっちょっと気持ちよくなったところなんれすが?」
後藤「怒られるとやばいからさぁ、抜いてよ」
辻「は、はぁ…はい…」
- 157 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時56分08秒
- しゅんとなってから、辻は指を抜いた。
辻の指は、愛液で濡れて糸を引いている。
その指を見て、後藤は一つ舌打ちをしたが。
後藤「約束だからなぁ、時間ぎれだよ」
とつぶやいた。
加護「んー!?なんやあ!?」
相変わらずわけのわからない加護。
初めての経験に、ぼーっとしてる辻。
後藤「さぁて、5、4、3、2、1!」
加護「な?」がちゃっ!!
後藤「0−−−っ!!」
加護「な、なんや!?」
そしてここで安倍の登場である。
安倍は、少し開いた扉から顔を出して中を覗いている。
そしてきょろきょろと中を見回してから、後藤を見つけて話しかける。
安倍「ごっちん、時間だから約束どおり開けたけど…」
後藤「サンキュー、ナイス!時間どおりだよぉん、なっち」
安倍「う、うん?あれ?あいぼんに、ののちゃんなにしてるの?」
加護「な、なにって!!後藤はんが!!」
- 158 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時56分39秒
- 後藤「ちょっと内緒話。略して恋ばなー」
略してないだろう。むちゃくちゃだ。
安倍「ふぅん?恋の話かぁ?なっちもちょっと混じりたかったなぁ」
後藤「いいっすねぇ。今度ぜひ」
加護「やめておいたほうがいいと思う」
安倍「?」
後藤「さぁ!!いきますよぉんっ!!」
安倍「う、うん」
そう言って後藤は、安倍の背中を押して、外にだそうとする。
安倍は、辻と加護の様子が少しおかしいのに気がついていたが、後藤のいきおいに押されて、それ以上追求することができなかった。
ちなみにもうすでに分かっていると思うが、後藤は、あのとき、ドアにモップをかけたときに
携帯から安倍に電話して、あと45分後に2階の女子トイレに立てかけてあるモップを取り除いてくれと
言っておいたのだ。
律儀な安倍は、後藤の頼みならと、どうしてそんなことを頼むかと激しく疑問に思いつつも
言われたとおりに実行したわけである。
しかも時間通りに。
後藤の運の良いところは、安倍がドアを開けるまで、他の誰も(たとえば西川などの教師が)不思議に思って
モップをはずしてドアをあけなかったことだ。まぁ、授業中だったのだから、当たり前かもしれないが。
- 159 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)04時57分11秒
- 安倍「じゃあね〜。また遊ぼうねぇ〜、ののちゃんにあいぼん」
辻&加護「「………」」
がんっ!!!
加護は、トイレの壁を強く(ただ気持ちよくもあったせいか感謝の気持ちもあってか(?)少し軽めに)
たたいた。
加護「ったく!!あのあの!!」
辻「…はぁ〜」
加護「あんのぉおおおお〜!!」
怒りに震える加護、それとは対照的にぽーーっとした目をして赤い顔をする辻。
二人が対照的に重なる。
加護「エゴイストがぁあああ!!」
辻「後藤さん、素敵れした…」
加護「ぁあああ!!…あ?」
つぶやく辻、仰天する加護。
やはり対照的だ。
辻「すてき…れした…」
恋を…したらしい。
恋のほんの始まり、淡い恋を…
後藤ってやつは。本当に。どういうやつなんだか。
- 160 名前:カヲル 投稿日:2002年09月15日(日)05時04分25秒
- ええ〜カヲルです。
なるたけ、自分の書き込みなくそうと思ってるんですが、
今回は言い訳させてください。
前回、加護さんが究極の選択をするとかありましたが、時間がたってから
続きを書いたのですっかりそれを忘れたまま書いてしまいまして、
こういう話になってしまいました。
ですから、それを期待していた人すいません。
あとは日記で言い訳します。
暇があって気が向いたらそっちも見てください。では。
- 161 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月16日(月)01時45分29秒
- それぞれ個性があって面白い>登場キャラ
後藤のエゴイストっぷりが良いですね。読んでて楽しい。
- 162 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月16日(月)03時44分58秒
- ののあいを弄ぶ後藤さん(;´Д`)ハァハァ
月板の更新ってもうないの?
- 163 名前:カヲル 投稿日:2002年09月16日(月)08時51分20秒
- >>161 名無し読者様
あ!個性あります?
うれしいですねぇ。
私キャラが個性的でないと言われたことあるので、
あと後藤やっとエゴイストに近づけたみたいで、
ありがとうございます!
- 164 名前:カヲル 投稿日:2002年09月16日(月)08時52分43秒
- >>162 名無し読者様
ええ、今回はもてあそぶって言う感じがでたと
自分でも思います。
でも名無し読者様にもそう感じてもらったようで
うれしいです!
月板の更新は、HPでしますわ。
できればHPで見てください。
- 165 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時09分40秒
- 後藤「おっす。お姉さん!」
図書室…この専門学校には図書館もある。
小さなものだが、教室一個分を図書館として使っている。
いくらかのプログラミングの本や、コンピュータがある。
その図書室に常駐しているどうみてもお姉さんには見えない、司書さんに
今日も後藤は、お姉さんと挨拶をかける。
口の達者なやつである。
いわれた図書司書は、またかという感じで呆れた様子で、言葉を返す。
司書「後藤さん静かにしてくださいね。この前みたいなのはくれぐれも」
この前、この前後藤は、ここで修羅場を経験していた。
前に一回だけ、やった(SEXした)相手に、つかみかかられ、私だけを見て!
といわれて、逃げようとして、ビンタをくらわされたのである。
まぁこういう生活をしているとこういうことも多々あるのだが、後藤は反省をせずに
そういうことを何度もする。
- 166 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時10分10秒
- 実は、その子を手放したくなかった後藤は(彼女いわく喘ぎ声がす・て・きだったらしく
えらく気に入っていたらしいのだ。)なぐさめて、もう一回やろう?とかいったのだが、
そのあと案の定というか、二度なぐられた。
その騒ぎのことを言っているのだ、図書館司書は。
後藤「わかってますって、んじゃあー」
後藤は、へらへら笑って、手を振りつつ中に入っていく。
目当てはただ一人。
いつもここで、本を読んでいる生徒。
彼女、保田圭だった。
保田は、机に座り本を読んでいる。
後藤「よぉっす、圭ちゃん」
後藤は後ろから、座っている保田に抱き付いてくる。
いきなり抱きつかれたというのに、圭は、落ち着いた態度で、ため息をついた。
ちなみに胸に手を持っていって、今日の圭ちゃんのご機嫌は?とかつぶやいているが、
保田はそれを無視して、普通に返事を返す。
保田「ひさしぶりじゃない?後藤」
これもちょっと保田なりにいやみが入っているらしい。
後藤「そうだねぇ。圭ちゃんも忙しかったんでしょ?」
保田「忙しいのはあんたのほうでしょ?あの4人組がうわさしてたわよ?いろいろやってるんだって?相変わらず」
- 167 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時10分40秒
- 後藤「あ、聞いちゃった?まぁね。後藤もねぇ」
保田「お盛んだこと。別にいいけどね。私は」
後藤「なぁに?焼いてくれないの?」
保田「別に、なにしようがあんたの自由でしょ?」
後藤「相変わらずのクールビューティぶりっすねぇ」
後藤は、保田の頬をなぞりながら、つぶやく。
目を細めて楽しそうだ。
保田「クールね。あんたもクールなんじゃない?興味ないやつにはとことん」
後藤「そう?でも圭ちゃんにはいまだに興味がつきませんけどねぇ。どう?今日当たり?」
保田「今日?」
後藤「そう。一人寝はさびしいでしょ?後藤がお相手しますよぉ?」
保田「悪いけど、今日はパス」
後藤「ええ?なんでぇ?圭ちゃんの喘ぎ声ひさしぶりに聞きたかったなぁ」
後藤が残念そうに言うと、保田は、持っていた本で、ばしんと、後藤の頭を叩いた。
そして言葉をつむぐ。
保田「親戚がくるからね。相手しないと」
後藤「なに?浮気?」
保田「ばか。相手は小学生よ」
後藤「後藤すでに小学生で初体験済みですがね?」
保田「あんたとは違うの!じゃあね」
ぱたんと本を閉じて、その場を立ちあがる保田。
後藤は再び残念そうにため息をついた。
後藤「まぁいいや。それじゃあね」
- 168 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時11分10秒
- 保田「あんたも今日ぐらいは控えたら?」
後藤「んー。そうするかな。今日は雨振りそうだし、これじゃあ喘ぎ声も雨にまぎれて聞こえないや」
保田「重ね重ね、バカ。外でやる気か!」
後藤「あはっ。それじゃあお姫様、そこまでお送りしましょうか?」
保田「ありがと。ありがたくうけとっておくわ」
後藤「OKじゃあ行こうか!」
そうして後藤と、保田は、校舎を出た。
- 169 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時11分44秒
- 雨、雨が降っていた。
まるでいつもの誰かの心のように。
ただその誰かの心など知らずに、後藤と保田は、傘をさして、あるいていた。
後藤「残念なのはさぁ。学校から駅までがかなり近いってことだよねぇ」
保田「そう?便利じゃない?そのほうが」
後藤「だってそしたら、圭ちゃんと帰る時間が短くなるじゃん?」
保田「電車同じ方向じゃない?」
後藤「後藤はこれからゲームセンターで遊びますからね」
保田「なるほど。仕送りあるやつはいいわよねぇ」
後藤「圭ちゃんバイト?」
保田「まぁね。今日はもちろんないけど」
後藤「ふぅん。まぁがんばってよ」
保田「うん…ん?」
保田は、突然立ち止まり、駅のすぐ近くを見た。
後藤「なに?」
保田「あれ、小川じゃない?」
後藤「まこっちゃん?ほんとだ。なんだ、一人だぞ?」
- 170 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時12分14秒
- 保田「めずらしいわね。いつも4人でいるのに」
後藤「そうだねぇ。おーいまこっちゃん!!こんなところに一人だとナンパされちゃうぞぉ〜!」
小川に声をかける後藤。
だが、小川は、気がつかずに呆然としている。
後藤「なんだ?気がつかないぞ?」
保田「なんか、ずっと雨に濡れてない?天井あるところに入ればいいのに」
駅の天井のある部分には立たずに、少し外に出たところでまるでわざと雨をうけるかのように
立っている小川を見て、いぶかしげに様子を見る保田。
後藤「様子が変だな」
後藤は眉をしかめて、小川の近くに寄った。
そして小川の目の前に手をかざして、首を傾げる。
後藤「おーいっまこっちゃん?」
小川「あ…後藤…さん」
後藤「そうだよん。どうした?まこっちゃん。元気かい?」
小川「……元気、じゃないです」
保田「めずらしいわね。元気100%のあんたが」
小川「後藤さん…私…」
後藤「うーん?」
首を傾げる後藤。
その後藤に突然小川は泣きそうな顔をしたかと思うと抱きついていた。
ぎゅっ。
後藤「…?」
- 171 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時12分48秒
- 小川「わたしっ!!わたしっ!!」
後藤「どうした?まこっちゃん。」
小川「わたしっ!!振られちゃいました!!」
保田「…振られた?なるほどね」
後藤「そうかそうか。それは悲しいね。よしよし」
後藤は、やさしく、小川の頭をなでていた。
保田はその様子をおもしろくなさそうな目で見つめている。
保田「じゃあ、私帰るわ」
後藤「え?なんで?」
保田「言ったでしょ?従兄弟がくるって」
後藤「まぁそうだけど。可愛い後輩が沈んでるってのに、冷たくない?」
保田「あんたがいれば大丈夫でしょ?あんたがなぐさめなさいよ」
後藤「まぁ…いいけど。」
保田「それじゃあね」
歩き出す保田。
小川に抱きつかれながら手を振る後藤だが、保田は振り返ろうともしない。
保田「まったくあいつは、女こますの天才的ね」
苦い顔で保田は一人つぶやいた。
- 172 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時13分21秒
- 後藤の部屋。
後藤は、適当な自分の服を選んで、泣いている小川に渡そうとした。
後藤「んー、お風呂入ってからこれ着てくれる?」
小川「………」
だが、小川は部屋に入るなり、沈んだ顔で、床下をみているだけである。
後藤は、まいったなぁという調子で、頭をかいた。
後藤「どうした?だめになっちゃったか?」
小川「振られたんです」
後藤「んー、らしいね。」
小川「でもそれはいつものことです」
後藤「そうなの?」
小川「はい、私惚れっぽくていつもいつもかっこいい人ばかり好きになって」
後藤「うん?」
小川「だけど振られる可能性が高くって、それでも私を好きになってくれる人はいるんだけど、その人はなんか悪いけどダサくて…」
後藤「うんうん?」
小川「だから、いつも断って、それがいやで、相手にわるいなって思うけど恋愛対象には見れなくて」
後藤「ふぅん」
- 173 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時15分41秒
- 小川「それで、でも私はいつも手の届かない人ばかり好きになって。私面食いなんですよね。それもいやで、自分がちゃらちゃらしてるか感じがして。」
後藤「まぁ恋愛ってのは自分の手の届かない人のほうが萌えるっていう要素もあるさ。面食いってのは、まぁ…うーん?」
小川「そうですけど…でも私なんで、いつも手の届かない人ばかり好きになるんだろう。変化がないなって。顔ばっかり重視してばかりで」
後藤「変化ね。普通人間は変化しないよ。基本は同じ、いつも同じ」
小川「でも!!でもそういう気持ちだけでも、私を好きになってくれる人を少しでも見れるように私、変わりたいんです!!顔ばっかりじゃなくて
ちゃんとその人の性格も見て、それで…」
後藤「変わりたいか。まあ、まこっちゃんは、好きになってくれる相手よりも、好きになりたいタイプなんじゃない?能動的なんだよ。
顔は関係ないかもよ?」小川「そう、でしょうか…」
後藤「うん。たぶんね」小川「でも…でも…うっ…ぐすっ」
後藤「そっかそっかぁ。うん、よし。あったかい、コーヒーでもいれるかぁ?元気でるぞぉ〜?」
小川「ひっくぐすっひっく」
〜♪〜♪〜♪
- 174 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時16分11秒
- とそこへ、静かだった室内に携帯の音楽が鳴り響く。
後藤「んー?なんだよ、こんなときに。まこっちゃん携帯なってるよ?」小川「はい…」
後藤「出る気ない?」
しばらくその携帯の呼び出し音をつったったまま聞いている小川に、後藤は言葉をつむいだ。
小川「………」後藤「まあ出たくなければ出なくていいさぁ」
小川「…出ます。友達かもしれないから」
後藤「んー」
ぷっ!
