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( ´ Д `)と( ^▽^)のメールの恋

1 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)19時39分53秒

名前は(T Д T)でネガティブ後藤と呼びます。
いしごま…ですが最初はよしごまですね。
2 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)19時50分25秒

カタタタタ…タンッ

「よし!送ろう!」

石川梨華。17歳。
ただ今メル友とメールを交換中。

pirururu!


【チャ−ミーはどうしてそんなに落ち込むの?】

そう、あたしのHNはチャ−ミー。
御相手のHNは文麿。…でも女の子なんだって。

カタ…

【だって同じクラスの子があたしを嫌ってるから】

返事はすぐ返ってくる

3 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)19時58分15秒

【ふーん。それはチャ−ミーが可愛いから?】

カタン

【そんなわけないよぉ(T_T)】
【あはっ。そっか…でもチャ−ミーを妬んでると思うよ。】

4 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)20時30分19秒

【文麿は悩みない?】
【悩みが無い人なんていないと思うよ】

あたしはそれをみて成る程、と素直に思った。

そっか…

じゃああたしを嫌ってるあのこも

なにか悩んでるのかな?

5 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)20時33分24秒

【ごめん…チャーミーこれから出かけるんだ。また後で】
【うん行ってらっしゃい】

あたしもそろそろ…で掛けようかな?

「ほー…。」

今日の天気は、晴れ。


何か良い事あるかな……?


6 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月27日(土)20時34分44秒

更新終了。
次回は二人が知らないまま出会います。
7 名前:皐月 投稿日:2002年07月27日(土)21時04分37秒
おおっ!おもしろそうな予感が・・・・
8 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月27日(土)23時27分09秒
いしごまはあとはあと
期待、大です。
9 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)13時18分11秒

>>7楽しい日がきそうな予感♪ありがとうございます。本当に嬉しいです。

>>8だって私は い し ご ま 大 好 き ですから。
  ガンバリマス! 
10 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)13時23分31秒

暑い夏。

交差点で信号をまってると、向かい側にいる人に目が止まる。

「うわぁ…奇麗…。」

茶色でサラサラな髪の毛。すらっとした顔立ち。
でも彼女の隣には美形の彼氏らしき人が。

「お似合いカップル…か。」

交差点ですれ違う。

「〜〜〜でさ、その子がね…?」
「まーたチャ−ミー?も〜嫉妬しちゃうぞ!」
「あはっ…。ほら、仕事ばっかで大変じゃん?」




あたしの目に留まった彼女が



まさか



文麿だったなんて




11 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)13時28分58秒

「ごっちんいい加減にしないと中澤警部に怒られるよ?」
「む〜…。」

二人の会話はまったりとしていた。

あのひとが……

文麿…


あたしは彼女に恋をした


12 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)17時47分17秒

「梨華梨華!見てよこの新聞!」
「え?」

友達と喫茶店に入ってお茶を飲んでいると、いきなり記事を広げた。

『異例のスピード解決!!17歳男子高校生が犯人を捕らえる!!』

「ね?おもしろくない?」
「りんね、また事件について調べるの〜?」
「だってこの人の名前見てよ。」
「?……ぶっ!」

飲んでいた紅茶を吹いてしまった。
13 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)17時59分20秒

『警視庁の中澤警部が知り合いの高校生に連絡を取り、現場に駆けつけたところ、
 難航していた事件をあっさりと解決した。彼の名は、綾小路文麿君。
 取材には何も答えず、事件に付いては「中澤警部に連絡を貰った時に一緒に
 手がかりを聞いていた。それを組み立てて述べただけ。」とコメント。』

「この子、カッコ良くない?美形だし。」
「……(汗。」
「どうしたの?」
「(思いっきりさっきの人じゃん!)」

親戚なのでは?と思わせるほど彼女、「ごっちん」に似ていた。

14 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)18時05分02秒

「この新聞にはほら!」

『僕にはわかる!異例のスピード解決高校生の名台詞!!』

[先日解決された事件をあっさりといた高校生、綾小路文麿君は、警視庁等が馬鹿に
したところ、「僕にはわかる!」と断言し事件を解決させた。]

「なんかおもしろそうじゃん?この子。」
「うん…そうだね…。」

りんね、ごめん…


あたしこの人とメールのやり取りしてるんだよ、ね………あはっはあとはあと


15 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月29日(月)18時16分19秒

更新終了。ごっちん何気探偵です。……本人は名前を伏せているらしいですが。

( ´ Д `)<僕にはわかーる!
(;^〜^o)<(昨日寝ずに考えたって言う決め台詞がそれ?!)
( ´ Д `) <んーと犯人はーじゃ、君!(顔がファールだから。)
( `.∀´) <どうしてわかったのよっ!キッ!           
( ´ Д `)<何?なんか文句あるかゴルァ!!
(;`.∀´)<いいえ……なにも…   
16 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月31日(水)11時42分52秒

りんねとの時間が過ぎ、バイトの喫茶店へ行かなくては
ならない。

「いちいち戻るの嫌だからあっちにしようっていったのに!」

熱い炎天下でいそいそとあるく。
もう時間はあと交代まで10分。

このまま行けば間に合う。
何事もなければ………。

「へい、彼女!」
「……!」

こんな時に限って…ナンパ?

「ねぇねぇ、そこの喫茶店でお茶でも飲まない?」
「今からそこのバイトなんです!」
「じゃあ丁度良いじゃん。」
「嫌ですよ!止めてください!」

あたしって本当に弱いな…

また店長に叱られるのかな…

そう思っていると…
17 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月31日(水)11時46分11秒
「ストップ!」
「はぁ?だれ、あんた?」

さっきの、女の子。そう、文麿。
あたしの肩に、ポンッと手を置いて言う。

「My name is Gotomaki.I'm by your side . ペラペラぺラ………。」
「なに言ってんだこいつ!?アメリカ人か!」
「When pigs fly!ペラペラペラペラHold your tongue …………ペラペラ・・・. Cut it out ! 。」

私にもわからない。ただわかるのは、発音が奇麗だという事。
この人…一体なんのひと?

「ちっ!帰るぞ!」
「お、オス!」

二人組は去っていった。
18 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月31日(水)11時47分02秒
「ケンチャナヨ?ネガヨッペイッスニカコクチョンマ。」
「え?あの?」

すると、インド服を着たさっきの友達がやって来た。

「ごっちん、なにやってんのさ〜…。ハングル語あってないよたぶん。」
「だってぇ…ま、意味通じれば良いけど。」
「????」

この二人は一体、何者?

「ごめんね、さっき言った通り、あたし後藤真希。で、コイツ吉澤ひとみ。」
「ハーイ!よろしく〜…!」
「よっすぃーさ、もうそろそろ辞めたら?路上で『世界のジョークショー!』
 すんの。」

二人は仲良さそうにはなしている。……あれ?ひとみってことは…

「あの、女の方ですか?」
「あはっ、間違えられたねよっすぃー!」
「これでもう何回目だぁ〜(泣。」

とりあえずお礼とお詫びに喫茶店に入って貰う事にした。
19 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月31日(水)11時49分55秒

「さっき言ってたのはね…英語で
『私の名前は後藤真希。もう大丈夫だよ。それとアンタ等!
 炎天下の元真っ昼間からナンパなんてしないで!暑苦しい!静にして。
 よっすぃー見るのだけでもう精一杯なんだよ、暑苦しいのは!』
 と、『ありえないね!って言ってもあんた達にはわかんないか
 ………そうだよね?とっとと失せな。うざいって!』と言いました。」

すごい…いつも普通にメールしてる相手が、こんなに凄い
人だったなんて…。

でも、確か文麿は男…って…?