小川が携帯をとった。
そして受話器を耳元によせる。
小川「はい。」
これが普段なら、まこっちゃんですけどぉ〜?などというふざけた言葉も出るが、今日はそういうことは小川の気持ち上できない。
小川「ああ、こんちゃん?」
電話は紺野からのようだ。
小川「うん、うん、そうだね。うん。でも」
後藤「………」
- 175 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時17分16秒
- 後藤は、しばらくその様子を目を細めてみてから、コーヒーをいれるために台所にむかった。
小川「うん、うん。私…だめなのかなぁ?」
小川は、電話口で泣きそうな声をだしている。
紺野がこういうときどんな対応をするか想像できないが(あの紺野だから)なぐさめてはいるのだろう。
紺野はどうやら、今日小川が、小川の好きな相手に告白するのを知っていて、結果を聞きに電話したのだろう。
小川「うん、うん、ごめんね、ありがと…それじゃあ」
ぷっ。
小川が電話を置いた。
後藤「今コーヒーできるよん。そこらへんに座って待ってな」
小川「はい」
小川は近くにあるベッドに腰をかける。
後藤「まぁゆっくりしてきなよ。うちは他に誰もいないから、遠慮することないし」
小川「はい…電話、こんちゃんからでした」
後藤「そうかい?」
後藤は、台所の近くに立って、小川のことを見る。
後藤のくせかもしれない、目を細めるという状態で、小川を見つめたまま静かに答えを返した。
- 176 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時18分22秒
- 小川「こんちゃん私が、告白するってこと知ってて、こんちゃんにだけ言ったから」
後藤「そうか」
小川「最初は言う気なかったんだけど、でもこんちゃん気がついたみたいで、今日告白するんだねがんばってって」
それは紺野の独特の臭覚みたいなものかもしれない。
恋愛に詳しいらしい(多々苦労をしているらしい)紺野のことだから。
後藤「ふぅん」
小川「だから、ばれちゃって、それで結果を聞きたかったらしくて」
後藤「そう。心配したんだなぁ」
小川「みたいです。振られたって言ったら、こんちゃんめずらしくあわてて、慰めてくれました」
紺野でもあわてるのか…それはみたかった。
後藤「こんちゃんあわててた?それは見たかったなぁ」
小川「すごいですね。私も始めて見ました。」
後藤「こんちゃんっていつもマイペースだもんねぇ」
小川「はい。心配してくれたんですね」
後藤「そうだねぇ。さすが友達だね。よしよし、コーヒーできたかな?」
先ほどまで、ぶくぶく言っていたコーヒーソーサーが、音をたてるのをやめたため、後藤は
台所に戻っていく。
- 177 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時18分54秒
- 後藤「まぁ今日はさぁ、いつまでも付き合うよ。こんちゃんがいいってんなら、そっちいってもいいしねぇ」
後藤は、台所から大声をだしながら、小川に告げる。
だが小川はかぶりを振った。
小川「いいんです。私誰でも…話聞いてくれるなら誰でも」
後藤「そう。まぁ後藤もがんばりますよ。昨日授業さぼったから一杯寝てるし、徹夜も辞さないつもりですからねぇ〜」
後藤は、できたコーヒーを、カップに入れながら、つぶやくように答えた。
小川「………私のなにがいけないんでしょうか?」
後藤「いけないってことはないって、相手はなんて言ってたわけ?」
それも酷な質問かもしれないが、後藤はとりあえず聞いてみた。
小川「…好きな人がいるって」
後藤「そっかぁ、じゃあやっぱまこっちゃんがいけないんじゃないよ。ただ、まぁ、時期が悪かったとかねぇ」
小川「時期?」
後藤「そ、もっと後か先だったら、もしかしたら、まこっちゃんを好きになってたかもしれないじゃん?」
小川「そうでしょうか。自信ありません」
後藤「いつも元気なまこっちゃんらしくないなぁ」
- 178 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時19分25秒
- 後藤は、コーヒーをベッド際まで持っていき、小川に渡した。
小川はそれを受け取ったが、ミルクと砂糖は入れないでおいた。
小川「私は元気は負けませんけど、でもこういうときは…」
後藤「そうだねぇ。まぁそういう場合はしょうがないか」
小川「はい…にがっ!!」
後藤「あはっ。やっぱこういうときでも苦いもんは苦いよぉん。砂糖いれなよ」
小川「そうですね。太ったってもうかまわないんだし」
後藤「なに?まこっちゃんダイエットしてたの?」
小川「はい。少しでもスタイルよくなりたくて」
後藤「んー。そっか、でもまこっちゃんはかぁなり痩せてるタイプだと思うけどねぇ」
小川「そうですかね…でも胸あんまりないし」
後藤「んー、胸はもむといいんだな。そうすると成長するんだな。いつかもんでやろうか?」
もちろん冗談だ。その証拠に後藤は、冗談だと伝えるためにウィンクをした。
だが。
小川「…もんでくれますか?」
後藤「はい?」
- 179 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時20分01秒
- ちょっと驚く後藤、こういう返事が返ってくるとは思わなかったらしい。
小川「もんでくれますか?こんな私の小さな胸でも」
後藤「ああ、いいよぉん。まこっちゃんがもめってんなら、喜んでもむよぉん!」
小川「じゃあ…今もんでください」
これはびっくり発言である。どういうことだ?
後藤「それはいいけど、まこっちゃん何いってるかわかってる?」
小川「私…誰かに抱きしめてほしいんです」
後藤「…んーー?後藤に抱きしめろっていうのは危険だぞぉ?」
それはいえてる。まっこうから言える、後藤に抱きしめてとは、SEXされてOKということである。
小川「………」
小川は、なにも言わずに、後藤の目を見つめている。
後藤「んー、そんなに見つめられると照れちゃう!」
後藤はおどけた調子で、目をつぶった。
にこにこ笑顔だ。陽気なやつ。
小川「…私…魅力ありますか?」
後藤「あるよ?もうすぐにでもやりたいくらい」
小川「…やりたい…」
後藤「すんげぇたまらないぐらい。もういつも抱きしめてたいぐらい」
大げさだが、今の後藤。少なくとも”今の”後藤にとっては本心なのだろう。
小川「………」
しばしの沈黙。
その後…。
ぎゅっ。
- 180 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時20分33秒
- 小川が、後藤に抱きついた。
後藤「んー、どういうことかなぁ?」
小川「私に魅力があるんなら…あるのなら、私を助けてください!!」
後藤「んー、OK!」
はやっ!!早いな、納得するのが早いな後藤は。
さすが百戦錬磨と妙うってるだけある。
しばらく抱きしめていた、後藤だが、小川はいつしか。
小川「おねがい…ぐすっします…」
後藤「んー(やりにくい)」
後藤にもやりにくいことがあるのか。
後藤「んー(後藤泣かれると弱い)」
さすがに、自分勝手な後藤でも泣かれると弱いのか。
それはいいことを聞いた。誰かに教えたいくらいだ。
とくに高橋。まぁ高橋の場合は、状況が違うから、後藤の場合逆に燃えそうだが。
後藤「キスしていいかい?」
小川「キス…は」
嫌らしい。好きな人にとっておきたいということか。
後藤「OK、んじゃあー、」
後藤はそのまま、小川の胸をもみだした。
- 181 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時21分14秒
- 後藤「おっきくなぁれ、おっきくなぁれ」
間抜けな言葉をつぶやきながら後藤は小川の胸をもんでいる。
小川「おっきくなるかなぁ?」
後藤「なるよぉ、麻琴が願えばね」
後藤の癖をもう一つ。
セックスしてる最中は少なくとも相手を呼び捨てにする。
これもサービスらしい。
小川「はい…もっと揉んでください。安心するから」
後藤「OK」
後藤は、小川がもんでくれというのを景気に今度はもっと大胆に
小川の胸を揉みだす。
小川「………」
だが小川は反応しない、どうしたことだろう?
小川は後藤の指技にも屈しないのか?
後藤「んー、どうしたことか?」
後藤も不思議に思う、いつもだったら、この状態で”んっ”ぐらいの
一言はあるのだが。
後藤「じかに触っていい?」
小川「はい…お願いします」
- 182 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時21分47秒
- 後藤は小川に万歳をさせて、服を脱がす。
脱がして、ブラを上に上げてから、胸をじかにさわる。
やさしく揉んだり、強く揉んだりしながら、
乳首もやさしくつまんだり、こりこりといじくったりはじいたりする。
だが、小川はなんの反応もしめさないでいる。
ただ、目をぎゅっとつぶって、頬を染めているだけだ。
後藤は、今度は、乳首を口に含み、舌でころころと転がしてみた。
小川「んっ」
小川は、少し反応したが、まだ声を出すというところにはいっていない。
この状況がそうさせるのか、それとも、小川はもしかして…。
後藤「反応しないね。気持ちよくない?」
小川「気持ちよくないっていうか…なんか、あまり、感じないっていうか…」
後藤「ちとショック」
小川「ご、ごめんなさい。緊張してるんだと思います」
後藤「それか…」
小川「それか?なんですか?」
こうしている間も、後藤は小川の乳首をつまんだり、ひねったりしているのだが。
小川は普通に話している。
後藤「うーん」
- 183 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時22分20秒
- 小川「それか、なんですか?はなしてください。気になります」
後藤「そうだよねぇ。ごめん」
小川「いえ、それよりなんですか?」
後藤「うーん。なんかさぁ、麻琴は、今普通じゃないから」
小川「普通じゃない!?どうしてですか!?それで感じられないんですか?!」
語気を強める小川、うすうすわかっていたことであったからなおさらショックならしい。
後藤「うん。今はね。落ち着いたほうがいいよ。また落ち着いて気持ちがかわらなかったら…」
小川「抱いてください!!」
ぎゅっ。
後藤「んっむっんんっんんっむぅんっ」
小川「んんっんっんんっんっ」
突然のキスだった。
小川は、後藤にしがみつき、なれないキスをした。
会話ではいつも先頭を切って、エッチなことを話す小川だが、
普段それほど経験が深いわけでもなかったのだ。
情報はすべて、耳から聞いたもの。つまり耳年増であり、ほとんどキスもしたことがないぐらいだ。
後藤「んっむぅんっ」
舌も入れている。決してうまくないが、一生懸命という気持ちは伝わってくるようなキスだった。
後藤「んっむぅんっんっ」
- 184 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時22分54秒
- 小川「んんっむぅんっんっ」
小川と後藤の口元からよだれがたれてくる。
甘い蜜のような、綺麗な色をしている。
さすがの後藤も小川の一生懸命なようすに少し引き気味になっている。
ただ、勝手なところもあるが、やさしさもある後藤は、わざと引き気味になって受け手になっているのかもしれないが。
後藤「んんっむうぅんっんっ」
小川「んっむぅんっんんっ」
長いキスだった。
かなり長い。
後藤「んんっはぁっ〜」
やっと終る。
小川「はぁはぁはぁはぁ」
後藤「いきなりだなぁ。」
もう息切れが終っている後藤。小川はまだ吐くのも苦しいという感じだというのに。
さすがに慣れてる。
後藤「まぁいいけどね。麻琴がしたいってんなら」
小川「………苦しいんです。誰かに抱きしめてもらわないと」
後藤「わかるよ。そういうときは後藤もやけになって、やりまくるから。」
小川「やりまくる…んですか?」
- 185 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時23分25秒
- 後藤「あはっ。そうそれでそのあと後悔したりする。やばかった、あれはやりすぎだったと思うこともある」
小川「そう、ですか」
後藤「今のキス感じた?」
小川「いえ、ただ一生懸命だったから」
後藤「そ。後藤は感じたよ。ちゃんとね。ねぇ、麻琴。オナニーする?」
小川「え!?そ、それは…えと」
後藤「する?」
小川「と、ときどき…は」
後藤「その時は感じる?」
小川「はい。一応。イケます。浅くだけど」
後藤「っつうことはさぁ、うーん、そうだなぁ、要約してみると」
小川「はい?」
後藤「オナニーしてみて?」
今の要約?したか?
小川「は!?はい!?」
後藤「後藤の見てる前でオナニーしてみて」
小川「な、なんでですか?」
小川もビックリ顔だ。いきなりオナニーしてみてはないだろう。
それで素直にオナニーしてくれれば、世の男性女性諸君は苦労しない。
後藤「うーん、理由は二つ。後藤が見たいのと、あとこっち重要ね」
小川「は、はい。」
後藤「重要なのは、麻琴がどうして後藤の愛撫で感じないか確かめるため」
小川「愛撫で感じない…」
- 186 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時23分59秒
- 後藤「別にめずらしいことじゃないよ。そういうなんていうのかな、不感症みたいな子いるから」
小川「私…不感症なんですか?」
後藤「だかぁらぁ、それを確かめるためにぃ〜。」
小川「オナニーですか?」
後藤「そそ。やってみ?」
小川「…えと…それは…」
後藤「いや?いやだったら、後藤の先に見せようか?みせっこする?」
小川「い、いいえ!!それは…さすがに恥ずかしいです。人の見るなんて」
後藤「まぁ抵抗あるよね。普通は。」
後藤はちなみにまったくない。むしろうれしがってビデオに撮る。らしい。
まぁ女の子が了解してくれればだが、研究のために男のオナニーも撮る。らしい。
だから後藤の家には、オナニービデオがたくさんある。
後藤いわく、田村のオナニーは見飽きたそうだ。
全10巻にもなる同じやつのオナニーを鑑賞すれば普通そうなる。
小川「だ、だから…えと」
後藤「んじゃ背中向いててあげる」
くったくがない言葉で、応援する後藤。
背中を見せるということは、オナニーを見たいというのが目的ではないのか?
小川「………」
後藤「それともAV見る?」
- 187 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時25分06秒
- 小川「AV…あるんですか?」
後藤「そうだな。今日はビデオ鑑賞会にしようかね。でもそうっすと、全部見るのに1週間かかるからなぁ」
小川「そ、そんなにあるんですか?」
後藤「あるよ。買ったのから、撮ったのまで。」
小川「そ、そうですか」
後藤「んー。どうする?ここでオナニーする?それともエッチビデオ見てオナニーする?」
いつのまにか二択になっている。やらないという選択肢は後藤にはすでに存在しないらしい。
小川「えと…どっちが変態っぽくないですか?」
後藤「んー?変態っぽい?どこが?二つともいいことじゃん?」
マジ?マジですか?後藤さん。
ちなみにどっちかというと、その場でオナニーするほうが、なんだか不自然かと思われるが。
小川「二つとも…いいこと?」
後藤「そそ。セックスはいいことだよぉ〜。カロリーも消費するし、愛の確認もできるし。二人の楽しいスポーツってこと」
小川「楽しいスポーツ…」
後藤「そうだな。気が変わった。今から、麻琴のオナニー講座を開きますぅ〜」
小川「は、はい?」
後藤「んー麻琴がやりやすいようにね。ね、麻琴はオナニーするときどうやってする?」
- 188 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時26分07秒
- 後藤「ちなみに後藤は、胸をまず服の上から触る」
小川「わ、私は…私もそうです」
後藤「ふむふむ触ってみな?」
なるほどね。小川がやる気になるために、言葉からまず始めているわけだ。
だが、これでやる気になるか?