「ごっちん、英語で言うの好きだもんね〜。」
「だって意味わかんないっていう男の顔見るの好きなんだもん。」

後藤さんは…女の子…でも文麿君は男の子・・・。

なんか矛盾してる…。
 
驚きと、矛盾で、二人の会話など耳に入っていなかった。
20 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年07月31日(水)12時03分27秒

更新しました。今日はとてもネガネガな日で…。
友人にハッキリ「嫌い」と言われました。トホホ。
更新内容もイマイチぱっとせず…これから寝ます。いじけます!
21 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月01日(木)17時33分17秒
がんばれ作者さん!
22 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年08月21日(水)02時43分18秒
楽しみっす。マターリ待ってますよ。
23 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月04日(水)16時23分27秒
待ってます
24 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年09月18日(水)19時07分33秒

>>21励まし有り難うございます。感動しました。

>>22ありがとうございます。待たせてゴメンナサイ。

>>23待ってくださっていて本当に有り難いです。

すみませんが、もう少しお待ちください。
25 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月16日(水)17時58分51秒
待ち続けております。
26 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月18日(金)20時13分21秒
>>25待たせてゴメンナサイ。
27 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月18日(金)20時21分13秒


「んでさ、よっすぃー。この子も…あ、梨華ちゃんだっけ?
 今度のパーティーに呼びたいんだけど。」
「駄目駄目!ごっちんがいくといつも…でしょ?」
「けどさぁ〜…。」

なにやら会話が進んでいた。

「ねぇ、綾小路文麿ってしってる?」
「あ、はい。」
「あいつね、後藤の友達。それでさ、そいつの行くパーティーに
 招かれてんだけど…一緒に行く?」
「いいんですか!?」

声が裏返った。
28 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月18日(金)20時27分28秒


「いいよいいよ。でも、あたし達から絶対離れないでね。」
「どうしてですか?」
「ん、ごっちんが行くところって危険だから。」

ごっちん―――後藤さんは窓の外を見ている。

「あたしのせいじゃないもん。」
「わかってるよ。」

悲しそうな顔をしていた。



「ごっちん?」
「………。」
「後藤さん?」

後藤さんは立ち上がる。

「もう、そんなのいいよ。バーカ。」

29 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月20日(日)16時12分42秒

バイトが終わるとさっそくメールした。

【今日ね、あなたのお友達に会ったの。】

メールはすぐ返ってきた。

【友達?】

疑問系。あぁ、そっか。ごっちん―――仲良くしてるうちにこうなった―――
のことは知らないのか。

【後藤真希っていう女の子。カッコ良かった。】

メールの返信がいつもより遅かった。

【そっか。】

ただそれだけなのに、なんで遅かったのかな?

なんて疑問を抱きながらも、飲み物を取りにその場を去った。
30 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月20日(日)16時19分07秒

「!」

冷蔵庫に行ってお茶を飲んでいた間にメールが2通も届いてる。

一つは、りんねから。

【梨華!聞いてよ!今度の仕事、「幻のプラニクス発見パーティー」
 で起こる事件を書けって言うんだよ!】

パーティー…?そう言えば、ごっちん達とも行くんだった…。

【事件って?】
【その「幻のプラニクス」を盗む犯行予告が警視庁に届いたらしいの。
 その記事をかけっていうのよ〜。】

パーティー

事件

警視庁


この3つの言葉は、ごっちんに繋がった。

なんでか、わかんないけど

31 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時37分00秒

もう一通は、よっすぃーからだった。

【パーティー待ち合わせ予定は新星公園に夕方
 6時。3泊の予定だから、着替えとか用意してね。】

待ち合わせ時間、くれたのはいいけどいつ?
よっすぃーって抜けてるなぁ…

【いつ?】
【あ、ごめんごめん!明々後日だよっ(>_<)】
【楽しみにしてるね!(^▽^)】

文麿とのメールが途絶えたままだった。
どうしようかなぁ…。文麿、パソコンだし。付けてるかな?
まだ。
32 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時37分33秒


【そういえばね、文麿。ごっちんがね、文麿もパーティー
 くるっていってたけど、本当?】

返事はまた変な間が開いてから来た。

【本当だよ。久しぶりだな、外に出るの。】
【え?】
【ちょっとね、わけあって家からなかなかでれなかったんだ。】
【そっか…ふーん。】

あたしはパソコンの電源を切った。

33 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時38分46秒




あれ?