小川「こ、ここで揉むんですか?」
後藤「いけない!!麻琴!!いけないよ!!」
小川「は、はい?なにがですか?」
後藤「麻琴、麻琴は自分を変えたいんだろう?だったら、自分を変えるために努力しないとな!」
…。確かに麻琴は自分を変えたいと言ったが、それで、どうしてオナニーを人前でしてみるという結論に
いきあたるのだろう?そこらへん後藤の頭に直接聞いてみたい。
まぁ理由なんてないだろうが。
ただ見たい!だけのような気がする。
小川「変える…自分を変える…」
そして小川も、洗脳される…。
後藤「自分を変えるにはいろんなことしないとね。関係ないと思えることでも後々関係があることになるかもしれない。未来のことはわからない」
口がうまい。納得できない理由に適当に言葉をつける、説明をつけるのがうまいな後藤は。
- 189 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時26分38秒
- 小川「そうですか…私変わりたい。」
後藤「んならば!やってみなさい」
小川「はい。でも背中向いててくださいね」
後藤「OK。」
後藤はあっさりとくるりと向きを変え、小川に対して背中を向ける。
あぐらをかき、足を両手で、持って、ゆさゆさと揺らしている。
小川は少しは安心したのかとりあえず、自分の胸をさわってみる。
小川「んっ…んっ」
少しだけ声がでる小川。
これってつまり後藤の指技より小川のほうが一枚上手ということだろうか?
後藤「さわってるかぁ?」
小川「は、はい」
後藤「んじゃー、クイズ!次はどうするでしょう?」
小川「ク、クイズですかぁ?えと…」
後藤「10、9、8、7」
負けずぎらいのケがある小川は、0になる前に必死にアイディア(つまりクイズの答え)を考える。
小川「え、えと!!まず!!胸は揉んだから!えと…乳首をこりこり?とか」
後藤「正解ー!!」
- 190 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時27分11秒
- 正解したらしい。というかこんなことに正解なんぞあるのだろうか。
答案用紙はすべて後藤の採点になるわけだし。
都合のよいクイズだ。エロければ全てOKだろうな。
小川「んっんんっ」
後藤「んー」
ゆっさゆっさゆっさ。
後藤が、揺れてベッドも揺れる。
小川「んー。んっ」
後藤「乳首たったぁ?」
小川「は、はい…というか乳首はすでに立ってます」
後藤「そうだったねぇ。んじゃー、次ー。」
小川「え?もうですか?」
後藤「あれ?乳首気持ちいい?」
小川「は、はぁ…あ、っていうか、えと…なんか…まだ濡れてない…かもしれないし」
後藤「大丈夫。あの喘ぎなら少しは濡れてる」
はい?どうしてそんなことわかるんですか?後藤さん。
小川「はぁ…じゃあ」
後藤「んー触ってみなぁー」
後藤は、顔を若干上に向けて、天井を見ながらゆっさゆっさと揺れつつ、小川の状況を一人想像している。
- 191 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時27分45秒
- こういうのたまらなくはないのだろうか。
背中で、オナニーをしている相手を前にして(?)がまんしなくてはいけないというのは。
まぁフォローしておけば、後藤はとりあえず紳士なのだろう。
小川「んんっ…ぬ、濡れてる…」
長ズボン越しに、手を入れている小川。
後藤に聞こえないように小さな声でつぶやく小川。
だが…。
後藤「そうかそうかぁ、濡れてるかぁ」
小川「き、聞こえてたんですか!?」
後藤「後藤エロい言葉には地獄耳だからねぇ〜」
ねぇ〜。といわれても。
小川「は、恥ずかしいなぁ」
何をいまさら。
後藤「んじゃー次は、胸をもみながら、土手を触る!」
小川「は、はい…んっんんっんんつ」
後藤「んー」
退屈?後藤さん退屈?
小川「んっんっんんっんんっ」
後藤「声こらえなくていいよぉ〜、ここには後藤と麻琴以外誰もいないからさぁ。」
だが、小川は後藤に聞こえること事態恥ずかしいのではないだろうか。
小川「んっんんっんんっこ、声は…こらえないと、んっはずかしいっんんっ」
だそうだ。
後藤「んー。じゃあ耳澄まして想像するー」
- 192 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時28分15秒
- だそうだ。つうか逆じゃないか?わざとだろうが。
小川「い、いやんっだなぁんっんんっんんっんんっ」
くちゅくちゅくちゅ。
やがて聞こえてくる隠微な音。
くちゅくちゅと濡れた音が、部屋中に響く。
これ全部小川一人で出している音である。
小川「んんっんんっんんっ」
後藤「んー。」
変な状態である。
一人は背中を向けて、あぐらをかき、ゆさゆさ揺れている。
もう一人は、自分の局部に指を入れて、くちゅくちゅといじくりながら、胸まで揉んでいる。
ちなみに後藤がやったときのまま、小川のブラジャーは、つけられたまま、乳首を出している。
つまり、上にあげられた状態だった。
小川「んっんんっんんっ」
後藤「んー」
小川「んんっんんっんんっ」
くちゅくちゅくちゅ。
とはなる。しかし、喘ぎ声は、あんっとかではなくて、んっというこらえた音だけだ。
後藤「次ー、クリトリス触るー」
- 193 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時28分50秒
- 命令発動!!さっきからしているが。
小川「クリトリス…どこにあるんですか?」
後藤「はぁい?」
小川「私クリトリスって触ったことないです」
後藤「ないの!?めっずらしいなぁ。」
小川「はぁ…すいません」
後藤「あやまることないけどさぁ。クリトリスは、まんこの上部にあります」
小川「ま、ま…えとそこの上部ですか」
小川は、自分の局部を見ないようにしながら、手探りで穴があるところの上を触ってみる。
後藤「ちなみによほど大きくなければ、皮にかむっています」
小川「皮…これ?んんっんんっ」
後藤「はっけんしましたかぁー?」
小川「はい…んんっんああっんっ!!」
発見したらしい。声の調子が変わった。
後藤「んーのど渇いたなぁ」
後藤また、身勝手さはっき!
そばにおいてある冷えたコーヒーをすする。
これは、小川にとってショックなのか、逆に自分に集中されてなくて助かるのか。
後藤「冷えてる…まじぃ」
- 194 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時29分51秒
- 小川「んんつあんっんんっんんっ!!」
後藤「くそぉ〜、あれから大分時間たったからなぁ」
小川「んんっんんっあんっあっあっあんっす、すいまんっせんっんんっあんっひゃあんっ」
後藤「すごいなぁ。後藤一人エッチでそこまで萌えない。むしろ、二人でやってるときのほうが萌える」
小川「そ、そんなことんっ言わないでんんっあんっくださいんんつ!!」
後藤「すごいすごい、これは不感症じゃないよ。麻琴」
小川「んんっあんっんんっほ、本当んっですんんつかぁ?」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
確かに濡れが激しくなっている。
自分でやると感じるのは不感症ではないだろう。
ただ、問題は残っているが。
問題は、好きな人とやって、ちゃんと感じられるかどうかである。
後藤「んー、本当本当、麻琴は不感症ではない!後藤が保証する!」
小川「んんっあんっひゃあんっんんっうれしっんっあんっいいっんんっ」
小川はなおも覚えたてのクリトリスをいじくり、悶えている。
ブラは、くしゃくしゃになっているし、腰を浮かせている。
指の速度も速いようだ。
後藤「んでさぁ。ここがオナニーにおいて盲点ともいえる大切なところなんだけど」
- 195 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時30分24秒
- 小川「んっあんっひゃああんっんっ、な、なにがんっですんっかぁ?」
後藤「んー、ちょっと失礼!」
小川「きゃっ!!いやぁああっ!!」
後藤はそこで突然、背中を向けていた、小川とむきあった。
小川はちなみに、さっきまで後藤の背中に向かって自分の局部をいじくっていたことになる。
だから、後藤が、振り向けば、ご対面することになるわけだ。
後藤「悪いね。ちと待って」
後藤はそのまま、小川の手首を握って、局部から引き離した。
小川「んっ…」
抜いた瞬間、小川が、声を出す。
後藤「わかる?オナニーで忘れがちなこと」
小川「な、んですか?」
小川は耐え切れないという様子で、後藤の目を潤んだ瞳で見つめる。
小川のまんこは、すでにぐちょぐちょである。
ただ、後藤と対面しているので、足で隠してはいるが。
後藤「オナニーでは、一人でやりますからね。おあずけができません」
小川「お、おあずけ?」
後藤「そうでぇす。お・あ・ず・けでぇす!!したことないでしょ?」
小川「したこと…ないです」
- 196 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時30分58秒
- 後藤「そうだよねぇ。じゃあ、おあずけしてみましょう!!初たいけーんっ!!」
小川「で、でも私やっと気持ちよくなったばかりで…もう待てないんです…」
小川はお尻をもぞもぞさせながら、こらえ切れないという様子で、そう告げる。
だが、後藤は首を振る。
後藤「だめでぇす。そんなこと言ったら、後藤だって麻琴のオナニー聞いてがまんできないんだから、おあいこでぇす」
そうか?刺激の分だけ、小川のほうがつらいと思うが。
小川「で、でも…」
後藤「はいはい。おあずけーテレビみようっと」
おいおい。
小川「んっ…そんな…んっ」
腰を振りつづける小川。
情けない格好のまま、どうにかこらえるという状態だ。
後藤「まぁおあずけで大切なのは、気持ちがしらけないことだよねぇ。」
小川「んっんんっ…」
ちなみに小川の手は、後藤が握っているため小川はまんこを触れない。
小川は自分のむきだしの下半身を、ベッドのシーツにこすりつけるしかない。
もうがまんできない状態の小川には気の毒なことだが。
後藤「んー、とりあえず。テレビよりおもしろそうなこと考え付いた」
小川「んっんんっなんですか?」
後藤「ちょっとどいてね」
ひょい。
- 197 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時31分29秒
- …すごい!!後藤ってやつはなんてやつだ!?
小川の身体を持ち上げたぞ?
普通じゃない!
小川の脇の下に、手を入れて、そのまま持ち上げている。
すごすぎる!?どういう力だ!?
小川「いやんっ!!」
だがそうすると小川は下から、座っている状態のまんこを見られることになる。
これは恥ずかしいだろうが、持ち上げられた状態のまま、膝を閉じても意味がないし。
それに、仮に正座すれば見えないとしても、この状態のままでは正座などできないはずだ。
後藤「ほぉらね。すごいじゃん。」
なるほど、後藤のいうとおり、小川の座っていた場所は濡れそぼっていて、
シーツがぐしゃぐしゃになっている。小川「いやぁぁ」
後藤「いやいや。すごいですねぇ。シーツ洗濯するのがおしいぐらいですねぇ」
コレクションするんですか?これも。
小川「恥ずかしいですよぉ」
後藤「ストップ!!今萎えたでしょ?」
小川「へ?」
いきなり小川にストップをかける後藤。
なにがいいたいんだろうか?
- 198 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時32分32秒
- 後藤「今、萌えてたイキタイって気持ちが萎えたでしょ?」
小川「は、はい。確かに…恥ずかしくて」
後藤「それが麻琴がセックスで感じられない理由でしょうね」
小川「なにが…ですか?」
後藤「麻琴はね。不感症じゃないけど、恥ずかしがりやなんだよ」
小川「恥ずかしがりや?」
後藤「そっ。プライド高いのかもね。だからね。相手がいると萌えられない。喘ぎ声を出せない」
小川「そう、なんでしょうか?」
後藤「そそ。だからぁ、小川さんにはいい案があります。さぁてうまくいくといいですねぇ」
小川「いい案?」
後藤「そそ。さぁて、ここにとりいだしたる一枚のアイマスク!」
後藤は、そう言って、そそくさとベッド横のアイマスクを持ってくる。
アイマスクの表には、間抜けにも人の目をもした、丸いものが二つ点々とついている。
よくテレビで芸能人がつけているやつだ。
なんとなく後藤の考えていることがわかってきた。
小川「アイマスクを…どうするんですか?」
後藤「これを…麻琴の顔につけまぁす!!」
小川「私の顔に?」
少し嫌そうな顔をする小川。
- 199 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時33分06秒
- 間抜けだからしかたない。しかしこんなものつけながらセックスして燃えるか?
後藤「そうでぇす。そしてそしてぇ〜」
小川「はい…」
そう言って、後藤は小川の顔にアイマスクをつけた。
そして?
後藤「このまま愛撫開始ー!」
そうなるわけだ。
小川「は?へ、へぇ!?」
後藤は、小川のむき出しの胸にキスをする。
小川「んっ」
後藤「ちゅくちゅくちゅくー」
小川「んっんっんんっんっ」
すごい!!後藤の画策はあたったのか!?小川は見事に遠慮がちにだが、あえいでいる。
後藤「今はね〜。自分だけを感じな。感じてる自分だけを感じな。そしたらきっとイケルよ?今麻琴は一人きりです」
小川「んんつんっんんっ」
後藤「一人きりで、自分を愛撫しています」
小川「んっあんっんんっんんっひゃあんっ!!」
- 200 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時33分43秒
- 今小川の頭の中には、たった一人で自分の部屋かなにかで、自分を愛撫している自分の姿が
想像されているのだろうか。
アイマスクという小道具によって、より鮮明に意識された自分を感じながら。
後藤「たくみな愛撫です。麻琴は大きくなりました!こんなにオナニーがうまくなりました!」
小川「んんつあんっひゃああんっんっ」
後藤は、すでに濡れそぼっている小川の、まんこに手を伸ばした。
毛もすでにびしょぬれで黒く光っている。
後藤「成長した麻琴は、一人で何度もイケマス。」
小川「あひゃあんっんっあんっあっあっあっうんっ!!」
小川は、後藤にまんこを触られた瞬間、腰を浮きたてた。
これならいけそうだ。
後藤「たくみな指使い。今麻琴に聞こえるのは自分の喘ぎ声と、そして、息遣いだけです」
小川「んんっあんっひゃあんっんっあんっあっあっあんっ!!」
後藤「ほらね?いけそうじゃん?」
じゅぼじゅぼじゅぼっ!!
後藤は、小川のまんこに、指を入れて、激しくかきだす。
じゅくじゅくと小川のまんこから愛液が出される。
後藤「ほらほらほら」
- 201 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時34分16秒
- 小川「んっあんっああんっんんっひゃあんっんっ!!」
とうとうたまらず、小川は後藤の頭を抱きしめた。
小川「んんっあんっんっひゃあんっあっあんっあはんっんっ!!」
じゅくじゅくじゅく。
卑猥な音が、あたりに響く。
じゅくじゅくじゅく。
すべて小川の発している音だ。
小川「んんっあんっあんっあっあんっあっあっあん」
後藤の頭をかき抱き、腰を上下に振っている小川。
後藤「ほらほらほらー」
小川「んんっあんっあっんっひゃあんっあんっあはぁんっんっ!!」
後藤「イク?いくならいくって叫ぶ!」
小川「イク!!いきます!!麻琴…いき、んんっああんっいきます!!」
後藤「よっしゃああー」
後藤は力強く、小川のまんこをむさぼるように、指を激しく入れて…
小川「うっあああああああっ〜」
出した。
後藤「よっし、イケタねまこっちゃん」
小川「はぁはぁはぁ」
- 202 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時34分50秒
- 後藤「偉い偉い。初めての体験じゃん?」
小川「はぁはぁはぁ…はぁ〜。はいはぁはあぁはぁ」
いき絶え絶えで答える小川。
むき出しの肩が上下に揺れている。
後藤「初めての体験これはお祝いだねぇ〜」
小川「はぁはぁはぁ。」
後藤「よしよし。それからね。まこっちゃん」
小川「はい?はぁはぁはぁ」
後藤「さっき後藤の頭抱きしめたでしょ?」
小川「はぁはぁはぁ、そう、はぁでしたか?」
覚えてないらしい。あれほど激しくイッタあとだからしかたないのか?