でも事件解決した時、外に出てたんじゃ…?



34 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時39分17秒


その頃、「チャ−ミー」のメルトモ、「文麿」は

「フフッ、楽しみだなぁ、本当に。」

パソコンを閉じてふっと携帯を見た。
メールの受信、2件。着信、1件。

受信相手は吉澤ひとみとゴトウマキ。
着信相手はゴトウマキ。

メールを開ける。
35 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時39分50秒

=よっすぃー=

【可愛い女の子に会った。ごっちんも、たまには外出
 しようよ。】

=ゴトウ=

【新しい女友達連れて行くけど、平気だよね?
 もうそろそろ、よっすぃーの気持ち、考えてあげなよ。】

「文麿」はクスッと笑うと吉澤とゴトウにメールした。
そして、ゴトウには電話を…。
36 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時40分28秒

「…もしもし?」
「はい。あ、ごっちん?」
「久しぶり、文麿。」

「文麿」は話す。

「どうしたの?文麿が電話してくるなんて珍しいね。」
「そお?ごっちんが最近会ってくれないからさ。もう
 この口調が板に付いてきたし。」
「ごめん。もっと強かったらいいのに…。」
37 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時40分58秒


「ごっちんのせいじゃないよ。僕だって、そう思ってるから
 こうしているわけだろ?」
「文麿、ごめんね。今度のパーティーでちゃんと頑張ってみるよ。」
「本当の後藤真希にね。」

「文麿」は電話を切った。


謎がまた一つ、増えた。
38 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月23日(水)19時41分32秒
更新終了。コメントください。
39 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月23日(水)19時56分24秒
更新お疲れ様です。

毎日しっかりチェックしておりました。
この作品はかなり好きなので
これからも頑張って下さい。
40 名前:コウ 投稿日:2002年10月28日(月)19時14分58秒
謎が多くて気になります。
作者さん、頑張ってください。。
41 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時51分31秒
>>39毎日のチェック、ありがとうございます。
  かなり好きと言って頂けて嬉です。

>>40謎が多い…それがこのお話の醍醐味でもあるのです。
  ゆるぎない愛、読ませて頂いてます。続編おもしろいです。
42 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時52分03秒

約束の前日…

あたしは、りんねに言うかどうか迷った。
一緒に行く相手の招待者が、天才探偵綾小路文麿
だということを。

よっすぃーに聞きたかったのだけれど、もし、
変な風に思われたら…

『梨華ちゃんって、そのために仲良くしてくれたの?』

とか思われたらどうしよう。

仕方ない。黙っとこう。
文麿には携帯のメアドを教えておいた。
部屋が違う時、送りたいし…。

そして荷物のしたくをして眠りに就いた。
43 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時52分34秒

集合場所に着いた時には、まだ明るかった。
もう、秋なんだけど。

時計は5時半を指していた。
早くき過ぎたかな?


辺りを見回すと小学生が遊んでいる。
もう五時だし、帰らなくて良いのかな?

といろいろ考えていると、ごっちんやよっすぃーが
文麿―――多分そうだと思う――――を連れてきた。
44 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時53分15秒

「今日は。僕が、綾小路文麿って言います。」
「あ、あたしが石川梨華です。」

文麿は黒いゴーグル―――サングラスの様な質――
を付けていた。

「二人はまぁメルトモだったみたいだけどね。」
「真希。はやく港に行かないか?わかってるだろう?」

ごっちんがはなしているのを遮り
文麿が言った。

え?港?
45 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時53分46秒

「はいはい。あれ?言ったよね、船上パーティーって。」

ごっちんはちょっと顔を顰めて言う。

「聞いてないよ。」

くる、っとよっすぃーの方に向く。

「なんで言ってないの!梨華ちゃんが乗れなかったらどうすんのさ!」
「あ、忘れてた!なんでふみ…ごっちんはそもそもあたしに
 頼るの?!」

二人は喧嘩をしていたけど、文麿は我関せず。
46 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時54分24秒