後藤「それってきっとまこっちゃんもどっかで人の存在を意識してたことになるよ?」
小川「そう…でしょうか?」
やっと小川の息もしずまってきたようだ。
後藤「そそ。だからね。まこっちゃんもこれからがんばれば、ちゃんと人前でイケルようになる。現に今いけた」
小川「そう…かなぁ」
- 203 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時35分22秒
- 後藤「そう。だから安心しな。まこっちゃんは不感症じゃない!!そのうち胸愛撫されるだけで、濡れるようになるかもね」
小川「だ、だったらいいなぁ」
後藤「大丈夫だって!」
小川「そうかなぁ…でも…後藤さん!!」
考え込んでいたように見えた小川が、きっと顔をあげる。
目隠しもやっととりはずした。
後藤「はいはい?」
それにおちゃらけたように答える後藤。
全然怖がっていない。
小川「すっごく恥ずかしかったんですからね!!」
後藤「あはっ!!ごめんごめん!!」
小川「っほんとうに!!もうっ!!!でも…」
後藤「んー?」
小川「ありがとうございました」
後藤「んーんー」
小川「こんなどうしようもないような悩みにつきあってもらって」
後藤「いやいや」
小川「はげましてくれて」
後藤「立ち直れそうかい?」
- 204 名前:カヲル 投稿日:2002年09月21日(土)21時35分52秒
- 小川「はい…まだ気持ちはあの人に傾いてるけど、でも大丈夫だと思います。後藤さんに思い出もらったし。抱きしめてもらったし」
それ以上もさせられたし?されたし?か?
後藤「そかそか、それはよかった」
小川「なんかうそみたいですね」
後藤「なぁにが?」小川「後藤さんが、その」
後藤「んー?」
小川「エゴイストだっていうの」
えへへと笑う、小川。
また惚れた?
- 205 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月22日(日)03時48分32秒
- この大馬鹿者(後藤)が松本智津夫(麻原)に見えてならん。
- 206 名前:カヲル 投稿日:2002年09月22日(日)09時40分30秒
- >>205 名無しさん。
ああ、松本智津夫さんに見えますかぁ?
それはすいません。
うーん、そうですかぁ。
わかりました。
では〜。
- 207 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月28日(土)01時08分03秒
- 後藤、そのまま専門学校制覇だ!エロ最高
- 208 名前:カヲル 投稿日:2002年09月28日(土)20時29分56秒
- >>207 名無し読者様
これはうれしいお言葉ありがとうございます。
一応、全員がやばく読んでるわけでないんですねぇ。
ねぇ?専門学校制覇してくれれば。
ねぇ?
続けようか迷ってたんですけど、今考え中ですわ。
どうなるかわかんないです。
- 209 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月01日(火)02時26分09秒
- ぜひとも続きを
- 210 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月09日(水)12時40分53秒
- カヲルさん最近、筆遅くなってしまってチョト心配。
つづき、楽しみにしてます。
- 211 名前:sage 投稿日:2002年10月11日(金)06時22分44秒
- sage
- 212 名前:カヲル 投稿日:2002年10月11日(金)21時30分56秒
- >>209 名無し読者さま
どうもです。
ひさびさ登場カヲルです。
続きですか?はぁ。
ええと、一応…。
- 213 名前:カヲル 投稿日:2002年10月11日(金)21時31分46秒
- >>210 名無し読者様
一応ですね。筆はいろいろあって遅くなっています。
今書いてる最中なんですが。
- 214 名前:カヲル 投稿日:2002年10月11日(金)21時34分55秒
- >>211 sageさま
ええ、一応sageでしようと思ってるんですが、sageしたことないんで、
間違えてageちゃったらごめんなさい。
んでですね。エロあったほうがいいんですかねぇ?
今エロかけないんですよ。私のエロ毎回同じかなぁと思って。
だから今書いてるやつ(前に書いてたストックは別として)
は、エロなしキスどまりです。
やぐごまはそれで決めてるんですが、ごまなちが、ね。
エロ入れようかどうか迷ってます。
一応明日かあさって更新の予定ですが。
- 215 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)14時56分28秒
- 後藤「うっはぁ〜」
安倍「なに?ごっちん寝不足?」
授業が終ってから、大口をあけてあくびをする後藤。
その後藤の様子にくすくす笑いながら、つぶやく安倍。
なごやかな空気がながれていた。
ただこの部分だけ、他は喧騒に包まれている感じである。
同じようにあくびをするものもいれば、がやがやと周りとしゃべくるやからもいる。
みんな授業から開放された開放感で、気楽に好きなことをやっているようだ。
田村「おぉーい、後藤さぁん」
後藤「んあー。またうざいのが来たぞぉ〜」
本人に聞こえるのを知ってて大声でつぶやく後藤。
遠慮というものがない。
田村「うっ、なんだよぉ傷つくなぁ。そういう態度」
後藤「しょうがないじゃん、うざいもんはうざいんだから」
ちなみに安倍は、こないだの反省か、田村が近づくと話が卑猥な方向に行くと思い
用心して、こういうときは飲み物を飲まないようにしているようだ。
田村「そういうこというなよぉ〜。いとしのマイハニーに対してさあ」
後藤「いとしのマイハニー?だぁれがぁ?」
田村「お応えしましょう!!それはこの僕!!この僕は後藤さんのいとしのマイハニーなんです!」
- 216 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)14時57分01秒
- 後藤「そういえばさぁ、なっち、この間のニュースでさぁ」お約束無視?
安倍「あ、えと、田村くんがはなしてる途中だけど」
後藤「うざいことには目をつむれ!!」
田村「おーい…」
後藤「んだよ。まだいたのかぁ?」
田村「おいらね?まだ話したいことがあるの」
後藤「んだぁ?言ってみろ?聞いてやる」
後藤は田村に対するとこうなる。
興味がないのか?
まぁ大抵の男相手だと後藤はこうなる。
田村「なぁ、セックスのことなんだけどさぁ」
安倍「(またか…)」
予想していたがあまりにも予想通りだ。
後藤「セックスがどうした?」
田村「お前と俺の約束忘れた?」
後藤「んーなんだっけ?忘れた。金輪際思い出さないぐらい忘れた」
田村「あんなぁ!!お前!!っちくしょっ!!お前と俺との約束だよぉ!!」
後藤「なんだっけ?」
田村「お前この前の、感想文再提出だったろ?」
後藤「あ〜やな思い出思い出した。田村バカのせいだ」
後藤は、安倍に向き直り、ねぇ〜?というふうに同意を求めるが、
言われた安倍は困り顔だ。
- 217 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)14時58分01秒
- 田村「あんなあ〜。簡単にいうとだな。俺がお前の感想文を代わりに書くことで、セックス一回というなぁ」
後藤「いやだねぇ〜。そういう理由信じてたんだ?」
田村「え”!?」
後藤「うっそぉん〜、そんな約束忘れたぁ〜」
田村「おい!!後藤!!お前なぁ!!いくら温厚な俺でも怒るときは怒るぞ!!」
後藤「わぁってるよ。お前が怒るとガラスがびりびりだもんなぁ」
田村「わかってない!!俺は本気でお前のために感想文を書いたんだ!!お前の採点がよくなるように、感想文の中でなにげに
西川におべっかもつかったんだぞ!?」
- 218 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)14時59分01秒
- 後藤「あ、だからだな。なんかこの前西川が私の目を見て、熱でもあるかとか言ってきた」
安倍「ごっちん西川先生にそういうこと死んでもいわないもんねぇ」
後藤「そうだよ。ったく。後藤の信念をぶち壊しやがってぇ〜。どうしてくれるんだ!?」
田村「どうしてって…それはねぇよぉ〜。おれはよかれと思ってだなぁ」
後藤「よかれ?よくないね。ぜんぜんよくないや。だから今回契約不成立〜。残念でした、田村くん」
田村「っなっとくいかねぇ〜!!」
後藤「うるさぁ〜。だいたい後藤今風邪気味なんだよねぇ。」
安倍「え?大丈夫なのごっちん」
後藤「まぁ引き始めだけどさぁ。バカでも引くんだよねぇ。風邪は」
安倍「そんな自分のことバカだなんて、ごっちんはバカじゃないよ」
後藤「ありがとぉ〜、なっちやさしいぃ〜、いつものことだけどやさしいぃ〜。後藤涙がでちゃうー」
ぎゅっ。
後藤は、安倍に抱きついた。
安倍「うぁっ!!や、やめてよ。ごっちん」
安倍は、恥ずかしそうに頬を染めて、後藤を押しやる。
- 219 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)14時59分32秒
- 後藤「あ、傷つくなあ、そういう態度。」
安倍「ごめん…でも人前だから」
田村「あ、おいおい、後藤、俺は人前でもぜんぜん気にしないぞ!ほらほれ抱きつけ!!」
後藤「そういえばさぁ、こないだの新奇想天蓋見た?」
安倍「ううん、そういう番組あるの?」
後藤「ない」
つまり田村を無視したかっただけだな。
田村「お〜いいぃ〜」
後藤「ったくうざいなぁ。後藤は風邪気味なんだよ!!」
田村「わかった。卵酒つくってやろう!!」
後藤「お前の汚い卵酒なんか飲めるか!!」
田村「あ、そういうこというかなぁ。俺の卵酒は最高だぞぉ〜?もうすんげぇ感動するぞぉ〜?こないだもなぁ」
後藤「さぁ、行こうか、なっち」
安倍「え?でも…」
後藤「退屈な話は犬でも食わないからねぇ。ったく後藤もバカだなぁ」
安倍「間違って使ってるってわかってるんでしょ?」
後藤「まぁね。んじゃー行こうかぁ?」
安倍「うん。田村君さようなら」
後藤「田村ー、あばよぉ〜」
- 220 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時00分03秒
- 田村「俺のセフレがなぁ、風邪ぎみだというんで、卵酒を…」
後藤は、この一人語り入っている田村を置いて、その場をさった。
だが。
風邪気味ということもあり、田村との約束なんて忘れていたこともあり、今日は誰ともセックスしないでおこうと思っていた後藤だが。
その目録は、見事にやぶれさることとなる。
田村「おー。いつ見てもシックな部屋だなぁ」
後藤「あんたシックの意味わかってる?」
ここは後藤の部屋。
あれから、ずっと後藤のあとをつけていき、
なんどもセックスさせろセックスさせろと言ってきた
田村は、後藤のうちまでついていき、そのまま強引に部屋まで入っていた。
田村「あかぬけていて、粋で、しかも上品で落ち着いているさま。」
- 221 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時00分34秒
- 後藤「それは、辞書の言葉そのままだろう?」
あたりまえである。田村は後藤の部屋に行ったらまず褒めることを計画しており。
考えたあげく、このシックという言葉を送ることにしたのだ。
ただ、相手はあまり喜んでいないが。
呆れているのほうが近い。
田村「まあそうだが。いやぁ〜、相変わらず後藤さんはお美しい!!」
後藤「殺す?」
田村「その強い口調がなんともいえません!!」
後藤「あっそ。まぁいいけどさぁ、後藤風邪気味だから寝るつもりなんだよね。どうでもいからそこら辺で暇つぶしてな」
田村「え!?」
後藤「聞こえなかった?後藤風邪気味なんだよ。眠る。だからそこら辺で暇つぶしてろ。外に出て、ゲームセンター探してるのもいいねぇ。
うん、そうしな」
田村「な、なんで?」
後藤「風邪気味だって言ったろ!!」
田村「まぁそうだけど、でも俺はお前と」
後藤「ねぇ?田村?」
口調が変わった。なぁ田村が出そうなのに、ねぇ田村になった。
これはなにかある。
田村「な、なんだ?」
後藤「田村はいつも言ってるよねぇ。後藤が好きだって」
田村「ああ、言ってる!!事実だからな!!俺は後藤が好きだ!!」
- 222 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時01分04秒
- 後藤「その好きな相手が、風邪で寝てる…これは問題だよねぇ?」
後藤は田村の顔に顔を近づけて、色っぽくささやいた。
田村はぞくぞくしているらしく、珍しく照れてそっぽを向いている。
田村「ま、まぁな」
後藤「じゃあどっか行け!!うざい!!」
田村「後藤〜!!」
後藤「眠るんだからほっとけ!!」
田村「そんなぁ〜。あ!そうだ!!俺看病してやるよ!!」
後藤「看病?」
田村「そそ。さっき話しただろ?俺の卵酒はうまいって!!だからな!お前にその卵酒を進呈しよう!!」
後藤「いいけど、後藤のうち卵ないよ?」
田村「え?マジ?」
後藤「後藤の冷蔵庫ほとんどなにもない」
田村「え?!ちと見てみるぞ!!」
田村は冷蔵庫に向かって小走りになり、扉をあけた。
中は…
田村「な、なんもねぇ〜!!」
なにもない。
からっぽである。
後藤「だから言ったじゃん。牛乳ぐらいしかないでしょ?」
田村「お前これでどうやって生活してるんだ?」
後藤「後藤夕飯食べないから。」
田村「え?」
- 223 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時01分35秒
- 後藤「後藤専門で昼食べるだけで、夕飯食べないから。」
田村「ああ〜。なるほど、だからお前昼飯あんなに食べるんだな。」
後藤は、昼飯をたくさん食べる。
おにぎり二つに、うどんに、パンに、デザートまで食べる。
食いだめしているらしい。
後藤「めんどいからね。そうしてる」
田村「ふぅん、なんかかっこいい気がする」
後藤「あんがと。んじゃー、寝るから、どっか行け」
田村「おう!!んじゃあ卵と酒買ってくるわ!!」
後藤「いる気かよぉ〜」
田村「あったりまえだ!!俺は愛で持って後藤を救ってやる!!」
後藤「あっそ」
ため息をつきながら、ベッドに横たわる後藤。
このとき病気に乗じて襲わないだけ田村には愛がある。
後藤に対しての愛が。
そして、数時間後。
- 224 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時02分05秒
- 後藤「すぅ〜すぅ〜すぅ〜」
田村「寝てる…いいよなぁ。後藤の寝顔」
田村はときどき、ごくたまにだが、後藤が許してくれるときだけ
セックスをしたあと、後藤の寝顔を見るのが大好きだった。
長いまつげや、大きめの鼻や、細い眉げ。
田村は、いつも、後藤のはだけた布団を治したりかいがいしく尽くしているのだ。
まぁそれでも伝わってないが。
好きでやっていることだし。
田村「かわいいよなぁ。最高だよこいつの寝顔」
後藤「すぅ〜すぅ〜すぅ〜」
田村「いつもきっついこというけど寝てるときだけは、かわいいんだよなぁ」
ぶつぶつつぶやきながら、後藤の寝顔をみつめ、
笑顔を浮かべる田村。
本当に幸せそうだ。
と…?