「いい加減にしてくれないか?僕を殺す気?」
「殺すって…もう良い加減けっしんしなってば!」

ごっちんは迎えに来た車のなかに乗り込みながらいった。

「梨華ちゃん、これから何があっても、あたし達3人の傍から…
 せめてその内一人からでも離れないでね?」
「う、うん。」

47 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時55分09秒




こうして、長い長い3日間は始まった。

文麿の秘密を知ったのも、

よっすぃーや文麿の気持ちを知ったのも、

ごっちんの想いを知ったのも。


すべて、この長い長い3日間だったのである。


まだ、知らなかったけれど。



48 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年10月28日(月)20時55分49秒
交信終了。
49 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月28日(月)21時08分19秒
更新お疲れ様です。

つづきがかなり気になります。
作者さんのペースで頑張って下さい。
50 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年11月20日(水)19時45分17秒
>>49別に疲れてなどいない…。う、嘘ですっ!氷室警視の真似しただけです!!
  嬉しいです、気遣って頂けて…(泣。
  次から目茶苦茶頭使わなきゃいけないんで…(人に比べて知能ないんです、私)
51 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年11月20日(水)19時49分36秒


「部屋割りはねー、うちらどうせ招待客の内だから…。」

ごっちんが言おうとしたら文麿が遮った。

「悪い、二人とも。この部屋ひとつだ。」
 「「「えええぇえぇええ??!!」」」」

中は結構広かったけど、ベッドはやはり二つのみ。

「仕方ないだろう、一般客は明日の夕方現地集合なんだから。」

免度くさそうに呟く。

52 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年11月20日(水)19時54分53秒

あたしと文麿は入って右側の、ごっちんとよっすぃーは左側のベッドに
それぞれ座った。

「詳しく説明すると、今日から明日の夕方にかけて船は現地の島に向う。
 今日は『プラニクス』発見者の竹内夫人がいつも世話になっている人たちのみ
 集まって一足先に公開しようってわけだ。」
「ふ−ん、でも文麿世話してるの?」

よっすぃーがもっともな質問をする。

「まさか。違うよ、事件が起こるって言うから来たのさ。」

文麿はノートパソコンを開いた。
53 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年11月20日(水)19時58分41秒

「今6時半。7時からパーティーは始まる。」
「うん、それで?」

あたしが聞くと、文麿は目もあわさず言った。

「プラニクスというのは宝石だ。新種のな…。これはパーティー会場の
 図だが…。」

文麿はスクリーンに簡単な見取り図を出した。
54 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)21時16分52秒
更新されてる〜♪
次の展開を楽しみにしてます
55 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月08日(日)16時55分04秒
待ってます。
56 名前:ボットン 投稿日:2002年12月17日(火)19時15分32秒
>>54次の展開が遅くなりすみません。m(__)m
>>55ありがとうございます。(>_<)

57 名前:( T ДT ) <ボットンさんごめんなさい 投稿日:2002年12月17日(火)19時18分00秒

「ホールの舞台に竹内夫人自ら持ってくる。」
「ふうん。ねぇ、その時はまだ本物?」

よっすぃーが尋ねた。

「多分な…。そして犯人は大体目星付けている。」
「え?」
「宝石を奪う…と見せかけて殺人を犯すつもりだろう。
 つい最近、警視庁保管下にある牢屋の中にメッセージが
 残されていた。」

ごっちんが口を開いた。

「どういう…?」
「これは警視総監から直にまわってきたもので、
 知らない警官も多いだろう。」

文麿は写真のファイルを開いた。
58 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時19分00秒

『裏切り者に死を
  SAHATA KAIHI  』

赤い血のような色で壁に書かれた文字。

「じゃあ、ここにいたSAHATAKAIHIさんが犯人ってこと?」

あたしが文麿に尋ねた。

「そんな馬鹿な事あるわけないだろう。
 ここにいたのは小川真琴(15)。先月処刑された。」
「しょ、処刑っ?!」

思わず大声を上げてしまった。だって…15歳で処刑って…。

59 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時19分40秒

「彼女が処刑場にいく間際に残したメッセージがこれだ。
 多分、今回の犯人と組んでいたんだろう。なぜなら
 このように最後の言葉を残しているからだ。」

パソコンの画面に折れ線グラフのようなものが現れた。

『裏切り者は幻に目を眩ませさせて現れる。
 罪もなき人を罪人と共に永眠させるであろう…。』

パソコンから声が聞こえた。
低い、女のこの声。

「気になるのは…『くらませさせて』という言葉だ。
 『眩ませて』ではない。このことから…。」

カタカタカタ…

「はじめから宝石は狙われていない。狙われているのは
 むしろ…この竹内淳子夫人だ。」

写真とプロフィールが出てきた。
60 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時20分48秒

「理由は3つ。『させる』という言葉は『自主的にそうする』の
 意味を含んでいるのだと考えられる。
 第二に…この小川真琴は若くして連続殺人犯だったコト。
 第三に相方も背丈が同じくらいとばれているし、そんな危険を
 犯してまで『本当の』プラニクスなのかわかりもしないものを
 奪いにこない。」

「どうして解らないの?」

よっすぃーが尋ねる。

「『幻の』とご丁寧に付いてるじゃないか。幻と呼ばれるくらい
 確認が取りにくいモノなんだ。それに犯人を騙すということも
 考えられる。」
「あー…そっか。」
「それに、SAHATAKAIHIという名前の奴が招待されていない。
 これは多分このグループでのコードネームだろう。」

よっすぃーもごっちんも頷いていた。
え、え?

なんなの?コードネームって…。
61 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時21分32秒
「コードネーム…ってなに?」
「…コードネームっていうのは決めたもの達にしか解らない
 暗号の名前みたいなものだよ。」
「まぁ言ってみればグループ内での呼び名ってこと。」

ごっちんが軽くウインクしながら教えてくれた。

「犯行が行われるのはおそらく今夜…。」

パッ

警視庁からメールが届いた。
それを見て文麿は黙ってしまった。


「ふみ…」
「悪い、少し風に吹かれてくる。」
「え?」


あたしが振り返ると、もうドアを閉めて外へ出ていってしまった。

62 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時22分34秒

他の二人はただ黙ってじっとパソコンを見ていた。
何か思いつめたような表情をして…。

「これ…やっぱ…。」

よっすぃーはごっちんにはなしかける。

「そうとう苦しめるつもりなんだろうね…。」

ごっちんもやりきれないような表情でメールを見ていた。
そこには…



【犯人からの手紙が届いた。『幻のプラニクス』を必ず
 奪い、君を復讐してやる…と。やはり犯人は…。】

と書かれていた。
63 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時23分49秒

「はんにんがわかったの?」
「ううん、分かってはいないんだけどさ…ただ…。」

ごっちんはあたしの質問に悲しそうに答えた。

「さっき言った小川真琴って言うのはね…アイツが
 初めて警察に入ってから捕まえられなかったヤツなの。
 それまでずっとパートナーと100%の確率で捕まえてたんだけど。」

ごっちんはゆっくりとベッドに腰掛ける。

「あいつね…小川を捕まえようとした時、うん、もう少しって所で
 捕まえられたんだけど…犬がね…犬が…。」

ごっちんはポロポロ涙を流していた。
よっすぃーはごっちんの隣に座って頭を撫でていてあげた。


「小犬が赤信号を渡ってさ…小学一年生くらいの子どもが
 それを追いかけて車に引かれそうに…なってね…。
 それで…。」

「どうした…の…?」
64 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時24分43秒










聞かなければ良かったかもしれない。
そうすればごっちんも苦しい想いをまたしなくてすんだのに…。


65 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時26分38秒
「後ろから来るパートナーに、叫んで…。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「市井ちゃん、小川よろしく!」
「はぁっ?!」