- 225 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時02分37秒
- 後藤「ふぁああ〜」
後藤が目をさました。
田村「ん!?おきたか!?」
後藤「ああ〜?なんで田村がこの部屋にいるんだぁ?ここ後藤の部屋じゃないのかぁ?」
だが、目は眠そうで、不機嫌そうである。
田村「後藤の部屋だ!!だが俺は、お前を看病していた!!風邪はどうだ?卵酒効いたか?」
後藤「ああ、卵酒ね。確かにうまかった。利いたらしいね」
田村「そうかそうかぁ〜。よかったよかった」
後藤が抵抗しないので、田村も好き勝手やっている。
今は、後藤の頭に手を置いて、なでなでしている。
田村「それじゃあ汗かいただろ?ふいてやる!!」
後藤「いいよ。うざいなぁ。自分でシャワー浴びるって」
田村「シャワー?だってお前風邪引いているんだろ?」
後藤「引いてるけど、汗かいたからうざい。シャワー浴びてくる」
田村「あ、ああ」
そして風呂場に向かう後藤。
そしてなぜかついていく田村。
- 226 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時03分07秒
- 後藤「どうでもいいけどさぁ、なんでついてくるんだ?」
当然の疑問を述べる後藤。
田村は、後藤のあとを、犬のようについていった。
後藤は後藤で、それを気にもせず脱ぎ始めている。
田村「……お前が好きだから」
後藤「は?わけわからないなぁ」
田村「愛があるからだ!!」
後藤「死ね!」
後藤が本気でうざがっているような気がする。
やばくないか?
田村「お前やっぱスタイルいいよなぁ」
後藤「お前よりは胸あるよ」
田村「あたりまえだろ。俺は太ってないんだから。これでもダイエットしてるんだぞぉ〜」
後藤「後藤デブ専」
田村「明日から太る!!」
後藤「うそだ馬鹿」
田村「あ、そう。じゃあダイエットしないとなぁ。シェイプアップも大変だなぁ」
後藤「言ってろ。じゃまだからどけ」
後藤は、乱暴な口調のまま、風呂場の扉の前にいる田村をどけて浴室に入った。
ちなみに後藤は全裸だった。
それを隠しもせずに、そのまま浴室にはいる。
田村「ああ、尻が…尻が俺の愛を深める」
後藤「ばぁか」
- 227 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時03分39秒
- 後藤は、シャワーのコックをひねると
お湯を調節して、それを頭からかぶる。
田村「いいなぁ〜。」
後藤「そこでおあずけくらってろ!!」
田村「…」
後藤「んー?どうした田村?」
田村「俺、がまんできない!!」
後藤「トイレはあっちだ、」
後藤も意味はわかってるだろうに、拒むための作戦か?
田村「俺は俺は…お前が好きだぁーーー!!」
ぎゅっ!!
ざーーーっ!!
後藤の頭にかかっていた、お湯が田村の頭にもかかる。
田村は服を着ているから、服までずぶぬれだ。
さぞかし気持ちわるかろう。
だが、田村にそれを聞けば当然気持ち悪くなどない!!
後藤といれば気持ち悪さなどへでもない!!
と叫ぶだろうが。
いい加減なやつだ。
後藤「んだよ。うざいやつだなぁ」
- 228 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時04分09秒
- 田村「なぁ、いいだろ?俺だって看病する間お前の顔見てこらえてたんだぞ?襲おうと思えば襲えたんだぞ?」
後藤「まぁくやしいけど、田村は男だからな。襲おうと思えば襲えたよね」
田村「そうだよ。でも襲わなかった。お前が好きだからだ」
後藤「軽いなぁ。好きだ好きだいうな」
田村「照れるか?」
後藤「うざいんだよ。ついでにこのしりを触っている手もうざい」
田村は、後藤のむき出しのしりをなでなでとなですさっている。
後藤は、まんじりともせずそれを受け止めている。
言葉ではうざがっているが。
田村「いいだろ。お前が好きだから気持ちが抑えられない」
後藤「はぁ〜。風邪気味なのに、お風呂場でセックスかよ」
田村「悪いな」
後藤「はいはい。すぐすませろよ」
後藤かんねんしたらしい、というより早くこの場から逃れたいだけか。
田村「ああ」
田村は、後藤の胸に手を伸ばして、両手で前からもみだした。
ゆっくりと弧を描くように。
後藤も男相手だと大抵は、受け手に回るらしい。
後藤「んっ…今日はしゃぶらないからなぁ」
田村「かまわねぇよ。いれるだけで、お前を感じるだけで」
後藤「物はいいようだなぁ…んっ」
- 229 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時04分39秒
- 後藤は、胸をもまれながらときおり言葉を漏らす。
後藤ほどやっているわけではないが、田村もすき物であるからして
こういう指使いは上手い。
それが自慢で聞かれもしないのに回りに吹聴するところが、後藤と違うところか。
田村「お前を感じたいんだ」
田村は後藤の乳首を口に含んだ。
そして、ちゅうちゅうと吸ったり、こりこりと舌でいじくったりしている。
後藤「んっはぁんっ」
田村「いつもより感度よくないか?」
後藤「風邪引いてるとそうなるんだよたしか」
田村「そう、なのか?」
後藤「らしいよ。確かな情報じゃないけど」
田村「そうか」
田村はそのまま、後藤の胸を口に含み
片一方の手で、胸をもんでいる。
後藤「んっ!!」
シャワーが降り注ぐ中でむつみあう二人。
田村は服を着ているが、すでに田村自身のものが固くなっているのを自分で感じていた。
田村「下触るぞ」
後藤「ああ、そ」
後藤は慣れた調子で片足をあげた。
田村は、後藤がさわりやすくしてくれたのをいいことに、
後藤の下のそこを手のひらでなですさる。
- 230 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時05分41秒
- 後藤「んっあんっあんっあっんんっんんっ!!」
田村「お前の喘ぎ声っていいよな」
後藤「んんっあんっんあ?」
田村「俺、お前の喘ぎ声が一番興奮する」
後藤「どうんっだか」
田村「本当だよ。お前のが一番興奮する」
後藤「んっあんっんんっんっ」
田村「もっと鳴かせたくなる。」
後藤「んっあんっんっ」
田村は、後藤のまんこをむさぼるように、しゃがんで、そこをなめつけた。
後藤「んんはっはぁんっんっはぁんっ」
ぺちゃぺちゃぺちゃ。
卑猥な音がシャワーの音に混じって聞こえてくる。
ざーざーという音と、ぺちゃぺちゃと舐める音。
後藤「んんっくっんっああんっはぁんっ」
田村「気持ちいいか?」
後藤「そういうこと聞くな、ばか」
田村「気になるんだよ。気持ちいいだろ?」
後藤「まぁんっあんっね。んんっあんっ」
ぺちゃぺちゃぺちゃという音から、今度はぐちゅぐちゅという音に変わる。
田村が、後藤のまんこに指をつきたてたのだ。
田村は、出し入れを繰り返し、後藤に刺激を与えつづける。
- 231 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時06分11秒
- 後藤「んんっあんっはぁんんつんんっ!!」
田村「感じてるよな…?」
後藤「ばぁか。んっあんっはぁんっんんっ!!」
田村「ときどきお前の喘ぎ声が演技なんじゃないかって思うときがあるんだ」
後藤「んんつあんっはあんっえんぎ?んっ」
田村「ああ、俺を興奮させようと挑発してるとか、喜ばす…はないか…はは」
後藤「ばぁか。んんっそんなことっんっする必要あんっないだろ?」
田村「そう、だよな、悪い」
後藤「んんつあんっんっ」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
後藤の太ももに、シャワーのお湯とは違う粘着質の液体が流れている。
後藤が感じている証拠の液体だ。
後藤「んんっんっあんっあっあっんっあんっ!!」
田村「感じてるか…」
後藤「自信持て、んっあんっばぁか。んっあんっあっあんっはあんっんっ」
田村「入れていいか?」
後藤「うん。はやいけどな」
田村は、立ち上がり、後藤のまんこに自分の物をあてがった。
田村「入れるぞ?」
後藤「ああ」
ぐちゅっ!!
田村のものが入っていく。
- 232 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時06分41秒
- 後藤は眉をしかめた。
目をつぶり刺激に耐える。
田村「がまんするなよ。もっと喘げ」
後藤「んんっあんっひゃあんっんんっあんっああっあっあっあっん」
田村「お、俺も興奮するからさ。」
後藤「んんっあんっあっあっあんっはぁんっあんっあっあっあうんっ!!」
腰をつきあげては引き、腰をつきあげては引いていく田村。
後藤の腰もそれに合わせて、上下にゆすられていく。
田村「うっ…俺もう」
後藤「んんっあんっあっあっあんっひゃあんっんっ!!」
田村「イク…お前も」
田村は後藤にキスを迫った。
後藤も拒まずにそれを受け入れる。
実は田村はこうして後藤とキスをする瞬間が一番好きだった。
もしかしたらセックスするそれ自体よりも好きなのかもしれない。
それぐらい後藤に恋しているということか。
田村「うっ…うっくっ!!」
どぴゅっ!!
田村がイッタ。
後藤「はぁはぁはぁんっ」
田村「はぁはぁはぁ」
後藤「はぁ〜」
田村「お前いかなかっただろ?」
後藤「まぁね。早すぎたかな」
男にとってこれはかなりショックだ。
- 233 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時07分11秒
- 相手がいかないうちからいってしまった。
田村「だろうなぁ、ちっまた負けたか」
いつものことなのか?
二人にとっては。
後藤「百年早いね。」
田村「アナル入れてぇ」
後藤「あほ、どうでもいいから早く抜け。うざい」
またうざいが出た。
そんなにうざければ、断りつづければいいのに。
断るほうがうざくて面倒なんだろうか。
田村「わかったよしょうがないよなぁ」
後藤「うん。」
ぬぽっ!!
後藤「んんっ!!」
田村「うっ…大丈夫だったか?風邪」
後藤「いまさら心配かよ」
田村「してる間も心配してたけど、やめたくなかったからさ」
後藤「あそ」
田村「俺が体あらってやるよ」
後藤「いいよ。自分で洗う」
田村「いいっえ。いかせられなかったんだから」
後藤「どういう理屈だか」
田村は、立っている後藤の前にひざまずき、せっけんをとりあげた。
そして、セッケンを十分あわだててから、後藤の身体をなですさる。
田村「丁寧に洗わないとな。一応お前も女だからな」
後藤「ああ、そうだね」
- 234 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時07分42秒
- 後藤はだまって田村のされるままになっている。
だが、この状態だとまた風邪を引きそうだ。
後藤「早くしてよ。風邪がぶりかえす」
田村「わかってる。お前をいかせられたらな」
後藤「ああ?」
田村「せっけんの力を使う」
後藤「ったく」
田村は、後藤の足をあらっていたが、しばらくして全部に泡をつけられると
今度は後藤の局部に手を伸ばした。
そして、後藤のまんこを丹念になですさる。
最初から濡れているし、それに、泡もたっているためすべりがいい。
田村「さっきは夢中で気がつかなかったけど、かなり中が熱くなってるなぁ」
後藤「…あそ」
後藤は興味なさそうにそう答えて、田村の肩に手をつけて、田村のすることを見ている。
だが。
後藤「んっ…」
田村「いい感じだ」
やっと後藤が感じた声をあげた。
田村してやったりか?
後藤「んっあんっんっ」
田村「このままいけるといいな」
後藤「お前のんっあんっ悪いところんんっはぁんっは、いちいちやってるんっ最中にしゃべるんんっことだ」
お前の悪いところは、いちいちやっている最中にしゃべることだ。
と後藤はいったのだ。通訳すると。
- 235 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時08分43秒
- 後藤「んっあんっあんっあっあんっ!!」
田村は、せっけんのついた指のまま、後藤のまんこの中に指をつきいれて、
そのまま、出し入れを繰り返す。
指をかぎ状にして、泡と、愛液を出すようにして。
田村「しゃべるのくせなんだよ。それよく指摘される」
後藤「んっあんっくせんっか」
田村「ああ。悪いな」
後藤「んんっあんっあっあんっあんっはぁんっあんっ」
田村「そろそろかな?前に感じてたから今回は早いな」
後藤「んっあんっひゃあんっんんっんっああああああっ〜」
田村「いったか?」
後藤「はぁ〜、はぁはぁはぁ。イッた」
田村「そうかそうかぁ」
田村は喜びを顔一面に表現して、笑顔をつくり
後藤の頭を撫でた。
後藤「そのさぁ、頭撫でるの、なっちとかにやられるならともかく田村にやられてもうれしくない」
田村「むっ。そういうときに安倍さんの名前とかだすなよなぁ」
後藤「うっさい好きにさせろ」
田村「お前はいつもそうだろ。好きにやってるよ。自由でいいなぁと思う」
後藤「あはっ。そうだな」
田村「ああ、お前はわがままというより、我ままって感じだな」
わが、ままという意味だ。
わかりずらいか。
- 236 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時09分44秒
- つまり…まあ、我をそのままにして突き通すということか。
わかりずらいか?
田村「まぁそれが魅力か」
後藤「そか?」
田村「ああ。お前のそのエゴイストっぷりに皆あこがれる」
後藤「むかつくやつもいるらしいけどね」
田村「そういうやつはそういうやつだ。あわなかっただけだよ」
後藤「そうか」
田村「ああ、俺はとりあえずお前が好きだから。一番な。」
後藤「ありがと」
田村「お?素直だなぁ」
後藤「サービスだよ。やったあとはな」
田村「あははっ、サービスか、まぁそれも悪くないや」
後藤「ったく、今日は風邪ぎみだってのにめずらしく田村に押されてやっちゃうし、サービスもするし、」
田村「俺にとって最良の日だな。またあるといいなぁ」
後藤「ないんじゃない?」
田村「そういうこというかなあ〜」
後藤「ないね。っつうかそろそろ抱きしめるのやめてくれない?うざい」
田村「また出たよ。うざいが。それよりさぁ、お願いがあるんだけど」
後藤「なに?」
ちなみにまだシャワーは出ている。後藤これじゃあ風邪がぶり返すに決まっている。
田村「しゃぶってくれない?フェラしてくれよ」
後藤「んあー?」
眉をひそめる後藤。
ちょっと嫌そうだ。
- 237 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時10分15秒
- 田村「な、フェラしてくれよ。ひさしぶりだろ?」
後藤「しゃあないなぁ。今日はふわふわしてて気持ちいいからしてやるよ」
ふわふわ?やばくないかそれ?
田村「おっしゃああ!!」
後藤「じゃあ脱いで」
田村「おお」
さっさと服を脱ぐ田村。
下だけ脱ぐのは情けないと思ったのか、上も全部脱ぐ。
意外に筋肉質な田村の体があらわになった。
後藤は、さっきだしたばかりのそれをにぎった。
後藤「元気なー」
田村「後藤さんの手腕でもっと強くしてくれよ」
後藤「ったく。」
後藤は、田村のモノを握って上下にこすりだした。
しこしこしこと、こすりつつ、下の玉袋をころころといじくる。
田村「うぅぁあ」
田村はたまらないという感じで、声をあげる。
後藤「男の感じてる声聞いてもなぁ」
田村「うっせぇ、色気ないやつぅ〜」
口を尖らす田村。
でも息はあがっている。
後藤は、少しだけ屹立したそのモノを口に含んだ。
後藤「(ちゅぱちゅぱちゅぱ)」
田村「うぁっああっ」
- 238 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時11分18秒
- 後藤が、頭を上下するたびに、田村が声をあげる。
シャワーがあたった後藤の頭を、田村はやさしく抱きしめる。
後藤「(ちゅぼちゅぼちゅぼ)」
田村「うっぁあっ」
後藤「ひゃあくらせ」
早く出せだそうだ。
田村「うぅ〜ああっ」
後藤「(じゅぼじゅぼじゅぼ)」
少しだけ我慢汁のにじんだ、田村のそこが、いきおいを増す。
後藤「(じゅぼじゅぼじゅぼ)」
田村「うぅぁあああっ!!」
どぴゅっ!!
出た、らしい。
後藤「んー。飲んだ」
田村「おっけぇー、サンキュー」
後藤「まずい、」
田村「そういうこというなよぉ〜、よっさすがだね後藤さんやさしい!」
後藤「わざとらしいなぁ」
田村「風邪大丈夫か?マジで」
後藤「知らない。さっきからふらふらする」
田村「やべ!やりすぎたか?」
心配そうに、後藤の顔を覗き込む田村。
自分の欲求を済ましてから心配するところが身勝手というかよっぽどやりたかったのだろう。
めずらしく後藤がOKしてくれたし。
後藤「やりすぎっていうか、なんか田村の精液やばいんじゃん?」
- 239 名前:カヲル 投稿日:2002年10月13日(日)15時11分49秒
- まぁ後藤もこれぐらい言えるなら、大丈夫っぽいが。
田村「ひでぇなぁ。いいや。よしよし今日は一晩中看病してやるからなぁ!」
後藤「なっち呼んでほしいなぁ。」
田村「なんか言ったか?」
後藤「なっちを呼べと言った」
田村「うっ、だめだ。安倍さんに後藤を取られてたまるか」
後藤「あっそ。別にいいよ。なっちに迷惑かけられないし」
田村「俺はいいんだな。うれしいよ!!」
後藤「くっつくな。熱いわ」
田村「うれしいよぉん。お前のでかい胸がむにゅむにゅとぉ〜」
後藤「たぁこ」
そうして二人の夜中のむつごと(?)は終った。
あとには、楽しそうにうれしそうに看病する田村の姿が残った。
- 240 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月14日(月)01時59分57秒
こんなごとーさんヤダ…
- 241 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月14日(月)17時00分30秒
- いいと思った人は書き込んで
ダメだ無理と思った人はスルーでいこうよ…
作者さま。
こんなごとーさん、好きです。
おたがい、がんばりましょー。
- 242 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)19時46分33秒
- >>240 名無しさん
こんな後藤さんいやですかぁ。
すいませんねぇ。
できるだけsage失敗しないようにしますから、
とりあえず見ないようにしてください。
これぐらいしか言えません。
すいません。
- 243 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)19時49分09秒
- >>241 名無し読者さま
大変暖かいお言葉ありがとうございます。
すいませんよわっちくて、優柔不断な物書きですよね。
こんな後藤さんでいいですか?
それはよかったです。
とりあえず終わりまではがんばるつもりでいます。
なるべく早く終らせるつもりですから、お目汚しすいません。
- 244 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時12分02秒
- ええと、この更新で最後にして、そんでエロなしです。
ここまで経験した私事入ってますので、今までと違うようになってるかもしれません。
まぁそういうとき不快になったら、すいませんです。
- 245 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時12分40秒
- 数日後、風邪の治った後藤はいつものように廊下を歩いていた。
後藤「ふぁああ」
安倍「また眠いの?昨日はなにしてたのかい?」
あくまで軽く聞く安倍。
本当は知りたくてたまらないのに。
後藤「昨日は、適当にゲームしてた。西川が宿題にしてたじゃん」
安倍「え?西川先生の宿題?」
後藤「うん。なんか感想文かけって」
安倍「あ、あれは、コンピュータに関係のあるニュースを見て感想をかけってことじゃないの?」
後藤「だから、コンピュータに関係あるゲームで感想書いた」
安倍「それ宿題になってないよぉ」
後藤「そう?」
矢口「おいっ!!後藤!!」
後藤「うげっ!!」
後藤と安倍が仲良く話していると、後ろから矢口が後藤にたっくるしてきた。
後藤「なにするんだよぉ〜。やぐっつあん」
矢口「いや、本当は首に抱きつこうとしたんだけど、お前身長高いから、タックルになった」
後藤「ったくもう。コンピュータ持ってたらやばかったぞ」
矢口「わりぃわりぃ。よっなっち!!おはよー」
- 246 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時13分15秒
- 安倍「おはよう、矢口。っていうかもう昼間だよ。またさぼり?」
矢口「うーん。なんかおなかいたくなっちゃってさぁ。」
後藤「やぐっつあん体よくいたくなるよねぇ」
矢口「んだぁ?いやみかぁ!?」
ぐぐぐぐっ。
後藤の首根っこをつかんで、ゆさぶる矢口。
後藤「ギブギブ、違うって、いやみじゃないよぉ」
矢口「ったく、誰がここまで育てたか」
後藤「わかってるよぉ。やぐっつあんにはお世話になってるって」
矢口「そうだぞ?お前が新人の時に手を出した、教師に一緒に謝りにいったのはおいらだからな!」
後藤そんなことしてたらし。
なんでも新人の時の面接官に、入学後会ってから、さそったら、その教師は純情だったらしく
泣かれてしまったのだそうだ。そしてそれを知った矢口が一緒に謝りに言ったらしい。
後藤「あの時は感謝してるってぇ、おかげで、2年生になれました!」
矢口「そうだぞぉ〜。おいらに感謝しろぉ〜」
後藤「それで?やぐっつあん今日はなんのよう?」
矢口「用?用がなければあっちゃいけないのかぁ?挨拶しちゃいけないのかぁ?」
後藤「そ、そんなことないけど。さぁ。もちろんあいたかったよ。ハニー」
矢口「けっ、本当かよ!!」
- 247 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時13分45秒
- 後藤「うんうん。その証拠に今日はやぐっつあんに見せたいものがあるんだぁ」
矢口「見せたいもの?なんだ?」
後藤「内緒。今日の放課後、後藤たちの教室まで来たら見せてあげる!」
矢口「んだよぉ気になるなぁ。まぁ期待しないで待ってるよ」
後藤「お〜い」
矢口「んじゃあな!!」
後藤「え?もうイッチャウのぉ〜?」
矢口「ああ、おいらこれから授業だからな。メッセンジャーで会話でもしようぜ。なっちもな」
安倍「うん。そうだねぇ〜」
そうして矢口は去っていった。
- 248 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時14分16秒
- 矢口「おーいっす。後藤ーきたぞぉー」
後藤「おっす。やぐっつあん。いいとこ来たねぇ」
矢口「そうっすか?んで見せてくれるものってなに?」
後藤「うんうん、ちとそこに座ってくれる?」
後藤は、空っぽの教室に並ぶ椅子の一つを指し示した。
矢口「ああ、OK」
そして矢口が椅子の一つに座ったのを確かめると
おもむろにカーテンを閉め始める。
矢口「なんだ?なんだ?なんかやばいことする気かぁ?」
後藤「まぁねぇ。ちとやばいこと」
矢口「ふぅん。ま想像つくけどな」
なにを想像しているのか分からないが、とりあえず後藤のしていることに
口を挟まずに、目を細めて、頬杖をつく矢口。
後藤「んじゃー、始めますかね」
後藤は、教壇の近くにあるテレビに近づくと一つ咳払いをした。
後藤「ええ〜今から始めるのは、私後藤の珠玉の一作でございます」
矢口「おーいっす」
矢口は適当に答えを返す。
なおも後藤の講釈は進む。
後藤「後藤の思い出の品!初めての品でございます。よくCDをなに初めて買った?とかいいますでしょ?」
- 249 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時14分48秒
- 矢口「ああ、あるな。そういう質問歌のトーク番組とかで」
後藤「あれに似たものですね。今回は、後藤の初めて買ったAVを見せてあげたく存じます」
矢口「は?」
後藤「後藤が始めて買ったAVでございます。聞こえました?」
矢口「ああ、聞こえたけど、意味がわからない」
後藤「なんで?後藤の始めてのAV見たくない?」
矢口「な、なに!?お前が出演したの!?」
椅子から乗り出す矢口。心底びっくりしている。
でもありえる?
後藤「そうは言ってません。後藤がは・じ・め・て”買った”AVビデオでございます」
矢口「なんで、それをおいらに?」
後藤「見せたいからー」
矢口「わけわからない」
そう言いつつも、興味があるのか、とりあえず、乗り出していた椅子に座りこむ矢口。
おもしろくなかったらそのまま帰ればいいや、程度であろう。
後藤「んじゃースイッチオン!」
後藤は、テレビをつけカセットをビデオにセットして、再生ボタンを押した。
そして始まる。
しばらく黒い画面がつづいていたが。
後藤「OK始まった」
壽と出る画面…ふざけている。
矢口「AVってこういうのから始まるのか?」
後藤「これはなんでかしらないけどこうやって始まる」
- 250 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時15分18秒
- 矢口「ふぅん。おいらAVって見たことないからしらないや」
後藤「本当にぃ?」
矢口「本当だ。ボケ」
後藤「ちっ。ここで冷静に返されるとなぁ」
少しあわててくれることを期待していたらしい。
そして始まるAV鑑賞会。
出てきたのは、黒板に向かっている教師。
その黒板には、保健体育と書かれており、そこに教師が、膣の絵を描いている。
AVだし、まぁそんなものだろう。
普通授業ごとに、「体育」とか「国語」などと書くわけないが。
後藤「主演女優はこの先生Aと、あとはぁ〜」
そして画面が移り、男子生徒らしきおやじがでてくる。
ここらへんAVの限界か。おやじしかいなかったのか。
現実味がないはなはだしくない。
後藤「んでこれが、男子生徒B」
矢口「おいおいこいつが男子生徒役かぁ?」
後藤「んー、しょうがないね。技がないでしょ。若い子は」
矢口「あ、そう」
後藤「そうそう。そんでまぁ、ここは早送りっと」
矢口「んだよ。こういう会話がおもしろいんでないのぉ?」
後藤「おもしろくないよ。ただ、生殖器の質問するだけだもん。演技下手だし」
矢口「ふぅん」
- 251 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時15分48秒
- 早送りになる画面、何度か、男子生徒Bが、手をあげ、たって質問をする。
それに照れくさそうに答える女教師Aの姿が早送りで見える。
よくみると教師は答えそうにしている演技をしているが、
それが演技だとわかるところがみそだ。
後藤「んじゃあいくよぉん」
後藤が、再生ボタンを押しAVの画像がゆっくりになる。
男子生徒B『先生!先生の身体に興味があります!』
女教師A『え!?わ、私の身体に!?』
後藤「ここがねぇ。え!?ってところがほとんど棒読みなんだよねぇ」
矢口「AVの人って演技下手なのか?」
後藤「下手なのが多いね」
矢口「ふぅん」
男子生徒B『先生になら!俺をあげてもいいです!!』
女教師A『そ、そんな…』
矢口「なんで、いきなり、こうなる?」
後藤「さぁ、収録の時間がおしてたんでない?」
矢口「あ、そう」
男子生徒B『せんせぇえいいっ!!』
がたん!!
矢口「おっ?」
後藤「はい。ここでお待ちかねの押し倒しー。」
矢口「まってねぇけどさぁ」
女教師A『や、やめて!やめなさい!!』
男子生徒B『おれ、おれ!!腕には自信があるんです!!』
- 252 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時16分30秒
- そういいつつ、女教師の胸を揉む。
やわらかく、そして強弱をつけて、
なんとも慣れてる感じがして、違和感がある。
まぁ慣れてるそうだが。
男子生徒B『ぜってぇ、先生をイカせてみせますから!!』
後藤「まぁイクんだけどね」
矢口「そういうの先にいうなよぉ〜」
後藤「おっ?興味沸いてきた?」
矢口「べっつにぃ〜ただ映画でも先に落ち言われるとつまらないしぃ〜」
後藤「濡れてきた?」
矢口「は?」
後藤「いや今の失言。忘れて忘れて」
矢口「あ、ああ」
男子生徒Bは、胸をもみしだきながら、女教師Aの服を脱がしていく。
ちなみに女教師Aは女教師らしく、白いワイシャツ姿だった。
下は黒いタイトスカートこれは定番だろう。
タイトスカートをめくりあげて、少しだけ出てきた下着越しに指を入れていく
後藤「まぁこれから野獣になると」
矢口「ふ、ふぅん」
- 253 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時17分01秒
- 矢口は、余裕を見せ付けて答えるが。
なんとなく、身体をもじもじさせている。
室内の電灯も暗めに設定されており、少し隠微な雰囲気が流れてきている。
男子生徒B「濡れてる…じゃねぇか!」
女教師A「いやぁ〜」
男子生徒Bが、大声でそう叫ぶと、女教師Aは、いやぁといいつつ、
顔を赤らめる…のは演技上無理らしく、首を振って抵抗しようとする。
手をタイトスカートのめくれた部分に持っていき、タイとスカートを直そうとするが
それも叶わず、男子生徒に両手を握られてしまう。
男子生徒B「じゃあいくぜ!」
後藤「はーい。ストップー」
矢口「な、なんだ?」
後藤「ここで男子生徒は、じゃあいくぜ!と言いました!それはなにをいくということでしょうか?」
矢口「………しるか!」
後藤「…え?」
矢口「知るかそんなこと!!帰るぞ!!おいらは!!」
後藤「わ、わかったよ。じゃあヒント!最初がそで、最後がうえす」
矢口「最初がそ?なんだそれ?最初はセだろ?」
後藤「ぶー。それはセックスです!後藤の言っているのは!」
矢口「ああ、わかった」
矢口は後藤のテンションに呆れ顔で、答える。
後藤「なに?」
- 254 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時17分31秒
- 矢口「挿入だろ?」
後藤「そうでぇす!!」
矢口「お前ってこういうときテンション高いけどさぁ。」
後藤「はい?」
矢口「真面目に雰囲気づくりとかできないわけ?」
後藤「雰囲気づくり?」
矢口「そう。好きな人のために雰囲気作り」
後藤「うーん。してるつもりだけど?」
矢口「そうかぁ?真面目に?」
後藤「うん?」
矢口「おいらはさぁ、もっと普通にキスして、普通に始めたい」
後藤「普通にキス?普通に始める?」
矢口「そうだよ。なのにお前は、普通じゃない」
後藤「………」
矢口「ときどきお前はおいらのことセフレとしか見てないんじゃないかって気持ちになる」
後藤「…好きだよ?好きだからしてる」
矢口「ほんとうか?」
後藤「うん。本当。」
矢口「じゃキスしろ」
後藤「はい?」
- 255 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時18分02秒
- 首を傾げる後藤。さすがの後藤でもこの展開はおかしいと思うらしい。
矢口なんのつもりだ?