文麿は真っ直ぐに小川を追わずに、曲がって子どもの
方へかけていく。

「動かないで!お姉ちゃんが助けるからっ!!」

子どもは驚いて立ち止まろうとする。
でも、勢いよく走っていたから止まれない。
66 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時27分28秒

「危ないっ!!」

文麿は子どもを歩道に突き飛ばし犬の方に急いで
かけていったんだけど…子どもが怖がって文麿のズボンを
引っ張っていた為に、スタートが遅れて…

キキキキキキキキキィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!






ドンッ!




ぐちゃっ。

止まった車からかなり離れた所に文麿は倒れていた。
しっかりと犬を抱きしめて…
67 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時28分03秒
頭から大量に血を流してぴくりとも動かない。
着ていた白いパーカーは血塗れ、ジーンズも血が飛び散っていた。

「後藤ぉっ!!」

市井は一目散にこちらへ駆けてくる。
しかし後藤と呼ばれた文麿は返事をしない。
抱き上げられても、なんの反応も示さなかった。

痛くて泣く事も、子どもの安全を見て笑う事も、
慌てて飛び出ようとしたからと怒る事も、
助ける事が出来たと喜ぶ事も…


救急車を呼んだ後で、市井は文麿が唇を震わせているのに気が付いた。
68 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時28分43秒

口元に耳を持っていく。

「な、なんだ?」
「……が……わ………かけ……ちゃ……はや…。」

かろうじて聞き取れた市井は意味を理解し、答える。

「そんな事よりまず後藤だよ!」
「…………。」
「後藤?!後藤?!」
69 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時29分13秒
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「その後すぐに救急車で運ばれて…。助かった事は
 助かったんだけど…。そのかわり…。」

ごっちんは泣き崩れてしまった。
よっすぃーがそれを支える。

「見る機能をマトモに働かせる神経を痛めちゃって…。
 視力も落ちたし、なにより大変なのが…。」

変わりに答えているよっすぃーも俯きながら言う。




「両目とも、紫外線に極端に弱くなっちゃったんだ。」

70 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時30分20秒

「だからゴーグルを…?」
「うん…。」


沈黙。

それを破ったのはあたしの疑問だった。

「どうしてその市井さんって人はフミマロの事を…
 後藤って呼んだの?」


ごっちんはビクッとしながらも恐る恐る言った。
71 名前:船上パーティーに御用心 投稿日:2002年12月17日(火)19時30分58秒







「本当の『後藤真希』が今の『綾小路文麿』で
 『綾小路文麿』が『後藤真希』になっているからだよ。」






あたしは理解できなかった





72 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年12月17日(火)19時31分32秒
更新終了
73 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年12月17日(火)19時32分18秒






( ´ Д `)<ネタバレ防止〜。




( ´ Д `)<誰か聞いてる?!

74 名前:( T ДT ) 投稿日:2002年12月17日(火)19時33分19秒

(o^〜^o)<聞いてるよ。



( ´ Д `)<♪


( ^▽^)<?結局なにが言いたいのかわかんない。
75 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月22日(日)17時39分29秒
お〜・・・なんか複雑ですねぇ・・・
事件、面白そうですね。
更新楽しみにしてます!
頑張ってください!
76 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月07日(金)23時43分57秒
77 名前:( T ДT ) 投稿日:2003年02月11日(火)19時19分57秒
>>75-76レス、感謝です。
作者もうしばらく受験の為更新ストップします。
78 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月14日(金)16時18分37秒
ほぜむ
79 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月09日(水)21時53分46秒
ho
80 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月22日(木)02時20分23秒
81 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月22日(日)22時58分18秒
ふぉ

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