矢口「おいらをキスだけでいかせてみろ」
後藤「なにいきなり?」
矢口「キスは愛の確認行為だ。少なくともおいらは好きな人としかしない」
後藤「後藤は…まぁ好きな人としかしない。最近はとくに田村ともしてない。セックスはするけど」
そこで、眉の横をぴくりと反応させる矢口。
少し嫉妬している。
矢口「じゃあおいらを悶えさせてみろ、キスだけで。今回キスは許してやる。だけど」
後藤「だけど?」
矢口「キスが下手なら、おいらを満足させられなければ、お前とは絶交!」
後藤「ええ〜」
矢口「それが条件だ!」
後藤「……わかったよ」
矢口「ならしてみろ」
後藤「んーじゃあとりあえず」
矢口「そのまえに!」
後藤「なに?」
矢口「AVを消せ!」
後藤「なんで?これも道具になるかと…」
矢口「ならんわ!!かえってきになるわい!!消せ!!」
後藤「わぁったよ。消すよ消しますよ。んじゃあ」
ぷっとなって消えるAV。
これで、後藤なりの雰囲気づくりはできなくなった。
キス…満足できるのだろうか、矢口は。
矢口「ほらしてみろ」
後藤「んー」
- 256 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時18分33秒
- 後藤は目をつぶっている矢口に顔を近づけて…。
矢口「………や、やめい!!」
後藤「………へ?」
矢口「なんで耳に息を吹きかける!!??」
後藤「え?吹きかけた?」
矢口「ああ、吹きかけた!!ただキスするだけだって言ったろ!!」
後藤「あ、ああ。ごめん」
矢口「ったく」
後藤「じゃも一回!」
今度は後藤は、矢口の目をつむっている顔に自分の顔を近づけて…
ちゃんとキスをした。
最初はふれるぐらいのキスだ。
矢口「ん…」
後藤「んん…」
だんだんと深くなる。
唇を交差させて、唇自体をついばむようにして、音を鳴らすように顔をななめにして
キスを繰り返す。
それから…。
矢口「!!!」
ぽかっ!!
後藤「あて!!」
矢口「どうして胸に手をやる!?」
どうやら、矢口の胸に手をはわせたらしい。
完全に癖だな。
キスをすると、胸をもむかしないとだめらしい。
後藤にとっては。
後藤「だ、だって胸が開いてると悲しいかなぁと思って」
矢口「悲しくない!!いいからキスに集中しろ!!」
- 257 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時19分03秒
- 後藤「わかったよぉ〜」
矢口「ん…」
再びキスを始める二人。
どうでもいいが、誰か来る可能性だってあるだろうに。
たとえば西川とか。
後藤「…ん…」
またまた、唇をついばむように今度は、なんどか離しながらキスをする。
ちゅっちゅという音がする。
顔を見合わせるたびに、後藤は口を大きく三日月にして笑顔で、矢口は真っ赤な顔で
ぶっちょうずらで、後藤を見る。
矢口「なに笑ってるんだよ」
後藤「やぐっつあんかわいいなと思って」
矢口「お、おいらは別に…んん」
キスを繰り返す。激しくなってきているようだ。
矢口は、後藤の背中をさするように激しく服がぐちゃぐちゃになるぐらい激しく
なでまわしている。
舌は…いれているようだ。
口を半開きにして、舌をいれ、後藤は矢口の口内を舌でむさぼる。
舌を自分の舌でからめたり、ちゅぱちゅぱと舌をすったりしている。
上あごをなぞったり、唇を軽く噛んだり、歯の裏をなめたり。
後藤「…ん…ん…むぅん…」
矢口「んんっ…んんっんんっ」
- 258 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時19分33秒
- 後藤「ぷはぁ。」
矢口「ぷはぁ」
後藤「なぁんか気分盛り上がってきたね」
矢口「う、うん」
後藤「乳首触ってもいい?」
矢口「………」
後藤「まだキスがいい?」
矢口「……んんっ」
後藤は矢口の言葉を聞く前に、キスをした。
そして、口膣内をあばれまわる舌。
そしてそのまま耳尻に舌を近づけて、
耳たぶを噛み始めた。
後藤「キスするのもいいけどさぁ」
矢口「……」
後藤「矢口のかわいい耳たぶも感じたいなぁ」
矢口「………」
まだうなづくまでには行ってないようだ。
耳たぶにはむはむと噛み付きながら、
胸に手を伸ばす後藤。
矢口「んっんっ」
矢口は、後藤の首にしがみつきながら、目をつぶっている。
後藤「っとけじめは大切だよね」
矢口「え?」
- 259 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時20分05秒
- 後藤「今日は残念だけど、ここまでとするか」
矢口「な、なんでだよ?」
後藤「やぐっつあんが、求めてないから、そういう気分じゃないときにするものじゃないよ」
矢口「そりゃ…そうだけど、おいらは別に」
後藤「しょうがないね。それともまだやる?」
矢口「………」
後藤「やぐっつあん次第だよ?後藤はやぐっつあんの言葉に従うから」
矢口「…今回は…これでいい」
後藤「そっか」
矢口「うん」
後藤「じゃあ帰ろうか」
矢口「うん」
後藤「かわいかったよ?」
矢口「ばぁか」
- 260 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時20分36秒
- 帰宅…電車の中。
ごとんごとんとリズミカルに鳴る音を聞きながら
先ほどから座っていた矢口がなにか考え込んでいる。
後藤はつりさがっている広告を見つつ、その矢口の状態を気にしていた。
今日の矢口はどこかおかしいのだろうか。
後藤「やぐっつあん。大丈夫?」
矢口「え?なにが?」
後藤「なぁんか考え事してるからさぁ」
矢口「別に…つうかさぁ」
後藤「うん?」
矢口「後藤って好きなやついないのか?」
後藤「いるよ。一杯。もう手にあまるほど」
矢口「そうじゃねぇよ。つまりお前にとって一番ってやつだよ」
後藤「一番?一番好きな人?」
矢口「あ、今誰か頭に思い浮かんだだろ!」
そう言って後藤の鼻先を指差す矢口。
後藤「へ?」
後藤はその指先を見つめる。
鼻先に指をさされたので、少しより目になっている。
矢口「今、一番好きな人のこと考えただろ?」
後藤「……さぁ?」
- 261 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時21分06秒
- 矢口「さぁ?」
後藤「さぁねぇ〜」
矢口「ふん、やっぱいるのか」
後藤「あ?」
矢口「そんでもってそれはおいらじゃないのか」
後藤「ちょっとやぐっつあん?後藤には意味がわからないんだけど?」
矢口「今ごまかしたのが、なによりの証拠だよ。後藤は今好きなやつの、一番好きなやつの顔を思い浮かべた。
でもそれはおいらじゃなかった。だから後藤はさぁって答えたんだろ?」
後藤「………」
矢口「え?どうなんだよ?」
矢口は、後藤の垂れ下がった前髪をひっぱって強い口調でにらむようにつぶやいた。
チャームポイントだと自負する唇を少し尖らせている。
後藤「………」
矢口「そういうことか」
後藤「また一人で納得してるし」
矢口「お前は結局別に好きなやつがいるってことだよ」
後藤「………」
矢口「はぁ〜。なんでこんなやつ」
後藤「あい?」
矢口「……こんなバカですけべで見境なくて、エゴイストで」
後藤「並べ立てられてますねぇ〜」
矢口「はぁ〜、あててやろうか?」
後藤「なにを?」
矢口「お前の好きなやつ」
- 262 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時21分37秒
- 後藤「いいよ」
矢口「な…」
後藤「キスするよ?」
矢口の言葉をさえぎって言葉をかぶせる後藤。
矢口はあわてて、口をつぐむ。
あたりまえだ、後藤は大丈夫だろうが、こんなところでキスされたらたまらない。
ここは電車内なのだから。
矢口「わぁったよ。言わない。でもわかってるんだな」
後藤「まぁね」
矢口「なんで告白しない?きっと相手だって」
後藤「なんでだろうね?」
矢口「なんでって…おいらにわかるわけないだろ。質問し返すなよ」
後藤「後藤は遊び人だからねぇ。相手を幸せにできるかわからないし」
矢口「…自覚はあるんだな」
後藤「まぁねぇ〜。それに相手は真面目だし」
矢口「一回もないのか?」
後藤「なにが?セックス?ないよ」
矢口「…そうか…」
後藤「でもそろそろ告白しないとねぇ」
矢口「する気、なのか?」
後藤「後藤もね。これでも真面目に考えてます」
矢口「そうか」
後藤「相手の進路。後藤と違うんだよ」
矢口「そうなのか?」
- 263 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時22分08秒
- 後藤「そ、相手の進路は、プログラミング会社。後藤は成績上それは無理」
矢口「だったら」
後藤「今がチャンスかもね。」
矢口「………」
後藤「どうすっかなぁ」
矢口「告白しろよ」
後藤「命令っすか?」
矢口「ええ、命令です。今すぐしなさい」
後藤「今すぐはむりっすよぉ」
矢口「じゃあ明日しなさい」
後藤「そんなこと〜」
矢口「おいらはいえる。おいらはお前が好きだった」
後藤「……え?」
矢口「おいらはお前が好きだった。ずっと前から、お前のこと見てた」
後藤「する前から?」
矢口「お前といるとどきどきした。でもお前がなんとなく本気じゃないのはわかってた」
後藤「……後藤は、セックスする相手には」
矢口「本気だって言うんだろ?でも違うよ。お前のは本気じゃない。きっとお前は初恋まだなんじゃないか?」
後藤「んなことないって。現に小学校のときに」
矢口「してねぇよ。お前は本気の恋。だから逃げてるんだよ」
後藤「…逃げる?後藤が?」
- 264 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時22分38秒
- 矢口「ああ、だからお前が本気を出してくれるまで待つつもりだった」
後藤「………」
矢口「でもいつまでたっても本気にならない。遊んでばっかりいる。だからおいらはお前のケツを叩く」
げしげしげしっ!!
といいつつ、後藤のケツを蹴っている矢口。
身長からして、そんなに長くない足だが、厚底なのでかなり痛そうだ。
周りの客も何事かと注目しだしている。
後藤「いて、あていて!!」
矢口「早く言っちまえ!」
ぷしゅー。
ちょうど矢口の降りる駅で、電車のドアが開いた。
矢口「じゃあな。ケツはしっかり叩いたつもりだ。これからはお前次第。お前がこれで本気にならなかったら
お前とは絶交だからな!!マジだぞ!!」
たったった!
矢口は飛ぶように走り去ってしまった。
残されたのは後藤一人。
かなり注目されている気もするが。後藤はこういうの気にしないだろう。
後藤「なんだよ。叩くじゃなくて蹴ってるじゃないか。それもかなり痛い…」
なみだ目の後藤が一人。
つぶやいていた。
- 265 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時23分08秒
後藤の家。
もぞもぞ。
後藤はまんじりともせずに何か考え事をしていた。
もぞもぞ。
後藤「…」
目は重たいというか眠いらしいが、心のほうが介抱してくれない。
眠りへといざなってくれないらしい。
後藤「………」
何時間たっているのだろう。
後藤にしては考え込んでいる時間がながい。
後藤「…こりゃ今日は悪い夢見そう」
だそうだ。
- 266 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時23分39秒
- 朝。
後藤「おーいなっちー」
安倍「なに…ってごっちん!?」
後藤「なんだー?」
安倍「その顔…もしかして寝てない!?」
後藤「な、なななにを言うかなぁ!!眠らずやってなんていないよぉ!!」
安倍「いや、そんなこと聞いてないけど」
後藤「本当だって、やってないってマジ絶対やってないんだって信じてよなっち!!だって後藤は!」
あわてて、目の下のくまも化粧で隠せない状態で、安倍にすがりつく後藤。
安倍「だ、だからごっちん、落ち着いてよ」
安倍も困った顔でそれを見る。
なんとか落ち着いてくれないかと必死だ。
後藤「いやだからね!!なっち、後藤はこれから真面目になるんだよ!!だって後藤は!!」
西川「はーい。わいの可愛い困ったちゃんたちぃ、授業を始めるぞぉ〜」
なんだか妙にテンションの高い西川先生登場である。
後藤「ちっ。なんだよ。いいところで」
後藤苦虫を噛み潰したような表情を実演である。
安倍「いいところって?」
後藤「へ!?い、いやぁ。なんでもないよぉ?」
安倍「???」
後藤、挙動不審。
- 267 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時24分10秒
- そんなこんなで、2時間目。
授業が始まってから、後藤はぼんやりしたままだ。
だが、目だけ血走っている。
そのまま、何か考え込んだと思うとにやにやしたり。
どよーんと、どんより雲を背負ったり忙しくしている。
安倍はというと、そんな後藤の隣で、どうしたものかと心配顔だ。
安倍は何度も後藤に話しかけようとするが、後藤は上の空で、
たいした答えを返してこない。
それどころか、わけのわからない言葉を返してくる。
いきなり顔を真っ赤にしたり、冷や汗をかいたり、とにかく忙しそうだ。
そんな中で、一通のメッセンジャーが、安倍の下に届いた。
メッセンジャー「今日は、テラスで食べましょう。暑いですからカキ氷が食べたいですね 後藤さんです」
安倍「(なんで隣にいるのに、メッセンジャーなんだろう?ごっちんらしくないな)」
安倍は、不信がって、後藤をみやるが、後藤はそのとたんじっと見つめていた安倍の顔から視線をはずした。
そりゃもう大げさに。
そう今の後藤は後藤らしくない。
なにせ、矢口いわく初恋の相手に告白することになっているのだから。
意外だが、告白初体験で気持ちが盛り上がっているらしい。
後藤…珍しい!
- 268 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時24分41秒
- テラス内。
後藤「あ〜。ここがあいてるぅ〜」
わざとらしさはなはだしい。
実は後藤は外のお日様がぽかぽか当たる後藤にとって特等席を売店のおばちゃんに
キープしてもらうように頼み込んでいたりする。
だが、それを悟られまいとして偶然と装って今のセリフを吐いたわけだ。
ちなみにキープ代は町で見かけたかっこいいこの写真だ。
かっこいい子。
後藤にとって興味があろうがなかろうが、適当に撮っておけばこういうときに役立つ。
だから後藤は、興味があろうがなかろうが、カメラをいつも持っている。
一部の生徒には有名な交換条件である。
安倍「そうだねぇ。あいてるねぇ」
後藤「ラッキーだったねぇ?なっち!」
またまた、わざとらしい。
目がたえず泳いでいるのがその証拠だ。
だが安倍は、対して気にしたようすもなく席に座った。
後藤「じゃあ後藤おばちゃんにカキ氷貰ってくるね!なっちは練乳いちご掛けだよね!」
安倍「あ、うん。そうだね。大丈夫?なっちも一緒に行こうか?」
後藤「い、いやいいよぉ〜」
- 269 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時25分12秒
- 後藤はそう言って、売店までかけていった。
このまま誰も登場しないことを祈りつつ。
- 270 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時25分43秒
- 後藤「美人のおばちゃん、カキ氷ください!」
後藤つめが甘い。
美人はいいが、おばちゃんじゃだめだ。
そこは美人のお姉さんだろうに。
後藤も相当混乱しているらしい。
おばちゃん「ああ、真希ちゃんだね。…カキ氷はなにがいいの?」
後藤「苺練乳掛け!後藤はレモン!」
おばちゃん「はいはい。」
しゃこしゃこしゃこと、音がする。
後藤がせわしなく、財布を出して、その様子を見守る。
後藤「あ、苺練乳がけは、あとでね!とけたらだめだから!」
おばちゃん「はいよ」
細かいところに気をつかっている。
- 271 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時26分15秒
- 後藤「なっちー」
安倍「あ、ごっちん、ありがとー」
後藤「いやいやぁ〜」
安倍「じゃ食べようか?」
後藤「うん!」
後藤大変うれしそうである。
笑顔満面である。
安倍「………」
後藤「………」
安倍「………」
後藤「………」
しばらく沈黙が続く…。
どうしたものかと安倍が考え出す。
安倍「そういえば、ごっちんこの前の宿題」
後藤「ななななななななっち!!」
安倍「?なに?ごっちん?」
考え出して言葉を出したが、後藤によってさえぎられる。
後藤「ななななななっちこそなにさ?」
安倍「い、いや。別に」
後藤「……」
安倍「……」
後藤ふがいない。
後藤「あのさぁ、なっち!」
- 272 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時26分58秒
- 安倍「ん?」
後藤「な、なななななっちは好きな人いるの?」
安倍「え?」
後藤「す、すすすすす好きな人!」
安倍「す、すすすきな人?」
後藤「そ、そそそそそう」
安倍「な、ななななななんで聞くの?」
後藤「きききき聞きたいから!」
どうでもいいが、どもりすぎだろう、二人とも。
安倍「す、好きな人かぁ。…いる…よ」
後藤「………」
あ、今一瞬後藤が悲しそうな顔をした。
一瞬だが確かにした。
安倍「なんで?」
後藤「……後藤…」
安倍「なに?」
後藤「後藤はね」
安倍「ん?」
後藤「好きな一いるよ?」
あ、今安倍が一瞬悲しそうな顔をした。
一瞬だが、確かにした。
というよりこの二人は…。
安倍「好きな人…いるんだ」
- 273 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時27分28秒
- 後藤「いるよ…でも…」
安倍「なに?」
後藤「後藤の好きな人には好きな人がいる」
あ、今安倍が一瞬…。
安倍「そうなの?」
後藤「うん。今わかった」
あ。
安倍「そうかぁ。それは悲しいねぇ」
おいおい。
後藤「うん。悲しい」
安倍「でもあきらめきれないよね」
後藤「うん。あきらめきれない」
安倍「好きな人。いるんだぁ」
後藤「うん。」
安倍「そうかぁ。なっちの好きな人も好きな人がいるみたい」
後藤「うん」
安倍「…はい?」
後藤「ん?」
安倍「ごっちん今なんて言った?」
後藤「ん?」
安倍「いや違くて…その前なんて言った?」
後藤「うん」
安倍「いや違くて…その前」
後藤「うん。後藤の好きな人には好きな人がいる」
安倍「………」
後藤「今わかった」
安倍「…今?」
安倍混乱している。
- 274 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時28分00秒
- 後藤「後藤の好きな人は、好きな人がいて、それが今わかった」
安倍「…それって?なに?」
そんなに信じられないのか?安倍。
後藤「後藤の好きな人は…なっちだよ」
安倍「………へ?」
後藤「後藤の好きな人はなっちなんだよ?」
安倍「うそ…」
後藤「うそじゃないよ?なっちが好きなんだよ?」
安倍「それは…友達として?」
後藤「違うよ?恋人にしたいの好き」
安倍「……うそ?」
後藤「うそじゃないよ?」
安倍「………」
後藤「後藤がすきなのはなっちだよ。ずっと前からね」
安倍「でも、だって、じゃあなんで?」
後藤「セックス?セックスは後藤は軽いからね」
安倍「好きじゃなくてもできるってこと?」
後藤「そうだよ。軽蔑する?」
安倍「………」
後藤「するよね。でもなっちが嫌ならもうこれ以上しない。それぐらい好きだから」
安倍「………」
後藤「それぐらいなっちが好きだから、なっち以外とはセックスしなくても」
がたんっ!!
椅子から立ち上がる安倍。
後藤「なっち?」
安倍「うそだよ」
後藤「なにが?」
安倍「ごっちんは、そんなになっちのこと好きじゃない!!」
立ち上がって叫ぶ安倍。
- 275 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時29分36秒
- 少し興奮しているようだ。
後藤「なんで?好きだよ?」
安倍「好きなら!!好きなら他の人とできないもん!!」
後藤「後藤にとってセックスはふれあいみたいなものだから」
安倍「ふれあい?!」
後藤「そうだよ。ふれあい。だから友達としてすきでもできる。なっちは違う?」
安倍「あたりまえだよ!!そういうのは好きな人とするものだよ!!」
後藤「でも…セックスはそれほどたいせつなものかな」
安倍「あたりまえでしょ!?セックスは…えと…そういうのは!好きな人とするものでしょ?」
後藤「後藤…にとっては…そうでもない」
安倍「………ごっちんがわからない」
後藤「………」
安倍「ごっちんのこと好きだけど。なっちだって好きだけど、でもわからない」
後藤「……」
安倍「…ごめん、興奮した」
自分が興奮していたことに気がついて椅子に再び座る安倍。
興奮しすぎたせいか少し涙がでている。
後藤「いや、いいけど」
安倍「…わからないや。ごっちんのこと」
後藤「……わからない?」
安倍「うん。なっちは好きな人としかしないから」
後藤「………じゃあなっちがいやなら」
安倍「………そういう問題じゃないよ」
- 276 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時30分38秒
- 後藤「…どうして?」
安倍「嫉妬するから、安心できないから」
後藤「安心?」
安倍「ごっちんはなっちを好きな間も、他の人と、セ…そういうことしてた。だからこれからも」
後藤「しないよ。誓うよ?」
安倍「信用できない」
後藤「……」
安倍「信用できないよ。そんなの。」
後藤「じゃあどうすればいい?」
安倍「どうすればって…」
後藤「……そうだね。じゃあ決めた」
安倍「な、なに?」
後藤「これから皆に謝ってくる。ごめんなさいって今までごめんなさいこれからはあなたとはセックスできませんって」
安倍「………」
後藤「そんでなっちが好きだから、誰ともできませんって。」
安倍「………」
後藤「約束するよ」
安倍「………」
後藤「これでいい?」
安倍「…なっちは…」
後藤「それでだめなら、いいよあきらめる」
安倍「……時間がほしい」
後藤「時間?」
安倍「なっちいきなりだから今はなにも考えられない。頭が混乱してるし、ごっちんのこと信頼できてないし。」
後藤「うん」
安倍「だから、時間がほしい。時間をください」
後藤「わかった。それまでは誰ともしないよ」
安倍「………」
それからしばらく後藤はこの話を持ち出さなかった。
- 277 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時31分10秒
- 誰にわびを入れたかなどということも。
ただ、時々だが、後藤の顔に青たんができているときもあったし。
頬が、赤くなっているときがあり、それがすべてを物語っていた。
- 278 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時32分13秒
- そしてしばらくの月日がたった…。
後藤は、あの告白のことについてはなにも言わなかった。
相手が決めること、悩んでること知っているから、あえて聞くことはしなかった。
本心ではきになってしょうがなかったのだが、それでも黙っていた。
後藤はあれから誰ともセックスをしなかったし、求められても無視していた。
そして今日。誰もいない夕方のテラスに後藤は呼び出された。
どういう風の吹き回しか、今日は安倍から告白についての話に触れるようなことを言い出した。
安倍「ごっちんの傷大分なおったね」
後藤「でもまだお尻に傷がね」
安倍「お尻?」
後藤「ののちゃんに噛み付かれた。マジいたかった」
安倍「そ、そう」
後藤「泣かれたのはまいったけど、噛み付かれたのでチャラにしてもらえるとうれしい」
安倍「そうだねぇ…ののちゃんも好きだったんだ」
後藤「…ま、まぁね」
安倍「…これから大変だな」
後藤「え?」
安倍「答え言ってなかったよね」
後藤「あ、ああうん」
安倍「答え…聞きたい?」
後藤「そりゃもう…ずっと待ってましたから」
安倍「なっちさぁ、ごっちんが傷つくったり顔を晴らしたりしてるときね」
- 279 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時32分44秒
- 後藤「うん?」
安倍「本当はいけないことなんだけど、かわいそうって思うところで…少し」
後藤「ん?」
安倍「うれしいって思った」
後藤「………」
安倍「なんかね。なっちのために…かなぁと思って」
後藤「…そうだよ。なっちのためだよ」
安倍「そっか」
後藤「後藤はね。なっちと離れたくない」
安倍「そうだね」
後藤「後藤は、なっちとしたい」
安倍「…ごっちん直接的すぎ」
後藤「だってこれが後藤だもん」
安倍「なっちは処女じゃないよ?」
後藤「知ってる」
安倍「え!?」
後藤「まこっちゃんから聞いた。」
安倍「まこっちゃんは…もうっ!!」
後藤「でもだから?後藤はそんなのにこだわらない」
安倍「なっちは…その…うまくないよ」
後藤「そう。でもだから?後藤はそんなの全然OK」
安倍「…なっちは、嫉妬深いかもよ?」
後藤「嫉妬か。勉強します」
安倍「勉強?」
後藤「後藤はそういうのあんまりわからない淡白なのかもしれない。だからこれからなっちだけ見るように嫉妬するなっちを包み込める
不安にさせないようにがんばります」
- 280 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時33分14秒
- 安倍「………」
後藤「また一ヶ月待ちましょうか?後藤待つのには慣れましたよ?」
安倍「じゃあ一ヶ月待って」
後藤「ぐっ」
後藤顔が困り顔。
それはそうだろう。ここまで一ヶ月ちかくかかっている。
その間あれほどすき物だった後藤が、誰ともなにもしてない。
くどき文句だって言ってない。
まぁ普通の感覚ならそれぐらい当たり前かもしれないが。
後藤にとってはつらいことだろう。
蛇の生殺しかもしれない。
安倍「一ヶ月待って」
後藤「…はい」
安倍「それでその次は、また一ヶ月待って」
後藤「はい?」
安倍「そしたら今度も一ヶ月待つ」
後藤「ちょ、ちょっと安倍さん?」
安倍「一ヶ月待って一ヶ月待ってずっと一ヶ月待つ。」
後藤「それは…かなり…」
つらいよなぁ。
安倍「それがいいな」
- 281 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時34分14秒
- 後藤「それがいいなって…安倍さんそれはないっすよぉ〜」
安倍「これはね、罰なんだよ?」
後藤「罰?罰とは?」
安倍「あぁんまりなっちを泣かせた罰!」
後藤「後藤なっちを泣かせてた?」
少し困った顔が色濃くなる後藤。
安倍「うん。なっちはいつも泣いてたんだよ。ごっちんに無視されて」
後藤「無視してない!!」
安倍「でも、ちゃんとこっちだけ向いてくれなかった」
後藤「それは…そうだけど」
安倍「だからこれは罰。ごっちんは、なっちが良いというまでずっと待つ!一ヶ月待ってその次一ヶ月待ってそうしてるの!」
後藤「そんなぁ〜。安倍さぁあん!!」
安倍にすがりつこうとする後藤。
半泣き状態である。
安倍「めっ!!」
それでもすがりつこうとした、腕を振り払いめっと言う安倍。
普段の我慢がこういうところに出たか。
後藤「うぇえーんっ!!」
安倍「そしたらたまにご褒美あげるよ?」
後藤「ご褒美?」
安倍「そ、ご褒美!」
後藤「なになになにぃ〜?」
安倍「目つぶって?」
後藤「うんうんうん!!」
後藤はなにかに期待をにじまして、目をつぶる。
さぁ、このあとなにが?
- 282 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時35分22秒
- 後藤「(なにかななにかなぁ〜?もしかしてファーストキッス?いやん)」
後藤、普段あんなことしててファーストキスでうれしいのか?
安倍「3、2、1」
後藤「(0〜)」
安倍「えい!!」
ふにゅ。
後藤「ふにゃ?」
これは…晴れの舞台に伝家の宝刀!(意味不明)
安倍「鼻ぶー!」
やられた瞬間目を開ける後藤。
その視線の先には、安倍のにこにこ笑顔が。
後藤「おいおいおい〜、鼻ぶーってなんですかぁ!?」
ただ、鼻をつまんで左右に振っただけだったりする。
安倍「ご褒美だよ?足りない?」
後藤「足りないっすよぉ〜。これじゃあ〜期待したんですよぉ〜?」
安倍「だぁめ、今回のご褒美はこれだけ」
全員と別れてこれですか?
これは後藤さん大変な道のりですね。
後藤「うぇーん!!」
安倍「泣かない!」
後藤「だぁってぇ〜」
安倍「ま、いつかね?」
後藤「え?」
安倍「いつか…もっとすごいことして あ・げ・る!」
後藤「………はい」
納得…しました?
安倍「よし!じゃあ帰ろう!」
後藤「はーい!」
- 283 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時36分10秒
- 犬ですか?あなたは。
まぁ、これで大団円ですかね。
一応、前途は明るいぞと。
でも後藤さんの苦難ははじまったばかりだぞと。
相手に惚れてる分容易に押し倒せないのがむずかしいところだねと。
そういうことです。
では〜。
終わり。
- 284 名前:カヲル 投稿日:2002年10月14日(月)20時37分25秒
- ええいろいろありましたが、こういうラストになりました。
今の私にはこれが精一杯です。
では〜。
お目汚しと感じた皆さん不快にさせてしまった皆さん
本当にもうしわけありませんでした。
- 285 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月16日(水)15時29分09秒
- 作者さま、お疲れ様です。
でもこのエンディングのモヤモヤ悶々はなんだろう?
なっちの「いつか…もっとすごいことして あ・げ・る!」おわりって・・・。
もう続きが読みたくて読みたくて、寸止めなんて酷すぎますよ(w
コソーリ、作者さんのHPにでもその後の話載せてくれないかなぁ。
- 286 名前:カヲル 投稿日:2002年10月17日(木)16時48分57秒
- >> 名無し読者様
モヤモヤ悶々あります?
”すごいこと”ですか。
でもHPは続けるかどうかわからないんですよね。
今はいろいろあってやめるかもしれないときです。
でもリクエストされるとうれしいから、載せるかもしれません。
よく考えさせてください。
それと私自分のエロに自信ないんで、乗せるかもしれないけど
期待はしないでくださいね。
- 287 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月21日(月)03時07分39秒
- お疲れ様でした。
なちごま好きなのでずっと読んではいたんだけど、レスは初めてです。
いろいろ?あったけど、ごまなちらしいほのぼのラスト気に入りました。
ぜひぜひ続き書いて欲しいっす。
今度はなっちにがんばってもらって
ごっつぁんに「・・・エゴイスト!」って言わせてほしいっすね。
- 288 名前:sage 投稿日:2002年10月21日(月)20時03分12秒
- hage
- 289 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月02日(土)23時58分37秒
- そうですか、なちごま好きさんですかぁ。
だとしたら、かぁなり回り道してしまいましたね。
すいません。
そうですか、なちごまらしいほのぼのしたラストになっていますか?
それはよかった。
続きは、どうなるかわかりません。今スランプなんで。回復するかどうかもわからないんで。
そうですね。なっちにがんばってもらって、ごっつあんに「…エゴイスト!」
って呼ばれるラストも考えられるんですねぇ。
それいいアイディアですねぇ。
でも書けるかどうか…。
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